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特表2024-505774外科用器具をスプレッダに変換するための装置
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  • 特表-外科用器具をスプレッダに変換するための装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-08
(54)【発明の名称】外科用器具をスプレッダに変換するための装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/29 20060101AFI20240201BHJP
   A61B 17/02 20060101ALI20240201BHJP
【FI】
A61B17/29
A61B17/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526324
(86)(22)【出願日】2022-02-07
(85)【翻訳文提出日】2023-06-15
(86)【国際出願番号】 EP2022052851
(87)【国際公開番号】W WO2022167644
(87)【国際公開日】2022-08-11
(31)【優先権主張番号】P202130093
(32)【優先日】2021-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】ES
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523149156
【氏名又は名称】セルヴェイ デ サルート デ レス イリェス バレアレス-アイビーサルート
(71)【出願人】
【識別番号】522047941
【氏名又は名称】フンダシオ インスティトゥート ディンベスティガシオ サニタリア イリェス バレアレス
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】モリナ ロメロ フランセスク ハビエル
(72)【発明者】
【氏名】モロン カニス ホセ ミゲル
(72)【発明者】
【氏名】ブロジ レアンドロ アウグスト
(72)【発明者】
【氏名】ロモ ペレス エミリオ
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160AA14
4C160GG23
4C160GG28
4C160MM32
(57)【要約】
直径5mmの外科用器具(8)に拡張機能を設けるための装置であって、外科用器具(8)は円形断面の線状本体(10)を備え、装置は本体(1)を備え、本体(1)が、第1の側面(2)と、第2の側面(3)であって、本体(1)の折り畳みを実行するように構成された少なくとも2つの溝(4)、直径5mmの外科用器具(8)の円形断面の線状本体(10)によって横断されるように構成されたハウジング(5)、および2つのタブ(6)であって、扇形の形状を有する断面を有し、かつ外科用器具(8)の円形断面の線状本体(10)をタブ(6)間に収容することができるように距離を置いて配置され、それによって本体(1)が、U字形の折り畳み位置と平坦な広げられた位置をとるように構成されている、2つのタブ(6)を備える、第2の側面を備える、装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直径5mmの外科用器具(8)に拡張機能を設けるための装置であって、前記直径5mmの外科用器具(8)は円形断面の線状本体(10)を備え、前記装置は本体(1)を備え、前記本体(1)が、
第1の側面(2)と、
第2の側面(3)であって、
前記本体(1)の折り畳みを実行するように構成された少なくとも2つの溝(4)、
前記腹腔鏡鉗子(8)の前記円形断面の線状本体(10)と交差するように構成されたハウジング(5)、および
2つのタブ(6)であって、扇形の形状を有する断面を有し、かつ前記円形断面の線状本体(10)を前記タブ(6)間に収容することができるように距離を置いて配置され、それによって前記本体(1)が、U字形の折り畳み位置と平坦な広げられた位置の2つの位置をとるように構成されている、2つのタブ(6)
を備える第2の側面(3)と
を含むことを特徴とする、装置。
【請求項2】
前記タブ(6)が三角形の形状であることを特徴とする、請求項1に記載の直径5mmの外科用器具(8)に拡張機能を設けるための装置。
【請求項3】
前記本体(1)が卵形または楕円形を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の直径5mmの外科用器具(8)に拡張機能を設けるための装置。
【請求項4】
前記溝(4)が、間に90°を形成する2つの側面を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の直径5mmの外科用器具(8)に拡張機能を設けるための装置。
【請求項5】
前記本体(1)の前記第2の側面(3)の前記ハウジング(5)がリング形状であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の直径5mmの外科用器具(8)に拡張機能を設けるための装置。
【請求項6】
前記三角形状のタブ(6)が丸みを帯びた縁部(7)を有することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の直径5mmの外科用器具(8)に拡張機能を設けるための装置。
【請求項7】
前記本体(1)が、ステンレス鋼、チタン、ポリアミド、および上記の組み合わせから選択される材料で作られていることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の直径5mmの外科用器具(8)に拡張機能を設けるための装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外科用器具をスプレッダの機能と同時に使用することを可能にする、直径5mmの外科用器具にスプレッダの機能を設けるための装置に関する。この装置は、医療業界において、任意の医療専門分野の腹腔鏡手術の器具類に特化して適用される。
【背景技術】
【0002】
腹腔鏡手術では、様々な要素が使用され、例えば腹部に配置され、鉗子、はさみおよび締結具などの他の器具のその後の配置のためのポータルとして機能するものがあり、また、追加的要素は、トロカールを通して導入され、視野または手術で行われる作業を妨げないように、配置されて臓器を保持するスプレッダである。
【0003】
従来のスプレッダは、トロカールを介して導入され、使用場所に固定されたままであり、別の可能な外科用道具のためのトロカールの使用を防止する要素である。
【0004】
最新技術では、中央要素と共に器官の支持または分離の要素を構成する2つの側方ウイングを折り畳みおよび展開する伸縮式中央要素から発展されたスプレッダがある。剛性部品によって支持要素または器官の分離を設ける剛性スプレッダもあり、すなわち、側方ウイングおよび中央要素は剛性である。
【0005】
したがって、最新技術で知られるスプレッダの制限を考えると、例えば、手術においてトロカールの使用を妨げない、または平坦面ではなく線状要素の上にあるときに臓器が受ける張力を低減することによって除去されるべき臓器の支持面を改善するスプレッダを使用するために、上述のスプレッダの性能を改善し、その結果、行われる手術の質が向上するする新しいスプレッダを開発する必要性が生じる。
【発明の概要】
【0006】
本発明の目的は、直径5mmの外科用器具にスプレッダの機能を設けるための装置であり、すなわち、それは、例えば腹腔鏡鉗子、ホルダ(縫合器具である)またはアスピレータが、元々意図された機能を実行することに加えて、外科用器具の円形断面の線状本体に関連する本体によってもスプレッダの機能を実行することを可能にする。
【0007】
本発明の直径5mmの対象外科用器具に拡張機能を設けるための装置は、順次第1の側面および第2の側面を含む本体を含み、前記第2の側面は、本体の折り畳みを実行するように構成された少なくとも2つの溝、円形断面の線状本体によって横断されるように構成されたハウジング、および2つのタブであって、扇形の形状を有する断面を有し、かつ外科用器具の円形断面の線状本体をタブ間に収容することができるような距離だけ離間され、それによって本体が、U字形の折り畳み位置と平坦な広げられた位置との2つの位置をとるように構成されている、2つのタブを備える。
【0008】
本発明の直径5mmの対象物の外科用器具に拡張機能を設けるための装置では、タブは三角形の形状であり、その結果、円形断面の線状本体の一端に位置するクランプは、本体を端部に固定することができる。
【0009】
本発明の直径5mmの対象物の外科用器具に拡張機能を設けるための装置では、本体は卵形または楕円形の形状を有する。
【0010】
本発明の直径5mmの対象物の外科用器具に拡張機能を設けるための装置では、溝は、互いに90°を形成する2つの側面を有する。
【0011】
本発明の直径5mmの対象物の外科用器具に拡張機能を設けるための装置では、本体の第2の側面のハウジングはリング形状を有する。
【0012】
本発明の直径5mmの対象物の外科用器具に拡張機能を設けるための装置では、タブは丸みを帯びた縁部を有する。
【0013】
本発明の直径5mmの対象物の外科用器具に拡張機能を設けるための装置では、本体は、ステンレス鋼、チタン、ポリアミド、および上記の組み合わせから選択される材料で作られる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
以下は、本発明の主題である装置をよりよく理解するのに役立つ技術的特徴を示す一連の図の簡単な説明である。
図1】第2の側面から見た、本発明の直径5mmの対象物の外科用器具に拡張機能を設けるための装置の平面図を示す。
図2】本発明の直径5mmの対象物の外科用器具に拡張機能を設けるための装置の側面図を示す。
図3】第1の側面から見た、本発明の直径5mmの対象物の外科用器具に拡張機能を設けるための装置の平面図を示す。
図4】腹腔鏡クランプの本発明の直径5mmの外科用器具の対象に拡張機能を設けるための装置の図を示す。
図5図4とは異なる位置にある腹腔鏡クランプの本発明の直径5mmの対象物の外科用器具に拡張機能を設けるための装置の図を示す。
【0015】
図に示されている様々な参照符号は、以下の要素に対応する。
1.本体
2.第1の側面
3.第2の側面
4.溝
5.ハウジング
6.タブ
7.丸みを帯びた縁部
8.腹腔鏡鉗子
9.鉗子端部
10.線状本体
【発明を実施するための形態】
【0016】
上記を考慮し、図で採用された番号を参照すると、本発明の目的は、5mmの直径の外科用器具(8)が円形断面の線状本体(10)を備えるように、5mmの直径の外科用器具に拡張機能を設けるための装置である。
【0017】
本発明の好ましい実施形態は、存在する直径5mmの外科用器具のうちの特定の器具である腹腔鏡鉗子と共に使用するために開発される。腹腔鏡鉗子は、線状本体(10)を有することに加えて、クランプ(9)を収容する端部を有するという特異性を有する。
【0018】
本発明の直径5mmの対象の外科用器具に拡張機能を設けるための装置は、好ましい実施形態では卵形または楕円形の形状である本体(1)を備え、それは、平坦面を有する第1の側面(2)と、2つの溝(4)を備える第2の側面(3)とを備え、溝(4)は、本体(1)を広げられた位置から折り畳み位置に移動させることを可能にし、本体(1)は、患者に固定されたトロカールによって提供されるハウジングを通して挿入される形状および寸法を取得する。
【0019】
溝(4)は、本発明の好ましい実施形態では、間に90°を形成する2つの側面を有するので、装置が折り畳み位置にあるとき、腹腔鏡鉗子(8)の線状本体(10)がU字形の内側に配置されるように、本体(1)にU字形を設ける3つの部分によって形成される。
【0020】
本体(1)の第2の側面(3)はまた、
直径5mmの器具の線状本体(10)が通過するように構成された一端のハウジング(5)と、
扇形の形状の断面を有する2つのタブ(6)であって、前記扇形の断面およびそれらの間の間隙によって、腹腔鏡鉗子(8)の円形の断面の線状本体(10)がタブ(6)の間に収容されることを可能にする2つのタブ(6)と
を備える。
【0021】
腹腔鏡鉗子用に開発された本発明の好ましい実施形態では、タブ(6)は三角形の形状であり、その結果、直径5mmの外科用器具の端部に位置し、開位置にある鉗子(9)は、クランプ(9)のジョーによって、本体(1)をクランプ(9)に固定するタブ(6)を囲み、クランプ(9)によって、本体(1)を所望の位置に移動させることができ、その位置になると、クランプ(9)はタブ(6)を解放し、本体(1)は線状本体(10)に固定される。
【0022】
したがって、好ましい実施形態では、第2の側面(3)のハウジング(5)およびタブ(6)の両方によって、鉗子端部(9)が装置の本体(1)を保持して拡張機能を本発明の直径5mmの対象物の外科用器具に設ける腹腔鏡鉗子は、三角形のタブ(6)によって本体(1)を折り畳み位置でトロカールを通して本体(1)を本体(1)の内側の使用位置に導入し、展開位置に進み、分離される器官と接触する平坦面の第1の側面(2)を使用して使用され、その結果、表面が器官との接触に使用され、最新技術で知られている分離器に対する器官の応力を低減する。
【0023】
本発明の好ましい実施形態では、本体(1)の第2の側面(3)のハウジング(5)はリング形状であり、その結果、5mmの直径の外科用器具は、腹腔鏡検査の実施中にリングを通過して内部を移動する。
【0024】
タブ(6)は、三角形の丸みを帯びた縁部(7)を有し、それにより、丸みを帯びた縁部(7)は、縁部の縁部が器官を損傷することを心配することなく、器官と接触している本体(1)をスライドさせることができるため、介入中に身体の任意の器官を損傷する可能性が低減される。
【0025】
本発明の好ましい実施形態では、本発明の直径5mmの対象物の外科用器具に拡張機能を設けるための装置の本体(1)は、プラスチック材料で製造される。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】