(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-06
(54)【発明の名称】ビーコン及びドローンの着陸方法
(51)【国際特許分類】
B64U 70/95 20230101AFI20240130BHJP
【FI】
B64U70/95
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547719
(86)(22)【出願日】2022-06-29
(85)【翻訳文提出日】2023-08-07
(86)【国際出願番号】 CN2022102490
(87)【国際公開番号】W WO2023274321
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】202110750123.7
(32)【優先日】2021-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519142480
【氏名又は名称】北京三快在線科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING SANKUAI ONLINE TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 2106-030 No.9 West North 4th Ring Road,Haidian District Beijing 100080 China
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ,ジェンチェン
(72)【発明者】
【氏名】リウ,シンミン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,イェシュン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ミンヤン
(72)【発明者】
【氏名】マオ,イニェン
(57)【要約】
本願は、ビーコン、ビーコン生成方法、ビーコン生成装置及び機器を開示し、ドローンの技術分野に属する。ビーコンは、1つの一次パターン、互いに異なる少なくとも2つの二次パターン及び互いに異なる少なくとも2つの三次パターンの少なくとも3つのレベルのパターンを含み、互いに異なる少なくとも2つの二次パターンと互いに異なる少なくとも2つの三次パターンは一次パターン上に分散して重ね合わせられ、互いに異なる少なくとも2つの二次パターンと互いに異なる少なくとも2つの三次パターンのうちのいずれか2つのパターンは重ならず、二次パターンの面積は一次パターンの面積未満であり、三次パターンの面積は二次パターンの面積未満である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビーコンであって、
1つの一次パターン、互いに異なる少なくとも2つの二次パターン及び互いに異なる少なくとも2つの三次パターンの少なくとも3つのレベルのパターンを含み、
前記互いに異なる少なくとも2つの二次パターンと前記互いに異なる少なくとも2つの三次パターンは前記一次パターン上に分散して重ね合わせられ、前記互いに異なる少なくとも2つの二次パターンと前記互いに異なる少なくとも2つの三次パターンのうちのいずれか2つのパターンは重ならず、
前記二次パターンの面積は前記一次パターンの面積未満であり、前記三次パターンの面積は前記二次パターンの面積未満であり、
少なくとも2つの二次パターンを収容可能な外接円の直径は少なくとも2つの三次パターンを収容可能な外接円の直径の2~6倍である、ビーコン。
【請求項2】
前記一次パターンは参照コードに基づいて得られ、前記二次パターンは二次コードに基づいて得られ、前記三次パターンは三次コードに基づいて得られ、
前記二次コードは少なくとも1つの第1コードであり、前記少なくとも1つの第1コードは前記参照コードに基づいて得られ、前記三次コードは前記少なくとも1つの第1コードのうち前記二次コードとは異なる第1コードであり、
前記少なくとも1つの第1コードと前記参照コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は第1距離以上であり、前記第1コードのビット数は前記参照コードのビット数と一致する、請求項1に記載のビーコン。
【請求項3】
前記一次パターンの面積は前記二次パターンの面積の9~36倍であり、前記二次パターンの面積は前記三次パターンの面積の3~9倍である、請求項1又は2に記載のビーコン。
【請求項4】
前記ビーコンは1つの一次パターン、4つの二次パターン及び5つの三次パターンを含み、
前記一次パターンの左側、下側、右側及び中央部には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、前記一次パターンの上側には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせるか、
又は、前記一次パターンの上側、下側、左側及び右側には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、前記一次パターンの中央部には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせる、請求項1又は2に記載のビーコン。
【請求項5】
ビーコン生成方法であって、
一次コードを取得するステップと、
前記一次コードに基づいて参照コードを取得するステップであって、前記参照コードのビット数は前記一次コードのビット数よりも大きいステップと、
第1距離に基づいて前記参照コードを処理し、少なくとも1つの第1コードを得るステップであって、前記少なくとも1つの第1コードと前記参照コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は前記第1距離以上であり、前記第1コードのビット数は前記参照コードのビット数と一致するステップと、
前記参照コードに基づいて一次パターンを取得し、二次コードに基づいて二次パターンを取得するステップであって、前記二次コードは前記第1コードのうちの少なくとも1つであるステップと、
前記一次パターン及び前記二次パターンに基づいてビーコンを生成するステップと、を含むビーコン生成方法。
【請求項6】
前記一次コードは第1数字及び第2数字を含み、
前記一次コードに基づいて参照コードを取得する前記ステップは、
前記一次コードに数字を記入して前記参照コードを得るステップであって、記入される数字は前記第1数字及び前記第2数字のうちのいずれか1つであるステップを含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
第1距離に基づいて前記参照コードを処理し、少なくとも1つの第1コードを得る前記ステップは、
前記参照コードに基づいて第1候補コードを取得するステップであって、前記第1候補コードは、前記参照コードのビット数と一致し、且つ前記参照コードとの距離が前記第1距離以上のコードであるステップと、
前記第1候補コードに基づいて少なくとも1つの第2候補コードを取得するステップであって、前記第2候補コードは前記第1候補コードのビット数と一致するステップと、
前記少なくとも1つの第2候補コードと前記第1候補コードとの距離がいずれも前記第1距離以上であることに応答して、前記参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するステップであって、前記第3候補コードは前記参照コードのビット数と一致するステップと、
前記少なくとも1つの第3候補コードと前記第1候補コードとの距離がいずれも前記第1距離以上であることに応答して、前記第1候補コードを前記第1コードとするステップと、を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第1候補コードに基づいて少なくとも1つの第2候補コードを取得する前記ステップは、
前記第1候補コードに対応する中間パターンを生成するステップと、
前記第1候補コードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、少なくとも1つの第1候補パターンを得るステップと、
前記少なくとも1つの第1候補パターンにそれぞれ対応するコードを取得し、前記少なくとも1つの第1候補パターンのそれぞれに対応するコードを前記第2候補コードとするステップと、を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの第2候補コードと前記第1候補コードとの距離がいずれも前記第1距離以上であることに応答して、前記参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得する前記ステップは、
前記少なくとも1つの第2候補コードと前記第1候補コードとの距離がいずれも前記第1距離以上であり、且つ前記第1候補コードが前記参照コードに基づいて取得された最初の候補コードであることに応答して、前記参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するステップと、
前記少なくとも1つの第2候補コードと前記第1候補コードとの距離がいずれも前記第1距離以上であり、且つ前記第1候補コードが前記参照コードに基づいて取得された最初の候補コード以外のものであることに応答して、前記参照コード及び前記第1候補コードの前に取得された候補コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するステップと、を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
一次コードを取得する前記ステップは、
乱数コードを取得するステップと、
第2距離に基づいて前記乱数コードを処理し、少なくとも1つの第2コードを得るステップであって、前記少なくとも1つの第2コードと前記乱数コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は前記第2距離以上であり、前記第2コードのビット数は前記乱数コードのビット数と一致するステップと、
前記乱数コード及び前記少なくとも1つの第2コードから前記一次コードを決定するステップと、を含む請求項5~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記参照コードのビット数に基づいて候補パターンを取得するステップであって、前記候補パターンはグリッドからなり、前記候補パターンに含まれるグリッドの数は前記参照コードのビット数と一致するステップをさらに含み、
前記参照コードに基づいて一次パターンを取得する前記ステップは、
前記参照コードに含まれる数字をターゲット順序に従って前記候補パターンに含まれるグリッドに記入し、前記参照コードに対応する中間パターンを得るステップと、
第1色及び第2色に基づいて、前記参照コードに対応する中間パターンに対して色レンダリングを行い、前記一次パターンを得るステップと、を含む、請求項5~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
二次コードに基づいて二次パターンを取得する前記ステップは、
前記二次コードに含まれる数字を前記ターゲット順序に従って前記候補パターンに含まれるグリッドに記入し、前記二次コードに対応する中間パターンを得るステップと、
前記第1色及び前記第2色に基づいて、前記二次コードに対応する中間パターンに対して色レンダリングを行い、第1パターンを得るステップと、
前記第1パターンの面積を調整して前記二次パターンを得るステップであって、前記二次パターンの面積は前記一次パターンの面積未満であるステップと、を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記一次パターン及び前記二次パターンに基づいてビーコンを生成する前記ステップは、
三次コードに基づいて三次パターンを取得するステップであって、前記三次コードは前記少なくとも1つの第1コードのうち前記二次コードとは異なる第1コードであり、前記三次パターンの面積は前記二次パターンの面積未満であるステップと、
前記一次パターン上に前記二次パターン及び前記三次パターンを重ね合わせて前記ビーコンを得るステップであって、前記二次パターンと前記三次パターンは重ならないステップと、を含む請求項5~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
ビーコン生成装置であって、
一次コードを取得することに用いられる第1取得モジュールと、
前記一次コードに基づいて参照コードを取得することに用いられ、前記参照コードのビット数は前記一次コードのビット数よりも大きい第2取得モジュールと、
第1距離に基づいて前記参照コードを処理し、少なくとも1つの第1コードを得ることに用いられ、前記少なくとも1つの第1コードと前記参照コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は前記第1距離以上であり、前記第1コードのビット数は前記参照コードのビット数と一致する処理モジュールと、
前記参照コードに基づいて一次パターンを取得し、二次コードに基づいて二次パターンを取得することに用いられ、前記二次コードは前記第1コードのうちの少なくとも1つである第3取得モジュールと、
前記一次パターン及び前記二次パターンに基づいてビーコンを生成することに用いられる生成モジュールと、を含むビーコン生成装置。
【請求項15】
コンピュータ機器であって、プロセッサと、メモリとを含み、前記メモリには少なくとも1つのプログラムコードが記憶されており、前記少なくとも1つのプログラムコードが前記プロセッサによりロード及び実行されることで、前記コンピュータ機器に請求項5~13のいずれか一項に記載のビーコン生成方法を実現させる、コンピュータ機器。
【請求項16】
コンピュータ可読記憶媒体であって、少なくとも1つの命令が記憶されており、前記命令がプロセッサによりロード及び実行されることで、コンピュータに請求項5~13のいずれか一項に記載のビーコン生成方法を実現させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
コンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品であって、少なくとも1つのコンピュータ命令が記憶されており、前記少なくとも1つのコンピュータ命令がプロセッサによりロード及び実行されることで、コンピュータに請求項5~13のいずれか一項に記載のビーコン生成方法を実現させる、コンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年07月02日に提出された出願番号が202110750123.7、出願の名称が「ビーコン、ビーコン生成方法、ビーコン生成装置及び機器」の中国特許出願の優先権を主張し、その全内容が引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願の実施例は、ドローンの技術分野に関し、特にビーコン、ビーコン生成方法、ビーコン生成装置及び機器に関する。
【背景技術】
【0003】
ドローン技術の継続的な発展に伴い、ドローンの応用分野もますます広くなっている。ドローン配送では、ドローンの正確な着陸は非常に重要な一環である。従って、ドローンの正確な着陸を確保するために、高信頼性のドローンの正確な着陸のガイドビーコンを生成するためのビーコン生成方法が必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の実施例はビーコン、ビーコン生成方法、ビーコン生成装置及び機器を提供し、前記技術的解決手段は以下の通りである。
【0005】
一態様では、本願の実施例は、ビーコンを提供し、前記ビーコンは、
1つの一次パターン、互いに異なる少なくとも2つの二次パターン及び互いに異なる少なくとも2つの三次パターンの少なくとも3つのレベルのパターンを含み、
前記互いに異なる少なくとも2つの二次パターンと前記互いに異なる少なくとも2つの三次パターンは前記一次パターン上に分散して重ね合わせられ、前記互いに異なる少なくとも2つの二次パターンと前記互いに異なる少なくとも2つの三次パターンのうちのいずれか2つのパターンは重ならず、
前記二次パターンの面積は前記一次パターンの面積未満であり、前記三次パターンの面積は前記二次パターンの面積未満であり、
少なくとも2つの二次パターンを収容可能な外接円の直径は少なくとも2つの三次パターンを収容可能な外接円の直径の2~6倍である。
【0006】
1つの可能な実現形態では、前記一次パターンは参照コードに基づいて得られ、前記二次パターンは二次コードに基づいて得られ、前記三次パターンは三次コードに基づいて得られ、
前記二次コードは少なくとも1つの第1コードであり、前記少なくとも1つの第1コードは前記参照コードに基づいて得られ、前記三次コードは前記少なくとも1つの第1コードのうち前記二次コードとは異なる第1コードであり、
前記少なくとも1つの第1コードと前記参照コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は第1距離以上であり、前記第1コードのビット数は前記参照コードのビット数と一致する。
【0007】
1つの可能な実現形態では、前記一次パターンの面積は前記二次パターンの面積の9~36倍であり、前記二次パターンの面積は前記三次パターンの面積の3~9倍である。
【0008】
1つの可能な実現形態では、前記ビーコンは1つの一次パターン、4つの二次パターン及び5つの三次パターンを含み、
前記一次パターンの左側、下側、右側及び中央部には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、前記一次パターンの上側には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせるか、
又は、前記一次パターンの上側、下側、左側及び右側には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、前記一次パターンの中央部には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせる。
【0009】
別の態様では、本願の実施例は、ビーコン生成方法を提供し、
一次コードを取得するステップと、
前記一次コードに基づいて参照コードを取得するステップであって、前記参照コードのビット数は前記一次コードのビット数よりも大きいステップと、
第1距離に基づいて前記参照コードを処理し、少なくとも1つの第1コードを得るステップであって、前記少なくとも1つの第1コードと前記参照コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は前記第1距離以上であり、前記第1コードのビット数は前記参照コードのビット数と一致するステップと、
前記参照コードに基づいて一次パターンを取得し、二次コードに基づいて二次パターンを取得するステップであって、前記二次コードは前記第1コードのうちの少なくとも1つであるステップと、
前記一次パターン及び前記二次パターンに基づいてビーコンを生成するステップと、を含む。
【0010】
1つの可能な実現形態では、前記一次コードは第1数字及び第2数字を含み、
前記一次コードに基づいて参照コードを取得する前記ステップは、
前記一次コードに数字を記入して前記参照コードを得るステップであって、記入される数字は前記第1数字及び前記第2数字のうちのいずれか1つであるステップを含む。
【0011】
1つの可能な実現形態では、第1距離に基づいて前記参照コードを処理し、少なくとも1つの第1コードを得る前記ステップは、
前記参照コードに基づいて第1候補コードを取得するステップであって、前記第1候補コードは、前記参照コードのビット数と一致し、且つ前記参照コードとの距離が前記第1距離以上のコードであるステップと、
前記第1候補コードに基づいて少なくとも1つの第2候補コードを取得するステップであって、前記第2候補コードは前記第1候補コードのビット数と一致するステップと、
前記少なくとも1つの第2候補コードと前記第1候補コードとの距離がいずれも前記第1距離以上であることに応答して、前記参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するステップであって、前記第3候補コードは前記参照コードのビット数と一致するステップと、
前記少なくとも1つの第3候補コードと前記第1候補コードとの距離がいずれも前記第1距離以上であることに応答して、前記第1候補コードを前記第1コードとするステップと、を含む。
【0012】
1つの可能な実現形態では、前記第1候補コードに基づいて少なくとも1つの第2候補コードを取得する前記ステップは、
前記第1候補コードに対応する中間パターンを生成するステップと、
前記第1候補コードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、少なくとも1つの第1候補パターンを得るステップと、
前記少なくとも1つの第1候補パターンにそれぞれ対応するコードを取得し、前記少なくとも1つの第1候補パターンのそれぞれに対応するコードを前記第2候補コードとするステップと、を含む。
【0013】
1つの可能な実現形態では、前記少なくとも1つの第2候補コードと前記第1候補コードとの距離がいずれも前記第1距離以上であることに応答して、前記参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得する前記ステップは、
前記少なくとも1つの第2候補コードと前記第1候補コードとの距離がいずれも前記第1距離以上であり、且つ前記第1候補コードが前記参照コードに基づいて取得された最初の候補コードであることに応答して、前記参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するステップと、
前記少なくとも1つの第2候補コードと前記第1候補コードとの距離がいずれも前記第1距離以上であり、且つ前記第1候補コードが前記参照コードに基づいて取得された最初の候補コード以外のものであることに応答して、前記参照コード及び前記第1候補コードの前に取得された候補コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するステップと、を含む。
【0014】
1つの可能な実現形態では、一次コードを取得する前記ステップは、
乱数コードを取得するステップと、
第2距離に基づいて前記乱数コードを処理し、少なくとも1つの第2コードを得るステップであって、前記少なくとも1つの第2コードと前記乱数コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は前記第2距離以上であり、前記第2コードのビット数は前記乱数コードのビット数と一致するステップと、
前記乱数コード及び前記少なくとも1つの第2コードから前記一次コードを決定するステップと、を含む。
【0015】
1つの可能な実現形態では、前記方法は、
前記参照コードのビット数に基づいて候補パターンを取得するステップであって、前記候補パターンはグリッドからなり、前記候補パターンに含まれるグリッドの数は前記参照コードのビット数と一致するステップをさらに含み、
前記参照コードに基づいて一次パターンを取得する前記ステップは、
前記参照コードに含まれる数字をターゲット順序に従って前記候補パターンに含まれるグリッドに記入し、前記参照コードに対応する中間パターンを得るステップと、
第1色及び第2色に基づいて、前記参照コードに対応する中間パターンに対して色レンダリングを行い、前記一次パターンを得るステップと、を含む。
【0016】
1つの可能な実現形態では、二次コードに基づいて二次パターンを取得する前記ステップは、
前記二次コードに含まれる数字を前記ターゲット順序に従って前記候補パターンに含まれるグリッドに記入し、前記二次コードに対応する中間パターンを得るステップと、
前記第1色及び前記第2色に基づいて、前記二次コードに対応する中間パターンに対して色レンダリングを行い、第1パターンを得るステップと、
前記第1パターンの面積を調整して前記二次パターンを得るステップであって、前記二次パターンの面積は前記一次パターンの面積未満であるステップと、を含む。
【0017】
1つの可能な実現形態では、前記一次パターン及び前記二次パターンに基づいてビーコンを生成する前記ステップは、
三次コードに基づいて三次パターンを取得するステップであって、前記三次コードは前記少なくとも1つの第1コードのうち前記二次コードとは異なる第1コードであり、前記三次パターンの面積は前記二次パターンの面積未満であるステップと、
前記一次パターン上に前記二次パターン及び前記三次パターンを重ね合わせて前記ビーコンを得るステップであって、前記二次パターンと前記三次パターンは重ならないステップと、を含む。
【0018】
別の態様では、本願の実施例は、ビーコン生成装置を提供し、
一次コードを取得することに用いられる第1取得モジュールと、
前記一次コードに基づいて参照コードを取得することに用いられ、前記参照コードのビット数は前記一次コードのビット数よりも大きい第2取得モジュールと、
第1距離に基づいて前記参照コードを処理し、少なくとも1つの第1コードを得ることに用いられ、前記少なくとも1つの第1コードと前記参照コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は前記第1距離以上であり、前記第1コードのビット数は前記参照コードのビット数と一致する処理モジュールと、
前記参照コードに基づいて一次パターンを取得し、二次コードに基づいて二次パターンを取得することに用いられ、前記二次コードは前記第1コードのうちの少なくとも1つである第3取得モジュールと、
前記一次パターン及び前記二次パターンに基づいてビーコンを生成することに用いられる生成モジュールと、を含む。
【0019】
1つの可能な実現形態では、前記一次コードは第1数字及び第2数字を含み、
前記第2取得モジュールは、前記一次コードに数字を記入して前記参照コードを得ることに用いられ、記入される数字は前記第1数字及び前記第2数字のうちのいずれか1つである。
【0020】
別の態様では、本願の実施例は、コンピュータ機器を提供し、前記コンピュータ機器はプロセッサと、メモリとを含み、前記メモリには少なくとも1つのプログラムコードが記憶されており、前記少なくとも1つのプログラムコードが前記プロセッサによりロード及び実行されることで、前記コンピュータ機器に上記いずれか1つに記載のビーコン生成方法を実現させる。
【0021】
別の態様では、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体には少なくとも1つのプログラムコードが記憶されており、前記少なくとも1つのプログラムコードがプロセッサによりロード及び実行されることで、コンピュータに上記いずれか1つに記載のビーコン生成方法を実現させる。
【0022】
別の態様では、コンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品には少なくとも1つのコンピュータ命令が記憶されており、前記少なくとも1つのコンピュータ命令がプロセッサによりロード及び実行されることで、コンピュータに上記いずれか1つに記載のビーコン生成方法を実現させる。
【0023】
本願の実施例に係るビーコンは、1つの一次パターン、少なくとも2つの二次パターン及び少なくとも2つの三次パターンの少なくとも3つのレベルのパターンを含み、少なくとも2つの二次パターンと少なくとも2つの三次パターンは一次パターン上に分散して重ね合わせられ、少なくとも2つの二次パターンと少なくとも2つの三次パターンのうちのいずれか2つのパターンは重ならず、二次パターンの面積は一次パターンの面積未満であり、三次パターンの面積は二次パターンの面積未満である。該ビーコンは互いに異なる複数の二次パターン及び三次パターンを含むことで、汚損や影がある場合でもビーコンを識別することができる。少なくとも3つのレベルのパターンによって、ドローンは水平飛行から地面接触までの間にビーコンを識別できることを確保し、それによってドローンの正確な着陸をより確実にガイドすることができる。
【0024】
本願の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に使用される必要がある図面を簡単に説明し、明らかなように、以下説明される図面は単に本願のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労働をせずに、これらの図面に基づいてほかの図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は本願の実施例に係るビーコン生成方法の実施環境の模式図である。
【
図2】
図2は本願の実施例に係るビーコン生成方法のフローチャートである。
【
図3】
図3は本願の実施例に係る第1ターゲットコードに対応する中間パターンの模式図である。
【
図4】
図4は本願の実施例に係る第1ターゲットパターンの模式図である。
【
図5】
図5は本願の実施例に係る乱数コードに対応する中間パターンの模式図である。
【
図6】
図6は本願の実施例に係る第2ターゲットパターンの模式図である。
【
図7】
図7は本願の実施例に係る参照コードの取得プロセスの模式図である。
【
図8】
図8は本願の実施例に係る第1候補コードに対応する中間パターンの模式図である。
【
図9】
図9は本願の実施例に係る第1候補パターンの模式図である。
【
図10】
図10は本願の実施例に係る参照コードに対応する中間パターンの模式図である。
【
図11】
図11は本願の実施例に係る第2候補パターンの模式図である。
【
図12】
図12は本願の実施例に係る一次パターンの模式図である。
【
図13】
図13は本願の実施例に係るビーコンの模式図である。
【
図14】
図14は本願の実施例に係るビーコンの模式図である。
【
図15】
図15は本願の実施例に係るビーコン生成装置の構造模式図である。
【
図16】
図16は本願の実施例に係る電子機器の構造模式図である。
【
図17】
図17は本願の実施例に係るサーバの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照しながら本願の実施形態をさらに詳細に説明する。
【0027】
本願の実施例に係るビーコン、ビーコン生成方法を説明する前に、まず、本願の実施例の応用シーンを簡単に説明する。ドローン技術の継続的な発展に伴い、ドローンの応用分野もますます広くなっている。ドローン配送では、ドローンの正確な着陸は非常に重要な一環である。ドローンを指定された位置に正確かつ安全に着陸させるために、指定された位置に1つのビーコンを配置し、ビーコンは一次パターン及び二次パターンからなり、すなわち、1つの一次パターンには少なくとも1つの二次パターンがネストされる。一次パターンで指示されるドローンの飛行高度は二次パターンで指示されるドローンの飛行高度よりも高い。ドローンは空中でビーコンを検出及び識別した後、識別されたパターンに基づいて降下速度と降下方向を調整し、それによって指定された位置に着陸することができる。しかしながら、ビーコンのパターンは長期間にわたって屋外にさらされるため、汚損しやすく、且つ環境物体による太陽光の遮蔽により影が発生することを考慮すると、ビーコンパターンの識別が不正確又は識別可能になり、さらにドローンの正確な着陸が困難になってしまう可能性がある。また、一次パターンと二次パターンとの面積差の大きさも設計の難点の1つであり、差が大きすぎるか差が小さすぎるかにかかわらず、うまく処理しないと、不正確な着陸の問題を引き起こしやすい。従って、高信頼性のドローンの正確な着陸のガイドビーコンを生成するために、本願の実施例に係るビーコン生成方法が必要である。
【0028】
図1は本願の実施例に係るビーコン生成方法の実施環境の模式図であり、
図1に示すように、該実施環境はコンピュータ機器101を含む。
【0029】
コンピュータ機器101は電子機器であってもよく、サーバであってもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。コンピュータ機器101は本願の実施例に係るビーコン生成方法を実行することに用いられる。
【0030】
コンピュータ機器101が電子機器である場合、電子機器は、スマートフォン、ゲームホストコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットパソコン、電子書リーダー、MP3(Moving Picture Experts Group Audio Layer III、ムービングピクチャーエクスパーツグループオーディオレイヤー3)プレーヤー、MP4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV、ムービングピクチャーエクスパーツグループオーディオレイヤー4)プレーヤー及びラップトップコンピュータのうちの少なくとも1種であってもよい。
【0031】
コンピュータ機器101がサーバである場合、サーバは、1つのサーバ、又は複数のサーバからなるサーバクラスター、又はクラウドコンピューティングプラットフォーム及び仮想化センターのうちのいずれか1種であり、本願の実施例ではこれを限定しない。サーバは有線ネットワーク又は無線ネットワークを介して電子機器と通信接続してもよい。サーバはデータ処理、データ記憶及びデータ送受信機能を有してもよい。勿論、サーバはほかの機能をさらに有してもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。
【0032】
上記実施環境に基づいて、本願の実施例はビーコン生成方法を提供し、
図2に示す本願の実施例に係るビーコン生成方法のフローチャートを例として、該方法は
図1におけるコンピュータ機器101により実行されてもよい。
図2に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0033】
ステップ201では、一次コードを取得する。
【0034】
1つの可能な実現形態では、一次コードを取得するプロセスについて、乱数コードを取得し、第2距離に基づいて乱数コードを処理し、少なくとも1つの第2コードを得て、乱数コード及び少なくとも1つの第2コードから一次コードを決定する。少なくとも1つの第2コードのビット数は乱数コードのビット数と一致し、且つ少なくとも1つの第2コードと乱数コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は第2距離以上である。
【0035】
乱数コードは第1数字及び第2数字を含み、乱数コードは、ユーザーにより決定されてもよく、コンピュータ機器により乱数ジェネレータに基づいて自動的に生成されてもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。第1数字及び第2数字はいずれか2つの異なる数字であり、本願の実施例ではこれも限定しない。たとえば、第1数字は0、第2数字は1である。第2距離は、ユーザーにより設定されるか、又は応用シーンに応じて調整され、第2距離はゼロよりも大きく且つ乱数コードのビット数よりも小さい任意の距離であり、本願の実施例では第2距離も限定しない。乱数コードのビット数は4以上である。たとえば、乱数コードのビット数は16ビットであり、第2距離は5である。
【0036】
たとえば、乱数コードは16ビットであり、乱数コードは1010010100000011である。
【0037】
1つの可能な実現形態では、第2コードと乱数コードとの距離は、ハミング距離であってもよく、ほかの距離であってもよく、本願の実施例ではこれを限定せず、本願の実施例では距離がハミング距離であることを例として説明を行う。ハミング距離はデータ伝送エラー制御コードに使用されるものであり、ハミング距離は、2つの同一長さのコードに対応する異なるビットの数を表す概念である。ハミング距離の決定プロセスについて、2つのコードに対してXOR演算を行い、結果の1の数を統計し、結果の1の数はこれら2つのコード間のハミング距離である。
【0038】
1つの可能な実現形態では、第2距離に基づいて乱数コードを処理し、少なくとも1つの第2コードを得るプロセスは、以下のステップ2011~ステップ2014を含む。
【0039】
ステップ2011では、乱数コードに基づいて第1ターゲットコードを取得し、第1ターゲットコードは、乱数コードのビット数と一致し、且つ乱数コードとの距離が第2距離以上のコードである。
【0040】
1つの可能な実現形態では、乱数コードを取得した後、乱数コードに含まれる数字を変更し、第1ターゲットコードを得て、第1ターゲットコードは乱数コードのビット数と一致し、且つ第1ターゲットコードと乱数コードとの距離は第2距離以上である。
【0041】
たとえば、第2距離は5であり、乱数コードは1010010100000011であり、該乱数コードを処理して第1ターゲットコードとして1010110101101111を得る。該第1ターゲットコードは乱数コードのビット数と一致し、且つ該第1ターゲットコードと乱数コードとの距離は5である。
【0042】
ステップ2012では、第1ターゲットコードに基づいて少なくとも1つの第2ターゲットコードを取得し、第2ターゲットコードは第1ターゲットコードのビット数と一致する。
【0043】
1つの可能な実現形態では、第1ターゲットコードに基づいて少なくとも1つの第2ターゲットコードを取得するプロセスについて、第1ターゲットコードに対応する中間パターンを生成する。第1ターゲットコードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、少なくとも1つの第1ターゲットパターンを得る。少なくとも1つの第1ターゲットパターンにそれぞれ対応するコードを取得する。少なくとも1つの第1ターゲットパターンにそれぞれ対応するコードを第2ターゲットコードとする。第1回転変換の角度は90度、180度及び270度のうちの少なくとも1つを含む。
【0044】
1つの可能な実現形態では、第1ターゲットコードに対応する中間パターンを生成するプロセスについて、第1ターゲットコードのビット数に基づいてターゲットパターンを取得し、ターゲットパターンはグリッドからなり、ターゲットパターンに含まれるグリッドの数は第1ターゲットコードのビット数と一致する。第1ターゲットコードに含まれる数字をターゲット順序に従ってターゲットパターンに記入し、第1ターゲットコードに対応する中間パターンを得る。
【0045】
ターゲット順序は、左から右へ、次いで上から下への順序であってもよく、上から下へ、次いで左から右への順序であってもよく、ほかの順序であってもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。
【0046】
図3に示すように、本願の実施例に係る第1ターゲットコードに対応する中間パターンの模式図である。
図3の
図Aはターゲットパターンであり、該ターゲットパターンは16個のグリッドからなる。第1ターゲットコードに含まれる数字をターゲット順序(左から右へ、次いで上から下への順序)に従ってターゲットパターンに記入し、第1ターゲットコードに対応する中間パターンを得て、
図3の
図Bは第1ターゲットコードに対応する中間パターンである。
【0047】
1つの可能な実現形態では、第1回転変換の角度が90度、180度及び270度のいずれか1つを含む場合、第1ターゲットコードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、1つの第1ターゲットパターンを得る。第1回転変換の角度が90度、180度及び270度のいずれか2つを含む場合、第1ターゲットコードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、2つの第1ターゲットパターンを得る。第1回転変換の角度が90度、180度及び270度を含む場合、第1ターゲットコードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、3つの第1ターゲットパターンを得る。
【0048】
図4に示すように、本願の実施例に係る第1ターゲットパターンの模式図であり、
図4の
図Aは第1ターゲットコードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第1ターゲットパターンである。
図4の
図Bは第1ターゲットコードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第1ターゲットパターンである。
図4の
図Cは第1ターゲットコードに対応する中間パターンを270度回転させて得られた第1ターゲットパターンである。
【0049】
1つの可能な実現形態では、少なくとも1つの第1ターゲットパターンにそれぞれ対応するコードを取得するプロセスについて、ターゲット順序に従って、各々の第1ターゲットパターンに含まれる数字を抽出し、各々の第1ターゲットパターンに対応するコードを得る。たとえば、ターゲット順序は左から右へ、次いで上から下への順序であり、該順序に従って第1ターゲットパターンにおける数字を抽出し、第1ターゲットパターンに対応するコードである。
【0050】
第1ターゲットコードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第1ターゲットパターンに対応するコードは1011111011011010である。第1ターゲットコードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第1ターゲットパターンに対応するコードは1111011010110101である。第1ターゲットコードに対応する中間パターンを270度回転させて得られた第1ターゲットパターンに対応するコードは0101101101111101である。
【0051】
各々の第1ターゲットパターンに対応するコードを取得した後、各々の第1ターゲットパターンに対応するコードを第2ターゲットコードとして決定し、すなわち、第2ターゲットコードは、1011111011011010、1111011010110101、0101101101111101である。
【0052】
ステップ2013では、少なくとも1つの第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離がいずれも第2距離以上であることに応答して、乱数コードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得する。
【0053】
1つの可能な実現形態では、第2ターゲットコードを取得した後、各々の第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離を決定する。
【0054】
たとえば、距離がハミング距離である場合、各々の第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離を決定するプロセスは、第1ターゲットコードと第2ターゲットコードに対してXOR演算を行い、結果の1の数を統計し、該結果の1の数を第1ターゲットコードと第2ターゲットコードとのハミング距離として決定することである。
【0055】
第1ターゲットコードと第2ターゲットコードとの距離の決定プロセスをより明確にするために、第1ターゲットコードが1010110101101111、第2ターゲットコードが1011111011011010であることを例として、以下の表1によって第1ターゲットコードと第2ターゲットコードとの距離を決定する。
【0056】
【0057】
上記表1に基づいて、第1ターゲットコードt第2ターゲットコードに対してXOR演算を行った後、得られた結果の1の数は8であり、すなわち、第1ターゲットコードと第2ターゲットコードとのハミング距離は8である。
【0058】
なお、第2ターゲットコードの数が複数である場合、各々の第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離を決定する必要があり、各々の第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離の決定プロセスはいずれも上記表1における第1ターゲットコードと第2ターゲットコードとの距離の決定プロセスと同様であり、ここで重複説明を省略する。
【0059】
第2ターゲットコードは第1ターゲットコードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行って得られたコードであるため、第1ターゲットコードと少なくとも1つの第2ターゲットコードとの距離がいずれも第2距離以上であると、第1ターゲットコードと第2ターゲットコードとの差異性が大きく、区別が大きく、類似度が低いことを示す。
【0060】
1つの可能な実現形態では、乱数コードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得するプロセスは、少なくとも1つの第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離がいずれも第2距離以上であり、且つ第1ターゲットコードが乱数コードに基づいて取得された最初のターゲットコードであることに応答して、乱数コードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得する。少なくとも1つの第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離がいずれも第2距離以上であり、且つ第1ターゲットコードが乱数コードに基づいて取得された最初のターゲットコード以外のものであることに応答して、乱数コード及び第1ターゲットコードの前に取得されたターゲットコードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得する。第3ターゲットコードのビット数は乱数コードのビット数と一致する。
【0061】
1つの可能な実現形態では、乱数コードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得するプロセスは、乱数コード及び第1ターゲットコードの前に取得されたターゲットコードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得するプロセスと同様であり、本願の実施例では、乱数コードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得するプロセスを例として説明を行う。
【0062】
1つの可能な実現形態では、乱数コードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得するプロセスについて、乱数コードに対応する中間パターンを生成する。乱数コードに対応する中間パターンに対して第2回転変換を行い、少なくとも1つの第2ターゲットパターンを得る。少なくとも1つの第2ターゲットパターンにそれぞれ対応するコードを取得する。少なくとも1つの第2ターゲットパターンにそれぞれ対応するコードを第3ターゲットコードとする。第2回転変換の角度は0度、90度、180度及び270度のうちの少なくとも1つを含む。
【0063】
乱数コードに対応する中間パターンを生成するプロセスは、上記ステップ2012で第1ターゲットコードに対応する中間パターンを生成するプロセスと一致し、ここで重複説明を省略する。
図5に示すように、本願の実施例に係る乱数コードに対応する中間パターンの模式図である。
【0064】
1つの可能な実現形態では、乱数コードに対応する中間パターンを生成した後、乱数コードに対応する中間パターンに対して第2回転変換を行い、少なくとも1つの第2ターゲットパターンを得る。
図6に示すように、本願の実施例に係る第2ターゲットパターンの模式図である。
図6の
図Aは乱数コードに対応する中間パターンを0度回転させて得られた第2ターゲットパターンであり、
図6の
図Bは乱数コードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第2ターゲットパターンである。
図6の
図Cは乱数コードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第2ターゲットパターンである。
図6の
図Dは乱数コードに対応する中間パターンを270度回転させて得られた第2ターゲットパターンである。
【0065】
1つの可能な実現形態では、少なくとも1つの第2ターゲットパターンにそれぞれ対応するコードを取得するプロセスについて、ターゲット順序に従って、各々の第2ターゲットパターンに含まれる数字を抽出し、各々の第2ターゲットパターンにそれぞれ対応するコードを得る。たとえば、ターゲット順序は左から右へ、次いで上から下への順序であり、該ターゲット順序に従って、第2ターゲットパターンに含まれる数字を抽出し、第2ターゲットパターンに対応するコードを得る。
【0066】
乱数コードに対応する中間パターンを0度回転させて得られた第2ターゲットパターンに対応するコードは、乱数コードと一致する。乱数コードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第2ターゲットパターンに対応するコードは0001001010011010である。乱数コードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第2ターゲットパターンに対応するコードは1100000010100101である。乱数コードに対応する中間パターンを270回転させて得られた第2ターゲットパターンに対応するコードは0101100101001000である。
【0067】
各々の第2ターゲットパターンに対応するコードを取得した後、各々の第2ターゲットパターンに対応するコードを第3ターゲットコードとして決定し、すなわち、第3ターゲットコードは、1010010100000011、0001001010011010、1100000010100101、0101100101001000である。
【0068】
1つの可能な実現形態では、少なくとも1つの第2ターゲットコードのうち第1ターゲットコードとの距離が第2距離未満の第2ターゲットコードがあることに応答して、後続のステップを行う必要がなく、ステップ2011に戻り、再度乱数コードに基づいて第1ターゲットコードを取得する。
【0069】
なお、乱数コードに基づいて取得された第3ターゲットコードの数は、乱数コード及び第1ターゲットコードの前に得られたターゲットコードに基づいて取得された第3ターゲットコードの数未満である。
【0070】
ステップ2014では、少なくとも1つの第3ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離がいずれも第2距離以上であることに応答して、第1ターゲットコードを第2コードとする。
【0071】
1つの可能な実現形態では、第3ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離を決定し、第3ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離の決定プロセスは上記ステップ2013で第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離を決定するプロセスと一致し、ここで重複説明を省略する。
【0072】
1つの可能な実現形態では、第3ターゲットコードは生成されたコードに対して第2回転変換を行って得られたコードであるため、第1ターゲットコードと少なくとも1つの第3ターゲットコードとの距離がいずれも第2距離以上であると、第1ターゲットコードと生成されたほかのコードとの差異が大きく、区別が大きく、類似度が低いことを示す。
【0073】
1つの可能な実現形態では、少なくとも1つの第3ターゲットコードのうち第1ターゲットコードとの距離が第2距離未満の第3ターゲットコードがあることに応答して、ステップ2011に戻り、再度乱数コードに基づいて第1ターゲットコードを取得する。
【0074】
なお、乱数コードに基づいて、乱数コードとの距離が第2距離以上であるすべてのコードを列挙し、上記ステップ2011~2014のプロセスに従って、列挙されたすべてのコードが要件を満たすか否か、すなわち、列挙されたすべてのコードが第2コードとして使用できるか否かを判定する。
【0075】
1つの可能な実現形態では、乱数コードのビット数が16ビット、第2距離が5である場合、乱数コードに基づいて要件を満たす37個の第2コードを生成することができ、乱数コードと37個の第2コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は5以上である。
【0076】
さらになお、取得された第2コードの数は第2距離と負の相関がある。第2距離が大きいほど、取得された第2コードの数が少ない。第2距離が小さいほど、取得された第2コードの数が多い。
【0077】
1つの可能な実現形態では、コンピュータ機器は乱数コードに基づいて、以下の式(1)及び式(2)を実行することによって、第2コードを取得する。
【0078】
【0079】
上記式(1)及び式(2)では、
は第1ターゲットコードであり、
は第2ターゲットコードであり、
A´は第1回転変換であり、τは第2距離であり、
は、第1ターゲットコードと第2ターゲットコードとの距離である。
は第3ターゲットコードであり、
Aは第2回転変換であり、
は乱数コード及び第1ターゲットコードの前に取得されたターゲットコードであり、
は第1ターゲットコードと第3ターゲットコードとの距離である。
【0080】
1つの可能な実現形態では、第2コードを決定した後、第2コード及び乱数コードから1つのコードを一次コードとしてランダムに決定する。又は、第2コード及び乱数コードをユーザーに表示し、ユーザーは乱数コード及び第2コードから1つのコードを決定し、ユーザーにより決定されたコードを一次コードとするようにしてもよい。
【0081】
たとえば、乱数コード及び少なくとも1つの第2コードでは、乱数コードを一次コードとし、すなわち、一次コードは1010010100000011である。
【0082】
ステップ202では、一次コードに基づいて参照コードを取得する。
【0083】
1つの可能な実現形態では、一次コードを取得した後、一次コードに対して数字記入処理を行い、参照コードを得る。一次コードが第1数字及び第2数字を含むため、記入される数字は第1数字及び第2数字のうちのいずれか1つの数字である。
【0084】
1つの可能な実現形態では、一次コードを処理して参照コードを得るプロセスについて、一次コードに含まれる数字をターゲット順序に従ってターゲットパターンに記入し、一次コードに対応するパターンを得る。一次コードに対応するパターンに目標数のグリッドを追加し、パターン1を得る。パターン1の空白グリッドに数字を記入し、参照コードに対応する中間パターンを得る。ターゲット順序に従って、参照コードに対応する中間パターンに含まれる数字を抽出し、参照コードを得る。目標数は任意の正の整数であり、本願の実施例ではこれを限定しない。
【0085】
図7に示すように、本願の実施例に係る参照コードの取得プロセスの模式図である。
図7の
図Aは一次コードに対応する中間パターンである。
図7の
図Bはパターン1である。
図7の
図Cは参照コードに対応する中間パターンである。
図7において、パターン1の空白グリッドに記入される数字は1(第2数字)である。これに基づいて、得られた参照コードは、1011001101111110010000111である。参照コードのビット数は25ビットであり、参照コードのビット数は一次コードのビット数よりも大きい。
【0086】
なお、
図7において、一次コードに対応する中間パターンの中央部に9つのグリッドが追加されており、勿論、一次コードに対応する中間パターンのほかの場所に9つのグリッドが追加されてもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。
【0087】
ステップ203では、第1距離に基づいて参照コードを処理し、少なくとも1つの第1コードを得る。
【0088】
1つの可能な実現形態では、第1距離に基づいて参照コードを処理し、少なくとも1つの第1コードを得るプロセスは、以下のステップ2031~ステップ2034を含む。
【0089】
ステップ2031では、参照コードに基づいて第1候補コードを取得し、第1候補コードは、参照コードのビット数と一致し、且つ参照コードとの距離が第1距離以上のコードである。
【0090】
1つの可能な実現形態では、参照コードを取得した後、参照コードに含まれる数字を変更し、第1候補コードを得て、第1候補コードは参照コードのビット数と一致し、且つ第1候補コードと参照コードとの距離が第1距離以上である。該距離はハミング距離であってもよく、ほかの距離であってもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。第1距離はゼロよりも大きく且つ参照コードのビット数よりも小さい距離であり、第1距離は第2距離と同じであってもよく、異なってもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。
【0091】
たとえば、第1距離は7である。参照コードは1011001101111110010000111であり、参照コードを処理して第1候補コードとして1001011011011011010000111を得る。該第1候補コードは参照コードのビット数と一致し、且つ該第1候補コードと参照コードとの距離は7である。
【0092】
ステップ2032では、第1候補コードに基づいて少なくとも1つの第2候補コードを取得し、第2候補コードは第1候補コードのビット数と一致する。
【0093】
1つの可能な実現形態では、第1候補コードに基づいて少なくとも1つの第2候補コードを取得するプロセスについて、第1候補コードに対応する中間パターンを生成する。第1候補コードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、少なくとも1つの第1候補パターンを得る。少なくとも1つの第1候補パターンにそれぞれ対応するコードを取得する。少なくとも1つの第1候補パターンにそれぞれ対応するコードを第2候補コードとする。第1回転変換の角度は90度、180度及び270度のうちの少なくとも1つを含む。
【0094】
1つの可能な実現形態では、第1候補コードに対応する中間パターンを生成するプロセスについて、第1候補コードのビット数に基づいて候補パターンを取得し、候補パターンはグリッドからなり、候補パターンに含まれるグリッドの数は第1候補コードのビット数と一致する。第1候補コードに含まれる数字をターゲット順序に従って候補パターンに記入し、第1候補コードに対応する中間パターンを得る。
【0095】
図8に示すように、本願の実施例に係る第1候補コードに対応する中間パターンの模式図である。
図8の
図Aは候補パターンであり、該候補パターンは25個のグリッドからなる。第1候補コードに含まれる数字をターゲット順序に従って候補パターンに記入し、第1候補コードに対応する中間パターンを得て、
図8の
図Bは第1候補コードに対応する中間パターンである。
【0096】
1つの可能な実現形態では、第1回転変換の角度が90度、180度及び270度のいずれか1つを含む場合、第1候補コードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、1つの第1候補パターンを得る。第1回転変換の角度が90度、180度及び270度のいずれか2つを含む場合、第1候補コードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、2つの第1候補パターンを得る。第1回転変換の角度が90度、180度及び270度を含む場合、第1候補コードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、3つの第1候補パターンを得る。
【0097】
図9に示すように、本願の実施例に係る第1候補パターンの模式図であり、
図9の
図Aは第1候補コードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第1候補パターンである。
図9の
図Bは第1候補コードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第1候補パターンである。
図9の
図Cは第1候補コードに対応する中間パターンを270度回転させて得られた第1候補パターンである。
【0098】
1つの可能な実現形態では、少なくとも1つの第1候補パターンにそれぞれ対応するコードを取得するプロセスについて、ターゲット順序に従って、各々の第1候補パターンに含まれる数字を抽出し、各々の第1候補パターンに対応するコードを得る。
【0099】
第1候補コードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第1候補パターンに対応するコードは0101100110111001001110110である。第1候補コードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第1候補パターンに対応するコードは1110000101101101101101001である。第1候補コードに対応する中間パターンを270度回転させて得られた第1候補パターンに対応するコードは0110111001001110110011010である。
【0100】
各々の第1候補パターンに対応するコードを取得した後、各々の第1候補パターンに対応するコードを第2候補コードとして決定し、すなわち、第2候補コードは、0101100110111001001110110、1110000101101101101101001、0110111001001110110011010である。
【0101】
ステップ2033では、少なくとも1つの第2候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であることに応答して、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得し、第3候補コードは参照コードのビット数と一致する。
【0102】
1つの可能な実現形態では、第2候補コードを取得した後、各々の第2候補コードと第1候補コードとの距離を決定する。
【0103】
たとえば、距離はハミング距離であり、各々の第2候補コードと第1候補コードとの距離を決定するプロセスは、第1候補コードと第2候補コードに対してXOR演算を行い、結果の1の数を統計し、該結果の1の数を第1候補コードと第2候補コードとのハミング距離として決定することである。
【0104】
第1候補コードと第2候補コードとの距離の決定プロセスをより明確にするために、第1候補コードが1001011011011011010000111、第2ターゲットコードが0101100110111001001110110であることを例として、以下の表2によって第1候補コードと第2候補コードとの距離を決定する。
【0105】
【0106】
上記表2に基づいてわかるように、第1候補コードと第2候補コードに対してXOR演算を行った後、得られた結果の1の数は14であり、すなわち、第1候補コードと第2候補コードとのハミング距離は14である。
【0107】
なお、第2候補コードの数が複数である場合、各々の第2候補コードと第1候補コードとの距離を決定する必要があり、各々の第2候補コードと第1候補コードとの距離の決定プロセスはいずれも上記表2における第1候補コードと第2候補コードとの距離の決定プロセスと同様であり、ここで重複説明を省略する。
【0108】
第2候補コードは第1候補コードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行って得られたコードであるため、第1候補コードと少なくとも1つの第2候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であると、第1候補コードと第2候補コードとの差異性が大きく、区別が大きく、類似度が低いことを示す。
【0109】
1つの可能な実現形態では、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するプロセスについて、少なくとも1つの第2候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であり、且つ第1候補コードが参照コードに基づいて取得された最初の候補コードであることに応答して、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得する。少なくとも1つの第2候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であり、且つ第1候補コードが参照コードに基づいて取得された最初の候補コード以外のものであることに応答して、参照コード及び第1候補コードの前に取得された候補コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得する。第3候補コードのビット数は参照コードのビット数と一致する。
【0110】
1つの可能な実現形態では、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するプロセスは、参照コード及び第1候補コードの前に取得された候補コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するプロセスと同様であり、本願の実施例では、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するプロセスを例として説明を行う。
【0111】
1つの可能な実現形態では、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するプロセスについて、参照コードに対応する中間パターンを生成する。参照コードに対応する中間パターンに対して第2回転変換を行い、少なくとも1つの第2候補パターンを得る。少なくとも1つの第2候補パターンにそれぞれ対応するコードを取得する。少なくとも1つの第2候補パターンにそれぞれ対応するコードを第3候補コードとする。第2回転変換の角度は90度、180度及び270度のうちの少なくとも1つを含む。
【0112】
参照コードに対応する中間パターンを生成するプロセスは、上記ステップ2032で第1候補コードに対応する中間パターンを生成するプロセスと一致し、ここで重複説明を省略する。
図10に示すように、本願の実施例に係る参照コードに対応する中間パターンの模式図である。
【0113】
1つの可能な実現形態では、参照コードに対応する中間パターンを生成した後、参照コードに対応する中間パターンに対して第2回転変換を行い、少なくとも1つの第2候補パターンを得る。
図11に示すように、本願の実施例に係る第2候補パターンの模式図である。
図11の
図Aは参照コードに対応する中間パターンを0度回転させて得られた第2候補パターンである。
図11の
図Bは参照コードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第2候補パターンである。
図11の
図Cは参照コードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第2候補パターンである。
図11の
図Dは参照コードに対応する中間パターンを270度回転させて得られた第2候補パターンである。
【0114】
1つの可能な実現形態では、少なくとも1つの第2候補パターンにそれぞれ対応するコードを取得するプロセスについて、ターゲット順序に従って、各々の第2候補パターンに含まれる数字を抽出し、各々の第2候補パターンに対応するコードを得る。
【0115】
参照コードに対応する中間パターンを0度回転させて得られた第2候補パターンに対応するコードは参照コードと一致する。参照コードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第2候補パターンに対応するコードは0010100110111111010110110である。参照コードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第2候補パターンに対応するコードは1110000100111111011001101である。参照コードに対応する中間パターンを270度回転させて得られた第2候補パターンに対応するコードは0110110101111110110010100である。
【0116】
各々の第2候補パターンに対応するコードを取得した後、各々の第2候補パターンに対応するコードを第3候補コードとして決定し、すなわち、第3候補コードは、0010100110111111010110110、1110000100111111011001101、0110110101111110110010100である。
【0117】
1つの可能な実現形態では、少なくとも1つの第2候補コードのうち第1候補コードとの距離が第1距離未満の第2候補コードがあることに応答して、後続のステップを行う必要がなく、ステップ2031に戻り、再度参照コードに基づいて第1候補コードを取得する。
【0118】
なお、参照コードに基づいて取得された第3候補コードの数は、参照コード及び第1候補コードの前に得られた候補コードに基づいて取得された第3候補コードの数未満である。
【0119】
ステップ2034では、少なくとも1つの第3候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であることに応答して、第1候補コードを第1コードとする。
【0120】
1つの可能な実現形態では、第3候補コードと第1候補コードとの距離を決定し、第3候補コードと第1候補コードとの距離の決定プロセスは上記ステップ2033で第2候補コードと第1候補コードとの距離を決定するプロセスと一致し、ここで重複説明を省略する。
【0121】
第3候補コードは生成されたコードに対して第2回転変換を行って得られたコードであるため、第1候補コードと少なくとも1つの第3候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であると、第1候補コードと生成されたほかのコードとの差異が大きく、区別が大きく、類似度が低いことを示す。
【0122】
1つの可能な実現形態では、少なくとも1つの第3候補コードのうち第1候補コードとの距離が第1距離未満の第3候補コードがあることに応答して、ステップ2031に戻り、再度参照コードに基づいて第1候補コードを取得する。
【0123】
なお、参照コードに基づいて、参照コードとの距離が第1距離以上であるすべてのコードを列挙し、上記ステップ2031~2034のプロセスに従って、列挙されたすべてのコードが要件を満たすか否か、すなわち、列挙されたすべてのコードが第1コードとして使用できるか否かを判定する。
【0124】
1つの可能な実現形態では、参照コードのビット数が25ビット、参照コードの数が38個、第1距離が7である場合、上記形態では要件を満たす第1コードを合計232個生成し、これら232個の第1コードのうちのいずれか2つのコードの距離は7以上である。
【0125】
さらになお、取得された第1コードの数は第1距離と負の相関がある。第1距離が大きいほど、取得された第1コードの数が少ない。第1距離が小さいほど、取得された第1コードの数が多い。
【0126】
1つの可能な実現形態では、コンピュータ機器は参照コードに基づいて、以下の式(3)及び式(4)を実行することによって第1コードを取得する。
【0127】
【0128】
上記式(3)及び式(4)では、
は第1候補コードであり、
は第2候補コードであり、
A´は第1回転変換であり、τ
*は第1距離であり、
は第1候補コードと第2候補コードとの距離である。
は第3候補コードであり、
Aは第2回転変換であり、
は参照コード及び第1候補コードの前に取得された候補コードであり、
は第1候補コードと第3候補コードとの距離である。
【0129】
ステップ204では、参照コードに基づいて一次パターンを取得し、二次コードに基づいて二次パターンを取得し、二次コードは第1コードのうちの少なくとも1つである。
【0130】
1つの可能な実現形態では、少なくとも1つの第1コードを決定した後、第1コードから少なくとも1つの第1コードをランダムに選択し、選択された第1コードを二次コードとし、すなわち、二次コードは第1コードのうちの少なくとも1つである。たとえば、第1コードから4つの第1コードを二次コードとして選択する。
【0131】
なお、二次コードの数はより多く又はより少なくてもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。二次コードの数は第1コードの総数未満であればよい。
【0132】
1つの可能な実現形態では、参照コードは二次コードのビット数と一致し、参照コード及び二次コードはいずれも第1数字及び第2数字を含む。
【0133】
1つの可能な実現形態では、一次パターン及び二次パターンを取得する前に、さらに参照コードのビット数に基づいて候補パターンを取得する必要があり、候補パターンはグリッドからなり、候補パターンに含まれるグリッドの数は参照コードのビット数と一致する。参照コードのビット数が第1候補コードのビット数と一致するため、ここで取得された候補パターンと上記ステップ2032で第1候補コードのビット数に基づいて取得された候補パターンは1つのパターンであり、候補パターンは
図8の
図Aに示され、候補パターンの取得プロセスについて、ここで重複説明を省略する。
【0134】
1つの可能な実現形態では、参照コードに基づいて一次パターンを取得するプロセスについて、参照コードに含まれる数字をターゲット順序に従って候補パターンに含まれるグリッドに記入し、参照コードに対応する中間パターンを得る。第1色及び第2色に基づいて、参照コードに対応する中間パターンに対して色レンダリングを行い、一次パターンを得る。参照コードに対応する中間パターンは
図7の
図Cに示される。
【0135】
第1色及び第2色に基づいて、参照コードに対応する中間パターンに対して色レンダリングを行い、一次パターンを得るプロセスについて、参照コードに対応する中間パターンにおける第1数字が位置するグリッドを第1色にレンダリングし、参照コードに対応する中間パターンにおける第2数字が位置するグリッドを第2色にレンダリングし、一次パターンを得る。
図12に示すように、本願の実施例に係る一次パターンの模式図である。
図12において、第1色は黒色、第2色は白色である。
【0136】
勿論、第1色と第2色はさらにほかの色であってもよく、第1色と第2色が異なることを確保すればよく、本願ではこれを限定しない。
【0137】
1つの可能な実現形態では、二次コードに基づいて二次パターンを取得するプロセスについて、二次コードに含まれる数字をターゲット順序に従って候補パターンに含まれるグリッドに記入し、二次コードに対応する中間パターンを得る。第1色及び第2色に基づいて二次コードに対応する中間パターンに対して色レンダリングを行い、第1パターンを得る。第1パターンの面積を調整し、二次パターンを得て、二次パターンの面積は一次パターンの面積未満である。
【0138】
二次パターンを一次パターン上に重ね合わせる必要があるため、二次パターンの面積と一次パターンの面積が一致する場合、一次パターンが二次パターンで覆われ、その結果、一次パターンが視認不能になってしまう。この状況を回避するために、第1パターンの面積を調整して二次パターンを得る必要がある。たとえば、第1パターンの面積を一次パターンの面積の1/16に縮小して二次パターンを得る。
【0139】
ステップ205では、一次パターン及び二次パターンに基づいてビーコンを生成する。
【0140】
1つの可能な実現形態では、二次パターンの数が1つである場合、二次パターンを一次パターン上に直接重ね合わせるだけでビーコンを得ることができる。二次パターンの数が複数である場合、各々の二次パターンを一次パターン上に重ね合わせてビーコンを得る。なお、二次パターン同士は重ならない。
【0141】
図13に示すように、本願の実施例に係るビーコンの模式図であり、
図13の
図Aにおいて、一次パターン上に1つの二次パターンが重ね合わせられている。
図13の
図Bにおいて、一次パターン上に4つの二次パターンが重ね合わせられている。
【0142】
図13におけるビーコンは二段ビーコンであり、すなわち、一次パターンは1段目、二次パターンは2段目である。ビーコンの段数をより多くし、ビーコンをより複雑にするために、三次コードに基づいて三次パターンを取得してもよく、三次コードは少なくとも1つの第1コードのうち二次コードとは異なる第1コードであり、三次パターンの面積は二次パターンの面積未満である。たとえば、三次パターンの面積は二次パターンの面積の1/4である。三次パターンの取得プロセスは二次パターンの取得プロセスと一致し、ここで重複説明を省略する。
【0143】
さらに、一次パターン上に二次パターン及び三次パターンを重ね合わせてビーコンを得て、二次パターンと三次パターンは重ならない。
【0144】
たとえば、第1コードから4つの第1コードを二次コードとして選択し、第1コードのうち二次コード以外の第1コードから5つの第1コードを三次コードとして選択し、すなわち、合計で4つの二次コード及び5つの三次コードを得る。参照コードに基づいて一次パターンを取得し、4つの二次コードに基づいて4つの二次パターンを取得し、5つの三次コードに基づいて5つの三次パターンを取得する。一次パターン上に4つの二次パターン及び5つの三次パターンを重ね合わせてビーコンを得る。
【0145】
図14に示すように、本願の実施例に係るビーコンの模式図であり、
図14に示すビーコンは三段ビーコンである。
図14の
図Aにおいて、ビーコンのレイアウトの形態は、一次パターンの左側、右側、下側及び中央部には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、一次パターンの上側には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせて、ビーコンを得ることである。
【0146】
図14の
図Bにおいて、ビーコンのレイアウトの形態は、一次パターンの左側、右側、下側及び上側には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、一次パターンの中央部には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせて、ビーコンを得ることである。
【0147】
1つの可能な実現形態では、ドローンの下向きカメラがドローンの前部又は中後部に位置する場合、上記
図14の
図Aにおけるレイアウトの形態で生成されたビーコンを使用してドローンの着陸を支援する。ドローンの下向きカメラがドローンの中部に位置する場合、上記
図14の
図Bにおけるレイアウトの形態で生成されたビーコンを使用してドローンの着陸を支援する。
図14における一次パターン(すなわち、
図14における面積が最も大きいパターン)はドローンが高空にある時に視覚的測位を行うことに用いられる。
図14における二次パターン(すなわち、
図14における面積が中程度のパターン)はドローンが中低空にある時に視覚的測位を行うことに用いられる。
図14における三次パターン(すなわち、
図14における面積が最も小さいパターン)はドローンが低空にある時に視覚的測位を行うことに用いられる。高空に対応する高度は15メートル以上、中低空に対応する高度は3~15メートル、低空に対応する高度は0~3メートルである。
【0148】
図14に示すレイアウトの形態で生成されたビーコンを使用することで、視覚的測位の誤差を解消し、ドローンの誤識別の確率を低下させることができるだけでなく、ドローンがどの角度からビーコンへ飛行してもビーコンにおけるパターンを確認することができる。
【0149】
なお、ビーコンの段数はさらにより多くてもよく、本願ではビーコンの段数が二段及び三段であることを例として説明を行う。
図14は本願の実施例に係るビーコンのタイプの例に過ぎず、ビーコンのタイプを限定するものではなく、ビーコンのタイプはさらにほかのタイプであってもよい。
【0150】
上記方法によれば、参照コードを処理して第1コードを得て、得られた第1コードと参照コードとの距離が第1距離以上であることにより、第1コードと参照コードとの差異性が大きく、区別が大きい。さらに第1コードから二次コードを取得し、参照コードに基づいて一次パターンを取得し、二次コードに基づいて二次パターンを取得することにより、一次パターンと二次パターンとの差異性が大きく、区別が大きく、類似度が低い。一次パターン及び二次パターンに基づいて生成されたビーコンはドローンの空中での識別及び測位に有利であり、ドローンの誤識別の確率を低下させ、ドローンの識別の正確性を向上させることができ、さらにドローンが墜落する確率を低下させ、ドローンの着陸時の安全性を向上させる。
【0151】
本願の実施例はビーコンをさらに提供し、該ビーコンは上記
図2の実施例を採用して生成され、該ビーコンは、1つの一次パターン、互いに異なる少なくとも2つの二次パターン及び互いに異なる少なくとも2つの三次パターンの少なくとも3つのレベルのパターンを含む。互いに異なる少なくとも2つの二次パターンと互いに異なる少なくとも2つの三次パターンは一次パターン上に分散して重ね合わせられる。互いに異なる少なくとも2つの二次パターンと互いに異なる少なくとも2つの三次パターンのうちのいずれか2つのパターンは重ならない。二次パターンの面積は一次パターンの面積未満であり、三次パターンの面積は二次パターンの面積未満である。且つ、少なくとも2つの二次パターンを収容可能な外接円の直径は少なくとも2つの三次パターンを収容可能な外接円の直径の2~6倍である。
【0152】
たとえば、少なくとも2つの二次パターンを収容可能な外接円の直径は少なくとも2つの三次パターンを収容可能な外接円の直径の2~5倍である。
【0153】
1つの可能な実現形態では、一次パターンは参照コードに基づいて得られ、二次パターンは二次コードに基づいて得られ、三次パターンは三次コードに基づいて得られる。二次コードは少なくとも1つの第1コードであり、少なくとも1つの第1コードは参照コードに基づいて得られ、三次コードは少なくとも1つの第1コードのうち二次コードとは異なる第1コードである。少なくとも1つの第1コードと参照コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は第1距離以上であり、第1コードのビット数は参照コードのビット数と一致する。
【0154】
1つの可能な実現形態では、一次パターンの面積は二次パターンの面積の9~36倍であり、二次パターンの面積は三次パターンの面積の3~9倍である。
【0155】
1つの可能な実現形態では、一次パターンの面積と二次パターンの面積との差が小さすぎると、ドローンが二次パターンを一次パターンとして識別しやすく、二次パターンで指示されるドローンの飛行高度が一次パターンで指示されるドローンの飛行高度よりも低いため、ドローンが二次パターンを一次パターンとして誤識別すると、ドローンは地面からの距離がまだ非常に高いと判断し、従って、高速で着陸し、さらにドローンは墜落する可能性が高く、ドローン着陸の安全性が低い。一次パターンの面積と二次パターンの面積との差異が大きすぎると、ドローンが降下中に二次コードを識別できず、さらにドローン着陸が失敗してしまう。
【0156】
たとえば、一次パターンで指示されるドローンの飛行高度は30メートルであり、二次パターンで指示されるドローンの飛行高度は15メートルであり、三次パターンで指示されるドローンの飛行高度は3メートルである。ドローンが二次パターンを一次パターンとして誤識別すると、ドローンは地面からの距離が30メートルである(ドローンと地面との実際距離は15メートルである)と判断し、ドローンは高速で降下し始め、ドローンは墜落する可能性が高い。
【0157】
上記状況の発生を回避するために、本願の実施例に係るビーコンでは、一次パターンの面積は二次パターンの面積の9~36倍であり、二次パターンの面積は三次パターンの面積の3~9倍である。好適には、一次パターンの面積は二次パターンの面積の25倍であり、三次パターンの面積は二次パターンの面積の5倍である。
【0158】
1つの可能な実現形態では、ビーコンは1つの一次パターン、4つの二次パターン及び5つの三次パターンを含み、一次パターンの左側、下側、右側及び中央部には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、一次パターンの上側には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせる。
図14の
図Aはこのレイアウトの形態で得られたビーコンである。
【0159】
又は、一次パターンの上側、下側、左側及び右側には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、一次パターンの中央部には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせる。
図14の
図Bはこのレイアウトの形態で得られたビーコンである。
【0160】
該ビーコンは互いに異なる複数の二次パターン及び三次パターンを含むことで、汚損や影がある場合でもビーコンを識別することができる。少なくとも3つのレベルのパターンによって、ドローンは水平飛行から地面接触までの間にビーコンを識別できることを確保し、それによってドローンの正確な着陸をより確実にガイドすることができる。
【0161】
なお、本願の実施例に係る情報(ユーザー装置情報、ユーザー個人情報等を含むが、これらに限定されない)、データ(分析用のデータ、記憶されるデータ、表示されるデータ等を含むが、これらに限定されない)及び信号は、いずれもユーザーにより授権されるか又は各当事者により十分に授権されるものであり、且つ関連データの収集、使用及び処理は関連国や地域の関連法律法規及び標準を遵守する必要がある。たとえば、本願に係る第1距離、第2距離、乱数コード等はいずれも十分に授権された場合に取得されるものである。
【0162】
図15に示すように、本願の実施例に係るビーコン生成装置の構造模式図であり、
図15に示すように、該装置は、
一次コードを取得することに用いられる第1取得モジュール1501と、
一次コードに基づいて参照コードを取得することに用いられ、参照コードのビット数は一次コードのビット数よりも大きい第2取得モジュール1502と、
第1距離に基づいて参照コードを処理し、少なくとも1つの第1コードを得ることに用いられ、少なくとも1つの第1コードと参照コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は第1距離以上であり、第1コードのビット数は参照コードのビット数と一致する処理モジュール1503と、
参照コードに基づいて一次パターンを取得し、二次コードに基づいて二次パターンを取得することに用いられ、二次コードは第1コードのうちの少なくとも1つである第3取得モジュール1504と、
一次パターン及び二次パターンに基づいてビーコンを生成することに用いられる生成モジュール1505と、を含む。
【0163】
1つの可能な実現形態では、一次コードは第1数字及び第2数字を含み、
第2取得モジュール1502は、一次コードに数字を記入して参照コードを得ることに用いられ、記入される数字は第1数字及び第2数字のうちのいずれか1つである。
【0164】
1つの可能な実現形態では、処理モジュール1503は、参照コードに基づいて第1候補コードを取得することであって、第1候補コードは、参照コードのビット数と一致し、且つ参照コードとの距離が第1距離以上のコードであることと、第1候補コードに基づいて少なくとも1つの第2候補コードを取得することであって、第2候補コードは第1候補コードのビット数と一致することと、少なくとも1つの第2候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であることに応答して、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得することであって、第3候補コードは参照コードのビット数と一致することと、少なくとも1つの第3候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であることに応答して、第1候補コードを第1コードとすることと、に用いられる。
【0165】
1つの可能な実現形態では、処理モジュール1503は、第1候補コードに対応する中間パターンを生成することと、第1候補コードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、少なくとも1つの第1候補パターンを得ることと、少なくとも1つの第1候補パターンにそれぞれ対応するコードを取得し、少なくとも1つの第1候補パターンにそれぞれ対応するコードを第2候補コードとすることと、に用いられる。
【0166】
1つの可能な実現形態では、処理モジュール1503は、少なくとも1つの第2候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であり、且つ第1候補コードが参照コードに基づいて取得された最初の候補コードであることに応答して、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得することと、少なくとも1つの第2候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であり、且つ第1候補コードが参照コードに基づいて取得された最初の候補コード以外のものであることに応答して、参照コード及び第1候補コードの前に取得された候補コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得することと、に用いられる。
【0167】
1つの可能な実現形態では、第1取得モジュール1501は、乱数コードを取得することと、第2距離に基づいて乱数コードを処理し、少なくとも1つの第2コードを得ることであって、少なくとも1つの第2コードと乱数コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は第2距離以上であり、第2コードのビット数は乱数コードのビット数と一致することと、乱数コード及び少なくとも1つの第2コードから一次コードを決定することと、に用いられる。
【0168】
1つの可能な実現形態では、装置は、
参照コードのビット数に基づいて候補パターンを取得することに用いられ、候補パターンはグリッドからなり、候補パターンに含まれるグリッドの数は参照コードのビット数と一致する第4取得モジュールをさらに含み、
第3取得モジュール1504は、参照コードに含まれる数字をターゲット順序に従って候補パターンに含まれるグリッドに記入し、参照コードに対応する中間パターンを得ることと、第1色及び第2色に基づいて、参照コードに対応する中間パターンに対して色レンダリングを行い、一次パターンを得ることと、に用いられる。
【0169】
1つの可能な実現形態では、第3取得モジュール1504は、二次コードに含まれる数字をターゲット順序に従って候補パターンに含まれるグリッドに記入し、二次コードに対応する中間パターンを得ることと、第1色及び第2色に基づいて二次コードに対応する中間パターンに対して色レンダリングを行い、第1パターンを得ることと、第1パターンの面積を調整し、二次パターンを得ることであって、二次パターンの面積は一次パターンの面積未満であることと、に用いられる。
【0170】
1つの可能な実現形態では、第3取得モジュール1504はさらに、三次コードに基づいて三次パターンを取得することに用いられ、三次コードは少なくとも1つの第1コードのうち二次コードとは異なる第1コードであり、三次パターンの面積は二次パターンの面積未満であり、
生成モジュール1505はさらに、一次パターン上に二次パターン及び三次パターンを重ね合わせてビーコンを得ることに用いられ、二次パターンと三次パターンは重ならない。
【0171】
上記装置によれば、参照コードを処理して第1コードを得て、得られた第1コードと参照コードとの距離が第1距離以上であることにより、第1コードと参照コードとの差異性が大きく、区別が大きい。さらに第1コードから二次コードを取得し、参照コードに基づいて一次パターンを取得し、二次コードに基づいて二次パターンを取得することにより、一次パターンと二次パターンとの差異性が大きく、区別が大きく、類似度が低い。一次パターン及び二次パターンに基づいて生成されたビーコンはドローンの空中での識別及び測位に有利であり、ドローンの誤識別の確率を低下させ、ドローンの識別の正確性を向上させることができ、さらにドローンが墜落する確率を低下させ、ドローンの着陸時の安全性を向上させる。
【0172】
理解できるように、上記
図15に係る装置はその機能を実現する時に、単に上記各機能モジュールの分割を例示して説明を行うが、実際の応用では、必要に応じて上記機能を異なる機能モジュールに割り当てて完了させることができ、すなわち、機器の内部構造を異なる機能モジュールに分割することで以上説明されたすべて又は一部の機能を完了する。また、上記実施例に係る装置は方法実施例と同一の構想に属し、その具体的な実現プロセスについて、詳しくは方法実施例を参照すればよく、ここで重複説明を省略する。
【0173】
図16は本願の1つの例示的な実施例に係る電子機器1600の構造ブロック図を示す。該電子機器1600は、たとえばスマートフォン、タブレットPC、MP3プレーヤー(Moving Picture Experts Group Audio Layer III、ムービングピクチャーエクスパーツグループオーディオレイヤー3)、MP4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV、ムービングピクチャーエクスパーツグループオーディオレイヤー4)プレーヤー、ノートパソコン又はデスクトップパソコン等の携帯型モバイル端末であってもよい。電子機器1600はユーザー装置、携帯型端末、ラップトップ端末、デスクトップ端末等のほかの名称とも呼ばれ得る。
【0174】
通常、電子機器1600は、プロセッサ1601と、メモリ1602とを含む。
【0175】
プロセッサ1601は1つ又は複数の処理コアを含んでもよく、たとえば4コアプロセッサ、8コアプロセッサ等である。プロセッサ1601はDSP(Digital Signal Processing、デジタル信号処理)、FPGA(Field-Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、及びPLA(Programmable Logic Array、プログラマブルロジックアレイ)のうちの少なくとも1種のハードウェア形態を採用して実現されてもよい。プロセッサ1601はメインプロセッサとコプロセッサとを含んでもよく、メインプロセッサはウェイクアップ状態のデータを処理するためのプロセッサであり、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)とも呼ばれ、コプロセッサはスタンバイ状態のデータを処理するための低電力プロセッサである。いくつかの実施例では、プロセッサ1601はGPU(Graphics Processing Unit、グラフィックスプロセッシングユニット)が集積されてもよく、GPUはディスプレイスクリーンに表示される必要があるコンテンツのレンダリング及び描画を行うことに用いられる。いくつかの実施例では、プロセッサ1601はAI(Artificial Intelligence、人工知能)プロセッサをさらに含んでもよく、該AIプロセッサは関連する機械学習の計算操作を処理することに用いられる。
【0176】
メモリ1602は1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよく、該コンピュータ可読記憶媒体は非一時的なものである。メモリ1602は高速ランダムアクセスメモリ、及びたとえば1つ又は複数のディスクストレージデバイス、フラッシュストレージデバイス等の不揮発性メモリをさらに含んでもよい。いくつかの実施例では、メモリ1602における非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は少なくとも1つの命令を記憶することに用いられ、該少なくとも1つの命令はプロセッサ1601により実行されて、本願の方法実施例に係るビーコン生成方法を実現することに用いられる。
【0177】
いくつかの実施例では、電子機器1600は選択可能に周辺装置インタフェース1603及び少なくとも1つの周辺装置を含む。プロセッサ1601、メモリ1602及び周辺装置インタフェース1603はバス又は信号線を介して接続され得る。各周辺装置はバス、信号線又は回路基板を介して周辺装置インタフェース1603に接続され得る。具体的には、周辺装置は、RF回路1604、ディスプレイスクリーン1605、カメラアセンブリ1606、音声回路1607、測位アセンブリ1608及び電源1609のうちの少なくとも1種を含む。
【0178】
いくつかの実施例では、電子機器1600は1つ又は複数のセンサ1160をさらに含む。該1つ又は複数のセンサ1160は、加速度センサ1611、ジャイロスコープセンサ1612、圧力センサ1613、指紋センサ1614、光学センサ1615及び近接センサ1616を含むが、これらに限定されない。
【0179】
当業者が理解できるように、
図16に示す構造は電子機器1600を限定するものではなく、図示よりも多い又は少ない要素を含むか、又はいくつかの要素を組み合わせるか、又は異なる要素配置を採用するようにしてもよい。
【0180】
図17は本願の実施例に係るサーバの構造模式図であり、該サーバ1700は構成又は性能によって大きく異なる可能性があり、1つ又は複数のプロセッサ(Central Processing Units、CPU)1701及び1つ又は複数のメモリ1702を含んでもよく、該1つ又は複数のメモリ1702には少なくとも1つのプログラムコードが記憶されており、該少なくとも1つのプログラムコードが該1つ又は複数のプロセッサ1701によりロード及び実行されることで、上記各方法実施例に係るビーコン生成方法を実現する。勿論、該サーバ1700は、入出力を行うように有線又は無線ネットワークインタフェース、キーボード及び入出力インタフェース等の部材をさらに有してもよく、該サーバ1700は機器の機能を実現するためのほかの部材をさらに含んでもよく、ここで重複説明を省略する。
【0181】
例示的な実施例では、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、該記憶媒体には少なくとも1つのプログラムコードが記憶されており、該少なくとも1つのプログラムコードがプロセッサによりロード及び実行されることで、コンピュータに上記いずれかのビーコン生成方法を実現する。
【0182】
選択可能に、上記コンピュータ可読記憶媒体は読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、コンパクト・ディスク・リード・オンリー・メモリ(Compact Disc Read-Only Memory、CD-ROM)、テープ、フロッピーディスク及び光データストレージデバイス等であり得る。
【0183】
例示的な実施例では、コンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品をさらに提供し、該コンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品には少なくとも1つのコンピュータ命令が記憶されており、該少なくとも1つのコンピュータ命令がプロセッサによりロード及び実行されることで、コンピュータに上記いずれかのビーコン生成方法を実現させる。
【0184】
理解できるように、本明細書で言及された「複数」とは2つ以上を指す。「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明し、3種の関係が存在することを示し、たとえば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する場合、AとBが同時に存在する場合、及びBが単独で存在する場合という3種類の場合があることを示す。文字「/」は、通常、その前後の関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0185】
上記本願の実施例の番号は説明のみを目的としており、実施例の優劣を示すものではない。
【0186】
以上、本願の例示的な実施例を説明したが、本願を限定するものではなく、本願の趣旨及び原則を逸脱せずに行われるいかなる変更、同等置換、改良等はすべて本願の保護範囲に含まれるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2022年6月29日に提出された国際出願PCT/CN2022/102490の国内段階出願であり、本願は、2021年07月02日に提出された出願番号が202110750123.7、出願の名称が「ビーコン、ビーコン生成方法、ビーコン生成装置及び機器」の中国特許出願の優先権を主張し、その全内容が引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願の実施例は、ドローンの技術分野に関し、特にビーコン及びドローンの着陸方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ドローン技術の継続的な発展に伴い、ドローンの応用分野もますます広くなっている。ドローン配送では、ドローンの正確な着陸は非常に重要な一環である。従って、ドローンの正確な着陸を確保するために、高信頼性のドローンの正確な着陸のガイドビーコンを生成するためのビーコン生成方法が必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の実施例はビーコン及びドローンの着陸方法を提供し、前記技術的解決手段は以下の通りである。
【0005】
本願の実施例はビーコンを提供し、前記ビーコンは1つの一次パターン及び少なくとも1つの二次パターンを含み、前記少なくとも1つの二次パターンは前記一次パターン上に重ね合わせられ、前記二次パターンの面積は前記一次パターンの面積未満である。
【0006】
いくつかの実施例では、前記一次パターンは第1色を有するパターン部分、及び第2色を有するパターン部分を含み、前記少なくとも1つの二次パターンが前記第1画像上に重ね合わせられることは、
前記少なくとも1つの二次パターンが前記一次パターンの第1色を有するパターン部分上に位置することを含む。
【0007】
いくつかの実施例では、前記二次パターンは少なくとも2つあり、前記少なくとも1つの二次パターンが前記一次パターン上に重ね合わせられることは、
前記少なくとも2つの二次パターンが前記一次パターン上に重ね合わせられ、且ついずれか2つの二次パターンが重ならないことを含んでよい。
【0008】
いくつかの実施例では、前記ビーコンは少なくとも2つの三次パターンをさらに含み、
前記少なくとも2つの二次パターンと前記少なくとも2つの三次パターンは前記一次パターン上に分散して重ね合わせられ、前記少なくとも2つの二次パターンと前記少なくとも2つの三次パターンのうちのいずれか2つのパターンは重ならず、
前記三次パターンの面積は前記二次パターンの面積未満であってよい。
【0009】
いくつかの実施例では、前記少なくとも2つの二次パターンは互いに異なってよい。
【0010】
いくつかの実施例では、前記少なくとも2つの三次パターンは互いに異なってよい。
【0011】
いくつかの実施例では、前記一次パターンの中心位置に少なくとも1つの前記二次パターン又は少なくとも1つの前記三次パターンが設置されてよい。
【0012】
いくつかの実施例では、前記一次パターンの面積は前記二次パターンの面積の9~36倍であり、前記二次パターンの面積は前記三次パターンの面積の3~9倍であってよい。
【0013】
いくつかの実施例では、前記ビーコンは1つの一次パターン、4つの二次パターン及び5つの三次パターンを含み、
前記一次パターンの左側、下側、右側及び中央部には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、前記一次パターンの上側には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせるか、
又は、前記一次パターンの上側、下側、左側及び右側には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、前記一次パターンの中央部には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせられてよい。
【0014】
いくつかの実施例では、前記一次パターンは参照コードに基づいて得られ、前記二次パターンは二次コードに基づいて得られ、前記三次パターンは三次コードに基づいて得られ、
前記二次コードは少なくとも1つの第1コードであり、前記少なくとも1つの第1コードは前記参照コードに基づいて得られ、前記三次コードは前記少なくとも1つの第1コードのうち前記二次コードとは異なる第1コードであり、
前記少なくとも1つの第1コードと前記参照コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は第1距離以上であり、前記第1コードのビット数は前記参照コードのビット数と一致してよい。
【0015】
本願の実施例はドローンの着陸方法をさらに提供し、該方法は、前記いずれかのビーコンを識別し、前記識別されたビーコンに基づいてドローンの降下速度又は降下方向を調整することで、前記ドローンを所定の位置に着陸させるステップを含む。
【0016】
本願の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に使用される必要がある図面を簡単に説明し、明らかなように、以下説明される図面は単に本願のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労働をせずに、これらの図面に基づいてほかの図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は本願の実施例に係るビーコン生成方法の実施環境の模式図である。
【
図2】
図2は本願の実施例に係るビーコン生成方法のフローチャートである。
【
図3】
図3は本願の実施例に係る第1ターゲットコードに対応する中間パターンの模式図である。
【
図4】
図4は本願の実施例に係る第1ターゲットパターンの模式図である。
【
図5】
図5は本願の実施例に係る乱数コードに対応する中間パターンの模式図である。
【
図6】
図6は本願の実施例に係る第2ターゲットパターンの模式図である。
【
図7】
図7は本願の実施例に係る参照コードの取得プロセスの模式図である。
【
図8】
図8は本願の実施例に係る第1候補コードに対応する中間パターンの模式図である。
【
図9】
図9は本願の実施例に係る第1候補パターンの模式図である。
【
図10】
図10は本願の実施例に係る参照コードに対応する中間パターンの模式図である。
【
図11】
図11は本願の実施例に係る第2候補パターンの模式図である。
【
図12】
図12は本願の実施例に係る一次パターンの模式図である。
【
図13】
図13は本願の実施例に係るビーコンの模式図である。
【
図14】
図14は本願の実施例に係るビーコンの模式図である。
【
図15】
図15は本願の実施例に係るビーコン生成装置の構造模式図である。
【
図16】
図16は本願の実施例に係る電子機器の構造模式図である。
【
図17】
図17は本願の実施例に係るサーバの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照しながら本願の実施形態をさらに詳細に説明する。
【0019】
本願の実施例に係るビーコン、ビーコン生成方法を説明する前に、まず、本願の実施例の応用シーンを簡単に説明する。ドローン技術の継続的な発展に伴い、ドローンの応用分野もますます広くなっている。ドローン配送では、ドローンの正確な着陸は非常に重要な一環である。ドローンを所定の位置に正確かつ安全に着陸させるために、所定の位置に1つのビーコンを配置し、ビーコンは一次パターン及び二次パターンからなり、すなわち、1つの一次パターンには少なくとも1つの二次パターンがネストされる。一次パターンで指示されるドローンの飛行高度は二次パターンで指示されるドローンの飛行高度よりも高い。ドローンは空中でビーコンを検出及び識別した後、識別されたビーコンに基づいて降下速度と降下方向を調整し、それによって所定の位置に着陸することができる。しかしながら、ビーコンのパターンは長期間にわたって屋外にさらされるため、汚損しやすく、且つ環境物体による太陽光の遮蔽により影が発生することを考慮すると、ビーコンパターンの識別が不正確又は識別可能になり、さらにドローンの正確な着陸が困難になってしまう可能性がある。また、一次パターンと二次パターンとの面積差の大きさも設計の難点の1つであり、差が大きすぎるか差が小さすぎるかにかかわらず、うまく処理しないと、不正確な着陸の問題を引き起こしやすい。従って、高信頼性のドローンの正確な着陸のガイドビーコンを生成するために、本願の実施例に係るビーコン生成方法が必要である。
【0020】
図1は本願の実施例に係るビーコン生成方法の実施環境の模式図であり、
図1に示すように、該実施環境はコンピュータ機器101を含む。
【0021】
コンピュータ機器101は電子機器であってもよく、サーバであってもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。コンピュータ機器101は本願の実施例に係るビーコン生成方法を実行することに用いられる。
【0022】
コンピュータ機器101が電子機器である場合、電子機器は、スマートフォン、ゲームホストコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットパソコン、電子書リーダー、MP3(Moving Picture Experts Group Audio Layer III、ムービングピクチャーエクスパーツグループオーディオレイヤー3)プレーヤー、MP4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV、ムービングピクチャーエクスパーツグループオーディオレイヤー4)プレーヤー及びラップトップコンピュータのうちの少なくとも1種であってもよい。
【0023】
コンピュータ機器101がサーバである場合、サーバは、1つのサーバ、又は複数のサーバからなるサーバクラスター、又はクラウドコンピューティングプラットフォーム及び仮想化センターのうちのいずれか1種であり、本願の実施例ではこれを限定しない。サーバは有線ネットワーク又は無線ネットワークを介して電子機器と通信接続してもよい。サーバはデータ処理、データ記憶及びデータ送受信機能を有してもよい。勿論、サーバはほかの機能をさらに有してもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。
【0024】
上記実施環境に基づいて、本願の実施例はビーコン生成方法を提供し、
図2に示す本願の実施例に係るビーコン生成方法のフローチャートを例として、該方法は
図1におけるコンピュータ機器101により実行されてもよい。
図2に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0025】
ステップ201では、一次コードを取得する。
【0026】
いくつかの実施形態では、一次コードを取得するプロセスについて、乱数コードを取得し、第2距離に基づいて乱数コードを処理し、少なくとも1つの第2コードを得て、乱数コード及び少なくとも1つの第2コードから一次コードを決定する。少なくとも1つの第2コードのビット数は乱数コードのビット数と一致し、且つ少なくとも1つの第2コードと乱数コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は第2距離以上である。
【0027】
乱数コードは第1数字及び第2数字を含み、乱数コードは、ユーザーにより決定されてもよく、コンピュータ機器により乱数ジェネレータに基づいて自動的に生成されてもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。第1数字及び第2数字はいずれか2つの異なる数字であり、本願の実施例ではこれも限定しない。たとえば、第1数字は0、第2数字は1である。第2距離は、ユーザーにより設定されるか、又は応用シーンに応じて調整され、第2距離はゼロよりも大きく且つ乱数コードのビット数よりも小さい任意の距離であり、本願の実施例では第2距離も限定しない。乱数コードのビット数は4以上である。たとえば、乱数コードのビット数は16ビットであり、第2距離は5である。
【0028】
いくつかの実施形態では、乱数コードは16ビットであり、乱数コードは1010010100000011である。
【0029】
いくつかの実施形態では、第2コードと乱数コードとの距離は、ハミング距離であってもよく、ほかの距離であってもよく、本願の実施例ではこれを限定せず、本願の実施例では距離がハミング距離であることを例として説明を行う。ハミング距離はデータ伝送エラー制御コードに使用されるものであり、ハミング距離は、2つの同一長さのコードに対応する異なるビットの数を表す概念である。ハミング距離の決定プロセスについて、2つのコードに対してXOR演算を行い、結果の1の数を統計し、結果の1の数はこれら2つのコード間のハミング距離である。
【0030】
いくつかの実施形態では、第2距離に基づいて乱数コードを処理し、少なくとも1つの第2コードを得るプロセスは、以下のステップ2011~ステップ2014を含む。
【0031】
ステップ2011では、乱数コードに基づいて第1ターゲットコードを取得し、第1ターゲットコードは、乱数コードのビット数と一致し、且つ乱数コードとの距離が第2距離以上のコードである。
【0032】
いくつかの実施形態では、乱数コードを取得した後、乱数コードに含まれる数字を変更し、第1ターゲットコードを得て、第1ターゲットコードは乱数コードのビット数と一致し、且つ第1ターゲットコードと乱数コードとの距離は第2距離以上である。
【0033】
いくつかの実施形態では、第2距離は5であり、乱数コードは1010010100000011であり、該乱数コードを処理して第1ターゲットコードとして1010110101101111を得る。該第1ターゲットコードは乱数コードのビット数と一致し、且つ該第1ターゲットコードと乱数コードとの距離は5である。
【0034】
ステップ2012では、第1ターゲットコードに基づいて少なくとも1つの第2ターゲットコードを取得し、第2ターゲットコードは第1ターゲットコードのビット数と一致する。
【0035】
いくつかの実施形態では、第1ターゲットコードに基づいて少なくとも1つの第2ターゲットコードを取得するプロセスについて、第1ターゲットコードに対応する中間パターンを生成する。第1ターゲットコードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、少なくとも1つの第1ターゲットパターンを得る。少なくとも1つの第1ターゲットパターンにそれぞれ対応するコードを取得する。少なくとも1つの第1ターゲットパターンにそれぞれ対応するコードを第2ターゲットコードとする。第1回転変換の角度は90度、180度及び270度のうちの少なくとも1つを含む。
【0036】
いくつかの実施形態では、第1ターゲットコードに対応する中間パターンを生成するプロセスについて、第1ターゲットコードのビット数に基づいてターゲットパターンを取得し、ターゲットパターンはグリッドからなり、ターゲットパターンに含まれるグリッドの数は第1ターゲットコードのビット数と一致する。第1ターゲットコードに含まれる数字をターゲット順序に従ってターゲットパターンに記入し、第1ターゲットコードに対応する中間パターンを得る。
【0037】
ターゲット順序は、左から右へ、次いで上から下への順序であってもよく、上から下へ、次いで左から右への順序であってもよく、ほかの順序であってもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。
【0038】
図3に示すように、本願の実施例に係る第1ターゲットコードに対応する中間パターンの模式図である。
図3の
図Aはターゲットパターンであり、該ターゲットパターンは16個のグリッドからなる。第1ターゲットコードに含まれる数字をターゲット順序(左から右へ、次いで上から下への順序)に従ってターゲットパターンに記入し、第1ターゲットコードに対応する中間パターンを得て、
図3の
図Bは第1ターゲットコードに対応する中間パターンである。
【0039】
いくつかの実施形態では、第1回転変換の角度が90度、180度及び270度のいずれか1つを含む場合、第1ターゲットコードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、1つの第1ターゲットパターンを得る。第1回転変換の角度が90度、180度及び270度のいずれか2つを含む場合、第1ターゲットコードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、2つの第1ターゲットパターンを得る。第1回転変換の角度が90度、180度及び270度を含む場合、第1ターゲットコードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、3つの第1ターゲットパターンを得る。
【0040】
図4に示すように、本願の実施例に係る第1ターゲットパターンの模式図であり、
図4の
図Aは第1ターゲットコードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第1ターゲットパターンである。
図4の
図Bは第1ターゲットコードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第1ターゲットパターンである。
図4の
図Cは第1ターゲットコードに対応する中間パターンを270度回転させて得られた第1ターゲットパターンである。
【0041】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1ターゲットパターンにそれぞれ対応するコードを取得するプロセスについて、ターゲット順序に従って、各々の第1ターゲットパターンに含まれる数字を抽出し、各々の第1ターゲットパターンに対応するコードを得る。いくつかの実施形態では、ターゲット順序は左から右へ、次いで上から下への順序であり、該順序に従って第1ターゲットパターンにおける数字を抽出し、第1ターゲットパターンに対応するコードである。
【0042】
第1ターゲットコードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第1ターゲットパターンに対応するコードは1011111011011010である。第1ターゲットコードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第1ターゲットパターンに対応するコードは1111011010110101である。第1ターゲットコードに対応する中間パターンを270度回転させて得られた第1ターゲットパターンに対応するコードは0101101101111101である。
【0043】
各々の第1ターゲットパターンに対応するコードを取得した後、各々の第1ターゲットパターンに対応するコードを第2ターゲットコードとして決定し、すなわち、第2ターゲットコードは、1011111011011010、1111011010110101、0101101101111101である。
【0044】
ステップ2013では、少なくとも1つの第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離がいずれも第2距離以上であることに応答して、乱数コードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得する。
【0045】
いくつかの実施形態では、第2ターゲットコードを取得した後、各々の第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離を決定する。
【0046】
いくつかの実施形態では、距離がハミング距離である場合、各々の第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離を決定するプロセスは、第1ターゲットコードと第2ターゲットコードに対してXOR演算を行い、結果の1の数を統計し、該結果の1の数を第1ターゲットコードと第2ターゲットコードとのハミング距離として決定することである。
【0047】
第1ターゲットコードと第2ターゲットコードとの距離の決定プロセスをより明確にするために、第1ターゲットコードが1010110101101111、第2ターゲットコードが1011111011011010であることを例として、以下の表1によって第1ターゲットコードと第2ターゲットコードとの距離を決定する。
【0048】
【0049】
上記表1に基づいて、第1ターゲットコードt第2ターゲットコードに対してXOR演算を行った後、得られた結果の1の数は8であり、すなわち、第1ターゲットコードと第2ターゲットコードとのハミング距離は8である。
【0050】
なお、第2ターゲットコードの数が複数である場合、各々の第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離を決定する必要があり、各々の第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離の決定プロセスはいずれも上記表1における第1ターゲットコードと第2ターゲットコードとの距離の決定プロセスと同様であり、ここで重複説明を省略する。
【0051】
第2ターゲットコードは第1ターゲットコードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行って得られたコードであるため、第1ターゲットコードと少なくとも1つの第2ターゲットコードとの距離がいずれも第2距離以上であると、第1ターゲットコードと第2ターゲットコードとの差異性が大きく、区別が大きく、類似度が低いことを示す。
【0052】
いくつかの実施形態では、乱数コードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得するプロセスは、少なくとも1つの第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離がいずれも第2距離以上であり、且つ第1ターゲットコードが乱数コードに基づいて取得された最初のターゲットコードであることに応答して、乱数コードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得する。少なくとも1つの第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離がいずれも第2距離以上であり、且つ第1ターゲットコードが乱数コードに基づいて取得された最初のターゲットコード以外のものであることに応答して、乱数コード及び第1ターゲットコードの前に取得されたターゲットコードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得する。第3ターゲットコードのビット数は乱数コードのビット数と一致する。
【0053】
いくつかの実施形態では、乱数コードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得するプロセスは、乱数コード及び第1ターゲットコードの前に取得されたターゲットコードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得するプロセスと同様であり、本願の実施例では、乱数コードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得するプロセスを例として説明を行う。
【0054】
いくつかの実施形態では、乱数コードに基づいて少なくとも1つの第3ターゲットコードを取得するプロセスについて、乱数コードに対応する中間パターンを生成する。乱数コードに対応する中間パターンに対して第2回転変換を行い、少なくとも1つの第2ターゲットパターンを得る。少なくとも1つの第2ターゲットパターンにそれぞれ対応するコードを取得する。少なくとも1つの第2ターゲットパターンにそれぞれ対応するコードを第3ターゲットコードとする。第2回転変換の角度は0度、90度、180度及び270度のうちの少なくとも1つを含む。
【0055】
乱数コードに対応する中間パターンを生成するプロセスは、上記ステップ2012で第1ターゲットコードに対応する中間パターンを生成するプロセスと一致し、ここで重複説明を省略する。
図5に示すように、本願の実施例に係る乱数コードに対応する中間パターンの模式図である。
【0056】
いくつかの実施形態では、乱数コードに対応する中間パターンを生成した後、乱数コードに対応する中間パターンに対して第2回転変換を行い、少なくとも1つの第2ターゲットパターンを得る。
図6に示すように、本願の実施例に係る第2ターゲットパターンの模式図である。
図6の
図Aは乱数コードに対応する中間パターンを0度回転させて得られた第2ターゲットパターンであり、
図6の
図Bは乱数コードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第2ターゲットパターンである。
図6の
図Cは乱数コードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第2ターゲットパターンである。
図6の
図Dは乱数コードに対応する中間パターンを270度回転させて得られた第2ターゲットパターンである。
【0057】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2ターゲットパターンにそれぞれ対応するコードを取得するプロセスについて、ターゲット順序に従って、各々の第2ターゲットパターンに含まれる数字を抽出し、各々の第2ターゲットパターンにそれぞれ対応するコードを得る。いくつかの実施形態では、ターゲット順序は左から右へ、次いで上から下への順序であり、該ターゲット順序に従って、第2ターゲットパターンに含まれる数字を抽出し、第2ターゲットパターンに対応するコードを得る。
【0058】
乱数コードに対応する中間パターンを0度回転させて得られた第2ターゲットパターンに対応するコードは、乱数コードと一致する。乱数コードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第2ターゲットパターンに対応するコードは0001001010011010である。乱数コードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第2ターゲットパターンに対応するコードは1100000010100101である。乱数コードに対応する中間パターンを270回転させて得られた第2ターゲットパターンに対応するコードは0101100101001000である。
【0059】
各々の第2ターゲットパターンに対応するコードを取得した後、各々の第2ターゲットパターンに対応するコードを第3ターゲットコードとして決定し、すなわち、第3ターゲットコードは、1010010100000011、0001001010011010、1100000010100101、0101100101001000である。
【0060】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2ターゲットコードのうち第1ターゲットコードとの距離が第2距離未満の第2ターゲットコードがあることに応答して、後続のステップを行う必要がなく、ステップ2011に戻り、再度乱数コードに基づいて第1ターゲットコードを取得する。
【0061】
なお、乱数コードに基づいて取得された第3ターゲットコードの数は、乱数コード及び第1ターゲットコードの前に得られたターゲットコードに基づいて取得された第3ターゲットコードの数未満である。
【0062】
ステップ2014では、少なくとも1つの第3ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離がいずれも第2距離以上であることに応答して、第1ターゲットコードを第2コードとする。
【0063】
いくつかの実施形態では、第3ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離を決定し、第3ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離の決定プロセスは上記ステップ2013で第2ターゲットコードと第1ターゲットコードとの距離を決定するプロセスと一致し、ここで重複説明を省略する。
【0064】
いくつかの実施形態では、第3ターゲットコードは生成されたコードに対して第2回転変換を行って得られたコードであるため、第1ターゲットコードと少なくとも1つの第3ターゲットコードとの距離がいずれも第2距離以上であると、第1ターゲットコードと生成されたほかのコードとの差異が大きく、区別が大きく、類似度が低いことを示す。
【0065】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第3ターゲットコードのうち第1ターゲットコードとの距離が第2距離未満の第3ターゲットコードがあることに応答して、ステップ2011に戻り、再度乱数コードに基づいて第1ターゲットコードを取得する。
【0066】
なお、乱数コードに基づいて、乱数コードとの距離が第2距離以上であるすべてのコードを列挙し、上記ステップ2011~2014のプロセスに従って、列挙されたすべてのコードが要件を満たすか否か、すなわち、列挙されたすべてのコードが第2コードとして使用できるか否かを判定する。
【0067】
いくつかの実施形態では、乱数コードのビット数が16ビット、第2距離が5である場合、乱数コードに基づいて要件を満たす37個の第2コードを生成することができ、乱数コードと37個の第2コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は5以上である。
【0068】
さらになお、取得された第2コードの数は第2距離と負の相関がある。第2距離が大きいほど、取得された第2コードの数が少ない。第2距離が小さいほど、取得された第2コードの数が多い。
【0069】
いくつかの実施形態では、コンピュータ機器は乱数コードに基づいて、以下の式(1)及び式(2)を実行することによって、第2コードを取得する。
【0070】
【0071】
上記式(1)及び式(2)では、
は第1ターゲットコードであり、
は第2ターゲットコードであり、
A´は第1回転変換であり、τは第2距離であり、
は、第1ターゲットコードと第2ターゲットコードとの距離である。
は第3ターゲットコードであり、
Aは第2回転変換であり、
は乱数コード及び第1ターゲットコードの前に取得されたターゲットコードであり、
は第1ターゲットコードと第3ターゲットコードとの距離である。
【0072】
いくつかの実施形態では、第2コードを決定した後、第2コード及び乱数コードから1つのコードを一次コードとしてランダムに決定する。又は、第2コード及び乱数コードをユーザーに表示し、ユーザーは乱数コード及び第2コードから1つのコードを決定し、ユーザーにより決定されたコードを一次コードとするようにしてもよい。
【0073】
いくつかの実施形態では、乱数コード及び少なくとも1つの第2コードでは、乱数コードを一次コードとし、すなわち、一次コードは1010010100000011である。
【0074】
ステップ202では、一次コードに基づいて参照コードを取得する。
【0075】
いくつかの実施形態では、一次コードを取得した後、一次コードに対して数字記入処理を行い、参照コードを得る。一次コードが第1数字及び第2数字を含むため、記入される数字は第1数字及び第2数字のうちのいずれか1つの数字である。
【0076】
いくつかの実施形態では、一次コードを処理して参照コードを得るプロセスについて、一次コードに含まれる数字をターゲット順序に従ってターゲットパターンに記入し、一次コードに対応するパターンを得る。一次コードに対応するパターンに目標数のグリッドを追加し、パターン1を得る。パターン1の空白グリッドに数字を記入し、参照コードに対応する中間パターンを得る。ターゲット順序に従って、参照コードに対応する中間パターンに含まれる数字を抽出し、参照コードを得る。目標数は任意の正の整数であり、本願の実施例ではこれを限定しない。
【0077】
図7に示すように、本願の実施例に係る参照コードの取得プロセスの模式図である。
図7の
図Aは一次コードに対応する中間パターンである。
図7の
図Bはパターン1である。
図7の
図Cは参照コードに対応する中間パターンである。
図7において、パターン1の空白グリッドに記入される数字は1(第2数字)である。これに基づいて、得られた参照コードは、1011001101111110010000111である。参照コードのビット数は25ビットであり、参照コードのビット数は一次コードのビット数よりも大きい。
【0078】
なお、
図7において、一次コードに対応する中間パターンの中央部に9つのグリッドが追加されており、勿論、一次コードに対応する中間パターンのほかの場所に9つのグリッドが追加されてもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。
【0079】
ステップ203では、第1距離に基づいて参照コードを処理し、少なくとも1つの第1コードを得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、第1距離に基づいて参照コードを処理し、少なくとも1つの第1コードを得るプロセスは、以下のステップ2031~ステップ2034を含む。
【0081】
ステップ2031では、参照コードに基づいて第1候補コードを取得し、第1候補コードは、参照コードのビット数と一致し、且つ参照コードとの距離が第1距離以上のコードである。
【0082】
いくつかの実施形態では、参照コードを取得した後、参照コードに含まれる数字を変更し、第1候補コードを得て、第1候補コードは参照コードのビット数と一致し、且つ第1候補コードと参照コードとの距離が第1距離以上である。該距離はハミング距離であってもよく、ほかの距離であってもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。第1距離はゼロよりも大きく且つ参照コードのビット数よりも小さい距離であり、第1距離は第2距離と同じであってもよく、異なってもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。
【0083】
いくつかの実施形態では、第1距離は7である。参照コードは1011001101111110010000111であり、参照コードを処理して第1候補コードとして1001011011011011010000111を得る。該第1候補コードは参照コードのビット数と一致し、且つ該第1候補コードと参照コードとの距離は7である。
【0084】
ステップ2032では、第1候補コードに基づいて少なくとも1つの第2候補コードを取得し、第2候補コードは第1候補コードのビット数と一致する。
【0085】
いくつかの実施形態では、第1候補コードに基づいて少なくとも1つの第2候補コードを取得するプロセスについて、第1候補コードに対応する中間パターンを生成する。第1候補コードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、少なくとも1つの第1候補パターンを得る。少なくとも1つの第1候補パターンにそれぞれ対応するコードを取得する。少なくとも1つの第1候補パターンにそれぞれ対応するコードを第2候補コードとする。第1回転変換の角度は90度、180度及び270度のうちの少なくとも1つを含む。
【0086】
いくつかの実施形態では、第1候補コードに対応する中間パターンを生成するプロセスについて、第1候補コードのビット数に基づいて候補パターンを取得し、候補パターンはグリッドからなり、候補パターンに含まれるグリッドの数は第1候補コードのビット数と一致する。第1候補コードに含まれる数字をターゲット順序に従って候補パターンに記入し、第1候補コードに対応する中間パターンを得る。
【0087】
図8に示すように、本願の実施例に係る第1候補コードに対応する中間パターンの模式図である。
図8の
図Aは候補パターンであり、該候補パターンは25個のグリッドからなる。第1候補コードに含まれる数字をターゲット順序に従って候補パターンに記入し、第1候補コードに対応する中間パターンを得て、
図8の
図Bは第1候補コードに対応する中間パターンである。
【0088】
いくつかの実施形態では、第1回転変換の角度が90度、180度及び270度のいずれか1つを含む場合、第1候補コードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、1つの第1候補パターンを得る。第1回転変換の角度が90度、180度及び270度のいずれか2つを含む場合、第1候補コードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、2つの第1候補パターンを得る。第1回転変換の角度が90度、180度及び270度を含む場合、第1候補コードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、3つの第1候補パターンを得る。
【0089】
図9に示すように、本願の実施例に係る第1候補パターンの模式図であり、
図9の
図Aは第1候補コードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第1候補パターンである。
図9の
図Bは第1候補コードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第1候補パターンである。
図9の
図Cは第1候補コードに対応する中間パターンを270度回転させて得られた第1候補パターンである。
【0090】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1候補パターンにそれぞれ対応するコードを取得するプロセスについて、ターゲット順序に従って、各々の第1候補パターンに含まれる数字を抽出し、各々の第1候補パターンに対応するコードを得る。
【0091】
第1候補コードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第1候補パターンに対応するコードは0101100110111001001110110である。第1候補コードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第1候補パターンに対応するコードは1110000101101101101101001である。第1候補コードに対応する中間パターンを270度回転させて得られた第1候補パターンに対応するコードは0110111001001110110011010である。
【0092】
各々の第1候補パターンに対応するコードを取得した後、各々の第1候補パターンに対応するコードを第2候補コードとして決定し、すなわち、第2候補コードは、0101100110111001001110110、1110000101101101101101001、0110111001001110110011010である。
【0093】
ステップ2033では、少なくとも1つの第2候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であることに応答して、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得し、第3候補コードは参照コードのビット数と一致する。
【0094】
いくつかの実施形態では、第2候補コードを取得した後、各々の第2候補コードと第1候補コードとの距離を決定する。
【0095】
いくつかの実施形態では、距離はハミング距離であり、各々の第2候補コードと第1候補コードとの距離を決定するプロセスは、第1候補コードと第2候補コードに対してXOR演算を行い、結果の1の数を統計し、該結果の1の数を第1候補コードと第2候補コードとのハミング距離として決定することである。
【0096】
第1候補コードと第2候補コードとの距離の決定プロセスをより明確にするために、第1候補コードが1001011011011011010000111、第2ターゲットコードが0101100110111001001110110であることを例として、以下の表2によって第1候補コードと第2候補コードとの距離を決定する。
【0097】
【0098】
上記表2に基づいてわかるように、第1候補コードと第2候補コードに対してXOR演算を行った後、得られた結果の1の数は14であり、すなわち、第1候補コードと第2候補コードとのハミング距離は14である。
【0099】
なお、第2候補コードの数が複数である場合、各々の第2候補コードと第1候補コードとの距離を決定する必要があり、各々の第2候補コードと第1候補コードとの距離の決定プロセスはいずれも上記表2における第1候補コードと第2候補コードとの距離の決定プロセスと同様であり、ここで重複説明を省略する。
【0100】
第2候補コードは第1候補コードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行って得られたコードであるため、第1候補コードと少なくとも1つの第2候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であると、第1候補コードと第2候補コードとの差異性が大きく、区別が大きく、類似度が低いことを示す。
【0101】
いくつかの実施形態では、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するプロセスについて、少なくとも1つの第2候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であり、且つ第1候補コードが参照コードに基づいて取得された最初の候補コードであることに応答して、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得する。少なくとも1つの第2候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であり、且つ第1候補コードが参照コードに基づいて取得された最初の候補コード以外のものであることに応答して、参照コード及び第1候補コードの前に取得された候補コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得する。第3候補コードのビット数は参照コードのビット数と一致する。
【0102】
いくつかの実施形態では、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するプロセスは、参照コード及び第1候補コードの前に取得された候補コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するプロセスと同様であり、本願の実施例では、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するプロセスを例として説明を行う。
【0103】
いくつかの実施形態では、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得するプロセスについて、参照コードに対応する中間パターンを生成する。参照コードに対応する中間パターンに対して第2回転変換を行い、少なくとも1つの第2候補パターンを得る。少なくとも1つの第2候補パターンにそれぞれ対応するコードを取得する。少なくとも1つの第2候補パターンにそれぞれ対応するコードを第3候補コードとする。第2回転変換の角度は90度、180度及び270度のうちの少なくとも1つを含む。
【0104】
参照コードに対応する中間パターンを生成するプロセスは、上記ステップ2032で第1候補コードに対応する中間パターンを生成するプロセスと一致し、ここで重複説明を省略する。
図10に示すように、本願の実施例に係る参照コードに対応する中間パターンの模式図である。
【0105】
いくつかの実施形態では、参照コードに対応する中間パターンを生成した後、参照コードに対応する中間パターンに対して第2回転変換を行い、少なくとも1つの第2候補パターンを得る。
図11に示すように、本願の実施例に係る第2候補パターンの模式図である。
図11の
図Aは参照コードに対応する中間パターンを0度回転させて得られた第2候補パターンである。
図11の
図Bは参照コードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第2候補パターンである。
図11の
図Cは参照コードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第2候補パターンである。
図11の
図Dは参照コードに対応する中間パターンを270度回転させて得られた第2候補パターンである。
【0106】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2候補パターンにそれぞれ対応するコードを取得するプロセスについて、ターゲット順序に従って、各々の第2候補パターンに含まれる数字を抽出し、各々の第2候補パターンに対応するコードを得る。
【0107】
参照コードに対応する中間パターンを0度回転させて得られた第2候補パターンに対応するコードは参照コードと一致する。参照コードに対応する中間パターンを90度回転させて得られた第2候補パターンに対応するコードは0010100110111111010110110である。参照コードに対応する中間パターンを180度回転させて得られた第2候補パターンに対応するコードは1110000100111111011001101である。参照コードに対応する中間パターンを270度回転させて得られた第2候補パターンに対応するコードは0110110101111110110010100である。
【0108】
各々の第2候補パターンに対応するコードを取得した後、各々の第2候補パターンに対応するコードを第3候補コードとして決定し、すなわち、第3候補コードは、0010100110111111010110110、1110000100111111011001101、0110110101111110110010100である。
【0109】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2候補コードのうち第1候補コードとの距離が第1距離未満の第2候補コードがあることに応答して、後続のステップを行う必要がなく、ステップ2031に戻り、再度参照コードに基づいて第1候補コードを取得する。
【0110】
なお、参照コードに基づいて取得された第3候補コードの数は、参照コード及び第1候補コードの前に得られた候補コードに基づいて取得された第3候補コードの数未満である。
【0111】
ステップ2034では、少なくとも1つの第3候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であることに応答して、第1候補コードを第1コードとする。
【0112】
いくつかの実施形態では、第3候補コードと第1候補コードとの距離を決定し、第3候補コードと第1候補コードとの距離の決定プロセスは上記ステップ2033で第2候補コードと第1候補コードとの距離を決定するプロセスと一致し、ここで重複説明を省略する。
【0113】
第3候補コードは生成されたコードに対して第2回転変換を行って得られたコードであるため、第1候補コードと少なくとも1つの第3候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であると、第1候補コードと生成されたほかのコードとの差異が大きく、区別が大きく、類似度が低いことを示す。
【0114】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第3候補コードのうち第1候補コードとの距離が第1距離未満の第3候補コードがあることに応答して、ステップ2031に戻り、再度参照コードに基づいて第1候補コードを取得する。
【0115】
なお、参照コードに基づいて、参照コードとの距離が第1距離以上であるすべてのコードを列挙し、上記ステップ2031~2034のプロセスに従って、列挙されたすべてのコードが要件を満たすか否か、すなわち、列挙されたすべてのコードが第1コードとして使用できるか否かを判定する。
【0116】
いくつかの実施形態では、参照コードのビット数が25ビット、参照コードの数が38個、第1距離が7である場合、上記形態では要件を満たす第1コードを合計232個生成し、これら232個の第1コードのうちのいずれか2つのコードの距離は7以上である。
【0117】
さらになお、取得された第1コードの数は第1距離と負の相関がある。第1距離が大きいほど、取得された第1コードの数が少ない。第1距離が小さいほど、取得された第1コードの数が多い。
【0118】
いくつかの実施形態では、コンピュータ機器は参照コードに基づいて、以下の式(3)及び式(4)を実行することによって第1コードを取得する。
【0119】
【0120】
上記式(3)及び式(4)では、
は第1候補コードであり、
は第2候補コードであり、
A´は第1回転変換であり、τ
*は第1距離であり、
は第1候補コードと第2候補コードとの距離である。
は第3候補コードであり、
Aは第2回転変換であり、
は参照コード及び第1候補コードの前に取得された候補コードであり、
は第1候補コードと第3候補コードとの距離である。
【0121】
ステップ204では、参照コードに基づいて一次パターンを取得し、二次コードに基づいて二次パターンを取得し、二次コードは第1コードのうちの少なくとも1つである。
【0122】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1コードを決定した後、第1コードから少なくとも1つの第1コードをランダムに選択し、選択された第1コードを二次コードとし、すなわち、二次コードは第1コードのうちの少なくとも1つである。いくつかの実施形態では、第1コードから4つの第1コードを二次コードとして選択する。
【0123】
なお、二次コードの数はより多く又はより少なくてもよく、本願の実施例ではこれを限定しない。二次コードの数は第1コードの総数未満であればよい。
【0124】
いくつかの実施形態では、参照コードは二次コードのビット数と一致し、参照コード及び二次コードはいずれも第1数字及び第2数字を含む。
【0125】
いくつかの実施形態では、一次パターン及び二次パターンを取得する前に、さらに参照コードのビット数に基づいて候補パターンを取得する必要があり、候補パターンはグリッドからなり、候補パターンに含まれるグリッドの数は参照コードのビット数と一致する。参照コードのビット数が第1候補コードのビット数と一致するため、ここで取得された候補パターンと上記ステップ2032で第1候補コードのビット数に基づいて取得された候補パターンは1つのパターンであり、候補パターンは
図8の
図Aに示され、候補パターンの取得プロセスについて、ここで重複説明を省略する。
【0126】
いくつかの実施形態では、参照コードに基づいて一次パターンを取得するプロセスについて、参照コードに含まれる数字をターゲット順序に従って候補パターンに含まれるグリッドに記入し、参照コードに対応する中間パターンを得る。第1色及び第2色に基づいて、参照コードに対応する中間パターンに対して色レンダリングを行い、一次パターンを得る。参照コードに対応する中間パターンは
図7の
図Cに示される。
【0127】
第1色及び第2色に基づいて、参照コードに対応する中間パターンに対して色レンダリングを行い、一次パターンを得るプロセスについて、参照コードに対応する中間パターンにおける第1数字が位置するグリッドを第1色にレンダリングし、参照コードに対応する中間パターンにおける第2数字が位置するグリッドを第2色にレンダリングし、一次パターンを得る。
図12に示すように、本願の実施例に係る一次パターンの模式図である。
図12において、第1色は黒色、第2色は白色である。
【0128】
勿論、第1色と第2色はさらにほかの色であってもよく、第1色と第2色が異なることを確保すればよく、本願ではこれを限定しない。
【0129】
いくつかの実施形態では、二次コードに基づいて二次パターンを取得するプロセスについて、二次コードに含まれる数字をターゲット順序に従って候補パターンに含まれるグリッドに記入し、二次コードに対応する中間パターンを得る。第1色及び第2色に基づいて二次コードに対応する中間パターンに対して色レンダリングを行い、第1パターンを得る。第1パターンの面積を調整し、二次パターンを得て、二次パターンの面積は一次パターンの面積未満である。
【0130】
二次パターンを一次パターン上に重ね合わせる必要があるため、二次パターンの面積と一次パターンの面積が一致する場合、一次パターンが二次パターンで覆われ、その結果、一次パターンが視認不能になってしまう。この状況を回避するために、第1パターンの面積を調整して二次パターンを得る必要がある。いくつかの実施形態では、第1パターンの面積を一次パターンの面積の1/16に縮小して二次パターンを得る。
【0131】
ステップ205では、一次パターン及び二次パターンに基づいてビーコンを生成する。
【0132】
いくつかの実施形態では、二次パターンの数が1つである場合、二次パターンを一次パターン上に直接重ね合わせるだけでビーコンを得ることができる。二次パターンの数が複数である場合、各々の二次パターンを一次パターン上に重ね合わせてビーコンを得る。なお、二次パターン同士は重ならない。
【0133】
図13に示すように、本願の実施例に係るビーコンの模式図であり、
図13の
図Aにおいて、一次パターン上に1つの二次パターンが重ね合わせられている。
図13の
図Bにおいて、一次パターン上に4つの二次パターンが重ね合わせられている。
【0134】
図13におけるビーコンは二段ビーコンであり、すなわち、一次パターンは1段目、二次パターンは2段目である。ビーコンの段数をより多くし、ビーコンをより複雑にするために、三次コードに基づいて三次パターンを取得してもよく、三次コードは少なくとも1つの第1コードのうち二次コードとは異なる第1コードであり、三次パターンの面積は二次パターンの面積未満である。
いくつかの実施形態では、三次パターンの面積は二次パターンの面積の1/4である。三次パターンの取得プロセスは二次パターンの取得プロセスと一致し、ここで重複説明を省略する。
【0135】
さらに、一次パターン上に二次パターン及び三次パターンを重ね合わせてビーコンを得て、二次パターンと三次パターンは重ならない。
【0136】
いくつかの実施形態では、第1コードから4つの第1コードを二次コードとして選択し、第1コードのうち二次コード以外の第1コードから5つの第1コードを三次コードとして選択し、すなわち、合計で4つの二次コード及び5つの三次コードを得る。参照コードに基づいて一次パターンを取得し、4つの二次コードに基づいて4つの二次パターンを取得し、5つの三次コードに基づいて5つの三次パターンを取得する。一次パターン上に4つの二次パターン及び5つの三次パターンを重ね合わせてビーコンを得る。
【0137】
図14に示すように、本願の実施例に係るビーコンの模式図であり、
図14に示すビーコンは三段ビーコンである。
図14の
図Aにおいて、ビーコンのレイアウトの形態は、一次パターンの左側、右側、下側及び中央部には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、一次パターンの上側には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせて、ビーコンを得ることである。
【0138】
図14の
図Bにおいて、ビーコンのレイアウトの形態は、一次パターンの左側、右側、下側及び上側には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、一次パターンの中央部には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせて、ビーコンを得ることである。
【0139】
いくつかの実施形態では、ドローンの下向きカメラがドローンの前部又は中後部に位置する場合、上記
図14の
図Aにおけるレイアウトの形態で生成されたビーコンを使用してドローンの着陸を支援する。ドローンの下向きカメラがドローンの中部に位置する場合、上記
図14の
図Bにおけるレイアウトの形態で生成されたビーコンを使用してドローンの着陸を支援する。
図14における一次パターン(すなわち、
図14における面積が最も大きいパターン)はドローンが高空にある時に視覚的測位を行うことに用いられる。
図14における二次パターン(すなわち、
図14における面積が中程度のパターン)はドローンが中低空にある時に視覚的測位を行うことに用いられる。
図14における三次パターン(すなわち、
図14における面積が最も小さいパターン)はドローンが低空にある時に視覚的測位を行うことに用いられる。高空に対応する高度は15メートル以上、中低空に対応する高度は3~15メートル、低空に対応する高度は0~3メートルである。
【0140】
図14に示すレイアウトの形態で生成されたビーコンを使用することで、視覚的測位の誤差を解消し、ドローンの誤識別の確率を低下させることができるだけでなく、ドローンがどの角度からビーコンへ飛行してもビーコンにおけるパターンを確認することができる。
【0141】
なお、ビーコンの段数はさらにより多くてもよく、本願ではビーコンの段数が二段及び三段であることを例として説明を行う。
図14は本願の実施例に係るビーコンのタイプの例に過ぎず、ビーコンのタイプを限定するものではなく、ビーコンのタイプはさらにほかのタイプであってもよい。
【0142】
上記方法によれば、参照コードを処理して第1コードを得て、得られた第1コードと参照コードとの距離が第1距離以上であることにより、第1コードと参照コードとの差異性が大きく、区別が大きい。さらに第1コードから二次コードを取得し、参照コードに基づいて一次パターンを取得し、二次コードに基づいて二次パターンを取得することにより、一次パターンと二次パターンとの差異性が大きく、区別が大きく、類似度が低い。一次パターン及び二次パターンに基づいて生成されたビーコンはドローンの空中での識別及び測位に有利であり、ドローンの誤識別の確率を低下させ、ドローンの識別の正確性を向上させることができ、さらにドローンが墜落する確率を低下させ、ドローンの着陸時の安全性を向上させる。
【0143】
本願の実施例はビーコンをさらに提供し、該ビーコンは上記
図2の実施例を採用して生成され、該ビーコンは、1つの一次パターン、互いに異なる少なくとも2つの二次パターン及び互いに異なる少なくとも2つの三次パターンの少なくとも3つのレベルのパターンを含む。互いに異なる少なくとも2つの二次パターンと互いに異なる少なくとも2つの三次パターンは一次パターン上に分散して重ね合わせられる。互いに異なる少なくとも2つの二次パターンと互いに異なる少なくとも2つの三次パターンのうちのいずれか2つのパターンは重ならない。二次パターンの面積は一次パターンの面積未満であり、三次パターンの面積は二次パターンの面積未満である。且つ、少なくとも2つの二次パターンを収容可能な外接円の直径は少なくとも2つの三次パターンを収容可能な外接円の直径の2~6倍である。
【0144】
いくつかの実施形態では、少なくとも2つの二次パターンを収容可能な外接円の直径は少なくとも2つの三次パターンを収容可能な外接円の直径の2~5倍である。
【0145】
いくつかの実施形態では、一次パターンは参照コードに基づいて得られ、二次パターンは二次コードに基づいて得られ、三次パターンは三次コードに基づいて得られる。二次コードは少なくとも1つの第1コードであり、少なくとも1つの第1コードは参照コードに基づいて得られ、三次コードは少なくとも1つの第1コードのうち二次コードとは異なる第1コードである。少なくとも1つの第1コードと参照コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は第1距離以上であり、第1コードのビット数は参照コードのビット数と一致する。
【0146】
いくつかの実施形態では、一次パターンの面積は二次パターンの面積の9~36倍であり、二次パターンの面積は三次パターンの面積の3~9倍である。
【0147】
いくつかの実施形態では、一次パターンの面積と二次パターンの面積との差が小さすぎると、ドローンが二次パターンを一次パターンとして識別しやすく、二次パターンで指示されるドローンの飛行高度が一次パターンで指示されるドローンの飛行高度よりも低いため、ドローンが二次パターンを一次パターンとして誤識別すると、ドローンは地面からの距離がまだ非常に高いと判断し、従って、高速で着陸し、さらにドローンは墜落する可能性が高く、ドローン着陸の安全性が低い。一次パターンの面積と二次パターンの面積との差異が大きすぎると、ドローンが降下中に二次コードを識別できず、さらにドローン着陸が失敗してしまう。
【0148】
いくつかの実施形態では、一次パターンで指示されるドローンの飛行高度は30メートルであり、二次パターンで指示されるドローンの飛行高度は15メートルであり、三次パターンで指示されるドローンの飛行高度は3メートルである。ドローンが二次パターンを一次パターンとして誤識別すると、ドローンは地面からの距離が30メートルである(ドローンと地面との実際距離は15メートルである)と判断し、ドローンは高速で降下し始め、ドローンは墜落する可能性が高い。
【0149】
上記状況の発生を回避するために、本願の実施例に係るビーコンでは、一次パターンの面積は二次パターンの面積の9~36倍であり、二次パターンの面積は三次パターンの面積の3~9倍である。好適には、一次パターンの面積は二次パターンの面積の25倍であり、三次パターンの面積は二次パターンの面積の5倍である。
【0150】
いくつかの実施形態では、ビーコンは1つの一次パターン、4つの二次パターン及び5つの三次パターンを含み、一次パターンの左側、下側、右側及び中央部には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、一次パターンの上側には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせる。
図14の
図Aはこのレイアウトの形態で得られたビーコンである。
【0151】
又は、一次パターンの上側、下側、左側及び右側には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、一次パターンの中央部には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせる。
図14の
図Bはこのレイアウトの形態で得られたビーコンである。
【0152】
該ビーコンは互いに異なる複数の二次パターン及び三次パターンを含むことで、汚損や影がある場合でもビーコンを識別することができる。少なくとも3つのレベルのパターンによって、ドローンは水平飛行から地面接触までの間にビーコンを識別できることを確保し、それによってドローンの正確な着陸をより確実にガイドすることができる。
【0153】
なお、本願の実施例に係る情報(ユーザー装置情報、ユーザー個人情報等を含むが、これらに限定されない)、データ(分析用のデータ、記憶されるデータ、表示されるデータ等を含むが、これらに限定されない)及び信号は、いずれもユーザーにより授権されるか又は各当事者により十分に授権されるものであり、且つ関連データの収集、使用及び処理は関連国や地域の関連法律法規及び標準を遵守する必要がある。たとえば、本願に係る第1距離、第2距離、乱数コード等はいずれも十分に授権された場合に取得されるものである。
【0154】
図15に示すように、本願の実施例に係るビーコン生成装置の構造模式図であり、
図15に示すように、該装置は、
一次コードを取得することに用いられる第1取得モジュール1501と、
一次コードに基づいて参照コードを取得することに用いられ、参照コードのビット数は一次コードのビット数よりも大きい第2取得モジュール1502と、
第1距離に基づいて参照コードを処理し、少なくとも1つの第1コードを得ることに用いられ、少なくとも1つの第1コードと参照コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は第1距離以上であり、第1コードのビット数は参照コードのビット数と一致する処理モジュール1503と、
参照コードに基づいて一次パターンを取得し、二次コードに基づいて二次パターンを取得することに用いられ、二次コードは第1コードのうちの少なくとも1つである第3取得モジュール1504と、
一次パターン及び二次パターンに基づいてビーコンを生成することに用いられる生成モジュール1505と、を含む。
【0155】
いくつかの実施形態では、一次コードは第1数字及び第2数字を含み、
第2取得モジュール1502は、一次コードに数字を記入して参照コードを得ることに用いられ、記入される数字は第1数字及び第2数字のうちのいずれか1つである。
【0156】
いくつかの実施形態では、処理モジュール1503は、参照コードに基づいて第1候補コードを取得することであって、第1候補コードは、参照コードのビット数と一致し、且つ参照コードとの距離が第1距離以上のコードであることと、第1候補コードに基づいて少なくとも1つの第2候補コードを取得することであって、第2候補コードは第1候補コードのビット数と一致することと、少なくとも1つの第2候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であることに応答して、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得することであって、第3候補コードは参照コードのビット数と一致することと、少なくとも1つの第3候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であることに応答して、第1候補コードを第1コードとすることと、に用いられる。
【0157】
いくつかの実施形態では、処理モジュール1503は、第1候補コードに対応する中間パターンを生成することと、第1候補コードに対応する中間パターンに対して第1回転変換を行い、少なくとも1つの第1候補パターンを得ることと、少なくとも1つの第1候補パターンにそれぞれ対応するコードを取得し、少なくとも1つの第1候補パターンにそれぞれ対応するコードを第2候補コードとすることと、に用いられる。
【0158】
いくつかの実施形態では、処理モジュール1503は、少なくとも1つの第2候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であり、且つ第1候補コードが参照コードに基づいて取得された最初の候補コードであることに応答して、参照コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得することと、少なくとも1つの第2候補コードと第1候補コードとの距離がいずれも第1距離以上であり、且つ第1候補コードが参照コードに基づいて取得された最初の候補コード以外のものであることに応答して、参照コード及び第1候補コードの前に取得された候補コードに基づいて少なくとも1つの第3候補コードを取得することと、に用いられる。
【0159】
いくつかの実施形態では、第1取得モジュール1501は、乱数コードを取得することと、第2距離に基づいて乱数コードを処理し、少なくとも1つの第2コードを得ることであって、少なくとも1つの第2コードと乱数コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は第2距離以上であり、第2コードのビット数は乱数コードのビット数と一致することと、乱数コード及び少なくとも1つの第2コードから一次コードを決定することと、に用いられる。
【0160】
いくつかの実施形態では、装置は、
参照コードのビット数に基づいて候補パターンを取得することに用いられ、候補パターンはグリッドからなり、候補パターンに含まれるグリッドの数は参照コードのビット数と一致する第4取得モジュールをさらに含み、
第3取得モジュール1504は、参照コードに含まれる数字をターゲット順序に従って候補パターンに含まれるグリッドに記入し、参照コードに対応する中間パターンを得ることと、第1色及び第2色に基づいて、参照コードに対応する中間パターンに対して色レンダリングを行い、一次パターンを得ることと、に用いられる。
【0161】
いくつかの実施形態では、第3取得モジュール1504は、二次コードに含まれる数字をターゲット順序に従って候補パターンに含まれるグリッドに記入し、二次コードに対応する中間パターンを得ることと、第1色及び第2色に基づいて二次コードに対応する中間パターンに対して色レンダリングを行い、第1パターンを得ることと、第1パターンの面積を調整し、二次パターンを得ることであって、二次パターンの面積は一次パターンの面積未満であることと、に用いられる。
【0162】
いくつかの実施形態では、第3取得モジュール1504はさらに、三次コードに基づいて三次パターンを取得することに用いられ、三次コードは少なくとも1つの第1コードのうち二次コードとは異なる第1コードであり、三次パターンの面積は二次パターンの面積未満であり、
生成モジュール1505はさらに、一次パターン上に二次パターン及び三次パターンを重ね合わせてビーコンを得ることに用いられ、二次パターンと三次パターンは重ならない。
【0163】
上記装置によれば、参照コードを処理して第1コードを得て、得られた第1コードと参照コードとの距離が第1距離以上であることにより、第1コードと参照コードとの差異性が大きく、区別が大きい。さらに第1コードから二次コードを取得し、参照コードに基づいて一次パターンを取得し、二次コードに基づいて二次パターンを取得することにより、一次パターンと二次パターンとの差異性が大きく、区別が大きく、類似度が低い。一次パターン及び二次パターンに基づいて生成されたビーコンはドローンの空中での識別及び測位に有利であり、ドローンの誤識別の確率を低下させ、ドローンの識別の正確性を向上させることができ、さらにドローンが墜落する確率を低下させ、ドローンの着陸時の安全性を向上させる。
【0164】
理解できるように、上記
図15に係る装置はその機能を実現する時に、単に上記各機能モジュールの分割を例示して説明を行うが、実際の応用では、必要に応じて上記機能を異なる機能モジュールに割り当てて完了させることができ、すなわち、機器の内部構造を異なる機能モジュールに分割することで以上説明されたすべて又は一部の機能を完了する。また、上記実施例に係る装置は方法実施例と同一の構想に属し、その具体的な実現プロセスについて、詳しくは方法実施例を参照すればよく、ここで重複説明を省略する。
【0165】
図16は本願
の実施例に係る電子機器1600の構造ブロック図を示す。該電子機器1600は、たとえばスマートフォン、タブレットPC、MP3プレーヤー(Moving Picture Experts Group Audio Layer III、ムービングピクチャーエクスパーツグループオーディオレイヤー3)、MP4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV、ムービングピクチャーエクスパーツグループオーディオレイヤー4)プレーヤー、ノートパソコン又はデスクトップパソコン等の携帯型モバイル端末であってもよい。電子機器1600はユーザー装置、携帯型端末、ラップトップ端末、デスクトップ端末等のほかの名称とも呼ばれ得る。
【0166】
通常、電子機器1600は、プロセッサ1601と、メモリ1602とを含む。
【0167】
プロセッサ1601は1つ又は複数の処理コアを含んでもよく、たとえば4コアプロセッサ、8コアプロセッサ等である。プロセッサ1601はDSP(Digital Signal Processing、デジタル信号処理)、FPGA(Field-Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、及びPLA(Programmable Logic Array、プログラマブルロジックアレイ)のうちの少なくとも1種のハードウェア形態を採用して実現されてもよい。プロセッサ1601はメインプロセッサとコプロセッサとを含んでもよく、メインプロセッサはウェイクアップ状態のデータを処理するためのプロセッサであり、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)とも呼ばれ、コプロセッサはスタンバイ状態のデータを処理するための低電力プロセッサである。いくつかの実施例では、プロセッサ1601はGPU(Graphics Processing Unit、グラフィックスプロセッシングユニット)が集積されてもよく、GPUはディスプレイスクリーンに表示される必要があるコンテンツのレンダリング及び描画を行うことに用いられる。いくつかの実施例では、プロセッサ1601はAI(Artificial Intelligence、人工知能)プロセッサをさらに含んでもよく、該AIプロセッサは関連する機械学習の計算操作を処理することに用いられる。
【0168】
メモリ1602は1つ又は複数のコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよく、該コンピュータ可読記憶媒体は非一時的なものである。メモリ1602は高速ランダムアクセスメモリ、及びたとえば1つ又は複数のディスクストレージデバイス、フラッシュストレージデバイス等の不揮発性メモリをさらに含んでもよい。いくつかの実施例では、メモリ1602における非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は少なくとも1つの命令を記憶することに用いられ、該少なくとも1つの命令はプロセッサ1601により実行されて、本願の方法実施例に係るビーコン生成方法を実現することに用いられる。
【0169】
いくつかの実施例では、電子機器1600は選択可能に周辺装置インタフェース1603及び少なくとも1つの周辺装置を含む。プロセッサ1601、メモリ1602及び周辺装置インタフェース1603はバス又は信号線を介して接続され得る。各周辺装置はバス、信号線又は回路基板を介して周辺装置インタフェース1603に接続され得る。いくつかの実施例では、周辺装置は、RF回路1604、ディスプレイスクリーン1605、カメラアセンブリ1606、音声回路1607、測位アセンブリ1608及び電源1609のうちの少なくとも1種を含む。
【0170】
いくつかの実施例では、電子機器1600は1つ又は複数のセンサ1160をさらに含む。該1つ又は複数のセンサ1160は、加速度センサ1611、ジャイロスコープセンサ1612、圧力センサ1613、指紋センサ1614、光学センサ1615及び近接センサ1616を含むが、これらに限定されない。
【0171】
当業者が理解できるように、
図16に示す構造は電子機器1600を限定するものではなく、図示よりも多い又は少ない要素を含むか、又はいくつかの要素を組み合わせるか、又は異なる要素配置を採用するようにしてもよい。
【0172】
図17は本願の実施例に係るサーバの構造模式図であり、該サーバ1700は構成又は性能によって大きく異なる可能性があり、1つ又は複数のプロセッサ(Central Processing Units、CPU)1701及び1つ又は複数のメモリ1702を含んでもよく、該1つ又は複数のメモリ1702には少なくとも1つのプログラムコードが記憶されており、該少なくとも1つのプログラムコードが該1つ又は複数のプロセッサ1701によりロード及び実行されることで、上記各方法実施例に係るビーコン生成方法を実現する。勿論、該サーバ1700は、入出力を行うように有線又は無線ネットワークインタフェース、キーボード及び入出力インタフェース等の部材をさらに有してもよく、該サーバ1700は機器の機能を実現するためのほかの部材をさらに含んでもよく、ここで重複説明を省略する。
【0173】
実施例では、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、該記憶媒体には少なくとも1つのプログラムコードが記憶されており、該少なくとも1つのプログラムコードがプロセッサによりロード及び実行されることで、コンピュータに上記いずれかのビーコン生成方法を実現する。
【0174】
選択可能に、上記コンピュータ可読記憶媒体は読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、コンパクト・ディスク・リード・オンリー・メモリ(Compact Disc Read-Only Memory、CD-ROM)、テープ、フロッピーディスク及び光データストレージデバイス等であり得る。
【0175】
実施例では、コンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品をさらに提供し、該コンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品には少なくとも1つのコンピュータ命令が記憶されており、該少なくとも1つのコンピュータ命令がプロセッサによりロード及び実行されることで、コンピュータに上記いずれかのビーコン生成方法を実現させる。
【0176】
理解できるように、本明細書で言及された「複数」とは2つ以上を指す。「及び/又は」は、関連対象の関連関係を説明し、3種の関係が存在することを示し、たとえば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する場合、AとBが同時に存在する場合、及びBが単独で存在する場合という3種類の場合があることを示す。文字「/」は、通常、その前後の関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0177】
上記本願の実施例の番号は説明のみを目的としており、実施例の優劣を示すものではない。
【0178】
以上、本願の例示的な実施例を説明したが、本願を限定するものではなく、本願の趣旨及び原則を逸脱せずに行われるいかなる変更、同等置換、改良等はすべて本願の保護範囲に含まれるべきである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビーコンであって、1つの一次パターン及び少なくとも1つの二次パターンを含み、前記少なくとも1つの二次パターンは前記一次パターン上に重ね合わせられ、前記二次パターンの面積は前記一次パターンの面積未満であることを特徴とするビーコン。
【請求項2】
前記一次パターンは第1色を有するパターン部分、及び第2色を有するパターン部分を含み、前記少なくとも1つの二次パターンが前記第1画像上に重ね合わせられることは、
前記少なくとも1つの二次パターンが前記一次パターンの第1色を有するパターン部分上に位置することを含むことを特徴とする請求項1に記載のビーコン。
【請求項3】
前記二次パターンは少なくとも2つあり、前記少なくとも1つの二次パターンが前記一次パターン上に重ね合わせられることは、
前記少なくとも2つの二次パターンが前記一次パターン上に重ね合わせられ、且ついずれか2つの二次パターンが重ならないことを含むことを特徴とする請求項1に記載のビーコン。
【請求項4】
前記ビーコンは少なくとも2つの三次パターンをさらに含み、
前記少なくとも2つの二次パターンと前記少なくとも2つの三次パターンは前記一次パターン上に分散して重ね合わせられ、前記少なくとも2つの二次パターンと前記少なくとも2つの三次パターンのうちのいずれか2つのパターンは重ならず、
前記三次パターンの面積は前記二次パターンの面積未満であることを特徴とする請求項3に記載のビーコン。
【請求項5】
前記少なくとも2つの二次パターンは互いに異なることを特徴とする請求項4に記載のビーコン。
【請求項6】
前記少なくとも2つの三次パターンは互いに異なることを特徴とする請求項4に記載のビーコン。
【請求項7】
前記一次パターンの中心位置に少なくとも1つの前記二次パターン又は少なくとも1つの前記三次パターンが設置されることを特徴とする請求項4に記載のビーコン。
【請求項8】
前記一次パターンの面積は前記二次パターンの面積の9~36倍であり、前記二次パターンの面積は前記三次パターンの面積の3~9倍である請求項4に記載のビーコン。
【請求項9】
前記ビーコンは1つの一次パターン、4つの二次パターン及び5つの三次パターンを含み、
前記一次パターンの左側、下側、右側及び中央部には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、前記一次パターンの上側には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせるか、
又は、前記一次パターンの上側、下側、左側及び右側には1つの二次パターンをそれぞれ重ね合わせ、前記一次パターンの中央部には5つの三次パターンを「品」字形に重ね合わせる請求項4に記載のビーコン。
【請求項10】
前記一次パターンは参照コードに基づいて得られ、前記二次パターンは二次コードに基づいて得られ、前記三次パターンは三次コードに基づいて得られ、
前記二次コードは少なくとも1つの第1コードであり、前記少なくとも1つの第1コードは前記参照コードに基づいて得られ、前記三次コードは前記少なくとも1つの第1コードのうち前記二次コードとは異なる第1コードであり、
前記少なくとも1つの第1コードと前記参照コードのうちのいずれか2つのコードとの距離は第1距離以上であり、前記第1コードのビット数は前記参照コードのビット数と一致することを特徴とする請求項4に記載のビーコン。
【請求項11】
ドローンの着陸方法であって、
請求項1-10のいずれか一項に記載のビーコンを識別するステップと、
前記識別されたビーコンに基づいて、ドローンの降下速度又は降下方向を調整することで、前記ドローンを所定の位置に着陸させるステップと、を含むことを特徴とするドローンの着陸方法。
【国際調査報告】