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  • 特表-作物ビューおよび灌漑モニタリング 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-06
(54)【発明の名称】作物ビューおよび灌漑モニタリング
(51)【国際特許分類】
   A01G 7/00 20060101AFI20240130BHJP
   G06Q 50/02 20240101ALI20240130BHJP
【FI】
A01G7/00 603
G06Q50/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023542553
(86)(22)【出願日】2022-01-11
(85)【翻訳文提出日】2023-08-30
(86)【国際出願番号】 US2022012058
(87)【国際公開番号】W WO2022150794
(87)【国際公開日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】63/136,197
(32)【優先日】2021-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/197,079
(32)【優先日】2021-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523263636
【氏名又は名称】アグトノミー
【氏名又は名称原語表記】AGTONOMY
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ブッカー、ティモシー
(72)【発明者】
【氏名】ホームズ、スティーブン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC01
(57)【要約】
例示的なモニタリング・システムは、1つまたは複数のカメラと、1つまたは複数のセンサと、1つまたは複数のカメラからの画像およびビデオと1つまたは複数のセンサからのデータとを記憶するように構成されたデータ・ストレージとを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モニタリング・システムであって、
1つまたは複数のカメラと、
1つまたは複数のセンサと、
前記1つまたは複数のカメラからの画像およびビデオと前記1つまたは複数のセンサからのデータとを取り込むように構成されたデータ・ストレージと、
動作を実施するように構成されたコンピューティング・システムと、を備え、前記動作は、
作物エリアに関係するデータを前記データ・ストレージから取得する工程であって、前記データは、
前記画像と、
前記ビデオと、
前記センサ・データと、のうちの1つまたは複数を含む、工程と、
取得された前記データに基づいて、前記作物エリアに配置された作物の健康メトリックを決定する工程と、
決定された前記健康メトリックに基づいて作物ケア・アクションを決定する工程と、を備える、モニタリング・システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、作物ビューおよび灌漑モニタリングに関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書において別段に示されない限り、本明細書において記述される題材は、本出願における特許請求の範囲に対する従来技術ではなく、また、このセクションに含まれることによって従来技術と認められるものではない。
【0003】
農場経営および農業ベンチャーは、労働集約的な作業および長時間に関連付けられることが多い。いくつかの状況では、長時間は、運営に含まれ得る広大な土地および非常に多くの作物に帰せられることがある。いくつかの事例では、作物健康および/または作物収穫高を改善しようとして、作物の様々な詳細を管理するのに多量の金銭および時間が費やされる。
【0004】
本開示において特許請求される主題は、前述のようないずれかの不利益を解決する実施形態、または前述のような環境のみで動作する実施形態に限定されない。そうではなく、この背景技術は、本開示において記述されるいくつかの実施形態が実践され得る例示的な一技術領域を例証するためにのみ提供される。
【発明の概要】
【0005】
一実施形態では、モニタリング・システムが、1つまたは複数のカメラと、1つまたは複数のセンサと、1つまたは複数のカメラからの画像およびビデオと1つまたは複数のセンサからのデータとを取り込むように構成された記録デバイスとを備える。
【0006】
これらおよび他の態様、特徴、および利点は、後続の、図面の簡単な説明と、図面と、詳細な記述と、添付の特許請求の範囲とから、より完全に明らかになる。
添付の図面の使用を通して、例示的な実施形態がさらに具体的かつ詳細に記述および説明される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本開示の1つまたは複数の実施形態による、例示的な作物ビュー取込みおよび灌漑モニタリング・システムの図。
図2】本開示の1つまたは複数の実施形態による、図1の作物ビュー取込みおよび灌漑モニタリング・システムの例示的なシステムのブロック図。
図3】本開示の1つまたは複数の実施形態による、例示的なコンピューティング・システムのブロック図。
図4】本開示の1つまたは複数の実施形態による、作物ケア・アクションを決定する例示的な方法のフローチャート。
図5】本開示の1つまたは複数の実施形態による、灌漑システムを調整する例示的な方法のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
作物の栽培を含む農業事業は、時間集約的な仕事であることがあり、定期的なモニタリングが、作物の詳細、および場合によっては作物収穫高の詳細に関する知識を改善し得る。いくつかの状況では、任意の1つの作物、およびそれに続いて作物全体に関する情報を取得することは、各植物およびその周囲環境を考査することを含み得る。いくつかの状況では、作物健康および/または観察された欠陥の記録が記録されることがあり、この記録が、経時的な作物健康の決定方法として将来の考査と比較されることがある。
【0009】
栽培エリアが非常に広く、多くの作物を含み得る事例では、各作物の要素を観察および/またはサンプリングすることは圧倒的なタスクであることがある。さらに、作物のステータスは経時変化することがあり、この変化は、作物が定期的にモニタリングされる場合にしか観察され得ない。いくつかの状況では、作物ステータスおよび作物収穫高を複数シーズンにわたって比較することは、作物健康へのより深い洞察をもたらし得るが、すでに時間集約的なプロセスに複雑さおよび追加の時間需要を加えることがある。
【0010】
本開示のいくつかの実施形態では、作物ビューおよび灌漑モニタリングが、作物情報と、灌漑などを含む作物関係の関連周囲環境とを集めるための自動化されたプロセスを提供することができる。さらに、作物ビューおよび灌漑モニタリングは、個々の作物、および/または一区画の土地にある多くの作物など、作物のマイクロ・レベルとマクロ・レベルとの両方をモニタリングすることができる。加えて、いくつかの実施形態では、作物ビューおよび灌漑モニタリングは、個々の作物および/または多くの作物に関係する集められた詳細の記録を生成および/または提供することができる。
【0011】
いくつかの状況では、本開示の実施形態は、作物健康の改善を容易にすることができる。作物健康は、侵襲性の虫、水および/または肥料の過多または過少など、不具合を素早く観察することによって向上させられることが可能であり、これは、改善された応答、およびよりよい作物健康につながり得る。いくつかの状況では、定期的なモニタリングおよび応答性のよいアクションの結果、植物がより健康になることによって作物収穫高がよりよくなり得る。加えて、個々の作物と作物全体との両方に関するより多くの情報があることは、より一貫性のある、より期待される作物収穫高に寄与し得る。
【0012】
本開示では、「作物」という用語は、栽培され得る任意の植物生産物を指すことがある。例えば、作物は、トマトや小麦などの一年生の食用作物、ならびに/または、リンゴの木やオリーブの木などの果樹、アーモンドの木やクルミの木などの堅果樹、およびブドウやラズベリーなどの蔓作物を含めた、多年生の食用作物を含み得る。追加または代替として、作物は、鑑賞用および/または造園用の樹木や低木や灌木、一年生の草花、多年生の草花なども含み得る。追加または代替として、作物は、未開墾の森林、草地、および/または他の自然発生する植生など、自然植生も含み得る。
【0013】
図1は、本開示において記述される1つ以上の実施形態による、例示的な作物ビュー取込みおよび灌漑モニタリング・システム100である。作物ビュー取込みおよび灌漑モニタリング・システム100は、図2および/または図3との関連で論じられるコンポーネントのいくつかまたはすべてを備えてよい。
【0014】
図2は、本開示において記述される1つ以上の実施形態による、図1の作物ビュー取込みおよび灌漑モニタリング・システム100の例示的なシステム200のブロック図である。システム200は、作物システム202、デジタル・カメラ210、位置センサ215、環境センサ220、器具225、ネットワーク230、およびデータ・ストレージ235を備えてよい。作物システム202は、作物ビュー取込みモジュール205および灌漑モニタリング・モジュール207を備えてよい。
【0015】
作物ビュー取込みモジュール205および/または灌漑モニタリング・モジュール207は、コンピューティング・システムが1つまたは複数の動作を実施するのを可能にするように構成されたコードおよびルーチンを含んでよい。追加または代替として、作物ビュー取込みモジュール205および/または灌漑モニタリング・モジュール207は、プロセッサ、(例えば、1つもしくは複数の動作を実施するかもしくはその実施を制御するための)マイクロプロセッサ、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、または特定用途向け集積回路(ASIC)を含めた、ハードウェアを使用して実装されてもよい。いくつかの他の事例では、作物ビュー取込みモジュール205および/または灌漑モニタリング・モジュール207は、ハードウェアとソフトウェアとの組合せを使用して実装されてよい。本開示では、作物ビュー取込みモジュール205および/または灌漑モニタリング・モジュール207によって実施されるものとして記述される動作は、作物ビュー取込みモジュール205および/または灌漑モニタリング・モジュール207が対応システムに対して実施を指示し得る動作を含むことがある。さらに、実施される種々の動作および役割を説明しやすくするために本開示では別々に記述されるが、いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205および灌漑モニタリング・モジュール207の1つまたは複数の部分が、結合されるかまたは同じモジュールの一部であってもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、作物システム202の動作および/または作物システム202のサブシステム(例えば、作物ビュー取込みモジュール205および/または灌漑モニタリング・モジュール207)の動作は、図3のコンピューティング・システム302など、コンピューティング・システムによって実施されてよい。
【0017】
いくつかの実施形態では、作物システム202は、収集された作物データを1つまたは複数の異なるソースから取得してよい。いくつかの実施形態では、収集された作物データは、作物および/もしくは周囲環境の画像、作物および/もしくは周囲環境のビデオ・クリップ、作物に関係する位置データ、作物および/もしくは作物周囲環境に対して相対的な環境条件、ならびに/または他の作物関係データを含み得る。いくつかの実施形態では、収集された作物データは、作物システム202と通信するように構成され得る1つまたは複数のセンサから取得されてよい。例えば、収集された作物データは、作物システム202に関係する条件を検出するように構成されたデジタル・カメラ210、位置センサ215、環境センサ220、器具225、および/または他のセンサを含めた、1つまたは複数のセンサによって生成されてよい。
【0018】
いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205は、デジタル・カメラ210および/または類似の写真デバイスから、作物の画像および/またはビデオを取得してよい。いくつかの実施形態では、デジタル・カメラ210からの画像および/またはビデオは、作物に関係する収集された作物データに含められてよい。デジタル・カメラ210は、単一の作物または多くの作物の画像を取り込むように構成されてよい。代替または追加として、デジタル・カメラ210は、単一の作物または多くの作物の、1つまたは複数のビデオ・クリップを取り込むように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、画像は、作物の詳細を見るためにズーム・インするのを許容し得る品質を備えてよい。例えば、画像サイズは、1280画素×720画素以上であってよい。いくつかの実施形態では、ビデオ・クリップは、葉の色、花の数、果実のステータス、害虫(害虫のタイプ、検出された害虫の量、害虫の場所などを含み得る)、病気の症状など、作物に関係する関心アイテムを識別するのに十分な解像度を備えてよい。例えば、ビデオ解像度は、1280×720(720p)以上であってよい。
【0019】
いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205は、画像および/またはビデオを、収集された作物データに含めてよい。いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205は、収集された作物データを使用して、作物の健康および/またはステータスに関する決定を行ってよい。例えば、作物ビュー取込みモジュール205は、デジタル・カメラ210からの画像および/またはビデオを使用して、存在し得る虫の数およびタイプ、花の条件、果実の成熟量、葉および/もしくは作物の色、作物の成長量、存在する潜在的病気、ならびに/または、作物に関係する作物健康を示す他の標識を含めた、作物の様々なステータスを観察してよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、デジタル・カメラ210は、トラクタや地上ドローンなどの車両、および/または車両関係コンポーネント(例えば、器具、トレーラなど)の上に配置されてよく、デジタル・カメラ210は、車両が作物の間を移動するのに伴って画像および/またはビデオを取り込むように構成されてよい。代替または追加として、デジタル・カメラ210は、固定場所に配置(例えば、固定式または取外し可能式で搭載、設置されるなど)されてもよく、近くに位置する作物の画像および/またはビデオを取り込むように構成されてよい。例えば、デジタル・カメラ210は、作物の中央部などでスタンド上に配置されてよく、作物のピクチャを取り込むようにパン、チルト、および/またはズームするように構成されてよい。作物が位置する土地の面積が非常に広い事例など、いくつかの実施形態では、作物全体にわたる固定場所に多くのデジタル・カメラ210が配置されてよく、したがって、多くのデジタル・カメラ210は、作物の画像および/またはビデオを取り込み、かつ/または作物ビュー取込みモジュール205に提供することができる。
【0021】
いくつかの実施形態では、デジタル・カメラ210は作物の上方に位置してよく、これにより、作物の空中画像および/またはビデオが作物ビュー取込みモジュール205に提供され得る。例えば、デジタル・カメラ210は、高所画像および/またはビデオを取り込むことができるドローン、UAV、バルーン、および/または他の類似のデバイス上に配置されてよい。
【0022】
これらおよび他の実施形態では、作物の画像および/またはビデオが、異なる複数の場所に配置された1つまたは複数のデジタル・カメラ210の組合せから取得されてよい。例えば、作物の画像および/またはビデオは、トラクタ上のデジタル・カメラ210、スタンド上のデジタル・カメラ210、および/または空中ドローン上のデジタル・カメラ210から、作物ビュー取込みモジュール205によって取得されてよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205は、作物に関係する位置データを位置センサ215から取得してよい。例えば、作物ビュー取込みモジュール205は、GPS、1つもしくは複数の加速度計、1つもしくは複数のジャイロスコープ、および/または、デジタル・カメラ210など別のセンサによって検出され得る1つもしくは複数の視覚的基準もしくは固定ウェイポイント、のうちの1つまたは複数から、位置データを取得してよい。いくつかの実施形態では、位置センサ215からの位置データは、作物に関係する収集された作物データに含められてよい。いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205は、GPSから座標を受信し、座標を作物と関連付けてよい。代替または追加として、座標は、作物ビュー取込みモジュール205によって受信される前に作物と関連付けられてもよい。例えば、デジタル・カメラ210からの画像および/またはビデオが、位置センサ215などからの位置情報を含んでよく、この位置情報を使用して、画像および/またはビデオに含まれる作物の場所が識別されてよい。いくつかの実施形態では、1つもしくは複数の加速度計、および/または1つもしくは複数のジャイロスコープは、地面からの高さ、作物の中心からの距離、隣接する最も近い作物までの距離など、作物の特定の枝および/または要素が決定され得るような位置情報を、作物ビュー取込みモジュール205に提供してよい。例えば、作物ビュー取込みモジュール205がデジタル・カメラ210からの提供画像および/またはビデオなどから作物の大枝の焼き枯れ病を識別する事例では、位置センサ215によって座標が決定されてよく、この座標は、焼き枯れ病のある作物および/または大枝を事業者が素早く突き止めることができるように、保存され、かつ/または事業者と共有されてよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、位置センサ215は、トラクタや地上ドローンなどの車両、および/または車両関係コンポーネント(例えば、器具、トレーラなど)の上に配置されてよく、位置センサ215は、車両が作物の間を移動するのに伴って位置データを取り込むように構成されてよい。代替または追加として、位置センサ215は、デジタル・カメラ210が位置し得る様々な場所でデジタル・カメラ210と同位置にあってもよく、したがって、デジタル・カメラ210から取り込まれた画像および/またはビデオは、位置センサ215からの位置データを含むことができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205は、作物に関係する環境データを環境センサ220から取得してよい。環境センサ220は、デジタル・カメラ210および/または位置センサ215に対する代替または補足であってよい。いくつかの実施形態では、環境センサ220からの環境データは、作物に関係する収集された作物データに含められてよい。環境センサ220は、環境の様々な態様を検出するための光学センサ、電気化学センサ、機械センサ、誘電土壌水分センサ、空気流センサ、および/または他の類似のセンサなどのセンサを含み得る。いくつかの実施形態では、環境センサ220のうちの1つまたは複数は、単独と組合せとのいずれかで、有機物および無機物の量、存在する鉱物および/もしくは栄養分の量、粘土、シルト、および/もしくは砂の量、ならびに/または他の土壌組成を含めた土壌組成;pHおよび土壌栄養分レベル;土壌圧密;土壌水分レベル;ならびに/あるいは通気性を検出するように構成されてよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205は、受け取った環境データを、収集された作物データの一部として使用して、作物の全体的な健康を決定してよい。代替または追加として、作物ビュー取込みモジュール205は、受け取った環境データを使用して、作物の将来の健康を予測してもよい。これらおよび他の実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205は、環境センサ220からの環境データを、収集された作物データと併用して、作物の健康を改善し得る講じるべき潜在的アクションを決定してよい。例えば、環境センサ220が少ない栄養分量を検出する事例では、作物ビュー取込み205は、作物への肥料の量を増加させるための標識を提供してよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、環境センサ220は、デジタル・カメラ210と同様の場所に配置されてよい。例えば、環境センサ220は、トラクタや地上ドローンなどの車両、および/または車両関係コンポーネント(例えば、器具、トレーラなど)の上に配置されてよい。代替または追加として、環境センサ220は、作物を囲む一区画の土地上または土地中の固定位置に配置されてもよい。代替または追加として、環境センサ220は、環境データを空中場所で取り込むように構成されてもよい。例えば、環境センサ220は、環境データを空中場所から取り込むことができるドローン、UAV、バルーン、および/または他の類似のデバイス上に配置されてよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、作物についての収集された作物データは、作物ビュー取込みモジュール205によって分析されて、作物の全体的な健康が決定されてよい。例えば、作物ビュー取込みモジュール205は、作物の現在の画像を作物の前の画像と比較し、作物の進行(または退行)のレベルを決定してよい。代替または追加として、作物ビュー取込みモジュール205は、第1の作物の画像を第2の作物の画像と比較し、第1の作物が第2の作物よりもよく進行していると決定してもよい。作物ビュー取込みモジュール205は、環境センサ220からの環境データを第1の作物と第2の作物との間で比較し、環境因子が第1の作物と第2の作物との健康の差に寄与している可能性があると決定してよい。いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205は、収集された作物データを使用して、作物の果実が収穫できる状態にあることおよび/または色づき状態にあることなど、時間の影響を受けやすい作物ステータスを決定してよい。代替または追加として、作物ビュー取込みモジュール205は、収集された作物データを使用して、作物の果実が収穫できる状態にあり得る潜在的ウィンドウを決定するなど、時間の影響を受けやすい作物ステータスを予測してもよい。これらおよび他の実施形態で、作物ビュー取込みモジュール205は、決定された全体的な作物健康および/または作物ステータスの結果を、事業者または作物ビュー取込みモジュール205の他のユーザに提供するように構成されてよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、システム200の様々なセンサ(例えば、デジタル・カメラ210、位置センサ215、および/または環境センサ220)によって集められた、収集された作物データを使用するなどして、作物健康に関係する種々の態様が作物ビュー取込みモジュール205によって重み付けおよび/またはスコア付けされてよく、これにより、全体的な作物健康のメトリックが提供され得る。例えば、デジタル・カメラ210によって作物上で検出された焼き枯れ病の数には、作物ビュー取込みモジュール205によってより低いスコアおよびより大きい重みが与えられてよく、作物の葉の均一な緑色には、作物ビュー取込みモジュール205によってより高いスコアおよびより小さい重みが与えられてよく、したがって、作物ビュー取込みモジュール205は、作物健康が改善を必要とし得ることを示す標識を提供することができる。いくつかの実施形態では、様々なセンサによって取り込まれ得る、作物健康に関係する種々の態様は、存在する虫の数および/またはタイプ;枝、茎、葉、および/または果実上の観察された焼き枯れ病;他の観察可能な植物の病気;葉、果実、および/または葉柄もしくは枝の色;ならびに/あるいは、圧密および/または水分レベルを含めた土壌条件を含み得る。
【0030】
いくつかの実施形態では、これらの種々の態様は、作物健康にとってより大きい重要性を持つメトリックに従って、作物ビュー取込みモジュール205によって重み付けされてよい。例えば、作物ビュー取込みモジュール205は、デジタル・カメラ210によって検出される虫の数には、デジタル・カメラ210によって観察される焼き枯れ病よりも小さい重みを割り当ててよい。代替または追加として、作物ビュー取込みモジュール205は、事業者または作物ビュー取込みモジュール205の他のユーザによって望まれるように設定され得る可変の重みを含んでもよい。いくつかの実施形態では、事業者または他のユーザは、作物健康に関係する種々の態様に割り当てられた重みが調整されるべきである旨の入力を、作物ビュー取込みモジュール205に提供してよく、作物ビュー取込みモジュール205は、ユーザ入力された重みへの変更を含めるように、全体的な作物健康のメトリックを更新してよい。例えば、事業者または他のユーザは、作物の葉の色についてより小さい重みを入力してよく、作物ビュー取込みモジュール205は、調整された重みを反映するように全体的な作物健康のメトリックを更新してよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205は、作物の全体的な健康を素早く示すために、全体的な作物健康のメトリックをカテゴリにグループ化してよい。例えば、全体的な作物健康のメトリックに1~10のスケールが使用される事例では、8~10のレーティングは、緑色の標識を含むように作物ビュー取込みモジュール205によってグループ化されてよく、5~7のレーティングは、黄色の標識を含むように作物ビュー取込みモジュール205によってグループ化されてよく、0~4のレーティングは、赤色の標識を含むように作物ビュー取込みモジュール205によってグループ化されてよい。レーティングがグループ化され得るカテゴリの数はより多数または少数であってもよく、スケールのサイズもまた、より精度が高くまたは低くなるように変動するかまたは改変されてもよい。これらおよび他の実施形態では、作物の全体的な健康を表す収集された作物データは、追加のケアから利益を得るであろう1つおよび/または複数の作物を決定するために素早く閲覧されるように、作物ビュー取込みモジュール205によって提供されてよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205は、単一の作物についての収集された作物データ(例えば、デジタル・カメラ210、位置センサ215、および/または環境センサ220からの、それぞれ画像および/もしくはビデオ、位置データ、ならびに/または環境データ)を、一区画の土地内に位置するすべての作物についての総計的な収集された作物データに集約してよい。例えば、1平方エーカー(約4046.8m)にわたって作物が植えられている事例では、このエーカー上のすべての作物についての収集された作物データが、作物ビュー取込みモジュール205によって、総計的な収集された作物データに集約されてよい。作物のための一区画の土地は、1エーカーのうちの数区分から、数十または数千エーカーまでなど、より狭いかまたはより広くてもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、一区画の土地とその土地上の作物とのデジタル・オーバヘッド・ビューが、作物ビュー取込みモジュール205によって取得されてよく、これは、収集された作物データと併用されてよい。いくつかの実施形態では、デジタル・オーバヘッド・ビューは、衛星イメージから提供されてよい。代替または追加として、デジタル・オーバヘッド・ビューは、デジタル画像を取り込むことができるUAV、リモート制御ドローン、および/または他の類似の飛行デバイスから取り込まれてもよい。これらおよび他の実施形態では、デジタル・オーバヘッド・ビューは、作物ビュー取込みモジュール205に送信されてよく、収集された作物データと併用されてよい。いくつかの実施形態では、デジタル・オーバヘッド・ビューは、個々の作物を見るのに十分なくらいズーム・インし、かつ/または一区画の土地上のすべての作物を見るのに十分なくらいズーム・アウトするのに足りる画質を備えてよい。
【0034】
いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205は、収集された作物データからの集約された作物データを、一区画の土地に含まれるすべての作物についての全体的な作物健康のメトリックの集約と組み合わせてよい。いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205による全体的な作物健康のメトリックの集約は、作物ビュー取込みモジュール205によって位置センサ215からの位置データと組み合わせられて、場所ごとの作物の健康への洞察を提供し得るヒート・マップが提供されてよい。いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205によって生成されたヒート・マップは、作物ビュー取込みモジュール205によって取得されたデジタル・オーバヘッド・ビューと、作物ビュー取込みモジュール205によって決定された全体的な作物健康のメトリックとの組合せを含んでよい。例えば、作物ビュー取込みモジュール205は、デジタル・オーバヘッド・ビュー上に重ねられることが可能な全体的な作物健康のメトリックを含み得るヒート・マップを決定してよい。作物ビュー取込みモジュール205によってデジタル・オーバヘッド・ビュー上に重ねられたヒート・マップは、全体的な作物健康が検出される場所に結び付けられ得る作物健康の視覚的標識を提供することができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205によって生成されたヒート・マップは、作物に関係する局所的および/または大域的な問題の標識を提供することができる。例えば、一区画の土地の一部にある作物が(例えば、前述のように)黄色または赤色の作物健康を示すと作物ビュー取込みモジュール205が決定する事例では、作物ビュー取込みモジュール205は、不適正な灌漑または局所化された害虫問題など、作物のうちのいくつかが損なわれるほどの特異的な問題が存在することを検出し得る。別の例で、一区画の土地中のすべての作物が黄色または赤色の作物健康を示すと作物ビュー取込みモジュール205が決定する事例では、作物ビュー取込みモジュール205は、不適正な施肥、または一部にとどまらない害虫問題など、すべての作物が損なわれるほどの全般的な問題が存在することを検出し得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205は、ネットワーク230を介してワイヤレス通信するように構成されてよい。例えば、作物ビュー取込みモジュール205は、Wi-Fi、WiMAX、Bluetooth(登録商標)、セルラ通信、および/または他のワイヤレス技術を含めたワイヤレス・チャネルによってネットワーク230を介して通信するために、追加のシステムおよび/またはデバイスを備えてよい。例えば、作物ビュー取込みモジュール205からの収集された作物データが、ネットワーク230を介して、クラウド・ストレージ・デバイスまたは他のデータ・ストレージ235などのネットワーク・アタッチト・ストレージに、ワイヤレスにアップロードされてよい。代替または追加として、作物ビュー取込みモジュール205からの収集された作物データは、関連するドッキング・ステーションに位置し得るデータ・ストレージ235など別のシステムにダウンロードされることが可能になるまで、作物ビュー取込みモジュール205によってローカルに記憶されてもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205は、ネットワーク230を介してモバイル・アプリケーションと通信するように構成されてよい。例えば、作物ビュー取込みモジュール205は、収集された作物データの更新を、モバイル・フォン、タブレット、パーソナル・コンピュータ、および/または他のモバイル・デバイスなどのモバイル・デバイスのモバイル・アプリケーションに提供してよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク230の動作は、図3のコンピューティング・システム302など、コンピューティング・システムによって実施されてよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205は、作物管理プロセスなどのプロセスを自動化するように構成され得る自律デバイスおよび/または自律システムに備わってよい。これらおよび他の実施形態では、作物ビュー取込みモジュール205によって取得された収集された作物データが、作物管理の一部として使用されてよい。例えば、デジタル・カメラ210からの画像および/またはビデオなどから作物ビュー取込みモジュール205によって作物の枝上で病気が検出される事例では、関連する自律デバイスおよび/または自律システムが、病気の枝を刈り込み、刈込みの通知を提供し、かつ/または作物の将来の観察のためにリマインダをスケジューリングしてよい。いくつかの実施形態では、自律デバイスおよび/または自律システムは、ユーザ入力なしで作物を管理するように構成されてよい。代替または追加として、自律デバイスおよび/または自律システムは、作物の観察および/記録よりも進んだいずれかのアクションを取る前に、関連する作物管理を前進させるためのユーザ許可を待機および/または要求してもよい。代替または追加として、作物ビュー取込みモジュール205は、刈込み、噴霧、および/または他の作物管理タスクなどのスケジューリングされた介入の結果を、決定、追跡、および/またはモニタリングするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、スケジューリングされた介入は、事業者、自動運転車両、ならびに/または、作物健康の観察および維持に関連する他の関係者によって実施されてよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、器具225は、作物ビュー取込みモジュール205ならびに自律デバイスおよび/または自律システムと併用されて、収集された作物データに含められ得る追加データを取り込んでよい。例えば、器具225および/またはセンサは、土壌をサンプリングすること、雑草密度を決定すること、作物から葉を採集しサンプリングすること、および/または他のアクションを行って、追加の作物情報または関連する環境情報を集めるために備わってよく、この情報は、作物ビュー取込みモジュール205に提供されてよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、自律デバイスおよび/または自律システムの器具225は、地中X線写真を作成するように構成された器具を含み得、この地中X線写真は、作物ビュー取込みモジュール205に提供されてよい。例えば、作物根X線写真が、時々撮影されて、収集された作物データに含められてよく、作物ビュー取込みモジュール205に提供されてよい。作物ビュー取込みモジュール205は、現在の作物根X線写真を後続の作物根X線写真と比較してよく、これにより、作物ビュー取込みモジュール205は、作物根の健康および/または全体的な作物健康のより包括的なビューを展開することが可能であり得る。いくつかの実施形態では、作物根X線写真により、作物ビュー取込みモジュール205は、結果的な作物の病気および/または他の問題を観察する前に、作物根の病気および/または他の問題を識別することが可能であり得る。例えば、作物根がJ字状発根の問題を有する事例では、作物根X線写真は、作物ビュー取込みモジュール205が作物根X線写真を介して問題を識別するのを可能にし得るが、このJ字状発根の問題は、通常なら何か月もまたは何年も発見可能でなかった可能性がある。
【0041】
いくつかの実施形態では、デジタル・カメラ210および/または環境センサ220は、常設灌漑ラインなどの灌漑システムに関係する灌漑データをモニタリングおよび/または記録するように構成されてよい。代替または追加として、灌漑データは、作物ビュー取込みモジュール205によって取得される収集された作物データに使用されるデジタル・カメラ210および/または環境センサ220とは別個であり得る、灌漑モニタリング・モジュール207のカメラおよび/またはセンサによって取得されてもよい。例えば、赤外線(IR)センサが灌漑データを灌漑モニタリング・モジュール207に送ってよく、このIRセンサは、灌漑レート、作物による吸水量、および/または他の関係する灌漑データを観察および/または推定するのに使用され得る。灌漑システムは、ドリップ灌漑、表面灌漑、様々な形のスプリンクラ灌漑、ならびに/または、種々のスプリンクラおよび/もしくはエミッタを接続し得る他の灌漑システムおよび/もしくはパイプを含み得る。いくつかの実施形態では、デジタル・カメラ210および/または環境センサ220は、灌漑データに含めるために、作物に送達されている水の量を検出するように構成されてよく、灌漑データを灌漑モニタリング・モジュール207に送達してよい。例えば、ドリップ灌漑が使用される事例では、デジタル・カメラ210および/または環境センサ220は、灌漑データに含めるためにエミッタからのドリップを観察し、灌漑データを灌漑モニタリング・モジュール207に送達してよい。さらに、灌漑モニタリング・モジュール207は、灌漑データに基づいて、エミッタから作物に送達されている1時間当たりのドリップを計算してもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、灌漑データは、収集された作物データの位置情報に類似する位置情報を含んでよい。代替または追加として、灌漑データの位置情報は、作物データからの位置情報の場合と同じまたは類似のセンサによって生成されてもよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、灌漑モニタリング・モジュール207は、特定の作物の灌漑データを、作物ビュー取込みモジュール205から集められた、同じ作物の収集された作物データと関連付けてよい。いくつかの実施形態では、灌漑データおよび収集された作物データは、灌漑データと収集された作物データとが同じ時間に取り込まれたことから、灌漑モニタリング・モジュール207および/または作物ビュー取込みモジュール205によって同じ作物に関連付けられてよい。代替または追加として、灌漑データおよび収集された作物データは、位置センサ215からの位置情報を使用して、灌漑モニタリング・モジュール207および/または作物ビュー取込みモジュール205によって同じ作物に関連付けられてもよい。灌漑データおよび収集された作物データが灌漑モニタリング・モジュール207および/または作物ビュー取込みモジュール205によって位置情報を用いて関連付けられる事例では、関連付けは、作物についての位置情報が同じかまたは小差でありしたがって同じ作物だと決定されるので、行われ得る。いくつかの実施形態では、灌漑データは、灌漑モニタリング・モジュール207および/または作物ビュー取込みモジュール205によって決定されるように、単一の作物および/または作物全体についての全体的な作物健康のメトリックに寄与し得る。
【0044】
いくつかの実施形態では、デジタル・カメラ210は、肥料など、灌漑システムを通して作物に送達される栄養分を検出するように構成されてよく、これは、灌漑モニタリング・モジュール207に提供される灌漑データに含められてよい。例えば、視認可能および/または検出可能な微粒子を栄養分が含む事例では、デジタル・カメラ210は、作物に送達される栄養分の量を観察および/または記録し、結果を、灌漑モニタリング・モジュール207に提供され得る灌漑データに含めてよい。代替または追加として、栄養分が水溶性の成分を含む事例では、栄養分に染料が加えられてよく、これがデジタル・カメラ210によって検出されてよい。栄養分に染料が加えられる事例では、デジタル・カメラ210は、観察される染料の不透明度レベルを検出するように構成されてよく、この不透明度レベルは、作物に送達される栄養分の量を示し得る。送達される栄養分の量は、灌漑モニタリング・モジュール207に提供され得る灌漑データに含められてよい。例えば、より多くの栄養分が灌漑システムによって送達される事例では、染料の色がより濃いことがあり、これは、より多量の栄養分が送達されていることを示し得る。これらおよび他の実施形態では、観察された栄養分送達は灌漑データに含められてよく、この灌漑データは、灌漑モニタリング・モジュール207および/または作物ビュー取込みモジュール205によって、単一の作物または多くの作物に関係する収集された作物データと関連付けられてよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、環境センサ220は、灌漑モニタリング・モジュール207によって使用されるための灌漑データを作成するように構成されてよい。例えば、環境センサ220は、灌漑の前、最中、および/または後に、作物の周囲の土壌をサンプリングして土壌の水分レベルを決定するように構成されてよい。土壌水分レベルは、灌漑データに含められてよく、灌漑モニタリング・モジュール207に提供されてよい。代替または追加として、環境センサ220は、灌漑の有効性に寄与し得る周囲気象条件を検出してもよい。例えば、環境センサ220は、灌漑データに含めるべき日光量、風、湿度、および/または他の因子を提供してよく、灌漑モニタリング・モジュール207はこれを使用して、様々な気象および/または気候条件下での灌漑の有効性を決定してよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、デジタル・カメラ210および/または環境センサ220によって集められて灌漑モニタリング・モジュール207によって取得された、栄養分データを含み得る灌漑データは、データ・ストレージ235に記録および/または記憶されてよい。代替または追加として、灌漑データは、灌漑モニタリング・モジュール207および/または作物ビュー取込みモジュール205によって、収集された作物データと関連付けられ、合同でデータ・ストレージ235に記憶されてもよい。いくつかの実施形態では、灌漑データは、分析され、かつ/または事業者に対して提示されてよい。例えば、灌漑モニタリング・モジュール207は、灌漑データから、個々の作物および/または作物の一部が、予期されるよりも少ない灌漑を受けている可能性があると決定し得る。いくつかの実施形態では、灌漑モニタリング・モジュール207および/または作物ビュー取込みモジュール205は、灌漑データを、作物に関係するヒート・マップの一部として含めてよい。代替または追加として、灌漑モニタリング・モジュール207および/または作物ビュー取込みモジュール205は、ヒート・マップが灌漑関係のステータスおよび/または問題を表示することができるように、ヒート・マップ中の灌漑データのフィルタリングを可能にしてもよい。例えば、灌漑モニタリング・モジュール207および/または作物ビュー取込みモジュール205によって決定されたヒート・マップは、事業者が灌漑データを閲覧することを選ぶことができるフィルタ・オプションを含んでよく、このフィルタ・オプションは、灌水過多、灌水過少、施肥過多、施肥過少、および/または類似の灌漑問題に関係する局所的または全般的な問題を示すことができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、灌漑モニタリング・モジュール207は、ネットワーク230を介してワイヤレス通信するように構成されてよい。例えば、灌漑モニタリング・モジュール207は、Wi-Fi、WiMAX、Bluetooth(登録商標)、セルラ通信、および/または他のワイヤレス技術を含めたワイヤレス・チャネルによってネットワーク230を介して通信するために、追加のシステムおよび/またはデバイスを備えてよい。いくつかの実施形態では、灌漑モニタリング・モジュール207は、ネットワーク230を介してモバイル・アプリケーションと通信するように構成されてよい。例えば、灌漑モニタリング・モジュール207は、灌漑データの更新を、モバイル・フォン、タブレット、パーソナル・コンピュータ、および/または他のモバイル・デバイスなどのモバイル・デバイスのモバイル・アプリケーションに提供してよい。
【0048】
いくつかの実施形態では、灌漑モニタリング・モジュール207は、前述のようにネットワーク230を介して通信するためのデバイスなど、通信デバイスおよび/またはシステムと通信して、灌漑システムに関係する事業者および/またはユーザに対してアラートを提供するように構成されてよい。例えば、故障したエミッタおよび/または故障した灌漑ラインが灌漑データに基づいて灌漑モニタリング・モジュール207によって検出される事例では、通信デバイスおよび/またはシステムは、灌漑モニタリング・モジュール207によって検出された問題とその場所とを示すリアルタイム・メッセージを、事業者および/またはユーザに送ってよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、灌漑モニタリング・モジュール207は、灌漑システム管理プロセスなどのプロセスを自動化するように構成され得る自律デバイスおよび/または自律システムに備わってよい。これらおよび他の実施形態では、灌漑モニタリング・モジュール207によって取得された灌漑データが、灌漑システム管理の一部として使用されてよい。例えば、故障したエミッタがデジタル・カメラ210からの画像および/またはビデオなどから灌漑モニタリング・モジュール207によって検出される事例では、関連する自律デバイスおよび/または自律システムが、故障したエミッタを除去し、新しいエミッタを敷設し、かつ/または新しいエミッタによる適正な灌漑を検証してよい。いくつかの実施形態では、自律デバイスおよび/または自律システムは、ユーザ入力なしで灌漑システムを管理するように構成されてよい。代替または追加として、自律デバイスおよび/または自律システムは、灌漑システムにいずれかの変更を加える前に、ユーザ許可を待機および/または要求してもよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク230の動作は、図3のコンピューティング・システム302など、コンピューティング・システムによって実施されてよい。
【0050】
作物ビュー取込みモジュール205および/または灌漑モニタリング・モジュール207は、事業者または別のユーザによって持ち運べる、システム202などのスタンドアロン・デバイス、および/または複数のスタンドアロン・デバイスに備わってよい。代替または追加として、1つまたは複数のデバイスは、トラクタなど、既存の農業車両に取り付けられてもよい。
【0051】
図3に、本開示の1つ以上の実施形態による例示的なコンピューティング・システム302のブロック図を示す。コンピューティング・システム302は、作物システムおよび/またはネットワーク(例えば、図2の作物システム202および/またはネットワーク230)に関連する1つまたは複数の動作を実装または指示するように構成されてよい。コンピューティング・システム302は、プロセッサ350、メモリ352、およびデータ・ストレージ354を備えてよい。プロセッサ350とメモリ352とデータ・ストレージ354とは、通信可能に結合されてよい。
【0052】
一般に、プロセッサ350は、様々なコンピュータ・ハードウェアまたはソフトウェア・モジュールを備える任意の適切な専用または汎用コンピュータ、コンピューティング・エンティティ、または処理デバイスを含み得、任意の適用可能なコンピュータ可読記憶媒体に記憶された命令を実行するように構成されてよい。例えば、プロセッサ350は、プログラム命令を解釈および/もしくは実行すること、ならびに/またはデータを処理することを行うように構成された、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、または他の任意のデジタルもしくはアナログ回路を含み得る。図3では単一のプロセッサとして示されているが、プロセッサ350は、本開示において記述される任意の数の動作を個別にまたは集合的に実施するかまたはその実施を指示するように構成された、任意の数のプロセッサを含み得る。加えて、プロセッサのうちの1つまたは複数が、異なるサーバなど、1つまたは複数の異なる電子デバイス上に存在してもよい。
【0053】
いくつかの実施形態では、プロセッサ350は、メモリ352、データ・ストレージ354、もしくはメモリ352とデータ・ストレージ354とに記憶された、プログラム命令を解釈および/もしくは実行すること、ならびに/または、これらに記憶されたデータを処理することを行うように構成されてよい。いくつかの実施形態では、プロセッサ350は、データ・ストレージ354からプログラム命令をフェッチし、プログラム命令をメモリ352にロードしてよい。プログラム命令がメモリ352にロードされた後、プロセッサ350はプログラム命令を実行してよい。
【0054】
例えば、いくつかの実施形態では、本明細書において記述されるモジュールのいずれか1つが、プログラム命令としてデータ・ストレージ354に含まれてよい。プロセッサ350は、対応するモジュールのプログラム命令をデータ・ストレージ354からフェッチしてよく、対応するモジュールのプログラム命令をメモリ352にロードしてよい。対応するモジュールのプログラム命令がメモリ352にロードされた後、プロセッサ350はプログラム命令を実行してよく、したがって、コンピューティング・システムは、対応するモジュールに関連する動作を、命令によって指示されるように実装することができる。
【0055】
メモリ352およびデータ・ストレージ354は、コンピュータ実行可能命令またはデータ構造を保持または記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。このようなコンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ350などの汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体を含み得る。限定ではなく例として、このようなコンピュータ可読記憶媒体は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、電気的に消去可能プログラム可能な読取専用メモリ(EEPROM)、コンパクト・ディスク読取専用メモリ(CD-ROM)もしくは他の光学ディスク・ストレージ、磁気ディスク・ストレージもしくは他の磁気ストレージ・デバイス、フラッシュ・メモリ・デバイス(例えば、ソリッド・ステート・メモリ・デバイス)、または、特定のプログラム・コードをコンピュータ実行可能命令もしくはデータ構造の形で保持もしくは記憶するのに使用され汎用もしくは専用コンピュータによってアクセスされることが可能な他の任意の記憶媒体を含めた、有形のまたは非一過性のコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。上記の組合せも、コンピュータ可読記憶媒体の範囲内に含まれ得る。コンピュータ実行可能命令は、例えば、ある動作または動作グループをプロセッサ350に実施させるように構成された命令およびデータを含み得る。
【0056】
本開示の範囲を逸脱することなく、コンピューティング・システム302に対して修正、追加、または省略を行ってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、コンピューティング・システム302は、明示的に図示または記述されていない場合のある任意の数の他のコンポーネントを備えてもよい。
【0057】
図4に、本開示の1つ以上の実施形態により記述される、作物ケア・アクションを決定する例示的な方法400の例示的なフローチャートを示す。方法400は、任意の適切なシステム、装置、またはデバイスによって実施されてよい。例えば、方法400の動作のうちの1つまたは複数は、図2の作物ビュー・モジュールもしくは灌漑モジュールなどのモジュールによって、および/または図3に関して記述されたものなどのコンピューティング・システムによって実施されてよい。
【0058】
ブロック402で、作物エリアの1つまたは複数の特性を示すセンサ・データが取得されてよい。例えば、いくつかの実施形態では、センサ・データは、図2に関して記述されたものなどの環境センサから取得されたデータ、およびそれによって記述される関係するデータを含み得る。これらおよび他の実施形態では、センサ・データは、図2に関して上述されたものなどの1つまたは複数の位置センサから取得された位置データを含み得る。これらおよび他の実施形態では、1つまたは複数の画像および/またはビデオがブロック402で取得されてよい。
【0059】
ブロック404で、作物エリアに配置された作物の健康メトリックが決定されてよい。いくつかの実施形態では、健康メトリックは、ブロック402で取得されたデータに基づいて決定されてよい。追加または代替として、健康メトリックおよびそれに関連する決定は、作物ステータスとの関係で図2に関して上述されたもののいずれかに対応し得る。
【0060】
ブロック406で、決定された健康メトリックに基づいて作物ケア・アクションが決定されてよい。作物との関係で図2に関して上述されたアクションおよび対応する決定は、例示的な作物ケア・アクションおよび決定である。これらおよび他の実施形態では、方法400は、決定された作物ケア・アクションの動作を指示すること、例えば、決定された作物ケア・アクションを実装するようシステムを制御することを含み得る。
【0061】
本開示の範囲を逸脱することなく、方法400に対して修正、追加、または省略が行われてもよい。例えば、記述された動作のうちの1つまたは複数の順序は、それらが記述されたかまたは図示されている順序から変動してもよい。さらに、各動作は、記述された動作よりも多いかまたは少ない動作を含んでもよい。例えば、図2に関して上述された、任意の数の動作および概念が、方法400に含まれるかまたは方法400によって組み込まれてよい。加えて、動作および要素の描写は、説明のためのものとされ、実際の実装形態に関する限定とはされない。
【0062】
図5に、本開示の1つ以上の実施形態により記述される、灌漑システムを調整する例示的な方法500の例示的なフローチャートを示す。方法500は、任意の適切なシステム、装置、またはデバイスによって実施されてよい。例えば、方法500の動作のうちの1つまたは複数は、図2の作物ビュー・モジュールもしくは灌漑モジュールなどのモジュールによって、および/または図3に関して述べられたものなどのコンピューティング・システムによって実施されてよい。
【0063】
ブロック502で、灌漑エリアの1つまたは複数の特性を示すセンサ・データが取得されてよい。例えば、いくつかの実施形態では、センサ・データは、図2に関して記述されたものなどの環境センサから取得されたデータ、およびそれによって記述される関係するデータを含み得る。これらおよび他の実施形態では、センサ・データは、図2に関して上述されたものなどの1つまたは複数の位置センサから取得された位置データを含み得る。これらおよび他の実施形態では、1つまたは複数の画像および/またはビデオがブロック502で取得されてよい。さらに、灌漑システムおよび対応するエリアの特性に関係し得る、図2に関して上述された任意のデータが取得されてもよい。
【0064】
ブロック504で、灌漑エリアを灌漑する灌漑システムの灌漑データが決定されてよい。いくつかの実施形態では、灌漑データは、ブロック502で取得されたデータに基づいて決定されてよい。追加または代替として、灌漑データおよびそれに関連する決定は、灌漑システムのステータスとの関係で図2に関して上述されたもののいずれかに対応し得る。
【0065】
ブロック506で、決定された灌漑データに基づいて灌漑システムが調整されてよい。灌漑システムを調整することは、灌漑システムに関する推奨されるアクションを提供することを含み得る。追加または代替として、灌漑システムを調整することは、灌漑システムに関してアクションを実装すること、またはアクションの実装を引き起こすことを含み得る。灌漑システムとの関係で図2に関して上述されたアクションおよび対応する決定は、例示的な灌漑アクションおよび決定である。
【0066】
本開示の範囲を逸脱することなく、方法500に対して修正、追加、または省略が行われてもよい。例えば、記述された動作のうちの1つまたは複数の順序は、それらが記述されたかまたは図示されている順序から変動してもよい。さらに、各動作は、記述された動作よりも多いかまたは少ない動作を含んでもよい。例えば、図2に関して上述された、任意の数の動作および概念が、方法500に含まれるかまたは方法500によって組み込まれてよい。加えて、動作および要素の描写は、説明のためのものとされ、実際の実装形態に関する限定とはされない。
【0067】
本開示および添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本文)で使用される用語は、一般に、「オープンな」用語として意図される(例えば、「含む、備える(including)」という用語は「含むが限定されない」と解釈されるべきであり、「有する(having)」という用語は「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、「含む、備える(includes)」という用語は「含むが限定されない」と解釈されるべきであり、その他同様である)。
【0068】
加えて、導入される請求項記載の具体的な数が意図される場合は、そのような意図は請求項において明示的に記載されることになり、そのような記載がない場合にはそのような意図は存在しない。例えば、理解の助けとして、後続の添付された特許請求の範囲は、請求項記載を導入するために、「1つ以上の」および「1つまたは複数の」という導入句の使用を含むことがある。しかし、そのような句の使用は、不定冠詞「a」または「an」による請求項記載の導入が、そのような導入される請求項記載を含むいずれか特定の請求項を、ただ1つのそのような記載を含む実施形態に限定することを含意すると解釈されるべきではない。これは、同じ請求項が、「1つまたは複数の」または「1つ以上の」という導入句と、「a」や「an」などの不定冠詞とを含むときであってもそうである(例えば、「a」および/または「an」は、「1つ以上の」または「1つまたは複数の」を意味すると解釈されるべきである)。同じことは、請求項記載を導入するのに使用される定冠詞の使用にも当てはまる。
【0069】
加えて、導入される請求項記載の具体的な数が明示的に記載される場合であっても、そのような記載は、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることを当業者なら認識する(例えば、他の修飾語のない単なる「2つの記載」の記載は、少なくとも2つの記載、または2つ以上の記載を意味する)。さらに、「A、B、およびCなどのうちの1つ以上」または「A、B、およびCなどのうちの1つまたは複数」に類似する慣例が使用される事例では、一般に、そのような構造は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBとの両方、AとCとの両方、BとCとの両方、またはAとBとCとのすべて、などを含むと意図される。
【0070】
さらに、記述においてであれ特許請求の範囲においてであれ図面においてであれ、2つ以上の代替用語を提示するどんな離接的な語または句も、用語のうちの1つ、用語のうちのいずれか、または両方の用語を含む可能性を企図すると理解されたい。例えば、「AまたはB」という句は、「A」または「B」または「AおよびB」の可能性を含むと理解されたい。「AまたはB」という句のこの解釈は、「A」または「B」または「AおよびB」の可能性を含めるために「Aおよび/またはB」という用語が使用されることが時としてあるにもかかわらず、やはり適用可能である。本開示に記載のすべての例および条件的な言葉は、当技術分野を推進することに対して発明者によって提供される本開示および概念を読者が理解するのを助けるための教授目的のものとされ、そのような具体的に記載された例および条件に限定されないと解釈されるべきである。本開示の実施形態について詳細に記述されたが、本開示の精神および範囲を逸脱することなく様々な変更、代用、および改変が本明細書に対して行われることも可能である。したがって、本発明の範囲は、後続の特許請求の範囲のみによって定義されるものと意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-12-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
データ・ストレージであって、
作物エリアに対応する1つまたは複数の画像と、
前記作物エリアに対応する1つまたは複数のビデオと、
前記作物エリアに対応するセンサ・データと、のうちの1つまたは複数を記憶するように構成されている、データ・ストレージと、
動作を行うように構成されたコンピューティング・システムと、を備え、前記動作は、
前記作物エリアに関係する作物データを前記データ・ストレージから取得する工程であって、前記作物データは、
前記1つまたは複数の画像と、
前記1つまたは複数のビデオと、
前記センサ・データと、のうちの1つまたは複数に基づく、工程と、
取得された前記作物データに基づいて、前記作物エリアに配置された1つまたは複数の作物に対応する1つまたは複数のメトリックを決定するメトリック決定工程と、
前記1つまたは複数のメトリックに基づいて作物ケア・アクションを決定する工程と、を備える、システム。
【請求項2】
前記1つまたは複数のメトリックは、前記作物データによって示される前記1つまたは複数の作物の1つまたは複数のステータスに基づいて決定される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記1つまたは複数のステータスは、
前記作物エリアに存在する虫の数、
前記作物エリアに存在する虫のタイプ、
前記1つまたは複数の作物の花の条件、
前記1つまたは複数の作物の果実の成熟量、
前記1つまたは複数の作物の色、
前記1つまたは複数の作物の葉の色、
前記1つまたは複数の作物の成長量、
前記1つまたは複数の作物のサイズ、および
前記作物エリアにおける作物の病気の存在、のうちの1つまたは複数を含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記1つまたは複数のステータスのうちの1つ以上は、前記メトリック決定工程に対して重み付けされる、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記1つまたは複数の画像、前記1つまたは複数のビデオおよび前記センサ・データのうちの1つまたは複数は、前記作物エリアにおいて動作する機械上に配置された1つまたは複数のセンサを用いて取得される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記メトリック決定工程は、異なる複数の時点にて取り込まれた作物データ間の比較に基づく、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記メトリック決定工程は、前記作物データに基づいて、前記1つまたは複数の作物に対応する将来のメトリックを予測することを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記動作は、前記1つまたは複数の作物に対するヒート・マップを生成する工程をさらに備え、前記ヒート・マップは、前記作物エリアにわたる前記1つまたは複数の作物の前記1つまたは複数のメトリックのレベルを示す、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記動作は、自律システムに作物ケア・アクションを自動的に行わせる工程をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
方法であって、
灌漑システムに関係する灌漑データを取得する工程であって、前記灌漑データは、
前記灌漑システムに対応する1つまたは複数の画像と、
前記灌漑システムに対応する1つまたは複数のビデオと、
前記灌漑システムに対応するセンサ・データと、のうちの1つまたは複数に基づく、工程と、
前記灌漑データに基づいて、前記灌漑システムに対応する1つまたは複数のメトリックを決定する工程と、
前記1つまたは複数のメトリックに基づいて1つまたは複数の灌漑アクションを行わせる工程と、を備える、方法。
【請求項11】
前記1つまたは複数のメトリックは、
灌漑レート、
吸水レート、
送達されている水の量、
故障した灌漑ライン、
故障した灌漑エミッタ、および
故障した灌漑スプリンクラ、のうちの1つまたは複数を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記灌漑システムに対応する前記1つまたは複数のメトリックは、前記灌漑システムによって灌水される1つまたは複数の作物に対応する作物データに基づいてさらに決定される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記作物データは、
前記灌漑システムによって灌水される作物エリアに対応する1つまたは複数の画像と、
前記作物エリアに対応する1つまたは複数のビデオと、
前記作物エリアに対応するセンサ・データと、のうちの1つまたは複数に基づく、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記作物エリアに対応する前記1つまたは複数の画像のうちの1つ以上は、前記灌漑システムに対応する前記1つまたは複数の画像のうちの1つ以上と同じである、
前記作物エリアに対応する前記1つまたは複数のビデオのうちの1つ以上は、前記灌漑システムに対応する前記1つまたは複数のビデオのうちの1つ以上と同じである、
前記作物エリアに対応する前記センサ・データのうちの少なくともいくつかは、前記灌漑システムに対応する前記センサ・データのうちの少なくともいくつかと同じである、のうちの1つまたは複数である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記1つまたは複数のメトリックは、前記作物データによって示される前記1つまたは複数の作物の1つまたは複数のステータスに基づいて決定される、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記灌漑システムに対するヒート・マップを生成する工程をさらに備え、前記ヒート・マップは、前記灌漑システムの異なる複数の場所にわたる前記灌漑システムに対応する前記1つまたは複数のメトリックのレベルを示す、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
命令が記憶されている1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、コンピューティング・システムによって実行されると、
作物エリアに対応するデータを取得する工程であって、前記データは、
前記作物エリアに対応する1つまたは複数の画像と、
前記作物エリアに対応する1つまたは複数のビデオと、
前記作物エリアに対応するセンサ・データと、のうちの1つまたは複数に基づく、工程と、
前記作物エリアに対応する前記データに基づいて、前記作物エリアに対応する1つまたは複数のメトリックを決定する工程と、
前記1つまたは複数のメトリックに基づいて、前記作物エリアについての1つまたは複数のアクションを決定する工程と、を備える動作を行わせる、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記1つまたは複数のメトリックは、
前記データによって示される1つまたは複数の作物の1つまたは複数のステータスと、
前記作物エリアの少なくとも一部に水を提供するように構成されている灌漑システムの1つまたは複数のステータスと、のうちの1つまたは複数に基づいて決定される、請求項17に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記1つまたは複数のステータスのうちの1つ以上は、前記1つまたは複数のメトリックを決定することに対して重み付けされる、請求項18に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記1つまたは複数のメトリックは、
灌漑レート、
吸水レート、
送達されている水の量、
故障した灌漑ライン、
故障した灌漑エミッタ、および
故障した灌漑スプリンクラ、のうちの1つまたは複数を含む、請求項17に記載の1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】