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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-08
(54)【発明の名称】ポータブルランチボックス
(51)【国際特許分類】
   A45C 11/20 20060101AFI20240201BHJP
【FI】
A45C11/20 C
A45C11/20 D
A45C11/20 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023548573
(86)(22)【出願日】2022-02-09
(85)【翻訳文提出日】2023-10-10
(86)【国際出願番号】 EP2022053127
(87)【国際公開番号】W WO2022171670
(87)【国際公開日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】21156781.3
(32)【優先日】2021-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521129842
【氏名又は名称】ネクセニック アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】弁理士法人平和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミュール,レト
(72)【発明者】
【氏名】リベリオ ルイス,クラウディオ
(72)【発明者】
【氏名】ホーファー,ヨハネス マテウス マリア
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045BA13
3B045CA06
3B045CD01
3B045CD04
3B045DA41
(57)【要約】
本発明は、ランチボックスに関し、ランチボックスは、食品を収納するフードキャビティ40を有するベース部2と、ベース部2を密閉する蓋1と、ベース部2の上に蓋1を固定することによってランチボックスを閉鎖する閉鎖具3とを備える。閉鎖具3は、ベース部2及び蓋1に対して閉鎖位置から開放位置に移動することができる少なくとも1つのロック部材30、31を備える。少なくとも1つのリフト部材であるクランプ30、31が設けられ、クランプ30、31は、ロック部材が閉鎖位置に対して変位した位置にあるとき、蓋1をベース部2から持ち上げる。少なくとも1つのロック部材及びリフト部材は、クランプによって形成される単一の部品であることが好ましい。このランチボックスは、食事を持ち運び、保管、並びに食品を任意選択で加熱及びスチーム調理することによって調理するのに好適である。ランチボックスは、使用者を火傷させるリスクがなく蓋の安全な開放を可能にし、最適な密封も保証する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランチボックスであって、
食品を収納するフードキャビティ(40)を有するベース部(2)と、
前記ベース部(2)を密閉する蓋(1)と、
前記ベース部(2)の上に前記蓋(1)を固定することによって前記ランチボックスを閉鎖する閉鎖具(3)と、
を備え、
前記閉鎖具(3)は、少なくとも1つのロック部材(30、31)を備え、前記ロック部材(30、31)は、前記ベース部(2)及び前記蓋(1)に対して閉鎖位置から開放位置へと可動であり、
少なくとも1つのリフト部材が設けられ、前記リフト部材は、前記ロック部材が前記閉鎖位置に対して変位した位置にあるとき、前記蓋(1)を前記ベース部(2)から持ち上げることを特徴とする、前記ランチボックス。
【請求項2】
少なくとも1つの前記ロック部材(30、31)は、2つのアームと前記2つのアームを接続するウェブとを有するクランプ(30、31)を含み、
前記クランプ(30、31)は、前記アームの長手方向において、前記ベース部(2)及び前記蓋(1)に対して前記閉鎖位置から前記開放位置へと移動することができ、
少なくとも1つの前記リフト部材は、前記クランプ(30、31)であり、前記クランプ(30、31)は、前記閉鎖位置に対して変位した位置にあるとき、旋回可能であり、前記クランプ(30、31)が前記ベース部(2)及び前記蓋(1)に対して旋回することにより、前記蓋(1)を前記ベース部(2)から持ち上げる、請求項1に記載のランチボックス。
【請求項3】
前記閉鎖具(3)は、そのアームの前記長手方向において前記ベース部(2)及び前記蓋(1)に対して変位することができる2つのクランプ(30、31)を有し、前記クランプ(30、31)は、一緒に押された状態において、前記蓋(1)を前記ベース部(2)に密封固定する、請求項2に記載のランチボックス。
【請求項4】
前記ランチボックスは、前記ベース部(2)の内部から外方に通じる少なくとも1つの空気貫通開口(51)を有し、前記閉鎖位置において、少なくとも1つの前記ロック部材(30、31)は、少なくとも1つの前記空気貫通開口(51)を密閉し、前記閉鎖位置に対して変位した位置において、少なくとも1つの前記ロック部材(30、31)は、少なくとも1つの前記空気貫通開口(51)を開放する、請求項1~3のいずれか1項に記載のランチボックス。
【請求項5】
少なくとも1つの前記空気貫通開口(51)は、前記蓋(1)に配置され、前記空気貫通開口は、前記フードキャビティ(40)から外方に通じる、請求項4に記載のランチボックス。
【請求項6】
前記ランチボックスは、前記ベース部(2)の内部から外方に通じる少なくとも1つの圧力逃し弁(50)を有し、前記圧力逃し弁は、少なくとも前記閉鎖位置において、少なくとも1つのロック部材(30、31)によって覆われる、請求項1~5のいずれか1項に記載のランチボックス。
【請求項7】
少なくとも1つの前記圧力逃し弁(50)は、前記蓋(1)に配置され、前記圧力逃し弁は、前記フードキャビティ(40)から外方に通じる、請求項6に記載のランチボックス。
【請求項8】
少なくとも1つの前記ロック部材(30、31)は、前記蓋(1)の上に保持され、前記蓋(1)は、前記ロック部材の移動、及び少なくとも1つの前記リフト部材(30、31)の移動、特に旋回をガイドするガイド(120、12、15)を有する、請求項1~7のいずれか1項に記載のランチボックス。
【請求項9】
少なくとも1つの前記ロック部材(30、31)は、前記閉鎖位置において前記蓋(1)を前記ベース部(2)に密封するように押し付けるために、前記蓋(1)の突出部又は段部(110)の上に位置決めされる、請求項1~8のいずれか1項に記載のランチボックス。
【請求項10】
前記ランチボックスは、食品を加熱及び/又は調理する加熱要素を有する、請求項1~9のいずれか1項に記載のランチボックス。
【請求項11】
前記ランチボックスは、水が充填されるウォーターキャビティ(27)を有し、前記加熱要素は、前記ウォーターキャビティ(27)に作用する、請求項10に記載のランチボックス。
【請求項12】
前記フードキャビティ(40)と前記ベース部(2)との間に間隙が形成され、前記蓋(1)は、第1の回転位置において、前記閉鎖具(3)が前記フードキャビティ(40)に対して閉鎖されると前記間隙を密封するように、前記ベース部(2)の上に密封して位置決めされ、前記蓋(1)は、第2の回転位置において、前記閉鎖具(3)が前記フードキャビティ(40)に対して閉鎖されると前記間隙が開放するように、前記ベース部(2)の上に位置決めされる、請求項1~11のいずれか1項に記載のランチボックス。
【請求項13】
前記フードキャビティ(40)は、前記蓋(1)の前記第1の回転位置において、前記ウォーターキャビティ(27)に対して密封され、前記フードキャビティ(40)は、前記蓋(1)の前記第2の回転位置において、前記食品に蒸気を加えるために、前記ウォーターキャビティ(27)に接続される、請求項11及び12に記載のランチボックス。
【請求項14】
前記ベース部(2)は、第1のガイド(22)及び第2のガイド(23)を有し、少なくとも1つの前記ロック部材(30、31)は、少なくとも1つの前記ロック部材(30、31)が移動するとき、前記蓋(1)の前記回転位置に応じて、前記ベース部(2)の前記第1のガイド(22、23)又は前記第2のガイド(22、23)によってガイドされる、請求項12又は13に記載のランチボックス。
【請求項15】
密閉される貫通開口が前記蓋(1)に配置され、前記貫通開口は、前記フードキャビティ(40)を外部に接続するとともに、前記フードキャビティ(40)内の負圧を解放するように開放することが可能である、請求項1~14のいずれか1項に記載のランチボックス。
【請求項16】
ランチボックスであって、
食品を収納するフードキャビティ(40)を有するベース部(2)と、
前記ベース部(2)を密閉する蓋(1)と、
前記ベース部(2)の上に前記蓋(1)を固定することによって前記ランチボックスを閉鎖する閉鎖具(3)と、
空気貫通開口(51)及び/又は圧力逃し弁(50)と、
を有し、
前記閉鎖具(3)は、前記ランチボックスの閉鎖状態において、前記空気貫通開口(51)及び/又は前記圧力逃し弁(50)を覆い、前記閉鎖具は、前記ランチボックスの開放状態において、前記空気貫通開口(51)及び/又は前記圧力逃し弁(50)を開放することを特徴とする、前記ランチボックス。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、食品を保管、持ち運び、及び調理するランチボックス、特にポータブルランチボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
ランチボックスは、仕事若しくは学業の場に又は他の任意の場所に、所望に応じて食事を携行し、そこで所望の方法で消費することを可能にする。ランチボックスには、保管のために単にパッケージが密封されていることを保証するものがある。他のタイプのランチボックスは、食事を保温又は保冷することができるように断熱するように構成される。食事をその場で加熱するために加熱装置を統合したランチボックスも知られている。発展したランチボックスでは、食事をスチーム調理することも可能にする。
【0003】
特許文献1は、食品を保管、持ち運び、及び調理するそのような発展したポータブルランチボックスを開示している。ランチボックスは、食品を収納するフードキャビティと、水を収納する加熱キャビティと、水を加熱する加熱要素と、第1の状態から第2の状態に切り替えることができる機械スイッチ装置とを有する。第1の切替え状態では、食品を加熱することができ、第2の切替え状態では、食品をスチーム調理することができる、すなわち、食品に蒸気が加えられる。このランチボックスは、食品を含むシェルを挿入することができるベース部と、シェルが挿入されるとベース部を密閉する蓋とを有する。ランチボックスの密封ロックのために旋回可能なタブ、特にフラップが存在する。タブは、蓋に配置されているため、ベース部から蓋を手動で持ち上げて取り外す際に同時に機能する。
【0004】
特許文献2は、ランチボックスの蓋の上面に圧力補償要素を有する、食品を保管、持ち運び、及び加熱するランチボックスを記載している。
【0005】
特許文献3は、ベース部の側壁に配置される圧力逃し弁を有する、食品を保管、持ち運び、及び加熱するランチボックスを開示している。
【0006】
特許文献4は、ベース部及び密封ロック蓋を有する、食品を保管及び持ち運びする容器を開示している。蓋は、2つのクランプ形状のスライドバーによってロックされる。2つのスライドバーは、蓋の周縁部において2つの対向する側部に保持される。スライドバーは、ベース部の周縁部を取り囲むとともに、蓋及びベース部に対して互いに可動であり、それにより、蓋がベース部に固定される。
【0007】
特許文献5は、ベースプレート及びカバーを有する、特にバター又はチーズを保管する容器を開示している。カバーは、下側周縁部を有する。掛止要素及び2つのレバーアームを有するロッカーが、ベースプレートに一体的に形成される。掛止要素を下方に押すと、レバーアームの端部が上方に押され、カバーが持ち上がる。同時に、掛止要素が外方に押され、カバーが解放される。
【0008】
特許文献6は、蓋ハンドルに配置されるとともに可動の小さなプレートによって調整可能である圧力逃し開口を有する、圧力調理器を開示している。
【0009】
気密に閉鎖され、高温の食品を収容するランチボックスは、特に、ランチボックス自体の内部で食品を加熱した場合、開放するのは常に簡単ではない。開放するとき、蒸気が最初にランチボックスから追い出されるが、この蒸気は、最善でも使用者の眼鏡を曇らせ、最悪の場合、指又は他の身体部位を火傷させる。さらに、通常、ランチボックスの内部には過圧が広がり、そのため、ランチボックスを開放すると、液体、特に油脂を撒き散らし、使用者又はその近くにいる人物に火傷を負わせるおそれがある。加えて、撒き散らされた蒸気又は液体により、テーブル表面又はランチボックスに隣接する物体を汚す場合は望ましくない。
【0010】
さらに、ランチボックスの密封は、食事を保管、持ち運び、及び調理するときは常に保証される必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】国際公開第2020/064848号
【特許文献2】国際公開第2015/177726号
【特許文献3】国際公開第2015/096175号
【特許文献4】欧州特許第1780140号
【特許文献5】欧州特許第1541485号
【特許文献6】独国実用新案第9408536号
【発明の概要】
【0012】
したがって、本発明の目的は、確実に密封して閉鎖することができるとともに、安全な方法でほとんど力を消費せずに開放することができるランチボックスを提供することである。
【0013】
この目的は、請求項1に記載の特徴を有するランチボックスによって達成される。
【0014】
本発明の更なる目的は、密閉状態から安全な方法で開放することができるランチボックスを提供することである。
【0015】
この目的は、請求項16に記載の特徴を有するランチボックスによって達成される。
【0016】
解決策の第1の変形形態において、本発明に係るランチボックスは、食品を収納するフードキャビティを有するベース部と、ベース部を密閉する蓋と、ベース部に蓋を固定することによってランチボックスを閉鎖する閉鎖具とを備える。閉鎖具は、ベース部及び蓋に対して閉鎖位置から開放位置に移動することができる少なくとも1つのロック部材を備える。少なくとも1つのリフト部材が設けられ、このリフト部材は、ロック部材が閉鎖位置に対して変位した位置にあるとき、蓋をベース部から持ち上げる。
【0017】
ロック部材により、蓋を容器に密封固定することができる。ロック部材は、例えば、蓋をベース部に向かって下方に押すことによって接触圧力を及ぼすように構成することができることが好ましい。例えば、ロック部材は、少なくとも1つのクランプ又は少なくとも1つのフラップ要素として構成することができる。
【0018】
リフト部材により、蓋を持ち上げることができ、蓋は、シンプルに手で把持することができ、ランチボックスを完全に開放することができるようになっている。実施形態に応じて、この持上げは、閉鎖具が部分的に開放したとき既に、又は閉鎖具が完全に開放したときのみ行われる。実施形態によっては、持上げは、自動的に、例えば、リフト部材が自重によって旋回することで、蓋を持ち上げることによって行われる。しかしながら、リフト部材は、蓋を持ち上げるために手で上方又は下方に押されることが好ましい。
【0019】
好ましい実施形態において、ロック部材又はリフト部材は、蓋を更に持ち上げる及び取り外す際のグリップとして機能する。ロック部材又はリフト部材が少なくとも1つのクランプを有する場合、残留した蒸気及び高温の凝縮水から手がより長距離に置かれるという利点がある。ロック部材、特にクランプが蓋の上に配置される場合、好ましい実施形態において、ロック部材は、蓋を持ち上げる及び取り外す際のハンドルとして使用することができる。
【0020】
好ましい実施形態において、ロック部材及びリフト部材は、ランチボックスの残りの部分の外形と可能な限り整合した構成である。ランチボックスは、突出要素がないか又は突出要素がほとんどないことが好ましい。その結果、ランチボックスは、鞄又はリュックサックにただ詰めるだけで持ち運びすることができる。その結果、ランチボックスは、魅力的なデザインも有する。
【0021】
ロック部材及びリフト部材は、同じ部品によって形成されることが好ましい。好ましい実施形態において、この共通の単一部品は、クランプである。2つのクランプが存在し、クランプ自体がロック部材及びリフト部材をそれぞれ形成することが好ましい。
【0022】
好ましい実施形態において、少なくとも1つのロック部材は、2つのアームと、2つのアームを接続するウェブとを有するクランプを含む。クランプは、アームの長手方向において、ベース部及び蓋に対して閉鎖位置から開放位置へと移動することができる。少なくとも1つのリフト部材もクランプであり、クランプは、閉鎖位置に対して変位した位置にあるとき、旋回可能である。クランプがベース部及び蓋に対して旋回することにより、蓋をベース部から持ち上げる。
【0023】
実施形態によっては、ランチボックスの内部と周囲との間の開口のみが、蓋を持ち上げることによって開放される。他の実施形態において、ベース部と蓋との間に間隙が生じる。好ましい実施形態において、蓋をベース部から持ち上げることにより、蓋とベース部との間のシールが少なくとも部分的に解放し、それにより、蓋を手で更に持ち上げることが容易になる。
【0024】
閉鎖具が部分的に開放したときに蓋が既に持ち上がる場合、ランチボックスは、完全に開放することができず、例えば、蓋は、まだベース部から完全に持ち上げて取り外すことはできない。これには、生じた開口を規定の方法で小さく保つことができるという利点がある。容器内の過圧及び/又は蒸気を、使用者を火傷させることなく、容器が完全に開放されるまで、制御された様式で逃がすことができる。実施形態によっては、蒸気は、ベース部と蓋との間のシールを解放することによってのみ逃され、又は、他の実施形態において、空気逃し開口及び/又は圧力逃し弁を介してのみ逃される。更なる実施形態は、これらの2つの実施形態の組合せであり、それにより、蒸気が異なる開口を介して逃げる。
【0025】
閉鎖具が完全に開放したときのみ蓋が持ち上がる場合、明確に識別可能な位置に達する。従来どおり、使用者は、十分な蒸気が逃げるまで待つことができる。ただし、容器内に存在するのが未加熱の食品であり、過圧又は蒸気が存在しない場合、使用者は、無用に待つ必要はなく、すぐさま蓋を取り外すことができる。閉鎖具によって蓋を持ち上げることにより、蓋は、ほとんど力を消費せずにベース部から取り外すことができる。
【0026】
好ましい実施形態において、ランチボックスは、ベース部の内部から外方に通じる少なくとも1つの空気貫通開口を有し、閉鎖位置において、少なくとも1つのロック部材は、少なくとも1つの空気貫通開口を密閉し、閉鎖位置に対して変位した位置において、少なくとも1つのロック部材は、少なくとも1つの空気貫通開口を開放する。
【0027】
この空気貫通開口により、蓋の最適な密閉を可能にする。蓋がベース部の上に、シールリングが間に位置する状態で既に位置決めされたときに閉鎖具がロックされる場合、従来どおり、ランチボックスの内部から空気を逃がすことができる。その結果、閉鎖が容易になる。
【0028】
加えて、この空気貫通開口により、高温空気又は蒸気は、蓋が持ち上がる前に既に逃がすことができる。ロック部材がこの開口を開放するが、開放中、使用者の手はロック部材を保持しているため、使用者の火傷は最適に回避される。これは、ロック部材がクランプである場合に特に当てはまる。
【0029】
ランチボックスに負圧が広がると、蓋が完全に開放されるか又は取り外される前に、空気貫通開口により圧力補償が可能になる。
【0030】
少なくとも1つの空気貫通開口は、蓋に配置されることが好ましく、空気貫通開口は、ランチボックスの内部から外部に通じることが好ましい。その結果、内部から周囲への直接の、かつ容易に閉鎖可能な接続が、シンプルな様式でもたらされる。
【0031】
好ましい実施形態において、空気貫通開口に対して代替的又は付加的に、ランチボックスは、ベース部の内部から外方に通じる少なくとも1つの圧力逃し弁を有し、圧力逃し弁は、少なくとも閉鎖位置において、少なくとも1つのロック部材によって覆われる。空気貫通開口とは対照的に、圧力逃し弁は、好ましくは密閉されず、覆われるだけである。その結果、圧力逃し弁は、常に、すなわち、ランチボックスが完全に閉鎖しているときでも使用する準備ができている。しかしながら、圧力逃し弁は、特にランチボックスを持ち運ぶ際は、ロック部材によって保護され、損傷又は汚染を受けないことができる。さらに、逃げた蒸気は、ロック部材に沿って放散することができ、したがって、使用者がランチボックスを手に持って携行する際に、集中した蒸気の放出によって使用者が火傷を負う可能性がなくなる。これは、ロック部材がクランプである場合に特に当てはまる。
【0032】
少なくとも1つの圧力逃し弁は、蓋に配置されることが好ましく、圧力逃し弁は、フードキャビティから外方に通じることが好ましい。
【0033】
好ましい実施形態において、少なくとも1つのロック部材、特にクランプは、蓋の上に保持される。蓋は、少なくとも1つのロック部材の移動及び旋回をガイドするガイドを有することが好ましい。ガイドは、突出リブ及び/又は溝及び/又は傾斜部及び/又は突出部によって形成されることが好ましい。
【0034】
少なくとも1つのロック部材、特にクランプが、蓋の突出部又は段部の上に位置決めされる実施形態において、シールが改善され、最適に保証される。この位置決めにより、閉鎖位置において蓋をベース部に密封して押し付けることができる。
【0035】
特に限定はしないが、蓋がベース部の対向する側に旋回可能に保持される場合、単一のロック部材で事足りる。
【0036】
しかしながら、閉鎖具は、そのアームの長手方向においてベース部及び蓋に対して移動することができる2つのロック部材、特に2つのクランプを有し、ロック部材は、一緒に押された状態において、ベース部に蓋を密封固定することが好ましい。2つのロック部材は、その形状及びサイズに関して同じであるように構成されることが好ましく、蓋及び/又はベース部の共通の縁部を形成するように一緒に押すことができ、それにより、ランチボックスの周縁ストリップを形成することが好ましい。ロック部材は、好ましくは蓋及びベース部に対して同時に移動させることができるように、反対方向に引っ張ることができることが好ましい。旋回は、同時に行われることが好ましく、又は手動でもたらす場合でも、同時に行うことができることが好ましい。ロック部材は、自由端部が互いに隣接するときに、蓋を一緒に持ち上げることが好ましく、互いに離れているウェブは、下方に傾斜することが好ましい。
【0037】
2つのロック部材、特に2つのクランプを使用することにより、ランチボックスが手で保持されて支持面に位置決めされないときでも、ランチボックスの安全な開放が可能になる。これにより、例えば、公園のベンチで、ピクニックのとき、電車内で、航空機内で、又は異なる交通手段内での使用が容易になる。
【0038】
ランチボックスは、食品を保管及び持ち運びするためのシンプルな実施形態で構成される。実施形態によっては、ランチボックスは、断熱され、低温及び高温の食品に好適である。
【0039】
好ましい実施形態において、ランチボックスは、食品を加熱、更に好ましくは調理するように構成される。非常に好ましい実施形態において、ランチボックスは、食品を保管、持ち運び、及び調理するように構成され、調理は、単なる加熱か、又はスチーム調理、すなわち、蒸気を加えることによって選択的に行われることが好ましい。そのようなランチボックスは、例えば、特許文献1に開示されている。本発明に係るランチボックスは、好ましくは特許文献1の発展形であり、閉鎖具及びそれに作動的に接続される要素を除き、好ましくは同じ又は同様の構成要素を有する。
【0040】
したがって、好ましい実施形態において、本発明に係るランチボックスは、食品を加熱及び/又は調理する加熱要素を有する。ランチボックスは、水が充填されるウォーターキャビティを有し、加熱要素は、ウォーターキャビティに作用することが好ましい。食品は、ウォーターキャビティ内の水を加熱することによって、フードキャビティ内で加熱することができる。
【0041】
フードキャビティとベース部との間に間隙が形成され、それにより、蒸気をウォーターキャビティからフードキャビティ内に通過させることができ、蒸気を食品に加えることができることが好ましい。したがって、ランチボックスは、スチーマーとして作用する。間隙又はアクセス部は、使用者によって選択的に開閉することができることが好ましい。
【0042】
スチーマーの選択的な使用は、例えば、第1の回転位置において、閉鎖具がフードキャビティに対して閉鎖されたときに間隙を密封するように、蓋がベース部の上に密封して位置決めされ、第2の回転位置において、閉鎖具がフードキャビティに対して閉鎖されたときに間隙を開放するように、蓋がベース部の上に位置決めされることによって、達成することができる。
【0043】
フードキャビティは、蓋の第1の回転位置において、ウォーターキャビティに対して密封され、フードキャビティは、蓋の第2の回転位置において、食品に蒸気を加えるために、ウォーターキャビティに接続されることが好ましい。
【0044】
好ましい実施形態において、ベース部は、第1のガイド及び第2のガイドを有し、少なくとも1つのロック部材は、少なくとも1つのロック部材、特にクランプが移動するとき、蓋の回転位置に応じて、ベース部の第1のガイド又は第2のガイドによってガイドされる。その結果、双方の回転位置において、シンプルな方法で、蓋がベース部の上に密封して保持され、閉鎖具の実施形態に応じて、適切な密閉のために所望の接触圧力が存在することが保証される。
【0045】
更なる実施形態は、従属請求項において詳述される。
【0046】
解決策の第2の変形形態において、本発明に係るランチボックスは、食品を収納するフードキャビティを有するベース部と、ベース部を密閉する蓋と、ベース部の上に蓋を固定することによってランチボックスを閉鎖する閉鎖具と、空気貫通開口及び/又は圧力逃し弁とを有する。閉鎖具は、ランチボックスの閉鎖状態において、空気貫通開口及び/又は圧力逃し弁を覆い、閉鎖具は、ランチボックスの開放状態において、空気貫通開口及び/又は圧力逃し弁を開放する。その結果、閉鎖具が開放したとき既に、すなわち、蓋が完全に開放される前に、蒸気の放出及び/又は過圧の解放が可能である。したがって、蒸気又は液体が制御されずに逃げることを防止することが可能である。使用者の手への飛散、ひいては火傷が防止される。空気貫通開口が存在する場合、ロックプロセス中の非常に遅い時点で開口が密閉されることにより、ランチボックスのシンプルなロック及び最適な密閉が可能になる。
【0047】
第2の変形形態に係るこのランチボックスは、異なる形状の閉鎖具を有することができる。クランプは、必ずしも可動及び旋回可能である必要はない。例えば、欧州特許出願公開第1780140号に開示されているようなクランプを使用することができる。フラップ又は他のタイプのロック部材を使用してもよい。しかしながら、本明細書に記載の可動及び旋回可能なクランプを使用することができることが好ましい。上述の更なる好ましい特徴を、このランチボックスにも実装することができる。したがって、上記特徴及び従属請求項2~15に記載の特徴は、請求項1を再び参照することなく、請求項16に記載の特徴と組み合わされ、本明細書に開示される。
【0048】
本発明に係るランチボックスは、ポータブルであるように構成されることが好ましい。
【0049】
本明細書において使用される用語を下記で参照する。「調理」という用語は、本明細書において、原則として、既に調理済みの食事を加熱することを意味するように理解される。原則として、食事は、純粋な熱伝達によるか及び/又は蒸気、例えば水蒸気を供給することによるかにかかわらず、熱を供給することによって加熱することができる。より広義には、「調理」という用語は、食品を茹でる、また料理する、例えば、じゃがいも又は野菜を柔らかくなるまで茹でることを意味するようにも理解され得る。本発明に係る実施形態のうちのいくつかは、食事を加熱することのみを可能にするが、他の実施形態は、食品を茹でる又は料理することも可能にする。
【0050】
スチーム調理(スチーム料理とも呼ぶ)は、健康に良いだけでなく、ますます一般的な調理法となっている。スチーマーによって、食事をより長いエネルギー供給によって加熱したり、料理したりすることもできる。このタイプの調理は、一般的に、スチーム料理と呼ばれる。スチーマーを使用することによる加熱の利点は、特に、食事が乾燥しないことである。
【0051】
本明細書の意味における密閉とは、ランチボックスの使用目的に応じて、食品を保管、持ち運び、及び調理するための要件を満たすように、液体密及び気密であることである。
【0052】
好ましい実施形態において、ランチボックスは、蓋にフードキャビティへの密閉される貫通開口を有する。貫通開口は、フードキャビティ内の負圧を解放するために開放することができる。密閉具は、手で開放することができ、及び/又は、フードキャビティ内に所定の負圧が存在する場合、自動的に開放することが好ましい。その結果、負圧が存在する場合でも、ランチボックスの蓋をキャビティから持ち上げることができ、食品にアクセス可能であることが保証される。この閉鎖具は、手動で取り外すことができるストッパー、又は手動及び/又は自動で作動することができる弁であることが好ましい。
【0053】
蓋におけるそのような密閉具の使用は、その下に位置するキャビティ内の負圧を解放するために、他のランチボックス、特に既知のランチボックスにも実装することができる。したがって、そのような密閉具を有するランチボックスは、別個の発明として固有の権利において更に特許請求される。
【0054】
本発明の好ましい実施形態は、図面を参照して以下で述べられ、図面は、本発明の好ましい本実施形態を示すためのものであり、本発明を限定するためのものではない。
【図面の簡単な説明】
【0055】
図1図1は、本発明に係るランチボックスの分解図である。
図2図2は、図1に係るランチボックスの閉鎖状態における斜視図である。
図3図3は、図2に係るランチボックスの正面図である。
図4図4は、図2に係るランチボックスの側面図である。
図5図5は、図3に係るランチボックスのB-Bに沿った断面図である。
図6図6は、図4に係るランチボックスのC-Cに沿った断面図である。
図7図7は、閉鎖具が部分的に開放した、図1に係るランチボックスの斜視図である。
図8図8は、蓋が持ち上がった、図7に係るランチボックスの正面図である。
図9図9は、図7に係るランチボックスの側面図である。
図10図10は、図8に係るランチボックスのB-Bに沿った断面図である。
図11図11は、図9に係るランチボックスのC-Cに沿った断面図である。
図12図12は、図1に係るランチボックスのスチーム調理用位置における図である。
図13図13は、図12に係るランチボックスの側面図である。
図14図14は、図12に係るランチボックスのB-Bに沿った断面図である。
図15図15は、図13に係るランチボックスのC-Cに沿った断面図である。
図16図16は、蓋が持ち上がった、図1に係るランチボックスのスチーム調理用位置における斜視図である。
図17図17は、図1に係るランチボックスの蓋及び閉鎖具の分解図である。
図18図18は、図1に係るランチボックスのベース部の斜視図である。
図19図19は、図18に係るベース部の細部の斜視図である。
図20図20は、図18に係るベース部の正面図である。
図21図21は、図1に係るランチボックスの閉鎖具のクランプの斜視図である。
図22図22は、図21に係るクランプの更なる斜視図である。
図23図23は、閉鎖具の一部のみを伴う、図8に係るランチボックスの部分斜視透視図である。
図24図24は、図23に係るランチボックスの細部の斜視図である。
図25図25は、図2に係るランチボックスの変形形態の正面図である。
図26図26は、図25に係るランチボックスのストッパーの斜視図である。
図27図27は、図26に係るストッパーの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
図1は、本発明に係る、食品を保管、持ち運び、及び調理するのに好適なポータブルランチボックスの分解図を示している。
【0057】
このランチボックスは、特許文献1に係るランチボックスの発展形である。本発明に係るこのランチボックスにおいて、食品を単に加熱するか、又は蒸気も加えるか、すなわち、スチーム調理するかを選択することも可能である。
【0058】
本発明に係るランチボックスにおいて、加熱ユニット、電子機構、及びコントローラーは、特許文献1に記載のものと同じように構成されることが好ましい。本明細書中、特許文献1を明示的に参照する。本明細書において詳細に記載しない可能性があるランチボックスの他の部分も、特許文献1に記載のものと同じように構成されることが好ましい。
【0059】
本発明に係るランチボックスは、図によると、頂部が開放するように構成されるベース部2と、このベース部2を閉鎖する蓋1とを有する。食品を収納するフードキャビティ40が、ベース部2内に構成される。フードキャビティ40は、図1に示されているように単一の空間からなってもよく、2つ以上の部分領域に分割されてもよい。フードキャビティ40は、ベース部2に挿入されるシェル4によって形成されることが好ましい。シェル4は、ベース部2からシンプルに手で取り外すことができることが好ましく、それにより、シェル4を取り外した後に、食品をシェルから直接喫食することができる。
【0060】
シェル4は、特許文献1に詳細に記載されているように構成されることが好ましい。シェル4は、外方突出フランジ(図5及び図6)を形成する上側周縁部41を有することが好ましい。
【0061】
ベース部2は、ランチボックスが加熱及び/又はスチーム調理を行うようにも構成される場合、図1に例として示されている作動ボタン250及び機能表示部251を有することが好ましい。
【0062】
蓋1は、ベース部2の上に位置決めすることができる。蓋1は、ベース部2から完全に取り外すことができることが好ましい。ベース部2は、略直方体であるように構成されることが好ましい。蓋1は、可能な限り平坦である。その結果、複数のランチボックスを互いに積み重ねることができることが好ましい。
【0063】
蓋1は、容器2の上に閉鎖具3によって固定することができる。閉鎖具3は、2つのクランプ30、31を有する。クランプ30、31は、クリップと呼ぶ場合もある。
【0064】
蓋1、ベース部2、及び閉鎖具3の個々の要素は、図1及び更なる図によって、本明細書において下記に説明する。
【0065】
図2において、ランチボックスが第1の密閉状態で示されている。この状態では、ランチボックスは、食品が内部に保管された状態で持ち運ぶことができる。この状態では、フードキャビティ内に位置する食品を、所望の温度に加温又は加熱することもできる。図3及び図4は、同じ状態のランチボックスを示している。
【0066】
図5及び図6において、ランチボックスの内部構造を確認することができる。ベース部2は、好ましくは略平坦な下面と、好ましくは足部202とを有する。その結果、テーブル面又は他の平面における確実な位置決めが保証される。
【0067】
図1において明確に確認することができるように、ベース部2は、下側領域20と、段部200によって内側にオフセットされた上側領域21とを有する。2つの領域20、21は、一体に構成されることが好ましい。
【0068】
図5及び図6において、ベース部2は、好ましくは二重壁を有し、外側ハウジングと内壁26との間の中間空間が、好ましくは中空になるように構成されることを明確に確認することができる。このチャンバーは、図において参照符号260を有する。内壁26は、シェル4の収納領域を形成する。シェル4は、下側領域において、ベース部2に配置されるリブ(ここでは図示せず)上に位置決めされることが好ましい。シェルの上縁部41は、ベース部2の上縁部から離隔して終端することが好ましい。シェル4は、内壁26とシェル4との間に自由空間270が構成されるように、内壁26から離隔されてある。
【0069】
ベース部2は、シェル4の下に、ウォーターキャビティ27として機能する中空空間を形成する。シェル4をベース部2から取り外すと、このウォーターキャビティ27に水を充填することができる。実施形態によっては、シェル4が挿入されているときにも充填することができる。
【0070】
ウォーターキャビティ27(加熱キャビティとも呼ぶ)は、電子機構及び加熱ユニット8を有する内側ベースによって下方が閉鎖される。この構成は、好ましくは特許文献1と同じ又は同様の構成であるため、ここではより詳細に論じない。ウォーターキャビティ27は、少なくとも1つの加熱要素と、制御ユニットと、好ましくは少なくとも1つの温度センサー81とを有し、温度センサー81は、ウォーターキャビティ27内に突出することが好ましい。温度センサーは、ウォーターキャビティ27内の水温を監視するように機能する。温度センサーは、制御ユニットにその測定値を伝達し、制御ユニットは、それに従って、少なくとも1つの加熱要素を制御する。
【0071】
蓋1は、一体に構成することができる。蓋1は、カバープレート10が挿入されるフレーム11を有することが好ましい。カバープレート10は、少なくともその上側外面が平坦であるように構成されることが好ましい。
【0072】
カバープレート10の下で、フレーム11は、下方湾曲壁13を形成することが好ましい。カバープレート10と湾曲壁13との間の中間空間は、例えば中空であるチャンバー14を形成する。代替的に、チャンバー14には絶縁材料若しくは絶縁ガスが充填されるか、又は真空引きされる。
【0073】
フレーム11は、水平に延在する周縁段部110を有する。これは、図1において明確に確認することができる。突出傾斜部12が、フレーム11の2つの長手側の側壁のそれぞれの外面に一体的に形成される。傾斜部12は、中央の水平に延在する領域に関して鏡面対称になるように構成される。したがって、傾斜部は、上昇及び下降する傾斜部領域を形成する。中央の水平に延在する領域は、溝120を形成する。傾斜部12は、図1において明確に確認することができ、溝120は、図5において明確に確認することができる。
【0074】
図1において確認することができるように、フレーム11において、傾斜部12の下には2つの突出スタッド15が配置される。スタッドは、傾斜部12と同様に、フレーム11と一体に構成されることが好ましい。
【0075】
さらに、外方かつ下方に突出する2つのスペーサー16が、フレーム11の短手側の辺の各側部に配置されるか又は一体的に形成される。第1の側部におけるスペーサー16は、反対側の第2の側部におけるスペーサー16と同じポイントには位置決めされない。
【0076】
ベース部2は、その上側領域21において、側方に突出するガイドリブ22、23を有する。第1のガイドリブ22は、長手側の中央に位置する。第2のガイドリブは、長手側と短手側との間の丸みを帯びた移行部に位置する。第1のガイドリブ22及び第2のガイドリブ23は、2つのガイドチャネルをそれぞれ形成し、その使用はより詳細に後述する。
【0077】
第2のガイドリブ23は、上側領域21において、その上側チャネルに中断部230をそれぞれ有する。中断部230は、一方の側において、他方の側における中断部230とは異なる点に配置される。これは、図18図20において明確に確認することができる。
【0078】
蓋1は、ベース部2の上に2つの回転位置において位置決めすることができる。第1の回転位置において、スペーサー16は、中断部230に係合する。蓋1のフレーム11は、第2のガイドリブ23の中央上縁部231上にその下側周縁部が位置決めされる。これは、図6において明確に確認することができる。
【0079】
蓋が180°回転した場合、スペーサー16は、配置が異なるため、中断部230にもはや係合することができなくなる。スペーサーは、第2のガイドリブ23の上縁部に隣接して位置決めされる。上縁部は、この領域232において、第2のガイドリブ23の残りの上縁部よりも僅かに幅広となるように構成されることが好ましい。このより幅広の設計は、図19において明確に確認することができる。蓋1のこの第2の回転位置において、フレーム11の下縁部は、ガイドリブ22、23の上縁部から離隔して終端する。したがって、蓋1は、第1の回転位置におけるよりも高い位置に配置され、それにより、ランチボックスの内部に形成されるチャンバーがより大きくなる。これは、図12図15に示されている。
【0080】
他の実施形態において、付加的又は代替的に、中断部230及びスペーサー16は、ベース部2又は蓋1の長手側に構成することもできる。更なる実施形態において、中断部のうちのいくつか又は中断部の全てが蓋に配置され、スペーサーのうちのいくつか又はスペーサーの全てがベース部に配置される。
【0081】
ここではシールリングの形態である、第1の周縁シール6が、ベース部2の外面上に配置される。ここでは同じくシールリングの形態である、下向きの第2の周縁シール7が、蓋1に配置される。図5及び図6において確認することができるように、第1のシール6は、フレーム11の内側周側壁に対して密封される。これは、図5及び図6に示されている蓋1の第1の回転位置だけでなく、図12図15に示されている第2の回転位置にも適用される。
【0082】
第2のシール7は、蓋1の第1の回転位置において、シェル4の上縁部41に密封して位置決めされる。その結果、フードキャビティ40と、自由空間270と、ウォーターキャビティ27との間に密封された分離が存在する。この状態において、ランチボックスは、蒸気を追加することなく食品を加温又は加熱するとともに、持ち運び及び保管のために機能する。これは、図5及び図6において明確に確認することができる。
【0083】
蓋1の第2の回転位置において、第2のシール7は、シェル4の上縁部41から離隔して終端する。これは、図14及び図15において確認することができる。ウォーターキャビティ27とフードキャビティ40との間の開放接続が、自由空間270を介してもたらされる。依然として外方には密封されているこの第2の閉鎖状態において、ランチボックスは、食品を加熱するだけでなく、蒸気を加える、すなわちスチーム調理するようにも機能する。
【0084】
したがって、蓋1のシンプルな回転により、使用者は、食品を加温又は加熱によって調理したいのか、食品をスチーム調理したいのかを選択することができる。蓋1の第1の回転位置は、この場合、シェル4がランチボックスの内部の残りの部分に対して密封されることから、保管及び持ち運びのためにも機能する。
【0085】
回転位置は、使用者に位置が容易に識別されるように、蓋に標識することができる。しかしながら、これは絶対に必要なものではない。図3及び図12を比較することによって確認することができるように、使用者はまた、ベース部2からのクランプ30、31の距離によって、すなわち、水平方向の周縁間隙の有無によって、位置、ひいてはランチボックスの準備状態を識別する。
【0086】
図7において、本発明に係るランチボックスは、その第1の回転位置において、部分開放状態で示されている。開放するには、2つのクランプ30、31を水平方向における反対方向に引っ張る。クランプ30、31を手で容易に把持することができるように、ベース部2には窪み24が存在し、クランプには凹部300、310が存在する。これは、図1及び図2において確認することができる。
【0087】
クランプ30、31が更に引き出されると、クランプ30、31は、僅かな手動圧力によって下方に傾けることができるポイントに達する。他の実施形態において、クランプ30、31は、自重によって自動的に下方に傾く。これは、図8及び図9において確認することができる。図16において、同じ状況が示されているが、ここでは、蓋1は第2の回転位置にある。
【0088】
図10及び図11に示されているように、蓋1は、クランプ30、31をこうして下方に折り曲げることによって持ち上がる。クランプ30、31は、自重によってこの位置に留まる。蓋1は、シール上での支持又は位置決めによって上昇位置に留まる。ここで、使用者は、適時、蓋1を持ち上げて、調理済みの食事を含むフードキャビティを開放することができる。蓋1は、好ましくは、ベース部2から完全に取り外すことができ、その後、シェル4をベース部2から持ち上げることができる。同じことが、図16に示されているように蓋1が第2の回転位置にある場合のランチボックスにも当てはまる。
【0089】
図1に示されているように、蓋1は、長手側の側壁のうちの一方の中央領域において2つの開口を有する。開口のうちの一方は、ランチボックスの内部へのシンプルな貫通孔であり、空気出口開口51として機能する。他方の開口には、圧力逃し弁50が設けられる。圧力逃し弁50は、図17に見て取れる弁座500と、弁ダイヤフラム501とを有する。圧力逃し弁50は、シンプルなダイヤフラム傘弁であることが好ましい。ただし、他のタイプの弁を使用してもよい。この例における空気貫通開口51は、蓋1に一体的に形成される楔上に配置され、空気貫通開口51を有する表面は、第1のクランプ30の前面に面する。ここでは可撓性ストッパーの形態であるシール9が、第1のクランプ30内に配置される。第2のクランプ31も、シール9を有し、このシール9も同じ構成であることが好ましい。ただし、このシールは、蓋1に関して反対側の長手方向側部に位置する。これは、図1図17図21、及び図22において確認することができる。空気貫通開口51を有する更なる楔が、蓋1の対向する長手方向側部に存在し、この開口は、第2のクランプ31に面する。この例では、この対向する側部に圧力逃し弁50はない。この対向する側部は、図16に見て取れる。代替的に、3つ以上の空気貫通開口51を形成してもよい。他の実施形態は、単一の空気貫通開口51のみを有する。さらに、圧力逃し弁50が存在しないことも、複数の圧力逃し弁50が存在することも可能である。複数の圧力逃し弁50が存在する場合、これらの圧力逃し弁50は、同じ過圧で開放することができ、又は、他の実施形態において、圧力逃し弁50は、異なる過圧で、すなわち段階的に開放する。
【0090】
クランプ30、31を閉鎖するとき、空気貫通開口51は、完全な閉鎖の直前にのみ密封されることが好ましい。その結果、閉鎖プロセス中も、ランチボックスの内部から空気を逃がすことができる。それにより、閉鎖が容易になる。
【0091】
図7図8、及び図16において確認することができるように、空気貫通開口51は、クランプ30、31が移動すると開放することができる。閉鎖状態において、クランプ30、31上に保持されるシール9は、空気貫通開口51に密封して当接する。この空気貫通開口51を開放することにより、蒸気及び高温空気をランチボックスの内部から逃がすことができる。これは、図7に従ってクランプ30、31が水平方向に移動した場合に既に当てはまり、さらには、図8及び図16に従って、蓋1が、クランプ30、31を下方に折り曲げることによって、上昇しているが閉鎖した位置に依然として保持されている場合にも当てはまる。空気貫通開口51は、クランプ30、31のうち、その作動のために使用者が保持する必要がある領域から離隔して位置する。その結果、使用者が火傷を負うリスクを最小限に抑えられる。蓋1がすぐに持ち上がらず、最初に空気貫通開口51を通して過圧を逃がすことができるため、蒸気又は高温空気が、近くにいる人又は動物に撒き散らされることもほとんどない。
【0092】
したがって、クランプを引き出す又はクランプ30、31を折り曲げることにより、蓋1をベース部2から取り外してフードキャビティ40を開放する前に、空気貫通開口51から蒸気が出なくなるか、これ以上の蒸気がほぼ出ることがなくなるまで待つことを可能にする。
【0093】
図2に示されているように、圧力逃し弁50は、いつでも、すなわち、ランチボックスの閉鎖状態において、クランプ30、31が一緒に押されて、好ましくは接触している場合でも使用の準備ができている。圧力逃し弁が隠されて配置されていることで、ランチボックスが閉鎖され、クランプ30、31が一緒に押されたとき、蒸気が最初にクランプ30、31に通り、外方に放散されるという利点がある。その結果、火傷の可能性はなくなる。
【0094】
この例示的な実施形態により、クランプ30、31の移動及び折曲げを可能にする方法、並びにランチボックスのより良好な密封を保証する方法を以下に記載する。これらの機能及び特性は、個々に達成されてもよく、そのため、後述する特徴の全てではなく、それぞれの機能又は特性を発揮するのに必要な特徴のみを有する実施形態も本明細書に包含される。加えて、そのような機能及び特性は、当業者が専門知識から明らかである他の手段によって達成してもよい。これも本明細書に包含される。
【0095】
図1図17図21、及び図22において、クランプ30、31を明確に確認することができる。第2のクランプ31の特徴が記載され、その参照符号が後述される。第1のクランプ30は、形状及びサイズに関して同じであるように構成されることが好ましい。したがって、本明細書に明記される第2のクランプ31の説明は、第1のクランプ30にも当てはまり得るが、参照符号31xの代わりに、参照符号30xが使用され得る。ここで、xは、1~9の数字である。同じことが、4桁の参照符号にも当てはまる。
【0096】
第2のクランプ31は、U字形に構成される。第2のクランプは、2つの肢部と、これらの肢部を接続するウェブとを有する。肢部及びウェブは、凹部を除き、好ましくは略一定の同じ高さを有することが好ましい。
【0097】
クランプ31の上面は、内方に突出するフランジ318を有する。このフランジは、肢部の自由端部の領域においてU字形に下方に曲げられ、下方に開放したU字形の溝が構成されるようになっている。この溝は、上側ガイド311として機能する。ウェブの領域において、フランジ318は、少なくとも1つのリブ、好ましくは複数の下向きのリブを有し、これは、留め具機構3180として機能する。フランジ318は、ランチボックスの閉鎖状態において、蓋1の段部11上に位置決めされる。留め具機構3180は、蓋1をベース部2に向かって下方に押す。2つのクランプ30、31及び蓋1の上面は、図2に示されているように、平坦な表面を形成することが好ましい。
【0098】
内方に突出する掛止ブロック303、313が、上側ガイド301、311の下方で、各クランプ30、31の2つの肢部の内面に構成される。掛止ブロックは、挿入延長部3031、3131を有するガイド穴3030、3130を有する。ランチボックスを組み立てる際、2つのクランプ30、31は、蓋1のスタッド15が挿入延長部3031、3131に係合し、それよりも僅かに狭いガイド穴3030、3130に係合するまで、蓋1に対して平行に一緒に押される。
【0099】
上述のシール9を締結するための受け部309、319が、掛止ブロック303、313の上に配置される(図17図21、及び図22を参照)。シール9は、バー形状又はボタン形状となるように構成されることが好ましい。
【0100】
クランプ30、31の肢部の自由端部の領域において、掛止ブロック303、313の下に下側ガイド302、312が構成される。この下側ガイドも、上方に開放したU字形の溝の形状を有する。後壁305、315の斜面によって終端する、延長された略水平に延在するプレート304、314が、下側ガイド302、312に続く。下方に突出する突起306、316が、斜面の領域に構成される。プレート304、314の領域における肢部の内壁は、内方に突出する領域3040、3140を形成する。後方ガイド307、317を形成する内方に突出するウェブは、クランプ30、31のウェブの下側領域に延在する。
【0101】
下側ガイド302、312は、ベース部2の第1のガイドリブ22に係合する。ベース部2に対する蓋1の回転位置に応じて、下側ガイド302、312は、第1のガイドリブ22のうちの上側又は下側のリブに沿って摺動する。スチーム調理用位置において、すなわち、蓋1が僅かに上昇している場合、下側ガイド302、312は、上側の第1のガイドリブ22に接続され、加熱、持ち運び、及び保管位置において、下側ガイド302、312は、下側の第1のガイドリブ22に接続される。したがって、後方ガイド307、317は、第2のガイドリブ23と協働する。第2のガイドリブ23のうちの上側又は下側のリブとの協働も存在する。これは、図1から理解することができる。ベース部2の側部は、完全には示されていないが、同じく対応する第1のガイドリブ22又は第2のガイドリブ23を有する。
【0102】
蓋1の溝120は、クランプ30、31が閉鎖するとき、すなわち、一緒に押されるとき、上側ガイド301、311と協働する。2つの溝120、301、311は互いに係合する。
【0103】
図23及び図24において、蒸気を逃がすため又は加熱された食品を冷ますためにランチボックスを開放した結果として、クランプ30、31が下方に旋回した状況が示されている。クランプは、ここでは開放位置で示されている。実施形態によっては、閉鎖位置に対して移動しているが、まだ開放位置にはない位置において、既に旋回が可能である。
【0104】
スタッド15は、ガイド穴3030、3130のそれぞれの最前端部に位置する。これは、停止部を形成する。クランプ30、31は、再び互いに引き離すことができない。クランプの最前の下縁部は、第1のガイドリブ22上に位置決めされることが好ましい。これにより、クランプ30、31をその後一緒に押すことを容易にする。
【0105】
段部200は、第1のガイドリブ22の方向において、段部200の外縁部から上側領域21の外壁まで傾斜した鉛直斜面2010を有する。
【0106】
クランプ30、31を閉鎖するとき、突起306、316がこの斜面2010に沿って摺動する。その結果、クランプ30、31は外方に押されず、上側ガイド301、311が蓋1の傾斜部12の上側溝120に所望の様式で再び挿入されることが保証される。クランプ30、31を下方に押すことにより、クランプ30、31は、ベース部2から離れるように側方に摺動する。したがって、クランプ30、31は、ベース部2上にもはや位置決めされなくなる。これは、突起306、316及び凹部によって阻止される。
【0107】
掛止ブロック303、313、及び/又はプレート304、314の厚く突出した領域3040、3140は、蓋1の側壁を内方に更に押し、したがって、ランチボックスの閉鎖時の密封を高める。クランプ30、31がロックされると、プレート304、314の前端部及び/又は厚い領域3040、3140は、第1のガイドリブ22の前面の停止部を形成する。
【0108】
他の実施形態において、密封を保証するためにクランプをロックする及び/又は蓋を押すとき、当業者には明らかな方法、例えば、従来技術から既知の方法で、旋回及び/又はガイドが達成される。
【0109】
第2のガイドリブ23は、その自由端部に、後方ガイド307、317に容易に掛止され、それにより、クランプ30、31を閉鎖位置に保持するフック233をそれぞれ有することが好ましい。他の実施形態において、他の固定手段が存在するか、又は、クランプ30、31は、摩擦力によって適所に保持される。これは、図1及び図18において確認することができる。
【0110】
スタッド15及びガイド穴3030、3130の構成により、クランプ30、31が、旋回時又は引出し時に蓋1からの取外しが可能になることを防止する。取外しは、2つのクランプ30、31が互いに押されたとき、すなわち、クランプが閉鎖された閉鎖具を形成したときのみ可能であることが好ましい。
【0111】
この例示的な実施形態の変形形態が、図25に示されている。ストッパー17は、蓋1の貫通開口内に配置される。このストッパーは、シェル4のフードキャビティ40に対する密閉具を形成する。しかしながら、必要な場合、ストッパーは、手で開放することができる。この必要性は、例えば、フードキャビティ40内の負圧が、蓋1を持ち上げること、ひいてはランチボックスを開放することを妨げる又は阻止する場合に、生じる。そのような負圧は、例えば、シェル4の加熱された内容物が、蓋1を持ち上げたり取り外したりすることなく、介在する時間中に再び冷めた場合に生じ得る。
【0112】
ストッパー17は、フードキャビティ40内に過圧が存在する場合に、自動的に持ち上がることがなく、貫通開口を開放することが可能でないように構成されることが好ましい。ストッパーは、図26及び図27において確認することができる形状を有することが好ましい。ストッパーは、第1の底面を有するプレートの形状の頭部170と、頭部170に隣接するとともに好ましくは円筒形に構成される首部171と、首部171の第2の端部に配置されるとともに第2の底面を有する好ましくは同様にプレート形状の足部172とを有する。第1の底面は、第2の底面と同じサイズであるか又は第2の底面よりも実質的に大きいことが好ましい。
【0113】
図25において確認することができるように、足部172は、蓋1の下面、ここでは湾曲壁13に当接し、それにより、過圧がキャビティ40内に広がったときに蓋が自動的に持ち上がることを防止する。
【0114】
頭部170は、蓋1のカバープレート10の表面上に位置決めされるか、又はカバープレート10の対応する形状の凹部内に配置される。頭部170は、密封を解除し、キャビティ内の負圧を解放するために、必要に応じて持ち上げることができる。実施形態によっては、頭部170は完全に取り除いてもよい。
【0115】
ストッパーは、弾性材料、例えばシリコーンから製造されることが好ましい。
【0116】
ストッパーは、異なる形状を有してもよい。さらに、ストッパーの代わりに、弁を蓋に配置してもよく、この弁は、キャビティ内に所定の負圧が存在する場合に、自動的に開放する。
【0117】
本発明に係るランチボックスは、使用者を火傷させるリスクがなく、ほとんど力を消費しない、蓋の安全な開放を可能にする。本ランチボックスは、最適な密封も可能にする。
【符号の説明】
【0118】
1 蓋
10 カバープレート
11 フレーム
110 段部
12 傾斜部
120 溝
13 湾曲壁
14 チャンバー
15 スタッド
16 スペーサー
17 ストッパー
170 頭部
171 首部
172 足部
2 ベース部
20 下側領域
200 段部
2010 斜面
202 足部
21 上側領域
22 第1のガイドリブ
23 第2のガイドリブ
230 中断部
231 中央上縁部
232 延長された領域
233 フック
24 窪み
250 作動ボタン
251 表示部
26 内壁
260 チャンバー
27 ウォーターキャビティ
270 自由空間
3 閉鎖具
30 第1のクランプ
300 凹部
301 上側ガイド
302 下側ガイド
303 掛止ブロック
3030 ガイド穴
3031 挿入延長部
304 プレート
3040 突出する領域
305 後壁
306 突起
307 後方ガイド
308 フランジ
3080 留め具機構
309 受け部
31 第2のクランプ
310 凹部
311 上側ガイド
312 下側ガイド
313 掛止ブロック
3130 ガイド穴
3131 挿入延長部
314 プレート
3140 突出する領域
315 後壁
316 突起
317 後方ガイド
318 フランジ
3180 留め具機構
319 受け部
4 シェル
40 フードキャビティ
41 上側周縁部
50 圧力逃し弁
500 弁座
501 弁ダイヤフラム
51 空気貫通開口
6 第1のシール
7 第2のシール
8 電子機構及び加熱ユニット
81 温度センサー
9 シール

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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図26
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【国際調査報告】