(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-14
(54)【発明の名称】電気自動車充電ステーションの状態の決定方法
(51)【国際特許分類】
H04L 43/0805 20220101AFI20240206BHJP
G06F 11/30 20060101ALI20240206BHJP
G06F 11/34 20060101ALI20240206BHJP
G08G 1/14 20060101ALI20240206BHJP
H04L 43/106 20220101ALI20240206BHJP
【FI】
H04L43/0805
G06F11/30 155
G06F11/30 140D
G06F11/34 123
G08G1/14 A
H04L43/106
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023542012
(86)(22)【出願日】2022-01-20
(85)【翻訳文提出日】2023-09-07
(86)【国際出願番号】 FI2022050035
(87)【国際公開番号】W WO2022157418
(87)【国際公開日】2022-07-28
(32)【優先日】2021-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520154346
【氏名又は名称】リイケンネヴィルタ オイ / ヴィルタ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100206335
【氏名又は名称】太田 和宏
(72)【発明者】
【氏名】アハティカリ ユッシ
【テーマコード(参考)】
5B042
5H181
【Fターム(参考)】
5B042GB08
5B042JJ16
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB13
5H181FF13
5H181FF32
5H181KK01
5H181KK03
5H181KK04
(57)【要約】
様々な例示的な実施形態は、電気自動車充電ステーションのオンライン/オフライン状態を決定することに関する。充電ステーションは、充電ステーションからメッセージを受信した後の一定期間、オンラインであると決定され得る。更に、充電ステーションのオンライン確率(100)を決定することができ、オンライン確率が所定の閾値を下回ったことに応答して1つ以上の動作を開始することができる。コンピュータデバイス(200、300)、方法、システム及びコンピュータプログラム(306)が開示されている。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気自動車充電ステーションから受信された最新メッセージに基づいて、前記電気自動車充電ステーションのオンライン期間の開始を決定するステップと、
前記最新メッセージのタイムスタンプと、前記電気自動車充電ステーションから少なくとも1つのメッセージが受信されると予期される前記電気自動車充電ステーションのメッセージ間隔とに基づいて、前記オンライン期間のオンライン終了時間を決定するステップと、
前記オンライン終了時間が現在時間よりも長いことに基づいて、前記電気自動車充電ステーションがオンラインであると決定するステップと、
前記電気自動車充電ステーションがオンラインであることを示す0%~100%の間の値を有する前記電気自動車充電ステーションのオンライン確率を、前記最新メッセージに基づいて決定するステップと、
決定された前記オンライン確率の所定の閾値に基づいて、少なくとも1つの動作を開始するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記最新メッセージのタイムスタンプからの経過時間と、1つ以上のメッセージ間隔内で前記電気自動車充電ステーションから受信されないメッセージの数に前記メッセージ間隔を乗算した数値との間の時差に基づいて、前記電気自動車充電ステーションのオンライン確率を決定するステップと、
前記オンライン確率が前記所定の閾値より低い場合に、前記少なくとも1つの動作を開始するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記最新メッセージのタイムスタンプからの経過時間が、前記最新メッセージのタイムスタンプ以降の1つ以上のメッセージ間隔内で前記電気自動車充電ステーションから受信されないメッセージの数に前記メッセージ間隔を乗算した数値に等しいことに基づいて、前記オンライン終了時間を決定する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記メッセージは、ハートビートを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記オンライン確率は、前記最新メッセージのタイムスタンプの時点で100%であり、前記タイムスタンプ以降は前記オンライン終了時間の時点で0%になるように減少する、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記所定の閾値は、50%である、請求項2又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記オンライン確率は、所定の間隔でチェックされる、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つの動作は、メッセージを前記電気自動車充電ステーションに送信することを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの動作は、前記電気自動車充電ステーションの再起動を試みることを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの動作は、保守者に警告することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項11】
前記電気自動車充電ステーションに送信されたメッセージ又は試みた再起動のうちの少なくとも1つに応じて前記電気自動車充電ステーションから応答が受信されなかった場合、保守者に警告が発せられる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
閉じられたソケット接続に応じて、前記オンライン確率は、0%であると決定される、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
コンピュータデバイスであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を含み、
前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記コンピュータデバイスに、少なくとも、
電気自動車充電ステーションから受信された最新メッセージに基づいて、前記電気自動車充電ステーションのオンライン期間を決定するステップと、
前記最新メッセージのタイムスタンプと、前記電気自動車充電ステーションから少なくとも1つのメッセージが受信されると予期される前記電気自動車充電ステーションのメッセージ間隔とに基づいて、前記オンライン期間のオンライン終了時間を決定するステップと、
前記オンライン終了時間が現在時間より長いことに基づいて、前記電気自動車充電ステーションがオンラインであると決定するステップと、を実行させるように構成され、前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記コンピュータデバイスに、少なくとも、
前記電気自動車充電ステーションがオンラインであることを示す0%~100%の間の値を有する前記電気自動車充電ステーションのオンライン確率を、前記最新メッセージに基づいて決定するステップと、
決定された前記オンライン確率の所定の閾値に基づいて、少なくとも1つの動作を開始するステップと、を実行させるように構成される、コンピュータデバイス。
【請求項14】
請求項13に記載のコンピュータデバイスと、前記コンピュータデバイスに通信可能に結合されるように構成された少なくとも1つの電気自動車充電ステーションとを含む、電気自動車充電ステーションの管理システム。
【請求項15】
コンピュータデバイスによって実行されると、前記コンピュータデバイスに、少なくとも、
電気自動車充電ステーションから受信された最新メッセージに基づいて、前記電気自動車充電ステーションのオンライン期間を決定するステップと、
前記最新メッセージのタイムスタンプと、前記電気自動車充電ステーションから少なくとも1つのメッセージが受信されると予期される前記電気自動車充電ステーションのメッセージ間隔とに基づいて、前記オンライン期間のオンライン終了時間を決定するステップと、
前記オンライン終了時間が現在時間よりも長いことに基づいて、前記電気自動車充電ステーションがオンラインであると決定するステップと、
前記電気自動車充電ステーションがオンラインであることを示す0%~100%の間の値を有する前記電気自動車充電ステーションのオンライン確率を、前記最新メッセージに基づいて決定するステップと、を実行させるように構成されたコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
様々な例示的な実施形態は、一般に電気自動車充電ステーションの分野に関する。特に、いくつかの例示的な実施形態は、電気自動車充電ステーションがオンライン又はオフラインであるか否かを決定することに関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車充電ステーションは、様々な異なる通信プロトコルを使用してインターネットを介して充電ステーション管理システム(CSMS)に接続され得る。様々な原因で、充電ステーションは、接続を失い、オフラインになることがある。充電ステーションがオフラインである場合に迅速かつ確実に決定することが重要である。しかしながら、数万の充電ステーション、数百の異なるモデル及び様々な異なる通信プロトコルが存在し、かつ全てが異なる方式で動作する場合に、充電ステーションの状態がどのような状態であるかを識別することは容易ではない。
【発明の概要】
【0003】
本発明の概要は、以下の発明を実施するための形態において更に説明される簡略化された形式で概念の選択を紹介するために提供される。本発明の概要は、請求する主題の重要な特徴又は本質的な特徴を特定することを意図しておらず、また、請求する主題の範囲を限定することを意図していない。
【0004】
本発明は、電気自動車充電ステーションがオンライン又はオフラインであるか否かを決定する方法及び装置を提供することを目的とする。電気自動車充電ステーションは、デフォルトでオフラインであると決定され得る。電気自動車充電ステーションの一時的なオンライン時間が決定されてもよい。電気自動車充電ステーションから、ハートビートなどのメッセージが受信された後、一時的なオンライン期間に終了時間を設定することができる。一実施形態では、電気自動車充電ステーションがオンラインである確率を決定し得る。一時的なオンライン期間は、確率関数が例えば0%になるまで継続し得る。1つ以上の動作をトリガーし、例えば、保守者(メンテナンス担当者)に警告するか又は電気自動車充電ステーションに測定を実行するために、確率に対して所定の閾値を設定し得る。より確実で簡単な、充電ステーションのオンライン/オフライン状態の決定方法を提供し得る。上記目的は、独立請求項の特徴によって達成される。いくつかの実施形態は、従属請求項において記載されている。
【0005】
第1態様によれば、方法が提供される。該方法は、電気自動車充電ステーションから受信された最新メッセージに基づいて、前記電気自動車充電ステーションのオンライン期間を決定するステップと、前記最新メッセージのタイムスタンプと、前記電気自動車充電ステーションから少なくとも1つのメッセージが受信されると予期される前記電気自動車充電ステーションのメッセージ間隔とに基づいて、前記オンライン期間のオンライン終了時間を決定するステップと、現在時間よりも長い前記オンライン終了時間に基づいて、前記電気自動車充電ステーションがオンラインであると決定するステップと、を含み得る。
【0006】
一実施形態では、前記最新メッセージのタイムスタンプからの経過時間が前記最新メッセージのタイムスタンプ以降の1つ以上のメッセージ間隔内で前記充電ステーションから受信されないメッセージの数に前記メッセージ間隔を乗算した数値に等しいことに基づいて、前記オンライン終了時間が決定される。
【0007】
一実施形態では、追加的に又は代替的に、前記メッセージは、ハートビートを含む。
【0008】
一実施形態では、追加的に又は代替的に、前記方法は、前記最新メッセージのタイムスタンプからの経過時間と、1つ以上のメッセージ間隔内で前記電気自動車充電ステーションから受信されないメッセージの数にメッセージ間隔を乗算した数値との間の時差に基づいて、前記電気自動車充電ステーションのオンライン確率を決定するステップと、前記オンライン確率が所定の閾値より低い場合に、少なくとも1つの動作を開始するステップと、を更に含み得る。
【0009】
一実施形態では、前記最新メッセージのタイムスタンプの時点で前記オンライン確率は100%であり、前記タイムスタンプ以降は前記オンライン終了時間の時点で前記オンライン確率が0%になるように前記オンライン確率が減少する。
【0010】
一実施形態では、追加的に又は代替的に、前記所定の閾値は、50%である。
【0011】
一実施形態では、追加的に又は代替的に、前記オンライン確率は、所定の間隔でチェックされる。
【0012】
一実施形態では、追加的に又は代替的に、前記少なくとも1つの動作は、メッセージを前記電気自動車充電ステーションに送信することを含む。
【0013】
一実施形態では、追加的に又は代替的に、前記少なくとも1つの動作は、前記電気自動車充電ステーションの再起動を試みることを含む。
【0014】
一実施形態では、追加的に又は代替的に、前記少なくとも1つの動作は、保守者に警告することを含む。
【0015】
一実施形態では、追加的に又は代替的に、前記電気自動車充電ステーションに送信されたメッセージ又は試みた再起動のうちの少なくとも1つに応じて前記電気自動車充電ステーションから応答が受信されなかった場合、保守者に警告が発せられる。
【0016】
一実施形態では、追加的に又は代替的に、閉じられたソケット接続に応じて、前記オンライン確率は、0%であると決定される。
【0017】
第2態様によれば、コンピュータデバイスが提供される。該コンピュータデバイスは、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を含むことができ、前記少なくとも1つのメモリ及び前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記コンピュータデバイスに、少なくとも、電気自動車充電ステーションから受信された最新メッセージに基づいて、前記電気自動車充電ステーションのオンライン期間を決定するステップと、前記最新メッセージのタイムスタンプと、前記電気自動車充電ステーションから少なくとも1つのメッセージが受信されると予期される前記電気自動車充電ステーションのメッセージ間隔とに基づいて、前記オンライン期間のオンライン終了時間を決定するステップと、現在時間よりも長い前記オンライン終了時間に基づいて、前記電気自動車充電ステーションがオンラインであると決定するステップと、を実行させるように構成される。前記コンピュータデバイスは、更に、前記第1態様の方法の任意の実施形態を実行するように構成され得る。
【0018】
第3態様によれば、第2態様に記載のコンピュータデバイスと、該コンピュータデバイスに通信可能に結合されるように構成された少なくとも1つの電気自動車充電ステーションとを含む、電気自動車充電ステーションの管理システムが提供される。
【0019】
第4態様によれば、コンピュータプログラムは、コンピュータデバイスによって実行されると、該コンピュータデバイスに、少なくとも、電気自動車充電ステーションから受信された最新メッセージに基づいて、前記電気自動車充電ステーションのオンライン期間を決定するステップと、前記最新メッセージのタイムスタンプと、前記電気自動車充電ステーションから少なくとも1つのメッセージが受信されると予期される前記電気自動車充電ステーションのメッセージ間隔とに基づいて、前記オンライン期間のオンライン終了時間を決定するステップと、現在時間よりも長い前記オンライン終了時間に基づいて、前記電気自動車充電ステーションがオンラインであると決定するステップと、を実行させるように構成される。前記コンピュータプログラムは、更に、コンピュータデバイスによって実行されると、該コンピュータデバイスに、前記第1態様の方法の任意の実施形態を実行させるように構成され得る。
【0020】
多くの付随する特徴は、添付の図面に関連して検討される以下の詳細の説明を参照することによってよりよく理解されるようになるので、より容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
例示的な実施形態の更なる理解を提供し、本明細書の一部を構成するために含まれる添付図面は、例示的な実施形態を示し、本明細書とともに例示的な実施形態を説明するのに役立つ。
【0022】
【
図1】例示的な実施形態に係る電気自動車充電ステーションのオンライン確率関数の例を示す。
【
図2】例示的な実施形態に係る電気自動車充電ステーションの管理システムの例を示す。
【
図3】例示的な実施形態に係る、1つ以上の例示的な実施形態を実施するように構成された装置の例を示す。
【
図4】例示的な実施形態に係る、オンライン終了時間を計算するフローチャートの例を示す。
【
図5】例示的な実施形態に係る、電気自動車充電ステーションがオフライン又はオンラインであるか否かを決定するフローチャートの例を示す。
【
図6】例示的な実施形態に係る、電気自動車充電ステーションがオフラインであるか否かを決定して、初期警告を可能にするフローチャートの例を示す。
【0023】
以下、同様の参照番号は、添付図面において同様の部品を示すために使用される。
【発明を実施するための形態】
【0024】
例示的な実施形態を詳細に参照し、それらの例は添付図面に示される。添付図面に関連して以下に提供される詳細な説明は、本例を説明することを意図するものであり、本例が構築又は利用される唯一の形態を表すことを意図するものではない。当該説明は、例の機能と、例を構築し動作させるための工程の順序とを説明する。しかしながら、同じ又は同等の機能及び順序は、異なる例によって達成され得る。
【0025】
電気自動車充電ステーションのオフライン状態は、例えば、ハートビート又はソケット状態に基づいて決定され得る。ハートビートは、CSMSが、電気自動車充電ステーションが依然として動作しており、即ち、オンラインであり、及び/又は機能していることを知ることを保証するように構成されたプロトコルデータユニットであり得る。ハートビートは、構成されたハートビート間隔に基づいて、電気自動車充電ステーションによって送信され得る。電気自動車充電ステーションは、例えば、30秒毎に、1分に1回、5分毎に又は15分毎に、ハートビートをCSMSに送信し得る。
【0026】
CSMSは、電気自動車充電ステーションからハートビートを最近受信していないか否かを監視し得る。受信されるハートビートの欠如は、電気自動車充電ステーションがオフラインになったことを意味する。電気自動車充電ステーションのオフライン状態は、例えば、ハートビート間隔(例えば、ハートビートの間の秒)又は欠落したハートビートの数の2つの構成に基づいて決定され得る。ハートビートは、構成されたハートビート間隔において、例えば、CSMSにより受信されない場合に欠落する。CSMSは、最新ハートビートを受信した場合に、最新ハートビートを記録し得る。最新ハートビートのタイムスタンプからの経過時間がハートビート間隔に欠落したハートビートを乗算した数値以下(最新ハートビート後の時間≦ハートビート間隔×欠落したハートビートの数)であれば、電気自動車充電ステーションは、オフラインに設定され得る。
【0027】
言い換えれば、電気自動車充電ステーションは、デフォルトでオンラインであると決定されてもよく、ハートビートを送信しなければ、構成に応じてオフラインに更新されてもよい。代替構成において、ソケット接続(例えば、ウェブソケット又はTCPソケット)は、電気自動車充電ステーションからCSMSまで開かれてもよく、該接続は、電気自動車充電ステーションの状態を示す場合がある。ソケット接続が開かれた場合、電気自動車充電ステーションは、オンラインであり得る。ソケット接続が閉じられた場合、電気自動車充電ステーションは、オフラインであり得る。更に、ハートビートとソケット接続との組み合わせが使用されてもよい。ソケット接続が開放され、ハートビートが受信された場合、電気自動車充電ステーションは、オンラインであると決定され得、そうでなければ、電気自動車充電ステーションは、オフラインであり得る。
【0028】
しかしながら、例えば、ソケットベースの監視は、単独で確実ではない可能性がある。ソケット接続が開かれても、電気自動車充電ステーションのソフトウェアが故障する可能性があり、電気自動車充電ステーションがメッセージを処理することができない可能性がある。
【0029】
上述したハートビートの監視も、確実ではない可能性がある。例えば、電気自動車充電ステーションがハートビートを1分に1回送信すべきであり、ハートビートが1.5分にわたって受信されない場合、電気自動車充電ステーションがオフラインであるか否かが不明確である。また、CSMSによるオンライン/オフライン状態の監視は、多くの処理能力を必要とする。例えば、異なる構成で数万の電気自動車充電ステーションを監視する場合に、最新ハートビート後の時間が長すぎるか否かを決定するために、常に数万の計算を必要とする。監視の信頼性は、最新ハートビート後の時間を計算する、動作中のCSMS監視プログラムに依存する場合がある。CSMS監視システムに不具合がある場合、電気自動車充電ステーションは、実際にはオフラインであっても、オフラインに設定されない可能性がある。
【0030】
例示的な実施形態では、より確実な、電気自動車充電ステーションのオンライン及びオフライン状態の決定方法が提供され得る。また、状態を決定するために必要な処理能力が少なくなる可能性がある。
【0031】
一実施形態では、電気自動車充電ステーションのオフライン状態は、充電ステーションがオンラインかオフラインかの二値状態ではなく、信頼性関数に基づいて決定され得る。電気自動車充電ステーションは、デフォルトでオフラインであると決定されてもよい。更に、電気自動車充電ステーションから受信されたメッセージは、充電ステーションがオンラインである確率が計算される期間をトリガーすることができる。電気自動車充電ステーションは、例えば、オンライン確率が0%より高い場合に、一時的にオンラインであってもよい。一実施形態では、確率が特定の閾値を下回った場合に、電気自動車充電ステーションがオフラインであると決定することができる。これは、確率に基づいて、電気自動車充電ステーションの可能なオフライン状態を保守者及びユーザに予め通知することを可能にし得る。
【0032】
図1は、例示的な実施形態に係る電気自動車充電ステーションのオンライン状態のオンライン確率関数の例を示す。確率は、コンピュータデバイスによって計算及び監視され得る。
図2は、コンピュータデバイス200を含む、電気自動車充電ステーションの管理システム206の例示的な実施形態を示す。システム206は、1つ以上の電気自動車充電ステーション202を更に含めることができる。電気自動車充電ステーションは、電気カーなどの電気自動車を充電するために使用できる装置を指す場合がある。電気自動車充電ステーション202は、動作可能であることを示すために、所定のメッセージ間隔でメッセージをコンピュータデバイスに送信するように構成され得る。コンピュータデバイス200は、電気自動車充電ステーション202に通信可能に結合され得る。コンピュータデバイス200は、更に、ユーザ機器により、1つ以上のユーザ204と通信するように構成され得る。ユーザ機器は、他のコンピュータデバイス、例えば、携帯電話などの携帯機器を含み得る。ユーザ204は、例えば、電気自動車の運転手又は電気自動車充電ステーション202の操作者であり得る。コンピュータデバイス200は、例えば、データ接続を使用して、電気自動車充電ステーション202及び/又はユーザ204と通信し得る。データ接続は、例えば、無線接続又は有線接続を含み得る。コンピュータデバイス200は、バックエンドシステムの一部として実装され得る。バックエンドシステムは、例えば、複数のサーバを含んでもよく、コンピュータデバイス200は、これらのサーバのうちの1つ以上に対応してもよい。
【0033】
一実施形態では、電気自動車充電ステーション202がオンラインである確率100は、電気自動車充電ステーション202からのハートビート又はいくつかの他のメッセージがコンピュータデバイス200により受信されるという瞬間で、100%であると決定され得る。ハートビート又は他のメッセージの受信後、電気自動車充電ステーション202から新しいメッセージが受信されるまで、電気自動車充電ステーション202のオンライン確率100は、低下し始める可能性がある。一実施形態では、オンライン確率100は、特定のオンライン期間tにおいて電気自動車充電ステーション202から任意のメッセージが受信されない場合、0%まで線形的に減少し得る。
【0034】
オンライン期間tは、ハートビートなどの最新受信メッセージのタイムスタンプに従って開始することができる。一実施形態では、オンライン期間tは、最新受信メッセージのタイムスタンプ、構成されたメッセージ間隔、及びタイムスタンプ後の1つ以上のメッセージ間隔内で受信されなかったメッセージの数に基づいて決定されるオンライン終了時間(満了時間)で終了することができる。オンライン終了時間が満たされた場合、オンライン確率100は0%であると決定され得る。
【0035】
一実施形態では、オンライン終了時間は、最新受信メッセージの受信後の時間がメッセージ間隔に欠落したメッセージの数を乗算した数値に相当する時間に対応し得る。一実施形態では、メッセージ間隔は、電気自動車充電ステーション202のハートビート間隔であってもよく、欠落したメッセージは、ハートビートを含み得る。電気自動車充電ステーション202のオンライン確率は、また、ソケットベースのプロトコルが電気自動車充電ステーション202とコンピュータデバイス200とのソケット接続を閉じた場合に、0%であると決定され得る。
【0036】
例示的な実施形態では、オンライン確率関数は、以下のようになり得る。
【0037】
x=((hbi*mh)-thb)/(hbi*mh)
y=100%*x
【0038】
ここで、hbiは、ハートビート間隔であり、mhは、欠落したハートビートであり、thbは、最新ハートビート(又はいくつかの他のメッセージ)後の時間である。代替的に、確率関数は、メッセージ間隔及び欠落したメッセージの数に基づいて計算されてもよく、1つのメッセージは、1つのメッセージ間隔中に送信されるように構成される。例示的な実施形態では、メッセージ間隔は、60秒であってもよく、欠落したメッセージの数は、3であってもよく、最新受信メッセージ後の時間は、120秒であってもよい。したがって、充電ステーションのオンライン確率は、以下のとおりになり得る。
【0039】
=100%*(60*3-120)/60*3
=100%*60/180
=100%*0.33=33%。
【0040】
オンライン状態を推定するオンライン確率関数の利点は、必要な処理能力が著しく少ないことである。更に、電気自動車充電ステーションのオンライン/オフライン状態を推定する信頼性が高くなる。当該方法は誤動作に対してそれほど脆弱ではないため、信頼性の向上が達成され得る。コンピュータデバイスは、オンライン確率に基づいて、電気自動車充電ステーションの問題に対してより早期に反応することを可能にする。
【0041】
一実施形態では、電気自動車充電ステーション202からのメッセージは、12:00に受信され得る。コンピュータデバイス200により計算されたオンライン確率関数に基づいて、電気自動車充電ステーション202は、12:08で0%のオンライン確率に達することが分かる。したがって、オンライン期間tのオンライン終了時間は、12:08に設定され得る。オンライン終了時間を決定した後は、さらなる計算を行う必要がない場合がある。どの電気自動車充電ステーションがオンラインであるかを決定するために、どの電気自動車充電ステーションのオンライン終了時間が現在時間より遅いかを簡単にチェックすることができる。電気自動車充電ステーション202は、終了時間である12:08を過ぎると、オフラインであると自動的に決定され得る。コンピュータデバイス200は、充電ステーション202のオフライン状態に応答して、保守者に警告するように構成され得る。
【0042】
当該解決手段では、問題が発生した場合には、例えば、コンピュータデバイス200による計算に失敗がある場合に、オンライン確率関数に基づいて、電気自動車充電ステーション202がオフラインであると判定できるため、信頼性を高めることができる。電気自動車充電ステーション202がデフォルトでオンラインであると決定された場合には、電気自動車充電ステーション202は、障害が発生した場合にオンラインであり続け、ユーザに虚偽の情報を示す可能性がある。また、オフライン状態は、大幅な遅延なく即時に更新され、例えば、携帯アプリにおいて、ユーザに通知される場合がある。一実施形態では、電気自動車の運転手は、オフラインステーションを使用できないことを通知され得る。更に、オフラインステーションに何らかの異常があることを示す通知は、技術的保守者に送信され得る。
【0043】
図3は、例示的な実施形態に係る、1つ以上の例示的な実施形態を実施するように構成された装置300の例を示す。装置300は、例えば、コンピュータデバイス200であってもよい。
【0044】
装置300は、少なくとも1つのプロセッサ302を含み得る。少なくとも1つのプロセッサは、例えば、コプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、DSPが付属するか又は付属しない処理回路などの様々な処理装置、或いは、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、マイクロコントローラユニット(MCU)、ハードウェアアクセラレータ、専用コンピュータチップなどの集積回路を含む他の様々な処理装置、のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0045】
装置300は、少なくとも1つのメモリ304を更に含み得る。メモリ304は、例えば、システムソフトウェア又はアプリケーションソフトウェアを操作するコンピュータプログラムコードなどを記憶するように構成され得る。メモリは、1つ以上の揮発性メモリデバイス、1つ以上の不揮発性メモリデバイス、及び/又はそれらの組み合わせを含んでもよい。例えば、メモリは、磁気記憶装置(例えば、ハードディスクドライブ、フロッピーディスク、磁気テープなど)、光磁気記憶装置、又は半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(プログラマブルROM)、EPROM(消去可能なPROM)、フラッシュROM、RAM(ランダムアクセスメモリ)など)として具体化され得る。
【0046】
装置300は、装置300が、他の装置から/に、情報を送信及び/又は受信することを可能にするように構成された通信インタフェース308を更に含み得る。通信インタフェース308は、例えば、3GPP(登録商標)モバイルブロードバンド接続(例えば、3G、4G、5G)などの少なくとも1つの無線通信接続を提供するように構成され得る。しかしながら、通信インタフェース208は、IEEE 802.11シリーズもしくはWi-Fiアライアンスで規格化された無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)接続、Bluetooth、NFC(近距離無線通信)もしくはRFID接続などの近距離無線ネットワーク接続、ローカルエリアネットワーク(LAN)接続、ユニバーサルシリアルバス(USB)接続、もしくは光ネットワーク接続などの有線接続、又は有線インターネット接続などの1つ以上の他のタイプの接続を提供するように構成されてもよい。通信インタフェース308は、無線周波数信号を送信及び/又は受信するように、少なくとも1つのアンテナを含むことができ、少なくとも1つのアンテナに結合されるように構成され得る。様々なタイプの接続のうちの1つ以上は、また、複数のアンテナを含むことができ、複数のアンテナに結合されるように構成され得る別個の通信インタフェースとして実装され得る。
【0047】
装置300は、入力装置及び/又は出力装置を含むユーザインタフェース310を更に含むことができる。入力装置は、キーボード、タッチスクリーン、又は、1つ以上の埋め込まれた制御ボタンなどの様々な形態をとることができる。出力装置は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、振動モータなどを含むことができる。
【0048】
装置300がいくつかの機能を実装するように構成された場合、装置の一部のコンポーネント及び/複数のコンポーネント、例えば、少なくとも1つのプロセッサ302及び/又はメモリ204などは、この機能を実装するように構成される。更に、少なくとも1つのプロセッサ302がいくつかの機能を実装するように構成された場合、この機能は、例えば、メモリ304に含まれるプログラムコード306を使用して実装され得る。
【0049】
本明細書で説明される機能は、ソフトウェアコンポーネントなどのコンピュータプログラム製品コンポーネントによって少なくとも部分的に実行され得る。一実施形態では、装置は、プログラムコードにより構成されて、実行されると、説明された動作及び機能の実施形態を実行するマイクロコントローラなどのプロセッサ又はプロセッサ回路を含む。代替的に又は追加的に、本明細書で説明される機能は、1つ以上のハードウェアロジックコンポーネントによって少なくとも部分的に実行され得る。これらに限定されず、例えば、使用できるハードウェアロジックコンポーネントの例示的なタイプは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SoC)、結合プログラム可能論理回路(CPLD)、画像処理装置(GPU)などを含む。
【0050】
装置300は、本明細書で説明される少なくとも1つの方法を実行する手段を含む。一例では、該手段は、少なくとも1つのプロセッサ302と、少なくとも1つのプロセッサ302により実行されると、装置300に前記方法を実行させるように構成されたプログラムコード306を含む少なくとも1つのメモリ304とを含む。
【0051】
装置300は、例えば、サーバデバイス、クライアントデバイス、携帯電話、タブレットコンピュータ、ラップトップなどのコンピュータデバイスを含むことができる。一例では、装置300は、電気自動車充電ステーションを含み得る。装置300は、単一の装置として示されるが、該当するときは、装置300の機能が複数の装置に分散し得ることを理解されたい。一実施形態では、装置300は、CSMSを含むことができる。
【0052】
図4は、例示的な実施形態に係る、オンライン終了時間を計算するフローチャートの例を示す。
図4の手順は、例えば、コンピュータデバイス200により実行され得る。
【0053】
400では、新しいメッセージを電気自動車充電ステーションから受信し得る。メッセージは、例えば、ハートビートであってもよい。
【0054】
402では、電気自動車充電ステーションがオンラインである確率が100%に決定され得る。新しいメッセージを受信した直後、オンライン確率は100%になり得る。オンライン確率は、メッセージの受信から時間が増加するにつれて線形的に減少し得る。
【0055】
404では、オンライン終了時間が設定され得る。オンライン終了時間は、ごく最近に受信されたメッセージの受信時間に基づいて決定され得る。オンライン終了時間は、電気自動車充電ステーションのメッセージ間隔に基づいて決定され得る。オンライン終了時間は、更に、電気自動車充電ステーションからの欠落したメッセージの数に基づいて決定され得る。電気自動車充電ステーションは、一定の間隔でメッセージをコンピュータデバイス200に送信するように構成され得る。欠落したメッセージとは、電気自動車充電ステーションからのメッセージが予期されていたが、メッセージ間隔内にコンピュータデバイスにより受信されなかったメッセージである。例えば、電気自動車充電ステーションの3つのメッセージ間隔内に、3つのメッセージが予期される場合がある。コンピュータデバイス200が3つのメッセージ間隔内で1つのメッセージのみを受信した場合には、欠落したメッセージの数は2つになる可能性がある。一実施形態では、オンライン終了時間は、欠落したメッセージの数にメッセージ間隔を乗算した数値であってもよい。
【0056】
図5は、例示的な実施形態に係る、電気自動車充電ステーションがオフライン又はオンラインであるか否かを決定するフローチャートの例を示す。
図5の手順は、例えば、コンピュータデバイス200により実行され得る。
【0057】
500では、電気自動車充電ステーションのオンライン終了時間が現在時間より長いか否かを決定することができる。オンライン終了時間は、上述したように決定され得る。502では、オンライン終了時間が現在時間より長い場合には、電気自動車充電ステーションがオンラインであると決定され得る。504では、オンライン終了時間が現在時間より長くない場合には、電気自動車充電ステーションがオフラインであると決定され得る。一実施形態では、電気自動車充電ステーションから受信された最新メッセージのタイムスタンプは、15:05である。電気自動車充電ステーションのタイムスタンプ及び構成に基づいて、オンライン終了時間が15:17であると決定され得る。電気自動車充電ステーションは、15:05~15:17にオンラインであると決定され得る。現在時間が15:17のオンライン終了時間を超えた場合、電気自動車充電ステーションがオフラインであると決定され得る。新しいメッセージが受信された場合、オンライン期間は、新しいメッセージのタイムスタンプに基づいて再開し得る。したがって、簡単かつ確実な、電気自動車充電ステーションの状態の決定方法が提供され得る。
【0058】
図6は、例示的な実施形態に係る、電気自動車充電ステーションがオフラインであるか否かを決定して、初期警告を可能にするフローチャートの例を示す。
図6の手順は、例えば、コンピュータデバイス200により実行され得る。動作400、402及び404は、
図4に示す動作に対応する。
【0059】
600において、400で電気自動車充電ステーションから受信された新しいメッセージの受信時間がオンライン確率関数に入力され得る。オンライン確率関数は、上述したように実装され得る。新しいメッセージを受信した時に、402では、電気自動車充電ステーションのオンライン確率が100%であると決定され得る。オンライン確率は、最新メッセージの受信時間と404で決定されるオンライン終了時間との間で減少するように決定され得る。確率関数は、線形的に減少し得る。602では、コンピュータデバイス200は、電気自動車充電ステーションから何らかの新しいメッセージを受信するか否かをチェックすることができる。「Yes」であれば、プロセスは、400に戻る。
【0060】
電気自動車充電ステーションから新しいメッセージが受信されない場合、604において、コンピュータデバイス200は、電気自動車充電ステーションのオンライン確率をチェックするように構成され得る。オンライン確率は、例えば、20秒毎に、30秒毎に、1分に1回、5分毎に、10分毎に又は0~30分の範囲内の任意の他の時間毎にチェックされ得る。
【0061】
一実施形態では、コンピュータデバイス200は、電気自動車充電ステーションがオンラインよりオフラインである可能性が高いと決定された場合に、警告を行うように構成され得る。確率に基づくことではなく、電気自動車充電ステーションがオフラインになった後に警告が発せられた場合には、少なくとも一部の場合に待ち時間が長くなる可能性がある。更に、コンピュータデバイス200は、警告を送信する前に、充電ステーションに対して何らかの自動修復を試みるように構成することができる。
【0062】
例えば、電気自動車充電ステーションには、10分のメッセージ間隔があり、電気自動車充電ステーションがオフラインであるとみなされるまでに3回の欠落したメッセージの設定を有している場合がある。したがって、30分間メッセージが受信されない後に、保守者は電気自動車充電ステーションに何らかの異常があることを警告される可能性がある。これは、問題が初めて発生した後から誰かが問題の調査を行うまで45分もかかる可能性があることを意味する。重要なインフラにとっては合計時間が長すぎる可能性がある。
【0063】
606において、コンピュータデバイス200は、オンライン確率が50%未満である否かを決定し得る。一実施形態では、15分間電気自動車充電ステーションからのメッセージがない可能性がある。コンピュータデバイス200は、ごく最近に受信されたメッセージの受信時間に基づいて、充電ステーションがまだオンラインである確率が50%だけであると決定することができる。オンライン確率が50%以上であれば、プロセスは、604に戻ってもよい。オンライン確率が50%未満に減少した場合、コンピュータデバイス200は、608で電気自動車充電ステーションにメッセージを送信することによって電気自動車充電ステーションと連絡を取ることを試みるように構成され得る。
【0064】
その後、コンピュータデバイス200は、電気自動車充電ステーションがメッセージに応答すれば、所定の時間待機することができる。追加的に、又は代替的に、コンピュータデバイス200は、610で電気自動車充電ステーションを遠隔から再起動して、再起動により状況が解決されるかどうか試みることができる。再起動された場合、電気自動車充電ステーションは、シャットダウンされて再起動される場合がある。メッセージ及び/又は再起動に応じて電気自動車充電ステーションから応答が受信されない場合、コンピュータデバイス200は、612において保守者に警告を送信するように構成され得る。
【0065】
警告は、特定の充電ステーションに何らかの異常がある可能性があることを示している場合がある。
【0066】
電気自動車充電ステーションが608又は610で応答を送信した場合、プロセスは400に戻ってもよい。プロセスは、コンピュータデバイス200により電気自動車充電ステーションからメッセージが受信された場合にいつでも400に戻ることができる。
【0067】
オンライン確率関数は、電気自動車充電ステーションに関する様々な問題を自動的に解決するために使用され得る。確率関数は、電気自動車充電ステーションで起こり得る問題を保守者に早期に警告できる可能性がある。
【0068】
方法のさらなる特徴は、明細書全体及び添付の特許請求の範囲に記載されたコンピュータデバイスの機能から直接的に得られるため、ここでは説明を省略する。また、様々な例示的な実施形態に関連して説明されるように、方法の様々な変形が適用され得る。本開示の基本概念は、技術の進歩により様々な態様で実施されることが当業者には明らかである。したがって、本開示及び実施形態は、上述の例に限定されるものではなく、代わりに、それらは、特許請求の範囲内で変更することができる。
【0069】
コンピュータデバイスは、本明細書で説明される方法の任意の態様を実行するか又は実行させるように構成され得る。更に、コンピュータプログラムは、例えば、実行されると、装置に本明細書で説明される方法の任意の態様を実行させる命令を含むことができる。更に、装置は、本明細書で説明される方法の任意の態様を実行する手段を含み得る。例示的な実施形態では、手段は、少なくとも1つのプロセッサと、プログラムコードを含むメモリとを含み、少なくとも1つのプロセッサ及びプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、方法の任意の態様を実行させるように構成される。
【0070】
本明細書で与えられるいずれかの範囲又は装置の値は、求められる効果を失うことなく、拡張又は変更され得る。また、明示的に禁止されない限り、いずれかの実施形態を別の実施形態と組み合わせることができる。
【0071】
構造的特徴及び/又は動作に特有の言語で主題を説明しているが、添付の特許請求の範囲で規定されている主題は、必ずしも上述した特定の特徴又は動作に限定されるとは限らないことを理解されたい。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、請求項を実施する例として開示され、他の等価な特徴及び動作は、特許請求の範囲内にあると意図されている。
【0072】
上述した利益及び利点は、一実施形態に関連するか、又はいくつかの実施形態に関連し得ることを理解されたい。実施形態は、記載された問題のいずれか又は全てを解決するもの、又は記載された利益及び利点のいずれか又は全てを有するものに限定されない。更に、「1つの(an)」アイテムへの言及は、それらのアイテムのうちの1つ又は複数を指し得ることを理解されたい。
【0073】
本明細書で説明された方法の動作は、任意の適切な順序で、又は必要に応じて同時に実行することができる。さらに、個々のブロックは、本明細書に記載の主題の範囲から逸脱することなく、任意の方法から削除され得る。また、上述した実施形態のうちのいずれかの態様は、求められる効果を失うことなく、上述した他の実施形態のいずれかの態様と組み合わされて、更なる実施形態を形成することができる。
【0074】
本明細書で使用される場合、用語「含む」は、特定された方法、ブロック又は要素を含むことを意味するが、そのようなブロック又は要素は、排他的なリストを構成せず、方法又は装置は、追加のブロック又は要素を含む可能性があることを意味するために使用される。
【0075】
本明細書で使用される場合、用語「自動化された」、「自動的に」、「自動的な」及びそれらの変形は、プロセス又は動作が実行される場合に人間による入力なしで行われる任意のプロセス又は動作を指すことができる。しかしながら、プロセス又は動作の実行に人間の入力が使用される場合でも、プロセス又は動作の実行前に入力が受信された場合は、プロセス又は動作を自動にすることができる。
【0076】
主題(発明に係る対象、題材)は「第1」又は「第2」の主題と呼ばれることがあるが、これは、必ずしも主題の順序又は重要度を示すものではない。代わりに、このような属性は、主題同士を区別するためにのみ使用される場合がある。
【0077】
上記の説明は、単に例として与えられており、当業者であれば様々な修正を行うことができることを理解されたい。上記明細書、例及びデータは、例示的な実施形態の構造及び使用の完全な説明を提供する。様々な実施形態が、ある程度の特殊性で、又は1つ以上の個々の実施形態を参照して以上に説明されているが、当業者であれば、本明細書の範囲から逸脱することなく、開示された実施形態に対して多数の変更を実施することができる。
【国際調査報告】