(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-07
(54)【発明の名称】UAV充電システム
(51)【国際特許分類】
B64U 50/34 20230101AFI20240131BHJP
B64U 10/14 20230101ALI20240131BHJP
B64U 50/19 20230101ALI20240131BHJP
B64U 50/23 20230101ALI20240131BHJP
B64U 20/87 20230101ALI20240131BHJP
【FI】
B64U50/34
B64U10/14
B64U50/19
B64U50/23
B64U20/87
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537259
(86)(22)【出願日】2021-10-31
(85)【翻訳文提出日】2023-07-26
(86)【国際出願番号】 IB2021060078
(87)【国際公開番号】W WO2023047177
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】P6001689/2021
(32)【優先日】2021-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520314308
【氏名又は名称】ドバイ エレクトリシティ アンド ウォーター オーソリティ
【氏名又は名称原語表記】DUBAI ELECTRICITY & WATER AUTHORITY
【住所又は居所原語表記】P.O.Box 564 Dubai(AE)
(74)【代理人】
【識別番号】110003487
【氏名又は名称】弁理士法人東海特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イスメール モハマド,へシャム
(72)【発明者】
【氏名】イブラヒム アルジャスミ,ナワル
(72)【発明者】
【氏名】サイード アル タニ,タニ
(72)【発明者】
【氏名】アーメド アルマイーニ,クーラウド
(72)【発明者】
【氏名】スゴーリディス,スゴーリス
(57)【要約】
本発明は、無人航空機(UAV)充電システムに関する。UAV充電システムは、第1のUAVおよびエネルギーUAVを含み、第1のUAVおよびエネルギーUAVが、充電可能バッテリーによって電力供給される電気推進を備える。エネルギーUAVのバッテリーが、第1のUAVのバッテリーよりも比較的大きい容量を有し、エネルギーUAVは、一端でバッテリー充電器に接続され、他端に充電コネクタを有する充電要素を含む。第1のUAVが、充電コネクタに接続するための相補型コネクタを有する。システムはまた、UAVの移動を制御し、必要に応じて、UAVを充電位置に移動させるガイダンスコントローラを含み、充電コネクタが相補型コネクタと係合し、第1のUAVのバッテリーが充電システムを通じてエネルギーUAVのバッテリーから充電される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の無人航空機(UAV)およびエネルギーUAVを備えるUAV充電システムであって、前記第1のUAVおよび前記エネルギーUAVが、充電可能バッテリーによって電力供給される電気推進を備え、前記エネルギーUAVのバッテリーが、前記第1のUAVのバッテリーよりも比較的大きな容量を有し、前記エネルギーUAVが、一端でバッテリー充電器に接続され、他端に充電コネクタを有する前記エネルギーUAVから延びる充電要素を含み、前記バッテリー充電器が、前記エネルギーUAVのバッテリーによって電力供給され、前記第1のUAVが、相補型コネクタが前記充電コネクタに接続されると、前記バッテリー充電器が前記第1のUAVのバッテリーを充電するように、前記充電コネクタに取り外し可能に接続するための前記相補型コネクタを有し、前記システムが、前記UAVの移動を制御し、必要に応じて、前記UAVを充電位置に移動させるガイダンスコントローラを含み、前記充電コネクタが前記相補型コネクタと係合し、前記第1のUAVのバッテリーが前記充電システムを通じて前記エネルギーUAVのバッテリーから充電される、UAV充電システム。
【請求項2】
前記第1のUAVおよび前記エネルギーUAVが、マルチローターヘリコプターである、請求項1に記載のUAV充電システム。
【請求項3】
前記マルチローターヘリコプターが、クアッドコプターである、請求項2に記載のUAV充電システム。
【請求項4】
前記電気推進が、4つのブラシレス直流(DC)電気モーターによって駆動される4つのプロペラによって提供される、請求項1に記載のUAV充電システム。
【請求項5】
前記充電要素が、2つ以上の導体を含む、請求項1に記載のUAV充電システム。
【請求項6】
前記導体が、充電線である、請求項5に記載のUAV充電システム。
【請求項7】
前記UAVが、前記充電位置にあるときに、前記UAVが互いに離れて前記充電位置を維持できるように、前記充電線が延長可能である、請求項6に記載のUAV充電システム。
【請求項8】
延長可能な前記充電線が、バネ仕掛けである、請求項7に記載のUAV充電システム。
【請求項9】
延長可能な前記充電線が、前記充電線を引き込むように伸長できるバネ仕掛けのスプール上にある、請求項8に記載のUAV充電システム。
【請求項10】
前記充電要素が、前記エネルギーUAVから上方に動作可能に延びるロッドを含む、請求項1に記載のUAV充電システム。
【請求項11】
前記要素は、前記要素が前記UAVから上方に延びる活動位置と、前記要素が前記UAVの本体に沿って配置される非活動位置との間で移動可能である、請求項1に記載のUAV充電システム。
【請求項12】
前記充電コネクタおよび前記相補型コネクタが、機械的接続を形成する、請求項1に記載のUAV充電システム。
【請求項13】
前記充電コネクタが、誘導コイルを含み、前記相補型コネクタが、誘導コイルを含み、前記充電コネクタおよび前記相補型コネクタが、接続されたときに、エネルギーが電磁結合を介して伝達され得るように誘導結合を形成する、請求項1に記載のUAV充電システム。
【請求項14】
前記バッテリー充電器が、前記誘導結合のための交流を生成する、請求項13に記載のUAV充電システム。
【請求項15】
前記交流が、前記エネルギーUAVのバッテリーに接続されたインバーターによって生成される、請求項14に記載のUAV充電システム。
【請求項16】
前記充電コネクタおよび前記相補型コネクタが、前記接続を生成および固定するための磁気要素を含む、請求項1に記載のUAV充電システム。
【請求項17】
前記充電コネクタが、電磁石を含む、請求項16に記載のUAV充電システム。
【請求項18】
前記相補型コネクタが、永久磁石を含む、請求項16に記載のUAV充電システム。
【請求項19】
ガイダンスシステムが、デジタルカメラを含む、請求項1に記載のUAV充電システム。
【請求項20】
前記デジタルカメラが、前記第1のUAVに取り付けられる、請求項19に記載のUAV充電システム。
【請求項21】
前記ガイダンスシステムが、前記デジタルカメラによって捕捉された画像を使用して、前記第1のUAVと前記エネルギーUAVとの間の相対位置を決定し、前記相対位置に基づいて前記UAVを前記充電位置に移動させる、請求項19に記載のUAV充電システム。
【請求項22】
前記デジタルカメラのレンズが、前記相補型コネクタの一部と同軸である、請求項19に記載のUAV充電システム。
【請求項23】
前記システムが、複数のエネルギーUAVを含み、前記ガイダンスコントローラが、前記エネルギーUAVのうちのいずれか1つを前記第1のUAVに向かって充電位置に移動させる、請求項1に記載のUAV充電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、無人航空機(UAV)充電システムに関し、より具体的には、マルチローターUAV充電システムに関するが、これに限定されるものではない。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
無人航空機(UAV)は、一般にドローンとも呼ばれ、人間の操縦者が搭乗せずに飛行する航空機である。UAVは、人間の操縦者によって遠隔操作されることがあり、UAVが人間の操縦者なしで特定の動作を行うことを可能にする様々な程度の自律的な機能を含み得る。人間の操縦者が搭乗する必要がないため、UAVのサイズを小さくして、人間の操縦者が搭乗するのに十分な大きさのUAVでは不可能な動作を実行し得る。
【0003】
過去数十年にわたり、マルチローターヘリコプターUAVが非常に普及してきた。具体的には、4つのローターを備えたクアッドコプターは機械的にシンプルで安定していることが証明されており、アビオニクスのコストの低下とバッテリーおよび電気推進の進歩とにより、クアッドコプターは自律的に動作する低速UAVの好ましいプラットフォームになりつつある。マルチローターUAVのいくつかの用途は、航空写真、監視、および検査を含む。
【0004】
すべての電動航空機、特に小型のマルチローターUAVの問題は、内燃エンジンで使用される燃料と比較した場合、バッテリーの比エネルギーが非常に低いことである。電動航空機の設計では、追加のバッテリー容量(および結果的に飛行時間)と航空機のペイロードとの間に設計上のトレードオフがある。ただし、バッテリー容量の増加とそれに伴う重量も航空機の操縦性と速度に悪影響を及ぼす。例えば、長距離にわたる送電線の検査など、より長い飛行時間が必要な場合、高容量バッテリーの重量増加と操縦性の低下により、そのようなUAVの使用が不可能になり得る。
【0005】
発明の目的
したがって、本発明の目的は、従来技術に関連する問題を少なくとも部分的に軽減する、または従来技術に対する有用な代替手段を提供するUAV充電システムを提供することである。
【発明の概要】
【0006】
本発明によれば、以下を備えるUAV充電システムが提供される:
-第1のUAVおよびエネルギーUAV、
-充電可能バッテリーによって電力供給される電気推進を備える第1のUAVおよびエネルギーUAV、
-第1のUAVのバッテリーよりも比較的大きな容量を有するエネルギーUAVのバッテリー、
-一端でバッテリー充電器に接続され、他端に充電コネクタを有するエネルギーUAVから延びる充電要素を含むエネルギーUAV、
-エネルギーUAVのバッテリーによって電力供給されるバッテリー充電器、
-相補型コネクタが充電コネクタに接続されると、バッテリー充電器が第1のUAVのバッテリーを充電するように、充電コネクタに取り外し可能に接続するための相補型コネクタを有する第1のUAV、
-システムが、UAVの移動を制御し、必要に応じて、UAVを充電位置に移動させるガイダンスコントローラを含み、充電コネクタが相補型コネクタと係合し、第1のUAVのバッテリーが充電システムを通じてエネルギーUAVのバッテリーから充電される。
【0007】
UAVが、マルチローターヘリコプターであり得る。マルチローターヘリコプターが、クアッドコプターであり得る。
【0008】
電気推進が、4つのブラシレスDC電気モーターによって駆動される4つのプロペラによって提供され得る。
【0009】
充電要素が2つ以上の導体を含んでもよい。導体が充電線であり得る。
【0010】
充電要素が、エネルギーUAVから上方に動作可能に延びるロッドを含み得る。
【0011】
UAVが、充電位置にあるときに、UAVが互いに離れて充電位置および接続を維持できるように、充電線が、延長可能であり得る。
【0012】
延長可能な充電線が、バネ仕掛けであり得る。
【0013】
延長可能な充電線が、線を伸縮させることができるバネ仕掛けのスプール上にあってもよい。
【0014】
要素が、要素が前記UAVから上方に延びる活動位置と、要素がUAVの本体に沿って配置される非活動位置との間で移動可能であり得る。
【0015】
コネクタが機械的な接続を形成し得る。
【0016】
コネクタが誘導結合を形成し得、コネクタが誘導コイルを含み、相補型コネクタが、接続されたときにエネルギーが電磁結合を介して伝達され得るように、誘導コイルを含む。
【0017】
バッテリー充電器が、誘導結合のために交流を生成し得る。交流が、エネルギーUAVのバッテリーに接続されたインバーターによって生成され得る。
【0018】
コネクタおよび相補型コネクタが、接続を生成および固定するための磁気要素を含み得る。
【0019】
コネクタが電磁石を含み得る。
【0020】
相補型コネクタが永久磁石を含み得る。
【0021】
ガイダンスシステムがデジタルカメラを含み得る。デジタルカメラが第1のUAVに搭載され得る。
【0022】
ガイダンスシステムが、デジタルカメラによって捕捉された画像を使用して、UAVの間の相対位置を決定し、相対位置に基づいてUAVを充電位置に移動させ得る。
デジタルカメラのレンズが、相補型コネクタの少なくとも一部と同軸であり得る。
【0023】
システムが、複数のエネルギーUAVを含み、ガイダンスコントローラが、エネルギーUAVのうちのいずれか1つを第1のUAVに向かって充電位置に移動させ得る。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本発明の実施形態は、例示のみで、以下の図面を参照しながら以下に説明される:
【0025】
【
図1】非活動位置にある充電要素を有するエネルギーUAVの上方透視図である。
【
図2】活動位置にある充電要素を有するエネルギーUAVの上方透視図である。
【
図4】充電位置にある第1のUAVおよびエネルギーUAVの下側透視図である。
【
図5a】活動位置にある充電要素を有する第1のUAVおよびエネルギーUAVの第2の実施形態の透視図である。
【
図5b】充電位置にある
図5aの第1のUAVおよびエネルギーUAVの透視図である。
【
図6】充電要素の導体が延長された、
図5aおよび5bの第1のUAVおよびエネルギーUAVの透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
同様の特徴が同様の数字で示される図面を参照して、UAV充電システムは概して、参照数字1によって示される。
【0027】
UAV充電システム1は、第1のUAV2と、第2のエネルギーUAV3とを含む。図に示す第1のUAV2および第2のUAV3は、実質的に同様の大きさで表されている。しかし、第1のUAV2がエネルギーUAV3より大きいか小さいかに関係なく、UAVの相対的な大きさが異なる場合でも、システムは同等に効果的であると考えられる。第1のUAV2とエネルギーUAV3は両方とも、充電可能バッテリーによって電力供給される電気推進を備える。この例におけるエネルギーUAVのバッテリー4は、エネルギーUAV3の本体5の下に動作可能に配置され、第1のUAVのバッテリーは本体5内に配置される。各UAVは、ブラシレスDC電気モーター7によって駆動される4つのプロペラ6を備えたクアッドコプターの形態のマルチローターヘリコプターである。エネルギーUAV3のプロペラ6は下を向いており、一方で第1のUAV2のプロペラ6は上を向いている。エネルギーUAVのバッテリー4の容量は、第1のUAVのバッテリーよりも比較的大きい。これにより、第1のUAV2をエネルギーUAV3よりも軽くすることができ、ペイロード運搬能力を高めたり、飛行時間を長くしたりすることができる。
【0028】
エネルギーUAV3は、本体5内の充電器に接続される充電要素8を充電要素8の一端に有し、要素8の他端に充電コネクタ9を有する。バッテリー充電器は、エネルギーUAVのバッテリー4によって電力供給される。現在の例では、充電要素8は、エネルギーUAV3から動作可能に上方に延びるロッドの形態であり、ロッド内に導体を含む。要素8は、要素がUAVから上方に延びる活動位置(
図2に示す)と、要素がエネルギーUAV3の本体に沿って水平に配置される非活動位置(
図1に示す)との間で移動可能である。
【0029】
この例では、第1のUAV2は、その本体5の下側に、充電コネクタ9に解放可能に係合して接続できる相補型コネクタ10を有する。相補型コネクタ10はまたエネルギーUAV上にあってもよく、その場合、充電要素は第1のUAV2の一部を形成する。相補型コネクタ10と充電コネクタとが係合して接続を形成すると、バッテリー充電器はエネルギーUAVのバッテリー4から第1のUAVのバッテリーを充電する。充電コネクタ9および相補型コネクタ10は、充電コネクタ9上の導体が相補型コネクタ10上の導体と係合する機械的接続を形成し得る。あるいは、現在の例の場合のように、コネクタが誘導結合を形成し得、充電コネクタ9が誘導コイルを含み、相補型コネクタ10が、接続されたときにエネルギーが電磁結合を介して伝達され得るように、誘導コイルを含む。コネクタが誘導結合を形成する場合、バッテリー充電器は、エネルギーUAVのバッテリー4に接続されたインバーターによって誘導結合用の交流を生成し得る。充電コネクタ9および相補型コネクタ10が、接続を生成および固定するための磁気要素を含み得る。現在の例では、充電要素9は、エネルギーUAVのバッテリー4から電力供給され、UAVが充電位置にあるか否かに応じて選択的に作動または停止され得る電磁石を含み、相補型コネクタ10は永久磁石を有する。
【0030】
(
図5a、5b、および6に示す)第2の実施形態では、充電要素は、ロッド8と、充電要素8から延びる延長可能な充電線または充電線のセットを含む。これにより、第1のUAV2とエネルギーUAV3が充電位置で充電接続を形成できるようになり、充電接続が確立されると第1のUAV2と第2のUAV3が互いに離れることが可能になる。延長可能な充電線は、バネ仕掛けの方法で伸縮し得る。あるいは、必要に応じて充電線11の伸縮を作動させてもよい。
図5a、5b、および6に示す例では、延長可能な充電線は、エネルギーUAV3内に配置されたバネ仕掛けのスプール上にある。
【0031】
充電接続が確立されると、充電要素は安全に(
図6に示すように)非活動位置に移動し、充電接続が維持されている間、UAVは互いに相対的に遠ざかることができる。UAVは、第1のUAV2のプロペラからの下降気流がエネルギーUAV3の推進に影響(impact)または影響(influence)を与えないように、(
図6に示すように)十分に離れて移動するのが理想的である。さらに、エネルギーUAV3ではプロペラが下を向いている。これにより、充電線がエネルギーUAV3のプロペラ6に干渉したり絡まったりする可能性が減少する。必要に応じて充電接続を解除することができ、延長可能な充電線はバネ仕掛けのスプールまたは作動スプールに巻き戻される。
【0032】
システム1は、第1のUAV2とエネルギーUAV3の両方の動きを制御するために、電子アビオニクス機器の形態であるガイダンスコントローラと、その上で動作するソフトウェアとを含む。ガイダンスコントローラは、第1のUAV2またはエネルギーUAV3のいずれかの制御システムの一部を形成し得、その場合、ガイダンスコントローラは1つの本体5内に配置される。あるいは、ガイダンスコントローラは外部にあり、UAVと無線通信し得る。ガイダンスコントローラは、必要に応じて、UAVを充電位置に移動させ得、充電コネクタ9が相補型コネクタ10と係合して充電接続を形成できるように、第1のUAV2およびエネルギーUAV3の移動およびその間の移動を制御するように構成される。充電接続が形成されると、第1のUAVのバッテリーはエネルギーUAVのバッテリー4から充電される。充電位置は、第1のUAVのバッテリーが完全に充電されるまで維持され得、その後、第1のUAV2は係合を解除し、充電接続を切断し得る。エネルギーUAV3は、第1のUAVのバッテリーが低充電に達するまで、ベースステーションまたは陸地に戻ることができる。第1のUAV2が低充電に達すると、エネルギーUAV3は充電のために再び第1のUAV2に送られ得る。
【0033】
システム1はまた、第1のUAV2の動作要件に応じて、複数のエネルギーUAV3を含み得る。例えば、システムがエネルギーUAV3用の充電装置を備えたベースステーションを含む場合、2つのエネルギーUAV3がベースステーションで同時に充電し得る。この例では、エネルギーUAV3のうちの1つが、充電のために第1のUAV2に送られ得、第1のUAV2を充電した後、エネルギーUAVのバッテリー4を充電するためにベースステーションに戻り得る。第1のUAV2がさらなる充電を必要とする場合、第2のエネルギーUAV3は充電のために第1のUAV2に送られ得、一方で、第1は、そのバッテリー4を充電するためにベースステーションに留まる。充電時間、エネルギーUAVのバッテリー4の容量、および第1のUAV2によって実行される動作に応じて、第1のUAV2は、長期間、場合によっては無期限にさえも飛行し続けることができる。
【0034】
ガイダンスコントローラは、第1のUAV2に搭載され得るデジタルカメラを含み得る。ガイダンスコントローラが、デジタルカメラによって捕捉された画像を使用して、UAVの間の相対位置を決定し、相対位置に基づいてUAVを充電位置に移動させ得る。ガイダンスコントローラの測位システム(GPSなど)の精度が、確実に接続を形成するのに必要な精度を備えていない可能性があるため、これが必要である。ガイダンスコントローラはまた、システムの精度を高めるためにリアルタイムキネマティック位置決め(RTK)を利用し得る。
【0035】
本発明は、1つ以上のエネルギーUAVを充電することによって滞空時間の増加を確保しながら、第1のUAVをより軽量にし、その動作要件に対処するためのより良い装備を可能にするUAV充電システムを提供することが想定される。
【0036】
本発明は、本明細書に記載される正確な詳細に限定されるものではない。例えば、UAVはクアッドコプターの代わりに、6つ以上のローターを備えたマルチローターヘリコプターであり得る。さらに、プロペラを駆動するブラシレスDC電気モーターの代わりに、通常のDCモーター、ACモーター、または誘導モーターを使用することもできる。
【国際調査報告】