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特表2024-505615モジュール式移送面のための支持要素、モジュール式移送面、および検査室分配システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-07
(54)【発明の名称】モジュール式移送面のための支持要素、モジュール式移送面、および検査室分配システム
(51)【国際特許分類】
   G01N 35/04 20060101AFI20240131BHJP
   B65G 54/02 20060101ALI20240131BHJP
【FI】
G01N35/04 G
B65G54/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537421
(86)(22)【出願日】2021-11-29
(85)【翻訳文提出日】2023-06-19
(86)【国際出願番号】 EP2021083299
(87)【国際公開番号】W WO2022135833
(87)【国際公開日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】17/128,268
(32)【優先日】2020-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】501205108
【氏名又は名称】エフ ホフマン-ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベイツ、クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】プファフ、ジュリアン
(72)【発明者】
【氏名】ゴンザレス-ヴィラ、ノエリア
(72)【発明者】
【氏名】フェルナンデス バスケス、エイドリアン
(72)【発明者】
【氏名】ベントン カイル
(72)【発明者】
【氏名】サピ アッチラ
【テーマコード(参考)】
2G058
3F021
【Fターム(参考)】
2G058CB16
2G058CF00
3F021AA07
3F021BA02
3F021CA04
3F021CA06
(57)【要約】
本発明は、それぞれが駆動面アセンブリ(4)を備える複数の移送モジュールユニット(1)を有するモジュール式移送面のための支持要素に関し、支持要素は、少なくとも2つの隣接する移送モジュールユニット(1)の駆動面アセンブリ(4)を支持するように構成された上部支持面(55)を有し、上部支持面(55)には、支持された駆動面アセンブリ(4)の相補的接合部と係合するように構成された駆動面アセンブリ接合部(56)が設けられ、支持要素は、取り付け構造を有する下部分(50)と、上部支持面(55)を有する上部分(51)とを備え、上部分(51)は、接続構造(52)を介して下部分(50)に長手方向に接続され、接続構造(52)は、支持要素の長手方向における下部分(50)と上部分(51)との間の相対移動を抑制し、支持要素の長手方向に垂直な平面における下部分(50)と上部分(51)との間の制限された相対移動を可能にするように構成されている。本発明は、さらに、モジュール式移送面、検査室分配システム、および検査室分配システムを備える検査室自動化システムに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の移送モジュールユニットを有するモジュール式移送面のための支持要素であって、各移送モジュールユニットが、駆動面アセンブリを備え、
前記支持要素が、取り付け構造を有する下部分と、上部支持面を有する上部分とを備え、
前記上部支持面が、少なくとも2つの隣接する移送モジュールユニットの前記駆動面アセンブリを支持するように構成され、
前記上部支持面には、前記支持された駆動面アセンブリの相補的接合部と係合するように構成された駆動面アセンブリ接合部が設けられ、
前記上部分が、接続構造を介して前記下部分に長手方向に接続され、
前記接続構造が、前記支持要素の長手方向における前記下部分と前記上部分との間の相対移動を抑制し、前記支持要素の前記長手方向に垂直な面内での、前記下部分と前記上部分との間の制限された相対移動を可能にするように構成されている、支持要素。
【請求項2】
前記接続構造が、一対の連結するフック要素およびアイ要素、特に、前記支持要素の外周の周りに均等に分布した3対または4対の連結するフック要素およびアイ要素を備え、前記一対の連結するフック要素およびアイ要素のうちの前記フック要素および前記アイ要素が、接触するクロスブレースを有し、前記クロスブレースが、前記支持要素の前記長手方向に垂直な面内の少なくとも1つの方向における前記フック要素と前記アイ要素との間の摺動運動を可能にするように構成されている、請求項1に記載の支持要素。
【請求項3】
前記フック要素および前記アイ要素が、それぞれ、平坦な接触面を有するクロスブレースを有し、特に前記クロスブレースが互いに直交して配置されている、請求項2に記載の支持要素。
【請求項4】
前記フック要素の前記クロスブレースには、その自由端にロック爪が設けられている、請求項2または3に記載の支持要素。
【請求項5】
前記接続構造が、4対の連結するフック要素およびアイ要素を備え、前記フック要素の前記クロスブレースが、仮想正方形の4つの辺に配置されており、前記仮想正方形の周方向に共通の方向に向いている、請求項2から4のいずれか一項に記載の支持要素。
【請求項6】
前記上部分には、2つの隣接する移送モジュールユニットのアクチュエータアセンブリのバックアイアンと連結するように構成されたバックアイアン接合部が設けられている、請求項1から5のいずれか一項に記載の支持要素。
【請求項7】
前記バックアイアン接合部が、2つの対向する力印加面を備え、各力印加面が、前記2つの隣接する移送モジュールユニットの前記アクチュエータアセンブリのうちの1つの前記バックアイアンと連結するように構成され、これにより、隣接する移送モジュールユニットの互いに離れる相対移動が抑制され、抑制された相対移動に応答して、前記バックアイアンおよび前記力印加面を介して力が伝達される、請求項6に記載の支持要素。
【請求項8】
前記上部分には、液体収集用の中央空洞が設けられている、請求項1から7のいずれか一項に記載の支持要素。
【請求項9】
前記支持要素が隅部支持要素であり、前記支持面には、六角形、正方形、または三角形の基本形状をそれぞれ有する前記支持された駆動面アセンブリの相補的接合部と係合するように構成された最大で3つ、4つ、または6つの駆動面アセンブリ接合部が設けられている、請求項1から8のいずれか一項に記載の支持要素。
【請求項10】
前記下部分の前記取り付け構造には、六角形、正方形、または三角形の基本形状をそれぞれ有するベースプレートアセンブリの隅領域において相補的接合部と係合するように構成された最大で3つ、4つ、または6つのベースプレートアセンブリ接合部が設けられている、請求項1から9のいずれか一項に記載の支持要素。
【請求項11】
各ベースプレートアセンブリ接合部は、ベースプレートアセンブリの案内凹部または案内ピンとそれぞれ係合するように構成された案内ピンまたは案内凹部を備え、前記取り付け構造が、前記案内ピンまたは案内凹部の間に配置された複数の脚部をさらに備え、各脚部が、2つの隣接する移送モジュールユニットの前記ベースプレートアセンブリの相補的スナップオン要素とスナップ嵌合接続するための上向き係合面を有する、請求項10に記載の支持要素。
【請求項12】
前記下部分が中央本体を有し、前記中央本体の下端は、前記下部分の前記ベースプレートアセンブリ接合部とその接合部が係合する前記ベースプレートアセンブリのシールを押し付けるように構成される、請求項10または11に記載の支持要素。
【請求項13】
複数の移送モジュールユニットを有するモジュール式移送面であって、各移送モジュールユニットが駆動面アセンブリを備え、複数の請求項1から12のいずれか一項に記載の支持要素を有する、モジュール式移送面。
【請求項14】
請求項13に記載のモジュール式移送面および複数のキャリアを有し、前記キャリアが、それぞれ、少なくとも1つの磁気動作素子、好ましくは少なくとも1つの永久磁石を備え、検体容器を運搬するように構成されている、検査室分配システム。
【請求項15】
複数の分析前ステーション、分析ステーションおよび/または分析後ステーションを有し、請求項14に記載の検査室分配システムを有する、検査室自動化システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モジュール式移送面のための支持要素、および検査室分配システムのためのモジュール式移送面に関する。本発明は、さらに、検査室分配システム、および検査室分配システムを備える検査室自動化システムに関する。
【背景技術】
【0002】
検査室自動化システムは、複数の分析前ステーション、分析ステーションおよび/または分析後ステーションを備え、そこでは、検体、例えば、血液、唾液、綿棒標本、および人体または動物体から採取された他の検体が処理される。検体の処理および移動のために、試験管やバイアルなど、検体を含む様々な容器を提供することが一般に知られている。試験管はまた、検体管または試料管とも呼ばれる。本出願の文脈では、検体を収容するための試験管またはバイアルなどの容器は、検体容器と呼ばれる。
【0003】
検体容器の移動または分配のために、移送面および複数のキャリアを備える検査室分配システムが知られている。キャリアは、1つまたは複数の検体容器を直立または垂直位置に保持するように構成され、それぞれは、例えば、少なくとも1つの永久磁石などの少なくとも1つの磁気動作要素を備える。移送面は、駆動面上のキャリアを支持するように構成され、駆動面の下方に静止して配置された複数の電磁アクチュエータを備え、電磁アクチュエータは、キャリアに磁力を加えることによって駆動面上に配置されたキャリアを移動するように制御され得る。
【0004】
欧州特許出願公開第3211430号明細書は、複数の移送モジュールを有するモジュール式またはタイル状の移送面であって、ベースプレートアセンブリ、アクチュエータアセンブリ、および駆動面アセンブリを備える移送面を示している。移送モジュールユニットは、正多角形の基本形状、特に四隅のある正方形の基本形状を有する。複数の移送モジュールから移送面を組み立てるために、最初に、複数のベースプレートアセンブリが支持構造に取り付けられ、隣接するベースプレートアセンブリは、隅部支持要素の形状の支持要素によって隅領域において互いに位置合わせされて接続される。アクチュエータアセンブリは、ベースプレートアセンブリに取り付けられる。最後に、駆動面アセンブリは、隅部支持要素を介してベースプレートアセンブリに取り付けられる。
【0005】
米国特許第10,288,634号明細書は、複数の移送モジュールを有するモジュール式またはタイル状の移送面であって、各移送モジュールが、3つ、4つ、または6つの隅部を有する正多角形の基本形状を有し、アクチュエータアセンブリおよび駆動面アセンブリを備える、移送面を示している。タイル状の移送面は、複数の支持ブラケットによってグリッドパターンで支持フレームに取り付けられ、隣接する移送モジュールの隅部は、グリッドパターンのノードを画定し、各支持ブラケットは、グリッドパターンのノードの1つに配置された支持構造を備えている。支持構造は、それぞれ、ノードの隣接するアクチュエータアセンブリの全ての隅領域を支持するように構成されたクロス要素を有する隅部支持要素と、ノードの隣接する駆動面アセンブリの接続ピンを受け入れるように構成された開口部を有する上部支持面とを有する。
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、支持構造体またはベースプレートアセンブリの位置ずれおよび/または熱膨張時であっても、隣接する駆動面アセンブリの確実な位置合わせを可能にするモジュール式移送面のための支持要素を提供することである。本発明のさらなる目的は、そのような支持要素を備えるモジュール式移送面を提供することである。
【0007】
第1の態様によれば、各移送モジュールユニットが駆動面アセンブリを備える複数の移送モジュールユニットを有するモジュール式移送面のための支持要素であって、支持要素が、取り付け構造を有する下部分と、上部支持面を有する上部分とを備え、上部支持面が、少なくとも2つの隣接する移送モジュールユニットの駆動面アセンブリを支持するように構成され、上部支持面が、支持された駆動面の相補的接合部と係合するように構成された駆動面アセンブリ接合部を備え、上部分が、接続構造を介して下部分に長手方向に接続され、接続構造が、支持要素の長手方向における下部分と上部分との間の相対移動を抑制し、支持要素の長手方向に垂直な平面における下部分と上部分との間の制限された相対移動を可能にするように構成されている、支持要素が提供される。
【0008】
駆動面アセンブリは、例えば、駆動面と、駆動面支持体と、センサ基板とを備える。センサ基板は、少なくとも、駆動面の上側を横切って移動されるキャリアの存在または位置を検知するための装置の一部を形成する。一実施形態では、駆動面は、IR光に対して透過的であり、センサ基板は、グリッド状に配置された複数のIRベースの反射光バリアを装備することができ、キャリアは、光バリアによって放射されるIR放射を反射するように適合され得る。他の実施形態では、センサ基板は、駆動面の上側を横切って移動されるキャリアの位置を検出するように適合された誘導センサを装備している。移送モジュールユニットは、バックアイアンと、バックアイアンおよびコントローラ回路基板に取り付けられた複数のコイルとを有するアクチュエータアセンブリをさらに備えてもよい。実施形態の移送モジュールユニットは、電源用のケーブル、通信用のケーブル、および冷却インフラストラクチャを有するベースプレートアセンブリの上方に取り付けられる。
【0009】
支持要素、より具体的には支持要素の下部分は、取り付け構造を備える。一実施形態では、取り付け構造は、下部分を支持フレームに取り付けるように構成されている。他の実施形態では、ベースプレートアセンブリが設けられ、取り付け構造は、下部分をベースプレートアセンブリに取り付けるように構成されている。
【0010】
上部分は、長手方向に垂直な平面における下部分に対して移動可能であるように取り付けられる。換言すれば、上部分は、フローティング下部分に接続される。これは、下部分と上部分との間、したがって下部分と、上部支持面によって支持され、上部分と係合する駆動面アセンブリとの間の制限された相対移動を可能にする。
【0011】
モジュール式移送面の設置時および/または使用時に、ベースプレートアセンブリおよび/または他の支持構造体の間の位置ずれは、例えば製造公差、組み立て公差、設置公差、および/または熱膨張もしくは熱収縮によって引き起こされることがある。複数の部分からなる支持要素を設けることによって、ベースプレートアセンブリおよび/または支持要素の組の下部分と係合される他の支持構造体との間の位置ずれにもかかわらず、前記支持要素の組の上部分を使用して駆動面アセンブリの位置合わせが達成され得る。
【0012】
この明細書および特許請求の範囲全体を通して、不定冠詞「a」または「an」は、「1つまたは複数」を意味する。「第1の要素」への言及は、「第2の要素」の存在を義務付けるものではない。さらに、「第1」および「第2」という表現は、ある要素を別の要素から区別するためにのみ使用され、要素の任意の順序を示すためには使用されない。
【0013】
一実施形態における接続構造は、一対の連結するフック要素およびアイ要素、特に、支持要素の外周の周りに均等に分布した3対または4対の連結するフック要素およびアイ要素を備え、一対の連結するフック要素およびアイ要素のうちのフック要素およびアイ要素が、支持要素の長手方向に垂直な面内の少なくとも1つの方向におけるフック要素とアイ要素との間の摺動運動を可能にするように構成されている接触するクロスブレースを有する。
【0014】
本出願の文脈では、フック要素は、自由端を有し、長手方向の動きを制限するためにフック要素を捕捉するように構成されたアイ要素と連結するように構成された湾曲または屈曲要素として画定される。1つの実施形態におけるアイ要素はまた、自由端を備え、フック要素と同様の設計を有する。他の実施形態では、アイ要素は、閉じたループ形状の要素である。フック要素およびアイ要素は、クロスブレースにおいて互いに接触し、このクロスブレースは、実施形態によれば、支持要素の長手方向に垂直な面内の少なくとも1つの方向におけるフック要素とアイ要素との間の摺動運動を可能にするように構成されている。
【0015】
一実施形態では、フック要素は、上部分に形成され、アイ要素は、下部分に形成される。他の実施形態では、フック要素は、下部分に形成され、アイ要素は、上部分に形成される。
【0016】
一実施形態では、相対的な摺動運動を可能にするために、フック要素およびアイ要素は、それぞれ、平坦な接触面を有するクロスブレースを有し、特にクロスブレースは互いに直交して配置されている。一実施形態では、クロスブレースは、バーの形態であり、フック要素のクロスブレースの長手方向の延長部は、アイ要素のクロスブレースの長手方向に垂直な延長部よりも大きい。同様に、アイ要素のクロスブレースの長手方向の延長部は、フック要素のクロスブレースの長手方向に垂直な延長部よりも大きい。これは、2つのクロスブレースの長手方向に沿ったフック要素とアイ要素との間の相対移動、したがって、支持要素の長手方向に垂直な面内での、下部分と上部分との間の相対移動を可能にする。
【0017】
相対移動を制限し、フック要素とアイ要素との間の接続を確実にするために、一実施形態では、フック要素のクロスブレースには、その自由端にロック爪が設けられている。
【0018】
一実施形態では、接続構造は、支持要素の中心線に配置された一対のフック要素およびアイ要素を備える。より安定した接続を提供するために、他の実施形態では、接続構造は、4対の連結するフック要素およびアイ要素を備える。一実施形態では、フック要素のクロスブレースは、仮想正方形の4つの辺に配置されており、仮想正方形の周方向に共通の方向に向いている。この配置は、上部分を中心線周りに回すことにより、下部分への上部分の接続を可能にする。
【0019】
上述したように、一実施形態では、移送モジュールユニットは、バックアイアンを有するアクチュエータアセンブリをさらに備える。一実施形態では、アクチュエータアセンブリは、アクチュエータアセンブリの下方に配置されたベースプレートアセンブリによって支持される。代替的または追加的に、一実施形態では、支持要素の上部分には、2つの隣接する移送モジュールユニットのアクチュエータアセンブリのバックアイアンと連結するように構成されたバックアイアン接合部が設けられている。
【0020】
一実施形態におけるバックアイアン接合部は、2つの対向する力印加面を備え、各力印加面は、2つの隣接する移送モジュールユニットのアクチュエータアセンブリのうちの1つのバックアイアンと連結するように構成され、これにより、互いに離れる隣接する移送モジュールユニットの相対移動が抑制され、抑制された相対移動に応答して、バックアイアンおよび力印加面を介して力が伝達される。力伝達は、モジュール式移送面上の相対移動の分布を可能にする。
【0021】
駆動面アセンブリの上面に誤ってこぼれた液体が移送モジュールユニットに入ることを回避するために、一実施形態では、上部分には液体収集用の中央空洞が設けられている。
【0022】
一実施形態では、支持要素は、正確に2つの隣接する移送モジュールユニット間の左右の接合部に配置される。他の実施形態では、支持要素は隅部支持要素であり、上部支持面には、六角形、正方形、または三角形の基本形状をそれぞれ有する支持された駆動面アセンブリの相補的接合部と係合するように構成された最大で3つ、4つ、または6つの駆動面アセンブリ接合部が設けられている。隅部支持要素は、移送モジュールユニットの安定した支持、および最小数の支持要素による隣接する移送モジュールユニットの正確な位置合わせを可能にする。
【0023】
一実施形態では、下部分の取り付け構造には、六角形、正方形、または三角形の基本形状をそれぞれ有するベースプレートアセンブリの隅領域において相補的接合部と係合するように構成された最大で3つ、4つ、または6つのベースプレートアセンブリ接合部が設けられている。一実施形態では、移送モジュールユニットは、ベースプレートアセンブリをさらに備える。他の実施形態では、ベースプレートアセンブリは、アクチュエータモジュールと駆動面モジュールとを備える各移送モジュールユニットの下方に設けられている。双方の場合において、1つの支持要素によって支持されるベースプレートアセンブリの数は、前記支持要素によって支持される駆動面アセンブリの数と同じである。しかしながら、ベースプレートアセンブリと駆動面アセンブリとを1つずつしか設けない実施形態も考えられる。
【0024】
一実施形態では、各ベースプレートアセンブリ接合部は、ベースプレートアセンブリの案内凹部または案内ピンとそれぞれ係合するように構成された案内ピンまたは案内凹部を備え、取り付け構造は、案内ピンまたは案内凹部の間に配置された複数の脚部をさらに備え、各脚部は、2つの隣接する移送モジュールユニットのベースプレートアセンブリの相補的スナップオン要素とスナップ嵌合接続するための上向き係合面を有する。ベースプレートアセンブリにおいて、案内ピンまたは案内凹部は、一実施形態では、隅領域において角二等分線に沿って配置され、スナップオン要素は、案内ピンまたは案内凹部の両側に対称的に配置される。
【0025】
一実施形態では、下部分には中央本体が設けられ、中央本体の下端は、下部分のベースプレートアセンブリ接合部とその接合部が係合するベースプレートアセンブリのシールを押し付けるように構成されている。一実施形態では、シールは、内部の空気再循環のために環境に対して気密にベースプレートアセンブリの内部をシールするように構成されている。支持要素、特に隅部支持要素の形態の支持要素を使用してシールを押し付けることにより、ベースプレートアセンブリ間に延在するシールがプラグとして作用し、シール効果を向上させることができる。
【0026】
第2の態様によれば、複数の移送モジュールユニットを有するモジュール式移送面であって、各移送モジュールユニットが駆動面アセンブリを備え、いくつかの複数部品支持要素を有するモジュール式移送面が提供される。
【0027】
第3の態様によれば、モジュール式移送面および複数のキャリアを有する検査室分配システムであって、キャリアは、それぞれ、少なくとも1つの磁気動作素子、好ましくは少なくとも1つの永久磁石を備え、検体容器を運搬するように構成されている、検査室分配システムが提供される。
【0028】
第4の態様によれば、複数の分析前ステーション、分析ステーションおよび/または分析後ステーション、ならびに検査室分配システムを有する検査室自動化システムが提供される。
【0029】
以下では、概略図を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。図面全体を通して、同じ要素は、同じ参照符号によって示される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】いくつかの移送モジュールユニットから構築された検査室分配システム用の移送面の平面図である。
図2】移送モジュールユニットの分解図である。
図3】隣接する移送モジュールユニットを接続するための隅部支持要素の斜視図である。
図4】設置時の図3の隅部支持要素の斜視図である。
図5図3の隅部支持要素の詳細図である。
図6】2つのベースプレートアセンブリの隅領域と併せた図3の隅部支持要素の断面図である。
図7】1つの駆動面アセンブリの隅領域とともに図3の隅部支持要素の上部分を示している。
図8図3の隅部支持要素の上部分を分離して示している。
図9】関連するアクチュエータアセンブリの隅部支持要素およびバックアイアンによって相互接続された4つのベースプレートアセンブリの斜視図である。
図10】移送モジュールユニットを互いに離して移動させるときのバックアイアンを介した力分布を示す図9の詳細Xである。
図11】移送モジュールユニットを互いに向かって移動させるときのバックアイアンを介した力分布を示す図9の詳細Xである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1は、複数、実施形態では20個の移送モジュールユニット1から構築されたモジュール式移送面10の実施形態の平面図を概略的に示している。移送モジュールユニット1は、支持ストラット12を備えるインフラストラクチャシステム11に接続されている。示されている移送モジュールユニット1のそれぞれは、既に既存のユニット1のいずれかの辺に追加の移送モジュールユニット1を追加することによっておよび/または図1に示される移送面10から移送モジュールユニット1を取り除くことによって様々な設計の移送面10の構築を可能にする、正方形の基本形状を有する。他の実施形態では、移送モジュールユニットは、異なる基本形状、例えば、三角形の基本形状または六角形の基本形状を有する。好ましくは、全ての移送モジュールユニット1は、同じ基本形状を有し、その形状はモザイク形状である。しかしながら、特定の実施形態では、移送装置は、異なる基本形状を有する移送モジュールユニット1から構成される。
【0032】
図2は、図1の移送面10を構築するための移送モジュールユニット1、ベースプレートアセンブリ2、および支持要素を分解図で示している。図2に示される移送モジュールユニット1は、2つのアセンブリ、すなわち、アクチュエータアセンブリ3および駆動面アセンブリ4を備える。アクチュエータアセンブリ3は、バックアイアン37に取り付けられた複数の電磁アクチュエータ30を備え、バックアイアン37は、ハンドル保護31によって支持されている。駆動面アセンブリ4は、駆動面40、接合部42を有する駆動面支持体、およびセンサ基板(見えない)を備える。示される実施形態では、移送モジュールユニット1は、移送モジュールユニット1の下方に配置され且つ移送モジュールユニット1を支持ストラット12(図1を参照)に接続するように構成されたベースプレートアセンブリ2が1つずつ設けられる。
【0033】
隣接する移送モジュールユニット1は、支持要素によって接続されている。示される実施形態では、支持要素は、最大4つの隣接する移送モジュールユニット1の隅領域を接続する隅部支持要素5の形態である。移送モジュールユニットが三角形の基本形状または六角形の基本形状を有する代替の実施形態では、隅部支持要素は、それぞれ最大6つまたは最大3つの隣接する移送モジュールユニットの隅領域を支持するように設計される。代替的または追加的に、さらに別の実施形態では、辺で隣接する移送モジュールユニット1を接続する支持要素が提供される。
【0034】
図示のベースプレートアセンブリ2は、4つの辺および4つの隅部を有する基本的に正方形の基本形状を有するベースプレート20を備える。隅部支持要素5は、隣接するベースプレートアセンブリ2のベースプレート20の隅部に隅部支持要素5を取り付けるための取り付け構造を備えており、ベースプレート20は、隅部支持要素5によって位置合わせされている。隅部支持要素5は、さらに、支持された駆動面アセンブリ4の相補的接合部42と係合するように構成された駆動面アセンブリ接合部56を有する上部支持面55を備えている。換言すれば、示される実施形態では、隅部支持要素5は、最大4つのベースプレートアセンブリ2および最大4つの駆動面アセンブリ4のための接続ノードとして機能する。さらに、隅部支持要素5は、バックアイアン接合部57を備えている。バックアイアン接合部57、取り付け構造、および上部支持面55については、以下により詳細に説明する。
【0035】
隅部支持要素5は、図3に単独で示されている。図4は、組み立て時の隅部支持要素5の斜視図である。図5は、図3の隅部支持要素のより大きなスケールの詳細図である。
【0036】
図示されている隅部支持要素5は、二部分要素であり、下部分50および上部分51を備え、上部分51は、接続構造52を介して下部分50に長手方向に接続されている。接続構造52は、上部分51が下部分50にフローティング接続されるようなものである。これは、水平面において、ベースプレートアセンブリ2と、隅部支持要素5に接続された駆動面アセンブリ4との間の相対移動を可能にする。
【0037】
図3から図5に示す接続構造52は、4対の連結するフック要素およびアイ要素を備える。図示の実施形態では、4つのフック要素521(図3では2つしか見えない)が下部分50の上面500に設けられ、4つのアイ要素522が上部分51の底面に設けられている。
【0038】
フック要素521およびアイ要素522を備える接続構造52は、隅部支持要素5の長手方向における下部分50と上部分51との間の相対移動を抑制し、隅部支持要素5の長手方向に垂直な面内での下部分50と上部分51との間の制限された相対移動を可能にする。
【0039】
図5に最もよく示されているように、フック要素521およびアイ要素522には、接触するクロスブラケット5210、5220が設けられている。フック要素521は、下部分50の上面500から突出し、クロスブラケット5210は、上面500に平行に配置され、アイ要素522のクロスブラケット5220は、フック要素521のクロスブラケット5210と上面500との間に入り、それによって、隅部支持要素5の長手方向における下部分50と上部分51との間の移動を制限する。クロスブラケット5210の自由端には、爪5212が設けられている。フック要素521のクロスブラケット5210のその長手方向の延長部は、アイ要素522のクロスブラケット5220の長手方向に垂直な延長部よりも大きい。同様に、アイ要素522のクロスブラケット5220の長手方向の延長部は、フック要素521のクロスブラケット5210の長手方向に垂直な延長部よりも大きい。これは、下部分50と上部分51との間で、2つのクロスブラケット5210、5220の長手方向に沿った相対移動を可能にする。相対移動は、クロスブラケット5210、5220の寸法によって制限される。さらに、上面500から突出するU字形リム501が設けられ、各リム501は、その2つの側面およびその自由端とは反対側の端部において、一方のフック要素521を部分的に取り囲む。リム501はまた、フック要素521に対するアイ要素522の移動を制限し、それにより、アイ要素522のクロスブラケット5220の方向への相対移動時にフック要素521にかかる高い曲げ力を回避する。
【0040】
図3に示すように、フック要素521のクロスブラケット5210は、仮想正方形の4つの辺に沿って配置されており、隅部支持要素5の周方向で共通の方向に向いている。アイ要素522のクロスブラケット5220は、仮想正方形の4つの辺に垂直に配置される。図4に示すように、上部分51を下部分50に接続するために、フック要素521は、矢印によって概略的に示すように、上部分51を下部分50に対して回すことによってアイ要素522に通される。
【0041】
図6は、2つのベースプレートアセンブリ2の隅領域と併せた隅部支持要素5の断面図である。図6に示すように、隅部支持要素5の下部分50は、中央本体502を有し、隅部支持要素5の上部分51は、中央本体512を有し、上部分51の中央本体512の下端は回転可能であり、下部分50の中央本体502の凹部に遊びをもって受け入れられる。
【0042】
例えばフック要素が上部分に設けられるか、または閉ループの代わりに自由端を有する連結アイ要素が設けられる他の実施形態が考えられることは当業者にとって明らかであろう。
【0043】
図3および図6に示すように、下部分50には取り付け構造が設けられ、図示の実施形態では、長方形、特に正方形の基本形状を有するベースプレートアセンブリ2の隅領域において相補的接合部24(図2を参照)と係合するように構成された4つのベースプレートアセンブリ接合部53を備える。
【0044】
図示の実施形態では、各ベースプレートアセンブリ2の隅領域において、上方に突出するピン(図では見えない)がベースプレート20の仮想対角線上に設けられている。さらに、各隅領域には、仮想対角線に関して対称的に配置された2つのスナップオン要素25が設けられている。
【0045】
各ベースプレートアセンブリ接合部53は、ベースプレートアセンブリ2の隅部に設けられた1つの案内ピンを下方から受け入れるように構成された案内凹部530を備える。図示の実施形態では、下部分50の中央本体502は、4つの隅部および4つの辺を有する本質的に正方形の断面を有し、案内凹部530は、中央本体502の4つの隅部に配置されている。さらに、取り付け構造は、中央本体502の側面から突出する複数の脚部531、実施形態では、案内凹部530の間に配置された4つの脚部531を備える。各脚部531は、楔形の端部に設けられた上向き係合面532を有する。
【0046】
図6に示すように、上向き係合面532を有する脚部531は、ベースプレートアセンブリ2のベースプレート20上に配置され得、2つの隣接する移送モジュールユニット1のベースプレートアセンブリ2の相補的スナップオン要素25とスナップ嵌合接続するように構成され、図6に示す断面図では、いずれの場合も、隅部支持要素5の左右の図面平面に設けられたそれぞれの脚部531によって支持された1つのスナップオン要素25のみが示されている。
【0047】
図3および図6にさらに示すように、中央本体502の下端は、ベースプレートアセンブリ2のシール26を押し付けるように構成されている。組み立てられると、隅部支持要素5は、プラグとして作用するベースプレートアセンブリ2間の隅部のシール26を押し付けて、隣接するベースプレートアセンブリ2間の隅部にシールを形成する。図3に示すように、上部分51には、4つの駆動面アセンブリ接合部56を有する上部支持面55が設けられている。各駆動面アセンブリ接合部56は、位置合わせピン560を備える。
【0048】
図7は、4つの位置合わせピン560を有する隅部支持要素5の上部支持面55を、1つの駆動面アセンブリ4の隅領域とともに示している。図7に示すように、各位置合わせピン560は、駆動面アセンブリ4の隅部に設けられた位置合わせ孔44を上方から受け入れるように構成されている。さらに、上部支持面55の下方には、駆動面アセンブリ4の相補的スナップオン要素420とスナップ嵌合接続するように構成された複数の突起551が設けられている。
【0049】
図3および図6に示すように、上部分51には、液体収集用の中央空洞54が設けられている。中央空洞54は、上部分51の中央本体512に形成される。隅部支持要素5の複数部品設計は、隅部支持要素5の下部分50によって接続されたベースプレートアセンブリ2を取り外す必要なく、閉じ込められた液体を廃棄するために隅部支持要素5の上部分51を取り外すことを可能にする。
【0050】
図8は、隅部支持要素5の上部分51を分離して示している。図示の実施形態では、隅部支持要素5は、最大4つのアクチュエータアセンブリ3のバックアイアン37(図2を参照)を支持するようにさらに構成されている。この目的のために、図示の実施形態では、隅部支持要素5の上部分51には、4つのバックアイアン接合部57が設けられている。各バックアイアン接合部57は、バックアイアン37を下方から支持するように構成されたU字形支持面570と、互いに対向する2つの平行な垂直力印加面571、572とを備える。
【0051】
図9は、関連するアクチュエータアセンブリ3(図2を参照)の4つのバックアイアン37の斜視図であり、これらは、隅部支持要素5によって支持され、力伝達のために隅部支持要素5によって相互接続される。図10および図11は、図9の詳細Xである。
【0052】
図9に示すように、バックアイアン37は、それぞれ、交差する直線要素371、372を有するグリッド構造を有する。隣接するアクチュエータアセンブリ3のバックアイアン37の直線要素371、372は位置合わせされている。
【0053】
図10および図11に最もよく見られるように、グリッド構造のサイドラインに配置された直線要素371、372の自由端には、それぞれの直線要素371、372の長手方向に垂直に延在する爪373が設けられている。爪373は、力印加面571、572と連結するように構成され、隣接するバックアイアン37の2つの爪373は、1つのバックアイアン接合部57の2つの対向する力印加面571、572の間に受け入れられる。爪373は、標準状態で2つの爪373の間に小さなギャップを残す力印加面571、572の間に配置されている。
【0054】
力が移送モジュールユニット1に作用し、例えば、モジュール式移送面10内の熱収縮または熱伸張に起因して、図10の矢印によって示されるように、ある移送モジュールユニット1が隣接する移送モジュールユニット1から離れて移動するとき、力印加面571、572と、力印加面571、572の間で受け入れられた爪373との間の連結接続は、図10の点線矢印によって概略的に示されるように、隣接する移送モジュールユニット1のバックアイアン37への力伝達を引き起こす。力伝達は、モジュール式移送面10においてチェーン効果を引き起こし、隣接する移送モジュールユニット1のバックアイアン37を引っ張ることにより、相対移動が移送面10に分配される。
【0055】
力が移送モジュールユニット1に作用し、例えば、モジュール式移送面10内の熱収縮または熱伸張に起因して、図11の矢印によって示されるようにある移送モジュールユニット1が隣接する移送モジュールユニット1に向かって近付くとき、バックアイアン37は互いに接触し、それにより、図11の点線矢印によって概略的に示されるように、隣接する移送モジュールユニット1のバックアイアン37への力伝達を引き起こす。力伝達は、モジュール式移送面10においてチェーン効果を引き起こし、隣接する移送モジュールユニット1のバックアイアン37を押すことにより、相対移動が移送面10に分配される。
【0056】
本発明の実施形態では、隣接するバックアイアン37の全ての直線要素371、372は、その間に間隔を空けて配置され、ギャップは、バックアイアン37の全長にわたってサイズが同一であり、その結果、バックアイアン37の互いに向かう相対移動により、隣接するバックアイアン37の全ての直線要素371、372は、少なくとも本質的に同時に接触する。
【0057】
モジュール式移送面10を設置するために、最初に、ベースプレートアセンブリ2が支持ストラット12に取り付けられ得る。次いで、隅部接合部の最大4つの隣接するベースプレートアセンブリ2の案内ピン241を下部分50のベースプレートアセンブリ接合部53の案内凹部530に挿入することによって、隅部支持要素5の下部分50がベースプレートアセンブリ2の隅領域に取り付けられ得る。同時に、脚部531の楔形の端部は、隣接するベースプレートアセンブリ2のスナップオン要素25を離し、最終位置に到達した後、スナップオン要素25は、スナップ嵌合接続のために脚部531の係合面532に接触する。次に、上部分51の中央本体512の下端を下部分50の中央本体502の凹部に挿入し、フック要素521をアイ要素522に通すために上部分51を回すことによって、上部分51が下部分50に接続され得る。次いで、アクチュエータアセンブリ3が取り付けられ、アクチュエータアセンブリ3のバックアイアン37の隅領域に設けられた爪373が、隅部支持要素5の上部分51の力印加面571、572の間に受け入れられる。最後に、駆動面アセンブリ4は、関連する隅部支持要素5の位置合わせピン560を駆動面アセンブリ4の隅領域に設けられた位置合わせ孔44に挿入することによって取り付けられ、最終位置において、駆動面アセンブリ4のスナップオン要素420は、上面55の下に突出する突起551とスナップ嵌合接続する。
【0058】
駆動面アセンブリ4を取り付けると、隅部支持要素5の上部分51は、駆動面アセンブリ4の良好な位置合わせを確実にするために、制限内で下部分50に対して移動され得る。
【0059】
代替の設置手順では、隅部支持要素5をベースプレートアセンブリ2に取り付ける前に隅部支持要素5が予め組み立てられることもできることが当業者にとって明らかであろう。
【0060】
示される実施形態は単なる例示であり、添付の特許請求の範囲で定義されるような本発明の範囲内で構造および配置において様々な変更が行われ得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
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図10
図11
【国際調査報告】