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▶ チラル フォトニクス, インコーポレイテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-09
(54)【発明の名称】マルチチャンネル光結合器アレイ
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/26 20060101AFI20240202BHJP
   G02B 6/04 20060101ALI20240202BHJP
   G02B 6/036 20060101ALI20240202BHJP
   G02B 6/02 20060101ALI20240202BHJP
【FI】
G02B6/26
G02B6/04 B
G02B6/036
G02B6/02 421
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547605
(86)(22)【出願日】2022-02-07
(85)【翻訳文提出日】2023-10-03
(86)【国際出願番号】 US2022015518
(87)【国際公開番号】W WO2022170205
(87)【国際公開日】2022-08-11
(31)【優先権主張番号】63/147,128
(32)【優先日】2021-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/203,052
(32)【優先日】2021-07-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/452,173
(32)【優先日】2021-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519155712
【氏名又は名称】チラル フォトニクス, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【弁護士】
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コップ ヴィクター イリシュ
(72)【発明者】
【氏名】パク チョンチュル
(72)【発明者】
【氏名】ノイグロシュル ダニエル
【テーマコード(参考)】
2H137
2H250
【Fターム(参考)】
2H137AB01
2H137AB09
2H137AB15
2H137BA02
2H137BA03
2H137BA04
2H137BA05
2H137BA07
2H137BA13
2H137BA15
2H137BA18
2H137BA23
2H137BA31
2H137BC02
2H137BC23
2H137BC51
2H137CA13A
2H137CA15A
2H137CA25A
2H137CA26A
2H137CA43
2H137CA74
2H137CC01
2H137CC11
2H250AC12
2H250AC13
2H250AC37
2H250AC43
2H250AC45
2H250AC46
2H250AC61
2H250AD15
2H250CA13
2H250CA41
2H250CA42
(57)【要約】
マルチチャンネル光結合器アレイは、結合器ハウジング構造および縦方向導波路を有する。縦導波路の少なくとも1つは、第1の屈折率(N-1)を有する内側消失コア、第2の屈折率(N-2)を有する外側コア、および第3の屈折率(N-3)を有する外側クラッドを有する消失コア導波路である。N-1とN-2との間の屈折率遷移は、関数N(r)を有し、ここで、rは、内側の消失コア中心からの横方向距離である。関数N(r)は、2次導関数の正の平均を有する滑らかな関数とすることができ、または関数N(r)は、滑らかな関数を近似する少なくとも1つのステップを有するステップ関数とすることができる。結合器ハウジング構造は、凸形状のハウジング構造要素によって形成された非円形の孔を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光ファイバを光学デバイスに光結合するためのマルチチャンネル光結合器アレイであって、
前記複数の光ファイバと光学的に結合するように動作可能な第1の端部と、前記光学デバイスと光学的に結合するように動作可能な第2の端部とを有する細長い光学素子と、
共通の単一結合器ハウジング構造と、
複数の縦方向導波路と、を備え
前記複数の縦方向導波路は、各々が所定のモードフィールドプロファイルの少なくとも1つの光学モードのための容量を有し、各々が前記第2の端部に近接して前記共通の単一ハウジング構造に埋め込まれ、前記複数の縦方向導波路の少なくとも1つは消失コア導波路であり、
各々の前記少なくとも1つの消失コア導波路は、内側消失コアと、外側コアと、外側クラッドと、を備え、
前記内側消失コアは、内側消失コア中心を有し、第1の屈折率(N-l)を有し、前記第1の端部において第1の内側コアサイズ(ICS-I)を有し、前記第2の端部において第2の内側コアサイズ(ICS-2)を有し、
前記外側コアは、前記内側コアを長手方向に取り囲み、第2の屈折率(N-2)を有し、前記第1の端部において第1の外側コアサイズ(OCS-I)を有し、前記第2の端部において第2の外側コアサイズ(OCS-2)を有し、
前記外側クラッドは、前記外側コアを長手方向に取り囲み、第3の屈折率(N-3)を有し、前記第1の端部において第1のクラッドサイズを有し、前記第2の端部において第2のクラッドサイズを有し、
前記共通の単一結合器ハウジング構造は、前記複数の長手方向導波路を取り囲む第4の屈折率(N-4)を有する横方向に連続した媒体を備え、前記第1、第2、第3および第4の屈折率(各々、N-1、N-2、N-3およびN-4)の間の所定の相対的な大きさの関係が、以下の大きさの関係(N-1>N-2>N-3)からなり、N-1とN-2との間の屈折率遷移は、関数N(r)を有し、ここで、rは、前記内側消失コア中心からの横方向距離であり、その二次関数は、dN(r)/drであり、
前記共通単一結合器ハウジング構造の前記媒体の総体積は、前記共通単一結合器ハウジング構造の全ての前記消失コア導波路の内側コアおよび前記外側コアの総体積よりも大きく、前記第1の内側消失コアサイズ(ICS-I)および前記第1の外側コアサイズ(OCS-I)は、所定の縮小プロファイルにしたがって、前記光学素子に沿って、前記第1の端部および前記第2の端部の間で、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)および前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)に到達するまで、同時に徐々に縮小され、
前記関数N(r)は、前記第2の導関数の正の平均を有する平滑関数であるか、または前記関数N(r)は、前記第2の導関数の正の平均を有する平滑関数に近似する少なくとも1つのステップを有するステップ関数であり、
前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)は、それを通して光を導くのに不十分であるように選択され、前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)は、少なくとも1つの光学モードを導くのに十分であるように選択され、
前記第1の端部から前記第2の端部に向かう光は、前記内側消失コアから前記第2端に近接する前記対応する外側コアに逃げ、前記第2の端部から前記第1の端部に向かう光は、前記外側コアから前記第1の端部に近接する前記対応する内側消失コアに移動し、
前記第1の端部に近接した前記共通の単一の結合器ハウジング構造は、少なくとも1つの孔を有する横方向に連続した構造からなる断面構成を有し、前記少なくとも1つの孔は、前記複数の縦方向導波路の少なくとも1つを含み、前記結合器ハウジング構造と前記複数の縦方向導波路の少なくとも1つとの間に間隙を形成する、マルチチャンネル光結合器アレイ。
【請求項2】
前記関数N(r)は、前記第2の導関数の正の平均を有する滑らかな関数である、請求項1に記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
【請求項3】
前記関数N(r)は、前記第2の導関数の正の平均を有する前記滑らかな関数を近似する少なくとも1つのステップを有するステップ関数である、請求項1に記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
【請求項4】
前記関数N(r)は、1つのステップを備える、請求項3に記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
【請求項5】
前記関数N(r)は、2つのステップを備える、請求項3に記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
【請求項6】
前記関数N(r)は、3つのステップを備える、請求項3に記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
【請求項7】
前記ステップ関数は、コーナーポイントを備え、前記コーナーポイントの少なくともいくつかは、前記第2の導関数の前記正平均を有する前記滑らかな滑関数の上または下にある、請求項3に記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
【請求項8】
前記少なくとも1つの孔は、前記結合器ハウジング構造の複数の凸部によって形成された少なくとも1つの非円形孔を備える、請求項1~7のいずれかに記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
【請求項9】
前記少なくとも1つの孔は、前記結合器ハウジング構造の複数の凸部によって囲まれた管によって形成された少なくとも1つの孔を備える、請求項1~7のいずれかに記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年10月25日に出願された「マルチチャンネル光結合器アレイ」と題する米国出願第17/452173号(CHIRA.020P6)の一部継続出願であり、2021年2月8日に出願された「マルチチャンネル光結合器アレイ」と題する米国仮出願第63/147128号(CHIRA.020PR6)および2021年7月6日に出願された「マルチチャンネル光結合器アレイ」と題する米国仮出願第63/203052号(CHIRA.020PR7)の利益を主張する。米国出願第17/452173号は、また、2019年10月11日に出願された「受動整列光結合器アレイ」と題する米国出願第16/600,219号(CHIRA.020P5)の一部継続出願であり、これは、2018年10月12日に出願された「受動整列光結合器アレイ」と題する米国出願第16/159,310号(CHIRA.020P3)の一部継続出願であり、2017年11月13日に出願された「マルチチャンネル光結合器アレイ」と題する米国出願第15/811,462号(CHIRA.020P1)の一部継続出願であり、2017年3月15日に出願された「マルチチャネル光結合器アレイ」と題する米国出願第15/459,730号(CHIRA.020A)の一部継続出願であり、2016年11月3日に出願された「マルチチャネル光結合器アレイ」と題する米国仮出願第62/417,180号(CHIRA.020PR)の利益を主張し、2014年6月16日に出願された「光装置と使用する光コンポーネントアセンブリ」と題する米国出願第14/306,217号(CHIRA.034A)の一部継続出願であり、2013年6月14日に出願された「光装置と使用する光コンポーネントアセンブリ」と題する米国仮出願第61/834,957号の利益を主張する。米国出願第15/811,462号は、また、2017年9月27日に出願された「マルチチャネル光結合器アレイ」と題する米国仮出願第62/564,178号(CHIRA.020PR3)の利益を主張し、2017年6月8日に出願された「構成可能分極モード結合器」と題する米国出願第15/617,684号(CHIRA.042A)の一部継続出願であり、2017年3月15日に出願された「マルチチャネル光結合器アレイ」と題する米国出願第15/459,730号(CHIRA.020A)の一部継続出願であり、2016年11月3日に出願された「マルチチャネル光結合器アレイ」と題する米国仮出願第62/417,180号(CHIRA.020PR)の利益を主張するものであり、2014年6月16日に出願された「光装置と使用する光コンポーネントアセンブリ」と題する米国出願第14/306,217号(CHIRA.034A)の一部継続出願であり、2013年6月14日に出願された「光装置と使用する光コンポーネントアセンブリ」と題する米国仮出願第61/834,957号の利益を主張するものである。本段落で言及される各出願の全体は、参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、例えば複数の光ファイバを少なくとも1つの光学デバイスに結合するための光結合器アレイ、例えばマルチチャンネル光結合器アレイに関する。いくつかの実施形態は、複数のファイバ、例えば、1つ以上のシングルモードファイバ、少数モードファイバ、マルチモードファイバ、マルチコアシングルモードファイバ、マルチコア少数モードファイバ、および/またはマルチコアマルチモードファイバとの間で光を結合することに関する。いくつかの実施形態は、フォトニック集積回路(PIC)との間の、およびマルチコアファイバ(MCF)との間の光の結合に関連する。いくつかの実施形態は、1つまたは複数のMCFのPICデバイスへの(例えば、PICの端部の1つまたは複数の導波路への)受動的結合を含み。いくつかの実施形態は、一般に、高出力シングルモードレーザ光源、およびマルチキロワットシングルモードレーザ光源を生成するための複数の光ファイバレーザのコヒーレント結合のためのデバイスに関連する。いくつかの実施形
態は、大量の複数の導波路の正確な位置決め(例えば、横方向または断面方向の位置決め)に対して非常に高度に制御して製造することができるモノリシック設計の位相ロック光ファイバコンポーネントに関し、コンポーネントのフィルファクター(これは、隣接する導波路間の距離に対する、その「出力」端部における各導波路のモードフィールド直径の比に関連することができる)の増加または最適化のために構成可能である可能性がある。
【背景技術】
【0003】
光導波路デバイスは、様々なハイテク産業アプリケーション、特に電気通信において有用である。近年、平面導波路、2次元または3次元フォトニック結晶、マルチモードファイバ、マルチコアシングルモードファイバ、マルチコアファミリーモードファイバ、マルチコアマルチモードファイバを含むこれらのデバイスは、従来の光ファイバと組み合わせてますます採用されるようになってきている。特に、従来の光ファイバとは異なる屈折率コントラストや開口数(NA)導波路に基づく光導波路デバイスやマルチチャンネルデバイスは、従来の光ファイバも利用される用途において有利であり、望ましい。しかしながら、従来の光ファイバの直径よりも小さいチャネル間隔を有する異種NA導波路デバイスやマルチチャンネルデバイスを従来の光ファイバと接続するには大きな課題がある。例えば、(1)光導波路デバイスと従来型ファイバのサイズの違い(特にコアサイズの違いに関して)、(2)光導波路デバイスと従来型ファイバのNAの違い、(3)従来型ファイバの直径よりも小さいチャネル間隔、などである。これらの障害に適切に対処しないと、各インターフェイスでの挿入損失の増加や結合係数の低下を招く可能性がある。
【0004】
例えば、図6(先行技術)に示すような従来の光ファイバベースの光結合器は、標準的な光ファイバ(入力ファイバとして使用される)を、入力ファイバのクラッドよりも低い屈折率を有する材料で構成されたキャピラリチューブに挿入することによって構成することができる。しかし、この方法には多くの欠点がある。例えば、ファイバのクラッドとキャピラリチューブのインターフェイスは、標準的な光ファイバ内部のインターフェイスよりも低品質の導光インターフェイスとなるため、光損失が生じることが予想される。さらに、キャピラリチューブは高価なフッ素ドープ材料を用いて製造する必要があり、結合器の費用が大幅に増加する。
【0005】
「低損失および高結合係数の光ファイバ結合器およびその製造方法」と題する米国特許第7,308,173号は、その全体が本明細書に組み込まれ、従来の光ファイバと光導波路デバイスとの間に低損失で高結合係数のインターフェイスを提供することができる光ファイバ結合器の様々な実施形態を提供することによって、上述した問題のいくつかに有利に対処している。
【0006】
それでもなお、多くの課題が残っていた。マルチチャンネル光学デバイス(例えば、導波路アレイ)の普及に伴い、低NAまたは高NA導波路のアレイへの低損失高精度接続の確立は、特に、導波路間の間隔が非常に小さく、そこへの結合をより困難にするため、しばしば問題となった。米国特許第8,326,099号(「光ファイバ結合器アレイ」、2012年12月4日発行)は、その実施形態の少なくとも一部において、密接に間隔をあけた複数の導波路を有する光導波路デバイスと、少なくともファイバ径だけ離間した複数の光ファイバとの間に、高精度で整合が容易な高結合係数インターフェイスを提供する光ファバ結合器アレイを提供することにより、上記の課題に対処しようとするものである。
【0007】
「構成可能ピッチ削減光ファイバアレイ」と題する米国特許出願第8,712,199号は、参照により本明細書に明示的に組み込まれる、個々の導波路の断面または横方向の位置決め精度(場合によっては正確な断面位置決め)の重要性について論じている。導波路の断面位置決め精度の向上は依然として望ましい。
【0008】
また、一端における一組の絶縁ファイバ(例えば、シングルモードファイバ)と、他端における個々のモード(例えば、数モードファイバまたはマルチモードファイバの)および/またはコア(例えば、マルチコアファイバの)との間の光結合を改善および/または最適化することも望ましい。さらなる結合の改善が望まれ得る。
【0009】
また、消失導波路とハウジング構造の両方の設計をさらに改善および/または最適化することによって、テーパーマルチチャンネル結合器の光学性能を改善および/または最適化することも望ましい。
【発明の概要】
【0010】
本明細書に記載される例示的な実施形態は、革新的な特徴を有し、そのうちの1つが不可欠であったり、その望ましい属性の唯一の原因であったりすることはない。特許請求の範囲を限定することなく、有利な特徴のいくつかを次に要約する。
例I
1.複数の光ファイバを光学デバイスに光結合するためのマルチチャンネル光結合器アレイであって、
前記複数の光ファイバと光学的に結合するように動作可能な第1の端部と、前記光学デバイスと光学的に結合するように動作可能な第2の端部とを有する細長い光学素子と、共通の単一結合器ハウジング構造と、複数の縦方向導波路と、を備え、前記複数の縦方向導波路は、各々が所定のモードフィールドプロファイルの少なくとも1つの光学モードのための容量を有し、各々が前記第2の端部に近接して前記共通の単一ハウジング構造に埋め込まれ、前記複数の縦方向導波路の少なくとも1つは消失コア導波路であり、各前記少なくとも1つの消失コア導波路は、内側消失コアと、外側コアと、外側クラッドと、を備え、前記内側消失コアは、内側消失コア中心を有し、第1の屈折率(N-l)を有し、前記第1の端部において第1の内側コアサイズ(ICS-I)を有し、前記第2の端部において第2の内側コアサイズ(ICS-2)を有し、前記外側コアは、内側消失コアと前記内側コアを長手方向に取り囲み、第2の屈折率(N-2)を有し、前記第1の端部において第1の外側コアサイズ(OCS-I)を有し、前記第2の端部において第2の外側コアサイズ(OCS-2)を有し、前記外側クラッドは、前記外側コアを長手方向に取り囲み、第3の屈折率(N-3)を有し、前記第1の端部において第1のクラッドサイズを有し、前記第2の端部において第2のクラッドサイズを有し、前記共通の単一結合器ハウジング構造は、前記複数の長手方向導波路を取り囲む第4の屈折率(N-4)を有する横方向に連続した媒体からなり、前記第1、第2、第3および第4の屈折率(それぞれ、N-1、N-2、N-3およびN-4)の間の所定の相対的な大きさの関係が、以下の大きさの関係(N-1>N-2>N-3)である、ここで、N-1とN-2との間の屈折率遷移は、関数N(r)を有し、ここで、rは、前記内側消失コア中心からの横方向距離であり、その二次導関数はdN(r)/dr、前記共通単一結合器ハウジング構造の前記媒体の総体積は、前記共通単一結合器ハウジング構造の全ての前記消失コア導波路内側コアおよび前記外側コアの総体積よりも大きく、前記第1の内側消失コアサイズ(ICS-I)および前記第1の外側コアサイズ(OCS-I)は、所定の縮小プロファイルにしたがって、前記光学素子に沿って、前記第1の端部と前記第2の端部との間で、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)および前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)に達するまで、同時に徐々に縮小され、前記関数N(r)は、前記第2の導関数の正の平均を有する滑らかな関数であるか、または前記関数N(r)は、前記第2の導関数の正の平均を有する滑らかな関数に近似する少なくとも1つのステップを有するステップ関数であり、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)は、それを通して光を導くのに不十分であるように選択され、前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)は、少なくとも1つの光学モードを導くのに十分であるように選択され、前記第1の端部から前記第2の端部に向かう光は、前記内側消失コアから前記第2の端部に近接する前記対応する外側コアに逃げ、前記
第2の端部から前記第1の端部に向かう光は、前記外側コアから前記第1の端部に近接する前記対応する内側消失コアに移動し、前記第1の端部に近接した前記共通の単一の結合器ハウジング構造は、少なくとも1つの孔を有する横方向に連続した構造からなる断面構成を有し、前記少なくとも1つの孔は、前記複数の縦方向導波路の少なくとも1つを含み、前記結合器ハウジング構造と前記複数の縦方向導波路の少なくとも1つとの間に間隙を形成する、マルチチャンネル光結合器アレイ。
2.前記関数N(r)は、前記第2の導関数の正の平均を有する滑らかな関数である、例1に記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
3.前記関数N(r)は、前記第2の導関数の正の平均を有する平滑関数を近似する少なくとも1つのステップを有するステップ関数である、例1に記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
4.前記関数N(r)は、1つのステップを備える、例3に記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
5.前記関数N(r)は、2つのステップを備える、例3に記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
6.前記関数N(r)は、3つのステップからなる、例3に記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
7.ステップ関数は、コーナーポイントを含み、コーナーポイントの少なくともいくつかは、第2の導関数の正平均を有する滑らかな関数の上または下にある、例3に記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
8.前記少なくとも1つの孔は、前記結合器ハウジング構造の複数の凸部によって形成された少なくとも1つの非円形の孔を備える、実施例1~7のいずれかに記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
9.前記少なくとも1つの孔は、前記結合器ハウジング構造の複数の凸部によって囲まれたチューブによって形成された少なくとも1つの孔を備える、実施例1~7のいずれかに記載のマルチチャンネル光結合器アレイ。
10.複数の光ファイバを光学デバイスに光結合するためのマルチチャンネル光結合器アレイであって、
前記複数の光ファイバと光学的に結合するように動作可能な第1の端部と、前記光学デバイスと光学的に結合するように動作可能な第2の端部とを有する細長い光学素子と、共通の単一結合器ハウジング構造と、複数の縦方向導波路と、を備え、前記複数の縦方向導波路は、各々が所定のモードフィールドプロファイルの少なくとも1つの光学モードのための容量を有し、各々が前記第2の端部に近接して前記共通の単一ハウジング構造に埋め込まれ、前記複数の縦方向導波路のうちの少なくとも1つは消失コア導波路であり、各々の前記少なくとも1つの消失コア導波路は、内側消失コアと、外側コアと、外側クラッドと、を備え、前記内側消失コアは、第1の屈折率(N-l)を有し、前記第1の端部において第1の内側コアサイズ(ICS-I)を有し、前記第2の端部において第2の内側コアサイズ(ICS-2)を有し、前記外側コアは、前記内側コアを長手方向に取り囲み、第2の屈折率(N-2)を有し、前記第1の端部において第1の外側コアサイズ(OCS-I)を有し、前記第2の端部において第2の外側コアサイズ(OCS-2)を有し、前記外側クラッドは、前記外側コアを長手方向に取り囲み、第3の屈折率(N-3)を有し、前記第1の端部において第1のクラッドサイズを有し、前記第2の端部において第2のクラッドサイズを有し、前記共通の単一結合器ハウジング構造は、前記複数の長手方向導波路を取り囲む第4の屈折率(N-4)を有する横方向に連続した媒体からなり、前記第1、第2、第3および第4の屈折率(それぞれ、N-l、N-2、N-3およびN-4)の間の所定の相対的な大きさの関係が、以下の大きさの関係(N-1>N-2>N-3)からなり、前記媒体または前記共通の単一結合器ハウジング構造の総体積が、前記共通の単一結合器ハウジング構造内に閉じ込められたすべての前記消失コア導波路内側コアおよび前記外側コアの総体積または前記外側コアよりも大きく、前記第1の内側消失コアサイズ(ICS-I)および前記第1の外側コアサイズ(OCS-I)は、所定の縮小プロファ
イルにしたがって、前記光学素子に沿って、前記第1の端部と前記第2の端部との間で、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)および前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)に達するまで、同時に徐々に縮小され、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)は、そこを通る光を導くのに不十分であるように選択され、前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)は、少なくとも1つの光学モードを導くのに十分であるように選択され、前記第1の端部から前記第2の端部に向かう光は、前記内側消失コアから前記第2の端部に近接する前記対応する外側コアに逃げ、前記第2の端部から前記第の1端部に向かう光は、前記外側コアから前記第1の端部に近接する前記対応する内側消失コアに移動し、前記第1の端部に近接した前記共通の単一の結合器ハウジング構造は、少なくとも1つの孔を有する横方向に連続した構造からなる断面構成を有し、前記少なくとも1つの孔は、前記結合器ハウジング構造と前記複数の縦導波路の少なくとも1つとの間に隙間を形成する前記複数の縦導波路の少なくとも1つを含み、前記少なくとも1つの孔は、前記結合器ハウジング構造の複数の凸部によって形成された少なくとも1つの非円形の孔を備えることを特徴とする。
11.複数の光ファイバを光学デバイスに光結合するためのマルチチャンネル光結合器アレイであって、前記複数の光ファイバと光学的に結合するように動作可能な第1の端部と、前記光学デバイスと光学的に結合するように動作可能な第2の端部とを有する細長い光学素子と、共通の単一結合器ハウジング構造と、複数の縦方向導波路とを備え、前記複数の縦方向導波路は、各々が所定のモードフィールドプロファイルの少なくとも1つの光学モードのための容量を有し、各々が前記第2の端部に近接して前記共通の単一ハウジング構造に埋め込まれ、前記複数の縦方向導波路のうちの少なくとも1つは消失コア導波路であり、各前記少なくとも1つの消失コア導波路は、内側消失コアと、外側コアと、外側クラッドとを備え、前記内側消失コアは、第1の屈折率(N-l)を有し、前記第1の端部において第1の内側コアサイズ(ICS-I)を有し、前記第2の端部において第2の内側コアサイズ(ICS-2)を有し、前記外側コアは、前記内側コアを長手方向に取り囲み、第2の屈折率(N-2)を有し、前記第1の端部において第1の外側コアサイズ(OCS-I)を有し、前記第2の端部において第2の外側コアサイズ(OCS-2)を有し、前記外側クラッドは、前記外側コアを長手方向に取り囲み、第3の屈折率(N-3)を有し、前記第1の端部において第1のクラッドサイズを有し、前記第2の端部において第2のクラッドサイズを有し、外側クラッドと前記共通の単一結合器ハウジング構造が、前記複数の長手方向導波路を取り囲む第4の屈折率(N-4)を有する横方向に連続した媒体からなり、前記第1、第2、第3および第4の屈折率(それぞれ、N-l、N-2、N-3およびN-4)の間の所定の相対的な大きさの関係が、以下の大きさの関係(N-1>N-2>N-3)からなり、
前記媒体または前記共通の単一結合器ハウジング構造の総体積が、前記共通の単一結合器ハウジング構造内に閉じ込められたすべての前記消失コア導波路内側コアおよび前記外側コアの総体積または前記外側コアよりも大きく、前記第1の内側消失コアサイズ(ICS-I)および前記第1の外側コアサイズ(OCS-I)は、所定の縮小プロファイルにしたがって、前記光学素子に沿った前記第1の端部と前記第2の端部との間で、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)および前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)に達するまで、同時に徐々に縮小され、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)は、そこを通る光を導くのに不十分であるように選択され、前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)は、少なくとも1つの光学モードを導くのに十分であるように選択され、前記第1の端部から前記第2の端部に向かう光は、前記内側消失コアから前記第2の端部に近接する前記対応する外側コアに逃げ、前記第2の端部から前記第1の端部に向かう光は、前記外側コアから前記第1の端部に近接する前記対応する内側消失コアに移動し、前記第1の端部に近接する前記共通の単一の結合器ハウジング構造は、少なくとも1つの孔を有する横方向に連続した構造からなる断面構成を有し、前記少なくとも1つの孔は、前記結合器ハウジング構造と前記複数の縦導波路の少なくとも1つとの間に間隙を形成する前記複数の縦導波路の少なくとも1つを含み、前記少なくとも1つの孔は、前記結合器ハウジング
構造の複数の凸部によって囲まれた管によって形成された少なくとも1つの孔を備えることを特徴とする。
12.マルチチャンネル光結合器アレイであって、第1の端部および第2の端部を有する細長い光学素子を備え、前記第1の端部および前記第2の端部は、複数の光ファイバ、光学デバイス、またはそれらの組み合わせと光学的に結合するように動作可能であり、前記光学素子は、結合器ハウジング構造、および複数の縦方向導波路を備え、前記複数の縦方向導波路は、互いに対して配置され、各々が少なくとも1つの光学モードのための容量を有し、前記複数の縦方向導波路は、前記第2の端部に近接して前記ハウジング構造内に埋め込まれ、前記複数の縦方向導波路は、少なくとも1つの消失コア導波路を含み、前記少なくとも1つの消失コア導波路は、内側消失コアと、外側コアと、外側クラッドとを備え、前記内側消失コアは、第1の屈折率(N-l)を有し、内側コアのサイズを有し、前記外側コアは、前記内側コアを長手方向に取り囲み、第2の屈折率(N-2)を有し、前記外側クラッドは、前記外側コアを長手方向に取り囲み、第3屈折率(N-3)を有し、クラッドサイズを有し、前記結合器ハウジング構造は、前記複数の縦導波路を取り囲む第4屈折率(N-4)を有する媒体からなり、N-1>N-2>N-3であり、前記内側コアのサイズ、前記外側コアのサイズ、および前記複数の長手方向導波路間の間隔が、前記光学素子に沿って、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって減少し、前記第2の端部において、前記内側コアのサイズが、それを通して光を導くのに不十分であり、前記外側コアのサイズが、少なくとも1つの光学モードを導くのに十分であるように、前記内側コアのサイズ、前記外側コアのサイズ、および前記複数の長手方向導波路間の間隔が、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって減少し、前記第1の端部に近接する前記結合器ハウジング構造は、少なくとも1つの孔を含み、該少なくとも1つの孔は、前記結合器ハウジング構造と前記複数の縦導波路のうちの少なくとも1つとの間に間隙を形成する前記複数の縦導波路のうちの少なくとも1つを含み、前記少なくとも1つの孔は、前記結合器ハウジング構造の複数の凸部によって形成される少なくとも1つの非円形の孔から構成される。
13.結合器ハウジング構造は、共通の単一結合器ハウジング構造からなる例12に記載の光結合器アレイ。
14.媒体が横方向に連続した媒体である、例12~13のいずれかに記載の光結合器アレイ。
15.前記結合器ハウジング構造の前記媒体の総体積が、前記結合器ハウジング構造内に閉じ込められた少なくとも1つの消失コア導波路の全ての内側コアおよび外側コアの総体積よりも大きい、例12~14のいずれかに記載の光結合器アレイ。
16.前記内側コアのサイズ、前記外側コアのサイズ、および前記複数の長手方向導波路間の間隔は、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって同時に漸減する、例12~15のいずれかに記載の光結合器アレイ。
17.前記第2の端部に近接して、前記結合器アレイは、前記結合器ハウジング構造と前記複数の長手方向導波路のうちの少なくとも1つとの間に実質的に隙間がない構成である、例12~16のいずれかに記載の光結合器アレイ。
18.少なくとも1つの孔は、複数の孔からなる、例12~17のいずれかに記載の光結合器アレイ。
19.前記孔の少なくとも1つは、前記孔の別の1つと異なる寸法を有する、例18に記載の光結合器アレイ。
20.孔の少なくとも1つは、孔の別の1つと異なる形状を有する、例18~19のいずれかに記載の光結合器アレイ。
21.孔が絶縁されている、例18~20のいずれかに記載の光結合器アレイ。
22.いくつかの孔が接続されている、例18~20のいずれかに記載の光結合器アレイ。
23.前記少なくとも1つの孔は、結合器ハウジング構造の複数の凸部によって囲まれたチューブによって形成された少なくとも1つの孔からなる、例12~22のいずれかに記
載の光結合器アレイ。
24.例12~23のいずれかに記載の光結合器アレイを製造する方法であって、結合器ハウジング構造の複数の凸部によって囲まれた管によって少なくとも1つの孔を形成することを含む方法。
25.マルチチャンネル光結合器アレイであって、第1の端部および第2の端部を有する細長い光学素子を備え、前記第1の端部および前記第2の端部は、複数の光ファイバ、光学デバイス、またはそれらの組み合わせと光学的に結合するように動作可能であり、前記光学素子は、結合器ハウジング構造、および前記ハウジング構造内に互いに対して配置された複数の長手方向導波路を備え、前記第1の端部に近接する前記結合器ハウジング構造は、少なくとも1つの孔を含み、該少なくとも1つの孔は、前記結合器ハウジング構造と前記複数の縦導波路のうちの少なくとも1つとの間に間隙を形成する前記複数の縦導波路のうちの少なくとも1つを含み、前記少なくとも1つの孔は、前記結合器ハウジング構造の複数の凸部によって形成される少なくとも1つの非円形の孔から構成される。
26.前記第2の端部に近接して、前記結合器アレイは、前記結合器ハウジング構造と前記複数の長手方向導波路のうちの少なくとも1つとの間に実質的に隙間がない構成である、例25に記載の光結合器アレイ。
27.少なくとも1つの孔が複数の孔からなる、例25~26のいずれかに記載の光結合器アレイ。
28.孔の少なくとも1つが孔の別の1つと異なる寸法を有する、例25~27のいずれかに記載の光結合器アレイ。
29.孔の少なくとも1つが孔の別の1つと異なる形状を有する、例25~28のいずれかに記載の光結合器アレイ。
30.孔が絶縁されている、例25~29のいずれかに記載の光結合器アレイ。
31.いくつかの孔が接続されている、例25~29のいずれかに記載の光結合器アレイ。
32.前記複数の長手方向導波路のうちの少なくとも1つは、非消失コア導波路からなる、例25~31のいずれかに記載の光結合器アレイ。
33.前記複数の縦導波路のうちの少なくとも1つが消失コア導波路からなる、例25~32のいずれかに記載の光結合器アレイ。
34.前記少なくとも1つの孔は、前記結合器ハウジング構造の複数の凸部によって囲まれた管によって形成された少なくとも1つの孔からなる、例25~33のいずれかに記載の光結合器アレイ。
35.例25~34のいずれかに記載の光結合器アレイを製造する方法であって、結合器ハウジング構造の複数の凸部によって囲まれた管によって少なくとも1つの孔を形成することを含む方法。
例II
1.マルチファイバアレイであって、複数の光結合器を備え、前記複数の光結合器の個々の光結合器は、少なくとも1つの光ファイバ導波路を光学デバイスの少なくとも1つの導波路に光学的に結合するように構成され、前記複数の光結合器は、前記少なくとも1つの光ファイバ導波路と光学的に結合するように動作可能な第1の端部と、前記光学デバイスと光学的に結合するように動作可能な第2の端部とを有する細長い光学素子と、共通のシングル結合器ハウジング構造と、前記共通単一ハウジング構造に埋め込まれた、少なくとも1つの光モード用の容量を有する少なくとも1つの縦導波路であって、前記共通単一結合器ハウジング構造が、第1の側面および第2の側面を有する外側の断面形状を有する、少なくとも1つの縦導波路と、を備え、前記マルチファイバアレイは、アライメントキャリアを備え、前記アライメントキャリアが前記複数の光結合器を結合するように、前記ハウジング構造の前記第2の側面に結合されるように構成された1つまたは複数の平坦部を含む。
2.前記ハウジング構造の前記第2の側は、前記アライメントキャリアの前記1つ以上の平坦部と結合するように構成された1つ以上の平坦部を備える、例1に記載のマルチファ
イバアレイ。
3.前記ハウジング構造の前記第1の側面は、1つまたは複数の湾曲部分を備える、先行例のいずれかに記載のマルチファイバアレイ。
4.前記アライメントキャリアの前記1つ以上の平坦部は、V溝を構成し、前記ハウジング構造の前記第2の側面は、1つ以上の湾曲部を構成する、先行例のいずれかに記載のマルチファイバアレイ。
5.前記アライメントキャリアは、前記ハウジング構造の1つの前記第2の側面のうちの1つの少なくとも2つの平坦部分と結合されるように構成された少なくとも2つの平坦部分を備える、先行例のいずれかに記載のマルチファイバアレイ。
6.前記アライメントキャリアは、少なくとも1つの側において、前記横方向において前記ハウジング構造の1つの前記第2の側を越えて延在する、先行例のいずれかに記載のマルチファイバアレイ。
7.前記アライメントキャリアは、前記ハウジング構造の1つの前記第2の側を越えて横方向に両側に延在する、先行例のいずれかに記載のマルチファイバアレイ。
8.前記アライメントキャリアは、キャリアプレートからなる、先行例のいずれかに記載のマルチファイバアレイ。
9.前記共通の単一結合器ハウジング構造の前記第1の側面は、前記第1の側面が前記V溝の壁と接触するように、前記光学デバイスまたは前記光学デバイスのキャリアのV溝内に配置されるように構成される、先行例のいずれかに記載のマルチファイバアレイ。
10.前記アライメントキャリアは、前記V溝の上面上に配置されるように構成されている、例9に記載のマルチファイバアレイ。
11.前記アライメントキャリアは、前記V溝の上面に着座しないように構成されている、例9または10に記載のマルチファイバアレイ。
12.前記V溝の位置が、前記光学デバイスの前記少なくとも1つの導波路の位置に対して登録される、例9~11のいずれかに記載のマルチファイバファイバアレイ。
13.前記V溝の位置は、前記光学デバイスの前記少なくとも1つの導波路が、50%~100%の間の光結合効率で、前記光結合器の1つの前記少なくとも1つの長手方向導波路と位置合わせされるように、前記光学デバイスの前記少なくとも1つの導波路の位置に対して登録される、例12に記載のマルチファイバアレイ。
14.光結合効率は、80%以上100%以下である、例13に記載のマルチファイバアレイ。
15.光結合器は、少なくとも1つのマルチコアファイバ導波路の一端を光学デバイスの少なくとも1つの導波路に光学的に結合するように構成されている、先行例のいずれかに記載のマルチファイバアレイ。
16.前記ハウジング構造の前記第2の側面は、前記第1の端部から前記第2の端部まで挿入損失が低くなるように、前記光結合器の1つの少なくとも1つの長手方向導波路から距離を置いて配置される、先行例のいずれかに記載のマルチファイバアレイ。
17.前記ハウジング構造の前記第2の側面は、前記第1の端部から前記第2の端部まで導波特性が保持されるように、前記光結合器の1つの少なくとも1つの長手方向導波路から距離を置いて配置される、先行例のいずれかに記載のマルチファイバアレイ。
18.前記光結合器のうちの1つの前記少なくとも1つの長手方向導波路は、マルチコアファイバのコアからなり、共通の単一結合器ハウジング構造がクラッドからなる、先行例のいずれかに記載のマルチファイバアレイ。
19.前記マルチコアファイバは可撓性を有する、例18に記載のマルチファイバアレイ。
20.先行例のいずれかに記載のマルチファイバアレイであって、前記光結合器の少なくとも1つは、複数の光ファイバを光学デバイスに光学的に結合するように構成され、前記細長い光学素子は、前記複数の光ファイバと光学的に結合するように動作可能な第1の端部、中間断面、および前記光学デバイスと光学的に結合するように動作可能な第2の端部を有し、前記細長い光学素子は、各々が互いに間隔をあけて配置され、各々が少なくとも
1つの光学モードのための容量を有し、各々が前記第2の端部に近接して前記共通の単一のハウジング構造に埋め込まれた複数の縦方向導波路を備え、前記複数の縦方向導波路のうちの少なくとも1つはは、消失コア導波路であり、各前記少なくとも1つの消失コア導波路は、内側消失コアと、外側コアと、外側クラッドとを備え、前記内側消失コアは、第1の屈折率(N-l)を有し、前記第1の端部において第1の内側コアサイズ(ICS-1)を有し、前記中間断面において中間内側コアサイズ(ICS-IN)を有し、前記第2の端部において第2の内側コアサイズ(ICS-2)を有し、前記外側コアは、前記内側コアを長手方向に取り囲み、第2の屈折率(N-2)を有し、前記第1の端部において第1の外側コアサイズ(OCS-1)を有し、前記中間断面において中間外側コアサイズ(OCS-IN)を有し、前記第2の端部において第2の外側コアサイズ(OCS-2)を有し、前記外側クラッドは、前記外側コアを長手方向に取り囲み、第3の屈折率(N-3)を有し、前記第1の端部における第1のクラッドサイズと、前記第2の端部における第2のクラッドサイズとを有し、前記共通の単一結合器ハウジング構造は、前記複数の縦導波路を取り囲む第4の屈折率(N-4)を有する横方向に連続する媒体からなり、前記第1、第2、第3および第4の屈折率(それぞれ、N-l、N-2、N-3、およびN-4)の間の相対的な大きさの関係が、以下の大きさの関係(N-1>N-2>N-3)でありN-3)であり、前記共通の単一結合器ハウジング構造の前記媒体の総体積は、前記共通の単一結合器ハウジング構造内に閉じ込められたすべての前記消失コア導波路内側コアおよび前記外側コアの総体積よりも大きく、前記第1の内側消失コアサイズ(ICS-1)、前記第1の外側コアサイズ(OCS-1)、および前記複数の縦方向導波路間の前記間隔は、縮小プロファイルにしたがって、前記光学素子に沿った前記第1の端部と前記第2の端部との間において、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)および前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)に達するまで、同時に、徐々に縮小され、前記中間内側消失コアサイズ(ICSIN)が、それを通して光を導くのに不十分であるように選択され、前記中間外側コアサイズ(OCS-IN)は、少なくとも1つの光学モードを導くのに十分であるように選択され、前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)は、それを通して光を導くのに不十分であるように選択される、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって進む光は、前記中間断面に近接して前記内側消失コアから対応する前記外側コアに逃げ、前記第2の端部に近接して前記外側コアから少なくとも2つの外側コアによって形成される結合導波路に逃げ、前記第2の端部から前記第1の端部に向かって進む光の少なくとも1つの導波モードは、少なくとも2つの外側コアによって形成された結合導波路から前記中間断面に近接して前記外側コアに移動し、前記外側コアから前記第1の端部に近接して対応する前記内側消失コアに移動し、前記共通の単一結合器ハウジング構造は、1つまたは複数の湾曲部分からなる第1の側面を含む外側の断面形状を有し、前記第2の側面は、導波特性が維持され妨害されないように、前記複数の長手方向導波路から距離を置いて配置される。
例III
1.複数の光ファイバを光学デバイスに光結合するための光結合器アレイであって、前記複数の光ファイバと光学的に結合するように動作可能な第1の端部、中間断面、および前記光学デバイスと光学的に結合するように動作可能な第2の端部を有する細長い光学素子と、複数の縦方向導波路とを備え、前記複数の縦方向導波路は、各々が互いに所定の間隔で配置され、各々が所定のモードフィールドプロファイルの少なくとも1つの光学モードの容量を有し、各々が前記第2の端部に近接して前記共通の単一ハウジング構造に埋め込まれ、前記複数の縦方向導波路のうちの少なくとも1つは消失コア導波路であり、各前記少なくとも1つの消失コア導波路は、内側消失コアと、外側コアと、外側クラッドと、を備え、前記内側消失コアは、第1の屈折率(N-l)を有し、前記第1の端部において第1の内側コアサイズ(ICS-1)を有し、前記中間断面において中間内側コアサイズ(ICS-IN)を有し、前記第2の端部において第2の内側コアサイズ(ICS-2)を有し、前記外側コアは、前記内側コアを長手方向に取り囲み、第2の屈折率(N-2)を有し、前記第1の端部における第1の外側コアサイズ(OCS-1)、前記中間断面にお
ける中間外側コアサイズ(OCS-IN)、および前記第2の端部における第2の外側コアサイズ(OCS-2)を有し、前記外側クラッドは、前記外側コアを長手方向に取り囲み、第3の屈折率(N-3)を有し、前記第1の端部における第1のクラッドサイズ、および前記第2の端部における第2のクラッドサイズを有し、前記共通の単一結合器ハウジング構造は、前記複数の長手方向導波路を取り囲む第4の屈折率(N-4)を有する横方向に連続した媒体からなり、前記第1、第2、第3および第4の屈折率(それぞれ、N-l、N-2、N-3およびN-4)の間の所定の相対的な大きさの関係が、以下の大きさの関係(N-1>N-2>N-3)からなり、前記共通の単一結合器ハウジング構造の前記媒体の総体積は、前記共通の単一結合器ハウジング構造内に閉じ込められたすべての前記消失コア導波路内側コアおよび前記外側コアの総体積よりも大きく、前記第1の内側消失コアサイズ(ICS-1)、前記第1の外側コアサイズ(OCS-1)、および前記複数の縦方向導波路間の前記所定の間隔は、所定の縮小プロファイルにしたがって、前記光学素子に沿った前記第1の端部と前記第2の端部との間において、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)および前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)に達するまで、同時に、徐々に縮小され、前記中間内側消失コアサイズ(ICSIN)がそれを通して光を導くのに不十分であるように選択され、前記中間外側コアサイズ(OCS-IN)は、少なくとも1つの光学モードを導くのに十分であるように選択され、前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)は、それを通して光を導くのに不十分であるように選択され、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって進む光は、前記内側の消失コアから前記中間断面に近接する前記対応する外側コアに逃げ込み、前記外側コアから前記第2の端部に近接する少なくとも2つの隣接する外側コアによって形成される結合導波路に逃げ込み、前記第2の端部から前記第1の端部に向かって進む光の少なくとも1つの導波モードは、少なくとも2つの隣接する外側コアによって形成された結合導波路から前記中間断面に近接して前記外側コアに移動し、前記外側コアから前記第1の端部に近接して前記対応する内側消失コアに移動し、前記共通の単一結合器ハウジング構造は、1つまたは複数の湾曲部分からなる第1の側面と、1つまたは複数の平坦部分からなる第2の側面とからなる外側の断面形状を有し、前記第2の側面は、導波特性が維持され妨害されないように、前記複数の長手方向導波路から距離を置いて配置されている。
2.前記外断面形状はD形状からなる、例1に記載の光結合器アレイ。
3.前記アライメントキャリアは、少なくとも一方の側において前記第2の側を横方向に越えて延びるように、前記第2の側と結合されるように構成された1つまたは複数の平坦部を含むアライメントキャリアをさらに備える、例1または2に記載の光結合器アレイ。4.前記アライメントキャリアは、横方向において前記第2の側を越えて両側に延在する、例3に記載の光結合器アレイ。
5.前記第1の側面は、前記V溝の壁と接触するように、前記第1の側面が前記V溝内に配置されるように構成されている、先行例のいずれかに記載の光結合器アレイ。
6.前記アライメントキャリアは、前記V溝の上面上に配置されるか、または前記V溝の上面上に配置されるように構成される、例5に記載の光結合器アレイ。
7.前記アライメントキャリアは、キャリアプレートからなる、例3~6のいずれかに記載の光結合器アレイ。
8.少なくとも1つの光ファイバ導波路を光学デバイスの少なくとも1つの導波路に光結合するための光結合器であって、細長い光学素子と、共通のシングル結合器ハウジング構造と、少なくとも1つの縦導波路と、を備え、前記細長い光学素子は、前記少なくとも1つの光ファイバ導波路と光学的に結合するように動作可能な第1の端部と、前記光学デバイスと光学的に結合するように動作可能な第2の端部とを有し、前記少なくとも1つの縦導波路は、少なくとも1つの光モード用の容量を有し、それぞれが前記共通の単一ハウジング構造に埋め込まれ、前記共通のシングル結合器ハウジング構造は、第1の側面と第2の側面とからなる外側の断面形状を有し、前記ハウジング構造の前記第2の側部と相補的な1つまたは複数の部分を含み、前記アライメントキャリアが少なくとも一方の側部において前記第2の側部を横方向に越えて延びるように、前記ハウジング構造の前記第2の側
部と結合されるように構成される。
9.前記ハウジング構造の前記第1の側は、1つ以上の湾曲部分からなり、前記ハウジング構造の前記第2の側は、1つ以上の平坦部分からなり、前記アライメントキャリアの前記1つ以上の部分は、1つ以上の平坦部分からなる、例8に記載の光結合器。
10.前記外断面形状は、D形状からなる、例8または9に記載の光結合器。
11.前記外断面形状は、多角形状からなる、例8に記載の光結合器。
12.前記アライメントキャリアは、横方向において前記第2の側を越えて両側に延在する、実施例8~11のいずれかに記載の光結合器。
13.前記第1の側面は、前記V溝の壁と接触するように、前記第1の側面が前記V溝内に配置されるように構成されている、例8~12のいずれかに記載の光結合器。
14.前記アライメントキャリアは、前記V溝の上面上に配置されるか、または前記V溝の上面上に配置されるように構成される、例13に記載の光結合器。
15.前記アライメントキャリアは、キャリアプレートからなる、例8~14のいずれかに記載の光結合器。
16.前記V溝は、前記光学デバイスまたは前記光学デバイスのキャリアの一部であり、前記V溝の位置は、前記光学デバイスの前記少なくとも1つの導波路の位置に対して登録される、例13~15のいずれかに記載の光結合器。
17.前記V溝の位置は、前記光学デバイスの前記少なくとも1つの導波路が50%から100%の間の光結合効率で前記少なくとも1つの縦導波路と整列するように、前記光学デバイスの前記少なくとも1つの導波路の位置に対して登録される、例16に記載の光結合器。
18.光結合効率は、80%以上100%以下である、例17に記載の光結合器。
19.例8に記載の光結合器であって、ハウジング構造の第2の側面は、1つ以上の湾曲部分からなり、アライメントキャリアの1つ以上の部分は、V溝からなる、光結合器。
20.例8に記載の光結合器であって、ハウジング構造の第2の側面は、1つまたは複数の湾曲部分からなり、アライメントキャリアの1つまたは複数の部分は、1つまたは複数の湾曲部分からなる、光結合器。
21.前記細長い光学素子の第1の端部は、前記少なくとも1つの光ファイバ導波路と光学的に結合するように動作可能なマルチコアファイバと光学的に結合するように動作可能である、例8~20のいずれかに記載の光結合器。
22.前記マルチコアファイバは、前記少なくとも1つの光ファイバ導波路と光学的に結合するように動作可能な第2の光結合器と光学的に結合するように動作可能である例21に記載の光結合器。
23.前記細長い光学素子の第1の端部は、前記少なくとも1つの光ファイバ導波路と光学的に結合するように動作可能なマルチコアファイバと光学的に結合される、例8~22のいずれかに記載の光結合器。
24.前記マルチコアファイバは、前記少なくとも1つの光ファイバ導波路と光学的に結合するように動作可能な第2の光結合器と光学的に結合される、例23に記載の光結合器。
例IV
1.複数の光ファイバを光学デバイスに光結合するためのマルチチャンネル光結合器アレイであって、細長い光学素子と、共通の単一結合器ハウジング構造と、複数の縦方向導波路と、を備え、前記細長い光学素子は、前記複数の光ファイバと光学的に結合するように動作可能な第1の端部と、前記光学デバイスと光学的に結合するように動作可能な第2の端部とを有し、前記複数の縦方向導波路は、各々が互いに所定の間隔で配置され、各々が所定のモードフィールドプロファイルの少なくとも1つの光学モードの容量を有し、各々が前記第2の端部に近接して前記共通の単一ハウジング構造に埋め込まれ、前記複数の縦方向導波路の少なくとも1つは消失コア導波路であり、各前記少なくとも1つの消失コア導波路は、内側消失コアと、外側コアと、外側クラッドと、を備え、前記内側消失コアは、第1の屈折率(N-l)を有し、前記第1の端部において第1の内側コアサイズ(IC
S-I)を有し、前記第2の端部において第2の内側コアサイズ(ICS-2)を有する内側消失コアと前記内側コアを長手方向に取り囲み、前記外側コアは、第2の屈折率(N-2)を有し、前記第1の端部において第1の外側コアサイズ(OCS-I)を有し、前記第2の端部において第2の外側コアサイズ(OCS-2)を有すし、前記外側クラッドは、前記外側コアを長手方向に取り囲み、第3の屈折率(N-3)を有し、前記第1の端部において第1のクラッドサイズを有し、前記第2の端部において第2のクラッドサイズを有し、前記共通の単一結合器ハウジング構造は、前記複数の長手方向導波路を取り囲む第4の屈折率(N-4)を有する横方向に連続した媒体からなり、前記第1、第2、第3および第4の屈折率(それぞれ、N-l、N-2、N-3およびN-4)の間の所定の相対的な大きさの関係が、以下の大きさの関係(N-1>N-2>N-3)からなり、前記媒体または前記共通の単一結合器ハウジング構造の総体積は、前記共通の単一結合器ハウジング構造内に閉じ込められたすべての前記消失コア導波路内側コアおよび前記外側コアの総体積または前記外側コアよりも大きく、前記第1の内側消失コアサイズ(ICS-I)、前記第1の外側コアサイズ(OCS-I)、および前記複数の長手方向導波路間の前記所定の間隔は、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)および前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)に達するまで、前記光学素子に沿った前記第1の端部と前記第2の端部との間で、所定の減少プロファイルにしたがって、同時にかつ徐々に縮小され、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)は、光を導光するには不十分であるように選択され、前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)は、少なくとも1つの光学モードを導光するのに十分であるように選択され、前記第1端から前記第2端に向かう光は、前記内側消失コアから前記第2端に近接する前記対応する外側コアに逃げ、前記第2端から前記第1端に向かう光は、前記外側コアから前記第1端に近接する前記対応する内側消失コアに移動し、前記第1の端部に近接する前記共通の単一結合器ハウジング構造は、以下の断面構成、リングおよび連続構造のうちの1つを有し、前記リングは、前記複数の縦方向導波路を囲み、前記連続構造は、横方向に連続する複数の孔を有し、少なくとも1つの前記孔が前記複数の縦方向導波路のうちの少なくとも1つを有する。
2.マルチチャンネル光結合器アレイであって、細長い光学素子と、結合器ハウジング構造と、複数の縦方向導波路とを備え、前記細長い光学素子は、第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部および前記第2の端部は、複数の光ファイバ、光学デバイス、またはそれらの組み合わせと光学的に結合するように動作可能であり、前記複数の縦方向導波路は、互いに対して配置された複数の縦方向導波路であって、各々が少なくとも1つの光学モードのための容量を有し、前記ハウジング構造に埋め込まれ、前記複数の縦方向導波路は、少なくとも1つの消失コア導波路からなり、各前記少なくとも1つの消失コア導波路は、内側消失コアと、外側コアと、外側クラッドと、を備え、前記内側消失コアは、第1の屈折率(N-l)を有し、内側コアのサイズを有し、外側コアは、前記内コアを長手方向に取り囲み、第2の屈折率(N-2)を有し、外側コアのサイズを有し、外側クラッドは、前記外側コアを長手方向に取り囲み、第3屈折率(N-3)を有し、クラッドサイズを有し、前記結合器ハウジング構造は、前記複数の縦導波路を取り囲む第4屈折率(N-4)を有する媒体からなり、N-1>N-2>N-3であり、前記内側コアのサイズ、前記外側コアのサイズ、および前記複数の長手方向導波路間の間隔は、前記光学素子に沿って、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって減少し、前記第2の端部において、前記内側コアのサイズが、それを通して光を導くのに不十分であり、前記外側コアのサイズが、少なくとも1つの光学モードを導くのに十分であるように、前記内側コアのサイズ、前記外側コアのサイズ、および前記複数の長手方向導波路間の間隔は、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって減少し、前記第1の端部に近接する前記結合器ハウジング構造は、以下の断面構成、リンおよび複数の孔を有する構造のうちの1つを有し、前記リングは、前記複数の縦導波路を取り囲むリングであって、前記リングと前記複数の縦導波路との間に間隙を有し、前記複数の孔を有する構造は、少なくとも1つの孔が前記複数の縦導波路のうちの少なくとも1つを有する。
3.結合器ハウジング構造は、共通の単一結合器ハウジング構造からなる、例2の光結合
器アレイ。
4.前記第1の端部に近接して、前記複数の長手方向導波路のうちの1つは、前記結合器ハウジング構造の外側に延在する、先行例のいずれかに記載の光結合器アレイ。
5.前記第1の端部に近接して、前記複数の長手方向導波路のうちの1つは、前記結合器ハウジング構造内に配置され、前記結合器ハウジング構造からはみ出さない、先行例のいずれかに記載の光結合器アレイ。
6.前記第1の端部に近接して、前記複数の長手方向導波路のうちの1つは、前記結合器ハウジング構造の外側断面境界領域に配置され、前記結合器ハウジング構造からはみ出さない、先行例のいずれかに記載の光結合器アレイ。
7.媒体が横方向に連続した媒体である、例2~6のいずれかに記載の光結合器アレイ。8.前記結合器ハウジング構造の前記媒体の総体積は、前記結合器ハウジング構造内に閉じ込められた少なくとも1つの消失コア導波路の全ての内側コアおよび外側コアの総体積よりも大きい、実施例2~7のいずれかに記載の光結合器アレイ。
9.前記内側コアのサイズ、前記外側コアのサイズ、および前記複数の長手方向導波路間の間隔は、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって同時に漸減する、実施例2~8のいずれかに記載の光結合器アレイ。
10.第2の端部に近接して、結合器アレイは、結合器ハウジング構造と複数の長手方向導波路との間に実質的に隙間がない構成である、先行例のいずれかに記載の光結合器アレイ。
11.前記断面構成のうちの1つは、前記複数の長手方向導波路を取り囲むリングである、先行例のいずれかに記載の光結合器アレイ。
12.複数の長手方向導波路は、六角形配列である、例11に記載の光結合器アレイ。
13.前記リングは、円形の内側断面を有する、例11~12のいずれかに記載の光結合器アレイ。
14.前記リングは、非円形の内側断面を有する、例11~12のいずれかに記載の光結合器アレイ。
15.前記内側断面は、六角形である、例14に記載の光結合器アレイ。
16.前記内側断面は、D型である例14に記載の光結合器アレイ。
17.前記リングは、円形の外側断面を有する、例11~16のいずれかに記載の光結合器アレイ。
18.前記リングは、非円形の外側断面を有する、例11~16のいずれかに記載の光結合器アレイ。
19.前記外側断面は、六角形である、例18に記載の光結合器アレイ。
20.前記外側断面は、D型である、例18に記載の光結合器アレイ。
21.前記断面構成の1つは、複数の孔を有する構造である、例1~10のいずれかに記載の光結合器アレイ。
22.前記孔は、六角形配列である、例21に記載の光結合器アレイ。
23.前記孔は、矩形配列である、例21に記載の光結合器アレイ。
24.前記複数の孔は、XYアレイで定義される、例21に記載の光結合器アレイ。
25.前記少なくとも1つの孔は、非導波路材料からなる、例21~24のいずれかに記載の光結合器アレイ。
26.前記少なくとも1つの孔は、円形断面を有する、例21~25のいずれかに記載の光結合器アレイ。
27.前記少なくとも1つの孔は、非円形断面を有する、例21~26のいずれかに記載の光結合器アレイ。
28.前記非円形断面は、D型である、例27に記載の光結合器アレイ。
29.前記孔の少なくとも1つは、孔の別の1つと異なる寸法を有する、例21~28のいずれかに記載の光結合器アレイ。
30.前記孔の少なくとも1つは、孔の別の1つと異なる形状を有する、例21~29のいずれかに記載の光結合器アレイ。
31.前記孔は、絶縁されている、例21~30のいずれかに記載の光結合器アレイ。
32.前記一部の孔は、連通している、例21~30のいずれかに記載の光結合器アレイ。
33.前記少なくとも1つの消失コア導波路は、シングルモードファイバからなる、先行例のいずれかに記載の光結合器アレイ。
34.前記少なくとも1つの消失コア導波路は、マルチモードファイバからなる、先行例のいずれかに記載の光結合器アレイ。
35.前記少なくとも1つの消失コア導波路は、偏波保持ファイバからなる、先行例のいずれかに記載の光結合器アレイ。
36.マルチチャンネル光結合器アレイであって、細長い光学素子と、結合器ハウジング構造と、複数の縦方向導波路とを備え、前記細長い光学素子は、第1の端部および第2の端部を有し、前記第1の端部および前記第2の端部は、複数の光ファイバ、光学デバイス、またはそれらの組み合わせと光学的に結合するように動作可能であり、前記複数の縦方向導波路は、互いに対して配置され、各々が少なくとも1つの光学モードのための容量を有し、前記ハウジング構造に埋め込まれ、前記複数の縦方向導波路は、少なくとも1つの消失コア導波路からなり、各前記少なくとも1つの消失コア導波路は、内側消失コアと、外側コアと、外側クラッドと、を備え、前記内側消失コアは、第1の屈折率(N-l)を有し、内側コアのサイズを有し、前記外側コアは、前記内側コアを長手方向に取り囲み、第2の屈折率(N-2)を有し、外コアのサイズを有し、前記外側クラッドは、前記外側コアを長手方向に取り囲み、第3屈折率(N-3)を有し、クラッドサイズを有し、前記結合器ハウジング構造は、前記複数の縦導波路を取り囲む第4屈折率(N-4)を有する媒体からなり、N-1>N-2>N-3であり、前記内側コアのサイズ、前記外側コアのサイズ、および前記複数の縦導波路間の間隔は、前記細長い光学素子に沿って、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって減少し、前記第2の端部において、前記内側コアのサイズが光を導くのに不十分であり、前記外側コアのサイズが少なくとも1つの光学モードを導くのに十分であり、前記第1の端部に近接する前記結合器ハウジング構造は、少なくとも1つの孔を含む断面構成を有し、前記少なくとも1つの孔は、前記複数の縦導波路のうちの少なくとも1つを含み、前記孔が、前記複数の縦導波路のうちの少なくとも1つが前記結合器ハウジング構造に対して横方向に移動可能であるように、前記複数の縦導波路のうちの少なくとも1つよりも大きい。
37.前記結合器ハウジング構造は、共通の単一結合器ハウジング構造からなる、例36に記載の光結合器アレイ。
38.前記第1の端部に近接して、前記複数の長手方向導波路のうちの1つは、前記結合器ハウジング構造の外側に延在する、例36~37のいずれかに記載の光結合器アレイ。39.前記第1の端部に近接して、前記複数の長手方向導波路のうちの1つが結合器ハウジング構造内に配置される、例36~38のいずれかに記載の光結合器アレイ。
40.前記媒体は、横方向に連続した媒体である、例36~39のいずれかに記載の光結合器アレイ。
41.前記結合器ハウジング構造の前記媒体の総体積は、前記結合器ハウジング構造内に閉じ込められた少なくとも1つの消失コア導波路の全ての内側コアおよび外側コアの総体積よりも大きい、例36~40のいずれかに記載の光結合器アレイ。
42.前記内側コアのサイズ、前記外側コアのサイズ、および前記複数の長手方向導波路間の間隔は、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって同時に漸減する、例36~41のいずれかに記載の光結合器アレイ。
43.前記第2の端部に近接して、前記結合器アレイは、前記結合器ハウジング構造と前記複数の長手方向導波路との間に実質的に隙間がない構成である、例36~42のいずれかに記載の光結合器アレイ。
44.前記少なくとも1つの孔は、単一の孔からなり、前記複数の縦導波路のうちの少なくとも1つは、複数の縦導波路からなる、例36~43のいずれかに記載の光結合器アレイ。
45.前記複数の長手方向導波路は、六角形配列である、例44に記載の光結合器アレイ。
46.前記単一の孔は、円形断面である、例44~45のいずれかに記載の光結合器アレイ。
47.前記単一の孔は、非円形断面を有する、例44~45のいずれかに記載の光結合器アレイ。
48.前記非円形断面は、六角形である、例47に記載の光結合器アレイ。
49.前記非円形断面は、D型である、例47に記載の光結合器アレイ。
50.前記結合器ハウジング構造は、円形の外側断面を有する、例44~49のいずれかに記載の光結合器アレイ。
51.前記結合器ハウジング構造は、非円形の外側断面を有する、例44~49のいずれかに記載の光結合器アレイ。
52.前記外側断面は、六角形である、例51に記載の光結合器アレイ。
53.前記外側断面は、D型である、例51に記載の光結合器アレイ。
54.前記少なくとも1つの孔は、複数の孔からなる、例36~43のいずれかに記載の光結合器アレイ。
55.前記複数の孔は、六角形配列である、例54に記載の光結合器アレイ。
56.前記複数の孔は、矩形配列である、例54の光結合器アレイ。
57.前記複数の孔は、XYアレイによって画定される、例54に記載の光結合器アレイ。
58.前記複数の孔のうちの1つ以上は、非導波路材料からなる、例54~57のいずれかに記載の光結合器アレイ。
59.前記複数の孔のうちの1つ以上は、円形断面を有する、例54~58のいずれかに記載の光結合器アレイ。
60.前記複数の孔のうちの1つ以上は、非円形断面を有する、例54~59のいずれかに記載の光結合器アレイ。
61.前記非円形断面は、D型である、例60に記載の光結合器アレイ。
62.前記複数の孔のうちの1つ以上は、前記孔のうちの別の1つと異なる寸法を有する、実施例54~61のいずれかに記載の光結合器アレイ。
63.前記複数の孔のうちの1つ以上は、前記孔のうちの別の1つと異なる形状を有する、実施例54~62のいずれかに記載の光結合器アレイ。
64.前記孔が絶縁されている、例54~63のいずれかに記載の光結合器アレイ。
65.前記孔の一部が接続されている、例54~63のいずれかに記載の光結合器アレイ。
66.前記少なくとも1つの消失コア導波路は、シングルモードファイバからなる、例54~65のいずれかに記載の光結合器アレイ。
67.前記少なくとも1つの消失コア導波路は、マルチモードファイバからなる、例54~66のいずれかに記載の光結合器アレイ。
68.前記少なくとも1つの消失コア導波路は、偏波保持ファイバからなる、例54~67のいずれかに記載の光結合器アレイ。
例V
1.複数の光ファイバを光学デバイスに光結合するためのマルチチャンネル光結合器アレイであって、細長い光学素子と、共通の単一結合器ハウジング構造と、複数の縦方向導波路とを備え、前記細長い光光学素子は、前記複数の光ファイバと光学的に結合するように動作可能な第1の端部と、前記光学デバイスと光学的に結合するように動作可能な第2の端部とを有し、前記複数の縦方向導波路は、各々が互いに所定の間隔で配置され、各々が所定のモードフィールドプロファイルの少なくとも1つの光学モードの容量を有し、各々が前記共通の単一ハウジング構造に埋め込まれ、前記複数の縦方向導波路の少なくとも1つが消失コア導波路であり、各前記少なくとも1つの消失コア導波路は、内側消失コアと、外側コアと、外側クラッドとを備え、前記内側消失コアは、第1の屈折率(N-l)を
有し、前記第1の端部において第1の内側コアサイズ(ICS-I)を有し、前記第2の端部において第2の内側コアサイズ(ICS-2)を有し、前記外側コアは前記内側コアを長手方向に取り囲み、第2の屈折率(N-2)を有し、前記第1の端部において第1の外側コアサイズ(OCS-I)を有し、前記第2の端部において第2の外側コアサイズ(OCS-2)を有し、前記外側クラッドは、前記外側コアを長手方向に取り囲み、第3の屈折率(N-3)を有し、前記第1の端部において第1のクラッドサイズを有し、前記第2の端部において第2のクラッドサイズを有し、前記外側クラッドと前記共通の単一結合器ハウジング構造は、前記複数の長手方向導波路を取り囲む第4の屈折率(N-4)を有する横方向に連続した媒体からなり、前記第1、第2、第3および第4の屈折率(それぞれ、N-l、N-2、N-3およびN-4)の間の所定の相対的な大きさの関係が、以下の大きさの関係(N-1>N-2>N-3)からなり、前記媒体または前記共通の単一結合器ハウジング構造の総体積は、前記共通の単一結合器ハウジング構造内に閉じ込められたすべての前記消失コア導波路内側コアおよび前記外側コアの総体積または前記外側コアよりも大きく、前記第1の内側消失コアサイズ(ICS-I)、前記第1の外側コアサイズ(OCS-I)、および前記複数の長手方向導波路間の前記所定の間隔は、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)および前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)に達するまで、前記光学素子に沿った前記第1の端部と前記第2の端部との間で、所定の減少プロファイルにしたがって同時にかつ徐々に縮小され、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)は、光を導光するには不十分であるように選択され、前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)は、少なくとも1つの光学モードを導光するのに十分であるように選択され、前記第1端から前記第2端に向かう光は、前記内側消失コアから前記第2端に近接する前記対応する外側コアに逃げ、前記第2端から前記第1端に向かう光は、前記外側コアから前記第1端に近接する前記対応する内側消失コアに移動し、前記第1の端部に近接する前記共通の単一結合器ハウジング構造は、以下の断面構成、リングおよび複数の孔を有する連続構造、少なくとも1つの孔のうちの1つを有し、前記リングは、前記複数の縦方向導波路を囲み、前記少なくとも1つの孔のうちの1つは、前記複数の縦方向導波路のうちの少なくとも1つを含む。
2.複数の光ファイバを光学デバイスに光結合するためのマルチチャンネル光結合器アレイであって、細長い光学素子と、結合器ハウジングと、複数の縦方向導波路と、を備え、前記細長い光学素子は、前記複数の光ファイバと光学的に結合するように動作可能な第1の端部と、前記光学デバイスと光学的に結合するように動作可能な第2の端部とを有し、前記複数の縦方向導波路は、各々が互いに間隔をあけて配置され、各々が少なくとも1つの光学モードに対する容量を有し、各々が前記ハウジング構造に埋め込まれ、前記複数の縦方向導波路の少なくとも1つは、消失コア導波路であり、各前記少なくとも1つの消失コア導波路は、内側消失コア、外側コア、外側クラッドと、を備え、前記内側消失コアは、第1の屈折率(N-l)を有し、前記第1の端部において第1の内側コアサイズ(ICS-I)を有し、前記第2の端部において第2の内側コアサイズ(ICS-2)を有し、前記外側コアは前記内側コアを長手方向に取り囲み、第2の屈折率(N-2)を有し、前記第1の端部において第1の外側コアサイズ(OCS-I)を有し、前記第2の端部において第2の外側コアサイズ(OCS-2)を有し、前記外側クラッドは、前記外側コアを長手方向に取り囲み、第3の屈折率(N-3)を有し、前記第1の端部において第1のクラッドサイズを有し、前記第2の端部において第2のクラッドサイズを有し、前記結合器ハウジング構造は、前記複数の長手方向導波路を取り囲む第4の屈折率(N-4)を有する媒体からなり、前記第1、第2、第3および第4の屈折率(それぞれ、N-l、N-2、N-3およびN-4)の間の相対的な大きさの関係が、以下の大きさの関係(N-1>N-2>N-3)からなり、前記第1の内側消失コアサイズ(ICS-I)、前記第1の外側コアサイズ(OCS-I)、および前記複数の長手方向導波路間の前記間隔は、前記光学素子に沿って前記第1の端部と前記第2の端部との間で、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)および前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)に達するまで減少し、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)が、それを通して光を導くのに不十分で
あり、前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)は、少なくとも1つの光学モードを導くのに十分であり、前記第1端から前記第2端に向かう光は、前記内側消失コアから前記第2端に近接する前記対応する外側コアに逃げ、前記第2端から前記第1端に向かう光は、前記外側コアから前記第1端に近接する前記対応する内側消失コアに移動し、前記第1の端部に近接する前記結合器ハウジング構造は、前記複数の縦方向導波路を囲むリング、または複数の孔を有する構造のいずれかの断面形状を有し、前記複数の孔の少なくとも1つの孔は、前記複数の縦方向導波路の少なくとも1つを含む。
例VI
1.複数の光ファイバを光学デバイスに光結合するためのマルチチャンネル光結合器アレイであって、細長い光学素子と、共通の単一結合器ハウジング構造と、複数の縦方向導波路と、を備え、前記細長い光学素子は、前記複数の光ファイバと光学的に結合するように動作可能な第1の端部、中間断面、および前記光学デバイスと光学的に結合するように動作可能な第2の端部を有し、前記複数の縦方向導波路は、各々が互いに所定の間隔を空けて配置され、各々が所定のモードフィールドプロファイルの少なくとも1つの光学モードの容量を有し、各々が前記第2の端部に近接して前記共通の単一ハウジング構造に埋め込まれ、前記複数の縦方向導波路の少なくとも1つは、消失コア導波路であり、各前記少なくとも1つの消失コア導波路は、内側消失コアと、外側コアと、外側クラッドと、を備え、前記内側消失コアは、第1の屈折率(N-l)を有し、前記第1の端部において第1の内側コアサイズ(ICS-I)を有し、前記中間断面において中間内側コアサイズ(ICS-IN)を有し、前記第2の端部において第2の内側コアサイズ(ICS-2)を有し、前記外側コアは、前記内側コアを長手方向に取り囲み、前記外側クラッドは、第2の屈折率(N-2)を有し、前記第1の端部における第1の外側コアサイズ(OCS-I)、前記中間断面における中間外側コアサイズ(OCS-IN)、および前記第2の端部における第2の外側コアサイズ(OCS-2)を有し、外側コアと前記外側コアを長手方向に取り囲み、第3の屈折率(N-3)を有し、前記第1の端部における第1のクラッドサイズ、および前記第2の端部における第2のクラッドサイズを有し、前記共通の単一結合器ハウジング構造は、前記複数の長手方向導波路を取り囲む第4の屈折率(N-4)を有する横方向に連続した媒体からなり、前記第1、第2、第3および第4の屈折率(それぞれ、N-l、N-2、N-3およびN-4)の間の所定の相対的な大きさの関係が、以下の大きさの関係(N-1>N-2>N-3)からなり、前記媒体または前記共通の単一結合器ハウジング構造の総体積は、前記共通の単一結合器ハウジング構造内に閉じ込められたすべての前記消失コア導波路内側コアおよび前記外側コアの総体積または前記外側コアよりも大きく、前記第1の内側消失コアサイズ(ICS-I)、前記第1の外側コアサイズ(OCS-I)、および前記複数の縦方向導波路間の前記所定の間隔は、前記光学素子に沿った前記第1の端部と前記第2の端部との間において、前記第2の内側消失コアサイズ(ICS-2)および前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)に達するまで、所定の縮小プロファイルにしたがって、同時に徐々に縮小され、前記中間内側消失コアサイズ(ICSIN)は、それを通して光を導くのに不十分であるように選択され、前記中間外側コアサイズ(OCS-IN)は、少なくとも1つの光学モードを導くのに十分であるように選択され、前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)は、それを通して光を導くのに不十分であるように選択され、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって進む光は、前記内側の消失コアから前記中間断面に近接する前記対応する外側コアに逃げ込み、前記外側コアから前記第2の端部に近接する少なくとも2つの隣接する外側コアによって形成される結合導波路に逃げ込み、前記第2の端部から前記第1の端部に向かって進む光の少なくとも1つの導波モードは、少なくとも2つの隣接する外側コアによって形成された結合導波路から前記中間断面に近接して前記外側コアに移動し、前記外側コアから前記第1の端部に近接して前記対応する内側消失コアに移動し、
前記第1の端部に近接した前記共通の単一の結合器ハウジング構造は、少なくとも1つの孔を有する横方向に連続した構造からなる断面構成を有し、前記少なくとも1つの孔が、前記複数の縦方向導波路の少なくとも1つを含み、前記結合器ハウジング構造と前記複数
の縦方向導波路の少なくとも1つとの間に間隙を形成する。
2.マルチチャンネル光結合器アレイであって、細長い光学素子と、結合器ハウジング構造と、複数の縦方向導波路とを備え、前記細長い光学素子は、第1の端部、中間断面、および第2の端部を有し、前記複数の縦方向導波路は、各々が互いに間隔をあけて配置され、各々が少なくとも1つの光学モードに対する容量を有し、各々が前記ハウジング構造内に配置され、前記複数の縦方向導波路のうちの少なくとも1つが消失コア導波路であり、各前記少なくとも1つの消失コア導波路は、内側消失コアと、外側コアと、外側クラッドと、を備え、前記内側消失コアは、第1の屈折率(N-l)を有し、前記第1の端部において第1の内側コアサイズ(ICS-I)を有し、前記中間断面において中間内側コアサイズ(ICS-IN)を有し、前記第2の端部において第2の内側コアサイズ(ICS-2)を有し、前記外側コアは、前記内側コアを長手方向に取り囲み、第2の屈折率(N-2)を有し、前記第1の端部における第1の外側コアサイズ(OCS-I)、前記中間断面における中間外側コアサイズ(OCS-IN)、および前記第2の端部における第2の外側コアサイズ(OCS-2)を有し、前記外側クラッドは、前記外側コアを長手方向に取り囲み、第3の屈折率(N-3)を有し、前記第1の端部における第1のクラッドサイズ、および前記第2の端部における第2のクラッドサイズを有し、前記結合器ハウジング構造は、前記複数の長手方向導波路を取り囲む第4の屈折率(N-4)を有する媒体からなり、前記第1、第2、第3および第4の屈折率(それぞれ、N-l、N-2、N-3、およびN-4)の間の相対的な大きさの関係が、以下の大きさの関係(N-1>N-2>N-3)からなり、前記第1の内側消失コアサイズ(ICS-I)、前記第1の外側コアサイズ(OCS-I)、および前記複数の長手方向導波路間の前記間隔は、前記光学素子に沿った前記第1の端部と前記第2の端部との間で減少しており、前記中間の内側消失コアサイズ(ICSIN)は、光をそこへ導くのに不十分であり、前記中間の外側コアサイズ(OCS-IN)は、少なくとも1つの光学モードを導くのに十分であり、前記第2の外側コアサイズ(OCS-2)は、光をそこへ導くのに不十分であり、前記第1の端部から前記第2の端部に向かって進む光は、前記内側の消失コアから前記中間断面に近接する前記対応する外側コアに逃げ込み、前記外側コアから前記第2の端部に近接する少なくとも2つの隣接する外側コアによって形成される結合導波路に逃げ込み、前記第2の端部から前記第1の端部に向かって進む光の少なくとも1つの導波モードは、少なくとも2つの隣接する外側コアによって形成された結合導波路から前記中間断面に近接して前記外側コアに移動し、前記外側コアから前記第1の端部に近接して前記対応する内側消失コアに移動する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面において、同様の参照文字は、様々な図を通して対応するまたは同様の要素を示す。
【0012】
図1A図1Aは、光ファイバ結合器アレイの第1の例示的な実施形態の側面図の概略図であり、この光ファイバ結合器アレイは、例示的に単一のVC導波路としてそこに図示されている少なくとも1つの消失性コア導波路(VC導波路)と、例示的に単一のVC導波路に近接して対称に配置された、例示的に複数のNon-VC導波路としてそこに図示されている少なくとも1つのNon-VC導波路とを備える。
図1B図1Bは、光ファイバ結合器アレイの第2の例示的な実施形態の側面図の概略図であり、この光ファイバ結合器アレイは、単一のVC導波路として例示的にそこに図示されている少なくとも1つの消失コア導波路(VC導波路)と、単一のNon-VC導波路として例示的にそこに図示されている少なくとも1つのNon-VC導波路とを備える、例示的な単一のVC導波路に平行に近接して配置され、光ファイバ結合器アレイの一部が、その第2の(小さい)端部において、図1Aの光ファイバ結合器アレイの第2の端部における対応するチャネル間間隔大きさよりも高いチャネル間間隔大きさを構成するように構成されている。
図1C図1Cは、光ファイバ結合器アレイの第3の例示的な実施形態の側面図の概略図であり、この光ファイバ結合器アレイは、複数のVC導波路と、長手方向に互いに非対称に配置された複数のNon-VC導波路と、を備え、複数のNon-VC導波路の少なくとも一部は、異なるタイプおよび/または異なる特性を有する。
図1D図1Dは、光ファイバ結合器アレイの第4の例示的な実施形態の側面図の概略図であり、ファンインおよびファンアウト接続用に構成され、2つの光ファイバ結合器コンポーネントの第2の(より小さいサイズの)端部間に接続されたマルチコア光ファイバ要素を有する1対の光ファイバ結合器コンポーネントからなる。
図2A図2Aは、光ファイバ結合器アレイの第5の例示的な実施形態の側面図の概略図であり、この光ファイバ結合器アレイは、単一の共通ハウジング構造内に少なくとも部分的に埋め込まれた複数の長手方向に近接するVC導波路を備え、各複数のVC導波路は、特定の第1の接続位置において、対応する細長い光学デバイス(光ファイバなど)に接続され、その少なくとも一部は、所定の長さだけ単一の共通ハウジング構造の外側に延在し、各特定の第1の接続位置は、単一の共通ハウジング構造内に配置される。
図2B図2Bは、光ファイバ結合器アレイの第6の例示的な実施形態の側面図の概略図であり、この光ファイバ結合器アレイは、単一の共通ハウジング構造内に少なくとも部分的に埋め込まれた複数の長手方向に近接したVC導波路を備え、各複数のVC導波路は、特定の第2のスプライス位置で、スプライスされる、対応する細長い光学デバイス(光ファイバなど)に接続され、その少なくとも一部は、所定の長さだけ単一の共通ハウジング構造の外側に延び、各特定の第2の接続位置は、単一の共通ハウジング構造の外側断面境界領域に配置される。
図2C図2Cは、光ファイバ結合器アレイの第7の例示的な実施形態の側面図の概略図であり、この光ファイバ結合器アレイは、単一の共通ハウジング構造内に少なくとも部分的に埋め込まれた複数の長手方向に近接するVC導波路を備え、各複数のVC導波路は、特定の第3の接続位置において、対応する細長い光学デバイス(光ファイバなど)に接続され、その少なくとも一部は、所定の長さだけ単一の共通ハウジング構造の外側に延在し、各特定の第3の接続位置は、単一の共通ハウジング構造の外側に配置される。
図2D図2Dは、光ファイバ結合器アレイの代替実施形態の側面図の概略図であり、複数の長手方向に近接したVC導波路を少なくとも部分的に単一の共通のハウジング構造内に埋め込んで構成され、自由空間ベースの光学デバイスへの光結合を増加、改善、および/または最適化するために、その第2の端部に構成される、図2Dに示されるように、レンズの後に他の光学部品が続くもの、または(2)第2の結合器の端部に融着接続可能なデバイス、例えばコアレスガラス素子であり、ガラス-空気インターフェイスにおけるパワー密度再編成のためのエンドカップとして、またはタルボ空洞形状における結合器の導波路の位相同期のためのタルボミラーとして機能することができる。
図3A図3Aは、図1D図2Dの光ファイバ結合器アレイの第1の代替実施形態の断面図の概略図である。上記の1D~2Dであり、任意選択で、導波路の配置/特性(アライメントなど)の視覚的識別を提供するように動作可能なフィデューシャル要素を含み、このフィデューシャル要素は、いくつかのカテゴリの断面領域のうちの1つに配置され得る。
図3B図3Bは、上記図1Aの光ファイバ結合器アレイの第1の代替実施形態の断面図の概略図であり、単一のVC導波路として例示的にそこに図示されている少なくとも1つのVC導波路が、単一の共通ハウジング構造の中心長手方向軸に沿って配置され、複数の平行な近位対称に配置されたNon-VC導波路によって取り囲まれている。
図3C図3Cは、上記図3Bの光ファイバ結合器アレイの第1の代替実施形態の断面図の概略図であり、その中に埋め込まれた全ての導波路のセクションを取り囲む単一の共通ハウジング構造媒体の体積が、単一の共通ハウジング構造内に埋め込まれたVC導波路のセクションの内側コアおよび外側コアの合計体積を超える。
図3D図3Dは、上記図3Bの光ファイバ結合器アレイの第2の代替実施形態の断面図の概略図であり、単一の共通ハウジング構造の中心長手方向軸に沿って配置された少なくとも1つのVC導波路が複数のVC導波路からなり、その中に埋め込まれた全ての導波路のセクションを取り囲む単一の共通ハウジング構造の媒体の体積が、単一の共通ハウジング構造内に埋め込まれた複数のVC導波路のセクションの内側コアおよび外側コアの合計体積を超える。
図3E図3Eは、図3Dの光ファイバ結合器アレイの第1の代替実施形態の断面図の概略図であり、そこを通して光ポンプ機能を提供するように動作可能な中央導波路チャネルをさらに含む。
図3F図3Fは、図3Dの光ファイバ結合器アレイの第2の代替実施形態の断面図の概略図であり、単一の共通ハウジング構造の中心長手方向軸に沿って配置されるVC導波路は、異なるタイプであり、および/または残りの複数のVC導波路とは異なる特性からなり、拡大された内部コアからなるように選択された場合、様々な光学デバイスの異なるタイプの光ポンプチャネルへの光結合を増加または最適化するために有利に利用され得る。
図3G図3Gは、図3Bの光ファイバ結合器アレイの第3の代替実施形態の断面図の概略図である。上記3Bでは、単一のVC導波路として例示的にそこに図示されている少なくとも1つのVC導波路が、単一の共通ハウジング構造の中心長手方向軸からオフセットされたサイドチャネルとして配置されており、光ファイバ結合器アレイのこの実施形態が、改善された光ポンプ効率のために非同心コアを有するダブルクラッド光ファイバにスプライスされた場合に、ファイバ光増幅器およびまたはレーザとして容易に使用され得るようになっている。
図3H図3Hは、上記図3Gの光ファイバ結合器アレイの第1の代替実施形態の断面図の概略図であり、例としてそこにサイドチャネルオフセンター配置単一VC導波路として図示されている少なくとも1つのVC導波路は、偏波維持特性を構成し、その横方向オフセンター位置に関して整列された偏波軸を構成する。
図3I図3Iは、上記図3Bの光ファイバ結合器アレイの第4の代替実施形態の断面図の概略図であり、中央に配置された単一のVC導波路、および複数のNon-VC導波路の各々は、偏波維持特性(棒状応力部材によって誘導されるものとして例示的にのみ示され、他の様々な応力または同等の設計によって容易に交互に誘導され得る)、および対応する偏波軸を備え、全ての偏波軸は互いに整列される。
図3J図3Jは、図3Iの光ファイバ結合器アレイの第1の代替実施形態の断面図の概略図である。導波路の全ての偏波維持特性は、各導波路のコア(またはVC導波路の場合は外側コア)の非円形断面形状に起因するのみであり、少なくとも部分的に楕円形であるように例としてのみ示され、任意選択で、単一の共通ハウジング構造の外側領域に配置された少なくとも1つの導波路配置指示要素を含む、光結合器アレイの導波路の特定の断面幾何学的配置を代表し、特定の断面幾何学的導波路配置が、単一共通結合器ハウジング構造の目視検査および物理的検査の少なくとも一方から容易に識別され得るように、導波路配置指示要素は、光結合器アレイの第2の端部の少なくとも1つの光学デバイスへの受動的位置合わせを容易にするように動作可能である。
図3K図3Kは、上記の図3Bの光ファイバ結合器アレイの第5の代替実施形態の断面図の概略図であり、中央に配置された単一のVC導波路は、偏波維持特性(棒状応力部材によって誘導されるものとして例としてのみ示され、他の様々な応力または同等の設計によって容易にかつ交互に誘導され得る)、および対応する偏波軸を含み、任意選択的に、図3Jに関連して説明したように、同じタイプまたは異なるタイプの複数の任意選択的な導波路配置指示要素を含む。
図3L図3Lは、上記図3Iの光ファイバ結合器アレイの第2の代替実施形態の断面図の概略図であり、この場合、単一の共通ハウジング構造は、非円形の幾何学的形状(例として六角形として示される)を有する断面からなり、導波路の偏光軸は、互いに整列され、単一の共通ハウジング構造断面の幾何学的形状に整列され、任意選択で、図3Jに関連して説明されるように、導波路配置指示要素をさらに備える。
図4図4は、光ファイバ結合器アレイの第2端部(すなわち「先端部」)の接続例を示す概略等角図であり、近位オープンエア光結合整列構成で光学デバイスの複数の垂直結合要素に接続する過程で、光ファイバ結合器アレイ第2端部と垂直結合要素との完全な物理的接触によって突合せ結合構成に容易に移行することができる。
図5図5は、突合せ結合構成で光学デバイスの複数の端部結合要素に接続された光ファイバ結合器アレイの第2の端部(すなわち「先端」)の接続例を示す概略等角図であり、近位開放空気光結合アライメント構成、およびまたは角度付きアライメント結合構成を含むいくつかの代替結合構成のうちの1つに容易にシフトされ得る。
図6図6は、図1A図5の光ファイバ結合器アレイの様々な実施形態によって容易に克服される様々な欠点および短所を有する従来公知の光ファイバ結合器の断面図の概略図である。
図7図7は、フレキシブルピッチ低減光ファイバ結合器アレイ(PROFA)の様々な図による概略図である。
図8図8は、光結合器アレイの第1の端部に近接した位置におけるハウジング構造の構成例を示す断面図の概略図である。断面図は、光結合器アレイの長手方向または長さに直交している。
図9図9は、光結合器アレイの第1の端部に近接した位置におけるハウジング構造の別の構成例の断面図の概略図である。
図10図10は、追加の例示的な光結合器アレイの、様々な見え方における概略図である。
図11図11は、追加の例示的な光結合器アレイの、様々な見え方における概略図である。
図12A図12Aは、例示的な光結合器アレイおよび光学デバイスの概略図である。 例示的な結合器アレイは、光学デバイスとの受動的な位置合わせを提供するように構成され得る;
図12B図12Bは、図12Aに示される例示的な光結合器アレイと光学デバイスとの間の結合の概略図である。
図12C図12Cは、図12Aに示される光学デバイスのV溝における例示的な機械的特徴の概略図である。
図13図13は、光学デバイスの上に配置されたマルチファイバアレイの例を概略的に示す。
図14図14は、光学デバイスの上に配置されたマルチファイバアレイの例を概略的に示す。
図15図15は、光学デバイスの上に配置されたマルチファイバアレイの例を概略的に示す。
図16図16は、マルチチャンネル光結合器アレイに使用できる消失コア導波路の屈折率プロファイルの例である。
図17図17は、マルチチャンネル光結合器アレイに使用できる消失コア導波路の修正屈折率プロファイルの例である。
図18図18は、マルチチャンネル光結合器アレイに使用できる消失コア導波路の修正屈折率プロファイルの例である。
図19図19は、マルチチャンネル光結合器アレイに使用できる消失コア導波路の修正屈折率プロファイルの例である。
図20図20は、マルチチャンネル光結合器アレイに使用できる消失コア導波路の修正屈折率プロファイルの例である。
図21図21は、光結合器・アレイの第1の端部に近接した空のハウジング構造の構成例を示す断面図の概略図である。この断面図は、光結合器アレイの長手方向または長さに直交している。
図22図22は、光結合器アレイの第1の端部に近接した位置に少なくとも1つの消失コア導波路が設けられたハウジング構造の構成例を示す断面図の概略図である。断面図は、光結合器アレイの長手方向または長さに直交している。
図23図23は、光結合器アレイの第1の端部に近接した位置における空のハウジング構造の別の構成例の断面図の概略図である。断面図は、光結合器アレイの長手方向または長さに直交している。
図24図24は、光結合器アレイの第1の端部に近接して少なくとも1つの消失コア導波路が設けられたハウジング構造の別の構成例の断面図の概略図である。断面図は、光結合器アレイの長手方向または長さに直交している。
【発明を実施するための形態】
【0013】
様々な実施態様は、個々の絶縁光ファイバのセットと、少なくとも1つの光チャネルを有する光学デバイスとの間の低損失結合を提供するためのマルチチャンネル光結合器アレイを含み、デバイスインターフェイスにおいて、個々の光ファイバ間の大きな分離と光チャネル間の小さな分離を可能にする。いくつかの実施態様において、結合器アレイは、増加したテーパードロー比(例えば、引かれていない端部における間隔を引かれたテーパ端部における間隔によって割った比の増加)を有することができ、これにより、結合器アレイの引かれていない端部と引かれた端部との間のチャネル間隔の減少を増加させることができる。いくつかの実施態様では、様々な実施態様は、比較的大きな引き込み比を有する結合器アレイに有益であり得る。ある実施態様では、様々な実施態様は、比較的小さなドロー比を有する結合器アレイに有用である。
【0014】
フォトニック集積回路(PIC)のパッケージには、熱機械的管理だけでなく、光および電子インターフェイスが使用される。PICパッケージにおける1つの主要な課題は、技術的および経済的の両方において、光ファイバインフラストラクチャから特定のPICの個々の光導波路、または複数の導波路へのファイバ結合を含む。本明細書で説明する様々な実施形態は、1本以上の光ファイバからの光をPICの端部の導波路に結合するように構成された光結合器アレイに関する。いくつかの実施態様では、光結合器アレイは、PICの1つ以上の導波路と受動的に整列するように構成され得る。
【0015】
場合によっては、導波路の断面(または横方向)位置決めの改善が、多くの多チャネル光結合器アレイにおいて望ましい。本開示において、ハウジング構造(例えば、場合によっては一般的な単一結合器ハウジング構造)のいくつかの実施形態は、第1の端部に近接した位置での導波路の自己整列配置(例えば、円形(図8に示すように)または六角形の内側断面を有するハウジング構造における六角形の密着配置)と、第2の端部における導波路の改善された(場合によっては正確なまたは正確に近い)断面位置決めを可能にすることができる。
【0016】
光通信やセンシングを含む様々な用途において、垂直方向(PIC平面に対して垂直方向)のプロファイルが低いフォトニック集積回路(PIC)のパッケージも望ましい場合がある。これはエッジ結合器では容易に達成可能であるが、表面結合器ではかなりの垂直方向の長さを必要とする場合がある。
【0017】
したがって、低プロファイルパッケージに対応するのに十分な柔軟性を提供しながら、十分に低いクロストークで全てのチャンネルを離散的に維持する構造を構成し、場合によっては最適化することができるピッチ縮小光ファイバアレイ(PROFA)ベースのフレキシブル光ファイバアレイコンポーネントの様々な実施形態を提供することが有利であり得る。PROFAの残りの部分から「PROFA-PICインターフェイス」の機械的分離を提供する可撓性部分からなるPROFAベースのフレキシブル光ファイバアレイコンポーネントを提供することがさらに望ましい。その結果、温度変化および機械的衝撃および振動を含む環境変動に関して安定性が増す。それぞれが複数の光チャンネルを持つ複数の結合器アレイからなるPROFAベースのフレキシブル光ファイバアレイを提供することがさらに望ましい。
【0018】
特定の実施形態は、第1のチャネル間間隔を有する複数の光ファイバ(または他の光学デバイス)と、第2のより小さいチャネル間間隔を有する複数の導波路インターフェイスを有する光学デバイスとの間に、高精度で整合が容易な低損失、高結合係数インターフェイスを提供することができる光ファイバ結合器アレイに向けられている。有利なことに、様々な実施形態において、光ファイバ結合器アレイの大きいサイズの端部および小さいサイズの端部の各々は、対応して異なる(すなわち、大きい対小さい)チャネル間間隔を有するように構成可能である。ここで、光結合器アレイの大きい方の端部および小さい方の端部のそれぞれのチャネル間間隔は、大きい方の光結合器アレイ端部における複数の光ファイバの対応するそれぞれの第1のチャネル間間隔、および小さい方の光結合器アレイ端部における光学デバイスの複数の導波路インターフェイスの第2のチャネル間間隔に容易に一致させることができる。
【0019】
その様々な実施形態において、光結合器アレイは、複数の導波路(そのうちの少なくとも1つは、任意に偏波保持であってもよい)を含み、それは、少なくとも1つの徐々に減少する「消失コアファイバ」からなり、少なくとも一部は、共通のハウジング構造内に埋め込まれる。代替的に、その様々な追加的な実施形態において、結合器アレイは、光ファイバ増幅器および光ファイバレーザの少なくとも一方と共に利用するように構成されてもよい。
【0020】
光結合器アレイの様々な実施形態の各々は、例えば、図1Aの光結合器アレイ10AのVC導波路30Aに関連して以下に説明する、少なくとも1つの「消失コア」(VC)ファイバ導波路を有利に備える。
【0021】
また、本明細書で一般的に使用される「光学デバイス」という用語は、実質的にあらゆる単一チャネルまたは複数チャネルの光学デバイス、または標準/従来の光ファイバを含むがこれに限定されないあらゆるタイプの光ファイバに適用されることに留意すべきである。例えば、結合器アレイが有利に結合し得る光学デバイスは、以下の1つ以上を含み得るが、これらに限定されない。
・自由空間ベースの光学デバイス、
・少なくとも1つの入出力エッジ結合ポートを有する光回路、
・垂直結合素子からなる少なくとも1つの光ポートを有する光回路、
・マルチモード(MM)光ファイバ、
・ダブルクラッドの光ファイバ、
・マルチコア(MC)光ファイバ、
・大モードエリア(LMA)ファイバ、
・ダブルクラッドのマルチコア光ファイバ、
・標準/従来の光ファイバ、
・カスタム光ファイバ、および/または、
・追加の光結合器アレイ
【0022】
加えて、「融着接続」という用語が、様々な光結合器アレイ構成要素間の相互接続、および様々な光結合器アレイ構成要素と光学デバイス(単数または複数)との間の接続に関して、以下に提供される結合器アレイの例示的な実施形態の様々な説明において利用されているが、導波路または他の結合器アレイ構成要素の接続技術または方法論の任意の他の形態が、本発明の精神から逸脱することなく、設計上の選択または必要性の問題として、機械的接続を含むがこれに限定されることなく、容易に選択および利用され得ることに留意されたい。
【0023】
ここで図1Aを参照すると、光ファイバ結合器アレイの第1の例示的な実施形態が光フ
ァイバ結合器アレイ10Aとして示されており、この光ファイバ結合器アレイ10Aは、共通のハウジング構造14A(後述する)と、図1Aに一例として単一のVC導波路30Aとして示されている少なくとも1つのVC導波路と、図1Aに一例として示されている少なくとも1つのNon-VC導波路とから構成されている。図1Aでは、一例として、一対のNon-VC導波路32A-1、32A-2として示されており、それぞれが例示的な単一のVC導波路30Aの側面の一方に近接して対称に配置されており、図1Aの位置BとDとの間に位置するVC導波路30Aのセクションは、共通のハウジング構造14Aに埋め込まれている。
【0024】
結合器アレイ10Aおよびその構成要素をより詳細に説明する前に、例示的な実施形態および代替的な実施形態である、図1A図5の結合器アレイの様々な実施形態の各々において有利に利用されるVC導波路30Aの詳細な概要を提供することが有用である。
【0025】
VC導波路30Aは、大きい方の端部(図1Aに示す位置Bの近位)と、先細りの小さい方の端部(図1Aに示す位置Cの近位)とを有し、内側コア20A(実効屈折率がN-1の材料からなる)と、外側コア22A(実効屈折率がN-1の材料よりも小さいN-2の材料からなる)と、クラッド24A(実効屈折率がN-2の材料よりも小さいN-3の材料からなる)とを備える。
【0026】
有利には、外側コア22Aは、VC導波路30Aが内側コア20A内の「M1」空間伝搬モードをサポートするVC導波路30A大端部における有効クラッドとして機能し、ここでM1は0より大きい。屈折率N-1およびN-2は、好ましくは、VC導波路30A大端部における開口数(NA)が、それが接続される光学デバイス(例えば、光ファイバ)のNA(例えば、接続位置36A-1(例えば、融着接続器、接続位置36A-1(例えば、融着接続器、接続位置36A-1)においてVC導波路30Aに接続される標準/従来の光ファイバからなる光学デバイス34A-1など)に一致するように選択される、内側および外側コア(20A、22A)の寸法は、好ましくは、接続された光学デバイス(例えば、光学デバイス34A-1)が実質的に同じモードフィールド寸法(MFD)を有するように選択される。)以下では、VC導波路または非VC導波路の断面が円形でない場合があり、その結果、非円形のモードプロファイルが生じるため、一般的に使用されるモードフィールド直径(MFD)の代わりにモードフィールド寸法を使用する。したがって、モードフィールド寸法はモードサイズとモード形状の両方を含み、円対称モードの場合はモードフィールド直径に等しい。
【0027】
適切に構成されたプリフォーム(対応する内側および外側コア20A、22A、およびクラッド24Aを有するVC導波路30Aプリフォームからなる)から結合器アレイ10Aを製造する間、結合器アレイ10Aプリフォームが少なくとも1つの所定の縮小プロファイルにしたがってテーパされるにつれて、内側コア20Aは、全てのM1モードを支持するには小さすぎるようになる。第2の(先細りの)端部において内側コアによって支持される空間モードの数はM2であり、ここでM2<M1である。単一モード導波路の場合、M1=1(2つの偏光モードに対応)であるため、M2=0となり、内部コアが小さすぎて光の伝搬をサポートできないことを意味する。VC導波路30Aは、あたかもN-2に近い実効屈折率を持つ単一コアを、より低い屈折率N-3のクラッドで取り囲んだファイバで構成されているかのように機能する。
【0028】
結合器アレイ10Aの製造中、結合器アレイ10Aの大きい方の端部(位置B、図1A)におけるチャネル間間隔S-1は、製造のために選択された引き込み比に比例して、結合器アレイ10Aの小さい方の端部(位置C、図1A)におけるチャネル間間隔S-2まで値が減少する。一方、MFD値(またはVC導波路30Aの反転NA値)は、屈折率の選択された差、(N-1~N-2)および(N-2~N-3)に応じて、減少、増加、ま
たは維持されることができ、これは、以下に説明するように、光結合器アレイ10Aの所望の用途に依存する。
【0029】
光結合器アレイの各端部におけるチャネル間間隔およびMFD値を独立して制御する能力は、特定の実施形態の非常に有利な特徴である。さらに、内側コア20Aおよび外側コア22Aのサイズおよび形状、ならびにN-1、N-2、およびN-3の値の対応する選択を通じてMFD値およびNA値を一致させる能力は、レンズを使用する必要なく、様々な導波路に結合するために光結合器アレイを利用することを可能にする。
【0030】
その様々な実施形態において、VC導波路の特性は、その直径が著しく縮小されたときに、光がその長さに沿って導波路コアを通って伝搬し続けることを可能にし、有利には、インターフェイスの不完全性または汚染による光損失を低減し、共通ハウジング構造14A(後述する)の媒体28Aに、限定されるものではないが、以下を含む広範な材料を使用することを可能にする。
(a) 非光学材料(光は導波路コア内部に集中するため)、
(b) チャネル間のクロストークを低減または増加させるための、標準/従来型ファイバの屈折率よりも大きな屈折率を有する吸収材料または散乱材料、および、
(c) 純シリカ(例えば、マルチコア、ダブルクラッド、またはマルチモードファイバへの接続を容易にするために、ほとんどの標準的な/従来のファイバクラッディングで使用されているものと同じ材料
【0031】
好ましくは、特定の実施形態にしたがって、NA-1およびNA-2の所望の相対値(結合器アレイ10Aの対応する端部におけるそれぞれ、例えば、NA-1は結合器アレイ10Aの大端部に対応し、NA-2は結合器アレイ10Aの小端部に対応する)は、結合器アレイ10Aの屈折率N1、N2、N3の値を選択し、結合器アレイ10Aの各端部における所望の相対的な開口数に基づいて選択される以下の関係の少なくとも1つにしたがって構成することによって決定され得る。
【表1】
【0032】
一般に、あらゆるタイプのファイバのNAは、以下の式によって決定される。
【数1】
ここで、ncoreとncladとは、それぞれファイバコアとクラッドの屈折率である。
【0033】
上記の式が使用される場合、NAとファイバのアクセプタンス角の間の関係は近似過ぎないことに注意する必要がある。特に、ファイバの製造業者は、シングルモード(SM)ファイバのアクセプタンス角がかなり異なっており、屈折率だけからは判断できないにもかかわらず、上記の式に基づいてシングルモード(SM)ファイバの「NA」を引用することがある。
【0034】
特定の実施形態にしたがって、本明細書で使用されるように、様々なNA値は、好ましくは、ncoreおよびncladdingの両方の実効屈折率を利用して決定される。なぜなら、実効屈折率は、光の伝搬を決定し、様々な実施形態で利用される構造化導波路の場合により意味があるからである。また、導波路内部の横方向の屈折率プロファイルは平坦ではなく、値N1、N2、N3、またはN4を中心に変化することがある。さらに、屈折率N1、N2、N3、N4を有する領域間の遷移は、ドーパントの拡散または他の何らかの意図的または非意図的な要因によるステップ関数のように鋭くなく、N1、N2、N3、N4の値を結ぶ滑らかな関数であってもよい。結合設計または最適化には、N1、N2、N3、およびN4の値と、それぞれの指標を有する領域のサイズおよび形状の両方を変更することが含まれる場合がある。
【0035】
ここで図1Aに戻ると、共通結合構造14Aは、図1Aの位置BとDとの間に位置するVC導波路30Aのセクションが埋め込まれる媒体28Aからなり、以下の材料の少なくとも1つを含むことができるが、これらに限定されない。
・光の伝搬を禁止する特性を持つ材料、
・光吸収光学特性を有する材料、
・光散乱光学特性を有する材料、
・第4の屈折率(N-4)が第3の屈折率(N-3)よりも大きくなるように選択された光学特性を有する材料、および/または
・前記第4の屈折率(N-4)が前記第3の屈折率(N-3)と実質的に等しくなるように選択された光学特性を有する材料。
【0036】
光結合器アレイ10A大端部(図1Aの位置Bに近接している。1A)において、VC導波路30Aは、特定のスプライス位置36A-1(例として、共通のハウジング構造14Aの内側に位置するように示されている)において、対応するそれぞれの細長い光学デバイス34A-1(例えば、光ファイバなど)にスプライスされ、その少なくとも一部は、所定の長さ12Aだけ共通のハウジング構造14Aの外側に延在する、一方、非VC導波路32A-1、32A-2は、それぞれ特定の接続位置36A-2、36A-3(共通ハウジング構造14Aの外側に配置される)において、対応するそれぞれの細長い光学デバイス34A-2、34A-3(光ファイバなど)に接続され、所定の長さ12Aだけ共通ハウジング構造14Aの外側に延在する。
【0037】
任意選択で、結合器アレイ10Aはまた、光導波路デバイス40Aのインターフェイス42Aとアレイインターフェイス18Aで、結合するための実質的に均一な直径の先端部16A(図1Aの位置CとDの間に示される)を含むことができる。均一な直径の先端部16Aは、例えば図1D図4および図5に示されるような、特定のインターフェイス用途において有用であり得る。図1D図4および図5に示されるような特定のインターフェイス用途において有用である。あるいは、結合器アレイ10Aは、図1Aの位置Cの結合器アレイ10Aインターフェイスにおいて光学デバイスインターフェイス42Aとの結合が生じるように、先端部16Aなしで作製されてもよい(または、作製後に先端部16Aが除去されてもよい)。
【0038】
代替実施形態では、光学デバイス40Aがダブルクラッドファイバからなる場合、結合
器アレイ10Aの小端部が光学デバイスインターフェイス42Aに結合(例えば、融着接続)されるとき、接続位置に近接する共通ハウジング構造14Aの少なくとも一部(先端部16Aの少なくとも一部など、)は、低指数媒体(図示せず)で被覆されていてもよく、接続位置の上および二重クラッドファイバ光学デバイス40A外側クラッドまで延在する(および任意に、接続位置に近接する二重クラッドファイバ光学デバイス40A外側クラッドの一部の上まで延在する)。
【0039】
ここで図1Bを参照すると、光ファイバ結合器アレイの第2の例示的な実施形態が、結合器アレイ10Bとして示されている。結合器アレイ10Bは、共通のハウジング構造14Bと、図1Bに一例として単一のVC導波路30Bとして示される少なくとも1つのVC導波路と、図1Bに一例として単一のNon-VC導波路として示される少なくとも1つのNon-VC導波路とを備える。図1Bは、一例として、単一のNon-VC導波路32Bとして、VC導波路30Bに平行に近接して配置され、光結合器アレイ10Bの一部が、図1Aの光結合器アレイ10Aの小端部における対応するチャネル間間隔値S2よりも、その小端部においてより大きなチャネル間間隔値S2’を構成するように構成されている。この構成は、光ファイバ結合器アレイ10Aを位置C’で横方向に切断することによって容易に実施することができ、したがって、共通ハウジング構造14Aよりも短い共通ハウジング構造14Bを生成し、その結果、より大きなチャネル間間隔値S2’を有する、新しい、より大きな直径のアレイインターフェイス18Bを生成する。
【0040】
ここで図1Cを参照すると、光ファイバ結合器アレイの第3の例示的な実施形態が、結合器アレイ10Cとして示されている。結合器アレイ10Cは、図1CにVC導波路30C-1、30C-2として示される複数のVC導波路と、図1CにNon-VC導波路32C-1、32C-2として示される複数のNon-VC導波路とから構成される。図1CにNon-VC導波路32C-1、32C-2、32C-aとして示される複数のNon-VC導波路は、すべて互いに長手方向に非対称に配置され、複数のNon-VC導波路の少なくとも一部は、異なるタイプおよび/または異なる特性(シングルモードまたはマルチモードまたは偏波維持など)であり、例えば、Non-VC導波路32C-1、32C-2は、異なるタイプであるか、またはNon-VC導波路32C-aとは異なる特性からなる。さらに、VC導波路またはNon-VC導波路のいずれか(例えば、Non-VC導波路32C-aなど)は、任意の所望の長さだけ結合器アレイ10C共通のハウジング構造を越えて容易に延びることができ、その近傍の光学デバイスにスプライスされる必要がある。
【0041】
ここで図1Dを参照すると、マルチコアファンインおよびファンアウト接続用に構成され、結合器アレイ50として示される光ファイバ結合器アレイの第4の例示的な実施形態が示されている。結合器アレイ50は、一対の光ファイバ結合器アレイ構成要素(10D-1、10D-2)からなり、2つの光ファイバ結合器アレイ構成要素(10D-1、10D-2)の第2の(小さいサイズの)端部間に(例えば、位置54-1、54-2での融着接続によって)接続されたマルチコア光ファイバ要素52を備える。好ましくは、結合器・アレイ構成要素(10D-1、10D-2)の各々におけるVC導波路の少なくとも1つは、マルチコア光ファイバ要素52の対応する選択されたコアへの光結合を増加または最大化する一方で、その他のすべてのコアへの光結合を減少または最小化するように構成される。
【0042】
ここで図2Aを参照すると、光ファイバ結合器アレイの第5の例示的な実施形態が、結合器アレイ100Aとして示されている。結合器アレイ100Aは、複数のVC導波路130A-1、130A-2として例示のためにのみ示される、単一の共通のハウジング構造104Aに少なくとも部分的に埋め込まれた複数の長手方向に近接するVC導波路から構成される。各複数のVC導波路130A-1、130A-2は、それぞれ、特定のスプ
ライス位置132A-1、132A-2において、対応するそれぞれの細長い光学デバイス134A-1、134A-2(光ファイバなど)にスプライスされ、その少なくとも一部は、所定の長さ102Aだけ共通ハウジング構造104Aの外側に延在し、各特定のスプライス位置132A-1、132A-2は、共通ハウジング構造104A内に配置される。
【0043】
次に図2Bを参照すると、光ファイバ結合器アレイの第6の例示的な実施形態が、結合器アレイ100Bとして示されている。
【0044】
結合器アレイ100Bは、複数のVC導波路130B-1、130B-2として例示のためにのみ示される、単一の共通のハウジング構造104Bに少なくとも部分的に埋め込まれた複数の長手方向に近接したVC導波路から構成される。各複数のVC導波路130B-1、130B-2は、それぞれ、特定のスプライス位置132B-1、132B-2において、対応するそれぞれの細長い光学デバイス134B-1、134B-2(光ファイバなど)にスプライスされ、その少なくとも一部は、所定の長さ102Bだけ共通ハウジング構造104Bの外側に延在し、各特定のスプライス位置132B-1、132B-2は、共通ハウジング構造104Bの外側断面境界領域に配置される。
【0045】
ここで図2Cを参照すると、光ファイバ結合器アレイの第7の例示的な実施形態が、結合器アレイ100Cとして示されている。
【0046】
結合器アレイ100Cは、複数のVC導波路130C-1、130C-2として例示のためにのみ示される、単一の共通のハウジング構造104Cに少なくとも部分的に埋め込まれた複数の長手方向に近接するVC導波路から構成される。各複数のVC導波路130C-1、130C-2は、それぞれ、特定のスプライス位置132C-1、132C-2において、対応するそれぞれの細長い光学デバイス134C-1、134C-2(光ファイバなど)にスプライスされ、その少なくとも一部は、所定の長さ102Cだけ共通ハウジング構造104Cの外側に延在し、各特定のスプライス位置132C-1、132C-2は、共通ハウジング構造104Cの外側に配置される。
【0047】
ここで図2Dを参照すると、光ファイバ結合器アレイの代替実施形態が、結合器アレイ150として示されている。結合器アレイ150は、自由空間ベースの光学デバイス152への光結合を増加または最適化するように、その第2の端部において構成される、単一の共通のハウジング構造内に少なくとも部分的に埋め込まれた、複数の長手方向に近接するVC導波路から構成される。自由空間ベースの光学デバイス152は、レンズ154に続いて、追加の光学デバイスコンポーネント156から構成されてもよく、この光学デバイスコンポーネント156は、一例として、MEMSミラーまたは体積ブラッググレーティングから構成されてもよい。結合器と自由空間ベースの光学デバイス152の組み合わせは、光信号160b(レンズ154を通過した後の光結合器アレイ150出力光信号160aの代表)のスペクトル合波または分波のための光スイッチまたはWDMデバイスとして使用することができる。この場合、ファイバのうちの1本を入力に使用し、他の全てを出力に使用してもよいし、その逆でもよい。別の実施形態では、自由空間ベースのデバイス152を第2の結合器の端部に融着接続可能にすることができる。このデバイスはコアレスガラス素子であってもよく、ガラス-空気インターフェイスにおける電力密度再編成のためのエンドカップとして機能することができる。別の変更では、コアレス素子は、タルボ空洞形状における結合器の導波路の位相同期のためのタルボミラーとして機能することができる。
【0048】
図3A図3Lに示す様々な実施形態をより詳細に説明する前に、図3A図3Lを参照されたい。図3A図3Lをより詳細に説明する前に、以下に「複数」または「少なく
とも1つの」結合器構成要素/エレメントが示されるときはいつでも、結合器アレイの対応する実施形態において提供され得るそのような結合器構成要素/エレメントの具体的な数量は、本発明の精神から逸脱することなく、(例えば、結合器アレイの意図される産業用途に基づいて)必要性、または設計上の選択の問題として選択され得ることが理解されるべきである。したがって、様々な図3A図3Lにおいて、単一または3A~3Lにおいて、単一または個々の結合器アレイ構成要素/エレメントは、単一の参照番号によって識別され、一方、結合器構成要素/エレメントの各複数は、参照番号の後に「(1..n)」が続く指定によって識別され、「n」は、複数の結合器要素/コンポーネントの所望の数である(そして、これは、以下に説明される任意の特定の結合器アレイ実施形態において異なる値を有してもよい)。
【0049】
また、全ての導波路VCおよび非導波路VCは、例として内側および外側コアおよびクラッドの断面が円形であることのみを示している。内側および外側コアおよびクラッドの断面の他の形状(例えば、六角形、長方形または正方形)は、本発明から逸脱することなく利用することができる。形状の具体的な選択は、光学デバイスのチャネル形状、チャネル位置形状(例えば、六角形、長方形または正方格子)、または軸方向偏光整列モードなどの様々な要件に基づいて行われる。
【0050】
同様に、以下に記載しない限り、以下の様々な関係(例えば、図3Cおよび3Dの光結合器アレイ200Cおよび200Dに対する以下の相対量関係、および、PM VC導波路204Hが結合器アレイ200Hの中心長手方向軸から横方向に中心を外れて長手方向に配置されるという、図3Hの結合器アレイ200Hに関連して以下に規定される特徴)が順守される限り、サイズ、相対サイズ、相対位置、および組成材料の選択は、図3A図3Lの結合器アレイ実施形態の詳細な説明に関連して以下に示される例示的なサイズ、相対サイズ、相対位置、および組成材料の選択に限定されない。むしろ、それらは、本発明の精神から逸脱することなく、利便性または設計上の選択の問題として、当業者によって選択され得る。
【0051】
最後に、図3A図3Lの様々な結合器アレイ200A~200Lの、様々な単一の共通ハウジング構造構成要素202A~202Lの各々は、屈折率N-4値を有する媒体で構成され得ることに留意すべきである。図3A図3Lのそれぞれは、他の結合器アレイ構成要素の屈折率N-1、N-2、およびN-3の値との上述の関係の適用可能な1つにしたがって屈折率N-4の値を有し、図1Aの媒体28Aに関連して上述した様々な想定される例示的な媒体組成パラメータから選択される特性および特性を有する媒体で構成され得る。
【0052】
ここで図3Aを参照すると、図1D図2Dの光ファイバ結合器アレイ実施形態の第1の代替実施形態が示されている。全ての導波路がVC導波路である結合器アレイ200Aとして示されている。結合器アレイ200Aは、単一の共通ハウジング202Aと、ハウジング202Aの中心長手方向軸に沿って中央に配置された複数のVC導波路204A-(1...n)(nは例示のみにより19に等しい)と、を備える。結合器アレイ200Aはまた、任意選択で少なくとも1つのフィデューシャル要素210Aを含むことができ、これらに限定されないが、1つ以上の有用な特性を結合器アレイに提供するように動作可能である。
・結合器アレイ導波路配置の視覚的識別(結合器アレイの端部の少なくとも1つ)を可能にする、および、
・結合器アレイ端の少なくとも1つと少なくとも1つの光学デバイスとの受動的アライメントを容易にする。
【0053】
さらに、少なくとも1つの偏波維持VC導波路を含む光結合器アレイ実施形態(図3H
図3Lに関連して後述する光結合器アレイ実施形態など)に配備される場合、フィデューシング要素は、以下のように動作可能である。)、フィデューシャル要素はさらに動作可能である。
・光結合器アレイの特定の偏光軸アライメントモード(図3H図3Lに関連して後述するような)を視覚的に識別できるようにする。
・特定の光結合器アレイのPM導波路の1つまたは複数の偏光軸を、それにアライメントするための幾何学的に位置決めされた基準点として機能する。
【0054】
フィデューシャル要素210Aは、本発明の精神から逸脱することなく、設計上の選択または便宜の問題として選択される、当該技術分野で公知の様々なタイプのフィデューシャル要素のいずれかを構成することができ、例えば、様々な断面位置のうちの1つ(図3Aに示される位置XまたはYなど)の共通ハウジング構造202A内に長手方向に配置された専用の細長い要素であってもよい。あるいは、フィデューシャル要素210Aは、非フィデューシャル目的には使用されない専用チャネルから構成されてもよく、例えば、図3Aの位置Zにのみ例として示されている導波路204A-(1...n)の1つを置き換える。
【0055】
ここで図3Bを参照すると、上述の図1Aの光ファイバ結合器アレイ10Aの第1の代替実施形態が、単一のハウジング構造202Bと、図3Bに例示的にVC導波路204Bとして示される少なくとも1つのVC導波路と、例示的にのみnが18に等しい複数のNon-VC導波路206B-(1...n)と、を備える結合器アレイ200Bとして示されている。VC導波路204Bは、共通ハウジング構造202Bの中央長手方向軸に沿って配置され、近位平行な複数のNon-VC導波路206B-(1...n)によって周方向に対称に取り囲まれている。
【0056】
ここで図3Cを参照すると、上述の図3Bの光ファイバ結合器アレイ200Bの第1の代替実施形態が、単一のハウジング構造202C、VC導波路204C、および複数のNon-VC導波路206C-(1...n)から構成される結合器アレイ200Cとして示されており、nは例示のみによって18に等しい。VC導波路204Cは、共通ハウジング構造202Cの中央長手方向軸に沿って配置され、近位平行な複数のNon-VC導波路206C-(1...n)によって円周方向かつ対称的に取り囲まれている。結合器アレイ200Cは、その中に埋め込まれた全ての導波路(すなわち、VC導波路204Cおよび複数のNon-VC導波路206C-(1...n))のセクションを取り囲む共通ハウジング構造202C媒体の体積が、単一の共通ハウジング構造202C内に埋め込まれたVC導波路204Cのセクションの内側コアおよび外側コアの合計体積を超えるように構成される。
【0057】
ここで図3Dを参照すると、上述の図3Cの光ファイバ結合器アレイ200Cの第1の代替実施形態が、単一のハウジング構造202Dと、Nが例示のみで7に等しい複数のVC導波路204D-(1...N)と、nが例示のみで12に等しい複数のNon-VC導波路206D-(1...n)と、を備える結合器アレイ200Dとして示されている。複数のVC導波路204D-(1...N)は、共通のハウジング構造202Dの中央の長手方向軸に沿って配置され、近位の平行な複数のNon-VC導波路206D-(1...n)によって周方向に対称に取り囲まれている。結合器アレイ200Dは、その中に埋め込まれた全ての導波路のセクション(例えば、複数のVC導波路204D-(1...N)、および複数のNon-VC導波路206D-(1...n)を取り囲む共通ハウジング構造202Dの媒体の体積が、単一の共通ハウジング構造202D内に埋め込まれた複数のVC導波路204D-(1...N)のセクションの内側および外側コアの合計体積を超えるように構成される。
【0058】
ここで図3Eを参照すると、上述の図3Dの光ファイバ結合器アレイ200Dの第1の代替実施形態が、単一のハウジング構造202Eと、Nが例示のみによって6に等しい複数のVC導波路204E-(1...N)と、nが例示のみによって12に等しい複数のNon-VC導波路206E-(1...n)と、別個の単一のNon-VC導波路206E’とを備える結合器アレイ200Eとして示されている。Non-VC導波路206E’は、好ましくは、それを通して光ポンピング機能を提供するように動作可能であり、共通ハウジング構造202Eの中心長手方向軸に沿って位置決めされ、近位平行複数VC導波路204E-(1...N)によって周方向および対称的に取り囲まれ、それらは順に、近位平行複数Non-VC導波路206E-(1...n)によって周方向および対称的に取り囲まれる。
【0059】
ここで図3Fを参照すると、上述の図3Bの光ファイバ結合器アレイ200Bの第2の代替実施形態が、単一のハウジング構造202Fと、複数のVC導波路204F-(1..N)、ただし例としてのみNは6に等しい、別個の単一のVC導波路204F’と、複数のNon-VC導波路206F-(1..n)であり、好ましくは、各々が、結合器アレイ200Fが有利に結合され得る様々な光学デバイスの異なるタイプの光ポンプチャネルへの光結合を増加または最適化するのに十分な直径の拡大された内側コアから構成される。VC導波路204F’は、共通ハウジング構造202Fの中央長手方向軸に沿って配置され、近位平行複数VC導波路204F-(1...N)によって円周方向および対称的に取り囲まれ、それらは順に、近位平行複数非VC導波路206F-(1...N)によって円周方向および対称的に取り囲まれる。
【0060】
ここで図3Gを参照すると、上述の図3Bの光ファイバ結合器アレイ200Bの第3の代替実施形態が、単一のハウジング構造202Gと、図3Gに例示的にVC導波路204Gとして示される少なくとも1つのVC導波路と、例示的にのみnが18に等しい複数のNon-VC導波路206G-(1...n)と、を備える結合器アレイ200Gとして示されている。VC導波路204Gは、光ファイバ結合器アレイ200Gが、光ポンピング効率を改善するために非同心コアを有するダブルクラッド光ファイバ(図示せず)にスプライスされた場合に、ファイバ光増幅器およびまたはレーザとして容易に使用され得るように、単一の共通ハウジング構造202Gの中央長手方向軸からオフセットされたサイドチャネルとして配置される。ダブルクラッドファイバは、コアと内側クラッドの両方が導光特性を有するファイバであるため、SM、MM、LMA、またはMC(マルチコア)などのほとんどの光ファイバタイプは、偏波保持の有無にかかわらず、また標準的な(例えば、従来の)シングルモード光ファイバでさえも、ファイバを低指数媒体でコーティング(または再コーティング)する(外側クラッドを形成する)ことにより、ダブルクラッドファイバに変換できることに留意すべきである。
【0061】
任意選択で、結合器アレイ200Gの第2の端部がダブルクラッドファイバ(図示せず)にスプライスされるとき、ダブルクラッドファイバ(図示せず)とのスプライスポイントに近接する共通ハウジング構造202Gの少なくとも一部は、スプライスポイントを越えてダブルクラッドファイバの外側クラッドまで延在する(任意選択で、スプライスポイントに近接する外側クラッドの一部分を越えて延在する)低指数媒体で被覆され得る。
【0062】
ここで図3H図3Lを参照する。図3H図3Lを参照すると、光結合器の様々な代替的な例示的実施形態では、そこで利用されるVC導波路の少なくとも1つ、および特定の実施形態では、任意選択で非VC導波路の少なくとも1つは、偏波維持(PM)特性を含んでよい。一例として、VC導波路のPM特性は、VC導波路内の内側コアの外側および外側コアの内側または外側のいずれかに配置された一対の長手方向応力ロッド(または他の応力要素を介して)に起因してもよく、PM特性は、非円形の内側または外側コア形状、または他のPM誘導光ファイバ構成(ボウタイまたは楕円クラッドPMファイバなど
)に起因してもよい。少なくとも1つのPM導波路(VCおよび/または非VC)が利用される光ファイバの様々な実施形態では、特定の偏光軸アライメントモードに従ったPM導波路(または導波路)の軸アライメントが関与する場合がある。
【0063】
特定の実施形態にしたがって、偏光軸アライメントモードは、以下の少なくとも1つから構成され得るが、これらに限定されない。
・PM導波路の偏光軸と光結合器内の他のPM導波路の偏光軸との軸合わせ。PM導波路が中心から外れた位置にある場合:PM導波路の偏光軸と光結合器内の横断面(幾何学的)位置との軸合わせ、
・光結合器の単一の共通ハウジング構造が非円形の幾何学的形状(図3Lに例として示すような)からなる場合:共通ハウジング構造の外形の幾何学的特徴に対するPM導波路の偏光軸の軸方向の位置合わせ、
図3J-3Lに関連して後述する1つ以上の導波路配置インジケータを含む光結合器の実施形態では、PM導波路の偏光軸をその少なくとも1つの幾何学的特性に軸合わせする:PM導波路の少なくとも1つの幾何学的特性に対する偏光軸の軸方向の位置合わせ、
図3Aに関連して上述したように、少なくとも1つのフィデューシャル要素210Aを含む光結合器の実施形態において:少なくとも1つのフィデューシャル要素210Aの幾何学的位置に対するPM導波路の偏光軸の軸方向の位置合わせ。
【0064】
光結合器の様々な実施形態に対する特定のタイプの偏光軸アライメントモードの選択は、好ましくは、少なくとも1つの軸アライメント基準によって支配され、これには、以下が含まれ得るが、これらに限定されない。PM特性を増大または最大化する幾何学的配置におけるPM導波路の偏光軸のアライメント、および/または、結合器アレイに対する1つ以上の意図された産業用途の少なくとも1つの要件を満たす。
【0065】
ここで図3Hを参照すると、上述の図3Gの光ファイバ結合器アレイ200Gの第1の代替実施形態が、単一のハウジング構造202Hと、偏波維持特性を有するPM VC導波路204Hとして例示的に図3Hに示される少なくとも1つのVC導波路と、例示的にのみnが18に等しい複数のNon-VC導波路206H-(1...n)と、を備える結合器アレイ200Hとして示されている。PM VC導波路204Hは、単一の共通ハウジング構造202Hの中央長手方向軸からオフセットされたサイドチャネルとして配置され、PM VC導波路204Hの横方向オフセンター位置に対して、一例として整列された偏光軸を構成する。
【0066】
ここで図3Iを参照すると、上述の図3Bの光ファイバ結合器アレイ200Bの第4の代替実施形態が、単一のハウジング構造202Iと、偏波維持特性を有するPM VC導波路204Iとして例示的に図3Iに示される少なくとも1つのVC導波路と、例示的にのみnが18に等しい複数のPM Non-VC導波路206I-(1...n)であって、それぞれも偏波維持特性を有する複数のPM Non-VC導波路206I-(1...n)と、を備える結合器アレイ200Iとして示されている。PM VC導波路204Iは、共通ハウジング構造202Iの中央長手方向軸に沿って配置され、近位平行な複数のPM Non-VC導波路206I-(1...n)によって円周方向かつ対称的に取り囲まれている。一例として、結合器アレイ200Iは、PM VC導波路204Iおよび複数のPM Non-VC導波路206I-(1...n)の各々の偏光軸が互いに整列される偏光軸整列モードを構成する。PM VC導波路204Iおよび複数のPM Non-VC導波路206I-(1...n)のPM特性は、一例としてのみ、ロッド応力部材によって誘導されるものとして示されている(他の様々な応力、または同等の設計によって容易に交互に誘導されてもよい)。
【0067】
ここで図3Jを参照すると、上記の図3Iの光ファイバ結合器アレイ200Iの第1の
代替実施形態が、単一のハウジング構造202Jと、偏波維持特性を有するPM VC導波路204Jとして例示的に図3Jに示される少なくとも1つのVC導波路と、例示的にのみnが18に等しい複数のPM Non-VC導波路206J-(1...n)であって、それぞれも偏波維持特性を有する複数のPM Non-VC導波路206J-(1...n)と、を備える結合器アレイ200Jとして示されている。PM VC導波路204Jは、共通ハウジング構造202Jの中央長手方向軸に沿って配置され、近位平行な複数のPM Non-VC導波路206J-(1...n)によって周方向に対称に取り囲まれている。PM VC導波路204Jおよび複数のPM Non-VC導波路206J-(1...n)のPM特性は、各複数のPM Non-VC導波路206J-(1...n)コアの非円形断面形状(およびPM VC導波路204Jの外側コアの非円形断面形状)から生じるものとして、例としてのみ示されている。
【0068】
結合器アレイ200Jは、任意選択で、光結合器アレイ200Jの導波路(すなわち、PM VC導波路204Jおよび複数のPM Non-VC導波路206J-(1.特定の断面幾何学的導波路配置が、導波路配置指示要素208Jを検査するのに十分な共通結合器ハウジング構造202Jの目視検査および物理的検査の少なくとも一方から容易に識別され得るように、PM VC導波路204Jおよび複数のPM Non-VC導波路206J-(1...n)の特定の断面幾何学的導波路配置を代表する。好ましくは、導波路配置指示要素208Jは、少なくとも1つの光学デバイス(図示せず)に対する光結合器アレイ200Jの第2の端部の受動的な位置合わせを容易にするようにさらに動作可能に構成され得る。
【0069】
導波路配置指示要素208Jは、共通ハウジング構造202J外面に適用される、カラーマーキング、および/または物理的指示(共通ハウジング構造202J外面の溝または他の修正、またはその上に配置される要素または他の部材など)のうちの1つまたは複数から構成されてもよいが、これらに限定されない。あるいは、導波路配置指示要素208Jは、実際には、共通ハウジング構造202Jの断面幾何学的形状(例えば、後述の図3Lの共通ハウジング構造202Lの六角形状、または別の幾何学的形状など)に対する特定の修正、またはその定義から構成されてもよい。
【0070】
一例として、結合器アレイ200Jは、PM VC導波路204Jおよび複数のPM Non-VC導波路206J-(1...n)の各々の偏光軸が互いに、または導波路配置指示要素208Jに整列される偏光軸整列モードを構成することができる。
【0071】
ここで図3Kを参照すると、上記の図3Bの光ファイバ結合器アレイ200Bの第5の代替実施形態が、単一のハウジング構造202Kと、偏波維持特性を有するPM VC導波路204Kとして例示的に図3Kに示される少なくとも1つのVC導波路と、例示的にのみnが18に等しい複数のNon-VC導波路206K-(1...n)と、を備える結合器アレイ200Kとして示されている。PMVC導波路204Kは、共通ハウジング構造202Kの中央長手方向軸に沿って配置され、近位平行な複数のPM非VC導波路206K-(1...n)によって周方向に対称に取り囲まれている。PM非VC導波路204KのPM特性は、例として、ロッド応力部材によって誘導されるものとしてのみ示されている(他の様々な応力、または同等のアプローチによって容易にかつ交互に誘導されてもよい)。結合器アレイ200Kは、任意選択で、複数の導波路配置指示要素--例示のために導波路配置指示要素208K-aおよび208K-bとしてのみ示されており、これらはそれぞれ、図3Jの導波路配置指示要素208Jに関連して上述したように、同じであってもよいし、異なるタイプであってもよい--から構成されてもよい。
【0072】
ここで図3Lを参照すると、上記の図3Iの光ファイバ結合器アレイ200Iの第2の代替実施形態が、非円形の幾何学的形状(例として六角形として示される)を有する断面
からなる単一のハウジング構造202Lと、図3Lに例として示される、偏波維持特性を有する少なくとも1つのVC導波路とから構成される結合器アレイ200Lとして示されている。3Lは、偏波保持特性を有するPM VC導波路204Lとして例示され、複数のPM非VC導波路206L-(1...n)(nは例示のみにより18に等しく、各々も偏波保持特性を有する。PM-VC導波路204Lは、共通ハウジング構造202Lの中央長手方向軸に沿って配置され、近位に平行な複数のPM-Non-VC導波路206L-(1...n)によって周方向に対称に取り囲まれている。
【0073】
一例として、結合器アレイ200Lは、PM VC導波路204Lおよび複数のPM Non-VC導波路206L-(1...n)の各々の偏光軸が互いに、および共通のハウジング構造202Lの断面幾何学的形状に整列される偏光軸整列モードを構成する。PM-VC導波路204Lおよび複数のPM-Non-VC導波路206L-(1...n)のPM特性は、一例としてのみ、ロッド応力部材によって誘導されるものとして示されている(他の様々な応力、または同等の設計によって容易にかつ交互に誘導されてもよい)。結合器アレイ200Kは、任意選択で、図3Jの導波路配置指示要素208Jに関連して、上述した構成のいずれかを構成することができる導波路配置指示要素208L-aを構成することができる。
【0074】
ここで図4を参照すると、光ファイバ結合器アレイの第2の端部302(すなわち「先端部」)は、一例として、光ファイバ結合器アレイ第2の端部302と垂直カップリング要素306との完全な物理的接触によって突合せ結合構成に容易に移行され得る近接オープンエア光カップリング整列構成で、光学デバイス304の複数の垂直カップリング要素306に接続する過程にあるものとして示されている。
【0075】
ここで図5を参照すると、光ファイバ結合器アレイの第2の端部322(すなわち「先端部」)が、一例として、突合せ結合構成で光学デバイス324の複数の端部結合要素326に接続する過程にあるものとして示されており、これは、近位開放空気光結合整列構成、およびまたは角度付き整列結合構成を含むいくつかの代替結合構成のうちの1つに容易に移行することができる。
【0076】
少なくとも1つの代替実施形態では、光結合器アレイ(すなわち、図3C図3Lの光結合器アレイ200D~200Lなど)は、光ファイバレーザ、および/または光ファイバ増幅器(または同等のデバイス)を励起するように容易に構成され得る。その好ましい実施形態では、ポンピング可能な結合器アレイは、信号を伝送するように構成された(すなわち、「信号チャネル」として機能する)中央チャネル(すなわち、導波路)を備え、この信号は、その後、増幅されるか、または、発振を生成するために利用され、さらに、光ポンピング機能を提供するように構成された(すなわち、それぞれが「ポンプチャネル」として機能する)少なくとも1つの追加のチャネル(すなわち、導波路)を備える。その様々な例示的な代替実施形態において、ポンピング可能な結合器アレイは、その任意の所望の組み合わせで、以下のものを含むことができる。
・以下の信号チャネルのうちの少なくとも1つ:少なくとも1つの所定の信号波長または
発振波長において、シングルモード増幅ファイバとの結合が増加または最適になるように構成されたシングルモード信号チャネル、少なくとも1つの所定の信号波長または発振波長において、マルチモード増幅ファイバとの結合が増加または最適になるように構成されたマルチモード信号チャネル、および、
・少なくとも1つの所定の励起波長におけるシングルモードポンプ源との結合を増加また
は最適化するように構成されたシングルモードポンプチャネル、少なくとも1つの所定の励起波長におけるマルチモードポンプ源との結合を増加または最適化するように構成されたマルチモードポンプチャネル。
【0077】
任意選択で、ポンプ効率を増加または最大化するために、ポンピング対応結合器レイは、利用可能なポンピングチャネルのすべてよりも少ないチャネルを選択的に利用するように構成され得る。また、設計上の選択の問題として、本発明の精神から逸脱することなく、ポンプ対応結合器レイが構成されるように構成されてもよいことに留意すべきである、a.少なくとも1つの信号チャネルで、それぞれが結合器アレイ構造内の所定の所望の位置に配置される、
b.少なくとも1つのポンプチャネルであって、各々が結合器レイ構造内の所定の所望の位置に配置された、ポンプチャネル、および、
c.任意で-信号伝送またはポンプ以外の少なくとも1つの追加目的のための少なくとも1つの追加導波路(例えば、アライメント用、故障検出用、データ伝送用などのフィデューシャルマークなど)。
【0078】
有利には、ポンプチャネルは、中心長手方向軸に沿って、結合器内の任意の横方向位置に配置され得る。ポンプチャネルはまた、以下の光ファイバタイプのうちの少なくとも1つで構成され得るが、これらに限定されない。SM、MM、LMA、またはVC導波路。任意選択で、結合器の光ポンプチャネルとして利用される光ファイバ(ファイバタイプに関係なく)のいずれかは、偏波保持特性を有していてもよい。
【0079】
この場合、結合器アレイの信号チャネルはダブルクラッドファイバの信号チャネルに結合するように構成または最適化され、少なくとも1つのポンプチャネルのそれぞれはダブルクラッドファイバの内側クラッドに結合するように構成または最適化される。
【0080】
本質的に、様々な実施形態で例として示した光結合器アレイは、ファイバ-チップ間およびファイバ-光導波路間の高密度、マルチチャンネル、光入出力(I/O)として容易に実装することもできる。光ファイバ結合器は、少なくとも以下の特徴から容易に構成され得る。
・チャネル間隔とデバイスフットプリントを劇的に縮小(従来のソリューションと比較して)
・スケーラブルなチャンネル数
・全ガラス製光路
・レンズ、エアギャップ、ビーム拡散媒体を必要とせず、高密度の面同士を容易に突き合わせまたは接続
・半自動生産プロセスで製造可能
・波長、モードフィールドのサイズ、チャンネル間隔、アレイ構成、ファイバタイプなど、カスタマイズ可能なパラメータが幅広い
【0081】
本発明の光ファイバ結合器は、本発明の精神から逸脱することなく、設計上の選択または利便性の問題として、少なくとも以下の用途に有利に利用することができる。
・導波路への結合
・PICまたはPCBベース(シングルモードまたはマルチモード)
・マルチコアファイバ
・チップエッジ(1D)またはチップフェース(2D)結合
・アプリケーションに最適化されたNA
・パッケージのアライメン必要性
・チップ加工必要性/導波路アップテーパリング
・偏光維持特性を容易設定
・チップベース・デバイスへの結合:VCSEL、フォトダイオード、垂直結合グレーティングなど
・レーザーダイオードカップリング
・高密度機器入出力(I/O)
【0082】
したがって、実施された場合、光ファイバ結合器の様々な例示的な実施形態は、現在利用可能な競合ソリューションと比較して、少なくとも以下の利点を構成する。
・前例のない密度
・低損失結合(≦0.5dB)
・オペレーションの安定性
・フォームファクター対応
・広いスペクトル範囲
・マッチング NA
・スケーラブルなチャンネル数
・偏光メンテナンス
【0083】
ここで図7を参照すると、可撓性光結合器アレイの少なくとも1つの例示的な実施形態が、可撓性ピッチ低減光ファイバ結合器アレイ(PROFA)結合器450として示されている。例示的なPROFA結合器の様々な特徴は、図7に関して説明され得るが、上述された任意の特徴は、フレキシブルPROFA結合器との任意の組み合わせで実装され得る。例えば、図1A-5に関して説明された特徴のいずれかが、フレキシブルPROFA結合器に利用され得る。図1A-5は、フレキシブルPROFA結合器に利用することができる。さらに、図1A-5に関して説明されたどの特徴も、フレキシブルPROFA結合器に利用することができる。図1A-5は、図7に関して説明された特徴と組み合わされてもよい。
【0084】
図7を引き続き参照すると、図7に示された例示的なフレキシブルPROFA結合器450は、クロストークが低く、薄型パッケージングに対応するのに十分な柔軟性を有する相互接続が望まれる用途で使用するように構成することができる。本明細書および「構成可能ピッチ減少光ファイバアレイ」と題された米国特許出願公開第2013/0216184号明細書(その全体が本明細書に組み込まれる)に記載されるバニシングコアアプローチは、例えば、複数の光ファイバを光学デバイス(例えば、垂直グレーティング結合器(VGC)のアレイに突き合わせ結合することができる。)結合器450の断面構造が、本明細書および米国特許出願公開第2013/0216184号に記載されているように、N2よりもさらに低い屈折率N-2Aの追加層を有する場合、消失コアアプローチをもう一度利用して、チャネルクロストークを実質的に損なうことなく外径をさらに縮小することができる。このさらなる縮小は、第1端部と第2端部との間の断面が縮小された可撓性領域を有する特定の実施形態を有利に提供することができる。
【0085】
いくつかの好ましい実施形態では、差(N-2AからN-3を引いた値)は、差(N-2からN-2Aを引いた値)または(N-1からN-2を引いた値)よりも大きく、屈折率N-2Aを有する追加層によって光が導波される場合、高NAで曲げに鈍感な導波路が得られる。また、いくつかの好ましい実施形態では、結合器450の外径を一端から長手方向に沿って縮小して可撓性領域を形成した後、外径を長手方向に沿って第2の端部に向かって拡大することができ、その結果、第2の端部においてより大きな結合表面積を有する低NA導波路が得られる。
【0086】
例えば、図7に示されるように、光結合器アレイ450の特定の実施形態は、第1の端部1010、第2の端部1020、およびその間の可撓性部分1050を有する細長い光学素子1000から構成され得る。光学素子1000は、結合器ハウジング構造1060と、ハウジング構造1060に埋め込まれた複数の長手方向導波路1100とを含むことができる。導波路1100は、断面幾何学的導波路配置で互いに対して配置することができる。図7では、第1の端部1010、第2の端部1020、および可撓性部分1050内の位置における導波路1100の例示的な断面幾何学的導波路配置が示されている。第
1の端部1010と可撓性部分1050との間の中間位置1040についての導波路1100の断面幾何学的導波路配置も示されている。断面内の斜線領域によって図示され、本明細書で説明されるように、光は、可撓性部分1050を介して、第1の端部1010から第2の端部1020まで光学素子1000を通って導かれ得る。図7にも示されるように、これは、十分に低いクロストークで全てのチャネルを離散的に維持する一方で、低背パッケージに対応するのに十分な可撓性(例えば、可撓性部分1050で)を提供する、構造をもたらすことができる。
【0087】
クロストークおよび/または可撓性のレベルは、アレイの用途に依存し得る。例えば、いくつかの実施形態では、低いクロストークは、-45dB~-35dBの範囲内と考えることができ、他の実施形態では、低いクロストークは、-15dB~-5dBの範囲内と考えることができる。したがって、クロストークのレベルは特に限定されない。いくつかの実施形態では、クロストークは、-55dB以下、-50dB以下、45dB以下、-40dB以下、-35dB以下、-30dB以下、-25dB以下、-20dB以下、-15dB以下、-10dB以下、0dB以下、またはその間の任意の値(例えば、-37dB以下、-27dB以下、-17dB以下、-5dB以下など)。いくつかの実施形態では、クロストークは、-50dBから-40dB、-40dBから-30dB、-30dBから-20dB、-20dBから-10dB、-10dBから0dB、-45dBから-35dB、-35dBから-25dB、-25dBから-15dB、-15dBから-5dB、-10dBから0dB、これらの範囲の任意の組み合わせ、または-55dBから0dBまでの任意の値から形成される範囲内にあることができる(例えば、-52dBから-37dB、-48dBから-32dBなど)。
【0088】
可撓性はまた、アレイの用途に依存し得る。例えば、いくつかの実施形態では、可撓性部分1050の良好な可撓性は、少なくとも90度の曲げを構成し得るが、他の実施形態では、少なくとも50度の曲げが許容され得る。したがって、可撓性は特に限定されない。いくつかの実施形態では、可撓性は、少なくとも45度、50度、55度、60度、65度、70度、75度、80度、90度、100度、110度、120度、または少なくともその間の任意の値とすることができる。いくつかの実施形態において、可撓性部分1050は、これらの値のいずれかによって形成される範囲、例えば、45度から55度まで、50度から60度まで、60度から70度まで、70度から80度まで、80度から90度まで、90度から100度まで、100度から110度まで、110度から120度まで、またはこれらの範囲の任意の組み合わせ、またはこれらの範囲内の任意の値によって形成される範囲(例えば、他の実施形態では、可撓性部分1050は、これらの値よりも多くまたは少なく曲がることができる。曲げは、典型的には、光散乱に関連し得る。しかしながら、様々な実施形態は、本明細書に記載されるように(例えば、上述の範囲のうちの1つで)曲がり、本明細書に記載されるように(例えば、上述の範囲のうちの1つで)比較的低いクロストークを達成するように構成され得る。
【0089】
様々な応用において、可撓性部分1050は使用中に曲がらないかもしれませんが、可撓性は、第1の端部1010または第2の端部1020を結合器アレイ450の他の部分から切り離すために望まれ得ます。例えば、フレキシブルPROFA結合器450の可撓性部分1050は、PROFAの残りの部分から第1の端部1010(例えば、PROFA-PICインターフェイス)の機械的分離を提供することができ、その結果、温度変化や機械的衝撃や振動を含む環境変動に対する安定性が向上します。
【0090】
図7に示す例では、結合器アレイ450は、複数の光ファイバ2000および/または光学デバイス3000と光学的に結合するように動作可能であり得る。光ファイバ2000および光学デバイス3000は、本明細書で説明するもののいずれかを含むことができる。結合器アレイ450は、第1の端部1010において複数の導波路1100を介して
光ファイバ2000と結合することができる。さらに、結合器アレイ450は、第2の端部1020において複数の導波路1100を介して光学デバイス3000と結合することができる。本明細書で説明するように、複数の導波路1100は、少なくとも1つのVC導波路1101を含み得る。図7は、導波路1100の全てをVC導波路として図示している。しかしながら、1つ以上の非VC導波路を使用することもできる。さらに、図7は、7つのVC導波路を図示しているが、任意の数のVC導波路および/またはNon-VC導波路を使用することができる。
【0091】
断面にも示すように、導波路1100の各々は、複数の導波路1100の他の導波路に対して、個々の対応する断面幾何学的位置に配置することができる。図7は、6つの他の導波路に囲まれた導波路を示すが、断面幾何学的導波路配置は限定されず、図に示すもののいずれかを含む、当該技術分野において既知であるかまたは未だ開発されていない任意の配置を含むことができる。
【0092】
本明細書で説明するように、VC導波路1101は、それぞれ屈折率N-1、N-2、およびN-3を有する内側コア(例えば、内側消失コア)1110、外側コア1120、および外側クラッド1130を含むことができる。図7に示すように、VC導波路1101は、屈折率N-2Aを有する第2の外側コア1122(例えば、外側コア1120と外側クラッド1130との間)も含むことができる。外側コア1120が内側コア1110を長手方向に取り囲むことができるように、第2の外側コア1122は、外側クラッド1130が第2の外側コア1122を長手方向に取り囲む状態で、外側コア1120を長手方向に取り囲むことができる。様々な実施形態において、内側コア1110、外側コア1120、第2の外側コア1122、および外側クラッド1130の屈折率の間の関係は、有利には、N-1>N-2>N2-A>N-3とすることができる。このような関係により、周囲の各層は、その中の層に対する効果的なクラッドとして機能することができる(例えば、外側コア1120は、内側コア1110に対する効果的なクラッドとして機能することができ、第2の外側コア1122は、外側コア1120に対する効果的なクラッドとして機能することができる)。したがって、第2の外側コア1122の使用は、追加のコアおよびクラッドのセットを提供することができる。
【0093】
屈折率N-2Aを有する第2の外側コア1122を含むことによって、特定の実施形態は、(例えば、第2の外側コア1122なしと比較して)より高いNAを達成することができる。様々な実施形態において、差(N-2AからN-3を引いた値)は、差(N-2からN-2Aを引いた値)または(N-1からN-2を引いた値)よりも大きくして、比較的高いNAをもたらすことができる。NAを増加させると、MFDを低減することができ、クロストークを損なうことなく、チャネル(例えば、導波路1100)を互いに近づける(例えば、導波路1100間の間隔を近づける)ことができる。したがって、結合器アレイ450は、(例えば、第二の外側コア1122がない場合と比較して)断面をさらに縮小して、光が第二の外側コア1122によって導かれるときに縮小された領域を提供することができる。第1の端部1010と第2の端部1020との間に低減された領域を提供することによって、特定の実施形態は、第1の端部1010および第2の端部1020に近接する領域よりも可撓性であり得る可撓性部分1050を含み得る。
【0094】
例えば、内側コア1110のサイズ、外側コア1120のサイズ、および導波路1100間の間隔は、第1の端部1010から中間位置1040まで光学素子1000に沿って、中間位置1040において、内側コア1110のサイズがそこを通って光を導くのに不十分であり、外側コア1120のサイズが少なくとも1つの光学モードを導くのに十分であるように、(例えば、いくつかの実施形態では同時に、かつ徐々に)減少することができる。特定の実施形態では、各導波路1100は、少なくとも1つの光モード(例えば、シングルモードまたはマルチモード)の容量を有することができる。例えば、第1の端部
1010において、VC導波路1101は、内側コア1110内の多数の空間モード(M1)をサポートすることができる。中間位置1040では、様々な実施形態において、内側コア1110は、もはや全てのM1モードをサポートすることができない(例えば、光の伝搬をサポートすることができない)場合がある。しかしながら、いくつかのそのような実施形態では、中間位置1040において、外側コア1120は、すべてのM1モードをサポートすることができる(場合によっては、追加のモードをサポートすることができる)。この例では、第1の端部1010から中間位置1040まで内側コア1110内を進行する光は、光が内側コア1110と外側コア1120の両方内を伝搬できるように、内側コア1110から外側コア1120に逃げることができる。
【0095】
加えて、外側コア1120のサイズ、第2の外側コア1122のサイズ、および導波路1100間の間隔は、例えば、中間位置1040から可撓性部分1050まで、可撓性部分1050において、外側コア1120のサイズが光をそこへ導くのに不十分であり、第2の外側コア1122のサイズが少なくとも1つの光モードをそこへ導くのに十分であるように、前記光学素子1000に沿って(例えば、いくつかの実施形態では同時にかつ徐々に)減少することができる。特定の実施形態では、中間位置1040において、VC導波路1101は、外側コア1120内の全てのM1モードを支持することができる。可撓性部分1050において、様々な実施形態では、外側コア1120は、もはや全てのM1モードを支持することができない(例えば、光の伝搬を支持することができない)可能性がある。しかしながら、いくつかのそのような実施形態では、可撓性部分1050において、第2の外側コア1122は、すべてのM1モードをサポートすることができる(場合によっては、追加のモードをサポートすることができる)ことができる。この例では、中間位置1040から可撓性部分1050まで外側コア1120内を進行する光は、光が内側コア1110、外側コア1120、および第2の外側コア1122内を伝搬できるように、外側コア1120から第2の外側コア1122に逃げることができる。
【0096】
さらに、外側コア1120のサイズ、第2の外側コア1122のサイズ、および導波路1100間の間隔は、第2の端部1020において、第2の外側コア1122のサイズが光をそこに導くのに不十分であり、外側コア1120のサイズが少なくとも1つの光モードをそこに導くのに十分であるように、可撓性部分1050から第2の端部1020まで光学素子1000に沿って(例えば、いくつかの実施形態では同時にかつ徐々に)拡大することができる。特定の実施形態では、様々な実施形態において、第2の端部1020において、第2の外側コア1122は、もはや全てのM1モードをサポートすることができない(例えば、光の伝搬をサポートすることができない)可能性がある。しかしながら、いくつかのそのような実施形態では、第2の端部1020において、外側コア1120は、すべてのM1モードをサポートすることができる(場合によっては、追加のモードをサポートすることができる)。この例では、可撓性部分1050から第2の端部1020まで第2の外側コア1122内を進行する光は、内側コア1110および外側コア1120内のみを戻り伝播することができる。
【0097】
第2の端部1020から第1の端部1010に進む光は、逆の態様で挙動し得ることが理解されよう。例えば、外側コア1120のサイズ、第2の外側コア1122のサイズ、および導波路1100間の間隔は、第2の端部1020から可撓性部分1050まで光学素子1000に沿って、可撓性部分1050において、外側コア1120のサイズが光をそこへ導くのに不十分であり、第2の外側コア1122のサイズが少なくとも1つの光学モードをそこへ導くのに十分であるように、(例えば、いくつかの実施例では同時に、かつ徐々に)減少することができる。
【0098】
コアおよびクラッドの断面サイズの縮小は、結合器アレイ450に剛性および可撓性を有利に提供することができる。光ファイバ2000および/または光学デバイス3000
は、結合器アレイ450の端部1010、1020に融着され得るので、第1の端部1010および第2の端部1020における剛性が望ましくあり得る。しかしながら、低背集積回路と接続するために曲げることができるように、結合器アレイが可撓性であることも望ましいことがある。特定の実施形態では、第1の1010および第2の1020端部間の可撓性部分1050は、第1の1010および第2の1020端部が比較的剛性であることを可能にする一方で、可撓性部分1050をその間に提供することができる。可撓性部分は、光学素子1000の長さにわたって延びることができ、第1の1010端部および第2の1020端部を機械的に隔離することができる。例えば、可撓性部分1050は、可撓性部分1050と第2の端部1020との間の領域から第1の端部1010を機械的に隔離することができる。別の例として、可撓性部分1050は、第1の端部1010と可撓性部分1050との間の領域から第2の端部1020を機械的に隔離することができる。このような機械的隔離は、例えば、温度変化、機械的衝撃および振動を含む環境変動に関して、第1の端部1010および第2の端部1020に安定性を提供することができる。可撓性部分1050の長さは特に限定されず、用途に依存し得る。いくつかの例では、長さは、2~7mm、3~8mm、5~10mm、7~12mm、8~15mm、これらの範囲の任意の組み合わせ、または2~20mmの任意の値から形成される任意の範囲(例えば、3~13mm、4~14mm、5~17mmなど)とすることができる。他の例では、可撓性部分1050の長さは、より短くても長くてもよい。
【0099】
同時に、可撓性部分1050は可撓性を提供することができる。多くの実施形態では、可撓性部分1050は、可撓性部分1050の長さにわたって延びる実質的に同様の断面サイズ(例えば、導波路1100の断面サイズ)を有することができる。特定の実施形態では、可撓性部分1050における断面サイズは、第1の端部1010および第2の端部1020における断面サイズよりも小さい断面サイズを構成することができる。より小さい断面サイズを有することにより、この可撓性部分1050は、第一の1010および第二の1020端部に近接する領域よりも可撓性であり得る。より小さい断面サイズは、コアおよびクラッドのサイズの減少から生じ得る。オプションのエッチング後工程は、フレキシブルPROFA結合器450の可撓性長さの直径をさらに小さくするために望ましい場合がある。
【0100】
いくつかの実施形態において、可撓性部分1050は、標準的なSMF28ファイバよりも可撓性であり得る。いくつかの実施形態では、可撓性部分1050は、少なくとも45度、50度、55度、60度、65度、70度、75度、80度、90度、100度、110度、120度、または少なくともその間の任意の値で曲がることができる。いくつかの実施形態において、可撓性部分1050は、これらの値のいずれかによって形成される範囲、例えば、45度から55度まで、50度から60度まで、60度から70度まで、70度から80度まで、80度から90度まで、90度から100度まで、100度から110度まで、110度から120度まで、またはこれらの範囲の任意の組み合わせ、またはこれらの範囲内の任意の値によって形成される範囲(例えば、50度から65度、50度から85度、65度から90度)曲がることができる。他の実施形態では、可撓性部分1050は、これらの値よりも多くまたは少なく曲がることができる。本明細書で説明するように、様々な用途において、可撓性部分1050は、使用中に曲がらないかもしれないが、可撓性は、第1の1010端部または第2の1020端部を結合器アレイ450の他の部分から切り離すために所望され得る。
【0101】
結合器アレイ450は、結合器ハウジング構造1060を含み得る。例えば、結合器ハウジング構造1060は、共通の単一結合器ハウジング構造を含み得る。特定の実施形態では、結合器ハウジング構造1060は、導波路1100を取り囲む媒体1140(例えば、屈折率N-4を有する)を含み得る。ある実施例では、N-4はN-3よりも大きい。他の例では、N-4はN-3に等しい。媒体1140は、本明細書に記載されているような任意の媒体(例えば、純シリカ)を含むことができる。媒体はまた、結合器アレイ4
50が全ガラス結合器アレイであり得るように、ガラスを含み得る。導波路1100は、ハウジング構造1060の媒体1040内に埋め込むことができる。いくつかの例では、結合器ハウジング構造1060の媒体1140の総体積は、結合器ハウジング構造1060内に閉じ込められたVC導波路の内側および外側コア1110、1120、1122のすべての総体積よりも大きくすることができる。
【0102】
いくつかの実施形態では、各導波路は、例えば、図に示すように、結合器ハウジング構造1060の内側、外側、または境界領域の位置で、光ファイバ2000および/または光学デバイス3000に結合することができる。図1Aから2Dに示されるように。光ファイバ2000および光学デバイス3000は、各端部において異なり得るので、第1の端部1010および第2の端部1020は、各々、それが結合される光ファイバ2000または光学デバイス3000のために構成され得る。例えば、第1の端部1010および/または第2の端部1020におけるVC導波路のMFDは、それが結合される光ファイバ2000または光学デバイス3000のMFDに一致するか、または実質的に一致するように(例えば、コアのサイズを使用して)構成することができる。さらに、第1の1010端部および/または第2の1020端部におけるVC導波路のNAは、それが結合される光ファイバ2000または光学デバイス3000のNAに一致または実質的に一致するように(例えば、屈折率を使用して)構成することができる。屈折率は、当該技術分野で公知の任意の方法(例えば、導波路ガラスをドープする)またはまだ開発されていない方法で変更することができる。様々な実施形態において、本明細書に記載されるように、差(N-1からN-2を引いた値)は、第1の端部1010におけるNAが第2の端部1020におけるNAよりも大きくなるように、差(N-2からN-2Aを引いた値)よりも大きくすることができる。他の実施形態では、差(N-1からN-2を引いた値)は、第1の端部1010におけるNAが第2の端部1020におけるNAよりも小さいように、差(N-2からN-2Aを引いた値)よりも小さくすることができる。さらに他の実施形態では、差(N-1からN-2を引いた値)は、第1の端部1010におけるNAが第2の端部1020におけるNAに等しくなるように、(N-2からN-2Aを引いた値)に等しくなり得る。VC導波路は、シングルモードファイバ、マルチモードファイバ、および/または偏波保持ファイバを含むがこれらに限定されない、本明細書に記載されるファイバタイプのいずれかを含むことができる。
【0103】
コアおよびクラッド(1110、1120、1122、1130)のサイズ(例えば、円形であれば外側断面直径、円形でなければ外側断面寸法)は特に限定されない。いくつかの実施形態において、内側コア1110および/または外側コア1120のコアのサイズは、1~3ミクロン、2~5ミクロン、4~8ミクロン、5~10ミクロン、これらの範囲の任意の組み合わせ、または1~10ミクロンの任意の値から形成される任意の範囲(例えば、2~8ミクロン、3~9ミクロンなど)であり得る。ただし、サイズはこれより大きくても小さくてもよい。例えば、内側コア1110および/または外側コア1120のコアのサイズは、例えば、所望の波長および/またはモードの数に応じて、サブミクロンから多くのミクロン、数十ミクロン、数百ミクロンの範囲であり得る。
【0104】
さらに、屈折率の差(例えば、N-1とN-2との間、N-2とN-2Aとの間、および/またはN-2AとN-3との間)は特に限定されない。いくつかの例では、屈折率差は、1.5x10-3から2.5x10-3、1.7x10-3から2.3x10-3、1.8x10-3から2.2x10-3、1.9x10-3から2.1x10-3、1.5x10-3から1.7x10-3、1.7x10-3から1.9x10-3まで、1.9x10-3から2.1x10-3まで、2.1x10-3から2.3x10-3まで、2.3x10-3から2.5x10-3まで、これらの範囲の任意の組み合わせ、または1.5x10-3から2.5x10-3までの任意の値から形成される任意の範囲。他の例では、指数差はより大きくても小さくてもよい。
【0105】
本明細書で説明するように、光学デバイス3000はPICを含むことができる。PICは、VGCのアレイを含むことができる。また、その全体が本明細書に組み込まれる「高密度光パッケージヘッダー装置」と題する米国特許出願公開第2012/0257857号明細書に記載されているように、それぞれが複数の光チャネルを有する複数のフレキシブルPROFA結合器(結合器450など)を一緒に組み合わせて、光マルチポート入出力(IO)インターフェイスを有利に形成することができる。このように、光マルチポートIOインターフェイスは、複数の光結合器アレイを含むことができ、光結合器アレイの少なくとも1つは、本明細書に記載の光結合器アレイ450を含むことができる。
【0106】
ここで図8および図9を参照すると、マルチチャンネル光結合器アレイの第1の端部に近接したハウジング構造の例示的な断面図が示されている。断面図は、光結合器アレイの長手方向または長さに直交している。このような構成の中には、第1の端部における導波路の断面または横方向(または横方向)の位置決めが改善され、第1の端部に近接した導波路の自己整合配置(例えば、円形(図8に示すように)または六角形の内側断面を有するハウジング構造における六角形の密着配置)と、第2の端部における導波路の断面位置決めの改善(場合によっては正確またはそれに近い)とを可能にするものがある。このような構成は、第二の端部における導波路の断面位置決めが所望により正確に配置されるように、製造時に位置合わせを行うこともできる。
【0107】
例示的な光結合器アレイの様々な特徴を図8および図9に関して説明することができるが、(例えば、上述した図または実施形態のいずれかに関連して)上述した任意の特徴は、多チャネル光結合器アレイとの任意の組み合わせで実装することができる。例えば、図1A~5および図7に関して説明した特徴のいずれかを利用することができる。図1A-5および7は、マルチチャンネル光結合器アレイで利用することができ、図8および9に関して説明した任意の特徴と組み合わせることができる。
【0108】
例えば、図1A~2Dに示される例示的な実施形態を参照すると、結合器アレイの2つの端部、すなわち、第1の(大きい)端部と、第2の(小さい)端部とがある。つの端部は、長手方向に(z方向に沿って)間隔をあけて配置されている。例えば、図1Aでは、第1の端部は位置Bに近接しており、第2の端部は位置CおよびDに近接している。
【0109】
特定の実施形態では、第1の端部(位置Bに近接)の機能の1つは、導波路30A、32A-1、32A-2を、増加したまたは近似した位置決め精度で封止することである。例えば、第1の端部(位置Bに近接する)に近接する結合器ハウジング構造14Aは、導波路30A、32A-1、32A-2の長さの一部を封止する、例えば、円周方向に取り囲むことができるが、必ずしも導波路30A、32A-1、32A-2の端部を完全に封止する必要はない。いくつかのそのような実施例では、導波路30A、32A-1、32A-2は、結合器ハウジング構造14Aの外側に(例えば、長手方向に)延びていてもよいし、延びていなくてもよい。図1Aでは、第1の端部に近接して、導波路30Aの端部は、結合器ハウジング構造14A内に配置されるが、導波路32A-1、32A-2の端部は、結合器ハウジング構造14Aの外側に、例えば、長手方向に(z方向に平行な方向に)延在する。図2Bでは、第1の端部に近接して、導波路130B-1、130B-2の端部は、結合器ハウジング構造14Aの外側の断面境界領域に配置され、結合器ハウジング構造14Aの外側で、例えば、長手方向に(z方向に平行な方向に)延びていない。
【0110】
様々な実施形態において、第2の端部(位置CおよびDに近接)の機能の1つは、導波路30A、32A-1、32A-2を、改善された(場合によっては正確なまたは正確に近い)断面位置決めを有するハウジング構造(例えば、場合によっては共通のハウジング
構造)に埋め込ませることである。例えば、第2の端部に近接する(位置CおよびDに近接する)導波路30A、32A-1、32A-2は、埋め込まれてもよく、例えば、連続する結合器ハウジング構造14Aによって周方向に取り囲まれてもよい。図1Aでは、第2の端部に近接して、導波路30A、32A-1、32A-2の端部は、結合器ハウジング構造14Aの外側断面境界領域に長手方向に配置される。いくつかの実施形態では、第2の端部に近接して、導波路の1つ以上の端部は、結合器ハウジング構造14A内に配置されてもよいし、結合器ハウジング構造14Aの外側に長手方向に延びてもよい。
【0111】
改善された位置決めを達成するために、いくつかの実施形態は、第1の端部に近接した位置に、図8に示すハウジング構造の例示的な断面構成を含むことができる。断面は、光結合器アレイの長手方向または長さに直交する。図8に示すように、結合器アレイ800は、第1の端部に長手方向に近接して複数の長手方向導波路805を取り囲むリングの横方向(または横方向)の構成を有するハウジング構造801を含むことができる。エアギャップのようなギャップが、複数の縦方向導波路805を周囲のリングから分離してもよい。このような構成の中には、第1の端部に近接して導波路を自己整合的に配置できるものもある(例えば、円形(図8に示すような)または六角形の内側断面を有するハウジング構造における六角形の密着配置)。
【0112】
図8に示す構成例では、導波路805は六角形の配置になっている。例えば、正方形、長方形など、他の配置も可能である。
【0113】
リングは、円形または非円形である内側断面801a(横方向、すなわち、光結合器アレイの長手方向または長さに直交する方向)を有してもよい。例えば、内側断面801aは、円形、楕円形、D字形、正方形、長方形、六角形、五角形、八角形、その他の多角形等であってもよい。また、内側断面801aは、必ずしも導波路805の配置に従うものではない。例えば、正方形に配置された4つの導波路を内側円形断面に閉じ込めることができる。別の例として、図8に示すように、内側断面801aは円形であるが、導波路805は六角形に配置されている。いくつかの実施形態では、図8に示すような円形の内側断面は、クローズパック六角形配置を可能にすることができる好ましい形状であってもよい。また、正方形や長方形などの他の内側断面形状を使用することもでき、これにより非六角形導波路配置を可能にすることができる。いくつかの実施例では、内側断面801aは、空スペースを減らすために導波路805の配置と同様であってもよい。例えば、六角形配置の導波路805の場合、リングの内側断面801aは、内側断面801aと導波路805との間の空スペースを減らすために六角形であってもよい。
【0114】
外側断面801b(横方向、例えば、光結合器アレイの長手方向または長さに直交する方向)は、円形または非円形であってよい。例えば、外側断面801bは、円形、楕円形、六角形、D字形(例えば、平坦な表面が容易な回転整列を可能にするので、結合器の受動的な軸整列を提供するため)、正方形、長方形、五角形、八角形、他の多角形等であってもよい。図8では、外側断面801b(例えば、円形)は、内側断面801a(例えば、円形)の形状にしたがっている。しかしながら、いくつかの実施形態では、外側断面801bは内側断面801aと類似している必要はない。内側断面形状の機能の1つは、第2の端部に近接した位置での横方向の位置精度の向上を可能にすることであり、外側断面形状の機能の1つは、結合器の受動的な軸方向の位置合わせを可能にすることである(例えば、位置合わせは、結合器に光を発射することなく行うことができる)。いくつかの構成では、第1の端部から第2の端部まで外側の断面形状を実質的に維持し、結合器アレイの端部の一方または両方の端部における受動的な位置合わせを容易にすることが好ましい場合がある。
【0115】
図9は、第1の端部に近接した位置におけるハウジング構造の別の例示的な断面構成を
示す。図9に示すように、結合器アレイ850は、複数の孔852を有する構造(例えば、場合によっては連続した構造)の構成を有するハウジング構造851を含むことができる。孔852のうちの少なくとも1つは、長手方向導波路855のうちの少なくとも1つを含むことができる。エアギャップなどの隙間が、複数の縦導波路855を周囲のハウジング構造851から分離してもよい。図8に示す実施例に関連する説明と同様に、外側断面は、円形、楕円形、六角形、D字形、正方形、長方形、五角形、八角形、他の多角形などであってもよい。このような構成の中には、結合器アレイの端部の一方または両端で受動的な位置合わせが可能なものもある。図8に示す構成例では、場合によっては、より単純な製作が可能になるかもしれないが、図9に示す構成例では、任意の横導波路の位置決めが可能になるかもしれない。
【0116】
図9は、6つの孔852を有する構成例を示すが、他の数の孔も可能である。この構成例の孔852は分離されていてもよいし、一部またはすべての孔852が接続されていてもよい。例えば、図9に示すように、第1の孔852-1は第2の孔852-2から隔離されている。しかし、いくつかの構成では、第1の孔852-1は、少なくとも1つの第2の孔852-2に接続されていてもよい。孔852の配列は3×2の配列として示されているが、他の配列も可能である。例えば、孔の配列パターンは、六角形、正方形、長方形、または横断面における孔の位置を定義するXY配列によって定義される。
【0117】
図9は、消失コア(VC)導波路として図示された導波路855を有するすべての孔852を示している。しかし、この例の導波路の少なくとも1つはVC導波路であるが、孔852の1つ以上は非消失コア(Non-VC)導波路を含むことができる。VC導波路またはNon-VC導波路855は、本明細書に記載の導波路のいずれか、例えば、シングルモードファイバ、マルチモードファイバ、偏波維持ファイバなどを含むことができる。いくつかの実施形態では、孔852の1つ以上は、空であってもよく、または、例えば、フィデューシャルマークとして機能するように、他の(例えば、非導波路)材料が配置されてもよい。孔852の1つ以上は、図9に示すように単一の導波路855(いくつかの好ましい構成において)、または複数の導波路855を配置することができる。設計によっては、1つ以上の孔852は、例えば、異なる形状および寸法(例えば、断面形状、直径、長/短楕円寸法など)の導波路855を収容するために、別の孔852と同一であっても異なっていてもよい。孔852の断面は円形でも非円形でもよい。例えば、断面は、円形、楕円形、六角形またはD字形(例えば、偏光維持(PM)チャネルの受動的な軸方向の整列を提供するため)、正方形、長方形、五角形、八角形、他の多角形などであってよい。図示されるように、多くの場合、第1の端部に近接する孔852の断面は、結合器ハウジング構造851の内面851aと導波路855との間に隙間が配置されるように、導波路855の断面よりも大きい。
【0118】
結合器ハウジング構造(例えば、図8の801または図9の851)は、本明細書に記載されるような広範囲の材料からの媒体を含むことができる。本明細書にも記載されるように、結合器ハウジング構造801、851の媒体は、屈折率(N-4)を有することができる。媒体は、横方向に連続した媒体であり得る。これは、いくつかの実施形態において、横方向の位置決め精度を改善した堅牢なハウジング構造を可能にし得る。いくつかの実施形態では、結合器ハウジング構造801、851の媒体の総体積は、結合器ハウジング構造801、851内に閉じ込められたVC導波路のすべての内側および外側コアの総体積よりも大きくすることができ、いくつかの実施形態では、すべてのVC導波路がハウジング構造内に確実に埋め込まれ、安定した性能を可能にすることを提供する)。
【0119】
特定の実施形態では、図8および図9に示される例示的な構成は、例えば第2の端部における導波路の改善された断面(横方向)位置決めによるデバイスの製造可能性の改善を可能にし得る。この横方向位置は、例えば、x方向および/またはy方向に定義され、z
は、長さ結合器アレイに沿った方向(例えば、第1の端部から第2の端部まで)である。様々な製造アプローチにおいて、導波路(例えば、図8の805および図9の855)および結合器ハウジング構造(例えば、図8の801または図9の851)からなるアセンブリは、図3A~3Lに示される側断面図に示されるように、第2の端部を形成するように加熱および延伸されてもよい。図8を参照すると、導波路805は、(光結合器アレイの長手方向または長さに直交する断面において、例えば、図示のx-y平面において)リングの構成を有する結合器ハウジング構造801に挿入され得る。上述したように、エアギャップなどの間隙を結合器ハウジング構造801と導波路805との間に配置して、結合器ハウジング構造801に対する導波路の(x方向および/またはy方向の)横方向の移動を可能にすることができる。図9を参照すると、1つまたは複数の導波路855を、導波路855がハウジング構造851内で受動的に整列され得る複数の孔852(例えば、光結合器アレイの長手方向または長さに直交する断面、例えば、図示のx-y平面で見た場合)を有する結合器ハウジング構造851に挿入することができる。エアギャップのようなギャップは、結合器ハウジング構造851と導波路855との間に配置され、結合器ハウジング構造851に対する導波路の(x方向および/またはy方向の)横方向の移動を可能にすることができる。導波路が密に配置されている場合(例えば、六角形)、この移動能力は、製造後の第二の端部において、より正確な断面位置決めをもたらすことができる。
【0120】
図1Aを参照すると、結合器アレイは、内側コア20Aおよび外側コア22Aを有する少なくとも1つのVC導波路30Aを有する複数の縦方向導波路30A、32A-1、32A-2を含むことができる。内側コア20A、外側コア22A、および複数の導波路30A、32A-1、32A-2の間の間隔は、第1の端部(位置Bに近接)から第2の端部(位置CおよびDに近接)へ、例えば、S-1からS-2へ(例えば、場合によっては同時に徐々に)減少することができる。様々な実施形態において、第1の端部(位置Bに近接)における断面構成は、図8または図9のように示され、一方、第2の端部(位置CおよびDに近接)における断面構成は、図に示すことができる。3A~3Lまたは図7に示すことができる。いくつかの実施形態では、第2の端部に近接して、結合器ハウジング構造と導波路との間には実質的に隙間がなく、いくつかの隙間はハウジング材料によって充填され、いくつかの隙間は導波路クラッド材料によって充填される。第1の端部における断面構成について説明した結果、第2の端部における導波路の断面または横方向の位置決めを改善することができる。したがって、第2端部の導波路は、光学デバイスとの横方向(例えば、x方向および/またはy方向)に適切に位置合わせすることができる。
【0121】
ここで図10および図11を参照すると、光結合器アレイ4000、5000のさらなる例示的な実施形態が示されている。結合器アレイ4000、5000は、異なるモードフィールドおよび/またはコアサイズを有する光ファイバとの間など、複数の光ファイバとの間で結合するように構成することができる。いくつかの実施態様では、結合器アレイ4000、5000は、一組の個々の絶縁光ファイバ2000と、複数の光モードの伝搬を可能にする少なくとも1つの光チャネルを有する光学デバイス3000との間の結合を提供するように構成され得る。いくつかの好ましい実施形態では、すべての絶縁された光ファイバ2000は同一であることができ(またはいくつかの実施形態では異なる)、光学デバイス3000は、少なくとも1つの少数モードファイバ、マルチモードファイバ、マルチコア単一モードファイバ、マルチコア少数モードファイバ、および/またはマルチモードファイバを含むことができる。図に関して本明細書で説明される特定の実施形態と比較すると、図1A図5に関して本明細書で説明される様々な実施形態は、図1A図5を参照されたい。図1A-5と比較して、様々な実施形態4000、5000は、テーパ径のさらなる縮小を含むことができ、これにより、光が外側コア4120、5120から抜け出し、少なくとも2つの隣接するコアによって形成される結合導波路4150、5150内を伝搬することができる。したがって、本明細書で説明する様々な実施形態は、
異種のモードフィールドおよび/またはコアの形状もしくはサイズを有するファイバ間で光学的に結合するように構成することができる。有利には、結合器アレイのいくつかの実施形態は、シングルモードファイバ、少数モードファイバ、マルチモードファイバ、マルチコアシングルモードファイバ、マルチコア少数モードファイバ、および/またはマルチコアマルチモードファイバのうちの1つ以上の間の光結合を改善および/または最適化することができる。
【0122】
次に、例示的な結合器アレイの様々な特徴を図10および図11に関して説明するが、説明した特徴は、図10および図11に関して説明した結合器アレイと任意の組み合わせで実施することができる。図1A~5および図7に関して説明した結合器アレイと任意の組み合わせで、説明した任意の機能を実装することができる。1A-5および7に関して説明される。さらに、図1A図5および図7に関して説明した任意の特徴を組み合わせることができる。図1A-5および図7に関して説明された任意の特徴は、図10および図11に関して説明された任意の特徴と組み合わせることができる。10および11に関して説明した任意の特徴と組み合わせることができる。例えば、例示的な結合器アレイ4000、5000は、図8~9に示されたハウジング構造801、851と同様のハウジング構造4060、5060を利用して図示されている。これらの例では、ハウジング構造4060、5060の断面構成は、図10に示すように、複数の孔を有する構造(例えば、マルチホール)を含んでもよいし、図11に示すように、1つの孔(例えば、リングに囲まれたシングルホール)を含んでもよい。しかしながら、他のハウジング構造を使用することもできる。例えば、図1A~5および図7に関して説明したハウジング構造を使用することができる。
【0123】
図10を参照すると、マルチチャンネル光結合器アレイ4000の特定の実施形態は、第1の端部4010、中間位置または断面4050、および第2の端部4020を有する細長い光学素子4001を含むことができる。光学素子4001は、結合器ハウジング構造4060と、ハウジング構造4060内に配置された複数の長手方向導波路4100とを含むことができる。導波路4100は、断面幾何学的導波路配置で互いに対して配置され得る。図10では、第1の端部4010、中間断面4050、および第2の端部4020に対する導波路4100の例示的な断面幾何学的導波路配置が示されている。断面内の斜線領域によって図示され、本明細書で説明されるように、光は、第1の端部4010から、中間断面4050を通り、第2の端部4020まで、光学素子4001を通って導かれ得る。
【0124】
図10に示すように、第1の端部4010に近接して(例えば、近接して)、ハウジング構造4060(例えば、場合によっては一般的な単一結合器ハウジング構造)は、複数の孔4062を有する構造(例えば、場合によっては横方向に連続した構造)の断面構成を有することができる。図10は、3つの円形の孔4062-1、4062-2、4062-3を有する例示的な構成を示す。しかしながら、孔の形状、孔の数、および/または孔の配置は特に限定されず、図9に関して説明したものを含む他の形状、数、および/または配置を含むことができる。孔4062の少なくとも1つは、縦導波路4100の少なくとも1つを含むことができる。エアギャップなどのギャップが、複数の縦方向導波路4100を、第1の端部4010に近接して周囲のハウジング構造4060から分離してもよい。いくつかの実施形態では、中間位置4050および/または第2の端部4020において、結合器ハウジング構造4060と導波路4100との間に実質的に隙間がない場合がある。例えば、1つ以上の隙間は、ハウジング材料および/または導波路クラッド材料によって埋められてもよい。本明細書で説明するように、いくつかの実施形態では、第1の端部4010に近接して、結合器ハウジング構造4060と導波路4100との間に隙間があってもよいが、第2の端部4020に近接して、結合器ハウジング構造4060と導波路4100との間に実質的に隙間がなくてもよい(またはその逆でもよい)。いく
つかの実施形態では、第1の端部4010、中間位置4050、および/または第2の端部4020に近接して、結合器ハウジング構造4060と導波路4100との間に実質的に隙間がない場合がある。
【0125】
本明細書で説明されるように、結合器アレイ4000は、複数の光ファイバ2000および/または光学デバイス3000と光学的に結合するように動作可能であり得る。結合器アレイ4000は、第1の端部4010に近接する複数の導波路4100を介して(例えば、融着接続部2001を介して)光ファイバ2000と結合することができ、および/または第2の端部4020に近接する複数の導波路4100を介して(例えば、図示しない融着接続部を介して)光学デバイス3000と結合することができる。図10では、3つの導波路4100が3つの孔4062-1、4062-2、4062-3のそれぞれに示されている。しかしながら、孔4062の各々に対して任意の数の導波路4100を使用することができる。いくつかの実施形態では、導波路4100の数は、光ファイバ2000の数と等しくてもよい(例えば、9本の光ファイバと結合するための9本の導波路)。いくつかの他の実施形態では、少なくとも1つの孔における導波路4100の数は、デバイス3000の対応する少数モード導波路または複数モード導波路によってサポートされる光モードの数と等しくてもよい(例えば、マルチコアファイバの3つの3モードコアと結合するために、3つの孔の各々に3つの導波路)。様々な実施形態において、導波路4100は、各孔4062内に互いに間隔(例えば、いくつかの実施例において予め決められた)をあけて配置することができる。多孔構成のいくつかの好ましい実施形態では、個々の孔4062-1、4062-2、4062-3は、光学デバイスの数モードファイバ、マルチモードファイバおよび/またはマルチコアファイバの少なくとも1つの特定のコアに結合するように意図されたすべての導波路(例えば、ファイバ)を含むことができる。他のいくつかの実施形態では、アクティブな導光ファイバ導波路の特定の幾何学的配置を作成するために、1つまたは複数の追加ファイバおよび/またはダミーファイバ(例えば、光を導かない可能性がある)を利用することができる。
【0126】
様々な実施形態において、複数の導波路4100は、少なくとも1つの光モード(例えば、場合によっては所定のモードフィールドプロファイル)に対する容量を有することができる。複数の導波路4100は、少なくとも1つの消失コア(VC)導波路4101を含むことができる。図10は、導波路4100の全てをVC導波路として図示している。しかしながら、1つ以上の非VC導波路を使用することもできる。本明細書で説明するように、VC導波路4101は、それぞれ屈折率N-1、N-2、およびN-3を有する内側コア(例えば、内側消失コア)4110、外側コア4120、および外側クラッド4130を含むことができる。外側コア4120は、内側コア4110を長手方向に取り囲むことができ、外側クラッド4130は、外側コア4120を長手方向に取り囲むことができる。本明細書に記載されるように、内側コア4110、外側コア4120、および外側クラッド4130の屈折率の間の相対的な大きさの関係は、有利には、N-1>N-2>N-3とすることができる。
【0127】
様々な実施形態において、ハウジング構造4060は導波路4100を取り囲むことができる。結合器ハウジング構造4060は、屈折率N-4を有する媒体4140を含むことができる。媒体4140は、本明細書に記載されるもののいずれかを含むことができる。いくつかの実施例では、結合器ハウジング構造4060の媒体4140の総体積は、結合器ハウジング構造4060内に閉じ込められたVC導波路のすべての内側および外側コア4110、4120の総体積よりも大きくすることができる。いくつかの例では、導波路4100は、ハウジング構造4060(例えば、第2の端部4020の近傍)に埋め込まれ得る。
【0128】
特定の実施形態において、内側コア4110導波路寸法、外側コア4120導波路寸法
、屈折率、および/または数値開口(NA)は、個々のファイバ2000への結合を増加および/または最適化するように選択される。様々な実施形態において、外側コア4120導波路寸法、屈折率、NA、および/またはクラッド4130寸法は、光学デバイス3000への結合を増加および/または最適化するように選択される。本明細書に記載される様々な実施形態はまた、その全体が本明細書に組み込まれる「最適化構成可能ピッチ減少光ファイバアレイ」と題される米国出願番号14/677,810に記載されるピッチ低減光ファイバアレイの反射低減特徴を含むことができる。偏波制御のために、外側コア4120の一部を非円形断面(例えば、図10に示すような楕円形)にすることができ、外側コア4120の特定の向きを使用して、光結合を増加および/または最適化することができる。本明細書に記載される様々な実施形態はまた、その全体が本明細書に組み込まれる「構成可能極性かモード結合器」と題する米国出願番号15/617,684に記載される光偏波モード結合器のいずれかの特徴を含むことができる。
【0129】
いくつかの実施形態では、内側コア4110のサイズ、外側コア4120のサイズ、クラッド4130のサイズ、および/または導波路4100間の間隔は、第1の端部4010から中間の位置または断面4050まで、光学素子4001に沿って(例えば、いくつかの実施形態では同時にかつ徐々に)減少することができる。いくつかの実施形態では、所定の縮小プロファイルを使用することができる。図10に示す例では、中間位置4050において、内側コア4110は、そこを通る光を導くのに不十分であってもよく、外側コア4120は、少なくとも1つの光学モード(例えば、空間モード)を導くのに十分であってもよい。
【0130】
いくつかの実施形態では、導波路4100の各コアは、少なくとも1つの光モード(例えば、単一モード、少数モード、または複数モード)の容量を有することができる。例えば、第1の端部4010において、VC導波路4101は、内側コア4110内で多数の空間モード(M1)をサポートすることができる。中間位置4050において、様々な実施形態では、内側コア4110は、もはや全てのM1モードをサポートすることができない(例えば、光の伝搬をサポートすることができない)可能性がある。しかしながら、いくつかのそのような実施形態では、中間位置4050において、外側コア4120は、すべてのM1モードをサポートすることができる(場合によっては、追加のモードをサポートすることができる)。この例では、第1の端部4010から中間位置4050まで内側コア4110内を進行する光は、光が外側コア4120内を伝搬できるように、内側コア4110から外側コア4120に逃げることができる。
【0131】
いくつかの実施形態では、内側コア4110のサイズ、外側コア4120のサイズ、クラッド4130のサイズ、および/または導波路4100間の間隔は、中間位置4050から第2の端部4020まで光学素子4001に沿ってさらに(例えば、いくつかの実施例では同時にかつ徐々に)減少させることができる。図10に示される例では、第2の端部4020において、外側コア4120は、光をそこに導くには不十分であり得る。
【0132】
特定の実施形態では、中間位置4050において、VC導波路4101は、外側コア4120内のすべてのM1モードをサポートすることができる。第2の端部4020において、外側コア4120は、もはや全てのM1モードをサポートすることができない(例えば、光の伝搬をサポートすることができない)可能性がある。しかしながら、いくつかのそのような実施形態では、第2の端部4020において、少なくとも2つのコアの組み合わされたコア4150は、組み合わされたすべての導波路4101のすべてのM1モードをサポートすることができる(場合によっては、追加のモードをサポートすることができる)。この例では、中間位置4050から第2の端部4020まで外側コア4120内を進行する光は、外側コア4120から、光が組み合わされたコア内を伝搬することができるように、少なくとも2つの外側コア(例えば、2つ以上の隣接するコア)によって形成
された組み合わされた導波路4150内に逃げることができる。図10に示す例では、結合導波路4150の各々は、3つの外側コアによって形成されている。しかしながら、いくつかの実施形態では、結合導波路4150は、別の数の外側コアで形成されてもよい。
【0133】
第2の端部4020から第1の端部4010へ移動する光は、逆の態様で挙動し得ることが理解されよう。例えば、いくつかの実施形態では、光は、少なくとも2つの隣接する外側コアによって形成された結合導波路4150から中間断面4050に近接して少なくとも1つの外側コア4120に移動することができ、外側コア4120から第1の端部4010に近接して対応する内側コア4110に移動することができる。図10に示す例では、組み合わされた導波路4150の各々は、3つの伝搬モードをサポートすることができる。第2の端部4020から第1の端部4010まで伝搬し、各伝搬モードは、中間断面4050に近接して対応する外側コア4120に結合され、外側コア4120から第1の端部4010に近接して対応する内側コア4110に移動することができる。
【0134】
ここで図11を参照すると、例示的な実施形態5000は、図10に示す例示的な実施形態4000と同様の特徴を含む。1つの違いは、ハウジング構造5060の断面構成が、複数の孔4062の代わりに単一の孔5062を有する構造を含むことである。図10に示す例示的な実施形態4000と同様に、光学素子5001は、結合器ハウジング構造5060(例えば、媒体5140を含む)と、ハウジング構造5060内に配置された複数の長手方向導波路5100とを含むことができる。導波路5100は、孔5062内の断面幾何学的導波路配置において互いに対して配置され得る。図示されるように、光は、第1の端部5010から、中間断面5050を通り、第2の端部5020まで、光学素子5001を通して導かれ得る。
【0135】
本明細書で説明するように、ギャップは、複数の長手方向導波路5100を周囲のハウジング構造5060から分離することができる。いくつかの実施形態では、中間位置5050および/または第2の端部5020に近接する結合器ハウジング構造5060と導波路5100との間に実質的に隙間がない場合がある。例えば、図11では、第2の端部5020に近接して隙間が示されているが、好ましい実施形態では、結合器ハウジング構造5060と導波路5100との間に実質的に隙間がなくてもよい。いくつかの実施形態では、第1の端部5010、中間位置5050、および/または第2の端部5020に近接して、結合器ハウジング構造5060と導波路5100との間に実質的に隙間がない場合がある。
【0136】
様々な実施形態において、複数の導波路5100は、少なくとも1つのVC導波路5101を含むことができる。図11は、導波路5100の37本すべてを、六角形配置のVC導波路5101として図示している。しかしながら、任意の配置を使用することができる。さらに、任意の数のVC導波路、非VC導波路、および/またはダミーファイバを使用してもよい。本明細書で説明するように、アクティブな導光ファイバ導波路の特定の幾何学的配置を作成するために、1つ以上のダミーファイバを利用することができる。本明細書で説明するように、VC導波路5101は、内側消失コア5110、外側コア5120、および外側クラッド5130を含むことができる。
【0137】
特定の実施形態では、内側コア5110導波路寸法、外側コア5120導波路寸法、クラッド5130寸法、屈折率、および/または数値開口(NA)は、個々のファイバ2000および/または光学デバイス3000への結合を増加および/または最適化するように選択することができる。いくつかの実施形態では、内側コア5110のサイズ、外側コア5120のサイズ、クラッド5130のサイズ、および/または導波路5100間の間隔は、第1の端部5010から第2の端部5020まで光学素子5001に沿って減少し得る。図11に示す例では、中間位置5050において、特定の導波路5100の内側コ
ア5110は、そこを通る光を導くのに不十分であり得、特定の導波路5100の外側コア5120は、少なくとも1つの光学モード(例えば、空間モード)を導くのに十分であり得る。この例では、第2の端部5020に近接して、外側コア5120は、光をそこを通して導くのに不十分である可能性がある。したがって、いくつかの実施形態では、中間位置5050から第2の端部5020まで外側コア5120内を進行する光は、外側コア5120から、光が組み合わされたコア内を伝搬できるように、少なくとも2つの外側コア(例えば、2つ以上の隣接するコア)によって形成された組み合わされた導波路5150内に逃げることができる。図11に示す例では、結合導波路5150の各々は3つの外側コアによって形成されているが、結合導波路5150は別の数の外側コアによって形成されてもよい。残りのコア(例えば、導波路またはダミーファイバのコア)は、光を導波してもよいし、導波しなくてもよい。第2の端部5020から第1の端部5010に進む光は、逆の態様で挙動することができる。
【0138】
本明細書に記載されるように、様々な実施形態は、1つまたは複数の光ファイバから光学デバイス、例えばフォトニック集積回路(PIC)に光を結合するように、または逆に光学デバイスから1つまたは複数の光ファイバに光を結合するように構成された光結合器アレイに関する。様々な実施態様において、1つまたは複数の光結合器アレイは、光学デバイスの1つまたは複数の特徴と受動的に(例えば、横方向および/または軸方向に)整列するように構成された1つまたは複数の特徴を含むことができる。いくつかのそのような実施形態は、例えば、導波路構造を通して光を透過させ、結合効率を検出し、光結合を最適化するために結合器アレイの導波路と光学デバイスとの間のアライメントを最適化することを伴う可能性のある、時間とコストのかかる能動的アライメントを行うことなく、受動的アライメントを有利に提供することができる。軸方向のアライメントは、偏光処理やマルチチャンネル結合にも望ましい。
【0139】
図12Aは、PICのような光学デバイスとの受動アライメントを提供するように構成された例示的な光結合器アレイを概略的に示す。例示的な光結合器アレイ900は、ハウジング構造914内に1つ以上の長手方向導波路930を含むことができる。ハウジング構造914は、第1の側面914Aおよび第2の側面914Bからなる外側断面形状を有することができる。第1の側面914Aは、光学デバイス940の特徴部945と整列するように構成され得る。第2の側面914Bは、いくつかの実施態様では、光学デバイスの特徴部945および/または光学デバイス940の上面945Bと整列するように構成され得る。例えば、第2の側面914Bは、光学デバイスの特徴部945の上面945Bと実質的に平行であり、実質的に直線状であり得る。別の例として、第2の側面914Bは、光学デバイスの特徴部945の上面945Bよりも高くまたは低く(例えば、垂直方向に)することができるが、それでも上面945Bと実質的に平行である。図12Aの例では、ハウジング構造914は、湾曲部分からなる第1の側面914Aと、平坦部分からなる第2の側面914Bとを有するD字形の外側断面形状を有する。湾曲した側面914Aは、光学デバイス940の特徴部945(例えば、V溝)と整列することができ、平坦な側面914Bは、光学デバイスの特徴部945および/または光学デバイス940の上面945Bと整列する(例えば、実質的に平行である)ことができる。いくつかの実施態様では、第1の側面920Aおよび第2の側面920Bを有するアライメントキャリア920(例えば、プレート、ブロック、ウェッジなど)が、光学デバイスの特徴部945および/または光学デバイス940の上面945Bとのアライメントを提供するために、光結合器アレイ900のハウジング構造914の第2の側面914B上に配置され得る。図12Bは、図12Aに示される光学デバイス940と位置合わせされて結合された例示的な光結合器アレイ900を概略的に示す。
【0140】
光結合器アレイ900は、当該技術分野で知られている、またはまだ開発されていない任意の光結合器アレイであり得る。光結合器アレイ900は、本明細書に記載される任意
の光結合器アレイ、例えば、図1A~11の任意の光結合器アレイを含むことができる。一例として、いくつかの実施態様では、光結合器アレイ900は、本明細書に記載されるようなピッチ低減光ファイバ結合器アレイ(PROFA)を含むことができる。PROFAは、有利には、個々のチャネルへのアクセスを提供するために使用され得る。様々な実施態様において、光結合器アレイ900は、第1の端部901および第2の端部902を有することができる。光結合器アレイ900は、第1の端部901において複数の光ファイバ(図示せず)と光学的に結合するように構成され得、第2の端部902において光学デバイス940と光学的に結合するように構成され得る。
【0141】
光結合器アレイ900は、1つ以上の光導波路930を含むことができる。導波路の数は特に限定されない(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、12、15、20、25、30、40、50、75、80、90、100など、またはそのような値によって形成される任意の範囲)。光導波路930は、当該技術分野で知られている、またはまだ開発されていない任意の光導波路であり得る。例えば、光導波路930は、本明細書に記載される任意の導波路、例えば、消失コア導波路または非消失コア導波路を含むことができる。導波路930は、光ファイバを含むことができ、光ファイバのタイプに関しては限定されないが、任意の光ファイバ、例えば、シングルモードファイバ、少数モードファイバ、マルチモードファイバ、偏波維持ファイバ、および/またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。1つ以上の光導波路930は、ハウジング構造914、例えば、共通の単一結合器ハウジング構造内に配置され得る。いくつかの実施態様では、1つ以上の光導波路930は、ハウジング構造914に埋め込まれ得る。いくつかの実施態様では、導波路930はファイバのコアを構成することができ、ハウジング914はファイバのクラッドを構成することができる。図12Aを参照すると、例えばマルチチャンネル結合用のマルチコアファイバ(MCF)を使用することができる。この場合、導波路930はMCFのコアであり、ハウジング914はクラッドである。いくつかの実施態様では、MCFファイバは、別個に製造され、PROFA結合器の端部に融着接続されてもよく、またはPROFA結合器は、PROFA結合器の一体部分としてMCFと共に製造されてもよい。例えば、MCFはPROFA結合器の比較的長く柔軟な端部として形成される。いくつかの実施態様では、PROFA結合器は、使用されてもよいし、使用されなくてもよい。例えば、光結合器アレイ900は、第1の端部901においてMCF(図示せず)と光学的に結合され得る。MCFは、少なくとも1つの光ファイバ導波路(例えば、複数の光ファイバまたは別の光学デバイス)と光学的に結合するように動作可能であってもよい。いくつかの実施態様では、MCFは、少なくとも1つの光ファイバ導波路(例えば、複数の光ファイバまたは別の光学デバイス)と光学的に結合するように動作可能な第2の光結合器アレイと(光結合器アレイ900とは反対側の端部で)光学的に結合され得る。第2の光結合器アレイは、図1A図11の任意の光結合器アレイを含む、本明細書に開示される任意の光結合器アレイであり得る。図1A~11または図12Aに示される光結合器アレイ900。他の例も可能である。
【0142】
光結合器アレイ900は、光学デバイス940の1つまたは複数の特徴と受動的に整列するように(または、結合器アレイ900および/または光学デバイス940のキャリアまたは基板の1つまたは複数の特徴と受動的に整列するように)構成された1つまたは複数の特徴を有することができる。いくつかの例では、光結合器アレイ900は、結合器アレイ900および光学デバイス940の共通のキャリア/基板の1つまたは複数の特徴と受動的に整列することができる1つまたは複数の特徴を有することができる。光結合器アレイ900の特徴は、光結合器アレイ900の1つまたは複数の導波路930と位置合わせされ得る(例えば、第1の側面914aの位置は、光結合器・アレイ900の導波路930の位置に対して相対的に登録され得る)、光学デバイス940の特徴は、光学デバイス940の導波路950のうちの1つ以上と位置的に登録され得る(例えば、V溝945の位置は、光学デバイス940の導波路950の位置に対して相対的に登録され得る)。
光結合器アレイ900の特徴が光学デバイス940の特徴と結合または嵌合するとき、光結合器アレイ900の導波路930は、光学デバイス940の導波路950と(例えば、第2の端部902において横方向および/または軸方向に)整列される。ある実施態様では、光学デバイス940の特徴は、光結合器アレイ900の相互的または相補的に設計された特徴を受け入れることができる。ある実施態様では、光結合器・アレイ900の特徴は、光学デバイス940の相互的または相補的に設計された特徴を受け入れることができる。
【0143】
いくつかの実装では、光結合器アレイ900の特徴は、光学デバイス940の特徴部945と相補的な形状(または、結合器アレイ900および/または光学デバイス940のキャリアまたは基板の特徴と相補的な形状)などの、ハウジング構造914の特定の形状を含み得る。例えば、ハウジング構造914は、1つまたは複数の曲線部分(例えば、円形または楕円形の部分または部分)からなる第1の側面914Aを有する外側断面形状を有することができる。いくつかの実施態様において、外側断面形状は、1つ以上の平坦部分(例えば、平坦形状または平面形状の部分または部分)からなる第2の側面914Bを含み得る。図12Aを参照すると、ハウジング構造914は、D字形の外側断面形状を有し得る。例えば、ハウジング構造914は、湾曲した側面914Aおよび平坦な側面914Bを有し得る。平面部および/または湾曲部を有する任意の形状を含む他の形状も使用することができる(例えば、正方形、長方形、五角形、六角形、八角形、任意の他の多角形状、平坦部を有する円形など)。様々な実施態様において、第2の側面914Bは、導波特性が維持され妨害されないように、導波路930から距離を置いて配置することができる。例えば、第2の側面914Bは、導波路930から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10波長の距離(またはそのような値によって形成される任意の範囲)に配置することができる。いくつかの実施態様において、第2の側面914Bは、挿入損失が低くなるように(例えば、いくつかの実施態様において最小化されるように)配置され得る。場合によっては、第2の側面914Bは、偏波消光比が高くなるように(例えば、場合によっては最大になるように)配置され得る。第2の側面914Bはまた、光学デバイス940と(例えば、高さで)登録され得る。
【0144】
図12Aを参照すると、光学デバイス940(例えば、PIC)は、光結合器アレイ900の1つ以上の導波路930と結合するように構成された1つ以上の導波路950を含むことができる。図12Aは、導波路950の単一層を有するPIC940を図示する。いくつかの実施態様では、光学デバイス940は導波路950の複数の層を含み得る。光結合器アレイ900(例えば、MCFからなる)はまた、導波路930の対応する二次元アレイを含むことができる。光学デバイス940の特徴は、デバイス940内の(および/または光結合器アレイ900と共通の基板内の)形状を含み得る。一例として、図12Aに示されるように、チップ/ダイ縁部947は、登録されたV溝945の特徴を統合するようにファセットされ得る。V溝945は、V字形を形成する角度のついた壁945Aを含むことができる。V溝945(または光学デバイス940)はまた、例えば、光結合器アレイ900のハウジング構造914の第2の側面914Bと整列する(例えば、実質的に平行である)ように構成された、上面945Bを含むことができる。いくつかの実施態様では、V溝945および/または光学デバイス940の上面945Bは、光結合器アレイ900のハウジング構造914の第2の側面914Bと実質的に平行であり、実質的に直線状であり得る。いくつかの実施例では、V溝945および/または光学デバイス940の上面945Bは、実質的に平行であり得るが、光結合器アレイ900のハウジング構造914の第2の側面914Bよりも低いかまたは高い(例えば、垂直方向において)。他の構成も可能である。チップ/ダイ縁部947を有するV溝945の特徴は、結合および/またはインデックス整合/充填のための1つまたは複数の特徴を含むことができる。例えば、図12Cに示されるように、特徴は、エポキシが流れ、光学デバイス940によりよく接着できるようにすることができる、V溝945内(例えば、V溝945の壁9
45A上)の溝946Aを含むことができる。別の例として、特徴は、インデックス整合接着剤がチップ/ダイ縁部947に対してより良好な機械的接着を有することを可能にする特徴946B(例えば、突起、孔、ピット、溝など)を含むことができる。光学デバイス940の他の例示的な特徴は、平面(例えば、正方形または長方形にトレンチされた構造、または六角形または八角形にトレンチされた構造)を有する、および/または曲面を有する他の形状を含み得る。いくつかのそのような例は、例えば、MCFの優先的または複数の配向を容易にするのに役立ち得る。
【0145】
図12Bに示されるように、光学デバイス940のV溝945は、光結合器アレイ900の形状のハウジング構造914(例えば、D形状)を受け入れることができる。例えば、ハウジング構造914の第1の側面914Aは、第1の側面914Aの形状(例えば、この例では湾曲した)部分が光学デバイス940の形状(例えば、V溝945の壁945A)に接触および/または整列することができるように、V溝945内に配置されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、第2の側面914Bは、V溝945および/または光学デバイス940の上面945B(例えば、実質的に平行)と整列するように構成され得る。例えば、第2の側面914Bは、V溝945および/または光学デバイス940の上面945Bと実質的に平行であり、実質的に直線状であり得る。別の例として、第2の側面914Bは、V溝945および/または光学デバイス940の上面945Bよりも高くても低くても(例えば、垂直方向で)、上面945Bと実質的に平行であることができる。V溝945に単に着座し、ファセット縁部947に対して上向きに配置される(例えば、縁部結合)ことによって、光結合器・アレイ900は、光結合器・アレイ900の導波路930が光学デバイス940の導波路950と横方向および軸方向に整列することができるように、光学デバイス940と有利に自己整列する(例えば、自動的に整列する)ことができる。様々な実施態様において、光結合器アレイ900の導波路930は、50%と100%との間(例えば、60%と100%との間、70%と100%との間、80%と100%との間、90%と100%との間)の光結合効率で、光学デバイス940の導波路950と整列することができる。ある実施態様では、導波路930、950の1つ以上またはその表面は、インターフェイスで角度をつけて後方反射を低減することができる。
【0146】
追加の位置合わせおよび/または結合機能が可能である。例えば、光結合器アレイ900、光学デバイス940、および/またはキャリア/基板(図示せず)は、アライメントフィデューシャルを含むことができる。一例として、光結合器アレイ900は、PICの偏波感応導波路と結合するように構成された偏波維持(PM)MCFを含むことができる。アライメントフィデューシャルは、MCF、PIC、キャリア/基板、および/またはそれらの任意の組み合わせに組み込むことができる。アライメントフィデューシャルは、大まかなアライメントのためにマシンビジョンによって使用することができ、セルフアライメント機能は微細なアライメントを達成する。フィデューシャルは、例えば、リソグラフィで形成された金属幾何学的形状(例えば、線、角、十字など)のような、視覚的に識別可能なあらゆる種類の特徴とすることができる。別の例として、機械的結合特徴は、例えば、圧縮結合、はんだ結合、レーザ溶接、および/または光学的もしくは機械的接着剤の流動および保持を容易にするために使用することができる。これらは、例えば、銅ボンドパッド、はんだバンプを受け入れるためのメタライゼーション、レーザ溶接のための金属パッドやライン、機械的な接着を強化するために表面や粗さを増加させる溝などであり得ます。機械的結合特徴(例えば、光結合器・アレイ900および光学デバイス940における相互の特徴)はまた、例えば、電気的または流体伝送のための非光学的結合のために使用され得る。例えば、ファイバは光を伝送することができるが、電気または流体も伝送する電気(例えば金属)および/または流体(例えば孔)導波路を有することもできる。これらは、例えば、マイクロ流体工学や生物学的分析、ガス検知に使用されるPIC、および/または、電気、流体/ガス、および/または光など、様々な入出力ニーズがあり
得るPICに有用である。光結合器アレイ900および/または光学デバイス940の導波路のアレイは、他の機械的または伝送結合モードを含むように異種である可能性がある。
【0147】
いくつかの実装では、光結合器アレイ900は、ハウジング構造914の第2の側面914Bに配置および/または結合されたアライメントキャリア920(例えば、プレート、ブロック、ウェッジなど)を含み得る。アライメントキャリア920は、第1の側面920Aおよび第2の側面920Bを有し得る。いくつかの実施態様では、アライメントキャリア920は、ハウジング構造914の第2の側面914Bの1つまたは複数の特徴と相補的な1つまたは複数の特徴など、ハウジング構造914の第2の側面914Bの1つまたは複数の特徴と整列するように構成された1つまたは複数の特徴を含むことができる。例えば、アライメントキャリア920の第1の側面920Aは、ハウジング構造914の第2の側面914Bの1つ以上の平坦部分とアライメントするように構成された1つ以上の平坦部分(例えば、平坦形状または平面形状の部分または部分)を含むことができる。いくつかの実施態様では、アライメントキャリア920の第1の側面920A(例えば、下側)の平坦部分は、ハウジング構造914の第2の側面914B(例えば、上側)の平坦部分上に配置され得る。アライメントキャリア920の第2の側面920Bの形状は特に限定されない。例えば、第2の側面920Bは、1つまたは複数の平坦部分および/または湾曲部分を含み得る。第2の側面920Bは、規則的な形状または不規則な形状を含むことができる。アライメントキャリア920は、有利には、軸方向アライメントツールを提供し、例えば、V溝945および/または光学デバイス940の上面とのアライメントを提供するために、ピックアンドプレース機械が光結合器アレイ900を適切に位置決めすることを可能にするように構成され得る。図12A~12Bに示されるように、ハウジング構造は、図12A~12Bに示されるように、ハウジング構造914は、PICの上面945Bと光結合器アレイ900のハウジング構造914の上面914Bとが実質的に平行であるときに、導波路930がPICの導波路950と軸方向に整列するように設計され得る。ピックアンドプレースツールは、例えば、上面920Bに真空を印加することによってアライメントキャリア920をピックアップし、次いでハウジング構造914上に配置することができる。光結合器アレイ900のハウジング構造914の上面914Bおよび/またはアライメントキャリア920の下面920Aは、接着剤(例えば、予め塗布された接着剤)を含むことができる。アライメントキャリア920を、場合によっては適切なキャリアにも存在するハウジング構造914に押し付けることによって、アライメントキャリア920とハウジング構造914とを接着することができ、ハウジング構造914を持ち上げてV溝945内に配置し、そのV溝945内に接着し、導波路930および950をそれによって位置合わせすることができるように、ハウジング構造914を軸方向に位置合わせすることができる。いくつかの実施態様では、位置合わせキャリア920は、少なくとも片側または両側において、横方向にハウジング構造914の第2の側面914Bを超えて延在することができる。アライメントキャリア920は、V溝945または光学デバイス940の上面945Bの上に位置する(例えば、上方および/または上に配置される)ように構成され得る。ある実施態様では、アライメントキャリア920は、V溝945および/または光学デバイス940の上面945B上に座らないおよび/または接触しないかもしれない。
【0148】
他の例も可能である。例えば、光結合器アレイ900のハウジング構造914は、湾曲部分を有する第2の側面914Bを有することができ、アライメントキャリア920は、V字形状または湾曲部分を有する第1の側面920Aを有することができる。本明細書で説明されるように、光結合器アレイ900は、受動アライメントを提供するために、光学デバイス940の特徴部945と相補的な形状を有する第1の側面914A(例えば、底面)を有するハウジング構造914を有することができる。さらなる位置合わせのために、いくつかの実施態様では、光結合器アレイ900は、光結合器アレイ900のハウジン
グ構造914の第2の側面914B(例えば、上側)と相補的な形状を有する第1の側面920A(例えば、下側)を有する位置合わせキャリア920を含むことができる。
【0149】
いくつかの実装は、例えば、マルチファイバアレイを形成するアライメントキャリアによって結合された複数の光結合器アレイを含むことができる。図13は、光学デバイス1340の上に配置された例示的なマルチファイバアレイ1300を概略的に示す。例示的なマルチファイバアレイ1300は、複数の光結合器1301を含む。マルチファイバアレイ1300は、2、3、4、5、6、7、8、9、10などの光結合器1301を含むことができる。光結合器1301の数は特に限定されない。図13では、説明のために4つの光結合器1301を示している。光結合器1301は、本明細書に記載の光結合器アレイ(例えば、光結合器アレイ900を含む)のいずれかを含み得る。光結合器1301は、1つ以上の長手方向導波路1330を含むことができる。導波路1330は、任意の消失コア導波路および/または非消失コア導波路を含む、本明細書に記載の導波路(例えば、導波路930を含む)のいずれかを含むことができる。いくつかの実施態様では、導波路1330は、マルチコアファイバのコアを含み得る。一部のファイバは可撓性であり得る。
【0150】
図13を参照すると、光結合器1301の導波路1330は、共通の単一のハウジング構造1314に埋め込むことができる。ハウジング構造1314は、本明細書に記載のハウジング構造(例えば、ハウジング構造914を含む)のいずれかを含むことができる。いくつかの実施態様では、ハウジング構造1314は、クラッドを含み得る。図13に示されるように、ハウジング構造1314は、1つ以上の湾曲部分から構成され得る第1の側面1314aを有する。ハウジング構造1314は、第2の側面1314Bを有し、この第2の側面1314Bは、1つ以上の平坦部分から構成され得る。様々な実施態様において、第2の側面1314Bの平坦部分(複数可)は、挿入損失が導波路1330の一端から他端まで低くなるように、導波路1330から距離を置いて配置され得る。様々な実施態様において、第2の側面1314Bの平坦部分(複数可)は、導波路1330の一端から他端まで導波特性が維持されるように、導波路1330から距離を置いて配置され得る。
【0151】
引き続き図13を参照すると、光結合器1301は、アライメントキャリア1320と一緒に結合され得る。アライメントキャリア1320は、本明細書に記載されるアライメントキャリア(例えば、アライメントキャリア920を含む)のいずれかを含むことができる。アライメントキャリア1320は、例えば、プレート、ブロック、ウェッジなどを含むことができる。アライメントキャリア1320は、第1の側面1320Aおよび第2の側面1320Bを有することができ、光結合器1301のハウジング構造1314の第2の側面1314Bの上に配置されることができる。図13を参照すると、アライメントキャリア1320の第1の側面1320Aは、光結合器1301のハウジング構造1314の第2の側面1314Bの1つまたは複数の平坦部分と結合された1つまたは複数の平坦部分1320A-1を構成することができる。いくつかの実施態様では、アライメントキャリア1320の平坦部分1320A-1は、光結合器1301のハウジング構造1314の第2の側面1314Bの平坦部分と(例えば、接着剤で)接着されてもよい。本明細書で説明するように、アライメントキャリア1320は、少なくとも一方の側において、横方向に光結合器1301のハウジング構造1314の第2の側面1314Bを超えて延びることができる(例えば、図13に示すように、両側に延びる)。
【0152】
図13において、マルチファイバアレイ1300は、例示的な光学デバイス1340の上に配置される。光学デバイス1340は、本明細書で説明する光学デバイス(例えば、光学デバイス940を含む)のいずれかを含むことができる。図13を参照すると、光学デバイス1340または光学デバイス1340のキャリアは、V溝1345および/また
は光学デバイス1340の壁1345Aおよび上面1345Bを含むことができる。光結合器1301のハウジング構造1314の第1の側面1314Aは、V溝1345内に配置され得る。例えば、ハウジング構造1314の第1の側面1314Aは、V溝1345の壁1345Aに接触することができる。本明細書で説明するように、光結合器1301および光学デバイス1340の他の相互的または相補的に設計された形状が可能である。
【0153】
マルチファイバアレイ1300が光学デバイス1340内に配置されるとき、アライメントキャリア1320は、光学デバイス1340の上面1345B(例えば、V溝1345)と整列する(例えば、実質的に平行である)ように構成され得る。例えば、アライメントキャリア1320の第1の側面1320Aは、光学デバイス1340の上面1345Bの上に位置するように構成され得る。ある実施態様では、アライメントキャリア1320は、光学デバイス1340の上面1345B上に座るように構成され得る。いくつかの実施態様では、アライメントキャリア1320は、光学デバイス1340の上面1345B上に座らないように構成され得る。例えば、いくつかの実施例では、アライメントキャリア1320は、光学デバイス1340の上面1345Bに接触しないような形状にすることができる。別の例として、光結合器1301のハウジング構造1314の第2の側面1314Bは、アライメントキャリア1320も光学デバイス1340の上面1345Bよりも高くなり得るように、光学デバイス1340の上面1345Bよりも(例えば、垂直方向に)高くなり得る。様々な実施態様において、アライメントキャリア1320は、光学デバイス1340の上面1345Bに接触しない可能性があるにもかかわらず、光学デバイス1340の上面1345Bとアライメントされ得る(例えば、実質的に平行である)。
【0154】
本明細書で説明するように、光結合器1301は、光学デバイス1340の少なくとも1つの導波路と光学的に結合するように構成され得る。いくつかの実装では、光学デバイス1340(例えば、V溝1345)の位置は、光学デバイス1340の導波路の位置に対して登録され得る。マルチファイバアレイ1300が光学デバイス1340に配置されると、光結合器1301の導波路1330は、光学デバイス1340の導波路と位置合わせされ得る。いくつかの実施例では、光結合器1301の導波路1330は、50%~100%(例えば、60%~100%、70%~100%、80%~100%、90%~100%など、またはこれらの値のいずれかの間の任意の範囲)の光結合効率で、光学デバイス1340の導波路と整列させることができる。
【0155】
マルチファイバアレイ1300が光学デバイス1340内に配置されるとき、光結合器1301の個々のものは、少なくとも1つの光ファイバ導波路(例えば、1つ以上のシングルモードファイバ、少数モードファイバ、マルチモードファイバ、マルチコアシングルモードファイバ、マルチコア少数モードファイバ、および/またはマルチコアマルチモードファイバ)の一端を光学デバイス1340の導波路または導波路に光学的に結合するように構成され得る。
【0156】
本明細書で説明するように、光結合器アレイのアライメントキャリアおよびハウジング構造の他の相互的または相補的に設計された形状が可能である。例えば、図14は、光学デバイス1440の上に配置された別の例のマルチファイバアレイ1400を概略的に示す。マルチファイバアレイ1400は、複数の光結合器1401とアライメントキャリア1420とを有する。光結合器1401のうちの1つ以上は、ハウジング構造1414内に1つ以上の長手方向導波路1430を含むことができる。アライメントキャリア1420は、第1の側面1420Aおよび第2の側面1420Bを有する。光結合器1401およびアライメントキャリア1420は、本明細書で説明される特徴および/または特徴の組み合わせのいずれかを含むことができ、本明細書ですべてが繰り返されるわけではない。
【0157】
図14に示すように、光結合器1401のハウジング構造1414の第1の側面1414Aは、光学デバイス1440内に配置することができる。例えば、ハウジング構造1414の第1の側面1414Aは、光学デバイス1440内のV溝1445の壁1445A内に配置されるように構成された1つまたは複数の湾曲部分を構成することができる。図14にも示されるように、アライメントキャリア1420の第1の側面1420Aは、1つまたは複数のV溝1420A-1を構成することができ、光結合器1401のハウジング構造1414の第2の側面1414Bは、1つまたは複数の湾曲部分を構成することができる。様々な実施態様において、ハウジング構造1414の湾曲部分は、アライメントキャリア1420のV溝1420A-1内に配置され得る。図14では、4つのV溝1420A-1が示されているが、V溝1420A-1の数は特に限定されない。例えば、アライメントキャリア1420のV溝1420A-1の数は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10など(またはそのような値によって形成される任意の範囲)とすることができる。様々な実施態様において、アライメントキャリア1420内のV溝1420A1の数は、光結合器1401の数に対応し得る。いくつかの実施態様では、光結合器1401の数よりも多くのV溝1420A-1がアライメントキャリア1420に存在してもよい。いくつかの実施態様では、光結合器1401の数よりもアライメントキャリア1420内のV溝1420A-1が少ない場合がある。アライメントキャリア1420内のv溝1420A-1は、アライメントキャリア内の他のv溝1420A-1と形状(例えば、壁の傾斜)および/またはサイズが同じであっても異なっていてもよい。また、アライメントキャリア1420内のV溝1420A-1は、光学デバイス1440内のV溝1445と形状(例えば、壁の傾斜)および/またはサイズが同じであるか、または異なることができる。例えば、図14において、アライメントキャリア1420内のV溝1420A-1は、光学デバイス1440内のV溝1445とサイズが同じではない。他の例では、アライメントキャリア1420内のV溝1420A1は、光学デバイス1440内のV溝1445と同じサイズであってもよい。
【0158】
マルチファイバアレイ1400が光学デバイス1440内に配置されるとき、光結合器1401の個々のものは、少なくとも1つの光ファイバ導波路の一端を光学デバイス1440の導波路または導波路に光学的に結合するように構成され得る。様々な実装において、アライメントキャリア1420の第1の側面1420Aは、光学デバイス1440の上面1445B(例えば、V溝1445の上面)上に位置することができる。アライメントキャリア1420は、光学デバイス1440の上面1445Bに接触してもよいし、接触しなくてもよい。
【0159】
図15は、光学デバイス1540の上に配置された別の例のマルチファイバアレイ1500を概略的に示す。マルチファイバアレイ1500は、複数の光結合器1501と、アライメントキャリア1520とを有する。光結合器1501のうちの1つ以上は、ハウジング構造1514内に1つ以上の長手方向導波路1530を含むことができる。アライメントキャリア1520は、第1の側面1520Aと第2の側面1520Bとを有する。光結合器1501およびアライメントキャリア1520は、本明細書で説明される特徴および/または特徴の組み合わせのいずれかを含むことができ、本明細書ですべてが繰り返されるわけではない。
【0160】
図15に示すように、光結合器1501のハウジング構造1514の第1の側面1514Aは、光学デバイス1540内に配置することができる。例えば、ハウジング構造1514の第1の側面1514Aは、光学デバイス1540内のV溝1545の壁1545A内に配置されるように構成された1つまたは複数の湾曲部分を構成することができる。図15にも示すように、アライメントキャリア1520の第1の側面1520Aは、複数の平坦部1520A-1を構成することができ、光結合器1501のハウジング構造151
4の第2の側面1514Bは、アライメントキャリア1520の複数の平坦部と結合するように構成された複数の平坦部を構成することができる。
【0161】
いくつかの実施態様では、光結合器1501内の平坦部分の数は、アライメントキャリア1520内の対応する平坦部分1520A-1の数と同じであってもよい。例えば、図15では、所定の光結合器1501について、ハウジング構造1514の第2の2つの平坦部分(例えば、逆V字形、隆起、屋根などを形成する)があり、側面1514Bアライメントキャリア1520の第1の側1520Aに対応する2つの平坦部分1520A-1(例えば、V溝を形成する)がある。所定の光結合器1501における平坦部分の数、および/または、位置合わせキャリア1520における対応する平坦部分1520A-1の数は、特に限定されない。例えば、平坦部分の数は、2、3、4、5、6、7、8、9、10など(またはそのような値によって形成される任意の範囲)であり得る。
【0162】
いくつかの実施態様では、光結合器1501内の平坦部分の数は、アライメントキャリア1520内の対応する平坦部分1520A-1の数とは異なっていてもよい。一例として(図示せず)、2つの平坦部を有する第2の側面1514Bを有する光結合器1501は、アライメントキャリア1520内の3つの平坦部内に配置されてもよい。いくつかの実施態様において、1つの光結合器1501(および/またはアライメントキャリア1520内の対応する平坦部1520A-1の数、形状、および/またはサイズ)に対する平坦部の数、形状、および/またはサイズは、別の光結合器1501(および/またはアライメントキャリア1520内の対応する平坦部1520A-1の数、形状、および/またはサイズ)に対する平坦部の数、形状、および/またはサイズと同じであっても異なっていてもよい。
【0163】
マルチファイバアレイ1500が光学デバイス1540内に配置されるとき、光結合器1501の個々のものは、少なくとも1つの光ファイバ導波路の一端を光学デバイス1540の導波路または導波路に光学的に結合するように構成され得る。様々な実装において、アライメントキャリア1520の第1の側面1520Aは、光学デバイス1540の上面1545B(例えば、V溝1545の上面)上に位置することができる。アライメントキャリア1520は、光学デバイス1540の上面1545Bに接触してもよいし、接触しなくてもよい。
【0164】
図13図14、および図15において、アライメントキャリアおよび光結合器のハウジング構造の相互的または相補的に設計された形状は、マルチファイバアレイ内の異なる光結合器に対して類似している。場合によっては、相互的または相補的に設計された形状を他の相互的または相補的に設計された形状と組み合わせることができる。例えば、図13図14および/または図15に示す設計形状のいずれかを、他の設計形状と組み合わせることができる。例えば、図13図14、および/または図15に示す設計形状のいずれかを、図13図14、および/または図15に示す他の設計形状のいずれかと組み合わせることができる。他の相互的または相補的な設計形状を使用することもできる。
【0165】
テーパの引き出し比を高めたマルチチャンネル光結合器アレイ
本明細書で説明するように、マルチチャンネル光結合器アレイは、一組の個々の絶縁光ファイバと少なくとも1つの光チャネルを有する光学デバイスとの間に低損失結合を提供することができる。これは、個々の光ファイバ間の比較的大きな分離(例えば、横方向の分離)と、デバイスインターフェイスにおける光チャネル間の比較的小さな分離(例えば、横方向の分離)とを可能にすることができる。大きな分離(例えば、横方向の分離)は、標準的なジャケット付きファイバが利用される場合に重要であり得、標準的なポリマージャケットの直径である少なくとも250マイクロメートルのファイバ間距離を保つこと
が様々な実施例において好まれ得る。光学デバイスの一例として、コア間距離30マイクロメートルのマルチコアファイバがある。標準的なジャケットファイバをマルチコアファイバに結合するマルチチャンネル光結合器アレイは、例えば250/30の引き込み比を有することができる。マルチチャンネル光結合器アレイの様々な実施態様は、例えば本明細書に記載されているような1つ以上の消失コア導波路を利用することができる。様々な実施態様において、本明細書に記載される多チャネル光結合器アレイのいずれかは、結合器アレイの引き出されていない端部と引き出された端部との間のチャネル間隔の大幅な減少を可能にすることができる(例えば、引き出された端部は、引き出されていない端部と比較して著しく小さいチャネル間隔を有することができる)テーパ引き込み比の増加を有することができる。この目標を達成するために、図16に示す消失コア導波路の屈折率プロファイルの例を、図17に示すように変更することができる。N-1とN-2との間の屈折率遷移は、関数N(r)を有することができ、rは内側の消失性コア中心からの横方向距離であり、二次導関数dN(r)/drを有する。二次導関数dN(r)/drの正の平均を有する可能性のある滑らかなN(r)プロファイルは、多くの場合に望ましいことがある。場合によっては、N-2からN-1までの平滑なN(r)プロファイルは、比較的緩やかな傾斜の後に急な傾斜が続くことがある。場合によっては、図18図20に示すように、N(r)プロファイルをステップ関数で近似する(例えば、2次導関数の正の平均を有する平滑関数を近似する少なくとも1つのステップを有する)ことが実用的な利点となることがある。消失性コアファイバの製造パラメータおよび用途要件に応じて、このステップ関数に1つまたは複数のステップを設けることができ、例えば、図18図19、および図20にそれぞれ示すように、屈折率のN-1からN-2までのステップの間に位置する1、2、および3つのステップを設けることができる。1つ以上のステップは、N-1より小さくN-2より大きい屈折率を有することができる。様々な設計において、屈折率プロファイルを有する消失コア導波路は、化学気相成長法(CVD)を用いて作製することができる。様々な実施態様において、1つ以上のステップは、導波路の異なる物理的領域、例えば、N-1およびN-2の屈折率を有する領域とは異なる屈折率を有する環状領域に対応することができる。場合によっては、1つ以上の段差は、導波路の中心からの距離とともに屈折率が低くなり、例えば、導波路の中心に近い段差は、中心から遠い別の段差よりも高い屈折率を有することができる。図19に示すように、ステップ関数のコーナーポイントの一部は、二次導関数の正の平均dN(r)/drを持つ滑らかなN(r)プロファイルの上または下にある場合がある。
【0166】
ある実施態様では、テーパの絞り比を大きくすることで、第2端における導波路伝搬を、消失コア導波路のクラッドと共通のハウジング構造との間のインターフェイスの品質に対してより敏感にすることができる。高いドロー比は、クラッドの厚さを減少させることができ、その結果、伝搬する光波のエバネッセントテールがハウジング構造まで伸びる。結合器アレイの融着品質を向上させるために、ハウジング構造の断面(例えば、消失コア導波路と共通ハウジング構造の孔との間)に凹形状の隙間を意図的に導入することが望ましい場合がある。凹形状の間隙を有するハウジング構造は、例えば、テーパリング前の消失性コア導波路を有する円形状の孔にロッドを追加することによって、または、図21に示すように、適切な大きさの要素を融合することによってハウジング構造全体を作製することによって、作成することができる。横方向寸法(例えば半径)が異なる円形断面(例えば円筒形状)を有するロッドまたは要素を、例えば特定の実施態様において使用することができる。凹形状の間隙の場合、例えば、理想的にはいくつかの実施態様において消失コア導波路の周囲に対称的に位置する、明確に定義された最接近点が存在し得、ここで融合が最初に開始される。これは、凹形状の間隙を作らない円形または他の孔形状の場合とは対照的であり、融着が任意の点で制御不能に開始される可能性があり、第2の端部に近い構造内に空隙または気泡が生じる可能性がある。様々な設計において、結合器ハウジング構造の複数の凸部が1つ以上の孔を形成することができる。隣接するロッドまたは要素が一緒になって、そのような複数の凸面を作り出すことができる。このような凸面の配置
により、例えば図21および図22に示すように、1つまたは複数の消失性コア導波路、非円形の孔(例えば、凹形状の間隙を有する)を形成することができる。
【0167】
図21は、光結合器アレイの第1の端部に近接した空のハウジング構造2100の構成例を示す断面図の概略図である。断面図は、光結合器アレイの長手方向または長さに直交している。図21に示すように、隣接するロッド2110は、結合器ハウジング構造の凸部2120を形成することができ、これにより、1つ以上の非円形の孔2130(例えば、凹形状の孔)を形成することができる。図22に示すように、孔の1つ以上は、結合器ハウジング構造2100と導波路2140との間に間隙2150を形成する少なくとも1つの長手方向導波路2140(例えば、消失コア導波路)を含むことができる。
【0168】
図23は、光結合器アレイの第1の端部に近接した位置における空のハウジング構造2300の別の例示的な構成の断面図の概略図である。図23に示すように、孔2330の1つ以上は、結合器ハウジング構造の凸部2320内の(例えば、囲まれた)チューブ2335によって形成することができる。いくつかの実施態様では、チューブ2335は細いチューブであり得る。様々な実施態様において、チューブは、導波路直径の1~90%の肉厚、例えば、導波路直径の1%、2%、3%、4%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%など、またはこれらの値のいずれかによって形成される任意の範囲、例えば、導波路直径の1~50%、5~50%、10~50%、1~40%、5~40%、10~40%、1~30%、5~30%、10~30%などを有することができる。様々な実施態様において、チューブは導波路直径の100.1~120%の内径、例えば、導波路直径の100.1%、100.2%、100.3%、100.4%、100.5%、101%、102%、103%、104%、105%、110%、115%、120%など、またはこれらの値のいずれかによって形成される任意の範囲、例えば、導波路直径の100.1-105%、100.1-110%、100.1-115%、100.5-105%、100.5-110%、100.5-115%、100.5-120%、101-105%、101-110%、101-115%、101-120%など。様々な実施態様において、チューブは、内径に壁厚の2倍を加えた外径を有することができる。様々な実施態様において、チューブは、導波路直径の102.1~300%、例えば102.1%、102.2%、102.3%、102.4%、102.5%、103%、104%、105%、110%、120%、130%、140%、150%、160%、170%、180%、190%、200%、225%、250%、275%、300%などの外径、またはこれらの値のいずれかによって形成される任意の範囲、例えば、102.1-150%、102.1-170%、102.1-200%、102.1-250%、105-150%、105-170%、105-200%、105-250%、105-300%、110-150%、110-170%、110-200%、110-250%、110-300%、120-150%、120-170%、120-200%、120-250%、120-300%、130-150%、130-170%、130-200%、130-250%、130-300%など。他の設計も可能である。場合によっては、チューブ2335をロッドと同じ材料で作ることもできる。図24に示すように、孔の1つ以上は、結合器ハウジング構造と導波路2340との間に隙間2350を形成する少なくとも1つの長手方向導波路2340(例えば、消失コア導波路)を含むことができる。
【0169】
良好に制御された融合は、増加したテーパードロー比デバイスと通常のテーパードロー比デバイスの両方に有益である。ボイド/気泡が減少した構造、および/または、ボイドのない構造、および/または、気泡のない構造を作製することにより、導波路の微小曲げを減少および/または最小化することができ、損失、波長依存損失、偏波依存損失、および、チャネル間クロストークの減少に関する改善につながる。多くの場合、これらは結合器の性能にとって最も重要なパラメータとなる。
【0170】
このように、その好ましい実施形態に適用される本発明の基本的な新規な特徴が示され、説明され、指摘されてきたが、図示された装置および方法の形態および詳細、ならびにそれらの動作における様々な省略および置換ならびに変更が、本発明の精神から逸脱することなく当業者によってなされ得ることが理解されるであろう。例えば、同じ結果を達成するために実質的に同じ方法で実質的に同じ機能を実行するそれらの要素および/または方法ステップのすべての組み合わせが本発明の範囲内であることが明示的に意図されている。したがって、添付の特許請求の範囲によって示されるようにのみ限定されることが意図される。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図3G
図3H
図3I
図3J
図3K
図3L
図4
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図12B
図12C
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【国際調査報告】