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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-08
(54)【発明の名称】低圧大電流軽量化スポット溶接機
(51)【国際特許分類】
   B23K 11/11 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
B23K11/11 550A
B23K11/11 560A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541538
(86)(22)【出願日】2021-12-17
(85)【翻訳文提出日】2023-07-06
(86)【国際出願番号】 CN2021139154
(87)【国際公開番号】W WO2022148228
(87)【国際公開日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】202110021360.X
(32)【優先日】2021-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523257439
【氏名又は名称】合肥三宇電器有限責任公司
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】袁忠傑
【テーマコード(参考)】
4E165
【Fターム(参考)】
4E165BB02
4E165BB12
4E165CA28
4E165EA16
(57)【要約】
本発明は、低圧大電流軽量化スポット溶接機を提出し、筐体と一部が前記筐体から張り出した第1電極と第2電極を含む溶接電源を有し、可動アームとフランジ付きナットを含む可動アーム構造を有し、可動アームの一端はフランジ付きナットに接続されており、第1導電性ブリッジと第2導電性ブリッジとの間に配置された接続ブロックを有し、駆動装置を有し、駆動装置の駆動棒は、フランジ付きナットに接続されており且つ筐体の底部に位置し、固定アームは側部接続プレートを介して可動アームに接続され、側部接続プレートは複数の固定ボルトを介して前記固定アーム及び接続ブロックに固定接続され、側部接続プレートはフランジ構造に回転可能に接続され、ここで、側部接続プレートにより、可動アーム構造と、接続ブロックと、駆動装置及び固定アームを接続して一つのスポット溶接機の溶接トングのフォース接続機構を形成し、前記溶接電源に一体に取り付けられる。本発明により、可動アームと固定アームの構造をコンパクトにし、溶接トングの小型化を実現し、且つ溶接トングと溶接電源との間の取り外しを容易にし、2種類の溶接トングを快速に切り替えることができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
低圧大電流軽量化スポット溶接機であり、
筐体と一部が前記筐体から張り出した第1電極と第2電極を含む溶接電源を有し、前記第1電極と第2電極が前記筐体から張り出した部分は、前記筐体の同じ側に位置し、前記第1電極が前記筐体から張り出した部分に、一つの接続ブロックが接続され、
可動アームとフランジ付きナットを含む可動アーム構造を有し、前記可動アームの一端は前記フランジ付きナットに接続されており、且つ前記可動アーム構造は、第1導電性ブリッジを介して前記接続ブロックに接続され、
駆動装置を有し、前記駆動装置の駆動棒は、前記フランジ付きナットに接続されており前記可動アームを駆動するために用いられ、且つ前記筐体の底部に位置し、前記駆動棒にフランジ構造が配置され、
固定アームを有し、前記固定アームは、第2導電性ブリッジを介して前記第2電極に接続されており、且つ前記固定アームは、側部接続プレートを介して前記可動アームに接続され、前記側部接続プレートは、複数の固定ボルトを介して前記固定アームと前記接続ブロックに固定接続され、前記側部接続プレートは、前記フランジ構造に回転可能に接続され、
ここで、前記側部接続プレートにより、前記可動アーム構造と、前記接続ブロックと、前記駆動装置及び前記固定アームを接続して一つのスポット溶接機の溶接トングのフォース接続機構を形成し、前記溶接電源に取り付けられることを特徴とする低圧大電流軽量化スポット溶接機。
【請求項2】
前記第1電極と前記第2電極が前記筐体から張り出した部分に、複数の接続孔が配置され、且つ前記第1電極は縦方向に配置され、前記第2電極は横方向に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の低圧大電流軽量化スポット溶接機。
【請求項3】
前記側部接続プレートは、前記固定アームと前記可動アームの両側に互いに平行に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の低圧大電流軽量化スポット溶接機。
【請求項4】
前記側部接続プレートに長円形の溝が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の低圧大電流軽量化スポット溶接機。
【請求項5】
前記フランジ付きナットの対向両側に長円形の突起ブロックが配置されており且つ前記長円形の突起ブロックは前記長円形の溝内に位置することを特徴とする請求項4に記載の低圧大電流軽量化スポット溶接機。
【請求項6】
前記側部接続プレートは略直角三角形構造を採用し、前記側部接続プレートの斜辺の一端は前記固定アームに接続され、且つ斜辺の他端は前記フランジ構造に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の低圧大電流軽量化スポット溶接機。
【請求項7】
前記側部接続プレートの斜辺において且つフランジ構造に接続された一端は半円形に配置され、且つ前記半円形部分に貫通孔が配置されていることを特徴とする請求項6に記載の低圧大電流軽量化スポット溶接機。
【請求項8】
前記フランジ構造は、フランジホルダと、前記フランジホルダの両側に接続された回転軸を含み、前記フランジホルダの両側縁に半円形の溝が加工されていることを特徴とする請求項7に記載の低圧大電流軽量化スポット溶接機。
【請求項9】
前記側部接続プレートは、前記貫通孔を介して前記回転軸に接続され、前記斜辺において且つ半円形に配置された一端は、前記半円形の溝に取り付けられていることを特徴とする請求項8に記載の低圧大電流軽量化スポット溶接機。
【請求項10】
前記接続ブロックは、U字状接続ブロックに配置され、前記U字状接続ブロックは、U字状溝を介して前記第1電極に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の低圧大電流軽量化スポット溶接機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は溶接機器の技術分野に関し、具体的には低圧大電流軽量化スポット溶接機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、軽量化、小型化された抵抗溶接はますますユーザーに愛されているが、現在のほとんどの抵抗溶接トングは、構造が複雑で、溶接電源の取り付け構造の多くは、複雑なフレームを採用していて、体積が大きく、重量が重く、軽量化の目的を達成できていない。その原因は溶接トング、駆動装置と溶接電源の組み立てが複雑で、互いに制約し合い、各モジュールは互いに独立してメンテナンス交換できず、小型化設計を達成できないことにあり、これにより、ユーザーは体積の大きい抵抗溶接トングを使用して、高価な重負荷ロボット設備を購入し、予想できない安全上の危険性をもたらし、コストが増加し、この溶接トングの各接続構造に対してどのように小型化設計を行うかにとって極めて重要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
上記技術的課題を解決するために、本発明は低圧大電流軽量化スポット溶接機を提案し、前記可動アーム構造は第1導電性ブリッジを介して前記第1電極に接続され、前記第1電極に接続ブロックがさらに配置されており、且つ前記可動アーム構造の一端に駆動装置が接続され、前記駆動装置は前記溶接電源の筐体の底部に位置し、前記固定アームは前記第2電極に接続され、前記固定アームの両側に側部接続プレートが配置され、ボルトによって前記可動アーム構造、前記接続ブロック、前記駆動装置と前記固定アームを接続して一つのスポット溶接機の溶接トングのフォース接続機構に形成し、前記溶接電源に全体的にコンパクトに取り付けられ、溶接トングのフォース接続機構と溶接電源との間を2つの独立した個体に分割することができ、ひいてはスポット溶接機の軽量化、小型化を実現する。
【0004】
本発明は、低圧大電流軽量化スポット溶接機を提案し、溶接電源を有し、前記溶接電源は、筐体と、一部が筐体から張り出した第1電極と第2電極を含み、且つ前記第1電極と前記第2電極が前記筐体から張り出した部分は、前記筐体の同じ側に位置し、可動アーム構造を有し、前記可動アーム構造は、可動アームとフランジ付きナットを含み、前記可動アームの一端は前記フランジ付きナットに接続されており、且つ前記可動アーム構造は、第1導電性ブリッジを介して前記第1電極に接続され、接続ブロックを有し、前記接続ブロックは、第1導電性ブリッジと前記第1電極との間に配置されており、且つ前記第1電極に固定され、駆動装置を有し、前記駆動装置の駆動棒は、前記フランジ付きナットに接続されており前記可動アームを駆動するために用いられ、且つ前記筐体の底部に位置し、前記駆動棒にフランジ構造が配置され、固定アームを有し、前記固定アームは、第2導電性ブリッジを介して前記第2電極に接続されており、且つ前記固定アームは、側部接続プレートを介して前記可動アームに接続され、前記側部接続プレートは、複数の固定ボルトを介して前記固定アームと前記接続ブロックに固定接続され、前記側部接続プレートは、前記フランジ構造に回転可能に接続され、ここで、前記側部接続プレートにより、前記可動アーム構造と、前記接続ブロックと、前記駆動装置及び前記固定アームを接続して一つのスポット溶接機の溶接トングのフォース接続機構を形成し、前記溶接電源に一体に取り付けられる。
【0005】
さらに、前記第1電極と前記第2電極が前記筐体から張り出した部分に、複数の接続孔が配置されており、且つ前記第1電極は縦方向に配置され、前記第2電極は横方向に配置される。
【0006】
さらに、前記側部接続プレートは、前記固定アームと前記可動アームの両側に互いに平行に配置される。
【0007】
さらに、前記側部接続プレートに長円形の溝が配置されている。
【0008】
さらに、前記フランジ付きナットの対向両側に長円形の突起ブロックが配置されており且つ前記長円形の突起ブロックは前記長円形の溝内に位置する。
【0009】
さらに、前記側部接続プレートは略直角三角形構造を採用し、前記側部接続プレートの斜辺一端は前記固定アームに接続され、斜辺の他端は前記フランジ構造に接続される。
【0010】
さらに、前記側部接続プレートの斜辺において且つフランジ構造に接続された一端は半円形に配置され、前記半円形部分に貫通孔が配置されている。
【0011】
さらに、前記フランジ構造は、フランジホルダと、前記フランジホルダの両側に接続された回転軸を含み、前記フランジホルダの両側縁に半円形の溝が加工されている。
【0012】
さらに、前記側部接続プレートは、前記貫通孔を介して前記回転軸に接続され、前記斜辺において且つ半円形に配置された一端は、前記半円形の溝に取り付けられている。
【0013】
さらに、前記接続ブロックは、U字状接続ブロックに配置され、前記U字状接続ブロックは、U字状溝を介して前記第1電極に接続されている。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、固定アームの両側に配置された側部接続プレートにより、前記可動アーム構造、駆動装置と前記固定アームを接続して一つのスポット溶接機の溶接トングのフォース接続機構に形成し、溶接トングのフォース接続機構における接続ブロックの接続位置により、溶接電源を快速に接続できるようになり、これにより溶接トング、溶接電源及び駆動装置のモジュール化組立を実現し、溶接トングの小型化を実現する。
【0015】
本発明では、側部接続プレートの構造設計により、略三角形の安定性理論を利用して、固定アームと前記駆動装置上のフランジ構造を接続し、側部接続プレートとフランジ構造を回転可能に接続することにより、可動アームが作動する時に操作可能なスペースを提供する。
【0016】
本発明においては、接続ブロックと側部接続プレートを配置することにより、X型溶接トングとC型溶接トングにおいて、前記接続ブロックはいずれも前記固定アームにおいて且つ電極棒から離れた一端に配置され、且つ前記接続ブロックは、U字状接続ブロックに配置され、そのU字状溝は、前記駆動棒の長手方向と平行な方向に向かって、溶接電源と駆動装置は並設されることで、溶接トング構造全体をコンパクトにし、小型化の実現に有利であるとともに、X型溶接トングとC型溶接トングは同一の溶接電源と突き合わせることができ、側部接続プレートを配置し、ボルトを介して前記可動アーム構造、前記接続ブロック、前記駆動装置と前記固定アームを固定接続し、前記溶接電源に固定するように取り付けることで、溶接トングのフォース接続構造と溶接電源との間を2つの独立した個体に分割することができ、小型化された溶接トング構造を実現し、かつ容易に取り外しが可能であり、2種類の溶接トングの迅速な切り替えを実現し、生産とメンテナンスに極めて便利をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の具体的な実施形態または従来技術における技術的態様をより明確に説明するために、以下に、具体的な実施形態または従来技術の説明において使用する必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施形態であり、当業者にとっては、創造的な労働を払わずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本発明に係る低圧大電流溶接電源装置の構造概略図である。
図2】本発明に係る低圧大電流溶接電源装置の筐体の構造概略図である。
図3】本発明に係る低圧大電流軽量化スポット溶接機の構造概略図である。
図4】本発明に係る低圧大電流軽量化スポット溶接機のC型溶接トングの構造概略図である。
図5】本発明に係る低圧大電流軽量化スポット溶接機の側部接続プレートの構造概略図である。
図6】本発明に係る低圧大電流軽量化スポット溶接機の別構造概略図である。
図7】本発明に係る低圧大電流スポット溶接機のX型溶接トングの構造概略図である。
図8図6における低圧大電流軽量化スポット溶接機の別角度の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、特定の具体例を用いて本発明の実施形態を説明する。当業者は、本明細書に開示された内容から、本発明の他の利点及び効果を容易に理解することができる。本発明はさらに別の異なる具体的な実施形態によって実施または応用することができ、本明細書の各詳細はまた、異なる観点と応用に基づいて、本発明の精神から逸脱することなく様々な修飾または変更を行うことができる。
【0019】
なお、本実施形態において提供される図示は、本発明の基本的な構想を概略的に説明するだけであり、したがって、図式には本発明に関連するコンポーネントのみが表示され、実際の実施時のコンポーネントの数、形状、寸法に基づいて描画されず、その実際の実施時の各コンポーネントの形態、数、割合は任意の変更であり、そのコンポーネントのレイアウト形態もより複雑である可能性がある。
【0020】
本発明は、低圧大電流軽量化スポット溶接機を提案し、溶接電源を有し、前記溶接電源は、筐体111と一部が前記筐体から張り出した第1電極と第2電極112を含み、且つ前記第1電極と前記第2電極112が前記筐体から張り出した部分は、前記筐体111の同じ側に位置し、図4に示すように、前記筐体に、複数の排気口102が配置される。
【0021】
図1に示すように、本実施例では、前記第1電極と前記第2電極112内に、何れも複数の冷却水通路が配置され、溶接電源に作用し、前記溶接電源は、変圧器、インバーターコンポーネント200及び整流コンポーネント300を含む。前記第1電極は変圧器の第2放熱プレート22とし、前記第2電極112は変圧器の第1放熱プレート21とし、且つ前記第1電極は縦方向に配置されており且つ前記筐体111の底部に近く、前記第2電極112は横方向に配置されており且つ前記筐体111の頂部に近い。
【0022】
図1に示すように、本実施例では、前記変圧器は、変圧器本体10を含み、前記変圧器本体10は、磁気コア11、一次コイル、二次コイルを含み、前記一次コイルと前記二次コイルは銅銅ストリップ構造に配置されており且つ前記磁気コア11に密に巻回され、前記磁気コア11の中央部に位置し、絶縁接着剤が注入されることで、変圧器ワイヤバックを形成し、コイル間の熱伝導性をさらに強化し、変圧器ワイヤバック内の熱をワイヤラップの外周表面に伝導させ、放熱効果を高める。
【0023】
図1に示すように、本実施例では、前記二次コイルの異なる位置から複数のストリップ状構造の中心引き出し端40と二次引き出し端50を引き出し、前記複数の中心引き出し端40と前記二次引き出し端50は、前記磁気コア11の両側に対称に配置され、前記変圧器は放熱ユニットを含み、前記放熱ユニット内に、冷却水通路が配置され、前記放熱ユニットは、第1放熱プレート21(即ち第2電極112)と第2放熱プレート22(即ち第1電極)を含み、前記第1放熱プレート21と第2放熱プレート22は、前記変圧器本体10との間に絶縁層が配置され、前記第1放熱プレート21と前記第2放熱プレート22は、前記変圧器本体10の対向する両側に配置される。前記複数の中心引き出し端40は、前記第1放熱プレート21の両側に対称に接続され、前記複数の二次引き出し端50は、前記第2放熱プレート22の両側に対称に接続され、前記第1放熱プレート21と前記第2放熱プレート22との間に一つの連通管201が配置され、前記連通管201の一端は、前記第1放熱プレート21内の冷却水通路に接続され、他端は前記第2放熱プレート22内の冷却水通路に接続される。
【0024】
図1に示すように、本実施例では、前記変圧器は冷却水管60をさらに含み、前記冷却水管60は、前記一次コイルと前記二次コイルとの間に熱伝導性絶縁接着剤を設けて形成された変圧器ワイヤバックの外側に巻回され、前記冷却水管60は、一つの中間冷却水管をさらに含み、前記中間冷却水管の一端が前記水管分岐継手601に接続され、他端が前記放熱ユニットに接続され、冷却水管60と水管分岐継手との接続により、前記一次コイルと前記二次コイルとで発生した熱を放熱冷却処理し、前記溶接電源装置は、インバーターコンポーネント200と整流コンポーネント300をさらに含み、前記第1放熱プレート21は、変圧器本体10の頂部に横方向に配置され、前記第2放熱プレート22は、前記変圧器本体10の底部に縦方向に配置され、且つインバーターコンポーネント200は前記第1放熱プレート21に近接配置されており且つ前記変圧器本体10と対向する片側に位置し、前記整流コンポーネント300は、前記第2放熱プレート22の両側に対称に配置され、前記整流コンポーネント300は複数の整流管を含み、前記複数の整流管は、前記第2放熱プレート22の両側に対称に配置され、且つ前記二次引き出し端と前記第2放熱プレート22との間に位置する。第1放熱プレート21及び第2放熱プレート22を介してインバーターコンポーネント200、整流コンポーネント300、変圧器をコンパクトな一体化電源装置に緊密に組み立てる。
【0025】
本発明に記載の電源装置は、銅ストリップが複数層に分けて密に巻回された巻線方法を採用し、磁気コアの両側に対称に配置された複数の中心引き出し端と複数の二次引き出し端、変圧器本体の頂部と底部に配置された放熱ユニット、変圧器ワイヤバックの外周に巻回された冷却水管及びインバータコンポーネント、整流コンポーネントは、放熱ユニットによる冷却処理方法により、変圧器を数万アンペアの電流の下で長期にわたって作動させ、変圧器の漏れインダクタンスが極めて小さくなることにより、有用電力が大きくなり、スイッチング電圧圧力が大幅に減少し、電源のインバータ管、整流管に対して小さい容量デバイスを選択することができ、さらに冷却要求も低下し、極めてコンパクトな統合電源の設計を可能になる。前記変圧器の漏れインダクタンスが小さく、デューティ比の損失が小さく、有効電力の割合が大きいため、本発明が提供する低圧大電流溶接電源装置は20KHz作動周波数の下で、依然として超高効率の出力を維持する。その構造はコンパクトで、配置は合理的で、空間を十分に利用して、溶接電源の体積を小さくして、溶接電源の小型化設計を実現する。
【0026】
図2図3に示すように、本実施例では、前記溶接電源は筐体111、第1電極と第2電極112を含み、前記第1電極と前記第2電極112の一部は前記筐体111から張り出し、且つ張り出した部分は前記筐体111の同じ側に位置し、前記第1電極は縦方向に配置されており且つ前記筐体111の底部に位置し、前記第2電極112は横方向に配置されており且つ前記筐体111の頂部に近く、且つ前記第1電極と前記第2電極112が前記筐体111から張り出した部分に前記可動アーム構造120と前記固定アーム150とを接続するための複数の接続孔が配置され、溶接トングと溶接電源部との接続が簡単にし、取り外しが容易にする。
【0027】
図3図4に示すように、本実施例では、前記可動アーム構造120は、可動アーム121とフランジ付きナット122を含み、前記可動アーム121の一端は前記フランジ付きナット122に接続されており、前記可動アーム121の他端は可動アーム電極キャップ123に接続され、前記第1電極が前記筐体111から張り出した部分に接続ブロック130が接続され、前記可動アーム構造121は、第1導電性ブリッジ1201を介して前記接続ブロック130に接続され、接続ブロック130を配置することにより、前記可動アーム121と前記第1電極との接続を簡単にすることができ、迅速な取り外しを実現することができる。
【0028】
図3図4に示すように、本実施例では、前記接続ブロック130は、U字状接続ブロックに配置され、前記U字状接続ブロックにおけるU字状溝は前記駆動棒141の長手方向と平行な方向に向かって、溶接電源は駆動装置と並設され、溶接トング構造全体をコンパクトにし、小型化の実現に有利である。
【0029】
図3図4に示すように、本実施例では、前記駆動装置140は、駆動棒141とフランジ構造142を含み、前記フランジ構造142は前記駆動棒141に配置され、前記駆動棒141は、前記フランジ付きナット122に接続され、前記駆動棒141は前記可動アーム121を駆動するために用いられ、駆動装置140と可動アーム構造120とが一体構造に接続され、且つ前記駆動装置140は、前記筐体111の底部に位置し、且つ接続ブロック130を介して溶接電源に接続されることで、可動アーム構造120と溶接電源との間の取り外しと取り付けを容易にし、小型化構造を合理的に実現するためのレイアウトを提供する。
【0030】
溶接トングと溶接電源との快速な交換や組立を実現するために、溶接電源を接続するための接続ブロック130が配置され、接続ブロック130に溶接電源を接続するための接続孔が配置され、接続を容易にするために、前記接続ブロック130はU字状構造に配置され、前記U字状構造のU字状溝は前記駆動棒141の長手方向と平行する方向に向かって、溶接電源を前記駆動装置140の上方に置くことができ、溶接電源の第1電極はU字状溝に挿入され、ボルトによって固着され、分解が必要な場合、ボルトが緩むと電源装置を取り外すことができ、溶接トングと溶接電源を快速に切り替えることができる。
【0031】
ここで、前記駆動装置140の駆動棒141に、一対の側部接続プレート510の間に配置されたフランジ構造142が接続されており、前記一対の側部接続プレート510は、前記フランジ構造142に回動可能に接続されており、これにより、可動アームの作動際の揺動空間を提供することができる。
【0032】
図3図4に示すように、本実施例では、前記固定アーム150は、第2導電性ブリッジ501を介して前記第2電極112に接続されており、且つ前記固定アーム150において且つ前記溶接電源に近い一端に、側部接続プレート510を接続するための複数の接続孔が配置され、前記側部接続プレート510は、前記固定アーム150と前記可動アーム構造120の両側に配置されており且つ互いに平行し、本実施例では、容易に示すために、図中に1つの側部接続プレート510だけが描かれ、それと平行な別の側部接続プレートが描かれていない。本実施例では、前記側部接続プレート510は、前記接続ブロック130に固定接続され、前記可動アーム121に摺動接続され、前記固定アーム150と前記接続ブロック130はいずれも前記側部接続プレート510の間に位置し、且つ前記側部接続プレート510と前記可動アーム21との間、前記固定アーム150と前記接続ブロック130との間に、何れも絶縁層が配置されている。本実施例では、前記側部接続プレートにより、前記固定アーム構造、前記接続ブロック、前記駆動装置及び前記固定アームを接続して一つの溶接トングのフォース接続機構に形成し、接続ブロックの接続孔を介して前記溶接電源と一体に取り付け、溶接トング又は電源の交換を容易にし、溶接トングと溶接電源の簡単な接続方式を実現し、可動アーム構造と固定アーム構造をコンパクトに配置し、小型化設計を実現する。
【0033】
図3図5に示すように、本実施例では、前記可動アーム121の対向両側に長円形の突起ブロック221が配置され、前記側部接続プレート510に長円形の溝511が配置され、前記長円形の突起ブロック221は前記長円形の溝511内に位置し、可動アーム121の駆動時にガイドの役割を果たす。本実施形態では、前記側部接続プレート510は、略直角三角形構造を採用し、前記側部接続プレート510の斜辺の一端は前記固定アーム150に接続され、斜辺の他端は前記フランジ構造142に接続され、且つ前記側部接続プレート510の斜辺において且つフランジ構造142に接続された一端は半円形に配置され、前記半円形部分に貫通孔512が配置され、前記フランジ構造142は、フランジホルダ421と、前記フランジホルダ421の両側に接続された回転軸422を含み、前記フランジホルダ421の両側縁に半円形の溝が加工され、前記側部接続プレート510は前記貫通孔を介して前記回転軸422に接続され、前記斜辺において且つ半円形に配置された一端は、前記半円形の溝に取り付けられることにより、本発明の溶接トング構造をコンパクトにし、かつ溶接電源とのコンパクトな接続を実現し、小型化配置を実現する。
【0034】
上記溶接トング構造は、C型溶接トングとX型溶接トングに適用することができるが、これに限らず、以下にC型溶接トングとX型溶接トングの実施例を提供する。
【0035】
実施例1では、図3及び図4に示すように、C型溶接トングにおいて、前記固定アーム150はC型状であり、前記一対の側部接続プレート510はそれぞれC型状固定アーム150の一端の両側に接続され、前記可動アーム121は前記固定アーム150の下方に配置されており且つ一対の側部接続プレート510の間に位置し、前記可動アーム121はフランジ付きナット122を介して前記駆動装置140上の駆動棒141に接続され、前記フランジホルダ421の両側縁に、半円形の溝が加工され、前記側部接続プレート510は、前記貫通孔512を介して対応する回転軸422に接続され、且つ前記斜辺の半円形の一端が前記半円形の溝に取り付けられ、前記駆動装置140は、駆動棒141を駆動してさらにフランジ付きナット122を駆動して可動アーム121を往復運動させ、固定アームの電極棒における電極キャップと可動アームの電極棒における電極キャップとの間に溶接圧力を発生させ、前記フランジ構造142のフランジホルダ421は、回転軸422を介して側部接続プレート510の斜辺の中央部に配置されており、前記接続ブロック130は外側に向かっており且つ前記駆動棒141の伸縮方向と平行する。前記溶接電源の第1電極は、前記接続ブロック130のU字状溝内に挿入され、前記第1電極は、第1導電性ブリッジ1201を介して前記可動アームに接続され、前記第2電極112は、第2導電性ブリッジ501を介して前記固定アームに接続され、接続孔に取り付けたボルトによって、側部接続プレート510、接続ブロック130、溶接電源111を固着し、溶接電源と溶接トングを一体化させ、溶接電源と溶接トングの迅速な取外し交換を実現する。
【0036】
図6図8に示すように、実施例2では、X型溶接トングにおいて、前記可動アーム121は、前記固定アーム150と平行な横棒部211と、横棒部211の両側辺に軸を介して回転可能に接続された一対の回動プレート212を含み、本実施例では、前記回動プレートは前記可動アームと一体に配置されてもよい。前記フランジ付ナット122の両側に、一対の回転プレート212にそれぞれ接続された突出回転軸が配置され、前記フランジ付ナット122は、前記駆動装置140上の駆動棒141に接続され、前記側部接続プレート510は、前記固定アーム150の一端に固着されており且つ前記一対の回転プレート212に近接し、前記固定アーム150はL字状であってもよい、前記回転プレート212の中央部に貫通孔が配置され、前記固定アーム150に配置された貫通孔とオートロック回転軸により接続され、前記接続ブロック130は前記固定アーム150において且つ前記側部接続プレート510に近い一端に配置され、且つ前記接続ブロック130は前記固定アーム150の一端と一体成形され、そのU字状溝は外向きに配置され、前記駆動棒141は前記固定アーム150と平行であり、前記フランジホルダ421の両側辺に半円形の溝が加工され、前記側部接続プレート510は、前記貫通孔を介して前記回転軸422に接続され、前記斜辺において且つ半円形に配置された一端は、前記半円形の溝に取り付けられ、前記側部接続プレート510は、一対の側部接続プレート510の間に配置されたフランジホルダ421に回動可能に接続され、これにより、可動アームが作動する際の駆動装置の揺動空間を提供することができる。前記駆動装置140は、駆動棒141を駆動してさらにフランジ付ナット122を駆動して一対の回動プレート212の可動アームを往復運動させ、さらに固定アームの電極棒における電極キャップと可動アームの電極棒における電極キャップとの間に溶接圧力を発生させ、その構造設計は簡単で、インストールとメンテナンスに便利である。
【0037】
図7図8に示すように、前記接続ブロック130は、前記固定アーム150の一端に一体成形され、前記溶接電源の第1電極は、前記接続ブロックU型スロット内に挿入され、前記第1電極は、前記固定アームに直接電気的に接続可能であり、第1導電性ブリッジを設ける必要がなく、前記第2電極112は、第2導電性ブリッジ501を介して前記可動アーム121に接続され、ボルトを介して側部接続プレート510、接続ブロック130、溶接電源の第1電極に対応する接続孔が配置されて固定接続されており、溶接電源111と溶接トングを一体化させるとともに、溶接電源と溶接トングの迅速な取り外しが容易になる。実施例では、前記導電性ブリッジは複数の銅ストリップを重ねて形成され、一定の靭性を有し、前記可動アーム、前記固定アームの作動に応じて相応の作動変化を行うことができ、その締結接触面積は電源モジュールの出力電力要求に完全に達する。
【0038】
本発明に記載の実施例における固定アームと側部接続プレートは、一体であってもよく、前記可動アームと回転プレートは一体であってもよく、その構造は説明されていない。本発明は低圧大電流軽量化スポット溶接機を提供し、固定アームの両側に配置された側部接続プレートを通じて前記可動アーム構造、駆動装置と前記固定アームとをコンパクトに接続配置し、溶接トングのフォース接続機構を形成させ、溶接トングのフォース接続機構における接続ブロックの接続位置により、溶接電源を快速に接続できるようになり、これにより溶接トング、溶接電源及び駆動装置のモジュール化組立を実現し、溶接トングの小型化を実現する。
【0039】
本発明では、固定アームの両側に配置された側部接続プレートにより、略三角形の安定性理論を利用して、固定アームと前記駆動装置上のフランジ構造を接続し、側部接続プレートとフランジ構造の回転可能に接続することにより、可動アームが作動する時に操作可能なスペースを提供する。
【0040】
本発明においては、接続ブロックと側部接続プレートを配置することにより、X型溶接トングとC型溶接トングでは、前記接続ブロックはいずれも前記固定アームにおいて且つ電極棒か離れた一端に配置され、且つ前記接続ブロックは、U字状接続ブロックに配置され、そのU字状溝は、前記駆動棒の長手方向と平行な方向に向かって、溶接電源と駆動装置は並設されることで、溶接トング構造全体をコンパクトにし、小型化の実現に有利である。
【0041】
本発明は、低圧大電流軽量化スポット溶接機を提供し、銅ストリップが複数層に分けて密に巻回された巻線方法を採用し、磁気コアの両側に対称に配置された複数の中心引き出し端と複数の二次引き出し端、変圧器本体の頂部と底部に配置された放熱ユニット、変圧器ワイヤバックの外周に巻回された冷却水管及びインバータコンポーネント、整流コンポーネントは、放熱ユニットによる冷却処理方法により、変圧器を数万アンペアの電流の下で長期にわたって作動させ、変圧器の漏れインダクタンスが極めて小さくなることにより、有用電力が大きくなり、スイッチング電圧圧力が大幅に減少し、電源のインバータ管、整流管に対して小さい容量デバイスを選択することができ、さらに冷却要求も低下し、インバーターコンポーネントと変圧器を一体化し、極めてコンパクトな統合電源の設計を可能になる。前記変圧器の漏れインダクタンスが小さく、デューティ比の損失が小さく、有効電力の割合が大きいため、本発明が提供する低圧大電流溶接電源装置は20KHz作動周波数の下で、依然として超高効率の出力を維持する。その構造はコンパクトで、配置は合理的で、空間を十分に利用して、溶接電源の体積を小さくして、溶接電源の小型化設計を実現するとともに、X型溶接トングとC型溶接トングは同一の溶接電源と突き合わせることができ、側部接続プレートを配置し、ボルトを介して前記可動アーム構造、前記接続ブロック、前記駆動装置と前記固定アームを固定接続し、前記溶接電源に固定するように取り付け、溶接トングのフォース接続構造と溶接電源との間を2つの独立した個体に分割することができ、小型化された溶接トング構造を実現し、かつ容易に取り外しができる、2種類の溶接トングの迅速な切り替えを実現し、生産とメンテナンスに極めて便利をもたらす。
【0042】
以上の説明は本願の好適な実施例及び運用される技術原理の説明にすぎないが、本願に係る範囲は上述の技術特徴の特定の組み合わせに限定されるものではなく、同時に前記発明の構想を逸脱することなく、前記技術特徴又はその同等の特徴を任意に組み合わせて形成された他の技術案も包含すべきであり、例えば、上述の特徴と本願に開示されている(ただしこれに限定されない)類似の機能を有する技術的特徴とを互いに置き換えて形成されたものである。
【0043】
明細書に記載された技術的特徴を除いて、残りの技術的特徴は当業者の既知技術であり、本発明の革新的特徴を際立たせるために、残りの技術的特徴はここでは説明しない。
【符号の説明】
【0044】
10、変圧器本体;11、磁気コア;40、中心引き出し端;50、二次引き出し端;21、第1放熱プレート;22、第2放熱プレート;200、インバーターコンポーネント;300、整流コンポーネント;201、連通管;60、冷却水管;601、水管分岐継手;111、筐体;102、排気口;112、第2電極;120、可動アーム構造;121、可動アーム;211、横棒部;212、回転プレート;122、フランジ付ナット;123、可動アーム電極キャップ;1201、第1導電性ブリッジ;130、接続ブロック;140、駆動装置;141、駆動棒;142、フランジ構造;421、フランジホルダ;422、回転軸;510、側部接続プレート;511、長円形の溝;512、貫通孔;150、固定アーム;501、第2導電性ブリッジ;221、長円形の突起ブロック。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】