(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-13
(54)【発明の名称】皮膚上の可溶性又は低粘性物質の適用及び封じ込め用のフィルムオーバーレイ付き粘着パッチ
(51)【国際特許分類】
A01K 17/00 20060101AFI20240205BHJP
【FI】
A01K17/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547826
(86)(22)【出願日】2022-02-09
(85)【翻訳文提出日】2023-10-02
(86)【国際出願番号】 US2022015742
(87)【国際公開番号】W WO2022173781
(87)【国際公開日】2022-08-18
(32)【優先日】2021-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503035729
【氏名又は名称】ウィシス テクノロジー フォンデーション インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】キーホー シルヴィア
(72)【発明者】
【氏名】オビーロダン ジョン
(57)【要約】
苛性ペーストアプリケータは、角芽の周りの子牛の皮膚に接着される接着剤のリングと、角芽に接触するように角芽の上に適用される苛性ペーストの内側のスポット又はダブと、を支持する自己完結型(self-contained)接着パッチを提供する。パッチは苛性ペーストの拡散を防ぎ、パッチの粘着性を失わない方法で接着剤を苛性ペーストと組み合わせて使用することを可能にする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
子牛の角芽に苛性ペーストを適用するためのアプリケータであって、
下面の反対側の上面を有し、更に、前記下面の開口を通してアクセス可能であってある量の苛性ペーストを保持するように構成されているキャップ容量を保持する上向きに延びるキャップを支持する基材と、
非接着性材料を含み前記下面に支持され前記キャップを取り囲み、少なくとも1インチの内径と0.3インチから1インチの間の幅を有するスペーサと、
前記下面に支持され、前記スペーサを取り囲む接着剤と、
を備える
ことを特徴とするアプリケータ。
【請求項2】
前記キャップの前記開口は、0.2インチから1インチの間の外寸を有し、
前記キャップ容量は、少なくとも0.04立方インチであることを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項3】
前記接着剤は、1インチから2インチの間の内径を有するリングであることを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項4】
前記接着リングは、0.3インチから1インチの間の幅を有することを特徴とする請求項3に記載のアプリケータ。
【請求項5】
前記接着剤は、ゴム系接着剤及びアクリル系接着剤からなる群から選択される接着剤であることを特徴とする請求項3に記載のアプリケータ。
【請求項6】
前記スペーサは吸収性素材であることを特徴とする請求項3に記載のアプリケータ。
【請求項7】
前記スペーサはゴム素材であることを特徴とする請求項3に記載のアプリケータ。
【請求項8】
前記基材は円形パッチであることを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項9】
前記基材は、織布、プラスチック、及びラテックスからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項10】
前記基材の領域は、前記子牛の前記角芽の領域より少なくとも50%大きいことを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項11】
前記基材は、更に、前記基材の端部から突き出て外側に延びるタブを備えることを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項12】
前記基材の前記下面に延在するバッキングシートを更に備えることを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項13】
前記バッキングシートは、ワックスコート紙及びプラスチックシートからなる群から選択されることを特徴とする請求項12に記載のアプリケータ。
【請求項14】
前記上向きに延びるキャップは、選択的に露出可能な曝気孔があり、前記苛性ペーストを大気中に曝気することを可能にすることを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項15】
子牛を角芽除去する方法であって、
前記子牛を拘束し、前記子牛の頭を固定し、
前記子牛の前記頭の角芽の位置を特定し、
前記子牛の前記頭の前記角芽とその周囲の毛をトリミングし、
前記子牛の前記頭の前記角芽のそれぞれに基材を取り付ける
ことを含み、
前記基材は、前記基材の下面の開口を通してアクセス可能なキャップ容量を保持する上向きに延びるキャップを備え、前記キャップ容量は、ある量の苛性ペーストを保持するように構成されており、非接着性材料を含むスペーサが前記下面に支持され前記キャップを取り囲み、0.3インチから1インチの間の幅を有し、接着剤が、前記下面に支持され、前記スペーサを取り囲むことを特徴とする方法。
【請求項16】
前記苛性ペーストを前記角芽に接触させ化学火傷を引き起こさせることを更に含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記基材を前記角芽に少なくとも6時間適用することを更に含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記基材を前記角芽から取り除くことを更に含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記キャップの曝気孔を露出させて前記苛性ペーストを大気中に排出することを更に含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本出願は、2021年2月9日に出願された米国仮特許出願第63/147,335号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、概して、家畜の除角(dehorning)又は角芽除去(disbudding)に関し、特に、子牛及びその飼育者への苛性ペーストの二次曝露を大幅に低減しながら、子牛の角芽除去のために苛性ペーストを適用するのに使用されるアプリケータに関する。
【背景技術】
【0003】
牛、羊、ヤギの家畜の除角は、動物とその飼育者への傷害を防ぐために一般に望ましい。除角には経済的な理由もある。例えば、角のある動物はより多くのスペースを占有し、飼料台や輸送中に問題が発生し、角のある動物には、フィーダー(feeders)やアンギュレートクラッシュ(angulate crushes)など特殊な器具が必要であり、角が折れて失血や感染症を引き起こす可能性があり、角のある動物は柵や植生に閉じ込められ自傷行為を引き起こす可能性がある。除角プロセスは一般に、侵襲性が低く、動物への苦痛が少ないように、家畜の若い時期に行うことが望ましい。
【0004】
家畜はできるだけ早い年齢で除角することが推奨される。角の除去プロセスが十分に早期に行われる場合、角芽(horn buds)が頭蓋骨に付着して頭蓋骨の延長として成長する前に、角芽を焼灼して破壊する角芽除去と呼ばれるプロセスを実行できる。角が頭蓋骨に付着すると、目の上の柔らかい副鼻腔の一部が角と融合し、角芽除去という選択肢はなくなる。ここで、子牛の角芽除去プロセスを一般的に説明する。
【0005】
例えば子牛が生後2か月未満の早い年齢では、子牛の角芽はまだ浮遊しており、頭蓋骨の前頭骨にまだ付着していない。子牛の角芽を取り除くには、苛性ペーストや熱したアイロンを使用して角芽の角形成細胞を除去するか、鋭利なナイフ、チューブ、カップ、又はスプーンを使用して細胞を物理的に切除する。
【0006】
苛性ペーストの適用は、無血で非侵襲的で、子牛への痛みが少なく、子牛の飼育者が怪我をするリスクが少ないため、他の出芽除去法よりも好まれる場合がある。ただし、苛性ペーストの適用後、少なくとも6時間は子牛を雨にさらしたり、他の動物の近くに置いたりすることはできない。雨にさらされると、苛性ペーストが子牛の目に流れ込み、火傷や炎症を引き起こす可能性がある。また、環境に曝露された苛性ペーストは、囲い、機器、その他の動物に移動し (つまり、「二次曝露」)、更なる害を引き起こす可能性がある。
【発明の概要】
【0007】
牛の飼育者は、他の物体や動物への苛性ペーストの二次移動(すなわち、「二次曝露」)を防ぐために、苛性ペーストに粘着テープを使用する又は角芽の周りにワセリンを使用することで、拡散と移動の問題を解決しようと試みてきた。しかし、粘着テープは子牛から剥がれやすく、ワセリンは苛性ペーストで汚れやすい。
【0008】
本発明は、角芽の周りの子牛の皮膚に接着される接着剤のリングと、角芽に接触するように角芽の上に適用される苛性ペーストの内側のスポット又はダブと、を支持する自己完結型(self-contained)接着パッチである苛性ペーストアプリケータを提供する。パッチは苛性ペーストを環境から保護し、パッチの粘着性を失わない方法で接着剤を苛性ペーストと組み合わせて使用できるようにする。
【0009】
従って、苛性ペーストを二次曝露から保護することが、本発明の一実施形態の1つの特徴である。
【0010】
従って、本発明の一実施形態の1つの特徴は、適用領域(area of application)を角芽の領域に限定し、子牛の周囲の皮膚を不必要な化学火傷から保護することである。
【0011】
従って、本発明の一実施形態の1つの特徴は、苛性ペーストの広がり又は汚れを防止する保護層及び苛性ペーストの単一ステップ適用を提供することである。
【0012】
本発明の一実施形態においては、子牛の角芽に苛性ペーストを適用するためのアプリケータは、下面の反対側の上面を有し、更に、前記下面の開口を通してアクセス可能であってある量の苛性ペーストを保持するように構成されているキャップ容量を保持する上向きに延びるキャップを支持する基材と、非接着性材料を含み前記下面に支持され前記キャップを取り囲み、少なくとも1インチの内径と0.3インチから1インチの間の幅を有するスペーサと、前記下面に支持され、前記スペーサを取り囲む接着剤と、を備える。
【0013】
従って、本発明の一実施形態の1つの特徴は、子牛の体の他の領域及び/又は環境への除角ペーストの望ましくない移動を伴わずに、苛性除角ペーストを子牛の角芽に適用することである。
【0014】
前記キャップの前記開口は、0.2インチから1インチの間の外寸を有してもよく、前記キャップ容量は、少なくとも0.04立方インチであってもよい。
【0015】
従って、本発明の一実施形態の1つの特徴は、化学的除角を引き起こすのに必要な十分な量の苛性除角ペーストを角芽に支持することである。
【0016】
前記接着リングは、1インチから2インチの間の内径を有してもよい。
【0017】
従って、本発明の一実施形態の1つの特徴は、平均的な子牛の角芽のサイズを囲むように粘着パッチを適用することである。
【0018】
前記接着リングは、0.3インチから1インチの間の幅を有してもよい。
【0019】
従って、本発明の一実施形態の1つの特徴は、アプリケータパッチが子牛に強く接着するのに十分な接着剤を提供することである。
【0020】
前記接着基材は、ゴム系接着剤及びアクリル系接着剤からなる群から選択される接着剤であってもよい。
【0021】
従って、本発明の一実施形態の1つの特徴は、子牛にパッチが強く接着され、水にさらされても耐性があり、子牛に過度の痛みを与えることなく剥がすことができることである。
【0022】
前記スペーサは吸収性素材であってもよい。
【0023】
従って、本発明の一実施形態の1つの特徴は、苛性ペーストと接着剤の間にスペーサを設け、キャップの周囲から「滲み出る」苛性ペーストを吸収できるかもしれない。
【0024】
前記スペーサはゴム素材であってもよい。
【0025】
従って、本発明の一実施形態の1つの特徴は、パッチを子牛の皮膚に密閉して苛性ペーストが外側に移動するのを防ぎ、角芽に接する又はその上の領域のみに苛性ペーストを閉じ込めることである。
【0026】
前記基材は円形パッチであってもよい。
【0027】
従って、本発明の一実施形態の1つの特徴は、角芽にパッチを直感的に適用できるようにし、パッチの領域で角芽を完全に覆うことである。
【0028】
前記基材は、織布、プラスチック、及びラテックスからなる群から選択されてもよい。
【0029】
従って、本発明の一実施形態の1つの特徴は、繰り返しの曲げや環境への曝露に耐えられる、柔軟で耐水性のある基材を提供することである。
【0030】
前記基材の領域は、前記角芽の領域より少なくとも50%大きくてもよい。
【0031】
従って、本発明の一実施形態の1つの特徴は、角芽の周囲にパッチを接着することを提供することである。
【0032】
前記基材は、更に、前記基材の端部から突き出て外側に延びるタブを備えてもよい。
【0033】
従って、本発明の一実施形態の1つの特徴は、ユーザがペーストに触れることなく、パッチを簡単に剥がすことができることである。
【0034】
前記アプリケータは、前記基材の前記下面に延在するバッキングシートを更に備えてもよい。前記バッキングシートは、ワックスコート紙及びプラスチックシートからなる群から選択されてもよい。
【0035】
従って、本発明の一実施形態の1つの特徴は、パッチのキャップ内に苛性ペーストを充填してパッチを調製できるようにし、裏紙を剥がすことでパッチを適用部位で「すぐに使用できる」ようにすることである。
【0036】
前記上向きに延びるキャップは、選択的に露出可能な曝気孔があってもよく、前記苛性ペーストを大気中に曝気することを可能にしてもよい。
【0037】
本発明の代替実施形態は、子牛を角芽除去する方法であって、前記子牛を拘束し、前記子牛の頭を固定し、前記子牛の前記頭の角芽を見つけ、前記子牛の前記頭の前記角芽とその周囲の毛をトリミングし、前記子牛の前記頭の前記角芽のそれぞれに基材を取り付けることを含み、前記基材は、前記基材の下面の開口を通してアクセス可能なキャップ容量を保持する上向きに延びるキャップを備え、前記キャップ容量は、ある量の苛性ペーストを保持するように構成されており、非接着性材料を含むスペーサが前記下面に支持され前記キャップを取り囲み、0.3インチから1インチの間の幅を有し、接着剤は、前記下面に支持され、前記スペーサを取り囲むことを特徴とする方法を提供する。
【0038】
従って、本発明の一実施形態の1つの特徴は、苛性ペーストの二次曝露を減らす、除角ペーストを子牛に適用する方法を提供することである。
【0039】
前記方法は、前記苛性ペーストを前記角芽に接触させ化学火傷を引き起こさせることを更に含んでもよい。
【0040】
前記方法は、前記基材を前記角芽に少なくとも6時間適用することを更に含んでもよい。
【0041】
前記方法は、前記基材を前記角芽から取り除くことを更に含んでもよい。
【0042】
前記方法は、前記キャップの曝気孔を露出させて前記苛性ペーストを大気中に排出することを更に含んでもよい。
【0043】
これらの特定の目的及び利点は、特許請求の範囲に含まれる一部の実施形態にのみ適用されてよく、したがって本発明の範囲を定義するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】
図1は、本発明の苛性除角ペーストアプリケータが子牛の頭の角芽の上に適用され張り付いている状態における、子牛の頭の斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1の苛性ペーストアプリケータの分解図であり、アプリケータのパッチが角芽の周囲の子牛の皮膚に適用され、苛性除角ペーストの中心スポットが角芽に接触し、その後化学熱傷を引き起こす様子を示している。
【
図3】
図3は、
図2のパッチの底面図であり、苛性除角ペーストの中心スポットを取り囲む接着剤のリングと、パッチを適用する前の接着剤及びペーストを覆う除去可能な保護フィルムと、を含むパッチを示す。
【
図4】
図4は、
図1の苛性ペースト適用の別の実施形態の分解図であり、苛性除角ペーストに曝気を提供するために、取り外し可能なタブによって選択的に開閉できる穴を備えた曝気カバーを有するアプリケータのパッチを示す。
【
図5】
図5は、曝気キャップのスリットに挿入された取り外し可能なタブを示す、
図4の線5-5に沿った断面図である。
【
図6】
図6は、
図1の苛性除角ペーストアプリケータを使用してそして本発明に従って角芽除去するために子牛を準備するための一般的なステップを示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、
図1の苛性除角ペーストアプリケータを使用してそして本発明に従って角芽除去するために子牛に接着パッチを適用するための一般的なステップを提供するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図1を参照すると、本発明の苛性ペーストアプリケータ10は、除角苛性ペースト16とともに使用されてよく、子牛14の頭12に適用されて、より低侵襲に子牛12を除角する、又はより具体的には、角芽除去する。本明細書で使用される「除角」という用語は、角の成長を防ぐための苛性ペーストを使用した子牛の角芽除去プロセスを一般的に説明するために使用されるかもしれない。
【0046】
一般に、苛性ペーストアプリケータ10の苛性ペースト16の有効性を確保し、動物に対する痛みや不快感を最小限に抑えるため、苛性ペーストアプリケータ10が子牛14の角芽20に適用されるとき、子牛14の月齢は生後2か月未満であり、好ましくは生後2日未満である。この若い年齢の子牛14は、まだ頭蓋骨の前骨に付着していない自由に浮遊する(free-floating)角芽20を持っており、これにより、角芽20が頭蓋骨に付着する前、角に成長する前に、角芽除去が可能となる、ことが理解される。
【0047】
図6も参照すると、角芽除去プロセスは、苛性ペースト16を適用する前に子牛14を準備するためのいくつかの予備ステップを含んでもよい。最初に、ブロック100によって示されるように、子牛14を拘束シュート内に置くことによって子牛14を拘束してもよい。拘束シュートは、垂直に延びる金属管から構成される金属ケージを提供してもよい。拘束シュートは、子牛の頭12がフィットして所定の位置にしっかりと保持されることができる、金属管の間の空間を含んでもよい。拘束シュートを使用して子牛14を拘束する代わりに、鎮静剤、例えばキシラジンなどのα2アゴニストを投与することがあり、これは子牛14を鎮静させ、子牛14を地面に横たわらせるのに役立つ。次に、ブロック102に示すように、飼育者の手、腕、及び/又は脚を使用して子牛の頭12を固定してもよい。
【0048】
次いで、オペレータは、ブロック104によって示されるように、子牛14の皮膚を手で触ることによって、子牛14の頭12上の子牛の角芽20の位置を特定することができる。角芽20の位置が特定されると、ブロック106で示すように、角芽20の表面及び周囲の毛が、子牛14の皮膚から剃られるかトリミングされる。次いで、同様にブロック106によって示されるように、角芽20を綺麗にし、粗く(roughen)するために、角芽20は、小さなワイヤーブラシ等で軽くブラッシングされる。
【0049】
ブロック108によって示されるように、角芽領域を麻痺させ、苛性ペースト16の適用による子牛14への痛みを軽減するために、オプションとして、局所麻酔、例えばリドカインを角芽20の基部に注入してもよい。
【0050】
これにより、ブロック110で示されるように、そして、
図2及び3を参照して以下で更に説明されるように、子牛14は、本発明のアプリケータ10を受け入れる準備が整う。
【0051】
ここで
図2及び3を参照し、本発明のアプリケータ10は、子牛14の各角芽20に適用される一対のパッチ30を含んでもよく、各パッチ30は、子牛14の円形の角芽20のそれぞれに適用される、略円形の形状の基材を含んでもよい。パッチ30は、パッチ30を子牛の頭12に接着するための接着剤18と、以下に更に説明するように子牛14を角芽除去するための苛性ペースト16と、を支持してもよい。
【0052】
アプリケータ10のパッチ30は、織布、プラスチック(PVC、ポリエチレン、又はポリウレタン)又はラテックスシートなどの円形シートであってもよい。パッチ30は、子牛の頭に長時間保持できるように、一般に柔軟で耐水性の材料であってもよい。
【0053】
角芽20の領域34は、直径約0.25~1インチの円形領域であってもよい。角芽20を取り囲む、直近周囲の皮膚領域36は、毛が除去された直径約1~4インチの円形領域であってもよい。
【0054】
本発明の一実施形態においては、パッチ30は、角芽20単独の領域(area)34よりも少なくとも50%大きく、少なくとも70%大きく、少なくとも80%大きく、少なくとも90%大きい領域を覆ってもよく、周囲の皮膚領域36まで延在してもよい。一実施形態では、パッチ30は、角芽20の全領域34を覆い、更に角芽20を取り囲む直近周囲の皮膚領域36に接着するため、直径が約1~4インチ、少なくとも1.25インチ、少なくとも3インチである。
【0055】
パッチ30は、角芽20の形状に対応するために円形であってもよいが、パッチ30は、楕円形、長方形などの他の形状であって、パッチ30が角芽20よりも大きく、角芽20を完全に覆い、周囲の皮膚領域36内に延在するようなサイズであってもよい、と理解される。
【0056】
パッチ30は更に、指を使ってリフトタブ32を持ち上げることによって子牛14の頭12からパッチ30を容易に取り外すのを助ける外側に延びるリフトタブ32を支持してもよい。リフトタブ32は、略半円形の形状であってもよく、円形パッチ30の外縁に取り付けられ、外縁から外向きに延びる。外向きに延びるリフトタブ32は、子牛14の頭12に貼りつかない。
【0057】
図2に示されるように、パッチ30の上面38は、パッチ30から上方に突出する円形キャップ39を除いて、ほぼ平坦な表面を提供してもよい。円形キャップ39は、上面38のほぼ中心に配置され、約0.05~0.07インチの高さに延びる。円形キャップ39は、
図3に示すように、下面40からアクセス可能なキャップ容量46に対応し、以下で更に説明するように、その中に充填される苛性ペースト16を受け入れる。
【0058】
ここで
図3を参照すると、上面38の反対側のパッチ30の下面40は、パッチ30の円形キャップ39のキャップ容量46内に保持された少量又はダブ44の苛性ペースト16を支持してもよい。キャップ容量46は、パッチ30の下面40の開口41を通してアクセス可能であり、十分な量の苛性ペースト16が円形キャップ39のキャップ容量46内に充填され、パッチ30によって支持されることを可能にする。
【0059】
キャップ容量46は、受け入れ側の角芽20の対応する領域34を覆うために、0.2から1インチの間の円形断面直径と、0.2平方インチから0.8平方インチの間の断面積を有してもよい。円形キャップ39は、十分な量の苛性ペースト16を保持するために、高さが約0.05インチから0.1インチ、少なくとも高さが0.05インチ、少なくとも高さが0.07インチであってよい。
【0060】
キャップ容量46は、少なくとも0.04立方インチ、少なくとも0.05立方インチであってもよい。キャップ容量46には、苛性ペースト16を少なくとも0.04立方インチ、少なくとも0.05立方インチの量で(又は、若い子牛の場合は米国のニッケル(5セント硬貨)の大きさ、年長の子牛の場合は米国のニッケルの1/4の大きさの量で)角芽20に適用するように、苛性ペースト16が充填されてもよい。
【0061】
苛性ペースト16は、例えば水酸化カルシウムと水酸化ナトリウムなどの苛性物質の混合物を含んでもよく、これを角芽20に適用すると、角を生成する細胞を破壊する化学熱傷を引き起こす。苛性ペースト16は、例えば、「Dr. Naylor Dehorning Paste」、「Dr. Larson Dehorning Paste」などの商品名で販売されている市販の製品であってもよい。
【0062】
パッチ30は、接着剤18の外側リング42によって角芽30に保持されてもよい。接着剤18は、容易に剥がれることなく、また、剥がすときに残留物を残さずに、子牛14の皮膚に強力に貼り付けることができる。外側リング42を形成する接着剤18は、ゴム系接着剤、アクリル系接着剤などであってよい。本発明の一実施形態においては、接着剤18は、ダクトテープに見られる接着剤と同様のものであってもよい。
【0063】
外側リング42は、パッチ30の外径とほぼ同じか、又はパッチ30の外径よりわずかに小さい外径を有してもよい。外側リング42は、子牛14の角芽20を取り囲むのに十分な大きさの内径を有してもよい。外側リング42は、1インチから2インチの間、少なくとも1インチ及び少なくとも1.5インチの内径を有してもよく、3インチから4インチの間、少なくとも3インチ及び少なくとも3.5インチの外形を有してもよい。外側リング42の内径と外径との間の距離にわたる外側リング42の幅は、0.3インチから1インチの間であってもよい。
【0064】
接着剤18のダブ44は、スペーサリング48によって外側リング42から間隔をあけてもよい。これによって、苛性ペースト16があらかじめ成形されたパッチ30上の接着剤18に直接接触するのを防止し、パッチ30が角芽20に適用されると、接着剤18の外側リング42に接触することなく、苛性ペースト16が円形キャップ39の開口41の周囲からスペーサリング48内に広がる、又は、「滲み出す」ことを可能にする。
【0065】
本発明の一実施形態においては、スペーサリング48は、円形キャップ39の開口41の周囲から滲み出る苛性ペースト16を吸収する吸収性材料である。例えば、スペーサリング48は、薄い多孔質ポリマーコーティングを施した綿製の吸収性ガーゼであってもよい。本発明の代替実施形態では、スペーサリング48は、苛性ペースト16が円形キャップ39の開口41の周囲から滲み出すのを阻止する阻止材料であってもよい。例えば、スペーサリング48はラバーシール又はラバーガスケットであってもよい。一般に、スペーサリング48は、パッチ30の適用前後に苛性ペースト16が接着剤18に接触するのを防止し、パッチ30の接着力を低下させるのに役立つ。
【0066】
スペーサリング48は、0.5インチから1インチの間、少なくとも0.5インチ及び少なくとも0.75インチの内径を有してもよく、1インチから2インチの間、少なくとも1インチ及び少なくとも1.5インチの外径を有してもよい。スペーサリング48の内径と外径との間の距離にわたるスペーサリング48の幅は、0.5インチから1.5インチの間であってもよい。
【0067】
パッチ30の下面40は、取り外し可能なバッキングシート50によって覆われてもよく、バッキングシート50は、コート紙又はプラスチックシート、例えば、透明なプラスチックシートであってもよく、接着剤18の外側リング42及び苛性ペースト16のダブ44に接触することによって、接着剤18及び苛性ペースト16が適用前に何かに接触したり付着したりすることを防止する。バッキングシート50は、パッチ30を角芽20上に適用する準備ができたときに、バッキングシート50を剥がすことによって除去可能である。
【0068】
バッキングシート50は、下面40の全領域がバッキングシート50によって保護され、バッキングシート50をパッチ30から手で容易に剥がすことができるように、パッチ30の下面40よりわずかに大きくてもよい。バッキングシート50は、パッチ30の円形形状に適合してもよく、又は、パッチ30を取り囲む任意の形状、例えば長方形の材料のシートであってもよい。
【0069】
ここで
図4及び
図5を参照すると、本発明の代替実施形態は、
図2及び
図3のパッチ30と同様であるが、円形キャップ39は、円筒形ドラム122を覆う曝気カバー120を含んでもよい。曝気カバー120は、円筒形ドラム122内に保持された苛性ペースト16を選択的に空気に曝露できるようにする穴開口124を含む。穴開口124は、例えば、円形に配置された5つの円形の穴などの複数の円形穴125が、例えば、円形に配置され円形穴125を取り囲む4つのアーチ形の穴などのアーチ形の穴127によって囲まれるような形態をとってよい。
【0070】
スリット126は、曝気カバー120の下の円筒形ドラム122内に形成されてもよく、これによって、曝気カバー120の平面に沿って穴ブロックタブ128を挿入できるようにし、例えば、パッチ30が角芽20の上に適用される前に、曝気カバー120の穴開口124を塞ぐ。スリット126は、穴ブロックタブ128を曝気カバー120の平面に沿って支持するための支持体又はブラケット129を含んでもよく、穴ブロックタブ128は、支持体又はブラケット129の上、又は、その間に支持される。
【0071】
穴ブロックタブ128は、スリット126内でスライドしてブラケット129によって支持されるときに、穴開口124を完全にブロックするような形状及びサイズであってもよい。本発明の一実施形態においては、穴ブロックタブ128は、曝気カバー120の下に位置する挿入端130と、円形キャップ39から外側に突き出て取り外しを助ける尾端132とを備えた長方形であってもよく、オプションとして、穴ブロックタブ128を手動で引っ張ったり押したりしてスリット126に出入りさせることにより、穴ブロックタブ128を曝気カバー120に再挿入する。
【0072】
本発明の一実施形態においては、穴ブロックタブ128の挿入端130は、スリット126内のノッチ133と関連しうる上方に延びる端部131を含んでもよく、ノッチ133は、上方に延びる端部131を受け入れ、スリット126内において穴ブロックタブ128の挿入端130を保持するのを助け、これによって、穴ブロックタブ128の偶発的な除去を防ぐために、穴ブロックタブ128の尾端132をノッチ133から外側に引っ張るには、追加の力が必要になる。
【0073】
パッチ30を角芽20上に適用した後の円形キャップ39からの穴ブロックタブ128の取り外しは、尾端132を引っ張り、穴ブロックタブ128をスリット126から外側に引くことによって達成することができる。この点において、挿入端130の上方に延びる端部131は、穴ブロックタブ128がノッチ133から解放されることを可能にするために、下方に曲がるか又は撓んでもよい。本発明の一実施形態においては、穴開口124が大気にさらされるときの苛性ペースト16の曝気により、苛性ペースト16の化学ガスが大気中に循環することが可能になる。
【0074】
再び
図2及び
図7を参照すると、パッチ30を子牛14の角芽20に適用するため、ブロック150で示すように、バッキングシート50をパッチ30の下面40から除去して、接着剤18の外側リング42及び苛性ペースト16のダブ44を露出させる。パッチ30の下面40が露出したら、パッチ30を角芽20の中心に置き、下面40の苛性ペースト16が角芽20の領域34に接触するように子牛の頭12に適用する。下面40の接着剤18は、ブロック152で示すように、角芽20を取り囲む周囲の皮膚領域36に接触する。
【0075】
パッチ30が適用されると、ブロック154で示されるように、苛性ペースト16が角芽20と接触して化学熱傷を引き起こし、角を生成する細胞を破壊する。苛性ペースト16は、スペーサリング48の領域内又はスペーサリング48の内側にわずかに広がる可能性があるが、接着剤18のリングには実質的に広がらない。次に、ブロック156に示すように、パッチ30を子牛の頭12に残したまま、子牛14を所定の時間休ませる。
【0076】
パッチ30の上面38が苛性ペースト16を環境から保護することが理解される。しかしながら、オプションとして、
図4に関して説明したように、穴ブロックタブ128を円形キャップ39から取り外して、穴開口124を通じて苛性ペースト16を排出し、その後大気に曝されるようにしてもよい。
【0077】
約6時間の適用後、ブロック158で示すように、リフトタブ32を手で持ち上げて子牛の頭12からパッチ30を取り外すことによって、パッチ30を取り外すことができる。余分な苛性ペースト16は、二次曝露を防止するために、子牛の頭12の皮膚から拭き取られてもよい。
【0078】
苛性ペーストアプリケータ10は、除角ペーストとともに使用されるものとして説明されていることが理解されるが、ペーストが適用領域内に保持され、パッチから又はパッチの接着剤に滲み出さないことが望まれる場合、苛性ペーストアプリケータ10を他のペースト物質を適用することにも使用できることが理解される。
【0079】
特定の用語は、本明細書では参照のみを目的として使用されており、限定することを意図したものではない。例えば、「上(upper)」、「下(lower)」、「上(above)」、及び「下(below)」などの用語は、参照される図面内の方向を指す。「前(front)」、「後(back)」、「後方(rear)」、「底(bottom)」、「側(side)」などの用語は、一貫性はあるが任意の基準フレーム内でのコンポーネントの各部分の向きを表し、これは、議論されているコンポーネントを説明する本文及び関連する図面を参照することによって明らかになる。このような用語には、上記で特に言及した単語、その派生語、及び同様の意味の単語が含まれるかもしれない。同様に、用語「第1(first)」、「第2(second)」、及び構造を指す他のそのような数値用語は、文脈によって明確に示されない限り、順番又は順序を意味するものではない。
【0080】
本開示及び例示的な実施形態の要素又は特徴を言及する場合、冠詞「a」、「an」、「the」、及び「said」は、そのような要素又は特徴が1つ以上存在することを意味することを意図している。「備える(comprising)」、「含む(including)」、及び「有する(having)」という用語は包括的なものであり、特に記載されたもの以外の追加の要素又は特徴があり得ることを意味する。更に、本明細書に記載される方法ステップ、プロセス、及びオペレーションは、実行順序として特に特定されない限り、説明された又は図示された特定の順序で実行されることを必ずしも必要とするものとして解釈されるべきではないことを理解されたい。追加のステップ又は代替ステップを使用できることも理解されたい。
【0081】
本発明は、本明細書に含まれる実施形態及び図に限定されないことが特に意図されており、特許請求の範囲は、特許請求の範囲に含まれる実施形態の一部及び異なる実施形態の要素の組み合わせを含む、それらの実施形態の修正形態を含むものと理解されるべきである。特許及び非特許文献を含む、本明細書に記載される文献は全て、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0082】
特許庁及び本出願に基づいて発行された特許を読む者が本明細書に添付の特許請求の範囲を解釈するのを助けるために、出願人らは、特定の請求項で「~手段」又は「~ステップ」という言葉が明示的に使用されている場合を除いて、添付の請求項又は請求項の要素のいずれにも米国特許法(35U.S.C.)の第112条(f)を適用することを意図していないことを申し述べる。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
子牛の角芽に苛性ペーストを適用するためのアプリケータであって、
下面の反対側の上面を有し、更に、前記下面の開口を通してアクセス可能であってある量の苛性ペーストを保持するように構成されているキャップ容量を保持する上向きに延びるキャップを支持する基材と、
非接着性材料を含み前記下面に支持され前記キャップを取り囲み、少なくとも1インチの内
寸と0.3インチから1インチの間の幅を有するスペーサと、
前記下面に支持され、前記スペーサを取り囲む接着剤と、
を備える
ことを特徴とするアプリケータ。
【請求項2】
前記キャップの前記開口は、0.2インチから1インチの間の外寸を有し、
前記キャップ容量は、少なくとも0.04立方インチであることを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項3】
前記接着剤は、1インチから2インチの間の内径を有するリングであることを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項4】
前記接着リングは、0.3インチから1インチの間の幅を有することを特徴とする請求項3に記載のアプリケータ。
【請求項5】
前記接着剤は、ゴム系接着剤及びアクリル系接着剤からなる群から選択される接着剤であることを特徴とする請求項3に記載のアプリケータ。
【請求項6】
前記スペーサは吸収性素材であることを特徴とする請求項3に記載のアプリケータ。
【請求項7】
前記スペーサはゴム素材であることを特徴とする請求項3に記載のアプリケータ。
【請求項8】
前記基材は円形パッチであることを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項9】
前記基材は、織布、プラスチック、及びラテックスからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項10】
前記基材の領域は、前記子牛の前記角芽の領域より少なくとも50%大きいことを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項11】
前記基材は、更に、前記基材の端部から突き出て外側に延びるタブを備えることを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項12】
前記基材の前記下面に延在するバッキングシートを更に備えることを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項13】
前記バッキングシートは、ワックスコート紙及びプラスチックシートからなる群から選択されることを特徴とする請求項12に記載のアプリケータ。
【請求項14】
前記上向きに延びるキャップは、選択的に露出可能な曝気孔があり、前記苛性ペーストを大気中に曝気することを可能にすることを特徴とする請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項15】
子牛を角芽除去する方法であって、
前記子牛を拘束し、前記子牛の頭を固定し、
前記子牛の前記頭の角芽の位置を特定し、
前記子牛の前記頭の前記角芽とその周囲の毛をトリミングし、
前記子牛の前記頭の前記角芽のそれぞれに基材を取り付ける
ことを含み、
前記基材は、前記基材の下面の開口を通してアクセス可能なキャップ容量を保持する上向きに延びるキャップを備え、前記キャップ容量は、ある量の苛性ペーストを保持するように構成されており、非接着性材料を含むスペーサが前記下面に支持され前記キャップを取り囲み、0.3インチから1インチの間の幅を有し、接着剤が、前記下面に支持され、前記スペーサを取り囲むことを特徴とする方法。
【請求項16】
前記苛性ペーストを前記角芽に接触させ化学火傷を引き起こさせることを更に含むことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記基材を前記角芽に少なくとも6時間適用することを更に含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記基材を前記角芽から取り除くことを更に含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記キャップの曝気孔を露出させて前記苛性ペーストを大気中に排出することを更に含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【国際調査報告】