(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-06
(54)【発明の名称】スピーカモジュール構造体及びそれを含む電子装置
(51)【国際特許分類】
H04R 1/02 20060101AFI20240130BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20240130BHJP
G06F 1/16 20060101ALI20240130BHJP
【FI】
H04R1/02 101B
H04M1/02 C
G06F1/16 312Z
G06F1/16 312G
H04R1/02 101E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023542608
(86)(22)【出願日】2022-01-12
(85)【翻訳文提出日】2023-07-12
(86)【国際出願番号】 KR2022000547
(87)【国際公開番号】W WO2022154468
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】10-2021-0004804
(32)【優先日】2021-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ユンベ・パク
(72)【発明者】
【氏名】ミュンチョル・イ
(72)【発明者】
【氏名】キウォン・キム
(72)【発明者】
【氏名】テオン・キム
(72)【発明者】
【氏名】チャンシク・ユン
(72)【発明者】
【氏名】ジョンレ・チョ
【テーマコード(参考)】
5D017
5K023
【Fターム(参考)】
5D017AD23
5K023AA07
5K023DD06
5K023EE07
(57)【要約】
本開示の様々な実施形態による、スピーカモジュール構造体であって、第1構造物、上記第1構造物と結合可能な第2構造物、及び上記第1構造物又は上記第2構造物のうちの少なくとも1つと結合されるスピーカを含み、上記第2構造物は、上記第1構造物と上記第2構造物との結合によって共鳴空間を形成する少なくとも1つのグルーブ(groove)を含み、上記共鳴空間は上記スピーカと接続され、吸着物質(adsorption material)が注入され、上記第1構造物及び上記第2構造物が結合された状態で、上記グルーブの一端は上記第1構造物の一部及び上記第2構造物の一部を含む閉ループ(closed loop)に形成された開口(opening)を含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スピーカモジュール構造体であって、
第1構造物;
前記第1構造物と結合可能な第2構造物;及び
前記第1構造物又は前記第2構造物のうちの少なくとも1つと結合されるスピーカを含み、
前記第2構造物は、前記第1構造物と前記第2構造物との結合によって共鳴空間を形成する少なくとも1つのグルーブ(groove)を含み、
前記共鳴空間は前記スピーカと接続され、吸着物質(adsorption material)が注入され、
前記第1構造物及び前記第2構造物が結合された状態で、前記グルーブの一端は前記第1構造物の一部及び前記第2構造物の一部を含む閉ループ(closed loop)に形成された開口(opening)を含むスピーカモジュール構造体。
【請求項2】
前記開口を密閉する第1シーリング部材をさらに含む請求項1に記載のスピーカモジュール構造体。
【請求項3】
前記第1シーリング部材は前記開口の周辺部に沿って配置される請求項2に記載のスピーカモジュール構造体。
【請求項4】
前記第1構造物と第2構造物の結合によって形成されるリセス(recess)を密閉する第2シーリング部材をさらに含む請求項1に記載のスピーカモジュール構造体。
【請求項5】
前記第2シーリング部材は共晶ボンド(eutectic bond)又は高分子接着剤のうちの少なくとも1つを含む請求項4に記載のスピーカモジュール構造体。
【請求項6】
前記共鳴空間内の前記第1構造物又は前記第2構造物の少なくとも一面に配置される吸音シートをさらに含む請求項1に記載のスピーカモジュール構造体。
【請求項7】
前記吸音シートはポロン(poron)、ラバー(rubber)、又はシリコンのうちの少なくとも1つを含む請求項6に記載のスピーカモジュール構造体。
【請求項8】
前記第1構造物の前記一部は「T」字形の開ループ(open loop)を含む請求項1に記載のスピーカモジュール構造体。
【請求項9】
前記開ループの開放された部分に前記第2構造物の一部が配置されて前記開口が形成される請求項8に記載のスピーカモジュール構造体。
【請求項10】
前記共鳴空間で前記吸着物質が配置され、残された残余空間に空間補償物質が配置される請求項1に記載のスピーカモジュール構造体。
【請求項11】
前記空間補償物質はゼオライト(zeolite)、スポンジ、綿又は発泡樹脂のうちの少なくとも1つを含む請求項10に記載のスピーカモジュール構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スピーカモジュール構造体及びそれを含む電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に電子装置にはユーザに音響サービスを提供するためのスピーカ装置が含まれており、スピーカ装置は電子装置の内部空間に固定されている。
【0003】
スピーカ装置はスピーカユニットから出力される音響の品質のための共鳴空間を必要とする。したがって、スピーカ装置は共鳴空間を確保するためのスピーカユニットを収容するケースを含むことができる。
【0004】
電子装置のスリム化及び小型化傾向に伴い、電子装置の内部に配置されるスピーカ装置も小型化が求められる。すなわち、共鳴空間の確保のためのスピーカユニットを収容するケースは限定されたサイズを持つようになり、その結果、音響の品質のための共鳴空間も限定されたサイズを持つことができる。
【0005】
上述の情報は、本開示の理解を助けるための背景情報としてのみ提供される。上述した事項のうちのいずれかが本開示に関連する先行技術として適用できるかについての決定は行われておらず、主張もなされていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
スピーカ装置の共鳴空間にスピーカ装置の高さ方向から空気を吸着する吸着物質(adsorption material)が注入される場合、スピーカ装置の高さが十分でないため吸着物質の移動通路が狭く、共鳴空間内に吸着物質が円滑に移動することが難しい場合がある。そのため、工程上で吸着物質が注入される入口から所定距離が離れた共鳴空間に吸着物質が移動されるまでの所要時間が長くなり、生産単価が上がり得る。また、装置の構造によって吸着物質が移動する経路が狭く形成されて吸着物質の注入に障害が生じる場合がある。
【0007】
吸着物質の注入のための注入口又は移動経路を確保するためにスピーカモジュールのサイズが増加し得る。したがって、スピーカモジュールに対してスピーカモジュールの小型化及び吸着物質の注入のための注入口又は移動経路を確保できる構造が求められる。
【0008】
本開示の態様は、少なくとも上記で言及された問題及び/又は短所を解決し、少なくとも下記に説明される利点を提供するものである。したがって、本開示の態様は、独立的に分離可能な構造物の結合によってスピーカユニットを収容するケースを形成し、上記ケースの側面に形成された開口を介して吸着物質を注入できるスピーカモジュール構造体及びそれを含む電子装置を提供することができる。
【0009】
追加的な様態は次の説明で部分的に説明され、部分的には説明から明らかであり、又は提示された実施形態の実行によって学習され得る。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の様々な実施形態による、スピーカモジュール構造体であって、第1構造物、上記第1構造物と結合可能な第2構造物、及び上記第1構造物又は上記第2構造物のうちの少なくとも1つと結合されるスピーカを含み、上記第2構造物は、上記第1構造物と上記第2構造物との結合によって共鳴空間を形成する少なくとも1つのグルーブ(groove)を含み、上記共鳴空間は上記スピーカと接続され、吸着物質(adsorption material)が注入され、上記第1構造物及び上記第2構造物が結合された状態で、上記グルーブの一端は上記第1構造物の一部及び上記第2構造物の一部を含む閉ループ(closed loop)に形成された開口(opening)を含むことができる。
【0011】
本開示の様々な実施形態による、スピーカ組立体を含む電子装置であって、第1キャリア、上記第1キャリアと結合可能な第2キャリア、及び上記第1キャリア又は上記第2キャリアのうちの少なくとも1つと結合されるスピーカを含み、上記第2キャリアは、上記第1キャリアと上記第2キャリアとの結合によって共鳴空間を形成する少なくとも1つのグルーブ(groove)を含み、上記共鳴空間は上記スピーカと接続され、吸着物質(adsorption material)が注入され、上記第1キャリア及び上記第2キャリアが結合された状態で、上記グルーブの一端は上記キャリアの一部及び上記第2キャリアの一部を含む閉ループに形成された開口(opening)を含むことができる。
【発明の効果】
【0012】
本文書に開示された様々な実施形態によれば、分離可能な構造物の結合によってスピーカ装置の側面に形成された開口を介してスピーカ装置内の共鳴空間に吸着物質を円滑に注入することができる。
【0013】
本文書に開示された様々な実施形態によれば、吸着物質を注入するための開口がスピーカ装置の側面に形成されることで、スピーカ装置の高さ方向から注入される場合に比べてスピーカ装置の高さを下げることができ、損失する空間を減らすことができる。
【0014】
本開示の他の態様、利点、及び際立った特徴は添付の図面とともに本開示の様々な実施形態を開示する次の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】一実施形態による、電子装置の前面斜視図である。
【
図2】一実施形態による、電子装置の後面斜視図である。
【
図3】一実施形態による電子装置の内部部品の配置関係を示した投影図である。
【
図4】一実施形態による、
図3のラインA-A’の一部の断面を示す断面図である。
【
図5A】一実施形態による、スピーカモジュールの第1状態及び第2状態を示す図である。
【
図5B】他の実施形態による、スピーカモジュールを示す図である。
【
図6A】一実施形態による、
図5Aのスピーカモジュールの第2状態におけるラインB-B’の断面を示す断面図である。
【
図6B】他の実施形態による、
図5BのスピーカモジュールのラインC-C’の断面を示す断面図である。
【
図7】一実施形態によるスピーカモジュールに形成された開口(opening)を示す図である。
【
図8】一実施形態による、スピーカモジュールの一領域に付着される第1シーリング部材を示す図である。
【
図9】一実施形態による、スピーカモジュールに付着される第2シーリング部材を示す図である。
【
図10】他の一実施形態による、スピーカモジュールに形成された開口(opening)を示す図である。
【
図11】他の一実施形態による、第1シーリング部材が付着される領域及び第2シーリング部材が付着される領域を示す図である。
【
図12】様々な実施形態による、ネットワーク環境内の電子装置のブロック図である。
【0016】
図面全体において、類似の符号は類似の部品、構成要素及び構造を示すと理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0017】
添付された図面を参照した次の説明は請求の範囲、及びその均等物によって定義される本開示の内容の様々な実施形態の包括的な理解を助けるために提供される。ここには理解を助けるための様々な特定の細部事項が含まれるが、これは単に例示的なものであるとみなされるべきである。したがって、本技術分野の通常の知識を有する者は本開示の内容及び思想から逸脱することなく、本明細書に記載された様々な実施形態の様々な変更及び修正がなされ得ることを認識するであろう。また、明瞭さと簡潔さのために、周知の機能及び構成に対する説明は省略する場合がある。
【0018】
下記説明及び特許請求の範囲で用いられた用語及び単語は書誌的な意味に限定されず、本開示の明確かつ一貫した理解を可能にするために発明者が使用したにすぎない。したがって、本開示の様々な実施形態に対する次の説明は、添付の請求の範囲及びその均等物によって定義されたように本発明を限定するためのものではなく、単なる例示の目的で提供されるということが当業者に明らかである。
【0019】
単数形は文脈上明らかに異なることを示さない限り、複数の指示対象を含むと理解される。したがって、例えば、“構成要素表面”に対する言及はそのような表面のうちの1つ以上に対する言及を含む。
【0020】
図1は、一実施形態による、電子装置101の前面斜視図である。
図2は、一実施形態による、電子装置101の後面斜視図である。
【0021】
図1の電子装置101は、後述する
図12の電子装置1201に対応できる。例えば、電子装置101は、
図12の電子装置1201を構成するコンポーネントの一部又は全部を含むことができる。
【0022】
図1及び
図2を参照すると、本開示の実施形態によるスピーカ装置は、バー(bar)型の電子装置に具備された例を開示するが、スピーカ装置を具備した、スライダブル(slidable)、ローラブル(rollable)、及びフォルダブル(foldable)型のような電子装置にも適用することができ、これに限定しない。
【0023】
図1及び
図2を参照すると、一実施形態による電子装置101は、第1面(又は前面)110A、第2面(又は後面)110B、及び第1面110Aと第2面110Bの間の空間を囲む側面(又は側壁)110Cを含むハウジング110を含むことができる。他の一実施形態において、ハウジング110は、第1面110A、第2面110B及び側面110Cのうちの一部を形成する構造を示す場合もある。
【0024】
一実施形態によれば、第1面110Aは、少なくとも一部が実質的に透明な前面プレート121(例:様々なコーティングレイヤを含むガラスプレート、又はポリマープレート)によって形成され得る。一例において、前面プレート121は、少なくとも一側端部(side edge portion)で第1面110Aから後面プレート111側に曲がってシームレス(seamless)に延長された曲面部分を含むことができる。
【0025】
一実施形態において、第2面110Bは、実質的に不透明な後面プレート111によって形成され得る。一例において、後面プレート111は、コーティング若しくは着色されたガラス、セラミック、ポリマー、金属(例:アルミニウム、ステンレススチール(STS)、又はマグネシウム)、又は上記物質のうちの少なくとも2つの組み合わせによって形成され得る。一例において、後面プレート111は、少なくとも一側端部で第2面110Bから前面プレート121側に曲がってシームレスに延長された曲面部分を含むことができる。
【0026】
一実施形態において、側面110Cは、前面プレート121及び後面プレート111と結合して、金属及び/又はポリマーを含む側面部材(又は側面ベゼル構造又は側壁)によって形成され得る。一例において、側面110Cは、電子装置101の右側(例:
図1の+x方向)に位置し、第1方向(例:
図1の+y方向)に沿って延長される第1側面1111、第1側面1111と平行であり、第1方向に沿って延長される第2側面1112、第1方向と垂直な第2方向(例:
図1の+x方向)に沿って延長され、第1側面1111の一端(例:
図1の+y方向の一端)と第2側面1112の一端(例:
図1の+y方向の一端)を連結する第3側面1113、及び/又は第3側面1113と平行であり、第1側面1111の他端(例:
図1の-y方向の一端)と第2側面1112の他端(例:
図1の-y方向の一端)を連結する第4側面1114を含むことができる。
【0027】
一実施形態によれば、電子装置101は、ディスプレイ120、第1光学センサ(例:センサモジュール及び/又はカメラモジュール)103、コネクタ孔104、又はオーディオモジュール105のうちの少なくとも1つ以上を含むことができる。一例において、電子装置101は、少なくとも1つを省略するか、又は他の構成要素を追加的に含むことができる。例えば、電子装置101は、図示していないセンサモジュールをさらに含むことができる。電子装置101は、キー入力装置107を省略できる。
【0028】
一実施形態において、前面プレート121が提供する領域内で近接センサ、照度センサ、イメージセンサ、又は虹彩センサなどのセンサがディスプレイ120に統合されるか、又はディスプレイ120と隣接した位置に配置され得る。
【0029】
一実施形態において、ディスプレイ120は、前面プレート121の相当部分を介して視覚的に露出され得る。一例において、ディスプレイ120は、タッチ感知回路、タッチの強さ(圧力)を測定できる圧力センサ、及び/又は電磁式のスタイラスペンを検出するデジタイザと結合されるか、又は隣接して配置され得る。一例において、ディスプレイ120の角を前面プレート121の隣接する外縁形状(例えば、曲面)と略同一に形成できる。
【0030】
一実施形態において、コネクタ孔104は、外部電子装置(例:
図12の電子装置1202、1204)と電力及び/又はデータを送受信するためのコネクタ、及び/又は外部電子装置とオーディオ信号を送受信するコネクタを収容できる。例えば、コネクタ孔104は、USBコネクタ又はイヤホンジャック(図示せず)(又は、“イヤホンインタフェース”)を含むことができる。一実施形態において、USBコネクタとイヤホンジャックは1つの孔で実装されることがき、他の一実施形態では、電子装置101が別途のコネクタ孔なしでも外部装置と電力及び/又はデータを送受信するか、オーディオ信号を送受信することもできる。
【0031】
一実施形態において、オーディオモジュール105はマイクホール及びスピーカホールを含むことができる。マイクホールは外部の音を獲得するためのマイクが内部に配置されることができ、音の方向を感知できるように複数のマイクが内部に配置され得る。他の一例において、スピーカホールとマイクホールが1つのホールで実装されるか、スピーカホールなしでスピーカ(例えば、ピエゾスピーカ)が含まれ得る。スピーカホールは外部スピーカホール及び通話用レシーバホールを含むことができる。
【0032】
一実施形態において、キー入力装置107は、ハウジング110の側面110Cに配置され得る。一実施形態において、電子装置101は、上記言及されたキー入力装置107のうちの一部又は全部を含まなくてもよく、含まれないキー入力装置107はディスプレイ120上にソフトキーのような他の形態で実装され得る。一例において、キー入力装置107は、ハウジング110の第2面110Bに配置された指紋センサの少なくとも一部を含むことができる。
【0033】
一実施形態において、第2光学センサ130及び第3光学センサ106は、電子装置101の第2面110Bに配置され得る。第2光学センサ130は複数のカメラを含むことができる。一例において、第3光学センサ106はフラッシュを含むことができる。一例において、第1光学センサ103、第2光学センサ130、及び第3光学センサ106は、1つ又は複数のレンズ、イメージセンサ及び/又はイメージプロセッサを含むことができる。第3光学センサ106は、発光ダイオード又はキセノンランプ(xenon lamp)を含むことができる。一例において、2つ以上のレンズ(例:赤外線カメラ、広角及び/又は望遠レンズ)及びイメージセンサが電子装置101の一面に配置され得る。
【0034】
一実施形態において、電子装置101は、図示していないセンサモジュールを含むことによって、内部の作動状態又は外部の環境状態に対応する電子信号又はデータ値を生成できる。電子装置101は、図示していないセンサモジュール、例えば、ジェスチャセンサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、マグネチックセンサ、加速度センサ、グリップセンサ、カラーセンサ、IR(infrared)センサ、温度センサ、又は湿度センサのうちの少なくとも1つをさらに含むことができる。
【0035】
図3は、一実施形態による電子装置101の内部部品の配置関係を示した投影図である。
【0036】
電子装置101の構成要素の少なくとも1つは、
図1及び
図2の電子装置101の構成要素のうちの少なくとも1つと同一であるか又は類似している場合があり、重複する説明は以下省略する。
【0037】
図3を参照すると、一実施形態において、電子装置101の内部空間には、第1光学センサ103、第2光学センサ130、回路基板210、モータ220、及びスピーカモジュール300が配置され得る。
【0038】
一実施形態において、回路基板210はハウジング110の少なくとも一部に配置され得る。回路基板210は、電子装置101の運用に必要なプロセッサ(例:
図12のプロセッサ1220)、メモリ(例:
図12のメモリ1230)、通信回路(例:
図12の通信モジュール1290)、電力管理モジュール(例:
図12の電力管理モジュール1288)及び/又はインタフェース(例:
図12のインタフェース1277)を含むことができる。
【0039】
一実施形態において、回路基板210は、PBA(printed board assembly)、PCB(printed circuit board)、又はFPCB(flexible printed circuit board)のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0040】
一実施形態において、回路基板210は、スピーカモジュール300と電気的に接続されてスピーカ(例:後述する
図4のスピーカユニット301)を介してオーディオデータ又は音声/音響信号を出力するように具備され得る。
【0041】
一実施形態において、スピーカモジュール300は、電気信号を音響信号に変換させ、出力部(例:振動板)を介して音を出力できる。
【0042】
図4は、一実施形態による、
図3のラインA-A’の一部の断面図を示す。
【0043】
図4を参照すると、z軸は電子装置101の厚さ方向を示すことができる。一例において、z軸は第1方向(例:+z方向)及び第2方向(例:-z方向)を含むことができる。
【0044】
図4を参照すると、電子装置101は、後面プレート111、側面ベゼル構造131、支持部材132、ディスプレイ120、又はスピーカモジュール300を含むことができる。一例において、スピーカモジュール300の少なくとも一部は支持部材132と後面プレート111の間に配置され得る。一実施形態において、スピーカモジュール300は、スピーカモジュール構造体又はスピーカ組立体と称することができる。
【0045】
一実施形態において、側面ベゼル構造131は、電子装置101の前面(例:
図1の第1面110A)と後面(例:
図2の第2面110B)の間の空間を少なくとも部分的に囲むように形成できる。一例において、側面ベゼル構造131は、電子装置101の側面(例:
図1の側面110C)の少なくとも一部を形成できる。一例において、側面ベゼル構造131は金属及び/又はポリマーを含むことができ、実質的に電子装置101の側面を形成するフレームを持つことができる。一例において、側面ベゼル構造131が金属材質を含む場合、金属材質部分の一部は他の部分と絶縁され、無線信号を送受信するアンテナとして活用され得る。
【0046】
一実施形態において、支持部材132は、電子装置101の内部空間に配置され得る。例えば、支持部材132は、側面ベゼル構造131によって囲まれた領域又は空間内に配置され得る。一例において、支持部材132は、一面が実質的にディスプレイ120の内側面と対向するように配置される平板状に形成され得る。
【0047】
一実施形態において、側面ベゼル構造131は支持部材132と区分して説明しているが、支持部材132は側面ベゼル構造131と一体に(integrally)形成され得る。例えば、ダイキャスティング(die casting)、インサート射出又は旋盤加工のような工程を通して複数の金属性材質部分と合成樹脂材質部分が組み合わされて側面ベゼル構造131と支持部材132とが一体に形成され得る。一例において、側面ベゼル構造131又は支持部材132の金属性部分の一部はアンテナとして機能できる。他の一例において、支持部材132は側面ベゼル構造131に対して別途製作され、側面ベゼル構造131の内側に組み立て及び取り付けられ得る。
【0048】
一実施形態において、支持部材132は、開口部132aを含むことができる。一例において、開口部132aは、支持部材132の一面(例:ディスプレイ120の内側面と対向する面)から支持部材132の他面(例:支持部材132の一面と反対方向を向く面)を貫通するように形成され得る。一例において、支持部材132は、支持部材132の他面に延長されたフランジ132bを含むことができる。一例において、スピーカユニット301から出力された音響が開口部132aを介して外部に出力され得る。
【0049】
一実施形態において、スピーカモジュール300は、構造物310、スピーカユニット301、保護部材302、及び共鳴空間RSを含むことができる。一実施形態において、共鳴空間RSの少なくとも一部は吸着物質で充填され得る。
【0050】
一実施形態において、構造物310は、第1構造物311及び第2構造物312を含むことができる。構造物310は、キャリア310又はハウジング310と称することができる。
【0051】
図4を参照すると、スピーカモジュール300は、スピーカユニット301を含む別途の構造物310であることができ、第1構造物311及び第2構造物312を介してスピーカユニット301の後面音を遮蔽する構造で設けられ得る。
【0052】
図4を参照すると、電子装置101の支持部材132から第1方向(例:+z方向)に向かって保護部材302、スピーカユニット301、第1構造物311、及び第2構造物312が順に配置され得る。
【0053】
一実施形態において、第2構造物312は、後面プレート111の内側面と対向して配置される平板状に形成され得る。第1構造物311は平板状であって、第2構造物312の少なくとも一部と対向するように配置されて結合できる。一例において、第1構造物311は、第1方向(例:+z方向)に形成された第1グルーブ(groove)を含むことができる。他の一例において、第2構造物312は、第2方向(例:-z方向)に形成された第2グルーブ(groove)を含むことができる。一例において、第1構造物311と第2構造物312が結合する場合、上記第1グルーブ及び/又は第2グルーブによって共鳴空間RSが形成され得る。
【0054】
一実施形態において、共鳴空間RSに吸着物質(adsorption material)が注入され得る。吸着物質が注入される共鳴空間RSについては、後述する
図5A乃至
図10を参照して、詳しく説明する。
【0055】
一実施形態において、第1構造物311は、スピーカユニット301が装着され得るように第2方向(例:-z方向)に形成されたリブ(rib)構造を含むことができる。
【0056】
一実施形態において、第1構造物311は、装着されたスピーカユニット301の一面が共鳴空間RSと対応できるように開口部311aを含むことができる。一例において、開口部311aは、第1構造物311の一面(例:第2構造物312と対向する面)から第1構造物311の他面(例:第1構造物311の一面と反対方向を向く面)を貫通するように形成され得る。一例において、第1構造物311のリブ構造は、開口部311aの一側及び他側に隣接する領域に形成され得る。一例において、スピーカユニット301は上記リブ構造に装着されることができ、スピーカユニット301の一面は第1構造物311及び第2構造物312と共に共鳴空間RSを形成できる。
【0057】
一実施形態において、スピーカユニット301は、実質的に六面体形状に設けられ得る。一例において、スピーカユニット301は、ヨークとマグネットを含む磁気回路、磁気回路のエアギャップに位置するボイスコイル、ボイスコイルによって振動するサイド振動板、センタ振動板、ボイスコイルと振動板の動きをガイドするサスペンション、及びサスペンションを介してボイスコイルに電気的な信号を伝達できるように外部から電気的な信号を受け入れるターミナルパッドなどの部品を含むことができる。ただし、スピーカユニット301の構成又は形態はこれに限定されない。
【0058】
一実施形態において、保護部材302は、スピーカユニット301の他面(例:共鳴空間RSを形成するスピーカユニット301の一面と反対側の面)に付着及び/又は結合され得る。一例において、保護部材302は、スピーカユニット301の音響を通過させることができる。一例において、保護部材302は、外部からスピーカユニット301を保護するカバーであり得る。一例において、保護部材302は、スピーカモジュール300が配置された電子装置101内部への異物侵入を防止する構造を有する弾性材料の部材であり得る。例えば、保護部材302は、LSR(liquid injection silicone rubber)、シリコン(silicon)、又はラバー(rubber)のうちの少なくとも1つを含むことができる。保護部材302はこれに限定されず、リジッド(rigid)物質又はステンレススチール(STS、stainless steel)を含むことができる。
【0059】
一実施形態において、ディスプレイ120は、支持部材132の一面に配置され電子装置101の前面方向に画面を出力できる。
【0060】
図5Aは、一実施形態によるスピーカモジュール300の第1状態300a及び第2状態300bを示す。
【0061】
図5Aを参照すると、スピーカモジュール300の第1状態300aは、第1構造物311と第2構造物312が分離された状態である。スピーカモジュール300の第2状態300bは、第1構造物311と第2構造物312が結合された状態である。
【0062】
一実施形態において、第1構造物311は第1サイズを有し、第2構造物312は上記第1サイズより大きい第2サイズを有し得るが、これに限定されない。一例において、第2構造物312は、第1構造物311と対応する第1領域及び第1領域を除く第2領域を含むことができる。
【0063】
一実施形態において、第1構造物311と第2構造物312は結合できる。一例において、第1構造物311及び第2構造物312は、突起、溝及び/又はグルーブ(groove)を含むことができる。例えば、第2構造物312が第1構造物311と対面する方向に少なくとも1つの突起を含むことができる。第1構造物311は、第2構造物312の少なくとも1つの突起を収容するための少なくとも1つの溝を含むことができる。
【0064】
一実施形態において、第1構造物311と第2構造物312は超音波接合(ultrasonic welding)工程、両面テープ工程、及びボンディング(bonding)工程のうちの少なくとも1つの工程によって固定され得る。
【0065】
一実施形態において、第1構造物311又は第2構造物312に形成されたグルーブ(groove)によってスピーカモジュール300の第2状態300bで共鳴空間が形成され得る。
【0066】
図5Aを参照すると、スピーカモジュール300は、第1構造物311、第2構造物312及びスピーカユニット301の一面の結合によって形成された共鳴空間RSに吸着物質(adsorption material)(例:後述する
図8の吸着物質803)を注入するための開口(opening)500を含むことができる。
【0067】
図5Bは、一実施形態による、スピーカモジュール300-1を示す。
【0068】
図5Bのスピーカモジュール300-1は、
図5Aのスピーカモジュール300と一部の構造において異なり、その他の構成要素及び機能は同様に適用され得る。
【0069】
図5Bを参照すると、一実施形態において、スピーカモジュール300-1は、第1構造物311-1、第2構造物312-1、スピーカユニット301-1及び保護部材305を含むことができる。
【0070】
一実施形態において、スピーカユニット301-1は、第1構造物311-1及び第2構造物312-1の結合状態で、第1構造物311-1又は第2構造物312-1に形成されたグルーブ(groove)によって共鳴空間RSが形成され得る。一例において、スピーカユニット301-1が上記共鳴空間RS内に配置され得る。一実施形態において、共鳴空間RSの少なくとも一領域にスピーカユニット301-1が配置され得る。
【0071】
一実施形態において、第1構造物311-1は、共鳴空間RSの少なくとも一領域にスピーカユニット301-1が配置され得るように、開口部311-1aを含むことができる。一例において、第1構造物311-1の開口部311-1aに対応する領域にスピーカユニット301-1の少なくとも一部が配置され得る。一例において、開口部311-1aは、第1構造物311-1の一面(例:第2構造物312-1と対向する面)から第1構造物311-1の他面(例:第1構造物311-1の一面と反対方向を向く面)を貫通するように形成され得る。
【0072】
図6Aは、一実施形態による、
図5Aのスピーカモジュール300の第2状態300bにおけるラインB-B’の断面図を示す。
【0073】
図6Aを参照すると、一実施形態において、スピーカモジュール300は吸音シート303及び開口500を含むことができる。
【0074】
一実施形態において、第1構造物311及び/又は第2構造物312に形成された少なくとも1つのグルーブ(groove)によってスピーカモジュール300の第2状態300bで共鳴空間RSが形成され得る。一例において、共鳴空間RSには吸着物質が注入され得る。例えば、吸着物質は共鳴空間RS内部の空気の一部を排出、凝縮、又は吸着するための多孔性物質であり得る。例えば、吸着物質は様々なサイズの活性炭系の粒状活性炭(active carbon)、粉末活性炭(powdered activated carbon)又はARCPのうちの少なくとも1つとバインダを混合して構成され得る。別の例を挙げると、吸着物質は金属有機構造体(metal organic frameworks)構造を持つCu、Po1、Zr1、Zr2又はAl粒子とバインダを混合して構成され得る。さらに別の例を挙げると、吸着物質は珪藻土系の元素、パーライト又は二酸化ケイ素系の元素、又はゼオライト(zeolite)系の元素のうちの少なくとも1つとバインダを混合して構成され得る。
【0075】
一実施形態において、スピーカモジュール300は、吸着物質を注入するための開口500を含むことができる。一例において、開口500は、第1構造物311及び第2構造物312の結合によって形成される閉ループ(closed loop)で定義され得る。一例において、開口500の面積は吸着物質のサイズを考慮して決定され得る。例えば、開口500の面積は約1.15mm2以上であり得る。一例において、第1構造物311の一部及び第2構造物312の一部を含む開口500の閉ループの形状については、
図7を参照して詳しく説明する。
【0076】
一実施形態において、開口500は、共鳴空間RSの外部空間で共鳴空間RSを連結する貫通孔(hole)であり得る。一例において、吸着物質がスピーカモジュール300の左側面(例:-x方向)に配置された開口500を介して注入され得る。一例において、開口500を介して注入される吸着物質は、第1構造物311の開口部311aに対応する領域に装着されたスピーカユニット301の一面によって形成される共鳴空間RSまで注入され得る。
【0077】
一実施形態において、共鳴空間RS内に配置された吸着物質803(例:
図8の吸着物質803)の繰り返される流動によって異音(allophone)が生じる場合がある。一例において、共鳴空間RSを形成する第1構造物311、第2構造物312及び/又はスピーカユニット301の少なくとも一領域と吸着物質803の摩擦によって異音(allophone)が生じる場合がある。
【0078】
一実施形態において、共鳴空間RSをなす第1構造物311及び第2構造物312の少なくとも一面に吸音シート303が付着され得る。一例において、吸音シート303は、吸着物質が注入される方向(例:+x方向)と実質的に水平になるように共鳴空間RS内の第1構造物311及び/又は第2構造物312の少なくとも一面に付着され得る。一例において、吸音シート303はポロン(poron)又はスポンジを含むことができる。
【0079】
一実施形態において、吸音シート303は吸着物質によって発生する異音を防止できる。一例において、吸音シート303が吸着物質が注入される方向と実質的に水平方向に配置されて吸着物質の移動に及ぼす影響を最小化することによって、吸着物質が共鳴空間RS内に円滑に充填され得る。
【0080】
一実施形態において、吸音シート303は共鳴空間RSの一部を形成できる。すなわち、吸音シート303は共鳴空間RSをなす第1構造物311又は第2構造物312の少なくとも一領域に付着され得る。
【0081】
図6Bは、他の実施形態による、
図5Bのスピーカモジュール300-1のラインC-C’の断面図を示す。
【0082】
図6Bは、第1構造物311-1及び第2構造物312-1が結合された状態である。
【0083】
一実施形態において、第1構造物311-1は、スピーカユニット301-1が装着され得るように第1方向(例:
図6Bの+z方向)に形成されたリブ(rib)構造を含むことができる。
【0084】
一実施形態において、スピーカユニット301-1の上面(例:
図6Bの+z方向)に保護部材305が配置され得る。一例において、保護部材305はスポンジ、綿などの物質を含むことができる。
【0085】
図6Bを参照すると、スピーカモジュール300-1は、第1構造物311-1及び第2構造物312-1の結合によって形成された共鳴空間RSに吸着物質を注入するための開口500-1を含むことができる。一例において、開口500ー1は、第1構造物311ー1及び第2構造物312ー1の結合によって形成される閉ループ(closed loop)で定義され得る。一実施形態において、スピーカモジュール300-1を保護するために支持部材132-1が第1構造物311-1に結合されるか、又は第1構造物311-1と一体に形成され得る。一例において、支持部材132-1は、支持部材132-1の一面が実質的にディスプレイ(例:
図1のディスプレイ120)の内側面と対向するように配置される平板状に形成され得る。
【0086】
図7は、一実施形態によるスピーカモジュール300に形成された開口(opening)500を示す。
【0087】
図7を参照すると、第1構造物311及び/又は第2構造物312は、共鳴空間RSを形成するための少なくとも1つのグルーブを含むことができ、スピーカモジュール300の第2状態300bで第1構造物311及び/又は第2構造物312に形成されたグルーブの一端は、閉ループ(closed)に形成された開口500を含むことができる。
【0088】
一実施形態において、閉ループに形成された開口500は、第1構造物311の一部及び第2構造物312の一部を含むことができる。一例において、開口500の形状は、第1構造物311と第2構造物312の結合構造、開口500を形成する第1構造物311の開ループ(open loop)及び/又は開口500を形成する第2構造物312の開ループによって決定され得る。一例において、開口500は、開口500の上層部に該当する第1構造物311の開ループと開口500の下層部に該当する第2構造物312の開ループの結合によって形成され得る。第1構造物311の開ループは第1部分701の形状であり得る。第2構造物312の開ループは第2部分702の形状であり得る。例えば、第1構造物311の開ループが四角形の下の部分が削られた形状、すなわち、
【数1】
に該当し、
第2構造物312の開ループが四角形の上の部分が削られた形状、すなわち、
【数2】
に該当する場合、
スピーカモジュール300は、第1構造物311と第2構造物312との結合によって、実質的に長方形の閉ループに形成された開口500を含むことができる。一例において、閉ループに形成された開口500の形状はこれに限定されない。例えば、開口500は円形、台形、三角形、又はひし形のような多角形の形状であり得る。
【0089】
図8は、一実施形態によるスピーカモジュール300の一領域に付着される第1シーリング部材800を示す。
【0090】
一実施形態において、第1構造物311と第2構造物312の結合によって形成された開口500の周囲部分に沿って第1シーリング部材800が配置されて共鳴空間RSを密閉できる。一例において、第1シーリング部材800は、接着部材(例:両面テープ)を介してスピーカモジュール300の開口500に対応する領域に付着又は固定され得る。一例において、上記接着部材は、開口500の周囲に沿って形成された閉ループを含むことができる。
【0091】
一実施形態において、第1シーリング部材800は、共鳴空間RS内に注入された吸着物質が共鳴空間RS以外の領域に漏れることを遮断するか、共鳴空間RS以外の領域から異物が流入されないようにすることができる。
【0092】
一実施形態において、第1シーリング部材800は弾性を有する材質であり得る。例えば、第1シーリング部材800はラバー(rubber)を含むことができる。
【0093】
図8の(a)は、第1シーリング部材800が付着された一領域におけるスピーカモジュール300のラインC-C’の断面図である。
図8の(b)は、第1シーリング部材800が付着されていない一領域におけるスピーカモジュール300のラインD-D’の断面図である。
【0094】
一実施形態において、第1構造物311が第2構造物312の一面に組み立て及び取り付けられることによって第1構造物311と第2構造物312が結合し、超音波接合のような工程によって第1構造物311と第2構造物312の結合が固定され得る。
【0095】
図8の(a)を参照すると、第1構造物311及び第2構造物312の結合によって形成された共鳴空間RSに吸着物質803が注入され得る。一例において、共鳴空間RSは吸着物質803が注入され、残された残余空間801を含むことができる。一例において、吸着物質803が注入され、残された残余空間801に空間補償物質(図示せず)が注入され得る。一例において、上記空間補償物質は吸着物質803の流動によって発生する異音(allophone)を低減するための吸着物質803の流動防止物質を含むことができる。吸着物質803の流動防止物質はスポンジ又は綿を含むことができる。他の一例において、空間補償物質は吸着物質803とは異なる粒子サイズを持つ同一の物質であるか、又は吸着物質803とは異なる材質の空気吸着物質であり得る。
【0096】
図8の(b)を参照すると、第1構造物311と第2構造物312が結合及び/又は固定される場合、第1構造物311及び/又は第2構造物312の製造工程又は組み立て工程における誤差によって、第1構造物311と第2構造物312が接する領域802に離隔空間又は段差が生じる場合がある。
【0097】
一実施形態において、第1構造物311と第2構造物312が接する領域802に離隔空間又は段差が生じた場合、第1構造物311と第2構造物312を固定及び/又は結合させるために第1構造物311と第2構造物312の間に配置されたボンド又は溶接ホーン(welding horn)が上記離隔空間又は段差を介して溢れる場合がある。
【0098】
一実施形態において、第1構造物311と第2構造物312の結合によって生じる離隔空間又は段差を補償するための第2シーリング部材(例:後述する
図9の第2シーリング部材900)がスピーカモジュール300に配置され得る。
【0099】
図9は、一実施形態によるスピーカモジュール300に付着される第2シーリング部材900を示す。
【0100】
図9を参照すると、第1構造物311と第2構造物312の結合によって生じる離隔空間及び/又は段差を補償するためにスピーカモジュール300の少なくとも一領域に第2シーリング部材900が配置され得る。
【0101】
一実施形態において、共鳴空間RSを密閉するために開口500に対応する領域に付着又は固定される第1シーリング部材800を囲む領域に第2シーリング部材900が配置され得る。一例において、第2シーリング部材900は、第1シーリング部材800と開口500の離隔空間又は段差を介して、共鳴空間RSに配置される吸着物質又は空間補償物質が漏れることを防止できる。
【0102】
一実施形態において、第2シーリング部材900は、共晶ボンド(eutectic bond)、及び/又は 高分子接着体を含むことができる。
【0103】
図10は、他の一実施形態による、スピーカモジュール400に形成された開口(opening)を示す。
【0104】
図10を参照すると、スピーカモジュール400は
図7のスピーカモジュール300とは閉ループを形成する開口が異なり、それ以外の構成要素は同様に適用され得る。
【0105】
一実施形態において、スピーカモジュール400は、第1構造物411、第2構造物412、及び開口501を含むことができる。
【0106】
図10を参照すると、スピーカモジュール400の第1状態400aは、第1構造物411と第2構造物412が分離された状態である。スピーカモジュール400の第2状態400bは、第1構造物411と第2構造物412が結合された状態である。
【0107】
一実施形態において、スピーカモジュール400は、第1構造物411及び第2構造物412の結合によって吸着物質を注入するための閉ループを形成する開口501を含むことができる。一例において、開口501は、第1構造物411の一部及び第2構造物412の一部を含むことができる。一例において、開口501は、開口501の上層部に該当する第1構造物411の開ループと開口501の下層部に該当する第2構造物412の開ループの結合によって形成され得る。第1構造物411の開ループは第1部分1001の形状であり得る。第2構造物412の開ループは第2部分1002の形状であり得る。例えば、第1構造物411の開ループがアルファベット“T”と類似した形状、すなわち、
【数3】
であって、
第2構造物412の開ループが横向きのバー(bar)形状である“一”形状である場合、スピーカモジュール400は“T”形状である形状、すなわち、
【数4】
の閉ループで定義される開口501を含むことができる。
【0108】
図11は、他の一実施形態による、第1シーリング部材800aが付着される領域1101及び第2シーリング部材900aが付着される領域1102を示す。
【0109】
一実施形態において、スピーカモジュール400は、第1シーリング部材800a及び第2シーリング部材900aを含むことができる。
【0110】
図11を参照すると、第1構造物411と第2構造物412の結合によって形成された開口501の周囲部分に沿って第1シーリング部材800aが配置され得る。一例において、第1シーリング部材800aは、接着部材(例:両面テープ)を介して開口501に対応する領域に付着又は固定され得る。一例において、上記接着部材は、第1構造物411の周囲に沿って形成された領域1101に付着されて第1シーリング部材800aを開口501と対応する領域に結合させることができる。
【0111】
一例において、第1シーリング部材800aは、開口501の形状に対応するように形成され得る。例えば、開口501が「T」形状の場合、第1シーリング部材800aは開口501の形状に対応して「T」形状であり得る。
【0112】
一実施形態において、第1構造物411と第2構造物412が結合及び/又は固定される場合、第1構造物411と第2構造物412が接する部分に離隔空間又は段差が生じる場合がある。一例において、スピーカモジュール400は、第1構造物411と第2構造物412の結合によって生じる離隔空間又は段差を補償するための第2シーリング部材900aがスピーカモジュール400に配置され得る。一例において、第2シーリング部材900aが第1構造物411及び第2構造物412が接する領域1102に配置され得る。
【0113】
図12は、様々な実施形態による、ネットワーク環境1200内の電子装置1201のブロック図である。
【0114】
図12を参照すると、ネットワーク環境1200で、電子装置1201は第1ネットワーク1298(例:近距離無線通信ネットワーク)を通じて電子装置1202と通信するか、又は第2ネットワーク1299(例:遠距離無線通信ネットワーク)を通じて電子装置1204若しくはサーバ1208と通信できる。一実施形態によれば、電子装置1201はサーバ1208を通じて電子装置1204と通信できる。一実施形態によれば、電子装置1201は、プロセッサ1220、メモリ1230、入力モジュール1250、音響出力モジュール1255、ディスプレイモジュール1260、オーディオモジュール1270、センサモジュール1276、インタフェース1277、接続端子1278、ハプティクスモジュール1279、カメラモジュール1280、電力管理モジュール1288、バッテリ1289、通信モジュール1290、加入者識別モジュール1296、又はアンテナモジュール1297を含むことができる。ある実施形態では、電子装置1201には、これらの構成要素のうちの少なくとも1つ(例:接続端子1278)が省略されるか、又は1つ以上の他の構成要素が追加され得る。ある実施形態では、これらの構成要素のうちの一部(例:センサモジュール1276、カメラモジュール1280、又はアンテナモジュール1297)は1つの構成要素(例:ディスプレイモジュール1260)に統合され得る。
【0115】
プロセッサ1220は、例えば、ソフトウェア(例:プログラム1240)を実行してプロセッサ1220に接続された電子装置1201の少なくとも1つの他の構成要素(例:ハードウェア又はソフトウェア構成要素)を制御することができ、様々なデータ処理又は演算を行うことができる。一実施形態によれば、データ処理又は演算の少なくとも一部として、プロセッサ1220は他の構成要素(例:センサモジュール1276又は通信モジュール1290)から受信された命令又はデータを揮発性メモリ1232に記憶し、揮発性メモリ1232に記憶された命令又はデータを処理し、結果データを不揮発性メモリ1234に記憶できる。一実施形態によれば、プロセッサ1220は、メインプロセッサ1221(例:中央処理装置又はアプリケーションプロセッサ)又はそれとは独立して又は共に運用可能な補助プロセッサ1223(例:グラフィック処理装置、ニューラルプロセッシングユニット(NPU:neural processing unit)、イメージシグナルプロセッサ、センサハブプロセッサ、又はコミュニケーションプロセッサ)を含むことができる。例えば、電子装置1201がメインプロセッサ1221及び補助プロセッサ1223を含む場合、補助プロセッサ1223はメインプロセッサ1221より低電力を使用するか、又は所定の機能に特化するように設定され得る。補助プロセッサ1223はメインプロセッサ1221とは別個として、又はその一部として実装され得る。
【0116】
補助プロセッサ1223は、例えば、メインプロセッサ1221がインアクティブ(例:スリープ)状態にある間はメインプロセッサ1221に代わって、又はメインプロセッサ1221がアクティブ(例:アプリケーション実行)状態にある間はメインプロセッサとともに、電子装置1201の構成要素のうち少なくとも1つの構成要素(例:ディスプレイモジュール1260、センサモジュール1276、又は通信モジュール1290)と関連付けられた機能又は状態の少なくとも一部を制御できる。一実施形態によれば、補助プロセッサ1223(例:イメージシグナルプロセッサ又はコミュニケーション)は機能的に関連のある他の構成要素(例:カメラモジュール1280又は通信モジュール1290)の一部として実装され得る。一実施形態によれば、補助プロセッサ1223(例:ニューラルプロセッシングユニット)は人工知能モデルの処理に特化したハードウェア構造を含むことができる。人工知能モデルは機械学習によって生成できる。このような学習は、例えば、人工知能が行われる電子装置1201自体で行われることができ、別途のサーバ(例:サーバ1208)を通じて行われることもできる。学習アルゴリズムは、例えば、教師あり学習(supervised learning)、教師なし学習(unsupervised learning)、半教師あり学習(semi-supervised learning)又は強化学習(reinforcement learning)を含むことができるが、前述した例に限定されない。人工知能モデルは、複数の人工神経網レイヤを含むことができる。人工神経網はディープニューラルネットワーク(DNN:deep neural network)、CNN(convolutional neural network)、RNN(recurrent neural network)、RBM(restricted boltzmann machine)、DBN(deep belief network)、BRDNN(bidirectional recurrent deep neural network)、ディープQ-ネットワーク(deep Q-networks)又は上記のうちの2つ以上の組み合わせのうちの1つであり得るが、前述した例に限定されない。人工知能モデルはハードウェア構造の他にも、追加的に又は代替的に、ソフトウェア構造を含むことができる。
【0117】
メモリ1230は、電子装置1201の少なくとも1つの構成要素(例:プロセッサ1220又はセンサモジュール1276)によって使用される様々なデータを記憶できる。データは、例えば、ソフトウェア(例:プログラム1240)及びそれと関連付けられた命令に対する入力データ又は出力データを含むことができる。メモリ1230は、揮発性メモリ1232又は不揮発性メモリ1234を含むことができる。
【0118】
プログラム1240は、メモリ1230にソフトウェアとして記憶されることができ、例えば、オペレーティングシステム1242、ミドルウェア1244又はアプリケーション1246を含むことができる。
【0119】
入力モジュール1250は、電子装置1201の構成要素(例:プロセッサ1220)に使用される命令又はデータを電子装置1201の外部(例:ユーザ)から受信できる。入力モジュール1250は、例えば、マイク、マウス、キーボード、キー(例:ボタン)、又はデジタルペン(例:スタイラスペン)を含むことができる。
【0120】
音響出力モジュール1255は、音響信号を電子装置1201の外部に出力できる。音響出力モジュール1255は、例えば、スピーカ又はレシーバを含むことができる。スピーカはマルチメディア再生又は録音再生のような一般的な用途で使用され得る。レシーバは着信電話を受信するために使用され得る。一実施形態によれば、レシーバはスピーカとは別個として、又はその一部として実装され得る。
【0121】
ディスプレイモジュール1260は、電子装置1201の外部(例:ユーザ)に情報を視覚的に提供できる。ディスプレイモジュール1260は、例えば、ディスプレイ、ホログラム装置、又はプロジェクタ及び該当装置を制御するための制御回路を含むことができる。一実施形態によれば、ディスプレイモジュール1260は、タッチを感知するように設定されたタッチセンサ、又は上記タッチによって発生する力の強度を測定するように設定された圧力センサを含むことができる。
【0122】
オーディオモジュール1270は、音を電気信号に変換させるか、逆に電気信号を音に変換させることができる。一実施形態によれば、オーディオモジュール1270は、入力モジュール1250によって音を獲得するか、音響出力装置1255、又は電子装置1201と直接若しくは無線で接続された外部電子装置(例:電子装置1202)(例:スピーカ又はヘッドホン)を介して音を出力できる。
【0123】
センサモジュール1276は、電子装置1201の作動状態(例:電力又は温度)、又は外部の環境状態(例:ユーザ状態)を感知し、感知された状態に対応する電気信号又はデータ値を生成できる。一実施形態によれば、センサモジュール1276は、例えば、ジェスチャセンサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、マグネチックセンサ、加速度センサ、グリップセンサ、近接センサ、カラーセンサ、IR(infrared)センサ、生体センサ、温度センサ、湿度センサ、又は照度センサを含むことができる。
【0124】
インタフェース1277は、電子装置1201が外部電子装置(例:電子装置1202)と直接又は無線で接続されるために使用され得る1つ以上の所定のプロトコルをサポートできる。一実施形態によれば、インタフェース1277は、例えば、HDMI(登録商標)(high definition multimedia interface)、USB(universal serial bus)インタフェース、SDカードインタフェース、又はオーディオインタフェースを含むことができる。
【0125】
接続端子1278は、それを介して電子装置1201が外部電子装置(例:電子装置1202)と物理的に接続され得るコネクタを含むことができる。一実施形態によれば、接続端子1278は、例えば、HDMI(登録商標)コネクタ、USBコネクタ、SDカードコネクタ、又はオーディオコネクタ(例:ヘッドホンコネクタ)を含むことができる。
【0126】
ハプティクスモジュール1279は、電気的信号をユーザが触覚又は運動感覚によって認知できる機械的刺激(例:振動又は動き)又は電気的刺激に変換できる。一実施形態によれば、ハプティクスモジュール1279は、例えば、モータ、圧電素子、又は電気刺激装置を含むことができる。
【0127】
カメラモジュール1280は、静止画像及び動画を撮影できる。一実施形態によれば、カメラモジュール1280は1つ以上のレンズ、イメージセンサ、イメージシグナルプロセッサ、又はフラッシュを含むことができる。
【0128】
電力管理モジュール1288は、電子装置1201に供給される電力を管理できる。一実施形態によれば、電力管理モジュール1288は、例えば、PMIC(power management integrated circuit)の少なくとも一部として実装され得る。
【0129】
バッテリ1289は、電子装置1201の少なくとも1つの構成要素に電力を供給できる。一実施形態によれば、バッテリ1289は、例えば、再充電できない一次電池、再充電可能な二次電池、又は燃料電池を含むことができる。
【0130】
通信モジュール1290は、電子装置1201と外部電子装置(例:電子装置1202、電子装置1204、又はサーバ1208)の間の直接(例:有線)通信チャネル又は無線通信チャネルの確立、及び確立された通信チャネルによる通信の遂行をサポートできる。通信モジュール1290は、プロセッサ1220(例:アプリケーションプロセッサ)と独立して運営され、直接(例:有線)通信又は無線通信をサポートする1つ以上のコミュニケーションプロセッサを含むことができる。一実施形態によれば、通信モジュール1290は、無線通信モジュール1292(例:セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、又はGNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)又は有線通信モジュール1294(例:LAN(local area network)通信モジュール、又は電力線通信モジュール)を含むことができる。これらの通信モジュールのうち該当する通信モジュールは第1ネットワーク1298(例:ブルートゥース(登録商標)、WiFi(wireless fidelity) direct又はIrDA(infrared data association)などの近距離通信ネットワーク)又は第2ネットワーク1299(例:レガシーセルラーネットワーク、5Gネットワーク、次世代通信ネットワーク、インターネット、又はコンピュータネットワーク(例:LAN又はWAN)などの遠距離通信ネットワーク)を介して外部電子装置と1204を通信できる。これらの様々な種類の通信モジュールは1つの構成要素(例:単一チップ)に統合されるか、又は互いに異なる複数の構成要素(例:複数のチップ)で実装され得る。無線通信モジュール1292は、加入者識別モジュール1296に記憶された加入者情報(例:国際移動体加入者識別番号(IMSI))を用いて第1ネットワーク1298又は第2ネットワーク1299のような通信ネットワーク内で電子装置1201を確認又は認証できる。
【0131】
無線通信モジュール1292は、4Gネットワーク以後の5Gネットワーク及び次世代通信技術、例えば、NR接続技術(new radio access technology)をサポートできる。NR接続技術は高容量データの高速伝送(eMBB(enhanced mobile broadband))、端末電力最小化と大量端末接続(mMTC(massive machine type communications))、又は超高信頼低遅延(URLLC(ultra-reliable and low-latency communications))をサポートできる。無線通信モジュール1292は、例えば、高いデータ伝送率の達成のために、高周波帯域(例:mmWave帯域)をサポートできる。無線通信モジュール1292は、高周波帯域での性能確保のための様々な技術、例えば、ビームフォーミング(beamforming)、大規模MIMO(massive MIMO(multiple-input and multiple-output))、全次元MIMO(FD-MIMO:full dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、又は大規模アンテナ(large scale antenna)などの技術をサポートできる。無線通信モジュール1292は、電子装置1201、外部電子装置(例:電子装置1204)又はネットワークシステム(例:第2ネットワーク1299)に規定される様々な要求事項をサポートできる。一実施形態によれば、無線通信モジュール1292は、eMBB実現のためのPeak data rate(例:20Gbps以上)、mMTC実現のための損失Coverage(例:164dB以下)、又はURLLC実現のためのU-plane latency(例:ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)がそれぞれ0.5ms以下、又はラウンドトリップ1ms以下)をサポートできる。
【0132】
アンテナモジュール1297は、信号若しくは電力を外部(例:外部電子装置)に送信するか又は外部から受信できる。一実施形態によれば、アンテナモジュール1297は、サブストレート(例:PCB)上に形成された導電体又は導電性パターンからなる放射体を含むアンテナを含むことができる。一実施形態によれば、アンテナモジュール1297は複数のアンテナ(例:アレイアンテナ)を含むことができる。この場合、第1ネットワーク1298又は第2ネットワーク1299のような通信ネットワークで用いられる通信方式に適した少なくとも1つのアンテナが、例えば、通信モジュール1290によって上記複数のアンテナの中から選択され得る。信号又は電力は上記選択された少なくとも1つのアンテナを介して通信モジュール1290と外部電子装置の間で送信又は受信され得る。ある実施形態によれば、放射体以外に他の部品(例:RFIC(radio frequency integrated circuit))が追加的にアンテナモジュール1297の一部として形成され得る。
【0133】
様々な実施形態によれば、アンテナモジュール1297はmmWaveアンテナモジュールを形成できる。一実施形態によれば、mmWaveアンテナモジュールはプリント回路基板、上記プリント回路基板の第1面(例:下面)に若しくはそれに隣接して配置され所定の高周波帯域(例:mmWave帯域)をサポートできるRFIC、及び上記プリント回路基板の第2面(例:上面又は側面)に若しくはそれに隣接して配置され上記所定の高周波帯域の信号を送信又は受信できる複数のアンテナ(例:アレイアンテナ)を含むことができる。
【0134】
上記構成要素のうち少なくとも一部は周辺機器間の通信方式(例:バス、GPIO(general purpose input and output)、SPI(serial peripheral interface)、又はMIPI(mobile industry processor interface))によって互いに接続されて信号(例:命令又はデータ)を互いに交換できる。
【0135】
一実施形態によれば、命令又はデータは第2ネットワーク1299に接続されたサーバ1208を介して電子装置1201と外部の電子装置1204の間で送信又は受信され得る。外部の電子装置1202又は1204の各々は電子装置1201と同一又は異なる種類の装置であり得る。一実施形態によれば、電子装置1201で実行される動作の全部若しくは一部は外部電子装置1202、1204、又は1208のうち1つ以上の外部の電子装置で実行され得る。例えば、電子装置1201がある機能若しくはサービスを自動的に、又はユーザ若しくは他の装置からの要求に反応して行う必要がある場合、電子装置1201は機能若しくはサービスを自主的に実行させる代わりに又は追加的に、1つ以上の外部の電子装置にその機能若しくはそのサービスの少なくとも一部を行うように要求できる。上記要求を受信した1つ以上の外部の電子装置は、要求された機能若しくはサービスの少なくとも一部、又は上記要求と関連付けられた追加機能若しくはサービスを実行し、その実行の結果を電子装置1201に伝達できる。電子装置101は上記結果を、そのまま又は追加的に処理して、要求に対する応答の少なくとも一部として提供できる。そのために、例えば、クラウドコンピューティング、分散コンピューティング、モバイルエッジコンピューティング(MEC:mobile edge computing)又はクライアント-サーバコンピューティング技術が用いられ得る。電子装置1201は、例えば、分散コンピューティング又はモバイルエッジコンピューティングを用いて超低遅延サービスを提供できる。他の実施形態において、外部の電子装置1204は、IoT(internet of things)機器を含むことができる。サーバ1208は、機械学習及び/又は神経網を用いた知能型サーバであり得る。一実施形態によれば、外部の電子装置1204又はサーバ1208は第2ネットワーク1299内に含まれ得る。電子装置1201は5G通信技術及びIoT関連技術に基づいて知能型サービス(例:スマートホーム、スマートシティ、スマートカー、又はヘルスケア)に適用され得る。
【0136】
本文書に開示された様々な実施形態による電子装置は様々な形態の装置であり得る。電子装置は、例えば、携帯用通信装置(例:スマートフォン)、コンピュータ装置、携帯用マルチメディア装置、携帯用医療機器、カメラ、ウェアラブル装置、又は家電装置を含むことができる。本文書の実施形態による電子装置は前述の機器らに限定されない。
【0137】
本文書の様々な実施形態及びそれらに用いられた用語は、本文書に記載された技術的特徴を特定の実施形態に限定するものではなく、該当実施形態の様々な変更、均等物、又は代替物を含むものと理解されるべきである。図面の説明に関して、類似又は関連する構成要素に対しては類似の符号が用いられ得る。アイテムに対応する名詞の単数形は関連する文脈上明らかに異なることを示さない限り、上記アイテムの1つ又は複数個を含むことができる。本文書で、“A又はB”、“A及びBのうち少なくとも1つ”、“A又はBのうち少なくとも1つ”、“A、B又はC”、“A、B及びCのうち少なくとも1つ”、及び“A、B、又はCのうち少なくとも1つ”のような句の各々はその句のうちの該当する句とともに並べられた項目のうちのいずれか1つ、又はそれらの可能なすべての組み合わせを含むことができる。“第1”、“第2”、又は“1番目”若しくは“2番目”のような用語は単に該当構成要素を他の構成要素と区別するために用いられることができ、該当構成要素を他の側面(例:重要性又は順序)で限定するものではない。ある(例:第1)構成要素が他の(例:第2)構成要素に、“機能的に”若しくは“通信的に”という用語とともに、又はそのような用語なしで、“カップルド”若しくは”コネクテッド”と言及された場合、それは上記のある構成要素が上記の他の構成要素に直接的に(例:有線で)、無線で、又は第3構成要素を介して接続され得ることを意味する。
【0138】
本文書の様々な実施形態で用いられた用語“モジュール”はハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアで実装されたユニットを含むことができ、例えば、ロジック、論理ブロック、部品、又は回路などの用語と相互互換的に用いられ得る。モジュールは、一体として構成された部品又は1つ若しくはそれ以上の機能を行う、上記部品の最小単位若しくはその一部であり得る。例えば、一実施形態によれば、モジュールはASIC(application-specific integrated circuit)の形態で実装され得る。
【0139】
本文書の様々な実施形態は、機械(machine)(例:電子装置1201)判読可能な記憶媒体(storage medium)(例:内蔵メモリ1236又は外付けメモリ1238)に記憶された1つ以上の命令を含むソフトウェア(例:プログラム1240)として実装され得る。例えば、機械(例:電子装置1201)のプロセッサ(例:プロセッサ1220)は、記憶媒体から記憶された1つ以上の命令のうち少なくとも1つの命令を呼び出し、それを実行できる。これは機械が上記呼び出された少なくとも1つの命令に従って少なくとも1つの機能を遂行するように運営されることを可能にする。上記1つ以上の命令はコンパイラによって生成されたコード又はインタプリタによって実行され得るコードを含むことができる。機械判読可能な記憶媒体は、非一時的な(non-transitory)記憶媒体の形態で提供され得る。ここで、「非一時的」は記憶媒体が実在する(tangible)装置で、信号(signal)(例:電磁波)を含まないことを意味するのみであって、この用語はデータが記憶媒体に半永久的に記憶される場合と一時的に記憶される場合を区分しない。
【0140】
一実施形態によれば、本文書に開示された様々な実施形態による方法はコンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供され得る。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者及び購買者の間で取引されることができる。コンピュータプログラム製品は、機械判読可能な記憶媒体(例:compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で配布されるか、又はアプリケーションストア(例:プレイストア(商標))を介して若しくは2つのユーザデバイス(例:スマートフォン)の間で直接、オンラインで配信(例:ダウンロード又はアップロード)され得る。オンライン配信の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は製造会社のサーバ、アプリケーションストアのサーバ、又は中継サーバのメモリなどの機械判読可能な記憶媒体に少なくとも一時的に記憶されるか、一時的に生成され得る。
【0141】
様々な実施形態によれば、上述した構成要素の各々の構成要素(例:モジュール又はプログラム)は単数又は複数の個体を含むことができ、複数の個体のうちの一部は他の構成要素に分離配置されることもできる。様々な実施形態によれば、前述の該当構成要素のうち1つ以上の構成要素若しくは動作が省略されるか、又は1つ以上の他の構成要素若しくは動作が追加され得る。追加的に又は代替的に、複数の構成要素(例:モジュール又はプログラム)は1つの構成要素に統合され得る。この場合、統合された構成要素は上記複数の構成要素の各々の構成要素の1つ以上の機能を上記統合以前に上記複数の構成要素のうち該当構成要素によって行われるものと同一又は類似するように行うことができる。様々な実施形態によれば、モジュール、プログラム又は他の構成要素によって行われる動作は順次に、並列的に、反復的に、又はヒューリスティックに実行されるか、上記動作のうち1つ以上が他の順序で実行されるか、省略されるか、又は1つ以上の他の動作が追加され得る。
【0142】
様々な実施形態によるスピーカモジュール構造であって、第1構造物(例:第1構造物311)、上記第1構造物(例:第1構造物311)と結合可能な第2構造物(例:第2構造物312)、及び上記第1構造物又は上記第2構造物のうちの少なくとも1つと結合されるスピーカ(例:スピーカユニット301)を含み、上記第2構造物は、上記第1構造物と上記第2構造物との結合によって共鳴空間(例:共鳴空間RS)を形成する少なくとも1つのグルーブ(groove)を含み、上記共鳴空間は上記スピーカと接続され、吸着物質(adsorption material)(例:吸着物質803)が注入され、上記第1構造物及び上記第2構造物が結合された状態で、上記グルーブの一端は上記第1構造物の一部及び上記第2構造物の一部を含む閉ループ(closed loop)に形成された開口(opening)(例:開口500)を含むことができる。
【0143】
一実施形態において、スピーカモジュール構造体は、上記開口を密閉する第1シーリング部材(例:第1シーリング部材800)をさらに含むことができる。
【0144】
一実施形態において、スピーカモジュール構造体は、上記第1構造物と第2構造物の結合によって形成されるリセス(recess)を密閉する第2シーリング部材(例:第2シーリング部材900)をさらに含むことができる。
【0145】
一実施形態において、上記第2シーリング部材は、共晶ボンド(eutectic bond)、又は高分子接着剤のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0146】
一実施形態において、スピーカモジュール構造体は、上記共鳴空間内の上記第1構造物又は上記第2構造物の少なくとも一面に配置される吸音シート(例:吸音シート303)をさらに含むことができる。
【0147】
一実施形態において、上記吸音シートは、ポロン(poron)、ラバー(rubber)、又はシリコンのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0148】
一実施形態において、上記第1構造物の上記一部は「T」字形の開ループ(open loop)を含むことができる。
【0149】
一実施形態において、上記開ループの開放された部分に上記第2構造物の一部が配置されて上記開口が形成され得る。
【0150】
一実施形態において、上記共鳴空間で上記吸着物質が配置され、残された残余空間に空間補償物質が配置され得る。
【0151】
一実施形態において、上記空間補償物質は、ゼオライト(zeolite)、スポンジ、綿又は発泡樹脂のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0152】
様々な実施形態によるスピーカ組立体を含む電子装置であって、第1キャリア(例:第1構造物311)、上記第1キャリアと結合可能な第2キャリア(例:第2構造物312)、及び上記第1キャリア又は上記第2キャリアのうちの少なくとも1つと結合されるスピーカ(例:スピーカユニット301)を含み、上記第2キャリアは、上記第1キャリアと上記第2キャリアとの結合によって共鳴空間(例:共鳴空間RS)を形成する少なくとも1つのグルーブ(groove)を含み、上記共鳴空間は上記スピーカと接続され、吸着物質(adsorption material)(例:吸着物質803)が注入され、上記第1キャリア及び上記第2キャリアが結合された状態で、上記グルーブの一端は上記第1キャリアの一部及び上記第2キャリアの一部を含む閉ループ(closed loop)に形成された開口(opening)(例:開口500)を含む、スピーカ組立体を含むことができる。
【0153】
一実施形態において、電子装置は、上記開口を密閉する第1シーリング部材をさらに含む、スピーカ組立体を含むことができる。
【0154】
一実施形態において、電子装置は、上記第1キャリアと第2キャリアの結合によって形成されるリセス(recess)を密閉する第2シーリング部材をさらに含むことができる。
【0155】
一実施形態において、上記第2シーリング部材は、共晶ボンド(eutectic bond)、又は高分子接着剤のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0156】
一実施形態において、電子装置は、上記共鳴空間内の上記第1キャリア又は上記第2キャリアの少なくとも一面に配置される吸音シートをさらに含むことができる。
【0157】
一実施形態において、上記吸音シートは、ポロン(poron)、ラバー(rubber)、又はシリコン(silicon)のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0158】
一実施形態において、上記第1キャリアの上記一部は「T」字形の開ループ(open loop)を含むことができる。
【0159】
一実施形態において、上記開ループの開放された部分に上記第2キャリアの一部が配置されて上記開口が形成され得る。
【0160】
一実施形態において、上記共鳴空間で上記吸着物質が配置され、残された残余空間に空間補償物質が配置され得る。
【0161】
一実施形態において、上記空間補償物質は、ゼオライト(zeolite)、スポンジ、綿又は発泡樹脂のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0162】
本開示は、様々な実施形態を参照して図示され説明されたが、本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本開示によって定義された本開示の思想及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細事項の様々な変更が行われ得ることを理解できる。
【符号の説明】
【0163】
101 電子装置
103 第1光学センサ
104 コネクタ孔
105 オーディオモジュール
106 第3光学センサ
107 キー入力装置
110 ハウジング
110A 第1面(前面)
110B 第2面(後面)
110C 側面(側壁)
111 後面プレート
120 ディスプレイ
121 前面プレート
130 第2光学センサ
131 側面ベゼル構造
132 支持部材
132a 開口部
132b フランジ
210 回路基板
220 モータ
300 スピーカモジュール
300a 第1状態
300b 第2状態
301 スピーカユニット
302 保護部材
303 吸音シート
305 保護部材
310 構造物(ハウジング、キャリア)
311 第1構造物
311a 開口部
312 第2構造物
400 スピーカモジュール
400a 第1状態
400b 第2状態
411 第1構造物
412 第2構造物
500、501 開口
701 第1部分
702 第2部分
800、800a 第1シーリング部材
801 残余空間
802 領域
803 吸着物質
900、900a 第2シーリング部材
1001 第1部分
1002 第2部分
1101 領域
1102 領域
1111 第1側面
1112 第2側面
1113 第3側面
1114 第4側面
1200 ネットワーク環境
1201、1202 電子装置
1202、1204 外部電子装置
1208 サーバ
1220 プロセッサ
1221 メインプロセッサ
1223 補助プロセッサ
1230 メモリ
1232 揮発性メモリ
1234 不揮発性メモリ
1236 内蔵メモリ
1238 メモリ
1240 プログラム
1242 オペレーティングシステム
1244 ミドルウェア
1246 アプリケーション
1250 入力モジュール
1255 音響出力モジュール
1260 ディスプレイモジュール
1270 オーディオモジュール
1276 センサモジュール
1277 インタフェース
1278 接続端子
1279 ハプティクスモジュール
1280 カメラモジュール
1288 電力管理モジュール
1289 バッテリ
1290 通信モジュール
1292 無線通信モジュール
1294 有線通信モジュール
1296 加入者識別モジュール
1297 アンテナモジュール
1298 第1ネットワーク
1299 第2ネットワーク
【国際調査報告】