(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-14
(54)【発明の名称】ルーティング情報取得のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 92/24 20090101AFI20240206BHJP
H04W 88/14 20090101ALI20240206BHJP
H04W 4/14 20090101ALI20240206BHJP
H04W 8/18 20090101ALI20240206BHJP
H04L 45/00 20220101ALI20240206BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20240206BHJP
【FI】
H04W92/24
H04W88/14
H04W4/14
H04W8/18
H04L45/00
H04W28/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023543009
(86)(22)【出願日】2022-01-13
(85)【翻訳文提出日】2023-09-11
(86)【国際出願番号】 CN2022071804
(87)【国際公開番号】W WO2022152209
(87)【国際公開日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/072107
(32)【優先日】2021-01-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロン, ホンシァ
【テーマコード(参考)】
5K030
5K067
【Fターム(参考)】
5K030JA11
5K030JT09
5K030LB05
5K067EE02
5K067EE16
(57)【要約】
本開示の実施形態は、ルーティング情報取得のための方法及び装置を提供する。第1ネットワーク機能により実行される方法は、第2ネットワーク機能へ第1リクエストを送信することを含む。第1リクエストは、ユーザ機器(UE)向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信することを要求するものである。上記方法は、第2ネットワーク機能から、第1レスポンスを受信することをさらに含む。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがある場合には、第1レスポンスは、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示すステータスコードを含む。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがない場合には、第1レスポンスは、UE向けの上記サービスについての少なくとも1つの登録データセットを含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ネットワーク機能により実行される方法(400)であって、
第2ネットワーク機能へ第1リクエストを送信すること(402)であって、前記第1リクエストは、ユーザ機器(UE)向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信することを要求するものである、ことと、
前記第2ネットワーク機能から、第1レスポンスを受信すること(404)と、を含み、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連するエラーがある場合には、前記第1レスポンスは、前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーを示すステータスコードを含み、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーがない場合には、前記第1レスポンスは、前記UE向けの前記サービスについての前記少なくとも1つの登録データセットを含む、
方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記サービスについて前記UEのルーティングに関連するエラーを示す前記ステータスコードは、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーを示すために使用される原因属性を伴うハイパーテキストトランスファプロトコル(HTTP)ステータスコードである'403 Forbidden'、又は、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーを示すために使用される原因属性を伴うHTTPステータスコードである'404 Not Found'、
のうちの少なくとも一方を含む、方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の方法であって、前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーは、
前記UEは前記サービスに加入しているが前記サービスの副次サービスが禁止されていること、
前記UEは前記サービスに加入しているが前記サービスの副次サービスが提供されていないこと、又は、
前記UEは前記サービスに加入しているが前記UEは前記サービスに到達可能でないこと、
のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、前記サービスの前記副次サービスは、
モバイル終端型サービス、又は、
モバイル発信型サービス、
のうちの少なくとも一方を含む、方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法であって、前記サービスは、ショートメッセージサービスを含む、方法。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の方法であって、前記UE向けの前記サービスについての前記少なくとも1つの登録データセットは、
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)アクセスについての前記UEのショートメッセージサービス機能(SMSF)登録情報、又は、
非3GPPアクセスについての前記UEのSMSF登録情報、
のうちの少なくとも一方を含む、方法。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の方法であって、さらに、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーが前記UEは前記サービスに加入しているが前記UEは前記サービスに到達可能でないことを示している場合に、前記第2ネットワーク機能へ第2リクエストを送信すること(406)であって、前記第2リクエストは前記UEが前記サービスに到達可能であるときに前記サービスの機能に対しアラートを行うことを要求するものである、こと、
を含む、方法。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1ネットワーク機能は、
ショートメッセージサービス-ゲートウェイモバイルスイッチングセンタ(SMS-GMSC)、
インターネットプロトコル-ショートメッセージ-ゲートウェイ(IP-SM-GW)、
SMSルータ、
サービスケイパビリティ露出機能(SCEF)、又は、
ネットワーク露出機能(NEF)、
のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載の方法であって、前記第2ネットワーク機能は、
統一データ管理(UDM)、
ホーム加入者サーバ(HSS)、又は、
ホームロケーションレジスタ(HLR)、
のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1リクエストは、HTTP GETリクエストであり、前記第1レスポンスは、HTTP GETレスポンスである、方法。
【請求項11】
第2ネットワーク機能により実行される方法(500)であって、
第1ネットワーク機能から、第1リクエストを受信すること(502)であって、前記第1リクエストは、ユーザ機器(UE)向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信することを要求するものである、ことと、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定すること(504)と、
前記第1ネットワーク機能へ、第1レスポンスを送信すること(506)と、を含み、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーがある場合には、前記第1レスポンスは、前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーを示すステータスコードを含み、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーがない場合には、前記第1レスポンスは、前記UE向けの前記サービスについての前記少なくとも1つの登録データセットを含む、
方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、前記サービスについて前記UEのルーティングに関連するエラーを示す前記ステータスコードは、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーを示すために使用される原因属性を伴うハイパーテキストトランスファプロトコル(HTTP)ステータスコードである'403 Forbidden'、又は、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーを示すために使用される原因属性を伴うHTTPステータスコードである'404 Not Found'、
のうちの少なくとも一方を含む、方法。
【請求項13】
請求項11又は12に記載の方法であって、前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーは、
前記UEは前記サービスに加入しているが前記サービスの副次サービスが禁止されていること、
前記UEは前記サービスに加入しているが前記サービスの副次サービスが提供されていないこと、又は、
前記UEは前記サービスに加入しているが前記UEは前記サービスに到達可能でないこと、
のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、前記サービスの前記副次サービスは、
モバイル終端型サービス、又は、
モバイル発信型サービス、
のうちの少なくとも一方を含む、方法。
【請求項15】
請求項11~14のいずれか1項に記載の方法であって、前記サービスは、ショートメッセージサービスを含む、方法。
【請求項16】
請求項11~15のいずれか1項に記載の方法であって、前記UE向けの前記サービスについての前記少なくとも1つの登録データセットは、
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)アクセスについての前記UEのショートメッセージサービス機能(SMSF)登録情報、又は、
非3GPPアクセスについての前記UEのSMSF登録情報、
のうちの少なくとも一方を含む、方法。
【請求項17】
請求項11~16のいずれか1項に記載の方法であって、さらに、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーが前記UEは前記サービスに加入しているが前記UEは前記サービスに到達可能でないことを示す場合に、前記第1ネットワーク機能から第2リクエストを受信すること(602)であって、前記第2リクエストは前記UEが前記サービスに到達可能であるときに前記サービスの機能に対しアラートを行うことを要求するものである、ことと、
前記UEは前記サービスに到達可能であることを示すアラートメッセージを前記サービスの前記機能へ送信すること(604)と、
を含む、方法。
【請求項18】
請求項11~17のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1ネットワーク機能は、
ショートメッセージサービス-ゲートウェイモバイルスイッチングセンタ(SMS-GMSC)、
インターネットプロトコル-ショートメッセージ-ゲートウェイ(IP-SM-GW)、
SMSルータ、
サービスケイパビリティ露出機能(SCEF)、又は、
ネットワーク露出機能(NEF)、
のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項19】
請求項11~18のいずれか1項に記載の方法であって、前記第2ネットワーク機能は、
統一データ管理(UDM)、
ホーム加入者サーバ(HSS)、又は、
ホームロケーションレジスタ(HLR)、
のうちの少なくとも1つを含む、方法。
【請求項20】
請求項11~19のいずれか1項に記載の方法であって、前記第1リクエストは、HTTP GETリクエストであり、前記第1レスポンスは、HTTP GETレスポンスである、方法。
【請求項21】
請求項11~20のいずれか1項に記載の方法であって、前記サービスについて前記UEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定することは、
前記UEの前記サービスの加入データを取得することであって、前記UEの前記サービスの前記加入データは前記UEが前記サービスに加入しているかに関する加入情報を含む、ことと、
前記UEの前記サービスの管理加入データを取得することであって、前記UEの前記サービスの前記管理加入データは前記UEが前記サービスの副次サービスに加入しているかに関する加入情報、及び/又は禁止制御ポリシーを含む、ことと、
前記UEの前記サービスの前記加入データ及び前記UEの前記サービスの前記管理加入データに基づいて、前記サービスについて前記UEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定することと、を含む、方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法であって、前記UEの前記サービスの前記加入データ及び前記UEの前記サービスの前記管理加入データのうちの少なくとも一方は、統一データリポジトリ(UDR)から取得される、方法。
【請求項23】
請求項11~22のいずれか1項に記載の方法であって、前記サービスについて前記UEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定することは、
前記UE向けの前記サービスの機能の登録データを取得することと、
前記UE向けの前記サービスの待機ステータスデータを取得することであって、前記UE向けの前記サービスの前記待機ステータスデータは前記UEが前記サービスに到達可能であるかに関する情報を含む、ことと、
前記UE向けの前記サービスの前記機能の前記登録データ及び前記UE向けの前記サービスの前記待機ステータスデータに基づいて、前記サービスについて前記UEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定することと、を含む、方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法であって、前記UE向けの前記サービスの前記機能の前記登録データ及び前記UE向けの前記サービスの前記待機ステータスデータのうちの少なくとも一方は、UDRから取得される、方法。
【請求項25】
第1ネットワーク機能(1000)であって、
プロセッサ(1021)と、
前記プロセッサ(1021)へ連結されるメモリ(1022)と、を備え、前記メモリ(1022)は、前記プロセッサ(1021)により実行可能な命令群を含み、それにより、前記第1ネットワーク機能(1000)は、
第2ネットワーク機能へ第1リクエストを送信することであって、前記第1リクエストは、ユーザ機器(UE)向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信することを要求するものである、ことと、
前記第2ネットワーク機能から、第1レスポンスを受信することと、
を行うように動作可能であり、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連するエラーがある場合には、前記第1レスポンスは、前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーを示すステータスコードを含み、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーがない場合には、前記第1レスポンスは、前記UE向けの前記サービスについての前記少なくとも1つの登録データセットを含む、
第1ネットワーク機能。
【請求項26】
請求項25に記載の第1ネットワーク機能であって、前記第1ネットワーク機能は、請求項2~10のいずれか1項に記載の方法を実行するようにさらに動作可能である、第1ネットワーク機能。
【請求項27】
第2ネットワーク機能(1000)であって、
プロセッサ(1021)と、
前記プロセッサ(1021)へ連結されるメモリ(1022)と、を備え、前記メモリ(1022)は、前記プロセッサ(1021)により実行可能な命令群を含み、それにより、前記第2ネットワーク機能(1000)は、
第1ネットワーク機能から、第1リクエストを受信することであって、前記第1リクエストは、ユーザ機器(UE)向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信することを要求するものである、ことと、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定することと、
前記第1ネットワーク機能へ、第1レスポンスを送信することと、
を行うように動作可能であり、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーがある場合には、前記第1レスポンスは、前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーを示すステータスコードを含み、
前記サービスについて前記UEのルーティングに関連する前記エラーがない場合には、前記第1レスポンスは、前記UE向けの前記サービスについての前記少なくとも1つの登録データセットを含む、
第2ネットワーク機能。
【請求項28】
請求項27に記載の第2ネットワーク機能であって、前記第2ネットワーク機能は、請求項12~24のいずれか1項に記載の方法を実行するようにさらに動作可能である、第2ネットワーク機能。
【請求項29】
コンピュータ読取可能な記憶媒体であって、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1~24のいずれか1項に記載の方法を行わせる命令群、を記憶する、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【請求項30】
コンピュータプログラムプロダクトであって、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、前記少なくとも1つのプロセッサに、請求項1~24のいずれか1項に記載の方法を行わせる命令群、を含む、コンピュータプログラムプロダクト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の非限定的で例示的な実施形態は、概して、通信の技術分野に関連し、具体的には、ルーティング情報取得のための方法及び装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
本セクションは、本開示のより良好な理解を促進し得る側面を紹介する。したがって、本セクションの記載は、それに照らして読まれるべきであり、何が従来技術に含まれ何が従来技術から外れるかに関する自認として理解されるべきではない。
【0003】
例えば第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)により定義された通りのロングタームエボリューション(LTE)及び新無線(NR)といった通信ネットワークにおいて、多様な登録情報が多様なネットワークエンティティにおいて記憶され得る。ネットワークエンティティ又はネットワーク機能(NF)は、ある種類の登録情報を、その登録情報を記憶しているであろう他のネットワークエンティティ又はネットワーク機能から取得し得る。
【0004】
例えば、ユーザ機器(UE)にサービスを提供することを選択したNFによって、関連するUEコンテキスト管理(UECM)情報を統一データ管理(UDM)に記憶させるために、登録サービス動作が起動され得る。そのNFのコンシューマは、アクセス及びモビリティ管理サービスについてはAMF(Access and mobility Function)、セッション管理サービスについてはSMF(Session Management Function)、ショートメッセージサービス(SMS)サービスを提供するのはSMSF(Short Message Service Function)、SMSoIP(SMS over IP)のシナリオにおけるIP-SM-GW(Internet protocol-Short Message-Gateway)についてはHSS(home subscriber server)である。この登録手続の一部として、UDMは、加入データ(例えば、ローミング制限)に基づいて、加入者が登録されたNFにより提供されるサービスを使用することを承認し又は拒否し得る。
【0005】
3GPP TS29.503 V17.1.0は、その開示が全体としてここで参照により取り入れられるものであり、次のような多様な登録サービス動作を記述している:
- 3GPPアクセスについてのAMF登録
- 非3GPPアクセスについてのAMF登録
- SMF登録
- 3GPPアクセスについてのSMSF登録
- 非3GPPアクセスについてのSMSF登録
- IP-SM-GW登録
【0006】
図1aは、3GPPアクセスについてのUEのSMSF登録情報を要求する手続を示している。
図1は、3GPP TS29.503V17.1.0の
図5.3.2.5.5-1と同一である。
【0007】
図1aは、NFサービスコンシューマ(例えば、NEF(Network Exposure Function))がUEのSmsfRegistration情報を取得するためのリクエストをUDMへ送信するシナリオを示している。そのリクエストは、GPSI(Generic Public Subscription Identifier)であるものとされるUEのアイデンティティ(/{ueId})、リクエストされる情報のタイプ(/registrations/smsf-3gpp-access)、及びクエリパラメータ(supported-features)を含む。
【0008】
ステップ1. NGサービスコンシューマ(例えば、NEF)は、supported-featuresを示すクエリパラメータと共に、3GPPアクセスのためのUEのSMSF登録情報を代表するリソースに対するGETリクエストを送信する。
【0009】
ステップ2a. UDMは、3GPPアクセスのためのUEのSmsfRegistrationを含むメッセージボディと共に、"200 OK"で応答する。
【0010】
ステップ2b.UEがSMSサービスのための所要の加入データを有しておらず又はSMSサービスが禁止されている場合、ハイパーテキストトランスファプロトコル(HTTP)ステータスコード"403 Forbidden"が、レスポンスボディに追加的なエラー情報を("ProblemDetails"エレメント内に)含めて返送されるはずである。
【0011】
失敗の場合、そのエラーを示す適切なHTTPステータスコードが返送されるものとされ、適切な追加的なエラー情報がGETレスポンスボディにおいて返送されるはずである。
【0012】
図1bは、非3GPPアクセスについてのUEのSMSF登録情報を要求する手続を示している。
図1bは、3GPP TS29.503V17.1.0の
図5.3.2.5.6-1と同一である。
【0013】
図1bは、NFサービスコンシューマ(例えば、NEF)が非3GPPアクセスについてのUEのSmsfRegistration情報を取得するためのリクエストをUDMへ送信するシナリオを示している。そのリクエストは、GPSIであるものとされるUEのアイデンティティ(/{ueId})、リクエストされる情報のタイプ(/registrations/smsf-non-3gpp-access)、及びクエリパラメータ(supported-features)を含む。
【0014】
ステップ1. NGサービスコンシューマ(例えば、NEF)は、supported-featuresを示すクエリパラメータと共に、非3GPPアクセスのためのUEのSMSF登録情報を代表するリソースに対するGETリクエストを送信する。
【0015】
ステップ2a. UDMは、非3GPPアクセスのためのUEのSmsfRegistrationを含むメッセージボディと共に、"200 OK"で応答する。
【0016】
ステップ2b.UEがSMSサービスのための所要の加入データを有しておらず又はSMSサービスが禁止されている場合、HTTPステータスコード"403 Forbidden"が、レスポンスボディに追加的なエラー情報を("ProblemDetails"エレメント内に)含めて返送されるはずである。
【0017】
失敗の場合、そのエラーを示す適切なHTTPステータスコードが返送されるものとされ、適切な追加的なエラー情報がGETレスポンスボディにおいて返送されるはずである。
【0018】
図1cは、複数のUE登録データセットの取得の手続を示している。
図1cは、3GPP TS29.503V17.1.0の
図5.3.2.5.10-1と同一である。
【0019】
図1cは、NFサービスコンシューマ(例えば、HSS、NWDAF(network data analytics function)、NSSAAF(Network Slice-Specific Authentication and Authorization Function))が複数のUE登録データセットを受信するためのリクエストをUDMへ送信するシナリオを示している。この例示的なシナリオでは、単一のリクエストでUEの複数のAMF登録データセットが取得される。単一のリクエストで取得することのできる他のデータセットについては、3GPP TS29.503V17.1.0の第6.2.6.3.6節を参照されたい。そのリクエストは、UEの登録のリソース({ueId}/registrations)及びリクエストされる登録データセットを識別するクエリパラメータ(この例では、?registration-dataset-names=AMF_3GPP, AMF_NON_3GPP)を含む。
【0020】
ステップ1. NFサービスコンシューマ(例えば、HSS、NWDAF)は、UEの登録を代表するリソースへGETリクエストを送信する。クエリパラメータは、リクエストされるUE登録データセットを示す。
【0021】
ステップ2. UDMは、リクエストされたUE登録データセットを含むメッセージボディと共に、"200 OK"で応答する。
【0022】
失敗の場合、そのエラーを示す適切なHTTPステータスコードが返送されるものとされ、適切な追加的なエラー情報がGETレスポンスボディにおいて返送されるはずである。
【0023】
3GPP TS29.503V17.1.0の第6.2.3.6.3.3節は、GETメソッドを説明している。当該GETメソッドは、3GPP TS29.503V17.1.0のテーブル6.2.3.6.3.3-1と同じである表1において特定したURI(Uniform Resource Identifier)クエリパラメータをサポートするものとされている。
【表1】
【0024】
上記GETメソッドは、3GPP TS29.503V17.1.0のテーブル6.2.3.6.3.3-2と同じである表2において特定したリクエストデータ構造、並びに3GPP TS29.503V17.1.0のテーブル6.2.3.6.3.3-3と同じである表3において特定したレスポンスデータ構造及びレスポンスコードをサポートするものとされている。
【表2】
【表3】
【0025】
3GPP TS29.503V17.1.0の第6.2.3.7.3.3節は、GETメソッドを説明している。
【0026】
当該GETメソッドは、3GPP TS29.503V17.1.0のテーブル6.2.3.7.3.3-1と同じである表4において特定したURIクエリパラメータをサポートするものとされている。
【表4】
【0027】
上記GETメソッドは、3GPP TS29.503V17.1.0のテーブル6.2.3.7.3.3-2と同じである表5において特定したリクエストデータ構造、並びに3GPP TS29.503V17.1.0のテーブル6.2.3.7.3.3-3と同じである表6において特定したレスポンスデータ構造及びレスポンスコードをサポートするものとされている。
【表5】
【表6】
【発明の概要】
【0028】
この概要は、ある選択された概念を簡略化した形で紹介するために提供されており、それらは以下に詳細な説明においてさらに説明される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴や本質的な特徴を識別することを意図したものではなく、特許請求される主題のスコープを限定するために使用されることを意図したものでもない。
【0029】
ショートメッセージサービス-ゲートウェイモバイルスイッチングセンタ(SMS-GMSC)/IP-SM-GW/SMSルータ、又はNEFといったネットワークデバイス/機能がそのサービス用のUEのルーティング(例えば、第5世代(5G)システムに登録されたUEについてのSMSルーティング情報)を取得するためのユースケースが存在し、そのリクエストは、3GPP TS29.503 V17.1.0に記述されている通りのNudm UECM (UE Context Management) GETサービスといった3GPPにより定義されたサービスでサービスされるものとされている。
【0030】
しかし、明らかな問題は、SMSなどのサービスに到達可能でないUEについて、その状況が従来技術としてのNudm UECM GETサービスによってはサービスコンシューマに示されないこと、及び、(モバイル終端型(MT)-SMSなどの)サービスの副次サービスが禁止されていることに関する情報も、MT-SMSなどのサービスの副次サービスが提供されないことに関する情報も、従来技術としてのNudm UECM GETサービスによってはサービスコンシューマに示されないことである。
【0031】
例えば、NEFなどのサービスコンシューマは、3GPPアクセスについてUECM GET SMSFにより若しくは非3GPPアクセスについてUECM GET SMSFにより、又は、3GPPアクセス向けのSMSF及び非3GPPアクセス向けのSMSF及びについてUECM GET registration data setsにより、5GドメインSMSルーティング情報としてSMSFに関する情報を取得することができる。しかし、上記サービス動作は、SMS加入チェック及び/又はSMS待機ステータスチェックの結果に基づいて原因属性において正確な条件を返答するように規格化されていない。
【0032】
少なくとも上で言及した問題又は他の問題を克服し若しくは軽減するために、本開示の実施形態は、改善されたルーティング情報取得の解決策を提案する。
【0033】
本開示の第1の観点では、第1ネットワーク機能により実行される方法が提供される。当該方法は、第2ネットワーク機能へ第1リクエストを送信することであって、上記第1リクエストは、ユーザ機器(UE)向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信することを要求するものである、ことを含む。上記方法は、第2ネットワーク機能から、第1レスポンスを受信すること、をさらに含む。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがある場合には、第1レスポンスは、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示すステータスコードを含む。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがない場合には、第1レスポンスは、UE向けの上記サービスについての少なくとも1つの登録データセットを含む。
【0034】
一実施形態において、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示す上記ステータスコードは、上記サービスについてUEのルーティングに関連する上記エラーを示すために使用される原因属性を伴う、ハイパーテキストトランスファプロトコル(HTTP)ステータスコードである'403 Forbidden'、又は、上記サービスについてUEのルーティングに関連する上記エラーを示すために使用される原因属性を伴う、HTTPステータスコードである'404 Not Found'、のうちの少なくとも一方を含む。
【0035】
一実施形態において、上記サービスについてUEのルーティングに関連する上記エラーは、UEは上記サービスに加入しているが上記サービスの副次サービスが禁止されていること、UEは上記サービスに加入しているが上記サービスの副次サービスが提供されていないこと、又は、UEは上記サービスに加入しているがUEは上記サービスに到達可能でないこと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0036】
一実施形態において、上記サービスの上記副次サービスは、モバイル終端型(mobile terminated)サービス又はモバイル発信型(mobile originated)サービス、のうちの少なくとも一方を含む。
【0037】
一実施形態において、上記サービスは、ショートメッセージサービスを含む。
【0038】
一実施形態において、上記UE向けの上記サービスについての上記少なくとも1つの登録データセットは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)アクセスについての上記UEのショートメッセージサービス機能(SMSF)登録情報、又は、非3GPPアクセスについての上記UEのSMSF登録情報、のうちの少なくとも一方を含む。
【0039】
一実施形態において、上記方法は、さらに、上記サービスについてUEのルーティングに関連する上記エラーがUEは上記サービスに加入しているがUEは上記サービスに到達可能でないことを示している場合に、上記第2ネットワーク機能へ第2リクエストを送信すること、を含む。上記第2リクエストは、UEが上記サービスに到達可能であるときに上記サービスの機能に対しアラートを行うことを要求するものである。
【0040】
一実施形態において、上記第1ネットワーク機能は、ショートメッセージサービス-ゲートウェイモバイルスイッチングセンタ(SMS-GMSC)、インターネットプロトコル-ショートメッセージ-ゲートウェイ(IP-SM-GW)、SMSルータ、サービスケイパビリティ露出機能(SCEF)、又は、ネットワーク露出機能(NEF)、のうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
一実施形態において、上記第2ネットワーク機能は、統一データ管理(UDM)、ホーム加入者サーバ(HSS)、又は、ホームロケーションレジスタ(HLR)、のうちの少なくとも1つを含む。
【0042】
一実施形態において、上記第1リクエストは、HTTP GETリクエストであり、上記第1レスポンスは、HTTP GETレスポンスである。
【0043】
本開示の第2の観点では、第2ネットワーク機能により実行される方法が提供される。当該方法は、第1ネットワーク機能から第1リクエストを受信することを含み、上記第1リクエストは、ユーザ機器(UE)向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信することを要求するものである。上記方法は、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定すること、をさらに含む。上記方法は、第1ネットワーク機能へ、第1レスポンスを送信すること、をさらに含む。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがある場合には、第1レスポンスは、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示すステータスコードを含む。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがない場合には、第1レスポンスは、UE向けの上記サービスについての少なくとも1つの登録データセットを含む。
【0044】
一実施形態において、上記方法は、さらに、上記サービスについてUEのルーティングに関連する上記エラーがUEは上記サービスに加入しているがUEは上記サービスに到達可能でないことを示す場合に、上記第1ネットワーク機能から第2リクエストを受信すること、を含む。上記第2リクエストは、UEが上記サービスに到達可能であるときに上記サービスの機能に対しアラートを行うことを要求するものである。上記方法は、さらに、UEは上記サービスに到達可能であることを示すアラートメッセージを上記サービスの上記機能へ送信すること、を含む。
【0045】
一実施形態において、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定することは、上記UEの上記サービスの加入データを取得することであって、上記UEの上記サービスの上記加入データは上記UEが上記サービスに加入しているかに関する加入情報を含む、ことと、上記UEの上記サービスの管理加入データを取得することであって、上記UEの上記サービスの上記管理加入データは上記UEが上記サービスの副次サービスに加入しているかに関する加入情報、及び/又は禁止制御ポリシーを含む、ことと、上記UEの上記サービスの上記加入データ及び上記UEの上記サービスの上記管理加入データに基づいて、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定することと、を含む。
【0046】
一実施形態において、上記UEの上記サービスの上記加入データ及び上記UEの上記サービスの上記管理加入データのうちの少なくとも一方は、統一データリポジトリ(UDR)から取得される。
【0047】
一実施形態において、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定することは、上記UE向けの上記サービスの機能の登録データを取得することと、上記UE向けの上記サービスの待機ステータスデータを取得することであって、上記UE向けの上記サービスの上記待機ステータスデータは上記UEが上記サービスに到達可能であるかに関する情報を含む、ことと、上記UE向けの上記サービスの上記機能の上記登録データ及び上記UE向けの上記サービスの上記待機ステータスデータに基づいて、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定することと、を含む。
【0048】
一実施形態において、上記UE向けの上記サービスの上記機能の上記登録データ及び上記UE向けの上記サービスの上記待機ステータスデータのうちの少なくとも一方は、UDRから取得される。
【0049】
本開示の第3の観点では、方法と第1ネットワーク機能が提供される。上記第1ネットワーク機能は、プロセッサと、上記プロセッサへ連結されるメモリとを備える。上記メモリは、上記プロセッサにより実行可能な命令群を含む。上記第1ネットワーク機能は、第2ネットワーク機能へ第1リクエストを送信する、ように動作可能である。第1リクエストは、ユーザ機器(UE)向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信することを要求するものである。上記第1ネットワーク機能は、第2ネットワーク機能から第1レスポンスを受信する、ようにさらに動作可能である。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがある場合には、第1レスポンスは、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示すステータスコードを含む。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがない場合には、第1レスポンスは、UE向けの上記サービスについての少なくとも1つの登録データセットを含む。
【0050】
本開示の第4の観点では、第2ネットワーク機能が提供される。上記第2ネットワーク機能は、プロセッサと、上記プロセッサへ連結されるメモリとを備える。上記メモリは、上記プロセッサにより実行可能な命令群を含む。上記第2ネットワーク機能は、第1ネットワーク機能から第1リクエストを受信する、ように動作可能である。第1リクエストは、ユーザ機器(UE)向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信することを要求するものである。上記第2ネットワーク機能は、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定する、ようにさらに動作可能である。上記第2ネットワーク機能は、第1ネットワーク機能へ第1レスポンスを送信する、ようにさらに動作可能である。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがある場合には、第1レスポンスは、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示すステータスコードを含む。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがない場合には、第1レスポンスは、UE向けの上記サービスについての少なくとも1つの登録データセットを含む。
【0051】
本開示の第5の観点では、第1ネットワーク機能が提供される。上記第1ネットワーク機能は、第1送信モジュール及び受信モジュールを備える。上記第1送信モジュールは、第2ネットワーク機能へ第1リクエストを送信する、ように構成され得る。第1リクエストは、ユーザ機器(UE)向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信することを要求するものである。上記受信モジュールは、第2ネットワーク機能から第1レスポンスを受信する、ように構成され得る。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがある場合には、第1レスポンスは、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示すステータスコードを含む。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがない場合には、第1レスポンスは、UE向けの上記サービスについての少なくとも1つの登録データセットを含む。
【0052】
一実施形態において、上記第1ネットワーク機能は、さらに、上記サービスについてUEのルーティングに関連する上記エラーがUEは上記サービスに加入しているがUEは上記サービスに到達可能でないことを示している場合に、上記第2ネットワーク機能へ第2リクエストを送信するように構成される第2送信モジュール、を備え得る。上記第2リクエストは、UEが上記サービスに到達可能であるときに上記サービスの機能に対しアラートを行うことを要求するものである。
【0053】
本開示の第6の観点では、第2ネットワーク機能が提供される。上記第2ネットワーク機能は、第1受信モジュール、判定モジュール、及び第1送信モジュールを備える。上記第1受信モジュールは、第1ネットワーク機能から第1リクエストを受信する、ように構成され得る。第1リクエストは、ユーザ機器(UE)向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信することを要求するものである。上記判定モジュールは、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定する、ように構成され得る。上記第1送信モジュール1203は、第1ネットワーク機能へ第1レスポンスを送信する、ように構成され得る。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがある場合には、第1レスポンスは、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示すステータスコードを含む。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがない場合には、第1レスポンスは、UE向けの上記サービスについての少なくとも1つの登録データセットを含む。
【0054】
一実施形態において、上記第2ネットワーク機能は、さらに、上記サービスについてUEのルーティングに関連する上記エラーがUEは上記サービスに加入しているがUEは上記サービスに到達可能でないことを示している場合に、上記第1ネットワーク機能から第2リクエストを受信するように構成される第2受信モジュール、を備え得る。上記第2リクエストは、UEが上記サービスに到達可能であるときに上記サービスの機能に対しアラートを行うことを要求するものである。
【0055】
一実施形態において、上記第2ネットワーク機能は、さらに、UEは上記サービスに到達可能であることを示すアラートメッセージを上記サービスの上記機能へ送信する第2送信モジュール、を備え得る。
【0056】
本開示の第7の観点では、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、上記少なくとも1つのプロセッサに、上記第1及び第2の観点のいずれか一方に係る方法を遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供される。
【0057】
本開示の第8の観点では、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合に、上記少なくとも1つのプロセッサに、上記第1及び第2の観点のいずれか一方に係る方法を遂行させる命令群、を記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体が提供される。
【0058】
ここでの実施形態は、多くの利点を提供し得るものであり、その非網羅的な例のリストは次の通りである。ここでのいくつかの実施形態では、第2ネットワーク機能が、サービスについてのUEのルーティングに関連するエラーを示す正確なステータスコードを第1ネットワーク機能へ送信することができる。例えば、SMSルーティング情報リクエストについて、UDM UECM GETサービスのコンシューマへ、ABSENT_SUBSCRIBER_SM、MTSMS_BARRED、MTSMS_NOT_PROVISIONEDといった正確な原因が送信され得る。ここでのいくつかの実施形態では、NFコンシューマがエラー条件を区別することができる。ここでのいくつかの実施形態では、提案された解決策によって、例えばSMSなどのサービスにUEが到達可能ではない場合に不必要なシグナリングを回避することができる。ここでのいくつかの実施形態では、UEがサービスに到達可能であるときに当該サービスの機能に対しアラートを行うことを第1ネットワーク機能が第2ネットワーク機能に要求することができる。例えば、サービスコンシューマは、UDMに対し、SMS待機データリストへSCアドレスを追加することを求めることができるであろう。一旦UEがSMSに到達可能になると、UDMは、保留中のSMSの再送信についてSCへアラートすることができるであろう。ここでのいくつかの実施形態では、SMSデリバリなどのサービスを最適化することができる。ここでの実施形態は、上で言及した特徴及び利点には限定されない。当業者は、以下の詳細な説明を読んだ後に、追加的な特徴及び利点を認識するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0059】
本開示の多様な実施形態の上述した及び他の側面、特徴及び恩恵が、添付図面への参照を伴う以下の詳細な説明から例示の形でより充分に明らかとなるであろう。添付図面において、類似の又は等価のエレメントを指すために類似の参照番号又は文字が使用されている。図面は、本開示の実施形態のより良好な理解を促進するために示されており、必ずしも縮尺通りに描かれてはおらず、次の通りである:
【0060】
【
図1a】3GPPアクセスについてのUEのSMSF登録情報を要求する手続を示している。
【0061】
【
図1b】非3GPPアクセスについてのUEのSMSF登録情報を要求する手続を示している。
【0062】
【
図1c】複数のUE登録データセットの取得の手続を示している。
【0063】
【
図2】本開示の一実施形態に係る5Gネットワーク内のハイレベルアーキテクチャを概略的に示している。
【0064】
【
図3】本開示の一実施形態に係る4Gネットワーク内のシステムアーキテクチャを概略的に示している。
【0065】
【
図4】本開示の一実施形態に係る方法のフローチャートを示している。
【0066】
【
図5】本開示の他の実施形態に係る方法のフローチャートを示している。
【0067】
【
図6】本開示の他の実施形態に係る方法のフローチャートを示している。
【0068】
【
図7】本開示の一実施形態に係る3GPPアクセスについてのSMSF登録データの取得のフローチャートを示している。
【0069】
【
図8】本開示の一実施形態に係る非3GPPアクセスについてのSMSF登録データの取得のフローチャートを示している。
【0070】
【
図9】本開示の一実施形態に係る非3GPPアクセスについてのSMSF登録データ及び3GPPアクセスについてのSMSF登録データの取得のフローチャートを示している。
【0071】
【
図10】本開示のいくつかの実施形態を実践するために適した装置を示すブロック図である。
【0072】
【
図11】本開示の一実施形態に係る第1ネットワーク機能を示すブロック図である。
【0073】
【
図12】本開示の一実施形態に係る第2ネットワーク機能を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0074】
本開示の実施形態について、添付図面を参照しながらより詳細に説明する。理解されるべきこととして、それら実施形態は、本開示の範囲に関して何らかの限定を示唆するよりもむしろ、当業者が本開示をよりよく理解しそれによって実装することを可能にする目的で議論されるに過ぎない。本明細書を通じて、特徴、利点又は類似の語句に対する言及は、本開示と共に実現され得る特徴及び利点の全てが本開示の何らかの単一の実施形態に現れるべきこと又は現れることを暗示しない。むしろ、特徴及び利点に言及する語句は、ある実施形態との関連で説明される特定の特徴、利点又は特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味するものと理解される。さらに、説明される本開示の特徴、利点及び特性は、1つ以上の実施形態において任意の適したやり方で組み合わされてよい。当業者は、本開示が具体的な実施形態の特定の特徴又は利点の1つ以上が無くとも実践され得ることを認識するであろう。他の例でいうと、ある実施形態において追加的な特徴及び利点が認識されてもよく、それは本開示の全ての実施形態に現れていなくてもよい。
【0075】
ここで使用されるところでは、"ネットワーク"との用語は、新無線(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスト、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)、符号分割多重アクセス(CDMA)、時分割多重アクセス(TDMA)、周波数分割多重アクセス(FDMA)、直交周波数符号分割多重アクセス(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多重アクセス(SC-FDMA)、及び他のワイヤレスネットワークといった、任意の適した通信標準に従うネットワークへの言及である。CDMAネットワークは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)などといった無線技術を実装し得る。UTRAは、WCDMA及びCDMAの他の派生を含む。TDMAネットワークは、GSM(Global System for Mobile Communications)といった無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、進化型UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュOFDMA、アドホックネットワーク、ワイヤレスセンサネットワークなどといった無線技術を実装し得る。以下の説明において、"ネットワーク"及び"システム"との用語は互換可能に使用され得る。さらに、ネットワークにおける2つのデバイス間の通信は、限定ではないものの、3GPPといった標準化機関により定義された通りの通信プロトコルを含む、任意の適した通信プロトコルに従って行われてよい。例えば、通信プロトコルは、第1世代(1G)、2G、3G、4G、4.5G、5Gの通信プロトコル、及び/又は、現在知られているか若しくは将来開発されることになるかのいずれかの任意の他のプロトコルを含み得る。
【0076】
"ネットワーク機能(NF)"との用語は、通信ネットワークの(物理的な又は仮想的な)ネットワークエンティティに実装可能な任意の適したネットワーク機能(NF)への言及である。例えば、そのネットワーク機能は、専用のハードウェア上のネットワークエレメントとして、専用のハードウェア上で稼働するソフトウェアインスタンスとして、又は例えばクラウドインフラストラクチャといった適切なプラットフォーム上でインスタンス化される仮想化機能としてのいずれかで実装され得る。例えば、5Gシステム(5GS)は、アクセス及びモビリティ機能(AMF)、セッション管理機能(SMF)、認証サービス機能(AUSF)、統一データ管理(UDM)、ポリシー制御機能(PCF)、アプリケーション機能(AF)、ネットワーク露出機能(NEF)、ユーザプレーン機能(UPF)及びネットワークリポジトリ機能(NRF)、無線アクセスネットワーク(RAN)、サービス通信プロキシ(SCP)、ネットワークデータアナリティクス機能(NWDAF)、ネットワークスライス選択機能(NSSF)、ネットワークスライス固有認証及び承認機能(NSSAAF)などといった複数のNFを含み得る。例えば、(LTEといった)4Gシステムは、モビリティ管理エンティティ(MME)、ホーム加入者サーバ(HSS)、プロキシ及び課金ルール機能(PCRF)、パケットデータネットワークゲートウェイ(PGW)、PGW制御プレーン(PGW-C)、サービングゲートウェイ(SGW)、SGW制御プレーン(SGW-C)、E-UTRANノードB(eNB)などといった複数のNFを含み得る。他の実施形態において、ネットワーク機能は、例えば特定のネットワークに依存して、異なる種類のNFを含み得る。
【0077】
"端末デバイス"との用語は、通信ネットワークへアクセスし及びそこからサービスを受けることのできる任意の末端のデバイスへの言及である。限定ではなく例示でいうと、端末装置は、移動端末、ユーザ機器(UE)、又は他の適した装置をいう。UEは、例えば、加入者局(SS)、ポータブル加入者局、移動局(MS)、又はアクセス端末(AT)であってよい。端末デバイスは、限定ではないものの、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラのような撮像端末デバイス、ゲーミング端末デバイス、楽曲記憶再生電化製品、モバイルフォン、セルラーフォン、スマートフォン、VoIP(voice over IP)フォン、ワイヤレスローカルループフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、PDA(personal digital assistant)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ウェアラブル端末デバイス、車載ワイヤレス端末デバイス、ワイヤレスエンドポイント、移動局、LEE(laptop-embedded equipment)、LME(laptop-mounted equipment)、USBドングル、スマートデバイス、及びワイヤレスCPE(customer-premises equipment)などを含んでよい。以下の説明において、"端末デバイス"、"端末"、"ユーザ機器"及び"UE"は、互換可能に使用され得る。1つの例として、端末装置は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のLTE規格又はNR規格といった、3GPPにより発布された1つ以上の通信規格に従った通信のために構成されるUEを表し得る。ここで使用されるところでは、"ユーザ機器"あるいは"UE"は、関係するデバイスを所有し及び/又は操作する人間のユーザという意味での"ユーザ"を必ずしも有していなくてもよい。いくつかの実施形態において、端末デバイスは、直接的なヒューマンインタラクション無しで情報を送信し及び/又は受信するように構成されてもよい。例えば、端末装置は、予め決定されるスケジュールで、内部の若しくは外部のイベントによりトリガされた場合に、又は、通信ネットワークからの要求に応じて、ネットワークへ情報を送信するように設計されてもよい。その代わりに、UEは、人間のユーザへの販売又は人間のユーザによる操作を意図されているが、当初は特定の人間のユーザに関連付けられていないかもしれないデバイスを表してもよい。
【0078】
また別の例として、モノのインターネット(IoT)のシナリオでは、端末デバイスは、監視及び/若しくは測定を実行し、並びに他の端末デバイス及び/若しくはネットワーク機器へそうした監視及び/若しくは測定の結果を送信する、マシン又は他のデバイスを表してもよい。端末装置は、このケースにおいて、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよく、3GPPの文脈ではマシンタイプ通信(MTC)デバイスとして言及されてもよい。1つの具体的な例として、端末デバイスは、3GPP狭帯域IoT(NB-IoT)標準を実装するUEであってもよい。そうしたマシン又はデバイスの具体的な例は、センサ、電力メータのようなメータデバイス、産業機械、又は、例えば冷蔵庫、テレビジョン、時計などの個人装着品である、家庭若しくは個人電化製品である。他のシナリオにおいて、端末装置は、その動作ステータス若しくはその動作に関連付けられる他の機能について監視し及び/若しくは報告することの可能な車両又は他の機器を表してもよい。
【0079】
本明細書における、"1つの実施形態"、"一実施形態"、"例示的な実施形態"などへの言及は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るものの、あらゆる実施形態が当該特定の特徴、構造、又は特性を含むわけでは必ずしもないことを示す。そのうえ、そうしたフレーズは、必ずしも同じ実施形態を指しているわけではない。さらに、一実施形態との関係において特定の特徴、構造、又は特性が説明されている場合、明示的に記載されているか否かに関わらず、他の実施形態との関係においてそうした特徴、構造、又は特性を作用させることは、当業者の知識の範囲内であることが思量される。
【0080】
ここでは多様な要素を説明するのに"第1"、"第2"などの用語が使用され得るが、そうした要素はそれら用語により限定されるべきではないことが理解されるものとする。それら用語は、ある要素を別の要素と区別するために使用されるに過ぎない。例えば、例示的な実施形態のスコープを逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と呼ぶことができるはずであり、同様に、第2の要素を第1の要素と呼ぶことができるはずである。ここで使用されるところでは、"and/or"という用語は、関連付けられる列挙された項目のうちの1つ以上のありとあらゆる組合せを含む。
【0081】
ここで使用されるところでは、"A及び(又は)Bのうちの少なくとも一方"又は"A又はBのうちの少なくとも一方"というフレーズは、"Aのみ、Bのみ、又はA及びBの双方"を意味するものと理解されるべきである。"A及び/又はB"というフレーズは、"Aのみ、Bのみ、又はA及びBの双方"を意味するものと理解されるべきである。
【0082】
ここで使用される専門用語は、具体的な実施形態を説明する目的のためのものに過ぎず、ここで説明される概念を限定することを意図されない。ここで使用されるところでは、単数形である"a"、"an"、及び"the"は、文脈で別段明確に示されていない限り、複数形をも含むことが意図される。さらに理解されるであろうこととして、"含む(comprises)"、"含む(comprising)"、"有する(has)"、"有する(having)"、"含む(includes)"及び/又は"含む(including)"という用語は、ここで使用されるところでは、記述された特徴、エレメント、及び/又はコンポーネントの存在を特定するものの、1つ以上の他の特徴、エレメント、コンポーネント、及び/又はそれらの組合せの存在又は追加を排除しない。
【0083】
なお、これら用語は、本文書で使用されるところでは、ノード、デバイス、又はネットワークなどの間の説明及び区別を容易にするためにのみ使用されている。技術の発展に伴って、同様の/同一の意味を有する他の用語もまた使用されてよい。
【0084】
以下の説明及び特許請求の範囲において、ここで使用される全ての技術的用語及び学術的用語は、別段定義されない限り、本開示が属する分野における当業者により共通的に理解される意味と同じ意味を有する。
【0085】
ここで説明される主題は任意の適したコンポーネントを用いる任意の適切なタイプのシステムにおいて実装されてよいものの、ここで開示される実施形態は、
図2~
図3に示した例示的なシステムアーキテクチャと共に作られる通信システムとの関連で説明される。簡明さのために、
図2~
図3のシステムアーキテクチャは、単にいくつかの例示的な要素を描いている。実際には、通信システムは、固定電話、サービスプロバイダ又は何らかの他のネットワークノード若しくは端末デバイスといった、端末デバイス間の又は端末デバイスと他の通信デバイスとの間の通信をサポートするために適した任意の追加的なエレメントをさらに含んでよい。通信システムは、当該通信システムにより又は当該通信システムを介して提供されるサービスに対する端末デバイスのアクセス及び/又はその使用を促進するために、1つ以上の端末デバイスへ通信及び多様なタイプのサービスを提供し得る。
【0086】
図2は、本開示の一実施形態に係る第5世代ネットワーク内のハイレベルアーキテクチャを概略的に示している。例えば、第5世代ネットワークは、5GSであってよい。
図2のアーキテクチャは、その開示が参照により全体としてここに取入れられる3GPP TS23.501V16.5.1に記述されている
図4.2.3-1と同一である。
図2のシステムアーキテクチャは、AUSF、AMF、DN(data network)、NEF、NRF、NSSF、PCF、SMF、UDM、UPF、AF、UE、(R)AN、SCP(Service Communication Proxy)、NSSAAF(Network Slice-Specific Authentication and Authorization Function)などといったいくつかの例示的な要素を含み得る。
【0087】
例示的な実施形態によれば、UEは、
図2に示した通りのリファレンスポイントN1上でAMFとのシグナリング接続を確立することができる。このシグナリング接続は、UEと(R)ANとの間のシグナリング接続及び当該UE向けの(R)ANとAMFとの間のN2接続を含む、UEとコアネットワークとの間の非アクセス層(NAS)シグナリングの交換を可能にし得る。(R)ANは、リファレンスポイントN3上でUPFと通信することができる。UEは、リファレンスポイントN6上でUPFを通じてDN(例えば事業者ネットワーク又はインターネットである、データネットワーク)に対するプロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立することができる。
【0088】
図2にさらに示したように、例示的なシステムアーキテクチャは、NRF、NEF、AUSF、UDM、PCF、AMF及びSMFといったNFにより呈示される、Nnrf、Nnef、Nausf、Nudm、Npcf、Namf及びNsmfといったサービスベースのインタフェースをも含む。加えて、
図2は、NFにおいてNFサービス間のインタラクションをサポートすることのできる、N1、N2、N3、N4、N6、及びN9といったいくつかのリファレンスポイントをも示している。例えば、それらリファレンスポイントは、具体的なシステム手続を行う目的で、対応するNFのサービスベースのインタフェースを通じて、いくつかのNFサービスコンシューマ及びプロバイダとそれらのインタラクションとを特定することにより実現され得る。
【0089】
図2に示した多様なNFは、セッション管理、モビリティ管理、認証、セキュリティなどといった機能に責任を有し得る。AUSF、AMF、DN、NEF、NRF、NSSF、PCF、SMF、UDM、UPF、AF、UE、(R)AN、SCPは、例えば3GPP TS23.501V16.5.1の第6.2節において定義されている通りの機能性を含み得る。
【0090】
図3は、本開示の一実施形態に係る4Gネットワークにおけるシステムアーキテクチャを概略的に示しており、同図は、その開示がここで参照により全体として取入れられる3GPP TS23.682V16.8.0の
図4.2-1aと同一である。
図3のシステムアーキテクチャは、サービスケイパビリティサーバ(SCS)、アプリケーションサーバ(AS)、サービスケイパビリティ露出機能(SCEF)、HSS、UE、無線アクセスネットワーク(RAN)、サービングGPRS(General Packet Radio Service)サポートノード(SGSN)、MME、モバイルスイッチングセンタ(MSC)、サービングゲートウェイ(S-GW)、ゲートウェイGPRSサポートノード/パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(GGSN/P-GW)、マシンタイプ通信インターワーキング機能(MTC-IWF) 課金データ機能/課金ゲートウェイ機能(CDF/CGF)、マシンタイプ通信-認証・承認・アカウンティング(MTC-AAA)、ショートメッセージサービス-サービスセンタ/ゲートウェイMSC/インターワーキングMSC(SMS-SC/GMSC/IWMSC) インターネットプロトコルショートメッセージゲートウェイ(IP-SM-GW)といった、いくつかの例示的なエレメントを含み得る。
図3に示したようなネットワークエレメント及びインタフェースは、3GPP TS23.682V16.8.0に記述されている通りの対応するネットワークエレメント及びインタフェースと同一であってよい。
【0091】
図4は、第1ネットワーク機能内に、当該機能に、若しくは当該機能として実装される装置、又は第1ネットワーク機能へ通信可能に連結される装置により実行され得る、本開示の一実施形態に係る方法のフローチャートを示している。そのため、その装置は、方法400の多様な部分を達成するための手段又はモジュールと共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段又はモジュールを提供し得る。
【0092】
ブロック402で、第1ネットワーク機能は、第2ネットワーク機能へ第1リクエストを送信し得る。第1リクエストは、ユーザ機器(UE)向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信することを要求するものである。
【0093】
第1ネットワーク機能は、第2ネットワーク機能からUE向けのサービスについて少なくとも1つの登録データセットを受信することをリクエストし得る任意の適したNFであってよい。例えば、第1ネットワーク機能は、SMS-GMSC、IP-SM-GW、SMSルータ、SCEF(Service Capability Exposure Function)、AMF、SMF、SMSF、NEF、GMLC(Gateway Mobile Location Centre)、NWDAF、HSS、HLR(home location register)及びAUSFのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0094】
一実施形態において、第1ネットワーク機能は、SMS-GMSC、IP-SM-GW、SMSルータ、SCEF又はNEFのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0095】
第2ネットワーク機能は、UE向けのサービスについて少なくとも1つの登録データセットを記憶し又は他のNFからそれを取得することのできる任意の適したNFであってよい。例えば、第2ネットワーク機能は、任意の適したデータ管理エンティティ又はデータ記憶エンティティを含み得る。
【0096】
一実施形態において、第2ネットワーク機能は、UDM(unified data management)、HSS(home subscriber server)又はHLR(home location register)のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0097】
第2NFは、第1NFへ多様なサービスを提供してよい。例えば、第2NFは、加入者データ管理サービス、UEコンテキスト管理サービス、UE認証サービス、イベント露出サービス、パラメータ提供サービスなどのうちの少なくとも1つを提供し得る。
【0098】
ブロック404で、第1ネットワーク機能は、第2ネットワーク機能から第1レスポンスを受信し得る。
【0099】
一実施形態において、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがある場合には、第1レスポンスは、当該サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示すステータスコードを含む。第1NFは、第2NFからステータスコードを受信した場合、第2NFがUE向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを取得したが当該サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがあることを知得し得る。換言すると、第1NFは、SMSなどのサービスにUEが到達可能ではないことを知得する。したがって、第1NFは、ステータスコードの知識に基づいて、何らかの適切なアクションを取り得る。
【0100】
一実施形態において、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがない場合には、第1レスポンスは、UE向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを含む。第1NFは、UE向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信した場合、当該サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがないことを知得し得る。換言すると、第1NFは、SMSなどのサービスにUEが到達可能であることを知得する。したがって、第1NFは、UE向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットの知識に基づいて、何らかの適切なアクションを取り得る。
【0101】
上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーは、第2NFにより判定されてよい。
【0102】
他の実施形態において、第2NFがUE向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを取得できず(例えば、対応するコンテキストが存在しない)又はUEが見つからない場合、第1レスポンスは、そのエラーとしてCONTEXT_NOT_FOUND又はUSER_NOT_FOUNDを示すステータスコードを含んでもよい。
【0103】
ステータスコードは、任意の適したステータスコードであってよい。一実施形態において、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示す上記ステータスコードは、当該サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示すために使用される原因属性を伴う、ハイパーテキストトランスファプロトコル(HTTP)ステータスコードである'403 Forbidden'、又は、当該サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示すために使用される原因属性を伴う、HTTPステータスコードである'404 Not Found'、のうちの少なくとも一方を含む。
【0104】
サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示すために使用される原因属性は、"ABSNET_SUBSCRIBER_SM"、"SUBSERVICE_BARRED"、"SUBSERVICE _NOT_PROVISIONED"といった任意の適した原因属性であってよい。例えば、サービスがSMSであって、副次サービスがMT SMSである場合に、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示すために使用される原因属性は、"ABSNET_SUBSCRIBER_SM"、"MTSMS_BARRED"、"MTSMS_NOT_PROVISIONED"であってもよい。
【0105】
一実施形態において、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーは、UEはサービスに加入しているがサービスの副次サービスが禁止されていること、UEはサービスに加入しているがサービスの副次サービスが提供されていないこと、又は、UEはサービスに加入しているがUEはサービスに到達可能でないこと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0106】
一実施形態において、サービスの副次サービス(subservice)は、モバイル終端型サービス又はモバイル発信型サービスのうちの少なくとも一方を含む。
【0107】
一実施形態において、サービスは、ショートメッセージサービスを含む。
【0108】
一実施形態において、UE向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)アクセスについてのUEのショートメッセージサービス機能(SMSF)登録情報、又は、非3GPPアクセスについてのUEのSMSF登録情報、のうちの少なくとも一方を含む。
【0109】
一実施形態において、第1リクエストは、HTTP GETリクエストであり、第1レスポンスは、HTTP GETレスポンスである。
【0110】
ブロック406で、オプションとして、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーが、UEはサービスに加入しているがUEはサービスに到達可能でないことを示している場合に、第1ネットワーク機能は、第2ネットワーク機能へ第2リクエストを送信し得る。第2リクエストは、UEがサービスに到達可能であるときにサービスの機能に対しアラートを行うことを要求するものである。UEがサービスに到達可能であることを示すアラートメッセージを受信した後、上記サービスの機能は、例えば保留中のSMSの再送信など、そのアラートに基づいて任意の適したアクションを行い得る。
【0111】
図5は、第2ネットワーク機能内に、当該機能に、若しくは当該機能として実装される装置、又は第2ネットワーク機能へ通信可能に連結される装置により実行され得る、本開示の他の実施形態に係る方法のフローチャートを示している。そのため、その装置は、方法500の多様な部分を達成するための手段又はモジュールと共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段又はモジュールを提供し得る。上の実施形態において説明したいくつかの部分について、その説明は、ここでは簡明さのために省略される。
【0112】
ブロック502で、第2ネットワーク機能は、第1ネットワーク機能から第1リクエストを受信し得る。第1リクエストは、ユーザ機器(UE)向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信することを要求するものである。例えば、第1NFは、
図4のブロック402で第2NFへ第1リクエストを送信し、第2NFはその第1リクエストを受信し得る。
【0113】
ブロック504で、第2ネットワーク機能は、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定し得る。第2ネットワーク機能は、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがあるかを、多様な手法で判定し得る。
【0114】
一実施形態において、第2ネットワーク機能は、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがあるかを、そのUEがそのサービスに加入しているかに関する加入情報を含む、UEのサービスの加入データを取得することと、そのUEがそのサービスの副次サービスに加入しているかに関する加入情報、及び/又は禁止制御ポリシーを含む、UEのサービスの管理加入データを取得することと、UEのサービスの上記加入データ及びUEのサービスの上記管理加入データに基づいて、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定することと、により判定し得る。
【0115】
例えば、第2ネットワーク機能は、UEのサービスの加入データを取得し得る。UEのサービスの加入データは、UEがサービスに加入しているかに関する加入情報を含む。第2ネットワーク機能は、UEのサービスの加入データを、当該UEのサービスの加入データがそのローカルストレージに格納される場合に、そのローカルストレージから取得してもよい。第2ネットワーク機能は、UEのサービスの加入データを、当該UEのサービスの加入データが他のネットワーク機能に格納される場合に、他のネットワーク機能から取得してもよい。
【0116】
第2ネットワーク機能は、UEのサービスの管理加入データを取得し得る。UEのサービスの管理加入データは、UEがサービスの副次サービスに加入しているかに関する加入情報、及び/又は禁止制御ポリシーを含む。第2ネットワーク機能は、UEのサービスの管理加入データを、当該UEのサービスの管理加入データがそのローカルストレージに格納される場合に、そのローカルストレージから取得してもよい。第2ネットワーク機能は、UEのサービスの管理加入データを、当該UEのサービスの管理加入データが他のネットワーク機能に格納される場合に、他のネットワーク機能から取得してもよい。
【0117】
一実施形態において、UEのサービスの加入データ及びUEのサービスの管理加入データのうちの少なくとも一方は、統一データリポジトリ(UDR)から取得されてもよい。
【0118】
第2NFは、UEのサービスの上記加入データ及びUEのサービスの上記管理加入データに基づいて、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定し得る。例えば、サービスの副次サービスの禁止条件が満たされる場合、例えばUEがSMSに加入済みでMT-SMSが登録された訪問先PLMNについて又は全てのPLMNについて禁止される場合に、HTTP 403のエラーレスポンスがCAUSE:MTSMS_BARREDと共に返却されるかもしれず、これはHTTP 403のエラーレスポンスの問題詳細にて示される。例えば、サービスの副次サービスが提供されない場合、例えばUEがSMSに加入済みだがMT-SMSが提供されない場合に、HTTP 403のエラーレスポンスがCAUSE:MTSMS_NOT_PROVISIONEDと共に返却されるかもしれず、これはHTTP 403のエラーレスポンスの問題詳細にて示される。
【0119】
一実施形態において、第2NFは、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがあるかを、UE向けのサービスの機能の登録データを取得することと、UEがサービスに到達可能であるかに関する情報を含む、UE向けのサービスの待機ステータスデータを取得することと、UE向けのサービスの機能の上記登録データ及びUE向けのサービスの上記待機ステータスデータに基づいて、そのサービスについてそのUEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定することと、により判定し得る。
【0120】
例えば、第2ネットワーク機能は、UE向けのサービスの機能の登録データを取得し得る。第2ネットワーク機能は、UE向けのサービスの機能の登録データを、当該UE向けのサービスの機能の登録データがそのローカルストレージに格納される場合に、そのローカルストレージから取得してもよい。第2ネットワーク機能は、UE向けのサービスの機能の登録データを、当該UE向けのサービスの機能の登録データが他のネットワーク機能に格納される場合に、他のネットワーク機能から取得してもよい。
【0121】
第2ネットワーク機能は、UE向けのサービスの待機ステータスデータを取得し得る。UE向けのサービスの待機ステータスデータはUEがそのサービスに到達可能であるかに関する情報を含む。第2ネットワーク機能は、UE向けのサービスの待機ステータスデータを、当該UE向けのサービスの待機ステータスデータがそのローカルストレージに格納される場合に、そのローカルストレージから取得してもよい。第2ネットワーク機能は、UE向けのサービスの待機ステータスデータを、当該UE向けのサービスの待機ステータスデータが他のネットワーク機能に格納される場合に、他のネットワーク機能から取得してもよい。
【0122】
一実施形態においてUE向けのサービスの機能の登録データ及びUE向けのサービスの待機ステータスデータのうちの少なくとも一方は、UDRから取得される。
【0123】
第2NFは、UE向けのサービスの機能の上記登録データ及びUE向けのサービスの上記待機ステータスデータに基づいて、そのサービスについてそのUEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定し得る。例えば、ショートメッセージ(SM)について加入者不在の条件が満たされる場合、例えばUEが3GPPアクセスについて登録済みのSMSFを有しており、SMS待機ステータスデータがUEはSMSに到達可能でないことを示す場合に、HTTP 404のエラーレスポンスがCAUSE:ABSENT_SUBSCRIBER_SMと共に返却され、これはHTTP 404のエラーレスポンスの問題詳細にて示される。新たな原因コードABSENT_SUBSCRIBER_SMに基づいて、NFサービスコンシューマ(例えば、第1NF)は、さらに、SMS待機データリストへサービスセンタ(SC)アドレスを追加することをUDMに要望してもよい。そのため、一旦UEがSMSに到達可能になると、UDMは、保留中のSMSの再送信についてSCへアラートすることができるであろう。
【0124】
ブロック506で、第2ネットワーク機能は、第1ネットワーク機能へ第1レスポンスを送信し得る。
【0125】
一実施形態において、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがある場合には、第1レスポンスは、当該サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示すステータスコードを含む。
【0126】
一実施形態において、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがない場合には、第1レスポンスは、UE向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを含む。
【0127】
図6は、第2ネットワーク機能内に、当該機能に、若しくは当該機能として実装される装置、又は第2ネットワーク機能へ通信可能に連結される装置により実行され得る、本開示の他の実施形態に係る方法のフローチャートを示している。そのため、その装置は、方法600の多様な部分を達成するための手段又はモジュールと共に、他のコンポーネントと連携して他の処理を達成するための手段又はモジュールを提供し得る。上の実施形態において説明したいくつかの部分について、その説明は、ここでは簡明さのために省略される。
【0128】
ブロック602で、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーが、UEはサービスに加入しているがUEはサービスに到達可能でないことを示している場合に、第2ネットワーク機能は、第1ネットワーク機能から第2リクエストを受信し得る。第2リクエストは、UEがサービスに到達可能であるときにサービスの機能に対しアラートを行うことを要求するものである。
【0129】
ブロック604で、第2ネットワーク機能は、UEはサービスに到達可能であることを示すアラートメッセージを、当該サービスの機能へ送信し得る。一実施形態において、当該サービスの機能は、SMS-GMSC、IP-SM-GW、又はSMSルータのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0130】
図7は、本開示の一実施形態に係る3GPPアクセスについてのSMSF登録データの取得のフローチャートを示している。
【0131】
ステップ701で、NEFなどのNFサービスコンシューマは、3GPPアクセスについてのUEの登録情報を代表するリソースへ(HTTP GETなどの)GETリクエストを送信する。
【0132】
UDMは、まず、ステップ702及び703に対応して、UDRからUEのSMS加入データ及びSMS管理加入データを取得することによるSMS加入チェックというステップを行うように拡張される。
【0133】
ステップ702で、UDMは、UDRに対してUEのSMS加入データを取得するためのクエリを行い得る。SMS加入データには、UE(又はUEのユーザ)がSMSに加入済みであるかに関するサブスクリプションが含まれ得る。
【0134】
ステップ703で、UDMは、UDRに対してUEのSMS管理加入データを取得するためのクエリを行い得る。SMS管理加入データには、MO-SMS及びMT-SMS並びに禁止制御ポリシーに関するUE(又はUEのユーザ)のサブスプリプションが含まれ得る。
【0135】
ステップ704で、呼び出し禁止条件が満たされる場合、例えばUEがSMSに加入済みでMT-SMSが登録された訪問先PLMNについて又は全てのPLMNについて禁止される場合に、HTTP 403エラーレスポンスが返却され、当該HTTP 403エラーレスポンスのproblemDetailsにおいてCAUSE:MTSMS_BARREDが示される。
【0136】
ステップ705で、遠隔サービス不提供条件が満たされる場合、例えばUEがSMSに加入済みでMT-SMSが提供されない場合に、HTTP 403エラーレスポンスが返却され、当該HTTP 403エラーレスポンスのproblemDetailsにおいてCAUSE:MTSMS_NOT_PROVISIONEDが示される。
【0137】
UDMは、次に、ステップ706及び707に対応して、UDRからUEのSMSF登録データ及びSMS待機ステータスデータを取得することによるSMS登録チェック及び待機ステータスチェックというステップを行うように拡張される。
【0138】
ステップ706で、UDMは、UDRに対して3GPPアクセスについてのUEのSMSF登録データを取得するためのクエリを行い得る。
【0139】
ステップ707で、UDMは、UDRに対してUEのSMS待機ステータスデータを取得するためのクエリを行い得る。SMS待機ステータスデータにおいて、UEがSMSに到達可能であるかが示され得る。
【0140】
ステップ708で、SMについて加入者不在の条件が満たされる場合、例えばUEが3GPPアクセスについて登録済みのSMSFを有しており、SMS待機ステータスデータがUEはSMSに到達可能でないことを示す場合に、HTTP 404エラーレスポンスが返却され、当該HTTP 404エラーレスポンスのproblemDetailsにおいてCAUSE:ABSENT_SUBSCRIBER_SMが示される。
【0141】
新たな原因コードABSENT_SUBSCRIBER_SMに基づいて、NFサービスコンシューマは、さらに、SMS待機データリストへSCアドレスを追加することをUDMに要望してもよい。そのため、一旦UEがSMSに到達可能になると、UDMは、保留中のSMSの再送信についてSCへアラートすることができるであろう。
【0142】
ステップ709で、通常応答条件が満たされる場合、例えばUEが3GPPアクセスについて登録済みのSMSFを有しており、SMS待機ステータスデータがUEはSMSに到達可能であることを示す場合に、HTTP 200 OKレスポンスが、3GPPアクセス向けのSMSF登録データと共に返却される。
【0143】
上述したMTSMS_BARRED、MTSMS_NOT_PROVISIONED又はABSENT_SUBSCRIBER_SMという原因コードは、3GPP TS29.503V17.1.0に記述されている3GPPプロトコルではサポートされておらず、そのため、提案した実施形態によって、そうした条件をNFサービスコンシューマに示すように3GPPプロトコルを拡張することができる。
【0144】
一実施形態において、3GPP TS29.503V17.1.0のテーブル6.2.3.6.3.3-3が次の通り修正されてもよい:
【表7】
【0145】
図8は、本開示の一実施形態に係る非3GPPアクセスについてのSMSF登録データの取得のフローチャートを示している。
【0146】
ステップ801で、NEFなどのNFサービスコンシューマは、非3GPPアクセスについてのUEの登録情報を代表するリソースへ(HTTP GETなどの)GETリクエストを送信する。
【0147】
UDMは、まず、ステップ802及び803に対応して、UDRからUEのSMS加入データ及びSMS管理加入データを取得することによるSMS加入チェックというステップを行うように拡張される。
【0148】
ステップ802で、UDMは、UDRに対してUEのSMS加入データを取得するためのクエリを行い得る。SMS加入データには、UE(又はUEのユーザ)がSMSに加入済みであるかに関するサブスクリプションが含まれ得る。
【0149】
ステップ803で、UDMは、UDRに対してUEのSMS管理加入データを取得するためのクエリを行い得る。SMS管理加入データには、MO-SMS及びMT-SMS並びに禁止制御ポリシーに関するUE(又はUEのユーザ)のサブスプリプションが含まれ得る。
【0150】
ステップ804で、呼び出し禁止条件が満たされる場合、例えばUEがSMSに加入済みでMT-SMSが登録された訪問先PLMNについて又は全てのPLMNについて禁止される場合に、HTTP 403エラーレスポンスが返却され、当該HTTP 403エラーレスポンスのproblemDetailsにおいてCAUSE:MTSMS_BARREDが示される。
【0151】
ステップ805で、遠隔サービス不提供条件が満たされる場合、例えばUEがSMSに加入済みでMT-SMSが提供されない場合に、HTTP 403エラーレスポンスが返却され、当該HTTP 403エラーレスポンスのproblemDetailsにおいてCAUSE:MTSMS_NOT_PROVISIONEDが示される。
【0152】
UDMは、次に、ステップ806及び807に対応して、UDRからUEのSMSF登録データ及びSMS待機ステータスデータを取得することによるSMS登録チェック及び待機ステータスチェックというステップを行うように拡張される。
【0153】
ステップ806で、UDMは、UDRに対して非3GPPアクセスについてのUEのSMSF登録データを取得するためのクエリを行い得る。
【0154】
ステップ807で、UDMは、UDRに対してUEのSMS待機ステータスデータを取得するためのクエリを行い得る。SMS待機ステータスデータにおいて、UEがSMSに到達可能であるかが示され得る。
【0155】
ステップ808で、SMについて加入者不在の条件が満たされる場合、例えばUEが3GPPアクセスについて登録済みのSMSFを有しており、SMS待機ステータスデータがUEはSMSに到達可能でないことを示す場合に、HTTP 404エラーレスポンスが返却され、当該HTTP 404エラーレスポンスのproblemDetailsにおいてCAUSE:ABSENT_SUBSCRIBER_SMが示される。
【0156】
新たな原因コードABSENT_SUBSCRIBER_SMに基づいて、NFサービスコンシューマは、さらに、SMS待機データリストへSCアドレスを追加することをUDMに要望してもよい。そのため、一旦UEがSMSに到達可能になると、UDMは、保留中のSMSの再送信についてSCへアラートすることができるであろう。
【0157】
ステップ809で、通常応答条件が満たされる場合、例えばUEが非3GPPアクセスについて登録済みのSMSFを有しており、SMS待機ステータスデータがUEはSMSに到達可能であることを示した場合に、HTTP 200 OKレスポンスが、非3GPPアクセス向けのSMSF登録データと共に返却される。
【0158】
上述したMTSMS_BARRED、MTSMS_NOT_PROVISIONED又はABSENT_SUBSCRIBER_SMという原因コードは、3GPP TS29.503V17.1.0に記述されている3GPPプロトコルではサポートされておらず、そのため、提案した実施形態によって、そうした条件をNFサービスコンシューマに示すように3GPPプロトコルを拡張することができる。
【0159】
一実施形態において、3GPP TS29.503V17.1.0のテーブル6.2.3.7.3.3-3が次の通り修正されてもよい:
【表8】
【0160】
図9は、本開示の一実施形態に係る非3GPPアクセスについてのSMSF登録データ及び3GPPアクセスについてのSMSF登録データの取得のフローチャートを示している。
【0161】
ステップ901で、NEFなどのNFサービスコンシューマは、3GPPアクセス及び非3GPPアクセス双方のSMSFについて登録データ名(registration-data-names)というクエリパラメータと共に、UEの登録情報を代表するリソースへ(HTTP GETなどの)GETリクエストを送信する。
【0162】
UDMは、まず、ステップ902及び903に対応して、UDRからUEのSMS加入データ及びSMS管理加入データを取得することによるSMS加入チェックというステップを行うように拡張される。
【0163】
ステップ902で、UDMは、UDRに対してUEのSMS加入データを取得するためのクエリを行い得る。SMS加入データには、UE(又はUEのユーザ)がSMSに加入済みであるかに関するサブスクリプションが含まれ得る。
【0164】
ステップ903で、UDMは、UDRに対してUEのSMS管理加入データを取得するためのクエリを行い得る。SMS管理加入データには、MO-SMS及びMT-SMS並びに禁止制御ポリシーに関するUE(又はUEのユーザ)のサブスプリプションが含まれ得る。
【0165】
ステップ904で、呼び出し禁止条件が満たされる場合、例えばUEがSMSに加入済みでMT-SMSが登録された訪問先PLMNについて又は全てのPLMNについて禁止される場合に、HTTP 403エラーレスポンスが返却され、当該HTTP 403エラーレスポンスのproblemDetailsにおいてCAUSE:MTSMS_BARREDが示される。
【0166】
ステップ905で、遠隔サービス不提供条件が満たされる場合、例えばUEがSMSに加入済みでMT-SMSが提供されない場合に、HTTP 403エラーレスポンスが返却され、当該HTTP 403エラーレスポンスのproblemDetailsにおいてCAUSE:MTSMS_NOT_PROVISIONEDが示される。
【0167】
UDMは、次に、ステップ906、ステップ907及びステップ908に対応して、UDRからUEのSMSF登録データ及びSMS待機ステータスデータを取得することによるSMS登録チェック及び待機ステータスチェックというステップを行うように拡張される。
【0168】
ステップ906で、UDMは、UDRに対して3GPPアクセスについてのUEのSMSF登録データを取得するためのクエリを行い得る。
【0169】
ステップ907で、UDMは、UDRに対して非3GPPアクセスについてのUEのSMSF登録データを取得するためのクエリを行い得る。
【0170】
他の実施形態において、ステップ906及びステップ907は、3GPPアクセスについてのSMSF登録データ及び非3GPPアクセスについてのSMSF登録データの双方を取得するためのUDRに対する単一のGET動作であってもよい。
【0171】
ステップ908で、UDMは、UDRに対してUEのSMS待機ステータスデータを取得するためのクエリを行い得る。SMS待機ステータスデータにおいて、UEがSMSに到達可能であるかが示され得る。
【0172】
ステップ909で、SMについて加入者不在の条件が満たされる場合、例えばUEが非3GPPアクセス及び/又は3GPPアクセスについて登録済みのSMSFを有しており、SMS待機ステータスデータがUEはSMSに到達可能でないことを示す場合に、HTTP 404エラーレスポンスが返却され、当該HTTP 404エラーレスポンスのproblemDetailsにおいてCAUSE:ABSENT_SUBSCRIBER_SMが示される。
【0173】
上記新たな原因コードABSENT_SUBSCRIBER_SMに基づいて、NFサービスコンシューマは、さらに、SMS待機データリストへSCアドレスを追加することをUDMに要望してもよい。そのため、一旦UEがSMSに到達可能になると、UDMは、保留中のSMSの再送信についてSCへアラートすることができるであろう。
【0174】
ステップ910で、通常応答条件が満たされる場合、例えばUEが3GPPアクセスについて登録済みのSMSF及び/又は非3GPPアクセスについて登録済みのSMSFを有しており、SMS待機ステータスデータがUEはSMSに到達可能であることを示した場合に、HTTP 200 OKレスポンスが、3GPPアクセス向けのSMSF登録データ及び非3GPPアクセス向けのSMSF登録データと共に返却され、あるいは、SMS待機ステータスデータがUEは3GPPアクセスか又は非3GPPアクセスかについて到達可能であることを示しているときは、それらのうちの一方と共に返却される。
【0175】
上述したMTSMS_BARRED、MTSMS_NOT_PROVISIONED又はABSENT_SUBSCRIBER_SMという原因コードは、3GPP TS29.503V17.1.0に記述されている3GPPプロトコルではサポートされておらず、そのため、提案した実施形態によって、そうした条件をNFサービスコンシューマに示すように3GPPプロトコルを拡張することができる。
【0176】
一実施形態において、3GPP TS29.503V17.1.0のテーブル6.2.3.9.3.1-3が次の通り修正されてもよい:
【表9】
【0177】
一実施形態において、3GPP TS29.503V17.1.0のテーブル6.2.7.3-1が次の通り修正されてもよい:
【表10】
【0178】
一実施形態において、提案した解決策は、SMSルーティング情報としてSMSF登録情報をGETするインタフェース向けの原因コード(HTTPステータスコードなど)を拡張し得る:
・UEが加入済みのSMSを有するが登録済みの訪問先PLMN又は全てについてMT-SMSが禁止されているケースについて、403,CAUSE:MTSMS_BARRED
・UEが加入済みのSMSを有するがMT-SMSが提供されないケースについて、403,CAUSE:MTSMS_NOT_PROVISIONED
・UEが加入済みのSMSを有するがUEがSMSに到達可能でないことをSMS待機データが示すケースについて、404,CAUSE:ABSENT_SUBSCRIBER_SM
【0179】
ここでの実施形態は、多くの利点を提供し得るものであり、その非網羅的な例のリストは次の通りである。ここでのいくつかの実施形態では、第2ネットワーク機能が、サービスについてのUEのルーティングに関連するエラーを示す正確なステータスコードを第1ネットワーク機能へ送信することができる。例えば、SMSルーティング情報リクエストについて、UDM UECM GETサービスのコンシューマへ、ABSENT_SUBSCRIBER_SM、MTSMS_BARRED、MTSMS_NOT_PROVISIONEDといった正確な原因が送信され得る。ここでのいくつかの実施形態では、NFコンシューマがエラー条件を区別することができる。ここでのいくつかの実施形態では、提案された解決策によって、例えばSMSなどのサービスにUEが到達可能ではない場合に不必要なシグナリングを回避することができる。ここでのいくつかの実施形態では、UEがサービスに到達可能であるときに当該サービスの機能に対しアラートを行うことを第1ネットワーク機能が第2ネットワーク機能に要求することができる。例えば、サービスコンシューマは、UDMに対し、SMS待機データリストへSCアドレスを追加することを求めることができるであろう。一旦UEがSMSに到達可能になると、UDMは、保留中のSMSの再送信についてSCへアラートすることができるであろう。ここでのいくつかの実施形態では、SMSデリバリなどのサービスを最適化することができる。ここでの実施形態は、上で言及した特徴及び利点には限定されない。当業者は、以下の詳細な説明を読んだ後に、追加的な特徴及び利点を認識するであろう。
【0180】
図10は、本開示のいくつかの実施形態を実践するために適した装置を示すブロック図である。例えば、第1ネットワーク機能及び第2ネットワーク機能のうちの任意の1つが、装置1000として又は装置1000を通じて実装されてもよい。
【0181】
装置1000は、デジタルプロセッサ(DP)といった少なくとも1つのプロセッサ1021と、プロセッサ1021へ連結される少なくとも1つのメモリ(MEM)1022とを備える。装置1020は、さらに、プロセッサ1021へ連結される送信機TX及び受信機RX1023を備え得る。MEM1022は、プログラム(PROG)1024を記憶する。PROG1024は、関連付けられるプロセッサ1021上で実行された場合に、装置1020が本開示の実施形態に従って動作することを可能にする命令群、を含み得る。少なくとも1つのプロセッサ1021と少なくとも1つのMEM1022との組合せが、本開示の多様な実施形態を実装するように適合される処理手段1025を形成してもよい。
【0182】
本開示の多様な実施形態は、プロセッサ1021のうちの1つ以上によって実行可能なコンピュータプログラム、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの組合せで実装されてもよい。
【0183】
MEM1022は、ローカルの技術環境に適した任意のタイプのものであってよく、非限定的な例として、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光学メモリデバイス及びシステム、固定的なメモリ及び取外し可能なメモリなど、任意の適したデータストレージ技術を用いて実装されてよい。
【0184】
プロセッサ1021は、ローカルの技術環境に適した任意のタイプのものであってよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、特殊目的コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0185】
上記装置が第1ネットワーク機能として実装される実施形態では、メモリ1022は、プロセッサ1021により実行可能な命令群を収容し、それにより、第1ネットワーク機能は、第1ネットワーク機能に関連する上述した通りの方法の任意のステップに従って動作する。
【0186】
上記装置が第2ネットワーク機能として実装される実施形態では、メモリ1022は、プロセッサ1021により実行可能な命令群を収容し、それにより、第2ネットワーク機能は、第2ネットワーク機能に関連する上述した通りの方法の任意のステップに従って動作する。
【0187】
図11は、本開示の一実施形態に係る第1ネットワーク機能を示すブロック図である。図示したように、第1ネットワーク機能1100は、第1送信モジュール1101及び受信モジュール1102を備える。第1送信モジュール1101は、第2ネットワーク機能へ第1リクエストを送信する、ように構成され得る。第1リクエストは、ユーザ機器(UE)向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信することを要求するものである。受信モジュール1102は、第2ネットワーク機能から第1レスポンスを受信する、ように構成され得る。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがある場合には、第1レスポンスは、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示すステータスコードを含む。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがない場合には、第1レスポンスは、UE向けの上記サービスについての少なくとも1つの登録データセットを含む。
【0188】
一実施形態において、第1ネットワーク機能1100は、さらに、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがUEはサービスに加入しているがUEはサービスに到達可能でないことを示している場合に、第2ネットワーク機能へ第2リクエストを送信するように構成される第2送信モジュール1103、を備え得る。第2リクエストは、UEがサービスに到達可能であるときにサービスの機能に対しアラートを行うことを要求するものである。
【0189】
図12は、本開示の一実施形態に係る第2ネットワーク機能を示すブロック図である。図示したように、第2ネットワーク機能1200は、第1受信モジュール1201、判定モジュール1202、及び第1送信モジュール1203を備える。第1受信モジュール1201は、第1ネットワーク機能から第1リクエストを受信する、ように構成され得る。第1リクエストは、ユーザ機器(UE)向けのサービスについての少なくとも1つの登録データセットを受信することを要求するものである。判定モジュール1202は、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがあるかを判定する、ように構成され得る。第1送信モジュール1203は、第1ネットワーク機能へ第1レスポンスを送信する、ように構成され得る。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがある場合には、第1レスポンスは、上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーを示すステータスコードを含む。上記サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがない場合には、第1レスポンスは、UE向けの上記サービスについての少なくとも1つの登録データセットを含む。
【0190】
一実施形態において、第2ネットワーク機能1200は、さらに、サービスについてUEのルーティングに関連するエラーがUEはサービスに加入しているがUEはサービスに到達可能でないことを示している場合に、第1ネットワーク機能から第2リクエストを受信するように構成される第2受信モジュール1204、を備え得る。第2リクエストは、UEがサービスに到達可能であるときにサービスの機能に対しアラートを行うことを要求するものである。
【0191】
一実施形態において、第2ネットワーク機能1200は、さらに、UEはサービスに到達可能であることを示すアラートメッセージをサービスの機能へ送信する第2送信モジュール1205、を備え得る。
【0192】
ユニット又はモジュールとの用語は、電子機器、電気デバイス及び/又は電子デバイスの分野における旧来の意味を有してよく、例えば、ここで説明したもののような、それぞれのタスク、手続、計算、出力及び/若しくは表示機能などを遂行するための、電気回路及び/若しくは電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、ロジック固体素子及び/若しくは離散デバイス、コンピュータプログラム、又は、命令を含み得る。
【0193】
機能ユニット群に関して、第1ネットワーク機能及び第2ネットワーク機能は、固定的なプロセッサ又はメモリを必要としないかもしれず、通信システム内で、第1ネットワーク機能及び第2ネットワーク機能から任意のコンピューティングリソース及び記憶リソースが構成されてよい。仮想化技術及びネットワークコンピューティング技術の導入が、ネットワークリソースの使用効率及びネットワークの柔軟性を改善し得る。
【0194】
本開示のある観点によれば、コンピュータ読取可能な記憶媒体に有形的に記憶されるコンピュータプログラムプロダクトであって、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサに、上述した通りの方法のいずれかを遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供される。
【0195】
本開示のある観点によれば、少なくとも1つのプロセッサにより実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサに、上述した通りの方法のいずれかを遂行させる命令群、を記憶するコンピュータ読取可能な記憶媒体が提供される。
【0196】
加えて、本開示は、上述した通りのコンピュータプログラムを収容する担体であって、電子信号、光信号、無線信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体のうちの1つである、当該担体をも提供し得る。コンピュータ読取可能な記憶媒体は、例えば、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、磁気テープ、CD-ROM、DVD、及びブルーレイディスクなどのような、光学コンパクトディスク又は電子メモリデバイスであり得る。
【0197】
ここで説明した技法は多様な手段で実装されてよく、それにより、一実施形態と共に説明した対応する装置の1つ以上の機能を実装する装置が、従来技術の手段だけでなく、当該実施形態と共に説明した対応する装置の1つ以上の機能を実装するための手段をも含むようになり、それは、別個の各機能のための別個の手段、又は2つ以上の機能を実行するように構成され得る手段を含み得る。例えば、それら技法は、ハードウェア(1つ以上の装置)、ファームウェア(1つ以上の装置)、ソフトウェア(1つ以上のモジュール)、又はそれらの組合せで実装されてもよい。ファームウェア又はソフトウェアについて、実装は、ここで説明した機能を実行するモジュール群(例えば、プロシージャ及びファンクションなど)を通じてなされてもよい。
【0198】
ここでの例示的な実施形態について、方法及び装置のブロック図及びフローチャートの例示を参照して上で説明した。理解されるであろうこととして、フローチャートの例示及び/又はブロック図の各ブロック、並びに、フローチャートの例示及び/又はブロック図におけるブロックの組み合わせを、それぞれ、コンピュータプログラム命令群を含む多様な手段により実装することができる。それらコンピュータプログラム命令群は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置へロードされてマシンを生み出し、それにより、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置上で稼働する当該命令群が、フローチャートの1つ若しくは複数のブロックにおいて特定された機能を実装するための手段を生成する。
【0199】
さらに、具体的な順序で動作が描かれているものの、それは、所望の結果を達成するために、当該具体的な順序で若しくはシーケンシャルな順序でそうした動作が実行されること、又は図示した全ての動作が実行されることを要求するものと理解されるべきではない。ある状況では、マルチタスク及び並列処理が有利であるかもしれない。同様に、上の議論にはいくつもの特定の実装の詳細が含まれているものの、それらは、ここで説明した主題の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ具体的な実施形態に固有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で説明したある複数の特徴が、単一の実施形態において組合せて実装されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明した多様な特徴が、複数の実施形態において別々に又は任意の適したサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0200】
本明細書は多くの特定の実装の詳細を含んでいるものの、それらは何らの実装の範囲や特許請求され得るものに関する限定として解釈されるべきではなく、むしろ、具体的な実装の具体的な実施形態にとって固有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で本明細書において説明した複数の特徴を、単一の実施形態において組合せて実装することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明した多様な特徴を、複数の実施形態において別々に又は任意の適したサブコンビネーションで実装することもできる。そのうえ、複数の特徴がある組合せで動作するものとして上で説明されており且つそのように特許請求されてさえいるかもしれないが、いくつかのケースでは、特許請求された組合せのうちの1つ以上の特徴をその組合せから切り出すことができ、特許請求されたその組合せはサブコンビネーション又はサブコンビネーションの変形例に向けられてもよい。
【0201】
当業者にとっては、技術の進展に伴って本発明概念を多様な手法で実装できることが明白であろう。上述した実施形態は、本開示を限定するよりもむしろ説明するために与えられており、当業者が容易に理解するように、本開示の思想及び範囲から逸脱することなく、修正例及び変形例の手段を取り得ることが理解されるであろう。そうした修正例及び変形例は、本開示及び添付した特許請求の範囲のスコープ内にあるものと考えられる。本開示の保護のスコープは、別添の特許請求の範囲により定義される。
【国際調査報告】