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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-14
(54)【発明の名称】表示パネル及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/36 20060101AFI20240206BHJP
   G09G 3/34 20060101ALI20240206BHJP
   G02F 1/133 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
G09G3/36
G09G3/34 J
G02F1/133 535
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021576629
(86)(22)【出願日】2021-12-21
(85)【翻訳文提出日】2022-02-09
(86)【国際出願番号】 CN2021140093
(87)【国際公開番号】W WO2023108721
(87)【国際公開日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】202111525789.9
(32)【優先日】2021-12-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】ティーシーエル チャイナスター オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TCL China Star Optoelectronics Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.9-2,Tangming Rd,Guangming New District,Shenzhen,Guangdong,China 518132
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】胡 雄
【テーマコード(参考)】
2H193
5C006
5C080
【Fターム(参考)】
2H193ZE03
2H193ZG02
2H193ZG41
2H193ZG48
2H193ZG50
2H193ZG60
2H193ZH30
2H193ZH40
2H193ZH56
5C006AF44
5C006AF53
5C006AF54
5C006AF78
5C006BB11
5C006EA01
5C006FA04
5C006FA16
5C080AA10
5C080BB05
5C080DD25
5C080JJ02
5C080JJ04
5C080JJ07
(57)【要約】
本願によれば、表示パネル及びその駆動方法が提供される。表示パネルの駆動方法は、表示パネルの周波数状態を取得するステップと、周波数状態が周波数変化状態である場合に、所定のリフレッシュレート及び表示すべきフレームの所定の規則に基づいて、表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートの逆数に等しい時間長を有し、当該時間長内で表示パネルのバックライト板の発光を駆動する表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を特定するステップと、を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルの周波数状態を取得するステップと、
前記周波数状態が周波数変化状態である場合に、所定の規則及び表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいて、表示すべきフレームの前記所定のリフレッシュレートの逆数である所定の周期に等しい時間長を有し、前記時間長内で前記表示パネルのバックライト板の発光を駆動する表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整するステップと、を含み、
前記表示パネルの周波数状態を取得するステップは、
前記表示パネルのサンプリング表示フレームのリフレッシュレート及び前記表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートを取得するステップと、
前記表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートと前記サンプリング表示フレームのリフレッシュレートとの差が所定の閾値を超える場合に、前記周波数状態が前記周波数変化状態であると特定するステップと、を含み、
前記表示パネルの周波数状態を取得するステップを実行した後に、
前記周波数状態が周波数変化状態でない場合に、前記表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号が現在の表示フレームのサブバックライトクロック信号であると特定するステップを含む、
表示パネルの駆動方法。
【請求項2】
前記サンプリング表示フレームは、前記表示すべきフレームの前に位置し、かつ連続して設定された所定の数の表示フレームのうちの少なくとも一部の表示フレームであり、
前記サンプリング表示フレームのリフレッシュレートは、少なくとも一部の前記表示フレームのうちの1つの表示フレームのリフレッシュレートであり、又は、少なくとも一部の前記表示フレームのうちの少なくとも2つの表示フレームのリフレッシュレートの平均値である、
請求項1に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項3】
前記サンプリング表示フレームは、現在の表示フレームであり、
前記サンプリング表示フレームのリフレッシュレートは、現在の表示フレームのリフレッシュレートである、
請求項2に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項4】
所定の規則及び表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいて、表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整するステップを実行した後に、
前記表示パネルの表示すべきフレームのターゲットサブフレーム同期信号と、表示すべきフレームの輝度を制御するターゲットデータ信号と、を取得するステップと、
前記ターゲットサブフレーム同期信号及び前記ターゲットサブバックライトクロック信号に基づいて、前記ターゲットサブバックライトクロック信号の時間長内で前記バックライト板の発光を駆動するとともに、前記ターゲットサブフレーム同期信号及び前記ターゲットデータ信号に基づいて、前記バックライト板の発光時に画面を表示するようにサブ画素を駆動するステップと、を含む、
請求項1に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項5】
所定の規則及び表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいて表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整するステップを実行した後に、
表示すべきフレームのターゲットバックライトデューティ比を取得するステップと、
前記ターゲットサブバックライトクロック信号及び前記ターゲットバックライトデューティ比に基づいて、前記ターゲットサブバックライトクロック信号の時間長内で前記バックライト板の発光を駆動するターゲットサブバックライト変調信号を生成するステップと、を含む、
請求項1に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項6】
表示すべきフレームのターゲットバックライトデューティ比を取得するステップは、
表示すべきフレームの輝度を制御する表示すべきフレームのターゲットデータ信号を取得し、かつ表示すべきフレームのターゲットデータ信号に基づいて、前記ターゲットバックライトデューティ比を生成するステップを含む、
請求項5に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項7】
表示パネルの周波数状態を取得するステップと、
前記周波数状態が周波数変化状態である場合に、所定の規則及び表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいて、表示すべきフレームの前記所定のリフレッシュレートの逆数である所定の周期に等しい時間長を有し、前記時間長内で前記表示パネルのバックライト板の発光を駆動する表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整するステップと、を含む、
表示パネルの駆動方法。
【請求項8】
前記表示パネルの周波数状態を取得するステップは、
前記表示パネルのサンプリング表示フレームのリフレッシュレート及び前記表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートを取得するステップと、
前記表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートと前記サンプリング表示フレームのリフレッシュレートとの差が所定の閾値を超える場合に、前記周波数状態が前記周波数変化状態であると特定するステップと、を含む、
請求項7に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項9】
前記サンプリング表示フレームは、前記表示すべきフレームの前に位置し、かつ連続して設定された所定の数の表示フレームのうちの少なくとも一部の表示フレームであり、
前記サンプリング表示フレームのリフレッシュレートは、少なくとも一部の前記表示フレームのうちの1つの表示フレームのリフレッシュレートであり、又は少なくとも一部の前記表示フレームのうちの少なくとも2つの表示フレームのリフレッシュレートの平均値である、
請求項8に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項10】
前記サンプリング表示フレームは、現在の表示フレームであり、
前記サンプリング表示フレームのリフレッシュレートは、現在の表示フレームのリフレッシュレートである、
請求項9に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項11】
表示パネルの周波数状態を取得するステップを実行した後に、
前記周波数状態が周波数変化状態でない場合に、前記表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号が現在の表示フレームのサブバックライトクロック信号であると特定するステップを含む、
請求項7に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項12】
所定の規則及び表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいて、表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整するステップを実行した後に、
前記表示パネルの表示すべきフレームのターゲットサブフレーム同期信号と、表示すべきフレームの輝度を制御するターゲットデータ信号と、を取得するステップと、
前記ターゲットサブフレーム同期信号及び前記ターゲットサブバックライトクロック信号に基づいて、前記ターゲットサブバックライトクロック信号の時間長内で前記バックライト板の発光を駆動するとともに、前記ターゲットサブフレーム同期信号及び前記ターゲットデータ信号に基づいて、前記バックライト板の発光時に画面を表示するようにサブ画素を駆動するステップと、を含む、
請求項7に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項13】
所定の規則及び表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいて表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整するステップを実行した後に、
表示すべきフレームのターゲットバックライトデューティ比を取得するステップと、
前記ターゲットサブバックライトクロック信号及び前記ターゲットバックライトデューティ比に基づいて、前記ターゲットサブバックライトクロック信号の時間長内で前記バックライト板の発光を駆動するターゲットサブバックライト変調信号を生成するステップと、を含む、
請求項7に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項14】
表示すべきフレームのターゲットバックライトデューティ比を取得するステップは、
表示すべきフレームの輝度を制御する表示すべきフレームのターゲットデータ信号を取得し、かつ表示すべきフレームのターゲットデータ信号に基づいて、前記ターゲットバックライトデューティ比を生成するステップを含む、
請求項13に記載の表示パネルの駆動方法。
【請求項15】
発光するバックライト板と、前記バックライト板に電気的に接続されたバックライト制御チップ、バックライト駆動チップと、を含む表示パネルであって、
前記バックライト制御チップは、前記表示パネルの周波数状態を取得し、
前記バックライト駆動チップは、前記周波数状態が周波数変化状態である場合に、所定の規則及び表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいて、表示すべきフレームの前記所定のリフレッシュレートの逆数である所定の周期に等しい時間長を有し、前記時間長内で前記表示パネルの前記バックライト板の発光を駆動する表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整し、
前記バックライト制御チップは、前記バックライト駆動チップ内に集積され、
又は、前記バックライト制御チップと前記バックライト駆動チップとは、分離して設けられる、
表示パネル。
【請求項16】
前記バックライト制御チップは、前記表示パネルのサンプリング表示フレームのリフレッシュレート及び前記表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートを取得し、前記表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートと前記サンプリング表示フレームのリフレッシュレートとの差が所定の閾値を超える場合に、前記周波数状態が前記周波数変化状態であると特定する、
請求項15に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記バックライト駆動チップは、前記周波数状態が周波数変化状態でない場合に、前記表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号が現在の表示フレームのサブバックライトクロック信号であると特定する、
請求項15に記載の表示パネル。
【請求項18】
前記バックライト駆動チップは、
前記表示パネルの表示すべきフレームのターゲットサブフレーム同期信号と、表示すべきフレームの輝度を制御するターゲットデータ信号と、を取得し、
前記ターゲットサブフレーム同期信号及び前記ターゲットサブバックライトクロック信号に基づいて、前記ターゲットサブバックライトクロック信号の時間長内で前記バックライト板の発光を駆動するとともに、前記ターゲットサブフレーム同期信号及び前記ターゲットデータ信号に基づいて、前記バックライト板の発光時に画面を表示するようにサブ画素を駆動する、
請求項15に記載の表示パネル。
【請求項19】
前記バックライト制御チップは、前記バックライト駆動チップ内に集積され、前記バックライト板と前記バックライト駆動チップとは、分離して設けられ、
又は、前記バックライト制御チップと前記バックライト駆動チップとは、分離して設けられ、前記バックライト駆動チップは、前記バックライト板内に集積される、
請求項15に記載の表示パネル。
【請求項20】
前記バックライト板の射出側に位置する液晶パネルと、
前記バックライト制御チップ、前記バックライト駆動チップ及び前記液晶パネルに電気的に接続され、前記バックライト制御チップ及び前記バックライト駆動チップのうちの少なくとも一方に前記周波数状態を送信して前記バックライト板の発光を駆動するとともに、液晶の液晶分子の偏向が駆動されるように前記液晶パネルに走査データ信号及び表示データ信号を送信するタイミング制御チップと、をさらに含む、
請求項15に記載の表示パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、表示の技術分野に関し、特に表示パネル製造の技術分野に関し、具体的に表示パネル及びその駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
LCD(Liquid Crystal Disp1lay、液晶表示)パネルの普及に伴い、表示画面のリフレッシュレートとディスプレイのリフレッシュレートとのマッチングを実現するためのVRR(Variable Refresh Rate、可変リフレッシュレート)技術が生まれる。
【0003】
LCDパネルの表示画面は、バックライト板から供給された光源によるものである。現在、周波数が表示同期信号と同じであるバックライト同期信号を用いてバックライトクロック信号を制御し、かつ常態の表示クロック信号のリフレッシュレートをバックライトクロック信号の固定周波数として用いてバックライトをLCDに必要な光源を提供するように駆動する。しかしながら、出願人は、FreeSync技術において異なるフレームの画面のリフレッシュレートが異なり、すなわち、バックライトクロック信号のリフレッシュレートがリアルタイムな画面のリフレッシュレートより大きいか又は小さいため、光源が早めにオフになって暗状態現象又は画面損失が引き起こされ、LCDパネルの画面表示の品質が低下するということを発見した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施例は、従来のバックライトクロック信号のリフレッシュレートとリアルタイムな画面のリフレッシュレートとがマッチングしないため、光源が早めにオフになって暗状態現象又は画面損失が引き起こされ、LCDパネルの画面表示の品質を低下させるという技術的課題を解決するための表示パネル及びその駆動方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の実施例によれば、
表示パネルの周波数状態を取得するステップと
前記周波数状態が周波数変化状態である場合に、所定の規則及び表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいて、表示すべきフレームの前記所定のリフレッシュレートの逆数である所定の周期に等しい時間長を有し、前記時間長内で前記表示パネルのバックライト板の発光を駆動する表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整するステップと、を含む、表示パネルの駆動方法が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本願によれば、表示パネル及びその駆動方法が提供される。表示パネルの駆動方法は、表示パネルの周波数状態を取得するステップと、前記周波数状態が周波数変化状態である場合に、所定の規則及び表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいて、表示すべきフレームの前記所定のリフレッシュレートの逆数である所定の周期に等しい時間長を有し、前記時間長内で前記表示パネルのバックライト板の発光を駆動する表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整し特定するステップと、を含む。本願によれば、前記所定のリフレッシュレート及び所定の規則に基づいて、表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を特定し、ターゲットサブバックライトクロック信号の時間長が表示すべきフレームの画面の表示に必要な時間長に等しいため、バックライト板の発光時間長が表示すべきフレームの画面の表示に必要な時間長に等しいことを実現することができ、表示すべきフレームの画面において、バックライト板の発光時間が短いことによる後の期間が暗状態画面になることを回避することができるとともに、バックライト板の発光時間が長いことによる表示すべき画面が次のフレームの画面を占有することで次のフレームの画面のバックライトが不正確となり、画面損失を引き起こすことを回避することができる。これにより、表示パネルの表示画面の品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
以下、図面を参照しながら、本願をさらに説明する。なお、以下に説明される図面は、本願の他の実施例を説明するためのものに過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0008】
図1】本願の実施例に係る表示パネルの駆動方法のフローチャートである。
図2】本願の実施例に係る表示パネルの駆動方法における一部の信号の波形図である。
図3】従来技術の表示パネルの駆動方法における一部の信号の波形図である。
図4】本願の実施例に係る表示パネルの構造ブロック図である。
図5】本願の実施例に係る他の表示パネルの構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術手段を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、本願の実施例の一部に過ぎず、全てではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をしない前提で得られる他の全ての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するものである。
【0010】
本願における用語「第1」、「第2」、「第3」などは、異なる対象を区別するためのものであり、特定の順序を説明するためのものではない。また、用語「含む」、「備える」及びそれらのいかなる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図する。例えば、一連のステップ又はモジュールを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、示されたステップ又はモジュールに限定されず、好ましくは、示されていないステップ又はモジュールをさらに含むか、又は、好ましくは、これらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はモジュールをさらに含む。
【0011】
本明細書において「実施例」に言及することは、実施例を参照しながら説明する特定の特徴、構造又は特性が本願の少なくとも1つの実施例に含まれてよいことを意味する。明細書における各時間、箇所に該フレーズが出現することは、必ずしも同じ実施例を意味するものではなく、他の実施例と排他的な独立した実施例又は代替の実施例でもない。当業者が明確かつ暗黙的に理解するように、本明細書に説明される実施例は、他の実施例と組み合わせることができる。
【0012】
本願の実施例は、表示パネルの駆動方法を提供し、前記表示パネルの駆動方法は、以下の実施例及び以下の実施例の組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0013】
一実施例において、図1に示すように、前記表示パネルの駆動方法は、以下のステップを含むが、これらに限定されない。
【0014】
S1では、表示パネルの周波数状態を取得する。
【0015】
表示パネルは、液晶パネルであってもよいが、これに限定されない。表示パネルは、スイッチ類似素子と組み合わせて、各サブ画素がバックライト板から発出した光線の通過を許可して対応する輝度を示すように制御することにより、複数のサブ画素における輝度表示を実現して画面を表示すればよい。本願における複数の信号とは、いずれかのサブ画素又は当該サブ画素に対応するバックライトにロードされた信号として理解されたい。表示パネルは、画面を表示する過程において、複数フレームの画面に分割することができる。各フレームの画面のリフレッシュレートは、同じであってもよいし、前のフレームの画面のリフレッシュレートと異なってもよい。
【0016】
周波数状態とは、表示パネルが画面を表示する過程において、隣接する2つのフレームの画面のリフレッシュレートが同じであるか否か、又は、連続する複数フレームの画面のリフレッシュレート間の差が大きすぎるか否かを示すものとして理解されたい。例えば、表示パネルがFreeSync機能をオンにするか又はチャネルを切り替えるとき、隣接する2つのフレームの画面のリフレッシュレートが異なってもよい。具体的には、リフレッシュレートの定義、すなわち、毎秒に表示される画面のフレーム数によれば、各フレームの画面の表示に必要な時間長が対応するリフレッシュレートの逆数である。すなわち、リフレッシュレートが小さい1フレームの画面は、リフレッシュレートが大きい1フレームの画面に比べて、各秒に表示可能な画面のフレーム数が少ないため、リフレッシュレートが小さい1フレームの画面の表示に必要な時間長が長く、リフレッシュレートが大きい1フレームの画面の表示に必要な時間長が短いと理解されたい。
【0017】
S21では、前記周波数状態が周波数変化状態であるか否かを判断する。
【0018】
上記説明と組み合わせると、周波数変化状態とは、隣接する2つのフレームの画面のリフレッシュレートが異なり、すなわち、表示すべきフレームのリフレッシュレートが現在の表示フレームのリフレッシュレートに対して変化するか、又は、連続する複数フレームの画面のリフレッシュレート間の差が大きすぎることであると理解されたい。
【0019】
前記周波数状態が前記周波数変化状態である場合に、以下のS22を実行する。
【0020】
S22では、前記表示パネルの表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートを取得し、かつ所定の規則及び表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいて、表示すべきフレームの前記所定のリフレッシュレートの逆数である所定の周期に等しい時間長を有し、前記時間長内で前記表示パネル内のバックライト板の発光を駆動する表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整する。理解できるように、前記所定の周期が前記所定のリフレッシュレートの逆数であることは、所定の周期が所定のリフレッシュレートの逆数に厳密に等しいことに制限されず、所定の周期と所定のリフレッシュレートの逆数との間に許容誤差範囲又は差分範囲が存在する場合がある。例えば、所定のリフレッシュレートが165HZであるとき、所定のリフレッシュレートの逆数は、(1/165)sであり、所定の周期は、(1/165)s、(1/166)s、(1/167)s、(1/168)s...(1/174)s、(1/175)sなどであってもよい。所定の周期は、所定のリフレッシュレートの逆数より僅かに小さくてよい。すなわち、所定の周期と所定のリフレッシュレートの逆数との間の誤差範囲又は差分範囲は、実際の状況に応じて設定され、表示の暗状態を改善することを基準とすればよい。
【0021】
なお、上記説明と組み合わせると、周波数状態が周波数変化状態であることは、対応する隣接する2つのフレームの画面のリフレッシュレートが同じであるか否か、又は、連続する複数フレームの画面のリフレッシュレート間の差が大きすぎるか否かを限定することではない。そして、ステップS22における「表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を特定する」ことは、「周波数状態が周波数変化状態である」ことによって実行されることを強調するため、両者が関連している。すなわち、ステップS22における「表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を特定する」ことが実行されるか否かは、周波数状態が周波数変化状態であるか否かによるものであることを強調すればよい。さらに、「表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を特定する」ことが実行されるとき、具体的には、表示パネルの表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートを取得し、かつ所定の規則及び表示パネルの表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいて、表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を特定するステップを含んでよい。さらに、図2に示すように、複数フレームの画面に対応する複数のサブバックライトクロック信号は、バックライトクロック信号として形成される。
【0022】
所定の規則は、シミュレーション又は実験により予め取得され、かつ表示パネルに記憶されてもよい。所定の規則は、複数フレームの画面のリフレッシュレート及び複数フレームの画面のサブバックライト信号を含んでよく、具体的には、所定の規則は、公式又はマッピングテーブルであってもよいが、これらに限定されない。例えば、各フレームの画面のリフレッシュレートと対応するサブバックライト信号との間の関係が同じである場合に、各フレームの画面のリフレッシュレートと対応するサブバックライト信号との間の関係を示す公式は、所定の規則として用いられてもよい。また、例えば、各フレームの画面のリフレッシュレートと対応するサブバックライト信号との間の関係が異なる場合に、各フレームの画面とこれに対応するサブバックライト信号とを示すマッピングテーブルは、用いられてもよい。上記説明によれば、各フレームの画面のリフレッシュレートが大きいほど、当該フレームの画面の表示終了までの時間が短く、そうでなければ逆となる。サブバックライト信号は、バックライト板による各フレームの画面への光源供給に必要な信号であると理解されたい。サブバックライト信号の時間長が長いほど、バックライト板の発光を駆動できる時間長が長く、そうでなければ逆となる。なお、サブバックライト信号の時間長内で、バックライト板は、持続的に又は一定の規則に基づいて発光するものであると認められる。
【0023】
なお、図3に示すように、第1フレームの画面F1のリフレッシュレートf1、第2フレームの画面F2のリフレッシュレートf2、第3フレームの画面F3のリフレッシュレートf3が順に165HZ、48HZ、100HZであることを例として説明すると、第1フレームの画面の表示終了までの時間長T1、第2フレームの画面の表示終了までの時間長T2、第3フレームの画面の表示終了までの時間長T3、4フレーム目の画面の表示終了までの時間長T4は、順に(1/165)s、(1/48)s、(1/100)sである。すなわち、T2がT1より大きく、T3がT2より小さい。第1フレームの画面F1においてバックライト板の発光がリフレッシュレートf1により駆動され、第1フレームの画面F1を第2フレームの画面F2に切り替える際に、バックライト板の発光がリフレッシュレートf1のままで駆動されることを例として説明すると、バックライト板の発光がリフレッシュレートf1により駆動される時間長は、(1/48)sより小さく、第2フレームの画面F2の表示終了までの時間長T2より小さく、第2フレームの画面F2の全時間長の表示をサポートするのに不十分である。このため、第2フレームの画面F2のより後の時間内で表示される画面が暗状態になる。同様に、第2フレームの画面F2を第3フレームの画面F3に切り替え、バックライト板の発光がリフレッシュレートf1のままで駆動される場合に、バックライト板の発光がリフレッシュレートf1により駆動される時間長は、(1/100)sより小さく、第3フレームの画面F3の表示終了までの時間長T3より小さく、第3フレームの画面F3の全時間長の表示をサポートするのに不十分である。このため、第3フレームの画面F3のより後の時間内で表示される画面が暗状態になる。
【0024】
なお、逆に、第2フレームの画面F2においてバックライト板の発光がリフレッシュレートf2により駆動され、第2フレームの画面F2を第3フレームの画面F3に切り替え、バックライト板の発光がリフレッシュレートf2のままで駆動されることを例として説明すると(図3に示されていない)、バックライト板の発光がリフレッシュレートf2により駆動される時間長は、(1/48)sより大きく、第2フレームの画面F2に対応するバックライト持続時間が第3フレームの画面F3に延び、第3フレームの画面F3がこれと対応するバックライトに正確にマッチングすることができないことを引き起こし、第3フレームの画面F3の損失ひいては紛失をもたらす。
【0025】
理解できるように、ターゲットサブバックライトクロック信号の時間長は、所定の周期に等しい。所定の周期とは、所定のリフレッシュレートの逆数である。上記説明によれば、所定の周期とは、表示すべきフレームの画面の表示に必要な時間長である。すなわち、ターゲットサブバックライトクロック信号の時間長は、表示すべきフレームの画面の表示に必要な時間長に等しい。そして、ターゲットサブバックライトクロック信号は、表示パネル内のバックライト板をターゲットサブバックライトクロック信号の時間長内で発光するように駆動するためのものである。したがって、本実施例において、表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいてターゲットサブバックライトクロック信号を生成することにより、バックライト板の発光時間長が表示すべきフレームの画面の表示に必要な時間長に等しいことを実現することができる。そして、表示すべきフレームの画面において、バックライト板の発光時間が短いことによる後の期間が暗状態画面になることを回避することができるとともに、バックライト板の発光時間が長いことによる表示すべき画面が次のフレームの画面を占有することで次のフレームの画面のバックライトが不正確となり、画面損失を引き起こすことを回避することができる。このため、表示パネルの表示画面の品質を向上させることができる。
【0026】
実施例において、ステップS1は、以下のステップを含むが、これらに限定されない。
【0027】
S11では、前記表示パネルのサンプリング表示フレームのリフレッシュレート及び前記表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートを取得する。
【0028】
上記説明と組み合わせると、周波数変化状態は、表示すべきフレームのリフレッシュレートが現在の表示フレームのリフレッシュレートに対して変化するか、又は、表示すべきフレームのリフレッシュレートと前の連続する複数フレームの画面のリフレッシュレートとの差が大きすぎることであると理解されたい。したがって、本実施例におけるサンプリング表示フレームのリフレッシュレートは、現在の表示フレームのリフレッシュレートに関連する数値であり、又は、表示すべきフレームのリフレッシュレートの前に位置し連続する複数フレームの画面のリフレッシュレートに関連する数値であると理解されたい。
【0029】
S12では、前記表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートと前記サンプリング表示フレームのリフレッシュレートとの差が所定の閾値を超える場合に、前記周波数状態が前記周波数変化状態であると特定する。
【0030】
具体的には、表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートとサンプリング表示フレームのリフレッシュレートとの差が所定の閾値を超えることは、表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートとサンプリング表示フレームのリフレッシュレートとの差異が大きすぎることであると理解されたい。上記説明と組み合わせあると、本実施例において、表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートと現在の表示フレームのリフレッシュレートに関連する数値との差が大きい、又は、表示すべきフレームのリフレッシュレートの前に位置し連続する複数フレームの画面のリフレッシュレートに関連する数値間の差が大きい場合に、周波数変化状態であると判定する。そして、表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号は、ステップS22における方式により調整されてもよい。
【0031】
実施例において、前記サンプリング表示フレームは、前記表示すべきフレームの前に位置し、かつ連続して設定された所定の数の表示フレームのうちの少なくとも一部の表示フレームである。前記サンプリング表示フレームのリフレッシュレートは、少なくとも一部の前記表示フレームのうちの1つの表示フレームのリフレッシュレートであり、又は、少なくとも一部の前記表示フレームのうちの少なくとも2つの表示フレームのリフレッシュレートの平均値である。前記所定の数は、例えば1、2、3、4、5以下であるが、これらに限定されない。なお、前記所定の数は、前述の数に限定されず、実際の状況又は需要に応じて調整されてもよい。
【0032】
理解できるように、本実施例におけるサンプリング表示フレームは、現在の表示フレームに限定されず、表示すべきフレームの前に位置し、かつ連続して設定された所定の数の表示フレームのうちの少なくとも一部の表示フレームを総合的に考慮して、表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整するか否かを特定してもよい。所定の数は、表示パネルの仕様及びリフレッシュレート範囲などの要素に基づいて合理的に制限されてもよい。なお、所定の数を大きくなりすぎるように設定することができず、表示すべきフレームの前に位置し、かつ表示すべきフレームから遠く離れる表示フレームのリフレッシュレートが現在の表示フレームのリフレッシュレートに影響を与えることを回避することができる。
【0033】
さらに、「平均値」とは、対応する少なくとも2つの表示フレームのリフレッシュレートの算術平均値又は加重平均値であると理解されたい。平均値が加重平均値である場合に、表示すべきフレームに近いほど、表示フレームのリフレッシュレートの重みが大きい。例えば、現在の表示フレームのリフレッシュレートの重みが最大であってもよく、加重平均値によりサンプリング表示フレームのリフレッシュレートを総合的かつより正確に特定することができる。
【0034】
実施例において、前記サンプリング表示フレームは、現在の表示フレームである。前記サンプリング表示フレームのリフレッシュレートは、現在の表示フレームのリフレッシュレートである。理解できるように、上記説明によれば、現在の表示フレームのリフレッシュレートの重みが最大であってもよく、本実施例において、現在の表示フレームのリフレッシュレートのみを考慮して、表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整するか否かを特定してもよい。この場合に、表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を特定する精度を保証することができる。
【0035】
上記説明によれば、現在の表示フレームのリフレッシュレートは、現在の画面の表示終了までの時間の逆数であり、所定のリフレッシュレートは、表示すべき画面の表示終了までの時間の逆数であると理解されたい。
【0036】
上記説明によれば、所定のリフレッシュレートは、現在の表示フレームのリフレッシュレートと異なり、すなわち、表示すべき画面の表示終了までの時間は、現在の表示フレームの表示終了までの時間に等しくない。理解できるように、上記図3の説明と組み合わせると、このときに、同様に現在の表示フレームに対応するサブバックライト信号を用いて表示すべき画面においてバックライト板の発光が駆動される場合に、現在の表示フレームに対応するサブバックライト信号の時間長が現在の表示フレームのリフレッシュレートにマッチングするが、表示すべきフレームのリフレッシュレート、すなわち、所定のリフレッシュレートにマッチングしないため、暗状態画面又は画面損失の問題を引き起こす。
【0037】
さらに、上記ステップS22の関連説明と組み合わせると、本実施例において、所定のリフレッシュレートが現在の表示フレームのリフレッシュレートと異なる場合に、表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいてターゲットサブバックライトクロック信号を生成することにより、バックライト板の発光時間長が表示すべきフレームの画面の表示に必要な時間長に等しいことを実現することができる。そして、表示すべきフレームの画面において、バックライト板の発光時間が短いことによる後の期間が暗状態画面になることを回避することができるとともに、バックライト板の発光時間が長いことによる表示すべき画面が次のフレームの画面を占有することで次のフレームの画面のバックライトが不正確となり、画面損失を引き起こすことを回避することができる。このため、表示パネルの表示画面の品質を向上させることができる。
【0038】
実施例において、前記ステップS1を実行した後に、以下のステップを含んでよいが、これらに限定されない。
【0039】
S3では、前記周波数状態が周波数変化状態でない場合に、前記表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号が現在の表示フレームのサブバックライトクロック信号であると特定する。
【0040】
ステップS102と組み合わせると、「周波数状態が1でない」ことは、所定のリフレッシュレートが現在の表示フレームのリフレッシュレートと同じであることを示す。すなわち、現在の表示フレームのリフレッシュレートの逆数は、所定のリフレッシュレートの逆数に等しい。すなわち、現在の表示フレームの表示終了までの時間長は、表示すべきフレームの表示終了までの時間に等しい。したがって、本実施例において、現在の表示フレームのサブバックライトクロック信号を表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号として取得することにより、表示すべきフレームにおいて、バックライト板の発光時間長が表示すべきフレームの表示に必要な時間に等しいことを実現することができ、暗状態画面と画面損失を効果的に回避することができる。
【0041】
実施例において、所定の規則及び表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいて、表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整するステップを実行した後に、以下のステップを含んでよいが、これらに限定されない。
【0042】
S4では、前記表示パネルの表示すべきフレームのターゲットサブフレーム同期信号と、表示すべきフレームの輝度を制御するターゲットデータ信号と、を取得する。
【0043】
図2に示すように、各フレームの画面は、対応するサブフレーム同期信号を有してもよい。各サブフレーム同期信号は、第1パルスを含むと理解されてもよい。さらに、連続する複数フレームの画面に対応する複数のサブフレーム同期信号は、互いに接続されてフレーム同期信号を形成する。各第1パルスは、サブデータ信号に基づいて対応する1フレームの画面を表示させることをトリガとし、複数フレームの画面に対応する複数のサブデータ信号をデータ信号として形成する。さらに、各フレームの画面の具体的な表示方式は、フレーム同期信号における各第1パルスの後に、対応する1フレームの画面が対応するリフレッシュレートでサブデータ信号に対応する画面を表示することであると理解されてもよい。すなわち、各フレームの画面表示に必要な時間長は、対応するリフレッシュレートの逆数である。
【0044】
S5では、前記ターゲットサブフレーム同期信号及び前記ターゲットサブバックライトクロック信号に基づいて、前記ターゲットサブバックライトクロック信号の時間長内で前記バックライト板の発光を駆動するとともに、前記ターゲットサブフレーム同期信号及び前記ターゲットデータ信号に基づいて、前記バックライトの発光時に画面を表示するようにサブ画素を駆動する。
【0045】
ステップS22、ステップS4と組み合わせると、ターゲットサブフレーム同期信号における第1パルスの後に、所定のリフレッシュレートでターゲットサブデータ信号に対応する表示すべきフレームを表示する。すなわち、表示すべきフレームの表示に必要な時間長は、所定の周期である。さらに、本実施例において、ターゲットサブフレーム同期信号における第1パルスの位置に基づいて、ターゲットサブバックライトクロック信号を生成することをトリガーとし、バックライト板は、前記ターゲットサブバックライトクロック信号の時間長内で発光するようにタイムーに駆動される。具体的には、図2に示すように、理解しやすいように、第2フレームの画面F2が表示すべきフレームであることを例として説明すると、第2フレームの画面F2における第1パルスの後に、ターゲットサブバックライトクロック信号を生成し、バックライト板が第2フレームの画面F2の表示に必要な時間内で発光するように駆動され、バックライト板の発光が第2フレームの画面F2の開始時刻から第2フレームの画面F2の終了時刻まで持続することを実現するとともに、ターゲットデータ信号に基づいて、バックライト板の発光時に画面を表示するようにサブ画素を駆動して表示すべきフレームを表示させる。
【0046】
実施例において、所定の規則及び表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいて表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整するステップを実行した後に、以下のステップを含んでよいが、これらに限定されない。
【0047】
S6では、表示すべきフレームのターゲットバックライトデューティ比を取得する。
【0048】
具体的には、各フレームの画面は、バックライトデューティ比を有してもよい。バックライトデューティ比は、各フレームの画面において、対応するバックライト発光時間が単位バックライト時間内に占める割合であると理解されたい。バックライトデューティ比が大きいほど、対応する1フレームの画面に必要な輝度が大きく、最終的に表示する輝度も大きいため、ここでは、ターゲットバックライトデューティ比は、表示すべき画面に必要な輝度及び最終的に表示する輝度を示してもよい。
【0049】
S7では、前記ターゲットサブバックライトクロック信号及び前記ターゲットバックライトデューティ比に基づいて、前記ターゲットサブバックライトクロック信号の時間長内で前記バックライト板の発光を駆動するターゲットサブバックライト変調信号を生成する。
【0050】
具体的には、上記説明と図2と組み合わせると、フレーム同期信号を特定すると、複数フレームの画面を表示することをトリガとし、それぞれに複数の第1パルスが含まれる複数のサブフレーム同期信号もそれに応じて特定される。サブバックライトクロック信号の駆動により、バックライトデューティ比と組み合わせて各フレームの画面に必要なサブバックライト変調信号を生成する。バックライト板は、対応する1フレームの画面において発光するように駆動される。同様に、ターゲットサブバックライトクロック信号の駆動により、ターゲットバックライトデューティ比と組み合わせて表示すべきフレームに必要なターゲットサブバックライト変調信号を生成する。バックライト板は、表示すべきフレームにおいて発光するように駆動される。さらに、図2に示すように、複数フレームの画面の複数のサブバックライト変調信号を組み合わせてバックライト変調信号として形成する。最終的にバックライトは、バックライト変調信号により複数フレームの画面において発光するように駆動される。
【0051】
本実施例において、サブバックライトクロック信号の波形を制限せず、上記説明と組み合わせると、サブバックライトクロック信号の時間長内でバックライト板が持続的に又は一定の規則に基づいて発光すると認められればよい。具体的には、サブバックライトクロック信号の波形と、サブバックライトクロック信号がバックライト板の発光を駆動する具体的な方式とを合理的に設定することにより実現することができる。例えば、図2に示すように、各単位の前記バックライトクロック信号は、少なくとも1つの第2パルスを含んでもよく、各第2パルスは、単位バックライト時間に対応してもよい。すなわち、各第2パルスは、対応する単位発光時間内でトリガとして対応するバックライトデューティ比で重複単位を形成してもよい。
【0052】
実施例において、ステップS6は、以下のステップを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0053】
S601では、表示すべきフレームの輝度を制御する表示すべきフレームのデータ信号を取得し、かつ表示すべきフレームのデータ信号に基づいて、前記ターゲットバックライトデューティ比を生成する。
【0054】
理解できるように、各フレームの画面のバックライトデューティ比は、対応するデータ信号と関連付けられてもよい。上記説明と組み合わせると、データ信号が表示すべきフレームの輝度を制御するため、データ信号は、対応する1フレームの画面に必要な輝度を示してもよい。バックライトデューティ比が大きいほど、対応する1フレームの画面に必要な輝度が大きく、最終的に表示する輝度も大きい。同様に、表示すべきフレームのデータ信号は、表示すべきフレームに必要な輝度を示してもよい。したがって、本実施例において、データ信号により対応するバックライトデューティ比を特定することにより、対応する1フレームの画面の最終的に表示する輝度と必要な輝度との類似度を向上させ、表示パネルの表示画面の品質をさらに向上させることができる。
【0055】
本願の実施例によれば、表示パネルが提供され、前記表示パネルは、以下の実施例及び以下の実施例の組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0056】
実施例において、図4及び図5に示すように、表示パネル100は、発光するバックライト板101と、前記バックライト板101に電気的に接続されたバックライト制御チップ102、バックライト駆動チップ103と、を含む。前記バックライト制御チップ102は、前記表示パネルの周波数状態を取得する。前記周波数状態が周波数変化状態である場合に、前記バックライト駆動チップ103は、所定の規則及び表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいて、表示すべきフレームの前記所定のリフレッシュレートの逆数である所定の周期に等しい時間長を有し、前記時間長内で前記表示パネルの前記バックライト板の発光を駆動する表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整する。前記バックライト制御チップ102は、前記バックライト駆動チップ103内に集積され、又は、前記バックライト制御チップ102と前記バックライト駆動チップ103とは、分離して設けられる。
【0057】
バックライト制御チップ102の関連機能、バックライト駆動チップ103の関連機能について、上記表示パネルの駆動方法の関連説明を参照されたい。さらに、上記説明と組み合わせると、図3及び図4に示すように、バックライト制御チップ102は、所定の規則を記憶しており、かつ所定のリフレッシュレート及び所定の規則に基づいて、表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を特定するとともに、バックライト駆動チップ103に送信して、バックライト板101の発光を駆動することができる。具体的には、本実施例において、バックライト制御チップ102とバックライト駆動チップ103との集積方式は、限定されず、バックライト制御チップ102とバックライト駆動チップ103との間に上述した信号伝送及び信号処理を実現することができればよい。
【0058】
実施例において、図3及び図4に示すように、前記バックライト制御チップ102は、前記表示パネルのサンプリング表示フレームのリフレッシュレート及び前記表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートを取得する。そして、前記バックライト制御チップ102は、前記表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートと前記サンプリング表示フレームのリフレッシュレートとの差が所定の閾値を超える場合に、前記周波数状態が前記周波数変化状態であると特定する。
【0059】
バックライト制御チップ102がどのように前記周波数状態を設定するかについて、上記ステップS102の関連説明を参照されたい。さらに、バックライト制御チップ102は、前記表示パネルの現在の表示フレームのリフレッシュレートと前記所定のリフレッシュレートとが同じであるか否かの結論を取得してもよい。
【0060】
実施例において、図3に示すように、前記バックライト制御チップ102は、前記バックライト駆動チップ103内に集積され、前記バックライト板101と前記バックライト駆動チップ103とは、分離して設けられる。又は、図4に示すように、前記バックライト制御チップ102と前記バックライト駆動チップ103とは、分離して設けられ、前記バックライト駆動チップ103は、前記バックライト板101内に集積される。理解できるように、図3の構造は、図4の構造に比べて、バックライト制御チップ102がバックライト駆動チップ103内に集積されることにより、両者の間のデータ伝送、交換の速度が高くなる。図4の構造は、図3の構造に比べて、バックライト駆動チップ103がバックライト板101内に集積されることにより、バックライト駆動チップ103がデータをバックライト板101に伝送する速度が高くなる。
【0061】
実施例において、図3及び図4に示すように、前記表示パネル100は、前記バックライト板101の射出側に位置する液晶パネル104と、前記バックライト制御チップ102、前記バックライト駆動チップ103及び前記液晶パネル104に電気的に接続され、前記バックライト制御チップ102及び前記バックライト駆動チップ103のうちの少なくとも一方に前記周波数状態を送信して前記バックライト板の発光を駆動するとともに、液晶の液晶分子の偏向が駆動されるように前記液晶パネル104に走査データ信号及び表示データ信号を送信するタイミング制御チップ105と、をさらに含む。
【0062】
具体的には、タイミング制御チップ105は、バックライト制御チップ102に周波数状態、フレーム同期信号、データ信号を送信するとともに、バックライト駆動チップ103に複数のバックライトデューティ比を送信することができる。バックライト制御チップ102は、バックライトクロック信号を生成し、かつバックライト駆動チップ103に送信することができる。さらに、バックライト駆動チップ103は、複数のバックライトデューティ比及びバックライトクロック信号に基づいてバックライト変調信号を生成してバックライト板101に入力し、バックライト板101の発光を駆動することができる。具体的には、タイミング制御チップ105は、液晶パネル104におけるゲート駆動回路に走査データ信号を送信するとともに、液晶パネル104におけるソース駆動回路に表示データ信号を送信することができる。さらに、ゲート駆動回路は、走査データ信号を処理した後に複数のゲート信号を形成し、各ゲート信号を対応する複数のサブ画素にロードさせる。ソース駆動回路は、表示データ信号を処理して複数のデータ信号を形成し、各データ信号を対応するサブ画素にロードさせる。
【0063】
さらに、図3及び図4に示すように、表示パネル100は、タイミング制御チップ105に電気的に接続されたシステムオンチップ106をさらに含んでよい。この場合に、システムオンチップ106は、タイミング制御チップ105に画像入力プロトコル及び画像信号を送信することにより、タイミング制御チップ105が画像入力プロトコルに基づいて画像信号を処理して、周波数状態、フレーム同期信号、走査データ信号及び表示データ信号を形成しているが、これらに限定されない。
【0064】
本願は、表示パネル及びその駆動方法を提供し、表示パネルの駆動方法は、表示パネルの周波数状態を取得するステップと、前記周波数状態が周波数変化状態である場合に、所定の規則及び表示すべきフレームの所定のリフレッシュレートに基づいて、表示すべきフレームの前記所定のリフレッシュレートの逆数である所定の周期に等しい時間長を有し、前記時間長内で前記表示パネル内のバックライト板の発光を駆動する表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を調整し特定するステップと、を含む。本願によれば、前記所定のリフレッシュレート及び所定の規則に基づいて、表示すべきフレームのターゲットサブバックライトクロック信号を特定することにより、ターゲットサブバックライトクロック信号の時間長が表示すべきフレームの画面の表示に必要な時間長に等しいため、バックライト板の発光時間長が表示すべきフレームの画面の表示に必要な時間長に等しいことを実現することができる。そして、表示すべきフレームの画面において、バックライト板の発光時間が短いことによる後の期間が暗状態画面になることを回避することができるとともに、バックライト板の発光時間が長いことによる表示すべき画面が次のフレームの画面を占有することで次のフレームの画面のバックライトが不正確となり、画面損失を引き起こすことを回避することができる。このため、表示パネルの表示画面の品質を向上させることができる。
【0065】
以上、本願の実施例に係る表示パネル及びその駆動方法について詳細に説明し、本明細書において具体例で本願の原理及び実施形態を解説したが、以上の実施例の説明は、本願の技術手段及びその核心思想を容易に理解するためのものに過ぎず、当業者であれば、依然として、前述の各実施例に記載の技術手段を修正するか、又はその技術的特徴の一部に同等置換を行うことができ、これらの修正や置換によって、対応する技術手段の本質は、本願の各実施例の技術手段の範囲から逸脱することはないと理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】