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特表2024-506288マルチリンクを使用する無線通信方法及びそれを使用する無線通信端末
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-13
(54)【発明の名称】マルチリンクを使用する無線通信方法及びそれを使用する無線通信端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0457 20230101AFI20240205BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20240205BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20240205BHJP
【FI】
H04W72/0457 110
H04W84/12
H04W72/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547161
(86)(22)【出願日】2022-02-03
(85)【翻訳文提出日】2023-08-02
(86)【国際出願番号】 KR2022001720
(87)【国際公開番号】W WO2022169277
(87)【国際公開日】2022-08-11
(31)【優先権主張番号】10-2021-0015032
(32)【優先日】2021-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0015114
(32)【優先日】2021-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0015578
(32)【優先日】2021-02-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0047460
(32)【優先日】2021-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516079109
【氏名又は名称】ウィルス インスティテュート オブ スタンダーズ アンド テクノロジー インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ゴンジュン・コ
(72)【発明者】
【氏名】ジュヒョン・ソン
(72)【発明者】
【氏名】サンヒュン・キム
(72)【発明者】
【氏名】ハンスル・ホン
(72)【発明者】
【氏名】ジンサム・カク
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067BB21
5K067CC02
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE61
5K067JJ22
(57)【要約】
無線通信システムにおけるステーション(station:STA)がフレームを伝送する方法が開示される。本発明において、STAはAP(Access Point)から第1運営要素(operation element)と第2運営要素とを含む管理フレーム(management frame)を受信するが、前記第1運営要素または前記第2運営要素に基づいて前記APにPPDUを伝送する。この際、前記第1運営要素はレガシ(legacy)STAのためのBSS(Basic Service Set)運営チャネル(operating channel)を指示し、前記第2運営要素は前記レガシSTAではない前記STAのためのBSS運営チャネルを指示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムのステーション(station:STA)において、
送受信部と、
前記送受信部を制御するプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
AP(Access Point)から第1運営要素(operation element)と第2運営要素とを含む管理フレーム(management frame)を受信するが、
前記第1運営要素は、レガシ(legacy)STAのためのBSS(Basic Service Set)運営チャネル(operating channel)を指示し、
前記第2運営要素は、前記レガシSTAではない前記STAのためのBSS運営チャネルを指示し、
前記第1運営要素または前記第2運営要素に基づいて前記APにPPDUを伝送するが、
前記STAのための前記BSS運営チャネルが少なくとも一つの利用不可能なチャネルを含む及び/または前記レガシSTAが支援する最大帯域幅を超過する場合、前記第1運営要素によって指示される前記レガシSTAのための前記BSS運営チャネルは、前記第2運営要素によって指示される前記STAのための前記BSS運営チャネルとは異なるSTA。
【請求項2】
前記STAのための前記BSS運営チャネルが前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルを含む及び/または前記レガシSTAが支援する前記最大帯域幅を超過する場合、前記第1運営要素によって指示される前記レガシSTAのための前記BSS運営チャネルは、前記第2運営要素によって指示される前記STAのための前記BSS運営チャネル内で主チャネル(primary channel)を含む連続するチャネルである請求項1に記載のSTA。
【請求項3】
前記STAのための前記BSS運営チャネルが前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルを含む及び/または前記レガシSTAが支援する前記最大帯域幅を超過する場合、前記第1運営要素によって指示される前記レガシSTAのための前記BSS運営チャネルは、前記第2運営要素によって指示される前記STAのための前記BSS運営チャネル内で前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルが除外されて前記最大帯域幅内で設定される請求項2に記載のSTA。
【請求項4】
前記第1運営要素はHE(High Efficiency) STAのための運営要素であり、
前記第2運営要素はEHT(Extremely High Throughput) STAのための運営要素である請求項1に記載のSTA。
【請求項5】
前記第2運営要素は、前記STAのための前記BSS運営チャネルの前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルを指示する非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールド(Disabled Subchannel Bitmap subfield)の包含可否を示す非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールド(Disabled Subchannel Bitmap Present subfield)を含む請求項1に記載のSTA。
【請求項6】
前記非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの各ビットは、対応する利用不可能なチャネルが前記STAのための前記BSS運営チャネルに含まれるのか否かを指示する請求項5に記載のSTA。
【請求項7】
前記STAのための前記BSS運営チャネルに前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルが含まれない場合、前記非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドの値は、前記非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドが含まれないことを示す値である「0」に設定される請求項5に記載のSTA。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記APから運営パラメータ(operational parameter)の変更可否を示す特定フィールドを含むフレームを受信するが、
前記特定フィールドの値は前記運営パラメータが変更されたら増加する請求項5に記載のSTA。
【請求項9】
前記特定フィールドの前記値は、前記非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの包含可否が変更されるか、前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルの包含可否が変更されたら増加する請求項8に記載のSTA。
【請求項10】
前記プロセッサは、
一つ以上のSTAにPPDUの伝送を指示するトリガフレームを受信し、
前記PPDUに対する応答としてmulti-STA Block ACKフレームを受信するが、
前記一つ以上のSTAのうち前記トリガフレームに対する応答として前記PPDUを伝送する少なくとも一つのSTAに前記レガシSTAが含まれる場合、前記multi-STA Block ACKフレームに含まれる少なくとも一つのSTAそれぞれに関するAck情報のサイズは特定サイズ以下に制限される請求項1に記載のSTA。
【請求項11】
前記一つ以上のSTAのうち前記トリガフレームに対する応答として前記PPDUを伝送する前記少なくとも一つのSTAに前記レガシSTAが含まれ、前記multi-STA Block ACKフレームが前記APによって前記STAに個別に割り当てられた資源ユニット(Resource Unit:RU)を介して伝送される場合、前記Ack情報のサイズは前記特定サイズ以下に制限されない請求項10に記載のSTA。
【請求項12】
無線通信システムにおけるステーション(STA)がフレームを伝送する方法において、
APから第1運営要素と第2運営要素とを含む管理フレームを受信するステップと、
前記第1運営要素は、レガシSTAのためのBSS運営チャネルを指示し、
前記第2運営要素は、前記レガシSTAではない前記STAのためのBSS運営チャネルを指示し、
前記第1運営要素または前記第2運営要素に基づいて前記APにPPDUを伝送するステップと、を含むが、
前記STAのための前記BSS運営チャネルが少なくとも一つの利用不可能なチャネルを含む及び/または前記レガシSTAが支援する最大帯域幅を超過する場合、前記第1運営要素によって指示される前記レガシSTAのための前記BSS運営チャネルは、前記第2運営要素によって指示される前記STAのための前記BSS運営チャネルとは異なる方法。
【請求項13】
前記STAのための前記BSS運営チャネルが少なくとも一つの利用不可能なチャネルを含む及び/または前記レガシSTAが支援する最大帯域幅を超過する場合、前記第1運営要素によって指示される前記レガシSTAのための前記BSS運営チャネルは、前記第2運営要素によって指示される前記STAのための前記BSS運営チャネル内で主チャネルを含む連続するチャネルである請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記STAのための前記BSS運営チャネルが前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルを含む及び/または前記レガシSTAが支援する前記最大帯域幅を超過する場合、前記第1運営要素によって指示される前記レガシSTAのための前記BSS運営チャネルは、前記第2運営要素によって指示される前記STAのための前記BSS運営チャネル内で前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルが除外されて前記最大帯域幅内で設定される請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1運営要素はHE STAのための運営要素であり、
前記第2運営要素はEHT STAのための運営要素である請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記第2運営要素は、前記STAのための前記BSS運営チャネルの前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルを指示する非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの包含可否を示す非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドを含む請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの各ビットは、対応する利用不可能なチャネルが前記STAのための前記BSS運営チャネルに含まれるのか否かを指示する請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記STAのための前記BSS運営チャネルに前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルが含まれない場合、前記非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドの値は、前記非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドが含まれないことを示す値である「0」に設定される請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記方法は、
前記APから運営パラメータの変更可否を示す特定フィールドを含むフレームを受信するステップを更に含むが、
前記特定フィールドの値は前記運営パラメータが変更されたら増加する請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記特定フィールドの前記値は、前記非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの包含可否が変更されるか、前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルの包含可否が変更されたら増加する請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記方法は、
一つ以上のSTAにPPDUの伝送を指示するトリガフレームを受信するステップと、
前記PPDUに対する応答としてmulti-STA Block ACKフレームを受信するステップと、を含むが、
前記一つ以上のSTAのうち前記トリガフレームに対する応答として前記PPDUを伝送する少なくとも一つのSTAに前記レガシSTAが含まれる場合、前記multi-STA Block ACKフレームに含まれる少なくとも一つのSTAそれぞれに関するAck情報のサイズは特定サイズ以下に制限される請求項12に記載の方法。
【請求項22】
前記一つ以上のSTAのうち前記トリガフレームに対する応答として前記PPDUを伝送する前記少なくとも一つのSTAに前記レガシSTAが含まれ、前記multi-STA Block ACKフレームが前記APによって前記STAに個別に割り当てられた資源ユニット(RU)を介して伝送される場合、前記Ack情報のサイズは前記特定サイズ以下に制限されない請求項21に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチリンクを使用する無線通信方法及びそれを使用する無線通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、モバイル機器の普及が拡大されるにつれ、それらに速い無線インターネットサービスを提供し得る無線LAN(Wireless LAN)技術が脚光を浴びている。無線LAN技術は、近距離で無線通信技術に基づいてスマートフォン、スマートパッド、ラップトップPC、携帯型マルチメディアプレーヤー、インベデッド機器などのようなモバイル機器を家庭や企業、または特定サービス提供地域において、無線でインターネットに接続し得るようにする技術である。
【0003】
IEEE(Istitute of Electronics Engineers) 802.11は、2.4GHzの周波数を利用した初期の無線LAN技術を支援した以来、多様な技術の標準を実用化または開発中である。まず、IEEE 802.11bは2.4GHzバンドの周波数を使用し、最高11Mbpsの通信速度を支援する。IEEE 802.11bの後に商用化されたIEEE 802.11aは2.4GHzバンドではなく5GHzバンドの周波数を使用することで、相当混雑した2.4GHzバンドの周波数に比べ干渉への影響を減らしており、OFDM技術を使用して通信速度を最大54Mbpsまで向上させている。しかし、IEEE 802.11aはIEEE 802.11bに比べ通信距離が短い短所がある。そして、IEEE 802.11gはIEEE 802.11bと同じく2.4GHzバンドの週は酢を使用して最大54Mpbsの通真相度を具現し、下位互換性(backward compatibility)を満足していて相当な注目を浴びたが、通信距離においてもIEEE 802.11aより優位にある。
【0004】
そして、無線LANで脆弱点として指摘されていた通信速度に関する限界を克服するために制定された技術規格として、IEEE 802.11nがある。IEEE 802.11nはネットワークの速度と信頼性を増加させ、無線ネットワークの運営距離を拡張することにその目的がある。詳しくは、IEEE 802.11nではデータ処理速度が最大540Mbps以上の高処理率(High Throughput、HT)を支援し、また、伝送エラーを最小化しデータの速度を最適化するために送信部と受信部の両端共に多重アンテナを使用するMIMO(Multiple Inputs and Multiple Outputs)技術に基盤している。また、この規格はデータの信頼性を上げるために重複する写本を複数個伝送するコーディング方式を使用している。
【0005】
無線LANの普及が活性化され、また、それを使用したアプリケーションが多様化するにつれ、IEEE 802.11nが支援するデータの処理速度より高い処理率(Very High Throughput、VHT)を支援するための新たな無線LANシステムに対する必要性が台頭している。そのうち、IEEE 802.11acは5GHz周波数で広い帯域幅(80MHz~160MHz)を支援する。IEEE 802.11ac標準は5GHz帯域でのみ定義されているが、従来の2.4GHz帯域の製品との下位互換性のために、初期11acチップセットは2.4GHz帯域での動作も支援すると考えられる。理論的に、この規格によると多重ステーションの無線LANの速度は最小1Gbps、最大単一リンク速度は最小500Mbpsまで可能になる。これはより広い無線周波数帯域幅(最大160MHz)、より多いMIMO空間的ストリーム(最大8個)、マルチユーザMIMO、そして、高い密度の変調(最大256QAM)など、802.11nで受け入れられた無線インターフェースの概念を拡張して行われる。また、従来の24GHz/5GHzに代わって60GHzバンドを利用してデータを伝送する方式として、IEEE 802.11adがある。IEEE 802.11adはビームフォーミング技術を利用して最大7Gbpsの速度を提供する伝送規格であって、大容量のデータや無圧縮HDビデオなど、高いビットレート動画のストリーミングに適合している。しかし、60GHz周波数バンドは障害物の通過が難しく、近距離空間でのデバイスの間でのみ利用可能な短所がある。
【0006】
一方、802.11ac及び802.11ad以後の無線LAN標準として、APと端末が密集した高密度環境における高効率及び高性能の無線LAN通信技術を提供するためのIEEE 802.11ax(High Efficiency WLAN,HEW)標準が開発され、完了段階にある。802.11axベース無線LAN環境では、高密度のステーションとAP(Access Point)の存在下に屋内/屋外で高い周波数効率の通信が提供される必要があり、これを具現するための様々な技術が開発されている。
【0007】
また、高画質ビデオ、実時間ゲームなどのような新しいマルチメディア応用を支援するために、最大送信速度を上げるための新しい無線LAN標準を開発し始めた。7世代無線LAN標準であるIEEE 802.11be(Extremely High Throughput,EHT)では、2.4/5/6GHzの帯域でより広い帯域幅と増加した空間ストリーム及び多重AP協調などによって最大で30Gbpsの送信率を支援することを目標に標準開発を進行している。IEEE 802.11beでは320MHzの帯域幅、多重リンク(Multi-link)動作、多重AP(Multi-Access Point、Multi-AP)動作、及び再伝送動作(Hybrid Automatic Repeat Request、HARQ)などの技術が提案されている。
【0008】
多重リンク動作はその動作方式及び具現方法によって多様な形態に動作される。この際、従来のIEEE 802.11基盤の無線LAN通信動作では発生していなかった問題が発生する可能性があることで、多重リンク動作における詳細な動作方法に対する定義が必要である。
【0009】
一方、発明の背景になる技術は発明の背景に対する理解を増進するために作成されたものであって、この技術が属する分野における通常の知識を有する者に既に知られている従来技術ではない内容を含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、マルチリンク動作において、BSS(Basic Service Set)運営チャネル(operating channel)を設定するための方法を提供することにその目的がある。
【0011】
また、本発明は、レガシ端末に他のBSS運営チャネルを設定するための方法を提供することにその目的がある。
【0012】
また、本発明は、BSS運営チャネルに含まれる利用不可能なサブチャネルを指示するための方法を提供することにその目的がある。
【0013】
また、本発明は、レガシ端末が含まれた端末に応答フレームを伝送する場合、各端末に対する応答情報にサイズを決定するための方法を提供することにその目的がある。
【0014】
明細書で遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に限定されず、言及していない別の技術的課題は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0015】
無線通信システムのステーション(station:STA)は、送受信部と、前記送受信部を制御するプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、AP(Access Point)から第1運営要素(operation element)と第2運営要素とを含む管理フレーム(management frame)を受信するが、前記第1運営要素は、レガシ(legacy)STAのためのBSS運営チャネルを指示し、前記第2運営要素は、前記レガシSTAではない前記STAのためのBSS運営チャネルを指示し、前記第1運営要素または前記第2運営要素に基づいて前記APにPPDUを伝送するが、前記STAのための前記BSS運営チャネルが少なくとも一つの利用不可能なチャネルを含む及び/または前記レガシSTAが支援する最大帯域幅を超過する場合、前記第1運営要素によって指示される前記レガシSTAのための前記BSS運営チャネルは、前記第2運営要素によって指示される前記STAのための前記BSS運営チャネルとは異なる。
【0016】
また、本発明において、前記STAのための前記BSS運営チャネルが前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルを含む及び/または前記レガシSTAが支援する前記最大帯域幅を超過する場合、前記第1運営要素によって指示される前記レガシSTAのための前記BSS運営チャネルは、前記第2運営要素によって指示される前記STAのための前記BSS運営チャネル内で主チャネル(primary channel)を含む連続するチャネルである。
【0017】
また、本発明において、前記STAのための前記BSS運営チャネルが前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルを含む及び/または前記レガシSTAが支援する前記最大帯域幅を超過する場合、前記第1運営要素によって指示される前記レガシSTAのための前記BSS運営チャネルは、前記第2運営要素によって指示される前記STAのための前記BSS運営チャネル内で前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルが除外されて前記最大帯域幅内で設定される。
【0018】
また、本発明において、前記第1運営要素はHE(High Efficiency) STAのための運営要素であり、前記第2運営要素はEHT(Extremely High Throughput) STAのための運営要素である。
【0019】
また、本発明において、前記第2運営要素は、前記STAのための前記BSS運営チャネルの前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルを指示する非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールド(Disabled Subchannel Bitmap subfield)の包含可否を示す非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールド(Disabled Subchannel Bitmap Present subfield)を含む。
【0020】
また、本発明において、前記非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの各ビットは、対応する利用不可能なチャネルが前記STAのための前記BSS運営チャネルに含まれるのか否かを指示する。
【0021】
また、本発明において、前記STAのための前記BSS運営チャネルに前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルが含まれない場合、前記非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドの値は、前記非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドが含まれないことを示す値である「0」に設定される。
【0022】
また、本発明において、前記プロセッサは前記APから運営パラメータ(operational parameter)の変更可否を示す特定フィールドを含むフレームを受信するが、前記特定フィールドの値は前記運営パラメータが変更されたら増加する。
【0023】
また、本発明において、前記特定フィールドの前記値は、前記非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの包含可否が変更されるか、前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルの包含可否が変更されたら増加する。
【0024】
また、本発明において、前記プロセッサは、一つ以上のSTAにPPDUの伝送を指示するトリガフレームを受信し、前記PPDUに対する応答としてmulti-STA Block ACKフレームを受信するが、前記一つ以上のSTAのうち前記トリガフレームに対する応答として前記PPDUを伝送する少なくとも一つのSTAに前記レガシSTAが含まれる場合、前記multi-STA Block ACKフレームに含まれる少なくとも一つのSTAそれぞれに関するAck情報のサイズは特定サイズ以下に制限される。
【0025】
また、本発明において、前記一つ以上のSTAのうち前記トリガフレームに対する応答として前記PPDUを伝送する前記少なくとも一つのSTAに前記レガシSTAが含まれ、前記multi-STA Block ACKフレームが前記APによって前記STAに個別に割り当てられた資源ユニット(Resource Unit:RU)を介して伝送される場合、前記Ack情報のサイズは前記特定サイズ以下に制限されない。
【0026】
また、本発明は、APから第1運営要素と第2運営要素とを含む管理フレームを受信するステップと、前記第1運営要素は、レガシSTAのためのBSS運営チャネルを指示し、前記第2運営要素は、前記レガシSTAではない前記STAのためのBSS運営チャネルを指示し、前記第1運営要素または前記第2運営要素に基づいて前記APにPPDUを伝送するステップと、を含むが、前記STAのための前記BSS運営チャネルが少なくとも一つの利用不可能なチャネルを含む及び/または前記レガシSTAが支援する最大帯域幅を超過する場合、前記第1運営要素によって指示される前記レガシSTAのための前記BSS運営チャネルは、前記第2運営要素によって指示される前記STAのための前記BSS運営チャネルとは異なる方法を提供する。
【発明の効果】
【0027】
本発明の一実施例によると、本発明は、レガシ端末に他のBSS運営チャネルを設定するための方法を提供することで、各端末にBSS運営チャネルを効率的に設定する効果がある。
【0028】
また、本発明は、BSS運営チャネルに含まれる利用不可能なサブチャネルを指示することで、端末が効率的に上りリンクフレームを伝送する効果がある。
【0029】
また、本発明は、レガシ端末が含まれた端末に応答フレームを伝送する場合、各端末に対する応答情報のサイズを決定するための方法を提供することで、各端末が支援可能な応答情報を伝送する効果がある。
【0030】
本発明から得られる効果は、以上で言及した効果に限定されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の一実施例による無線LANシステムを示す図である。
図2】本発明の他の実施例による無線LANシステムを示す図である。
図3】本発明の一実施例によるステーションの構成を示す図である。
図4】本発明の一実施例によるアクセスポイントの構成を示す図である。
図5】STAがAPとリンクを設定する過程を概略的に示す図である。
図6】無線LAN通信で使用されるCSMA(Carrier Sense Multiple Access)/CA(Collision Avoidance)方法を示す図である。
図7】様々な標準世代別PPDU(PLCP Protocol Data Unit)フォーマットの一例を示す。
図8】本発明の実施例に係る様々なEHT(Extremely High Throughput)PPDU(Physical Protocol Data Unit)フォーマット及びこれを指示するための方法の一例を示す。
図9】本発明の一実施例に係る多重リンク(multi-link)装置を示す図である。
図10】本発明の一実施例に係るTID-to-linkマッピング方法の一例を示す図である。
図11】本発明の一実施例に係るmulti-link NAV設定動作の一例を示す図である。
図12】本発明の一実施例に係るmulti-link NAV設定動作のさらに他の例を示す図である。
図13】本発明の一実施例に係るBSS分類及びそれに基づく動作の一例を示す図である。
図14】本発明の一実施例に係る無線LAN機能を示す。
図15】本発明の一実施例に係る上りリンク(Uplink:UL)多重ユーザ(multi user:MU)動作を示す。
図16】本発明の一実施例に係るトリガフレーム(Trigger frame)フォーマットを示す。
図17】本発明の一実施例に係るトリガベースPPDUフォーマットを指示するための方法を示す。
図18】本発明の一実施例に係るUL MU動作の一例を示す。
図19】本発明の実施例によるBlock ACKフレームのフォーマットを示す図である。
図20】本発明の実施例によるFragment NumberサブフィールドとBlock ACK Bitmapサブフィールドを示す図である。
図21】本発明の実施例によるHE TB PPDUに対する応答としてMulti-STA Block ACKフレームが伝送されることを示す図である。
図22】本発明の実施例によるUL MU動作を示す図である。
図23】本発明の実施例によるUL MU動作とMulti-STA Block ACKフレームのフォーマットを示す図である。
図24】本発明の他の実施例によるUL MU動作とMulti-STA Block ACKフレームのフォーマットを示す図である。
図25】本発明の実施例によってマネジメントフレームを伝送することを示す図である。
図26】本発明の実施例によってTID-to-linkマッピングが適用される際にマネジメントフレームを伝送する方法を示す図である。
図27】本発明の他の実施例によってTID-to-linkマッピングが適用される際にマネジメントフレームを伝送する方法を示す図である。
図28】本発明の一実施例による管理フレームとチャネル幅(channel width)シグナリングを示す図である。
図29】本発明の一実施例によるBSS運営チャネルの幅の設定を示す図である。
図30】本発明の他の一実施例によるBSS運営チャネルの幅の設定を示す図である。
図31】本発明の一実施例によるチャネル化(channelization)とBSS運営チャネルの幅の設定を示す図である。
図32】本発明の一実施例によるEHT運営要素フォーマット(Operation element format)を示す図である。
図33】本発明の一実施例による非活性化されたサブチャネル(disabled subchannel)が考慮された伝送の一例を示す図である。
図34】本発明の一実施例による非活性化されたサブチャネルのシグナリングの一例を示す図である。
図35】本発明の一実施例による非活性化されたサブチャネルのシグナリングと重要なアップデート(critical update)を示す図である。
図36】本発明の他の実施例による非活性化されたサブチャネルのシグナリングと重要なアップデートを示す図である。
図37】本発明の一実施例によるEHT運営要素フォーマットを示す図である。
図38】本発明の他の実施例によるEHT運営要素フォーマットを示す図である。
図39】本発明の一実施例による端末の動作の一例を示す順序図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本明細書で使用される用語は、本発明での機能を考慮してできる限り現在広く使用されている一般的案用語を選択しているが、これは該当技術分野に携わる技術者の意図、慣例、または新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、このような場合は該当する発明の説明部分でその意味を記載する。よって、本明細書で使用される用語は単なる用語の名称ではなく、その用語が有する実質的な意味と本明細書全般にわたる内容に基づいて解釈すべきであることを明らかにする。
【0033】
明細書全体にわたって、ある構成が他の構成と「連結」されているとすると、これは「直接連結」されている場合だけでなく、その中間に他の構成要素を間に挟んで「電気的に連結」されている場合も含む。また、ある構成要素が特定の構成要素を「含む」とすると、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく他の構成要素を更に含み得ることを意味する。加えて、特定臨界値を基準に「以上」または「以下」という限定事項は、実施例によってそれぞれ「超過」または「未満」に適切に代替され得る。以下、本発明において、フィールドとサブフィールドは同じ意味で使われてよい。
【0034】
図1は、本発明の一実施例による無線LANシステムを示す図である。
【0035】
無線LANシステムは、一つまたはそれ以上のベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)を含むが、BSSは同期化に成功し互いに通信し得る機器の集合を示す。一般に、BSSはインフラストラクチャBSS(infrastructure BSS)と独立BSS(Independent BSS、IBSS)に区分されるが、図1はこのうちインフラストラクチャBSSを示している。
【0036】
図1に示すように、インフラストラクチャBSS BSS1,BSS2は、1つ又はそれ以上のステーションSTA1,STA2,STA3,STA4,STA5、分配サービス(Distribution Service)を提供するステーションであるアクセスポイントAP-1,AP-2、及び複数のアクセスポイントAP-1,AP-2を連結させる分配システム(Distribution System)DSを含む。
【0037】
ステーション(Station、STA)は、IEEE 802.11標準の規定に従う媒体接続制御(Medium Access Control、MAC)と無線媒体に対する物理層(Physical Layer)インターフェースを含む任意のデバイスであって、広い意味では非アクセスポイントnon-APステーションのみならずアクセスポイントAPを全て含む。また、本明細書において、「端末」とはnon-APまたはAPを指すか、両者を全て指す用語として使用される。無線通信のためのステーションはプロセッサと通信部を含み、実施例によってユーザインタフェース部とディスプレーユニットなどを更に含む。プロセッサは無線ネットワークを介して伝送するフレームを生成するか、または前記無線ネットワークを介して受信されたフレームを処理し、その他にステーションを制御するための多様な処理を行う。そして、通信部は前記プロセッサと機能的に連結されており、ステーションのために無線ネットワークを介してフレームを送受信する。本発明において、端末はユーザ端末機(user equipment、UE)を含む用語として使用される。
【0038】
アクセスポイント(Access Point、AP)は、自らに結合された(associated)ステーションのために無線媒体を経由して分配システムDSに対する接続を提供する個体である。インフラストラクチャBSSにおいて、非APステーション間の通信はAPを経由して行われることが原則であるが、ダイレクトリンクが設定されている場合は非APステーションの間でも直接通信が可能である。一方、本発明において、APはPCP(Personal BSS Coordination Point)を含む概念として使用されるが、広い意味では集中制御器、基地局(Base Station、BS)、ノードB、BTS(Base Transceiver System)、またはサイト制御器などの概念を全て含む。本発明において、APはベース無線通信端末とも称されるが、ベース無線通信端末は、広い意味ではAP、ベースステーション(base station)、eNB(eNodeB)、及びトランスミッションポイントTPを全て含む用語として使用される。それだけでなく、ベース無線通信端末は複数の無線通信端末との通信で通信媒介体(medium)資源を割り当て、スケジューリング(scheduling)を行う多様な形態の無線通信端末を含む。
【0039】
複数のインフラストラクチャBSSは、分配システムDSを介して互いに連結される。この際、分配システムを介して連結された複数のBSSを拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)という。
【0040】
図2は、本発明の他の実施例による無線LANシステムである独立BSSを示す図である。図2の実施例において、図1の実施例と同じであるか相応する部分は重複する説明を省略する。
【0041】
図2に示したBSS3は独立BSSであってAPを含まないため、全てのステーション(STA6、STA7)がAPと接続されていない状態である。独立BSSは分配システムへの接続が許容されず、自己完備的ネットワーク(self-contained network)をなす。独立BSSにおいて、それぞれのステーション(STA6、STA7)はダイレクトに互いに連結される。
【0042】
図3は、本発明の一実施例によるステーション100の構成を示すブロック図である。図示したように、本発明の実施例によるステーション100は、プロセッサ110、通信部120、ユーザインタフェース部140、ディスプレーユニット150、及びメモリ160を含む。
【0043】
まず、通信部120は、無線LANパケットなどの無線信号を送受信し、ステーション100に組み込まれる又は外付けられて具備されてよい。実施例によれば、通信部120は、互いに異なる周波数バンドを用いる少なくとも1つの通信モジュールを含むことができる。例えば、前記通信部120は、2.4GHz、5GHz、6GHz及び60GHzなどの異なる周波数バンドの通信モジュールを含むことができる。一実施例によれば、ステーション100は、7.125GHz以上の周波数バンドを用いる通信モジュールと、7.125GHz以下の周波数バンドを用いる通信モジュールを備えることができる。それぞれの通信モジュールは、当該通信モジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格に基づいてAP又は外部ステーションと無線通信を行うことができる。通信部120は、ステーション100の性能及び要求事項に応じて1回に1つの通信モジュールのみを動作させるか、同時に複数の通信モジュールを共に動作させることができる。ステーション100が複数の通信モジュールを含む場合に、各通信モジュールはそれぞれ独立した形態で備えられてもよく、複数のモジュールが1つのチップとして統合して備えられてもよい。本発明の実施例において、通信部120は、RF(Radio Frequency)信号を処理するRF通信モジュールを表すことができる。
【0044】
次に、ユーザインタフェース140は、ステーション100に備えられた多様な形態の入出力手段を含む。つまり、ユーザインタフェース部140は多様な入力手段を利用してユーザの入力を受信し、プロセッサ110は受信されたユーザ入力に基づいてステーション100を制御する。また、ユーザインタフェース部140は、多様な出力手段を利用してプロセッサ110の命令に基づく出力を行う。
【0045】
次に、ディスプレーユニット150は、ディスプレー画面にイメージを出力する。前記ディスプレーユニット150は、プロセッサ110によって行われるコンテンツ、またはプロセッサン110の制御命令に基づくユーザインタフェースなどの多様なディスプレーオブジェクトを出力する。また、メモリ160は、ステーション100で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、ステーション100がAPまたは外部のステーションと接続を行うのに必要な接続プログラムが含まれる。
【0046】
本発明のプロセッサ110は多様な命令またはプログラムを行い、ステーション100内部のデータをプロセッシングする。また、前記プロセッサ110は上述したステーション100の各ユニットを制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。本発明の実施例によると、プロセッサ110はメモリ160に貯蔵されたAPとの接続のためのプログラムを行い、APが伝送した通信設定メッセージを受信する。また、プロセッサ110は通信設定メッセージに含まれたステーション100の優先条件に関する情報を読み取り、ステーション100の優先条件に関する情報に基づいてAPに関する接続を要請する。本発明のプロセッサ110はステーション100のメインコントロールユニットを指してもよく、実施例によってステーション100の一部の構成、例えば、通信部120などを個別的に制御するためのコントロールユニットを指してもよい。つまり、プロセッサ110は通信部120から送受信される無線信号を変復調するモデム、または変復調部(modulator and/or demodulator)であってもよい。プロセッサ110は、本発明の実施例によるステーション100の無線信号送受信の各種動作を制御する。それに関する詳しい実施例は後述する。
【0047】
図3に示したステーション100は本発明の一実施例によるブロック図であって、分離して示したブロックはデバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。よって、上述したデバイスのエレメントは、デバイスの設計に応じて一つのチップまたは複数のチップに取り付けられる。例えば、前記プロセッサ110及び通信部120は一つのチップに統合されて具現されてもよく、別途のチップで具現されてもよい。また、本発明の実施例において、前記ステーション100の一部の構成、例えば、ユーザインタフェース部140及びディスプレーユニット150などはステーション100に選択的に備えられてもよい。
【0048】
図4は、本発明の一実施例によるAP200の構成を示すブロック図である。図示したように、本発明の実施例によるAP200は、プロセッサ210、通信部220、及びメモリ260を含む。図4において、AP200の構成のうち図3のステーション100の構成と同じであるか相応する部分については重複する説明を省略する。
【0049】
図4を参照すると、本発明に係るAP 200は、少なくとも1つの周波数バンドにおいてBSSを運営するための通信部220を備える。図3の実施例において前述したように、前記AP 200の通信部220も、互いに異なる周波数バンドを用いる複数の通信モジュールを含むことができる。すなわち、本発明の実施例に係るAP 200は、異なる周波数バンド、例えば、2.4GHz、5GHz、6GHz及び60GHzのいずれかを用いる2つ以上の通信モジュールを共に備えることができる。好ましくは、AP 200は、7.125GHz以上の周波数バンドを用いる通信モジュールと、7.125GHz以下の周波数バンドを用いる通信モジュールを備えることができる。それぞれの通信モジュールは、当該通信モジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格に基づいてステーションと無線通信を行うことができる。前記通信部220は、AP 200の性能及び要求事項に応じて1回に1つの通信モジュールのみを動作させるか、同時に複数の通信モジュールを共に動作させることができる。本発明の実施例において、通信部220は、RF(Radio Frequency)信号を処理するRF通信モジュールを表すことができる。
【0050】
次に、メモリ260は、AP200で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、ステーションの接続を管理する接続プログラムが含まれる。また、プロセッサ210はAP200の各ユニットを制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。本発明の実施例によると、プロセッサ210はメモリ260に貯蔵されたステーションとの接続のためのプログラムを行い、1つ以上のステーションに対する通信設定メッセージを伝送する。この際、通信設定メッセージには各ステーションの接続優先条件に関する情報が含まれる。また、プロセッサ210はステーションの接続要請に応じて接続設定を行う。一実施例によると、プロセッサ210は通信部220から送受信される無線信号を変復調するモデム、または変復調部である。プロセッサ210は、本発明の実施例によるAP200の無線信号送受信の各種動作を制御する。それに関する詳しい実施例は後述する。
【0051】
図5は、STAがAPとリンクを設定する過程を概略的に示す図である。
【0052】
図5を参照すると、STA100とAP200間のリンクは大きくスキャニング(sanning)、認証(authentication)、及び結合(association)の3つのステップを介して設定される。まず、スキャニングステップは、AP200が運営するBSSの接続情報をSTA100が獲得するステップである。スキャニングを行うための方法としては、AP200が周期的に伝送するビーコン(beacon)メッセージS101のみを活用して情報を取得するパッシブスキャニング(passive sanning)方法と、STA100がAPにプローブ要請(probe request)を伝送しS103、APからプローブ応答(probe response)を受信してS105、接続情報を取得するアクティブスキャニング(active sanning)方法がある。
【0053】
スキャニングステップにおいて無線接続情報の受信に成功したSTA100は、認証要請(authentication request)を伝送しS107a、AP200から認証応答(authentication response)を受信してS107b、認証ステップを行う。認証ステップが行われた後、STA100は結合要請(association request)を伝送しS109a、AP200から結合応答(association response)を受信してS109b、結合ステップを行う。本明細書において、結合とは基本的に無線結合を意味するが、本発明はこれに限らず、広い意味での結合は無線結合及び有線結合を全て含む。
【0054】
一方、追加に802.1X基盤の認証ステップS111、及びDHCPを介したIPアドレス獲得ステップS113が行われる。図5において、サーバ300はSTA100と802.1X基盤の認証を処理するサーバであって、AP200に物理的に結合されて存在するか、別途のサーバとして存在してもよい。
【0055】
図6は、無線LAN通信で使用されるCSMA(Carrier Sense Multiple Access)/CA(Collision Avoidance)方法を示す図である。
【0056】
無線LAN通信を行う端末は、データを伝送する前にキャリアセンシング(Carrier Sensing)を行ってチャネルが占有状態(busy)であるのか否かをチェックする。もし一定強度以上の無線信号が感知されれば該当チャネルが占有状態と判別され、前記端末は該当チャネル対するアクセスを遅延する。このような過程をクリアチャネル評価(Clear Channel Assessment、CCA)といい、該当信号の感知有無を決定するレベルをCCA臨界値(CCA threshold)という。もし端末に受信されたCCA臨界値以上の無線信号が該当端末を受信者とすれば、端末は受信された無線信号を処理する。一方、該当チャネルから無線信号が感知されないかCCA臨界値より小さい強度の無線信号が感知されれば、前記チャネルは遊休状態(idle)と判別される。
【0057】
チャネルが遊休状態と判別されれば、伝送するデータがある各端末は、各端末の状況によるIFS(Inter Frame Space)、例えば、AIFS(Arbitration IFS)、PIFS(PCF IFS)などの時間の後にバックオフ手順を行う。実施例によって、前記AIFSは従来のDIFS(DCF IFS)を代替する構成として使用される。各端末は、該当端末に決定された乱数(random number)だけのスロットタイムを前記チャネルの遊休状態の間隔(interval)の間に減少させながら待機し、スロットタイムを全て消尽した端末が該当チャネルに対するアクセスを試みる。このように、各端末がバックオフ手順を行う区間を競合ウィンドウ区間という。
【0058】
もし特定端末が前記チャネルのアクセスに成功すれば、該当端末は前記チャネルを介してデータを伝送する。しかし、アクセスを試みた端末が他の端末と衝突すれば、衝突した端末はそれぞれ新しい乱数を割り当てられて更にバックオフ手順を行う。一実施例によると、各端末に新しく割り当てられる乱数は、該当端末が以前割り当てられた乱数の範囲(競合ウィンドウ、CW)の2倍の範囲(2*CW)内で決定される。一方、各端末は、次の競合ウィンドウ区間で更にバックオフ手順を行ってアクセスを試みるが、この際、各端末は以前の競合ウィンドウ区間に残ったスロットタイムからバックオフ手順を行う。このような方法で無線LAN通信を行う各端末は、特定チャネルに対する互いの衝突を回避することができる。
【0059】
以下、本発明において、端末は、non-AP STA、AP STA、AP、STA、受信装置又は送信装置と呼ぶことができ、本発明がこれに限定されるものではない。また、本発明において、AP STAは、APと呼ぶことができる。
【0060】
<様々なPPDUフォーマットの実施例>
【0061】
図7には、様々な標準世代別PPDU(PLCP Protocol Data Unit)フォーマットの一例を示す。より具体的に、図7(a)は、802.11a/gに基づくレガシPPDUフォーマットの一実施例、図7(b)は、802.11axに基づくHE PPDUフォーマットの一実施例を示し、図7(c)は、802.11beに基づくノン-レガシPPDU(すなわち、EHT PPDU)フォーマットの一実施例を示す。また、図7(d)は、前記PPDUフォーマットで共通に用いられるL-SIG及びRL-SIGの細部フィールド構成を示す。
【0062】
図7(a)を参照すると、レガシPPDUのプリアンブルは、L-STF(Legacy Short Training field)、L-LTF(Legacy Long Training field)及びL-SIG(Legacy Signal field)を含む。本発明の実施例において、前記L-STF、L-LTF及びL-SIGは、レガシプリアンブルと呼ぶことができる。
【0063】
図7(b)を参照すると、HE PPDUのプリアンブルは、前記レガシプリアンブルに、RL-SIG(Repeated Legacy Short Training field)、HE-SIG-A(High Efficiency Signal A field)、HE-SIG-B(High Efficiency Signal B field)、HE-STF(High Efficiency Short Training field)、HE-LTF(High Efficiency Long Training field)をさらに含む。本発明の実施例において、前記RL-SIG、HE-SIG-A、HE-SIG-B、HE-STF及びHE-LTFは、HEプリアンブルと呼ぶことができる。HEプリアンブルの具体的な構成は、HE PPDUフォーマットによって変形されてよい。例えば、HE-SIG-Bは、HE MU PPDUフォーマットのみにおいて用いられてよい。
【0064】
図7(c)を参照すると、EHT PPDUのプリアンブルは、前記レガシプリアンブルに、RL-SIG(Repeated Legacy Short Training field)、U-SIG(Universal Signal field)、EHT-SIG-A(Extremely High Throughput Signal A field)、EHT-SIG-A(Extremely High Throughput Signal B field)、EHT-STF(Extremely High Throughput Short Training field)、EHT-LTF(Extremely High Throughput Long Training field)をさらに含む。本発明の実施例において、前記RL-SIG、EHT-SIG-A、EHT-SIG-B、EHT-STF及びEHT-LTFは、EHTプリアンブルと呼ぶことができる。ノン-レガシプリアンブルの具体的な構成は、EHT PPDUフォーマットによって変形されてよい。例えば、EHT-SIG-AとEHT-SIG-Bは、EHT PPDUフォーマットのうち一部のフォーマットのみにおいて用いられてよい。
【0065】
PPDUのプリアンブルに含まれたL-SIGフィールドは、64 FFT OFDMが適用され、総64個のサブキャリアで構成される。このうち、ガードサブキャリア、DCサブキャリア及びパイロットサブキャリアを除く48個のサブキャリアが、L-SIGのデータ送信用に用いられる。L-SIGにはBPSK、Rate=1/2のMCS(Modulation and Coding Scheme)が適用されるので、総24ビットの情報を含むことができる。図7(d)には、L-SIGの24ビット情報構成を示す。
【0066】
図7(d)を参照すると、L-SIG、は、L_RATEフィールドとL_LENGTHフィールドを含む。L_RATEフィールドは、4ビットで構成され、データ送信に用いられたMCSを示す。具体的に、L_RATEフィールドは、BPSK/QPSK/16-QAM/64-QAMなどの変調方式と1/2、2/3、3/4などの符号率を組み合わせた6/9/12/18/24/36/48/54Mbpsの送信速度のうち1つの値を示す。L_RATEフィールドとL_LENGTHフィールドの情報を組み合わせると当該PPDUの全長を示すことができる。ノン-レガシPPDUフォーマットでは、L_RATEフィールドを最小速度である6Mbpsに設定する。
【0067】
L_LENGTHフィールドの単位はバイトであり、総12ビットが割り当てられて最大4095までシグナルでき、L_RATEフィールドとの組合せで該当PPDUの長さを示すことができる。このとき、レガシ端末とノンレガシー端末はL_LENGTHフィールドを別個の方法で解釈することができる。
【0068】
まず、レガシ端末又はノンレガシー端末がL_LENGTHフィールドを用いて該当PPDUの長さを解釈する方法は次の通りである。L_RATEフィールドの値が6Mbpsを指示するように設定された場合に、64FFTの1個のシンボルデュレーションである4usの間に3バイト(すなわち、24ビット)が送信されてよい。したがって、L_LENGTHフィールド値に、SVCフィールド及びTailフィールドに該当する3バイトを足し、これを1個のシンボルの送信量である3バイトで割ると、L-SIG以後の64FFT基準シンボル個数が取得される。取得されたシンボル個数に1個のシンボルデュレーションである4usをかけた後に、L-STF、L-LTF及びL-SIGの送信にかかる20usを足すと、該当PPDUの長さ、すなわち、受信時間(RXTIME)が得られる。これを数式で表現すれば、下記の式1の通りである。
【0069】
【数1】
【0070】
このとき、
【数2】
は、xより大きい又は等しい最小の自然数を表す。L_LENGTHフィールドの最大値は4095であるので、PPDUの長さは、最大5.484msまでに設定されてよい。当該PPDUを送信するノン-レガシ端末は、L_LENGTHフィールドを下記の式2のように設定しなければならない。
【0071】
【数3】
【0072】
ここで、TXTIMEは、当該PPDUを構成する全体送信時間であり、下記の式3の通りである。このとき、TXは、Xの送信時間を表す。
【0073】
【数4】
【0074】
以上の式を参照すると、PPDUの長さは、L_LENGTH/3の切上げ値に基づいて計算される。したがって、任意のk値に対してL_LENGTH={3k+1,3k+2,3(k+1)}の3つの異なる値が、同一のPPDU長を指示する。
【0075】
図7(e)を参照すると、U-SIG(Universal SIG)フィールドは、EHT PPDU及び後続世代の無線LANのPPDUにおいて存続し、11beを含めてどの世代のPPDUであるかを区分する役割を担う。U-SIGは、64FFTベースのOFDMの2シンボルであり、総52ビットの情報を伝達することができる。このうち、CRC/テール9ビットを除く43ビットは、大きく、VI(Version Independent)フィールドとVD(Version Dependent)フィールドに区分される。
【0076】
VIビットは、現在のビット構成を後にも維持し続け、後続世代のPPDUが定義されても、現在の11be端末が、当該PPDUのVIフィールドから当該PPDUに関する情報を得ることができる。そのために、VIフィールドは、PHYバージョン、UL/DL、BSSカラー、TXOP、リザーブド(Reserved)フィールドで構成される。PHYバージョンフィールドは3ビットであり、11be及び後続世代の無線LAN標準を順次にバージョンで区分する役割を担う。11beは000bの値を有する。UL/DLフィールドは、当該PPDUが上りリンク/下りリンクPPDUのいずれであるかを区分する。BSSカラーは、11axで定義されたBSS別識別子を意味し、6ビット以上の値を有する。TXOPは、MACヘッダで伝達されていた送信機会デュレーション(Transmit Opportunity Duration)を意味するが、PHYヘッダに追加することにより、MPDUをデコードすることなく、当該PPDUが含まれたTXOPの長さを類推でき、7ビット以上の値を有する。
【0077】
VDフィールドは、11beバージョンのPPDUにのみ有用なシグナリング情報としてPPDUフォーマット、BWのように、如何なるPPDUフォーマットにも共通に用いられるフィールド、及びPPDUフォーマット別に異なるように定義されるフィールドで構成されてよい。PPDUフォーマットは、EHT SU(Single User)、EHT MU(Multiple User)、EHT TB(Trigger-based)、EHT ER(Extended Range)PPDUなどを区分する区分子である。BWフィールドは、大きく、20、40、80、160(80+80)、320(160+160)MHzの5個の基本PPDU BWオプション(20*2の冪乗の形態で表現可能なBWを基本BWと呼ぶことができる。)と、プリアンブルパンクチャリング(Preamble Puncturing)によって構成される様々な残りのPPDU BWをシグナルする。また、320MHzでシグナルされた後、一部の80MHzがパンクチャーされた形態でシグナルされてよい。また、パンクチャーされて変形されたチャネル形態は、BWフィールドで直接シグナルされてもよく、或いはBWフィールドとBWフィールド以後に現れるフィールド(例えば、EHT-SIGフィールド内のフィールド)を共に用いてシグナルされてもよい。仮に、BWフィールドを3ビットとする場合に、総8個のBWシグナリングが可能なので、パンクチャリングモードは最大で3個をシグナルできる。仮にBWフィールドを4ビットとする場合に総16個のBWシグナリングが可能なので、パンクチャリングモードは最大で11個をシグナルできる。
【0078】
BWフィールド以後に位置するフィールドは、PPDUの形態及びフォーマットによって異なり、MU PPDUとSU PPDUは同一のPPDUフォーマットでシグナルされてよく、EHT-SIGフィールドの前に、MU PPDUとSU PPDUを区別するためのフィールドが位置してよく、そのための追加のシグナリングが行われてよい。SU PPDUとMU PPDUは両方ともEHT-SIGフィールドを含んでいるが、SU PPDUで不要な一部のフィールドが圧縮(compression)されてよい。この時、圧縮が適用されたフィールドの情報は省略されるか、あるいはMU PPDUに含まれる本来フィールドのサイズよりも縮小したサイズを有してよい。例えば、SU PPDUの場合、EHT-SIGの共通フィールドが省略又は代替されるか、ユーザ特定フィールドが代替されるか、或いは1個に縮小するなど、異なる構成を有してよい。
【0079】
又は、SU PPDUは、圧縮されたか否かを示す圧縮フィールドをさらに含むことができ、圧縮フィールドの値によって一部のフィールド(例えば、RAフィールドなど)が省略されてよい。
【0080】
SU PPDUのEHT-SIGフィールドの一部が圧縮された場合に、圧縮されたフィールドに含まれる情報は、圧縮されていないフィールド(例えば、共通フィールドなど)で一緒にシグナルされてよい。MU PPDUの場合、複数ユーザの同時受信のためのPPDUフォーマットであるので、U-SIGフィールド以後にEHT-SIGフィールドが必須に送信される必要があり、シグナルされる情報の量が可変的であってよい。すなわち、複数個のMU PPDUが複数個のSTAに送信されるので、それぞれのSTAは、MU PPDUが送信されるRUの位置、それぞれのRUが割り当てられたSTA、及び送信されたMU PPDUが自分に送信されたか否かを認識しなければならない。したがって、APは、EHT-SIGフィールドに上のような情報を含めて送信しなければならない。そのために、U-SIGフィールドではEHT-SIGフィールドを効率的に送信するための情報をシグナルし、これは、EHT-SIGフィールドのシンボル数及び/又は変調方法であるMCSであってよい。EHT-SIGフィールドは、各ユーザに割り当てられたRUのサイズ及び位置情報を含むことができる。
【0081】
SU PPDUである場合、STAに複数個のRUが割り当てられてよく、複数個のRUは連続又は不連続してよい。STAに割り当てられたRUが連続しない場合、STAは、中間にパンクチャーされたRUを認識してこそ、SU PPDUを効率的に受信することができる。したがって、APは、SU PPDUに、STAに割り当てられたRUのうちパンクチャーされたRUの情報(例えば、RUのパンクチャリングパターンなど)を含めて送信できる。すなわち、SU PPDUの場合、パンクチャリングモードが適用されたか否か及びパンクチャリングパターンをビットマップ形式などで示す情報を含むパンクチャリングモードフィールドがEHT-SIGフィールドに含まれてよく、パンクチャリングモードフィールドは、帯域幅内で現れる不連続するチャネルの形態をシグナルできる。
【0082】
シグナルされる不連続チャネルの形態は制限的であり、BWフィールドの値と組み合わせてSU PPDUのBW及び不連続チャネル情報を示す。例えば、SU PPDUの場合、単一端末にのみ送信されるPPDUであるので、STAは、PPDUに含まれたBWフィールドから、自分に割り当てられた帯域幅が認識でき、PPDUに含まれたU-SIGフィールド又はEHT-SIGフィールドのパンクチャリングモードフィールドから、割り当てられた帯域幅のうちパンクチャーされたリソースが認識できる。この場合、端末は、パンクチャーされたリソースユニットの特定チャネルを除く残りのリソースユニットでPPDUを受信できる。このとき、STAに割り当てられた複数個のRUは、互いに異なる周波数帯域又はトーンで構成されてよい。
【0083】
制限された形態の不連続チャネル形態のみがシグナルされる理由は、SU PPDUのシグナリングオーバーヘッドを減らすためである。パンクチャリングは、20MHzサブチャネル別に行われてよいので、80、160、320MHzのように20MHzサブチャネルを複数個有するBWに対してパンクチャリングを行うと、320MHzの場合、プライマリーチャネルを除く残りの20MHzサブチャネル15個の使用有無をそれぞれ表現して、不連続チャネル(端部20MHzのみがパンクチーされた形態も不連続と見なす場合)形態をシグナルしなければならない。このように単一ユーザ送信の不連続チャネル形態をシグナルするために15ビットを用いることは、シグナリング部分の低い送信速度を考慮したとき、過大なシグナリングオーバーヘッドとなり得る。
【0084】
本発明は、SU PPDUの不連続チャネル形態をシグナルする手法を提案し、提案した手法によって決定された不連続チャネル形態を示す。また、SU PPDUの320MHz BW構成において主(Primary)160MHzと福(Secondary)160MHzのパンクチャリング形態をそれぞれシグナルする手法を提案する。
【0085】
また、本発明の一実施例では、PPDUフォーマットフィールドにシグナルされたPPDUフォーマットにしたがって、プリアンブルパンクチャリングBW値が指示するPPDUの構成を異ならせる手法を提案する。BWフィールドの長さが4ビットである場合を仮定し、EHT SU PPDU又はTB PPDUである場合には、U-SIG以後に1シンボルのEHT-SIG-Aをさらにシグナルするか、EHT-SIG-Aを全くシグナルしなくてよいので、これを考慮してU-SIGのBWフィールドのみを用いて最大で11個のパンクチャリングモードを全てシグナルする必要がある。しかしながら、EHT MU PPDUの場合、U-SIG以後にEHT-SIG-Bをさらにシグナルするので、最大で11個のパンクチャリングモードをSU PPDUと異なる方法でシグナルしてよい。EHT ER PPDUの場合、BWフィールドを1ビットに設定し、20MHz又は10MHzの帯域を用いるPPDUであるかをシグナルすることができる。
【0086】
図7(f)には、U-SIGのPPDUフォーマットフィールドでEHT MU PPDUと指示された場合に、VDフィールドのフォーマット特異的(Format-specific)フィールドの構成を示す。MU PPDUの場合、複数ユーザの同時受信のためのシグナリングフィールドであるSIG-Bが必須であり、U-SIG後に別途のSIG-A無しでSIG-Bが送信されてよい。そのために、U-SIGではSIG-Bをデコードするための情報をシグナルしなければならない。このようなフィールドは、SIG-B MCS、SIG-B DCM、SIG-Bシンボルの数(Number of SIG-B Symbols)、SIG-B圧縮(SIG-B Compression)、EHT-LTFシンボルの数(Number of EHT-LTF Symbols)フィールドなどである。
【0087】
図8は、本発明の実施例に係る様々なEHT(Extremely High Throughput)PPDU(Physical Protocol Data Unit)フォーマット及びこれを指示するための方法の一例を示す。
【0088】
図8を参照すると、PPDUは、プリアンブルとデータ部分で構成されてよく、一つのタイプであるEHT PPDUのフォーマットは、プリアンブルに含まれているU-SIGフィールドによって区別されてよい。具体的に、U-SIGフィールドに含まれているPPDUフォーマットフィールドに基づき、PPDUのフォーマットがEHT PPDUであるか否かが指示されてよい。
【0089】
図8の(a)は、単一STAのためのEHT SU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT SU PPDUは、APと単一STA間の単一ユーザ(Single User:SU)送信のために用いられるPPDUであり、U-SIGフィールド以後に追加のシグナリングのためのEHT-SIG-Aフィールドが位置してよい。
【0090】
図8の(b)は、トリガフレームに基づいて送信されるEHT PPDUであるEHTトリガベース(Trigger-based)PPDUフォーマットの一例を示す。EHTトリガベースPPDUは、トリガフレームに基づいて送信されるEHT PPDUであり、トリガフレームに対する応答のために用いられる上りリンクPPDUである。EHT PPDUは、EHT SU PPDUとは違い、U-SIGフィールド以後にEHT-SIG-Aフィールドが位置しない。
【0091】
図8の(c)は、多重ユーザのためのEHT PPDUであるEHT MU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT MU PPDUは、1つ以上のSTAにPPDUを送信するために用いられるPPDUである。EHT MU PPDUフォーマットは、U-SIGフィールド以後にHE-SIG-Bフィールドが位置してよい。
【0092】
図8の(d)は、拡張された範囲にあるSTAとの単一ユーザ送信のために用いられるEHT ER SU PPDUフォーマットの一例を示す。EHT ER SU PPDUは、図8の(a)で説明したEHT SU PPDUよりも広い範囲のSTAとの単一ユーザ送信のために用いられてよく、時間軸上でU-SIGフィールドが反復して位置してよい。
【0093】
図8の(c)で説明したEHT MU PPDUは、APが複数個のSTAに下りリンク送信のために用いることができる。このとき、EHT MU PPDUは、複数個のSTAがAPから送信されたPPDUを同時に受信できるようにスケジューリング情報を含むことができる。EHT MU PPDUは、EHT-SIG-Bのユーザ特定(user specific)フィールドを通じて送信されるPPDUの受信者及び/又は送信者のAID情報を、STAに伝達することができる。したがって、EHT MU PPDUを受信した複数個の端末は、受信したPPDUのプリアンブルに含まれたユーザ特定フィールドのAID情報に基づいて空間再使用(spatial reuse)動作を行うことができる。
【0094】
具体的に、HE MU PPDUに含まれたHE-SIG-Bフィールドのリソースユニット割り当て(resource unit allocation,RA)フィールドは、周波数軸の特定帯域幅(例えば、20MHzなど)におけるリソースユニットの構成(例えば、リソースユニットの分割形態)に関する情報を含むことができる。すなわち、RAフィールドは、STAがPPDUを受信するために、HE MU PPDUの送信のための帯域幅で分割されたリソースユニットの構成を指示できる。分割された各リソースユニットに割り当て(又は、指定)されたSTAの情報は、EHT-SIG-Bのユーザ特定フィールドに含まれてSTAに送信されてよい。すなわち、ユーザ特定フィールドは、分割された各リソースユニットに対応する1つ以上のユーザフィールドを含むことができる。
【0095】
例えば、分割された複数個のリソースユニットのうち、データ送信のために用いられる少なくとも1つのリソースユニットに対応するユーザフィールドは、受信者又は送信者のAIDを含むことができ、データ送信に用いられない残りのリソースユニットに対応するユーザフィールドは、既に設定されたヌル(Null)STA IDを含むことができる。
【0096】
図8に示す2個以上のPPDUを、同一のPPDUフォーマットを示す値で指示することができる。すなわち、2個以上のPPDUを同一の値によって同一のPPDUフォーマットと指示することができる。例えば、EHT SU PPDUとEHT MU PPDUは、U-SIG PPDUフォーマットサブフィールドを用いて同一の値で指示することができる。このとき、EHT SU PPDUとEHT MU PPDUは、PPDUを受信するSTAの個数によって区別されてよい。例えば、1個のSTAのみが受信するPPDUは、EHT SU PPDUと識別されてよく、2個以上のSTAが受信するようにSTAの数が設定された場合に、EHT MU PPDUと識別されてよい。言い換えると、同一のサブフィールド値を用いて、図8に示す2個以上のPPDUフォーマットを指示することができる。
【0097】
また、図8に示すフィールドのうち一部のフィールド又はフィールドの一部の情報は省略されてよく、このように一部のフィールド又はフィールドの一部の情報が省略される場合を圧縮モード(compression mode)又は圧縮されたモード(compressed mode)と定義できる。
【0098】
図9は、本発明の一実施例に係る多重リンク(multi-link)装置を示す図である。
【0099】
図9を参照すると、一つ以上のSTAがアフィリエート(affiliate)されているデバイス(device)の概念が定義されてよい。さらに他の実施例として、本発明の一実施例によれば、1個超過(すなわち、2個以上の)のSTAがアフィリエートされているデバイスが定義されてよい。このとき、装置は論理的な(logical)概念であってよい。したがって、このような概念の1個以上又は1個超過のSTAがアフィリエートされているデバイスは、多重リンクデバイス(multi-link device:MLD)、多重バンド(multi-band)デバイス又は多重リンク論理的エンティティ(multi-link logical entity:MLLE)と呼ぶことができる。
【0100】
又は、上の概念のデバイスは、多重リンクエンティティ(multi-link entity:MLE)と呼ぶことができる。また、MLDは、一つのMAC SAP(medium access control service access point)をLLC(logical link control)まで有してよく、MLDは一つのMACデータサービス(MAC data service)を有してよい。
【0101】
MLDに含まれたSTAは、一つ以上のリンク(link)又はチャネル(channel)で動作することが可能である。すなわち、MLDに含まれたSTAは、互いに異なる複数のチャネルで動作することが可能である。例えば、MLDに含まれたSTAは、2.4GHz、5GHz、6GHzの互いに異なる周波数帯域のチャネルを用いて動作することが可能である。これにより、MLDはチャネル接続(channel access)における利得を得、全体ネットワークの性能を上げることができる。既存の無線LANは単一リンク(single link)で動作したが、MLD動作は、複数個のリンクを用いてより多いチャネル接続機会を得るか、チャネルの状況を考慮して複数個のリンクでSTAが効率的に動作することが可能である。
【0102】
また、MLDにアフィリエートされたSTAがAPである場合に、APがアフィリエートされたMLDはAP MLDであってよい。しかし、MLDにアフィリエートされたSTAがnon-AP STAである場合に、non-APがアフィリエートされたMLDはnon-AP MLDであってよい。
【0103】
また、AP MLD(Multi-link Device)は、一つ以上の無線アクセスポイント(AP)を含む機器であってよく、上位層に一つのインターフェースを介して連結された機器であってよい。すなわち、AP MLDは、一つのインターフェースを介してLLC(Logical Link Control)層に連結されてよい。AP MLDに含まれた複数のAPは、MAC層での一部の機能を共有してよい。AP MLD内の各APは個別のリンクで動作してよい。STA MLDは、一つ以上のnon-AP STAを含む機器であってよく、一つのインターフェースを介して上位層に連結された機器であってよい。
【0104】
すなわち、STA MLDは、一つのインターフェースを介してLLC層に連結されてよい。STA MLDに含まれた複数のSTAは、MAC層での一部の機能を共有してよい。また、STA MLDは、non-AP MLDと呼ぶことができる。このとき、前記AP MLD及びSTA MLDは、複数の個別リンクを用いて通信する多重リンク動作を行うことができる。すなわち、AP MLDが複数のAPを含んでいる場合に、各APは別個のリンクを構成し、STA MLDに含まれたそれぞれの端末と複数のリンクを用いたフレーム送受信動作を行うことができる。このとき、各リンクは2.4GHz、5GHz、又は6GHzの帯域で動作でき、各リンクでは帯域幅拡張動作を行うことができる。例えば、AP MLDが2.4GHz帯域で一つのリンク、5GHz帯域で2つのリンクを設定した場合に、2.4GHz帯域では帯域幅拡張方式を用いて40MHzの帯域幅でフレーム送信を行うことができ、5GHz帯域を用いるそれぞれのリンクでは不連続の帯域幅を用いて最大で320MHzの帯域幅でフレーム送信を行うことができる。
【0105】
一方、前記AP MLD或いはSTA MLDは、機器内部の干渉の問題から、MLD内の一つの端末が送信動作を行う間には他の端末が受信動作を行えないことがある。このようにMLD内の一つのAP或いは端末が送信動作を行う途中に前記MLD内の他のAP或いは端末が受信する動作をSTR(Simultaneous Transmit and Receive)という。前記AP MLDは全てのリンクに対してSTR動作が可能である。又は、前記AP MLDの一部のリンクでSTR動作が不可能である。AP MLDにはSTR動作可能な端末MLDが接続されることもあり、一部又は全体のリンクに対してSTR動作が不可能なMLDが接続されることもある。また、AP MLDに含まれたAPには、MLDに所属していない端末(例えば、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax端末)がさらに接続されていることもある。
【0106】
AP MLDとSTA MLDは、図5で説明したスキャニング及び接続過程において多重リンク利用動作のための交渉過程を行うことができる。例えば、図5で説明したスキャニング過程において、AP MLDに含まれたAPは、ビーコンフレームに、多重リンク動作が利用可能であることを指示する指示子、利用可能なリンク個数、利用可能な複数個のリンク情報を含めて送信できる。又は、STA MLDに属している端末は、プローブ要請フレームに、多重リンク動作が利用可能であることを指示する指示子を含めて送信でき、AP MLDに属しているAPは、プローブ応答フレームに、多重リンク動作が利用可能であることを指示する指示子を含めることができる。このとき、APは、多重リンク動作時に利用可能なリンク個数、リンク情報などをさらに含めて送信できる。
【0107】
前記スキャニング過程でAP MLDの多重リンク動作をするか否か及び利用リンク情報を確認したSTA MLDは、AP MLDと接続過程を行うことができる。このとき、前記AP MLDとSTA MLDは多重リンク動作のための交渉過程を始めることができる。このとき、前記多重リンク動作のための交渉過程は、AP MLDに属したAPとSTA MLDに属した端末間の接続過程で行われてよい。すなわち、STA MLDに属した任意の端末(例えば、STA1)がAP MLDに属した任意のAP(例えば、AP1)に接続要請フレームを送りながら、端末の多重リンク動作が利用可能であることを指示する指示子及び多重リンク動作を行うことを要請する要請指示子を送ることができる。前記端末から接続要請フレームを受信したAPは、多重リンク動作を要請する指示子を確認でき、APが多重リンク動作可能である場合に多重リンク動作に用いるリンク情報及び各リンクで用いられるパラメータなどを含めて多重リンク動作を許容する接続応答フレームを当該端末に送信できる。前記多重リンク動作のためのパラメータは、用いられる各リンクの帯域、帯域幅拡張方向、TBTT(Target Beacon Transmission Time)、STR動作の有無、のうち一つ以上を含んでよい。前記接続要請フレーム及び応答フレームが交換されて多重リンク動作の利用が確認されたAP MLD及びSTA MLDは、当該接続過程の後に、AP MLDに含まれた複数のAP及びSTA MLDに含まれた複数の端末を介して複数のリンクでフレーム送信動作を行うことができる。
【0108】
図9を参照すると、複数のSTAを含むMLDが存在してよく、MLDに含まれている複数のSTAは複数のリンクで動作してよい。図9で、APであるAP1、AP2、AP3を含むMLDをAP MLDと呼ぶことができ、non-AP STAであるnon-AP STA1、non-AP STA2、non-AP STA3を含むMLDをnon-AP MLDと呼ぶことができる。MLDに含まれているSTAは、リンク1(Link1)、リンク2(Link2)、リンク3(Link3)、又はリンク1~3のうち一部のリンクで動作できる。
【0109】
本発明の実施例によれば、多重リンク動作は多重リンク設定(multi-link setup)動作を含んでよい。多重リンク設定動作は、単一リンク動作で行われるアソシエーション(association)に対応する動作であってよい。多重リンクでフレームを交換するためには多重リンク設定が先行される必要がある。多重リンク設定動作は、多重リンク設定要素(multi-link setup element)を用いて行われてよい。ここで、多重リンク設定要素は、多重リンクに関連した能力情報(capability information)を含んでよく、能力情報は、MLDに含まれたSTAが一つのリンクでフレームを受信すると同時にMLDに含まれた他のSTAが他のリンクでフレームを送信できるかに関する情報を含んでよい。すなわち、能力情報は、MLDに含まれたリンクを通じてSTA(non-AP STA及び/又はAP(又は、AP STA)が互いに異なる送信方向に同時にフレームを送信/受信できるかに関する情報を含んでよい。また、能力情報は、利用可能なリンク又は動作チャネル(operating channel)に関する情報をさらに含んでよい。多重リンク設定は、ピアSTA(peer STA)間の交渉(negotiation)によって設定されてよく、一つのリンクを通じて多重リンク動作が設定されてよい。
【0110】
本発明の一実施例によれば、TIDとMLDのリンク間にマッピング関係が存在してよい。例えば、TIDとリンクがマップされる場合に、TIDは、マップされたリンクで送信されてよい。TIDとリンク間のマッピングは、送信方向ベース(directional-based)でなされてよい。例えば、MLD1とMLD2間の両方向の各方向に対してマッピングがなされてよい。また、TIDとリンク間のマッピングは基本(default)設定が存在してよい。例えば、TIDとリンク間のマッピングは基本的に、あるリンクに全てのTIDがマップされたことであってよい。
【0111】
図10は、本発明の一実施例に係るTID-to-linkマッピング方法の一例を示す図である。
【0112】
図10を参照すると、図9で説明したようにTIDとリンク間のマッピング関係が存在してよい。また、本発明において、TIDとリンク間のマッピング関係をTID-to-linkマッピング、TIDツーリンクマッピング、TIDマッピング、リンクマッピングなどと呼ぶことができる。TIDはトラフィック識別子(traffic identifier)であってよい。また、TIDは、QoS(quality of service)を支援するためにトラフィック、データなどを分類するID(identifier)であってよい。
【0113】
また、TIDは、MAC層よりも上位層で用いられたり割り当てられるIDであってよい。TIDは、TC(traffic categories)、TS(traffic streams)を示すことが可能である。また、TIDは、16個の値が可能であり、例えば、0から15までの値で示されてよい。また、接続政策(access policy)又はチャネル接続、媒体接続(medium access)方法によって個別のTID値を用いることが可能である。例えば、EDCA(HCF(hybrid coordination function)連結ベースのチャネル接続、拡張型分散チャネル接続)を用いる場合に可能なTID値は0~7であってよい。また、EDCAを用いる場合に、TID値はUP(user priority)を示すものであってよく、前記UPはTC又はTSに関するものであってよい。また、UPは、MACよりも上位層に割り当てられる値であってよい。また、HCCA(HCF controlled channel access)又はSPCAを用いる場合に可能なTID値は8~15であってよい。また、HCCA又はSPCAを用いる場合にTIDはTSIDを示すものであってよい。また、HEMM又はSEMMを用いる場合に可能なTID値は8~15であってよい。また、HEMM又はSEMMを用いる場合にTIDはTSIDを示すものであってよい。
【0114】
また、UPと接続カテゴリー(access category:AC)間のマッピング関係が存在してよい。ACは、EDCAにおいてQoSを提供するためのラベル(label)又はEDCAパラメータのセットを指示するラベルであってよい。EDCAパラメータ又はEDCAパラメータのセットは、チャネル連結に用いられるものであってよい。ACは、QoS STAで用いられてよい。
【0115】
ACの値はAC_BK、AC_BE、AC_VI、AC_VOのうち一つに設定されてよい。AC_BK、AC_BE、AC_VI、AC_VOはそれぞれ、background、best effort、video、voiceを示すものであってよい。また、AC_BK、AC_BE、AC_VI、AC_VOを細分化することが可能である。例えば、AC_VIがAC_VI primaryとAC_VI alternateに細分化されてよい。また、AC_VOがAC_VO primaryとAC_VO alternateに細分化されてよい。また、UP値又はTID値はAC値とマップされてよい。例えば、UP値又はTID値1、2、0、3、4、5、6、7はそれぞれ、AC_BK、AC_BK、AC_BE、AC_BE、AC_VI、AC_VI、AC_VO、AC_VOとマップされてよい。又は、UP値又はTID値1、2、0、3、4、5、6、7はそれぞれ、AC_BK、AC_BK、AC_BE、AC_BE、AC_VI alternate、AC_VI primary、AC_VO primary、AC_VO alternateとマップされてよい。また、UP値又はTID値1、2、0、3、4、5、6、7は順に優先度(priority)が高いものであってよい。すなわち、1の方が低い優先度であり、7の方が高い優先度であってよい。したがって、AC_BK、AC_BE、AC_VI、AC_VOの順に優先度が高くなるものであってよい。また、AC_BK、AC_BE、AC_VI、AC_VOはそれぞれ、ACI(AC index)0、1、2、3に該当してよい。
【0116】
したがって、TIDとAC間の関係が存在することが可能である。したがって、本発明のTID-to-linkマッピングは、ACとリンク間のマッピング関係であってもよい。また、本発明において、TIDがマップされたといことは、ACがマップされたことであってもよく、その逆であってもよい。
【0117】
本発明の一実施例によれば、multi-linkの各リンクにマップされたTIDが存在してよい。例えば、特定TID又は特定ACが複数のリンクのうちいずれのリンクで送信、受信が許容されるかに対するマッピングが存在してよい。また、このようなマッピングは、リンクの両方向の各方向に対して個別に定義されてよい。また、前述したように、TIDとリンク間のマッピングは、基本(default)設定が存在してよい。例えば、TIDとリンク間のマッピングは基本的に、あるリンクに全てのTIDがマップされてよい。また、一実施例によれば、特定時点に、あるTID又はあるACは少なくとも一つのリンクとはマップされていてよい。また、マネジメントフレーム(management frame)又は制御フレーム(control frame)は、全てのリンクで送信されてよい。
【0118】
本発明において、リンクのいずれかの方向に対してマップされたTID又はACに該当するデータフレームが送信されてよい。また、リンクのいずれかの方向に対してマップされていないTID又はACに該当するデータフレームは送信されなくてよい。
【0119】
一実施例によればTID-to-linkマッピングがacknowledgmentにも適用されてよい。例えば、block ack agreementがTID-to-linkマッピングに基づき得る。又は、TID-to-linkマッピングはblock ack agreementに基づき得る。例えば、TID-to-linkマップされたTIDに対してblock ack agreementが存在することが可能である。
【0120】
TID-to-linkマッピングをすることによってQoSサービスを提供することが可能である。例えば、チャネル状態が良い或いはSTAが少ないリンクに、優先度の高いAC、TIDをマップすることによって、当該AC、TIDのデータを迅速に送信することが可能である。又は、TID-to-linkマッピングをすることにより、特定リンクのSTAが節電(power save)できるように(又は、doze状態に入るように)助けることができる。
【0121】
図10を参照すると、AP1とAP2を含むAP MLDが存在してよい。また、STA1とSTA2を含むNon-AP MLDが存在してよい。また、前記AP MLDに複数のリンクであるLink1とLink2が存在してよい。AP1とSTA1はLink1でアソシエーションされ、AP2とSTA2はLink2でアソシエーションされてよい。
【0122】
したがって、Link1は、AP1からSTA1へと送信するリンク及び/又はSTA1からAP1へと送信するリンクを含んでよく、Link2は、AP2からSTA2へと送信するリンク及び/又はSTA2からAP2へと送信するリンクを含んでよい。このとき、それぞれのリンクはTID及び/又はACがマップされていてよい。
【0123】
例えば、Link1でAP1からSTA1に送信するリンク、Link1でSTA1からAP1に送信するリンクには全てのTID、全てのACがマップされていてよい。また、Link2でSTA2からAP2に送信するリンクには、AC_VO又はAC_VOに該当するTIDのみがマップされていてよい。また、マップされたTID及び/又はACのデータのみが当該リンクで送信されることが可能である。また、リンクにマップされていないTID又はACのデータは当該リンクで送信されることが不可能である。
【0124】
図11は、本発明の一実施例に係るmulti-link NAV設定動作の一例を示す図である。
【0125】
MLDが同時に送信又は受信する動作(STR;simultaneous transmit and receive;simultaneous transmission and reception)は制限的であってよく、これは、多重リンク(multi-link)で動作する複数のリンク間の周波数間隔と関連していてよい。
【0126】
したがって、本発明の実施例によれば、リンク間の間隔がm MHzであるとき、同時に送信又は受信することが制限的であり、mよりも大きいnに対してリンク間の間隔がn MHzであるとき、同時に送信又は受信することが制限的でなくてよい。本実施例は、同時に送信又は受信することが制限的である問題を解決するためのものであってよく、重複説明は省略されてよい。また、本実施例をSTR不可なMLDに対して適用することが可能である。
【0127】
本発明の一実施例によれば、多重リンクとして動作するリンク間に期間情報(duration information)が共有されてよい。一実施例として、前記期間情報は、プリアンブルのシグナリングフィールドで送信されるTXOP duration情報であってよい。前記シグナリングフィールドは、前述したU-SIGフィールドであってよい。又は、前記シグナリングフィールドは、前述したHE-SIG-Aフィールドであってよい。さらに他の実施例として、前記期間情報は、MAC headerが含むDuration/IDフィールドが指示する期間情報であってよい。さらに他の実施例として、前記期間情報は、L-SIGフィールドが含むLengthフィールド(L Length field)が指示する期間情報であってよい。一実施例によれば、U-SIGフィールド又はHE-SIG-A又はDuration/IDフィールドが指示する期間情報は、TXOP durationを指示する値であってよい。一実施例によれば、L-SIGフィールドが指示する期間情報は、前記L-SIGフィールドを含むPPDU(physical layer protocol data unit)の長さ又は前記L-SIGフィールドを含むPPDUの終わりを指示する値であってよい。
【0128】
また、本発明の実施例によれば、リンク間に共有された期間情報に基づく期間に送信又はチャネル接続を行うことを制限することができる。送信又はチャネル接続を制限する方法は、NAVを設定することを含んでよい。又は、送信又はチャネル接続を再開するためにNAVをリセットすることができる。このとき、NAVはintra-BSS NAVであってよい。Intra-BSS NAVは、intra-BSSフレーム(又は、PPDU)によって設定されるNAVであってよい。すなわち、MLDに属したSTAは、前記MLDに属した他のSTAに向かうフレーム(又は、PPDU)に基づいてNAVを設定することができる。
【0129】
本発明の一実施例によれば、inter-link NAVが存在してよい。Inter-link NAVは、多重リンクで動作する場合に、あるMLDに属した複数のリンクのSTAが用いるNAVであってよい。例えば、リンク1で受信した期間情報に基づいて設定したinter-link NAVに基づいてリンク2で送信をしなくてよい。また、inter-link NAVは、STR不可なMLDに対して存在又は利用することが可能である。例えば、inter-link NAVが設定された場合に、当該inter-link NAVを設定したMLDは、複数のリンク(又は、MLDが用いる全てのリンク)で送信又はチャネル接続をしなくてよい。
【0130】
また、NAVの種類としてintra-BSS NAVの他にbasic NAVが存在してよい。Basic NAVは、inter-BSSフレーム(又は、PPDU)によって設定されるNAVであってよく、intra-BSSかinter-BSSかが判断されないフレーム(又は、PPDU)によってもbasic NAVが設定されてよい。
【0131】
Inter-link NAVを別に用いる場合に、inter-link NAVを用いない場合に比べて、NAV設定がアップデートされる状況において長所を有し得る。例えば、他のリンクによって設定したNAVをリセットしても構わない状況が発生し得る。例えば、あるフレーム(又は、PPDU)に基づいてinter-link NAVを設定したが、前記フレーム(又は、PPDU)が同一MLDに向かうものでないと判断され、設定したinter-link NAVをリセットしても構わないことがある。仮に、リンク1とリンク2で動作するMLDが存在するとき、リンク1に対するNAVが、リンク1で受信したフレームに基づいて設定されていてよい。その後、リンク2のフレームに基づいてリンク1のNAVをアップデートしてよい。そして、リンク2によるNAVは維持する必要がなくなったとき、リンク1のNAVをリセットすれば、リンク1で受信したフレームに基づいて設定したNAV情報を失う不具合がある。仮にinter-link NAVを各リンクに対するNAVと共に用いれば、inter-link NAVをリセットしても各リンクに対するNAVが維持され、上記の不具合を解決することができる。
【0132】
本発明の実施例においてNAVを設定することを取り上げたが、本発明の実施例は、これに限定されず、物理層にチャネル接続を中断するように指示するか、チャネル状態をbusyと指示することにも適用可能である。また、NAVをリセットすることに限定されず、物理層にチャネル接続を続けるように指示したりチャネル状態をidleと指示することにも適用可能である。このとき、物理層とMAC層間に授受するprimitiveが用いられてよい。又は、MLDの一つのSTAと他のSTA間に授受するprimitiveが用いられてよい。又は、MLDの一つのMAC層と他のMAC層間に授受するprimitiveが用いられてよい。
【0133】
本発明の実施例によれば、MLDに属したSTAがPPDU受信を始めると、前記MLDに属した他のSTAはチャネル接続を止めなければならないことがある。前述したように、受信した期間情報に基づいてチャネル接続を止めてよいが、期間情報を含むフィールドの位置のため又はデコーディングなどにかかる時間のため、PPDUを受信し始めた時点から期間情報を得るまで時間が存在し得る。このため、この時間においてチャネルにアクセスして送信を始めると前述の問題につながり得る。このため、本発明の一実施例によれば、MLDのSTAは、前記MLDの他のSTAが受信を始めた時点からチャネル接続を中断することができる。また、前記MLDの他のSTAが受信を始めた後に受信したフレームが前記他のSTAに向かうものでないことを確認した場合にチャネル接続を再び始めることができる。
【0134】
図12は、本発明の一実施例に係るmulti-link NAV設定動作のさらに他の例を示す図である。
【0135】
図12は、図11で説明した実施例の具体的な方法に関する説明を具体化したものであり、重複説明は省略されてよい。
【0136】
前述したように、MLDに属したあるSTAが受信するフレーム又はPPDUに基づいて、同一MLDに属した他のSTAがチャネル接続又は送信を中止又は再開することができる。本発明において、チャネル接続又は送信を中止することは、NAVを設定する(アップデートする)、チャネルをbusyと判断する、又はCCAを中止するなどの動作を含んでよい。また、チャネル接続又は送信を再開することは、NAVをリセットする、NAV設定を取消(cancel)する、チャネルをidleと判断する、又はCCAを行うなどの動作を含んでよい。以下では、このような動作を、チャネル接続を中止し再開することとして指示できる。また、以下、MLDにSTA1とSTA2が属しており、STA1とSTA2はそれぞれLink1とLink2で動作するとして説明できる。また、フレームとPPDUを相互互換的に指示できる。また、この時のNAVは、図11で説明したようにintra-BSS NAV又はinter-link NAVであってよい。
【0137】
本発明の実施例によれば、STA1がフレーム受信し始めると、STA2はチャネル接続を中断してよい。また、STA1がL-SIGから期間情報(duration information)を取得したとき、STA2はチャネル接続を中断した状態を持続してよい。この時、STA2がチャネル接続を中断した状態を、STA1が受信したフレームの終わりまでと決定できる。また、STA1がL-SIGを確かにデコードできなかった場合(invalid L-SIGである場合)に、STA2はチャネル接続を再開できる。
【0138】
また、STA1が受信するフレームのU-SIGからTXOP durationとBSS colorを受信することができる。仮に、受信したBSS colorがintra-BSSであることを示すか、BSS colorがSTA1に該当するBSS colorである場合に、チャネル接続を中断できる。一実施例として、この時にチャネル接続を中断する期間は、受信したフレームの終わりまでであってよい。この場合、受信したフレームが終わった後、より早くチャネル接続を開始できる長所がある。他の実施例として、この時にチャネル接続を中断する期間はTXOP durationであってよい。この場合、L-SIGに基づいて中断したチャネル接続の期間はアップデートされてよい。この場合、受信するフレームに続くシーケンス(sequence)をよりよく保護できる長所がある。
【0139】
又は、STA1が受信するフレームのU-SIGからTXOP durationとBSS colorを受信したし、受信したBSS colorがintra-BSSでないことを示すか、BSS colorがSTA1に該当するBSS colorでない場合があり得る。又は、STA1がU-SIGを成功的にデコードできなかった場合があり得る。このような場合、STA2はチャネル接続を再開できる。
【0140】
又は、STA1が受信するフレームのU-SIGから取得した情報が、当該フレームがSTA1が受信しないフレームであることを指示する場合に、STA2はチャネル接続を再開できる。例えば、U-SIGから取得したPHY identifierが、将来の標準に該当するID又は認識できないIDである場合に、STA2はチャネル接続を再開できる。
【0141】
また、U-SIGを受信する場合を説明したが、同実施例を、HE PPDUを受信するとき、HE-SIG-Aを受信する場合にも適用できる。例えば、HE-SIG-AはTXOP durationとBSS colorを含んでよく、よって、前述したような動作を行うことができる。
【0142】
また、STA1が受信するフレームのEHT-SIGからSTA-IDを受信していることがある。仮に、受信したSTA-IDがSTA1の受信するべき指示子であれば、例えば、STA-IDがSTA1を示す、STA-IDがSTA1の属したグループを示す、又はSTA-IDがbroadcastを示す場合に、STA2はチャネル接続を中断した状態を持続できる。
【0143】
又は、STA1が受信するフレームのEHT-SIGからSTA-IDを受信していることがある。仮に、受信したSTA-IDがSTA1に該当しない指示子であれば、例えば、STA-IDがSTA1に該当する指示子を示さない、STA-IDがSTA1属したグループを示さない、又はSTA-IDがbroadcastを示さない場合に、STA2はチャネル接続を再開できる。又は、STA1がEHT-SIGを成功的にデコードできなかった場合にもSTA2はチャネル接続を再開できる。
【0144】
また、EHT-SIGを受信する場合を説明したが、同実施例を、HE PPDUを受信するとき、HE-SIG-Bを受信する場合にも適用できる。例えば、HE-SIG-BはSTA-IDを含んでよく、よって、前述したような動作を行うことができる。
【0145】
また、STA1が受信するフレームのMAC headerを受信していることがある。仮に、受信したMAC headerが含むRA(receiver address)又はDA(destination address)がSTA1の受信するべき値を示す場合に、例えば、RA又はDAがSTA1を示す、STA1の属したグループを示す、又はSTA-IDがbroadcastを示す場合に、STA2はチャネル接続を中断した状態を持続できる。この時、中断するチャネルアクセスの期間は、受信したMAC headerが含む期間情報に基づき得る。より具体的には、中断するチャネルアクセスの期間は、受信したMAC headerが含むDuration/IDフィールドが指示する期間情報に基づき得る。
【0146】
また、STA1が受信するフレームのMAC headerを受信していることがある。仮に、受信したMAC headerが含むRA又はDAが、STA1に該当しない指示子である場合に、例えば、RA又はDAがSTA1に該当する指示子を示さない、STA1の属したグループを示さない、又はbroadcastを示さない場合に、STA2はチャネル接続を再開できる。又は、STA1が全てのMAC headerを受信していないことがある。例えば、STA1がA-MPDUに含まれた全てのMPDUを受信失敗することがある。この場合、STA2はチャネル接続を再開できる。
【0147】
図12で説明したチャネル接続中断と再開は、STA1でフレーム(又は、PPDU)を受信し始めて順次にデコードして行くにつれてデコードされる順に動作してよい。デコードされる順序は、PPDUフォーマット、フレームフォーマットなどに基づき得る。例えば、L-SIG、U-SIG、EHT-SIG、MAC headerの順にデコードできる(EHT PPDUの場合)。又は、L-SIG、HE-SIG-A、MAC headerの順にデコードできる(HE SU PPDU、HE TB PPDUの場合)。又は、L-SIG、HE-SIG-A、HE-SIG-B、MAC headerの順にデコードできる(HE MU PPDUの場合)。又は、L-SIG、MAC headerの順にデコードできる(11a/g PPDUの場合)。
【0148】
本発明の実施例によれば、先に言及したSTA-IDは、PPDU又はRU(resource unit)の意図した受信者を指示する値であってよい。また、STA-IDは、EHT-SIGフィールド又はHE-SIG-Bフィールドなどに含まれてよい。また、STA-IDは、単一STAに該当する値を示すことが可能である。例えば、複数のSTAがMLDに含まれるとき、STA-IDは前記複数のSTAのうち一つのSTAに該当する値を示すことが可能である。また、STA-IDは、STAのAID又はMAC addressに基づく値であってよい。
【0149】
図13は、本発明の一実施例に係るBSS分類及びそれに基づく動作の一例を示す図である。
【0150】
本発明の一実施例によれば、STAは、受信したフレーム又は受信したPPDUに基づいてBSSを分類(classify)(又は、判断)することが可能である。BSSを分類することは、受信したフレーム又は受信したPPDUが、分類するSTAの属したBSSに該当するか否かを分類する動作を含んでよい。又は、BSSを分類することは、受信したフレーム又は受信したPPDUが、分類するSTAの属したBSSから送信されたか否かを分類する動作を意味できる。また、BSSを分類することは、受信したフレーム又は受信したPPDUが、分類するSTAの属していないBSSに該当するか否かを分類する動作を含んでよい。又は、BSSを分類することは、受信したフレーム又は受信したPPDUが、分類するSTAの属していないBSSから送信されたか否かを分類する動作を意味できる。また、BSSを分類することは、受信したフレーム又は受信したPPDUがどのBSSに属したかを分類する動作を含んでよい。又は、BSSを分類することは、受信したフレーム又は受信したPPDUがどのBSSから送信されたかを分類する動作を意味できる。本発明の一実施例によれば、分類するSTAの属したBSSをintra-BSSと呼ぶことができる。又は、分類するSTAの属したBSSを含むBSSをintra-BSSと呼ぶことができる。また、intra-BSSでないBSSをinter-BSSと呼ぶことができる。又は、intra-BSSでないBSSはinter-BSSであるか又は分類されないBSSであってよい。又は、inter-BSSは、分類されないBSSを含んでよい。また、分類するSTAが属していないBSSをinter-BSSと呼ぶことができる。
【0151】
一実施例によれば、受信したフレーム又は受信したPPDUがintra-BSSに該当したり又はintra-BSSから送信されたと判断された場合に、前記受信したフレーム又は前記受信したPPDUをそれぞれintra-BSSフレーム、intra-BSS PPDUということができる。また、受信したフレーム又は受信したPPDUがinter-BSSに該当したり又はinter-BSSから送信されたと判断された場合に、前記受信したフレーム又は前記受信したPPDUをそれぞれinter-BSSフレーム、inter-BSS PPDUということができる。また、intra-BSSフレームを含むPPDUはintra-BSS PPDUであってよい。また、inter-BSSフレームを含むPPDUはinter-BSS PPDUであってよい。
【0152】
本発明の一実施例によれば、一つ以上のBSS分類条件に基づいてBSSを分類できる。例えば、前記一つ以上のBSS分類条件のうち少なくとも一つの条件を満たすか否かによってBSSを分類できる。
【0153】
前記BSS分類条件は、BSS colorに基づく条件を含んでよい。BSS colorは、BSSに対する識別子(identifier)であってよい。また、BSS colorは、PPDUのプリアンブル(preamble)、より具体的にはsignalingフィールド(例えば、HE-SIG-Aフィールド又はU-SIGフィールド又はVHT-SIG-Aフィールド)に含まれてよい。また、BSS colorは、送信者のMAC層からPHY層へ伝達されるTXVECTORに含まれてよい。また、BSS colorは、受信者のPHY層からMAC層に伝達されるRXVECTORに含まれてよい。TXVECTOR、RXVECTORに含まれるパラメータをそれぞれ、TXVECTORパラメータ、RXVECTORパラメータと呼ぶことができる。また、BSS colorは、TXVECTORパラメータ又はRXVECTORパラメータに含まれてよい。また、APが設定したBSS colorをSTAに知らせることができる。一実施例によれば、受信したPPDUに含まれたBSS colorに基づいてBSSを分類できる。仮に、STAの受信したPPDUに含まれたBSS colorが、STAに該当するBSSのBSS colorと異なる場合に、前記受信したPPDUをinter-BSS PPDUに分類できる。又は、仮に、STAの受信したPPDUに含まれたBSS colorが、STAに該当するBSSのBSS colorと異なり、その値が0でない場合に、前記受信したPPDUをinter-BSS PPDUに分類できる。また、仮に、STAの受信したPPDUに含まれたBSS colorが、STAに該当するBSSのBSS colorと同一である場合に、前記受信したPPDUをintra-BSS PPDUに分類できる。
【0154】
前記BSS分類条件はMAC addressに基づく条件を含んでよい。MAC addressは、フレームのMAC headerに含まれてよい。また、MAC addressは、RA(receiver address)、TA(transmitter address)、BSSID、SA(source address)、DA(destination address)などを含んでよい。一実施例によれば、受信したフレームに含まれたMAC addressに基づいてBSSを分類できる。仮に、受信したフレームに含まれたMAC addressが、STAに該当するBSSのBSSIDと異なる場合に、前記受信したフレームをinter-BSSフレームに分類できる。より具体的には、仮に受信したフレームに含まれたMAC addressがいずれも、STAに該当するBSSのBSSIDと異なる場合に、前記受信したフレームをinter-BSSフレームに分類できる。また、仮に、受信したフレームに含まれたMAC addressが、STAに該当するBSSのBSSIDと同一である場合に、前記受信したフレームをintra-BSSフレームに分類できる。より具体的には、仮に、受信したフレームに含まれたMAC addressのうち少なくとも一つがSTAに該当するBSSのBSSIDと同一である場合に、前記受信したフレームをintra-BSSフレームに分類できる。
【0155】
前記該当するBSSは、STAがアソシエーションされたBSSを含んでよい。また、前記該当するBSSは、STAがアソシエーションされたBSSと同じmultiple BSSID setに含まれたBSSを含んでよい。また、前記該当するBSSは、STAがアソシエーションされたBSSと同じco-hosted BSSID setに含まれたBSSを含んでよい。また、同じmultiple BSSID set又は同じco-hosted BSSID setに含まれた一つ以上のBSSは、一つのフレームを通じて前記一つ以上のBSSに関する情報が伝達されてよい。
【0156】
前記BSS分類条件は、VHT PPDUに含まれたPartial AIDフィールド値に基づく条件を含んでよい。Partial AIDフィールドは、VHT PPDUのプリアンブルに含まれてよい。また、Partial AIDフィールドは、VHT PPDUに含まれたVHT-SIG-Aフィールドに含まれてよい。一実施例によれば、Partial AIDフィールドは、BSS colorの一部を示すことが可能である。例えば、partial BSS color機能を用いる場合に、Partial AIDフィールドは、BSS colorの一部を示すことが可能である。又は、AID割り当て規定(AID assignment rule)を用いる場合に、Partial AIDフィールドは、BSS colorの一部を示すことが可能である。AID割り当て規定は、BSS colorに基づくAIDを割り当てる方法であってよい。またVHT PPDUのVHT-SIG-Aフィールドに含まれたGroup IDフィールドが既に設定された値である場合(例えば、Group IDフィールドが63に設定された場合)に、Partial AIDフィールドは、BSS colorの一部を示すことが可能である。一実施例によれば、受信したPPDUのPartial AIDフィールドがBSS colorの一部を示す場合に、受信したPartial AIDフィールド値が受信したSTAに該当するBSS colorの一部と異なると、前記受信したPPDUをinter-BSS PPDUに分類できる。
【0157】
また、受信したPPDUのPartial AIDフィールドがBSS colorの一部を示す場合に、受信したPartial AIDフィールド値が、受信したSTAに該当するBSS colorの一部と同一であれば、前記受信したPPDUをintra-BSS PPDUに分類できる。また、このとき、BSS colorの一部は、BSS colorの4LSBsであることが可能である。さらに他の実施例によれば、Partial AIDフィールドはBSSIDの一部を示すことが可能である。例えば、VHT PPDUのVHT-SIG-Aフィールドに含まれたGroup IDフィールドが既に設定された値である場合(例えば、Group IDフィールドが0に設定された場合)に、Partial AIDフィールドはBSSIDの一部を示すことが可能である。一実施例によれば、受信したPPDUのPartial AIDフィールドがBSSIDの一部を示す場合に、受信したPartial AIDフィールド値が、受信したSTAに該当するBSSIDの一部と異なると、前記受信したPPDUをinter-BSS PPDUに分類できる。また、受信したPPDUのPartial AIDフィールドがBSSIDの一部を示す場合に、受信したPartial AIDフィールド値が、受信したSTAに該当するBSSIDの一部と同一であれば、前記受信したPPDUをintra-BSS PPDUに分類できる。また、このとき、BSSIDの一部はBSSIDの9MSBsであることが可能である。また、Partial AIDフィールド値は、TXVECTORパラメータPARTIAL_AID又はRXVECTORパラメータPARTIAL_AIDに含まれてよい。また、Group IDフィールド値は、TXVECTORパラメータGROUP_ID又はRXVECTORパラメータGROUP_IDに含まれてよい。
【0158】
前記BSS分類条件は、APが、既に設定された条件のPPDUを受信する条件を含んでよい。例えば、前記既に設定された条件のPPDUは、下りリンクPPDUを含んでよい。一実施例によれば、下りリンクPPDUは、VHT MU PPDUを含んでよい。また、下りリンクPPDUは、上りリンクか又は下りリンクかを指示するシグナリングが、既に設定された値に設定されたPPDUを含んでよい。上りリンクか又は下りリンクかを指示するシグナリングは、HE PPDUのsignalingフィールドに含まれてよい。又は、上りリンクか又は下りリンクかを指示するシグナリングはU-SIGに含まれてよい。U-SIGは、EHT PPDU又はEHT標準以後のPPDUのプリアンブルに含まれてよい。
【0159】
また、intra-BSS PPDU又はinter-BSS PPDUに分類できない場合が存在し得る。例えば、前述したintra-BSS PPDUに分類する条件とinter-BSS PPDUに分類する条件をいずれも満たせない場合に、intra-BSS PPDU又はinter-BSS PPDUに分類できない。
【0160】
また、BSSを分類するとき、複数の条件による分類結果が一致しないと、既に設定された条件によって最終結果を決定することが可能である。例えば、BSS colorに基づく条件による結果とMAC addressに基づく条件による結果とが一致しない場合に、MAC addressに基づく条件による結果が優先するか、又はMAC addressに基づく条件による結果を最終結果として決定できる。又は、intra-BSS PPDUに分類する条件とinter-BSS PPDUに分類する条件を両方とも満たす場合に、intra-BSS PPDUに分類できる。
【0161】
本発明の一実施例によれば、STAは、分類したBSSに基づく動作を行うことができる。分類したBSSに基づく動作は、intra-PPDU節電(power save)動作を含んでよい。intra-PPDU節電動作は、受信したPPDUに基づく節電動作であってよい。既に設定された条件を満たす場合に、intra-PPDU節電動作を行うことが可能である。前記既に設定された条件は、受信したPPDUをintra-BSS PPDUに分類する条件を含んでよい。また、前記既に設定された条件は、受信したPPDUの意図した受信者(intended receiver)が前記PPDUを受信したSTAでない条件を含んでよい。例えば、PPDUに含まれたID又はaddressが前記PPDUを受信したSTAに該当しない場合に、前記PPDUの意図した受信者は、前記PPDUを受信したSTAでなくてよい。IDは、PPDUのプリアンブルに含まれてよい。例えば、IDは、PPDUのプリアンブルに含まれたSTA_IDであってよい。また、STA_IDは、HE MU PPDU又はEHT PPDUに含まれてよい。また、adderessは、前述したMAC addressであってよい。また、受信したPPDUに含まれた上りリンクか又は下りリンクかを指示するシグナリングが上りリンクを指示する場合に、前記PPDUの意図した受信者は、前記PPDUを受信したSTAでなくてよい。また、受信したPPDUの設定が、前記PPDUを受信したSTAが支援しないものに設定された場合に、前記PPDUの意図した受信者は、前記PPDUを受信したSTAでなくてよい。受信したPPDUの設定は、PPDUのMCS、空間ストリーム(spatial stream)個数、チャネル幅(channel width)などを含んでよい。また、受信したPPDUの設定を、前記PPDUを受信したSTAが支援しない場合に、PHY-RXEND.indication(UnsupportedRate)primitiveが受信されてよい。また、受信したPPDUが既に設定されたフォーマットである場合に、前記PPDUの意図した受信者は、前記PPDUを受信したSTAでなくてよい。前記既に設定されたフォーマットはTB PPDUを含んでよい。TB PPDUは、HE TB PPDU、EHT TB PPDUを含んでよい。また、TB PPDUは、トリガするフレームによる応答として送信されるPPDUであってよい。トリガするフレームは、トリガフレームを含んでよい。トリガするフレームは、トリガする情報が含まれたフレームを含んでよい。トリガする情報は、MAC header、例えば、A-controlフィールドに含まれてよい。また、トリガする情報又はトリガフレームに含まれた情報は、応答するPPDUの長さ、応答時に用いるRU、応答時に用いるPHY configuration、MAC configurationなどを含んでよい。intra-PPDU節電動作は、受信したPPDUの終わりまでdoze状態に入り得る動作であってよい。さらに他の実施例として、STAが受信したPPDU又はフレームの意図した受信者が前記STAでないと判断された場合に、PPDU又はフレームの受信又はデコーディングを中断できる。
【0162】
分類したBSSに基づく動作は、NAVを設定(又は、アップデート)する動作を含んでよい。一実施例によれば、STAが一つ以上のNAVを運用することが可能である。また、STAがPPDU又はフレームを受信した場合に、受信したPPDU又は受信したフレームに基づいて分類したBSSに該当するNAVを設定することが可能である。例えばintra-BSS NAVは、intra-BSS PPDUに該当するNAVであってよい。また、basic NAVは、intra-BSS PPDUでないPPDUに該当するNAVであってよい。又は、basic NAVは、inter-BSS PPDUに該当するNAVであってよい。また、受信したPPDU又は受信したフレームに基づいてNAVを設定する時に、受信したPPDU又は受信したフレームに含まれたduration情報を用いることが可能である。前記duration情報は、TXOPを含んでよい。TXOPは、TXOPフィールドに含まれた値を意味できる。TXOPフィールドは、PPDUのプリアンブルに含まれてよい。例えば、TXOPフィールドは、HE PPDUのHE-SIG-Aフィールドに含まれてよい。又は、TXOPフィールドは、EHT PPDU又はEHT以後標準のPPDUのU-SIGフィールドに含まれてよい。また、前記duration情報は、MAC headerに含まれてよい。例えば、前記duration情報は、MAC headerに含まれたDuration/IDフィールドに含まれてよい。
【0163】
分類したBSSに基づく動作は、空間再利用(spatial reuse)動作を含んでよい。また、分類したBSSに基づく動作は、チャネル接続動作を含んでよい。空間再利用動作はチャネル接続動作であってよい。STAがPPDU又はフレームを受信した時に、既に設定された条件を満たすと、空間再利用動作を行うことが可能である。既に設定された条件は、受信したPPDU又は受信したフレームがinter-BSSに該当する条件を含んでよい。また、既に設定された条件は、受信したPPDU又は受信したフレームの信号強度(signal strength)が閾値(threshold)よりも小さい条件を含んでよい。例えば、閾値は可変的であってよい。また、閾値は、OBSS PDベースの空間再利用(OBSS PD-based Spatial reuse)動作のための閾値であってよい。また、閾値は、CCA閾値以上の値であってよい。また、閾値は、送信しようとする電力(power)に基づく値であってよい。空間再利用動作は、PPDUを送信する動作を含んでよい。また、空間再利用動作は、PHYをリセットする動作を含んでよい。例えば、PHYをリセットする動作は、PHY-CCARESET.request primitiveを発行(issue)する動作であってよい。また、空間再利用動作は、受信したPPDU又は受信したフレームに基づいてNAVを設定しない動作を含んでよい。仮に、STAが空間再利用動作を行う場合に、受信したPPDU又は受信したフレームが送信又は受信される間に前記STAがPPDUを送信することが可能であってよい。
【0164】
図13を参照すると、BSS AとBSS Bが存在してよく、BSS AとBSS Bは互いに異なるBSSであってよい。また、BSS AとBSS Bは互いにinter-BSSに該当してよい。すなわち、BSS AにアソシエーションされたSTAがBSS Bで送信したPPDU又はフレームは、inter-BSS PPDU又はinter-BSSフレームに分類されてよい。また、BSS Aに属する(又は、BSS Aを運営するAPとアソシエーションされた)STA1、STA2が存在してよい。BSS Bに属する(又は、BSS Bを運営するAPとアソシエーションされた)STA3、STA4が存在してよい。図13を参照すると、STA1がPPDUを送信できる。また、STA1の送信したPPDUはBSSに対する情報を含んでよい。例えば、BSSに対する情報は、前述したBSSを分類するための情報であってよい。また、STA1の送信したPPDUは、Duration情報を含んでよい。
【0165】
STA2は、STA1の送信したPPDUを受信し、このPPDUに対するBSSを分類できる。また、STA2とSTA1はBSS Aに属しているので、STA2の受信したPPDUはintra-BSS PPDUに分類されてよい。また、STA2の受信したPPDUはUL PPDUであるか、STAが意図した受信者でないPPDUであってよい。したがって、前述した実施例によってSTA2はintra-PPDU節電を行うことが可能である。図13を参照すると、STA2は、受信したPPDU終わりの時間までdoze状態に入り得る。また、STA2は、受信したPPDUに含まれたDuration情報に基づいてNAVを設定することができる。STA2は、受信したPPDUをintra-BSS PPDUに分類したので、intra-BSS NAVを設定することが可能である。
【0166】
STA3は、STA1の送信したPPDUを受信し、このPPDUに対するBSSを分類できる。また、STA3とSTA1はそれぞれBSS B、BSS Aに属しているので、STA3の受信したPPDUはinter-BSS PPDUに分類されてよい。また、STA3は、受信したPPDUに含まれたDuration情報に基づいてNAVを設定できる。STA3は、受信したPPDUをinter-BSS PPDUに分類したので、basic NAVを設定することが可能である。
【0167】
STA4は、STA1の送信したPPDUを受信し、このPPDUに対するBSSを分類できる。また、STA4とSTA1はそれぞれBSS B、BSS Aに属しているので、STA4の受信したPPDUはinter-BSS PPDUに分類されてよい。また、STA4の受信したPPDUの信号強度が閾値よりも小さくてよい。したがって、STA4の受信したPPDUがinter-BSS PPDUに分類されたし、STA4の受信したPPDUの信号強度が閾値よりも小さいので、STA4は空間再利用(spatial reuse)動作を行うことが可能である。したがって、STA4は、チャネル接続、バックオフ手順(backoff procedure)を行うことができ、送信を始めることができる。例えば、STA1の送信したPPDUが終わらない時点に、STA4が送信を始めることが可能であってよい。
【0168】
図14は、本発明の実施例によるステーションの機能を示す。
【0169】
本発明の実施例によると、ある無線LAN標準に従うステーションは、以前の無線LAN標準の機能を含む。これは下位互換性のためである。例えば、特定の無線LAN標準を支援するステーションは以前世代の無線LAN標準機能を支援し、追加の新しい機能も支援する。例えば、HTステーションはOFDM PHYステーションの基本機能を支援する。よって、HTステーションはOFDM PHYステーションと分類される。また、HTステーションはOFDM PHYステーションの機能だけでなく、OFDM PHYステーションが支援しない追加の機能を支援する。VHTステーションはHTステーションの基本機能を支援しながら、HTステーションが支援しない機能を支援する。VHTステーションはHTステーションと分類される。また、HEステーションはVHTステーションの基本機能を支援しながら、VHTステーションが支援しない機能を支援する。HEステーションはVHTステーションと分類される。また、EHT STAはHE STAであってもよい。また、EHTステーションはHEステーションの基本機能を支援しながらHEステーションが支援しない機能を支援する。また、EHTステーションはHEステーションと分類される。また、EHT標準以降の無線LAN標準が新しく定義される。本発明において、EHT標準以降の標準をNEXT標準と称し、NEXT標準に従うステーションをNEXTステーションと称する。NEXTステーションはEHTステーションの基本機能を支援しながら、EHTステーションが支援しない機能を支援する。NEXTステーションはEHTステーションと分類される。
【0170】
図14は、各無線LAN標準を支援するステーションの間の関係を示すダイヤグラムである。図11で参照すると、EHTステーションであれば、HEステーションで、VHTステーションで、HTステーションで、OFDM PHYステーションである。また、NEXTステーションであれば、EHTステーションで、HEステーションで、VHTステーションで、HTステーションで、OFDM PHYステーションである。
【0171】
図16は、本発明の実施例によるUL MU動作を示す図である。
【0172】
本発明の実施例において、アクセスポイントはMU(multi-user)伝送を誘発(solicit)するフレームを伝送する。このようなフレームをトリガリングフレームと称する。この際、トリガリングフレームを受信した一つ以上のステーションはトリガリングフレームに基づいて上り伝送を行う。詳しくは、トリガリングフレームを受信した一つ以上のステーションはフレームに対する応答フレームを伝送する。この際、トリガリングフレームを含むPPDUと上り伝送に使用されるPPDUとの間隔(inter-space)はSIFSである。詳しくは、複数のステーションはトリガリングフレームを受信し、同時に(simultaneous)即刻の(immediate)応答を伝送する。即刻の応答は先に受信したPPDUと応答を含むPPDUとの間の間隔がSIFSであることを示す。
【0173】
トリガリングフレームは制御フレームの一種であって、トリガ情報を含むトリガフレームである。また、トリガリングフレームはトリガ情報をMACヘッダに含むフレームである。この際、トリガ情報は、MACヘッダのHT Controlフィールド、Controlサブフィールド、またはA-Controlサブフィールドに含まれるTRS(triggered response scheduling)である。また、トリガ情報はTB PPDUの伝送を誘発する情報である。
【0174】
TB PPDUはトリガリングフレームに対する応答フレームを含むPPDUフォーマットである。TB PPDUはHE TB PPDUとEHT TB PPDUとを含む。また、TB PPDUはNEXT無線LAN標準で定義するNEXT TB PPDUを含む。HE TB PPDUはL-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、HE-SIG-A、HE-STF、HE-LTFを順番に含むプリアンブルを含み、プリアンブルに続いてデータ、パケットエクステンション(packet extension、PE)を含む。また、EHT TB PPDU、NEXT TB PPDUはL-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、(EHT-/NEXT-)STF、(EHT-/NEXT-)LTFを順番に含むプリアンブルを含み、プリアンブルに続いてデータ、パケットエクステンション(PE)を含む。
【0175】
トリガリングフレームはTB PPDU伝送に必要な情報を含む。MACフレームのTypeサブフィールド(B3 B2)の値が01で、サブタイプサブフィールド(B7 B6 B5 B4)の値が0010であれば、MACフレームはトリガリングフレームであることを示す。
【0176】
トリガフレームに応答する複数のステーションが互いに異なるフォーマットのTB PPDUを伝送すれば、アクセスポイントがTB PPDUを受信することが難しい。また、複数のステーションが伝送するPPDUのプリアンブルが互いに異なれば、アクセスポイントがTB PPDUを受信することが難しい。特に、互いに異なるフォーマットのTB PPDUが伝送されるRUがオーバーラップすれば、アクセスポイントがTB PPDUを受信することが難しい。よって、一つのトリガリングフレームに対する応答を伝送する複数のステーションは同じフォーマットのTB PPDUを使用する。また、一つのトリガリングフレームに対する応答を伝送する複数のステーションが伝送するTB PPDUのプリアンブル情報は同じである。
【0177】
図14を介して説明したように、HEステーションはHE TB PPDUを伝送する。また、EHTステーションはEHT TB PPDUまたはHE TB PPDUを伝送する。また、NEXTステーションはNEXT TB PPDU、EHT TB PPDU、またはHE TB PPDUを伝送する。
【0178】
図15の実施例において、APがHEステーション(HE STA)の伝送とEHTステーション(EHT STA)の伝送をスケジューリングするトリガフレームを伝送する。この際、トリガフレームがトリガフレームに対する応答のために伝送されるTB PPDUのフォーマットに対して指示しなければ、HEステーション(HE STA)とEHTステーション(EHT STA)または互いに異なるEHTステーション(EHT STA)は互いに異なるフォーマットのTB PPDUを伝送する。それによって、TB PPDUの伝送に失敗して伝送機会を無駄にする恐れがある。説明の便宜上、HE、EHT、NEXT標準で定義されたトリガフレームをそれぞれHEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、及びNEXTトリガフレームと称する。また、HE、EHT、NEXT標準で定義されたTRSをHE TRS、EHT TRS、及びNEXT TRSと称する。トリガフレームのフォーマットについては図13を介して説明する。
【0179】
図16は、本発明の実施例によるトリガフレームのフォーマットとトリガフレームに含まれるサブフィールドを示す。
【0180】
詳しくは、図16(a)はトリガフレームのフォーマットを示し、図16(b)はトリガフレームのCommon Infoフィールドを示し、図16(c)はトリガフレームのUser Infoフィールドを示す。トリガフレームのMACヘッダは、Frame Controlフィールドと、Durationフィールドと、Addressフィールドとを含む。この際、AddressフィールドはRAフィールド、TAフィールドを含む。また、トリガフレームはCommon InfoフィールドとUser Info Listフィールドを含む。Common Infoフィールドはトリガフレームがトリガする全てのステーションのための情報を含む。また、User Info ListフィールドはUser Infoフィールドを含む。具体的な実施例において、特定タイプのトリガフレームはUser Info Listフィールドを含まない。また、トリガフレームはPaddingフィールドとFCSフィールドを含む。PaddingフィールドはTri受信するSTAが応答を準備するのに必要な時間を確保するためにframeの長さを伸ばす役割をし、optionally存在する。
【0181】
Common InfoフィールドはTrigger Typeサブフィールドを含む。Trigger Typeサブフィールドはトリガフレームバリアント(variant)を識別(identify)する。トリガフレームはTrigger Typeサブフィールドの値を介してトリガフレームのタイプを示す。また、Trigger TypeサブフィールドによってTrigger Dependent Common Infoサブフィールド、Trigger Dependent User Infoサブフィールドに含まれる情報、及びTrigger Dependent Common Infoサブフィールド、Trigger Dependent User Infoサブフィールドの長さが決定される。例えば、Trigger TypeサブフィールドをCommon InfoフィールドのB0からB3までのビットが示す。
【0182】
また、Common InfoフィールドはUL Length subfieldを含む。UL Length subfieldはTrigger frameに応答するTB PPDUの長さに関する情報を含む。または、UL Length subfieldはTrigger frameに応答するframeの長さに関する情報を含む。また、UL Length subfieldはTrigger frameに応答するTB PPDUのL-SIGのLength subfieldに含まれる値を指示する。よって、TB PPDUで応答するSTAは受信したTrigger frameが含むUL Length subfieldの値に基づいてTB PPDUのL-SIGのLength subfieldを設定する。より詳しくは、TB PPDUで応答するSTAは受信したTrigger frameが含むUL Length subfieldの値でTB PPDUのL-SIGのLength subfieldを設定する。例えば、UL Length subfieldをCommon Info fieldのB4からB15までのビットが示す。
【0183】
また、Common InfoフィールドはUL BWサブフィールドを含む。UL BWサブフィールドはトリガフレームに応答するTB PPDUのシグナリングフィールド、例えば、HE-SIG-4フィールドまたはU-SIGフィールドに含まれるbandwidth(BW)値を指示する。また、UL BW subfieldはTrigger frameに応答するTB PPDUの最大bandwidthを示す。
【0184】
また、Common Infoフィールドはトリガフレームに応答するTB PPDUのシグナリングフィールド、例えば、HE-SIG-4フィールドまたはU-SIGフィールドに含まれる情報などを含む。
【0185】
User InfoフィールドAID12サブフィールドを含む。AID12サブフィールドはAID12サブフィールドを含むUser Infoフィールドの意図された受信者またはUser Infoフィールドの機能を指示する役割をする。よって、AID12サブフィールドはAID12サブフィールドを含むトリガフレームの意図された受信者またはトリガフレームの機能を指示する役割をする。例えば、AID12サブフィールドの値が予め設定された値であれば、User InfoフィールドはRA-RU(random access resource unit)を指示することを示す。より詳しくは、AID12サブフィールドの値が0であれば、User Infoフィールドは連結された(associated)ステーションのためのRA-RUを指示する。また、AID12サブフィールドの値が2045であれば、User Infoフィールドは連結されていない(unassociated)ステーションのためのRA-RUを指示する。また、AID12サブフィールドの値が指示するSTAID、例えば、AID(association ID)に当たるステーションAID12サブフィールドを含むUser InfoフィールドまたはAID12サブフィールドを含むトリガフレームが応答をトリガすることを示す。例えば、AID12サブフィールドはAIDまたはAIDの12 LSBsを示す。AID12サブフィールドの値に当たるステーションはトリガフレームにTB PPDUで応答する。また、AID12サブフィールドの値は1から2007の範囲(1と2007を含む)である。また、AID12サブフィールドが予め設定された値、例えば、2046であれば、該当するRUはいかなるステーションにも割り当てられていないことを指示する。また、AID12サブフィールドが予め設定された値、例えば、4095であれば、トリガフレームのパッディングが開始することを指示する。
【0186】
また、AID12サブフィールドを含むUser Infoフィールドの情報はAID12サブフィールドが指示するステーションに当たる情報である。例えば、RU AllocationサブフィールドはRUのサイズと位置を指示する。この際、AID12サブフィールドを含むUser InfoフィールドのRU Allocationサブフィールドの値は、前記AID12サブフィールドが指示するステーションに当たる情報である。また、User Infoフィールドは、User Infoフィールドを含むトリガフレームの応答に使用されるコーディング方法(UL FEC Coding Type)、モジュレーション方法(UL HE-MCS、UL DCM)、伝送パワー(UL Target RSSI)を指示する。
【0187】
上述したように、トリガフレームに対する応答として同時に伝送されるTB PPDUがいかなるPPDUのフォーマットで伝送されるのかによって問題になる恐れがある。それに関するトリガリングフレーム伝送方法については図14を介して説明する。
【0188】
図17は、本発明の実施例によってトリガフレームのAID12サブフィールドの値が指示する情報を示す。
【0189】
本発明の実施例によるEHTステーションは、HE TB PPDU、EHT TB PPDUを選択的に伝送する。また、NEXTステーションはHE TB PPDU、EHT TB PPDU、NEXT TB PPDUを選択的に伝送する。それによって、一つ以上のフレームまたは一つのPPDUで多数の無線LAN標準のステーションをスケジューリングすることができる。それによって、伝送媒体の使用効率を上げることができる。例えば、EHT標準を支援しないHEステーションとEHTステーションを一つのフレームでHE TB PPDUで応答するようにする。
【0190】
また、TB PPDUフォーマットを選択するための情報がトリガフレーム、またはTRS、またはトリガフレームを含むPPDU、またはTRSを含むPPDUに含まれる。
【0191】
本発明の実施例によると、応答するTB PPDU formatに関する情報がMAC levelに存在する。本発明の実施例によると、トリガフレームはHEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、及びNEXTトリガフレームに区分される。また、HEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、NEXTトリガフレームでトリガされた応答はそれぞれHE TB PPDU、EHT TB PPDU、NEXT TB PPDUで応答する。
【0192】
また、HEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、NEXTトリガフレームを区分することは、トリガフレームに応答するTB PPDUフォーマットをそれぞれHE TB PPDU、EHT TB PPDU、NEXT TB PPDUに区分するということと同じ意味である。つまり、トリガフレームのフォーマットによってそれに対するTB PPDUのフォーマットも異なり、次世代のトリガフレームは前世代のTB PPDUの伝送も共に指示する。つまり、EHTトリガフレームはHE TB PPDUとEHT TB PPDUの伝送を同時に指示する。しかし、HEトリガフレームはEHT TB PPDUの伝送を指示することはできない。
【0193】
具体的な実施例において、トリガフレームが含むMACヘッダのFrame ControlフィールドによってトリガフレームがHEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、及びNEXTトリガフレームのうちどのトリガフレームに当たるのかが決定される。例えば、トリガフレームが含むMACヘッダのFrame ControlフィールドのTypeサブフィールド、Subtypeサブフィールド、またはControl Frame Extensionサブフィールドのうち少なくともいずれか一つによって、トリガフレームがHEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、及びNEXTトリガフレームのうちどのトリガフレームに当たるのかが決定される。例えば、トリガフレームが含むMACヘッダのFrame ControlフィールドのTypeサブフィールド、Subtypeサブフィールド、またはControl Frame Extensionサブフィールドが第1値であれば、トリガフレームはHEトリガフレームと分類される。また、トリガフレームが含むMACヘッダのFrame ControlフィールドのTypeサブフィールド、Subtypeサブフィールド、またはControl Frame Extensionサブフィールドが第2値であれば、トリガフレームはEHTトリガフレームと分類される。また、トリガフレームが含むMACヘッダのFrame ControlフィールドのTypeサブフィールド、Subtypeサブフィールド、またはControl Frame Extensionサブフィールドが第3値であれば、トリガフレームはNEXTトリガフレームと分類される。MACヘッダのFrame ControlフィールドのTypeサブフィールドの値が01で、サブタイプサブフィールドの値が0010であれば、トリガフレームはHEトリガフレームと分類される。Typeサブフィールド、Subtypeサブフィールド、及びControl Frame Extensionサブフィールドそれぞれが2ビット、4ビット、及び4ビットに限定される。よって、このような実施例は限定的なビットフィールドの値を使用することで将来に使用可能なタイプを制限するという短所がある。
【0194】
他の具体的な実施例において、トリガフレームが含むCommon InfoフィールドによってトリガフレームがHEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、及びNEXTトリガフレームのうちどのトリガフレームに当たるのかが決定される。例えば、トリガフレームのCommon InfoフィールドのTrigger Typeサブフィールドの値が第1値であれば、トリガフレームはHEトリガフレームと分類される。トリガフレームのCommon InfoフィールドのTrigger Typeサブフィールドの値が第2値であれば、トリガフレームはEHTトリガフレームと分類される。トリガフレームのCommon InfoフィールドのTrigger Typeサブフィールドの値が第3値であれば、トリガフレームはNEXTトリガフレームと分類される。詳しくは、トリガフレームのCommon InfoフィールドのTrigger Typeサブフィールドの値が0乃至7であれば、トリガフレームはHEトリガフレームと分類される。または、トリガフレームのCommon InfoフィールドのTrigger Typeサブフィールドの値が0乃至7ではなければ、トリガフレームはEHTトリガフレームまたはNEXTトリガフレームと分類される。Trigger Typeサブフィールドのビット数が限定的であるため、このような実施例は限定的なビットフィールドの値を使用することで将来に使用可能なタイプを制限するという短所がある。
【0195】
また他の具体的な実施例において、トリガフレームが含むUL LengthフィールドによってトリガフレームがHEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、及びNEXTトリガフレームのうちどのトリガフレームに当たるのかが決定される。例えば、トリガフレームのUL Lengthフィールドの値を3で割った余りの値が第1値であれば、トリガフレームはHEトリガフレームと分類される。トリガフレームのUL Lengthフィールドの値を3で割った余りの値が第2値であれば、トリガフレームはEHTトリガフレームと分類される。トリガフレームのUL Lengthフィールドの値を3で割った余りの値が第3値であれば、トリガフレームはNEXTトリガフレームと分類される。トリガフレームUL Lengthフィールドの値を3で割った余りの値が0ではなければ、トリガフレームはHEトリガフレームと分類される。トリガフレームのUL Lengthフィールドの値を3で割った余りの値が1であれば、トリガフレームはHEトリガフレームと分類される。トリガフレームのUL Lengthフィールドの値を3で割った余りの値が0であれば、トリガフレームはEHTトリガフレームまたはNEXTトリガフレームと分類される。また、トリガフレームのUL Lengthフィールドの値だけでなく、トリガフレームのFormat Identifier、PHY Identifier、及びTB PPDUフォーマットシグナリングのうち少なくとも一つによって、トリガフレームがHEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、及びNEXTトリガフレームのうちどのトリガフレームに当たるのかが決定される。
【0196】
更に他の具体的な実施例において、トリガフレームが含むUser InfoフィールドによってトリガフレームがHEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、及びNEXTトリガフレームのうちどのトリガフレームに当たるのかが決定される。詳しくは、トリガフレームのUser InfoフィールドのAID12サブフィールドの値によってトリガフレームがHEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、及びNEXTトリガフレームのうちどのトリガフレームに当たるのかが決定される。例えば、トリガフレームのUser InfoフィールドのAID12サブフィールドの値が予め指定された値であるのかによってトリガフレームがHEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、及びNEXTトリガフレームのうちどのトリガフレームに当たるのかが決定される。この際、トリガフレームのタイプを示すAID12サブフィールドを含むUser Infoフィールドは、User Infoフィールドリストで最初のUser Infoフィールドである。トリガフレームのタイプを示すAID12サブフィールドを含むUser Infoフィールドは、ステーションのAIDを指示するAID12サブフィールドを含むUser Infoフィールドより前に位置する。それによって、トリガフレームを受信するステーションはトリガフレームのタイプを早めに判断することができる。更に他の具体的な実施例において、トリガフレームのタイプを示すAID12サブフィールドを含むUser Infoフィールドは、User InfoフィールドリストでHEステーションのためのUser Infoフィールドの後に位置する。それによって、レガシステーション、つまり、HEステーションがAID12サブフィールドの値の意味を判断することができなくて生じる問題を防止することができる。また、トリガフレームのタイプを示すAID12サブフィールドを含むUser Infoフィールドは、AID12サブフィールド以外のサブフィールドを含まなくてもよい。該当User Infoフィールドはトリガフレームのタイプを指示するためのものであるため、トリガフレームのタイプ以外の情報は必要ではないためである。このような実施例において、User Infoフィールドの長さはAID12サブフィールドの値によって変化する。図17は、このような実施例が適用される際にAID12サブフィールドの値が示す意味を示す。AID12サブフィールドの値が第1値であれば、AID12サブフィールドはAID12サブフィールドを含むトリガフレームがEHT TB PPDUの伝送をトリガリングすることを示す。第1値は2047である。AID12サブフィールドの値が第2値であれば、AID12サブフィールドはAID12サブフィールドを含むトリガフレームがNEXT TB PPDUの伝送をトリガリングすることを示す。第2値は2048である。
【0197】
他の具体的な実施例において、ステーションはステーションをトリガリングするUser Infoフィールドの位置によってトリガフレームに対する応答として伝送するTB PPDUのフォーマットを決定する。詳しくは、ステーションはステーションをトリガリングするUser Infoフィールドが予め指定された値を有するAID12フィールドを含むUser Infoフィールドの後に位置するのかに基づいてトリガフレームに対する応答として伝送するTB PPDUのフォーマットを決定する。この際、ステーションはステーションをトリガリングするUser Infoフィールドが第1値を有するAID12フィールドを含むUser Infoフィールドの後に位置するのかと、第2値を有するAID12フィールドを含むUser Infoフィールドの後に位置するのかに基づいてトリガフレームに対する応答として伝送するTB PPDUのフォーマットを決定する。図17の実施例において、ステーションをトリガリングするUser Infoフィールドが2047を有するAID12フィールドを含むUser Infoフィールドの後に位置すれば、ステーションはトリガフレームに対する応答としてEHT TB PPDUを伝送する。また、ステーションをトリガリングするUser Infoフィールドが2048を有するAID12フィールドを含むUser Infoフィールドの後に位置すれば、ステーションはトリガフレームに対する応答としてNEXT TB PPDUを伝送する。また、ステーションをトリガリングするUser Infoフィールドが2047を有するAID12フィールドを含むUser Infoフィールドと2048を有するAID12フィールドを含むUser Infoフィールドの後に位置すれば、ステーションはトリガフレームに対する応答としてNEXT TB PPDUを伝送する。また、ステーションをトリガリングするUser Infoフィールドが2047を有するAID12フィールドを含むUser Infoフィールドと2048を有するAID12フィールドを含むUser Infoフィールドの前に位置すれば、ステーションはトリガフレームに対する応答としてHE TB PPDUを伝送する。
【0198】
AID12サブフィールド以外のUser Infoフィールドのサブフィールドが、トリガフレームがHEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、及びNEXTトリガフレームのうちどのトリガフレームに当たるのか決定する。
【0199】
トリガフレームのPaddingフィールドによってHEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、及びNEXTトリガフレームのうちどのトリガフレームに当たるのかが決定される。例えば、トリガフレームのPaddingフィールドが予め指定された値を含むのかによってHEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、及びNEXTトリガフレームのうちどのトリガフレームに当たるのか決定される。
【0200】
また、上述した実施例は結合して適用される。例えば、トリガフレームがHEトリガフレーム、EHTトリガフレーム、及びNEXTトリガフレームであるのかを判断するのに影響を及ぼす要素が結合されて判断される。
【0201】
また、上述した実施例はTRSフィールドに対する応答として伝送されるTB PPDUのフォーマットを決定するのに使用される。
【0202】
図18は、本発明の実施例によるUL MU動作を示す。
【0203】
上述したように、トリガフレームはMACフレームヘッダにTRSを含む。TRSは上述したようにHT Controlフィールドに含まれる。詳しくは、HT ControlフィールドはA-Controlフィールドを含む際、HT ControlフィールドはTRSを含む。また、TRSはTRS Controlフィールドに含まれる。A-ControlフィールドにControl Listフィールドが連続して位置する。この際、Control ListフィールドがTRSを含む。
【0204】
TRSを含むMACフレームの意図された受信者に当たるステーションは、TRSをフィールドに基づいてPPDUを伝送する。この際、TRSはステーションがTRSを含むMACフレームに対する応答として伝送するPPDUまたはフレームの長さに関する情報(UL Data Symbols)を含む。TRSを含むMACフレームに対する応答伝送のパワーに関する情報(AP Tx Power、UL Target RSSI)と、TRSを含むMACフレームに対する応答を伝送する際に使用するRUの位置及びサイズ(RU Allocation)と、TRSを含むMACフレームに対する応答伝送のモジュレーション方法に関する情報(UL HE-MCS)を含む。
【0205】
TRSは無線LAN標準別に定義される。この際、TRSを含むMACフレームを受信したステーションはTRSのフォーマット、つまり、どの無線LAN標準で定義されたTRSであるのかによってTRSに対する応答として伝送されるTB PPDUのフォーマットを決する。詳しくは、ステーションがHE TRSを受信すれば、ステーションはTRSに対する応答としてHE TB PPDUを伝送する。また、ステーションがEHT TRSを受信すれば、ステーションはTRSに対する応答としてEHT TB PPDUを伝送する。また、ステーションがNEXT TRSを受信すれば、ステーションはTRSに対する応答としてNEXT TB PPDUを伝送する。この際、ステーションはA-Controlサブフィールドのcontrol IDサブフィールドに基づいてどの無線LAN標準で定義されたTRSであるのか判断する。TRSはHE TRSとHE TRSではないTRSに区分される。
【0206】
TRSのフォーマットはTRSが含まれるHT ControlフィールドがHEバリアントであるのか、EHTバリアントであるのか、NEXTバリアントであるのかによって決定される。TRSが含まれるHT ControlフィールドがEHTバリアントであれば、TRSはEHT TRSである。また、TRSが含まれるHT ControlフィールドがNEXTバリアントであれば、TRSはNEXT TRSである。また、TRSのフォーマットは、TRSが含まれるHT Controlフィールドのビットのうち予め指定されたビットがどの値であるのかによってHT ControlフィールドがHEバリアントであるのか、EHTバリアントであるのか、NEXTバリアントであるのかによって決定される。例えば、HT Controlフィールドの最初の、2番目のビット(B0、B1)の値が11であればHT ControlフィールドはHEバリアントである。また、HT Controlフィールドの最初の、2番目のビット(B0、B1)と追加のビット、例えば、32番目のビット(B31)に基づいてHT ControlフィールドがHEバリアントであるのか、EHTバリアントであるのか、NEXTバリアントであるのか決定される。
【0207】
図18の実施例において、TRSがHE PPDUに含まれれば、HE PPDUを受信したステーションはTRSに対する応答としてHE TB PPDUを伝送する。TRSがEHT PPDUに含まれれば、EHT PPDUを受信したステーションはTRSに対する応答としてEHT TB PPDUを伝送する。TRSがNEXT PPDUに含まれれば、EHT PPDUを受信したステーションはTRSに対する応答としてNEXT TB PPDUを伝送する。
【0208】
また、TRSが含まれたPPDUフォーマットによってTRSが含むサブフィールドが示す情報が異なる。TRSがHE PPDUに含まれれば、TRSが含むMCSに関するサブフィールド、例えば、UL HE-MCSサブフィールドはHE MCSテーブルに当たる値を指示する。また、TRSがEHT PPDUに含まれれば、TRSが含むMCSに関するサブフィールド、例えば、UL HE-MCSサブフィールドはEHT MCSテーブルに当たる値を指示する。また、TRSがNEXT PPDUに含まれれば、TRSが含むMCSに関するサブフィールド、例えば、UL HE-MCSサブフィールドはNEXT MCSテーブルに当たる値を指示する。また、TRSが含まれるPPDUフォーマットによってRU Allocationサブフィールドが示す情報が異なる。
【0209】
図19は、本発明の実施例によるBlock ACKフレームのフォーマットを示す。
【0210】
アクセスポイントは一つ以上のMPDU(MAC protocol data unit)または一つ以上のMSDU(MAC service data unit)に対するACK(acknowledgment)情報をBlock ACKフレームを使用して伝送する。Block ACKフレームを受信したステーションは、Block ACKフレームから一つ以上のMPDUまたは一つ以上のMSDUに関るACK情報を獲得する。この際、MPDUまたはMSDUはA(aggregated)-MPDUまたはA-MSDUを含む。ACK情報はMPDUまたはMSDUの受信に成功したのかを示す情報である。また、ACK情報はBlock ACKフレームが含むBlock ACK Bitmapサブフィールドに含まれる。例えば、Block Ack Starting Sequence Controlフィールドに当たるBlock ACK Bitmapサブフィールドは、Block ACKフィールドが含むBlock Ack Starting Sequence Controlフィールドが指示するシーケンス番号から予め指定された個数だけのMPDUまたはMSDUに関するACK情報を示す。Block Ack Starting Sequence Controlフィールドは、Fragment Numberフィールド、Starting Sequence Numberフィールドを含む。Starting Sequence NumberフィールドはStarting Sequence Number fieldに当たるBlock ACK Bitmapフィールドの最初のMSDUまたはMPDUまたはA-MSDUのシーケンス番号を示す。
【0211】
図19(a)はBlock ACKフレームのフォーマットを示す。図19(a)において、Block ACKフレームは、Frame Controlフィールドと、Durationフィールドと、RAフィールドと、TAフィールドと、BA Controlフィールドと、BA Informationフィールドと、FCSフィールドとを含む。Block ACKフレームは、Frame Controlフィールド、Durationフィールド、RAフィールド、TAフィールド、BA Controlフィールド、BA Informationフィールド、及びFCSフィールドを順次に含む。また、Frame Controlフィールドは2オクテットのフィールドであり、Durationフィールドは2オクテットのフィールドであり、RAフィールドは6オクテットのフィールドであり、TAフィールドは6オクテットのフィールドであり、BA Controlフィールドは2オクテットのフィールドであり、BA Informationフィールド可変的な長さを有し、及びFCSフィールドは4オクテットのフィールドである。
【0212】
Frame ControlフィールドはFrame Controlフィールドを含むフレームのタイプ及びサブタイプを指示する。Block ACKフレームを受信したステーションは、Frame Controlフィールドが指示するType及びSubtypeに基づいてフレームがBlock ACKフレームであるのかを判断する。
【0213】
Durationフィールドはデュレーション情報を含む。Block ACKフレームを受信したステーションはデュレーション情報に基づいてNAVを設定する。また、Block ACKフレームを受信したステーションはデュレーション情報に基づいて伝送を遅延(defer)する。
【0214】
RAフィールドはBlock ACKフレームの意図された受信者のアドレスを指示する。
【0215】
TA fieldは送信者STAアドレスを含む。
【0216】
図19(b)はBA Controlフィールドのフォーマットを示す。
【0217】
図19(b)において、BA Controlフィールドは、BA Ack Policyフィールドと、BA Typeフィールドと、Reservedフィールドと、TID_INFOフィールドとを含む。BA ControlフィールドにBA Ack Policyフィールド、BA Typeフィールド、Reservedフィールド、TID_INFOフィールドが順次に位置する。BA Controlフィールドは1ビットのフィールドであり、BA Ack Policyフィールドは1ビットのフィールドであり、BA Typeフィールドは4ビットのフィールドであり、Reservedフィールドは7ビットのフィールドであり、TID_INFOフィールドは4ビットのフィールドである。
【0218】
BA Ack PolicyサブフィールドはHT-delayed合意以外の合意、例えば、HT-Immediate合意ではreservedフィールドでデコードされる。
【0219】
BA TypeサブフィールドはBA Typeサブフィールドを含むBlock ACKフレームがどのバリアントであるのかを指示する。Block ACKフレームのバリアントによってBlock ACKフレームのフォーマットが異なる。Block ACKフレームを受信したステーションはBA Typeフィールドに基づいてBA Informationフィールドのフォーマットを決定する。また、BA Typeフィールドの値によってTID-INFOフィールドが示す情報が異なる。例えば、BA Typeフィールドの値が1、2、3、6、10、11であれば、それぞれエクステンデッド(extended)コンプレスト(compressed)Block ACKバリアント、コンプレストBlock ACKバリアント、Multi-TID Block ACKバリアント、GCR Block ACK バリアント、GLK-GCR Block ACKバリアント、Multi-STA Block ACKバリアントを指示する。この際、Block ACKバリアントはBlock ACKフレームを示すと解釈される。
【0220】
図19(c)は、コンプレストBlock ACKバリアントのBA InformationフィールドとMulti-STA Block ACKバリアントのBA Informationフィールドを示す。コンプレストBlockACKバリアントは、Block Ack Starting Sequence Controlフィールド、Block ACK Bitmapフィールドを含む。Block Ack Starting Sequence Controlフィールドは2オクテットのフィールドである。コンプレストBlock ACKバリアントが含むTID-INFOフィールドは、コンプレストBlock ACKバリアントがACKするMSDU及びMPDUに当たるTID(traffic identifier)値を示す。コンプレストBlock ACKバリアントのBlock ACK BitmapサブフィールドのサイズはBlock Ack Starting Sequence ControlフィールドのFragment Numberサブフィールドに基づいて決定される。例えば、コンプレストBlock ACKバリアントのBlock ACK Bitmapサブフィールドのサイズは8、32、64、または128、または256、または512オクテットである。例えば、図20の図示によって、Fragment Numberサブフィールドに基づいてBlock ACK BitmapサブフィールドのサイズとACKされるMSDU及びA-MSDUの最大値が決定される。
【0221】
Multi-STA Block ACKバリアントは一つ以上のステーションに関するACK情報を含む。また、Multi-STA Block ACKバリアントは一つ以上のTIDに関するACK情報を含む。Multi-STA Block ACKバリアントPer AID TID Infoフィールドが含むAIDとTIDの組み合わせによって複数のBA Informationフィールドを含む。
【0222】
図19(d)は、Per AID TID Infoサブフィールドのフォーマットを示す。Per AID TID Infoサブフィールドが含むAID11サブフィールドの値が予め指定された値ではなければ、図16(d)の最初の実施例のようなPer AID TID Infoサブフィールドのフォーマットが使用される。この際、予め指定された値は2045である。また、Per AID TID Infoサブフィールドが含むAID11サブフィールドの値が予め指定された値であれば、図19(d)の2番目の実施例のようなPer AID TID Infoサブフィールドのフォーマットが使用される。AID11サブフィールドは、AID11サブフィールドを含むPer AID TID Infoサブフィールドの受信者、またはPer AID TID Infoサブフィールドがどのステーションに当たるのかを指示する。また、図16(d)の最初のPer AID TID Infoフィールドは連結されたステーションのためのPer AID TID Infoフィールドである。図16(d)の2番目のPer AID TID Infoフィールドは連結されていないステーションのためのPer AID TID Infoフィールドである。
【0223】
図19(d)の最初のPer AID TID Infoフィールドは、AID TID Infoフィールドと、Block Ack Starting Sequence Controlフィールドと、Block ACK Bitmapフィールドとを含む。また、Per AID TID InfoフィールドにAID TID Infoフィールド、Block Ack Starting Sequence Controlフィールド、及びBlock ACK Bitmapフィールドが順次に位置する。AID TID Infoフィールドは2オクテットのフィールドである。詳しくは、AID TID Infoフィールドのフォーマットは図19(e)のようである。また、 AID TID Infoサブフィールドの値によってPer AID TID InfoフィールドがBlock Ack Starting Sequence Controlフィールド及びBlock ACK Bitmapフィールドを含むのかが決定される。より詳しくは、AID TID Infoサブフィールドが含むAck Typeサブフィールドの値によってPer AID TID InfoフィールドがBlock Ack Starting Sequence Controlフィールド及びBlock ACK Bitmapフィールドを含むのかが決定される。Per TID InfoフィールドがBlock Ack Starting Sequence Controlフィールドを含めば、Per TID InfoフィールドはFragment Numberサブフィールド、Starting Sequence Numberフィールドを含む。また、Fragment Numberフィールドの値によってフラグメンテーションの程度、Block ACK Bitmapサブフィールドのサイズ、ACKされるMSDU、A-MSDUの最大個数が決定される。Fragment Numberサブフィールドの値によって値によってフラグメンテーションの程度、Block ACK Bitmapサブフィールドのサイズ、ACKされるMSDU、A-MSDUの最大個数が決定されることについては図20を介して詳しく説明する。Block ACK Bitmapサブフィールドのサイズは4オクテット、8オクテット、16オクテット、32オクテット、64オクテット、128オクテット、256オクテット、及び512オクテットである。
【0224】
図19(d)の2番目のPer AID TID Infoフィールドは、AID TID Infoフィールドと、Reservedフィールドと、RAフィールドとを含む。Per AID TID InfoフィールドにAID TID Infoフィールド、Reservedフィールド、及びRAフィールドが順次に位置する。AID TID Infoフィールドは2オクテットのフィールドであり、Reservedフィールドは4オクテットのフィールドであり、RAフィールドは6オクテットのフィールドである。
【0225】
AID TID Infoフィールドのフォーマットは図19(e)の実施例のようである。RAフィールドは、RAフィールドを含むPer AID TID Infoフィールドの受信者のMACアドレスを指示する。先にPer AID TID Infoフィールドの受信者が連結されていないステーションであれば、連結されていないステーションにAIDが割り当てられていないためである。
【0226】
AID TID Infoサブフィールドは、AID11サブフィールドと、Ack Typeサブフィールドと、TIDサブフィールドとを含む。また、AID TID InfoサブフィールドにAID11サブフィールド、Ack Typeサブフィールド、TIDサブフィールドが順次に位置する。AID11サブフィールドは11ビットのフィールドであり、Ack Typeサブフィールドは1ビットのフィールドであり、TIDサブフィールドは4ビットのフィールドである。また、AID11サブフィールドが予め指定された値ではなければ、前記AID11サブフィールドを含むPer AID TID Infoサブフィールドの受信者のAIDの11ビットを含む。また、Ack TypeサブフィールドはPer AID TID InfoフィールドがBlock Ack Starting Sequence Controlフィールド、及びBlock ACK Bitmapフィールドを含むのかを指示する。もし、Ack Typeサブフィールドの値が1であれば、Block Ack Starting Sequence Controlフィールド、Block ACK Bitmapフィールドが存在しない。Ack Typeサブフィールドはの値が1であれば、Ack Typeサブフィールドを含むPer AID TID InfoサブフィールドはPer AID TID Infoサブフィールドの受信者が送った全てのフレームの受信に成功したことを指示する。この際、フレームは一つ以上のフレームである。Ack Typeサブフィールドの値が1で、TIDサブフィールドの値が0乃至7であれば、Per AID TID InfoフィールドはAck frameを要請するQoS DataフレームまたはQoS Nullフレームに対するACKを指示する。Ack Typeサブフィールドの値が1で、TIDサブフィールドの値が14であれば、Per AID TID Infoフィールドは即刻の応答を要請するMPDUを含むA-MPDUの全てのMPDUの受信に成功したというACKを示す。Ack Typeサブフィールドの値が1で、TIDサブフィールドの値が15であれば、Per AID TID InfoフィールドはマネジメントフレームまたはPS-Pollフレームに対するACKを示す。TIDサブフィールドはBlock ACK Bitmapに当たるTIDを指示する。TIDサブフィールドは上述したようにPer AID TID InfoサブフィールドがどのACKであるのかを指示する。
【0227】
図20は、本発明の実施例によるFragment NumberサブフィールドとBlock ACK Bitmapサブフィールドを示す。
【0228】
上述したように、Fragment Numberサブフィールドの値によってBlock ACK Bitmapサブフィールドのサイズ、ACKされるMSDU、A-MSDUの最大個数が決定される。また、Fragment Numberサブフィールドはフラグメンテーションが使用されるのかを指示する。この際、フラグメンテーションはレベル3のダイナミックフラグメンテーションである。図17は、フラグメント番号に当たるBlock ACK Bitmapサブフィールドのサイズ、ACKされるMSDU、A-MSDUの最大個数、及びフラグメンテーションの使用可否を示す。図17にレザーブドで表示したFragment Numberサブフィールドの値に対して、図17に示していないBlock ACK Bitmapサブフィールドのサイズが割り当てられる。
【0229】
図21は、本発明の実施例によるHE TB PPDUに対する応答としてMulti-STA Block ACKフレームが伝送されることを示す。
【0230】
ある標準が支援するBlock ACK Bitmapのサイズが制限される。説明の便宜上、Block ACK Bitmapをビットマップと称する。また、ビットマップのサイズとビットマップの長さは同じ意味で使用される。802.11ax HE標準でビットマップのサイズは最大256ビットに制限される。
【0231】
802.11ax HE標準と512ビット、1024ビットのビットマップを支援する。但し、802.11ax HE標準を支援し、802.11ax HE標準以降の標準を支援しないステーションは512ビット及び1024ビットのビットマップを認識することができない。よって、該当ステーションは512ビットまたは1024ビットのビットマップを含むPer AID TID Infoフィールドや、該当フィールドの後に続くPer AID TID Infoフィールドを正確にパージングすることができない。
【0232】
図21において、Multi-STA Block ACKフレームは複数のPer AID TID Infoフィールドを含み、Per AID TID Infoフィールドは可変的な長さを有する。Per AID TID Infoフィールドの長さはBlock ACK Bitmapサブフィールドのサイズまたは包含可否、Block Ack Starting Sequence Controlサブフィールドの包含可否、Fragment Numberサブフィールドの値、Ack Typeサブフィールドの値、AID11サブフィールドの値によって決定される。図18の実施例において、第1Per AID TID Infoフィールド(Per AID TID Info1)、第2Per AID TID Infoフィールド(Per AID TID Info2)、及び第3Per AID TID Infoフィールド(Per AID TID Info3)それぞれは、第1ステーション(STA1)、第2ステーション(STA2)、及び第3ステーション(STA3)に対するPer AID TID Infoフィールドである。また、第1Per AID TID Infoフィールド(Per AID TID Info1)、第2Per AID TID Infoフィールド(Per AID TID Info2)、及び第3Per AID TID Infoフィールド(Per AID TID Info3)それぞれは、64ビット、512ビット、及び64ビットのBlock ACK Bitmapを含む。また、第3ステーション(STA3)は512ビット、1024ビットのビットマップを支援しないステーションである。Multi-STA Block ACKフレームを受信するステーションは、Per AID TIDフィールドに含まれたAID11サブフィールドがステーションのAIDを指示するのかを判断し、AID11サブフィールドがステーションのAIDを指示するPer AID TID Infoフィールドを獲得するまで順次にパージングする。図18の実施例において、第3ステーション(STA3)はPer AID TID Infoフィールドを順番にパージングしていて、第2Per AID TID Infoフィールド(Per AID TID Info2)を正確にパージングできない可能性がある。第2Per AID TID Infoフィールド(Per AID TID Info2)は第3ステーション(STA3)が支援しない長さであるためである。よって、第3ステーション(STA3)は第3Per AID TID Infoフィールド(Per AID TID Info3)を正確に受信するかパージングできない恐れがある。
【0233】
図22によってこのような問題を発生させない方法について説明する。次の説明において、説明の便宜上、ビットマップのサイズを512ビット、1024ビットと表現するが、これは以前の標準では支援しなかったが、新しい標準で使用するようになったビットマップのサイズである。よって、512ビット、1024ビットの代わりに他の数のビット、例えば、2048ビット、4096ビットが適用されてもよい。
【0234】
図22は、本発明の実施例によるUL MU動作を示す。
【0235】
上述したように、トリガリングフレームは一つ以上のステーションから応答をトリガする。この際、応答は即刻の応答である。よって、トリガフレームを含むPPDUと即刻の応答を含むPPDUとの間の間隔は予め指定された時間である。この際、予め指定された時間はSIFSである。2.4GHz帯域(band)においてSIFSは10usで、5GHz帯域及び6GHzにおいてSIFSは16usである。上述したように、APはトリガフレームを伝送し、トリガリングフレームを受信したnon-APステーションが応答としてTB PPDUを伝送する際、EHT TB PPDUまたはHE TB PPDUを伝送する。この際、non-APステーションはEHTステーションだけでなくHEステーションである。また、TB PPDUが含むフレームが即刻の応答を要求する。この際、APはMulti-STA Block ACKフレームを伝送する。
【0236】
APがHEステーションが伝送したHE TB PPDUに対する応答であるMulti-STA Block ACKフレームを伝送する際、APはMulti-STA Block ACKフレームが含むBlock ACK Bitmapサブフィールドの長さを512ビットより小さい値に制限する。よって、Multi-STA Block ACKフレームは512ビットまたは1024ビットのBLock Ack ビットマップサブフィールドを含まない。APがTB PPDUに対する応答を伝送する際、APはTB PPDUを伝送したステーションが支援するPPDUフォーマット内で制限なく使用する。また、APがPPDUに対する応答を伝送する際、APは制御フレーム、例えば、Multi-STA Block ACKフレームを伝送する。APがTB PPDUに対する応答フレームを伝送する際、APは応答フレームをnon-HT PPDUに含ませて、non-HT PPDUをプライマリレート(primary rate)で伝送する際のPPDUの長さより、応答フレームをHE SU PPDU、HE MU PPDU、またはEHT MU PPDUに含ませてPPDUを伝送する際のPPDU長さが小さいか同じであれば、HE SU PPDU、HE MU PPDU、またはEHT MU PPDUを使用して応答フレームを伝送する。よって、APはMulti-STA Block ACKフレームの意図された受信者が支援するいかなるPPDUでも使用してHEステーションが伝送したHE TB PPDUに対する応答として伝送するMulti-STA Block ACKフレームを伝送する。この際、APはHE SU PPDUまたはHE MU PPDUを使用する。この際、HE SU PPDUまたは前記HE MU PPDUに含まれるMulti-STA Block ACKフレームが含むBlack Ack Bitmapの長さは制限的である。
【0237】
図22の実施例において、APは第1ステーション(non-EHT HE STA1)、第2ステーション(non-EHT HE STA2)、第3ステーション(EHT STA1)、及び第4ステーション(EHT STA2)にトリガリングフレームを伝送する。この際、第1ステーション(non-EHT HE STA1)及び第2ステーション(non-EHT HE STA2)はnon-EHTステーションで、HEステーションである。また、第3ステーション(EHT STA1)及び第4ステーション(EHT STA2)はEHTステーションである。トリガリングフレームはトリガリングフレームに対する応答として伝送されるTB PPDUのフォーマットをHE TB PPDUと指示する。第1ステーション(non-EHT HE STA1)、第2ステーション(non-EHT HE STA2)、第3ステーション(EHT STA1)、及び第4ステーション(EHT STA2)はHE TB PPDUをAPに伝送する。APは第1ステーション(non-EHT HE STA1)、第2ステーション(non-EHT HE STA2)、第3ステーション(EHT STA1)、及び第4ステーション(EHT STA2)に予め指定されたサイズより小さいサイズのビット数を有するBlock ACK Bitmapのみを含むMulti-STA Block ACKフレームを伝送する。この際、予め指定されたサイズは512ビットである。また、APは第1ステーション(non-EHT HE STA1)、第2ステーション(non-EHT HE STA2)、第3ステーション(EHT STA1)、及び第4ステーション(EHT STA2)に256ビット以下のサイズのビット数を有するBlock ACK Bitmapのみを含むMulti-STA Block ACKフレームを伝送する。この際、APはnon-EHT HEステーションからフレームを受信しなくても、予め指定されたサイズより小さいサイズのビット数を有するBlock ACK Bitmapのみを含むMulti-STA Block ACKフレームを伝送する。伝送の成功可否をnon-EHT HEステーションが知らないためである。
【0238】
長さが長いBlock ACK Bitmapを処理するステーションまでBlock ACK Bitmapのサイズが制限されるのは非効率である。それを解決するための方法について図20を介して説明する。
【0239】
図23は、本発明の実施例によるUL MU動作とMulti-STA Block ACKフレームのフォーマットを示す。
【0240】
HEステーションがAPにHE TB PPDUを伝送した場合であっても、予め指定された条件を満足すれば、APはMulti-STA Block ACKフレームが含むBlock ACK Bitmapのサイズを予め指定されたサイズ以下に制限しない。詳しくは、予め指定された条件はMulti-STA Block ACKフレームがEHTステーションにのみ伝送されることである。予め指定された条件はMulti-STA Block ACKフレームがEHTステーションにのみ割り当てられたRUを介して伝送されることである。この際、Multi-STA Block ACKフレームが含むBlock ACK Bitmapのサイズは512ビットまたは1024ビットである。よって、APがMulti-STA Block ACKフレームの受信者のうち少なくとも一つのnon-EHT HEステーションが含まれれば、APはMulti-STA Block ACKフレームのBlock ACK Bitmapのサイズを予め指定されたビット数以下に設定する。APがMulti-STA Block ACKフレームが伝送されるRUのうち少なくとも一つがnon-EHT HEステーションに割り当てられれば、APはMulti-STA Block ACKフレームのBlock ACK Bitmapのサイズを予め指定されたビット数以下に設定する。予め指定されたビット数は256ビットである。
【0241】
また、HE MU PPDUまたはEHT MU PPDUは一つ以上のRUを介して伝送される。また、HE MU PPDUまたはEHT MU PPDUそれぞれはPPDUが伝送されるRUとRUに当たる受信者ID(STA-ID)を指示する。HE MU PPDUのプリアンブルに含まれるHE-SIG-BフィールドはHE MU PPDUが伝送されるRUとRUに当たる受信者ID(STA-ID)を指示する。EHT MU PPDUのプリアンブルに含まれるEHT-SIGフィールドはEHT MU PPDUが伝送されるRUとRUに当たる受信者ID(STA-ID)を指示する。
【0242】
HE-SIG-BフィールドとEHT-SIGフィールドはCommonフィールドとUser Specificフィールドを含む。また、User Specificフィールドは一つ以上のUserフィールドを含む。EHT MU PPDUまたはHE MU PPDUを受信したステーションは、CommonフィールドまたはUserフィールドの位置に基づいてUser fieldに割り当てられたRUがどこであるのかを判断する。また、UserフィールドはUserフィールドに当たる受信者のIDを指示するフィールドであるSTA-IDフィールドを含む。STA-IDフィールドは、STA-IDフィールドを含むUserフィールドに当たるRUに当たるEHT MU PPDUまたはHE MU PPDUの受信者を指示する。この際、RUが個別のステーションに割り当てられれば、RUに当たるSTA-IDフィールドの値はステーションのAIDまたはAID値に基づいて獲得された値を指示する。この際、AID値に基づいて獲得された値はAIDのLSB(least significant bit)11ビットである。また、RUが複数のステーションに割り当てられれば、RUに当たるSTA-IDフィールドの値は予め指定された値を含む。RUが複数のステーションに割り当てられることは、RUを介してブロードキャストされたPPDUが伝送されることである。この際、予め指定された値は0である。APがマルチプルBSSIDを使用しなければ、複数のステーションに割り当てられたRUのSTA-IDフィールドの値は0に設定される。APがマルチプルBSSIDを使用すれば、複数のステーションに割り当てられたRUのSTA-IDフィールドの値はトランスミテッドBSSIDのBSSに連結されたステーションに対して0に設定される。APがマルチプルBSSIDを使用すれば、複数のステーションに割り当てられたRUのSTA-IDフィールドの値はRUに割り当てられたステーションが連結されたBSSのBSSIDインデックスである。BSSIDインデックスの値は1からマルチプルBSSIDセットの最大値のうち一つである。つまり、BSSIDインデックスの値は0からマルチプルBSSIDセットの最大のBSSIDインデックス(または、マルチプルBSSIDセットの最大個数-1、またはマルチプルBSSIDセットに含まれたBSSIDの最大個数に対応するインデックス値)のうち一つである。この際、マルチプルBSSIDセットにおいて「0」はトランスミテッドBSSIDに対応するBSSIDインデックスであり、マルチプルBSSIDセットにおいて「1」からマルチプルBSSIDセットの最大のBSSIDインデックス(または、マルチプルBSSIDセットの最大個数-1、またはマルチプルBSSIDセットに含まれたBSSIDの最大個数に対応するインデックス値)はノン-トランスミテッドBSSIDに対応するBSSIDインデックスである。
【0243】
複数のステーションに割り当てられたRUのSTA-IDフィールドの値は2047である。また、ノン-トランスミテッドBSSIDのBSSに連結されたステーションに割り当てられたRUのSTA-IDフィールドの値は2047である。この際、RUを介して説明されたフレームのTAフィールドはトランスミテッドBSSIDを指示する。APがEHT MU PPDUまたはHE MU PPDUの受信者であれば、STA-IDフィールドはHE MU PPDUまたはETH MU PPDUの伝送者を指示する。また、連結されていないステーションに割り当てられたRUのSTA-IDフィールドの値は2045である。
【0244】
STA-IDフィールドの値はTXVECTORパラメータまたはRXVECTORパラメータのSTA-ID値である。
【0245】
一つのETHステーションに割り当てられたRUを介して伝送されるMulti-STA Block ACKフレームまたは一つのEHTステーションに伝送されるMulti-STA Block ACKフレームのBlock ACK Bitmapのサイズが予め指定された値より小さい値に制限されない。この際、Multi-STA Block ACKフレームは512ビットのBlock ACK Bitmapまたは1024ビットのBlock ACK Bitmapを含む。また、このような実施例において、Multi-STA Block ACKフレームはHE MU PPDU、HE SU PPDU、EHT MU PPDU、またはnon-HT PPDUを介して伝送される。
【0246】
一つのETHステーションに割り当てられたRUを介してMulti-STA Block ACKフレームを伝送すれば、Multi-STA Block ACKフレームのBlock ACK Bitmapのサイズが予め指定された値より小さい値に制限されない。Multi-STA Block ACKフレームのRAフィールドが個別(individual)のETHステーションのMACアドレスを指示すれば、Multi-STA Block ACKフレームのBlock ACK Bitmapのサイズが予め指定された値より小さい値に制限されない。このような実施例において、Multi-STA Block ACKフレームは512ビットのBlock ACK Bitmapまたは1024ビットのBlock ACK Bitmapを含む。少なくとも一つのnon-EHT HEステーションが伝送したHE TB PPDUに応答してMulti-STA Block ACKフレームを伝送し、一つのEHTステーションに割り当てられたRUを介してMulti-STA Block ACKフレームではなくMulti-STA Block ACKフレームのRAフィールドが個別のEHTステーションのMACアドレスを指示しなければ、Multi-STA Block ACKフレームのBlock ACK Bitmapのサイズが予め指定された値より小さい値に制限される。この際、Multi-STA Block ACKフレームは512ビットのBlock ACK Bitmapまたは1024ビットのBlock ACK Bitmapを含むことが許容されない。
【0247】
つまり、一つ以上のSTAのうち前記トリガフレームに対する応答として前記PPDUを伝送する少なくとも一つのSTAにEHT STAだけでなくレガシSTAであるHE STAが含まれれば、トリガリングフレームによって指示されたPPDUの応答フレームであるMulti-STA Block ACKフレームに含まれる少なくとも一つのSTAそれぞれに関するAck情報であるBlock ACK Bitmapのサイズは特定のサイズ(例えば、256ビット)以下に制限される。つまり、512ビット及び1024ビットはBlock ACK Bitmapのサイズとして使用できない。
【0248】
しかし、前記一つ以上のSTAのうち前記トリガフレームに対する応答として前記PPDUを伝送する前記少なくとも一つのSTAに前記レガシSTAであるHE STAが含まれても、multi-STA Block ACKフレームが前記APによって前記STAに個別に割り当てられた資源ユニット(RU)を介して伝送されれば、Ack情報のサイズは特定サイズ以下に制限されない。つまり、APはSTAからHE TB PPDUを受信してもmulti-STA Block ACKフレームをEHT STAに個別に割り当てられたRUを介して伝送すれば、ACK情報のサイズは制限されない。言い換えれば、APはEHT STAにdedicatedに割り当てられたRUを介してmulti-STA Block ACKフレームを伝送すれば、multi-STA Block ACKフレームはEHT STAのみ受信して解釈すればよいため、HE STAのためにBlock ACK Bitmapのサイズを制限しなくてもよい。
【0249】
図23の実施例において、APは第1ステーション(non-EHT HE STA1)、第2ステーション(non-EHT HE STA2)、第3ステーション(EHT STA1)、及び第4ステーション(EHT STA2)にトリガリングフレームを伝送する。この際、第1ステーション(non-EHT HE STA1)及び第2ステーション(non-EHT HE STA2)はnon-EHTステーションで、HEステーションである。また、第3ステーション(EHT STA1)及び第4ステーション(EHT STA2)はEHTステーションである。トリガリングフレームはトリガリングフレームに対する応答として伝送されるTB PPDUのフォーマットをHE TB PPDUと指示する。第1ステーション(non-EHT HE STA1)、第2ステーション(non-EHT HE STA2)、第3ステーション(EHT STA1)、及び第4ステーション(EHT STA2)はHE TB PPDUをAPに伝送する。APは、第1RU(RU1)を介して第1ステーション(non-EHT HE STA1)、第2ステーション(non-EHT HE STA2)、及び第4ステーション(EHT STA2)に対するMulti-STA Block ACKフレームを伝送する。この際、第1RU(RU1)に割り当てられたステーションのうちにはnon-EHTステーションである第1ステーション(non-EHT HE STA1)、第2ステーション(non-EHT HE STA2)が含まれる。よって、Multi-STA Block ACKフレームは512ビットより小さいサイズのBlock ACK Bitmapのみを含む。また、APは、第2RU(RU2)を介して第3ステーション(EHT STA1)に対するMulti-STA Block ACKフレームを伝送する。第2RU(RU2)はEHTステーションである第3ステーション(EHT STA1)にのみ割り当てられたRUである。よって、第2RU(RU2)を介して伝送されるMulti-STA Block ACKフレームが含むBlock ACK Bitmapのサイズが512ビットより小さいサイズを有するように制限されない。
【0250】
図24は、本発明の他の実施例によるUL MU動作とMulti-STA Block ACKフレームのフォーマットを示す。
【0251】
APが少なくとも一つのHEステーションからHE TB PPDUを受信し、HE TB PPDUが含むフレームに対する応答としてMulti-STA Block ACKフレームを伝送する際、APはMulti-STA Block ACKフレームにBlock ACK Bitmapのサイズを予め指定されたサイズより小さい値に制限するのかを予め指定された条件に基づいて判断する。予め指定された条件をいずれも満足すれば、APはMulti-STA Block ACKフレームのBlock ACK Bitmapのサイズを予め指定されたサイズより小さい値に制限しない。ブロードキャストフレームのために割り当てられたRUにおいて、Multi-STA Block ACKフレームが伝送される場合であっても、予め指定された条件をいずれも満足すれば、APはMulti-STA Block ACKフレームのBlock ACK Bitmapのサイズを予め指定されたサイズより小さい値に制限しない。この際、指定された条件はMulti-STA Block ACKフレームがEHTステーションにのみ伝送される場合を含む。よって、Multi-STA Block ACKフレームがブロードキャストRUを介して伝送されても、ETHステーションにのみ伝送されれば、APはMulti-STA Block ACKフレームのBlock ACK Bitmapのサイズを予め指定されたサイズより小さい値に制限しない。Multi-STA Block ACKフレームがブロードキャストRUを介して伝送されても、ETHステーションにのみ伝送されれば、APはMulti-STA Block ACKフレームのサイズを予め指定されたサイズより小さい値に制限しない。
【0252】
また、予め指定された条件は、Multi-STA Block ACKフレームを含むPPDUがMulti-STA Block ACKフレームの直前に伝送されたTB PPDUの伝送をトリガしたトリガフレームがトリガリングした全てのHEステーションそれぞれに割り当てられた互いに異なるRUから伝送される場合を含む。
【0253】
このような実施例は、APがMulti-STA Block ACKフレームを少なくとも一つのnon-EHT HE STAに伝送することを前提する。
【0254】
また、上述した実施例において、Multi-STA Block ACKフレームのBlock ACK Bitmapのサイズを予め指定されたサイズより小さい値に制限しないことは、Multi-STA Block ACKフレームが512ビットまたは1024ビットのBlock ACK Bitmapを含むことを示す。
【0255】
図24の実施例において、APは第1ステーション(non-EHT HE STA1)、第2ステーション(non-EHT HE STA2)、第3ステーション(EHT STA1)、及び第4ステーション(EHT STA2)にトリガリングフレームを伝送する。この際、第1ステーション(non-EHT HE STA1)及び第2ステーション(non-EHT HE STA2)はnon-EHTステーションで、HEステーションである。また、第3ステーション(EHT STA1)及び第4ステーション(EHT STA2)はEHTステーションである。トリガリングフレームはトリガリングフレームに対する応答として伝送されるTB PPDUのフォーマットをHE TB PPDUと指示する。第1ステーション(non-EHT HE STA1)、第2ステーション(non-EHT HE STA2)、第3ステーション(EHT STA1)、及び第4ステーション(EHT STA2)はHE TB PPDUをAPに伝送する。APは、第1RU(RU1)を介して第1ステーション(non-EHT HE STA1)、第2RU(RU2)を介して第2ステーション(non-EHT HE STA2)、及び第3RU(RU3)を介して第3ステーション(EHT STA3)、及び第4ステーション(EHT STA2)に対するMulti-STA Block ACKフレームを伝送する。この際、第1RU(RU1)に割り当てられたステーションにはnon-EHTステーションである第1ステーション(non-EHT HE STA1)が含まれ、第2RU(RU2)に割り当てられたステーションには第2ステーション(non-EHT HE STA2)が含まれる。よって、第1RU(RU1)及び第2RU(RU2)それぞれを介して伝送されるMulti-STA Block ACKフレームは512ビットより小さいサイズのBlock ACK Bitmapのみを含む。第3RU(RU3)はブロードキャストRUであるが、第3RU(RU3)に割り当てられたステーションはいずれもETHステーションである。よって、第3RU(RU3)を介して伝送されるMulti-STA Block ACKフレームが含むBlock ACK Bitmapのサイズが512ビットより小さいサイズを有するように制限されない。
【0256】
上述した予め指定された条件を満足しなければ、Multi-STA Block ACKフレームを伝送するためにnon-EHT HEステーションに個別に割り当てられたRUがない。よって、non-EHT HEステーションは複数のステーションに割り当てられたRUを介してMulti-STA Block ACKフレームを受信する。この際、Multi-STA Block ACKフレームのBlock ACK Bitmapのサイズが512ビット以上であれば、non-EHT HEステーションはMulti-STA Block ACKフレームを正確にパージングできない恐れがある。また、non-EHT HEステーションが伝送したHE TB PPDUをAPが受信できなければ、Multi-STA Block ACKフレームの意図された受信者がnon-EHT HEステーションを含まない。この際、Multi-STA Block ACKフレームのBlock ACK Bitmapのサイズが512ビット以上であれば、non-EHT HEステーションがMulti-STA Block ACKフレームを正確にパージングできない恐れがある。
【0257】
図23乃至図24を介して説明した実施例をまとめると、APがEHTステーションのみが伝送したTB PPDUまたはトリガリングフレームがEHTステーションをトリガして伝送されたTB PPDUに対する応答としてMulti-STA Block ACKフレームを伝送すれば、APはMulti-STA Block ACKフレームのサイズを予め指定されたサイズより小さい値に制限しない。また、APが少なくとも一つのnon-EHT HEステーションが伝送したHE TB PPDUが含むフレームに対する応答を含むMulti-STA Block ACKフレームを伝送すれば、APはMulti-STA Block ACKフレームのサイズを予め指定されたサイズより小さい値に制限する。APがEHTステーションに個別に割り当てられる(individual addressed)RUでMulti-STA Block ACKフレームを伝送すれば、APはMulti-STA Block ACKフレームのサイズを予め指定されたサイズより小さい値に制限しない。また、EHTステーションにのみ割り当てられたRUでMulti-STA Block ACKフレームを伝送し、Multi-STA Block ACKフレームを含むPPDUがMulti-STA Block ACKフレームの伝送をトリガしたTB PPDUと同時に伝送された全てのTB PPDUをトリガしたトリガリングフレームがトリガした全てのnon-EHT HEステーションに個別に割り当てられたRUで伝送されれば、APはMulti-STA Block ACKフレームのサイズを予め指定されたサイズより小さい値に制限しない。また、EHTステーションにのみ割り当てられたRUでMulti-STA Block ACKフレームを伝送し、Multi-STA Block ACKフレームを含むPPDUがMulti-STA Block ACKフレームの伝送をトリガしたTB PPDUをトリガしたPPDUがトリガした全てのnon-EHT HEステーションに個別に割り当てられたRUで伝送されれば、APはMulti-STA Block ACKフレームのサイズを予め指定されたサイズより小さい値に制限しない。
【0258】
または、EHT STAのみのためのbroadcast RUに含まれたMulti-STA BlockAck frameの場合、前記Multi-STA BlockAck frameをsolicitしたframeをsolicitしたPPDUがtriggerした全てのnon-EHT HE STAに対するindividually addressed RUが前記broadcast RUを含むPPDUに含まれれば、bitmapのサイズは制限的ではない。
【0259】
図20乃至図24を介してAPがMulti-STA Block ACKフレームを構成し伝送することについて説明した。ステーションはそれによって説明したMulti-STA Block ACKフレームの構成及び伝送方法によってMulti-STA Block ACKフレームを受信し、パージングする。また、ステーションはMulti-STA Block ACKフレームのBlock ACK Bitmapのサイズに基づいてA-MPDUに集合(aggregation)し得るMPDUの個数を決定する。
【0260】
図25は、本発明の実施例によってマネジメントフレームを伝送することを示す。
【0261】
マネジメントフレームはA(aggregate)-MPDUに含まれる。Frame Controlフィールドに含まれたtypeフィールドが予め指定された値であれば、TypeフィールドはTypeフィールドが含まれたフレームがマネジメントフレームであることを示す。予め指定された値は00である。
【0262】
マネジメントフレームは、連結要請(Association Request)フレームと、連結応答(Association Response)フレームと、再連結要請(Reassociation Request)フレームと、再結合応答(Reassociation Response)フレームと、プローブ要請(Probe Request)フレームと、プローブ応答(Probe Response)フレームと、タイミングアドバイズメント(Timing Advertisement)フレーム、ビーコン(Beacon)フレーム、ATIMフレーム、連結解除(Disassociation)フレーム、権限設定(Authentication)フレーム、権限解除(Deauthentication)フレーム、アクション(Action)フレーム、及びアクション・ノーACK(Action No Ack)フレームを含む。
【0263】
マネジメントフレームはack-enabled single-TID A-MPDUに含まれる。または、マネジメントフレームはack-enabled multi-TID A-MPDUに含まれてもよい。ack-enabled single-TID A-MPDUは少なくとも2つ以上の互いに異なるTIDを有し、たった一つのサブフレームがACKを誘発するとタグされたA-MPDUサブフレームを含むA-MPDU(an A-MPDU that contains at least two A-MPDU subframes、where the traffic identifiers (TIDs) differ and where only one of the A-MPDU subframes includes a tagged MPDU that solicits the acknowledgment context)である。Ack-enabled multi-TID A-MPDUはACKを誘発するとタグされた少なくとも一つのMPDUが集合され、ACKまたはBlock ACKを誘発する一つ以上のTIDからMPDUが集荷されたA-MPDU(an A-MPDU where at least one tagged MPDU that solicits acknowledgment context is aggregated in the A-MPDU, and MPDUs from more than one TID that solicit Ack acknowledgment or Block Ack acknowledgment context are aggregated in the A-MPDU)である。
【0264】
Ack-enabled A-MPDUは、ACKフレームを誘発するかMulti-STA Block ACKフレームのACKコンテキスト誘発するA-MPDUである。また、ack-enabled A-MPDUを受信するのか否かに対する能力(capability)シグナリングが行われる。この際、能力シグナリングはHE Capabilitiesエレメントを介して行われる。より詳しくは、能力シグナリングはHE MAC Capabilities Informationフィールドに含まれたAck-Enabled Aggregation Supportサブフィールドを介して行われる。
【0265】
マネジメントフレームのTIDは15とみなされる。詳しくは、マネジメントフレームは単一TIDフレームと扱われる。マネジメントフレームはACKを誘発するフレームである。また、マネジメントフレームはack-enabled single-TID A-MPDUまたはack-enabled multi-TID A-MPDUに含まれる。
【0266】
この際、前記Management frameはacknowledgmentをsolicitするframeである。また、この際、前記Management frameはack-enabled single-TID A-MPDUまたはack-enabled multi-TID A-MPDUに含まれていてもよい。
【0267】
マネジメントフレームによる応答としてACKフレームが伝送される。また、APはMulti-STA Block ACKフレームに含まれたPer AID TIDフィールドを使用してマネジメントフレームに対する応答が伝送する。この際、APはPer AID TIDフィールドのTIDフィールドの値を15に設定する。
【0268】
図25の実施例において、ステーションはマネジメントフレームを含むA-MPDUを伝送する。APはマネジメントフレームに対するACKをMulti-STA Block ACKフレームを使用して伝送する。その際、APはマネジメントフレームに対する応答に当たるPer AID TIDフィールドのTIDフィールドの値を15に設定する。
【0269】
図26は、本発明の実施例によってTID-to-linkマッピングが適用される際にマネジメントフレームを伝送する方法を示す。
【0270】
上述したように、マルチリンク動作でTID-to-linkマッピングが適用される。リンクに特定のTIDがマッピングされ、各リンクではリンクにマッピングされたTIDに当たるフレームが伝送され、リンクにマッピングされていないTIDに当たるフレームの伝送が許容されない。少なくとも一つのTIDがマッピングされたリンクを活性化された(enabled)リンクと称し、一つのTIDもマッピングされていないリンクを非活性化された(disabled)リンクと称する。
【0271】
上述したように、マネジメントフレームはいかなるリンクでも伝送される。また、マネジメントフレームはシングルTIDフレームに当たる。また、マネジメントフレームはTIDが15であるフレームと扱われる。よって、TID-to-linkマッピングとマネジメントフレームの取り扱いの間に衝突が発生する恐れがある。
【0272】
具体的な実施例において、マネジメントフレームはTID値とは関係なく全てのリンクにマッピングされる。他の具体的な実施例において、マネジメントフレームのTIDが15であることとは関係なく全てのリンクにマッピングされる。この際、マネジメントフレームは全てのリンクで伝送される。全てのリンクは活性化されたリンクにのみ限定される。この際、マネジメントフレームはack-enabled single-TID A-MPDUまたはack-enabled multi-TID A-MPDUに含まれる。また、マネジメントフレームはACKを誘発するフレームである。
【0273】
また他の具体的な実施例において、マネジメントフレームはTID-to-linkマッピングとは関係なく伝送される。TID-to-linkマッピングはデータフレームまたはQoSデータフレームにのみ適用される。
【0274】
図26の実施例において、TID-to-linkマッピングが行われ、第1リンク(Link 1)にTID0から7がマッピングされる。この際、マネジメントフレームは第1リンク(Link 1)で伝送される。詳しくは、第1リンク(Link 1)でマネジメントフレームを含むack-enabled single-TID A-MPDUまたはack-enabled multi-TID A-MPDUが伝送される。より詳しくは、第1リンク(Link 1)でACKを誘発するマネジメントフレームを含むack-enabled single-TID A-MPDUまたはack-enabled multi-TID A-MPDUが伝送される。つまり、TID-to-linkマッピングに限ってマネジメントフレームをシングル(single)TIDフレームに取り扱わず、マネジメントフレームのTID値が15に取り扱われない。
【0275】
図27は、本発明の他の実施例によってTID-to-linkマッピングが適用される際にマネジメントフレームを伝送する方法を示す。
【0276】
他の具体的な実施例において、マネジメントフレームに対してTID-to-linkマッピングが適用される。つまり、マネジメントフレームに当たるTIDがリンクにマッピングされる。また、マネジメントフレームに当たるTIDがリンクにマッピングされれば、マネジメントフレームが該当リンクで伝送される。また、マネジメントフレームに当たるTIDがリンクにマッピングされていなければ、マネジメントフレームが該当リンクで伝送されない。マネジメントフレームに当たるTIDは15である。この際、マネジメントフレームはack-enabled single-TID A-MPDUまたはack-enabled multi-TID A-MPDUに含まれる。また、マネジメントフレームはACKを誘発する。
【0277】
図27の実施例において、TID-to-linkマッピングが行われる。この際、第1リンク(Link 1)にTID0から7がマッピングされ、第2リンク(Link 2)にマネジメントフレームがマッピングされる。この際、マネジメントフレームは第1リンク(Link 1)で伝送できない。よって、マネジメントフレームは第2リンク(Link 2)で伝送される。詳しくは、第2リンク(Link 2)でマネジメントフレームを含むack-enabled single-TID A-MPDUまたはack-enabled multi-TID A-MPDUが伝送される。より詳しくは、第2リンク(Link 2)でACKを誘発するマネジメントフレームを含むack-enabled single-TID A-MPDUまたはack-enabled multi-TID A-MPDUが伝送される。
【0278】
上述した実施例において、マネジメントフレームのTID値が15と説明されたが、マネジメントフレームのTID値は他の値が適用されてもよい。
【0279】
マネジメントフレームに当たるTIDに対しては、上りリンク伝送に対するTID-to-linkマッピングと下りリンク伝送に対するTID-to-linkマッピングが独立して行われない。よって、マネジメントフレームがあるリンクにマッピングされれば、該当リンクにマネジメントフレームの上りリンク伝送とマネジメントフレームの下りリンク伝送がマッピングされる。上述したように、データフレームまたはQoSデータフレームのTID-to-linkマッピング上りリンク伝送のTID-to-linkマッピングと下りリンク伝送のTID-to-linkマッピングが独立して行われる。このように、データフレームまたはQoSデータフレームのTID-to-linkマッピングとマネジメントフレームのTID-to-linkマッピング方法が異なる。
【0280】
TID-to-linkマッピングの交渉過程で伝送されるエレメントは上りリンク伝送のTID-to-linkマッピングと下りリンク伝送のTID-to-linkマッピングに対してそれぞれシグナリングする。この際、マネジメントフレームの上りリンク伝送のTID-to-linkマッピングの値とマネジメントフレームの下りリンク伝送のTID-to-linkマッピングの値を同じく設定する。他の具体的な実施例において、マネジメントフレームの上りリンク伝送のTID-to-linkマッピングと下りリンク伝送のTID-to-linkマッピングが別途にシグナリングされない。また他の具体的な実施例において、マネジメントフレームのTID-to-linkマッピングは明示的にシグナリングされずに暗示的にシグナリングされる。更に他の具体的な実施例において、マネジメントフレームのいずれか一つの伝送方向に対するTID-to-linkマッピングがシグナリングされれば、残りの伝送方向に対するTID-to-linkマッピングは同じく適用される。
【0281】
マネジメントフレームに対するTID-to-linkマッピングは特定のマネジメントフレームにのみ適用される。例えば、ビーコンフレームにはTID-to-linkマッピングが適用されない。この際、ビーコンフレームはTID-to-linkマッピングとは関係なくいかなるリンクを介しても伝送される。また、特定フレームはアクションフレームである。
【0282】
マルチリンクセットアップの前にはマネジメントフレームにTID-to-linkマッピングが適用されず、マルチリンクセットアップの後にマネジメントフレームにTID-to-linkマッピングが適用される。マルチリンクセットアップの前にはどのリンクでもマネジメントフレームが伝送される。マルチリンクセットアップの後はマネジメントフレームがマッピングされたリンクでのみマネジメントフレームが伝送される。
【0283】
図28は、本発明の一実施例による管理フレームとチャネル幅(channel width)シグナリングを示す図である。
【0284】
図28を参照すると、APがSTAに伝送する管理フレームは各STAによる運営要素(operation element)を含む。
【0285】
詳しくは、本発明の一実施例によると、管理フレームはCapabilities elementを含む。また、管理フレームは運営要素を含む。前記管理フレームは、Beacon frame、Association Response frame、Reassociation Response frame、Probe Response frame、Association Request frame、Reassociation Request frame、Probe Request frameなどを含む。また、前記Capabilities elementは各標準に対するcapabilitiesに関する情報を含む。例えば、Capabilities elementは、HT Capabilities element、VHT Capabilities element、HE Capabilities elemen、EHT Capabilities elementなどを含む。運営要素は各標準に対するoperationに関する情報を含む。例えば、運営要素は、HT運営要素、VHT運営要素、HE運営要素、EHT運営要素などを含む。
【0286】
一実施例によると、Capabilities elementは前記Capabilities elementを伝送するSTAが支援するチャネル幅セット(channel width set)を指示するシグナリングを含む。チャネル幅を指示するシグナリングはSupported Channel Width Set subfieldである。HT Capabilities elementが含むSupported Channel Width Set subfieldは、1)20 MHz、2)20 or 40MHz channel widthである。また、HT Capabilities elementが含むSupported Channel Width Set subfieldは1-bitである。VHT Capabilities elementまたはHE Capabilities elementが含むSupported Channel Width Set subfieldは、20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、80+80MHz channel widthのうちどの組み合わせのchannel widthを支援するのかを指示する。VHT Capabilities elementが含むSupported Channel Width Set subfieldは2-bitである。HE Capabilities elementが含むSupported Channel Width Set subfieldは7-bitである。EHT Capabilities elementが含むSupported Channel Width Set subfieldは、20MHz、40MHz、80MHz、160MHz、320MHz channel widthのうちどの組み合わせのチャネル幅を支援するのかを指示する。
【0287】
運営要素は、前記運営要素を伝送するSTAが運営するchannel情報を指示する。例えば、運営要素は、前記運営要素を伝送するSTAが運営するチャネル幅を指示する。運営要素に含まれたチャネル幅を指示するシグナリングはチャネル幅サブフィールド(Channel Width subfield)である。また、運営要素は、前記運営要素を伝送するSTAが運営するchannel位置を指示する。運営要素に含まれたchannel位置を指示するシグナリングは、主チャネルサブフィールド(Primary Channel subfield)、Channel Center Frequency Segment 0 subfield、Channel Center Frequency Segment 1 subfield、Secondary Channel Offset fieldを含む。主チャネルサブフィールドは主チャネルの位置を指示する。Channel Center Frequency Segment 0 subfield及びChannel Center Frequency Segment 1 subfieldは動作するsubchannelのcenter frequencyを指示する。Secondary Channel Offset fieldはsecondary channelの位置を指示する。
【0288】
また、運営要素に含まれたchannel widthを指示するシグナリング、channel位置を指示するシグナリングのうち少なくとも一つに基づいてBSSが動作するchannel widthを決定する。また、運営要素に含まれたchannel widthを指示するシグナリング、channel位置を指示するシグナリングのうち少なくとも一つに基づいてBSSが動作するchannel位置を決定する。また、一つ以上の標準に当たる運営要素に基づいてチャネル幅またはチャネルの位置を決定することができる。運営要素に基づいてchannel widthを決定し、channel位置を決定することを説明したが、これは運営要素を受信するSTAの動作である。例えば、運営要素を受信するSTAはnon-AP STAである。逆に、運営要素を送信するSTAは、上述したように運営要素に基づいてチャネル幅をシグナリングし、チャネル位置をシグナリングする。例えば、運営要素を送信するSTAはAPである。本発明の実施例によると、HT STAに指示されたchannel widthは20、40MHz channel widthのうち一つである。本発明の実施例によると、VHT STAに指示されたchannel widthは20、40、80、160、80+80MHz channel widthのうち一つである。本発明の実施例によると、HE STAに指示されたchannel widthは20、40、80、160、80+80MHz channel widthのうち一つである。本発明の実施例によると、EHT STAに指示されたchannel widthは20、40、80、160、320MHz channel widthのうち一つである。または、本発明の実施例によると、EHT STAに指示されたchannel widthは0、40、80、160、80+80、320MHz channel widthのうち一つである。
【0289】
図28(a)を参照すると、管理フレームは上述したCapabilties elementまたは運営要素を含む。一実施例によると、管理フレームは一つ以上の標準に当たるCapabilties elementまたは運営要素を含む。それによって、以前の標準のSTAも前記管理フレームに基づいて動作する。また、それによって新しい標準のSTAに当たる情報のoverheadを減らす。図28(a)を参照すると、EHT APが送信する管理フレームは、HT Capabilities element、HT運営要素、VHT Capabilities element、VHT運営要素、HE Capabilities element、HE運営要素、EHT Capabilities element、EHT運営要素を含む。
【0290】
図28(b)を参照すると、HE運営要素は6GHz Operation Information fieldを含む。6GHz Operation Information fieldはchannel情報を指示するシグナリングである。または、6GHz Operation Information fieldはchannel情報を指示するシグナリングを含む。または、6GHz Operation Information fieldは6GHz bandのBSSに関するchannel情報を指示する。
【0291】
図28(c)を参照すると、6GHz Operation Information fieldは、主チャネルサブフィールド、制御フィールド(Control field)、Channel Center Frequency Segment 0 subfield、Channel Center Frequency Segment 1 subfield、Minimum Rate subfieldを含む。また、言及した各fieldはそれぞれ1-octetのサイズを有する。6GHz Operation Information fieldが含まれたPrimary Channel subfieldは、6GHz bandでprimary channelのchannel numberを指示する。Channel Center Frequency Segment 0 subfieldは20、40、80MHz channel widthで動作する場合、全体動作channelのcenter frequency indexを指示する。Channel Center Frequency Segment 0 subfieldは160、80+80MHz channel widthで動作する場合、primary 80MHz channelのcenter frequency indexを指示する。Channel Center Frequency Segment 1 subfieldは20、40、80、160MHz channel widthで動作する場合、全体動作channelのcenter frequency indexを指示する。Channel Center Frequency Segment 1 subfieldは80+80MHz channel widthで動作する場合、secondary 80MHz channelのcenter frequency indexを指示する。
【0292】
また、6GHz Operation Information fieldが含むcontrol fieldは図28(d)示すようなフォーマットである。図28(d)を参照すると、Control fieldは、Channel Width、Duplicate Beacon、Regulatory Info、Reserved subfieldを含む。また、言及した各subfieldはそれぞれ2、1、3、2-bitのサイズである。つまり、6GHz Operation Information fieldはChannel Width subfieldを含む。この際、Channel Width subfieldが指示するchannel widthは20、40、80、160/80+80MHzである。より詳しくは、Channel Width subfieldが0であれば20MHz channel widthを指示し、1であれば40MHz channel widthを指示し、2であれば80MHz channel widthを指示し、3であれば160または80+80MHz channel widthを指示する。
【0293】
図29は、本発明の一実施例によるBSS運営チャネルの幅の設定を示す図である。
【0294】
図29を参照すると、APはSTAの支援可否によって互いに異なるBSS運営チャネルをそれぞれのSTAに設定する。
【0295】
詳しくは、本発明の実施例によると、APはnon-EHT STAとEHT STAに互いに異なるBSS運営チャネルを知らせる。例えば、APはnon-EHT STAとEHT STAに互いに異なるBSS運営チャネル幅を知らせる。これは6GHz bandで動作する例に限定することができる。Non-EHT STAはHE STAを含む。本発明の実施例において、non-EHT STAに知らせるBSS運営チャネルをnon-EHT BSS運営チャネルと称する。また、EHT STAに知らせるBSS運営チャネルをEHT BSS運営チャネルと称する。本発明において、EHT BSS運営チャネルとnon-EHT BSS運営チャネルが異なることは、EHT BSS運営チャネルがnon-EHT BSSまたはnon-EHT STAが支援できないチャネルであるためである。または、本発明において、EHT BSS運営チャネルとnon-EHT BSS運営チャネルが異なることは、EHT BSS運営チャネルがdisallowedチャネルを含むためである。より詳しくは、EHT BSS運営チャネルとnon-EHT BSS運営チャネルが異なることは、EHT BSS運営チャネルが少なくとも一つのdisallowed 20MHzチャネルを含むためである。この際、BSS運営チャネルは、より詳しくはBSS運営チャネル幅を意味する。
【0296】
言い換えれば、APは管理フレームに含まれる各STA運営要素にBSS運営チャネルに関する情報を含ませて伝送する。この際、APは各STAのBSS運営チャネルを設定するに当たって、各STAによって互いに異なるBSS運営チャネルを設定する。例えば、APがEHT STAのための運営チャネル及びHE STAのための運営チャネルを設定する場合、設定されたEHT STAのための運営チャネルとHE STAのための運営チャネルは互いに異なる。詳しくは、EHT STAはBSS運営チャネルにパンクチャリングされたサブチャネル(または、利用不可能なサブチャネルまたは非活性化されたサブチャネルなど)が含まれても動作することができる。また、非連続的であるか160MHz以上が割り当てられても動作することができる。しかし、HE STAは設定されたBSS運営チャネルにパンクチャリングされたサブチャネルが含まれるか、BSS運営チャネルが非連続的なチャネルであるか、160MHz以上であれば動作が不可能である。
【0297】
よって、APはSTAに管理フレームに含まれたそれぞれの運営要素を介してSTAにBSS運営チャネルを設定する場合、EHT STAとHE STAをそれぞれ異なるように設定する。つまり、EHT BSS運営チャネルに少なくとも一つのパンクチャリングされたサブチャネルが含まれるか及び/またはEHT BSS運営チャネルがHE BSSで支援しないチャネル幅であれば、APはEHT STAのBSS運営チャネルとは異なってHE運営要素を介してHE STAにBSS運営チャネルを設定する。
【0298】
この場合、HE STAのためのBSS運営チャネルは主チャネルが含まれる最大帯域幅内で連続して設定される。
【0299】
よって、管理フレームに含まれたHE STAのためのHE運営要素(第1運営要素)とEHT STAのためのEHT運営要素(第2運営要素)は、それぞれ異なるようにBSS運営チャネルをそれぞれのSTAに設定する。この場合、各STAは設定されたBSS運営チャネルによってPPDUをAPに伝送する。また、チャネルがパンクチャリングされるかdisallowedであることはAPの判断による。例えば、APがあるチャネルを観察した結果、動作することが難しいと判断すれば、そのチャネルをdisallowedと設定する。または、チャネルがdisallowedであることはdatabaseに基づく。例えば、databaseに基づいてあるチャネルがdisallowedであれば、APはそのチャネルをdisallowedチャネルと設定する。一実施例によると、disallowedチャネルはEHT運営要素またはEHT Capabilities elementによって指示される。例えば、disallowedチャネルがシグナリングされる単位は20MHz band幅である。例えば、EHT運営要素はBSS運営チャネルを構成する各20MHzチャネルがdisallowedであるのか否かをシグナリングする。また、disallowedチャネルが設定されたBSSのAPとnon-AP STAはdisallowedチャネルを含んでPPDUを伝送しない。
【0300】
一実施例によると、non-EHT BSS運営チャネルは、EHT運営要素またはEHT Capabilities elementを除いたelementに基づいて知らせられるBSS運営チャネルである。例えば、non-EHT BSS運営チャネルは、HE運営要素またはHE Capabilities elementに基づいて知らせられるnon-EHT BSS運営チャネルである。より詳しくは、non-EHT BSS運営チャネルは、HE運営要素に含まれた6GHz Operation Information fieldに基づいて知らせられるnon-EHT BSS運営チャネルである。Non-EHT BSS運営チャネル幅で示される値は20、40、80、160MHzである。または、Non-EHT BSS運営チャネル幅で示される値は20、40、80、160、80+80MHzである。
【0301】
また、EHT BSS運営チャネルはEHT運営要素またはEHT Capabilities elementを含むelementに基づいて知らせられるBSS運営チャネルである。より詳しくは、EHT BSS運営チャネルは、EHT運営要素に含まれた6GHz Operation Information fieldに基づいて知らせられるEHT BSS運営チャネルである。または、EHT BSS運営チャネルは、EHT運営要素に含まれたチャネル幅subfieldに基づいて知らせられるEHT BSS運営チャネルである。また、前記EHT運営要素はdisallowedチャネルに関する情報を含む。EHT BSS運営チャネル幅として示される値は20、40、80、160、320MHzである。または、Non-EHT BSS運営チャネル幅として示される値は20、40、80、160、80+80、320、160+160MHzである。
【0302】
本発明の一実施例によると、non-EHT BSS運営チャネル幅はEHT運営チャネル幅からdisallowedチャネルを除いた最も広い幅である。本発明の一実施例によると、HE運営要素に含まれたBSS運営チャネル幅はEHT運営チャネル幅からdisallowedチャネルを除いた最も広い幅である。または、HE運営要素に含まれたBSS運営チャネル幅はEHT運営要素に基づいてシグナリングされるチャネル幅からdisallowedチャネルを除いた最も広い幅である。この際、より詳しくは、前記disallowedチャネルはdisabled 20MHzチャネルsを意味する。
【0303】
図29を参照すると、80MHzチャネル4つが連続して存在する。例えば、80MHzチャネル1、80MHzチャネル2、80MHzチャネル3、80MHzチャネル4が存在する。また、80MHzチャネル1はdisallowedチャネルである。EHT標準は従来のHEまたはその前の標準より広いチャネル幅を支援するため、disallowedチャネルを除いて広いチャネル幅のBSSを構成することができる。例えば、320MHzのEHT BSS運営チャネル幅を設定する。この際、disallowedチャネルをシグナリングし、disallowedチャネルを除いた80MHzチャネル2、80MHzチャネル3、80MHzチャネル4を利用して最大240MHzのbandを利用して動作する。この際、non-EHT BSS運営チャネルをEHT BSS運営チャネルとは異なるように知らせる。この際、上述したように、non-EHT BSS運営チャネル幅をdisallowedチャネルを除いた最も広い幅と知らせる。よって、non-EHT BSS運営チャネル幅を160MHzと知らせる。また、この際、non-EHT BSS運営チャネルである160MHzチャネルは、80MHzチャネル3、80MHzチャネル4で構成されるチャネルである。よって、primaryチャネルが80MHzチャネル3または80MHzチャネル4に存在すべきである。つまり、primaryチャネルが80MHzチャネル2に含まれることが不可能である。前記primaryチャネルはprimary 20MHzチャネルを意味する。または、前記primaryチャネルはprimary 40MHzチャネルまたはprimary 80MHzチャネルを意味する。
【0304】
図30は、本発明の他の一実施例によるBSS運営チャネルの幅の設定を示す図である。
【0305】
図30の実施例は、図29で説明したprimaryチャネルの設定が制限される問題を解決するための実施例である。前に説明した内容は省略されている。
【0306】
本発明の一実施例によると、non-EHT BSS運営チャネル幅は、EHT運営チャネル幅からdisallowedチャネルを除いてprimaryチャネルを含む最も広い幅である。この際、前記primaryチャネルはprimary 20MHzチャネルである。他の実施例として、前記primaryチャネルはprimary 40MHzチャネルまたはprimary 80MHzチャネルである。より詳しくは、本発明の一実施例によると、HE運営要素に含まれたBSS運営チャネル幅はEHT運営チャネル幅からdisallowedチャネルを除いてprimaryチャネルを含む最も広い幅である。または、HE運営要素に含まれたBSS運営チャネル幅はEHT運営要素に基づいてシグナリングされるチャネル幅からdisallowedチャネルを除いてprimaryチャネルを含む最も広い幅である。この際、より詳しくは、前記disallowedチャネルはdisabled 20MHzチャネルsを意味する。
【0307】
本発明の実施例を6GHz bandで動作する場合に限定することができる。
【0308】
また、non-EHT BSS運営チャネル幅はHE運営要素に含まれた情報である。より詳しくは、non-EHT BSS運営チャネル幅は、HE運営要素に含まれた6GHz Operation Information fieldに含まれた情報である。より詳しくは、non-EHT BSS運営チャネル幅は、HE運営要素に含まれた6GHz Operation Information fieldに含まれたチャネル幅情報である。
【0309】
図30を参照すると、80MHzチャネル4つが連続して存在する。例えば、80MHzチャネル1、80MHzチャネル2、80MHzチャネル3、80MHzチャネル4が存在する。また、80MHzチャネル1はdisallowedチャネルである。EHT標準は従来のHEまたはその前の標準より広いチャネル幅を支援するため、disallowedチャネルを除いて広いチャネル幅のBSSを構成することができる。例えば、320MHzのEHT BSS運営チャネル幅を設定する。この際、disallowedチャネルをシグナリングし、disallowedチャネルを除いた80MHzチャネル2、80MHzチャネル3、80MHzチャネル4を利用して最大240MHzのbandを利用して動作する。この際、non-EHT BSS運営チャネルをEHT BSS運営チャネルとは異なるように知らせる。この際、上述したように、non-EHT BSS運営チャネル幅をdisallowedチャネルを除いてprimaryチャネルを含む最も広い幅と知らせる。よって、non-EHT BSS運営チャネル幅を80MHzと知らせる。また、この際、non-EHT BSS運営チャネルである80MHzチャネルは、80MHzチャネル2で構成されるチャネルである。また、図面の実施例とは異なって、primaryチャネルが80MHzチャネル3または80MHzチャネル4に存在するように設定したい場合、non-EHT BSS運営チャネルを160MHzに設定することができる。よって、primaryチャネルの選択に対して自由度がある。
【0310】
図31は、本発明の一実施例によるチャネル化とBSS運営チャネルの幅の設定を示す図である。
【0311】
図31の実施例は、図29で説明したprimaryチャネルの設定が制限される問題を解決するための実施例である。前に説明した内容は省略されている。また、図31の実施例は、図30で説明した実施例と共に使用される。
【0312】
本発明の一実施例によると、チャネル化が存在する。つまり、使用可能なチャネル(band)が定義されている。図31(a)は、6GHz bandに対するチャネル化を示す。例えば、図面に示したような80MHz、160MHz、320MHzチャネルが定義されている。例えば、チャネル化で定義する160MHzチャネル以外に任意の連続した80MHzチャネル2つを使用して160MHzチャネルを構成することは不可能である。同じく、チャネル化で定義する320MHzチャネル以外に任意の連続した80MHzチャネル4つを使用して320MHzチャネルを構成することは不可能である。
【0313】
本発明の一実施例によると、non-EHT BSS運営チャネル幅は、EHT運営チャネル幅からdisallowedチャネルを除いてprimaryチャネルを含む最も広い幅である。より詳しくは、本発明の一実施例によると、non-EHT BSS運営チャネル幅は、EHT運営チャネル幅からdisallowedチャネルを除いて、primaryチャネルを含み、チャネル化で定義されるチャネルを超えない最も広い幅である。この際、前記primaryチャネルはprimary 20MHzチャネルである。他の実施例として、前記primaryチャネルはprimary 40MHzチャネルまたはprimary 80MHzチャネルである。より詳しくは、本発明の一実施例によると、HE運営要素に含まれたBSS運営チャネル幅は、EHT運営チャネル幅からdisallowedチャネルを除いて、primaryチャネルを含み、チャネル化で定義されるチャネルを超えない最も広い幅である。または、HE運営要素に含まれたBSS運営チャネル幅はEHT運営要素に基づいてシグナリングされるチャネル幅からdisallowedチャネルを除いて、primaryチャネルを含み、チャネル化で定義されるチャネルを超えない最も広い幅である。この際、より詳しくは、前記disallowedチャネルはdisabled 20MHzチャネルsを意味する。
【0314】
本発明の実施例を6GHz bandで動作する場合に限定することができる。
【0315】
また、non-EHT BSS運営チャネル幅はHE運営要素に含まれた情報である。より詳しくは、non-EHT BSS運営チャネル幅は、HE運営要素に含まれた6GHz Operation Information fieldに含まれた情報である。より詳しくは、non-EHT BSS運営チャネル幅は、HE運営要素に含まれた6GHz Operation Information fieldに含まれたチャネル幅情報である。
【0316】
図31を参照すると、80MHzチャネル4つが連続して存在する。例えば、80MHzチャネル1、80MHzチャネル2、80MHzチャネル3、80MHzチャネル4が存在する。また、80MHzチャネル1と80MHzチャネル4はdisallowedチャネルである。EHT標準は従来のHEまたはその前の標準より広いチャネル幅を支援するため、disallowedチャネルを除いて広いチャネル幅のBSSを構成することができる。例えば、320MHzのEHT BSS運営チャネル幅を設定する。この際、disallowedチャネルをシグナリングし、disallowedチャネルを除いた80MHzチャネル2、80MHzチャネル3を利用して最大160MHzのbandを利用して動作する。この際、non-EHT BSS運営チャネルをEHT BSS運営チャネルとは異なるように知らせる。この際、図30で説明したように、単純にnon-EHT BSS運営チャネル幅をdisallowedチャネルを除いてprimaryチャネルを含む最も広い幅と知らせる場合、non-EHT BSS運営チャネル幅を160MHzと知らせるべきである。しかし、80MHzチャネル2、80MHzチャネル3で構成される160MHzチャネルはチャネル化に基づいて存在しない可能性がある。よって、このようなnon-EHT BSS運営チャネル幅の設定は問題となる恐れがあり、図31の実施例によるとこれが不可能である。よって、non-EHT BSS運営チャネル幅をdisallowedチャネルを除いて、primaryチャネルを含み、チャネル化が定義するチャネル内で最も広い幅と知らせる。よって、non-EHT BSS運営チャネル幅を80MHzと知らせる。この際、non-EHT BSS運営チャネルである80MHzチャネルは、80MHzチャネル2、80MHzチャネル3で構成されるチャネルである。もしprimaryチャネルが80MHzチャネル2に存在すれば、non-EHT BSS運営チャネルである80MHzチャネルは80MHzチャネル2である。もしprimaryチャネルが80MHzチャネル3に存在すれば、non-EHT BSS運営チャネルである80MHzチャネルは80MHzチャネル3である。
【0317】
また、BSS運営チャネル幅をある条件を満足する最も広い幅と定義する場合、80+80MHzチャネルを含んで考慮すると、80MHzより80+80MHzチャネルがチャネル幅が広いため、80+80MHzチャネルがBSS運営チャネル幅と設定される。しかし、BSS運営チャネルとしてnon-contiguousチャネル設定を所望しない可能性がある。例えば、non-EHT BSS運営チャネル幅としてnon-contiguousチャネルを許容しないか、それを具現していない可能性がある。または、本発明の一実施例によると、EHT BSS運営チャネル幅としてnon-contiguousチャネルを許容しない。よって、本発明の実施例によると、non-EHT BSS運営チャネル幅は、EHT運営チャネル幅からdisallowedチャネルを除いて、primaryチャネルを含み、チャネル化で定義するチャネルを超えず、non-contiguousチャネルではない最も広い幅である。この際、前記primaryチャネルはprimary 20MHzチャネルである。他の実施例として、前記primaryチャネルはprimary 40MHzチャネルまたはprimary 80MHzチャネルである。より詳しくは、本発明の一実施例によると、HE運営要素に含まれたBSS運営チャネル幅は、EHT運営チャネル幅からdisallowedチャネルを除いて、primaryチャネルを含み、チャネル化で定義するチャネルを超えず、non-contiguousチャネルではない最も広い幅である。または、HE運営要素に含まれたBSS運営チャネル幅はEHT運営要素に基づいてシグナリングされるチャネル幅からdisallowedチャネルを除いて、primaryチャネルを含み、チャネル化で定義するチャネルを超えず、non-contiguousチャネルではない最も広い幅である。この際、より詳しくは、前記disallowedチャネルはdisabled 20MHzチャネルsを意味する。
【0318】
図28乃至図31で説明した実施例は互いに組み合わせて使用されてもよい。図28乃至図31で説明した実施例をまとめると、non-EHT BSS運営チャネル幅はEHT運営チャネル幅とは異なるように知らせられる。例えば、non-EHT BSS運営チャネル幅はEHT BSS運営チャネル内で以下の条件を満足する最も広いチャネルの幅と知らせられる。
【0319】
1)Disallowedチャネルを除くチャネルである。
【0320】
2)Primaryチャネルを含む。
【0321】
3)チャネル化が定義するチャネル内のチャネルである。
【0322】
4)Contiguousチャネルである。
【0323】
一実施例によると、前記条件をいずれも満足すべきである。他の実施例によると、前記条件のうち少なくとも一つを満足すべきである。例えば、前記条件のうち1)、2)、3)を満足すべきである。また、前記EHT BSS運営チャネル内において、以下の条件を満足する最も広いチャネルは、EHT運営要素を除いてHE運営要素に基づいてシグナリング可能なチャネルである。
【0324】
図32は、本発明の一実施例によるEHT運営要素フォーマットを示す図である。
【0325】
上述したように、EHT BSSの動作に関する情報がEHT運営要素に含まれる。EHT運営要素は上述した運営要素の一種である。
【0326】
また、運営要素はAPまたはAP MLDが伝送する。Non-AP STAまたはnon-AP MLDはAPまたはAP MLDから受信した運営要素に基づいて動作する。また、APまたはAP MLDは伝送した運営要素に基づいて動作する。
【0327】
また、EHT運営要素はBSSの運営チャネルに関する情報を含む。運営チャネルに関する情報はチャネル幅を含む。また、運営チャネルに関する情報はCCFS(channel center frequency segment)を含む。CCFSは予め設定されたfrequency segmentの中心周波数を示す。また、運営チャネルに関する情報はdisallowed channelを含む。また、本実施例において、前に説明した内容は省略されている。
【0328】
EHT運営要素はdisallowed channelを指示する。本発明において、disallowedとdisabledとinactiveとpucturedは混用して使用される。また、チャネルとサブチャネルとbandが混用して使用される。よって、前記でdisallowed channelと表記したものはdisabledサブチャネルを意味する。
【0329】
本発明の実施例によると、disabledサブチャネルは予め設定された単位のサブチャネル(band)に対して指示される。例えば、予め設定された単位は20MHzである。Disabledサブチャネルはビットマップを介して指示される。例えば、ビットマップの各bitは予め設定された単位のサブチャネルがdisabledであるのか否かを指示する。また、ビットマップの各bitは重ならないサブチャネルに当たる。また、ビットマップのbit(bit index)順番に周波数順に予め設定された単位のサブチャネルに当たる。例えば、ビットマップのbit index B0、B1、B2、…、B15のbitはそれぞれ最も低い周波数の予め設定された単位のサブチャネル、2番目に低い周波数の予め設定された単位のサブチャネル、3番目に低い周波数の予め設定された単位のサブチャネル、…、16番目に低い(または最も高い)周波数の予め設定された単位のサブチャネルに当たる。例えば、ビットマップのbitが1に設定されれば、1に設定された前記bitに当たるサブチャネルがdisabledである。また、ビットマップのbitが0に設定されれば、0に設定された前記bitに当たるサブチャネルがdisabledではない(enabled)。または、逆にbit値が0であるもの、1であるものがそれぞれenabled、disabledを指示してもよい。
【0330】
また、BSSが動作するサブチャネルに該当しないbitは予め設定された値、例えば、1に設定される。例えば、BSSが160MHzチャネル幅で動作する際、動作する160MHzに当たらないビットマップのbitは予め設定された値に設定される。また、primary 20MHz channelに当たるbitは予め設定された値、例えば、0に設定される。
【0331】
また、STAまたはMLDはdisabledサブチャネルにPPDU、frame、またはenergyを伝送しない。STAまたはMLDはdisabledではないサブチャネルにのみPPDU、frame、またはenergyを伝送する。また、disabledサブチャネルに伝送しないことをpuncturingまたはpreamble puncturingと称する。また、long termに決められたdisabledサブチャネルに基づいてpuncturingすることをstatic puncturingと称する。例えば、伝送するか伝送されたEHT運営要素に基づいてpuncturingすることをstatic puncturingと称する。また、PPDU単位でdisabledサブチャネルが異なり得るpuncturingをdynamic puncturingと称する。例えば、PPDUまたはframeが含むdisabledサブチャネルに基づいてpuncturingすることをdynamic puncturingと称する。この際、PPDUまたはframeが含むdisabledサブチャネルはEHT運営要素が含むdisabledサブチャネル情報ではない。
【0332】
また、STAは受信したdisabledサブチャネル情報または伝送したdisabledサブチャネル情報に基づいてTXVECTOR parameter INACTIVE_サブチャネルS値を設定する。TXVECTOR parameterはMAC layerからPHY layerに伝送する情報である。また、STAはTXVECTOR parameter INACTIVE_サブチャネルSに基づいてPPDUを伝送する。例えば、TXVECTOR parameter INACTIVE_サブチャネルSでinactiveであることを指示するサブチャネルにはPPDUを伝送しない。
【0333】
図32(a)を参照すると、EHT運営要素はElement ID、Length、Element ID Extension、EHT Operation Information、Disabledサブチャネルビットマップfieldを含む。Element IDとElement ID Extension fieldは、前記Element IDとElement ID Extension fieldを含むelementがどのelementであるのか識別する役割をする。Length fieldはelementの長さを指示する。EHT Operation Information field Disabledサブチャネルfieldは、BSSの動作チャネルに関する情報を指示する。Disabledサブチャネルビットマップsubfieldは、上述したdisabledサブチャネルを指示するビットマップである。Disabledサブチャネルビットマップsubfieldの存在可否を指示するシグナリングが存在する。例えば、EHT運営要素またはEHT Operation Information fieldは、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldの存在可否を指示するシグナリングを含む。Disabledサブチャネルビットマップsubfieldの存在可否を指示するシグナリングは、DisabledサブチャネルビットマップPresent subfieldである。DisabledサブチャネルビットマップPresent subfieldは1-bitである。Disabledサブチャネルビットマップsubfieldが存在すれば、その長さは2-octetである。また、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldの各bitは20MHzサブチャネルに当たる情報を指示する。Disabledサブチャネルビットマップsubfieldは総320MHzに当たる情報を指示する。
【0334】
例えば、EHT Operation Information fieldフォーマットは図32(b1)または図32(b2)に示すようである。
【0335】
図32(b1)を参照すると、EHT Operation Information fieldはチャネル幅を指示するチャネル幅subfieldを含む。チャネル幅subfieldはチャネル幅を指示し、他の情報を含まない。チャネル幅subfieldが指示するチャネル幅は20、40、80、160、320MHzを含む。チャネル幅subfieldのbit B2、B1、B0の値が000、001、010、011、100であることは、それぞれ20、40、80、160、320MHzを指示する。チャネル幅subfieldは、一実施例として3-bitである。他の実施例として、チャネル幅subfieldは1-octetであってもよい。また、EHT Operation Information fieldは上述したDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含む。DisabledサブチャネルビットマップPresent subfield値に基づいて、EHT運営要素がDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含むのか否かを決定する。例えば、DisabledサブチャネルビットマップPresent subfieldが1に設定されれば、EHT運営要素がDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含む。DisabledサブチャネルビットマップPresent subfieldが0に設定されれば、EHT運営要素がDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まない。
【0336】
図32(b2)を参照すると、EHT Operation Information fieldは一つのsubfieldで、1)チャネル幅、2)EHT運営要素がDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含むのか否かを指示する。つまり、図32(b1)で説明したチャネル幅subfieldとDisabledサブチャネルビットマップPresent subfieldの機能を一つのsubfieldが含むことができる。例えば、前記一つのsubfieldは図32(b2)に示したチャネル幅(DisabledサブチャネルビットマップPresent)subfieldである。例えば、チャネル幅(DisabledサブチャネルビットマップPresent)subfieldが指示する一つの値は、チャネル幅がどのようで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含むのか否かを示す。例えば、チャネル幅(DisabledサブチャネルビットマップPresent)subfieldの各値は、下記(1)乃至(10)で並べた情報のうち一つを指示する。
【0337】
(1)チャネル幅が20MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まない。
【0338】
(2)チャネル幅が20MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含む。
【0339】
(3)チャネル幅が40MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まない。
【0340】
(4)チャネル幅が40MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含む。
【0341】
(5)チャネル幅が80MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まない。
【0342】
(6)チャネル幅が80MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含む。
【0343】
(7)チャネル幅が160MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まない。
【0344】
(8)チャネル幅が160MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含む。
【0345】
(9)チャネル幅が320MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まない。
【0346】
(10)チャネル幅が320MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含む。
【0347】
しかし、BSSの動作チャネルが20MHz widthで、disabledサブチャネルを設定する単位が20MHzのことがある。この場合、BSSの動作チャネルが20MHz widthであれば、disabledサブチャネルを設定しない。または、primary 20MHz channelはdisableさせない。よって、この際、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含むことは意味がない。また、BSSの動作チャネルが40MHz widthで、disabledサブチャネルを設定する単位が20MHzであれば、primary 20MHz channelは、disableさせなければ40MHzチャネル幅である場合、disable可能なsecondary 20MHz channelである。しかし、この場合、enableされたサブチャネルがprimary 20MHz channelのみであるため、BSSの動作チャネル幅が20MHzであることと同じ動作を行う。よって、40MHzチャネル幅である際にdisabledサブチャネルを設定しない。また、この際、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含むことは意味がない。
【0348】
よって、チャネル幅(DisabledサブチャネルビットマップPresent)subfieldの各値は、下記(1)乃至(8)で並べた情報のうち一つを指示する。
【0349】
(1)チャネル幅が20MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まない。
【0350】
(2)チャネル幅が40MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まない。
【0351】
(3)チャネル幅が80MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まない。
【0352】
(4)チャネル幅が80MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含む。
【0353】
(5)チャネル幅が160MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まない。
【0354】
(6)チャネル幅が160MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含む。
【0355】
(7)チャネル幅が320MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まない。
【0356】
(8)チャネル幅が320MHzで、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを含む。
【0357】
または、前記(1)、(2)ではDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まない情報を含まず、チャネル幅情報のみを含むことと同じ意味である。
【0358】
図32(b2)において、チャネル幅(DisabledサブチャネルビットマップPresent)subfieldは3-bitである。または、図32(b2)において、チャネル幅(DisabledサブチャネルビットマップPresent)subfieldは1-octetである。
【0359】
図32(b1)または図32(b2)を参照すると、EHT Operation Information fieldはCCFS情報を含む。例えば、Channel Center Frequency Segment 0 subfield、Channel Center Frequency Segment 1 subfieldにCCFS情報が含まれる。
【0360】
図33は、本発明の一実施例による非活性化されたサブチャネルが考慮された伝送の一例を示す図である。
【0361】
本発明の一実施例によると、図32で説明したように、disabledサブチャネルが指示される。図33を参照すると、指示されたか指示したdisabledサブチャネルに基づいてPPDUまたはframeを伝送する。例えば、最も最近に指示されたか指示したdisabledサブチャネルに基づいてPPDUまたはframeを伝送する。例えば、最も最近に指示されたか指示したdisabledサブチャネルにはPPDUまたはframeを伝送しない。例えば、non-HT(duplicate) PPDUを伝送する際に指示されたか指示したdisabledサブチャネルに基づいてPPDUを伝送する。または、non-HT(duplicate) PPDUを伝送する際に上述したTXVECTOR parameter INACTIVE_サブチャネルSに基づいてPPDUを伝送する。
【0362】
図33を参照すると、APはMU-RTS frameを含むPPDUを伝送する。この際、disabledサブチャネルを除いたサブチャネルでPPDUを伝送する。また、前記MU-RTS frameを受信したSTAはCTS frameを含むPPDUを伝送して応答する。この際、CTS frameを伝送するSTAはdisabledサブチャネルを除いたサブチャネルでPPDUを伝送する。例えば、もしMU-RTS frameが指示するchannelやRUがdisabledサブチャネルを含むか、disabledサブチャネルとは関係なく指示されても、STAは既知のdisabledサブチャネルを除いたサブチャネルでPPDUを伝送する。また、MU-RTS frameがSTAが既知のdisabledサブチャネル以外に追加のdisabledサブチャネルを指示すれば、既知のdisabledサブチャネル及び追加のdisabledサブチャネルを除いたサブチャネルで応答する。Disabledサブチャネルではpreambleも伝送しない。また、CTS frameを受信したSTAは続くframe、例えば、Data frameを伝送する。この際も同じくdisabledサブチャネルを除いたサブチャネルでのみ伝送する。もしCTS frameが追加のdisabledサブチャネルを指示すれば、追加のdisabledサブチャネルも除いたサブチャネルでPPDUを伝送する。
【0363】
図34は、本発明の一実施例による非活性化されたサブチャネルのシグナリングの一例を示す図である。
【0364】
図34の実施例では、disabledサブチャネルを指示するより具体的な方法について説明する。前に説明した内容は省略されている。本発明の実施例において、EHT運営要素がdisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含むと記載したのは、DisabledサブチャネルビットマップPresent subfield、或いはDisabledサブチャネルビットマップsubfieldの包含可否を指示するシグナリングがDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含むと指示された場合と同じ意味である。また、EHT運営要素がdisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まないと記載したのは、DisabledサブチャネルビットマップPresent subfield、或いはDisabledサブチャネルビットマップsubfieldの包含可否を指示するシグナリングがDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まないと指示された場合と同じ意味である。
【0365】
本発明の一実施例によると、BSSにdisabledサブチャネルが存在しても、DisabledサブチャネルビットマップsubfieldをEHT運営要素に常に含ませないことができる。よって、EHT運営要素を受信するSTAは、EHT運営要素がDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まなくてもdisabledサブチャネルがないと認識しない。一実施例によると、これはEHT運営要素がBeacon frameに含まれる場合に限定する。または、これはEHT運営要素がBeacon frameまたはProbe Response frameに含まれる場合に限定する。それによって、Beacon frameやProbe Response frameのようなManagement frameが資源を多く占める問題を減らすことができる。
【0366】
しかし、disabledサブチャネルが存在すれば、STAがそれを明確に知った上で動作するようにする必要がある。
【0367】
よって、本発明の一実施例によると、予め設定されたframeに含まれるEHT運営要素はDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを常に含む。前記予め設定されたframeは、Association Response frameまたはReassociation Response frameである。また、前記予め設定されたframeは、Association Response frame、またはReassociation Response frame、またはProbe Response frameである。また、本発明において、STAが受信した予め設定されたframeに基づいて動作する際、最も最近に受信した予め設定されたframeを意味する。
【0368】
より具体的一実施例によると、disabledサブチャネルが存在すれば、予め設定されたframeに含まれるEHT運営要素にはDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを常に含む。この場合、disabledサブチャネルが存在しなければ、予め設定されたframeに含まれるEHT運営要素であってもDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まない。また、STAが受信した予め設定されたframeがDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まなければ、disabledサブチャネルが存在しないと認識して動作する。STAが受信した予め設定されたframeがDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含めば、受信したDisabledサブチャネルビットマップsubfieldに基づいてdisabledサブチャネルを認識して動作する。例えば、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを全く受信できなったSTAはdisabledサブチャネルが存在しないと判断する。Disabledサブチャネルビットマップsubfieldを全く受信できなかったのは、Association Response frameがDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含んでいないためである。
【0369】
更に具体的他の実施例によると、disabledサブチャネルが存在するのかとは関係なく、予め設定されたframeに含まれるEHT運営要素にはDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを常に含む。この場合、disabledサブチャネルが存在しなければ、予め設定されたframeに含まれるEHT運営要素はDisabledサブチャネルビットマップsubfieldがdisabledサブチャネルが存在しないと指示される(例えば、動作するchannelに当たる全てのbitが0に設定される。)。STAが受信した予め設定されたframeが含むDisabledサブチャネルビットマップsubfieldに基づいてdisabledサブチャネルが存在するのか否か、またはどのサブチャネルがdisabledサブチャネルであるのかを認識して動作する。
【0370】
図34を参照すると、APがBeacon frame、Association Response frame、Reassociation Response frameを伝送する。APが伝送するManagement frame、例えば、Beacon frame、Association Response frame、Reassociation Response frame、Probe Response frameはEHT運営要素を含む。また、前記APが運営するBSSにdisabledサブチャネルが存在する。Disabledサブチャネルが存在するが、APはBeacon frameを伝送する際、DisabledサブチャネルビットマップPresent subfieldを0に(ビットマップを含まないと)設定する。これは、Beacon frameのサイズを減らすためである。STAがDisabledサブチャネルビットマップPresent subfieldが0に設定されたEHT運営要素を受信しても、disabledサブチャネルが存在するのかを前記EHT運営要素に基づいて認識しない。STAは最も最近に受信したAssociation Response frameまたはReassociation Response frameが含むEHT運営要素に基づいて、disabledサブチャネルが存在するのか、どのサブチャネルがdisabledであるのかを認識する。
【0371】
また、APがAssociation Response frameまたはReassociation Response frameを伝送すれば、常にDisabledサブチャネルビットマップPresent subfieldを1に(ビットマップを含むと)設定する。STAはPPDUを伝送する際、最も最近に受信したAssociation Response frameまたはReassociation Response frameが含むEHT運営要素及びDisabledサブチャネルビットマップsubfieldに基づいて伝送する。この際、disabledサブチャネルで指示されたサブチャネルに対してはpucturingを行ってpuctured transmissionをする。この際、STAは、図34に示したように最も最近に受信したEHT運営要素がDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まなくても、前記最も最近に受信したEHT運営要素がBeacon frameに含まれているため、disabledサブチャネルがないと認識しない。
【0372】
図35は、本発明の一実施例による非活性化されたサブチャネルのシグナリングと重要なアップデートを示す図である。
【0373】
本発明の一実施例によると、以下のeventをcritical updateに分類する。
【0374】
(a)Inclusion of a Channel Switch Announcement element
【0375】
(b)Inclusion of an Extended Channel Switch Announcement element
【0376】
(c)Modification of the EDCA parameters element
【0377】
(d)Inclusion of a Quiet element
【0378】
(e)Modification of the DSSS Parameter Set
【0379】
(f)Modification of the CF Parameter Set element
【0380】
(g)Modification of the HT運営要素
【0381】
(h)Inclusion of a Wide Bandwidth Channel Switch element
【0382】
(i)Inclusion of a Channel Switch Wrapper element
【0383】
(j)Inclusion of an Operating Mode Notification element
【0384】
(k)Inclusion of a Quiet Channel element
【0385】
(l)Modification of the VHT運営要素
【0386】
(m)Modification of the HE運営要素
【0387】
(n)Insertion of a Broadcast TWT element
【0388】
(o)Inclusion of the BSS Color Change Announcement element
【0389】
(p)Modification of the MU EDCA Parameter Set element
【0390】
(q)Modification of the Spatial Reuse Parameter Set element
【0391】
(r)Modification of the UORA Parameter Set element
【0392】
(s)Modification of the EHT運営要素
【0393】
ElementのModificationは、前記elementの少なくとも一つのfield値に変化があることを意味する。Elementのinclusionは、前記elementがBeacon frameに含まれることを意味する。Elementのinsertionは、前記elementが以前のBeacon frameには含まれておらず、現在のBeacon frameに含まれることを意味する。または、Elementのinsertionは、前記elementが以前のBeacon frameには含まれておらず、次のBeacon frameに含まれることを意味する。
【0394】
また、critical updateが起こったら、APは予め設定されたfield(またはsubfield)値を変化させる。一実施例によると、APは前記APが運営するBSSだけでなく、前記APが属するMLDの他のAPが運営するBSSに当たるcritical updateが起こる場合も予め設定されたfield値を変化させる。つまり、multi-link elementに含まれるcritical updateに当たるelementが変化される際にも予め設定されたfield値を変化させる。または、APは前記APが運営するBSSだけでなく、前記APが属するmultiple BSSID setの他のAPが運営するBSSに当たるcritical updateが起こる場合も予め設定されたframe値を変化させる。つまり、multiple BSSID elementに含まれるcritical updateに当たるelementが変化される際にも予め設定されたfield値を変化させる。STAは前記予め設定されたfieldが変化したことを確認したら、どのcritical updateが起こったのか、またはどのelementが変化したのかを確認し、該当するparameterを変更して動作する。
【0395】
例えば、前記予め設定されたfieldはcritical updateが起こったのかを示すflagである。例えば、前記予め設定されたfieldはCheck Beacon Flag subfieldまたはcritical update Flag subfieldである。Critical updateが起こったのかを示すflagは1-bitである。もし、critical updateが起こったのかを示すflagが1に設定されれば、critical updateが発生したのである。
【0396】
または、前記予め設定されたfieldはsequenceを示すfieldである。例えば、前記予め設定されたfieldはcritical updateが起こる際に値を増加させるfieldである。例えば、前記予め設定されたfieldはcritical updateが起こる際に値を1ずつ増加させるfieldである。この際、sequence値はmaximum valueでmodulo演算した値である。例えば、前記予め設定されたfieldはCheck Beacon fieldまたはChange Sequence fieldである。
【0397】
図34で説明したように、disabledサブチャネルが存在しても、EHT運営要素はDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まなくてもよい。また、disabledサブチャネルが存在する際、EHT運営要素はDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含んでもよい。また、図32で説明したように、EHT運営要素がDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含むのか否かが変更される際、EHT運営要素が含むDisabledサブチャネルビットマップPresent subfield値が変更される。よって、EHT運営要素が含む少なくとも一つの値の変化をcritical updateと定義すると、単純にManagement frameのサイズを減らすためにDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含んでから含まない際、または実際のdisabledサブチャネルには変化がないが、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldの包含可否を変更する際にもこれがcritical updateに分類される。よって、STAは不必要にparameterの変更を確認するようになる。
【0398】
よって、本発明の一実施例によると、EHT運営要素がDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含むのか否かはcritical updateに分類されない。または、EHT運営要素が含むDisabledサブチャネルビットマップPresent subfieldの変化はcritical updateに分類されない。これはEHT運営要素がBeacon frameに含まれる場合に限定される。
【0399】
または、EHT運営要素のDisabledサブチャネルビットマップPresent subfieldを除いたfieldの少なくとも一つの値の変化をcritical updateに分類する。または、EHT運営要素が含むDisabledサブチャネルビットマップsubfieldの変化をcritical updateに分類する。
【0400】
または、Association Response frameまたはReassociation Response frame(またはProbe Response frame)に含まれるEHT運営要素は、以前のAssociation Response frameまたはReassociation Response frame(またはProbe Response frame)に含まれるEHT運営要素に比べ、値が変わる際にcritical updateに分類される。この際は、DisabledサブチャネルビットマップPresent subfieldの値が変わる際もcritical updateに分類する。
【0401】
図35を参照すると、APがBeacon frame1を送信する際、DisabledサブチャネルビットマップPresent subfieldを1に設定する。また、APがBeacon frame2を送信する際、DisabledサブチャネルビットマップPresent subfieldを0に設定する。これは、Beacon frame2のサイズを減らすためである。また、この際、EHT運営要素が含むDisabledサブチャネルビットマップPresent subfieldの値が以前とは変更されたが、critical updateに分類しなくてもよい。よって、APはBeacon frame2に含まれるcritical updateが起こったら、変化させる予め設定されたfieldの値を変更しない。また、Beacon frame3はDisabledサブチャネルビットマップPresent subfieldを1に設定し、Disabledサブチャネルビットマップsubfieldの値がBeacon frame1に含まれたDisabledサブチャネルビットマップsubfieldとは異なる。この場合、critical updateに分類する。また、APはBeacon frame3に含まれるcritical updateが起こったら、変化させる予め設定されたfieldの値を変更する。
【0402】
図36は、本発明の他の実施例による非活性化されたサブチャネルのシグナリングと重要なアップデートを示す図である。
【0403】
図34または図35で説明したような実施例を使用すれば、STAはdisabledサブチャネルが存在するのかを判断するためにframeの種類などを追加に確認すべきであるが、これは具現の負担に作用する。よって、図36ではこのような問題を解決するための実施例を記述する。本実施例において、前に説明した内容は省略されている。
【0404】
本発明の一実施例によると、disabledサブチャネルが存在すれば、EHT運営要素はDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを常に含む。よって、STAは最も最近に受信したEHT運営要素に基づいてdisabledサブチャネルを判断する。これはEHT運営要素がAssociation Response frameやReassociation Response frameに含まれるだけでなく、Beacon frameに含まれる場合も含む。
【0405】
また、本実施例において、disabledサブチャネルがなければ、APは伝送するEHT運営要素にDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含ませなくてもよい。また、STAが受信したEHT運営要素がDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含まなければ、disabledサブチャネルがないと判断する。
【0406】
つまり、運営要素はBSS運営チャネルの前記少なくとも一つの利用不可能なチャネル(またはdisabledサブチャネル、またはパンクチャリングされたサブチャネルなど)を指示する非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールド(Disabled Subchannel Bitmap subfield)が含まれるのか否かを示す非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールド(Disabled Subchannel Bitmap Present subfield)を含む。この場合、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの各ビットは、対応するサブチャネルが利用不可能であるのか否かを示す。例えば、ビット値が「0」であれば対応するチャネルは利用可能(例えば、パンクチャリングされない)であり、ビット値が「1」であれば対応するチャネルは利用可能(例えば、パンクチャリングされる)であることを示す。
【0407】
また、非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドのビット値は、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドが存在するのか否かを示す。例えば、非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドのビット値が「1」に設定されれば、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドが運営要素に含まれ、非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドのビット値が「0」に設定されれば、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドが運営要素に含まれない。
【0408】
または、disabledサブチャネルがなければ、APは伝送するEHT運営要素にDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含ませるが、動作するサブチャネルに当たるbitをいずれも0に(enabledに)設定する。EHT運営要素を受信するSTAは、受信した前記EHT運営要素がDisabledサブチャネルビットマップsubfieldを含んでも、動作するchannelに対する全てのbitがenabledに設定されれば、disabledサブチャネルがないと判断し動作する。
【0409】
よって、説明した一実施例によると、EHT運営要素が非活性化されたサブチャネルが存在しないことを指示する2つの方法が存在する。2つの方法のうち一つは、EHT運営要素に非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドを含ませないことであり、他の一つは、EHT運営要素が含む非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドのビットのうち動作するチャネルに当たる値をいずれもenabledに設定することである。また、APの選択によって2つの方法をいずれも使用してもよい。EHT運営要素の設定が前記2つの方法のうちで切り替えられる際、EHT運営要素が含むfieldの値が変更される。例えば、非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドの値が変更される。本発明の実施例によると、このような2つの方法の間の切り替えはcritical updateに分類しない。つまり、非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドの値が変更されても、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドが少なくとも一つのdisabledサブチャネルを指示しなければcritical updateに分類しない。
【0410】
非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドが変更される際、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールド非活性化されたサブチャネルを少なくとも一つ指示した場合をcritical updateに分類する。例えば、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドがdisabledサブチャネルを少なくとも一つ指示するEHT運営要素を伝送した後、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドを含まないEHT運営要素を伝送する際にcritical updateに分類する。または、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドを含まないEHT運営要素を伝送した後、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドがdisabledサブチャネルを少なくとも一つ指示するEHT運営要素を伝送する際にcritical updateに分類する。
【0411】
また、EHT運営要素の前記で言及した以外のフィールドが変化する際もcritical updateに分類する。
【0412】
よって、利用不可能なサブチャネルを指示する非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの存在可否を示すフィールドの値が変更されたら、critical updateに分類されてcritical updateを示すフィールドの値が増加する。この場合、APはcritical updateを示すフィールドを含むフレーム(例えば、TIMフレーム)をSTAに伝送するが、STAはそれに基づいて運営パラメータ(operational parameter)の変更可否を認識する。つまり、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの存在可否を示すフィールドであるサブチャネルビットマップ存在サブフィールドのビット値が「0」から「1」に(または、「1」から「0」に)変更されたら、これはcritical updateに分類される。よって、APはcritical updateを示すフィールドの値を増加させてSTAに伝送する。この場合、STAは運営パラメータが変更されたことを認識し、管理フレームを受信してアップデートされた運営パラメータを認識する。
【0413】
他の実施例によると、上述したEHT運営要素が非活性化されたサブチャネルが存在しないことを指示する方法が、2つの方法のうち一つの設定を許容しない。例えば、EHT運営要素が非活性化されたサブチャネルが存在しないことを指示するためには、常に非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドを含ませなくてもよい。つまり、常に非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドを0に設定する。また、EHT運営要素が非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドを含みながら非活性化されたサブチャネルを一つも指示しない設定を許容しない。例えば、EHT運営要素が非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドを含みながら非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドのbitのうち動作するchannelに当たる全てのbitがいずれもenabledに設定されることを許容しない。このような設定はredundantできるためである。本発明の実施例によると、EHT運営要素が非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドを含めば、少なくとも一つの非活性化されたサブチャネルを指示することができる。つまり、EHT運営要素が非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドを含めば、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの動作するchannelに当たるbitのうち少なくとも一つのbitが1に設定される。この場合、EHT運営要素が含むfieldのうち少なくとも一つの値が変化される際にcritical updateに分類する。もしEHT運営要素が含む非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールド値が変化してもcritical updateに分類してもよい。
【0414】
本発明の実施例において、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドのうち動作するchannelに当たる値に限定して記載したのは非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドのbitに拡張されてもよい。例えば、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドのうち動作するchannelに当たる値が同じ値に設定された実施例は、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの全てのbitが前記同じ値に設定された実施例に拡張されてもよい。
【0415】
図36を参照すると、APはBeacon frame1、Beacon frame2、Beacon frame3を伝送するが、各frameはEHT運営要素を含む。Beacon frame1は非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドを1に設定する。また、Beacon frame1が含む非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドは、少なくとも一つの非活性化されたサブチャネル(pucturedサブチャネル)を指示する。Beacon frame1を受信するSTAは、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドに基づいて非活性化されたサブチャネルが存在することと、どのサブチャネルがdisableされたのかを判断する。また、channel状況が変わってAPが全てのサブチャネルを使用すると変更する。Beacon frame2が含むEHT運営要素が含む非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドが0に設定される。よって、Beacon frame2に含まれた前記EHT運営要素には非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドが存在しない。前記EHT運営要素を受信したSTAは、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドが存在しないことを確認し、非活性化されたサブチャネルがないと判断する。この際、APはBeacon frame1で非活性化されたサブチャネルを指示する非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドを含んでいて、Beacon frame2で非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドを含まなくなったが、これをcritical updateに分類する。Beacon frame3に含まれたEHT運営要素は非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドを1に設定し、Beacon frame3に含まれた前記EHT運営要素が含む非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドは非活性化されたサブチャネルが存在しないことを指示する。つまり、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドのうち動作するchannelに当たるbitがいずれも0に設定される。この場合、Beacon frame2で非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドを含まないことで非活性化されたchannelが存在しないことを指示しており、Beacon frame3で同じく非活性化されたchannelが存在しないことを指示したため、この場合をcritical updateに分類しない。
【0416】
図37は、本発明の一実施例によるEHT運営要素フォーマットを示す図である。
【0417】
図32で説明した非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドは、存在すればその長さが一定であった。しかし、BSSが動作するチャネル幅はelementがシグナリングを支援するmaximumチャネル幅ではない可能性があり、このような場合、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドはredundantな値を含むべきである。よって、本発明において、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの長さを減らすための方法を説明する。
【0418】
本発明の一実施例によると、EHT運営要素が含む非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの長さは、前記EHT運営要素が指示するチャネル幅に基づいて異なる。例えば、EHT運営要素が指示するチャネル幅が320MHzであれば、前記EHT運営要素が含む非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドは2-octetである。また、EHT運営要素が指示するチャネル幅が320MHzより小さければ、つまり、160MHz以下であれば、前記EHT運営要素が含む非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドは1-octetである。EHT運営要素が含むチャネル幅サブフィールドが0、1、2、3、4であれば、それぞれチャネル幅が20、40、80、160、320MHzであることを示す。
【0419】
図37を参照すると、EHT運営要素はEHT Operation Informaion field、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドを含む。EHT Operation Informaion fieldはチャネル幅サブフィールド、非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドを含む。もし非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールド0に設定されれば、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドは0-octetである。つまり、存在しない。また、非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドが1に設定され、チャネル幅サブフィールドが320MHzチャネル幅を指示すれば、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの長さは2-octetである。また、非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドが1に設定され、チャネル幅サブフィールドが160MHz以下のチャネル幅を指示すれば、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの長さは1-octetである。
【0420】
本発明の実施例によると、EHT運営要素に当たるbandに基づいて非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの長さが異なる。例えば、EHT運営要素に当たるbandが2.4GHz bandであれば、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの長さは1-octetである。この際、2.4GHz bandにおいて、320MHz channelizationが定義されないためである。また、EHT運営要素に当たるbandが5または6GHz bandであれば、非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの長さは2-octetである。EHT運営要素に当たるbandは、前記EHT運営要素に当たるHT運営要素、またはVHT運営要素、またはHE運営要素で指示される。例えば、channel numberが該当するbandを指示する。
【0421】
図38は、本発明の他の実施例によるEHT運営要素フォーマットを示す図である。
【0422】
図32または図37で説明したEHT運営要素は、byte alignmentをするためにreserved fieldを含む。よって、図38ではreserved fieldを減らし、非活性化されたサブチャネルをシグナリングする実施例を説明する。
【0423】
本発明の一実施例によると、EHT運営要素は、予め設定されたサブチャネル1に対する非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドを常に含む。図38を参照すると、予め設定されたサブチャネル1に対する非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドは非活性化されたサブチャネルビットマップ1サブフィールドである。非活性化されたサブチャネルビットマップ1サブフィールドはEHT Operation Informaion fieldに含まれる。例えば、非活性化されたサブチャネルビットマップ1サブフィールドは1-octetの長さである。非活性化されたサブチャネルビットマップ1サブフィールドは、予め設定されたサブチャネル1の各20MHzサブチャネルに当たるbitを含む。
【0424】
本発明の一実施例によると、EHT運営要素は、予め設定されたサブチャネル2に対する非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドを選択的に含む。図38を参照すると、予め設定されたサブチャネル2に対する非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドは非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドである。非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドはEHT Operation Informaion field以外の位置に含まれる。例えば、非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドが存在すれば、長さは1-octetである。非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドは、予め設定されたサブチャネル2の各20MHzサブチャネルに当たるbitを含む。
【0425】
一実施例によると、予め設定されたサブチャネル1はprimary 160MHzのchannelである。または、予め設定されたサブチャネル1はprimary 20MHzを含む160MHzのchannelである。また、予め設定されたサブチャネル2はsecondary 160MHzのchannelである。
【0426】
他の実施例によると、予め設定されたサブチャネル1は、動作する320MHz channelのうち周波数が低い160MHz channelである。予め設定されたサブチャネル2は、動作する320MHz channelのうち周波数が高い160MHz channelである。
【0427】
また、EHT運営要素が非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドを含むのか否かを指示するシグナリングが存在する。例えば、EHT運営要素が非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドを含むのか否かを指示するシグナリングは、EHT Operation Informaion fieldに含まれる。
【0428】
一実施例によると、EHT Operation Informaion fieldはEHT運営要素が非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドを含むのかを指示するシグナリングを一つのサブフィールドとして含む。例えば、1-bitの非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドを含むのか否かを指示するシグナリングが存在する。他の実施例によると、図32で説明したように、EHT Operation Informaion fieldに含まれた一つのサブフィールドがチャネル幅を指示し、非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドを含むのかを共に指示する。例えば、チャネル幅が320MHzであれば、非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドを含む。この場合、チャネル幅サブフィールドのbit index B2のbitに基づいて非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドを含むのか否かが示される。例えば、チャネル幅サブフィールドの予め設定されたbitが非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドを含むのか否かを指示する。または、チャネル幅が320MHzで、非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドを含むことを示す値が存在し、チャネル幅が320MHzで、非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドを含まないことを示す値が存在する。
【0429】
また、チャネル幅が160MHz以下であれば、EHT運営要素が非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドを含まないように設定する。
【0430】
非活性化されたサブチャネルビットマップ2サブフィールドを含まないEHT運営要素を受信したSTAは、予め設定されたサブチャネル2がBSSで使用されないか、予め設定されたサブチャネル2に非活性化されたサブチャネルがないと判断する。
【0431】
図39は、本発明の一実施例による端末の動作の一例を示す順序図である。
【0432】
図39を参照すると、STAはAPから運営チャネルに関する情報を含む運営要素を受信してPPDUを伝送する。
【0433】
詳しくは、STAはAPから第1運営要素及び第2運営要素を含む管理フレームを受信するS39010。
【0434】
前記第1運営要素はレガシSTAのためのBSS運営チャネルを指示し、前記第2運営要素は前記レガシSTAではない前記STAのためのBSS運営チャネルを指示する。
【0435】
次に、STAは前記第1運営要素または前記第2運営要素に基づいて前記APにPPDUを伝送するS39020。
【0436】
この際、STAのための前記BSS運営チャネルが少なくとも一つの利用不可能なチャネルを含む及び/または前記レガシSTAが支援する最大帯域幅を超過する場合、前記第1運営要素によって指示される前記レガシSTAのための前記BSS運営チャネルは、前記第2運営要素によって指示される前記STAのためのBSS運営チャネルとは異なる。
【0437】
前記STAのための前記BSS運営チャネルが少なくとも一つの利用不可能なチャネルを含む及び/または前記レガシSTAが支援する最大帯域幅を超過する場合、前記第1運営要素によって指示される前記レガシSTAのための前記BSS運営チャネルは、前記第2運営要素によって指示される前記STAのためのBSS運営チャネル内で主チャネルを含む連続するチャネルである。
【0438】
前記STAのための前記BSS運営チャネルが少なくとも一つの利用不可能なチャネルを含む及び/または前記レガシSTAが支援する最大帯域幅を超過する場合、前記第1運営要素によって指示される前記レガシSTAのための前記BSS運営チャネルは、前記第2運営要素によって指示される前記STAのためのBSS運営チャネル内で前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルが除外されて前記最大帯域幅内で設定される。
【0439】
前記第1運営要素はHE STAのための運営要素であり、前記第2運営要素はEHT STAのための運営要素である。
【0440】
前記第2運営要素は、前記STAのための前記BSS運営チャネルの前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルを指示する非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの包含可否を示す非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドを含む。
【0441】
前記非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの各ビットは、対応する利用不可能なチャネルが前記STAのための前記BSS運営チャネルに含まれるのか否かを指示する。
【0442】
前記STAのための前記BSS運営チャネルに前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルが含まれない場合、前記非活性化されたサブチャネルビットマップ存在サブフィールドの値は、前記非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドが含まれないことを示す値である「0」に設定される。
【0443】
STAは前記APから運営パラメータの変更可否を示す特定フィールドを含むフレームを受信するが、前記特定フィールドの値は前記運営パラメータが変更されたら増加する。
【0444】
前記特定フィールドの前記値は、前記非活性化されたサブチャネルビットマップサブフィールドの包含可否が変更されるか、前記少なくとも一つの利用不可能なチャネルの包含可否が変更されたら増加する。
【0445】
STAは一つ以上のSTAにPPDUの伝送を指示するトリガフレームを受信し、前記PPDUに対する応答としてmulti-STA Block ACKフレームを受信する。
【0446】
この際、前記一つ以上のSTAのうち前記トリガフレームに対する応答として前記PPDUを伝送する少なくとも一つのSTAに前記レガシSTAが含まれれば、前記multi-STA Block ACKフレームに含まれる少なくとも一つのSTAそれぞれに関するAck情報のサイズは特定サイズ以下に制限される。
【0447】
しかし、前記一つ以上のSTAのうち前記トリガフレームに対する応答として前記PPDUを伝送する少なくとも一つのSTAに前記レガシSTAが含まれ、前記multi-STA Block ACKフレームが前記STAの前記PPDUに関するAck情報のみ含めば、前記Ack情報のサイズは前記特定サイズ以下に制限されない。
【0448】
上述した本発明の説明は例示のためのものであって、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須的な特徴を変更せずも他の具体的な形態に容易に変形可能であることを理解できるはずである。よって、上述した実施例は全ての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解すべきである。例えば、単一形で説明されている各構成要素は分散されて実施されてもよく、同じく分散されていると説明されている構成要素も結合された形態で実施されてもよい。
【0449】
本発明の範囲は、上述した詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導き出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれると解釈すべきである。
【符号の説明】
【0450】
110 プロセッサ
120 通信部
140 ユーザインタフェース部
150 ディスプレーユニット
160 メモリ
210 プロセッサ
220 通信部
260 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8(a)】
図8(b)】
図8(c)】
図8(d)】
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19(a)】
図19(b)】
図19(c)】
図19(d)】
図19(e)】
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28(a)】
図28(b)】
図28(c)】
図28(d)】
図29
図30
図31(a)】
図31(b)】
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38(a)】
図38(b)】
図39
【国際調査報告】