(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-14
(54)【発明の名称】加工スクリュー機械に送る送りスクリュー機械
(51)【国際特許分類】
B29B 7/48 20060101AFI20240206BHJP
B29C 48/40 20190101ALI20240206BHJP
B29C 48/68 20190101ALI20240206BHJP
B29C 48/76 20190101ALI20240206BHJP
B29B 7/84 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
B29B7/48
B29C48/40
B29C48/68
B29C48/76
B29B7/84
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547441
(86)(22)【出願日】2022-01-28
(85)【翻訳文提出日】2023-08-30
(86)【国際出願番号】 EP2022052056
(87)【国際公開番号】W WO2022167338
(87)【国際公開日】2022-08-11
(32)【優先日】2021-02-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】501164665
【氏名又は名称】コペリオン ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100154612
【氏名又は名称】今井 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】フーバー シュテファン
(72)【発明者】
【氏名】シュムッデ マルクス
(72)【発明者】
【氏名】マリノヴァ スヴェトラーナ
(72)【発明者】
【氏名】キューン ラルフ
(72)【発明者】
【氏名】クルーゲ カイ
(72)【発明者】
【氏名】ルーディ オーレグ
(72)【発明者】
【氏名】キリオン ディルク
(72)【発明者】
【氏名】ケスラー ローベルト
(72)【発明者】
【氏名】リベル レオニド
(72)【発明者】
【氏名】マッタ マリーナ
(72)【発明者】
【氏名】ショーファー ヨッヘン
【テーマコード(参考)】
4F201
4F207
【Fターム(参考)】
4F201AJ08
4F201AR07
4F201AR12
4F201BC01
4F201BC02
4F201BC13
4F201BD05
4F201BK02
4F201BK13
4F201BK26
4F201BK33
4F201BK36
4F201BK71
4F207AJ08
4F207AR07
4F207AR12
4F207KA01
4F207KA17
4F207KK13
4F207KL04
4F207KL41
4F207KM14
(57)【要約】
加工スクリュー機械(2)を送る送りスクリュー機械(3)が、そこに形成された少なくとも2つのハウジング穴(47,48)を有するハウジング(43)、及び前記少なくとも2つのハウジング穴(47,48)に回転可能に配置されたスクリュー軸(49,50)を有する。前記少なくとも2つのハウジング穴(47,48)及び前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)がそれぞれの横断平面(E(x))において、自由体積V(x)を定義する。搬送方向(46)における材料の連続的な圧縮のために、前記自由体積V(x)は少なくとも部分的に単調に減少する。これが、低いかさ密度を有する材料の改良された供給を可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
-ハウジング(43)、
-前記ハウジング(43)に形成され、互いに入り込む少なくとも2つのハウジング穴(47,48)、
-材料(M)を前記少なくとも2つのハウジング穴(47,48)に供給するために前記ハウジング(43)に形成された供給開口(65)、
-材料(M)を加工スクリュー機械(2)に送るために前記ハウジング(43)に形成された送り開口(66)、及び
-材料(M)を搬送方向(46)に前記供給開口(65)から前記送り開口(66)に運ぶために、前記少なくとも2つのハウジング穴(47,48)に回転可能に配置された少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)を有する、加工スクリュー機械に送る送りスクリュー機械において、
前記少なくとも2つのハウジング穴(47,48)及び前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)がそれぞれの横断平面(E(x))において、自由体積V(x)=A(x)・H(x)を定義し、ここで、
A(x)は、前記横断平面(E(x))における自由断面積を記述し、
H(x)は、前記横断平面(E(x))における傾斜(S(x))に基づく前記スクリュー軸(49,50)のピッチを記述し、及び
xは、前記搬送方向(46)における搬送位置を記述し、
材料(M)を連続的に圧縮するために、前記自由体積V(x)は前記搬送方向(46)に少なくとも部分的に単調に減少する、ことを特徴とする送りスクリュー機械。
【請求項2】
第1自由体積V(x
1)が、前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)の第1搬送位置x
1での第1横断平面(E(x
1))において定義され、第2自由体積V(x
2)が、前記搬送方向(46)において前記第1搬送位置x
1の下流に位置する、前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)の第2搬送位置x
2での第2横断平面(E(x
2))において定義され、
1<V(x
1)/V(x
2)≦20、特に2≦V(x
1)/V(x
2)≦15、特に4≦V(x
1)/V(x
2)≦10である、ことを特徴とする請求項1に記載の送りスクリュー機械。
【請求項3】
前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)のスクリュー外径(D
a(x))が、前記搬送方向(46)に少なくとも部分的に減少する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の送りスクリュー機械。
【請求項4】
前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)の円錐状設計のために、テーパリングKが以下の式で定義され、
【数1】
0.05≦K≦1が成立し、
D
a(x
1)は、前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)のスクリュー軸開始位置(72)に対応する搬送位置x
1での前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)の前記スクリュー外径を記述し、
D
a(x
3)は、前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)のスクリュー軸終端(74)に対応する搬送位置x
3での前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)のスクリュー外径を記述し、及び
Lは前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)の長さを記述する、ことを特徴とする請求項1~3の少なくとも一項に記載の送りスクリュー機械。
【請求項5】
前記少なくとも2つのハウジング穴(47,48)のハウジング穴直径(D
G(x))が、前記搬送方向(46)に少なくとも部分的に減少する、ことを特徴とする請求項1~4の少なくとも一項に記載の送りスクリュー機械。
【請求項6】
前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)に関連する回転軸(53,54)が、角度αを形成し、ここで0°<α≦45°、特に1°≦α≦20°、特に2°≦α≦10°である、ことを特徴とする請求項1~5の少なくとも一項に記載の送りスクリュー機械。
【請求項7】
前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)は、それぞれの前記横断平面(E(x))においてスクリュー外径D
a(x)及びスクリュー内径D
i(x)を定義し、ここで1.55<D
a(x)/D
i(x)≦2.5、特に1.8≦D
a(x)/D
i(x)≦2.2である、ことを特徴とする請求項1~6の少なくとも一項に記載の送りスクリュー機械。
【請求項8】
前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)は、それぞれの前記横断平面(E(x))において前記ピッチH(x)及びスクリュー外径D
a(x)を定義し、ここで1<H(x)/D
a(x)≦2、特に1.2<H(x)/D
a(x)≦1.5である、ことを特徴とする請求項1~7の少なくとも一項に記載の送りスクリュー機械。
【請求項9】
前記ハウジング(43)は少なくとも2つのハウジング部分(44,45)を含む、ことを特徴とする請求項1~8の少なくとも一項に記載の送りスクリュー機械。
【請求項10】
前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)は各々、互いに一体に形成された軸(60,61)及び少なくとも1つのスクリュー要素(58,59)を含む、ことを特徴とする請求項1~9の少なくとも一項に記載の送りスクリュー機械。
【請求項11】
少なくとも1つの脱気装置(79)を有する、ことを特徴とする請求項1~10の少なくとも一項に記載の送りスクリュー機械。
【請求項12】
少なくとも1つの排出開口(68)が前記ハウジング(43)に形成されている、ことを特徴とする請求項1~11の少なくとも一項に記載の送りスクリュー機械。
【請求項13】
-材料(M)を加工する加工スクリュー機械(2)、及び
-材料(M)を前記加工スクリュー機械(2)に送る、請求項1~12の少なくとも一項に記載の送りスクリュー機械(3)、
を有する加工設備。
【請求項14】
前記加工スクリュー機械(2)は、外径D
Aを有する少なくとも1つの処理要素軸(19,20)を有し、
前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)は、スクリュー軸開始位置(72)に対応する搬送位置x
1での横断平面(E(x
1))においてスクリュー外径D
a(x
1)を有し、ここで1≦D
a(x
1)/D
A≦4、特に1.5≦D
a(x
1)/D
A≦3、特に1.8≦D
a(x
1)/D
A≦2.5である、ことを特徴とする請求項13に記載の加工設備。
【請求項15】
前記加工スクリュー機械(2)は、外径D
Aを有する少なくとも1つの処理要素軸(19,20)を有し、
前記少なくとも2つのスクリュー軸(49,50)は、スクリュー軸終端(74)に対応する搬送位置x
3での横断平面(E(x
3))においてスクリュー外径D
a(x
3)を有し、ここで1≦D
a(x
3)/D
A≦1.5、特に1.1≦D
a(x
3)/D
A≦1.4、特に1.2≦D
a(x
3)/D
A≦1.3である、ことを特徴とする請求項13又は14に記載の加工設備。
【請求項16】
加工設備を作動させる方法であって、
-請求項13~15の少なくとも一項に記載の加工設備(1)を提供し、
-材料(M)を前記供給開口(65)を介して前記送りスクリュー機械(3)の前記少なくとも2つのハウジング穴(47,48)に供給し、
-材料(M)を前記搬送方向(46)に前記送り開口(66)まで搬送し、搬送中に材料(M)を少なくとも部分的に連続的に圧縮し、及び
-圧縮された材料(M)を前記加工スクリュー機械(2)に送る、ステップを含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、欧州特許出願EP21155262.5の優先権を主張し、その内容は参照によりここに組み込まれる。
【0002】
本発明は、加工スクリュー機械に送る送りスクリュー機械(供給スクリュー機械)に関する。さらに、本発明は、加工設備及びこのような送りスクリュー機械を有する加工設備を作動させる方法に関する。
【背景技術】
【0003】
特許文献1(特許文献2に対応する)から、材料を押出機に送るサイドフィード送りスクリュー機械が知られている。空気などの同時に生じるガス状物質から材料を解放するために、サイドフィードスクリュー機械は、サイドフィードスクリュー機械のハウジングに、搬送方向の上流に配置された脱気ハウジングを含む。サイドフィードスクリュー機械は複数のスクリューコンベヤを含み、これらは材料の供給開口の領域に大きな傾斜とスラストエッジプロフィールを有する。搬送方向の加硫には、サイドフィードスクリュー機械は、減少した傾斜及び通常のシールプロフィールを有する複数のスクリューコンベヤを有する。これは材料を圧縮し、それをある圧力で押出機に運ぶ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO 2015/051859 A1
【特許文献2】US 2016/0346984 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、低いかさ密度を有する材料を加工スクリュー機械に改良的に供給することが可能な送りスクリュー機械を創出することである。特に、材料は、最大で600g/dm3、特に最大で250g/dm3、特に最大で200g/dm3、特に最大で100g/dm3のかさ密度を有する。材料は例えばリサイクル材である。送りスクリュー機械は、特に材料の高い処理量を可能にし、それにより加工スクリュー機械における材料の加工が簡単且つ経済的に可能である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1に記載の特徴を有する送りスクリュー機械によって達成される。自由体積V(x)が搬送方向に単調に減少する事実のために、材料は、搬送の間少なくとも部分的に簡単且つ確実に連続的に圧縮される。圧縮は自由体積V(x)の減少を介して望み通りに調節できる。加工スクリュー機械は圧縮材料を供給され、加工スクリュー機械の高い充填度が達成される。高い充填レベルのために、加工スクリュー機械は簡単且つ経済的に作動され得る。
【0007】
自由体積V(x)の部分的な単調減少は、特に数学的に理解でき、自由体積V(x)は急に変化しないが、搬送方向における自由体積V(x)の局所的な微分係数(derivative)が少なくとも部分的に連続的であり、負である。局所的な微分係数は幾つかの領域で0に等しくてもよい。好ましくは、自由体積V(x)は少なくとも幾つかの領域で厳密に単調に減少し、それで自由体積V(x)の微分係数は幾つかの領域で搬送方向においてもっぱら負である。好ましくは、自由体積V(x)は、少なくとも供給開口(supply opening)の下流端と送り開口(feeding opening)の間の領域で、単調に、特に厳密に単調に減少する。
【0008】
自由体積V(x)は、搬送位置xでの横断平面E(x)における少なくとも2つのスクリュー軸のピッチH(x)と自由断面積A(x)の積として定義される。自由断面積A(x)は、ハウジングと、横断平面E(x)における少なくとも2つのスクリュー軸の間の面積である。ピッチH(x)は、横断平面E(x)における及び1回転又は1回転での少なくとも2つのスクリュー軸の傾斜S(x)での搬送方向の高さとして定義される。傾斜S(x)が搬送方向に変化するとき、特に傾斜S(x)が厳密に単調に減少するとき、ピッチH(x)は特に、横断平面E(x)における傾斜S(x)に関連する概念的量(値)である。傾斜S(x)が搬送方向に厳密に単調に減少する場合、ピッチH(x)は少なくとも2つのスクリュー軸の実際のピッチより大きい。
【0009】
傾斜S(x)はスクリュー外径Da(x)で、すなわちスクリュー頂点で横断平面E(x)内で定義される。少なくとも2つのスクリュー軸の回転軸が横断平面E(x)と垂直に交わる場合、少なくとも2つのスクリュー軸の全てのスクリュー頂点は同じ傾斜S(x)を有し、それで自由体積V(x)の計算は、どのスクリュー頂点が考慮されるかに無関係である。少なくとも2つのスクリュー軸の回転軸が少なくとも2つのスクリュー軸の円錐状配置のために90°に等しくない角度で横断平面E(x)と交わる場合、横断平面E(x)におけるスクリュー頂点でのそれら傾斜は互いに僅かに異なり得る。この場合、傾斜S(x)は、横断平面E(x)における少なくとも2つのスクリュー軸の全てのスクリュー頂点の傾斜の平均値である。
【0010】
自由体積V(x)を減少させるために、自由断面積A(x)及び/又はピッチH(x)は、少なくとも幾つかの領域で搬送方向に単調に、特に厳密に単調に減少する。好ましくは、自由断面積A(x)及びピッチH(x)は、少なくとも幾つかの領域で搬送方向に単調に、特に厳密に単調に減少する。搬送の際、材料はそれにより搬送方向とは横断方向に及び搬送方向に圧縮される。
【0011】
好ましくは、送りスクリュー機械(feeding screw machine)は、サイドフィードスクリュー機械として設計される。サイドフィードスクリュー機械は加工スクリュー機械への横接続を可能にする。少なくとも2つのハウジング穴は互いに入り込み、特に断面において、水平な8の字の形状を有する。好ましくは、送りスクリュー機械は2つの軸を用いて設計される。特に、送りスクリュー機械は正に2つのハウジング穴と正に2つの関連するスクリュー軸を有する。好ましくは、送り開口は断面において水平な8の字の形状を有する。少なくとも2つのスクリュー軸は特に、同じ方向に又は反対方向に回転駆動するように及び/又はきつく噛み合うように設計される。
【0012】
少なくとも2つのスクリュー軸は各々、軸と少なくとも1つのスクリュー要素を含む。少なくとも1つのスクリュー要素は、関連する軸とワンピースで(一体に)及び/又はツーピースで形成される。ツーピース設計の場合、少なくとも1つのスクリュー要素は、取り外し可能に且つ回転しないように軸に接続されている。特にそれぞれのスクリュー軸の少なくとも1つのスクリュー要素は、スラストエッジプロフィールを能動フランクに及び/又は受動フランクに有する。能動フランクの及び/又は受動フランクのスラストエッジプロフィールは搬送方向に変化し得る。特に能動フランクの及び/又は受動フランクのフランク角度は搬送方向に増加し得る。例えば、搬送方向に、受動フランクのフランク角度は能動フランクのフランク角度より多く増加し得る。これは、供給開口の領域における良好な取込挙動と、送り開口の及び圧縮材料の領域における十分な剛性をもたらす。少なくとも2つのスクリュー軸は条数Nを有し、ここで1≦N≦3、特に1≦N≦2、特にN=3である。よって、それぞれのスクリュー軸は関連するスクリュー頂点を有するNのスクリューランド(スクリューのねじ山)を有する。
【0013】
好ましくは、送りスクリュー機械は、ハウジングに配置されていて供給開口に通じた入口ホッパーを含む。好ましくは、入口ホッパーの自由入口断面積は落下方向に少なくとも部分的に増加している及び/又は部分的に減少している及び/又は部分的に一定である。好ましくは、入口ホッパーは分割されて構成される。特に、入口ホッパーは脱気装置に接続している。供給開口はハウジングにおいて供給シュートを形成する。好ましくは、供給シュートの自由入口断面積は落下方向に少なくとも部分的に増加している及び/又は部分的に減少している及び/又は部分的に一定である。
【0014】
送りスクリュー機械は好ましくは、少なくとも1つの温度制御装置を含む。少なくとも1つの温度制御装置は、温度制御流体により及び/又は電気的に作動可能である。少なくとも1つの温度制御装置は、例えば、少なくとも1つの流体通路及び/又は少なくとも1つの電気加熱素子を含む。少なくとも1つの流体通路は特にハウジングに一体化している。少なくとも1つの電気加熱素子はハウジングに一体化されている及び/又はハウジングの外側に配置されている。
【0015】
請求項2に従う送りスクリュー機械は、材料の加工スクリュー機械への改良された供給を保証する。第1搬送位置x1は、例えば、少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー軸開始位置である。第2搬送位置x2は、例えば、少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー軸終端に隣接して配置されたハウジング端部である。第1搬送位置x1での第1自由体積V(x1)の第2自由体積V(x2)に対する比は、圧縮を定義する。比V(x1)/V(x2)が大きくなるほど、第1搬送位置x1から第2搬送位置x2までの搬送時の材料の圧縮は大きくなる。以下の式が第1自由体積V(x1)に当てはまる:V(x1)=A(x1)・H(x1)。対応的に、以下の式が第2自由体積に当てはまるV(x2)=A(x2)・H(x2)。
【0016】
搬送位置x1での横断平面E(x1)における第1自由断面積A(x1)の、搬送位置x2での横断平面E(x2)における第2自由断面積A(x2)に対する比に対して、以下の式、特に:1≦A(x1)/A(x2)≦8、特に1.5≦A(x1)/A(x2)≦7、特に2≦A(x1)/A(x2)≦6が当てはまる。
【0017】
第1横断平面E(x1)における第1傾斜S(x1)に基づく第1ピッチH(x1)の、第2横断平面E(x2)における第2傾斜S(x2)に基づく第2ピッチH(x2)に対する比に対して、以下の式、特に:1≦H(x1)/H(x2)≦8、特に1.1≦H(x1)/H(x2)≦5、特に1.2≦H(x1)/H(x2)≦3が当てはまる。
【0018】
請求項3に従う送りスクリュー機械は、材料の加工スクリュー機械への改良された供給を保証する。少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー外径が少なくとも部分的に搬送方向に単調に、特に厳密に単調に減少する事実のために、少なくとも2つのスクリュー軸は少なくとも部分的に円錐状である。好ましくは、少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー外径は搬送方向に少なくとも2つのスクリュー軸の全長にわたって、単調に、特に厳密に単調に減少する。搬送方向におけるスクリュー外径の局所的な微分係数が好ましくは一定である。少なくとも2つのスクリュー軸の円錐状設計は、供給開口の領域における大きな自由断面積及び/又は搬送時の材料の高い圧縮を保証する。
【0019】
少なくとも2つのスクリュー軸の円錐状設計のために、テーパリング(テーパー度)Kが以下の式で定義される。
【0020】
【0021】
ここで、Da(x1)は、少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー軸開始位置に対応する搬送位置x1での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー外径を記述する。
【0022】
Da(x3)は、少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー軸終端に対応する搬送位置x3での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー外径を記述する。
【0023】
Lは少なくとも2つのスクリュー軸の長さを記述する。
【0024】
テーパリングKに対して、以下の式が当てはまる:0.05≦K≦1、特に0.3≦K≦0.4。
【0025】
比Da(x1)/Da(x3)に対して、特に1≦Da(x1)/Da(x3)≦4、特に1.2≦Da(x1)/Da(x3)≦3、特に1.3≦Da(x1)/Da(x3)≦2.5が成立する。
【0026】
少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー内径Di(x)が、搬送方向に少なくとも部分的に一定である又は単調に減少している又は厳密に単調に減少している。
【0027】
搬送位置x1での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー内径Di(x1)と、搬送位置x3での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー内径Di(x3)の比に対して、特に以下の式が当てはまる:1≦Di(x1)/Di(x3)≦5、特に1.25≦Di(x1)/Di(x3)≦4、特に1.5≦Di(x1)/Di(x3)≦3。
【0028】
請求項4に従う送りスクリュー機械は、材料の加工スクリュー機械への改良された供給を保証する。特に以下の式がテーパリングKに当てはまる:0.1≦K≦0.9、特に0.15≦K≦0.8、特に0.2≦K≦0.7、特に0.25≦K≦0.6、特に0.3≦K≦0.4。
【0029】
比Da(x1)/Da(x3)に対して、特に:1≦Da(x1)/Da(x3)≦4、特に1.2≦Da(x1)/Da(x3)≦3、特に1.3≦Da(x1)/Da(x3)≦2.5である。
【0030】
少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー内径Di(x)は、搬送方向に少なくとも部分的に一定であり又は単調に減少し又は厳密に単調に減少する。
【0031】
搬送位置x1での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー内径Di(x1)と搬送位置x3での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー内径Di(x3)の比に対して、特に以下の式が当てはまる:1≦Di(x1)/Di(x3)≦5、特に1.25≦Di(x1)/Di(x3)≦4、特に1.5≦Di(x1)/Di(x3)≦3。
【0032】
テーパリングKが小さいほど、長さLは大きくなる。長さLが大きすぎる場合、大きなレバー力が少なくとも2つのスクリュー軸に作用し、少なくとも2つのスクリュー軸をハウジングに支持する軸受及び/又はギヤボックスの軸受に大きな応力を与える。さらに、少なくとも2つのスクリュー軸の長さLが大きすぎる場合、送りスクリュー機械の製造が非経済的になる。
【0033】
テーパリングKが大きくなるほど、長さLは小さくなる。長さLが小さすぎる場合、少なくとも2つのスクリュー軸の搬送効率が低くなる。
【0034】
長さLは特に、搬送位置x1とx3の間の距離である。以下の式が特に長さLに当てはまる:0.3m≦L≦4m、特に0.5m≦L≦3.5m、特に0.7m≦L≦3m、特に0.9m≦L≦2.5m。
【0035】
軸断面では、それぞれのスクリュー軸のエンベロープ(包絡線)が、関連する回転軸とある角度を取り囲む。当該角度は、特に少なくとも2°及び最大で10°、特に少なくとも2.5°及び最大で8°、特に少なくとも3°及び最大で6である。それぞれのスクリュー軸のエンベロープは、それぞれの搬送位置でスクリュー外径によって定義される。
【0036】
請求項5に従う送りスクリュー機械は、材料の加工スクリュー機械への改良された供給を保証する。ハウジング穴直径は搬送方向に少なくとも部分的に、単調に、特に厳密に単調に減少する。以下の式が、搬送位置xにおけるハウジングと少なくとも1つのスクリュー軸の間の相対的隙間s(x)に当てはまる。
【0037】
【0038】
ここで、DG(x)は搬送位置xでのハウジング穴直径を記述し、Da(x)は搬送位置xでの少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー外径を記述する。
【0039】
好ましくは、相対的間隙s(x)は搬送方向xに一定であり及び/又は搬送方向に増加する。
【0040】
スクリュー軸開始位置に一致する搬送位置x1での、ハウジング43のハウジング長さLGの、少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー外径Da(x1)に対する比に対して、以下の式が好ましくは当てはまる:2≦LG/Da(x1)≦15、特に3≦LG/Da(x1)≦10、特に4≦LG/Da(x1)≦6。
【0041】
請求項6に従う送りスクリュー機械は、材料の加工スクリュー機械への改良された供給を保証する。回転軸が角度αを形成する事実によって、回転軸は搬送方向に互いに向かって延びる。少なくとも2つのスクリュー軸の円錐状配置は、供給開口の領域における大きな自由断面積及び/又は搬送時の高い圧縮を保証する。低いかさ密度を有する多量の材料が供給開口を介して簡単に供給され得る。
【0042】
少なくとも2つのスクリュー軸は、関連する回転軸と同軸に少なくとも2つのハウジング穴内に配置されている。好ましくは、送りスクリュー機械は、少なくとも1つの電動モータ及び/又は少なくとも1つのギヤ、特に分岐ギヤを含む。好ましくは、ギヤは少なくとも2つの出力軸を有し、その関連する回転軸は角度βを形成する。ここで、β=α。このようなギヤの円錐状設計のために、スクリュー軸は簡単に回転駆動され得る。
【0043】
さらに、送りスクリュー機械は、少なくとも2つのスクリュー軸を直接、すなわちギヤを介在させずに回転駆動する少なくとも2つの直接駆動部を含む。送りスクリュー機械は、カルダン継手及び/又は伝動ベルト及び/又は伝動用チェーンなどの少なくとも1つの角度補償要素を含みうる。角度補償要素は、少なくとも2つのスクリュー軸のそれぞれの回転軸と関連するギヤの出力軸及び/又は駆動部の駆動軸の間の角度を補償する。
【0044】
ハウジングに対して少なくとも2つのスクリュー軸を密封するために、送りスクリュー機械は特に少なくとも2つのパッキン押えを有する。少なくとも2つのパッキン押えは特に、ハウジングの外側に、好ましくはギヤボックスランタンの領域に配置されている。このギヤボックスランタンはハウジングをギヤに機械的に連結する。少なくとも2つのスクリュー軸とギヤの関連する出力軸の連結は、ギヤボックスランタンの内側で行われる。
【0045】
請求項7に従う送りスクリュー機械は、材料の加工スクリュー機械への改良された供給を保証する。比Da(x)/Di(x)は搬送方向に少なくとも部分的に一定である及び/又は減少している及び/又は増加している。比Da(x)/Di(x)によって、少なくとも2つのスクリュー軸のねじ山深さが望み通りに調節される。ねじ山深さは自由体積V(x)に影響を及ぼす。比dが以下の式で表される。
【0046】
【0047】
ここで、Da(x1)は、少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー軸開始位置に対応する搬送位置x1での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー外径を示す。
Di(x1)は、搬送位置x1での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー内径を表す。
Da(x3)は、少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー軸終端に対応する搬送位置x3での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー外径を示す。
Da(x3)は、搬送位置x3での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー内径を示す。
【0048】
比dに対して、特に以下の式が当てはまる:0.62≦d≦1.22、特に0.82≦d≦1。好ましくは、以下の式が当てはまる:d=1。
【0049】
請求項8に従う送りスクリュー機械は、材料の加工スクリュー機械への改良された供給を保証する。比H(x)/Da(x)は、搬送方向に少なくとも部分的に一定である及び/又は減少している及び/又は増加している。好ましくは、以下の式が比hに当てはまる。
【0050】
【0051】
ここで、H(x1)は、少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー開始位置に対応する搬送位置x1での傾斜S(x1)に基づく少なくとも2つのスクリュー軸のピッチを示す。
【0052】
Da(x1)は、搬送位置x1での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー外径を記述する。
H(x3)は、少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー軸終端に対応する搬送位置x3での傾斜S(x3)に基づく少なくとも2つのスクリュー軸のピッチを表す。
Da(x3)は、搬送位置x3での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー外径を記述する。
【0053】
比hに対して、特に以下の式が当てはまる:0.5≦h≦1.5、特に0.8≦h≦1.2、特に0.9≦h≦1.1。好ましくは、以下の式が当てはまる:h=1。
【0054】
供給開口は搬送方向に長さLzを有する。特に以下の式が長さLzに当てはまる:H(x1)≦Lz≦2・H(x1)、特に1.2・H(x1)≦Lz≦1.5・H(x1)。
【0055】
請求項9に従う送りスクリュー機械は、材料の加工スクリュー機械への改良された供給を保証する。第1ハウジング部分が供給開口を含むのに対して、第2ハウジング部分が送り開口を含む。少なくとも2つのハウジング部分によって、ハウジングの長さLGを簡単且つ柔軟に調節することが可能となる。ハウジングが大きめの長さLGを有する事実によって、少なくとも2つのスクリュー軸も大きめの長さLを有する。少なくとも2つのスクリュー軸の長さLによって、搬送方向への搬送時の材料の圧縮簡単且つ柔軟に調節可能である。
【0056】
少なくとも2つのハウジング部分は搬送方向に次々に配置され、互いに接続されてハウジングを形成する。最終ハウジング部分は加工スクリュー機械に接続している。
【0057】
請求項10に従う送りスクリュー機械は、材料の加工スクリュー機械への改良された供給を保証する。それぞれのスクリュー軸の軸が少なくとも1つの関連するスクリュー要素と一体に形成される事実によって、自由体積V(x)が搬送方向に望み通りに減少するように少なくとも2つのスクリュー軸が簡単に製造され得る。少なくとも2つのスクリュー軸はさらに高い剛性を有する。少なくとも2つのスクリュー軸は各々、少なくとも1つの処理要素、特に少なくとも1つのスクリュー要素及び/又は少なくとも1つの混練要素を含む。それは関連する軸と一体に形成され、関連する軸にリバーシブルに接続される。結局、例えば、多くの摩耗を受ける処理要素が簡単に交換され得る。さらに、少なくとも2つのスクリュー軸は材料に及び/又は所望の材料の搬送及び/又は圧縮に適合され得る。例えば、少なくとも2つのスクリュー軸は、運ばれている材料を破砕するブレードを備えた複数の処理要素を含んでもよい。好ましくは、少なくとも2つのスクリュー軸は各々、互いに一体に接続された複数のディスク型混練要素を有する少なくとも1つの混練ブロックを含む。自由体積は、それぞれのスクリュー軸の少なくとも1つの混練要素の領域で定義されない。
【0058】
請求項11に従う送りスクリュー機械は、材料の加工スクリュー機械への改良された供給を保証する。少なくとも1つの脱気装置は特に、ハウジングに及び/又は入口ホッパーに接続している。少なくとも1つの脱気装置は特に、材料の少なくとも2つのハウジング穴への供給中に及び/又は少なくとも2つのハウジング穴での材料の圧縮中に空気を除去するのに役立つ。これは、供給開口の領域における少なくとも2つのハウジング穴の充填及び/又は材料の圧縮を簡単化し、改良する。特に、送りスクリュー機械の搬送効率又は処理量(スループット)が改善される。好ましくは、送りスクリュー機械は、搬送方向に次々にハウジングに形成された複数の脱気開口を含む。脱気開口は好ましくは、ハウジングの底面に及び/又は上側に形成される。特に、それぞれの脱気インサートが脱気開口に配置される。脱気開口は少なくとも1つの脱気装置に接続している。少なくとも1つの脱気装置は、関連する脱気開口に接続されたそれぞれの吸込みラインと負圧を生成する吸引装置を含む。それぞれの脱気開口は自由脱気面積AEを有し、ここで自由脱気面積AEの平均二乗スクリュー外径Damに対する比に対して、以下の式が当てはまる:0.3≦AE/Dam
2≦6、特に0.8≦AE/Dam
2≦4.5、特に1.3≦AE/Dam
2≦3.5。
【0059】
特に以下の式が平均二乗スクリュー外径Damに当てはまる:
【0060】
【0061】
ここで、Da(x1)は、少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー軸開始位置に対応する搬送位置x1での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー外径を表す。
Da(x3)は、少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー軸終端に対応する搬送位置x3での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー外径を示す。
【0062】
供給開口は供給開口断面積AZを有する。ここで、供給開口断面積AZの平均二乗スクリュー外径Damに対する比に対して、以下の式が特に当てはまる:2≦AZ/Dam
2≦7、特に2.5≦AZ/Dam
2≦5.5、特に3≦AZ/Dam
2≦4.5。
【0063】
請求項12に従う送りスクリュー機械は、材料の加工スクリュー機械への改良された供給を保証する。材料の圧縮は液体を材料の外に押し出す。液体が加工スクリュー機械に入る前に、液体は少なくとも1つの排出開口によって少なくとも2つのハウジング穴から排出され得る。少なくとも1つの排出開口は、供給開口と送り開口の間に、好ましくは送り開口の近くに配置される。少なくとも1つの排出開口はハウジングの底面に形成され、それで液体は重力によって少なくとも2つのハウジング穴から排出される。少なくとも1つの排出開口はしたがって、材料の除湿を簡単に可能にする。
【0064】
本発明はさらに、低いかさ密度を有する材料の加工を簡単且つ経済的に可能にする加工設備を創出するという目的に基づいている。
【0065】
これは請求項13の特徴を有する加工設備によって達成される。本発明にしたが加工設備の利点は、既に記載した本発明に従う送りスクリュー機械の利点に一致する。加工設備は特に、請求項1~12に関して記載した少なくとも1つの特徴を用いてさらに具体化され得る。
【0066】
送りスクリュー機械が比較的大量の材料を取り込み、それを搬送時に搬送方向に加工スクリュー機械に運ぶ事実によって、送りスクリュー機械は高い処理量を有する。これは、加工スクリュー機械に、加工スクリュー機械によって容易に取り込まれ得る大量の圧縮材料を提供する。したがって、加工スクリュー機械は高い充填度及び高い処理量によって経済的に作動され得る。
【0067】
送りスクリュー機械は好ましくは、加工スクリュー機械に横から接続されたサイドフィード送りスクリュー機械として設計される。
【0068】
加工スクリュー機械は、少なくとも1つのハウジング穴を備えたハウジングを含む。関連する処理要素軸が、供給された材料を加工するために少なくとも1つのハウジング穴に回転可能に配置されている。加工スクリュー機械は好ましくは、多軸スクリュー機械として設計される。好ましくは、少なくとも2つのハウジング穴がハウジング穴に形成され、それらは互いに入り込み、断面で水平な8の字の形状を有する。少なくとも2つの関連する処理要素軸は少なくとも2つのハウジング穴に回転可能に配置され、好ましくは同じ回転方向に回転駆動され得る。少なくとも2つの処理要素軸は好ましくは、互いにきつく噛み合うように設計される。圧縮材料を供給するための材料供給開口がハウジングに形成されており、送りスクリュー機械の送り開口と連通している。材料供給開口は、送りスクリュー機械によって加工すべき材料を供給される。好ましくは、加工スクリュー機械の材料供給開口は横に形成される。材料供給開口は断面が送り開口に一致する。少なくとも2つのスクリュー軸は好ましくは、送り開口を通って延び、ハウジングを越えて突出する。少なくとも2つのスクリュー軸の突出部分は好ましくは、材料供給開口に合流しており、少なくとも2つの接続穴に延び、それで圧縮材料は加工スクリュー機械の少なくとも1つのハウジング穴に運ばれる。少なくとも2つの接続穴は送りスクリュー機械の少なくとも2つのハウジング穴を延ばし、特に、少なくとも2つのスクリュー軸によって好ましくは単調に減少する自由断面積を定義する。
【0069】
加工スクリュー機械の少なくとも1つの処理要素は、外径DAと内径DIを有する。特に以下の式が比DA/DIに当てはまる:1.5≦DA/DI≦1.8。
【0070】
比Dに対して以下の式が当てはまる。
【0071】
【0072】
ここで、Da(x3)は、少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー軸終端に対応する搬送位置x3での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー外径を表す。
DI(x3)は、搬送位置x3での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー内径を表す。
【0073】
比Dに対して、特に以下の式が当てはまる:0.66≦D≦1.61、特に0.94≦D≦1.48。
【0074】
請求項14に従う加工設備は簡単且つ経済的な稼働を保証する。比較的大きなスクリュー外径Da(x1)のために、送りスクリュー機械は、比較的大きい自由断面積A(x1)を有し、それで大量の材料が取り込まれ得、加工スクリュー機械に圧縮形態で送られ得る。
【0075】
請求項15に従う加工設備は簡単且つ経済的な稼働を保証する。比較的大きいスクリュー外径Da(x3)は、圧縮材料が所望の処理量を有する加工スクリュー機械に簡単且つ確実に提供されること、それが圧縮材料を取り込むことを保証する。
【0076】
本発明はさらに、低いかさ密度の材料を有する加工設備を簡単且つ経済的に作動することを可能にする方法を創出するという目的に基づく。
【0077】
この目的は、請求項16の特徴を有する方法によって達成される。本発明に従う方法の利点は、既に記載した本発明に従う送りスクリュー機械及び本発明に従う加工設備の利点に一致する。本発明に従う方法は特に、請求項1~15に関連して記載される少なくとも1つの特徴を用いてさらに具体化され得る。
【0078】
材料はかさ密度ρを有する。特に以下の式がかさ密度ρに当てはまる:5g/dm3≦ρ≦600g/dm3、特に10g/dm3≦ρ≦250g/dm3、特に15g/dm3≦ρ≦200g/dm3、特に20g/dm3≦ρ≦100g/dm3。材料は最大材料寸法amaxを有し、ここで特に:1mm≦amax≦50mm、特に5mm≦amax≦35mm、特に10mm≦amax≦20mmである。
【0079】
材料は好ましくはホイル材料(シート材料)である。ホイル材料はホイル厚さtを有する。特に以下の式がホイル厚さtに当てはまる:10μm≦t≦400μm、特に15μm≦t≦300μm、特に20μm≦t≦200μm。
【0080】
材料は好ましくはリサイクル材及び/又は、例えば粉末状フィラー及び/又は強化材料又は強化繊維及び/又は繊維ペレットなどのフィラーを含む。
【0081】
リサイクル材は例えば破片、フレーク及び/又はペレットの形態である。リサイクル材は例えばホイル廃棄物である。
【0082】
送りスクリュー機械は、速度nで作動される。ここで特に以下の式が当てはまる:50rpm≦n≦1000rpm、特に100rpm≦n≦800rpm、特に200rpm≦n≦600rpm。送りスクリュー機械はさらに、スクリュー軸当たりトルクMdで作動され、ここで比トルクMdのそれぞれの距離a(x1)に対する比のために、特に以下の式が当てはまる:0.1Nm/cm3≦Md/a(x1)3≦0.8Nm/cm3、特に0.15Nm/cm3≦Md/a(x1)3≦0.5Nm/cm3、特に0.2Nm/cm3≦Md/a(x1)3≦0.35Nm/cm3。
【0083】
a(x1)は、少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー軸開始位置に対応する搬送位置x1での少なくとも2つのスクリュー軸に関連する回転軸のそれぞれの中心距離を示す。
【0084】
送りスクリュー機械は特に、無次元の処理量φで作動される。
【0085】
【0086】
ここで、vドットは、送りスクリュー機械に供給される材料の体積流量を表す。
nは、少なくとも2つのスクリュー軸の回転速度を示す。
Da(x1)は、少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー軸開始位置に対応する搬送位置x1での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー外径を示す。
【0087】
特に以下の式が処理量φに当てはまる:0.1≦φ≦1.2、特に0.25≦φ≦1、特に0.3≦φ≦0.8。
【0088】
本発明のさらなる特徴、利点及び詳細は、幾つかの実施形態の以下の記載から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【
図1】第1実施形態に従う送りスクリュー機械及び加工スクリュー機械を有する加工設備の側面図である。
【
図3】加工スクリュー機械を有しない
図1の送りスクリュー機械の側面図である。
【
図4】
図3における送りスクリュー機械の平面図である。
【
図5】
図2における切断線V-Vに沿う加工スクリュー機械及び送りスクリュー機械を通る縦断面図である。
【
図6】
図5における切断線VI-VIに沿う加工スクリュー機械及び送りスクリュー機械を通る横断面図である。
【
図7】スクリュー軸開始位置での
図3における切断線VII-VIIに沿う送りスクリュー機械を通る縦断面図である。
【
図8】ハウジングの一方の端部での
図3における切断線VIII-VIIIに沿う送りスクリュー機械を通る縦断面図である。
【
図9】異なる材料に対する回転速度に依存する送りスクリュー機械の処理量の図表である。
【
図10】第2実施形態に従う送りスクリュー機械の入口ホッパーの領域における縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0090】
本発明の第1実施形態を
図1~9を参照して以下に記載する。
図1及び2に示される加工設備1は、加工スクリュー機械2、加工スクリュー機械2に低いかさ密度を有する材料Mを供給する第1送りスクリュー機械3、及び添加物Zを加工スクリュー機械2に供給する第2送りスクリュー機械4を含む。
【0091】
加工スクリュー機械2は、次々に配置された複数のハウジング部分6~16を有するハウジング5を含む。ハウジング部分6~16は共に結合されて、ハウジング5を形成する。加工スクリュー機械2は多軸スクリュー機械として設計されている。2つのハウジング穴17,18がハウジング5内に形成されており、それらは互いに平行であって互いに入り込み、断面で水平な8の字の形状を有する。2つの処理要素軸19,20がハウジング穴17,18内に同軸に配置されており、それらは電動モータ21によって関連する回転軸22,23の周りを回転駆動され得る。分岐ギヤ24が処理要素軸19,20と駆動モータ21の間に配置されている。その際、継手25が駆動モータ21と分岐ギヤ24の間に配置されている。処理要素軸19,20は駆動モータ21によって同じ方向に、すなわち回転軸22,23周りの同じ回転方向に駆動される。
【0092】
加工スクリュー機械2は、加工方向26に次々に、第1取込領域27、可塑化領域28、第2取込領域29、均質化領域30及び排出領域31を有する。
【0093】
第1取込領域27では、加工すべき基礎材料Bが加工スクリュー機械2に供給される。このために、第1材料供給開口32がハウジング部分6に形成されている。ホッパー33がハウジング部分6に形成されており、それは第1材料供給開口32に合流している。基礎材料Bは例えば、粒状プラスチック材料である。加工方向26において第1材料供給開口32の下流で、材料Mが加工スクリュー機械2に供給される。材料Mは例えばリサイクル材(再生材料)である。この目的のために、第2材料供給開口34がハウジング部分8に形成されている。第2材料供給開口34は横に形成されている。複数の接続穴が、第2材料供給開口34からハウジング部分8を通って横に延びており、ハウジング穴17に合流している。材料Mを第2材料供給開口34を介して第1取込領域27に専門的に供給し、基礎材料Bを第1材料供給開口32を介して供給しないことも可能である。この場合、第1材料供給開口32は通気のために使用できる。第2材料供給開口34はまたハウジング部分6又は7に形成されてもよい。
【0094】
基礎材料B及び材料Mは可塑化領域28に運ばれ、そこで溶かされて材料溶解物になる。加工スクリュー機械2は、可塑化領域28においてハウジング部分10,11に配置された脱気ユニット35,36を含み、脱気ユニットはハウジング部分10,11における関連する脱気開口に接続している。
【0095】
材料溶解物は第2取込領域29に運ばれる。第2取込領域29では、添加物Zが材料溶解物に供給される。この目的のために、より詳細には示されない第3材料供給開口がハウジング部分13に形成されている。第3材料供給開口はハウジング部分13を通って横に延び、ハウジング穴17に合流している。第2送りスクリュー機械4は共通の設計を有し、より詳細には説明しない。第2送りスクリュー機械4はハウジング部分13に横に接続される又は取り付けられる。第2取込領域29には、脱気ユニット37が、より詳細には示されない脱気開口に通じたハウジング部分13に配置されている。
【0096】
材料溶解物は添加物Zと共に均質化領域30に運ばれる。均質化領域30では、材料溶解物は添加物Zと混合され、均質化される。
【0097】
排出領域31では、添加物Zを供給された材料溶解物が排出される。ノズル板38が、最後のハウジング部分16に配置されており、ノズル板はより詳細には示されない排出開口を形成する。
【0098】
第1取込領域27、可塑化領域28、第2取込領域29、均質化領域30及び排出領域31を形成するために、処理要素軸19,20は通常、関連する軸41,42に回転しないように配置された処理要素39,40を含む。処理要素39,40はスクリュー要素及び/又は混練要素として設計されている。好ましくは、混練要素はニーディングディスクとして設計され、特に複数のニーディングディスクが一体に接続され、ニーディングブロックを形成する。処理要素軸19,20は外径DAと内径DIを有する。特に以下の式が当てはまる:1.5≦DA/DI≦1.8。
【0099】
第1送りスクリュー機械3は、サイドフィードスクリュー機械として設計される。送りスクリュー機械3は、2つのハウジング部分44,45を有するハウジング43を含む。ハウジング部分44,45は搬送方向46に次々に配置され、互いに接続してハウジング43を形成する。2つのハウジング穴47,48がハウジング43に形成されており、互いに入り込み、断面において水平な8の字の形状を有する。2つのスクリュー軸49,50がハウジング穴47,48に配置されており、それらスクリュー軸は、角分岐ギヤ51を介して電動モータ52によって関連する回転軸53,54の周りに同じ方向に回転駆動可能である。
【0100】
送りスクリュー機械3は、ハウジング43を角分岐ギヤ51に接続する結合ハウジング55を含む。結合ハウジング55はまたギヤボックスランタンとも呼ばれる。角分岐ギヤ51の2つの出力軸56,57は結合ハウジング55に延びる。
【0101】
スクリュー軸49,50は各々、関連する軸60,61と一体に形成されたスクリュー要素58,59を含む。軸60,61のそれぞれの端部は結合ハウジング55に延び、結合スリーブ62,63によって出力軸56,57に接続している。軸60,61をシールするために、送りスクリュー機械3は、結合ハウジング55に取り付けられたパッキン押え70,71を含む。
【0102】
送りスクリュー機械3は移動フレーム64を含み、移動フレームに、結合ハウジング55と従ってそこに接続した駆動モータ52を有する角分岐ギヤ51とハウジング43が取り付けられる。
【0103】
送りスクリュー機械3は、供給開口65と送り開口66を含む。供給開口65は第1ハウジング部分44に形成されている。送りスクリュー機械3は、供給開口65に通じた入口ホッパー67を含む。供給開口65は第1ハウジング部分44の上側に形成されており、供給シュートを介してハウジング穴47,48に合流している(通じている)。供給開口65は、搬送方向46に長さLzを有し、自由供給開口断面積AZを有する。
【0104】
送り開口66は、加工スクリュー機械2に向かい合う第2ハウジング部分45の端部に形成されている。送り開口66は第2材料供給開口34と一致して形成、配置されている。スクリュー軸49,50は送り開口66を越えて延び、第2材料供給開口34に合流している。送り開口66はしたがって、材料Mを加工スクリュー機械2に送る(供給する)機能を有する。
【0105】
排出開口68が、液体を排出するために第2ハウジング部分45に形成されている。排出開口68は第2ハウジング部分45の底面に配置されている。排出開口68は閉鎖要素69によって閉鎖可能である。
【0106】
搬送方向46はx軸を定める。x軸はスクリュー軸49,50のスクリュー軸開始位置72にその原点を有する。原点又はスクリュー軸開始位置72は以下では搬送位置x
1とも呼ぶ。ハウジング43のハウジング端部73を以下では搬送位置x
2と呼ぶ。さらに、スクリュー軸49,50のスクリュー軸端部74を以下では搬送位置x
3と呼ぶ。x軸と垂直に、関連する横断平面E(x)が、一般的にランダムな搬送位置x
1≦x≦x
3で定義される。x軸及び例示の横断平面E(x)が
図6に示されている。
【0107】
スクリュー軸49,50は円錐状設計を有し、関連するハウジング穴47,48に円錐状に配置されている。回転軸53,54は角度αを形成し、ここで0°<α≦45°、特に1°≦α≦20°、特に2°≦α≦10°である。出力軸56,57は対応的に角度βを形成し、ここでβ=αである。
【0108】
スクリュー軸49,50は条数Nを有し、ここでN=2である。スクリュー軸49,50はしたがって2つのねじ山で形成されている。それぞれの横断平面E(x)においてハウジング43とスクリュー軸49,50の間の自由断面積A(x)を増加するために、スクリュー軸49,50は、それぞれの能動フランクF
Aに及びそれぞれの受動フランクF
Pにスラストエッジプロフィールを有する。それぞれの能動フランクF
Aはフランク角γ
Aを有する。対応的に、それぞれの受動フランクF
Pはフランク角γ
Pを有する。フランク角γ
A及び/又はフランク角γ
Pは搬送方向46において一定であり得、又は変化し得る、特に増加し得る。二条ねじ設計のために、スクリュー軸49,50は各々、それぞれの横断平面E(x)において2つのスクリューランド75,76を有する。各スクリューランド75,76は、それぞれの関連するスクリュー頂点にて、すなわちスクリュー外径D
a(x)にてそれぞれの横断平面E(x)においてそれぞれの傾斜・傾きを有する。スクリューランド75,76の傾斜は角度αのために互いに僅かに異なる。スクリュー軸49,50の傾斜S(x)は、それぞれの横断平面E(x)におけるスクリューランド75,76の傾斜の平均値として定義される。傾斜S(x)は搬送方向46に厳密に単調に減少する。傾斜S(x)は一般に
図6に示されている。傾斜S(x)は、それぞれの横断平面E(x)のためのピッチH(x)を定める。ピッチH(x)は横断平面E(x)における傾斜S(x)に関連する概念的な値である。傾斜S(x)が搬送方向46に厳密に単調に減少する事実のために、ピッチH(x)はスクリュー軸49,50の実際のピッチより大きい。ピッチH(x)は1回転の間の傾斜S(x)によって定義される。
【0109】
自由断面積A(x)及び対応するピッチH(x)は、それぞれの横断平面E(x)のための自由体積V(x)を定義する、ここで:V(x)=A(x)・H(x)。搬送方向46に厳密に単調に減少する、円錐状設計のために及びピッチH(x)のために、自由体積V(x)は搬送方向46に厳密に単調に減少する。自由断面積A(x)及びピッチH(x)が搬送方向46に厳密に単調に減少する事実のために、材料Mは搬送時に搬送方向46に圧縮されるとともに、搬送方向46と横断方向に圧縮される。
【0110】
スクリュー軸49,50は、それぞれの横断平面E(x)においてスクリュー外径Da(x)及び関連するスクリュー内径Di(x)を有し、それらは搬送方向46に厳密に単調に減少する。Da(x)/Di(x)に対して特に以下の式が当てはまる:1.55≦Da(x)/Di(x)≦2.5、特に1.8≦Da(x)/Di(x)≦2.2。好ましくは、Da(x)/Di(x)は搬送方向46において一定である。
【0111】
ハウジング穴47,48はそれぞれの横断平面E(x)においてハウジング穴直径DG(x)を有し、それは搬送方向46に厳密に単調に減少する。相対的隙間s(x)が搬送方向46に一定であり及び/又は搬送方向46に減少する。
【0112】
【0113】
ピッチH(x)のスクリュー外径Da(x)に対する比に特に以下の式が当てはまる:1<H(x)/Da(x)≦2、特に1.2<H(x)/Da(x)≦1.5。比1<H(x)/Da(x)は特に搬送方向46に一定である。
【0114】
図3及び
図6は、搬送位置x
1での横断平面E(x
1)、搬送位置x
2での横断平面E(x
2)及び搬送位置x
3での横断平面E(x
3)を示す。
図7は、横断平面E(x
1)における送りスクリュー機械3を示す一方、
図8は横断平面E(x
2)における送りスクリュー機械3を示す。
【0115】
横断平面E(x1)では、スクリュー軸49,50はスクリュー外径Da(x1)及びスクリュー内径Di(x1)を有する。回転軸53,54の中心距離はa(x1)である。ハウジング穴47,48はハウジング穴直径DG(x1)を有する。スクリュー軸49,50はハウジング43と共に、ハウジング穴47,48の自由断面積A(x1)を定める。
【0116】
スクリューランド75,76は横断平面E(x1)において傾斜S(x1)を有し、傾斜S(x1)は1回転の間のピッチH(x1)を定義する。横断平面E(x1)に関して、第1自由体積V(x1)に対して以下の式が当てはまる:V(x1)=A(x1)・H(x1)。
【0117】
搬送位置x2又はハウジング端部73における横断平面E(x2)では、スクリュー軸49,50はスクリュー外径Da(x2)及びスクリュー内径Di(x2)を有する。回転軸53,54は中心距離a(x2)を有する。ハウジング穴47,48はハウジング穴直径DG(x2)を有する。ハウジング穴47,48及びスクリュー軸49,50は、自由断面積A(x2)を定める。スクリューランド75,76は横断平面E(x2)において傾斜S(x2)を有し、傾斜S(x2)は1回転の間のピッチH(x2)を定義する。横断平面E(x2)に関して、第2自由体積V(x2)に対して以下の式が当てはまる:V(x2)=A(x2)・H(x2)。
【0118】
横断平面E(x3)では、スクリュー軸49,50はスクリュー外径Da(x3)及びスクリュー内径Di(x3)を有する。スクリューランド75,76は横断平面E(x3)において傾斜S(x3)を有し、傾斜S(x3)は1回転の間のピッチH(x3)を定義する。平均スクリュー外径Damに対して以下の式が当てはまる。
【0119】
【0120】
圧縮V(x1)/V(x2)のために特に:1<V(x1)/V(x2)≦20、特に2≦V(x1)/V(x2)≦15、特に4≦V(x1)/V(x2)≦10である。
【0121】
比A(x1)/A(x2)のために特に:1<A(x1)/A(x2)≦8、特に1.5≦A(x1)/A(x2)≦7、特に2≦A(x1)/A(x2)≦6である。
【0122】
比H(x1)/H(x2)のために特に:1<H(x1)/H(x2)≦8、特に1.1≦H(x1)/H(x2)≦5、特に1.2≦H(x1)/H(x2)≦3である。
【0123】
比dに対して、特に:
0.62≦d≦1.22、特に0.82≦d≦1である。好ましくは:d=1である。
【0124】
【0125】
比hに対して、特に:
0.5≦h≦1.5、特に0.8≦h≦1.2、特に0.9≦h≦1.1である。好ましくは:h=1である。
【0126】
【0127】
スクリュー軸49,50は搬送方向46に長さLを有する。テーパリングKに対して、特に:0.05≦K≦1、特に0.1≦K≦0.9、特に0.15≦K≦0.8、特に0.2≦K≦0.7、特に0.25≦K≦0.6、特に0.3≦K≦0.4である。
【0128】
【0129】
比Da(x1)/Da(x3)に対して、特に:1≦Da(x1)/Da(x3)≦4、特に1.2≦Da(x1)/Da(x3)≦3、特に1.3≦Da(x1)/Da(x3)≦2.5である。
【0130】
少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー内径Di(x)は、搬送方向に少なくとも部分的に一定であり又は単調に減少し又は厳密に単調に減少する。
【0131】
搬送位置x1での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー内径Di(x1)と搬送位置x3での少なくとも2つのスクリュー軸のスクリュー内径Di(x3)の比に対して、特に以下の式が当てはまる:1≦Di(x1)/Di(x3)≦5、特に1.25≦Di(x1)/Di(x3)≦4、特に1.5≦Di(x1)/Di(x3)≦3。
【0132】
テーパリングKが小さいほど、長さLは大きくなる。長さLが大きすぎる場合、大きなレバー力が少なくとも2つのスクリュー軸に作用し、少なくとも2つのスクリュー軸をハウジングに支持する軸受及び/又はギヤボックスの軸受に大きな応力を与える。さらに、少なくとも2つのスクリュー軸の長さLが大きすぎる場合、送りスクリュー機械の製造が非経済的になる。
【0133】
テーパリングKが大きくなるほど、長さLは小さくなる。長さLが小さすぎる場合、少なくとも2つのスクリュー軸の搬送効率が低くなる。
【0134】
長さLは特に、搬送位置x1とx3の間の距離である。以下の式が特に長さLに当てはまる:0.3m≦L≦4m、特に0.5m≦L≦3.5m、特に0.7m≦L≦3m、特に0.9m≦L≦2.5m。
【0135】
軸断面では、それぞれのスクリュー軸のエンベロープ(包絡線)が、関連する回転軸との角度を取り囲む。当該角度は、特に少なくとも2°及び最大で10°、特に少なくとも2.5°及び最大で8°、特に少なくとも3°及び最大で6である。それぞれのスクリュー軸のエンベロープは、それぞれの搬送位置でスクリュー外径によって定義される。
【0136】
ハウジング43のハウジング長さLGの、スクリュー外径Da(x1)に対する比に対して、以下の式が好ましくは当てはまる:2≦LG/Da(x1)≦15、特に3≦LG/Da(x1)≦10、特に4≦LG/Da(x1)≦6。
【0137】
比Da(x1)/DAに対して、特に:1≦Da(x1)/DA≦4、特に1.5≦Da(x1)/DA≦3、特に1.8≦Da(x1)/DA≦2.5である。
【0138】
さらに、比Da(x3)/DAに対して、特に以下の式が当てはまる:1≦Da(x3)/DA≦1.5、特に1.1≦Da(x3)/DA≦1.4、特に1.2≦Da(x3)/DA≦1.3。
【0139】
比Dに対して、特に:0.66≦D≦1.61、特に0.94≦D≦1.48である。
【0140】
【0141】
送りスクリュー機械3は温度制御装置77を含む。温度制御装置77はハウジング43を加熱し及び/又は冷却する機能を有する。温度制御装置77は、第1ハウジング部分44に形成された流体通路78を含む。流体通路78はより詳細には示されない流体ポンプに接続している。流体通路78は温度制御流体を収容するのに役立つ。温度制御流体は、より詳細には示されない温度制御装置によって従来通りに加熱可能及び/又は冷却可能である。温度制御流体は例えば水である。
【0142】
送りスクリュー機械3は脱気装置79を含む。脱気装置79は、第1ハウジング部分44の関連する脱気開口83,84,85に挿入される3つの脱気インサート80,81,82を含む。脱気装置79は
図5に示されている。
【0143】
第1脱気開口83が第1ハウジング部分44の底面に形成されており、供給開口65に向かい合っている。第2脱気開口84及び第3脱気開口85が第1ハウジング部分44に、搬送方向46における第1脱気開口83の下流に形成されている。第2脱気開口84は底面に配置されているのに対して、第3脱気開口85は第2脱気開口84に対向する上側に形成されている。脱気インサート80,81,82は、それぞれの吸込みライン86,87,88を介して及びそれぞれの弁89,90,91を介して吸引装置92に接続している。それぞれの吸込みライン86,87,88における体積流量が弁89,90,91を介して調節可能である。
【0144】
それぞれの脱気開口83,84,85は自由脱気面積AEを有する。自由脱気面積AEの平均二乗スクリュー外径Damに対する比に対して、以下の式が特に当てはまる:0.3≦AE/Dam
2≦6、特に0.8≦AE/Dam
2≦4.5、特に1.3≦AE/Dam
2≦3.5。
【0145】
好ましくは、第1脱気開口83の自由脱気面積AEは、脱気開口84,85の自由脱気面積AEより大きい。
【0146】
以下の式が供給開口65の長さLzに特に当てはまる:H(x1)≦Lz≦2・H(x1)、特に1.2・H(x1)≦Lz≦1.5・H(x1)。
【0147】
供給開口断面積AZの平均二乗スクリュー外径Damに対する比に対して、以下の式が特に当てはまる:2≦AZ/Dam
2≦7、特に2.5≦AZ/Dam
2≦5.5、特に3≦AZ/Dam
2≦4.5。
【0148】
加工設備1の機能原理及び操作を以下に記載する。
【0149】
第1取込領域27では、基礎材料Bが第1材料供給開口32を介して供給され、材料Mが第2材料供給開口34を介してハウジング穴17,18に供給される。基礎材料Bは、例えば顆粒の形態である。例えばリサイクル材である材料Mは基礎材料Bと混合される。材料Mは、かさ密度ρを有する。ここで、5g/dm3≦ρ≦600g/dm3、特に10g/dm3≦ρ≦250g/dm3、特に15g/dm3≦ρ≦200g/dm3、特に20g/dm3≦ρ≦100g/dm3である。材料Mは例えば破片、フレーク及び/又はペレットとして存在する。材料Mは最大寸法amaxを有する。ここで、1mm≦amax≦50mm、特に5mm≦amax≦35mm、特に10mm≦amax≦20mmである。材料Mは例えば、ホイル厚さtを有するホイル材料(シート材料)である。ここで、10μm≦t≦400μm、特に15μm≦t≦300μm、特に20μm≦t≦200μmである。
【0150】
材料Mは、第1送りスクリュー機械3により加工スクリュー機械2に供給される。この目的のために、材料Mは、入口ホッパー67及び供給開口65を介して送りスクリュー機械3のハウジング穴47,48に供給される。
【0151】
材料Mは、スクリュー軸49,50により搬送方向46に搬送される。この目的のために、スクリュー軸49,50は、角度分岐ギヤ51を介して電動モータ52によって同じ回転方向に回転駆動される。自由断面積A(x)とピッチH(x)の両方が搬送方向46に厳密に単調に減少する事実のために、自由体積V(x)もまた搬送方向46に厳密に単調に減少する。したがって、運ばれる際、材料Mは、搬送方向46に及び搬送方向と横断方向に圧縮される。自由断面積A(x)の局所的な微分係数、ピッチH(x)の局所的な微分係数及び自由体積V(x)の局所的な微分係数が搬送方向46に連続である、すなわちそれらがジャンプしない事実によって、圧縮が簡単且つ確実に連続的に生じる。自由断面積A(x)、ピッチH(x)及び自由体積V(x)の局所的なコースが
図6に示されている。
【0152】
圧縮によって材料Mから逃げる空気は脱気装置79により吸い出される。吸込みライン86,87,88におけるそれぞれの体積流量は弁89,90,91により必要に応じて調節可能である。圧縮により生成される熱は温度制御装置77によりハウジング43から除去され得る。
【0153】
液体がハウジング穴47,48に堆積するように、材料Mは圧縮によって除湿される。液体は排出開口68を介して排出され得る。
【0154】
圧縮された材料Mは送り開口66を通って及びハウジング部分8の接続穴を通ってハウジング穴17,18に供給される。ハウジング部分8に形成された接続穴は、ハウジング穴47,48のコースをスクリュー軸端部74又はハウジング穴17,18まで継続する。
【0155】
スクリュー軸49,50は、駆動モータ52及び角度分岐ギヤ51によってスクリュー軸49,50あたり回転速度n及びトルクMdで回転駆動される。特に以下の式が回転速度nに当てはまる:50rpm≦n≦1000rpm、特に100rpm≦n≦800rpm、特に200rpm≦n≦600rpm。
【0156】
比Md/a(x1)3に対して、特に:0.1Nm/cm3≦Md/a(x1)3≦0.8Nm/cm3、特に0.15Nm/cm3≦Md/a(x1)3≦0.5Nm/cm3、特に0.2Nm/cm3≦Md/a(x1)3≦0.35Nm/cm3である。
【0157】
送りスクリュー機械3が供給開口65の領域で大きな自由断面積A(x)を有する事実のために、比較的大量の材料Mが送りスクリュー機械3に供給され得る。その後、材料Mは搬送されながら記載した態様で圧縮され、これによって加工スクリュー機械2は第1取込領域27で圧縮材料Mを簡単且つ確実に吸い込むことができる。送りスクリュー機械3の無次元の処理量φに対して、以下の式が当てはまる:0.1≦φ≦1.2、特に0.25≦φ≦1、特に0.3≦φ≦0.8。vドットは、送りスクリュー機械3に供給される材料Mの体積流量を表す。
【0158】
【0159】
基礎材料B及び材料Mは、加工方向26に可塑化領域28まで運ばれ、そこで溶かされ、材料溶解物を形成する。どんな逃げる気体も脱気装置35,36を介して除去され得る。第2取込領域29では、通常は添加物Zが材料溶解物に供給され、それら添加物は均質化領域30で均一に混合される。再び、どんな逃げる気体も脱気装置37を介して除去され得る。添加物Zを供給された材料溶解物は次いで、ノズル開口部を介して排出領域31で排出される。
【0160】
図9は、様々な材料M
1,M
2,M
3に対するrpmでの回転速度に依存するkg/hでの送りスクリュー機械3の処理量φの図表を示す。材料M
1はかさ密度ρ
1=37g/dm
3を有し、材料M
2はかさ密度ρ
2=41g/dm
3を有し、材料M
3はかさ密度ρ
3=16g/dm
3を有する。対照的に、材料M
1のためのn=600rpmの最大回転速度での共通の送りスクリュー機械が100kg/hの最大処理量を有し、材料M
2のために160kg/hの最大処理量を有し、材料M
3のために70kg/hの最大処理量を有する。
【0161】
本発明の第2実施形態を
図10に則して以下に記載する。第1実施形態とは異なり、送りスクリュー機械3は分割された入口ホッパー67を含む。入口ホッパー67はパーティション93を有し、それで脱気通路94が入口ホッパー67内に形成されている。脱気通路94は吸込みライン95を介して別の脱気装置79に接続している。材料Mの供給中に逃げる空気は吸込み通路94を介して直接除去され得る。加工設備1及び送りスクリュー機械3のさらなる構造及びさらなる機能原理に関しては、先の実施形態例を参照されたい。
【符号の説明】
【0162】
2 加工スクリュー機械
43 ハウジング
46 搬送方向
47,48 ハウジング穴
49,50 スクリュー軸
65 供給開口
66 送り開口
A(x) 横断平面E(x)における自由断面積
E(x) 横断平面
H(x) スクリュー軸49,50のピッチ
M 材料
V(x) 自由体積
x 搬送方向46における搬送位置
【国際調査報告】