(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-15
(54)【発明の名称】有効成分移行量を促進するための気体発散媒質の製造
(51)【国際特許分類】
A24B 15/14 20060101AFI20240207BHJP
A24B 15/42 20060101ALI20240207BHJP
A24B 15/18 20060101ALI20240207BHJP
【FI】
A24B15/14
A24B15/42
A24B15/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519104
(86)(22)【出願日】2022-12-14
(85)【翻訳文提出日】2023-04-07
(86)【国際出願番号】 KR2022020338
(87)【国際公開番号】W WO2023128405
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0192442
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ムーン、スンミン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ドンヒュン
(72)【発明者】
【氏名】チョイ、イクジャン
【テーマコード(参考)】
4B043
【Fターム(参考)】
4B043BB25
4B043BB26
4B043BC03
4B043BC11
4B043BC18
4B043BC31
(57)【要約】
本発明は、スラリー板状葉を含むエアロゾル生成物質であって、
前記スラリー板状葉は、内部にガスを含む糖結晶体を含む、エアロゾル生成物質を提供し、
前記エアロゾル生成物質の製造方法及びこれを含むエアロゾル生成物品を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スラリー板状葉を含むエアロゾル生成物質であって、
前記スラリー板状葉は、内部にガスを含む糖結晶体を含む、エアロゾル生成物質。
【請求項2】
前記ガスは、二酸化炭素である、請求項1に記載のエアロゾル生成物質。
【請求項3】
前記糖結晶体は、スラリー板状葉内部に分散している、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成物質。
【請求項4】
前記スラリー板状葉は、シート状又は球状である、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成物質。
【請求項5】
エアロゾル生成物質は、ミント、チョコレート、ココア、コーヒー、甘草、コリアンダー、バニリン、エチルバニリン、マルトール、エチルマルトール、ユーカリプトール、酢酸(Acetic acid)、呼吸フレッシュナー(breath freshener)香、香辛料、ベルガモットオイル、ゼラニウムオイル、レモンオイル、オレンジオイル、ライムオイル、グレープフルーツオイル、ミントオイル、生姜オイル、イソ甘味剤(isosweet)及びローズマリーからなる群より選ばれる少なくとも1つの香味剤をさらに含む、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成物質。
【請求項6】
タバコ媒質部及びフィルター部を含むエアロゾル生成物品であって、
前記タバコ媒質部は、エアロゾル生成物質を含み、
前記エアロゾル生成物質は、スラリー板状葉を含み、
前記スラリー板状葉は、内部にガスを含む糖結晶体を含み、
前記フィルター部は、冷却部を含む、エアロゾル生成物品。
【請求項7】
前記ガスは、二酸化炭素であり、
前記糖結晶体は、スラリー板状葉内部に分散している、請求項6に記載のエアロゾル生成物品。
【請求項8】
前記冷却部は、セルロースアセテート又は紙で作製され、中空を含むチューブ形態である、請求項6又は7に記載のエアロゾル生成物品。
【請求項9】
a)120℃から150℃の温度で糖を溶融させ、ガスを液状内部に注入するステップと、
b)ガスが注入された糖を50℃から90℃に冷却して糖結晶体を形成するステップと、
c)スラリー板状葉に接着剤及び前記糖結晶体を混合するステップと、
d)前記混合されたスラリー板状葉を加工するステップと、
を含む、エアロゾル生成物質の製造方法。
【請求項10】
前記ガスは、二酸化炭素である、請求項9に記載のエアロゾル生成物質の製造方法。
【請求項11】
前記加工するステップは、製紙式、圧延式又はバンドキャスティング方法を使用する、請求項9又は10に記載のエアロゾル生成物質の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有効成分移行量を促進するための気体発散媒質及びこの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、タバコは、双子葉植物目ナス科の多年生草木を指すが、最近では、タバコの葉をシガレットペーパーで包み、一側にフィルター部が構成され、喫煙を目的として製造された製品を通称することもある。このようなタバコは、世界的に数千種に至り、多様な模様や形態でもって市場に出回っている。
【0003】
この内でも、シガレット、葉巻、パイプタバコのように火を付けて吸う燃焼式タバコの短所を補うための代案として、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではなく、シガレット内のエアロゾル生成物質が加熱されるにつれてエアロゾルを生成する方法が広く利用されており、ここに関する需要が増加している。これによって、加熱式(非燃焼式)シガレット又は加熱式(非燃焼式)エアロゾル生成システムに関する研究が活発に進められている。
【0004】
具体的には、エアロゾル生成システムは、従来燃焼式タバコと類似した形態を有し、加熱式(非燃焼式)シガレット内のエアロゾル生成物質をヒーターや超音波振動などの方式を通じて加熱することでエアロゾルを含む主流煙を生成するので、喫煙者の喫煙欲求を満足させる機能を有しながらもタバコの中の成分の排出を最小化できる長所があり、通常の燃焼式シガレットを代替する新しい市場を形成している。
【0005】
一方、このようなエアロゾル生成システムに関して 、既存のタバコ媒質部の加熱による移行方式は、タバコ媒質部のスラリー板状葉の表面で有効成分移行が円滑である一方、スラリー内部にある成分の拡散は容易ではないという問題が存在する。
【0006】
有効成分の拡散と移行は、消費者が期待する電子タバコの機能的面で重要な要素の1つであり、別個の外力で媒質を粉碎しない限り、媒質の表面積が成分拡散及び移行のレベルを決定する因子となる。
【0007】
これによって、加熱によるタバコ媒質内部の有効成分の伝達には限界点が存在し、目標とする有効成分の移行量を満たすためには、タバコ媒質部に含まれるスラリー板状葉が一定量以上必要であるという問題が存在する。また、喫煙後、スラリー板状葉内部に移行せずに残っている有効成分が無駄になる可能性があるという問題も発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
これによって、上記のような既存技術の問題点及び/又は限界点を克服するために、本発明は、有効成分移行量を促進するための気体発散媒質及びこの製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
しかし、本発明が解決しようとする課題は、上記で言及した課題に制限されず、言及されない他の課題は、以下の記載から当技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一実施例によると、スラリー板状葉を含むエアロゾル生成物質であって、
前記スラリー板状葉は、内部にガスを含む糖結晶体を含むことを特徴とする、エアロゾル生成物質を提供する。
【0011】
一態様によると、タバコ媒質部及びフィルター部を含むエアロゾル生成物品であって、
前記タバコ媒質部は、エアロゾル生成物質を含み、
前記エアロゾル生成物質は、スラリー板状葉を含み、
前記スラリー板状葉は、内部にガスを含む糖結晶体を含み、
前記フィルター部は、冷却部を含むことを特徴とする、エアロゾル生成物品、
を提供する。
【0012】
本発明の他の態様によると、a)120℃~150℃の温度で糖を溶融させ、ガスを液状の内部に注入するステップ;
b)ガスが注入された糖を50℃~90℃に冷却して糖結晶体を形成するステップ;
c)スラリー板状葉に接着剤及び前記糖結晶体を混合するステップ;及び
d)前記混合されたスラリー板状葉を加工するステップ;
を含むことを特徴とする、エアロゾル生成物質の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の一態様によって、二酸化炭素などのガスを含むスラリー板状葉がエアロゾル生成物質に含まれる場合、電子タバコ媒質部の加熱過程で糖が溶けて内部の二酸化炭素が外部に発散するようになり、同時に媒質内部が露出して表面積を増加させることによって、タバコ媒質内部の有効成分が容易に移行され得る。
【0014】
また、表面積を広げるために多孔性の孔を予め形成してタバコスティックを製造する場合と比較して、製造時に孔を予め形成するものではないため、強度が弱くなる恐れがなく、スティックの製造作業により容易であり、喫煙時、より広い表面積のタバコ媒質を用いることができるため、同量の既存のタバコ媒質に比べて、有効成分の移行量をより向上させ得る。
【0015】
さらに、糖結晶体の外皮役割を果たす糖成分は、圧縮された二酸化炭素を保留させる役割を果たすだけでなく、タバコ媒質部の加熱時にマイヤール反応(Maillard reaction)を通じてピラジン(Pyrazine)系列の香味成分生成の効果を示すことができ、最終的には喫煙者の満足感を向上させ得る。
【0016】
さらに、本技術は、既存のタバコだけでなく、特定の有効成分の伝達が優先目標である代替タバコなどの技術にも適用可能である長所がある。
【0017】
本発明の効果は、上記の効果に限定されるものではなく、本発明の詳細な説明又は特許請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能な全ての効果を含むと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施例による剪断プラグを含むエアロゾル生成物品の構成を示す図である。
【
図2】本発明の一実施例によるスラリー板状葉をシート状に加工したとき、糖結晶体内部の気体が発散しながら内部成分が移行する様子を示す図である。
【
図3】本発明の一実施例によるスラリー板状葉を球状に加工したとき、糖結晶体内部の気体が発散しながら内部成分が移行する様子を示す図である。
【
図4】本発明の一実施例により、バンドキャスティング(Band casting)方式でスラリー板状葉を加工する方法を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付の図面を参照して実施例を詳細に説明する。しかし、実施例には様々な変更が加えられるので、特許出願の権利範囲はこれらの実施例によって制限又は限定されるものではない。実施例に対する全ての変更、均等物ないし代替物は、権利範囲に含まれると理解されるべきである。
【0020】
実施例で使用された用語は、単に説明を目的として使用されたものであり、限定しようとする意図として解釈されるべきではない。単数の表現は、文脈上明らかに他に意味がない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」などの用語は、本明細書に記載の特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除しないことを理解されたい。
【0021】
別途の定義がない限り、技術的又は科学的な用語を含み、ここで使用される全ての用語は、実施例が属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般に理解されるものと同一の意味を有している。一般的に使用される辞書で定義されているような用語は、関連技術の文脈上の意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味と解釈されない。
【0022】
なお、添付図面を参照して説明するにあたって、図面符号にかかわらず同一の構成要素には同一の参照符号を付し、これに対する重複する説明は省略する。実施例を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が実施例の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0023】
また、実施例の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。これらの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって該当構成要素の本質や順番又は順序などが限定されない。
【0024】
いずれかの実施例に含まれる構成要素と、共通的な機能を含む構成要素は、他の実施例で同一の名称を使用して説明する。反対の記載がない限り、いずれか1つの実施例に記載の説明は他の実施例にも適用されることができ、重複する範囲で具体的な説明は省略する。
【0025】
明細書全体において、「エアロゾル生成物品」は、エアロゾル生成物質又はエアロゾル形成基質を含み得る物を意味することができる。また、エアロゾル生成物品は、板状葉タバコ、刻草、再構成タバコなどのタバコ原料に基づく固体物質(エアロゾル生成物質)を含んでもよい。エアロゾル生成物質は揮発性化合物を含んでもよい。
【0026】
本発明における「エアロゾル生成システム」は、ユーザの口を通じてユーザの肺に直接吸入可能なエアロゾルを発生させるために、エアロゾル生成物品を用いてエアロゾルを発生させる装置を意味することができる。エアロゾル生成システムは直接的な燃焼ではなく、電気エネルギーで間接加熱する非燃焼式タバコ物品であって、非燃焼式タバコ物品には加熱式と非加熱式タバコ物品が存在し、本発明の場合、加熱式タバコに使用されるのが好ましい。加熱式タバコ物品の場合、電気エネルギーを通じて加熱された周りの空気を吸い込んでエアロゾルを発生させ、このようなエアロゾルがユーザに吸入された後、放出される方式によって喫煙が行われるようにする物品であってもよく、例えば、液状カートリッジとシガレットを共に用いるハイブリッド型エアロゾル生成装置を含んでもよく、他にも様々なタイプのエアロゾル生成装置をさらに含んでもよく、本開示の範囲は上述した例に限定されるものではない。
【0027】
また、明細書全体において、「上流」又は「上流方向」は、エアロゾル生成物品100を吸煙するユーザの口部から離れる方向を意味し、「下流」又は「下流方向」は、エアロゾル生成物品100を吸煙するユーザの口部から近づく方向を意味する。例えば、
図1に示すエアロゾル生成物品100において、タバコ媒質部120は、フィルター部130の上流又は上流方向に位置する。
【0028】
本発明の一実施例によると、スラリー板状葉を含むエアロゾル生成物質であって、
【0029】
前記スラリー板状葉は、内部にガスを含む糖結晶体を含むことを特徴とする、エアロゾル生成物質を提供する。
【0030】
本発明の一実施例による糖結晶体は、コア内部に二酸化炭素(CO2)などのガスが含まれていてもよく、外皮の役割を果たすシェル部が糖成分からなるものであってもよい。このように、糖成分の外皮が二酸化炭素を圧縮させることで、糖結晶体を形成することができ、このような糖結晶体がスラリー板状葉内部に分散する場合、エアロゾル生成物質の加熱時に、糖成分の外皮が溶けて内部に含まれた二酸化炭素が外部に発散される可能性がある。これによって、スラリー板状葉内部の糖結晶体が存在する空間に孔が形成され、スラリー板状葉外部だけでなく、内部に存在する有効成分までも容易に移行できる効果があり、全体的な有効成分移行量もまた上昇させ得る。
【0031】
前記媒質内部に存在する有効成分は、ニコチンなどの有効成分に該当することができ、エアロゾル生成物品の喫煙時に霧化量を増進させるためのグリセリンや、プロピレングリコール(PG)と共に移行され得る。
【0032】
エアロゾル生成物質のスラリー板状葉は、加工によって様々な形態で成形が可能であり、その例として、シート状や球状の形態で製造できる。
【0033】
本発明の一実施例によりシート状のスラリー板状葉を加工する場合、製紙式、圧延式(rolling)、バンドキャスティングなどの加工方法を使用することができる。
【0034】
一方、本発明の一実施例により生成されるエアロゾル生成物質は、前記糖結晶体を含むスラリー板状葉の他にも、香味剤のような物質をさらに含んでもよく、このような香味剤の種類は、ミント、チョコレート、ココア、コーヒー、甘草、 コリアンダー、バニリン、エチルバニリン、マルトール、エチルマルトール、ユーカリプトール、酢酸(Acetic acid)、呼吸フレッシュナー(breath freshener)香、香辛料、ベルガモットオイル、ゼラニウムオイル、レモンオイル、オレンジオイル、ライムオイル、グレープフルーツオイル、ミントオイル、生姜オイル、イソ甘味剤(isosweet)及びローズマリーからなる群より選ばれる1つ以上であってもよく、上記の種類に限定されるものではない。
【0035】
以下、本発明の一実施例によるエアロゾル生成物質の製造方法について記述する。
【0036】
本発明の一実施例によるエアロゾル生成物質の製造方法は、
a)120℃~150℃の温度で糖を溶融させ、ガスを液状内部に注入するステップ;
b)ガスが注入された糖を50℃~90℃に冷却して糖結晶体を形成するステップ;
c)スラリー板状葉に接着剤及び前記糖結晶体を混合するステップ;及び
d)前記混合されたスラリー板状葉を加工するステップ;
を含んでもよい。
【0037】
前記ステップa)の糖はsugarなどの糖を意味し、本発明の一実施例による糖結晶体を形成するために、まず二酸化炭素(CO2)のようなガスを高温高圧下で前記糖に注入する。その後、注入された糖を急速冷却して糖結晶体を形成する。
【0038】
スラリー板状葉を製造するために、板状葉の原料を粉碎して原料粉末を製造した後、これを濾過し、接着剤を溶媒に溶解させた後、接着溶液と濾過された原料粉末を混合してスラリーを製造する。
【0039】
ここで使用される接着剤は、その一例として、アラビアガム、グアガム、又はザンタンガムなどであってもよく、前記溶媒は、水、グリセリン、又はプロピレングリコールなどに該当することができる。
【0040】
以後、上記ステップa)及びb)で製造した糖結晶体を前記スラリーと混合し、これを製紙式、圧延式(rolling)又はバンドキャスティングなどの加工方法を経て、所望の形態のスラリー板状葉とこれを含むエアロゾル生成物質を製造する。
【0041】
このように製造されたエアロゾル生成物質は、上述した本発明の一実施例によるエアロゾル生成物質と実質的に同一であり、これによって、タバコ媒質内部に存在する有効成分を効果的に移行できるという効果を示すことができる。
【0042】
一方、本発明の他の実施例により、タバコ媒質部及びフィルター部を含むエアロゾル生成物品であって、
前記タバコ媒質部は、エアロゾル生成物質を含み、
前記エアロゾル生成物質は、スラリー板状葉を含み、
前記スラリー板状葉は、内部にガスを含む糖結晶体を含み、
前記フィルター部は、冷却部を含むことを特徴とする、エアロゾル生成物品を提供することができる。
【0043】
前記フィルター部が冷却部を含むことによって、タバコ媒質部が加熱されるにつれて生成されたエアロゾルを冷却させることができ、ユーザは適当な温度に冷却されたエアロゾルを吸入することができる。
【0044】
前記冷却部は、セルロースアセテート又は紙で作製でき、内部に中空を含むチューブ形態の構造物を形成することができる。
【0045】
また、前記フィルター部は、タバコ媒質部の後端に位置しながら、複数のセグメントで構成されてもよく、単一のセグメントで構成されてもよい。
【0046】
併せて、前記エアロゾル生成物品は、非燃焼式エアロゾル生成物品に該当することができ、前記エアロゾル生成物品を構成するタバコ媒質部に、上述したエアロゾル生成物質が含まれ得る。
【0047】
一方、前記エアロゾル生成物品は、前記構成の他にも、剪断プラグをさらに含んでもよく、このような剪断プラグは、セルロースアセテートフィルター、紙フィルター又は高分子物質からなるフィルターであってもよく、保湿剤を含有してもよい。
【0048】
前記エアロゾル生成物品が剪断プラグを含むことで、タバコ媒質部が外部に離脱することを防止することができ、喫煙中にタバコ媒質部から液状化されたエアロゾルがエアロゾル生成装置に流れ込むことを防止できる。
【0049】
図1は、剪断プラグを含むエアロゾル生成物品を示すものであって、
図1は、本発明の一例による形態を示すものであり、これに限定されるものではなく、剪断プラグは、本発明の一実施例によるエアロゾル生成物品のさらなる構成要素に該当するものであり、本発明は剪断プラグを除く多様な構成としても具現できる。
【0050】
一方、本発明の一実施例によるエアロゾル生成物品は、バッテリ、制御部、感知器などを含むエアロゾル生成装置と共に、エアロゾル生成システムを構成してもよく、前記エアロゾル生成システムはさらにエアロゾル生成物質を含む液状格納部と、エアロゾルを発生させる霧化器を含むカートリッジを含んでもよい。
【0051】
前記液状格納部に含まれるエアロゾル生成物質は、一般的にプロピレングリコール(PG)及び植物性グリセリン(VG)の少なくとも1つを含んでもよく、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールの少なくとも1つをさらに含んでもよく、ニコチン、水分及び香味剤の少なくとも1つを含んでもよい。
【0052】
以上のように、実施例がたとえ限定された図面によって説明されたが、当技術分野における通常の知識を有する者であれば、上記に基づいて様々な技術的修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が、説明された方法と異なる順序で実行、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合又は組み合わされる、又は他の構成要素あるいは均等物によって代替又は置換されても、適切な結果が達成できる。
【0053】
したがって、他の実施形態、他の実施例及び特許請求の範囲と均等なものも後述する特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0054】
100:エアロゾル生成物品
110:剪断プラグ
120:タバコ媒質部
130:フィルター部
140:内部巻紙
150:外部巻紙
【国際調査報告】