(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-08
(54)【発明の名称】ミシン台
(51)【国際特許分類】
D05B 75/00 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
D05B75/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022518689
(86)(22)【出願日】2022-02-09
(85)【翻訳文提出日】2022-05-09
(86)【国際出願番号】 KR2022001975
(87)【国際公開番号】W WO2022177225
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0020586
(32)【優先日】2021-02-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522113176
【氏名又は名称】リュ,シ ヤン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リュ,シ ヤン
【テーマコード(参考)】
3B150
【Fターム(参考)】
3B150GA11
3B150JA13
(57)【要約】
本発明はミシン台に関するものであり、ミシンを駆動させる駆動モーターと連結された駆動踏板が回動可能に構成されたミシン台であって、前記ミシンが装着される上板を備える上部フレームと、前記上部フレームの下端に、前記上板を支持するとともにその高さを調節することができるように、高さ調節支柱が備えられ、前記高さ調節支柱の下端に下部支持部が結合され、前記下部支持部の間に前記駆動踏板が取り付けられる第1下部連結板が結合される下部フレームとを含む。このような構成により、上板に結合された上部支柱と、上部支柱に高さ調節可能に挿入されるシリンダーとを備えることにより、作業者の体形に応じて上板の高さを調節して作業効率を向上させる効果を得ることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミシンを駆動させる駆動モーターと連結された駆動踏板が回動可能に構成されたミシン台であって、
前記ミシンが装着される上板を備える上部フレームと、
前記上部フレームの下端に、前記上板を支持するとともにその高さを調節することができるように、高さ調節支柱が備えられ、前記高さ調節支柱の下端に下部支持部が結合され、前記下部支持部の間に前記駆動踏板が取り付けられる第1下部連結板が結合される下部フレームと、を含む、ミシン台。
【請求項2】
前記第1下部連結板は、前記下部支持部に長手方向に沿って移動及び回動可能に結合されることを特徴とする、請求項1に記載のミシン台。
【請求項3】
前記高さ調節支柱は、前記上板に結合される駆動シリンダー、及び前記駆動シリンダーによって駆動されるピストンロッドを含むことを特徴とする、請求項1に記載のミシン台。
【請求項4】
前記駆動シリンダーの間には互いに支持されるように上部連結板が結合され、
前記下部支持部の上側の間には、前記上部連結板に平行に配置されるように上方に延びた第2下部連結板が結合され、
前記上部連結板のうち前記第2下部連結板と向き合う側面には弾性によって突出するように磁性材から形成された第1固定突起が形成され、
前記第2下部連結板のうち前記上部連結板と向き合う側面には、前記第1固定突起が挿入されて磁力によって固定されるように、係合孔が上下方向に等間隔で形成されることを特徴とする、請求項3に記載のミシン台。
【請求項5】
前記第1下部連結板の両側にはローラーが結合された第2固定突起が形成され、
前記下部支持部の対向側面には、前記ローラーが移動可能に結合されるように、スライド溝が形成され、
前記下部支持部の各外側面には、前記第2固定突起が突出するように、前記スライド溝と連結された移動溝が形成され、
前記移動溝を通して外部に突出した前記第2固定突起には前記第1下部連結板を固定させる固定部材が締結されることを特徴とする、請求項1に記載のミシン台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はミシン台に関し、より詳しくはミシンを使うためにミシン本体及びミシン踏板が取り付けられるように形成されたミシン台に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ミシンは、さまざまな布材をもって針に糸を通して仕立てるか縫う機械であり、ヒトの手が有する時間の限界性を越えてより早く服を仕立てて着ることができるようになった。
【0003】
このようなミシンは、仕立て作業を遂行するために、大別して上面にミシン及び服地などのミシン対象物が載せられる上板と、上板を支持する脚とから構成される。
【0004】
より詳細には、所定の広さを有するように長手方向に裁断された平たい形状の上板の底面に所定の長さを有する脚が結合されることによってミシンテーブルが製作される。
【0005】
このようなミシンテーブルは脚の長さが固定して単一化しているので、作業者の体形によっては作業が困る問題点がある。
【0006】
また、ミシン踏板は別に固定されていなくて、踏板の使用の際に作業者の足に踏まれて前方に押されるので、正常に踏まれることができないか困って作業効率に差し支えを与える問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前記のような問題点を解決するために創案されたものであり、上板の高さを調節することができるとともに、ミシン踏板を固定させることができるミシン台を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記のような目的を達成するために、本発明の好適な実施例によるミシン台は、ミシンを駆動させる駆動モーターと連結された駆動踏板が回動可能に構成されたミシン台であって、前記ミシンが装着される上板を備える上部フレームと、前記上部フレームの下端に、前記上板を支持するとともにその高さを調節することができるように、高さ調節支柱が備えられ、前記高さ調節支柱の下端に下部支持部が結合され、前記下部支持部の間に前記駆動踏板が取り付けられる第1下部連結板が結合される下部フレームとを含む。
【0009】
また、前記第1下部連結板は、前記下部支持部に長手方向に沿って移動及び回動可能に結合されることを特徴とする。
【0010】
また、前記高さ調節支柱は、前記上板に結合される駆動シリンダー、及び前記駆動シリンダーによって駆動されるピストンロッドを含むことを特徴とする。
【0011】
また、前記駆動シリンダーの間には互いに支持されるように上部連結板が結合され、前記下部支持部の上側の間には、前記上部連結板に平行に配置されるように上方に延びた第2下部連結板が結合され、前記上部連結板のうち前記第2下部連結板と向き合う側面には弾性によって突出するように磁性材から形成された第1固定突起が形成され、前記第2下部連結板のうち前記上部連結板と向き合う側面には、前記第1固定突起が挿入されて磁力によって固定されるように、係合孔が上下方向に等間隔で形成されることを特徴とする。
【0012】
また、前記第1下部連結板の両側にはローラーが結合された第2固定突起が形成され、前記下部支持部の対向側面には、前記ローラーが移動可能に結合されるように、スライド溝が形成され、前記下部支持部の各外側面には、前記第2固定突起が突出するように、前記スライド溝と連結された移動溝が形成され、前記移動溝を通して外部に突出した前記第2固定突起には前記第1下部連結板を固定させる固定部材が締結されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明のミシン台によれば、上板に結合された上部支柱と、上部支柱に高さ調節可能に挿入されるシリンダーとを備えることにより、作業者の体形に応じて上板の高さを調節して作業効率を向上させる効果を得ることができる。
【0014】
また、下部支持部の間にミシン駆動踏板が固定されることができるように下部連結板を備えることにより、ミシン駆動踏板を作業者に踏まれて押されることなしに堅固に固定することができる効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の好適な実施例によるミシン台の斜視図である。
【
図2】本発明の好適な実施例による
図1の側面図である。
【
図3】本発明の好適な実施例による上部連結板の動作図である。
【
図4】本発明の好適な実施例による上部連結板の動作図である。
【
図5】本発明の好適な実施例によるローラーの動作図である。
【
図6】本発明の好適な実施例によるローラーの動作図である。
【
図7】本発明の好適な実施例による第1下部連結板の動作図である。
【
図8】本発明の好適な実施例による第1下部連結板の動作図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の利点及び特徴とそれらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述する実施例によって明らかになるであろう。
【0017】
しかし、本発明は以下で開示する実施例に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態に具現されることができ、下記の実施例はただ本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。明細書全般にわたって同じ参照符号は同じ構成要素を指す。
【0018】
以下、本発明の実施例によるミシン台を例示する図面を参照して本発明について説明する。
【0019】
図1は本発明の好適な実施例によるミシン台の斜視図、
図2は本発明の好適な実施例による
図1の側面図、
図3及び
図4は本発明の好適な実施例による上部連結板の動作図、
図5及び
図6は本発明の好適な実施例によるローラーの動作図、
図7及び
図8は本発明の好適な実施例による第1下部連結板の動作図である。
【0020】
これらの図面を参照すると、本実施例によるミシン台は高さ調節ができるとともに、駆動踏板を堅固に固定することができる特徴がある。
【0021】
このような効果を提供することができるこの実施例によるミシン台100はミシンを駆動させる駆動モーターと連結された駆動踏板10を備えたミシン台であって、上部フレーム110及び下部フレーム120を含む。
【0022】
前記上部フレーム110は、ミシンが装着される上板111を備える。
【0023】
前記下部フレーム120は前記上部フレーム110の下部に結合されるものであり、前記上板111の両側下端に高さ調節支柱121が結合される。
【0024】
前記高さ調節支柱121は、前記上板111の高さを調節することができるように、前記上板111の両側下端に駆動シリンダー121aが結合され、前記駆動シリンダー121aの下端にピストンロッド121bが備えられる。
【0025】
前記ピストンロッド121bの下端には下部支持部123が結合される。
【0026】
ここで、前記高さ調節支柱121は、図示されていないが、別途のモーター及びスイッチによって作動する。
【0027】
前記駆動シリンダー121aの間には上部連結板122が結合される。
【0028】
前記上部連結板122の前面には弾性によって突出する第1固定突起122bが形成される。
【0029】
ここで、前記第1固定突起122bは磁性材から形成されることが好ましい。
【0030】
また、前記下部支持部123の間には第1下部連結板124が結合される。
【0031】
前記第1下部連結板124には前記ミシンの駆動踏板が取り付けられる。
【0032】
ここで、前記第1下部連結板124は前記下部支持部123の長手方向に沿って移動可能に結合される。
【0033】
また、前記第1下部連結板124は、前記駆動踏板の角度が調節できるように、前記下部支持部123に回動可能に結合される。
【0034】
前記第1下部連結板124の両側には第2固定突起124aが形成される。
【0035】
前記第2固定突起124aにはローラー124bが形成される。
【0036】
ここで、前記ローラー124bは楕円形に形成される。
【0037】
そして、前記下部支持部123の対向側面には、前記第2固定突起124aが挿入されるとともに前記ローラー124bが移動することができるように、スライド溝123aが形成される。
【0038】
ここで、前記スライド溝123aは屈曲するように波形に形成される。
【0039】
よって、前記ローラー124bが前記スライド溝123aに沿って移動すれば、前記第1下部連結板124の角度を調節することができる。
【0040】
また、前記下部支持部123の各外側面には、前記第2固定突起124aが外方に突出するように、移動溝123bが形成される。
【0041】
前記移動溝123bは、前記スライド溝123aに沿って移動する前記第2固定突起124aが移動することができるように、前記スライド溝123aに対応して形成される。
【0042】
ここで、前記移動溝123bの外部に突出した第2固定突起124aには、前記第1下部連結板124の位置及び角度を固定させるための固定部材124cが締結される。
【0043】
また、前記下部支持部123の上側の間には、前記上部連結板122に平行に配置されるように、第2下部連結板125が結合される。
【0044】
前記第2下部連結板125は、前記上部連結板122と向き合う側面に係合孔125aが形成される。
【0045】
前記係合孔125aは金属材から形成され、前記第1固定突起122bと磁力で結合される。
【0046】
ここで、前記第1固定突起122bは前記第2下部連結板125の上端にかかって固定されるか、前記係合孔125aに挿入されて固定されることができる。
【0047】
また、前記下部支持部123の下端には移動足車(図示せず)が結合されることができる。
【0048】
本発明によるミシン台によれば、上板に結合された上部支柱と、上部支柱に高さ調節可能に挿入されるシリンダーとを備えることにより、作業者の体形に応じて上板の高さを調節して作業効率を向上させる効果を得ることができる。
【0049】
また、下部支持部の間に、ミシン駆動踏板が固定できるように、下部連結板を備えることにより、ミシン駆動踏板を作業者によって押されることなしに堅固に固定することができる効果を得ることができる。
【0050】
本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須特徴を変更せずに他の具体的な形態に実施することができるというのが理解可能であろう。したがって、以上で記述した実施例はすべての面で限定的なものではなく例示的なものに理解しなければならない。本発明の範囲は前記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって決定され、特許請求の範囲の意味及び範囲とその均等概念から導出されるすべての変更または変形の形態が本発明の範囲に含まれるものに解釈されなければならない。
【国際調査報告】