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特表2024-506284フレキシブル回路基板及びそれを含むフォルダブル電子装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-13
(54)【発明の名称】フレキシブル回路基板及びそれを含むフォルダブル電子装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/18 20060101AFI20240205BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20240205BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20240205BHJP
   H05K 1/14 20060101ALI20240205BHJP
【FI】
G06F1/18 G
G06F1/16 312G
G06F1/16 312J
G06F1/18 F
G06F1/18 Z
H04M1/02 C
H05K1/14 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547046
(86)(22)【出願日】2021-12-03
(85)【翻訳文提出日】2023-09-26
(86)【国際出願番号】 KR2021018297
(87)【国際公開番号】W WO2022169084
(87)【国際公開日】2022-08-11
(31)【優先権主張番号】10-2021-0016335
(32)【優先日】2021-02-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ソン, ヨンフン
(72)【発明者】
【氏名】ベ, ボムヒ
(72)【発明者】
【氏名】カン, イソン
(72)【発明者】
【氏名】キム, ヒョンハク
(72)【発明者】
【氏名】ユ, カンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】イ, ジェフン
【テーマコード(参考)】
5E344
5K023
【Fターム(参考)】
5E344AA02
5E344BB03
5E344CD18
5E344DD09
5E344EE08
5K023AA07
5K023BB26
5K023DD08
5K023HH06
5K023LL01
(57)【要約】
フレキシブル回路基板及びそれを含むフォルダブル電子装置を提供する。本発明の電子装置は、ヒンジ構造体、ヒンジ構造体によって折り畳まれたり展開されるフレキシブルディスプレー(例えば図1の表示モジュール160、図2のディスプレー200)、及びヒンジ構造体によって折り畳みのときに互いに対向して近接し、展開のときに互いに離間される第1部分と第2部分と、第1部分に配置される第1回路基板と、第2部分に配置される第2回路基板と、第1回路基板と第2回路基板を電気的に接続するフレキシブル回路基板を含む。フレキシブル回路基板は、電子装置の形態の変形に従って屈曲する第1領域及び第1領域の周辺に位置する第2領域とを含む。第1領域は単一のメイン信号配線層を含む。第2領域は複数の信号配線層を含む。第1領域と第2領域は異なる厚みに形成する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置であって、
ヒンジ構造体と、
前記ヒンジ構造によって折り畳まれたり、展開されるフレキシブルディスプレーと、
前記ヒンジ構造によって折り畳みのときに互いに対向して近接し、展開のときに互いに離隔される第1部分及び第2部分と、
前記第1部分に配置される第1回路基板と、
前記第2部分に配置される第2回路基板と、
前記第1回路基板と前記第2回路基板とを電気的に接続するフレキシブル回路基板と、を有し、
前記フレキシブル回路基板は、
電子装置の形態の変形に応じて屈曲する第1領域と、
前記第1領域の周辺に位置する第2領域と、を含み、
前記第1領域は、単一のメイン信号配線層を含み、
前記第2領域は、複数の信号配線層を含み、
前記第1領域と前記第2領域は、異なる厚みに形成されることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記メイン信号配線層は、
メインRF(radiо frequency)信号配線及びメイングラウンド配線を含み、
前記メインRF信号配線及び前記メイングラウンド配線は、同じ層に配置されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記複数の信号配線層は、
複数の第1RF信号配線及び複数の第1グラウンド配線が形成される第1FCCL(flexible copper clad laminate)導電層を含む第1信号配線層と、
複数の第2RF信号配線及び複数の第2グラウンド配線が形成される第2FCCL導電層を含む第2信号配線層と、
複数の第3RF信号配線及び複数の第3グラウンド配線が形成される第3FCCL導電層を含む第3信号配線層と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記複数の第1RF信号配線及び前記複数の第1グラウンド配線は、同じ層に配置され、
前記複数の第2RF信号配線及び前記複数の第2グラウンド配線は、同じ層に配置され、
前記複数の第3RF信号配線及び前記複数の第3グラウンド配線は、同じ層に配置され、
前記複数の第1RF信号配線、複数の第2RF信号配線、及び前記複数の第3RF信号配線は、互いに異なる層に配置されることを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記複数の第1グラウンド配線、前記複数の第2グラウンド配線、及び前記複数の第3グラウンド配線を前記メイングラウンド配線に電気的に接続する少なくとも1つのビアを含むことを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【請求項6】
前記メイン信号配線層と前記第2信号配線層とは、同じ平面上に配置されることを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【請求項7】
前記第1部分は、
前記メイン信号配線層上に配置される誘電体層と、
前記誘電体層上に配置される第1FCCL保護層と、
前記誘電体層と前記第1FCCL保護層との間に形成される第1エアギャップと、を含むことを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【請求項8】
前記第1部分は、
前記メイン信号配線層の下部に配置される第2FCCL保護層と、
前記第2FCCL保護層の下部に配置される第3FCCL保護層と、
前記第2FCCL保護層と前記第3FCCL保護層との間に形成される第2エアギャップと、を含むことを特徴とする請求項7に記載の電子装置。
【請求項9】
前記第2部分は、
前記第1信号配線層と前記第2信号配線層とを接着する第1接着層と、
前記第2信号配線層と第3信号配線層とを接着する第2接着層と、を含むことを特徴とする請求項8に記載の電子装置。
【請求項10】
前記第1信号配線層は、前記第1FCCL導電層の下部に配置される前記第1FCCL保護層を含み、
前記第2信号配線層は、前記第2FCCL導電層の下部に配置される前記第2FCCL保護層を含み、
前記第3信号配線層は、前記第3FCCL導電層上に配置される前記第3FCCL保護層を含むことを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項11】
前記第1エアギャップと前記第1接着層は、少なくとも一部が同じ平面上に位置することを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項12】
前記誘電体層と前記第1接着層は、少なくとも一部が同じ平面上に位置することを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項13】
前記第2エアギャップと前記第2接着層は、少なくとも一部が同じ平面上に位置することを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項14】
前記第1部分は、第1厚みを有する1つ以上の層から形成され、
前記第2部分は、前記第1厚みより厚い第2厚みを有して形成されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項15】
前記第1部分は、前記ヒンジ構造と少なくとも一部がオーバーラップされることを特徴とする請求項14に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブル回路基板及びそれを含むフォルダブル電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子装置は薄い厚み、軽量化、小型化及び多機能化を追求しており、そのために電子装置は様々な部品が実装されるプリント回路基板(例えば、PCB(printed circuit board)、PBA(printed board assembly)、RFPCB(rigid-flexible PCB)、FPCB(flexible printed circuit board)及び/又はFRC(flexible RF cable)を含む。
【0003】
近年、ディスプレーの拡張可能なフォルダブル(foldable)電子装置又はスライダブル(slidable)電子装置が開発されている。
フォルダブル電子装置は、フレキシブルディスプレー(例えば、図1のディスプレーモジュール160、図2のディスプレー200)が折り畳まれたり、展開されるように構成され、スライダブル電子デバイスは、フレキシブルディスプレー(例えば、図1のディスプレーモジュール160、図2のディスプレー200)がスライド式に動いて画面を拡大及び縮小するように構成される。
フォルダブル電子装置は、フォールディン時にディスプレーが折り畳まれるフォールディング領域でフレキシブル回路基板(例えば、FRC)が折り畳まれて展開されるが、繰り返しの折り畳みと展開によってフレキシブル回路基板が破損される問題が発生する。
スライダブル電子装置は、スライドオープン(slide open)時に画面が拡張され、スライドクローズ(slide close)時に画面が縮小される。
スライダブル電子装置の画面の拡大及び縮小時にヒンジ構造体領域でフレキシブル回路基板(例えば、FRC)が折り畳まれて展開されるが、繰り返しの折り畳み及び展開によってフレキシブル回路基板が破損される問題が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フォルダブル電子装置は、フォールディング時にディスプレーが折り畳まれるフォールディング領域でフレキシブル回路基板(例えば、FRC)が折り畳まれて展開される。
本発明の実施形態は、繰り返しの折り畳み及び展開にも破損されないフレキシブル回路基板及びフォルダブル電子装置を提供することを技術的課題とする。
また、本発明の実施形態は、フレキシブル回路基板の繰り返しの折り畳み及び展開(例えば、開閉)時の電子装置の金属器具物による電界の干渉を防止し、フレキシブル回路基板を介して送信されるRF信号のインピーダンス不整合を防止することができるフレキシブル回路基板及びフォルダブル電子装置を提供することを技術的課題とする。
【0005】
本発明で達成しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に限定されず、言及されていない他の技術的課題は、以下の記載から本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様による電子装置は、ヒンジ構造体と、ヒンジ構造体によって折り畳まれたり、展開されるレキシブルディスプレーと、前記ヒンジ構造体に折り畳みのときに互いに対向して近接し、展開のときに互いに離隔される第1部分及び第2部分と、前記第1部分に配置される第1回路基板と、前記第2部分に配置される第2回路基板と、前記第1回路基板と前記第2回路基板とを電気的に接続するフレキシブル回路基板と、を有する。
【0007】
前記フレキシブル回路基板は、電子装置の形態の変形に従って曲げられる第1領域と第1領域の周辺に位置する第2領域とを含む。
第1領域は、単一のメイン信号配線層を含む。
第2領域は、複数の信号配線層を含む。
第1領域と第2領域は、異なる厚みに形成される。
【0008】
本発明のフレキシブル回路基板は、フォルダブル電子装置のフレキシブル回路基板において、電子装置の形態の変形に従って曲げられる第1部分と、第1部分の周囲に位置する第2部分とを含む。
前記第1部分は、単一のメイン信号配線層を含む。
前記第2部分は複数の信号配線層を含む。
前記第1部分と前記第2部分は、異なる厚みに形成される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の実施形態に係るフレキシブル回路基板によれば、フォールディング時にディスプレーが折り畳まれるフォールディング領域で繰り返しの折り畳み及び展開(例えば、開閉)にも破損されない。
本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板は、第1部分(例えば、屈曲部)のメイン信号配線層の上部と下部に保護層が配置され、繰り返しの折り畳みと展開(例えば、開閉)時の電子装置の金属器具物による電界の干渉を防止することができる。
これにより、フレキシブル回路基板を介して送信されるRF信号のインピーダンス不整合を防止し、改善された信号送信性能を得ることができる。
【0010】
本発明の実施形態に係るフォルダブル電子装置によれば、フォールディング時にディスプレーが折り畳まれるフォールディング領域でフレキシブル回路基板が繰り返し折り畳まれても展開されても破損されないため、電子装置寿命の延長及び駆動の信頼性を高めることができる。
これに加え、本文書を通じて直接的又は間接的に特定される様々な効果を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態によるネットワーク環境内の電子装置のブロック図である。
図2】本発明の実施形態による電子装置の展開(例えば、開放)状態を示す図である。
図3】本発明の実施形態による、電子装置の折り畳み(例えば、閉鎖)状態を示す図である。
図4】本発明の実施形態による、電子装置を示す図である。
図5】本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板(例えば、フォルダブルFRC(flexible RF cable))を示す図である。
図6a】電子装置のヒンジ構造体が配置された領域を示す図である。
図6b】フォルダブル電子装置のヒンジ構造体の展開によってフレキシブル回路基板(例えば、フォルダブルFRC(flexible RF cable))が屈曲される部分の一例を示す図である。
図6c】フォルダブル電子装置のヒンジ構造体の折り畳み及び展開によってフレキシブル回路基板(例えば、フォルダブルFRC(flexible RF cable ))が屈曲される部分の一例を示す図である。
図7】本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板の断面構造を示す図である。
図8】フレキシブル回路基板の第1部分(例えば、屈曲部)のグラウンド配線及びRF信号配線の配置構造及び第2部分(例えば、非屈曲部)のグラウンド配線及びRF信号配線の配置構造を示す図である。
図9】本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板の第2部分(例えば、非屈曲部)のグラウンド配線及びRF信号配線の配置構造を示す図である。
図10】本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板の第2部分(例えば、非屈曲部)のグラウンド配線及びRF信号配線の配置構造を示す図である。
図11】本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板の第2部分(例えば、非屈曲部)のグラウンド配線及びRF信号配線の配置構造を示す図である。
図12】本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板の第2部分(例えば、非屈曲部)のグラウンド配線及びRF信号配線の配置構造を示す図である。
図13a】本発明の実施形態によるフォルダブル電子装置が折り畳みの状態のときのフレキシブル回路基板の形態を示す図である。
図13b】本発明の実施形態によるフォルダブル電子装置が折り畳みの状態のときのフレキシブル回路基板の形態を示す図である。
図14a】本発明の実施形態によるフォルダブル電子装置が展開状態のときのフレキシブル回路基板の形態を示す図面である。
図14b】本発明の実施形態によるフォルダブル電子装置が展開状態のときのフレキシブル回路基板の形態を示す図である。
図15】本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板を介して周波数全域で信号干渉が改善されることを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本発明の実施形態によるネットワーク環境100内の電子装置101のブロック図である。
図1を参照すると、ネットワーク環境100において、電子装置101は、第1ネットワーク198(例えば、近距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置102と通信するか、又は第2ネットワーク199(例えば、遠距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置104又はサーバー108の内の少なくとも1つと通信する。
一実施形態によれば、電子装置101は、サーバー108を介して電子装置104と通信する。
一実施形態によれば、電子装置101は、プロセッサ120、メモリー130、入力モジュール150、音響出力モジュール155、ディスプレーモジュール160、オーディオモジュール170、センサーモジュール176、インターフェース177、連結端子178、ハプティックモジュール179、カメラモジュール180、電力管理モジュール188、バッテリー189、通信モジュール190、加入者識別モジュール196、又はアンテナモジュール197を含む。
一実施形態では、電子装置101には、これらの構成要素の内の少なくとも1つ(例えば、連結端子178)を省略するか、又は1つ以上の他の構成要素を追加することができる。
一実施形態では、この構成要素の内の一部(例えば、センサーモジュール176、カメラモジュール180、又はアンテナモジュール197)は、1つの構成要素(例えば、ディスプレーモジュール160)に統合される。
【0013】
プロセッサ120は、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム140)を実行してプロセッサ120に接続された電子装置101の少なくとも1つの他の構成要素(例えば、ハードウェア又はソフトウェア構成要素)を制御し、様々なデータ処理又は演算を行う。
一実施形態によれば、データ処理又は演算の少なくとも一部として、プロセッサ120は、他の構成要素(例えば、センサーモジュール176又は通信モジュール190)から受信した命令又はデータを揮発性メモリー132に記憶し、揮発性メモリー132に記憶された命令又はデータを処理し、結果のデータを不揮発性メモリー134に記憶する。
一実施形態によれば、プロセッサ120は、メインプロセッサ121(例えば、中央処理装置又はアプリケーションプロセッサ)又はそれとは独立して又は一緒に運営可能な補助プロセッサ123(例えば、グラフィック処理装置、神経網処理装置(neural processing unit:NPU)、イメージシグナルプロセッサ、センサハブプロセッサ、又はコミュニケーションプロセッサ)を含む。
例えば、電子装置101がメインプロセッサ121及び補助プロセッサ123を含む場合、補助プロセッサ123は、メインプロセッサ121よりも低電力を使用するか、又は指定された機能に特化するように設定される。
補助プロセッサ123は、メインプロセッサ121とは別に、又はその一部として具現され得る。
【0014】
補助プロセッサ123は、例えば、メインプロセッサ121がインアクティブ(例えば、スリープ)状態にある間、メインプロセッサ121に代わって、又はメインプロセッサ121がアクティブ(例えば、アプリケーションを実行)状態にある間、メインプロセッサ121と共に、電子装置101の構成要素の内の少なくとも1つの構成要素(例えば、ディスプレーモジュール160、センサーモジュール176、又は通信モジュール190)に関連する機能又は状態の少なくとも一部を制御する。
一実施形態によれば、補助プロセッサ123(例えば、イメージシグナルプロセッサ又はコミュニケーションプロセッサ)は、機能的に関連のある他の構成要素(例えば、カメラモジュール180又は通信モジュール190)の一部として具現される。
一実施形態によれば、補助プロセッサ123(例えば、神経網処理装置)は、人工知能モデルの処理に特化したハードウェア構造を含む。
【0015】
人工知能モデルは、機械学習を介して生成される。
そのような学習は、例えば、人工知能モデルが実行される電子装置101自体で行われてもよく、別々のサーバー(例えば、サーバー108)を介して行われてもよい。
学習アルゴリズムは、例えば、教師あり学習(supervised learning)、教師無し学習 (unsupervised learning)、半教師あり学習 (semi-supervised learning)又は強化学習(reinforcement learning)を含むが、前述の例に限定されない。
人工知能モデルは、複数の人工神経網レイヤーを含む。
人工神経網は、深層神経網(deep neural network:DNN)、CNN(convolutional neural network)、RNN(recurrent neural network)、RBM(restricted boltzmann machine)、DBN(deep belief network)、BRDNN(bidirectional recurrent deep neural network)、深層Q-ネットワーク(deep Q-networks)又は上記の内の2つ以上の組み合せの内の一つであっても良いが、前述した例に限定されない。
人工知能モデルは、ハードウェア構造以外に、追加的又は大体的に、ソフトウェア構造を含み得る。
【0016】
メモリー130は、電子装置101の少なくとも一つの構成要素(例えば、プロセッサ120又はセンサーモジュール176)によって用いられる多様なデータを記憶する。
データは、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム140)及び、これに関連する命令に対する入力データ又は出力データを含む。
メモリー130は、揮発性メモリー132又は非揮発性メモリー134を含み得る。
【0017】
プログラム140は、メモリー130にソフトウェアとして記憶され、例えば、ОS142、ミドルウェア144、又はアプリケーション146を含む。
【0018】
入力モジュール150は、電子装置101の構成要素(例えば、プロセッサ120)に用いられる命令又はデータを電子装置101の外部(例えば、ユーザ)から受信する。
入力モジュール150は、例えば、マイク、マウス、キーボード、キー(例えば、ボタン)、又はデジタルペン(例えば、スタイラスペン)を含み得る。
【0019】
音響出力モジュール155は、音響信号を電子装置101の外部に出力する。
音響出力モジュール155は、例えば、スピーカー又はレシーバーを含む。
スピーカーは、マルチメディア再生又は録音再生のように一般的な用途で用いられる。
レシーバーは、着信電話を受信するために用いられる。
一実施形態によれば、レシーバーはスピーカーと別個で、又はその一部として具現され得る。
【0020】
ディスプレーモジュール160は、電子装置101の外部(例えば、ユーザ)で情報を視覚的に提供する。
ディスプレーモジュール160は、例えば、ディスプレー、ホログラム装置、又はプロジェクター及び当該装置を制御するための制御回路を含む。
一実施形態によれば、ディスプレーモジュール160は、タッチを検出するように設定されたタッチセンサー、又はタッチによって発生される力の強度を測定するように設定された圧力センサーを含む。
【0021】
オーディオモジュール170は、音を電気信号で変換させるか、反対に電気信号を音で変換させる。
一実施形態によれば、オーディオモジュール170は、入力モジュール150を通じて音を取得するか、音響出力モジュール155、又は電子装置101と直接又は無線で接続された外部電子装置(例えば、電子装置102)(例えば、スピーカー又はヘッドホーン)を通じて音を出力する。
【0022】
センサーモジュール176は、電子装置101の作動状態(例えば、電力又は温度)、又は外部の環境状態(例えば、ユーザ状態)を検出し、検出された状態に対応する電気信号又はデータ値を生成する。
一実施形態によれば、センサーモジュール176は、例えば、ジェスチャーセンサー、ジャイロセンサー、気圧センサー、マグネチックセンサー、加速度センサー、グリップセンサー、近接センサー、カラーセンサー、IR(infrared)センサー、生体センサー、温度センサー、湿度センサー、又は照度センサーを含み得る。
【0023】
インターフェース177は、電子装置101が外部電子装置(例えば、電子装置102)と直接又は無線で接続されるために用いられることができる一つ以上の指定されたプロトコルをサポートする。
一実施形態によれば、インターフェース177は、例えば、HDMI(登録商標)(high definition multimedia interface)、USB(universal serial bus)インターフェース、SDカードインターフェース、又はオーディオインターフェースを含み得る。
【0024】
連結端子178は、それを通じて電子装置101が外部電子装置(例えば、電子装置102)と物理的に接続されることができるコネクタを含む。
一実施形態によれば、連結端子178は、例えば、HDMI(登録商標)コネクタ、USBコネクタ、SDカードコネクタ、又はオーディオコネクタ(例えば、ヘッドホーンコネクタ)を含み得る。
【0025】
ハプティックモジュール179は、電気的信号をユーザが触覚又は運動感覚を通じて認知することができる機械的な刺激(例えば、震動又は動き)又は電気的な刺激で変換する。
一実施形態によれば、ハプティックモジュール179は、例えば、モーター、圧電素子、又は電気刺激装置を含む。
【0026】
カメラモジュール180は、静止画及び動画を撮影する。
一実施形態によれば、カメラモジュール180は、一つ以上のレンズ、イメージセンサー、イメージシグナルプロセッサ、又はフラッシュを含み得る。
【0027】
電力管理モジュール188は、電子装置101に供給される電力を管理する。
一実施形態によれば、電力管理モジュール188は、例えば、PMIC(power management integrated circuit)の少なくとも一部として具現される。
【0028】
バッテリー189は、電子装置101の少なくとも一つの構成要素に電力を供給する。
一実施形態によれば、バッテリー189は、例えば、再充電不可能な1次電池、再充電可能な2次電池、又は燃料電池を含み得る。
【0029】
通信モジュール190は、電子装置101と外部電子装置(例えば、電子装置102、電子装置104、又はサーバー108)の間の直接(例えば、有線)通信チャンネル又は無線通信チャンネルの確立、及び確立された通信チャンネルを通じる通信実行をサポートする。
通信モジュール190は、プロセッサ120(例えば、アプリケーションプロセッサ)と独立的に操作され、直接(例えば、有線)通信又は無線通信をサポートする一つ以上のコミュニケーションプロセッサを含む。
一実施形態によれば、通信モジュール190は、無線通信モジュール192(例えば、セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、又はGNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)又は有線通信モジュール194(例えば、LAN(local area network)通信モジュール、又は電力線通信モジュール)を含む。
【0030】
これら通信モジュールの内の該当する通信モジュールは、第1ネットワーク198(例えば、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(wireless fidelity)direct、又はIrDA(infrared data association)のような近距離通信ネットワーク)又は第2ネットワーク199(例えば、レガシーセルラーネットワーク、5Gネットワーク、次世代通信ネットワーク、インターネット、又はコンピューターネットワーク(例えば、LAN又はWAN)のような遠距離通信ネットワーク)を通じて外部の電子装置104と通信する。
このような多くの種類の通信モジュールは、一つの構成要素(例えば、単一チップ)で統合されるか、又は互いに別途の複数の構成要素(例えば、複数チップ)で具現され得る。
無線通信モジュール192は、加入者識別モジュール196に記憶された加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI))を用いて第1ネットワーク198又は第2ネットワーク199のような通信ネットワーク内で電子装置101を確認又は認証する。
【0031】
無線通信モジュール192は、4Gネットワーク以後の5Gネットワーク及び次世代通信技術、例えば、NR接続技術(new radio access technology)をサポートする。
NR接続技術は、高容量データの高速送信(eMBB(enhanced mobile broadband)、端末電力最小化と多数端末の接続(mMTC(massive machine type communications)、又は高信頼度と低遅延(URLLC(ultra-reliable and low-latency communications)をサポートする。
無線通信モジュール192は、例えば、高いデータ送信率達成のために、高周波帯域(例えば、mmWave帯域)をサポートする。
無線通信モジュール192は、高周波帯域での性能確保のための多様な技術、例えば、ビームフォーミング(beamforming)、巨大配列多重入出力(massive MIMO(multiple-input and multiple-output)、電次元多重入出力(FD-MIMO:full dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、又は大規模アンテナ(large scale antenna)のような技術をサポートし得る。
【0032】
無線通信モジュール192は、電子装置101、外部電子装置(例えば、電子装置104)又はネットワークシステム(例えば、第2ネットワーク199)に規定される多様な要求事項をサポートする。
一実施形態によれば、無線通信モジュール192は、eMBB実現のための「Peak data rate」(例えば、20Gbps以上)、mMTC実現のための損失Coverage(例えば、164dB以下)、又はURLLC実現のための「U-plane latency」(例えば、ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)それぞれ0.5ms以下、又はラウンドトリップ1ms以下)をサポートする。
【0033】
アンテナモジュール197は、信号又は電力を外部(例えば、外部の電子装置)に送信するか外部から受信する。
一実施形態によれば、アンテナモジュール197は、サブストレート(例えば、PCB)上に形成された導電体又は導電性パターンからなる放射体を含むアンテナを含む。
一実施形態によれば、アンテナモジュール197は、複数のアンテナ(例えば、アレイアンテナ)を含む。
このような場合、第1ネットワーク198又は第2ネットワーク199のような通信ネットワークで用いられる通信方式に適合した少なくとも一つのアンテナが、例えば、通信モジュール190によって複数のアンテナから選択される。
信号又は電力は、選択された少なくとも一つのアンテナを通じて通信モジュール190と外部の電子装置との間で送信したり受信する。
一実施形態によれば、放射体以外に、他の部品(例えば、RFIC(radio frequency integrated circuit)がさらにアンテナモジュール197の一部として形成され得る。
【0034】
多様な実施形態によれば、アンテナモジュール197は、mmWaveアンテナモジュールを形成する。
一実施形態によれば、mmWaveアンテナモジュールは、プリント回路基板、プリント回路基板の第1面(例えば、下面)に又はそれに接して配置されて指定された高周波帯域(例えば、mmWave帯域)をサポートすることができるRFIC、及びプリント路基板の第2面(例えば、上面又は側面)に又はそれに接して配置されて指定された高周波帯域の信号を送信又は受信することができる複数のアンテナ(例えば、アレイアンテナ)を含む。
上記構成要素の内の少なくとも一部は、周辺機器の間の通信方式(例えば、バス、GPIO(general purpose input and output)、SPI(serial peripheral interface)、又はMIPI(mobile industry processor interface))を通じて互いに接続されて信号(例えば、命令又はデータ)を相互間に交換する。
【0035】
一実施形態によれば、命令又はデータは、第2ネットワーク199に接続されたサーバー108を通じて電子装置101と外部の電子装置104の間に送信又は受信される。
外部の電子装置(102、又は104}のそれぞれは、電子装置101と同じ又は異なる種類の装置であり得る。
一実施形態によれば、電子装置101で実行される動作の全部又は一部は外部の電子装置(102、104、又は108)の内の一つ以上の外部の電子装置で実行される。
例えば、電子装置101がある機能やサービスを自動的に、又はユーザ又は他の装置からのリクエストに反応して行わなければならない場合に、電子装置101は、機能又はサービスを自体的に実行させる代りに、又は追加的に、一つ以上の外部の電子装置にその機能又はそのサービスの少なくとも一部を実行をリクエストすることができる。
【0036】
上記リクエストを受信した一つ以上の外部の電子装置は、リクエストされた機能又はサービスの少なくとも一部、又は上記リクエストに関連する追加機能又はサービスを行い、その実行の結果を電子装置101に伝達する。
電子装置101は、上記結果を、そのまま又は追加的に処理し、上記リクエストに対する応答の少なくとも一部として提供する。
このために、例えば、クラウドコンピューティング、分散コンピューティング、モバイルエッジコンピューティング(mobile edge computing:MEC)、又はクライアント-サーバーコンピューティング技術が用いられる。
電子装置101は、例えば、分散コンピューティング又はモバイルエッジコンピューティングを用いて超低遅延サービスを提供する。
他の実施形態において、外部の電子装置104は、IoT(internet of things)機器を含む。
サーバー108は、機械学習及び/又は神経網を用いた知能型サーバーであり得る。
一実施形態によれば、外部の電子装置104又はサーバー108は、第2ネットワーク199内に含まれる。
電子装置101は、5G通信技術及びIoT関連技術に基づいて知能型サービス(例えば、スマートホーム、スマートシティ、スマートカー、又はヘルスケア)に適用される。
【0037】
本発明の実施形態による電子装置は、多様な形態の装置になることができる。
電子装置は、例えば、携帯用通信装置(例えば、スマートホン)、コンピューター装置、携帯用マルチメディア装置、携帯用医療機器、カメラ、ウェアラブル装置、又は家電装置を含み得る。
本発明の実施形態による電子装置は、前述の機器に限定されない。
【0038】
本発明の実施形態及びここに用いられた用語は、本明細書に記載した技術的特徴を特定の実施形態に限定しようとすることではなく、当該実施形態の多様な変更、均等物、又は代替物を含むことに理解されなければならない。
図面の説明に関連して、類似の又は関連する構成要素に対しては類似の参照符号が用いられる。
アイテムに対応する名詞の単数形は、関連する文脈上の明白に異なるように指示しない限り、アイテム一つ又は複数個を含み得る。
本明細書において、“A又はB”、“A及びBの内の少なくとも一つ”、“A又はBの内の少なくとも一つ”、“A、B又はC”、“A、B及びCの内の少なくとも一つ”、及び“A、B、又はCの内の少なくとも一つ”のような文句のそれぞれはその文句の内の該当する文句に共に羅列された項目の内のいずれか一つ、又はそれらのすべての可能な組み合せを含む。
“第1”、“第2”、又は“第1番目”又は“第2番目”のような用語は、単純に当該構成要素を他の当該構成要素と区分するために用いられ、当該構成要素を他の側面(例えば、重要性又は手順)で限定しない。
ある(例えば、第1)構成要素が他の(例えば、第2)構成要素に、“機能的に”又は“通信的に”という用語と共に又はこのような用語無しに、“カップルド”又は“コネクテッド“と言及された場合、それはある構成要素が他の構成要素に直接的に(例えば、有線で)、無線で、又は第3構成要素を通じて接続され得ることを意味する。
【0039】
本明細書の実施形態で用いられる用語“モジュール”は、ハードウェア、ソフトウェア又はファームウエアで具現されたユニットを含み得、例えば、ロジッグ、論理ブロック、部品、又は回路のような用語と相互互換的に用いられる。
モジュールは、一体で構成された部品又は一つ又はその以上の機能を行う、上記部品の最小単位又はその一部になる。
例えば、一実施形態によれば、モジュールは、ASIC(application-specific intergrated circuit)の形態で具現される。
【0040】
本明細書の実施形態は、機器(machine)(例えば、電子装置101)によって読み取ることができる記憶媒体(stоrage medium)(例えば、内蔵メモリー136又は外部メモリー138)に記憶された1つ以上の命令語を含むソフトウェア(例えば、プログラム140)として具現され得る。
例えば、機器(例えば、電子装置101)のプロセッサ(例えば、プロセッサ120)は、記憶媒体から記憶された1つ以上の命令語の内の少なくとも1つの命令語を呼び出し、それを実行する。
これは機器が上記呼び出された少なくとも1つの命令語に従って、少なくとも1つの機能を実行するように操作することが可能である。
上記1つ以上の命令語は、コンパイラによって生成されたコード又はインタプリタによって実行されるコードを含む。
機器で読み取り可能な記憶媒体は、非一時的(nоn-transitоry)記憶媒体の形態で提供される。
ここで、「非一時的」とは、記憶媒体が実在(tangible)する装置であり、信号(signal)(例えば、電磁気波)を含まないことを意味するだけであり、この用語は、データが記憶媒体に半永久的に記憶される場合と臨時的に保存される場合を区別しない。
【0041】
一実施形態によれば、本明細書に開示した実施形態による方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供され得る。
コンピュータプログラム製品は、商品として販売者と購入者との間で取引される。
コンピュータプログラム製品は、機器で読み取り可能な記憶媒体(例えば、compace disc read only memory)(CD-ROM))の形態で配布されるか、又はアプリケーションストア(例えば、プレイストア(登録商標))を介して又は2つのユーザ装置(例えば、スマートフォン)間で直接、オンラインで配布(例えば、ダウンロード又はアップロード)される。
オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は、製造会社のサーバー、アプリケーションストアのサーバー、又は中継サーバーのメモリーなどの機器で読み取ることができる記憶媒体に少なくとも一時記憶されるか、臨時的に生成され得る。
【0042】
一実施形態によれば、前述の構成要素の各構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は、単数又は複数の個体を含み、複数の個体の内の一部は、他の構成要素に分離配置される。
一実施形態によれば、前述の当該構成要素の内の1つ以上の構成要素又は動作を省略するか、又は1つ以上の他の構成要素又は動作を追加することができる。
代替的又は追加的に、複数の構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)を1つの構成要素に統合することができる。
この場合、統合された構成要素は、複数の構成要素の各構成要素の1つ以上の機能を統合以前に複数の構成要素の内の当該構成要素によって実行されることと同じ又は類似に実行される。
一実施形態によれば、モジュール、プログラム、又は他の構成要素によって実行される動作は、順次、並列的、繰り返し的、又はヒューリスティックに実行されるか、又は上記の動作の内の1つ以上が異なる順序で実行されるか、又は省略されるか、又は1つ以上の他の動作を追加され得る。
【0043】
一実施形態によれば、図1に示したディスプレーモジュール160は、折り畳み又は展開可能に構成されたディスプレーを含む。
ディスプレーを含むフォルダブル電子装置は、フォールディング時のディスプレーが折り畳まれるフォールディング領域にフレキシブル回路基板(例えば、FRC)が折り畳まれたり、展開されたりする。
一実施形態によれば、図1に示したディスプレーモジュール160は、スライド可能に配置されて、画面(例えば、ディスプレー画面)を提供するディスプレーを含む。
【0044】
例えば、電子装置101のディスプレー領域は、視覚的に露出されてイメージを出力可能にする領域として、電子装置101は、スライドプレート(図示せず)の移動又はディスプレーの移動に応じてディスプレー領域を調節する。
電子装置101の少なくとも一部(例えば、ハウジング)が、少なくとも部分的にスライド可能に動作することによって、ディスプレー領域の選択的な拡張を図るように構成されたローラー式(rollable)電子装置がそのようなディスプレーモジュール160を含む一例である。
例えば、ディスプレーモジュール160は、スライドアウトディスプレー(slide-out display)又は拡張ディスプレー(expandable display)と指称され得る。
【0045】
図2は、本発明の実施形態による電子装置101の展開(例えば、開放)状態を示す図面であり、図3は、本発明の実施形態による電子装置101の折り畳む(例えば、閉鎖)状態を示す図である。
図2及び図3を参照すると、電子装置101は、フォルダブルハウジング300、フォルダブルハウジング300の折り畳み可能部分をカーバーするヒンジカバー330、及びフォルダブルハウジング300によって形成された空間内に配置されるフレキシブル(flexible)又はフォルダブル(fоldable)ディスプレー200(以下、単に“ディスプレー”200)を含む。
本明細書では、ディスプレー200が配置される面を第1面又は電子装置101の前面と定義する。
そして、前面の反対面を第2面又は電子装置101の後面と定義する。
また、前面と後面との間の空間を囲む面を第3面又は電子装置101の側面と定義する。
例えば、電子装置101は、フォールディング領域203を基準にしてX軸方向に折り畳まれたり、展開されたりする。
【0046】
一実施形態で、フォルダブルハウジング300は、第1ハウジング構造物310と、センサー領域324を含む第2ハウジング構造物320と、第1後面カバー380と、及び第2後面カバー390と、を含む。
電子装置101のフォルダブルハウジング300は、図2及び図3に示す形態及び結合に限定されず、他の形状又は部品の組み合わせ及び/又は結合によって具現され得る。
例えば、他の実施形態では、第1ハウジング構造物310と第1後面カバー380を一体的に形成することができ、第2ハウジング構造物320と第2後面カバー390を一体的に形成することができる。
図に示した実施形態で、第1ハウジング構造物310と第2ハウジング構造物320は、フォールディング軸Aを中心に両側に配置され、フォールディング軸Aに対して全体的に対称な形状を有する。
後述するように、第1ハウジング構造物310及び第2ハウジング構造物320は、電子装置101の状態が展開状態、折り畳み状態、又は中間状態であるかに応じ、互いになす角度又は距離が異なる。
図に示した実施形態で、第2ハウジング構造物320は、第1ハウジング構造物310とは異なり、様々なセンサーが配置されるセンサー領域324をさらに含むが、以外の領域では相互対称的な形状を有する。
【0047】
一実施形態で、第1ハウジング構造物310と第2ハウジング構造物320は、ディスプレー200を受容するリセスを一緒に形成する。
図に示す実施形態では、センサー領域324のために、リセスはフォールディング軸Aに対して垂直な方向に互いに異なる2つ以上の幅を有する。
例えば、リセスは、第1ハウジング構造物310の第1部分310aと第2ハウジング構造物320の内のセンサー領域324の縁に形成される第2ハウジング構造物320の第1部分320aの間の第1幅W1を有する。
リセスは、第1ハウジング構造物310のフォールディング軸Aに平行な第1ハウジング構造物310の第2部分310bと第2ハウジング構造物320の内のセンサー領域324に該当しないながらフォールディング軸Aに平行な第2ハウジング構造物320の第2部分320bによって形成された第2幅W2を有する。
【0048】
この場合、第2幅W2は、第1幅W1よりも長く形成される。
言い換えれば、相互非対称形状を有する第1ハウジング構造物310の第1部分310aと第2ハウジング構造物320の第1部分320aとは、リセスの第1幅W1を形成する。
相互対称形状を有する第1ハウジング構造物310の第2部分310bと第2ハウジング構造物320の第2部分320bとは、リセスの第2幅W2を形成する。
一実施形態で、第2ハウジング構造物320の第1部分320a及び第2部分320bは、フォールディング軸Aからの距離が互いに異なる。
リセスの幅は、図の例に限定されない。
様々な実施形態で、センサー領域324の形態又は第1ハウジング構造物310及び第2ハウジング構造物320の非対称形状を有する部分によって、リセスは複数個の幅を有し得る。
一実施形態で、第1ハウジング構造物310及び第2ハウジング構造物320の少なくとも一部は、ディスプレー200を支持するために選択されたサイズの剛性を有する金属材料又は非金属材料で形成される。
【0049】
一実施形態で、センサー領域324は、第2ハウジング構造物320の一方のコーナーに隣接して所定の領域を有するように形成される。
ただし、センサー領域324の配置、形状、及びサイズは、図に示した例に限定されない。
例えば、他の実施形態で、センサー領域324は、第2ハウジング構造物320の他方のコーナー、又は上段コーナーと下段コーナーとの間の任意の領域に提供され得る。
一実施形態で、電子装置101に組み込まれた様々な機能を実行するための部品(cоmpоnents)がセンサー領域324を介して、又はセンサー領域324に設けられた1つ以上の開口(оpening)を介して電子装置101の前面に露出される。
様々な実施形態で、上記部品は様々な種類のセンサーを含み得る。
センサーは、例えば、フロントカメラ、レシーバ、又は近接センサーの内の少なくとも1つを含む。
【0050】
第1後面カバー380は、電子装置の後面にフォールディング軸Aの一片に配置され、例えば、実質的に長方形の縁部(periphery)を有し、第1ハウジング構造物310によって縁部を包む。
同様に、第2後面カバー390は、電子装置の後面のフォールディング軸Aの他片に配置され、第2ハウジング構造物320によってそのエッジ部を包む。
【0051】
図に示した実施形態で、第1後面カバー380及び第2後面カバー390は、フォールディング軸Aを中心に実質的に対称的な形状を有する。
ただし、第1後面カバー380及び第2後面カバー390が必ずしも互いに対称的な形状を有するわけではなく、他の実施形態で、電子装置101は様々な形状の第1後面カバー380及び第2後面カバー390を含み得る。
さらに他の実施形態で、第1後面カバー380は、第1ハウジング構造物310と一体的に形成されてもよく、第2後面カバー390は、第2ハウジング構造物320と一体的に形成されてもよい。
一実施形態で、第1後面カバー380、第2後面カバー390、第1ハウジング構造物310、及び第2ハウジング構造物320は、電子装置101の様々な部品(例えば、プリント回路基板、又はバッテリー)が配置される空間を形成する。
一実施形態で、電子装置101の後面には1つ以上の部品(cоmpоnents)が配置されるか、又は視覚的に露出される。
例えば、第1後面カバー380の第1後面領域382を介してサブディスプレー290の少なくとも一部が視覚的に露出される。
他の実施形態で、第2後面カバー390の第2後面領域392を介して1つ以上の部品又はセンサーが視覚的に露出され得る。
様々な実施形態で、センサーは、近接センサー及び/又は後面カメラを含み得る。
【0052】
ヒンジカバー330は、第1ハウジング構造物310と第2ハウジング構造物320との間に配置され、内部部品(例えば、ヒンジ構造)を覆うように構成される。
一実施形態では、ヒンジカバー330は、電子装置101の状態(展開状態(flat state)又は折り畳み状態(folded state))に応じて、第1ハウジング構造物310及び第2ハウジング構造物320の一部によって覆われたり、外部に露出される。
一例として、図2に示すように電子装置101が展開状態の場合、ヒンジカバー330は、第1ハウジング構造物310及び第2ハウジング構造物320によって覆われて露出されない場合がある。
一例として、図3に示すように、電子装置101が折り畳み状態(例えば、完全に折り畳み状態(fully folded state))の場合、ヒンジカバー330は、第1ハウジング構造物310及び第2ハウジング構造物の320の間で外部に露出される。
一例として、第1ハウジング構造物310及び第2ハウジング構造物320が所定の角度をなす(folded with a certain angle)中間状態(intermediate state)の場合、ヒンジカバー330は、第1ハウジング構造物310及び第2ハウジング構造物320との間で外部に一部露出される。
ただし、この場合、露出される領域は、完全に折り畳まれた状態よりも少ない。
一実施形態で、ヒンジカバー330は、曲面を含む。
【0053】
ディスプレー200は、フォルダブルハウジング300によって形成された空間上に配置される。
例えば、ディスプレー200は、フォルダブルハウジング300によって形成されたリセス(recess)上に安着され、電子装置101の前面の大部分を構成する。
したがって、電子装置101の前面は、ディスプレー200及びディスプレー200に隣接する第1ハウジング構造物310の一部領域及び第2ハウジング構造物320の一部領域を含む。
そして、電子装置101の後面は、第1後面カバー380、第1後面カバー380に隣接する第1ハウジング構造物310の一部領域、第2後面カバー390及び第2後面カバー390に隣接する第2ハウジング構造物320の一部領域を含む。
【0054】
ディスプレー200は、少なくとも一部の領域が平面又は曲面に変形され得るディスプレーを意味する。
一実施形態で、ディスプレー200は、フォールディング領域203、フォールディング領域203を基準にして一側(図2に示すフォールディング領域203の左側)に配置される第1領域201、及び他側(図2に示すフォールディング領域203の右側)に配置される第2領域202を含む。
ディスプレー200は、偏光フィルム(polarizing film)(又は偏光層)、ウインドウガラス(例えば、超薄膜強化ガラス(Ultra-thin Glass:UTG)又はポリマーウインドウ)、及び光学補償フィルム(例えば、Optical Compensation Fime:OCF)を含み得る。
【0055】
ディスプレー200の領域区分は、例示的なものであり、ディスプレー200は構造又は機能に応じて複数(例えば、4つ以上又は2つ)の領域に区分され得る。
一例として、図2に示す実施形態では、y軸に平行に延長されるフォールディング領域203又はフォールディング軸Aによってディスプレー200の領域を区別することができるが、他の実施形態でディスプレー200は、他のフォールディング領域(例えば、x軸に平行なフォールディング領域)又は他のフォールディング軸(例えば、x軸に平行なフォールディング軸)を基準にして領域を区別され得る。
【0056】
第1領域201と第2領域202は、フォールディング領域203を中心に全体的に対称な形状を有する。
ただし、第2領域202は、第1領域201と異なり、センサー領域324の存在に応じてカット(cut)されたノッチ(nоtch)を含むが、それ以外の領域では第1領域201と対称的な形状を有する。
言い換えれば、第1領域201と第2領域202は、互いに対称的な形状を有する部分と、互いに非対称な形状を有する部分とを含む。
【0057】
以下、電子装置101の状態(例えば、展開状態(flat state)及び折り畳み状態(fold state))に応じた第1ハウジング構造物310及び第2ハウジング構造物320の動作とディスプレー200の各領域を説明する。
一実施形態で、電子装置101が展開状態(flat state)(例えば、図2)の場合、第1ハウジング構造物310及び第2ハウジング構造物320は、180度の角度をなして同じ方向に向かうように配置される。
ディスプレー200の第1領域201の表面と第2領域202の表面は、互いに180度を形成し、同じ方向(例えば、電子装置の前面方向)に向かう。
フォールディング領域203は、第1領域201及び第2領域202と同じ平面を形成する。
【0058】
一実施形態で、電子装置101が折り畳み状態(fоld state)(例えば、図3)の場合、第1ハウジング構造物310と第2ハウジング構造物320は互いに対向して配置される。
ディスプレー200の第1領域201の表面と第2領域202の表面とは互いに狭い角度(例えば、0度から10度の間)を形成し、互いに対向する。
フォールディング領域203は、少なくとも一部が所定の曲率を有する曲面からなる。
一実施形態で、電子装置101が中間状態(half fоlded state)の場合、第1ハウジング構造物310及び第2ハウジング構造物320は、互いに所定の角度(a certain angle)で配置される。
ディスプレー200の第1領域201の表面と第2領域202の表面とは折り畳み状態より大きく展開状態より小さい角度を形成する。
フォールディング領域203は、少なくとも一部が所定の曲率を有する曲面からなり、このときの曲率は、折り畳まれた状態(fоld state)の場合より小さい。
【0059】
図4は、本発明の実施形態による電子装置400(例えば、図2の電子装置101)を示す図である。
図4を参照すると、本発明の実施形態による電子装置400(例えば、図2の電子装置101)は、フォルダブル装置である。
電子装置400は、フォルド位置(fold position)に配置されるヒンジ構造480を含む。
例えば、電子装置400は、ヒンジ構造480を用いてフォルド位置を基準にして、y軸方向に折り畳まれたり、展開される。
電子装置400(例えば、図2の電子装置101)は、折り畳まれたときのフォルド位置を基準にして、電子装置400(例えば、図2の電子装置101)の第1部分401と第2部分402は、互いに対向して近接する。
【0060】
一実施形態によれば、電子装置400は、第1部分401、第2部分402、第1部分401に配置される第1回路基板460、第2部分402に配置される第2回路基板470、複数のアンテナモジュール、及びフレキシブル回路基板500(例えば、フォルダブルFRC:flexible RF cable)を含む。
第1回路基板460にはモデム466、トランシーバ462、複数のフロントアンドモジュール464が配置される。
第2回路基板470には、少なくとも1つのアンテナモジュールと連結されるアンテナ給電部472が配置される。
フレキシブル回路基板500は、第1部分401の第1回路基板460と第2部分402の第2回路基板470とを電気的に接続する。
【0061】
複数のアンテナモジュールは、第1アンテナモジュール410(第1メインアンテナモジュール)、第2アンテナモジュール415(第2メインアンテナモジュール)、第3アンテナモジュール420(サブ1アンテナモジュール)、第4アンテナモジュール425(例えば、サブ2アンテナモジュール)、第5アンテナモジュール430(例えば、サブ3アンテナモジュール)、第6アンテナモジュール435(例えば、サブ4アンテナモジュール)、第7アンテナモジュール440(例えば、サブ5アンテナモジュール)、第8アンテナモジュール445(例えば、サブ6アンテナモジュール)、第1WiFiアンテナモジュール450、及び第2WiFiアンテナモジュール455を含み得る。
一実施形態によれば、Wi-Fi(WiFi)モジュールは、Wi-Fi通信をサポートするWi-Fi回路を例に挙げたが、これに限定されない。
例えば、ブルートゥース(登録商標)通信をサポートするブルートゥース(登録商標)回路を含む。
【0062】
図5は、本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板500(例えば、フォルダブルFRC(flexible RF cable ))を示す図である。
図4及び図5を参照すると、フレキシブル回路基板500(例えば、フォルダブルFRC)は、第1コネクタ501、第2コネクタ502、及び配線部510、520を含む。
配線部(510、520)は、電子装置(例えば、図2の電子装置101、図4の電子装置400)の折り畳み及び展開によって屈曲される第1部分510(例えば、屈曲部)及び屈曲されない第2部分520(例えば、非屈曲部)を含む。
一例として、電子装置(例えば、図2の電子装置101、図4の電子装置400)のフォルド位置(fоld pоsitiоn)に対応するようにフレキシブル回路基板500(例えば、フォルダブルFRC)第1部分510(例えば、屈曲部)が形成される。
【0063】
一例として、電子装置400は、折り畳み状態(例えば、図13a及び図13bの折り畳み状態1310)のとき、フォルド位置(fоld pоsitiоn)に基づいて第1部分401及び第2部分402が近接するか、当接する。
電子装置400の折り畳み部分(例えば、フォルド位置)でフレキシブル回路基板500が破損又は断線されないように、フレキシブル回路基板500の第1部分510が電子装置400の折り畳み部分(例えば、フォルド位置)に配置される。
すなわち、フレキシブル回路基板500の第1部分510は、ヒンジ構造480と少なくともオーバーラップされるように配置される。
【0064】
また、電子装置400は、展開状態(例えば、図14a及び図14bの展開状態1320)のとき、フォルド位置(fоld pоsitiоn)に基づいて第1部分401と第2部分402とが展開されて互いに離隔される。
電子装置400が折り畳まれてから展開される部分(例えば、フォルド位置)でフレキシブル回路基板500が破損又は断線されないように、フレキシブル回路基板500の第1部分510が電子装置400が展開される部分(例えば、フォルド位置)に配置される。
すなわち、フレキシブル回路基板500の第1部分510は、ヒンジ構造480と少なくともオーバーラップされるように配置む。
【0065】
フレキシブル回路基板500(例えば、フォルダブルFRC)は、約50μmの厚みに形成される。
ここで、第1部分510(例えば、屈曲部)と第2部分520(例えば、非屈曲部)とは、互いに異なる厚みを有するように形成される(図7参照)。
一例として、第1部分510(例えば、屈曲部)は、約50~約60μmの厚みに形成される。
第1部分510(例えば、屈曲部)は、約60μm以下の厚みを有する1つ以上の層から形成される。
一例として、第2部分520(例えば、非屈曲部)は、約70μmの厚みに形成される。
第2部分520(例えば、非屈曲部)は、1つ以上の層で積層されて厚みに対する制約がない。
【0066】
一実施形態によれば、フレキシブル回路基板500(例えば、フォルダブルFRC)の第1側には第1回路基板のコネクタ462と連結される第1コネクタ501が形成される。
フレキシブル回路基板500(例えば、フォルダブルFRC)の第2側には、第2回路基板のコネクタ464と連結される第2コネクタ502が形成される。
フレキシブル回路基板500(例えば、フォルダブルFRC)によって、第1部分401の第1回路基板と第2部分402の第2回路基板とを電気的に接続する。
フレキシブル回路基板500(例えば、フォルダブルFRC)によって、第1部分401と第2部分402との間に制御信号及びRF信号の送受信を行う。
【0067】
図6aは、電子装置のヒンジ構造体600が配置された領域を示す図であり、図6bは、フォルダブル電子装置のヒンジ構造体600の展開によってフレキシブル回路基板500(例えば、フォルダブルFRC(flexible RF cable))が屈曲する部分の一例を示す図であり、図6cは、フォルダブル電子装置のヒンジ構造体600の折り畳み及び展開によってフレキシブル回路基板500(例えば、フォルダブルFRC(flexible RF cable))が屈曲される部分の一例を示す図である。
【0068】
図6a~図6cを参照すると、電子装置(例えば、図4の電子装置400)は、y軸方向に折り畳まれるフォルダブル電子装置である。
電子装置(例えば、図4の電子装置400)は、フォルド位置(fоld pоsitiоn)に配置されるヒンジ構造600(例えば、図4のヒンジ構造480)を含む。
例えば、電子装置(例えば、図4の電子装置400)は、ヒンジ構造600を用いてフォルド位置に基づいて第1部分(例えば、図4の第1部分401)と第2部分(例えば、図4の第2部分402)を第1方向(例えば、図4のy軸方向)に折り畳まれたり展開される。
【0069】
一実施形態によれば、電子装置400に配置されるフレキシブル回路基板500(例えば、フォルダブルFRC:flexible RF cable)は、第1部分(例えば、図4の第1部分401)の第1回路基板460と第2部分(例えば、図4の第2部分402)の第2回路基板(例えば、図4の第2回路基板470)とを電気的に接続する。
一例として、フレキシブル回路基板500は、第1回路基板460と第2回路基板470とを電気的に接続することによって、第1回路基板(例えば、図4の第1回路基板460)に配置されるモデム(例えば、図4のモデム466)からの信号をアンテナまでに電気的に接続する。
【0070】
一実施形態によれば、電子装置400、例えば、図2の電子装置101は、ヒンジ構造480を介して折り畳まれたり、展開されるが、電子装置400(例えば、図2の電子装置101)の折り畳みと展開の時に、フレキシブル回路基板500の第1部分510(例えば、屈曲部)(例えば、図5の第1部分510(例えば、屈曲部))が屈曲(例えば、折り畳まれたり展開される)される。
電子装置400(例えば、図2の電子装置101)の折り畳みと展開の時に、第1部分510に含まれる複数の領域(512、514)を曲げる。
第1部分510(例えば、屈曲部)を除く部分は、第2部分(例えば、非屈曲部)(例えば、図5の第2部分520(例えば、非屈曲部))から形成される。
一例として、第1部分510の複数の領域(512、514)の内の第1領域512は、ヒンジ構造600のセンターバー(center bar)610及びメタル構造620と少なくとも一部がオーバーラップされるように配置される。
第2領域514は、センターバー610の周りの器具物612及びメタル構造物620の周りの器具物622と少なくとも一部がオーバーラップされるように配置される。
【0071】
一例として、第2部分520(例えば、図7の第2領域702)には複数の信号配線層(例えば、図7の第1信号配線層720、第2信号配線層740、第3信号配線層760)が形成される。
第1部分510(例えば、図7の第1領域701)には、単一のメイン信号配線層(例えば、図7のメイン信号配線層746)が形成される。
したがって、第2部分520(例えば、図7の第2領域702)よりも第1部分510(例えば、図7の第1領域701)を薄く形成される。
ここで、メイン信号配線層(例えば、図7のメイン信号配線層746)を介して電子装置(例えば、図4の電子装置400)の信号が送信される。
ここで、電子装置400の信号は、2G、3G、4G、5GのRFアナログ(analоg)信号を含み得る。
【0072】
一例として、図6bに示したように、電子装置400(例えば、図2の電子装置101)は、ヒンジ構造600を介して展開された場合、第1部分510(例えば、屈曲部)がヒンジ構造体600のセンターバー(center bar)610から遠く離れ、メタル構造物620には近接する。
一例として、図6cに示したように、電子装置400(例えば、図2の電子装置101)がヒンジ構造600を介して折り畳まれた場合、ヒンジ構造600のメタル構造物620から遠く離れ、センターバー610には近接する。
【0073】
このように、電子装置400(例えば、図2の電子装置101)の折り畳みと展開の時に、フレキシブル回路基板500の第1部分510(例えば、屈曲部)がセンターバー610又はメタル構造物620に近接するか、又は遠く離れてフレキシブル回路基板500の第1部分510(例えば、屈曲部)でRF信号のインピーダンス不整合が発生する可能性がある。
本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板500は、電子装置400(例えば、図2の電子装置101)の折り畳み及び展開の時に、第1部分510(例えば、屈曲部)におけるRF信号インピーダンス不整合が発生するのを防ぐために、第1部分510(例えば、屈曲部)と第2部分520(例えば、非屈曲部)が異なる構造で形成される。
電子装置400(例えば、図2の電子装置101)の繰り返しの折り畳み及び展開によって、フレキシブル回路基板500の第1部分510(例えば、屈曲部)にクラックが発生したり、断線したり、疲労破壊が発生するのを防止するために、第1部分510(例えば、屈曲部)と第2部分520(例えば、非屈曲部)の厚みを異なるように形成する。
【0074】
一例として、第1部分510(例えば、図5の第1部分510)は、第1厚み(例えば、約50~約60μm)を有するように形成される。
第1部分510は、第1厚み(例えば、約60μm以下)を有する1つ以上の層から形成される。
第2部分520(例えば、図5の第2部分520)は、第1厚みより厚い第2厚み(例えば、約70μm)を有するように形成される。
第1厚みを含む第1部分510の全層の厚みの合計よりも厚く、別々の厚みに対する制約のない第2厚みを有するように形成される。
すなわち、電子装置400(例えば、図2の電子装置101)の繰り返しの折り畳みによってフレキシブル回路基板500が破損(例えば、クラック、断線、疲労破壊)されることを防止するために、第2部分520(例えば、図5の第2部分520)よりも第1部分510(例えば、図5の第1部分510)を薄く形成する。
【0075】
図7は、本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板700の断面構造を示す図であり、図8は、フレキシブル回路基板の第1部分(例えば、屈曲部)のグラウンド配線及びRF信号配線の配置構造及び第2部分(例えば、非屈曲部)のグラウンド配線及びRF信号配線の配置構造を示す図である。
図7及び図8を参照すると、フレキシブル回路基板700(例えば、図4及び図5のフレキシブル回路基板500)は、第1領域701(例えば、図5の第1部分510(例えば、屈曲部))及び第2領域702(例えば、図5の第2部分520(例えば、非屈曲部))を含む。
第1領域701の一側と他側のそれぞれに第2領域702が配置される。
【0076】
第1領域701及び第2領域702は、共通に第1カバーレイフィルム710、第1カバーレイ接着層715、第1FCCL(フレキシブル銅箔積層板(flexible copper clad laminate))保護層722、第2FCCL保護層742、第3FCCL保護層762、第2カバーレイ接着層780、及び第2カバーレイフィルム785を含む。
一例として、第1カバーレイフィルム710は、フレキシブル回路基板700の上端(例えば、図7で上端)に配置され、第2カバーレイフィルム785はフレキシブル回路基板700の下端(例えば、図7の下端)に配置され、フレキシブル回路基板700を保護する。
【0077】
第1領域701の構造を見ると、第1カバーレイフィルム710(例えば、ポリイミド(PI))の下部に第1カバーレイ接着層715(例えば、プリプレグ(PPG))(例えば、ボンディングシート)が配置される。
第1カバーレイ接着層715の下部に第1FCCL保護層722が配置される。
第1カバーレイ接着層715によって第1カバーレイフィルム710の下部に第1FCCL保護層722を接着する。
第1FCCL保護層722の下部には誘電体層735が配置される。
ここで、第1FCCL保護層722と誘電層735との間には、所定高さの第1エアギャップ(air gap)730を形成することができる。
誘電体層735の下部にはメイン信号配線層746が配置される。
メイン信号配線層746の上部に配置された誘電体層735によってメイン信号配線層746が空気に露出されることを防止することができる。
【0078】
一例として、誘電体層735は、第1カバーレイフィルム710と同じフィルム及び第1カバーレイ接着層715と同じ接着層とから構成される。
メイン信号配線層746の下部に第2FCCL保護層742が配置される。
第2FCCL保護層742の下部に第3FCCL保護層762が配置される。
ここで、第2FCCL保護層742と第3FCCL保護層762との間には、所定高さの第2エアギャップ(air gap)750を形成することができる。
第3FCCL保護層762の下部に第2カバーレイ接着層780(例えば、プリプレグ(PPG))(例えば、ボンディングシート)が配置される。
第2カバーレイ接着層780の下部に第2カバーレイフィルム785(例えば、ポリイミド(PI))が配置される。
第2カバーレイ接着層780によって第3FCCL保護層762の下部に第2カバーレイフィルム785が接着される。
【0079】
一例として、第1領域701に配置される第1FCCL保護層722、第2FCCL保護層742、及び第3FCCL保護層762は、絶縁性の誘電体[(例えば、PSR(photo imageable solder resist))](例えば、ポリイミド(PI))から形成される。
一例として、第1カバーレイフィルム710及び第2カバーレイフィルム785は、電磁波遮蔽のためのEMI(electromagnetic interference)フィルム(又はEMI層)を含む。
そのような構成を含むフレキシブル回路基板700の第1領域701は、第1厚み(例えば、約60μm以下)を有する1つ以上の層から形成される。
【0080】
第2領域702(例えば、図5の第2部分520(例えば、非屈曲部))の構造を見ると、第2領域702は、第1カバーレイフィルム710、第1カバーレイ接着層715、第2カバーレイ接着層780、及び第2カバーレイフィルム785を含む。
また、第2領域702は、複数の信号層(例えば、第1信号配線層720、第2信号配線層740、及び第3信号配線層760)を含む。
第2信号配線層740は、第1領域701のメイン信号配線層746と実質的に同じ平面上に配置される。
第1カバーレイフィルム710(例えば、ポリイミド(PI))の下部に第1カバーレイ接着層715(例えば、プリプレグ(PPG))(例えば、ボンディングシート)が配置される。
第1カバーレイ接着層715の下部に第1信号配線層720が配置される。
【0081】
一例として、第1信号配線層720は、第1FCCL保護層722及び第1FCCL導電層724を含む。
第1カバーレイ接着層715によって第1カバーレイフィルム710の下部に第1FCCL保護層722が接着される。
第1FCCL保護層722の下部に第1FCCL導電層724が配置される。
第1FCCL導電層724の下部に第1FCCL保護層722が配置される。
第1FCCL保護層722の下部に第1接着層725(例えば、プリプレグ(PPG))が配置される。
第1接着層725の下部に第2信号配線層740が配置される。
【0082】
一例として、第2信号配線層740は、第2FCCL導電層744及び第2FCCL保護層742を含む。
第1接着層725によって第1信号配線層720の下部に第2信号配線層740が接着される。
具体的には、第1接着層725の下部に第2FCCL導電層744が接着される。
第2FCCL導電層744の下部に第2FCCL保護層742が配置される。
第2FCCL保護層742の下部に第2接着層745(例えば、プリプレグ(PPG))が配置される。
第2接着層745の下部に第3信号配線層760が配置される。
【0083】
一例として、第3信号配線層760は、第3FCCL保護層762及び第3FCCL導電層764を含む。
第2接着層745によって第2信号配線層740の下部に第3信号配線層760が接着される。
具体的には、第2接着層745によって第2FCCL保護層742の下部に第3FCCL保護層762が接着される。
第3FCCL保護層762の下部に第3FCCL導電層764が配置される。
第3FCCL保護層762の下部に第2カバーレイ接着層780(例えば、プリプレグ(PPG))が配置される。
第2カバーレイ接着層780の下部に第2カバーレイフィルム785(例えば、ポリイミド(PI))が配置される。
第2カバーレイ接着層780によって第3FCCL保護層762の下部に第2カバーレイフィルム785が接着される。
一例として、第2領域702(例えば、図5の第2部分520(例えば、非屈曲部))に配置される第1FCCL保護層722、第2FCCL保護層742、第3FCCL保護層762は、絶縁性の誘電体(例えば、PSR(photo imageable solder resist))で形成される。
第1カバーレイフィルム710及び第2カバーレイフィルム785は、電磁波遮蔽のためのEMI(electromagnetic interference)フィルム(又はEMI層)を含み得る。
【0084】
そのような構成を含むフレキシブル回路基板700の第2領域702(例えば、図5の第2部分520)は、第1厚み(例えば、約50μm)より厚い第2厚み(例えば、約70μm)で形成される。
第2領域702(例えば、図5の第2部分520)は、第1厚みを含む第1領域701全体の層の厚みの合計よりも厚く、別々の厚みに対する制約がない第2厚みを有するように形成される。
一実施形態によれば、第1領域701のメイン信号配線層746は、RF信号を送信するためのメインRF信号配線(746a-1、746a-2、746a-3)とメイングラウンド配線(746b-1、746b-2、746b-3、746b-4)を含む。
RF信号配線(746a-1、746a-2、746a-3)とグラウンド配線(746b-1、746b-2、746b-3、746b-4)は、同じ平面上に交互に配置される。
【0085】
一例として、RF信号配線(746a-1、746a-2、746a-3)のそれぞれの両側にグラウンド配線(746b-1、746b-2、746b-3、746b-4)が配置される。
第1RF信号配線(746a-1)の第1側には第1グラウンド配線(746b-1)が配置され、第2側には第2グラウンド配線(746b-2)が配置される。
第2RF信号配線(746a-2)の第1側には第2グラウンド配線(746b-2)が配置され、第2側には第3グラウンド配線(746b-3)が配置される。
第3RF信号配線(746a-3)の第1側には第3グラウンド配線(746b-3)が配置され、第2側には第4グラウンド配線(746b-4)が配置される。
【0086】
一実施形態によれば、メインRF信号配線(746a-1、746a-2、746a-3)及びメイングラウンド配線(746b-1、746b-2、746b-3、746b-4)は、第1値の線幅d1を有する。
メインRF信号配線(746a-1、746a-2、746a-3)とメイングラウンド配線(746b-1、746b-2、746b-3、746b-4)は、第2値の間隔d2を置いて配置される。
メインRF信号配線(746a-1、746a-2、746a-3)及びメイングラウンド配線(746b-1、746b-2、746b-3、746b-4)の第1値の線幅d1は、第2値の間隔d2より大きい。
一実施形態として、第1値の線幅d1と第2値の間隔d2との比率は、5:1~20:1であり得る。
すなわち、第1値の線幅d1を第2値の間隔d2より5倍~20倍大きく形成することができる。
【0087】
一実施形態によれば、第2領域702に形成される第1信号配線層720の第1FCCL導電層724は、第1グラウンド配線724bを含む。
一実施形態によれば、第2領域702に形成される第2信号配線層740の第2FCCL導電層744は、RF信号を送信するためのRF信号配線744aと第2グラウンド配線744bを含む。
第2RF信号配線744aと第2グラウンド配線744bは、同じ層に交互に配置される。
一実施形態によれば、第2領域702に形成される第3信号配線層760の第3FCCL導電層764は、第3グラウンド配線764bを含む。
【0088】
一実施形態によれば、第1領域701と第2領域702とを比較して見ると、第2領域702は、銅箔が形成された第1FCCL導電層724、第2FCCL導電層744、及び第3FCCL導電層764を含む。
一方、第1領域701は、銅箔が形成された単一のメイン信号層746を含む。
【0089】
一例として、第1領域701の第1FCCL保護層722の上部(又は下部)には銅箔層(例えば、第1FCCL導電層724)が除去されており、高屈曲特性を確保するために、第1FCCL保護層722と誘電層735との間に第1エアギャップ730が形成される。
一例として、第1領域701の第3FCCL保護層762の下部には銅箔層(例えば、第3FCCL導電層764)が除去されており、高屈曲特性を確保するために、第2FCCL保護層742と第3FCCL保護層762との間に第2エアギャップ750が形成される。
【0090】
一例として、第1エアギャップ730と第1接着層725は、少なくとも一部が同じ平面上に配置される。
一例として、誘電体層735と第1接着層725とは、少なくとも一部が同じ平面上に配置される。
一例として、第2エアギャップ750と第2接着層745は、少なくとも一部が同じ平面上に配置される。
【0091】
一実施形態によれば、第1領域701には、単一のメイン信号配線層746が配置されることにより、第2領域702の第1FCCL導電層724に配置される第1グラウンド配線724bがメイン信号配線層746に接続されなければならない。
一例として、第1FCCL導電層724に配置される第1グラウンド配線724bは、第1ビア770a及び第2ビア770bを介してメイングラウンド配線746bと電気的に接続される。
一実施形態によれば、第2領域702の第2FCCL導電層744に配置されるRF信号配線744aと第2グラウンド配線744bとがメイン信号配線層746に接続される。
【0092】
一実施形態によれば、第1領域701には単一のメイン信号配線層746が配置されることにより、第2領域702の第3FCCL導電層764に配置される第3グラウンド配線764bをメイン信号配線層746に接続しなければならない。
一例として、第3FCCL導電層764に配置される第3グラウンド配線764bは、第1ビア770a及び第2ビア770bを介してメイングラウンド配線746bと電気的に接続される。
このように、第2FCCL導電層744に配置されるRF信号配線744aのそれぞれは、上部には第1グラウンド配線724bが配置され、下部には第2グラウンド配線764bが配置される。
すなわち、1つのRF信号配線744aの上下に2つのグラウンド配線(724b、764b)が配置される。
図8に示した第2部分(例えば、非屈曲部)のグラウンド配線及びRF信号配線の配置構造に限らず、第2部分(例えば、非屈曲部)のグラウンド配線及びRF信号配線の配置構造は様々に変更できる。
【0093】
図9は、本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板の第2部分(例えば、非屈曲部)のグラウンド配線及びRF信号配線の配置構造を示す図である。
図9を説明するにあたり、図8と同じ構造の詳細な説明は、省略する。
図9を参照すると、第1信号配線層(例えば、図8の第1信号配線層720)は、第1FCCL保護層922及び第1FCCL導電層924を含む。
【0094】
第1FCCL導電層924の下部に第1FCCL保護層922が配置される。
第1FCCL保護層922の下部に第1接着層925が配置される。
第1接着層925の下部に第2信号配線層940(例えば、図8の第2信号配線層740)が配置される。
第2信号配線層940は、第2FCCL保護層942及び第2FCCL導電層944を含む。
第1接着層925の下部に第2FCCL導電層944が配置される。
第2FCCL導電層944の下部に第2FCCL保護層942が配置される。
第2FCCL保護層942の下部に第2接着層945が配置される。
第2接着層945の下部に第3信号配線層(例えば、図8の第3信号配線層760)が配置される。
第3信号配線層は、第3FCCL保護層962及び第3FCCL導電層964を含む。 第2接着層945の下部に第3FCCL保護層962が配置される。
第3FCCL保護層962の下部に第3FCCL導電層964が配置される。
【0095】
一実施形態によれば、第2領域902に形成される第1FCCL導電層924は、第1グラウンド配線924bを含む。
一実施形態によれば、第2領域902に形成される第2信号配線層940の第2FCCL導電層944は、RF信号を送信するためのRF信号配線(944a、944c、944d)と、第2グラウンド配線944bを含む。
RF信号配線(944a、944c、944d)と第2グラウンド配線944bは、同じ層に交互に配置される。
一実施形態として、第2FCCL導電層744に配置されるRF信号配線(944a、944c、944d)は、第1RF信号配線944a、第2RF信号配線944c、及び第3RF信号配線944dを含む。
【0096】
一実施形態として、第1グラウンド配線924bは、第1RF信号配線944a、第2RF信号配線944c、及び第3RF信号配線944dと少なくともオーバーラップされるように配置される。
一実施形態によれば、第2領域902に形成される第3信号配線層(例えば、図8の第3信号配線層760)の第3FCCL導電層964は、第3グラウンド配線(964b-1)及び第4グラウンド配線(964b-2)を含む。
一実施形態として、第3グラウンド配線(964b-1)は、第1RF信号配線944a及び第2RF信号配線944cと少なくともオーバーラップされるように配置される。
一実施形態として、第4グラウンド配線(964b-2)は、第2RF信号配線944c及び第3RF信号配線944dと少なくともオーバーラップされるように配置される。
【0097】
一実施形態として、第1グラウンド配線924b、第2グラウンド配線944b、及び第3グラウンド配線(964b-1)は、第1ビア970aを介して電気的に接続される。
一実施形態として、第1グラウンド配線924b、第2グラウンド配線944b、及び第4グラウンド配線(964b-2)は、第2ビア970aを介して電気的に接続される。
一実施形態として、第2FCCL導電層944に配置されるRF信号配線(944a、944c、944d)の内の第1RF信号配線944aの上部には第1グラウンド配線924bが配置され、下部には第3グラウンド配線(964b-1)が配置される。
すなわち、1つの第1RF信号配線944aの上下に2つのグラウンド配線(924b、964b-1)が配置される。
【0098】
一実施形態として、第2FCCL導電層944に配置されるRF信号配線(944a、944c、944d)の内の第2RF信号配線944cの上部には第1グラウンド配線924bが配置され、下部にはグラウンド配線が配置されない場合がある。
一実施形態として、第2FCCL導電層944に配置されるRF信号配線(944a、944c、944d)の内の第3RF信号配線944dの上部には第1グラウンド配線924bが配置され、下部には第4グラウンド配線(964b-2)が配置される。
すなわち、1つの第1RF信号配線944aの上下に2つのグラウンド配線(924b、964b-1)が配置される。
このように、第1RF信号配線944aの上下に2つのグラウンド配線(924b、964b-1)が配置され、第2RF信号配線944cの上部(又は下部)に1つのグラウンド配線924bが配置され、第3RF信号配線944dの上下に2つのグラウンド配線(924b、964b-2)が配置される。
【0099】
図10は、本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板の第2部分(例えば、非屈曲部)のグラウンド配線及びRF信号配線の配置構造を示す図である。
図10を説明するにあたり、図8と同じ構造の詳細な説明は、省略する。
図10を参照すると、第1信号配線層(例えば、図8の第1信号配線層720)は、第1FCCL保護層1022及び第1FCCL導電層1024を含む。
【0100】
第1FCCL導電層1024の下部に第1FCCL保護層1022が配置される。
第1FCCL保護層1022の下部に第1接着層1025が配置される。
第1接着層1025の下部に第2信号配線層1040(例えば、図8の第2信号配線層740)が配置される。
第2信号配線層1040は、第2FCCL保護層1042及び第2FCCL導電層1044を含む。
第1接着層1025の下部に第2FCCL導電層1044が配置される。
第2FCCL導電層1044の下部に第2FCCL保護層1042が配置される。
第2FCCL保護層1042の下部に第2接着層1045が配置される。
第2接着層1045の下部に第3信号配線層(例えば、図8の第3信号配線層760)が配置される。
第3信号配線層は、第3FCCL保護層1062及び第3FCCL導電層1064を含む。
第2接着層1045の下部に第3FCCL保護層1062が配置される。
第3FCCL保護層1062の下部に第3FCCL導電層1064が配置される。
【0101】
一実施形態によれば、第2領域1002に形成される第1FCCL導電層1024は、第1グラウンド配線1024bを含む。
一実施形態によれば、第2領域1002に形成される第2信号配線層1040の第2FCCL導電層1044は、RF信号を送信するためのRF信号配線(1044a、1044c、1044d)と第2グラウンド配線1044bを含む。
RF信号配線(1044a、1044c、1044d)と第2グラウンド配線1044bは、同じ層に交互に配置される。
一実施形態として、第2FCCL導電層1044に配置されるRF信号配線(1044a、1044c、1044d)は、第1RF信号配線1044a、第2RF信号配線1044c、第3RF信号配線1044dを含む。
【0102】
一実施形態として、第1グラウンド配線1024bは、第1RF信号配線1044a及び第2RF信号配線1044cと少なくともオーバーラップされるように配置される。
第1グラウンド配線1024bは、第3RF信号配線1044dとはオーバーラップされない場合がある。
一実施形態によれば、第2領域1002に形成される第3信号配線層(例えば、図8の第3信号配線層760)の第3FCCL導電層1064は、第3グラウンド配線1064bを含む。
一実施形態として、第3グラウンド配線1064bは、第1RF信号配線1044a、第2RF信号配線1044c、及び第3RF信号配線1044dと少なくともオーバーラップされるように配置される。
【0103】
一実施形態として、第1グラウンド配線1024b、第2グラウンド配線1044b、及び第3グラウンド配線1064bは、第1ビア1070a及び第2ビア1070bを介して電気的に接続される。
一実施形態として、第2FCCL導電層1044に配置されるRF信号配線(1044a、1044c、1044d)の内の第1RF信号配線1044aの上部には第1グラウンド配線1024bが配置され、下部には第3グラウンド配線1064bが配置される。
すなわち、1つの第1RF信号配線1044aの上下に2つのグラウンド配線(1024b、1064b)が配置される。
【0104】
一実施形態として、第2FCCL導電層1044に配置されるRF信号配線(1044a、1044c、1044d)の内の第2RF信号配線1044cの上部には第1グラウンド配線1024bが配置され、下部には第3グラウンド配線1064bが配置される。
すなわち、1つの第2RF信号配線1044cの上下に2つのグラウンド配線(1024b、1064b)が配置される。
一実施形態として、第2FCCL導電層1044に配置されるRF信号配線(1044a、1044c、1044d)の内の第3RF信号配線1044dの上部にはグラウンド配線が配置されない。
第3RF信号配線1044dの下部には、第3グラウンド配線1064bが配置される。
すなわち、1つの第3RF信号配線1044dの下部(又は上部)に1つのグラウンド配線1064bが配置される。
【0105】
このように、第1RF信号配線1044aの上下に2つのグラウンド配線(1024b、1064b)が配置され、第2RF信号配線1044cの上部(又は下部)に1つのグラウンド配線924bが配置され、第3RF信号配線1044dの上下に2つのグラウンド配線(1024b、1064b)が配置される。
【0106】
図11は、本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板の第2部分(例えば、非屈曲部)のグラウンド配線及びRF信号配線の配置構造を示す図である。
図11を説明するにあたり、図8と同じ構造の詳細な説明は、省略する。
図11を参照すると、第1信号配線層(例えば、図8の第1信号配線層720)は、第1FCCL保護層1122及び第1FCCL導電層1124を含む。
【0107】
第1FCCL導電層1124の下部に第1FCCL保護層1122が配置される。
第1FCCL保護層1122の下部に第1接着層1125が配置される。
第1接着層1125の下部に第2信号配線層1140(例えば、図8の第2信号配線層740)が配置される。
第2信号配線層1140は、第2FCCL保護層1142及び第2FCCL導電層1144を含む。
第1接着層1125の下部に第2FCCL導電層1144が配置される。
第2FCCL導電層1144の下部に第2FCCL保護層1142が配置される。
第2FCCL保護層1142の下部に第2接着層1145が配置される。
第2接着層1145の下部に第3信号配線層(例えば、図8の第3信号配線層760)が配置される。
第3信号配線層は、第3FCCL保護層1162及び第3FCCL導電層1164を含む。
第2接着層1145の下部に第3FCCL保護層1162が配置される。
第3FCCL保護層1162の下部に第3FCCL導電層1164が配置される。
【0108】
一実施形態によれば、第2領域1102に形成される第1FCCL導電層1124は、第1グラウンド配線1124b及びRF信号を送信するための第3RF信号配線1144dとを含む。
第1グラウンド配線1124bと第3RF信号配線1144dは、同じ層に配置される。
一実施形態によれば、第2領域1102に形成される第2信号配線層1140の第2FCCL導電層1144は、RF信号を送信するためのRF信号配線(1144a、1044c)と第2グラウンド配線1144bを含む。
RF信号配線(1144a、1144c)と第2グラウンド配線1144bは、同じ層に交互に配置される。
一実施形態として、第2FCCL導電層1144に配置されるRF信号配線(1144a、1144c)は、第1RF信号配線1144a及び第2RF信号配線1144cを含む。
【0109】
一実施形態として、第1グラウンド配線1124bは、第1RF信号配線1144a及び第2RF信号配線1144cと少なくともオーバーラップされるように配置される。
第1グラウンド配線1124bは、第3RF信号配線1044dと同じ平面上に配置される。
一実施形態によれば、第2領域1102に形成される第3信号配線層(例えば、図8の第3信号配線層760)の第3FCCL導電層1164は、第3グラウンド配線1064bを含む。
【0110】
一実施形態として、第3グラウンド配線1064bは、第1RF信号配線1144a、第2RF信号配線1144c、及び第3RF信号配線1144dと少なくともオーバーラップされるように配置される。
一実施形態として、第1グラウンド配線1124b、第2グラウンド配線1144b、及び第3グラウンド配線1164bは、第1ビア1170a及び第2ビア1170bを介して電気的に接続される。
【0111】
一実施形態として、第2FCCL導電層1144に配置されるRF信号配線(1144a、1144c)の内の第1RF信号配線1144aの上部には第1グラウンド配線1124bが配置され、下部には第3グラウンド配線1164bが配置される。
すなわち、1つの第1RF信号配線1144aの上下に2つのグラウンド配線(1124b、1164b)が配置される。
【0112】
一実施形態として、第2FCCL導電層1144に配置されるRF信号配線(1144a、1144c)の内の第2RF信号配線1144cの上部には第1グラウンド配線1124bが配置され、下部には第3グラウンド配線1164bが配置される。
すなわち、1つの第2RF信号配線1144cの上下に2つのグラウンド配線(1124b、1164b)が配置される。
【0113】
一実施形態として、第1FCCL導電層1124に配置される第3RF信号配線1144dの上部にはグラウンド配線が配置されない。
第3RF信号配線1144dの下部には、第3グラウンド配線1164bが配置される。
すなわち、1つの第3RF信号配線1144dの下部(又は上部)に1つのグラウンド配線1164bが配置される。
【0114】
このように、第1RF信号配線1144aの上下に2つのグラウンド配線(1124b、1164b)が配置され、第2RF信号配線1144cの上下に2つのグラウンド配線(1124b、1164b)が配置され、第3RF信号配線1144dの下部(又は上部)に1つのグラウンド配線1164bが配置される。
【0115】
図12は、本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板の第2部分(例えば、非屈曲部)のグラウンド配線及びRF信号配線の配置構造を示す図である。
図12を説明するにあたり、図8と同じ構造の詳細な説明は、省略する。
図12を参照すると、第1信号配線層(例えば、図8の第1信号配線層720)は、第1FCCL保護層1222及び第1FCCL導電層1224を含む。
【0116】
第1FCCL導電層1224の下部に第1FCCL保護層1222が配置される。
第1FCCL保護層1222の下部に第1接着層1225が配置される。
第1接着層1225の下部に第2信号配線層1240(例えば、図8の第2信号配線層740)が配置される。
第2信号配線層1240は、第2FCCL保護層1242及び第2FCCL導電層1244を含む。
第1接着層1225の下部に第2FCCL導電層1244が配置される。
第2FCCL導電層1244の下部に第2FCCL保護層1242が配置される。
第2FCCL保護層1242の下部に第2接着層1245が配置される。
第2接着層1245の下部に第3信号配線層(例えば、図8の第3信号配線層760)が配置される。
第3信号配線層は、第3FCCL保護層1262及び第3FCCL導電層1264を含む。
第2接着層1245の下部に第3FCCL保護層1262が配置される。
第3FCCL保護層1262の下部に第3FCCL導電層1264が配置される。
【0117】
一実施形態によれば、第2領域1202に形成される第1FCCL導電層1224は、第1グラウンド配線1224b及びRF信号を送信するための第2RF信号配線1244cと、を含む。
第1グラウンド配線1224bと第2RF信号配線1244cは、同じ層に配置される。
一実施形態によれば、第2領域1202に形成される第2信号配線層1240の第2FCCL導電層1244は、RF信号を送信するための第1RF信号配線1244aと第2グラウンド配線1244bを含む。
第1RF信号配線1244aと第2グラウンド配線1244bは、同じ層に配置される。
【0118】
一実施形態として、第1グラウンド配線1224bは、第1RF信号配線1244a及び第3RF信号配線1244dと少なくともオーバーラップされるように配置される。
第1グラウンド配線1224bは、第2RF信号配線1244cとは同じ平面上に配置される。
一実施形態によれば、第2領域1202に形成される第3信号配線層(例えば、図8の第3信号配線層760)の第3FCCL導電層1264は、第3グラウンド配線(1264b-1}及び第4グラウンド配線(1264b-2)を含む。
【0119】
一実施形態として、第3グラウンド配線(1264b-1)は、第1RF信号配線1244aと少なくともオーバーラップされるように配置される。
一実施形態として、第4グラウンド配線(1264b-2)は、第2RF信号配線1244cと少なくともオーバーラップされるように配置される。
一実施形態として、第1グラウンド配線1224b、第2グラウンド配線1244b、及び第3グラウンド配線(1264b-1)は、第1ビア1270aを介して電気的に接続される。
一実施形態として、第1グラウンド配線1224b、第2グラウンド配線1244b、及び第4グラウンド配線(1264b-2)は、第2ビア1270bを介して電気的に接続される。
【0120】
一実施形態として、第2FCCL導電層1244に配置される第1RF信号配線1244aの上部には第1グラウンド配線1224bが配置され、下部には第3グラウンド配線(1264b-1)が配置される。
すなわち、1つの第1RF信号配線1244aの上下に2つのグラウンド配線(1224b、1264b-1)が配置される。
一実施形態として、第1FCCL導電層1224に配置される第2RF信号配線1244cの上部にはグラウンド配線が配置されない。
第2RF信号配線1144cの下部には第4グラウンド配線(1264b-2)が配置される。
すなわち、1つの第2RF信号配線1244cの下部(又は上部)に1つのグラウンド配線(1264b-2)が配置される。
【0121】
一実施形態として、第3FCCL導電層1264に配置される第3RF信号配線1244dの上部に第1グラウンド配線1224bが配置される。
第3RF信号配線1244dの上部(又は下部)にはグラウンド配線が配置されない。
すなわち、1つの第3RF信号配線1244dの上部(又は下部)に1つのグラウンド配線1224bが配置される。
【0122】
このように、第1RF信号配線1244a、第2RF信号配線1244c、及び第3RF信号配線1244dが互いに異なる層に配置される。
第1RF信号配線1244aの上下に2つのグラウンド配線(1224b、1264b-1)が配置され、第2RF信号配線1244cの上部(又は下部)に1つのグラウンド配線1224bが配置され、第3RF信号配線1244dの下部(又は上部)に1つのグラウンド配線(1264b-2)が配置される。
【0123】
図13a及び図13bは、本発明の実施形態によるフォルダブル電子装置が折り畳み状態のときのフレキシブル回路基板の形態を示す図であり、図14a及び図14bは、本発明の実施形態によるフォルダブル電子装置が展開状態のときのフレキシブル回路基板の形態を示す図であり、図15は、本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板を介して周波数全域で信号干渉が改善されることを示す図である。
【0124】
図13a~図14bを参照すると、電子装置(例えば、図4の電子装置400)は、ヒンジ構造体(例えば、図4のヒンジ構造体480)を介して折り畳まれたり展開されることができるが、電子装置の折り畳みと展開のとき、フレキシブル回路基板500の第1部分510(例えば、屈曲部)が屈曲(例えば、折り畳まれたり展開される)される。
ここで、フレキシブル回路基板500の第1部分510(例えば、屈曲部)は、第2部分(例えば、図5の第2部分520)(例えば、非屈曲部)の厚みよりも薄く形成される。
【0125】
一実施形態によれば、電子装置(例えば、図4の電子装置400)は、折り畳み状態1310のとき、フォルド位置(例えば、図4のフォルド位置)を基準にして、第1部分1301と、第2部分1032が近接するか、当接する。
電子装置400の折り畳み状態1310のとき、フレキシブル回路基板500が破損又は断線しないように、フレキシブル回路基板500の第1部分510が電子装置400が折り畳まれる部分であるフォルド位置(例えば、図4のヒンジ構造480)と少なくとも一部がオーバーラップされるように配置される。
【0126】
一実施形態によれば、電子装置400は、展開状態1320のとき、フォルド位置を基準にして、第1部分1301と第2部分1302が展開されて互いに離隔される。
電子装置400が折り畳まれてから展開される部分(例えば、フォルド位置)でフレキシブル回路基板500が破損又は断線しないように、フレキシブル回路基板500の第1部分510が、電子装置400が展開される部分であるフォルド位置(例えば、図4のヒンジ構造480)と少なくとも一部がオーバーラップされるように配置される。
【0127】
図15で、符号“1510”は、本発明のフレキシブル回路基板(例えば、図4及び図5のフレキシブル回路基板500、図7のフレキシブル回路基板700)を電子装置(例えば、モバイル電子装置)に適用したときの送信損失率1510を示す。
符号“1520”は、一般的なフレキシブル回路基板を電子装置(例えば、モバイル電子装置)に適用したときの送信損失率1520を示す。
本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板を電子装置に適用すると、600[MHz]周波数帯域~5.0(GHz)周波数帯域で一般的なフレキシブル回路基板を適用したよりも送信損失が減少することが確認できる。
【0128】
本発明のフレキシブル回路基板を電子装置に適用すると、第1信号配線層(例えば、図8の第1信号配線層720)、第2信号配線層(例えば、図8の第2信号配線層740)、及び第3信号配線層(図8の第3信号配線層760)のRF信号配線及びグラウンド配線の線幅を広く形成することができ、信号の送信損失を減すことができる。
【0129】
本発明のフレキシブル回路基板の送信損失率1510と一般的なフレキシブル回路基板の送信損失率1520とを比較してみると、別途のEMIフィルム層(又は別途の接地層)を必要とする一般的なフレキシブル回路基板の送信損失率1520と対比する本発明のフレキシブル回路基板は、FRC(flexible RF cable)の挿入損失が減少することを確認することができる。
また、一般的なフレキシブル回路基板は別途のEMIフィルム層(又は別途の接地層)を必要とすることにより、最も厚い層が約70μmの厚みを有するが、本発明のフレキシブル回路基板は、約50μm以下の厚みを有し、フォルダブル電子装置の開閉による破損を減すことができる。
【0130】
本発明の実施形態によるフレキシブル回路基板は、フォールディング時にディスプレーが折り畳まれるフォールディング領域で繰り返しの折り畳み及び展開(例えば、開閉)にも破損されない。
本発明の実施形態に係るフレキシブル回路基板は、屈曲部のメイン信号配線層の上部及び下部に保護層が配置され、繰り返しの折り畳み及び展開(例えば、開閉)時の電子装置の金属器具物による電界の干渉を防ぐことができる。
これにより、フレキシブル回路基板を介して送信されるRF信号のインピーダンス不整合を防止し、改善された信号送信性能を得ることができる。
本発明の実施形態によるフォルダブル電子装置は、フォールディング時にディスプレーが折り畳まれるフォールディング領域でフレキシブル回路基板が繰り返しの折り畳まれて展開されても破損されないため、電子装置寿命の延長及び駆動の信頼性を高めることができる。
【0131】
本発明の実施形態による電子装置(例えば、図1の電子装置101、図2の電子装置、図4の電子装置)は、ヒンジ構造体(例えば、図4のヒンジ構造体480、図6aのヒンジ構造体600)、ヒンジ構造体(例えば、図4のヒンジ構造体480、図6aのヒンジ構造体600)によって折り畳まれたり展開されるフレキシブルディスプレー(例えば、図1のディスプレーモジュール160、図2のディスプレー200)、及びヒンジ構造体(例えば、図4のヒンジ構造体480、図6aのヒンジ構造体600)によって折り畳みのときに互いに対向して近接し、展開のときに互いに離隔される第1部分(例えば、図4の第1部分401)と第2部分(例えば、図4の第2部分402)と、第1部分(例えば、図4の第1部分401)に配置される第1回路基板(例えば、図4の第1回路基板460)、第2部分(例えば、図4の第2部分402)に配置される第2回路基板(例えば、図4の第2回路基板470)、第1回路基板(例えば、図4の第1回路基板460)と第2回路基板(例えば、図4の第2回路)基板470を電気的に接続するフレキシブル回路基板(例えば、図5のフレキシブル回路基板500、図7及び図8のフレキシブル回路基板700)を含み、フレキシブル回路基板(例えば、図5のフレキシブル回路基板500、図7及び図8のフレキシブル回路基板700)は、電子装置(例えば、図1の電子装置101、図2の電子装置、図4の電子装置)の形態の変形に従って曲げられる第1領域(例えば、図5の第1領域510、図7及び図8の第1領域701)、及び第1領域(例えば、図5の第1領域510、図7及び図8の第1領域701)の周辺に位置する(例えば、図5の第2領域520、図7及び図8の第2領域702)第2領域を含み、第1領域(例えば、図5の第1領域510、図7及び図8の第1領域701)は、単一のメイン信号配線層(例えば、図7及び図8のメイン信号配線層746)を含み、上記(例えば、図5の第2領域520、図7及び図8の第2領域702)は、複数の信号配線層(例えば、図7の第1信号配線層720)、第2信号配線層(例えば、図7の第2信号配線層740)、第3信号配線層(例えば、図7の第3信号配線層760)を含み、第1領域(例えば、図5の第1領域510、図7及び図8の第1領域701)と上記(例えば、図5の第2領域520、図7及び図8の第2領域702)は、異なる厚みに形成される。
【0132】
一実施形態によれば、メイン信号配線層(例えば、図7及び図8のメイン信号配線層746)は、メインRF(radio frequency)信号配線(例えば、RF信号配線(746a-1、746a-2、746a-3))及びメイングラウンド配線(例えば、図7のグラウンド配線(746b-1、746b-2、746b-3、746b-4))を含み、メインRF信号配線(例えば、図7のRF信号配線(746A-1))(例えば、RF信号配線(746a-1、746a-2、746a-3))及びメイングラウンド配線(例えば、図7のグラウンド配線(746b-1、746b-2、746b-3、746b-4))は、同じ層に配置される。
【0133】
一実施形態によれば、複数の信号配線層(例えば、図7の第1信号配線層720)、第2信号配線層(例えば、図7の第2信号配線層740)、第3信号配線層(例えば、図7の第3信号配線層760)は、複数の第1RF信号配線(例えば、図7のRF信号配線746A-1)及び複数の第1グラウンド配線(例えば、図9の第1グラウンド配線924b、図10の第1グラウンド配線1024b、図11の第1グラウンド配線1124b、図12の第1グラウンド配線1224b)が形成される第1FCCL(flexible copper clad laminate)導電層(例えば、図7の第1FCCL導電層724)を含む第1信号配線層(例えば、図7の第1信号配線層720)、複数の第2RF信号配線(例えば、図7のRF信号配線(746A-1))及び複数の第2グラウンド配線(例えば、図9の第2グラウンド配線944b、図10の第2グラウンド配線1044b、図11の第2グラウンド配線1144b、図12の第2グラウンド配線1244b)が形成される第2FCCL導電層(例えば、図7の第2FCCL導電層744)を含む第2信号配線層(例えば、図7の第2信号配線層740)、及び複数の第3RF信号配線(例えば、図7のRF信号配線(746A-1))及び複数の第3グラウンド配線(例えば、図9の第3グラウンド配線(964b-1)、図10の第3グラウンド配線1064b、図11の第3グラウンド配線1164b、図12の第3グラウンド配線1164b配線(1264b-1))が形成される第3FCCL導電層(例えば、図7の第3FCCL導電層764)を含む第3信号配線層(例えば、図7の第3信号配線層760)を含む。
【0134】
一実施形態によれば、複数の第1RF信号配線(例えば、図7のRF信号配線746A-1)及び複数の第1グラウンド配線(例えば、図9の第1グラウンド配線924b、図10の第1グラウンド配線1024b、図11の第1グラウンド配線1124b、図12の第1グラウンド配線1224b)は同じ層に配置され、複数の第2RF信号配線(例えば、図7のRF信号配線(746A-1))及び複数の第2グラウンド配線(例えば、図9の第2グラウンド配線944b、図10の第2グラウンド配線1044b、図11の第2グラウンド配線1144b、図12の第2グラウンド配線1244b)は同じ層に配置され、複数の第3RF信号配線(例えば、図7のRF信号配線(746A-1))及び複数の第3グラウンド配線(例えば、図9の第3グラウンド配線(964b-1)、図10の第3グラウンド配線1064b、図11の第3グラウンド配線1164b、図12の第3グラウンド配線(1264b-1))は同じ層に配置され、複数の第1RF信号配線(例えば、図7のRF信号配線(746A-1))、複数の第2RF信号配線(例えば、図7のRF信号配線(746A-1))、及び複数の第3RF信号配線(例えば、図7のRF信号配線(746A-1))は互いに異なる層に配置される。
【0135】
一実施形態によれば、複数の第1グラウンド配線(例えば、図9の第1グラウンド配線924b、図10の第1グラウンド配線1024b、図11の第1グラウンド配線1124b、図12の第1グラウンド配線1224b)、複数の第2グラウンド配線(例えば、図9の第2グラウンド配線944b、図10の第2グラウンド配線1044b、図11の第2グラウンド配線1144b、図12の第2グラウンド配線1244b)、及び複数の第3グラウンド配線(例えば、図9の第3グラウンド配線(964b-1)、図10の第3グラウンド配線1064b、図11の第3グラウンド配線1164b、図12の第3グラウンド配線(1264b-1))をメイングラウンド配線に電気的に接続する少なくとも1つのビア(例えば、図7の第1ビア770a及び第2ビア770b)を含む。
【0136】
一実施形態によれば、メイン信号配線層(例えば、図7及び図8のメイン信号配線層746)と第2信号配線層(例えば、図7の第2信号配線層740)とは同じ平面上に配置される。
一実施形態によれば、第1部分(例えば、図4の第1部分401)は、メイン信号配線層(例えば、図7及び図8のメイン信号配線層746)上部に配置される誘電体層(例えば、図7の誘電体層735)、誘電体層(例えば、図7の誘電体層735)上に配置される第1FCCL保護層(例えば、図7の第1FCCL保護層722)、誘電体層(例えば、図7の誘電体層735)と第1FCCL保護層(例えば、図7の第1FCCL保護層722)との間に形成される第1エアギャップ(例えば、図7の第1エアギャップ730)を含む。
【0137】
一実施形態によれば、第1部分(例えば、図4の第1部分401)は、メイン信号配線層(例えば、図7及び図8のメイン信号配線層746)の下部に配置される第2FCCL保護層(例えば、図7の第2FCCL保護層742)、第2FCCL保護層(例えば、図7の第2FCCL保護層742)の下部に配置される第3FCCL保護層、及び第2FCCL保護層(例えば、図7の第2FCCL保護層742)と第3FCCL保護層との間に形成される第2エアギャップ(例えば、図7の第2エアギャップ750)ギャップを含む。
一実施形態によれば、第2部分(例えば、図4の第2部分402)は、第1信号配線層(例えば図7の第1信号配線層720)と第2信号配線層(例えば、図7の第2信号配線層740)を接着する第1接着層(例えば、図7の第1接着層725)、及び第2信号配線層(例えば、図7の第2信号配線層740)と第3信号配線層(例えば、図7の第3信号配線層760)とを接着する第2接着層(例えば、図7の第2接着層745)を含む。
【0138】
一実施形態によれば、第1信号配線層(例えば、図7の第1信号配線層720)は、第1FCCL導電層(例えば、図7の第1FCCL導電層744)の下部に配置される第1FCCL保護層(例えば、図7の第1FCCL保護層722)を含み、第2信号配線層(例えば、図7の第2信号配線層740)が第2FCCL導電層(例えば、図7の第2FCCL導電層744)の下部に配置される第2FCCL保護層(例えば、図7の第2FCCL保護層742)を含み、第3信号配線層(例えば、図7の第3信号配線層760)は第3FCCL導電層(例えば、図7の第3FCCL導電層764)上部に配置される第3FCCL保護層(例えば、図7の第3FCCL保護層762)を含む。
【0139】
一実施形態によれば、第1エアギャップ(例えば、図7の第1エアギャップ730)と第1接着層(例えば、図7の第1接着層725)は、少なくとも一部が同じ平面上に位置する。
一実施形態によれば、誘電体層(例えば、図7の誘電体層735)と第1接着層(例えば、図7の第1接着層725)は、少なくとも一部が同じ平面上に配置される。
一実施形態によれば、第2エアギャップ(例えば、図7の第2エアギャップ750)ギャップと第2接着層(例えば、図7の第2接着層745)は、少なくとも一部が同じ平面上に位置する。
【0140】
一実施形態によれば、第1部分(例えば、図4の第1部分401)は、第1厚みを有する少なくとも1つ以上の層から形成され、第2部分(例えば、図4の第2部分402)は第1厚みより厚い第2厚みに形成される。
一実施形態によれば、第1部分(例えば、図4の第1部分401)は、ヒンジ構造体(例えば、図4のヒンジ構造体480、図6aのヒンジ構造体600)と少なくとも一部がオーバーラップされる。
【0141】
本発明の実施形態による、フォルダブル電子装置のフレキシブル回路基板(例えば、図5のフレキシブル回路基板500、図7及び図8のフレキシブル回路基板700)は、電子装置の形態の変形例によって曲げられる第1部分(例えば、図4の第1部分401)、及び第1部分(例えば、図4の第1部分401)の周辺に位置する第2部分(例えば、図4の第2部分402)を含み、第1部分(例えば、図4の第1部分401)は単一の主信号配線層(例えば、図7及び図8の主信号配線層746)を含み、第2部分(例えば、図4の第2部分402)は、複数の信号配線層(例えば、図7の第1信号配線層720)、第2信号配線層(例えば、図7の第2信号配線層740)、第3信号配線層(例えば、図7の第3信号配線層760)を含み、第1部分(例えば、図4の第1部分401)と第2部分(例えば、図4の第2部分402)とは異なる厚みに形成される。
【0142】
一実施形態によれば、メイン信号配線層(例えば、図7及び図8のメイン信号配線層746)は、メインRF(radio frequency)信号配線及びメイングラウンド配線を含み、メインRF信号配線(例えば、図7のRF信号配線(746A-1))とメイングラウンド配線は、同じ層に配置される。
【0143】
一実施形態によれば、複数の信号配線層(例えば、図7の第1信号配線層720)、第2信号配線層(例えば、図7の第2信号配線層740)、第3信号配線層(例えば、図7の第3信号配線層760)は、複数の第1RF信号配線(例えば、図7のRF信号配線(746A-1))及び複数の第1グラウンド配線(例えば、図9の第1グラウンド配線924b、図10の第1グラウンド配線1024b、図11の第1グラウンド配線1124b、図12の第1グラウンド配線1224b)が形成される第1FCCL(flexible copper clad laminate)導電層(例えば、図7の第1FCCL導電層724)を含む第1信号配線層(例えば、図7の第1信号配線層720)、複数の第2RF信号配線(例えば、図7のRF信号配線(746A-1))及び複数の第2グラウンド配線(例えば、図9の第2グラウンド配線944b、図10の第2グラウンド配線1044b、図11の第2グラウンド配線1144b、図12の第2グラウンド配線1244b)が形成される第2FCCL導電層(例えば、図7の第2FCCL導電層744)を含む第2信号配線層(例えば、図7の第2信号配線層740)、及び複数の第3RF信号配線(例えば、図7のRF信号配線(746A-1))及び複数の第3グラウンド配線(例えば、図9の第3グラウンド配線(964b-1)、図10の第3グラウンド配線1064b、図11の第3グラウンド配線1164b、図12の第3グラウンド配線1164b配線(1264b-1))が形成される第3FCCL導電層(例えば、図7の第3FCCL導電層764)を含む第3信号配線層(例えば、図7の第3信号配線層760)を含む。
【0144】
一実施形態によれば、第1部分(例えば、図4の第1部分401)は、第1厚みを有する少なくとも1つの層から形成され、第2部分(例えば、図4の第2部分402)は、第1厚みより厚い第2厚みに形成される。
一実施形態によれば、第1部分(例えば、図4の第1部分401)は、フォルダブル電子装置のフォールディング位置と少なくとも一部がオーバーラップされる。
【符号の説明】
【0145】
100 ネットワーク環境
101、102、104 電子装置
108 サーバー
120 プロセッサ
121 メインプロセッサ
123 補助プロセッサ
130 メモリー
132 揮発性メモリー
134 非揮発性メモリー
136 内蔵メモリー
138 外部メモリー
140 プログラム
142 ОS
144 ミドルウェア
146 アプリケーション
150 入力モジュール
155 音響出力モジュール
160 ディスプレーモジュール
170 オーディオモジュール
176 センサーモジュール
177 インターフェース
178 連結端子
179 ハプティックモジュール
180 カメラモジュール
188 電力管理モジュール
189 バッテリー
190 通信モジュール
192 無線通信モジュール
194 有線通信モジュール
196 加入者識別モジュール
197 アンテナモジュール
198 第1ネットワーク
200 ディスプレー
201 第1領域
202 第2領域
203 フォールディング領域
290 サブディスプレー
300 フォルダブルハウジング
310 第1ハウジング構造物
320 第2ハウジング構造物
330 ヒンジカバー
324 センサー領域
380 第1後面カバー
382 第1後面領域
390 第2後面カバー
392 第2後面領域
500 フレキシブル回路基板
501 第1コネクタ
502 第2コネクタ
510、520 配線部
600 ヒンジ構造
610 センターバー
612、622 器具物
620 メタル構造物
700 フレキシブル回路基板
710 第1カバーレイフィルム
715 第1カバーレイ接着層
720 第1信号配線層
722 第1FCCL保護層
724 第1FCCL導電層
725 第1接着層
730 第1エアギャップ
735 誘電体層
740 第2信号配線層
742 第2FCCL保護層
744 第2FCCL導電層
745 第2接着層
746 メイン信号配線層
750 第2エアギャップ
760 第3信号配線層
762 第3FCCL保護層
764 第3FCCL導電層
770a 第1ビア
770b 第2ビア
780 第2カバーレイ接着層
785 第2カバーレイフィルム
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図6c
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13a
図13b
図14a
図14b
図15
【国際調査報告】