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特表2024-505362電気粘着クラッチのためのエンケースメント
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-06
(54)【発明の名称】電気粘着クラッチのためのエンケースメント
(51)【国際特許分類】
   H02N 13/00 20060101AFI20240130BHJP
   A41D 13/00 20060101ALI20240130BHJP
   A61B 5/11 20060101ALI20240130BHJP
【FI】
H02N13/00 Z
A41D13/00 102
A61B5/11 200
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540475
(86)(22)【出願日】2021-11-29
(85)【翻訳文提出日】2023-08-25
(86)【国際出願番号】 US2021060958
(87)【国際公開番号】W WO2022146602
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】63/132,265
(32)【優先日】2020-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/164,176
(32)【優先日】2021-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514144250
【氏名又は名称】ナイキ イノベイト シーブイ
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100230318
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 知美
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン エイチ ウォーカー
(72)【発明者】
【氏名】イウスティニア コシュカロフ
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル スチュアート
(72)【発明者】
【氏名】ウン キョン リー
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー アンドン
(72)【発明者】
【氏名】ニーナ ヤシュコヴァ
【テーマコード(参考)】
3B211
4C038
【Fターム(参考)】
3B211AA01
3B211AA05
3B211AB01
3B211AB11
3B211AC12
4C038VA04
4C038VB01
4C038VC20
(57)【要約】
アパレルの物品は、電気粘着クラッチデバイスを含み、或いは使用し得る。デバイスは、各々がそれぞれの第1及び第2の電極を有する第1の電極アセンブリ及び第2の電極アセンブリのための細長いエンケーシングを含み得る。第1及び第2の電極は、少なくとも部分的に重なり合っていることがあり、互いに対してスライドし、或いは移動するように構成され得る。デバイスは、第1及び第2の信号を第1及び第2の電極アセンブリにそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、第1の電極アセンブリが、第1及び第2の信号が適用されないとき、第2の電極アセンブリに対して横方向にスライドするように構成されており、第1及び第2の信号が適用されるとき、第2の電極アセンブリに対して静的のままであるように構成されている、電気信号発生器を含み得る。アパレルは、エンケーシングがエンケーシングの少なくとも第1の端部において取り付けられるテキスタイル材料を含み得る。
【選択図】図10A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アパレルの物品であって、
電気粘着クラッチデバイスであって、
防水エンクロージャを形成する細長いエンケーシング、
前記防水エンクロージャ内に配置された第1の電極を含む第1の電極アセンブリ、及び、
前記防水エンクロージャ内に配置された、第2の電極を含む第2の電極アセンブリであって、前記第1の電極とは異なり、前記第1の電極と少なくとも部分的に重なり合っており、前記第1の電極に対してスライドするように構成されている、前記第2の電極アセンブリ
を含む、前記電気粘着クラッチデバイスと、
第1及び第2の信号を前記第1及び第2の電極アセンブリにそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、前記第1の電極アセンブリは、前記第1及び第2の信号が適用されないとき、前記第2の電極アセンブリに対して横方向にスライドし、前記第1及び第2の信号が適用されるとき、前記第2の電極アセンブリに対して静的のままであるように構成されている、前記電気信号発生器と、
前記細長いエンケーシングが前記細長いエンケーシングの少なくとも第1の端部において取り付けられるテキスタイル材料であって、前記クラッチデバイスの作動は、前記アパレルの物品の一部分に、選択的に、固定させ、或いは移動させるように構成されている、前記テキスタイル材料と
を含む、物品。
【請求項2】
前記細長いエンケーシングは、可撓性であり、弾性材料で作られる、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記エンケーシングの側方部分は、リブ状テクスチャを含む、請求項1に記載の物品。
【請求項4】
前記リブ状テクスチャは、ゴムを含む、請求項3に記載の物品。
【請求項5】
前記エンケーシングの外側に面する表面に撥水加工をさらに含む、請求項1に記載の物品。
【請求項6】
前記電気粘着クラッチの前記第1の電極アセンブリは、前記細長いエンケーシングの第1の端部に対して実質的に固定され、前記電気粘着クラッチの前記第2の電極アセンブリは、前記細長いエンケーシングの第2の端部に対して固定され、前記細長いエンケーシングの中間セクションは、前記第1及び第2の電極アセンブリに対して移動するように構成されている、請求項1に記載の物品。
【請求項7】
前記細長いエンケーシングは、前記第1及び第2の電極アセンブリの周りに気密嵌合を形成する、請求項1に記載の物品。
【請求項8】
前記細長いエンケーシング内の、或いは前記細長いエンケーシングに結合された加速度計であって、前記クラッチデバイスが結合される身体の動きを測定するように構成されている、前記加速度計をさらに含み、前記電気信号発生器は、前記測定された動きに基づいて、信号を発生するように構成されている、請求項1に記載の物品。
【請求項9】
前記加速度計は、前記クラッチデバイスの少なくとも一部分の加速度の大きさを測定するように構成されており、前記電気信号発生器は、前記加速度の大きさに少なくとも部分的に基づく大きさ特性及び/又は周波数特性を有する信号を発生するように構成されている、請求項8に記載の物品。
【請求項10】
前記細長いエンケーシングの少なくとも一部分を照明する光を供給するように構成されている光源をさらに含む、請求項1に記載の物品。
【請求項11】
前記光源によって供給される前記光の明るさは、前記電極アセンブリに供給される前記第1及び第2の信号のうちの少なくとも1つの特徴に基づいている、請求項10に記載の物品。
【請求項12】
電気粘着クラッチデバイスを組み立てることであって、前記デバイスは、
エンクロージャを形成する細長い可撓性エンケーシング、
前記エンクロージャ内に配置された第1の電極を含む第1の電極アセンブリ、
前記エンクロージャ内に配置された、第2の電極を含む第2の電極アセンブリであって、前記第1の電極とは異なり、少なくとも部分的に重なり合っており、前記第1の電極に対してスライドするように構成されている、前記第2の電極アセンブリ、及び、
第1及び第2の信号を前記第1及び第2の電極アセンブリにそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、前記第1の電極アセンブリは、前記第1及び第2の信号が適用されないとき、前記第2の電極アセンブリに対して横方向にスライドし、前記第1及び第2の信号が適用されるとき、前記第2の電極アセンブリに対して静的のままであるように構成されている、前記電気信号発生器を含む、前記組み立てることと、
テキスタイル材料を、前記電気粘着クラッチデバイスの前記細長い可撓性エンケーシングの少なくとも第1の端部に固定することであって、前記クラッチデバイスは、前記テキスタイル材料の少なくとも一部分の動きを選択的に許容するように構成されている、前記固定することと
を含む、方法。
【請求項13】
前記細長い可撓性エンケーシングは、前記クラッチデバイスのためのエンクロージャを提供するように構成されている防水弾性材料を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記エンケーシングの側方部分は、リブ状テクスチャを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記リブ状テクスチャは、ゴム状材料で構成されている、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記エンケーシングの外側に面する表面に撥水加工をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記電気粘着クラッチの前記第1の電極アセンブリは、前記細長い可撓性エンケーシングの第1の端部に対して実質的に固定され、前記電気粘着クラッチの前記第2の電極アセンブリは、前記細長い可撓性エンケーシングの第2の端部に対して固定され、前記細長い可撓性エンケーシングの中間セクションは、前記第1及び第2の電極アセンブリに対して移動するように構成されている、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記細長い可撓性エンケーシングは、前記第1及び第2の電極アセンブリの周りに気密嵌合を形成する、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記エンケーシング内に配置された加速度計であって、前記クラッチデバイスが結合される身体の動きを測定するように構成されている、前記加速度計をさらに含み、前記電気信号発生器は、前記測定された動きに基づいて、信号を発生するように構成されている、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記加速度計は、前記クラッチデバイスの少なくとも一部分の加速度の大きさを測定するように構成されており、前記電気信号発生器は、前記加速度の大きさに少なくとも部分的に基づく大きさ特性及び/又は周波数特性を有する信号を発生するように構成されている、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
アパレルの物品のための電気粘着クラッチデバイスであって、
防水エンクロージャを形成する細長い可撓性エンケーシングと、
前記防水エンクロージャ内に配置された第1の電極を含む第1の電極アセンブリと、
前記防水エンクロージャ内に配置された、第2の電極を含む第2の電極アセンブリであって、前記第1の電極とは異なり、少なくとも部分的に重なり合っており、前記第1の電極に対してスライドするように構成されている、前記第2の電極アセンブリと、
第1及び第2の信号を前記第1及び第2の電極アセンブリにそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、前記第1の電極アセンブリは、前記第1及び第2の信号が適用されないとき、前記第2の電極アセンブリに対して横方向にスライドするように構成されており、前記第1及び第2の信号が適用されるとき、前記第2の電極アセンブリに対して固定されるように構成されている、前記電気信号発生器と
を含む、電気粘着クラッチデバイス。
【請求項22】
前記細長い可撓性エンケーシング内に配置された加速度計であって、前記クラッチデバイスが結合される身体の動きを測定するように構成されている、前記加速度計をさらに含み、前記電気信号発生器は、前記測定された動きに基づいて、信号を発生するように構成されている、請求項21に記載の電気粘着クラッチデバイス。
【請求項23】
前記細長い可撓性エンケーシングの少なくとも一部分又はそのコンポーネントを照明する光を供給するように構成されている光源をさらに含む、請求項21に記載の電気粘着クラッチデバイス。
【請求項24】
前記光源のためのドライバであって、前記電気信号発生器によって供給される前記第1及び第2の信号のうちの少なくとも1つの大きさに基づいて、前記光源によって供給される前記光の大きさを制御するように構成されている、前記ドライバをさらに含む、請求項23に記載の電気粘着クラッチデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2020年12月30日に出願された、米国特許出願シリアル番号63/132,265及び2021年3月22日に出願された、米国特許出願シリアル番号63/164,176の優先権の利益を主張し、両出願の内容は、その全体が参照により本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
ブラジャー、トップス、ボトムス、タイツ、レギンス、下着、帽子又は他の頭部を覆うものなどの、アパレルは、様々な活動中、サポートを着用者に提供するように構成され得る。そのようなアパレルは、身体サイズ及び体型の違いに対応するように構成されることができ、特定の活動のために構成されることができる。いくつかのアパレルは、限定された調整機構又は適応性を有し得る。
【発明の概要】
【0003】
本発明者は、とりわけ、ブラジャー、タイツ、及び様々な他の衣類、下着、又はベースレイヤ(本明細書ではサポート衣類(support garment)とも称される)、帽子、ヘルメット、頭部を覆うもの、フットウェア、及び他のアパレルなどの、アパレルの改善されたフィット感及び機能の必要性を認識している。一実施例は、個々の体輪郭のカスタマイズされたフィット感を提供することができ、異なる動的条件(例えば、活動レベルの変化)に自動的に或いは手動で調整することができるアダプティブ(adaptive)ブラジャーを含む。
【0004】
例えば、アダプティブブラジャーは、着用者が休息から激しい運動へと移行するとき、最大限の快適さから最大限の乳房サポートまでの設定範囲にわたって可変的に調整し得る。アダプティブブラジャーはまた、動きセンサに結合された自動調整機構を利用し、一実施例としてランニングなどの、活動中に乳房の不要な動きを抑制するように動的に調整し得る。アダプティブタイツ、アスレチックサポータ(athletic supporter)、又は以下で議論される他の物品などの、アダプティブアパレルは、パフォーマンスを高め、或いは負傷の可能性を減らす可能性を有する動的サポートを提供し得る。調整可能な圧縮スリーブは、特定の活動中に回復を支援し、或いは人体をサポートし得る。本明細書で紹介される様々なサポートアパレルの多数の実施例は、以下の開示を通じて議論される。
【0005】
本明細書で使用される用語「サポート衣類」は、ブラジャー、スポーツブラジャー、タンクトップ、サポート内蔵キャミソール、水着トップス、ボディスーツ、ベースレイヤ、タイツ、圧縮パンツ、アスレチックサポータ、及び着用者の身体組織(例えば、乳房組織)及び/又は人体の他の部分をサポートするために使用される他の様式又はタイプのサポート衣類などの、任意の数のサポート衣類を包含することを意味する。サポート衣類はまた、とりわけ、下着、タイツ、レギンス、ベースレイヤ(例えば、ぴったりしたトップス又はボトムス)、及びスリーブを含み得る。さらに、本明細書で使用される用語「サポート領域」は、サポート衣類が着用されるとき、着用者の乳房、及び/又は、生殖器を含むが、それらに限定されない着用者の人体の他の部分に接触しており、或いは隣接して位置するように意図される任意のタイプの構造を包含することを意味する。例示的な態様では、典型的な着用者の場合、サポート衣類は、例えば、着用者の右乳房に接触し、或いは隣接して位置するように構成されている第1の乳房接触面と、例えば、着用者の左乳房に接触し、或いは隣接して位置するように構成されている第2の乳房接触面とを含む。例示的な態様では、サポート衣類は、各カップが乳房接触面を含み、各カップは、別々の乳房を覆い、或いは封止するように構成されている分離した別個のカップ(例えば、成形された或いは非成形された)を含み、或いはサポート衣類は、着用者の乳房の両方に接触する材料の単一の或いは連続的なバンドを含んでもよい。一実施例では、サポート衣類は、例えば、着用者の下部生殖器に接触し、或いは隣接して位置するように構成されている男性用カップ接触面を含み得る。本明細書で議論される実施例の大部分は、アダプティブブラジャーを含み、原理は、圧縮タイツ、圧縮スリーブ、又はアスレチックサポータ(概して、ジョックストラップ又はカップと称される)を含むが、それらに限定されない様々な他のサポート衣類に適用され得る。
【0006】
本発明者はまた、とりわけ、活動レベルの変化に基づいて、特定のタイプのサポートアパレルによって提供されるサポートを動的に変更する必要性を認識している。サポートを変更する必要性は、長期的な快適さ及び活動中の機能性の改善に起因する。したがって、本明細書で議論されるシステム及び方法は、とりわけ、アダプティブエンジンを含むアダプティブサポートアパレルにコマンドを送信する制御回路と通信する、慣性計測装置(IMU)、グローバルポジショニングセンサ(GPS)、又は心拍数モニタなどの、活動センサを含み、検出された活動レベルの変化、又は、位置若しくは加速度若しくは減速度の変化に基づいてなど、サポートの自動変更を容易にし得る。そのようなシステムは、パフォーマンスを損なうことなく、一日中快適さを着用者に提供し得る。さもなければ、本明細書で議論されるシステム、方法、及びデバイスなしに、着用者は、異なる活動のためにサポートアパレルを変更すること、又は複数の手動調整に取り組むことを必要とし得る。
【0007】
本明細書で議論される活動センサは、ユーザの身体活動レベルの表示を提供する任意のセンサ、ならびに使用中にアダプティブサポート衣類に付与される力(例えば、動的或いは静的)の表示を提供する任意のセンサを含み得る。センサは、アダプティブサポート衣類に埋め込まれ、ストラップ、紐、ケーブル、又はファブリックの領域などの、サポート構造の一部分に付与される力に関連するデータを提供し得る。歪みゲージ又は伸縮容量センサなどの、特定のセンサは、以下で議論される。
【0008】
本発明者は、とりわけ、解決されるべき問題が、静電システム又は電気粘着(electroadhesive)システムにおけるバルク電荷蓄積を管理し、或いは回避することを含むことを認識している。問題は、比較的大きい大きさの電圧信号でそのようなシステムを駆動することと、電極又はシステム自体の誘電体コンポーネントにおける誘電体吸収を回避することとを含み得る。さらに、問題は、電力消費を減らすことと、システムにおいて或いはシステムの近くで漂遊電界(stray electric field)又は電流のリスクを最小化することとを含み得る。さらに、問題は、振動し、素早く変化し、或いは反復する身体の動きを阻止し、或いは抑制するためになど、迅速に作動され得るクラッチシステムを提供することを含み得る。問題は、クラッチ力又はせん断力の経時的な劣化なしに、毎分少なくとも約100サイクル以上のレートでなど、数千又は数百万サイクルにわたってクラッチシステムを充電し、放電することを含み得る。言い換えれば、問題は、早い連続で何回も作動され得るロバストなクラッチシステムを提供することを含み得る。
【0009】
本セクションは、本特許出願の主題の概要を提供することを意図される。本発明の独占的な或いは網羅的な説明を提供することを意図されない。詳細な説明は、さらなる情報を提供するために含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
任意の特定の要素又は行為の議論を容易に識別するために、参照番号の最上位桁又は桁は、その要素が最初に紹介される図番号を指す。
図1図1Aは、概して、アダプティブサポート衣類を含み得るシステムの部分を示す。図1Bは、概して、アダプティブサポート衣類を含み得るシステムの部分を示す。図1Cは、概して、アダプティブサポートシステムのいくつかのコンポーネントのブロックダイアグラムを示す。
図2A図2Aは、概して、電気粘着の第1のクラッチシステムの上面概略図を示す。
図2B図2Bは、概して、電気粘着の第1のクラッチシステムの側面図を示す。
図2C図2Cは、概して、第1のクラッチシステムの一部分の一実施例を示す。
図3図3は、概して、第1のクラッチシステムを含み(include)、或いは含み(comprise)得るなどの電気粘着システムの一実施例を示す。
図4図4は、概して、第2のクラッチシステムの一実施例を示す。
図5図5は、概して、第1のクラッチ制御方法の一実施例を示す。
図6図6は、概して、クラッチシステムの一制御例をグラフィカルに示すいくつかのチャートの一実施例を示す。
図7図7A図7B及び図7Cは、概して、クラッチシステムのための異なる電極アセンブリの断面図の実施例を示す。
図8図8A及び図8Bは、概して、クラッチシステムのための異なる電極アセンブリの上面図の実施例を示す。
図9図9A図9B図9C及び図9Dは、概して、様々な電極アセンブリコンポーネント又はアセンブリの実施例の上面図を示す。
図10A図10Aは、電気粘着クラッチデバイスの封止材(encapsulant)例の図を含む。
図10B図10Bは、電気粘着クラッチデバイスの封止材例の図を含む。
図10C図10Cは、電気粘着クラッチデバイスの封止材例の図を含む。
図10D図10Dは、クラッチ活動インジケータを有する管の一態様を示す。
図10E図10Eは、概して、エレクトロルミネセンスディスプレイの一実施例を示す。
図11図11は、概して、エンケーシング方法の一実施例を示す。
図12A図12Aは、クラッチデバイスの導電性部材と封止材との間の接着界面の簡略化された側部プロファイル例を含む。
図12B図12Bは、クラッチデバイスの導電性部材と封止材との間の接着界面の簡略化された側部プロファイル例を含む。
図12C図12Cは、概して、電極アセンブリを基板とインタフェースするための方法の一例を示す。
図12D図12Dは、概して、電極アセンブリを基板とインタフェースするための方法の一実施例を示す。
図12E図12Eは、概して、電極アセンブリを基板とインタフェースするための方法の一実施例を示す。
図12F図12Fは、概して、電極アセンブリを基板とインタフェースするための方法の一実施例を示す。
図12G図12Gは、概して、電極アセンブリを基板とインタフェースするための方法の一実施例を示す。
図12H図12Hは、概して、電極アセンブリを基板とインタフェースするための方法の一実施例を示す。
図12I図12Iは、概して、電極アセンブリを基板とインタフェースするための方法の一実施例を示す。
図12J図12Jは、概して、電極アセンブリを基板とインタフェースするための方法の一実施例を示す。
図12K図12Kは、概して、電極アセンブリを基板とインタフェースするための方法の一実施例を示す。
図13A図13Aは、概して、アパレル実施例の図を示す。
図13B図13Bは、概して、アパレル実施例の図を示す。
図13C図13Cは、概して、衣類制御ユニットの一実施例を示す。
図13D図13Dは、概して、異なるアパレル実施例の図を示す。
図13E図13Eは、概して、異なるアパレル実施例の図を示す。
図14図14は、概して、サポート衣類アセンブリ及び使用方法の一実施例を示す。
図15図15は、概して、組織変位及び加速度情報を示す第1のダイアグラムの一実施例を示す。
図16図16は、概して、組織変位及び加速度情報を示す第2のダイアグラムの一実施例を示す。
図17図17は、いくつかの実施形態による、フットウェアにおける使用のために構成されている電気粘着システムを含む。
図18図18A図18Gは、概して、電気粘着クラッチによって制御される1つ又は複数のアパーチャを有するアパレルの物品の実施例を示す。
図19図19は、概して、換気方法の一実施例を示す。
図20図20Aは、弛緩構成のアパレルの物品の実施例を示す。図20Bは、伸縮構成のアパレルの物品の実施例を示す。図20Cは、概して、クラッチシステムを有するアパレルの物品の一部分の断面図を示す。
図21図21A図21B及び図21Cは、アパレルの物品のスリーブ内で或いはスリーブと共に使用されるクラッチシステムの実施例を示す。
図22A図22Aは、概して、電気粘着クラッチデバイスによって制御され得るアクセスを有するポケットを含むアパレルの物品の一実施例を示す。
図22B図22Bは、概して、電気粘着クラッチデバイスと共に使用のための電極構成を示すオープンポケットの図を示す。
図23図23は、本明細書で議論される様々な技術の態様を実行することができる例示的なコンピューティングデバイスを示すブロックダイアグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の説明は、本主題の例示的な実施形態を示すシステム、方法、技術、命令シーケンス、及びコンピューティングマシンプログラム製品を説明する。以下の説明では、説明の目的のために、多数の具体的な詳細は、本主題の様々な実施形態の理解を提供するために示される。しかしながら、本主題の実施形態は、いくつか又は他のこれらの具体的な詳細なしに、実施されてもよいことが明らかであろう。実施例は、単に可能な変形例を代表するものに過ぎない。明示的に別段の記載がない限り、構造(例えば、モジュール、デバイス、システム、又はそれらのコンポーネントなどの、構造コンポーネント)は、任意であり、組み合わされ、或いは細分化されることができ、(例えば、手順、アルゴリズム、又は他の機能における)操作は、順番に変化し、或いは組み合わされ、或いは細分化されることができる。
【0012】
一実施例では、本明細書で議論される1つ又は複数の技術的問題への解決策は、クラッチとして使用され得るなどの、電気粘着デバイスを含み、或いは使用し得る。概して、クラッチは、本明細書では、少なくとも「オン」及び「オフ」状態を含む、複数の異なる状態又は構成のうちの特定の1つを実現するように、選択的に或いは制御可能に作動され得るデバイスを指す。例えば、「オン」状態では、クラッチの1つ又は複数のコンポーネントは、クラッチの少なくとも1つの他のコンポーネントに対してなど、特定の方位、形状、又は構成を維持し得る。「オフ」状態では、クラッチの1つ又は複数のコンポーネントは、デバイスの1つ又は複数のコンポーネントがクラッチの別のコンポーネントに対して移動し得る比較的コンプライアントな構成を提供するように弛緩し、或いはレリーズ(release)し得る。
【0013】
一実施例では、クラッチは、アパレル又はマシンなどの、別のオブジェクトに結合され、或いは別のオブジェクトと一体化され得る。一実施例では、クラッチシステム又はクラッチデバイスは、第1の誘電性絶縁体によって少なくとも部分的に覆われている第1の導電性部分を含む第1の電極アセンブリと、第2の誘電性絶縁体によって少なくとも部分的に覆われている第2の導電性部分を含む第2の電極アセンブリとを含み得る。クラッチは、第1及び第2の信号を電極アセンブリの第1及び第2の導電性部分にそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器を含むことができ、第1及び第2の信号は、交流(AC)信号のそれぞれの逆極性部分を含み得る。第1及び第2の電極アセンブリは、第1及び第2の誘電性絶縁体を含むそれぞれの表面において、或いはそれぞれの表面に沿ってなど、少なくとも部分的に重なり合っている構成で配置され得る。AC信号がアサートされ、電極アセンブリの導電性部分に供給されるとき、電極アセンブリ間の相対的な動きは、抑制され、或いは阻止され得る。AC信号がアサートされず、或いは電極アセンブリの導電性部分から除去されるとき、電極アセンブリ間の相対的な動きは、可能にされ得る。
【0014】
その結果、とりわけ、静電又は電気粘着システムにおけるバルク電荷又は誘電吸収を管理し、或いは除去することを含み得る技術的問題は、誘電吸収効果に悪影響を及ぼすことがあり、ひいてはクラッチシステムの性能に悪影響を及ぼすことがあるDC駆動信号を使用する代わりに、AC駆動信号又は信号を使用することによってなど、対処され得る。
【0015】
一実施例では、本明細書で議論される1つ又は複数の技術的問題への解決策は、平面状の導電性部材と、導電性部材の少なくとも一部分を囲むハウジングとを有するクラッチデバイスを含み得るなどの、電気粘着デバイスを含み、或いは使用し得る。ハウジングは、とりわけ、導電性部材の少なくとも第1の表面に隣接して設けられた可撓性ポリマ基板と、導電性部材の対向する第2の表面に隣接して設けられた第1の部分、及び、導電性部材の第1の側端部に隣接して設けられ、可撓性ポリマ基板に結合された第2の部分を含む誘電体部材とを含み得る。
【0016】
とりわけ、漂遊電界又は漂遊電流が、クラッチデバイスから出るのを抑制し、或いは防止することを含み得る技術的問題は、クラッチデバイスの1つ又は複数の導電性部材のハウジングなどのハードウェアを使用して、少なくとも部分的に対処され得る。ハウジングは、異なる誘電特性を有し得るなどの、1つ又は複数の異なる材料を含むことができ、いくつかの実施例では、導電性部材を部分的に或いは完全に封止し得る。
【0017】
電気粘着デバイス又はそのコンポーネントは、アパレルの物品を含み得るテキスタイル及び他の材料と共に使用のために適していることがある。すなわち、デバイス又はそのコンポーネントは、付属器官などの身体部分と適合可能であることがあり、破壊することなく撓むように構成され得る。例えば、デバイス又はそのコンポーネントは、ユーザが動いている間、ユーザの身体の様々な形状及び構成を曲げ、成形し、且つ/或いは適応するように構成され得る。いくつかの実施形態では、デバイス又はそのコンポーネントの可撓性は、曲げ(bend)弾性率又は曲げ(flexural)弾性率によって測定され、曲げ弾性率は、力が材料に加えられるときの剛性の標準化された測定値である。本明細書で説明されるように、可撓性材料は、規格ASTMD790又はISO178によって規定されるように、可撓性である。曲げ弾性率は、例えば、メガパスカル(N/mm)の単位で材料が曲がる能力を示す。これは、力が試料の長辺に垂直に加えられるときの材料の剛性の尺度であり、3点曲げ試験として知られる。剛性を欠く材料は、可撓性であると特徴付けられる。曲げ弾性率は、応力-歪み曲線の初期直線部分の傾きによって表され、応力の変化を対応する歪みの変化で割ることによって計算される。歪みに対する応力の比は、曲げ弾性率の尺度である。本明細書で議論される電気粘着デバイスの様々なコンポーネントは、0.3-10MPa間の曲げ弾性率を有するポリエチレンテレフタレート又はアクリロニトリルブタジエンなどの材料を使用され得る。
【0018】
さらに、本発明者は、特に湿った環境を含む状況では、電気粘着システムの動作の完全性を維持するという問題を特定している。身体の動きの振動を阻止し、或いは抑制するために使用される電気粘着システムは、着用者の身体の近くに配置されることができ、保護機構は、汗と、涙と、雨、みぞれ、雪、又は霧などの環境湿気と、他の水性液体とを生じやすい着用者から電気粘着システムを離すために設けられ得る。
【0019】
一実施例では、本明細書で議論される1つ又は複数の技術的問題への解決策は、防水エンケーシングに配置された1つ又は複数のコンポーネントを有するクラッチなどの、電気粘着デバイスを含み、或いは使用し得る。電子デバイスは、水又は湿気が電子デバイスの感知領域又はコンポーネントに入り、或いは接触するのを阻止する機構から利益を得ることができる。さらに、防水エンケーシングは、電気粘着デバイスのモビリティを可能にするために可撓性であり、アパレルの物品と一体化するように構成可能であり得る。
【0020】
例えば、防水エンケーシングにおける電気粘着クラッチデバイスは、汗及び湿気に影響されやすいスポーツブラジャー、タイツ、アスレチックサポータを含む様々なアパレルの物品に適合され得る。これらのアパレルの物品は、エンケーシング、ならびに電気粘着クラッチによって提供される選択的モビリティの機能性によって提供される可撓性から利益を得る。
【0021】
その結果、とりわけ、水及び湿気に影響されやすい電子デバイスを含み得る技術的問題は、防水且つ可撓性封止体(encapsulation)内に電子デバイスを包み込むことによって、少なくとも部分的に対処され得る。エンケーシングは、1つ又は複数の異なる材料を含むことができ、いくつかの実施例では、クラッチデバイスの導電性部材を部分的に或いは完全に封止し得る。
【0022】
アパレルの物品はまた、エンケーシング内に配置された加速度計を含んでもよい。加速度計は、電気粘着クラッチデバイスが結合される身体の動きを測定するように構成されており、電気信号発生器は、測定された動きに基づいて、信号を発生するように構成されている。加速度計はまた、クラッチデバイスの少なくとも一部分の加速度の大きさを測定するように構成されており、電気信号発生器は、加速度の大きさに少なくとも部分的に基づく大きさ特性及び/又は周波数特性を有する信号を発生するように構成されている。
【0023】
本発明者は、解決されるべき別の問題が、動いている間のボディマスの周期的な上方或いは下方への動きを管理することを含むことを認識している。反復的な動きは、身体への歪みを引き起こし、身体への損傷及び対応する痛みをもたらし得る。具体的には、乳房が適切なサポートなしに、周期的、反復的な動きを経験するとき、乳房組織に見られるクーパー靭帯は、痛められ得る。さらに、クーパー靭帯が痛められ、或いは損傷され、或いは他の方法で乳房組織をサポートできなくなるとき、乳房のたるみは、経時的に生じ得る。
【0024】
さらに、男性の生殖器は、同様の周期的な動きを経験し、長期の動き後に器官への損傷を引き起こし、痛みをも引き起こし得る。人の他の身体部分は、足、膝、肘、及び背中などの、同様の歪みを経験し得る。
【0025】
一実施例では、本明細書で議論される1つ又は複数の技術的問題への解決策は、選択的に、締め付け、弛緩するように構成されているサポート領域を有するアパレルの物品などの、電気粘着クラッチを含み、或いは使用し得る。アパレルの物品は、とりわけ、サポート領域のテキスタイル層と、電気粘着クラッチを包み込むストラップと、1つ又は複数の信号を電気粘着クラッチに提供する信号発生器とを含み得る。
【0026】
その結果、とりわけ、身体が動いている間などの、ボディマスの上方或いは下方への動きを抑制し、或いは防止することを含み得る技術的問題は、選択的に、締め付けられ、弛緩され得るサポート領域を有するアパレルの物品と併用して電気粘着クラッチなどのハードウェアを使用して、少なくとも部分的に対処され、ボディマスの調整可能なサポートを提供し得る。
【0027】
一実施例では、本明細書で議論される1つ又は複数の技術的問題への解決策は、電気粘着デバイスを着用者のサポート衣類に含み、或いは使用し得る。サポート衣類は、サポート領域に近接して配置された着用者の身体部分の変位を調整可能に抑制するように構成されているサポート領域を形成するテキスタイル層を含んでもよい。サポート衣類はまた、電気粘着クラッチを包み込むテキスタイル層の一部分に固定された中空ストラップを含んでもよい。電気粘着クラッチは、第1の電極アセンブリと、第1の電極アセンブリとは異なる第2の電極アセンブリと、電気信号発生器とを含む。電気信号発生器は、1つ又は複数の信号を第1及び第2の電極アセンブリに供給し、電気粘着クラッチデバイスに、サポート衣類がサポート領域に近接する身体部分の変位を許容する量を選択的に調整させる。サポート衣類は、スポーツブラジャーであってもよく、サポート領域は、スポーツブラジャーのカップであってもよい。いくつかの実施形態では、中空ストラップは、第1の電気粘着クラッチを包み込む第1の中空ストラップであり、サポート衣類は、第2の電気粘着クラッチを包み込む第2の中空ストラップを含む。各電気粘着クラッチは、サポート領域を形成するテキスタイル層の第1及び第2の部分に固定される。
【0028】
サポート衣類はまた、1つ又は複数の電気信号を第1及び/又は第2の電気粘着クラッチに供給するように構成されている信号発生器を含んでもよい。第1及び第2のクラッチは、サポート衣類が身体部分の変位を許容し、或いは抑制する量を選択的に調整する。一実施例では、第1及び第2のクラッチの作動は、実質的に同時に通電され、或いは非通電されるように調整され得る。サポート衣類は、サポート領域を形成するテキスタイル層の右側に固定された中空ストラップと、テキスタイル層の左側に固定された第2の中空ストラップとを有するアスレチックサポータであってもよい。中空ストラップの各々に配置されたなどの、クラッチ電極は、個々に制御可能であり、サポート衣類が身体部分の変位を許容する量を選択的に調整し得る。いくつかの実施形態では、サポート衣類は、ストラップの長さ又は変位の変化を測定するように構成されている各ストラップの変位センサを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ストラップは、防水エンケーシングである。
【0029】
いくつかの実施形態では、サポート衣類は、電気粘着クラッチの動き、又はクラッチが結合される衣類若しくは身体の動きを測定し、測定された動きに基づいて、1つ又は複数の信号を発生するように構成されている加速度計を含む。サポート衣類は、着用者が加速度又は速度の閾値を満たし、或いは超えるとき、指定された位置又は方位を作動させ、或いは保持するように構成されることができ、着用者が閾値を下回るとき、弛緩するように構成されることができる。
【0030】
解決されるべき別の問題は、運動、くつろぎ、及び旅行を含む様々なストレス条件下で、アパレルの物品の着用者の最適な体温を維持することを含む。指定された環境に適応するために様々なアパレルの物品を交換することは、厄介であり、無駄が多いことがある。着用者は、各活動及び/又は環境に対してどのアパレルの物品を身に着けるかを決定するという問題に直面し得る。長時間のランニングを続け、次いで、飛行機に乗りたい着用者は、ぴったりしたランニングアパレルと快適な部屋着との間で決定する必要があり得る。
【0031】
一実施例では、本明細書で議論される1つ又は複数の技術的問題への解決策は、電気粘着デバイスをアパレルの物品に含み、或いは使用し得る。アパレルの物品は、電気粘着クラッチデバイスに結合されたアパーチャを有するテキスタイルを含む。すなわち、クラッチデバイス又はそのコンポーネントは、アパレルの物品に組み込まれ、選択的に、アパーチャが開閉することを可能にし、或いはアパーチャを閉じた構成に維持するように構成され得る。アパレルの物品は、選択的に、アパーチャが開き、且つ/或いは閉じることを可能にする1つ又は複数の信号を電気粘着クラッチデバイスに送信するように構成されている電気信号発生器を含み得る。
【0032】
その結果、とりわけ、十分な換気を有しない衣類における熱保持又は発汗を含み得る技術的問題は、電気粘着クラッチデバイスシステムを有するアパレルの物品を使用してなど、対処され、気流を着用者に提供するためのアパーチャを選択的に制御し得る。
【0033】
ウェアラブル物品への電子機器の組み込みは、様々な課題を提示し得る。ウェアラブル物品は、他の湿気の原因の中でも、環境条件、身体活動に従事する着用者からの汗、及び洗濯から、濡れる対象となり得る。そのような電子機器を防水封止材に封止することは、電子コンポーネントを湿気から隔離し得るが、防水封止材を損なうことなく、或いは電子コンポーネントを損傷することなく、電子コンポーネントをウェアラブル物品に物理的に組み込むことにおける課題を提示し得る。
【0034】
一実施例では、本明細書で議論される1つ又は複数の技術的問題への解決策は、テキスタイルに固定された電気粘着クラッチを含み、或いは使用し得る。第1及び第2の導電性部材をそれぞれ有する第1及び第2の電極アセンブリは、弾性エンケーシング内に包み込まれる。弾性エンケーシングは、弾性エンケーシングの第1の位置で第1の導電性部材と第1の接着を形成し、第1の位置とは異なる弾性エンケーシングの第2の位置に近接する第2の導電性部材と第2の接着を形成する。第1及び第2の導電性部材と弾性エンケーシングとの間の接着の形成は、第1及び第2の導電性部材の完全性を損なうことなく、エンケーシングの維持を提供する。
【0035】
帽子、スリーブなどのアパレルの物品は、一貫した状況で利用されないことがある。例えば、帽子は、比較的きつく或いはぴったりのフィット感が、帽子が着用者の頭部から落ちるのを防止するのに有利であり得るときの活発な活動に従事される間と、歩行又は着座などの、快適さがより望まれ得るときの非活発な活動に従事される間との両方で着用されてもよい。さらに、そのようなアパレルの物品は、単一のサイズが様々な頭部のサイズに適合するように適応される「フリーサイズ(one-size-fits-all)」構成で提供されてもよい。しかしながら、そのような構成は、特に比較的大きい或いは比較的小さい頭部に関して、帽子を不快にし得る。
【0036】
一実施例では、本明細書で議論される1つ又は複数の技術的問題への解決策は、着用者の身体部分を収容するように構成されている開口部を形成するテキスタイルと、テキスタイルに固定され、開口部の少なくとも一部分の周りに延在する電気粘着クラッチとを含み、或いは使用し得る。電気粘着クラッチは、第1及び第2の信号などの1つ又は複数の信号がクラッチの電極アセンブリに適応されるとき、開口部のサイズを増加させるのを抑制するように構成されており、開口部は、1つ又は複数の信号が適応されないとき、サイズが増加するのを可能にする。その結果、アパレルの物品は、アパレルの物品の着用者の様々なユースケース及び様々な異なる身体的属性のうちの任意に適応可能であり得る。
【0037】
一実施例では、本明細書で議論される1つ又は複数の技術的問題への解決策は、第1の電極アセンブリ及び第2の電極アセンブリを有する電気粘着デバイスを含み、或いは使用し得る。第1の電極アセンブリは、第1の導電性部材と、第1の導電性部材に適用され、第1の導電性部材の剛性よりも大きい剛性を有する第1のポリマ基板とを含む。第2の電極アセンブリは、第2の導電性部材と、第2の導電性部材に適用され、第2の導電性部材の剛性よりも大きい剛性を有する第2のポリマ基板とを含み、第1及び第2の導電性部材は、互いに近接し、第1及び第2のポリマ基板は、互いに関して遠位にある。
【0038】
その結果、とりわけ、互いに関してスライドするときに曲がり、或いは折り曲がる第1及び第2の導電性部材の傾向を含み得る技術的問題は、ポリマ基板を第1及び第2の導電性部材に適用することによってなど、対処され得る。ポリマ基板はまた、防水エンケーシングなどの、周囲の構造物上の第1及び第2の導電性部材によって擦れるのを防止することによって、第1及び第2の導電性部材の摩耗を低減し得る。第1及び第2の導電性部材が互いに近接するように第1及び第2のポリマ基板を適用することによって、第1及び第2の導電性部材は、第1及び第2の導電性部材への損傷の可能性を低減しつつ、依然として電気粘着デバイスとして機能してもよい。
【0039】
アダプティブサポートアパレルシステムは、ユーザによって着用される1つ又は複数のセンサから取得される活動データに応答して、アダプティブサポート衣類(例えば、ブラジャー又はタイツ)のフィット感及びサポートを動的に変更する。アダプティブサポートシステムはまた、フットウェア、時計、サポートアパレルなどの、様々なウェアラブルに組み込まれたコンポーネントを含み得る。特定の実施例では、アダプティブサポートシステムは、システムの他のコンポーネントと無線通信するスマートフォン、スマートウォッチ、又は同様のウェアラブルコンピューティングデバイスを介して制御され得る。他の実施例では、アダプティブサポートシステムは、アダプティブサポートアパレル及び/又はフットウェアに組み込まれたコンポーネントに内蔵された回路で制御される。以下の図は、例示的なシステムを示し、本発明者によって想定される少なくともいくつかの変形例を議論する。
【0040】
図1A図1Bは、いくつかの例示的な実施形態による、アダプティブサポート衣類及び関連付けられた電子機器を含むシステムの図である。この実施例では、アダプティブサポートアパレルシステム1は、アダプティブサポート衣類10、フットウェアアセンブリ20、及びスマートウォッチ30などのコンポーネントを含む。任意に、アダプティブサポートアパレルシステム1はまた、パラメータの制御又は調整のために、スマートフォン35又は他の携帯若しくはモバイルデバイスと通信し得る。この実施例では、フットウェアアセンブリ20は、活動センサ25を含み、アダプティブサポート衣類10は、アダプティブエンジン15を含む。この実施例では、アダプティブエンジン15は、アダプティブサポート衣類10内のアダプティブサポート構造を制御するクラッチシステム16(電気粘着クラッチ16とも称される)に結合する。任意に、システム1はまた、本明細書でアダプティブタイツとして示される、第2のアダプティブサポート衣類40を組み込み得る。
【0041】
この実施例では、フットウェアアセンブリ20は、活動レベルの変化を検出する、加速度計、ジャイロスコープ、温度センサ、磁力計、心拍センサ、又はグローバルポジショニングシステム(GPS)などのセンサを含み得る活動センサ25を含む。一実施例では、フットウェアアセンブリ20は、慣性計測装置(IMU)を含み、加速度計、ジャイロスコープ、又は他の適用可能なセンサのうちの1つ又は複数を組み合わせて、監視される身体の特定の力、方位、又は角度変化率を提供する。IMUからのデータは、とりわけ、足部接地(foot strike)又はケイデンス(cadence)などの、動きを検出するために使用され得る。この実施例では、活動センサ25からのデータは、アダプティブサポートの変更が、活動センサからの活動データに基づいて必要とされるか否かを判定する処理のための、スマートウォッチ30又はスマートフォン35に通信される。別の実施例では、活動データは、処理と、必要とされるアダプティブサポートレベルの判定とのために、アダプティブエンジン15に直接送信されてもよい。
【0042】
足部接地データは、活動センサ25(例えば、IMUと力センサとの組み合わせ)などの、センサから判定され得る、より広範囲の活動メトリクスの一部分を含み得る。ステップメトリクスは、個々のステップ又は歩数を含み得る。ステップは、最小垂直力閾値、1ステップ当たりの最小平均垂直力、最小ステップ時間、及び最大ステップ時間などの、パラメータに基づいて、このメトリクスのために規定され得る。ステップメトリクスはまた、接触時間を含むことができ、力信号を使用して、1ステップ当たり足ごとに計算される(例えば、垂直力>50Nのときの時間)。別のステップメトリックは、スイング時間であり、力信号を使用して、1ステップ当たり足ごとに計算される(例えば、垂直力<50Nのときから足が力>50Nを生成するまでの時間)。ステップメトリクスはまた、ケイデンスを含み、力信号を使用して、各足の接触時間とスイング時間との合計の逆数として規定され得る。ステップ長は、力信号を使用して計算される別のステップメトリックである(例えば、接触時間とスイング時間との合計に平均速度を乗じたもの)。別のステップメトリックは、衝撃であり、少なくとも2つの方法で計算され得る。衝撃は、垂直地面反力のピーク上昇率、又は垂直地面反力のアクティブピークであり得る。インパルスは、力信号を使用して、1ステップ当たり足ごとに計算される別のステップメトリックである(例えば、地面反力の大きさの積分値)。接触は、動きデータから導出される別のステップメトリックである。例えば、200HzでサンプリングされたIMUデータを使用して、足の接触時の水平に対する足の角度を判定する。接触は、後足部、中足部、及び前足部の角度を含み得る。本明細書で議論される任意のステップメトリクスは、活動データとして、或いは他の活動データに加えて使用され、活動レベルを判定するのを支援し、或いはアダプティブサポート衣類の目標サポートレベルを直接判定し得る。
【0043】
この実施例では、アダプティブエンジン15、スマートウォッチ30、及びスマートフォン35のうちの1つ又は各々は、別々に、或いは互いと併用して、或いはリモートコンピューティングリソースにアクセスすることによって、活動データを処理し、必要に応じてサポート特徴を変更するようにコマンドをアダプティブエンジン15に送信する制御回路を含む。アダプティブエンジン15は、コマンドを受信し、システムを作動させ、アダプティブエンジン15に結合されたクラッチシステム16との相互作用を介して、アダプティブサポート構造を調整する。
【0044】
図1Bは、様々なサポートレベルを必要とし、或いは様々なサポートレベルから利益を得ることがある異なる活動間を移行するアダプティブサポートアパレルシステムのユーザを示す。この実施例では、フットウェアアセンブリ20内に示された活動センサ25は、リラックスした歩行から、ヨガを行う中程度の運動、ランニングに含まれるより極端な衝撃及び運動に及ぶ異なる活動レベルを検出するように動作する。この実施例では、活動センサ25は、センサから解釈された活動データに基づいて、現在の活動レベルを判定するアプリケーションを実行しているスマートウォッチ30の制御回路にデータを送信する。いくつかの実施例では、スマートウォッチ30はまた、活動データをスマートウォッチ30上で動作する制御回路に送信し、この実施例のようなアダプティブブラジャーなどの、アダプティブサポート衣類10によって提供されるサポートを増減する決定を通知する追加の活動レベル情報を提供する活動センサをも含み得る。例えば、スマートウォッチ30は、活動レベルに関連する追加情報として使用され得る組み込まれた心拍数モニタを含み得る。
【0045】
快適ゾーンでは、アダプティブアパレルサポートシステム1は、アダプティブサポート衣類から必要とされる緩和したサポートレベルに対応するように判定された低い身体活動レベルを検出する。したがって、制御回路は、アダプティブエンジン15に、アダプティブサポート衣類10を快適な設定に作動させ、調整するように命令する。制御アプリケーション(例えば、制御回路を操作するアプリケーション)は、アダプティブサポート衣類の異なる設定へのユーザアクセスを提供するユーザインタフェースを含み得る。一実施例では、設定は、休息=快適サポートレベル(例えば、低いサポートレベル)と、より高い衝撃=パフォーマンスサポートレベル(例えば、高いサポートレベル)となどの、異なるサポートレベルを異なる予め規定された活動レベルと関連付けることを含み得る。他のマッピングは、作成されることができ、ユーザインタフェースは、ユーザが、カスタムマッピングを生成するのを可能にするように提示されることができる。表1は、活動レベル-サポートレベルマッピングのマッピングテーブルの一実施例を示す。
【0046】
【表1】
【0047】
示されるように、ユーザは、活動センサによって検出された運動及び/又は衝撃を増加させることによって、快適さから、より低い衝撃へと移行し得る。動的に、移行を検出すると、スマートウォッチ30の制御回路は、アダプティブエンジン15に、アダプティブサポート衣類10によって提供されるサポートレベルを増加させるように命令する。ユーザが快適な活動レベル(例えば、休息又は歩行)に戻る場合、制御回路は、アダプティブエンジン15に、サポートレベルを緩和し、快適なサポートレベルに戻るように命令する。代替的に、ユーザがランニングしに行くことによって活動を増加させる場合、システムは、アダプティブエンジン15に動的に応答し、サポートレベルを、より高い衝撃(パフォーマンス)のサポートレベルに増加させ得る。
【0048】
特定の実施例では、ユーザは、複数の異なる活動関連パラメータ(例えば、心拍数、ケイデンス、衝撃など)から選択し、各パラメータの異なるレベルを異なるサポートレベルと関連付け得る。例えば、ユーザは、心拍数及びケイデンスをトリガとして使用するランニング活動分類を作成し得る。次いで、ランニング活動は、高いサポートレベルにマッピングされ得る。サポートレベルはまた、サポート構造のクラッチ力又は張力などの、異なるサポート構造の調整を特定のサポートレベルに関連付けることによって構成され得る。
【0049】
図1Cは、いくつかの例示的な実施形態による、アダプティブサポートシステムのコンポーネントを示すブロックダイアグラムである。なお、本書全体を通して、アダプティブサポートシステムはまた、アダプティブサポートアパレルシステムと称される。この実施例では、アダプティブサポートシステム1は、制御回路112、活動センサ120、及びアダプティブエンジン104などのコンポーネントを含み、アダプティブエンジン104は、アダプティブサポート衣類102と一体化される。アダプティブサポート衣類102は、アダプティブサポート領域106を含み得る。アダプティブサポート領域106は、選択的に、静的に且つ/或いは弾性になるように構成されている1つ又は複数の電気粘着クラッチデバイス108と、クラッチデバイス108の作動を制御する信号を発生し得る電気信号発生器110とを含む。
【0050】
一実施例では、アダプティブサポート衣類102は、クラッチインジケータ134を含み、或いは使用し、クラッチデバイス108の状態又はステータスの表示を提供し得る。例えば、クラッチインジケータ134は、ハプティック(haptic)フィードバックデバイス、光源、又はクラッチデバイス108が係合され、若しくは係合解除されるか否かを示し、或いはクラッチデバイス108が係合される程度を示し得る他のインタフェース手段を含み得る。クラッチインジケータ134は、調整可能な電力信号源又は他の信号発生器などの、クラッチインジケータ134を駆動するように構成されている回路又は他のコンポーネントを含み得る。
【0051】
制御回路112は、プロセッサ114と、コンピュータ可読メモリデバイスメモリ116と、通信回路118とを含む。上で議論されたように、いくつかの実施例では、制御回路112は、スマートウォッチ30又はスマートフォン35(図1A)と一体化され得る。それらの実施例では、制御回路112は、スマートウォッチ30又はスマートフォン35のハードウェアのためのオペレーティングシステム(例えば、iOS又はAndroid(登録商標))上で実行するソフトウェアアプリケーション内で具現化される。したがって、プロセッサ114及びメモリデバイスメモリ116は、スマートフォン35又はスマートウォッチ30の一部であり得る。示される実施例では、制御回路112は、スタンドアロンデバイスであり、或いはアダプティブサポート衣類102に組み込まれる。
【0052】
プロセッサ114は、メモリデバイスメモリ116に格納された命令にアクセスし、通信回路118を介して受信された活動データを処理する。活動データはまた、少なくとも処理動作中、メモリデバイスメモリ116に格納され得る。プロセッサ114はまた、通信回路118を介して、アダプティブエンジン104へのコマンドを生成し、送信することを可能にする命令を処理する。アダプティブエンジン104に通信されたコマンドは、アダプティブエンジン104の作動を制御し、アダプティブサポート衣類のサポート特徴を変更する。
【0053】
制御回路112は、活動データを活動センサ120から受信する。この実施例では、活動センサ120は、ユーザの活動レベルを示すデータを生成することができる他のセンサの中でも、IMU122、加速度計124、歪みゲージ126(例えば、変位情報を測定するように構成されている静電容量ベースの歪みゲージ)、グローバルポジショニングシステム(GPS128)、温度センサ130、及び/又は心拍数(HRセンサ132)のうちの任意の組み合わせを含み得る。活動センサ120は、列挙されたセンサの任意の組み合わせを含むことができ、生成された活動データを、Bluetooth(登録商標) LE(Low Energy)などの、無線通信リンクを介して制御回路112に送信する。さらに、上述されたように、上で議論されたシステム1のコンポーネントは、スマートウォッチ、スマートフォン、フットウェアアセンブリ、又は(例えば、アダプティブエンジンに組み込まれた)アダプティブサポート衣類を含むデバイスを介して任意の組み合わせで配置され得る。
【0054】
本明細書では、概して、用語「電気粘着」は、静電気力を使用した物理的オブジェクトのカップリングを指す。オブジェクト間の静電気力は、静電気力を使用して結合されるオブジェクト内或いはオブジェクト上の異なる電極への電気信号の発生及び供給を調整し得る、コントローラ又はプロセッサ回路によって選択的に制御され得る。電気粘着を使用したオブジェクト間の係合、カップリング、又は粘着は、例えば、カップリング又はデカップリングの観点から制御されることができ、或いはオブジェクト間の把持力の大きさ又はせん断力の大きさの観点から制御されることができる。すなわち、電気粘着システムにおけるオブジェクト間の係合は、バイナリのオン/オフにおいて、或いはオブジェクトを結合し、若しくはオブジェクト間の相対的な動きに抵抗する力の相対的な大きさ又は程度の観点から、制御され得る。
【0055】
一実施例では、静電気力の電気的制御は、様々なオブジェクトの制御された取り付け又は取り外しを提供し得る。例えば、2つ以上のオブジェクト表面は、電気粘着を使用して接合され、或いは一緒に保持されることができ、それによって、誘導電界からの静電気力に起因して、接合面間のグリップ、牽引、又は摩擦に影響し得る。いくつかの実施例では、誘電体は、接合面間に設けられ得る。
【0056】
電気粘着を使用して接合される表面は、様々な表面特性又は特徴を有し得る。例えば、異なる平面均一性若しくは平坦性特性、平滑性若しくは粗さ特性、連続性若しくは不連続性特性、導電性、トポグラフィ、コンプライアンス若しくは可撓性、又は他の特徴を有する表面は、電気粘着を使用して接合され得る。すなわち、本明細書で議論される電気粘着デバイス及び技術は、特定の材料特性又は表面特徴に限定されないが、いくつかの材料は、他の材料とは異なる電気粘着特性を示し得る。例えば、いくつかの材料は、反復的な電気粘着カップリング及びデカップリングのために、より良く構成されることができ、いくつかの材料は、異なる材料間の相対的な動きのために、より良く構成されることができる。
【0057】
いくつかの実施例では、電気粘着システム又は電気粘着デバイスは、1つ又は複数の寸法において可撓性である、少なくとも1つのコンプライアント電気粘着表面又は適合性電気粘着表面を含み得る。電気粘着システムの第1のコンポーネントのコンプライアンスに少なくとも部分的に起因して、例えば、第1のコンポーネントは、別のデバイスの異なる或いはより低い適合性表面であることがあり、或いは含むことがあるなどの、第2のコンポーネントに、より効果的に接合し、或いは嵌合してもよい。
【0058】
例えば、第1の電気粘着表面は、第2の電気粘着表面の表面粗さとは実質的に独立して、電気粘着引力を促すように構成されているコンプライアント表面部分を含み得る。すなわち、第1の電気粘着表面は、第1の電気粘着表面が嵌合する第2の表面の不連続性又は他の不完全性に適合するように構成され得る。一実施例では、電気粘着表面は、微視的、メゾスコピック、且つ/或いは巨視的な表面特徴に適合するように構成され得る。適切な電気刺激の影響下で、第1の電気粘着表面は、第2の電気粘着表面に引き付けられることができ、第1の電気粘着表面は、局所的に変形し、或いは撓むことによって、第2の表面に少なくとも部分的に適合させられ得る。いくつかの実施例では、第1のデバイスと第2のデバイス又は表面との間の複数の異なる粘着モードは、表面間の嵌合をさらに強化するために提供され得る。
【0059】
一実施例では、電気粘着システムは、1つ又は複数の電極を有する少なくとも1次デバイスを含み得る。1次デバイスは、2次デバイス又はターゲットに粘着し、或いは2次デバイス又はターゲットと「クラッチ」するように構成され得る。2次デバイスは同様に、1つ又は複数の電極を有し得る。様々なデバイス電極は、適切な電圧又は電流信号が1つ又は両方のデバイスに適用されるときなど、電気的に刺激され、別の電極又はデバイスに関して静電引力を誘導し得る。いくつかの実施例では、1次デバイスの表面上の電極の分極は、ターゲットデバイスの対応する分極を誘導することができ、それによって、1次デバイス及び2次デバイスに粘着させ得る。
【0060】
一実施例では、制御可能な電気粘着クラッチシステムは、軽量であり、概して、比較的低い電力の電気信号を使用し、他のフィルムなどの、他の表面及び基板との接着を形成し得る電気粘着フィルムを含み、或いは使用し得る。本明細書の実施例の多くは、帯電され、フィルムを一緒に接合し得る力をもたらし得る一対又は複数対のフィルムを含む電気粘着クラッチデバイスを含み、或いは使用する。他の電気粘着材料は、フィルム以外の材料を含むことができ、或いは異なるタイプの電気粘着材料(例えば、フィルム、ファブリック、液体、プラスチックなど)は同様に、同じ或いは同様の結果を提供するために使用され得る。
【0061】
図2Aは、概して、電気粘着の第1のクラッチシステム200の上面概略図を示す。図2Bは、概して、電気粘着の第1のクラッチシステム200の側面図を示す。図2Bの側面図は、第1のクラッチシステム200の様々なコンポーネント及び特徴をより良く示す部分分解図である。第1のクラッチシステム200の実施例は、静電気力を使用して、選択的に且つ制御可能に、第2の電極アセンブリ208に結合され、或いは第2の電極アセンブリ208から分離され得る第1の電極アセンブリ202を含む。図2Bでは、第1の電極アセンブリ202は、第2の電極アセンブリ208に近いが、第2の電極アセンブリ208から分離されているように示される。すなわち、図2Bでは、図は、例えば、静電引力の影響下にない、互いから離れた電極アセンブリを示す。
【0062】
第1の電極アセンブリ202は、第1の導電性表面204を有する電極を含み、第2の電極アセンブリ208は、第2の導電性表面210を有する電極を含む。導電性表面は、互いに少なくとも部分的に隣接して配置され得るそれぞれの部分を有し得る。第1のクラッチシステム200の実施例では、それぞれの表面部分は、平面として示されるが、他の表面形状又は特徴(例えば、丸みを帯びた表面、角度のある表面など)は同様に、使用され得る。
【0063】
一実施例では、電気信号、又は複数の電気信号は、それぞれの電極の第1の導電性表面204及び第2の導電性表面210に適用され、それによって、表面、したがって、第1の電極アセンブリ202及び第2の電極アセンブリ208を一緒に接合し得る静電気力を誘導し得る。アセンブリを接合する力の強さは、とりわけ、隣接する導電性表面の表面積と、第1の導電性表面204及び第2の導電性表面210に適用される1つ又は複数の電気信号の大きさと、表面間の距離と、導電性表面間の任意の誘電体部材又はギャップの誘電率とに依存し得る。
【0064】
第1のクラッチシステム200の実施例は、第1の導電性表面204と第2の導電性表面210との間に誘電体層を含む。第1のクラッチシステム200の実施例では、導電性表面の各々は、誘電性絶縁体で少なくとも部分的にコーティングされ、或いは覆われている。第1のクラッチシステム200において、第1の誘電体層206は、第2の電極アセンブリ208に隣接し、或いはいくつかの方位で第2の電極アセンブリ208に隣接し得る第1の導電性表面204の一部分に沿って設けられ得る。第2の誘電体層212は、第1の電極アセンブリ202に隣接し、或いはいくつかの方位で第1の電極アセンブリ202に隣接し得る第2の導電性表面210の一部分に沿って設けられ得る。
【0065】
他の実施例では、導電性表面の一方は、誘電性絶縁体を含み、或いは使用し、他方は、誘電性絶縁体を含まず、或いは使用しない。誘電性絶縁体は、均一に適用され、若しくは堆積されることができ、或いはパターンで若しくは準ランダムに(例えば、単位面積当たりの特定のカバレッジで)堆積されることができ、それによって、第1のクラッチシステム200の異なる粘着特性をもたらし得る。他の実施例では、エアギャップは、導電性表面間に設けられることができ、誘電性絶縁体を含み得る。様々なスペーサは、第1のクラッチシステム200の導電性表面間のエアギャップの均一性又は不均一性を制御するために使用され得る。同様に、スペーサは、導電性表面間に設けられ得る誘電体部材に対する圧縮力を制御するために使用され得る。
【0066】
第1のクラッチシステム200の実施例では、第1の電極アセンブリ202は、第1の導電性表面204の両側にある、長さ方向の端部に第1の支持体214及び第2の支持体216を含む。支持体は、第1の導電性表面204を概ね平面構成に維持するように構成され得るが、異なって形成され、或いは異なって構成されている支持体は同様に、クラッチシステムの特定のジオメトリ又は用途に依存してなど、使用され得る。同様に、第2の電極アセンブリ208は、第2の導電性表面210の両側にある、長さ方向の端部に第3の支持体218及び第4の支持体220を含む。一実施例では、支持体は、炭素繊維、アルミニウム、又は他の材料を含む。
【0067】
一実施例では、1つ又は複数の支持体は、導電性部分又は非導電性部分を含み得る。一実施例では、第1の支持体214は、第1のリード224又は電気端子に結合される。第1の支持体214は、導電性部分を含むことができ、或いは導体のための基板を提供することができ、電気信号を第1のリード224から受信し、電気信号を第1の導電性表面204に供給し得る。同様に、第3の支持体218は、第2のリード226又は電気端子に結合され得る。第3の支持体218は、導電性部分を含むことができ、或いは導体のための基板を提供することができ、電気信号を第2のリード226から受信し、電気信号を第2の導電性表面210に供給し得る。一実施例では、様々な支持体は、絶縁体を使用して、それぞれの導電性表面に結合されることができ、電気リードは、介在する導体、材料、又は信号バスを有し、或いは有さないなどの、導電性表面に結合され得る。例えば、第1の支持体214は、絶縁体228に結合されることができ、絶縁体228は、第1の導電性表面204に結合されることができ、それによって、第1の導電性表面204を第1の支持体214から電気的に減結合し得る。いくつかの実施例では、導電性表面をその1つ又は複数の支持体から電気的に減結合し、或いは分離することは、利用可能な電気エネルギーを、支持体を含み得るなどの、より大きい領域にわたって分配するのではなく、導電性表面に集中させるのに役立ち得る。一実施例では、絶縁体228は、支持体をそれぞれの導電性表面に結合する粘着コンポーネント又は層であり得る。
【0068】
第1のクラッチシステム200の実施例は、アライメントデバイス222を含む。アライメントデバイス222は、第1の電極アセンブリ202及び第2の電極アセンブリ208の指定された方位又はアライメントを維持するためになど、電極アセンブリを一緒に結合するように構成され得る。いくつかの実施例では、アライメントデバイス222は、バネ、弾性部材、又は、第1の電極アセンブリ202及び第2の電極アセンブリ208を特定の方位に向かってバイアスするように構成され得る他の伸張可能且つ引込可能なコンポーネントを含み得る。第1のクラッチシステム200の実施例では、アライメントデバイス222は、第1の電極アセンブリ202及び第2の電極アセンブリ208のそれぞれの表面部分を、実質的に隣接し、少なくとも部分的に重なり合っている方位にバイアスし得る。本明細書で使用されるように、実質的に隣接するとは、結合されることを意味することがあり、或いは近いが結合されず、或いは減結合されることを意味することがあり、或いは部分的に結合されることを意味することがあり、或いは静電気力が、表面間若しくは表面間に設けられた1つ又は複数の誘電体層間の物理的接触を有し、若しくは有さないなどの、表面間に生じ得るほど十分に近いことを意味することがある。アライメントデバイス222の複数の例、又は複数の異なる方位のアライメントデバイスは、電極アセンブリの導電性部分の座屈又は反りを回避するのに役立つためになど、一緒に使用され得る。
【0069】
一実施例では、第1の導電性表面204又は第2の導電性表面210の導電性部分は、可撓性基板又はコンプライアント基板上に印刷され、堆積され、或いはスパッタリングされる導電性材料を含み得る。例えば、導電性部分は、アルミニウムでコーティングされ、或いはスパッタリングされるマイラ基板を含み得る。一実施例では、第1のクラッチシステム200の電極アセンブリの1つ又は両方は、アルミニウムでスパッタリングされた二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、すなわち、BOPETフィルム上に設けられたセラミック-ポリマ複合体などの、絶縁性誘電体層を含み得る。
【0070】
一実施例では、第1の誘電体層206又は第2の誘電体層212などの、誘電体層、及び/又は他の絶縁性或いは部分絶縁性誘電体部分は、フィルム又は他の基板に印刷され、堆積され、スパッタリングされ、或いは他の方法で適用され得る。例えば、誘電体は、実質的に非電気的に導電性の印刷可能な誘電体インク又は同様の材料を含むことができ、或いは導電性部分は、電気的に導電性の印刷可能なインク又は同様の材料を含むことができる。一実施例では、誘電体は、可撓性材料又は物理的にコンプライアント材料を含み得る。
【0071】
一実施例では、アルミニウムで覆われたフィルムは、電極アセンブリの導電性表面を提供することができ、ポリマ部分は、アルミニウムに裏打ちを提供することができ、電極アセンブリが物理的な歪み又は負荷下にあるときなど、支持体からの力に耐えるようにフィルムを補強するのに役立ち得る。導電性表面又はアセンブリの厚さは、異なるフィルム、単位面積当たりの異なる量のポリマ、又は導電性材料の異なる量を使用することによって、変更され得る。
【0072】
第1の電極アセンブリ202及び第2の電極アセンブリ208のサイズ及び形状は、様々な用途に対応するように調整され得る。第1のクラッチシステム200の実施例では、第1の電極アセンブリ202は、第2の電極アセンブリ208の第2の導電性表面210よりも小さい幅を有する第1の導電性表面204で示される。いくつかの実施例では、幅の違いは、電極の端部についての短絡又は他の電気的カップリングを防止するのに有用であり得る。
【0073】
動作中、交流(AC)信号又は直流(DC)信号などの電気信号は、第1のリード224及び第2のリード226を使用して電極に適用され得る。適用される信号に応答して、反対電荷は、第1の導電性表面204及び第2の導電性表面210上に蓄積されることができ、その結果、静電気力(例えば、引力又は斥力)は、表面の重なり合っている長さ部分において、或いは表面の重なり合っている長さ部分に沿ってなど、表面の実質的に隣接する部分間の界面において生じ得る。引力のケースでは、第1の導電性表面204及び第2の導電性表面210、したがって、第1の電極アセンブリ202及び第2の電極アセンブリ208は、粘着し、或いは接合し得る。結果として生じる静電粘着、及び隣接する表面間の界面における摩擦は、相対的な動きを防止し、せん断力に抵抗し得る。すなわち、第1のクラッチシステム200が作動され、静電引力が第1の導電性表面204と第2の導電性表面210との間に存在するとき、加えられる任意のせん断応力(例えば、一方の表面を他方の表面に対して変位するなどの、表面に平行に加えられる力)は、抵抗され得る。
【0074】
電気信号が除去され、或いはオフにされるとき、第1の導電性表面204及び第2の導電性表面210は、放電されることができ、表面の界面での任意の静電引力は、消滅され得る。すなわち、第1の導電性表面204及び第2の導電性表面210は、係合解除されることができ、アライメントデバイス222又は任意の他の変位リミッタによって確立された任意の範囲内でなど、互いに関して比較的自由にスライドし得る。
【0075】
本発明者は、第1のクラッチシステム200の導電性表面間の力は、様々なジオメトリックパラメータと電気定数εとの関数として表され得ることを認識している。例えば、導電性表面が無限に大きい理論的条件下では、各プレートは、電界の大きさE=σ/2ε=σ/2Aεを生成することができ、表面上の表面電荷密度は、±σであり、σ=Q/Aである。両表面が結果として生じる電界に等しく寄与するので、表面間の電界は、Etotal=σ/Aεであり、電位差は、V=Etotaldであり、dは、表面間の距離である。さらに、本発明者は、表面が逆帯電され得るので、表面間の引力Fattractiveは、プレートの一方によって生成される電界に他方の電荷を乗じたものに等しいことを認識している。すなわち、
【数1】
である。引力をモデル化するための式は、第1のクラッチシステム200のせん断力、又は保持力、又はクラッチ力を判定するために適用され得る。例えば、Fshear=μ・ε・ε・A・V/2・dであり、μは、表面間の摩擦係数であり、εは、表面間の誘電体の比誘電率であり、εは、電気定数であり、Aは、表面間の界面の面積(例えば、重なり合っている部分の面積)であり、Vは、印加電圧であり、dは、表面間の誘電体の厚さ又は表面間の離隔距離である。一実施例では、最大せん断力Fshearは、定数と、印加電圧がないときの表面間の垂直抗力Fとの関数、すなわち、Fshear=kFとして表され得る。
【0076】
第1のクラッチシステム200における力の理論式又は理想式に少なくとも部分的に基づいて、本発明者は、表面間のせん断力が、印加電圧の2乗の関数であり、したがって、電圧の極性が、効果的に取るに足らないことを認識している。したがって、本発明者は、AC駆動信号が使用されることができ、その結果、電気粘着システムにおける望ましくない誘電吸収が最小化され得ることを認識している。
【0077】
図2Cは、概して、第1のクラッチシステム200の一部分の一実施例を示す。図2Cでは、第1の電極アセンブリ202は、第2の電極アセンブリ208に隣接し、電圧信号は、電極アセンブリの各々に適用される。図中、「+」記号は、第1の電極アセンブリ202の第1の導電性表面204に適用される正の電圧信号を表し、「-」記号は、第2の電極アセンブリ208の第2の導電性表面210に適用される負の電圧信号を表す。適用された逆極性信号の結果として、電界230は、発生される。示された実施例では、第1の電極アセンブリ202は、第2の電極アセンブリ208の負に帯電された部分を引き付ける正に帯電された部分を含む。電界230は、電極アセンブリをまとめ、せん断力Fshearに抵抗する静電気力を引き起こす。第1のクラッチシステム200が耐え得る最大せん断力Fshearは、上式によって与えられ、とりわけ、電界230が存在する面積と、印加電圧の2乗と、アセンブリの導電性部分間の誘電体の特徴との関数である。
【0078】
一実施例では、第1のクラッチシステム200の複数の例は、強化されたクラッチを提供するために一緒に使用され得る。例えば、複数の例は、並列に或いは直列に提供され得る。概して、本明細書で議論される用途は、第1のクラッチシステム200の単一の例を参照して提示されるが、概して、複数の例は、サイズ制約、電力制約、及び/又は性能の目的に依存して、使用され得る。
【0079】
図3は、概して、第1のクラッチシステム200を含み(include)、或いは含み(comprise)得るなどの電気粘着システム302の一実施例を示す。電気粘着システム302は、プロセッサ回路304と、信号発生器306と、クラッチ電極アレイ322とを含み得る。一実施例では、電気粘着システム302は、エネルギー源308と、ユーザインタフェース310と、センサ314とを含み得る。一実施例では、電気粘着システム302の1つ又は複数のコンポーネントは、図1Cの実施例からのアダプティブサポートシステム100のコンポーネントを含み、或いは含み得る。
【0080】
図3の実施例では、電気粘着システム302の1つ又は複数のコンポーネントは、電力をエネルギー源308から受け取り得る。エネルギー源308は、バッテリ、又はAC若しくはDC電気エネルギーの他のソースを含み得る。一実施例では、エネルギー源308は、例えば、動力学的源(kinematic source)、RF若しくは他の電磁気源、又は他の場所から電力を採取するために使用され得るなどの電力採取回路を含む。
【0081】
プロセッサ回路304は、本明細書の他の箇所で議論される汎用プロセッサ又は専用プロセッサを含み得る。プロセッサ回路304は、信号発生器306、エネルギー源308、ユーザインタフェース310、センサ314、又はクラッチ電極アレイ322のうちの1つ又は複数から情報を受信し、これに応答して、電気粘着システム302の1つ又は複数の動作を制御するように構成され得る。
【0082】
信号発生器306は、DC又はAC信号をクラッチ電極アレイ322に供給するように構成されている電気信号発生器を含み得る。一実施例では、信号発生器306は、プロセッサ回路304によって指定される特徴を有する電気信号を発生するように構成されている。例えば、信号発生器306は、プロセッサ回路304から受信された命令に従って、指定された大きさ、周波数、パルス幅、パルス又は波形の形態、又は他の特徴を有する電気信号を発生するように構成され得る。
【0083】
クラッチ電極アレイ322は、電気信号を信号発生器306から受信し、クラッチシステム又はクラッチデバイスの部分を含み得るなどの、1つ又は複数の電極に信号を供給するように構成され得る。一実施例では、クラッチ電極アレイ322は、第1の電極324、第2の電極326、又は第nの電極328を含むなどの他の電極を含む。クラッチ電極アレイ322の異なる電極は、別々にアドレス指定可能であることができ、それぞれの異なる信号を信号発生器306から受信し得る。一実施例では、クラッチ電極アレイ322の電極の各々は、電極アセンブリの一部分を含み得る。例えば、第1の電極324は、図2Aの実施例からの第1の電極アセンブリ202の第1の導電性表面204を含み(include)、或いは含む(comprise)ことができ、第2の電極326は、図2Aの実施例からの第2の電極アセンブリ208の第2の導電性表面210を含み、或いは含むことができる。
【0084】
一実施例では、ユーザインタフェース310は、情報をユーザに提供し、或いは情報をユーザから受信するように構成され得る様々なシステム又はデバイス又はモジュールを含み得る。ユーザは、人間のオペレータ、又は補助デバイス、又は電気粘着システム302のための他のコントローラを含み得る。一実施例では、ユーザインタフェース310は、クラッチ力、クラッチ感度、電力消費特性、又は他の情報を含み得るなどの、電気粘着システム302の所望の動作又は動作特性についての命令又は情報をユーザから受信するように構成されている。ユーザインタフェース310は、システムの同じ或いは他の特性についてのフィードバック又は他の情報をユーザに提供するように構成され得る。例えば、ユーザインタフェース310は、提供するクラッチ力のユーザ指定の表示を受信するように構成されることができ、ユーザインタフェース310は、システムにおいて適用され、或いは提供され、或いは利用可能な実際のクラッチ力表示を、同じ或いは異なるユーザに報告するように構成されることができる。
【0085】
一実施例では、ユーザインタフェース310は、ハプティック要素312を含み得る。ハプティック要素312は、ハプティック感覚を生成し、或いは提供し、情報をユーザに伝達するように構成され得る。情報は、例えば、クラッチステータス表示、クラッチ力表示、又は電気粘着システム302についての他の情報を含み得る。
【0086】
一実施例では、電気粘着システム302は、1つ又は複数のセンサ314を含み、或いは使用し得る。プロセッサ回路304は、センサ信号情報を、センサ314のうちの1つ又は複数から受信し、これに応答して、電気粘着システム302のクラッチ動作又は他の作動を制御し得る。生理学的センサ316、キネティックセンサ318、又は変位センサ320を含む様々なタイプのセンサは、使用され得る。一実施例では、生理学的センサ316は、電気粘着システム302のユーザについての生理学的情報を感知するように構成されている。例えば、生理学的センサ316は、心拍センサ、酸素飽和レベルセンサ、ECGセンサ、脈拍センサ、音響センサ、外胚葉(ectodermal)又はガルバニック皮膚反応センサ、筋酸素センサ、又はユーザについての生理学的情報を測定するように構成されている他のセンサのうちの1つ又は複数を含み得る。
【0087】
一実施例では、キネティックセンサ318は、単軸或いは多軸加速度計、ジャイロスコープ、歪みセンサ、慣性計測装置(IMU)センサ、又は、電気粘着システム302の、若しくは電気粘着システム302のコンポーネントの、若しくは電気粘着システム302が結合され、或いは影響するように構成されている身体又はオブジェクトの、運動学又は動きについての情報を提供するように構成されている他のセンサを含み得る。一実施例では、キネティックセンサ318の複数の例は、身体の異なるセグメント又は部分の動き(例えば、絶対的或いは相対的)を監視するためになど、身体の周りの異なる位置になど、設けられ得る。一実施例として、キネティックセンサ318からの情報は、活動レベル、姿勢、位置、又は身体の他の特徴を判定するために使用され得る。
【0088】
一実施例では、変位センサ320は、距離又は変位情報を測定するように構成されているデバイスを含み得る。例えば、変位センサ320は、第1のクラッチシステム200の異なる部分の相対位置を測定するように構成され得る。例えば、変位センサ320は、第1の電極アセンブリ202及び第2の電極アセンブリ208の重なり合っている部分についての情報、又はアライメントデバイス222の伸張特徴についての情報、又は電気粘着システム302のコンポーネントの方位又は位置についての他の情報を測定し、或いは提供するように構成され得る。
【0089】
センサ314は、環境センサ、グローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、光センサ、近接センサ、又は他のセンサなどの、本明細書で具体的に列挙されない他のセンサを含み得る。
【0090】
図4は、概して、第2のクラッチシステム400の一実施例を示す。第2のクラッチシステム400は、第1のクラッチシステム200及び/又は電気粘着システム302のコンポーネントを含み、或いは使用し得る。例えば、第2のクラッチシステム400は、第1のクラッチシステム200の実施例からの第1の電極アセンブリ202及び第2の電極アセンブリ208のうちの一方に対応し得るなどの、基準電極アセンブリ402を含むことができ、第2のクラッチシステム400は、第1の電極アセンブリ202及び第2の電極アセンブリ208のうちの他方に対応し得るなどの、可動電極アセンブリ414を含むことができる。
【0091】
基準電極アセンブリ402は、第2のクラッチシステム400の少なくとも一方の電極を他方に対して固定し、或いは参照する第1のクラッチフレーム404を含み得る。可動電極アセンブリ414は、第2のクラッチシステム400の異なる電極に結合された第2のクラッチフレーム416を含み得る。図4の実施例では、基準電極アセンブリ402は、第1のクラッチフレーム404に結合された第1のポリマ基板406と、第1のポリマ基板406に結合された第1の導電性部材408と、第1の導電性部材408に結合された第1の誘電体部材410とを含む。可動電極アセンブリ414は同様に、第2のポリマ基板418と、第2の導電性部材420と、第2の誘電体部材422とを含む。
【0092】
様々な実施例では、第1及び第2のポリマ基板406、418は、第1及び第2の電極アセンブリ202、208が使用中に座屈し、或いは折れ曲がる可能性を防止し、或いは減少させるために、剛性を提供するように構成されているが、第1のクラッチシステム200が本明細書に開示されるウェアラブル物品において有用であるように、しなやかでもあるようにも構成されている。様々な実施例では、第1及び第2のポリマ基板406、418は、ポリオレフィンフォームであり、或いはポリオレフィンフォームを含む。様々な実施例では、ポリオレフィンフォームは、第1及び第2の導電性部材408、420とポリオレフィンフォームとの間の粘着層を使用して、それぞれの第1及び第2の導電性部材408、420に適用され、このケースでは、粘着層は、第1及び第2のポリマ基板406、418の一部であることが理解され得る。様々な実施例では、ポリマ基板は、おおよそ0.25ミリメートルの厚さを有するが、より大きい或いはより小さい厚さは、適宜企図される。様々な実施例では、第1及び第2のポリマ基板406、418は、5703LE感圧粘着フォームテープで形成される。
【0093】
基準電極アセンブリ402又は可動電極アセンブリ414の様々なコンポーネントは、図2A図2B、又は図2Cの実施例から、第1の電極アセンブリ202又は第2の電極アセンブリ208のコンポーネントを含み、或いは第1の電極アセンブリ202又は第2の電極アセンブリ208のコンポーネントに対応し得る。例えば、第1のポリマ基板406は、第1の支持体214又は第2の支持体216に対応することができ、或いは、第2のポリマ基板418は、第3の支持体218又は第4の支持体220に対応することができる。第1の導電性部材408は、第1の導電性表面204に対応することができ、或いは、第2の導電性部材420は、第2の導電性表面210に対応することができる。第1の誘電体部材410は、第1の誘電体層206に対応することができ、或いは、第2の誘電体部材422は、第2の誘電体層212に対応することができる。第2のクラッチシステム400の実施例は、第1のクラッチシステム200のアライメントデバイス222に対応し得るなどの、弾性アライナ428の複数の例を含む。第1のクラッチシステム200の議論において上で同様に説明されたように、弾性アライナ428は、電界が第1の導電性部材408と第2の導電性部材420との間に発生され、それによって、電極アセンブリを一緒に保持する静電気力を誘導し得るように適所に基準電極アセンブリ402及び可動電極アセンブリ414を配置し、或いは維持するように設けられ得る。
【0094】
使用中、第2のクラッチシステム400は、界面430において、或いは界面430に沿って、可動電極アセンブリ414の第2の誘電体部材422に実質的に隣接して配置された基準電極アセンブリ402の第1の誘電体部材410を含む。電極アセンブリがこのように配置されるとき、電界は、第1の導電性部材408と第2の導電性部材420との間に誘導され、その結果、界面430において、基準電極アセンブリ402及び可動電極アセンブリ414を一緒に接合する静電気力を引き起こし得る。電界がないとき、可動電極アセンブリ414は、基準電極アセンブリ402に対して移動するように構成され得る。一実施例では、可動電極アセンブリ414は、基準電極アセンブリ402の平面に平行などの、平面内で移動し得る。
【0095】
図4の実施例は、図3の実施例からの変位センサ320を含み、或いは変位センサ320に対応し得るなどの、第1の変位センサ426を含む。第1の変位センサ426は、第2のクラッチフレーム416に結合されることができ、第2のクラッチフレーム416と移動することができる。第1の変位センサ426は、センサと基準点との間の、特定の軸に沿ったなどの、距離dを測定するように構成され得る。例えば、基準点は、第1のクラッチフレーム404上に配置され、或いは第1のクラッチフレーム404に結合され得るなどの、変位センサ基準要素412によって提供されることができ、或いは第2のクラッチシステム400内の他の場所に提供されることができる。一実施例では、第1の変位センサ426は、2以上の次元で、或いは複数の軸に沿って、変位又は位置情報を測定するように構成され得る。例えば、第1の変位センサ426は、変位センサ基準要素412に対するセンサの位置をx、y、及び/又はz方向で測定するように構成され得る。
【0096】
図4の実施例は、図3の実施例からのキネティックセンサ318を含み、或いはキネティックセンサ318に対応し得るなどの、加速度計424を含む。加速度計424は、可動電極アセンブリ414の第2のクラッチフレーム416の加速度を測定するように構成され得る。本明細書の他の箇所で説明されるように、加速度計424からの情報は、第2のクラッチシステム400の作動を判定し、若しくは制御するために、或いは第2のクラッチシステム400によって加えられるクラッチ力を制御するために使用され得る。
【0097】
実際には、第1の導電性部材408及び第2の導電性部材420が電気端子に結合され、信号発生器306からなどの、電気信号によって駆動されるとき、アセンブリは、充電され、放電され得るコンデンサを形成する。端子間に電圧が印加されるとき、コンデンサは、充電され、静電引力を発生する。引力は、導電性部材を一緒に駆動し、それによって、摩擦を増加させ、任意の相対的な動きを抑制する。電圧が除去され、或いは低減されるとき、静電引力は、除去され、或いは低減され、導電性部材は、効果的にレリーズされ、互いに対して、より自由にスライドすることが許容される。
【0098】
図5は、概して、第1のクラッチ制御方法500の一実施例を示す。第1のクラッチ制御方法500は、第1のクラッチシステム200、電気粘着システム302、又は第2のクラッチシステム400、又は本明細書で議論される他のシステム若しくはデバイスの様々な要素を含み、或いは使用し得る。
【0099】
ブロック502において、第1のクラッチ制御方法500は、電気粘着クラッチシステムのユーザ制御命令を受信することを含み得る。一実施例では、ブロック502は、ユーザインタフェース310を使用して、制御命令をユーザから受信することを含み得る。一実施例では、ブロック502は、センサ314のうちの1つ又は複数を使用して、制御命令をユーザから受信することを含み得る。例えば、ユーザ制御命令は、クラッチシステムを有効にし、或いは無効にするユーザ命令、又はシステムを操作する程度若しくは大きさを制御するユーザ命令を含み得る。すなわち、ユーザ制御命令は、システムが提供すべきクラッチ力、又はせん断抵抗力の量(例えば、相対量又は絶対量)を示し得る。
【0100】
ブロック504において、第1のクラッチ制御方法500は、電気粘着クラッチシステムの状態を検出し、或いは判定することを含み得る。一実施例では、ブロック504は、センサ314のうちの1つ又は複数を使用して、クラッチシステムのステータス、位置、又は他の状態を判定することを含み得る。一実施例では、ブロック504は、変位センサ320を使用してなど、クラッチシステムの電極の相対位置を判定することと、相対位置についての情報をプロセッサ回路304に提供することとを含み得る。一実施例では、ブロック504は、クラッチシステムの加速度、又はクラッチシステムが結合される本体の加速度、又はクラッチシステムが制御するように構成されている本体の加速度を判定することと、加速度情報をプロセッサ回路304に提供することとを含み得る。
【0101】
一実施例では、ブロック504は、電気粘着システム302又はそのコンポーネントの1つ又は複数の特性を測定することを含み得る。一実施例では、ブロック504は、フィルタ(例えば、平滑化フィルタ又はノイズ低減フィルタ)を適用すること、又は他の方法で、電気粘着システム302若しくはシステム自体のコンポーネントについての位置、方位、構成、又は他の情報を判定するために、測定された特性を処理することを含み得る。一実施例では、ブロック504は、1つ又は複数の電極アセンブリコンポーネントの位置合わせ、位置、及び/又は方位を判定することを含み得る。
【0102】
ブロック506において、第1のクラッチ制御方法500は、ブロック504からの電気粘着システムの検出された状態に基づいて、クラッチ制御信号を発生することを含み得る。例えば、ブロック506は、プロセッサ回路304を使用して、ユーザインタフェース310から、或いはセンサ314から、或いは他のソースからの情報を処理し、システムのクラッチを制御し得る信号を発生することを含み得る。一実施例では、ブロック506は、クラッチシステムのバイナリのオン/オフ表示を生成することを含むことができ、或いはブロック506は、システムが提供するクラッチ力の大きさを示す信号を発生することを含むことができる。例えば、ブロック506は、提供するクラッチ力の異なる量に対応する異なる制御信号を発生することを含み得る。
【0103】
ブロック508において、第1のクラッチ制御方法500は、クラッチ電極駆動信号を電気粘着クラッチシステムの電極に供給することを含み得る。例えば、ブロック508は、信号発生器306を使用して、DC又はAC信号をクラッチ電極アレイ322に供給することを含み得る。一実施例では、ブロック508は、異なる電気信号をクラッチ電極アレイ322の異なる電極に供給することを含む。一実施例では、ブロック508は、同じAC信号の逆極性成分をクラッチシステムのそれぞれの異なる電極に供給することを含み、それによって、電極間に静電気力を誘導し、クラッチ力を生成する。
【0104】
一実施例では、ブロック506及び/又はブロック508は、プロセッサ回路304を使用すること、又は別のローカル或いはリモートコントローラを使用することを含み、検出された状態に関する様々な計算を実行し、キャリブレーション情報を使用し、以前に検出され、或いは格納された状態についての情報を使用し、以前に規定された制御パラメータを使用し、或いは他の情報を使用して電気粘着システム302の様々な態様を制御し得る。計算の結果は、電気粘着システム302に、アプリケーション又は制御アルゴリズムに従ってなど、様々な異なる応答又は制御のうちの1つを実装させ得る。一実施例では、プロセッサ回路304又は他のコントローラは、とりわけ、ステートマシン、フィードバックループ、フィードフォワードコントローラ、ルックアップテーブル(LUT)、PID(proportional-integral-derivative)コントローラ、パラメトリックコントローラ、モデルベースコントローラ、キネティックモデルベースコントローラ、又は状態空間コントローラを含み得る。コントローラの様々なパラメータは、訓練され、或いは最適化され得る。一実施例では、様々なパラメータ又はアルゴリズムは、複数の異なるユーザからの情報を使用してなど、入力をより良く理解し、入力に応答するために、機械学習又はディープラーニングを含み、或いは使用し得る。一実施例では、電気粘着システム302のコントローラは、使用パターン、システム自体の特性(劣化又は磨耗を含む)又はそのコンポーネント、又は他の情報に基づいてなど、システムの動作又は性能を改善し、適応するように構成されることができ、或いはその他の方法で改善し、若しくは更新するように再構成するように構成されることができる。
【0105】
一実施例では、電気粘着クラッチシステムのためのモデルベースコントローラは、異なる体型を有し得るなどの、異なるユーザへのシステムの適応を容易にすることができ、或いは、訓練データ又は訓練期間を有し、若しくは有さないなどの、異なる環境において若しくは異なる条件下でのシステムの適応を容易にすることができる。例えば、制御モデルパラメータは、ユーザ又はユースケースについてのアプリオリ情報を使用して、指定され、或いは設定され得る。一実施例として、モデルは、システム又はユーザの検出された変化又は特性に基づいて更新され得る。例えば、モデルパラメータは、例えば、着用者の身体セグメントの形状若しくは体重、又はシステム若しくはユーザ身体のコンプライアンスに依存して更新され得る。一実施例では、モデルパラメータからの変化又は偏差は、クラッチシステムのコンポーネントの変化又はユーザの変化を示し得る。例えば、パラメータ変化は、システムのコンポーネントの故障又は摩耗を示すことができ、ユーザは、(例えば、ユーザインタフェース310を使用して)通知され得る。追加的に或いは代替的に、通知は、自動的に交換を提供し得る製造業者又はベンダーなどの、リモートオペレータ又はシステムに提供されることができ、それによって、ユーザエクスペリエンスを高め得る。一実施例では、モデルパラメータの変化は、負傷又は疲労を示し得るなどの、ユーザの足取り又は姿勢の変化を示し得る。ユーザは、ユーザインタフェース310を使用して、そのような変化を通知され、或いは警告され得る。
【0106】
図6は、概して、クラッチシステムの一制御例をグラフィカルに示すいくつかのチャート600の一実施例を示す。チャート600は、加速度信号チャート602と、クラッチ信号チャート604と、電圧信号チャート606とを含む。チャート600は、共通の時間軸を含み、概して、加速度情報と、クラッチ制御と、電極駆動電圧信号とがどのように対応し得るかの一実施例を示す。
【0107】
加速度信号チャート602の実施例は、電気粘着システム302の実施例からのキネティックセンサ318から受信され、或いは導出され得るなどの、加速度信号608を含む。加速度信号608は、身体の、電気粘着システム302の、或いは電気粘着システム302のコンポーネントの、加速度の大きさを示し得る。例えば、加速度信号608は、本明細書で図4の実施例に説明されるなどの、クラッチシステムの特定の電極又は電極アセンブリの加速度を示し得る。図6の実施例では、概して、加速度信号608は、中程度に一定の周波数及び変化する大きさを有する振動信号として示される。実施例では、加速度信号608の第1の部分又はそれ以前の部分は、第1の加速度大きさ特性を有する振動加速度指示信号を含み、加速度信号608の第2の部分又はそれ以降の部分は、より大きい第2の加速度大きさ特性を示す。
【0108】
加速度信号チャート602は、一定の大きさAth1を有する第1の加速度大きさ閾値610と、一定の大きさAth2を有する第2の加速度閾値大きさ612とを含む。加速度閾値は、超える場合、電気粘着システム302の制御状態、又は制御状態の変化を示す大きさ閾値を表す。例えば、加速度信号608が第1の加速度大きさ閾値610よりも小さい加速度大きさを示す場合、システムは、第1の制御状態を有することができ、加速度信号608が第1の加速度大きさ閾値610よりも大きく、第2の加速度閾値大きさ612よりも小さい加速度大きさを示す場合、システムは、第2の制御状態を有することができ、加速度信号608が第2の加速度閾値大きさ612よりも大きい加速度大きさを示す場合、システムは、第3の制御状態を有することができる。図6の実施例は、大きさ閾値条件を一定値又は静的値として示すが、他の大きさ閾値条件は、加速度信号608の形態に基づいて、或いは加速度信号608の絶対或いは相対変化に基づいてなど、使用され得る。2つよりも少なく、或いは2つよりも多い閾値条件は同様に、使用され、図6の実施例では、2つの閾値条件は、説明の目的のために使用される。
【0109】
図6の実施例は、様々な制御状態が、加速度信号608の加速度大きさ閾値に基づいて、指定され、或いは判定され得ることを示す。他の加速度ベースの変化又はトリガは同様に、使用され得る。例えば、加速度信号608の周波数は、制御状態の変化をトリガするために使用されることができ、或いは加速度信号608の周波数の変化は、使用されることができる。
【0110】
クラッチ信号チャート604の実施例は、クラッチ制御信号614を含む。図6の実施例では、クラッチ制御信号614は、電気粘着クラッチの制御信号がオン又はオフであるか否かを示すバイナリ信号である。オン状態では、クラッチ制御信号614は、電気信号がクラッチシステムの1つ又は複数の電極に供給されることを示すことができ、オフ状態では、クラッチ制御信号614は、電気信号が除去され、或いは異なる値に変更されることを示すことができる。一実施例では、クラッチ制御信号614がハイ(high)又はオンであるとき、プロセッサ回路304は、第1の制御信号を信号発生器306に供給するように構成されることができ、これに応答して、信号発生器306は、電気信号を、クラッチ電極アレイ322の1つ又は複数の電極に供給し得る。クラッチ制御信号614がロー(low)又はオフであるとき、プロセッサ回路304は、第2の制御信号を信号発生器306に供給するように構成されることができ、これに応答して、信号発生器306は、クラッチ電極アレイ322の1つ又は複数の電極に供給される電気信号の値を変更することができ、或いは信号発生器306は、電気信号を供給するのを停止することができる。一実施例では、クラッチ制御信号614がロー又はオフであるとき、クラッチ電極アレイ322の1つ又は複数の電極は、接地又は基準電圧源に結合され得る。
【0111】
一実施例では、クラッチ制御信号614は、2つよりも多い状態又は値を有する多値信号であり得る。すなわち、クラッチ制御信号614は、システムによって提供されるべきクラッチ制御の異なるレベルを示す状態又は値を有し得る。例えば、第1の状態では、クラッチ制御信号614は、ゼロクラッチ、又はクラッチ電極アレイ322の電極に供給される電気信号がないことを示し得る。異なる第2の状態では、クラッチ制御信号614は、中程度のクラッチ、又はクラッチ電極アレイ322の電極に供給される中間の大きさの電気信号を示し得る。異なる第3の状態では、クラッチ制御信号614は、高いクラッチ、又はクラッチ電極アレイ322の電極に供給される大きい大きさの電気信号を示すことができ、それによって、第2の状態よりも大きい電界及び大きい静電気力を誘導し得る。対応する異なるクラッチ力を有する、より多くの状態は同様に、使用され得る。
【0112】
電圧信号チャート606の実施例は、クラッチ電圧信号616を含む。図6の実施例では、クラッチ電圧信号616は、信号発生器306を使用してなど、クラッチ電極アレイ322の1つ又は複数の電極に供給され得る第1のAC信号の一部分を表す。例えば、クラッチ電圧信号616は、第1の電極324に供給され得る第1のAC信号を表すことができ、補完的な逆極性の第2のAC信号は、実質的に同時になど、第2の電極326に供給され得る。AC信号が供給されるとき、静電気力は、第1の電極324と第2の電極326との間に誘導され、それによって、クラッチ力を提供し、電極を一緒に保持し得る。AC信号の大きさは、結果として生じるクラッチ力の大きさに影響し得る。例えば、AC信号の電圧の大きさの増加は、対応するクラッチ力の増加を引き起こすことがあり、電圧の大きさの減少は、対応するクラッチ力の減少を引き起こすことがある。一実施例では、AC信号のデューティサイクルは、結果として生じるクラッチ力の大きさに影響し得る。例えば、(例えば、AC信号を供給する)オンタイム期間の増加は、対応するクラッチ力の増加を引き起こすことがあり、オンタイム期間の減少は、対応するクラッチ力の減少を引き起こすことがある。
【0113】
例えば、tとtとの間の第1のクラッチ期間中、クラッチ電圧信号616は、第1のAC信号の大きさvを有するAC信号を含み得る。tとtとの間の後続の第2のクラッチ期間中、クラッチ電圧信号616は、同じ第1のAC信号の大きさvを有するAC信号を含み得る。一実施例では、AC信号の大きさは、同じクラッチ期間中の加速度信号608の大きさに基づくことがあり、或いは加速度信号608の大きさと1つ又は複数の加速度大きさ閾値との間の関係に基づくことがある。言い換えれば、図6の実施例では、クラッチ電圧信号616の大きさは、加速度信号608の大きさと第1の加速度大きさ閾値610及び第2の加速度閾値大きさ612との間の関係に依存することがあり、或いはその関係に部分的に基づくことがある。加速度信号608が第1及び第2のクラッチ期間中に第2の加速度閾値大きさ612を超えないので、クラッチ電圧信号616の大きさは、vに設定され得る。
【0114】
図6の実施例は、tとtとの間の第3のクラッチ期間、tとtとの間の第4のクラッチ期間、及びtとtとの間の第5のクラッチ期間の実施例を含む。第3のクラッチ期間の実施例では、加速度信号608が時間tで第1の加速度大きさ閾値610を超え、それによって、クラッチ制御信号614のオフからオンへの状態の変化をトリガする。加速度信号608が第3のクラッチ期間中に第1の加速度大きさ閾値610を超えるが、第2の加速度閾値大きさ612を超えないので、クラッチ電圧信号616の大きさは、第1のAC信号大きさvに設定され、或いは第1のAC信号大きさvに維持され得る。実施例では、加速度信号608は、時間tで第2の加速度閾値大きさ612を超えることができ、これに応答して、クラッチ電圧信号616の大きさは、第1のAC信号大きさvから第2のAC信号大きさvに変化し得る。すなわち、クラッチシステムの1つ又は複数の電極に供給される電圧信号の大きさは、対応する加速度の増加についての情報に応答して増加し得る。図6の実施例では、クラッチ電圧信号616は、第3のクラッチ期間及び第4のクラッチ期間に対応する同じ時間間隔にわたる加速度信号608の変化に起因してなど、第3のクラッチ期間から第4のクラッチ期間への段階的な変化を示す。
【0115】
一実施例では、クラッチ電圧信号616は、制御されることができ、或いは段階的な方法以外で変化することができる。例えば、クラッチ電圧信号616の大きさは、加速度信号608の大きさから、より直接的に或いは類似的に依存し得る。すなわち、加速度信号608は、(例えば、身体又は他のオブジェクトの動き又は動きの変化に起因して)クラッチ力要求を示すことができ、或いはその代用であり得るので、プロセッサ回路304及び信号発生器306は、加速度信号608の大きさに依存して、クラッチ電極アレイ322のクラッチ電極の1つ又は複数の駆動信号の大きさを変化し得る。図6の実施例では、第5のクラッチ期間は、概して、対応する時間での加速度信号608のエンベロープ又は形態特性に対応する大きさのエンベロープ又は形態特性を有するクラッチ電圧信号616の一実施例を示す。言い換えれば、クラッチ電圧信号616の大きさは、加速度信号608の大きさの増加に対応して増加し得る。図6の実施例では、クラッチ電圧信号616の大きさは、加速度信号608の大きさのピーク値に対応し得るなどの、第3のAC信号の大きさv程度に増加する。一実施例では、クラッチ電圧信号616の大きさの変化は、多かれ少なかれ即座に、加速度信号608の変化に追従することができ、或いはクラッチ電圧信号616の大きさの変化は、加速度信号608の変化の関数であり得る。例えば、加速度信号608からの変化の大きさ情報は、平滑化されることができ、平滑化された情報は、クラッチ電圧信号616の大きさを制御するために使用され得る。
【0116】
一実施例では、クラッチ電圧信号616の周波数は、固定され、或いは動的であり得る。例えば、クラッチ電圧信号616の周波数は、とりわけ、加速度信号608の大きさ、クラッチ制御信号614の周波数、クラッチシステムの電力若しくはバッテリステータス、ユーザの好み、又は他の周波数制御インジケータに依存し得る。図6の実施例では、クラッチ電圧信号616の周波数は、第1、第2、第3、及び第4のクラッチ期間で実質的に同じであり、クラッチ電圧信号616の周波数は、第5のクラッチ期間で減少される。他のクラッチ電圧信号616の周波数又は周波数変化は同様に、クラッチシステムの所望の動作又は電力消費特性に依存してなど、使用され得る。
【0117】
本発明者は、とりわけ、解決されるべき問題が、クラッチシステムをオン状態とオフ状態との間で迅速に作動させることを含むことを認識している。例えば、問題は、少なくとも約60Hz、又は120Hz、又はそれよりも大きいレートのレートで、クラッチシステムをオン状態とオフ状態(例えば、動力状態と非動力状態)との間でサイクルすることを含み得る。すなわち、問題は、静電的に活性状態又は把持状態と、静電的に不活性状態又は弛緩状態との間で、1秒間に複数回など、変化し得る効果的なクラッチを提供することを含み得る。問題は、とりわけ、システムの、容量性コンポーネント又はコンデンサのようなコンポーネントにおいて生じ得るなどの、第1のクラッチシステム200、電気粘着システム302、又は第2のクラッチシステム400などの、電気粘着システムにおける誘電吸収を管理することを含み得る。実際には、誘電吸収の現象は、システムの電極上或いは電極間の電荷の望ましくない蓄積を表すことが理解され得る。特に、クラッチシステムにおける誘電吸収は、比較的高い電圧の刺激信号が比較的長期間クラッチ電極に適用されるときに発生し得る。
【0118】
例えば、第1のクラッチシステム200は、誘電吸収に影響されやすいことがある構成の第1の電極アセンブリ202及び第2の電極アセンブリ208を含み得る。第1の導電性表面204及び第2の導電性表面210は、コンデンサのプレートのように作用することができ、コンデンサは、誘電吸収の効果を示すことが理解される。クラッチシステムが、例えば、クラッチを作動させるために充電され、次いで、放電され、開回路される場合、電圧は、誘電吸収に起因して導電性表面間に生じ得る。すなわち、第1の導電性表面204及び第2の導電性表面210を信号発生器306などの電圧源に再接続しなくても、第1の導電性表面204及び第2の導電性表面210を含む「コンデンサ」は、異なるアセンブリを含む誘電性分子双極子に対する電圧刺激又は作動信号の影響に起因して、電圧メモリを示し得る。言い換えれば、クラッチシステムは、システムの有効性を損なうことがあり、システムがオン状態とオフ状態との間でサイクルし得るレートを損なうことがある誘電吸収又は残留電圧効果に影響されやすいことがある。例えば、残留電圧が第1の導電性表面204と第2の導電性表面210との間に存在する場合、クラッチは、クラッチサイクル間で完全に係合解除するのを防止されることができ、或いは、システム又はそのコンポーネントは、システムの所望の動作に対して有害或いは不利であることがあり、したがって、ユーザエクスペリエンスに対して有害であることがある中間クラッチ位置などで、不注意に或いは中程度に作動され得る。
【0119】
本発明者は、迅速な作動の問題への解決策が、クラッチシステムにおける誘電吸収に対処することを含み得ることを認識している。解決策は、例えば、経時的に変化する極性を有する電圧刺激信号を使用して、すなわち、図6の実施例のクラッチ電圧信号616などの、交流(AC)信号を使用して、システムを作動させることを含み得る。本発明者は、クラッチシステムのせん断力Fshearが、印加電圧の2乗の関数であり、したがって、せん断力が、印加駆動電圧の極性から独立していることを認識している。言い換えれば、本発明者は、AC信号が最大せん断力に悪影響を及ぼすことなく、バルク電荷、すなわち、誘電吸収の効果を低減するのに役立ち得るので、ACクラッチ電圧信号616を使用してクラッチシステムを刺激することが、DC駆動信号に対して有益であり得ることを認識している。
【0120】
電気粘着クラッチシステムのための電気駆動信号は、数ボルトから数百ボルトまでの範囲に及び得る。様々な機械的特徴は、クラッチシステムの電極を物理的に分離し、それによって、電極と別のオブジェクトとの間の電気的接触を防止するのに役立つために使用され得る。例えば、機械的特徴は、短絡を引き起こし得る2つ以上の活性電極間の接触を防止するのに役立ち、或いは電極と、身体組織などの他の感知オブジェクト又は表面との間の接触を防止するのに役立つために使用され得る。
【0121】
図7A図7B、及び図7Cは、概して、クラッチシステムのための異なる電極アセンブリの断面図の実施例を示し、電極アセンブリは、様々な絶縁特徴を含み得る。例えば、図7Aは、第1の例示的アセンブリ702aの断面図を含む。第1の例示的アセンブリ702aは、本明細書で議論される1つ又は複数の他の電極アセンブリを含み、或いは1つ又は複数の他の電極アセンブリに対応し得る。図7Aの実施例では、第1の例示的アセンブリ702aは、第1の電極ハウジング710aによって囲まれている第1の導電性部材706aを含む。一実施例では、第1の電極ハウジング710aは、第1の導電性部材706aを密閉してシールし、環境から絶縁する。
【0122】
第1の電極ハウジング710aは、少なくとも第1のポリマ基板704a及び第1の誘電体部材708aを含み得る。図7Aの実施例では、第1の導電性部材706aの下面は、第1のポリマ基板704aの上面に結合される。第1の導電性部材706aは、それぞれの、隣り合う表面又は隣接する表面に沿ってなど、第1のポリマ基板704aに堆積され、或いは他の方法で取り付けられ得る。図7Aの実施例では、第1の誘電体部材708aは、第1の導電性部材706aの他の側面又は表面について結合され得る。例えば、第1の誘電体部材708aは、第1の誘電体部材708aの上面及び側面について設けられることができ、或いは第1の誘電体部材708aの上面及び側面に結合されることができ、第1の誘電体部材708aは、第1のポリマ基板704aに結合され、それによって、第1の誘電体部材708aと第1のポリマ基板704aとの間に第1の導電性部材706aを囲み得る。
【0123】
第1の例示的アセンブリ702aは、第1のポリマ基板704aを介して延在する第1の導電性リード712aを含み、第1の導電性部材706aと、第1の電極ハウジング710aのアクセス端子との間に電気信号通信経路を提供する。一実施例では、結果として生じる信号通信経路は、第1の導電性部材706aを信号発生器306に結合するために使用され得る。
【0124】
図7Bは、第2の例示的アセンブリ702bの断面図を含む。第2の例示的アセンブリ702bは、本明細書で議論される1つ又は複数の他の電極アセンブリを含み、或いは1つ又は複数の他の電極アセンブリに対応し得る。図7Bの実施例では、第2の例示的アセンブリ702bは、第2の電極ハウジング710bによって囲まれている第2の導電性部材706bを含む。一実施例では、第2の電極ハウジング710bは、第2の導電性部材706bを密閉してシールし、環境から絶縁する。
【0125】
第2の電極ハウジング710bは、少なくとも第2のポリマ基板704b及び第2の誘電体部材708bを含み得る。図7Bの実施例では、第2の導電性部材706bの側面及び下面の少なくとも一部分は、第2のポリマ基板704bに結合され、或いは第2のポリマ基板704bに埋め込まれ得る。図7Bの実施例では、第2の誘電体部材708bは、第2の導電性部材706bの他の側面又は表面について結合され得る。例えば、第2の誘電体部材708bは、第2の誘電体部材708bの上面について設けられることができ、或いは第2の誘電体部材708bの上面に結合されることができ、第2の誘電体部材708bの側面の全部又は部分について結合されることができる。誘電体部材及びポリマ基板は、結合され、それによって、第2の誘電体部材708bと第2のポリマ基板704bとの間に第2の導電性部材706bを囲み得る。
【0126】
第2の例示的アセンブリ702bは、第2の導電性部材706bから離れて延在し、第2の電極ハウジング710bまで、或いは第2の電極ハウジング710bを介して延在する第2の導電性リード712bを含む。図7Bの実施例では、第2の導電性リード712bは、第2のポリマ基板704b及び/又は第2の誘電体部材708b上に、或いは第2のポリマ基板704b及び/又は第2の誘電体部材708bの間に配置され、第2の導電性部材706bと、第2の電極ハウジング710bのアクセス端子との間に電気信号通信経路を提供する。他の導電性リードの構成又は取り付けは同様に、例えば、信号発生器306と、クラッチシステムの電極アセンブリの導電性部材との間の電気通信を提供するために使用され得る。
【0127】
図7Cは、第3の例示的アセンブリ702cの断面図を含む。第3の例示的アセンブリ702cは、本明細書で議論される1つ又は複数の他の電極アセンブリを含み、或いは1つ又は複数の他の電極アセンブリに対応し得る。図7Cの実施例では、第3の例示的アセンブリ702cは、第3のポリマ基板704cと第3の誘電体部材708cとの間に結合された少なくとも第3の導電性部材706cを含み得る。図7Cの実施例では、第3の導電性部材706cの下面は、第3のポリマ基板704cの上面に結合される。第3の導電性部材706cは、それぞれの、隣り合う、或いは隣接する表面に沿ってなど、第3のポリマ基板704cに堆積され、或いは他の方法で取り付けられ得る。図7Cの実施例では、第3の誘電体部材708cは、第3の導電性部材706cの側面に結合されることなく、或いは第3の導電性部材706cの側面に沿うことなくなど、第3の導電性部材706cの対向する第2の側面に結合され得る。第3の導電性部材706cの側面は、信号発生器306などの外部回路とのカップリングを容易にするためになど、覆われないことがあり、或いは露出されることがある。
【0128】
図7Cの実施例は、第3の誘電体部材708c上に設けられ、或いは第3の誘電体部材708cに結合される平滑剤714を含む。平滑剤714は、第3の誘電体部材708cの表面の任意の凹凸を平滑化し、或いは埋め、それによって、低い摩擦係数を有する表面を提供するように構成されている材料を含み得る。一実施例では、クラッチシステムは、一対の電極アセンブリを含むことができ、アセンブリのうちの少なくとも1つは、平滑剤を含み得る。アセンブリが、表面対表面の方法で、互いに隣接して提供され、互いに対してスライドし、或いは移動する表面の反復応力を受けるとき、平滑剤は、より長いシステム寿命を促し、1つ又は複数の電極アセンブリの磨耗を低減するのに役立ち得る。一実施例では、平滑剤714は、第3の誘電体部材708c上に比較的薄い層で堆積され得るインクベースの、ポリマベースの、或いは他の印刷可能な材料を含み得る。一実施例では、平滑剤714は、第3の誘電体部材708cと同様の誘電率特性を有し得る。
【0129】
一実施例では、平滑剤714のメニスカスは、誘電体部材708cの表面エネルギー特性を低減することができ、メニスカスは、電気粘着を開始するのに役立ち得る。平滑剤714は、より低い誘電率の空気を介して短絡し得る誘電体部材708cの孔又はボイド(例えば、欠陥)を埋めるのに役立ち得る。一実施例では、平滑剤714は、ポリジメチルシロキサン(PDMS)又は他のシリコン油圧オイル又はグリースを含み得る。
【0130】
第1の例示的アセンブリ702a、第2の例示的アセンブリ702b、又は第3の例示的アセンブリ702cの実施例では、それぞれの誘電体材料又はポリマ材料は、既存の材料又はサブアセンブリであることがあり、或いはそれらは、電極アセンブリの組み立ての時点で印刷され、堆積され、若しくは他の方法で形成される材料を含み得る。例えば、電極アセンブリは、導電性部材が印刷され、或いは堆積され得るフィルムベースのポリマ基板を含み得る。誘電体部材は、導電性部材及びポリマ基板の上に堆積され、或いは印刷され、或いはオーバープリントされ得る誘電体材料を含み得る。オーバープリントすることによって、誘電体材料は、図7A及び図7Bの実施例に示されるなどの、ポリマ基板、又は他の介在材料に接合され得る。一実施例では、誘電体材料又は平滑剤714は、複数のパス又は層において堆積される印刷された材料を含み、被覆の均一性を最大化するのに役立ち得る。いくつかの実施例では、平滑剤714又は誘電体材料は、パターン化され、或いは不規則な方法で印刷され、或いは堆積され、異なる摩擦特性又はクラッチ動作を提供し得る。
【0131】
例示的なクラッチシステムでは、特定の一対の電極アセンブリの電極アセンブリは、同様に或いは異なって構成され得る。例えば、アセンブリ又はアセンブリのコンポーネントの高さ、長さ又は幅の特徴は、同様であり、或いは異なり得る。一実施例では、同じ対の異なる電極アセンブリは、アセンブリ間の比較的より広い範囲の相対的な動き(例えば、異なる軸に沿ってなどの、複数の方向)を促し、或いは対応するためになど、異なる長さ又は幅の特徴を有し得る。別のアセンブリに対する1つのアセンブリの横方向の動きのためのいくつかのクリアランス又は余裕を提供することは、アセンブリ表面に溝又は窪みを形成し得る反復的な摩耗を低減するのに役立ち得る。
【0132】
図8A及び図8Bは、概して、クラッチシステムのための異なる電極アセンブリの上面図の実施例を示し、電極アセンブリは、導電性部分と他のオブジェクトとの間の接触を最小化し、或いは防止するのに役立ち得る様々な分離特徴又はコンポーネントを含み得る。例えば、図8Aは、第4の例示的アセンブリ802aの上面図を含む。第4の例示的アセンブリ802aは、本明細書で議論される1つ又は複数の他の電極アセンブリを含み、或いは1つ又は複数の他の電極アセンブリに対応し得る。図8Aの実施例では、第4の例示的アセンブリ802aは、第4のポリマ基板804a及び第4の誘電体部材808aを含むハウジングによって少なくとも部分的に囲まれている第4の導電性部材806aを含む。図8Aの実施例では、第4の誘電体部材808aは、図7A及び図7Bの断面図例に同様に示されるなどの、第4の導電性部材806aの上面及び側面上に堆積される。図8Aの実施例は、信号発生器306などの駆動信号源と、第4の導電性部材806aとの間に電気信号経路を提供する第3の導電性リード810を含む。
【0133】
図8Bは、第5の例示的アセンブリ802bの上面図を含む。第5の例示的アセンブリ802bは、本明細書で議論される1つ又は複数の他の電極アセンブリを含み、或いは1つ又は複数の他の電極アセンブリに対応し得る。図8Bの実施例では、第5の例示的アセンブリ802bは、第5のポリマ基板804b及び第5の誘電体部材808bを含むハウジングによって部分的に囲まれている第5の導電性部材806bを含む。図8Bの実施例では、第5の誘電体部材808bは、第5の導電性部材806bの上面及び長さ方向の側面上に堆積される。第5の導電性部材806bの幅方向の側面は、第5の誘電体部材808bによって露出されることがあり、或いは覆われないことがある。図8A及び図8Bの実施例は、概して、側面が基板及び誘電体媒体によって、部分的に若しくは全体的に覆われ、或いは封止され得ることを示し、示されるもの以外の順列及び構成は、同様に使用され得る。
【0134】
図9A図9B図9C、及び図9Dは、概して、様々な電極アセンブリコンポーネント又はアセンブリの実施例の上面図を示す。本明細書の他の箇所で同様に説明されるように、異なる電極アセンブリの導電性コンポーネントがクラッチシステムにおいて、互いに隣接して設けられるとき、静電気力は、生じ、アセンブリを一緒に保持し得る。力の大きさは、電極アセンブリを駆動するために使用される電気信号に依存することがあり、導電性コンポーネント自体の構成に依存することがある。すなわち、本発明者は、クラッチシステムにおけるクラッチ力の大きさが、導体のジオメトリ又は形状によって、少なくとも部分的に制御されることができることと、導体は、信号発生器306からなどの、電気信号を受信するとき、導体についての電界の分布密度に影響し得ることとを認識している。
【0135】
例えば、図9Aは、概して、図8Bの実施例に同様に示されるなどの、基板コンポーネント、導電性部材、及び誘電体コンポーネントを含む第6の例示的アセンブリ902aの一実施例を示す。図9Aの実施例では、誘電体コンポーネントは、誘電勾配部材904を含む。誘電勾配部材904は、導電性部材の上面について不均一に或いは不規則に堆積される誘電体材料を含み得る。一実施例では、勾配は、誘電勾配部材904の可変厚さを表すことができ、或いは誘電体コンポーネントの可変誘電率特性を表すことができる。誘電勾配部材904の可変厚さ又は誘電率特性は、第6の例示的アセンブリ902aを含むクラッチシステムの動作又は電力消費に影響し得る。
【0136】
図9Bは、概して、基板コンポーネント及び導電性部材を含む第7の例示的アセンブリ902bの一実施例を示す。任意に、誘電体コンポーネントは、第7の例示的アセンブリ902bを含む電極アセンブリに含まれ得るが、そのような誘電体は、図から省略される。第7の例示的アセンブリ902bは、不規則な導電性部材906を含む。すなわち、不規則な導電性部材906は、本明細書の他の箇所で議論される他の導電性部材又はコンポーネントのうちの1つ又は複数に類似する導電性部材を含み得るが、不規則な導電性部材906は、側端部特徴、表面特徴、又は形状が不規則である他の特徴を含む。図9Bの実施例では、ノッチ(notch)は、導電性部材の長さ方向の側面から刻まれる。
【0137】
不規則な導電性部材906が信号発生器306からなどの、駆動信号を受信するとき、不規則な導電性部材906は、その表面積について電界を提供し得る。表面積が不規則であるので、結果として生じる電界は、不均一であり得る。その結果、第7の例示的アセンブリ902bを含むクラッチシステムの動作は、より均一な導電性部材を有するシステムの動作とは異なり得る。
【0138】
いくつかの実施例では、第7の例示的アセンブリ902bは、クラッチシステムが、異なる、別個の「ストップ」又はクラッチ位置を特徴とする場合に使用され得る。位置は、特定の電極方位に対応し得る。例えば、クラッチシステムは、それぞれの隣接する導電性部材の相対的により広い部分が、異なる電極アセンブリにおいて重なり合うところで停止するように構成されることができ、それは、より大きい電界の大きさが、相対的により大きい表面積に起因して、そのような領域間で発生され得るなどであるからである。より狭い部分は、より小さい電界を示すことができ、アセンブリに、「スリップ」し、或いは別個の位置のうちの1つに移動するように促し得る。
【0139】
図9Cは、概して、基板コンポーネント及び導電性部材を含む第8の例示的アセンブリ902cの一実施例を示す。任意に、誘電体コンポーネントは、第8の例示的アセンブリ902cを含む電極アセンブリに含まれ得るが、そのような誘電体は、図から省略される。第8の例示的アセンブリ902cは、テーパ状導電性部材908を含む。実施例では、テーパ状導電性部材908は、第8の例示的アセンブリ902cの第1の側面の近くで、基板単位面積当たり、より大きい導電性表面積特性を有し、第8の例示的アセンブリ902cの対向する第2の側面の近くで、基板単位面積当たり、より小さい導電性表面積特性を有する。図9Bの実施例と同様に、第8の例示的アセンブリ902cを含むクラッチシステムのクラッチ動作は、テーパ状導電性部材908の形状及び方位によって影響され、或いは変化され得る。
【0140】
図9Dは、概して、基板コンポーネント及び導電性部材を含む第9の例示的アセンブリ902dの一実施例を示す。任意に、誘電体コンポーネントは、第9の例示的アセンブリ902dを含む電極アセンブリに含まれ得るが、そのような誘電体は、図から省略される。第9の例示的アセンブリ902dは、穴のあいた導電性部材910を含む。穴のあいた導電性部材910は、例示的アセンブリが電気信号で駆動されるときに電界に影響し得る穴あき又はスルーホールの様々なサイズ、形状、又は方位で構成され得る。一実施例では、穴あきは、規則的に或いは不規則に配置され、それによって、異なる電界を提供し得る。
【0141】
一実施例では、クラッチシステムは、同様に或いは異種に構成されている電極又は導電性部材又は導体を含み得る。例えば、第7の例示的アセンブリ902bは、第8の例示的アセンブリ902cに対向するクラッチシステムの第1の電極アセンブリとして設けられ得る。別の実施例では、第7の例示的アセンブリ902bの2つの別々の実施例は、クラッチシステムに設けられ得る。別の実施例では、第6の例示的アセンブリ902aを、第9の例示的アセンブリ902dに対向するクラッチシステムの第1の電極アセンブリとして設けられ得る。異なる電極導体のタイプ、形状、サイズ、及び方位の、他の組み合わせ及び順列は同様に、異なるタイプのクラッチ動作及び異なる量のクラッチ力を提供するために使用され得る。
【0142】
図10Aは、アパレルの物品と共に使用のためなどの電気粘着クラッチデバイスの封止材例1000の第1の図を含む。封止材例1000は、可撓性材料又はコンプライアント材料で作られることができ、クラッチデバイスを含む電極又は電極アセンブリの保護エンクロージャを形成し得る。電気信号発生器、加速度計、又は他のデバイスなどの、クラッチシステムの他のコンポーネント又はデバイスは、エンクロージャの内部に設けられ得る。
【0143】
図10Aでは、封止材例1000は、細長いスリーブ、又は中空管1008を含み、その中にクラッチデバイスの電極は、設けられ得る。電極は、クラッチデバイスが係合解除されるとき、互いに対して横方向にスライドするように構成されることができ、管又はスリーブは、電極がその中に保持されるように、それに応じて拡張し、或いは縮小するように構成されることができる。一実施例では、封止材例1000は、第1の端部1004及び第2の端部1006を含む。封止材例1000は、第1の端部1004及び第2の端部1006の各々において、テキスタイル又はアパレルの物品に取り付けられ得る。第1の端部又は第2の端部のうちの1つ又は両方は、防水シールを形成し、中空管1008(図10Cに示される)内の内容物を保護するのに役立ってもよい。管1008、すなわち、細長い可撓性エンケーシングは、弾性材料で作られることができ、また、リブ状テクスチャを含んでもよい。リブ状テクスチャは、ゴム状材料で構成されている。エンケーシングは、エンケーシングの外側に面する表面に撥水加工を含んでもよい。
【0144】
一実施例では、電気粘着クラッチの第1の電極アセンブリは、細長い可撓性エンケーシングの第1の端部に固定されることができ、電気粘着クラッチの第2の電極アセンブリは、細長い可撓性エンケーシングの第2の端部に固定されることができる。細長い可撓性エンケーシングの中央或いは中間セクションは、第1及び第2の電極アセンブリに対して移動するように構成されている。細長い可撓性エンケーシングは、第1及び第2の電極アセンブリの周りに気密嵌合を形成し得る。
【0145】
一実施例では、可撓性エンケーシングは、熱可塑性ポリウレタンコーティングされたストレッチニット材料で作られる。可撓性エンケーシングは、トリコットポリエステル(例えば、85%ポリエステル、15%スパンデックスブレンド)で作られるなどの、スパンデックスなどのポリウレタンコーティングされた4ウェイ(4-way)ストレッチ材料で作られ得る。可撓性エンケーシングは、実質的に防風且つ防水であることがあり、黒色のポリウレタンコーティングを有する薄いネオプレン材料などの伸縮可能なファブリックで作られ得る。
【0146】
別の実施例では、エンケーシングは、防水、耐水、撥水、或いはそれらの任意の変形例であるように作られる。エンケーシングは、水の浸入に関する様々な規格に適合するように作られ得る。例えば、エンケーシングは、IPX2、IPX7、IPX8、又は他の適切な水の浸入の保護レベルなどの、IPC(Ingress Protection Code)に記載される家庭用電気機械器具の水の浸入の規格に適合し得る。IPC試験IPX2は、15度まで傾けられるときに滴下する水を含み、エンクロージャが通常の位置から15度までの角度で傾けられるとき、垂直に滴下する水が依然として有害な影響を及ぼさないものとすることを明言する。試験時間は、10分であり、毎分3mmの降雨量と同等の水量を含む。
【0147】
IPC試験IPX7は、1mまでの浸漬を含み、エンクロージャが圧力及び時間の規定された条件下(例えば、1mまでの水浸)で水に浸漬されるとき、有害な量の水の浸入が可能であってはならないと明言する。試験時間は、30分であり、デバイスの底部で測定された最大1mの深さでの浸漬であり、デバイスの上部で測定された少なくとも15cmの深さでの浸漬である。
【0148】
IPC試験IPX8は、例えば、水深30m又は50mと実質的に同等であり得るなどの、3-5ATMで、1mを超える浸漬を含む。この試験は、機器が、製造者によって指定された条件下で水中の連続浸漬に適しているか否かを判定するのに役立つ。
【0149】
国際電気標準会議(IEC)規格60529(又は同等に、欧州規格EN60529)は、侵入、ほこり、偶発的な接触、及び水に対する、機械的ケーシング及び電気的エンクロージャによって提供される保護の程度を分類し、評価する。水の浸入が測定され、或いは評価され得る他の規格は、IEC規格60529、MIL-STD-810、及び/又はDIN40050-9を含んでもよい。
【0150】
一実施例では、エンケーシングを含む電気粘着デバイスは、エンケーシングが適用されるファブリックと同様の或いは同じ特性のドレープを用いてドレープするように作られ得る。概して、ドレープは、端部で保持されるときのファブリックの形状又はプロファイルを指し、或いは、テーブルクロス又はスカートとして使用されるときにファブリックがオブジェクトを覆う方法を指し、後者のケースではしばしば、それ自体の重量下で重力への対象材料の応答に起因し得る、ファブリックの成型性と称される。一実施例では、電気粘着デバイス(例えば、電気粘着クラッチ及びエンケーシング)は、デバイスが使用されるファブリックと実質的に同じドレープ特性を有し得る。例えば、電気粘着デバイスのコンポーネント及びエンケーシングは、ドレープ係数の判定に関するISO規格9073-9:2008に説明される技術を使用して判定され得る、それらが使用されるファブリック又は他のテキスタイルのドレープ係数に対応して作られ得る。
【0151】
図10Bは、デバイスの後部からの封止材例1000の第2の図を含む。いくつかの実施例では、封止材例1000の本体は、アパレルの物品との視覚的適合性のためにリブ1002又は他の適切なテクスチャを含んでもよい。リブ1002はまた、機能的機構として機能され、封止材例1000とアパレルの物品のテキスタイルとの間に摩擦ホールドを提供してもよい。リブ1002は、ゴム、シリコン、又は比較的高い摩擦係数を有する他のコンプライアント材料で作られてもよい。さらに、リブ1002を有する部分を含むなどの、封止材例1000の外面1014の全部又は一部分は、防水又は撥水加工でコーティングされてもよい。リブ1002は、封止材例1000の本体、封止材例1000の片面、封止材例1000の両面、又は任意の他の適切な組み合わせに配置されてもよい。
【0152】
例えば、リブ材料は、4ウェイストレッチ材料(例えば、スパンデックス又は他の適切な材料)を弾性バンド材料に接着することによって作成され得る。弾性バンド材料は、熱活性フィルム(例えば、Sampo Corp.によるNASA-T)を用いてエンケーシング(例えば、封止材例1000)に接着され得る。接着によって、エンケーシングは、集まり、リブ状パターンを形成する。
【0153】
図10Cは、封止材例1000の第3の側端面図を示す。第1及び第2の電極アセンブリは、開口部1010で封止材例1000に挿入されてもよい。すなわち、電極アセンブリは、中空管1008内或いは中空管1008の内部に横方向に封止され得るように、封止材例1000に導入され得る。追加的に或いは代替的に、信号発生器110、加速度計124、又はセンサ120などの他のコンポーネントは、封止材例1000内に挿入され、封止され得る。封止材例1000は、同じく封止される任意の他のコンポーネントと共に、第1及び第2の電極アセンブリの周りに気密嵌合又は防水シールを形成してもよい。封止材は、横方向及び/又は長手方向に伸縮するように構成され得る。
【0154】
一実施例では、封止材又はハウジングは、囲まれた第1及び第2の電極アセンブリを互いに向かってバイアスするのに役立ち、アセンブリが互いに対して横方向に移動し、或いはスライドし得るように十分な間隔を維持しつつ、アセンブリに密着したままでいるように促す。
【0155】
一実施例では、中空管1008は、透明或いは半透明材料を含み得る。この実施例では、管の内部に配置されたクラッチデバイスの電極は、ユーザに見え得る。一実施例では、管は、(例えば、半透明のオイル又は他の流体を使用して)流体充填され得る。任意に、管は、管に囲まれ得るなどの、クラッチデバイスのクラッチステータス、又はクラッチデバイスによって提供されるクラッチ力の大きさを示す照明強度又は色と共になど、照明され得る。一実施例では、管自体又は管内部の材料は、エレクトロルミネセンスであることがあり、すなわち、(例えば、クラッチデバイス又は別のソースからの)電気信号又は電界に応答して光を発するように構成され得る。
【0156】
図10Dは、概して、管内にあり、管の近くにあり、或いは管に結合されるクラッチデバイスのクラッチ活動についての情報を提供し得るクラッチインジケータ134を有する封止材例1000の中空管1008の一実施例を示す。図10Dの実施例では、クラッチインジケータ134は、LED回路1018として具現化された、発光ダイオード又はLEDなどの、1つ又は複数の光源を含む。LED回路1018は、管の内部又は外部などの、中空管1008に結合され得る。任意に、管は、透明或いは半透明材料を含み得る。LED回路1018は、中空管1008の長さに沿って配置され、或いは位置し得るなどの、1つ又は複数のLEDデバイスを含み得る。LED回路1018を含むLEDデバイスは、同じ或いは異なる光の波長又は色を発するように構成されることができ、或いは各デバイスは、複数の異なる波長又は色で、光を発するように構成されることができる。
【0157】
LED回路1018は、LED回路1018を含む1つ又は複数のLEDデバイスに電力信号を供給するように構成されている照明駆動回路1016に結合され得る。照明駆動回路1016は、照明命令を、例えば、信号発生器110から受信し得る。一実施例では、照明駆動回路1016は、信号発生器110によって供給されるクラッチ駆動信号特徴に基づいて、LED回路1018によって発される光の明るさ又は色を制御し得る。例えば、比較的大きい大きさのクラッチ駆動信号(例えば、中空管1008に配置されるクラッチデバイスの強い作動に対応する)が信号発生器110によってクラッチデバイス108に供給されるとき、照明駆動回路1016は、比較的大きい電力信号をLED回路1018に供給し、それによって、LED回路1018を含むLEDデバイスを明るく照明し得る。より低い大きさのクラッチ駆動信号(例えば、中空管1008に配置されるクラッチデバイスの弱い作動又は全く作動しないことに対応する)が信号発生器110によってクラッチデバイス108に供給されるとき、照明駆動回路1016は、比較的低い電力信号をLED回路1018に供給し、それによって、LEDデバイスを弱く照明し得る。同様に、照明駆動回路1016は、信号発生器110からの1つ又は複数の信号の特徴に依存して、或いはアダプティブサポートシステム100の1つ又は複数の他のセンサ120からの情報に基づいて、LED回路1018を制御し、異なる光の色を発するために使用され得る。したがって、LED回路1018を含むなどの、クラッチインジケータ134は、システムの動作又はステータスについての視覚的フィードバックを、ユーザ、又はアダプティブサポートシステム100の着用者に提供し得る。フィードバックは、例えば、システムが機能しているという検証を提供するために、或いは、ユーザを訓練し、異なる足取り又はケイデンスを使用するなど、ユーザを訓練するのに役立つために使用され得る。
【0158】
LEDデバイスが言及されているが、他の照明源は同様に、中空管1008内で、或いは中空管1008と共に使用され得る。例えば、液晶、エレクトロルミネセンス又は燐光材料、ランプ、又は他のソースは同様に、使用され得る。一実施例では、中空管1008は、流体を含むことができ、或いは流体で満たされることができ、流体は、照明され得る。任意に、流体は、液体を含むことができ、一実施例では、クラッチデバイスは、液体に浸漬され得る。一実施例では、液体は、何千回ものクラッチ作動サイクルにわたってなどの、クラッチデバイスの寿命を高めるのに役立つ粘度又は他の特性を有し得る。
【0159】
図10Eは、概して、エレクトロルミネセンスディスプレイ電気粘着クラッチ、すなわち、ELD EACを含み得る一対の電極アセンブリの一実施例を示す。実施例は、第1のELD電極アセンブリ1020及び第2のELD電極アセンブリ1030を含み得る。図10Eの実施例では、ELDアセンブリの各々は、いくつかの層をより良く示す分解図に示される。使用中、第1のELD電極アセンブリ1020及び第2のELD電極アセンブリ1030は、電気粘着の第1のクラッチシステム200の実施例において同様に示されるように、少なくとも部分的に重なり合っている方法で設けられ得る。使用中、図10Eの破線間の部分によって示される、重なり合っている領域は、光を発し得る。一実施例では、電極アセンブリの1つ又は両方は、光を発するように構成され得る。
【0160】
第1のELD電極アセンブリ1020の実施例は、フィルム基板1021と、導電層1022と、蛍光体層1023と、誘電体層1024とを含み得る。第2のELD電極アセンブリ1030の実施例は、フィルム基板1034と、導電層1033と、蛍光体層1032と、誘電体層1031とを含み得る。一実施例では、フィルム基板1021及び1034は、約50マイクロメートルの厚さを有し得るなどの、透明ポリマフィルムであり得るなどの、PETEフィルムを含み得る。蛍光体層1023及び1032は、白色光又は着色光などの、光を発するように構成され得るエレクトロルミネセンス材料を含み得る。一実施例では、蛍光体層は、DuPont 8150L/8152B材料を含み得る。蛍光体層の各々は、堆積され、或いは印刷されることができ、約5000オングストロームの厚さを有し得る。一実施例では、第1のELD電極アセンブリ1020の導電層1022は、約5000オングストロームの厚さを有し得るなどの、アルミニウムコーティング又は他の導電性材料を含み得る。一実施例では、第2のELD電極アセンブリ1030の導電層1033は、インジウムスズ酸化物(ITO)材料、又は、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)などの導電性ポリマを含み得る。したがって、導電層は、実質的に半透明材料を含むことができ、いくつかの実施例では、約2000オングストロームの厚さを有し得る。半透明或いは透明材料を有する導電層のうちの少なくとも1つを提供することは、システムから発され得る光の量を最大化するのに役立つ。他の実施例では、導電層は、導電層のうちの少なくとも1つが蛍光体層から発される光を遮断しないように、穴が開かれ、或いは他の方法で不規則に形成され得る。図10Eの実施例では、誘電体層1024及び1031は、DuPont LuxPrint 8153などの、誘電体インクを含み得る。誘電体層1024及び1031は、約32マイクロメートルの厚さを有し得る。様々な厚さ情報は、例示のためにのみ提供され、任意の他の寸法は同様に、使用され得る。
【0161】
図11は、概して、エンケーシング方法1100を介して、アパレルの物品のための電気粘着システムを組み立てる一実施例を示す。エンケーシング方法1100は、第1のクラッチシステム200、電気粘着システム302、又は第2のクラッチシステム400、又は本明細書で議論される他のシステム若しくはデバイスの様々な要素を含み、或いは使用し得る。
【0162】
ブロック1102において、エンケーシング方法1100は、電気粘着クラッチシステムのための電気粘着クラッチデバイスを組み立てることを含み得る。一実施例では、ブロック1102は、クラッチデバイスの第1及び第2の電極アセンブリを受容する防水エンクロージャを形成する細長い可撓性エンケーシングを組み立てることを含み得る。ブロック1102はまた、クラッチシステムを作動させるために、第1及び第2の駆動信号を第1及び第2の電極アセンブリに供給する電気信号発生器を組み立てること、又は提供することを含み得る。
【0163】
一実施例では、加速度計は、エンケーシング内に配置され得る。加速度計は、電気粘着クラッチデバイスが結合される身体の動きを測定するように構成されることができ、電極アセンブリを駆動するように構成されている電気信号発生器は、加速度計からの測定された動きに基づいて、駆動信号を発生するように構成されることができる。エンケーシングが高いレートで加速するとき、加速度計は、レートを測定し、測定されたレート情報は、プロセッサに送信され、レートが、電気粘着クラッチが通電されるべきことを示す指定された閾値を満たすか否かを判定してもよい。レートが閾値を満たすという判定に従って、次いで、プロセッサは、命令を電気信号発生器に送信し、1つ又は複数の信号を電気粘着クラッチデバイスの電極アセンブリに供給してもよい。
【0164】
ブロック1104において、組み立てられた電気粘着クラッチデバイスは、可撓性エンケーシングに挿入されることができ、エンケーシングは、第1及び第2の電極アセンブリの周りに防水エンクロージャを提供し得る。電気信号発生器はまた、第1及び第2の電極アセンブリと共に可撓性エンケーシングに挿入されてもよく、或いは信号リードは、可撓性エンケーシングの一部分において、或いは可撓性エンケーシングの一部分を介して結合され得る。一実施例では、エンケーシングは、エンケーシングの少なくとも第1の端部において、アパレルの物品のテキスタイル材料に取り付けられ得る。エンケーシングは、アパレルの物品が、選択的に、静的(すなわち、クラッチ)であり、或いは可撓性であることを可能にする。
【0165】
一実施例では、エンケーシング内の電気粘着クラッチの第1の電極アセンブリは、エンケーシングの第1の端部に対して実質的に固定されてもよい。電気粘着クラッチの第2の電極アセンブリは、エンケーシングの第2の端部に対して固定されてもよく、エンケーシングの中間セクションは、第1及び第2の電極アセンブリに対して移動するように構成されていてもよい。
【0166】
ブロック1106において、可撓性エンケーシングの電気粘着クラッチは、テキスタイル材料に固定され得る。例えば、可撓性エンケーシングは、スポーツブラジャーのための2つのストラップシステムの第1のストラップを含み得る。可撓性エンケーシングは、スポーツブラジャーのストラップに縫い付けられ、取り付けられ、埋め込まれ、或いは他の方法で固定され得る。
【0167】
一実施例では、電気信号発生器は、信号を電気粘着デバイスに供給し得る。ブロック1106を参照して与えられた実施例を続けると、スポーツブラジャーは、ランニングのために着用者によって着用されてもよい。スポーツブラジャーのストラップは、電気粘着クラッチデバイスを収容する可撓性エンケーシングを含む。加速度計424は、着用者の加速度を測定してもよく、加速度が閾値条件を満たすとき、電気信号発生器は、信号を電気粘着デバイスに供給し、オンにすることができ、それによって、第1及び第2の電極アセンブリの重なり合っている部分を、互いに関して静的な或いは固定された状態にさせ得る。スポーツブラジャーのこの静的な位置決め又は施錠機能は、痛みを伴う或いは損傷する速度で加減速することから着用者の身体をサポートし得る。
【0168】
一実施例では、加速度計は、電気粘着デバイスの少なくとも一部分、又は電気粘着デバイスが結合される身体部分の加速度の大きさを測定するように構成されていてもよい。信号発生器306などの電気信号発生器は、加速度の大きさに少なくとも部分的に基づく大きさ特性及び/又は周波数特性を有する信号を発生するように構成され得る。
【0169】
一実施例では、テキスタイル又はウェアラブル物品の有効な弾性又はコンプライアンスは、クラッチシステムを使用して、身体の動きについての情報に基づいて調整され得る。例えば、物品の着用者が(走っている間など)高いレートで加速する場合、着用者の測定された加速度は、1つ又は複数の特定の信号を電気粘着クラッチデバイスに適用することによって、アパレルの物品内の或いはアパレルの物品と一体化されるなどの、クラッチシステムを強化させる(例えば、静的のままである或いは静的になる)ために使用され得る。アパレルの物品の剛性又は静的であること(static-ness)は、着用者が動きを経験している間、物品が着用者をサポートすることを可能にする。
【0170】
図12A及び図12Bは、それぞれ、クラッチデバイスの一部分(例えば、第1の導電性部材408)と封止材例1202との間の熱的に接着界面の簡略化された側部プロファイル例1200a、1200bを含む。実施例1200a、1200bが説明の目的のために簡略化され、第1のクラッチシステム200、第2のクラッチシステム400、又は本明細書に開示される任意のクラッチシステムの任意の及び全てのコンポーネントが同様に組み込まれてもよいことに留意され、強調される。しかしながら、第1の導電性部材408と封止材例1202との間の接着の明確性を提供するために、他のコンポーネントは、省略される。実施例1200a及び1200bは、実施例1200aでは、封止材例1202が第1の導電性部材408の第1の主要面上に(例えば、第1の主要面上に独占的に)設けられ、実施例1200bでは、封止材例1202が第1の導電性部材408を取り囲み、第1の主要面、ならびに対向する第2の主要面と接触している点で異なる。
【0171】
実施例1200a、1200bは、穴のあいた導電性部材910に関して提示される。しかしながら、図9A図9Dの全ての実施例を含むが、それらに限定されない第1の導電性部材408の任意の特定の実装形態を企図され、穴のあいた導電性部材910に関して説明される原理が、任意の第1の導電性部材408に適用されてもよいことが認識され、理解されるべきである。さらに、第1の導電性部材408は、実施例1200a、1200bの目的のために提示されるが、同じ原理が、第2の導電性部材420及び本明細書で説明される任意のシステム又は装置の任意の導電性部材に適用することが認識され、理解されるべきである。
【0172】
実施例1200a、1200bでは、封止材例1202は、ホットメルト、高周波溶接若しくは超音波溶接、又は当該技術分野で知られている任意の他の技術などの、任意の適切な機構を介して、第1の導電性部材408に接着されている。封止材例1202の加熱は、封止材例1202を、第1の導電性部材408、誘電体部材410、ポリマ基板、又は他のコンポーネントのうちの任意の1つ又は複数に形成され得るなどの、開口部1204などのホール又は開口部に流させる。ホールの存在が第1の導電性部材408と封止材例1202との間の接着及び確実で弾力性のある界面を助長し得るが、ホールを有さない第1の導電性部材408の実施例は、第1の導電性部材408と封止材例1202との間の接着を依然として提供してもよい。いくつかの実施例では、接着される電極アセンブリの一部分は、スルーホールを含まず、代わりに、隣り合う部材との粘着ベースのカップリングを強化するように構成されている粗面化され、或いは不均一の表面を含む。
【0173】
第1の導電性部材408及び/又は封止材例1202を加熱し、或いは他の方法でエネルギーを第1の導電性部材408及び/又は封止材例1202に付与することは、第1の導電性部材408及び/又は封止材例1202の材料を、一緒にメルトフロー(melt and flow)させ、接着領域1206を生成してもよい。接着領域1206は、導電性部材408又は910及び封止材例1202の分子が混ざり、或いは混合する領域である。接着は、導電性部材408又は910及び封止材例1202の冷却後に接着領域1206に形成し、封止材例1202を導電性部材に固定する傾向があり、逆もまた同様である。
【0174】
第1の導電性部材408及び封止材例1202の材料は、強い接着が、第1の導電性部材408及び封止材例1202の基礎となる完全性を損傷することなく、或いは破壊することなくなど、接着領域1206に形成し得るように、両方の材料を加熱するのに適合可能であるように選択されてもよい。一実施例では、接着領域1206に近接する第1の導電性部材408は、マイラで構成されている。一実施例では、封止材例1202は、マイラのガラス転移温度未満の融解温度を有するエラストマ繊維を有するニットテキスタイルで形成される。
【0175】
本明細書で詳細に議論されるように、第1の導電性部材408及び第2の導電性部材420は、互いに関して横方向にスライドするように構成されている。その結果、実施例1200a、1200bは、封止材例1202の第1の端部において、或いは封止材例1202の第1の端部に近接して封止材例1202に接着された第1の導電性部材408を示す。そのような一実施例では、第2の導電性部材420は、第1の端部に対向する封止材例1202の第2の端部において、或いは封止材例1202の第2の端部に近接して封止材例1202に接着されてもよい。その結果、本明細書で詳細に説明されるように、第1の導電性部材408及び第2の導電性部材420は、導電性部材の移動がクラッチ200の動作によって抑制されないとき、封止材例1202を含むハウジングの中間部分の内部に沿って横方向にスライドするように適合される。
【0176】
第1の導電性部材408と、封止材例1202を含み(include)、或いは含む(comprise)ハウジングとを含む結果として生じる接着された物品は、封止材例1202をウェアラブル物品に固定することによって、本明細書に開示されるウェアラブル物品又はアパレルに組み込まれてもよい。様々な実施例では、封止材例1202は、そのような機構が第1の導電性部材408などの、クラッチの導電性部材をパススルーすることなく、ウェアラブル物品に縫い付けられ、結び付けられ、接着され、或いは他の方法で固定されてもよい。そのように行うことは、クラッチの導電性部材の構造的完全性を維持し、ならびに封止材例1202の防水性を維持することに寄与し得る。しかしながら、縫い付けなどの、第1の導電性部材408に接触する結び付け技術が、クラッチの導電性部材が機能する能力を損なうことなく、或いはクラッチデバイス又はシステムの耐久性を損なうことなく、利用されてもよいことが認識され、理解されるべきである。
【0177】
図12C図12Kは、概して、電極を電源又はコントローラと結合するために使用され得るなどの、基板又は他の導体とクラッチデバイスの電極を取り付けるための方法の一実施例を示す。まず、約200マイクロメートルの厚さを有するなどの、熱活性フィルム(例えば、Sampo Corp.によるNASA-T)は、電極(例えば、アルミニウムを含み、図12Cでは「AL」と表示される)の露出された導電性部分を、任意に、特定の深さ又は幅のオーバーハング部分と一致させるように切断され得る(図12Cを参照)。電極の誘電体コーティングされた部分(例えば、DuPont LuxPrint 8153などの誘電体インクでコーティングされた)は、電極の露出された導電性部分に隣接し得る。次に、複数のワイヤ導体(例えば、28AWG)の端部は、広げられ、或いは扇形に広げられ得る(図12D)。端部は、導体の露出された部分の深さとほぼ同じである長さに切断され得る。次いで、扇形に広げられたワイヤは、露出された導電部分(例えば、図12Cの実施例では「AL」と表示された部分)上に配置され、任意に、センタリングされ得る。ワイヤの絶縁は、アセンブリの厚さ又はバルクを最小化するようになど、マイラの端部(図12Eを参照)において、或いはマイラの端部に隣接して設けられ得る。
【0178】
次に、ライナ又はバッキングは、熱活性フィルムの2つのストリップの各々の片側から除去され得る。ストリップは、導体とマイラとの間に挟み込むことによって、多線導体及びマイラを取り付けるために使用され得る(図12Fを参照、取り付け前などの、導体/マイラアセンブリから間隔をあけたストリップを示す)。次に、マスキングテープ又は他の非恒久的な粘着材料などの、マスキング剤又は保護材料のストリップは、フィルムの端部及び導体の両側に適用され、さらなる処理のためにアセンブリを適所に一時的に保持し得る(アセンブリの位置においてテープのストリップを示す図12Gを参照)。
【0179】
次に、アセンブリは、両面ヒートプレス機の対向するプレートの端部のすぐ内側にあるように位置合わせされ、或いは調整され得る。図12Hの実施例では、ヒートプレス機のプレートは、「ホット」と表示されたブロックとして示される。プレスのプラテンの各側は、離型剤(例えば、羊皮紙又は同様のもの)で覆われ得る。導体は、離型剤間に通され、プラテンに接触しないことがあり、任意に、電極アセンブリの誘電体(例えば、インクコーティングされた)部分は、プラテン領域の外側に設けられ得る。次に、プレスは、例えば、導体のワイヤが電極の導電性部分と電気的に接触するように、フィルム及び導体を適所に取り付けるために使用され得る。プレスは、調整され、或いは最適化され、最適な接着を保証し得る(例えば、約6PSIの圧力で、華氏約190度で約6秒間加熱するように設定される)。プレスサイクルの後、マスキング剤及び離型剤は、除去され、或いは切断され得る(図12I)。
【0180】
次に、均一な織りを有し、或いは不織材料を含むなどの、(例えば、伸縮可能であり、或いは伸縮可能でない)ポリマウェビングは、設けられ得る。ウェビングは、約W/2、すなわち、電極アセンブリの幅の半分の幅を有し得る。一実施例では、ウェビングは、折り返し部分が約3Dの幅を有するように、約6Dの長さに切断され得る(図12J)。次に、テープ又は他の粘着剤は、ウェビングをマイラに対して適所に保持するために使用されることができ、ワイヤ部分は、2つのウェブ間に設けられ得る(図12K)。次に、アセンブリは、離型剤と共にヒートプレス機内で位置合わせされ、再び加熱され得る(例えば、約6PSIで、華氏約240度で約11秒間として)。ヒートプレスの後、アセンブリは、除去されることができ、テープ又は他の離型剤は、除去されることができ、アセンブリは、所望の寸法に、或いは任意の余分な材料を除去するために、トリミングされることができる。次に、任意に、センサは、取り付けられることができ、任意に、ヒートプレスされ、センサをアセンブリに固定することができる。センサを結合するための他の手段は、使用され得る。センサは、例えば、電極アセンブリ又はウェビングの変位を測定するように構成されているストレッチセンサ又は他のセンサを含み得る。別のセンサ又は同じセンサの別の部分は、対向する電極に同様に取り付けられ、クラッチの完全な電極アセンブリを提供し得る。
【0181】
図13Aは、概して、アパレル実施例1300を示す。左エンケーシング1304の左正面図と、右エンケーシング1306の右正面図と、左固定点1308と、右固定点1310と、右カップ1312と、左カップ1314とを有する女性用サポート衣類1302の正面図は、示される。
【0182】
アパレル実施例1300は、サポート領域に近接して配置された着用者の身体部分の変位を調整可能に抑制するように構成されているサポート領域を形成するテキスタイル層を有する着用者のためのサポート衣類の一実施例である。アパレル実施例1300はまた、テキスタイル層の一部分に固定された中空ストラップを含んでもよい。中空ストラップは、第1の電極アセンブリ及び第2の電極アセンブリを有する電気粘着クラッチデバイスを包み込む。第1の電極アセンブリ及び第2の電極アセンブリは、少なくとも部分的に重なり合っており、他方に対して横方向にスライドするように構成されている。アパレル実施例1300はまた、信号発生器110などの電気信号発生器を含み、1つ又は複数の信号を第1及び第2の電極アセンブリに供給してもよく、電気粘着クラッチデバイスは、アパレル実施例1300がサポート領域に近接する身体部分の変位を許容する量を選択的に調整するように構成され得る。
【0183】
アパレル実施例1300は、スポーツブラジャーのものであり、サポート領域は、スポーツブラジャーの右カップ1312及び左カップ1314である。左エンケーシング及び右エンケーシングと称される中空ストラップは、図13Aでは、左エンケーシング1304の正面図及び右エンケーシング1306の正面図として示される。中空ストラップの各々は、コントローラによって(例えば、制御回路112によって)、個々にアドレス指定可能或いは制御可能であり、サポート衣類が、身体部分の変位を許容する絶対量又は相対量を選択的に調整する。例えば、着用者がより大きい左の乳房を有する場合、左エンケーシング1304は、右エンケーシング1306が右の乳房のために提供するのとは異なるサポートレベルを提供してもよい。
【0184】
図13Bは、アパレル実施例1300の背面図を示す。サポート衣類1320の背面図は、左エンケーシング1316の背面図及び右エンケーシング1318の背面図を示す。サポート衣類は、サポート衣類内に埋め込まれ、或いはサポート衣類に結合された衣類制御ユニット1322を含んでもよい。衣類制御ユニット1322は、クラッチの作動を制御するように構成されているシステム又はプロセッサを含み得る。
【0185】
サポート衣類はまた、1つ又は複数の電気信号を第1及び第2の電極アセンブリに供給するように構成されている信号発生器を含んでもよい。信号発生器は、衣類制御ユニット1322内などの、アパレル実施例1300に固定されてもよい。代替的に且つ/或いは追加的に、信号発生器は、第1及び第2の電極アセンブリを有するエンケーシング内に埋め込まれてもよい。
【0186】
サポート衣類は、着用者又は着用者の身体部分が閾値よりも高い加速度レートで測定されるとき、着用者の身体部分の変位を抑制するように構成されている。サポート衣類は、弛緩し、或いはサポート衣類が撓むことを可能にするように構成されている。
【0187】
いくつかの実施形態では、サポート衣類は、サポート領域を形成するテキスタイル層の右側に固定された右中空ストラップ(例えば、電気粘着クラッチデバイスのための可撓性エンケーシング)と、サポート領域を形成するテキスタイル層の左側に固定された左中空ストラップとを有するアスレチックサポータである。左中空ストラップと右中空ストラップとの両方は、タンデムに機能し、選択的に、着用者の対応する身体部分の変位を抑制し、或いは許容する。
【0188】
示された実施形態は、女性用サポート衣類を含むが、関節装具(例えば、膝装具)、アスレチックサポータ、アスレチックガードル、すね当て、サッカーパッド、重量挙げサポートストラップ、様々なスポーツ(例えば、ゴルフ、マウンテンバイク、スキー、登山)のためのスニーカ、及び着用者に関するサポート特徴を有する他の適切な衣類を含む他の衣類は、本明細書で企図される。さらに、下着、ベスト、靴下、スリーブ、防具(例えば、ヘルメット、パッド、シールド)を含むさらなる衣類はまた、企図されており、本明細書で議論される解決策の範囲内である。
【0189】
いくつかの実施形態では、電気粘着クラッチデバイスは、モジュラアパレルシステムの一部分を含み得る。例えば、サポート衣類(又は、他の衣類又はアパレルの物品)は、電気粘着クラッチデバイス、又は他のタイプのクラッチデバイス、又は1つ又は複数の他のシステム若しくはデバイスを任意に含み、或いは使用するように構成され得る。一実施例では、クラッチデバイスは、衣類の前部、側部、又は後部に、或いは前部上、側部上、又は後部上に、設けられたモジュラ取り付け機構を含み得る。例えば、デバイスは、サポート衣類の前部に、例えば、乳房の間に、取り付けるように構成されることができ、或いはサポート衣類の後部に若しくは後部上に、例えば、肩甲骨の間に、取り付けるように構成されることができる。システムのモジュラの性質は、衣類と一体化される(例えば、製造時点でなど、縫い付けられ、或いは恒久的に固定される)アクティブデバイスを必要とすることなくなど、(例えば、図13A図13Bに関して説明されたように)異なるレベル又はタイプの制御又はサポートをユーザに提供してもよい。一実施例では、クラッチのモジュラ取り付けへのサポートを有する衣類はまた、衣類を選択的に結合し、図13A図13Bに関してなど説明された機能性を提供するために、1つ又は複数のストラップ、又はストラップが通され得る中空導管を含んでもよい。いくつかの実施形態では、サポート衣類は、モジュラクラッチデバイスを含み、或いは使用するように構成されている男性用アスレチックサポータを含み得る。
【0190】
図13Cは、衣類制御ユニット1322の一実施例を示す。実施例は、左エンケーシング1316の背面図及び右エンケーシング1318の背面図を示す。衣類制御ユニット1322は、サポート衣類1302への取り付けのために構成されているモジュラデバイスであることがあり、電気粘着クラッチデバイスを含んでもよい。電気粘着クラッチデバイスは、右エンケーシング1318、左エンケーシング1316内に設けられてもよく、且つ/或いは制御ユニットベース1336に隣接して配置されてもよい。
【0191】
衣類制御ユニット1322は、調整ストラップ、電気粘着クラッチデバイス、又は1つ又は複数センサを含み得るなどの、左ストラップ1324及び右ストラップ1326を含み得る。ストラップ1324及び1326は、ベース1336に物理的に結合されることができ、様々な取り付け機構1338、1340、1342、1344、1346、及び1348によってサポート衣類1320に取り付けられ得る。取り付け機構は、Oリング、Dリング、面ファスナ、ジッパー、スナップ、裁縫、又は衣類制御ユニット1322をサポート衣類の一部分に結合するための任意の他のタイプの適切な取り付け機構を含み得る。一実施例では、衣類制御ユニット1322は、右コネクタ1332及び/又は左コネクタ1334を介して、サポート衣類及び/又はサポート衣類に取り付けられたサブコンポーネントに結合される。右コネクタ1332及び左コネクタ1334は、加速度計、ジャイロスコープ、GPS、心拍数モニタ、EKGモニタ、又は他のセンサなどのセンサを含む追加のモジュラユニットを取り付けるために使用されてもよい。図13Cの実施例では、衣類制御ユニット1322は、制御回路112を含むことができ、或いはプロセッサ回路304を含むことができ、或いは電気粘着クラッチデバイスを選択的に作動させる別の専用コントローラを含むことができるなどの、コントローラ1350を含む。
【0192】
いくつかの実施形態では、衣類制御ユニット1322は、サポート衣類の前部上の、例えば、乳房の間の、位置に配置されてもよく、或いは、サポート衣類の背部上の、例えば、肩甲骨の間の、位置に配置されてもよい。モジュラユニットは、例えば、サポート衣類との一体化なしに、或いはサポート衣類への恒久的な固定なしに(例えば、縫い付けられ、或いは他の方法での恒久的に固定される)、本明細書で説明されるユーザの身体の動的サポートを提供するのに役立ち得る。モジュラユニットは、サポート衣類に選択的に結合し、図13A図13Bに関して説明された機能性を提供するために、1つ又は複数の中空ストラップ(例えば、右中空ストラップ1326及び左中空ストラップ1324)を含んでもよい。
【0193】
クラッチデバイス若しくはシステム、又はそれらのモジュラコンポーネントは、女性用又は男性用などの、様々な他のサポート衣類と共に使用のために提供され得る。図13Dは、概して、第1の男性用サポート衣類1350の正面図を示す。男性用サポート衣類1350は、左脚部分1352と、右脚部分1354と、カップ部分1356と、ウエストバンド部分1358とを含む。男性用サポート衣類1350は、ウエスト、脚、又は股について含む衣類の様々な領域を選択的に拘束し、或いは弛緩するクラッチシステムを含み得る。図13Eは、概して、第2の男性用サポート衣類1360又はジョックストラップの一実施例を示す。いくつかの実施例では、第1の男性用サポート衣類1350及び第2の男性用サポート衣類1360は、一緒に使用され得る。
【0194】
第2の男性用サポート衣類1360の実施例は、ウエストバンド1364と、カップ部分1366と、左中空ストラップ1370を有する左脚バンド1368と、右中空ストラップ1374を有する右脚バンド1372とを含む。一実施例では、第2の男性用サポート衣類1360は、ウエストバンド1364に結合された衣類制御回路1362を含み得る。カップ部分1366は、様々なテキスタイル層及び対応するシェル(例えば、プラスチックカップ)を含み、着用者の陰茎及び睾丸のサポート及び保護を提供してもよい。
【0195】
図13Eの実施例では、中空ストラップ(例えば、左中空ストラップ1370及び右中空ストラップ1374)は、左脚バンド1368又は右脚バンド1372のテキスタイル層に結合され、或いはテキスタイル層内に埋め込まれ得る。いくつかの実施形態では、電気粘着クラッチデバイスの可撓性エンケーシング又は管を含み得るなどの、中空ストラップは、脚バンドに固定されることができ、1つ又は複数のクラッチ電極アセンブリを含み得る。電極アセンブリは、選択的に、通電され、或いは非通電され、選択的に、カップ部分1366の変位を抑制し、或いは許容し得る。第2の男性用サポート衣類1360の実施例は、信号発生器110などの電気信号発生器をさらに含み、1つ又は複数の信号を電極アセンブリに供給してもよい。いくつかの実施形態では、右中空ストラップ1374及び左中空ストラップ1370に設けられたクラッチは、独特のフィット感を提供するために独立して機能するように構成されており、或いは協調して、選択的に、変位を抑制し、或いは許容するためにタンデムに機能するように構成され得る。
【0196】
図14は、概して、サポート衣類アセンブリ及び使用方法1400の一実施例を示す。サポート衣類は、第1のクラッチシステム200、電気粘着システム302、又は第2のクラッチシステム400、又は本明細書で議論される他のシステム若しくはデバイスの様々な要素を含み、或いは使用し得る。
【0197】
ブロック1402において、サポート衣類アセンブリ及び使用方法1400は、サポート領域を有すなどの、サポート衣類のテキスタイル層を形成することを含む。サポート衣類は、スポーツブラジャー、アスレチックサポータ、又はサポート領域を有する別のサポート衣類であってもよい。サポート領域は、スポーツブラジャーのカップ又はアスレチックサポータのカップであってもよい。サポート領域は、特定の形状に成形された規定された領域を有することができ、或いは代替的に、可撓性材料又はコンプライアント材料で作られた領域であってもよい。
【0198】
ブロック1404において、サポート衣類アセンブリ及び使用方法1400は、電気粘着クラッチを包み込む中空ストラップを形成することを含む。中空ストラップは、図11の実施例からエンケーシング方法1100を介して製造された可撓性エンケーシングであってもよい。一実施例では、中空ストラップは、第1及び第2の電極アセンブリを含み得る。
【0199】
ブロック1406において、サポート衣類アセンブリ及び使用方法1400は、テキスタイル層及び中空ストラップを一緒に固定することを含み得る。サポート領域を有するなどの、テキスタイル層は、中空ストラップと結合され、選択的なサポートをサポート領域と接触する身体部分に提供し得る。ストラップは、サポート領域の近い距離内にあることを企図され、最大限のサポート能力を提供する。
【0200】
ブロック1408において、サポート衣類アセンブリ及び使用方法1400は、信号を電気粘着デバイスに供給することを含み得る。信号は、電気粘着デバイスが係合することを示す電気信号発生器からであってもよく、サポート衣類にその形状を維持させ得る。例えば、ユーザがスポーツブラジャーを着用しているとき、材料は、既に予め選択され、ぴったり合うものを着用者に提供する。しかしながら、ユーザが走っているとき、材料は、伸縮し、動き回ることがあり、ぴったり合うもののみによって提供される十分なサポートを提供しないことがある。企図されたサポート衣類は、材料が伸縮し、撓むのを制限する機構を提供し、本来意図されるぴったり合うサポートをユーザに提供する。
【0201】
図15は、第1のダイアグラム1500の一実施例を含む。第1のダイアグラム1500は、経時的にランナーの結合乳房組織によって経験される歪みを表す第1の位置信号1502と、第1の加速度信号1504とを含む。第1の位置信号1502は、同じ期間にわたる同じランナーの乳房組織の変位に基づいている。すなわち、第1のダイアグラム1500は、ランナーの体幹又は胴体に関してランニング中の乳房組織の変化する位置と、ランナーの体幹又は胴体の対応する垂直加速度との間の関係を示す。
【0202】
本発明者は、特に、ランニング中などの反復的な動きの期間中に、乳房組織のクーパー靭帯の歪みが、痛く、或いは不快感があり得ることを認識している。図15の実施例から、靭帯の顕著な歪みを示す第1の位置信号1502にスパイクがあることが観察され得る。概して、最大歪みのタイミングは、胴体の動きの方向の迅速な変化に対応し得るなどの、組織の移動の下限を表し得るなどの、第1の加速度信号1504の変曲点に対応する。
【0203】
例えば、人が走っているとき、走る動きの自然なケイデンスは、乳房組織を、上方或いは下方に移動させる。この動きは、人が走っている間、ステップごとに繰り返される。この反復的な跳ね返りの動きは、靭帯、特にクーパー靭帯に負担をかけ、長期的な損傷及び痛みを引き起こし得る。さらに、経時的に、靭帯の反復的な歪みは、乳房をたるませ得る。
【0204】
図16は、いくつかの実施形態による、サポート衣類の性能を示す第2のダイアグラム1600の一実施例を示す。第2のダイアグラム1600は、第2の加速度信号1604と、第2の位置信号1602と、クラッチ制御信号1606とを含む。実施例では、概して、第2の加速度信号1604は、ランニング中などの胴体の変化する位置を表し得るなどの、第1の加速度信号1504に対応する。クラッチ制御信号1606は、アパレル実施例1300などの、ブラジャーのためのクラッチシステムなどの、クラッチシステムの作動を表し得る。第2の位置信号1602によって表されるランナーは、アパレル実施例1300からのブラジャーを着用し得る。
【0205】
図16の実施例では、第2の位置信号1602は、図15からの第1の位置信号1502と比較して、低減された歪みを示す。歪みの低減は、クラッチレリーズ(clutch and release)するように構成されている少なくとも2つの電極アセンブリを有する電気粘着デバイスを含むシステムの使用に起因され得る。この電気粘着クラッチシステムは、アパレル実施例1300などのアパレルの物品内に埋め込まれ得る。アパレルの物品は、選択的にクラッチレリーズし、着用者の動きと協調して靭帯の歪みを低減してもよい。
【0206】
例えば、ランナーは、スポーツブラジャー内に埋め込まれた電気粘着システムを有するサポートスポーツブラジャーを着用し得る。システムは、人が走っていることを認識するとき、システムは、人のランニングペースに対応する間隔で通電し、非通電するように電気粘着クラッチに信号を送る。上向き且つ/或いは下向き加速度に関して、クラッチは、通電され、アパレルの物品を安定した、非弾性の位置に静的に保持し得る。電気粘着クラッチは、動いている間、人へのサポートを提供する。システムが、人がもはや走っていないことを認識するとき、システムは、オフにし、或いはスリープ状態に入るように信号を電気粘着クラッチに送り、アパレルの物品が、可撓性であり、コンプライアントな、或いは弛緩状態に戻ることを可能にする。
【0207】
図17は、いくつかの実施形態による、フットウェアにおける使用のために構成されている電気粘着システムを含む。一実施例では、フットウェア1702の物品は、ベース部分1704及びフットウェアストラップ1706を含む。いくつかの実施形態では、ベース部分1704は、最大限の快適さ及び可撓性のためにニット材料で作られる。いくつかの実施形態では、フットウェアストラップ1706は、フットウェアストラップが、選択的に、固定され(immobilized)、固定され(static)、或いは固定される(rigid)ことを可能にする電気粘着システム(例えば、電気粘着システム302)を含む。一実施例では、フットウェア1702は、電気粘着システムの選択的にサポートするシステムによって提供されるサポート要素を依然として有しつつ、カジュアルでスタイリッシュなフットウェアオプションとして着用され得る。
【0208】
例えば、カジュアルウェアに快適であるだけでなく、ランニングにも快適であるスリッポンスニーカ(slip-on sneaker)は、着用者が、1つのスニーカを複数の目的のために履くことを可能にする。図17に示されるように、フットウェア1702は、フットウェア1702の上部分を覆うストラップ部分を含む。ストラップは、機械的粘着システム、ならびにストラップをフットウェアに固定するための電気粘着システムを含んでもよく、さらに、ストライド(stride)サイクルの一部分で足をしっかりと包み込み、ストライドサイクルの別の部分で足の包み込みを弛緩することによって、着用者が走っているときなど、サポートを提供することを含んでもよい。
【0209】
フットウェア1702は、スポーツモード、チルモード、又は動的モードを含む複数の活動モードをサポートするように構成され得る。フットウェアは、感知された入力(例えば、フットウェア内の足の動きから、加速度計の読み取り値から、或いは他の適切なセンサから)に基づいて、クラッチ作動のレベル又はタイミングを調整し得る。スポーツモードは、着用者に最高のサポートレベルを提供し、地面との衝撃的な接触から着用者を保護し得る。チルモードは、ユーザが高められた動きの状態でないとき、リラックスしたフィット感を提供し得る。動的モードは、スポーツモードとチルモードとの間のハイブリッドなフィット感を提供し得る。いくつかの実施形態では、各モードは、着用者からの入力に基づいて、手動で選択され得る。いくつかの実施形態では、各モードは、フットウェアによって、或いは電気粘着システム内にあり、若しくは電気粘着システムに結合される別のセンサによって、自動的に構成されている。他のアパレルの物品は、異なる活動モードを含み、或いは使用するように同様に構成され得る電気粘着システムを含み得る。
【0210】
一実施例では、フットウェア1702の動きは、電極の相対的な動きを監視することによってなど、クラッチシステム自体から、或いは加速度計などのモーションセンサから感知され得る。動き情報は、足サポートのためのクラッチシステムを選択的に作動させるために使用され得る。
【0211】
図18Aは、いくつかの実施形態による、電気粘着クラッチシステムに結合された1つ又は複数のアパーチャを有する第1のクールダウンジャケット1800aなどのアパレルの物品を含む。第1のクールダウンジャケット1800aは、第1のアパーチャ1802及び第2のアパーチャ1804などの、1つ又は複数のアパーチャを含み得る。第1のアパーチャ1802及び第2のアパーチャ1804の各々は、電気粘着システムを含み、或いは使用し得る。例えば、アパーチャの反対側部分は、クラッチシステムのそれぞれの電極を含み得る。電極が作動されるとき、アパーチャは、選択的に開閉させられ得る。すなわち、電極は、電極がアパーチャを開閉するために使用され得るように、アパーチャの反対側にあるクールダウンジャケット1800のそれぞれの部分に結合され、或いはクールダウンジャケット1800のそれぞれの部分と一体化され得る。
【0212】
第1のアパーチャ1802に示されるように、第1の直交クラッチデバイス1806及び第2の直交クラッチデバイス1808は、第1のアパーチャ1802によって提供される開口部に隣接して配置され得る。いくつかの実施形態では、アパーチャのサイズに依存して、単一の直交デバイス又は複数の直交デバイスは、使用されてもよい。直交デバイスは各々、電気粘着システム302などの電気粘着システムを含んでもよい。デバイスの各々は、機能的且つ/或いは美的目的のために、第1のクールダウンジャケット1800aのテキスタイル又は他の材料内に埋め込まれ、若しくはテキスタイル又は他の材料に結合されることができ、或いはアパレルの物品の最上層の上に配置されることができる。
【0213】
第2のアパーチャ1804の実施例に示されるように、第1の平行クラッチデバイス1810及び第2の平行クラッチデバイス1812は、第2のアパーチャ1804によって提供される開口部に隣接して配置され得る。第1の平行クラッチデバイス1810及び第2の平行クラッチデバイス1812は、互いに平行に、第2のアパーチャ1804の長手方向に配置され得る。
【0214】
図18Bは、いくつかの実施形態による、第2のクールダウンジャケット1800bなどのアパレルの物品の図を示す。図18Bの実施例では、第1の側部アパーチャ1822及び第2の側部アパーチャ1828は、クールダウンジャケット1800bの胴体領域に向かってそれぞれの脇の下領域に延在し得る。ジャケットの第1の側では、クラッチデバイスの対向する、或いは直交する電極1824及び1826は、第1の側部アパーチャ1822によって提供される開口部に隣接して配置され得る。ジャケットの第2の側では、平行電極1830及び1832は、第2の側部アパーチャ1828によって提供される開口部に隣接して配置され得る。胴体アパーチャ1834及び1838などの追加のアパーチャは、それぞれのクラッチデバイス1836及び1840の対応する電極と共に設けられ得る。アパーチャに隣接し、或いは近接するクラッチデバイスの電極は、アパーチャを選択的に開閉し、それによって、アパーチャを介した気流を許容し、或いは抑制し、したがって、着用者にアパレルの物品を介した気流を許容し、或いは抑制するように構成され得る。様々なクラッチデバイス又は電極のための制御アセンブリは、クールダウンジャケット1800b上のどこにでも配置されることができ、示される実施例に示されない。電極の動作を制御する導線は、ジャケットを含むテキスタイル又は他の材料を介して、或いはテキスタイル又は他の材料に隣接して配線され得る。
【0215】
図18Cは、いくつかの実施形態による、第3のクールダウンジャケット1800cなどのアパレルの物品の図を示す。図18Cの実施例では、横方向アパーチャ1816は、ジャケットの上方背部でクールダウンジャケット1800の背面を横断する。1つ又は複数のクラッチデバイスは、アパーチャに隣接して結合され得る。示される実施例では、1つ又は複数のクラッチデバイスの複数の上部電極1814は、横方向アパーチャ1816に直交して配置されることができ、1つ又は複数のクラッチデバイスの複数の下部電極1818は、横方向アパーチャ1816に直交して配置されることができる。上部電極と下部電極との対は、タンデムで、且つ/或いは独立してクラッチするように構成されていてもよい。
【0216】
一実施例では、第3のクールダウンジャケット1800cは、着用者の温度を判定するために、温度センサ130などの、埋め込まれた温度センサを含む。着用者の温度が指定された閾値温度よりも低いとき、様々な上部電極及び下部電極は、通電され、横方向アパーチャ1816又はその一部分を閉じ得る。着用者の温度が指定された閾値温度よりも高いとき、上部電極及び下部電極は、非通電され、テキスタイル材料が弛緩することを可能にし、横方向アパーチャ1816を介した、より多くの気流が着用者に達することを可能にし得る。
【0217】
いくつかの実施形態では、第3のクールダウンジャケット1800cは、横方向アパーチャ1816を覆うフラップ1820を含む。フラップ1820は、フラップをアパーチャ上に物理的に結合する手動固定機構を含み得る。アパレルのいくつかの物品は、2つ以上のアパーチャと、各アパーチャの対応するフラップ又はクラッチとを含んでもよい。
【0218】
図18Dは、いくつかの実施形態による、第4のクールダウンジャケット1800dなどのアパレルの物品の図を示す。図18Dの実施例では、横方向アパーチャ1842は、下方背部でクールダウンジャケット1800の背面を横断する。クラッチは、横方向アパーチャ1842を選択的に開閉するために設けられ得る。例えば、クラッチは、横方向アパーチャ1842の第1の側に沿って配置された上部クラッチ電極1844を含むことができ、横方向アパーチャ1842の対向する第2の側に沿って配置された下部クラッチ電極1846を含むことができる。言い換えれば、電極は、横方向アパーチャ1842と実質的に平行に設けられる細長い電極を含み得る。上部クラッチ電極1844及び下部クラッチ電極1846は、選択的に、アパーチャ1842を閉じるように通電され、或いはアパーチャ1842を開くように非通電され得る。第4のクールダウンジャケット1800dの実施例は、クラッチを覆うフラップ1848を含み得る。一実施例では、電極の直交配置と平行配置との組み合わせは、使用されてもよい。アパーチャに対する鋭角及び鈍角の位置決めを含む他の方位は同様に、使用され得る。図18A図18Dの実施例は、異なるクールダウンジャケットとして提示されるが、クールダウンジャケットの様々な特徴は、様々な順列で一緒に使用され、或いは組み合わされ得る。
【0219】
図18E図18Gは、いくつかの実施形態による、一対のクールダウンパンツ1851などのアパレルの物品を含む一実施例1850を示す。アパレルの物品は、一対のレギンス又はパンツ1851などの下半身アパレルアイテムであってもよい。レギンス又はパンツ1851は、アパーチャを有するレッグパネルを含み得る。アパーチャの側端部又は部分は、1つ又は複数の電気粘着クラッチデバイスの電極に結合され、レギンス又はパンツのアパーチャを選択的に開閉し得る。アパーチャの可能な位置は、内腿領域1854又は外腿領域1852を含む。
【0220】
図18Fに示されるように、クールダウンパンツ1851は、膝領域1858の後方に、且つ/或いは足首領域1856に、アパーチャを有するパネルを含み得る。アパーチャは、典型的に、多量の体熱又は汗を生じる身体領域に対応するなどの、パンツ上の任意の他の位置に設けられ得る。図18Gに示されるように、クールダウンパンツ1851は、テキスタイルの縫い目又はポケットにスリットを含むことができ、アパーチャ1860におけるメッシュパネリングによって示されるように、アパーチャにおいて、或いはアパーチャの下にメッシュ層を含むことができ、可撓性であり、通気性があり、さらに連続的なアパレルの物品を提供し得る。
【0221】
本明細書で議論されるアパレルの物品におけるクラッチデバイス又はクラッチシステムは、クラッチ電極が互いに引き付けられるような方法で動作するように構成されることができ、或いは、係合解除し、若しくは弛緩するように構成されることができる。一実施例では、クラッチ電極、又は電極を含む衣類の部分が互いに反発し得るような他の特徴は、含まれ得る。すなわち、クラッチ電極は、体熱の選択的な換気を提供し、或いは汗を発散するのに役立つなどの、アパーチャ(例えば、スリット、又はポケット)を開くように構成され得るアパーチャ制御機構の一部分を含み得る。アパーチャは、弾性などの任意の機械的手段を使用してバイアスされ、電気信号の作動がないとき、通常開いた状態又は通常閉じた構成を実現し得る。
【0222】
図19は、概して、換気方法1900の一実施例を示す。換気方法1900は、アパレルの物品を選択的に換気するためになど、第1のクラッチシステム200、電気粘着システム302、又は第2のクラッチシステム400、又は本明細書で議論される他のシステム若しくはデバイスの様々な要素を含み、或いは使用し得る。
【0223】
ブロック1902において、換気方法1900は、物品のステータス又は身体のステータスを感知することを含み得る。ブロック1902は、例えば、センサ120のうちの1つを使用して、着用可能な物品についての情報、又は、物品の近くにあり、或いは物品を着用している身体についての情報を感知することを含み得る。一実施例では、ブロック1902は、着用可能な物品の動きについての情報、又は、着用可能な物品の温度若しくは水分量についての情報を感知することを含み得る。一実施例では、ブロック1902は、物品の着用者の活動レベル、又は物品の着用者の温度についての情報を感知することを含み得る。
【0224】
ブロック1904において、換気方法1900は、物品又は身体についてなどのステータス情報を、指定された閾値条件と比較することを含み得る。例えば、ブロック1904は、ブロック1902において取得された体温情報を、閾値体温と比較することを含み得る。別の実施例では、ブロック1904は、ブロック1902において取得された動き情報を、閾値動き条件と比較することを含み得る。
【0225】
ブロック1906において、換気方法1900は、アパレルの物品を換気するために、クラッチを選択的に作動させることを含み得る。例えば、ブロック1906は、ブロック1902において感知された物品のステータス又は身体のステータス情報に基づいて、クールダウンジャケット1800の1つ又は複数のクラッチデバイスを作動させることを含み得る。
【0226】
一実施例では、換気方法1900は、ショーツ、レギンス、パンツ、アスレチックサポータ、スウェットパンツ、又は換気システムを有する他のアパレルの物品を含むが、それらに限定されない様々な異なる物品に適用され得る。一実施例では、換気方法1900は、1つ又は複数の入力に基づいてなど、複数の異なる物品又はデバイス間で換気を調整することを含み得る。例えば、ジャケットの通気口及びパンツの通気口は、体温センサからの同じ情報に応答してなど、一緒に作動され得る。換気システムを含み、或いは使用し得るアパレルの物品は、限定されないが、脇の下、胸、及び背中を含む身体の高温領域上に、或いは発汗しやすい身体の部分上に着用されるように構成されているアパレルの物品を含む。
【0227】
図20A及び図20Bは、それぞれ、弛緩構成及び伸縮構成の帽子2002の実施例2000を示す。図20Cは、帽子2002の残りの部分に関して第1のクラッチシステム200の位置決めを示す帽子2002の一部分の詳細な側面の断面である。第1のクラッチシステム200が説明されるが、追加的に或いは代替的に、本明細書で説明される任意のクラッチシステムが組み込まれてもよいことが認識されるべきである。
【0228】
帽子2002は、ニット、織物、キャンバス、又は帽子として利用されてもよい他のファブリック若しくは材料などの、テキスタイル2004から形成される。より一般的に、テキスタイル2004及び帽子2002は、着用者の頭部を収容し、着用者の頭頂部を覆うサイズの開口部2006を形成する。開口部に近接して第1のクラッチシステム200(不明瞭)を固定するので、着用者が開口部2006のサイズを大きくする能力は、制約され得る。第1のクラッチシステムは、本明細書に開示される第1のクラッチシステム200の動作が、本明細書に開示されるテキスタイル2004の伸縮を抑制することができるように、テキスタイル2004に縫い付けられ、結び付けられ、或いは他の方法で固定されてもよい。
【0229】
第1のクラッチシステム200は、開口部2006の円周の全てではないが、一部の周りに延在するように示される。しかしながら、第1のクラッチシステム200が、開口部2006の全周の周りに延在してもよいことが認識され、理解されるべきである。さらに、1つの第1のクラッチシステム200のみが示されるが、複数の第1のクラッチシステム200が、帽子2002に含まれてもよいことが認識され、理解されるべきである。追加の第1のクラッチアセンブリ200は、開口部2006の他の部分の周りにあってもよく、或いは、帽子2002の周りの他の位置に配置され、本明細書に開示される原理と一致するそれらの位置の弾性又は伸縮性を選択的に抑制してもよい。
【0230】
テキスタイル2004は、弾性であってもよく、或いは他の方法で1つ又は複数の範囲に伸縮することができてもよく、開口部2006のサイズが、第1の幅2008から、第1の幅2008よりも大きい第2の幅2010まで増加することを可能にし得る。この図の目的のために、2つの幅のみが示されることに留意されたいが、開口部2006の幅が、テキスタイル2004が破断することなく、伸縮する能力まで、幅の範囲にわたって増加され、或いは減少され得ることが認識され、理解されるべきである。このように、第1の幅2008及び第2の幅2010は、説明の目的のために提示され、限定するものではない。
【0231】
第1のクラッチシステム200の動作は、着用者が開口部2006のサイズを第1の幅2008から第2の幅2010まで増加する能力を抑制してもよい。例えば、プロセッサ回路304が、信号発生器306を、第1の及び第2の電極アセンブリ202、208に通電させるとき、第1のクラッチシステム200は、拡張するのを抑制され、その結果、開口部2006は、第1の幅2008から第2の幅2010まで増加することができない。第1のクラッチシステム200の動作により、信号発生器306が第1の及び第2の電極アセンブリ202、208に通電しているとき、帽子2002が第2の幅2010から第1の幅2008に戻るように弛緩するのを抑制されないことがあることに留意されたい。その結果、第1のクラッチシステム200は、開口部2006の最大幅を設定するように構成されていてもよいが、必ずしも開口部2006の最小幅を設定する必要はない。
【0232】
図20Cに示されるように、帽子2002のテキスタイル2004は、第1のクラッチシステム200、又はその1つ又は複数のコンポーネントが配置される空洞2012を形成してもよい。代替的に、第1のクラッチシステム200は、テキスタイル2004の側面に固定されてもよく、或いはテキスタイル2004の層間に、若しくは任意の適切な構成又は機構に従って固定されてもよい。
【0233】
第1のクラッチシステム200は、本明細書で説明される同じ制御システムに従って動作してもよい。したがって、1つ又は複数のセンサは、帽子2002の方位又は使用を検出してもよく、帽子2002の使用状況に依存して、第1のクラッチシステム200を係合し、或いは係合解除してもよい。
【0234】
図21A図21Cは、例示的な実施形態における、スリーブ2102への第1のクラッチシステム200の組み込みを示す。スリーブ2102は、単一のウェアラブル物品として提示されるが、本明細書に開示される原理は、シャツ若しくはジャケットの首、ウエスト、若しくは腕のアパーチャ、パンツのウエスト若しくは足首若しくは他の脚のアパーチャ、又は任意の他の適切なウェアラブル物品などの、スリーブ又は他のアパーチャ又は開口部を組み込む任意のウェアラブル物品に適用してもよい。スリーブ2102は、複数の第1のクラッチシステム200A、200Bが一緒に動作するシステムの動作を示すために提供される。スリーブ2102は、弾性又は伸縮可能であるテキスタイル又は他の材料から形成されることができ、第1の端部2108と、第1の端部に対向する第2の端部2110とにおいて、開口部2106を有する概ね管状の形状に形成されることができる。
【0235】
スリーブ2102は、第1の端部2108及び第2の端部2110に近接する開口部2106の周りにそれぞれ配置された第1の例示的クラッチシステム2116及び第2の例示的クラッチシステム2118を含む。第1の例示的クラッチシステム2116及び第2の例示的クラッチシステム2118は、独立して制御可能であり、第1の端部2108及び第2の端部2110に近接する開口部2106が、帽子2002の開口部2006と同じように、独立して拡張可能であり、或いは拡張不可能であることを可能にしてもよい。その結果、スリーブ2102は、第1の端部2108及び第2の端部2110のいずれか又は両方において、第1の幅2112又は第2の幅2114を有するのを可能にしてもよい。その結果、図21Bに示されるように、第1の例示的クラッチシステム2116がアクティブであるが、第2の例示的クラッチシステム2118がアクティブでない場合、第1の端部2108に近接する開口部2106は、第1の幅2112に保持され、第2の端部2110に近接する開口部2106は、第2の幅2114に拡張することが許容される。第1の例示的クラッチシステム2116が作動されない場合、図21Cに示されるように、第1の端部2108に近接する開口部2106は同様に、第2の幅2114に拡張することが許容される。図21Aは、第1の幅2112において、第1の端部と第2の端部との両方に近接する開口部2106を有する、弛緩状態のスリーブ2102を示す。
【0236】
図22A及び図22Bは、概して、電気粘着クラッチデバイス、又はポケットクラッチによって制御され得るポケット開口部2206を有するポケットアセンブリ2204を含むアパレル実施例2202を示す。図22Aは、概して、アパレル実施例2202の上面図を示し、図22Bは、概して、部分的に開いた構成のポケットアセンブリ2204の図を示す。図22Bの実施例では、クラッチデバイスの様々な部分は、見え、クラッチデバイスは、ポケットアセンブリ2204の内部部分へのアクセスを制御し得る。
【0237】
図22Bの実施例では、ポケットアセンブリ2204は、部分的に開いており、ポケット端部2216は、アパレルファブリック2214又はポケットアセンブリ2204のベース部分から離れて配置される。ポケットアセンブリ2204が開いているとき、オブジェクトは、容易に、ポケットアセンブリ2204の内部領域2208に挿入され、或いは内部領域2208から取り出され得る。ポケットアセンブリ2204は、ポケット端部2216に隣接して設けられた外部クラッチ電極2210を含むことができ、ポケットアセンブリ2204は、アパレルファブリック2214において、或いはアパレルファブリック2214上に設けられた内部クラッチ電極2212を含むことができる。ポケットアセンブリ2204が、機械的若しくは弾性バイアスに起因して、或いは電極間の電気粘着力の作動に起因してなど、閉じられているとき、外部クラッチ電極2210及び内部クラッチ電極2212は、実質的に位置合わせされ、互いに隣接し得る。例えば、図22Aの上面図では、ポケットアセンブリ2204が閉じられているとき、電極は、アパレル実施例2202のテキスタイル又はファブリック部分によって隠され得る。
【0238】
一実施例では、アパーチャ制御機構は、クラッチの電極に対応するテキスタイル領域が互いに反発し、それによって、アパーチャ(例えば、スリット、又はポケット)を開くように動作するように構成され得る。アパーチャは、反発モードにあるとき、アパーチャが反対の構成をとり得るように、弾性などの機械的手段を使用して、開いた構成又は閉じた構成に向かってバイアスされ得る。一実施例では、ポケットの開口部において、クラッチデバイスを含む、外部クラッチ電極2210及び内部クラッチ電極2212を含むなどの、ポケットアセンブリ2204は、開いた或いは弛緩されたポケット構成に向かってバイアスされることができ、任意に、弾性などの機械的手段を使用することを含み得る。ポケットクラッチの電極がアトラクティブ信号(例えば、逆極性を有する信号)を使用して通電されるとき、ポケットアセンブリ2204のポケット開口部2206は、効果的にシールされ、閉じられ得る。すなわち、通電されるとき、ユーザは、ポケットの内部領域2208からオブジェクトを挿入し、或いは取り出すために、電極間に生じた静電気力に打ち勝つ必要があり得る。ポケットのアパーチャ制御機構が反発するように構成されているとき、ポケットアセンブリ2204のポケット開口部2206は、開いた構成にさせ得る。
【0239】
一実施例では、ポケットクラッチは、第1のクラッチシステム200を含み、若しくは使用することができ、或いは、アダプティブサポートシステム100の一部分、又はそのコンポーネントを含むことができる。任意に、アパーチャを介してポケットアセンブリ2204の内部領域2208へのアクセスを制御し得るポケットクラッチは、アダプティブサポートシステム100の実施例からのセンサ120のうちの1つ又は複数を含むなどの、センサからの情報を使用して、自動的に制御され得る。例えば、加速度計124が動き(例えば、指定された活動レベル閾値を満たし、或いは超える動き)を検出し、或いは特定の方位(例えば、逆さま又は逆の方位などの、ポケット内部のオブジェクトを落下させ得る方位又は位置)を検出するとき、ポケットクラッチは、ポケットをシールし、或いは閉じるように作動され得る。
【0240】
一実施例では、ポケットクラッチは、指定された方位又は動きの条件下で、或いはユーザコマンドに応答して、ポケットアセンブリ2204をレリーズするように作動され得る。したがって、アパーチャ又はポケット開口部2206は、アクセスが、適切な制御又はコマンドでユーザによって許可されない限り、或いは許可されるまで、アクセスを選択的にロックアウトすることによって、盗難を防止するのに役立ち得る。一実施例では、ユーザは、ジェスチャベースのロック又はアンロックコマンドを使用し、ポケットアクセス又はクラッチ動作を制御することができ、ジェスチャコマンドは、1つ又は複数のセンサ120を使用して検出され得る。
【0241】
一実施例では、ポケットクラッチは、選択的に通電されるように構成されている露出された(或いはほぼ露出された、或いは部分的に露出された)電極部分を含み得る。任意に、露出された電極は、ポケット端部2216などの、アパーチャでのクラッチにおいて若しくはクラッチの近くで、或いは、ポケット開口部2206における若しくはポケット開口部2206の近くでのアパレルファブリック2214の外側に面する表面上で、外部クラッチ電極2210又は内部クラッチ電極2212のうちの1つの一部分を含むことができ、或いは別々の電極を含むことができる。露出された電極は、触れるときに抑止衝撃を与えるように構成され得る。例えば、ポケットクラッチが作動され、ポケットアセンブリ2204を閉じた構成に保持するとき、露出された電極部分は、予期しないスリの手に衝撃を与えることによって、盗難抑止を増強し、或いは高め得る。露出された電極部分は、ポケットへのアクセスを許可するために、ユーザによって放電されることができ、或いは、例えば、指定されたセンサ信号に基づいて、自動的に放電されることができる。一実施例として、抑止衝撃回路は、露出された電極を駆動するために設けられ得る。回路は、少ない電流で比較的大きい電圧を発生するように構成され得るなどの、電源、コンデンサ、及び任意に変圧器を含み得る。
【0242】
図23は、本明細書で議論される任意の1つ又は複数の方法論をマシン2300に実行させるための命令2308(例えば、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、又は他の実行可能コード)が実行され得るマシン2300のダイアグラム的表現である。例えば、命令2308は、クラッチシステムを制御するなど、本明細書で説明される任意の1つ又は複数の方法をマシン2300に実行させてもよい。命令2308は、一般的な、プログラムされていないマシン2300を、説明された方法で、説明されて示された機能を実行するようにプログラムされた特定のマシン2300に変換する。マシン2300は、スタンドアロンデバイスとして動作してもよく、或いは複数の異なるクラッチデバイス又はクラッチシステムの動作又は作動を調整するためになど、他のマシンに結合(例えば、ネットワーク化)されてもよい。ネットワーク化された展開では、マシン2300は、サーバ-クライアントネットワーク環境ではサーバマシン又はクライアントマシンの能力で、或いはピアツーピア(又は分散)ネットワーク環境ではピアマシンとして動作してもよい。マシン2300は、サーバコンピュータ、クライアントコンピュータ、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ネットブック、セットトップボックス(STB)、PDA、エンターテイメントメディアシステム、携帯電話、スマートフォン、モバイルデバイス、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)、スマートホームデバイス(例えば、スマート家電製品)、他のスマートデバイス、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、ネットワークスイッチ、ネットワークブリッジ、又はマシン2300によって行われるべき行動を指定する命令2308を逐次的に或いはその他の方法で実行することができる任意のマシンを含んでもよいが、それらに限定されない。さらに、単一のマシン2300のみが示されるが、用語「マシン」はまた、個々に或いは共同で、命令2308を実行するマシンの集合を含み、本明細書で議論される任意の1つ又は複数の方法論を実行するものとみなされるものとする。
【0243】
マシン2300は、プロセッサ2302、メモリ2304、及びI/Oコンポーネント2342を含むことができ、バス2344を介して互いに通信するように構成され得る。例示的な実施形態では、プロセッサ2302(例えば、中央処理装置(CPU)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、複雑命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、グラフィックプロセシングユニット(GPU)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、ASIC、無線周波数集積回路(RFIC)、別のプロセッサ、又はそれらの任意の適切な組み合わせ)は、例えば、命令2308を実行するプロセッサ2306及びプロセッサ2310を含んでもよい。用語「プロセッサ」は、命令を同時に実行し得る2つ以上の独立したプロセッサ(時々、「コア」と称される)を含み得るマルチコアプロセッサを含むことを意図される。図23は、複数のプロセッサ2302を示すが、マシン2300は、単一のコアを有する単一のプロセッサ、複数のコアを有する単一のプロセッサ(例えば、マルチコアプロセッサ)、単一のコアを有する複数のプロセッサ、複数のコアを有する複数のプロセッサ、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。
【0244】
メモリ2304は、メインメモリ2312と、スタティックメモリ2314と、ストレージユニット2316とを含み、両方は、バス2344を介してプロセッサ2302にアクセス可能である。メインメモリ2312と、スタティックメモリ2314と、ストレージユニット2316とは、本明細書で説明される方法論又は機能のうちの任意の1つ又は複数を具現化する命令2308を格納する。命令2308はまた、マシン2300によるその実行中に、完全に或いは部分的に、メインメモリ2312内、スタティックメモリ2314内、ストレージユニット2316内の機械可読媒体2318内、プロセッサ2302のうちの少なくとも1つ内(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ内)、又はそれらの任意の適切な組み合わせに存在してもよい。
【0245】
I/Oコンポーネント2342は、入力を受信する、出力を提供する、出力を生成する、情報を送信する、情報を交換する、測定値を捕捉するなどの多種多様なコンポーネントを含んでもよい。特定のマシンに含まれる特定のI/Oコンポーネント2342は、マシンのタイプに依存し得る。例えば、携帯電話などのポータブルマシンは、タッチ入力デバイス又は他のそのような入力機構を含んでもよく、ヘッドレスサーバマシンは、そのようなタッチ入力デバイスを含まない可能性があり得る。I/Oコンポーネント2342は、図23に示されない多くの他のコンポーネントを含んでもよいことが理解されよう。様々な例示的な実施形態では、I/Oコンポーネント2342は、出力コンポーネント2328及び入力コンポーネント2330を含んでもよい。出力コンポーネント2328は、視覚コンポーネント(例えば、プラズマディスプレイパネル(PDP)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、プロジェクタ、又は陰極線管(CRT)などのディスプレイ)、音響コンポーネント(例えば、スピーカ)、ハプティックコンポーネント(例えば、振動モータ、抵抗機構)、信号発生器110又は信号発生器306などの他の信号発生器などを含んでもよい。入力コンポーネント2330は、英数字入力コンポーネント(例えば、キーボード、英数字入力を受け取るように構成されているタッチスクリーン、光-光学キーボード、又は他の英数字入力コンポーネント)、ポイントベース入力コンポーネント(例えば、マウス、タッチパッド、トラックボール、ジョイスティック、モーションセンサ、又は別のポインティング機器)、触覚入力コンポーネント(例えば、物理ボタン、タッチ又はタッチジェスチャの位置及び/又は力を提供するタッチスクリーン、又は他の触覚入力コンポーネント)、音声入力コンポーネント(例えば、マイクロフォン)などを含んでもよい。
【0246】
さらなる例示的な実施形態では、I/Oコンポーネント2342は、多様な他のコンポーネントの中でも、生体認証コンポーネント2332、動きコンポーネント2334、環境コンポーネント2336、又は位置コンポーネント2338のうちの1つ又は複数を含み得るなどの、センサ120を含んでもよい。例えば、生体認証コンポーネント2332は、表現(例えば、手の表現、顔の表情、声の表情、ボディジェスチャ、又は視線追跡)を検出するコンポーネント、生体信号(例えば、血圧、心拍数、体温、発汗、筋酸素化、又は脳波)を測定するコンポーネント、人を識別するコンポーネント(例えば、音声識別、網膜識別、顔識別、指紋識別、又は脳波ベースの識別)などを含む。動きコンポーネント2334は、加速度センサコンポーネント(例えば、加速度計)、重力センサコンポーネント、回転センサコンポーネント(例えば、ジャイロスコープ)などを含む。環境コンポーネント2336は、例えば、照度センサコンポーネント(例えば、光度計)、温度センサコンポーネント(例えば、周囲温度を検出する1つ又は複数の温度計)、湿度センサコンポーネント、圧力センサコンポーネント(例えば、気圧計)、音響センサコンポーネント(例えば、背景雑音を検出する1つ又は複数のマイクロフォン)、近接センサコンポーネント(例えば、近くのオブジェクトを検出する赤外線センサ)、ガスセンサ(例えば、安全のために危険ガスの濃度を検出するガス検出センサ、又は大気中の汚染物質を測定するガス検出センサ)、又は周囲の物理的環境に対応する表示、測定、又は信号を提供し得る他のコンポーネントを含む。位置コンポーネント2338は、位置センサコンポーネント(例えば、GPS受信機コンポーネント)、高度センサコンポーネント(例えば、高度が導出され得る気圧を検出する高度計又は気圧計)、方位センサコンポーネント(例えば、磁力計)などを含む。
【0247】
通信は、多種多様な技術を使用して実装されてもよい。I/Oコンポーネント2342は、カップリング2324及びカップリング2326をそれぞれ介して、マシン2300をネットワーク2320又はデバイス2322に結合するように動作可能な通信コンポーネント2340をさらに含む。例えば、通信コンポーネント2340は、ネットワークインタフェースコンポーネント又はネットワーク2320とインタフェースする別の適切なデバイスを含んでもよい。さらなる実施例では、通信コンポーネント2340は、有線通信コンポーネント、無線通信コンポーネント、セルラー通信コンポーネント、近距離無線通信(NFC)コンポーネント、Bluetoothコンポーネント(例えば、Bluetooth Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)コンポーネント、及び他のモダリティを介して通信を提供する他の通信コンポーネントを含んでもよい。デバイス2322は、別のマシン又は多種多様な周辺デバイス(例えば、USBを介して結合された周辺デバイス)の任意であってもよい。
【0248】
さらに、通信コンポーネント2340は、識別子を検出し、或いは識別子を検出するように動作可能なコンポーネントを含んでもよい。例えば、通信コンポーネント2340は、RFID(Radio Frequency Identification)タグリーダコンポーネント、NFCスマートタグ検出コンポーネント、光学リーダコンポーネント(例えば、UPC(Universal Product Code)バーコードなどの1次元バーコード、多次元バーコード、及び他の光学コードを検出する光学センサ)、又は音響検出コンポーネント(例えば、タグ付けされた音声信号を識別するマイクロフォン)を含んでもよい。さらに、様々な情報は、インターネットプロトコル(IP)ジオロケーションを介した位置、Wi-Fi信号の三角測量を介した位置、特定の位置を示し得るNFCビーコン信号を検出することを介した位置など、通信コンポーネント2340を介して導出されてもよい。
【0249】
様々なメモリ(例えば、メモリ2304、メインメモリ2312、スタティックメモリ2314、及び/又はプロセッサ2302のメモリ)及び/又はストレージユニット2316は、本明細書で説明される方法論又は機能のうちの任意の1つ又は複数によって具現化され、或いは使用される命令及びデータ構造(例えば、ソフトウェア)の1つ又は複数のセットを格納してもよい。これらの命令(例えば、命令2308)は、プロセッサ2302によって実行されるとき、様々な動作に、開示された実施形態を実装させる。
【0250】
命令2308は、伝送媒体を使用して、ネットワークインタフェースデバイス(例えば、通信コンポーネント2340に含まれるネットワークインタフェースコンポーネント)を介して、多数の周知のトランスファプロトコル(例えば、ハイパーテキストトランスファプロトコル(HTTP))のうちの任意の1つを使用して、ネットワーク2320を介して送信され、或いは受信されてもよい。同様に、命令2308は、伝送媒体を使用して、カップリング2326(例えば、ピアツーピアカップリング)を介してデバイス2322に送信され、或いは受信されてもよい。
【0251】
本開示の様々な態様は、本明細書で特定されたアクティブウェア又はアパレル関連又はクラッチシステムの問題への解決策を提供するのに役立ち得る。例えば、本開示の様々な態様は、アパレルへのアクチュエータ統合のための可撓性且つ伸縮可能な防水封止体を対象とする。
【0252】
一実施例では、態様1は、防水エンクロージャを形成する細長いエンケーシング、防水エンクロージャ内に配置された第1の電極を含む第1の電極アセンブリ、及び、防水エンクロージャ内に配置された、第2の電極を含む第2の電極アセンブリであって、第2の電極が、第1の電極とは異なり、少なくとも部分的に重なり合っており、第1の電極に対してスライドするように構成されている、第2の電極アセンブリを含む、電気粘着クラッチデバイスと、第1及び第2の信号を第1及び第2の電極アセンブリにそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、第1の電極アセンブリが、第1及び第2の信号が適用されないとき、第2の電極アセンブリに対して横方向にスライドし、第1及び第2の信号が適用されるとき、第2の電極アセンブリに対して静的のままであるように構成され得る、電気信号発生器と、細長いエンケーシングが細長いエンケーシングの少なくとも第1の端部において取り付けられ得るテキスタイル材料であって、クラッチデバイスの作動が、アパレルの物品の一部分に、選択的に、固定させ(例えば、静的のままであり、或いは固定された構成又は方位で)、或いは移動させる(例えば、移動可能であり、或いは可撓性であり、或いは他の方法でクラッチデバイス又はアパレル又はエンケーシングの少なくとも一部分の動きが可能である)ように構成されている、テキスタイル材料とを含み、或いは使用し得るアパレルの物品などの主題を含み、或いは使用し得る。
【0253】
態様2は、弾性材料で作られ、或いは弾性材料を含む可撓性エンケーシングとしての細長いエンケーシングを含むことができ、或いは任意に態様1と組み合わされ、含むことができる。
【0254】
態様3は、リブ状テクスチャを含むエンケーシングの側方部分を含むことができ、或いは任意に態様1又は2の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0255】
態様4は、ゴムを含むリブ状テクスチャを含むことができ、或いは任意に態様3と組み合わされ、含むことができる。
【0256】
態様5は、エンケーシングの外側に面する表面に撥水加工を含むことができ、或いは任意に態様1乃至4の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0257】
態様6は、電気粘着クラッチの第1の電極アセンブリが、細長い可撓性エンケーシングの第1の端部に対して実質的に固定され、電気粘着クラッチの第2の電極アセンブリが、細長い可撓性エンケーシングの第2の端部に対して実質的に固定され、細長いエンケーシングの中間セクションが、第1及び第2の電極アセンブリに対して移動するように構成されていることを含むことができ、或いは任意に態様1乃至5の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0258】
態様7は、第1及び第2の電極アセンブリの周りに気密嵌合を形成する細長いエンケーシングを含むことができ、或いは任意に態様1乃至6の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0259】
態様8は、エンケーシングの内部に或いはエンケーシング内に設けられた加速度計であって、クラッチデバイスが結合され得る身体の動きを測定するように構成されている、加速度計と、電気信号発生器が、測定された動きに基づいて、信号を発生するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様1乃至7の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0260】
態様9は、クラッチデバイスの少なくとも一部分の加速度の大きさを測定するように構成されている加速度計と、電気信号発生器が、加速度の大きさに少なくとも部分的に基づく大きさ特性及び/又は周波数特性を有する信号を発生するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様8と組み合わされ、含むことができる。
【0261】
態様10は、細長いエンケーシングの少なくとも一部分を照明する光を供給するように構成されている光源を含むことができ、或いは任意に態様1乃至9の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0262】
態様11は、電極アセンブリに供給される第1及び第2の信号のうちの少なくとも1つの特徴に基づいて、光源によって供給される光の明るさを含むことができ、或いは任意に態様10と組み合わされ、含むことができる。
【0263】
態様12は、電気粘着クラッチデバイスを組み立てることであって、デバイスが、エンクロージャを形成する細長いエンケーシングと、エンクロージャ内に配置された第1の電極アセンブリと、エンクロージャ内に配置された第2の電極アセンブリであって、第2の電極が、第1の電極とは異なり、少なくとも部分的に重なり合っており、第1の電極に対してスライドするように構成されている、第2の電極アセンブリと、第1及び第2の信号を第1及び第2の電極アセンブリにそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、第1の電極アセンブリが、第1及び第2の信号が適用されないとき、第2の電極アセンブリに対して横方向にスライドし、第1及び第2の信号が適用されるとき、第2の電極アセンブリに対して静的のままであるように構成され得る、電気信号発生器とを含む、組み立てることを含むことができ、或いは任意に先行する態様或いは実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。態様12の方法は、テキスタイル材料を、電気粘着クラッチデバイスの細長い可撓性エンケーシングの少なくとも第1の端部に固定することであって、細長い可撓性エンケーシングが、選択的に、テキスタイル材料が静的のままであり、或いは可撓性になることを可能にする、固定することを含むことができる。
【0264】
態様13は、クラッチデバイスのためのエンクロージャを提供するように構成されている防水弾性材料を含む細長い可撓性エンケーシングを含むことができ、或いは任意に態様12と組み合わされ、含むことができる。
【0265】
態様14は、リブ状テクスチャを有するエンケーシングの側方部分を含むことができ、或いは任意に態様12又は13の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0266】
態様15は、ゴム状材料を有し、或いは含むリブ状テクスチャを含むことができ、或いは任意に態様12乃至14の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0267】
態様16は、エンケーシングの外側に面する表面に撥水加工を含むことができ、或いは任意に態様12乃至15の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0268】
態様17は、細長い可撓性エンケーシングの第1の端部に対して実質的に固定された電気粘着クラッチの第1の電極アセンブリと、細長い可撓性エンケーシングの第2の端部に対して実質的に固定された電気粘着クラッチの第2の電極アセンブリと、第1及び第2の電極アセンブリに対して移動するように構成されている細長い可撓性エンケーシングの中間セクションとを含むことができ、或いは任意に態様12乃至16の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0269】
態様18は、第1及び第2の電極アセンブリの周りに気密嵌合を形成する細長い可撓性エンケーシングを含むことができ、或いは任意に態様12乃至17の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0270】
態様19は、エンケーシング内の或いはエンケーシングに結合された加速度計であって、クラッチデバイスが結合され、或いは結合され得る身体の運動を測定するように構成されている、加速度計と、電気信号発生器が、測定された運動に基づいて、信号を発生するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様12乃至18の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0271】
態様20は、クラッチデバイスの少なくとも一部分の加速度の大きさを測定するように構成されている加速度計と、電気信号発生器が、加速度の大きさに少なくとも部分的に基づく大きさ特性及び/又は周波数特性を有する信号を発生するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様19と組み合わされ、含むことができる。
【0272】
態様21は、アパレルの物品のための電気粘着クラッチデバイスであって、防水エンクロージャを形成する細長い可撓性エンケーシングと、防水エンクロージャ内に配置された第1の電極アセンブリと、防水エンクロージャ内に配置された、第2の電極アセンブリであって、第2の電極が、第1の電極とは異なり、少なくとも部分的に重なり合っており、第1の電極に対してスライドするように構成されている、第2の電極アセンブリと、第1及び第2の信号を第1及び第2の電極アセンブリにそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、第1の電極アセンブリが、第1及び第2の信号が適用されないとき、第2の電極アセンブリに対して横方向にスライドするように構成されることができ、第1の電極アセンブリが、第1及び第2の信号が適用されるとき、実質的に固定される(例えば、静的或いは非移動位置に留まる)ように構成されている、電気信号発生器とを含む、電気粘着クラッチデバイスを含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。
【0273】
態様22は、細長い可撓性エンケーシング内に配置された加速度計であって、クラッチデバイスが結合され得る身体の動きを測定するように構成されている、加速度計と、電気信号発生器が、測定された動きに基づいて、信号を発生するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様21と組み合わされ、含むことができる。
【0274】
態様23は、細長い可撓性エンケーシングの少なくとも一部分又はそのコンポーネントを照明する光を供給するように構成されている照明又は光源を含むことができ、或いは任意に態様21又は22の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0275】
態様24は、光源のためのドライバであって、電気信号発生器によって供給される第1及び第2の信号のうちの少なくとも1つの大きさに基づいて、光源によって供給される光の大きさ又は量を制御するように構成され得る、ドライバを含むことができ、或いは任意に態様23と組み合わされ、含むことができる。
【0276】
本開示の様々な態様は、電気粘着アクチュエータにおけるバルク電荷の蓄積を最小化するためのシステム及び方法を対象とする。例えば、態様25は、第1の誘電性絶縁体によって少なくとも部分的に覆われ得る第1の導電性部分を含む第1の電極アセンブリと、第2の誘電性絶縁体によって少なくとも部分的に覆われ得る第2の導電性部分を含む第2の電極アセンブリと、第1及び第2の信号を電極アセンブリの第1及び第2の導電性部分にそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、第1及び第2の信号が、交流(AC)信号のそれぞれの逆極性部分を含む、電気信号発生器とを含む電気粘着クラッチデバイスを含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。態様25では、第1及び第2の電極アセンブリは、少なくとも部分的に重なり合っていることがあり、第1及び第2の誘電性絶縁体を含むそれぞれの表面で互いに対してスライドするように構成され得る。
【0277】
態様26は、他方に対して直線的に移動するように構成されている第1及び第2の電極アセンブリのうちの少なくとも1つを含むことができ、或いは任意に態様17乃至25の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0278】
態様27は、約50%のデューティサイクルを有するパルス幅変調信号としてAC信号を発生するように構成されている電気信号発生器を含むことができ、或いは任意に態様25又は26の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0279】
態様28は、約50%の平均デューティサイクルを有するパルス幅変調信号としてAC信号を発生するように構成されている電気信号発生器を含むことができ、或いは任意に態様25乃至27の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0280】
態様29は、少なくとも約10Hzの周波数を有するAC信号を含むことができ、或いは任意に態様25乃至28の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0281】
態様30は、約50Hz未満であり得る周波数を有するAC信号を含むことができ、或いは任意に態様29と組み合わされ、含むことができる。
【0282】
態様31は、クラッチデバイスが結合され得る身体の動きを測定するように構成されている加速度計と、信号発生器が、測定された動きに基づいて、AC信号を発生するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様25乃至30の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0283】
態様32は、クラッチデバイスの動きを測定するように構成されている加速度計と、信号発生器が、測定された動きに基づいて、AC信号を発生するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様25乃至31の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0284】
態様33は、クラッチデバイスの少なくとも一部分の加速度の大きさを測定するように構成されている加速度計と、信号発生器が、測定された加速度の大きさに依存する大きさ特性及び/又は周波数特性を有するAC信号を発生するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様32と組み合わされ、含むことができる。
【0285】
態様34は、クラッチデバイスの少なくとも一部分の加速度の変化の周波数を測定するように構成されている加速度計と、信号発生器が、加速度の変化の測定された周波数に依存する大きさ特性及び/又は周波数特性を有するAC信号を発生するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様32と組み合わされ、含むことができる。
【0286】
態様35は、クラッチデバイスの加速度について、或いはクラッチデバイスが結合され得る本体の加速度についての加速度計からの情報に基づいて、AC信号を発生する信号発生器を制御するように構成されているプロセッサ回路を含むことができ、或いは任意に態様25乃至34の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0287】
態様36は、加速度計と、プロセッサ回路が、加速度計からの加速度指示信号を受信し、加速度計からの加速度指示信号に基づいて、振動する動きを識別し、識別された振動する動きに基づいて、信号発生器を制御するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様35と組み合わされ、含むことができる。
【0288】
態様37は、振動する動きの大きさ特性又は周波数特性を識別し、これに応答して、AC信号の大きさ特性を更新し、それによって、クラッチデバイスのせん断力抵抗特性を更新するように構成されているプロセッサ回路を含むことができ、或いは任意に態様36と組み合わされ、含むことができる。
【0289】
態様38は、クラッチ力表示を受信し、これに応答して、クラッチ力表示に基づいて、AC信号の周波数特性又は大きさ特性を更新する電気信号発生器を制御するように構成されているプロセッサ回路を含むことができ、或いは任意に態様25乃至37の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0290】
態様39は、第1及び第2の電極アセンブリの相対変位についての情報に基づいて、クラッチ力表示を提供するように構成されている変位センサを含むことができ、或いは任意に態様38と組み合わされ、含むことができる。
【0291】
態様40は、制御可能に拡張可能であり、縮小可能である部分を有するウェアラブル衣類であって、拡張可能であり、縮小可能である部分に結合されたクラッチデバイスであって、第1の誘電性絶縁体によって少なくとも部分的に覆われ得る実質的に平面状の第1の導電性部分と、第2の誘電性絶縁体によって少なくとも部分的に覆われ得る実質的に平面状の第2の導電性部分と、第1及び第2の信号をクラッチデバイスの第1及び第2の導電性部分にそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、第1及び第2の信号が、交流(AC)クラッチ制御信号を含む、電気信号発生器とを含む、クラッチデバイスを含む、ウェアラブル衣類を含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。態様40では、クラッチデバイスの第1及び第2の導電性部分は、第1及び第2の誘電性絶縁体を含むそれぞれの表面において、少なくとも部分的に重なり合っていることがある。
【0292】
態様41は、ウェアラブル衣類の動き又は方位を感知するように構成されているセンサを含むことができ、或いは任意に態様40と組み合わされ、含むことができる。態様40では、電気信号発生器は、センサからのセンサ信号に基づいて、ACクラッチ制御信号の周波数特性又は大きさ特性を更新するように構成されることができ、センサ信号は、ウェアラブル衣類の感知された動き又は方位についての情報を含むことができる。
【0293】
態様42は、拡張可能であり、縮小可能である部分の寸法の変化を測定するように構成された変位センサと、電気信号発生器が、拡張可能であり、縮小可能である部分の寸法の測定された変化に基づいて、ACクラッチ制御信号の周波数特性又は大きさ特性を更新するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様40又は41の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0294】
態様43は、約50%のデューティサイクルを有するパルス幅変調信号としてACクラッチ制御信号を発生するように構成されている電気信号発生器を含むことができ、或いは任意に態様40乃至42の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0295】
態様44は、少なくとも約10Hz及び約50Hz未満の周波数を有するACクラッチ制御信号を含むことができ、或いは任意に態様43と組み合わされ、含むことができる。
【0296】
態様45は、平面状の第1の導電性部分を含む第1の電極アセンブリと、平面状の第2の導電性部分を含む第2の電極アセンブリと、第1の導電性部分と第2の導電性部分との間に設けられた第1の誘電体部材と、第1及び第2の信号を電極アセンブリの第1及び第2の導電性部分にそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、第1及び第2の信号が、交流(AC)クラッチ制御信号のそれぞれの逆極性部分を含み、第1及び第2の電極アセンブリが、第1及び第2の導電性部分を含む表面に沿って少なくとも部分的に重なり合っていることがある、電気信号発生器とを含む電気粘着クラッチデバイスを含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。
【0297】
態様46は、デバイスハウジングであって、第1の電極アセンブリが、デバイスハウジングに対して実質的に固定されることができ、第2の電極アセンブリが、デバイスハウジング及び第1の電極アセンブリに対して移動するように構成され得る、デバイスハウジングを含むことができ、或いは任意に態様45と組み合わされ、含むことができる。
【0298】
態様47は、第1の導電性部分に結合され、デバイスの第1の導電性部分と第2の導電性部分との間に設けられた第1の誘電体部材を含むことができ、或いは任意に態様45又は46の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0299】
態様48は、第2の導電性部分に結合され、第2の電極アセンブリの第1の誘電体部材と第2の導電性部分との間に設けられた第2の誘電体部材を含むことができ、或いは任意に態様47と組み合わされ、含むことができる。
【0300】
態様49は、約50%の平均デューティサイクルを有するパルス幅変調信号としてACクラッチ制御信号を発生するように構成されている電気信号発生器を含むことができ、或いは任意に態様45乃至48の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0301】
態様50は、少なくとも約10Hz及び約50Hz未満の周波数を有するACクラッチ制御信号を含むことができ、或いは任意に態様49と組み合わされ、含むことができる。
【0302】
態様51は、クラッチデバイスの動きを測定するように構成されている加速度計と、信号発生器が、測定された動きに基づいて、ACクラッチ制御信号を発生するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様45乃至50の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0303】
本開示の様々な態様は、電気粘着アクチュエータの摩耗を最小化することを対象とする。例えば、態様52は、着用者の身体部分を収容するように構成されている開口部を形成するテキスタイルと、テキスタイルに固定され、開口部の少なくとも一部分の周りに延在する電気粘着クラッチとを含むアダプティブウェアラブル物品を含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。態様52では、電気粘着クラッチは、第1の導電性部材、及び、第1の導電性部材に適用され、第1の導電性部材の剛性よりも大きい剛性を有する第1のポリマ基板を含む第1の電極アセンブリと、第1の導電性部材の一部にオーバーレイする第2の導電性部材を含む第2の電極アセンブリであって、第2の導電性部材、及び、第2の導電性部材に適用された第2のポリマ基板であって、第2の導電性部材の剛性よりも大きい剛性を有する、第2のポリマ基板を含む、第2の電極アセンブリとを含み得る。この実施例では、第1及び第2の導電性部材は、互いに近接し、第1及び第2のポリマ基板は、互いに関して遠位にあり得る。態様52は、第1及び第2の信号を電極アセンブリの第1及び第2の導電性部材にそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、第1の電極アセンブリが、第1及び第2の信号が適用されないとき、第2の電極アセンブリに対して横方向にスライドし、第1及び第2の信号が適用されるとき、第2の電極アセンブリに対して静的のままであるように構成されている、電気信号発生器を含み、或いは使用し得る。態様52では、電気粘着クラッチは、第1及び第2の信号が第1及び第2の電極アセンブリに適用されるとき、開口部のサイズを増加させるのを抑制するように構成されることができ、開口部は、第1及び第2の信号が適用されないとき、サイズが増加するのを可能にし得る。
【0304】
態様53は、第1及び第2の電極アセンブリが配置される防水エンケーシングをさらに含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様52と組み合わされ、含むことができる。
【0305】
態様54は、力が弾性防水エンケーシングに加えられることができないとき、第1及び第2の電極アセンブリを弛緩位置に戻すように構成されている弾性防水エンケーシングとしての防水エンケーシングを含むことができ、或いは任意に態様53と組み合わされ、含むことができる。
【0306】
態様55は、第1の粘着層を有する第1の導電性部材に適用された第1のポリマ基板と、第2の粘着層を有する第2の導電性部材に適用された第2のポリマ基板とを含むことができ、或いは任意に態様52乃至54の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0307】
態様56は、第1及び第2のポリマ基板が、ポリオレフィンフォームであることを含むことができ、或いは任意に態様55と組み合わされ、含むことができる。
【0308】
態様57は、おおよそ0.25ミリメートルの厚さを有する第1及び第2のポリマ基板を含むことができ、或いは任意に態様56と組み合わされ、含むことができる。
【0309】
態様58は、電気信号発生器に動作可能に結合され、受信された入力に基づいて、第1及び第2の信号を電気信号発生器に適用させるように構成されているコントローラを含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様52乃至57の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0310】
態様59は、コントローラに動作可能に結合され、アパレルのアダプティブ物品の検出された状態に基づいて、センサ信号を出力するように構成されているセンサと、センサ信号を入力として受信するように構成されているコントローラとを含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様58と組み合わされ、含むことができる。
【0311】
態様60は、加速度計、ジャイロ、又は圧力センサのうちの少なくとも1つとしてのセンサを含むことができ、或いは任意に態様59と組み合わされ、含むことができる。
【0312】
態様61は、コントローラに動作可能に結合され、コマンドをユーザから受信し、コントローラによって入力として受信され得るコマンドを示す信号を出力するように構成されているユーザ入力をさらに含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様17乃至52の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0313】
態様62は、着用者の身体部分を収容するように構成されている開口部を含むテキスタイルを形成することと、電気粘着クラッチをテキスタイルに固定することと、開口部の少なくとも一部分の周りに延在することとを含む、アダプティブウェアラブル物品を作る方法を含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。一実施例では、電気粘着クラッチは、第1の導電性部材、及び、第1の導電性部材に適用され、第1の導電性部材の剛性よりも大きい剛性を有する第1のポリマ基板を含む第1の電極アセンブリと、第1の導電性部材の一部にオーバーレイする第2の導電性部材を含む第2の電極アセンブリであって、第2の導電性部材、及び、第2の導電性部材に適用された第2のポリマ基板であって、第2の導電性部材の剛性よりも大きい剛性を有する、第2のポリマ基板を含む、第2の電極アセンブリとを含み、第1及び第2の導電性部材が、互いに近接し、第1及び第2のポリマ基板が、互いに関して遠位にある。態様62は、第1及び第2の信号を電極アセンブリの第1及び第2の導電性部材にそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、第1の電極アセンブリが、第1及び第2の信号が適用されないとき、第2の電極アセンブリに対して横方向にスライドし、第1及び第2の信号が適用されるとき、第2の電極アセンブリに対して静的のままであるように構成され得る、電気信号発生器を含むことができ、電気粘着クラッチが、第1及び第2の信号が第1及び第2の電極アセンブリに適用されるとき、開口部のサイズを増加させるのを抑制するように構成されることができ、開口部が、第1及び第2の信号が適用されないとき、サイズが増加するのを許容され、或いは可能にし得る。
【0314】
態様63は、第1及び第2の電極アセンブリが配置される防水エンケーシングをさらに含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様62と組み合わされ、含むことができる。
【0315】
態様64は、力が弾性防水エンケーシングに加えられることができないとき、第1及び第2の電極アセンブリを弛緩位置に戻すように構成されている弾性防水エンケーシングとしての防水エンケーシングを含むことができ、或いは任意に態様63と組み合わされ、含むことができる。
【0316】
態様65は、第1の粘着層を有する第1の導電性部材に適用された第1のポリマ基板と、第2の粘着層を有する第2の導電性部材に適用され得る第2のポリマ基板とを含むことができ、或いは任意に態様62乃至64の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0317】
態様66は、ポリオレフィンフォームを含むものとしての第1及び第2のポリマ基板を含むことができ、或いは任意に態様65と組み合わされ、含むことができる。
【0318】
態様67は、おおよそ0.25ミリメートルの厚さを有する第1及び第2のポリマ基板を含むことができ、或いは任意に態様66と組み合わされ、含むことができる。
【0319】
態様68は、電気信号発生器に動作可能に結合され、受信された入力に基づいて、第1及び第2の信号を電気信号発生器に適用させるように構成されているコントローラを含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様62乃至67の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0320】
態様69は、コントローラに動作可能に結合され、アパレルのアダプティブ物品の検出された状態に基づいて、センサ信号を出力するように構成されているセンサと、センサ信号を入力として受信するように構成されているセンサコントローラとをさらに含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様68と組み合わされ、含むことができる。
【0321】
態様70は、加速度計、ジャイロ、又は圧力センサのうちの少なくとも1つであるセンサを含むことができ、或いは任意に態様62と組み合わされ、含むことができる。
【0322】
態様71は、コントローラに動作可能に結合され、コマンドをユーザから受信し、コントローラによって入力として受信され得るコマンドを示す信号を出力するように構成されているユーザ入力を含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様62乃至70の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0323】
本開示の様々な態様は、アパレルにおける使用のための電気粘着システムを対象とする。例えば、態様72は、サポート領域に近接して配置された着用者の身体部分の変位を調整可能に抑制するように構成されているサポート領域を形成するテキスタイル層と、テキスタイル層の一部に固定された中空ストラップとを含む、着用者のためのサポート衣類を含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。態様72では、中空ストラップは、第1の電極アセンブリと、少なくとも部分的に重なり合っている第1の電極アセンブリとは異なり、第1の電極アセンブリに対して横方向にスライドするように構成されている第2の電極アセンブリと、1つ又は複数の信号を第1及び第2の電極アセンブリに供給する電気信号発生器とを有する電気粘着クラッチデバイスを包み込む。態様72では、電気粘着クラッチデバイスは、サポート衣類がサポート領域に近接する身体部分の変位を許容する量を選択的に調整するように構成され得る。
【0324】
態様73は、スポーツブラジャーとしてのサポート衣類と、スポーツブラジャーのカップとしてのサポート領域とを含むことができ、或いは任意に態様72と組み合わされ、含むことができる。
【0325】
態様74は、第1の中空ストラップを含む中空ストラップと、第1の電気粘着クラッチとしての電気粘着クラッチと、第1のカップとしてのカップと、サポート衣類が、第2のサポート領域を形成するテキスタイル層の第2の部分に固定された第2の中空ストラップであって、第2の電気粘着クラッチデバイスを包み込む、第2の中空ストラップと、スポーツブラジャーの第2のカップとしての第2のサポート領域を含み得ることとを含むことができ、或いは任意に態様73と組み合わされ、含むことができる。
【0326】
態様75は、選択的に、クラッチし或いは締め付け、弛緩し或いは係合解除するように個々に制御可能である第1及び第2の中空ストラップの各々を含むことができ、或いは任意に態様74と組み合わされ、含むことができる。
【0327】
態様76は、信号発生器であって、1つ又は複数の電気信号を第1及び第2の電気粘着クラッチに供給するように構成されている、信号発生器を含むことができ、或いは任意に態様74と組み合わされ、含むことができる。
【0328】
態様77は、サポート衣類が互いと実質的に同じ時間に身体部分の変位を許容する量を選択的に調整する第1のクラッチ及び第2のクラッチを含むことができ、或いは任意に態様76と組み合わされ、含むことができる。
【0329】
態様78は、アスレチックサポータとしてのサポート衣類であって、中空ストラップが、サポート領域を形成するテキスタイル層の右側に固定された右中空ストラップであることがあり、サポート衣類が、サポート領域を形成するテキスタイル層の左側に固定された左中空ストラップをさらに含むことができ、右中空ストラップ及び左中空ストラップが、着用者の身体部分の変位を選択的に抑制するように構成されることができる、サポート衣類を含むことができ、或いは任意に態様72乃至77の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0330】
態様79は、ストラップが締め付けられ、且つ/或いは弛緩するとき、ストラップの変化を測定するように構成されている、第1及び第2の中空ストラップの各々のための変位センサを含むことができ、或いは任意に態様78と組み合わされ、含むことができる。
【0331】
態様80は、それぞれの表面において、部分的に重なり合っている第1及び第2の電極アセンブリを含むことができ、或いは任意に態様72乃至79の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0332】
態様81は、1つ又は複数の信号を電気粘着クラッチに供給し、選択的に、クラッチし或いは締め付け、弛緩するように構成されている信号発生器を含むことができ、或いは任意に態様72乃至80の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0333】
態様82は、電気粘着クラッチの動きを測定し、測定された動きに基づいて、1つ又は複数の信号を発生するように構成されている加速度計を含むことができ、或いは任意に態様72乃至81の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0334】
態様83は、着用者が閾値よりも高い加速率であり得るときに締め付け、着用者が閾値よりも低い加速率であり得るときに弛緩するように構成されているサポート衣類を含むことができ、或いは任意に態様82と組み合わされ、含むことができる。すなわち、態様83は、着用者を示す測定された動きが閾値加速度を超えるときに第1及び第2の電極アセンブリを固定するように構成されており、さもなければ、第1及び第2の電極アセンブリのうちの1つ又は両方の動きを許容するように構成されているクラッチデバイスを含むことができる。
【0335】
態様84は、防水エンケーシングとしての第1及び第2の中空ストラップを含むことができ、或いは任意に態様72乃至83の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0336】
態様85は、サポート領域を有するサポート衣類のテキスタイル層を形成することと、テキスタイル層の一部分に固定される中空ストラップを形成することと、中空ストラップが、実質的に平面状の第1の導電性部分、及び、実質的に平面状の第2の導電性部分を有する電気粘着クラッチデバイスを包み込むことと、電気粘着クラッチデバイスが、テキスタイル層の着用者の身体部分に対するサポート領域の動きを選択的に抑制し、或いは許容することとを含む、方法を含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。
【0337】
態様86は、スポーツブラジャーとしてのサポート衣類と、スポーツブラジャーのカップとしてのサポート領域とを含むことができ、或いは任意に態様85と組み合わされ、含むことができる。
【0338】
態様87は、第1の中空ストラップとしての中空ストラップと、第1の電気粘着クラッチとしての電気粘着クラッチと、サポート衣類が、テキスタイル層の第2の部分に固定された第2の中空ストラップを含み得ることであって、第2の中空ストラップが、実質的に平面状の第1の導電性部分、及び、実質的に平面状の第2の導電性部分を有する第2の電気粘着クラッチデバイスを包み込む、含み得ることとを含むことができ、或いは任意に態様86と組み合わされ、含むことができる。
【0339】
態様88は、信号発生器であって、1つ又は複数の電気信号を第1及び第2の電気粘着クラッチに供給するように構成されている、信号発生器を含むことができ、或いは任意に態様87と組み合わされ、含むことができる。
【0340】
態様89は、実質的に同時に、すなわち、互いと同じ時間に、選択的に、締め付け、弛緩するように構成されている第1のクラッチ及び第2のクラッチを含むことができ、或いは任意に態様88と組み合わされ、含むことができる。すなわち、第1及び第2のクラッチデバイスは、実質的に同時に作動し、或いは係合解除するように構成され得る。
【0341】
態様90は、アスレチックサポータとしてのサポート衣類と、サポート領域を形成するテキスタイル層の右側に固定された右中空ストラップとしての中空ストラップと、サポート衣類が、サポート領域を形成するテキスタイル層の左側に固定された左中空ストラップをさらに含み得ることと、右中空ストラップ及び左中空ストラップが、着用者の身体部分の変位を選択的に抑制するように構成されていることとを含むことができ、或いは任意に態様85乃至89の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0342】
態様91は、電気粘着クラッチの加速度を測定するように構成さている加速度計と、サポート衣類が、着用者が閾値よりも高い加速率であるときに締め付け、着用者が閾値よりも低い加速率であるときに弛緩するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様85乃至90の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。言い換えれば、態様91は、身体部分の加速度を測定することと、電気粘着クラッチデバイスが、測定された加速度が閾値加速度よりも大きいときに作動し、さもなければ、係合解除するように構成され得ることとを含むことができる。
【0343】
態様92は、サポート領域の選択的な締め付け及び弛緩と協調して、クラッチデバイスのエレクトロルミネセンス部分を作動させることを含むことができ、或いは任意に態様85乃至91の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0344】
態様93は、サポート衣類に選択的に結合するためのモジュラパネルであって、第1の電極アセンブリと、少なくとも部分的に重なり合っている第1の電極アセンブリとは異なり、第1の電極アセンブリに対して横方向にスライドするように構成されている第2の電極アセンブリと、1つ又は複数の信号を第1及び第2の電極アセンブリに供給するように構成されている電気信号発生器とを有する電気粘着クラッチデバイスであって、サポート衣類に結合されるとき、サポート衣類がサポート領域に近接する身体部分の変位を許容する量を選択的に調整するように構成されている、電気粘着クラッチデバイスを含む、モジュラパネルを含むアパレルの物品を含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施形態の任意と組み合わされ、含むことができる。
【0345】
態様94は、電気粘着クラッチの加速度を測定するように構成されている加速度計をさらに含むモジュラパネルと、クラッチデバイスが、測定された加速度と指定された閾値加速度との間の関係に基づいて、作動するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様93と組み合わされ、含むことができる。
【0346】
態様95は、電気粘着クラッチデバイスが、クラッチデバイスの作動と協調して照明するように構成され得るエレクトロルミネセンスコンポーネントを含むことを含むことができ、或いは任意に態様93又は94の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0347】
態様96は、アパレルの物品と共に使用のためのモジュラデバイスであって、アパレルの物品上の対応するインタフェースと機械的に結合するように構成されているインタフェースと、第1の電極アセンブリ、少なくとも部分的に重なり合っている第1の電極アセンブリとは異なり、第1の電極アセンブリに対して横方向にスライドするように構成されている第2の電極アセンブリ、及び、1つ又は複数の信号を第1及び第2の電極アセンブリに供給するように構成されている電気信号発生器を有する電気粘着クラッチデバイスとを含む、デバイスを含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。
【0348】
態様97は、モジュラデバイスをアパレルの物品と結合する面ファスナを含むモジュラデバイスのインタフェースを含むことができ、或いは任意に態様96と組み合わされ、含むことができる。
【0349】
態様98は、モジュラデバイスをアパレルの物品と結合する1つ又は複数の磁気ファスナを含むモジュラデバイスのインタフェースを含むことができ、或いは任意に態様96又は97の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0350】
態様99は、モジュラデバイスのインタフェースがアパレルの物品の対応するインタフェースに結合されるとき、アパレルの物品がアパレルの物品のサポート領域における着用者の付属器官の変位を許容する量を選択的に制御するように構成されている電気粘着クラッチデバイスを含むことができ、或いは任意に態様96乃至98の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0351】
態様100は、加速度計と、クラッチデバイスが、加速度計からの情報に応答して選択的に作動するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様99と組み合わされ、含むことができる。
【0352】
態様101は、ユーザの付属器官をサポートするように構成されているサポート部分と、サポート部分に結合され、ユーザのウエスト又は胴体について着用されるように構成されているバンド部分と、サポート部分及びバンド部分に結合された伸張可能部材と、クラッチデバイスを伸張可能部材に結合するように構成されているインタフェースとを含むアパレルの物品を含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。
【0353】
態様102は、ユーザの胸部(例えば、乳房組織)を受容し、サポートするように構成されているサポート部分を含むことができ、或いは任意に態様101と組み合わされ、含むことができる。
【0354】
態様103は、ユーザの股領域(例えば、陰茎又は睾丸)を受容し、サポートするように構成されているサポート部分を含むことができ、或いは任意に態様101又は102の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0355】
態様104は、引き込むようにさらに構成されている伸張可能部材を含むことができ、或いは任意に態様101乃至103の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0356】
態様105は、面ファスナのフック部分又はループ部分を含むインタフェースを含むことができ、或いは任意に態様101乃至104の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0357】
本開示の様々な態様は、アパレルのフィット感又は形態を対象とする。例えば、態様106は、着用者の身体部分を収容するように構成されている開口部を形成するテキスタイルと、テキスタイルに固定され、開口部の少なくとも一部分の周りに延在する電気粘着クラッチとを含むアパレルのアダプティブ物品を含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。電気粘着クラッチは、第1の導電性部材を含む第1の電極アセンブリと、第1の導電性部材の一部にオーバーレイする第2の導電性部材を含む第2の電極アセンブリと、第1及び第2の信号を電極アセンブリの第1及び第2の導電性部材にそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器とを含み得る。態様106では、第1の電極アセンブリは、第1及び第2の信号が適用されないとき、第2の電極アセンブリに対して横方向にスライドし、第1及び第2の信号が適用されるとき、第2の電極アセンブリに対して静的のままであるように構成され得る。態様106では、電気粘着クラッチは、第1及び第2の信号が第1及び第2の電極アセンブリに適用されるとき、開口部のサイズを増加させるのを抑制するように構成されることができ、開口部は、第1及び第2の信号が適用されないとき、サイズが増加するのを可能にし得る。言い換えれば、第1の電極アセンブリは、第1及び第2の信号が存在しないとき、第2の電極アセンブリに対して横方向にスライドするように構成されることができ、第1の電極アセンブリは、第1及び第2の信号が適用されるとき、第2の電極アセンブリに対して横方向に固定されるように構成されることができる。電気粘着クラッチは、第1及び第2の信号が第1及び第2の電極アセンブリに適用されるとき、開口部のサイズを変化するのを抑制し、或いは抵抗するのに役立つように使用され、或いは構成されることができ、開口部のサイズは、第1及び第2の信号が存在せず、或いは除去されるとき、調整可能であり得る。
【0358】
態様107は、第1及び第2の電極アセンブリが配置される防水エンケーシングを含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様106と組み合わされ、含むことができる。
【0359】
態様108は、力が弾性防水エンケーシングに加えられることができないとき、第1及び第2の電極アセンブリを弛緩位置に戻すように構成されている弾性防水エンケーシングとしての防水エンケーシングを含むことができ、或いは任意に態様107と組み合わされ、含むことができる。
【0360】
態様109は、防水テキスタイルとしてのテキスタイルであって、防水シールを第1及び第2の電極アセンブリの周りに形成するように構成され得る、テキスタイルを含むことができ、或いは任意に態様106乃至108の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0361】
態様110は、力がテキスタイルに加えられず、或いは与えられないとき、第1及び第2の電極アセンブリを弛緩位置又はバイアス位置に戻すように構成されている弾性テキスタイルとしてのテキスタイルを含むことができ、或いは任意に態様109と組み合わされ、含むことができる。
【0362】
態様111は、電気信号発生器に動作可能に結合され、受信された入力に基づいて、第1及び第2の信号を電気信号発生器に適用させるように構成されているコントローラをさらに含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様106乃至110の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0363】
態様112は、コントローラに動作可能に結合され、アパレルのアダプティブ物品の検出された状態に基づいて、センサ信号を出力するように構成されているセンサと、センサ信号を入力として受信するように構成され得るコントローラとをさらに含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様111と組み合わされ、含むことができる。
【0364】
態様113は、加速度計、ジャイロ、又は圧力センサのうちの少なくとも1つとしてのセンサを含むことができ、或いは任意に態様112と組み合わされ、含むことができる。
【0365】
態様114は、コントローラに動作可能に結合され、コマンドをユーザから受信し、コントローラによって入力として受信され得るコマンドを示す信号を出力するように構成されているユーザ入力をさらに含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様111乃至113の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0366】
態様115は、帽子としてのアパレルのアダプティブ物品を含むことができ、或いは任意に態様106乃至114の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0367】
態様116は、着用者の腕又は脚の周りに着用されるように構成されているスリーブとしてのアダプティブ衣類を含むことができ、或いは任意に態様106乃至115の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0368】
態様117は、開口部が、アパレルの物品内にあり、或いはアパレルの物品に結合されるポケットの開口部又はアパーチャ部分を含むことを含むことができ、或いは任意に態様106乃至116の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0369】
態様118は、着用者の身体部分を収容するように構成されている開口部を有するテキスタイルを形成することと、電気粘着クラッチをテキスタイルに固定することであって、電気粘着クラッチが、開口部の少なくとも一部分の周りに延在する、固定することとを含む、方法を含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。態様118では、電気粘着クラッチは、少なくとも、第1の導電性部材を含む第1の電極アセンブリと、第1の導電性部材の一部にオーバーレイする第2の導電性部材を含む第2の電極アセンブリと、第1及び第2の信号を電極アセンブリの第1及び第2の導電性部材にそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、第1の電極アセンブリが、第1及び第2の信号が適用されないとき、第2の電極アセンブリに対して横方向にスライドし、第1及び第2の信号が適用されるとき、第2の電極アセンブリに対して静的のままであるように構成され得る、電気信号発生器とを含むことができ、電気粘着クラッチは、第1及び第2の信号が第1及び第2の電極アセンブリに適用されるとき、開口部のサイズを増加させるのを抑制するように構成されることができ、開口部は、第1及び第2の信号が適用されないとき、サイズが増加するのを可能にし得る。
【0370】
態様119は、第1及び第2の電極アセンブリが配置され、或いは配置され得る防水エンケーシングをさらに含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様118と組み合わされ、含むことができる。
【0371】
態様120は、力が係合解除され、或いは弾性防水エンケーシングに加えられないとき、第1及び第2の電極アセンブリを弛緩位置に戻すように構成されている弾性防水エンケーシングとしての防水エンケーシングを含むことができ、或いは任意に態様119と組み合わされ、含むことができる。
【0372】
態様121は、防水テキスタイルとしてのテキスタイルであって、防水シールを第1及び第2の電極アセンブリの周りに形成するように構成され得る、テキスタイルを含むことができ、或いは任意に態様118乃至120の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0373】
態様122は、力が係合解除され、或いはテキスタイルに加えられないとき、第1及び第2の電極アセンブリを弛緩位置に戻すように構成されている弾性テキスタイルとしてのテキスタイルを含むことができ、或いは任意に態様121と組み合わされ、含むことができる。
【0374】
態様123は、電気信号発生器に動作可能に結合され、受信された入力に基づいて、第1及び第2の信号を電気信号発生器に適用させるように構成されているコントローラをさらに含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様118乃至122の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0375】
態様124は、コントローラに動作可能に結合され、アパレルのアダプティブ物品の検出された状態に基づいて、センサ信号を出力するように構成されているセンサと、センサ信号を入力として受信するように構成されているコントローラとをさらに含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様123と組み合わされ、含むことができる。
【0376】
態様125は、加速度計、ジャイロスコープ、又は圧力センサのうちの少なくとも1つとしてのセンサを含むことができ、或いは任意に態様124と組み合わされ、含むことができる。
【0377】
態様126は、コントローラに動作可能に結合され、コマンドをユーザから受信し、コントローラによって入力として受信され得るコマンドを示す信号を出力するように構成されているユーザ入力をさらに含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様124或いは125の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0378】
態様127は、衣類ベースレイヤと、衣類ベースレイヤに少なくとも部分的に固定されたポケット部分であって、ポケット部分の第1の端部にポケットアパーチャを含む、ポケット部分と、第1及び第2の電極を含む電気粘着クラッチアセンブリであって、第1の電極が、ポケット部分の第1の端部におけるポケットアパーチャで或いはポケットアパーチャの近くに結合されることができ、第2の電極が、衣類ベースレイヤに結合されることができ、第1及び第2の電極が、電気粘着クラッチアセンブリの作動に従って、ポケットアパーチャを選択的に閉じ、閉じた位置又はシールされた位置に保持するように構成され得る、電気粘着クラッチアセンブリとを含む衣類を含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。
【0379】
態様128は、電気粘着クラッチアセンブリのためのコントローラであって、それぞれの電気信号を第1及び第2の電極に供給し、それによって、クラッチアセンブリを制御するように構成され得るコントローラを含むことができ、或いは任意に態様127と組み合わされ、含むことができる。
【0380】
態様129は、加速度計であって、コントローラが、加速度計からの情報に基づいて、それぞれの電気信号を第1及び第2の電極に供給するように構成され得る、加速度計を含むことができ、或いは任意に態様128と組み合わされ、含むことができる。
【0381】
態様130は、衣類の着用者についての方位又は姿勢情報を測定するように構成されている加速度計と、コントローラが、加速度計を使用して測定された方位又は姿勢情報に基づいて、それぞれの電気信号を第1及び第2の電極に供給するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様129と組み合わされ、含むことができる。
【0382】
態様131は、衣類の着用者についての活動レベル情報を測定するように構成されている加速度計と、コントローラが、加速度計を使用して測定された活動レベル情報に基づいて、それぞれの電気信号を第1及び第2の電極に供給するように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様129と組み合わされ、含むことができる。
【0383】
本開示の様々な態様は、選択的に換気されたアパレルを対象とする。例えば、以下である。
【0384】
態様132は、アパレルの物品であって、アパレルの物品のアパーチャと、アパレルの物品と結合され、或いはアパレルの物品に組み込まれ、アパレルの物品のアパーチャを選択的に開閉するように構成されている電気粘着クラッチデバイスと、選択的に、アパーチャを開き且つ/或いは閉じる1つ又は複数の信号をクラッチデバイスに送信するように構成されている電気信号発生器とを含む、物品を含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。
【0385】
態様133は、アパーチャを開き、可撓性アパーチャを介した気流を許容するように構成されている電気粘着クラッチデバイスを含むことができ、或いは任意に態様132と組み合わされ、含むことができる。例えば、電気粘着クラッチデバイスの電極は、係合解除し、それによって、アパーチャを開き、そこを介した気流を許容するように構成され得る。
【0386】
態様134は、アパーチャを覆うフラップであって、電気粘着クラッチデバイスに結合され、選択的に、アパーチャを覆い、覆わないように構成されている、フラップを含むことができ、或いは任意に態様132又は133と組み合わされ、含むことができる。
【0387】
態様135は、フラップをアパーチャ上に物理的に結合する手動固定機構を含むことができ、或いは任意に態様134と組み合わされ、含むことができる。
【0388】
態様136は、複数のアパーチャのうちの第1のアパーチャとしてのアパーチャと、複数のフラップのうちの第1のフラップとしてのフラップであって、第1のフラップが、第1のアパーチャに対応する、フラップとを含むことができ、或いは任意に態様134と組み合わされ、含むことができる。
【0389】
態様137は、電気粘着クラッチデバイスに結合された温度センサと、フラップが、物品の着用者が閾値温度よりも低い温度を有するとき、アパーチャを覆い、着用者が閾値温度よりも高い温度を有するとき、アパーチャを覆わないように構成され得ることとを含むことができ、或いは任意に態様136と組み合わされ、含むことができる。
【0390】
態様138は、複数のフラップの対応するフラップを有する複数のアパーチャの各アパーチャと、対応する電気粘着クラッチデバイスを有する各フラップとを含むことができ、或いは任意に態様136と組み合わされ、含むことができる。
【0391】
態様139は、右脚パネル及び左脚パネルの下部分を横断する細長い垂直アパーチャを有する右脚パネル及び左脚パネルを含み得る下半身アパレルの物品としての物品を含むことができ、或いは任意に態様132乃至138の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0392】
態様140は、水平に方向付けられ、アパレルの物品を横断して横方向に延在するアパーチャを含むことができ、或いは任意に態様132乃至139の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0393】
態様141は、上半身の背面を横断する細長い水平アパーチャと、対応する細長い水平フラップとを有する上方背部パネルを含む上半身アパレル品としてのアパレルの物品を含むことができ、或いは任意に態様132乃至140の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0394】
態様142は、電気粘着クラッチデバイスに結合された温度センサであって、電気粘着クラッチデバイスが、物品の着用者の温度に基づいて、アパーチャを選択的に開閉するように構成されている、温度センサを含むことができ、或いは任意に態様132乃至141の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0395】
態様143は、第1及び第2の電極アセンブリを有する電気粘着クラッチデバイスと、第1及び第2の信号を第1及び第2の電極アセンブリにそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、第1及び第2の信号が、交流クラッチ制御信号の逆極性成分である、電気信号発生器とを含むことができ、或いは任意に態様132乃至142の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0396】
態様144は、アパーチャをアパレルの物品に形成することと、電気粘着クラッチデバイスをアパレルの物品に組み込むことであって、電気粘着クラッチが、アパレルの物品のアパーチャを選択的に開閉するように構成されている、組み込むことと、電気信号発生器をアパレルの物品に組み込むことであって、電気信号発生器が、1つ又は複数の信号をクラッチデバイスに送信し、アパーチャを選択的に開閉するように構成されている、組み込むこととを含む、方法を含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。
【0397】
態様145は、アパーチャを開き、アパーチャを介した気流を許容するように構成されている電気粘着クラッチデバイスを含むことができ、或いは任意に態様144と組み合わされ、含むことができる。
【0398】
態様146は、アパーチャを覆うためのフラップを形成することであって、フラップが、電気粘着クラッチデバイスに結合され、選択的に、アパーチャを覆い、覆わないように構成されている、形成することを含むことができ、或いは任意に態様144又は145の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0399】
態様147は、電気粘着クラッチデバイスに結合される温度センサを組み込むことと、物品の着用者が閾値温度よりも低い温度を有するとき、アパーチャを覆い、着用者が閾値温度よりも高い温度を有するとき、アパーチャを覆わないように構成されているフラップとを含むことができ、或いは任意に態様146と組み合わされ、含むことができる。
【0400】
態様148は、水平に方向付けられ、アパレルの物品を横断して横方向に延在するアパーチャを含むことができ、或いは任意に態様144乃至147の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0401】
態様149は、第1の電極アセンブリ及び第2の電極アセンブリを有する電気粘着クラッチデバイスと、第1及び第2の信号を第1及び第2の電極アセンブリにそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、第1及び第2の信号が、交流電気粘着クラッチ制御信号の逆極性部分である、電気信号発生器とを含むことができ、或いは態様144乃至148の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0402】
態様150は、右脚パネル及び左脚パネルの下部分を横断する細長い垂直アパーチャを有する右脚パネル及び左脚パネルを含み得る下半身アパレルの物品としての物品を含むことができ、或いは任意に態様144乃至149の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0403】
態様151は、フラップをアパーチャ上に物理的に結合する手動固定機構を含むことができ、或いは任意に態様146と組み合わされ、含むことができる。
【0404】
本開示の様々な態様は、アパレルにおける電気粘着又は静電デバイスの分離を対象とする。例えば、態様152は、電気粘着クラッチのための電極デバイスであって、平面状の導電性部材と、導電性部材の少なくとも一部分を囲むハウジングであって、導電性部材の少なくとも第1の表面に隣接して設けられた可撓性ポリマ基板、導電性部材の対向する第2の表面に隣接して設けられた第1の部分、及び、導電性部材の第1の側端部に隣接して設けられ、可撓性ポリマ基板に結合された第2の部分を含む誘電体部材を含み得る、ハウジングとを含む、電極デバイスを含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。
【0405】
態様153は、導電性部材の第1の側端部に対向する第2の側端部に隣接して設けられ、可撓性ポリマ基板に結合された第3の部分を含む誘電体部材を含むことができ、或いは任意に態様152と組み合わされ、含むことができる。
【0406】
態様154は、導電性部材の第1の側端部に結合されたポリマ基板を含むことができ、或いは任意に態様152又は153と組み合わされ、含むことができる。
【0407】
態様155は、ポリマ基板上に堆積された金属を含む平面状の導電性部材と、誘電体部材が、金属上に堆積された実質的に非電気的に導電性の材料を含み得ることとを含むことができ、或いは任意に態様152乃至154の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0408】
態様156は、空気の誘電率よりも大きいことがある誘電率を有する弾性誘電体インクを含む誘電体部材を含むことができ、或いは任意に態様152乃至155の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0409】
態様157は、導電性部材の第1の表面に隣接する誘電体部材の厚さが、約30マイクロメートル未満であり得ることを含むことができ、或いは任意に態様152乃至156の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0410】
態様158は、ポリマ基板又は誘電体部材の一部分に設けられた導電性パススルーを有するハウジングであって、導電性部材を密閉して分離するように構成され得る、ハウジングを含むことができ、或いは任意に態様152乃至157の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0411】
態様159は、可撓性誘電体材料を含む誘電体部材を含むことができ、或いは任意に態様152乃至158の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0412】
態様160は、ハウジングの誘電体部材側に設けられた平滑剤であって、ハウジングの摩擦特性係数を低減するように構成され得る、平滑剤を含むことができ、或いは任意に態様152乃至159の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0413】
態様161は、可撓性部材又はコンプライアント部材としてのハウジング及び導電性部材を含むことができ、或いは任意に態様152乃至160の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0414】
態様162は、第1の誘電性絶縁体によって少なくとも部分的に覆われ得る第1の導電性部分を含む第1の電極アセンブリと、第2の誘電性絶縁体によって少なくとも部分的に覆われ得る第2の導電性部分を含む第2の電極アセンブリとを含む電気粘着クラッチデバイスであって、第1及び第2の導電性部分が、異なる幅を有し、第1及び第2の電極アセンブリが、第1及び第2の誘電性絶縁体を含むそれぞれの表面で少なくとも部分的に重なり合っていることがあり、第1の電極アセンブリが、第2の電極アセンブリに対して第1の導電性部分の長さ方向に移動可能であり得る、電気粘着クラッチデバイスを含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。
【0415】
態様163は、クラッチフレームであって、第2の電極アセンブリが、クラッチフレームに対して固定されることができ、第1の電極アセンブリが、クラッチフレームに対して移動可動であり得る、クラッチフレームを含むことができ、或いは任意に態様162と組み合わされ、含むことができる。
【0416】
態様164は、異なる表面積特性を有する第1及び第2の導電性部分を含むことができ、或いは任意に態様162又は163と組み合わされ、含むことができる。
【0417】
態様165は、第1の導電性部分の第1の平面が、第2の導電性部分の第2の平面と平行に位置合わせされ、重なり合っていることがあることを含むことができ、或いは任意に態様162乃至164の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0418】
態様166は、第2の電極アセンブリに対して第1の導電性部分の幅方向に移動可能である第1の電極アセンブリを含むことができ、或いは任意に態様162乃至165の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0419】
態様167は、導電性部分が平行であり、少なくとも部分的に重なり合っているように、第1及び第2の電極アセンブリを結合するように構成されているクラッチフレームを含むことができ、或いは任意に態様166と組み合わされ、含むことができる。
【0420】
態様168は、クラッチフレームと第1の電極アセンブリとを結合する弾性テンショナであって、第1及び第2の誘電性絶縁体を含む表面において、第1及び第2の電極アセンブリを表面接触にバイアスするように構成され得る、テンショナを含むことができ、或いは任意に態様167と組み合わされ、含むことができる。
【0421】
態様169は、第1及び第2の信号を電極アセンブリの第1及び第2の導電性部分にそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、第1及び第2の信号が、交流(AC)クラッチ制御信号のそれぞれの部分を含み、第1及び第2の信号に応答して、電気粘着引力が第1の電極アセンブリと第2の電極アセンブリとの間に生じ得る、電気信号発生器を含むことができ、或いは任意に態様162乃至168の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0422】
態様170は、電気粘着クラッチのための電極デバイスであって、第1の基板と、可撓性基板上に配置された電気的に導電性の第1のトレースであって、高さ、幅、及び長さを有する第1のトレースと、基板に対向する導電性トレース上に配置された誘電体部材であって、誘電体部材の少なくとも一部分が、第1のトレースの側端部上に延在し、可撓性基板と結合され得る、誘電体部材とを含む電極デバイスを含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。
【0423】
態様171は、薄膜ポリマ基板を含む第1の基板を含むことができ、或いは任意に態様170と組み合わされ、含むことができる。
【0424】
態様172は、誘電体部材が、第1の基板に対して第1のトレースの複数の側面にわたって延在し、第1の基板に対して第1のトレースの少なくとも一部分を封止することを含むことができ、或いは任意に態様170又は171と組み合わされ、含むことができる。
【0425】
態様173は、外部クラッチ信号ドライバと第1のトレースとに電気的に結合される導電性パススルーであって、第1の基板を介して或いは誘電体部材を介して電気信号経路を提供する、導電性パススルーを含むことができ、或いは任意に態様172と組み合わされ、含むことができる。
【0426】
態様174は、第1のトレース上と、第1の基板の表面上とに堆積された誘電体インクを含む誘電体部材を含むことができ、或いは任意に態様170乃至173の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0427】
態様175は、第1のトレース上と、第1の基板の表面上とに印刷された誘電体ポリマを含む誘電体部材を含むことができ、或いは任意に態様170乃至174の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0428】
態様176は、誘電体部材の誘電率が、空気の誘電率よりも大きいことがあることを含むことができ、或いは任意に態様170乃至175の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0429】
態様177は、誘電体部材の誘電率が、空気の誘電率よりも小さいことがあることを含むことができ、或いは任意に態様170乃至176の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0430】
態様178は、第1のトレースに隣接する誘電体部材の厚さが、約30マイクロメートル未満であり得ることを含むことができ、或いは任意に態様170乃至177の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0431】
態様179は、第1のトレースに対向する誘電体部材上に設けられたポリマ平滑剤を含むことができ、或いは任意に態様170乃至178の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0432】
本開示の様々な態様は、電気粘着デバイス又はそのコンポーネントを、テキスタイル及び他の材料と共に使用することを対象とする。例えば、態様180は、着用者によって着用されるように構成されているテキスタイルと、テキスタイルに固定され、第1の導電性部材を含む第1の電極アセンブリ、第1の導電性部材の一部にオーバーレイする第2の導電性部材を含む第2の電極アセンブリ、第1及び第2の電極アセンブリが配置され得る弾性エンケーシングであって、弾性エンケーシングの第1の位置で第1の導電性部材と第1の接着を形成し、第1の位置とは異なる弾性エンケーシングの第2の位置に近接する第2の導電性部材と第2の接着を形成する、弾性エンケーシング、及び、第1及び第2の信号を電極アセンブリの第1及び第2の導電性部材にそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、第1の電極アセンブリが、第1及び第2の信号が適用されないとき、第2の電極アセンブリに対して横方向にスライドし、第1及び第2の信号が適用されるとき、第2の電極アセンブリに対して静的のままであるように構成され得る、電気信号発生器を含む電気粘着クラッチとを含むウェアラブル物品を含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。態様180では、電気粘着クラッチは、第1及び第2の信号が第1及び第2の電極アセンブリに適用されるとき、開口部のサイズを増加させるのを抑制するように構成されることができ、第1及び第2の信号が適用されないとき、開口部は、サイズが増加するのを可能にし得る。
【0433】
態様181は、防水弾性エンケーシングとしての弾性エンケーシングを含むことができ、或いは任意に態様180と組み合わされ、含むことができる。
【0434】
態様182は、力が弾性防水エンケーシングから除去されるとき、第1及び第2の電極アセンブリを弛緩位置に戻すように構成されている弾性防水エンケーシングを含むことができ、或いは任意に態様181と組み合わされ、含むことができる。
【0435】
態様183は、弾性防水エンケーシングが、第1及び第2の導電性部材とそれぞれ、第1及び第2の接着を形成するように構成されているポリマから少なくとも部分的に形成され得ることを含むことができ、或いは任意に態様182を組み合わされ、含むことができる。
【0436】
態様184は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)としてのポリマを含むことができ、或いは任意に態様183と組み合わされ、含むことができる。
【0437】
態様185は、第1の導電性部分が、第1の接着が形成され得る第1の位置に近接するホールを形成し、第2の導電性部材が、第2の接着が形成され得る第2の位置に近接するホールを形成することを含むことができ、或いは任意に態様184と組み合わされ、含むことができる。
【0438】
態様186は、第1及び第2の導電性部材が、マイラから形成されることを含むことができ、或いは任意に態様185と組み合わされ、含むことができる。
【0439】
態様187は、コントローラに動作可能に結合され、受信された入力に基づいて、第1及び第2の信号を電気信号発生器に適用させるように構成されているコントローラをさらに含む電極クラッチを含むことができ、或いは任意に態様180乃至186の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0440】
態様188は、コントローラに動作可能に結合され、アパレルのアダプティブ物品の検出された状態に基づいて、センサ信号を出力するように構成されているセンサと、センサ信号を入力として受信するように構成され得るコントローラとをさらに含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様180乃至187の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0441】
態様189は、加速度計、ジャイロ、又は圧力センサのうちの少なくとも1つとしてのセンサを含むことができ、或いは任意に態様188と組み合わされ、含むことができる。
【0442】
態様190は、着用者によって着用されるように構成されているテキスタイルを形成することと、電気粘着クラッチをテキスタイルに固定することであって、電気粘着クラッチが、第1の導電性部材を含む第1の電極アセンブリ、第1の導電性部材の一部にオーバーレイする第2の導電性部材を含む第2の電極アセンブリ、第1及び第2の電極アセンブリが配置される弾性エンケーシングであって、弾性エンケーシングの第1の位置で第1の導電性部材と第1の接着を形成し、第1の位置とは異なる弾性エンケーシングの第2の位置に近接する第2の導電性部材と第2の接着を形成する、弾性エンケーシング、及び、第1及び第2の信号を電極アセンブリの第1及び第2の導電性部材にそれぞれ供給するように構成されている電気信号発生器であって、第1の電極アセンブリが、第1及び第2の信号が適用されないとき、第2の電極アセンブリに対して横方向にスライドし、第1及び第2の信号が適用されるとき、第2の電極アセンブリに対して静的のままであるように構成され得る、電気信号発生器を含む、固定することとを含む、アパレルのアダプティブ物品を作る方法を含むことができ、或いは任意に先行する態様又は実施例の任意と組み合わされ、含むことができる。態様190では、電気粘着クラッチは、第1及び第2の信号が第1及び第2の電極アセンブリに適用されるとき、開口部のサイズを増加させるのを抑制するように構成されることができ、開口部は、第1及び第2の信号が適用されないとき、サイズが増加するのを可能にし得る。
【0443】
態様191は、防水弾性エンケーシングとしての弾性エンケーシングを含むことができ、或いは任意に態様190と組み合わされ、含むことができる。
【0444】
態様192は、力が弾性防水エンケーシングから除去されるとき、第1及び第2の電極アセンブリを弛緩位置に戻すように構成されている弾性防水エンケーシングを含むことができ、或いは任意に態様191と組み合わされ、含むことができる。
【0445】
態様193は、第1及び第2の導電性部材とそれぞれ、第1及び第2の接着を形成するように構成されているポリマから少なくとも部分的に形成された弾性防水エンケーシングを含むことができ、或いは任意に態様192と組み合わされ、含むことができる。
【0446】
態様194は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)としてのポリマを含むことができ、或いは任意に態様193と組み合わされ、含むことができる。
【0447】
態様195は、第1の導電性部分が、第1の接着が形成され得る第1の位置に近接するホールを形成し、第2の導電性部材が、第2の接着が形成され得る第2の位置に近接するホールを形成することを含むことができ、或いは任意に態様194と組み合わされ、含むことができる。
【0448】
態様196は、マイラから形成され、或いはマイラを含む第1及び第2の導電性部材を含むことができ、或いは任意に態様195と組み合わされ、含むことができる。
【0449】
態様197は、電気信号発生器に動作可能に結合され、受信された入力に基づいて、第1及び第2の信号を電気信号発生器に適用させるように構成されているコントローラをさらに含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様190乃至196の任意の1つ又は複数と組み合わされ、含むことができる。
【0450】
態様198は、コントローラに動作可能に結合され、アパレルのアダプティブ物品の検出された状態に基づいて、センサ信号を出力するように構成されているセンサと、センサ信号を入力として受信するように構成され得るコントローラとをさらに含む電気粘着クラッチを含むことができ、或いは任意に態様197と組み合わされ、含むことができる。
【0451】
態様199は、加速度計、ジャイロ、又は圧力センサのうちの少なくとも1つとしてのセンサを含むことができ、或いは任意に態様198と組み合わされ、含むことができる。
【0452】
これらの非限定的な態様の各々は、それ自体で独立することができ、或いは本明細書の他の箇所で議論される他の態様、実施例、又は特徴のうちの1つ又は複数と様々な順列又は組み合わせで組み合わされ得る。
【0453】
上記の説明は、詳細な説明の一部を形成する添付図面への参照を含む。図面は、説明として、本発明が実施され得る特定の実施形態を示す。これらの実施形態はまた、本明細書では「実施例」と称される。そのような実施例は、示され、或いは説明されるものに加えて、要素を含み得る。しかしながら、本発明者はまた、示され、或いは説明される要素のみが提供される実施例を企図する。さらに、本発明者はまた、特定の実施例(又はその1つ又は複数の態様)に関して、或いは本明細書に示され、或いは説明される他の実施例(又はその1つ又は複数の態様)に関してのいずれかに関して、示され或いは説明されるそれらの要素(又はその1つ又は複数の態様)の任意の組み合わせ又は順列を使用する実施例を企図する。
【0454】
本書では、特許文献において一般的であるように、用語「a」又は「an」は、「少なくとも1つ」又は「1つ又は複数」の任意の他の例又は用法とは独立して、1つ、又は、1つよりも多いことを含むために使用される。本書では、用語「又は(或いは、若しくは)(or)」は、別段の指示がない限り、「A又は(或いは、若しくは)B」が「AでなくB」、「BでなくA」、及び「A及び(且つ)B」を含むように、非排他的な、又は(或いは、若しくは)を指すために使用される。本書では、用語「含む(including)」及び「その中に(in which)」は、それぞれの用語「含む(comprising)」及び「その中に(wherein)」の平易な英語の均等物として使用される。また、以下の特許請求の範囲では、用語「含む(including)」及び「含む(comprising)」は、オープンエンドであり、すなわち、請求項において、そのような用語の後に列挙された要素に加えて要素を含むシステム、デバイス、物品、組成物、形成、又はプロセスは、依然としてその請求項の範囲に入るとみなされる。さらに、以下の特許請求の範囲では、用語「第1」、「第2」及び「第3」は、単にラベルとして使用され、それらのオブジェクトに数値要件を課すことを意図されない。
【0455】
とりわけ、「平行」又は「垂直」又は「円形」又は「正方形」などの、ジオメトリック用語は、文脈がそうでないことを示さない限り、絶対的な数学的精度を要求することを意図されない。代わりに、そのようなジオメトリック用語は、製造又は同等の機能に起因して、変形例を許容する。例えば、要素が「円形」又は「概して円形」と説明される場合、正確には円形ではないコンポーネント(例えば、わずかに長方形であるもの、又は多辺の多角形であるもの)は、依然としてこの説明によって包含される。
【0456】
本明細書で説明される方法例は、少なくとも部分的にマシン又はコンピュータに実装され得る。いくつかの実施例は、上記の実施例で説明された方法を実行する電子デバイスを構成するように動作可能な命令で符号化されたコンピュータ可読媒体又は機械可読媒体を含み得る。そのような方法の実装形態は、マイクロコード、アセンブリ言語コード、高水準言語コードなどの、コードを含み得る。そのようなコードは、様々な方法を実行するためのコンピュータ可読命令を含み得る。コードは、コンピュータプログラム製品の一部分を形成してもよい。さらに、一実施例では、コードは、実行中又は他の時など、1つ又は複数の揮発性、非一時的、或いは不揮発性のタンジブルコンピュータ可読媒体にタンジブルに格納され得る。これらのタンジブルコンピュータ可読媒体の実施例は、ハードディスク、リムーバブル磁気ディスク、リムーバブル光ディスク(例えば、コンパクトディスク及びデジタルビデオディスク)、磁気カセット、メモリカード又はスティック、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)などを含み得るが、それらに限定されない。
【0457】
上記の説明は、例示的であることを意図され、制限的ではない。例えば、上述された実施例(又はその1つ又は複数の態様)は、互いとの組み合わせで使用されてもよい。他の実施形態は、上記の説明を検討するときの当業者の1人によってなど、使用され得る。要約は、読者が、技術的開示の性質を素早く確認することを可能にするために提供される。それは、特許請求の範囲の範囲又は意味を解釈し、或いは限定するために使用されないであろうという理解と共に提出される。また、上記の詳細な説明では、様々な特徴は、開示を合理化するために、一緒にグループ化されてもよい。これは、未請求の開示された特徴が任意の請求項に必須であることを意図するものと解釈されるべきではない。むしろ、発明的主題は、特定の開示された実施形態の全ての特徴よりも少ない特徴にあってもよい。したがって、以下の特許請求の範囲は、本明細書によって、実施例又は実施形態として詳細な説明に組み込まれ、各請求項は、別々の実施形態としてそれ自体で評価され、そのような実施形態が、様々な組み合わせ又は順列で互いと組み合わされ得ることを企図される。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照し、そのような特許請求の範囲が権利を有する均等物の全範囲と共に、判定されるべきである。
図1-1】
図1-2】
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図9D
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図11
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図12F
図12G
図12H
図12I
図12J
図12K
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図18C
図18D
図18E
図18F
図18G
図19
図20
図21
図22A
図22B
図23
【国際調査報告】