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特表2024-506190産業プラントにおける標準作業手順を実行するための実行プロトコルの生成
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  • 特表-産業プラントにおける標準作業手順を実行するための実行プロトコルの生成 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-09
(54)【発明の名称】産業プラントにおける標準作業手順を実行するための実行プロトコルの生成
(51)【国際特許分類】
   G05B 23/02 20060101AFI20240202BHJP
【FI】
G05B23/02 X
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023548681
(86)(22)【出願日】2022-01-11
(85)【翻訳文提出日】2023-10-02
(86)【国際出願番号】 EP2022050400
(87)【国際公開番号】W WO2022171371
(87)【国際公開日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】21156885.2
(32)【優先日】2021-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505056845
【氏名又は名称】アーベーベー・シュバイツ・アーゲー
【氏名又は名称原語表記】ABB Schweiz AG
【住所又は居所原語表記】Bruggerstrasse 66, 5400 Baden, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュミット、ベネディクト
(72)【発明者】
【氏名】ドッペルハマー、イェンス
(72)【発明者】
【氏名】ロドリゲス、パブロ
(72)【発明者】
【氏名】クレッパー、ベンヤミン
(72)【発明者】
【氏名】ボリソン、ロイベン
(72)【発明者】
【氏名】ディックス、マルセル
(72)【発明者】
【氏名】アブクワイク、ハディル
(72)【発明者】
【氏名】コトリワラ、アルザム・ムザッファー
(72)【発明者】
【氏名】マックジー、シルビア
(72)【発明者】
【氏名】ジオブロ、ダビド
(72)【発明者】
【氏名】ハルスタディウス・リンゲ、サイモン
(72)【発明者】
【氏名】ゲルトラー、マルコ
(72)【発明者】
【氏名】シャルマ、ディブヤシール
(72)【発明者】
【氏名】ケー・アール、チャンドリカ
(72)【発明者】
【氏名】ゴパラクリシュナン、ガヤトリ
(72)【発明者】
【氏名】ベルニンク、マティアス
【テーマコード(参考)】
3C223
【Fターム(参考)】
3C223AA05
3C223EB01
3C223FF02
3C223FF35
(57)【要約】
産業プラント(1)における少なくとも1つの標準作業手順(SOP)(2)のための実行プロトコル(4)を生成および/または拡張するためのコンピュータ実装方法(100)であって、・ プラント(1)の少なくとも1つのSOP(2)を提供する工程(110)と、前記SOP(2)は、複数のステップ(2a~2g)を備える、・ 少なくとも1つのSOP(2)の複数の実行中に獲得され、SOP(2)を実行するためにプラント(1)またはその任意の一部の状態および/または挙動を修正するプラント(1)内で実行されたアクションを示す測定データ(3)を提供する工程(120)と、・ SOP(2)の各ステップ(2a~2g)について、測定データ(3)から、SOPのこの特定のステップ(2a~2g)を実行するために実行されるアクションを示す測定データ(3)のサブセット(3a~3g)を決定する工程(130)と、・ SOP(2)の各ステップ(2a~2g)について決定された測定データ(3)のサブセット(3a~3g)を、SOPのこの特定のステップ(2a~2g)を実行するための少なくとも1つの作業指示(4a~4g)に集約する工程(140)と、ここにおいて、この作業指示(4a~4g)は、求められているプロトコル(4)の一部である、を備える方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
産業プラント(1)における少なくとも1つの標準作業手順(SOP)(2)のための実行プロトコル(4)を生成および/または拡張するためのコンピュータ実装方法(100)であって、
前記プラント(1)の少なくとも1つのSOP(2)を提供する工程(110)と、前記SOP(2)は、複数のステップ(2a~2g)を備える、
前記少なくとも1つのSOP(2)の複数の実行中に獲得され、前記SOP(2)を実行するために前記プラント(1)またはその任意の一部の状態および/または挙動を修正する前記プラント(1)内で実行されたアクションを示す測定データ(3)を提供する工程(120)と、
前記SOP(2)の各ステップ(2a~2g)について、前記測定データ(3)から、前記SOPのこの特定のステップ(2a~2g)を実行するために実行されるアクションを示す前記測定データ(3)のサブセット(3a~3g)を決定する工程(130)と、
前記SOP(2)の各ステップ(2a~2g)について決定された前記測定データ(3)の前記サブセット(3a~3g)を、前記SOPのこの特定のステップ(2a~2g)を実行するための少なくとも1つの作業指示(4a~4g)に集約する工程(140)と、ここにおいて、この作業指示(4a~4g)は、求められているプロトコル(4)の一部である、
を備える方法。
【請求項2】
前記測定データ(3)は、
前記プラントの分散制御システムへの前記プラント(1)またはその任意の一部の挙動を修正するための前記少なくとも1つの作業指示の入力を示すログデータ、
前記プラント(1)によって実行される産業プロセスと直接的な関係にある少なくとも1つのフィールドデバイスによって送達された測定データ(3)、および
前記SOP(2)を実行することに参加する少なくとも1人の作業者(5)の場所および/または挙動を示す監視データ
のうちの1つまたは複数を備える、請求項1に記載の方法(100)。
【請求項3】
前記ログデータは、特に、
前記プラント(1)内の低レベルコントローラのための新しい設定ポイントの設定、
前記プラント(1)内の少なくとも1つの弁の開または閉、
前記プラント(1)内の少なくとも1つの機器の始動または停止、および
前記プラント(1)またはその任意の一部の状態または挙動を修正する任意の他のアクチュエータの指令
のうちの1つまたは複数を示す、請求項2に記載の方法(100)。
【請求項4】
前記監視データは、
前記SOP(2)を実行することに参加する少なくとも1人の作業者(5)を示す、および/またはこの作業者(5)によって着用されたカメラで取り込まれる少なくとも1つのビデオストリーム、
前記SOP(2)を実行することに参加する少なくとも1人の作業者(5)の視線方向を示すデータ、
前記SOP(2)を実行することに参加する少なくとも1人の作業者(5)の声の無線またはオーディオ記録、ならびに
前記SOP(2)を実行することに参加する少なくとも1人の作業者(5)と前記プラント(1)の前記分散制御システムのヒューマンマシンインターフェースとの間の、カーソル移動およびメニュー選択などインタラクション
のうちの1つまたは複数を備える、請求項2~3のいずれか1項に記載の方法(100)。
【請求項5】
前記SOP(2)のステップ(2a~2g)に関する前記測定データ(3)のサブセット(3a~3g)を決定する前記工程(130)は、特に、前記測定データ(3)から、
前記SOP(2)の前記ステップ(2a~2g)が実施されたタイムスロット、
前記SOP(2)の前記ステップ(2a~2g)を実行するための関係がある機器、
前記SOP(2)の前記ステップ(2a~2g)を実行するための関係がある前記プラント(1)内の場所、
前記SOP(2)の前記ステップ(2a~2g)を実行することに参加する役割を割り当てられている作業者(5)、および
前記実行に高い関連性を有するグラフィカルユーザインターフェースの構成要素
のうちの1つまたは複数に関する一部分をフィルタリングすること(131)を備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法(100)。
【請求項6】
複数の基準に従って前記測定データ(3)をフィルタリングすること(131a)と、
測定データ(3)の各レコードに関連性スコアを割り当てること(131b)と、ここにおいて、この関連性スコアは、測定データ(3)のこの特定のレコードが満たす基準の数と共に増大する、
前記関連性スコアが所定の閾値を越えたことに応答して前記サブセット(3a~3g)内に測定データ(3)のレコードを含めること(131c)と
をさらに備える、請求項5に記載の方法(100)。
【請求項7】
前記測定データ(3)から、前記サブセット(3a~3g)から、および/または前記作業指示(4a~4g)から、求められているプロトコル(4)として完全なSOP(2)の実行をもたらすアクションの少なくとも1つの有向シーケンスを決定すること(150)をさらに備える、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法(100)。
【請求項8】
完全なSOP(2)の実行をもたらすアクションの複数のシーケンスを、これらのアクションの有向グラフに組み合わせること(151)をさらに備える、請求項7に記載の方法(100)。
【請求項9】
第1のアクションと第2のアクションとを接続する各エッジに、前記提供された測定データ(3)に基づいて、前記第1のアクションを所与として前記第2のアクションが実行されることになる確率を割り当てること(151a)をさらに備える、請求項8に記載の方法(100)。
【請求項10】
前記SOP(2)のための実行プロトコル(4)として、2つ以上の可能な次のアクションに接続される各アクションにおいて、より高い確率を有する次のアクションを選択する前記グラフを通る経路を決定すること(151b)をさらに備える、請求項9に記載の方法(100)。
【請求項11】
産業プラント(1)における少なくとも1つの標準作業手順(SOP)(2)の実行を編成するためのコンピュータ実装方法(200)であって、
請求項1~10のいずれか1項に記載の方法(100)によって生成および/または拡張された前記SOP(2)のための少なくとも1つの実行プロトコル(4)を提供する工程(210)と、
前記SOP(2)を実行することに参加することになる少なくとも1人の作業者(5)が実行している少なくとも1つの活動を示す測定データ(3)を得る工程(220)と、
この測定データ(3)に少なくとも一部基づいて、この作業者(5)が行うことになる少なくとも1つの作業指示(4a~4g)を前記実行プロトコル(4)から選択する工程(230)と、
前記作業指示(4a~4g)を前記作業者(5)に連絡する工程(240)と
を備える方法。
【請求項12】
少なくとも1つの作業指示を選択する前記工程は、
前記前記作業者(5)が作業指示(4a~4g)をすでに行ったか、および/または作業指示(4a~4g)が行われることになる場所にすでにいるかどうか決定すること(231)と、
そうである場合、この作業指示(4a~4g)、および/またはこの作業指示(4a~4g)が行われることになる前記場所に誘導するための指示を抑制すること(232)と
を備える、請求項11に記載の方法(200)。
【請求項13】
前記作業指示(4a~4g)を連絡する前記工程(240)は、
現在および/または過去の測定データ(3)に基づいて、前記作業者(5)の技能レベルを決定すること(241)と、
この技能レベルに基づいて前記作業指示(4a~4g)の詳細度を調整すること(242)と
を備える、請求項11または12に記載の方法(200)。
【請求項14】
機械可読命令を備えるコンピュータプログラムであって、前記機械可読命令は、1つまたは複数のコンピュータによって実行されたとき、前記1つまたは複数のコンピュータに請求項1~13のいずれか1項に記載の方法(100、200)を実施させる、コンピュータプログラム。
【請求項15】
請求項14に記載のコンピュータプログラムを有する非一時的な機械可読記憶媒体および/またはダウンロード製品。
【請求項16】
請求項14に記載のコンピュータプログラム、ならびに/または請求項15に記載の非一時的な記憶媒体および/もしくはダウンロード製品を有する1つまたは複数のコンピュータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、産業プラントにおける完全自動化可能でない標準作業手順(SOP)の実行を容易にすることに関する。
【背景技術】
【0002】
多数のセーフティクリティカルな産業プラント、特に化学プラントの場合、いくつかのタスクが標準作業手順(SOP)に従って実施されることになる。これらのSOPは、プラントの安全で確実な運転を確保するために工夫されている。たとえば、SOPは、プラントを始動する、プラントをシャットダウンする、またはプラントもしくはその任意の一部に対して保守作業を実施するために何をすべきかを指定し得る。SOPが義務付けられているこれらの、および他のタスクは、しばしば完全自動化可能でなく、むしろ、SOPを実行しなければならない1人または複数の作業者の協力を求めることを必要とする。SOPは、しばしばプラント運転の認可または他のライセンシングの一部であり、そのためSOPの遵守は重大である。
【0003】
EP1413937A1は、有限状態機械に基づいて装置および/またはプロセスを制御するための制御システムを開示している。オペレータにとって使用可能なものとされる情報は、ディスプレイ上の有限状態機械のグラフィカル表現によって向上される。グラフィカル表現は、少なくとも2つの状態、およびこれらの2つの状態間の少なくとも1つの許容遷移を備える。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、コンピュータによって、産業プラントにおけるSOPの実行を、この実行それ自体は完全自動化可能でないにもかかわらず支援することである。
【0005】
この目的は、第1の独立請求項による、少なくとも1つのSOPのための実行プロトコルを生成するための第1のコンピュータ実装方法によって、また、そのように生成された実行プロトコルを利用するSOPの実行を編成するための第2のコンピュータ実装方法によって達成される。さらなる有利な実施形態がそれぞれの従属請求項に詳述されている。
【0006】
本発明は、産業プラントにおける少なくとも1つの標準作業手順(SOP)のための実行プロトコルを生成および/または拡張するためのコンピュータ実装方法を提供する。
【0007】
本明細書では、「プロトコル」という用語は、これがSOPを実行するための唯一の手法であり、あらゆることがこのプロトコルに従って正確に行われなければならないという意味で限定するものと解釈されるべきでない。そうではなく、プロトコル内の作業指示は、どの順番で弁が閉じられるべきか指定することなく「特定の容器に通じるすべての弁を閉じる」など、いくらかの自由度を可能にし得る。また、SOPを実行するために複数の異なる手法があり得る。これは、信頼性の観点からも望ましいものであり得る。唯一の手法が、ある機器の稼働率を先を見越して仮定し、この機器が故障した場合には、これは単一障害点であり、SOPの実行を継続することができない。しかし、他の機器を使用して同じ結果を達成する代替の手法がある場合、単一障害点はもはや存在しない。
【0008】
すなわち、「プロトコル」という用語は、「通信プロトコル」のように限定するものと解釈されるべきでない。そうではなく、本発明の文脈における「プロトコル」という用語の意味は、「レシピ」という用語の意味、すなわち、特定の目標を達成することを可能にする作業指示のシーケンスに非常に似ている。偶然ではなく、「execution protocol(アメリカ死刑執行マニュアル)」という用語は、罪人にいかに死刑を科すか詳細に説明するための英語で周知の用語である。
【0009】
この方法は、提供されているプラントの少なくとも1つのSOPから開始する。SOPは、複数のステップを備える。本明細書では、「ステップ」という用語は、SOPの開始から終わりまで導くステップのシーケンスが1つしかないという意味で限定するものと解釈されるべきでない。そうではなく、SOPにおける1つまたは複数のステップは、任意選択であり得、SOPの実行中の任意の時点で2つ以上の代替のステップ間で選択肢があり得る。
【0010】
この方法の過程で、少なくとも1つのSOPの複数の実行中に獲得された測定データが提供される。この測定データは、SOPを実行するためのプラントまたはその任意の一部の状態および/または挙動を修正するプラント内で実行されたアクションを示す。
【0011】
そのような測定データの例は、
・ プラントの分散制御システムへのプラントまたはその任意の一部の挙動を修正するための少なくとも1つの作業指示の入力を示すログデータ
・ プラントによって実行される産業プロセスと直接的な関係にある少なくとも1つのフィールドデバイスによって送達された測定データ
・ SOPを実行することに参加する少なくとも1人の作業者の場所および/または挙動を示す監視データを含む。
【0012】
SOPの各ステップについて、この測定データから、SOPのこの特定のステップを実行するために実行されるアクションを示す測定データのサブセットが決定される。すなわち、測定データは、それらが関係があるSOPのステップに従って分割され得、SOPの実行に全く関係がない測定データは、無視され得る。
【0013】
SOPの各ステップについて決定された測定データのサブセットは、SOPのこの特定のステップを実行するための少なくとも1つの作業指示に集約される。作業指示は、SOPを全体として実行するための求められているプロトコルの一部である。具体的には、測定データは、それらが表すアクションを介して集約され得、このアクションは、測定データを1つまたは複数の作業指示にリンクさせ得る。たとえば、作業指示は、1つまたは複数のアクションを実施することに関し得る。反対に、1つまたは複数のアクションを考えると、作業指示は、たとえば、1つまたは複数のアクションを実施するために1つまたは複数の作業指示が行われることを必要とする所定の対応関係の中で検索され得る。
【0014】
本発明者らは、SOPはプラント運転に非常に関係があるが、それらは、しばしば、プラントの早期段階に非常に抽象的なレベルで指定されることを見出した。したがって、それらは、後の調整、またはこの特定のプラントで多くの経験を有する人の知識を必ずしも含むとは限らない。この知識の多くは、文書化することが困難である。したがって、それは、しばしば、SOPを実行する作業者の脳内に存在するだけである。また、SOPの抽象的な指定は、ある程度、解釈の影響を受けやすいものとなり得る。
【0015】
たとえば、SOPが弁を「ゆっくり」開くことを指定する場合、これは、開弁が一定の低速で実施されることになるのか、それとも開弁が非常にゆっくり開始し、すぐに速くなるのかを明瞭に指定しない。また、作業者は皆、「ゆっくり」が指す具体的な速度について異なる認識を有することがある。
【0016】
また、SOPを実行するための新しい、または修正されたプロトコルは、そのプラントでの経験がほとんどない初心者を支援するために特に有用である、より豊富な詳細を含む。たとえば、SOPの特定のステップを実行する作業者がいつもプラント内のある場所に歩いてゆくことがログ記録されている場合には、ある機器について以前には名前で、または「最も左のポンプ」のような相対的な用語で述べられていただけの可能性があるSOPを実行するためのプロトコルは、今や、他に間違えようのないプラントフロア上の具体的な場所を含むことになる。対照的に、「最も左のポンプ」という相対的な用語は、正面ドアからではなく裏のドアから建物に入る初心者を誤った場所に導く可能性がある。
【0017】
本発明は、SOPそれ自体の改善を希求しない。SOPは、所与のものとして取り上げられる。方法の過程で、所与のSOPの実行を容易にするようにオペレータアクションからレシピが抽出される。すなわち、オペレータの脳内に存在するだけであり得るSOPを実施するための知識は、今や、他のだれもが使用できるように文書化され得る。
【0018】
SOPは、見つけることが困難となり得る技術的な場所、たとえば特定の位置を示すタグをも参照し得る。たとえば、タグ上で示される位置は、配管計装図により、少なくとも初心者の作業者によってプラント内の物理的な場所に解釈されることを必要とし得る。しかし、何度もそこへ行った後には、経験ある作業者は、再度図面にあたる必要なく、その物理的な場所を思い出すことになる。
【0019】
ログデータは、たとえば、プラント運転およびセンサ値の追跡記録を保存するプラント履歴記録者から得られ得る。たとえば、ログデータは、特に、
・ プラント内の低レベルコントローラのための新しい設定ポイントの設定、
・ プラント内の少なくとも1つの弁の開または閉、
・ プラント内の少なくとも1つの機器の始動または停止、および
・ プラントまたはその任意の一部の状態または挙動を修正する任意の他のアクチュエータの指令
のうちの1つまたは複数を示し得る。
【0020】
SOPを実行することに参加する少なくとも1人の作業者の場所および/または挙動を示す監視データは、たとえば、
・ SOPを実行することに参加する少なくとも1人の作業者を示す、および/またはこの作業者によって着用されたカメラで取り込まれる少なくとも1つのビデオストリーム、
・ SOPを実行することに参加する少なくとも1人の作業者の視線方向を示すデータ、
・ SOPを実行することに参加する少なくとも1人の作業者の声の無線またはオーディオ記録、ならびに
・ SOPを実行することに参加する少なくとも1人の作業者と、プラントの分散制御システムのヒューマンマシンインターフェースとの間の、カーソル移動およびメニュー選択などインタラクション
のうちの1つまたは複数を備え得る。
【0021】
たとえば、工場フロアは、作業者がプラント内でどこに向かっているか追跡するためにビデオサーベイランスによって監視され得る。作業者の場所もまた、作業者によって着用されたカメラで取り込まれるビデオストリームから得られ得る。後者、ならびに作業者の視線方向は、作業者が実際に何に注意を払っているか監視するためにも使用され得る。
【0022】
作業者の声の無線またはオーディオ記録は、この作業者とプラント内の他の作業者との間のどの連絡がSOPのステップを実行するために必要であるかについての情報を生み出し得る。たとえば、ある機器の保守のためのSOPがこの機器を主電源から切り離すこと、およびそれを再接続から守ることを義務付けている場合、これは、電力を切断させ、それぞれのスイッチをタグ付けおよびロックアウトさせるために、双方向無線によって中央制御室と連絡することを必要とし得る。
【0023】
作業者とヒューマンマシンインターフェースとの間のインタラクションは、このインターフェース内でどの情報を作業者が検索しているかについての情報を生み出し得る。たとえば、SOPは、ある容器が開けられる前、内部の温度および/または圧力を確認しなければならないことを指定し得る。ヒューマンマシンインターフェースとのインタラクションは、必要とされる情報が見出され得る場合、SOPにおける指定を情報で拡張し得る。
【0024】
「SOPの各特定のステップを実施するための」それぞれのアクションを決定することは、SOPの各ステップを所与として、どの手動アクションがこの特定のステップために実行されるかが決定されることを意味する。したがって、手動アクション、およびこれらの手動アクションを示す測定データは、所与のSOPステップに従ってグループ化される。したがって、プロセスは、修正されても上書きされてもいない元のSOPによって依然として統括される。
【0025】
特に有利な実施形態では、SOPのステップに関する測定データのサブセットを決定することは、測定データから、
・ SOPのステップが実施されたタイムスロット、
・ SOPのステップを実行するための関係がある機器、
・ SOPのステップを実行するための関係があるプラント内の場所、
・ SOPのステップを実行することに参加する役割を割り当てられている作業者、および
・ 実行に高い関連性を有するグラフィカルユーザインターフェースの構成要素
のうちの1つまたは複数に関する一部分をフィルタリングすることを備える。すなわち、特定のSOPステップに関係がある測定データをクラスタ化し、その結果、SOPの実行に関係ないデータを省き、残りのデータをSOPステップにマッピングするようにするために「ファジィアライメント」プロセスが実施され得る。
【0026】
SOPのステップを実行するための関係がある機器は、たとえば、適切なヒューリスティックスによってSOP記述から抽出され得る。同様に、SOPのステップを実行することに参加することを必要とする作業者の役割もまた、SOP記述から抽出され得る。SOPのステップが実施されたタイムスロットは、SOP記述との組合せで測定データそれ自体から抽出され得る。たとえば、SOPのいくつかのステップの完了は、弁が閉じたことの、または流れがゼロに降下したことのレコードなど測定データ内に何らかのシグネチャで現れ得る。
【0027】
測定データに適用される各単一のフィルタリング基準は、SOPの特定のステップについての測定データのレコードの関連性について、何らかの認識を与えるが明瞭な判断を与えない「弱学習器」であると考えられ得る。しかし、複数のそのような「弱学習器」の組合せは、測定データのあるレコードがSOPの特定のステップを実行するために関係があるかどうかのはるかに正確な評価を提供し得る。したがって、特に有利な実施形態では、測定データは、複数の基準に従ってフィルタリングされる。関連性スコアが、測定データの各レコードに割り当てられる。この関連性スコアは、測定データのこの特定のレコードが満たす基準の数と共に増大する。次いで、測定データのレコードは、関連性スコアが所定の閾値を越えたことに応答して、SOPの特定のステップに関するサブセットに含められ得る。
【0028】
さらなる有利な実施形態では、方法は、測定データから、すでに決定されたサブセットから、および/またはすでに決定された作業指示から、求められているプロトコルとして完全なSOPの実行をもたらすアクションの有向シーケンスの少なくとも1つを決定することをさらに備える。これは、方法がSOPのための実行プロトコルをより多くの詳細で埋めることができるだけでなく、SOPを全体として検討するための1つまたは複数の手法を明らかにすることができることを意味する。SOPそれ自体は、いくつかのアクションが実施されることを必要とする順番について明らかでないことがある。具体的には、方法は、測定から導出されるアクションの単一のグラフをSOPに結び付け得るが、このグラフを検討するための複数の手法があり得る。
【0029】
たとえば、SOPは、機械に電源投入することを要求するだけであり得、この機械は、別個の制御ユニットによって制御され得る。ここで、機械に電源投入するために2つの手法がある。すなわち、最初に制御ユニットに電源投入し、次いで機械に電源投入するか、または最初に機械に電源投入し、次いで制御ユニットに電源投入する。一見して、どちらの手法にも理由がある。最初に制御ユニットに電源投入することは、制御ユニットの制御下にない状態で機械が電力を有さないことを確実にする。最初に機械に電源投入することは、制御ユニットが始動中であるとき機械が「行方不明」であるために制御ユニットが混乱しないことを確実にする。測定データから、方法は、この特定のプラントの文脈においてこれらの2つの理由のどちらがより説得力があるものと思われるかを学習し得る。また、作業者に連絡される作業指示および/またはより詳細なサポートは、アクショングラフを異なるように検討する結果としてある程度動的なものとなり得る。たとえば、作業者が最初に機械に電源投入しようと制御ユニットに電源投入しようと、作業者は自分が最初に始動しようと選んだ機器を動作させるためにいつも動的なサポートを受け得る。
【0030】
どのようにSOPを複数の異なる経路に対して実行することができるかについてより多くの例がある。複数のそのような経路があることは、安全上の理由で望ましいものでさえあり得る。たとえば、容器内部の圧力を解放することは、通常、自動制御弁によって実施される可能性があるが、この弁が固着した、または電源故障がある場合、手動操作弁を使用して圧力を解放することが必要になり得る。
【0031】
したがって、さらなる有利な実施形態では、完全なSOPの実行をもたらすアクションの複数のシーケンスが、これらのアクションの有向グラフに組み合わされる。このようにして、方法は、SOPにおいて先に進むために、すべての使用可能な代替策を学習することができる。これは、SOPを確立するとき予見されなかった代替策を含む。たとえば、ある機器が故障した場合、プラント員は、他の機器を転用することによって失われた機能を置き換えるという創造的な手法を見つけることがある。
【0032】
たとえば、酸が中和される後続の容器が液漏れしているために大量の酸を反応容器から除去することが可能でない場合、酸をプラント内の他のところの別の容器に移送し、その結果、酸をそこで中和し、安全に放出することができるようにするために、反応容器の異なるポートが転用される可能性がある。
【0033】
好ましくは、この有向グラフでは、提供された測定データに基づいて、第1のアクションと後続の第2のアクションとを接続する各エッジに第1のアクションを所与として第2のアクションが実行されることになる確率が割り当てられる。これは、何がSOPにおいて先に進むための好ましい手法であり、何が補助的な手法であるかを直ちに明らかにする。
【0034】
したがって、さらなる有利な実施形態では、2つ以上の可能な次のアクションに接続される各アクションにおいて、より高い確率を有する次のアクションを選択するグラフを通る経路がSOPのための実行プロトコルとして決定される。このようにして、以前に異なる作業者によって、SOPのあるステップを実行するための異なる手法が使用されている場合、逸脱するための説得力がある理由(故障など)がない限り使用されるべきである1つの標準的な手法が作り出されてもよい。1つの標準的な手法を有することにより、エラーの可能性が低減されるので、SOPが正しく実施されることになる確率が増大する。たとえば、第1の作業者がSOPを実施し、第2の作業者が特定のステップを異なるように実施していることをその1つの手法が注視している場合、第1の作業者は、自分が従っている経路の文脈においてこの挙動を、これが誤りであるにもかかわらず採用してもよい。すなわち、異なる作業者によって複数の異なる実行プロトコルが採用されることにより、SOPに違反する異なる実行プロトコルの混合が生じうる。
【0035】
本発明は、産業プラントにおける少なくとも1つの標準作業手順(SOP)の実行を編成するためのコンピュータ実装方法をも提供する。
【0036】
この方法の過程で、前述の方法によって生成および/または拡張されたSOPのための少なくとも1つの実行プロトコルが提供される。この生成および/または拡張することは、SOPの実行を編成している同じ企業体によって実施されたものでも、異なる企業体によって少なくとも一部実施されたものでもよい。たとえば、SOPが実施されることになるプラントを所有する会社は、サービスとして測定データからの実行プロトコルの生成を提供する別の会社の助けを求める可能性がある。
【0037】
SOPを実行することに参加することになる少なくとも1人の作業者が実施している少なくとも1つの活動を示す測定データが得られる。たとえば、この測定データは、作業者の場所もしくは視線方向、またはこの作業者が現在何を見ているかを示し得る。また、測定データは、たとえば、プラントまたはその任意の一部の状態に関し得る。たとえば、作業者が、開かれるまたは閉じられる予定の弁をすでに開いている、または閉じている場合、測定データはそのように示し得る。
【0038】
測定データに少なくとも一部基づいてこの作業者を行うことになる少なくとも1つの作業指示が、実行プロトコルから選択される。少なくとも1つのアクションを実施するための作業指示は、作業者に連絡される。この連絡は、任意の好適な形で実施されてよい。たとえば、この情報は、作業者が使用している拡張現実ディスプレイ上にオーバーレイされ得る。たとえば、作業者は、アクションが実施されることになる場所に案内され得る。次いで、作業者が取り扱うべきである機器が、この拡張現実ディスプレイ内で強調表示され得る。作業者が分散制御システムのヒューマンマシンインターフェースを介してプラントとインタラクションしているとき、
特に有利な実施形態では、作業指示を選択する過程で、作業者が作業指示をすでに行ったか、および/またはこの作業指示が行われることになる場所にすでにいるかどうかが決定される。そうである場合、作業指示、および/またはこの作業指示が行われることになる場所に誘導するための指示が抑制される。このようにして、作業者は、不必要な情報で過負荷を受けることがない。無視しても安全であるそのような不必要な情報は、作業者に他の、より安全に関係がある情報をも無視させる可能性がある。
【0039】
同様に、さらなる有利な実施形態では、作業者の技能レベルが現在および/または過去の測定データに基づいて決定される。作業指示の詳細度は、この技能レベルに基づく。たとえば、そのプラントにすでに習熟している作業者は、特定の名前または他のラベルを用いて機器に行くための作業指示を必要とするにすぎない可能性があり、一方、初心者の作業者は、その機器をどのように見つけるかステップごとの作業指示を必要とする可能性がある。たとえば、作業者が特定の機器に行くように指示されたときいつも正しい場所に行っている場合、作業指示の詳細度は、徐々に低下してもよい。
【0040】
上記の方法のコンピュータ実装は、方法がコンピュータプログラムで具現化され得ることを暗示している。したがって、本発明は、1つまたは複数のコンピュータによって実行されたとき1つまたは複数のコンピュータに上記の方法のうちの1つを実施させる機械可読命令を有するコンピュータプログラムをも提供する。本発明は、このコンピュータプログラムを有する非一時的な機械可読記憶媒体、および/またはダウンロード製品をも提供するダウンロード製品は、ダウンロードによって直ちに実現するためにオンラインショップにおいて販売され得る製品である。本発明は、このコンピュータプログラムを有する、および/またはこの非一時的な機械可読記憶媒体および/またはダウンロード製品を有する1つまたは複数のコンピュータをも提供する。
【0041】
以下では、本発明の範囲を限定することは意図することなく、本発明について図を使用して示す。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】SOP2のための実行プロトコル4を生成および/または拡張するための方法100の例示的な実施形態の図。
図2】方法100によって生成された例示的な実行プロトコル4の図。
図3】SOP2の実行を編成するための方法200の例示的な実施形態の図。
【発明を実施するための形態】
【0043】
図1は、SOP2のための実行プロトコル4を生成および/または拡張するための方法100の実施形態概略フローチャートである。
【0044】
工程110では、複数のステップ2a~2gを備える少なくとも1つのSOP2が提供される。工程120では、測定データ3が提供される。この測定データ3は、少なくとも1つのSOP2の複数の実行中に獲得されたものである。これは、SOP2を実行するためにプラント1またはその任意の一部の状態および/または挙動を修正する、プラント1内で実行されたアクションを示す。
【0045】
工程130では、SOP2の各ステップ2a~2gについて、SOPのこの特定のステップ2a~2gを実行するために実行されるアクションを示す測定データ3のサブセット3a~3gが決定される。
【0046】
ブロック131によれば、この決定すること130は、そのそれぞれが「弱学習器」であり得る1つまたは複数の基準に従って測定データから「ファジィフィルタリングすること」を特に備え得る。具体的には、ブロック131aによれば、測定データ3は、複数の基準に従ってフィルタリングされ得る。ブロック131bによれば、測定データ3の各レコードには、測定データ3のこの特定のレコードが満たす基準の数と共に増大する関連性スコアが割り当てられ得る。この関連性スコアが所定の閾値を越えたことに応答して、ブロック131cによれば、測定データ3のレコードがサブセット3a~3gに含められ得る。
【0047】
工程140では、SOP2の各ステップ2a~2gについて決定された測定データ3のサブセット3a~3gは、SOPのこの特定のステップ2a~2gを実行するための少なくとも1つの作業指示4a~4gに集約される。この作業指示4a~4gは、求められているプロトコル4の一部である。
【0048】
工程150では、完全なSOP2の実行をもたらすアクションの有向シーケンスが、測定データ3から、サブセット3a~3gから、および/または作業指示4a~4gから、求められているプロトコル4として決定され得る。これらのアクションは、作業指示4a~5gに対応し得るが、作業指示4a~4gのうちの1つまたは複数は、より粒状のサブアクションにも分解され得る。
【0049】
ブロック151によれば、完全なSOP2の実行をもたらすアクションの複数のシーケンスは、これらのアクションの有向グラフに組み合わされ得る。具体的には、ブロック151aによれば、第1のアクションと後続の第2のアクションとを接続する各エッジに、第1のアクションを所与として第2のアクションが実行されることになる確率が割り当てられ得る。ブロック151bによれば、2つ以上の可能な次のアクションに接続される各アクションにおいて、より高い確率を有する次のアクションを選択するグラフを通る経路が、SOP2のための実行プロトコル4として決定され得る。
【0050】
図2は、SOP2のための実行プロトコル4の一例である。実行プロトコル4は、有向グラフの形態にあり、SOP2のステップ2a~2gに対応する作業指示4a~4gを備える。第2のステップ4bの後、2つのオプションがある。第1のオプションは、作業指示4cを行うことである。第2のオプションは、作業指示4dと4eの組合せを行うことである。どちらのオプションも、プラント1を、次の作業指示4fが、次いで最後に作業指示4gが行われ得る状態にする同じ結果に到達する。
【0051】
たとえば、作業指示4cは、必要とされる結果を達成する簡単な手法に関し得、一方、作業指示4dと4eの組合せは、同じ結果を達成する間接的な手法に関し得る。したがって、図2に示されているように、測定データ3によれば、直接的な手法は、80%の確率で従われ、一方、間接的な手法は、20%の確率で従われる。間接的な手法は、たとえば、直接的な手法に必要な機器が使用可能でない場合、バックアップとして有用となり得る。
【0052】
図3は、少なくとも1つのSOP2の実行を編成するための方法200の例示的な実施形態の概略フローチャートである。
【0053】
工程210では、上記の方法100によって生成および/または拡張された作業指示4a~4gを有する少なくとも1つの実行プロトコル4が提供される。工程220では、測定データ3が得られる。測定データ3は、少なくとも1人の作業者5が実施している少なくとも1つの活動を示す。作業者5は、SOP2を実行することに参加することになる。
【0054】
工程230では、測定データ3に少なくとも一部基づいて、作業者5が行うことになる少なくとも1つの作業指示4a~5gが、実行プロトコル4から選択される。本明細書では、ブロック231によれば、作業者5が作業指示4a~4gをすでに行ったか、および/またはこの作業指示4a~4gが行われることになる場所にすでにいるかどうかが決定され得る。そうである場合(真値1)、ブロック232によれば、作業指示4a~4g、および/またはこの作業指示4a~4gが行われることになる場所に誘導するための指示が抑制され得る。
【0055】
工程240では、作業指示4a~4gが作業者5に連絡される。本明細書では、ブロック241によれば、作業者5の技能レベルが現在および/または過去の測定データ3に基づいて決定され得る。ブロック242によれば、作業指示の詳細度が技能レベルに基づいて調整され得る。
【符号の説明】
【0056】
1 産業プラント
2 標準作業手順(SOP)
2a~2g SOP2のステップ
3 測定データ
3a~3g ステップ2a~2gに対応する測定データのサブセット
4 SOP2のための実行プロトコル
4a~4g 実行プロトコル4における作業指示
5 作業者
100 実行プロトコル4を生成および/または拡張するための方法
110 SOP2を提供する
120 測定データ3を提供する
130 ステップ2a~2gについて測定データ3のサブセット3a~3gを決定する
131 測定データ3のファジィフィルタリング
131a 複数の基準に従ってフィルタリングする
131b 関連性を測定データ3に割り当てる
131c 関連性に基づいて測定データ3を考える
140 サブセット3a~3gを作業指示4a~4gに集約する
150 アクションの有向シーケンスを決定する
151 アクションの有向グラフを作り出す
151a 確率をエッジに割り当てる
151b 最大の確率を有する経路を決定する
200 SOP2の実行を編成するための方法
210 実行プロトコル4を提供する
220 測定データ3を得る
230 作業指示4a~4gを選択する
231 作業指示4a~4gが行われたか、場所に到着したかどうか決定する
232 作業指示4a~4gを抑制する
240 作業指示4a~4gを作業者5に連絡する
241 作業者5の技能レベルを決定する
242 技能レベルに基づいて詳細度を調整する
図1
図2
図3
【国際調査報告】