(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-06
(54)【発明の名称】燃料電池膜加湿器
(51)【国際特許分類】
H01M 8/04 20160101AFI20240130BHJP
F24F 6/00 20060101ALI20240130BHJP
H01M 8/10 20160101ALN20240130BHJP
【FI】
H01M8/04 N
F24F6/00 Z
H01M8/10 101
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544593
(86)(22)【出願日】2022-01-27
(85)【翻訳文提出日】2023-07-24
(86)【国際出願番号】 KR2022001434
(87)【国際公開番号】W WO2022177200
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0021151
(32)【優先日】2021-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518215493
【氏名又は名称】コーロン インダストリーズ インク
(74)【代理人】
【識別番号】100083138
【氏名又は名称】相田 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100189625
【氏名又は名称】鄭 元基
(74)【代理人】
【識別番号】100196139
【氏名又は名称】相田 京子
(74)【代理人】
【識別番号】100199004
【氏名又は名称】服部 洋
(72)【発明者】
【氏名】オ ヨンソク
(72)【発明者】
【氏名】イ アルム
(72)【発明者】
【氏名】イ ジユン
(72)【発明者】
【氏名】キム キョンジュ
【テーマコード(参考)】
3L055
5H126
5H127
【Fターム(参考)】
3L055BA04
5H126BB06
5H127AA06
5H127AC10
5H127BA02
5H127BB02
5H127BB34
5H127EE17
(57)【要約】
本発明は、中空糸膜の間で流動する流体の温度によって中空糸膜の間の空隙を調整し、加湿効率を向上させることができる燃料電池膜加湿器に関するものであって、
本発明の実施形態に係る燃料電池膜加湿器は、
ミッド-ケースと、前記ミッド-ケースと締め付けられるキャップと、前記ミッド-ケース内に配置され、外部から供給される空気と燃料電池スタックから流入した排ガスとを水分交換して前記空気を加湿する複数の中空糸膜と、前記複数の中空糸膜の間に配置され、前記複数の中空糸膜と熱膨張率が異なる物質で形成されて、前記排ガスの温度によって前記複数の中空糸膜の間の空隙を調整する空隙調整管とを備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミッド-ケースと、
前記ミッド-ケースと締め付けられるキャップと、
前記ミッド-ケース内に配置され、外部から供給される空気と燃料電池スタックから流入した排ガスとを水分交換して前記空気を加湿する複数の中空糸膜と、
前記複数の中空糸膜の間に配置され、前記複数の中空糸膜と熱膨張率が異なる物質で形成されて、前記排ガスの温度によって前記複数の中空糸膜の間の空隙を調整する空隙調整管と、
を備える燃料電池膜加湿器。
【請求項2】
前記空隙調整管は、
第1の温度範囲で膨脹し、前記第1の温度範囲より大きい第2の温度範囲で収縮する負の熱膨張物質を含む請求項1に記載の燃料電池膜加湿器。
【請求項3】
前記空隙調整管は、
ビスマス(Bi)を含む請求項2に記載の燃料電池膜加湿器。
【請求項4】
前記空隙調整管は、
ビスマス(Bi)とランタン(La)とニッケル(Ni)との酸化物を含む請求項2に記載の燃料電池膜加湿器。
【請求項5】
前記空隙調整管は、
ビスマス(Bi)と鉄(Fe)とニッケル(Ni)との酸化物を含む請求項2に記載の燃料電池膜加湿器。
【請求項6】
前記複数の中空糸膜を収容するインナーケースと、前記インナーケース末端に形成されるポッティング部を備える少なくとも1つ以上のカートリッジとを備える加湿モジュールとを備える請求項1に記載の燃料電池膜加湿器。
【請求項7】
前記カートリッジの端部が挿入されるホールが形成されたボディー部材と、前記ボディー部材の一端に形成され、前記ホールに挿入された前記カートリッジ端部と接触されて、前記ミッド-ケース内の流体が前記キャップ側に流動することを防止する突出部材とを備えるパッキンググ部と、
前記ボディー部材の他端に形成され、前記ミッド-ケースの端部に形成された溝と前記キャップの端部により形成された空間に形成されるエッジ部と、
前記カートリッジと前記パッキング部とを接触するように形成されて、前記ミッド-ケース内の流体が前記キャップ側に流動することを防止するシーリング部と、
を備えるガスケット組立体を備える請求項6に記載の燃料電池膜加湿器。
【請求項8】
前記ボディー部材は、2個以上のカートリッジが各々挿入され得る2個以上のホールを備え、前記突出部材は、2個以上備えられて、前記2個以上のカートリッジのそれぞれの端部と接触形成され、前記シーリング部は、2個以上備えられて、前記2個以上のカートリッジの各々と前記パッキング部とを接触するように形成される請求項7に記載の燃料電池膜加湿器。
【請求項9】
前記突出部材は、
弾性力によって前記カートリッジの端部を加圧しながら接触して、前記ミッド-ケース側の空間と前記キャップ側の空間とを気密にする請求項7に記載の燃料電池膜加湿器。
【請求項10】
前記エッジ部は、
両方向に突出されたエッジウィングを備え、
前記エッジウィングは、前記ミッド-ケース端部に形成された溝を満たしながら介在されて、前記ミッド-ケースの内部と外部、そして、前記ミッド-ケースと前記キャップとを封止する請求項7に記載の燃料電池膜加湿器。
【請求項11】
前記パッキング部と前記エッジ部との各々は、30~70Shore Aの第1の硬度を有し、
前記パッキング部の少なくとも一部と前記エッジ部の少なくとも一部に挿入されて形成され、前記第1の硬度より高い第2の硬度を有する補強部材をさらに備える請求項7に記載の燃料電池膜加湿器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池膜加湿器に関し、より具体的には、中空糸膜の間で流動する流体の温度によって中空糸膜の間の空隙を調整し、加湿効率を向上させることができる燃料電池膜加湿器に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池とは、水素と酸素を結合させて電気を生産する発電型電池である。燃料電池は、乾電池や蓄電池など、一般化学電池とは異なり、水素と酸素が供給される限り、電気を生産し続けることができ、熱損失がないので、内燃機関より効率が2倍くらい高いという長所がある。
また、水素と酸素の結合により発生する化学エネルギーを電気エネルギーに直接変換するので、公害物質排出が少ない。したがって、燃料電池は、環境親和的であり、かつ、エネルギー消費増加による資源枯渇に対する心配を減らすことができるという長所がある。
このような燃料電池は、使用される電解質の種類によって、大別して、高分子電解質型燃料電池(Polymer Electrolyte Membrane Fuel Cell:PEMFC)、リン酸型燃料電池(Phosphoric Acid Fuel Cell:PAFC)、溶融炭酸塩型燃料電池(Molten Carbonate Fuel Cell:MCFC)、固体酸化物型燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell:SOFC)、及びアルカリ型燃料電池(Alkaline Fuel Cell:AFC)などに分類することができる。
これらのそれぞれの燃料電池は、元々同じ原理により作動するが、使用される燃料の種類、運転温度、触媒、電解質などが互いに異なる。この中で、高分子電解質型燃料電池(PEMFC)は、他の燃料電池に比べて低温で動作するという点、及び出力密度が大きくて、小型化が可能であるので、小規模据え置き型発電装備だけでなく、輸送システムでも最も有望なものと知られている。
高分子電解質型燃料電池(PEMFC)の性能を向上させるにあたり、最も重要な要因のうち1つは、膜-電極接合体(Membrane Electrode Assembly:MEA)の高分子電解質膜(Polymer Electrolyte MembraneまたはProton Exchange Membrane:PEM)に一定量以上の水分を供給することによって含水率を維持させることである。高分子電解質膜が乾燥されれば、発電効率が急激に低下するためである。
高分子電解質膜を加湿する方法では、1)内圧容器に水を満たした後、対象気体を拡散器(diffuser)に通過させて水分を供給するバブラ(bubbler)加湿方式、2)燃料電池反応に必要な供給水分量を計算し、ソレノイドバルブを介してガス流動管に直接水分を供給する直接噴射(direct injection)方式、及び3)高分子分離膜を利用してガスの流動層に水分を供給する加湿膜方式などがある。
【0003】
これらの中でも、排ガス中に含まれる水蒸気のみを選択的に透過させる膜を利用して、水蒸気を高分子電解質膜に供給される空気に提供することによって高分子電解質膜を加湿する膜加湿方式が膜加湿器を軽量化及び小型化できるという点で有利である。
膜加湿方式に使用される選択的透過膜は、モジュールを形成する場合、単位体積当り透過面積が大きい中空糸膜が好ましい。すなわち、中空糸膜を利用して膜加湿器を製造する場合、接触表面積が広い中空糸膜の高集積化が可能であって、小容量でも燃料電池の加湿が十分になされることができ、低価素材の使用が可能であり、燃料電池において高温で排出される排ガス(off-gas)に含まれた水分と熱を回収し、膜加湿器を介して再使用できるという利点を有する。
図1は、従来技術に係る燃料電池膜加湿器が示された分解斜視図である。
図1に示されたように、従来技術の燃料電池膜加湿器10は、外部から供給される空気と燃料電池スタック(図示せず)から排出される排ガスとの間の水分交換が起こる加湿モジュール11及び加湿モジュール11の両端に結合されたキャップ12を備える。
キャップ12のうち1つは、外部から供給される空気を加湿モジュール11に供給し、他の1つは、加湿モジュール11により加湿された空気を燃料電池スタックに供給する。
加湿モジュール11は、排ガス流入口(off-gas inlet)11aaと排ガス排出口(off-gas outlet)11abとを有するミッド-ケース(mid-case)11a及びミッド-ケース11a内の複数の中空糸膜11bを備える。中空糸膜11bの束の両末端は、ポッティング部11cに固定される。ポッティング部11cは、一般的にキャスティング(casting)方式によって液状ポリウレタン樹脂のような液状ポリマーを硬化させることにより形成される。
【0004】
外部から供給される空気は、中空糸膜11bの中空に沿って流れる。排ガス流入口11aaを介してミッド-ケース11a内に流入した排ガスは、中空糸膜11bの外表面と接触した後、排ガス排出口11abを介してミッド-ケース11aから排出される。排ガスが中空糸膜11bの外表面と接触するとき、排ガス内に含有されていた水分が中空糸膜11bを透過することによって中空糸膜11bの中空に沿って流れていた空気を加湿する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、中空糸膜の間で流動する流体の温度によって中空糸膜の間の空隙を調整し、加湿効率を向上させることができる燃料電池膜加湿器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態に係る燃料電池膜加湿器は、
ミッド-ケースと、前記ミッド-ケースと締め付けられるキャップと、前記ミッド-ケース内に配置され、外部から供給される空気と燃料電池スタックから流入した排ガスとを水分交換して前記空気を加湿する複数の中空糸膜と、前記複数の中空糸膜の間に配置され、前記複数の中空糸膜と熱膨張率が異なる物質で形成されて、前記排ガスの温度によって前記複数の中空糸膜の間の空隙を調整する空隙調整管とを備える。
本発明の実施形態に係る燃料電池膜加湿器において、前記空隙調整管は、第1の温度範囲で膨脹し、前記第1の温度範囲より大きい第2の温度範囲で収縮する負の熱膨張物質を含むことができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池膜加湿器において、前記空隙調整管は、ビスマス(Bi)を含むことができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池膜加湿器において、前記空隙調整管は、ビスマス(Bi)とランタン(La)とニッケル(Ni)との酸化物を含むことができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池膜加湿器において、前記空隙調整管は、ビスマス(Bi)と鉄(Fe)とニッケル(Ni)との酸化物を含むことができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池膜加湿器において、前記複数の中空糸膜を収容するインナーケースと、前記インナーケース末端に形成されるポッティング部を備える少なくとも1つ以上のカートリッジとを備える加湿モジュールとを備えることができる。
【0007】
本発明の実施形態に係る燃料電池膜加湿器において、前記カートリッジの端部が挿入されるホールが形成されたボディー部材と、前記ボディー部材の一端に形成され、前記ホールに挿入された前記カートリッジ端部と接触されて、前記ミッド-ケース内の流体が前記キャップ側に流動することを防止する突出部材とを備えるパッキンググ部と、前記ボディー部材の他端に形成され、前記ミッド-ケースの端部に形成された溝と前記キャップの端部により形成された空間に形成されるエッジ部と、前記カートリッジと前記パッキング部とを接触するように形成されて、前記ミッド-ケース内の流体が前記キャップ側に流動することを防止するシーリング部と、を備えるガスケット組立体を備えることができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池膜加湿器において、前記ボディー部材は、2個以上のカートリッジが各々挿入され得る2個以上のホールを備え、前記突出部材は、2個以上備えられて、前記2個以上のカートリッジのそれぞれの端部と接触形成され、前記シーリング部は、2個以上備えられて、前記2個以上のカートリッジの各々と前記パッキング部とを接触するように形成されることができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池膜加湿器において、前記突出部材は、弾性力によって前記カートリッジの端部を加圧しながら接触して、前記ミッド-ケース側の空間と前記キャップ側の空間とを気密にすることができる。
【0008】
本発明の実施形態に係る燃料電池膜加湿器において、前記エッジ部は、両方向に突出されたエッジウィングを備え、前記エッジウィングは、前記ミッド-ケース端部に形成された溝を満たしながら介在されて、前記ミッド-ケースの内部と外部、そして、前記ミッド-ケースと前記キャップとを封止できる。
本発明の実施形態に係る燃料電池膜加湿器において、前記パッキング部と前記エッジ部との各々は、30~70Shore Aの第1の硬度を有し、前記パッキング部の少なくとも一部と前記エッジ部の少なくとも一部に挿入されて形成され、前記第1の硬度より高い第2の硬度を有する補強部材をさらに備えることができる。
その他、本発明の様々な側面による実現例の具体的な事項は、以下の詳細な説明に含まれている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、中空糸膜の間に中空糸膜と熱膨張率が異なる空隙調整管が配置されて、中空糸膜の間で流動する流体の温度によって中空糸膜の間の空隙を調整して加湿効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】従来技術に係る燃料電池膜加湿器が示された分解斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施形態に係る燃料電池膜加湿器が示された分解斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施形態に係る燃料電池膜加湿器の加湿モジュール内での動作状態を説明するための概念図である。
【
図4】本発明の第2実施形態に係る燃料電池膜加湿器が示された分解斜視図である。
【
図5】本発明の第2実施形態に係る燃料電池膜加湿器が示された分解断面図である。
【
図6】本発明の第2実施形態に係る燃料電池膜加湿器が示された結合断面図である。
【
図7】本発明の第2実施形態に係る燃料電池膜加湿器の変形例が示された結合断面図である。
【
図8】本発明の第2実施形態に係る燃料電池膜加湿器の変形例が示された結合断面図である。
【
図9】本発明の第3実施形態に係る燃料電池膜加湿器が示された分解斜視図である。
【
図10】本発明の第3実施形態に係る燃料電池膜加湿器が示された分解断面図である。
【
図11】本発明の第3実施形態に係る燃料電池膜加湿器が示された結合断面図である。
【
図12】本発明の第3実施形態に係る燃料電池膜加湿器の変形例が示された結合断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、様々な変換を加えることができ、種々の実施形態を有することができるところ、特定実施形態を例示し、詳細な説明に詳細に説明しようとする。しかし、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変換、均等物ないし代替物を含むことと理解されなければならない。
本発明において使用した用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用されたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、1つまたはそれ以上の他の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないことと理解されるべきであろう。以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る燃料電池膜加湿器を説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る燃料電池膜加湿器が示された分解斜視図であり、
図3は、本発明の第1実施形態に係る燃料電池膜加湿器の加湿モジュール内での動作状態を説明するための概念図である。
【0012】
図2に示すように、本発明の一実施形態に係る燃料電池膜加湿器100は、加湿モジュール110とキャップ120とを備える。
加湿モジュール110は、外部から供給される空気と燃料電池スタック(図示せず)から排出される排ガスとの間の水分交換を行う。キャップ120は、加湿モジュール110の両端に結合される。
キャップ120のうち1つは、外部から供給される空気を加湿モジュール110に供給し、他の1つは、加湿モジュール110により加湿された空気を燃料電池スタックに供給する。
加湿モジュール110は、排ガス流入口111aと排ガス排出口111bをと有するミッド-ケース111及びミッド-ケース111内に収容された複数の中空糸膜112を備える。また、中空糸膜112の間には空隙調整管115が配置される。
中空糸膜112は、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、スルホン化ポリスルホン樹脂、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)樹脂、ポリアクリロニトリル(PAN)樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエステルイミド樹脂、またはこれらのうち、少なくとも2つ以上の混合物で形成された高分子膜を含むことができる。
中空糸膜112束の両末端は、ポッティング部113に固定される。ポッティング部113は、一般的にキャスティング(casting)方式によって液状ポリウレタン樹脂のような液状ポリマーを硬化させることにより形成される。また、空隙調整管115の両末端もポッティング部113に固定されることができる。
【0013】
空隙調整管115は、中空糸膜112と熱膨張率が異なる物質で形成される。空隙調整管115は、内部に中空が形成されるか、または中空が形成されないことができる。熱膨張率は、体積膨張率であることが好ましい。すなわち、空隙調整管115は、中空糸膜112と体積膨張率が異なる物質で形成されることがより好ましい。
具体的に、空隙調整管115は、第1の温度範囲で膨脹し、第1の温度範囲より大きい第2の温度範囲で収縮する負の熱膨張物質を含むことができる。すなわち、空隙調整管115は、低温で膨脹し、高温で収縮する負の熱膨張物質を含むことができる。
ほとんどの物質は、温度が上昇すれば、熱膨張によって長さや体積が増加するが、これと反対に、負の熱膨張物質は、温度が上昇すれば、収縮する性質がある。このような負の熱膨張物質は、ビスマス(Bi)を含む物質であることができる。
具体的に、負の熱膨張物質は、ビスマス(Bi)とランタン(La)とニッケル(Ni)との酸化物を含む物質であることができる。より具体的に、Bi0.95La0.05NiO3(ビスマス・ランタン・ニッケル酸化物)であることができる。Bi0.95La0.05NiO3は、温度上昇1℃当り100万分の82(-82×10-6/℃)という負の熱膨脹を表す。
また、具体的に、負の熱膨張物質は、ビスマス(Bi)と鉄(Fe)とニッケル(Ni)との酸化物を含む物質であることができる。より具体的に、「ペロブスカイト」という構造を有した酸化物BiNi1-xFexO3(ビスマス・ニッケル・鉄酸化物)であることができる。BiNi1-xFexO3は、室温付近の温度領域で温度上昇1℃当り100万分の187(-187×10-6/℃という負の熱膨脹を表す。したがって、Bi0.95La0.05NiO3に比べて半分の量でも実質的に同じ効果を表すことができる。
【0014】
上記のように構成される、空隙調整管115の動作について、
図3を参照して説明する。
外部から供給される空気は、中空糸膜112の中空に沿って流れる。排ガス流入口111aを介してミッド-ケース111内に流入した排ガスは、中空糸膜112の外表面と接触した後、排ガス排出口111bを介してミッド-ケース111から排出される。排ガスが中空糸膜112の外表面と接触するとき、排ガス内に含有されていた水分が中空糸膜112を透過することにより、中空糸膜112の中空に沿って流れていた空気を加湿する。
このとき、燃料電池スタックの出力によって排ガスの温度が変わる。
図3の(a)は、燃料電池スタックの出力が高出力の場合であり、
図3の(b)は、燃料電池スタックの出力が低出力の場合である。燃料電池スタックの出力が大体40kW未満である場合、低出力環境といえるし、燃料電池スタックの出力が大体40kW以上である場合、高出力環境といえる。
高出力環境では、燃料電池スタックで相対的に高温の排ガスが供給され、低出力環境では、燃料電池スタックで相対的に低温の排ガスが供給される。ここで、高温は、略50~150℃範囲であって、第1の温度範囲より大きい第2の温度範囲であることができる。ここで、低温は、略50℃未満の第1の温度範囲であることができる。
【0015】
図3の(a)に示すように、排ガスが高温であるので、負の熱膨脹性質を有する空隙調整管115は、収縮して中空糸膜112の間の空隙は拡張され、これにより、高温の排ガスが流動できる空間が拡張されて、排ガスによる乾燥空気の加湿量及び加湿速度が大きくなるように調整されることができる。
図3の(b)に示すように、排ガスが低温であるので、負の熱膨脹性質を有する空隙調整管115は、膨脹して中空糸膜112の間の空隙は縮小され、これにより、低温の排ガスが流動できる空間が縮小されて、排ガスによる乾燥空気の加湿量及び加湿速度が小さくなるように調整されることができる。
上記のような本発明の第1実施形態によれば、別の追加部品のない簡単な構造で構成されながらも、燃料電池スタックの出力状況に応じて、中空糸膜112の間の空隙を自動に調整できるので、膜加湿器のサイズを小型化でき、製造費用を低減できる。
次に、
図4~
図6を参照して本発明の第2実施形態に係る燃料電池膜加湿器を説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る燃料電池膜加湿器が示された分解斜視図であり、
図5は、本発明の第2実施形態に係る燃料電池膜加湿器が示された分解断面図であり、
図6は、本発明の第2実施形態に係る燃料電池膜加湿器が示された結合断面図である。
図1の従来膜加湿器10を参照すれば、複数の中空糸膜11bの末端が固定されているポッティング部11c及びポッティング部11cとミッド-ケース11aとの間の樹脂層11dがキャップ12の内部空間とミッド-ケース11aの内部空間とを遮断する。ポッティング部11cと同様に、樹脂層11dは、一般的にキャスティング方式によって液状ポリウレタン樹脂のような液状ポリマーを硬化させることにより形成される。しかし、樹脂層11d形成のためのキャスティング工程は、相対的に多くの工程時間を要求するため、膜加湿器10の生産性を低下させる。
【0016】
また、樹脂層11dがポッティング部11cはもちろん、ミッド-ケース11aの内壁にも接着されているため、中空糸膜11bに問題が発生する場合、加湿モジュール11全体を交替しなければならず、莫大な維持補修費用が誘発される。
さらに、燃料電池の繰り返し的運転は、樹脂層11dとミッド-ケース11aとの間にギャップ(gap)を引き起こす蓋然性が高い。すなわち、燃料電池の運転及び停止が繰り返されることで、樹脂層11dの膨脹及び収縮が交互に発生しつつ、ミッド-ケース11aと樹脂層11dとの熱膨張係数差のため、樹脂層11dがミッド-ケース11aから離れるようになる蓋然性が高い。前述したように、樹脂層11dとミッド-ケース11aとの間にギャップが引起こされれば、圧力差による空気漏れが発生して燃料電池スタックに供給される加湿空気の量が減り、燃料電池の発電効率が低下する。
このような問題を解決するために、
図4~
図6に示されたように、本発明の燃料電池膜加湿器200は、加湿モジュール210とキャップ220とガスケット組立体230とを備える。
加湿モジュール210は、外部から供給される空気を燃料電池スタックから排出される排ガス内の水分で加湿する。加湿モジュール210の両末端の各々は、キャップ220と結合される。キャップ220のうち、いずれか1つは、外部から供給される空気を加湿モジュール210に供給し、他の1つは、加湿モジュール210により加湿された空気を燃料電池スタックに供給する。ガスケット組立体230は、加湿モジュール210の各末端に機械的組立を介して気密に結合される。
【0017】
加湿モジュール210は、外部から供給される空気と排ガスとの間の水分交換が起こる装置であって、排ガス流入口211aと排ガス排出口211bとを有するミッド-ケース211及びミッド-ケース211内に配置される少なくとも1つのカートリッジ212を備えることができる。
ミッド-ケース211とキャップ220とは、各々独立的に硬質プラスチックや金属で形成されることができ、円形または多角形の幅方向断面を有することができる。円形は、楕円形を含み、多角形は、丸い角(rounded corner)を有する多角形を含む。例えば、硬質プラスチックは、ポリカーボネート、ポリアミド(PA)、ポリフタルアミド(PPA)、ポリプロピレン(PP)などであることができる。ミッド-ケース211の内部空間は、隔壁(partitions)211cにより第1の空間S1と第2の空間S2とに仕切られることができる。(
図8参照)
カートリッジ212は、複数の中空糸膜212a及びこれらを互いに固定させるポッティング部212bを備えることができる。中空糸膜212aの末端は、ポッティング部212bに固定されることができる。また、中空糸膜212aの間には、空隙調整管215が配置される。空隙調整管215は、前述した第1実施形態の空隙調整管115と実質的に同一であるので、繰り返し説明は省略する。
【0018】
ガスケット組立体230は、加湿モジュール210の各末端に機械的組立を介して気密に結合されることができる。ガスケット組立体230の機械的組立を介してミッド-ケース211とキャップ220との間の空気漏れを防止するので、従来技術のキャスティング工程(すなわち、液状樹脂を注型に注入し、硬化する工程)及び追加的シーリング工程(すなわち、シールラントを塗布し、硬化させる工程)などを省略できる。
また、ガスケット組立体230は、機械的組立を介して加湿モジュール200に装着されるので、加湿モジュール210の特定部分(例えば、カートリッジ212)に異常が発生する場合、ガスケット組立体230を加湿モジュール210から機械的に簡単に分離した後、当該部分だけを修理または交替することが可能である。
ガスケット組立体230は、パッキング部231、エッジ部232、シーリング部233を備える。パッキング部231とエッジ部232とは、20~70Shore A、望ましくは、30~60Shore Aの第1の硬度を有する弾性物質(例えば、シリコン、ゴムなど)で形成されることができる。シーリング部233は、固相シーリング材、液相シーリング材のうち、少なくともいずれか1つを含むことができる。固相シーリング材は、シリコン、アクリルラバー、EPDM、NBRなどのような材質で製造されることができ、液相シーリング材は、シリコン、ウレタンなどのような材質で製造されることができる。
パッキング部231は、カートリッジ212の端部(例えば、ポッティング部212b)が挿入されるホールHを備え、ミッド-ケース211とカートリッジ212との間に介在される。パッキング部231は、ボディー部材231aと突出部材231bとを備える。
【0019】
ボディー部材231aは、カートリッジ212端部(例えば、ポッティング部212b)が挿入されるホールHを備え、ホールHは、カートリッジ212端部の形状と対応する形状で形成される。ボディー部材231aからミッド-ケース211側に突出形成された下部ボディー部材231aaは、断面が多角形状(例えば、台形)で形成されることができ、キャップ220側に形成された上部ボディー部材231abは、平面形状で形成されることができる。下部ボディー部材231aaとカートリッジポッティング部212bとの間には、シーリング部233が配置される空間が形成される。また、下部ボディー部材231aaとエッジ部232との間には、ミッド-ケース211の端部211dが挟まれる溝Gが形成される。
突出部材231bは、ホールHに挿入されたカートリッジポッティング部212bと接触するようにボディー部材231aの一端に形成される。突出部材231bは、ボディー部材231aの一端部から突出された少なくとも1個以上の環状突起であることができる。突出部材231bは、弾性力によってカートリッジポッティング部212bを加圧しながら接触して、ミッド-ケース211の空間とキャップ220による空間とを気密にすることができる。したがって、突出部材231bは、ミッド-ケース211内の流体がキャップ220C側に形成された空間に流れることを防止できる。また、突出部材231bは、弾性を有しているので、振動緩衝機能を果たすことができ、したがって、加湿器200の振動による損傷を防止できる。
【0020】
エッジ部232は、ボディー部材231aの他端に形成される。エッジ部232は、ミッド-ケースの端部に形成された溝211eとキャップの端部220aにより形成された空間に介在されることができる。エッジ部232は、両方向に突出されたエッジウィング232a、232bを備えることができる。エッジウィング232a、232bは、加湿モジュール210の長さ方向に形成されることができる。組立の際に、ミッド-ケース端部の溝211eにエッジウィング232a、232bを挿入し、キャップの端部220aがエッジウィング232bを加圧した後、ボルトBなどの締め付け手段で締め付けて組み立てることができる。このとき、エッジウィング232a、232bは、弾性を有した物質からなるので、エッジウィング232a、232bは、ミッド-ケース端部の溝211e空間を一定部分満たしながら介在されることができる。ミッド-ケース211とキャップ220との端部側面には、ボルト締め付けのための締め付け孔が形成された締め付け切片211cc、220cが形成され得る。エッジウィング232a、232bは、ミッド-ケース端部の溝211eを気密にしてミッド-ケース211の内部と外部、そして、ミッド-ケース211とキャップ220とを封止させることができる。
【0021】
シーリング部233は、カートリッジ212とパッキング部231との間でカートリッジ212とパッキング部231とを接触するように形成される。具体的に、シーリング部233は、カートリッジのポッティング部212bとパッキング部の下部ボディー部材231aaとを同時に接触(または、接着)するように形成される。シーリング部233は、ミッド-ケース211の空間とキャップ220の空間とを気密にしてミッド-ケース211内の流体がキャップ220側に流動することを防止する。
また、ガスケット組立体230は、補強部材234をさらに備えることができる。補強部材234は、第1の硬度より高い第2の硬度を有することができる。例えば、補強部材234は、金属、熱可塑性または熱硬化性樹脂などで形成されることができる。補強部材234は、ガスケット組立体230成形の際、金型に金属プレートを挿入した後に製造することで、ガスケット組立体230内に挿入されて形成されることができる。補強部材234は、パッキング部231の少なくとも一部とエッジ部232の少なくとも一部とに挿入されて形成されることができる。補強部材234は、ガスケット組立体230の中で変形に脆弱な部分(溝Gが形成された部分)に形成されることができる。パッキング部231及びエッジ部232より高い硬度を有する補強部材234は、ガスケット組立体230を加湿モジュール210に機械的に組み立てるとき、または加湿器運転中にボディー部材231aの変形が引き起こされることを防止することにより、空気漏れをより確実に担保することができる。
【0022】
上記のような本発明の第2実施形態によれば、ガスケット組立体230の機械的組立を介してミッド-ケース211とキャップ220との間の空気漏れを防止するので、従来技術のキャスティング工程(すなわち、液状樹脂を注型に注入し、硬化する工程)及び追加的シーリング工程(すなわち、シールラントを塗布し、硬化させる工程)などを省略できる。したがって、ミッド-ケース211とキャップ220との間の空気漏れを防止しながらも、燃料電池膜加湿器200の生産工程時間を短縮させることで、その生産性を画期的に向上させることができる。
また、ガスケット組立体230は、機械的組立を介して加湿モジュール210に装着されるので、加湿モジュール210の特定部分(例えば、カートリッジ212)に異常が発生する場合、ガスケット組立体230を加湿モジュール210から機械的に簡単に分離した後、当該部分だけを修理または交替することが可能である。したがって、本実施形態によれば、燃料電池膜加湿器200の維持補修費用を相当に低減することができる。
次に、
図7及び
図8を参照して本発明の第2実施形態に係る燃料電池膜加湿器の変形例を説明する。
図7及び
図8は、本発明の第2実施形態に係る燃料電池膜加湿器の変形例が示された結合断面図である。
【0023】
図7及び
図8に示すように、本発明の第2実施形態に係る燃料電池膜加湿器の変形例200a、200bは、(i)ミッド-ケース211の内部空間が隔壁(partitions)211cにより第1の空間S1と第2の空間S2とに仕切られ、(ii)カートリッジ212がインナーケース(inner case)212cをさらに備えているということを除いては、前述した第2実施形態に係る燃料電池膜加湿器200と実質的に同様である。
インナーケース212cは、各末端に開口(opening)を有し、中空糸膜212a及び空隙調整管215がその中に入っている。中空糸膜212aの端部がポッティングされているポッティング部212bは、インナーケース212cの開口を閉鎖させる。
図7に示されたように、ポッティング部212bの少なくとも一部がインナーケース212cの外に位置することができ、ガスケット組立体230の突出部材231bは、ポッティング部212bに密着することができる。または、
図8に示されたように、ポッティング部212b全体がインナーケース212c内に位置し、ガスケット組立体230の突出部材231bがポッティング部212bでないインナーケース212cに密着することができる。
インナーケース212cは、第1の空間S1との流体連通のために、メッシュ形態で配列された複数のホール(以下、「第1のメッシュホール」)MH1及び第2の空間S2との流体連通のために、メッシュ形態で配列された複数のホール(以下、「第2のメッシュホール」)MH2を備える。
排ガス流入口211aを介してミッド-ケース211の第1の空間S1に流入した排ガスは、第1のメッシュホールMH1を介してインナーケース212c内に流れ込んで中空糸膜212aの外表面と接触する。次いで、水分を奪われた排ガスは、第2のメッシュホールMH2を介して第2の空間S2に抜け出した後、排ガス排出口211bを介してミッド-ケース211から排出される。このようなインナーケース212cを備えるカートリッジ212は、ミッド-ケース211に容易に組み立てられ得るだけでなく、容易に交替されることができるという長所を有する。
【0024】
次に、
図9~
図12を参照して本発明の第3実施形態に係る燃料電池膜加湿器及びその変形例を説明する。
図9は、本発明の第3実施形態に係る燃料電池膜加湿器が示された分解斜視図であり、
図10は、本発明の第3実施形態に係る燃料電池膜加湿器が示された分解断面図であり、
図11は、本発明の第3実施形態に係る燃料電池膜加湿器が示された結合断面図であり、
図12は、本発明の第3実施形態に係る燃料電池膜加湿器の変形例が示された結合断面図である。
図9~
図11に示されたように、本発明の第3実施形態に係る燃料電池加湿器300は、(i)加湿モジュール210が2個以上のカートリッジ212を備え、(ii)ガスケット組立体330は、カートリッジ212が各々挿入される2個以上のホールHを備え、(iii)カートリッジポッティング部212bと接触するようにボディー部材231aの一端に形成される2個以上の突出部材231bを備え、(iv)カートリッジ212とパッキング部231との間でカートリッジ212とパッキング部231とを接触するように形成される2個以上のシーリング部233を備える点を除いては、前述した第2実施形態に係る燃料電池加湿器200と実質的に同様である。
【0025】
インナーケース212cを各々備える複数のカートリッジ212が一定間隔をおいてミッド-ケース211内に装着されることにより、ミッド-ケース211内に存在する全ての中空糸膜212aに排ガスが均一に分配され得るだけでなく、問題が発生した特定カートリッジ212のみを選別的に交替することができ、燃料電池加湿器300の維持補修費用をさらに低減することができる。
一方、
図12に示されたように、本発明の第3実施形態に係る燃料電池膜加湿器の変形例300aは、カートリッジ212のそれぞれのポッティング部212b全体がそれに対応するインナーケース212c内に位置し、ガスケット組立体330の突出部材231bがポッティング部212bでないインナーケース212cに各々密着するということを除いては、前述した第3実施形態に係る燃料電池加湿器300と実質的に同様である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された本発明の思想から逸脱しない範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、または追加などによって本発明を様々に修正及び変更させ得るであろうし、これも本発明の権利範囲内に含まれるといえるであろう。
【符号の説明】
【0026】
100、200、200a、200b、300、300a:燃料電池膜加湿器
110、210:加湿モジュール 111、211:ミッド-ケース
111a、211a:排ガス流入口 111b、211b:排ガス排出口
211c:隔壁 212:カートリッジ
112、212a:中空糸膜 113、212b:ポッティング部
212c:インナーケース 115、215:空隙調整管
120、220:キャップ 230、330:ガスケット組立体
231:パッキング部 231a:ボディー部材
231b:突出部材 232:エッジ部
233:シーリング部 234:補強部材
【国際調査報告】