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特表2024-505854ビデオ録画方法、デバイス、電子機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-08
(54)【発明の名称】ビデオ録画方法、デバイス、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/783 20060101AFI20240201BHJP
   H04N 21/433 20110101ALI20240201BHJP
   H04N 23/60 20230101ALI20240201BHJP
【FI】
H04N5/783
H04N21/433
H04N23/60 300
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544428
(86)(22)【出願日】2022-01-17
(85)【翻訳文提出日】2023-07-21
(86)【国際出願番号】 CN2022072403
(87)【国際公開番号】W WO2022156646
(87)【国際公開日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】202110080508.7
(32)【優先日】2021-01-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
2.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】520476341
【氏名又は名称】北京字節跳動網絡技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Bytedance Network Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room B-0035, 2/F, No.3 Building, No.30, Shixing Road, Shijingshan District Beijing 100041 China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ホー,スーユー
【テーマコード(参考)】
5C122
5C164
【Fターム(参考)】
5C122DA03
5C122EA06
5C122EA61
5C122FK28
5C122FK37
5C122FK38
5C122FK39
5C122FK40
5C122FK42
5C122FL03
5C122GA18
5C122HA01
5C122HA04
5C122HA13
5C122HA35
5C122HB01
5C122HB05
5C122HB06
5C164UA04S
5C164UA42S
5C164UB36P
(57)【要約】
ビデオ録画方法、デバイス、電子機器及び記憶媒体を提供し、変速ビデオの変速情報を取得し、変速情報が変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられ(S101)、変速情報に基づいて変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得られ(S102)、初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成し(S103)、変速情報に基づいて初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得られ(S104)、逆変速して得られた初速度ビデオの再生速度はユーザによるビデオ録画の通常速度と同じであるため、ユーザに初速度ビデオを表示し、ユーザがビデオ録画を行うことをガイドすることにより、テンプレートでの特殊効果はユーザが撮影したビデオコンテンツとマッチし、ユーザが録画したビデオは元の変速ビデオの特殊効果を直接に取得することができるようになり、ビデオ特殊効果とビデオコンテンツとのミスマッチの問題は解決され、ユーザが録画したビデオの特殊効果の表現を改善する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ録画方法であって、
変速ビデオの変速情報を取得するステップであって、前記変速情報が前記変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられるステップと、
前記変速情報に基づいて前記変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るステップと、
前記初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するステップと、
前記変速情報に基づいて前記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得るステップと、を含む、ことを特徴とするビデオ録画方法。
【請求項2】
前記変速情報に基づいて前記変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るステップは、
前記変速情報に基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するステップであって、前記再生タイムスタンプが前記変速ビデオに初速度で再生させるタイムスタンプであるステップと、
前記変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定するステップと、
前記ビデオフレームに基づいて前記初速度ビデオを生成するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記変速情報は、変速ビデオの変速アンカーポイント及び前記変速アンカーポイントに対応する再生速度を含み、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するステップは、
前記変速ビデオの変速アンカーポイントに基づいて第1の時間間隔を決定するステップと、
前記変速ビデオの変速アンカーポイントに対応する再生速度の前記第1の時間間隔における積分に基づいて前記変速アンカーポイントに対応する時間ステップを決定するステップと、
前記時間ステップに基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定するステップは、
前記再生タイムスタンプに基づいて前記変速ビデオを復号し、前記再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを得るステップを含み、
前記ビデオフレームに基づいて前記初速度ビデオを生成するステップは、
予め設定された録画タイムスタンプを取得するステップであって、前記録画タイムスタンプが初速度ビデオの再生タイムスタンプをキャラクタリゼーションするために用いられるステップと、
前記録画タイムスタンプと前記再生タイムスタンプとの対応関係に基づいて前記録画タイムスタンプに対応する録画ビデオフレームを決定するとともに、前記録画ビデオフレームを前記初速度ビデオに合成するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記変速ビデオにはオーディオデータが含まれ、前記方法は、さらに、
前記再生タイムスタンプに対応するオーディオデータの再生速度を決定するステップと、
前記再生速度に応じて前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップと、を含み、
前記ビデオフレームに基づいて前記初速度ビデオを生成するステップは、
前記ビデオフレームと対応するオーディオフレームとに基づいて前記初速度ビデオを生成するステップ、を含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記再生速度に応じて前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップは、
予め設定された第1のオーディオサンプリングレートを取得するステップと、
前記第1のオーディオサンプリングレートと前記オーディオデータの再生速度とに応じて第2のオーディオサンプリングレートを決定するステップと、
前記第2のオーディオサンプリングレートに応じて、前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップと、を含む、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、さらに、
前記ビデオフレームと前記オーディオフレームとに対してオーディオとビデオとの同期を行うステップを含む、ことを特徴とする請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
ビデオ録画デバイスであって、
変速ビデオの変速情報を取得するために用いられる取得ユニットであって、前記変速情報が前記変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられる取得ユニットと、
前記変速情報に基づいて前記変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るために用いられる逆変速ユニットと、
前記初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するために用いられる生成ユニットと、
前記変速情報に基づいて前記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得るために用いられる変速ユニットと、を含む、ことを特徴とするビデオ録画デバイス。
【請求項9】
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含む電子機器であって、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記少なくとも1つのプロセッサは前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行すると、前記少なくとも1つのプロセッサは請求項1~7のいずれか一項に記載のビデオ録画方法を実行する、ことを特徴とする電子機器。
【請求項10】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶されており、プロセッサが前記コンピュータ実行命令を実行するとき、請求項1~7のいずれか一項に記載のビデオ録画方法が実現される、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
コンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、請求項1~7のいずれか一項に記載のビデオ録画方法が実現される、ことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【請求項12】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、請求項1~7のいずれか一項に記載のビデオ録画方法が実現される、ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、マルチメディア技術の分野に関し、特に、ビデオ録画方法、デバイス、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ショート動画プラットフォームでは、ユーザからアップロードされたビデオ作品はプラットフォームの主要なコンテンツの供給源となっている。ユーザは、携帯電話などの移動端末を利用してビデオを録画したりアップロードしたりするとともに、異なるビデオ特殊効果を追加することによって面白いビデオ作品を形成することができる。
【0003】
ユーザによるビデオ作品創作のハードル及び難易度を低下させるために、いくつかのアプリケーション(Application、APPと略称)はビデオ特殊効果を追加するためのビデオテンプレートをユーザに提供しており、ユーザはビデオテンプレートでのビデオ録画の時間順序、リズムを真似してビデオ録画を完成させることによって、録画したビデオはビデオテンプレートでのビデオ特殊効果と直接にマッチするようになり、録画したビデオにビデオ特殊効果を迅速に追加することができる。
【0004】
しかしながら、変速特殊効果付きのいくつかのビデオテンプレートでは、ビデオテンプレートでのビデオ素材は、変速特殊効果の影響を受けて、ビデオ素材の再生速度が変化することがある。ユーザは、この種のビデオテンプレートを利用してビデオ撮影を行うとき、ビデオテンプレートでの特殊効果が現れるタイミングに正確に合わせることができず、ビデオ特殊効果とビデオコンテンツとのミスマッチは発生してしまい、ビデオの品質に影響を及ぼすという問題が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、ユーザがビデオテンプレートに従ってビデオを録画するときビデオ特殊効果とビデオコンテンツとのミスマッチが発生してしまい、ビデオの品質に影響を及ぼすという問題を解消するために、ビデオ録画方法、デバイス、電子機器、記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、本開示の実施例は、ビデオ録画方法を提供し、前記方法は、
変速ビデオの変速情報を取得するステップであって、前記変速情報が前記変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられるステップと、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るステップと、前記初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するステップと、前記変速情報に基づいて前記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得るステップと、を含む。
【0007】
第2の態様では、本開示の実施例は、ビデオ録画デバイスを提供し、前記デバイスは、
変速ビデオの変速情報を取得するために用いられる取得ユニットであって、前記変速情報が前記変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられる取得ユニットと、
前記変速情報に基づいて前記変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るために用いられる逆変速ユニットと、
前記初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するために用いられる生成ユニットと、
前記変速情報に基づいて前記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得るために用いられる変速ユニットと、を含む。
【0008】
第3の態様では、本開示の実施例は、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含む電子機器を提供し、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記少なくとも1つのプロセッサは前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行すると、前記少なくとも1つのプロセッサは上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法を実行する。
【0009】
第4の態様では、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶されており、プロセッサが前記コンピュータ実行命令を実行するとき、上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法が実現される。
【0010】
第5の態様では、本開示の実施例は、コンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法が実現される。
【0011】
第6の態様では、本開示の実施例は、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは可読記憶媒体に記憶されており、電子機器の少なくとも1つのプロセッサは前記可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取り、前記少なくとも1つのプロセッサは前記コンピュータプログラムを実行すると、前記電子機器は上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法を実行する。
【発明の効果】
【0012】
本実施例により提供されるビデオ録画方法、デバイス、電子機器及び記憶媒体は、変速ビデオの変速情報を取得し、前記変速情報が前記変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられ、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得られ、前記初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成し、前記変速情報に基づいて前記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得られ、逆変速して得られた初速度ビデオの再生速度はユーザによるビデオ録画の通常速度と同じであるため、ユーザに初速度ビデオを表示し、ユーザがビデオ録画を行うことをガイドすることにより、ユーザが録画したビデオは元の変速ビデオと同期するものになることができ、そして、テンプレートでの特殊効果を、ユーザが撮影したビデオコンテンツとマッチするようにすることにより、ユーザが録画したビデオは元の変速ビデオの特殊効果を直接に取得することができるようになり、ビデオ特殊効果とビデオコンテンツとのミスマッチの問題は解決され、ユーザが録画したビデオの特殊効果の表現を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
以下、本開示の実施例や従来の技術における解決手段をより明瞭に説明するために、実施例又は従来の技術の記述において使用する必要がある図面を簡単に説明する。当然ながら、以下、記載する図面は本開示のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を想到しうる。
図1】本開示の実施例により提供される応用シーンの概略図である。
図2】関連技術において変速特殊効果付きのビデオテンプレートの再生概略図である。
図3】本開示の実施例により提供されるビデオ録画方法のフローチャート1である。
図4】変速情報に基づいて変速ビデオに対して逆変速処理を行うプロセスの概略図である。
図5】本開示の実施例により提供される、初速度ビデオの表示と同期してビデオ撮影を行うプロセスの概略図である。
図6】本開示の実施例により提供されるビデオ録画方法のフローチャート2である。
図7】本開示の実施例により提供されるUIでの変速ビデオテンプレートの実現形態の概略図である。
図8図6に示される実施例におけるステップS202の1つの可能なフローチャートである。
図9】本開示の実施例により提供される変速ビデオの再生タイムスタンプの概略図である。
図10】本開示の実施例により提供されるビデオフレームを決定するプロセスの概略図である。
図11図6に示される実施例におけるステップS204の1つの可能なフローチャートである。
図12】本開示の実施例により提供される第1のインタラクションインタフェースの概略図である。
図13】本開示の実施例により提供される、ビデオ撮影によって初速度目標ビデオを生成する操作の概略図である。
図14】本開示の実施例により提供されるビデオ録画デバイスの構造ブロック図1である。
図15】本開示の実施例により提供されるビデオ録画デバイスの構造ブロック図2である。
図16】本開示の1つの実施例により提供される電子機器の概略図である。
図17】本開示の他の実施例により提供される電子機器の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明瞭にするために、本開示の実施例に係る図面を参照しながら、その技術的解決手段について明瞭、且つ完全に説明し、当然ながら、記載される実施例は本開示の実施例の一部にすぎず、そのすべての実施例ではない。当業者は、本開示における実施例に基づいて創造的な労働をすることなく、取得されたその他のすべての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0015】
図1は、本開示の実施例により提供される応用シーンの概略図であり、図1を参照すると、本応用シーンでは、本開示の実施例により提供されるビデオ録画方法は、スマート携帯電話などの移動端末機器に適用されており、以下、スマート携帯電話を例にして説明する。スマート携帯電話にはビデオ録画用APPが実行されており、ユーザは、スマート携帯電話で操作し、当該APPを使用してビデオ録画を行うとともに、APP内蔵の特殊効果機能を利用して特殊効果を録画したビデオに追加し、最終的にビデオ作品を生成し、当該ビデオ作品は、当該ユーザのスマート携帯電話に保存されてローカルで再生、編集、伝播又は削除されてもよいし、他のアクセスするユーザが視聴できるようにクラウドサーバに保存されてもよい。
【0016】
従来の技術において、ユーザによるビデオ作品創作のハードル及び難易度を低下させるために、いくつかのAPPはビデオ特殊効果を追加するためのビデオテンプレートをユーザに提供しており、ユーザはビデオテンプレートでのビデオ録画の時間順序、リズムを真似してビデオ録画を完成させることによって、録画したビデオはビデオテンプレートでのビデオ特殊効果と直接にマッチするようになり、録画したビデオにビデオ特殊効果を迅速に追加することができる。しかしながら、変速特殊効果付きのいくつかのビデオテンプレートでは、ビデオテンプレートでのビデオ素材は、変速特殊効果の影響を受けて、ビデオ素材の再生速度が変化することがある。図2は、関連技術において変速特殊効果付きのビデオテンプレートの再生概略図であり、図2を参照すると、ユーザは、この種のビデオテンプレートを利用してビデオ撮影を行うとき、ビデオテンプレートでのビデオ素材の再生速度は速かったり遅かったりすることがあり、当該ビデオ素材の元の録画速度を維持するわけでないが、ユーザはビデオを録画するとき、比較的一定の速度でしか録画することができないため、ユーザは、ビデオテンプレートでのビデオ素材を真似してビデオ録画を行うとき、ビデオテンプレートでの特殊効果が現れるタイミングに正確に合わせることができず、ビデオ特殊効果とビデオコンテンツとのミスマッチは発生してしまい、ビデオの品質に影響を及ぼすという問題が存在する。
【0017】
本開示の実施例は、上記の問題を解決するために、ビデオ録画方法を提供する。
【0018】
図3を参照すると、図3は、本開示の実施例により提供されるビデオ録画方法のフローチャート1である。本実施例の方法は、スマート携帯電話などの移動端末機器に適用されることができ、当該ビデオ録画方法は、以下のステップを含む。
【0019】
S101では、変速ビデオの変速情報を取得し、変速情報が変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられる。
【0020】
例示的に、ビデオは、一般的に、オーディオデータ及びビデオデータが含まれたマルチメディアファイルを指し、異なるオーディオ及びビデオの圧縮処理方法に応じて、オーディオデータ及びビデオデータは様々なフォーマットを有することができ、ビデオデータは例えば、オーディオビデオインターリーブ(Audio Video Interleaved、AVIと略称)フォーマット、映画デジタルビデオ技術(Movie digital video technology、MOVと略称)フォーマットなどであり、オーディオデータは例えば、高度オーディオエンコーディング(Advanced Audio Coding、ACCと略称)フォーマットなどであり、本明細書では、ビデオの具体的なデータフォーマット、及びオーディオデータフォーマットとビデオデータフォーマットとの組み合わせは限定されない。
【0021】
具体的に、変速ビデオとは、ビデオ素材に、すなわち、元のビデオに対して変速処理を行ったビデオデータのことであり、1つの可能な実現形態では、変速ビデオは、再生時に、再生速度が非線形変化を呈し、例えば、変速ビデオの第0~3秒には、変速ビデオは通常の再生速度で再生され、第3~5秒には、変速ビデオは2倍速で再生され、第5~7秒には、変速ビデオは0.5倍速で再生される。変速ビデオの変速再生によって、ビデオは変速特殊効果付きのものとなり、ビデオの表現力及び面白さが高まる。なお、変速ビデオにはビデオデータ及びオーディオデータが含まれ、変速ビデオの変速再生は、ビデオデータの変速再生及びオーディオデータの初速度再生と、ビデオデータの初速度再生及びオーディオデータの変速再生と、ビデオデータとオーディオデータとの変速再生、といういくつかの可能な変速再生表現を含む。
【0022】
変速ビデオの変速情報を取得するステップの実現形態はさまざまであり、例えば、予め設定されたマッピング情報に基づき、本回又はクラウドから記憶し、変速ビデオの識別子情報に対応する変速情報を決定して取得するという実現形態が挙げられる。また、例えば、変速ビデオ及び対応する変速情報が含まれたビデオテンプレートを取得することによって、変速ビデオの変速情報を取得するという実現形態も挙げられる。本明細書では、具体的な必要に応じて設定することができ、具体的に限定しない。
【0023】
S102では、変速情報に基づいて変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得る。
【0024】
具体的に、変速情報は変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするための情報であり、変速情報は初速度ビデオと変速ビデオとの速度変化のマッピング関係に相当するものである。図4は、変速情報に基づいて変速ビデオに対して逆変速処理を行うプロセスの概略図であり、図4を参照すると、変速情報の変速ビデオの再生速度に関する記述に基づき、変速ビデオの加速された部分に対して補間フィッティングの手段を用いて再生フレームを追加して、この部分を減速することを実現する一方、変速ビデオの減速された部分に対して、サンプリングの手段を用いて再生フレームを減少して、この部分を加速することを実現し、最終的に変速ビデオの逆変速処理を実現し、初速度ビデオを得る。
【0025】
ここで、当該初速度ビデオの「初速度」は、変速ビデオの「変速」に対して相対的なものであるため、初速度ビデオは必ずしも変速ビデオと完全に一致するデータではない。例えば、変速ビデオでは、ビデオデータは、ビデオ素材が変速して再生されるビデオであり、オーディオデータは、オーディオデータが初速度で再生されるオーディオである場合、逆変速処理後に得られた初速度ビデオでは、ビデオデータは、ビデオ素材が初速度で再生されるビデオとなり、オーディオデータは、オーディオデータが変速して再生されるオーディオとなる。本明細書では、初速度ビデオのビデオデータとオーディオデータとの具体的な再生速度を限定せず、具体的な応用シーンに応じて設定することができる。また、逆変速処理して得られた初速度ビデオは、サンプリングや補間などの、変速ビデオに対してアップサンプリングやダウンサンプリングを行うプロセスが実行されたため、逆変速処理が行われた初速度ビデオは、変速ビデオとは時間の長さが完全に等しいものではない。
【0026】
S103では、初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成する。
【0027】
例示的に、図5は、本開示の実施例により提供される、初速度ビデオの表示と同期してビデオ撮影を行うプロセスの概略図であり、図5を参照すると、初速度ビデオを得た後、初速度ビデオで表現されているオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生速度は、通常の速度でビデオを録画するときの速度とマッチするため、ユーザは、本実施例により提供されるビデオ録画方法を実行する端末機器を操作し、初速度ビデオで表現されているビデオ録画の時間順序に従ってビデオ録画を行うと、初速度ビデオと同じ再生時間の初速度目標ビデオを得ることができる。
【0028】
S104では、変速情報に基づいて初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得る。
【0029】
例示的に、当該初速度目標ビデオは、初速度ビデオとは録画時間ノードが類似又は一致するため、当該初速度目標ビデオは、初速度ビデオの対応するビデオ特殊効果を利用して、変速ビデオと同じビデオ特殊効果を有する変速目標ビデオを得ることができる。当該初速度目標ビデオにビデオ特殊効果が現れる必要がある時間ノードは、初速度ビデオが変速された変速ビデオに特殊効果が現れる時間ノードと同じであるため、変速情報に基づく逆変換は初速度目標ビデオに適用し、変速情報に基づいて初速度目標ビデオに対して変速処理を行なえば、変速ビデオと同じ特殊効果を有する変速目標ビデオを得ることができる。
【0030】
本実施例では、変速ビデオの変速情報を取得し、変速情報が変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられ、変速情報に基づいて変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得られ、初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成し、変速情報に基づいて初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得られ、逆変速して得られた初速度ビデオの再生速度はユーザによるビデオ録画の通常速度と同じであるため、ユーザに初速度ビデオを表示し、ユーザがビデオ録画を行うことをガイドすることにより、ユーザが録画したビデオは元の変速ビデオと同期するものになることができ、そして、テンプレートでの特殊効果はユーザが撮影したビデオコンテンツとマッチするようになり、ユーザが録画したビデオは元の変速ビデオの特殊効果を直接に取得することができるようになり、ビデオ特殊効果とビデオコンテンツとのミスマッチの問題は解決され、ユーザが録画したビデオの特殊効果の表現を改善する。
【0031】
図6は、本開示の実施例により提供されるビデオ録画方法のフローチャート2である。本実施例は、図3に示される実施例に基づいて、ステップS101~S103のプロセスをより詳細に説明し、当該ビデオ録画方法は、以下のステップを含む。
【0032】
S201では、変速ビデオテンプレートを取得し、変速ビデオテンプレートには、変速ビデオ及び対応する変速情報が含まれる。
【0033】
ここで、変速情報はビデオ変速モデルを含み、ビデオ変速モデルは変速ビデオの再生速度と再生時間とのマッピング関係をキャラクタリゼーションするために用いられる。例示的に、変速ビデオテンプレートは、予め設定されたテンプレートタイプのファイルにすることができ、変速ビデオテンプレートは、ユーザがカスタマイズして設定したものであるか、または移動端末機器のAPP内に予め設定されたものであってもよく、選択的に、ユーザは、当該APPのユーザインタフェース(User Interface、UIと略称)によって当該変速ビデオテンプレートに対して編集、追加及び削除などの操作を行うことができる。当該変速ビデオテンプレートには、変速ビデオ及び対応するビデオ変速モデルが含まれ、変速モデルは、変速ビデオの再生速度と再生時間とのマッピング関係を説明するために使用されることができる。
【0034】
例示的に、ビデオ変速モデルは変速ビデオの再生速度の変化規律をキャラクタリゼーションするために用いられ、変速モデルの具体的な実現形態がさまざまであり、例えば、ビデオ変速モデルは変速ビデオの再生速度の変化関数にしてもよく、変速ビデオのデータフレームの識別子ごとに1つの再生速度係数に対応する。また、例えば、変速モデルは2次元配列にしてもよく、配列には、変速ビデオのいくつかの特定の時間ノード、及び対応する再生速度係数が格納されており、具体的に、例えば、変速ビデオは第1秒に変速係数2に対応し、変速ビデオは第1.5秒に変速係数2.5に対応し、変速ビデオは第3秒に変速係数0.5に対応する。ここで、変速係数は変速再生速度と通常の再生速度との比の値をキャラクタリゼーションするために用いられる。ビデオ変速モデルは必要に応じてその具体的な実現形態を設定することができ、本明細書では具体的に限定されない。
【0035】
図7は、本開示の実施例により提供されるUIでの変速ビデオテンプレートの実現形態の概略図であり、図7を参照すると、APPのUIインタフェースにおいて、1つの可能な実現形態では、ビデオ変速モデルは変速ビデオの変速アンカーポイント及び変速アンカーポイントに対応する再生速度を含み、変速ビデオテンプレートでの変速ビデオはビデオ変速モデルとは時間軸上で対向して設定されており、ビデオ変速モデルには、特定の再生タイミングでの変速ビデオの再生速度をキャラクタリゼーションする変速アンカーポイントがいくつか含まれ、このいくつかの変速アンカーポイント間には、変速ビデオの速度変化状況を指示するためのフィット曲線が形成されている。
【0036】
S202では、変速情報に基づいて変速ビデオの再生タイムスタンプを決定し、再生タイムスタンプが変速ビデオに初速度で再生させるタイムスタンプである。
【0037】
1つの可能な実現形態では、図8に示すように、ステップS202は、
変速ビデオの変速アンカーポイントに基づいて第1の時間間隔を決定するS2021、
変速ビデオの変速アンカーポイントに対応する再生速度の第1の時間間隔における積分に基づいて変速アンカーポイントに対応する時間ステップを決定するS2022、及び
時間ステップに基づいて変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するS2023、という具体的なステップを含む。
【0038】
図9は、本開示の実施例により提供される変速ビデオの再生タイムスタンプの概略図であり、以下、図9を参照してステップS2021~S2023を具体的に説明する。
【0039】
図9を参照すると、変速ビデオの対応する変速アンカーポイント間の間隔に基づいて第1の時間間隔を決定し、変速アンカーポイント間の間隔はそれぞれ異なると、対応する第1の時間間隔も異なり、1つの可能な実現形態では、変速アンカーポイントにおけるフィット曲線の導関数は0である。その後、各変速アンカーポイントに対応する再生速度に応じて第1の時間間隔内に積分を行い、変速アンカーポイントに対応する時間ステップを決定する。具体的に、変速アンカーポイント間のフィット曲線に基づいてフィット曲線上で補間された変速アンカーポイントに対応する再生速度値を決定し、そして、単位時間間隔と対応する速度値との積を計算し、変速アンカーポイントの対応する全ての積を加算し、2つの変速アンカーポイント間の時間ステップを得ることができる。
【0040】
さらに、時間ステップに基づいて変速ビデオに対してマッピングを行い、変速ビデオの再生タイムスタンプを決定する。図9より、A-B区間では、変速ビデオの加速再生部分に対応し、積分計算結果が大きいため、変速ビデオでの再生タイムスタンプが疎になっているが、B-C区間の後半では、変速ビデオの減速再生部分に対応し、積分計算結果が小さいため、変速ビデオでの再生タイムスタンプが密になっていることがわかる。
【0041】
S203では、変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定する。
【0042】
例示的に、変速ビデオは複数のビデオフレームから構成され、ビデオフレームが変速ビデオの最小再生単位である。1つの可能な実現形態では、変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定する方法は、再生タイムスタンプに基づいて変速ビデオを復号するステップを含み、具体的に、再生タイムスタンプによって指示されるビデオ位置に基づいて変速ビデオを位置決めするとともに、対応する位置のビデオデータを復号して再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを得るステップを含む。
【0043】
図10は、本開示の実施例により提供されるビデオフレームを決定するプロセスの概略図であり、図10を参照すると、具体的に、再生タイムスタンプは元のビデオ素材のビデオデータ再生位置をキャラクタリゼーションするための情報であり、ビデオ素材を再生する前、ビデオを復号する必要があり、ビデオ復号位置は、再生タイムスタンプに対応する位置とする。ビデオ復号位置を決定した後、当該ビデオ復号位置を復号して再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを得られ、具体的な実現プロセスは本分野の従来の技術であり、ここで繰り返して説明しない。
【0044】
S204では、ビデオフレームに基づいて初速度ビデオを生成する。
【0045】
例示的に、図11に示すように、ステップS204は、
予め設定された録画タイムスタンプを取得し、録画タイムスタンプが初速度ビデオの再生タイムスタンプをキャラクタリゼーションするために用いられるS2041、及び
録画タイムスタンプと再生タイムスタンプとの対応関係に基づいて録画タイムスタンプに対応する録画ビデオフレームを決定するS2042、という具体的なステップを含む。
【0046】
例示的に、ここで、録画タイムスタンプは、ユーザが端末機器を利用してビデオ録画を行うとき、端末機器が画像サンプリングレートに基づいて生成したタイムスタンプであり、より具体的に、例えば、録画タイムスタンプは長さ1000のタイミングシーケンスを含み、各タイミング間の間隔が33ミリ秒であり、すなわち、1番目のタイミングが0ミリ秒で、2番目のタイミングが33ミリ秒で、3番目のタイミングが66ミリ秒で、これによって類推する。録画タイムスタンプは、通常の速度でビデオ撮影を行う場合のタイムスタンプに対応するため、録画タイムスタンプは初速度ビデオの再生タイムスタンプをキャラクタリゼーションする。
【0047】
さらに、録画タイムスタンプと再生タイムスタンプとの対応関係に基づき、録画タイムスタンプのうちの1つのタイムスタンプノードは再生タイムスタンプのうちの1つのタイムスタンプノードと重なり合う場合、録画タイムスタンプに対応する録画ビデオフレームは当該タイムスタンプノードに対応するビデオフレームであると決定するが、録画タイムスタンプのうちの1つのタイムスタンプノードは再生タイムスタンプのいずれかのノードとも重なり合わない場合、録画タイムスタンプに対応する録画ビデオフレームは1つ前のタイムスタンプノードに対応するビデオフレームであると決定し、すなわち、録画時間スタンプは時間軸上に均等に分布し、再生時間スタンプは時間軸上に均等に分布しないため、録画タイムスタンプのタイムスタンプノードは再生タイムスタンプのタイムスタンプノードと同一である場合、当該タイムスタンプノードに対応するビデオフレームを有効なビデオフレームとして保存するが、録画タイムスタンプのタイムスタンプノードは再生タイムスタンプのタイムスタンプノードと同一ではない場合、1つ前の有効なビデオフレームを繰り返し保存し、ビデオにフレーム挿入するという目的を達成する。最終的に、保存したすべての録画ビデオフレームを録画タイムスタンプに従って組み合わせて初速度ビデオを合成する。
【0048】
他の可能な実現形態では、変速ビデオにはオーディオデータが含まれ、ステップS204は、さらに、
再生タイムスタンプに対応するオーディオデータの再生速度を決定するS2043、
再生速度に応じてオーディオデータに対して再サンプリングを行い、再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るS2044、及び
録画ビデオフレームと対応するオーディオフレームとに基づいて初速度ビデオを生成するS2045、という具体的なステップを含む。
【0049】
変速ビデオのビデオデータと同様に、オーディオデータの再生速度は、変速情報に対応し、すなわち、再生タイムスタンプに関連付けられており、再生タイムスタンプの間隔が大きくなると、それに応じて、オーディオ再生速度も加速されるため、再生タイムスタンプ間の間隔に応じて当該間隔内オーディオフレームの再生速度、すなわち、単位オーディオデータの再生速度を決定することができる。
【0050】
さらに、再生速度に応じてオーディオデータに対して再サンプリングを行い、再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップは、予め設定された第1のオーディオサンプリングレートを取得するステップと、第1のオーディオサンプリングレートとオーディオデータの再生速度とに応じて第2のオーディオサンプリングレートを決定するステップと、第2のオーディオサンプリングレートに応じて、オーディオデータに対して再サンプリングを行い、再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップと、を含む。具体的に、単位オーディオデータの再生速度は、通常の速度を基準としてもよく、例えば再生速度は2倍速、3倍速、0.5倍速などである。第1のオーディオサンプリングレートはオーディオデータの元のサンプリングレートであり、単位オーディオデータの再生速度に応じて、第1のオーディオサンプリングレートに基づいて、アップサンプリングとダウンサンプリングが含まれる再サンプリングを第2のオーディオサンプリングレートで行い、これによって、音声の加速及び減速を実現し、再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得る。以下、1つの根拠的な実施例を用いて説明する。
【0051】
変速ビデオには、サンプリングレートが44k個のサンプリング点及び時間長さ1秒の単位オーディオデータが含まれ、このとき、当該単位オーディオデータにおいて対応する再生速度は2倍速である場合、当該単位オーディオデータに対して二倍速をアップする必要があり、すなわち、再サンプリングによって、当該単位オーディオデータのうちの22k個のサンプリング点だけを保留することとなり、この場合、当該単位オーディオデータを再生するとき、0.5秒で再生完了し、再生速度が2倍速であることに相当する。
【0052】
1つの可能な実現形態では、現在のオーディオフレームの通常速度再生開始タイムスタンプは変速情報におけるフィット曲線の変速再生開始タイムスタンプに対応し、現在のオーディオフレームの通常速度再生終了タイムスタンプは変速情報におけるフィット曲線の変速再生終了タイムスタンプに対応し、オーディオの逆曲線変速後、変速レートは一致しないため、再サンプリングを行うたびに生成する単位オーディオデータの個数は異なるため、再サンプリングを行うたびに生成する単位オーディオデータをキャッシュプールにキャッシュし、キャッシュプールにおいては単位オーディオデータを時間順に格納し、そして、キャッシュプールにおける単位オーディオデータの個数はプリセット使用個数、例えば1024に達しているかどうかを判断し、達している場合、前記プリセット使用個数個の単位オーディオデータを取り出してオーディオフレームを生成し、残りの単位オーディオデータを、オーディオデータ処理が完了するまでキャッシュプールに保留する。
【0053】
なお、1つの可能な実現形態では、変速ビデオにはオーディオデータとビデオ素材とが同時に含まれてもよく、さらに、生成したビデオフレームにはオーディオフレームとともにビデオフレームが含まれるようになる。しかし、他の可能な実現形態では、変速ビデオにはオーディオデータ又はビデオ素材のいずれか1つが含まれてもよく、これによって、オーディオフレーム又はビデオフレームだけが生成される。これは、異なる応用シーンに応じて設定することができ、本明細書では具体的に限定されない。
【0054】
ビデオフレームを取得した後、ビデオフレームを組み合わせれば初速度ビデオを得ることができる。1つの可能な実現形態では、ビデオフレームにはオーディオフレームとビデオフレームとが含まれており、オーディオフレームとビデオフレームとで構成された初速度ビデオの音声と画像がマッチするように、オーディオフレームとビデオフレームとに対してオーディオとビデオとの同期処理を行うことができる。
【0055】
具体的に、オーディオフレームとビデオフレームとに対応する表示タイムスタンプ情報に基づき、オーディオフレームとビデオフレームとの差がプリセットしきい値より小さいように修正すれば、オーディオフレームとビデオフレームとの同期を実現することができる。より具体的に、ビデオに対してレンダリングを行う際、オーディオフレームの表示タイムスタンプとビデオフレームの表示タイムスタンプとの差をリアルタイムに計算し、例示的に、差は正の値である場合、オーディオフレームの表示タイムスタンプはビデオフレームの表示タイムスタンプよりも前にあり、すなわち、オーディオフレームの方は速いことを意味し、この場合、オーディオフレームに対して遅延処理を行うが、差は負の値である場合、オーディオフレームの表示タイムスタンプはビデオフレームの表示タイムスタンプよりも後にあり、すなわち、オーディオフレームの方は遅いことを意味し、この場合、ビデオフレームに対して遅延処理を行い、これによって、オーディオフレームとビデオフレームとを同期させる。
【0056】
S205では、第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成する。
【0057】
具体的に、第1のインタラクションインタフェースは、人と移動端末機器との情報交換の通路であり、ユーザは、第1のインタラクションインタフェースによって情報を移動端末機器に入力して操作し、移動端末機器は、インタラクションインタフェースによって情報をユーザに提供する。
【0058】
本実施例では、初速度ビデオを生成した後、第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオを再生することにより、ユーザによるビデオ撮影のガイドを実現する。例示的に、第1のインタラクションインタフェースは、APP内のユーザインタフェースであってもよい。図12は、本開示の実施例により提供される第1のインタラクションインタフェースの概略図であり、図12を参照すると、第1のインタラクションインタフェースには、第1の表示領域と第2の表示領域とが含まれており、ここで、第1の表示領域は、ユーザが現在録画しているビデオを表示しており、第2の表示領域は、初速度ビデオを表示している。選択的に、第1のインタラクションインタフェースはまた、初速度ビデオのオーディオデータを同時に再生し、よりよいガイド機能をユーザに提供することができる。
【0059】
さらに、端末機器は初速度ビデオを再生すると同時に、ビデオ撮影を同期して、初速度目標ビデオを生成する。1つの可能な実現形態では、図13は、本開示の実施例により提供されるビデオ撮影によって初速度目標ビデオを生成する操作の概略図であり、図13に示すように、ユーザは、録画開始ボタンをクリックすると、初速度ビデオを同期して再生すると同時にビデオ録画を開始し、第1のインタラクションインタフェースでの第3の表示領域には、時間表示情報が設けられており、当該時間表示情報はプログレスバーの形式にしてもよいし、時間数字の形式にしてもよく、本明細書ではプログレスバーの形式を例にしている。当該時間表示情報は、初速度ビデオに対する現在録画しているビデオの完成した進捗又は残りの進捗を指示するために用いられ、プログレスバーはなくなると、初速度ビデオは再生完了し、初速度目標ビデオは生成される。
【0060】
S206では、変速情報に基づいて初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得る。
【0061】
録画が完了した初速度目標ビデオは、初速度ビデオとは録画コンテンツの時間順序及び時間ノードにおいて同様又は類似し、例えば、初速度ビデオのビデオデータには、録画対象となる人物はt1秒にA位置まで移動すると、対応する人物に対してa特殊効果が現れ、録画対象となる人物はt2秒にB位置まで移動すると、対応する人物に対してb特殊効果が現れる。これに応じて、処理待ちのビデオ内に録画対象となる人物は、t1秒にA位置まで移動し、t2秒にB位置まで移動し、初速度ビデオのビデオデータとマッチしている。
【0062】
さらに、変速情報に基づいて初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速情報は変速ビデオの変速特殊効果に対応するため、生成した目標ビデオデータには、上記の例に示すように、録画対象となる人物はt1秒にA位置まで移動すると、対応する人物に対してa特殊効果が現れ、録画対象となる人物はt2秒にB位置まで移動すると、対応する人物に対してb特殊効果が現れる。このように、初速度目標ビデオにビデオ特殊効果を迅速に追加する目的は達成される。
【0063】
上記の実施例のビデオ録画方法に対応し、図14は、本開示の実施例により提供されるビデオ録画デバイスの構造ブロック図1である。説明の便宜上、本開示の実施例に関連する部分だけが示されている。図14を参照すると、ビデオ録画デバイス3は、
変速ビデオの変速情報を取得するための取得ユニット31であって、変速情報が変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられる取得ユニット31と、
変速情報に基づいて変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るために用いられる逆変速ユニット32と、
初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するために用いられる生成ユニット33と、
変速情報に基づいて初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得るために用いられる変速ユニット34と、を含む。
【0064】
取得ユニット31、逆変速ユニット32、生成ユニット33、及び変速ユニット34は順次接続されている。本実施例により提供されるビデオ録画デバイス3は、図3に示される方法の実施例の技術的解決手段を実行することができ、その実現原理及び技術的効果が類似するため、ここで繰り返して説明しない。
【0065】
図15は、本開示の実施例により提供されるビデオ録画デバイスの構造ブロック図2であり、本実施例により提供されるビデオ録画デバイス4は、図15に示されるビデオ録画デバイスに基づいて、生成ユニット33をより具現化するとともに、取得ユニット31と逆変速ユニット32との機能をさらに限定している。
【0066】
1つの可能な実現形態では、逆変速ユニット32は、具体的に、変速情報に基づいて変速ビデオの再生タイムスタンプを決定し、再生タイムスタンプが変速ビデオに初速度で再生させるタイムスタンプであること、変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定すること、及び、ビデオフレームに基づいて初速度ビデオを生成すること、に用いられる。
【0067】
1つの可能な実現形態では、変速情報は、変速ビデオの変速アンカーポイント及び変速アンカーポイントに対応する再生速度を含み、逆変速ユニット32は、変速情報に基づいて変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するとき、具体的に、変速ビデオの変速アンカーポイントに基づいて第1の時間間隔を決定すること、変速ビデオの変速アンカーポイントに対応する再生速度の第1の時間間隔における積分に基づいて変速アンカーポイントに対応する時間ステップを決定すること、及び、時間ステップに基づいて変速ビデオの再生タイムスタンプを決定すること、に用いられる。
【0068】
1つの可能な実現形態では、逆変速ユニット32は、変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定するとき、具体的に、再生タイムスタンプに基づいて変速ビデオを復号し、再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを得るために用いられ、変速ユニット34は、具体的に、予め設定された録画タイムスタンプを取得し、録画タイムスタンプが初速度ビデオの再生タイムスタンプをキャラクタリゼーションするために用いられること、及び、録画タイムスタンプと再生タイムスタンプとの対応関係に基づいて録画タイムスタンプに対応する録画ビデオフレームを決定するとともに、録画ビデオフレームを初速度ビデオに合成すること、に用いられる。
【0069】
1つの可能な実現形態では、変速ビデオにはオーディオデータが含まれ、逆変速ユニット32は、さらに、再生タイムスタンプに対応するオーディオデータの再生速度を決定すること、及び、再生速度に応じてオーディオデータに対して再サンプリングを行い、再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得ること、に用いられる。変速ユニット34は、具体的に、ビデオフレームと対応するオーディオフレームとに基づいて初速度ビデオを生成するために用いられる。
【0070】
1つの可能な実現形態では、逆変速ユニット32は、再生速度に応じてオーディオデータに対して再サンプリングを行い、再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るとき、具体的に、予め設定された第1のオーディオサンプリングレートを取得すること、第1のオーディオサンプリングレートとオーディオデータの再生速度とに応じて第2のオーディオサンプリングレートを決定すること、及び、第2のオーディオサンプリングレートに応じて、オーディオデータに対して再サンプリングを行い、再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得ること、に用いられる。
【0071】
1つの可能な実現形態では、変速ユニット34は、さらに、ビデオフレームとオーディオフレームとに対してオーディオとビデオとの同期を行うために用いられる。
【0072】
1つの可能な実現形態では、生成ユニット33は、
第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオを表示するために用いられる表示モジュール331と、
第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオを表示すると同時に、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するために用いられる録画モジュール332と、を含む。
【0073】
1つの可能な実現形態では、初速度ビデオは、初速度ビデオデータ及び/又は初速度オーディオデータを含み、表示モジュール331は、具体的に、第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオデータ及び/又は初速度オーディオデータを再生するために用いられる。
【0074】
本実施例により提供されるデバイスは、上記の方法の実施例の技術的解決手段を実行するために使用されることができ、その実現原理及び技術的効果が類似するため、本実施例はここで繰り返して説明しない。
【0075】
図16は、本開示の1つの実施例により提供される電子機器の概略図であり、図16に示すように、本実施例により提供される電子機器5は、メモリ51、プロセッサ52、及びコンピュータプログラムを含む。
【0076】
コンピュータプログラムはメモリ51に記憶されており、プロセッサ52により実行されると、本開示の図3図15に対応する実施例のいずれかの実施例により提供されるビデオ録画方法を実現するように構成されている。
【0077】
メモリ51とプロセッサ52とは、バス53を介して接続される。
【0078】
関連説明は図2図13に対応する実施例におけるステップの対応する関連説明及び効果を参照して理解することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0079】
図17を参照すると、図17は、本開示の実施例を実現するために適した電子機器6の構造概略図を示しており、当該電子機器6は、端末機器又はサーバにすることができる。端末機器は、携帯電話、ノートブックコンピュータ、デジタル放送受信機、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDAと略称)、タブレットコンピュータ(Portable Android Device、PADと略称)、携帯型マルチメディアプレーヤー(Portable Media Player、PMPと略称)、車載端末(例えば、車載ナビゲーション端末)などの移動端末、及びデジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含むことができるが、それらに限定されない。図17に示される電子機器6は単なる一例であり、本開示の実施例の機能及び使用範囲にいかなる制限も課すべきでない。
【0080】
図17に示すように、電子機器6は、処理装置(中央処理装置やグラフィックプロセッサなど)61を含むことができ、当該処理装置は、読み取り専用メモリ(Read Only Memory、ROMと略称)62に記憶されたプログラムまたは記憶装置68からランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称)63にロードされたプログラムに従って、さまざまな適切な動作及び処理を実行することができる。RAM63には、電子機器6の操作に必要なさまざまなプログラム及びデータも記憶されている。処理装置61、ROM62及びRAM63は、バス64を介して互いに接続されている。入力/出力(Input/Output、I/Oと略称)インタフェース65もバス64に接続されている。
【0081】
通常、タッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイクロフォン、加速度計、ジャイロスコープなどを含む入力装置66と、液晶ディスプレイ(LiqUid Crystal Display、LCDと略称)、スピーカー、バイブレータなどを含む出力装置67と、磁気テープやハードディスクなどを含む記憶装置68と、通信装置69とは、I/Oインタフェース65に接続されることができる。通信装置69は、電子機器6が他のデバイスと無線又は有線で通信してデータを交換することを可能にし得る。図17は、さまざまなデバイスを備える電子機器6を示すが、図示されたデバイスのすべてが実施又は配置される必要があるわけではないことを理解すべきである。代替的に、より多くの又は少ないデバイスが実施又は配置され得る。
【0082】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照して説明されている上記のプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実施されることができる。例えば、本開示の実施例は、コンピュータ可読媒体に搭載されているコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、当該コンピュータプログラムがフローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例では、当該コンピュータプログラムは、通信装置69を介してネットワークからダウンロード及びインストールされるか、または記憶装置68からインストールされるか、またはROM62からインストールされることができる。当該コンピュータプログラムは、処理装置61により実行されると、本開示の実施例に係る方法で限定されている上記の機能は実行される。
【0083】
なお、本開示に記載されたコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体又は上記2つの任意の組み合わせであり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、あるいは上記の任意の組み合わせにすることができるが、それらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例として、1本又は複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROM又はフラッシュメモリと略称)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(Portable Compact Disk Read-Only Memory、CD-ROMと略称)、光ストレージデバイス、磁気メモリコンポーネント、または上記の任意の適切な組み合わせを含み得るが、それらに限定されない。本開示では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用されるか、またはそれらに組み合わせて使用できるプログラムを含む又は記憶する任意の有形媒体であり得る。本開示では、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドで、または搬送波の一部として伝播されるデータ信号を含むことができ、その中にコンピュータ可読プログラムコードが搭載されている。このような伝播されたデータ信号は、電磁信号、光信号、または上記の任意の適切な組み合わせを含むがそれらに限定されない多くの形をとることができる。コンピュータ可読信号媒体は、さらに、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体にすることができ、当該コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用されるか、またはそれらに組み合わせて使用するためのプログラムを送信、伝播、または伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれたプログラムコードは、電線、光ファイバケーブル、無線周波数(Radio Frequency、RFと略称)などを含むがそれらに限定されない任意の適切な媒体、または上記の任意の適切な組み合わせを使用して伝送することができる。
【0084】
上記のコンピュータ可読媒体は、上記の移動端末機器に含まれていてもよく、または当該移動端末機器に組み立てられずに単独で存在していてもよい。
【0085】
上記のコンピュータ可読媒体には、1つ又は複数のプログラムが搭載されており、上記の1つ又は複数のプログラムは当該移動端末機器により実行されると、当該移動端末機器は、上記の実施例に示される方法を実行する。
【0086】
本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語と、「C」言語又はそれに類似するプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語と、を含む1つ又は複数のプログラミング言語、あるいはそれらの組み合わせで書くことができる。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、一部はユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部はユーザのコンピュータ上で、一部はリモートコンピュータ上で、または完全にリモートコンピュータ又はサーバ上で実行できる。リモートコンピュータの場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LANと略称)やワイドエリアネットワーク(Wide Area Network、WANと略称)など、あらゆる種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されることができ、もしくは、外部コンピュータに接続されることもできる(例えば、インターネットサービスプロバイダーを使用してインターネット経由で接続する)。
【0087】
図面のフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品によって実現可能なアーキテクチャ、機能、及び操作を示している。これに関して、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、指定される論理的機能を実現するための1つ又は複数の実行可能な命令を含むモジュール、グログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができる。いくつかの代替の実現では、ブロックに示されている機能は、図に示されている順序と異なる順序で実行できることにも注意すべきである。例えば、連結して表示される2つのブロックは、実際には、基本的に並行して実行できるが、または、関連する機能に応じて、ブロックが逆の順序で実行される場合もある。なお、ブロック図及び/又はフローチャートの各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートのブロックの組み合わせは、指定される機能又は操作を実行する専用のハードウェアベースのシステムを使用して実現することができ、または、専用のハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせを使用して実現することもできる。
【0088】
本開示の実施例に記載されたユニットは、ソフトウェアで実現することができ、またはハードウェアで実現することもできる。これらのユニットの名称は、特定の状況下でのユニット自体を制限する目的ではない場合があり、例えば、第1の取得ユニットは、「少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスを取得するユニット」と記載してもよい。
【0089】
本明細書で上記に説明された機能は、少なくとも部分的に、1つ又は複数のハードウェアロジックコンポーネントによって実行され得る。例えば、使用できるハードウェアロジックコンポーネントの例示的なタイプとして、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGAと略称)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASICと略称)、特定用途向け標準部品(Application Specific Standard Product、ASSPと略称)、システムオンチップ(System-on-a-chip、SOCと略称)、複雑なプログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLDと略称)などを含むことができるが、それらに限定されない。
【0090】
本開示のコンテキストでは、機械可読媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用されるか、またはそれらに組み合わせて使用できるプログラムを含む又は記憶する有形媒体であり得る。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であり得る。機械可読媒体は、電気的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、あるいは上記の任意の組み合わせにすることができるが、それらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例として、1本又は複数のワイヤに基づく電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光ストレージデバイス、磁気メモリコンポーネント、または上記の任意の適切な組み合わせを含み得る。
【0091】
第1の態様では、本開示の1つ又は複数の実施例によれば、ビデオ録画方法を提供し、前記方法は、変速ビデオの変速情報を取得するステップであって、前記変速情報が前記変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられるステップと、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るステップと、前記初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するステップと、前記変速情報に基づいて前記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得るステップと、を含む。
【0092】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るステップは、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するステップであって、前記再生タイムスタンプが前記変速ビデオに初速度で再生させるタイムスタンプであるステップと、前記変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定するステップと、前記ビデオフレームに基づいて前記初速度ビデオを生成するステップと、を含む。
【0093】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記変速情報は、変速ビデオの変速アンカーポイント及び前記変速アンカーポイントに対応する再生速度を含み、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するステップは、前記変速ビデオの変速アンカーポイントに基づいて第1の時間間隔を決定するステップと、前記変速ビデオの変速アンカーポイントに対応する再生速度の前記第1の時間間隔における積分に基づいて前記変速アンカーポイントに対応する時間ステップを決定するステップと、前記時間ステップに基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するステップと、を含む。
【0094】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定するステップは、前記再生タイムスタンプに基づいて前記変速ビデオを復号し、前記再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを得るステップを含み、前記ビデオフレームに基づいて前記初速度ビデオを生成するステップは、予め設定された録画タイムスタンプを取得するステップであって、前記録画タイムスタンプが初速度ビデオの再生タイムスタンプをキャラクタリゼーションするために用いられるステップと、前記録画タイムスタンプと前記再生タイムスタンプとの対応関係に基づいて前記録画タイムスタンプに対応する録画ビデオフレームを決定するとともに、前記録画ビデオフレームを前記初速度ビデオに合成するステップと、を含む。
【0095】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記変速ビデオにはオーディオデータが含まれ、前記方法は、さらに、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオデータの再生速度を決定するステップと、前記再生速度に応じて前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップと、を含み、前記ビデオフレームに基づいて前記初速度ビデオを生成するステップは、前記ビデオフレームと対応するオーディオフレームとに基づいて、前記初速度ビデオを生成するステップを含む。
【0096】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記再生速度に応じて前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップは、予め設定された第1のオーディオサンプリングレートを取得するステップと、前記第1のオーディオサンプリングレートと前記オーディオデータの再生速度とに応じて第2のオーディオサンプリングレートを決定するステップと、前記第2のオーディオサンプリングレートに応じて、前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップと、を含む。
【0097】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記方法は、さらに、前記ビデオフレームと前記オーディオフレームとに対してオーディオとビデオとの同期を行うステップを含む。
【0098】
第2の態様では、本開示の1つ又は複数の実施例によれば、ビデオ録画デバイスを提供し、前記デバイスは、
変速ビデオの変速情報を取得するために用いられる取得ユニットであって、前記変速情報が前記変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられる取得ユニットと、
前記変速情報に基づいて前記変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るために用いられる逆変速ユニットと、
前記初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するために用いられる生成ユニットと、
前記変速情報に基づいて前記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得るために用いられる変速ユニットと、を含む。
【0099】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、生成ユニットは、以下を含む。
【0100】
1つの可能な実現形態では、逆変速ユニットは、具体的に、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定し、前記再生タイムスタンプが前記変速ビデオに初速度で再生させるタイムスタンプであること、前記変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定すること、及び、前記ビデオフレームに基づいて前記初速度ビデオを生成すること、に用いられる。
【0101】
1つの可能な実現形態では、前記変速情報は、変速ビデオの変速アンカーポイント及び前記変速アンカーポイントに対応する再生速度を含み、逆変速ユニットは、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するとき、具体的に、前記変速ビデオの変速アンカーポイントに基づいて第1の時間間隔を決定すること、前記変速ビデオの変速アンカーポイントに対応する再生速度の前記第1の時間間隔における積分に基づいて前記変速アンカーポイントに対応する時間ステップを決定すること、及び、前記時間ステップに基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定すること、に用いられる。
【0102】
1つの可能な実現形態では、逆変速ユニットは、前記変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定するとき、具体的に、前記再生タイムスタンプに基づいて前記変速ビデオを復号し、前記再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを得るために用いられ、変速ユニットは、具体的に、予め設定された録画タイムスタンプを取得し、前記録画タイムスタンプが初速度ビデオの再生タイムスタンプをキャラクタリゼーションするために用いられること、及び、前記録画タイムスタンプと前記再生タイムスタンプとの対応関係に基づいて前記録画タイムスタンプに対応する録画ビデオフレームを決定するとともに、前記録画ビデオフレームを前記初速度ビデオに合成すること、に用いられる。
【0103】
1つの可能な実現形態では、前記変速ビデオにはオーディオデータが含まれ、逆変速ユニットは、さらに、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオデータの再生速度を決定すること、及び、前記再生速度に応じて前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得ること、に用いられる。変速ユニット34は、具体的に、前記ビデオフレームと対応するオーディオフレームとに基づいて前記初速度ビデオを生成するために用いられる。
【0104】
1つの可能な実現形態では、逆変速ユニットは、前記再生速度に応じて前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るとき、具体的に、予め設定された第1のオーディオサンプリングレートを取得すること、前記第1のオーディオサンプリングレートと前記オーディオデータの再生速度とに応じて第2のオーディオサンプリングレートを決定すること、及び、前記第2のオーディオサンプリングレートに応じて、前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得ること、に用いられる。
【0105】
1つの可能な実現形態では、変速ユニットは、さらに、ビデオフレームとオーディオフレームとに対してオーディオとビデオとの同期を行うために用いられる。
【0106】
1つの可能な実現形態では、生成ユニットは、
第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオを表示するために用いられる表示モジュールと、
第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオを表示すると同時に、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するために用いられる録画モジュールと、を含む。
【0107】
1つの可能な実現形態では、初速度ビデオは、初速度ビデオデータ及び/又は初速度オーディオデータを含み、表示モジュールは、具体的に、第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオデータ及び/又は初速度オーディオデータを再生するために用いられる。
【0108】
第3の態様では、本開示の実施例は、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含む電子機器を提供し、
メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
少なくとも1つのプロセッサはメモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行すると、少なくとも1つのプロセッサは上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法を実行する。
【0109】
第4の態様では、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶されており、プロセッサがコンピュータ実行命令を実行するとき、上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法が実現される。
【0110】
第5の態様では、本開示の実施例は、コンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラムは可読記憶媒体に記憶されており、電子機器の少なくとも1つのプロセッサは可読記憶媒体からコンピュータプログラムを読み取り、少なくとも1つのプロセッサはコンピュータプログラムを実行すると、電子機器は上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法を実現する。
【0111】
第6の態様では、本開示の実施例は、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムは可読記憶媒体に記憶されており、電子機器の少なくとも1つのプロセッサは可読記憶媒体からコンピュータプログラムを読み取り、少なくとも1つのプロセッサはコンピュータプログラムを実行すると、電子機器は上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法を実現する。
【0112】
上記した説明は、本開示のいくつかの好ましい実施例に関する説明、及び適用される技術的原理に関する説明にすぎない。当業者は、本開示の実施例に係る発明範囲は、上記の技術的特徴の特定の組み合わせによって形成される解決手段に限定されず、上記の発明構想から逸脱することなく、上記の技術的特徴又はそれらの同等の特徴の任意の組み合わせによって形成される他の解決手段、例えば、上記特徴を、本開示で開示される(ただしこれに限定されない)同様の機能を有する技術的特徴に置き換えることによって形成される解決手段もカバーすべきであることを理解すべきである。
【0113】
なお、特定の順序で各操作について説明したが、これらの操作は示されている特定の順序又は順番に実行されることを要求するものと理解されるべきではない。マルチタスクや並列処理は、一定の環境下では有利である場合がある。同様に、上記の説明にはいくつかの具体的な実現の詳細が含まれるが、これらは本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。個々の実施例のコンテキストにおいて説明される特定の特徴は、単一の実施例において組み合わせて実現されてもよい。逆に、単一の実施例のコンテキストにおいて説明される様々な特徴は、複数の実施例において、単独で又は任意の適切なサブ組合せで実現されてもよい。
【0114】
本主題は、構造的特徴及び/又は方法的論理動作に固有の言語を用いて説明されてきたが、添付の特許請求の範囲に限定される主題は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことが理解されるべきである。逆に、上記の特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施するための例示的な形態にすぎない。
【0115】
本願は2021年01月21日に中国特許局に提出された、出願番号が202110080508.7で、出願の名称が「ビデオ録画方法、デバイス、電子機器及び記憶媒体」という中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用によって本願に組み合わせられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2023-07-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は、マルチメディア技術の分野に関し、特に、ビデオ録画方法、デバイス、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ショート動画プラットフォームでは、ユーザからアップロードされたビデオ作品はプラットフォームの主要なコンテンツの供給源となっている。ユーザは、携帯電話などの移動端末を利用してビデオを録画したりアップロードしたりするとともに、異なるビデオ特殊効果を追加することによって面白いビデオ作品を形成することができる。
【0003】
ユーザによるビデオ作品創作のハードル及び難易度を低下させるために、いくつかのアプリケーション(Application、APPと略称)はビデオ特殊効果を追加するためのビデオテンプレートをユーザに提供しており、ユーザはビデオテンプレートでのビデオ録画の時間順序、リズムを真似してビデオ録画を完成させることによって、録画したビデオはビデオテンプレートでのビデオ特殊効果と直接にマッチするようになり、録画したビデオにビデオ特殊効果を迅速に追加することができる。
【0004】
しかしながら、変速特殊効果付きのいくつかのビデオテンプレートでは、ビデオテンプレートでのビデオ素材は、変速特殊効果の影響を受けて、ビデオ素材の再生速度が変化することがある。ユーザは、この種のビデオテンプレートを利用してビデオ撮影を行うとき、ビデオテンプレートでの特殊効果が現れるタイミングに正確に合わせることができず、ビデオ特殊効果とビデオコンテンツとのミスマッチは発生してしまい、ビデオの品質に影響を及ぼすという問題が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、ユーザがビデオテンプレートに従ってビデオを録画するときビデオ特殊効果とビデオコンテンツとのミスマッチが発生してしまい、ビデオの品質に影響を及ぼすという問題を解消するために、ビデオ録画方法、デバイス、電子機器、記憶媒体、コンピュータプログラム製品及びコンピュータプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、本開示の実施例は、ビデオ録画方法を提供し、前記方法は、
速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るステップと、前記初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するステップと、記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得るステップであって、前記変速目標ビデオの再生速度の変化が前記変速ビデオの再生速度の変化と一致するステップと、を含む。
【0007】
第2の態様では、本開示の実施例は、ビデオ録画デバイスを提供し、前記デバイスは、
速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るために用いられる逆変速ユニットと、
前記初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するために用いられる生成ユニットと、
記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得るために用いられる変速ユニットであって、前記変速目標ビデオの再生速度の変化が前記変速ビデオの再生速度の変化と一致する変速ユニットと、を含む。
【0008】
第3の態様では、本開示の実施例は、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含む電子機器を提供し、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記少なくとも1つのプロセッサは前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行すると、前記少なくとも1つのプロセッサは上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法を実行する。
【0009】
第4の態様では、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶されており、プロセッサが前記コンピュータ実行命令を実行するとき、上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法が実現される。
【0010】
第5の態様では、本開示の実施例は、コンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法が実現される。
【0011】
第6の態様では、本開示の実施例は、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは可読記憶媒体に記憶されており、電子機器の少なくとも1つのプロセッサは前記可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取り、前記少なくとも1つのプロセッサは前記コンピュータプログラムを実行すると、前記電子機器は上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法を実行する。
【発明の効果】
【0012】
本実施例により提供されるビデオ録画方法、デバイス、電子機器及び記憶媒体は、速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得られ、前記初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成し、記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得られ、逆変速して得られた初速度ビデオの再生速度はユーザによるビデオ録画の通常速度と同じであるため、ユーザに初速度ビデオを表示し、ユーザがビデオ録画を行うことをガイドすることにより、ユーザが録画したビデオは元の変速ビデオと同期するものになることができ、そして、テンプレートでの特殊効果を、ユーザが撮影したビデオコンテンツとマッチするようにすることにより、ユーザが録画したビデオは元の変速ビデオの特殊効果を直接に取得することができるようになり、ビデオ特殊効果とビデオコンテンツとのミスマッチの問題は解決され、ユーザが録画したビデオの特殊効果の表現を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
以下、本開示の実施例や関連の技術における解決手段をより明瞭に説明するために、実施例又は関連の技術の記述において使用する必要がある図面を簡単に説明する。当然ながら、以下、記載する図面は本開示のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を想到しうる。
図1】本開示の実施例により提供される応用シーンの概略図である。
図2】関連技術において変速特殊効果付きのビデオテンプレートの再生概略図である。
図3】本開示の実施例により提供されるビデオ録画方法のフローチャート1である。
図4本開示の実施例により提供されるビデオ録画方法のフローチャート2である。
図5】変速情報に基づいて変速ビデオに対して逆変速処理を行うプロセスの概略図である。
図6】本開示の実施例により提供される、初速度ビデオの表示と同期してビデオ撮影を行うプロセスの概略図である。
図7】本開示の実施例により提供されるビデオ録画方法のフローチャートである。
図8】本開示の実施例により提供されるUIでの変速ビデオテンプレートの実現形態の概略図である。
図9】図に示される実施例におけるステップS202の1つの可能なフローチャートである。
図10】本開示の実施例により提供される変速ビデオの再生タイムスタンプの概略図である。
図11】本開示の実施例により提供されるビデオフレームを決定するプロセスの概略図である。
図12】図に示される実施例におけるステップS204の1つの可能なフローチャートである。
図13】本開示の実施例により提供される第1のインタラクションインタフェースの概略図である。
図14】本開示の実施例により提供される、ビデオ撮影によって初速度目標ビデオを生成する操作の概略図である。
図15】本開示の実施例により提供されるビデオ録画デバイスの構造ブロック図1である。
図16】本開示の実施例により提供されるビデオ録画デバイスの構造ブロック図2である。
図17】本開示の1つの実施例により提供される電子機器の概略図である。
図18】本開示の他の実施例により提供される電子機器の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明瞭にするために、本開示の実施例に係る図面を参照しながら、その技術的解決手段について明瞭、且つ完全に説明し、当然ながら、記載される実施例は本開示の実施例の一部にすぎず、そのすべての実施例ではない。当業者は、本開示における実施例に基づいて創造的な労働をすることなく、取得されたその他のすべての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0015】
図1は、本開示の実施例により提供される応用シーンの概略図であり、図1を参照すると、本応用シーンでは、本開示の実施例により提供されるビデオ録画方法は、スマート携帯電話などの移動端末機器に適用されており、以下、スマート携帯電話を例にして説明する。スマート携帯電話にはビデオ録画用APPが実行されており、ユーザは、スマート携帯電話で操作し、当該APPを使用してビデオ録画を行うとともに、APP内蔵の特殊効果機能を利用して特殊効果を録画したビデオに追加し、最終的にビデオ作品を生成し、当該ビデオ作品は、当該ユーザのスマート携帯電話に保存されてローカルで再生、編集、伝播又は削除されてもよいし、他のアクセスするユーザが視聴できるようにクラウドサーバに保存されてもよい。
【0016】
関連の技術において、ユーザによるビデオ作品創作のハードル及び難易度を低下させるために、いくつかのAPPはビデオ特殊効果を追加するためのビデオテンプレートをユーザに提供しており、ユーザはビデオテンプレートでのビデオ録画の時間順序、リズムを真似してビデオ録画を完成させることによって、録画したビデオはビデオテンプレートでのビデオ特殊効果と直接にマッチするようになり、録画したビデオにビデオ特殊効果を迅速に追加することができる。しかしながら、変速特殊効果付きのいくつかのビデオテンプレートでは、ビデオテンプレートでのビデオ素材は、変速特殊効果の影響を受けて、ビデオ素材の再生速度が変化することがある。図2は、関連技術において変速特殊効果付きのビデオテンプレートの再生概略図であり、図2を参照すると、ユーザは、この種のビデオテンプレートを利用してビデオ撮影を行うとき、ビデオテンプレートでのビデオ素材の再生速度は速かったり遅かったりすることがあり、当該ビデオ素材の元の録画速度を維持するわけでないが、ユーザはビデオを録画するとき、比較的一定の速度でしか録画することができないため、ユーザは、ビデオテンプレートでのビデオ素材を真似してビデオ録画を行うとき、ビデオテンプレートでの特殊効果が現れるタイミングに正確に合わせることができず、ビデオ特殊効果とビデオコンテンツとのミスマッチは発生してしまい、ビデオの品質に影響を及ぼすという問題が存在する。
【0017】
本開示の実施例は、上記の問題を解決するために、ビデオ録画方法を提供する。
【0018】
図3を参照すると、図3は、本開示の実施例により提供されるビデオ録画方法のフローチャート1である。本実施例の方法は、スマート携帯電話などの移動端末機器に適用されることができ、当該ビデオ録画方法は、以下のステップを含む。
【0019】
S1では、変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得る。
【0020】
具体的に、変速ビデオとは、ビデオ素材に、すなわち、元のビデオに対して変速処理を行ったビデオデータのことであり、1つの可能な実現形態では、変速ビデオは、再生時に、再生速度が非線形変化を呈し、例えば、変速ビデオの第0~3秒には、変速ビデオは通常の再生速度で再生され、第3~5秒には、変速ビデオは2倍速で再生され、第5~7秒には、変速ビデオは0.5倍速で再生される。変速ビデオの変速再生によって、ビデオは変速特殊効果付きのものとなり、ビデオの表現力及び面白さが高まる。初速度ビデオの「初速度」は、変速ビデオの「変速」に対して相対的なものであるため、初速度ビデオは必ずしも変速ビデオと完全に一致するデータではない。
【0021】
1つの実施形態において、ステップS1の前に、当該ビデオ録画方法は、変速ビデオの変速情報を取得し、変速情報が変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられるステップをさらに含む。1つの実施形態において、変速情報に基づいて変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得ることができる。
【0022】
S2では、初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成する。
【0023】
例示的に、ユーザは、本実施例により提供されるビデオ録画方法を実行する端末機器を操作し、初速度ビデオで表現されているビデオ録画の時間順序に従ってビデオ録画を行うと、初速度ビデオと同じ再生時間の初速度目標ビデオを得ることができる。
【0024】
S3では、初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得、前記変速目標ビデオの再生速度の変化が前記変速ビデオの再生速度の変化と一致する。
【0025】
例示的に、当該初速度目標ビデオは、初速度ビデオとは録画時間ノードが類似又は一致するため、当該初速度目標ビデオは、初速度ビデオの対応するビデオ特殊効果を利用して、変速ビデオと同じビデオ特殊効果を有する初速度目標ビデオを得ることができる。1つの1つの実施形態において、変速情報に基づいて初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得ることができる。
【0026】
本実施例では、変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得られ、初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成し、初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得られ、逆変速して得られた初速度ビデオの再生速度はユーザによるビデオ録画の通常速度と同じであるため、ユーザに初速度ビデオを表示し、ユーザがビデオ録画を行うことをガイドすることにより、ユーザが録画したビデオは元の変速ビデオと同期するものになることができ、そして、テンプレートでの特殊効果はユーザが撮影したビデオコンテンツとマッチするようになり、ユーザが録画したビデオは元の変速ビデオの特殊効果を直接に取得することができるようになり、ビデオ特殊効果とビデオコンテンツとのミスマッチの問題は解決され、ユーザが録画したビデオの特殊効果の表現を改善する。
【0027】
を参照すると、図は、本開示の実施例により提供されるビデオ録画方法のフローチャートである。本実施例の方法は、スマート携帯電話などの移動端末機器に適用されることができ、当該ビデオ録画方法は、以下のステップを含む。
【0028】
S101では、変速ビデオの変速情報を取得し、変速情報が変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられる。
【0029】
例示的に、ビデオは、一般的に、オーディオデータ及びビデオデータが含まれたマルチメディアファイルを指し、異なるオーディオ及びビデオの圧縮処理方法に応じて、オーディオデータ及びビデオデータは様々なフォーマットを有することができ、ビデオデータは例えば、オーディオビデオインターリーブ(Audio Video Interleaved、AVIと略称)フォーマット、映画デジタルビデオ技術(Movie digital video technology、MOVと略称)フォーマットなどであり、オーディオデータは例えば、高度オーディオエンコーディング(Advanced Audio Coding、ACCと略称)フォーマットなどであり、本明細書では、ビデオの具体的なデータフォーマット、及びオーディオデータフォーマットとビデオデータフォーマットとの組み合わせは限定されない。
【0030】
具体的に、変速ビデオとは、ビデオ素材に、すなわち、元のビデオに対して変速処理を行ったビデオデータのことであり、1つの可能な実現形態では、変速ビデオは、再生時に、再生速度が非線形変化を呈し、例えば、変速ビデオの第0~3秒には、変速ビデオは通常の再生速度で再生され、第3~5秒には、変速ビデオは2倍速で再生され、第5~7秒には、変速ビデオは0.5倍速で再生される。変速ビデオの変速再生によって、ビデオは変速特殊効果付きのものとなり、ビデオの表現力及び面白さが高まる。なお、変速ビデオにはビデオデータ及びオーディオデータが含まれ、変速ビデオの変速再生は、ビデオデータの変速再生及びオーディオデータの初速度再生と、ビデオデータの初速度再生及びオーディオデータの変速再生と、ビデオデータとオーディオデータとの変速再生、といういくつかの可能な変速再生表現を含む。
【0031】
変速ビデオの変速情報を取得するステップの実現形態はさまざまであり、例えば、予め設定されたマッピング情報に基づき、ローカル又はクラウドから記憶し、変速ビデオの識別子情報に対応する変速情報を決定して取得するという実現形態が挙げられる。また、例えば、変速ビデオ及び対応する変速情報が含まれたビデオテンプレートを取得することによって、変速ビデオの変速情報を取得するという実現形態も挙げられる。本明細書では、具体的な必要に応じて設定することができ、具体的に限定しない。
【0032】
S102では、変速情報に基づいて変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得る。
【0033】
具体的に、変速情報は変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするための情報であり、変速情報は初速度ビデオと変速ビデオとの速度変化のマッピング関係に相当するものである。図は、変速情報に基づいて変速ビデオに対して逆変速処理を行うプロセスの概略図であり、図を参照すると、変速情報の変速ビデオの再生速度に関する記述に基づき、変速ビデオの加速された部分に対して補間フィッティングの手段を用いて再生フレームを追加して、この部分を減速することを実現する一方、変速ビデオの減速された部分に対して、サンプリングの手段を用いて再生フレームを減少して、この部分を加速することを実現し、最終的に変速ビデオの逆変速処理を実現し、初速度ビデオを得る。
【0034】
ここで、当該初速度ビデオの「初速度」は、変速ビデオの「変速」に対して相対的なものであるため、初速度ビデオは必ずしも変速ビデオと完全に一致するデータではない。例えば、変速ビデオでは、ビデオデータは、ビデオ素材が変速して再生されるビデオであり、オーディオデータは、オーディオデータが初速度で再生されるオーディオである場合、逆変速処理後に得られた初速度ビデオでは、ビデオデータは、ビデオ素材が初速度で再生されるビデオとなり、オーディオデータは、オーディオデータが変速して再生されるオーディオとなる。本明細書では、初速度ビデオのビデオデータとオーディオデータとの具体的な再生速度を限定せず、具体的な応用シーンに応じて設定することができる。また、逆変速処理して得られた初速度ビデオは、サンプリングや補間などの、変速ビデオに対してアップサンプリングやダウンサンプリングを行うプロセスが実行されたため、逆変速処理が行われた初速度ビデオは、変速ビデオとは時間の長さが完全に等しいものではない。
【0035】
S103では、初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成する。
【0036】
例示的に、図は、本開示の実施例により提供される、初速度ビデオの表示と同期してビデオ撮影を行うプロセスの概略図であり、図を参照すると、初速度ビデオを得た後、初速度ビデオで表現されているオーディオ及び/又はビデオコンテンツの再生速度は、通常の速度でビデオを録画するときの速度とマッチするため、ユーザは、本実施例により提供されるビデオ録画方法を実行する端末機器を操作し、初速度ビデオで表現されているビデオ録画の時間順序に従ってビデオ録画を行うと、初速度ビデオと同じ再生時間の初速度目標ビデオを得ることができる。
【0037】
S104では、変速情報に基づいて初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得る。
【0038】
例示的に、当該初速度目標ビデオは、初速度ビデオとは録画時間ノードが類似又は一致するため、当該初速度目標ビデオは、初速度ビデオの対応するビデオ特殊効果を利用して、変速ビデオと同じビデオ特殊効果を有する初速度目標ビデオを得ることができる。当該初速度目標ビデオにビデオ特殊効果が現れる必要がある時間ノードは、初速度ビデオが変速された変速ビデオに特殊効果が現れる時間ノードと同じであるため、変速情報に基づく逆変換は初速度目標ビデオに適用し、変速情報に基づいて初速度目標ビデオに対して変速処理を行なえば、変速ビデオと同じ特殊効果を有する変速目標ビデオを得ることができる。
【0039】
本実施例では、変速ビデオの変速情報を取得し、変速情報が変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられ、変速情報に基づいて変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得られ、初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成し、変速情報に基づいて初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得られ、逆変速して得られた初速度ビデオの再生速度はユーザによるビデオ録画の通常速度と同じであるため、ユーザに初速度ビデオを表示し、ユーザがビデオ録画を行うことをガイドすることにより、ユーザが録画したビデオは元の変速ビデオと同期するものになることができ、そして、テンプレートでの特殊効果はユーザが撮影したビデオコンテンツとマッチするようになり、ユーザが録画したビデオは元の変速ビデオの特殊効果を直接に取得することができるようになり、ビデオ特殊効果とビデオコンテンツとのミスマッチの問題は解決され、ユーザが録画したビデオの特殊効果の表現を改善する。
【0040】
は、本開示の実施例により提供されるビデオ録画方法のフローチャートである。本実施例は、図に示される実施例に基づいて、ステップS101~S103のプロセスをより詳細に説明し、当該ビデオ録画方法は、以下のステップを含む。
【0041】
S201では、変速ビデオテンプレートを取得し、変速ビデオテンプレートには、変速ビデオ及び対応する変速情報が含まれる。
【0042】
ここで、変速情報はビデオ変速モデルを含み、ビデオ変速モデルは変速ビデオの再生速度と再生時間とのマッピング関係をキャラクタリゼーションするために用いられる。例示的に、変速ビデオテンプレートは、予め設定されたテンプレートタイプのファイルにすることができ、変速ビデオテンプレートは、ユーザがカスタマイズして設定したものであるか、または移動端末機器のAPP内に予め設定されたものであってもよく、選択的に、ユーザは、当該APPのユーザインタフェース(User Interface、UIと略称)によって当該変速ビデオテンプレートに対して編集、追加及び削除などの操作を行うことができる。当該変速ビデオテンプレートには、変速ビデオ及び対応するビデオ変速モデルが含まれ、変速モデルは、変速ビデオの再生速度と再生時間とのマッピング関係を説明するために使用されることができる。
【0043】
例示的に、ビデオ変速モデルは変速ビデオの再生速度の変化規律をキャラクタリゼーションするために用いられ、変速モデルの具体的な実現形態がさまざまであり、例えば、ビデオ変速モデルは変速ビデオの再生速度の変化関数にしてもよく、変速ビデオのデータフレームの識別子ごとに1つの再生速度係数に対応する。また、例えば、変速モデルは2次元配列にしてもよく、配列には、変速ビデオのいくつかの特定の時間ノード、及び対応する再生速度係数が格納されており、具体的に、例えば、変速ビデオは第1秒に変速係数2に対応し、変速ビデオは第1.5秒に変速係数2.5に対応し、変速ビデオは第3秒に変速係数0.5に対応する。ここで、変速係数は変速再生速度と通常の再生速度との比の値をキャラクタリゼーションするために用いられる。ビデオ変速モデルは必要に応じてその具体的な実現形態を設定することができ、本明細書では具体的に限定されない。
【0044】
は、本開示の実施例により提供されるUIでの変速ビデオテンプレートの実現形態の概略図であり、図を参照すると、APPのUIインタフェースにおいて、1つの可能な実現形態では、ビデオ変速モデルは変速ビデオの変速アンカーポイント及び変速アンカーポイントに対応する再生速度を含み、変速ビデオテンプレートでの変速ビデオはビデオ変速モデルとは時間軸上で対向して設定されており、ビデオ変速モデルには、特定の再生タイミングでの変速ビデオの再生速度をキャラクタリゼーションする変速アンカーポイントがいくつか含まれ、このいくつかの変速アンカーポイント間には、変速ビデオの速度変化状況を指示するためのフィット曲線が形成されている。
【0045】
S202では、変速情報に基づいて変速ビデオの再生タイムスタンプを決定し、再生タイムスタンプが変速ビデオに初速度で再生させるタイムスタンプである。
【0046】
1つの可能な実現形態では、図に示すように、ステップS202は、
変速ビデオの変速アンカーポイントに基づいて第1の時間間隔を決定するS2021、
変速ビデオの変速アンカーポイントに対応する再生速度の第1の時間間隔における積分に基づいて変速アンカーポイントに対応する時間ステップを決定するS2022、及び
時間ステップに基づいて変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するS2023、という具体的なステップを含む。
【0047】
10は、本開示の実施例により提供される変速ビデオの再生タイムスタンプの概略図であり、以下、図10を参照してステップS2021~S2023を具体的に説明する。
【0048】
10を参照すると、変速ビデオの対応する変速アンカーポイント間の間隔に基づいて第1の時間間隔を決定し、変速アンカーポイント間の間隔はそれぞれ異なると、対応する第1の時間間隔も異なり、1つの可能な実現形態では、変速アンカーポイントにおけるフィット曲線の導関数は0である。その後、各変速アンカーポイントに対応する再生速度に応じて第1の時間間隔内に積分を行い、変速アンカーポイントに対応する時間ステップを決定する。具体的に、変速アンカーポイント間のフィット曲線に基づいてフィット曲線上で補間された変速アンカーポイントに対応する再生速度値を決定し、そして、単位時間間隔と対応する速度値との積を計算し、2つの変速アンカーポイントの対応する全ての積を加算し、2つの変速アンカーポイント間の時間ステップを得ることができる。
【0049】
さらに、時間ステップに基づいて変速ビデオに対してマッピングを行い、変速ビデオの再生タイムスタンプを決定する。図10より、A-B区間では、変速ビデオの加速再生部分に対応し、積分計算結果が大きいため、変速ビデオでの再生タイムスタンプが疎になっているが、B-C区間の後半では、変速ビデオの減速再生部分に対応し、積分計算結果が小さいため、変速ビデオでの再生タイムスタンプが密になっていることがわかる。
【0050】
S203では、変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定する。
【0051】
例示的に、変速ビデオは複数のビデオフレームから構成され、ビデオフレームが変速ビデオの最小再生単位である。1つの可能な実現形態では、変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定する方法は、再生タイムスタンプに基づいて変速ビデオを復号するステップを含み、具体的に、再生タイムスタンプによって指示されるビデオ位置に基づいて変速ビデオを位置決めするとともに、対応する位置のビデオデータを復号して再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを得るステップを含む。
【0052】
11は、本開示の実施例により提供されるビデオフレームを決定するプロセスの概略図であり、図11を参照すると、具体的に、再生タイムスタンプは元のビデオ素材のビデオデータ再生位置をキャラクタリゼーションするための情報であり、ビデオ素材を再生する前、ビデオを復号する必要があり、ビデオ復号位置は、再生タイムスタンプに対応する位置とする。ビデオ復号位置を決定した後、当該ビデオ復号位置を復号して再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを得られ、具体的な実現プロセスは本分野の関連の技術であり、ここで繰り返して説明しない。
【0053】
S204では、ビデオフレームに基づいて初速度ビデオを生成する。
【0054】
例示的に、図12に示すように、ステップS204は、
予め設定された録画タイムスタンプを取得し、録画タイムスタンプが初速度ビデオの再生タイムスタンプをキャラクタリゼーションするために用いられるS2041、及び
録画タイムスタンプと再生タイムスタンプとの対応関係に基づいて録画タイムスタンプに対応する録画ビデオフレームを決定するS2042、という具体的なステップを含む。
【0055】
例示的に、ここで、録画タイムスタンプは、ユーザが端末機器を利用してビデオ録画を行うとき、端末機器が画像サンプリングレートに基づいて生成したタイムスタンプであり、より具体的に、例えば、録画タイムスタンプは長さ1000のタイミングシーケンスを含み、各タイミング間の間隔が33ミリ秒であり、すなわち、1番目のタイミングが0ミリ秒で、2番目のタイミングが33ミリ秒で、3番目のタイミングが66ミリ秒で、これによって類推する。録画タイムスタンプは、通常の速度でビデオ撮影を行う場合のタイムスタンプに対応するため、録画タイムスタンプは初速度ビデオの再生タイムスタンプをキャラクタリゼーションする。
【0056】
さらに、録画タイムスタンプと再生タイムスタンプとの対応関係に基づき、録画タイムスタンプのうちの1つのタイムスタンプノードは再生タイムスタンプのうちの1つのタイムスタンプノードと重なり合う場合、録画タイムスタンプに対応する録画ビデオフレームは当該タイムスタンプノードに対応するビデオフレームであると決定するが、録画タイムスタンプのうちの1つのタイムスタンプノードは再生タイムスタンプのいずれかのノードとも重なり合わない場合、録画タイムスタンプに対応する録画ビデオフレームは1つ前のタイムスタンプノードに対応するビデオフレームであると決定し、すなわち、録画時間スタンプは時間軸上に均等に分布し、再生時間スタンプは時間軸上に均等に分布しないため、録画タイムスタンプのタイムスタンプノードは再生タイムスタンプのタイムスタンプノードと同一である場合、当該タイムスタンプノードに対応するビデオフレームを有効なビデオフレームとして保存するが、録画タイムスタンプのタイムスタンプノードは再生タイムスタンプのいずれかのタイムスタンプノードと同一ではない場合、1つ前の有効なビデオフレームを繰り返し保存し、ビデオにフレーム挿入するという目的を達成する。最終的に、保存したすべての録画ビデオフレームを録画タイムスタンプに従って組み合わせて初速度ビデオを合成する。
【0057】
他の可能な実現形態では、変速ビデオにはオーディオデータが含まれ、ステップS204は、さらに、
再生タイムスタンプに対応するオーディオデータの再生速度を決定するS2043、
再生速度に応じてオーディオデータに対して再サンプリングを行い、再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るS2044、及び
デオフレームと対応するオーディオフレームとに基づいて初速度ビデオを生成するS2045、という具体的なステップを含む。
【0058】
変速ビデオのビデオデータと同様に、オーディオデータの再生速度は、変速情報に対応し、すなわち、再生タイムスタンプに関連付けられており、再生タイムスタンプの間隔が大きくなると、それに応じて、オーディオ再生速度も加速されるため、再生タイムスタンプ間の間隔に応じて当該間隔内オーディオフレームの再生速度、すなわち、単位オーディオデータの再生速度を決定することができる。
【0059】
さらに、再生速度に応じてオーディオデータに対して再サンプリングを行い、再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップは、予め設定された第1のオーディオサンプリングレートを取得するステップと、第1のオーディオサンプリングレートとオーディオデータの再生速度とに応じて第2のオーディオサンプリングレートを決定するステップと、第2のオーディオサンプリングレートに応じて、オーディオデータに対して再サンプリングを行い、再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップと、を含む。具体的に、単位オーディオデータの再生速度は、通常の速度を基準としてもよく、例えば再生速度は2倍速、3倍速、0.5倍速などである。第1のオーディオサンプリングレートはオーディオデータの元のサンプリングレートであり、単位オーディオデータの再生速度及び第1のオーディオサンプリングレートに基づいて、アップサンプリングとダウンサンプリングが含まれる再サンプリングを第2のオーディオサンプリングレートで行い、これによって、音声の加速及び減速を実現し、再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得る。以下、1つの具体的な実施例を用いて説明する。
【0060】
変速ビデオには、サンプリングレートが44k個のサンプリング点及び時間長さ1秒の単位オーディオデータが含まれ、このとき、当該単位オーディオデータにおいて対応する再生速度は2倍速である場合、当該単位オーディオデータに対して二倍速をアップする必要があり、すなわち、再サンプリングによって、当該単位オーディオデータのうちの22k個のサンプリング点だけを保留することとなり、この場合、当該単位オーディオデータを再生するとき、0.5秒で再生完了し、再生速度が2倍速であることに相当する。
【0061】
1つの可能な実現形態では、現在のオーディオフレームの通常速度再生開始タイムスタンプは変速情報におけるフィット曲線の変速再生開始タイムスタンプに対応し、現在のオーディオフレームの通常速度再生終了タイムスタンプは変速情報におけるフィット曲線の変速再生終了タイムスタンプに対応し、オーディオの逆曲線変速後、変速レートは一致しないため、再サンプリングを行うたびに生成する単位オーディオデータの個数は異なるため、再サンプリングを行うたびに生成する単位オーディオデータをキャッシュプールにキャッシュし、キャッシュプールにおいては単位オーディオデータを時間順に格納し、そして、キャッシュプールにおける単位オーディオデータの個数はプリセット使用個数、例えば1024に達しているかどうかを判断し、達している場合、前記プリセット使用個数個の単位オーディオデータを取り出してオーディオフレームを生成し、残りの単位オーディオデータを、オーディオデータ処理が完了するまでキャッシュプールに保留する。
【0062】
なお、1つの可能な実現形態では、変速ビデオにはオーディオデータとビデオ素材とが同時に含まれてもよく、さらに、生成したビデオフレームにはオーディオフレームとともにビデオフレームが含まれるようになる。しかし、他の可能な実現形態では、変速ビデオにはオーディオデータ又はビデオ素材のいずれか1つが含まれてもよく、これによって、オーディオフレーム又はビデオフレームだけが生成される。これは、異なる応用シーンに応じて設定することができ、本明細書では具体的に限定されない。
【0063】
ビデオフレームを取得した後、ビデオフレームを組み合わせれば初速度ビデオを得ることができる。1つの可能な実現形態では、ビデオフレームにはオーディオフレームとビデオフレームとが含まれており、オーディオフレームとビデオフレームとで構成された初速度ビデオの音声と画像がマッチするように、オーディオフレームとビデオフレームとに対してオーディオとビデオとの同期処理を行うことができる。
【0064】
具体的に、オーディオフレームとビデオフレームとに対応する表示タイムスタンプ情報に基づき、オーディオフレームとビデオフレームとの差がプリセットしきい値より小さいように修正すれば、オーディオフレームとビデオフレームとの同期を実現することができる。より具体的に、ビデオに対してレンダリングを行う際、オーディオフレームの表示タイムスタンプとビデオフレームの表示タイムスタンプとの差をリアルタイムに計算し、例示的に、差は正の値である場合、オーディオフレームの表示タイムスタンプはビデオフレームの表示タイムスタンプよりも前にあり、すなわち、オーディオフレームの方は速いことを意味し、この場合、オーディオフレームに対して遅延処理を行うが、差は負の値である場合、オーディオフレームの表示タイムスタンプはビデオフレームの表示タイムスタンプよりも後にあり、すなわち、オーディオフレームの方は遅いことを意味し、この場合、ビデオフレームに対して遅延処理を行い、これによって、オーディオフレームとビデオフレームとを同期させる。
【0065】
S205では、第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成する。
【0066】
具体的に、第1のインタラクションインタフェースは、人と移動端末機器との情報交換の通路であり、ユーザは、第1のインタラクションインタフェースによって情報を移動端末機器に入力して操作し、移動端末機器は、インタラクションインタフェースによって情報をユーザに提供する。
【0067】
本実施例では、初速度ビデオを生成した後、第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオを再生することにより、ユーザによるビデオ撮影のガイドを実現する。例示的に、第1のインタラクションインタフェースは、APP内のユーザインタフェースであってもよい。図13は、本開示の実施例により提供される第1のインタラクションインタフェースの概略図であり、図13を参照すると、第1のインタラクションインタフェースには、第1の表示領域と第2の表示領域とが含まれており、ここで、第1の表示領域は、ユーザが現在録画しているビデオを表示しており、第2の表示領域は、初速度ビデオを表示している。選択的に、第1のインタラクションインタフェースはまた、初速度ビデオのオーディオデータを同時に再生し、よりよいガイド機能をユーザに提供することができる。
【0068】
さらに、端末機器は初速度ビデオを再生すると同時に、ビデオ撮影を同期して、初速度目標ビデオを生成する。1つの可能な実現形態では、図14は、本開示の実施例により提供されるビデオ撮影によって初速度目標ビデオを生成する操作の概略図であり、図14に示すように、ユーザは、録画開始ボタンをクリックすると、初速度ビデオを同期して再生すると同時にビデオ録画を開始し、第1のインタラクションインタフェースでの第3の表示領域には、時間表示情報が設けられており、当該時間表示情報はプログレスバーの形式にしてもよいし、時間数字の形式にしてもよく、本明細書ではプログレスバーの形式を例にしている。当該時間表示情報は、初速度ビデオに対する現在録画しているビデオの完成した進捗又は残りの進捗を指示するために用いられ、プログレスバーはなくなると、初速度ビデオは再生完了し、初速度目標ビデオは生成される。
【0069】
S206では、変速情報に基づいて初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得る。
【0070】
録画が完了した初速度目標ビデオは、初速度ビデオとは録画コンテンツの時間順序及び時間ノードにおいて同様又は類似し、例えば、初速度ビデオのビデオデータには、録画対象となる人物はt1秒にA位置まで移動すると、対応する人物に対してa特殊効果が現れ、録画対象となる人物はt2秒にB位置まで移動すると、対応する人物に対してb特殊効果が現れる。これに応じて、処理待ちのビデオ内に録画対象となる人物は、t1秒にA位置まで移動し、t2秒にB位置まで移動し、初速度ビデオのビデオデータとマッチしている。
【0071】
さらに、変速情報に基づいて初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速情報は変速ビデオの変速特殊効果に対応するため、生成した目標ビデオデータには、上記の例に示すように、録画対象となる人物はt1秒にA位置まで移動すると、対応する人物に対してa特殊効果が現れ、録画対象となる人物はt2秒にB位置まで移動すると、対応する人物に対してb特殊効果が現れる。このように、初速度目標ビデオにビデオ特殊効果を迅速に追加する目的は達成される。
【0072】
上記の実施例のビデオ録画方法に対応し、図15は、本開示の実施例により提供されるビデオ録画デバイスの構造ブロック図1である。説明の便宜上、本開示の実施例に関連する部分だけが示されている。図15を参照すると、ビデオ録画デバイス3は、
変速ビデオの変速情報を取得するための取得ユニット31であって、変速情報が変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられる取得ユニット31と、
変速情報に基づいて変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るために用いられる逆変速ユニット32と、
初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するために用いられる生成ユニット33と、
変速情報に基づいて初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得るために用いられる変速ユニット34と、を含む。
【0073】
取得ユニット31、逆変速ユニット32、生成ユニット33、及び変速ユニット34は順次接続されている。本実施例により提供されるビデオ録画デバイス3は、図に示される方法の実施例の技術的解決手段を実行することができ、その実現原理及び技術的効果が類似するため、ここで繰り返して説明しない。
【0074】
16は、本開示の実施例により提供されるビデオ録画デバイスの構造ブロック図2であり、本実施例により提供されるビデオ録画デバイス4は、図16に示されるビデオ録画デバイスに基づいて、生成ユニット33をより具現化するとともに、取得ユニット31と逆変速ユニット32との機能をさらに限定している。
【0075】
1つの可能な実現形態では、逆変速ユニット32は、具体的に、変速情報に基づいて変速ビデオの再生タイムスタンプを決定し、再生タイムスタンプが変速ビデオに初速度で再生させるタイムスタンプであること、変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定すること、及び、ビデオフレームに基づいて初速度ビデオを生成すること、に用いられる。
【0076】
1つの可能な実現形態では、変速情報は、変速ビデオの変速アンカーポイント及び変速アンカーポイントに対応する再生速度を含み、逆変速ユニット32は、変速情報に基づいて変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するとき、具体的に、変速ビデオの変速アンカーポイントに基づいて第1の時間間隔を決定すること、変速ビデオの変速アンカーポイントに対応する再生速度の第1の時間間隔における積分に基づいて変速アンカーポイントに対応する時間ステップを決定すること、及び、時間ステップに基づいて変速ビデオの再生タイムスタンプを決定すること、に用いられる。
【0077】
1つの可能な実現形態では、逆変速ユニット32は、変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定するとき、具体的に、再生タイムスタンプに基づいて変速ビデオを復号し、再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを得るために用いられ、変速ユニット34は、具体的に、予め設定された録画タイムスタンプを取得し、録画タイムスタンプが初速度ビデオの再生タイムスタンプをキャラクタリゼーションするために用いられること、及び、録画タイムスタンプと再生タイムスタンプとの対応関係に基づいて録画タイムスタンプに対応する録画ビデオフレームを決定するとともに、録画ビデオフレームを初速度ビデオに合成すること、に用いられる。
【0078】
1つの可能な実現形態では、変速ビデオにはオーディオデータが含まれ、逆変速ユニット32は、さらに、再生タイムスタンプに対応するオーディオデータの再生速度を決定すること、及び、再生速度に応じてオーディオデータに対して再サンプリングを行い、再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得ること、に用いられる。変速ユニット34は、具体的に、ビデオフレームと対応するオーディオフレームとに基づいて初速度ビデオを生成するために用いられる。
【0079】
1つの可能な実現形態では、逆変速ユニット32は、再生速度に応じてオーディオデータに対して再サンプリングを行い、再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るとき、具体的に、予め設定された第1のオーディオサンプリングレートを取得すること、第1のオーディオサンプリングレートとオーディオデータの再生速度とに応じて第2のオーディオサンプリングレートを決定すること、及び、第2のオーディオサンプリングレートに応じて、オーディオデータに対して再サンプリングを行い、再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得ること、に用いられる。
【0080】
1つの可能な実現形態では、変速ユニット34は、さらに、ビデオフレームとオーディオフレームとに対してオーディオとビデオとの同期を行うために用いられる。
【0081】
1つの可能な実現形態では、生成ユニット33は、
第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオを表示するために用いられる表示モジュール331と、
第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオを表示すると同時に、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するために用いられる録画モジュール332と、を含む。
【0082】
1つの可能な実現形態では、初速度ビデオは、初速度ビデオデータ及び/又は初速度オーディオデータを含み、表示モジュール331は、具体的に、第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオデータ及び/又は初速度オーディオデータを再生するために用いられる。
【0083】
本実施例により提供されるデバイスは、上記の方法の実施例の技術的解決手段を実行するために使用されることができ、その実現原理及び技術的効果が類似するため、本実施例はここで繰り返して説明しない。
【0084】
17は、本開示の1つの実施例により提供される電子機器の概略図であり、図17に示すように、本実施例により提供される電子機器5は、メモリ51、プロセッサ52、及びコンピュータプログラムを含む。
【0085】
コンピュータプログラムはメモリ51に記憶されており、プロセッサ52により実行されると、本開示の図3~図16に対応する実施例のいずれかの実施例により提供されるビデオ録画方法を実現するように構成されている。
【0086】
メモリ51とプロセッサ52とは、バス53を介して接続される。
【0087】
関連説明は図2~図14に対応する実施例におけるステップの対応する関連説明及び効果を参照して理解することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0088】
18を参照すると、図17は、本開示の実施例を実現するために適した電子機器6の構造概略図を示しており、当該電子機器6は、端末機器又はサーバにすることができる。端末機器は、携帯電話、ノートブックコンピュータ、デジタル放送受信機、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDAと略称)、タブレットコンピュータ(Portable Android Device、PADと略称)、携帯型マルチメディアプレーヤー(Portable Media Player、PMPと略称)、車載端末(例えば、車載ナビゲーション端末)などの移動端末、及びデジタルテレビジョン(TV、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含むことができるが、それらに限定されない。図18に示される電子機器6は単なる一例であり、本開示の実施例の機能及び使用範囲にいかなる制限も課すべきでない。
【0089】
18に示すように、電子機器6は、処理装置(中央処理装置やグラフィックプロセッサなど)61を含むことができ、当該処理装置は、読み取り専用メモリ(Read Only Memory、ROMと略称)62に記憶されたプログラムまたは記憶装置68からランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称)63にロードされたプログラムに従って、さまざまな適切な動作及び処理を実行することができる。RAM63には、電子機器6の操作に必要なさまざまなプログラム及びデータも記憶されている。処理装置61、ROM62及びRAM63は、バス64を介して互いに接続されている。入力/出力(Input/Output、I/Oと略称)インタフェース65もバス64に接続されている。
【0090】
通常、タッチスクリーン、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイクロフォン、加速度計、ジャイロスコープなどを含む入力装置66と、液晶ディスプレイ(LiqUid Crystal Display、LCDと略称)、スピーカー、バイブレータなどを含む出力装置67と、磁気テープやハードディスクなどを含む記憶装置68と、通信装置69とは、I/Oインタフェース65に接続されることができる。通信装置69は、電子機器6が他のデバイスと無線又は有線で通信してデータを交換することを可能にし得る。図17は、さまざまなデバイスを備える電子機器6を示すが、図示されたデバイスのすべてが実施又は配置される必要があるわけではないことを理解すべきである。代替的に、より多くの又は少ないデバイスが実施又は配置され得る。
【0091】
特に、本開示の実施例によれば、フローチャートを参照して説明されている上記のプロセスは、コンピュータソフトウェアプログラムとして実施されることができる。例えば、本開示の実施例は、コンピュータ可読媒体に搭載されているコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、当該コンピュータプログラムがフローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例では、当該コンピュータプログラムは、通信装置69を介してネットワークからダウンロード及びインストールされるか、または記憶装置68からインストールされるか、またはROM62からインストールされることができる。当該コンピュータプログラムは、処理装置61により実行されると、本開示の実施例に係る方法で限定されている上記の機能は実行される。
【0092】
なお、本開示に記載されたコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体又は上記2つの任意の組み合わせであり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、あるいは上記の任意の組み合わせにすることができるが、それらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例として、1本又は複数のワイヤを有する電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROM又はフラッシュメモリと略称)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(Portable Compact Disk Read-Only Memory、CD-ROMと略称)、光ストレージデバイス、磁気メモリコンポーネント、または上記の任意の適切な組み合わせを含み得るが、それらに限定されない。本開示では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用されるか、またはそれらに組み合わせて使用できるプログラムを含む又は記憶する任意の有形媒体であり得る。本開示では、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドで、または搬送波の一部として伝播されるデータ信号を含むことができ、その中にコンピュータ可読プログラムコードが搭載されている。このような伝播されたデータ信号は、電磁信号、光信号、または上記の任意の適切な組み合わせを含むがそれらに限定されない多くの形をとることができる。コンピュータ可読信号媒体は、さらに、コンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体にすることができ、当該コンピュータ可読信号媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用されるか、またはそれらに組み合わせて使用するためのプログラムを送信、伝播、または伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれたプログラムコードは、電線、光ファイバケーブル、無線周波数(Radio Frequency、RFと略称)などを含むがそれらに限定されない任意の適切な媒体、または上記の任意の適切な組み合わせを使用して伝送することができる。
【0093】
上記のコンピュータ可読媒体は、上記の移動端末機器に含まれていてもよく、または当該移動端末機器に組み立てられずに単独で存在していてもよい。
【0094】
上記のコンピュータ可読媒体には、1つ又は複数のプログラムが搭載されており、上記の1つ又は複数のプログラムは当該移動端末機器により実行されると、当該移動端末機器は、上記の実施例に示される方法を実行する。
【0095】
本開示の操作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語と、「C」言語又はそれに類似するプログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語と、を含む1つ又は複数のプログラミング言語、あるいはそれらの組み合わせで書くことができる。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、一部はユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして、一部はユーザのコンピュータ上で、一部はリモートコンピュータ上で、または完全にリモートコンピュータ又はサーバ上で実行できる。リモートコンピュータの場合、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LANと略称)やワイドエリアネットワーク(Wide Area Network、WANと略称)など、あらゆる種類のネットワークを介してユーザのコンピュータに接続されることができ、もしくは、外部コンピュータに接続されることもできる(例えば、インターネットサービスプロバイダーを使用してインターネット経由で接続する)。
【0096】
図面のフローチャート及びブロック図は、本開示の様々な実施例によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品によって実現可能なアーキテクチャ、機能、及び操作を示している。これに関して、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、指定される論理的機能を実現するための1つ又は複数の実行可能な命令を含むモジュール、グログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができる。いくつかの代替の実現では、ブロックに示されている機能は、図に示されている順序と異なる順序で実行できることにも注意すべきである。例えば、連結して表示される2つのブロックは、実際には、基本的に並行して実行できるが、または、関連する機能に応じて、ブロックが逆の順序で実行される場合もある。なお、ブロック図及び/又はフローチャートの各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートのブロックの組み合わせは、指定される機能又は操作を実行する専用のハードウェアベースのシステムを使用して実現することができ、または、専用のハードウェアとコンピュータ命令の組み合わせを使用して実現することもできる。
【0097】
本開示の実施例に記載されたユニットは、ソフトウェアで実現することができ、またはハードウェアで実現することもできる。これらのユニットの名称は、特定の状況下でのユニット自体を制限する目的ではない場合があり、例えば、第1の取得ユニットは、「少なくとも2つのインターネットプロトコルアドレスを取得するユニット」と記載してもよい。
【0098】
本明細書で上記に説明された機能は、少なくとも部分的に、1つ又は複数のハードウェアロジックコンポーネントによって実行され得る。例えば、使用できるハードウェアロジックコンポーネントの例示的なタイプとして、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGAと略称)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASICと略称)、特定用途向け標準部品(Application Specific Standard Product、ASSPと略称)、システムオンチップ(System-on-a-chip、SOCと略称)、複雑なプログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLDと略称)などを含むことができるが、それらに限定されない。
【0099】
本開示のコンテキストでは、機械可読媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用されるか、またはそれらに組み合わせて使用できるプログラムを含む又は記憶する有形媒体であり得る。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であり得る。機械可読媒体は、電気的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、あるいは上記の任意の組み合わせにすることができるが、それらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例として、1本又は複数のワイヤに基づく電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光ストレージデバイス、磁気メモリコンポーネント、または上記の任意の適切な組み合わせを含み得る。
【0100】
第1の態様では、本開示の1つ又は複数の実施例によれば、ビデオ録画方法を提供し、前記方法は、変速ビデオの変速情報を取得するステップであって、前記変速情報が前記変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられるステップと、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るステップと、前記初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するステップと、前記変速情報に基づいて前記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得るステップと、を含む。
【0101】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るステップは、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するステップであって、前記再生タイムスタンプが前記変速ビデオに初速度で再生させるタイムスタンプであるステップと、前記変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定するステップと、前記ビデオフレームに基づいて前記初速度ビデオを生成するステップと、を含む。
【0102】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記変速情報は、変速ビデオの変速アンカーポイント及び前記変速アンカーポイントに対応する再生速度を含み、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するステップは、前記変速ビデオの変速アンカーポイントに基づいて第1の時間間隔を決定するステップと、前記変速ビデオの変速アンカーポイントに対応する再生速度の前記第1の時間間隔における積分に基づいて前記変速アンカーポイントに対応する時間ステップを決定するステップと、前記時間ステップに基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するステップと、を含む。
【0103】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定するステップは、前記再生タイムスタンプに基づいて前記変速ビデオを復号し、前記再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを得るステップを含み、前記ビデオフレームに基づいて前記初速度ビデオを生成するステップは、予め設定された録画タイムスタンプを取得するステップであって、前記録画タイムスタンプが初速度ビデオの再生タイムスタンプをキャラクタリゼーションするために用いられるステップと、前記録画タイムスタンプと前記再生タイムスタンプとの対応関係に基づいて前記録画タイムスタンプに対応する録画ビデオフレームを決定するとともに、前記録画ビデオフレームを前記初速度ビデオに合成するステップと、を含む。
【0104】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記変速ビデオにはオーディオデータが含まれ、前記方法は、さらに、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオデータの再生速度を決定するステップと、前記再生速度に応じて前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップと、を含み、前記ビデオフレームに基づいて前記初速度ビデオを生成するステップは、前記ビデオフレームと対応するオーディオフレームとに基づいて、前記初速度ビデオを生成するステップを含む。
【0105】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記再生速度に応じて前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップは、予め設定された第1のオーディオサンプリングレートを取得するステップと、前記第1のオーディオサンプリングレートと前記オーディオデータの再生速度とに応じて第2のオーディオサンプリングレートを決定するステップと、前記第2のオーディオサンプリングレートに応じて、前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップと、を含む。
【0106】
本開示の1つ又は複数の実施例によれば、前記方法は、さらに、前記ビデオフレームと前記オーディオフレームとに対してオーディオとビデオとの同期を行うステップを含む。
【0107】
第2の態様では、本開示の1つ又は複数の実施例によれば、ビデオ録画デバイスを提供し、前記デバイスは、
変速ビデオの変速情報を取得するために用いられる取得ユニットであって、前記変速情報が前記変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられる取得ユニットと、
前記変速情報に基づいて前記変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るために用いられる逆変速ユニットと、
前記初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するために用いられる生成ユニットと、
前記変速情報に基づいて前記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得るために用いられる変速ユニットと、を含む。
【0108】
1つの可能な実現形態では、逆変速ユニットは、具体的に、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定し、前記再生タイムスタンプが前記変速ビデオに初速度で再生させるタイムスタンプであること、前記変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定すること、及び、前記ビデオフレームに基づいて前記初速度ビデオを生成すること、に用いられる。
【0109】
1つの可能な実現形態では、前記変速情報は、変速ビデオの変速アンカーポイント及び前記変速アンカーポイントに対応する再生速度を含み、逆変速ユニットは、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するとき、具体的に、前記変速ビデオの変速アンカーポイントに基づいて第1の時間間隔を決定すること、前記変速ビデオの変速アンカーポイントに対応する再生速度の前記第1の時間間隔における積分に基づいて前記変速アンカーポイントに対応する時間ステップを決定すること、及び、前記時間ステップに基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定すること、に用いられる。
【0110】
1つの可能な実現形態では、逆変速ユニットは、前記変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定するとき、具体的に、前記再生タイムスタンプに基づいて前記変速ビデオを復号し、前記再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを得るために用いられ、変速ユニットは、具体的に、予め設定された録画タイムスタンプを取得し、前記録画タイムスタンプが初速度ビデオの再生タイムスタンプをキャラクタリゼーションするために用いられること、及び、前記録画タイムスタンプと前記再生タイムスタンプとの対応関係に基づいて前記録画タイムスタンプに対応する録画ビデオフレームを決定するとともに、前記録画ビデオフレームを前記初速度ビデオに合成すること、に用いられる。
【0111】
1つの可能な実現形態では、前記変速ビデオにはオーディオデータが含まれ、逆変速ユニットは、さらに、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオデータの再生速度を決定すること、及び、前記再生速度に応じて前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得ること、に用いられる。変速ユニットは、具体的に、前記ビデオフレームと対応するオーディオフレームとに基づいて前記初速度ビデオを生成するために用いられる。
【0112】
1つの可能な実現形態では、逆変速ユニットは、前記再生速度に応じて前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るとき、具体的に、予め設定された第1のオーディオサンプリングレートを取得すること、前記第1のオーディオサンプリングレートと前記オーディオデータの再生速度とに応じて第2のオーディオサンプリングレートを決定すること、及び、前記第2のオーディオサンプリングレートに応じて、前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得ること、に用いられる。
【0113】
1つの可能な実現形態では、変速ユニットは、さらに、ビデオフレームとオーディオフレームとに対してオーディオとビデオとの同期を行うために用いられる。
【0114】
1つの可能な実現形態では、生成ユニットは、
第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオを表示するために用いられる表示モジュールと、
第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオを表示すると同時に、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するために用いられる録画モジュールと、を含む。
【0115】
1つの可能な実現形態では、初速度ビデオは、初速度ビデオデータ及び/又は初速度オーディオデータを含み、表示モジュールは、具体的に、第1のインタラクションインタフェースにおいて初速度ビデオデータ及び/又は初速度オーディオデータを再生するために用いられる。
【0116】
第3の態様では、本開示の実施例は、少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含む電子機器を提供し、
メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
少なくとも1つのプロセッサはメモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行すると、少なくとも1つのプロセッサは上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法を実行する。
【0117】
第4の態様では、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶されており、プロセッサがコンピュータ実行命令を実行するとき、上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法が実現される。
【0118】
第5の態様では、本開示の実施例は、コンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラムは可読記憶媒体に記憶されており、電子機器の少なくとも1つのプロセッサは可読記憶媒体からコンピュータプログラムを読み取り、少なくとも1つのプロセッサはコンピュータプログラムを実行すると、電子機器は上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法を実現する。
【0119】
第6の態様では、本開示の実施例は、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムは可読記憶媒体に記憶されており、電子機器の少なくとも1つのプロセッサは可読記憶媒体からコンピュータプログラムを読み取り、少なくとも1つのプロセッサはコンピュータプログラムを実行すると、電子機器は上記の第1の態様及び第1の態様の様々な可能な設計に記載されているビデオ録画方法を実現する。
【0120】
上記した説明は、本開示のいくつかの好ましい実施例に関する説明、及び適用される技術的原理に関する説明にすぎない。当業者は、本開示の実施例に係る発明範囲は、上記の技術的特徴の特定の組み合わせによって形成される解決手段に限定されず、上記の発明構想から逸脱することなく、上記の技術的特徴又はそれらの同等の特徴の任意の組み合わせによって形成される他の解決手段、例えば、上記特徴を、本開示で開示される(ただしこれに限定されない)同様の機能を有する技術的特徴に置き換えることによって形成される解決手段もカバーすべきであることを理解すべきである。
【0121】
なお、特定の順序で各操作について説明したが、これらの操作は示されている特定の順序又は順番に実行されることを要求するものと理解されるべきではない。マルチタスクや並列処理は、一定の環境下では有利である場合がある。同様に、上記の説明にはいくつかの具体的な実現の詳細が含まれるが、これらは本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。個々の実施例のコンテキストにおいて説明される特定の特徴は、単一の実施例において組み合わせて実現されてもよい。逆に、単一の実施例のコンテキストにおいて説明される様々な特徴は、複数の実施例において、単独で又は任意の適切なサブ組合せで実現されてもよい。
【0122】
本主題は、構造的特徴及び/又は方法的論理動作に固有の言語を用いて説明されてきたが、添付の特許請求の範囲に限定される主題は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことが理解されるべきである。逆に、上記の特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施するための例示的な形態にすぎない。
【0123】
本願は2021年01月21日に中国特許局に提出された、出願番号が202110080508.7で、出願の名称が「ビデオ録画方法、デバイス、電子機器及び記憶媒体」という中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用によって本願に組み合わせられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ録画方法であって、
速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るステップと、
前記初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するステップと、
記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得るステップであって、前記変速目標ビデオの再生速度の変化が前記変速ビデオの再生速度の変化と一致するステップと、を含む、ことを特徴とするビデオ録画方法。
【請求項2】
変速ビデオに対して逆変速処理を行うステップの前に、
前記変速ビデオの変速情報を取得するステップであって、前記変速情報が前記変速ビデオの再生速度の変化をキャラクタリゼーションするために用いられるステップをさらに含み、
変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るステップは、
前記変速情報に基づいて前記変速ビデオに対して逆変速処理を行い、前記初速度ビデオを得るステップを含み、
前記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得るステップは、
前記変速情報に基づいて前記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、前記変速目標ビデオを得るステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記変速情報に基づいて前記変速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るステップは、
前記変速情報に基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するステップであって、前記再生タイムスタンプが前記変速ビデオに初速度で再生させるタイムスタンプであるステップと、
前記変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定するステップと、
前記ビデオフレームに基づいて前記初速度ビデオを生成するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記変速情報は、変速ビデオの変速アンカーポイント及び前記変速アンカーポイントに対応する再生速度を含み、前記変速情報に基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するステップは、
前記変速ビデオの変速アンカーポイントに基づいて第1の時間間隔を決定するステップと、
前記変速ビデオの変速アンカーポイントに対応する再生速度の前記第1の時間間隔における積分に基づいて前記変速アンカーポイントに対応する時間ステップを決定するステップと、
前記時間ステップに基づいて前記変速ビデオの再生タイムスタンプを決定するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記変速ビデオの再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを決定するステップは、
前記再生タイムスタンプに基づいて前記変速ビデオを復号し、前記再生タイムスタンプに対応するビデオフレームを得るステップを含み、
前記ビデオフレームに基づいて前記初速度ビデオを生成するステップは、
予め設定された録画タイムスタンプを取得するステップであって、前記録画タイムスタンプが初速度ビデオの再生タイムスタンプをキャラクタリゼーションするために用いられるステップと、
前記録画タイムスタンプと前記再生タイムスタンプとの対応関係に基づいて前記録画タイムスタンプに対応する録画ビデオフレームを決定するとともに、前記録画ビデオフレームを前記初速度ビデオに合成するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記変速ビデオにはオーディオデータが含まれ、前記方法は、さらに、
前記再生タイムスタンプに対応するオーディオデータの再生速度を決定するステップと、
前記再生速度に応じて前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップと、を含み、
前記ビデオフレームに基づいて前記初速度ビデオを生成するステップは、
前記ビデオフレームと対応するオーディオフレームとに基づいて前記初速度ビデオを生成するステップ、を含む、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記再生速度に応じて前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップは、
予め設定された第1のオーディオサンプリングレートを取得するステップと、
前記第1のオーディオサンプリングレートと前記オーディオデータの再生速度とに応じて第2のオーディオサンプリングレートを決定するステップと、
前記第2のオーディオサンプリングレートに応じて、前記オーディオデータに対して再サンプリングを行い、前記再生タイムスタンプに対応するオーディオフレームを得るステップと、を含む、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、さらに、
前記ビデオフレームと前記オーディオフレームとに対してオーディオとビデオとの同期を行うステップを含む、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項9】
ビデオ録画デバイスであって、
速ビデオに対して逆変速処理を行い、初速度ビデオを得るために用いられる逆変速ユニットと、
前記初速度ビデオを表示するとともに、ビデオ撮影を同期に行い、初速度目標ビデオを生成するために用いられる生成ユニットと、
記初速度目標ビデオに対して変速処理を行い、変速目標ビデオを得るために用いられる変速ユニットであって、前記変速目標ビデオの再生速度の変化が前記変速ビデオの再生速度の変化と一致する変速ユニットと、を含む、ことを特徴とするビデオ録画デバイス。
【請求項10】
少なくとも1つのプロセッサとメモリとを含む電子機器であって、
前記メモリにはコンピュータ実行命令が記憶されており、
前記少なくとも1つのプロセッサは前記メモリに記憶されているコンピュータ実行命令を実行すると、前記少なくとも1つのプロセッサは請求項1~のいずれか一項に記載のビデオ録画方法を実行する、ことを特徴とする電子機器。
【請求項11】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータ実行命令が記憶されており、プロセッサが前記コンピュータ実行命令を実行するとき、請求項1~のいずれか一項に記載のビデオ録画方法が実現される、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されるとき、請求項1~のいずれか一項に記載のビデオ録画方法が実現される、ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図14
図15
図16
図17
図18
【国際調査報告】