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特表2024-506429タブブレードを備えたナイフアセンブリおよび製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-14
(54)【発明の名称】タブブレードを備えたナイフアセンブリおよび製造方法
(51)【国際特許分類】
   B26D 3/26 20060101AFI20240206BHJP
   B26D 7/26 20060101ALI20240206BHJP
   A47J 43/07 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
B26D3/26 604
B26D7/26
A47J43/07
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022567259
(86)(22)【出願日】2022-03-22
(85)【翻訳文提出日】2023-08-09
(86)【国際出願番号】 US2022021358
(87)【国際公開番号】W WO2022204157
(87)【国際公開日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】63/164,129
(32)【優先日】2021-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504444120
【氏名又は名称】アーシェル ラボラトリーズ,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110000811
【氏名又は名称】弁理士法人貴和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャコー,マイケル スコット
【テーマコード(参考)】
3C021
4B053
【Fターム(参考)】
3C021JA01
3C021JA08
4B053AA01
4B053BA01
4B053BB02
4B053BD03
4B053BD05
4B053BD20
(57)【要約】
一次ブレードおよび二次ブレードと、少なくとも1つのタブブレードとを有するナイフアセンブリが提供される。一次ブレードおよび二次ブレードは、それぞれ、複数のピークおよび谷からなる波形のパターンを構成する波形形状を有し、上面、下面、前縁、後縁、および、前記前縁と前記後縁との間に形成される奥行を有する。一次ブレードの上面および二次ブレードの下面は相補的であり、二次ブレードとそのピークおよび谷が、一次ブレードとそのピークおよび谷と入れ子になることができる。二次ブレードは、その複数のピークのうちの第1のピークから突出する少なくとも1つの第1のタブブレードを有し、タブブレードは、第1のピークに切り込みを入れることにより形成されたタブを折り曲げ、かつ、二次ブレードの第1のピークから突出させることにより形成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品を千切りするために適したナイフアセンブリであって、該ナイフアセンブリは、
複数のピークおよび谷からなる波形のパターンを構成する波形形状を有し、上面、下面、刃先、後縁、および、前記刃先と前記後縁との間に形成される奥行を有する、一次ブレードと、
複数のピークおよび谷からなる波形のパターンを構成する波形形状を有し、上面、下面、前縁、後縁、および、前記前縁と前記後縁との間に形成される奥行を有する、二次ブレードと、
を備え、
前記一次ブレードの前記上面および前記二次ブレードの前記下面は相補的であり、前記二次ブレードと該二次ブレードの前記ピークおよび谷が、前記一次ブレードと該一次ブレードの前記ピークおよび谷と入れ子になることができ、前記二次ブレードは、該二次ブレードの前記複数のピークのうちの第1のピークから突出する少なくとも1つの第1のタブブレードを有し、前記タブブレードは、前記第1のピークに切り込みを入れることにより形成されたタブを折り曲げ、かつ、前記二次ブレードの前記第1のピークから突出させることにより形成されており、かつ、前記第1のピークに開口部が形成されている、
ナイフアセンブリ。
【請求項2】
前記一次ブレードおよび前記二次ブレードは、互いに冶金学的に接合されていない、請求項1に記載のナイフアセンブリ。
【請求項3】
前記ナイフアセンブリは、細切りされた製品または短冊切りされた製品を生産するのに適した、請求項1に記載のナイフアセンブリ。
【請求項4】
前記タブブレードは、前記二次ブレードの前記前縁に隣接する刃先を有する、請求項1に記載のナイフアセンブリ。
【請求項5】
前記タブブレードの前記刃先は、前記二次ブレードの前記前縁を含む仮想平面上に位置する、請求項4に記載のナイフアセンブリ。
【請求項6】
前記一次ブレードの前記ピークおよび谷は平坦で互いに平行であり、前記二次ブレードの前記ピークおよび谷は平坦で互いに平行である、請求項1に記載のナイフアセンブリ。
【請求項7】
前記タブブレードは、前記第1のピークと、該第1のピークを前記二次ブレードの前記複数の谷のうちで隣接する第1の谷に対して直接的に接続する第1の傾斜壁との間に形成される第1の角部に沿って折り曲げられている、請求項6に記載のナイフアセンブリ。
【請求項8】
前記二次ブレードは、前記第1のピークと、該第1のピークを前記二次ブレードの前記複数の谷のうちで隣接する第2の谷に対して直接的に接続する第2の傾斜壁との間に形成される第2の角部に沿っては、タブブレードを備えていない、請求項7に記載のナイフアセンブリ。
【請求項9】
前記二次ブレードの前記奥行は、前記一次ブレードの前記奥行よりも小さい、請求項1に記載のナイフアセンブリ。
【請求項10】
前記二次ブレードは、前記タブブレード、前記二次ブレードの前記第1のピークに形成された前記開口部、および、前記二次ブレードの前記奥行が前記一次ブレードの前記奥行より小さいことを除いて、前記一次ブレードと同一である、請求項9に記載のナイフアセンブリ。
【請求項11】
前記第1のピークに形成された切り込みは、その全体が前記第1のピーク内に位置する、連続したL字形の切り込みである、請求項1に記載のナイフアセンブリ。
【請求項12】
前記第1のピークに形成された前記開口部は、前記二次ブレードの前記前縁と隣接している、請求項1に記載のナイフアセンブリ。
【請求項13】
前記一次ブレードはナイフホルダ上に組み付けられ、前記二次ブレードは前記一次ブレード上に組み付けられるため、前記二次ブレードと前記二次ブレードの前記ピークおよび谷は、前記一次ブレードと前記一次ブレードの前記ピークおよび谷と入れ子になる、請求項1に記載のナイフアセンブリ。
【請求項14】
前記一次ブレードおよび前記二次ブレードは、クランプによって前記ナイフホルダに固定される、請求項13に記載のナイフアセンブリ。
【請求項15】
前記クランプは、前記二次ブレードの前記前縁と係合する遠位端を備えるフィンガを有する、請求項14に記載のナイフアセンブリ。
【請求項16】
前記波形のパターンは、周期的な波形のパターンであり、前記ピークおよび谷が周期的なピークおよび谷として形成されている、請求項1に記載のナイフアセンブリ。
【請求項17】
複数のピークおよび谷からなる波形のパターンを構成する波形形状を有し、上面、下面、刃先、後縁、および、前記刃先と前記後縁との間に形成される奥行を有する、一次ブレードを提供し、
複数のピークおよび谷からなる波形のパターンを構成する波形形状を有し、上面、下面、前縁、後縁、および、前記前縁と前記後縁との間に形成される奥行を有するブランクであって、前記一次ブレードの前記上面と該ブランクの前記下面とは相補的であり、前記ブランクと該ブランクの前記ピークおよび谷が、前記一次ブレードと該一次ブレードの前記ピークおよび谷に入れ子になることができる、ブランクを提供し、
前記ブランクから、少なくとも前記波形形状、前記波形のパターン、前記ピークおよび谷、前記上面、前記下面、および、前記ブランクの前記前縁の少なくとも一部を有する二次ブレードであって、前記二次ブレードの下面は前記一次ブレードの前記上面と相補的であり、前記二次ブレードと該二次ブレードの前記ピークおよび谷が、前記一次ブレードと該一次ブレードの前記ピークおよび谷に入れ子になることができ、該二次ブレードの前記複数のピークのうちの第1のピークから突出する第1のタブブレードを少なくとも有する二次ブレードを製造し、
前記タブブレードは、前記第1のピークに切り込みを入れてタブを形成し、次に前記タブを折り曲げて、かつ、前記第1のピークから突出させることにより形成され、および、前記第1のピークに開口部が形成され、
さらに、前記二次ブレードと該二次ブレードの前記ピークおよび谷が、前記一次ブレードと該一次ブレードの前記ピークおよび谷と入れ子になるように、前記二次ブレードを、前記一次ブレードに組み付ける、
ことを含む、ナイフアセンブリの製造方法。
【請求項18】
前記ブランクは、前記一次ブレードと同一である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記一次ブレードおよび前記二次ブレードは、互いに冶金学的に接合されていない、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記タブブレードは、前記ブランクの前記前縁に隣接する刃先を有する、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記タブブレードの前記刃先は、前記ブランクの前記前縁を含む仮想平面上に位置する、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記一次ブレードの前記ピークおよび谷は平坦で互いに平行であり、前記ブランクの前記ピークおよび谷は平坦で互いに平行である、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記タブブレードは、前記第1のピークと、該第1のピークを前記二次ブレードの前記複数の谷のうちで隣接する第1の谷に対して直接的に接続する第1の傾斜壁との間に形成される第1の角部に沿って折り曲げられる、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記ブランクに切り込みを入れることにより、前記二次ブレードは、前記二次ブレードの前記前縁と前記後縁との間に形成され、前記一次ブレードの前記奥行よりも小さい奥行を有する、請求項17に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のピークに入れられた前記切り込みは、その全体が前記第1のピーク内に位置する、連続したL字形の切り込みである、請求項17に記載の方法。
【請求項26】
前記第1のピークに形成された前記開口部は、前記二次ブレードの前記前縁と隣接している、請求項17に記載の方法。
【請求項27】
前記一次ブレードはナイフホルダ上に組み付けられ、前記二次ブレードは前記一次ブレード上に組み付けられるため、前記二次ブレードと前記二次ブレードの前記ピークおよび谷は、前記一次ブレードと前記一次ブレードの前記ピークおよび谷と入れ子になる、請求項17に記載の方法。
【請求項28】
前記一次ブレードおよび前記二次ブレードを、クランプによって前記ナイフホルダに固定することをさらに備える、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記クランプは、前記二次ブレードの前記前縁と係合する遠位端を備えるフィンガを有する、請求項28に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、本明細書に参照として組み込まれる2021年3月22日に出願された米国特許仮出願第63/164,129号の優先権の利益を主張する。
【0002】
本発明は、食品を切断するための方法および装置と、その方法および装置によって生産される食品の形状とに関する。
【背景技術】
【0003】
野菜、果実、乳製品、肉製品などを含むがこれらに限定されない食品を、輪切り、細切り、および、角切りするためのさまざまな装置が知られている。このような目的に広く使用されている装置は、アーシェル ラボラトリーズ,インク.から、「モデルCC(Model CC(登録商標))」のブランド名で市販されている。モデルCCシリーズの装置は、遠心タイプのスライサであり、さまざまな製品のスライスを高い生産能力で行うことができる。モデルCCシリーズの装置は、輪切り、短冊切り、細切り、および、角切りを均一に行うことに特に適している。モデルCCシリーズの装置の構成および態様に関しては、米国特許第3,139,128号公報、米国特許第3,139,129号公報、米国特許第5,694,824号公報、米国特許第6,968,765号公報、米国特許第7,658,133号公報、米国特許第8,161,856号公報、米国特許第9,193,086号公報、米国特許第10,456,943号公報、および、米国特許第10,632,639号公報において明示されており、これらのすべての内容は、本明細書に参照として組み込まれる。
【0004】
図1は、モデルCCシリーズの装置10の代表的な装置を模式的に示した断面図である。装置10は、略環状の切断ヘッド12と、切断ヘッド12内に同軸に取り付けられたインペラ14を有する。インペラ14は、切断ヘッド12の中心軸と一致する回転軸17を有するとともに、ハウジング18内に収容され、かつ、ギアボックス16に連結されたシャフト(図示せず)を介して、回転軸17を中心に回転駆動される。切断ヘッド12は、ギアボックス16の上方にあるサポートリング15に取り付けられ、インペラ14が回転する際には静止している。製品は、インペラ14の上方に位置する供給ホッパ11を介して、切断ヘッド12およびインペラ14に運ばれる。作動時に、ホッパ11が製品をインペラ14に運ぶと、遠心力により、製品は外方に移動し、切断ヘッド12の内周に取り付けられた切断刃部(図示せず)との係合部へ運ばれる。インペラ14は、実質的に径方向を向いたパドル13を備え、それぞれのパドル13は、インペラ14の回転に従って、製品に係合して、切断ヘッド12の刃部に対して径方向外方に製品を導く面を有する。モデルCCシリーズの装置の構造に関する他の構成および操作に関しては、その実施形態を含み、前述した特許文献において明示されており、これらは本明細書に参照として組み込まれる。
【0005】
図2は、図1に示した装置10を含む、モデルCCシリーズのスライス装置に使用される切断ヘッド12の具体的かつ非限定的な実施形態を取り出して示す図である。図2に示した切断ヘッド12については、図1に示したインペラ14を備える装置10を参照して説明する。切断ヘッド12およびインペラ14の同軸配置に基づく「軸方向」、「周方向」、「径方向」などの相対的な用語、および、これらに関連する表現が、図2に示された切断ヘッド12を説明するために使用される。
【0006】
図2では、切断ヘッド12は、略環状であり、切断刃部20が、その周囲に沿って周方向に間隔を空けて取り付けられている。図2では、刃部20は、食品がフラットにスライスされるように直線状の刃先を備えることから、以下の説明において、この刃部を「フラットな刃部」と記述するが、例えば、ピークおよび谷を備える正弦波を含むがこれに限定されない周期的パターンからなる「波形刃部」など、食品を波形の短冊切り、細切り、および、角切りにするための他の形状の刃先を使用することもできる。それぞれの刃部20は、切断ヘッド12内において、インペラ14の回転方向とは逆方向であって、径方向内方に突出し、刃部の径方向に関して最も内側には刃先が設けられている。切断ヘッド12は、図2にリング22およびリング24として示される下部および上部サポート部材と、これらの間に周方向に間隔をあけて配置され、ファスナ34により固定されたサポートセグメント(シュー26)とをさらに備える。
【0007】
図2に示したように、それぞれの刃部20はシュー26を伴っており、この場合のシュー26は、切断ヘッド12の切断ステーションとなる。図2に示した切断ヘッド12の刃部20は、クランプアセンブリ28によって、シュー26にそれぞれ固定される。それぞれのクランプアセンブリ28は、サポートリング22および24の間に取り付けられたナイフホルダ30と、ナイフホルダ30の径方向外面側に取り付けられ、刃部20をナイフホルダとの間に固定するためのクランプ32とを備える。刃部20は、ナイフホルダ30の径方向外面に支持され、クランプ32は、ナイフホルダ30上にあるため、刃部20は、ナイフホルダ30の径方向外面と、ナイフホルダ30と向き合うクランプ32の径方向内面との間に位置する。クランプ32に対してナイフホルダ30の方向に向けて力を加えることにより、クランプ32は、刃部20のうちの刃先に隣接する部分にクランプ力を付与する。図2は、それぞれのシュー26に固定されたゲート36をさらに示す。食品は、ゲート36を横切ってから、後続するシュー26に取り付けられた刃部20に接する。刃部20の刃先および先行するゲート36の後縁により、刃部20によって生産されるスライスの厚さを決定するゲート開口部が形成される。
【0008】
上述したフラットな刃部および波形刃部に加えて、例えば、千切り(ジュリアンカット)の製品を得るために開発された刃部など、食品を特定のタイプに切断するためのさまざまな他のタイプの刃部が開発されている。野菜などを千切りする場合には、一般的には製品は長いストリップ状に切断される。千切りを行うタイプの刃部の非限定的な例は、米国特許第9,469,041号公報、米国特許第9,840,015号公報、米国特許第9,849,600号公報、および米国特許第10,843,363号に開示されており、それぞれ、前述したアーシェル社のモデルCCシリーズの装置を含むさまざまな装置において使用可能である。これらの刃部は、刃部の先端縁から見た場合の輪郭が波模様に似ていることから、波形の特徴を有するが、刃部(一次ブレード)の波のピークに位置する千切りタブブレードをさらに有し、所望の千切り断面を生成する。千切りタイプの刃部のタブブレードを、一次ブレードに冶金学的に接合する、あるいは、一次ブレードに組み合わされた第2部材(千切りまたは二次ブレード)によって提供することにより、ナイフアセンブリが得られる。使用の際には、一次ブレードの前(先端)縁は製品をスライスし、一次ブレードに続く千切りタブブレードが、スライスをストリップ状に切断する。千切りタイプの刃部は、細断された成形製品およびストリップ状に細断された成形製品を含む、さまざまな形状を有する製品を生産するために使用することができる。このような刃部の非限定的な例は、米国特許第9,469,041号公報、米国特許第9,840,015号公報、および、米国特許第9,849,600号公報、並びに、米国意匠特許第D711,068号公報、米国意匠特許第D704,919号公報、米国意匠特許第D701,670号公報、米国意匠特許第D701,671号公報、米国意匠特許第D701,672号公報、米国意匠特許第D701,366号公報、および、米国意匠特許第D760,992号公報に開示されたものを含む。
【0009】
既存の千切りタイプの刃部は、その意図する目的に十分に適しているが、製品の千切りを生産するための別の構成を有する刃部が所望される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、千切り(ジュリアンカット)された製品の生産に適したタイプのナイフアセンブリを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のナイフアセンブリは、一次ブレードと、少なくとも1つのタブブレードを備える二次ブレードとを含み、該二次ブレードは、前記一次ブレードと前記二次ブレードとを融着させることなく組み合わせることができる。
【0012】
本発明の一態様によれば、ナイフアセンブリは、複数のピークおよび谷からなる波形のパターンを構成する波形形状の一次ブレードを備える。前記一次ブレードは、上面、下面、刃先、後縁、および、刃先と後縁との間に形成される奥行を有する。前記ナイフアセンブリは、複数のピークおよび谷からなる波形のパターンを構成する波形形状の二次ブレードをさらに有する。前記二次ブレードは、上面、下面、前縁、後縁、および、前記前縁と前記後縁との間に形成される奥行を有する。前記一次ブレードの前記上面および前記二次ブレードの前記下面は相補的であり、前記二次ブレードと該二次ブレードの前記ピークおよび谷が、前記一次ブレードと該一次ブレードの前記ピークおよび谷と入れ子になっている。前記二次ブレードは、該二次ブレードの前記複数のピークのうちの第1のピークから突出する少なくとも1つの第1のタブブレードを有する。前記タブブレードは、前記第1のピークを切断することにより形成されたタブを折り曲げ、かつ、前記二次ブレードの前記第1のピークから突出させることにより形成されており、かつ、前記第1のピークに開口部が形成されている。
【0013】
本発明の別の態様によれば、ナイフアセンブリの製造方法は、複数のピークおよび谷からなる波形のパターンを構成する波形形状の一次ブレードを利用する。前記一次ブレードは、上面、下面、刃先、後縁、および、前記刃先と前記後縁との間に形成される奥行を有する。該方法は、複数のピークおよび谷からなる波形のパターンを構成する波形形状のブランクをさらに利用する。前記ブランクは、上面、下面、前縁、後縁、および、前記前縁と前記後縁との間に形成される奥行を有する。前記一次ブレードの前記上面および前記ブランクの前記下面は相補的であり、前記ブランクと該ブランクの前記ピークおよび谷が、前記一次ブレードと該一次ブレードの前記ピークおよび谷と入れ子になっている。次に、前記ブランクから、少なくとも前記波形形状、前記波形のパターン、前記ピークおよび谷、前記上面、前記下面、および、前記ブランクの前記前縁の少なくとも一部を有するよう、二次ブレードが製造され、前記二次ブレードの前記下面は前記一次ブレードの前記上面と相補的であり、前記二次ブレードと該二次ブレードの前記ピークおよび谷が、前記一次ブレードと該一次ブレードの前記ピークおよび谷に入れ子になることができる。前記二次ブレードは、該二次ブレードの前記複数のピークのうちの第1のピークから突出する第1のタブブレードを少なくとも有するように、前記ブランクから製造される。前記タブブレードは、前記第1のピークに切り込みを入れてタブを形成し、次に前記タブを折り曲げて、かつ、前記第1のピークから突出させることにより形成され、および、前記第1のピークに開口部が形成される。次に、前記二次ブレードと該二次ブレードの前記ピークおよび谷が、前記一次ブレードと該一次ブレードの前記ピークおよび谷と入れ子になるように、前記二次ブレードを、前記一次ブレードに組み付けることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の効果は、一次ブレードに冶金学的に接合されたタブブレードを必要とすることなく、ナイフアセンブリを用いて千切り(ジュリアンカット)を行うことによって、細切りや短冊切りを含む、さまざまな形状を有する食品を含む製品の生産を可能にすることにある。前記千切りは、一次ブレードとタブブレードを備える二次ブレードとを含むナイフアセンブリによって実現される。前記二次ブレードは、前記一次ブレードと同一であるブランクを変更することによって製造することができるため、前記二次ブレードの製造コストおよび/または前記ナイフアセンブリ全体の製造コストが削減される。
【0015】
本発明のその他の特徴および効果は、以下の詳細な説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、従来の遠心タイプのスライス装置を概略的に示す部分断面側面図である。
図2図2は、図1に示したタイプのスライス装置に使用される切断ヘッドの詳細を示す斜視図である。
図3図3は、本発明の非限定的な実施形態によるナイフアセンブリへの使用に適したタイプの一次ブレードの斜視図である。
図4図4は、本発明の非限定的な実施形態によるナイフアセンブリを得るために、図3の一次ブレードと組み合わせることのできる二次ブレードをその変更により製造することができるブランクの斜視図である。
図5図5は、本発明の非限定的な実施形態による図4のブランクを変更して製造された二次ブレードの斜視図である。
図6図6は、本発明の非限定的な実施形態による、ナイフホルダ上に順番に配置され、ナイフアセンブリを構成するために組み合わされた状態にある図3の一次ブレードと図5の二次ブレードの斜視図である。
図7図7は、本発明の非限定的な実施形態による、図6のナイフアセンブリおよびナイフホルダと、ナイフホルダにナイフアセンブリを固定する状態にあるクランプとの斜視図である。
図8図8は、本発明の非限定的な実施形態による、ストリップ状に細断された製品を生産するために、図7のクランプ、ナイフアセンブリ、およびナイフホルダが取り付けられた切断ヘッドの部分斜視図である。
図9図9は、図8の切断ヘッドを用いてストリップ状に細断された製品の非限定的な例を示す図である。
図10図10は、図5の二次ブレードがない場合に図3の一次ブレードを用いてスライスされた製品の非限定的な例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本明細書において使用した表現および用語の意図する目的は、本発明の1つ以上の非限定的な実施形態の説明を含む、図示した実施形態を説明すること、および、図示した実施形態を含む、すべてではないが特定の図示した態様を説明することにある。以下に示す詳細な説明において、図示したすべての代替態様ではないが特定の代替態様が特定される。非限定的な例として、本発明は、特定の図示した実施形態の一部として図示および/または説明された1つ以上の特徴または態様が削除された追加的または代替的な実施形態を包含し、また、異なる図示した実施形態の一部として図示および/または説明された2つ以上の特徴または態様を組み合わせた追加的または代替的な実施形態を包含する。したがって、詳細な説明ではなく、添付された特許請求の範囲が、詳細な説明に記載されている、必ずしもすべての態様および代替態様ではないが特定の態様を含む、本発明の態様とみなされる主題を明確に示すことを意図している。
【0018】
図3図8は、図1に示した遠心タイプのスライス装置および図2に示した切断ヘッドを含む、さまざまな切断装置に使用可能なナイフアセンブリ40とその部品を模式的に示す。本明細書に記載されるタイプのナイフアセンブリは、図1および図2に示したタイプの装置および切断ヘッド用のナイフアセンブリおよび部品の代替または修正として機能する。便宜上、ナイフアセンブリ40とその部品は、図1および図2を参照して記載された環状の切断ヘッド12を備えた図1のスライス装置10を参照して示され、説明される。
【0019】
したがって、以下の説明は、図1および図2に示した装置10および切断ヘッド12の特定の特徴を参照して、主に図示したナイフアセンブリ40の特定の特徴に焦点を当てているが、以下に詳述しない、ナイフアセンブリ40、装置10、および切断ヘッド12のその他の特徴については、図1および図2を参照して説明したのと実質的に同様である。ただし、本発明は、その他のタイプの切断装置にも適用可能である。さらに、そのような装置および切断ヘッドは、食品をスライスすることに特に適しているが、本明細書に記載のナイフアセンブリを、さまざまな他のタイプの材料を切断するのに適した装置および切断ヘッドに使用することも、本発明の範囲内である。
【0020】
図示したナイフアセンブリ40に関する以下の説明の理解を容易にするため、相対的な用語については、図1に示す装置10の切断ヘッド12およびインペラ14に関するものと同様であり、図2の切断ヘッド12内に配置された状態でのナイフアセンブリ40の方向について使用される。図1に示した装置10の切断ヘッド12およびインペラ14の同軸配置に基づき、相対的な用語には、「軸方向」、「周方向」、「径方向」などが含まれるが、これらに限定されることはない。これらと同様の語も、図示された非限定的な実施形態を説明する上で利用されうる。そのような相対的な用語はすべて、図3図8に示したナイフアセンブリ40を説明するために有用であるが、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。さらに、本明細書において、「前」(およびその関連する表現)は、切断ヘッド12内に組み付けられ回転した場合のインペラ14の回転方向において、前方または先行する切断ヘッド12の位置を意味し、「後」(およびその関連する表現)は、インペラ14の回転方向において、後に来るまたは後続する切断ヘッド12の位置を意味する。
【0021】
図6および図7は、食品を千切り(ジュリアンカット)するのに適したタイプのナイフアセンブリ40を示す。アセンブリ40は、大量の食品を均一にカットすることに特に適している。アセンブリ40は、ブレード42の刃先(前縁)52または後縁54のいずれかから見た時に波形形状の輪郭を有する一次ブレード42(図3を参照)を含む。一次ブレード42は、比較的振幅の大きい波形形状の食品を生産するのに適した周期的な波形のパターンを備える。波形のパターンは、略平坦かつ互いに平行な周期的な複数のピーク44および谷46を備えるが、代替的に、角張った形状(V字形)のピークおよび谷、かなりの大きさの半径によって規定されるピークおよび谷などの他の形状を有することができ、これらの形状も本発明の範囲内である。ピーク44および谷46は、ピーク44および谷46に対して垂直ではなく、隣接するそれぞれのピーク44および谷46に対して傾斜する壁部48によって、互いに接続されている。一次ブレード42は、その刃先52と後縁54との間に奥行50をさらに有する。
【0022】
図6および図7に示したアセンブリ40は、二次(千切り)ブレード60(図5を参照)をさらに備える。二次ブレード60は、ピーク64に、または、ピーク64に隣接して、配置される複数のタブブレード62を備える。図6および図7から明らかであるように、ナイフアセンブリ40は、タブブレード62により、中間スライス製品から細切りされた製品および短冊切りされた製品を生産することができる。図6に示すように、ナイフアセンブリ40はナイフホルダ100上に設置されており、図7に示すように、ナイフアセンブリ40(一次ブレード42および二次ブレード60)は、クランプ102と、(図示した実施形態においては)ボルト104によって、ナイフホルダ100の所定の位置に固定される。ナイフホルダ100上での一次ブレード42の安定性および剛性を確保するために、一次ブレード42を受け入れるナイフホルダ100の支持面は、最小限の間隙であるいは間隙なく一次ブレード42がナイフホルダ100の支持面上で入れ子になるような相補的な形状であることが好ましい。これにより、一次ブレード42の下面58がナイフホルダ100の支持面と連続的に面接触する。
【0023】
図5に示したように、二次ブレード60は一次ブレード42と同様の形状を有する。特に、二次ブレード60は、二次ブレード60の前縁72または後縁74のいずれかから見た時に、一次ブレード42の波形のパターンと幾何学的に類似する、あるいは、図示した非限定的な実施形態では、幾何学的に一致する波形のパターンに類似する輪郭を有するため、一次ブレード42の上面56が二次ブレード60の下面76と相補的な形状であり、二次ブレード60の下面76が一次ブレード42の上面56と連続的に面接触するため、二次ブレード60は、最小限の間隙であるいは間隙なく一次ブレード42の上面56において入れ子になることができる。一次ブレード42と二次ブレード60とが幾何学的に類似する形状を有することから、二次ブレード60の波形のパターンは、壁部68によって互いに接続された略平坦なピーク64および谷66を備える。壁部68は、ピーク64および谷66に対して傾斜しているため、それぞれの壁部68は、隣接するピーク64および谷66のそれぞれに対してなす角度は鈍角である。図4に示したように、ピーク64と壁部68との交点によって、ピーク64と壁部68との間に角部80が形成され、谷66と壁部68との交点によって、谷66と壁部68との間に、符号を付さない角部が形成される。二次ブレード60は、その前縁72と後縁74との間に奥行70をさらに有する。
【0024】
二次ブレード60は一次ブレード42の上面56において入れ子になるため、一次ブレード42は、二次ブレード60のタブブレード62が一次ブレード42を通って突出するスロットを必要としない。その代わりに、図示した非限定的な実施形態の二次ブレード60は、図5から明らかであるように、ピーク64から部分的に切り出され、上方に折り曲げられた、その全体がピーク64の一部により形成されたタブブレード62を備える。この結果、ピーク64には開口部78が形成される。開口部78が前縁72と隣接していることから、タブブレード62は、二次ブレード60の前縁72と隣接するよう示されている。しかしながら、タブブレード62を他の位置に配置することもできる。たとえば、タブブレード62を、開口部78とともに二次ブレード60の後縁74と隣接するよう配置することができ、あるいは、前縁72および後縁74のいずれとも隣接しないように配置することもでき、この場合、ピーク64の前部分および後部分によって開口部78の両端縁72、74は閉じた状態となる。
【0025】
図示した非限定的な実施形態では、それぞれのタブブレード62は、ピーク64のうちの1つと、このピーク64を隣接する谷66に対して直接的に接続する壁部68のうちの1つによってその間に形成された角部80のうちの1つに沿って、二次ブレード60に隣接している。図5に示した実施形態では、それぞれのピーク64と、このピーク64を第2の隣接する谷66に対して直接的に接続する第2の壁部68によってその間に形成された角部80に沿ってはタブブレードが存在しないため、それぞれのピーク64は、単一のタブブレード62を備える。しかしながら、それぞれのピーク64の両側にある角部80の両方に沿って一対のタブブレード62を形成することもできる。この場合、対を構成するそれぞれのタブブレード62は、それぞれのピーク64とこのピーク64に隣接する2つの壁部68との間に形成される2つの別々の交点によって形成される2つの角部80のうちの1つに隣接する。さらに、タブブレード62を、1つおきのピーク64に配置したり、ピーク64の任意の組み合わせに配置したりすることができる。
【0026】
図5図7に示した構成では、それぞれのタブブレード62は、二次ブレード60の奥行70に対応する奥行方向に対して平行であるため、タブブレード62の上縁82も、奥行方向に対して平行である。さらに、タブブレード62の縁部はいずれも、二次ブレード60の前縁72の一部によってそれぞれ構成され、かつ、刃先84を構成する。それぞれの刃先84は、隣接するピーク64の上面に対して垂直であり、かつ、二次ブレード60の前縁72を含む仮想平面に接し、かつ、該仮想平面内に存在する。
【0027】
図5図7に示した二次ブレード60は、図5に示したブランク90から製造することができる。ブランク90は、図3に示した一次ブレード42と同一である。したがって、ナイフアセンブリ40全体を2つの同一の一次ブレード42から製造することができる。2つの一次ブレード42のうちの1つに、比較的簡素な機械加工を施して変更を加えることで、二次ブレード60を製造することができる。その場合、それぞれのタブブレード62は、図4に示した2つのライン92に沿ってブランク90を切断することにより、ブランク90の残部から分離される。2つの線のうちの1つは、1つのピーク64と隣接する壁部68によって形成される2つの角部80の一方に沿っており、2つの線のうちのもう一方は、ピーク64の横断方向にある。このため、連続した略L字形の切り込みが形成され、図示した非限定的な実施形態では、分離された部分はピーク64内にその全体が位置する。L字形の切り込みによりタブが形成され、図示した非限定的な実施形態では、タブは、L字形の切り込み、同一のピーク64に接続する第2の角部80、および二次ブレード60の前縁72に完全に囲まれて形成される。タブブレード62は、ピーク54の第2の角部80に沿って、ピーク64の平面からタブを上向きに折り曲げることによって形成することができる。タブブレード62をそれぞれのピーク64の平面から折り曲げることにより、図示した非限定的な実施形態では、二次ブレード60の前縁72と隣接する開口部78が形成される。図示の例では、二次ブレード60の剛性レベルを保持するために、ピーク64の第1の角部80に沿ったライン92においてブランク90に形成された切り込みを、二次ブレード60の奥行70の約半分まで延在させている。ただし、第1の角部80に沿って、より長いあるいはより短い切り込みを形成することも可能である。さらに、タブブレード62を形成するための切り込みは、必ずしも図4および図5に示したような直線またはL字形である必要はなく、角部80に対して垂直または平行ではない、円弧状および/または角度の付いた切り込みを含む、さまざまな他の形状を有することができる。
【0028】
図6に示したように、二次ブレード60の前縁72は、一次ブレード42の刃先(前縁)52から後方向に、距離86だけ変位している。二次ブレード60の下面76全体が一次ブレード42の上面56に接触して支持されることを可能にするために、二次ブレード60の奥行70を、二次ブレード60が変位する距離86の分だけ任意に短くすることができる。一次ブレード42と二次ブレード60とを組み合わせて、図6および図7に示したナイフアセンブリ40を構成した状態では、二次ブレード60の後縁74は、一次ブレード42の後縁54と一致する(重なる)。このため、図4に示したライン94に沿ってブランク90に単一の切り込みを入れて、ブランク90の後部96を完全に除去する。ブランク90が一次ブレード42と同一である場合には、後端54を含む一次ブレード42の後部を除去することに相当する。しかしながら、二次ブレード60の後縁74が一次ブレード42の後縁54を越えて後方向に突出する構成も、本発明の範囲内である。
【0029】
このように、ナイフアセンブリ40は、均一な千切りを提供することができるが、タブブレードは一次ブレードに冶金学的に接合されていない。その代わりに、一次ブレード42およびタブブレード62を備える二次ブレード60が、クランプ102を用いること、並びに、ブレードの表面56、58、76、およびナイフホルダ100の支持面の相補的な形状によって、一次ブレード42および二次ブレード60がナイフホルダ100に入れ子状に組み合わされることだけで、一体的に固定される。二次ブレード60を一次ブレード42上に重ね合わせて入れ子にする構造により、一次ブレード42、二次ブレード60、およびナイフホルダ100の隣り合う前縁52、72、および108におけるナイフアセンブリ40の剛性および強度が高められるため、製品をスライスする際に接触する可能性がある石やその他の破片による損傷に対する、ナイフアセンブリ40の耐久性を高める利点がもたらされる。実質的に第2の一次ブレード42に相当するブランク90から二次ブレード60が製造されるため、一次ブレード42および二次ブレード60が適切に入れ子になることが保証される。
【0030】
図7は、二次ブレード60のそれぞれの谷66と係合するフィンガ106を備えるクランプ102を示す。谷46および66をそれぞれ形成する一次ブレード42および二次ブレード60の部分は、クランプ102のフィンガ106と、ブレードの谷46および66を受け入れるナイフホルダ100の支持面の谷(図示せず)との間に挟持される。図示した非限定的な実施形態では、一次ブレード42の前縁52は、製品をスライスすることができるように、ナイフホルダ100の前縁108を越えて突出しており、二次ブレード60の前縁72は、ナイフホルダ100の前縁108と重畳する。フィンガ106は、その遠位端が二次ブレード60の前縁72の周辺に近い位置となるよう形成され、配置されるため、クランプ102のクランプ動作によって生じた圧力は、二次ブレード60の前縁72およびナイフホルダ100の前縁108付近に集中する。これによって、スライス操作によって生じた破片が一次ブレード42の上面56と二次ブレード60の前縁72との間に蓄積する可能性が低減される。
【0031】
図8は、図7に示したナイフアセンブリ40、ナイフホルダ100、およびクランプ102を備えた、図2の切断ヘッド12を示す。図8は、切断ヘッド12から排出される、短冊切りされた製品110をさらに示す。図9は、製品110の個々のストリップ110Aを含む、短冊切りされた製品110のみを示す。比較のために、図10は、二次ブレード60およびタブブレード62がない状態で、一次ブレード42を用いて製品(たとえば、ジャガイモ)をスライスして得られる、成形されたスライス製品を示す。これらの図から理解されるように、短冊切りされた製品110の厚さ方向の形状は、一次ブレード42、より典型的には、切断ヘッド12の周囲に配置された、同位相の複数の一次ブレード42によって形成され、個々のストリップ110Aの分離は、二次ブレード60のタブブレード62によって完全に決定される。
【0032】
上述のように、本発明の1つ以上の特定の実施形態の特定の態様について詳細な説明を行ったが、当業者によって代替構成が採用され得る。たとえば、ナイフアセンブリ40、切断ヘッド、および、これらが取り付けられた装置は、図示されたものとは外観および構造が異なっていてもよい。あるいは、振幅(谷からピークまでの距離)、ピッチ(ピーク間の距離)、および、一次ブレード42および二次ブレード60の壁部のなす角度は、図示したものと異なっていてもよい。さらに、ナイフアセンブリ40とその部品の製造において、さまざまな材料および工程を使用することができる。したがって、前述したように、本発明は、本明細書に記述された特定の実施形態または図示された特定の実施形態に必ずしも限定されることはない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】