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特表2024-505733サーフィン装置のテザー端部構成部品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-07
(54)【発明の名称】サーフィン装置のテザー端部構成部品
(51)【国際特許分類】
   B63B 32/73 20200101AFI20240131BHJP
【FI】
B63B32/73
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547887
(86)(22)【出願日】2022-02-08
(85)【翻訳文提出日】2023-10-10
(86)【国際出願番号】 AU2022050066
(87)【国際公開番号】W WO2022165560
(87)【国際公開日】2022-08-11
(31)【優先権主張番号】2021900288
(32)【優先日】2021-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(31)【優先権主張番号】2021107003
(32)【優先日】2021-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522389656
【氏名又は名称】ザ レジャー コレクティブ インターナショナル プロプライエタリー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】THE LEISURE COLLECTIVE INTERNATIONAL PTY LTD
【住所又は居所原語表記】11 Clark Street,Dunsborough,Western Australia 6281,Australia
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】プレイヤー,ベン
(57)【要約】
要旨
本発明は、第1の態様において、1つ以上の端部構成部品本体層を有する端部構成部品本体と、サーフィンテザー端部構成部品をサーフィン装置のテザーに接続するためのテザーコネクタと、締結手段とを備えるサーフィンテザー端部構成部品に関する。サーフィンテザー端部構成部品を製造する方法を含む第2および第3の態様も提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の端部構成部品本体層を有する端部構成部品本体と、
サーフィンテザー端部構成部品をサーフィン装置のテザーに接続するためのテザーコネクタと、
締結手段と
を備え、
前記端部構成部品本体、前記端部構成部品本体の前記1つ以上の層、前記テザーコネクタ、および前記締結手段の少なくとも1つの隣接する対は、溶接されることによって少なくとも部分的に互いに固着される、サーフィンテザー端部構成部品。
【請求項2】
1つ以上の端部構成部品本体層の少なくとも1つの少なくとも一部が、その接触部分である、単一のポリマークラスから選択される少なくとも1つのポリマーを含み、
前記締結手段および前記テザーコネクタの少なくとも一方が、単一のポリマークラスから選択された少なくとも1つのポリマーから構成される接触表面を有し、
前記接触表面は、接触部分に対して接触し、かつ、接触部分に溶接される、請求項1に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項3】
前記溶接が分子結合または分子間結合である、請求項2に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項4】
前記接触表面および前記接触部分が融着されている、請求項2または3に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項5】
前記接触表面および前記接触部分は、内部熱溶接処理または外部熱溶接処理によって溶接されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項6】
前記接触表面および前記接触部分を一緒に熱結合するために、内部および外部熱溶接処理の両方が使用される、請求項5に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項7】
前記溶接が、内部熱溶接処理を通じて少なくとも部分的に形成され、
前記内部熱溶接処理は、電磁溶接処理または機械溶接処理のいずれかである、請求項5または6に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項8】
電磁溶接処理および機械溶接処理の両方が使用される、請求項7に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項9】
前記溶接が外部熱溶接処理を通じて少なくとも部分的に形成され、
前記外部熱溶接処理が熱溶接処理である、請求項5から8のいずれか一項に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項10】
前記単一のポリマークラスが、熱可塑性プラスチック、熱可塑性エラストマー、熱硬化性樹脂、ポリプロピレン、ポリケトン、ポリエチレン、ポリウレタン、ビニル、ポリオレフィン、またはそれらの適切な誘導体からなるクラスのセットのうちの1つである、請求項3から9のいずれか一項に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項11】
前記接触部分が、実質的に単一のポリマーから形成される、請求項10に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項12】
前記接触表面が、前記接触部分と同じ単一ポリマーから実質的に形成される、請求項11に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項13】
前記端部構成部品本体が2つ以上の端部構成部品本体層からなり、
前記接触部分は、最も外側の端部構成部品本体層によって提供される、請求項2から12のいずれか一項に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項14】
前記端部構成部品本体が、2つ以上の端部構成部品本体層からなり、
少なくとも1つの端部構成部品本体層が、前記端部構成部品本体内で、前記接触部分に溶接された前記接触表面を有する前記テザーコネクタおよび前記締結手段の少なくとも一方の少なくとも一部を囲むように、前記接触部分を提供する前記端部構成部品本体層の上に配置される、請求項2から12のいずれか一項に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項15】
前記端部構成部品本体が、2つ以上の端部構成部品本体層からなり、各端部構成部品本体層が、前記端部構成部品本体の長さの少なくとも一部にわたって延びており、
少なくとも2つの隣接する端部構成部品本体層は、単一ポリマークラスから選択された少なくとも1つのポリマーで形成され、溶接によって少なくとも部分的に互いに固着される、請求項の1から14のいずれか一項に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項16】
1つ以上の端部構成部品本体層上にまたはその中に溶接された二次要素をさらに備える、請求項1から15のいずれか一項に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項17】
前記テザーを使用者の四肢に取り付けるように構成されており、
前記テザー端部構成部品本体は、前記使用者の四肢を一周するように構成され
前記締結手段は、前記使用者の四肢が前記テザー端部構成部品本体によって一周される際に、互いに解放可能に係合するように配置された第1の締結構造および第2の締結構造を有する、請求項1から16のいずれか一項に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項18】
前記少なくとも2つの隣接する端部構成部品本体層のうちの少なくとも1つがクッション層からなる、請求項17に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項19】
少なくとも2つの隣接する端部構成部品本体層の少なくとも1つが、発泡ポリマー層である、請求項17または18に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項20】
少なくとも2つの隣接する端部構成部品本体層の少なくとも1つが、サーファーの四肢の曲線によって決定される曲線形状記憶を保持するように構成されている、請求項17から19のいずれか一項に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項21】
前記発泡ポリマー層が、前記湾曲形状記憶を保持するように構成された少なくとも2つの隣接する端部構成部品本体層のうちの少なくとも1つである、請求項19に従属する場合の請求項20に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項22】
前記テザーをサーフィン装置に取り付けるように構成されており、
前記締結手段は、前記サーフィン装置のテザー受け具と係合するように構成される、請求項1から16のいずれか一項に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項23】
前記サーフィンテザー端部構成部品は、前記1つ以上の端部構成部品本体層、前記テザーコネクタ、および互いに溶接されることによって互いに固着される前記締結手段のうちの隣接する2つの間に、接着剤、追加の架橋ポリマー、または他の追加の固着手段を含まない、請求項1から22のいずれか一項に記載のサーフィンテザー端部構成部品。
【請求項24】
1つ以上の端部構成部品本体層を有する端部構成部品本体と、締結手段と、テザーコネクタとを含むサーフィンテザー端部構成部品を製造する方法であって、
I.1つ以上の端部構成部品本体層を形成する工程と、
II.前記端部構成部品本体を形成するために、前記1つ以上の端部構成部品本体層を所望の構成に配置する工程と、
III.前記端部構成部品本体が複数の端部構成部品本体層からなる場合、前記端部構成部品本体を形成するべく、前記複数の端部構成部品本体層を一緒に取り付ける工程と、
IV.前記端部部品本体の層に隣接してテザーコネクタを配置する工程と、
V.締結手段を配置する工程と、
VI.前記テザーコネクタおよび締結手段を前記端部構成部品本体に固着する工程と
を備え、
前記1つ以上の端部構成部品本体層、前記端部構成部品本体、前記テザーコネクタ、および締結手段の少なくとも1つの隣接する対は、少なくとも部分的に溶接によって互いに固着される、方法。
【請求項25】
前記端部構成部品本体が、2つ以上の端部構成部品本体層からなり、
工程(IV)および(V)のいずれか一方または両方が、工程(III)の前に実行され、
工程(IV)が、工程(III)の前に実行される場合、工程(III)は、前記隣接する端部構成部品本体層に前記テザーコネクタを固着する工程と、前記端部構成部品本体を形成するべく、前記複数の端部構成部品本体層を一緒に取り付ける工程とを有し、および/または
工程(V)が工程(III)の前に実行される場合、工程(III)は、前記締結手段をそれぞれの隣接する端部構成部品本体層に固着する工程と、前記端部構成部品本体を形成するべく前記複数の端部構成部品本体層を一緒に取り付ける工程とを有し、
工程(VI)は、前記テザーコネクタおよび前記締結手段のうちのまだ固着されていないいずれかを前記端部構成部品本体に固着する工程を有する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
工程(IV)と工程(V)の両方が工程(III)の前に実行され、工程(III)と工程(VI)が実質的に同時に実行される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記1つ以上の端部構成部品本体層の少なくとも1つの少なくとも一部が、その接触部分である、単一のポリマークラスから選択された少なくとも1つのポリマーを含み、
前記締結手段および前記テザーコネクタの少なくとも一方が、前記単一ポリマークラスから選択された少なくとも1つのポリマーから構成される接触表面を含み、
前記接触表面は、前記接触部分に対して接触し、かつ、接触部分に溶接される、請求項24から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記端部構成部品本体が2つ以上の端部構成部品本体層からなり、
前記接触部分は、最も外側の端部構成部品本体層によって提供される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記端部構成部品本体が、2つ以上の端部構成部品本体層からなり、
少なくとも1つの端部構成部品本体層が、前記端部構成部品本体内で、前記接触部分に溶接された前記接触表面を有する前記テザーコネクタおよび前記締結手段の少なくとも一方の少なくとも一部を包囲するように、前記接触部分を提供する前記端部構成部品本体層上に配置される、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記溶接が分子結合または分子間結合である、請求項24から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記接触表面および前記接触部分が一緒に融着されている、請求項24から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記接触表面および前記接触部分が、内部熱溶接処理または外部熱溶接処理によって一緒に溶接される、請求項24から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記接触表面および前記接触部分を一緒に溶接するために、内部熱溶接処理および外部熱溶接処理の両方が使用される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記溶接が内部熱溶接処理を通じて少なくとも部分的に形成され、
前記内部熱溶接処理が、電磁溶接処理または機械溶接処理のいずれかである、請求項32または33に記載の方法。
【請求項35】
電磁溶接処理および機械溶接処理の両方が使用される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記溶接が外部熱溶接処理を通じて少なくとも部分的に形成され、
前記外部熱溶接処理が熱溶接処理である、請求項32から35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
テザーを使用者の四肢に取り付けるように構成されたテザー端部構成部品を形成するために使用される場合、
前記テザー端部構成部品本体は、前記使用者の四肢を一周するように構成され、
前記締結手段は、前記使用者の四肢が前記テザー端部構成部品本体によって一周されるとき、互いに解放可能に係合するように配置された第1の締結構造および第2の締結構造を有する、請求項24から36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記端部構成部品本体が2つ以上の端部構成部品本体層からなり、前記端部構成部品本体層の少なくとも1つが、熱結合によって隣接する端部構成部品本体層に少なくとも部分的に取り付けられた発泡体層からなる、請求項37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記発泡体層が湾曲形状記憶を保持するように構成されており、
当該方法は、前記湾曲形状記憶をその中に熱的にセットするように、前記発泡体層を熱成形する工程をさらに含み、
前記発泡体層を熱成形する工程は、工程(II)の前に実行される、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記テザーをサーフィン装置に取り付けるように構成されたテザー端部構成部品を形成するために使用される場合、
前記締結手段は、前記サーフィン装置上のテザー受け具と係合するように構成される、請求項24から36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記サーフィンテザー端部構成部品が、前記1つ以上の端部構成部品本体層、前記テザーコネクタ、および溶接されることによって互いに固着される固着手段のうちの隣接する2つ間に、接着剤、追加の架橋ポリマー、または他の追加の固着手段を含まない、請求項24から40のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年2月8日にオーストラリアで出願されたAU2021900288号および2021年11月17日にオーストラリアで出願されたAU2021107003号からの優先権を主張するものであり、これら両出願の全内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般に、サーフィン装置の分野に関し、より詳細には、サーフィン装置のテザー端部構成部品の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
サーフィン、ひいてはサーフィン装置は、消費者の需要および使用量が増加している。サーフィン装置は、多くの方法で製造され、サーフボード、ブギーボード、ボディボード、ソフトサーフボード、フォームサーフボード、ソフティ、フォームアイ等として一般に知られている複数の形状およびサイズがあり、寝そべったり、膝をついたり、立ったりするなど、多くの方法で乗ることができる。また、強化器具、フィン、プラグ、テザーなど、サーフィン用具の性能向上機能にも多くの進歩が見られる。
【0004】
サーフィン装置に取り付けるサーフィンテザー装置は、元来、ロープまたはコードから作製されていたが、近年、軽量で耐久性があり、快適なサーフボードテザーを作製するために、サーフボードテザーの設計および材料が進歩している。先行技術図1を参照すると、サーフィン装置のテザー端部構成部品P-10のためのほとんどの最新の先行技術は、端部構成部品本体P-12、1つ以上の締結手段P-14、およびサーフィン装置用テザーP-18を受ける先行技術のコネクタP-16の3つの主要な構成部品で構成されている。端部構成部品P-10の要素は、挿入図1Aに拡大図で描かれている縫い目P-20によって一緒に固着されている。先行技術の端部構成部品P-10は、一般にナイロンから作られる面ファスナー、一般にポリエステルから作られるウェビング、およびネオプレンなどの複数の材料から典型的に構成されていた。先行技術の端部構成部品P-10の製造方法は、垂直軸に沿って複数の層を組み立て、ミシンの助けを借りて複数の層を平らな表面上で縫い合わせることにより、すべての層を接合することを含むものであった。
【0005】
異なる材料を使用し、様々な部品を縫い合わせることは、形成されたカフP-10に柔軟性がないことを意味する。さらに、縫い目はカフに局所的な弱点を誘発する可能性があり、カフが折れたり、その他の方法で破損したりする可能性が高くなる。
【0006】
さらに、サーフィンテザー装置のためのいくつかのバリエーションが存在し、先行技術として十分に文書化されているが、すべての先行技術は、利用可能な材料の結果としての美的制限、材料および製造方法の結果としての故障に対する脆弱性、または製造上の制限の結果としての性能の欠如という否定的な側面を有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、改善されたサーフィンテザー端部構成部品を提供すること、および/または先行技術の欠陥を低減するか、少なくとも改善することが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の態様において、本発明は、1つ以上の端部構成部品本体層を有する端部構成部品本体と、サーフィンテザー端部構成部品をサーフィン装置のテザーに接続するためのテザーコネクタと、締結手段とを備えるサーフィンテザー端部構成部品に関する。
【0009】
一実施形態では、テザーコネクタおよび締結手段のうちの1つ以上が、1つ以上の端部部品本体層のうちの1つから、その上に、またはその中に成形される。
【0010】
一実施形態では、端部構成部品本体、端部構成部品本体の1つ以上の層、テザーコネクタ、および締結手段の少なくとも1つの隣接する対は、少なくとも部分的に結合されることによって互いに固着される。
【0011】
一実施形態において、1つ以上の端部構成部品本体層の少なくとも1つの少なくとも一部は、その接触部分である、単一のポリマークラスから選択される少なくとも1つのポリマーから構成され、締結手段およびテザーコネクタの少なくとも1つは、単一のポリマークラスから選択される少なくとも1つのポリマーから構成される接触表面から構成され、接触表面は、接触部分に対して接触し、接触部分に結合する。
【0012】
一実施形態では、接触表面は接触部分に熱的に結合されている。一実施形態では、接触表面は接触部分に溶接されている。一実施形態では、熱結合は分子結合または分子間結合である。
【0013】
一実施形態では、接触表面と接触部分とは融着されている。一実施形態では、接触表面と接触部分は、内部熱溶接処理または外部熱溶接処理によって一緒に熱溶接される。一実施形態では、接触表面と接触部分とを熱的に接合するために、内部熱溶接処理と外部熱溶接処理の両方が使用される。
【0014】
一実施形態において、熱結合は、内部熱溶接処理を通じて少なくとも部分的に形成され、内部熱溶接処理は、電磁溶接処理または機械溶接処理のいずれかである。一実施形態では、電磁溶接処理と機械溶接処理の両方が使用される。
【0015】
一実施形態では、熱結合は、外部熱溶接処理を通じて少なくとも部分的に形成され、外部熱溶接処理は熱溶接処理である。
【0016】
一実施形態において、単一のポリマークラスは、熱可塑性プラスチック、熱可塑性エラストマー、熱硬化性樹脂、ポリプロピレン、ポリケトン、ポリエチレン、ポリウレタン、ビニル、ポリオレフィン、またはそれらの適切な誘導体からなるクラスのセットのうちの1つである。一実施形態において、接触部分は、実質的に単一のポリマーから形成される。一実施形態において、接触表面は、接触部分と同じ単一のポリマーから実質的に形成される。
【0017】
一実施形態では、端部構成部品本体は、2つ以上の端部構成部品本体層からなり、接触部は、最も外側の端部構成部品本体層によって提供される。
【0018】
一実施形態では、端部構成部品本体は、2つ以上の端部構成部品本体層からなり、少なくとも1つの端部構成部品本体層は、端部構成部品本体内に、接触部分に接合された接触表面を有する締結手段およびテザーコネクタの少なくとも一方の少なくとも一部を囲むように、接触部分を提供する端部構成部品本体層上に配置される。
【0019】
一実施形態において、端部構成部品本体は、2つ以上の端部構成部品本体層からなり、各端部構成部品本体層は、端部構成部品本体の長さの少なくとも一部にわたって延在し、少なくとも2つの隣接する端部構成部品本体層は、単一ポリマークラスから選択される少なくとも1つのポリマーで形成され、熱結合によって少なくとも部分的に互いに貼り合わされている。
【0020】
一実施形態では、サーフィンテザー端部構成部品は、1つ以上の端部構成部品本体層に結合された、またはそこから成形された、またはその中に結合された二次要素をさらに備える。
【0021】
一実施形態において、サーフィンテザー端部構成部品は、テザーを使用者の四肢に取り付けるように構成され、テザー端部構成部品本体は、使用者の四肢を一周するように構成され、締結手段は、使用者の四肢がテザー端部構成部品本体によって一周されるときに互いに解放可能に係合するように配置された第1の締結構造および第2の締結構造を備える。
【0022】
一実施形態において、少なくとも2つの隣接する端部構成部品本体層のうちの少なくとも1つは、クッション層を構成する。一実施形態において、少なくとも2つの隣接する端部構成部品本体層のうちの少なくとも1つは、発泡ポリマー層である。一実施形態において、少なくとも2つの隣接する端部構成部品本体層のうちの少なくとも1つは、サーファーの四肢の曲線によって決定される曲線形状記憶を保持するように構成される。一実施形態において、発泡ポリマー層は、湾曲形状記憶を保持するように構成された少なくとも2つの隣接する端部構成本体層のうちの少なくとも1つである。
【0023】
一実施形態において、サーフィンテザー端部構成部品は、テザーをサーフィン装置に取り付けるように構成され、締結手段は、サーフィン装置上のテザー受け具と係合するように構成される。
【0024】
一実施形態では、サーフィンテザー端部構成部品は、1つ以上の端部構成部品本体層、テザーコネクタ、および互いに結合されることによって互いに固着される締結手段の隣接する2つ間に、接着剤、追加の架橋ポリマー、または他の追加の固着手段を含まない。
【0025】
本発明の第2の態様は、1つ以上の端部構成部品本体層を有する端部構成部品本体と、締結手段と、テザーコネクタとを含むサーフィンテザー端部構成部品を製造する方法である。当該方法は、
1)1つ以上の端部構成部品本体層を形成する工程と、
2)1つ以上の端部構成部品本体層を所望の構成に配置し、端部構成部品本体を形成する工程と、
3)端部構成部品本体が複数の端部構成部品本体層からなる場合、複数の端部構成部品本体層を貼り合わせて端部構成部品本体を形成する工程と、
4)端部部品本体の層に隣接してテザーコネクタを配置する工程と、
5)締結手段を配置する工程と、
6)テザーコネクタと締結手段を端部部品本体に固着する工程と、
を備え、
1つ以上の端部構成部品本体の層、端部構成部品本体、テザーコネクタおよび締結手段の少なくとも1つの隣接する対は、少なくとも部分的に結合によって互いに固着されている。
【0026】
一実施形態では、端部構成部品本体は、複数の端部構成部品本体層からなり、工程(IV)及び(V)のいずれか一方又は両方が工程(III)の前に実行され、工程(IV)が工程(III)の前に実行される場合、工程(III)は、隣接する端部構成部品本体層にテザーコネクタを貼り付け、複数の端部構成部品本体層を一緒に取り付けて端部構成部品本体を形成することからなり、および/または、工程(V)が工程(III)の前に実行される場合、工程(III)は、締結手段をそれぞれの隣接する端部構成部品本体層または層に貼り付け、複数の端部構成部品本体層を一緒に取り付けて端部構成部品本体を形成することからなり、工程(VI)は、テザーコネクタおよび締結手段のうちのいずれかのまだ貼り付けられていないものを端部構成部品本体に貼り付けることからなる。
【0027】
工程(IV)と工程(V)の両方が工程(III)の前に実行される実施形態では、工程(III)と(VI)は実質的に同時に実行される。
【0028】
一実施形態では、1つ以上の端部構成部品本体層の少なくとも1つの少なくとも一部は、その接触部分である、単一のポリマークラスから選択される少なくとも1つのポリマーから構成され、締結手段およびテザーコネクタの少なくとも1つは、単一のポリマークラスから選択される少なくとも1つのポリマーから構成される接触表面から構成され、接触表面は、接触部分に対して接触し、接触部分に結合する。
【0029】
一実施形態において、端部構成部品本体は、2つ以上の端部構成部品本体層からなり、接触部分は、最も外側の端部構成部品本体層によって提供される。
【0030】
一実施形態では、端部構成部品本体は、2つ以上の端部構成部品本体層からなり、少なくとも1つの端部構成部品本体層は、端部構成部品本体内で、接触部に接合された接触表面を有する締結手段およびテザーコネクタの少なくとも一方の少なくとも一部を囲むように、接触部分を提供する端部構成部品本体層上に配置される。
【0031】
一実施形態において、結合による少なくとも部分的な取り付けは、熱結合による少なくとも部分的な取り付けである。一実施形態において、接触表面は接触部分に溶接される。一実施形態において、熱結合は分子結合または分子間結合である。一実施形態では、接触表面と接触部分は融着されている。一実施形態では、接触表面と接触部分は、内部熱溶接処理または外部熱溶接処理によって熱的に結合される。一実施形態では、接触表面と接触部分を熱的に接合するために、内部熱溶接処理と外部熱溶接処理の両方が使用される。
【0032】
一実施形態では、熱結合は、内部熱溶接処理を通じて少なくとも部分的に形成され、内部熱溶接処理は、電磁溶接処理または機械溶接処理のいずれかである。一実施形態では、電磁溶接処理と機械溶接処理の両方が使用される。
【0033】
一実施形態では、熱結合は、外部熱溶接処理を通じて少なくとも部分的に形成され、外部熱溶接処理は、熱溶接処理である。
【0034】
テザー端部構成部品本体が使用者の四肢を一周するように構成されている実施形態において、締結手段は、使用者の四肢がテザー端部構成部品本体によって一周されるときに互いに解放可能に係合するように配置された第1の締結構造および第2の締結構造を備える。
【0035】
端部構成部品本体が2つ以上の端部構成部品本体層からなる実施形態では、端部構成部品本体層の少なくとも1つは、熱結合によって隣接する端部構成部品本体層に少なくとも部分的に結合される発泡体層からなる。
【0036】
一実施形態において、発泡体層は、湾曲形状記憶を保持するように構成され、本方法は、湾曲形状記憶をその中に熱的にセットするように発泡体層を熱的に成形する工程をさらに含み、発泡体層を熱的に成形する工程は、工程(II)の前に実行される。
【0037】
一実施形態では、締結手段は、サーフィン装置のテザー受け具と係合するように構成されている。
【0038】
一実施形態において、サーフィンテザー端部構成部品は、1つ以上の端部構成部品本体層、テザーコネクタ、および、互いに結合されることによって互いに固着される固着手段の隣接する2つの間に、接着剤、追加の架橋ポリマー、または他の追加の固着手段を含まない。
【0039】
本発明の第3の態様は、1つ以上の端部構成部品本体層を有する端部構成部品本体と、締結手段と、テザーコネクタとを含むサーフィンテザー端部構成部品を製造する方法であり、ここで、締結手段とテザーコネクタとの少なくとも一方は、端部構成部品本体から、端部構成部品本体上に、または端部構成部品本体内に成形され、当該方法は、
1)少なくとも1つの端部構成部品本体層と、テザーコネクタおよび締結手段のうちの1つ以上とからなる所望の形状のキャビティを有する金型に、単一ポリマークラスのポリマーを挿入する工程と、
2)ポリマーを所望の形状を有する成形体に成形する工程と、
3)成形体を型から取り出す工程と
を備え、
成形体は、少なくとも1つの端部構成本体層と、1つ以上のテザーコネクタ、および/または一体構造を有する締結手段からなる。
【0040】
一実施形態では、当該方法はさらに、
4)成形体を、単一ポリマークラスの追加のポリマーと共に、二次成形型に挿入する工程であって、さらなる所望のキャビティ形状を有するキャビティを有する二次成形型は、成形体と、さらに一つ以上のテザーコネクタと、成形体の一部として既に形成されているものを除く締結手段とからなる、工程と、
5)ポリマーを成形体上または成形体中に成形またはオーバーモールドし、さらなる所望の形状を有するさらなる成形体を形成する工程と、
6)二次成形型からさらなる成形体を取り出す工程と
を備える。
【0041】
一実施形態において、成形体又はさらなる成形体は、本発明の第2の態様の実施形態の方法において、端部構成部品本体層として使用される。
【0042】
さらなる実施形態が本明細書に開示され得るか、または開示を通じて当業者に明らかになり得る。これらおよび他の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲に含まれる。
【0043】
次に、本発明の実施形態を図面と関連づけて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1図1は、先行技術のサーフィンテザー端部構成部品を示す。
図1A図1Aは、先行技術のサーフィンテザー端部構成部品を示す。
図2図2は、本発明のサーフィンテザー端部構成部品の2つの実施形態を示す。
図3図3は、複数の本体層を有する本発明の実施形態の断面を示す。
図4図4は、積層および構造の配置を示す。
図5図5は、積層および構造の配置を示す。
図6図6は、積層および構造の配置を示す。
図7図7は、本発明の第2の態様にかかる方法の実施形態を示す。
図8図8は、本発明の第2の態様にかかる方法の実施形態を示す。
図9図9は、本発明の第3の態様にかかる方法の実施形態を示す。
図10図10は、本発明の第3の態様にかかる方法の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0045】
定義
本明細書で使用する場合、「結合(bond)」という用語は、化学的、熱的、または圧力駆動機構によって互いにしっかりと固着される2つ以上の要素を指し、リベットや縫い目のような純粋に物理的な機構は除外される。
【0046】
本明細書で使用される場合、「本質的に構成される」は、問題の要素又は成形品のリサイクルの複雑さを増加させない微量の他の材料の存在を排除するように厳密に解釈されるべきではない。むしろ、「本質的に構成される」は、問題の要素又は成形品が、特定された材料又は材料以外の材料から構成されないか、又は他の材料が無視できる量で存在することを意味すると理解されるべきである。同様に、「無視できる」は、問題の要素又は成形品の組成中の他の材料が、問題の要素又は成形品、又は使用終了時にリサイクルされるその能力のいずれかを実質的に変化させるには、小さすぎる割合で存在することを意味すると解釈される。
【0047】
第1の態様において図2を参照すると、本発明は、端部構成部品本体102と、サーフィンテザー端部構成部品100をサーフィン装置のテザー106に接続するためのテザーコネクタ104と、サーフィンテザー端部構成部品を使用者の四肢またはサーフィン装置のいずれかに固着するための締結手段108とを備える、サーフィンテザー端部構成部品に関する。
【0048】
一実施形態では、テザー端部構成部品100は、テザー106をサーファーの四肢(図示せず)に取り付け、それによってサーファーとサーフィン装置とをつなぎ合わせるテザー端部構成部品100Aとすることができる。テザー端部部品100Aのそのような実施形態は、典型的には、「カフ」または「テザーカフ」と呼ばれる。このような実施形態では、締結手段108は、使用者の四肢がテザー端部構成部品本体102によって一周されるときに、使用者の四肢についてサーフィンテザー端部構成部品100を締め付けるように、互いに解放可能に係合するように配置された第1の締結構造108Aおよび第2の締結構造108Bからなることができる。一実施形態において、第1および第2の締結構造108A,108Bは、プレススタッド対、ボタンおよびボタン穴、面ファスナー、または当該技術分野で周知の任意の他の適切な締結手段から構成され得る。
【0049】
代替実施形態では、テザー端部構成部品100は、テザー106をサーフィン装置(図示せず)に取り付けるテザー端部構成部品100Bであってもよい。テザー端部構成部品100Bのそのような実施形態は、しばしば「レールセイバー」と呼ばれる。このような実施形態では、締結手段108は、端部構成部品本体102から延び、サーフィン装置の固着具(図示せず)に取り付けるループ、クリップ、またはカラビナスタイルの締結具で構成することができる。
【0050】
本明細書で使用される場合、参照数字100は、テザー端部構成部品100A,100Bの両方の形態を指すために使用される。2つのテザー端部構成部品100A,100Bは異なる外観を有するが、それらの機能特性は実質的に互いに類似している。特に断らない限り、テザー端部構成部品100A,100Bの両方は、本発明の任意の実施形態を具現化することができる。
【0051】
一実施形態において、サーフィンテザー端部構成部品は、引手、バックルループまたは装飾要素のような二次要素110をさらに含むことができる。図2は、装飾要素としての例示的な二次要素110を描いているが、当業者は、これが単なる例示であり、明確に限定するものとして解釈されるべきでないことを理解するであろう。
【0052】
一実施形態では、端部構成部品本体102は、1つ以上の端部構成部品本体層から構成されてもよい。さらなる実施形態では、端部構成部品本体102は、単一の端部構成部品本体層から構成されてもよい。図3を参照して代替実施形態では、端部構成部品本体は、複数の端部構成部品本体層112A、112B、112Cから構成されてもよい。端部構成部品本体層112A、112B、112Cはそれぞれ、端部構成部品本体の全長および/または全幅にわたって延在していてもよい。あるいは、複数の端部構成部品本体層112A、112B、112Cのうちの1つ以上が、端部構成部品本体の長さおよび/または幅の一部分だけ延びていてもよい。当業者であれば、本発明の実施形態を説明する際の端部構成部品本体層112A、112B、112Cへの言及は、例示的なものに過ぎず、特定の実施形態について明示的に指定されていない限り(したがって、明示的に限定されていない限り)、単一の端部構成部品本体層、2つの端部構成部品本体層、または3つ以上の端部構成部品本体層からなる端部構成部品本体をその範囲から除外するものではないことを理解するであろう。
【0053】
図4を参照して、いくつかの実施形態では、単一の「シート」が折り重なって2つの層を形成してもよい。具体的には、図5を参照して、本体層112B及び112Cは、垂直破線に沿って折り畳まれた単一の「シート」によって形成される。
【0054】
結合された端部構成部品
一実施形態では、端部構成部品本体102、端部構成部品本体112A,112B,112Cの1つ以上の層、テザーコネクタ104、締結手段108、および二次要素110(存在する場合)の隣接する2つのいずれかは、それらに結合されることによって少なくとも部分的に互いに固着され得る。
【0055】
一実施形態では、互いに結合されることによって少なくとも部分的に互いに固着される隣接する2つの要素は、結合によって完全に固着されてもよく、リベット、縫合、接着剤等の当該技術分野で周知の付加的な固着手段から構成されない。
【0056】
端部構成部品本体102が複数の端部構成部品本体層112A、112B、112Cからなる実施形態では、各端部構成部品本体層は、端部構成部品本体の長さの少なくとも一部にわたって延在してよい。さらなる実施形態において、少なくとも2つの隣接する端部構成部品本体層112A,112B,112Cは、熱結合によって少なくとも部分的に互いに貼り合わされてもよい。さらなる実施形態において、端部構成部品本体層112A、112B、112Cの少なくとも2つの隣接する少なくとも1つは、クッション層を含んでいてもよい。
【0057】
図4および図5を参照して、一実施形態において、1つ以上の端部構成部品本体層112A,112B,112Cのうちの1つの少なくとも一部が、接触部分114であってもよい。そのような実施形態では、締結手段108、テザーコネクタ104および二次要素110(存在する場合)のうちの少なくとも1つは、接触部分114に対して接触し、接触部分114にまたは接触部分114と結合するように適合された接触表面116を備える。実施形態では、接触表面は、テザーコネクタ104の表面上に位置することができる。実施形態において、接触表面は、二次要素110(存在する場合)の表面上に位置してもよい。
【0058】
図5を参照して、具体的には、テザーコネクタ端部構成部品100Aがテザー106をサーファーの四肢に取り付ける実施形態において、接触表面116は、締結手段108の第1および第2の締結構造108A、108Bのいずれか一方または両方に存在することができる。
【0059】
さらなる実施形態では、端部構成部品本体102は、同じ端部構成部品本体層または別個のもののいずれかに、複数の接触部分114を構成することができる。そのような実施形態では、締結手段108(または、適宜、第1および第2の締結構造108A、108B)、テザーコネクタ104、および二次要素110(存在する場合)のうちの1つ以上が、接触表面を構成し、結合によって端部構成部品本体に貼り付けられ得る。
【0060】
端部構成部品本体が複数の端部構成部品本体層からなる実施形態では、接触部分114は、最も外側の端部構成部品本体層によって提供されてもよい。代替の実施形態では、少なくとも1つの端部構成部品本体層112Bが、端部構成部品本体102内に、締結手段108、二次要素110(存在する場合)、および接触部114に接合された接触表面16を有するテザーコネクタ104のうちの少なくとも1つの少なくとも一部を囲むように、接触部114を提供する端部構成部品本体層112A上に配置される。図4は特に、接触部分114が最外層(描かれている例では端部構成部品本体層112B)上に存在する例示的な実施形態と、端部構成部品本体層112Bが、結合された接触表面116および端部構成部品本体層112A上に存在する追加の接触部分114の上に積層される実施形態との両方を描いている。この積層は、サーフィン用テザー端部部品100のより安全な構造を提供し得る。当業者は、参照数字112Aおよび112Bで端部構成部品本体層を示すことは説明のためだけであり、接触部分114が様々な端部構成部品本体層112A、112B、112Cに設けられてもよいことを例示していることを理解するであろう。
【0061】
図面に描かれているように、テザーコネクタ104および/または締結手段108のようないくつかの構成部品は、複数の側面に接触表面116を含んでいてもよい。図4から図6を参照して、さらなる実施形態において、結合接触部分114および接触表面116の上に積層されるさらなる端部構成部品本体層112Bは、いずれかの締結手段108のさらなる接触表面116Bに結合するさらなる接触部分114B、二次要素110(存在する場合)、および接触表面116を構成するテザーコネクタ104を有してよい。
【0062】
構造材料
一実施形態において、端部構成部品本体層112A、112B、112Cの少なくとも接触部分114は、単一のポリマークラスから選択された少なくとも1つのポリマーで構成することができる。そのような実施形態では、締結手段108、二次要素110(存在する場合)およびテザーコネクタ104の少なくとも1つは、接触部分114のそれと同じ単一のポリマークラスから選択される少なくとも1つのポリマーで構成される接触表面116で構成される。
【0063】
図2を参照して、端部構成部品本体が複数の端部構成部品本体層112A、112B、112Cからなる実施形態では、少なくとも2つの隣接する端部構成部品本体層112A、112Bは、それぞれ、単一ポリマークラスから選択される少なくとも1つのポリマーで形成されてもよい。
【0064】
当業者は、多くの既知のポリマーが存在し、それらは分類基準に応じて様々な方法で分類され得ることを理解するであろう。例えば、ポリマーは、原料(天然、合成または半合成)、モノマー鎖構造(直鎖、架橋または分岐鎖)、重合方法(付加または縮合)、モノマー型(ホモマーまたはコポリマー)、および分子力(エラストマー、繊維状、熱可塑性または熱硬化性ポリマー)に基づいて分類することができる。本明細書において、ポリマークラスとは、同じリサイクル工程または実質的に類似したリサイクル工程でリサイクル可能なポリマーの群を指す。
【0065】
一実施形態において、ポリマーは、熱可塑性プラスチック、熱可塑性エラストマー、熱硬化性ポリマー、およびリサイクル可能な熱硬化性ポリマーなどの群から選択され得る。一実施形態において、ポリマーは、ポリケトン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリオレフィン、ビニル、またはそれらの好適な誘導体などの特定の群から選択され得る。一実施形態において、選択されたポリマーの1つ以上は、共重合体であってもよい。さらなる実施形態において、共重合体は、線状共重合体(交互共重合体、統計共重合体およびブロック共重合体を含む)または分岐共重合体(グラフト共重合体もしくは星型分岐共重合体、または他のアーキテクチャを有する分岐共重合体を含む)であってよい。別の実施形態では、選択されたポリマーの各々は、ホモマーであってもよい。
【0066】
一実施形態において、ポリウレタンは熱ポリウレタンであってもよい。実施形態において、ビニルは、酢酸ビニル、塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、またはポリアクリロニトリルであってよい。一実施形態では、ポリマーは、エチレンと酢酸ビニルの共重合体、典型的にはポリエチレン-酢酸ビニル(EVA)と呼ばれるもの、またはスチレンとアクリロニトリルをポリブタジエンの存在下で重合させることによって形成される三重共重合体(またはターポリマー)、典型的にはアクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)と呼ばれるものであってもよい。
【0067】
少なくとも実質的に類似の材料(同じポリマー類から選択されたポリマーなど)で構成された固着手段(例えば、接触部分14および接触面16)を設けることにより、製造効率が向上することが考えられる。さらに、実質的に類似の材料で構成された要素間の結合が促進され得るので、付加的な固着手段の使用が低減または排除され得る。さらに、サーフィンテザー端部構成部品100の実施形態が使用寿命に達すると、要素を、別々のプラスチッククラス、タイプまたはカテゴリーに向けられた複数のリサイクルストリームに分離することが要求されず、リサイクルされ得るポリマークラスから、単一のポリマークラスが選択されるので、サーフィンテザー端部構成部品100がリサイクルされる能力および/または効率が改善され得る。
【0068】
少なくとも1つのさらなる実施形態では、テザーコネクタ104、二次要素110(存在する場合)、および締結手段108のうちの1つ以上を、端部構成部品本体層112A、112B、112Cと同じポリマークラスから選択されるポリマーから少なくとも部分的に形成することにより、それらの間の熱的、分子的、または界面の結合を促進することができる。
【0069】
さらなる実施形態において、端部構成部品本体層112および/またはテザーコネクタ104、二次要素110(存在する場合)、および締結手段108のうちの1つ以上は、それぞれ、単一クラスのポリマーから選択される少なくとも1つのポリマーから本質的に構成され得る。これは、同じ少なくとも1つのポリマーであってもよいし、各々が、単一クラスのポリマーから選択された異なるポリマーから形成されてもよい。これは、接触部分114および接触表面116が互いに熱的に結合する能力をさらに強化または促進し得、そしてまた、使用終了時のサーフィンテザー端部構成部品100のリサイクル可能性を促進し得る。さらなる実施形態において、サーフィンテザー端部構成部品100は、全体として、単一ポリマークラスから選択される少なくとも1つのポリマーから本質的に構成され得る。
【0070】
さらなる実施形態では、接触部分14は、単一クラスのポリマーから選択される単一のポリマーから実質的に形成される。さらなる実施形態において、接触表面16は、接触部分14と同じ単一のポリマーから実質的に形成される。さらなる実施形態では、端部構成部品本体層112および/またはテザーコネクタ104、二次要素110(存在する場合)、締結手段108、またはテザー端部構成部品100全体のうちの1つ以上が、単一クラスのポリマーから選択された単一ポリマーから実質的に構成されてもよい。これは、同じ単一ポリマーであってもよく、または各々が、単一クラスのポリマーから選択された異なるポリマーから形成されてもよい。
【0071】
その他に存在する可能性のある材料として、染料または他の着色剤、異なるポリマークラスからの微量のポリマー、発泡剤のような発泡可能なポリマービーズの形成の残り、それらで構成される端部構成部品本体層112を形成するために発砲可能なポリマービーズを互いに熱結合し、焼結し、および/または膨張を促進するのに利用される添加剤、及び、要素又は成形体の構造、機能性又はリサイクル性に影響を与えることなく、本質的に単一のポリマークラスから選択されるポリマーから形成される要素又は成形体に存在する可能性が高いと当業者が合理的に予想するその他の微量汚染物質又は添加剤が挙げられる。当業者は、前述のリストが網羅的でないことを理解するであろう。
【0072】
少なくとも2つの隣接する端部構成部品本体層112A,112B,112Cが互いに結合されている実施形態では、その少なくとも1つが発泡ポリマー層から構成されていてもよい。さらなる実施形態において、発泡ポリマー層は、クッション層を形成してもよい。
【0073】
少なくとも2つの隣接する端部構成部品本体層112A、112B、112Cが互いに結合される実施形態では、少なくとも2つの隣接する端部構成部品本体層のうちの少なくとも1つは、サーファーの四肢の曲線によって決定される湾曲形状記憶を保持するように構成されてもよい。さらなる実施形態において、端部構成部品本体102は、湾曲形状記憶を保持するように構成された発泡ポリマー層から構成されてもよい。あるいは、湾曲形状記憶は、形状記憶特性を示すことができるポリマーで形成された別の端部構成部品本体層112A、112B、112Cによって提供されてもよい。
【0074】
結合メカニズム
一実施形態では、接触表面16と接触部分14は、互いに接触して結合するように適合されている。実施形態において、結合は、その間の熱結合であってもよい。
【0075】
一実施形態において、熱結合は、接触部分14及び接触表面16のいずれか一方又は両方の少なくとも部分的な溶融によって形成されてもよい。一実施形態において、熱結合は、接触部分および接触表面のいずれか一方または両方が少なくとも部分的に溶融し、その後再凝固させられる、接触表面16と接触部分14との間の融着から構成されてもよい。一実施形態では、熱結合は、当技術分野で周知の1つ以上のポリマー溶接方法を通じて、接触表面16と接触部分14とが互いに溶接されることであってよい。一実施形態では、熱結合は、接触表面16のポリマーの一部または全部と接触部分14のポリマーとの間の分子結合または分子間結合のいずれかの形成から構成されてもよい。いくつかの実施形態では、接触表面16と接触部分14との間の結合の形成を促進または可能にするために、接着剤が使用されてもよい。いくつかの代替実施形態において、接触表面16と接触部分14との間の結合は、直接的な界面結合であってもよく、ここで、接触表面16と接触部分14とは、結合処理の前に、または結合処理の一部として、互いに直接接触している(すなわち、接触表面16と接触部分14との間に追加の物質がない)。
【0076】
一実施形態では、接触表面及び接触部分は、内部熱溶接処理又は外部熱溶接処理のいずれか一方又は両方を通じて一緒に熱的に接合される。熱的結合が内部熱溶接処理を通じて少なくとも部分的に形成されるさらなる実施形態では、内部熱溶接処理は、電磁溶接処理または機械的溶接処理のいずれかである。電磁溶接処理は、抵抗溶接、誘導溶接、誘電溶接およびマイクロ波溶接から選択され得る。機械溶接処理は、スピン溶接、攪拌溶接、振動溶接および超音波溶接から選択することができる。
【0077】
熱結合が外部熱溶接処理を通じて少なくとも部分的に形成されるさらなる実施形態では、外部熱溶接処理は熱溶接処理である。熱溶接処理は、熱ガス溶接、熱ウェッジ溶接、押出溶接、熱板溶接、赤外線溶接およびレーザー溶接から選択することができる。
【0078】
さらなる実施形態において、サーフィンテザー端部構成部品100は、互いに結合されることによって互いに固着される1つ以上の端部構成部品本体層112A、112B、112C、テザーコネクタ104、および締結手段108の隣接する2つの間に、接着剤、架橋ポリマー、リベット、ステッチ、または当該技術分野で周知の他の固着手段を含まない。これは、サーフィンテザー端部構成部品100内に存在する異なる材料の数の減少を可能にし、サーフィンテザー端部構成部品が使用終了時にリサイクルされる能力を改善し得る。
【0079】
成形された端部構成部品
一実施形態において、テザーコネクタ104、二次要素110(存在する場合)、および締結手段108のうちの少なくとも1つは、端部構成部品本体102から、端部構成部品本体102の上に、または端部構成部品本体102の中に成形することができる。テザーコネクタ104、二次要素110(存在する場合)、および/または締結手段108は、端部構成部品本体層のうちの1つから、その上に、またはその中に成形されてもよく、1つ以上のさらなる端部構成部品本体層が、その上またはその下に積層されてもよい。当業者は、テザーコネクタ104、二次要素110(存在する場合)および締結手段108のうちの1つ以上が、端部構成部品本体102の層に、その上に、またはその層から成形される場合、本発明の範囲から逸脱することなく、それぞれが、同じ端部構成部品本体層に、またはその層から、または異なる端部構成部品本体層に成形され得ることを理解するであろう。
【0080】
一実施形態において、サーフィンテザー端部構成部品は、端部構成部品本体層のうちの1つから、その上に、またはその中に成形される1つ以上の要素(テザーコネクタ104、締結手段108、二次要素110)と、それに結合されることによって端部構成部品本体層のうちの1つに貼り付けられるさらなる1つ以上の要素とを含むことができる。さらなる実施形態において、さらなる1つ以上の要素は、上記の実施形態の1つ以上に記載された方法で端部構成部品本体層に結合され得る。
【0081】
形成方法-取り付け
本発明の第2の態様は、1つ以上の端部構成部品本体層を有する端部構成部品本体と、締結手段と、テザーコネクタとを含むサーフィンテザー端部構成部品を作製する方法である。図7を参照して、一実施形態では、当該方法は、
201)1つ以上の端部構成部品本体層を形成する工程と、
202)端部構成部品本体を形成するために、1つ以上の端部構成部品本体層を所望の構成に配置する工程と、
203)端部構成部品本体が2つ以上の端部構成部品本体層からなる場合、複数の端部構成部品本体層を一緒に取り付けて端部構成部品本体を形成する工程と、
204)端部部品本体の層に隣接してテザーコネクタを配置する工程と、
205)端部部品本体の層に隣接して締結手段を配置する工程と、
206)テザーコネクタと締結手段とを端部部品本体に固着する工程と
を備える。
【0082】
一実施形態では、1つ以上の端部構成部品本体層、端部構成部品本体、テザーコネクタ、および締結手段の少なくとも1つの隣接する対は、それらに結合することによって少なくとも部分的に互いに固着される。この結合は、本発明の第1の態様に関連して上述した結合機構のいずれを通じてもよい。
【0083】
端部構成部品本体が2つ以上の端部構成部品本体層からなるさらなる実施形態では、工程204および205のいずれか一方または両方が、工程203の前に実行されてもよい。そのような実施形態では、工程203が、テザーコネクタおよび/または締結手段をそれぞれの端部構成部品本体層に固着するとともに、端部構成部品本体を形成することからなり、工程206が、残りの要素を端部構成部品本体に固着することからなるように、テザーコネクタおよび/または締結手段は、それぞれの受容端部構成部品本体層に隣接して配置されてよい。
【0084】
図8を参照して、工程204および205の両方が工程203の前に実行されるさらなる実施形態では、工程203および206は、端部構成部品本体の形成と、テザーコネクタ、およびそれぞれの端部構成部品本体層への締結手段の固着とが単一の結合工程で行われるという点で、実質的に同時に実行されてもよい。このような実施形態に従う方法は、
201)1つ以上の端部構成部品本体層を形成する工程と、
202)端部構成部品本体を形成するために、1つ以上の端部構成部品本体層を所望の構成に配置する工程と、
204)端部部品本体の層に隣接してテザーコネクタを配置する工程と、
205)締結手段を配置する工程と、
203)および206)端部部品本体を形成すると同時に、端部部品本体のそれぞれの隣接する層にテザーコネクタおよび締結手段を取り付ける工程と
を備える。
【0085】
一実施形態において、1つ以上の端部構成部品本体層の少なくとも1つの少なくとも一部は、その接触部分であり、単一のポリマークラスから選択される少なくとも1つのポリマーから構成される。一実施形態において、締結手段およびテザーコネクタの少なくとも一方は、単一のポリマークラスから選択される少なくとも1つのポリマーから構成される接触表面を備え、接触表面は、接触部分に対して接触し、接触部分に結合する。さらなる実施形態において、接触表面および/または接触部分は、本発明の第1の態様の実施形態の接触表面16または接触部分114であってもよい。
【0086】
端部構成部品本体が2つ以上の端部構成部品本体層からなる実施形態では、接触部分は、最も外側の端部構成部品本体層によって提供されてもよい。
【0087】
端部構成部品本体が2つ以上の端部構成部品本体層からなる代替の実施形態では、接触部分に結合された接触表面を有するテザーコネクタおよび締結手段の少なくとも一方の少なくとも一部を、端部構成部品本体内で囲むように、接触表面をその間に配置した接触部を提供する端部構成部品本体層の上に、少なくとも1つの端部構成部品本体層が配置されてもよい。さらなる実施形態では、このように封入された要素の部分は、端部構成部品本体層の両方の層によって接触され、両方と結合され得る。この積層は、サーフィンテザー端部構成部品のより安全な構造を提供し得る。
【0088】
一実施形態において、結合による少なくとも部分的な取り付けは、本発明の第1の態様に関連して先に説明したように、熱結合による少なくとも部分的な取り付けであってもよい。熱結合は、分子結合または分子間結合であってもよく、あるいは、これも先に説明したように、直接結合、直接熱結合または直接分子結合または直接分子間結合であってもよい。同様に、結合は、本発明の第1の態様の1つ以上の実施形態に関連して先に説明したような内部および/または外部熱溶接処理(またはそれらの組み合わせ)を含むメカニズムのいずれかを通じて形成されてもよい。
【0089】
端部構成部品本体が2つ以上の端部構成部品本体層からなる実施形態において、端部構成部品本体層の少なくとも1つは、熱結合によって隣接する端部構成部品本体層に少なくとも部分的に結合される発泡層からなることができる。この発泡層は、少なくとも本実施形態の方法から形成されたサーフィンテザー端部構成体と、それによって一周されたサーファーの四肢との間にクッション性を提供することができる。
【0090】
さらなる実施形態では、発泡体層は、湾曲形状記憶を保持するように構成されてもよい。このような実施形態では、本方法は、湾曲形状記憶を熱的にその中にセットするように発泡体層を熱的に成形する工程をさらに含んでよく、この工程は、工程202の前に実行される。
【0091】
一実施形態において、サーフィンテザー端部構成部品は、一緒に結合されることによって互いに固着される、1つ以上の端部構成部品本体層、テザーコネクタ、および締結手段のうちの隣接する2つの間に、接着剤、追加の架橋ポリマー、または他の追加の固着手段を含まない。
【0092】
一実施形態において、サーフィンテザー端部構成部品は、引手、バックルループまたは装飾要素のような二次要素を含んでいてもよい。そのような実施形態では、この方法は、二次要素を端部構成部品本体層に隣接して配置する工程を含んでよく、工程206は、二次要素を端部構成部品本体に固着することを含む。この工程は、工程204または工程205の一部として実行されてもよいし、独自の工程204Aとして存在し、工程206の実行前の任意の時点で実行されてもよい。さらなる実施形態では、工程204および/または工程205が工程203の前に実行される、先に説明した実施形態と同様に工程203が修正されるように、工程204Aは工程203の前に実行されてもよい。
【0093】
形成方法-成形
本発明の第3の態様は、1つ以上の端部構成部品本体層を有する端部構成部品本体と、締結手段と、テザーコネクタとを備えるサーフィンテザー端部構成部品を作製する方法であり、ここで、締結手段および/またはテザーコネクタの少なくとも1つは、端部構成部品本体から、端部構成部品本体上に、または端部構成部品本体内に成形される。
【0094】
図9を参照して、一実施形態において、本方法は、
301)少なくとも1つの端部構成部品本体層と、1つ以上のテザーコネクタおよび締結手段とからなる所望の形状を有するキャビティを有する型に、単一ポリマークラスのポリマーを挿入する工程と、
302)所望の形状を有する成形体にポリマーを成形する工程と、
303)成形体を型から取り出す工程と
を備え、
成形体は、少なくとも1つの端部構成部品本体層と、一体構造を有する1つ以上のテザーコネクタおよび締結手段からなる。
【0095】
図10を参照し、さらなる実施形態において、本方法は、工程303によって製造された成形体に要素をオーバーモールドすることを含んでよい。このような実施形態では、本方法は、
304)成形体を、単一ポリマークラスの追加のポリマーとともに、二次成形型に挿入する工程であって、二次成形型は、成形体と、成形体の一部として既に形成されているものを除く、さらなる1つ以上のテザーコネクタおよび締結手段を含む、さらなる所望の形状を有するキャビティを有する、工程と、
305)ポリマーを成形体上または成形体中に成形またはオーバーモールドし、さらなる所望の形状を有するさらなる成形体を形成する工程と、
306)二次成形型からさらなる成形体を取り出す工程と
を備える。
【0096】
更なる実施形態において、サーフィンテザー端部構成部品は、引手、バックルループ又は装飾要素のような二次要素を含むことができる。このような実施形態では、この方法は、所望の形状を有するキャビティを有する金型、または二次要素を含む、さらなる所望の形状を有するキャビティを有する二次金型を使用する工程を含んでもよく、このような金型またはさらなる金型は、二次要素を含むように形成される。
【0097】
一実施形態において、本方法は、成形品の表面にクッション層を熱結合する工程を含むことができる。クッション層は、サーフィンテザー端部構成部品が使用者によって装着されるときに、使用者の四肢に対して配置されるように構成されてもよい。さらなる実施形態において、クッション層は、発泡ポリマーフォームからなることができる。
【0098】
一実施形態において、成形体またはさらなる成形体は、本発明の第2の態様の方法の実施形態において、端部構成部品本体層内で、その上に、またはそこから成形された要素を含む端部構成部品本体層として使用されてよい。そのような実施形態では、本発明の第2の態様の方法は、工程206の実施形態または修正した工程203の実施形態の実行中に、該要素を端部構成部品本体に固着する必要性を除去するべく適切に修正されてもよい。
【0099】
以上、好ましい実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、具体的に説明した以外の多くの他の形態、変形例および変更例で具体化され得ることが当業者には理解されよう。本発明は、そのようなすべての変形および修正を含む。また、本発明は、本明細書において個別にまたは集合的に言及されまたは示されたすべての工程、特徴、要素および/または装置を含み、ならびに工程または特徴のいずれかおよびすべての組み合わせまたは任意の2つ以上を含む。
【0100】
本明細書において、文脈上明らかにそうでないことが示されない限り、「comprising」という語は、「consisting only of」のような排他的な意味を持つことを意図しておらず、むしろ「including at least」のような非排他的な意味を持つ。同じことが、対応する文法上の変更を伴って、「comprise」などの他の形の単語にも適用される。
【0101】
本明細書で使用される選択された用語の他の定義は、本発明の詳細な説明の中に見出され、全体を通して適用される。特に定義しない限り、本明細書で使用される他の全ての科学用語および技術用語は、本発明が属する技術分野における通常の当業者に一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
【0102】
本明細書においてなされる約束は、本発明のいくつかの実施形態に関するものと理解されるべきであり、すべての実施形態における本発明についてなされる約束であることを意図するものではない。本発明のすべての実施形態に適用されるとみなされる約束がある場合、出願人/特許権者は、後にそれらを明細書から削除する権利を留保し、いかなる国においても特許の受理またはその後の付与のためにこれらの約束に依拠しない。
図1
図1A
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】