(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-08
(54)【発明の名称】ケーブルコネクタ及び電子機器
(51)【国際特許分類】
H01R 13/6581 20110101AFI20240201BHJP
H01R 24/60 20110101ALI20240201BHJP
【FI】
H01R13/6581
H01R24/60
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544453
(86)(22)【出願日】2021-01-22
(85)【翻訳文提出日】2023-07-21
(86)【国際出願番号】 CN2021073414
(87)【国際公開番号】W WO2022155927
(87)【国際公開日】2022-07-28
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523277655
【氏名又は名称】チューハイ リンイー テクノロジー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003694
【氏名又は名称】弁理士法人有我国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フォン,ガン
(72)【発明者】
【氏名】ウー,チャンミン
(72)【発明者】
【氏名】チー,イーホン
(72)【発明者】
【氏名】ユー,ウェイ
【テーマコード(参考)】
5E021
5E223
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA08
5E021FA14
5E021FB07
5E021FB14
5E021FC23
5E021LA09
5E021LA12
5E021LA15
5E223AA11
5E223AB60
5E223AB65
5E223BA06
5E223BA07
5E223BB13
5E223CB22
5E223CB31
5E223CB38
5E223CD01
5E223DA34
5E223DB08
5E223EA03
5E223EB04
5E223EB12
5E223EB15
5E223EB32
(57)【要約】
本出願はケーブルコネクタ及び電子機器を提供する。ケーブルコネクタは、開口部11と、回路基板(1)を接続するための接続部(12)とを有するソケット(10)と、固定部材(21)と弾性接続部材(22)とを含むプラグ(20)であって、前記弾性接続部材(22)が固定部(221)と前記固定部(221)に接続される第1の弾性接触部(222)とを含み、前記固定部(221)は、前記固定部材(21)に固定的に接続され、ケーブル(5)の内導体(2)を接続するように構成されるプラグ(20)と、を含み、前記固定部材(21)は、前記ソケット(10)に接続されて、前記第1の弾性接触部(222)を前記開口部(11)を通過させて前記回路基板(1)上の信号接続接点(3)に弾性接触させて電気的接続を形成できる。このケーブルコネクタは、接続長さが短く、シールド性に優れている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルコネクタであって、
開口部(11)と、回路基板(1)を接続するための接続部(12)とを有するソケット(10)と、
固定部材(21)と弾性接続部材(22)とを含むプラグ(20)であって、前記弾性接続部材(22)が固定部(221)と前記固定部(221)に接続される第1の弾性接触部(222)とを含み、前記固定部(221)は、前記固定部材(21)に固定的に接続され、ケーブル(5)の内導体(2)を接続するように構成されるプラグ(20)と、を含み、
前記固定部材(21)は、前記ソケット(10)に接続されて、前記第1の弾性接触部(222)を前記開口部(11)を通過させて前記回路基板(1)上の信号接続接点(3)に弾性接触させて電気的接続を形成できる、
ことを特徴とするケーブルコネクタ。
【請求項2】
前記ソケット(10)は第1のハウジング(13)を含み、前記開口部(11)と前記接続部(12)とはいずれも前記第1のハウジングに形成され、
前記固定部材(21)は、前記ソケット(21)に接続されて、前記第1の弾性接触部(222)を前記開口部(11)を通過させて前記回路基板上の信号接続接点(3)に弾性接触させて電気的接続を形成できる、
ことを特徴とする請求項1に記載のケーブルコネクタ。
【請求項3】
前記固定部材(21)は第2のハウジング(211)と絶縁体(212)とを含み、前記絶縁体(212)の一端が前記第2のハウジング(211)内に固定され、前記絶縁体(212)に絶縁溝(2121)が開設され、前記弾性接続部材(22)が前記絶縁溝(2121)を貫通し、
前記第2のハウジング(211)及び/又は前記絶縁体(212)は、前記第1のハウジング(13)に接続されて、前記第1の弾性接触部(222)を前記開口部(11)を通過させて前記回路基板(1)上の信号接続接点(3)に弾性接触させて電気的接続を形成できる、
ことを特徴とする請求項2に記載のケーブルコネクタ。
【請求項4】
前記絶縁体(212)は前記第2のハウジング(211)内に締りばめされる、 ことを特徴とする請求項3に記載のケーブルコネクタ。
【請求項5】
前記絶縁体(212)及び/又は前記第2のハウジング(211)には第1の接続部(2122)が形成され、前記第1のハウジング(13)には、前記第1の接続部(2122)と嵌合接続するための第2の接続部(131)が開設されている、
ことを特徴とする請求項3または4に記載のケーブルコネクタ。
【請求項6】
前記第1の接続部(2122)は、前記絶縁体(212)及び/又は前記第2のハウジング(211)に形成される突起構造であり、前記第2の接続部(131)は、前記第1のハウジング(13)に開設される係止溝である、
ことを特徴とする請求項5に記載のケーブルコネクタ。
【請求項7】
前記第1のハウジング(13)は、前記固定部材(21)が前記第1のハウジング(13)に接続される時に前記第2のハウジング(211)を固定するための固定部(132)を有する、
ことを特徴とする請求項3~6のいずれかに記載のケーブルコネクタ。
【請求項8】
前記固定部(132)は、前記第1のハウジング(13)の開口部(11)の位置に形成される弾性フックであり、前記固定部材(21)が前記第1のハウジング(13)に接続される時に第2のハウジング(211)に押し付けられる、
ことを特徴とする請求項7に記載のケーブルコネクタ。
【請求項9】
前記弾性接続部材(22)の数は複数であり、それぞれ前記固定部材(21)に固定的に接続される複数組に分けられ、各組が少なくとも1つの前記弾性接続部材(22)を含み、
前記絶縁溝(2121)の数は複数であり、各前記絶縁溝(2121)内にはいずれも1つの前記弾性接続部材(22)が設けられている、
ことを特徴とする請求項3~8のいずれかに記載のケーブルコネクタ。
【請求項10】
前記プラグ(20)はシールドプレート(23)をさらに含み、前記シールドプレート(23)は各組の弾性接続部材(22)を隔離するために前記固定部材(21)に固定的に接続される、
ことを特徴とする請求項9に記載のケーブルコネクタ。
【請求項11】
前記シールドプレート(23)は金属板であり、前記金属板が折り曲げられて複数の隔離空間(231)を形成し、各前記隔離空間(231)内には1組の弾性接続部材(22)が設けられる、
ことを特徴とする請求項10に記載のケーブルコネクタ。
【請求項12】
前記シールドプレート(23)は、前記回路基板(1)上のグランド接続接点(4)を弾性的に接続するための第2の弾性接触部(232)を有する、
ことを特徴とする請求項10または11に記載のケーブルコネクタ。
【請求項13】
前記絶縁体(212)の構造の一部は、前記シールドプレート(23)と前期弾性接続部材(22)との間に位置する、
ことを特徴とする請求項10~12のいずれかに記載のケーブルコネクタ。
【請求項14】
各組の前記弾性接続部材(22)のすべての弾性接続部材(22)の曲げ方向は同じであり、隣接する組の前記弾性接続部材(22)の曲げ方向は反対である、
ことを特徴とする請求項9~13のいずれかに記載のケーブルコネクタ。
【請求項15】
各組の弾性接続部材は、間隔方向に間隔を置いて分布している2つの前記弾性接続部材(22)を含み、
任意の隣接する2組の弾性接続部材の間隔方向の角度範囲は85°~95°である、
ことを特徴とする請求項9~14のいずれかに記載のケーブルコネクタ。
【請求項16】
前記固定部材(21)が前記ソケット(10)に接続されると、前記プラグ(20)全体が前記第1のハウジング内に位置する、
ことを特徴とする請求項2~15のいずれかに記載のケーブルコネクタ。
【請求項17】
前記第1の弾性接触部(222)はアーク構造を有する、
ことを特徴とする請求項1~16のいずれかに記載のケーブルコネクタ。
【請求項18】
前記弾性接続部材の形状はS字状、C字状、またはL字状である、
ことを特徴とする請求項17に記載のケーブルコネクタ。
【請求項19】
電子機器であって、
回路基板(1)と、ケーブル(5)と、請求項1~18のいずれかに記載のケーブルコネクタと、を含み、
前記ケーブル(5)の内導体(2)が前記固定部(221)に接続され、前記ソケット(10)の接続部(12)は前記回路基板(1)に接続される、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項20】
前記固定部材(21)は、前記ケーブル(5)のシールド層とシール接続できるように設定される、
ことを特徴とする請求項19に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、データ伝送技術の分野に関し、特にケーブルコネクタ及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
技術の進歩に伴い、現代のネットワークサーバとスーパーコンピュータのデータ処理速度はますます速くなっており、専用処理チップ(ASIC)はシリアル差動信号リンクを使用して超高速データを伝送し、最大数百Gbpsに達することができる。システムが複雑で部品の密度が高いプリント配線基板(PCB)では、高速な差動データ伝送の要求を満たす配線空間を探すことがますます難しくなってきている。そのため、専用処理チップの高速差動信号を精密なケーブルコネクタで必要な機器に直接伝送する必要がある。ケーブルコネクタの性能は信号伝送の品質に重要な影響を与える。
【0003】
関連技術におけるケーブルコネクタは、通常、接続長さが長すぎるため、信号の連続的な伝送に不利であり、信号波形の完全な伝送に不利である。ここで、接続長さとは、プラグのマイクロ同軸線の外部シールド層が開いている位置から、信号線がPCB基板(すなわち回路基板)に接続されている位置までの長さを指す。
【0004】
また、コネクタのシールド設計では、360度の完全なシールドを実現していないコネクタもあり、高速信号が通過する際に、比較的大きな輻射が発生し、電磁漏洩や干渉が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願は、関連技術における技術的課題の1つを少なくともある程度解決することを目的とする。
【0006】
そのため、本出願の実施例は、ケーブルコネクタを提案し、
開口部と、回路基板を接続するための接続部とを有するソケットと、
固定部材と弾性接続部材とを含むプラグであって、前記弾性接続部材が固定部と前記固定部に接続される第1の弾性接触部とを含み、前記固定部は、前記固定部材に固定的に接続され、ケーブルの内導体を接続するように構成されるプラグと、を含み、
前記固定部材は、前記ソケットに接続されて、前記第1の弾性接触部を前記開口部を通過させて前記回路基板上の信号接続接点に弾性接触させて電気的接続を形成できる。
【0007】
本出願の実施例におけるケーブルコネクタは、電気信号の接続長さが短いため、ケーブルコネクタとケーブルのインピーダンスマッチングに有利であり、信号完全性を改善する。
【0008】
いくつかの実施例では、前記ソケットは第1のハウジングを含み、前記開口部と前記接続部とはいずれも前記第1のハウジングに形成され、前記固定部材は、前記第1のハウジングに接続されて、前記第1の弾性接触部を前記開口部を通過させて前記回路基板上の信号接続接点に弾性接触させて電気的接続を形成できる。
【0009】
いくつかの実施例では、前記固定部材は第2のハウジングと絶縁体とを含み、前記絶縁体の一端が前記第2のハウジング内に固定され、前記絶縁体に絶縁溝が開設され、前記弾性接続部材が前記絶縁溝を貫通し、前記第2のハウジング及び/又は前記絶縁体は前記第1のハウジングに接続されて、前記第1の弾性接触部を前記開口部を通過させて前記回路基板上の信号接続接点に弾性接触させて電気的接続を形成できる。
【0010】
いくつかの実施例では、前記絶縁体は前記第2のハウジング内に締りばめされる。
【0011】
いくつかの実施例では、前記絶縁体及び/又は前記第2のハウジングには第1の接続部が形成され、前記第1のハウジングには、前記第1の接続部と嵌合接続するための第2の接続部が開設されている。
【0012】
いくつかの実施例では、前記第1の接続部は、前記絶縁体及び/又は前記第2のハウジングに形成される突起構造であり、前記第2の接続部は、前記第1のハウジングに開設される係止溝である。
【0013】
いくつかの実施例では、前記第1のハウジングは、前記固定部材が前記第1のハウジングに接続される時に前記第2のハウジングを固定するための固定部を有する。
【0014】
いくつかの実施例では、前記固定部は、前記第1のハウジングの開口部位置に形成される弾性フックであり、前記固定部材が前記第1のハウジングに接続される時に前記第2のハウジングに押し付けられる。
【0015】
いくつかの実施例では、前記弾性接続部材の数は複数であり、それぞれ前記固定部材に固定的に接続される複数組に分けられ、各組が少なくとも1つの前記弾性接続部材を含み、
前記絶縁溝の数は複数であり、各前記絶縁溝内には1つの前記弾性接続部材が設けられている。
【0016】
いくつかの実施例では,前記プラグは、前記固定部材に固定的に接続され、各組の弾性接続部材を隔離するためのシールドプレートをさらに含む。
【0017】
いくつかの実施例では、前記シールドプレートは金属板であり、前記金属板が折り曲げられて複数の隔離空間を形成し、前記各隔離空間内には1組の前記弾性接続部材が設けられる。
【0018】
いくつかの実施例では、前記シールドプレートは、前記回路基板上のグランド接続接点を弾性的に接続するための第2の弾性接触部を有する。
【0019】
いくつかの実施例では、前記絶縁体の構造の一部は、前記シールドプレートと前期弾性接続部材との間に位置する。
【0020】
いくつかの実施例では、各組の弾性接続部材のすべての弾性接続部材の曲げ方向は同じであり、隣接する組の前記弾性接続部材の曲げ方向は反対である。
【0021】
いくつかの実施例では、前記固定部材が前記ソケットに接続されると、前記プラグ全体が前記第1のハウジング内に位置する。
【0022】
いくつかの実施例では、各組の弾性接続部材は、間隔方向に間隔を置いて分布している2つの前記弾性接続部材を含み、任意の隣接する2組の弾性接続部材の間隔方向の角度範囲は85°~95°である。
【0023】
いくつかの実施例では、前記第1の弾性接触部はアーク構造を有する。
【0024】
いくつかの実施例では、前記弾性接続部材の形状はS字状、C字状、またはL字状である。
【0025】
本出願の実施例は、電子機器をさらに提供し、前記電子機器は、回路基板、ケーブル、及び上記実施例のいずれかに記載のケーブルコネクタを含み、前記ケーブルの内導体が前記固定部に接続され、前記ソケットの接続部が前記回路基板に接続される。
【0026】
本出願の実施例に係る電子機器は、信号が安定して信頼性が高い。
【0027】
いくつかの実施例では、前記固定部材は、前記ケーブルのシールド層とシール接続できるように設けられる。
【0028】
本出願の実施例のケーブルコネクタ及び電子機器のその他の利点と技術的効果について、具体的な実施形態において詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本出願の実施例のケーブルコネクタが回路基板とケーブルとを接続する概略斜視構造図である。
【
図3】
図1の別の爆発方式の概略斜視爆発図である。
【
図4】本出願の実施例のケーブルコネクタの弾性接続部材の概略斜視構造図である。
【
図5】本出願の実施例のケーブルコネクタが回路基板とケーブルとを接続する正面図である。
【
図8】本出願の実施例のプラグがケーブルを接続する概略斜視構造図である。
【
図9】本出願の実施例のプラグがケーブルを接続する平面図である。
【
図11】本出願の実施例のシールドプレートの概略斜視構造図である。
【
図12】本出願の実施例のシールドプレートの平面図である。
【
図13】本出願の実施例における弾性接続部材が回路基板と弾性的に接触する1つの例の概略図である。
【
図14】本出願の実施例における弾性接続部材が回路基板と弾性的に接触する1つの例の概略図である。
【
図15】本出願の実施例における弾性接続部材が回路基板と弾性的に接触する1つの例の概略図である。
【
図16】本出願の実施例の回路基板の概略図であり、シールドプレートの位置を示す。
【
図17】本出願の他の実施例のプラグがケーブルを接続する概略斜視構造図である。
【符号の説明】
【0030】
1-回路基板、2-内導体、3-信号接続接点、4-グランド接続接点、5-ケーブル、
10-ソケット、11-開口部、12-接続部、13-第1のハウジング、131-第2の接続部、132-固定部、
20-プラグ、21-固定部材、211-第2のハウジング、212-絶縁体、2121-絶縁溝、2122-第1の接続部、22-弾性接続部材、221-固定部、222-第1の弾性接触部、23-シールドプレート、231-隔離空間、232-第2の弾性接触部。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本出願の実施例を詳細に説明し、前記実施例の例は図面に示される。以下、図面を参照して説明される実施例は例示的なもので、本出願を説明するためのものであり、本出願に対する制限としては理解してはいけない。
【0032】
本実施形態は、ケーブル5と回路基板との電気信号接続を行うためのケーブルコネクタを提供し、ケーブル5はマイクロ同軸ケーブルまたはシールドツイストペアケーブルであってもよく、高速差動信号は通常、2芯マイクロ同軸ケーブルを使用して伝送することができる。各ケーブル5は単芯であってもよいし、2芯または多芯であってもよく、本実施形態では2芯を例にして説明する。
【0033】
図1~
図3を参照すると、本実施形態で提供されるケーブルコネクタは、ソケット10とプラグ20とを含み、ソケット10は、開口部11と、回路基板1を接続するための接続部12とを有し、
図8~
図10と併せて、プラグ20は、固定部材21と弾性接続部材22とを含み、弾性接続部材22は、固定部221と、固定部221に接続される第1の弾性接触部222とを含み、固定部221は、固定部材21に固定的に接続され、ケーブル5の内導体2を接続するように構成され、固定部材21は、ソケット10に接続されて、第1の弾性接触部222を開口部11を通過させて回路基板1上の信号接続接点3に弾性接触させて電気的接続を形成する。信号伝送の観点から見ると、本実施形態のケーブルコネクタは、ケーブル5の内導体2から弾性接続部材2への接続と、弾性接続部材22の第1の弾性接触部222から回路基板1の信号接続接点3への押圧との2回の中継しかない。関連技術の他のコネクタは、通常、3回以上の中継を有するため、この実施形態の中継回数は少なくとも1回減少し、ケーブルコネクタの接続長さの減少させ、信号伝送の不連続性を減少させるのに有利である。さらに、本実施形態のケーブルコネクタは、接続長さをできるだけ短くするように設計されており、本実施の方案を採用することにより、4ミリ以下の接続長さを実現することができる。接続長さを短くすることは、ケーブルコネクタと2芯同軸線のインピーダンスマッチングに有利であり、信号完全性を改善する。
【0034】
具体的な一実施例では、
図2を参照すると、ソケット10は、第1のハウジング13を含み、開口部11と接続部12とは、いずれも第1のハウジング13に形成され、開口部11はプラグ20の挿入口であり、プラグ20の構造の少なくとも一部が開口部11を介して第1のハウジングの13に入り、第1のハウジング13と嵌合接続を形成し、これにより、第1の弾性接触部222が回路基板1上の信号接続接点3と弾性接触可能である。ここでの弾性接触とは、第1の弾性接触部222が信号接続接点3に押し付けられるを指す。第1の弾性接触部222が弾性変形することにより、プラグ20とソケット10とが接続されている状態で、第1の弾性接触部222が常に信号接続接点3に押し付けられることが確保される。具体的には、固定部材21は、第1のハウジング13に接続されて、第1の弾性接触部222を開口部11を通過させて回路基板1上の信号接続接点3に弾性接触させて電気的接続を形成することができる。第1のハウジング13は、回路基板1と接続する一方で、プラグ20の挿着位置を制限し、プラグ20内の弾性接続部材22と回路基板1の信号接続接点3とが良好な基礎を形成することを確保する。
【0035】
さらに、
図9及び
図10を参照すると、固定部材21は、第2のハウジング211と絶縁体212とを含み、絶縁体212の一端が第2のハウジング211内に固定され、絶縁体212に絶縁溝2121が開設され、弾性接続部材22が絶縁溝2121を貫通する。絶縁体212の1つの役割は、弾性接続部材22と他の導電構造との間の絶縁を確保することであり、主に複数の弾性接続部材22間の短絡を回避することである。絶縁体212は、第2のハウジング211の内部形状に基づいて設計されてもよく、具体的には、絶縁材料(例えば、液晶ポリマー、Liquid Crystal Polymer、LCP)によって作成されるマトリックスであってもよい。絶縁体212は弾性接続部材22を支持し、弾性接続部材22の位置を固定する役割を果たすこともできる。絶縁体212は、一体であってもよいし、複数の分割体で構成されてもよいが、本実施形態の図面では、絶縁体212は複数の分割体で構成されている。
【0036】
さらに、第2のハウジング211及び/又は絶縁体212は、第1のハウジング13に接続されて、第1の弾性接触部222を開口部11を通過させて回路基板1上の信号接続接点3と接触させて電気的接続を形成することができる。すなわち、第2のハウジング211を介して第1のハウジングの13に接続されてもよいし、絶縁体212を介して第1のハウジング13に接続されてもよいし、第2のハウジング211と絶縁体212とはいずれも第の1ハウジング13に接続されてもよい。
【0037】
本実施形態では、絶縁体212が第2のハウジング211内に締りばめされ、これにより、絶縁体212が締りばめ方式によって第2のハウジング211に固定され、絶縁体212の構造の一部が第2のハウジング211内に位置し、残りの構造が第2のハウジング211から突出して第2のハウジング211の外部に位置する。
【0038】
さらに、絶縁体212及び/又は第2のハウジング211には、第1の接続部2122が形成されており、すなわち、第1の接続部2122は、絶縁体212に形成されてもよいし、第2のハウジング211に形成されていてもよい、絶縁体212と第2のハウジング211との両方にも設けられてもよい。第1のハウジング13には、第1の接続部2122と嵌合接続するための第2の接続部131が開設されている。第1の接続部2122と第2の接続部131とはいずれも複数設けられ、1対1で対応する。
【0039】
具体的には、第1の接続部2122は、絶縁体212及び/又は第2のハウジング211に形成される突起構造であり、本実施形態では、突起構造は楔状ブロックであり、第2の接続部131は、第1のハウジング13に開設される係止溝である。
【0040】
図1と
図6を組み合わせて、プラグ20とソケット10との接続安定性をさらに向上させるために、固定部材21が第1のハウジング13に接続される時に第2のハウジング211を固定するための固定部132を第1のハウジング13に設けてもよい。具体的には、固定部132は、第1のハウジング13の開口部11の位置に形成される弾性フックであり、固定部材21が第1のハウジング13に接続される時に第2のハウジング211に押し付けることができる。プラグ20がソケット10に挿入されると、弾性フックが弾性変形してプラグ20の通過を可能にし、プラグ20が完全に挿入されると、リセットされて第2のハウジング211を固定する。また、固定部132を設けることにより、第2のハウジング211と第1のハウジング13との間の良好な導電性を確保することができる。
【0041】
いくつかの具体的な実施例では、第1のハウジング13と第2のハウジング211とは、いずれも信号遮蔽機能を有するシールドハウジングであり、いずれも一定の厚さのあるステンレス金属片で構成されてもよい。
【0042】
いくつかの具体的な実施例では、弾性接続部材22の数は複数であり、それぞれ固定部材21に固定的に接続される複数組に分けられ、各組が少なくとも1つの弾性接続部材22を含み、絶縁溝2121の数は複数であり、各絶縁溝2121内にはいずれも1つの弾性接続部材22が設けられている。
図3、
図7~
図10を参照すると、弾性接続部材22は4組に分けられ、各組は2つの弾性接続部材22を含み、
図9~
図12を参照すると、プラグ20はシールドプレート23をさらに含み、シールドプレート23は、各組の弾性接続部材22を隔離するために固定部材21に固定的に接続される。シールドプレート23は、第2のハウジング211と共に固定されてもよく、両者は射出成形によって一体成形されてもよく、シールド効果を向上させ、信号伝送の安定性を確保することができる。
【0043】
具体的には、シールドプレート23は金属板であり、金属板が折り曲げられて複数の隔離空間231を形成し、各隔離空間231内には1組の弾性接続部材が設けられる。金属板は、一枚全体であってもよいし、複数枚を接合して構成されてもよい。シールドプレート23の形状は、
図11~
図12に示すように波状であってもよい。
【0044】
また、シールドプレート23は、回路基板1上のグランド接続接点4を弾性的に接続するための第2の弾性接触部232を有し、これにより、シールドプレート23はグランド機能も有する。
【0045】
弾性接続部材22とシールドプレート23との間の絶縁を確保するために、
図8と
図10を併せて、絶縁体212の構造の一部がシールドプレート23と弾性接続部材22との間に位置するように設定してもよい。
【0046】
さらに、各組の弾性接続部材22のすべての弾性接続部材22の曲げ方向は同じであり、隣接する組の弾性接続部材22の曲げ方向は反対である。これにより、弾性接続部材22が回路基板1に作用する水平方向の力の方向が反対になるため、水平方向の力を相殺することができ、接続の安定性を向上させ、隣接する組の弾性接続部材22の間の隔離も容易にする。
【0047】
図4、
図13~
図15を参照すると、第1の弾性接触部222はアーク構造を有するため、第1の弾性接触部222と回路基板1との弾性接触を容易にする。さらに、弾性接続部材22の形状はS字状(
図15に示すように)、C字状、またはL字状(
図14に示すように)であってもよい。第1の弾性接触部222は、
図13に示すようにC字状であってもよい。これらの形状は、信号経路でアークと鈍角の接続を示し、鋭角と直角に曲がることがなく、信号反射を低減するのに役立つ。なお、ここでのS字状、C字状又はL字状は弾性接続部材22の概略的な構造輪郭であり、実際の弾性接続部材22は対応する文字と合理的な構造的差異が存在してもよい。従って、本出願は弾性接続部材22の形状が文字の形状と完全に同じであることを限定するものではない。
【0048】
接続長さを短くするために、弾性接続部材22の機械的構造上の設計要求は、十分な接触圧力と十分なストローク範囲とを有し、接続の信頼性と安定性を確保するように、長さを可能な限り小さくすることである。弾性接続部材22の回路での設計要求は、ケーブルコネクタ内の内導体2及び弾性接続部材22の特性インピーダンスがケーブルの特性インピーダンスにマッピングすることを確保することである。
【0049】
図1、
図5~
図6と併せて、固定部材21がソケット10に接続されるとき、プラグ20全体が第1のハウジング13内に位置する。これにより、第1のハウジング13と第2のハウジング211が弾性連結部材22を全方位で包み込んでシールドし、高速信号の通過時に外部へ輻射しないことを確保し、電磁漏洩や干渉を回避することができる。
【0050】
本実施形態のケーブルコネクタは、電磁シールドも設計を強化する。ケーブルコネクタ内の第1のハウジング13と第2のハウジング211により、外部のシールドを実現する。ケーブルコネクタ内部において、プラグ20内の弾性接続部材22の組数はケーブルのデータチャンネル数と同じであり、チャンネル間の信号クロストークを防止するために、各組の弾性接続部材22の左右両側と後方にはすべてシールドプレート23が設けられる構造にし、異なる組の弾性接続部材22が互いに隔離するようにする。
図16に示すように、
図11と
図12と併せて、シールドプレート23の設計を簡素化にするために、波形の金属板を1枚だけ使用して4組の弾性接続部材22を隔離することができ、平均で各組の弾性接続部材22の周辺に第2の弾性接触部232がある。回路基板には信号接続接点3とグランド接続接点4とが対応して設けられている。
図16ではシールドプレート23の位置を概略的に示す。信号接続接点3とグランド接続接点4は金の指とも呼ばれ、回路基板上の表面に金メッキされたパッドまたは接点であり、ここでは両者の機能によって区別される。
【0051】
各組の弾性接続部材22の信号接続接点3と、第2の弾性接触部232(グランド接続部とも呼ばれる)のグランド接続接点4とは、品字状に分布している。上記のようなシールドプレート23の形状を設定して、シールドプレート23上のグランド部の数を増やすことにより、各データチャネル間のシールドをより強化することができる。
【0052】
2組の弾性接続部材22間の誘導結合を低減するために、隣接する2組の弾性接続部材の空間配置をさらに調整することができる。
図17~
図18を参照すると、各組の弾性接続部材は、間隔方向に間隔を置いて分布している2つの前記弾性接続部材22を含み、任意の隣接する2組の弾性接続部材の間隔方向の角度範囲は85°~95°である。最適値は90°であり、すなわち、任意の隣接する2組の弾性接続部材の間隔方向は互いに垂直または略垂直である。
【0053】
図18に示すように、このケーブルコネクタには、合計4組の弾性接続部材が設けられ、各組が2つの弾性接続部材22を含み、4組の弾性接続部材の間隔方向はa1、a2、a3、a4で表され、間隔方向a1は間隔方向a2及び間隔方向a4に垂直であり、間隔方向a3は間隔方向a2及び間隔方向a4に垂直である。
図19と併せて、対応的にシールドプレート23の形状は十字仕切り板状であり、4つの隔離空間231が形成される。他の実施例では、ケーブルコネクタには、より多くの組の弾性接続部材が設けられてもよく、それに応じてシールドプレート23もより多くの隔離空間231を形成する。当業者は、本出願の発明思想に基づいて対応する拡張を行うことができる。
【0054】
上記のケーブルコネクタの説明に基づいて、本実施形態は、回路基板1と、ケーブル5と、本実施形態のケーブルコネクタとを含む電子機器をさらに提供し、ケーブル5の内導体2が固定部221に溶接され、ケーブルコネクタの第1のハウジング13が接続部12を介して回路基板1に固定され、ケーブルコネクタのプラグ20がソケット10に挿着される。
【0055】
いくつかの実施例では、固定部材21は、ケーブル5のシールド層とシール接続できるように設けられ、具体的には、ケーブル5の外面のシールド層と第2のハウジング211とをシール接続することで、ケーブル5の外面のシールド層と第2のハウジング211とを隙間なく一体化し、シールド効果を最大限に確保することができる。いくつかのプロセスで両者の間に隙間を残さないようにすることができない場合、現在のプロセスに基づいて最大限のシールを行うこともでき、ケーブル5の外面のシールド層に他の設計要件がある場合、ケーブル5の外面のシールド層と第2のハウジング211を少なくとも部分的にシールしてもよい。
【0056】
本出願の説明では、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「縦」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などという用語が示す方位または位置関係は図面に基づいて示される方位または位置関係であり、本出願を説明し且つ説明を簡素化するためのものに過ぎず、示された装置または素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位によって構造及び操作することを示し、または暗示するものではない。したがって、本出願に対する限定として理解されたくない。
【0057】
また、「第1」、「第2」という用語は説明目的にのみ使用され、相対的な重要性を示しまたは暗示し、示された技術的特徴の数を暗黙的に示すと理解されたくない。これにより、「第1」、「第2」と限定された特徴は、少なくとも1つの当該特徴を明示または暗黙的に含むことができる。本出願の説明では、「複数の」という意味は、特に具体的な明確な限定がない限り、例えば、2つ、3つなど、少なくとも2つである。
【0058】
本出願では、明確な規定と限定がない限り、「取り付け」、「つながる」、「接続」、「固定」などの用語は広義的な理解とすべきであり、例えば、固定的な接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、または一体となってもよく、機械的接続であってもよいし、電気的接続であってもよいし、直接接続であってもよく、中間媒体による間接的な接続であってもよいし、2つの素子の内部の連通または2つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者にとっては、具体的な状況に応じて上記用語の本出願において具体的な意味を理解することができる。
【0059】
本出願では、特に明確な規定と限定がない限り、第1特徴は第2特徴の「上」または「下」にあることは、第1と第2特徴が直接的に接触してもよいし、第1と第2特徴が中間媒体によって間接的に接触してもよい。また、第1特徴が第2特徴「の上」、「上方」、と「上面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上または斜め上にあってもよいし、第1特徴の水平高さが第2特徴より高いことを示すだけであってもよい。第1特徴が第2特徴「の下」、「下方」、「以下」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の直下又は斜め下にあってもよいし、第1特徴の水平高さが第2特徴よりも低いことを示すだけであってもよい。
【0060】
本出願の実施例では、「1つの実施例」、「いくつかの実施例」、または「いくつかの例」などの用語は、当該実施例または例を併せて説明した具体的な特徴、構造、材料、または特性が、本出願の少なくとも1つの実施例または例に含まれることを意味する。本明細書では、上記用語に対する概略的な説明は必ずしも同じ実施例又は例を対象とするとは限らない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は長所はいずれか或いは複数の実施例又は例において適切な方式で組み合わせることができる。さらに、互いに衝突しない限り、当業者は本明細書で説明された異なる実施例又は例、及び異なる実施例又は例の特徴を結合したり組み合わせたりすることができる。
【0061】
以上、本出願の実施例を示し、説明したが、なお、上記の実施例は例示的なものであり、本出願に対する制限として理解されたくなく、当業者は本出願の範囲内で上記の実施例を変更、修正、置換、及び変形することができる。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルコネクタであって、
開口部(11)と、回路基板(1)を接続するための接続部(12)とを有するソケット(10)と、
固定部材(21)と弾性接続部材(22)とを含むプラグ(20)であって、前記弾性接続部材(22)が固定部(221)と前記固定部(221)に接続される第1の弾性接触部(222)とを含み、前記固定部(221)は、前記固定部材(21)に固定的に接続され、ケーブル(5)の内導体(2)を接続するように構成されるプラグ(20)と、を含み、
前記固定部材(21)は、前記ソケット(10)に接続されて、前記第1の弾性接触部(222)を前記開口部(11)を通過させて前記回路基板(1)上の信号接続接点(3)に弾性接触させて電気的接続を形成できる、
ことを特徴とするケーブルコネクタ。
【請求項2】
前記ソケット(10)は第1のハウジング(13)を含み、前記開口部(11)と前記接続部(12)とはいずれも前記第1のハウジングに形成され、
前記固定部材(21)は、前記ソケット(21)に接続されて、前記第1の弾性接触部(222)を前記開口部(11)を通過させて前記回路基板上の信号接続接点(3)に弾性接触させて電気的接続を形成できる、
ことを特徴とする請求項1に記載のケーブルコネクタ。
【請求項3】
前記固定部材(21)は第2のハウジング(211)と絶縁体(212)とを含み、前記絶縁体(212)の一端が前記第2のハウジング(211)内に固定され、前記絶縁体(212)に絶縁溝(2121)が開設され、前記弾性接続部材(22)が前記絶縁溝(2121)を貫通し、
前記第2のハウジング(211)及び/又は前記絶縁体(212)は、前記第1のハウジング(13)に接続されて、前記第1の弾性接触部(222)を前記開口部(11)を通過させて前記回路基板(1)上の信号接続接点(3)に弾性接触させて電気的接続を形成できる、
ことを特徴とする請求項2に記載のケーブルコネクタ。
【請求項4】
前記絶縁体(212)は前記第2のハウジング(211)内に締りばめされる、 ことを特徴とする請求項3に記載のケーブルコネクタ。
【請求項5】
前記絶縁体(212)及び/又は前記第2のハウジング(211)には第1の接続部(2122)が形成され、前記第1のハウジング(13)には、前記第1の接続部(2122)と嵌合接続するための第2の接続部(131)が開設されている、
ことを特徴とする請求項
3に記載のケーブルコネクタ。
【請求項6】
前記第1の接続部(2122)は、前記絶縁体(212)及び/又は前記第2のハウジング(211)に形成される突起構造であり、前記第2の接続部(131)は、前記第1のハウジング(13)に開設される係止溝である、
ことを特徴とする請求項5に記載のケーブルコネクタ。
【請求項7】
前記第1のハウジング(13)は、前記固定部材(21)が前記第1のハウジング(13)に接続される時に前記第2のハウジング(211)を固定するための固定部(132)を有する、
ことを特徴とする請求項
3に記載のケーブルコネクタ。
【請求項8】
前記固定部(132)は、前記第1のハウジング(13)の開口部(11)の位置に形成される弾性フックであり、前記固定部材(21)が前記第1のハウジング(13)に接続される時に第2のハウジング(211)に押し付けられる、
ことを特徴とする請求項7に記載のケーブルコネクタ。
【請求項9】
前記弾性接続部材(22)の数は複数であり、それぞれ前記固定部材(21)に固定的に接続される複数組に分けられ、各組が少なくとも1つの前記弾性接続部材(22)を含み、
前記絶縁溝(2121)の数は複数であり、各前記絶縁溝(2121)内にはいずれも1つの前記弾性接続部材(22)が設けられている、
ことを特徴とする請求項
3に記載のケーブルコネクタ。
【請求項10】
前記プラグ(20)はシールドプレート(23)をさらに含み、前記シールドプレート(23)は各組の弾性接続部材(22)を隔離するために前記固定部材(21)に固定的に接続される、
ことを特徴とする請求項9に記載のケーブルコネクタ。
【請求項11】
前記シールドプレート(23)は金属板であり、前記金属板が折り曲げられて複数の隔離空間(231)を形成し、各前記隔離空間(231)内には1組の弾性接続部材(22)が設けられる、
ことを特徴とする請求項10に記載のケーブルコネクタ。
【請求項12】
前記シールドプレート(23)は、前記回路基板(1)上のグランド接続接点(4)を弾性的に接続するための第2の弾性接触部(232)を有する、
ことを特徴とする請求項
10に記載のケーブルコネクタ。
【請求項13】
前記絶縁体(212)の構造の一部は、前記シールドプレート(23)と前期弾性接続部材(22)との間に位置する、
ことを特徴とする請求項
10に記載のケーブルコネクタ。
【請求項14】
各組の前記弾性接続部材(22)のすべての弾性接続部材(22)の曲げ方向は同じであり、隣接する組の前記弾性接続部材(22)の曲げ方向は反対である、
ことを特徴とする請求項
9に記載のケーブルコネクタ。
【請求項15】
各組の弾性接続部材は、間隔方向に間隔を置いて分布している2つの前記弾性接続部材(22)を含み、
任意の隣接する2組の弾性接続部材の間隔方向の角度範囲は85°~95°である、
ことを特徴とする請求項
9に記載のケーブルコネクタ。
【請求項16】
前記固定部材(21)が前記ソケット(10)に接続されると、前記プラグ(20)全体が前記第1のハウジング内に位置する、
ことを特徴とする請求項
2に記載のケーブルコネクタ。
【請求項17】
前記第1の弾性接触部(222)はアーク構造を有する、
ことを特徴とする請求項
1に記載のケーブルコネクタ。
【請求項18】
前記弾性接続部材の形状はS字状、C字状、またはL字状である、
ことを特徴とする請求項17に記載のケーブルコネクタ。
【請求項19】
電子機器であって、
回路基板(1)と、ケーブル(5)と、請求項1~18のいずれかに記載のケーブルコネクタと、を含み、
前記ケーブル(5)の内導体(2)が前記固定部(221)に接続され、前記ソケット(10)の接続部(12)は前記回路基板(1)に接続される、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項20】
前記固定部材(21)は、前記ケーブル(5)のシールド層とシール接続できるように設定される、
ことを特徴とする請求項19に記載の電子機器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
具体的な一実施例では、
図2を参照すると、ソケット10は、第1のハウジング13を含み、開口部11と接続部12とは、いずれも第1のハウジング13に形成され、開口部11はプラグ20の挿入口であり、プラグ20の構造の少なくとも一部が開口部11を介して第1のハウジングの13に入り、第1のハウジング13と嵌合接続を形成し、これにより、第1の弾性接触部222が回路基板1上の信号接続接点3と弾性接触可能である。ここでの弾性接触とは、第1の弾性接触部222が信号接続接点3に押し付けられるを指す。第1の弾性接触部222が弾性変形することにより、プラグ20とソケット10とが接続されている状態で、第1の弾性接触部222が常に信号接続接点3に押し付けられることが確保される。具体的には、固定部材21は、第1のハウジング13に接続されて、第1の弾性接触部222を開口部11を通過させて回路基板1上の信号接続接点3に弾性接触させて電気的接続を形成することができる。第1のハウジング13は、回路基板1と接続する一方で、プラグ20の挿着位置を制限し、プラグ20内の弾性接続部材22と回路基板1の信号接続接点3
との良好な接続を確保する。
【国際調査報告】