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特表2024-506055弾性復帰機構および該弾性復帰機構を備える押圧ポンプ
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  • 特表-弾性復帰機構および該弾性復帰機構を備える押圧ポンプ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-08
(54)【発明の名称】弾性復帰機構および該弾性復帰機構を備える押圧ポンプ
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/34 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
B65D47/34 110
B65D47/34 BRH
B65D47/34 BRL
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547903
(86)(22)【出願日】2022-02-08
(85)【翻訳文提出日】2023-08-08
(86)【国際出願番号】 CN2022075480
(87)【国際公開番号】W WO2022171070
(87)【国際公開日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】202110184511.3
(32)【優先日】2021-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513110481
【氏名又は名称】ディン, ヤオ ウー
(74)【代理人】
【識別番号】110001070
【氏名又は名称】弁理士法人エスエス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ディン, ヤオ ウー
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA12
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB12
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084KB01
3E084LB02
3E084LC01
3E084LD22
3E084LD25
(57)【要約】
弾性復帰機構は、押圧ポンプに用いられ、上端と下端とを備える少なくとも1つの弾性ストリップを備え、上端と下端のうちの一方は、押圧ポンプの可動部に直接的または間接的に支持され、上端と下端のうちの他方は、押圧ポンプの固定部に直接的または間接的に支持される。ここで、上端と下端のうちの少なくとも一方は、弾性ストリップが加圧されて変形すると、上端と下端のうちの少なくとも一方の押圧ポンプの軸線に対する位置が変化し、および/または上端と下端との間の接続線とがなす角度が変化し、かつ、弾性ストリップが加圧されて変形すると、弾性ストリップによる弾性力の合力が軸線の方向と常に一致するように、可動構造を備える。該構成の弾性復帰機構は、押圧力を反発力に変換する変換効率を高めるのに寄与し、弾性復帰機構の使用寿命を向上させることができる。上記弾性復帰機構を備える押圧ポンプにさらに関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧ポンプに用いられ、上端と下端とを備える少なくとも1つの弾性ストリップを備え、前記上端と前記下端のうちの一方は、前記押圧ポンプの可動部に直接的または間接的に支持され、前記上端と前記下端のうちの他方は、前記押圧ポンプの固定部に直接的または間接的に支持される弾性復帰機構であって、
前記上端と前記下端のうちの少なくとも一方は、前記弾性ストリップが加圧されて変形すると、前記上端と前記下端のうちの前記少なくとも一方の前記押圧ポンプの軸線に対する位置が変化し、および/または前記上端と前記下端との間の接続線とがなす角度が変化し、かつ、前記弾性ストリップが加圧されて変形すると、前記弾性ストリップによる弾性力の合力が前記軸線の方向と常に一致するように、可動構造を備えることを特徴とする弾性復帰機構。
【請求項2】
前記弾性復帰機構は、上支持部と下支持部とを備え、前記可動構造は、薄肉部であり、前記弾性ストリップの前記上端が前記薄肉部を介して前記上支持部に接続され、および/または、前記弾性ストリップの前記下端が前記薄肉部を介して前記下支持部に接続され、ここでは、前記薄肉部は、前記弾性ストリップよりも、押圧力を受けたときに変形しやすく、
前記薄肉部は、前記薄肉部が変形して湾曲すると、前記弾性ストリップが前記上支持部および/または前記下支持部に対して回動し、前記弾性ストリップの前記上支持部および/または前記下支持部に対する位置を変化させ、および/または、前記弾性ストリップと前記上支持部および/または前記下支持部とがなす角度を変化させるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の弾性復帰機構。
【請求項3】
前記上支持部と前記弾性ストリップの上端寄り位置の両方の一方には、第1支持ブロックが設けられ、前記第1支持ブロックは、前記弾性復帰機構が押圧力を受けて変形する過程において、前記上支持部に接続された前記薄肉部が過度に湾曲するのを防止するために、前記弾性ストリップに当接することができるように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の弾性復帰機構。
【請求項4】
前記上支持部と前記弾性ストリップの上端寄り位置の両方のうちの他方には、前記第1支持ブロックが前記弾性ストリップに当接したときに前記第1支持ブロックに当接することができるように設けられた第1滑り防止ブロックが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の弾性復帰機構。
【請求項5】
前記上支持部と前記弾性ストリップの下端寄り位置の両方のうちの一方には、第2支持ブロックが設けられ、前記第2支持ブロックは、前記弾性復帰機構が押圧力を受けて変形する過程において、前記下支持部に接続された前記薄肉部が過度に湾曲するのを防止するために、前記弾性ストリップに当接することができるように設けられていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の弾性復帰機構。
【請求項6】
前記下支持部と前記弾性ストリップの下端寄り位置の両方のうちの他方には、前記第2支持ブロックが前記弾性ストリップに当接したときに前記第2支持ブロックに接触することができるように設けられた第2滑り防止ブロックが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の弾性復帰機構。
【請求項7】
前記弾性ストリップは、変形平面内に位置して前記変形平面内で変形することを特徴とする請求項1に記載の弾性復帰機構。
【請求項8】
前記弾性ストリップは、変形平面内に位置して前記変形平面内で変形し、前記薄肉部と前記上支持部および/または前記下支持部との接続線は、前記変形平面に対して垂直であることを特徴とする請求項2に記載の弾性復帰機構。
【請求項9】
前記弾性復帰機構は、下端収容部が設けられた下支持部を備え、前記弾性ストリップの下端には、下端可動頭部が形成され、前記下端可動頭部は、前記下端収容部に対して相対回動可能に係合することを特徴とする請求項1に記載の弾性復帰機構。
【請求項10】
前記弾性ストリップの上端には、前記押圧ポンプの前記可動部に設けられた上端収容部に対して相対回動可能に係合する上端可動頭部が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の弾性復帰機構。
【請求項11】
前記弾性復帰機構は、下端ピン孔が設けられた下支持部を備え、前記弾性ストリップの下端には、下端接続ピンが形成され、前記下端可動頭部は、前記下端収容部に対して相対回動可能に係合することを特徴とする請求項1に記載の弾性復帰機構。
【請求項12】
前記弾性ストリップの上端には、前記押圧ポンプの前記可動部に設けられた上端ピン孔に対して相対回動可能に係合する上端接続ピンが形成されていることを特徴とする請求項11に記載の弾性復帰機構。
【請求項13】
前記弾性復帰機構は、2つ以上の弾性ストリップを備え、前記2つ以上の弾性ストリップの上端および/または下端は、接続部材を介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の弾性復帰機構。
【請求項14】
可動部と固定部とを備える押圧ポンプであって、請求項1~13のいずれか一項に記載の弾性復帰機構をさらに備えることを特徴とする押圧ポンプ。
【請求項15】
前記可動部は、ピストンが設けられたピストンロッドが下側に接続された押圧ヘッドを備え、
前記固定部は、ねじ込式キャップと、前記ねじ込式キャップに接続されたシリンダとを備え、
前記ピストンロッドの一端は、前記押圧ヘッドに接続され、前記ピストンロッドの他端は、前記シリンダ内部に入り込むことを特徴とする請求項14に記載の押圧ポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品をポンプ輸送するための押圧ポンプに関し、特に、該押圧ポンプにおける弾性復帰機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
押圧ポンプは、家庭用品(例えば、入浴剤、ハンドソープ、シャンプーなど)といった分野で広く応用されており、製品を収容する容器から製品をポンプ輸送して使用するために使われている。従来の押圧ポンプは、プラスチックで支持されており、押圧ポンプを復帰するための金属スプリングが設けられている。
【0003】
環境保護の要求が高まるにつれて、押圧ポンプがリサイクルできる需要も高まっている。金属スプリング付き押圧ポンプは、金属部材とプラスチック部材とを含む組立品であるため、回収時に分解作業を行う必要があり、これにより、押圧ポンプの回収利用に悪影響を与える。
【0004】
そこで、押圧ポンプの回収効率を高めるために、金属スプリングの代わりにプラスチック製の弾性機構を用いて、押圧ポンプの回収再利用に寄与することが考えられ始めた。しかし、プラスチック製の弾性復帰機構は、押圧ポンプの回収再利用に便利であるが、プラスチック材料自体の特性上、プラスチック製の弾性復帰機構には、いくつかの制限がある。その1つは、プラスチック製の弾性復帰機構が押圧力を弾性力に変換する効率は、比較的低いことである。そのため、従来の金属スプリングに比べて、使用者は、プラスチック製の弾性復帰機構に対してより大きな下向き押圧力を加える必要がある一方、得られる上向き反発力は、比較的小さく、押圧ポンプは、しばしば復帰が遅く、完全に復帰できない場合もある。また、使用回数が多くなるにつれて、プラスチック製の弾性復帰機構はプラスチック材料の降伏により弾性が減衰し、次第に弾性復帰機能が失われる。
【0005】
そのため、押圧ポンプの分野では、反発効率が低く、弾性力が減衰するなどの問題を克服するために、構造を改良したプラスチック製の弾性復帰機構が必要になる。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、上記従来技術に存在する技術問題を解決するためになされたものである。本発明は、押圧力を反発力に変換する効率を高めることができるとともに、弾性復帰機構の復帰能力を高めてその使用寿命を延長することができる構造を改良した弾性復帰機構を提供することを目的とする。
【0007】
本発明の弾性復帰機構は、押圧ポンプ用のものであり、上端と下端とを備える少なくとも1つの弾性ストリップを備え、上端と下端のうちの一方は、押圧ポンプの可動部に直接的または間接的に支持され、上端と下端のうちの他方は、押圧ポンプの固定部に直接的または間接的に支持される。ここで、上端と下端のうちの少なくとも一方は、弾性ストリップが加圧されて変形すると、上端と下端のうちの少なくとも一方の押圧ポンプの軸線に対する位置が変化し、および/または上端と下端との間の接続線とのなす角度が変化し、かつ、弾性ストリップが加圧されて変形すると、弾性ストリップによる弾性力の合力が軸線の方向と常に一致するように、可動構造を備える。
【0008】
上記構成の弾性復帰機構において、弾性ストリップの上端と下端のうちの少なくとも一方は、弾性ストリップの変形を支援するために、弾性ストリップが押圧力を受けて変形するときに上端および/または下端が相対的に移動することができるように、可動構造を備える。このような構成は、押圧力を弾性復帰機構の反発力に変換する変換効率を高めてエネルギー損失を低減することができる。また、弾性ストリップ自体の回復能力も良好に保持でき、ひいては弾性復帰機構全体の使用寿命を延ばすことができる。したがって、上記弾性復帰装置の構成は、プラスチック製の場合に特に有利である。
【0009】
好ましい実施形態において、弾性復帰機構は、上支持部と下支持部とを備え、可動構造は、薄肉部であり、弾性ストリップの上端が薄肉部を介して上支持部に接続され、および/または、弾性ストリップの下端が薄肉部を介して下支持部に接続され、ここでは、薄肉部は、弾性ストリップよりも、押圧力を受けたときに変形しやすい。ここで、薄肉部は、薄肉部が変形して湾曲すると、弾性ストリップが上支持部および/または下支持部に対して回動し、弾性ストリップの上支持部および/または下支持部に対する位置を変化させ、および/または、弾性ストリップと上支持部および/または下支持部とがなす角度を変化させるように設けられている。
【0010】
この好ましい構成において、より変形しやすい薄肉部を設けることにより、弾性復帰機構が下向きの押圧力を受けると、薄肉部が最初に変形し、弾性ストリップの上支持部および/または下支持部に対する位置および/またはそれらとがなす角度を変化させるので、弾性ストリップ自体の変形に寄与する。
【0011】
さらに好ましくは、上支持部と弾性ストリップの上端寄り位置の両方のうちの一方には、第1支持ブロックが設けられ、該第1支持ブロックは、弾性復帰機構が押圧力を受けて変形する過程において、上支持部に接続された薄肉部が過度に湾曲するのを防止するために、弾性ストリップに当接することができるように設けられてもよい。この第1支持ブロックにより、上支持部に接続された薄肉部が過度に湾曲して屈服ないし破損することを回避するのに役立ち、弾性復帰機構の使用寿命を向上させるにさらに寄与する。
【0012】
さらに、上支持部と弾性ストリップの上端寄り位置の両方のうちの他方には、第1支持ブロックが弾性ストリップに当接したときに第1支持ブロックに当接することができるように設けられた第1滑り防止ブロックが設けられている。第1滑り防止ブロックは、支持ブロックが弾性ストリップを支持する過程において該支持ブロックの滑りを防止することができる。
【0013】
同様に、下支持部と弾性ストリップの下端寄り位置の両方のうちの一方には、第2支持ブロックが設けられ、第2支持ブロックは、弾性復帰機構が押圧力を受けて変形する過程において、下支持部に接続された薄肉部が過度に湾曲するのを防止するために、弾性ストリップに当接することができるように設けられてもよい。
【0014】
また、下支持部と弾性ストリップの下端寄り位置の両方のうちの他方には、第2支持ブロックが弾性ストリップに当接したときに第2支持ブロックに当接することができるように設けられた第2滑り防止ブロックが設けられてもよい。
【0015】
第2支持ブロックおよび第2滑り防止ブロックの構造および作用は、上記の第1支持ブロックおよび第1滑り防止ブロックと同じである。
好ましくは、本発明では、弾性ストリップは、同じ変形平面内に位置し、弾性ストリップは、該変形平面を超えずに該変形平面内で変形する。
【0016】
好ましくは、薄肉部と上支持部および/または下支持部との接続線は、上記の変形平面に対して垂直である。
別の例示的な好適な構成では、弾性復帰機構は、下端収容部が設けられた下支持部を備え、弾性ストリップの下端には、下端可動頭部が形成され、下端可動頭部は、下端収容部に対して相対回動可能に係合する。
【0017】
追加的にまたは代替的に、弾性ストリップの上端には、押圧ポンプの可動部に設けられた上端収容部に対して相対回動可能に係合する上端可動頭部が形成されている。
さらに別の例示的な好適な構成では、弾性復帰機構は、下端ピン孔が設けられた下支持部を備え、弾性ストリップの下端には、下端接続ピンが形成され、下端可動頭部は、下端収容部に対して相対回動可能に係合する。
【0018】
追加的にまたは代替的に、弾性ストリップの上端には、押圧ポンプの可動部に設けられた上端ピン孔に対して相対回動可能に係合する上端接続ピンが形成されている。
好ましくは、弾性復帰機構は、2つ以上の弾性ストリップを備え、2つ以上の弾性ストリップの上端および/または下端は、接続部材を介して接続されている。
【0019】
本発明は、可動部および固定部とを備える押圧ポンプにおいて、更に上述のような弾性復帰機構を備える押圧ポンプにさらに関する。
具体的には、可動部は、ピストンが設けられたピストンロッドが下側に接続された押圧ヘッドを備える一方、固定部は、ねじ込式キャップと、ねじ込式キャップに接続されたシリンダとを備えてもよい。ここでは、ピストンロッドの一端は、押圧ヘッドに接続され、ピストンロッドの他端は、シリンダ内部に入り込む。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の具体的な実施形態は、添付の図面に示された構造からより明確に理解することができ、ここで、添付の図面において、
図1は、本発明の押圧ポンプの断面図を示す。
【0021】
図2aは、図1の押圧ポンプの弾性復帰機構の正面図を示し、この弾性復帰機構は、弛緩状態にある。
図2bは、図2aでの部分Aの拡大図である。
【0022】
図3aは、図1の押圧ポンプの弾性復帰機構の正面図を示し、この弾性復帰 機構は、押圧状態にある。
図3bは、図3aでの部分Bの拡大図である。
【0023】
図4aは、図2aに示す弾性復帰機構の側面図である。
図4bは、図4aの線I~Iに沿って得られた断面図である。
図5は、図1の押圧ポンプの弾性復帰機構の斜視図であり、この弾性復帰機構の弾性ストリップが位置する変形平面を模式的に示す。
【0024】
図6は、本発明の第2実施例に係る押圧ポンプの押圧ヘッドと弾性復帰機構とを備える部分の模式図である。
図7は、図6に示す構成の分解図である。
【0025】
図8は、図6に示す押圧ポンプの弾性復帰機構の下支持部の斜視図である。
図9は、図6に示す押圧ポンプの押圧ヘッドの底面斜視図である。
図10は、図6に示す押圧ポンプの弾性復帰機構の弾性ストリップの斜視図である。
【0026】
図11は、本発明の第3実施例に係る押圧ポンプの押圧ヘッドと弾性復帰機構とを備える部分の模式図である。
図12は、図11に示す押圧ポンプの弾性復帰機構の下支持部の斜視図である。
【0027】
図13は、図11に示す押圧ポンプの弾性復帰機構の弾性ストリップの斜視図である。
図14aは、2つ以上の弾性ストリップが接続部材を介して接続されたある変形構造の弾性ストリップの斜視図を示す。
図14bは、図14aに示す弾性ストリップの平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明を容易に理解するために、以下、図面を用いて本発明のバス設備の具体的な実施形態について詳細に説明する。図面に示すものは、本発明の好ましい実施形態にすぎず、本発明の範囲を規制するものではないと理解される。当業者は、図面に示す実施例を基にして本発明に対して各種の自明な修正、変更、同等の置き換えを行うことができ、矛盾がない限り、以下に説明される異なる実施例における特徴を自由に組み合わせることができ、これらの組み合わせはいずれも本発明の保護範囲内に入る。
【0029】
以下の本発明の具体的な説明に使用する「上」、「下」などの方向および方位を示す用語は、いずれも図面に示す押圧ポンプの使用状態での通常の向きに基づくものであり、輸送、貯蔵などの場合には押圧ポンプの向きが変化する可能性があることが分かる。
【0030】
<第1実施例>
図1は、本発明の第1実施例に係る押圧ポンプ100の断面図を示す。図示するように、押圧ポンプ100は、押圧ヘッド110と、ねじ込式キャップ120と、シリンダ130とを備える。ねじ込式キャップ120は、シリンダ130と相互に接続されている。押圧ヘッド110の下方には、ピストンロッド150が接続され、ピストンロッド150上、例えばピストンロッド150の下端には、ピストン151が設けられている。ピストンロッド150は、押圧ヘッド110に接続され、そのピストン151を備える下端がシリンダ130の内部空間に入り込む。
【0031】
押圧ポンプ100には、一端(例えば、図中に示す上端)が押圧ヘッド110などの可動部材に支持され、他端(例えば、図中に示す下端)がねじ込式キャップ120やシリンダ130などの固定部材に支持された弾性復帰機構140も設けられている。使用中、使用者は、押圧ヘッド110を下方に押圧し、シリンダ130に収容された製品をポンプ輸送で送り出し、この過程において、使用者の押圧力は、シリンダ130の反発力に変換される。製品に対する一回のポンプ輸送が完了した後、押圧ヘッド110に加えられた押圧力を収去し、弾性復帰機構140の反発力により、押圧ヘッド110は、その上方の待機状態に復帰する。好ましくは、弾性復帰機構140は、プラスチック材料で作られる。
【0032】
図2aおよび図3aは、図1の押圧ポンプ100の弾性復帰機構140の正面図を示し、それぞれ、該弾性復帰機構140の2つの状態、すなわち、図2aに示す弛緩状態と図3aに示す押圧状態を示している。図2bおよび図3bは、それぞれ図2aの部分Aおよび図3aの部分Bの拡大図を示す。
【0033】
弾性復帰機構140は、上支持部141と下支持部142とを備え、少なくとも1つの弾性ストリップ143(図に示す実施例では、2つの弾性ストリップ143を備える。)は、上支持部141と下支持部142との間に接続されている。弾性ストリップ143の上端は、上支持部141に接続され、下端は、下支持部142に接続されている。本発明では、弾性ストリップ143の両端のうちの少なくとも一端は、薄肉部144を介して上支持部141/または下支持部142に接続されている。図2aおよび図2bに示す構成において、上支持部141の上端と下端には、いずれも薄肉部144が設けられている。
【0034】
薄肉部144は、弾性ストリップ143の残りの部分よりも変形しやすい。弾性ストリップ143の下端と下支持部142との間の薄肉部144を例に説明すると、使用者が下向きの押圧力を加えて弾性復帰機構140を圧縮すると、まず、薄肉部144が変形して屈曲し、これにより、弾性ストリップ143が薄肉部144と下支持部142との間の接続線171(図4aおよび図4bを参照)を中心に回動し、弾性ストリップ143の下端の押圧ポンプ100の軸線に対する位置が変化する。また、付加的または代替的な場合として、弾性ストリップ143の下端と弾性ストリップ143の上端および下端の接続線とのなす角度も変化し、特に弾性ストリップ143の下端の接線方向とその接続線とがなす角度を増大させる。弾性ストリップ143のこの位置および/または角度の変化により、弾性ストリップ143は、下向きの押圧力により変形しやすい。
【0035】
一方、押圧力を収去すると、弾性ストリップ143の反発力により弾性復帰機構140がその初期状態に戻り、さらに押圧ポンプ100の可動部材、例えば押圧ヘッド110がその上方待機位置に戻るとともに、薄肉部144が一直線になる傾向にある。
【0036】
上述した弾性ストリップ143の下端と下支持部142との間に位置する薄肉部144と同様に、弾性ストリップ143の上端と上支持部141との間にも、同様の構成の薄肉部144が設けられてもよく、作用態様も同様であるので、ここでは、説明を省略する。
【0037】
図2bおよび図3bの拡大図により明確に示されるように、下支持部142には、突起状の支持ブロック161が設けられている。弾性復帰機構140が図2aに示す弛緩状態にあるとき、弾性ストリップ143と支持ブロック161は、互いに離間し、押圧力をかけて弾性ストリップ143をある程度変形させると、支持ブロック161は、弾性ストリップ143に当接し、弾性ストリップ143のさらなる変形を阻止する。このように、弾性ストリップ143の下端と下支持部142との間に接続された薄肉部144が過度に変形して屈服ないし破損することを防止することができる。
【0038】
さらに好ましくは、図3bに示すように、弾性ストリップ143の下端寄りの位置には、弾性復帰機構140が下向きの押圧力を受けて支持ブロック161が弾性ストリップ143に接触した状態に変形したときに、支持ブロック161と互いに接触する突起状の滑り防止ブロック162が設けられている。このように、滑り防止ブロック162と支持ブロック161との間の相互接触は、弾性ストリップ143の押圧中の滑りを防止することができる。
【0039】
同様に、上支持部141にも同様の支持ブロック161を設け、弾性ストリップ143の上端寄りの位置にも滑り防止ブロック162を設けてもよい。
ここで、支持ブロック161と滑り防止ブロック162の設置位置は、入れ替え可能であり、すなわち、支持ブロック161は、弾性ストリップ143に設けてもよく、滑り防止ブロック162は、上支持部141および/または下支持部142に設けてもよい。
【0040】
図4aは、弾性復帰機構140の側面図を示し、図4bは、図4aの線I~Iに沿って得られた断面図を示す。図4aおよび図4bにおいて、薄肉部144と上支持部141および/または下支持部142との接続線171が破線で示されている。好ましくは、接続線171は、弾性ストリップ143が位置する平面に対して垂直である。さらに、弾性ストリップ143が位置する平面は、弾性ストリップ143の変形平面Pであり、すなわち、弾性ストリップ143は、図5により明確に示された変形平面Pを超えずに、変形平面Pで変形する。
【0041】
かつ、また、図示した第1実施例の押圧ポンプ100では、弾性ストリップ143は、押圧されて変形する過程で発生する弾性力の合力が常に押圧ポンプ100の軸線方向と一致するように設けられている。さらに、弾性ストリップ143の端部が加圧されたときに位置および角度を変えることを許容する可動構造の薄肉部144として、その構造の設置も、弾性ストリップ143の弾性力の合力方向が常に押圧ポンプ100の軸線方向と一致する状態を確保しなければならない。
【0042】
<第2実施例>
図6~10は、本発明の第2実施例に係る押圧ポンプ200を示す。反対の説明がない場合、または衝突しない場合には、上記第1実施例について説明した具体的な構成は、第2実施例にも適用する。以下、第2実施例と第1実施例との異なる構成について具体的に説明する。
【0043】
図6は、押圧ポンプ200の押圧ヘッド210と弾性復帰機構240を備える側面図を示し、図7は、図6に示す構造の分解模式図を示す。
第2実施例の押圧ポンプ200における弾性復帰機構240は、少なくとも1つ、好ましくは2つ以上の弾性ストリップ241を備える。以下で具体的に説明するように、弾性ストリップ241の下端は、下支持部242に支持され、上端は、押圧ヘッド210に形成された収容構造に接続されている。
【0044】
図8は、弾性復帰機構240の下支持部242の斜視図を示しており、下支持部242には、弾性ストリップ241の下端を受け入れるための下端収容部243が形成されている。
【0045】
図9を見ると、弾性ストリップ241の上端を受け入れるための上端収容部244が押圧ヘッド210のトップ部内面に形成されていることを示す押圧ヘッド210の底面斜視図が示されている。
【0046】
図10に示すように、弾性ストリップ241は、略弓形状であり、その下端には、下端可動頭部245が形成されており、該下端可動頭部245は、下支持部242の下端収容部243に係合することができ、下端収容部243において移動、例えば相対回動可能である。
【0047】
弾性ストリップ241の上端には、上端可動頭部246が形成されており、該上端可動頭部246は、押圧ヘッド210に形成された上端収容部244に係合することができ、該上端収容部244において移動、例えば相対回動可能である。別の変形構成においては、第1実施例のように、弾性復帰機構240は、押圧ヘッド210のような可動部材に当接して上端収容部244が形成される上支持部を備えてもよい。
【0048】
押圧ヘッド210を下向きに押圧して弾性ストリップ241に下向きの圧力を加えると、下端可動頭部245は、下支持部242の延在方向に対する弾性ストリップ241の下端(具体的にはその接線方向)の角度が変化する、あるいは他方では、弾性ストリップ241の上端と下端との間の接続線に対する弾性ストリップ241の下端の角度が変化するように、下端収容部243において回動する。そして、上端可動頭部246は、押圧ヘッド210のトップ部の延在方向に対する弾性ストリップ241の上端(具体的にはその接線方向)の角度が変化する、あるいは他方では、弾性ストリップ241の上端と下端との間の接続線に対する弾性ストリップ241の上端の角度が変化するように、上端収容部244において回動する。このような角度変化により、弾性ストリップ241をより下方向に押圧しやすい。
【0049】
<第3実施例>
図11図13は、本発明の第3実施例に係る押圧ポンプ300を示す。反対の説明がない場合、または衝突しない場合には、上記第1および第2実施例について説明した具体的な構成は、第3実施例に適用することができる。以下、第3実施例の第1および第2実施例と異なる構成について具体的に説明する。
【0050】
図11は、第3実施例の押圧ポンプ300の押圧ヘッド310と弾性復帰機構340とを備える部分の図を示す。該弾性復帰機構340は、少なくとも1つ、好ましくは2つ以上の弾性ストリップ341を備え、弾性ストリップ341の下端を支持するための下支持部342をさらに備える。
【0051】
図12に示すように、弾性復帰機構340の下支持部342には、後述するように、弾性ストリップ341の下端に係合するための下端ピン孔343が設けられている。また、図11に戻り、押圧ヘッド310のトップ部の内面には、弾性ストリップ341の上端に係合するための上端ピン孔344が設けられている。
【0052】
図13は、弾性ストリップ341の斜視図を示し、弾性ストリップ341の下端には、下端ピン孔343に係合して下端ピン孔343において回動することができる下端接続ピン345が設けられている。弾性ストリップ341の上端には、押圧ヘッド310の上端ピン孔344に係合して上端ピン孔344において回動することができる下端接続ピン345が設けられている。
【0053】
第2実施例と同様に、第3実施例では、弾性復帰機構340は、上端ピン孔344が設けられた上支持部を備えてもよい。
押圧ヘッド310を下向きに押圧して弾性復帰機構340の弾性ストリップ341に押圧力を加えると、下端接続ピン345と下端ピン孔343との係合、および上端接続ピン346と上端ピン孔344との係合により、弾性ストリップ341の上端と下端とが相対回動することができ、これにより、押圧ヘッド310に対する弾性ストリップ341の上端の角度と下支持部342に対する弾性ストリップ341の下端の角度が変化する、あるいは他方では、上端と下端との間の接続線に対する弾性ストリップ341の上端と下端の角度が変化する。この角度変化により、弾性ストリップ341が下方に押圧されやすくなる。
【0054】
図14aおよび図14bには、ある変形構造の弾性復帰機構340の構造が示されている。ここで、弾性復帰機構340は、2つ以上の弾性ストリップ341を備え、これらの弾性ストリップ341の上端および/または下端は、接続部材347を介して互いに接続されている。
【0055】
以上、本発明の好ましい構成について説明したが、これに基づいて、当業者は、いくつかの自明な修正や変形を行うことができ、これも本発明の範囲内である。
例えば、図1に示す押圧ポンプ100の構成において、弾性復帰機構140は、押圧ヘッド110とねじ込式キャップ120との間に設けられ、それらの内側に位置している。この他に、弾性復帰機構140は、押圧ヘッド110とシリンダ130との間に支持されてシリンダ130の内部空間に位置してもよいし、シリンダ130の外側に位置してもよい。
【0056】
図に示す薄肉部144は、押圧力を受けたときに曲げ変形を容易にするために略弓形状をなしている。その代わりに、薄肉部144は、波形などの変形を容易にする他の形状をなしてもよく、あるいは複数の形状の組み合わせであってもよい。
【0057】
図に示す構成において、上支持部141と下支持部142は、略円形をなしている。もちろん、上支持部141および下支持部142は、押圧ヘッド110のような可動部材およびねじ込式キャップ120、シリンダ130のような固定部材における支持を容易にするために、他の形状であってもよい。なお、上支持部141と下支持部142との形状は、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0058】
図に示す構成において、弾性ストリップ143の上端と上支持部141との間、および弾性ストリップ143の下端と下支持部142との間には、薄肉部144が設けられている。もちろん、薄肉部144は、弾性ストリップ143の上端と下端に正確に接続する必要がなく、弾性ストリップ143の他の部分と上支持部141および/または下支持部142との間に接続してもよい。例えば、弾性ストリップ143の上部において、薄肉部144は、弾性ストリップ143の上端付近の部分と上支持部141との間に接続させてもよく、同様に、弾性ストリップ143の下部において、薄肉部144は、弾性ストリップ143の下端付近の部分と下支持部142との間に接続させてもよい。
【0059】
また、第3実施例の変形例に係る接続部材347が第1実施例の押圧ポンプ100および第2実施例の押圧ポンプ200にも適用できることは、当業者にとって明らかである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2023-08-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧ポンプに用いられ、上端と下端とを備える少なくとも1つの弾性ストリップを備え、前記上端と前記下端のうちの一方は、前記押圧ポンプの可動部に直接的または間接的に支持され、前記上端と前記下端のうちの他方は、前記押圧ポンプの固定部に直接的または間接的に支持される弾性復帰機構であって、
前記上端と前記下端のうちの少なくとも一方は、前記弾性ストリップが加圧されて変形すると、前記上端と前記下端のうちの前記少なくとも一方の前記押圧ポンプの軸線に対する位置が変化し、および/または前記上端と前記下端との間の接続線とがなす角度が変化し、かつ、前記弾性ストリップが加圧されて変形すると、前記弾性ストリップによる弾性力の合力が前記軸線の方向と常に一致するように、可動構造を備えることを特徴とする弾性復帰機構。
【請求項2】
前記弾性復帰機構は、上支持部と下支持部とを備え、前記可動構造は、薄肉部であり、前記弾性ストリップの前記上端が前記薄肉部を介して前記上支持部に接続され、および/または、前記弾性ストリップの前記下端が前記薄肉部を介して前記下支持部に接続され、ここでは、前記薄肉部は、前記弾性ストリップよりも、押圧力を受けたときに変形しやすく、
前記薄肉部は、前記薄肉部が変形して湾曲すると、前記弾性ストリップが前記上支持部および/または前記下支持部に対して回動し、前記弾性ストリップの前記上支持部および/または前記下支持部に対する位置を変化させ、および/または、前記弾性ストリップと前記上支持部および/または前記下支持部とがなす角度を変化させるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の弾性復帰機構。
【請求項3】
前記上支持部と前記弾性ストリップの上端寄り位置の両方の一方には、第1支持ブロックが設けられ、前記第1支持ブロックは、前記弾性復帰機構が押圧力を受けて変形する過程において、前記上支持部に接続された前記薄肉部が過度に湾曲するのを防止するために、前記弾性ストリップに当接することができるように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の弾性復帰機構。
【請求項4】
前記上支持部と前記弾性ストリップの上端寄り位置の両方のうちの他方には、前記第1支持ブロックが前記弾性ストリップに当接したときに前記第1支持ブロックに当接することができるように設けられた第1滑り防止ブロックが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の弾性復帰機構。
【請求項5】
前記上支持部と前記弾性ストリップの下端寄り位置の両方のうちの一方には、第2支持ブロックが設けられ、前記第2支持ブロックは、前記弾性復帰機構が押圧力を受けて変形する過程において、前記下支持部に接続された前記薄肉部が過度に湾曲するのを防止するために、前記弾性ストリップに当接することができるように設けられていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の弾性復帰機構。
【請求項6】
前記下支持部と前記弾性ストリップの下端寄り位置の両方のうちの他方には、前記第2支持ブロックが前記弾性ストリップに当接したときに前記第2支持ブロックに接触することができるように設けられた第2滑り防止ブロックが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の弾性復帰機構。
【請求項7】
前記弾性ストリップは、変形平面内に位置して前記変形平面内で変形することを特徴とする請求項1に記載の弾性復帰機構。
【請求項8】
前記弾性ストリップは、変形平面内に位置して前記変形平面内で変形し、前記薄肉部と前記上支持部および/または前記下支持部との接続線は、前記変形平面に対して垂直であることを特徴とする請求項2に記載の弾性復帰機構。
【請求項9】
前記弾性復帰機構は、下端収容部が設けられた下支持部を備え、前記弾性ストリップの下端には、下端可動頭部が形成され、前記下端可動頭部は、前記下端収容部に対して相対的に回動可能に係合することを特徴とする請求項1に記載の弾性復帰機構。
【請求項10】
前記弾性ストリップの上端には、前記押圧ポンプの前記可動部に設けられた上端収容部に対して相対的に回動可能に係合する上端可動頭部が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の弾性復帰機構。
【請求項11】
前記弾性復帰機構は、下端ピン孔が設けられた下支持部を備え、前記弾性ストリップの下端には、下端接続ピンが形成され、前記下端接続ピンは、前記下端ピン孔に対して相対的に回動可能に係合することを特徴とする請求項1に記載の弾性復帰機構。
【請求項12】
前記弾性ストリップの上端には、前記押圧ポンプの前記可動部に設けられた上端ピン孔に対して相対的に回動可能に係合する上端接続ピンが形成されていることを特徴とする請求項11に記載の弾性復帰機構。
【請求項13】
前記弾性復帰機構は、2つ以上の弾性ストリップを備え、前記2つ以上の弾性ストリップの上端および/または下端は、接続部材を介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の弾性復帰機構。
【請求項14】
可動部と固定部とを備える押圧ポンプであって、請求項1に記載の弾性復帰機構をさらに備えることを特徴とする押圧ポンプ。
【請求項15】
前記可動部は、ピストンが設けられたピストンロッドが下側に接続された押圧ヘッドを備え、
前記固定部は、ねじ込式キャップと、前記ねじ込式キャップに接続されたシリンダとを備え、
前記ピストンロッドの一端は、前記押圧ヘッドに接続され、前記ピストンロッドの他端は、前記シリンダ内部に入り込むことを特徴とする請求項14に記載の押圧ポンプ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
好ましくは、薄肉部と上支持部および/または下支持部との接続線は、上記の変形平面に対して垂直である。
別の例示的な好適な構成では、弾性復帰機構は、下端収容部が設けられた下支持部を備え、弾性ストリップの下端には、下端可動頭部が形成され、下端可動頭部は、下端収容部に対して相対的に回動可能に係合する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
追加的にまたは代替的に、弾性ストリップの上端には、押圧ポンプの可動部に設けられた上端収容部に対して相対的に回動可能に係合する上端可動頭部が形成されている。
さらに別の例示的な好適な構成では、弾性復帰機構は、下端ピン孔が設けられた下支持部を備え、弾性ストリップの下端には、下端接続ピンが形成され、下端接続ピンは、下端ピン孔に対して相対的に回動可能に係合する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
追加的にまたは代替的に、弾性ストリップの上端には、押圧ポンプの可動部に設けられた上端ピン孔に対して相対的に回動可能に係合する上端接続ピンが形成されている。
好ましくは、弾性復帰機構は、2つ以上の弾性ストリップを備え、2つ以上の弾性ストリップの上端および/または下端は、接続部材を介して接続されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
本発明の具体的な実施形態は、添付の図面に示された構造からより明確に理解することができ、ここで、添付の図面において、
図1図1は、本発明の押圧ポンプの断面図を示す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
図2図2aは、図1の押圧ポンプの弾性復帰機構の正面図を示し、この弾性復帰機構は、弛緩状態にある。2bは、図2aでの部分Aの拡大図である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
図3図3aは、図1の押圧ポンプの弾性復帰機構の正面図を示し、この弾性復帰 機構は、押圧状態にある。3bは、図3aでの部分Bの拡大図である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
図4図4aは、図2aに示す弾性復帰機構の側面図である。4bは、図4aの線I~Iに沿って得られた断面図である。
図5図5は、図1の押圧ポンプの弾性復帰機構の斜視図であり、この弾性復帰機構の弾性ストリップが位置する変形平面を模式的に示す。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
図6図6は、本発明の第2実施例に係る押圧ポンプの押圧ヘッドと弾性復帰機構とを備える部分の模式図である。
図7図7は、図6に示す構成の分解図である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
図8図8は、図6に示す押圧ポンプの弾性復帰機構の下支持部の斜視図である。
図9図9は、図6に示す押圧ポンプの押圧ヘッドの底面斜視図である。
図10図10は、図6に示す押圧ポンプの弾性復帰機構の弾性ストリップの斜視図である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
図11図11は、本発明の第3実施例に係る押圧ポンプの押圧ヘッドと弾性復帰機構とを備える部分の模式図である。
図12図12は、図11に示す押圧ポンプの弾性復帰機構の下支持部の斜視図である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
図13図13は、図11に示す押圧ポンプの弾性復帰機構の弾性ストリップの斜視図である。
図14図14aは、2つ以上の弾性ストリップが接続部材を介して接続されたある変形構造の弾性ストリップの斜視図を示す。14bは、図14aに示す弾性ストリップの平面図を示す。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
押圧ポンプ100には、一端(例えば、図中に示す上端)が押圧ヘッド110などの可動部材に支持され、他端(例えば、図中に示す下端)がねじ込式キャップ120やシリンダ130などの固定部材に支持された弾性復帰機構140も設けられている。使用中、使用者は、押圧ヘッド110を下方に押圧し、シリンダ130に収容された製品をポンプ輸送で送り出し、この過程において、使用者の押圧力は、弾性復帰機構140の反発力に変換される。製品に対する一回のポンプ輸送が完了した後、押圧ヘッド110に加えられた押圧力を収去し、弾性復帰機構140の反発力により、押圧ヘッド110は、その上方の待機状態に復帰する。好ましくは、弾性復帰機構140は、プラスチック材料で作られる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
弾性復帰機構140は、上支持部141と下支持部142とを備え、少なくとも1つの弾性ストリップ143(図に示す実施例では、2つの弾性ストリップ143を備える。)は、上支持部141と下支持部142との間に接続されている。弾性ストリップ143の上端は、上支持部141に接続され、下端は、下支持部142に接続されている。本発明では、弾性ストリップ143の両端のうちの少なくとも一端は、薄肉部144を介して上支持部141/または下支持部142に接続されている。図2aおよび図2bに示す構成において、弾性ストリップ143の上端と下端には、いずれも薄肉部144が設けられている。
【国際調査報告】