(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-14
(54)【発明の名称】タッチパネル及びタッチ表示装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/041 20060101AFI20240206BHJP
G06F 3/044 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
G06F3/041 422
G06F3/044 124
G06F3/044 122
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023549677
(86)(22)【出願日】2022-04-02
(85)【翻訳文提出日】2023-08-16
(86)【国際出願番号】 CN2022084980
(87)【国際公開番号】W WO2023273485
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】202110738467.6
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522457081
【氏名又は名称】合肥維信諾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI VISIONOX TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】5555 New Bengbu Road,Xinzhan District,Hefei,Anhui 230000,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】林孚銀
(57)【要約】
本開示はタッチパネル及びタッチ表示装置を開示する。タッチパネルは複数のタッチ電極ブロックと、複数本のタッチ配線とを含み、タッチ配線はタッチ電極ブロックへ駆動信号を入力するように構成され、各タッチ電極ブロックは積層して設けられる第1導電層及び第2導電層を含み、第1導電層と第2導電層との間には第1絶縁層が設けられており、第1導電層と第2導電層とは電気的接続され、各タッチ配線は積層して設けられる第1配線層及び第2配線層を含み、第1配線層と第2配線層との間には第2絶縁層が設けられており、第1配線層と第2配線層とは電気的接続され、第1導電層と第1配線層とは同層に設けられ、第2導電層と第2配線層とは同層に設けられ、第1絶縁層と第2絶縁層とは同層に設けられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が、積層して設けられ、間に第1絶縁層が設けられて電気的接続される第1導電層及び第2導電層を含む複数のタッチ電極ブロックと、
前記タッチ電極ブロックへ駆動信号を入力するように構成され、各々が、積層して設けられ、間に第2絶縁層が設けられて電気的接続される第1配線層及び第2配線層を含む複数本のタッチ配線とを含み、
前記第1導電層と前記第1配線層とは同層に設けられ、前記第2導電層と前記第2配線層とは同層に設けられ、前記第1絶縁層と前記第2絶縁層とは同層に設けられる、
タッチパネル。
【請求項2】
複数の第2方向に沿って順次配列されるタッチ電極ブロックはタッチ電極列を構成し、複数のタッチ電極列は第1方向に沿って順次配列され、前記第2方向と前記第1方向とが互いに交差し、
前記タッチ電極ブロックは少なくとも1つの第2方向に沿って延伸する開口をさらに含み、前記タッチ配線は前記第2方向に沿って延伸し、且つ前記タッチ配線は少なくとも1つの前記開口を貫通し、
前記タッチ電極ブロックは少なくとも1本のジャンパ線をさらに含み、前記ジャンパ線は前記タッチ電極ブロックの前記開口の両側に位置する領域を電気的接続するように構成される、
請求項1に記載のタッチパネル。
【請求項3】
前記複数のタッチ電極ブロックに含まれる開口の数は同じであり、前記複数本のタッチ配線が貫通する開口の数は同じである、
請求項2に記載のタッチパネル。
【請求項4】
前記ジャンパ線と前記第1導電層とは同層に設けられ、前記タッチ配線の前記ジャンパ線と重なり合う部分は第2配線層を含み、
或いは、前記ジャンパ線と前記第2導電層とは同層に設けられ、前記タッチ配線の前記ジャンパ線と重なり合う部分は第1配線層を含む、
請求項2に記載のタッチパネル。
【請求項5】
前記第1導電層、前記第2導電層、前記第1配線層及び前記第2配線層はいずれも交差線層を含む、
請求項2に記載のタッチパネル。
【請求項6】
前記交差線層は金属メッシュ層である、
請求項5に記載のタッチパネル。
【請求項7】
各タッチ電極ブロックの前記第1導電層及び前記第2導電層はいずれも複数本の第3方向に沿って延伸する第1メッシュ線及び前記複数本の第1メッシュ線に交差する複数本の第2メッシュ線を含み、隣り合う第1メッシュ線は前記第2メッシュ線を介して接続され、
各タッチ配線の前記第1導電層及び前記第2導電層はいずれも複数本の第3方向に沿って延伸する第3メッシュ線及び前記複数本の第3メッシュ線に交差する複数本の第4メッシュ線を含み、隣り合う第3メッシュ線は前記第4メッシュ線を介して接続される、
請求項6に記載のタッチパネル。
【請求項8】
各タッチ電極ブロックの前記第1導電層と前記第2導電層の複数本の第1メッシュ線及び複数本の第2メッシュ線のうちの少なくともいずれかとはビアホールを介して電気的接続され、
各タッチ配線の前記第1導電層と前記第2導電層の複数本の第3メッシュ線及び複数本の第4メッシュ線のうちの少なくともいずれかとはビアホールを介して電気的接続される、
請求項7に記載のタッチパネル。
【請求項9】
前記第3方向は前記第1方向と同じである、
請求項7に記載のタッチパネル。
【請求項10】
前記第3方向は前記第1方向と異なる、
請求項7に記載のタッチパネル。
【請求項11】
前記第1メッシュ線及び前記第3メッシュ線のうちの少なくともいずれかは直線、折れ線又は曲線である、
請求項7に記載のタッチパネル。
【請求項12】
前記第1メッシュ線及び前記第3メッシュ線は、タッチ表示装置の発光ユニットの境界の形状に合わせて、前記タッチ表示装置の発光ユニットの垂直投影と重なり合わない、
請求項7に記載のタッチパネル。
【請求項13】
前記第2メッシュ線及び前記第4メッシュ線は、タッチ表示装置の発光ユニットの境界の形状に合わせて、前記タッチ表示装置の発光ユニットの垂直投影と重なり合わない、
請求項7に記載のタッチパネル。
【請求項14】
前記第2方向に沿って隣り合う第1メッシュ線及び第2メッシュ線は順次電気的接続されて第5メッシュ線を形成し、前記第1方向に沿って隣り合う2つの開口の間には少なくとも2本の第5メッシュ線が含まれ、
前記第2方向に沿って隣り合う第3メッシュ線及び第4メッシュ線は順次電気的接続されて第6メッシュ線を形成し、各タッチ配線は少なくとも2本の第6メッシュ線を含む、
請求項7に記載のタッチパネル。
【請求項15】
各タッチ電極ブロックの第1メッシュ線の第1導電層と第2導電層とは、前記第1メッシュ線に位置するビアホールを介して電気的接続される、
請求項7に記載のタッチパネル。
【請求項16】
各タッチ電極ブロックと前記各タッチ電極ブロックに接続されるタッチ配線とは、前記ジャンパ線にビアホールを設けることで接続される、
請求項7に記載のタッチパネル。
【請求項17】
各タッチ配線は1つのタッチ電極ブロックに電気的接続され、
1つのタッチ電極ブロックは少なくとも1本のタッチ配線に電気的接続される、
請求項1に記載のタッチパネル。
【請求項18】
積層して設けられて表示エリアを含む表示パネルと、複数のタッチ電極ブロックが前記表示エリアに対応して設けられる請求項1~17のいずれか1項に記載のタッチパネルとを含む、
タッチ表示装置。
【請求項19】
前記表示パネルは複数の発光ユニットを含み、
前記複数のタッチ電極ブロック及び前記タッチパネルにおける複数本のタッチ配線の前記表示パネルでの垂直投影は前記複数の発光ユニットと重なり合わず、
画面を表示するように前記表示パネルを駆動するように構成される駆動集積回路チップICをさらに含む、
請求項18に記載のタッチ表示装置。
【請求項20】
前記駆動ICはさらに、前記タッチパネルのタッチ電極ブロックへ駆動信号を送信し、前記タッチ電極ブロックにおける感応信号を受信するように構成される、
請求項19に記載のタッチ表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年06月30日に中国専利局に出願された、出願番号が202110738467.6である中国特許出願の優先権を主張し、該出願のすべての内容は引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本願は表示パネルの技術分野に関し、例えば、タッチパネル及びタッチ表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
タッチ技術の発展及び人々の生活水準の向上に伴い、タッチ表示装置は、広く応用されているが、タッチ表示装置はコストが高い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、表示パネルと同一の駆動集積回路チップ(Integrated Circuit Chip、IC)を採用可能であり、タッチパネルのコストを下げ、タッチ表示装置のコストを下げるタッチパネル及び表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は、各々が、積層して設けられ、間に第1絶縁層が設けられて電気的接続される第1導電層及び第2導電層を含む複数のタッチ電極ブロックと、前記タッチ電極ブロックへ駆動信号を入力するように構成され、各々が、積層して設けられ、間に第2絶縁層が設けられて電気的接続される第1配線層及び第2配線層を含む複数本のタッチ配線とを含み、第1導電層と第1配線層とは同層に設けられ、第2導電層と第2配線層とは同層に設けられ、第1絶縁層と第2絶縁層とは同層に設けられる、タッチパネルを提供する。
【0006】
本願は、積層して設けられて表示エリアを含む表示パネルと、複数のタッチ電極ブロックが表示エリアに対応して設けられる上記のタッチパネルとを含む、タッチ表示装置をさらに提供する。
【発明の効果】
【0007】
本願に係るタッチパネルは、各タッチ電極ブロックを、積層して設けられる第1導電層及び第2導電層を含み、各タッチ電極ブロックの第1導電層と第2導電層とが電気的接続されるように設けることで、各タッチ電極ブロックの抵抗を小さくし、各タッチ配線の第1配線層と第2配線層とを電気的接続されるように設けることで、タッチ配線の抵抗を小さくし、タッチパネルが表示パネルと同一の駆動ICを採用可能であるようにタッチの駆動ICの駆動能力への要求を低減させ、タッチパネルのコストを下げ、タッチ表示装置のコストを下げ、且つタッチ表示装置におけるタッチパネルが占用する必要がある空間を小さくし、タッチ表示装置の体積を小さくすることに有利である。且つ、第1導電層と第1配線層とを同層に設けられるように、第2導電層と第2配線層とを同層に設けられるように、第1絶縁層と第2絶縁層とを同層に設けられるように設けることで、タッチ電極ブロックと他のタッチ電極ブロックに接続されるタッチ配線との正対面積を大幅に低減させて、タッチ電極ブロックと他のタッチ電極ブロックに接続されるタッチ配線との間の寄生容量を効果的に小さくし、タッチパネルのタッチ効果を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本願の実施例に係る1つのタッチパネルの構造模式図である。
【
図2】本願の実施例に係る1つのタッチパネルの
図1におけるAA’方向に沿う断面模式図である。
【
図3】本願の実施例に係る別のタッチパネルの
図1におけるAA’方向に沿う断面模式図である。
【
図4】本願の実施例に係る更に別のタッチパネルの構造模式図である。
【
図5】本願の実施例に係る1つのタッチパネルの
図4におけるC領域に沿う拡大模式図である。
【
図6】本願の実施例に係る1つのタッチパネルの
図4におけるBB’方向に沿う断面模式図である。
【
図7】本願の実施例に係る別のタッチパネルの
図4におけるBB’方向に沿う断面模式図である。
【
図8】本願の実施例に係る更に別のタッチパネルの構造模式図である。
【
図9】本願の実施例に係る1つのタッチパネルの
図8におけるD領域の拡大模式図である。
【
図10】本願の実施例に係る1つのタッチパネルの
図8におけるCC’方向に沿う断面模式図である。
【
図11】本願の実施例に係る1つのタッチパネルの第1メッシュ線の模式図である。
【
図12】本願の実施例に係る別のタッチパネルの第1メッシュ線の模式図である。
【
図13】本願の実施例に係る更に別のタッチパネルの第1メッシュ線の模式図である。
【
図14】本願の実施例に係る更に別のタッチパネルの第1メッシュ線の模式図である。
【
図15】本願の実施例に係る1つのタッチパネルの第1導電層の模式図である。
【
図16】本願の実施例に係る1つのタッチパネルの第2導電層の模式図である。
【
図17】本願の実施例に係る1つのタッチ表示装置の構造模式図である。
【
図18】本願の実施例に係る1つのタッチパネルの
図15におけるDD’方向に沿う断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面及び実施例に関連して本願を説明する。ここで説明される具体的な実施例は、本願を解釈するためのものに過ぎない。説明の便宜上、図面には本願に関連する部分のみが示されている。
【0010】
図1は本願の実施例に係る1つのタッチパネルの構造模式図である。
図2は本願の実施例に係る1つのタッチパネルの
図1におけるAA’方向に沿う断面模式図である。
図1及び
図2に関連して、
図3は本願の実施例に係る別のタッチパネルの
図1におけるAA’方向に沿う断面模式図であり、本願の実施例に係るタッチパネル100は、複数のタッチ電極ブロック1と複数本のタッチ配線4とを含み、タッチ配線4はタッチ電極ブロック1へ駆動信号を入力するように構成され、各タッチ電極ブロック1は積層して設けられる第1導電層2及び第2導電層3を含み、第1導電層2と第2導電層3との間には第1絶縁層20が設けられており、各タッチ電極ブロック1の第1導電層2と第2導電層3とは電気的接続され、各タッチ配線4は積層して設けられる第1配線層41及び第2配線層42を含み、第1配線層41と第2配線層42との間には第2絶縁層30が設けられており、各タッチ配線4の第1配線層41と第2配線層42とは電気的接続され、第1導電層2と第1配線層41とは同層に設けられ、第2導電層3と第2配線層42とは同層に設けられ、第1絶縁層20と第2絶縁層30とは同層に設けられる。
【0011】
表示パネルは発光ユニットを含んでもよく、タッチパネル100は発光ユニットの出光側に設けられてもよい。タッチパネル100は複数のタッチ電極ブロック1を含んでもよく、タッチ検出時に、駆動IC600は、タッチ電極ブロック1へパルス信号であり得るタッチ信号を送信してタッチ電極ブロック1に充電し、タッチ電極ブロック1における容量値をリアルタイムに検出する。指がタッチパネル100に近づくと、各タッチ電極ブロック1とタッチパネル100に近づいた指との間にはタッチ容量が形成され、駆動IC600は各タッチ電極ブロック1における容量の変化を検出することにより、指のタッチ位置に対する検出を実現することができる。各タッチ電極ブロック1を、積層して設けられる第1導電層2及び第2導電層3を含み、且つ各タッチ電極ブロック1の第1導電層2と第2導電層3とが電気的接続されるように設けることで、同じ面積のタッチ電極ブロック1については、2層の導電層を含むタッチ電極ブロックを単層の導電層を含むタッチ電極ブロックと比べると、積層して設けられる2層の導電層の電気的接続がタッチ電極ブロックの2層の導電層の並列に相当し、2層の導電層を含むタッチ電極ブロック1の抵抗を小さくすることにより、タッチパネルが表示パネルと同一の駆動ICを採用可能であるように駆動IC600の駆動能力への要求を低減させ、タッチパネルのコストを下げ、タッチ表示装置のコストを下げ、且つタッチ表示装置におけるタッチパネルが占用する必要がある空間を小さくすることができ、タッチ表示装置の体積を小さくすることに有利である。
【0012】
図1及び
図3に関連して、タッチ配線4はタッチ電極ブロック1へ駆動信号を入力するように構成され、タッチ配線4を、2層の配線層を含み、各タッチ配線4の第1配線層41と第2配線層42とが電気的接続されるように設けることで、同じ幅のタッチ配線4については、2層の配線層を含むタッチ配線を単層の配線層を含むタッチ配線と比べると、積層して設けられる2層の配線層の電気的接続がタッチ配線の2層の配線層の並列に相当し、タッチ配線4の抵抗を小さくし、駆動ICの駆動能力への要求を低減させ、タッチの駆動難度を低下させることができ、且つタッチ配線4が小さい抵抗を有するため、タッチ配線4で伝送される信号の電圧降下を減少させ、信号損失を低減させ、タッチパネルのタッチ感度を向上させることができる。
【0013】
図1及び
図3に関連して、第1導電層2と第1配線層41とは同層に設けられ、第2導電層3と第2配線層42とは同層に設けられ、第1絶縁層20と第2絶縁層30とは同層に設けられ、一方で、タッチ電極ブロック1と他のタッチ電極ブロック1に接続されるタッチ配線4との正対面積を大幅に低減させて、タッチ電極ブロック1と他のタッチ電極ブロック1に接続されるタッチ配線4との間の寄生容量を効果的に小さくし、タッチパネルのタッチ効果を向上させる。他方で、第1導電層2と第1配線層41とは同層に設けられ、第2導電層3と第2配線層42とは同層に設けられ、タッチパネルをより薄型化にし、タッチパネルが占用する空間をより少なくし、タッチ表示装置の薄型化の実現に有利である。
【0014】
本実施例に係るタッチパネルは、各タッチ電極ブロックを、積層して設けられる第1導電層及び第2導電層を含み、各タッチ電極ブロックの第1導電層と第2導電層とが電気的接続されるように設けることで、各タッチ電極ブロックの抵抗を小さくし、各タッチ配線の第1配線層と第2配線層とを電気的接続されるように設けることで、タッチ配線の抵抗を小さくし、タッチパネルが表示パネルと同一の駆動ICを採用可能であるようにタッチの駆動ICの駆動能力への要求を低減させ、タッチパネルのコストを下げ、タッチ表示装置のコストを下げ、且つタッチ表示装置におけるタッチパネルが占用する必要がある空間を小さくし、タッチ表示装置の体積を小さくすることに有利である。且つ、第1導電層と第1配線層とを同層に設けられるように、第2導電層と第2配線層とを同層に設けられるように、第1絶縁層と第2絶縁層とを同層に設けられるように設けることで、タッチ電極ブロックと他のタッチ電極ブロックに接続されるタッチ配線との正対面積を大幅に低減させて、タッチ電極ブロックと他のタッチ電極ブロックに接続されるタッチ配線との間の寄生容量を効果的に小さくし、タッチパネルのタッチ効果を向上させる。
【0015】
図4は本願の実施例に係る更に別のタッチパネルの構造模式図である。
図5は本願の実施例に係る1つのタッチパネルの
図4におけるC領域に沿う拡大模式図である。上記実施例を踏まえて、
図1、
図4及び
図5に関連して、複数の第2方向N2に沿って順次配列されるタッチ電極ブロック1はタッチ電極列10を構成し、複数のタッチ電極列10は第1方向N1に沿って順次配列され、そのうち、第2方向N2と第1方向N1とが互いに交差し、各タッチ電極ブロック1は少なくとも1つの第2方向N2に沿って延伸する開口5を含み、タッチ配線4は第2方向N2に沿って延伸し、且つ各タッチ配線4は少なくとも1つの開口5を貫通し、各タッチ電極ブロック1は少なくとも1本のジャンパ線6を含み、ジャンパ線6はタッチ電極ブロック1の開口5の両側に位置する領域を電気的接続するように構成される。
図4には、第2方向N2と第1方向N1とが互いに垂直である状況が例示的に示されているが、ここでは何ら限定しない。
【0016】
各タッチ配線4は少なくとも、それに電気的接続されるタッチ電極ブロック1を始点として延伸し始めて、駆動IC600まで延伸していく。タッチ配線4を、複数のタッチ電極ブロック1を貫通し、即ちタッチ電極ブロック1と同一の領域に位置するように設けることで、タッチパネルのタッチ領域及びワイヤリング領域の総面積を小さくし、タッチパネルの面積を小さくして、タッチパネルがタッチ表示装置において占用する面積を小さくすることができる。一般的な場合、タッチ表示装置において、タッチ電極ブロック1はタッチ表示装置の表示エリアに位置し、本願の実施例は、タッチ配線4及びタッチ電極ブロック1がいずれも表示エリアに設けられることを可能にし、タッチ配線4は額縁領域を占用する必要がなく、タッチ表示装置における額縁エリアの配線空間を節約し、タッチ表示装置の狭額縁化の実現に有利である。タッチ配線4は第2方向N2に沿って延伸し、且つ各タッチ配線4は少なくとも1つの開口5を貫通し、これにより、タッチ電極ブロック1と他のタッチ電極ブロック1に接続されるタッチ配線4との正対面積を大幅に低減させて、タッチ電極ブロック1と他のタッチ電極ブロック1に接続されるタッチ配線4との間の寄生容量を効果的に小さくし、タッチパネルのタッチ精度を向上させる。
【0017】
いくつかの実施例において、複数のタッチ電極ブロック1に含まれる開口5の数は同じであり、複数本のタッチ配線4が貫通する開口5の数は同じである。
【0018】
図4を参照し、各タッチ配線4はタッチ電極列10における1番目のタッチ電極ブロック1から最後の1つのタッチ電極ブロック1に延伸し、複数本のタッチ配線4が経過するタッチ電極ブロック1の数は同じであり、複数のタッチ電極ブロック1において貫通しているタッチ配線4の数は同じである。指がタッチパネルにタッチしている時に、タッチ配線4と指との相対面積はタッチ電極ブロック1と指との相対面積よりも遥かに小さいにもかかわらず、タッチ配線4と指とには依然として一定の容量が形成されて、タッチ検出に干渉を与え、複数のタッチ電極ブロック1において経過するタッチ配線4の数を同じであるように設けることで、タッチ配線4による各タッチ電極ブロック1への干渉信号は同じであり、後期のノイズ処理などにより干渉信号をフィルタリングして除去し、タッチ検出精度を向上させることができる。また、各タッチ配線4はジャンパ線6のみでタッチ電極ブロック1と重なり合うことにより、ジャンパ線6以外におけるタッチ配線4とタッチ電極ブロック1との間の寄生容量を大きく低減させ、タッチパネルのタッチ精度を向上させる。
【0019】
図6は本願の実施例に係る1つのタッチパネルの
図4におけるBB’方向に沿う断面模式図である。上記実施例を踏まえて、
図6を参照し、ジャンパ線6と第1導電層2とは同層に設けられ、タッチ配線4のジャンパ線6と重なり合う部分は第2配線層42を含む。いくつかの実施例において、タッチ配線4のジャンパ線6と重なり合う部分は第2配線層42しか含まない。或いは、
図7は本願の実施例に係る別のタッチパネルの
図4におけるBB’方向に沿う断面模式図である。上記実施例を踏まえて、
図7を参照し、ジャンパ線6と第2導電層3とは同層に設けられ、タッチ配線4のジャンパ線6と重なり合う部分は第1配線層41を含む。いくつかの実施例において、タッチ配線4のジャンパ線6と重なり合う部分は第1配線層41しか含まない。
【0020】
他のフィルム層を設ける必要がなく、タッチ配線4の第1配線層41又は第2配線層42においてジャンパ線6のためにワイヤリング空間を予め保留することで、タッチ電極ブロック1の開口5の両側の領域での電気的接続を実現し、タッチパネルが小さい厚さを有することを保証する。
【0021】
図8は本願の実施例に係る更に別のタッチパネルの構造模式図である。上記実施例を踏まえて、
図8を参照し、第1導電層、第2導電層、第1配線層及び第2配線層はいずれも金属メッシュ層を含む。
【0022】
このように設けると、タッチ電極ブロック1及びタッチ配線4の抵抗を小さくし、駆動ICの駆動能力への要求を低減させることができ、且つタッチ電極ブロック1及びタッチ配線4での信号損失を低減させることができる。また、タッチ電極ブロック1及びタッチ配線4は金属メッシュを採用し、タッチ電極ブロック1及びタッチ配線4のメッシュ位置は隣り合う発光ユニットの間の領域に位置してもよく、タッチ電極ブロックがタッチ表示装置の発光ユニットの出光を遮ることを避け、タッチ表示装置がよい表示効果を有することを保証する。
【0023】
図9は本願の実施例に係る1つのタッチパネルの
図8におけるD領域の拡大模式図である。
図10は本願の実施例に係る1つのタッチパネルの
図8におけるCC’方向に沿う断面模式図である。上記実施例を踏まえて、
図9及び
図10に関連して、各タッチ電極ブロック1の第1導電層2及び第2導電層3はいずれも複数本の第3方向N3に沿って延伸する第1メッシュ線7及び複数本の第1メッシュ線7に交差する複数本の第2メッシュ線9を含み、各タッチ電極ブロック1の第1導電層2及び第2導電層3の複数本の第1メッシュ線7はビアホール8を介して電気的接続され、各タッチ電極ブロック1の第1導電層2及び第2導電層3の複数本の第2メッシュ線9はビアホール8を介して電気的接続され、隣り合う第1メッシュ線7は第2メッシュ線9を介して接続され、各タッチ配線4の第1導線層41及び第2導線層42はいずれも複数本の第3方向N3に沿って延伸する第3メッシュ線50及び複数本の第3メッシュ線50に交差する複数本の第4メッシュ線60を含み、各タッチ配線4の第1導線層41及び第2導線層42の複数本の第3メッシュ線50はビアホール40を介して電気的接続され、各タッチ配線4の第1導線層41及び第2導線層42の複数本の第4メッシュ線60はビアホール40を介して電気的接続され、隣り合う第3メッシュ線50は第4メッシュ線60を介して接続される。
【0024】
第3方向N3は第1方向N1と同じであってもよく、第3方向N3は第1方向N1と異なってもよい。第1メッシュ線7及び/又は第3メッシュ線50は直線であってもよく、折れ線又は曲線であってもよく、第1メッシュ線7及び第3メッシュ線50が全体的に第3方向N3に沿って延伸すればよい。例示的に、第1メッシュ線7及び第3メッシュ線50は、タッチ表示装置の発光ユニットの境界の形状に合わせて、発光ユニットの垂直投影と重なり合わなくてもよい。第1メッシュ線7に交差する第2メッシュ線9、第3メッシュ線50に交差する第4メッシュ線60は、タッチ表示装置の発光ユニットの境界の形状に合わせて、且つ発光ユニットの垂直投影と重なり合わなくてもよい。
【0025】
例示的に、
図11は本願の実施例に係る1つのタッチパネルの第1メッシュ線の模式図である。
図12は本願の実施例に係る別のタッチパネルの第1メッシュ線の模式図である。
図13は本願の実施例に係る更に別のタッチパネルの第1メッシュ線の模式図である。
図14は本願の実施例に係る更に別のタッチパネルの第1メッシュ線の模式図である。
図11ないし
図14には、発光ユニットの1つの画素配置が例示的に示されている。
図11ないし
図14におけるものに関連して、太実線及び太破線はタッチ電極ブロックを表すことができ、第3方向N3に沿って延伸する太実線は第1メッシュ線7を表すことができ、隣り合う第1メッシュ線7の間を接続する太実線は第2メッシュ線9を表すことができ、タッチ配線4は細実線であり、細実線の間の破線はジャンパ線6を表す。
図11ないし
図14において第2メッシュ線9は第1導電層2又は第2導電層3と同層である。第1メッシュ線7及び第2メッシュ線9は第1導電層2及び第2導電層3の2層を含み、このように、第1メッシュ線7及び第2メッシュ線9をいずれも2層の導電層を含むように設けると、同じ幅の第1メッシュ線7については、2層の導電層を含む第1メッシュ線を単層の導電層を含む第1メッシュ線と比べると、積層して設けられる2層の導電層の電気的接続が第1メッシュ線7の2層の導電層の並列に相当し、第1メッシュ線7の抵抗を小さくし、同様に、第2メッシュ線9は第1導電層2及び第2導電層3の2層を含み、これによっても、第2メッシュ線9の抵抗を小さくし、さらに、タッチ電極ブロック1の抵抗を小さくする。
【0026】
図10ないし
図14におけるものに関連して、各タッチ配線4の第1導線層41及び第2導線層42はいずれも複数本の第3方向N3に沿って延伸する第3メッシュ線50及び複数本の第3メッシュ線50に交差する複数本の第4メッシュ線60を含み、各タッチ配線4の第1導線層41及び第2導線層42の複数本の第3メッシュ線50はビアホールを介して電気的接続され、各タッチ配線4の第1導線層41及び第2導線層42の複数本の第4メッシュ線60はビアホールを介して電気的接続され、隣り合う第3メッシュ線50は第4メッシュ線60を介して接続される。このように、第3メッシュ線50及び第4メッシュ線60をいずれも2層の配線層を含むように設けると、同じ幅の第3メッシュ線50については、2層の配線層を含む第3メッシュ線を単層の配線層を含む第3メッシュ線と比べると、積層して設けられる2層の第3メッシュ線の電気的接続がタッチ配線の2層の配線層の並列に相当し、第3メッシュ線50の抵抗を小さくすることができ、同様に、第4メッシュ線60は第1導線層41及び第2導線層42の2層を含み、これによっても、第4メッシュ線60の抵抗を小さくし、さらに、タッチ配線4の抵抗を小さくし、駆動ICの駆動能力への要求を低減させ、タッチの駆動難度を低下させ、且つタッチ配線4が小さい抵抗を有するため、タッチ配線4で伝送される信号の電圧降下を減少させ、信号損失を低減させ、タッチパネルのタッチ感度を向上させることができる。
【0027】
図15は本願の実施例に係る1つのタッチパネルの第1導電層の模式図である。
図16は本願の実施例に係る1つのタッチパネルの第2導電層の模式図である。
図16には、ジャンパ線6と第2導電層3とが同層に設けられることが例示的に示されており、
図15には、タッチ配線4のジャンパ線6と重なり合う部分が第1配線層41しか含まない状況が例示的に示されている。上記実施例を踏まえて、
図10ないし
図16に関連して、第2方向N2に沿って隣り合う第1メッシュ線7及び第2メッシュ線9は順次電気的接続されて第5メッシュ線70を形成し、第1方向N1に沿って隣り合う2つの開口の間には少なくとも2本の第5メッシュ線70が含まれ、第2方向N2に沿って隣り合う第3メッシュ線50及び第4メッシュ線60は順次電気的接続されて第6メッシュ線80を形成し、各タッチ配線4は少なくとも2本の第6メッシュ線80を含む。
【0028】
図11には、隣り合う2本のタッチ配線の第6メッシュ線80の間に1本のタッチ電極ブロックの第5メッシュ線70が含まれる配置状況が例示的に示されている。このように設けると、タッチ配線4とタッチ電極ブロックとが交互に設けられ、タッチ配線4及びタッチ電極ブロックが同一の領域に位置し、タッチパネルのタッチ領域及びワイヤリング領域の総面積を小さくし、タッチパネルの面積を小さくして、タッチパネルがタッチ表示装置において占用する面積を小さくすることができ、タッチ配線4及びタッチ電極ブロックがいずれも表示エリアに設けられることを可能にし、タッチ配線4は額縁領域を占用する必要がなく、タッチ表示装置の額縁エリアにおける配線空間を節約し、タッチ表示装置の狭額縁化の実現に有利である。タッチ電極ブロックと他のタッチ電極ブロックに接続されるタッチ配線4との正対面積を大幅に低減させて、タッチ電極ブロックと他のタッチ電極ブロックに接続されるタッチ配線4との間の寄生容量を効果的に小さくし、タッチパネルのタッチ精度を向上させる。
【0029】
図12には、隣り合う2本のタッチ配線の第6メッシュ線80の間にタッチ電極ブロックの3本の第5メッシュ線70が含まれる配置状況が例示的に示されている。このように設けると、隣り合う2本のタッチ配線の第6メッシュ線80の間のタッチ電極ブロックの3本の第5メッシュ線70が互いに電気的接続され、
図11に示す配置状況に比べて、隣り合う2本のタッチ配線の第6メッシュ線80の間のタッチ電極ブロックの被覆面積をより大きくし、隣り合う3本の第5メッシュ線70が並列に接続されて、タッチ電極ブロックの抵抗を小さくする。
【0030】
図13には、隣り合う2本のタッチ配線の第6メッシュ線80の間にタッチ電極ブロックの4本の第5メッシュ線70が含まれる配置状況が例示的に示されている。このように設けると、隣り合う2本のタッチ配線の第6メッシュ線80の間のタッチ電極ブロックの4本の第5メッシュ線70が互いに電気的接続され、
図11又は
図12に示す配置状況に比べて、隣り合う2本のタッチ配線の第6メッシュ線80の間のタッチ電極ブロックの被覆面積をより大きくし、隣り合う4本の第5メッシュ線70が並列に接続され、タッチ電極ブロックの抵抗を小さくする。
【0031】
図14には、隣り合う2本のタッチ配線の第6メッシュ線80の間が並列に接続されて1グループのタッチ配線を構成し、各隣り合う2つのグループのタッチ配線の間にタッチ電極ブロックの2本の第5メッシュ線70が含まれる配置状況が例示的に示されている。このように設けると、各隣り合う2つのグループのタッチ配線の間のタッチ電極ブロックの2本の第5メッシュ線70が並列に接続され、
図11、
図12又は
図13に示す配置状況に比べて、タッチ配線の2本の第6メッシュ線80が並列に接続され、タッチ配線の抵抗を小さくする。
【0032】
図10、
図11、
図15及び
図16に関連して、各タッチ電極ブロック1の第1メッシュ線7の第1導電層2と第2導電層3とはビアホール8を介して電気的接続され、第1メッシュ線7におけるビアホール8は第1メッシュ線7の任意の位置に設けられてもよい。各タッチ配線4の第1配線層41と第2配線層42とはビアホール40を介して電気的接続される。各タッチ電極ブロック1とそれに接続されるタッチ配線4とは、ジャンパ線6にビアホールを設けることで接続される。ジャンパ線6と第2導電層3とは同層に設けられ、タッチ配線4のジャンパ線6と重なり合う部分は第1配線層41しか含まず、一方で、タッチ電極ブロック1と他のタッチ電極ブロック1に接続されるタッチ配線4との正対面積はジャンパ線6の領域のみであるため、ジャンパ線6の領域以外の領域において、タッチ電極ブロック1と他のタッチ電極ブロック1に接続されるタッチ配線4との正対面積を大幅に低減させて、タッチ電極ブロック1と他のタッチ電極ブロック1に接続されるタッチ配線4との間の寄生容量を効果的に小さくし、タッチパネルのタッチ精度を向上させる。他方で、ジャンパ線6と第2導電層3とは同層に設けられ、タッチ電極ブロック1の第2導電層3の面積を大きくし、タッチ電極ブロック1とタッチパネルに近づいた指との間に形成されるタッチ容量を大きくし、タッチパネルのタッチ効果を向上させる。
【0033】
いくつかの実施例において、引き続き
図8を参照し、各タッチ配線4は1つのタッチ電極ブロック1に電気的接続され、1つのタッチ電極ブロック1は少なくとも1本のタッチ配線4に電気的接続される。
【0034】
各タッチ配線4は1つのタッチ電極ブロック1に電気的接続され、各タッチ配線4がそれに電気的接続されるタッチ電極ブロック1へ駆動信号を入力することを可能にし、タッチ検出時に、駆動IC600は、タッチ配線4を介してタッチ配線4に電気的接続されるタッチ電極ブロック1へパルス信号であり得るタッチ信号を送信してタッチ電極ブロック1に充電し、タッチ電極ブロック1における容量値をリアルタイムに検出する。指がタッチパネル100に近づくと、各タッチ電極ブロック1とタッチパネル100に近づいた指との間にはタッチ容量が形成され、駆動IC600はタッチ配線4を介して各タッチ電極ブロック1における容量の変化を検出することにより、指のタッチ位置に対する検出を実現することができる。各タッチ配線4は1つのタッチ電極ブロック1に電気的接続され、信号クロストークを避け、タッチパネルのタッチ効果を向上させることができる。1つのタッチ電極ブロック1を少なくとも1本のタッチ配線4に電気的接続されるように設けると、1つのタッチ電極ブロック1は1本のタッチ配線4に電気的接続されてもよいし、2本又は3本のタッチ配線4に接続されてもよく、タッチ電極ブロックに接続されるタッチ配線に断線が生じることを避け、タッチパネルのタッチの確実性を向上させる。
【0035】
図17は本願の実施例に係る1つのタッチ表示装置の構造模式図である。上記実施例を踏まえて、
図17を参照し、本願の実施例に係るタッチ表示装置400は積層して設けられる表示パネル200及び上記任意の実施例で提出されたタッチパネル100を含み、表示パネル200は表示エリア300を含み、タッチ電極ブロック1は表示エリア300に対応して設けられる。
【0036】
図18は本願の実施例に係る1つのタッチパネルの
図15におけるDD’方向に沿う断面模式図である。表示パネル200は複数の発光ユニット500を含み、タッチ電極ブロック1及びタッチ配線4の表示パネル200での垂直投影は発光ユニット500と重なり合わない。
【0037】
タッチ配線4がタッチ電極ブロック1の開口を貫通しているため、タッチ配線4及びタッチ電極ブロック1はいずれも表示パネル200の表示エリア300に設けられ、且つタッチ電極ブロック1及びタッチ配線4の表示パネル200での垂直投影は発光ユニット500と重なり合わず、これにより、タッチ電極ブロック1及びタッチ配線4は発光ユニット500の出光に影響を与えない。本願の実施例に係るタッチ表示装置は携帯電話、タブレット、及びウェアラブルデバイスなどを含んでもよい。
【0038】
図17及び
図18を参照し、タッチ表示装置400は駆動IC600をさらに含み、駆動IC600は、画面を表示するように表示パネル200を駆動するように構成され、駆動IC600はさらに、タッチパネル100のタッチ電極ブロック1へ駆動信号を送信し、タッチ電極ブロック1における感応信号を受信するように構成される。
【0039】
本実施例に係るタッチパネルは、各タッチ電極ブロックを、積層して設けられる第1導電層及び第2導電層を含み、各タッチ電極ブロックの第1導電層と第2導電層とが電気的接続されるように設けることで、各タッチ電極ブロックの抵抗を小さくし、タッチパネルが表示パネルと同一の駆動ICを採用可能であるようにタッチの駆動ICの駆動能力への要求を低減させ、タッチパネルのコストを下げ、タッチ表示装置のコストを下げ、且つタッチ表示装置におけるタッチパネルが占用する必要がある空間を小さくし、タッチ表示装置の体積を小さくすることに有利である。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が、積層して設けられ、間に第1絶縁層が設けられて電気的接続される第1導電層及び第2導電層を含む複数のタッチ電極ブロックと、
前記タッチ電極ブロックへ駆動信号を入力するように構成され、各々が、積層して設けられ、間に第2絶縁層が設けられて電気的接続される第1配線層及び第2配線層を含む複数本のタッチ配線とを含み、
前記第1導電層と前記第1配線層とは同層に設けられ、前記第2導電層と前記第2配線層とは同層に設けられ、前記第1絶縁層と前記第2絶縁層とは同層に設けられる、
タッチパネル。
【請求項2】
複数の第2方向に沿って順次配列されるタッチ電極ブロックはタッチ電極列を構成し、複数のタッチ電極列は第1方向に沿って順次配列され、前記第2方向と前記第1方向とが互いに交差し、
前記タッチ電極ブロックは少なくとも1つの第2方向に沿って延伸する開口をさらに含み、前記タッチ配線は前記第2方向に沿って延伸し、且つ前記タッチ配線は少なくとも1つの前記開口を貫通し、
前記タッチ電極ブロックは少なくとも1本のジャンパ線をさらに含み、前記ジャンパ線は前記タッチ電極ブロックの前記開口の両側に位置する領域を電気的接続するように構成される、
請求項1に記載のタッチパネル。
【請求項3】
前記複数のタッチ電極ブロックに含まれる開口の数は同じであり、前記複数本のタッチ配線が貫通する開口の数は同じである、
請求項2に記載のタッチパネル。
【請求項4】
前記ジャンパ線と前記第1導電層とは同層に設けられ、前記タッチ配線の前記ジャンパ線と重なり合う部分は第2配線層を含み、
或いは、前記ジャンパ線と前記第2導電層とは同層に設けられ、前記タッチ配線の前記ジャンパ線と重なり合う部分は第1配線層を含む、
請求項2に記載のタッチパネル。
【請求項5】
前記第1導電層、前記第2導電層、前記第1配線層及び前記第2配線層はいずれも交差線層を含
み、
前記交差線層は金属メッシュ層であ
り、
各タッチ電極ブロックの前記第1導電層及び前記第2導電層はいずれも複数本の第3方向に沿って延伸する第1メッシュ線及び前記複数本の第1メッシュ線に交差する複数本の第2メッシュ線を含み、隣り合う第1メッシュ線は前記第2メッシュ線を介して接続され、
各タッチ配線の前記第1
配線層及び前記第2
配線層はいずれも複数本の第3方向に沿って延伸する第3メッシュ線及び前記複数本の第3メッシュ線に交差する複数本の第4メッシュ線を含み、隣り合う第3メッシュ線は前記第4メッシュ線を介して接続される、
請求項
2に記載のタッチパネル。
【請求項6】
各タッチ電極ブロックの前記第1導電層と前記第2導電層の複数本の第1メッシュ線及び複数本の第2メッシュ線のうちの少なくともいずれかとはビアホールを介して電気的接続され、
各タッチ配線の前記第1
配線層と前記第2
配線層の複数本の第3メッシュ線及び複数本の第4メッシュ線のうちの少なくともいずれかとはビアホールを介して電気的接続される、
請求項
5に記載のタッチパネル。
【請求項7】
前記第3方向は前記第1方向と同じであ
り、
又は、前記第3方向は前記第1方向と異な
り、
又は、前記第1メッシュ線及び前記第3メッシュ線のうちの少なくともいずれかは直線、折れ線又は曲線である、
請求項
5に記載のタッチパネル。
【請求項8】
前記第1メッシュ線及び前記第3メッシュ線は、タッチ表示装置の発光ユニットの境界の形状に合わせて、前記タッチ表示装置の発光ユニットの垂直投影と重なり合わ
ず、
又は、前記第2メッシュ線及び前記第4メッシュ線は、タッチ表示装置の発光ユニットの境界の形状に合わせて、前記タッチ表示装置の発光ユニットの垂直投影と重なり合わない、
請求項
5に記載のタッチパネル。
【請求項9】
前記第2方向に沿って隣り合う第1メッシュ線及び第2メッシュ線は順次電気的接続されて第5メッシュ線を形成し、前記第1方向に沿って隣り合う2つの開口の間には少なくとも2本の第5メッシュ線が含まれ、
前記第2方向に沿って隣り合う第3メッシュ線及び第4メッシュ線は順次電気的接続されて第6メッシュ線を形成し、各タッチ配線は少なくとも2本の第6メッシュ線を含
み、
又は、各タッチ電極ブロックの第1メッシュ線の第1導電層と第2導電層とは、前記第1メッシュ線に位置するビアホールを介して電気的接続され、
又は、各タッチ電極ブロックと前記各タッチ電極ブロックに接続されるタッチ配線とは、前記ジャンパ線にビアホールを設けることで接続される、
請求項
5に記載のタッチパネル。
【請求項10】
各タッチ配線は1つのタッチ電極ブロックに電気的接続され、
1つのタッチ電極ブロックは少なくとも1本のタッチ配線に電気的接続される、
請求項1に記載のタッチパネル。
【請求項11】
積層して設けられて表示エリアを含む表示パネルと、複数のタッチ電極ブロックが前記表示エリアに対応して設けられる請求項1~
10のいずれか1項に記載のタッチパネルとを含む、
タッチ表示装置。
【請求項12】
前記表示パネルは複数の発光ユニットを含み、
前記複数のタッチ電極ブロック及び前記タッチパネルにおける複数本のタッチ配線の前記表示パネルでの垂直投影は前記複数の発光ユニットと重なり合わず、
画面を表示するように前記表示パネルを駆動するように構成され
、さらに、前記タッチパネルのタッチ電極ブロックへ駆動信号を送信し、前記タッチ電極ブロックにおける感応信号を受信するように構成される駆動集積回路チップICをさらに含む、
請求項
11に記載のタッチ表示装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
図9は本願の実施例に係る1つのタッチパネルの
図8におけるD領域の拡大模式図である。
図10は本願の実施例に係る1つのタッチパネルの
図8におけるCC’方向に沿う断面模式図である。上記実施例を踏まえて、
図9及び
図10に関連して、各タッチ電極ブロック1の第1導電層2及び第2導電層3はいずれも複数本の第3方向N3に沿って延伸する第1メッシュ線7及び複数本の第1メッシュ線7に交差する複数本の第2メッシュ線9を含み、各タッチ電極ブロック1の第1導電層2及び第2導電層3の複数本の第1メッシュ線7はビアホール8を介して電気的接続され、各タッチ電極ブロック1の第1導電層2及び第2導電層3の複数本の第2メッシュ線9はビアホール8を介して電気的接続され、隣り合う第1メッシュ線7は第2メッシュ線9を介して接続され、各タッチ配線4の第1
配線層41及び第2
配線層42はいずれも複数本の第3方向N3に沿って延伸する第3メッシュ線50及び複数本の第3メッシュ線50に交差する複数本の第4メッシュ線60を含み、各タッチ配線4の第1
配線層41及び第2
配線層42の複数本の第3メッシュ線50はビアホール40を介して電気的接続され、各タッチ配線4の第1
配線層41及び第2
配線層42の複数本の第4メッシュ線60はビアホール40を介して電気的接続され、隣り合う第3メッシュ線50は第4メッシュ線60を介して接続される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
図10ないし
図14におけるものに関連して、各タッチ配線4の第1
配線層41及び第2
配線層42はいずれも複数本の第3方向N3に沿って延伸する第3メッシュ線50及び複数本の第3メッシュ線50に交差する複数本の第4メッシュ線60を含み、各タッチ配線4の第1
配線層41及び第2
配線層42の複数本の第3メッシュ線50はビアホールを介して電気的接続され、各タッチ配線4の第1
配線層41及び第2
配線層42の複数本の第4メッシュ線60はビアホールを介して電気的接続され、隣り合う第3メッシュ線50は第4メッシュ線60を介して接続される。このように、第3メッシュ線50及び第4メッシュ線60をいずれも2層の配線層を含むように設けると、同じ幅の第3メッシュ線50については、2層の配線層を含む第3メッシュ線を単層の配線層を含む第3メッシュ線と比べると、積層して設けられる2層の第3メッシュ線の電気的接続がタッチ配線の2層の配線層の並列に相当し、第3メッシュ線50の抵抗を小さくすることができ、同様に、第4メッシュ線60は第1
配線層41及び第2
配線層42の2層を含み、これによっても、第4メッシュ線60の抵抗を小さくし、さらに、タッチ配線4の抵抗を小さくし、駆動ICの駆動能力への要求を低減させ、タッチの駆動難度を低下させ、且つタッチ配線4が小さい抵抗を有するため、タッチ配線4で伝送される信号の電圧降下を減少させ、信号損失を低減させ、タッチパネルのタッチ感度を向上させることができる。
【国際調査報告】