(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-14
(54)【発明の名称】センタナファジン製剤ならびにその製造および使用方法
(51)【国際特許分類】
A61K 31/403 20060101AFI20240206BHJP
A61P 25/00 20060101ALI20240206BHJP
A61K 9/14 20060101ALI20240206BHJP
A61K 47/38 20060101ALI20240206BHJP
A61K 47/32 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
A61K31/403
A61P25/00
A61K9/14
A61K47/38
A61K47/32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547454
(86)(22)【出願日】2022-02-22
(85)【翻訳文提出日】2023-08-04
(86)【国際出願番号】 JP2022007314
(87)【国際公開番号】W WO2022181625
(87)【国際公開日】2022-09-01
(32)【優先日】2021-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000206956
【氏名又は名称】大塚製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100126778
【氏名又は名称】品川 永敏
(74)【代理人】
【識別番号】100162695
【氏名又は名称】釜平 双美
(72)【発明者】
【氏名】マティーン,サイード アズファー
(72)【発明者】
【氏名】ミディドーディー,プラビーン クマール
(72)【発明者】
【氏名】メロトラ,シャイリー
(72)【発明者】
【氏名】ショーフ,スーザン エリザベス
(72)【発明者】
【氏名】グプタ,サリン
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 海
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 真裕
【テーマコード(参考)】
4C076
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA31
4C076AA94
4C076CC01
4C076EE09H
4C076EE32H
4C076EE48H
4C076FF04
4C076FF05
4C076FF21
4C076FF31
4C076GG16
4C086AA01
4C086AA02
4C086BC10
4C086GA16
4C086MA02
4C086MA05
4C086MA52
4C086NA12
4C086ZA02
(57)【要約】
センタナファジン(CTN)またはその医薬的に許容される塩および賦形剤を含有する医薬製剤、および関連する製造および使用の方法を開示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のセンタナファジン(CTN)ビーズを含有する医薬製剤であって、該複数のCTNビーズがそれぞれ、CTNまたはその医薬的に許容される塩および賦形剤を含有する核粒子を含んでいる、医薬製剤。
【請求項2】
核粒子の少なくとも一部が約70重量%~約90重量%の範囲の量でCTNまたはその医薬的に許容される塩を含有する、請求項1の医薬製剤。
【請求項3】
複数のビーズの少なくとも一部が、遅延型放出コーティング、持続型放出コーティング、および遅延型-持続型放出コーティングから選択される1以上のコーティングであるコーティングを含む、請求項1の医薬製剤。
【請求項4】
コーティングが、酢酸フタル酸アミロース、酢酸フタル酸セルロース、酢酸コハク酸セルロース、酢酸トリメリット酸セルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、コポリマー化したメタクリル酸/メタクリル酸メチルエステル、コポリマー化したメタクリル酸/メチルメタクリレート、コポリマー化したメチルアクリレート/メチルメタクリレート/メタクリル酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、スチレン-マレイン酸コポリマー、およびスチレン-ビニルピリジンコポリマーから選択される1以上の材料を含有する遅延型放出コーティングを含む、請求項3の医薬製剤。
【請求項5】
コーティングが、アルキルセルロース、アクリル酸ポリマー、メタクリル酸ポリマー、アクリル酸コポリマー、メタクリル酸コポリマー、およびセルロースエーテルから選択される1またはそれ以上の材料を含む持続型放出コーティングを含む、請求項3の医薬製剤。
【請求項6】
コーティングが更に細孔形成剤を含む、請求項3の医薬製剤。
【請求項7】
細孔形成剤が、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポロクサマー188、ポリビニルピロリドン、D-マンニトール、メチルセルロース、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、およびサッカライドから選択される1以上の材料を含む、請求項6の医薬製剤。
【請求項8】
核粒子が、粒子径の分布を有することで特定され、複数のビーズの核粒子の少なくとも一部が約0.2mm~約2mmの核粒子径(最大直径)を有する、請求項1の医薬製剤。
【請求項9】
核粒子の粒子径分布が、約0.4mm~約1.5mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子の少なくとも60重量%を特徴とする、請求項8の医薬製剤。
【請求項10】
複数のCTNビーズが約0.2mm~約2.8mmの範囲の平均粒子径(直径)を有する、請求項1の医薬製剤。
【請求項11】
複数のCTNビーズが、速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、遅延型放出ビーズ、および遅延型-持続型放出ビーズから選択される少なくとも2種類以上を含む、請求項1の医薬製剤。
【請求項12】
複数のビーズが、1以上の速放出ビーズ、1以上の持続型放出ビーズ、および1以上の遅延型放出ビーズの混合物を含む、請求項11の医薬製剤。
【請求項13】
CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNまたはその塩の重量に基づいて約0.1~1:1~20:1~20の重量部の範囲の比率で存在する、請求項12の医薬製剤。
【請求項14】
速放出ビーズが、複数のCTNビーズの全重量に基づいて約1%~約75%の範囲の量で製剤中に存在する、請求項12の医薬製剤。
【請求項15】
持続型放出ビーズを含み、持続型放出ビーズが、複数のCTNビーズの全重量に基づいて約5%~80%の範囲の量で製剤中に存在する、請求項11の医薬製剤。
【請求項16】
複数のCTNビーズの全重量に基づいて約5%~80%の範囲の量で製剤中に存在する遅延型放出ビーズを含有する、請求項11の医薬製剤。
【請求項17】
速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、および遅延型放出ビーズの混合物を含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を37℃±0.5℃で、100rpmで1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、3時間~5時間の範囲で、少なくとも40%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出し、12時間~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出する、
請求項11の医薬製剤。
【請求項18】
速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、および遅延型放出ビーズの混合物を含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、0.1N塩酸1000mL中、37℃±0.5℃で、100rpmで2時間、続いて装置1(バスケット)を用い、1000mLのpH7.4リン酸緩衝液中、37℃±0.5℃で、100rpmで12時間試験し、その放出プロファイルが、
(a)3時間時点で約24%~48%のCTNの放出で特徴付けられる、
請求項11の医薬製剤。
【請求項19】
投与後1時間の時点で(C
1h)、少なくとも150ng/mLまたは約150ng/mL~約610ng/mLの範囲のセンタナファジン血漿濃度を成人対象に与える、請求項11の医薬製剤。
【請求項20】
投与後12時間の時点で(C
12h)、少なくとも95ng/mLまたは約95ng/mL~約450ng/mLの範囲のセンタナファジン血漿濃度を成人対象に与える、請求項11の医薬製剤。
【請求項21】
投与後16時間の時点で(C
16h)、300ng/mL未満または約95ng/mL~約300ng/mLの範囲のセンタナファジン血漿濃度を成人対象に与える、請求項11の医薬製剤。
【請求項22】
投与後2~8時間にわたって、少なくとも75ng/mLまたは約75ng/mL~約1500ng/mLの範囲を維持する、投与後センタナファジン血漿濃度を成人対象に与える、請求項11の医薬製剤。
【請求項23】
投与後24時間で(AUC
0-24h)、少なくとも2400ng・h/mLまたは2400ng・h/mL~12500ng・h/mLの範囲の累積センタナファジン血漿曝露を成人対象に与える、請求項11の医薬製剤。
【請求項24】
投与後(AUC
0-inf)、少なくとも2400ng・h/mLまたは2400ng・h/mL~12500ng・h/mLの範囲の累積センタナファジン血漿曝露を成人対象に与える、請求項11の医薬製剤。
【請求項25】
センタナファジン塩酸塩を含有し、
投与後1時間の時点で(C
1h)、少なくとも150ng/mLのセンタナファジン血漿濃度を成人対象に与え、
投与後2~8時間にわたって、少なくとも250ng/mLを維持し、
投与後16時間の時点で(C
16h)、300ng/mL未満のセンタナファジン血漿濃度を成人対象に与える
請求項17の医薬製剤。
【請求項26】
CTNが医薬的に許容される塩として、または塩酸塩として存在する、請求項1の医薬製剤。
【請求項27】
賦形剤が、充填剤、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、ポリマーコーティング、および可塑剤から選択される1またはそれ以上の材料を含む、請求項1の医薬製剤。
【請求項28】
賦形剤が、乳糖、マンニトール、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ポリビニルピロリドン、タルク、ポリソルベート80、グリセロールモノステアレート、クエン酸トリエチル、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、およびシリカから選択される1またはそれ以上の材料を含む、請求項1の医薬製剤。
【請求項29】
治療が必要な動物対象に、請求項1の医薬製剤を投与することを含む、請求項1の医薬製剤を用いる治療方法。
【請求項30】
センタナファジン(CTN)またはその医薬的に許容される塩を含有する医薬製剤を製造する方法であって、CTNまたはその医薬的に許容される塩を結合剤と混ぜ合わせて、所定の粒子径範囲を有するCTNまたはその医薬的に許容される塩を含有する粒子を作成し、粒子の少なくとも一部を覆うようにコーティングを配置することを含む製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連する出願とのクロスリファレンス)
米国仮出願63/152,826(2021年2月23日出願)および63/241,839(2021年9月8日出願)の35 U.S.C. §119(e)に基づく利益は本出願に享受され、それらに開示されることは本明細書に引用される。
【0002】
本発明は、広く、センタナファジンおよびその医薬的に許容される塩の医薬製剤、ならびにその製造方法および治療方法、例えば、中枢神経障害およびモノアミン神経伝達物質により作用を受ける他の症状の治療および予防に関する。
【背景技術】
【0003】
(1R,5S)-1-(ナフタレン-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(センタナファジン)[CAS 924012-43-1]:
【化1】
は、ノルエピネフリン再取り込み輸送体(NET)について最も強い効力、ドパミン再取り込み輸送体(DAT)について6分の1相当の効力、およびセロトニン再取り込み輸送体(SERT)について14分の1相当の効力での不均衡なトリプル再取り込み阻害剤である。(1R,5S)-1-(ナフタレン-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンの遊離体または医薬的に許容される塩を含有する新規な医薬組成物は必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
ここでは、センタナファジンまたはその塩の医薬製剤、その製造および使用方法が提供される。当該医薬製剤はセンタナファジンまたはその医薬的に許容される塩を含有する複数の領域を含むことができ、例えばビーズで、複数のそれぞれのビーズがセンタナファジンまたはその塩および賦形剤を含有する核粒子を含有しているビーズである。
【0005】
またここでは、センタナファジンまたはその塩を含有する医薬製剤で、小児適用の固形経口製剤が提供される。
【0006】
またここでは、センタナファジンまたはその塩および賦形剤を含有する医薬製剤が提供され、その医薬製剤は、2時間の酸性媒体中、続くpH 7.4の緩衝溶媒中で試験するとき、多面的な放出プロファイルを有する。またここでは、センタナファジンまたはその塩および賦形剤を含有する医薬製剤が提供され、その医薬製剤は、インビボで遅延型-持続型放出プロファイルを示す。
【0007】
またここでは、センタナファジンまたはその塩を含有する複数のビーズを含有する医薬製剤が提供され、その複数のそれぞれのビーズは、センタナファジンまたはその塩および賦形剤を含有する核粒子を含有しており、その核粒子の少なくとも一部は約70重量%から約90重量%の範囲の量でセンタナファジンまたはその塩を含有している。
【0008】
またここでは、ここで開示される製剤を用いる医薬用途および治療方法が提供され、あるいはここで開示される製剤を、治療が必要な動物対象、場合により治療が必要な哺乳動物対象、場合により治療が必要なヒトに投与することを含む、ここで開示される製剤の使用が提供される。
【0009】
またここでは、センタナファジンまたはその塩を含有する医薬製剤の製造方法が提供され、当該方法はセンタナファジンまたはその塩を結合剤と混ぜ合わせ、所定の粒子径範囲を有するセンタナファジンまたはその塩を含有する粒子を作成し、少なくとも粒子の一部をコーティング処理することを含んでいる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施例2において対象に投与されたセンタナファジン塩酸塩を含む医薬製剤のインビボ吸収プロファイルのグラフである。
【
図2】
図2は、実施例3において対象に投与されたセンタナファジン塩酸塩を含む医薬製剤のインビボ吸収プロファイルのグラフである。
【
図3-4】
図3および
図4は、実施例4において対象に投与されたセンタナファジン塩酸塩を含む医薬製剤のインビボ吸収プロファイルのグラフである。
【
図5-6】
図5は実施例5-4におけるセンタナファジン塩酸塩を含む医薬製剤のインビトロ溶出プロファイルのグラフ、
図6は同インビボ吸収プロファイルのグラフである。
【
図7-8】
図7は実施例5-5におけるセンタナファジン塩酸塩を含む医薬製剤のインビトロ溶出プロファイルのグラフ、
図8は同インビボ吸収プロファイルのグラフである。
【
図9-10】
図9および
図10は、実施例5-6におけるセンタナファジン塩酸塩を含有する速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、および遅延型放出ビーズを含む、本明細書に開示される医薬製剤のインビボ吸収プロファイルのグラフである。
【
図11-13】
図11、
図12および
図13は、実施例6における様々な媒体中のセンタナファジン塩酸塩医薬製剤の溶出放出プロファイルのグラフである。
【
図14】
図14は、メタクリル酸とエチルアクリレート(1:1)から得られるコポリマーでコーティングされた本明細書に開示されるセンタナファジン塩酸塩製剤の溶出放出プロファイルのグラフである。
【
図15-16】
図15および
図16は、様々なメタクリル酸アンモニオコポリマー分散体でコーティングされた本明細書に開示されるセンタナファジン塩酸塩製剤の溶出放出プロファイルのグラフである。
【
図17】
図17は、実施例11に記載される、実施例10のセンタナファジン塩酸塩製剤の溶出放出プロファイルのグラフである。
【
図18】
図18は、実施例12に記載される第1の薬物動態(PK)研究における、表17の製剤の用量から得たセンタナファジン平均血漿濃度を示す。
【
図19】
図19は、実施例12に記載される第2のPK研究における、表17の製剤の用量から得たセンタナファジン平均血漿濃度を示す。
【
図20】
図20は、実施例13におけるコーティングされたビーズの溶出放出プロファイルを示す。
【
図21】
図21は、実施例14におけるコーティングされたビーズの溶出放出プロファイルを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書ではセンタナファジン(CTN)またはその医薬的に許容される塩の送達に適した医薬製剤および剤形を記載する。CTNはBSCクラスI分子に分類され、高い溶解性と高い透過性を有する。本明細書で用いられる場合、CTNはセンタナファジンと理解されるべきであり、特に明確に断りがなければ、その医薬的に許容される塩も、本明細書で記載されるすべての製剤、方法、および使用においてCTNの1つまたはそれ以上の選択肢に加えられ、または選択肢として考慮される。例えば、CTNと称されるすべての場合において、その開示はオプションとして具体的にセンタナファジン塩酸塩の使用と考慮される。その製剤の一つの態様は、核領域および核領域を覆うように(例えば核領域の上に)修飾された放出領域中にCTNを含む核/コーティング構造である。追加の領域も考慮される。例えば、核領域は、核領域と修飾された放出領域の間の中間領域(例えばシールコーティング層の形体で)を有することができる。
【0012】
本明細書で記載する製剤は、投与前に適切なCTN投与の量のための測定ができ、あるいは製剤を単位投与形態(例えば、カプセル、サシェット、など)でパッケージすることができる。あるいは、製剤を、例えば錠剤のような一体型単位形態に圧縮形成させることで、単位投与形態に形成させることができる。
【0013】
製剤の1つのタイプに、複数のCTN含有領域が含まれ、その複数のCTN領域には例えば遅延型放出、持続型放出、速放出、および遅延型-持続型放出から選択される、1つまたはそれ以上の放出特性が含まれ得る。その領域は物理的に結合または分離され得る。例えば、1つのタイプの製剤には、複数のCTN含有ビーズ(CTNビーズ)が含まれ、その複数のCTNビーズには各々核粒子と賦形剤が含まれる。実施態様において、その複数のCTNビーズには、遅延型放出ビーズ、持続型放出ビーズ、速放出ビーズ、および遅延型-持続型放出ビーズから選択されるビーズの1つまたはそれ以上のタイプが含まれ得る。
【0014】
医薬製剤は、単位投与形態に、例えば、カプセル殻に配置されたビーズの集合として、あるいはサシェット中に配置されたビーズの集合として、提供され得る。別の態様のタイプでは、顆粒の集合は、顆粒外成分(例えば、顆粒外崩壊剤)と共にまたは含めずに、錠剤に圧縮される。他の形体は本明細書の開示の点から、当業者に明らかである。
【0015】
本明細書では、CTNおよび賦形剤を含有する医薬製剤も提供され、その医薬製剤は二峰性であるインビボ吸収プロフィールを有する。
【0016】
本明細書に開示される医薬製剤は、本明細書の開示に従い設計することができ、例えば、
1)製剤が適宜、錠剤や丸剤などの固形経口剤を飲み込むのに苦労している子供や若年成人、あるいは患者に、(例えば、アップルソースやゼリーなどの他の軟らかい食品に)振りかけるか、噛まずに飲み込むかして、CTN製剤を投与するか、経腸栄養チューブを介して投与するできるような小児用製剤となり得る;
2)製剤が1日2回未満(例えば1日1回のスケジュール)で投与される場合に、本明細書に記載される1またはそれ以上の症状を治療するのに効果的であり得る;
3)製剤が高温(例えば、40℃)で高湿(例えば、75%RH)に曝したときに安定である;
4)製剤が商業スケールで製造するのに適している
のような1つまたはそれ以上の特徴や利点を含むように設計され得る。
【0017】
上記のとおり、本開示の製剤は、速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、遅延型放出ビーズ、および遅延型-持続型放出ビーズから選択される1またはそれ以上のタイプを含む複数のCTNビーズを含有し得る。複数のCTN含有ビーズは、遅延型放出コーティングまたは遅延型-持続型放出コーティングを含むビーズの少なくとも1つ、持続型放出コーティングを含むビーズの少なくとも1つ、および速放出ビーズであるビーズの少なくとも1つを含むことができる。そのような製剤は小児対象への投与に適した、および1日1回投与に適した有利な薬物動態を呈することが示された。特定の理論に束縛されるつもりはないが、薬物動態は、速放出、持続型放出、および遅延型放出といったビーズのタイプの組み合わせを有する複数のCTNビーズによって影響を受けると考えられる。
【0018】
本開示の医薬製剤や方法は、特に断りがなければ、更に以下に記載(図面および実施例に記載のものを含む)の1またはそれ以上の追加の任意の成分、特徴、および工程のあらゆる組み合わせを含む態様を含むと考えられる。
【0019】
人体に対して実施される方法の特許取得を禁止する法域では、組成物をヒト対象者に「投与する」ことは、ヒト対象者が何らかの技術(例えば、経口、吸入、局所適用、注射、挿入など)によって自己投与するコントロールされた物質を処方することに限定される。特許対象となる主題を定義する法律または規制と一致する、最も広範な合理的な解釈が意図されている。人体に実施される方法の特許取得を禁止していない法域では、組成物の「投与」には、人体に実施される方法と前述の活動の両方が含まれる。
【0020】
本明細書で使用される場合、「含む(comprising)」という用語は、特定されたものに加えて、他の薬剤、成分、工程、または特徴が潜在的に含まれることを示す。
【0021】
本明細書で使用される場合、持続型放出の用語は、延長した放出および長期化した放出と同義である。剤形は、その全体的な放出プロファイルによって特徴付けられ、それは剤形中に存在する場合、複数の領域から得られるプロファイルである。持続型放出を示す剤形は、たとえそれが持続型放出製剤領域(例えば、ビーズ)に加えて速放出領域をさらに含む場合でも、持続型放出として特徴付けることができる。同様に、持続型放出を示す剤形は、たとえそれが持続型放出製剤領域(例えば、ビーズ)に加えて遅延型放出領域をさらに含む場合でも、持続型放出剤形として特徴付けることができる。
【0022】
本明細書で使用される場合、重量%という用語は、記載されているものの総重量、例えば文脈上または明示的に記載されている核粒子、コーティング、またはビーズ全体の総重量に基づく重量%である。特に断りがない限り、重量%は乾燥重量(例えば、乾燥後の核粒子について)に基づいた重量%を表すことを意図している。特に断りがない限り、用語「重量%」および「重量による%」は、本明細書において互換的に使用される。
【0023】
本明細書の記載はビーズに言及しており、押出成形および球形化によって製造されたビーズなどのビーズは、均一性およびサイズがより優れているなどの特定の利点を有し得るが、モノリシック剤形と同様に、任意のサイズおよび形状の粒子および他のプロセスによって製造された粒子も同様に代替品として企図される。
【0024】
本明細書に記載されるすべての範囲には、範囲のすべての可能なサブセットおよびそのようなサブセット範囲の任意の組み合わせが含まれる。初期の段階で、特に断りがない限り、範囲には指定されたエンドポイントが含まれる。数値の範囲が提供される場合、その範囲の上限と下限との間にある各値、および他の記載された値または記載された範囲内の中間の値は本開示内に包含されることが理解される。これらのより小さい範囲の上限および下限は、独立してより小さい範囲に含まれてもよく、また、記載された範囲内で特に除外される制限を条件として、本開示内に包含される。記載された範囲が限界の一方または両方を含む場合、それらの含まれる限界の一方または両方を除く範囲も本開示の一部であると考えられる。
【0025】
特に明記しない限り、本明細書におけるセンタナファジンへのすべての言及は、その医薬的に許容される塩を包含することを意図しており、本明細書におけるセンタナファジンへのすべての言及について、センタナファジン塩酸塩の使用が実施態様として特に企図される。
【0026】
明示的に別段の記載がない限り、本明細書におけるビーズおよびその特性への言及は、ビーズの集合体(例えば、複数のそのようなビーズ)に等しく適用されるものとして解釈されることを意図している。同様に、明示的に別段の記載がない限り、本明細書における核粒子およびその特性への言及は、核粒子の集合体(例えば、複数のそのような核粒子)に等しく適用されるものとして解釈されることを意図している。
【0027】
本明細書で提供されるセンタナファジンは、(1R,5S)-1-(ナフタレン-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンを指し、その医薬的に許容される塩を含み得る。医薬的に許容される塩は当技術分野で公知であり、投与される投与量および投与形態において生理学的に許容される塩、例えば塩酸塩が含まれる。本明細書で使用される場合、「(1R,5S)-1-(ナフタレン-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン」は、例えば、化合物の多形体、溶媒和物(水和物を含む)、非溶媒和多形体(無水物を含む)、立体配座多形体、および非晶質形態、ならびにそれらの混合物を含む結晶性および非結晶性の化合物を包含すると理解されるべきである。「結晶形」および「多形」は、本明細書では互換的に使用することができ、(1R,5S)-1-(ナフタレン-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンの遊離または医薬的に許容される塩の形体のすべての結晶形を含むことを意味し、特定の結晶形が言及されていない限り、例えば、多形体、溶媒和物(水和物を含む)、非溶媒和多形体(無水物を含む)、および立体配座多形体、ならびにそれらの混合物を含むことを意味する。ある態様において、CTNはCTN塩酸塩として提供される。本明細書における記載において、医薬製剤、ビーズ、核粒子など中のCTNの量、CTNの重量パーセント、またはその範囲は、センタナファジン遊離塩基およびその医薬的に許容される塩に適用可能であり、重量による記載は、特に明記しない限り、CTN遊離塩基に関するものとして、さらに代替として、医薬的に許容される塩の形態に適用できる記載としてみなされるべきである。
【0028】
ビーズ製剤
本明細書の医薬製剤は、複数のCTN含有領域、例えば、ビーズ、粒子、その他を含み、CTN含有領域は、速放出、持続型放出、遅延型放出ビーズ、および遅延型-持続型放出から選択される1またはそれ以上の放出特性を含み得る。以下の記載において、CTNビーズはそのような製剤タイプの例として記載される。記載される製剤の特徴、例えば異なるビーズタイプの比率は、単位投与形態、例えばカプセル中に配置されるビーズの集合体にも適用される。
【0029】
一つのタイプの態様において、複数のビーズは1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズの混合物を含む。ある態様において、重量によるCTN量は、1またはそれ以上の持続型放出ビーズの集合体に対する1またはそれ以上の速放出ビーズの集合体について、約1:100~約1:1の範囲の比率で存在し得る。ある態様において、重量によるCTN量は、1またはそれ以上の持続型放出ビーズの集合体に対する1またはそれ以上の速放出ビーズの集合体について、約1:50~約1:1の範囲、または約1:20~約1:1の範囲、または約1:15~約1:1の範囲、例えば、1:10の範囲の比率で存在し得る。
【0030】
一つのタイプの態様において、複数のビーズは1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの混合物を含む。ある態様において、重量によるCTN量は、1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの集合体に対する1またはそれ以上の速放出ビーズの集合体について、約1:100~約1:1の範囲の比率で存在し得る。ある態様において、重量によるCTN量は、1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの集合体に対する1またはそれ以上の速放出ビーズの集合体について、約1:50~約1:1の範囲の比率で存在、あるいは約1:20~約1:1の範囲、または約1:15~約1:1の範囲、例えば、1:10の範囲の比率で存在し得る。
【0031】
一つのタイプの態様において、複数のビーズは1またはそれ以上の遅延型放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズの混合物を含む。ある態様において、重量によるCTN量は、1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの集合体に対する1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの集合体について、約5:1~約1:5の範囲、約3:1~約1:3の範囲、または約2:1~約1:2の範囲、また約1.5:1~約1:1.5の範囲、例えば約1:1の範囲の比率で存在し得る。
【0032】
一つのタイプの態様において、複数のビーズは1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの混合物を含む。ある態様において、重量によるCTN量は、1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの集合体に対する1またはそれ以上の速放出ビーズの集合体について、約1:100~約1:1の範囲の比率で存在し得る。ある態様において、重量によるCTN量は、1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの集合体に対する1またはそれ以上の速放出ビーズの集合体について、約1:50~約1:1の範囲、または約1:20~約1:1の範囲、または約1:15~約1:1の範囲、例えば、1:10の範囲の比率で存在し得る。
【0033】
一つのタイプの態様において、複数のビーズは1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの混合物を含む。ある態様において、CTNの比率は、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中、CTNの重量に基づいて、約0.1~1:1~20:1~20の重量部の範囲の比率で、存在し得る。ある態様において、CTNの比率は、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中、CTNの重量に基づいて、約0.5~1:5~20:5~20の重量部の範囲の比率で、存在し得る。ある態様において、CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率は、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中、CTNの重量に基づいて、約0.7~1.3:3~6:3~6の重量部の範囲の比率で、存在し得る。ある態様において、CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率は、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中、CTNの重量に基づいて、約0.7~1:5~15:5~15の重量部の範囲の比率で、存在し得る。例えば、CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率は、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中、1:3.6:3.6.であり得る。
【0034】
一つのタイプの態様において、複数のビーズは1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの混合物を含有する。ある態様において、CTNの比率は、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中、CTNの重量に基づいて、約0.1~1:1~20:1~20の重量部の範囲の比率で、存在し得る。ある態様において、CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率は、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中、CTNの重量に基づいて、約0.5~1:5~20:5~20の重量部の範囲の比率で、存在し得る。ある態様において、CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率は、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中、CTNの重量に基づいて、約0.7~1.3:3~6:3~6の重量部の範囲の比率で、存在し得る。ある態様において、CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率は、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中、CTNの重量に基づいて、約0.7~1:5~15:5~15の重量部の範囲の比率で、存在し得る。例えば、CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率は、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中、CTNの重量に基づいて、約1:3.6:3.6の重量部の範囲の比率で、存在し得る。
【0035】
ある態様において、速放出ビーズは、製剤または剤形における複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約75%の範囲の量で製剤または剤形中存在し得る。例えば、速放出ビーズは、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約60%、または約1%~約50%、または約5%~約50%、または約5%~約40%、または約5%~約30%、または約5%~約25%、または約10%~約30%、9%~約55%、または約18%~約28%、または約5%~約20%、または約5%~約15%、または約1%~約25%、または約1%~約10%の範囲の量で製剤中存在する。ある態様において、速放出ビーズは、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約50%の範囲の量で製剤中存在する。ある態様において、速放出ビーズは、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約25%の範囲の量で製剤中存在する。ある態様において、速放出ビーズは、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約10%の範囲の量で製剤中存在する。ある態様において、速放出ビーズは、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約9%~約19%の範囲の量で製剤中存在し得、そのような態様は、ビーズ中の薬物負荷量が約40重量%~約60重量%(例えば50重量%)の場合、特に企図される。ある態様において、速放出ビーズは、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約40%~約55%の範囲の量で製剤中存在し得、そのような態様は、ビーズ中の薬物負荷量が約5重量%~約15重量%(例えば10重量%)の場合、特に企図される。ある態様において、速放出ビーズは、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約18%~約28%の範囲の量で製剤中存在する。
【0036】
ある態様において、速放出ビーズまたはビーズ核は、ビーズまたはビーズ核の総重量に基づいて約5重量%~約90重量%の範囲の量でCTNを含み得る。例えば、速放出ビーズまたはビーズ核は、ビーズまたはビーズ核の総重量に基づいて、約5重量%~約85重量%、約5重量%~約80重量%、約5重量%~約60重量%、約5重量%~約30重量%、または約25重量%~約60重量%、または約40重量%~約60重量%、または約5重量%~約15重量%の範囲の量でCTNを含む。ある態様において、速放出ビーズまたはビーズ核は、ビーズまたはビーズ核の総重量に基づいて、5重量%~15重量%の範囲の量でCTNを含み得る。ある態様において、速放出ビーズまたはビーズ核は、速放出ビーズまたはビーズ核の総重量に基づいて、速放出ビーズ中40重量%~60重量%の範囲の量でCTNを含み得る。ある態様において、放出ビーズまたはビーズ核は、速放出ビーズまたはビーズ核の総重量に基づいて、約70重量%~約90重量%または約75重量%~約80重量%の範囲の量でCTNを含み得る。ある態様において、本明細書中の医薬製剤は、第1の速放出ビーズまたはビーズ核(その中で、CTNは速放出ビーズまたはビーズ核の総重量に基づいて、5重量%~15重量%の範囲の量で存在する)、および第2の速放出ビーズ(その中で、CTNは速放出ビーズまたはビーズ核の総重量に基づいて、40重量%~60重量%の範囲の量で存在する)を含み得る。ある態様において、医薬製剤は、ビーズ核の総重量に基づいて、約70重量%~約90重量%、または約75重量%~約80重量%の範囲の量のCTNを有するビーズ核を、ビーズ核を覆う1またはそれ以上のコーティングと共に、含み得る。
【0037】
ある態様において、持続型放出ビーズは、製剤または剤形における複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約80%の範囲の量で製剤または剤形中存在し得る。例えば、持続型放出ビーズは、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%、または約10%~約60%、または約20%~約60%、または約25%~約55%、または約25%~約50%、または約35%~約55%、または約40%~約50%、または約45%~約55%の範囲の量で製剤または剤形中存在する。ある態様において、持続型放出ビーズは、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%の範囲の量で製剤または剤形中存在する。ある態様において、持続型放出ビーズは、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約35%~約55%または約42%~約48%の範囲の量で製剤または剤形中存在する。
【0038】
ある態様において、持続型放出ビーズは、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、持続型放出ビーズ中10重量%~95重量%の範囲の量でCTNを含み得る。例えば、持続型放出ビーズは、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、約30重量%~約90重量%、約40重量%~約90重量%、または約50重量%~約90重量%、または約50重量%~約80重量%、または約50重量%~約70重量%の範囲の量でCTNを含み得る。ある態様において、持続型放出ビーズは、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、持続型放出ビーズ中40重量%~90重量%の範囲の量でCTNを含み得る。ある態様において、持続型放出ビーズは、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、持続型放出ビーズ中50重量%~70重量%の範囲の量でCTNを含み得る。
【0039】
ある態様において、遅延型放出ビーズは、製剤または剤形における複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約80%の範囲の量で製剤または剤形中存在し得る。例えば、遅延型放出ビーズは、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%、または約10%~約70%、または約20%~約60%、または約25%~約55%、または約25%~約50%、または約30%~約55%、または約36%~約46%、または約40%~約50%の範囲の量で製剤中存在する。ある態様において、遅延型放出ビーズは、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%の範囲の量で製剤中存在する。ある態様において、遅延型放出ビーズは、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約30%~約55%または約38%~約44%の範囲の量で製剤中存在する。
【0040】
ある態様において、遅延型放出ビーズは、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、遅延型放出ビーズ中10重量%~95重量%の範囲の量でCTNを含み得る。例えば、遅延型放出ビーズは、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、約30重量%~約90重量%、約40重量%~約90重量%、または約50重量%~約90重量%、または約50重量%~約85重量%、または約50重量%~約70重量%の範囲の量で、CTNを含み得る。ある態様において、遅延型放出ビーズは、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、遅延型放出ビーズ中40重量%~90重量%の範囲の量でCTNを含み得る。ある態様において、遅延型放出ビーズは、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、遅延型放出ビーズ中50重量%~70重量%の範囲の量でCTNを含み得る。
【0041】
ある態様において、速放出ビーズは、製剤または剤形の重量による約1%~約10%の範囲の量で、製剤または剤形に存在し、持続型放出ビーズは、製剤または剤形の重量による約45%~約55%の範囲の量で、製剤または剤形に存在し、および遅延型放出ビーズは、製剤または剤形の重量による約40%~約50%の範囲の量で、製剤または剤形に存在する。ある態様において、速放出ビーズは、製剤または剤形の重量による約4%~約28%の範囲の量で、製剤または剤形に存在し得、持続型放出ビーズは、製剤または剤形の重量による約15%~約40%の範囲の量で、製剤または剤形に存在し得、および遅延型放出ビーズは、製剤または剤形の重量による約30%~約65%の範囲の量で、製剤または剤形に存在し得る。
【0042】
ある態様において、速放出ビーズは、製剤または剤形の重量による約11%~約17%の範囲の量で、製剤または剤形に存在し得、持続型放出ビーズは、製剤または剤形の重量による約42%~約48%の範囲の量で、製剤または剤形に存在し得、および遅延型放出ビーズ(または遅延型-持続型放出ビーズ)は、製剤または剤形の重量による約38%~約44%の範囲の量で、製剤または剤形に存在し得、ここでのかかる態様は、薬剤の各ビーズタイプへの積載が、ビーズの総重量に基づいて、それぞれ約5重量%~約10重量%、約45重量%~約55重量%、および約45重量%~約55重量%である場合に特に企図される。ある態様において、速放出ビーズは、製剤または剤形の重量による約43%~約49%の範囲の量で、製剤または剤形に存在し得、持続型放出ビーズは、製剤または剤形の重量による約25%~約31%の範囲の量で、製剤または剤形に存在し得、および遅延型放出ビーズは、製剤または剤形の重量による約38%~約44%の範囲の量で、製剤または剤形に存在し得、ここでのかかる態様は、薬剤の各ビーズタイプへの積載が、約45重量%~約55重量%である場合に特に企図される。
【0043】
核ビーズ製剤
複数のCTNビーズにはそれぞれ核粒子が含まれる。核粒子にはCTNおよび賦形剤が含まれる。CTNビーズはコーティングしていない核粒子自身からなり得る。以下で更に記載するように、CTNビーズには核粒子および1またはそれ以上のコーティングが含まれ得る。
【0044】
ある態様において、核粒子は、粒子径の分布を有することの特徴があり得る。ある態様において、複数のCTNビーズの核粒子の少なくとも一部、または核粒子のすべては、約0.2mm~約2mm、または約0.3mm~約1.5mm、約0.4mm~約1.5mmの核粒子径(最大直径)を有し得る。例えば、複数のCTNビーズの核粒子の少なくとも一部は、約0.2mm~約2mm、または約0.3mm~約1.5mm、約0.4mm~約1.4mm、または約0.4mm~約1.3mm、または約0.4mm~約1.2mm、または約0.4mm~約1.1mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの核粒子径を有する。ある態様において、複数のCTNビーズの核粒子の少なくとも一部は、約0.5mm~約0.71mmの核粒子径を有する。ある態様において、複数のCTNビーズの核粒子は、約0.5mm~約0.71mmの核粒子径を有する。核粒子径は、篩にかけることで選別され、例えば、目的の範囲外のサイズを有する粒子は排除する。ある態様において、核粒子の粒子径分布は、核粒子の少なくとも60重量%が約0.4mm~約1.5mmの範囲の粒子径を有する特徴を有し得る。例えば、核粒子の粒子径分布は、核粒子の少なくとも60重量%が約0.4mm~約1.4mm、または約0.4mm~約1.3mm、または約0.4mm~約1.2mm、または約0.4mm~約1.1mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径を有する特徴を有し得る。ある態様において、核粒子の粒子径分布は、核粒子の少なくとも60重量%が約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径を有する特徴を有する。ある態様において、核粒子の粒子径分布は、核粒子の少なくとも80重量%が約0.4mm~約1.5mmの範囲の粒子径を有する特徴を有する。例えば、核粒子の粒子径分布は、核粒子の少なくとも80重量%が約0.4mm~約1.4mm、または約0.4mm~約1.3mm、または約0.4mm~約1.2mm、または約0.4mm~約1.1mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径を有する特徴を有する。ある態様において、核粒子の粒子径分布は、核粒子の少なくとも80重量%が約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径を有する特徴を有する。ある態様において、核粒子の粒子径分布は、核粒子の少なくとも90重量%が約0.4mm~約1.5mmの範囲の粒子径を有する特徴を有する。例えば、核粒子の粒子径分布は、核粒子の少なくとも90重量%が約0.4mm~約1.4mm、または約0.4mm~約1.3mm、または約0.4mm~約1.2mm、または約0.4mm~約1.1mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径を有する特徴を有する。ある態様において、核粒子の粒子径分布は、核粒子の少なくとも90重量%が約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径を有する特徴を有する。ある態様において、複数のCTNビーズは約0.2mm~約2.8mmの範囲の平均粒子径(直径)を有し得る。例えば、複数のCTNビーズは、約0.2mm~約2.5mm、または約0.2mm~約2.0mm、または約0.7mm~約2.5mm、または約0.7mm~約2.8mm、または約0.5mm~約2.8mm、または約0.8mm~約1.7mm、または約0.5mm~約1.2mm、または約0.5mm~約1.0mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の平均粒子径(直径)を有し得る。ある態様において、複数のCTNビーズは、約0.5mm~約0.71mmの範囲の平均粒子径(直径)を有し得る。
【0045】
核粒子中のCTNの量は、約5重量%~約95重量%の範囲の量であり得る。ある態様において、複数のCTNビーズの少なくとも一部には、約5重量%~約75重量%の範囲の量でCTNを含有する核粒子が含まれる。例えば、複数のCTNビーズの少なくとも一部には、約5重量%~約70重量%、または約10重量%~約70重量%、または約20重量%~約60重量%、または約30重量%~約60重量%、または約40重量%~約60重量%、または約45重量%~約55重量%の範囲の量でCTNを含有する核粒子が含まれる。ある態様において、複数のCTNビーズの少なくとも一部には、約45重量%~約55重量%の範囲の量でCTNを含有する核粒子が含まれる。ある態様において、複数のCTNビーズの少なくとも一部は、約50重量%の量でCTNを含有する核粒子が含まれる。例えば、速放出ビーズには、約10重量%、または約50重量%の量でCTNを含有する核粒子が含まれる。ある態様において、複数のCTNビーズの少なくとも一部には、約25重量%~約95重量%の範囲の量でCTNを含有する核粒子が含まれる。例えば、複数のCTNビーズの少なくとも一部には、約25重量%~約90重量%、または約35重量%~約90重量%、または約45重量%~約90重量%、または約50重量%~約85重量%、または約60重量%~約85重量%、または約75重量%~約85重量%、または約50重量%、約60重量%、約70重量%、または約80重量%の範囲の量でCTNを含有する核粒子が含まれる。ある態様において、複数のCTNビーズの少なくとも一部には、約75重量%~約85重量%の範囲の量でCTNを含有する核粒子が含まれる。ある態様において、複数のCTNビーズの少なくとも一部には、約80重量%の量でCTNを含有する核粒子が含まれる。例えば、持続型放出ビーズには、約80重量%の量でCTNを含有する核粒子が含まれ得る。例えば、遅延型放出ビーズには、約80重量%の量でCTNを含有する核粒子が含まれる。
【0046】
本明細書に開示される核粒子には、賦形剤が含まれる。ある態様において、賦形剤には、充填剤、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、ポリマーコーティング、滑沢剤、崩壊剤、および可塑剤から選択される1またはそれ以上の材料が含まれる。ある態様において、賦形剤には、充填剤、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、ポリマーコーティング、および可塑剤から選択される1またはそれ以上の材料が含まれ得る。ある態様において、賦形剤には、充填剤および結合剤が含まれ得る。ある態様において、賦形剤には、結合剤およびポリマーコーティングが含まれ得る。ある態様において、賦形剤には、充填剤、結合剤、およびポリマーコーティングが含まれ得る。ある態様において、賦形剤には、充填剤、結合剤、ポリマーコーティング、および可塑剤が含まれ得る。ある態様において、医薬製剤は崩壊剤を含まないことがあり得る。ある態様において、医薬製剤を含む剤形は崩壊剤を含まないことがあり得る。
【0047】
充填剤には、乳糖、ショ糖、ブドウ糖、デンプン、結晶セルロース、超微粒子セルロース、マンニトール、ソルビトール、リン酸水素カルシウム、ケイ酸アルミニウム、非晶質シリカ、および塩化ナトリウム、デンプン、および第二リン酸カルシウム二水和物が含まれ得る、ただしこれらに限らない。一つのタイプの態様において、充填剤は水を吸収し得るが水溶性ではない。一つのタイプの態様において、充填剤は球形化補助剤である。球形化補助剤には、例えば、1またはそれ以上のクロスポビドン、カラゲニン、キトサン、ペクチン酸、グリセリド類、β-CD、セルロース誘導体、結晶セルロース、粉末セルロース、ポリプラスドン クロスポビドン、およびポリエチレン・オキシドが含まれ得る。一つのタイプの態様において、充填剤には結晶セルロースが含まれる。
【0048】
結合剤には、セルロースエーテル類、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、プロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース、例えば、ヒプロメロース 2910、METHOCETM E-5 [CAS 9004-65-3]ヒドロキシプロピルメチルセルロース HPMC(Sigma またはDuPontTMから購入可能)と同じ)、カルボキシメチルセルロース、デンプン、アルファ化デンプン、アカシア、トラガカント、ゼラチン、ポリビニルピロリドン (ポビドン、PVP)、架橋ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、結晶セルロース、および低置換ヒドロキシプロピルセルロースが含まれ得る、ただしこれらに限らない。一つのタイプの態様において、結合剤は湿結合剤から選択される。一つのタイプの態様において、結合剤はセルロースエーテル類から選択され、例えばヒプロメロースがある。
【0049】
界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、例えばラウリル硫酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム、ジオクチルソジウムスルホサクシネート、およびフマル酸ステアリルナトリウム、非イオン性界面活性剤、例えばポリオキシエチレンエーテル類、およびポリソルベート80、およびカチオン性界面活性剤、例えば四級アンモニウム化合物が含まれ得る、ただしこれらに限らない。一つのタイプの態様において、界面活性剤はアニオン性界面活性剤から選択され、例えばラウリル硫酸ナトリウムである。
【0050】
崩壊剤には、デンプン、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスカルメロースカルシウム、架橋ポリビニルピロリドン、およびデンプングリコール酸ナトリウム、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、およびヒドロキシプロピルデンプンが含まれ得る、ただしこれらに限らない。
【0051】
流動促進剤には、様々な分子量のポリエチレングリコール、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ヒュームド・二酸化ケイ素、炭酸マグネシウム、ラウリル硫酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸、パルミチン酸、セタノール、ステロール、およびタルク含まれ得る、ただしこれらに限らない。
【0052】
滑沢剤には、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、およびシリコン処理タルク含まれ得る、ただしこれらに限らない。
【0053】
ある態様において、賦形剤には、乳糖、マンニトール、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース)、ポリビニルピロリドン、タルク、ポリソルベート80、グリセロールモノステアレート、クエン酸トリエチル、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー(例えば、Sigmaから購入可能なKollicoatTM IR CAS 96734-39-3)およびシリカから選択される1またはそれ以上の材料が含まれ得る。ある態様において、賦形剤には結晶セルロースおよびマンニトールが含まれ得る。ある態様において、賦形剤には結晶セルロース、タルク、ヒプロメロース、およびポリソルベート80が含まれ得る。ある態様において、賦形剤には結晶セルロースが含まれ得る。ある態様において、核粒子には結晶セルロースを含む賦形剤が含まれ得る。
【0054】
核粒子中の充填剤の量は特に限定されない。ある態様において、充填剤(例えば、結晶セルロース)の量は、約10重量%~約90重量%、約10重量%~約75重量%、または約10重量%~約60重量%、または少なくとも10重量%、または少なくとも15重量%の範囲、例えば約20重量%、または約30重量%、または約40重量%、または約50重量%であり得る。
【0055】
核粒子中の結合剤の量は特に限定されない。ある態様において、結合剤(例えば、ヒプロメロースおよび/またはポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー)の量は、約1重量%~約10重量%、または約2重量%~約8重量%、または約4重量%~約6重量%の範囲であり得、例えば約5重量%である。
【0056】
核粒子中における界面活性剤、例えば加工助剤としての界面活性剤の量は特に限定されない。ある態様において、界面活性剤(例えば、結晶セルロース)の量は、約0.1重量%~約1重量%、または約0.2重量%~約0.8重量%、または約0.4重量%~約0.6重量%の範囲であり得、例えば約0.5重量%である。
【0057】
コーティング
本明細書に開示される医薬製剤の1つのタイプの態様には、複数のビーズの少なくとも一部がコーティングされた複数のビーズが含まれる。ある態様において、複数のビーズの少なくとも一部はコーティングされ得ない。ある態様において、コーティングは、遅延型放出コーティング、持続型放出コーティング、および遅延型-持続型放出コーティングから選択される1またはそれ以上のコーティングであり得る。ある態様において、複数のビーズの少なくとも一部には、遅延型放出コーティングを含み得る。ある態様において、複数のビーズの少なくとも一部には、持続型放出コーティングを含み得る。ある態様において、複数のビーズの少なくとも一部には、遅延型-持続型放出コーティングを含み得る。
【0058】
本明細書に開示されるコーティング材料、例えばポリマーは、遅延型放出コーティングであり得る。ある態様において、遅延型放出コーティングは、胃のpHより高いpHレベル(例えば、小腸内で4.5以上のpH)で腸液中溶解するものであり得、従って小腸またはそれ以降の領域中で活性物質を放出させ、実質的に消化管の上位部で放出させない。一つのタイプの態様において、腸溶性材料は約4.5~約5.5のpHで水溶液中溶解し始める。別のタイプの態様において、遅延型放出材料は約5のpHで水溶液中素早く溶解する。別のタイプの態様において、遅延型放出材料は約5.5のpHで水溶液中素早く溶解する。例えば、pHに敏感な材料は、剤形が胃から空になるまで優位な溶出を行わないように選択することができる。小腸のpHは、十二指腸球部で約4.5~約6.5から徐々に増加し、小腸の遠位部(回腸)で約7.2になる。別のタイプの態様において、遅延型放出材料は、例えば小腸の遠位部または大腸での放出をターゲットとする少なくとも7、または少なくとも7.2、または少なくとも7.4のpHで溶解する。別のタイプの態様において、遅延型放出材料は、水や胃液では不溶であるが、代わりに膨潤して、CTN活性物質が拡散できる膜を提供する。不溶性ポリマーは、特定のpH閾値、例えば小腸の遠位部または大腸での放出をターゲットとする、例えば少なくとも7、または少なくとも7.2、または少なくとも7.4のpH閾値で膨潤するように選択することもできる。
【0059】
遅延型放出コーティング材料は、これらに限定されないが、以下の材料の1またはそれ以上を含み得る:
架橋ポリビニルピロリドン;
非架橋ポリビニルピロリドン;
ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、酢酸・コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酢酸コハク酸セルロース;
酢酸フタル酸セルロース、ヒドロキシプロピルメチル 酢酸コハク酸セルロース、酢酸トリメリット酸セルロース;
酢酸フタル酸デンプン;
ポリビニルアセテートフタレート;
カルボキシメチルセルロース;
メチルセルロースフタレート;
メチルセルロースサクシネート;
メチルセルロースフタレート サクシネート;
メチルセルロースフタル酸半エステル;
エチルセルロースサクシネート;
カルボキシメチルアミド;
メタクリル酸カリウム/ジビニルベンゼンコポリマー;
ポリビニルアルコール類;
ポリオキシエチレングリコール;
ポリエチレングリコール;
アルギン酸ナトリウム;
ガラクトマンナン;
カルボキシポリメチレン;
カルボキシメチルデンプンナトリウム;
下記から選択されるモノマーを含むアクリル酸および/またはメタクリル酸のコポリマー:メチルメタクリレート、メタクリル酸エチル、エチルアクリレート、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸フェニル、メチルアクリレート、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸イソブチル、またはアクリル酸オクタデシル、例えば、Evonik Industries(ドイツ ノルト・ライン・ウェストファーレン州 エッセン)から購入可能なEUDRAGITTM -Lおよび-Sシリーズ、例えば、L 100-55、L 30 D-55、L 100、S 100、L 12.5、およびS 12.5;
ポリ酢酸ビニル;
脂肪;
油;
ワックス;
脂肪アルコール;
セラック;
ゼイン;
グルテン;
エチルアクリレート-マレイン酸無水物コポリマー;
マレイン酸無水物-ビニルメチルエーテルコポリマー;
スチロール-マレイン酸コポリマー;
2-エチル-ヘキシル-アクリレートマレイン酸無水物;
クロトン酸-酢酸ビニルコポリマー;
グルタミン酸/グルタミン酸エステルコポリマー;
カルボキシメチルエチルセルロース グリセロール モノオクタノエート;
ポリアルギニン;
ポリ(エチレン);
ポリ(プロピレン);
ポリ(エチレンオキシド);
ポリ(エチレンテレフタラート);
ポリ(ビニルイソブチルエーテル);
ポリ(ビニルクロリド);および
ポリウレタン。遅延型放出コーティングの組み合わせも使用し得る。一つのタイプの態様において、遅延型放出コーティングはpH 7.0以上、または7.2以上、または7.4以上で溶解し、例えば大腸で放出される。例えば、遅延型放出コーティングは、メタクリル酸とメタクリル酸メチルとのコポリマー、およびメタクリル酸とエチルアクリレートとのコポリマーから選択され得る。ある態様において、遅延型放出コーティングは、酢酸フタル酸アミロース、酢酸フタル酸セルロース、酢酸コハク酸セルロース、酢酸トリメリット酸セルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、共重合化したメタクリル酸/メタクリル酸メチルエステル、共重合化したメタクリル酸/メチルメタクリレート、共重合化したメチルアクリレート/メチルメタクリレート/メタクリル酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、スチレン-マレイン酸コポリマー、スチレン-ビニルピリジンコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料を含み得る。ある態様において、遅延型放出コーティングは、メタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー、およびメタクリル酸-アクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料を含み得る。ある態様において、遅延型放出コーティングは、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、およびメタクリル酸のコポリマーを、例えば約7:3:1のモル比で含み得る(例えば、EudragitTM FS 30 D)。EudragitTM FS 30 Dは、Evonik Industriesから購入可能なポリ(メチルアクリレート-コ-メチルメタクリレート-コ-メタクリル酸[CAS 26936-24-3]である。別の態様において、遅延型放出コーティングは、四級アンモニウム基を含む、エチルアクリレート、メタクリル酸メチル、およびメタクリル酸エステルのカチオン性コポリマー(例えば、EudragitTM RLおよびEudragitTM RSポリマー)を含み得ない。EudragitTM RL 30 DおよびEudragitTM RS 30 Dは、Evonik Industriesから購入可能な、四級アンモニウム基を低含量で含む、アクリル酸およびメタクリル酸エステルのコポリマーの水性分散液である。
【0060】
ある態様において、遅延型放出コーティングは、CTNの持続型放出も提供し得る。ある態様において、遅延型放出コーティングは、カルボキシレート部分を適宜含むアニオン性ポリマーを含む。
図7は、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、およびメタクリル酸のコポリマー(例えば、約7:3:1のモル比(例えば、Eudragit
TM FS 30 D))に基づく遅延型放出コーティングは、持続型放出機能も有することを示す。特定の理論に束縛されるつもりはないが、ポリ(メチルアクリレート-コ-メチルメタクリレート-コ-メタクリル酸)ポリマーはアニオン性であり、負に帯電したカルボキシレート部分(エステル基に対するカルボキシル基の比はおよそ1:10)を有し、センタナファジンは正に帯電した第二級アミンであるため、そのポリマーはイオン相互作用によりビーズからのセンタナファジンの放出速度に影響を与え得る可能性がある。
【0061】
いくつかの遅延型放出コーティングの例が米国特許第5,225,202号に開示されており、ミツロウおよびモノステアリン酸グリセリン;ミツロウ、セラックおよびセルロース;セチルアルコール、マスチックおよびセラック、並びにセラックおよびステアリン酸(米国特許第2,809,918号);ポリ酢酸ビニルおよびエチルセルロース(米国特許第3,835,221);およびポリメタクリル酸エステルの中性コポリマー(EudragitTM L30D)(F. W. Goodhart et al., Pharm. Tech., pp. 64-71, April 1984);メタクリル酸およびメタクリル酸メチルエステルのコポリマー(EudragitTM ポリマー)、またはステアリン酸金属塩を含有するポリメタクリル酸エステルの中性コポリマー(Mehta et al., 米国特許第4,728,512号および第4,794,001号)が含まれる。このようなコーティングには、脂肪と脂肪酸の混合物、セラックとセラック誘導体の混合物、およびセルロース酸フタレートの混合物が含まれ、例えば遊離カルボキシル含有量を有するものを含む。適当な腸溶性コーティング組成物の説明については、Remington's Pharmaceutical Sciences, A. Osol, ed., Mack Pub. Co., Easton, Pa. (16th ed. 1980) at pages 1590-1593, and Zeitova et al. (U.S. Pat. No. 4,432,966)を参照のこと。
【0062】
本明細書で開示されるコーティング材料、例えばポリマーは、持続型放出コーティングであり得る。適当な持続型放出材料の非限定的なリストとしては、ガム、セルロースエーテル、アクリル樹脂、タンパク質由来材料、ワックス、セラック、ならびに硬化ヒマシ油および硬化植物油などの油などの親水性および/または疎水性材料が挙げられる。しかしながら、CTNの持続型放出を与えることができる任意の医薬的に許容される疎水性または親水性持続型放出材料を本発明に従って使用することができる。ある態様において、持続型放出コーティングには、エチルセルロースなどのアルキルセルロース、アクリル酸およびメタクリル酸のポリマーおよびコポリマー、およびセルロースエーテルから選択される1またはそれ以上の材料が挙げられ、特にヒドロキシアルキルセルロース(特にヒドロキシプロピルメチルセルロース)およびカルボキシアルキルセルロースが挙げられる。好ましいアクリル酸およびメタクリル酸のポリマーおよびコポリマーとしては、メチルメタクリレート、メチルメタクリレートコポリマー、エトキシエチルメタクリレート、エチルアクリレート、トリメチルアンモニオエチルメタクリレート、シアノエチルメタクリレート、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、メタクリル酸アルキルアミンコポリマー、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(メタクリル酸)(無水物)、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリ(メタクリル酸無水物)、およびグリシジルメタクリレートコポリマーが挙げられる。一つのタイプの態様において、持続型放出コーティング材料は水に不溶である。
【0063】
ある態様において、持続型放出コーティングには、エチルセルロースなどのアルキルセルロース、アクリル酸ポリマー、メタクリル酸ポリマー、アクリル酸コポリマー、メタクリル酸コポリマー、およびセルロースエーテルヒドロキシアルキルセルロース(特にヒドロキシプロピルメチルセルロース)、およびカルボキシアルキルセルロースから選択される1またはそれ以上の材料が挙げられる。ある態様において、持続型放出コーティングには、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、メチルメタクリレート、メチルメタクリレートコポリマー、エトキシエチルメタクリレート、エチルアクリレート、トリメチルアンモニオエチルメタクリレート、シアノエチルメタクリレート、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、メタクリル酸アルキルアミンコポリマー、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(メタクリル酸)(無水物)、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリ(メタクリル酸無水物)、およびグリシジルメタクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料が挙げられる。ある態様において、持続型放出ポリマーには、ポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート、塩化トリメチルアンモニオエチルメタクリレート]、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート]から選択される1またはそれ以上の材料が挙げられる。ある態様において、持続型放出ポリマーには、例えば約2:1のモル比でポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート](例えば、EudragitTM NM 30 D)が挙げられる。ある態様において、持続型放出コーティングには、RL30D、RS30D、NE 30 D、NM 30 Dを含む、the EUDRAGITTM -RL、-RS、-NE、および-NMシリーズから選択される1またはそれ以上の材料が挙げられ、それらはEvonik Industriesから入手可能である。持続型放出コーティングの組み合わせも使用できる。EudragitTM NM 30D [CAS 9010-88-4]およびEudragitTM NE 30D [CAS 9010-88-2]は、Evonik Industries から入手可能なポリマー含有量約30%のエチルアクリレートおよびエチルメタクリレートをベースとした中性コポリマーの水性分散液である。ある態様において、持続型放出ポリマーにはエチルセルロースが挙げられ、例えば、DuPontTMから入手可能なAquacoatTM ECD 30 Dコーティングがある。
【0064】
当技術分野で知られているように、柔軟性を高め、脆性を低減するために、遅延型放出コーティングおよび/または持続型放出コーティングに1またはそれ以上の可塑剤を添加することができる。適当な可塑剤は当技術分野で公知であり、例えばクエン酸ブチル、クエン酸トリエチル、フタル酸ジエチル、セバシン酸ジブチル、PEG(例えばPEG6000)、クエン酸アセチルトリエチル、およびトリアセチンが挙げられる。一つのタイプの態様において、可塑剤はクエン酸トリエチルである。一部の遅延型放出コーティングおよび/または持続型放出コーティングは柔軟性があり、可塑剤の添加を必要としないが、より脆いポリマー(例: EudragitTM L/Sタイプ、EudragitTM RL/RS、およびEudragitTM FS 30 D)は可塑剤から、例えば、乾燥ポリマー質量に基づいて5重量%~30重量%の範囲で、恩恵を受け、例えば、約8重量%~約12重量%のEvonik Industriesから入手可能なPlasACRYLTM T20で、グリセロールモノステアレート、クエン酸トリエチルおよびポリソルベート80を含む固形分約20%の抗付着システムが用いられる。
【0065】
当技術分野で知られているように、フィルムの粘着性を低下させ、凝集を防ぐために、1またはそれ以上の粘着防止剤(抗接着剤)を腸溶性コーティング混合物に添加することもできる。粘着防止剤としては、例えば、タルク、モノステアリン酸グリセリル、ヒュームド・シリカ(例えば、Evonik Industriesから入手可能なAEROSILTM 200)、沈降シリカ(例えば、SIPERNATTM PQ)、およびステアリン酸マグネシウムが挙げられる。粘着防止剤は、任意の適切な量、例えば乾燥ポリマー質量に基づいて約10重量%~100重量%の範囲、または約1重量%~約30重量%、または約10重量%~約50重量%、または約10重量%~約30重量%、または約15重量%~約30重量%の範囲で使用することができる。例えば、1つの態様において、タルクの量は、乾燥ポリマー質量に基づいて15重量%~約30重量%の範囲である。別の態様において、 タルクの量は、乾燥ポリマー質量に基づいて1重量%~約10重量%の範囲である。
【0066】
当技術分野で知られているように、基材の湿潤性を改善し、および/または懸濁液を安定化するために、1またはそれ以上の界面活性剤を遅延型放出コーティングおよび/または持続型放出コーティングに添加することもできる。界面活性剤には、ポリソルベート80、モノオレイン酸ソルビタン、ドデシル硫酸ナトリウムなどが含まれる。
【0067】
遅延型放出コーティングおよび/または持続型放出コーティングは、任意の適当な工程によって形成することができる。コーティング工程には、例えば、パンコーティング、流動床コーティング、および乾式コーティング(例えば、加熱乾燥コーティングおよび静電乾式コーティング)が含まれる。溶剤を使用したパンコーティングと流動床コーティングは十分に確立された工程である。液体コーティングでは、腸溶性材料および適宜賦形剤(例えば、顔料、可塑剤、および/または粘着防止剤)を有機溶媒または水中で混合して、溶液または分散液を形成する。コーティング溶液または分散液は、パンコーターまたは流動床乾燥機で固形剤形に噴霧され、熱風で乾燥される。例えば、ウルスター流動床コーティング工程では、コーティング流体は流動床装置の底部から噴霧されるが、代替法ではコーティング流体は上部噴霧によって塗布され、別の代替法では接線方向スプレーが塗布される。
【0068】
適用される遅延型放出コーティングの量は、所望の放出特性を達成するのに十分な量である。例えば、ある態様において、遅延型放出コーティングの量は、0.1N HCl中2で時間後に薬物の10.0重量%を放出しないことで、米国薬局方(USP)<711>要件(USP 43-NF 38 2S)を満たすのに十分である。別の態様では、本製剤は、緩衝段階、例えば、SP 43-NF 37 2S セクション<711>の溶解方法を使用し、活性物質の少なくとも80%を放出するのに十分である。
【0069】
一つのタイプの態様において、核粒子の上に配置された遅延型放出コーティングの中央量は、CTNビーズの総重量の少なくとも10重量%である。ある態様において、核粒子の上に配置された遅延型放出コーティングの中央量は、CTNビーズの総重量に基づいて、約10重量%~約50重量%、または約10重量%~約40重量%、または約10重量%~約30重量%、または約20重量%、または約12重量%~約50重量%、または約12重量%~約35重量%の範囲である。ある態様において、核粒子の上に配置された遅延型放出コーティングの中央量は、CTNビーズの総重量に基づいて、約15重量%~約45重量%の範囲である。
【0070】
一つのタイプの態様において、核粒子の上に配置された持続型放出コーティングの中央量は、コーティングされたCTNビーズの総重量に基づいて、少なくとも5重量%である。ある態様において、核粒子の上に配置された持続型放出コーティングの中央量は、コーティングされたCTNビーズの総重量に基づいて、約5重量%~約50重量%、または約7.5重量%~約45重量%、または約10重量%~約40重量%、または約15重量%、または約5重量%~約40重量%、15重量%~約40重量%、または約20重量%~約40重量%の範囲である。ある態様において、核粒子の上に配置された持続型放出コーティングの中央量は、コーティングされたCTNビーズの総重量に基づいて、約20重量%~約40重量%である。
【0071】
別の態様において、核粒子の上に配置された持続型放出コーティングの中央量は、コーティングされていないCTNビーズの総重量に基づいて、少なくとも5重量%の重量増加である。ある態様において、核粒子の上に配置された持続型放出コーティングの中央量は、コーティングされていないCTNビーズの総重量に基づいて、約5重量%~約60重量%、または約15重量%~約60重量%、または約20重量%~約50重量%、または約5重量%~約40重量%、15重量%~約40重量%、または約20重量%~約40重量%の範囲である。ある態様において、核粒子の上に配置された持続型放出コーティングの中央量は、コーティングされていないCTNビーズの総重量に基づいて、約20重量%~約40重量%である。
【0072】
追加の滑沢剤(流動促進剤、粘着防止剤)は、コーティングしたビーズに粉末形態で加えられ得る。粘着防止剤には、例えば、タルク、モノステアリン酸グリセリン、ヒュームド・シリカ(例えば、AEROSILTM 200)、および沈降シリカ(例えば、SIPERNATTM PQ)が含まれる。例えば、タルク粉末は、例えば、ビーズの総重量に基づいて、0.1重量%~約3重量%の量で、コーティングされたビーズに加えられ得る。
【0073】
更に、本明細書で開示されるコーティングには更に細孔形成剤が含まれ得る。放出コーティング材料を通してのCTN放出速度は低い可能性があり、細孔形成剤のコーティングへの添加で増加し得る。細孔形成剤はしばしば親水性ポリマーであり、水および/または胃液中溶解し、コーティング層に細孔を形成する。細孔形成剤材料の量とタイプは、放出プロファイルに影響を与え、目的の放出プロファイルを達成するよう選択され得る。ある態様において、細孔形成剤は、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポロクサマー188、ポリビニルピロリドン、D-マンニトール、メチルセルロース、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、およびサッカライドから選択される1またはそれ以上の材料を含み得る。ある態様において、細孔形成剤は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびポリビニルピロリドンから選択される1またはそれ以上の材料を含み得る。ある態様において、細孔形成剤はヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む。ある態様において、細孔形成剤はポリビニルピロリドンを含まない。ある態様において、細孔形成剤は、放出コーティングがエチルセルロースを含む場合、ポリビニルピロリドンを含まない。細孔形成剤は、放出コーティング中、コーティングの総重量に基づいて、約5重量%以上、、または約10重量%以上、または約13重量%以上、または約15重量%以上、または約5重量%~約20重量%の範囲の量で含み得る。ある態様において、細孔形成剤は、コーティングの総重量に基づいて、約15重量%、または50重量%未満または20重量%未満の量で存在し、コーティングの総重量に基づいて、約1重量%~約16重量%、または約1重量%~約12重量%の範囲で存在する。
【0074】
複数のビーズの全体の少なくとも一部が、製剤からのCTNの放出に影響を与えない溶解性のポリマーだけを含有したコーティング(例えば、シールコーティング)を含むことも、本明細書では考慮される。ある態様において、シールコーティングはヒドロキシプロピルメチルセルロースを含み得る。ある態様において、核ビーズは、他のコーティングの前にシールコーティングでコーティングされ得る。ある態様において、核粒子の少なくとも一部はシールコーティングされる。
【0075】
いくつかの態様において、医薬製剤には、1またはそれ以上の容器、例えばカプセル、サシェット、およびスティックパックから選択される容器の中に包囲される複数のCTNビーズが含まれ得る。ある態様において、医薬製剤にはカプセル中に包囲される複数のCTNビーズが含まれる。軟カプセルおよび硬カプセルが知られている。一つの態様において、カプセルは硬カプセルであり、例えばゼラチンカプセルまたは植物由来硬カプセルである。
【0076】
したがって、例えば、上記の様々な特徴を組み合わせる一つのタイプの態様には、複数のCTNビーズを含有する医薬製剤が含まれ、該ビーズにはCTNおよび充填剤(適宜、結晶セルロースおよび/またはマンニトール)を含有する核粒子を含み、その核粒子は約0.2mm~約1.5mm、または約0.3mm~約1.2mm、または約0.5mm~約0.85mmの範囲の粒子径(最大直径)の分布によって特徴付けられ、および核粒子には核粒子を覆う選択的なコーティングが含まれ得、複数のCTNビーズには速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、および遅延型放出ビーズが含まれる。
【0077】
本明細書に開示のCTN製剤を含む単位投与形態は、CTNの適当な量を含み得る。例えば、単位投与形態中のCTNの量は、1mg~1800mgの範囲であり得、例えば、10mg~1800mg、例えば、25mg~1800mg、例えば、10mg~1600mg、例えば、10mg~1200mg、例えば、50mg~490mg、例えば、50mg~250mg、例えば、50mg~1200mg、例えば、50mg~1000mg、例えば、75mg~1000mg、例えば、75mg~800mg、例えば、75mg~500mg、例えば、100mg~750mg、例えば、100mg~500mg、例えば、100mg~400mg、例えば、100mg~300mg、例えば、100mg~200mgである。
【0078】
機能特性
上記のとおり、医薬製剤または剤形は、1またはそれ以上の薬物動態的特徴、例えばヒトにおける特徴をを有するように有利に設計できる。本明細書における医薬製剤は、所定の時間にかけてインビトロで放出されるCTNの量によって特定され得る。医薬製剤が速放出ビーズを含有する態様において、CTNまたはその塩の少なくとも90%は、0~2時間の範囲で、速放出ビーズから放出される。医薬製剤が持続型放出ビーズを含有する態様において、CTNの少なくとも90%は、2~6時間の範囲で、持続型放出ビーズから放出される。医薬製剤が遅延型放出ビーズを含有する態様において、CTNまたはその塩の少なくとも90%は、4~14時間の範囲で、遅延型放出ビーズから放出される。医薬製剤が遅延型-持続型放出ビーズを含有する態様において、CTNまたはその塩の少なくとも90%は、4~14時間の範囲で、遅延型-持続型放出ビーズから放出される。
【0079】
ある態様において、製剤または剤形は、インビボおよび/またはインビトロにおいて、速放出、持続型放出、遅延型放出、および遅延型-持続型放出から選択される1またはそれ以上の放出プロファイルによって特定され得る。ある態様において、製剤、例えば、小児用製剤は、酸性媒体中で2時間、続いてpH 7.4の緩衝媒体中でテストした場合、場合により多段階放出プロファイルを有し得る。例えば、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、0.1N塩酸1000mL中、37℃±0.5℃で、100rpmで2時間、続いて装置1(バスケット)を用い、pH7.4リン酸緩衝液1000mL中、37℃±0.5℃で、100rpmで16時間試験して得られた放出プロファイルは、多段階放出プロファイル、場合により少なくとも二段階放出プロファイル、場合により少なくとも三段階放出プロファイル有し得る。そのようなプロファイルは、場合により3時間時点で約22%~約45%のCTN放出で、さらに適宜8時間時点で約40%~約65%のCTN放出で、さらに適宜12時間時点で約65%~約95%のCTN放出で、およびさらに場合により3つの時点すべてでそのような放出速度で放出されることで、特定され得る。別のタイプの態様において、そのようなプロファイルは、3時間時点で約24%~48%のCTN放出で、さらに場合により6時間時点で少なくとも66%のCTN放出で、さらに場合により10時間時点で少なくとも86%のCTN放出で、およびさらに場合により3つの時点すべてでそのような放出速度で放出されることで、特定され得る。さらに場合により、放出プロファイルは、4時間時点で49%~73%の放出で特定され得る。
【0080】
本明細書中の医薬製剤は、二峰性であるインビボ吸収プロファイルを示す特徴を場合により有し得る。ある態様において、二峰性インビボ吸収プロファイルを有する医薬製剤は、第1ののセンタナファジン血漿Cmaxを、0~4.5時間、または約0.5時間~約2時間、または約3.5時間~約4.5時間の範囲の時間に示す。ある態様において、複数のCTNビーズによって示される第1のセンタナファジン血漿Cmaxは、約320ng/mL~約420ng/mL、または約325ng/mL~約390ng/mLの範囲である。ある態様において、二峰性インビボ吸収プロファイルを有する医薬製剤は、第二のセンタナファジン血漿Cmaxを、約6時間~10時間、または約7時間~9時間、または約7.5~約8.5時間の範囲の時間に示す。ある態様において、複数のCTNビーズによって示される第二のセンタナファジン血漿Cmaxは、約450ng/mL~約550ng/mL、または約470ng/mL~約530ng/mLの範囲である。ある態様において、インビボ吸収プロファイルは、第1のセンタナファジン血漿Cmaxおよび第二のセンタナファジン血漿Cmaxを有し、第1のセンタナファジン血漿Cmaxおよび第二のセンタナファジン血漿Cmaxは、1.5~8.5時間、または約2時間~約6時間、または約3時間~約5時間の範囲の時間で、分かれる。
【0081】
本明細書に記載される医薬製剤およびその使用は、以下の薬物動態的プロファイル特性の1またはそれ以上を示すよう設計され得る。
【0082】
本製剤は、対象にセンタナファジン血漿濃度の比較的素早い増加を提供して、比較的短い時間で治療濃度に近づくか達することができる。したがって、例えば、本製剤は、成人対象に、少なくとも150ng/mL、または少なくとも200ng/mL、または少なくとも250ng/mL、または少なくとも280ng/mLの1時間後用量(C1h)で、または約180ng/mL~約610ng/mL、または約200ng/mL~約590ng/mL、または約220ng/mL~約540ng/mL、または約245ng/mL~約490ng/mLの範囲での1時間後用量(C1h)で、センタナファジン血漿濃度を提供し、場合によりそのような暴露が約145mg~約185mgの範囲のCTN、例えば164.4mgのCTNで投与量強度で達成し得る。
【0083】
本製剤は、少なくとも30ng・h/mL、または少なくとも40ng・h/mL、または少なくとも100ng・h/mL、または少なくとも200ng・h/mL、または約30ng・h/mL~約500ng・h/mL、または約32ng・h/mL~約480ng・h/mL、または約36ng・h/mL~約440ng・h/mL、または約40ng・h/mL~約400ng・h/mLの範囲の1時間後用量(AUC0-1h)で、累積CTN血漿曝露を成人対象に提供し、場合によりそのような暴露が約145mg~約185mgの範囲のCTN、例えば164.4mgのCTNで投与の量で達成し得る。
【0084】
本製剤は、成人対象のCTNの血漿濃度を治療範囲内に長期間維持して、継続的な有効性を得ることができる。したがって、例えば、本製剤は、投与後2~8時間の期間にわたって、少なくとも少なくとも200ng/mL、または少なくとも250ng/mL、または少なくとも280ng/mL、または少なくとも300ng/mL、または少なくとも1000ng/mL、または少なくとも1500ng/mL、または約150ng/mL~約4125ng/mL、または約160ng/mL~約3960ng/mL、または約180ng/mL~約3630ng/mL、または約200ng/mL~約3300ng/mLの範囲を維持する投与後のCTN血漿濃度を提供することができ、適宜このような血漿濃度は、約145mg~約185mgの範囲のCTN、例えば164.4mgのCTNで、投与の量を持って達成できる。
【0085】
本製剤またはその使用は、成人対象に、投与後0~8時間の期間にわたる累積CTN血漿曝露(AUC0-8h)を少なくとも1275ng・h/mL、または少なくとも1530ng・h/mL、または少なくとも1700ng・h/mL、または少なくとも2500ng・h/mL、または約1275ng・h/mL~約6250ng・h/mL、または約1275ng・h/mL~約6250ng・h/mL、または約1360ng・h/mL~約6000ng・h/mL、または約1530ng・h/mL~約5500ng・h/mL、または約1700ng・h/mL~約5000ng・h/mLの範囲提供することができ、場合によりこのような曝露は、約145mg~約185mgの範囲のCTN、例えば164.4mgのCTNで、投与の量を持って達成できる。本製剤は、投与後2~8時間の期間にわたる累積血漿曝露(AUC2-8h)を少なくとも1050ng・h/mL、または少なくとも1120ng・h/mL、または少なくとも1330ng・h/mL、または少なくとも2000ng・h/mL、または少なくとも2500ng・h/mL,、または約1050ng・h/mL~約5250ng・h/mL、または約1120ng・h/mL~約5040ng・h/mL、または約1260ng・h/mL~約4620ng・h/mL、または約1330ng・h/mL~約4410ng・h/mL、または約1400ng・h/mL~約4200ng・h/mLの範囲提供することができ、場合によりこのような曝露は、約145mg~約185mgの範囲のCTN、例えば164.4mgのCTNで、投与の量を持って達成できる。
【0086】
本医薬製剤またはその使用は、成人対象に投与後12時間の血漿濃度(C12h)を少なくとも95ng/mL、または少なくとも160ng/mL、または少なくとも230ng/mL、または少なくとも360ng/mL、または約95ng/mL~約450ng/mL、または約100ng/mL~約435ng/mL 、または約110ng/mL~約400ng/mL、または約30ng/mL~約360ng/mLの範囲にすることができ、適宜このような血漿濃度は、約145mg~約185mgの範囲のCTN、例えば164.4mgのCTNで、投与の量を持って達成できる。
【0087】
本医薬製剤またはその使用は、成人対象に、投与後12時間以降比較的急速に低下するCTNの血漿濃度を提供し、投与後16時間および次の用量までの比較的低いCTNの血漿濃度を促進することができる。したがって、例えば、投与後12時間の血漿濃度に対する投与後16時間の血漿濃度の比(C16h/C12h)は、1未満、または0.75またはそれ未満、または0.5 またはそれ未満、または0.3またはそれ未満、または約0.5~0.1範囲にすることができ、場合によりこのような比は、約145mg~約185mgの範囲のCTN、例えば164.4mgのCTNで、投与の量を持って達成できる。
【0088】
本医薬製剤またはその使用は、投与後16時間で成人対象のCTNの血漿濃度を375ng/mL未満、または300ng/mL未満、または250ng/mL未満、または230ng/mL未満、または200ng/mL未満、または100ng/mL未満、または約60ng/mL~約375ng/mL、または約64ng/mL~約300ng/mL 、または約76ng/mL~約250ng/mL、または約80ng/mL~約300ng/mLの範囲にすることができ、場合によりこのような曝露は、約145mg~約185mgの範囲のCTN、例えば164.4mgのCTNで、投与の量を持って達成できる。例えば、CTNを蓄積することなく1日1回の反復投与を容易にするような時点では、血漿濃度を比較的低くすることができる。別の態様では、血漿濃度は、1またはそれ以上の悪影響、例えば、投与が午前中に行われるときに、例えば対象の不眠症を回避するために、その時点では比較的低くすることができる。
【0089】
本医薬製剤またはその使用は、成人対象に、投与後24時間の累積CTN血漿曝露(AUC0-24h)を少なくとも2400ng・h/mL、または少なくとも2880ng・h/mL、または少なくとも3200ng・h/mL、または少なくとも5000ng・h/mL、または少なくとも7100ng・h/mL、または約2400ng・h/mL~約12500ng・h/mL、または約2560ng・h/mL~約12000ng・h/mL、または約2880ng・h/mL~約11000ng・h/mL、または約3040ng・h/mL~約10500ng・h/mL、または約3200ng・h/mL~約10000ng・h/mL、または約7000ng・h/mL~約10000ng・h/mLの範囲にすることができる。本医薬製剤またはその使用は、成人対象に、投与後48時間の累積CTN血漿曝露(AUC0-48h)を少なくとも2400ng・h/mL、または2880ng・h/mL、または3200ng・h/mL、5000ng・h/mL、または7100ng・h/mL、または約2400ng・h/mL~約12500ng・h/mL、または約2560ng・h/mL~約12000ng・h/mL、または約2880ng・h/mL~約11000ng・h/mL、または約3040ng・h/mL~約10500ng・h/mL、または約3200ng・h/mL~約10000ng・h/mL、または約7000ng・h/mL~約10000ng・h/mLの範囲にすることができ、場合によりこのような曝露は、約145mg~約185mgの範囲のCTN、例えば164.4mgのCTNで、投与の量を持って達成できる。
【0090】
本医薬製剤またはその使用は、成人対象に、投与後の期間における累積CTN血漿暴露(AUC0-inf)を少なくとも2400ng・h/mL、または2880ng・h/mL、または3200ng・h/mL、5000ng・h/mL、または7100ng・h/mL、または約2400ng・h/mL~約12500ng・h/mL、または約2560ng・h/mL~約12000ng・h/mL、または約2880ng・h/mL~約11000ng・h/mL、または約3040ng・h/mL~約10500ng・h/mL、または約3200ng・h/mL~約10000ng・h/mL、または約7000ng・h/mL~約10000ng・h/mLの範囲にすることができ、場合によりこのような曝露は、約145mg~約185mgの範囲のCTN、例えば164.4mgのCTNで、投与の量を持って達成できる。
【0091】
本医薬製剤またはその使用は、成人対象に、約1.5時間~約11時間、または約2.25時間~約10時間、または約2.7時間~約8.8時間、または約3時間~約8時間、または約4時間~約6時間の範囲の最大CTN血漿濃度(tmax)に達するまでの時間を提供することができる。
【0092】
本明細書に開示される医薬製剤は、活性医薬成分(API)、例えばセンタナファジン塩酸塩の放出メカニズムによって特定され得る。ある態様において、複数のCTNビーズの1またはそれ以上は、溶出、拡散、浸食、浸透、分配、膨潤、およびターゲティングのうち1またはそれ以上を含む放出メカニズムを有する。ある態様において、複数のCTNビーズの1またはそれ以上は拡散放出メカニズムを有する。ある態様において、複数のCTNビーズの1またはそれ以上は、拡散放出メカニズムに導く多孔質マトリックスを有する。ある態様において、複数のCTNビーズの1またはそれ以上は、pHによる拡散放出メカニズムを有する。ある態様において、複数のCTNビーズの1またはそれ以上は、pHによる溶出放出メカニズムおよび拡散放出メカニズムの組み合わせを有する。ある態様において、上記で部分的に開示したように、遅延型放出ビーズは、pHによる溶出放出メカニズムおよび拡散放出メカニズムの組み合わせを有する。本明細書で用いられるように、「多孔質マトリックス」という用語は、細孔のマトリックスを含む不溶性フレームを指す。ある態様において、複数のビーズの少なくとも一部は多孔質マトリックスを含む。ある態様において、持続型放出ビーズは多孔質マトリックスを含有する。
【0093】
小児用製剤
また、本明細書では、CTNまたはその医薬的に許容される塩を含む医薬製剤も企図され、その製剤は小児用に適した固形経口製剤である。ある態様において、小児用に適した固体経口製剤は、ビーズ、口腔内分散性錠剤、口腔内分散性フィルム、ミニ錠剤、チュアブル錠、およびソフトチューを含む1またはそれ以上のタイプから選択される。ある態様において、小児用に適した固形経口製剤には、例えば本明細書で開示されるような複数のCTNビーズである、ビーズが挙げられる。
【0094】
ある態様において、小児用に適した固形経口製剤は、インビボおよび/またはインビトロでの、速放出、持続型放出、遅延型放出、および遅延型-持続型放出から選択される1またはそれ以上の放出プロファイルで特定され得る。ある態様において、小児用に適した固体経口製剤は、酸性媒体中で2時間試験し、続いてpH7.4の緩衝媒体中で試験した場合、多段階放出プロファイルを有し得る。例えば、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、0.1N塩酸1000mL中、37℃±0.5℃で、100rpmで2時間、続いて装置1(バスケット)を用い、pH7.4リン酸緩衝液1000mL中、37℃±0.5℃で、100rpmで16時間試験して得られた放出プロファイルは、多段階放出プロファイル、適宜少なくとも二段階放出プロファイル、適宜少なくとも三段階放出プロファイル有し得る。そのようなプロファイルは、適宜3時間時点で約22%~約45%のCTN放出で、さらに適宜8時間時点で約40%~約65%のCTN放出で、さらに適宜12時間時点で約65%~約95%のCTN放出で、およびさらに適宜3つの時点すべてでそのような放出速度で放出されることで、特定され得る。別の態様において、そのようなプロファイルは、3時間時点で約24%~48%のCTN放出で、さらに適宜6時間時点で少なくとも66%のCTN放出で、さらに適宜10時間時点で少なくとも86%のCTN放出で、およびさらに適宜3つの時点すべてでそのような放出速度で放出されることで、特定され得る。さらに、適宜放出プロファイルは、4時間時点で49%~73%の放出で特定され得る。
【0095】
ある態様において、小児用に適した固体経口製剤には、本明細書に開示される複数のセンタナファジン(CTN)ビーズが含まれ、複数のCTNビーズのそれぞれは、CTNまたはその医薬的に許容される塩と賦形剤とを含む核粒子を含む。ある態様において、小児用に適した固形経口製剤は、約0.2mm~約2.8mm、または約0.2mm~約2.5mm、または約0.2mm~約2.0mm、または約0.7mm~約2.5mm、または約0.7mm~約2.8mm、または約0.5mm~約2.8mm、または約0.8mm~約1.7mm、または約0.5mm~約1.2mm、または約0.5mm~約1.0mmの範囲の中央ビーズサイズ(直径)を有する。
【0096】
遅延型-持続放出プロファイル
また、本明細書では、そのCTNおよび賦形剤を含む医薬製剤または剤形が企図され、製剤はインビボ遅延型-持続型放出プロファイルを示す。
【0097】
1つのタイプの態様において、製剤は、本明細書に開示される固形経口製剤および/または半固形経口製剤である。実施形態において、配合物は、核と核を覆うように配置されたコーティングとを含むことができる。ある態様において、製剤は核と核上に配置されたコーティングを含むことができる。ある態様において、コーティングは、pH依存性の溶出トリガーによって特定され得る。ある態様において、核を覆うように配置されたコーティングは、少なくとも7、適宜約7~約8の範囲、適宜約7.2~約7.6の範囲のpHで溶出を開始する。ある態様において、コーティングは、約7.2~約7.6の範囲のpHで溶出を開始する。ある態様において、コーティングは、約7.4のpHで溶出を開始する。ある態様において、コーティングはアニオン性ポリマーを含み得る。ある態様において、コーティングはメタクリル酸ポリマーを含み得る。ある態様において、コーティングは、コポリマー化したメタクリル酸/メタクリル酸メチルエステル、コポリマー化したメタクリル酸/メチルメタクリレート、コポリマー化したメチルアクリレート/メチルメタクリレート/メタクリル酸から選択される1またはそれ以上のポリマーを含む。ある態様において、1またはそれ以上のポリマーは、メタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー、およびメタクリル酸-アクリレートコポリマーから選択される。ある態様において、コーティングには、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、おおよびメタクリル酸のコポリマー(例えば、約7:3:1のモル比)、例えばEudragit
TM FS 30 Dを含む。ある態様において、遅延型放出コーティングは、CTNの持続型放出も提供し得る。ある態様において、遅延型放出コーティング、カルボキシレート部分を適宜含むアニオン性ポリマーを含む。
図7は、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、およびメタクリル酸のコポリマー(例えば、約7:3:1のモル比(例えば、Eudragit
TM FS 30 D))に基づく遅延型放出コーティングは、持続型放出機能も有することを示す。特定の理論に束縛されるつもりはないが、ポリ(メチルアクリレート-コ-メチルメタクリレート-コ-メタクリル酸)ポリマーはアニオン性であり、負に帯電したカルボキシレート部分(エステル基に対するカルボキシル基の比はおよそ1:10)を有し、センタナファジンは正に帯電した第二級アミンであるため、そのポリマーはイオン相互作用によりビーズからのセンタナファジンの放出速度に影響を与え得る可能性がある。速放出領域(例えば、ビーズ)、持続型放出領域(例えば、ビーズ)、および遅延型放出態様を有する第3の領域(例えば、ビーズ)を含む態様では、遅延放出領域またはビーズは、持続型放出態様を欠いているか、または実質的に欠如していている可能性がある。このタイプの態様は、CTN投与後の排泄段階が過度に延長されないように設計することができ、上記のように、例えば投与後12時間でのCTN血漿濃度が250ng/mL未満、または220ng/mLまたはそれ未満、または200ng/mLまたはそれ未満、または180ng/mLまたはそれ未満である。
【0098】
製造方法
CTNを含む領域または核粒子は、あらゆる適当な工程で作成され得る。一つの態様において、核粒子は、CTNと賦形剤との混合物を造粒し、得られた顆粒を所望の粒子径範囲まで粉砕し、適宜さらに選択された粒子径範囲まで篩い分けすることによって形成される。核粒子は、CTNと賦形剤との混合物の押出および球形化によって形成することができる。造粒工程には、例えば、流動床造粒、湿式造粒、ホットメルト造粒、およびスプレー凝固が含まれ得る。その他の工程には、スラッギングやローラー圧縮などがある。当技術分野で知られているように、造粒される混合物は、最初にドライブレンドすることができる。ドライブレンドされた乾燥成分は、押出前に水と混合することができる。別のタイプの態様において、ノンパレイユシードまたは球状微結晶セルロースシードなどの不活性シードを、CTNおよび結合剤を含む混合物でコーティングして、不活性シード上にCTNを含むコーティング領域を形成することができる。球形化整粒機から得られた湿ったビーズは、流動床プロセッサーで所望の含水量まで乾燥させ、適宜熱硬化させることができる。乾燥および硬化プロセスの最後に、必要に応じて、取り扱いを改善するために、適宜周囲温度で同じ空気流中で粘着防止剤を流動化することによって、ビーズを粘着防止剤と一緒にブレンドすることができる。
【0099】
具体的に企図される方法には、CTNを含む医薬製剤を作製する方法が含まれ、それには、規定された粒子径範囲を有するCTNを含む粒子を製造するために、CTNを結合剤と混ぜ合わせ、粒子の少なくとも一部の上にコーティングを配置することを含む。ある態様において、混ぜ合わせには押し出しが含まれる。ある態様において、混ぜ合わせには、押出後の球形化をさらに含めることができる。押出機のスクリーンと球形化装置の選択により、乾燥前の所望のビーズサイズを決定できる。実施形態では、CTN粒子は球形化後に乾燥され得る。例えば、この工程には、CTNと賦形剤の粉末混合物を湿らせること、押出成形により押出物を形成すること、押出物を球形化により破砕して丸い粒子に丸めること、および完成した粒子を乾燥することが含まれ得る。粘着防止剤を粒子に適用することができる。
【0100】
CTNと賦形剤との混合物の押出および球形化により、本明細書に記載の核粒子径の分布および1またはそれ以上の他の望ましい特性を有する望ましい核粒子が得られることが判明した。ある態様において、センタナファジンまたはその医薬的に許容される塩と、本明細書に開示される賦形剤との混合物の押出および球形化は、核粒子の低い総重量での、高い薬物負荷(例えば、核粒子の総重量に基づいて80重量%)を提供することができる。したがって、対象に望ましい薬理学的影響を及ぼさない添加賦形剤の使用量が減るため、薬物の全体的な「フットプリント」が減少する。ある態様において、本明細書に開示されるセンタナファジンまたはその医薬的に許容される塩と賦形剤との混合物の押出および球形化は、異なる押出スクリーンを使用することによって、同量のAPIおよび賦形剤で粒子径分布を変更する容易な方法を提供することができる。ある態様において、本明細書に開示されるセンタナファジンまたはその医薬的に許容される塩と賦形剤との混合物の押出および球状化は、核粒子上に配置されたコーティング重量増加の均一性のため、医薬品の均一な溶解を提供することができる。ある態様において、本明細書に開示されるセンタナファジンまたはその医薬的に許容される塩と賦形剤との混合物の押出および球形化により、小児用製剤を提供することができる。
【0101】
核粒子の説明に関連して上で説明したように、この方法は、粒子を所定のサイズ範囲、例えば、約0.2mm~約2.8mm、または約0.2mm~約2.5mm、または約0.2mm~約1.7mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲で、またはまたは核粒子に関連して上述した任意の範囲に保持するために、コーティング前に核粒子を選別(例えば、篩い分け)するステップを含むことができる。
【0102】
押出成形および球形化工程では、以下のオプションの特徴を個別に、またはそれらの1またはそれ以上の組み合わせで用いることができる。水を造粒剤として使用することができる。結晶セルロースは球形化補助剤として核粒子に使用できる。低置換度ヒドロキシプロピルセルロースも球形化補助剤として知られている。
【0103】
実施形態において、この方法は、乾燥した核粒子をコーティングすることをさらに含むことができる。ある態様において、コーティングは、流動床プロセッサーを使用して適用することができる。ある態様において、必要な量のコーティング分散液/溶液が、制御された一連のプロセスパラメーターでウルスター工程を使用してスプレーされる。
【0104】
ビーズおよび/または充填カプセルは、乾燥剤とともに保管できる。ビーズおよび/または充填カプセルは、脱酸素剤とともに保管できる。
【0105】
シールコーティングプロセスなどのコーティングプロセスは、流動床プロセッサーを使用して実行することができる。シールコーティングはオプションである。本明細書の説明では、一般に、ビーズがコーティングされるとき、ビーズのコーティングされていない部分をビーズ核と称すが、コーティングされていないビーズ核もビーズ自体とみなすことができる。以下に記載する実施例では、80重量%の活性CTNビーズ核をその後SRおよびDRコーティングでコーティングする前にシールコーティングしたが、10重量%および50重量%の活性CTNビーズはこれらの実施例ではコーティングしなかった。制御された一連のプロセスパラメーターでワースター工程を使用して、所望の量のコーティング分散液/溶液をスプレーすることができ、次いでコーティングされたビーズを所望の含水量まで乾燥させ、必要に応じて熱硬化させることができる。シールコーティングポリマーは、ビーズからの活性物質の放出特性に実質的に影響を与えず、好ましくはコーティング後にビーズ核に滑らかな外面を与える任意の材料から選択することができる。適当な材料の例には、親水性ポリマー、例えば親水性セルロースエーテル、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびヒドロキシプロピルセルロースが含まれる。他のポリマーには、ポリビニルピロリドン、およびポリエチレングリコール(PEG)が含まれ、特にポリエチレングリコール 20000が含まれる。
【0106】
持続型放出および遅延型放出コーティングの塗布は、流動床プロセッサーを使用して、例えば重量増加により所望のコーティング重量に実行できる。このようなプロセスでは、制御された一連のプロセスパラメーターでワースター工程を使用して、必要な量のコーティング分散液/溶液がスプレーされます。次いでコーティングされたビーズは、所望の含水量まで乾燥され、必要に応じて熱硬化される。
【0107】
所望の製品強度により、1またはそれ以上の領域または製剤タイプの量、例えば、即時放出領域(例えば、10%または50%のビーズ)を、SRおよび/またはDR領域(例えば、SRコーティングされたビーズおよびDRコーティングされたビーズ)とともに、マルチビーズ充填およびカプセル化機械を使用して、適当なカプセルシェルにカプセル化することによってパッケージングすることができる。一つのタイプの態様において、複数のCTNビーズをカプセルシェル内に封入することができる。ある態様において、複数のCTNビーズをカプセルシェルに封入するために自動カプセル化機が使用される。ある態様において、カプセル化工程は、所望に応じて、速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、および遅延型放出ビーズから選択される1つまたは複数のビーズタイプを、適切な充填重量制御で順次充填することを含む。ビーズ成分が充填された後、カプセルは所望のカプセル高さで閉じられる。
【0108】
例えば、上述のパラメーターの様々な組み合わせの方法の一実施形態には、CTNビーズを含む医薬剤形の調製方法が含まれ、それには、CTNおよび賦形剤、適宜微結晶セルロースを含む湿潤マスを形成し、CTNおよび賦形剤を含む湿潤マスを押出および球形化して核粒子を作製し、核粒子を目標粒子径範囲(適宜0.7mm~2.5mm)に選別し、適宜選別された核粒子をポリマーでコーティングして、核粒子とその上に放出膜を含むビーズを形成し、およびビーズ粒子を目標粒子径範囲(適宜0.7mm~2.5mm)に選別ことを含む。
【0109】
治療方法/使用
また、本明細書では、本明細書の記載による製剤もしくは剤形の有効量を治療が必要な動物対象に投与することを含む、本明細書の記載による製剤もしくは剤形を使用する治療方法、または本明細書の記載による製剤もしくは剤形の使用が提供される。ある態様において、動物対象は治療が必要な哺乳類対象である。ある態様において、哺乳類対象は治療が必要なヒトである。該製剤もしくは剤形は、1またはそれ以上の追加の心理療法剤と共に投与され得る。1またはそれ以上の追加の心理療法剤は、別に投与、または本明細書に記載の製剤または剤形の中に組み込んで投与され得る。1またはそれ以上の追加の心理療法剤は、CTNと同時に投与することも、異なる頻度または投与スケジュールで投与することもできる。
【0110】
該製剤または剤形は、ノルエピネフリン再取り込み、および/またはドパミン再取り込み、および/またはセロトニン再取り込みを阻害するために、動物、例えば哺乳類対象、例えばヒト患者にに投与することができる。該製剤または剤形は、ノルエピネフリン再取り込み、および/またはドパミン再取り込み、および/またはセロトニン再取り込みを阻害して緩和される障害の1またはそれ以上の症状を治療または予防するために、動物、例えば哺乳類対象、例えばヒト患者にに投与することができる。ある実施形態では、「治療」または「治療すること」は、障害の1またはそれ以上の症状の改善を指し、それにより、ドパミンおよび/またはノルエピネフリンおよび/またはセロトニンの再取り込みを阻害することによって症状が軽減される。他の実施形態において、「治療」または「治療すること」とは、障害に関連する少なくとも1つの測定可能な身体パラメーターの改善を指す。さらに別の実施形態では、「治療」または「治療すること」は、例えば、物理的、生理学的、および/または心理的パラメーターに基づいて判別されるように、ドパミンおよび/またはノルエピネフリンおよび/またはセロトニン再取り込みを阻害することによって軽減される障害(または1またはそれ以上の症状)の進行または重症度を阻害または軽減することを指す。本明細書に記載の製剤または剤形は、ノルエピネフリンおよび/またはドパミンおよび/またはセロトニンの再取り込みを阻害することによって障害(または1またはそれ以上の症状)の発症を遅らせるために適宜使用することができる。
【0111】
本明細書に記載の製剤もしくは剤形、および/または本明細書に使用される追加の心理療法剤の「有効量」、「治療量」、「治療有効量」または「有効用量」は、対象、例えば、ヒトの対象において所望の薬理効果または治療効果を引き出すのに十分な本明細書に記載の活性化合物の有効量または用量を意味する。ADHDまたは薬物乱用の治療薬の場合、これらの用語は、しばしば、対象となる障害に関連する、またはそれによって引き起こされる、神経学的および/または精神的な症状、疾患、または状態のあらゆる組み合わせが含め、特定の障害の1またはそれ以上の症状の発生、頻度、または重症度の大幅な軽減を指す。
【0112】
本明細書の製剤または剤形は、対象の体重に基づいた量で投与することができ、または投与用に標識することができる。本明細書の製剤または剤形は、CTNまたはその医薬的に許容される塩(例えば、HCl塩)の1日あたり0.5mg/kg~20mg/kg、例えば1日あたり1mg/kg~15mg/kg、例えば1日あたり1mg/kg~10mg/kg、例えば1日あたり2mg/kg~20mg/kg、例えば1日あたり2mg/kg~10mg/kg、例えば1日あたり3mg/kg~15mg/kg、または1日あたり約1.5mg/kgの範囲で、CTNの量で投与することができ、または投与用に標識することができる。実施形態には、1日あたり約1.43mg/kg~5.71mg/kg、1日あたり約2.86mg/kg~5.71mg/kg、1日あたり約1.5mg/kg~約6mg/kg、または1日あたり約3mg/kg~6mg/kgが含まれ得る。必要に応じて、投与は分割用量で行うことができる。別の態様では、本明細書に記載の製剤または剤形は、CTNまたはその医薬的に許容される塩(例えば、HCl塩)を、約10~約25mg、または約30mg~約50mg、または約25mg~約150mg、または約50mg~約100mg、または約100~約250mg、または約250~約500mgの範囲の量で、1日1回、2回、3回、または4回投与(または投与の標識)されるよう含むことができる。約50~75mg、約100~200mg、約250~400mg、または約400~600mgの用量を、1日1回または2回投与することができ、または投与用に標識することができる。約100~300mgの用量を、1日1回投与することができ、または投与用に標識することができる。約100~300mgの用量を、1日朝1回投与することができ、または投与用に標識することができる。約40~330mgの用量を、1日1回投与することができ、または投与用に標識することができる。約40~330mgの用量を、1日朝1回投与することができ、または投与用に標識することができる。特定の剤形の量としては、41.1mg、82.2mg、123.3mg、164.4mg、246.6mg、および328.8mgが挙げられる。
【0113】
体重が20kg未満の対象は1日あたり41.1mgのCTN用量で開始できる。体重が20kgから35kg未満の対象は1日あたり82.2mgのCTN用量で開始できる。体重が35kgから50kg未満の対象は1日あたり123.3mgの用量で開始できる。体重が50kg超の対象は164.4mgの用量で開始できる。投与量は、初期投与量の 25%、または50%、または75%、または100%ずつ増加できる。例えば、164.4mg/日の初回用量を受ける対象は、さらなる増量が行われない限り、その後の進行用量205.5mg/日のために41.1mgの量を増量することができる。別の態様では、増加は82.2mgである可能性がある。別の態様では、123.3mg/日増加でき、または別の態様では、164.4mg/日増加できる。
【0114】
本明細書に記載される製剤または剤形は、例えば注意欠陥/多動性障害(ADHD)、大うつ病性障害、喫煙およびニコチン依存、および過食性障害を含む様々な症状の治療に使用され得る。
【0115】
ADHDは、集中力を維持して注意を払うことの困難、行動の制御の困難、衝動性、混乱、および多動性(過剰活動)の症状によって区別される。ADHDは、大人も小人も「Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fourth Edition (2000), Text Revision (DSM-IV-TR), American Psychiatric Association, Washington, D.C.」に記載の基準に基づいて診断される。DSM-IV-TR基準にはADHD3のつのサブタオイプが記載されている、すなわち、注意欠陥多動性障害-主に多動性・衝動性のサブタイプ、注意欠陥多動性障害-主に不注意のサブタイプ(注意欠陥障害またはADDとも称す)、および注意欠陥多動性障害-複合のサブタイプ。主に不注意のタイプにおいて、ヒトは、以下の混乱を招く年齢不相応な症状のうち6つ以上を有し得る:細部に注意を払うのが難しい、仕事に注意を払い続けるのが難しい、指示に従うのが難しい、活動を計画するのが難しい、会話についていくのが難しい、気が散りやすい、日常の習慣を忘れる。主に多動性・衝動性のタイプにおいて、ヒトは、以下の混乱を招く年齢不相応な症状のうち6つ以上を有し得る:頻繁にそわそわする、不適切に走り回る、静かに遊んだり余暇活動を楽しむことができない、過度におしゃべりする、答えをとぼける、順番を待つのが苦手、他の人の邪魔をする。複合のタイプにおいて、不注意行動と多動性・衝動性行動の両方が存在し得る。(1R,5S)-1-(ナフタレン-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンまたはその医薬的に許容される塩は、大人のADHDも小児のADHDにも、すべてのサブタイプのADHDへの治療に効果的である。(1R,5S)-1-(ナフタレン-2-イル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサンまたはその医薬的に許容される塩は同様に、ADHD関連障害、例えば、(特定されない(NOS))注意欠陥/多動性障害、行為障害、反抗挑戦性障害、(特定されない(NOS))破壊的行動障害の治療にも効果的である。
【0116】
本明細書に記載される製剤または剤形は、脆弱X関連障害の患者の自閉症スペクトラム障害を治療するのに用いられ得る。本明細書で用いられる「自閉症スペクトラム障害」には、自閉症障害(古典的自閉症)、アスペルガー障害(アスペルガー症候群)、特定されない広汎性発達障害(PDD-NOS)、レット障害(レット症候群)、および小児崩壊性障害(CDD)が挙げられる。
【0117】
本明細書に記載される製剤または剤形は、脆弱X関連障害の治療に用いられ得る。脆弱X関連障害は、個人にさまざまな影響を与える可能性のある遺伝的症状のファミリーである。3つの脆弱X関連障害は、脆弱X症候群(FXS)、脆弱X関連振戦/運動失調症候群(FXTAS)、および脆弱X関連原発性卵巣機能不全(FXPOI)である。これらの症状はすべて、X染色体上に位置する脆弱X精神遅滞1(FMR1)遺伝子の変化によって引き起こされる。
【0118】
本明細書に記載される製剤または剤形は、過食性障害の治療に使用され得る。過食性障害には過食の反復性エピソードが含まれる。過食エピソードには、離散的な期間(たとえば、任意の2時間以内)に、ほとんどのヒトが同様の時間および同様の状況で食べる量よりも多い量の食物を食べること、およびエピソード中に食べることをコントロールできない感覚(例えば、食べることをやめられない、何を食べるか、どれだけ食べるかをコントロールできないという感覚)が含まれ得る。過食エピソードには、次の3つ(またはそれ以上)が含まれ得る:通常よりもはるかに早く食べる、不快な満腹感を感じるまで食べる、空腹感がないのに大量の食べ物を食べる、食べる量が恥ずかしいため一人で食べる、自分自身に嫌悪感を感じたり、落ち込んだり、過食後に強い罪悪感を感じる。過食性障害には、過食症に関する顕著な苦痛も含まれ得る。平均して、少なくとも週に1回、3か月間過食が発生し得る。過食は、不適切な代償行動(例えば、排出)の繰り返しとは関連しない。
【0119】
本明細書に記載される製剤、剤形、および関連する方法は、哺乳類、例えばヒトの対象での、ドパミン再取り込み、および/またはノルエピネフリン再取り込み、および/またはセロトニン再取り込みを阻害することによって軽減されるCNS障害の1つまたはそれ以上の症状を治療または予防するのに用い得る。ある態様において、「治療」または「治療すること」は、CNS障害の1またはそれ以上の症状の改善を指し得、ドパミンおよび/またはノルエピネフリンおよび/またはセロトニンの再取り込みを阻害することによって症状が軽減される。別の態様において、「治療」または「治療すること」は、CNS障害に関連する少なくとも1つの測定可能な物理的パラメーターの改善を指し得る。さらに別の態様では、「治療」または「治療すること」は、例えば、身体的、生理学的、および/または心理的パラメーターに基づいて識別して、ドパミンおよび/またはノルエピネフリンおよび/またはセロトニン再取り込みを阻害することによって軽減されるCNS障害(または1またはそれ以上のそれの症状)の進行または重症度を阻害または軽減することを指し得る。さらなる態様において、「治療」または「治療すること」は、ドパミンおよび/またはノルエピネフリンおよび/またはセロトニン再取り込みを阻害することによって緩和されるCNS障害(または1またはそれ以上のそれの症状)の発症を遅延させることを指す。
【0120】
本明細書に記載される製剤、剤形、および関連する方法は、ドパミンおよび/またはノルエピネフリンおよび/またはセロトニンの再取り込みを阻害することによって軽減されるCNS障害(1つまたはそれ以上のそれの症状)に対する予防または予防的治療として、哺乳類、例えばヒトの患者に用い得る。本明細書で用いられるように、「予防」、「予防すること」は、対象がCNS障害またはそれの1またはそれ以上の症状を獲得するリスクまたは可能性の減少を指し、その対象におけるリスクまたは可能性はドパミンおよび/またはノルエピネフリンおよび/またはセロトニン再取り込みを阻害することによって減少する。別には、予防は、一旦対象が治療され、通常の状態に戻り、または対象のCNS障害から軽減された状態になった対象における、CNS障害またはその症状の再発のリスクを減らすことに関連し得る。本明細書に記載される製剤、剤形、および関連する方法は、対象への予防の測定として用いられ得る。この状況における予防的治療に適した対象は、ドパミン、および/またはセロトニン、および/またはノルエピネフリンの再取り込みを阻害することによる治療に適したCNS障害への遺伝的素因を有し得、例えば、脳内の生化学的不均衡の家族歴、ドパミンおよび/またはノルエピネフリンおよび/またはセロトニンの再取り込みを阻害することによって軽減される障害への非遺伝的素因などがある。
【0121】
本明細書に記載される製剤、剤形、および関連する方法は、ドパミンおよび/またはノルエピネフリンおよび/またはセロトニン再取り込みを阻害することによって軽減される内在性の障害を治療または予防するのに用いられ得る。そのような障害には、これらに限らないが、注意欠陥障害、鬱、不安症、肥満症、パーキンソン病、チック症、および嗜癖障害が挙げられる。
【0122】
ドパミンおよび/またはノルエピネフリンおよび/またはセロトニンの再取り込みを阻害することによって緩和される障害は、本明細書に記載される特定の障害に限定されず、本明細書に記載される製剤、剤形および関連方法は、広範な追加のCNS障害および関連症状の治療および/または予防のための効果的な治療剤を提供と理解されるか、容易に確認される。例えば、本明細書に記載される製剤、剤形および関連方法は、注意欠陥多動性障害および関連症状、並びにアルコール乱用、薬物乱用、強迫性障害、学習障害、読解力障害、ギャンブル中毒、躁症状、恐怖症、パニック発作、反抗挑戦性障害、行為障害、学校での学業上の問題、喫煙、異常性行動、統合失調症的行動、身体化、鬱、睡眠障害、全般不安症、吃音及びチック障害(例えば、U.S. Pat. No. 6,132,724参照)の形体および症状の治療および/または予防の有望な候補を提供し得る。これらの症状および他の症状は、根底にあるCNS障害に関係なく、ドパミンおよび/またはノルエピネフリンおよび/またはセロトニンの再取り込みを阻害することによって治療効果を仲介する製剤、剤形および関連方法のそれぞれの有望な治療標的である。本明細書に記載の製剤、剤形および関連方法を用いた治療が企図される追加のCNS障害は、例えば、「DSM-IVからの診断基準へのクイックリファレンス」(精神障害の診断および統計マニュアル、第4版、The American Psychiatric Association, Washington, D.C., 1994)に記載されている。本発明の治療および/または予防のためのこれら標的障害は、これらに限らないが、注意欠陥/多動性障害、主に不注意タイプ;注意欠陥/多動性障害、主に多動性・衝動性タイプ;注意欠陥/多動性障害、複合タイプ;(特定されない(NOS))注意欠陥/多動性障害;行為障害;反抗挑戦性障害;および(特定されない(NOS))破壊的行動障害が含まれる。
【0123】
本明細書に記載される製剤、剤形、および関連する方法を用いての治療および/または予防に適したうつ病性障害には、これらに限らないが、大うつ病性障害、反復性、気分変調性障害、特定不能のうつ病性障害(NOS)、および大うつ病性障害、単一エピソードが含まれる。
【0124】
本明細書に記載される製剤、剤形、および関連する方法を用いての治療および/または予防に適した嗜癖障害には、これらに限らないが、摂食障害、衝動制御障害、アルコール関連障害、ニコチン関連障害、アンフェタミン関連障害、大麻関連障害、コカイン関連障害、幻覚薬使用障害、吸入剤関連障害、およびオピオイド関連障害が含まれ、これらすべてが以下に挙げるように更にサブ分類される。
【0125】
摂食障害には、これらに限定されないが、神経性過食症、非瀉下タイプ;神経性過食症、瀉下タイプ;および(特定されない(NOS))摂食障害が挙げられる。
【0126】
衝動制御障害には、これらに限定されないが、間欠性爆発性障害、窃盗癖、放火癖、ギャンブル依存症、抜毛症、および(特定されない(NOS))衝動制御障害が挙げられる。
【0127】
アルコール関連障害には、これらに限定されないが、妄想を伴うアルコール誘発性精神障害、アルコール乱用、アルコール中毒、アルコール離脱、アルコール中毒せん妄、アルコール離脱せん妄、アルコール誘発性持続性認知症、アルコール誘発性持続性健忘障害、アルコール依存、幻覚を伴うアルコール誘発性精神障害、アルコール誘発性気分障害、アルコール誘発性不安症、アルコール誘発性性機能障害、アルコール誘発性睡眠障害、(特定されない(NOS))アルコール関連障害、アルコール中毒、およびアルコール離脱が挙げられる。
【0128】
ニコチン関連障害には、これらに限定されないが、ニコチン依存、ニコチン離脱、および(特定されない(NOS))ニコチン関連障害が挙げられる。
【0129】
アンフェタミン関連障害には、これらに限定されないが、アンフェタミン依存、アンフェタミン乱用、アンフェタミン中毒、アンフェタミン離脱、アンフェタミン中毒せん妄、妄想を伴うアンフェタミン誘発性精神障害、幻覚を伴うアンフェタミン誘発性精神障害、アンフェタミン誘発性気分障害、アンフェタミン誘発性不安症、アンフェタミン誘発性性機能障害、アンフェタミン誘発性睡眠障害、(特定されない(NOS))アンフェタミン関連障害、アンフェタミン中毒、およびアンフェタミン離脱が挙げられる。
【0130】
大麻関連障害には、これらに限定されないが、大麻依存、大麻乱用、大麻中毒、大麻中毒せん妄、妄想を伴う大麻誘発性精神障害、幻覚を伴う大麻誘発性精神障害、大麻誘発性不安症、(特定されない(NOS))大麻関連障害、および大麻中毒が挙げられる。
【0131】
コカイン関連障害には、これらに限定されないが、コカイン依存、コカイン乱用、コカイン中毒、コカイン離脱、コカイン中毒せん妄、妄想を伴うコカイン誘発性精神障害、幻覚を伴うコカイン誘発性精神障害、コカイン誘発性気分障害、コカイン誘発性不安症、コカイン誘発性性機能障害、コカイン誘発性睡眠障害、(特定されない(NOS))コカイン関連障害、コカイン中毒、およびコカイン離脱が挙げられる。
【0132】
幻覚薬使用障害には、これらに限定されないが、幻覚薬依存、幻覚薬乱用、幻覚薬中毒、幻覚薬離脱、幻覚薬中毒せん妄、妄想を伴う幻覚薬誘発性精神障害、幻覚を伴う幻覚薬誘発性精神障害、幻覚薬誘発性気分障害、幻覚薬誘発性不安症、幻覚薬誘発性性機能障害、幻覚薬誘発性睡眠障害、(特定されない(NOS))幻覚薬関連障害、幻覚薬中毒、および幻覚薬持続性知覚障害(フラッシュバック)が挙げられる。
【0133】
吸入剤関連障害には、これらに限定されないが、吸入剤依存、吸入剤乱用、吸入剤中毒、吸入剤中毒せん妄、妄想を伴う吸入剤誘発性精神障害、幻覚を伴う吸入剤誘発性精神障害、吸入剤誘発性不安症、(特定されない(NOS))吸入剤関連障害、および吸入剤中毒が挙げられる。
【0134】
オピオイド関連障害には、これらに限定されないが、オピオイド依存、オピオイド乱用、オピオイド中毒、オピオイド中毒せん妄、妄想を伴うオピオイド誘発性精神障害、幻覚を伴うオピオイド誘発性精神障害、オピオイド誘発性不安症、(特定されない(NOS))オピオイド関連障害、オピオイド中毒、およびオピオイド離脱が挙げられる。
【0135】
チック障害には、これらに限定されないが、トゥレット症、慢性運動性または音声チック障害、一過性チック障害、(特定されない(NOS))チック障害、吃音、自閉症性障害、および身体化障害が挙げられる。
【0136】
したがって、本明細書に記載の製剤、剤形および関連方法は、それらの多重再取り込み阻害活性のおかげで、広範囲の獣医学およびヒトの医療用途に有用で、特にドパミンおよび/またはノルエピネフリンおよび/またはセロトニンの再取り込みを阻害することによって軽減される広範囲のCNS障害および/または関連する症状の治療および/または予防に有用である。
【0137】
本明細書に記載の製剤または剤形の使用によって軽減できる障害は、本明細書に記載の特定の障害に限定されず、広範囲のさらなる障害および関連する症状を治療および/または予防するための有効な薬剤を提供されることが理解または容易に確認される。例えば、本明細書に記載される製剤または剤形は、認知障害、双極性障害、神経性無食欲症、神経性過食症、気分循環性障害、慢性疲労症候群、慢性または急性ストレス、学習障害、読解力障害、ギャンブル中毒、躁症状、恐怖症、パニック発作、学校での学業上の問題、喫煙、異常性行動、統合失調症的行動、睡眠障害、吃音、線維筋痛症及び他の身体表現性障害(身体化障害、転換性障害、疼痛性障害、心気症、身体醜形障害、未分化身体表現性障害、身体表現性NOSなど)、失禁(すなわち、緊張性尿失禁、真性腹圧性尿失禁及び混合性尿失禁)、吸入障害、躁病、片頭痛、末梢神経障害の治療および/または予防のための有望な候補を提供する。本明細書に記載の製剤または剤形は、米国特許第8,461,196号、第9,839,627号、または米国特許出願公開第2018/0008575A号および第2014/0206740A号に記載されている障害または適応症のいずれか1つを治療または予防するのに使用することができ、それぞれの内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0138】
医薬製剤、治療方法、および使用の様々な態様を、以下の列挙した態様を使用して説明する。
【0139】
態様A
A1.複数のセンタナファジン(CTN)ビーズを含有する医薬製剤であって、該複数のCTNビーズがそれぞれ、CTNまたはその医薬的に許容される塩および賦形剤を含有する核粒子を含んでいる、医薬製剤。
【0140】
A2.複数のビーズの少なくとも一部がコーティングされている、A1の医薬製剤。
【0141】
A3.複数のビーズの少なくとも一部がコーティングされていない、A1~A2のいずれかの医薬製剤。
【0142】
A4.コーティングが、遅延型放出コーティング、持続型放出コーティング、および遅延型-持続型放出コーティングから選択される1またはそれ以上のコーティングである、A2の医薬製剤。
【0143】
A5.コーティングが、
酢酸フタル酸アミロース、酢酸フタル酸セルロース、酢酸コハク酸セルロース、酢酸トリメリット酸セルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、コポリマー化したメタクリル酸/メタクリル酸メチルエステル、コポリマー化したメタクリル酸/メチルメタクリレート、コポリマー化したメチルアクリレート/メチルメタクリレート/メタクリル酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、スチレン-マレイン酸コポリマー、およびスチレン-ビニルピリジンコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、メタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー、およびメタクリル酸-アクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;および
場合により、メタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー
を含む遅延型放出コーティングである、A4の医薬製剤。
【0144】
A6.遅延型放出コーティングを含むA1~A5のいずれかの医薬製剤であって、核粒子上に配置される遅延型放出コーティングの中央量が、CTNビーズの総重量の少なくとも10重量%、またはCTNビーズの総重量に基づいて、約12重量%~約50重量%、または約12重量%~約35重量%、または約15重量%~約45重量%の範囲;またはCTNビーズの総重量に基づいて、約10重量%~約50重量%、または約10重量%~約40重量%、または約10重量%~約30重量%の範囲、または約20重量%である、医薬製剤。
【0145】
A7.持続型放出コーティングを含むA1~A6のいずれかの医薬製剤であって、持続型放出コーティングが、
アルキルセルロース、アクリル酸ポリマー、メタクリル酸ポリマー、アクリル酸コポリマー、メタクリル酸コポリマー、およびセルロースエーテルから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、エチルセルロース、メチルメタクリレート、メチルメタクリレートコポリマー、エトキシエチルメタクリレート、エチルアクリレート、トリメチルアンモニオエチルメタクリレート、シアノエチルメタクリレート、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、ポリマー含有量約30%のエチルアクリレートおよびメタクリレートをベースとした中性コポリマーの水性分散液[CAS 9010-88-4]、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、メタクリル酸アルキルアミンコポリマー、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(メタクリル酸)(無水物)、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリ(メタクリル酸無水物)、およびグリシジルメタクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート、塩化トリメチルアンモニオエチルメタクリレート]、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート]から選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート]を含む医薬製剤。
【0146】
A8.持続型放出コーティングを含むA1~A7のいずれかの医薬製剤であって、核粒子上に配置される持続型放出コーティングの中央量が、核粒子の総重量の少なくとも5重量%、または核粒子の総重量の約5重量%~約60重量%、または約15重量%~約60重量%、または約20重量%~約50重量%の範囲;または核粒子の総重量の約5重量%~約50重量%、または約7.5重量%~約45重量%、または約10重量%~約40重量%の範囲、または約15重量%;または核粒子の総重量の約5重量%~約40重量%、約15重量%~約40重量%、または約20重量%~約40重量%の範囲である、医薬製剤。
【0147】
A9.コーティングを含むA1~A8のいずれかの医薬製剤であって、コーティングがさらに細孔形成剤を含む、医薬製剤。
【0148】
A10.細孔形成剤が、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポロクサマー188、ポリビニルピロリドン、D-マンニトール、メチルセルロース、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、およびサッカライドから選択される1またはそれ以上の材料、
場合により、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびポリビニルピロリドンから選択される1またはそれ以上の材料、
場合により、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む、A9の医薬製剤。
【0149】
A11.細孔形成剤が、コーティングの総重量に基づいて、
約5重量%以上、または約10重量%以上、または約5重量%~約20重量%の範囲の量で、場合により15重量%で;あるいは
50重量%未満、または20重量%未満、または約1重量%~約16重量%、または約1重量%~約12重量%の範囲の量で、コーティング中存在する、A9の医薬製剤。
【0150】
A12.核粒子が粒子径分布によって特定され、複数のビーズの核粒子の少なくとも一部が約0.2mm~約2mm、または約0.3mm~約1.5mm、0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの核粒子径(最大直径)を有する、A1~A11のいずれかの医薬製剤。
【0151】
A13.核粒子の粒子径分布が
約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも60重量%であること、
場合により、約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも80重量%であること、
場合により、粒子径 約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも90重量%であること、
場合により、約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも99重量%であること
で特定されるA12の医薬製剤。
【0152】
A14.複数のCTNビーズが、約0.2mm~約2.8mm、または約0.2mm~約2.5mm、または約0.2mm~約2.0mm、または約0.7mm~約2.5mm、または約0.7mm~約2.8mm、または約0.5mm~約2.8mm、または約0.8mm~約1.7mm、または約0.5mm~約1.2mm、または約0.5mm~約1.0mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の平均粒子径(直径)を有する、A1~A13のいずれかの医薬製剤。
【0153】
A15.複数のCTNビーズが、速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、遅延型放出ビーズ、および遅延型-持続型放出ビーズから選択される1またはそれ以上のタイプを含む、A1~A14のいずれかの医薬製剤。
【0154】
A16.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズの混合物を含む、A1~A15のいずれかの医薬製剤。
【0155】
A17.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、A16の医薬製剤。
【0156】
A18.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの混合物を含む、A1~A17のいずれかの医薬製剤。
【0157】
A19.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、A18の医薬製剤。
【0158】
A20.複数のビーズが、1またはそれ以上の遅延型放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズの混合物を含む、A1~A19のいずれかの医薬製剤。
【0159】
A21.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の持続型放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約5:10~約1:5の重量部の範囲の比率で存在する、A20の医薬製剤。
【0160】
A22.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの混合物を含む、A1~A21のいずれかの医薬製剤。
【0161】
A23.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、A22の医薬製剤。
【0162】
A24.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの混合物を含む、A1~A23のいずれかの医薬製剤。
【0163】
A25.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.1~1:1~20:1~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.5~1:5~20:5~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~13:3~6:3~6の重量部の範囲の比率で;および
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~1:5~15:5~15の重量部の範囲の比率で
存在する、A24の医薬製剤。
【0164】
A26.複数のビーズが1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの混合物を含む、A1~A25のいずれかの医薬製剤。
【0165】
A27.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中に、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.1~1:1~20:1~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.5~1:5~20:5~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~13:3~6:3~6の重量部の範囲の比率で;および
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~1:5~15:5~15の重量部の範囲の比率で
存在する、A26の医薬製剤。
【0166】
A28.速放出ビーズがコーティングをされていない、A1~A27のいずれかの医薬製剤。
【0167】
A29.速放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約75%の範囲の量で;
場合により、速放出ビーズに配合される薬物が約5重量%~約15重量%である場合に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約40%~約50%の範囲で;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約50%の範囲で;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約25%の範囲で;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約10%の範囲で;
場合により、速放出ビーズに配合される薬物が約40重量%~約50重量%である場合に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約9%~約19%の範囲で;および
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約18%~約28%の範囲で
存在する、A1~A28のいずれかの医薬製剤。
【0168】
A30.持続型放出ビーズを含み、
持続型放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~80%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約23%~約33%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約40%~約50%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約35%~約55%の範囲
の量で存在する、A1~A29のいずれかの医薬製剤。
【0169】
A31.遅延型放出ビーズを含み、
遅延型放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~80%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約21%~約31%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約36%~約46%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約30%~約55%の範囲
の量で存在する、A1~A30のいずれかの医薬製剤。
【0170】
A32.持続型放出ビーズを含み、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、1000mLの脱イオン水中、37℃±0.5℃で、100rpmで試験し、2~6時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、持続型放出ビーズから放出する、A1~A31のいずれかの医薬製剤。
【0171】
A33.遅延型放出ビーズを含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズから放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズから放出する、
A1~A32のいずれかの医薬製剤。
【0172】
A34.遅延型-持続型放出ビーズを含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型-持続型放出ビーズから放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型-持続型放出ビーズから放出する、
A1~A33のいずれかの医薬製剤。
【0173】
A35.速放出ビーズを含み、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、1000mLの脱イオン水中、37℃±0.5℃で、100rpmで試験し、0~2時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、速放出ビーズから放出する、A1~A34のいずれかの医薬製剤。
【0174】
A36.速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、および遅延型放出ビーズの混合物を含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、3時間~5時間の範囲で、少なくとも40%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出し、12時間~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、3時間~5時間の範囲で、少なくとも40%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出し、12時間~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出する、
A1~A35のいずれかの医薬製剤。
【0175】
A37.速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、および遅延型放出ビーズの混合物を含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、0.1N塩酸1000mL中、37℃±0.5℃で、100rpmで2時間、続いて装置1(バスケット)を用い、1000mLのpH7.4リン酸緩衝液中、37℃±0.5℃で、100rpmで12時間試験し、その放出プロファイルが、
(a)3時間時点で約22%~約45%のCTNの放出、更に場合により8時間時点で約40%~約65%のCTNの放出、および更に場合により12時間時点で約65%~約95%のCTNの放出、および更に場合によりこれら3つの時点すべてでこれらの放出割合である;および/または
(b)3時間時点で約24%~48%のCTNの放出、更に場合により6時間時点で少なくとも66%のCTNの放出、更に場合により10時間時点で少なくとも86%のCTNの放出、および更に場合によりこれら3つの時点すべてでこれらの放出割合であり、およびなお更に場合により4時間時点で49%~73%の放出、
で特徴付けられる、A1~A35のいずれかの医薬製剤。
【0176】
A38.速放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、速放出ビーズ中5重量%~80重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~60重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~15重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~60重量%の範囲
の量で存在し、および
場合により、CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~15重量%の範囲の量で存在する第1の速放出ビーズと、CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~60重量%の範囲の量で存在する第2の速放出ビーズで存在する、
A1~A37のいずれかの医薬製剤。
【0177】
A39.持続型放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、持続型放出ビーズ中10重量%~95重量%の範囲;
場合により、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~90重量%の範囲;
場合により、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、50重量%~70重量%の範囲
の量で存在する、A1~A38のいずれかの医薬製剤。
【0178】
A40.遅延型放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、遅延型放出ビーズ中10重量%~95重量%の範囲;
場合により、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~90重量%の範囲;
場合により、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、50重量%~70重量%の範囲
の量で存在する、A1~A39のいずれかの医薬製剤。
【0179】
A41.多峰性、場合により二峰性であるインビボ吸収プロファイルを示すことが特徴の、A1~A40のいずれかの医薬製剤。
【0180】
A42.インビボ吸収プロファイルが、0~4.5時間、または約0.5時間~約2時間、または約3.5時間~約4.5時間の範囲で第1のCmaxを有する、A1~A41のいずれかの医薬製剤。
【0181】
A43.インビボ収プロファイルが、約6時間~10時間、または約7時間~9時間、または約7.5~約8.5時間の範囲で第2のCmaxを有する、A1~A42のいずれかの医薬製剤。
【0182】
A44.ヒト成人において製剤から示される第1のCmaxが、約250ng/mL~約420ng/mL、または約320ng/mL~約420ng/mL、または約325ng/mL~約390ng/mLの範囲における平均血漿レベルを有する、A42またはA43のいずれかの医薬製剤。
【0183】
A45.ヒト成人において製剤から示される第2のCmaxが、約450ng/mL~約550ng/mL、または約470ng/mL~約530ng/mLの範囲における平均血漿レベルを有する、A42~A44のいずれかの医薬製剤。
【0184】
A46.インビボ吸収プロファイルが第1のCmaxおよび第2のCmaxを有し、第1のCmaxおよび第2のCmaxが、1.5~8.5時間、または約2時間~約6時間、または約3時間~約5時間の範囲の時間が乖離する、A1~A45のいずれかの医薬製剤。
【0185】
A47.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、溶出、拡散、浸食、浸透、分配、膨張、およびターゲティングの1またはそれ以上を含む放出メカニズムを有する、A1~A46のいずれかの医薬製剤。
【0186】
A48.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、拡散放出メカニズムを有する、A1~A47のいずれかの医薬製剤。
【0187】
A49.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、pHによる溶出放出メカニズムを有する、A1~A48のいずれかの医薬製剤。
【0188】
A50.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、pHによる溶出放出メカニズムおよび拡散放出メカニズムの組み合わせを有する、A1~A49のいずれかの医薬製剤。
【0189】
A51.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、CTNを含有する多孔質マトリックスを含む、A1~A50のいずれかの医薬製剤。
【0190】
A52.複数のCTNビーズが、カプセル、サシェット、およびスティックパックから選択される1またはそれ以上の容器に、場合によりカプセルに梱包される、A1~A51のいずれかの医薬製剤。
【0191】
A53.CTNが塩として、場合により塩酸塩として存在する、A1~A52のいずれかの医薬製剤。
【0192】
A54.賦形剤が、充填剤、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、ポリマーコーティング、および可塑剤から選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、充填剤および結合剤の組み合わせ;
場合により、結合剤およびポリマーコーティングの組み合わせ;
場合により、充填剤、結合剤、およびポリマーコーティングの組み合わせ;
場合により、充填剤、結合剤、ポリマーコーティング、および可塑剤の組み合わせ
を含む、A1~A53のいずれかの医薬製剤。
【0193】
A55.賦形剤が、乳糖、マンニトール、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ポリビニルピロリドン、タルク、ポリソルベート80、グリセロールモノステアレート、クエン酸トリエチル、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、およびシリカから選択される1またはそれ以上の材料を含む、A1~A54のいずれかの医薬製剤。
【0194】
A56.製剤が崩壊剤を含んでいない、A1~A55のいずれかの医薬製剤。
【0195】
態様B
B1.CTNまたはその医薬的に許容される塩を含有する医薬製剤で、該製剤が小児用に適した固形経口製剤である、医薬製剤。
【0196】
B2.小児用に適した固形経口製剤が、ビーズ、口腔内分散性錠剤、口腔内分散性フィルム、ミニ錠剤、チュアブル錠、およびソフトチューを含む1またはそれ以上のタイプ、場合によりビーズ、から選択される、B1の医薬製剤。
【0197】
B3.小児用に適した固形経口製剤が、インビボおよび/またはインビトロでの、速放出、持続型放出、遅延型放出、および遅延型-持続型放出から選択される1またはそれ以上の放出プロファイルで特定される、B1またはB2の医薬製剤。
【0198】
B4.小児用に適した固形経口製剤が複数のセンタナファジン(CTN)ビーズを含有し、該複数のCTNビーズのそれぞれがCTNまたはその医薬的に許容される塩および賦形剤を含む核粒子を含む、B1~B3のいずれかの医薬製剤。
【0199】
B5.複数のビーズの少なくとも一部がコーティングされている、B4の医薬製剤。
【0200】
B6.複数のビーズの少なくとも一部がコーティングされていない、B4~B5のいずれかの医薬製剤。
【0201】
B7.コーティングが、遅延型放出コーティング、持続型放出コーティング、および遅延型-持続型放出コーティングから選択される1またはそれ以上のコーティングである、B6の医薬製剤。
【0202】
B8.コーティングが、
酢酸フタル酸アミロース、酢酸フタル酸セルロース、酢酸コハク酸セルロース、酢酸トリメリット酸セルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、コポリマー化したメタクリル酸/メタクリル酸メチルエステル、コポリマー化したメタクリル酸/メチルメタクリレート、コポリマー化したメチルアクリレート/メチルメタクリレート/メタクリル酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、スチレン-マレイン酸コポリマー、およびスチレン-ビニルピリジンコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、メタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー、およびメタクリル酸-アクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;および
場合により、メタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー
を含む遅延型放出コーティングである、B7の医薬製剤。
【0203】
B9.遅延型放出コーティングを含むB4~B8のいずれかの医薬製剤であって、核粒子上に配置される遅延型放出コーティングの中央量が、CTNビーズの総重量の少なくとも10重量%、またはCTNビーズの総重量に基づいて、約12重量%~約50重量%、または約12重量%~約35重量%の範囲である、医薬製剤。
【0204】
B10.持続型放出コーティングを含むB4~B9のいずれかの医薬製剤であって、持続型放出コーティングが、
アルキルセルロース、アクリル酸ポリマー、メタクリル酸ポリマー、アクリル酸コポリマー、メタクリル酸コポリマー、およびセルロースエーテルから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、メチルメタクリレート、メチルメタクリレートコポリマー、エトキシエチルメタクリレート、エチルアクリレート、トリメチルアンモニオエチルメタクリレート、シアノエチルメタクリレート、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、メタクリル酸アルキルアミンコポリマー、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(メタクリル酸)(無水物)、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリ(メタクリル酸無水物)、およびグリシジルメタクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート、塩化トリメチルアンモニオエチルメタクリレート]、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート]から選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート]を含む医薬製剤。
【0205】
B11.持続型放出コーティングを含むB4~B10のいずれかの医薬製剤であって、核粒子上に配置される持続型放出コーティングの中央量が、核粒子の総重量の少なくとも5重量%、または核粒子の総重量の約5重量%~約60重量%、または約15重量%~約60重量%、または約20重量%~約50重量%の範囲である、医薬製剤。
【0206】
B12.コーティングを含むB4~B11のいずれかの医薬製剤であって、コーティングがさらに細孔形成剤を含む、医薬製剤。
【0207】
B13.細孔形成剤が、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポロクサマー188、ポリビニルピロリドン、D-マンニトール、メチルセルロース、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、およびサッカライドから選択される1またはそれ以上の材料、
場合により、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびポリビニルピロリドンから選択される1またはそれ以上の材料、
場合により、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む、B12の医薬製剤。
【0208】
B14.細孔形成剤が、約5重量%以上、または約10重量%以上、または約5重量%~約20重量%の範囲の量で、場合により15重量%の量で、コーティング中存在する、B12の医薬製剤。
【0209】
B15.核粒子が粒子径分布によって特定され、複数のビーズの核粒子の少なくとも一部が約0.2mm~約2mm、または約0.3mm~約1.5mm、0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの核粒子径(最大直径)を有する、B4~B14のいずれかの医薬製剤。
【0210】
B16.核粒子の粒子径分布が
約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも60重量%であること、
場合により、約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも80重量%であること、
場合により、粒子径 約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも90重量%であること、
場合により、約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも99重量%であること
で特定されるB15の医薬製剤。
【0211】
B17.複数のCTNビーズが、約0.2mm~約2.8mm、または約0.2mm~約2.5mm、または約0.2mm~約2.0mm、または約0.7mm~約2.5mm、または約0.7mm~約2.8mm、または約0.5mm~約2.8mm、または約0.8mm~約1.7mm、または約0.5mm~約1.2mm、または約0.5mm~約1.0mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の平均粒子径(直径)を有する、B4~B16のいずれかの医薬製剤。
【0212】
B18.複数のCTNビーズが、速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、遅延型放出ビーズ、および遅延型-持続型放出ビーズから選択される1またはそれ以上のタイプを含む、B4~B17のいずれかの医薬製剤。
【0213】
B19.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B18のいずれかの医薬製剤。
【0214】
B20.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、B19の医薬製剤。
【0215】
B21.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの混合物を含む、B4~B20のいずれかの医薬製剤。
【0216】
B22.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、B21の医薬製剤。
【0217】
B23.複数のビーズが、1またはそれ以上の遅延型放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B22のいずれかの医薬製剤。
【0218】
B24.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の持続型放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約5:10~約1:5の重量部の範囲の比率で存在する、B23の医薬製剤。
【0219】
B25.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B24のいずれかの医薬製剤。
【0220】
B26.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、B25の医薬製剤。
【0221】
B27.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの混合物を含む、B4~B26のいずれかの医薬製剤。
【0222】
B28.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.1~1:1~20:1~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.5~1:5~20:5~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~13:3~6:3~6の重量部の範囲の比率で;および
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~1:5~15:5~15の重量部の範囲の比率で
存在する、B27の医薬製剤。
【0223】
B29.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B28のいずれかの医薬製剤。
【0224】
B30.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中に、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.1~1:1~20:1~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.5~1:5~20:5~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~13:3~6:3~6の重量部の範囲の比率で;および
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~1:5~15:5~15の重量部の範囲の比率で
存在する、B29の医薬製剤。
【0225】
B31.速放出ビーズがコーティングをされていない、B4~B30のいずれかの医薬製剤。
【0226】
B32.速放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約75%の範囲;
場合により、速放出ビーズに配合される薬物が約5重量%~約15重量%である場合に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約40%~約50%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約50%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約25%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約10%の範囲;
場合により、速放出ビーズに配合される薬物が約40重量%~約50重量%または約40重量%~約55重量%である場合に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約9%~約19%の範囲;および
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約18%~約28%の範囲
の量で存在する、B4~B31のいずれかの医薬製剤。
【0227】
B33.持続型放出ビーズを含み、
持続型放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~80%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約23%~約33%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約40%~約50%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約35%~約55%の範囲
の量で存在する、B4~B32のいずれかの医薬製剤。
【0228】
B34.遅延型放出ビーズを含み、
遅延型放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~80%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約21%~約31%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約36%~約46%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約30%~約55%の範囲
の量で存在する、B4~B33のいずれかの医薬製剤。
【0229】
B35.持続型放出ビーズを含み、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、1000mLの脱イオン水中、37℃±0.5℃で、100rpmで試験し、2~6時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、持続型放出ビーズから放出する、B4~B34のいずれかの医薬製剤。
【0230】
B36.遅延型放出ビーズを含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズから放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズから放出する、
B4~B35のいずれかの医薬製剤。
【0231】
B37.遅延型-持続型放出ビーズを含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型-持続型放出ビーズから放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型-持続型放出ビーズから放出する、
B4~B36のいずれかの医薬製剤。
【0232】
B38.速放出ビーズを含み、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、1000mLの脱イオン水中、37℃±0.5℃で、100rpmで試験し、0~2時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、速放出ビーズから放出する、B4~B37のいずれかの医薬製剤。
【0233】
B39.速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、および遅延型放出ビーズの混合物を含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、3時間~5時間の範囲で、少なくとも40%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出し、12時間~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、3時間~5時間の範囲で、少なくとも40%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出し、12時間~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出する、
B4~B38のいずれかの医薬製剤。
【0234】
B40.速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、および遅延型放出ビーズの混合物を含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、0.1N塩酸1000mL中、37℃±0.5℃で、100rpmで2時間、続いて装置1(バスケット)を用い、1000mLのpH7.4リン酸緩衝液中、37℃±0.5℃で、100rpmで12時間試験し、その放出プロファイルが、
(a)3時間時点で約22%~約45%のCTNの放出、更に場合により8時間時点で約40%~約65%のCTNの放出、および更に場合により12時間時点で約65%~約95%のCTNの放出、および更に場合によりこれら3つの時点すべてでこれらの放出割合である;および/または
(b)3時間時点で約24%~48%のCTNの放出、更に場合により6時間時点で少なくとも66%のCTNの放出、更に場合により10時間時点で少なくとも86%のCTNの放出、および更に場合によりこれら3つの時点すべてでこれらの放出割合であり、およびなお更に場合により4時間時点で49%~73%の放出、
で特徴付けられる、B1~B39のいずれかの医薬製剤。
【0235】
B41.速放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、速放出ビーズ中5重量%~80重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~60重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~15重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~60重量%の範囲
の量で存在し、および
場合により、CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~15重量%の範囲の量で存在する第1の速放出ビーズと、CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~60重量%の範囲の量で存在する第2の速放出ビーズで存在する、
B4~B40のいずれかの医薬製剤。
【0236】
B42.持続型放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、持続型放出ビーズ中10重量%~95重量%の範囲;
場合により、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~90重量%の範囲;
場合により、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、50重量%~70重量%の範囲
の量で存在する、B4~B41のいずれかの医薬製剤。
【0237】
B43.遅延型放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、遅延型放出ビーズ中10重量%~95重量%の範囲;
場合により、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~90重量%の範囲;
場合により、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、50重量%~70重量%の範囲
の量で存在する、B4~B42のいずれかの医薬製剤。
【0238】
B44.多峰性、場合により二峰性であるインビボ吸収プロファイルを示すことが特徴の、B4~B43のいずれかの医薬製剤。
【0239】
B45.インビボ吸収プロファイルが、0~4.5時間、または約0.5時間~約2時間、または約3.5時間~約4.5時間の範囲で第1のCmaxを有する、B4~B44のいずれかの医薬製剤。
【0240】
B46.インビボ収プロファイルが、約6時間~10時間、または約7時間~9時間、または約7.5~約8.5時間の範囲で第2のCmaxを有する、B4~B45のいずれかの医薬製剤。
【0241】
B47.ヒト成人において製剤から示される第1のCmaxが、約250ng/mL~約420ng/mL、または約320ng/mL~約420ng/mL、または約325ng/mL~約390ng/mLの範囲における平均血漿レベルを有する、B45またはB46の医薬製剤。
【0242】
B48.ヒト成人において製剤から示される第2のCmaxが、約450ng/mL~約550ng/mL、または約470ng/mL~約530ng/mLの範囲における平均血漿レベルを有する、B45~B47のいずれかの医薬製剤。
【0243】
B49.インビボ吸収プロファイルが第1のCmaxおよび第2のCmaxを有し、第1のCmaxおよび第2のCmaxが、1.5~8.5時間、または約2時間~約6時間、または約3時間~約5時間の範囲の時間が乖離する、B4~B48のいずれかの医薬製剤。
【0244】
B50.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、溶出、拡散、浸食、浸透、分配、膨張、およびターゲティングの1またはそれ以上を含む放出メカニズムを有する、B4~B49のいずれかの医薬製剤。
【0245】
B51.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、拡散放出メカニズムを有する、B4~B50のいずれかの医薬製剤。
【0246】
B52.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、pHによる溶出放出メカニズムを有する、B4~B51のいずれかの医薬製剤。
【0247】
B53.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、pHによる溶出放出メカニズムおよび拡散放出メカニズムの組み合わせを有する、B4~B52のいずれかの医薬製剤。
【0248】
B54.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、CTNを含有する多孔質マトリックスを含む、B4~B53のいずれかの医薬製剤。
【0249】
B55.複数のCTNビーズが、カプセル、サシェット、およびスティックパックから選択される1またはそれ以上の容器に、場合によりカプセルに梱包される、B4~B54のいずれかの医薬製剤。
【0250】
B56.CTNが塩として、場合により塩酸塩として存在する、B4~B55のいずれかの医薬製剤。
【0251】
B57.賦形剤が、充填剤、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、ポリマーコーティング、および可塑剤から選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、充填剤および結合剤の組み合わせ;
場合により、結合剤およびポリマーコーティングの組み合わせ;
場合により、充填剤、結合剤、およびポリマーコーティングの組み合わせ;
場合により、充填剤、結合剤、ポリマーコーティング、および可塑剤の組み合わせ
を含む、B4~B56のいずれかの医薬製剤。
【0252】
B58.賦形剤が、乳糖、マンニトール、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ポリビニルピロリドン、タルク、ポリソルベート80、グリセロールモノステアレート、クエン酸トリエチル、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、およびシリカから選択される1またはそれ以上の材料を含む、B4~B56のいずれかの医薬製剤。
【0253】
B59.製剤が崩壊剤を含んでいない、B4~B57のいずれかの医薬製剤。
態様C
【0254】
C1.センタナファジン(CTN)またはその医薬的に許容される塩、および賦形剤を含有する医薬製剤であって、医薬製剤は、酸性媒体中2時間、続いてpH 7.4の緩衝媒体中でテストした場合、多段階放出プロファイル、場合により少なくとも二段階放出プロファイル、場合により少なくとも三段階放出プロファイルを有し、
(a)場合により3時間時点で約22%~約45%のCTN放出で、さらに適宜8時間時点で約40%~約65%のCTN放出で、さらに適宜12時間時点で約65%~約95%のCTN放出で、およびさらに場合により3つの時点すべてでそのような放出速度で放出されることで、特定され;または
(b)場合により3時間時点で約24%~48%のCTN放出で、さらに場合により6時間時点で少なくとも66%のCTN放出で、さらに場合により10時間時点で少なくとも86%のCTN放出で、およびさらに場合により3つの時点すべてでそのような放出速度で放出されることで、特定され;
さらに場合により、放出プロファイルは、4時間時点で49%~73%の放出で特定され得る、医薬製剤。
【0255】
C2.該製剤が固形経口製剤および/または半固形経口製剤である、C1の医薬製剤。
【0256】
C3.該製剤が小児用に適した固形経口製剤である、C1またはC2の医薬製剤。
【0257】
C4.該固形経口製剤が、散剤、ビーズ、口腔内分散性錠剤、口腔内分散性フィルム、ミニ錠剤、チュアブル錠、およびソフトチューから選択され;場合により散剤およびビーズから選択され;場合によりビーズである1またはそれ以上の形態を含む、C1~C3のいずれかの医薬製剤。
【0258】
C5.該製剤が成人用に適した固形経口製剤である、C1~C4のいずれかの医薬製剤。
【0259】
C6.該固形経口製剤が、錠剤、カプセル、サシェット、散剤、ビーズ、およびトローチから選択され;場合により錠剤、カプセル、ビーズ、および散剤から選択され;場合によりカプセルおよびビーズから選択される1またはそれ以上の形態を含む、C5の医薬製剤。
【0260】
C7.該固形経口製剤が複数のセンタナファジン(CTN)ビーズを含み、該複数のCTNビーズがそれぞれ、CTNまたはその医薬的に許容される塩および賦形剤を含有する核粒子を含んでいる、C1~C6のいずれかの医薬製剤。
【0261】
態様C1~C7は、さらなる任意の特徴として、以下の態様B1~B58のそれぞれを個別に、およびそれらの組み合わせで含むことが具体的に企図される。
【0262】
B1.CTNまたはその医薬的に許容される塩を含む、C1~C7のいずれかの医薬製剤であって、該製剤が小児用に適した固形経口製剤である、医薬製剤。
【0263】
B2.小児用に適した固形経口製剤が、ビーズ、口腔内分散性錠剤、口腔内分散性フィルム、ミニ錠剤、チュアブル錠、およびソフトチューを含む1またはそれ以上のタイプ、場合によりビーズ、から選択される、B1の医薬製剤。
【0264】
B3.小児用に適した固形経口製剤が、インビボおよび/またはインビトロでの、速放出、持続型放出、遅延型放出、および遅延型-持続型放出から選択される1またはそれ以上の放出プロファイルで特定される、B1またはB2の医薬製剤。
【0265】
B4.小児用に適した固形経口製剤が複数のセンタナファジン(CTN)ビーズを含有し、該複数のCTNビーズのそれぞれがCTNまたはその医薬的に許容される塩および賦形剤を含む核粒子を含む、B1~B3のいずれかの医薬製剤。
【0266】
B5.複数のビーズの少なくとも一部がコーティングされている、B4の医薬製剤。
【0267】
B6.複数のビーズの少なくとも一部がコーティングされていない、B4~B5のいずれかの医薬製剤。
【0268】
B7.コーティングが、遅延型放出コーティング、持続型放出コーティング、および遅延型-持続型放出コーティングから選択される1またはそれ以上のコーティングである、B6の医薬製剤。
【0269】
B8.コーティングが、
酢酸フタル酸アミロース、酢酸フタル酸セルロース、酢酸コハク酸セルロース、酢酸トリメリット酸セルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、コポリマー化したメタクリル酸/メタクリル酸メチルエステル、コポリマー化したメタクリル酸/メチルメタクリレート、コポリマー化したメチルアクリレート/メチルメタクリレート/メタクリル酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、スチレン-マレイン酸コポリマー、およびスチレン-ビニルピリジンコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、メタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー、およびメタクリル酸-アクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;および
場合により、メタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー
を含む遅延型放出コーティングである、B7の医薬製剤。
【0270】
B9.遅延型放出コーティングを含むB4~B8のいずれかの医薬製剤であって、核粒子上に配置される遅延型放出コーティングの中央量が、CTNビーズの総重量の少なくとも10重量%、またはCTNビーズの総重量に基づいて、約12重量%~約50重量%、または約12重量%~約35重量%の範囲である、医薬製剤。
【0271】
B10.持続型放出コーティングを含むB4~B9のいずれかの医薬製剤であって、持続型放出コーティングが、
アルキルセルロース、アクリル酸ポリマー、メタクリル酸ポリマー、アクリル酸コポリマー、メタクリル酸コポリマー、およびセルロースエーテルから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、メチルメタクリレート、メチルメタクリレートコポリマー、エトキシエチルメタクリレート、エチルアクリレート、トリメチルアンモニオエチルメタクリレート、シアノエチルメタクリレート、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、メタクリル酸アルキルアミンコポリマー、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(メタクリル酸)(無水物)、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリ(メタクリル酸無水物)、およびグリシジルメタクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート、塩化トリメチルアンモニオエチルメタクリレート]、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート]から選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート]を含む医薬製剤。
【0272】
B11.持続型放出コーティングを含むB4~B10のいずれかの医薬製剤であって、核粒子上に配置される持続型放出コーティングの中央量が、核粒子の総重量の少なくとも5重量%、または核粒子の総重量の約5重量%~約60重量%、または約15重量%~約60重量%、または約20重量%~約50重量%の範囲である、医薬製剤。
【0273】
B12.コーティングを含むB4~B11のいずれかの医薬製剤であって、コーティングがさらに細孔形成剤を含む、医薬製剤。
【0274】
B13.細孔形成剤が、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポロクサマー188、ポリビニルピロリドン、D-マンニトール、メチルセルロース、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、およびサッカライドから選択される1またはそれ以上の材料、
場合により、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびポリビニルピロリドンから選択される1またはそれ以上の材料、
場合により、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む、B12の医薬製剤。
【0275】
B14.細孔形成剤が、約5重量%以上、または約10重量%以上、または約5重量%~約20重量%の範囲の量で、場合により15重量%の量で、コーティング中存在する、B12の医薬製剤。
【0276】
B15.核粒子が粒子径分布によって特定され、複数のビーズの核粒子の少なくとも一部が約0.2mm~約2mm、または約0.3mm~約1.5mm、0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの核粒子径(最大直径)を有する、B4~B14のいずれかの医薬製剤。
【0277】
B16.核粒子の粒子径分布が
約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも60重量%であること、
場合により、約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも80重量%であること、
場合により、粒子径 約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも90重量%であること、
場合により、約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも99重量%であること
で特定されるB15の医薬製剤。
【0278】
B17.複数のCTNビーズが、約0.2mm~約2.8mm、または約0.2mm~約2.5mm、または約0.2mm~約2.0mm、または約0.7mm~約2.5mm、または約0.7mm~約2.8mm、または約0.5mm~約2.8mm、または約0.8mm~約1.7mm、または約0.5mm~約1.2mm、または約0.5mm~約1.0mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の平均粒子径(直径)を有する、B4~B16のいずれかの医薬製剤。
【0279】
B18.複数のCTNビーズが、速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、遅延型放出ビーズ、および遅延型-持続型放出ビーズから選択される1またはそれ以上のタイプを含む、B4~B17のいずれかの医薬製剤。
【0280】
B19.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B18のいずれかの医薬製剤。
【0281】
B20.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、B19の医薬製剤。
【0282】
B21.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの混合物を含む、B4~B20のいずれかの医薬製剤。
【0283】
B22.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、B21の医薬製剤。
【0284】
B23.複数のビーズが、1またはそれ以上の遅延型放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B22のいずれかの医薬製剤。
【0285】
B24.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の持続型放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約5:10~約1:5の重量部の範囲の比率で存在する、B23の医薬製剤。
【0286】
B25.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B24のいずれかの医薬製剤。
【0287】
B26.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、B25の医薬製剤。
【0288】
B27.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの混合物を含む、B4~B26のいずれかの医薬製剤。
【0289】
B28.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.1~1:1~20:1~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.5~1:5~20:5~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~13:3~6:3~6の重量部の範囲の比率で;および
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~1:5~15:5~15の重量部の範囲の比率で
存在する、B27の医薬製剤。
【0290】
B29.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B28のいずれかの医薬製剤。
【0291】
B30.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中に、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.1~1:1~20:1~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.5~1:5~20:5~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~13:3~6:3~6の重量部の範囲の比率で;および
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~1:5~15:5~15の重量部の範囲の比率で
存在する、B29の医薬製剤。
【0292】
B31.速放出ビーズがコーティングをされていない、B4~B30のいずれかの医薬製剤。
【0293】
B32.速放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約75%の範囲;
場合により、速放出ビーズに配合される薬物が約5重量%~約15重量%である場合に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約40%~約50%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約50%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約25%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約10%の範囲;
場合により、速放出ビーズに配合される薬物が約40重量%~約55重量%である場合に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約9%~約19%の範囲;および
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約18%~約28%の範囲
の量で存在する、B4~B31のいずれかの医薬製剤。
【0294】
B33.持続型放出ビーズを含み、
持続型放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~80%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約23%~約33%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約40%~約55%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約35%~約55%の範囲
の量で存在する、B4~B32のいずれかの医薬製剤。
【0295】
B34.遅延型放出ビーズを含み、
遅延型放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~80%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約21%~約31%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約36%~約46%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約30%~約55%の範囲
の量で存在する、B4~B33のいずれかの医薬製剤。
【0296】
B35.持続型放出ビーズを含み、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、1000mLの脱イオン水中、37℃±0.5℃で、100rpmで試験し、2~6時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、持続型放出ビーズから放出する、B4~B34のいずれかの医薬製剤。
【0297】
B36.遅延型放出ビーズを含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズから放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズから放出する、
B4~B35のいずれかの医薬製剤。
【0298】
B37.遅延型-持続型放出ビーズを含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型-持続型放出ビーズから放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型-持続型放出ビーズから放出する、
B4~B36のいずれかの医薬製剤。
【0299】
B38.速放出ビーズを含み、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、1000mLの脱イオン水中、37℃±0.5℃で、100rpmで試験し、0~2時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、速放出ビーズから放出する、B4~B37のいずれかの医薬製剤。
【0300】
B39.速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、および遅延型放出ビーズの混合物を含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、3時間~5時間の範囲で、少なくとも40%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出し、12時間~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、3時間~5時間の範囲で、少なくとも40%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出し、12時間~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出する、
B4~B38のいずれかの医薬製剤。
【0301】
B40.速放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、速放出ビーズ中5重量%~80重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~60重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~15重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~60重量%の範囲
の量で存在し、および
場合により、CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~15重量%の範囲の量で存在する第1の速放出ビーズと、CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~60重量%の範囲の量で存在する第2の速放出ビーズで存在する、
B4~B39のいずれかの医薬製剤。
【0302】
B41.持続型放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、持続型放出ビーズ中10重量%~95重量%の範囲;
場合により、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~90重量%の範囲;
場合により、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、50重量%~70重量%の範囲
の量で存在する、B4~B40のいずれかの医薬製剤。
【0303】
B42.遅延型放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、遅延型放出ビーズ中10重量%~95重量%の範囲;
場合により、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~90重量%の範囲;
場合により、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、50重量%~70重量%の範囲
の量で存在する、B4~B41のいずれかの医薬製剤。
【0304】
B43.多峰性、場合により二峰性であるインビボ吸収プロファイルを示すことが特徴の、B4~B42のいずれかの医薬製剤。
【0305】
B44.インビボ吸収プロファイルが、0~4.5時間、または約0.5時間~約2時間、または約3.5時間~約4.5時間の範囲で第1のCmaxを有する、B4~B43のいずれかの医薬製剤。
【0306】
B45.インビボ収プロファイルが、約6時間~10時間、または約7時間~9時間、または約7.5~約8.5時間の範囲で第2のCmaxを有する、B4~B44のいずれかの医薬製剤。
【0307】
B46.ヒト成人において製剤から示される第1のCmaxが、約250ng/mL~約420ng/mL、または約320ng/mL~約420ng/mL、または約325ng/mL~約390ng/mLの範囲における平均血漿レベルを有する、B44またはB45の医薬製剤。
【0308】
B47.ヒト成人において製剤から示される第2のCmaxが、約450ng/mL~約550ng/mL、または約470ng/mL~約530ng/mLの範囲における平均血漿レベルを有する、B44~B46のいずれかの医薬製剤。
【0309】
B48.インビボ吸収プロファイルが第1のCmaxおよび第2のCmaxを有し、第1のCmaxおよび第2のCmaxが、1.5~8.5時間、または約2時間~約6時間、または約3時間~約5時間の範囲の時間が乖離する、B4~B47のいずれかの医薬製剤。
【0310】
B49.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、溶出、拡散、浸食、浸透、分配、膨張、およびターゲティングの1またはそれ以上を含む放出メカニズムを有する、B4~B48のいずれかの医薬製剤。
【0311】
B50.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、拡散放出メカニズムを有する、B4~B49のいずれかの医薬製剤。
【0312】
B51.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、pHによる溶出放出メカニズムを有する、B4~B50のいずれかの医薬製剤。
【0313】
B52.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、pHによる溶出放出メカニズムおよび拡散放出メカニズムの組み合わせを有する、B4~B51のいずれかの医薬製剤。
【0314】
B53.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、CTNを含有する多孔質マトリックスを含む、B4~B52のいずれかの医薬製剤。
【0315】
B54.複数のCTNビーズが、カプセル、サシェット、およびスティックパックから選択される1またはそれ以上の容器に、場合によりカプセルに梱包される、B4~B53のいずれかの医薬製剤。
【0316】
B55.CTNが塩として、場合により塩酸塩として存在する、B4~B54のいずれかの医薬製剤。
【0317】
B56.賦形剤が、充填剤、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、ポリマーコーティング、および可塑剤から選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、充填剤および結合剤の組み合わせ;
場合により、結合剤およびポリマーコーティングの組み合わせ;
場合により、充填剤、結合剤、およびポリマーコーティングの組み合わせ;
場合により、充填剤、結合剤、ポリマーコーティング、および可塑剤の組み合わせ
を含む、B4~B55のいずれかの医薬製剤。
【0318】
B57.賦形剤が、乳糖、マンニトール、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ポリビニルピロリドン、タルク、ポリソルベート80、グリセロールモノステアレート、クエン酸トリエチル、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、およびシリカから選択される1またはそれ以上の材料を含む、B4~B56のいずれかの医薬製剤。
【0319】
B58.製剤が崩壊剤を含んでいない、B4~B56のいずれかの医薬製剤。
【0320】
態様D
D1.センタナファジン(CTN)またはその医薬的に許容される塩、および賦形剤を含有する医薬製剤であって、該医薬製剤が多峰性、場合により二峰性であるインビボ吸収プロファイルを有する、医薬製剤。
【0321】
D2.投与16時間後のCTN血漿濃度が、300ng/mL未満、または250ng/mL未満、または230ng/mL未満である、D1の医薬製剤。
【0322】
態様D1~D2は、さらなる任意の特徴として、以下の態様B1~B58、およびC1~C7のそれぞれを個別に、およびそれらの組み合わせで含むことが具体的に企図される。
【0323】
C1.センタナファジン(CTN)またはその医薬的に許容される塩、および賦形剤を含有するD1またはD2の医薬製剤であって、医薬製剤は、酸性媒体中2時間、続いてpH 7.4の緩衝媒体中でテストした場合、多段階放出プロファイル、場合により少なくとも二段階放出プロファイル、場合により少なくとも三段階放出プロファイルを有し、
(a)場合により3時間時点で約22%~約45%のCTN放出で、さらに適宜8時間時点で約40%~約65%のCTN放出で、さらに適宜12時間時点で約65%~約95%のCTN放出で、およびさらに場合により3つの時点すべてでそのような放出速度で放出されることで、特定され;または
(b)場合により3時間時点で約24%~48%のCTN放出で、さらに場合により6時間時点で少なくとも66%のCTN放出で、さらに場合により10時間時点で少なくとも86%のCTN放出で、およびさらに場合により3つの時点すべてでそのような放出速度で放出されることで、特定され;
さらに場合により、放出プロファイルは、4時間時点で49%~73%の放出で特定され得る、医薬製剤。
【0324】
C2.該製剤が固形経口製剤および/または半固形経口製剤である、C1の医薬製剤。
【0325】
C3.該製剤が小児用に適した固形経口製剤である、C1またはC2の医薬製剤。
【0326】
C4.該固形経口製剤が、散剤、ビーズ、口腔内分散性錠剤、口腔内分散性フィルム、ミニ錠剤、チュアブル錠、およびソフトチューから選択され;場合により散剤およびビーズから選択され;場合によりビーズである1またはそれ以上の形態を含む、C1~C3のいずれかの医薬製剤。
【0327】
C5.該製剤が成人用に適した固形経口製剤である、C1~C4のいずれかの医薬製剤。
【0328】
C6.該固形経口製剤が、錠剤、カプセル、サシェット、散剤、ビーズ、およびトローチから選択され;場合により錠剤、カプセル、ビーズ、および散剤から選択され;場合によりカプセルおよびビーズから選択される1またはそれ以上の形態を含む、C5の医薬製剤。
【0329】
C7.該固形経口製剤が複数のセンタナファジン(CTN)ビーズを含み、該複数のCTNビーズがそれぞれ、CTNまたはその医薬的に許容される塩および賦形剤を含有する核粒子を含んでいる、C1~C6のいずれかの医薬製剤。
【0330】
B1.CTNまたはその医薬的に許容される塩を含む、C1~C7、またはD1またはD2のいずれかの医薬製剤であって、該製剤が小児用に適した固形経口製剤である、医薬製剤。
【0331】
B2.小児用に適した固形経口製剤が、ビーズ、口腔内分散性錠剤、口腔内分散性フィルム、ミニ錠剤、チュアブル錠、およびソフトチューを含む1またはそれ以上のタイプ、場合によりビーズ、から選択される、B1の医薬製剤。
【0332】
B3.小児用に適した固形経口製剤が、インビボおよび/またはインビトロでの、速放出、持続型放出、遅延型放出、および遅延型-持続型放出から選択される1またはそれ以上の放出プロファイルで特定される、B1またはB2の医薬製剤。
【0333】
B4.小児用に適した固形経口製剤が複数のセンタナファジン(CTN)ビーズを含有し、該複数のCTNビーズのそれぞれがCTNまたはその医薬的に許容される塩および賦形剤を含む核粒子を含む、B1~B3のいずれかの医薬製剤。
【0334】
B5.複数のビーズの少なくとも一部がコーティングされている、B4の医薬製剤。
【0335】
B6.複数のビーズの少なくとも一部がコーティングされていない、B4~B5のいずれかの医薬製剤。
【0336】
B7.コーティングが、遅延型放出コーティング、持続型放出コーティング、および遅延型-持続型放出コーティングから選択される1またはそれ以上のコーティングである、B6の医薬製剤。
【0337】
B8.コーティングが、
酢酸フタル酸アミロース、酢酸フタル酸セルロース、酢酸コハク酸セルロース、酢酸トリメリット酸セルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、コポリマー化したメタクリル酸/メタクリル酸メチルエステル、コポリマー化したメタクリル酸/メチルメタクリレート、コポリマー化したメチルアクリレート/メチルメタクリレート/メタクリル酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、スチレン-マレイン酸コポリマー、およびスチレン-ビニルピリジンコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、メタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー、およびメタクリル酸-アクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;および
場合により、メタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー
を含む遅延型放出コーティングである、B7の医薬製剤。
【0338】
B9.遅延型放出コーティングを含むB4~B8のいずれかの医薬製剤であって、核粒子上に配置される遅延型放出コーティングの中央量が、CTNビーズの総重量の少なくとも10重量%、またはCTNビーズの総重量に基づいて、約12重量%~約50重量%、または約12重量%~約35重量%の範囲である、医薬製剤。
【0339】
B10.持続型放出コーティングを含むB4~B9のいずれかの医薬製剤であって、持続型放出コーティングが、
アルキルセルロース、アクリル酸ポリマー、メタクリル酸ポリマー、アクリル酸コポリマー、メタクリル酸コポリマー、およびセルロースエーテルから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、メチルメタクリレート、メチルメタクリレートコポリマー、エトキシエチルメタクリレート、エチルアクリレート、トリメチルアンモニオエチルメタクリレート、シアノエチルメタクリレート、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、メタクリル酸アルキルアミンコポリマー、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(メタクリル酸)(無水物)、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリ(メタクリル酸無水物)、およびグリシジルメタクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート、塩化トリメチルアンモニオエチルメタクリレート]、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート]から選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート]を含む医薬製剤。
【0340】
B11.持続型放出コーティングを含むB4~B10のいずれかの医薬製剤であって、核粒子上に配置される持続型放出コーティングの中央量が、核粒子の総重量の少なくとも5重量%、または核粒子の総重量の約5重量%~約60重量%、または約15重量%~約60重量%、または約20重量%~約50重量%の範囲である、医薬製剤。
【0341】
B12.コーティングを含むB4~B11のいずれかの医薬製剤であって、コーティングがさらに細孔形成剤を含む、医薬製剤。
【0342】
B13.細孔形成剤が、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポロクサマー188、ポリビニルピロリドン、D-マンニトール、メチルセルロース、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、およびサッカライドから選択される1またはそれ以上の材料、
場合により、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびポリビニルピロリドンから選択される1またはそれ以上の材料、
場合により、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む、B12の医薬製剤。
【0343】
B14.細孔形成剤が、約5重量%以上、または約10重量%以上、または約5重量%~約20重量%の範囲の量で、場合により15重量%の量で、コーティング中存在する、B12の医薬製剤。
【0344】
B15.核粒子が粒子径分布によって特定され、複数のビーズの核粒子の少なくとも一部が約0.2mm~約2mm、または約0.3mm~約1.5mm、0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの核粒子径(最大直径)を有する、B4~B14のいずれかの医薬製剤。
【0345】
B16.核粒子の粒子径分布が
約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも60重量%であること、
場合により、約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも80重量%であること、
場合により、粒子径 約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも90重量%であること、
場合により、約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも99重量%であること
で特定されるB15の医薬製剤。
【0346】
B17.複数のCTNビーズが、約0.2mm~約2.8mm、または約0.2mm~約2.5mm、または約0.2mm~約2.0mm、または約0.7mm~約2.5mm、または約0.7mm~約2.8mm、または約0.5mm~約2.8mm、または約0.8mm~約1.7mm、または約0.5mm~約1.2mm、または約0.5mm~約1.0mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の平均粒子径(直径)を有する、B4~B16のいずれかの医薬製剤。
【0347】
B18.複数のCTNビーズが、速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、遅延型放出ビーズ、および遅延型-持続型放出ビーズから選択される1またはそれ以上のタイプを含む、B4~B17のいずれかの医薬製剤。
【0348】
B19.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B18のいずれかの医薬製剤。
【0349】
B20.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、B19の医薬製剤。
【0350】
B21.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの混合物を含む、B4~B20のいずれかの医薬製剤。
【0351】
B22.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、B21の医薬製剤。
【0352】
B23.複数のビーズが、1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ および1またはそれ以上の持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B22のいずれかの医薬製剤。
【0353】
B24.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の持続型放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約5:10~約1:5の重量部の範囲の比率で存在する、B23の医薬製剤。
【0354】
B25.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B24のいずれかの医薬製剤。
【0355】
B26.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、B25の医薬製剤。
【0356】
B27.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの混合物を含む、B4~B26のいずれかの医薬製剤。
【0357】
B28.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.1~1:1~20:1~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.5~1:5~20:5~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~13:3~6:3~6の重量部の範囲の比率で;および
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~1:5~15:5~15の重量部の範囲の比率で
存在する、B27の医薬製剤。
【0358】
B29.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B28のいずれかの医薬製剤。
【0359】
B30.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中に、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.1~1:1~20:1~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.5~1:5~20:5~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~13:3~6:3~6の重量部の範囲の比率で;および
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~1:5~15:5~15の重量部の範囲の比率で
存在する、B29の医薬製剤。
【0360】
B31.速放出ビーズがコーティングをされていない、B4~B30のいずれかの医薬製剤。
【0361】
B32.速放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約75%の範囲;
場合により、速放出ビーズに配合される薬物が約5重量%~約15重量%である場合に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約40%~約55%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約50%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約25%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約10%の範囲;
場合により、速放出ビーズに配合される薬物が約40重量%~約55重量%である場合に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約9%~約19%の範囲;および
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約18%~約28%の範囲
の量で存在する、B4~B31のいずれかの医薬製剤。
【0362】
B33.持続型放出ビーズを含み、
持続型放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~80%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約23%~約33%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約40%~約55%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約35%~約55%の範囲
の量で存在する、B4~B32のいずれかの医薬製剤。
【0363】
B34.遅延型放出ビーズを含み、
遅延型放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~80%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約21%~約31%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約36%~約46%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約30%~約55%の範囲
の量で存在する、B4~B33のいずれかの医薬製剤。
【0364】
B35.持続型放出ビーズを含み、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、1000mLの脱イオン水中、37℃±0.5℃で、100rpmで試験し、2~6時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、持続型放出ビーズから放出する、B4~B34のいずれかの医薬製剤。
【0365】
B36.遅延型放出ビーズを含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズから放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズから放出する、
B4~B35のいずれかの医薬製剤。
【0366】
B37.遅延型-持続型放出ビーズを含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型-持続型放出ビーズから放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型-持続型放出ビーズから放出する、
B4~B36のいずれかの医薬製剤。
【0367】
B38.速放出ビーズを含み、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、1000mLの脱イオン水中、37℃±0.5℃で、100rpmで試験し、0~2時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、速放出ビーズから放出する、B4~B37のいずれかの医薬製剤。
【0368】
B39.速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、および遅延型放出ビーズの混合物を含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、3時間~5時間の範囲で、少なくとも40%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出し、12時間~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、3時間~5時間の範囲で、少なくとも40%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出し、12時間~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出する、
B4~B38のいずれかの医薬製剤。
【0369】
B40.速放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、速放出ビーズ中5重量%~80重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~60重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~15重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~60重量%の範囲
の量で存在し、および
場合により、CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~15重量%の範囲の量で存在する第1の速放出ビーズと、CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~60重量%の範囲の量で存在する第2の速放出ビーズで存在する、
B4~B39のいずれかの医薬製剤。
【0370】
B41.持続型放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、持続型放出ビーズ中10重量%~95重量%の範囲;
場合により、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~90重量%の範囲;
場合により、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、50重量%~70重量%の範囲
の量で存在する、B4~B40のいずれかの医薬製剤。
【0371】
B42.遅延型放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、遅延型放出ビーズ中10重量%~95重量%の範囲;
場合により、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~90重量%の範囲;
場合により、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、50重量%~70重量%の範囲
の量で存在する、B4~B41のいずれかの医薬製剤。
【0372】
B43.多峰性、場合により二峰性であるインビボ吸収プロファイルを示すことが特徴の、B4~B42のいずれかの医薬製剤。
【0373】
B44.インビボ吸収プロファイルが、0~4.5時間、または約0.5時間~約2時間、または約3.5時間~約4.5時間の範囲で第1のCmaxを有する、B4~B43のいずれかの医薬製剤。
【0374】
B45.インビボ収プロファイルが、約6時間~10時間、または約7時間~9時間、または約7.5~約8.5時間の範囲で第2のCmaxを有する、B4~B44のいずれかの医薬製剤。
【0375】
B46.ヒト成人において製剤から示される第1のCmaxが、約250ng/mL~約420ng/mL、または約320ng/mL~約420ng/mL、または約325ng/mL~約390ng/mLの範囲における平均血漿レベルを有する、B44またはB45の医薬製剤。
【0376】
B47.ヒト成人において製剤から示される第2のCmaxが、約450ng/mL~約550ng/mL、または約470ng/mL~約530ng/mLの範囲における平均血漿レベルを有する、B44~B46のいずれかの医薬製剤。
【0377】
B48.インビボ吸収プロファイルが第1のCmaxおよび第2のCmaxを有し、第1のCmaxおよび第2のCmaxが、1.5~8.5時間、または約2時間~約6時間、または約3時間~約5時間の範囲の時間が乖離する、B4~B47のいずれかの医薬製剤。
【0378】
B49.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、溶出、拡散、浸食、浸透、分配、膨張、およびターゲティングの1またはそれ以上を含む放出メカニズムを有する、B4~B48のいずれかの医薬製剤。
【0379】
B50.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、拡散放出メカニズムを有する、B4~B49のいずれかの医薬製剤。
【0380】
B51.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、pHによる溶出放出メカニズムを有する、B4~B50のいずれかの医薬製剤。
【0381】
B52.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、pHによる溶出放出メカニズムおよび拡散放出メカニズムの組み合わせを有する、B4~B51のいずれかの医薬製剤。
【0382】
B53.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、CTNを含有する多孔質マトリックスを含む、B4~B52のいずれかの医薬製剤。
【0383】
B54.複数のCTNビーズが、カプセル、サシェット、およびスティックパックから選択される1またはそれ以上の容器に、場合によりカプセルに梱包される、B4~B53のいずれかの医薬製剤。
【0384】
B55.CTNが塩として、場合により塩酸塩として存在する、B4~B54のいずれかの医薬製剤。
【0385】
B56.賦形剤が、充填剤、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、ポリマーコーティング、および可塑剤から選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、充填剤および結合剤の組み合わせ;
場合により、結合剤およびポリマーコーティングの組み合わせ;
場合により、充填剤、結合剤、およびポリマーコーティングの組み合わせ;
場合により、充填剤、結合剤、ポリマーコーティング、および可塑剤の組み合わせ
を含む、B4~B55のいずれかの医薬製剤。
【0386】
B57.賦形剤が、乳糖、マンニトール、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ポリビニルピロリドン、タルク、ポリソルベート80、グリセロールモノステアレート、クエン酸トリエチル、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、およびシリカから選択される1またはそれ以上の材料を含む、B4~B55のいずれかの医薬製剤。
【0387】
B58.製剤が崩壊剤を含んでいない、B4~B56のいずれかの医薬製剤。
【0388】
態様E
E1.センタナファジン(CTN)またはその医薬的に許容される塩、および賦形剤を含有する医薬製剤であって、該製剤がインビボ遅延型-持続型放出プロファイルを示す、医薬製剤。
【0389】
E2.該製剤が固形経口製剤および/または半固形経口製剤である、E1の医薬製剤。
【0390】
E3.該製剤が核と核を覆うように配置されたコーティングを含む、E1またはE2の医薬製剤。
【0391】
E4.該核を覆うように配置されたコーティングが、pH依存性の溶出トリガーを有する、E3の医薬製剤。
【0392】
E5.該核を覆うように配置されたコーティングが、少なくとも7、場合により約7~約8の範囲、場合により約7.2~約7.6の範囲のpHで溶出を開始する、E4の医薬製剤。
【0393】
E6.該コーティングがメタクリル酸ポリマーを含む、E3~E5のいずれかの医薬製剤。
【0394】
E7.該コーティングが、コポリマー化したメタクリル酸/メタクリル酸メチルエステル、コポリマー化したメタクリル酸/メチルメタクリレート、コポリマー化したメチルアクリレート/メチルメタクリレート/メタクリル酸から選択される1またはそれ以上のポリマー;
場合によりメタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー、およびメタクリル酸-アクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上のポリマー;
場合によりメタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー
を含む、E6の医薬製剤。
【0395】
態様E1~E7は、さらなる任意の特徴として、態様B1~B58、C1~C7、およびD1~D2のそれぞれを個別に、およびそれらの組み合わせで含むことが具体的に企図される。
【0396】
D1.センタナファジン(CTN)またはその医薬的に許容される塩、および賦形剤を含有するE1~E7のいずれかの医薬製剤であって、該医薬製剤が多峰性、場合により二峰性であるインビボ吸収プロファイルを有する、医薬製剤。
【0397】
D2.投与16時間後のCTN血漿濃度が、300ng/mL未満、または250ng/mL未満、または230ng/mL未満である、D1の医薬製剤。
【0398】
C1.センタナファジン(CTN)またはその医薬的に許容される塩、および賦形剤を含有するE1~E7、またはD1またはD2のいずれかの医薬製剤であって、医薬製剤は、酸性媒体中2時間、続いてpH 7.4の緩衝媒体中でテストした場合、多段階放出プロファイル、場合により少なくとも二段階放出プロファイル、場合により少なくとも三段階放出プロファイルを有し、
(a)場合により3時間時点で約22%~約45%のCTN放出で、さらに適宜8時間時点で約40%~約65%のCTN放出で、さらに適宜12時間時点で約65%~約95%のCTN放出で、およびさらに場合により3つの時点すべてでそのような放出速度で放出されることで、特定され;または
(b)場合により3時間時点で約24%~48%のCTN放出で、さらに場合により6時間時点で少なくとも66%のCTN放出で、さらに場合により10時間時点で少なくとも86%のCTN放出で、およびさらに場合により3つの時点すべてでそのような放出速度で放出されることで、特定され;
さらに場合により、放出プロファイルは、4時間時点で49%~73%の放出で特定され得る、医薬製剤。
【0399】
C2.該製剤が固形経口製剤および/または半固形経口製剤である、C1の医薬製剤。
【0400】
C3.該製剤が小児用に適した固形経口製剤である、C1またはC2の医薬製剤。
【0401】
C4.該固形経口製剤が、散剤、ビーズ、口腔内分散性錠剤、口腔内分散性フィルム、ミニ錠剤、チュアブル錠、およびソフトチューから選択され;場合により散剤およびビーズから選択され;場合によりビーズである1またはそれ以上の形態を含む、C1~C3のいずれかの医薬製剤。
【0402】
C5.該製剤が成人用に適した固形経口製剤である、C1~C4のいずれかの医薬製剤。
【0403】
C6.該固形経口製剤が、錠剤、カプセル、サシェット、散剤、ビーズ、およびトローチから選択され;場合により錠剤、カプセル、ビーズ、および散剤から選択され;場合によりカプセルおよびビーズから選択される1またはそれ以上の形態を含む、C5の医薬製剤。
【0404】
C7.該固形経口製剤が複数のセンタナファジン(CTN)ビーズを含み、該複数のCTNビーズがそれぞれ、CTNまたはその医薬的に許容される塩および賦形剤を含有する核粒子を含んでいる、C1~C6のいずれかの医薬製剤。
【0405】
B1.CTNまたはその医薬的に許容される塩を含む、C1~C7、またはD1またはD2、またはE1~E7のいずれかの医薬製剤であって、該製剤が小児用に適した固形経口製剤である、医薬製剤。
【0406】
B2.小児用に適した固形経口製剤が、ビーズ、口腔内分散性錠剤、口腔内分散性フィルム、ミニ錠剤、チュアブル錠、およびソフトチューを含む1またはそれ以上のタイプ、場合によりビーズ、から選択される、B1の医薬製剤。
【0407】
B3.小児用に適した固形経口製剤が、インビボおよび/またはインビトロでの、速放出、持続型放出、遅延型放出、および遅延型-持続型放出から選択される1またはそれ以上の放出プロファイルで特定される、B1またはB2のいずれかの医薬製剤。
【0408】
B4.小児用に適した固形経口製剤が複数のセンタナファジン(CTN)ビーズを含有し、該複数のCTNビーズのそれぞれがCTNまたはその医薬的に許容される塩および賦形剤を含む核粒子を含む、B1~B3のいずれかの医薬製剤。
【0409】
B5.複数のビーズの少なくとも一部がコーティングされている、B4の医薬製剤。
【0410】
B6.複数のビーズの少なくとも一部がコーティングされていない、B4~B5のいずれかの医薬製剤。
【0411】
B7.コーティングが、遅延型放出コーティング、持続型放出コーティング、および遅延型-持続型放出コーティングから選択される1またはそれ以上のコーティングである、B6の医薬製剤。
【0412】
B8.コーティングが、
酢酸フタル酸アミロース、酢酸フタル酸セルロース、酢酸コハク酸セルロース、酢酸トリメリット酸セルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、コポリマー化したメタクリル酸/メタクリル酸メチルエステル、コポリマー化したメタクリル酸/メチルメタクリレート、コポリマー化したメチルアクリレート/メチルメタクリレート/メタクリル酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、スチレン-マレイン酸コポリマー、およびスチレン-ビニルピリジンコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、メタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー、およびメタクリル酸-アクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;および
場合により、メタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー
を含む遅延型放出コーティングである、B7の医薬製剤。
【0413】
B9.遅延型放出コーティングを含むB4~B8のいずれかの医薬製剤であって、核粒子上に配置される遅延型放出コーティングの中央量が、CTNビーズの総重量の少なくとも10重量%、またはCTNビーズの総重量に基づいて、約12重量%~約50重量%、または約12重量%~約35重量%の範囲である、医薬製剤。
【0414】
B10.持続型放出コーティングを含むB4~B9のいずれかの医薬製剤であって、持続型放出コーティングが、
アルキルセルロース、アクリル酸ポリマー、メタクリル酸ポリマー、アクリル酸コポリマー、メタクリル酸コポリマー、およびセルロースエーテルから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、メチルメタクリレート、メチルメタクリレートコポリマー、エトキシエチルメタクリレート、エチルアクリレート、トリメチルアンモニオエチルメタクリレート、シアノエチルメタクリレート、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、メタクリル酸アルキルアミンコポリマー、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(メタクリル酸)(無水物)、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリ(メタクリル酸無水物)、およびグリシジルメタクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート、塩化トリメチルアンモニオエチルメタクリレート]、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート]から選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート]を含む医薬製剤。
【0415】
B11.持続型放出コーティングを含むB4~B10のいずれかの医薬製剤であって、核粒子上に配置される持続型放出コーティングの中央量が、核粒子の総重量の少なくとも5重量%、または核粒子の総重量の約5重量%~約60重量%、または約15重量%~約60重量%、または約20重量%~約50重量%の範囲である、医薬製剤。
【0416】
B12.コーティングを含むB4~B11のいずれかの医薬製剤であって、コーティングがさらに細孔形成剤を含む、医薬製剤。
【0417】
B13.細孔形成剤が、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポロクサマー188、ポリビニルピロリドン、D-マンニトール、メチルセルロース、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、およびサッカライドから選択される1またはそれ以上の材料、
場合により、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびポリビニルピロリドンから選択される1またはそれ以上の材料、
場合により、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む、B12の医薬製剤。
【0418】
B14.細孔形成剤が、約5重量%以上、または約10重量%以上、または約5重量%~約20重量%の範囲の量で、場合により15重量%の量で、コーティング中存在する、B12の医薬製剤。
【0419】
B15.核粒子が粒子径分布によって特定され、複数のビーズの核粒子の少なくとも一部が約0.2mm~約2mm、または約0.3mm~約1.5mm、0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの核粒子径(最大直径)を有する、B4~B14のいずれかの医薬製剤。
【0420】
B16.核粒子の粒子径分布が
約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも60重量%であること、
場合により、約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも80重量%であること、
場合により、粒子径 約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも90重量%であること、
場合により、約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも99重量%であること
で特定されるB15の医薬製剤。
【0421】
B17.複数のCTNビーズが、約0.2mm~約2.8mm、または約0.2mm~約2.5mm、または約0.2mm~約2.0mm、または約0.7mm~約2.5mm、または約0.7mm~約2.8mm、または約0.5mm~約2.8mm、または約0.8mm~約1.7mm、または約0.5mm~約1.2mm、または約0.5mm~約1.0mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の平均粒子径(直径)を有する、B4~B16のいずれかの医薬製剤。
【0422】
B18.複数のCTNビーズが、速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、遅延型放出ビーズ、および遅延型-持続型放出ビーズから選択される1またはそれ以上のタイプを含む、B4~B17のいずれかの医薬製剤。
【0423】
B19.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B18のいずれかの医薬製剤。
【0424】
B20.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、B19の医薬製剤。
【0425】
B21.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの混合物を含む、B4~B20のいずれかの医薬製剤。
【0426】
B22.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、B21の医薬製剤。
【0427】
B23.複数のビーズが、1またはそれ以上の遅延型放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B22のいずれかの医薬製剤。
【0428】
B24.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の持続型放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約5:10~約1:5の重量部の範囲の比率で存在する、B23の医薬製剤。
【0429】
B25.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B24のいずれかの医薬製剤。
【0430】
B26.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、B25の医薬製剤。
【0431】
B27.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの混合物を含む、B4~B26のいずれかの医薬製剤。
【0432】
B28.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.1~1:1~20:1~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.5~1:5~20:5~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~13:3~6:3~6の重量部の範囲の比率で;および
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~1:5~15:5~15の重量部の範囲の比率で
存在する、B27の医薬製剤。
【0433】
B29.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B28のいずれかの医薬製剤。
【0434】
B30.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中に、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.1~1:1~20:1~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.5~1:5~20:5~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~13:3~6:3~6の重量部の範囲の比率で;および
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~1:5~15:5~15の重量部の範囲の比率で
存在する、B29の医薬製剤。
【0435】
B31.速放出ビーズがコーティングをされていない、B4~B30のいずれかの医薬製剤。
【0436】
B32.速放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約75%の範囲;
場合により、速放出ビーズに配合される薬物が約5重量%~約15重量%である場合に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約40%~約55%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約50%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約25%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約10%の範囲;
場合により、速放出ビーズに配合される薬物が約40重量%~約55重量%である場合に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約9%~約19%の範囲;および
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約18%~約28%の範囲
の量で存在する、B4~B31のいずれかの医薬製剤。
【0437】
B33.持続型放出ビーズを含み、
持続型放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~80%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約23%~約33%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約40%~約55%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約35%~約55%の範囲
の量で存在する、B4~B32のいずれかの医薬製剤。
【0438】
B34.遅延型放出ビーズを含み、
遅延型放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~80%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約21%~約31%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約36%~約46%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約30%~約55%の範囲
の量で存在する、B4~B33のいずれかの医薬製剤。
【0439】
B35.持続型放出ビーズを含み、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、1000mLの脱イオン水中、37℃±0.5℃で、100rpmで試験し、2~6時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、持続型放出ビーズから放出する、B4~B34のいずれかの医薬製剤。
【0440】
B36.遅延型放出ビーズを含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズから放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズから放出する、
B4~B35のいずれかの医薬製剤。
【0441】
B37.遅延型-持続型放出ビーズを含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型-持続型放出ビーズから放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型-持続型放出ビーズから放出する、
B4~B36のいずれかの医薬製剤。
【0442】
B38.速放出ビーズを含み、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、1000mLの脱イオン水中、37℃±0.5℃で、100rpmで試験し、0~2時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、速放出ビーズから放出する、B4~B37のいずれかの医薬製剤。
【0443】
B39.速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、および遅延型放出ビーズの混合物を含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、3時間~5時間の範囲で、少なくとも40%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出し、12時間~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、3時間~5時間の範囲で、少なくとも40%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出し、12時間~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出する、
B4~B38のいずれかの医薬製剤。
【0444】
B40.速放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、速放出ビーズ中5重量%~80重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~60重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~15重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~60重量%の範囲
の量で存在し、および
場合により、CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~15重量%の範囲の量で存在する第1の速放出ビーズと、CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~60重量%の範囲の量で存在する第2の速放出ビーズで存在する、
B4~B39のいずれかの医薬製剤。
【0445】
B41.持続型放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、持続型放出ビーズ中10重量%~95重量%の範囲;
場合により、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~90重量%の範囲;
場合により、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、50重量%~70重量%の範囲
の量で存在する、B4~B40のいずれかの医薬製剤。
【0446】
B42.遅延型放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、遅延型放出ビーズ中10重量%~95重量%の範囲;
場合により、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~90重量%の範囲;
場合により、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、50重量%~70重量%の範囲
の量で存在する、B4~B41のいずれかの医薬製剤。
【0447】
B43.多峰性、場合により二峰性であるインビボ吸収プロファイルを示すことが特徴の、B4~B42のいずれかの医薬製剤。
【0448】
B44.インビボ吸収プロファイルが、0~4.5時間、または約0.5時間~約2時間、または約3.5時間~約4.5時間の範囲で第1のCmaxを有する、B4~B43のいずれかの医薬製剤。
【0449】
B45.インビボ収プロファイルが、約6時間~10時間、または約7時間~9時間、または約7.5~約8.5時間の範囲で第2のCmaxを有する、B4~B44のいずれかの医薬製剤。
【0450】
B46.ヒト成人において製剤から示される第1のCmaxが、約250ng/mL~約420ng/mL、または約320ng/mL~約420ng/mL、または約325ng/mL~約390ng/mLの範囲における平均血漿レベルを有する、B44またはB45の医薬製剤。
【0451】
B47.ヒト成人において製剤から示される第2のCmaxが、約450ng/mL~約550ng/mL、または約470ng/mL~約530ng/mLの範囲における平均血漿レベルを有する、B44~B46のいずれかの医薬製剤。
【0452】
B48.インビボ吸収プロファイルが第1のCmaxおよび第2のCmaxを有し、第1のCmaxおよび第2のCmaxが、1.5~8.5時間、または約2時間~約6時間、または約3時間~約5時間の範囲の時間が乖離する、B4~B47のいずれかの医薬製剤。
【0453】
B49.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、溶出、拡散、浸食、浸透、分配、膨張、およびターゲティングの1またはそれ以上を含む放出メカニズムを有する、B4~B48のいずれかの医薬製剤。
【0454】
B50.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、拡散放出メカニズムを有する、B4~B49のいずれかの医薬製剤。
【0455】
B51.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、pHによる溶出放出メカニズムを有する、B4~B50のいずれかの医薬製剤。
【0456】
B52.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、pHによる溶出放出メカニズムおよび拡散放出メカニズムの組み合わせを有する、B4~B51のいずれかの医薬製剤。
【0457】
B53.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、CTNを含有する多孔質マトリックスを含む、B4~B52のいずれかの医薬製剤。
【0458】
B54.複数のCTNビーズが、カプセル、サシェット、およびスティックパックから選択される1またはそれ以上の容器に、場合によりカプセルに梱包される、B4~B53のいずれかの医薬製剤。
【0459】
B55.CTNが塩として、場合により塩酸塩として存在する、B4~B54のいずれかの医薬製剤。
【0460】
B56.賦形剤が、充填剤、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、ポリマーコーティング、および可塑剤から選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、充填剤および結合剤の組み合わせ;
場合により、結合剤およびポリマーコーティングの組み合わせ;
場合により、充填剤、結合剤、およびポリマーコーティングの組み合わせ;
場合により、充填剤、結合剤、ポリマーコーティング、および可塑剤の組み合わせ
を含む、B4~B55のいずれかの医薬製剤。
【0461】
B57.賦形剤が、乳糖、マンニトール、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ポリビニルピロリドン、タルク、ポリソルベート80、グリセロールモノステアレート、クエン酸トリエチル、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、およびシリカから選択される1またはそれ以上の材料を含む、B4~B55のいずれかの医薬製剤。
【0462】
B58.製剤が崩壊剤を含んでいない、B4~B56のいずれかの医薬製剤。
【0463】
態様F
F1.複数のセンタナファジン(CTN)ビーズを含有する医薬製剤であって、該複数のCTNビーズがそれぞれ、CTNまたはその医薬的に許容される塩および賦形剤を含有する核粒子を含み、核粒子の少なくとも一部がCTNまたはその医薬的に許容される塩を約70重量%~約90重量%の範囲の量で含む、医薬製剤。
【0464】
態様F1は、さらなる任意の特徴として、態様B1~B58、C1~C7、D1~D2、およびE1~E7のそれぞれを個別に、およびそれらの組み合わせで含むことが具体的に企図される。
【0465】
E1.センタナファジン(CTN)またはその医薬的に許容される塩、および賦形剤を含有する医薬製剤であって、該製剤がインビボ遅延型-持続型放出プロファイルを示す、F1の医薬製剤。
【0466】
E2.該製剤が固形経口製剤および/または半固形経口製剤である、E1の医薬製剤。
【0467】
E3.該製剤が核と核を覆うように配置されたコーティングを含む、E1またはE2の医薬製剤。
【0468】
E4.該核を覆うように配置されたコーティングが、pH依存性の溶出トリガーを有する、E3の医薬製剤。
【0469】
E5.該核を覆うように配置されたコーティングが、少なくとも7、場合により約7~約8の範囲、場合により約7.2~約7.6の範囲のpHで溶出を開始する、E4の医薬製剤。
【0470】
E6.該コーティングがメタクリル酸ポリマーを含む、E3~E5のいずれかの医薬製剤。
【0471】
E7.該コーティングが、コポリマー化したメタクリル酸/メタクリル酸メチルエステル、コポリマー化したメタクリル酸/メチルメタクリレート、コポリマー化したメチルアクリレート/メチルメタクリレート/メタクリル酸から選択される1またはそれ以上のポリマー;
場合によりメタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー、およびメタクリル酸-アクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上のポリマー;
場合によりメタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー
を含む、E6の医薬製剤。
【0472】
D1.センタナファジン(CTN)またはその医薬的に許容される塩、および賦形剤を含有するE1~E7またはF1のいずれかの医薬製剤であって、該医薬製剤が多峰性、場合により二峰性であるインビボ吸収プロファイルを有する、医薬製剤。
【0473】
D2.投与16時間後のCTN血漿濃度が、300ng/mL未満、または250ng/mL未満、または230ng/mL未満である、D1の医薬製剤。
【0474】
C1.センタナファジン(CTN)またはその医薬的に許容される塩、および賦形剤を含有するE1~E7、またはD1またはD2またはF1のいずれかの医薬製剤であって、医薬製剤は、酸性媒体中2時間、続いてpH 7.4の緩衝媒体中でテストした場合、多段階放出プロファイル、場合により少なくとも二段階放出プロファイル、場合により少なくとも三段階放出プロファイルを有し、
(a)場合により3時間時点で約22%~約45%のCTN放出で、さらに適宜8時間時点で約40%~約65%のCTN放出で、さらに適宜12時間時点で約65%~約95%のCTN放出で、およびさらに場合により3つの時点すべてでそのような放出速度で放出されることで、特定され;または
(b)場合により3時間時点で約24%~48%のCTN放出で、さらに場合により6時間時点で少なくとも66%のCTN放出で、さらに場合により10時間時点で少なくとも86%のCTN放出で、およびさらに場合により3つの時点すべてでそのような放出速度で放出されることで、特定され;
さらに場合により、放出プロファイルは、4時間時点で49%~73%の放出で特定され得る、医薬製剤。
【0475】
C2.該製剤が固形経口製剤および/または半固形経口製剤である、C1の医薬製剤。
【0476】
C3.該製剤が小児用に適した固形経口製剤である、C1またはC2の医薬製剤。
【0477】
C4.該固形経口製剤が、散剤、ビーズ、口腔内分散性錠剤、口腔内分散性フィルム、ミニ錠剤、チュアブル錠、およびソフトチューから選択され;場合により散剤およびビーズから選択され;場合によりビーズである1またはそれ以上の形態を含む、C1~C3のいずれかの医薬製剤。
【0478】
C5.該製剤が成人用に適した固形経口製剤である、C1~C4のいずれかの医薬製剤。
【0479】
C6.該固形経口製剤が、錠剤、カプセル、サシェット、散剤、ビーズ、およびトローチから選択され;場合により錠剤、カプセル、ビーズ、および散剤から選択され;場合によりカプセルおよびビーズから選択される1またはそれ以上の形態を含む、C5の医薬製剤。
【0480】
C7.該固形経口製剤が複数のセンタナファジン(CTN)ビーズを含み、該複数のCTNビーズがそれぞれ、CTNまたはその医薬的に許容される塩および賦形剤を含有する核粒子を含んでいる、C1~C6のいずれかの医薬製剤。
【0481】
B1.CTNまたはその医薬的に許容される塩を含む、C1~C7、またはD1またはD2、またはE1~E7、またはF1のいずれかの医薬製剤であって、該製剤が小児用に適した固形経口製剤である、医薬製剤。
【0482】
B2.小児用に適した固形経口製剤が、ビーズ、口腔内分散性錠剤、口腔内分散性フィルム、ミニ錠剤、チュアブル錠、およびソフトチューを含む1またはそれ以上のタイプ、場合によりビーズ、から選択される、B1の医薬製剤。
【0483】
B3.小児用に適した固形経口製剤が、インビボおよび/またはインビトロでの、速放出、持続型放出、遅延型放出、および遅延型-持続型放出から選択される1またはそれ以上の放出プロファイルで特定される、B1またはB2のいずれかの医薬製剤。
【0484】
B4.小児用に適した固形経口製剤が複数のセンタナファジン(CTN)ビーズを含有し、該複数のCTNビーズのそれぞれがCTNまたはその医薬的に許容される塩および賦形剤を含む核粒子を含む、B1~B3のいずれかの医薬製剤。
【0485】
B5.複数のビーズの少なくとも一部がコーティングされている、B4の医薬製剤。
【0486】
B6.複数のビーズの少なくとも一部がコーティングされていない、B4~B5のいずれかの医薬製剤。
【0487】
B7.コーティングが、遅延型放出コーティング、持続型放出コーティング、および遅延型-持続型放出コーティングから選択される1またはそれ以上のコーティングである、B6の医薬製剤。
【0488】
B8.コーティングが、
酢酸フタル酸アミロース、酢酸フタル酸セルロース、酢酸コハク酸セルロース、酢酸トリメリット酸セルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、コポリマー化したメタクリル酸/メタクリル酸メチルエステル、コポリマー化したメタクリル酸/メチルメタクリレート、コポリマー化したメチルアクリレート/メチルメタクリレート/メタクリル酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ポリビニルアセテートフタレート、スチレン-マレイン酸コポリマー、およびスチレン-ビニルピリジンコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、メタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー、およびメタクリル酸-アクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;および
場合により、メタクリル酸、メチルメタクリレート、およびメチルアクリレートのコポリマー
を含む遅延型放出コーティングである、B7の医薬製剤。
【0489】
B9.遅延型放出コーティングを含むB4~B8のいずれかの医薬製剤であって、核粒子上に配置される遅延型放出コーティングの中央量が、CTNビーズの総重量の少なくとも10重量%、またはCTNビーズの総重量に基づいて、約12重量%~約50重量%、または約12重量%~約35重量%の範囲である、医薬製剤。
【0490】
B10.持続型放出コーティングを含むB4~B9のいずれかの医薬製剤であって、持続型放出コーティングが、
アルキルセルロース、アクリル酸ポリマー、メタクリル酸ポリマー、アクリル酸コポリマー、メタクリル酸コポリマー、およびセルロースエーテルから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、メチルメタクリレート、メチルメタクリレートコポリマー、エトキシエチルメタクリレート、エチルアクリレート、トリメチルアンモニオエチルメタクリレート、シアノエチルメタクリレート、アミノアルキルメタクリレートコポリマー、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、メタクリル酸アルキルアミンコポリマー、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(メタクリル酸)(無水物)、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド、ポリ(メタクリル酸無水物)、およびグリシジルメタクリレートコポリマーから選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート、塩化トリメチルアンモニオエチルメタクリレート]、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート]から選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、ポリ[エチルアクリレート、メチルメタクリレート]を含む医薬製剤。
【0491】
B11.持続型放出コーティングを含むB4~B10のいずれかの医薬製剤であって、核粒子上に配置される持続型放出コーティングの中央量が、核粒子の総重量の少なくとも5重量%、または核粒子の総重量の約5重量%~約60重量%、または約15重量%~約60重量%、または約20重量%~約50重量%の範囲である、医薬製剤。
【0492】
B12.コーティングを含むB4~B11のいずれかの医薬製剤であって、コーティングがさらに細孔形成剤を含む、医薬製剤。
【0493】
B13.細孔形成剤が、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ポロクサマー188、ポリビニルピロリドン、D-マンニトール、メチルセルロース、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、およびサッカライドから選択される1またはそれ以上の材料、
場合により、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、およびポリビニルピロリドンから選択される1またはそれ以上の材料、
場合により、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む、B12の医薬製剤。
【0494】
B14.細孔形成剤が、約5重量%以上、または約10重量%以上、または約5重量%~約20重量%の範囲の量で、場合により15重量%の量で、コーティング中存在する、B12の医薬製剤。
【0495】
B15.核粒子が粒子径分布によって特定され、複数のビーズの核粒子の少なくとも一部が約0.2mm~約2mm、または約0.3mm~約1.5mm、0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの核粒子径(最大直径)を有する、B4~B14のいずれかの医薬製剤。
【0496】
B16.核粒子の粒子径分布が
約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも60重量%であること、
場合により、約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも80重量%であること、
場合により、粒子径 約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも90重量%であること、
場合により、約0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の粒子径(最大直径)を有する核粒子が少なくとも99重量%であること
で特定されるB15の医薬製剤。
【0497】
B17.複数のCTNビーズが、約0.2mm~約2.8mm、または約0.2mm~約2.5mm、または約0.2mm~約2.0mm、または約0.7mm~約2.5mm、または約0.7mm~約2.8mm、または約0.5mm~約2.8mm、または約0.8mm~約1.7mm、または約0.5mm~約1.2mm、または約0.5mm~約1.0mm、または約0.5mm~約0.71mmの範囲の平均粒子径(直径)を有する、B4~B16のいずれかの医薬製剤。
【0498】
B18.複数のCTNビーズが、速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、遅延型放出ビーズ、および遅延型-持続型放出ビーズから選択される1またはそれ以上のタイプを含む、B4~B17のいずれかの医薬製剤。
【0499】
B19.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B18のいずれかの医薬製剤。
【0500】
B20.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、B19の医薬製剤。
【0501】
B21.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの混合物を含む、B4~B20のいずれかの医薬製剤。
【0502】
B22.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、B21の医薬製剤。
【0503】
B23.複数のビーズが、1またはそれ以上の遅延型放出ビーズおよび1またはそれ以上の持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B22のいずれかの医薬製剤。
【0504】
B24.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の持続型放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約5:10~約1:5の重量部の範囲の比率で存在する、B23の医薬製剤。
【0505】
B25.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B24のいずれかの医薬製剤。
【0506】
B26.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズおよび1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中に、CTNの重量に基づいて、約1:100~約1:1の重量部の範囲の比率で存在する、B25の医薬製剤。
【0507】
B27.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズの混合物を含む、B4~B26のいずれかの医薬製剤。
【0508】
B28.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型放出ビーズ中に、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.1~1:1~20:1~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.5~1:5~20:5~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~13:3~6:3~6の重量部の範囲の比率で;および
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~1:5~15:5~15の重量部の範囲の比率で
存在する、B27の医薬製剤。
【0509】
B29.複数のビーズが、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズの混合物を含む、B4~B28のいずれかの医薬製剤。
【0510】
B30.CTNまたはその医薬的に許容される塩の比率が、1またはそれ以上の速放出ビーズ、1またはそれ以上の持続型放出ビーズ、および1またはそれ以上の遅延型-持続型放出ビーズ中に、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.1~1:1~20:1~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.5~1:5~20:5~20の重量部の範囲の比率で;
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~13:3~6:3~6の重量部の範囲の比率で;および
場合により、CTNまたはその塩の総重量に基づいて、約0.7~1:5~15:5~15の重量部の範囲の比率で
存在する、B29の医薬製剤。
【0511】
B31.速放出ビーズがコーティングをされていない、B4~B30のいずれかの医薬製剤。
【0512】
B32.速放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約75%の範囲;
場合により、速放出ビーズに配合される薬物が約5重量%~約15重量%である場合に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約40%~約55%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約50%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約25%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約1%~約10%の範囲;
場合により、速放出ビーズに配合される薬物が約40重量%~約55重量%である場合に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約9%~約19%の範囲;および
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約18%~約28%の範囲
の量で存在する、B4~B31のいずれかの医薬製剤。
【0513】
B33.持続型放出ビーズを含み、
持続型放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~80%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約23%~約33%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約40%~約55%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約35%~約55%の範囲
の量で存在する、B4~B32のいずれかの医薬製剤。
【0514】
B34.遅延型放出ビーズを含み、
遅延型放出ビーズが、製剤中に、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~80%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約21%~約31%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約5%~約65%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約36%~約46%の範囲;
場合により、複数のCTNビーズの総重量に基づいて、約30%~約55%の範囲
の量で存在する、B4~B33のいずれかの医薬製剤。
【0515】
B35.持続型放出ビーズを含み、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、1000mLの脱イオン水中、37℃±0.5℃で、100rpmで試験し、2~6時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、持続型放出ビーズから放出する、B4~B34のいずれかの医薬製剤。
【0516】
B36.遅延型放出ビーズを含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズから放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズから放出する、
B4~B35のいずれかの医薬製剤。
【0517】
B37.遅延型-持続型放出ビーズを含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型-持続型放出ビーズから放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、4~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、遅延型-持続型放出ビーズから放出する、
B4~B36のいずれかの医薬製剤。
【0518】
B38.速放出ビーズを含み、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、1000mLの脱イオン水中、37℃±0.5℃で、100rpmで試験し、0~2時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、速放出ビーズから放出する、B4~B37のいずれかの医薬製剤。
【0519】
B39.速放出ビーズ、持続型放出ビーズ、および遅延型放出ビーズの混合物を含み、
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で試験し、3時間~5時間の範囲で、少なくとも40%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出し、12時間~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出するか、または
USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLのpH 7.4リン酸緩衝水溶液で試験し、3時間~5時間の範囲で、少なくとも40%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出し、12時間~14時間の範囲で、少なくとも90%のCTNまたはその塩が、ビーズの混合物から放出する、
B4~B38のいずれかの医薬製剤。
【0520】
B40.速放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、速放出ビーズ中5重量%~80重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~60重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~15重量%の範囲;
場合により、速放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~60重量%の範囲
の量で存在し、および
場合により、CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、5重量%~15重量%の範囲の量で存在する第1の速放出ビーズと、CTNまたはその塩が、速放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~60重量%の範囲の量で存在する第2の速放出ビーズで存在する、
B4~B39のいずれかの医薬製剤。
【0521】
B41.持続型放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、持続型放出ビーズ中10重量%~95重量%の範囲;
場合により、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~90重量%の範囲;
場合により、持続型放出ビーズの総重量に基づいて、50重量%~70重量%の範囲
の量で存在する、B4~B40のいずれかの医薬製剤。
【0522】
B42.遅延型放出ビーズを含み、
CTNまたはその塩が、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、遅延型放出ビーズ中10重量%~95重量%の範囲;
場合により、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、40重量%~90重量%の範囲;
場合により、遅延型放出ビーズの総重量に基づいて、50重量%~70重量%の範囲
の量で存在する、B4~B41のいずれかの医薬製剤。
【0523】
B43.多峰性、場合により二峰性であるインビボ吸収プロファイルを示すことが特徴の、B4~B42のいずれかの医薬製剤。
【0524】
B44.インビボ吸収プロファイルが、0~4.5時間、または約0.5時間~約2時間、または約3.5時間~約4.5時間の範囲で第1のCmaxを有する、B4~B43のいずれかの医薬製剤。
【0525】
B45.インビボ収プロファイルが、約6時間~10時間、または約7時間~9時間、または約7.5~約8.5時間の範囲で第2のCmaxを有する、B4~B44のいずれかの医薬製剤。
【0526】
B46.ヒト成人において製剤から示される第1のCmaxが、約250ng/mL~約420ng/mL、または約320ng/mL~約420ng/mL、または約325ng/mL~約390ng/mLの範囲における平均血漿レベルを有する、B44またはB45の医薬製剤。
【0527】
B47.ヒト成人において製剤から示される第2のCmaxが、約450ng/mL~約550ng/mL、または約470ng/mL~約530ng/mLの範囲における平均血漿レベルを有する、B44~B46のいずれかの医薬製剤。
【0528】
B48.インビボ吸収プロファイルが第1のCmaxおよび第2のCmaxを有し、第1のCmaxおよび第2のCmaxが、1.5~8.5時間、または約2時間~約6時間、または約3時間~約5時間の範囲の時間が乖離する、B4~B47のいずれかの医薬製剤。
【0529】
B49.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、溶出、拡散、浸食、浸透、分配、膨張、およびターゲティングの1またはそれ以上を含む放出メカニズムを有する、B4~B48のいずれかの医薬製剤。
【0530】
B50.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、拡散放出メカニズムを有する、B4~B49のいずれかの医薬製剤。
【0531】
B51.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、pHによる溶出放出メカニズムを有する、B4~B50のいずれかの医薬製剤。
【0532】
B52.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、pHによる溶出放出メカニズムおよび拡散放出メカニズムの組み合わせを有する、B4~B51のいずれかの医薬製剤。
【0533】
B53.複数のCTNビーズの1またはそれ以上が、CTNを含有する多孔質マトリックスを含む、B4~B52のいずれかの医薬製剤。
【0534】
B54.複数のCTNビーズが、カプセル、サシェット、およびスティックパックから選択される1またはそれ以上の容器に、場合によりカプセルに梱包される、B4~B53のいずれかの医薬製剤。
【0535】
B55.CTNが塩として、場合により塩酸塩として存在する、B4~B54のいずれかの医薬製剤。
【0536】
B56.賦形剤が、充填剤、結合剤、流動促進剤、界面活性剤、ポリマーコーティング、および可塑剤から選択される1またはそれ以上の材料;
場合により、充填剤および結合剤の組み合わせ;
場合により、結合剤およびポリマーコーティングの組み合わせ;
場合により、充填剤、結合剤、およびポリマーコーティングの組み合わせ;
場合により、充填剤、結合剤、ポリマーコーティング、および可塑剤の組み合わせ
を含む、B4~B55のいずれかの医薬製剤。
【0537】
B57.賦形剤が、乳糖、マンニトール、トウモロコシデンプン、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース、ポリビニルピロリドン、タルク、ポリソルベート80、グリセロールモノステアレート、クエン酸トリエチル、ポリビニルアルコール-ポリエチレングリコールグラフトコポリマー、およびシリカから選択される1またはそれ以上の材料を含む、B4~B55のいずれかの医薬製剤。
【0538】
B58.製剤が崩壊剤を含んでいない、B4~B57のいずれかの医薬製剤。
【0539】
態様G
G1.上記の態様のいずれかに記載の製剤を治療が必要な動物対象、場合により治療が必要な哺乳類対象、場合により治療が必要なヒトに投与することを含む、上記の態様のいずれかに記載の製剤を用いた治療方法、または上記の態様のいずれかに記載の製剤の使用。
【0540】
G2.治療が必要な対象が、センタナファジンまたはその医薬的に許容される塩の血漿レベルの調節が必要な対象である、G1の治療方法。
【0541】
G3.投与がノルエピネフリン、ドパミン、またはセロトニンの1またはそれ以上の再取り込みを阻害して緩和される障害の1またはそれ以上の症状を治療または予防するためである、G1またはG2の治療方法。
【0542】
G4.治療が必要な対象が注意欠陥/多動性障害(ADHD)である、G1~G3のいずれかの治療方法。
【0543】
G5.ADHDが主に不注意のタイプである、G4の治療方法。
【0544】
G6.ADHDが主に多動性・衝動性のサブタイプである、G4の治療方法。
【0545】
G7.ADHDが複合のタイプである、G4の治療方法。
【0546】
G8.治療が必要な対象が自閉症スペクトラム障害および脆弱X関連障害である、G1~G7のいずれかの治療方法。
【0547】
G9.治療が必要な対象が脆弱X関連障害である、G1~G8のいずれかの治療方法。
【0548】
G10.脆弱X関連障害が脆弱X症候群(FXS)である、G9の治療方法。
【0549】
G11.脆弱X関連障害が脆弱X関連振戦/運動失調症候群(FXTAS)である、G9の治療方法。
【0550】
G12.脆弱X関連障害が脆弱X関連原発性卵巣機能不全(FXPOI)である、G9の治療方法。
【0551】
G13.治療が必要な対象が過食性障害である、G1~G12のいずれかの治療方法。
【0552】
G14.過食性障害が、週に1~3回の過食エピソード、または週に4~7回の過食エピソード、または週に8~13回の過食エピソード、または週に14回以上の過食エピソードを含む、G13の治療方法。
【0553】
G15.投与が1日2回以下のスケジュールで行われる、G1~G14のいずれかの治療方法。
【0554】
G16.投与が1日1回のスケジュールで行われる、G19の治療方法。
【0555】
G17.製剤または剤形が、
1日あたり0.5mg/kg~20mg/kg
場合により1日あたり1mg/kg~15mg/kg、
場合により1日あたり1mg/kg~10mg/kg、
場合により1日あたり2mg/kg~20mg/kg、
場合により1日あたり2mg/kg~10mg/kg、
場合により1日あたり3mg/kg~15mg/kg
の範囲の量で投与される、G1~G16のいずれかの治療方法。
【0556】
G18.製剤が、1日1回、2回、3回、または4回
約10mg~約25mg、
場合により約30mg~約50mg、
場合により約25mg~約150mg、
場合により約50mg~約100mg、
場合により約100mg~約250mg、
場合により約250~約500mg
の範囲の量で投与される、G1~G17のいずれかの治療方法。
【0557】
G19.製剤が、1日1回または2回
約50mg~75mg、
場合により約100mg~200mg、
場合により約250mg~400mg、
場合により約400mg~600mg
の範囲の量で投与される、G18の治療方法。
【0558】
G20.製剤が、1日1回約100mg~300mgの範囲の量で投与される、G19の治療方法。
【0559】
G21.投与が投与前に製剤を軟らかい食材と混ぜ合わせることが含まれ、場合により軟らかい食材にアップルソース、ヨーグルト、プリン、およびゼリーから選択される1またはそれ以上の食品が含まれる、G1~G20のいずれかの治療方法。
【0560】
G22.投与が経腸栄養チューブを介して行われる、G1~G21のいずれかの治療方法。
【0561】
G23.製剤を絶食状態にある対象に投与する、G1~G22のいずれかの治療方法。
【0562】
G24.一つ投与間隔で、少なくとも200ng/mL、または少なくとも250ng/mL、または少なくとも300ng/mL、または少なくとも340ng/mL、または約250ng/mL~約1500ng/mL、または約310ng/mL~約1300ng/mL、または約325~約1250ng/mL、または約340ng/mL~約1190ng/mL、または約400ng/mL~約850ng/mLの範囲の最大センタナファジン血漿濃度(Cmax)を成人対象に与える、G1~G23のいずれかの治療方法。
【0563】
G25.投与後1時間で(C1h)、少なくとも150ng/mL、または少なくとも200ng/mL、または少なくとも250ng/mL、または少なくとも280ng/mL、または約180ng/mL~約610ng/mL、または約200ng/mL~約590ng/mL、または約220ng/mL~約540ng/mL、または約245ng/mL~約490ng/mLの範囲のセンタナファジン血漿濃度を対象に与える、G1~G24のいずれかの治療方法。
【0564】
G26.投与後12時間で(C12h)、少なくとも95ng/mL、または少なくとも160ng/mL、または少なくとも230ng/mL、または少なくとも360ng/mL、または約95ng/mL~約450ng/mL、または約100ng/mL~約435ng/mL、または約110ng/mL~約400ng/mL、または約30ng/mL~約360ng/mL、または約150ng/mL~約300ng/mLの範囲のセンタナファジン血漿濃度を成人対象に与える、G1~G25のいずれかの治療方法。
【0565】
G27.投与後16時間で(C16h)、300ng/mL未満、または250ng/mL未満、または230ng/mL未満、または200ng/mL未満、または100ng/mL未満、または約95ng/mL~約450ng/mL、または約100ng/mL~約300ng/mL、または約110ng/mL~約250ng/mL、または約30ng/mL~約250ng/mL、または約60ng/mL~約150ng/mLの範囲のセンタナファジン血漿濃度を成人対象に与える、G1~G26のいずれかの治療方法。
【0566】
G28.投与後2~8時間の期間にわたって、少なくとも75ng/mL、または少なくとも200ng/mL、または少なくとも250ng/mL、または少なくとも280ng/mL、または約75ng/mL~約1500ng/mL、または約200ng/mL~約1440ng/mL、または約230ng/mL~約1320ng/mL、または約250ng/mL~約1260ng/mLのままの投与後センタナファジン血漿濃度を成人対象に与える、G1~G27のいずれかの治療方法。
【0567】
G29.投与後1時間で(AUC0-1h)、少なくとも30ng・h/mL、または少なくとも40ng・h/mL、または少なくとも100ng・h/mL、または少なくとも200ng・h/mL、または約30ng・h/mL~約500ng・h/mL、または約32ng・h/mL~約480ng・h/mL、または約36ng・h/mL~約440ng・h/mL、または約40ng・h/mL~約400ng・h/mL、または約350ng・h/mL~約450ng・h/mLの範囲の累積センタナファジン血漿曝露を成人対象に与える、G1~G28のいずれかの治療方法。
【0568】
G30.投与後0~8時間の期間にわたり(AUC0-8h)、少なくとも1275ng・h/mL、または少なくとも1530ng・h/mL、または少なくとも1700ng・h/mL、または少なくとも2500ng・h/mL、または約1275ng・h/mL~約6250ng・h/mL、または約1275ng・h/mL~約6250ng・h/mL、または約1360ng・h/mL~約6000ng・h/mL、または約1530ng・h/mL~約5500ng・h/mL、または約1700ng・h/mL~約5000ng・h/mL、または約2100ng・h/mL~約4100ng・h/mLの範囲の累積センタナファジン血漿曝露を成人対象に与える、G1~G29のいずれかの治療方法。
【0569】
G31.投与後2~8時間の期間にわたり(AUC2-8h)、少なくとも1050ng・h/mL、または少なくとも1120ng・h/mL、または少なくとも1330ng・h/mL、または少なくとも2000ng・h/mL、または少なくとも2500ng・h/mL,、または約1050ng・h/mL~約5250ng・h/mL、または約1120ng・h/mL~約5040ng・h/mL、または約1260ng・h/mL~約4620ng・h/mL、または約1330ng・h/mL~約4410ng・h/mL、または約1400ng・h/mL~約4200ng・h/mL、または約1700ng・h/mL~約3500ng・h/mLの範囲の累積センタナファジン血漿曝露を成人対象に与える、G1~G30のいずれかの治療方法。
【0570】
G32.投与後24時間で(AUC0-24h)、少なくとも2400ng・h/mL、または少なくとも2880ng・h/mL、または少なくとも3200ng・h/mL、または少なくとも5000ng・h/mL、または少なくとも7100ng・h/mL、または約2400ng・h/mL~約12500ng・h/mL、または約2560ng・h/mL~約12000ng・h/mL、または約2880ng・h/mL~約11000ng・h/mL、または約3040ng・h/mL~約10500ng・h/mL、または約3200ng・h/mL~約10000ng・h/mL、または約7000ng・h/mL~約10000ng・h/mL、または約4000ng・h/mL~約6000ng・h/mLの範囲の累積センタナファジン血漿曝露を成人対象に与える、G1~G31のいずれかの治療方法。
【0571】
G33.投与後48時間で(AUC0-48h)、少なくとも2400ng・h/mL、または少なくとも2880ng・h/mL、または少なくとも3200ng・h/mL、少なくとも5000ng・h/mL、または少なくとも7100ng・h/mL、または約2400ng・h/mL~約12500ng・h/mL、または約2560ng・h/mL~約12000ng・h/mL、または約2880ng・h/mL~約11000ng・h/mL、または約3040ng・h/mL~約10500ng・h/mL、または約3200ng・h/mL~約10000ng・h/mL、または約7000ng・h/mL~約10000ng・h/mLの範囲の累積センタナファジン血漿曝露を成人対象に与える、G1~G32のいずれかの治療方法。
【0572】
G34.投与後の期間(AUC0-inf)、少なくとも2400ng・h/mL、または少なくとも2880ng・h/mL、または少なくとも3200ng・h/mL、少なくとも5000ng・h/mL、または少なくとも7100ng・h/mL、または約2400ng・h/mL~約12500ng・h/mL、または約2560ng・h/mL~約12000ng・h/mL、または約2880ng・h/mL~約11000ng・h/mL、または約3040ng・h/mL~約10500ng・h/mL、または約3200ng・h/mL~約10000ng・h/mL、または約7000ng・h/mL~約10000ng・h/mLの範囲の累積センタナファジン血漿曝露を成人対象に与える、G1~G33のいずれかの治療方法。
【0573】
G35.投与が、1日あたり164.4mgのCTNのCTN用量を投与することを含む、G1~G34のいずれかの治療方法。
【0574】
G36.投与間隔内で、少なくとも約525ng/mL、または少なくとも約560ng/mL、または少なくとも約700ng/mL、または少なくとも約1000ng/mL、、または少なくとも約1600ng/mL、または約525ng/mL~約4000ng/mL、または約560ng/mL~約3840ng/mL、または約630ng/mL~約3520ng/mL、または約6650ng/mL~約700ng/mL、または約3200ng/mLの範囲の最大センタナファジン血漿濃度(Cmax)を成人対象に与える、G1~G23のいずれかの治療方法。
【0575】
G37.投与後1時間の時点で(C1h)、少なくとも225ng/mL、または少なくとも250ng/mL、または少なくとも285ng/mL、または少なくとも300ng/mL、または約225ng/mL~約1375ng/mL、または約240ng/mL~約1320ng/mL、または約285ng/mL~約1155ng/mL、または約300ng/mL~約1100ng/mLの範囲のセンタナファジン血漿濃度を成人対象に与える、G1~G23のいずれかまたはG36の治療方法。
【0576】
G38.投与後12時間の時点で(C12h)、少なくとも190ng/mL、または少なくとも225ng/mL、または少なくとも250ng/mL、または少なくとも400ng/mL、または約190ng/mL~約1250ng/mL、または約200ng/mL~約1200ng/mL、または約225ng/mL~約1100ng/mL、または約250ng/mL~約1000ng/mLの範囲のセンタナファジン血漿濃度を成人対象に与える、G1~G23のいずれかまたはG36~G37のいずれかの治療方法。
【0577】
G39.投与後16時間の時点で(C16h)、375ng/mL未満、または300ng/mL未満、または250ng/mL未満、または230ng/mL未満、または200ng/mL未満、または100ng/mL未満、または約60ng/mL~約375ng/mL、または約64ng/mL~約300ng/mL 、または約76ng/mL~約250ng/mL、または約80ng/mL~約300ng/mLの範囲のセンタナファジン血漿濃度を成人対象に与える、G1~G23のいずれかまたはG36~G38のいずれかの治療方法。
【0578】
G40.投与後2~8時間にわたって、少なくとも200ng/mL、または少なくとも250ng/mL、または少なくとも280ng/mL、または少なくとも300ng/mL、または少なくとも1000ng/mL、または少なくとも1500ng/mL、または約150ng/mL~約4125ng/mL、または約160ng/mL~約3960ng/mL、または約180ng/mL~約3630ng/mL、または約200ng/mL~約3300ng/mLの範囲を維持する、投与後センタナファジン血漿濃度を成人対象に与える、G1~G23のいずれかまたはG36~G39のいずれかの治療方法。
【0579】
G41.投与後1時間で(AUC0-1h)、少なくとも60ng・h/mL、または少なくとも80ng・h/mL、または少なくとも200ng・h/mL、または少なくとも300ng・h/mL、または約60ng・h/mL~約750ng・h/mL、または約64ng・h/mL~約720ng・h/mL、または約72ng・h/mL~約660ng・h/mL、または約80ng・h/mL~約600ng・h/mLの範囲の累積センタナファジン血漿曝露を成人対象に与える、G1~G23のいずれかまたはG36~G40のいずれかの治療方法。
【0580】
G42.投与後0~8時間の期間にわたり(AUC0-8h)、少なくとも2250ng・h/mL、または少なくとも3000ng・h/mL、または少なくとも5000ng・h/mL、または少なくとも6000ng・h/mL、または約2250ng・h/mL~約13750ng・h/mL、または約2400ng・h/mL~約13200ng・h/mL、または約72700ng・h/mL~約12100ng・h/mL、または約3000ng・h/mL~約11000ng・h/mLの範囲の累積センタナファジン血漿曝露を成人対象に与える、G1~G23のいずれかまたはG36~G41のいずれかの治療方法。
【0581】
G43.投与後2~8時間の期間にわたり(AUC2-8h)、少なくとも1875ng・h/mL、または少なくとも2500ng・h/mL、または少なくとも3000ng・h/mL、または少なくとも4000ng・h/mL、または少なくとも5000ng・h/mL、または約1875ng・h/mL~約11250ng・h/mL、または約2000ng・h/mL~約10800ng・h/mL、または約2250ng・h/mL~約9900ng・h/mL、または約2375ng・h/mL~約9450ng・h/mL、または約2500ng・h/mL~約9000ng・h/mLの範囲の累積センタナファジン血漿曝露を成人対象に与える、G1~G23のいずれかまたはG36~G42のいずれかの治療方法。
【0582】
G44.投与後24時間で(AUC0-24h)、少なくとも10950ng・h/mL、または少なくとも11680ng・h/mL、または少なくとも14600ng・h/mL、または少なくとも16000ng・h/mL、または少なくとも19000ng・h/mL、または約10950ng・h/mL~約30000ng・h/mL、または約11680ng・h/mL~約28800ng・h/mL、または約13140ng・h/mL~約26400ng・h/mL、または約13870ng・h/mL~約25200ng・h/mL、または約14600ng・h/mL~約24000ng・h/mLの範囲の累積センタナファジン血漿曝露を成人対象に与える、G1~G23のいずれかまたはG36~G43のいずれかの治療方法。
【0583】
G45.投与後の期間(AUC0-inf)、少なくとも10950ng・h/mL、または少なくとも11680ng・h/mL、または少なくとも14600ng・h/mL、または少なくとも16000ng・h/mL、または少なくとも19000ng・h/mL、または約10950ng・h/mL~約30000ng・h/mL、または約11680ng・h/mL~約28800ng・h/mL、または約13140ng・h/mL~約26400ng・h/mL、または約13870ng・h/mL~約25200ng・h/mL、または約14600ng・h/mL~約25000ng・h/mLの範囲の累積センタナファジン血漿曝露を成人対象に与える、G1~G23のいずれかまたはG36~G44のいずれかの治療方法。
【0584】
G46.投与が1日328.8mgのCTNのCTN用量を投与することを含む、G1~G19のいずれか、G21~G23のいずれか、またはG36~G45のいずれかの治療方法。
【0585】
G47.投与後12時間時点のセンタナファジン血漿濃度に対する投与後16時間時点のセンタナファジン血漿濃度の比(C16h/C12h)が、1未満、または0.75以下または0.5以下または0.3以下または約0.66~約0.25、または約0.5~約0.1の範囲である比率を成人対象に与える、G1~G47のいずれかの治療方法。
【0586】
G48.投与が、最大センタナファジン血漿濃度(tmax)までに約1.5時間~約11時間、または約2.25時間~約10時間、または約2.7時間~約8.8時間、または約3時間~約8時間、または約4時間~約6時間の範囲を要する時間を成人対象に与える、G1~G47のいずれかの治療方法。
【0587】
態様H
H1.センタナファジン(CTN)またはその医薬的に許容される塩を含有する医薬製剤を製造する方法であって、CTNまたはその医薬的に許容される塩を結合剤と混ぜ合わせて、所定の粒子径範囲を有するCTNまたはその医薬的に許容される塩を含有する粒子を作成し、粒子の少なくとも一部を覆うようにコーティングを配置することを含む製造方法。
【0588】
H2.混ぜ合わせに押出しが含まれ、適宜混ぜ合わせに更に押出し後の球形化が含まれる、H1の製造方法。
【0589】
H3.粒子の平均径が、約0.2mm~約2mm、0.4mm~約1.5mm、または約0.5mm~約1mm、または約0.5mm~0.85mmの範囲である、H1~H2のいずれかに記載の製造方法。
【0590】
態様I
I1.投与間隔内で、少なくとも200ng/mL、または少なくとも250ng/mL、または少なくとも300ng/mL、または少なくとも340ng/mL、または約250ng/mL~約1500ng/mL、または約310ng/mL~約1300ng/mL、または約325~約1250ng/mL、または約340ng/mL~約1190ng/mLの範囲の最大CTN血漿濃度(Cmax)を成人対象に与える、先行の態様A~Fのいずれかの医薬製剤。
【0591】
I2.投与後1時間の時点で(C1h)、少なくとも150ng/mL、または少なくとも200ng/mL、または少なくとも250ng/mL、または少なくとも280ng/mL、または約180ng/mL~約610ng/mL、または約200ng/mL~約590ng/mL、または約220ng/mL~約540ng/mL、または約245ng/mL~約490ng/mLの範囲のCTN血漿濃度を成人対象に与える、I1の医薬製剤。
【0592】
I3.投与後12時間の時点で(C12h)、少なくとも95ng/mL、または少なくとも160ng/mL、または少なくとも230ng/mL、または少なくとも360ng/mL、または約95ng/mL~約450ng/mL、または約100ng/mL~約435ng/mL、または約110ng/mL~約400ng/mL、または約30ng/mL~約360ng/mLの範囲のCTN血漿濃度を成人対象に与える、I1~I2のいずれかの医薬製剤。
【0593】
I4.投与後16時間の時点で(C16h)、300ng/mL未満、または250ng/mL未満、または230ng/mL未満、または200ng/mL未満、または100ng/mL未満、または約95ng/mL~約450ng/mL、または約100ng/mL~約300ng/mL、または約110ng/mL~約250ng/mL、または約30ng/mL~約250ng/mLの範囲のCTN血漿濃度を成人対象に与える、I1~I3のいずれかの医薬製剤。
【0594】
I5.投与後2~8時間にわたって、少なくとも75ng/mL、または少なくとも200ng/mL、または少なくとも250ng/mL、または少なくとも280ng/mL、または約75ng/mL~約1500ng/mL、または約200ng/mL~約1440ng/mL、または約230ng/mL~約1320ng/mL、または約250ng/mL~約1260ng/mLの範囲を維持する、投与後CTN血漿濃度を成人対象に与える、I1~I4のいずれかの医薬製剤。
【0595】
I6.投与後1時間で(AUC0-1h)、少なくとも30ng・h/mL、または少なくとも40ng・h/mL、または少なくとも100ng・h/mL、または少なくとも200ng・h/mL、または約30ng・h/mL~約500ng・h/mL、または約32ng・h/mL~約480ng・h/mL、または約36ng・h/mL~約440ng・h/mL、または約40ng・h/mL~約400ng・h/mLの範囲の累積CTN血漿曝露を成人対象に与える、I1~I5のいずれかの医薬製剤。
【0596】
I7.投与後0~8時間の期間にわたり(AUC0-8h)、少なくとも1275ng・h/mL、または少なくとも1530ng・h/mL、または少なくとも1700ng・h/mL、または少なくとも2500ng・h/mL、または約1275ng・h/mL~約6250ng・h/mL、または約1275ng・h/mL~約6250ng・h/mL、または約1360ng・h/mL~約6000ng・h/mL、または約1530ng・h/mL~約5500ng・h/mL、または約1700ng・h/mL~約5000ng・h/mLの範囲の累積CTN血漿曝露を成人対象に与える、I1~I6のいずれかの医薬製剤。
【0597】
I8.投与後2~8時間の期間にわたり(AUC2-8h)、少なくとも1050ng・h/mL、または少なくとも1120ng・h/mL、または少なくとも1330ng・h/mL、または少なくとも2000ng・h/mL、または少なくとも2500ng・h/mL、または約1050ng・h/mL~約5250ng・h/mL、または約1120ng・h/mL~約5040ng・h/mL、または約1260ng・h/mL~約4620ng・h/mL、または約1330ng・h/mL~約4410ng・h/mL、または約1400ng・h/mL~約4200ng・h/mLの範囲の累積CTN血漿曝露を成人対象に与える、I1~I7のいずれかの医薬製剤。
【0598】
I9.投与後24時間で(AUC0-24h)、少なくとも2400ng・h/mL、または少なくとも2880ng・h/mL、または少なくとも3200ng・h/mL、または少なくとも5000ng・h/mL、または少なくとも7100ng・h/mL、または約2400ng・h/mL~約12500ng・h/mL、または約2560ng・h/mL~約12000ng・h/mL、または約2880ng・h/mL~約11000ng・h/mL、または約3040ng・h/mL~約10500ng・h/mL、または約3200ng・h/mL~約10000ng・h/mL、または約7000ng・h/mL~約10000ng・h/mLの範囲の累積CTN血漿曝露を成人対象に与える、I1~I8のいずれかの医薬製剤。
【0599】
I10.投与後24時間で(AUC0-48h)、少なくとも2400ng・h/mL、または2880ng・h/mL、または3200ng・h/mL、5000ng・h/mL、または7100ng・h/mL、または約2400ng・h/mL~約12500ng・h/mL、または約2560ng・h/mL~約12000ng・h/mL、または約2880ng・h/mL~約11000ng・h/mL、または約3040ng・h/mL~約10500ng・h/mL、または約3200ng・h/mL~約10000ng・h/mL、または約7000ng・h/mL~約10000ng・h/mLの範囲の累積CTN血漿曝露を成人対象に与える、I1~I9のいずれかの医薬製剤。
【0600】
I11.投与後24時間で(AUC0-inf)、少なくとも2400ng・h/mL、または2880ng・h/mL、または3200ng・h/mL、5000ng・h/mL、または7100ng・h/mL、または約2400ng・h/mL~約12500ng・h/mL、または約2560ng・h/mL~約12000ng・h/mL、または約2880ng・h/mL~約11000ng・h/mL、または約3040ng・h/mL~約10500ng・h/mL、または約3200ng・h/mL~約10000ng・h/mL、または約7000ng・h/mL~約10000ng・h/mLの範囲の累積CTN血漿曝露を成人対象に与える、I1~I10のいずれかの医薬製剤。
【0601】
I12.製剤が約145mg~約185mgのCTNの範囲の量で、または164.4mgの量のCTNまたはその医薬的に許容される塩を含む、I1~I11のいずれかの医薬製剤。
【0602】
I13.投与間隔内で、少なくとも約525ng/mL、または少なくとも約560ng/mL、または少なくとも約700ng/mL、または少なくとも約1000ng/mL、または少なくとも約1600ng/mL、または約525ng/mL~約4000ng/mL、または約560ng/mL~約3840ng/mL、または約630ng/mL~約3520ng/mL、または約6650ng/mL~約700ng/mL、または約3200ng/mLの範囲の最大CTN血漿濃度(Cmax)を成人対象に与える、先行の態様A~Fのいずれかの医薬製剤。
【0603】
I14.投与後1時間の時点で(C1h)、少なくとも225ng/mL、または少なくとも250ng/mL、または少なくとも285ng/mL、または少なくとも300ng/mL、または約225ng/mL~約1375ng/mL、または約240ng/mL~約1320ng/mL、または約285ng/mL~約1155ng/mL、または約300ng/mL~約1100ng/mLの範囲のCTN血漿濃度を成人対象に与える、I13の医薬製剤。
【0604】
I15.投与後12時間の時点で(C12h)、少なくとも190ng/mL、または少なくとも225ng/mL、または少なくとも250ng/mL、または少なくとも400ng/mL、または約190ng/mL~約1250ng/mL、または約200ng/mL~約1200ng/mL、または約225ng/mL~約1100ng/mL、または約250ng/mL~約1000ng/mLの範囲のCTN血漿濃度を成人対象に与える、I13~I14のいずれかの医薬製剤。
【0605】
I16.投与後16時間の時点で(C16h)、375ng/mL未満、または300ng/mL未満、または250ng/mL未満、または230ng/mL未満、または200ng/mL未満、または100ng/mL未満、または約60ng/mL~約375ng/mL、または約64ng/mL~約300ng/mL 、または約76ng/mL~約250ng/mL、または約80ng/mL~約300ng/mLの範囲のCTN血漿濃度を成人対象に与える、I13~I15のいずれかの医薬製剤。
【0606】
I17.投与後2~8時間にわたって、少なくとも200ng/mL、または少なくとも250ng/mL、または少なくとも280ng/mL、または少なくとも300ng/mL、または少なくとも1000ng/mL、または少なくとも1500ng/mL、または約150ng/mL~約4125ng/mL、または約160ng/mL~約3960ng/mL、または約180ng/mL~約3630ng/mL、または約200ng/mL~約3300ng/mLの範囲を維持する、投与後CTN血漿濃度を成人対象に与える、I13~I16のいずれかの医薬製剤。
【0607】
I18.投与後1時間で(AUC0-1h)、少なくとも60ng・h/mL、または少なくとも80ng・h/mL、または少なくとも200ng・h/mL、または少なくとも300ng・h/mL、または約60ng・h/mL~約750ng・h/mL、または約64ng・h/mL~約720ng・h/mL、または約72ng・h/mL~約660ng・h/mL、または約80ng・h/mL~約600ng・h/mLの範囲の累積CTN血漿曝露を成人対象に与える、I13~I17のいずれかの医薬製剤。
【0608】
I19.投与後0~8時間の期間にわたり(AUC0-8h)、少なくとも2250ng・h/mL、または少なくとも3000ng・h/mL、または少なくとも5000ng・h/mL、または少なくとも6000ng・h/mL、または約2250ng・h/mL~約13750ng・h/mL、または約2400ng・h/mL~約13200ng・h/mL、または約72700ng・h/mL~約12100ng・h/mL、または約3000ng・h/mL~約11000ng・h/mLの範囲の累積CTN血漿曝露を成人対象に与える、I13~I18のいずれかの医薬製剤。
【0609】
I20.投与後2~8時間の期間にわたり(AUC2-8h)、少なくとも1875ng・h/mL、または少なくとも2500ng・h/mL、または少なくとも3000ng・h/mL、または少なくとも4000ng・h/mL、または少なくとも5000ng・h/mL、または約1875ng・h/mL~約11250ng・h/mL、または約2000ng・h/mL~約10800ng・h/mL、または約2250ng・h/mL~約9900ng・h/mL、または約2375ng・h/mL~約9450ng・h/mL、または約2500ng・h/mL~約9000ng・h/mLの範囲の累積CTN血漿曝露を成人対象に与える、I13~I19のいずれかの医薬製剤。
【0610】
I21.投与後24時間で(AUC0-24h)、少なくとも10950ng・h/mL、または少なくとも11680ng・h/mL、または少なくとも14600ng・h/mL、または少なくとも16000ng・h/mL、または少なくとも19000ng・h/mL、または約10950ng・h/mL~約30000ng・h/mL、または約11680ng・h/mL~約28800ng・h/mL、または約13140ng・h/mL~約26400ng・h/mL、または約13870ng・h/mL~約25200ng・h/mL、または約14600ng・h/mL~約24000ng・h/mLの範囲の累積CTN血漿曝露を成人対象に与える、I13~I20のいずれかの医薬製剤。
【0611】
I22.製剤が約290mg~約370mgのCTNの範囲の量で、または328.8mgの量のCTNまたはその医薬的に許容される塩を含む、I1~I21のいずれかの医薬製剤。
【0612】
I23.投与後12時間時点の血漿濃度に対する投与後16時間時点の血漿濃度の比(C16h/C12h)が、1未満、または0.75以下または0.5以下または0.3以下、または約0.66~約0.25、または約0.5~約0.1の範囲である比率を成人対象に与える、I1~I22のいずれかの医薬製剤。
【0613】
I24.最大CTN血漿濃度(tmax)までに約1.5時間~約11時間、または約2.25時間~約10時間、または約2.7時間~約8.8時間、または約3時間~約8時間、または約4時間~約6時間の範囲を要する時間を成人対象に与える、I1~I23のいずれかの医薬製剤。
【実施例】
【0614】
以下の実施例は、説明のために提供されるものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0615】
以下の実施例では、CTNをセンタナファジンHClとして処方し、投与した。
【0616】
実施例1
様々な持続型放出ビーズおよびカプセル内に配置されたビーズの剤形を、以下の表に開示するように製造した。これらの製剤で使用される速放出センタナファジン核ビーズ、見かけ50重量%のCTN HClの組成物を表1に概説する。核ビーズは、CTN HCl、結晶セルロース、およびマンニトールを秤量して高剪断造粒機で混合し、混合混合物を精製水で造粒し、押出および球形化して湿ったビーズを形成し、核ビーズを流動床乾燥して、ビーズをふるいにかけて、所望のサイズ範囲を維持することによって作製した。
【表1】
【0617】
実施例1A.エチルセルロース w/PVP細孔形成剤1
上記の表1に記載した核ビーズをヒプロメロース混合物でシールコーティングして、エチルセルロースによる後の放出コーティングのためのより均一な基材表面を提供した。所望の量のコーティング分散液/溶液を、制御された一連のプロセスパラメーターでワースター(Wurster)工程を使用して噴霧し、次いで、コーティングされたビーズを所望の含水量まで乾燥させた。
【0618】
次いで、エチルセルロース、ポビドン細孔形成剤、および可塑剤のコーティングをシールコート上に塗布して、持続型放出ビーズを作製した。コーティング材料の塗布は、流動床プロセッサーを使用して行った。必要な量のコーティング分散液/溶液を、制御された一連のプロセスパラメーターでウルスター工程を使用してスプレーした。次いで、コーティングされたビーズを所望の含水量まで乾燥させ、硬化させ、次いで所望の量のタルクとブレンドした。実施例1Aのビーズおよびカプセルの組成を表2に示す。
【表2】
【0619】
HPLCによる分析により、カプセルが意図した量の100%のセンタナファジン塩酸塩を含有し、含有量の均一性がUSP<905>基準を満たしていることが確認された。
【0620】
実施例1Aのカプセルの溶出放出は、USP<711>に従い、900mlのSuper-QTM水(タイプ1/超純水、25℃での抵抗率18.2MW・cm)中で装置II(パドル)を使用し、37℃±0.5℃、50rpmで試験した。結果を表3に示す。
【0621】
【0622】
実施例1B.エチルセルロース w/PVP細孔形成剤2
【0623】
上記の表1に記載した核ビーズをヒプロメロース混合物でシールコーティングして、エチルセルロースによる後の放出コーティングのためのより均一な基材表面を提供した。所望の量のコーティング分散液/溶液を、制御された一連のプロセスパラメーターでワースター工程を使用して噴霧し、次いで、コーティングされたビーズを所望の含水量まで乾燥させた。
【0624】
次いで、エチルセルロース、ポビドン細孔形成剤、および可塑剤のコーティングをシールコート上に塗布した。コーティング材料の塗布は、流動床プロセッサーを使用して行った。必要な量のコーティング分散液/溶液を、制御された一連のプロセスパラメーターでウルスター工程を使用してスプレーした。次いで、コーティングされたビーズを所望の含水量まで乾燥させ、硬化させ、次いで所望の量のタルクとブレンドした。実施例1Bのビーズおよびカプセルの組成を表4に示す。
【表4】
【0625】
HPLCによる分析により、カプセルが意図した量の103%のセンタナファジン塩酸塩を含有し、含有量の均一性がUSP<905>基準を満たしていることが確認された。
【0626】
実施例1Bのカプセルの溶出放出は、USP<711>に従い、900mlのSuper-Q
TM水(タイプ1/超純水、25℃での抵抗率18.2MW・cm)中で装置II(パドル)を使用し、37℃±0.5℃、50rpmで試験した。結果を表5に示す。
【表5】
実施例1Aおよび実施例1Bの製剤は延長した放出プロファイル(インビトロ溶出によって例示される)を提供したが、放出プロファイルは室温を超える高温にさらされた後に変化し、溶出放出特性の変動を示すことが判明した。例えば、60℃の条件に1週間曝露した後、溶出放出プロファイルは上方にシフトし、高温に曝露しなかった生成物と比較して各時点で比較的活性の高い放出を行った。
【0627】
実施例1Cおよび実施例1D.エチルセルロース w/Kollicoat
TM
細孔形成剤
実施例1Cおよび実施例1Dビーズおよびカプセルの組成を表6に示す。
【表6】
【0628】
核ビーズは、上記の表1に関連して記載したように作製した。
【0629】
エチルセルロース、ポリビニルアルコール/ポリエチレングリコールグラフトコポリマー(細孔形成剤)、および可塑剤のコーティングを、表6に示す量で核ビーズに塗布した。コーティング材料の塗布は、流動床プロセッサーを使用して行った。必要な量のコーティング分散液/溶液を、制御された一連のプロセスパラメーターでウルスター工程を使用してスプレーした。次いで、コーティングされたビーズを所望の含水量まで乾燥させ、硬化させた後、表6に記載されているように、所望の量のタルクとブレンドした。
【0630】
HPLCによる分析により、実施例1Cのカプセルは意図した量のセンタナファジン塩酸塩を100%含有し、実施例1Dのカプセルは意図した量のセンタナファジン塩酸塩を99.8%含有したことが確認された。
【0631】
実施例1Cおよび実施例1Dのカプセルの溶出放出は、USP<711>に従い、900mlのSuper-Q
TM水(タイプ1/超純水、25℃での抵抗率18.2MW・cm)中で装置II(パドル)を使用し、37℃±0.5℃、50rpmで試験し、結果を表7と表8にそれぞれ示す。
【表7】
【表8】
【0632】
実施例2.実施例1Aおよび実施例1Bの製剤のインビボ吸収
すべての用量は、10時間の終夜絶食後に投与された。12人の健康な成人対象者は、投与後2.5時間および7.5時間の時点で15分間以内に軽食を摂取した。実施例1Aおよび実施例1Bの製剤のインビボ吸収の結果(経時的なセンタナファジンの血漿濃度)を
図1に示す。ここで、四角のマーカーで示す実施例1Aの製剤の単回用量(CTN HCl 200mg)、および丸マーカーで示す実施例1Bの製剤の単回用量(200mgのCTN HCl)を投与した。
【0633】
図1に示すように、実施例1Aおよび実施例1Bの両方の製剤のインビボ吸収プロファイルは二峰性プロファイルを示した。
【0634】
実施例3.実施例1Cおよび実施例1Dの製剤のインビボ吸収
すべての用量は、10時間の終夜絶食後に投与された。24人の健康な成人対象者が研究の各部に参加した。1つのバリエーションでは、対象者は投与後2.5時間および7.5時間の時点で15分間以内に軽食を摂取した。別のバリエーションでは、対象者は投与後~4時間で昼食を摂取した。様々な条件下での実施例1C製剤の単回用量(CTN HCl 200mg)および実施例1D製剤の単回用量(CTN HCl 200mg)のインビボ吸収(経時的なセンタナファジンの血漿濃度)の結果を
図2に示す。ここで、四角マーカーは軽食と一緒に投与した実施例1Cの製剤に対応し、菱形マーカーは昼食と一緒に投与した実施例1Cの製剤に対応し、三角マーカーは軽食と一緒に投与した実施例1Dの製剤に対応し、丸マーカーは昼食と一緒に投与した実施例1Dの製剤に対応する。
【0635】
実施例4.実施例1D製剤と共に用いた速放出ビーズのインビボ吸収
速放出(IR)ビーズ(結晶セルロース、マンニトール、タルク、および20mgのCTN HClを含有する、押出球形化したビーズ)との実施例1D製剤(200mgのCTN HCl)の組み合わせの単回用量は、総量:220mgのCTN HClで、食物に関して4つの異なる方法で投与した。すべての用量は10時間の終夜絶食後に投与され、対象者は投与後約4時間で昼食を摂取し、間食は提供されなかった。20人の健康な成人対象者が研究の各群に参加した。ある期間では、この用量は、食事をとらない絶食状態で無傷のカプセルとして投与された。別の期間では、高脂肪食(HFM)の直後に、無傷のカプセルとしてその用量が投与された。別の期間では、軽い朝食の10分前に、無傷のカプセルとして用量を投与した。別の期間では、大さじ1杯のアップルソースにビーズを振りかける形で用量を投与した。インビボ吸収プロファイル(経時的なセンタナファジンの血漿濃度)を
図3に示す。丸のマーカーは絶食に対応し、四角いマーカーはHFMに対応し、菱形のマーカーは、軽い朝食の10分前に対応し、三角形のマーカーは、アップルソースに振りかけて投与したものに対応する。
【0636】
研究は小児対象においても実施され、実施例1Dタイプの製剤(50mgのCTN HCl)と速放出(IR)ビーズ(結晶セルロース、マンニトール、タルク、および5mgのCTN HClを含む押出球形化したビーズ)との組み合わせの単回投与は、総量55mgのCTN HClを、無傷のカプセル(n=6)またはアップルソースに振りかけたビーズ(n=6)として健康な小児被験者に投与した。すべての用量は10時間の終夜絶食後に投与され、対象者は投与後~4時間で昼食を摂取し、間食は提供されなかった。インビボ吸収プロファイル(経時的なセンタナファジンの血漿濃度)を
図4に示し、110mgのCTN HCl用量のシミュレーションPK応答の比較と共に示す(健康な成人被験者への無傷のカプセルまたはアップルソースに振りかけたビーズとしての110mgのCTN HClの単回投与に対するPK応答をシミュレートするために、
図3に示すデータを半分にすることに基づく)。
【0637】
実施例5.2つおよび3つのビーズの組み合わせのインビボ吸収および溶出放出プロファイル
実施例5-1.速放出ビーズ(IR) 10%DL、50%DL
センタナファジン速放出ビーズの組成(10%薬物配合および50%薬物配合)は表9に示す。センタナファジン速放出ビーズは、CTN HCl、結晶セルロース、およびマンニトールを秤量し、高せん断造粒機中乾燥混合し、混合物を精製水と造粒し、押出および球形化して湿ったビーズを形成し、核ビーズを流動床乾燥し、所望のサイズ範囲を維持するようビーズをふるいにかけて、製造した。
【表9】
【0638】
実施例5-2.持続型放出ビーズ(SR)および遅延型放出ビーズ(DR)用の核ビーズ
センタナファジン核ビーズの組成物(80重量%薬物配合)は表10に示す。センタナファジン核ビーズは、CTN HClおよび結晶セルロースを秤量し、高せん断造粒機中乾燥混合し、混合物を精製水と造粒し、押出および球形化して湿ったビーズを形成し、核ビーズを流動床乾燥し、所望のサイズ範囲を維持するようビーズをふるいにかけて、製造した。
【表10】
【0639】
実施例5-3.持続型放出ビーズ(SR)および遅延型放出ビーズ(DR)用のシールコーティングされたビーズ
センタナファジンのシールコーティングされたビーズの組成物(80重量%薬物配合)は、表11に示す。80重量%活性のセンタナファジン核ビーズは、実施例5-2に記載のように作成した。シールコーティングのため、ヒプロメロース水溶液の所望量を、ウルスタープロセス(ウルスター工程)を用いて、制御されたプロセスパラメーターのセットで噴霧し、次いでコーティングされたビーズを所望の水分量まで乾燥した。
【表11】
【0640】
実施例5-4.持続型放出ビーズ(SR)
センタナファジンの持続型放出ビーズ組成物(10%重量増加、15%重量増加、および40%重量増加)は、表12に示す。実施例5-3から得られたシールコーティングされたビーズを、流動床プロセッサーを用いて、エチルアクリレートとメチルメタクリレートとのコポリマー分散体、ヒプロメロース、タルク、およびポリソルベート80を含む分散液でコーティングした。コーティング分散液/溶液の必要量を、ウルスタープロセス(ウルスター工程)を用いて制御されたプロセスパラメーターのセットで噴霧した。コーティングされたビーズを次いで所望の水分量まで乾燥し、硬化させた。コーティングされたビーズの重量に基づいて、追加の1重量%タルクをコーティングされたビーズとドライ混合した。
【表12】
【0641】
表12の持続型放出ビーズを含む100mgカプセルの溶出は、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、1000mLの脱イオン水中、37℃±0.5℃で、100rpmで試験した。溶出の放出プロファイルを
図5に示す。
【0642】
表12のSR製剤の単回用量を、無傷のカプセルに入れて健康な成人対象に投与した。対象者には軽食が与えられ、その後、投与前日に少なくとも8時間、投与後約4時間まで(その時昼食が提供された)、全ての飲食物(水を除く)を断食させた。夕食は投与後約10時間に与えられ、夜食は投与後約14時間に与えられた。
【0643】
10重量%増加(n=8)、15重量%増加(n=7)および40重量%(n=7)のコーティング量を有する表12の持続型放出ビーズの100mgのインビボ吸収プロファイル(経時的なセンタナファジンの血漿濃度)を
図6に示す。
図6で得られた生物分析アッセイの計算では、塩係数が考慮されなかった。結果として、図の結果は血漿センタナファジン濃度を約15%誇張している。
【0644】
実施例5-5.遅延型放出ビーズ(DR)
センタナファジン遅延型放出ビーズの組成物(10%重量増加、15%重量増加、20%重量増加、30%重量増加、および40%重量増加)は、表13に示される。実施例5-3からのシールコーティングされたビーズを、流動床プロセッサーを用いて、ポリ(メチルアクリレート-コ-メチルメタクリレート-コ-メタクリル酸)およびPlasACRYL
TM T20を含む分散液でコーティングした。必要な量のコーティング分散液/溶液が、制御された一連のプロセスパラメーターでウルスター工程を使用してスプレーされた。コーティングされたビーズを次いで所望の水分量まで乾燥し、硬化させた。コーティングされたビーズの重量を基に、追加のタルク1重量%とコロイド状二酸化ケイ素の1重量%をコーティングされたビーズと乾燥混合した。
【表13】
【0645】
表13の製剤の活性物質100mgを含有するカプセルについて、様々なコーティングレベル(10、15、20、30、および40%の重量増加)の溶出放出を、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、0.1N塩酸1000mL中、37℃±0.5℃で、100rpmで2時間、続いて装置1(バスケット)を用い、pH7.4リン酸緩衝液1000mL中、37℃±0.5℃で、100rpmで試験した。溶出放出プロファイルを
図7に示す。
図7は遅延型放出コーティングが持続型放出機能も有することを示す。いかなる特定の理論にも束縛される意図はないが、ポリ(メチルアクリレート-コ-メチルメタクリレート-コ-メタクリル酸)ポリマーがアニオン性であり、負に帯電したカルボキシレート部分(エステル基に対するカルボキシレート基の比が約1:10)を有し、センタナファジンが正に帯電した第二級アミンであるため、ポリマーはイオン相互作用によりビーズからのセンタナファジンの放出速度に影響を与えている可能性がある。
【0646】
表13のDR製剤の単回用量を、無傷のカプセルに入れて健康な成人対象に投与した。対象者には軽食が与えられ、その後、投与前日に少なくとも8時間、投与後約4時間まで(その時昼食が提供された)、全ての飲食物(水を除く)を断食させた。夕食は投与後約10時間に与えられ、夜食は投与後約14時間に与えられた。
【0647】
10重量%増加(n=6)、15重量%増加(n=7)、20重量%増加(n=8)、30重量%増加(n=8)、および40重量%(n=8)のコーティング量を有する表13の遅延型放出ビーズの100mgのインビボ吸収プロファイル(経時的なセンタナファジンの血漿濃度)を
図8に示す。
図8で得られた生物分析アッセイの計算では、塩係数が考慮されなかった。結果として、図の結果は血漿センタナファジン濃度を約15%誇張している。
【0648】
実施例5-6.IRビーズ、SRビーズ、およびDRビーズの組み合わせ
IR、SR、DRビーズの組み合わせを含む2つのバージョンのカプセルのインビボ吸収プロファイル(経時的なセンタナファジンの血漿濃度)を
図9に示す。最初の用量には、実施例5-1による10mgのCTN HCl量のIRビーズ(50%活性レベル)、100mgの量の実施例5-4によるSRビーズ(15%重量増加コーティング)、および100mgの量の実施例5-5によるDRビーズ(20%重量増加コーティング)で、総用量210mgのCTN HClが含まれていた。異なるタイプのビーズが個別にHPMCカプセルシェルにカプセル化された。第2の用量タイプは、第1の用量タイプと同様であったが、DRビーズ中のセンタナファジンの量が100mgではなく125mgであり、合計用量は235mgのCTN HClであった。210mgの用量を無傷のカプセルに入れて17人の健康な成人対象に投与した。235mgの用量を無傷のカプセルに入れて18人の健康な成人対象に投与した。対象者には軽食が与えられ、その後、投与前日に少なくとも8時間、投与後約4時間まで(その時昼食が提供された)、全ての飲食物(水を除く)を断食させた。夕食は投与後約10時間に与えられ、夜食は投与後約14時間に与えられた。結果を
図9に示す。
【0649】
第1の用量タイプ(210mg CTN HCl)は、無傷のカプセルについて上述したのと同じ条件下で、アップルソースに振りかけられ、健康な成人対象(n=18)に投与された。
図10は、無傷のカプセルとして投与した
図9の第1の組み合わせカプセルと、大さじ1杯のアップルソースに振りかけて投与した同じ製剤について得られたインビボ吸収プロファイル(経時的なセンタナファジンの血漿濃度)の比較を示す。
【0650】
図中の得られた生物分析アッセイの計算では、塩係数が考慮されなかった。結果として、図の結果は血漿センタナファジン濃度を約15%誇張している。
【0651】
実施例6
図11は、IRビーズ(実施例5-1による10mgのCTN HCl)、15%重量増加コーティングした持続型放出ビーズ(実施例5-4による100mgのCTN HCl)、および20%重量増加コーティングした遅延型放出ビーズ(実施例5-5による100mgのCTN HCl)の混合物を含有する製剤を、15%重量増加コーティングした持続型放出ビーズ(実施例5-4による100mgのCTN HCl)だけを含有する製剤、および20%コーティング重量増加遅延型放出ビーズ(実施例5-5による100mgのCTN HCl)だけを含有する製剤との比較で、溶出放出プロファイルを示す。これらの製剤は、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間を1000mLの非緩衝性脱イオン水中で、酸+水媒体中での溶出放出プロファイルを試験した。
【0652】
図12は、IRビーズ(実施例5-1による10mgのCTN HCl)、15%重量増加コーティングした持続型放出ビーズ(実施例5-4による100mgのCTN HCl)、および20%重量増加コーティングした遅延型放出ビーズ(実施例5-5による100mgのCTN HCl)の混合物を含有するカプセルを、15%重量増加コーティングした持続型放出ビーズ(実施例5-4による100mgのCTN HCl)だけを含有するカプセル、および20%コーティング重量増加遅延型放出ビーズ(実施例5-5による100mgのCTN HCl)だけを含有するカプセルとの比較で、溶出放出プロファイルを示す。これらのカプセルは、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、1000mLの非緩衝性脱イオン水中で
溶出放出プロファイルを試験した。
【0653】
図13は、IRビーズ(実施例5-1による10mgのCTN HCl)、15%重量増加コーティングした持続型放出ビーズ(実施例5-4による100mgのCTN HCl)、および20%重量増加コーティングした遅延型放出ビーズ(実施例5-5による100mgのCTN HCl)の混合物を含有するカプセルを、15%重量増加コーティングした持続型放出ビーズ(実施例5-4による100mgのCTN HCl)だけを含有するカプセル、および20%コーティング重量増加遅延型放出ビーズ(実施例5-5による100mgのCTN HCl)だけを含有するカプセルとの比較で、溶出放出プロファイルを示す。これらの製剤は、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、37℃±0.5℃で、100rpmで、最初に0.1N HCl溶液1000mLで2時間、次いで残りの時間をpH 7.4リン酸緩衝液中で、酸+緩衝液(pH 7.4)中での溶出放出プロファイルを試験した。
【0654】
IRビーズ(10mgのCTN HCl)、10%薬物配合持続型放出ビーズ(100mgのCTN HCl)、および20%薬物配合遅延型放出ビーズ(100mgのCTN HCl)の混合物を含有する製剤の溶出放出プロファイルは、胃の状態を模擬した酸性媒体、続いてpH7.4の緩衝液媒体で試験した場合、3つの製剤タイプすべての組み合わせで、望ましい多段階放出プロファイルを示した。速放出ビーズは組み合わせカプセル中の製剤の約5%であったが、製剤は酸性媒体中で最初の2時間で活性物質の約18~20%を放出し、持続型放出コーティングが酸性媒体中での活性物質の放出に寄与していることが確認された。
【0655】
実施例7
表10に示すセンタナファジン HClのビーズ核(80%DL)を、メタクリル酸およびエチルアクリレート(1:1)から得られるコポリマー(Eudragit
TM L 30 D-55の商品名でEvonikから入手可能)でコーティングし、PlasACRYL
TM HTP20(モノステアリン酸グリセリン流動促進剤およびクエン酸トリエチル可塑剤の混合物)の少量で可塑化した。USP<711>に従い、装置2(パドル)を用い、50rpmで、最初に0.1N HCl溶液750mLで2時間、次いで残りの時間をpH 6.5のリン酸緩衝水溶液974mLでの溶出放出プロファイルを
図14に示す。ポリマーコーティングは、重量増加に基づいて、10%、20%、30%、および40%のコーティング量でビーズに適用され、左側のトレースは10%重量増加のビーズに対応し、左から中央のトレースは重量増加の20%重量増加のビーズに対応し、右から中央のトレースは30%重量増加のビーズに対応し、および右のトレースは40%重量増加のビーズに対応する。ポリマーは酸段階では保護を示さず、120分以内に放出された薬物とし、40%重量増加コーティングまででも保護を示さなかった。いかなる特定の理論にも束縛されるつもりはないが、CTN HClの高い可溶性および透過性がその結果に寄与したと考えられる。
【0656】
実施例8
表10に示すセンタナファジン HClのビーズ核(80%DL)を、コーティングの様々なレベル(10%および20%重量増加)で、様々なメタクリル酸アンモニオコポリマー分散液(Eudragit
TM RL 30 DおよびEudragit
TM RS 30 D)でコーティングし、それぞれをタルクおよびクエン酸トリエチルを含む混合物の少量で可塑化した。溶出放出プロファイルを
図15(RL30D)および
図16(RS30D)に示す、その中で左側のトレースは10%重量増加のビーズに対応し、右のトレースは20%重量増加のビーズに対応する。溶出試験は、USP<711>に従い、装置2(パドル)を用い、50rpmで、1000mLの脱イオン水中行った。これらポリマーは持続型放出を提供しなかったが、シールコーティングポリマーとして使用できた。いかなる特定の理論にも束縛されるつもりはないが、CTN HClの高い可溶性および透過性が結果に寄与したと考えられる。
【0657】
実施例9
様々なセンタナファジン持続型放出カプセルの組成を表14に示す。
【表14】
【0658】
実施例10
追加のセンタナファジンカプセルを、上記の表1に従ったIRビーズ、下記の表15に従った15%重量増加コーティングされた持続型放出ビーズ、および表16に従った20%重量増加コーティングされた遅延型放出ビーズの異なる混合物を用いて作製した。様々なセンタナファジンカプセルの量の全体的な組成を表17に示し、ビーズの種類別のカプセルの組成を表18に示す。
【0659】
【0660】
【表16】
【表17-1】
【表17-2】
【表18】
【0661】
実施例11
実施例10の164.4mg製剤の溶出放出特性を、酸性中、続いてpH 7.4の溶媒中試験をして測定した。具体的には放出プロファイルは、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、0.1N塩酸1000mL中、37℃±0.5℃で、100rpmで、2時間、続いて装置1(バスケット)を用い、pH7.4リン酸緩衝液1000mL中、37℃±0.5℃で、100rpmで、12時間で測定した。放出した薬物のパーセンテージは様々な時間ポイントで測定した。結果を
図17に示す。
【0662】
実施例12
上記の表17のCTN HCl製剤について血漿薬物動態を評価した。表17の164.4mg量のカプセルの単回経口用量を、絶食した健康な成人対象(n=16)に投与し、センタナファジンの血漿濃度を経時的に測定した。
図18に示される結果は、測定された時点における平均血漿濃度である。以下の表19に示される結果は、C
maxおよびAUCについては、すべての時点にわたる母集団平均であり、母集団t
maxについては、すべての時点にわたる母集団中央値である。
【表19】
【0663】
別のPK研究では、上記の表17によるカプセル製剤(164.4mgカプセルとして、1個は164.4mgの用量の量で投与され、2個は328.8mgの用量の量で投与される)を8人の健康な成人対象者のグループに5日間投与し、絶食状態での投与後1日目と5日目に血清濃度を測定した。
図19に示す結果は、164.4mg用量の量の、測定時点における平均センタナファジン血漿濃度である。以下の表20に示す結果は、C
maxおよびAUCについては、すべての時点にわたる母集団平均であり、母集団tmaxについては、すべての時点にわたる母集団中央値である。
【表20】
以下の表21は、164.4mgの用量を使用した前述の2つの単回経口投与試験からのPKパラメーターのグループ化分析を示す(n=24)。
【表21】
【0664】
実施例13
[i]コアビーズは、上記の表10に関連して記載したように作製した。
【0665】
[ii]シールコーティングされたビーズは、上記の表11に関連して記載したように作製した。
【0666】
[iii]センタナファジンHCl持続型放出ビーズの組成(7.5%の重量増加、10%の重量増加、および20%の重量増加)を表22に示す。実施例5-3からのシールコーティングされたビーズを、流動床プロセッサーを使用して、エチルセルロース水性分散液、メチルセルロースおよびクエン酸トリエチルを含む分散液でコーティングした。必要な量のコーティング分散液を、制御された一連のプロセスパラメーターでウルスター工程を使用してスプレーし、硬化させた。
【表22】
【0667】
[iv]表22の100mgセンタナファジンHCl含有ビーズの溶出は、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、900mLの脱イオン水中、37℃±0.5℃で、100rpmで、276nmのUV吸収で試験した。溶出の放出プロファイルを
図20に示す。
図20は、これらの製剤が持続型放出特性を示し、持続型放出剤形での使用に適していることを示している。
【0668】
実施例14
[i]50%DL核ビーズは、上記の表9に関連して記載したように作製した。
【0669】
[ii]センタナファジンHCl持続型放出ビーズの組成(7.5%の重量増加、12.5%の重量増加、および17.5%の重量増加)を表23に示す。実施例5-1からの50%DL核ビーズを、流動床プロセッサーを使用して、エチルアクリレートおよびメチルメタクリレートコポリマー、メチルセルロースおよびタルクを含む分散液でコーティングした。必要な量のコーティング分散液を、制御された一連のプロセスパラメーターでウルスター工程を使用してスプレーし、その後硬化させた。
【表23】
【0670】
[iii]表23の100mgセンタナファジンHCl含有ビーズの溶出は、USP<711>に従い、装置1(バスケット)を用い、900mLの脱イオン水中、37℃±0.5℃で、100rpmで、276nmのUV吸収で試験した。溶出の放出プロファイルを
図21に示す。
図21は、これらの製剤が持続型放出特性を示し、持続型放出剤形に適していることを示している。
【0671】
上記の説明において、「DL」は、上記でさらに説明したように、速放出ビーズ中の薬物配合濃度を示し、「WG」は、上でさらに説明したように、放出コーティングの重量増加を指す。
【0672】
上記の説明は、理解を容易にするためにのみ与えられており、本発明の範囲内の変更は当業者には明らかであるため、不必要な制限を理解すべきではない。
【0673】
本明細書およびそれに続く特許請求の範囲全体を通じて、特に断りがない限り、「含む」という語および「含む」の変形は、指定された整数、ステップ、あるいは整数またはステップのグループを含むことを意味するものと理解される。ただし、他の整数、ステップ、または整数またはステップのグループは除外されない。
【0674】
本明細書全体を通じて、組成物が成分または材料を含むものとして記載されている場合、特に断りがない限り、組成物は、列挙された成分または材料の任意の組み合わせから本質的に成り得る、またはそれらの組み合わせから成り得ることも企図される。同様に、方法が特定のステップを含むものとして説明されている場合、特に断りがない限り、方法は本質的に列挙されたステップの任意の組み合わせからなる、またはそれらの組み合わせからなり得ることも企図される。本明細書に例示として開示される本発明は、本明細書に具体的に開示されていない要素またはステップがなくても適切に実施することができる。
【0675】
本明細書に開示される方法の実施、およびその個々のステップは、手動で、および/または電子機器によって提供される自動化の助けを借りて実行することができる。特定の実施形態を参照してプロセスを説明してきたが、当業者であれば、方法に関連する動作を実行する他の方法を使用できることを容易に理解する。例えば、特に断りがない限り、本方法の範囲または精神から逸脱することなく、様々な工程の順序を変更してもよい。さらに、個々の工程の一部を組み合わせたり、省略したり、追加の工程にさらに細分したりすることができる。
【0676】
本明細書で引用したすべての特許、刊行物、および参考文献は、参照により完全に本明細書に組み込まれる。本開示と組み込まれた特許、出版物および参考文献との間に矛盾がある場合には、本開示が優先されるべきである。
【国際調査報告】