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特表2024-506340締結装置、関節形成インプラント、システム、及び、方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-13
(54)【発明の名称】締結装置、関節形成インプラント、システム、及び、方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/86 20060101AFI20240205BHJP
   A61F 2/30 20060101ALI20240205BHJP
   A61F 2/40 20060101ALI20240205BHJP
【FI】
A61B17/86
A61F2/30
A61F2/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023548206
(86)(22)【出願日】2022-02-09
(85)【翻訳文提出日】2023-10-02
(86)【国際出願番号】 US2022015866
(87)【国際公開番号】W WO2022173864
(87)【国際公開日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】63/147,640
(32)【優先日】2021-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518279897
【氏名又は名称】アールティージー サイエンティフィック,リミテッド ライアビリティー カンパニー
【氏名又は名称原語表記】RTG SCIENTIFIC, LLC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー ファウト
(72)【発明者】
【氏名】マリー シノット
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー ディクソン
(72)【発明者】
【氏名】リチャード ジャスティン ハイヤー
【テーマコード(参考)】
4C097
4C160
【Fターム(参考)】
4C097AA04
4C097AA07
4C097AA11
4C160LL26
4C160LL27
4C160LL28
4C160LL58
(57)【要約】
圧縮締結具は、シャフトと、シャフトの周りに配置された螺旋ねじ山を含み得る。シャフトは、近位端、遠位端、近位シャフト部分、及び、遠位シャフト部分を含み得る。螺旋ねじ山は、少なくとも1つの凹状のアンダーカット面と、近位シャフト部分に沿った少なくとも1つの第1のピッチと遠位シャフト部分に沿った少なくとも1つの第2のピッチとを含み得る複数のピッチを含み得る。少なくとも1つの凹状のアンダーカット面は、シャフトの近位端及び遠位端の一方に向かって角度を付けられ得、少なくとも1つの第1のピッチと少なくとも1つの第2のピッチは、互いに等しいものでなくてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮締結具であって、前記圧縮締結具は、
近位端と、遠位端と、近位シャフト部分と、遠位シャフト部分とを含む、シャフト、及び
前記シャフトの周りに配置された螺旋ねじ山であって、前記螺旋ねじ山は、少なくとも1つの凹状のアンダーカット面と、複数のピッチとを含み、前記複数のピッチは、前記近位シャフト部分に沿った少なくとも1つの第1のピッチと、前記遠位シャフト部分に沿った少なくとも1つの第2のピッチを含み、前記少なくとも1つの凹状のアンダーカット面は、前記シャフトの前記近位端及び前記遠位端のうちの一方に向かって角度を付けられ、前記少なくとも1つの前記第1及び前記第2のピッチは互いに等しくない、前記螺旋ねじ山を含むことを特徴とする圧縮締結具。
【請求項2】
請求項1に記載の圧縮締結具であって、前記シャフトは、前記近位シャフト部分と前記遠位シャフト部分との間に、平滑なシャフト部分を含むことを特徴とする圧縮締結具。
【請求項3】
請求項2に記載の圧縮締結具であって、前記複数のピッチは、
前記近位シャフト部分に沿った第1の離散的なピッチと、
前記遠位シャフト部分に沿った第2の離散的なピッチと、を含むことを特徴とする圧縮締結具。
【請求項4】
請求項3に記載の圧縮締結具であて、前記第1の離散的なピッチは、前記第2の離散的なピッチよりも小さいことを特徴とする圧縮締結具。
【請求項5】
請求項3に記載の圧縮締結具であって、前記第1の離散的なピッチは、前記第2の離散的なピッチよりも大きいことを特徴とする圧縮締結具。
【請求項6】
請求項1に記載の圧縮締結具であって、前記複数のピッチは、連続的に変化するピッチを含むことを特徴とする圧縮締結具。
【請求項7】
請求項6に記載の圧縮締結具であって、前記連続的に変化するピッチは、前記シャフトの前記遠位端から前記シャフトの前記近位端に向かって変化を減少させることを特徴とする圧縮締結具。
【請求項8】
圧縮締結具であって、前記圧縮締結具は、
近位端と、遠位端と、近位シャフト部分と、遠位シャフト部分と、前記近位シャフト部分と前記遠位シャフト部分との間の滑らかなシャフト部分とを含む、シャフト、
前記近位シャフト部分の周りに配置された第1の螺旋ねじ山であって、前記第1の螺旋ねじ山は、第1の凹状のアンダーカット面と、第1のピッチと、第1の高さとを含む、前記第1の螺旋ねじ山、及び
前記遠位シャフト部分の周りに配置された第2の螺旋ねじ山であって、前記第2の螺旋ねじ山は、第2の凹状のアンダーカット面と、第2のピッチと、第2の高さとを含む、前記第2の螺旋ねじ山を含み、
前記第1の凹状のアンダーカット面は、前記シャフトの前記近位端及び前記遠位端のうちの一方に向かって角度を付けられ、
前記第2の凹状のアンダーカット面は、前記シャフトの前記近位端及び前記遠位端のうちの一方に向かって角度を付けられ、
前記第1のピッチと前記第2のピッチは互いに等しくなく、及び
前記第1の高さと前記第2の高さは互いに等しくないことを特徴とする圧縮締結具。
【請求項9】
請求項8に記載の圧縮締結具であって、前記第1のピッチは、前記第2のピッチよりも小さいことを特徴とする圧縮締結具。
【請求項10】
請求項8に記載の圧縮締結具であって、前記第1のピッチは、前記第2のピッチよりも大きいことを特徴とする圧縮締結具。
【請求項11】
請求項8に記載の圧縮締結具であって、前記第1の高さは、前記第2の高さよりも大きいことを特徴とする圧縮締結具。
【請求項12】
請求項8に記載の圧縮締結具であって、
前記第1の凹状のアンダーカット面は、第1の変曲点高さにおける第1の変曲点と、第2の変曲点高さにおける第2の変曲点とを含み、及び、
前記第2の凹状のアンダーカット面は、第3の変曲点高さにおける第3の変曲点と、第4の変曲点高さにおける第4の変曲点とを含み、
前記第1の変曲点高さは、前記第3の変曲点高さに等しく、前記第2の変曲点高さは、前記第4の変曲点の高さに等しいことを特徴とする圧縮締結具。
【請求項13】
請求項8に記載の圧縮締結具であって、前記第2の螺旋ねじ山の近位端は、前記第1の螺旋ねじ山の遠位端と同調させられることを特徴とする圧縮締結具。
【請求項14】
骨締結具であって、前記骨締結具は、
近位端と、遠位端と、近位シャフト部分と、遠位シャフト部分とを含む、シャフト、
前記シャフトの周りに配置され、凹状のアンダーカット面を含む、螺旋ねじ山、及び、
前記骨締結具に形成された、1つ又は複数の切削フルートとを含み、
前記凹状のアンダーカット面は、前記シャフトの前記近位端及び前記遠位端のうちの一方に向かって角度を付けられ、
前記1つ又は複数の切削フルートは、骨締結具が骨内で回転させられるときに、前記シャフトに沿って少なくとも一方向に骨片を押し出すように形作られていることを特徴とする骨締結具。
【請求項15】
請求項14に記載の骨締結具であって、前記1つ又は複数の切削フルートは、
前記近位シャフト部分に形成された第1の切削フルートと、
前記遠位シャフト部分に形成された第2の切削フルートとを含み、
前記第1及び前記第2の切削フルートは、前記骨締結具が骨内でに回転させられるときに、骨片を、シャフトに沿って近位から遠位の方向に押し出すように構成されることを特徴とする骨締結具。
【請求項16】
請求項14に記載の骨締結具であって、前記1つ又は複数の切削フルートは、
前記近位シャフト部分に形成された第1の切削フルートと、
前記遠位シャフト部分に形成された第2の切削フルートとを含み、
前記第1及び前記第2の切削フルートは、前記骨締結具が骨内で回転させられるときに、骨片を、シャフトに沿って遠位から近位の方向に押し出すように構成されることを特徴とする骨締結具。
【請求項17】
請求項14に記載の骨締結具であって、前記1つ又は複数の切削フルートは、
前記近位シャフト部分に形成された第1の切削フルートと、
前記遠位シャフト部分に形成された第2の切削フルートとを含み、
前記第1の切削フルートは、前記骨締結具が骨内で回転させられるときに、骨片を、前記シャフトに沿って近位から遠位の方向に押し出すように構成され、
前記第2の切削フルートは、前記骨締結具が骨内で回転されられるときに、骨片を、前記シャフトに沿って遠位から近位の方向に押し出すように構成されることを特徴とする骨締結具。
【請求項18】
請求項14に記載の骨締結具であって、前記1つ又は複数の切削フルートは、
前記近位シャフト部分に形成された第1の切削フルートと、
前記遠位シャフト部分に形成された第2の切削フルートとを含み、
前記第1の切削フルートは、前記骨締結具が骨内で回転させられるときに、骨片を、前記シャフトに沿って遠位から近位の方向に押し出すように構成され、
前記第2の切削フルートは、前記骨締結具が骨内で回転させられるときに、骨片を、前記シャフトに沿って近位から遠位の方向に押し出すように構成されることを特徴とする骨締結具。
【請求項19】
請求項14に記載の骨締結具であって、前記近位シャフト部分は、1つ又は複数の近位の逆向きの切削フルートを含むことを特徴とする骨締結具。
【請求項20】
請求項14に記載の骨締結具であって、前記遠位シャフト部分は、1つ又は複数の遠位の逆向きの切削フルートを含むことを特徴とする骨締結具。
【請求項21】
圧縮締結具を製造するための方法であって、前記方法は、
実質的に円筒形の基材の近位シャフト部分に、第1の切削工具を配置するステップと、
前記実質的に円筒形の基材を回転させ、前記近位シャフト部分に沿って、前記第1の切削工具を移動させて、前記近位シャフト部分の周りに配置された第1の螺旋ねじ山の第4の開放面を形成するステップであって、前記第1の螺旋ねじ山は、第1のピッチと、第1の高さとを有する、前記ステップと、
前記実質的に円筒形の基材の遠位シャフト部分に、前記第1の切削工具を配置するステップと、
前記実質的に円筒形の基材を回転させ、前記遠位シャフト部分に沿って、前記第1の切削工具を移動させて、前記遠位シャフト部分の周りに配置された第2の螺旋ねじ山の第4の開放面を形成するステップであって、前記第2の螺旋ねじ山は、第2のピッチと、第2の高さとを有する、前記ステップと、
前記実質的に円筒形の基材の前記近位シャフト部分に、第2の切削工具を配置するステップと、
前記実質的に円筒形の基材を回転させ、前記近位シャフト部分に沿って、第2の切削工具を移動させて、前記第1の螺旋ねじ山の第1のアンダーカット面及び第2のアンダーカット面を形成するステップと、
前記実質的に円筒形の基材の前記遠位シャフト部分に、第2の切削工具を配置するステップと、
前記実質的に円筒形の基材を回転させ、前記遠位シャフト部分に沿って、前記第2の切削工具を移動させて、前記第2の螺旋ねじ山の第1のアンダーカット面及び第2のアンダーカット面を形成するステップと、
前記実質的に円筒形の基材の前記近位シャフト部分に、第3の切削工具を配置するステップと、
前記実質的に円筒形の基材を回転させ、前記近位シャフト部分に沿って、前記第3の切削工具を移動させて、前記第1の螺旋ねじ山の第3のアンダーカット面を形成するステップと、
前記実質的に円筒形の基材の遠位シャフト部分に、前記第3の切削工具を配置するステップと、
前記実質的に円筒形の基材を回転させ、前記遠位シャフト部分に沿って、前記第3の切削工具を移動させて、前記第2の螺旋ねじ山の第3のアンダーカット面を形成するステップと、を含み、
前記第1の螺旋ねじ山の前記第1のピッチは、前記第2の螺旋ねじ山の前記第2のピッチに等しくなく、
前記第1の螺旋ねじ山の第1の高さは、第2の螺旋ねじ山の第2の高さと等しくないことを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法であって、さらに、前記実質的に円筒形の基材を回転させ、前記近位シャフト部分に沿って前記第1の切削工具を移動させて、前記第1の螺旋ねじ山の第5の開放面を形成するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項23】
請求項21に記載の方法であって、さらに、前記実質的に円筒形の基材を回転させ、前記遠位シャフト部分に沿って前記第1の切削工具を移動させて、前記第2の螺旋ねじ山の第5の開放面を形成するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項24】
請求項21に記載の方法であって、さらに、
前記実質的に円筒形の基材の中間シャフト部分に、切削工具を配置するステップと、
前記実質的に円筒形の基材を回転させ、前記中間シャフト部分に沿って、前記切削工具を移動させて、前記第1の螺旋ねじ山と前記第2の螺旋ねじ山との間に実質的に円筒形の基材の滑らかなシャフト部分を形成することを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項21に記載の方法であって、
前記第1の螺旋ねじ山の前記第1のアンダーカット面及び前記第2のアンダーカット面は、第1の凹状のアンダーカット面を含み、
前記第2の螺旋ねじ山の前記第1のアンダーカット面及び前記第2のアンダーカット面は、第2の凹状のアンダーカット面を含み、
前記第1の螺旋ねじ山の前記第3のアンダーカット面及び前記第4の開放面は、第1の凸状のアンダーカット面を含み、
前記第2の螺旋ねじ山の前記第3のアンダーカット面及び前記第4の開放面は、第2の凸状のアンダーカット面を含むことを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項25に記載の方法であって、前記第1及び前記第2の凹状のアンダーカット面と、前記第1及び前記第2の凸状のアンダーカット面は、前記実質的に円筒形の基材の近位端及び遠位端の一方に向けられた三日月形状を含むことを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項25に記載の方法であって、前記第1及び前記第2の凹状のアンダーカット面と、前記第1及び前記第2の凸状のアンダーカット面は、前記実質的に円筒形の基材の近位端及び遠位端の一方に向けられた山形形状を含むことを特徴とする方法。
【請求項28】
請求項27に記載の方法であって、
前記第1の凹状のアンダーカット面は、第1の変曲点高さにおいて第1の変曲点を含み、
前記第1の凸状のアンダーカット面は、第2の変曲点高さにおいて第2の変曲点を含み、
前記第2の凹状のアンダーカット面は、第3の変曲点高さにおいて第3の変曲点を含み、
前記第2の凸状のアンダーカット面は、第4の変曲点高さにおいて第4の変曲点を含み、
前記第1の変曲点高さは、前記第3の変曲点高さに等しく、前記第2の変曲点高さは、前記第4の変曲点高さに等しいことを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項21に記載の方法であって、前記第1の螺旋ねじ山の前記第1のピッチは、前記第2の螺旋ねじ山の前記第2のピッチよりも小さいことを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項21に記載の方法であって、前記第1の螺旋ねじ山の前記第1のピッチは、前記第2の螺旋ねじ山の前記第2のピッチよりも大きいことを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項21に記載の方法であって、前記第1の螺旋ねじ山の前記第1の高さは、前記第2の螺旋ねじ山の前記第2の高さよりも大きいことを特徴とする方法。
【請求項32】
請求項21に記載の方法であって、前記第1の螺旋ねじ山の前記第1の高さは、前記第2の螺旋ねじ山の前記第2の高さよりも小さいことを特徴とする方法。
【請求項33】
請求項21に記載の方法であって、前記第2の螺旋ねじ山の近位端は、前記第1の螺旋ねじ山の遠位端と同調させられることを特徴とする方法。
【請求項34】
請求項21に記載の方法であって、前記第1の螺旋ねじ山の前記第1のピッチは、前記第1の螺旋ねじ山の選択された厚さにかかわりなく一定のままであることを特徴とする方法。
【請求項35】
請求項21に記載の方法であって、前記第2の螺旋ねじ山の前記第2のピッチは、前記第2の螺旋ねじ山の選択された厚さにかかわりなく一定のままであることを特徴とする方法。
【請求項36】
圧縮締結具を製造するための方法であって、前記方法は、
実質的に円筒形の基材の近位シャフト部分の周りに配置された第1の螺旋ねじ山を形成するステップであって、前記第1の螺旋ねじ山は、
前記実質的に円筒形の基材から、第1の高さで突出する、第1の内側部分と、
前記第1の内側部分から延在する外側部分であって、前記外側部分は、前記第1の高さよりも大きい第2の高さで、前記実質的に円筒形の基材から突出する、前記外側部分とを含む、前記ステップ、及び、
前記実質的に円筒形の基材の遠位シャフト部分の周りに配置された第2の螺旋ねじ山を形成するステップであって、前記第2の螺旋ねじ山は、
前記実質的に円筒形の基材から第3の高さで突出する第2の内側部分を含む、前記ステップを含み、
前記外側部分の前記第2の高さは、前記第2の内側部分の前記第3の高さよりも大きく、
前記第2の内側部分の前記第3の高さは、前記第1の内側部分の第1の高さに等しいことを特徴とする方法。
【請求項37】
請求項36に記載の方法であって、
前記第1の螺旋ねじ山の前記第1の内側部分は、第1の形状を含み、
前記第2の螺旋ねじ山の前記第2の内側部分は、第2の形状を有することを特徴とする方法。
【請求項38】
請求項37に記載の方法であって、前記第1の形状と前記第2の形状は、互いに等しいことを特徴とする方法。
【請求項39】
請求項37に記載の方法であって、前記第1の形状及び前記第2の形状は、前記実質的に円筒形の基材の近位端及び遠位端の一方に向けられた三日月形状を含むことを特徴とする方法。
【請求項40】
請求項37に記載の方法であって、前記第1の形状及び前記第2の形状は、前記実質的に円筒形の基材の近位端及び遠位端の一方に向けられた山形形状を含むことを特徴とする方法。
【請求項41】
請求項39に記載の方法であって、
前記第1の内側部分は、
第1の変曲点高さにおける第1の変曲点と、
第2の変曲点高さにおける第2の変曲点とを含み、
前記第2の内側部分は、
第3の変曲点高さにおける第3の変曲点と、
第4の変曲点高さにおける第4の変曲点とを含み、
前記第1の変曲点高さは、前記第3の変曲点高さに等しく、前記第2の変曲点高さは、前記第4の変曲点高さに等しいことを特徴とする方法。
【請求項42】
骨インプラントであって、前記骨インプラントは、シャフトを含み、
前記シャフトは、
近位端と、
遠位端と、
長手方向軸と、
近位シャフト部分であって、
第1の谷径と、
前記近位シャフト部分の周りに配置され、前記近位シャフト部分の第1の外径を画定する、第1の螺旋ねじ山であって、前記第1の螺旋ねじ山は、第1の凹状のアンダーカット面を含む、前記近位シャフト部分と、
遠位シャフト部分であって、
第2の谷径と、
前記遠位シャフト部分の周りに配置され、前記遠位シャフト部分の第2の外径を画定する、第2の螺旋ねじ山であって、前記第2の螺旋ねじ山は、第2の凹状のアンダーカット面を含む、前記遠位シャフト部分と、を含み、
前記第1の凹状のアンダーカット面と前記第2の凹状のアンダーカット面は、前記シャフトの前記近位端と前記遠位端のうちの一方に向って角度を付けられ、
前記遠位シャフト部分の前記第2の谷径は、前記近位シャフト部分の前記第1の谷径よりも小さく、
前記遠位シャフト部分の前記第2の外径は、前記近位シャフト部分の前記第1の外径よりも小さいことを特徴とする骨インプラント。
【請求項43】
請求項42に記載の骨インプラントであって、前記シャフトの前記近位端にフランジ構成要素を含み、前記フランジ構成要素は、
骨に面する表面と、
器具に面する表面とを含むことを特徴とする骨インプラント。
【請求項44】
請求項43に記載の骨インプラントであって、前記骨に面する表面は、凸面を含むことを特徴とする骨インプラント。
【請求項45】
請求項44に記載の骨インプラントであって、前記骨に面する表面は、半球面を含むことを特徴とする骨インプラント。
【請求項46】
請求項42に記載の骨インプラントであって、器具を固定するように構成された取付構成を、前記シャフトの前記近位端に含むことを特徴とする骨インプラント。
【請求項47】
請求項46に記載の骨インプラントであって、
前記取付構成はポストを含み、
前記器具は、凸状の半球状関節面を含む関節ヘッドを含み、前記関節ヘッドは、前記ポストと取り外し可能に結合し得るように構成されることを特徴とする骨インプラント。
【請求項48】
請求項47に記載の骨インプラントであって、
前記取付構成は、インプラント凹部を含み、
前記器具は、凹状の半球状関節面を有するインサートを含み、前記インサートは、前記インプラント凹部と取り外し可能に結合し得ることを特徴とする骨インプラント。
【請求項49】
骨インプラントであって、前記骨インプラントは、
シャフトであって、前記シャフトは、近位端と、遠位端と、長手方向軸と、谷径と、ねじ山付きシャフト部分とを含む、前記シャフトと、
前記シャフトの前記近位端に配置された関節運動部材と、
前記シャフトの周りに配置され、前記ねじ山付きシャフト部分の長さを画定する、螺旋ねじであって、前記螺旋ねじは、凹状のアンダーカット面を含む、前記螺旋ねじと、を含み、
前記凹状のアンダーカット面は、前記シャフトの前記近位端及び前記遠位端のうちの一方に向かって角度が付けられ、
前記シャフトの谷径に対する、前記ねじ山付きシャフト部分の長さの比は、1.50未満であることを特徴とする骨インプラント。
【請求項50】
請求項49に記載の骨インプラントであって、前記シャフトの谷径に対する、前記ねじ山付きシャフト部分の長さの比は、1.25未満であることを特徴とする骨インプラント。
【請求項51】
請求項49に記載の骨インプラントであって、前記シャフトの谷径に対する、前記ねじ山付きシャフト部分の長さの比は、1.10未満であることを特徴とする骨インプラント。
【請求項52】
請求項49に記載の骨インプラントであって、前記シャフトの谷径に対する、前記ねじ山付きシャフト部分の長さの比は、1.0に等しいことを特徴とする骨インプラント。
【請求項53】
請求項49に記載の骨インプラントであって、前記シャフトの谷径に対する前記ねじ山付きシャフト部分の長さの比は、1.0未満であることを特徴とする骨インプラント。
【請求項54】
請求項49に記載の骨インプラントにおいて、さらに、
前記シャフトの近位端にフランジ構成要素を含み、前記フランジ構成要素は、骨に面する表面と、器具に面する表面とを含むことを特徴とする骨インプラント。
【請求項55】
請求項49に記載の骨インプラントであって、前記関節運動部材は、前記シャフトの前記近位端の取付構成と取り外し可能に結合し得るように構成されることを特徴とする骨インプラント。
【請求項56】
肩関節インプラントであって、前記肩関節インプラントは、
シャフトであって、近位端と、遠位端と、長手方向軸とを含む、前記シャフト、
前記シャフトの前記近位端と前記遠位端の間の前記長手方向軸に沿って、前記シャフトの周りに配置された螺旋ねじ山であって、前記螺旋ねじ山は、第1のアンダーカット面と、第2のアンダーカット面と、第3のアンダーカット面と、第4の開放面を含み、
前記第1のアンダーカット面と、前記第3のアンダーカット面は、前記シャフトの前記近位端及び前記遠位端のうちの一方に向かって角度を付けられ、
前記第2のアンダーカット面と、前記第4の開放面は、前記シャフトの前記近位端と前記遠位端のうちの他方に向かって角度を付けられた、前記螺旋ねじ山、及び、
前記シャフトの前記近位端に関節面を含む肩関節器具を含むことを特徴とする肩関節インプラント。
【請求項57】
請求項56に記載の肩関節インプラントであって、
前記肩関節器具は、関節窩骨頭プロテーゼを含み、
前記関節面は、凸状の半球状の関節面を含むことを特徴とする肩関節インプラント。
【請求項58】
請求項56に記載の肩関節インプラントであって、
前記肩関節器具は、上腕骨頭プロテーゼを含み、
前記関節面は、凸状の半球状の関節面を含むことを特徴とする肩関節インプラント。
【請求項59】
請求項56に記載の肩関節インプラントであって、
前記肩関節器具は、関節窩挿入プロテーゼを含み、
前記関節面は、凹状の半球状の関節面を含むことを特徴とする肩関節インプラント。
【請求項60】
請求項56に記載の肩関節インプラントであって、前記肩関節器具は、
上腕骨挿入プロテーゼを含み、
前記関節面は、凹状の半球状の関節面を含むことを特徴とする肩関節インプラント。
【請求項61】
請求項56に記載の肩関節インプラントであって、前記シャフトの近位端にフランジ構成要素を含み、前記フランジ構成要素は、骨に面する表面と、器具に面する表面とを含むことを特徴とする肩関節インプラント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、締結装置、関節形成インプラント、システム、及び、方法に関する。より具体的には、本開示は、改良されたねじ設計を有する、締結装置、関節形成インプラント、圧縮締結具など、及び、改良されたねじ設計を有する締結装置を利用する、締結システム/方法に関する。本開示の一部は、肩関節形成術用の上腕骨及び関節窩インプラントという文脈においてなされているが、開示された原理は、他の部位の関節形成術インプラントにも同様に適用可能である。
【背景技術】
【0002】
骨やその他の組織内に埋め込まれた締結具を含む外科処置は、治癒過程の間、締結具に印加され得る多軸力や軸外負荷シナリオにより、時間の経過とともに緩くなり得る。従来の締結具ねじ山の設計は、これらの多軸力や軸外負荷シナリオを克服するのに十分な締結具の固定を提供しないかもしれない。したがって、多軸及び除荷状態を経験する骨/締結具インターフェース間の、骨の固定と負荷分散を向上させるための、改良されたねじ山設計を備えた締結具及び関節形成インプラントが望ましいであろう。
【0003】
関節形成術は、不健康な関節の機能を回復するために行われる。通常、これらの処置は、関節の不健康な自然の関節面を、人工の関節面に置き換えることを含む。新しい人工関節面は、通常、長期の安定性を維持するために隣接する骨に固定される。しかしながら、骨内に埋め込まれた関節形成装置は、治癒過程の間に、関節形成装置に印加され得る多軸力や軸外負荷シナリオにより、時間の経過とともに、緩くなり得る。従来のねじ山設計、テーパーの付いたステム、キール、又は、その他の方法を利用する関節形成装置は、これらの多軸力や軸外負荷シナリオを克服するのに十分な固定を提供しないかもしれない。したがって、多軸及び除荷の状態を経験する骨/インプラントインターフェース間の、骨の固定と負荷分散を向上させるための、改良されたねじ山設計を備えた関節形成術装置が望ましいであろう。
【0004】
肩関節形成術では、上腕骨インプラントが上腕骨に取り付けられ、関節窩インプラントが関節窩又は肩甲骨に取り付けられる。肩関節形成術には、解剖学的肩関節形成術とリバース型肩関節形成術の2つの異なるカテゴリが存在する。解剖学的処置では、インプラント設計は、自然の解剖学的構造を再現することを意図される。上腕骨頭は、同様の形状の凸状半球面に置き換えられ、関節窩は浅い凹状の窩に置き換えられる。リバース型処置では、自然の球窩が逆にされる。上腕骨頭は上腕骨に固定された窩に置き換えられ、関節窩は肩甲骨に固定された球(又は、グレノスフィア)に置き換えられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
処置のタイプに関係なく、上腕骨構成要素の上腕骨への固定は、典型的には、上腕骨の骨幹端内に、及び、任意で骨幹内に延びる、シャフト部分を備えたインプラントを含む。これらのインプラントの目標は、できるだけ多くの天然骨を保存し、インプラントの機械的安定性を最大限に高め、骨のより生理学的な負荷を可能にして、長期の固定を維持することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一部は、肩関節形成術のための上腕骨及び関節窩インプラントという文脈においてなされる。他の用途は、股関節又は膝関節形成術のための大腿骨インプラント、膝又は足首関節形成術のための脛骨インプラント、肘、手首、手、足などのためのインプラントを含み得る。
要約
本開示の様々な締結装置、関節形成インプラント、システム、及び、方法は、現在の技術水準に応じて、特に、現在利用可能な、締結装置、関節形成インプラント、システム、及び、方法によって、まだ完全には解決されていない、当該技術分野の問題及びニーズに応じて開発された。いくつかの実施形態では、本開示の締結装置、関節形成インプラント、システム、及び、方法は、多軸及び除荷条件下で、骨/締結具インターフェース間の改良された骨固定及び負荷分散を提供し得る。
【0007】
いくつかの実施形態では、圧縮締結具は、シャフトと、シャフトの周りに配置された螺旋ねじ山を含み得る。シャフトは、近位端、遠位端、近位シャフト部分、及び、遠位シャフト部分を含み得る。螺旋ねじ山は、少なくとも1つの凹状のアンダーカット面と、近位シャフト部分に沿った少なくとも1つの第1のピッチと遠位シャフト部分に沿った少なくとも1つの第2のピッチとを含み得る、複数のピッチを含み得る。少なくとも1つの凹状のアンダーカット面は、シャフトの近位端及び遠位端のうちの一方に向かって角度が付けられ得る。少なくとも1つの第1のピッチと少なくとも1つの第2のピッチは互いに等しくなくてもよい。
【0008】
いくつかの実施形態では、シャフトは、近位シャフト部分と遠位シャフト部分との間に平滑なシャフト部分を含み得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、複数のピッチは、近位シャフト部分に沿った第1の離散的ピッチと、遠位シャフト部分に沿った第2の離散的ピッチとを含み得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、第1の離散的ピッチは、第2の離散的ピッチより小さいものであり得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、第1の離散的ピッチは、第2の離散的ピッチより大きいものであり得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、複数のピッチは、連続的に変化するピッチを含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、連続的に変化するピッチは、シャフトの遠位端からシャフトの近位端に向かって変化を減少させ得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、圧縮締結具は、シャフト、第1の螺旋ねじ山、及び、第2の螺旋ねじ山を含み得る。シャフトは、近位端、遠位端、近位シャフト部分、遠位シャフト部分、及び、近位シャフト部分と遠位シャフト部分の間の平滑シャフト部分を含み得る。第1の螺旋ねじ山は、近位シャフト部分の周りに配置され得、第1の凹状のアンダーカット面、第1のピッチ、及び、第1の高さを含み得る。第2の螺旋ねじ山は、遠位シャフト部分の周りに配置され得、第2の凹状のアンダーカット面、第2のピッチ、及び第2の高さを含み得る。第1及び第2の凹状のアンダーカット面は、シャフトの近位端と遠位端のうちの一方に向かって角度を付けられ得、第1のピッチと第2のピッチは、互いに等しいものでなくてもよく、第1の高さと第2の高さは、互いに等しいものでなくてもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、第1のピッチは、第2のピッチより小さいものであり得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、第1のピッチは、第2のピッチより大きいものであり得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、第1の高さは、第2の高さよりも大きいものであり得る。
【0018】
いくつかの実施形態では、第1の凹状のアンダーカット面は、第1の変曲点高さにおいて、第1の変曲点を含み得、第2の凹状のアンダーカット面は、第2の変曲点高さにおいて、第2の変曲点を含み得、第1の変曲点高さは、第2の変曲点高さに等しいものであり得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、第2の螺旋ねじ山の近位端は、第1の螺旋ねじ山の遠位端と同調(timed)させられ得る。
【0020】
いくつかの実施形態では、骨締結具は、シャフト、凹状のアンダーカット面を有する、シャフトの周りに配置された螺旋ねじ山、及び、骨締結具に形成された1つ又は複数の切削フルートを含み得る。シャフトは、近位端、遠位端、近位シャフト部分、及び、遠位シャフト部分を含み得る。凹状のアンダーカット面は、シャフトの近位端及び遠位端のうちの一方に向かって角度を付けられ得、1つ又は複数の切削フルートは、骨締結具が骨内で回転させられるときに、シャフトに沿って少なくとも一方向に骨片を押し出すように形作られ得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の切削フルートは、近位シャフト部分に形成される第1の切削フルートと、遠位シャフト部分に形成される第2の切削フルートを含み得る。第1及び第2の切削フルートは、骨締結具が骨内で回転させられるときに、骨片を、シャフトに沿って近位から遠位の方向に押し出すように構成され得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の切削フルートは、近位シャフト部分に形成される第1の切削フルートと、遠位シャフト部分に形成される第2の切削フルートとを含み得る。第1及び第2の切削フルートは、骨締結具が骨内で回転させられるときに、骨片を、シャフトに沿って遠位から近位の方向に押し出すように構成され得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の切削フルートは、近位シャフト部分に形成される第1の切削フルートと、遠位シャフト部分に形成される第2の切削フルートを含み得る。第1の切削フルートは、骨締結具が骨内で回転させられるときに、骨片を、シャフトに沿って近位から遠位の方向に押し出すように構成され得、第2の切削フルートは、骨締結具が骨内で回転させられるときに、骨片を、遠位から近位の方向に押し出すように構成され得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の切削フルートは、近位シャフト部分に形成される第1の切削フルートと、遠位シャフト部分に形成される第2の切削フルートを含み得る。第1の切削フルートは、骨締結具が骨内で回転させられるときに、骨片を、シャフトに沿って遠位から近位の方向に押し出すように構成され得、第2の切削フルートは、骨締結具が骨内で回転させられるときに、骨片を、近位から遠位の方向に押し出すように構成され得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、近位シャフト部分は、1つ又は複数の近位の逆向きの切削フルートを含み得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分は、1つ又は複数の遠位の逆向きの切削フルートを含み得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、圧縮締結具を製造する方法は、実質的に円筒形の基材の近位シャフト部分に、第1の切削工具を配置するステップと、実質的に円筒形の基材を回転させるステップと、第1の切削工具を近位シャフト部分に沿って移動させるステップを含んで、近位シャフト部分の周りに配置された第1の螺旋ねじ山の開放面を形成し得、第1の螺旋ねじ山は、第1のピッチ及び第1の高さを有する。方法は、また、実質的に円筒形の基材の遠位シャフト部分に第1の切削工具を配置するステップと、実質的に円筒形の基材を回転させるステップと、遠位シャフト部分に沿って第1の切削工具を移動させるステップとを含んで、遠位シャフト部分の周りに配置された第2の螺旋ねじ山の第4の開放面を形成し得、第2の螺旋ねじ山は、第2のピッチ及び第2の高さを有する。方法は、加えて、実質的に円筒形の基材の近位シャフト部分に第2の切削工具を配置するステップと、実質的に円筒形の基材を回転させるステップと、第2の切削工具を近位シャフト部分に沿って移動させるステップを含んで、第1の螺旋ねじ山の第1のアンダーカット面及び第2のアンダーカット面を形成し得る。方法は、さらに、実質的に円筒形の基材の遠位シャフト部分に第2の切削工具を配置するステップと、実質的に円筒形の基材を回転させるステップと、第2の切削工具を遠位シャフト部分に沿って移動させるステップを含んで、第2の螺旋ねじ山の第1のアンダーカット面及び第2のアンダーカット面を形成し得る。方法は、また、実質的に円筒形の基材の近位シャフト部分に第3の切削工具を配置するステップと、実質的に円筒形の基材を回転させるステップと、近位シャフト部分に沿って第3の切削工具を移動させるステップを含んで、第1の螺旋ねじ山の第3のアンダーカット面を形成し得る。方法は、加えて、実質的に円筒形の基材の遠位シャフト部分に第3の切削工具を配置するステップと、実質的に円筒形の基材を回転させるステップと、遠位シャフト部分に沿って第3の切削工具を移動させるステップとを含んで、第2の螺旋ねじ山の第3のアンダーカット面を形成し得る。方法のいくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山の第1のピッチは、第2の螺旋ねじ山の第2のピッチと等しいものでなくてもよく、第1の螺旋ねじ山の第1の高さは、第2の螺旋ねじ山の第2の高さと等しいものでなくてもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、方法は、また、実質的に円筒形の基材を回転させ、第1の切削工具を近位シャフト部分に沿って移動させて、第1の螺旋ねじ山の第5の開放面を形成することを含み得る。
【0029】
いくつかの実施形態では、方法は、実質的に円筒形の基材を回転させ、第1の切削工具を遠位シャフト部分に沿って移動させて、第2の螺旋ねじ山の第5の開放面を形成することを含み得る。
【0030】
いくつかの実施形態では、方法は、実質的に円筒形の基材の中間シャフト部分に切削工具を配置するステップと、実質的に円筒形の基材を回転させるステップと、中間シャフト部分に沿って切削工具を移動させるステップを含んで、第1の螺旋ねじ山と第2の螺旋ねじ山との間に、実質的に円筒形の基材の滑らかなシャフト部分を形成し得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山の第1のアンダーカット面及び第2のアンダーカット面は、第1の凹状のアンダーカット面を含み得、第2の螺旋ねじ山の第1のアンダーカット面及び第2のアンダーカット面は、第2の凹状のアンダーカット面を含み得、第1の螺旋ねじ山の第3のアンダーカット面及び第4の開放面は、第1の凸状のアンダーカット面を含み得、第2の螺旋ねじ山の第3のアンダーカット面及び第4の開放面は、第2の凸状のアンダーカット面を含み得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、第1及び第2の凹状のアンダーカット面と第1及び第2の凸状のアンダーカット面は、実質的に円筒形の基材の近位端及び遠位端の一方に向けられた三日月形状を含み得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、第1及び第2の凹状のアンダーカット面及び第1及び第2の凸状のアンダーカット面は、実質的に円筒形の基材の近位端及び遠位端のうちの一方に向けられた山形形状を含み得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、第1の凹状のアンダーカット面は、第1の変曲点高さにおいて、第1の変曲点を含み得、第1の凸状のアンダーカット面は、第2の変曲点高さにおいて、第2の変曲点を含み得、第2の凹状のアンダーカット面は、第3の変曲点高さにおいて、第3の変曲点を含み得、第2の凸状のアンダーカット面は、第4の変曲点高さにおいて、第4の変曲点を含み得る。第1の変曲点高さは、第3の変曲点高さに等しいものであり得、第2の変曲点高さは、第4の変曲点高さに等しいものであり得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山の第1のピッチは、第2の螺旋ねじ山の第2のピッチより小さいものであり得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山の第1のピッチは、第2の螺旋ねじ山の第2のピッチより大きいものであり得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山の第1の高さは、第2の螺旋ねじ山の第2の高さよりも大きいものであり得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山の第1の高さは、第2の螺旋ねじ山の第2の高さより小さいものであり得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、第2の螺旋ねじ山の近位端は、第1の螺旋ねじ山の遠位端と同調(timed)させられ得る。
【0040】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山の第1のピッチは、第1の螺旋ねじ山の選択された厚さにかかわりなく、一定のままであり得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、第2の螺旋ねじ山の第2のピッチは、第2の螺旋ねじ山の選択された厚さにかかわりなく、一定のままであり得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、圧縮締結具を製造する方法は、実質的に円筒形の基材の近位シャフト部分の周りに配置される、第1の螺旋ねじ山を形成するステップと、実質的に円筒形の基材の遠位シャフト部分の周りに配置される、第2の螺旋ねじ山を形成するステップを含み得る。第1の螺旋ねじ山は、第1の高さに、実質的に円筒形の基材から突出する、第1の内側部分と、第1の内側部分から延びる外側部分を含み得、外側部分は、第1の高さよりも高い第2の高さに、実質的に円筒形の基材から突出する。第2の螺旋ねじ山は、実質的に円筒形の基材から第3の高さで突出する、第2の内側部分を含み得る。外側部分の第2の高さは、第2の内側部分の第3の高さより大きいものであり得、第2の内側部分の第3の高さは、第1の内側部分の第1の高さと等しいものであり得る。
【0043】
方法のいくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山の第1の内側部分は、第1の形状を含み、第2の螺旋ねじ山の第2の内側部分は、第2の形状を含み得る。
【0044】
方法のいくつかの実施形態では、第1の形状と第2の形状は、互いに実質的に等しいものであり得る。
【0045】
この方法のいくつかの実施形態では、第1の形状及び第2の形状は、実質的に円筒形の基材の近位端及び遠位端の一方に向けられた三日月形状を含み得る。
【0046】
この方法のいくつかの実施形態では、第1の形状及び第2の形状は、実質的に円筒形の基材の近位端及び遠位端の一方に向けられた山形形状を含み得る。
【0047】
方法のいくつかの実施形態では、第1の内側部分は、第1の変曲点高さにおける、第1の変曲点と、第2の変曲点高さにおける、第2の変曲点とを含み得る。第2の内側部分は、第3の変曲点高さにおける第3の変曲点と、第4の変曲点高さにおける第4の変曲点とを含み得る。第1の変曲点高さは、第3の変曲点高さに等しいものであり得、第2の変曲点高さは、第4の変曲点高さに等しいものであり得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、骨インプラントは、近位端、遠位端、長手方向軸、近位シャフト部分、及び、遠位シャフト部分を含むシャフトを含み得る。近位シャフト部分は、第1の谷径と、近位シャフト部分の周りに配置され、近位シャフト部分の第1の外径を画定する、第1の螺旋ねじ山を含み得る。第1の螺旋ねじ山は、第1の凹状のアンダーカット面を含み得る。遠位シャフト部分は、第2の谷径と、遠位シャフト部分の周りに配置され、遠位シャフト部分の第2の外径を画定する、第2の螺旋ねじ山を含み得る。第2の螺旋ねじ山は、第2の凹状のアンダーカット面を含み得る。第1の凹状のアンダーカット面及び第2の凹状のアンダーカット面は、シャフトの遠位端に向かって角度を付けられ得、遠位シャフト部分の第2の谷径は、近位シャフト部分の第1の谷径より小さいものであり得、遠位シャフト部分の第1の外径は、近位シャフト部分の第1の外径より小さいものであり得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、骨インプラントは、シャフトの近位端に、フランジ構成要素を含み得る。
【0050】
フランジ構成要素は、骨に面する表面及び器具に面する表面を含み得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、骨に面する表面は凸面を含み得る。
【0052】
いくつかの実施形態では、骨に面する表面は半球面を含み得る。
【0053】
いくつかの実施形態では、骨インプラントは、シャフトの近位端に、器具を固定するように構成された取り付け構造を含み得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、取り付け構造はポストを含み得、器具は、凸状の半球状関節面を含む、関節ヘッドを含み得る。関節ヘッドは、ポストに取り外し可能に結合し得るように構成され得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、取り付け構造は凹部を含み得、器具は、凹状の半球状関節面を有するインサートを含み得る。インサートは、凹部に取り外し可能に結合し得るように構成され得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、骨インプラントは、シャフト、シャフトの近位端に配置された関節運動部材、及び、螺旋ねじ山を含み得る。シャフトは、近位端、遠位端、長手方向軸、谷径、及び、ねじ山付きのシャフト部分を含み得る。螺旋ねじは、シャフトの周りに配置され得、ねじ山付きのシャフト部分の長さを画定する。螺旋ねじは、シャフトの遠位端に向かって角度を付けられた凹状のアンダーカット面を含み得、シャフトの谷径に対する、ねじ山付きのシャフト部分の長さの比は、1.50未満であり得る。
【0057】
いくつかの実施形態では、シャフトの谷径に対する、ねじ山付きのシャフト部分の長さの比は、1.25未満であり得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、シャフトの谷径に対する、ねじ山付きのシャフト部分の長さの比は、1.10未満であり得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、シャフトの谷径に対する、ねじ山付きのシャフト部分の長さの比は、1.0に等しいものであり得る。
【0060】
いくつかの実施形態では、シャフトの谷径に対する、ねじ山付きのシャフト部分の長さの比は、1.0未満であり得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、骨インプラントは、シャフトの近位端にフランジ構成要素を含み得る。フランジ構成要素は、骨に面する表面及び器具に面する表面を含み得る。
【0062】
いくつかの実施形態では、関節運動部材は、シャフトの近位端の取り付け構造と取り外し可能に結合し得るように構成され得る。
【0063】
いくつかの実施形態では、肩関節インプラントは、シャフト、螺旋ねじ山、及び、シャフトの近位端に関節面を備える肩関節器具を含み得る。シャフトは、近位端、遠位端、及び、長手方向軸を含み得る。螺旋ねじ山は、シャフトの近位端と遠位端との間の長手方向軸に沿って、シャフトの周りに配置され得る。螺旋ねじ山は、第1のアンダーカット面、第2のアンダーカット面、第3のアンダーカット面、及び第4の開放面を含み得る。第1のアンダーカット面及び第3のアンダーカット面は、シャフトの近位端及び遠位端のうちの一方に向かって角度を付けられ得る。第2のアンダーカット面及び第4の開放面は、シャフトの近位端及び遠位端のうちの他方に向かって角度を付けられ得る。
【0064】
いくつかの実施形態では、肩関節器具は、関節窩骨頭プロテーゼを含み得、関節面は、凸状の半球面を含み得る。
【0065】
いくつかの実施形態では、肩関節器具は、上腕骨頭プロテーゼを含み得、関節面は凸状の半球面を含み得る。
【0066】
いくつかの実施形態では、肩関節器具は、関節窩挿入プロテーゼを含み得、関節面は凹状の半球面を含み得る。
【0067】
いくつかの実施形態では、肩関節器具は、上腕骨挿入プロテーゼを含み得、関節面は、凹状の半球面を含み得る。
【0068】
いくつかの実施形態では、肩関節インプラントは、シャフトの近位端にフランジ構成要素を含み得る。フランジ構成要素は、骨に面する表面及び器具に面する表面を含み得る。
【0069】
本開示のこれら及び他の特徴及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになるであろうし、又は、以下に説明される装置、システム、及び、方法の実践によって学習され得る。
【0070】
本開示の例示的な実施形態は、添付の図面と併せて理解される、以下の説明からより完全に明らかになるであろう。これらの図面は例示的な実施形態のみを示し、したがって、本開示の範囲を限定するものとみなされるべきではないことを理解して、本開示の例示的な実施形態は、添付の図面の使用を通して、さらなる具体性、及び、詳細さを備えて説明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0071】
図1A】本開示の一実施形態による締結具の正面斜視図である。
図1B図1Aの締結具の背面斜視図である。
図1C図1Aの締結具の側面図である。
図1D図1Cに示されたA-A線に沿って取得された、図1Aの締結具の側断面図である。
図2】三日月形のねじ山を備える締結具の部分側断面図である。
図3A】本開示の一実施形態による骨インプラントの正面斜視図である。
図3B図3Aの骨インプラントの背面斜視図である。
図3C図3Aの骨インプラントの側面図である。
図3D図3Cに示されるB-B線に沿って取得された、図3Aの骨インプラントの側断面図である。
図4A】本開示の別の実施形態による、骨インプラントの正面斜視図である。
図4B図4Aの骨インプラントの背面斜視図である。
図4C図4Aの骨インプラントの側面図である。
図4D図4Cに示されるC-C線に沿って取得された、図4Aの骨インプラントの側断面図である。
図5A】本開示の別の実施形態による、骨インプラントの正面斜視図である。
図5B図5Aの骨インプラントの背面斜視図である。
図5C図5Aの骨インプラントの底面図である。
図5D図5Aの骨インプラントの上面図である。
図5E図5Aの骨インプラントの側面図である。
図6A】本開示の一実施形態による、器具の斜視図である。
図6B図6Aの器具の側面図である。
図7A】本開示の別の実施形態による、器具の底面斜視図である。
図7B図7Aの器具の上面斜視図である。
図8】本開示の一実施形態による、肩関節の正面図である。
図9図8の肩関節の肩甲骨の斜視図である。
図10】準備された関節窩を備える、図9の肩甲骨を示す図である。
図11図10の肩甲骨の側面図である。
図12図11に示されたD-D線に沿って取得された、図11の肩甲骨の側断面図である。
図13図8の肩関節の上腕骨の斜視図である。
図14】準備された上腕骨頭を備える、図13の上腕骨を示す図である。
図15図14の上腕骨の側面図である。
図16図15の上腕骨の側断面図である。
図17】1つ又は複数の肩関節インプラントを受容する前の、準備された上腕骨及び肩甲骨を備える、図8の肩関節の正面図である。
図18】リバース型肩関節形成術システムを備える、図17の肩関節の正面図である。
図19図18に示される肩関節の側断面図である。
図20】本開示の一実施形態による、リバース型肩関節形成術システムの正面斜視図である。
図21】本開示の一実施形態による、解剖学的肩関節形成術システムの正面斜視図である。
図22A】本開示の別の実施形態による、骨インプラントの正面斜視図である
図22B図22Aの骨インプラントの背面斜視図である。
図22C図22Aの骨インプラントの側面図である。
図22D図22Cに示されるE-E線に沿って取得された、図22Aの骨インプラントの側断面図である。
図23A】本開示の別の実施形態による、締結具の側面斜視図である。
図23B図23Aの締結具を含むキットを示す図である。
図24A】本開示の一実施形態による、締結具の正面斜視図である。
図24B図24Aの締結具の背面斜視図である。
図24C図24Aの締結具の側面図である。
図24D図24Cに示されるB-B線に沿って取得された、図24Aの締結具の側断面図である。
図25A】本開示の一実施形態による、締結具の正面斜視図である。
図25B図25Aの締結具の背面斜視図である。
図25C図25Aの締結具の側面図である。
図25D図25Cに示されるC-C線に沿って取得された、図25Aの締結具の側断面図である。
図26A】本開示の一実施形態による、締結具の正面斜視図である。
図26B図26Aの締結具の背面斜視図である。
図26C図26Aの締結具の側面図である。
図26D図26Cに示されるB-B線に沿って取得された、図26Aの締結具の側断面図である。
図27A】第1の高さを有する螺旋ねじ山を形成するための切削プロセスを示す図である。
図27B】第2の高さを有する螺旋ねじ山を形成するための切削プロセスを示す図である。
図27C】互いの上に重ねられた、図27A及び図27Bの螺旋ねじ山を示す図である。
図27D】互いの上に重ねられ、図2に示される三日月形状を利用する、図27A及び図27Bの螺旋ねじ山を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0072】
図面は、本開示の概念を説明することを目的とするものであり、一定の縮尺で描かれていないかもしれないことが理解されるべきである。さらに、図面は、例示的な実施形態を示し、本開示の範囲に対する限定を表さない。
詳細な説明
本開示の例示的な実施形態は、図面への参照によって最もよく理解されるであろうし、図面全体を通じて、同様の部分は同様の番号によって示される。概略的に説明され、図面に示される、本開示の構成要素は、多種多様な異なる構成で配置され、及び、設計され得るであろうことが容易に理解されるであろう。したがって、図面に表される、インプラント、システム、及び、方法の実施形態の、以下のより詳細な説明は、本開示の範囲を限定することを意図されず、本開示の例示的な実施形態を単に代表している。
【0073】
「例示的な」という言葉は、本明細書では「例、実例、又は、図解として役立つ」という意味で使用される。「例示的」として本明細書に記載されるいかなる実施形態も、他の実施形態より好ましい又は有利であると、必ずしも解釈されるべきではない。実施形態の様々な態様が図面に示されるが、特に指示されない限り、図面は、必ずしも一定の縮尺で描かれない。
【0074】
図1A図1Dは、本開示の一実施形態による、締結具100、移植可能な骨アンカー、又は、骨ねじの様々な図を示す。具体的には、図1Aは、締結具100の正面斜視図であり、図1Bは、締結具100の背面斜視図であり、図1Cは、締結具100の側面図であり、図1Dは、図1Cの線A-Aに沿って取得された締結具100の側断面図である。
【0075】
一般に、締結具100は、近位端101、遠位端102、及び、長手方向軸103を有するシャフト105を含み得る。締結具100はまた、シャフト105の近位端101に配置されたヘッド104と、ヘッド104内/上に形成されたトルク接続インターフェース106(雄/雌構成のいずれか)と、シャフト105の遠位端102に形成されたセルフタッピング構造107を含み得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、締結具100は、シャフト105の周りに配置された第1の螺旋ねじ山110と、第1の螺旋ねじ山110に隣接してシャフト105の周りに配置された第2の螺旋ねじ山120を含み得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、締結具100は、第1の螺旋ねじ山110と第2の螺旋ねじ山120を備える、「デュアルスタート」又は「デュアルリード」ねじ山構成を含み得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、シャフト105に対する第1の螺旋ねじ山110及び/又は第2の螺旋ねじ山120の深さは、シャフト105単独での外径対谷径を画定し得る。
【0079】
いくつかの実施形態では、締結具100の外径及び/又は谷径は、締結具の全長に沿って、又は締結具の長さの大部分に沿って一定又は実質的に一定であり得る。これらの実施形態では、一定の谷径は、締結具を骨に挿入する際に、狭い/繊細な骨(例えば椎弓根)の破壊を回避するのに役立ち得る。いくつかの実施形態では、最初にパイロット穴が狭い/繊細な骨に開けられ、次に、パイロット穴の直径と比較して同様の谷径を有する締結具が選択され得、以下でさらに詳しく説明されるように、締結具を骨に挿入する際の破壊を避ける。
【0080】
いくつかの実施形態では、シャフト105に対する第1の螺旋ねじ山110及び/又は第2の螺旋ねじ山120の深さは、シャフト105の長さに沿って変化して、締結具100の1つ又は複数の外径を画定し得、及び/又は、締結具100に沿った1つ又は複数の領域が、1つ又は複数の連続的に変化する外径を含み得る。
【0081】
いくつかの実施形態では、シャフト105の厚さは、シャフト105の長さに沿って変化して、締結具100の1つ又は複数の谷径を画定し得、及び/又は、締結具100に沿った1つ又は複数の領域は、1つ又は複数の連続的に変化する谷径を備え得る。
【0082】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山110及び/又は第2の螺旋ねじ山120(又は任意の追加の螺旋ねじ山)の厚さ/高さ/幅/長さ/ピッチ/角度/形状などは、シャフト105の長さに沿って変化し得る。例えば、第1の螺旋ねじ山110及び/又は第2の螺旋ねじ山120の厚さ/高さ/幅/長さ/ピッチ/角度/形状などは、離散的又は連続的に可変の態様で、締結具の先端に向かってより大きく、締結具のヘッドに向かってより小さくなり得る(又はその逆)。
【0083】
いくつかの実施形態では、締結具が、骨/組織に最終的に挿入される際に、骨の圧縮を高めるために、外径及び/又は谷径は、締結具の近位端又はヘッドに向かって増加し得る。
【0084】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山110及び/又は第2の螺旋ねじ山のピッチは、締結具100の長さに沿って変化し得る。
【0085】
いくつかの実施形態では、締結具100は、シャフト105の周りに配置された複数の螺旋ねじ山を含み得る。しかしながら、本明細書で開示され、又は、企図された、締結具のいずれも、締結具のシャフトの周りに配置された単一の螺旋ねじ山を含み得る。さらに、締結具100は、異なる長さを有する入れ子状の複数の螺旋ねじ山(不図示)を備え得る。1つの非限定的な例として、締結具100は、第2の螺旋ねじ山120よりも長い第1の螺旋ねじ山110を含み得、その結果、締結具100は、シャフト105の第1の部分に沿った二重ねじと、シャフト105の第2の部分に沿った単一ねじとを備える。
【0086】
いくつかの実施形態では、複数の螺旋ねじ山は、「トリプルスタート」又は「トリプルリード」ねじ構造(不図示)を備える、3つの螺旋ねじ山を含み得る。
【0087】
いくつかの実施形態では、複数の螺旋ねじ山は、「クォッドルプルスタート」又は「クォッドルプルリード」ねじ構造(不図示)を備える、4つの螺旋ねじ山を含み得る。
【0088】
いくつかの実施形態では、複数の螺旋ねじ山は、4つを超える螺旋ねじ山(不図示)を含み得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、締結具100は、締結具100の近位端及び遠位端の一方に向けられた、本明細書に開示される形状のいずれかを備えた、第1のねじ山をであって、第1のねじ山が、締結具100の遠位端に近接して配置される、第1のねじ山と、締結具100の近位端及び遠位端の他方に向けられた、本明細書に開示される形状のいずれかを備えた、第2のねじ山であって、第2のねじ山が、締結具100のヘッドに近接して配置される、第2のねじ山(不図示)を含み得る。
【0090】
いくつかの実施形態では、締結具100は、締結具100の近位端及び遠位端のうちの一方に近接して配置された、本明細書に開示される形状のいずれかを備えた、複数のねじ山(例えば、二重螺旋ねじ山など)、ならびに、締結具100の近位端及び遠位端の他方に近接して配置された、第2のねじ山について本明細書に開示される形状のいずれかを備えた、単一のねじ山を含み得る。
【0091】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山110は、複数の第1の凹状のアンダーカット面131及び複数の第1の凸状のアンダーカット面141を含み得る。
【0092】
いくつかの実施形態では、第2の螺旋ねじ山120は、複数の第2の凹状のアンダーカット面132及び複数の第2の凸状のアンダーカット面142を含み得る。
【0093】
いくつかの実施形態では、締結具100が、シャフト105の長手方向軸103と交差する平面に沿った断面で見られると(例えば、図1Dを参照)、複数の第1の凹状のアンダーカット面131及び複数の第2の凸状のアンダーカット面142は、シャフト105の近位端101に向けられ得る(すなわち、向かう)。
【0094】
いくつかの実施形態では、複数の第1の凸状のアンダーカット面141及び複数の第2の凹状のアンダーカット面132は、シャフト105の遠位端102に向けられ得る(すなわち、向かう)。
【0095】
いくつかの実施形態では、複数の第1の凹状のアンダーカット面131、複数の第1の凸状のアンダーカット面141、複数の第2の凹状のアンダーカット面132、及び、複数の第2の凸状のアンダーカット面142のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの実質的に平らな面を含み得る。
【0096】
いくつかの実施形態では、締結具100が、シャフト105の長手方向軸103と交差する平面に沿った断面で見られると、第1の螺旋ねじ山110は、シャフト105の遠位端102に向けられた(すなわち、向かう)、複数の第1の中間部分151を備える、複数の第1屈曲形状(シャフト105の長手方向軸103に対して角度が付けられた、少なくとも1つの表面、及び/又は、少なくとも1つのアンダーカット面を含む)、を備え得る。これは、「標準の」向きを有する「標準の」ねじ山と称され得る。
【0097】
いくつかの実施形態では、締結具100が、シャフト105の長手方向軸103と交差する平面に沿った断面で見られると、第2の螺旋ねじ山120は、シャフト105の近位端101に向けられた(すなわち、向かう)、複数の第2の中間部分152を備える、複数の第2屈曲形状(シャフト105の長手方向軸103に対して角度が付けられた少なくとも1つの表面、及び/又は、少なくとも1つのアンダーカット面を含む)を備え得る。これは、「逆の」向きを有する、「逆の」ねじ山と称され得る。
【0098】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山は、締結具のシャフトに沿って標準の向きと逆の向きとの間で、変形/移行し得る。
【0099】
いくつかの実施形態では、複数の第1の凹状のアンダーカット面131、複数の第1の凸状のアンダーカット面141、複数の第2の凹状のアンダーカット面132、及び、複数の第2の凸状のアンダーカット面142のうちの少なくとも1つは、少なくとも1つの湾曲面を含み得る。
【0100】
図1Dに示されるように、第1の螺旋ねじ山110の近位に向けられた、及び、遠位に向けられた表面(すなわち、図1Dの締結具100における、第1の凹状のアンダーカット面131及び第1の凸状のアンダーカット面141)は、互いに対して、締結具100の長手方向軸103に垂直な任意の平面について鏡面対称を有しなくてもよい。むしろ、第1の凹状のアンダーカット面131及び第1の凸状のアンダーカット面141は、互いにほぼ平行であり得る。同じことが、第2の螺旋ねじ山120にも当てはまり、第2の凹状のアンダーカット面132と第2の凸状のアンダーカット面142は、互いに対して、鏡面対称でなくてもよいが、互いに、ほぼ平行であり得る。
【0101】
逆に、また、図1Dに示されるように、第1の螺旋ねじ山110の近位に向けられた表面は、第2の螺旋ねじ山120の遠位に向けられた表面に対して、鏡面対称を有し得る。具体的には、第1の凹状のアンダーカット面131は、それらの間の空間を二等分し、長手方向軸103に対して垂直に位置する平面170について、第2の凸状のアンダーカット面142に対する鏡面対称を有し得る。
【0102】
同様に、第1の螺旋ねじ山110の遠位に向けられた表面は、第2の螺旋ねじ山120の近位に向けられた表面に対して、鏡面対称を有し得る。具体的には、第2の凹状のアンダーカット面132は、それらの間の空間を二等分し、長手方向軸103に対して垂直に位置する平面172について、第1の凸状のアンダーカット面141に対する鏡面対称を有し得る。
【0103】
この鏡面対称性は、長手方向軸103の長さに沿って、第1の螺旋ねじ山110と第2の螺旋ねじ山120の隣接する旋回間に配置された異なる平面にわたっての対称性を備えて、第1の螺旋ねじ山110及び第2の螺旋ねじ山120の長さの大部分に沿って存在し得る。そのような鏡面対称性は、第1の螺旋ねじ山110と第2の螺旋ねじ山120との間に骨をより効果的に捕捉するのに役立ち、また、締結具100の製造を容易にし得る。
【0104】
いくつかの実施形態では、締結具100が、シャフト105の長手方向軸103と交差する平面に沿った断面で見られると、第1の螺旋ねじ山110は、シャフト105の遠位端102及び/又はシャフト105の近位端101に向けられた(すなわち、向かう)、少なくとも1つの部分的な三日月形状を含み得る。図2は、そのような実施形態の非限定的な一例として、三日月形状を含む締結具200の部分断面図を示す。
【0105】
いくつかの実施形態(不図示)では、締結具100が、シャフト105の長手方向軸103と交差する平面に沿った断面で見られるとき、第1の螺旋ねじ山110は、シャフト105の遠位端102に向けられた(すなわち、向かう)、少なくとも1つの部分的な三日月形状を含み得、第2の螺旋ねじ山120は、シャフト105の近位端101に向けられた(すなわち、向かう)、少なくとも1つの部分的な三日月形状を含み得る。
【0106】
いくつかの実施形態(不図示)では、第1の螺旋ねじ山110は、シャフト105の遠位端102に向けられた(すなわち、向かう)、第1の複数の部分的な三日月形状を含み得、第2の螺旋ねじ山120は、シャフト105の近位端101に向けられた(すなわち、向かう)、第2の複数の部分的な三日月形状を含み得る。
【0107】
いくつかの実施形態(不図示)では、第1の複数の部分三日月形状と第2の複数の部分三日月形状は、締結具100のシャフト105に沿って、交互に連続して配置され得る。
【0108】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山110は、図2に示される線123によって二等分され、各三日月形状は、平面の代わりに曲面を備えることを除いて、図1Dに示された螺旋ねじ山と同様の、複数の第1のアンダーカット面111、複数の第2のアンダーカット面112、複数の第3のアンダーカット面113、及び、複数の第4の開放面114を含み得る。
【0109】
いくつかの実施形態では、複数の第1のアンダーカット面111及び複数の第2のアンダーカット面112は、凹曲面を含み得る。しかしながら、複数の第1のアンダーカット面111の一部、及び/又は、複数の第2のアンダーカット面112の一部は、また、凸曲面、及び/又は、平坦面(図2には不図示)を含み得ることが理解されるであろう。
【0110】
いくつかの実施形態では、複数の第3のアンダーカット面113、及び、複数の第4の開放面114は、凸曲面を含み得る。しかしながら、複数の第3のアンダーカット面113の一部、及び、複数の第4の開放面114の一部は、また、凹曲面、及び/又は、平坦面(図2には不図示)を含み得ることが理解されるであろう。
【0111】
いくつかの実施形態では、複数の第3のアンダーカット面113及び複数の第4の開放面114は、いかなるアンダーカットも備えない傾斜面(標準的な、のこ歯ねじ山の設計で利用されるものなど)で置き換えられ得る(図2には不図示)。同様に、本明細書に開示される、他のねじ山の設計は、螺旋ねじ山の少なくとも片側の、傾斜ねじ山、又は、のこ歯ねじ山の設計を利用し得る。
【0112】
いくつかの実施形態では、締結具は、標準のねじ山のみ、又は、逆のねじ山のみを有し得る。望まれるねじ山の種類は、締結具に加えられる負荷の種類、及び/又は、大きさに依存し得る。例えば、それが埋め込まれる骨から離れる軸方向に負荷をかけられるねじは、有利には、標準のねじを有し得、一方、それが埋め込まれる骨に向かう軸方向に負荷をかけられるねじは、有利には、逆のねじを有し得る。多軸負荷及び/又は除荷状態を経験し得るねじは、有利には、多軸負荷及び/又は除荷状態の間、骨/締結具インターフェース間の骨の固定、及び、負荷分担を向上させるために、少なくとも1つの標準のねじ山、及び、少なくとも1つの逆のねじ山を含み得、負荷を負担する構成ではなく負荷を共有する構成で、骨に加えられる高い骨の歪みを軽減し、多軸力を分散させる。せん断負荷及び/又は曲げモーメントは、また、せん断負荷、曲げモーメント、多軸荷負荷除荷条件などに最適に抵抗するために、本明細書で企図される、ねじ山、ねじ山形態、及び/又は、ねじ山の変動の、任意の選択された組み合わせによって、最適に抵抗され得る。
【0113】
いくつかの実施形態では、異なる負荷パターンに対応するために、標準のねじ山を備えた締結具が、逆のねじ山を備えた締結具と組み合わせて使用され得る。
【0114】
いくつかの実施形態では、単一の締結具は、締結具100のように、標準のねじ山と逆のねじ山の両方を有し得る。そのようなねじ山の組み合わせは、未知の、及び/又は、変化する負荷パターンについて、締結具100が所定の位置に留まるのを支援し得る。
【0115】
いくつかの実施形態では、(標準のねじ山、及び/又は、逆のねじ山を有する)締結具のねじ山の幾何学的形状は、特定の負荷方式に対して、締結具を適合させるために変更され得る。例えば、ねじ山の数、ねじ山スタートの数、ねじ山のピッチ、ねじ山のリード、ねじ山の形状、ねじ山に関連する寸法(例えば、ねじ山に関連する、長さ/幅/高さ/変曲点など)、外径、谷径、ねじ山の任意の表面に関連する角形成/角度、ねじの「利き」(右ねじ対左ねじなど)などは、したがって、関係され得る、任意の特定の取り付け媒体、負荷パターン、所望のラジアル負荷力、引き抜き強度、用途、手順などに適合するように変更され得る。
【0116】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される締結具の任意の部分の材料は、金属(例えば、チタン、コバルト、ステンレス鋼など)、金属合金、プラスチック、ポリマー、セラミック、PEEK、UHMWPE、複合材料、付加粒子、テクスチャード加工された表面、生物、生体材料、骨などを含むが、これらに限定されない。
【0117】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される締結具のいずれかは、セルフタッピング構造、緩み止め構造(例えば、締結具のヘッド上又はその付近に配置されるねじ山など、締結具の一部に形成された緩み止めねじ山)、カニューレーション、任意の様式の締結具ヘッド(又は、締結具ヘッドが皆無)、任意の様式のトルク接続インターフェース(又はトルク接続インターフェースが皆無)などの、追加の構造を含み得る。
【0118】
いくつかの実施形態では、タップ(不図示)が、本明細書に開示され、又は、企図される任意のねじ山形状に従って、骨にねじ山を予備形成するために使用され得る。このようにして、任意の適切な形状を有するタップが、所与の締結具のねじ山の幾何学的形状と一致、又は、実質的に一致させるために、本明細書に記載され、又は、企図される、任意の締結具と組み合わせて利用され得る。
【0119】
いくつかの実施形態では、締結具の谷径は、締結具がパイロット穴に挿入されるときの骨の破壊を回避するために、骨に形成されるパイロット穴の直径と一致する、又は、実質的に一致するように選択され得る。
【0120】
さらに、又は、これに代えて、ねじの種類、及び/又は、ねじの幾何学的形状は、締結具が固定される骨の種類に基づいて変更され得る。例えば、骨粗鬆症の骨に固定される締結具は、標準のねじ、又は、逆のねじを用いて、又は、ピッチ、外径、及び/又は、谷径が、増減される場合、又は、ねじ表面の角形成が調整される場合などに、より良好に事が進み得る。
【0121】
いくつかの実施形態では、外科用キットは、本明細書に記載され、又は、企図される、異なる締結具、及び、ねじ山のオプションのいずれかを備えた複数の締結具を含み得る。外科医は、印加される特定の負荷、及び/又は、締結具が固定される骨の質に基づいて、キットから適切な締結具を選択し得る。
【0122】
図1Dを続行すると、いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山110は、複数の第1のアンダーカット面111、複数の第2のアンダーカット面112、複数の第3のアンダーカット面113、及び、複数の第4の開放面114を含み得る。
【0123】
いくつかの実施形態では、第2の螺旋ねじ山120は、複数の第5のアンダーカット面125、複数の第6のアンダーカット面126、複数の第7のアンダーカット面127、及び、複数の第8の開放面128を含み得る。
【0124】
いくつかの実施形態では、複数の第1のアンダーカット面111、複数の第2のアンダーカット面112、複数の第3のアンダーカット面113、複数の第4の開放面114、複数の第5のアンダーカット面125、複数の第6のアンダーカット面126、複数の第7のアンダーカット面127、及び、複数の第8の開放面128のうちの1つ又は複数は、少なくとも1つの平坦な又は実質的に平坦な面を含み得る。
【0125】
いくつかの実施形態では、複数の第1のアンダーカット面111、複数の第3のアンダーカット面113、複数の第6のアンダーカット面126、及び、複数の第8の開放面128は、シャフト105の遠位端102に向かって角度を付けられ得る。
【0126】
いくつかの実施形態では、複数の第2のアンダーカット面112、複数の第4の開放面114、複数の第5のアンダーカット面125、及び、複数の第7のアンダーカット面127は、シャフト105の近位端101に向かって角度を付けられ得る。
【0127】
いくつかの実施形態では、締結具100が、シャフト105の長手方向軸103と交差する平面に沿った断面で見られるとき(図1Dに示されるように)、第1の螺旋ねじ山110は、シャフト105の遠位端102に向けられた(すなわち、向かう)、少なくとも1つの山形形状を含み得る。同様に、第2の螺旋ねじ山120は、また、シャフト105の近位端101に向けられた(すなわち、向かう)、少なくとも1つの山形形状を含み得る。
【0128】
いくつかの実施形態では、締結具100が、シャフト105の長手方向軸103と交差する平面に沿った断面で見られると(図1Dに示されるように)、第1の螺旋ねじ山110は、シャフト105の遠位端102に向けられた(すなわち、向かう)、第1の複数の山形形状を含み得る。同様に、第2の螺旋ねじ山120は、シャフト105の近位端101に向けられた(すなわち、向かう)、第2の複数の山形形状を含み得る。
【0129】
いくつかの実施形態では、第1の複数の山形形状と第2の複数の山形形状は、締結具100のシャフト105に沿って、交互に連続して配置され得る(例えば、図1Dを参照)。
【0130】
いくつかの実施形態では、複数の第1の結合空間161、及び、複数の第2の結合空間162は、締結具100のシャフト105に沿って、第1の螺旋ねじ山110と第2の螺旋ねじ山120との間に形成され得る。
【0131】
いくつかの実施形態では、複数の第1の結合空間161は、第1の凹状のアンダーカット面131と第2の凹状のアンダーカット面132の中間に形成され得る。
【0132】
いくつかの実施形態では、複数の第2の結合空間162は、第1の凸状のアンダーカット面141と第2の凸状のアンダーカット面142の中間に形成され得る。
【0133】
いくつかの実施形態では、複数の第1の結合空間161は、複数の第2の結合空間より、サイズが大きいものであり得る。
【0134】
いくつかの実施形態では、複数の第1の結合空間161及び複数の第2の結合空間162は、その中に収容される骨/他の組織と結合するような形状とされ、及び/または、結合するように構成され、骨/他の組織内での締結具100の固定を強化し、締結具100、及び/又は、骨/他の組織に加えられ得る多軸力に対する追加の抵抗力を提供する。
【0135】
いくつかの実施形態では、複数の第2のアンダーカット面112及び複数の第6のアンダーカット面126は、多軸力に対する固定及び抵抗を増大させるために、互いに向かって角度を付けられ得、複数の第1の結合空間161内に骨/他の組織を捕捉する。
【0136】
いくつかの実施形態では、複数の第3のアンダーカット面113及び複数の第7のアンダーカット面127は、多軸力に対する固定及び抵抗を増大させるために、互いに向かって角度を付けられ得、複数の第2の結合空間162内に骨/他の組織を捕捉する。
【0137】
いくつかの実施形態では、複数の第1のアンダーカット面111及び複数の第5のアンダーカット面125は、図1Dに示されるように、それぞれ、シャフト105の長手方向軸103に対して角度αを形成し得る。
【0138】
いくつかの実施形態では、角度αは90度より大きいものであり得る。
【0139】
いくつかの実施形態では、複数の第2のアンダーカット面112及び複数の第6のアンダーカット面126は、それぞれ、シャフト105の長手方向軸103に対して角度βを形成し得る。
【0140】
いくつかの実施形態では、角度βは、90度未満であり得る。
【0141】
いくつかの実施形態では、複数の第3のアンダーカット面113及び複数の第7のアンダーカット面127は、それぞれ、シャフト105の長手方向軸103に対して角度θを形成し得る。
【0142】
いくつかの実施形態では、角度θは、約90度であり得る。
【0143】
いくつかの実施形態では、角度θは、90度より大きいものであり得る。
【0144】
本明細書に記載され、又は、企図される、任意の締結具は、所与の骨/組織内での最適な固定を達成するために、本明細書に記載され、又は、企図される、任意のねじ山構造、特徴、又は、形態を含み得ることが理解されるであろう。さらに、本明細書に記載され、又は、企図される、任意の締結具は、本明細書に記載され、又は、企図される、任意のシステム、方法、又は、機器と組み合わせて(又は、その中で)利用され得ることが、また、理解されるであろう。
【0145】
図3A図3Dは、本開示の別の実施形態による、締結具、インプラント、肩関節インプラント、又は、骨インプラント300の様々な図を示す。具体的には、図3Aは、骨インプラント300の正面斜視図であり、図3Bは、骨インプラント300の背面斜視図であり、図3Cは骨インプラント300の側面図であり、図3Dは、図3Cの線B-Bに沿って取得された骨インプラント300の側断面図である。
【0146】
骨インプラント300は、一般に、近位端301、遠位端302、長手方向軸303、近位シャフト部分308、遠位シャフト部分309、第1の螺旋ねじ山310、第2の螺旋ねじ山320、1つ又は複数のセルフタッピング構造307、フランジ構成要素380、取り付け構造又はインプラントポスト390、及び、インプラントポスト390内/上に形成されたトルク接続インターフェース306を有するシャフト305を含み得る。
【0147】
いくつかの実施形態では、近位シャフト部分308は、第1の螺旋ねじ山310によって画定される、第1の谷径321及び第1の外径381を有し得る。
【0148】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分309は、第2の螺旋ねじ山320によって画定される、第2の谷径322及び第2の外径382を有し得る。
【0149】
いくつかの実施形態では、第1の谷径321及び/又は第2の谷径322の少なくとも一部は、一定であり得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、第1の谷径321及び/又は第2の谷径322の少なくとも一部は一定でなくてもよいことが、また、理解されるであろう。
【0150】
いくつかの実施形態では、第1の外径381及び/又は第2の外径382の少なくとも一部は、一定であり得る。しかし、いくつかの実施形態では、第1の外径381及び/又は第2の外径382の少なくとも一部は一定でなくてもよいことが、また、理解されるであろう。
【0151】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分309の第2の谷径322は、近位シャフト部分308の第1の谷径321よりも小さいものであり得る。
【0152】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分309の第2の外径382は、近位シャフト部分308の第1の外径381よりも小さいものであり得る。
【0153】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山310は、第1の凹状のアンダーカット面331を含み得、第2の螺旋ねじ山320は、第2の凹状のアンダーカット面332を含み得る。
【0154】
いくつかの実施形態では、第1の凹状のアンダーカット面331及び第2の凹状のアンダーカット面332は、シャフト305の遠位端302に向かって角度を付けられ得る。
【0155】
しかしながら、骨インプラント300は、所与の骨/組織内での最適な固定を達成するために、任意の締結具/インプラントに関して本明細書に記載され、又は、企図される、任意のねじ山構造、特徴、又は、形態を含み得ることが、また、理解されるであろう。例えば、いくつかの実施形態では、第1及び第2の螺旋ねじ山310、320は、標準のねじ山又は逆のねじ山、「デュアルスタート」ねじ山構成などを含み得る。さらに、骨インプラント300は、本明細書に記載され、又は、企図される、任意のシステム又は手順と併せて(又はその中で)利用され得ることが、また、理解されるであろう。
【0156】
いくつかの実施形態では、フランジ構成要素380は、シャフト305の近位端に寄せて配置され得る。
【0157】
いくつかの実施形態では、フランジ構成要素380は、骨に面する表面386及び器具に面する表面384を含み得る。
【0158】
いくつかの実施形態では、骨に面する表面386は凸面を含み得る。
【0159】
いくつかの実施形態では、骨に面する表面386は、部分的な球面形状を含み得る。
【0160】
いくつかの実施形態では、器具に面する表面384は、平坦な円形表面を含み得る。
【0161】
いくつかの実施形態では、フランジ構成要素380は、図4A図4Dに示される1つ又は複数の通路420と同様に、フランジ構成要素380を貫通して形成される1つ又は複数の通路(不図示)を含み得る。
【0162】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の通路は、そこを通る1つ又は複数の骨ねじ(不図示)を受け入れるように、及び/又は、治癒プロセス中に1つ又は複数の通路内での骨の内方成長を促進するように構成され得る。
【0163】
いくつかの実施形態では、取り付け構造(例えば、インプラントポスト390、又は、図21に示されるインプラント凹部391など)は、シャフト305の近位端301に配置され得、器具を骨インプラント300に取り外し可能に固定するように構成され得る。
【0164】
いくつかの実施形態では、インプラント凹部391(図21を参照)は、図7A及び図7Bに示され、以下でより詳細に説明される、インサート700などの器具と、取り外し可能に結合するように構成され得る。
【0165】
いくつかの実施形態では、インプラントポスト390は、図6A及び図6Bに示され、以下でより詳細に説明される、関節ヘッド600などの器具と、取り外し可能に結合するように構成され得る。
【0166】
いくつかの実施形態では、インプラントポスト390は、フランジ構成要素380から近位方向に突出し得る。
【0167】
いくつかの実施形態では、インプラントポスト390は、円筒形状を含み得る。
【0168】
いくつかの実施形態では、インプラントポスト390は、先細りの円筒形状又は部分的な円錐形状を備え得る。
【0169】
いくつかの実施形態では、インプラントポスト390はモールステーパを備え得る。
【0170】
図4A図4Dは、本開示の別の実施形態による、締結具、インプラント、肩関節インプラント、又は、骨インプラント400の様々な図を示す。具体的には、図4Aは、骨インプラント400の正面斜視図であり、図4Bは、骨インプラント400の背面斜視図であり、図4Cは、骨インプラント400の側面図であり、図4Dは、図4Cの線C-Cに沿って取得された、骨インプラント400の側断面図である。
【0171】
骨インプラント400は、一般に、近位端401、遠位端402、長手方向軸403、螺旋ねじ山410、1つ又は複数のセルフタッピング構造407、フランジ構成要素480、取り付け構造又はインプラントポスト490、および、インプラントポスト490内/上に形成されたトルク接続インターフェース406を有する、シャフト405を含み得る。
【0172】
いくつかの実施形態では、シャフト405は、螺旋ねじ山410によって画定される、谷径421及び外径481を有し得る。
【0173】
いくつかの実施形態では、谷径421の少なくとも一部は、一定であり得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、谷径421の少なくとも一部は一定でなくてもよいことが、また、理解されるであろう。
【0174】
いくつかの実施形態では、外径481の少なくとも一部は、一定であり得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、外径481の少なくとも一部は一定でなくてもよいことが、また、理解されるであろう。
【0175】
いくつかの実施形態では、螺旋ねじ山410は、凹状のアンダーカット面431を含み得る。
【0176】
いくつかの実施形態では、凹状のアンダーカット面431は、シャフト405の遠位端402に向かって角度が付けられ得る。
【0177】
しかし、骨インプラント400は、所与の骨/組織内での最適な固定を達成するために、任意の締結具/インプラントに関して、本明細書に記載され、又は、企図される、任意のねじ山構造、特徴、又は、形態を含み得ることが、また、理解されるであろう。例えば、いくつかの実施形態では、螺旋ねじ山410は、標準のねじ山又は逆のねじ山、「デュアルスタート」ねじ山構成などを備え得る。さらに、骨インプラント400は、本明細書に記載され、又は、企図される、任意のシステム又は手順と併せて(又はその中で)利用され得ることが、また、理解されるであろう。
【0178】
いくつかの実施形態では、フランジ構成要素480は、シャフト405の近位端に寄せて配置され得る。
【0179】
いくつかの実施形態では、フランジ構成要素480は、骨に面する表面482及び器具に面する表面484を含み得る。
【0180】
いくつかの実施形態では、骨に面する表面482は、凸面を含み得る。
【0181】
いくつかの実施形態では、骨に面する表面482は、部分的な球面形状を含み得る。
【0182】
いくつかの実施形態では、器具に面する表面484は、平坦な円形表面を含み得る。
【0183】
いくつかの実施形態では、フランジ構成要素480は、それを貫通して形成された、1つ又は複数の通路420を含み得る。
【0184】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の通路420は、そこを通る1つ又は複数の骨ねじ(不図示)を受け入れるように、及び/又は、治癒プロセス中に1つ又は複数の通路420内での骨の内方成長を促進するように構成され得る。
【0185】
いくつかの実施形態では、取付構成(例えば、インプラントポスト490、又は、代わりに、図20に示されるインプラント凹部590と同様のインプラント凹部(不図示)など)は、シャフト405の近位端401に配置され得、そして、図7A及び図7Bに示されるインサート700などの器具を、骨インプラント400に取り外し可能に固定するように構成され得る。
【0186】
いくつかの実施形態では、インプラントポスト490は、図6A及び図6Bに示される関節ヘッド600などの器具と取り外し可能に結合するように構成され得る。
【0187】
いくつかの実施形態では、インプラントポスト490は、フランジ構成要素480から近位方向に突出し得る。
【0188】
いくつかの実施形態では、インプラントポスト490は円筒形状を含み得る。
【0189】
いくつかの実施形態では、インプラントポスト490は、先細りの円筒形状又は部分的な円錐形状を備え得る。
【0190】
いくつかの実施形態では、インプラントポスト490は、モールステーパを備え得る。
【0191】
図5A図5Eは、本開示の別の実施形態による、締結具、インプラント、肩関節インプラント、又は、骨インプラント500の様々な図を示す。具体的には、図5Aは、骨インプラント500の正面斜視図であり、図5Bは、骨インプラント500の背面斜視図であり、図5Cは、骨インプラント500の底面図であり、図5Dは骨インプラント500の上面図であり、図5Eは、骨インプラント500の側面図である。
【0192】
骨インプラント500は、一般に、近位端501、遠位端502、長手方向軸503、螺旋ねじ山510、1つ又は複数のセルフタッピング構造507、フランジ構成要素580、取り付け構造又はインプラント凹部590、及び、中央長手方向通路520を有する、シャフト505を含み得る。
【0193】
いくつかの実施形態では、シャフト505は、螺旋ねじ山510によって画定される、谷径521及び外径581を有し得る。
【0194】
いくつかの実施形態では、谷径521の少なくとも一部は、一定であり得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、谷径521の少なくとも一部は一定でなくてもよいことが、また、理解されるであろう。
【0195】
いくつかの実施形態では、外径581の少なくとも一部は、一定であり得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、外径581の少なくとも一部は一定でなくてもよいことが、また、理解されるであろう。
【0196】
いくつかの実施形態では、螺旋ねじ山510は、凹状のアンダーカット面531を含み得る。
【0197】
いくつかの実施形態では、凹状のアンダーカット面531は、シャフト505の遠位端502に向かって角度を付けられ得る。
【0198】
しかしながら、骨インプラント500は、所与の骨/組織内での最適な固定を達成するために、任意の締結具/インプラントに関して本明細書に記載され、又は、企図される、任意のねじ構造、特徴、又は、形態を含み得ることが、また、理解されるであろう。例えば、いくつかの実施形態では、螺旋ねじ山510は、標準のねじ山又は逆のねじ山、「デュアルスタート」ねじ山構成などを備え得る。さらに、骨インプラント500は、本明細書に記載され、又は、企図される、任意のシステム又は手順と併せて(又はその中で)利用され得ることが、また、理解されるであろう。
【0199】
いくつかの実施形態では、シャフト505の周りに配置された螺旋ねじ510は、シャフト505の長さに沿って、ねじ山付きシャフト部分515を画定し得る。
【0200】
いくつかの実施形態では、シャフト505の谷径521に対する、ねじ山付きシャフト部分515の長さの比は、1.50未満であり得る。
【0201】
いくつかの実施形態では、シャフト505の谷径521に対する、ねじ山付きシャフト部分515の長さの比は、1.25未満であり得る。
【0202】
いくつかの実施形態では、シャフト505の谷径521に対する、ねじ山付きシャフト部分515の長さの比は、1.10未満であり得る。
【0203】
いくつかの実施形態では、シャフト505の谷径521に対する、ねじ山付きシャフト部分515の長さの比は、1.0に等しいものであり得る。
【0204】
いくつかの実施形態では、シャフト505の谷径521に対する、ねじ山付きシャフト部分515の長さの比は、1.0未満であり得る。
【0205】
いくつかの実施形態では、フランジ構成要素580は、シャフト505の近位端に寄せて配置され得る。
【0206】
いくつかの実施形態では、フランジ構成要素580は、骨に面する表面582及び器具に面する表面584を含み得る。
【0207】
いくつかの実施形態では、骨に面する表面582及び/又は器具に面する表面584は、それぞれ、平坦な円形の表面を備え得る。しかし、いくつかの実施形態では、骨に面する表面582及び/又は器具に面する表面584は、凸面、凹面、部分球面などを備え得ることが、また、理解されるであろう。
【0208】
いくつかの実施形態では、フランジ構成要素580は、シャフト505と一体的に形成され得る。しかしながら、フランジ構成要素580は、本開示の精神又は範囲から逸脱することなく、モールステーパ、止めねじ、タブ、緩み止め要素など(不図示)を含むが、これらに限定されない任意の適切な方法を介して、シャフト505に結合され得ることが、また、理解されるであろう。
【0209】
いくつかの実施形態では、取り付け構造(例えば、インプラント凹部590、あるいは、図21に示されるインプラントポスト591など)は、シャフト505の近位端501に配置され得、器具又は関節部材を、骨インプラント500に取り外し可能に固定するように構成され得る。
【0210】
いくつかの実施形態では、インプラント凹部590は、図7A及び図7Bに示されるインサート700などの関節部材に、取り外し可能に結合するように構成され得る。
【0211】
いくつかの実施形態では、インプラントポスト591は、図6A及び図6Bに示される関節ヘッド600などの、関節部材に取り外し可能に結合するように構成され得る。
【0212】
いくつかの実施形態では、インプラントポスト591は、フランジ構成要素580から近位方向に突出し得る。
【0213】
いくつかの実施形態では、インプラントポスト591は円筒形状を含み得る。
【0214】
いくつかの実施形態では、インプラントポスト591は、先細りの円筒形状又は部分的な円錐形状を備え得る。
【0215】
いくつかの実施形態では、インプラントポスト591は、モールステーパを備え得る。
【0216】
図6A及び図6Bは、本開示の一実施形態による、器具、肩関節器具、関節部材、又は、関節ヘッド600の斜視図及び側面図を示す。
【0217】
関節ヘッド600は、一般に、近位端601、遠位端602、凸状関節面610、ポスト凹部620、フランジ構成要素凹部630、及び、傾斜面640を含み得る。
【0218】
いくつかの実施形態では、関節ヘッド600は、リバース型人工肩関節置換術システムで利用され得る、関節窩骨頭プロテーゼを備え得る(例えば、図19及び図20に示される関節ヘッド600を参照)。
【0219】
いくつかの実施形態では、関節ヘッド600は、解剖学的肩関節形成術に利用され得る上腕骨頭プロテーゼを含み得る(例えば、図21に示される関節ヘッド600を参照)。
【0220】
いくつかの実施形態では、凸状関節面610は、凸状の半球状関節面を含み得る。
【0221】
いくつかの実施形態では、関節ヘッド600の凸状関節面610は、図7A及び図7Bに示されるインサート700の凹状関節面710内に受容され、及び/又は、凹状関節面710と接触して関節運動し得る。
【0222】
いくつかの実施形態では、関節ヘッド600に形成されたポスト凹部620は、本明細書において前述された、骨インプラントのインプラントポストと取り外し可能に結合するように形作られ、構成され得る。
【0223】
いくつかの実施形態では、ポスト凹部620は円筒形状を含み得る。
【0224】
いくつかの実施形態では、ポスト凹部620は、先細りの円筒形状又は部分的な円錐形状を含み得る。
【0225】
いくつかの実施形態では、ポスト凹部620は、モールステーパを備え得る。
【0226】
いくつかの実施形態では、関節ヘッド600の遠位端602に形成されたフランジ構成要素凹部630は、本明細書において前述された、骨インプラントのフランジ構成要素と取り外し可能に結合するように形作られ、構成され得る。
【0227】
図7A及び図7Bは、本開示の一実施形態による、器具、肩関節器具、関節部材、又は、インサート700の底面斜視図及び上面斜視図を示す。
【0228】
インサート700は、一般に、近位端701、遠位端702、凹状関節面710、外面730、インプラント対向面782、及び、インサートポスト720を含み得る。
【0229】
いくつかの実施形態では、インサート700は、リバース型人工肩関節置換術システムで利用され得る、関節窩挿入プロテーゼを含み得る(例えば、図19及び図20に示されるインサート700を参照)。
【0230】
いくつかの実施形態では、インサート700は、解剖学的肩関節形成術に利用され得る、上腕骨挿入プロテーゼを含み得る(例えば、図21に示されるインサート700を参照)。
【0231】
いくつかの実施形態では、凹状関節面710は、凹状の半球状関節面を含み得る。
【0232】
いくつかの実施形態では、インサート700の凹状関節面710は、図6A及び図6Bに示される、関節ヘッド600の凸状関節面610を受容し、及び/又は、それに接して関節運動し得る。
【0233】
いくつかの実施形態では、インサート700のインサートポスト720は、本明細書において前述された、骨インプラントのインプラント凹部と取り外し可能に結合するように形作られ、構成され得る。
【0234】
いくつかの実施形態では、インサートポスト720は、円筒形状を含み得る。
【0235】
いくつかの実施形態では、インサートポスト720は、先細りの円筒形状又は部分的な円錐形状を備え得る。
【0236】
いくつかの実施形態では、インサートポスト720は、モールステーパを備え得る。
【0237】
図8図19は、本開示の一実施形態による、例示的な肩関節形成術手順を示す。具体的には、図8は、肩甲骨810及び上腕骨850を含む、肩関節800の正面図であり、図9図12は、肩甲骨810の準備を示し、図13図16は、上腕骨850の準備を示し、図17は、準備された肩関節800の正面図であり、図18は、リバース型肩関節形成術システムを備えた肩関節800の正面図であり、図19は、図18の側断面図である。
【0238】
図9図12は、例示的な肩関節形成術手順中の肩甲骨810の準備を示す。具体的には、図9は、準備前の肩甲骨810の斜視図であり、図10は、関節窩調製後の図9の肩甲骨を示し、図11は、準備された肩甲骨の側面図であり、図12は、図11のD-D線に沿って取得された図11の肩甲骨の側断面図である。
【0239】
いくつかの実施形態では、関節窩815は、準備された関節窩表面816を形成するために、適切なリーマ工具(不図示)を用いて、関節窩815の表面に穴をあけることによって準備され得る。
【0240】
いくつかの実施形態では、準備された関節窩表面816は、実質的に平坦な表面を含み得る。
【0241】
いくつかの実施形態では、準備された関節窩表面816は、凹面を含み得る。
【0242】
いくつかの実施形態では、準備された関節窩表面816は、凹状の半球面を含み得る。
【0243】
いくつかの実施形態では、関節窩815は、1つ又は複数のドリル工具(不図示)を用いて、肩甲骨810内に関節窩骨トンネル820を形成することによって、さらに準備され得る。
【0244】
いくつかの実施形態では、関節窩骨トンネル820は、近位骨トンネル部分821及び遠位骨トンネル部分822を備え得る。
【0245】
いくつかの実施形態では、近位骨トンネル部分821の直径は、その中に骨インプラント300の第1の谷径321を受け入れるようなサイズ及び形状とされ得(図3Dを参照)、遠位骨トンネル部分822の直径は、その中に骨インプラント300の第2の谷径322を受け入れるようなサイズ及び形状とされ得る。
【0246】
いくつかの実施形態では、近位骨トンネル部分821の直径は、骨インプラント300の第1の谷径321より小さいものであり得、及び/又は、遠位骨トンネル部分822の直径は、骨インプラント300の第2の谷径322より小さいものであり得る。
【0247】
いくつかの実施形態では、近位骨トンネル部分821の直径は、骨インプラント300の第1の谷径321に等しいものであり得、及び/又は、遠位骨トンネル部分822の直径は、骨インプラント300の第2の谷径322に等しいものであり得る。
【0248】
いくつかの実施形態では、近位骨トンネル部分821の直径は、骨インプラント300の第1の谷径321より大きいものであり得、及び/又は、遠位骨トンネル部分822の直径は、骨インプラント300の第2の谷径322より大きいものであり得る。
【0249】
いくつかの実施形態では、近位骨トンネル部分821は、近位骨トンネル部分821の周りに第1の骨ねじ山831を形成するために、第1の骨タップ工具(不図示)でめねじをつけられ得る。
【0250】
いくつかの実施形態では、遠位骨トンネル部分822は、遠位骨トンネル部分822の周りに第2の骨ねじ山832を形成するために、第2の骨タップ工具(不図示)でめねじをつけられ得る。
【0251】
第1の骨ねじ山831及び/又は第2の骨ねじ山832は、所与の骨/組織内での最適な固定を達成するために、任意の締結具/インプラントに関して、本明細書に記載され、又は、企図される、任意のねじ構造、特徴、又は、形態を受容するようなサイズ及び形状とされ得ることが理解されるであろう。
【0252】
図13図16は、例示的な肩関節形成術手順中の上腕骨850の準備を示す。具体的には、図13は、準備前の上腕骨850の斜視図であり、図14は、準備された上腕骨頭855を備えた上腕骨850を示し、図15は、準備された上腕骨の側面図であり、図16は、図15の側断面図である。
【0253】
いくつかの実施形態では、上腕骨頭855は、適切な切削工具、及び/又は、リーマ工具(不図示)を用いて、上腕骨頭855を切削し、及び/又は、穴をあけ、準備された上腕骨頭表面856を形成することによって準備され得る。
【0254】
いくつかの実施形態では、準備された上腕骨頭表面856は、実質的に平坦な表面を含み得る。
【0255】
いくつかの実施形態では、準備された上腕骨頭表面856は、凹面を含み得る。
【0256】
いくつかの実施形態では、準備された上腕骨頭表面856は、凹状の半球面を含み得る。
【0257】
いくつかの実施形態では、上腕骨頭855は、穴あけ工具(不図示)を用いて、上腕骨頭855内に上腕骨トンネル860を形成することによって、さらに準備され得る。
【0258】
いくつかの実施形態では、上腕骨トンネル860の直径は、骨インプラント500の谷径521(図5Eを参照)を受け入れるようなサイズ及び形状とされ得る。
【0259】
いくつかの実施形態では、上腕骨トンネル860の直径は、骨インプラント500の谷径521より小さいものであり得る。
【0260】
いくつかの実施形態では、上腕骨トンネル860の直径は、骨インプラント500の谷径521と等しいものであり得る。
【0261】
いくつかの実施形態では、上腕骨トンネル860の直径は、骨インプラント500の谷径521より大きいものであり得る。
【0262】
いくつかの実施形態では、上腕骨トンネル860は、上腕骨トンネル860の周りに骨ねじ山861を形成するために、骨タップ工具(不図示)でめねじをつけられ得る。
【0263】
骨ねじ861は、所与の骨/組織内での最適な固定を達成するために、任意の締結具/インプラントに関して、本明細書に記載され、又は、企図される、任意のねじ構造、特徴、又は、形態を受け入れるようなサイズ及び形状とされ得ることが理解されるであろう。
【0264】
図17は、インプラント設置前の準備された肩関節の骨を示す。図18は、その中に設置される、図20のリバース逆型肩関節形成術システムを備えた、図17の準備された肩関節を示し、図19は、図18の側断面図を示す。あるいは、図21に示される解剖学的肩関節形成術システムが、図17の準備された肩関節に設置され得る。
【0265】
上述されたように、図20及び図21は、それぞれ、リバース型肩関節形成術システム及び解剖学的肩関節形成術システムの正面斜視図を示す。図20に示されるリバース型肩関節形成術システムは、図3A図3D、及び、図5A図7Bに示され、説明された構成要素を利用し得、図19に示される肩関節800に設置される。このようにして、図20のリバース型肩関節形成術システムとして、骨インプラント500のインプラント凹部590は、その中に、インサート700のインサートポスト720を受容し得、関節ヘッド600のポスト凹部620は、その中に、骨インプラント300のインプラントポスト390を受容し得る。
【0266】
あるいは、図21に示される解剖学的肩関節形成術システムは、図20に示されるリバース型肩関節形成術システムの構成要素に対して、相補的な特徴を備える構成要素を利用し得る。例えば、図21の解剖学的肩関節形成術システムとして、関節ヘッド600のポスト凹部620は、その中に、骨インプラント500のインプラントポスト591を受容し得、骨インプラント300のインプラント凹部391は、その中に、インサート700のインサートポスト720を受容し得る。
【0267】
図22A図22Dは、本開示の別の実施形態による、締結具、インプラント、又は、骨インプラント900の様々な図を示す。具体的には、図22Aは、骨インプラント900の正面斜視図であり、図22Bは、骨インプラント900の背面斜視図であり、図22Cは、骨インプラント900の側面図であり、図22Dは、図22Cの線E-Eに沿って取得された、骨インプラント900の側断面図である。
【0268】
骨インプラント900は、一般に、近位端901、遠位端902、長手方向軸903、テーパ付きシャフトの周りに配置された少なくとも1つのテーパ状螺旋ねじ910、及び、テーパ付きシャフト905の近位端901内/上に形成された、トルク接続インターフェース906を有する、テーパ付きシャフト905を含み得る。
【0269】
いくつかの実施形態では、テーパ付きシャフト905の遠位端902は、尖った又は鋭利な先端を備え得る。
【0270】
いくつかの実施形態では、テーパ付きシャフト905は、1つ又は複数のセルフタッピング構造又は切削フルート(不図示)を備え得る。
【0271】
いくつかの実施形態では、テーパ付きシャフト905は、テーパ付きシャフト905の形状によって、一般に画定される、連続的に変化する谷径921と、テーパ付きシャフト905の周りに配置された少なくとも1つのテーパ付き螺旋ねじ山910の形状によって、一般に画定される、連続的に変化する外径981を有し得る。
【0272】
いくつかの実施形態では、テーパ付きシャフト905の形状によって画定される連続的に変化する谷径921は、少なくとも部分的に円錐形状を含み得る。
【0273】
いくつかの実施形態では、テーパ付きシャフト905の周りに配置された少なくとも1つのテーパ付き螺旋ねじ山910の形状によって画定される、連続的に変化する外径981は、少なくとも部分的に円錐形状を含み得る。
【0274】
いくつかの実施形態では、テーパ付きシャフト905の形状によって画定される、連続的に変化する谷径921は、一般に、テーパ付きシャフト905の近位端901からテーパ付きシャフト905の遠位端902に向かって、変化を減少させ得る。
【0275】
いくつかの実施形態では、テーパ付きシャフト905の周りに配置された少なくとも1つのテーパ付き螺旋ねじ山910の形状によって画定される、連続的に変化する外径981は、一般に、テーパ付きシャフト905の近位端901からテーパ付きシャフト905の遠位端902に向かって、変化を減少させ得る。
【0276】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのテーパ付き螺旋ねじ山910は、少なくとも1つの凹状のアンダーカット面931を含み得る。
【0277】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの凹状のアンダーカット面931は、テーパ付きシャフト905の近位端901及び遠位端902のうちの一方に向かって角度を付けられ得る。
【0278】
しかし、骨インプラント900は、所与の骨/組織内での最適な固定を達成するために、任意の締結具/インプラントに関して、本明細書に記載され、又は、企図される、任意のねじ構造、特徴、又は、形態を含み得ることが、また、理解されるであろう。例えば、いくつかの実施形態では、少なくとも1つのテーパ付き螺旋ねじ山910は、標準のねじ山又は逆のねじ山、「デュアルスタート」ねじ山構成、三日月形状などを備え得る。
【0279】
さらに、骨インプラント900、又は、骨インプラント900の一般的な設計/形状の一部は、本明細書で説明され、企図される、任意の締結具、骨インプラント、システム、又は、処置と併せて(又はその中で)利用され得ることが、また、理解されるであろう。例えば、本明細書に記載され、又は、企図される、締結具/骨インプラントのいずれも、一般に、テーパ付きシャフトの周りに配置されたテーパ付き螺旋ねじ山を備えた、テーパ付きシャフトを含むように構成され得る。1つの、そのような非限定的な例として、図3A図3Dに示される骨インプラント300の設計は、図3A図3D等を参照して前述された、近位シャフト部分308及び/又は遠位シャフト部分309の代わりに、又は、それに加えて、テーパ付きシャフトの周りに配置されたテーパ付き螺旋ねじ山を備えたテーパ付きシャフトを含むように、修正され得る。
【0280】
図23Aは、本開示の別の実施形態による締結具、又は、圧縮締結具1300を示し、これは、図24A図26Dに関して、以下でより詳細に説明される。圧縮締結具1300は、2つ以上の骨片を一緒に圧縮して、1つ又は複数の骨折をまとめることによって、骨折を修復するために利用され得る。圧縮締結具1300は、所与の骨/組織内での最適な固定を達成するために、本明細書に記載され、又は、企図される、任意のねじ構造、特徴、又は、形態を備え得る。
【0281】
図23Bは、様々なサイズ、形態などの、本明細書に記載され、又は、企図される、1つ又は複数の締結具、ならびに、骨を準備し、及び/又は、骨へ締結具を挿入することなどを支援する、任意の適切な支持器具を含み得る、システム/キット1350を示す。
【0282】
図24A図24Dは、本開示の別の実施形態による、圧縮締結具、骨締結具、又は、締結具1400の様々な図を示す。具体的には、図24Aは、締結具1400の正面斜視図であり、図24Bは、締結具1400の背面斜視図であり、図24Cは、締結具1400の側面図であり、図24Dは、図24Cの線B-Bに沿って取得された締結具1400の側断面図である。
【0283】
締結具1400は、一般に、近位端1401、遠位端1402、長手方向軸1403、近位シャフト部分1408、遠位シャフト部分1409、中間シャフト部分1419、第1の螺旋ねじ山1410、第2の螺旋ねじ山1420、1つ又は複数の切削フルート1407(及び/又は、逆向きの切削フルート)、Kワイヤ又はピン(不図示)上での締結具1400の誘導された挿入を可能にする中央長手方向通路1429、及び、トルク接続インターフェース1406を有する、シャフト1405を含み得る。
【0284】
いくつかの実施形態では、締結具1400は、締結具1400のシャフト1405によって画定される、谷径1460を有し得る。
【0285】
いくつかの実施形態では、谷径1460の少なくとも一部は、締結具1400のシャフト1405に沿って一定であり得る。
【0286】
いくつかの実施形態では、谷径1460の少なくとも一部は、締結具1400のシャフト1405に沿って変化し得る。
【0287】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1409、中間シャフト部分1419、及び/又は、近位シャフト部分1408の谷径は、互いに、一定、及び/又は、実質的に等しいものであり得る。
【0288】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1409の谷径1460の少なくとも一部は、中間シャフト部分1419及び/又は近位シャフト部分1408の谷径より小さいものであり得る。
【0289】
いくつかの実施形態では、締結具1400は、締結具1400のシャフト1405の周りに配置された、1つ又は複数の螺旋ねじ山によって画定される、外径1465を有し得る。
【0290】
いくつかの実施形態では、前述されたように、1つ又は複数の螺旋ねじ山は、シャフト1405、又は、シャフト1405の一部の周りに配置され得る。
【0291】
いくつかの実施形態では、締結具1400は、図24A図26Dに示されるように、滑らかなシャフト部分、又は、中間シャフト部分1419によって分離された、第1の螺旋ねじ山1410及び第2の螺旋ねじ山1420を含み得る。
【0292】
いくつかの実施形態では、締結具1400は、シャフト1405の近位端1401と遠位端1402との間で、シャフト1405の周りに配置された単一の螺旋ねじ山を含み得る(不図示)。これらの実施形態では、単一の螺旋ねじ山は、遠位シャフト部分1409、中間シャフト部分1419、及び、近位シャフト部分1408にまたがり得る。これらの実施形態では、中間シャフト部分1419は、ねじ山なし/滑らかでなくてもよい。
【0293】
いくつかの実施形態では、締結具1400は、シャフト1405の近位端1401と遠位端1402との間でシャフト1405の周りに配置された、複数の螺旋ねじ山を含み得る(不図示)。これらの実施形態では、螺旋ねじの一部又はすべては、遠位シャフト部分1409、中間シャフト部分1419、及び/又は、近位シャフト部分1408にまたがり得る。これらの実施形態では、中間シャフト部分1419は、ねじ山なし/滑らかでなくてもよい。
【0294】
いくつかの実施形態では、外径1465の少なくとも一部は、締結具1400の、1つ又は複数の螺旋ねじ山に沿って一定であり得る。
【0295】
いくつかの実施形態では、外径1465の少なくとも一部は、締結具1400の1つ又は複数の螺旋ねじ山に沿って変化し得る。
【0296】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1409、中間シャフト部分1419、及び/又は、近位シャフト部分1408の周りの、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1465は、互いに一定であり、及び/又は、実質的に等しいものであり得る。
【0297】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1409、中間シャフト部分1419、及び/又は、近位シャフト部分1408の周りの1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1465は、互いに一定でなくてもよく、及び/又は、実質的に等しくなくてもよい。
【0298】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1409、中間シャフト部分1419、及び/又は、近位シャフト部分1408の周りの、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1465は、連続的に変化し得る。
【0299】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1465は、シャフト1405の遠位端1402からシャフト1405の近位端1401に向かって、連続的に変化する態様で増加し得る。
【0300】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1465は、シャフト1405の遠位端1402からシャフト1405の近位端1401に向かって、連続的に変化する態様で減少し得る。
【0301】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1465は、シャフト1405の遠位端1402から中間シャフト部分1419に向かって連続的に変化する態様で減少し得、その後、中間シャフト部分1419からシャフト1405の近位端1401に向かって連続的に変化する態様で増加し得る。
【0302】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1465は、シャフト1405の遠位端1402から中間シャフト部分1419に向かって連続的に変化する態様で増加し得、その後、中間シャフト部分1419からシャフト1405の近位端1401に向かって連続的に変化する態様で減少し得る。
【0303】
いくつかの実施形態では、近位シャフト部分1408の周りに配置された、第1の螺旋ねじ山1410の外径1465又は第1の高さ1481は、遠位シャフト部分1409の周りに配置された、第2の螺旋ねじ山1420の外径1465又は第2の高さ1482と等しいものであり得る。
【0304】
いくつかの実施形態では、近位シャフト部分1408の周りに配置された、第1の螺旋ねじ山1410の外径1465又は第1の高さ1481は、遠位シャフト部分の周りに配置された、第2の螺旋ねじ山1420の外径1465又は第2の高さ1482と等しくなくてもよい。
【0305】
いくつかの実施形態では、近位シャフト部分1408の周りに配置された、第1の螺旋ねじ山1410の外径1465又は第1の高さ1481は、遠位シャフト部分1409の周りに配置された、第2の螺旋ねじ山1420の外径1465又は第2の高さ1482より大きいものであり得る。これは、第1の螺旋ねじ山1410による、より多くの骨のひっかかりを可能にし得る。
【0306】
しかし、いくつかの実施形態では、近位シャフト部分1408の周りに配置される、第1螺旋ねじ山1410の外径1465又は第1の高さ1481は、遠位シャフト部分1409の周りに配置される、第2螺旋ねじ1420の外径1465又は第2の高さ1482より小さいものであり得ることが、また、理解されるであろう。
【0307】
いくつかの実施形態では、シャフト1405の周りに配置された1つ又は複数の螺旋ねじ山は、少なくとも1つの凹状のアンダーカット面を含み得る。少なくとも1つの凹状のアンダーカット面は、シャフト1405の近位端1401及び遠位端1402のうちの一方に向かって角度を付けられ得る。
【0308】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山1410は、第1の凹状のアンダーカット面1431を含む得、第2の螺旋ねじ山1420は、第2の凹状のアンダーカット面1432を含み得る。第1及び第2の凹状のアンダーカット面1431、1432は、シャフト1405の近位端1401及び遠位端1402のうちの一方に向かって角度を付けられ得る。
【0309】
しかし、締結具1400は、所与の骨/組織内での最適な固定を達成するために、本明細書に記載され、又は、企図される、任意のねじ構造、特徴、サイズ、形態などを含み得ることが、また、理解されるであろう。例えば、いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山は、標準のねじ山又は逆のねじ山(又はそれらの組み合わせ)、「デュアルスタート」ねじ山構成、三日月形状、山形形状などを含み得る。
【0310】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山は、複数のピッチを含み得る。
【0311】
いくつかの実施形態では、複数のピッチは、近位シャフト部分1408に沿った少なくとも1つの第1のピッチ、及び、遠位シャフト部分1409に沿った少なくとも1つの第2のピッチを含み得る。
【0312】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1のピッチと、少なくとも1つの第2のピッチは、互いに等しくなくてもよい。このようにして、第2のピッチを有する遠位の螺旋ねじ山部分は、第1の骨部分を通って、第2の骨部分内に進められ得る(不図示)。次に、第1のピッチを有する近位の螺旋ねじ部分が第1の骨部分に進入すると、締結具1400の継続的な回転は、近位の螺旋ねじ部分と遠位の螺旋ねじ部分との間のねじ山ピッチの差により、2つの骨部分を、互いに向かって圧縮するであろう。2つの骨部分間の所定量の圧縮/変位は、近位の螺旋ねじ山部分と遠位の螺旋ねじ山部分の長さ、及び/又は、近位螺旋ねじ山部分と遠位螺旋ねじ山部分の間のピッチの差に基づいて達成され得る。
【0313】
いくつかの実施形態では、複数のピッチは、1つ又は複数の連続的に変化するピッチを含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、締結具1400は、シャフト1405の近位端1401と遠位端1402との間でシャフト1405の周りに配置された、連続的に変化するピッチを備える、単一の螺旋ねじ山を含み得る(不図示)。
【0314】
いくつかの実施形態では、連続的に変化するピッチは、シャフト1405の遠位端1402から、シャフト1405の近位端1401に向かって、連続的に変化する態様で変化を減少させ得る。
【0315】
いくつかの実施形態では、連続的に変化するピッチは、シャフト1405の遠位端1402からシャフト1405の近位端1401に向かって、連続的に変化する態様で変化を増加させ得る。
【0316】
いくつかの実施形態では、複数のピッチは、図24Dに示されるように、近位シャフト部分1408に沿った第1のピッチ1471と、遠位シャフト部分1409に沿った第2のピッチ1472を含み得る。
【0317】
いくつかの実施形態では、第1のピッチ1471及び/又は第2のピッチ1472は、離散的であり得る。
【0318】
いくつかの実施形態では、第1のピッチ1471は、第2のピッチ1472より小さいものであり得る。
【0319】
いくつかの実施形態では、第1のピッチ1471は、第2のピッチ1472より大きいものであり得る。
【0320】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山1410の厚さは、サイズを増加又は減少させられ得、第1のピッチ1471は、第1の螺旋ねじ山1410に対する選択された厚さにかかわりなく、一定のままであり得る。
【0321】
いくつかの実施形態では、第2の螺旋ねじ山1420の厚さは、サイズを増加又は減少させられ得、第2のピッチ1472は、第2の螺旋ねじ山1420に対する選択された厚さにかかわりなく、一定のままであり得る。
【0322】
いくつかの実施形態では、締結具1400は、遠位シャフト部分1409に「デュアルスタート」ねじ構造(例えば、より大きなピッチを有する)、及び、近位シャフト部分1408に「シングルスタート」ねじ山構造(例えば、より小さなピッチを有する)を備え得る。この構成は、締結具1400の遠位端1402に向かって、骨との増大したねじ係合を達成し得、一方で、締結具1400の近位端1401と遠位端1402との間の異なるねじ山ピッチで圧縮を維持し得る。
【0323】
いくつかの実施形態では、締結具1400は、近位シャフト部分1408に「デュアルスタート」ねじ構造(例えば、より大きなピッチを有する)と、遠位シャフト部分1409に「シングルスタート」ねじ構造(例えば、より小さなピッチを有する)を備え得る。この構成は、締結具1400の近位端1401に向かって、骨との増大したねじ係合を達成し得、一方で、締結具1400の近位端1401と遠位端1402との間の異なるねじ山ピッチで圧縮を維持する。
【0324】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山1410の第1の凹状のアンダーカット面1431は、第1の変曲点高さ1495において、第1の変曲点1491を含み得、第1の螺旋ねじ山1410の第1の凸状のアンダーカット面1441は、第2の変曲点高さ1496において、第2の変曲点1492を含み得る。
【0325】
いくつかの実施形態では、第2の螺旋ねじ山1420の第2の凹状のアンダーカット面1432は、第3の変曲点高さ1497において、第3の変曲点1493を含み得、第2の螺旋ねじ山1420の第2の凸状のアンダーカット面1442は、第4の変曲点高さ1498において、第4の変曲点1494を含み得る。
【0326】
いくつかの実施形態では、第1の変曲点高さ1495は、第3の変曲点高さ1497に等しいものであり得、第2の変曲点高さ1496は、第4の変曲点高さ1498に等しいものであり得る。この構成は、図27A図27Cに関して、以下でより詳細に説明されるように、異なるねじ山高さを有する螺旋ねじ山の製造プロセスを簡素化するのに役立ち得る。しかし、第1の変曲点高さ1495、第2の変曲点高さ1496、第3の変曲点高さ1497、及び/又は、第4の変曲点高さ1498のいずれか/すべてが、互いにかかわりなく、任意の高さに応じて、選択的に製造され得ることが、また、理解されるであろう。
【0327】
いくつかの実施形態では、図24Cに示されるように、第1の螺旋ねじ山1410の遠位端1434は、第2の螺旋ねじ山1420の近位端1433と、「同期(clocked)」又は「同調(timed)」され得る。これは、第2の螺旋ねじ山1420のねじ山ピッチを考慮して、第2の螺旋ねじ山1420の近位端1433と第1の螺旋ねじ山1410の遠位端1434との間の適切な距離を選択することによって達成され得る。このようにして、第1の螺旋ねじ山1410の遠位端1434は、第2の螺旋ねじ山1420の近位端1433がねじ込みを終わった場合に、骨内へのねじ込みを開始して、締結具1400の骨への挿入を容易にし、及び/又は、骨のクロスカッティングを低減して、骨の保存を向上させる。
【0328】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の切削フルート1407は、締結具1400が骨内で回転させられるときに、骨片(締結具のセルフタッピング動作によって生成される)を、シャフト1405に沿って少なくとも一方向に押し出すように形作られ得る。
【0329】
例えば、図24Cの締結具1400の遠位シャフト部分1409に形成される切削フルート1407は、「左巻き」の向き1445を有するが、第1及び第2の螺旋ねじ山1410、1420は「右巻き」である。したがって、締結具1400を時計回りに回転させることによって、締結具1400が骨に挿入されるとき、この遠位切削フルート1407の左巻きの向き1445は、図24Cに示されるように、骨片を、近位から遠位の方向1444に押し出す傾向にあるだろう。これは、骨片からの摩擦/干渉を軽減し、骨への締結具1400の挿入を容易にするのに役立ち得る。
【0330】
あるいは、図26Cの締結具1600の遠位シャフト部分1609に形成される切削フルート1607は、「右巻き」の向き1646を有する。したがって、締結具1600を時計回りに回転させることによって締結具1600が骨に挿入されると、図26Cに示されるように、遠位の切削フルート1607の右巻きの向き1646が、骨片を遠位から近位の方向1645に押し出す傾向にある。このようにして、骨片は、中間シャフト部分1619に向かって(及び/又は、この領域の骨折に向かって)戻るように向けられ得、骨の成長/再構築、及び、治癒プロセスを促進するのに役立つ。さらに、いくつかの実施形態では、図26Cの締結具1600の近位シャフト部分1608に形成された切削フルート1607は、「左巻き」の向きを有し得る。したがって、締結具1600を時計回りに回転させることによって締結具1600が骨に挿入されるとき、この近位の切削フルート1607の左巻きの向きは、図26Cに示される近位から遠位の方向1644に骨片を押し出す傾向にある。このようにして、これらの骨片は、中間シャフト部分1619に向かって(及び/又は、この領域の骨折に向かって)前方に向けられ得、骨の成長/再構築、及び、治癒プロセスを促進するのに役立つ。
【0331】
いくつかの実施形態では、第1の切削フルート1407が、近位シャフト部分1408に形成され得、第2の切削フルート1407が、遠位シャフト部分1409に形成され得る。
【0332】
いくつかの実施形態では、第1及び第2の切削フルート1407は、それぞれ、締結具1400が骨内へと回転させられるときに、シャフト1405に沿って、近位から遠位の方向に骨片を押し出すように構成され得る。
【0333】
いくつかの実施形態では、第1及び第2の切削フルート1407は、それぞれ、締結具1400が骨内へと回転されられるときに、シャフト1405に沿って、遠位から近位の方向に骨片を押しだすように構成され得る。
【0334】
いくつかの実施形態では、第1の切削フルート1407は、締結具1400が骨内へと回転させられるときに、シャフト1405に沿って、近位から遠位の方向に骨片を押し出すように構成され得、第2の切削フルート1407は、締結具1400が骨内へと回転させられるときに、シャフト1405に沿って、遠位から近位の方向に骨片を押し出すように構成され得る。
【0335】
いくつかの実施形態では、第1の切削フルート1407は、締結具1400が骨内へと回転させられるときに、シャフト1405に沿って、遠位から近位の方向に骨片を押し出すように構成され得、第2の切削フルート1407は、締結具1400が骨内へと回転させられるときに、シャフト1405に沿って、近位から遠位の方向に骨片を押し出すように構成され得る。
【0336】
いくつかの実施形態では、近位シャフト部分1408は、治癒プロセスが起こった後に、骨からの締結具1400の除去を容易にするために、1つ又は複数の近位の逆向きの切削フルート1451を含み得る。
【0337】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1409は、治癒プロセスが起こった後に、骨からの締結具1400の除去を容易にするために、1つ又は複数の遠位の逆向きの切削フルート1452を含み得る。
【0338】
図25A図25Dは、本開示の別の実施形態による、圧縮締結具、骨締結具、又は、締結具1500の様々な図を示す。具体的には、図25Aは、締結具1500の正面斜視図であり、図25Bは、締結具1500の背面斜視図であり、図25Cは、締結具1500の側面図であり、図25Dは、図25Cの線C-Cに沿って取得された締結具1500の側断面図である。
【0339】
締結具1500は、一般に、近位端1501、遠位端1502、長手方向軸1503、近位シャフト部分1508、遠位シャフト部分1509、中間シャフト部分1519、第1の螺旋ねじ山1510、第2の螺旋ねじ山1520、1つ又は複数の切削フルート1507(及び/又は、逆向きの切削フルート)、K-ワイヤ又はピン(不図示)上での締結具1500の誘導挿入を可能にする中央長手方向通路1529、及び、トルク接続インターフェース1506を有するシャフト1505を含む。
【0340】
いくつかの実施形態では、締結具1500は、締結具1500のシャフト1505によって画定される谷径1560を有し得る。
【0341】
いくつかの実施形態では、谷径1560の少なくとも一部は、締結具1500のシャフト1505に沿って一定であり得る。
【0342】
いくつかの実施形態では、谷径1560の少なくとも一部は、締結具1500のシャフト1505に沿って変化し得る。
【0343】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1509、中間シャフト部分1519、及び/又は、近位シャフト部分1508の谷径は、互いに、一定、及び/又は、実質的に等しいものであり得る。
【0344】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1509の谷径1560の少なくとも一部は、中間シャフト部分1519及び/又は近位シャフト部分1508の谷径より小さいものでありり得る。
【0345】
いくつかの実施形態では、締結具1500は、締結具1500のシャフト1505の周りに配置された、1つ又は複数の螺旋ねじ山によって画定される外径1565を有し得る。
【0346】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山は、前述されたように、シャフト1505、又は、シャフト1505の一部の周りに配置され得る。
【0347】
いくつかの実施形態では、締結具1500は、滑らかなシャフト部分又は中間シャフト部分1519によって分離された、第1の螺旋ねじ山1510及び第2の螺旋ねじ山1520を含み得る。
【0348】
いくつかの実施形態では、締結具1500は、シャフト1505の近位端1501と遠位端1502との間で、シャフト1505の周りに配置された単一の螺旋ねじ山を含み得る(不図示)。これらの実施形態では、単一の螺旋ねじ山は、遠位シャフト部分1509、中間シャフト部分1519、及び、近位シャフト部分1508にまたがり得る。これらの実施形態では、中間シャフト部分1519は、ねじ山なし/滑らかでなくてもよい。
【0349】
いくつかの実施形態では、締結具1500は、シャフト1505の近位端1501と遠位端1502との間で、シャフト1505の周りに配置された複数の螺旋ねじ山を含み得る(不図示)。これらの実施形態では、螺旋ねじ山の一部又はすべてが、遠位シャフト部分1509、中間シャフト部分1519、及び/又は、近位シャフト部分1508にまたがり得る。これらの実施形態では、中間シャフト部分1519は、ねじ山なし/滑らかでなくてもよい。
【0350】
いくつかの実施形態では、外径1565の少なくとも一部は、締結具1500の1つ又は複数の螺旋ねじ山に沿って一定であり得る。
【0351】
いくつかの実施形態では、外径1565の少なくとも一部は、締結具1500の1つ又は複数の螺旋ねじ山に沿って変化し得る。
【0352】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1509、中間シャフト部分1519、及び/又は、近位シャフト部分1508の周りの、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1565は、互いに対し、一定、及び/又は、実質的に等しいものであり得る。
【0353】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1509、中間シャフト部分1519、及び/又は、近位シャフト部分1508の周りの、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1565は、互いに対し、一定でなくてもよく、及び/又は、実質的に等しくなくてもよい。
【0354】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1509、中間シャフト部分1519、及び/又は、近位シャフト部分1508の周りの、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1565は、連続的に変化し得る。
【0355】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1565は、シャフト1505の遠位端1502からシャフト1505の近位端1501に向かって連続的に変化する態様で増加し得る。
【0356】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1565は、シャフト1505の遠位端1502からシャフト1505の近位端1501に向かって連続的に変化する態様で減少し得る。
【0357】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1565は、シャフト1505の遠位端1502から中間シャフト部分1519に向かって連続的に変化する態様で減少し得、その後、中間シャフト部分1519からシャフト1505の近位端1501に向かって連続的に変化する態様で増加し得る。
【0358】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1565は、シャフト1505の遠位端1502から中間シャフト部分1519に向かって連続的に変化する態様で増加し得、その後、中間シャフト部分1519からシャフト1505の近位端1501に向かって連続的に変化する態様で減少し得る。
【0359】
いくつかの実施形態では、近位シャフト部分1508の周りに配置された、第1の螺旋ねじ山1510の外径1565又は第1の高さ1581は、遠位シャフト部分1509の周りに配置された、第2の螺旋ねじ山1520の外径1565又は第2の高さ1582と等しいものであり得る。
【0360】
いくつかの実施形態では、近位シャフト部分1508の周りに配置された、第1の螺旋ねじ山1510の外径1565又は第1の高さ1581は、遠位シャフト部分1509の周りに配置された、第2の螺旋ねじ山1520の外径1565又は第2の高さ1582と等しくなくてもよい。
【0361】
いくつかの実施形態では、近位シャフト部分1508の周りに配置された、第1の螺旋ねじ山1510の外径1565又は第1の高さ1581は、遠位シャフト部分1509の周りに配置された、第2の螺旋ねじ山1520の外径1565又は第2の高さ1582より大きいものであり得る。これは、第1の螺旋ねじ山1510による、より多くの骨のひっかかりを可能にし得る。
【0362】
しかし、いくつかの実施形態では、近位シャフト部分1508の周りに配置された、第1の螺旋ねじ山1510の外径1565又は第1の高さ1581は、遠位シャフト部分1509の周りに配置された、第2の螺旋ねじ山1520の外径1565又は第2の高さ1582より小さいものであり得ることが、また、理解されるであろう。これは、第2の螺旋ねじ山1520による、より多くの骨のひっかかりを可能にし得る。
【0363】
いくつかの実施形態では、シャフト1505の周りに配置された1つ又は複数の螺旋ねじ山は、少なくとも1つの凹状のアンダーカット面を含み得る。少なくとも1つの凹状のアンダーカット面は、シャフト1505の近位端1501及び遠位端1502のうちの一方に向かって角度を付けられ得る。
【0364】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山1510は、第1の凹状のアンダーカット面1531を含み得、第2の螺旋ねじ山1520は、第2の凹状のアンダーカット面1532を含み得る。第1及び第2の凹状のアンダーカット面1531、1532は、シャフト1505の近位端1501及び遠位端1502のうちの一方に向かって角度を付けられ得る。
【0365】
しかしながら、締結具1500は、所与の骨/組織内での最適な固定を達成するために、本明細書に記載され、又は、企図される、任意のねじ構造、特徴、サイズ、形態などを含み得ることが、また、理解されるであろう。例えば、いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山は、標準のねじ山又は逆のねじ山(又は、それらの組み合わせ)、「デュアルスタート」ねじ山構成、三日月形状、山形形状などを含み得る。
【0366】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山は複数のピッチを含み得る。
【0367】
いくつかの実施形態では、複数のピッチは、近位シャフト部分1508に沿った少なくとも1つの第1のピッチ、及び、遠位シャフト部分1509に沿った少なくとも1つの第2のピッチを含み得る。
【0368】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1のピッチと少なくとも1つの第2のピッチは、互いに等しくなくてもよい。このようにして、第2のピッチを有する遠位螺旋ねじ山部分は、第1の骨部分を通って第2の骨部分内に進められ得る(不図示)。次に、第1のピッチを有する近位の螺旋ねじ部分が第1の骨部分に進入すると、締結具1500の継続的な回転は、近位の螺旋ねじ部分と遠位の螺旋ねじ部分との間のねじ山ピッチの差により、2つの骨部分を互いに向かって圧縮する。2つの骨部分間の圧縮/変位の予め決められた量は、近位の螺旋ねじ山部分と遠位の螺旋ねじ山部分の長さ、及び/又は、近位の螺旋ねじ山部分と遠位の螺旋ねじ山部分の間のピッチの差に基づいて達成され得る。
【0369】
いくつかの実施形態では、複数のピッチは、1つ又は複数の連続的に変化するピッチを含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、締結具1500は、シャフト1505の近位端1501と遠位端1502との間で、シャフト1505の周りに配置され、連続的に変化するピッチを含む単一の螺旋ねじ山を含み得る(不図示)。
【0370】
いくつかの実施形態では、連続的に変化するピッチは、シャフト1505の遠位端1502からシャフト1505の近位端1501に向かって、連続的に変化する態様で変化を減少させ得る。
【0371】
いくつかの実施形態では、連続的に変化するピッチは、シャフト1505の遠位端1502からシャフト1505の近位端1501に向かって、連続的に変化する態様で変化を増大させ得る。
【0372】
いくつかの実施形態では、複数のピッチは、図25Dに示されるように、近位シャフト部分1508に沿った第1のピッチ1571と、遠位シャフト部分1509に沿った第2のピッチ1572を含み得る。
【0373】
いくつかの実施形態では、第1のピッチ1571及び/又は第2のピッチ1572は、離散的であり得る。
【0374】
いくつかの実施形態では、第1のピッチ1571は、第2のピッチ1572より小さいものであり得る。
【0375】
いくつかの実施形態では、第1のピッチ1571は、第2のピッチ1572より大きいものであり得る。
【0376】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山1510の厚さは、サイズを増加又は減少させられ得、第1のピッチ1571は、第1の螺旋ねじ山1510に対して、選択された厚さにかかわりなく、一定のままであり得る。
【0377】
いくつかの実施形態では、第2の螺旋ねじ山1520の厚さは、サイズを増加又は減少させられ得、第2のピッチ1572は、第2の螺旋ねじ山1520に対して、選択された厚さにかかわりなく、一定のままであり得る。
【0378】
いくつかの実施形態では、締結具1500は、遠位シャフト部分1509において、「デュアルスタート」ねじ山構造(例えば、より大きなピッチを有する)、及び、近位シャフト部分1508において、「シングルスタート」ねじ山構造(例えば、より小さなピッチを有する)を備え得る。この構成は、締結具1500の遠位端1502に向かって、骨との増大したねじ山係合を達成し得、一方で、締結具1500の近位端1501と遠位端1502との間の、異なるねじ山ピッチによる圧縮を維持する。
【0379】
いくつかの実施形態では、締結具1500は、近位シャフト部分1508において、「デュアルスタート」ねじ山構造(例えば、より大きなピッチを有する)と、遠位シャフト部分1509において、「シングルスタート」ねじ山構造(例えば、より小さなピッチを有する)を備え得る。この構成は、締結具1500の近位端1501に向かって、骨との増大したねじ係合を達成し得、一方で、締結具1500の近位端1501と遠位端1502との間の、異なるねじ山ピッチによる圧縮を維持する。
【0380】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山1510の第1の凹状のアンダーカット面1531は、第1の変曲点高さ1595において、第1の変曲点1591を含み得、第1の螺旋ねじ山1510の第1の凸状のアンダーカット面1541は、第2の変曲点高さ1596において、第2の変曲点1592を含み得る。
【0381】
いくつかの実施形態では、第2の螺旋ねじ山1520の第2の凹状のアンダーカット面1532は、第3の変曲点高さ1597において、第3の変曲点1593を含み得、第2の螺旋ねじ山1520の第2の凸状のアンダーカット面1542は、第4の変曲点高さ1598において、第4の変曲点1594を含み得る。
【0382】
いくつかの実施形態では、第1の変曲点高さ1595は、第3の変曲点高さ1597に等しいものであり得、第2の変曲点高さ1596は、第4の変曲点高さ1598に等しいものであり得る。この構成は、図27A図27Cに関して、以下でより詳細に説明されるように、異なるねじ山高さを有する螺旋ねじ山の製造プロセスを簡素化するのに役立ち得る。しかし、第1の変曲点高さ1595、第2の変曲点高さ1596、第3の変曲点高さ1597、及び/又は、第4の変曲点高さ1598のいずれか/すべては、お互いにかかわりのない、任意の高さに従って選択的に製造され得ることが、また、理解されるであろう。
【0383】
いくつかの実施形態では、図25Cに示されるように、第1の螺旋ねじ山1510の遠位端1534は、第2の螺旋ねじ山1520の近位端1533と、「同期(clocked)」又は「同調(timed)」され得る。これは、第2の螺旋ねじ1520のねじ山ピッチを考慮して、第2の螺旋ねじ1520の近位端1533と第1の螺旋ねじ1510の遠位端1534との間の適切な距離を選択することによって達成され得る。このようにして、第1の螺旋ねじ山1510の遠位端1534は、第2の螺旋ねじ山1520の近位端1533が終わった場合に、骨へのねじ込みを開始し得、締結具1500の骨への挿入を容易にし、及び/又は、骨のクロスカッティングを低減して、骨の保存を向上させる。
【0384】
前述されたように、1つ又は複数の切削フルート1507は、締結具1500が骨内で回転させられるときに、骨片(締結具1500のセルフタッピング動作によって生成される)を、シャフト1505に沿って少なくとも一方向に押し出すような形状とされ得る。
【0385】
いくつかの実施形態では、第1の切削フルート1507は、近位シャフト部分1508に形成され得、そして、第2の切削フルート1507は、遠位シャフト部分1509に形成され得る。
【0386】
いくつかの実施形態では、第1及び第2の切削フルート1507は、それぞれ、締結具1500が骨内で回転させられるときに、シャフト1505に沿って近位から遠位の方向1544に、骨片を押し出すように構成され得る。
【0387】
いくつかの実施形態では、第1及び第2の切削フルート1507は、それぞれ、締結具1500が骨内で回転させられるときに、シャフト1505に沿って遠位から近位の方向に骨片を押し出すように構成され得る。
【0388】
いくつかの実施形態では、第1の切削フルート1507は、締結具1500が骨内で回転させられるとき、骨片を、シャフト1505に沿って、近位から遠位の方向に押し出すように構成され得、第2の切削フルート1507は、締結具1500が骨内で回転させられるとき、骨片を、シャフト1505に沿って遠位から近位の方向に押し出すように構成され得る。
【0389】
いくつかの実施形態では、第1の切削フルート1507は、締結具1500が骨内で回転させられるとき、骨片を、シャフト1505に沿って、遠位から近位の方向に押し出すように構成され得、第2の切削フルート1507は、締結具1500が骨内で回転させられるとき、骨片を、シャフト1505に沿って、近位から遠位の方向に押し出すように構成され得る。
【0390】
いくつかの実施形態では、近位シャフト部分1508は、1つ又は複数の近位逆向き切削フルート1551を含み得、治癒プロセスが生じた後に、骨からの締結具1500の除去を容易にする。
【0391】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1509は、1つ又は複数の遠位逆向き切削フルート1552を含み得、治癒プロセスが生じた後に、骨からの締結具1500の除去を容易にする。
【0392】
図26A図26Dは、本開示の別の実施形態による、圧縮締結具、骨締結具、又は、締結具1600の様々な図を示す。具体的には、図26Aは、締結具1600の正面斜視図であり、図26Bは、締結具1600の背面斜視図であり、図26Cは、締結具1600の側面図であり、図26Dは、図26Cの線D-Dに沿って取得された締結具1600の側断面図である。
【0393】
締結具1600は、一般に、近位端1601、遠位端1602、長手方向軸1603、近位シャフト部分1608、遠位シャフト部分1609、中間シャフト部分1619、第1の螺旋ねじ山1610、第2の螺旋ねじ山1620、1つ又は複数の切削フルート1607(及び/又は、逆向きの切削フルート)、K-ワイヤ又はピン(不図示)上への締結具1600の誘導挿入を可能にする中央長手方向通路1629、及び、トルク接続インターフェース1606を有するシャフト1605を含み得る。
【0394】
いくつかの実施形態では、締結具1600は、締結具1600のシャフト1605によって画定される、谷径1660を有し得る。
【0395】
いくつかの実施形態では、谷径1660の少なくとも一部は、締結具1600のシャフト1605に沿って一定であり得る。
【0396】
いくつかの実施形態では、谷径1660の少なくとも一部は、締結具1600のシャフト1605に沿って変化し得る。
【0397】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1609、中間シャフト部分1619、及び/又は、近位シャフト部分1608の谷径は、互いに、一定、及び/又は、実質的に等しいものであり得る。
【0398】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1609の谷径1660の少なくとも一部は、中間シャフト部分1619及び/又は近位シャフト部分1608の谷径より小さいものであり得る。
【0399】
いくつかの実施形態では、締結具1600は、締結具1600のシャフト1605の周りに配置された、1つ又は複数の螺旋ねじ山によって画定される外径1665を有し得る。
【0400】
いくつかの実施形態では、前述されたように、1つ又は複数の螺旋ねじ山は、シャフト1605、又は、シャフト1605の一部の周りに配置され得る。
【0401】
いくつかの実施形態では、締結具1600は、滑らかなシャフト部分又は中間シャフト部分1619によって分離された、第1の螺旋ねじ山1610及び第2の螺旋ねじ山1620を含み得る。
【0402】
いくつかの実施形態では、締結具1600は、シャフト1605の近位端1601と遠位端1602との間で、シャフト1605の周りに配置された単一の螺旋ねじ山を含み得る(不図示)。これらの実施形態では、単一の螺旋ねじ山は、遠位シャフト部分1609、中間シャフト部分1619、及び、近位シャフト部分1608にまたがり得る。これらの実施形態では、中間シャフト部分1619は、ねじ山なし/滑らかでなくてもよい。
【0403】
いくつかの実施形態では、締結具1600は、シャフト1605の近位端1601と遠位端1602との間で、シャフト1605の周りに配置された、複数の螺旋ねじ山を含み得る(不図示)。これらの実施形態では、螺旋ねじ山の一部又はすべてが、遠位シャフト部分1609、中間シャフト部分1619、及び/又は、近位シャフト部分1608にまたがり得る。これらの実施形態では、中間シャフト部分1619は、ねじ山なし/滑らかでなくてもよい。
【0404】
いくつかの実施形態では、外径1665の少なくとも一部は、締結具1600の1つ又は複数の螺旋ねじ山に沿って一定であり得る。
【0405】
いくつかの実施形態では、外径1665の少なくとも一部は、締結具1600の1つ又は複数の螺旋ねじ山に沿って変化し得る。
【0406】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1609、中間シャフト部分1619、及び/又は、近位シャフト部分1608の周りの、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1665は、互いに、一定、及び/又は、実質的に等しいものであり得る。
【0407】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1609、中間シャフト部分1619、及び/又は、近位シャフト部分1608の周りの、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1665は、互いに、一定でなくてもよく、及び/又は、実質的に等しくなくてもよい。
【0408】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1609、中間シャフト部分1619、及び/又は、近位シャフト部分1608の周りの、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1665は、連続的に変化し得る。
【0409】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1665は、シャフト1605の遠位端1602からシャフト1605の近位端1601に向かって連続的に変化する態様で増大し得る。
【0410】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1665は、シャフト1605の遠位端1602からシャフト1605の近位端1601に向かって連続的に変化する態様で減少し得る。
【0411】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1665は、シャフト1605の遠位端1602から中間シャフト部分1619に向かって連続的に変化する態様で減少し得、その後、中間シャフト部分1619からシャフト1605の近位端1601に向かって連続的に変化する態様で増大し得る。
【0412】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山の外径1665は、シャフト1605の遠位端1602から中間シャフト部分1619に向かって連続的に変化する態様で増大し得、その後、中間シャフト部分1619からシャフト1605の近位端1601に向かって連続的に変化する態様で減少し得る。
【0413】
いくつかの実施形態では、近位シャフト部分1608の周りに配置された、第1の螺旋ねじ山1610の外径1665、又は、第1の高さ1681は、遠位シャフト部分1609の周りに配置された、第2の螺旋ねじ山1620の外径1665、又は、第2の高さ1682と等しいものであり得る。
【0414】
いくつかの実施形態では、近位シャフト部分1608の周りに配置された、第1の螺旋ねじ山1610の外径1665又は第1の高さ1681は、遠位シャフト部分1609の周りに配置された、第2の螺旋ねじ山1620の外径1665又は第2の高さ1682と等しくなくてもよい。
【0415】
いくつかの実施形態では、近位シャフト部分1608の周りに配置された、第1の螺旋ねじ山1610の外径1665又は第1の高さ1681は、遠位シャフト部分1609の周りに配置された、第2の螺旋ねじ山1620の外径1665又は第2の高さ1682より大きいものであり得る。これは、第1の螺旋ねじ山1610による、より多くの骨のひっかかりを可能にし得る。
【0416】
しかし、いくつかの実施形態では、近位シャフト部分1608の周りに配置された、第1の螺旋ねじ山1610の外径1665又は第1高さ1681は、遠位シャフト部分1609の周りに配置された、第2の螺旋ねじ山1620の外径1665又は第2の高さ1682より小さいものであり得ることが、また、理解されるであろう。これは、第2の螺旋ねじ山1620による、より多くの骨のひっかかりを可能にし得る。
【0417】
いくつかの実施形態では、シャフト1605の周りに配置された1つ又は複数の螺旋ねじ山は、少なくとも1つの凹状のアンダーカット面を含み得る。少なくとも1つの凹状のアンダーカット面は、シャフト1605の近位端1601及び遠位端1602のうちの一方に向かって角度を付けられ得る。
【0418】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山1610は、第1の凹状のアンダーカット面1631を含み得、第2の螺旋ねじ山1620は、第2の凹状のアンダーカット面1632を含み得る。第1及び第2の凹状のアンダーカット面1631、1632は、シャフト1605の近位端1601及び遠位端1602のうちの一方に向かって角度を付けられ得る。
【0419】
しかし、締結具1600は、所与の骨/組織内での最適な固定を達成するために、本明細書に記載され、又は、企図される、任意のねじ構造、特徴、サイズ、形態などを含み得ることが、また、理解されるであろう。例えば、いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山は、標準のねじ山又は逆のねじ山(又はそれらの組み合わせ)、「デュアルスタート」ねじ山構成、三日月形状、山形形状などを含み得る。
【0420】
いくつかの実施形態では、1つ又は複数の螺旋ねじ山は、複数のピッチを含み得る。
【0421】
いくつかの実施形態では、複数のピッチは、近位シャフト部分1608に沿った少なくとも1つの第1のピッチ、及び、遠位シャフト部分1609に沿った少なくとも1つの第2のピッチを含み得る。
【0422】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1のピッチと、少なくとも1つの第2のピッチは、互いに等しくなくてもよい。このようにして、第2のピッチを有する、遠位の螺旋ねじ山部分は、第1の骨部分を通って第2の骨部分に進められ得る(不図示)。次に、第1のピッチを有する、近位の螺旋ねじ部分が、第1の骨部分に進入すると、締結具1600の継続的な回転は、近位の螺旋ねじ部分と遠位の螺旋ねじ部分との間のねじ山ピッチの差により、2つの骨部分を互いに向かって圧縮する。2つの骨部分の間の所定量の圧縮/変位は、近位の螺旋ねじ山部分と遠位の螺旋ねじ山部分の長さ、及び/又は、近位の螺旋ねじ山部分と遠位の螺旋ねじ山部分の間のピッチの差に基づいて達成され得る。
【0423】
いくつかの実施形態では、複数のピッチは、1つ又は複数の連続的に変化するピッチを含み得る。例えば、いくつかの実施形態では、締結具1600は、シャフト1605の近位端1601と遠位端1602との間でシャフト1605の周りに配置され、連続的に変化するピッチを有する単一の螺旋ねじ山を含み得る(不図示)。
【0424】
いくつかの実施形態では、連続的に変化するピッチは、シャフト1605の遠位端1602からシャフト1605の近位端1601に向かって、連続的に変化する態様で変化を減少させ得る。
【0425】
いくつかの実施形態では、連続的に変化するピッチは、シャフト1605の遠位端1602からシャフト1605の近位端1601に向かって、連続的に変化する態様で変化を増大させ得る。
【0426】
いくつかの実施形態では、複数のピッチは、図26Dに示されるように、近位シャフト部分1608に沿った第1のピッチ1671と、遠位シャフト部分1609に沿った第2のピッチ1672を含み得る。
【0427】
いくつかの実施形態では、第1のピッチ1671及び/又は第2のピッチ1672は、離散的であり得る。
【0428】
いくつかの実施形態では、第1のピッチ1671は、第2のピッチ1672より小さいものであり得る。
【0429】
いくつかの実施形態では、第1のピッチ1671は、第2のピッチ1672より大きいものであり得る。
【0430】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山1610の厚さは、サイズを増加又は減少させられ得、第1のピッチ1671は、第1の螺旋ねじ山1610について選択された厚さにかかわりなく、一定のままであり得る。
【0431】
いくつかの実施形態では、第2の螺旋ねじ山1620の厚さは、サイズを増加又は減少させられ得、第2のピッチ1672は、第2の螺旋ねじ山1620について選択された厚さにかかわりなく、一定のままであり得る。
【0432】
いくつかの実施形態では、締結具1600は、遠位シャフト部分1609において、「デュアルスタート」ねじ構造(例えば、より大きなピッチを有する)を、及び、近位シャフト部分1608において、「シングルスタート」ねじ山構造(例えば、より小さなピッチを有する)を備え得る。この構成は、締結具1600の遠位端1602に向かって、骨との増大したねじ係合を達成し得、一方で、締結具1600の近位端1601と遠位端1602との間の異なるねじ山ピッチによる圧縮を維持する。
【0433】
いくつかの実施形態では、締結具1600は、近位シャフト部分1608において、「デュアルスタート」ねじ構造(例えば、より大きなピッチを有する)を、遠位シャフト部分1609において、「シングルスタート」ねじ構造(例えば、より小さなピッチを有する)を備え得る。この構成は、締結具1600の近位端1601に向かって、骨との増大したねじ係合を実現し、一方で、締結具1600の近位端1601と遠位端1602との間の異なるねじ山ピッチで圧縮を維持する。
【0434】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山1610の第1の凹状のアンダーカット面1631は、第1の変曲点高さ1695において、第1の変曲点1691を含み得、第1の螺旋ねじ山1610の第1の凸状のアンダーカット面1641は、第2の変曲点高さ1696において、第2の変曲点1692を含み得る。
【0435】
いくつかの実施形態では、第2の螺旋ねじ山1620の第2の凹状のアンダーカット面1632は、第3の変曲点高さ1697において、第3の変曲点1693を含み得、第2の螺旋ねじ山1620の第2の凸状のアンダーカット面1642は、第4の変曲点高さ1698において、第4の変曲点1694を含み得る。
【0436】
いくつかの実施形態では、第1の変曲点高さ1695は、第3の変曲点高さ1697に等しいものであり得、第2の変曲点高さ1696は、第4の変曲点高さ1698に等しいものであり得る。この構成は、27A-27Cに関して、以下でより詳細に説明されるように、異なるねじ山高さを有する螺旋ねじ山の製造プロセスを簡素化するのに役立ち得る。しかし、第1の変曲点高さ1695、第2の変曲点高さ1696、第3の変曲点高さ1697、及び/又は、第4の変曲点高さ1698のいずれか/すべては、互いにかかわりなく、任意の高さに従って選択的に製造され得ることが、また、理解されるであろう。
【0437】
いくつかの実施形態では、図26Cに示されるように、第1の螺旋ねじ山1610の遠位端1634は、第2の螺旋ねじ山1620の近位端1633と「同期(clocked)」又は「同調(timed)」され得る。これは、第2の螺旋ねじ1620のねじ山ピッチを考慮して、第2の螺旋ねじ1620の近位端1633と第1の螺旋ねじ1610の遠位端1634との間の適切な距離を選択することによって達成され得る。このようにして、第1の螺旋ねじ山1610の遠位端1634は、第2の螺旋ねじ山1620の近位端1633が終わった場合に、骨へのねじ込みを開始し、締結具1600の骨への挿入を容易にし、及び/又は、クロスカッティングを低減して、骨の保存を向上させる。
【0438】
前述されたように、1つ又は複数の切削フルート1607は、締結具1600が骨内で回転させられるときに、骨片(締結具1600のセルフタッピング動作によって生成される)を、シャフト1605に沿って少なくとも一方向に押し出すような形状とされ得る。
【0439】
いくつかの実施形態では、第1の切削フルート1607は、近位シャフト部分1608に形成され得、第2の切削フルート1607は、遠位シャフト部分1609に形成され得る。
【0440】
いくつかの実施形態では、第1及び第2の切削フルート1607は、それぞれ、締結具1600が骨内で回転させられるときに、シャフト1605に沿って、近位から遠位の方向に骨片を押し出すように構成され得る。
【0441】
いくつかの実施形態では、第1及び第2の切削フルート1607は、それぞれ、締結具1600が骨内で回転させられるときに、シャフト1605に沿って、遠位から近位方向に骨片を押し出すように構成され得る。
【0442】
いくつかの実施形態では、第1の切削フルート1607は、締結具1600が骨内で回転させられるときに、シャフト1605に沿って、近位から遠位の方向に骨片を押し出すように構成され得、第2の切削フルート1607は、締結具1600が骨内で回転させられるときに、シャフト1605に沿って、遠位から近位の方向に骨片を押し出すように構成され得る。
【0443】
いくつかの実施形態では、第1の切削フルート1607は、締結具1600が骨内で回転させられるときに、シャフト1605に沿って、遠位から近位の方向に骨片を押し出すように構成され得、第2の切削フルート1607は、締結具1600が骨内で回転させられるときに、シャフト1605に沿って近位から遠位の方向に骨片を押し出すように構成され得る。
【0444】
いくつかの実施形態では、近位シャフト部分1608は、治癒プロセスが生じた後に、骨からの締結具1600の除去を容易にするために、1つ又は複数の近位の逆向きの切削フルート1651を含み得る。
【0445】
いくつかの実施形態では、遠位シャフト部分1609は、治癒プロセスが生じた後に、骨からの締結具1600の除去を容易にするために、1つ又は複数の遠位の逆向きの切削フルート1652を含み得る。
【0446】
図27A及び図27Bは、異なる高さとピッチを有する、シャフトの異なる部分での2つの螺旋ねじ山についての簡略化された切断プロセスを示す。図27Cは、互いの上に重ねられた、図27A図27Bに示される螺旋ねじ山を示し、図27Dは、互いの上に重ねられた、図27A図27Bの螺旋ねじ山であるが、図2に示される三日月形状を利用する螺旋ねじ山を示す。図27A図27Dは、例示目的のみのための非限定的な一例として、図26に示される螺旋ねじ山に関して説明されるであろう。これらの切削プロセスは、本明細書に開示され、又は、企図される、他の任意の螺旋ねじ山設計に適用し得ることが理解されるであろう。
【0447】
図27Aは、第1の高さ1681及び第1のピッチ1671(例えば、図26Dを参照)を有する第1の螺旋ねじ山1610についての切断プロセスを示し、図27Bは、第2の高さ1682及び第2のピッチ1672を有する第2の螺旋ねじ山1620についての切削プロセスを示す。この実施形態では、第1の高さ1681は、第2の高さ1682より大きいものであり得、第2のピッチ1672は、第1のピッチ1671より大きいものであり得る。
【0448】
図26Dは、また、第1の変曲点高さ1695における第1の変曲点1691、第2の変曲点高さ1696における第2の変曲点1692、第3の変曲点高さ1697における第3の変曲点1693、及び、第4の変曲点高さ1698における第4の変曲点1694を示す。
【0449】
いくつかの実施形態では、第1の変曲点高さ1695は、第3の変曲点高さ1697に等しいものであり得、第2の変曲点高さ1696は、第4の変曲点高さ1698に等しいものであり得る。この構成は、製造プロセス中に切削工具を交換する必要性を減らすことによって、第1の螺旋ねじ山1610及び第2の螺旋ねじ山1620の製造プロセスを簡素化するのに役立ち得る。
【0450】
例えば、製造プロセスの第1のステップでは、図27Aに示されるように、第1の切削工具1701が、締結具1600のシャフト1605に第1の切り込みを加工するのに利用され得、第1の螺旋ねじ山1610の形成を開始する。いくつかの実施形態では、図27Aに示される4本の線1715によって輪郭を描かれた形状は、切削プロセスの、この第1のステップの間の、第1の切削工具1701の形状にほぼ対応し得る。このステップでは、第1の切削工具1701は、近位端及び遠位端(不図示)を有する実質的に円筒形の基材の近位シャフト部分に配置され得、実質的に円筒形の基材は、その長手方向軸の周りで回転させられ得、第1の切削工具1701は、近位シャフト部分に沿って移動させられて、第1の螺旋ねじ山1610の第4の開放面114を形成し得、第1の螺旋ねじ山1610は、第1のピッチ1671及び第1の高さ1681を有する。
【0451】
いくつかの実施形態では、製造プロセスは、図27Bに示されるように、第1の切削工具1701が、締結具1600のシャフト1605に第2の切り込みを加工するのに利用されて、第2の螺旋ねじ山1620の形成を開始し得る、第2のステップに進み得る。いくつかの実施形態では、図27Aに示される4本の線1710によって輪郭が描かれる形状は、切削プロセスの、この第2のステップの間の、第1の切削工具1701の形状にほぼ対応し得る(例えば、図27Aに示される第1の切削工具1701をシャフト1605に沿って移動させることは、図27Bに示されるように、第2の螺旋ねじ山1620のこの部分に対して、幅広の切り込みを形成するでああろう)。このステップでは、第1の切削工具1701は、実質的に円筒形の基材の遠位シャフト部分に配置され得、実質的に円筒形の基材は、その長手方向軸の周りで回転させられ得、第1の切削工具1701は、遠位シャフト部分に沿って移動させられて、第2の螺旋ねじ山1620の第4の開放面114を形成し得、第2の螺旋ねじ山1620は、第2のピッチ1672及び第2の高さ1682を有する。
【0452】
いくつかの実施形態では、製造プロセスは、図27Aに示されるように、第2の切削工具1702が、締結具1600のシャフト1605に第3の切り込みを加工するのに利用され得、第1の螺旋ねじ山1610を形成し続ける、第3のステップに進み得る(例えば、図26Dに示される、第1の凹状のアンダーカット面1631を形成する)。いくつかの実施形態では、図27Aに示される5本の線1730によって輪郭が描かれる形状は、切削プロセスの、この第3のステップの間の、第2の切削工具1702の形状にほぼ対応し得る。このステップでは、第2の切削工具1702は、実質的に円筒形の基材の近位シャフト部分に配置され得、実質的に円筒形の基材は、その長手方向軸の周りで回転させられ得、第2の切削工具1702は、近位シャフト部分に沿って移動させられ得、第1の螺旋ねじ山1610の、第1のアンダーカット面111及び第2のアンダーカット面112を形成する。
【0453】
いくつかの実施形態では、製造プロセスは、図27Bに示されるように、第2の切削工具1702が、締結具1600のシャフト1605に第4の切り込みを加工するのに利用され得、第2の螺旋ねじ山1620を形成し続ける、第4のステップに進み得る(例えば、図26Dに示される、第2の凹状のアンダーカット面1632を形成する)。このステップでは、第2の切削工具1702は、実質的に円筒形の基材の遠位シャフト部分に配置され得、実質的に円筒形の基材は、その長手方向軸の周りで回転させられ得、第2の切削工具1702は、遠位シャフト部分に沿って移動させられ得、第2の螺旋ねじ山1620の、第1のアンダーカット面111及び第2のアンダーカット面112を形成する。
【0454】
いくつかの実施形態では、製造プロセスは、図27Aに示されるように、第3の切削工具1703が、締結具1600のシャフト1605に第5の切り込みを加工するのに利用され、第1の螺旋ねじ山1610を形成し続ける、第5のステップに進み得る(例えば、図26Dに示される、第1の凸状のアンダーカット面1641を形成する)。いくつかの実施形態では、図27Aに示される5本の線1720によって輪郭が示される形状は、切削プロセスの、この第5のステップの間の、第3の切削工具1703の形状にほぼ対応し得る。このステップでは、第3の切削工具1703は、実質的に円筒形の基材の近位シャフト部分に配置され得、実質的に円筒形の基材は、その長手方向軸の周りで回転させられ得、第3の切削工具1703は、近位シャフト部分に沿って移動させられ得、第1の螺旋ねじ山1610の第3のアンダーカット面113を形成する。
【0455】
いくつかの実施形態では、製造プロセスは、図27Bに示されるように、第3の切削工具1703が、締結具1600のシャフト1605に第6の切り込みを加工するのに利用され、第2の螺旋ねじ山1620を形成し続ける、第6のステップに進み得る(例えば、図26Dに示される、第2の凸状のアンダーカット面1642を形成する)。このステップでは、第3の切削工具1703は、実質的に円筒形の基材の遠位シャフト部分に配置され得、実質的に円筒形の基材は、その長手方向軸の周りで回転させられ得、第3の切削工具1703は、遠位シャフト部分に沿って平行移動させられ得、第2の螺旋ねじ山1620の、第3のアンダーカット面113を形成し、製造プロセスは、終了し得る。
【0456】
いくつかの実施形態では、製造プロセスは、また、実質的に円筒形の基材を回転させること、第1の切削工具1701を近位シャフト部分に沿って移動させることを含み得、第1の螺旋ねじ山1610の第5の開放面129を形成する。
【0457】
いくつかの実施形態では、製造プロセスは、また、実質的に円筒形の基材を回転させることと、遠位シャフト部分に沿って第1の切削工具1701を移動させることを含み得、第2の螺旋ねじ山1620の第5の開放面129を形成する。
【0458】
いくつかの実施形態では、製造プロセスは、また、実質的に円筒形の基材の中間シャフト部分に切削工具を配置すること、実質的に円筒形の基材を回転させること、及び中間シャフト部分に沿って切削工具を移動させることを含み得、第1の螺旋ねじ山1610及び第2の螺旋ねじ山1620の中間に、滑らかなシャフト部分を形成する。
【0459】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山1610の、第1のアンダーカット面111及び第2のアンダーカット面112は、第1の凹状のアンダーカット面1631(例えば、図26Dを参照)を含み得、第2の螺旋ねじ山1620の、第1のアンダーカット面111及び第2のアンダーカット面112は、第2の凹状のアンダーカット面1632を含み得、第1の螺旋ねじ山1610の、第3のアンダーカット面113及び第4の開放面114は、第1の凸状のアンダーカット面1641を含み得、第2の螺旋ねじ山1620の第3のアンダーカット面113及び第4の開放面114は、第2の凸状のアンダーカット面1642を含み得る。
【0460】
いくつかの実施形態では、第1及び第2の凹状のアンダーカット面1631、1632、並びに、第1及び第2の凸状のアンダーカット面1641、1642は、実質的に円筒形の基材の、近位端及び遠位端のうちの一方に向けられた三日月形状を備え得る。
【0461】
いくつかの実施形態では、第1及び第2の凹状のアンダーカット面1631、1632、並びに、第1及び第2の凸状のアンダーカット面1641、1642は、実質的に円筒形の基材の近位端及び遠位端のうちの一方に向けられた山形形状を含み得る。
【0462】
いくつかの実施形態では、第1の凹状のアンダーカット面1631は、第1の変曲点高さ1695において第1の変曲点1691を含み得(例えば、図26D図27Dを参照)、第1の凸状のアンダーカット面1641は、第2の変曲点高さ1696において第2の変曲点1692を含み得、第2の凹状のアンダーカット面1632は、第3の変曲点高さ1697において第3の変曲点1693を含み得、第2の凸状のアンダーカット面1642は、第4の変曲点高さ1698において第4の変曲点1694を含み得る。
【0463】
いくつかの実施形態では、第1の変曲点高さ1695は、第3の変曲点高さ1697に等しいものであり得、第2の変曲点高さ1696は、第4の変曲点高さ1698に等しいものであり得る。
【0464】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山1610の第1のピッチ1671は、第2の螺旋ねじ山1620の第2のピッチ1672より小さいものであり得る。
【0465】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山1610の第1のピッチ1671は、第2の螺旋ねじ山1620の第2のピッチ1672より大きいものであり得る。
【0466】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山1610の第1の高さ1681は、第2の螺旋ねじ山1620の第2の高さ1682より大きいものであり得る。
【0467】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山1610の第1の高さ1681は、第2の螺旋ねじ山1620の第2の高さ1682より小さいものであり得る。
【0468】
いくつかの実施形態では、第2の螺旋ねじ山1620の近位端1633は、第1の螺旋ねじ山1620の遠位端1634と同調(timed)され得る(例えば、前述されるように、図26Cを参照)。
【0469】
いくつかの実施形態では、前述されるように、第1の螺旋ねじ山1610の第1のピッチ1671は、第1の螺旋ねじ山1610の選択された厚さにかかわりなく、一定のままであり得る。
【0470】
いくつかの実施形態では、第2の螺旋ねじ山1620の第2のピッチ1672は、第2の螺旋ねじ山1620の選択された厚さにかかわりなく、一定のままであり得る。
【0471】
いくつかの実施形態では、圧縮締結具を製造する方法は、一般に、実質的に円筒形の基材(不図示)の近位シャフト部分の周りに配置される、第1の螺旋ねじ山1610を形成することと、実質的に円筒形の基材の遠位シャフト部分の周りに配置される、第2の螺旋ねじ山1620を形成することを含み得る。第1の螺旋ねじ山1610は、実質的に円筒形の基材から第1の高さ1831で突出する、第1の内側部分1811と、第1の高さ1831よりも大きい第2の高さ1832で、第1の内側部分1811から延びる、外側部分1812を含み得る。第2の螺旋ねじ山1620は、実質的に円筒形の基材から第3の高さ1833で突出する、第2の内側部分1822を含み得る。いくつかの実施形態では、外側部分1812の第2の高さ1832は、第2の内側部分1822の第3の高さ1833より大きいものであり得、第2の内側部分1822の第3の高さ1833は、第1の内側部分1811の第1の高さ1831に等しいものであり得る。
【0472】
いくつかの実施形態では、第1の螺旋ねじ山1610の第1の内側部分1811は、第1の形状を含み、第2の螺旋ねじ山1620の第2の内側部分1822は、第2の形状を含み得る。
【0473】
いくつかの実施形態では、第1の形状と第2の形状は、互いに、実質的に等しいものであり得る。
【0474】
いくつかの実施形態では、第1の形状及び第2の形状は、実質的に円筒形の基材の近位端及び遠位端の一方に向けられ得る、三日月形状を含み得る。
【0475】
いくつかの実施形態では、第1の形状及び第2の形状は、実質的に円筒形の基材の近位端及び遠位端の一方に向けられ得る山形形状を含み得る。
【0476】
いくつかの実施形態では、第1の内側部分1811は、第1の変曲点高さ1695における第1の変曲点1691と、第2の変曲点高さ1696における第2の変曲点1692を含み得る。
【0477】
いくつかの実施形態では、第2の内側部分1822は、第3の変曲点高さ1697における第3の変曲点1693と、第4の変曲点高さ1698における第4の変曲点1694を含み得る。
【0478】
いくつかの実施形態では、第1の変曲点高さ1695は、第3の変曲点高さ1697に等しいものであり得、第2の変曲点高さ1696は、第4の変曲点高さ1698に等しいものであり得る。
【0479】
本明細書に開示される任意の手順/方法は、記載された方法を実行するための1つ又は複数のステップ又はアクションを含む。方法のステップ及び/又はアクションは、相互に交換されて得る。換言すれば、実施形態の適切な動作のためにステップ又はアクションの特定の順序が必要とされない限り、特定のステップ及び/又はアクションの順序及び/又は使用は変更され得る。
【0480】
本明細書に記載され、又は、企図される、インプラント又は締結具のいずれも、単純に、インプラント/締結具のねじを緩め、インプラントが存在する骨/組織からインプラント/締結具を取り外すことによって、補綴処置中に、取り外し、及び、交換するように構成され得る。さらに、本明細書に記載のインプラント/締結具は、除去プロセス中に、少しも目に見える量の骨を除去することなく、有利に骨から除去され得、骨を保存する。このようにして、インプラント/締結具は、機械的に骨と一体化され得、一方で、骨にセメント固定されず、又は、骨の内方成長を介して一体化されず、インプラントと骨との間の、即時の、取り外し可能な接続を提供する。したがって、本明細書に記載sれた、インプラント/締結具を利用した補綴処置は、骨へのより少ない外傷と、改善された患者の治療効果をもたらし得る。しかしながら、本明細書に記載され、又は、企図される、インプラント/締結具のいずれも、また、所望に応じてセメントとともに利用され得ることが、また、理解されるであろう。
【0481】
本明細書全体を通じて、「一実施形態」又は「その実施形態」への言及は、その実施形態に関連して説明される、特定の特徴、構造、又は、特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体で引用される、引用句又はその変形は、必ずしもすべて同じ実施形態に言及しているわけではない。
【0482】
同様に、実施形態の上記の説明では、本開示を合理化する目的で、様々な特徴が、時々、単一の実施形態、図、又は、その説明にまとめられることが、また、理解されるべきである。しかしながら、この開示の方法は、いずれかの実施形態も、その実施形態で明示的に列挙されている特徴よりも多くの特徴を必要とするという意図を反映していると解釈されるべきではない。むしろ、発明の態様は、前述の開示された任意の単一の実施形態のすべての特徴よりも少ない特徴の組み合わせにある。
【0483】
特徴又は要素に関する、「第1の」という用語の列挙は、必ずしも、第2の、又は、追加のそのような特徴又は要素の存在を意味しない。ミーンズ・プラス・ファンクション形式で列挙された要素は、米国特許法第112条(f)に従って解釈されることを意図される。本明細書に記載された基礎原理から逸脱することなく、上述の実施形態の詳細に変更がなされ得ることは、当業者に明らかであろう。
【0484】
「接続される」、「結合される」、及び、「通信する」という語句は、機械的、電気的、磁気的、電磁気的、流体的、及び、熱的な相互作用を含む、2つ以上の実体間のあらゆる形式の相互作用に言及する。2つの構成要素は、それらが互いに直接接触していなくても、機能的に互いに結合され得る。「結合された」という用語は、一体形成を介して互いに結合された構成要素、並びに、相互に取り外し可能に、及び/又は、取り外し不可能に結合された構成要素を含み得る。「当接する」という用語は、アイテムが必ずしも一緒に取り付けられなくてもよいが、互いに直接の物理的接触にあり得るアイテムに言及する。「流体連通」という語句は、1つの構造内の流体が、別の構造に流入できるように接続された、2つ以上の構造に言及する。さらに、本明細書で定義される「実質的に」という用語は、目標値、測定値、又は、所望の特性の±20%以内を意味する。
【0485】
本開示の特定の実施形態及び応用例が、図示され説明されたが、本開示の範囲は、本明細書に開示された正確な構成及び構成要素に限定されないことが、また、理解されるべきである。当業者に明らかである、様々な修正、変更、及び、変形は、本明細書に開示される装置、システム、及び、方法の、配置、動作、及び、詳細においてなされ得る。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22A
図22B
図22C
図22D
図23A
図23B
図24A
図24B
図24C
図24D
図25A
図25B
図25C
図25D
図26A
図26B
図26C
図26D
図27A
図27B
図27C
図27D
【国際調査報告】