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特表2024-506601分析データ検索のための方法及び対応する装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-14
(54)【発明の名称】分析データ検索のための方法及び対応する装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/02 20090101AFI20240206BHJP
   H04W 88/18 20090101ALI20240206BHJP
【FI】
H04W24/02
H04W88/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547550
(86)(22)【出願日】2022-02-14
(85)【翻訳文提出日】2023-09-20
(86)【国際出願番号】 EP2022053453
(87)【国際公開番号】W WO2022175188
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】21305194.9
(32)【優先日】2021-02-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】21305596.5
(32)【優先日】2021-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】523295556
【氏名又は名称】インターディジタル・シーイー・インターミディエート・ソシエテ・パ・アクシオンス・シンプリフィエ
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オンノ、ステファン
(72)【発明者】
【氏名】ハウソン、クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】ノイマン、クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】シュニッツラー、フランソワ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD17
5K067EE16
(57)【要約】
ネットワーク内の第1のネットワーク分析ノードは、デバイスから、ネットワーク分析情報に対するそのデバイスのサブスクリプションを示す情報を含む第1のメッセージを受信し、第2のネットワークノードに、ネットワーク分析情報に対するサブスクリプションの少なくとも一部の第2のネットワーク分析ノードへの転送の要求を示す情報を含む第2のメッセージを送信する。
【選択図】図9B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク内の第1のネットワーク分析ノードによって実行される方法であって、前記方法は、
デバイスから、ネットワーク分析情報に対する前記デバイスのサブスクリプションを示す情報を含む第1のメッセージを受信することと、
第2のネットワークノードに、ネットワーク分析情報に対する前記サブスクリプションの少なくとも一部の第2のネットワーク分析ノードへの転送の要求を示す情報を含む第2のメッセージを送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第2のネットワークノードから受信されたネットワーク分析ノードのリストから前記第2のネットワーク分析ノードを選択することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のメッセージは、前記デバイスによってサブスクリプションのために選択された更なるネットワーク分析ノードを示す情報を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のネットワーク分析ノードは、前記第2のネットワークノードから受信された前記リスト及び前記第1のメッセージの両方に含まれるネットワーク分析ノードの中から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のメッセージは、前記デバイスによってサブスクリプションのために選択された前記更なるネットワーク分析ノードを示す情報を更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記更なるネットワーク分析ノードに、前記サブスクリプションの前記少なくとも一部の前記転送を示す情報を含む第3のメッセージを送信することを更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のメッセージは、前記デバイスの識別子と前記サブスクリプションの識別子とのうちの少なくとも1つを示す情報を更に含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
第1のネットワーク分析ノードであって、
プロセッサ実行可能プログラム命令を記憶するメモリと、
少なくとも1つのプロセッサであって、前記プログラム命令を実行して、
ネットワーク内のデバイスから、ネットワーク分析情報に対する前記デバイスのサブスクリプションを示す情報を含む第1のメッセージを受信し、
前記ネットワーク内の第2のネットワークノードに、ネットワーク分析情報に対する前記サブスクリプションの少なくとも一部の第2のネットワーク分析ノードへの転送の要求を示す情報を含む第2のメッセージを送信するように構成された、少なくとも1つのプロセッサと、を備える、第1のネットワーク分析ノード。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記プログラム命令を実行して、前記第2のネットワークノードから受信されたネットワーク分析ノードのリストから前記第2のネットワーク分析ノードを選択するように更に構成されている、請求項8に記載の第1のネットワーク分析ノード。
【請求項10】
前記第1のメッセージは、前記デバイスによってサブスクリプションのために選択された更なるネットワーク分析ノードを示す情報を更に含む、請求項9に記載の第1のネットワーク分析ノード。
【請求項11】
前記第2のネットワーク分析ノードは、前記第2のネットワークノードから受信された前記リスト及び前記第1のメッセージの両方に含まれるネットワーク分析ノードの中から選択される、請求項10に記載の第1のネットワーク分析ノード。
【請求項12】
前記第2のメッセージは、前記デバイスによってサブスクリプションのために選択された前記更なるネットワーク分析ノードを示す情報を更に含む、請求項10に記載の第1のネットワーク分析ノード。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記プログラム命令を実行して、前記更なるネットワーク分析ノードに、前記サブスクリプションの前記少なくとも一部の前記転送を示す情報を含む第3のメッセージを送信するように更に構成されている、請求項10に記載の第1のネットワーク分析ノード。
【請求項14】
前記第2のメッセージは、前記デバイスの識別子と前記サブスクリプションの識別子とのうちの少なくとも1つを示す情報を更に含む、請求項1~13のいずれか一項に記載の第1のネットワーク分析ノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、ネットワークにおける分析データ検索の分野に関し、特に、ネットワークの効率及び性能を改善する目的のための分析データの検索に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書で説明される任意の背景情報は、以下で説明される本実施形態に関連し得る技術の様々な態様を読者に紹介することを意図している。この考察は、本開示の様々な態様のより良好な理解を容易にするための背景情報を読者に提供する上で有用であると考えられる。したがって、これらの記述は、この観点から読まれるべきであることを理解されたい。
【0003】
様々なタイプのネットワーク化された環境(例えば、ソフトウェア定義ネットワーク(Software Defined Network、SDN)ベース、5Gネットワーク、自律システム(Autonomous System、AS))では、過去のデータ及びメトリックに関する統計情報、又は将来のデータ及びメトリックの予測情報を提供するための分析サービスへのアクセスを提供するために、専用分析機能が使用される。そのような分析機能は、ネットワーク効率及び性能を改善することを可能にし、ネットワーク機能は、これらの専用分析機能からの分析データの検索を要求又はサブスクライブすることができる。例えば、5Gネットワークでは、データ分析は、ネットワーク管理、トラフィックエンジニアリング、無線アクセス選択、及びトラフィックステアリングを強化するために使用され得る。
【0004】
3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)では、ネットワークデータ分析機能(Network Data Analytics Function、NWDAF)が、ネットワーク機能からの要求に応じてネットワーク分析情報を提供する責任を負う。例えば、ネットワーク機能は、特定のネットワークスライスの負荷レベルに関する特定の分析情報を要求する場合がある。代替として、ネットワーク機能は、ネットワークスライスの負荷レベルが変化するか、又は特定の閾値に達した場合、NWDAFによって通知されることを確実にするために、サブスクライブサービスを使用し得る。NWDAFは、ネットワーク機能(Network Function、NF)、例えば、アクセス及びモビリティ機能(Access & Mobility Function、AMF)、セッション管理機能(Session Management Function、SMF)、ポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)、ユーザデータ管理(User Data Management、UDM)、又はアプリケーション機能(Application Function、AF)によって(直接又はネットワークエクスポージャ機能(Network Exposure Function、NEF)を介して)、あるいは運用管理(Operations & Maintenance、OAM)によって提供されるデータに基づき得る。これらの分析サービスは、ネットワーク性能を改善するために、5Gネットワーク機能及びOAMによって使用され得る。
【0005】
ネットワーク内では、分析機能の単一のインスタンス又は複数のインスタンスが展開され得る。複数の分析機能が存在する場合、それらのすべてが同じタイプの分析結果を提供できる必要はない。
【0006】
分析機能にアクセスして問い合わせるために、データ分析コンシューマは、可変の入力パラメータのセットに従って、分析機能に要求するか又は登録することができる。そのような入力パラメータは、広範囲のクエリを表現することを可能にし、分析サービスによって収集された特定のデータ及び情報を対象とすることを可能にし、その種類の入力パラメータを使用するクエリは、一般に「リッチ」クエリと呼ばれる。
【0007】
NWDAFは、リッチクエリをサポートし得る。しかしながら、ネットワーク内に展開された複数の分析機能が存在する場合、分析データコンシューマ自体が、所与のリッチクエリに回答し得る分析機能又は機能のセットを検出又は識別しなければならない。更に、例えば、ユーザ機器(User Equipment、UE)のモビリティ、データ移行、分析機能の能力更新、又は負荷分散などの理由で、進行中のリッチクエリ(又はこのリッチクエリのサブセット)を1つの分析機能から1つ(又はいくつか)の他の分析機能に動的に移行することが有用である場合がある。ハンドオーバ機構は存在するが、これらは粗レベルで行われる。
【0008】
したがって、リッチクエリのサポートのための改善が望ましい。
【発明の概要】
【0009】
第1の態様では、本原理は、ネットワーク内の第1のネットワーク分析ノードによって実行される方法であって、方法は、デバイスから、ネットワーク分析情報に対するそのデバイスのサブスクリプションを示す情報を含む第1のメッセージを受信することと、第2のネットワークノードに、ネットワーク分析情報に対するサブスクリプションの少なくとも一部の第2のネットワーク分析ノードへの転送の要求を示す情報を含む第2のメッセージを送信することと、を含む、方法を対象とする。
【0010】
第2の態様では、本原理は、プロセッサ実行可能プログラム命令を記憶するメモリと、プログラム命令を実行して、ネットワーク内のデバイスから、ネットワーク分析情報に対するそのデバイスのサブスクリプションを示す情報を含む第1のメッセージを受信し、ネットワーク内の第2のネットワークノードに、ネットワーク分析情報に対するサブスクリプションの少なくとも一部の第2のネットワーク分析ノードへの転送の要求を示す情報を含む第2のメッセージを送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、を備える第1のネットワーク分析ノードを対象とする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本開示の利点は、特定の非限定的な実施形態の説明を通して明らかになるであろう。本開示の利点を得ることができる方法を説明するために、本原理の特定の説明が、添付の図面に示されるその特定の実施形態を参照することによって与えられる。図面は、本開示の例示的な実施形態を示し、したがって、その範囲を限定するものと見なされるべきではない。説明される実施形態は、特定の有利な実施形態を形成するために組み合わされ得る。以下の図において、前の図で既に説明された項目と同じ参照番号を有する項目は、本開示を不必要に不明瞭にすることを避けるために、再度説明されない。実施形態は、以下の図面を参照して説明される。
図1A】1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システムを示すシステム図である。
図1B】一実施形態による、図1Aに示された通信システム内で使用され得る、例示的な無線送信/受信ユニット(wireless transmit/receive unit、WTRU)を示すシステム図である。
図1C】一実施形態による、図1Aに示された通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)及び例示的なコアネットワーク(core network、CN)を示すシステム図である。
図1D】一実施形態による、図1Aに示された通信システム内で使用され得る、更なる例示的なRAN及び更なる例示的なCNを示すシステム図である。
図2A】分析サービスディレクトリのための集中マッピングベースの方法の一実施形態を示すシーケンス図である。
図2B】分析サービスディレクトリのための集中マッピングベースの方法の一実施形態を示すシーケンス図である。
図3A】分析機能インスタンスを更新するための方法の一実施形態を示すシーケンス図である。
図3B】分析機能インスタンスを更新するための方法の一実施形態を示すシーケンス図である。
図4A】一実施形態によるステートフル分析サービスディレクトリマッピングのための方法を示すシーケンス図である。
図4B】一実施形態によるステートフル分析サービスディレクトリマッピングのための方法を示すシーケンス図である。
図5A】分析データコンシューマに対して透過的である分析インスタンスディレクトリサービスの更新のための方法の一実施形態を示すシーケンス図である。
図5B】分析データコンシューマに対して透過的である分析インスタンスディレクトリサービスの更新のための方法の一実施形態を示すシーケンス図である。
図6図2A図2Bに示された実施形態の3GPP実施形態を示すシーケンス図である。
図7】分析データコンシューマによる、サービス提供するNWDAFの再選択をもたらすNWDAF登録更新のための方法の一実施形態を示すシーケンス図である。
図8】分析データコンシューマに対して透過的である分析インスタンスディレクトリサービスの更新のための方法の一実施形態を示すシーケンス図である。
図9A】ソースNWDAFからターゲットNWDAFへの進行中のコンシューマ分析サブスクリプションの一部の転送をもたらすNWDAF登録更新の一実施形態を示す。
図9B】ソースNWDAFからターゲットNWDAFへの進行中のコンシューマ分析サブスクリプションの一部の転送をもたらすNWDAF登録更新の一実施形態を示す。
図9C】ソースNWDAFからターゲットNWDAFへの進行中のコンシューマ分析サブスクリプションの一部の転送をもたらすNWDAF登録更新の一実施形態を示す。
図10】分析データ検索のための方法の一実施形態を示すフロー図である。
図11】分析データ検索のためのデバイスの一実施形態を示すシステム図である。デバイスは、例えば、図2図5のデバイス23、又は図6図8のデバイス63に対応する。
【0012】
図面は、本開示の概念を示すことを目的としており、必ずしも本開示を示すための唯一の可能な構成ではないことを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書は、本開示の原理を例示している。したがって、当業者は、本明細書に明示的に説明又は示されていないが、本開示の原理を具現化し、その趣旨及び範囲内に含まれる様々な構成を考案することができることが理解されよう。
【0014】
本明細書に列挙される全ての例及び条件付き言語は、本開示の原理及び当該技術分野を促進するために発明者によって寄与される概念を読者が理解するのを助ける教育目的を意図しており、かかる具体的に列挙された例及び条件に限定されるものではないものとして解釈されるべきである。
【0015】
更に、本開示の原理、態様、及び実施形態を列挙する本明細書における全ての記述、並びにその特定の例は、その構造的均等物及び機能的均等物の両方を包含することが意図される。加えて、かかる均等物は、現在既知である均等物、並びに将来開発される均等物、すなわち、構造を問わず、同じ機能を実施する、開発される任意の要素の両方を含むことが意図される。
【0016】
図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システム100を示す図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ伝達、ブロードキャストなどのコンテンツを、複数の無線ユーザに提供する、多重アクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、上記のようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、コード分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)、時分割多重アクセス(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(frequency division multiple access、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT-Spread OFDM(zero-tail unique-word DFT-Spread OFDM、ZT UW DTS-s OFDM)、ユニークワードOFDM(unique word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ処理OFDM、フィルタバンクマルチキャリア(filter bank multicarrier、FBMC)などの、1つ以上のチャネルアクセス方法を用い得る。
【0017】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、RAN104/113と、CN106/115と、公衆交換電話網(public switched telephone network、PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112と、を含み得るが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作し、かつ/又は通信するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、これらのうちのいずれかが「局」及び/又は「STA」と称され得、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得、ユーザ機器(UE)、移動局、固定又は移動加入者ユニット、サブスクリクションベースのユニット、ページャ、セルラー電話、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット又はMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、ウォッチ又は他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display、HMD)、車両、ドローン、医療用デバイス及びアプリケーション(例えば、遠隔手術)、工業用デバイス及びアプリケーション(例えば、工業用及び/又は自動化された処理チェーン状況において動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、分析データコンシューマ電子デバイス、商業用及び/又は工業用無線ネットワーク上で動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、互換的にUEと称され得る。
【0018】
通信システム100はまた、基地局114a及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106/115、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112など、1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、基地局トランシーバ(base transceiver station、BTS)、ノードB、eNodeB、ホームノードB、ホームeNodeB、gNB、NR NodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(access point、AP)、無線ルータなどであり得る。基地局114a、114bは各々単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されるであろう。
【0019】
基地局114aは、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、リレーノードなど、他の基地局及び/又はネットワーク要素(図示せず)も含み得る、RAN104/113の一部であり得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る、1つ以上のキャリア周波数で無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、未認可スペクトル、又は認可及び未認可スペクトルの組み合わせであり得る。セルは、相対的に固定され得るか又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに、無線サービスのカバレッジを提供し得る。セルは、更にセルセクタに分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバを、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を用い得、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、ビームフォーミングを使用して、所望の空間方向に信号を送信及び/又は受信し得る。
【0020】
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上と通信し得るが、このエアインターフェース116は、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得る。エアインターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(radio access technology、RAT)を使用して確立され得る。
【0021】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、多重アクセスシステムであり得、例えば、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1つ以上のチャネルアクセススキームを用い得る。例えば、RAN104/113内の基地局114a、及びWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(UMTS Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得、これは広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA)を使用してエアインターフェース115/116/117を確立し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(Downlink、DL)パケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンクパケットアクセス(High-Speed UL Packet Access、HSUPA)を含み得る。
【0022】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-Advanced、LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)を使用してエアインターフェース116を確立し得る。
【0023】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実装することができ、この技術は、新しい無線(New Radio、NR)を使用してエアインターフェース116を確立することができる。
【0024】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの基地局(例えば、eNB及びgNB)に/から送信される複数のタイプの無線アクセス技術及び/又は送信によって特徴付けられ得る。
【0025】
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、Wi-Fi)、IEEE802.16(すなわち、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
【0026】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB又はアクセスポイントであり得、事業所、家庭、車両、キャンパス、工業施設、(例えば、ドローンによる使用のための)空中回廊、道路などの場所などの局所的エリアにおける無線接続を容易にするために、任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立し得る。更に別の一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立し得る。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106/115を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0027】
RAN104/113は、CN106/115と通信し得、これは、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークであり得る。データは、例えば、異なるスループット要件、待ち時間要件、エラー許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの、様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106/115は、呼制御、支払い請求サービス、移動体位置ベースのサービス、プリペイド呼、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供し、かつ/又はユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実行し得る。図1Aには示されていないが、RAN104/113及び/又はCN106/115は、RAN104/113と同じRAT又は異なるRATを採用する他のRANと、直接又は間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104/113に接続されていることに加えて、CN106/115はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、又はWi-Fi無線技術を採用して別のRAN(図示せず)と通信し得る。
【0028】
CN106/115はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしての機能を果たし得る。PSTN108は、基本電話サービス(plain old telephone service、POTS)を提供する公衆交換電話網を含み得る。インターネット110は、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得るが、これらのネットワーク及びデバイスは、送信制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)、及び/又はTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(internet protocol、IP)などの、共通通信プロトコルを使用する。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運営される、有線及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104/113と同じRAT又は異なるRATを採用し得る、1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0029】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのいくつか又は全ては、マルチモード能力を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を用い得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を用い得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0030】
図1Bは、例示的なWTRU102を示すシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。
【0031】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能性を実行し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個の構成要素として示すが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一緒に統合され得るということが理解されよう。
【0032】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信するか又は基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得るということが理解されよう。
【0033】
送信/受信要素122は、単一の要素として図1Bに示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を用い得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送信及び受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0034】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有し得る。したがって、トランシーバ120は、例えばNR及びIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0035】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)表示ユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)表示ユニット)に結合され得、これらからユーザが入力したデータを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、かつメモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリから情報にアクセスし、かつメモリにデータを記憶し得る。
【0036】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取り得、WTRU102内の他の構成要素に電力を分配し、かつ/又はその電力を制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル金属水素化物(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽セル、燃料セルなどを含み得る。
【0037】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得、これは、WTRU102の現在の場所に関する場所情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて又はその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して場所情報を受信し、かつ/又は2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その場所を判定し得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の好適な位置判定方法によって位置情報を取得し得るということが理解されよう。
【0038】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得、他の周辺機器138には、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールが含まれ得る。例えば、周辺機器138には、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality/Augmented Reality、VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどが含まれ得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、及び/又は湿度センサのうちの1つ以上であり得る。
【0039】
WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)及びダウンリンク(例えば、受信用)の両方のための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全ての送信及び受信が並列及び/又は同時であり得る、全二重無線機を含み得る。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサを介した信号処理(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)又はプロセッサ118を介して)を介して自己干渉を低減し、かつ又は実質的に排除するための干渉管理ユニットを含み得る。一実施形態では、WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)又はダウンリンク(例えば、受信用)のいずれかのための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全てのうちのどれかの送信及び受信のための半二重無線機を含み得る。
【0040】
図1Cは、一実施形態によるRAN104及びCN106を示すシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0041】
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有しながら、任意の数のeノードBを含み得るということが理解されよう。eノードB160a、160b、160cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eノードB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。
【0042】
eノードB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、UL及び/又はDLにおいて、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、ユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。図1Cに示すように、eノードB160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信し得る。
【0043】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)162、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(packet data network、PDN)ゲートウェイ(又はPGW)166を含み得る。前述の要素の各々は、CN106の一部として示されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は操作され得ることが理解されよう。
【0044】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeノードB162a、162b、162cの各々に接続され得、かつ制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービス中のゲートウェイを選択すること、などの役割を果たし得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0045】
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeノード-B160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cに/からルーティングし、転送し得る。SGW164は、eノード-B間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカする機能、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガする機能、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理及び記憶する機能などの、他の機能を実行し得る。
【0046】
SGW164は、PGW166に接続され得、PGW166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
【0047】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。
【0048】
WTRUは、無線端末として図1A図1Dに記載されているが、特定の代表的な実施形態では、そのような端末は、通信ネットワークとの(例えば、一時的又は永久的に)有線通信インターフェースを使用し得ることが企図される。
【0049】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
【0050】
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードのWLANは、BSSのアクセスポイント(AP)及びAPと関連付けられた1つ以上のステーション(station、STA)を有し得る。APは、配信システム(Distribution System、DS)若しくはBSSに入る、かつ/又はBSSから出るトラフィックを搬送する別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを有し得る。BSS外から生じる、STAへのトラフィックは、APを通って到達し得、STAに配信され得る。STAからBSS外の宛先への生じるトラフィックは、APに送信されて、それぞれの宛先に送信され得る。BSS内のSTAどうしの間のトラフィックは、例えば、APを介して送信され得、ソースSTAは、APにトラフィックを送信し得、APは、トラフィックを宛先STAに配信し得。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとして見なされ、かつ/又は称され得る。ピアツーピアトラフィックは、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、それらの間で直接的に)、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)で送信され得る。特定の代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(tunneled DLS、TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有しない場合があり、IBSS内又はそれを使用するSTA(例えば、STAの全部)は、互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
【0051】
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用するときに、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信し得る。プライマリチャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又はシグナリングを介して動的に設定される幅であり得る。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであり得、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。特定の代表的な実施形態では、例えば、802.11システムにおいて、衝突回避を備えたキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance、CSMA/CA)が実装され得る。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)は、プライマリチャネルを感知し得る。プライマリチャネルが特定のSTAによってビジーであると感知され/検出され、かつ/又は判定される場合、特定のSTAはバックオフされ得る。1つのSTA(例えば、1つのステーションのみ)は、所与のBSSにおいて、任意の所与の時間に送信し得る。
【0052】
高スループット(High Throughput、HT)STAは、通信のための40MHz幅のチャネルを使用し得るが、この40MHz幅のチャネルは、例えば、プライマリ20MHzチャネルと、隣接又は非隣接の20MHzチャネルとの組み合わせを介して形成され得る。
【0053】
非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)のSTAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。上記の40MHz及び/又は80MHz幅のチャネルは、連続する20MHzチャネルどうしを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と称され得る2つの連続していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通過し得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理及び時間ドメイン処理は、各ストリームで別々に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzチャネルにマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信機では、80+80構成に対する上記で説明される動作は逆にされ得、組み合わされたデータを媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送信し得る。
【0054】
サブ1GHzの動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及びキャリアは、802.11n及び802.11acで使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルにおいて、5MHz、10MHz及び20MHz帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHz帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリア内のMTCデバイスなど、メータタイプの制御/マシンタイプ通信をサポートし得る。MTCデバイスは、例えば、特定の、かつ/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、そのためのみのサポート)を含む、特定の能力を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を超えるバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
【0055】
複数のチャネル、並びに802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートするBSSで動作する全てのSTAの中から、STAによって設定され、かつ/又は制限され得る。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、AP及びBSSにおける他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、それのみをサポートする)STA(例えば、MTCタイプデバイス)に対して1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク配分ベクトル(Network Allocation Vector、NAV)設定は、プライマリチャネルの状態に依存し得る。例えば、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAに起因してプライマリチャネルがビジーである場合、周波数帯域の大部分がアイドルのままであり、利用可能であり得るとしても、利用可能な周波数帯域全体がビジーであると見なされ得る。
【0056】
米国では、802.11ahにより使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国のコードに応じて6MHz~26MHzである。
【0057】
図1Dは、一実施形態によるRAN113及びCN115を示すシステム図である。上記のように、RAN113は、NR無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN113はまた、CN115と通信し得る。
【0058】
RAN113は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN113は、一実施形態との一貫性を維持しながら、任意の数のgNBを含み得ることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信及び/又は受信し得る。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、複数のコンポーネントキャリアをWTRU102a(図示せず)に送信し得る。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、未認可スペクトル上にあり得、残りのコンポーネントキャリアは、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調送信を受信し得る。
【0059】
WTRU102a、102b、102cは、拡張可能なヌメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、無線送信スペクトルの異なる送信、異なるセル、及び/又は異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、(例えば、様々な数のOFDMシンボルを含む、かつ/又は様々な長さの絶対時間が持続する)様々な又はスケーラブルな長さのサブフレーム又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。
【0060】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eノードB160a、160b、160cなど)にアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、未認可バンドにおける信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信し、これらに接続する一方で、eノードB160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し、これらに接続し得る。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c及び1つ以上のeノードB160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためのDC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eノードB160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのモビリティアンカとして機能し得るが、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービス提供するための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
【0061】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアルコネクティビティ、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bへのユーザプレーンデータのルーティング、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bへの制御プレーン情報のルーティングなどを処理するように構成され得る。図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信し得る。
【0062】
図1Dに示されるCN115は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b、及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の要素の各々は、CN115の一部として示されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は操作され得ることが理解されよう。
【0063】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN113におけるgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ネットワークスライシングのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるPDUセッションの処理)、特定のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、NASシグナリングの終了、モビリティ管理などの役割を果たすことができる。ネットワークスライスは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、高信頼低遅延(ultra-reliable low latency、URLLC)アクセスに依存するサービス、高速大容量(enhanced massive mobile broadband、eMBB)アクセスに依存するサービス、マシンタイプ通信(machine type communication、MTC)アクセスのためのサービス、及び/又は同様のものなどの異なる使用事例のために確立され得る。AMF162は、RAN113と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、及び/又はWi-Fiのような非3GPPアクセス技術など、他の無線技術を用いる他のRAN(図示せず)との間の交換のための制御プレーン機能を提供し得る。
【0064】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN115内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介して、CN115内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理して割り当てること、PDUセッションを管理すること、ポリシー執行及びQoSを制御すること、ダウンリンクデータ通知を提供することなど、他の機能を実施し得る。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
【0065】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN113内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、これにより、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184、184bは、パケットをルーティングして転送すること、ユーザプレーンポリシーを執行すること、マルチホームPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを処理すること、ダウンリンクパケットをバッファすること、モビリティアンカリングを提供することなど、他の機能を実施し得る。
【0066】
CN115は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN115は、CN115とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN115は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース、及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じてローカルデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bに接続され得る。
【0067】
図1A図1D、及び図1A図1Dの対応する説明を鑑みると、WTRU102a-d、基地局114a~b、eNodeB160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、及び/又は本明細書に記載の任意の他のデバイスのうちの1つ以上に関して本明細書に記載の機能のうちの1つ以上又は全ては、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実行され得る。エミュレーションデバイスは、本明細書に説明される機能の1つ以上又は全てをエミュレートするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスを使用して、他のデバイスを試験し、かつ/又はネットワーク及び/若しくはWTRU機能をシミュレートし得る。
【0068】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境及び/又はオペレータネットワーク環境における他のデバイスの1つ以上の試験を実装するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として完全に若しくは部分的に実装され、かつ/又は展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実行し得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実行し得る。エミュレーションデバイスは、試験を目的として別のデバイスに直接結合され得、かつ/又は地上波無線通信を使用して試験を実行し得る。
【0069】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実装/展開されていない間、全てを含む1つ以上の機能を実行し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上の構成要素の試験を実装するために、試験実験室での試験シナリオ、並びに/又は展開されていない(例えば、試験用の)有線及び/若しくは無線通信ネットワークにおいて利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。RF回路(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)を介した直接RF結合及び/又は無線通信は、データを送信及び/又は受信するように、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0070】
序論
分析機能にアクセスして問い合わせするために、分析データコンシューマは、可変の入力パラメータのセットに従って、分析機能に要求するか又は登録することができる。そのような入力パラメータは、広範囲のクエリを表現することを可能にし、分析サービスによって収集された特定のデータ及び情報を対象とすることを可能にする。サポートされ得るパラメータのタイプの例は、以下の通りである。
・分析のタイプの識別、例えば、3GPPで観測されたサービス経験の分析ID、
・フィルタ情報、例えばアプリケーションID、
・データが分析機能内に保持される持続時間、
・時間ウィンドウ、
・空間妥当性、及び
・有効期間(予測が有効である期間)。
【0071】
3GPPでは、NWDAFは、前述のものと同様に、リッチクエリをサポートし得る。ネットワーク内に展開された複数の分析機能が存在する場合、以下の機能がサポートされ得る。
【0072】
検出及び選択:所与の分析機能にコンタクトする前に、分析データコンシューマは、所与のリッチクエリに回答し得る分析機能又は機能のセットを検出、すなわち識別することができる。検出機構は、例えば、ネットワークリポジトリ機能(NRF、Network Repository Function)によって提供されてもよいが、これらの機構は、ある実施形態では、粗検出のみを提供する場合があり、すなわち、リッチクエリのために選択する正しい分析サービスを正確に識別することができない場合がある。
【0073】
ハンドオーバ及び再選択のサポート:進行中のリッチクエリ(又はこのリッチクエリのサブセット)を1つの分析機能から1つ(又はいくつかの)他の分析機能に動的に移行することを必要とし得るいくつかの理由(例えば、UEのモビリティ、データ移行、及び負荷分散)がある。ハンドオーバ機構は、粗レベルで行われ、分解(分割)することができないため、リッチクエリハンドオーバを最適化することはできない。
【0074】
以下の節で、検出及び選択、並びにハンドオーバ及び再選択のサポートを考察する。
【0075】
検出及び選択
(例えば、3GPPなどによる)サービスベースのアーキテクチャ内で、それぞれの所与の機能は、サービスの全体又は一部を提供するインスタンスのセットに分割され得る。分析サービスに関して、特定の機能は、前述のように、異なる入力パラメータのサブセット範囲又はリストを提供し得る。例えば、1つの機能は1日より古いデータを記憶することができ、NFごとに1つの機能は最近のデータを記憶することができる。特定の分析機能はまた、数回インスタンス化されてもよい。
【0076】
入力パラメータの範囲又はリストのそれ自体のセットに基づいて分析レポートを取得することを望む分析データコンシューマ(すなわち、分析データコンシューマは、コアネットワーク内、デバイス内、又はデバイスのセット内で動作するUPF、PCF、SMF、AMF、AFなどのNFであり、例えば、WTRU、又はネットワークゲートウェイ若しくはgNBである)は、分析レポートの完全なセットを検索するために、すべての(又は非常に多数の)分析機能インスタンスに要求を送信する必要がある。
【0077】
分析データコンシューマのための簡単な解決策は、すべての(又は非常に多数の)分析機能インスタンスに要求のセットを送信し、応答を処理することである。これは、分析データを有しない/返さないいくつかの分析機能インスタンスからの応答を処理し、他のインスタンスからの重複情報を破棄することを意味する。これにより、分析データコンシューマが、要求されたデータを検索するために分析データコンシューマデバイスに既知の重要な数の分析機能インスタンスにサービス要求を送信することを要求されることから、シグナリングオーバーヘッドが発生する。結果として、分析データコンシューマは、不必要なデータ(例えば、重複データ)を除去する必要がある場合があり、その結果、分析データコンシューマに追加の計算負荷がかかる。後者の2つの問題(ネットワークにおけるシグナリングオーバーヘッド及び分析データコンシューマの計算負荷)の組み合わせは、分析レポートを取得するためのレイテンシを増加させる可能性がある。
【0078】
リッチクエリはサービスディレクトリによってサポートされないため、所与の要求のための分析機能のセットを(NWDAFのディレクトリとしてNRFを使用して)識別し、見つけるためのサービスディレクトリに基づく実装は、リッチクエリに回答するのに必要とされるよりも多くの、大規模な分析サービス機能のセットを返す可能性がある。検出/ディレクトリサービス(例えば、NRF)では、リッチクエリが与えられた場合に正しい分析機能(例えば、NWDAFインスタンス)を適切にフィルタリングして識別する手段がない。したがって、これにより、分析データコンシューマは、多数の分析機能インスタンスに要求のセットを送信し、応答を検索し、分析データのない応答を除去するように、及び他からの重複情報を破棄するように処理することになる。
【0079】
このため、以下の問題が生じ得る。リッチクエリに基づくサービス要求又はサブスクリプションの完全性のためにどの分析機能インスタンスを呼び出すかを、分析データコンシューマはどのように知り得るか? 分析機能インスタンスは、それらが分析データコンシューマに提供し得るサービス情報能力をどのように提供し得るか? これらの問題は、分析機能インスタンス及び分析データコンシューマを含む一般的なフレームワークに適用可能であり、特に、NWDAFが分析機能インスタンスの役割をし、NRFが(中央)サービスディレクトリ機能(CDS)の役割をする3GPPの環境においても適用可能である。
【0080】
ハンドオーバ及び再選択のサポート
分析サービス機能を再配置又は変更するために、進行中の分析サブスクリプションを必要とし得るいくつかの理由及びイベントがある。注:「進行中の分析」という用語は、本明細書では、例えば、分析データコンシューマが依然として応答(例えば、要求の分析結果又はサブスクリプションに対する分析結果更新)を待っている、分析データコンシューマから分析機能インスタンスへの要求又はサブスクリプションに関する。以下に例を示す(以下の列挙は非網羅的である)。
【0081】
収集された分析データは、新しい新鮮な分析データが到着するにつれて、又は新しいタイプの分析データが収集されるにつれて進化する。新しい分析データ収集ポイントは、異なる分析機能に記憶されてもよい。
【0082】
分析データコンシューマは、最も新鮮なデータ、又はむしろ「古い」データに関心がある場合があり、責任を負う分析機能インスタンスは、時間とともに変化する可能性がある。「責任を負う」という用語に関して、それぞれの分析機能は、所与のデータセットに対して責任を負い得る。例えば、地理的エリアによって、UE IDによって、及び時間によって、責任を分散及び分割する多くの方法がある。このデータ配信/責任の定義は、構成を介して、典型的にはネットワークオペレータによって管理され得る。例えば、負荷、利用可能なストレージ、ネットワーク最適化(例えば、応答時間の最小化)、分析機能の最適化(例えば、応答時間の最小化)、分析機能の保守動作、新しい分析機能の追加及び除去など、分析機能のデータの配信/責任を変更するには、多くの理由がある。
【0083】
モバイルネットワークは、時間とともに場所を変えるモバイルUEから来るデータを処理する。これは、例えば、分析機能インスタンスが所与の地理的エリアに責任を負う場合、分析データコンシューマが、所与のUEに関連する最新のデータを取得するために別の分析機能インスタンスへの切り替えを望む可能性があることを意味し得る。最も単純な場合、分析データコンシューマインスタンスは同じままであっても、分析データコンシューマインスタンスは、UEのモビリティに起因して、例えばそれがAMFである場合に変化する可能性もある。AMFは、多くの場合、所与のTAI(追跡エリア識別(Tracking Area Identity))/地理的エリアを担当する。したがって、AMFは、UEが場所を変更するときに変化し得る。
【0084】
分析機能インスタンスの容量は、記憶又は計算リソースに関して制限される場合があり、したがって、分析機能インスタンスによって実行される分析機能(複数可)の一部をどこか他の場所にオフロードすることを意味する負荷分散を必要とする。
【0085】
分析データコンシューマ(例えば、1つ以上のNF)は、負荷分散問題のために再配置されてもよい。
【0086】
分析データコンシューマ(例えば、モバイルデータセンタ又はUE内の1つ以上のNF)は、それ自体がモバイルであり得る。
【0087】
上記の理由及びイベントは、分析機能全体ではなく、分析機能のサブセット(例えば、データのサブセット、分析データ提供能力のサブセット)のみが転送(移行)されることを要求し得る。更に、分析データコンシューマが、再配置イベント後に正しい分析機能(複数可)及びデータを検出及び検索することが望ましい。特に、分析機能のセットに対する(例えば、個々の要求又はサブスクリプションに基づく)進行中のリッチクエリが、上記の理由及びイベントのいずれかのために中断又は(部分的に)中止されず、進行中のリッチクエリが引き続き提供されることが望ましい。
【0088】
したがって、本明細書で説明される実施形態は、分析機能全体の転送に加えて、分析機能のサブセットの転送を提供する。
【0089】
1.1 サービスの検出及び選択
分析機能インスタンスに宛てられた分析データコンシューマからの要求又はサブスクリプションを仲介するための方法が提供される。これは、実施形態によれば、分析データコンシューマの要求又はサブスクリプションに関する個々の分析機能インスタンスの分析機能能力間の豊富かつ動的なマッピングを通じて実現される。マッピングは、分析データコンシューマの要求又はサブスクリプションのパラメータのセットと、サービスディレクトリ(CDS)への登録中に分析機能インスタンスによって提供される(可能性のある有効な)入力(クエリ又はサービング)パラメータの別のセット(又は範囲)として表される、個々の分析機能インスタンスの能力に対するこれらのパラメータ(「入力パラメータ」)の評価と、に依存し得る。3GPPに関連する一実施形態では、これらの能力はNwdafInfoデータ構造に含まれ、それによって、該実施形態は、NRFに登録されたNWDAFプロファイルを強化する。
【0090】
実施形態によれば、中央ディレクトリサービス(CDS)は、論じられている仲介方法の目的のために、分析機能と分析データコンシューマとの間のマッピングを計算する。このマッピングは、インスタンス能力の登録及び後続の更新、並びに分析データコンシューマの要求/サブスクリプションパラメータ及び更なる更新に基づき得る。
【0091】
一実施形態によれば、マッピングエントリインデックスが提供され、マッピング値のリストを参照する一意の検出要求/サブスクリプション識別子によって識別される。それぞれのマッピング値要素は、分析機能インスタンス識別子と、分析機能インスタンスがデータ分析を提供する入力パラメータ範囲のその部分的セットと、を含み得る。
【0092】
実施形態によれば、CDSから第1/更新マッピングエントリを受信した後、それぞれの分析データコンシューマは、入力パラメータの部分セットに対応する要求パラメータを用いて、上記リストに属するそれぞれの分析機能インスタンスにサブスクライブし得る。マッピングエントリは、要求/サブスクリプションのどの部分が満たされ、どの部分が満たされていないかを示し得る。
【0093】
1.2 ハンドオーバ及び再選択
実施形態によれば、マッピングエントリを管理する記載されたCDSサービスは、分析機能のハンドオーバ及び再選択を提供する。CDSは、分析能力の更新を受信すると、マッピングエントリテーブルを計算し、サービスの更新によって影響を受ける関連するマッピングエントリ値を見つけ、一実施形態によれば、マッピングエントリ更新を含む更新された検出回答/通知を分析データコンシューマに通知し得る。
【0094】
この実施形態は、ネットワークトラフィックの量を低減するために更に最適化され得る。実際、CDSは、分析データコンシューマがマッピングエントリ値内に含まれる提案された分析要求/サブスクリプションの全部又は一部を消費するかどうかについての知識を有しない。結果として、CDSは、未使用のマッピングエントリをメモリ内に保持し得、例えば、更新を分析データコンシューマに提供するための計算能力を費やし得るが、更新は分析データコンシューマによって使用されない。一実施形態によれば、CDSは、分析データコンシューマが以前に検出したCDSサービスに関して、分析データコンシューマが消費するCDSサービスを追跡(結合)する。したがって、マッピングエントリ値のサブセットは、分析データコンシューマによって直接的に、又は個々の分析機能を介して間接的に、CDSに肯定応答され得る。サービスハンドオーバ及び再選択時に、分析機能能力の更新を受信するCDSは、いくつかの実施形態では、肯定応答されたマッピングエントリのみを処理して、関連する有用なマッピングエントリの更新を分析データコンシューマに更に通知し得る。これは、CDS効率を高め、分析データコンシューマへの更なるネットワークトラフィックを回避し得る。
【0095】
更なる実施形態によると、分析データコンシューマは、CDSに透過モードを要求/サブスクライブしてもよい。これにより、CDSは、分析データコンシューマに代わって分析機能へのサブスクリプションを直接更新することができる。これは、上記の少なくとも1つの追跡(結合)実施形態を必要とする場合がある。ハンドオーバ及び再選択が新しい分析機能から発生するとき、更新は、新しい可能な分析機能サブスクリプションを含み得る。
【0096】
更なる実施形態によれば、分析データコンシューマは、分析データコンシューマがクエリを提供するために選択したそれぞれの分析機能に、分析データコンシューマが選択した又は選択することになる、及びクエリを提供することになる分析機能のリストを提供してもよい。更に、クエリに関与する分析機能が、サブスクリプションの部分的な転送が必要とされるようにその能力を変更するとき、分析機能は、部分的な転送に関するクエリを提供し得る分析機能の新しいリストを得るためにCDSに問い合わせる。分析機能のリストはまた、1つのNWDAFから別のNWDAFへの完全なサブスクリプション転送(すなわち、部分的な転送ではない)の場合でも有用かつ適用可能であり得る。現在クエリを提供している分析機能のリストに基づいて、分析機能は、好ましくは、分析データコンシューマが最初に選択した分析機能を選択する。分析機能は、選択された分析機能に部分転送要求を送信し、分析データコンシューマにサービス提供する分析機能の更新されたリストも提供する。
【0097】
2 サービスの検出及び選択の概要
2.1 微細な分析機能検出を提供するための集中マッピング
図2A図2Bは、分析サービスディレクトリのための集中マッピングベースの方法の一実施形態を示すシーケンス図である。左から右に、分析機能#1 20、分析機能#2 21、分析機能#3 22、サービスディレクトリ(CDS)23、及び分析データコンシューマ24が示されている。
【0098】
ステップS201において、分析データコンシューマのそれぞれ(ここでは分析データコンシューマ24のみ)は、1つ又はいくつかの割り当てられたCDSインスタンスアドレス(発生時には、CDS23のアドレス)を用いて構成される。
【0099】
ステップS202において、能力登録が実行され、分析機能20~22は、それらが提供する分析機能を個々に登録する。この登録メッセージに含まれる情報の詳細は、この説明において更に提供される。一実施形態によれば、このメッセージは、NWDAFの能力を記述するリッチNwdafInfoデータ構造(後節で詳述される)を伝送する。
【0100】
ステップS203において、CDS23は、例えばこれら(RAM又はディスク内)を内部データ構造又はデータベースに記憶することによって、個々の能力を登録する。
【0101】
ステップS204において、分析データコンシューマ24は、クエリパラメータのセット及び要求/サブスクリプション識別子を有する分析機能の検出要求/サブスクリプションを送信する。クエリパラメータは、異なるタイプのパラメータ及び実行されるべき分析のタイプ(後者は分析IDによって識別される)についての目標値又は値の目標範囲を含む。図2A図2Bの例では、メッセージは、クエリが所与の有効期間にわたってUE1~UE5をターゲットとすることを指定する。より一般的には、分析機能登録と同じタイプ及び範囲のパラメータが使用されてもよい。したがって、リッチクエリのパラメータを記述するために、同じタイプのデータ構造(更に後述する)が使用されてもよい。他のパラメータは、満了時間又は最新のマッピングを維持するための他の標準手段を含み得る。この要求の更なる詳細は、後節で提供される。
【0102】
別の実施形態によれば、要求/サブスクリプション識別子は、CDSによって作成されるものであり、分析データコンシューマによって生成及び送信されない。
【0103】
ステップS205において、CDS23は、登録された能力に対して要求/サブスクリプションを計算(比較、マッチング)し、関連する分析機能インスタンス、例えば、それぞれ部分サービス、例えば、UE1~2及びUE3~5を提供する、それぞれ#1(20)及び#2(21)を見つける。成功すると、CDS23は、後の検索に有用な第1のマッピングテーブルインデックスとして、要求/サブスクリプション識別子、例えば、(サブスクリプション#1)を有する新しいマッピングテーブルエントリと、それぞれのインスタンスが、例えば、サブスクリプション#1:インスタンス#1、フィルタUE1~2;インスタンス#2、フィルタUE3~5にサービスを提供する入力パラメータの部分セットの範囲を示すマッピングテーブル/値エントリと、を挿入し得る。
【0104】
一実施形態によると、CDSは、フィルタ情報を正確な分析機能インスタンス能力に正しく適合させる分析機能インスタンスの要求又はサブスクリプションを生成し得る。この計算された要求は、分析データコンシューマ24に送信され得る。ステップS206を参照されたい。
【0105】
異なる実施形態によれば、CDSは、フィルタ情報の少なくとも一部を満たす可能な分析機能インスタンスの要求又はサブスクリプションの全部又は一部を生成し得る。この計算された要求は、分析データコンシューマ24に送信され得る。ステップS206を参照されたい。
【0106】
ステップS206において、CDSは、応答又は通知を分析データコンシューマ24に送信し、分析機能インスタンス識別子のセットと、インスタンスごとに、それが満たし得る初期要求のパラメータ範囲又はリストと、を提供する。この例では、応答は、対象となる2つの分析機能インスタンス、例えば、それぞれUE1~2及びUE3~5の能力を有する分析機能インスタンス#1(20)、#2(21)を示す。この要求は、ステップS204で生成されたサブスクリプション識別子を含み得る。
【0107】
ステップS207において、受信された分析機能インスタンス識別子から分析機能アドレスを検索した分析データコンシューマ24は、それぞれの分析機能インスタンスに向けて分析機能要求又はサブスクリプションを送信する。分析データコンシューマ24は、CDS23から受信した分析機能インスタンスサービス能力に従って、元の検出要求の全体又は一部を、識別された分析機能インスタンスに送信する。
【0108】
一実施形態によれば、分析データコンシューマは、UEのモビリティに起因する、又は分析データのモビリティに起因する分析機能インスタンスの能力更新時に通知されるサブスクリプション識別子を含み得る(この説明の続きを参照されたい)。このサブスクリプション識別子は、ステップS204で生成されたものであってもよい。
【0109】
一実施形態によると、分析データコンシューマの要求又はサブスクリプションは、要求/サブスクリプション挙動に応じて、追加のパラメータ又は要件を示し得る。これらの追加パラメータ(以下で説明される)は、サービス分析機能によって提供され得る結果を更にフィルタリングすることを可能にし、したがって、分析データコンシューマの期待を完全に満たすことによって、サービス分析機能から提供される応答の数を最適化/最小化する。
【0110】
最大結果時間遅延:分析データコンシューマは、それぞれの分析機能インスタンスが行い得る予期される計算時間に関してこの指示を考慮することができる。いくつかの分析機能インスタンスが分析データコンシューマの要求を満し得る場合、予期される値に応じて、分析データコンシューマは、ディレクトリサービスを提供し得る分析機能インスタンスの集合の中から異なる分析機能インスタンスを選択することができる。
【0111】
正確な要求一致フラグ:必要とされる正確なデータ又は受け入れられる部分的なデータ。加えて、最大結果時間遅延が経過すると、これは、分析機能インスタンスが不完全応答で回答するか否かを示し得る。
【0112】
断片化された回答:利用可能なデータに応じて、すべての回答又はいくつかの回答に対して1つの回答が必要とされる場合もあり、部分的な回答が必要とされる場合もある。
【0113】
ステップS208において、分析データコンシューマ24は、分析機能インスタンス(20及び21)から要求/サブスクリプション応答を受信する。分析データコンシューマの要求又はサブスクリプションが、特定の要求された入力パラメータに対して満たされ得ない場合、応答又は通知は、予期される要求が満たされるかどうかを回答で示し得る。回答は、「満たされたフラグ」を応答に追加することによって、要求のどの部分が満たされ、どの部分が満たされていないかを示し得る。拡張された実施形態は、例えば、それぞれの特定の分析識別子又はUE又は追跡エリア識別子(TAI)に関して、微細な達成フラグを考慮することができる。
【0114】
分析データコンシューマ24は、ステップS203において、受信された応答又は通知のセットから、その最初の要求を満たす分析データの集約を計算することができる。図2A図2Bの例では、インスタンス#1(20)、#2(21)の両方から受信された分析データの配列は、要求に正確に一致する。別の例によれば、インスタンス#1(20)は、UE1~2に関する分析を提供する。
【0115】
ステップS209、S210、S211、及びS212は、前のステップと同様であるが、新しい分析機能サブスクリプション要求(サブスクリプション#2)に関する。
【0116】
分析機能インスタンス(ここでは20)は、新鮮なデータを取得すると(ステップS213)、ステップS214において対応する更新を分析データコンシューマ24に送信する。
【0117】
2.2 サービスの再選択
この節は、分析データ更新及びモビリティに基づいてサービスの再選択の提供に関する実施形態を説明する。
【0118】
2.2.1 CDSからの集中サービスの更新
CDSは、更新された能力登録と進行中の分析機能要求及びサブスクリプションとの間を仲介する。
【0119】
図3A図3Bは、分析機能インスタンスを更新するための方法の一実施形態、及びこれが以前の分析機能インスタンスの要求/サブスクリプションにどのように影響を及ぼすかを示すシーケンス図である。図3A図3Bは、図2A図2Bと同じエンティティを示す。能力が更新されると、CDSは、新しい個々の能力を分析データコンシューマ24に通知し得る。最後に、更新後に同じ分析機能インスタンスが必要とされる場合、CDSは、分析データコンシューマに通知しないことを選択し得る。上記の例では、UE3に関するデータは、UEのモビリティのために分析機能インスタンス#2(21)から分析機能インスタンス#1(22)に移動している。
【0120】
別の例(図示せず)によれば、分析機能インスタンス#2(21)がUE3~5からUE4~5に能力を更新し、新しい分析機能インスタンス#3(22)がUE3の新しい能力を登録する場合、CDSは、分析機能インスタンス#3(22)を含む通知を送信し得る。
【0121】
ステップS300は、図2A図2Bのステップを包含する。
【0122】
ステップS301は、図2AのステップS201と同様であるが、ステップS301では、能力登録に対する1つ以上の能力更新が分析機能からCDS23に送信されるのに対して、ステップS201では能力登録自体が送信される点が異なる。能力更新は、分析機能インスタンスによってサポートされるパラメータ及びパラメータ範囲のリッチな記述を含む。一実施形態によれば、このメッセージは、NWDAFの能力を記述するリッチNwdafInfoデータ構造(後節で詳述される)を伝送する。加えて、分析機能インスタンスは、分析機能インスタンスが現在提供しているサブスクリプションのセットを識別するサブスクリプションIDのセットを含み得る。
【0123】
ステップS302において、CDS23は、例えば更新(RAM又はディスク内)を内部データ構造又はデータベースに記憶することによって、レジストリ内の能力を更新する。
【0124】
ステップS303において、CDS23は、更新が分析データコンシューマ24からの任意の進行中のサブスクリプションに影響を与えるかどうかを検証する。
【0125】
影響を受けるサブスクリプションを識別すると、CDS23は、ステップS304において、進行中の影響を受けるサブスクリプションごとのメッセージを、対応する分析データコンシューマ(複数可)24に送信する。メッセージ(複数可)は、図2AのステップS206におけるメッセージと同等であり得る。メッセージ(複数可)は、分析機能インスタンス識別子のセットと、それぞれの分析機能インスタンスについて、それが満たし得る初期要求のパラメータ範囲又はリストと、を提供する。メッセージはまた、関係するサブスクリプションIDを含んでもよく、それによって、分析データコンシューマは、メッセージがどのサブスクリプションを参照するかを知ることができる。
【0126】
ステップS301における更新に応じて、分析データコンシューマ24は、その以前のサブスクリプションを更新することができる。一実施形態によれば、ステップS205において、分析データコンシューマ24は、例えば、インスタンス#1(20)からのUE1~3及びインスタンス#2(21)からのUE4~5について、関係する分析機能にサブスクリプションの更新を送信する。ステップS206において、関係する分析機能は、例示的なインスタンス#1及び#2において、承認されたサブスクリプションを分析データコンシューマ24に知らせるための通知を返す。
【0127】
説明されるように、同じパラメータ(例えば、UE)の同じサブスクリプションは、例えば、以前の分析機能インスタンスが、異なる(例えば、以前の)時間範囲からの要求された分析データを保持するとき、複数の分析機能インスタンスに対して有効であり得る。
【0128】
別の実施形態によれば、ステップS207において、分析データコンシューマ24は、以前の分析機能から明示的にアンサブスクライブすることができ、アンサブスクリプションに関する情報を含む1つ以上の分析機能アンサブスクライブメッセージを、関係する分析機能に送信することによって別の分析機能にサブスクライブすることができる。ステップS208において、分析機能は、分析データコンシューマ24に通知を送信することによって応答し得る。
【0129】
ステップS209において、新しいデータが分析機能によって、この例では分析機能#1によって受信される。ステップS210及びS211において、新しいデータを有するネットワーク分析機能は、関係するサブスクリプションに従ってコンシューマ(複数可)に分析を提供する。この例では、分析機能#1は、ステップS310において、UE1~3に関する分析データを有するサブスクリプション#1に関するメッセージを送信し、ステップS311において、UE3に関する分析データを有するサブスクリプション#2に関するメッセージを送信する。
【0130】
一実施形態によれば、以前のサブスクリプションは、前のインスタンス及び現在のインスタンスからのデータを必要とする有効期間を示す。後者の場合、分析データコンシューマは、有効期間が両方の分析機能インスタンスから生じるUE3分析を含む場合、UE3のために分析機能インスタンス#1(20)、分析機能インスタンス#2(21)を必要とし得る。
【0131】
2.2.2 追跡及び結合による強化
前述の実施形態は、分析機能サブスクリプションと以前のディレクトリサービスサブスクリプションとの間のリンクの追跡がないという点で「ステートレスマッピング」方法を提供する。ディレクトリサービス(CDS)は、マッピングエントリを分析データコンシューマに通知するが、このマッピングエントリは、分析データコンシューマがCDSによって通知された正確なマッピングエントリ又は部分的なマッピングエントリにサブスクライブしているかどうかに関するステータス/指示/状態を有さない。
【0132】
ステートレス又はステートフルマッピングエントリを考慮することには利点及び欠点がある。ステートレスマッピングエントリは、CDSインスタンス移行をより容易にする。一方、CDSは、より多くの、時には未使用のエントリを維持しなければならず、したがって、サービス継続性を提供するために、分析データコンシューマからの定期的な更新を必要とするサブスクリプションごとの有効期間を導入する必要がある場合がある。前述の実施形態によるステートフルマッピングエントリは、サービス検出及び分析データコンシューマサブスクリプション/(アン)サブスクリプションの状態を結合及び維持するための手段を活用する。この追跡は、異なるサブスクリプションの更新/再選択をリンクすることを可能にする。
【0133】
したがって、一実施形態によれば、分析データコンシューマによって分析機能インスタンスに送信された分析機能要求(複数可)/サブスクリプション(複数可)のセットを追跡するか、又はそれを分析データコンシューマによってCDSに送信された関連する検出要求/サブスクリプション、及びCDSから受信された関連する検出回答/通知に結合するという考え方である。
【0134】
図4A図4Bは、一実施形態によるステートフル分析サービスディレクトリマッピングのための方法を示すシーケンス図である。
【0135】
ステップS401~S408は、図2AのステップS201~S208と同じである。
【0136】
一実施形態によれば、分析データコンシューマによってCDSから受信されるそれぞれの検出回答/通知は、分析機能要求/サブスクリプション提案(すなわち、前述のマッピングエントリ値)のセットを含み得る。CDSは、その後、以下で更に説明するように、分析データコンシューマから直接(図4Bの代替#9b)、又は個々の分析機能(図4Bの代替#9a)のいずれかから、関連する分析要求(複数可)/サブスクリプション(複数可)の肯定応答を受信し、登録し得る。CDSは、少なくとも一意の検出要求/サブスクリプション識別子と、場合によっては、分析データコンシューマによって関連する分析機能に送信された又は送信される分析要求(複数可)/サブスクリプション(複数可)パラメータに対応するマッピングエントリ値のサブセットと、を含むディレクトリ回答/通知肯定応答を受信する。
【0137】
一実施形態によれば、CDSは、ステップS410において、受信された肯定応答に応じて、対応するマッピングエントリ状態を管理し得る。一実施形態によれば、CDSは、一意のサブスクリプション識別子とともに状態又はマッピング状態のいずれかを内部に保持する。
【0138】
サービスハンドオーバ及び再選択時に、分析機能から分析データ提供能力の更新を受信するCDSは、肯定応答されたマッピングエントリのみを処理し得る。結果として、CDSは、分析データコンシューマによって分析機能インスタンスに実際に送信された検出要求(複数可)/サブスクリプション(複数可)に関連する更新のみを通知し得る。肯定応答は、一意の分析データコンシューマの要求/サブスクリプション識別子を含み得る。一実施形態によれば、肯定応答は、分析機能に送信された又は送信される分析要求(複数可)/サブスクリプション(複数可)パラメータに対応するマッピングエントリ値の選択されたサブセットを含み得る。
【0139】
第1の結合/追跡実施形態(図4Bの代替9b)によれば、CDS23は、ステップS409bにおいて、分析データコンシューマがサブスクリプションのセットを分析機能に送信したときに、分析データコンシューマ24から分析サブスクリプション肯定応答を受信し得る。一実施形態によれば、分析データコンシューマは、関連する分析機能サブスクリプションから生じる通知の少なくとも全部又は一部を待つことができる。一実施形態によれば、分析データコンシューマは、分析サブスクリプションをサブスクライブ又は更新する直前に肯定応答を送信することができる。肯定応答はまた、以下の指示のうちの1つを含み得る完全性指示フィールドを含み得る。
【0140】
完了:分析データコンシューマは、その選択された肯定応答済みの回答を完了とみなす。この場合、CDSの回答が元の要求を満たさなければ、CDSは、初期ディレクトリ要求を満たすために更なるデータ分析を探すことを試みず、部分的な達成を含むマッピングエントリを保持し得る。
【0141】
部分的肯定応答:分析データコンシューマは、CDSが元の要求を満たすマッピングエントリの更新を回答/通知するのを待ち続けながら、元の要求の一部をカバーする分析データに関してサブスクライブすることができる。
【0142】
待機中:分析データコンシューマは、分析データをサブスクライブせず、マッピングエントリの更新を待つ。
【0143】
拒絶:分析データコンシューマは、拒絶パラメータを用いて通知/回答を拒絶する。CDSは、マッピングエントリを削除し得る。分析データコンシューマは、新しい要求/サブスクリプションを送信することができる。
【0144】
第2の結合/追跡実施形態(図4Bの代替9a)によれば、CDS23は、ステップS409aにおいて、個々の分析機能20~22から分析サブスクリプション肯定応答を受信し得る。そのために、分析データコンシューマ24は、まず、データ分析のための分析機能へのそれぞれの要求/サブスクリプション内にサービス検出要求/サブスクリプション識別子を含め、それぞれの分析機能は、サービス検出要求/サブスクリプション識別子をCDSに通知し得る。その結果、CDSは、対応するマッピングエントリを更新/維持するために、以前の対応するCDS要求/サブスクリプションを検索することができる。再選択に加えて、分析機能は、CDSが影響を受けるサブスクリプションを見つけるのを支援し、サービス能力更新時にサービスの再選択を高速化する。
【0145】
2.2.3 CDSからの集中サービスの更新
図5A図5Bは、分析データコンシューマに対して透過的である分析インスタンスディレクトリサービスの更新のための方法の一実施形態を示すシーケンス図である。分析データコンシューマは、任意選択の透過モードをCDSに送信することができる。これにより、CDSは、分析データコンシューマに代わってサブスクリプションを直接更新することができる。これにより、サービスの再選択が高速化され得る。最後に、又は並行して、分析機能検出は、分析データコンシューマに代わってサブスクリプションをすでに更新したことを、分析データコンシューマに通知し得る。これは、マッピングエントリが新しい分析機能インスタンスを含むときに特に有用であり得る。分析データコンシューマは、新しい分析機能からデータ分析を受信することを通知され得る。
【0146】
分析データコンシューマから分析機能に、次いでCDSに送信される任意選択のサブスクリプション識別子は、サブスクリプションを追跡して更新するために使用され得る。
【0147】
透過モードの使用は、実施形態によれば、デフォルトで使用されるか、構成を介して選択されているか、又は「透過モード」インジケータ(例えば、実施形態によれば、所与のサブスクリプションに対して又は所与の分析データコンシューマに対してグローバルに送信され得るフラグであり、この種の情報はメッセージに含まれてもよい)を含むメッセージをCDSに送信することによって分析データコンシューマから要求されるかのいずれかであり得る。後者の場合、インジケータが「オン」に設定されている(例えば、値1に設定されている)場合、CDSは、関連する要求及びサブスクリプションに対して透過モードを使用する。
【0148】
ステップS501~S503は、図3AのステップS301~S303と同等である。
【0149】
ステップS504において、CDS24は、サブスクリプション(この例ではサブスクリプション#1)に関与する分析機能に、分析機能が応答すべきパラメータ範囲又はリストを有する分析機能サブスクリプション更新メッセージをそれぞれの分析機能に送信することによって、サブスクリプションに使用されるパラメータを通知する。メッセージはまた、関係するサブスクリプションIDを含んでもよく、それによって、分析データコンシューマは、このメッセージがどのサブスクリプションを参照するかを知ることができる。
【0150】
ステップS505において、関与する分析機能20~22は、分析機能通知メッセージ(分析結果を含む)を分析データコンシューマ24に直接送信する。そのようなメッセージは、分析機能によって提供されるパラメータの範囲及びリストも含む。
【0151】
サブスクリプションが1つの分析機能から別の(新しい)分析機能に転送される場合、ステップS506において、CDS23は、サブスクリプションを最初に提供した分析機能(この例では分析機能#2)にアンサブスクライブメッセージを送信し、新しい分析機能(この例では分析機能#3)にサブスクライブ又は更新メッセージを送信する。サブスクライブメッセージは、要求のサブスクリプションIDと、分析データコンシューマ及び分析IDを識別し、コンタクトするために必要とされる情報と、分析機能が提供すべきパラメータ範囲又はリストと、を含む。
【0152】
ステップS507において、サブスクライブ又は更新メッセージを受信する分析機能は、分析機能通知メッセージ(分析結果を含む)を分析データコンシューマに直接送信する。メッセージは、分析機能によって提供されるパラメータの範囲及びリストも含む。
【0153】
ステップS508~S5010において、新しいデータが受信されると、ネットワーク分析機能は、例えば図3BのステップS309~S311に記載されているように、関係するサブスクリプションに従ってコンシューマに分析を提供する。
【0154】
2.2.4 分析機能間で直接部分転送を使用する再選択
一実施形態によれば、分析データコンシューマは、分析データの要件をカバーするために分析データコンシューマによって少なくともどの他の分析機能が選択されるかを分析機能に示すサブスクリプションコンテキストを提供する。これは、分析機能がサブスクリプションの転送のための最良のターゲットを識別するのを助けることができ、すなわち、新しいものの代わりに分析データコンシューマによってすでに使用されている分析機能を選択しようと試みる。
【0155】
クエリに関与する分析機能が、サブスクリプションの部分転送が必要とされるようにその能力を変更するとき、分析機能は、部分転送に関するクエリを提供し得る分析機能の新しいリストを得るためにCDSに問い合わせる。分析データコンシューマが最初に提供した分析機能のリストに基づいて、分析機能は、例えば、好ましくは、現在クエリを提供している分析機能を選択し得る。分析機能は、選択された分析機能に部分転送要求を送信し、分析データコンシューマにサービス提供する分析機能の更新されたリストを提供する。分析機能は、分析データコンシューマにサービスを提供する他の分析機能に転送を通知し、分析データコンシューマにサービスを提供する分析機能の新しいリストを提供する。
【0156】
分析機能のリスト及びこの手順は、1つのNWDAFから別のNWDAFへの完全なサブスクリプション転送(すなわち、部分的な転送ではない)の場合でも有用かつ適用可能であり得る。
【0157】
3 登録/要求パラメータ及びマッピング考慮事項
3.1 能力登録の詳細
この節では、図2AのステップS202について更に詳細に説明する。
【0158】
一実施形態によれば、それぞれの分析機能インスタンス(#1(20)、#2(21)、#3(22))は、入力パラメータのセット(すなわち、CDSへの入力-用語「入力」の代わりに、用語「可能な」、「有効な」、又は「サービス可能な」分析機能パラメータが使用されてもよい)に従って、その分析機能サービス能力を登録又は更新し、更なる実施形態によれば、分析機能が提供し得るパラメータの境界を伴う。一実施形態によれば、入力パラメータが境界を含まないとき、登録能力はすべてのパラメータ値をカバーし得る。一実施形態によれば、登録は以下を含み得る。
分析タイプ(例えば、NF負荷分析、ネットワーク性能分析、観察されたサービス経験関連ネットワークデータ分析)の識別(例えば、分析ID);
分析タイプ(例えば、時間ウィンドウ、エリア、S-NSSAI、UE、内部グループ識別子、アプリケーションID)に対するクエリに関するパラメータのセットの全体又は一部;及び
上記のそれぞれのパラメータに関連付けられた任意選択のパラメータ境界。任意選択のパラメータ境界は、例えば、値のリスト(例えば、分析機能がデータを有し、したがって、このデータに基づいて分析を提供し得るUEの識別子である、UE1、UE3)、値の範囲(例えば、UE1~3)、リストと範囲との間の組み合わせ(例えば、UE1、UE5、UE10~20)であってもよい。
【0159】
一実施形態によれば、分析機能サービス登録は、追加の時間及び地理的制限又は精度を伴い、したがって、登録は、例えば以下のような追加の情報を示し得る。
【0160】
時間ウィンドウ:分析機能インスタンスは、特定の時間ウィンドウを提供し得る。場合によっては、そのホスティングマシンの計算能力に応じて、特定のインスタンスは、特定の分析に対して限定された時間ウィンドウのみを提供し得る一方、別のインスタンスは、微細な時間ウィンドウの精度を提供し得る。例は、2019年、前月、年初、特定の日付、日付範囲からの分析である。
【0161】
サンプリング期間:分析機能インスタンスは、所与の分析に対して異なるレベルの精度を提供するために、異なるサンプリング能力を提供し得る。サンプリング期間は、時間ウィンドウに関連し得る。時間ウィンドウと同様に、サンプリング期間は、異なるインスタンス間で変動してもよく、この変動は、ホスティングマシンの計算能力に従ってもよい。例は、分毎、時間毎、日毎、月毎、年毎である。
【0162】
予期される計算時間:異なる時間ウィンドウ(複数可)及び/又はサンプリング期間(複数可)から分析データを収集することは、関連する応答を計算及び返信するために異なる時間量を必要とし得る。結果として、時間ウィンドウ及びサンプリング期間能力を提供することに加えて、分析機能インスタンスは、所与のパラメータに関して予期される応答を計算するためにどれだけの時間がかかるか(又はかかると予期されるか)を示し得る。例は、時間ウィンドウ:年、サンプリング期間;日、予期される時間結果:20ミリ秒、及び時間ウィンドウ:年、サンプリング期間;分、予期される時間結果:2秒である。
【0163】
空間的妥当性:分析機能インスタンスは、所与の地理的エリア(複数可)のみに分析を提供し得る。例は、地域、町、地域のリスト、町のリストである。
【0164】
データ可用性持続時間:分析機能インスタンスは、実行される分析機能の持続時間制限、及び提供される分析データの可用性を与える。例えば、分析機能は、特定の期間のみデータを保持し得、例えば、2019年の分析データは、2020年2月1日以降、保持されなくなる/利用可能でなくなる可能性がある。
【0165】
有効期間:分析機能は、統計データ又は予測データを提供し得る。予測は、有効期間、すなわち予測が有効である期間を表す有効期間を伴い得る。
【0166】
3.2 CDS要求/サブスクリプションの詳細
この節では、図2AのステップS204について更に詳細に説明する。
【0167】
分析データコンシューマは、分析サービス検出要求又はサブスクリプション要求をCDSに送信することができる。要求又はサブスクリプションにおいて提供され得るパラメータは、両方とも同じであってもよい。例えば、3GPPに関連する異なる実施形態によれば、要求及びサブスクリプションは、区別されてもよく、それぞれが異なるパラメータセットを有してもよい。一実施形態によれば、検出又はサブスクリプション要求は、前述の分析機能インスタンス登録要求(図2AのステップS202)と全く同様に、要求パラメータ内の任意選択の境界、並びに追加の時間及び地理的エリア(複数可)を含んでもよい。分析データコンシューマは、例えば以下のような、CDSに対する追加のパラメータ及び関連する境界を考慮することができる。
【0168】
要求された最大結果時間遅延:CDSは、CDSへの登録時に分析機能インスタンスから受信された予期される計算時間に関する指示を考慮し得る。要求された最大結果時間遅延値に応じて、CDSは、要求された最大結果時間遅延と予期される計算時間との一致に基づいて、いくつかの分析サービスインスタンスが分析データコンシューマの要求を満たし得る場合に、分析機能インスタンスの集合の中から、要求された最大結果時間遅延内で要求された分析機能を提供し得る分析機能インスタンスを選択し得る。
【0169】
通知更新間隔:このパラメータは、分析データコンシューマがその分析サブスクリプションの更新/通知を受信したい時間間隔/頻度を示す。
【0170】
完全性結果指示:分析データコンシューマからの、部分結果を受け入れるかどうかの指示。CDSに登録された分析機能インスタンス(のセット)は、分析データの要求を完全に満たすことが可能であってもなくてもよく、したがって、CDSは、応答において、結果の完全性(すなわち、戻された分析機能インスタンスのセットがクエリに完全に回答し得ること)又は完全性の欠如(例えば、戻された分析機能インスタンスのセットがデータ/パラメータのサブセットのみを満たし得ること、又は言い換えれば、戻された分析機能インスタンスのセットがクエリに部分的にしか回答し得ないこと)を示し得る。及び
【0171】
パラメータ境界制限:CDSは、分析データコンシューマへの要求/サブスクリプションに対するその回答において、分析データコンシューマによって提供される指示/パラメータに従って要求/サブスクリプション全体を満たすことができないときに、パラメータ境界制限を提供し得る。
【0172】
3.3 マッピング考慮事項の詳細
この節は、図2AのステップS205について詳細に説明する。
【0173】
CDSは、サービス分析インスタンス登録フェーズ(又はサービス分析インスタンス更新フェーズ)中にそれぞれの分析機能インスタンスによって提供される入力パラメータ範囲又はリストのセットに従って、分析機能インスタンスのセットの能力を登録している。
【0174】
説明されるように、ステップS205において、CDSは、(分析機能インスタンスの)登録された能力に対して要求サブスクリプションを計算し(比較し、一致させ)、要求/サブスクリプションに対応する分析データを提供し得る関連する分析機能インスタンスを見つける。CDSは、後の検索に有用な第1のマッピングテーブルインデックスとして、要求/サブスクリプション識別子、例えば、サブスクリプション#1を有する新しいマッピングテーブルエントリと、それぞれのインスタンスが、例えば、サブスクリプション#1:インスタンス#1、フィルタUE1~3;インスタンス#2、フィルタUE3~5のためのサービスを提供する入力パラメータ範囲の部分セットを示すマッピングテーブル/値エントリと、を挿入し得る。CDSは、フィルタ情報を正確な分析機能インスタンス能力に正しく適合させる分析機能インスタンスの要求又はサブスクリプションを生成し得る。次いで、この計算された要求は、図2AのステップS206において、分析データコンシューマに送信され得る。
【0175】
分析データコンシューマによってそのCDS要求/サブスクリプションにおいて提供されるパラメータは、以下のうちの1つ以上を含み得る。
分析機能インスタンス識別子;
タイプ識別:例えば、3GPPの場合、観測されたサービス経験ID;
フィルタ情報:例えば、UEの範囲又はリスト、ホワイトリスト、ブラックリストを除くすべてのUE;
有効期間:例えば、過去7日、過去1ヶ月;
空間的有効性:例えば、TAIの範囲又はリスト;
サンプリングレート:例えば、毎分、毎時間。
【0176】
マッピングは、分析データコンシューマのサブスクリプションの入力パラメータ範囲又はリストのセットをともに満たす、分析機能インスタンスのセット及びそれらの個々の能力の更新を識別し、保持する。
【0177】
以下の例は、可能なパラメータ(入力)と、分析データコンシューマの要求又はサブスクリプションの/後の予期される出力と、を示す。
【0178】
【表1】
【0179】
4 3GPPに関する実施形態
3GPPシステムのコンテキスト内にいくつかのサブスクリプション/通知識別子が存在する。
【0180】
サブスクリプション相関IDは、一般的なネットワークエクスポージャフレームワークの一部である。「サブスクリプションがイベントプロバイダNFによって受け入れられると、分析データコンシューマNFは、このサブスクリプションを更に管理(修正、削除)することを可能にする識別子(サブスクリプション相関ID)をイベントプロバイダNFから受信する」。
【0181】
イベント受信NFが、イベントプロバイダから受信された通知をそのサブスクリプションと相関させることを可能にする通知相関IDも存在する:「通知相関IDは、イベント報告にサブスクライブする分析データコンシューマNFによって割り振られ、サブスクリプション相関IDは、イベントが満たされたときに通知するNFによって割り振られる」。
【0182】
NRFサービス分析データコンシューマが、NRFで新しく登録されたNFインスタンスが通知される、又は特定のNFインスタンスのプロファイル変更が通知される、又はNFインスタンスの登録解除が通知されるNFStatusSubscribeを使用する場合、NRFは、サブスクリプション生成要求に対する応答にサブスクリプションIDを含む。
【0183】
前節で説明したように、これらのサブスクリプション/通知識別子のいずれも、マッピングエントリをインデックス付けする要求/サブスクリプション識別子に対応しない。3GPP実施形態は、そのような識別子のNFDiscovery動作への追加、NWDAFインスタンスNFProfilesの更新を追跡するためのNRFによるその使用、及びNWDAFサービス分析データコンシューマに容易に通知され得るようなNFStatusUpdate/Notify動作への追加から利益を得るであろう。
【0184】
4.1 サービスディレクトリとしてのNRF
3GPP 5Gアーキテクチャでは、サービスディレクトリ(CDS)は、ネットワークリポジトリ機能(NRF)の拡張として実装され得る。NRFは、公共陸上移動通信網(Public Land Mobile Network、PLMN)のNF及びそれらのサポートされるサービスについての情報を提供する。それぞれのNFについて、NRFは、それぞれのタイプのNFに固有の情報を含むNFプロファイルを維持する。NWDAFの場合、NwdafInfoデータ構造内に保持されるこの特定の情報は、提供される分析のタイプ及びカバーされる追跡エリア(複数可)に関する情報のみを含む。NRFは、例えば、以下のようにCDSとして機能するように適合され得る。
【0185】
NFプロファイルは、例えば、UEの範囲又はリスト、時間ウィンドウ、アプリケーション機能(AF)の範囲又はリストなど、異なる分析機能インスタンスの能力に関するフィルタについての追加情報を含むようにNwdafInfoデータを拡張することによって強化され得る。このようなNwdafInfoの例について更に後述する。
【0186】
NRFを用いたNWDAFの登録/更新動作は、強化されたNFProfileオブジェクトの増加したサイズを考慮するように修正され得る。特に、Nnrf_NFManagementサービスのNFRegister動作及びNFUpdate動作が考慮される。
【0187】
顧客NFがNFを見つけるためにNRFに問い合わせるためのクエリ/回答機構は、リッチクエリを含む要求を行うことができ、回答がそれらを含むことができるように修正され得る。特に、Nnrf_NFDiscovery_Request機能は、例えば、更に後述されるように、強化されたNwdafInfo情報を含むように修正されてもよく、Nnrf_NFDiscovery_Responseは、インスタンス識別子のセットと、それぞれのインスタンスについて、それが満たし得る初期要求内のパラメータの範囲又はリストと、を返すように修正され得る。更に、NFDiscovery動作は、要求/サブスクリプション識別子を含むように拡張され得る。
【0188】
特定のフィルタ基準に従うNWDAFのセットに関する更新のために顧客NFがNRFに登録するためのサブスクリプション/通知機構は、これらのフィルタがリッチクエリのパラメータを含むことができるように修正され得る。特に、NFStatusSubscribeは、要求/サブスクリプション識別子を含むように修正され得、NFStatusNotifyは、インスタンス識別子のセット又はサブセットと、それぞれのインスタンスについて、それが満たし得るか、又はもはや満たし得ない初期要求内のパラメータの範囲又はリストを返すように修正され得る。
【0189】
透過モードの再選択の場合、NRFは、別のNFの代わりにNWDAFにサブスクライブし、そこからアンサブスクライブする追加の能力を有し得る。
【0190】
4.2 NRFにおけるNWDAFインスタンスの記述
実施形態の場合、NWDAFインスタンスは、ディレクトリ内に強化された記述を有し得る。NWDAFのフィルタを記述するいくつかの可能な方法がある。この節では、これらのうちのいくつかを提供する。
【0191】
4.2.1 1つのパラメータの記述
TAIについて行われることと同様に、それぞれの値は、すべての有効値を列挙することによって、有効値の範囲によって、又は両方の組み合わせによって記述され得る。
【0192】
4.2.2 いくつかのパラメータの記述
NWDAFの記述は、2つ以上のパラメータを含み得る。これらのパラメータは、順番に列挙され得る。これらのパラメータが互いにどのように相互作用するかについて合意が得られ得る。例えば、NWDAFが回答し得るクエリのセットは、その記述内の有効値の共通部分として定義され得る。言い換えれば、NWDAFは、パラメータがすべてそのNWDAFについての記憶された値又は範囲内にあるクエリに回答し得る。別の実施形態によれば、NWDAFが回答し得るクエリのセットは、少なくとも1つのパラメータがその記述内の有効な値に属する任意のクエリとして定義される。
【0193】
一実施形態によれば、これらのパラメータは、以下に示すようなテーブルに記憶される(「O」は「任意選択」を表し、「C」は「強制」を表し、「属性名」はパラメータの名前であり、いくつかは、既知の3GPPパラメータを参照し得る)。
【0194】
【表2】
【0195】
一実施形態によれば、これらの値は、可能な値のリストとして記憶される。可能な実施形態を以下の表に示す。
【0196】
【表3】
【0197】
key_value_listは対(パラメータID,配列(値))であり、key_range_listは対(パラメータID,配列(値範囲))である。
【0198】
NWDAFはまた、NWDAF記述の和集合として記述され得る。一例として、1つのNWDAFは、(TAI-1,UE-1)及び(TAI-2,UE-2)に対する回答を提供することが可能であり得る。その場合、NWDAFは、例えば以下の表のように、すべての有効なNWDAF記述のセットによって記述され得る。この表において、フィールド「descriptors_list」は、Parameter_list及びParameter_range_listの対のリストを含む。それぞれの対は、NWDAFが回答し得るクエリのセットを記述する値(第1のフィールド)及び値範囲(第2のフィールド)を含む。NWDAFは、descriptors_list内の少なくとも1つの対によって記述される任意のクエリに回答し得る。
【0199】
【表4】
【0200】
4.3 分析サービス検出手順
一実施形態によれば、NFRegister動作及びNFDiscover動作への拡張が、NRF内の新しく定義されたマッピング機能とともに追加され得る。図6は、例えば、図2A図2Bに示される実施形態の3GPP実施形態を示すシーケンス図である。図6において、参照番号60、61及び62をそれぞれ有するNWDAF#1、#2、#3は、前述の分析機能インスタンス#1~#3の3GPP実施形態である。NRF63は、前述したCDSの3GPP実施形態である。NWDAFサービス分析データコンシューマ64は、前述した分析データコンシューマの3GPP実施形態である。
【0201】
ステップS601:NWDAF60~62は、それらの強化されたNFProfileをNRF63に登録する。NFProfileのnwdafInfoのデータは、前節で説明したように拡張される。
【0202】
ステップS602:NRF63は、受信したNFProfileを記憶する。
【0203】
ステップS603:NWDAFサービス分析データコンシューマ64は、NFDiscovery_requestを使用して、リッチクエリパラメータのセットに従って分析サービスを提供することができるNWDAF(複数可)を検出するために、NRF63にコンタクトする。
【0204】
ステップS604:NRF63は、どのNWDAF(複数可)がクエリのどの部分に応答し得るかを識別するために、分析データコンシューマクエリパラメータを記憶されたNWDAF能力にマッピングする。
【0205】
ステップS605:NRF63は、NFDiscovery_Responseを使用して、要求/サブスクリプション識別子、どのNWDAFがクエリのどの部分に応答し得るかのマッピング、及びそれぞれの関連するNWDAFの完全なNFProfileを用いて分析データコンシューマ64に応答する。受信された要求/サブスクリプション識別子は、その後、NFStatusSubscribe動作を使用して更新をマッピングするためにNRFにサブスクライブするために、分析データコンシューマによって使用され得る(次節を参照されたい)。
【0206】
ステップS606:NWDAFサービス分析データコンシューマ64は、ステップS605のマッピングに従って、関連するNWDAF60~62のそれぞれ又はいくつかのみにサブスクライブする。
【0207】
ステップS607:NWDAFは、ステップS606のサブスクリプションに従って、分析イベントをサービス分析データコンシューマに通知する。
【0208】
ステップS608~S612:ステップS603~S607と同様に、分析データコンシューマ64が新しいクエリに対する分析を受信することを可能にする。
【0209】
4.4 分析サービスの更新及び再選択
既存のNFUpdate動作、NFStatusSubscribe動作、及びNFStatusNotify動作への拡張が、NRFにおける新しいマッピング機能とともに追加され得る。図7は、分析データコンシューマがサービングNWDAFを再選択することになるNWDAF登録更新のための方法の一実施形態を示すシーケンス図である。図6と同様に、参照番号60、61及び62をそれぞれ有するNWDAF#1、#2、#3は、前述の分析機能インスタンス#1~#3の3GPP実施形態である。NRF63は、前述したCDSの3GPP実施形態である。NWDAFサービス分析データコンシューマ64は、前述した分析データコンシューマの3GPP実施形態である。
【0210】
ステップS701:NWDAFサービス分析データコンシューマ64は、図6を参照して説明したように、NWDAF60~62の検出を既に実行しており、分析イベントのためにそれらにサブスクライブしている。
【0211】
ステップS702:NWDAFサービス分析データコンシューマ64は、NFステータス更新のためにNRF63にサブスクライブする。既存のNFStatusSubscribe動作は、サービスサブスクライバが、どの要求/サブスクリプション識別子更新が要求されるかを指定することができるように拡張される。
【0212】
ステップS703:NWDAF60~62は、NRFに格納されたそれらのNFProfileデータを更新する。この例では、UEフィルタは元の登録から変更されている。これは、例えば、UEモビリティによるものであり得る。
【0213】
ステップS704:NRF63は、更新されたNWDAF NFProfileを記憶する。
【0214】
ステップS705:NRF63は、更新されたNWDAF NFProfileを考慮するために、そのインスタンスマッピングを更新する。
【0215】
ステップS706:NRF63は、NWDAFサービス分析データコンシューマ64に、サブスクライブされたステータス更新のためのNWDAFインスタンスマッピングの変更があったことを通知する。この例では、UE3フィルタの分析は、ここではNWDAFインスタンス#1(60)によって実行されるが、それらは以前にインスタンス#2(61)によって行われた。既存のNFStatusNotify動作は、NRF63が要求/サブスクリプション識別子に関連する更新されたインスタンスマッピングを送信することを可能にするように拡張される。
【0216】
ステップS707:NWDAFサービス分析データコンシューマ64は、UE3分析のためにNWDAFインスタンス#2(61)へのそのサブスクリプションを取り消す(アンサブスクライブする)。
【0217】
ステップS708:NWDAFサービス分析データコンシューマ64は、UE3分析のためにNWDAFインスタンス#1(60)にサブスクライブする。
【0218】
ステップS709:NWDAFインスタンス#1(60)は、ステップS708におけるサブスクリプションに従って、サービス分析データコンシューマ64に分析イベントを通知する。
【0219】
4.5 分析サービスの追跡及び結合
この節は、前節「2.2.2 追跡及び結合による強化」で説明した追跡及び結合実施形態の3GPP実施形態に関する。
【0220】
4.5.1 サービス分析データコンシューマが肯定応答をNRFに登録する
適切なNWDAFの初期検出の後、節「4.3 分析サービス検出手順」で説明したように、分析データコンシューマは、NWDAFに対して行われた分析要求/サブスクリプションに関係する肯定応答をNRFに登録するために使用され得る一意の要求/サブスクリプション識別子を有し得る。一実施形態によれば、既存のNnrf_NFManagement_NFStatusSubscribe動作は、これらの肯定応答を伝達するように拡張される。
【0221】
節「2.2.2追跡及び結合による強化」では、分析要求/サブスクリプションの完全性のための4つのシナリオが説明されている。いずれの場合でも、Nnrf_NFManagement_NFStatusSubscribe動作は、分析データコンシューマがマッピング更新に関係する通知をNRFから受信することができるように、一意の要求/サブスクリプション識別子を含むように拡張され得る。4つのシナリオは、Nnrf_NFManagement_NFStatusSubscribe動作に追加される必要がある他のパラメータに関して異なる要件を有し得る。
【0222】
完了、肯定応答なし。サービスディレクトリのマッピングがすべての初期検出パラメータを含む場合、分析データコンシューマは、すべての要求されたパラメータに対応する分析要求/サブスクリプションを作成することができる。この場合、要求/サブスクリプション識別子は、初期マッピングに対応し得、NRFは、更なるNFProfile更新が受信されるまでマッピングを維持し得、受信された時点で、分析データコンシューマに通知し得る。サービスディレクトリのマッピングが元の要求パラメータのサブセットのみを含む場合、要求/サブスクリプション識別子は、この縮小されたマッピングに対応し得る。この場合、NRFは、縮小されたマッピングを維持し得、分析データコンシューマには、その後、場合によってはこの縮小されたマッピングについてのみ、更新が通知され得る。
【0223】
完了、肯定応答あり:NRFは、現在のマッピングを維持し得る(ただし、これはデフォルト挙動であり得る)。
【0224】
部分的:分析データコンシューマは、NRFによって提供される完全なマッピングのサブセットについての分析にサブスクライブすることができる。肯定応答がない場合、要求/サブスクリプション識別子は、完全なマッピングに対応し得、NRFが識別子に一致するNWDAFからNFProfile更新を受信すると、マッピングが更新され得、通知が分析データコンシューマに送信され得る。分析データコンシューマからの肯定応答がある場合、要求/サブスクリプション識別子は、サブセットパラメータに再マッピングされ得、NRFは、その保持されたマッピングを削除し得、分析データコンシューマに対する後続の更新は、サブセットパラメータのみに関係し得る。
【0225】
待機中:分析データコンシューマは、分析サブスクリプションを行わない。肯定応答なしの場合、NRFが識別子に一致するNWDAFからNFProfile更新を受信したときに、NRFがサービス分析データコンシューマに通知するには、要求/サブスクリプション識別子のみで十分であり得る。肯定応答ありの場合、NRFは、例えば、NRFが識別子に一致するNWDAFからNFProfile更新を受信したときに分析データコンシューマに通知するために、要求/サブスクリプション識別子を保持しながら現在のマッピングをパージし得る。
【0226】
拒絶:肯定応答がある場合、要求/サブスクリプション識別子に加えて、NRFはメモリからマッピングをパージし得る。
【0227】
4.5.2 NWDAFがNRFに、NFProfile更新に関係する分析データコンシューマサブスクリプションを通知する
一実施形態によれば、NWDAFは、NFProfile更新をNRFに送信するとき、分析データコンシューマからのアクティブな分析サブスクリプションのうちのどれが更新に関係するパラメータを含むかを通知し得る。
【0228】
拡張Nnwdaf_AnalyticsSubscription_Subscribe動作は、分析データコンシューマが要求/サブスクリプション識別子を含むことを可能にする。
【0229】
拡張Nnrf_NFManagement_NFUpdate動作は、NWDAFが、更新されたリッチNFProfileに関係する要求/サブスクリプション識別子のリストを含むことを可能にする(すなわち、更新されたプロファイルは、サブスクリプション内の1つ以上のパラメータを追加/除去/修正する)。
【0230】
4.6.1 分析サービスの再選択、透過モード
図8は、分析データコンシューマに対して透過的である分析インスタンスディレクトリサービスの更新のための方法の一実施形態を示すシーケンス図である。図6及び図7と同様に、分析機能エンティティ、例えば、参照番号60、61及び62をそれぞれ有するNWDAF#1、#2、#3は、前述の分析機能インスタンス#1~#3の3GPP実施形態である。分析機能ディレクトリ、例えば、NRF63は、前述したCDSの3GPP実施形態である。エンティティNWDAF分析データコンシューマ64は、前述した分析データコンシューマの3GPP実施形態である。
【0231】
ステップS801:NWDAF60~62は、NFUpdateを使用して、それらの強化されたNFProfileをNRF63で更新する。
【0232】
ステップS802:NRF63は、更新されたNWDAF NFProfileを記憶する。
【0233】
ステップS803:NRF63は、更新されたNWDAF NFProfileを考慮するために、そのインスタンスマッピングを更新し、新しいサブスクリプションを計算する。
【0234】
ステップS804:NRF63は、サブスクリプション(ここではサブスクリプション#1)に関与するNWDAFに、これからクエリに使用される新しい分析データコンシューマサブスクリプションパラメータを通知する。一実施形態によれば、NWDAF分析サブスクリプションが分析データコンシューマ64の代わりにNRF63によって更新されることを可能にする新しい機能、Analytics_Subscription_Updateが追加される。異なる実施形態によると、これは、NRF63が分析データコンシューマ64の代わりに動作することを可能にするように修正された、既存のNnwdaf_AnalyticsSubscription_Unsubscribe動作及びNnwdaf_AnalyticsSubscription_Subscribe動作の連続使用によって達成され得る。
【0235】
ステップS805:NWDAF60、61は、通知機構を使用して顧客64 NFに通知する。
【0236】
ステップS806:新しいサブスクリプションは、ステップ5と同じ機構に依存する。一実施形態によれば、顧客NFの代わりにアンサブスクリプションのための新しい機能が定義され、又は異なる実施形態によれば、NRF63がNFの代わりにアンサブスクライブすることを可能にするために、Analytics_function_unsubscribeの修正が定義される。
【0237】
ステップS807は、ステップS805と同様である。
【0238】
ステップS808~S810は、新しいデータ/更新及び分析データコンシューマ64への対応する通知を示す。
【0239】
4.6.2 部分的なNWDAF分析サブスクリプション転送を使用する再選択
一実施形態によれば、分析データコンシューマは、分析要件をカバーするために分析データコンシューマによって少なくともどの他のNWDAFが選択されるかをNWDAFに示すサブスクリプションコンテキストを提供する。これは、NWDAFが、サブスクリプションを転送するターゲットを識別するのを助け、すなわち、新しいNWDAFの代わりに、分析データコンシューマによってすでに使用されているNWDAFを選択しようと試みる。
【0240】
分析機能のリスト及び以下の手順は、1つのNWDAFから別のNWDAFへの完全なサブスクリプション転送(すなわち、部分的な転送ではない)の場合でも有用かつ適用可能であり得ることに留意されたい。唯一の違いは、以下の手順のステップS909において、完全なサブスクリプション転送が実行されるという事実に依存する。
【0241】
図9A図9Bは、分析データコンシューマに対して透過的である、あるNWDAFから別のNWDAFへの部分的なサブスクリプション転送を示すシーケンス図であり、転送は、好ましくは、すでにクエリの一部に回答しているNWDAFに対して行われる。
【0242】
図9A図9Cでは、問い合わされたデータ又は能力のセットは、幾何学的形状(三角形、円形、正方形、レンズ)として表される。これらのセットは、NWDAF能力及びデータのサブセットのいずれかを表し得、典型的には、能力及びサブセットを制限するフィルタによって記述され得る。これらのフィルタのパラメータは、例えば、S-NSSAIと、分析ID(複数可)と、サポートされるサービス(複数可)であって、場合によっては関連付けられた分析IDを有するサービスと、NWDAFサービングエリア情報、すなわち、NWDAFが分析及び/又はデータを提供し得るTAIのリストと、選択が分析サブスクリプション転送の候補を決定することである場合は、NWDAFの場所情報と、を含み得る。
【0243】
図9Cに示される例では、セットは、それらの追跡エリア識別子(TAI)によって特徴付けられる。幾何学的形状は、以下のようにTAIに対応する。以下において、上昇/下降月という用語は、北半球において観察される月の形状に対応する特定の幾何学的形状に対して使用される。上昇/下降月は、地球の中心と比較した月の位置を指す。三角=TAI1、下降半月=TAI2、レンズ(両円の交点)=TAI3、上昇半月=TAI4、四角=TAI5。
【0244】
図9A図9Bを再び参照すると、ステップS901において、Nnrf_NFManagement_NFRegisterサービス動作は、NRFにNFプロファイルを提供するためにNWDAFによって使用される。NFプロファイル内の特定のNWDAFデータは、NwdafInfo属性に含まれる。NWDAFデータは、典型的に、どのTAI、分析ID、S-NSSAIがNWDAFによってカバーされるかを記述する。矩形「NRF能力」に示されるように、NWDAF1は、TAI1、TAI2、及びTAI3をカバーし、NWDAF2はTAI3及びTAI4をカバーし、NWDAF3はTAI3及びTAI5をカバーする。
【0245】
ステップS902において、分析データコンシューマは、所与の入力クエリパラメータを満たすNRFに登録されたNWDAFを検出するために、Nnrf_NFDiscovery要求をNRFに送信し得る。入力パラメータは、後続の分析クエリに関連するデータ及びNWDAF能力のサブセットを表し得る。
【0246】
パラメータは、例えば、必要とされるTAIのセット(例えば、図9AのTAI1、3、5)を指定し得る。
【0247】
ステップS903において、NRFは、NWDAF NFプロファイルオブジェクトの配列を含むNnrf_NFDiscovery応答を送信する。
【0248】
preferredSearchデータモデル(例えば、TS29.510を参照されたい)を使用して、NRFは、所与のNWDAFがすべてのTAI(又はより一般的には要求された入力パラメータ)をカバーしないが、戻されたNWDAFのセットのみがセット全体をカバーすることを示し得る。
【0249】
ステップS904:分析データコンシューマは、内部ロジックに従って、使用されるNWDAFを選択することができ、例えば、Nnwdaf_AnalyticsSubscription_Subscribeを使用して、分析情報のためにそれらにサブスクライブすることができる。それぞれのサブスクリプションは、分析のために分析データコンシューマによって選択された他のNWDAF IDのリストを含み得る。例えば、NWDAF#1へのサブスクリプションは、分析データコンシューマがNWDAF#3にもサブスクライブしていることを示す。それぞれのNWDAFは、例えば、サブスクリプション相関ID(後者は、NWDAFによって生成され得る)とともに、他のNWDAF IDのリストを記憶し得る。
【0250】
ステップS905:NWDAFは、Nnwdaf_AnalyticsSubscription_Notifyを使用して、NWDAFによって分析データコンシューマに割り当てられたサブスクリプション相関IDを分析データコンシューマに提供し得る。NWDAFはまた、出力された分析を分析データコンシューマに通知する。それぞれのNWDAFに別々のサブスクリプションがなされており、分析データコンシューマが集約を実行することが想定されている。この分析データコンシューマは、集約能力を有するNWDAFであってもよい。
【0251】
ステップS906:NWDAF#1は、NRFに以前に登録されたそのNFプロファイルパラメータを更新するようにNRFにメッセージを送信し得る。Nnrf_NFManagement_NFUpdate動作は、NFのプロファイル全体(新しいプロファイルによる既存のプロファイルの完全置換)に適用されてもよく、又はパラメータのサブセットのみに適用されてもよい。NWDAF#1は、もはや、サブスクリプション内のパラメータの全範囲について分析データコンシューマに分析を提供することができない。
【0252】
ステップS907において、NWDAF#1は、ステップS906において行われたNnrf_NFManagement_NFUpdateに従って、もはや提供されない能力に対応する、所与の入力クエリパラメータを満たすNRFに登録されたNWDAFを検出するために、Nnrf_NFDiscovery要求をNRFに送信し得る。
【0253】
ステップS908において、NRFは、NWDAF NFプロファイルオブジェクトの配列を含み得るNnrf_NFDiscovery応答で回答する。
【0254】
ステップS909:ステップS908において受信されたNWDAFのリストから、NWDAF#1は、もはや提供することができない能力の分析サブスクリプションを転送するためのNWDAFを選択し得る。この選択により、ステップ4で受信された分析のためにコンシューマによって選択された他のNWDAF IDのリスト内のNWDAFに優先度が与えられ得る。NWDAFは、その選択に従って、コンシューマのクエリに関与するNWDAFのリストを更新し得る。NWDAFは、コンシューマがすでにサブスクリプションを有するNWDAF#3への分析サブスクリプションの転送を行うために、Nnwdaf_AnalyticsSubscription_Transferサービス動作を使用し得る。転送タイプの値は、「部分的分析サブスクリプション転送」に設定されてもよい。要求は、転送される元のサブスクリプションの一部に対応する分析エクスポージャの入力パラメータ(例えば、TS 23.288 v17.0.0条項6.1.3)を含んでもよい。転送要求はまた、分析データコンシューマのコールバックURI、サブスクリプション相関ID、及びアクティブデータソースのID(すなわち、コンシューマのクエリに関与するNWDAFのリスト)を含んでもよい。
【0255】
ステップS910:NWDAFはまた、分析データコンシューマのクエリに関与する他のNWDAFに(例えば部分的な)転送を通知し得、分析データコンシューマのクエリに関与するNWDAFの新しいリストを提供する。これは、分析データコンシューマにサービスを提供する全てのNWDAFが、分析データコンシューマのクエリに関与するNWDAFの最新のリストを有することを確実にし得る。NWDAFは、例えば、新しい転送タイプ、すなわち、分析サブスクリプションコンテキスト修正を含むことによって、Nnwdaf_AnalyticsSubscription_Transferサービス動作を使用し得る。分析サブスクリプションコンテキスト修正は、この特定の転送要求メッセージが「情報専用」であり、受信NWDAFが実際にサブスクリプションの一部を引き継ぐ/転送することになっていないことを示し得る。NWDAFはまた、コンテキスト情報を別のNWDAF(例えば、Nnwdaf_AnalyticsInfo_Notify)に転送する目的で特別に作成された別のクエリを使用し得る。
【0256】
ステップS911:NWDAF#3は、Nnwdaf_AnalyticsSubscription_Notifyメッセージを使用して、分析データコンシューマに成功した部分分析サブスクリプション転送について通知し得、このメッセージのサブスクリプション相関IDパラメータに割り当てることができ、部分転送フラグを含む、新しいサブスクリプション相関IDを提供し得る。NWDAF#1は、元のサブスクリプション相関IDを使用して、Nnwdaf_AnalyticsSubscription_Notifyメッセージにおいて分析データコンシューマに通知し続け得る。
【0257】
図10は、一実施形態による、NRF(例えば、NRF63又はCDS23(NRFはCDSの一種である))によって実施される、分析データ検索のための方法を示すフロー図である。
【0258】
ステップS1000において、NRFは、ネットワークデータ分析機能(例えば、60、61、62)、NWDAFから、分析データを提供するNWDAFの能力を表す情報を受信する(とりわけ、図2AのステップS202を参照されたい)。ここで、NRFは、受信した能力を内部に登録し得る(特に、図2AのステップS203を参照されたい)。ステップS1001において、NRFは、NWDAF分析データコンシューマ(例えば、24又は64)から、分析データのクエリを受信し、クエリは、検索される分析データを指定するクエリパラメータを含む(とりわけ、図2AのステップS204を参照されたい)。ステップS1002において、NRFは、NWDAF分析データコンシューマから受信したクエリパラメータと、少なくとも1つのNWDAFから受信した能力を表す情報と、に基づいて(とりわけ、図2AのステップS205を参照されたい)、分析データについて問い合わされるNWDAFの選択と、選択されたNWDAFごとに、選択されたNWDAFに問い合わせるために使用されるクエリパラメータサブセットと、を決定する。
【0259】
ステップS1003において、NRFは、NWDAF分析データコンシューマ(とりわけ、図2AのステップS206を参照されたい)に、選択されたNWDAFの識別、及び選択されたNWDAFごとのクエリパラメータサブセットを送信する。
【0260】
NWDAF分析データコンシューマは、ここで、選択されたNWDAFのそれぞれに対して、選択されたNWDAFに問い合わせるために受信されたクエリパラメータサブセットを使用して、分析データを検索するための要求/サブスクリプション要求(とりわけ、図2AのステップS207を参照されたい)を発行し、したがって、所望の分析データを検索することができる(とりわけ、図2AのステップS208を参照されたい)。
【0261】
図11は、分析データ検索のためのデバイス1100の一実施形態を示すシステム図である。デバイスは、例えば、図2図5のデバイス23、又は図6図8のデバイス63に対応する。
【0262】
デバイスは、少なくとも1つのプロセッサ1118、メモリ1132、電源1134、及び1つ以上のトランシーバ1120を含む。送信/受信要素1122は、別のデバイス(例えば、分析データコンシューマ24若しくは64、又は分析機能20~22/NWDAF60~62)に信号を送信するか、又はそこから信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素1122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。
【0263】
デバイス1100の少なくとも1つのプロセッサ1118は、ネットワークデータ分析機能(60、61、62)、NWDAFから、分析データを提供するNWDAFの能力を表す情報を受信し、NWDAF分析データコンシューマ(64)から、分析データのクエリであって、クエリは、検索される分析データを指定するクエリパラメータを含む、クエリを受信し、NWDAF分析データコンシューマから受信したクエリパラメータと、少なくとも1つのNWDAFから受信した能力を表す情報と、に基づいて、分析データについて問い合わされるNWDAFの選択と、選択されたNWDAFごとに、選択されたNWDAFに問い合わせるために使用されるクエリパラメータサブセットを決定し、NWDAF分析データコンシューマに、選択されたNWDAFの識別と、選択されたNWDAFごとに、クエリパラメータサブセットと、を送信するように構成される。
【0264】
結論
明示的に記載されていないが、本明細書に記載の実施形態は、任意の組み合わせ又は部分的な組み合わせで用いられ得る。例えば、本明細書に記載の原理は、記載された変形例に限定されず、変形例及び実施形態の任意のアレンジを使用することができる。更に、本明細書に記載の原理は、記載されたチャネルアクセス方法に限定されず、異なる優先度レベルを有する任意の他のタイプのチャネルアクセス方法が、本原理と互換性がある。
【0265】
加えて、方法について説明される任意の特徴、変形例、又は実施形態は、開示された方法を処理するための手段を含む装置デバイスと互換性があり、開示された方法を処理するように構成されたプロセッサを備えるデバイスと互換性があり、プログラムコード命令を含むコンピュータプログラム製品と互換性があり、かつプログラム命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読記憶媒体と互換性がある。
【0266】
特徴及び要素は、特定の組み合わせにおいて上で説明されているが、当業者は、各特徴又は要素が単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用され得ることを理解されよう。加えて、本明細書に説明される方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアに実装され得る。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体及びCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU102、WTRU、端末、基地局、RNC又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【0267】
更に、上記の実施形態では、処理プラットフォーム、コンピューティングシステム、コントローラ、及びプロセッサを含む他のデバイスが記載されている。これらのデバイスは、少なくとも1つの中央処理装置(「Central Processing Unit、CPU」)及びメモリを含み得る。コンピュータプログラミングの技術分野における当業者の慣例によれば、動作、及び演算又は命令の記号表現の言及は、様々なCPU及びメモリによって実施され得る。そのような動作及び演算又は命令は、「実行」、「コンピュータ実行」、又は「CPU実行」されることと呼ばれ得る。
【0268】
当該技術分野における通常の技術を有する者には、動作及び記号的に表現された演算又は命令が、CPUによる電気信号の操作を含むことが理解されるであろう。電気システムは、電気信号の結果的な変換又は減少を引き起こすことができるデータビットを表し、メモリシステムのメモリ位置にデータビットを維持し、それによってCPUの動作及び他の信号の処理を再構成又は別の方法で変更する。データビットが維持されるメモリ位置は、データビットに対応する、又はデータビットを表す特定の電気的特性、磁気的特性、光学的特性、又は有機的特性を有する物理的位置である。代表的な実施形態は、上述のプラットフォーム又はCPUに限定されず、他のプラットフォーム及びCPUが、提供された方法をサポートし得るということを理解されたい。
【0269】
データビットはまた、磁気ディスク、光学ディスク、及び任意の他の揮発性(例えば、ランダムアクセスメモリ(「RAM」))又はCPUによって読み取り可能な不揮発性(例えば、読み取り専用メモリ(「ROM」))大容量記憶システムを含む、コンピュータ可読媒体上に維持され得る。コンピュータ可読媒体は、処理システム上に排他的に存在するか、又は処理システムに対してローカル又はリモートであり得る複数の相互接続された処理システム間で分散された、協調的又は相互接続されたコンピュータ可読媒体を含んでもよい。代表的な実施形態は、上述のメモリに限定されず、他のプラットフォーム及びメモリが、記載された方法をサポートし得るということが理解される。
【0270】
例示的な実施形態において、本明細書に記載されている動作、プロセスなどのいずれも、コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ可読命令として実装されてもよい。コンピュータ可読命令は、移動体、ネットワーク要素、及び/又は任意の他のコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行され得る。
【0271】
システムの態様のハードウェア実装とソフトウェア実装の間には、ほとんど区別がない。ハードウェア又はソフトウェアの使用は、概して(例えば、常にではないが、ある特定のコンテキストにおいて、ハードウェアとソフトウェアとの間の選択が重要になり得るという点で)、コスト対効率のトレードオフを表す設計上の選択である。本明細書に記載されているプロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術が効果的であり得る様々なビークル(例えばハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェア)が存在し得、好ましいビークルは、プロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術が配備される状況によって変化し得る。例えば、実装者が、速度及び正確性が最重要であると判定した場合、実装者は、主にハードウェア及び/又はファームウェアのビークルを選択することができる。柔軟性が最重要である場合、実装者は、主にソフトウェア実装を選択することができる。代替的に、実装者は、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアの何らかの組み合わせを選択してもよい。
【0272】
前述の詳細な説明では、ブロック図、フローチャート、及び/又は例の使用を通じて、デバイス及び/又はプロセスの様々な実施形態を示した。そのようなブロック図、フローチャート、及び/又は例が1つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、そのようなブロック図、フローチャート、又は例の中の各機能及び/又は各動作は、広範なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの実質的に任意の組み合わせによって、個別にかつ/又は集合的に実装されてよいことが当業者には理解されるであろう。好適なプロセッサとしては、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途用標準製品(Application Specific Standard Product、ASSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、及び/又は状態機械が挙げられる。
【0273】
上記では特徴及び要素が特定の組み合わせにおいて提供されているが、当該技術分野の通常の技術を有する者には、各特徴若しくは各要素を単独で使用する、又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせにおいて使用できることが理解されるであろう。本開示は、本出願に記載されている特定の実施形態の観点において限定されるものではなく、これらの実施形態は、様々な態様の例示として意図されるものである。当業者には明らかなように、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの修正及び変形を行うことができる。本出願の説明において使用されているいかなる要素、動作、又は指示も、そのように明示的に提示されていない限り、本発明にとって重要又は本質的であると解釈されるべきではない。本明細書に列挙したものに加えて、本開示の範囲内の機能的に等価な方法及び装置が、上述した説明から、当業者には明らかであろう。そのような修正及び変形は、添付の特許請求の範囲に入ることが意図されている。本開示は、添付の特許請求の範囲の条項によってのみ限定されるものであり、かかる特許請求の範囲が権利を有する等価物の完全な範囲とともに、限定されるものである。本開示は、特定の方法又はシステムに限定されないことを理解されたい。
【0274】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明する目的のためであり、限定することを意図するものではないということも理解されたい。本明細書で使用される場合、本明細書で言及される場合、「ステーション」及びその略語「STA」、「ユーザ機器」、及びその略語「WTRU」は、(i)記載されたインフラストラクチャなどの無線送信及び/又は受信ユニット(WTRU)、(ii)記載されたインフラストラクチャなどの、WTRUのいくつかの実施形態の任意のもの、(iii)とりわけ、記載されたインフラストラクチャなどのWTRUの一部又は全ての構造及び機能を有して構成された、無線可能及び/又は有線可能な(例えば、テザー可能な)デバイス、(iii)記載されたインフラストラクチャなどのWTRUの、全てよりも少ない構造及び機能を有して構成された無線可能及び/又は有線可能なデバイス、又は(iv)同様のもの、を意味し得る。本明細書に列挙される任意のWTRUを代表し得る例示的なWTRUの詳細が、図1A図1Dに関して以下に提供される。
【0275】
特定の代表的な実施形態では、本明細書に記載の主題のいくつかの部分は、特定用途用集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及び/又は他の統合フォーマットを介して実装され得る。しかしながら、本明細書に開示されている実施形態のいくつかの態様は、その全体又は一部が、1つ以上のコンピュータ上で動作する1つ以上のコンピュータプログラムとして(例えば1つ以上のコンピュータシステム上で動作する1つ以上のプログラムとして)、1つ以上のプロセッサ上で動作する1つ以上のプログラムとして(例えば1つ以上のマイクロプロセッサ上で動作する1つ以上のプログラムとして)、ファームウェアとして、又はこれらの実質的に任意の組み合わせとして、集積回路において均等的に実施され得ること、並びに、回路を設計すること、及び/又は、ソフトウェア及び/若しくはファームウェアのコードを書くことが、この開示に照らして当業者の技術の範囲内であることが、当業者には認識されるであろう。加えて、本明細書に記載されている主題のメカニズムが、様々な形態のプログラム製品として配布され得ること、及び、本明細書に記載されている主題の例示的な実施形態が、配布を実際に行うために使用される特定のタイプの信号担持媒体にかかわらず適用されることが、当業者には理解されるであろう。信号担持媒体の例としては、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、CD、DVD、デジタルテープ、コンピュータメモリなどの記録可能型媒体、並びに、デジタル及び/又はアナログ通信媒体(例えば光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)などの送信型媒体が挙げられ、ただしこれらに限定されない。
【0276】
本明細書に記載されている主題は、場合によっては、異なる他の構成要素内に含まれるか、又は、異なる他の構成要素に接続されている、異なる構成要素を示していることがある。そのような図示されたアーキテクチャは単なる例であり、実際には、同じ機能を達成する他の多くのアーキテクチャが実施され得ることを理解されたい。概念的には、同じ機能を達成するための構成要素の任意の配置は、所望の機能が達成され得るように、効果的に「関連付けられる」。したがって、特定の機能を達成するために本明細書において組み合わされた、任意の2つの構成要素は、アーキテクチャ又は中間構成要素に関係なく、所望の機能が達成されるように、互いに「関連付けられた」として見ることができる。同様に、そのように関連付けられた任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に接続されている」、又は「動作可能に結合されている」とみなすこともでき、そのように関連付けることができる任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に結合可能」であるとみなすこともできる。動作可能に結合可能の具体例としては、物理的に嵌合可能かつ/若しくは物理的に相互作用する構成要素、及び/又は、無線で相互作用可能かつ/若しくは無線で相互作用する構成要素、及び/又は、論理的に相互作用するかつ/若しくは論理的に相互作用可能な構成要素が挙げられ、ただしこれらに限定されない。
【0277】
本明細書における実質的に任意の複数形及び/又は単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈及び/又は用途に適切であるように、複数形から単数形に、かつ/又は単数形から複数形に変換することができる。本明細書では、明瞭にする目的で、様々な単数形/複数形の並べ換えが明示的に記載され得る。
【0278】
一般に、本明細書、特に添付の特許請求の範囲(例えば添付の特許請求の範囲の主文)において使用されている用語は、一般に「非限定」用語として意図されることが当業者には理解されるであろう(例えば、「含んでいる」という用語は、「含んでいるがそれらに限定されない」と解釈するべきであり、「有する」という用語は、「を少なくとも有する」と解釈するべきであり、「含む」という用語は、「含むがそれらに限定されない」と解釈するべきである)。更に、導入された請求項の特定の数の記載が意図される場合、そのような意図は請求項に明示的に記載されており、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが、当業者には理解されるであろう。例えば、1つの項目のみが意図される場合、「単一」という用語又は類似する言葉が使用され得る。理解を助けるために、以下の添付の特許請求の範囲及び/又は本明細書の説明は、請求項の記載を導入するために「少なくとも1つの」及び「1つ以上の」という導入句の使用を含み得る。しかしながら、このような句の使用は、不定冠詞「a」又は「an」による請求項の記載の導入が、そのような導入された請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、1つのそのような記載のみを含む実施形態に制限することを意味するものと解釈すべきではなく、たとえ同じ請求項に、導入句「1つ以上の」又は「少なくとも1つの」及び「a」又は「an」などの不定冠詞が含まれていても同様である(例えば「a」及び/又は「an」は「少なくとも1つの」又は「1つ以上」を意味するものと解釈すべきである)。請求項の記載を導入するために使用される定冠詞の使用も同様である。加えて、導入された請求項の特定の数の記載が明示的に記載されている場合でも、かかる記載は少なくとも記載された数を意味するものと解釈されるべきであることが、当業者には認識されるであろう(例えば、他の修飾語なしの「2つの記載」という単純な記載は、少なくとも2つの記載、又は2つ以上の記載を意味する)。
【0279】
更に、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」に類似する表記が使用される場合、一般に、そのような構造は、当業者がその表記を理解するであろう意味として意図される(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、並びに/又は、A、B、及びCを一緒に、有するシステムを含み、ただしこれらに限定されない)。「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」に類似する表記が使用される場合、一般に、そのような構造は、当業者がその表記を理解するであろう意味として意図される(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、並びに/又は、A、B、及びCを一緒に、有するシステムを含み、ただしこれらに限定されない)。明細書、特許請求の範囲、又は図面のいずれにおいても、2つ以上の代替的な用語を提示する実質的に任意の離接的な語及び/又は句は、用語の一方、用語のいずれか、又は両方の用語を含む可能性を企図するものと理解されるべきであることが、当業者には更に理解されるであろう。例えば、「A又はB」という句は、「A」若しくは「B」又は「A及びB」の可能性を含むものと理解されたい。更に、本明細書で使用される、複数の項目のリスト及び/又は複数の項目のカテゴリのリストが後ろに続く「~のいずれか」という用語は、項目及び/又は項目のカテゴリの、「のいずれか」、「の任意の組み合わせ」、「の任意の複数」、及び/又は「の任意の複数の組み合わせ」を、個別に、又は他の項目及び/又は他の項目のカテゴリとの組み合わせにおいて、含むことを意図している。更に、本明細書で使用される場合、「セット/組」又は「グループ/群」という用語は、ゼロを含む任意の数の項目を含むことが意図される。追加的に、本明細書で使用される、「数」という用語は、ゼロを含む任意の数を含むことを意図している。
【0280】
加えて、本開示の特徴又は態様がMarkush群の観点から説明されている場合、当業者には、本開示がそれによってMarkush群の任意の個々のメンバー又はメンバーのサブグループの観点からも説明されることが認識されるであろう。
【0281】
当業者には理解されるように、書面による説明を提供するという観点など、あらゆる目的のために、本明細書に開示される全ての範囲は、その任意の可能な部分範囲及び部分範囲の組み合わせも包含している。任意の列挙された範囲は、同じ範囲が、少なくとも等しい2分の1、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分解されることを十分に説明して可能にするものとして、容易に認識することができる。非限定的な例として、本明細書に記載されている各範囲は、下位3分の1、中央の3分の1、及び上位3分の1などに容易に分解され得る。また、当業者には理解されるように、「まで」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」等の全ての言葉は、言及された数を含み、かつ、上述したように更に部分範囲に分解され得る範囲を意味する。最後に、当業者には理解されるように、範囲は個々の各要素を含む。したがって、例えば、1~3個のセルを有するグループは、1個、2個、又は3個のセルを有するグループを指す。同様に、1~5個のセルを有するグループは、1個、2個、3個、4個、又は5個のセルを有するグループを指し、以下同様である。
【0282】
更に、請求項は、特にそのように記載されない限り、提供された順序又は提供された要素に限定されるものとして読まれるべきではない。加えて、いかなる請求項においても、「ための手段」という用語の使用は、米国特許法第112条、第6項、又はミーンズプラスファンクションの請求項形式に訴えることを意図しており、「ための手段」という用語を有さないいかなる請求項もそのようには意図されていない。
【0283】
ソフトウェアに関連するプロセッサを使用して、無線送受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(WTRU)、端末、基地局、モビリティ管理エンティティ(MME)若しくは進化型パケットコア(EPC)、又は任意のホストコンピュータで使用するための、無線周波数トランシーバを実装し得る。WTRUは、例えば、ソフトウェア無線(Software Defined Radio、SDR)などのハードウェア及び/又はソフトウェアに実装されたモジュールと併せて使用されてもよく、また、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカ電話、振動デバイス、スピーカ、マイクロフォン、テレビトランシーバ、ハンズフリー式ヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、近距離無線通信(Near Field Communication、NFC)モジュール、LCDディスプレイユニット、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、及び/又は無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は超広帯域(Ultra Wide Band、UWB)モジュールなどの他のコンポーネントに実装されてもよい。
【0284】
本発明は、通信システムに関して説明されてきたが、システムは、マイクロプロセッサ/汎用コンピュータ(図示せず)上のソフトウェアに実装され得ることが企図される。特定の実施形態では、様々な構成要素の機能のうちの1つ以上は、汎用コンピュータを制御するソフトウェアに実装され得る。
【0285】
加えて、本発明は、特定の実施形態を参照して本明細書に例示及び説明されるが、本発明は、示された詳細に限定されることを意図していない。むしろ、特許請求の範囲及びその等価物の範囲内において、しかも本発明から逸脱することなく、詳細に様々な修正を行うことができる。
【0286】
本開示を通して、当業者は、ある特定の代表的な実施形態が、代替的又は他の代表的な実施形態と組み合わせて使用され得ることを理解する。
【0287】
特徴及び要素は、特定の組み合わせにおいて上で説明されているが、当業者は、各特徴又は要素が単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用され得ることを理解されよう。加えて、本明細書に説明される方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアに実装され得る。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体及びCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、WTRU、端末、基地局、RNC又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【0288】
更に、上記の実施形態では、処理プラットフォーム、コンピューティングシステム、コントローラ、及びプロセッサを含む他のデバイスが記載されている。これらのデバイスは、少なくとも1つの中央処理装置(「Central Processing Unit、CPU」)及びメモリを含み得る。コンピュータプログラミングの技術分野における当業者の慣例によれば、動作、及び演算又は命令の記号表現の言及は、様々なCPU及びメモリによって実施され得る。そのような動作及び演算又は命令は、「実行」、「コンピュータ実行」又は「CPU実行」されることと呼ばれ得る。
【0289】
当該技術分野における通常の技術を有する者には、動作及び記号的に表現された演算又は命令が、CPUによる電気信号の操作を含むことが理解されるであろう。電気システムは、電気信号の結果的な変換又は減少を引き起こすことができるデータビットを表し、メモリシステムのメモリ位置にデータビットを維持し、それによってCPUの動作及び他の信号の処理を再構成又は別の方法で変更する。データビットが維持されるメモリ位置は、データビットに対応する、又はデータビットを表す特定の電気的特性、磁気的特性、光学的特性、又は有機的特性を有する物理的位置である。
【0290】
データビットはまた、磁気ディスク、光学ディスク、及び任意の他の揮発性(例えば、ランダムアクセスメモリ(「RAM」))又はCPUによって読み取り可能な不揮発性(例えば、読み取り専用メモリ(「ROM」))大容量記憶システムを含む、コンピュータ可読媒体上に維持され得る。コンピュータ可読媒体は、処理システム上に排他的に存在するか、又は処理システムに対してローカル又はリモートであり得る複数の相互接続された処理システム間で分散された、協調的又は相互接続されたコンピュータ可読媒体を含んでもよい。代表的な実施形態は、上述のメモリに限定されず、他のプラットフォーム及びメモリが、記載された方法をサポートし得るということが理解される。
【0291】
好適なプロセッサとしては、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途用標準製品(Application Specific Standard Product、ASSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、及び/又は状態機械が挙げられる。
【0292】
本発明は、通信システムに関して説明されてきたが、システムは、マイクロプロセッサ/汎用コンピュータ(図示せず)上のソフトウェアに実装され得ることが企図される。特定の実施形態では、様々な構成要素の機能のうちの1つ以上は、汎用コンピュータを制御するソフトウェアに実装され得る。
【0293】
加えて、本発明は、特定の実施形態を参照して本明細書に例示及び説明されるが、本発明は、示された詳細に限定されることを意図していない。むしろ、特許請求の範囲及びその等価物の範囲内において、しかも本発明から逸脱することなく、詳細に様々な修正を行うことができる。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-10-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク内の第1のネットワーク分析ノードによって実行される方法であって、前記方法は、
デバイスから、サブスクリプションの要求であって、前記サブスクリプションの前記要求は、前記第1のネットワーク分析ノードからの前記デバイスに関するネットワーク分析情報に対するものである、サブスクリプションの要求と、前記デバイスによってサブスクリプションのために選択された更なるネットワーク分析ノードの第1のリストと、を示す情報を含む第1のメッセージを受信することと、
前記更なるネットワーク分析ノードの前記第1のリストの前記更なるネットワーク分析ノードの中から第2のネットワーク分析ノードを選択することと、
前記第2のネットワーク分析ノードに、前記第1のネットワーク分析ノードから前記第2のネットワーク分析ノードへの前記ネットワーク分析情報に対する前記サブスクリプションの少なくとも一部の転送の要求を示す情報を含む第2のメッセージを送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第2のメッセージは、前記デバイスによってサブスクリプションのために選択された前記更なるネットワーク分析ノードを示す情報を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記更なるネットワーク分析ノードに、前記サブスクリプションの前記少なくとも一部の前記転送を示す情報を含む第3のメッセージを送信することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のメッセージは、前記デバイスの識別子と前記サブスクリプションの識別子とのうちの少なくとも1つを示す情報を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第1のネットワーク分析ノードであって、
プロセッサ実行可能プログラム命令を記憶するメモリと、
少なくとも1つのプロセッサであって、前記プログラム命令を実行して、
ネットワーク内のデバイスから、サブスクリプションの要求であって、前記サブスクリプションの前記要求は、前記第1のネットワーク分析ノードからの前記デバイスに関するネットワーク分析情報に対するものである、サブスクリプションの要求と、前記デバイスによってサブスクリプションのために選択された更なるネットワーク分析ノードの第1のリストと、を示す情報を含む第1のメッセージを受信し、
前記更なるネットワーク分析ノードの前記第1のリストの前記更なるネットワーク分析ノードの中から第2のネットワーク分析ノードを選択し、
前記ネットワーク内の前記第2のネットワーク分析ノードに、前記第1のネットワーク分析ノードから前記第2のネットワーク分析ノードへの前記ネットワーク分析情報に対する前記サブスクリプションの少なくとも一部の転送の要求を示す情報を含む第2のメッセージを送信するように構成された、少なくとも1つのプロセッサと、を備える、第1のネットワーク分析ノード。
【請求項6】
前記第2のメッセージは、前記デバイスによってサブスクリプションのために選択された前記更なるネットワーク分析ノードを示す情報を更に含む、請求項5に記載の第1のネットワーク分析ノード。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記プログラム命令を実行して、前記更なるネットワーク分析ノードに、前記サブスクリプションの前記少なくとも一部の前記転送を示す情報を含む第3のメッセージを送信するように更に構成されている、請求項5に記載の第1のネットワーク分析ノード。
【請求項8】
前記第2のメッセージは、前記デバイスの識別子と前記サブスクリプションの識別子とのうちの少なくとも1つを示す情報を更に含む、請求項5に記載の第1のネットワーク分析ノード。
【国際調査報告】