(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-13
(54)【発明の名称】アデノ随伴ウイルス(AAV)産生
(51)【国際特許分類】
C12N 15/864 20060101AFI20240205BHJP
C12N 15/11 20060101ALI20240205BHJP
C12N 7/01 20060101ALI20240205BHJP
C12N 5/10 20060101ALN20240205BHJP
【FI】
C12N15/864 100Z
C12N15/11 Z ZNA
C12N7/01
C12N5/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023546322
(86)(22)【出願日】2022-02-10
(85)【翻訳文提出日】2023-07-31
(86)【国際出願番号】 US2022015975
(87)【国際公開番号】W WO2022173944
(87)【国際公開日】2022-08-18
(32)【優先日】2021-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518402174
【氏名又は名称】ロンザ ヒューストン インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】グ, ビンナン
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ジェニファー
【テーマコード(参考)】
4B065
【Fターム(参考)】
4B065AA90X
4B065AA95X
4B065AB01
4B065AC14
4B065BA02
4B065CA44
(57)【要約】
本開示は、E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生するための方法に関する。
【選択図】
図5A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法であって、
a.前記E1相補性プロデューサー細胞を、
i.E1Aアデノウイルスヘルパー遺伝子と、
ii.E2A、E4、又は両方から選択されるアデノウイルスヘルパー遺伝子と、
iii.ウイルス関連、非コードRNA(VA RNA)と、
iv.Rep、Cap、又は両方から選択されるAAV遺伝子と、を含む、1つ以上のベクターでトランスフェクトすることと、
b.前記トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、前記AAVを産生するのに好適な条件下で培養することと、
c.前記AAVを前記培養されたE1相補性プロデューサー細胞から精製し、それによって前記AAVを得ることと、を含む、方法。
【請求項2】
(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)が、単一のベクター上にある、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)が、2つ以上のベクター上にある、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
(i)、(ii)、及び(iii)が、第1のベクター上にあり、(iv)が、第2のベクターである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
(i)が、第1のベクター上にあり、(ii)及び(iii)が、第2のベクター上にあり、(iv)が、第3のベクター上にある、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の各々が、別個のベクター上にある、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
(i)を含む前記ベクターが、(ii)、(iii)、及び(iv)を含む前記ベクターの各々に対して約1:1~約5:1の比で前記E1相補性プロデューサー細胞にトランスフェクトされる、請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記E1相補性プロデューサー細胞にトランスフェクトされる(i)を含む前記ベクターと(ii)、(iii)、及び(iv)を含む前記ベクターの各々との比が、1:1である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記E1相補性プロデューサー細胞にトランスフェクトされる(i)を含む前記ベクターと(ii)、(iii)、及び(iv)を含む前記ベクターの各々との比が、2:1である、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記E1相補性プロデューサー細胞にトランスフェクトされる(i)を含む前記ベクターと(ii)、(iii)、及び(iv)を含む前記ベクターの各々との比が、3:1である、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)が、1つ以上のプロモーターに作動可能に結合している、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の各々が、別個のプロモーターに作動可能に結合している、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
(i)に作動可能に結合した前記プロモーターが、(ii)、(iii)、及び(iv)に作動可能に結合した前記プロモーターと比較して実質的に同じ発現レベルを提供する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
(i)に作動可能に結合した前記プロモーターが、(ii)、(iii)、及び(iv)に作動可能に結合した前記プロモーターと比較して少なくとも2倍高い発現を提供する、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
(i)に作動可能に結合した前記プロモーターが、(ii)、(iii)、及び(iv)に作動可能に結合した前記プロモーターと比較して少なくとも3倍高い発現を提供する、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
(i)が、プロモーターに作動可能に結合しており、エンハンサーに更に作動可能に結合しており、(ii)、(iii)、及び(iv)が、エンハンサーに作動可能に結合していない、請求項11~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記1つ以上のベクター上の(i)と(ii)、(iii)、及び(iv)の各々とのコピー数比が、約1:1~約5:1である、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記1つ以上のベクター上の(i)と(ii)、(iii)、及び(iv)の各々とのコピー数比が、1:1である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記1つ以上のベクター上の(i)と(ii)、(iii)、及び(iv)の各々とのコピー数比が、2:1である、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記1つ以上のベクター上の(i)と(ii)、(iii)、及び(iv)の各々とのコピー数比が、3:1である、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
(ii)が、E2A及びE4を含む、請求項1~20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
(iv)が、Rep及びCapを含む、請求項1~21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記培養することが、E1Aを、(ii)、(iii)、及び(iv)の各々に対して約1:1~約5:1の比で発現することを含む、請求項1~22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
E1Aの発現と(ii)、(iii)、及び(iv)の各々の発現との前記比が、1:1、2:1、又は3:1である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記1つ以上のベクターが、(v)E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子を更に含む、請求項1~24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記E1Bが、E1B-19k又はE1B-55kである、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
(v)が、NP1及びNS2を含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
(i)及び(v)が、単一のベクター上にある、請求項25~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
(v)が、(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)からの別個のベクター上にある、請求項25~27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記1つ以上のベクターが、目的の遺伝子を更に含む、請求項1~29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記E1相補性プロデューサー細胞を、目的の遺伝子を含むベクターでトランスフェクトすることを更に含み、前記遺伝子又は目的が、(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)からの別個のベクター上にある、請求項1~29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記方法が、E1相補性プロデューサー細胞をE1Aアデノウイルスヘルパー遺伝子でトランスフェクトすることを含まない方法と比較して、少なくとも1.5倍以上の力価の前記AAVを産生する、請求項1~31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法であって、
a.前記E1相補性プロデューサー細胞を、
i.第1のプロモーターに作動可能に結合したE1Aを含む、第1のベクター、
ii.全て第2のプロモーターに作動可能に結合した、E2A、E4、及びウイルス関連、非コードRNA(VA RNA)を含む、第2のベクター、並びに
iii.共に第3のプロモーターに作動可能に結合した、Rep及びCapを含む、第3のベクターでトランスフェクトすることであって、
(i)と(ii)及び(iii)の各々とのトランスフェクション比が、約1:1~約3:1である、トランスフェクトすることと、
b.前記トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、前記AAVを産生するのに好適な条件下で培養することと、
c.前記AAVを前記培養されたE1相補性プロデューサー細胞から精製し、それによって前記AAVを得ることと、を含む、方法。
【請求項34】
E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法であって、
a.前記E1相補性プロデューサー細胞を、
i.第1のプロモーター及びエンハンサーに作動可能に結合したE1Aを含む、第1のベクター、
ii.全て第2のプロモーターに作動可能に結合した、E2A、E4、及びウイルス関連、非コードRNA(VA RNA)を含む、第2のベクター、並びに
iii.各々第3のプロモーターに作動可能に結合した、Rep及びCapを含む、第3のベクターでトランスフェクトすることと、
b.前記トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、前記AAVを産生するのに好適な条件下で培養することであって、E1Aが、E2A、E4、VA RNA、Rep、及びCapの各々に対して約1:1~約3:1の比で発現される、培養することと、
c.前記AAVを前記培養されたE1相補性プロデューサー細胞から精製し、それによって前記AAVを得ることと、を含む、方法。
【請求項35】
E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法であって、
a.前記E1相補性プロデューサー細胞を、
i.全て第1のプロモーターに作動可能に結合した、E1A、E2A、E4、及びVA RNAを含む、第1のベクター、並びに
ii.第2のプロモーターに作動可能に結合した、Rep及びCapを含む、第2のベクターでトランスフェクトすることであって、
E1AとE2A、E4、VA RNA、Rep、及びCapの各々とのコピー数比が、約1:1~約3:1である、トランスフェクトすることと、
b.前記トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、前記AAVを産生するのに好適な条件下で培養することと、
c.前記AAVを前記培養されたE1相補性プロデューサー細胞から精製し、それによって前記AAVを得ることと、を含む、方法。
【請求項36】
前記第1、第2、又は第3のベクターのうちの1つ以上が、E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子を更に含む、請求項33又は34に記載の方法。
【請求項37】
前記第1又は第2のベクターの一方又は両方が、E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子を更に含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記E1相補性プロデューサー細胞を、E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子を含むベクターでトランスフェクトすることを更に含む、請求項33~35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記E1Bが、E1B-19k又はE1B-55kである、請求項36~38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記ヘルパー遺伝子が、NP1とNS2との組み合わせを含む、請求項36~38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記E1相補性プロデューサー細胞を、目的の遺伝子を含むベクターでトランスフェクトすることを更に含む、請求項33~40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記E1相補性プロデューサー細胞が、HEK293細胞、911細胞、pTG6559細胞、PER.C6細胞、GH329細胞、N52.E6(CAP(登録商標))細胞、HeLa-E1細胞、UR細胞、VLI-293細胞、Ac51細胞、Ac139細胞、又はそれらのバリアント若しくは誘導体。である、請求項1~41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記E1相補性プロデューサー細胞が、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はN52.E6(CAP(登録商標))細胞である、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記E1相補性プロデューサー細胞が、HEK293細胞である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記HEK293細胞が、HEK293S細胞、HEK293T細胞、HEK293F細胞、HEK293FT細胞、HEK293FTM細胞、HEK293SG細胞、HEK293SGGD細胞、HEK293H細胞、HEK293E細胞、HEK293MSR細胞、HEK293A細胞、又はそれらの組み合わせである、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記HEK293細胞が、HEK293T細胞である、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記E1相補性プロデューサー細胞が、PER.C6細胞である、請求項43に記載の方法。
【請求項48】
前記E1相補性プロデューサー細胞が、N52.E6(CAP(登録商標))細胞である、請求項43に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アデノ随伴ウイルス(AAV)は、非エンベロープDNAウイルスである。インビボ遺伝子療法のための主要なウイルスベクターとして、AAVは、非病原性であり、広範囲のヒト組織に効果的に感染することができる。AAVゲノムは、2つの主要な遺伝子をコードする4.7kbの一本鎖DNAを含む:Rep遺伝子は、AAV DNA複製、パッケージング、組み込み、及び転写を支持する4つのアイソフォーム(Rep78、Rep68、Rep52、及びRep40)をコードし、Cap遺伝子は、ウイルスタンパク質シェル又はキャプシド構築のための3つのVPタンパク質(VP1、VP2、及びVP3)を合成する。
【0003】
野生型AAVは、アデノウイルス(Ad)及び単純ヘルペスウイルス(HSV)などの、ヘルパーウイルスなしで複製することができない。アデノウイルスヘルパー遺伝子は、E1A、E1B、E2A、E4、及びVAを含む、AAV複製に必要かつ十分であると特定されている。アデノウイルス5型(Ad5)5’4.3kbゲノムDNAは、ヒト胎児腎293(HEK293)細胞の19番染色体に組み込まれている。このAd5ゲノム断片は、全てのE1A(例えば、289R、243R、171R)及びE1B(例えば、19K及び55K)アイソフォームを発現する。例えば、PER.C6細胞及びCAP(登録商標)細胞を含む、E1A及びE1B組み込みを有する更なる細胞株が開発されている。例えば、Fallaux et al.,Human Gene Ther 9(13):1909-1917(1998)及びSchiedner et al.,Human Gene Ther 11(15):2105-2116(2000)を参照されたい。したがって、これらの細胞は、既にE1A及びE1Bを発現しており、したがって、「トリプルプラスミドトランスフェクション」アプローチ、すなわち、E2A、E4orf6、及びVAのみをコードするヘルパープラスミド(pHelper)を、Rep及びCap遺伝子(pRepCap)並びに目的の遺伝子(pAAV-GOI)をコードするプラスミドと一緒にトランスフェクトすることによって、組換えAAV(rAAV)産生を支持することができる。ゲノム組み込みE1A及びE1B遺伝子を有し、E1A及びE1Bタンパク質を天然に発現する、そのような細胞は、「E1相補性プロデューサー細胞」として知られている。
【0004】
現在、世界におけるAAVベースの遺伝子療法パイプラインの70%超が、標準トリプルプラスミドトランスフェクション法でのHEK293細胞における一過性トランスフェクションを介した製造プラットフォームに依存する。HEK293及び他のE1相補性プロデューサー細胞製造プラットフォームの生産性は、例えば、臨床開発及び商業化のための、AAVの増大する需要を満たすことができない場合がある。しかしながら、HEK293細胞などのE1相補性プロデューサー細胞におけるAAV生産性を増加させるための現在のアプローチ、例えば、高プロデューサー細胞クローンスクリーニング及び単離、トランスフェクションプロトコル最適化、並びに製造プロセス開発は、コストがかかり、時間がかかる。
【発明の概要】
【0005】
いくつかの実施形態では、本開示は、(a)E1相補性プロデューサー細胞を、(i)E1Aアデノウイルスヘルパー遺伝子と、(ii)E2A、E4、又は両方から選択されるアデノウイルスヘルパー遺伝子と、(iii)ウイルス関連、非コードRNA(VA RNA)と、(iv)Rep、Cap、又は両方から選択されるAAV遺伝子と、を含む、1つ以上のベクターでトランスフェクトすることと、(b)トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、AAVを産生するのに好適な条件下で培養することと、(c)培養されたE1相補性プロデューサー細胞からAAVを精製し、それによってAAVを得ることと、を含む、E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法を提供する。
【0006】
追加の実施形態では、本開示は、(a)E1相補性プロデューサー細胞を、(i)第1のプロモーターに作動可能に結合したE1Aを含む第1のベクター、(ii)全て第2のプロモーターに作動可能に結合した、E2A、E4、及びウイルス関連、非コードRNA(VA RNA)を含む第2のベクター、並びに(iii)共に第3のプロモーターに作動可能に結合した、Rep及びCapを含む第3のベクターでトランスフェクトすることであって、(i)と(ii)及び(iii)の各々とのトランスフェクション比が、約1:1~約3:1である、トランスフェクトすることと、(b)トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、AAVを産生するのに好適な条件下で培養することと、(c)培養されたE1相補性プロデューサー細胞からAAVを精製し、それによってAAVを得ることと、を含む、E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法を提供する。好適には、第1、第2、又は第3のベクターの1つ以上は、E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子を更に含む。好適には、E1Bは、E1B-19k又はE1B-55kである。好適には、ヘルパー遺伝子は、NP1とNS2との組み合わせを含む。実施形態では、方法は、E1相補性プロデューサー細胞を、GOIを含むベクターでトランスフェクトすることを更に含む。
【0007】
更なる実施形態では、本開示は、(a)E1相補性プロデューサー細胞を、(i)第1のプロモーター及びエンハンサーに作動可能に結合したE1Aを含む第1のベクター、(ii)全て第2のプロモーターに作動可能に結合した、E2A、E4、及びウイルス関連、非コードRNA(VA RNA)を含む第2のベクター、並びに(iii)各々第3のプロモーターに作動可能に結合した、Rep及びCapを含む第3のベクターでトランスフェクトすることと、(b)トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、AAVを産生するのに好適な条件下で培養することであって、E1Aが、E2A、E4、VA RNA、Rep、及びCapの各々に対して約1:1~約3:1の比で発現される、培養することと、(c)培養されたE1相補性プロデューサー細胞からAAVを精製し、それによってAAVを得ることと、を含む、E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法を提供する。好適には、第1、第2、又は第3のベクターの1つ以上は、E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子を更に含む。好適には、E1Bは、E1B-19k又はE1B-55kである。好適には、ヘルパー遺伝子は、NP1とNS2との組み合わせを含む。実施形態では、方法は、E1相補性プロデューサー細胞を、GOIを含むベクターでトランスフェクトすることを更に含む。
【0008】
また更なる実施形態では、本開示は、(a)E1相補性プロデューサーを、(i)全て第1のプロモーターに作動可能に結合した、E1A、E2A、E4、及びVA RNAを含む第1のベクター、並びに(ii)第2のプロモーターに作動可能に結合した、Rep及びCapを含む第2のベクターでトランスフェクトすることであって、E1AとE2A、E4、VA RNA、Rep、及びCapの各々とのコピー数比が、約1:1~約3:1である、トランスフェクトすることと、(b)トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、AAVを産生するのに好適な条件下で培養することと、(c)培養されたE1相補性プロデューサー細胞からAAVを精製し、それによってAAVを得ることと、を含む、E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法を提供する。好適には、第1又は第2のベクターの一方又は両方は、E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子を更に含む。好適には、E1Bは、E1B-19k又はE1B-55kである。好適には、ヘルパー遺伝子は、NP1とNS2との組み合わせを含む。実施形態では、方法は、E1相補性プロデューサー細胞を、GOIを含むベクターでトランスフェクトすることを更に含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
以下の図面は、本明細書の一部を形成し、本発明の特定の態様の例示的な実施形態を更に示すために含まれる。
【0010】
【
図1】本明細書において実施形態に記載される、E1相補性プロデューサー細胞におけるAAV産生のための標準トリプルトランスフェクションプラスミド:E2A、E4、及びVA RNAを含有するpHelperプラスミド、Rep及びCapを含有するpRep-Capプラスミド、並びに逆位末端反復(ITR)配列及び目的の遺伝子(GOI)を含有するpAAV-GOIプラスミドを示す。
【
図2】本明細書において実施形態に記載されるトランスフェクション実験のウイルス力価結果を示す。HEK293細胞を、標準トリプルトランスフェクションプラスミド(「3×Tnfx」)及び1つ以上の追加のヘルパー遺伝子(空ベクター(対照)、E1A単独、E1B-19k単独、E1B-55k単独、NP1-NS2、E1A+E1B-19k、E1A+19B-55k、E1B-19k+E1B-55k、及びE1A+E1B-19k+E1B-55k)でトランスフェクトした。粗ウイルス力価を、液滴デジタルPCR(ddPCR)によって分析した。
【
図3A】本明細書において実施形態に記載されるトランスフェクション実験のウイルス力価結果を示す。HEK293細胞を、標準トリプルトランスフェクションプラスミド(「3×Tnfx」)及び1つ以上の追加のヘルパー遺伝子(空ベクター(対照)、E1A単独、E1B-19k単独、E1B-55k単独、NP1-NS2、及びE1A+NP1-NS2)でトランスフェクトした。粗ウイルス力価を、液滴デジタルPCR(ddPCR)によって分析した。
【
図3B】本明細書において実施形態に記載されるトランスフェクション実験からのタンパク質発現結果を示す。ウェスタンブロット分析を実施して、
図3A及び表に示されるHEK293細胞におけるE1A(289R、243R、及び171Rアイソフォーム)、Rep(Rep78及びRep52アイソフォーム)、及びCap(VP1、VP2、及びVP3)のタンパク質発現レベルを評価した。β-アクチンのレベルを、対照として測定した。
【
図4A】本明細書において実施形態に記載されるトランスフェクション実験からのタンパク質発現結果を示す。E1Aを含有するプラスミドを、それぞれ、1×E1A、2×E1A、又は3×E1Aとして示される、標準トリプルトランスフェクションプラスミド(「3×Tnfx」)の各々に対して1:1、2:1、又は3:1モル比でトランスフェクトした。ウェスタンブロット分析を実施して、表に示されるプラスミドでトランスフェクトされたHEK293細胞におけるE1A(289R、243R、及び171Rアイソフォーム)、Rep(Rep78及びRep52アイソフォーム)、及びCap(VP1、VP2、及びVP3)のタンパク質発現レベルを評価した。
【
図4B】本明細書において実施形態に記載されるトランスフェクション実験のウイルス力価結果を示す。HEK293細胞を、それぞれ、1×E1A、2×E1A、又は3×E1Aとして示される、標準トリプルトランスフェクションプラスミド(「3×Tnfx」)の各々に対して1:1、2:1、又は3:1モル比でE1Aを含有するプラスミドでトランスフェクトした。粗ウイルス力価を、液滴デジタルPCR(ddPCR)によって分析した。
【
図5A】本明細書において実施形態に記載される、E1相補性プロデューサー細胞におけるAAV産生のための新規及び増強されたトリプルトランスフェクションプラスミド:E1A、E2A、E4、及びVA RNAを含有するpLHI_Helperプラスミド、Rep及びCapを含有するpRep-Capプラスミド、並びに逆位末端反復(ITR)配列及び目的の遺伝子(GOI)を含有するpAAV-GOIプラスミドを示す。
【
図5B】本明細書において実施形態に記載されるトランスフェクション実験のウイルス力価結果を示す。HEK293細胞を、pHelperを含有する標準トリプルトランスフェクションプラスミド(
図1に示される)、又はAAV2及びAAV9産生のためのpLHI_Helperを含有する新規及び増強されたトリプルトランスフェクションプラスミド(
図5に示される)でトランスフェクトした。粗ウイルス力価を、液滴デジタルPCR(ddPCR)によって分析した。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書における別段の定義がない限り、本開示で使用される科学用語及び技術用語は、当業者によって一般的に理解されている意味を有するものとする。更に、文脈によって別段の必要がない限り、単数形の用語は複数形を含み、複数形の用語は単数形を含むものとする。「a」及び「an」という冠詞は、冠詞の文法的目的語の1つ又は2つ以上(すなわち、少なくとも1つ)を指すために本明細書で使用される。一例として、「要素」は、1つの要素又は2つ以上の要素を意味する。
【0012】
特許請求の範囲における「又は」という用語の使用は、選択肢のみを指すことが明示的に示されるか、又は選択肢が互いに排他的でない限り、「及び/又は」を意味するように使用されるが、本開示は、選択肢のみ及び「及び/又は」を指す定義を支持する。
【0013】
本明細書で使用される場合、「含む(comprising)」(並びに「含む(comprise)」及び「含む(comprises)」などの、含むの任意の変形又は形態)、「有する(having)」(並びに「有する(have)」及び「有する(has)」などの、有するの任意の変形又は形態)、「含む(including)」(並びに「含む(includes)」及び「含む(include)」などの、含むの任意の変形又は形態)、又は「含有する(containing)」(並びに「含有する(contains)」及び「含有する(contain)」などの、含有するの任意の変形又は形態)という用語は、包括的な又は制限なしのものであり、追加の、列挙されていない要素又は方法ステップを排除しない。
【0014】
「例えば(for example)」という用語及びその対応する略語である「例えば(e.g.)」(イタリック体であるか否かにかかわらず)の使用は、別段の明示的な記述がない限り、列挙された特定の用語が、参照又は引用された特定の例に限定されることは意図されない本開示の代表的な例及び実施形態であることを意味する。
【0015】
本明細書で使用される場合、「間(between)」は、範囲の末端を含む範囲である。例えば、xとyとの間の数には、x及びyの数、並びにxとyとの範囲に入る任意の数が明示的に含まれる。
【0016】
本出願全体を通して、「約」という用語は、値が、その値を決定するために使用される方法/デバイスについての誤差の固有の変動を含むことを示すために使用される。典型的には、その用語は、状況に応じて、約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、又は20%未満の変動を包含することを意味する。
【0017】
アデノ随伴ウイルス(AAV)は、世界中の120を超える臨床試験において、遺伝子治療のための選択ベクターとして用いられている。組換えAAVの急速に増大する需要を満たすために、HEK293、PER.C6、又はCAP(登録商標)細胞などの、E1相補性プロデューサー細胞におけるAAV産生のための現在の標準の改善が必要である。本明細書に記載されるように、標準AAV産生方法は、3つのプラスミドのE1相補性プロデューサー細胞へのトランスフェクションを含む:E2A、E4、及びVAを含有するpHelper、Rep及びCapを含有するpRepCap、並びに「標準トリプルトランスフェクション」と称され、
図1に示される、目的の遺伝子(GOI)を含有するpAAV。E1相補性プロデューサー細胞は残りのヘルパー遺伝子E1A及びE1Bを天然に発現し、よって、E1A及びE1BはpHelperに含まれない。
【0018】
したがって驚くべきことに、E1AのE1相補性プロデューサー細胞、例えば、HEK293細胞へのトランスフェクション、したがって、天然に見出される上記の追加のE1Aを提供することが、AAV力価を有意に改善することが発見された。力価の増加は、一般に、E1相補性プロデューサー細胞に導入されたE1Aの量に用量依存的であった。よって、本明細書では、現在の標準トリプルトランスフェクション法と比較してより高い収率でのE1相補性プロデューサー細胞におけるAAV産生のための方法が提供される。
【0019】
実施形態では、本開示は、(a)E1相補性プロデューサー細胞を、(i)E1Aアデノウイルスヘルパー遺伝子と、(ii)E2A、E4、又は両方から選択されるアデノウイルスヘルパー遺伝子と、(iii)ウイルス関連、非コードRNA(VA RNA)と、(iv)Rep、Cap、又は両方から選択されるAAV遺伝子と、を含む、1つ以上のベクターでトランスフェクトすることと、(b)トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、AAVを産生するのに好適な条件下で培養することと、(c)培養されたE1相補性プロデューサー細胞からAAVを精製し、それによってAAVを得ることと、を含む、E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法を提供する。
【0020】
本明細書で使用される場合、「ベクター」又は「発現ベクター」は、プラスミド、ファージ、ウイルス、又はコスミドなどの核酸レプリコンを指し、別の核酸セグメントが結合されて、宿主細胞中で結合された核酸セグメントの複製及び/又は発現をもたらし得る。「ベクター」という用語は、エピソーム(例えば、プラスミド)及び非エピソームベクターを含む。ベクターという用語はまた、合成ベクターを含んでもよい。ベクターの非限定的な例には、バキュロウイルスベクター、バクテリオファージベクター、プラスミド、ファージミド、コスミド、フォスミド、細菌人工染色体、ウイルスベクター(例えば、ワクシニアウイルス、ポリオウイルス、アデノウイルス、アデノ随伴ウイルス、SV40、単純ヘルペスウイルスなどに基づくウイルスベクター)、P1ベースの人工染色体、酵母プラスミド、酵母人工染色体、及び目的の特定の宿主に特異的な任意の他のベクター(例えば、HEK293細胞、PER.C6細胞、CAP(登録商標)細胞、及びその誘導体を含むがこれらに限定されない、本明細書に記載されるE1相補性プロデューサー細胞などの哺乳動物細胞)が含まれる。ベクターは、トランスフェクション、形質導入、細胞融合、及びリポフェクションを含むが、これらに限定されない、周知の方法によって、所望の宿主細胞、例えば、HEK293細胞、PER.C6細胞、CAP(登録商標)細胞、又はそれらの誘導体に導入されてもよい。ベクターは、例えば、構成的及び誘導性プロモーター、転写エンハンサー、転写ターミネーターなどを含む、様々な調節要素を含むことができる。
【0021】
本明細書で使用される場合、「トランスフェクション」とは、外因性核酸分子、例えば、ベクターの、細胞への導入を意味する。「トランスフェクトされた」細胞は、細胞内に外因性核酸分子を含み、「形質転換された」細胞は、細胞内の外因性核酸分子が細胞内の表現型変化を誘導するものである。トランスフェクトされた核酸分子は、宿主細胞のゲノムDNAに組み込まれ得、及び/又は細胞によって、一時的に若しくは染色体外で長期間維持され得る。外因性核酸分子又は断片を発現する宿主細胞又は生物は、「組換え」、「形質転換」、又は「トランスジェニック」生物と称される。多数のトランスフェクション技法は、一般的には、当該技術分野で既知であり、様々な化学的及び物理的方法、例えば、エレクトロポレーション、細胞注入、リン酸カルシウム曝露、リポソーム又はポリマーベースの担体システムなどを含む。例えば、Graham et al.,Virology 52:456(1973)、Sambrook et al.,Molecular Cloning,A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratories,New York(1989)、Davis et al.,Basic Methods in Molecular Biology,Elsevier(1986)、及びChu et al.,Gene 13:197(1981)を参照されたい。そのような技法を使用して、本明細書に記載されるAAVを産生するための1つ以上のベクターなどの1つ以上の外因性核酸分子を、HEK293細胞などの好適な宿主細胞に導入することができる。
【0022】
「核酸」、「核酸分子」、「ポリヌクレオチド」、又は「オリゴヌクレオチド」は、共有結合したヌクレオチドを含むポリマー化合物を意味する。「核酸」という用語は、RNA及びDNAを含み、これらの両方は、一本鎖又は二本鎖であり得る。DNAには、相補性DNA(cDNA)、ゲノムDNA、プラスミド又はベクターDNA、及び合成DNAが含まれるが、これらに限定されない。RNAには、mRNA、tRNA、rRNA、snRNA、マイクロRNA、又はmiRNAが含まれるが、これらに限定されない。
【0023】
実施形態では、本明細書における核酸は、参照核酸(又は参照核酸の断片)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、又は約100%の配列同一性を有する。実施形態では、本明細書におけるポリペプチドは、参照ポリペプチド(又は参照ポリペプチドの断片)と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、又は約100%の配列同一性を有する。例えば、E1A遺伝子を参照するとき、当業者であれば、E1Aが、野生型アデノウイルスE1A遺伝子と少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、又は約100%の配列同一性を有する核酸を包含するが、ただし、AAV産生に関するE1A遺伝子の機能は影響されないことを理解するであろう。本明細書で使用される場合、核酸の文脈における「配列同一性」又は「同一性パーセント」という用語は、核酸配列が指定された比較ウィンドウでアラインされるときに同じであるヌクレオチドのパーセンテージを指す。配列同一性の決定のためのアラインメントの方法は、周知であり、BLASTなどの公開されているデータベースを使用して実施することができる。
【0024】
「遺伝子」は、ポリペプチドをコードする核酸を指し、cDNA及びゲノムDNA核酸分子を含む。いくつかの実施形態では、「遺伝子」はまた、コード配列の前(すなわち、5’)及び後(すなわち、3’)の調節配列として機能することができる非コード核酸断片を指す。
【0025】
本明細書で使用する場合、「アデノ随伴ウイルス(AAV)」という用語は、パルボウイルス科及びデペンドパルボウイルス属の一本鎖DNAを含む、小さなサイズの複製欠損非エンベロープウイルスを指す。これまでに10種を超えるアデノ随伴ウイルス血清型が同定されており、血清型AAV2が最もよく特性評価されている。AAV血清型の他の非限定的な例は、ANC80、AAV1、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、及びAAV11である。これらの血清型に加えて、AAV偽型が開発されている。AAV偽型は、第1の血清型のカプシド及び第2の血清型のゲノムを含む(例えば、擬型AAV2/5は、血清型AAV2のゲノム及びAAV5のカプシドを有するAAVに対応する)。
【0026】
本明細書で使用される場合、「アデノウイルス」という用語は、アデノウイルス科の二本鎖DNAを含む二十面体ヌクレオカプシドを有する非エンベロープウイルスを指す。50種を超えるアデノウイルスサブタイプが、ヒトから単離されており、多くの追加のサブタイプが、他の哺乳動物及び鳥類から単離されている。これらのサブタイプは、アデノウイルス科に属し、該アデノウイルス科は、現在、2つの属、すなわち、マストアデノウイルス及びアビアデノウイルスに分けられる。全てのアデノウイルスは、形態学的及び構造的に類似している。しかしながら、ヒトでは、アデノウイルスは、異なる免疫学的特性を示し、したがって、血清型に分類される。アデノウイルスの2つのヒト血清型、すなわちAd2及びAd5は、精力的に研究され、アデノウイルスに関する一般的な情報の大部分を提供している。
【0027】
本明細書で使用される場合、「E1相補性プロデューサー細胞」という用語は、アデノウイルスE1A及びE1B遺伝子がそのゲノムに組み込まれるか又は挿入される、細胞株、典型的にはヒト細胞株を指す。E1相補性プロデューサー細胞は、E1A及びE1Bを天然に発現することができ、したがって、外因性E1A及び/又はE1B遺伝子を必要とすることなく、AAV産生に好適である。E1A及びE1B遺伝子は、例えば、追加のアデノウイルス配列を含有する、より長い配列の一部としてE1相補性プロデューサー細胞に好適に組み込まれてもよく、又はE1A及びE1B遺伝子は、任意の追加のアデノウイルス配列なしで、E1相補性プロデューサー細胞に好適に組み込まれてもよく、すなわち、E1A及びE1Bを発現するための最小限の必要なコード配列のみが組み込まれる。哺乳動物細胞、例えば、ヒト細胞へのアデノウイルス遺伝子の組み込みは、当該技術分野で既知である。E1相補性プロデューサー細胞は、任意の好適な細胞株に由来し得る。例示的なE1相補性プロデューサー細胞には、HEK293細胞、911細胞、pTG6559細胞、PER.C6細胞、GH329細胞、N52.E6細胞(「CAP(登録商標)」細胞としても知られている)、HeLa-E1細胞、UR細胞、VLI-293細胞、Ac51細胞、Ac139細胞、並びにそれらのバリアント及び誘導体が含まれるが、これらに限定されない。E1相補性プロデューサー細胞は更に、例えば、Kovesdi et al.,Viruses 2(8):1681-1703(2010)及びFarson et al.,Mol Ther 14(2):305-311(2006)に記載される。いくつかの実施形態では、本開示のE1相補性プロデューサー細胞は、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はCAP(登録商標)細胞である。
【0028】
本明細書で使用される場合、「ヒト胎児腎293(HEK293)細胞」という用語は、元々ヒト胎児腎細胞に由来し、E1A及びE1B遺伝子を含む、約4.5kbのAd5ゲノムを含有する細胞株を指す。HEK293細胞は、本明細書に記載される例示的なE1相補性プロデューサー細胞である。HEK293細胞のバリアントが開発されており、例えば、HEK293S、HEK293T、HEK293F、HEK293FT、HEK293FTM、HEK293SG、HEK293SGGD、HEK293H、HEK293E、HEK293MSR、及びHEK293Aを含み、その各々は異なる特徴を有し、その全てはE1A及びE1B遺伝子を含む。本明細書で使用される「HEK293細胞」という用語は、本明細書に記載されるバリアントを含むがこれらに限定されない、全てのHEK293細胞バリアント及び誘導体を包含する。例えば、HEK293T細胞株は、SV40 T抗原の温度感受性対立遺伝子を発現し、これはSV40起源を含むベクターの増幅を可能にする。例えば、Yuan et al.,“The Scattered Twelve Tribes of HEK293,”Biomed Pharmacol J 2018;11(2)を参照されたい。
【0029】
本明細書で使用される場合、「PER.C6細胞」という用語は、Ad5のE1領域で形質転換されたヒト胎児網膜細胞に由来する細胞株を指す。PER.C6細胞は、E1A及びE1Bを天然に発現し、本明細書に記載される例示的なE1相補性プロデューサー細胞である。本明細書で使用される「PER.C6細胞」という用語は、全てのPER.C6細胞バリアント及び誘導体を包含する。PER.C6細胞は更に、例えば、Fallaux et al.,Human Gene Ther 9(13):1909-1917(1998)に記載される。
【0030】
本明細書で使用される場合、「CAP(登録商標)細胞」(本明細書では「CEVECの羊膜細胞産生細胞」又は「N52.E6細胞」とも称される)という用語は、Ad5のE1領域(RRID:CVCL_IQ88下でアクセス可能)で形質転換された初代ヒト羊膜細胞に由来する細胞株を指す。CAP(登録商標)細胞は、E1A及びE1Bを天然に発現し、本明細書に記載される例示的なE1相補性プロデューサー細胞である。CAP(登録商標)細胞バリアントは、これに限定されないが、CAP-T(アクセッション番号:CVCL_WI61)を含み、これはSV40の大T抗原を発現する。例えば、Wolfel et al.,BMC Proceedings 5(Suppl 8):P133(2011)を参照されたい。本明細書で使用される「CAP(登録商標)細胞」という用語は、全てのCAP(登録商標)細胞バリアント及び誘導体を包含する。
【0031】
本明細書で使用される場合、「E1A」という用語は、ウイルス寿命の初期段階におけるアデノウイルス複製中に発現される、アデノウイルス初期領域1A(E1A)遺伝子を指す。E1A遺伝子は、これらに限定されないが、289R、243R、217R、171R、及び55Rを含む、複数のタンパク質アイソフォームを産生し、289R、243R、及び171Rは、Ad5 E1A遺伝子の主要なアイソフォームである。本明細書で使用される場合、「E1B」という用語は、それぞれ、「E1B-19k」及び「E1B-55k」と称される、2つのタンパク質:55kDaタンパク質及び19kDaタンパク質を発現する、アデノウイルス初期領域1B(E1B)遺伝子を指す。本明細書に記載されるように、E1A、E1B-19k、及びE1B-55kは、E1相補性プロデューサー細胞によって発現されるアデノウイルスヘルパー遺伝子である。E1A、E1B-19k、及びE1B-55kは、AAV産生のために十分な量でE1相補性プロデューサー細胞によって産生されるので、従来的には、E1A及びE1B遺伝子は、AAVを産生するとき、E1相補性プロデューサー細胞に外因的に導入されない。
【0032】
本明細書で使用される場合、「E2A」という用語は、ウイルス複製を調節する72kDaのDNA結合タンパク質をコードする、アデノウイルスE2Aヘルパー遺伝子を指す。本明細書で使用される場合、「E4」という用語は、E4 ORF3及びE4 ORF6を含む、ウイルス複製及びタンパク質発現を調節するタンパク質をコードする、アデノウイルスE4ヘルパー遺伝子を指す。実施形態では、E4は、E4orf3及びE4orf6の一方又は両方を含む。本明細書で使用される場合、「ウイルス関連、非コードRNA(VA RNA)」という用語は、翻訳を調節する役割を果たし、VAI(又はVAI若しくはVA RNAI)及びVAII(又はVAII若しくはVA RNAII)を含むアデノウイルス非コードRNAを指す。実施形態では、VA RNAは、VAI及びVAIIの一方又は両方を含む。AAV産生の文脈では、アデノウイルス遺伝子E2A、E4、及びVA RNAは、AAV複製を媒介する。本明細書に記載されるように、E1相補性プロデューサー細胞中でAAVを産生するための現在の方法は、E1相補性プロデューサー細胞を、E2A、E4、及びVA RNA遺伝子を含むpHelperプラスミドでトランスフェクトすることを含む。
【0033】
本明細書で使用される場合、「Rep」という用語は、ウイルスゲノムを複製するために集合的に必要とされる、ウイルスの複製タンパク質をコードするAAVコード領域又はその機能的ホモログを指す。AAV Repの機能的ホモログは、例えば、AAV DNA複製を媒介することも知られている、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)からのRepコード領域を含む。Repコード領域は、少なくともAAV Rep78、Rep68、Rep52、及びRep40をコードする遺伝子、又はそれらの機能的ホモログをコードする。Repコード領域は、例えば、本明細書に記載されるように、任意のAAV血清型に由来し得る。Repコード領域は、全ての野生型遺伝子を含む必要はないが、存在するRep遺伝子がE1相補性プロデューサー細胞において発現されるとき十分な複製機能を提供する限り、(例えば、1つ以上のヌクレオチドの挿入、欠失、又は変異によって)改変されていてもよい。
【0034】
本明細書で使用される場合、「Cap」という用語は、ウイルスのキャプシドタンパク質をコードするAAVコード領域又はその機能的ホモログを指す。キャプシドタンパク質の非限定的な例は、AAVキャプシドタンパク質VP1、VP2、及びVP3である。本明細書に記載されるCap遺伝子は、任意のAAV血清型又はAAV血清型の組み合わせに由来し得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、E1相補性プロデューサー細胞は、(i)E1A、(ii)E2A及びE4の一方又は両方、(iii)VA RNA、並びに(iv)Rep及びCapの一方又は両方の1つ以上を含む1つ以上のベクターでトランスフェクトされる。特定の実施形態では、(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)は、単一のベクター上にある。更なる実施形態では、(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)は、2つ以上のベクター上にある。好適には、(i)、(ii)、及び(iii)は、第1のベクター上にあり得、(iv)は、第2のベクター上にあり得る。実施形態では、(ii)は、E2A及びE4の両方を含む。更なる実施形態では、(iv)は、Rep及びCapの両方を含む。例えば、第1のベクターは、E1A、E2A、E4、及びVA RNAを含むことができ、第2のベクターは、Rep及びCapを含むことができる。好適には、(i)は、第1のベクター上にあり得、(ii)及び(iii)は、第2のベクター上にあり得、(iv)は、第3のベクター上にある。例えば、第1のベクターは、E1Aを含むことができ、第2のベクターは、E2A、E4、及びVA RNAを含むことができ、第3のベクターは、Rep及びCapを含むことができる。好適には、(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)のいずれか1つは、別個のベクター上にあり得、例えば、(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の各々は、別個のベクター上にあり得る。例えば、第1のベクターは、E1Aを含むことができ、第2のベクターは、E2A及びE4を含むことができ、第3のベクターは、VA RNAを含むことができ、第4のベクターは、Rep及びCapを含むことができる。好適には、E1相補性プロデューサー細胞は、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はCAP(登録商標)細胞である。
【0036】
いくつかの実施形態では、E1Aは、E2A、E4、VA RNA、Rep、及びCapのいずれか1つよりも高い量でE1相補性プロデューサー細胞にトランスフェクトされる。本明細書で考察されるように、AAV力価は、E1相補性プロデューサー細胞において発現されるE1Aの量に用量依存的であることが予想外に発見された。よって、実施形態では、E1Aは、E2A、E4、VA RNA、Rep、及びCapのいずれかよりも1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、又は10倍超高い量でE1相補性プロデューサー細胞に導入される。特定の遺伝子の発現を増加させる方法は、例えば、細胞に導入される遺伝子の量を増加させることと、細胞における遺伝子の転写レベルを増加させることと、を含み得る。好適には、E1相補性プロデューサー細胞は、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はCAP(登録商標)細胞である。
【0037】
好適には、E1Aを含むベクターは、E1相補性プロデューサー細胞に、E2A、E4、VA RNA、Rep、及び/若しくはCapを含むベクターの各々に対して約1:1~約10:1、又はE2A、E4、VA RNA、Rep、及び/若しくはCapを含むベクターの各々に対して、約1:1~約9:1、若しくは約1:1~約8:1、若しくは約1:1~約7:1、若しくは約1:1~約6:1、若しくは約1:1~約5:1、若しくは約1:1~約4:1、若しくは約1:1~約3:1、若しくは約1:1~約2:1、若しくは約1:1~約1.5:1の比でトランスフェクトされ得る。いくつかの実施形態では、E1相補性プロデューサー細胞にトランスフェクトされたE1Aを含むベクターとE2A、E4、VA RNA、Rep、及び/又はCapを含むベクターの各々との比は、1:1である。更なる実施形態では、E1相補性プロデューサー細胞にトランスフェクトされたE1Aを含むベクターとE2A、E4、VA RNA、Rep、及び/又はCapを含むベクターの各々との比は、2:1である。なお更なる実施形態では、E1相補性プロデューサー細胞にトランスフェクトされたE1Aを含むベクターとE2A、E4、VA RNA、Rep、及び/又はCapを含むベクターの各々との比は、3:1である。好適には、E1相補性プロデューサー細胞は、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はCAP(登録商標)細胞である。
【0038】
いくつかの実施形態では、E1相補性プロデューサー細胞(例えば、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はCAP(登録商標)細胞)中のE1Aの発現レベルは、E2A、E4、VA RNA、Rep、及び/又はCapの各々と比較してより高い。好適には、E1A、E2A、E4、VA RNA、Rep、及び/又はCapの各々は、1つ以上のプロモーターに作動可能に結合することができる。いくつかの実施形態では、E1A、E2A、E4、VA RNA、Rep、及び/又はCapの各々は、別個のプロモーターに作動可能に結合される。本明細書で使用される場合、「作動可能に結合した」、「作動可能な組み合わせで」、及び「作動可能な順序で」という用語は、目的のポリヌクレオチド(例えば、E1A)が、目的のポリヌクレオチドの発現を可能にする様式で調節要素(例えば、プロモーター)に結合していることを意味する。本明細書で使用される場合、「プロモーター」、「プロモーター配列」、及び「プロモーター領域」という用語は、RNAポリメラーゼに結合し、下流コード又は非コード遺伝子配列の転写を開始することができるポリヌクレオチドを指す。プロモーターとしては、その関連遺伝子の連続的な転写を可能にする、構成的プロモーター、及びインデューサー分子の付加時にオフ状態からオン状態に切り替えることができる、誘導性プロモーターが挙げられる。プロモーターは、RNAポリメラーゼ及び/又はシグマ因子についてのそれらの親和性に基づいて「強」又は「弱」に分類することができる。強いプロモーターは、弱いプロモーターと比較して高い転写開始速度を有する。プロモーターの非限定的な例としては、脾限局巣形成ウイルス(SFFV)プロモーター、ヒトポリペプチド鎖伸長因子(EF1α)プロモーター、ホスホグリセリン酸キナーゼ(PGK)プロモーター、ユビキチンC(UBC)プロモーター、サイトメガロウイルス(CMV)プロモーター、ニワトリベータ-アクチン(CBA)プロモーター、テトラサイクリン制御トランスアクチベーターシステム(「Tet-On」システム又はtTA依存的システムとしても知られている)、又は逆テトラサイクリン制御トランスアクチベーターシステム(「Tet-Off」システム又はrtTA依存的システムとしても知られている)、ラウス肉腫ウイルス長期反復(RSV)プロモーター、マウス乳腺腫瘍ウイルス(MMTV)プロモーター、アクチンプロモーター、サイトケラチン14プロモーター、又はサイトケラチン18プロモーターが挙げられる。いくつかの実施形態では、E1Aに作動可能に結合したプロモーターは、E2A、E4、VA RNA、Rep、及びCapのいずれかに作動可能に結合したプロモーターと比較して、より強いプロモーターである。
【0039】
好適には、E1Aに作動可能に結合したプロモーターは、E2A、E4、VA RNA、Rep、及びCapのいずれかに作動可能に結合したプロモーターと比較して、1.1倍、1.2倍、1.3倍、1.4倍、1.5倍、1.6倍、1.7倍、1.8倍、1.9倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、又は10倍超高い発現を提供することができる。更なる実施形態では、E1Aに作動可能に結合したプロモーターは、E2A、E4、VA RNA、Rep、及びCapのいずれかに作動可能に結合したプロモーターと比較して、実質的に同じ発現レベルを提供する。本明細書で使用される場合、「実質的に同様の」又は「実質的に同じ」発現レベルは、発現レベルが、参照発現レベルの20%以内、15%以内、10%以内、5%以内、又は1%以内であることを意味する。
【0040】
いくつかの実施形態では、E1Aは、プロモーターに作動可能に結合し、エンハンサーに更に作動可能に結合し、E2A、E4、VA RNA、Rep、及び/又はCapの各々は、好適にはエンハンサーに結合していない。本明細書で使用される場合、「エンハンサー」という用語は、例えば、転写因子を動員することによって、それらの不在下での場合よりも高いレベルに転写を活性化する調節要素を指す。エンハンサーは、長距離にわたって(例えば、転写開始部位から最大1Mbp離れて)配向とは無関係にプロモーター転写を活性化することができる。エンハンサーの非限定的な例としては、CMVエンハンサー、α-フェトプロテインMERIIエンハンサー、MCKエンハンサー、又はSV40ポリAエンハンサーが挙げられる。好適には、プロモーター及びエンハンサーに作動可能に結合している、E1Aは、エンハンサーに結合していない、E2A、E4、VA RNA、Rep、及び/又はCapと比較して、より高い発現レベルを提供することができる。
【0041】
好適には、1つ以上のベクターは、宿主細胞によって産生されるプラスミドの数を増加させるために複製起点を含むことができ、これは、1つ以上のベクター上の遺伝子によってコードされるタンパク質の増加したレベルをもたらす。例示的な複製起点には、SV40複製起点、エプスタイン-バー(EBV)複製起点、及び当業者に既知の他のものが含まれるが、これらに限定されない。
【0042】
いくつかの実施形態では、1つ以上のベクター上に存在する、本明細書で「コピー数」と称される、E1Aのコピーの数は、1つ以上のベクター上のE2A、E4、VA RNA、Rep、及び/又はCapの各々のコピーの数よりも高い。一例では、単一のベクターは、E1Aの2つ以上のコピー、並びにE2A、E4、VA RNA、Rep、及びCapの各々の単一のコピーを含むことができる。別の例では、1つ以上のベクター上に存在するE2A、E4、VA RNA、Rep、及びCapの各コピーについて、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、又は少なくとも10コピーのE1Aが1つ以上のベクター上に存在する。好適には、1つ以上のベクター上のE1AとE2A、E4、VA RNA、Rep、及び/又はCapの各々とのコピー数比は、約1:1~約10:1、又は約1:1~約9:1、又は約1:1~約8:1、又は約1:1~約7:1、又は約1:1~約6:1、又は約1:1~約5:1、又は約1:1~約4:1、又は約1:1~約3:1、又は約1:1~約2:1、又は約1:1~約1.5:1であり得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のベクター上のE1AとE2A、E4、VA RNA、Rep、及び/又はCapの各々とのコピー数比は、約1:1である。更なる実施形態では、1つ以上のベクター上のE1AとE2A、E4、VA RNA、Rep、及び/又はCapの各々とのコピー数比は、約2:1である。なお更なる実施形態では、1つ以上のベクター上のE1AとE2A、E4、VA RNA、Rep、及び/又はCapの各々とのコピー数比は、約3:1である。
【0043】
いくつかの実施形態では、方法は、追加のヘルパー遺伝子をE1相補性プロデューサー細胞にトランスフェクトすることを含む。よって、実施形態では、1つ以上のベクターは、(i)E1A、(ii)E2A及びE4の一方又は両方、(iii)VA RNA、(iv)Rep及びCapの一方又は両方、並びに(v)E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子を更に含む。好適には、E1相補性プロデューサー細胞は、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はCAP(登録商標)細胞である。
【0044】
本明細書で考察されるように、E1Bは、アデノウイルスヘルパー遺伝子であり、AAV産生のためにE1B-19k及びE1B-55kヘルパータンパク質をコードする。本明細書で使用される場合、「NP1」及び「NS2」という用語は、それぞれ、NP1及びNS2非構造タンパク質をコードする、ヒトボカウイルス(HBoV1)遺伝子を指す。NP1及びNS2は、AAV複製のためのヘルパー遺伝子として発見されており、E1相補性プロデューサー細胞、すなわち、本明細書に記載されるE2A、E4、及びVA RNAのための従来のアデノウイルスヘルパー遺伝子と共発現されるとき、AAV力価を増強することが示された。例えば、Wang et al.,Mol Ther Methods Clin Dev 11:40-51(2018)を参照されたい。いくつかの実施形態では、E1B、NP1、及びNS2のうちの1つ以上を、本明細書に記載される(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)と組み合わせてトランスフェクトすることは、E1相補性プロデューサー細胞におけるAAV力価を更に増加させる。特定の実施形態では、(v)は、EB1を含む。更なる実施形態では、(v)は、NP1及びNS2を含む。なお更なる実施形態では、(v)は、E1B、NP1、及びNS2を含む。好適には、E1相補性プロデューサー細胞は、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はCAP(登録商標)細胞である。
【0045】
いくつかの実施形態では、(i)、(ii)、(iii)、(iv)、及び(v)は、単一のベクター上にある。更なる実施形態では、(i)、(ii)、(iii)、(iv)、及び(v)は、2つ以上のベクター上にある。例えば、(i)、(ii)、及び(iii)は、第1のベクター上にあり得、(iv)は、第2のベクター上にあり得、(v)は、第3のベクター上にあり得る。別の例では、(i)、(ii)、(iii)、及び(v)は、第1のベクター上にあり得、(iv)は、第2のベクター上にあり得る。更なる例では、(i)、(ii)、及び(iii)は、第1のベクター上にあり得、(iv)及び(v)は、1つ以上の追加のベクター上にあり得る。なお更なる例では、(i)及び(v)は、第1のベクター上にあり得、(ii)、(iii)、及び(iv)は、1つ以上の追加のベクター上にあり得る。好適には、(i)、(ii)、(iii)、(iv)、及び(v)のいずれか1つは、別個のベクター上にあり得、例えば、(i)、(ii)、(iii)、(iv)、及び(v)の各々は、別個のベクター上にあり得る。実施形態では、第1のベクターは、E1A、E2A、E4、及びVA RNAを含み、第2のベクターは、Rep及びCapを含む。追加の実施形態では、第1のベクターは、E1A、E2A、E4、及びVA RNAを含み、第2のベクターは、Rep及びCapを含み、第3のベクターは、E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせを含む。
【0046】
E1相補性プロデューサー細胞(例えば、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はCAP(登録商標)細胞)は、(i)E1A、(ii)E2A及びE4の一方若しくは両方、(iii)VA RNA、(iv)Rep及びCapの一方若しくは両方、(v)E1B、NP1、NS2、若しくはそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子、並びに/又はGOIのトランスフェクション後、本明細書に記載される任意の好適なデバイス、施設、及び方法を使用して培養することができる。好適には、(i)、(ii)、(iii)、(iv)、及び(v)の発現を培養中に誘導することができる。特定の実施形態では、(i)、(ii)、(iii)、(iv)、及び/又は(v)のいずれかのプロモーターは、構成的プロモーターである。更なる実施形態では、(i)、(ii)、(iii)、(iv)、及び/又は(v)のいずれかのプロモーターは、誘導性プロモーターであり、本明細書に記載されるように転写を活性化するためにインデューサー分子を必要とする。一態様では、誘導性プロモーターの制御下での遺伝子の発現レベルは、インデューサー分子の量を調節することによって調節することができる。別の態様では、同じ誘導性プロモーターは、2つ以上のインデューサー分子を使用して調節して、異なる発現レベルをもたらすことができる。更なる態様では、(i)に作動可能に結合したプロモーターは、(ii)、(iii)、(iv)、及び/又は(v)に作動可能に結合したプロモーターよりも強いプロモーターである。例えば、(i)は、CMV又はSV40プロモーターなどの比較的強いプロモーターの制御下にあり得、(ii)、(iii)、(iv)、及び/又は(v)は、UBC又はPGKプロモーターなどの比較的弱いプロモーターの制御下にあり得る。更なる態様では、(i)に作動可能に結合したプロモーターは、(ii)、(iii)、(iv)、及び/又は(v)に作動可能に結合したプロモーターとは異なるインデューサー分子によって誘導される。例えば、(i)は、テトラサイクリン(Tet)又はドキシサイクリン(Dox)などのアナログによって誘導性であるTet-Onシステムの制御下にあり得、(ii)、(iii)、(iv)、及び/又は(v)は、CMV、SV40、UBC、又はPGKなどの構成的プロモーターの制御下にあり得、E1A発現のレベルは、細胞培養物に添加されるインデューサー分子(例えば、Tet又はDox)の量によって調節することができる。よって、細胞培養物に添加されるインデューサー分子の量は、細胞培養物中で発現される(i)、(ii)、(iii)、(iv)、及び/又は(v)の相対量を決定することができる。
【0047】
1つ以上のベクターが(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)を含む実施形態では、培養することは、(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の発現を調節することを含み、ひいてはE1Aは、(ii)、(iii)、及び(iv)の各々に対して1:1~約10:1、又は(ii)、(iii)、及び(iv)の各々に対して約1:1~約9:1、若しくは約1:1~約8:1、若しくは約1:1~約7:1、若しくは約1:1~約6:1、若しくは約1:1~約5:1、若しくは約1:1~約4:1、若しくは約1:1~約3:1、若しくは約1:1~約2:1、若しくは約1:1~約1.5:1の比で発現される。好適には、E1Aの発現と(ii)、(iii)、及び(iv)の各々の発現との比は、約1:1である。更なる実施形態では、E1Aの発現と(ii)、(iii)、及び(iv)の各々の発現との比は、約2:1である。なお更なる実施形態では、E1Aの発現と(ii)、(iii)、及び(iv)の各々の発現との比は、約3:1である。
【0048】
1つ以上のベクターが(i)、(ii)、(iii)、(iv)、及び(v)を含む実施形態では、培養することは、(i)、(ii)、(iii)、(iv)、及び(v)の発現を調節することを含み、ひいてはE1Aは、(ii)、(iii)、(iv)、及び(v)の各々に対して1:1~約10:1、又は約1:1~約9:1、又は約1:1~約8:1、又は約1:1~約7:1、又は約1:1~約6:1、又は約1:1~約5:1、又は約1:1~約4:1、又は約1:1~約3:1、又は約1:1~約2:1、又は約1:1~約1.5:1の比で発現される。好適には、E1Aの発現と(ii)、(iii)、(iv)、及び(v)の各々の発現との比は、約1:1、又は約2:1、又は約3:1である。
【0049】
いくつかの実施形態では、1つ以上のベクターは、目的の遺伝子(GOI)を更に含む。好適には、GOIは、(i)、(ii)、(iii)、(iv)、及び(v)の各々から別個のベクター上にある。よって、実施形態では、方法は、E1相補性プロデューサー細胞を、GOIを含むベクターでトランスフェクトすることを更に含み、GOIは、(i)、(ii)、(iii)、(iv)、及び(v)の各々から別個のベクター上にある。好適には、(i)を含むベクターは、E1相補性プロデューサー細胞に、GOIを含むベクターに対して約1:1~約10:1、又はGOIを含むベクターに対して約1:1~約9:1、若しくは約1:1~約8:1、若しくは約1:1~約7:1、若しくは約1:1~約6:1、若しくは約1:1~約5:1、若しくは約1:1~約4:1、若しくは約1:1~約3:1、若しくは約1:1~約2:1、若しくは約1:1~約1.5:1の比でトランスフェクトされる。好適には、E1相補性プロデューサー細胞にトランスフェクトされた(i)を含むベクターとGOIを含むベクターとの比は、約1:1、約2:1、又は約3:1である。好適には、E1相補性プロデューサー細胞は、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はCAP(登録商標)細胞である。
【0050】
GOIを含むベクターは、GOIに隣接する2つの逆位末端反復(ITR)配列を含むことができる。当該技術分野で既知のように、これらのITR配列は、一本鎖ヌクレオチドの配列であり、下流にその逆補体が続く。ITR配列は、AAVゲノムの複製、レスキュー、パッケージング、及び組み込みに必要とされる最小配列を表す。
【0051】
一般に、本明細書で使用される場合、「GOI」という用語は、異種遺伝子、すなわち、通常は一緒に結合していない、及び/又は通常は特定の宿主細胞に関連していない遺伝子を指す。いくつかの実施形態では、異種遺伝子は、コード配列自体が天然では見出されない構築物(例えば、天然遺伝子とは異なるコドンを有する合成配列)である。好適には、GOIは、レポーター遺伝子、選択遺伝子、又は治療目的の遺伝子であり得る。
【0052】
本明細書で言及する場合、「レポーター遺伝子」は、発現後、容易に同定及び測定することができる細胞に表現型を付与する、遺伝子である。いくつかの実施形態では、レポーター遺伝子は、蛍光タンパク質をコードする。更なる実施形態では、レポーター遺伝子は、選択遺伝子を含む。
【0053】
本明細書で言及されるように、「選択遺伝子」は、酵素活性を有するタンパク質をコードする遺伝子であり、これは、宿主細胞に、そうでなければ必須栄養素を欠く培地中で増殖する能力を付与する。代替的又は追加的に、選択遺伝子は、選択遺伝子が発現される宿主細胞に抗生物質又は薬物への耐性を付与し得る。選択遺伝子を使用して、宿主細胞に特定の表現型を付与してもよい。宿主細胞が選択培地中で増殖するために選択遺伝子を発現する場合、遺伝子は、陽性選択遺伝子であると言われる。選択遺伝子はまた、特定の遺伝子を含む宿主細胞に対して選択するために使用することができ、この様式で使用される選択遺伝子は、陰性選択遺伝子と称される。
【0054】
本明細書で使用される場合、「治療目的の遺伝子」という用語は、任意の機能的に関連するヌクレオチド配列を指す。したがって、本開示の治療対象遺伝子は、標的細胞ゲノムから欠損若しくは喪失しているタンパク質をコードするか、又は所望の生物学的若しくは治療効果(例えば、抗ウイルス機能)を有する非天然タンパク質をコードする、任意の所望の遺伝子を含むことができるか、あるいは、配列は、アンチセンス機能又はリボザイム機能を有する分子に対応することができる。好適な治療対象遺伝子の代表的(非限定的)な例には、AIDS、がん、神経疾患、心血管疾患、高コレステロール血症などの障害を含む、炎症性疾患、自己免疫疾患、慢性疾患、及び感染性疾患;様々な貧血、サラセミア、及び血友病を含む、様々な血液障害;嚢胞性線維症、ゴーシェ病、アデノシンデアミナーゼ(ADA)欠損症、肺気腫などの遺伝的欠陥の治療に使用されるものが含まれる。がん及びウイルス疾患のアンチセンス治療に有用ないくつかのアンチセンスオリゴヌクレオチド(例えば、mRNAの翻訳開始部位(AUGコドン)周囲の配列に相補性な短いオリゴヌクレオチド)が、当該技術分野で説明されており、好適な治療対象遺伝子の例でもある。
【0055】
追加の実施形態では、本開示は、(a)E1相補性プロデューサー細胞を、(i)第1のプロモーターに作動可能に結合したE1Aを含む第1のベクター、(ii)全て第2のプロモーターに作動可能に結合した、E2A、E4、及びウイルス関連、非コードRNA(VA RNA)を含む第2のベクター、並びに(iii)共に第3のプロモーターに作動可能に結合した、Rep及びCapを含む第3のベクターでトランスフェクトすることであって、(i)と(ii)及び(iii)の各々とのトランスフェクション比が、約1:1~約3:1である、トランスフェクトすることと、(b)トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、AAVを産生するのに好適な条件下で培養することと、(c)培養されたE1相補性プロデューサー細胞からAAVを精製し、それによってAAVを得ることと、を含む、E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法を提供する。好適には、第1、第2、又は第3のベクターの1つ以上は、E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子を更に含む。好適には、E1Bは、E1B-19k又はE1B-55kである。好適には、ヘルパー遺伝子は、NP1とNS2との組み合わせを含む。実施形態では、方法は、E1相補性プロデューサー細胞を、GOIを含むベクターでトランスフェクトすることを更に含む。好適には、E1相補性プロデューサー細胞は、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はCAP(登録商標)細胞である。
【0056】
更なる実施形態では、本開示は、(a)E1相補性プロデューサー細胞を、(i)第1のプロモーター及びエンハンサーに作動可能に結合したE1Aを含む第1のベクター、(ii)全て第2のプロモーターに作動可能に結合した、E2A、E4、及びウイルス関連、非コードRNA(VA RNA)を含む第2のベクター、並びに(iii)各々第3のプロモーターに作動可能に結合した、Rep及びCapを含む第3のベクターでトランスフェクトすることと、(b)トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、AAVを産生するのに好適な条件下で培養することであって、E1Aが、E2A、E4、VA RNA、Rep、及びCapの各々に対して約1:1~約3:1の比で発現される、培養することと、(c)培養されたE1相補性プロデューサー細胞からAAVを精製し、それによってAAVを得ることと、を含む、E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法を提供する。好適には、第1、第2、又は第3のベクターの1つ以上は、E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子を更に含む。好適には、E1Bは、E1B-19k又はE1B-55kである。好適には、ヘルパー遺伝子は、NP1とNS2との組み合わせを含む。実施形態では、方法は、E1相補性プロデューサー細胞を、GOIを含むベクターでトランスフェクトすることを更に含む。好適には、E1相補性プロデューサー細胞は、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はCAP(登録商標)細胞である。
【0057】
また更なる実施形態では、本開示は、(a)E1相補性プロデューサー細胞を、(i)全て第1のプロモーターに作動可能に結合した、E1A、E2A、E4、及びVA RNAを含む第1のベクター、並びに(ii)第2のプロモーターに作動可能に結合した、Rep及びCapを含む第2のベクターでトランスフェクトすることであって、E1AとE2A、E4、VA RNA、Rep、及びCapの各々とのコピー数比が、約1:1~約3:1である、トランスフェクトすることと、(b)トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、AAVを産生するのに好適な条件下で培養することと、(c)培養されたE1相補性プロデューサー細胞からAAVを精製し、それによってAAVを得ることと、を含む、E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法を提供する。好適には、第1又は第2のベクターの一方又は両方は、E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子を更に含む。好適には、E1Bは、E1B-19k又はE1B-55kである。好適には、ヘルパー遺伝子は、NP1とNS2との組み合わせを含む。実施形態では、方法は、E1相補性プロデューサー細胞を、GOIを含むベクターでトランスフェクトすることを更に含む。好適には、E1相補性プロデューサー細胞は、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はCAP(登録商標)細胞である。
【0058】
実施形態では、本明細書において、E1相補性プロデューサー細胞(HEK293細胞、PER.C6細胞、又はCAP(登録商標)細胞)を、(i)E1Aアデノウイルスヘルパー遺伝子と、(ii)E2A、E4、又は両方から選択されるアデノウイルスヘルパー遺伝子と、(iii)ウイルス関連、非コードRNA(VA RNA)と、(iv)Rep、Cap、又は両方から選択されるAAV遺伝子と、を含む、1つ以上のベクターでトランスフェクトすることと、AAVを産生することと、AAVを採取することと、AAVを対象に投与することと、を含む、AAVでの治療を必要とする対象における治療の方法が提供される。AAVを産生する方法は、本明細書に更に記載される。好適には、方法は、GOI、例えば、治療目的の遺伝子を有する対象を治療するために使用される。ヒト対象への投与は、例えば、吸入、注射、又は静脈内投与、並びに当該技術分野で既知の他の投与方法を含むことができる。
【0059】
本明細書で考察されるように、本開示の方法は、有利には、E1相補性プロデューサー細胞をE1Aでトランスフェクトすることを含まない方法と比較して、E1相補性プロデューサー細胞によって産生されるAAVのより高い力価を提供する。実施形態では、本開示の方法は、E1相補性プロデューサー細胞をE1Aでトランスフェクトすることを含まない方法と比較して、AAVの少なくとも1.1倍、少なくとも1.2倍、少なくとも1.3倍、少なくとも1.4倍、少なくとも1.5倍、少なくとも1.6倍、少なくとも1.7倍、少なくとも1.8倍、少なくとも1.9倍、少なくとも2倍、少なくとも3倍、少なくとも4倍、少なくとも5倍、少なくとも6倍、少なくとも7倍、少なくとも8倍、少なくとも9倍、又は少なくとも10倍以上の力価を提供する。好適には、E1相補性プロデューサー細胞は、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はCAP(登録商標)細胞である。
【0060】
AAVの産生方法は、連続製造システムにおいて使用することができる。E1相補性プロデューサー細胞、例えば、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はCAP(登録商標)細胞の培養条件は、本分野で既知である。一般には、HEK293細胞、PER.C6細胞、及びCAP(登録商標)細胞は、懸濁培養物であり、これは、例えば、気体及び栄養素交換のための大きな表面積を可能にする培養フラスコ又は大きな懸濁槽において増殖される。懸濁細胞培養物は、適切な混合を提供するために、撹拌又は撹拌メカニズムをしばしば利用する。細胞を懸濁液中で維持するための培地及び条件は、当業者に既知である。例示的な実施形態では、懸濁細胞培養物の使用により、高い生産性及び長期培養条件でAAVの大量産生が可能となり、出発細胞の各バッチについてAAVの複数の回収が可能となる。
【0061】
産生方法は、撹拌タンク、気泡ポンプ、ファイバー、マイクロファイバー、ホローファイバー、セラミックマトリックス、流動床、固定床、及び/又は噴流床(spouted bed)バイオリアクターを含むが、これらに限定されない、任意の好適なリアクターを利用することができる。本明細書で使用する場合、「リアクター」は、発酵器若しくは発酵ユニット、又は任意の他の反応容器を含むことができ、「リアクター」という用語は、「発酵器」と同義に使用される。例えば、いくつかの態様では、例示的なバイオリアクターユニットは、以下:栄養素及び/若しくは炭素源の供給、好適な気体(例えば、酸素)の注入、発酵若しくは細胞培養培地の流入及び流出、気相及び液相の分離、温度の維持、酸素及びCO2レベルの維持、pHレベルの維持、かき混ぜ(例えば、撹拌)、並びに/又は洗浄/滅菌のうちの1つ以上、又は全てを行い得る。発酵ユニットなどの例示的なリアクターユニットは、ユニット内に複数のリアクターを含んでもよく、例えば、ユニットは、各ユニットかつ/又は施設内に1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90、若しくは100個、又はそれを超えるバイオリアクターを有することができ、かつ/又は施設内に単一又は複数のリアクターを有する複数のユニットを含んでもよい。様々な実施形態では、バイオリアクターは、バッチ、半供給バッチ、供給バッチ、灌流、及び/又は連続発酵プロセスに好適であり得る。任意の好適なリアクター直径を使用することができる。実施形態では、バイオリアクターは、約100mL~約50,000Lの体積を有し得る。非限定的な例としては、100mL、250mL、500mL、750mL、1リットル、2リットル、3リットル、4リットル、5リットル、6リットル、7リットル、8リットル、9リットル、10リットル、15リットル、20リットル、25リットル、30リットル、40リットル、50リットル、60リットル、70リットル、80リットル、90リットル、100リットル、150リットル、200リットル、250リットル、300リットル、350リットル、400リットル、450リットル、500リットル、550リットル、600リットル、650リットル、700リットル、750リットル、800リットル、850リットル、900リットル、950リットル、1000リットル、1500リットル、2000リットル、2500リットル、3000リットル、3500リットル、4000リットル、4500リットル、5000リットル、6000リットル、7000リットル、8000リットル、9000リットル、10,000リットル、15,000リットル、20,000リットル、及び/又は50,000リットルの体積が挙げられる。加えて、好適なリアクターは、マルチユース、シングルユース、ディスポーザブル、又は非ディスポーザブルであってもよく、ステンレス鋼(例えば、316L又は任意の他の好適なステンレス鋼)並びにインコネル、プラスチック、及び/又はガラスなどの金属合金を含む任意の好適な材料から形成され得る。
【0062】
実施形態では、及び本明細書に特に明記しない限り、本明細書に記載のデバイス、施設、及び方法はまた、特に言及されていない任意の好適な単位操作及び/又は機器、例えば、かかる産物の分離、精製、及び分離のための操作及び/又は機器を含むことができる。任意の好適な施設及び環境、例えば、従来の現場組み立て(stick-built)施設、モジュラー設備、移動施設及び仮設施設、又は任意の他の好適な建設、施設、及び/又はレイアウトを使用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、モジュラークリーンルームを使用することができる。更に、特に明記しない限り、本明細書に記載のデバイス、システム、及び方法は、単一の場所若しくは施設において収容及び/若しくは実施することができ、又は代替的に、別々若しくは複数の場所及び/若しくは施設において収容及び/若しくは実施することができる。
【0063】
特許、特許出願、論文、教科書などを含む、本明細書で引用される全ての参考文献、並びにそれらにおいて引用される参考文献は、それらが既に引用されていない程度まで、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0064】
追加の例示的な実施形態
実施形態1は、(a)E1相補性プロデューサー細胞を、(i)E1Aアデノウイルスヘルパー遺伝子と、(ii)E2A、E4、又は両方から選択されるアデノウイルスヘルパー遺伝子と、(iii)ウイルス関連、非コードRNA(VA RNA)と、(iv)Rep、Cap、又は両方から選択されるAAV遺伝子と、を含む、1つ以上のベクターでトランスフェクトすることと、(b)トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、AAVを産生するのに好適な条件下で培養することと、(c)培養されたE1相補性プロデューサー細胞からAAVを精製し、それによってAAVを得ることと、を含む、E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法である。
【0065】
実施形態2は、(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)が、単一のベクター上にある、実施形態1の方法を含む。
【0066】
実施形態3は、(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)が、2つ以上のベクター上にある、実施形態1の方法を含む。
【0067】
実施形態4は、(i)、(ii)、及び(iii)が、第1のベクター上にあり、(iv)が、第2のベクターである、実施形態3の方法を含む。
【0068】
実施形態5は、(i)が、第1のベクター上にあり、(ii)及び(iii)が、第2のベクター上にあり、(iv)が、第3のベクター上にある、実施形態3の方法を含む。
【0069】
実施形態6は、(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の各々が、別個のベクター上にある、実施形態3の方法を含む。
【0070】
実施形態7は、(i)を含むベクターが、(ii)、(iii)、及び(iv)を含むベクターの各々に対して約1:1~約5:1の比でE1相補性プロデューサー細胞にトランスフェクトされる、実施形態5又は6の方法を含む。
【0071】
実施形態8は、E1相補性プロデューサー細胞にトランスフェクトされる(i)を含むベクターと(ii)、(iii)、及び(iv)を含むベクターの各々との比が、1:1である、実施形態7の方法を含む。
【0072】
実施形態9は、E1相補性プロデューサー細胞にトランスフェクトされる(i)を含むベクターと(ii)、(iii)、及び(iv)を含むベクターの各々との比が、2:1である、実施形態7の方法を含む。
【0073】
実施形態10は、E1相補性プロデューサー細胞にトランスフェクトされる(i)を含むベクターと(ii)、(iii)、及び(iv)を含むベクターの各々との比が、3:1である、実施形態7の方法を含む。
【0074】
実施形態11は、(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)が、1つ以上のプロモーターに作動可能に結合している、実施形態1~10のいずれか1つの方法を含む。
【0075】
実施形態12は、(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)の各々が、別個のプロモーターに作動可能に結合している、実施形態11の方法を含む。
【0076】
実施形態13は、(i)に作動可能に結合したプロモーターが、(ii)、(iii)、及び(iv)に作動可能に結合したプロモーターと比較して実質的に同じ発現レベルを提供する、実施形態12の方法を含む。
【0077】
実施形態14は、(i)に作動可能に結合したプロモーターが、(ii)、(iii)、及び(iv)に作動可能に結合したプロモーターと比較して少なくとも2倍高い発現を提供する、実施形態12の方法を含む。
【0078】
実施形態15は、(i)に作動可能に結合したプロモーターが、(ii)、(iii)、及び(iv)に作動可能に結合したプロモーターと比較して少なくとも3倍高い発現を提供する、実施形態12の方法を含む。
【0079】
実施形態16は、(i)が、プロモーターに作動可能に結合しており、エンハンサーに更に作動可能に結合しており、(ii)、(iii)、及び(iv)が、エンハンサーに作動可能に結合していない、実施形態11~15のいずれか1つの方法を含む。
【0080】
実施形態17は、1つ以上のベクター上の(i)と(ii)、(iii)、及び(iv)の各々とのコピー数比が、約1:1~約5:1である、実施形態1~16のいずれか1つの方法を含む。
【0081】
実施形態18は、1つ以上のベクター上の(i)と(ii)、(iii)、及び(iv)の各々とのコピー数比が、1:1である、実施形態17の方法を含む。
【0082】
実施形態19は、1つ以上のベクター上の(i)と(ii)、(iii)、及び(iv)の各々とのコピー数比が、2:1である、実施形態17の方法を含む。
【0083】
実施形態20は、1つ以上のベクター上の(i)と(ii)、(iii)、及び(iv)の各々とのコピー数比が、3:1である、実施形態17の方法を含む。
【0084】
実施形態21は、(ii)が、E2A及びE4を含む、実施形態1~20のいずれか1つの方法を含む。
【0085】
実施形態22は、(iv)が、Rep及びCapを含む、実施形態1~21のいずれか1つの方法を含む。
【0086】
培養することが、E1Aを(ii)、(iii)、及び(iv)の各々に対して約1:1~約5:1の比で発現することを含む、実施形態1~22のいずれか1つの方法を含む。
【0087】
実施形態24は、E1Aの発現と(ii)、(iii)、及び(iv)の各々の発現との比が、1:1、2:1、又は3:1である、実施形態23の方法を含む。
【0088】
実施形態25は、1つ以上のベクターが、(v)E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子を含む、実施形態1~24のいずれか1つの方法を含む。
【0089】
実施形態26は、E1Bが、E1B-19k又はE1B-55kである、実施形態25の方法を含む。
【0090】
実施形態27は、(v)が、NP1及びNS2を含む、実施形態25の方法を含む。
【0091】
実施形態28は、(i)及び(v)が、単一のベクター上にある、実施形態25~27のいずれか1つの方法を含む。
【0092】
(v)が、(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)からの別個のベクター上にある、実施形態25~27のいずれか1つの方法を含む。
【0093】
実施形態30は、1つ以上のベクターが、目的の遺伝子を更に含む、請求項1~29のいずれか1つの方法を含む。
【0094】
実施形態31は、E1相補性プロデューサー細胞を、目的の遺伝子を含むベクターでトランスフェクトすることを更に含み、目的の遺伝子が、(i)、(ii)、(iii)、及び(iv)からの別個のベクター上にある、実施形態1~29のいずれか1つの方法を含む。
【0095】
実施形態32は、方法が、E1相補性プロデューサー細胞をE1Aアデノウイルスヘルパー遺伝子でトランスフェクトすることを含まない方法と比較して、少なくとも1.5倍以上の力価のAAVを産生する、実施形態1~31のいずれか1つの方法を含む。
【0096】
実施形態33は、(a)E1相補性プロデューサー細胞を、(i)第1のプロモーターに作動可能に結合したE1Aを含む第1のベクター、(ii)全て第2のプロモーターに作動可能に結合した、E2A、E4、及びウイルス関連、非コードRNA(VA RNA)を含む第2のベクター、並びに(iii)共に第3のプロモーターに作動可能に結合した、Rep及びCapを含む第3のベクターでトランスフェクトすることであって、(i)と(ii)及び(iii)の各々とのトランスフェクション比が、約1:1~約3:1である、トランスフェクトすることと、(b)トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、AAVを産生するのに好適な条件下で培養することと、(c)培養されたE1相補性プロデューサー細胞からAAVを精製し、それによってAAVを得ることと、を含む、E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法である。
【0097】
実施形態34は、(a)E1相補性プロデューサー細胞を、(i)第1のプロモーター及びエンハンサーに作動可能に結合したE1Aを含む第1のベクター、(ii)全て第2のプロモーターに作動可能に結合した、E2A、E4、及びウイルス関連、非コードRNA(VA RNA)を含む第2のベクター、並びに(iii)各々第3のプロモーターに作動可能に結合した、Rep及びCapを含む第3のベクターでトランスフェクトすることと、トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、AAVを産生するのに好適な条件下で培養することであって、E1Aが、E2A、E4、VA RNA、Rep、及びCapの各々に対して約1:1~約3:1の比で発現される、培養することと、培養されたE1相補性プロデューサー細胞からAAVを精製し、それによってAAVを得ることと、を含む、E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法である。
【0098】
実施形態35は、(a)E1相補性プロデューサー細胞を、(i)全て第1のプロモーターに作動可能に結合した、E1A、E2A、E4、及びVA RNAを含む第1のベクター、並びに(ii)第2のプロモーターに作動可能に結合した、Rep及びCapを含む第2のベクターでトランスフェクトすることであって、E1AとE2A、E4、VA RNA、Rep、及びCapの各々とのコピー数比が、約1:1~約3:1である、トランスフェクトすることと、(b)トランスフェクトされたE1相補性プロデューサー細胞を、AAVを産生するのに好適な条件下で培養することと、(c)培養されたE1相補性プロデューサー細胞からAAVを精製し、それによってAAVを得ることと、を含む、E1相補性プロデューサー細胞においてアデノ随伴ウイルス(AAV)を産生する方法である。
【0099】
実施形態36は、第1、第2、又は第3のベクターの1つ以上が、E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子を更に含む、実施形態33又は34の方法を含む。
【0100】
実施形態37は、第1又は第2のベクターの一方又は両方が、E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子を更に含む、実施形態35の方法を含む。
【0101】
実施形態38は、E1相補性プロデューサー細胞を、E1B、NP1、NS2、又はそれらの組み合わせから選択されるヘルパー遺伝子を含むベクターでトランスフェクトすることを更に含む、実施形態33~35のいずれか1つの方法を含む。
【0102】
実施形態39は、E1Bが、E1B-19k又はE1B-55kである、実施形態36~38のいずれか1つの方法を含む。
【0103】
実施形態40は、ヘルパー遺伝子が、NP1とNS2との組み合わせを含む、実施形態36~38のいずれか1つの方法を含む。
【0104】
実施形態41は、E1相補性プロデューサー細胞を、目的の遺伝子を含むベクターでトランスフェクトすることを更に含む、実施形態33~40のいずれか1つの方法を含む。
【0105】
実施形態42は、E1相補性プロデューサー細胞が、HEK293細胞、911細胞、pTG6559細胞、PER.C6細胞、GH329細胞、N52.E6(CAP(登録商標))細胞、HeLa-E1細胞、UR細胞、VLI-293細胞、Ac51細胞、Ac139細胞、又はそれらのバリアント若しくは誘導体である、実施形態1~41のいずれか1つの方法を含む。
【0106】
実施形態43は、E1相補性プロデューサー細胞が、HEK293細胞、PER.C6細胞、又はN52.E6(CAP(登録商標))細胞である、実施形態42の方法を含む。
【0107】
実施形態44は、E1相補性プロデューサー細胞が、HEK293細胞である、実施形態43の方法を含む。
【0108】
実施形態45は、HEK293細胞が、HEK293S細胞、HEK293T細胞、HEK293F細胞、HEK293FT細胞、HEK293FTM細胞、HEK293SG細胞、HEK293SGGD細胞、HEK293H細胞、HEK293E細胞、HEK293MSR細胞、HEK293A細胞、又はそれらの組み合わせである、実施形態44の方法を含む。
【0109】
実施形態46は、HEK293細胞が、HEK293T細胞である、実施形態45の方法を含む。
【0110】
実施形態47は、E1相補性プロデューサー細胞が、PER.C6細胞である、実施形態43の方法を含む。
【0111】
実施形態48は、E1相補性プロデューサー細胞が、N52.E6(CAP(登録商標))細胞である、実施形態43の方法を含む。
【実施例】
【0112】
実施例1.AAV産生のための候補ヘルパー遺伝子のスクリーニング
トリプルトランスフェクションによってAAV産生を改善するための新しいヘルパー遺伝子を特定するために、E1A、E1B-19k、E1B-55k、並びにヒトボカウイルスNP1及びNS2についての全長cDNAを合成した。追加のヘルパー遺伝子についてのcDNAを、CMVプロモーターと、pcDNA3.1ベクターにおけるウシ成長ホルモンポリアデニル化(BGHポリ(A))シグナルとの間でサブクローニングして、過剰発現を可能にした。NP1及びNS2は、単一のmRNA転写物における二重発現のための内部リボソーム侵入部位(IRES)と結合した。候補プラスミドは、以下を含有した:E1A単独(配列番号1)、E1B-19k単独(配列番号2)、E1B-55k単独(配列番号3)、NP1-NS2(配列番号4)、E1A+E1B-19k、E1A+19B-55k、E1B-19k+E1B-55k、又はE1A+E1B-19k+E1B-55k。
【0113】
これらの候補プラスミドを試験するために、HEK293細胞を、125mLシェーカーフラスコにおいて30mL培養物中で増殖させ、
図1に示される標準トリプルトランスフェクションプラスミド及び候補ヘルパープラスミドでトランスフェクトした。Rep/Capプラスミドについては、pRep2-Cap9を使用し、pAAVプラスミドについては、pAAV-CMV-GFPをAAV9.GFPウイルスの産生のために使用した。同じ量の空ベクターpcDNA3.1を、対照として共トランスフェクトした。各候補ヘルパープラスミドを2通りに試験した。
【0114】
粗ウイルスを、トランスフェクションの3日後に採取し、液滴デジタルPCR(ddPCR)力価分析に供して、1ミリリットル当たりの粒子(vg/mL)を含有するウイルスゲノムを定量化した。
図2における結果は、E1A、又はE1A+E1Bアイソフォームの追加発現が、対照と比較してほぼ100%の力価を有意に増加させた一方で、E1Bアイソフォーム又はボカウイルスNP1及びNS2の発現が、AAV力価について最小限の改善を有したことを示した。
【0115】
実施例2.AAV産生のためのE1A過剰発現の確認
実施例1における実験を、以下の条件:空ベクター(対照)、E1A単独、E1B-19k単独、E1B-55k単独、NP1-NS2、及びE1A+NP1-NS2で繰り返し、粗ウイルス力価結果をddPCRによって分析した。
図3Aに示されるように、E1A単独又はE1A+ボカウイルスNP1及びNS2遺伝子はAAV力価を約50%増加させたが、ボカウイルス遺伝子単独は効果を有さなかった。
【0116】
E1Aの過剰発現を確認するために、ウェスタンブロット分析を行って、E1Aタンパク質発現(
図3Bの表に示されるトランスフェクション条件)を評価した。
図3Bに示されるように、E1Aの追加共トランスフェクションは、HEK293細胞によって内因性に発現されるE1Aタンパク質のみを含有した、試料1及び2と比較して、プラスミドトランスフェクトされたE1Aを有した、試料3、4、11、及び12においてE1Aタンパク質の全ての3つのアイソフォーム(289R、243R、及び171R)のより高いレベルを発現した。β-アクチンレベルを対照として測定し、異なる条件間に有意差は見られなかった。Rep(Rep78及びRep52アイソフォーム)及びCap(VP1、VP2、及びVP3)のタンパク質発現レベルも決定され、E1Aトランスフェクトされた試料と対照との間に有意差は検出されなかった。よって、E1A過剰発現は、Rep及びCapタンパク質発現の調節以外のメカニズムを通してAAV力価を改善し得る。
【0117】
実施例3.AAV産生のためのE1Aによる用量依存的改善
AAV力価改善のためのE1A機能を、pHelperプラスミドに対して1:1、2:1、又は3:1モル比でのE1Aプラスミドの滴定によって更に試験し、
図4Aにおける表で、それぞれ、1×E1A、2×E1A、又は3×E1Aとして示した。トランスフェクション及びAAV産生を、実施例1と同じ様式で行った。
図4Aに示されるように、E1A過剰発現の増加は、ウェスタンブロット分析によって確認された。
図4Bに示されるように、AAV9.GFP力価は、E1A投与量依存的な様式で増加した。
【0118】
実施例4.AAV産生のための新規及び増強されたトリプルトランスフェクション
トランスフェクション実験を簡素化するために、E1A発現カセットを、実施例1のpcDNA3.1-E1Aプラスミドから、
図1に示される標準pHelperベクターにサブクローニングした。「pLHI_Helper」と称される、新しいヘルパープラスミド(配列番号5)を、
図5Aに示されるように、従来のpHelperの代わりにHEK293細胞にトランスフェクトした。
図5Bに示されるように、標準トリプルトランスフェクションと比較して、pLHI_Helper媒介トリプルトランスフェクションは、AAV2.GFP及びAAV9.GFP産生を、pHelperを使用する対照標準トリプルトランスフェクションに対して、それぞれ、52.2%及び36.1%有意に改善した。
【0119】
配列
配列番号1-E1Aを含有する例示的なプラスミド(pcDNA3.1-E1A)
GACGGATCGGGAGATCTCCCGATCCCCTATGGTGCACTCTCAGTACAATCTGCTCTGATGCCGCATAGTTAAGCCAGTATCTGCTCCCTGCTTGTGTGTTGGAGGTCGCTGAGTAGTGCGCGAGCAAAATTTAAGCTACAACAAGGCAAGGCTTGACCGACAATTGCATGAAGAATCTGCTTAGGGTTAGGCGTTTTGCGCTGCTTCGCGATGTACGGGCCAGATATACGCGTTGACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGAGTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGTGATGCGGTTTTGGCAGTACATCAATGGGCGTGGATAGCGGTTTGACTCACGGGGATTTCCAAGTCTCCACCCCATTGACGTCAATGGGAGTTTGTTTTGGCACCAAAATCAACGGGACTTTCCAAAATGTCGTAACAACTCCGCCCCATTGACGCAAATGGGCGGTAGGCGTGTACGGTGGGAGGTCTATATAAGCAGAGCTCTCTGGCTAACTAGAGAACCCACTGCTTACTGGCTTATCGAAATTAATACGACTCACTATAGGGAGACCCAAGCTGGCTAGCGTTTAAACTTAAGCTTgccaccatgagacatattatctgccacggaggtgttattaccgaagaaatggccgccagtcttttggaccagctgatcgaagaggtactggctgataatcttccacctcctagccattttgaaccacctacccttcacgaactgtatgatttagacgtgacggcccccgaagatcccaacgaggaggcggtttcgcagatttttcccgactctgtaatgttggcggtgcaggaagggattgacttactcacttttccgccggcgcccggttctccggagccgcctcacctttcccggcagcccgagcagccggagcagagagccttgggtccggtttctatgccaaaccttgtaccggaggtgatcgatcttacctgccacgaggctggctttccacccagtgacgacgaggatgaagagggtgaggagtttgtgttagattatgtggagcaccccgggcacggttgcaggtcttgtcattatcaccggaggaatacgggggacccagatattatgtgttcgctttgctatatgaggacctgtggcatgtttgtctacagtaagtgaaaattatgggcagtgggtgatagagtggtgggtttggtgtggtaattttttttttaatttttacagttttgtggtttaaagaattttgtattgtgatttttttaaaaggtcctgtgtctgaacctgagcctgagcccgagccagaaccggagcctgcaagacctacccgccgtcctaaaatggcgcctgctatcctgagacgcccgacatcacctgtgtctagagaatgcaatagtagtacggatagctgtgactccggtccttctaacacacctcctgagatacacccggtggtcccgctgtgccccattaaaccagttgccgtgagagttggtgggcgtcgccaggctgtggaatgtatcgaggacttgcttaacgagcctgggcaacctttggacttgagctgtaaacgccccaggccataaGAATTCTGCAGATATCCAGCACAGTGGCGGCCGCTCGAGTCTAGAGGGCCCGTTTAAACCCGCTGATCAGCCTCGACTGTGCCTTCTAGTTGCCAGCCATCTGTTGTTTGCCCCTCCCCCGTGCCTTCCTTGACCCTGGAAGGTGCCACTCCCACTGTCCTTTCCTAATAAAATGAGGAAATTGCATCGCATTGTCTGAGTAGGTGTCATTCTATTCTGGGGGGTGGGGTGGGGCAGGACAGCAAGGGGGAGGATTGGGAAGACAATAGCAGGCATGCTGGGGATGCGGTGGGCTCTATGGCTTCTGAGGCGGAAAGAACCAGCTGGGGCTCTAGGGGGTATCCCCACGCGCCCTGTAGCGGCGCATTAAGCGCGGCGGGTGTGGTGGTTACGCGCAGCGTGACCGCTACACTTGCCAGCGCCCTAGCGCCCGCTCCTTTCGCTTTCTTCCCTTCCTTTCTCGCCACGTTCGCCGGCTTTCCCCGTCAAGCTCTAAATCGGGGGCTCCCTTTAGGGTTCCGATTTAGTGCTTTACGGCACCTCGACCCCAAAAAACTTGATTAGGGTGATGGTTCACGTAGTGGGCCATCGCCCTGATAGACGGTTTTTCGCCCTTTGACGTTGGAGTCCACGTTCTTTAATAGTGGACTCTTGTTCCAAACTGGAACAACACTCAACCCTATCTCGGTCTATTCTTTTGATTTATAAGGGATTTTGCCGATTTCGGCCTATTGGTTAAAAAATGAGCTGATTTAACAAAAATTTAACGCGAATTAATTCTGTGGAATGTGTGTCAGTTAGGGTGTGGAAAGTCCCCAGGCTCCCCAGCAGGCAGAAGTATGCAAAGCATGCATCTCAATTAGTCAGCAACCAGGTGTGGAAAGTCCCCAGGCTCCCCAGCAGGCAGAAGTATGCAAAGCATGCATCTCAATTAGTCAGCAACCATAGTCCCGCCCCTAACTCCGCCCATCCCGCCCCTAACTCCGCCCAGTTCCGCCCATTCTCCGCCCCATGGCTGACTAATTTTTTTTATTTATGCAGAGGCCGAGGCCGCCTCTGCCTCTGAGCTATTCCAGAAGTAGTGAGGAGGCTTTTTTGGAGGCCTAGGCTTTTGCAAAAAGCTCCCGGGAGCTTGTATATCCATTTTCGGATCTGATCAAGAGACAGGATGAGGATCGTTTCGCATGATTGAACAAGATGGATTGCACGCAGGTTCTCCGGCCGCTTGGGTGGAGAGGCTATTCGGCTATGACTGGGCACAACAGACAATCGGCTGCTCTGATGCCGCCGTGTTCCGGCTGTCAGCGCAGGGGCGCCCGGTTCTTTTTGTCAAGACCGACCTGTCCGGTGCCCTGAATGAACTGCAGGACGAGGCAGCGCGGCTATCGTGGCTGGCCACGACGGGCGTTCCTTGCGCAGCTGTGCTCGACGTTGTCACTGAAGCGGGAAGGGACTGGCTGCTATTGGGCGAAGTGCCGGGGCAGGATCTCCTGTCATCTCACCTTGCTCCTGCCGAGAAAGTATCCATCATGGCTGATGCAATGCGGCGGCTGCATACGCTTGATCCGGCTACCTGCCCATTCGACCACCAAGCGAAACATCGCATCGAGCGAGCACGTACTCGGATGGAAGCCGGTCTTGTCGATCAGGATGATCTGGACGAAGAGCATCAGGGGCTCGCGCCAGCCGAACTGTTCGCCAGGCTCAAGGCGCGCATGCCCGACGGCGAGGATCTCGTCGTGACCCATGGCGATGCCTGCTTGCCGAATATCATGGTGGAAAATGGCCGCTTTTCTGGATTCATCGACTGTGGCCGGCTGGGTGTGGCGGACCGCTATCAGGACATAGCGTTGGCTACCCGTGATATTGCTGAAGAGCTTGGCGGCGAATGGGCTGACCGCTTCCTCGTGCTTTACGGTATCGCCGCTCCCGATTCGCAGCGCATCGCCTTCTATCGCCTTCTTGACGAGTTCTTCTGAGCGGGACTCTGGGGTTCGAAATGACCGACCAAGCGACGCCCAACCTGCCATCACGAGATTTCGATTCCACCGCCGCCTTCTATGAAAGGTTGGGCTTCGGAATCGTTTTCCGGGACGCCGGCTGGATGATCCTCCAGCGCGGGGATCTCATGCTGGAGTTCTTCGCCCACCCCAACTTGTTTATTGCAGCTTATAATGGTTACAAATAAAGCAATAGCATCACAAATTTCACAAATAAAGCATTTTTTTCACTGCATTCTAGTTGTGGTTTGTCCAAACTCATCAATGTATCTTATCATGTCTGTATACCGTCGACCTCTAGCTAGAGCTTGGCGTAATCATGGTCATAGCTGTTTCCTGTGTGAAATTGTTATCCGCTCACAATTCCACACAACATACGAGCCGGAAGCATAAAGTGTAAAGCCTGGGGTGCCTAATGAGTGAGCTAACTCACATTAATTGCGTTGCGCTCACTGCCCGCTTTCCAGTCGGGAAACCTGTCGTGCCAGCTGCATTAATGAATCGGCCAACGCGCGGGGAGAGGCGGTTTGCGTATTGGGCGCTCTTCCGCTTCCTCGCTCACTGACTCGCTGCGCTCGGTCGTTCGGCTGCGGCGAGCGGTATCAGCTCACTCAAAGGCGGTAATACGGTTATCCACAGAATCAGGGGATAACGCAGGAAAGAACATGTGAGCAAAAGGCCAGCAAAAGGCCAGGAACCGTAAAAAGGCCGCGTTGCTGGCGTTTTTCCATAGGCTCCGCCCCCCTGACGAGCATCACAAAAATCGACGCTCAAGTCAGAGGTGGCGAAACCCGACAGGACTATAAAGATACCAGGCGTTTCCCCCTGGAAGCTCCCTCGTGCGCTCTCCTGTTCCGACCCTGCCGCTTACCGGATACCTGTCCGCCTTTCTCCCTTCGGGAAGCGTGGCGCTTTCTCATAGCTCACGCTGTAGGTATCTCAGTTCGGTGTAGGTCGTTCGCTCCAAGCTGGGCTGTGTGCACGAACCCCCCGTTCAGCCCGACCGCTGCGCCTTATCCGGTAACTATCGTCTTGAGTCCAACCCGGTAAGACACGACTTATCGCCACTGGCAGCAGCCACTGGTAACAGGA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【0120】
配列番号2-E1B-19kを含有する例示的なプラスミド(pcDNA3.1-E1B-19K)
GACGGATCGGGAGATCTCCCGATCCCCTATGGTGCACTCTCAGTACAATCTGCTCTGATGCCGCATAGTTAAGCCAGTATCTGCTCCCTGCTTGTGTGTTGGAGGTCGCTGAGTAGTGCGCGAGCAAAATTTAAGCTACAACAAGGCAAGGCTTGACCGACAATTGCATGAAGAATCTGCTTAGGGTTAGGCGTTTTGCGCTGCTTCGCGATGTACGGGCCAGATATACGCGTTGACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGAGTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGTGATGCGGTTTTGGCAGTACATCAATGGGCGTGGATAGCGGTTTGACTCACGGGGATTTCCAAGTCTCCACCCCATTGACGTCAATGGGAGTTTGTTTTGGCACCAAAATCAACGGGACTTTCCAAAATGTCGTAACAACTCCGCCCCATTGACGCAAATGGGCGGTAGGCGTGTACGGTGGGAGGTCTATATAAGCAGAGCTCTCTGGCTAACTAGAGAACCCACTGCTTACTGGCTTATCGAAATTAATACGACTCACTATAGGGAGACCCAAGCTGGCTAGCGTTTAAACTTAAGCTTttgcagaagttggtcgtgaggcactgggcaggtaagtatcaaggttacaagacaggtttaaggagaccaatagaaactgggcttgtcgagacagagaagactcttgcgtttctgataggcacctattggtcttactgacatccactttgcctttctctccacaggtgtccactcccagttcaattacagctcttGCCACCatggaggcttgggagtgtttggaagatttttctgctgtgcgtaacttgctggaacagagctctaacagtacctcttggttttggaggtttctgtggggctcatcccaggcaaagttagtctgcagaattaaggaggattacaagtgggaatttgaagagcttttgaaatcctgtggtgagctgtttgattctttgaatctgggtcaccaggcgcttttccaagagaaggtcatcaagactttggatttttccacaccggggcgcgctgcggctgctgttgcttttttgagttttataaaggataaatggagcgaagaaacccatctgagcggggggtacctgctggattttctggccatgcatctgtggagagcggttgtgagacacaagaatcgcctgctactgttgtcttccgtccgcccggcgataataccgacggaggagcagcagcagcagcaggaggaagccaggcggcggcggcaggagcagagcccatggaacccgagagccggcctggaccctcgggaatgaGAATTCTGCAGATATCCAGCACAGTGGCGGCCGCTCGAGTCTAGAGGGCCCGTTTAAACCCGCTGATCAGCCTCGACTGTGCCTTCTAGTTGCCAGCCATCTGTTGTTTGCCCCTCCCCCGTGCCTTCCTTGACCCTGGAAGGTGCCACTCCCACTGTCCTTTCCTAATAAAATGAGGAAATTGCATCGCATTGTCTGAGTAGGTGTCATTCTATTCTGGGGGGTGGGGTGGGGCAGGACAGCAAGGGGGAGGATTGGGAAGACAATAGCAGGCATGCTGGGGATGCGGTGGGCTCTATGGCTTCTGAGGCGGAAAGAACCAGCTGGGGCTCTAGGGGGTATCCCCACGCGCCCTGTAGCGGCGCATTAAGCGCGGCGGGTGTGGTGGTTACGCGCAGCGTGACCGCTACACTTGCCAGCGCCCTAGCGCCCGCTCCTTTCGCTTTCTTCCCTTCCTTTCTCGCCACGTTCGCCGGCTTTCCCCGTCAAGCTCTAAATCGGGGGCTCCCTTTAGGGTTCCGATTTAGTGCTTTACGGCACCTCGACCCCAAAAAACTTGATTAGGGTGATGGTTCACGTAGTGGGCCATCGCCCTGATAGACGGTTTTTCGCCCTTTGACGTTGGAGTCCACGTTCTTTAATAGTGGACTCTTGTTCCAAACTGGAACAACACTCAACCCTATCTCGGTCTATTCTTTTGATTTATAAGGGATTTTGCCGATTTCGGCCTATTGGTTAAAAAATGAGCTGATTTAACAAAAATTTAACGCGAATTAATTCTGTGGAATGTGTGTCAGTTAGGGTGTGGAAAGTCCCCAGGCTCCCCAGCAGGCAGAAGTATGCAAAGCATGCATCTCAATTAGTCAGCAACCAGGTGTGGAAAGTCCCCAGGCTCCCCAGCAGGCAGAAGTATGCAAAGCATGCATCTCAATTAGTCAGCAACCATAGTCCCGCCCCTAACTCCGCCCATCCCGCCCCTAACTCCGCCCAGTTCCGCCCATTCTCCGCCCCATGGCTGACTAATTTTTTTTATTTATGCAGAGGCCGAGGCCGCCTCTGCCTCTGAGCTATTCCAGAAGTAGTGAGGAGGCTTTTTTGGAGGCCTAGGCTTTTGCAAAAAGCTCCCGGGAGCTTGTATATCCATTTTCGGATCTGATCAAGAGACAGGATGAGGATCGTTTCGCATGATTGAACAAGATGGATTGCACGCAGGTTCTCCGGCCGCTTGGGTGGAGAGGCTATTCGGCTATGACTGGGCACAACAGACAATCGGCTGCTCTGATGCCGCCGTGTTCCGGCTGTCAGCGCAGGGGCGCCCGGTTCTTTTTGTCAAGACCGACCTGTCCGGTGCCCTGAATGAACTGCAGGACGAGGCAGCGCGGCTATCGTGGCTGGCCACGACGGGCGTTCCTTGCGCAGCTGTGCTCGACGTTGTCACTGAAGCGGGAAGGGACTGGCTGCTATTGGGCGAAGTGCCGGGGCAGGATCTCCTGTCATCTCACCTTGCTCCTGCCGAGAAAGTATCCATCATGGCTGATGCAATGCGGCGGCTGCATACGCTTGATCCGGCTACCTGCCCATTCGACCACCAAGCGAAACATCGCATCGAGCGAGCACGTACTCGGATGGAAGCCGGTCTTGTCGATCAGGATGATCTGGACGAAGAGCATCAGGGGCTCGCGCCAGCCGAACTGTTCGCCAGGCTCAAGGCGCGCATGCCCGACGGCGAGGATCTCGTCGTGACCCATGGCGATGCCTGCTTGCCGAATATCATGGTGGAAAATGGCCGCTTTTCTGGATTCATCGACTGTGGCCGGCTGGGTGTGGCGGACCGCTATCAGGACATAGCGTTGGCTACCCGTGATATTGCTGAAGAGCTTGGCGGCGAATGGGCTGACCGCTTCCTCGTGCTTTACGGTATCGCCGCTCCCGATTCGCAGCGCATCGCCTTCTATCGCCTTCTTGACGAGTTCTTCTGAGCGGGACTCTGGGGTTCGAAATGACCGACCAAGCGACGCCCAACCTGCCATCACGAGATTTCGATTCCACCGCCGCCTTCTATGAAAGGTTGGGCTTCGGAATCGTTTTCCGGGACGCCGGCTGGATGATCCTCCAGCGCGGGGATCTCATGCTGGAGTTCTTCGCCCACCCCAACTTGTTTATTGCAGCTTATAATGGTTACAAATAAAGCAATAGCATCACAAATTTCACAAATAAAGCATTTTTTTCACTGCATTCTAGTTGTGGTTTGTCCAAACTCATCAATGTATCTTATCATGTCTGTATACCGTCGACCTCTAGCTAGAGCTTGGCGTAATCATGGTCATAGCTGTTTCCTGTGTGAAATTGTTATCCGCTCACAATTCCACACAACATACGAGCCGGAAGCATAAAGTGTAAAGCCTGGGGTGCCTAATGAGTGAGCTAACTCACATTAATTGCGTTGCGCTCACTGCCCGCTTTCCAGTCGGGAAACCTGTCGTGCCAGCTGCATTAATGAATCGGCCAACGCGCGGGGAGAGGCGGTTTGCGTATTGGGCGCTCTTCCGCTTCCTCGCTCACTGACTCGCTGCGCTCGGTCGTTCGGCTGCGGCGAGCGGTATCAGCTCACTCAAAGGCGGTAATACGGTTATCCACAGAATCAGGGGATAACGCAGGAAAGAACATGTGAGCAAAAGGCCAGCAAAAGGCCAGGAACCGTAAAAAGGCCGCGTTGCTGGCGTTTTTCCATAGGCTCCGCCCCCCTGACGAGCATCACAAAAATCGACGCTCAAGTCAGAGGTGGCGAAACCCGACAGGACTATAAAGATACCAGGCGTTTCCCCCTGGAAGCTCCCTCGTGCGCTCTCCTGTTCCGACCCTGCCGCTTACCGGATACCTGTCCGCCTTTCTCCCTTCGGGAAGCGTGGCGCTTTCTCATAGCTCACGCTGTAGGTATCTCAGTTCGGTGTAGGTCGTTCGCTCCAAGCTGGGCTGTGTGCACGAACCCCCCGTTCAGCCCGACCGCTGCGCCTTATCCGGTAACTATCGTCTTGAGTCCAACCCGGTAAGACACGACTTATCGCCACTGGCAGCAGCCACTGGTAACAGGATTAGCAGAGCGAGGTATGTAGGCGGTGCTACAGAGTTCTTGAAGTGGTGGCCTAACTACGGCTACACTAGAAGAACAGTATTTGGTATCTGCGCTCTGCTGAAGCCAGTTACCTTCGGAAAAAGAGTTGGTAGCTCTTGATCCGGCAAACAAACCACCGCTGGTAGCGGTTTTTTTGTTTGCAAGCAGCAGATTACGCGCAGAAAAAAAGGATCTCAAGAAGATCCTTTGATCTTTTCTACGGGGTCTGACGCTCAGTGGA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【0121】
配列番号3-E1B-55kを含有する例示的なプラスミド(pcDNA3.1-E1B-55K)
GACGGATCGGGAGATCTCCCGATCCCCTATGGTGCACTCTCAGTACAATCTGCTCTGATGCCGCATAGTTAAGCCAGTATCTGCTCCCTGCTTGTGTGTTGGAGGTCGCTGAGTAGTGCGCGAGCAAAATTTAAGCTACAACAAGGCAAGGCTTGACCGACAATTGCATGAAGAATCTGCTTAGGGTTAGGCGTTTTGCGCTGCTTCGCGATGTACGGGCCAGATATACGCGTTGACATTGATTATTGACTAGTTATTAATAGTAATCAATTACGGGGTCATTAGTTCATAGCCCATATATGGAGTTCCGCGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGAGTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATGGTGATGCGGTTTTGGCAGTACATCAATGGGCGTGGATAGCGGTTTGACTCACGGGGATTTCCAAGTCTCCACCCCATTGACGTCAATGGGAGTTTGTTTTGGCACCAAAATCAACGGGACTTTCCAAAATGTCGTAACAACTCCGCCCCATTGACGCAAATGGGCGGTAGGCGTGTACGGTGGGAGGTCTATATAAGCAGAGCTCTCTGGCTAACTAGAGAACCCACTGCTTACTGGCTTATCGAAATTAATACGACTCACTATAGGGAGACCCAAGCTGGCTAGCGTTTAAACTTAAGCTTGGTACCGAGCTCGGATCCttgcagaagttggtcgtgaggcactgggcaggtaagtatcaaggttacaagacaggtttaaggagaccaatagaaactgggcttgtcgagacagagaagactcttgcgtttctgataggcacctattggtcttactgacatccactttgcctttctctccacaggtgtccactcccagttcaattacagctcttGCCACCatggagcgaagaaacccatctgagcggggggtacctgctggattttctggccatgcatctgtggagagcggttgtgagacacaagaatcgcctgctactgttgtcttccgtccgcccggcgataataccgacggaggagcagcagcagcagcaggaggaagccaggcggcggcggcaggagcagagcccatggaacccgagagccggcctggaccctcgggaatgaatgttgtacaggtggctgaactgtatccagaactgagacgcattttgacaattacagaggatgggcaggggctaaagggggtaaagagggagcggggggcttgtgaggctacagaggaggctaggaatctagcttttagcttaatgaccagacaccgtcctgagtgtattacttttcaacagatcaaggataattgcgctaatgagcttgatctgctggcgcagaagtattccatagagcagctgaccacttactggctgcagccaggggatgattttgaggaggctattagggtatatgcaaaggtggcacttaggccagattgcaagtacaagatcagcaaacttgtaaatatcaggaattgttgctacatttctgggaacggggccgaggtggagatagatacggaggatagggtggcctttagatgtagcatgataaatatgtggccgggggtgcttggcatggacggggtggttattatgaatgtaaggtttactggccccaattttagcggtacggttttcctggccaataccaaccttatcctacacggtgtaagcttctatgggtttaacaatacctgtgtggaagcctggaccgatgtaagggttcggggctgtgccttttactgctgctggaagggggtggtgtgtcgccccaaaagcagggcttcaattaagaaatgcctctttgaaaggtgtaccttgggtatcctgtctgagggtaactccagggtgcgccacaatgtggcctccgactgtggttgcttcatgctagtgaaaagcgtggctgtgattaagcataacatggtatgtggcaactgcgaggacagggcctctcagatgctgacctgctcggacggcaactgtcacctgctgaagaccattcacgtagccagccactctcgcaaggcctggccagtgtttgagcataacatactgacccgctgttccttgcatttgggtaacaggaggggggtgttcctaccttaccaatgcaatttgagtcacactaagatattgcttgagcccgagagcatgtccaaggtgaacctgaacggggtgtttgacatgaccatgaagatctggaaggtgctgaggtacgatgagacccgcaccaggtgcagaccctgcgagtgtggcggtaaacatattaggaaccagcctgtgatgctggatgtgaccgaggagctgaggcccgatcacttggtgctggcctgcacccgcgctgagtttggctctagcgatgaagatacagattgaGAATTCTGCAGATATCCAGCACAGTGGCGGCCGCTCGAGTCTAGAGGGCCCGTTTAAACCCGCTGATCAGCCTCGACTGTGCCTTCTAGTTGCCAGCCATCTGTTGTTTGCCCCTCCCCCGTGCCTTCCTTGACCCTGGAAGGTGCCACTCCCACTGTCCTTTCCTAATAAAATGAGGAAATTGCATCGCATTGTCTGAGTAGGTGTCATTCTATTCTGGGGGGTGGGGTGGGGCAGGACAGCAAGGGGGAGGATTGGGAAGACAATAGCAGGCATGCTGGGGATGCGGTGGGCTCTATGGCTTCTGAGGCGGAAAGAACCAGCTGGGGCTCTAGGGGGTATCCCCACGCGCCCTGTAGCGGCGCATTAAGCGCGGCGGGTGTGGTGGTTACGCGCAGCGTGACCGCTACACTTGCCAGCGCCCTAGCGCCCGCTCCTTTCGCTTTCTTCCCTTCCTTTCTCGCCACGTTCGCCGGCTTTCCCCGTCAAGCTCTAAATCGGGGGCTCCCTTTAGGGTTCCGATTTAGTGCTTTACGGCACCTCGACCCCAAAAAACTTGATTAGGGTGATGGTTCACGTAGTGGGCCATCGCCCTGATAGACGGTTTTTCGCCCTTTGACGTTGGAGTCCACGTTCTTTAATAGTGGACTCTTGTTCCAAACTGGAACAACACTCAACCCTATCTCGGTCTATTCTTTTGATTTATAAGGGATTTTGCCGATTTCGGCCTATTGGTTAAAAAATGAGCTGATTTAACAAAAATTTAACGCGAATTAATTCTGTGGAATGTGTGTCAGTTAGGGTGTGGAAAGTCCCCAGGCTCCCCAGCAGGCAGAAGTATGCAAAGCATGCATCTCAATTAGTCAGCAACCAGGTGTGGAAAGTCCCCAGGCTCCCCAGCAGGCAGAAGTATGCAAAGCATGCATCTCAATTAGTCAGCAACCATAGTCCCGCCCCTAACTCCGCCCATCCCGCCCCTAACTCCGCCCAGTTCCGCCCATTCTCCGCCCCATGGCTGACTAATTTTTTTTATTTATGCAGAGGCCGAGGCCGCCTCTGCCTCTGAGCTATTCCAGAAGTAGTGAGGAGGCTTTTTTGGAGGCCTAGGCTTTTGCAAAAAGCTCCCGGGAGCTTGTATATCCATTTTCGGATCTGATCAAGAGACAGGATGAGGATCGTTTCGCATGATTGAACAAGATGGATTGCACGCAGGTTCTCCGGCCGCTTGGGTGGAGAGGCTATTCGGCTATGACTGGGCACAACAGACAATCGGCTGCTCTGATGCCGCCGTGTTCCGGCTGTCAGCGCAGGGGCGCCCGGTTCTTTTTGTCAAGACCGACCTGTCCGGTGCCCTGAATGAACTGCAGGACGAGGCAGCGCGGCTATCGTGGCTGGCCACGACGGGCGTTCCTTGCGCAGCTGTGCTCGACGTTGTCACTGAAGCGGGAAGGGACTGGCTGCTATTGGGCGAAGTGCCGGGGCAGGATCTCCTGTCATCTCACCTTGCTCCTGCCGAGAAAGTATCCATCATGGCTGATGCAATGCGGCGGCTGCATACGCTTGATCCGGCTACCTGCCCATTCGACCACCAAGCGAAACATCGCATCGAGCGAGCACGTACTCGGATGGAAGCCGGTCTTGTCGATCAGGATGATCTGGACGAAGAGCATCAGGGGCTCGCGCCAGCCGAACTGTTCGCCAGGCTCAAGGCGCGCATGCCCGACGGCGAGGATCTCGTCGTGACCCATGGCGATGCCTGCTTGCCGAATATCATGGTGGAAAATGGCCGCTTTTCTGGATTCATCGACTGTGGCCGGCTGGGTGTGGCGGACCGCTATCAGGACATAGCGTTGGCTACCCGTGATATTGCTGAAGAGCTTGGCGGCGAATGGGCTGACCGCTTCCTCGTGCTTTACGGTATCGCCGCTCCCGATTCGCAGCGCATCGCCTTCTATCGCCTTCTTGACGAGTTCTTCTGAGCGGGACTCTGGGGTTCGAAATGACCGACCAAGCGACGCCCAACCTGCCATCACGAGATTTCGATTCCACCGCCGCCTTCTATGAAAGGTTGGGCTTCGGAATCGTTTTCCGGGACGCCGGCTGGATGATCCTCCAGCGCGGGGATCTCATGCTGGAGTTCTTCGCCCACCCCAACTTGTTTATTGCAGCTTATAATGGTTACAAATAAAGCAATAGCATCACAAATTTCACAAATAAAGCATTTTTTTCACTGCATTCTAGTTGTGGTTTGTCCAAACTCATCAATGTATCTTATCATGTCTGTATACCGTCGACCTCTAGCTAGAGCTTGGCGTAATCATGGTCATAGCTGTTTCCTGTGTGAAATTGTTATCCGCTCACAATTCCACACAACA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【0122】
配列番号4-NP1及びNS2を含有する例示的なプラスミド(pcDNA3.1-NP1-NS2)
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GAGGATCGTTTCGCATGATTGAACAAGATGGATTGCACGCAGGTTCTCCGGCCGCTTGGGTGGAGAGGCTATTCGGCTATGACTGGGCACAACAGACAATCGGCTGCTCTGATGCCGCCGT
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【0123】
配列番号5-E1A、E2A、E4、及びVA RNAを含有する例示的なプラスミド(pLHI_Helper)
ggtacccaactccatgcttaacagtccccaggtacagcccaccctgcgtcgcaaccaggaacagctctacagcttcctggagcgccactcgccctacttccgcagccacagtgcgcagattaggagcgccacttctttttgtcacttgaaaaacatgtaaaaataatgtactaggagacactttcaataaaggcaaatgtttttatttgtacactctcgggtgattatttaccccccacccttgccgtctgcgccgtttaaaaatcaaaggggttctgccgcgcatcgctatgcgccactggcagggacacgttgcgatactggtgtttagtgctccacttaaactcaggcacaaccatccgcggcagctcggtgaagttttcactccacaggctgcgcaccatcaccaacgcgtttagcaggtcgggcgccgatatcttgaagtcgcagttggggcctccgccctgcgcgcgcgagttgcgatacacagggttgcagcactggaacactatcagcgccgggtggtgcacgctggccagcacgctcttgtcggagatcagatccgcgtccaggtcctccgcgttgctcagggcgaacggagtcaactttggtagctgccttcccaaaaagggtgcatgcccaggctttgagttgcactcgcaccgtagtggcatcagaaggtgaccgtgcccggtctgggcgttaggatacagcgcctgcatgaaagccttgatctgcttaaaagccacctgagcctttgcgccttcagagaagaacatgccgcaagacttgccggaaaactgattggccggacaggccgcgtcatgcacgcagcaccttgcgtcggtgttggagatctgcaccacatttcggccccaccggttcttcacgatcttggccttgctagactgctccttcagcgcgcgctgcccgttttcgctcgtcacatccatttcaatcacgtgctccttatttatcataatgctcccgtgtagacacttaagctcgccttcgatctcagcgcagcggtgcagccacaacgcgcagcccgtgggctcgtggtgcttgtaggttacctctgcaaacgactgcaggtacgcctgcaggaatcgccccatcatcgtcacaaaggtcttgttgctggtgaaggtcagctgcaacccgcggtgctcctcgtttagccaggtcttgcatacggccgccagagcttccacttggtcaggcagtagcttgaagtttgcctttagatcgttatccacgtggtacttgtccatcaacgcgcgcgcagcctccatgcccttctcccacgcagacacgatcggcaggctcagcgggtttatcaccgtgctttcactttccgcttcactggactcttccttttcctcttgcgtccgcataccccgcgccactgggtcgtcttcattcagccgccgcaccgtgcgcttacctcccttgccgtgcttgattagcaccggtgggttgctgaaacccaccatttgtagcgccacatcttctctttcttcctcgctgtccacgatcacctctggggatggcgggcgctcgggcttgggagaggggcgcttctttttctttttggacgcaatggccaaatccgccgtcgaggtcgatggccgcgggctgggtgtgcgcggcaccagcgcatcttgtgacgagtcttcttcgtcctcggactcgagacgccgcctcagccgcttttttgggggcgcgcggggaggcggcggcgacggcgacggggacgacacgtcctccatggttggtggacgtcgcgccgcaccgcgtccgcgctcgggggtggtttcgcgctgctcctcttcccgactggccatttccttctcctataggcagaaaaagatcatggagtcagtcgagaaggaggacagcctaaccgccccctttgagttcgccaccaccgcctccaccgatgccgccaacgcgcctaccaccttccccgtcgaggcacccccgcttgaggaggaggaagtgattatcgagcaggacccaggttttgtaagcgaagacgacgaggatcgctcagtaccaacagaggataaaaagcaagaccaggacgacgcagaggcaaacgaggaacaagtcgggcggggggaccaaaggcatggcgactacctagatgtgggagacgacgtgctgttgaagcatctgcagcgccagtgcgccattatctgcgacgcgttgcaagagcgcagcgatgtgcccctcgccatagcggatgtcagccttgcctacgaacgccacctgttctcaccgcgcgtaccccccaaacgccaagaaaacggcacatgcgagcccaacccgcgcctcaacttctaccccgtatttgccgtgccagaggtgcttgccacctatcacatctttttccaaaactgcaagatacccctatcctgccgtgccaaccgcagccgagcggacaagcagctggccttgcggcagggcgctgtcatacctgatatcgcctcgctcgacgaagtgccaaaaatctttgagggtcttggacgcgacgagaaacgcgcggcaaacgctctgcaacaagaaaacagcgaaaatgaaagtcactgtggagtgctggtggaacttgagggtgacaacgcgcgcctagccgtgctgaaacgcagcatcgaggtcacccactttgcctacccggcacttaacctaccccccaaggttatgagcacagtcatgagcgagctgatcgtgcgccgtgcacgacccctggagagggatgcaaacttgcaagaacaaaccgaggagggcctacccgcagttggcgatgagcagctggcgcgctggcttgagacgcgcgagcctgccgacttggaggagcgacgcaagctaatgatggccgcagtgcttgttaccgtggagcttgagtgcatgcagcggttctttgctgacccggagatgcagcgcaagctagaggaaacgttgcactacacctttcgccagggctacgtgcgccaggcctgcaaaatttccaacgtggagctctgcaacctggtctcctaccttggaattttgcacgaaaaccgcctcgggcaaaacgtgcttcattccacgctcaagggcgaggcgcgccgcgactacgtccgcgactgcgtttacttatttctgtgctacacctggcaaacggccatgggcgtgtggcagcaatgcctggaggagcgcaacctaaaggagctgcagaagctgctaaagcaaaacttgaaggacctatggacggccttcaacgagcgctccgtggccgcgcacctggcggacattatcttccccgaacgcctgcttaaaaccctgcaacagggtctgccagacttcaccagtcaaagcatgttgcaaaactttaggaactttatcctagagcgttcaggaattctgcccgccacctgctgtgcgcttcctagcgactttgtgcccattaagtaccgtgaatgccctccgccgctttggggtcactgctaccttctgcagctagccaactaccttgcctaccactccgacatcatggaagacgtgagcggtgacggcctactggagtgtcactgtcgctgcaacctatgcaccccgcaccgctccctggtctgcaattcgcaactgcttagcgaaagtcaaattatcggtacctttgagctgcagggtccctcgcctgacgaaaagtccgcggctccggggttgaaactcactccggggctgtggacgtcggcttaccttcgcaaatttgtacctgaggactaccacgcccacgagattaggttctacgaagaccaatcccgcccgccaaatgcggagcttaccgcctgcgtcattacccagggccacatccttggccaattgcaagccatcaacaaagcccgccaagagtttctgctacgaaagggacggggggtttacctggacccccagtccggcgaggagctcaacccaatccccccgccgccgcagccctatcagcagccgcgggcccttgcttcccaggatggcacccaaaaagaagctgcagctgccgccgccgccacccacggacgaggaggaatactgggacagtcaggcagaggaggttttggacgaggaggaggagatgatggaagactgggacagcctagacgaagcttccgaggccgaagaggtgtcagacgaaacaccgtcaccctcggtcgcattcccctcgccggcgccccagaaattggcaaccgttcccagcatcgctacaacctccgctcctcaggcgccgccggcactgcctgttcgccgacccaaccgtagatgggacaccactggaaccagggccggtaagtctaagcagccgccgccgttagcccaagagcaacaacagcgccaaggctaccgctcgtggcgcgggcacaagaacgccatagttgcttgcttgcaagactgtgggggcaacatctccttcgcccgccgctttcttctctaccatcacggcgtggccttcccccgtaacatcctgcattactaccgtcatctctacagcccctactgcaccggcggcagcggcagcggcagcaacagcagcggtcacacagaagcaaaggcgaccggatagcaagactctgacaaagcccaagaaatccacagcggcggcagcagcaggaggaggagcgctgcgtctggcgcccaacgaacccgtatcgacccgcgagcttagaaataggatttttcccactctgtatgctatatttcaacaaagcaggggccaagaacaagagctgaaaataaaaaacaggtctctgcgctccctcacccgcagctgcctgtatcacaaaagcgaagatcagcttcggcgcacgctggaagacgcggaggctctcttcagcaaatactgcgcgctgactcttaaggactagtttcgcgccctttctcaaatttaagcgcgaaaactacgtcatctccagcggccacacccggcgccagcacctgtcgtcagcgccattatgagcaaggaaattccc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【0124】
配列表
本出願は、ASCII形式で電子的に提出されている配列表を含み、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。2022年2月7日に作成された、当該ASCIIコピーの名称は、0132-0156WO1_SL.txtであり、サイズは、55,665バイトである。
【配列表】
【国際調査報告】