(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-07
(54)【発明の名称】水筒収納襟
(51)【国際特許分類】
A41D 13/005 20060101AFI20240131BHJP
A41D 1/02 20060101ALI20240131BHJP
A45F 3/20 20060101ALI20240131BHJP
【FI】
A41D13/005
A41D1/02 Z
A45F3/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023546191
(86)(22)【出願日】2021-12-21
(85)【翻訳文提出日】2023-07-28
(86)【国際出願番号】 KR2021019543
(87)【国際公開番号】W WO2022173112
(87)【国際公開日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】10-2021-0018779
(32)【優先日】2021-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523287676
【氏名又は名称】ホン、ス ワン
【氏名又は名称原語表記】HONG, Soo Wan
【住所又は居所原語表記】35,Songnim 1-gil Hadong-eup Hadong-gun Gyeongsangnam-do 52332,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ホン、ス ワン
【テーマコード(参考)】
2E181
3B031
3B211
【Fターム(参考)】
2E181CA01
2E181CD08
3B031AA08
3B031AB01
3B031AC06
3B211AA01
3B211AB01
3B211AB11
3B211AC01
3B211AC21
(57)【要約】
上着の首回りに沿って形成される襟に関するもので、詳細には、襟の内部が中空の収納部を形成し、上記収納部の内部には保温材が備えられて水筒に入れられた飲料の温度を一定に維持することができ、水筒から取水管が延長して形成され手を使用しなくても水が飲める。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上着の首部位の端に形成される襟において、
前方部が開かれた円弧形状で首回りに沿って形成され、
内部に中空からなる収納部(100)が形成され、上記収納部(100)の外側面に沿って左・右両側でジッパーライン(120)が互いに異なる長さに形成され、収納部(100)の内部には水筒(10)が挿入される
ことを特徴とする水筒収納襟。
【請求項2】
上記収納部(100)は、伸縮性素材で備えられて内部に水筒(10)挿入時に伸張する
請求項1に記載の水筒収納襟。
【請求項3】
上記収納部(100)の内部には分離した保温材(110)をさらに含み、
上記保温材(110)は中心部が開放された上部保温材(111)と下部保温材(112)で構成され、上記上部保温材(111)及び上記下部保温材(112)は直径が異なる半円弧形状からなって開放部(113)が互いに向かいあう方向に備えられ、保温材(110)の内部に水筒(10)挿入時に保温材(110)が収納部(100)を内部で加圧して外部に伸張する
請求項1に記載の水筒収納襟。
【請求項4】
上記上部保温材(111)と上記下部保温材(112)は、拡張及び縮小時に一部が重なって接触し、小さい直径の開放部(113)の端は大きい直径の開放部(113)の内部に位置する
請求項3に記載の水筒収納襟。
【請求項5】
上記水筒(10)の蓋には取水管(11)が連結され、上記取水管(11)が貫通口(13)を介して外部に延長される
請求項3に記載の水筒収納襟。
【請求項6】
上記収納部(100)の底面には、円弧方向に沿って上着の首部位と脱着及び付着する結合部(130)がさらに形成される
請求項3に記載の水筒収納襟。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、上着の首回りに沿って形成される襟に関する。さらに詳細には、襟の内部が中空の収納部を形成し、上記収納部の内部には保温材が備えられて水筒に入れられた飲料の温度を一定に維持することができ、水筒から取水管が延長して形成され手を使用しなくても水が飲める水筒収納襟に関する。
【背景技術】
【0002】
身体に一定量の水分を維持するために持続的な水分摂取が必要である。身体の水分の消耗と蒸発が多い夏季には、少しの身体活動でも水分は汗として排出されて蒸発する。野外で長時間活動すると脱水現象がひどくなり、激しい喉の渇きを感じたり全身障害または痙攣が起きることがあり得る。また冬季には冷たい気温によって体熱が外部で放出されるので、野外に長く滞在しながらも体温を維持するためには暖かい飲料を飲むことが推奨される。
【0003】
運動、旅行、登山、釣り、ゴルフのような野外活動をしたり、建設や工事の現場、農耕地等の水飲み場が設置されていない現場で働いて喉の渇きを感じるときに、手軽に水分を補うために水を水筒に入れてまわるようになる。
【0004】
通常飲料を入れた水筒をリュックサック内に入れたり、腰にぶら下げたりまたは直接手で持ってまわって携帯する。
【0005】
また、従来の水筒は、水筒内の飲料の温度を熱く、または冷たく維持するために、水筒に真空層を形成するか、フォーム素材のような断熱材でくるむ等の保温手段を備えていた。
【0006】
容易に携帯してまわることができるPP瓶の場合、熱いお湯を入れると瓶の変形が起き、夏季に冷たい水を入れて携帯する際には、保温手段が備えられていないので、暑い天気の影響を受けて容易にぬるくなったり熱くなる問題がある。
【0007】
また、登山、工事現場の作業等、他の活動に奔走する間にも、水筒をかばんの中から取り出すために活動を止めなければならない煩わしさがあり、片手で水筒を持っていなければならないため、工事の作業現場のような奔走するような所での飲水が思うようにならない問題がある。
【0008】
また、従来の水筒は、飲料の温度を維持するために、保温手段が備えられた保温瓶が使用されている。しかし保温瓶はPP瓶より重くて携帯が不便であり、高価で形成されて容易に備えにくいだけでなく、時間が過ぎるに伴い保温性能が落ちるという短所がある。
【0009】
したがって、簡単に携帯できて飲水時に手が自由で作業能率を向上させることができ、また夏季や冬季に適正な水を提供するために適正な温度を維持できる保温手段が備えられた水筒の開発が台頭している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】KR20-0188022(Y1)2000.04.24.
【特許文献2】KR20-0399157(Y1)2005.10.13.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記のような問題点を解決するために、本発明の目的は、水を簡便に携帯でき、喉が渇いたときに迅速に水が飲める水筒収納襟を提供することである。
【0012】
また本発明の目的は、水筒を携帯する際にかばんで水筒を探さなければならない煩わしさを無くして容易に見つけることができ、移動時にも水筒の揺れが感じられず不便さがなく、身体部位に取付けて携帯するにおいて安定感がある水筒収納襟を提供することである。
【0013】
また本発明の目的は、水筒を収納して携帯する際にジッパーラインを備えて簡単に挿入、取出しすることができる水筒収納襟を提供することである。
【0014】
また本発明の目的は、水筒を収納できる空間が伸縮性素材からなって水筒の大きさに制約がなく、水筒だけでなく必要な物品も収納して携帯できる水筒収納襟を提供することである。
【0015】
また本発明の目的は、水筒を収納する空間内部に保温手段を備えて水の温度を適正な水準に維持するため、夏季には冷たく、冬季には温かく水を提供できる水筒収納襟を提供することである。
【0016】
また本発明の目的は、水筒が挿入される保温手段が2段で構成されて、その内部に水筒を挿入及び取出しすることが便利でありながら、水筒の外面を包んで効果的に熱伝導を遮断できる水筒収納襟を提供することである。
【0017】
また本発明の目的は、喉が渇いたときに水筒の内部に入っている飲料を別途で取出す必要なしに収納された状態でも簡便かつ迅速に水が飲める水筒収納襟を提供することである。
【0018】
また本発明の目的は、上着の首回りに沿って形成された端に結合できる手段を備えて、上着と結合したり分離、または交換できる水筒収納襟を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するための本発明は、上着の首部位の端に形成される襟において、前方部が開かれた円弧形状で首回りに沿って形成され、内部に中空からなる収納部100が形成され、上記収納部100の外側面に沿って左・右両側でジッパーライン120が互いに異なる長さに形成され、収納部100の内部には水筒10が挿入される。
【0020】
また本発明の上記収納部100は、伸縮性素材で備えられて内部に水筒10挿入時に伸張する。
【0021】
また本発明の上記収納部100の内部には分離した保温材110をさらに含み、上記保温材110は中心部が開放された上部保温材111と下部保温材112で構成され、上記上部保温材111及び上記下部保温材112は直径が異なる半円弧形状からなって開放部113が互いに向かいあう方向に備えられ、保温材110の内部に水筒10挿入時に保温材110が収納部100を内部で加圧して外部に伸張する。
【0022】
また本発明の上記上部保温材111と上記下部保温材112は、拡張及び縮小時に一部が重なって接触し、小さい直径の開放部113の端は大きい直径の開放部113の内部に位置する。
【0023】
また本発明の上記水筒10の蓋には取水管11が連結され、上記取水管11が貫通口13を介して外部に延長される。
【0024】
また本発明の上記収納部100の底面には、円弧方向に沿って上着の首部位と脱着及び付着する結合部130がさらに形成される。
【発明の効果】
【0025】
本発明による水筒収納襟は、水を簡便に携帯でき、喉が渇いたときに迅速に水が飲める長所がある。
【0026】
また本発明は、水筒を携帯する際にかばんで水筒を探さなければならない煩わしさを無くして容易に見つけることができ、移動時にも水筒の揺れが感じられず不便さがなく、身体部位に取付けて携帯するにおいて安定感がある長所がある。
【0027】
また本発明は、水筒を収納して携帯する際にジッパーラインを備えて簡単に挿入、取出しすることができる長所がある。
【0028】
また本発明は、水筒を収納できる空間が伸縮性素材からなって水筒の大きさに制約がなく、水筒だけでなく必要な物品も収納して携帯できる長所がある。
【0029】
また本発明は、水筒を収納する空間内部に保温手段を備えて水の温度を適正な水準に維持するため、夏季には冷たく、冬季には温かく水を提供できる長所がある。
【0030】
また本発明は、水筒が挿入される保温手段が2段で構成されて、その内部に水筒を挿入及び取出しすることが便利でありながら、水筒の外面を包んで効果的に熱伝導を遮断できる長所がある。
【0031】
また本発明は、喉が渇いたときに水筒の内部に入っている飲料を別途で取出す必要なしに収納された状態でも簡便かつ迅速に水が飲める長所がある。
【0032】
また本発明は、上着の首回りに沿って形成された端に結合できる手段を備えて、上着と結合したり分離、または交換できる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明による水筒収納襟が上着に結合された姿の斜視図である。
【
図2】(a)は本発明による水筒収納襟の半円弧形状の平面図であり、(b)は本発明による水筒収納襟の三角形状の平面図であり、(c)は本発明による水筒収納襟の五角形状の平面図である。
【
図3】本発明による水筒収納襟にジッパーラインが備えられた姿の斜視図である。
【
図4】本発明の水筒収納襟による収納部の内部に保温材が備えられた姿の断面図である。
【
図5】本発明の水筒収納襟による取水管が設置された姿の平面図である。
【
図6】本発明による水筒収納襟の底面に結合部が形成された姿の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の望ましい実施例を、添付した図面を参照して当該分野で通常の知識を有する者が容易に実施することができるように説明する。
【0035】
本発明による水筒収納襟は、上着の首部位の端に首回りに沿って形成される襟において、
【0036】
前方部が開かれた円弧形状で首回りに沿って形成され、首の後ろの部位を包んで囲んでおり、両端は首部位の左・右側に位置し、
【0037】
内部に中空からなる収納部100が形成され、上記収納部100の外側面に沿って左・右両側でジッパーライン120が互いに異なる長さに形成され、収納部100の内部には水筒10が挿入される。
【0038】
従来の襟は、上着の服を構成する面または布が首の周囲に沿って囲んで合わさるようになる部分を称する。寒い冬季には防寒のために襟を首に密着させて立ち上げたりもし、夏季には防暑のために首に密着しないように広く低く位置させる。
【0039】
襟は、首や体温を保護するために実用的機能を備えるように設計されるものから、装身具が付け加えられて良い印象を与えるための審美的機能を備えたものまで、その範囲が多様である。
【0040】
本発明の水筒収納襟は、体温維持と喉の渇き解消のような実用的な機能のために考案されたもので、水が飲める口と近くに位置した上着の襟の内部に収納空間を形成して、その中に飲料を入れた水筒10を収納し、水筒10と連通している取水管11が襟の外部まで延長されているため、着用者は水筒10を手に持っていなくても取水することができて便利で有用であり、工事現場のような所で水を飲む暇もなく奔走しても簡単に水分を補うことができるように手助けする。
【0041】
また本発明の水筒収納襟は、従来の襟が位置する所と同じく上着の首回りに沿って形成され、両端部は上着の前面の首回り部位の左・右側にそれぞれ位置する。
【0042】
上記水筒収納襟は円弧形状を描いて形成され、首の後ろを包むようになり、両端部は着用者の鎖骨側に位置することができる。しかし円弧形状に限定するものではなく、他の実施例によってその他の異なる曲線や、四角形状及び三角形状で首の周囲を包むことができる。四角形状や三角形状のような多角形状で首を包む場合には、首の後ろに沿って包みながら両端部が鎖骨側に位置することが望ましいため、前方が開いている形状で備えられることができる。
【0043】
首の周囲に沿って包む襟の形状は、内部に形成された収納部の空間の分割と収納部の長さを考慮して多様に変形することができる。
【0044】
他の実施例による三角形状で首を包む襟の場合には、ある一つの頂点がつながらず開いている三角形状の襟が上着の首の周囲の端に取付けられるが、収納部100の空間を左側部、右側部、後側部のように3分割で形成することができ、各分割空間の間に隔壁115を備えて空間を区分することができ、各収納空間を広く余裕をもって形成することができる。
【0045】
または襟が首の周囲を包んで五角形状で形成される場合、三角形状の襟と同じく一つの頂点がつながらす前方部が開かれた形状であり、収納部100の空間が左側部に2つ、右側部に2つ、後側部に1つのように5分割で形成することができ、各分割空間の間に隔壁115を備えて空間ごとに区分することができる。このときに各分割空間は、上記三角形状の各分割空間より小さく形成されるが、さらに多くの個数で収納空間を形成して水筒10収納空間、工具収納空間及び携帯用品収納空間のように用途別に多様に物品を収納できる。
【0046】
したがって、着用者の着用する場所や用途及び体形に応じて、収納空間の構成を多様に変形することができ便宜性を高めることができる。
【0047】
本発明の水筒収納襟は、内部が中空で形成されて水筒10及び多くの物品を収納できる収納部100を形成する。上記収納部100は、襟回りに沿って形成され、襟回り全体に対して収納部100が形成されることができる。または上記収納部100は、襟に対して一部分にのみ形成されることができる。
【0048】
上記収納部100に飲料を入れた水筒10を収納して携帯でき、喉が渇いたときには水飲み場が備えられていない場所でも水筒10にある飲料を飲んで水分を補充することができる。
【0049】
上記収納部100を囲む外被にジッパーライン120が備えられる。ジッパーライン120を介して収納部100を開放または閉鎖することができて、収納部100の内部に物品を安定的に保管することができる。
【0050】
上記ジッパーは、襟の外被に円弧方向に沿って外面に備えられることができ、左・右両側に複数で備えられることができる。
【0051】
左側の外面には、左側収納部100と後側収納部100の開閉が可能なように、ジッパーライン120が左端から後側まで続いた形態で形成されることができる。したがって、左側収納部100と後側収納部100の物品を挿入、取出しするためには、左側に形成されたジッパーライン120を調節して開閉することができる。
【0052】
右側のジッパーライン120は、右端から適正な長さに形成され、右側のジッパーライン120を介して右側収納部100を開閉することができる。
【0053】
または左端から円弧に沿って右端まで単一の形態で備えられることができる。
【0054】
上記収納部100は、水筒10または物品を収納する際に大きさと形態に制約されない伸縮性素材で備えられる。したがって、収納部100に水筒10を挿入しないときに上記収納部100の体積が減少し、水筒10を挿入して携帯するときには上記収納部100の体積が大きくなる。
【0055】
上記収納部100は伸縮性素材からなっているため、水筒10だけでなく車のキー、財布、携帯電話のような日常用品も収納が可能であり、外部現場で作業時にしばしば使われる工具等を収納して取り出して使うことができる。
【0056】
また伸縮性素材からなる収納部100は、水筒10または物品を収納しないときにはその体積が小さく形成されて着用者に邪魔になる不便さを与えず、水筒10または物品を挿入時にはその形状と大きさに関係なく収納部100の外被が伸張するので自由に収納が可能である。
【0057】
上記収納部100の内部には、飲料が入れられている水筒10の挿入時に、飲料の温度を保冷または保温するために保温材110を含む。
【0058】
暑い夏季には身体内部の水分が汗として排出され、体温が上がって熱射病の危険があるので、冷たい水を摂取しなければならない。しかし外部の暑い気温により、飲料の温度はたちまちぬるくなるか熱くなる。冬季にも体温維持のために準備した暖かい飲料がすぐ冷めて大した効果がない場合が多い。これを防止し体温調節を助けるために、上記収納部100の内部に保温材110を備えて水筒10内の飲料の温度を一定に維持させることができる。
【0059】
上記保温材110は、上部保温材111と下部保温材112に分けられて2段で構成される。上記保温材110は、内部が中空の円筒形状で形成され、その断面で水平線を基準として切り分け、垂直線の上部に位置した保温材110は上部保温材111に形成され、垂直線の下部に位置した保温材110は下部保温材112に形成される。
【0060】
上記上部保温材111と上記下部保温材112は、その断面が半円弧形状からなる。上・下部の保温材が開くように広がっている開放部113は、それぞれ上・下部で互いに向かいあえる方向に配置される。上部保温材111の断面と下部保温材112の断面の内部には中空になっており、中空内部に水筒10を収納できる。
【0061】
また、上部保温材111と下部保温材112それぞれに保温材110の外周縁を包む硬質のリング(図示なし)をさらに構成することができる。リングの断面は、保温材110の断面形状に沿って半円弧の形状で形成され、保温材110の外周縁を囲むようになるため、上・下部保温材はその半円弧形状が崩れずに維持されることができる。
【0062】
上記リング(図示なし)は、首回りに沿って円弧方向に一定距離で離隔されて多数備えることができる。保温材110の内部への水筒10の挿入及び取出し頻度が多いほど、保温材110の形態は崩れ得る。硬質のリング(図示なし)が使用回数の増加によって形状が崩れることを防ぐことができ、製品の耐久性が向上する。
【0063】
上・下部保温材は、収納部100内面の上・下部に形成された弾性体114を介して収納部100の外被と結合される。弾性体114は、上記保温材110の内部に水筒10が挿入されて保温材110が外側に押されて内部空間が拡張し、その加圧力を収納部100の外被へ伝達する。
【0064】
また保温材110の内部に水筒10が挿入されていないときに、保温材110を内側に縮小させることにより、収納部100の体積が小さく形成される長所がある。
【0065】
弾性体114は、上・下部にそれぞれ一つ以上で形成することができる。上部保温材111を支える一ヶ所、下部保温材112を支える一ヶ所で保温材110を支持することができる。または弾性体114が上・下部にそれぞれ複数個で形成され、上・下部保温材を複数ヶ所でさらに安定的に支えることができる。
【0066】
また弾性体114は、収納部100の内面と保温材110の外部をつなぐ形態ではない、保温材110の外周縁に沿って包む曲面の板形状で備えられることができる。したがって、保温材110の内部に水筒10が挿入されて保温材110の内部空間が拡張し保温材110が伸張するときに、板形状の弾性体114は、保温材110の内周縁が水筒10の外面を強く加圧して密閉されない隙がないようにして効果的に保温することができる。
【0067】
上記保温材110の長さは、上記収納部100の長さに比べて短く形成される。すなわち、保温材110の先端は、収納部100の先端から一定間隔離隔して形成され、収納部100の先端から保温材110の先端までの余裕空間が形成される。
【0068】
したがって水筒10を保温材110の内部に挿入しようとする場合、まずジッパーライン120を開いて収納部100の外側面を開放し、保温材110の先端が収納部100の先端から離隔して形成されて余裕空間が形成されるため、上記余裕空間を介して水筒10を保温材110の内部に挿入することができる。
【0069】
保温材110の内部に水筒10が挿入される際に、保温材110は、収納部100の外被を外側方向に加圧し、伸縮性素材からなっている収納部100の外被は加圧された方向に伸びて内部空間が拡張される。
【0070】
図4のように、上記上部保温材111と上記下部保温材112の断面の開放部113の端が互いに接触されて備えられる。上・下部保温材の開放部113は、異なる直径で形成されており、小さい直径の開放部113は大きい直径の開放部113の内部に位置する。小さい直径の開放部113の端の外面が大きい直径の開放部113の内面と接触するのである。
【0071】
水筒10が挿入されて保温材110の内部空間が拡張される際に、小さい直径の開放部113の端は大きい直径の開放部113の内部を外れず、水筒10の外面を上・下部保温材が隙なく包んでいるため保温効果が向上する。
【0072】
保温材110の内部に水筒10が除去されて内部空間が縮小しても、小さい直径の開放部113の端は大きい直径の開放部113の内面と接触する状態を維持する。
【0073】
水筒10が保温材110の内部に挿入された以降に、小さい直径の開放部113の内面が水筒10の外面を包み、小さい直径の開放部113の外面が大きい直径の開放部113の内面と接触させることにより、上部保温材111と下部保温材112の接触状態を維持することができ、これにより水筒10の外面は全て保温材110で包まれて保温効果を維持することができる。
【0074】
保温材110の内部に水筒10が挿入されないときには、上・下部保温材の開放部113が丸まっている。小さい直径の開放部113が大きい直径の開放部113の内部に丸まっており、大きい直径の開放部113は小さい直径の開放部113の外面に沿って丸まっていて収納部100の体積を減少させることができる。
【0075】
また、水筒10が保温材110の内部に挿入されても開放部113の接触状態を維持するために、突起(図示なし)と係止鍔(図示なし)が上・下部保温材に形成されることができる。小さい直径を持った開放部113の端が外側に突出した突起(図示なし)が形成され、大きい直径を持った開放部113の端は内側方向に突出した係止鍔(図示なし)を形成し、突起(図示なし)が係止鍔(図示なし)に引っかかるようにすることにより、伸張する範囲を制限することができ、水筒10の挿入時にも小さい直径の開放部113の端が大きい直径の開放部113の端から外れることを防ぐことができる。
【0076】
上記収納部100の内部に収納される水筒10の蓋には、取水管11が連通されることができる。本発明の目的である簡便かつ迅速に水を飲むために、襟に形成されている収納部100の内部に飲料が入れられた水筒10を挿入して携帯し、喉が渇いたときに水を飲む手段として取水管11が形成される。
【0077】
上記取水管11を介して水を飲むことで、水筒10を収納部100の外部に取出さなければならない煩わしさを減らすことができる。工事現場での作業時にも中断なしに水が飲める長所がある。
【0078】
水筒10の蓋と連結された上記取水管11は、襟の外部に延長されることができるように、襟に貫通口13が形成されることができる。貫通口13は、挿入される水筒10の数量によって多数で備えられることができ、左・右側と後側部に位置することができる。
【0079】
上記取水管11には、ホイールの移動によって取水管11の直径を調節して流量を調節する流量調節装置12が形成されることができる。飲料を摂取する際には、取水管11を圧迫しない方向にホイールを回して飲料が取水管11にそって流れることができるようにし、飲料を摂取しないときには、取水管11を強く圧迫する方向にホイールを回して取水管11が塞がって飲料が流れないように調節することができる。
【0080】
本発明の水筒収納襟の底面には、上着と結合及び分離可能なように結合部130を形成することができる。もう少し具体的にみると、上記襟の収納部100の底面には円弧方向に沿って上着の首部位と脱着及び付着する結合部130が形成され、結合部130は、上着の首回りに沿って形成される端と結合できるように面ファスナー、ボタン、ジッパー等多様に形成することができる。洗浄及び故障による交換が必要な際には、結合部130を解除して上着から分離することができ、使用目的及び用途に応じて他の形状の襟を結合させることもできる。
【0081】
工事や建築の現場で作業者の業務によって区別して着用する上着の服が異なり得る。多様な上着でも結合部130を備えて、本発明の水筒収納襟を結合させることによって活用度を高めることができる。
【0082】
本発明による水筒収納襟を、一実施例をあげて説明する。
【0083】
本発明の襟の外側面に形成されたジッパーライン120を開放して収納部100の内部に水筒10または物品を収納できる。水筒10を保温材110の内部に挿入しようとする場合、まずジッパーライン120を開けて収納部100の外側面を開放し、保温材110の先端が収納部100の先端から離隔して形成され余裕空間が形成されるため、上記余裕空間を介して水筒10を保温材110の内部に挿入することができる。
【0084】
水筒10は、外面が保温材110によって包まれているため、夏季には冷たい温度を、冬季には暖かい温度を維持することができる。
【0085】
着用者は喉の渇きを感じるか体温維持のために水を飲む場合、水筒10の蓋から襟の外部に延長して形成される取水管11を介して水が飲める。取水管11を口にくわえて飲料を摂取し、作業中にも収納部100から水筒10を取り出すとか片手で水筒10を持って摂取する必要なしに、両手に物を持っている場合にも、首を回して取水管11を口でくわえて飲料を摂取することができる。
【0086】
取水管11に備えられた流量調節装置12のホイールを調節することにより取水管11を開放して飲料を摂取し、摂取が終わった後にはホイールを取水管11を強く圧迫する方向に回して取水管11を塞ぎ水筒10を閉めることができるようになる。
【0087】
水筒10の中に内蔵された飲料は、保温材110によってその水温が保温されているため、夏季には冷たい飲料を、冬季には暖かい飲料を着用者に提供できて喉の渇きの解消及び体温維持を助ける。
【0088】
本発明による水筒収納襟は、水を簡便に携帯でき、喉が渇いたときに迅速に水が飲める長所がある。
【0089】
また本発明は、水筒を携帯する際にかばんで水筒を探さなければならない煩わしさを無くして容易に見つけることができ、移動時にも水筒の揺れが感じられず不便さがなく、身体部位に取付けて携帯するにおいて安定感がある長所がある。
【0090】
また本発明は、水筒を収納して携帯する際にジッパーラインを備えて簡単に挿入、取出しすることができる長所がある。
【0091】
また本発明は、水筒を収納できる空間が伸縮性素材からなって水筒の大きさに制約がなく、水筒だけでなく必要な物品も収納して携帯できる長所がある。
【0092】
また本発明は、水筒を収納する空間内部に保温手段を備えて水の温度を適正な水準に維持するため、夏季には冷たく、冬季には温かく水を提供できる長所がある。
【0093】
また本発明は、水筒が挿入される保温手段が2段で構成されて、その内部に水筒を挿入及び取出しすることが便利でありながら、水筒の外面全体を包んで効果的に熱伝導を遮断できる長所がある。
【0094】
また本発明は、喉が渇いたときに水筒の内部に入っている飲料を別途で取出す必要なしに収納された状態でも簡便かつ迅速に水が飲める長所がある。
【0095】
また本発明は、上着の首回りに沿って形成された端に結合できる手段を備えて、上着と結合したり分離、または交換できる長所がある。
【符号の説明】
【0096】
10:水筒 11:取水管 12:流量調節装置 13:貫通口
100:収納部
110:保温材
111:上部保温材
112:下部保温材
113:開放部
114:弾性体
115:隔壁
120:ジッパーライン
130:結合部
【国際調査報告】