(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-06
(54)【発明の名称】共有可能な電力リソースのために構成された集積デバイスを備えるパッケージ
(51)【国際特許分類】
H01L 23/12 20060101AFI20240130BHJP
【FI】
H01L23/12 501B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544408
(86)(22)【出願日】2021-12-15
(85)【翻訳文提出日】2023-07-21
(86)【国際出願番号】 US2021063630
(87)【国際公開番号】W WO2022164527
(87)【国際公開日】2022-08-04
(32)【優先日】2021-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャバ、バラニ
(72)【発明者】
【氏名】ロイ、アビナシュ
(57)【要約】
基板と、基板に結合された集積デバイスとを含む、パッケージ。集積デバイスは、第1のコアと第2のコアとを含む。基板は、集積デバイスの第1のコアに第1の電力リソースのための第1の電気経路を提供するように構成された第1の電力相互接続を含む。基板は、集積デバイスの第2のコアに第2の電力リソースのための第2の電気経路を提供するように構成された第2の電力相互接続を含む。基板は、第1の電力相互接続と第2の電力相互接続とに結合されたスイッチを含み、ここで、スイッチがオンにされた場合、スイッチは、第2の電力リソースからの電力リソースのうちの少なくとも一部が集積デバイスの第1のコアに寄与することを可能にするように構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のコアと、第2のコアと、を備える集積デバイスと、
前記集積デバイスに結合された基板と、
を備えるパッケージであって、前記基板は、
前記集積デバイスの前記第1のコアに第1の電力リソースのための第1の電気経路を提供するように構成された第1の電力相互接続と、
前記集積デバイスの前記第2のコアに第2の電力リソースのための第2の電気経路を提供するように構成された第2の電力相互接続と、
前記第1の電力相互接続と前記第2の電力相互接続とに結合されたスイッチと、ここにおいて、前記スイッチがオンにされた場合、前記スイッチは、前記第2の電力リソースからの電力リソースのうちの少なくとも一部が前記集積デバイスの前記第1のコアに寄与することを可能にするように構成される、
を備える、パッケージ。
【請求項2】
前記スイッチがオフにされた場合、前記スイッチは、前記第2の電力リソースからの電力が前記スイッチを通って前記第1のコアに寄与しないように構成される、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記スイッチは少なくとも1つのトランジスタを含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのトランジスタは、ソース相互接続と、ドレイン相互接続と、チャネルと、ゲート相互接続とを備える、請求項3に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記第1の電力相互接続は第1の電力面を含み、
前記第2の電力相互接続は第2の電力面を含む、
請求項1に記載のパッケージ。
【請求項6】
前記第1の電力面と前記第2の電力面とは、前記基板の同じ金属層上に位置する、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記スイッチは、前記集積デバイスによって制御されるように構成される、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記第1の電力相互接続と前記第2の電力相互接続とに結合された第2のスイッチをさらに備え、ここにおいて、前記第2のスイッチがオンにされた場合、前記第2のスイッチは、前記第2の電力リソースからの前記電力リソースのうちの少なくとも一部が前記集積デバイスの前記第1のコアに寄与することを可能にするように構成される、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記集積デバイスは第3のコアをさらに備え、
前記基板は、
前記集積デバイスの前記第3のコアに第3の電力リソースのための第3の電気経路を提供するように構成された第3の電力相互接続と、
前記第3の電力相互接続と前記第2の電力相互接続とに結合された第2のスイッチと、ここにおいて、前記第2のスイッチがオンにされた場合、前記第2のスイッチは、前記第2の電力リソースからの前記電力リソースのうちの少なくとも一部が前記集積デバイスの前記第3のコアに寄与することを可能にするように構成される、
をさらに備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項10】
前記第1の電力リソースおよび前記第2の電力リソースは、1つまたは複数の電力管理集積デバイスに結合されるように構成された電力グリッドリソースの一部である、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項11】
前記第1の電力リソースは、電力管理集積デバイスからの第1の電流を含み、
前記第2の電力リソースは、前記電力管理集積デバイスからの第2の電流を含む、
請求項1に記載のパッケージ。
【請求項12】
前記集積デバイスは、
前記集積デバイスの前記第1のコアがより多くの電力を必要とするかどうかを決定することと、
前記第1のコアがより多くの電力を必要とすると決定された場合、前記集積デバイスの前記第1のコアに前記第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングするために、前記スイッチをオンにすることと、
を行うように構成された、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項13】
前記集積デバイスは、
前記集積デバイスの前記第1のコアがより多くの電力を必要としないかどうかを決定することと、
前記第1のコアがより多くの電力を必要としないと決定された場合、前記スイッチを通して前記集積デバイスの前記第1のコアに前記第2の電力リソースのうちの一部を前記再ルーティングすることを停止するために、前記スイッチをオフにすることと、
を行うようにさらに構成された、請求項12に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記集積デバイスは、
前記集積デバイスの前記第1のコアがさらなる電力を必要とするかどうかを決定することと、
前記第1のコアがさらなる電力を必要とすると決定された場合、前記集積デバイスの前記第1のコアに前記第2の電力リソースのうちのより多くを再ルーティングするために、前記第1のコアに結合された前記第1の電力相互接続と前記第2のコアに結合された前記第2の電力相互接続との間に結合された第2のスイッチをオンにすることと、
を行うようにさらに構成された、請求項13に記載のパッケージ。
【請求項15】
第1の集積デバイスと、
第2の集積デバイスと、
前記第1の集積デバイスと前記第2の集積デバイスとに結合された基板と、
を備えるパッケージであって、前記基板は、
前記第1の集積デバイスに第1の電力リソースのための第1の電気経路を提供するように構成された第1の電力相互接続と、
前記第2の集積デバイスに第2の電力リソースのための第2の電気経路を提供するように構成された第2の電力相互接続と、
前記第1の電力相互接続と前記第2の電力相互接続とに結合されたスイッチと、ここにおいて、前記スイッチがオンにされた場合、前記スイッチは、前記第2の電力リソースからの電力リソースのうちの少なくとも一部が前記第1の集積デバイスに寄与することを可能にするように構成される、
を備える、パッケージ。
【請求項16】
前記スイッチがオフにされた場合、前記スイッチは、前記第2の電力リソースからの電力が前記スイッチを通って前記第1の集積デバイスに寄与しないように構成される、請求項15に記載のパッケージ。
【請求項17】
前記スイッチは少なくとも1つのトランジスタを含む、請求項15に記載のパッケージ。
【請求項18】
前記少なくとも1つのトランジスタは、ソース相互接続と、ドレイン相互接続と、チャネルと、ゲート相互接続とを備える、請求項17に記載のパッケージ。
【請求項19】
前記スイッチは、前記第1の集積デバイスおよび/または前記第2の集積デバイスによって制御されるように構成される、請求項15に記載のパッケージ。
【請求項20】
前記第1の電力リソースおよび前記第2の電力リソースは、1つまたは複数の電力管理集積デバイスに結合されるように構成された電力グリッドリソースの一部である、請求項15に記載のパッケージ。
【請求項21】
前記第1の電力リソースは、電力管理集積デバイスからの第1の電流を含み、
前記第2の電力リソースは、前記電力管理集積デバイスからの第2の電流を含む、
請求項15に記載のパッケージ。
【請求項22】
前記第1の集積デバイスは、
前記集積デバイスがより多くの電力を必要とするかどうかを決定することと、
前記第1の集積デバイスがより多くの電力を必要とすると決定された場合、前記第1の集積デバイスに前記第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングするために、前記スイッチをオンにすることと、
を行うように構成された、請求項15に記載のパッケージ。
【請求項23】
前記第1の集積デバイスは、
前記第1の集積デバイスがより多くの電力を必要としないかどうかを決定することと、
前記第1の集積デバイスがより多くの電力を必要としないと決定された場合、前記スイッチを通して前記第1の集積デバイスに前記第2の電力リソースのうちの一部を前記再ルーティングすることを停止するために、前記スイッチをオフにすることと、
を行うようにさらに構成された、請求項22に記載のパッケージ。
【請求項24】
前記第1の集積デバイスは、
前記第1の集積デバイスがさらなる電力を必要とするかどうかを決定することと、
前記第1の集積デバイスがさらなる電力を必要とすると決定された場合、前記第1の集積デバイスに前記第2の電力リソースのうちのより多くを再ルーティングするために、前記第1の集積デバイスに結合された前記第1の電力相互接続と前記第2の集積デバイスに結合された前記第2の電力相互接続との間に結合された第2のスイッチをオンにすることと、
を行うようにさらに構成された、請求項23に記載のパッケージ。
【請求項25】
前記パッケージが、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、モバイルデバイス、モバイルフォン、スマートフォン、携帯情報端末、固定ロケーション端末、タブレットコンピュータ、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、ラップトップコンピュータ、サーバ、モノのインターネット(IoT)デバイス、および自動車両中のデバイスからなるグループから選択されるデバイスに組み込まれる、請求項15に記載のパッケージ。
【請求項26】
第1のコアと第2のコアとを含む集積デバイスを動作させることと、ここにおいて、第1の電力リソースは前記第1のコアに向けられ、第2の電力リソースは前記第2のコアに向けられる、
前記集積デバイスの前記第1のコアがより多くの電力を必要とすると決定することと、
前記集積デバイスの前記第1のコアに前記第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングするために、少なくとも1つのスイッチをオンにすることと、
を備える方法。
【請求項27】
前記集積デバイスの前記第1のコアがより多くの電力を必要としないと決定することと、
前記集積デバイスの前記第1のコアに前記第2の電力リソースのうちの一部を前記再ルーティングすることを停止するために、前記少なくとも1つのスイッチをオフにすることと、
をさらに備える、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
少なくとも1つのスイッチをオンにすることは、前記第1のコアに結合された第1の電力相互接続と前記第2のコアに結合された第2の電力相互接続との間に結合されたスイッチのすべてではないがいくつかをオンにすることを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記集積デバイスの前記第1のコアがさらなる電力を必要とすると決定することと、
前記集積デバイスの前記第1のコアに前記第2の電力リソースのうちのより多くを再ルーティングするために、前記第1のコアに結合された前記第1の電力相互接続と前記第2のコアに結合された前記第2の電力相互接続との間に結合された前記スイッチのすべてをオンにすることと、
をさらに備える、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1の電力リソースおよび前記第2の電力リソースは、電力管理集積デバイスを通って進む、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
第1の集積デバイスを動作させることと、ここにおいて、第1の電力リソースは前記第1の集積デバイスに向けられる、
第2の集積デバイスを動作させることと、ここにおいて、第2の電力リソースは前記第2の集積デバイスに向けられる、
前記第1の集積デバイスがより多くの電力を必要とすると決定することと、
前記第1の集積デバイスに前記第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングするために、少なくとも1つのスイッチをオンにすることと、
を備える方法。
【請求項32】
前記第1の集積デバイスがより多くの電力を必要としないと決定することと、
前記第1の集積デバイスに前記第2の電力リソースのうちの一部を前記再ルーティングすることを停止するために、前記少なくとも1つのスイッチをオフにすることと、
をさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
少なくとも1つのスイッチをオンにすることは、前記第1の集積デバイスに結合された第1の電力相互接続と前記第2の集積デバイスに結合された第2の電力相互接続との間に結合されたスイッチのすべてではないがいくつかをオンにすることを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の集積デバイスがさらなる電力を必要とすると決定することと、
前記第1の集積デバイスに前記第2の電力リソースのうちのより多くを再ルーティングするために、前記第1の集積デバイスに結合された前記第1の電力相互接続と前記第2の集積デバイスに結合された前記第2の電力相互接続との間に結合された前記スイッチのすべてをオンにすることと、
をさらに備える、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記第1の電力リソースおよび前記第2の電力リソースは、電力管理集積デバイスを通って進む、請求項31に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、それらの全体が以下に完全に記載されるかのように、およびすべての適用可能な目的のために、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる、2021年1月29日に米国特許局に出願された非仮出願第17/162,621号の優先権および利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
[0002]様々な特徴は、パッケージおよび基板に関するが、より詳細には、基板と集積デバイスとを含むパッケージに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]パッケージが、基板と集積デバイスとを含み得る。集積デバイスへの電力は、基板の相互接続(interconnects)を通して提供され得る。集積デバイスへの電力が基板を通してどのようにルーティングされるかは、集積デバイスおよびパッケージの性能に影響を及ぼし得る。集積デバイスの能力を十分に利用するパッケージを提供する必要が継続的にある。
【発明の概要】
【0004】
[0004]様々な特徴は、パッケージおよび基板に関するが、より詳細には、基板と集積デバイスとを含むパッケージに関する。
【0005】
[0005]一例は、基板と、基板に結合された集積デバイスとを含む、パッケージを提供する。集積デバイスは、第1のコアと第2のコアとを含む。基板は、集積デバイスの第1のコアに第1の電源のための第1の電気経路を提供するように構成された第1の電力相互接続(power interconnect)を含む。基板は、集積デバイスの第2のコアに第2の電源のための第2の電気経路を提供するように構成された第2の電力相互接続を含む。基板は、第1の電力相互接続と第2の電力相互接続とに結合されたスイッチを含み、ここで、スイッチがオンにされた場合、スイッチは、第2の電源からの電力のうちの少なくとも一部が集積デバイスの第1のコアに進むことを可能にするように構成される。
【0006】
[0006]別の例は、基板と、基板に結合された第1の集積デバイスと、基板に結合された第2の集積デバイスとを含む、パッケージを提供する。基板は、第1の集積デバイスに第1の電源のための第1の電気経路を提供するように構成された第1の電力相互接続を含む。基板は、第2の集積デバイスに第2の電源のための第2の電気経路を提供するように構成された第2の電力相互接続を含む。基板は、第1の電力相互接続と第2の電力相互接続とに結合されたスイッチを含み、ここで、スイッチがオンにされた場合、スイッチは、第2の電源からの電力のうちの少なくとも一部が第1の集積デバイスに進むことを可能にするように構成される。
【0007】
[0007]別の例は、第1のコアと第2のコアとを含む集積デバイスを動作させること、ここにおいて、第1の電力リソースが第1のコアに向けられ、第2の電力リソースが第2のコアに向けられる、を備える方法を提供する。本方法は、集積デバイスの第1のコアがより多くの電力を必要とすると決定する。本方法は、集積デバイスの第1のコアに第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングするために、少なくとも1つのスイッチをオンにする。
【0008】
[0008]別の例は、第1の集積デバイスを動作させること、ここで、第1の電力リソースが第1の集積デバイスに向けられる、を備える方法を提供する。本方法は、第2の集積デバイスを動作させ、ここにおいて、第2の電力リソースが第2の集積デバイスに向けられる。本方法は、第1の集積デバイスがより多くの電力を必要とすると決定する。本方法は、第1の集積デバイスに第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングするために、少なくとも1つのスイッチをオンにする。
【0009】
[0009]様々な特徴、性質、および利点は、全体を通じて同様の参照符号が同様のものを指す図面とともに読めば、以下に記載される詳細な説明から明らかになり得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】[0010]基板と、共有可能な電力リソースをもつ複数のコアをもつ集積デバイスとを含むパッケージの側面図。
【
図2】[0011]共有可能な電力リソースのために構成された様々な電力面をもつ例示的な基板の平面図。
【
図3】[0012]基板と、共有可能な電力リソースをもつ複数のコアをもつ集積デバイスとのための可能な電気経路をもつ例示的なパッケージを示す図。
【
図4】[0013]基板と、共有可能な電力リソースをもつ複数のコアをもつ集積デバイスとのための可能な電気経路をもつ例示的なパッケージを示す図。
【
図5】[0014]基板と、共有可能な電力リソースをもつ複数のコアをもつ集積デバイスとを含むパッケージの電気回路図。
【
図6】[0015]共有可能な電力リソースを有する複数のコアをもつ例示的な集積デバイスを示す図。
【
図7】[0016]基板と、共有可能な電力リソースをもつ集積デバイスとのための可能な電気経路をもつ例示的なパッケージを示す図。
【
図8】[0017]基板と、共有可能な電力リソースをもつ集積デバイスとのための可能な電気経路をもつ例示的なパッケージを示す図。
【
図9】[0018]複数のコアを含むパッケージのための共有可能な電力リソースを提供するための方法の例示的な流れ図。
【
図10A】[0019]共有可能な電力リソースを制御するための少なくとも1つのスイッチを含む基板を作製するための例示的なシーケンスを示す図。
【
図10B】共有可能な電力リソースを制御するための少なくとも1つのスイッチを含む基板を作製するための例示的なシーケンスを示す図。
【
図10C】共有可能な電力リソースを制御するための少なくとも1つのスイッチを含む基板を作製するための例示的なシーケンスを示す図。
【
図11】[0020]共有可能な電力リソースを制御するための少なくとも1つのスイッチを含む基板を作製するための方法の例示的な流れ図。
【
図12】[0021]本明細書で説明されるダイ、集積デバイス、集積受動デバイス(IPD)、デバイスパッケージ、パッケージ、集積回路および/またはPCBを統合し得る様々な電子デバイスを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0022]以下の説明では、本開示の様々な態様の完全な理解を提供するために、具体的な詳細が与えられる。しかしながら、態様はこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが当業者によって理解されよう。たとえば、不必要な詳細で態様を不明瞭にするのを避けるために、回路がブロック図で示されることがある。他の事例では、本開示の態様を不明瞭にしないために、よく知られている回路、構造、および技法が詳細に示されないことがある。
【0012】
[0023]本開示は、基板と、基板に結合された集積デバイスとを含む、パッケージについて説明する。集積デバイスは、第1のコアと第2のコアとを含む。基板は、集積デバイスの第1のコアに第1の電力リソースのための第1の電気経路を提供するように構成された第1の電力相互接続を含む。基板は、集積デバイスの第2のコアに第2の電力リソースのための第2の電気経路を提供するように構成された第2の電力相互接続を含む。基板は、第1の電力相互接続と第2の電力相互接続とに結合されたスイッチを含み、ここで、スイッチがオンにされた場合、スイッチは、第2の電力リソースからの電力リソースのうちの少なくとも一部が集積デバイスの第1のコアに進むことを可能にするように構成される。電力リソースの共有は、追加の電力を必要としおよび/またはそれを希望し得る1つまたは複数のコアに、別のコアがそれほど多くの電力を必要としないことがある場合、追加の電力を提供することによって、集積デバイスが最適な性能を発揮することを可能にするのを助ける。
共有可能な電力リソースのために構成された集積デバイスを備える例示的なパッケージ
[0024]
図1は、基板102と、集積デバイス104と、カプセル化層110とを含む、パッケージ100を示す。以下でさらに説明されるように、集積デバイス104は、共有電力リソースのために構成される。パッケージ100は、複数のはんだ相互接続130を通してボード190に結合される。集積デバイス104は、複数のはんだ相互接続105を通して基板102に結合される。カプセル化層110は、基板102に結合される。カプセル化層110は、基板102および集積デバイス104の上に位置する。カプセル化層110は、集積デバイス104をカプセル化する。受動(passive)デバイス109が、基板102に結合される。受動デバイス109は、キャパシタを含み得る。相互接続112が、カプセル化層110を通って延び得る。相互接続112は、スルーモールド(TMV:through mold via)を含み得る。相互接続112は、基板102に結合され得る。
【0013】
[0025]集積デバイス104は、複数のはんだ相互接続105を通して基板102に結合される。いくつかの実装形態では、集積デバイス104は、複数のはんだ相互接続105およびピラー相互接続を通して基板102に結合され得る。アンダーフィル106が、集積デバイス104と基板102との間に位置する。アンダーフィル106は、複数のはんだ相互接続105の周りに位置し得る。集積デバイス104は、少なくとも2つのコアを含む。たとえば、集積デバイス104は、第1のコア140と第2のコア142とを含む。コアは、プログラム命令を読み取り、実行するように構成された、集積デバイスの処理ユニットであり得る。集積デバイスの各コアは、集積デバイスの別個の処理ユニットであり得る。いくつかの実装形態では、各コアは、集積デバイス104のための別個のおよび/または異なる機能を実施するように構成され得る。
【0014】
[0026]基板102は、少なくとも1つの誘電体層120と、複数の相互接続122とを含む。少なくとも
図2において以下でさらに説明されるように、複数の相互接続122は、集積デバイス104のコアに電力リソースのための電気経路を提供するように構成された相互接続を含む。基板102は、少なくとも1つのスイッチ107をも含む。少なくとも1つのスイッチ107は、少なくとも1つのトランジスタを含み得る。少なくとも1つのスイッチ107は、ゲート相互接続170と、ソース相互接続172と、ドレイン相互接続174と、ゲート誘電体層176と、チャネル178とを含む。電圧がゲート相互接続170において印加されるとき、電流がチャネル178を通してソース相互接続172からドレイン相互接続174に誘導され得る。少なくとも1つのスイッチ107は、集積デバイス104のコアに共有可能な電力リソースを提供するために使用され得る。少なくとも1つのスイッチ107は、基板102の異なる部分の中に位置し得る。いくつかの実装形態では、少なくとも1つのスイッチ107は、基板102の上部金属層(たとえば、基板102に結合された集積デバイスの近くの金属層)の近くに位置し得る。いくつかの実装形態では、少なくとも1つのスイッチ107は、基板102の下部金属層(たとえば、はんだ相互接続(たとえば、ボールグリッドアレイ)に結合された金属層)の近くに位置し得る。いくつかの実装形態では、少なくとも1つのスイッチ107は基板102の中に位置し得、その近くで受動デバイス109が基板102に結合される。
【0015】
[0027]複数の相互接続122は、各々1つまたは複数の集積デバイス(たとえば、集積デバイスのコア)に電力リソース(たとえば、電力)のための電気経路を提供するように構成された、いくつかの電力相互接続(たとえば、電力面)を含み得る。たとえば、第1の電力相互接続(たとえば、第1の電力面)が、第1のコア140に電力のための電気経路を提供するために使用され得、第2の電力相互接続(たとえば、第2の電力面)が、第2のコア142に電力のための電気経路を提供するために使用され得る。様々な電力リソースは、1つまたは複数の電力管理集積デバイス(たとえば、電力管理集積回路(PMIC))に結合され得る。したがって、様々な電力リソースは、1つまたは複数の電力管理集積デバイスを通って進み得る。様々な電力リソースは、電力グリッドリソースの一部であり得る。電力グリッドリソースは、少なくとも1つの電力リソースと接地とを含み得る。図示されていないが、1つまたは複数の電力管理集積デバイスは、基板102、パッケージ100、別の基板および/またはボード190に結合され得る。一例では、電源(たとえば、バッテリー)が、1つまたは複数の電力管理集積デバイスに結合され得る。電源からのエネルギー(たとえば、電流)は、1つまたは複数の電力管理集積デバイスを通って進み得、いくつかの電力リソース電気経路(たとえば、第1の電力リソース電気経路、第2の電力リソース電気経路、第3の電力リソース電気経路)を含む電力グリッドリソースを通して様々な集積デバイスおよび/または集積デバイスのコアに再分配され得る。別の例では、第1の電力リソースは、第1の電源(たとえば、第1のバッテリー)からのものであり得、第2の電力リソースは、第2の電源(たとえば、第2のバッテリー)からのものであり得る。
【0016】
[0028]異なる実装形態は、パッケージ100のために、異なる材料を使用し得る。少なくとも1つの誘電体層120は、ガラス、ポリイミド、酸化物および/またはそれらの組合せを含み得る。ゲート誘電体層176は、HfO2(ハフニウム酸化物)、SiO2(二酸化ケイ素)Al2O3(酸化アルミニウム)および/またはそれらの組合せを含み得る。チャネル178は、多結晶SiGe(シリコンゲルマニウム)、CdSe(セレン化カドミウム)、IgZo(酸化インジウムガリウム亜鉛)、タングステン(W)ドープIn2O3(酸化インジウム)および/またはそれらの組合せを含み得る。ゲート相互接続170、ソース相互接続172、ドレイン相互接続174は、銅、コバルト、タングステン(W)および/またはそれらの組合せを含み得る。
【0017】
[0029]高性能デバイスのためのパッケージは、冗長性とハイグレードのロバストネスとがパッケージに組み込まれる必要がある。設計観点から、パッケージの基板における電力相互接続(たとえば、電力面)は、パッケージの集積デバイスの電力消費を最適化するために分離される必要がある。しかしながら、パッケージの電力面を分離することは、配電網(PDN)を弱める。これは、異なる集積デバイスおよび/または集積デバイスの部分について電力リソースの再割振りを生じることがある。最終結果は、集積デバイスが最適な性能を発揮することが可能でないことである。パッケージにおいて最適な集積デバイス性能を提供するのを助けるために、スイッチが、電力リソースの共有を可能にするために基板において実装され得る。
【0018】
[0030]
図2は、基板102の金属層の平面図を示す。基板102は、第1の電力面201と、第2の電力面203と、第3の電力面205と、第4の電力面207と、第5の電力面209と、第6の電力面211とを含む。第1の電力面201、第2の電力面203、第3の電力面205、第4の電力面207、第5の電力面209、および第6の電力面211は、相互接続の例である。電力面の各々は、集積デバイス(たとえば、集積デバイスのコア)のための電気経路を提供するように構成される。たとえば、第1の電力面201は、集積デバイス104の第1のコア140に結合されるように構成され得、第2の電力面203は、集積デバイス104の第2のコア142に結合されるように構成され得る。各特定の電力面が、特定の電力リソースに電気的に結合されるように構成される。電力面は、基板102の任意の金属層上に位置し得る。いくつかの実装形態では、電力面は、集積デバイス104に最も近い基板102の金属層上に位置し得る。電力面の各々は、1つまたは複数の電力管理集積デバイスに電気的に結合されるように構成され得る。したがって、電力面の各々は、1つまたは複数の電力管理集積デバイスを通る特定の電流のための電気経路として構成され得る。
【0019】
[0031]
図2は、複数のスイッチ107を含む基板102を示す。複数のスイッチ107は、第1の電力面201と第2の電力面203とに結合される。複数のスイッチ107は、第2の電力面203を通って進む電流が第1の電力面201と共有されることを可能にするように構成される。スイッチがオフであるとき/場合、電流は、その特定のスイッチを通って流れないことがある。スイッチがオンであるとき/場合、電流は、その特定のスイッチを通って流れ得る。オンにされるスイッチが多いほど、より多くの電流が第2の電力面203から第1の電力面201に流れ得る。したがって、共有される電力量は、オンにされる複数のスイッチ107からのスイッチの数を制御することによって制御され得る。すべてのスイッチがオフである場合、第2の電力面203から第1の電力面201への共有はない。
図2は、スイッチが第1の電力面201(たとえば、第1の相互接続)と第2の電力面203(たとえば、203)とに結合されることを示す。しかしながら、スイッチは、本開示において示されるおよび説明される異なる電力面のいずれかの間に結合され得る。その上、基板102は電力レールを含み得、スイッチが、電力面および/または電力レールの間に結合され得る。複数の相互接続122は、電力面(たとえば、201、203、205、207、209、211)および/または電力レールを含み得る。
【0020】
[0032]
図3は、スイッチ107がオフにされたパッケージ100における例示的な電気経路を示す。
図3に示されているように、電気経路301は、集積デバイス104のコア140に結合され、電気経路303は、集積デバイス104のコア142に結合される。電気経路301(たとえば、第1の電気経路)は、複数のはんだ相互接続130からの第1のはんだ相互接続と、(第1の電力面201(たとえば、第1の電力相互接続)を含む)複数の相互接続122からの第1の複数の相互接続と、複数のはんだ相互接続105からの第1のはんだ相互接続と、第1のコア140とを含む。電気経路303(たとえば、第2の電気経路)は、複数のはんだ相互接続130からの第2のはんだ相互接続と、(第2の電力面203(たとえば、第2の電力相互接続)を含む)複数の相互接続122からの第2の複数の相互接続と、複数のはんだ相互接続105からの第2のはんだ相互接続と、第2のコア142とを含む。電気経路303は、受動デバイス109をも含み得る。
【0021】
[0033]
図4は、スイッチ107がオンにされたパッケージ100における例示的な電気経路を示す。スイッチ107は、電気経路303の一部であり得る。スイッチ107は、複数の相互接続122に結合され得る。スイッチ107は、集積デバイス104に結合され(たとえば、集積デバイスのコア140に電気的に結合されるように構成され)得る。スイッチ107がオンにされたとき/場合、電気経路303を通って進む第2の電力リソースからの一部の電力は、スイッチ107を通して第1のコア140に対して共有され、そこに転送される。第2の電力リソースからの一部の電力は、第2の電力面203および第1の電力面201を通って進み得る。スイッチ107は、集積デバイス104によって制御可能(たとえば、第1のコア140および/または第2のコア142によって制御可能)である。したがって、スイッチ107は、集積デバイス104によってオンおよびオフにされ得る。追加のスイッチをオンにすることによって、より多くの電力が第1の電力面201および第1のコア140と共有され得、これは、電力が第1のコア140に進むための追加の電気経路を提供する。
【0022】
[0034]
図5は、パッケージ100のための電気回路
図500を示す。電気回路
図500は、第1の回路501と第2の回路503とを含む。第1の回路501は、電気経路301の電気的表現であり得る。第2の回路503は、電気経路303の電気的表現であり得る。第1の回路501は、少なくとも1つのスイッチ107を通して第2の回路503に電気的に結合されるように構成される。第1の回路501は、ボード190と、第1の電力面201と、第1のコア140とからの第1の相互接続を含み得る。第2の回路503は、ボード190と、第2の電力面203と、受動デバイス109と、第2のコア142とからの第2の相互接続を含み得る。少なくとも1つのスイッチ107は、基板102の中に位置する第2の回路503の一部である。少なくとも1つのスイッチ107は、はんだ相互接続130(たとえば、ボールグリッドアレイ)の近くに位置し得る。少なくとも1つのスイッチ107は基板102の一部であり得、そこで受動デバイス109が基板102に結合される。
【0023】
[0035]
図6は、第1のコア140と、第2のコア142と、第3のコア143と、第4のコア144と、第5のコア145と、第6のコア146と、第7のコア147と、第8のコア148とを含む、集積デバイス104の一例を示す。第1のコア140は、第1の電力リソースに結合された、第1の電気経路301に結合される。第2のコア142は、第2の電力リソースに結合された、第2の電気経路303に結合される。第2の電力リソースは、共有可能な電力リソースである。第3のコア143は、第3の電力リソースに結合された、第3の電気経路603に結合される。第4のコア144は、第4の電力リソースに結合された、第4の電気経路604に結合される。第2の電力リソースは、第1のコア140、第3のコア143および/または第4のコア144と共有可能である。いくつかのスイッチ(たとえば、107)は、第2の電力リソースが、第1のコア140、第3のコア143および/または第4のコア144と共有可能であることを可能にするために使用され得る。
【0024】
[0036]第5のコア145は、第5の電力リソースに結合された、第5の電気経路605に結合される。第6のコア146は、第6の電力リソースに結合された、第6の電気経路606に結合される。第7のコア147は、第7の電力リソースに結合された、第7の電気経路607に結合される。第8のコア148は、第8の電力リソースに結合された、第8の電気経路608に結合される。第8の電力リソースは、共有可能な電力リソースである。第8の電力リソースは、第5のコア145、第6のコア146および/または第7のコア147と共有可能である。いくつかのスイッチ(たとえば、107)は、第8の電力リソースが、第5のコア145、第6のコア146および/または第7のコア147と共有可能であることを可能にするために使用され得る。
【0025】
[0037]異なる実装形態は、電力リソースのための異なる構成および設計をもつ異なる数のコアを有し得る。コア(たとえば、処理コア)のいずれかは、メモリ(たとえば、メモリユニット)と置き換えられ得る。共有電力リソースの使用は、集積デバイスのメモリおよび/またはコアの間で(たとえば、2つのメモリ間で、集積デバイスのメモリとコアとの間で)適用可能であり得る。共有可能な電力リソースの使用は、パッケージの集積デバイス間で適用可能であり得る。たとえば、第1の集積デバイスによって使用されるために割り振られる電力リソースが、第2の集積デバイスと共有され得る。集積デバイス(たとえば、104、740、742)は、ダイ(たとえば、半導体ベアダイ)を含み得る。集積デバイスは、無線周波数(RF)デバイス、受動デバイス、フィルタ、キャパシタ、インダクタ、アンテナ、送信機、受信機、ガリウムヒ素(GaAs)ベース集積デバイス、表面弾性波(SAW)フィルタ、バルク弾性波(BAW)フィルタ、発光ダイオード(LED)集積デバイス、ケイ素(Si)ベース集積デバイス、炭化ケイ素(SiC)ベース集積デバイス、メモリ、電力管理プロセッサ、および/またはそれらの組合せを含み得る。集積デバイス(たとえば、104、740、742)は、少なくとも1つの電子回路(たとえば、第1の電子回路、第2の電子回路など)を含み得る。
共有可能な電力リソースのために構成された集積デバイスを備える例示的なパッケージ
[0038]
図7および
図8は、第1の集積デバイス740と第2の集積デバイス742とを含むパッケージ700を示す。パッケージ700は、
図1および
図3~
図4のパッケージ100と同様であり、したがって、パッケージ100と同じ構成要素および/または同様の構成要素を含み得る。第1の集積デバイス740は、少なくとも1つのコアを含み得る。第2の集積デバイス742は、少なくとも1つのコアを含み得る。第1の集積デバイス740および第2の集積デバイス742は、基板102に結合される。第1の集積デバイス740は、複数のはんだ相互接続105を通して基板102に結合される。いくつかの実装形態では、第1の集積デバイス740は、複数のはんだ相互接続105およびピラー相互接続を通して基板102に結合され得る。第2の集積デバイス742は、複数のはんだ相互接続705を通して基板102に結合される。いくつかの実装形態では、第2の集積デバイス742は、複数のはんだ相互接続705およびピラー相互接続を通して基板102に結合され得る。
【0026】
[0039]
図7は、スイッチ107がオフにされたパッケージ700における例示的な電気経路を示す。
図7に示されているように、電気経路701は、第1の集積デバイス740に結合され、電気経路703は、第2の集積デバイス742に結合される。電気経路701(たとえば、第1の電気経路)は、複数のはんだ相互接続130からの第1のはんだ相互接続と、(第1の電力面201(たとえば、第1の電力相互接続)を含む)複数の相互接続122からの第1の複数の相互接続と、複数のはんだ相互接続105からの第1のはんだ相互接続と、第1の集積デバイス740とを含む。電気経路703(たとえば、第2の電気経路)は、複数のはんだ相互接続130からの第2のはんだ相互接続と、(第2の電力面203(たとえば、第2の電力相互接続)を含む)複数の相互接続122からの第2の複数の相互接続と、複数のはんだ相互接続705からの第2のはんだ相互接続と、第2の集積デバイス742とを含む。電気経路703は、受動デバイス109をも含み得る。
【0027】
[0040]
図8は、スイッチ107がオンにされたパッケージ700における例示的な電気経路を示す。スイッチ107は、電気経路703の一部であり得る。スイッチ107は、複数の相互接続122に結合され得る。スイッチ107は、集積デバイス740に結合され(たとえば、集積デバイスの集積デバイス740に電気的に結合されるように構成され)得る。スイッチ107がオンにされたとき/場合、電気経路703を通って進む第2の電力リソースからの一部の電力は、スイッチ107を通して第1の集積デバイス740に対して共有され、そこに転送される。第2の電力リソースからの一部の電力は、第2の電力面203および第1の電力面201を通って進み得る。スイッチ107は、第1の集積デバイス740および/または第2の集積デバイス742によって制御可能である。したがって、スイッチ107は、第1の集積デバイス740および/または第2の集積デバイス742によって、オンおよびオフにされ得る。追加のスイッチをオンにすることによって、より多くの電力が第1の電力面201および第1の集積デバイス740と共有され得、これは、電力が第1のコア140に進むための追加の電気経路を提供する。
電力リソースを共有するための方法の例示的な流れ図
[0041]
図9は、パッケージにおいて電力リソースを共有するための方法900の例示的な流れ図を示す。方法900は、1つまたは複数の集積デバイスによって実装され得る。方法900は、集積デバイスの1つまたは複数のコアによって実装され得る。たとえば、方法900は、パッケージ100の集積デバイス104によって実装され得る。別の例では、方法900は、パッケージ700の集積デバイス740および/または742によって実装され得る。
【0028】
[0042]方法は、(905において)集積デバイス(たとえば、104)の1つまたは複数のコア(たとえば、140、142)を動作させる。1つまたは複数のコアを動作させることは、命令を読み取ることおよび実行することを含む。各コアは、別個のおよび/または異なる機能を実施し得る。いくつかの実装形態では、コアは、別個の集積デバイスの一部であり得る。1つまたは複数のコアを動作させることは、1つまたは複数のメモリを利用することをも含み得る。
【0029】
[0043]方法は、(910において)集積デバイスの少なくとも1つのコアがより多くの電力を必要としおよび/または希望すると決定する。異なる実装形態は、1つまたは複数のコアがより多くの電力を必要としおよび/または希望するかどうかを決定するための異なる1つまたは複数の基準を有し得る。たとえば、コアに提供される電力量が最大許容電力未満であるとき、方法は、コアがより多くの電力を必要としおよび/または希望すると決定し得る。コアがより多くの電力を必要とするかどうかは、コアがより多くの電力を希望するかどうか、および/またはより多くの電力から恩恵を受け得るかどうかを意味し得る。たとえば、コアは、コアが最大周波数よりも低い周波数において動作しているとき、より多くの電力を必要としおよび/または希望し得る。いくつかの実装形態では、2つ以上のコアが、より多くの電力を必要としおよび/または希望し得る。コアがより多くの電力を希望しおよび/または必要とし得ると決定することに加えて、方法900は、別のコアのために割り振られる利用可能な共有可能な電力があるかどうかをも決定し得る。コアに割り振られるすべての電力が別のコアに対して共有可能であるとは限らないことに留意されたい。いくつかの実装形態では、特定のコアに割り振られた電力は、特定のコアが最大容量未満において動作している、および/または特定のコアが利用されていないとき、別のコアと共有可能である。したがって、1つまたは複数のコアがより多くの電力を必要としおよび/または希望し得る場合でも、別のコアに割り振られた電力リソースからの共有すべき電力がないことがある。
【0030】
[0044]方法は、(915において)特定のコアに割り振られた電力リソースを集積デバイスの別のコアに対して共有するために、少なくとも1つのスイッチをオンにする。スイッチは、トランジスタを含み得る。いくつかの実装形態では、スイッチをオンにすることは、トランジスタのゲート相互接続に電圧を印加することを含み得る。いくつかの実装形態では、オンにされるスイッチが多いほど、より多くの電力が集積デバイスの別のコアと共有される。いくつかの実装形態では、オンにされるスイッチの数は、リアルタイムで変動し得る。すなわち、オンにされるスイッチの数は、集積デバイスの1つまたは複数のコアの動作の異なる時間中に異なり得る。共有すべき利用可能な電力がないとき、スイッチのうちのいずれもオンにされないことがあることに留意されたい。上述のように、いくつかの実装形態では、コアがより多くの電力を必要としおよび/または希望する場合でも、方法は、別のコアから共有されるべき追加の電力が利用可能でないと決定し得る。そのような事例では、方法は、スイッチおよび/または追加のスイッチをオンにしないことがある。一例として、方法は、第1のスイッチおよび第2のスイッチをオンにし得る。第1のスイッチおよび第2のスイッチは、基板の第1の電力相互接続および第2の電力相互接続に結合される。第1の電力相互接続は第1のコアに結合され得、第2の電力相互接続は第2のコアに結合され得る。第1のスイッチおよび第2のスイッチをオンにすることは、第2の電力リソースのうちの一部が、第1のスイッチおよび第2のスイッチを通って第2の電力相互接続から第1の電力相互接続に進むことを生じ得る。したがって、第2のコアに割り振られる第2の電力リソースからの一部の電力は、第1のスイッチおよび第2のスイッチを通して第1のコアに向け直され得る。いくつかの実装形態では、少なくとも1つのスイッチをオンにすることは、2つの異なる電力相互接続(たとえば、電力面)間のあるスイッチおよび/またはすべてのスイッチをオンにすることを含む。
【0031】
[0045]方法は、(920において)電力リソースを共有することを停止する、および/または電力リソースの共有を低減するために、少なくとも1つのスイッチをオフにし得る。スイッチは、トランジスタを含み得る。いくつかの実装形態では、スイッチをオフにすることは、電圧がトランジスタのゲート相互接続に印加されるのを停止することを含み得る。特定のスイッチをオフにすることは、電力がその特定のスイッチを通って流れないことがあることを意味し得る。しかしながら、電力は、依然としてオンにされている別のスイッチを通って、依然として、異なる電力相互接続間を流れ得る。いくつかの実装形態では、方法900は、継続的におよび反復的に、集積デバイスおよび/または集積デバイスのコアの電力要件をリアルタイムで検査し、様々な集積デバイスおよび/または集積デバイスの様々なコアに必要に応じて電力リソースを提供するために、1つまたは複数のスイッチをオンおよびオフにし得る。集積デバイス(たとえば、集積デバイスのコア)が追加の電力を必要としおよび/または希望するか否かを決定するための1つまたは複数の基準は、異なる実装形態で変動し得る。より多くの電力が集積デバイスのために必要とされるかどうかを決定するために使用され得るものの例は、電圧の強さ、集積デバイスに提供される電力の電流の強さ、および/または(1つまたは複数の)コアの動作周波数である。
【0032】
[0046]たとえば、方法900は、第1のコアと第2のコアとを含む集積デバイスを動作させ得、ここで、第1の電力リソースが第1のコアに向けられ、第2の電力リソースが第2のコアに向けられる。方法900は、集積デバイスの第1のコアがより多くの電力を必要としおよび/または希望すると決定し得る。方法900は、(第2の電力リソースからの利用可能な電力があるとき)集積デバイスの第1のコアに第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングするために、少なくとも1つのスイッチをオンにし得る。いくつかの実装形態では、少なくとも1つのスイッチをオンにすることは、第1のコアに結合された第1の電力相互接続と第2のコアに結合された第2の電力相互接続との間に結合されたスイッチのすべてではないがいくつかをオンにすることを含む。方法900は、集積デバイスの第1のコアがより多くの電力を必要としない(たとえば、第1の電力リソースと第2の電力リソースからの一部の電力とによって提供されるすべての電力を必要とするとは限らない)とさらに決定し得る。方法900は、集積デバイスの第1のコアに第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングすることを停止するために、少なくとも1つのスイッチをオフにし得る。方法900は、集積デバイスの第1のコアがさらなる電力を必要とする(たとえば、第1の電力リソースと第2の電力リソースからの一部の電力とによってすでに提供されているものよりもさらなる電力を必要とする)とさらに決定し得る。方法900は、集積デバイスの第1のコアに第2の電力リソースのうちのより多くを再ルーティングするために、第1のコアに結合された第1の電力相互接続と第2のコアに結合された第2の電力相互接続との間に結合されたスイッチのうちのより多くまたはそのすべてをオンにし得る。
【0033】
[0047]方法900は、同じ集積デバイスのコア、異なる集積デバイスのコア、および/または異なる集積デバイスに適用可能であり得る。方法900はまた、集積デバイスのメモリに(たとえば、2つのメモリ間で、集積デバイスのメモリとコアとの間で)適用可能であり得る。したがって、
図9において上記で説明された1つまたは複数のコアは、1つのメモリに適用可能であり得る。方法900は、2つまたはそれ以上の集積デバイスに適用可能であり得る。
【0034】
[0048]たとえば、方法900は、第1の集積デバイスおよび第2の集積デバイスを動作させ得、ここで、第1の電力リソースが第1の集積デバイスに向けられ、第2の電力リソースが第2の集積デバイスに向けられる。方法900は、第1の集積デバイスがより多くの電力を必要としおよび/または希望すると決定し得る。方法900は、第1の集積デバイスに第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングするために、少なくとも1つのスイッチをオンにし得る。いくつかの実装形態では、少なくとも1つのスイッチをオンにすることは、第1の集積デバイスに結合された第1の電力相互接続と第2の集積デバイスに結合された第2の電力相互接続との間に結合されたスイッチのすべてではないがいくつかをオンにすることを含む。方法900は、第1の集積デバイスがより多くの電力を必要としない(たとえば、第1の電力リソースと第2の電力リソースからの一部の電力とによって提供されるすべての電力を必要とするとは限らない)とさらに決定し得る。方法900は、第1の集積デバイスに第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングすることを停止するために、少なくとも1つのスイッチをオフにし得る。方法900は、第1の集積デバイスがさらなる電力を必要とする(たとえば、第1の電力リソースと第2の電力リソースからの一部の電力とによってすでに提供されているものよりもさらなる電力を必要とする)とさらに決定し得る。方法900は、第1の集積デバイスに第2の電力リソースのうちのより多くを再ルーティングするために、第1の集積デバイスに結合された第1の電力相互接続と第2の集積デバイスに結合された第2の電力相互接続との間に結合されたスイッチのうちのより多くまたはそのすべてをオンにし得る。
スイッチを備える基板を作製するための例示的なシーケンス
[0049]いくつかの実装形態では、基板を作製することは、いくつかのプロセスを含む。
図10A~
図10Cは、電力リソースを共有するためのスイッチを含む基板を提供または作製するための例示的なシーケンスを示す。いくつかの実装形態では、
図10A~
図10Cのシーケンスは、少なくとも1つのスイッチを含む基板102を提供または作製するために使用され得る。
【0035】
[0050]
図10A~
図10Cのシーケンスは、基板を提供または作製するためのシーケンスを簡略化および/または明確化するために、1つまたは複数の段階を組み合わせ得ることに留意されたい。いくつかの実装形態では、プロセスの順序が変更または修正され得る。いくつかの実装形態では、プロセスのうちの1つまたは複数が、本開示の趣旨から逸脱することなく、交換または置換され得る。
【0036】
[0051]段階1は、
図10Aに示されているように、キャリア1000が提供され、金属層がキャリア1000の上に形成された後の状態を示す。金属層は、相互接続1001を形成するためにパターン化され得る。めっきプロセスが、金属層および相互接続を形成するために使用され得る。相互接続1001のうちのいくつかは、ゲート相互接続170、ソース相互接続172および/またはドレイン相互接続174を画定し得る。
【0037】
[0052]段階2は、誘電体層1002がキャリア1000と相互接続との上に形成された後の状態を示す。誘電体層1002は、ポリイミドを含み得る。堆積プロセスが、誘電体層1002を形成するために使用され得る。
【0038】
[0053]段階3は、ゲート誘電体層176が相互接続1001の上に形成された後の状態を示す。堆積プロセスが、ゲート誘電体層176を形成するために使用され得る。異なる実装形態は、ゲート誘電体層176のために、異なる材料を使用し得る。たとえば、ゲート誘電体層176は、HfO2(ハフニウム酸化物)、SiO2(二酸化ケイ素)Al2O3(酸化アルミニウム)および/またはそれらの組合せを含み得る。
【0039】
[0054]段階4は、ゲート誘電体層176の部分が除去された後の状態を示す。ゲート誘電体層176の部分を除去することは、ソース相互接続172およびドレイン相互接続174を露出し得る。ソース相互接続172およびドレイン相互接続174は、相互接続1001の部分から形成され得る。
【0040】
[0055]段階5は、チャネル178が、ゲート誘電体層176と、ソース相互接続172と、ドレイン相互接続174との上に形成された後の状態を示す。異なる実装形態は、チャネル178のために、異なる材料を使用し得る。チャネル178は、多結晶SiGe(シリコンゲルマニウム)、CdSe(セレン化カドミウム)、IgZo(酸化インジウムガリウム亜鉛)、タングステン(W)ドープIn2O3(酸化インジウム)および/またはそれらの組合せを含み得る。チャネル178のために使用される材料は、低温(たとえば、摂氏200未満)を使用して形成され得る。段階5は、ゲート相互接続170と、ソース相互接続172と、ドレイン相互接続174と、ゲート誘電体層176と、チャネル178とを含む、スイッチ107を示し得る。スイッチ107は、トランジスタとして構成され得る。
【0041】
[0056]段階6は、誘電体層1020が、キャリア1000と、スイッチ107と、相互接続1001との上に形成された後の状態を示す。誘電体層1020は、ポリイミドを含み得る。しかしながら、異なる実装形態は、誘電体層1020のために、異なる材料を使用し得る。誘電体層1020は、誘電体層1002を含み得る。堆積プロセスが、誘電体層1020を形成するために使用され得る。
【0042】
[0057]段階7は、
図10Bに示されているように、複数のキャビティ1011が誘電体層1020の中に形成された後の状態を示す。複数のキャビティ1011は、エッチングプロセスまたはレーザープロセスを使用して形成され得る。
【0043】
[0058]段階8は、相互接続1013が誘電体層1020の中におよびその上に形成された後の状態を示す。たとえば、ビア(via)、パッドおよび/またはトレースが形成され得る。めっきプロセスが、相互接続を形成するために使用され得る。
【0044】
[0059]段階9は、別の誘電体層1022が誘電体層1020の上に形成された後の状態を示す。堆積プロセスが、誘電体層1022を形成するために使用され得る。
【0045】
[0060]段階10は、
図10Cに示されているように、キャビティ1021が誘電体層1022の中に形成された後の状態を示す。エッチングプロセスまたはレーザープロセスが、キャビティ1021を形成するために使用され得る。
【0046】
[0061]段階11は、相互接続1023が誘電体層1022の中におよびその上に形成された後の状態を示す。たとえば、ビア、パッドおよび/またはトレースが形成され得る。めっきプロセスが、相互接続を形成するために使用され得る。
【0047】
[0062]段階12は、キャリア1000が誘電体層1020から分離され(たとえば、除去され、研削され)、基板102(たとえば、コアレス基板)を残した後を示す。ある実装形態では、コアレス基板は、埋め込みトレース基板(ETS:embedded trace substrate)である。段階11は、誘電体層1020、誘電体層1022を含む、基板102を示す。いくつかの実装形態では、誘電体層1020および誘電体層1022は、1つの誘電体層(たとえば、単一の誘電体層)と見なされ得る。基板102は、複数の相互接続1001と、複数の相互接続1013と、複数の相互接続1023とを含む。複数の相互接続1001、複数の相互接続1013、および複数の相互接続1023は、複数の相互接続122によって表され得る。基板102からの相互接続のうちのいくつかは、本開示で説明されるように電力相互接続(たとえば、電力面)として構成され得る。
【0048】
[0063]異なる実装形態は、(1つまたは複数の)金属層を形成するために、異なるプロセスを使用し得る。いくつかの実装形態では、(1つまたは複数の)金属層を形成するための化学気相堆積(CVD)プロセスおよび/または物理気相堆積(PVD)プロセス。たとえば、スパッタリングプロセス、スプレーコーティングプロセス、および/またはめっきプロセスが、(1つまたは複数の)金属層を形成するために使用され得る。
スイッチをもつ基板を作製するための方法の例示的な流れ図
[0064]
図11は、スイッチをもつ基板を提供または作製するための方法1100の例示的な流れ図を示す。いくつかの実装形態では、
図11の方法1100は、
図1の基板を提供または作製するために使用され得る。たとえば、
図11の方法は、基板102を作製するために使用され得る。
【0049】
[0065]
図11のシーケンスは、基板を提供または作製するための方法を簡略化および/または明確化するために、1つまたは複数のプロセスを組み合わせ得ることに留意されたい。いくつかの実装形態では、プロセスの順序が変更または修正され得る。
【0050】
[0066]方法は、(1105において)キャリア1000を提供する。方法は、(1110において)キャリア1000の上に金属層を形成する。金属層は、相互接続1001を形成するためにパターン化され得る。相互接続1001のうちのいくつかは、ゲート相互接続170、ソース相互接続172および/またはドレイン相互接続174を画定し得る。めっきプロセスが、金属層および相互接続を形成するために使用され得る。誘電体層が、相互接続1001が形成された後に形成され得る。
図10Aの段階1は、キャリアを提供し、相互接続を形成する一例を示し、説明する。
【0051】
[0067]方法は、(1115において)ゲート誘電体層176とチャネル178とを含む少なくとも1つのスイッチ107を形成する。1つまたは複数の堆積プロセスが、ゲート誘電体層176およびチャネル178を形成するために使用され得る。ゲート誘電体層176は、HfO
2(ハフニウム酸化物)、SiO
2(二酸化ケイ素)Al
2O
3(酸化アルミニウム)および/またはそれらの組合せを含み得る。チャネル178は、多結晶SiGe(シリコンゲルマニウム)、CdSe(セレン化カドミウム)、IgZo(酸化インジウムガリウム亜鉛)、タングステン(W)ドープIn
2O
3(酸化インジウム)および/またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの実装形態では、ソース相互接続172および/またはドレイン相互接続174はドープされ得る。スイッチは、トランジスタを含み得る。
図10Aの段階3~5は、チャネルおよびゲート誘電体層を形成する一例を示し、説明する。
【0052】
[0068]方法は、(1120において)キャリア1000と、相互接続1001と、スイッチ107との上に誘電体層1020を形成する。誘電体層1020は、ポリイミドを含み得る。誘電体層を形成することは、誘電体層1020の中に複数のキャビティ(たとえば、1011)を形成することをも含み得る。複数のキャビティは、エッチングプロセスまたはレーザープロセスを使用して形成され得る。
図10Aの段階56および
図10Bの段階7は、誘電体層およびキャビティを形成する一例を示し、説明する。
【0053】
[0069]方法は、(1125において)誘電体層の中におよびその上に相互接続を形成する。たとえば、相互接続1113が形成され得る。めっきプロセスが、相互接続を形成するために使用され得る。相互接続を形成することは、誘電体層の上におよび/またはその中に、パターン化された金属層を提供することを含み得る。
図10Bの段階8は、相互接続を形成する一例を示し、説明する。
【0054】
[0070]方法は、(1130において)誘電体層1020と相互接続1113との上に誘電体層1022を形成する。誘電体層1022は、ポリイミドを含み得る。誘電体層を形成することは、誘電体層1022の中に複数のキャビティ(たとえば、1021)を形成することをも含み得る。複数のキャビティは、エッチングプロセスまたはレーザープロセスを使用して形成され得る。
図10Bの段階9および
図10Cの段階10は、誘電体層およびキャビティを形成する例を示し、説明する。
【0055】
[0071]方法は、(1135において)誘電体層の中におよび/またはその上に相互接続を形成する。たとえば、相互接続1023が形成され得る。めっきプロセスが、相互接続を形成するために使用され得る。相互接続を形成することは、誘電体層の上におよびその中に、パターン化された金属層を提供することを含み得る。
図10Cの段階11は、相互接続を形成する例を示し、説明する。
【0056】
[0072]方法は、1130および1135において説明されたように、(1つまたは複数の)追加の誘電体層および追加の相互接続を形成し得る。
【0057】
[0073]すべての(1つまたは複数の)誘電体層および追加の相互接続が形成されると、方法は、誘電体層1020からキャリア(たとえば、1100)を分離(たとえば、除去、研削)し、基板を残し得る。ある実装形態では、コアレス基板は、埋め込みトレース基板(ETS)である。
図10Cの段階12は、基板がキャリアから分離された後の一例を示し、説明する。
【0058】
[0074]異なる実装形態は、(1つまたは複数の)金属層を形成するために、異なるプロセスを使用し得る。いくつかの実装形態では、(1つまたは複数の)金属層を形成するための化学気相堆積(CVD)プロセスおよび/または物理気相堆積(PVD)プロセス。たとえば、スパッタリングプロセス、スプレーコーティングプロセス、および/またはめっきプロセスが、(1つまたは複数の)金属層を形成するために使用され得る。
例示的な電子デバイス
[0075]
図12は、上述のデバイス、集積デバイス、集積回路(IC)パッケージ、集積回路(IC)デバイス、半導体デバイス、集積回路、ダイ、インターポーザ、パッケージ、パッケージオンパッケージ(PoP)、システムインパッケージ(SiP)、またはシステムオンチップ(SoC)のいずれかと統合され得る様々な電子デバイスを示す。たとえば、モバイルフォンデバイス1202、ラップトップコンピュータデバイス1204、固定ロケーション端末デバイス1206、ウェアラブルデバイス1208、または自動車両1210は、本明細書で説明されるデバイス1200を含み得る。デバイス1200は、たとえば、本明細書で説明されるデバイスおよび/または集積回路(IC)パッケージのいずれかであり得る。
図12に示されているデバイス1202、1204、1206、および1208ならびに車両1210は、例示的なものにすぎない。他の電子デバイスはまた、限定はしないが、モバイルデバイス、ハンドヘルドパーソナル通信システム(PCS)ユニット、携帯情報端末などのポータブルデータユニット、全地球測位システム(GPS)対応デバイス、ナビゲーションデバイス、セットトップボックス、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、メーター読取り機器などの固定ロケーションデータユニット、通信デバイス、スマートフォン、タブレットコンピュータ、コンピュータ、ウェアラブルデバイス(たとえば、時計、眼鏡)、モノのインターネット(IoT)デバイス、サーバ、ルータ、自動車両(たとえば、自律車両)において実装される電子デバイス、またはデータもしくはコンピュータ命令を記憶するかもしくは取り出す任意の他のデバイス、あるいはそれらの任意の組合せを含む、デバイス(たとえば、電子デバイス)のグループを含む、デバイス1200を特徴づけ得る。
【0059】
[0076]
図1~
図9、
図10A~
図10C、および/または
図11~
図12に示されている構成要素、プロセス、特徴、および/または機能のうちの1つまたは複数は、単一の構成要素、プロセス、特徴または機能に再構成され、および/または組み合わせられるか、あるいはいくつかの構成要素、プロセス、または機能において実施され得る。また、本開示から逸脱することなく、追加の要素、構成要素、プロセス、および/または機能が追加され得る。また、本開示における
図1~
図9、
図10A~
図10C、および/または
図11~
図12、ならびにそれの対応する説明は、ダイおよび/またはICに限定されないことに留意されたい。いくつかの実装形態では、
図1~
図9、
図10A~
図10C、および/または
図11~
図12、ならびにそれの対応する説明は、デバイスおよび/または集積デバイスを製造、作成、提供、および/または生成するために使用され得る。いくつかの実装形態では、デバイスは、ダイ、集積デバイス、集積受動デバイス(IPD)、ダイパッケージ、集積回路(IC)デバイス、デバイスパッケージ、集積回路(IC)パッケージ、ウエハ、半導体デバイス、パッケージオンパッケージ(PoP)デバイス、熱放散デバイスおよび/またはインターポーザを含み得る。
【0060】
[0077]本開示における図は、様々な部品、構成要素、物体、デバイス、パッケージ、集積デバイス、集積回路、および/またはトランジスタの実際の表現および/または概念的な表現を表し得ることに留意されたい。いくつかの事例では、図は一定の縮尺ではないことがある。いくつかの事例では、明快のために、すべての構成要素および/または部品が示され得るとは限らない。いくつかの事例では、図における様々な部品および/または構成要素の位置、ロケーション、サイズ、および/または形状は、例示的なものであり得る。いくつかの実装形態では、図における様々な構成要素および/または部品は、随意であり得る。
【0061】
[0078]処理システム中の1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、コア、集積デバイス)は、ソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。ソフトウェアはコンピュータ可読媒体上に存在し得る。
【0062】
[0079]コンピュータ可読媒体は非一時的コンピュータ可読媒体であり得る。非一時的コンピュータ可読媒体は、例として、磁気ストレージデバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、リムーバブルディスク、ならびにコンピュータによってアクセスされ、読み取られ得るソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の好適な媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、処理システム中に存在するか、処理システムの外部に存在するか、または処理システムを含む複数のエンティティにわたって分散され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータプログラム製品において実施され得る。いくつかの例では、コンピュータ可読媒体はメモリの一部であり得る。例として、コンピュータプログラム製品はパッケージング材料中にコンピュータ可読媒体を含み得る。特定の適用例および全体的なシステムに課される全体的な設計制約に応じて、本開示全体にわたって提示される記載の機能をどのようにしたら最も良く実装することができるかを、当業者は認識されよう。
【0063】
[0080]「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されるいかなる実装形態または態様も、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点、または動作モードを含むことを必要とするとは限らない。「結合される」という用語は、本明細書では、2つの物体間の直接的または間接的結合(たとえば、機械的結合)を指すために使用される。たとえば、物体Aが物体Bに物理的に接触し、物体Bが物体Cに接触する場合、物体Aと物体Cとは、それらが互いに直接物理的に接触しない場合でも、やはり互いに結合されていると見なされ得る。「電気的に結合される」という用語は、電流(たとえば、信号、電力、接地)が2つの物体間を進み得るように、2つの物体が直接または間接的に互いに結合されることを意味し得る。電気的に結合される2つの物体は、2つの物体間を進む電流を有することも有しないこともある。「第1の」、「第2の」、「第3の」、および「第4の」(および/または第4のを超える何でも)という用語の使用は、任意である。説明される構成要素のいずれも、第1の構成要素、第2の構成要素、第3の構成要素、または第4の構成要素であり得る。たとえば、第2の構成要素と呼ばれる構成要素は、第1の構成要素、第2の構成要素、第3の構成要素、または第4の構成要素であり得る。「カプセル化する」という用語は、物体が別の物体を部分的にカプセル化するか、または完全にカプセル化し得ることを意味する。「上部」および「下部」という用語は、任意である。上部上に位置する構成要素は、下部上に位置する構成要素の上に位置し得る。上部の構成要素が下部の構成要素と見なされ得、その逆も同様である。本開示で説明されるように、第2の構成要素「の上に」位置する第1の構成要素は、下部または上部がどのように任意に画定されるかに応じて、第1の構成要素が第2の構成要素の上方または下方に位置することを意味し得る。別の例では、第1の構成要素は、第2の構成要素の第1の表面の上に(たとえば、上方に)位置し得、第3の構成要素は、第2の構成要素の第2の表面の上に(たとえば、下方に)位置し得、第2の表面は、第1の表面に対向している。1つの構成要素が別の構成要素の上に位置するという文脈において本出願で使用される「の上に(over)」という用語は、別の構成要素上に(on)および/または別の構成要素の中に(in)ある(たとえば、構成要素の表面上にあるかまたは構成要素の中に埋め込まれている)構成要素を意味するために使用され得ることにさらに留意されたい。したがって、たとえば、第2の構成要素の上に(over)ある第1の構成要素は、(1)第1の構成要素が第2の構成要素の上に(over)あるが、第2の構成要素に直接接触していないこと、(2)第1の構成要素が第2の構成要素上に(on)(たとえば、その表面上に)あること、および/または(3)第1の構成要素が第2の構成要素の中に(in)ある(たとえば、その中に埋め込まれている)ことを意味し得る。第2の構成要素「の中に(in)」位置する第1の構成要素は、第2の構成要素の中に部分的に位置するか、または第2の構成要素の中に完全に位置し得る。本開示で使用される「約(about)‘値X’」または「およそ(approximately)値X」という用語は、‘値X’の10パーセント以内を意味する。たとえば、約1またはおよそ1の値は、0.9~1.1の範囲内の値を意味することになる。
【0064】
[0081]いくつかの実装形態では、相互接続は、2つの点、要素および/または構成要素の間の電気的接続を可能にするかまたは容易にする、デバイスまたはパッケージの要素または構成要素である。いくつかの実装形態では、相互接続は、トレース、ビア、パッド、ピラー、メタライゼーション層、再分配層、および/またはアンダーバンプメタライゼーション(UBM)層/相互接続を含み得る。いくつかの実装形態では、相互接続は、信号(たとえば、データ信号)、接地および/または電力のための電気経路を提供するように構成され得る導電性材料を含み得る。相互接続は、2つ以上の要素または構成要素を含み得る。相互接続は、1つまたは複数の相互接続によって画定され得る。相互接続は、1つまたは複数の金属層を含み得る。相互接続は、回路の一部であり得る。異なる実装形態は、相互接続を形成するために、異なるプロセスおよび/またはシーケンスを使用し得る。いくつかの実装形態では、化学気相堆積(CVD)プロセス、物理気相堆積(PVD)プロセス、スパッタリングプロセス、スプレーコーティング、および/またはめっきプロセスが、相互接続を形成するために使用され得る。
【0065】
[0082]また、本明細書に含まれている様々な開示は、フローチャート、流れ図、構造図、またはブロック図として示されるプロセスとして説明され得ることに留意されたい。フローチャートは、動作を逐次的なプロセスとして説明し得るが、動作の多くは、並行してまたは同時に実施され得る。さらに、動作の順序は並べ替えられ得る。プロセスは、それの動作が完了したときに終了する。
【0066】
[0083]以下では、本発明の理解を容易にするために、さらなる例が説明される。
【0067】
[0084]態様1: 集積デバイスと、集積デバイスに結合された基板とを備えるパッケージ。集積デバイスは、第1のコアと第2のコアとを含む。基板は、集積デバイスの第1のコアに第1の電力リソースのための第1の電気経路を提供するように構成された第1の電力相互接続と、集積デバイスの第2のコアに第2の電力リソースのための第2の電気経路を提供するように構成された第2の電力相互接続と、第1の電力相互接続と第2の電力相互接続とに結合されたスイッチと、ここにおいて、スイッチがオンにされた場合、スイッチは、第2の電力リソースからの電力リソースのうちの少なくとも一部が集積デバイスの第1のコアに寄与することを可能にするように構成された、を含む。
【0068】
[0085]態様2: スイッチがオフにされた場合、スイッチは、第2の電力リソースからの電力がスイッチを通って第1のコアに寄与しないように構成された、態様1に記載のパッケージ。
【0069】
[0086]態様3: スイッチが少なくとも1つのトランジスタを含む、態様1から2に記載のパッケージ。
【0070】
[0087]態様4: 少なくとも1つのトランジスタが、ソース相互接続と、ドレイン相互接続と、チャネルと、ゲート相互接続とを備える、態様3に記載のパッケージ。
【0071】
[0088]態様5: 第1の電力相互接続が第1の電力面を含み、第2の電力相互接続が第2の電力面を含む、態様1から4に記載のパッケージ。
【0072】
[0089]態様6: 第1の電力面と第2の電力面とが、基板の同じ金属層上に位置する、態様5に記載のパッケージ。
【0073】
[0090]態様7: スイッチが、集積デバイスによって制御されるように構成された、態様1から6に記載のパッケージ。
【0074】
[0091]態様8: 第1の電力相互接続と第2の電力相互接続とに結合された第2のスイッチをさらに備え、ここにおいて、第2のスイッチがオンにされた場合、第2のスイッチは、第2の電力リソースからの電力リソースのうちの少なくとも一部が集積デバイスの第1のコアに寄与することを可能にするように構成された、態様1から7に記載のパッケージ。
【0075】
[0092]態様9: 集積デバイスが第3のコアをさらに備え、ここにおいて、基板は、集積デバイスの第3のコアに第3の電力リソースのための第3の電気経路を提供するように構成された第3の電力相互接続と、第3の電力相互接続と第2の電力相互接続とに結合された第2のスイッチと、ここにおいて、第2のスイッチがオンにされた場合、第2のスイッチは、第2の電力リソースからの電力リソースのうちの少なくとも一部が集積デバイスの第3のコアに寄与することを可能にするように構成された、をさらに備える、態様1から7に記載のパッケージ。
【0076】
[0093]態様10: 第1の電力リソースおよび第2の電力リソースが、1つまたは複数の電力管理集積デバイスに結合されるように構成された電力グリッドリソースの一部である、態様1から9に記載のパッケージ。
【0077】
[0094]態様11: 第1の電力リソースが、電力管理集積デバイスからの第1の電流を含み、第2の電力リソースが、電力管理集積デバイスからの第2の電流を含む、態様1から10に記載のパッケージ。
【0078】
[0095]態様12: 集積デバイスは、集積デバイスの第1のコアがより多くの電力を必要とするかどうかを決定することと、第1のコアがより多くの電力を必要とすると決定された場合、集積デバイスの第1のコアに第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングするために、スイッチをオンにすることとを行うように構成された、態様1から11に記載のパッケージ。
【0079】
[0096]態様13: 集積デバイスは、集積デバイスの第1のコアがより多くの電力を必要としないかどうかを決定することと、第1のコアがより多くの電力を必要としないと決定された場合、スイッチを通して集積デバイスの第1のコアに第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングすることを停止するために、スイッチをオフにすることとを行うようにさらに構成された、態様12に記載のパッケージ。
【0080】
[0097]態様14: 集積デバイスは、集積デバイスの第1のコアがさらなる電力を必要とするかどうかを決定することと、第1のコアがさらなる電力を必要とすると決定された場合、集積デバイスの第1のコアに第2の電力リソースのうちのより多くを再ルーティングするために、第1のコアに結合された第1の電力相互接続と第2のコアに結合された第2の電力相互接続との間に結合された第2のスイッチをオンにすることとを行うようにさらに構成された、態様13に記載のパッケージ。
【0081】
[0098]態様15: 第1の集積デバイスと、第2の集積デバイスと、第1の集積デバイスと第2の集積デバイスとに結合された基板とを備えるパッケージであって、基板は、第1の集積デバイスに第1の電力リソースのための第1の電気経路を提供するように構成された第1の電力相互接続と、第2の集積デバイスに第2の電力リソースのための第2の電気経路を提供するように構成された第2の電力相互接続と、第1の電力相互接続と第2の電力相互接続とに結合されたスイッチと、ここにおいて、スイッチがオンにされた場合、スイッチは、第2の電力リソースからの電力リソースのうちの少なくとも一部が第1の集積デバイスに寄与することを可能にするように構成された、を備える、パッケージ。
【0082】
[0099]態様16: スイッチがオフにされた場合、スイッチは、第2の電力リソースからの電力がスイッチを通って第1の集積デバイスに寄与しないように構成された、態様15に記載のパッケージ。
【0083】
[00100]態様17: スイッチが少なくとも1つのトランジスタを含む、態様15から16に記載のパッケージ。
【0084】
[00101]態様18: 少なくとも1つのトランジスタが、ソース相互接続と、ドレイン相互接続と、チャネルと、ゲート相互接続とを備える、態様17に記載のパッケージ。
【0085】
[00102]態様19: スイッチが、第1の集積デバイスおよび/または第2の集積デバイスによって制御されるように構成された、態様15から18に記載のパッケージ。
【0086】
[00103]態様20: 第1の電力リソースおよび第2の電力リソースが、1つまたは複数の電力管理集積デバイスに結合されるように構成された電力グリッドリソースの一部である、態様15から19に記載のパッケージ。
【0087】
[00104]態様21: 第1の電力リソースが、電力管理集積デバイスからの第1の電流を含み、第2の電力リソースが、電力管理集積デバイスからの第2の電流を含む、態様15から19に記載のパッケージ。
【0088】
[00105]態様22: 第1の集積デバイスは、集積デバイスがより多くの電力を必要とするかどうかを決定することと、第1の集積デバイスがより多くの電力を必要とすると決定された場合、第1の集積デバイスに第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングするために、スイッチをオンにすることとを行うように構成された、態様15から21に記載のパッケージ。
【0089】
[00106]態様23: 第1の集積デバイスは、第1の集積デバイスがより多くの電力を必要としないかどうかを決定することと、第1の集積デバイスがより多くの電力を必要としないと決定された場合、スイッチを通して第1の集積デバイスに第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングすることを停止するために、スイッチをオフにすることとを行うようにさらに構成された、態様22に記載のパッケージ。
【0090】
[00107]態様24: 第1の集積デバイスは、第1の集積デバイスがさらなる電力を必要とするかどうかを決定することと、第1の集積デバイスがさらなる電力を必要とすると決定された場合、第1の集積デバイスに第2の電力リソースのうちのより多くを再ルーティングするために、第1の集積デバイスに結合された第1の電力相互接続と第2の集積デバイスに結合された第2の電力相互接続との間に結合された第2のスイッチをオンにすることとを行うようにさらに構成された、態様23に記載のパッケージ。
【0091】
[00108]態様25: パッケージが、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、モバイルデバイス、モバイルフォン、スマートフォン、携帯情報端末、固定ロケーション端末、タブレットコンピュータ、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、ラップトップコンピュータ、サーバ、モノのインターネット(IoT)デバイス、および自動車両中のデバイスからなるグループから選択されるデバイスに組み込まれる、態様15から24に記載のパッケージ。
【0092】
[00109]態様26: 第1のコアと第2のコアとを含む集積デバイスを動作させることと、ここにおいて、第1の電力リソースが第1のコアに向けられ、第2の電力リソースが第2のコアに向けられる、集積デバイスの第1のコアがより多くの電力を必要とすると決定することと、集積デバイスの第1のコアに第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングするために、少なくとも1つのスイッチをオンにすることとを備える方法。
【0093】
[00110]態様27: 集積デバイスの第1のコアがより多くの電力を必要としないと決定することと、少なくとも1つのスイッチを通して集積デバイスの第1のコアに第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングすることを停止するために、少なくとも1つのスイッチをオフにすることとをさらに備える、態様26に記載の方法。
【0094】
[00111]態様28: 少なくとも1つのスイッチをオンにすることが、第1のコアに結合された第1の電力相互接続と第2のコアに結合された第2の電力相互接続との間に結合されたスイッチのすべてではないがいくつかをオンにすることを含む、態様26から27に記載の方法。
【0095】
[00112]態様29: 集積デバイスの第1のコアがさらなる電力を必要とすると決定することと、少なくとも1つのスイッチを通して集積デバイスの第1のコアに第2の電力リソースのうちのより多くを再ルーティングするために、第1のコアに結合された第1の電力相互接続と第2のコアに結合された第2の電力相互接続との間に結合されたスイッチのすべてをオンにすることとをさらに備える、態様28に記載の方法。
【0096】
[00113]態様30: 第1の電力リソースおよび第2の電力リソースが、電力管理集積デバイスを通って進む、態様26から29に記載の方法。
【0097】
[00114]態様31: 第1の集積デバイスを動作させることと、ここにおいて、第1の電力リソースが第1の集積デバイスに向けられる、第2の集積デバイスを動作させることと、ここにおいて、第2の電力リソースが第2の集積デバイスに向けられる、第1の集積デバイスがより多くの電力を必要とすると決定することと、少なくとも1つのスイッチを通して第1の集積デバイスに第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングするために、少なくとも1つのスイッチをオンにすることとを備える方法。
【0098】
[00115]態様32: 第1の集積デバイスがより多くの電力を必要としないと決定することと、少なくとも1つのスイッチを通して第1の集積デバイスに第2の電力リソースのうちの一部を再ルーティングすることを停止するために、少なくとも1つのスイッチをオフにすることとをさらに備える、態様31に記載の方法。
【0099】
[00116]態様33: 少なくとも1つのスイッチをオンにすることが、第1の集積デバイスに結合された第1の電力相互接続と第2の集積デバイスに結合された第2の電力相互接続との間に結合されたスイッチのすべてではないがいくつかをオンにすることを含む、態様31から32に記載の方法。
【0100】
[00117]態様34: 第1の集積デバイスがさらなる電力を必要とすると決定することと、少なくとも1つのスイッチを通して第1の集積デバイスに第2の電力リソースのうちのより多くを再ルーティングするために、第1の集積デバイスに結合された第1の電力相互接続と第2の集積デバイスに結合された第2の電力相互接続との間に結合されたスイッチのすべてをオンにすることとをさらに備える、態様33に記載の方法。
【0101】
[00118]態様35: 第1の電力リソースおよび第2の電力リソースが、電力管理集積デバイスを通って進む、態様31から34に記載の方法。
【0102】
[00119]本明細書で説明される本開示の様々な特徴は、本開示から逸脱することなく、異なるシステムにおいて実装され得る。本開示の上記の態様は例にすぎず、本開示を限定するものと解釈されるべきではないことに留意されたい。本開示の態様の説明は、例示的なものであり、特許請求の範囲を限定するものではない。したがって、本教示は他のタイプの装置に容易に適用され得、多くの代替形態、変更形態、および変形形態が当業者には明らかであろう。
【国際調査報告】