(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-15
(54)【発明の名称】スキンケア組成物及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
C07K 14/78 20060101AFI20240207BHJP
A61P 17/00 20060101ALI20240207BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20240207BHJP
A61P 17/10 20060101ALI20240207BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20240207BHJP
A61K 38/39 20060101ALI20240207BHJP
A61P 17/16 20060101ALI20240207BHJP
A61P 27/16 20060101ALI20240207BHJP
A61K 8/65 20060101ALI20240207BHJP
A61Q 19/10 20060101ALI20240207BHJP
A61Q 1/10 20060101ALI20240207BHJP
C12P 21/02 20060101ALI20240207BHJP
C12N 15/12 20060101ALN20240207BHJP
C12N 1/19 20060101ALN20240207BHJP
【FI】
C07K14/78 ZNA
A61P17/00
A61P35/00
A61P17/10
A61Q19/00
A61K38/39
A61P17/16
A61P27/16
A61K8/65
A61Q19/10
A61Q1/10
C12P21/02 C
C12N15/12
C12N1/19
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547343
(86)(22)【出願日】2022-02-04
(85)【翻訳文提出日】2023-08-15
(86)【国際出願番号】 US2022015342
(87)【国際公開番号】W WO2022170114
(87)【国際公開日】2022-08-11
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517239441
【氏名又は名称】モダン メドウ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100093676
【氏名又は名称】小林 純子
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100194423
【氏名又は名称】植竹 友紀子
(72)【発明者】
【氏名】ゾロタルスキー,エレーナ
(72)【発明者】
【氏名】ダイ,リシン
(72)【発明者】
【氏名】デュエッペン,ダン
【テーマコード(参考)】
4B064
4B065
4C083
4C084
4H045
【Fターム(参考)】
4B064AG01
4B064CA06
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4B064CC06
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4B065BD01
4B065BD15
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4H045AA10
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4H045EA15
4H045EA20
4H045FA74
4H045HA06
(57)【要約】
本開示は、約55kDaの分子量を有する組換えコラーゲン断片、及び組換えコラーゲン断片を含む組成物に関する。組換えコラーゲン断片を産生する方法及び組換えコラーゲン断片を使用する治療方法もまた提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
約55kDaの分子量と、配列番号1に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも約85%の配列同一性とを有する、組換えコラーゲン断片。
【請求項2】
前記コラーゲン断片が、配列番号1に記載される前記アミノ酸配列を有する、請求項1に記載の組換えコラーゲン断片。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の組換えコラーゲン断片を含む、組成物。
【請求項4】
前記組成物が、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を有する組換えコラーゲン断片を更に含む、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
薬学的に許容されるか又は美容的に許容される賦形剤を更に含む、請求項3又は4に記載の組成物。
【請求項6】
皮膚状態を治療する方法であって、その治療を必要とする対象に、有効量の請求項1又は2に記載の組換えコラーゲン断片を局所的に投与することを含む、方法。
【請求項7】
皮膚状態を治療する方法であって、その治療を必要とする対象に、有効量の請求項4又は5に記載の組成物を局所的に投与することを含む、方法。
【請求項8】
前記皮膚状態が、小じわ、しわ、乾燥肌、過剰な毛穴サイズ、皮膚色素異常症、弾力性の低減、無駄毛、皮膚菲薄化、紫斑病、光線角化症、掻痒、湿疹、ざ瘡、酒さ、紅班、毛細血管拡張症、光線性毛細血管拡張症、皮膚がん、鼻瘤、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記組成物が、顔面、頭皮、首、耳、肩、胸(乳房及び/又はデコルテを含む)、腕、手、脚、腹部、臀部、鼠径部、背中、足、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される皮膚領域に局所的に投与される、請求項6~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の組換えコラーゲン断片を産生する方法であって、遺伝子操作された酵母株中で前記組換えコラーゲン断片を産生することを含む、方法。
【請求項11】
前記酵母が、Pichia pastorisである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記方法が、
(i)発酵ブロス中で遺伝子操作された酵母を発酵させることと、
(ii)前記発酵ブロスの上清から、前記遺伝子操作された酵母によって分泌された組換えコラーゲン断片を回収することと、
(iii)任意選択的に、前記組換えコラーゲン断片を精製することと、を含む、請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記方法が、
(i)発酵ブロス中で遺伝子操作された酵母を発酵させることと、
(ii)前記遺伝子操作された酵母によって前記上清中に分泌されない組換えコラーゲン断片を回収することと、
(iii)任意選択的に、前記組換えコラーゲン断片を精製することと、を含む、請求項10又は11に記載の方法。
【請求項14】
前記上清中に分泌されない前記組換えコラーゲン断片の前記回収が、細胞ペーストから細胞内組換えコラーゲン断片を回収することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記回収された組換えコラーゲン断片を凍結乾燥することを更に含む、請求項10~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
しわの出現の低減、皮膚の色合いの均一化、水分の提供、目の下のくまの出現の低減、皮膚のコラーゲン含有量の増加、皮膚密度の増加、皮膚の張り及び弾力性の改善、小じわ及びしわの外観の改善、皮膚のきめの平滑化、皮膚の輝き及び明度の増加、たるんだ皮膚の外観の改善、皮膚のホワイトニング、又はそれらの任意の組み合わせにおいて使用するための、請求項1又は2に記載の組換えコラーゲン断片を含む、スキンケア製品。
【請求項17】
しわの出現の低減、皮膚の色合いの均一化、水分の提供、目の下のくまの出現の低減、皮膚のコラーゲン含有量の増加、皮膚密度の増加、皮膚の張り及び弾力性の改善、小じわ及びしわの外観の改善、皮膚のきめの平滑化、皮膚の輝き及び明度の増加、たるんだ皮膚の外観の改善、皮膚のホワイトニング、又はそれらの任意の組み合わせにおいて使用するための、請求項3~5のいずれか一項に記載の組成物を含む、スキンケア製品。
【請求項18】
創傷の治療を必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、前記方法が、請求項3~5のいずれか一項に記載の組成物を前記対象の前記創傷に塗布することを含み、前記組換えコラーゲン断片を塗布することが、ヒトI型コラーゲン、ヒトIII型コラーゲン、又はそれらの組み合わせの産生を誘導する、方法。
【請求項19】
前記コラーゲン断片が、前記創傷に局所的に塗布される、請求項19に記載の方法。
【請求項20】
水及び請求項1又は2に記載の組換えコラーゲン断片、少なくとも1つのストレス関連タンパク質、少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、少なくとも1つのDNA又はタンパク質合成関連タンパク質、少なくとも1つの代謝酵素、並びに任意選択的に少なくとも1つの細胞完全性タンパク質を含む、水性スキンケア組成物。
【請求項21】
皮膚領域を治療する方法であって、有効量の請求項21に記載の組成物を前記皮膚領域に局所的に塗布することを含む、方法。
【請求項22】
前記皮膚領域が、顔面、頭皮、首、耳、肩、胸(乳房及び/又はデコルテを含む)、腕、手、脚、腹部、臀部、鼠径部、背中、足、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項23】
前記顔面が、額、眼、口周囲表面、顎表面、眼窩周囲表面、鼻表面、頬皮膚表面、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項23に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(配列表)
電子的に提出された配列表(名称:4431_061PC01_Seqlisting_ST25.txt、サイズ:10,959バイト、及び作成日:2022年2月4日)の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
老化及び環境ストレスが、とりわけ、皮膚の外観、弾力性、及び厚みの変化を引き起こすことは、十分に理解されている。具体的には、老化及び環境要因は、小じわ、しわ、乾燥肌、過剰な毛穴サイズ、皮膚色素異常症、弾力性の低減、無駄毛、皮膚菲薄化、紫斑病、光線角化症、掻痒、湿疹、ざ瘡、酒さ、紅班、毛細血管拡張症、光線性毛細血管拡張症、皮膚がん、及び鼻瘤が挙げられるがこれらに限定されない、皮膚状態をもたらし得る。その結果、消費者は、しわの出現を低減する、皮膚の色合いを均一にする、水分を提供する、目の下のくまの出現を低減するためなどのスキンケア製品をますます求めている。
【0003】
皮膚の外観を改善するための多数のスキンケア製品が市販されているが、多くの消費者は、環境に優しくないか、又はそうでなければ安全ではないと認識している化学的に合成された製品を使用することを躊躇している。その結果、化学的に合成された製品よりもより許容できると認識される天然製品を含有するスキンケア製品が必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの実施形態では、本開示は、約55kDaの分子量と、配列番号1に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも約85%の配列同一性とを有する、組換えコラーゲン断片を提供する。いくつかの実施形態では、コラーゲン断片は、配列番号1に記載されるアミノ酸配列を有する。
【0005】
いくつかの実施形態では、本開示は、約55kDaの分子量と、配列番号1に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも約85%の配列同一性とを有する組換えコラーゲン断片を含む、組成物を提供する。いくつかの実施形態では、組成物は、配列番号1に記載されるアミノ酸配列を有するコラーゲン断片を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、配列番号2に記載されるアミノ酸配列を有する組換えコラーゲン断片を更に含む。いくつかの実施形態では、組成物は、薬学的に許容されるか又は美容的に許容される賦形剤を更に含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、本開示は、皮膚状態を治療する方法であって、その治療を必要とする対象に、有効量の、約55kDaの分子量と、配列番号1に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも約85%の配列同一性とを有する組換えコラーゲン断片を局所的に投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、皮膚状態を治療する方法であって、その治療を必要とする対象に、有効量の、配列番号1に記載されるアミノ酸配列を有するコラーゲン断片を局所的に投与することを含む、方法を提供する。
【0007】
いくつかの実施形態では、本開示は、皮膚状態を治療する方法であって、その治療を必要とする対象に、有効量の、約55kDaの分子量と、配列番号1に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも約85%の配列同一性とを有する組換えコラーゲン断片を含む組成物を局所的に投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、本開示は、皮膚状態を治療する方法であって、その治療を必要とする対象に、有効量の、配列番号1に記載されるアミノ酸配列を有するコラーゲン断片を含む組成物を局所的に投与することを含む、方法を提供する。
【0008】
いくつかの実施形態では、皮膚状態は、小じわ、しわ、乾燥肌、過剰な毛穴サイズ、皮膚色素異常症、弾力性の低減、無駄毛、皮膚菲薄化、紫斑病、光線角化症、掻痒、湿疹、ざ瘡、酒さ、紅班、毛細血管拡張症、光線性毛細血管拡張症、皮膚がん、鼻瘤、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0009】
いくつかの実施形態では、組成物は、顔面、頭皮、首、耳、肩、胸(乳房及び/又はデコルテを含む)、腕、手、脚、腹部、臀部、鼠径部、背中、足、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される皮膚領域に局所的に投与される。
【0010】
いくつかの実施形態では、本開示はまた、本明細書に開示される組換えコラーゲン断片を産生する方法を提供し、この方法は、遺伝子操作された酵母株中で組換えコラーゲン断片を産生することを含む。いくつかの実施形態では、酵母は、Pichia pastorisである。いくつかの実施形態では、方法は、発酵ブロス中で遺伝子操作された酵母を発酵させることと、発酵ブロスの上清から、遺伝子操作された酵母によって分泌された組換えコラーゲン断片を回収することと、任意選択的に、組換えコラーゲン断片を精製することと、を含む。いくつかの実施形態では、方法は、発酵ブロス中で遺伝子操作された酵母を発酵させることと、遺伝子操作された酵母によって上清中に分泌されない組換えコラーゲン断片を回収することと、任意選択的に、組換えコラーゲン断片を精製することと、を含む。いくつかの実施形態では、上清中に分泌されない組換えコラーゲン断片を回収することは、細胞ペーストから細胞内組換えコラーゲン断片を回収することを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される方法は、回収された組換えコラーゲン断片を凍結乾燥することを更に含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、本開示はまた、しわの出現の低減、皮膚の色合いの均一化、水分の提供、目の下のくまの出現の低減、皮膚のコラーゲン含有量の増加、皮膚密度の増加、皮膚の張り及び弾力性の改善、小じわ及びしわの外観の改善、皮膚のきめの平滑化、皮膚の輝き及び明度の増加、たるんだ皮膚の外観の改善、皮膚のホワイトニング、又はそれらの任意の組み合わせにおいて使用するための、約55kDaの分子量と、配列番号1に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも約85%の配列同一性とを有する組換えコラーゲン断片を含む、スキンケア製品を提供する。いくつかの実施形態では、本開示はまた、しわの出現の低減、皮膚の色合いの均一化、水分の提供、目の下のくまの出現の低減、皮膚のコラーゲン含有量の増加、皮膚密度の増加、皮膚の張り及び弾力性の改善、小じわ及びしわの外観の改善、皮膚のきめの平滑化、皮膚の輝き及び明度の増加、たるんだ皮膚の外観の改善、皮膚のホワイトニング、又はそれらの任意の組み合わせにおいて使用するための、配列番号1に記載されるアミノ酸配列を有する組換えコラーゲン断片を含む、スキンケア製品を提供する。
【0012】
いくつかの実施形態では、本開示はまた、しわの出現の低減、皮膚の色合いの均一化、水分の提供、目の下のくまの出現の低減、皮膚のコラーゲン含有量の増加、皮膚密度の増加、皮膚の張り及び弾力性の改善、小じわ及びしわの外観の改善、皮膚のきめの平滑化、皮膚の輝き及び明度の増加、たるんだ皮膚の外観の改善、皮膚のホワイトニング、又はそれらの任意の組み合わせにおいて使用するための、約55kDaの分子量と、配列番号1に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも約85%の配列同一性とを有する組換えコラーゲン断片を含む組成物を含む、スキンケア製品、及び配列番号1に記載されるアミノ酸配列を有する組換えコラーゲン断片を含む組成物を含む、スキンケア製品を提供する。
【0013】
いくつかの実施形態では、本開示はまた、創傷の治療を必要とするヒト対象においてそれを行う方法を提供し、この方法は、約55kDaの分子量と、配列番号1に記載されるアミノ酸配列に対して少なくとも約85%の配列同一性とを有する組換えコラーゲン断片を含む組成物を、対象の創傷に塗布することを含み、組換えコラーゲン断片を塗布することは、ヒトI型コラーゲン、ヒトIII型コラーゲン、又はそれらの組み合わせの産生を誘導する。いくつかの実施形態では、本開示はまた、創傷の治療を必要とするヒト対象においてそれを行う方法を提供し、この方法は、配列番号1に記載されるアミノ酸配列を有する組換えコラーゲン断片を含む組成物を、対象の創傷に塗布することを含み、組換えコラーゲン断片を塗布することは、ヒトI型コラーゲン、ヒトIII型コラーゲン、又はそれらの組み合わせの産生を誘導する。いくつかの実施形態では、コラーゲン断片は、創傷に局所的に塗布される。
【0014】
いくつかの実施形態では、本開示はまた、水、及び約55kDaの分子量と、配列番号1に記載されるアミノ酸に対して少なくとも約85%の配列同一性とを有する組換えコラーゲン断片、少なくとも1つのストレス関連タンパク質、少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、少なくとも1つのDNA又はタンパク質合成タンパク質、少なくとも1つの代謝酵素、及び任意選択的に少なくとも1つの細胞完全性タンパクを含む、水性スキンケア組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本開示はまた、水及び配列番号1に記載されるアミノ酸配列を有する組換えコラーゲン断片、少なくとも1つのストレス関連タンパク質、少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、少なくとも1つのDNA又はタンパク質合成関連タンパク質、少なくとも1つの代謝酵素、並びに任意選択的に少なくとも1つの細胞完全性タンパク質を含む、水性スキンケア組成物を提供する。いくつかの実施形態では、本開示はまた、皮膚領域を治療する方法を提供し、方法は、有効量の本明細書に記載される水性スキンケア組成物を皮膚領域に局所的に適用することを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、皮膚領域は、顔面、頭皮、首、耳、肩、胸(乳房及び/又はデコルテを含む)、腕、手、脚、腹部、臀部、鼠径部、背中、足、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、顔面は、額、眼、口周囲表面、顎表面、眼窩周囲表面、鼻表面、頬皮膚表面、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】実施例3に記載されるように、実験023及び027についての細胞内組換えコラーゲン断片を回収するための実験的アプローチを示すフローチャートである。
【
図2A】実施例3に記載される実験からの細胞外組換えコラーゲン断片の発現を示す。
図2Aは、50kDaのコラーゲン断片を示し、
図2B及び
図2Cは、50kDa及び55kDaのコラーゲン断片を示す。
【
図2B】実施例3に記載される実験からの細胞外組換えコラーゲン断片の発現を示す。
図2Aは、50kDaのコラーゲン断片を示し、
図2B及び
図2Cは、50kDa及び55kDaのコラーゲン断片を示す。
【
図2C】実施例3に記載される実験からの細胞外組換えコラーゲン断片の発現を示す。
図2Aは、50kDaのコラーゲン断片を示し、
図2B及び
図2Cは、50kDa及び55kDaのコラーゲン断片を示す。
【
図3A】実施例3に記載されるように、実験023及び027の最中に回収された細胞内コラーゲンのパーセントを示す。
【
図3B】実施例3に記載されるように、実験023及び027の最中に回収された細胞内コラーゲンのパーセントを示す。
【
図4A】実験023(発酵ブロス)及び027(細胞ペースト)からの収率と比較した、分泌されたコラーゲン(上清のみ)についての全体的な全回収収率を示す。
【
図4B】実験023(発酵ブロス)及び027(細胞ペースト)からの収率と比較した、分泌されたコラーゲン(上清のみ)についての全体的な全回収収率を示す。
【
図4C】実験023(発酵ブロス)及び027(細胞ペースト)からの収率と比較した、分泌されたコラーゲン(上清のみ)についての全体的な全回収収率を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
定義
要素又は構成要素を説明するための不定冠詞「a」及び「an」は、これらの要素又は構成要素のうちの1つ又は少なくとも1つが存在することを意味する。これらの冠詞は、本明細書で使用される場合、修飾された名詞が単数形名詞であることを示すために従来用いられているが、特定の例で特に明記しない限り、冠詞「a」及び「an」は、複数形もまた含む。同様に、本明細書で使用される場合、定冠詞「the」もまた、修飾された名詞が、この場合もまた特定の例において特に明記しない限り、単数形又は複数形であり得ることを意味する。
【0018】
本明細書で使用される場合、数値とともに使用される「約」という用語は、特に明記しない限り、「記載された値の10%以内」を意味する。例えば、「約5重量%」は、4.5重量%~5.5重量%を意味する。
【0019】
本明細書で使用される場合、「組換えコラーゲン」という用語は、組換え技術を使用して調製された、コラーゲン型I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X、XI、XII、XIII、XIV、XV、XVI、XVII、XVIII、XIX、及びXXを含むが、これらに限定されない、少なくとも28個の別個の天然に存在するコラーゲン型のファミリーを指すことを指す。コラーゲンという用語は、コラーゲン、コラーゲンの断片、コラーゲン様タンパク質、三重らせんコラーゲン、アルファ鎖、モノマー、ゼラチン、三量体、及びそれらの組み合わせを含む。コラーゲン及びコラーゲン様タンパク質の組換え発現は、当該技術分野において既知である(例えば、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Bell、欧州特許第1232182(B1)号、Bovine collagen and method for producing recombinant gelatin;参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる、Olsen,et al.、米国特許第6,428,978号及びVanHeerde,et al.、米国特許第8,188,230号を参照されたい)。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるコラーゲンは、ウシI型コラーゲンを使用して調製され得る。コラーゲンは、アミノ酸の繰り返しトリプレット、-(Gly-X-Y)n-によって特徴付けられ、コラーゲン中のアミノ酸残基のうちのおよそ3分の1がグリシンである。Xは、プロリンであることが多く、Yは、ヒドロキシプロリンであることが多い。コラーゲンの構造は、長さが異なる3本の絡み合ったペプチド鎖からなる場合がある。
【0020】
本明細書で使用される場合、「ストレス関連タンパク質」という語句は、環境ストレス条件への曝露後に増加した発現を示すタンパク質を指す。環境ストレス条件としては、感染、炎症、毒素(例えば、エタノール、ヒ素、微量金属、紫外線など)への曝露、飢餓、低酸素症、又は水欠乏が挙げられるが、これらに限定されない。ストレス関連タンパク質の例としては、熱ショックタンパク質(heat shock protein、Hsp)、チオレドキシン、ATPase、及びタンパク質ジスルフィドイソメラーゼが挙げられるが、これらに限定されない。
【0021】
本明細書で使用される場合、「細胞壁関連タンパク質」という語句は、細胞壁において見られ、細胞壁の作製に関与するタンパク質を指す。細胞壁タンパク質の例としては、エキソ-1,3-ベータ-グルカナーゼ、エンド-ベータ-1,3-グルカナーゼ、グリコシダーゼ、1,3-ベータ-グルカノシルトランスフェラーゼ、キチンデアセチラーゼ、及びフルクトース1,6-ビスリン酸アルドラーゼが挙げられるが、これらに限定されない。
【0022】
本明細書で使用される場合、「DNA又はタンパク質合成関連タンパク質」という語句は、新しいデオキシリボ核酸(deoxyribonucleic acid、「DNA」)の合成、DNA複製、転写、翻訳、及びタンパク質折り畳みに関与するタンパク質を指す。DNA又はタンパク質合成関連タンパク質の例としては、伸長因子1-アルファ、アデノシンキナーゼ、60S酸性リボソームタンパク質P2-A、ヌクレオシド二リン酸キナーゼ、リボソームタンパク質51、リボソームタンパク質L30、リボソームタンパク質59、真核生物翻訳開始因子5A、翻訳開始因子elF4A、DNAトポイソメラーゼ2、ヒストンメチルトランスフェラーゼ、S-アデノシル-L-メチオニン依存性tRNA、真核生物翻訳開始因子3サブユニット1、リジン-tRNAリガーゼ、DNA依存性RNAポリメラーゼサブユニットベータ、転写因子II、及びDNAリガーゼが挙げられるが、これらに限定されない。
【0023】
本明細書で使用される場合、「代謝酵素」という語句は、細胞代謝を調節する酵素を指す。代謝酵素の例としては、エノラーゼI、トリオースリン酸イソメラーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ、グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ、コバラミン非依存性メチオニンシンターゼ、6-ホスホグルコン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホトランスフェラーゼ、NADPH依存性アルファ-ケトアミドレダクターゼ、ホスホグリセリン酸ムターゼ、細胞質無機ピロホスファターゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、カルボキシペプチダーゼY阻害剤、ホスファチジルグリセロール/ホスファチジルイノシトール転移タンパク質、細胞質ATPase、ミトコンドリアマトリックスATPase、ペプチジル-プロリルシス-トランスイソメラーゼ、アデノシンキナーゼ、チオール特異的ペルオキシレドキシン、オルニチンアミノトランスフェラーゼ、ケトール酸レダクトイソメルゼ(reductoisomerse)、アコニット酸ヒドラターゼ、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、グリセロールキナーゼ、アラニン:グリオキシル酸アミノトランスフェラーゼ、ヌクレオシド二リン酸キナーゼ、キチンデアセチラーゼ、トランスケトラーゼ、NADPHオキシドレダクターゼ、フルクトース1,6-ビスリン酸アルドラーゼ、NADH-シトクロムb5レダクターゼ、ホスホマンノムターゼ、ミトコンドリアペルオキシレドキシン、3-イソプロピルリンゴ酸デヒドロゲナーゼ、チオレドキシンペルオキシダーゼ、スクアレンエポキシダーゼ、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、コプロポルフィリノーゲンIIIオキシダーゼ、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ[NAD]サブユニット、NatB N末端アセチルトランスフェラーゼの触媒サブユニット、カルボキシペプチダーゼ、トリアシルグリセロールリパーゼ、アデノシルホモシステイナーゼ、フラビン含有モノオキシゲナーゼ、酸トレハラーゼ、高親和性メチオニンパーミアーゼ、アルファ-1,6マンノシルトランスフェラーゼ複合体のサブユニット、アデニル酸シクラーゼ、ホスホトランスフェラーゼ、メチレンテトラヒドロ葉酸レダクターゼ、代替オキシダーゼ、Cu(+2)輸送P型ATPase、GTPase、2-(3-アミノ-3カルボキシプロピル)ヒスチジンシンターゼサブユニット1、ペルオキシソーム生合成タンパク質PAS1、ホリルポリグルタミン酸シンターゼ、ピルビン酸キナーゼ、セリン/トレオニン-タンパク質ホスファターゼ、プロテインセリン/トレオニンキナーゼ、ベータ-マンノシルトランスフェラーゼ2、尿素アミドリアーゼ、クエン酸シンターゼ、及びラノステロールシンターゼが挙げられるが、これらに限定されない。
【0024】
本明細書で使用される場合、「細胞完全性タンパク質」という用語は、細胞の規則的な構造及び機能を維持するのを助けるタンパク質を指す。細胞完全性タンパク質の例としては、Ste11p、Ssk2p、Ssk22p、Bck1p、Ste7p、Pbs2p、Mkk1p、Mkk2p、Fus3p、Kss1p、Hog1p、Slt2p、及びSmk1pなどのマイトジェン活性化プロテインキナーゼ(mitogen-activated protein kinase、MAPK)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0025】
a.組換えコラーゲン
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組換えコラーゲンは、組換えコラーゲン断片である。組換えコラーゲン断片は、トロポコラーゲン(三量体コラーゲン)を形成することができる天然コラーゲン分子の完全アミノ酸配列の断片であってもよいか、又は断片は、天然コラーゲンアミノ酸配列に対して(若しくはそのフィブリル形成領域、若しくは[Gly-X-Y]nを実質的に含むセグメントに対して)少なくとも70、80、90、95、96、97、98、若しくは99%同一若しくは類似のアミノ酸配列を有する修飾コラーゲン分子若しくは切断型コラーゲン分子の断片であってもよい。
【0026】
断片が由来し得る例示的なコラーゲン配列としては、Col1A1、Col1A2、及びCol3A1のアミノ酸配列、例えば、アクセッション番号P02461.4(配列番号982;ヒトCol3A1)(www.ncbi.nlm.nih.gov/protein/124056490)、NP_001029211.1(配列番号978;ウシCol1A1)(www.ncbi.nlm.nih.gov/protein/77404252)、NP_776945.1(配列番号979;ウシCol1A2)(www.ncbi.nlm.nih.gov/protein/27806257)及びNP_001070299.1(配列番号980;ウシ(Col3A1)(www.ncbi.nlm.nih.gov/protein/116003881)に記載されるものが挙げられ、これらは、参照により本明細書に組み込まれる。
【0027】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるコラーゲン断片は、約40kDa~約60kDaの分子量を有することができる。いくつかの実施形態では、コラーゲン断片は、約40kDa、約41kDa、約42kDa、約43kDa、約44kDa、約45kDa、約46kDa、約47kDa、約48kDa、約49kDa、約50kDa、約51kDa、約52kDa、約53kDa、約54kDa、約55kDa、約56kDa、約57kDa、約58kDa、約59kDa、又は約60kDaの分子量を有することができる。特定の実施形態では、コラーゲン断片は、約55kDaの分子量を有することができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるコラーゲン断片は、配列番号1に従ったアミノ酸配列を有することができる。いくつかの実施形態では、コラーゲン断片は、配列番号1に対して少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、約85%、少なくとも約87.5%、少なくとも約90%、少なくとも約92.5%、少なくとも約95%、少なくとも約97.5%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は100%の配列同一性又は類似性を有することができる。
【0029】
配列番号1のアミノ酸配列は、以下である。
MYRNLIIATALTCGAYSAYVPSEPWSTLTPDASLESALKDYSQTFGIAIKSLDADKIKRDSYDVKSGVAVGGLAGYPGPAGPPGPPGPPGTSGHPGSPGSPGYQGPPGEPGQAGPSGPPGPPGAIGPSGPAGKDGESGRPGRPGERGLPGPPGIKGPAGIPGFPGMKGHRGFDGRNGEKGETGAPGLKGENGLPGENGAPGPMGPRGAPGERGRPGLPGAAGARGNDGARGSDGQPGPPGPPGTAGFPGSPGAKGEVGPAGSPGSNGAPGQRGEPGPQGHAGAQGPPGPPGINGSPGGKGEMGPAGIPGAPGLMGARGPPGPAGANGAPGLRGGAGEPGKNGAKGEPGPRGERGEAGIPGVPGAKGEDGKDGSPGEPGANGLPGAAGERGAPGFRGPAGPNGIPGEKGPAGERGAPGPAGPRGAAGEPGRDGVPGGPGMRGMPGSPGGPGSDGKPGPPGSQGESGRPGPPGPSGPRGQPGVMGFPGPKGNDGAPGKNGERGGPGGPGPQGPPGKNGETGPQGPPGPTGPGGDKGDTGPPGPQGLQGLPGTGGPPGENGKPGEPGPKGDAGAPGAPGGKGDAGAPGERGPPAIAGIGGEKAGGFAPYYG
【0030】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるコラーゲン断片は、約350アミノ酸~約600アミノ酸のアミノ酸鎖長を有することができ、配列番号1に対して少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約87.5%、少なくとも約90%、少なくとも約92.5%、少なくとも約95%、少なくとも約97.5%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は100%の配列同一性又は類似性を有することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるそのようなコラーゲン断片は、約350アミノ酸、約370アミノ酸、約390アミノ酸、約400アミノ酸、約420アミノ酸、約440アミノ酸、約460アミノ酸、約480アミノ酸、約500アミノ酸、約510アミノ酸、約520アミノ酸、約530アミノ酸、約540アミノ酸、約550アミノ酸、約560アミノ酸、約570アミノ酸、約580アミノ酸、約590アミノ酸、又は約600アミノ酸の長さを有することができる。
【0031】
b.コラーゲン断片を含む組成物
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書に開示される1つ以上の組換えコラーゲン断片と、少なくとも1つの薬学的に許容されるか又は美容的に許容される賦形剤と、を含む組成物を提供する。特定の実施形態では、組成物は、配列番号1に従った組換えコラーゲン断片と、少なくとも1つの薬学的に許容されるか又は美容的に許容される賦形剤と、を含むことができる。更なる実施形態では、組成物は、配列番号1に対して少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約87.5%、少なくとも約90%、少なくとも約92.5%、少なくとも約95%、少なくとも約97.5%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は100%の配列同一性又は類似性を有する組換えコラーゲン断片と、少なくとも1つの薬学的に許容されるか又は美容的に許容される賦形剤と、を含むことができる。更に別の実施形態では、組成物は、配列番号1に対して約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、又は100%の配列同一性又は類似性を有する組換えコラーゲン断片と、食事補助食品、例えば、栄養補助食品における使用に適している少なくとも1つの賦形剤と、を含むことができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、組成物は、約0.1体積%~約20体積%の約0.5重量%~約25重量%の組換えコラーゲン断片溶液を用いて調製され得る。これらの実施形態のいくつかでは、組成物は、約0.1体積%、約0.2体積%、約0.3体積%、約0.4体積%、約0.5体積%、約0.6体積%、約0.7体積%、約0.8体積%、約0.9体積%、約1体積%、約2体積%、約3体積%、約4体積%、約5体積%、約6体積%、約7体積%、約8体積%、約9体積%、約10体積%、約11体積%、約12体積%、約13体積%、約14体積%、約15体積%、約16体積%、約17体積%、約18体積%、約19体積%、又は約20体積%の組換えコラーゲン断片溶液を含むことができる。これらの実施形態のいくつかでは、組換えコラーゲン断片溶液は、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、約20重量%、約21重量%、約22重量%、約23重量%、約24重量%、又は約25重量%の組換えコラーゲン断片を含む。これらの実施形態のいくつかでは、組換えコラーゲン断片溶液は、配列番号1に従った配列を有する、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、約20重量%、約21重量%、約22重量%、約23重量%、約24重量%、又は約25重量%のコラーゲン断片を含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、組成物は、約0.0005重量%~約25重量%の組換えコラーゲン断片、約0.001重量%~約25重量%の組換えコラーゲン断片、約0.01重量%~約25重量%の組換えコラーゲン断片、約0.1重量%~約25重量%の組換えコラーゲン断片、約0.5重量%~約20重量%の組換えコラーゲン断片、約0.7重量%~約17重量%の組換えコラーゲン断片、約1重量%~約15重量%の組換えコラーゲン断片、約2重量%~約12重量%の組換えコラーゲン断片、約2重量%~約10重量%の組換えコラーゲン断片、約3重量%~約9重量%の組換えコラーゲン断片、約4重量%~約8重量%の組換えコラーゲン断片、又は約5重量%~約7重量%の組換えコラーゲン断片を含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、約0.0005重量%、約0.001重量%、約0.01重量%、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、約20重量%、約21重量%、約22重量%、約23重量%、約24重量%、又は約25重量%の組換えコラーゲン断片を含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、配列番号1に従った配列を有する、約0.0005重量%、約0.001重量%、約0.01重量%、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、約20重量%、約21重量%、約22重量%、約23重量%、約24重量%、又は約25重量%のコラーゲン断片を含むことができる。
【0034】
c.スキンケア
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、皮膚及び/又はその付属器の審美的外観、例えば、皮膚の表面外観及び/又はきめを改善するために使用され得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、眼の領域、爪、及び毛髪の治療を含む、身体及び顔、手、及び足への使用のために製剤化され得る。「表面外観」という用語は、皮膚及び/又は頭皮における視覚的及び/又は触覚的凹凸を意味し、しわ及び小じわ、額及び眉間の空間における表情線、口の周囲のしわ及び/若しくは小じわ、並びに/又は唇の周囲の領域及び上唇領域(上唇と鼻との間に位置する領域)における緩み、皮膚の色合いの不均一性(肝斑、老人性色素斑)、毛穴の出現及び/若しくは視認性、皮膚の紙のような外観、水疱瘡若しくはざ瘡瘢痕などの皮膚マイクロレリーフの欠陥、脂性皮膚の欠陥(テカテカした外観など)を含む。「皮膚のきめ」という用語は、緩んだ、締まりのない、あまり張りのない、あまり弾力性のない皮膚、及び/又はたるんでいる皮膚を意味し得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、表情線の外観の改善を含む、皮膚の審美的外観を改善するために使用され得る。表情線は、下層の筋肉によって皮膚に及ぼされるストレスの効果によって生じる。年齢、及び日光への曝露などの環境要因は、表情線を深め、それらを永続的にし得る。表情線は、周囲に皮膚筋肉が位置する鼻(鼻溝)、口(口周囲線及びいわゆる苦味線)、及び目(目尻のしわ)によって形成される開口部の周囲、並びに眉間(between the eyebrows)(眉間(glabella)又はライオンじわ)及び額の領域における溝の存在によって特徴付けられる。
【0036】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、皮膚の審美的外観及び/又は毛穴の視認性を改善するために使用され得る。毛穴の視認性は、過剰な皮脂、老化、張りの喪失、緩み、ストレス、疲労、不適切な衛生状態、気候要因、又はそれらの任意の組み合わせに起因し得る。本明細書に記載される組成物は、毛穴を引き締め、それらを見えにくくすることができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、皮膚の紙のような外観及び触れることに対する皮膚の挙動を改善するために使用され得る。特に、より高齢の皮膚は、視覚的にシガレットペーパーの外観を呈し、一枚のパピルス紙の外観に類似した外観を与える可能性がある。皮膚の紙のような外観は、高齢者の顔及び手の甲に見られ得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、顔、手、足、又は身体を保護、治療、又はケアするための組成物、例えば、デイクリーム、ナイトクリーム、メイクアップリムーバークリーム、抗日光組成物、皮膚保護又はケアのためのボディミルク、日焼け後用ミルク、スキンケアローション、ゲル、フォーム、人工日焼け組成物、及びひげそり後用組成物であり得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、例えば、溶液、懸濁液、ローション、クリーム、セラム、ゲル、バーム、ゲル、油、クリーム中油、ミセル水、フェイスミスト、フェイスエッセンス、ブレミッシュバーム又は顔色補正フォーミュラ、トナー(水及び/又はアルコールベース)、塗料、艶出し剤、スティック、ペンシル、スプレー、エアロゾル、軟膏、クレンジング液体洗浄剤、固形バー、シャンプー、ヘアコンディショナー、ヘアスタイリング製品、ペースト、フォーム、粉末、ムース、バーム、シェービングクリーム、ワイプ、ストリップ、パッチ、創傷包帯、絆創膏、ヒドロゲル、フィルム形成製品、顔及び皮膚マスク、化粧品(例えば、ファンデーション、アイライナー、アイシャドウ)、エクスフォリエーター、デオドラント、並びに制汗剤などとして製剤化され得る。例示的な製剤が本明細書に提供される。
【0039】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、化粧品組成物であり得、少なくとも1つの賦形剤は、美容的に許容される賦形剤であり得る。美容的に許容される賦形剤は、化粧品における使用に適した賦形剤である。例示的な美容的に許容される賦形剤が以下に記載される。
【0040】
いくつかの実施形態では、化粧品組成物は、化粧品、例えば、スキンケア、アイケア、ネイルケア、及びヘアケア製品において一般的に使用される成分を含むことができる。これらの成分としては、石鹸、抗菌剤、抗炎症剤、保湿剤、ワックス状アルコール、水和剤、保湿剤、浸透促進剤、乳化剤、天然又は合成油、溶媒、脂肪、界面活性剤、洗剤、ゲル化剤、皮膚軟化剤、抗酸化剤、香料、塗料、艶出し剤、充填剤、増粘剤、ワックス、臭気吸収剤、染料、着色剤、粉末、粘度調節剤、麻酔剤、鎮痒剤、植物抽出物、コンディショニング剤、暗色化剤又はホワイトニング剤、保水剤、雲母、ミネラル、ポリフェノール、シリコーン又はシリコーン誘導体、例えば、ジメチコン、日焼け止め、ビタミン、植物由来の医薬品、アルコール、例えば、変性アルコール及びエタノール、ポリオール、ポリオールエーテル、並びにInternational Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook,13th Ed.(2009)(その全体が参照により本明細書に組み込まれる)に列挙されている他の成分が挙げられ得るが、これらに限定されない。特定の実施形態では、所与の成分は、2つ以上の機能を果たすことができ、2つ以上のクラスに属することができる。
【0041】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、治療用組成物であり得、少なくとも1つの賦形剤は、治療的に許容される賦形剤であり得る。治療用組成物は、瘢痕組織の形成の低減若しくは予防、治癒の促進、組織再生の促進、局所炎症の最小化、組織拒絶の最小化、並びに/又は皮膚及び/若しくは毛髪移植片統合の増強など、1つ以上の状態を治療するのに有用であり得る。治療的に許容される賦形剤は、活性物質のためのビヒクル又は媒体として作用することができる賦形剤であり、治療用組成物、すなわち、1つ以上の状態を治療するのに有用な組成物において一般的に使用される賦形剤を含む。例示的な治療的に許容される賦形剤が以下に記載される。
【0042】
本明細書に記載される組成物はまた、以下の追加の構成成分のうちの1つ以上を含むことができる。例示的な企図される追加の成分が以下に記載される。しかしながら、本開示は、これらの例示的な追加の成分に限定されない。
【0043】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、1つ以上のしわ防止剤を更に含むことができる。しわ防止剤は、組成物が、例えば、目の領域を含む身体又は顔上のしわの寄った皮膚の領域と接触したときに、皮膚のある特定の酵素の合成及び/又は活性の増加をもたらし、それにより、しわ及び/又は小じわの外観を低減する化合物である。例示的なしわ防止剤としては、落屑剤、抗糖化剤、一酸化窒素シンターゼ阻害剤、筋弛緩剤及び/又は皮膚収縮防止剤、フリーラジカルに対抗するための薬剤、並びにそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0044】
本明細書に記載される組成物中に含まれ得る更なる例示的なしわ防止剤としては、アデノシン及びその誘導体、レチノール及びその誘導体(例えば、パルミチン酸レチニル)、アルコルビン酸及びその誘導体(例えば、リン酸アスコルビルマグネシウム及びアスコルビルグルコシド)、トコフェノール及びその誘導体(例えば、酢酸トコフェリル)、ニコチン酸及びその前駆体(例えば、ニコチンアミド)、ユビキノン、グルタチオン及びその前駆体(例えば、L-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸)、C-グリコシド化合物(C-グリコシル化合物としても知られる)及びその誘導体(例えば、PRO-XYLANEの商品名を有するβ-C-キシロシル誘導体)、植物抽出物(例えば、ロックサンファイア抽出物及びオリーブ葉抽出物)、植物性タンパク質及びその加水分解物(例えば、米又は大豆タンパク質加水分解物)、藻類抽出物(例えば、昆布抽出物)、細菌抽出物、サポゲニン(例えば、ジオスゲニン)、ヤマノイモ抽出物(例えば、自然薯抽出物)、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸(例えば、サルチル酸及び5-(n-オクタノイル)サルチル酸)、オリゴペプチド及びシュードジペプチド及びそれらのアシル化誘導体(例えば、{2-[アセチル(3-(トリフルオロメチル)フェニル)アミノ]-3-メチルブチリルアミノ}酢酸)、リポペプチド、例えば、Crodaから入手可能なMATRIXYL 3000)、リコペン、マンガン、マグネシウム塩(例えば、グルコネート)、並びに上記のいずれかの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0045】
例示的なアデノシン誘導体としては、2’-デオキシアデノシン;2’,3’-イソ-プロピリデンアデノシン;トヨカマイシン、1-メチルアデノシン;N-6-メチルアデノシン、アデノシンN-オキシド、6-メチル-メルカプトプリンリボシド、及び6-クロロプリンリボシドが挙げられるが、これらに限定されない。他のアデノシン誘導体は、フェニルイソプロピルアデノシン(phenylisopropyladenosine、「PIA」)/1-メチルイソグアノシン、Ns-シクロヘキシルアデノシン(cyclohexyladenosine、CHA)、N6-シクロペンチルアデノシン(cyclopentyladenosine、CPA)、2-クロロ-Ns-シクロペンチル-アデノシン、2-クロロアデノシン、N6-フェニルアデノシン、2-フェニルアミノアデノシン、MECA、Ne-フェネチルアデノシン、2-p-(2-カルボキシエチル)フェネチルアミノ-5’-N-エチルカルボキサミド-アデノシン(CGS-21680)、(N-エチルカルボキサミド)アデノシン-S-(NECA)、5’-(N-シクロプロピルカルボキサミド)アデノシン、DPMA(PD 129,944)、及びメトリフジルを含む、アデノシン受容体アゴニストを含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、エリスロ-9-(2-ヒドロキシ-3-ノニル)アデニン(erythro-9-(2-hydroxy-3-nonyl)adenine、「EHNA」)、ヨードツベルシジン、又はそれらの組み合わせなど、アデノシンの細胞内濃度を高める1つ以上のアデノシン誘導体を含むことができる。本明細書で企図される追加のアデノシン誘導体としては、アデノシン塩及びアデノシンのアルキルエステルが挙げられる。
【0047】
いくつかの実施形態では、組成物は、1つ以上の真珠光沢剤を更に含むことができる。真珠光沢剤は、具体的には、ある特定の甲殻類によってその殻の中に生成される任意の形状の虹色粒子である。あるいは、真珠光沢剤は、合成され得る、すなわち人工であり得る。真珠光沢剤は、限定されないが、酸化チタン又はオキシ塩化ビスマスで被覆された雲母などの白色真珠光沢剤、限定されないが、オキシ塩化ビスマスベースの真珠光沢剤、酸化鉄で被覆された酸化チタンコーティング雲母、具体的には、フェリックブルー若しくは酸化クロムで被覆された酸化チタンコーティング雲母、又は有機顔料で被覆された酸化チタンコーティング雲母などの着色真珠光沢剤から選択され得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、組成物は、1つ以上のヒドロキシ酸を更に含むことができる。ヒドロキシ酸の例としては、サリチル酸、アセチルサリチル酸などのベータヒドロキシ酸が挙げられる。組成物中での使用に適した追加の例示的なヒドロキシ酸としては、クエン酸、グリコール酸、ヒドロキシカプロン酸、ヒドロキシカプリル酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコノラクトンを含むポリヒドロキシ酸、及びそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0049】
いくつかの実施形態では、組成物は、1つ以上の乳化剤を更に含むことができる。乳化剤は、異なる成分(油及び水など)がエマルジョン中で分離するのを防ぐ。好適な乳化剤としては、ポリソルベート、ラウレス-4、セチル硫酸カリウム、カプリル酸グリセリル、及びそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0050】
いくつかの実施形態では、組成物は、1つ以上の抗菌剤を更に含むことができる。好適な抗菌剤としては、カプリリルグリセリルエーテル、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、及びクロロキシレノール(PCMX)、ティーツリー油、ウィッチヘーゼル、ローズマリー油、レモン油、並びにそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0051】
いくつかの実施形態では、組成物は、皮膚における水分のレベルを改善するために、1つ以上の保水剤(水分保持剤)を更に含むことができる。本明細書に記載される組成物中での使用に適した保水剤の非限定的な例は、国際公開第98/22085号、国際公開第98/18444号、及び国際公開第97/01326号に記載されており、アミノ酸及びその誘導体、例えば、プロリン及びアスパラギン酸アルギニン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ペンチレングリコール、水、イモセミル抽出物、クレアチニン、ジグリセロール、ビオサッカリドガム-1、グルカミン塩、グルクロン酸塩、グルタミン酸塩、グリセリンのポリエチレングリコールエーテル(例えば、グリセレス20)、グリセリン、グリセロールモノプロポキシレート、グリコーゲン、ヘキシレングリコール、ハチミツ、加水分解水添デンプン、加水分解ムコ多糖(キサンタンガム及びビオサッカリドガム-1など)、イノシトール、ケラチンアミノ酸、グリコサミノグリカン、メトキシPEG 10、メチルグルセス-10及び-20、メチルグルコース、3-メチル-1,3-ブタンジオール、N-アセチルグルコサミン塩、ポリエチレングリコール及びその誘導体(PEG 15ブタンジオール、PEG 4、PEG 5ペンタエリチトール(pentaerythitol)、PEG 6、PEG 8、PEG 9など)、プロパンジオール、ペンタエリチトール(pentaerythitol)、1,2ペンタンジオール、PPG-1グリセリルエーテル、2-ピロリドン-5-カルボン酸(その塩及びエステルを含む)、異性化糖、セリシン、シルクアミノ酸、アセチルヒアルロン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリ-アスパラギン酸ナトリウム、ポリグルタミン酸ナトリウム、カプリリルグリコール、ソルベス20、ソルベス6、糖及び糖アルコール及びそれらの誘導体、例えば、グルコース、マンノース及びポリグリセロールソルビトール、トレハロース、トリグリセロール、トリメチオールプロパン(trimethyolpropane)、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩、及び酵母抽出物、並びにそれらの混合物が挙げられる。
【0052】
本明細書における使用に適した追加の保水剤としては、グリセリン、ジグリセリン、グリセロール、エリスリトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、マンニトール、ソルビトール、ガラクチトール、フシトール、マルチトール、マンノース、イノシトール、トリエチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム(pyrrolidone carboxylic acid、PCA)、亜鉛PCA、並びにそれらの誘導体及び混合物からなる群から選択される多価アルコールが挙げられる。
【0053】
いくつかの実施形態では、組成物は、ポリアクリルアミド系ポリマーを含むゲル化剤を更に含むことができる。ポリアクリルアミド系ポリマーは、ポリアクリルアミド自体であることに加えて、その誘導体であってもよく、複数のタイプのポリマーの混合物であってもよく、また、モノマーとしてのアクリルアミド及びその誘導体とのコポリマーであってもよい。ゲル化剤は、皮膚に良好な外観を提供し、皮膚に清涼感を与え、皮膚に対するべたつきなく爽快感を提供するために使用され得る。いくつかの実施形態では、ゲル化剤は、体質顔料、着色顔料、及びホワイトニング顔料を含む無機顔料、有機顔料、真珠光沢顔料、高分子粉末、機能性顔料、タルク、雲母、カオリン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化クロム、ウルトラマリンブルー、プルシアンブルー、カーボンブラック、酸化亜鉛、雲母チタン、魚鱗箔、オキシ塩化ビスマス、窒化ホウ素、ナイロン粉末、シルク粉末、カルボマー、タール顔料、天然顔料、並びに酸化チタン、例えば、非晶質又はルチル型及び/若しくはアナターゼ型結晶を含む、1つ以上の顔料、又は1つ以上の充填剤を含むことができる。
【0054】
いくつかの実施形態では、組成物は、水及び油に対して耐性である顔料及び/又は充填剤を含むことができ、顔料に撥水性及び撥油性を付与するために任意の従来使用されている撥水剤及び/又は撥油剤、例えば、フッ素化合物を更に含むことができる。従来使用されており、撥水剤及び撥油剤として作用し得る代表的なフッ素化合物としては、パーフルオロアルキル基、例えば、パーフルオロラルキルリン酸(perfluororalkyl phosphate)、パーフルオロアルキルシラン、パーフルオロアルキルシラザン、ポリヘキサフルオロプロピレンオキシド、パーフルオロアルキル基含有オルガノシロキサン、パー-フルオロポリエーテル、パーフルオロアルコール、パーフルオロアルキルアクリレートポリマー、及びそれらの誘導体を有する化合物が挙げられる。パーフルオロアルキルリン酸は、ゲル組成物の製剤内での顔料の均一かつ安定な分散を提供することができ、パーフルオロアルキルシランは、他の化粧品成分との非常に優れた適合性を有することができる。また、Asahi GlassによってAsahiGuard AG530として市販されているパーフルオロアルキルリン酸-ジエタノールアミン塩、及びShin-Etsu SiliconeのLP-IT、LP-4Tなどのパーフルオロアルキルシランカップリング剤が使用され得る。
【0055】
代表的なゲル化剤としては、SeppicによってSepigel 305、Sepigel 501、及びSepigel 600の商品名で市販されているものが挙げられるが、これらに限定されない。Sepigel 305は、約40%のポリアクリルアミド、約24%の-C13-C14イソパラフィン、及び約6%のラウレス-7(ここで、ラウレス-7は、式C12H25--(OCH2CH2)n--OH(式中、nは平均値7を有する)を有する非イオン性界面活性剤である)を含有する混合物である。Sepigel 600は、アクリルアミド/アクリルアミド-2-プロパンスルホン酸コポリマー、イソヘキサデカン、及びポリソルベート80(モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20 EO))の混合物である。ポリアクリルアミド系ポリマーを含む好適なゲル化剤は、欧州特許第0503853号(Scott Bader Company Ltd.)に開示されており、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0056】
いくつかの実施形態では、組成物は、ヒアルロン酸(hyaluronic acid、HA)を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、HAは、非架橋状態にあり得る。いくつかの実施形態では、HAは、架橋状態にあり得る。コラーゲンと同様に、HAは、ヒト組織の重要な構造構成成分である。ヒアルロン酸(HA)としても知られるヒアルロナンは、結合組織、上皮組織、及び神経組織において人体全体にわたって広く分布している非硫酸化グリコサミノグリカンである。ヒアルロナンは、皮膚の異なる層において豊富であり、例えば、良好な水和を確実にすること、細胞外マトリックスの組織化を補助すること、充填剤材料として作用すること、及び組織修復機構に関与することなどの複数の機能を有する。しかしながら、加齢に伴って、皮膚に存在するヒアルロナンの量は減少する。
【0057】
いくつかの実施形態では、組成物は、ワックス状脂質、例えば、セラミドを更に含むことができる。セラミドは、透過性を防止するためのバリアを形成するのに役立ち、これは、乾燥及び刺激を防止するのに役立ち、表皮を環境損傷から保護することもできる。
【0058】
いくつかの実施形態では、組成物は、少なくとも1つのビタミンを更に含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、ビタミンA又はビタミンA誘導体を更に含むことができる。ビタミン誘導体の例としては、レチノイド、例えば、レチナール、レチノイン酸、レチノエート、レチニルエステル、レチノール、トレチノイン、イソトレチノイン、アダパレン、タザロテンなどが挙げられるが、これらに限定されない。「レチノイド」という用語は、レチノイドのシス及びトランス誘導体(例えば、オール-トランス-レチノイン酸、13-シス-レチノイン酸、13-トランスレチノイン酸、及び9-シス-レチノイン酸)を含む。
【0059】
いくつかの実施形態では、組成物は、ビタミンC又はその誘導体、例えば、アスコルビン酸、アスコルベート(例えば、アスコルビン酸テトラヘキシルデシル)などを更に含むことができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、組成物は、ビタミンB、例えば、ビオチン(すなわち、ビタミンB7)、ナイアシンアミドなどを更に含むことができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、組成物は、ビタミンE、例えば、α-、β-、γ-、及びσ-トコフェロール並びにそれらの関連する対応するトコトリエノール)などを更に含むことができる。
【0062】
いくつかの実施形態では、組成物は、ビタミンK及びその誘導体を更に含むことができる。
【0063】
局所組成物として好適に製剤化され得る任意のビタミン、ビタミン類似体、又はそれらの誘導体が、本開示のために企図される。
【0064】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、1つ以上の増粘剤を更に含むことができる。増粘剤、すなわち構造ビルダーは、顔料を懸濁させることができ、かつ/又は組成物中の粘度を上昇させることができる。本組成物に適した増粘剤及び/又は構造ビルダーとしては、有機変性粘土、ヒュームドシリカ、トリヒドロキシステアリン、シリコーンゲル又はシリコーンエラストマー、アクリロイルジメチルタウリン酸アンモニウム/VPコポリマー、アクリレート/C10-30アルキルアクリレートクロスポリマー、及びそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0065】
好適な有機変性粘土としては、ヘクトライト、ベントナイト、スメクタイト、及びモンモリロナイト粘土の有機変性型(Elementis Specialties製のらBENTONE(登録商標)、Sud-Chemie製のTIXO-GEL(登録商標)、及びSouthern Clay Products製のCLAYTONE(登録商標)の商品名で販売されているものなど)が挙げられるが、これらに限定されない。親水性変性ヒュームドシリカとしては、WACKER HDK(登録商標)N20及びT30グレード(Wacker-Chemie AG)、並びにAEROSIL(登録商標)(Evonik)の商品名の親水性グレードが挙げられるが、これらに限定されない。シリコーンゲル又はシリコーンエラストマーとしては、)が挙げられるが、Shin-Etsu Silicones製の「KSG」増粘シリーズ(KSG-15、KSG-16.KSG-18、KSG-41、KSG-42、KSG-43、KSG-44)、Dow Corning製のDOW CORNING(登録商標)9040、9041、9045、及び9546シリコーンエラストマーブレンド、Momentive Performance Materials製のSFE839(商標)、及びVelvesil(商標)シリコーンゲル、並びにWacker-Chemie AG製のWACKER-BELSIL(登録商標)RG-100が挙げられるが、これらに限定されない。
【0066】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、1つ以上の脂溶性/脂質分散性フィルム形成剤を更に含むことができる。本明細書における使用に適した脂溶性/脂質分散性フィルム形成剤としては、有機シリコーン樹脂(例えば、GE Silicones製のSRI 000などのトリメチルシロキシシリケート)、及び有機シリコーン樹脂のコポリマー(例えば、GE Silicones製のSF1318などのジイソステアリルトリメチロールプロパンシロキシシリケート);フッ素化シリコーン樹脂;シリコーン及び/又はフッ素化型を含む、アクリル系及び/又はビニル系のポリマー又はコポリマー(例えば、Shin-Etsu Silicones製のシリコーンアクリレートの「KP」シリーズ、並びに3M(商標)Silicones「Plus」Polymer VS70及びSA70);ポリウレタン(例えば、Alzo International製のヒドロキシエステルトリグリセリド由来のPoly derm(登録商標)シリーズ);ポリエステル(例えば、Inolex Chemical Company製のポリマーポリエステルのLexorez(登録商標)シリーズ);並びにそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0067】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、1つ以上の着色剤を更に含むことができる。本明細書における使用に適した着色剤としては、化粧品組成物における使用に適したミネラル又はパール顔料を含む、全ての無機及び有機着色剤/顔料が挙げられる。そのような着色剤としては、表面コーティング又は処理あり又はなしのものが挙げられる。着色剤は、組成物の着色、及び/又は光散乱、及び/又は光反射効果を強化することができる。
【0068】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、1つ以上の日焼け止め、例えば、ミネラル日焼け止め及び/又は物理日焼け止めを更に含むことができる。日焼け止めは、UVA及び/又はUVB放射線を遮断することができる。例示的なUVA日焼け止め剤としては、アボベンゾン、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、ビス-ジスリゾールジナトリウム、フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート、ビス-ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルベンゾエート、ビス-ベンゾオキサゾリルフェニルエチルヘキシルアミノトリアジン、及びそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0069】
例示的なUVB日焼け止め剤としては、オクトクリレン、オクチノキサート、オクチサレート、ホモサレート、エンスリゾール、エチルヘキシルトリアゾン、エンザカメン、アミロキサート、ジエチルヘキシルブタミドトリアジン、ベンジリデンマロネートポリシロキサン、パジメート-O、サリチル酸トロラミン、シノキサート、p-アミノ安息香酸、及びそれらの誘導体、並びにそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0070】
UVA放射線及びUVB放射線の両方を吸収する例示的な日焼け止め剤は、例えば、オキシベンゾン、メラジメート、二酸化チタン、酸化亜鉛、ビス-オクトリゾール、ベモトリジノール、ドロメトリゾールトリシロキサン、スリソベンゾン、ジオキシベンゾン、又はそれらの組み合わせなどである。
【0071】
特定の好適な日焼け止めとしては、p-アミノ安息香酸、その塩及びその誘導体(エチル、イソブチル、グリセリルエステル、p-ジメチルアミノ安息香酸、アントラニレート(すなわち、o-アミノベンゾエート、メチル、メンチル、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、リナリル、テルピニル、及びシクロヘキセニルエステル)、サリチレート(アミル、フェニル、ベンジル、メンチル、グリセリル、及びジプロピレングリコールエステル)、桂皮酸誘導体(メチル及びベンジルエステル、アルファ-シンナモニトリル、ブチルシンナモイルピルベート)、ジヒドロキシ桂皮酸誘導体(ウンベリフェロン、メチルウンベリフェロン、メチルアセトウンベリフェロン)、トリヒドロキシ桂皮酸誘導体(エスクレチン、メチルエスクレチン、ダフネチン、及びグルコシド、エスクリン及びダフニン)、炭化水素(ジフェニルブタジエン、スチルベン)、ジベンザルアセトン及びベンザルアセトフェノン、ナフトールスルホネート(2-ナフトール-3,3-ジスルホン酸及び2-ナフトール-6,8-ジスルホン酸のナトリウム塩)、シヒドロキシナフトエ酸(cihydroxynaphthoic acid)及びその塩、o及びpヒドロキシビフェニルジスルホネート、クマリン誘導体(7ヒドロキシ、7-メチル、3-フェニル)、ジアゾール(2-アセチル-3-ブロモインダゾール、フェニルベンゾオキサゾール、メチルナフトキサロール、様々なアリールベンゾチアゾール)、キニン塩(ビスルフェート、スルフェート、塩化物、オレエート、及びタンネート)、キノリン誘導体(8-ヒドロキシキノリン塩、2-フェニルキノリン)、ヒドロキシ-又はメトキシ置換ベンゾフェノン、尿酸及びビロ尿酸(vilouric acid)、タンニン酸及びその誘導体(例えば、ヘキサエチルエーテル)、(ブチルカルビチル)(6-プロピルピペロニル)エーテル、ヒドロキノン、ベンゾフェノン(オキシベンゼン、スリソベンゾン、ジオキシベンゾン、ベンゾレゾルシノール、2,2,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、オクタベンゾン、4-イソプロピルジベンゾイルメタン(isopropyhldibenzoylmethane)、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エトクリレン、及び4-イソプロピル-ジ-ベンゾイルメタン)、二酸化チタン、酸化鉄、酸化亜鉛、並びにそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。他の美容的に許容される日焼け止め及び濃度(化粧品日焼け止め組成物全体の重量パーセント)としては、ジエタノールアミンメトキシシンナメート(10%以下)、エチル-ビス(ヒドロキシプロピル)アミノベンゾエート(5%以下)、グリセリルアミノベンゾエート(3%以下)、4-イソプロピルジベンゾイルメタン(5%以下)、4-メチルベンジリデンカンファー(6%以下)、テレフタリリデンジカンファースルホン酸(10%以下)、及びスリソベンゾン(ベンゾフェノン-4とも呼ばれる、10%以下)が挙げられる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される組成物は、D-アスパラギン酸及び/又はD-アラニン並びにそれらの任意の塩を更に含むことができる。本明細書で使用される場合、D-アスパラギン酸及びD-アラニンの「誘導体」という用語は、D-アスパラギン酸及びD-アラニンのコラーゲン産生促進に対する効果が損なわれないという条件で、それらのアミノ基、カルボキシル基、又は側鎖を介して任意の有機基に共有結合しているD-アスパラギン酸及びD-アラニン分子を示す。例示的な有機基としては、N-フェニルアセチル基及び4,4’-ジメトキシトリチル(dimethoxytrityl、DMT)基などの保護基;タンパク質、ペプチド、糖類、脂質、及び核酸などのバイオポリマー;ポリスチレン、ポリエチレン、ポリビニル、ポリプロピレン、及びポリエステルなどの合成ポリマー;並びにエステル基などの官能基が挙げられるが、これらに限定されない。エステル基は、例えば、メチルエステル及びエチルエステルなどの脂肪族エステル;並びに芳香族エステルを含んでもよい。
【0072】
いくつかの実施形態では、組成物は、例えば、シリコーンのようなコンディショニング剤などの1つ以上の一般的なスキンケア添加剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、1つ以上のサメ肝油、例えば、スクアラン及び/又はスクアレンを更に含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、微細藻類によって産生される1つ以上の多糖、例えば、アルグロン酸を更に含むことができる。
【0073】
いくつかの実施形態では、組成物は、少なくとも1つの防腐剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの防腐剤は、四級アンモニウム化合物、ハロゲン化フェノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸、安息香酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、アニス酸ナトリウム、カプリルヒドロキサム酸、レブリン酸ナトリウム、フェノキシエタノール、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0074】
本明細書に記載される組成物は、約4~約8、約4.7~約5.5、約5~約7、約6~約7、約6.1~約6.8、又は約6.4~6.6の範囲のpHを有することができる。
【0075】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、皮膚充填剤組成物、例えば、注射可能な皮膚充填剤組成物であり得る。皮膚充填剤は、一般的にコラーゲンから作られ、任意選択的にヒアルロン酸(HA)を含むことができる。皮膚充填剤組成物は、例えば、目の周囲、頬の上又は周囲、デコルテの上又は周囲、手の上又は周囲、爪の上又は周囲、耳たぶの上を含む耳の上又は周囲、脚の上又は周囲、及び足の上又は周囲を含む、顔及び身体への使用に適し得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、シート又はパッチに含まれるアレイなどのマイクロニードルアレイとともに使用され得る。マイクロニードルアレイは、角質層を横切って皮膚を貫通して生存表皮に浸透するのに十分な長さである複数のマイクロニードルを含むことができる。いくつかの実施形態では、美容目的又は治療目的で、表皮/真皮接合部の領域にポリペプチドを送達することが望ましくあり得る。
【0077】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、マイクロニードルシート又はパッチとともに使用され得る。マイクロニードル及びマイクロニードルパッチは、例えば、目、頬、唇、デコルテ、及び手を含む、顔及び身体のヒト皮膚の表皮及び真皮にコラーゲンを送達するのに適している。いくつかの実施形態では、標的化された様式で表皮及び真皮に組成物を送達するためのマイクロニードルは、注射可能なマイクロニードル、薬物コーティングされた金属マイクロニードル、又は溶解可能な先端を有するマイクロニードルである。マイクロニードルに関する例示的な方法及び開示は、例えば、Aditya et al.,Kinetics of collagen microneedle drug delivery system,Journal of Drug Delivery Science and Technology,vol.52,pp.618-623(August 2019)、及びSun et al.,Transdermal Delivery of Functional Collagen Via Polyvinylpyrrolidone Microneedles,Ann.Biomed.Eng.,43(12):2978-2990(2015)に見られ得、それらの各々は、参照によりその全体が組み込まれる。
【0078】
本開示に従った組成物は、本明細書に記載される組換えコラーゲン断片、少なくとも1つのストレス関連タンパク質、少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、少なくとも1つのDNA又はタンパク合成関連タンパク、少なくとも1つの代謝酵素、水、及び任意選択的に少なくとも1つの細胞完全性タンパク質を含むことができる。
【0079】
いくつかの実施形態では、組成物は、ストレス関連タンパク質を含むことができる。ある特定の実施形態では、ストレス関連タンパク質は、小胞体へのタンパク輸送に関与するATPase、タンパク質折り畳みに関与するATPase、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ、Hsp90、Hsp90コ-シャペロン、チオレドキシン、細胞質ATPase、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、組成物は、細胞壁関連タンパク質を含むことができる。ある特定の実施形態では、細胞壁関連タンパク質は、主要なエキソ-1,3-ベータ-グルカナーゼ、エンド-ベータ-1,3-グルカナーゼ、グリコシダーゼ、1,3-ベータ-グルカノシルトランスフェラーゼ、キチンデアセチラーゼ、フルクトース1,6-ビスリン酸アルドラーゼ、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0081】
いくつかの実施形態では、組成物は、DNA又はタンパク質合成タンパク質を含むことができる。ある特定の実施形態では、DNA又はタンパク質合成関連タンパク質は、伸長因子1-アルファ、アデノシンキナーゼ、60S酸性リボソームタンパク質P2-A、ヌクレオシド二リン酸キナーゼ、リボソームタンパク質51、リボソームタンパク質L30、リボソームタンパク質59、真核生物翻訳開始因子5A、翻訳開始因子elF4A、DNAトポイソメラーゼ2、ヒストンメチルトランスフェラーゼ、S-アデノシル-L-メチオニン依存性tRNA、真核生物翻訳開始因子3サブユニット1、リジン-tRNAリガーゼ、DNA依存性RNAポリメラーゼサブユニットベータ、転写因子II、DNAリガーゼ、及びそれらの組み合わせであり得る。
【0082】
いくつかの実施形態では、組成物は、代謝酵素を含むことができる。ある特定の実施形態では、代謝酵素は、エノラーゼI、トリオースリン酸イソメラーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ、グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ、コバラミン非依存性メチオニンシンターゼ、6-ホスホグルコン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホトランスフェラーゼ、NADPH依存性アルファ-ケトアミドレダクターゼ、ホスホグリセリン酸ムターゼ、細胞質無機ピロホスファターゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、カルボキシペプチダーゼY阻害剤、ホスファチジルグリセロール/ホスファチジルイノシトール転移タンパク質、細胞質ATPase、ミトコンドリアマトリックスATPase、ペプチジル-プロリルシス-トランスイソメラーゼ、アデノシンキナーゼ、チオール特異的ペルオキシレドキシン、オルニチンアミノトランスフェラーゼ、ケトール酸レダクトイソメルゼ(reductoisomerse)、アコニット酸ヒドラターゼ、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、グリセロールキナーゼ、アラニン:グリオキシル酸アミノトランスフェラーゼ、ヌクレオシド二リン酸キナーゼ、キチンデアセチラーゼ、トランスケトラーゼ、NADPHオキシドレダクターゼ、フルクトース1,6-ビスリン酸アルドラーゼ、NADH-シトクロムb5レダクターゼ、ホスホマンノムターゼ、ミトコンドリアペルオキシレドキシン、3-イソプロピルリンゴ酸デヒドロゲナーゼ、チオレドキシンペルオキシダーゼ、スクアレンエポキシダーゼ、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、コプロポルフィリノーゲンIIIオキシダーゼ、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ[NAD]サブユニット、NatB N末端アセチルトランスフェラーゼの触媒サブユニット、カルボキシペプチダーゼ、トリアシルグリセロールリパーゼ、アデノシルホモシステイナーゼ、フラビン含有モノオキシゲナーゼ、酸トレハラーゼ、高親和性メチオニンパーミアーゼ、アルファ-1,6マンノシルトランスフェラーゼ複合体のサブユニット、アデニル酸シクラーゼ、ホスホトランスフェラーゼ、メチレンテトラヒドロ葉酸レダクターゼ、代替オキシダーゼ、Cu(+2)輸送P型ATPase、GTPase、2-(3-アミノ-3カルボキシプロピル)ヒスチジンシンターゼサブユニット1、ペルオキシソーム生合成タンパク質PAS1、ホリルポリグルタミン酸シンターゼ、ピルビン酸キナーゼ、セリン/トレオニン-タンパク質ホスファターゼ、プロテインセリン/トレオニンキナーゼ、ベータ-マンノシルトランスフェラーゼ2、尿素アミドリアーゼ、クエン酸シンターゼ、ラノステロールシンターゼ、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0083】
いくつかの実施形態では、組成物は、約0.5重量%~約20重量%の少なくとも1つのストレス関連タンパク質、約0.7重量%~約17重量%、約1重量%~約15重量%の少なくとも1つのストレス関連タンパク質、約2重量%~約13重量%の少なくとも1つのストレス関連タンパク質、約2重量%~約11重量%の少なくとも1つのストレス関連タンパク質、約3重量%~約10重量%の少なくとも1つのストレス関連タンパク質、約4重量%~約9重量%の少なくとも1つのストレス関連タンパク質、約5重量%~約8重量%の少なくとも1つのストレス関連タンパク質、又は約6重量%~約7重量%の少なくとも1つのストレス関連タンパク質を含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、約0.5重量%、約0.6重量%、約0.7重量%、約0.8重量%、約0.9重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、又は約20重量%の少なくとも1つのストレス関連タンパク質を含むことができる。
【0084】
いくつかの実施形態では、組成物は、約0.1重量%~約20重量%の少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、約0.2重量%~約17重量%の少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、約0.3重量%~約15重量%の少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、約0.4重量%~約13重量%の少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、約0.5重量%~約10重量%の少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、約1重量%~約9重量%の少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、約1重量%~約8重量%の少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、約1.5重量%~約7.5重量%の少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、約2重量%~約7重量%の少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、約2.5重量%~約6.5重量%の少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、約3重量%~約6重量%の少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、約3.5重量%~約5.5重量%の少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質、又は約4重量%~約5重量%の少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質を含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約1重量%、約1.5重量%、約2重量%、約2.5重量%、約3重量%、約3.5重量%、約4重量%、約4.5重量%、約5重量%、約5.5重量%、約6重量%、約6.5重量%、約7重量%、約7.5重量%、約8重量%、約8.5重量%、約9重量%、約9.5重量%、約10重量%、約10.5重量%、約11重量%、約11.5重量%、約12重量%、約12.5重量%、約13重量%、約13.5重量%、約14重量%、約14.5重量%、約15重量%、約15.5重量%、約16重量%、約16.5重量%、約17重量%、約17.5重量%、約18重量%、約18.5重量%、約19重量%、約19.5重量%、又は約20重量%の少なくとも1つの細胞壁関連タンパク質を含むことができる。
【0085】
いくつかの実施形態では、組成物は、約0.1重量%~約20重量%の少なくとも1つのDNA若しくはタンパク質合成関連タンパク質、約0.2重量%~約17重量%の少なくとも1つのDNA若しくはタンパク質合成関連タンパク質、約0.3重量%~約15重量%の少なくとも1つのDNA若しくはタンパク質合成関連タンパク質、約0.4重量%~約13重量%の少なくとも1つのDNA若しくはタンパク質合成関連タンパク質、約0.5重量%~約10重量%の少なくとも1つのDNA若しくはタンパク質合成関連タンパク質、約1重量%~約9.5重量%の少なくとも1つのDNA若しくはタンパク質合成関連タンパク質、約1.5重量%~約9重量%の少なくとも1つのDNA若しくはタンパク質合成関連タンパク質、約1.5重量%~約8.5重量%の少なくとも1つのDNA若しくはタンパク質合成関連タンパク質、約1.5重量%~約8重量%の少なくとも1つのDNA若しくはタンパク質合成関連タンパク質、約2重量%~約7.5重量%の少なくとも1つのDNA若しくはタンパク質合成関連タンパク質、約2.5重量%~約7重量%の少なくとも1つのDNA若しくはタンパク質合成タンパク質、約3重量%~約6.5重量%の少なくとも1つのDNA若しくはタンパク質合成タンパク質、約3.5重量%~約6重量%の少なくとも1つのDNA若しくはタンパク質合成タンパク質、又は約4重量%~約5.5重量%の少なくとも1つのDNA若しくはタンパク質合成関連タンパク質を含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、約0.1重量%、約0.2重量%、約0.3重量%、約0.4重量%、約0.5重量%、約1重量%、約1.5重量%、約2重量%、約2.5重量%、約3重量%、約3.5重量%、約4重量%、約4.5重量%、約5重量%、約5.5重量%、約6重量%、約6.5重量%、約7重量%、約7.5重量%、約8重量%、約8.5重量%、約9重量%、約9.5重量%、約10重量%、約10.5重量%、約11重量%、約11.5重量%、約12重量%、約12.5重量%、約13重量%、約13.5重量%、約14重量%、約14.5重量%、約15重量%、約15.5重量%、約16重量%、約16.5重量%、約17重量%、約17.5重量%、約18重量%、約18.5重量%、約19重量%、約19.5重量%、又は約20重量%の少なくとも1つのDNA又はタンパク質合成関連タンパク質を含むことができる。
【0086】
いくつかの実施形態では、組成物は、約0.5重量%~約35重量%、約1重量%~約30重量%の少なくとも1つの代謝酵素、約5重量%~約25重量%の少なくとも1つの代謝酵素、約10重量%~約20重量%の少なくとも1つの代謝酵素、約12重量%~約18重量%の少なくとも1つの代謝酵素、又は約14重量%~16重量%の少なくとも1つの代謝酵素を含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、約0.5重量%、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、約15重量%、約16重量%、約17重量%、約18重量%、約19重量%、約20重量%、約21重量%、約22重量%、約23重量%、約24重量%、約25重量%、約26重量%、約27重量%、約28重量%、約29重量%、約30重量%、約31重量%、約32重量%、約33重量%、約34重量%、又は約35重量%の少なくとも1つの代謝酵素を含むことができる。
【0087】
いくつかの実施形態では、スキンケア組成物は、少なくとも1つの皮膚軟化剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、約0.5重量%~約50重量%の少なくとも1つの皮膚軟化剤、約5重量%~約45重量%の少なくとも1つの皮膚軟化剤、約10重量%~約40重量%の少なくとも1つの皮膚軟化剤、約15重量%~約35重量%の少なくとも1つの皮膚軟化剤、又は約20重量%~約30重量%の少なくとも1つの皮膚軟化剤を含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、約0.5%、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、又は約50%の少なくとも1つの皮膚軟化剤を含むことができる。
【0088】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの皮膚軟化剤は、植物性又は動物性の油又は脂肪、例えば、カンナビス種子油、Astrocaryum yauaperyense脂肪、Brassica campestris種子油、アフリカマンゴー核油、Prunus armeniaca核油、Camelina種子油、Argania spinosa核油、Prunus armeniaca核油、Hippophae rhamnoides油、Echium plantagineum種子油、エミュー油、オレンジラフィー油、キャノーラ油、Torreya nucifera種子油、Garcinia indica Choisy種子油、Carum carvi種子油、Prunus armeniaca L.var anus Maxim油、Aleurites moluccana油、エルカ酸を含有するCrambe abyssinica種子油、Vaccinium macrocarpon種子油、クルミ種子油、Ribes nigrum種子油、Vaccinium vitis-idaea L.種子油、米胚芽油、Pinus parviflora種子油、Camellia sasanqua油、Shorea種子油、酸化コーン油、シア油及び脂肪、Shorea stenoptera(種子)バトラー、Lupinus albus種子油、水添アボカド油、水添オリーブ油、水添牛脂(beef tallow)、水添大豆油、水添ホホバ油、水添植物油、水添ヤシ核油、水添ヤシ油、水添ヒマシ油、水添ホホバ油、水添植物油、水添ココナッツ油、Sclerocarya birrea種子油、Struthio camelus油、Passiflorae incarnata L.種子油、Camellia sinensis油、ツバキ油、Vaccinium oxycoccos種子油、Theobroma grandiflorum種子脂肪、ラード、クリーム、Coix lachryma-jobi L.var.ma-yuen Stapf Coix油、ババス油、落花生油、ピスタチオ種子油、Hippophae rhamnoides油、ヒマワリ種子油、Vaccinium myrtillus L.種子油、ブドウ種子油、部分水添エゴマ油、部分水添馬油(hourse oil)、プルーン種子油、ブロッコリー種子油、Luffa cylindrica種子油、Cucurbita pepo Linnaeus種子油、Haematococcus pluvialis油、Rubus chamaemorus種子油、マツ種子油、Mangifera indica種子脂肪、Mangifera indica種子油、ミンク油、Melia azadirachta種子油、モモ核油、植物油(begetable oil)、Camellia oleifera油、Rubus idaeus種子油、リンゴ種子油、Borago officinalis種子油、ローズヒップ油、Moringa oleifera Lam.の種子油、Macadamia integrifolia油、ヒマシ油、オリーブ油、アーモンド油、カカオ油、ツバキ油、ココナッツ油、ヤシ油、獣脂、ホホバ油、ブドウ種子油、アボカド油、ベニバナ油、ゴマ油、Camellia sinensis油、月見草油、小麦胚芽油、ヘーゼルナッツ油、Limnanthes alba油、Prumus persica核油、ペパーミント油、Melaleuca alternifolia油、コーン油、キャノーラ油、ヒマワリ油、アマニ油、綿実油、大豆油、落花生油、米ぬか油、カカオ油、シア油、フェンネル油、エゴマ油、カモミール油、キャロット油、キュウリ油、卵黄油、牛脂(beef fat)、馬脂肪(hourse fat)、魚油、亀油、オレンジラフィー油、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの皮膚軟化剤は、ワックス、例えば、ウルシ果皮ワックス、Jasminum officinale花ワックス、オレンジ果皮ワックス、オレンジ花ワックス、水添ホホバ油エステル、カルナバワックス、キャンデリラワックス、Narcissus poeticus L.花ワックス、米ぬかワックス、Myrica rubra f.alba果実ワックス、キンゴウカン花ワックス、Polianthes tuberosa花ワックス、蜜蝋、鯨蝋、オレンジラフィー油、ラノリン、ライスワックス、モンタンワックス、オゾケライト、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0090】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの皮膚軟化剤は、炭化水素、例えば、イソエイコサン、イソドデカン、イソヘキサデカン、ジエチルヘキシルシクロヘキサン、ペンタヒドロスクアラン、鉱油、ペトロラタム、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、ポリブテン、スクアラン、スクアレン、微結晶ワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン、オゾケライト、α-オレフィンオリゴマー、テトラデセン、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0091】
いくつかの実施形態では、皮膚軟化剤は、天然又は合成の脂肪酸、例えば、異性化リノール酸、牛脂脂肪酸、脂肪酸(C14-28)、脂肪酸(C20-40)、水添ココナッツ脂肪酸、ヤシ核脂肪酸、10-ヒドロキシデカン酸、分岐脂肪酸(C14-28)、分岐脂肪酸(C21-31)、ベヘン酸、カプリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ラノリン脂肪酸、リノール酸、リノレン酸、ラウリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、1,2-ヒドロキシステアリン酸、パルミトオレイン酸、エルカ酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、イソヘキサデセン酸(isohexadecenoic acid)、アンテイソヘンエイコサン酸(anteisoheneicosanoic acid)、イソノナン酸、2-エチルヘキサン酸、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0092】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの皮膚軟化剤は、天然又は合成の高級アルコール、例えば、C12-16アルコール、C14-22アルコール、C20-22アルコール、C20-40アルコール、C30-50アルコール、アブラナ菜種ステロール、イソセチルアルコール、イソプロパノール、カプリリルグリコール、米ぬかステロール、水添菜種アルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、カプリルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、ホホバアルコール、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール、イソステアリルアルコール、セチルアルコール、コレステロール、フィトステロール、ラノリンアルコール、水添ラノリンアルコール、パルミチルアルコール、2-デシルテトラデシノール、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0093】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの皮膚軟化剤は、エステル、例えばイソプロピルC12-15-パレス-9カルボキシレート、オクチルドデシルピロリドンカルボン酸、メンチルピロリドンカルボン酸、ラウリルピロリドンカルボン酸、PEG-2イソセデス-7カルボン酸セチルエステル、アジピン酸ジ-PPG-3ミリスチルエーテル、アジピン酸ジ-PPG-2ミレス-10、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジヘプチルウンデシル、アボカド油脂肪酸エチル、アボカド油脂肪酸ブチル、安息香酸メチルグルセス-20、イソステアリン酸エチル、(イソステアリン酸/コハク酸)ヒマシ油、イソステアリン酸水添ヒマシ油、イソステアリン酸バチル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、(イソステアリン酸/蜜蝋/コハク酸)ヒマシ油、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸オクチル、イソノナン酸セテアリル、イソ酪酸酢酸スクロース、エイコセン酸カプリリル、エチルヘキサン酸ブチルエチルプロパンジオール、エルカ酸オクチルドデシル、エルカ酸オレイル、オクタン酸アルキル(C14、C16、及びC18)、(オクタン酸/ステアリン酸/アジピン酸)グリセリル、オクタン酸セチル、オクタン酸ステアリル、エチルヘキサン酸セテアリル、エチルヘキサン酸ヘキシルデシル、オリーブ油脂肪酸エチル、オレイン酸オレイル、カプリル酸/カプリン酸)グリセリド、カプリル酸/カプリン酸/ココナッツ脂肪酸グリセリド、カプリル酸/カプリン酸/コハク酸トリグリセリド、カプリン酸セチル、クエン酸トリイソステアリル、クエン酸トリイソオクチルドデシル、クエン酸/乳酸/リノール酸/オレイン酸テトラグリセリド、コハク酸イソステアリルジグリセリル、コハク酸ジエトキシルエチル、コハク酸ジオクチル、米ぬか油脂肪酸フィトステリル、酢酸セチル、酢酸ファルネシル、酢酸ラノリンアルコール、酢酸リナリル、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、ジイソステアリン酸ダイマー-ジリノレイル、ジイソステアリン酸ダイマー-ジリノレイル、ジイソステアリン酸ネオペンチルグリコール、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジオレイン酸PEG-18ヒマシ油、ジ-(カプリル酸/カプリン酸)ブチレングリコール、ジカプリル酸イソソルバイド、ジ-(カプリル酸/カプリン酸)ポリエチレングリコール、ジステアリルクエン酸ジココイルペンタエリスリチル、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸PG-20メチルグルコース、ジステアリン酸ペンタエリスリチル、ジネオペンタン酸ジエチルペンタンジオール、ジネオペンタン酸メチルペンタンジオール、ジノナン酸ポリエチレングリコール、C10-30コレステロール/ラノステロールエステル、C12-~C-18セチルエステル、ジラウリン酸グリコール、ジリノール酸ジイソプロピルダイマー、水添ロジン酸ペンタエリスリチル(pentaerythrityl hydrogenated rodinate)、水添ロジン酸メチル、ジイソステアリン酸/水添ロジン酸グリセリル、ステアリン酸エチルヘキシル、オキシステアリン酸イソセチルステアロイル、オキシステアリン酸オクチルドデシルステアロイル、セバシン酸ジブチルオクチル、ジリノール酸(dilinoreate)オクチルドデシル/PPG-3ミリスチルエーテルダイマー、ジリノール酸ジ-(イソステアリル/フィトフィトリル(phytophytoryl))ダイマー、ジリノール酸ジセテアリルダイマー、ジリノール酸水添ヒマシ油ダイマー、ジリノール酸ステアリル/PPG-3ミリスチルエーテルダイマー、ジリノール酸ダイマージリノレイルダイマー、ジリノール酸ビス-ベヘニル/イソステアリル/フィトステリルダイマージリノレイルダイマー、ジリノール酸フィトフィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニルダイマー、ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物、炭酸C14-15ジアルキル、炭酸ジエチルヘキシル、炭酸ジカプリリル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、ドデカカプリル酸/カプリン酸ポリグリセリル-10、ドデカン二酸ジイソセチル、ドデカン二酸ジオクチルドデシル、トリイソステアリン酸、トリエチルヘキサン酸エリスリチル、トリエチルヘキサン酸ジトリメチロールプロパン、トリエチルヘキサノイン(トリオクタノイン)、トリメチロールプロパントリエチルヘキシルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリカプリリン、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、カプリル酸/カプリン酸/ステアリン酸トリグリセリド、カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸トリグリセリド、C8-12酸-トリグリセリド、トリステアリン、トリパルミチン、トリパルミトレイン、トリヒドロキシステアリン、トリベヘン酸、トリ-ポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、トリミリスチン、乳酸C12-15アルキル、乳酸エチル、乳酸オクチルドデシル、乳酸ブチル、乳酸メンチル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸ミリスチル、ノナン酸オクチルエステル、ノナン酸コレステロールエステル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸セチル、ビス-ジグリセリルポリアシルアジペート-1、ビス-ジグリセリルポリアシルアジペート-2、ペンタヒドロキシステアリン酸/ペンタイソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ジヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸水添ヒマシ油、ヘキサヒロキシステアリン酸(hexahyroxystearate)/ステアリン酸/ロジン酸ジペンタエリスリチル、ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、ヒマシ油脂肪酸PPG-6、リシノール酸メチル、プロピオン酸ミリスチル、C10-40イソアルキル酸コレステロールエステル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸/ヘキサステアリン酸/ヘキサロジン酸ジペンタエリスリチル、ヘプタン酸ステアリル、ベヘン酸/エイコサン二酸グリセリル、ホホバエステル、ホホバ脂肪酸イソプロピル、マカダミアナッツ脂肪酸エチル、マカダミアナッツ脂肪酸コレステリル、マカダミアナッツ脂肪酸フィトステリル、マレイン酸ジオクチル、マロン酸ジエチルヘキシルシリンギリデン、ミリストイルメチルアミノプロピオン酸ヘイルデシル(heyldecyl myristoyl methylaminopropionate)、メチルクロトン酸シトロネリル、メドウフォームエストリド、メドウフォーム油脂肪酸オクチルドデシル、ヤシ油脂肪酸/クエン酸/乳酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸デシル、酪酸コレステリル、酪酸ジヒドロコレステリル、ラノリン脂肪酸オクチルドデシル、ラノリン脂肪酸コレステリル、リシノール酸オクチルドデシル、リンゴ酸ジエチルヘキシル、リン酸トリオレイル、リン酸トリセチル、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリル、2-エチルヘキサン酸セチル、ジ-2-エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、パルミチン酸オクチル、イソステアリル酸イソセチル、ステアリル酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ネオペンタン酸イソアルキル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、カプリル酸セチル、ラウリン酸デシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、トリミリスチン酸グリセリル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、リシノール酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸イソセチル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2-エチルヘキサン酸セトステアリル、2-エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸/ジカプリル酸プロピレングリコール、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ジカプリル酸プロピレングリコール、カプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリウンデシレン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ネオデカン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソステアリル、ヘキシルデシルネオデカン、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルデシル、ポリグリセリルオレイン酸エステル、ポリグリセリルイソステアリン酸エステル、炭酸ジプロピル、炭酸C12-~C18-ジアルキル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソアラキジル、クエン酸トリイソオクチル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルデシル、乳酸ラノリン、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル、コハク酸2-エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、ヒドロキシステアリン酸イソセチル12-ステアロイル、ヒドロキシステアリン酸ステアリル12-ステアロイル、ヒドロキシステアリン酸イソステアリル12-ステアロイル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、及びラノリン脂肪酸イソプロピル;ラノリン、例えば、液状ラノリン、水添ラノリン、吸着精製ラノリン、酢酸ラノリン、アセチル化ラノリン、ヒドロキシラノリン、ポリオキシエチレンラノリン、硬質ラノリン脂肪酸、及び酢酸セチル・ラノリン;スフィンゴリン脂質、例えば、レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0094】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの皮膚軟化剤は、ホスファチジン酸及びリゾレシチンなどのリン脂質;水添大豆リン脂質、部分水添大豆リン脂質、水添卵黄リン脂質、部分水添卵黄リン脂質などのリン脂質誘導体;ジヒドロコレステロール、ラノステロール、ジヒドロラノステロール、及びコール酸などのステロール;メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ステアロキシシリコーン、デカメチルシクロペンタシロキサン、又はドデカメチルシクロヘキサシロキサンなどのシリコーン含有油剤;サポゲニン;サポニン;並びにパーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタンなどのフッ素含有油剤、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0095】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの皮膚軟化剤は、ココグリセリド、セチルアルコール、テトラデカン、carthamus tinctorius(ベニバナ)オレオソーム、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0096】
いくつかの実施形態では、組成物は、少なくとも1つの乳化剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、約1重量%~約15重量%の少なくとも1つの乳化剤、約2重量%~約10重量%の少なくとも1つの乳化剤、約3重量%~約9重量%の少なくとも1つの乳化剤、約4重量%~約8重量%の少なくとも1つの乳化剤、又は約5重量%~約7重量%の少なくとも1つの乳化剤を含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、約1重量%、約2重量%、約3重量%、約4重量%、約5重量%、約6重量%、約7重量%、約8重量%、約9重量%、約10重量%、約11重量%、約12重量%、約13重量%、約14重量%、又は約15重量%の少なくとも1つの乳化剤を含むことができる。
【0097】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの乳化剤は、カチオン性、アニオン性、又は非イオン性乳化剤であり得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの乳化剤は、ステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、ステアリン酸PEG(ステアリン酸PEG-100、ステアリン酸PEG-200、ステアリン酸PEG-300などであるが、これらに限定されない)、セスキオレイン酸ソルビタン、オリーブ油脂肪酸ソルビタン、ステアリン酸ソルビタン、レシチン、ウンデセス-3、セスキステアリン酸PEG-20メチルグルコース、トリデセス-3、トリデセス-12、ラウレス-9、ベヘノイルステアリン酸、オレス-2、オレス-20、ラウリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、ステアレス-2、ステアレス-20、ステアレス-21、ラウレス-23、C11-15-パレス-15、PPG-24-ブテス-27、Avena sativa(カラスムギ)ペプチド、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの高分子量ポリマー、PPG5-セテス-10リン酸、オレス-5リン酸、ジオレイルリン酸、オレス-3リン酸、オレス-10リン酸、リン酸ラウリル、トリデセス-3リン酸、トリデセス-6リン酸、デセス-6リン酸、トリラウレス-4リン酸、C20-22アルコール、デカオレイン酸ポリグリセロール-10、オレイン酸ポリグリセリル-3、PEG/PPG-20/6ジメチコン、ビス-PEG/PPG-20/20ジメチコン、ビス-PEG/PPG-16/16 PEG/PPG-16/16ジメチコン、ビス-PEG/PPG20/5 PEG/PPG-20/5ジメチコン、メトキシPEG/PPG-25/4ジメチコン、ビス-PEG/PPG-14/14ジメチコン、PEG-11メチルエチルジメチコン、PEG/PPG-20/22ブチルエーテルジメチコン、ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、PEG-10ジメチコン、ポリグリセリル-3ジシロキサンジメチコン、ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ラウリルPEG-8ジメチコン、ステアリン酸ナトリウム、ラウリン酸スクロース、ミリスチン酸スクロース、ステアリン酸スクロース、セスキステアリン酸メチルグルコース、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0098】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの乳化剤は、キサンタンガム、アカシアガム、キャンデリラポリグリセリル-3エステル、ホホバポリグリセリル-3エステル、米ぬかポリグリセリル-3エステル、ステアリン酸グリセリル、セテアリルアルコール、ステアロイル乳酸ナトリウム、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0099】
いくつかの実施形態では、組成物は、約0.1重量%~約10重量%の少なくとも1つの抗酸化剤、約0.1重量%~約9重量%の少なくとも1つの抗酸化剤、約0.5重量%~約8.5重量%の少なくとも1つの抗酸化剤、約1重量%~約7.5重量%の少なくとも1つの抗酸化剤、約1.5重量%~約7重量%の少なくとも1つの抗酸化剤、約2重量%~約6.5重量%の少なくとも1つの抗酸化剤、約2.5重量%~約6重量%の少なくとも1つの抗酸化剤、約3重量%~約5.5重量%の少なくとも1つの抗酸化剤、又は約3.5重量%~約5重量%の少なくとも1つの抗酸化剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、約0.1%、約0.5%,about 1%、約1.5%、約2%、約2.5%、約3%、約3.5%、約4%、約4.5%、約5%、約5.5%、約6%、約6.5%、約7%、約7.5%、約8%、約8.5%、約9%、約9.5%、又は約10%の少なくとも1つの抗酸化剤を含むことができる。
【0100】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの抗酸化剤は、レチノール、デヒドロレチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、レチナール、レチノイン酸、及びビタミンA油などのビタミンA並びにその誘導体及び塩;ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサール-5リン酸、及びピリドキサミンなどのビタミンB並びにその誘導体及び塩;エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール、及び1,2,5-ジヒドロキシコレカルシフェロールなどのビタミンD並びにその誘導体及び塩;若しくはα-トコフェロール、β-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロール、α-トコトリエノール、β-トコトリエノール、γ-トコトリエノール、δ-トコトリエノール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロールなどのビタミンE並びにその誘導体及び塩;又はそれらの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの抗酸化剤は、トロロックス及びその塩であり得る。
【0101】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの抗酸化剤は、α-カロテン、β-カロテン、γ-カロテン、クリプトキサンチン、アスタキサンチン、フコキサンチン、又はそれらの組み合わせなどのカロテノイド及びその誘導体であり得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの抗酸化剤は、ジヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、α-リポ酸、デヒドロリポ酸、グルタチオン、並びにそれらの誘導体及び塩;尿酸;エリソルビン酸及びエリソルビン酸ナトリウムなどのエリソルビン酸並びにその誘導体及び塩;没食子酸及び没食子酸プロピルなどの没食子酸並びにその誘導体及び塩;ルチン及びα-グリコシルルチンなどのルチン並びにその誘導体及び塩;トリプトファン並びにその誘導体及び塩;ヒスチジン並びにその誘導体及び塩;N-アセチルシステイン、N-アセチルホモシステイン、N-オクタノイルシステイン、及びN-アセチルシステインメチルエステルなどのシステイン並びにその誘導体及び塩;N,N’-ジアセチルシスチンジメチルエステル、N,N’-ジオクタノイルシスチンジメチルエステル、及びN,N’-ジオクタノイルホモシスチンジメチルエステルエステルなどのシスチン並びにその誘導体及び塩;カルノシン並びにその誘導体及び塩;ホモカルノシン並びにその誘導体及び塩;アンセリン並びにその誘導体及び塩;カルシニン並びにその誘導体及び塩;ヒスチジン及び/若しくはトリプトファン及び/若しくはヒスタミンを含有するジペプチド若しくはトリペプチド誘導体及びその塩;フラバノン、フラボン、アントシアニン、アントシアニジン、フラボノール、ケルセチン、クエルシトリン、ミリセチン、フィセチン、ハマメリタンニン、カテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、没食子酸エピカテキン、及び没食子酸エピガロカテキンなどのフラボノイド;タンニン酸、コーヒー酸、フェルラ酸、プロトカテク酸、カルコン、オリザノール、カルノソール、セサモール、セサミン、セサモリン、ジンゲロン、クルクミン、テトラヒドロクルクミン、クロバミド(カフェオイルドーパ)、デオキシクロバミド、ショウガオール、カプサイチン、バニルアミド、エラグ酸、ブロムフェノール、フラボグラウシン、メラノイジン、リボフラビン、酪酸リボフラビン、リボフラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチド、ユビキノン、ユビキノール、マンニトール、ビリルビン、コレステロール、エブセレン、セレノメチオニン、セルロプラスミン、トランスフェリン、ラクトフェリン、アルブミン、スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、メタロチオネイン、チオレドキシン、チオタウリン、O-ホスホノピリドキシリデンローダミン、及びN-(2-ヒドロキシベンジル)アミノ酸、並びにそれらの誘導体及び塩;N-(4-ピリドキシルメチレン)アミノ酸、並びにその誘導体及び塩;並びにリジン、1-メチオニン、プロリン、シリマリン、茶抽出物、ブドウ樹皮/種子抽出物、メラニン、ローズマリー抽出物などの他のもの、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0103】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの抗酸化剤は、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンB、又はビタミンDであり得る。
【0104】
いくつかの実施形態では、組成物は、約0.1重量%~約10重量%の少なくとも1つの保水剤、約0.5重量%~約10重量%の少なくとも1つの保水剤、約0.5重量%~約9重量%の少なくとも1つの保水剤、約0.5重量%~約8重量%の少なくとも1つの保水剤、約0.5重量%~約7重量%の少なくとも1つの保水剤、約0.5重量%~約6重量%の少なくとも1つの保水剤、0.5重量%~約5重量%の少なくとも1つの保水剤、約1重量%~約10重量%の少なくとも1つの保水剤、約2重量%~約9重量%の少なくとも1つの保水剤、約3重量%~約8重量%の少なくとも1つの保水剤、約4重量%~約7重量%の少なくとも1つの保水剤、又は約5重量%~約6重量%の少なくとも1つの保水剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、約0.1重量%、約0.5重量%、約1重量%、約1.5重量%、約2重量%、約2.5重量%、約3重量%、約3.5重量%、約4重量%、約4.5重量%、約5重量%、約5.5重量%、約6重量%、約6.5重量%、約7重量%、約7.5重量%、約8重量%、約8.5重量%、約9重量%、約9.5重量%、又は約10重量%の少なくとも1つの保水剤を含むことができる。
【0105】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの保水剤は、グリセロール、ソルビトール、アルキレングリコール(例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコールなど)、プロパンジオール、カプリリルグリコール、エチルヘキシルグリセリン、C1-3アルコキシル化グルコース誘導体、三酢酸グリセリル、ヘキサントリオール、ビニルアルコール、キシリトール、マルチトール、ポリデキストロース、アルコキシル化グリセリン(例えば、エトキシル化グリセリン)、キラヤ、尿素、アロエベラゲル、MPジオール(2-メチル-1,3-プロパンジオールとしても知られる)、アルファヒドロキシル酸(例えば、乳酸)、ハチミツ、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0106】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの保水剤は、プロパンジオール、カプリリルグリコール、エチルヘキシルグリセリン、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0107】
キレート剤は、金属イオンと結合し、それらが製剤中の他の物質と化学的に反応するのを防ぐ。いくつかの実施形態では、スキンケア組成物は、約0.1重量%~約5重量%の少なくとも1つのキレート剤、約0.5重量%~約4重量%の少なくとも1つのキレート剤、約0.5重量%~約3重量%の少なくとも1つのキレート剤、約0.5重量%~約2.5重量%の少なくとも1つのキレート剤、約1重量%~約5重量%の少なくとも1つのキレート剤、約1.5重量%~約3.5重量%の少なくとも1つのキレート剤、又は約2重量%~約3重量%の少なくとも1つのキレート剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、スキンケア組成物は、約0.1重量%、約0.5重量%、約1重量%、約1.5重量%、約2重量%、約2.5重量%、約3重量%、約3.5重量%、約4重量%、約4.5重量%、又は約5重量%の少なくとも1つのキレート剤を含むことができる。
【0108】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのキレート剤は、エチレンジアミン四酢酸(ethylenediaminetetraacetate、EDTA)、EDTA二ナトリウム塩、EDTA三ナトリウム塩、及びEDTA四ナトリウム塩などのエチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸のナトリウム塩などのヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸;エチレンジアミンジコハク酸三ナトリウム;トリポリリン酸、ジエチレントリアミン五酢酸、フィチン酸、及びエチドロン酸などのホスホン酸及びそのナトリウム塩;シュウ酸ナトリウム、ポリアスパラギン酸、及びポリグルタミン酸などのポリ(アミノ酸);並びにポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、リン酸、ピロリン酸、ヘキサメタリン酸、フィチン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、アラニン、ジヒドロキシエチルグリシン、グルコン酸、コハク酸、酒石酸などの他のもの、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0109】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのキレート剤は、エチレンジアミンジコハク酸三ナトリウム、フィチン酸ナトリウム、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0110】
いくつかの実施形態では、組成物は、約0.5重量%~約10重量%の少なくとも1つのホワイトニング剤、約1重量%~約10重量%の少なくとも1つのホワイトニング剤、約2重量%~約9重量%の少なくとも1つのホワイトニング剤、約3重量%~約8重量%の少なくとも1つのホワイトニング剤、約4重量%~約7重量%の少なくとも1つのホワイトニング剤、約5重量%~約6重量%の少なくとも1つのホワイトニング剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、スキンケア組成物は、約2重量%~約5重量%の少なくとも1つのホワイトニング剤を含むことができる。いくつかの実施形態では、スキンケア組成物は、約0.1重量%、約0.5重量%、約1重量%、約1.5重量%、約2重量%、約2.5重量%、約3重量%、約3.5重量%、約4重量%、約4.5重量%、約5重量%、約5.5重量%、約6重量%、約6.5重量%、約7重量%、約7.5重量%、約8重量%、約8.5重量%、約9重量%、約9.5重量%、又は約10重量%の少なくとも1つのホワイトニング剤を含むことができる。
【0111】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのホワイトニング剤は、3-メトキシサリチル酸、3-エトキシサリチル酸、4-メトキシサリチル酸、4-エトキシサリチル酸、4-プロポキシサリチル酸、4-イソプロポキシサリチル酸、4-ブトキシサリチル酸、5-メトキシサリチル酸、5-エトキシサリチル酸、5-プロポキシサリチル酸、又はそれらの組み合わせなどのアルコキシサリチル酸及びその塩であり得る。
【0112】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのホワイトニング剤は、アルブチン、α-アルブチン、ヒドロキノンα-L-グルコース、ヒドロキノンβ-L-グルコース、ヒドロキノンα-D-ガラクトース、ヒドロキノンβ-D-ガラクトース、ヒドロキノンα-L-ガラクトース、ヒドロキノンβ-L-ガラクトース、ヒドロキノンα-D-リボース、ヒドロキノンβ-D-リボース、ヒドロキノンα-L-リボース、ヒドロキノンβ-L-リボース、ヒドロキノンα-D-アラビノース、ヒドロキノンβ-D-アラビノース、ヒドロキノンα-L-アラビノース、ヒドロキノンβ-L-アラビノース、ヒドロキノンα-D-グルコサミン、ヒドロキノンβ-D-グルコサミン、ヒドロキノンα-L-グルコサミン、ヒドロキノンβ-L-グルコサミン、ヒドロキノンα-D-ガラクトサミン、ヒドロキノンβ-D-ガラクトサミン、ヒドロキノンα-L-ガラクトサミン、ヒドロキノンβ-L-ガラクトサミン、ヒドロキノンα-D-グルクロン酸、ヒドロキノンβ-D-グルクロン酸、ヒドロキノンα-L-グルクロン酸、ヒドロキノンβ-L-グルクロン酸、ヒドロキノンα-D-ガラクツロン酸、ヒドロキノンβ-D-ガラクツロン酸、ヒドロキノンα-L-ガラクツロン酸、ヒドロキノンβ-L-ガラクツロン酸、又はそれらの組み合わせなどのヒドロキノン及びその誘導体であり得る。
【0113】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのホワイトニング剤は、ラネキサム酸(ranexamic acid)並びにその誘導体及び塩;4-n-ブチルレゾルシノールなどのレゾルシン及びその誘導体;コウジ酸並びにその誘導体及び塩;エラグ酸及びリノール酸並びにそれらの塩、フェニル水銀ヘキサクロロフェン、酸化水銀、塩化水銀、過酸化水素、過酸化亜鉛、2-アミノフェノール及びその誘導体、フェルラ酸及びその誘導体、プラセンタ抽出物、グルタチオン、オリザノール、ブチルレゾルシノール、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0114】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのホワイトニング剤は、Pimpinella anisum抽出物、Japanese knotweed抽出物、Daphne pseudomezereum抽出物、Senna obtusifolia抽出物、Cassia obtusifolia L.の種子抽出物、Astsagalusu mambranaceus Bgeの根抽出物、Astsagalusu mambranaceus Bge抽出物、Trichosanthes laceribracteata抽出物、Xanthium strumarium抽出物、Gastrodia elata抽出物、Pyracantha fortuneana fruit抽出物、Polygonum sachalinense Fr.Schm抽出物、Lindera strychnifolia F.Vill抽出物、Cucurbita(カボチャ)抽出物、Typha latifolia L.抽出物、Euphorbia kansui Liou抽出物、Agrimonia pilosa Ledeb.var.japonica(Miq.)Nakai抽出物、Lindera umbellata抽出物、Saxifraga fusca var.kikubuki抽出物、Agave sisalana抽出物、Clematis chinensis抽出物、Clematis chinensis Osbeck抽出物、Cerasus speciosa(Koidz.)H.Ohba抽出物、Cerasus sargentii(Rehder)H.Ohba抽出物、Prunus incisa Thunb抽出物、Prunus nipponica抽出物、Cerasus subhirtella(Miq.)S.Y.Sokolov抽出物、Prunus lannesiana Wilson抽出物、Aster tataricus抽出物、Trachycarpus fortunei抽出物、Iris florentina L.抽出物、Clematis terniflora抽出物、Magnolia salicifolia抽出物、Saxifraga fortunei var.incisolobata抽出物、Oenothera tetraptera抽出物、Convolvulaceae/Cuscuta chinensis Lam./C.Japonica Choisyの乾燥種子抽出物、Cuscuta australis抽出物、Cuscuta japonica Choisy抽出物、Artemisia absinthium抽出物、Achillea alpina L.抽出物、Dictamnus albus抽出物、Anethum gra veolens L.抽出物、Reynoutria japonica var.terminalis抽出物、Tribulus terrestris抽出物、Pyrrosia lingua(Thunb.)Farw抽出物、Typha domingensis抽出物、Angelica dahuricaの根抽出物、フローラルブランカ抽出物、ハミュラ(Brickellia cabanillesy)抽出物、Artemisia fukudo Makino抽出物、Convolvulus arvensis抽出物、Santalum album抽出物、Ganoderma lucidum抽出物、Leonurus japonicus Houtt抽出物、Salix gilgiana Seemen抽出物、Salix chaenomeloides Kimura抽出物、Salix gracilistyla抽出物、Salix integra抽出物、Salix kinuyanagi Kimura抽出物、Salix koriyanagi Kimura抽出物、Salix matsudana Koidz.var.tortuosa Vilm抽出物、Salix reinii Fr.et Sav抽出物、Salix sieboldiana抽出物、Toisusu urbaniana Kimura抽出物、Salix viminalis/Salix longifolia抽出物、Salix vulpina Anderss抽出物、Populus maximowiczii A.Henry抽出物、Myrica rubraの乾燥樹皮抽出物、Agave americana var.marginata抽出物、Agave americana抽出物、Agave americana var.marginata抽出物、Edgeworthia papyrifera Sieb.et Zucc抽出物、Enteromorpha種抽出物、Enteromorpha linza/compressa抽出物、Enteromorpha prolifera抽出物、Enteromorpha compressa(Linnaeus)Nees抽出物、Ulva intestinalis Linnaeus抽出物、Ulva Linnaeus抽出物、Laminaria抽出物、Laminaria Japonica Areschoug抽出物、Laminaria ochotensis抽出物、Laminaria religiosa Miyabe抽出物、Laminaria angustata抽出物、Undaria pinnatifida抽出物、Undaria undarioides抽出物、Undaria peterseniana抽出物、Sargassum fusiforme抽出物、Fucus evanescens C.Agardh(F.vesiculosus)抽出物、Padina arborescens抽出物、Padina australis Hauck抽出物、Padina australis Hauck var.cuneata Tak.Tanaka et K.Nozawa抽出物、Padina boryana Thivy抽出物、Padina crassa Yamada抽出物、Padina japonica Yamada抽出物、Padina minor Yamada抽出物、Padina stipitata Tak.Tanaka et K.Nozawa抽出物、Eucheuma serra(J.Agardh)J.Agardh抽出物、Eucheuma amakusaense Okamura抽出物、Eucheuma denticulatum(Burman)Collins et Hervey抽出物、Eucheuma arnoldii Weber-van Bosse抽出物、Chondrus ocelatus Holmes抽出物、Chondrus verrucosus Mikami抽出物、Chondrus nipponicus Yendo抽出物、Chondrus pinnulatus(Harvey)Okamura抽出物、Gigartinales Schmitz抽出物、Chondracanthus teedii抽出物、Chondracanthus intermedius抽出物、Dictyopteris latiuscula抽出物、Dictyopteris polypodioides抽出物、Sphaerotrichia divaricata(C.Agardh)Kylin抽出物、Cymathaere抽出物、Cymathaere japonica抽出物、Sargassum hemiphyllum Agardh抽出物、Sargassum segii抽出物、Sargassum filicinum抽出物、Sargassum sagamianum抽出物、Sargassum nigrifolium抽出物、Sargassum piluliferum(Turner)C.Agardh抽出物、Sargassum tosaense Yendo抽出物、Sargassum patens C.Agardh抽出物、Sargassum thunbergii(Mertens ex Roth)Kuntze抽出物、Sargassum ringgoldianum Harvey種Ringgoldianum抽出物、Grateloupia filicina(Lamouroux)C.Agardh抽出物、Halymenia agardhii抽出物、Sebdenia polydactyla抽出物、Grateloupia acuminata Holmes抽出物、Polyopes affinis(Harvey)Kawaguchi et Wang抽出物、Gracilaria gagas抽出物、Ceratodictyon spongiosum Zanardini抽出物、Lomentaria catenata Harvey抽出物、Lomentaria pinnata Segawa抽出物、Lomentaria pinnata Segawa抽出物、Laurencia intermedia Yamada抽出物、Laurencia undulata抽出物、Laurencia pinnata Yamada抽出物、Laurencia brongniartii J.Agardh抽出物、Odonthalia corymbifera(Gmelin)Greville抽出物、Tilia抽出物、Camotede azafran抽出物、Hibiscus種抽出物、Poleoverde verde抽出物、Raphanus sativus抽出物、Sargassum confusum C.Agardh抽出物、Sargassum kjellmanianum Yendo抽出物、Sargassum macrocarpum C.Agardh抽出物、Perilla frutescens var.crispa抽出物、プラセンタ抽出物、「RUSINOL」(4-n-ブチルレゾルシノール)、シルク抽出物、Acacia Mill抽出物、Malpighia glabra抽出物、Abutilon avicennae抽出物、Betula pendula抽出物、Quercus(ゴバイシ)抽出物、Castanea crenata抽出物、Isodon umbrosus var.leucanthus f.kameba抽出物、Isodon trichocarpus抽出物、Rabdosia japonica(Burm.fil.)H.Hara抽出物、Oenanthe javanica抽出物、Fagopyrum esculentum抽出物、Durvillaea antarctica抽出物、Capsella bursa-pastoris抽出物、Eupatorium japonicum抽出物、Moraceae抽出物、Gardenia jasminoides抽出物、Angelica acutiloba抽出物、Sanguisorba officinalis抽出物、Sophora flavescens抽出物、Artemisia indica var.maximowiczii抽出物、Lonicera japonica抽出物、Phellodendron amurense抽出物、Houttuynia cordata抽出物、Poria cocos抽出物、Coix lacryma-jobi var.ma-yuen抽出物、Lamium album L.var.barbatum抽出物、Humulus lupulus抽出物、Crataegus cuneata抽出物、Eucalyptus抽出物、Achillea millefolium抽出物、Althaea抽出物、Cinnamomum loureiri Nees抽出物、Vitex rotundifolia L.fil.抽出物、Hamamelis virginiana抽出物、Morus australis抽出物、Platycodon grandiflorum抽出物、Euphorbia lathyris L.抽出物、Iris japonica抽出物、Ephedra intermedia抽出物、
Cnidium officinale Makino抽出物、Aralia cordata抽出物、Bupleurum/Eryngium抽出物、Saposhnikovia divaricata抽出物、Glehnia littoralis抽出物、Scutellaria baicalensis抽出物、牡丹皮抽出物、Paeonia lactiflora Paeonia抽出物、Geranium thunbergii抽出物、Pueraria lobata抽出物、Glycyrrhiza uralensis 根抽出物、Rhus javanica抽出物、Aloe barbadensis Miller抽出物、Cimicifugae rhizoma抽出物、Carthamus tinctorius抽出物、緑茶抽出物、紅茶抽出物、Uncaria gambir抽出物、Matricaria recutita抽出物、Persicaria tinctoria抽出物、油溶性Glycyrrhiza glabra(甘草)根抽出物、Cacumen Tamaricis抽出物、Saxifraga stolonifera抽出物、又はそれらの組み合わせなどの植物抽出物由来であり得る。
【0115】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのホワイトニング剤は、ヒドロキノン、コウジ酸、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0116】
いくつかの実施形態では、組成物は、約35重量%~約75重量%の少なくとも1つの界面活性剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、約25重量%~約80重量%の少なくとも1つの界面活性剤、約30重量%~約75重量%の少なくとも1つの界面活性剤、約35重量%~約70重量%の少なくとも1つの界面活性剤、約40重量%~約65重量%の少なくとも1つの界面活性剤、又は約50重量%~約60重量%の少なくとも1つの界面活性剤を含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、約55重量%、約60重量%、約65重量%、約70重量%、約72重量%、約75重量%、又は約80重量%の少なくとも1つ以上の界面活性剤を含むことができる。
【0117】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの界面活性剤は、クエン酸ステアリン酸グリセリル、セチルリン酸カリウム、水添ヤシグリセリド、クエン酸オレイン酸グリセリル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ラウリルグルコシド、デシルグルコシド、カプリリル/カプリルグルコシド、ココ-グルコシド、オレイン酸グリセリル、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸二ナトリウム、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ココ-ベタイン、コカミドプロピルベタイン、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリリルカプリルコムギふすま/わらグリコシド、アンズ核油(圧搾又は精製)、Argania spinosa核油、ステアリン酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビチル、Persea gratissima油、クエン酸ステアリン酸グリセリル、アルガンアンホ酢酸ナトリウム、ババスズアンホ酢酸ナトリウム、カカオ脂アンホ酢酸ナトリウム、綿実アンホ酢酸ナトリウム、シア脂アンホ酢酸ナトリウム、マンゴーアンホ酢酸ナトリウム、オリーブアンホ酢酸ナトリウム、米ぬかアンホ酢酸ナトリウム、スイートアーモンドアンホ酢酸ナトリウム、ヒマワリ種子アンホ酢酸ナトリウム、ココ-カプリレート、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイン酸グリセリル、Theobroma cacao種子バター、ヤシ油脂肪酸カリウム、ステアロイル乳酸ナトリウム、アカシアセネガルガム、加水分解リゾビアンガム、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ヤシ油脂肪酸ポリグリセリル-3、ポリリシノール酸ポリグリセリル-3、リシノール酸ポリグリセリル-3、ブラシシルイソロイシンエシレート、ブラシカアルコール、アマニ脂肪酸ポリグリセリル-3ソルビチル、Olea europaea果実油、ココイルメチルグルカミド、ラウロイルカラスムギアミノ酸ナトリウム、Chenopodium quinoa種子抽出物、ココナッツアルコール、デカオレイン酸ポリグリセリル-10、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、オレイン酸ポリグリセリル-10、パルミチン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸ポリグリセリル-10、ジステアリン酸ポリグリセリル-10、トリステアリン酸ポリグリセリル-10、ペンタオレイン酸ポリグリセリル-10、ペンタステアリン酸ポリグリセリル-10、ヘプタヒドロキシステアリン酸ポリグリセリル-10、ヘプチルグルコシド、Sesamum indicum種子油、スイートアーモンド油ポリグリセリル-6エステル、アンズ核油ポリグリセリル-10エステル、アンズ核油ポリグリセリル-6エステル、アルガン油ポリグリセリル-6エステル、ババス油ポリグリセリル-6エステル、Adansonia digitata種子油ポリグリセリル-6エステル、ココナッツ油ポリグリセリル-6エステル、スイカ種子油ポリグリセリル-6エステル、Trichilia emetica種子油ポリグリセリル-6エステル、Sclerocarya birrea油ポリグリセリル-6エステル、Schinziophyton rautanenii種子油ポリグリセリル-6エステル、モノイ油ポリグリセリル-6エステル、オレイン酸ヒマワリ油ポリグリセリル-10エステル、オレイン酸ヒマワリ油ポリグリセリル-6エステル、オリーブ油ポリグリセリル-6エステル、ベニバナ種子油ポリグリセリル-6エステル、シアバターポリグリセリル-6エステル、Ximenia americana種子油ポリグリセリル-6エステル、パルミチン酸ソルビタン、ヒマワリ油脂肪酸メチルグルカミド、ラウリルグルコシドヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、又はそれらの組み合わせなどの天然界面活性剤であり得る。
【0118】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの界面活性剤は、モノラウリン酸ソルビタン、ココナッツ油脂肪酸ソルビタン、ジステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、ソルビタン脂肪酸エステル、モノパルチミン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸ジエチレングリコール、エチレングリコール脂肪酸エステル、モノステアリン酸グリセリド、ジステアリン酸グリセリド、イソステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、イソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、モノステアリン酸プロピレングリコール、自己乳化型ステアリン酸プロピレングリコール、リシノール酸グリセリル、リシノール酸プロピレングリコール、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ジオレイン酸プロピレングリコール、ラウリン酸プロピレングリコール、リノール酸グリセリル、ジイソパルミチン酸グリセリル、セスキオレイン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、アセトグリセリル、トリイソオクタン酸グリセリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリル、モノピログルタミン酸モノオレイン酸グリセリル、デカオレイン酸デカグリセリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ステアリン酸/リンゴ酸グリセリル、ポリオキシエチレン水添ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキル(12-14)エーテル(7E.O.)、ポリオキシエチレンアルキル(12-14)エーテル(12E.O.)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(20E.O.)、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンセトステアリルエーテル、ポリオキシエチルステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル(12,13)エーテル(10E.O.)、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンセチルステアリルジエーテル、ポリオキシエチレンセスキステアリン酸メチルグルコシド、カルボキシル化ポリオキシエチレントリデシルエーテル、オクタン酸ポリエチレングリコール-4及びポリ(オキシエチレン)ノニルフェニルエーテルの混合物(14E.O.)、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレン(5)ラノリンアルコール、ポリオキシエチレン(10)ラノリンアルコール、ポリオキシエチレン(15)ラノリンアルコール、ポリオキシエチレン(20)ラノリンアルコール、ポリオキシエチレン(25)ラノリンアルコール、ポリオキシエチレン(40)ラノリンアルコール、ポリオキシエチレン(アルキロール/ラノリンアルコール)エーテル(16E.O.)、酢酸ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレン水添ラノリン、ポリオキシエチレンソルビトールラノリン(40E.O.)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン水添ラノリン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラノリン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラノリン油、ポリオキシエチレンステアリン酸アミド、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンジノニルフェニルエーテル、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、ジラウリン酸ポリエチレングリコール、パルミチン酸ポリエチレングリコール、ジパルミチン酸ポリエチレングリコール、ジパルミチン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコール150、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、トリステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ポリエチレングリコール300ラノリン脂肪酸、ポリエチレングリコール600ラノリン脂肪酸、ポリエチレングリコール1000ラノリン脂肪酸、モノオレイン酸ポリプロピレングリコール(36)、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン、ポリオキシエチレン(20E.O.)ココナッツ油脂肪酸ソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン、オレイン酸ポリオキシエチレン(40E.O.)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(6E.O.)ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(6E.O.)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレン(6E.O.)ソルビタン、ヘキサステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、イソステアリン酸ポリオキシエチレン(3E.O.)ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ソルベス-6蜜蝋、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(15)ブチルエーテル、ポリオキシエチレン(35)ポリオキシプロピレン(28)ブチルエーテル、ポリオキシエチレン(36)ポリオキシプロピレン(36)ブチルエーテル、ポリオキシエチレン(37)ポリオキシプロピレン(38)ブチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、オリゴコハク酸ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン(3E.O.)(20P.O.)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヘキシレングリコールエーテル(300E.O.)(75P.O.)、トリ(イソステアリン酸ポリオキシエチレン)トリメチロールプロパン(3E.O.)、ポリオキシエチレンオレイン酸グリセリル、ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピレングリコール(30)、ポリオキシエチレン(16)ポリオキシプロピレングリコール(30)、ポリオキシエチレン(25)ポリオキシプロピレングリコール(30)、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレングリコール(30)、ポリオキシエチレン(30)ポリオキシプロピレングリコール(35)、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレングリコール(40)、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレングリコール(70)、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレングリコール(15)ブチルエーテル、ポリオキシエチレン(6)ポリオキシプロピレングリコール(30)、ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(8)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(8)セチルエーテル、ポリオキシプロピレン(9)ジグリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンステアリルエーテル、テトラ(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン)エチレンジアミン、ポリオキシエチレン(6E.O.)カプリン酸/カプリル酸グリセリド、ラウリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ポリオキシエチレングリセリルココナッツ油脂肪酸、ポリオキシエチレンジエタノールアミンラウリン酸エステル(4E.O.)、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシル、ラウロイルグルタミン酸ジポリオキシエチレンステアリルエーテルジエステル、ラウロイルグルタミン酸ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテルジエステル、ピログルタミン酸イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、イソステアリン酸PEG-40水添ヒマシ油PCA、カプリン酸ジエタノールアミン、ウンデシレン酸モノエタノールアミド、ココナッツ油脂肪酸モノエタノールアミド、ココナッツ油脂肪酸ジエタノールアミド(1:2型)、ココナッツ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸エタノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、ラウリン酸イソプロパノールアミド、ラウラミド/ミリスタミドジエタノールアミド(diethanolamide、DEA)、ラウラミド/ミリスタミドトリエタノールアミン(triethanolamine、TEA)、ミリスチン酸ジエタノールアミド、パルミチン酸エタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、イソステアリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、リノール酸ジエタノールアミド、獣脂アミドモノエタノールアミド、獣脂アミドジエタノールアミド、水添獣脂アミドジエタノールアミド、ラノリンアミドジエチルアミド、ポリオキシエチレンココナッツ油脂肪酸アミド(5E.O.)、ポリオキシエチレン(2)ココナッツ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5)ココナッツ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(10)ココナッツ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンココナッツ油脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレン牛脂アルキルジエタノールアミン(2E.O.)、ポリオキシエチレンココナッツ油アルキルジメチルアミンオキシド、ココナッツ油アルキルジメチルアミンオキシド液体、オレイルジメチルアミンオキシド、ジヒドロキシエチルラウラミンオキシド、ロジン酸ペンタエリスリチル、オレイン酸ヘキサグリセリル、セスキステアリン酸メチルグルコース、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールアルキレート、ポリエチレンアルキルエーテル、ポリグリコールジエーテル、ラウロイルジエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド、マルチトールヒドロキシ脂肪酸エーテル、アルキル化多糖、アルキルグルコシド;モノミリスチン酸トレハロース、モノイソステアリン酸トレハロース、モノウンデシル酸トレハロースなどのトレハロースモノ-脂肪酸エーテル;ポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシド(120E.O.);スクロース脂肪酸エステル、ヤシ油脂肪酸グリセリルなどの糖エステル、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0119】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、例えば、親油性モノステアリン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、ポリグリセリルアルキレート、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチル化ステロール、ポリオキシエチル化ラノリン、ポリオキシエチル化蜜蝋、ポリオキシエチレン水添ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン水添ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンコポリマー、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリエーテル変性シリコーンラウリン酸アルカノールアミド、アルキルアミノオキシド、水添大豆リン脂質、カプリリルグルコシド、グリセロールクエン脂肪酸エステル、クエン酸ステアリン酸グリセリル、コーン油PEG-8エステル、コカミドDEA、コカミドMEA、コカミドMIPA、トリ酢酸テトラステアリン酸スクロース、水添ヤシ核グリセリド、水添ヤシPEG-200グリセリド、水添ヤシグリセリド、セスキイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ポリグリセリル-2、セスキカプリル酸ポリグリセリル-2、セスキステアリン酸PEG-20メチルグルコース、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0120】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、例えば、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸トリエタノールアミン、パルミチン酸カリウム、セチル硫酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、ラウリルリン酸二ナトリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルリン酸ナトリウム、N-アシルグルタミン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ラウリン酸亜鉛、ラウリン酸トリエタノールアミン、ラウリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル、ロート油、直鎖状ドデシルベンゼンスルホネート、ポリオキシエチレン水添ヒマシ油マレエート、アシルメチルタウレート、脂肪酸石鹸、α-アシルスルホネート、アルキルスルホネート、アルキルアリルスルホネート、アルキルナフタレンスルホネート、アルキルスルフェート、POEアルキルエーテルスルフェート、アルキルアミドスルフェート、アルキルホスフェート、POEアルキルホスフェート、アルキルアミドホスフェート、アルキロイルアルキルタウレート、N-アシルアミノ酸塩、POEアルキルエーテルカルボネート、アルキルスルホスクシネート、アルキルスルホ酢酸ナトリウム、アシルイセチオネート、アシル化水添コラーゲンペプチド塩、パーフルオロアルキルホスフェート、ソープヌードル、カリ石鹸、ウンデシレン酸亜鉛、カリウム含有ソープヌードル、ココナッツ油脂肪酸カリウム、スルホン化ヒマシ油、ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、N-アシル-L-グルタミン酸トリエタノールアミン、N-アシル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ココナッツ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ココナッツ油脂肪酸/水添牛脂脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ココナッツ油脂肪酸アシル-L-グルタミン酸トリエタノールアミン、ステアロイル-L-グルタミン酸二ナトリウム、N-水添牛脂脂肪酸アシル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ナトリウム、N-ステアロイル-L-グルタメート、N-ラウロイル-L-リジン、ラウロイル-L-グルタミン酸トリエタノールアミン、L-アルギニンエチル・DL-ピロリドンカルボン酸塩、N-ココナッツ油脂肪酸アシル-L-アルギニンエチル・DL-ピロリドンカルボネート、ココイルサルコシネート、ココイルサルコシン酸ナトリウム、N-(ココイル)サルコシントリエタノールアミン塩、ラウロイルサルコシン、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、カルボキシル化ポリオキシエチレントリデシルエーテルナトリウム塩(3E.O.)、β-ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオネート溶液、ココイルメチルタウリン酸カリウム、ココイルメチルタウリン酸ナトリウム、ラウロイルメチルタウリン酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、ココイルメチルアラニンナトリウム溶液、ココイルトリエタノールアミン溶液、ラウロイルメチル-β-アラニンナトリウム溶液、ラウリル-N-カルボキシメトキシエチル-N-カルボキシメチル-イミダゾリニウムドデカノイルサルコシン二ナトリウム、ココアルキル-N-カルボキシエチル-N-ヒドロキシイミダゾリウムベタインナトリウム、ココアルキル-N-カルボキシエトキシエチル-N-カルボキシエチル-イミダゾリニウムヒドロキシド水酸化二ナトリウム、ココアルキル-N-カルボキシメトキシエチル-N-カルボキシメチル-イミダゾリニウム水酸化二ナトリウム、ココアルキル-N-カルボキシメトキシエチル-N-カルボキシメチル-イミダゾリニウムラウロイル硫酸二ナトリウム、ミリストイルメチル-β-アラニンナトリウム溶液、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、アルカンスルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸アンモニウム、オクチルフェノキシジエトキシエチルスルホン酸ナトリウム、ココアルキル硫酸トリエタノールアミン/マグネシウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、セトステアリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(2E.O.)、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸アンモニウム(3E.O.)溶液、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ジエタノールアミン(3E.O.)溶液、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン(3E.O.)溶液、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム(3E.O.)溶液、ココモノグリセリド硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(5)ココナッツ脂肪酸モノエタノールアミドホスフェート;ポリオキシエチレンアルキル(12-14)エーテルホスフェート(2E.O.)、(8E.O.)、(10E.O.);ポリオキシエチレンラウリルエーテルホスフェート、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルホスフェート、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンコレステアリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテルホスフェート、ポリオキシエチレンオレイルエーテルホスフェート、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ジエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルホスフェート、トリエタノールアミンポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルホスフェート、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンセチルエーテルホスフェート、ポリオキシプロピレングリセリルエーテルホスフェート、ポリオキシプロピレンブチルエーテルホスフェート、ラウレススルホコハク酸二ナトリウム、ココイルエチルエステルスルホン酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、オクチルフェノキシジエトキシエチルスルホン酸ナトリウム、ラウリルスルホコハク酸二ナトリウム、オレイン酸アミドスルホコハク酸二ナトリウム、C12-15パレス-3リン酸、ポリオキシエチレンアルキル(C12-14)スルホコハク酸ナトリウム(7E.O.)、ラウラミドPEG-5スルホコハク酸二ナトリウム(5E.O.)、イソステアロイル乳酸ナトリウム、ウンデシレノイル加水分解コラーゲンナトリウム、ウンデシレノイル加水分解コラーゲンカリウム、2-ウンデシル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ラウロイル加水分解コラーゲンナトリウム、ココイル加水分解コラーゲンナトリウム、ココイル加水分解コラーゲンカリウム、ココイル加水分解コラーゲンカリウム溶液、TEA-ココイル加水分解コラーゲン、イソステアロイル加水分解コラーゲン、イソステアロイル加水分解シルク、AMPD-イソステアロイル加水分解コラーゲン、ジオレイン酸エチレンジアミン-N,N,N’,N’-テトラキス(2-ヒドロキシプロピル)、ドデカノイルサルコシン、ラウリミノジプロピオン酸ナトリウム(30%)、オレオイルサルコシン、ミリストイルβ-アラニンナトリウム溶液、ウンデシルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、アルキル硫酸アンモニウムC12,13,16、アルキル(11,13,15)硫酸トリエタノールアミン(1)、アルキル(11,13,15)硫酸トリエタノールアミン(2)、アルキル(12-15)硫酸トリエタノールアミン、アルキル(12-14)硫酸トリエタノールアミン、アルキル(12,13)硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン(3E.O.)溶液、C11-15パレス-3硫酸ナトリウム、C12-13パレス-3硫酸ナトリウム、C12-15パレス-3硫酸ナトリウム、TEA C12-13パレス-3硫酸、C12-13パレス-3硫酸TEA/Na、PEG-3コカミド硫酸ナトリウム、PEG-5コカミドリン酸ナトリウム、PEG-5ラウリルクエン酸スルホコハク酸二ナトリウム、PPG-5-セテス-10、PEG-25ブチルリン酸、C14-18アルキルスルホン酸ナトリウム、C20-22アルキルリン酸、イソラウレス-4リン酸、ウンデシレノイルグリシン、オリーブ脂肪酸カリウム、オレイルサルコシン、オレイルメチルタウリン酸ナトリウム、オレス-3リン酸、オレス-4リン酸、オレス-5リン酸、オレス-10リン酸、オレス-20リン酸、オレス-7リン酸ナトリウム、オレス-8リン酸ナトリウム、C14-16オレフィンスルホン酸ナトリウム、カプリロイルグリシン;ココイルグルタメート、例えば、ココイルアミノ酸ナトリウム、ココイルアラニントリエタノールアミン、ココイルイセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸アンモニウム、ココイルグリシンカリウム、ココイルグリシンナトリウム、ココイルグルタミン酸トリエタノールアミン、ココイルグルタメート、ココイルグルタミン酸二ナトリウム、及びココイルグルタミン酸カリウム;ココイルサルコシン、ココイルサルコシン酸ナトリウム、ココイルサルコシン酸トリエタノールアミン、ココイルタウリン酸ナトリウム、ココイルメチルβ-アラニン、ココイルメチルβ-アラニンナトリウム、ココイルメチルタウレート、ココイルメチルタウリン酸カリウム、ココイルメチルタウリン酸マグネシウム、ココイルメチルタウリン酸ナトリウム、ココイルリンゴアミノ酸ナトリウム、コセス硫酸ナトリウム、ジ-C11-15パレス-2リン酸、ジ-C12-15パレス-4リン酸、ジ-C12-15パレス-8リン酸、ジ-C12-15パレス-10リン酸、ジオレイルリン酸、ジオレス-8リン酸ナトリウム、ジオレス-8リン酸ナトリウム、ジココイルエチレンジアミンPEG-15硫酸ナトリウム、ジラウレス-10リン酸ナトリウム、ステアレス-2リン酸、ステアレス-3リン酸、ステアロイル乳酸カルシウム、ステアロイル乳酸ナトリウム、ウンデシレミドMEA-スルホコハク酸ナトリウム、ラウラミドMEA-スルホコハク酸二ナトリウム、ラウレススルホコハク酸二ナトリウム、DEA-セチルリン酸、セチルリン酸カリウム、セチルステアリル硫酸ナトリウム、セテス-10リン酸、セテス-20リン酸、トリセテアレス-4リン酸、トリデセス-4カルボン酸、トリデセス-8カルボン酸、トリデセス-4カルボン酸ナトリウム、トリデセス-7カルボン酸ナトリウム、トリデセス-3カルボン酸ナトリウム、トリデセス-7カルボン酸カリウム、トリラウレス-4リン酸、乳酸オレイル、パルモイルグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルグルタミン酸マグネシウム、パルミトイルサルコシン酸ナトリウム、パルミトイルプロリン、パルミトイルプロリンナトリウム、パルミトイルメチルタウリン酸ナトリウム、ミリストイルグルタミン酸カリウム、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストイルサルコシン酸ナトリウム、ミリストイルメチルタウリン酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸アルギニン、ラウリミノ二酢酸二ナトリウム、ラウリルグリコールカルボン酸ナトリウム、ラウレス-5カルボン酸、ラウレス-6カルボン酸、ラウレス-11カルボン酸、ラウレス-5カルボン酸ナトリウム、ラウレス-6カルボン酸ナトリウム、ラウレス-11カルボン酸ナトリウム、ラウレス-5酢酸、ラウレス-6酢酸、
ラウレス-4,5酢酸カリウム、ラウレス-3酢酸ナトリウム、ラウレス-4酢酸ナトリウム、ラウレス-5酢酸ナトリウム、ラウレス-6酢酸ナトリウム、ラウレス-11酢酸ナトリウム、MIPA-ラウレス硫酸、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウレス-2硫酸アンモニウム、ラウレス-3硫酸アンモニウム、ラウレス-1リン酸、ラウレス-2リン酸、ラウレス-4リン酸、ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、ラウリルカラスムギアミノ酸ナトリウム、ラウロイル乳酸ナトリウム、N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニンカリウム塩、TEA-ラウロイルメチルアミノプロピオン酸、リン酸ジセチル、リン酸セチル、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0121】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの界面活性剤は、カチオン性界面活性剤、例えば、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジココジモニウムクロリド、ミリスチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ラウリルピリジニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、ベンゼトニウムクロリド、ステアリルトリモニウムクロリド、ベンザルコニウムクロリド、ベンザルコニウムクロリド溶液、ラウラミンオキシド、アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ジメチルステアリルアンモニウムクロリド処理ヘクトライト、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド処理ヘクトライト、ジステアリルジモニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド処理ヘクトライト、ジステアリルジモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド処理ベントナイト、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド、トリ(ポリオキシエチレン)ステアリルアンモニウムクロリド(5E.O.)、ジ(ポリオキシエチレン)オレイルメチルアンモニウムクロリド(2E.O.)、N-(ステアロイルコラミノホルミルメチル)ピリジニウムクロリド、ポリオキシプロピレンメチルジエチルアンモニウムクロリド、アルキルジアミノエチルグリシンヒドロクロリド溶液、アルキルイソキノリニウムブロミド溶液、ラウルトリモニウムブロミド、アンモニウムセチルトリメチルブロミド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロマイド、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、ポリエチレングリコール・エピクロロヒドリン・ココナッツアルキルアミン・ジプロピレントリアミン縮合物、ポリエチレングリコール・エピクロロヒドリン・獣脂アルキルアミン・ジプロピレントリアミン縮合物、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム(1)、(2);ベヘニルトリメチルアンモニウムブロミド、ベヘン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウムクロリド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ラノリン誘導体四級アンモニウム塩、PEG-5オレアミンPEG-2オレアンモニウムクロリド、PEG-2コカミン、PEG-3コカミン、PEG-5コカミン、PEG-10コカミン、PEG-15コカミン、PEG-2ジメドウフォームアミドエチルモニウムメトサルフェート、ヒドロキシプロピルアルギニンラウリル/ミリスチルHCl、セテアルトリモニウムクロリド、C10-40イソアルキルアミドプロピルエチルジモニウムエトサルフェート、イソステアリルエチルイミダゾリウムエトサルフェート、カエサルピニアスピノサヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、クオタニウム-33,クオタニウム-91、コカミドプロピルPG-ジモニウムクロリドリン酸、コカミドプロピルベタインアミドMEAクロリド、PCAココイルアルギニン酸エチル、ココトリモニウムメトサルフェート、コロハヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、酢酸ミリスト/パルミタミドブチルグアニジン、ジ-C12-18アルキルジモニウムクロリド、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジココジモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、ジステアロイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジセチルジモニウムクロリド、ジパルミトイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ジヒドロキシプロピルPEG-5リノールアンモニウムクロリド、ジメチルPABAアミドプロピルラウルジモニウムトシル酸、ジメチルステアラミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラルコニウムクロリド、ステアリルトリモニウムサッカリネート、ステアリルトリモニウムクロリド、ステアリルトリモニウムブロミド、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド、セタルコニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、セトリモニウムクロリド、セトリモニウムブロミド、セトリモニウムメトサルフェート、ソイトリモニウムクロリド、パルミタミドプロピルトリモニウムクロリド、パンテニルヒドロキシプロピルステアルジモニウムクロリド、ヒドロキシエチルセチルジモニウムリン酸、ヒドロキシプロピルトリモニウムハニー、ヒドロキシプロピルビス-ヒドロキシエチルジモニウムクロリド、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミン、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトサルフェート、ポロキサミン701、ポロキサミン702、ポロキサミン704、ビスヒドロキシエチルビスセチルマロンアミド、ヤシ油アルキルPGジモニウムリン酸ナトリウム、ラウルトリモニウムクロリド、ラウリルピリジニウムクロリド、リノールアミドプロピルPG-ジモニウムクロリドリン酸、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0122】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの界面活性剤は、両性界面活性剤、例えば、カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボキシレート型、イミダゾリン誘導体型、及びアミドアミン型(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ウンデシル-N-ヒドロキシエチル-N-カルボキシメチル-イミダゾリニウムベタイン、ヤシ油アルキルベタイン、コカミドプロピルベタイン、ステアリルジヒドロキシエチルベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ビス(ステアリル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロロ酢酸錯体、ココイル加水分解コラーゲン、オレオイル加水分解コラーゲン、ヘキサデシル加水分解コラーゲン、ラウラミドプロピルベタイン/水、ミリストイル加水分解コラーゲン、アルキルアミノエチルグリシンクロリド溶液、及びレシチンを含む);並びにPEG-3ラウラミンオキシド、オレアミンオキシド、オレイルベタイン、カプリル/カプラミドプロピルベタイン、コカミンオキシド、ココアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ二酢酸ナトリウム、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアンホプロピオン酸ナトリウム、ジヒドロキシエチルラウラミンオキシド、ステアラミンオキシド、ステアリルベタイン、ヤシ核アミドエチルヒドロキシエチルアミノプロピオン酸ナトリウム、ヤシ核アミドプロピルベタイン、C12-14ヒドロキシアルキルヒドロキシエチルβ-アラニン、ヘプタヒドロキシエチルカルボキシレートメチルイミダゾリニウムクロリド/ヘプタデシルビス-ヒドロキシエチルイミダゾリニウム、ミリスタミドプロピルベタイン、ミリスタミドオキシド、ミリスチルベタイン、ラウラミドプロピルアミンオキシド、ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ラウラミノプロピオン酸ナトリウム、ラウラミンオキシド、ラウリミノジプロピオン酸ナトリウム、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウリルベタイン、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、及びラウロイルリジンを含む他のもの;エスシン、サーファクチンナトリウム、サポニン、ヒドロキシル化レシチン、水添リゾレシチン、水添レシチン、セファリン、ホスファチジルセリン、リゾレシチン、リン脂質、レシチン、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0123】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの界面活性剤は、ラウリルグルコシドヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、ココイルグルタミン酸ナトリウム、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0124】
いくつかの実施形態では、組成物は、少なくとも1つの抗菌剤を更に含むことができる。例示的な抗菌剤としては、フェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、又はそれらの組み合わせが挙げられる。
【0125】
いくつかの実施形態では、組成物は、少なくとも1つの抗炎症剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、抗炎症剤は、アラントイン、ウィッチヘーゼル、アロエベラ、カモミール、タイム抽出物、エキナセア、スベリヒユ抽出物、又はそれらの組み合わせなどの植物由来化合物であり得る。
【0126】
いくつかの実施形態では、組成物は、少なくとも1つの収斂剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの収斂剤は、クエン酸、タンニン酸、アセトキシプロピオン酸、イソ吉草酸、アミノ吉草酸、エトキシ酢酸、エトキシプロピオネート、イソアミノ吉草酸、エポキシオレイン酸、エライジン酸、アミノ酪酸、エルカ酸、オキサロ酢酸、ギ酸、イコサン酸、グルクロン酸、イズロン酸、クロトン酸、クロロイソクロトン酸、イソクロトン酸、酢酸、ジヒドロリポ酸、酒石酸、エチルクロトン酸、ジフェニル酢酸、ジメトキシフタル酸、ヒドロキシ酪酸エチル、スクシンアミン酸、ステアリン酸、ステアロン酸(stealoric acid)、ソルビン酸、チグリン酸、チロキシン、デカン酸、トロパ酸、乳酸、ヒドロキシイソ酪酸、ヒドロキシ吉草酸、ピルビン酸、酢酸ブチル、ブチルヒドロペルオキシド、ブラシジン酸、プロピオール酸、プロピオン酸、ブロモイソ吉草酸、ブロモイソ酪酸、ブロモプロピオン酸、ヘキサン酸、ヘキセン酸、ペトロセリン酸、ヘプタデカン酸、ヘプタン酸、マレアニル酸、マレアミド酸、ミコール酸、ミリスチン酸、メタクリル酸、メチル吉草酸、メチルチオ酢酸、酪酸メチル、メバロン酸、メリシン酸、メルカプト酢酸、ヨード酢酸、ラウリン酸、リシネライジン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレン酸、アコニット酸、オキサロコハク酸、オキソグルタル酸、アジピン酸、カルセイン、カルボキシフェニル酢酸、アセトキシコハク酸、カルボシンコメロン酸、カンホロン酸、イソカンホロン酸、グルタコン酸、グルタル酸、イソクエン酸、クロセチン、コハク酸、フタル酸、フマル酸、イソシンコメロン酸、五酢酸ジエチレントリアミン、イソフタル酸、シトラマル酸、ジニコチン酸、イタコン酸、ジブロモコハク酸、ジクロロコハク酸、エチルマロン酸、ジメチルコハク酸、シュウ酸、シンコメロン酸、ヘミメリット酸、ペラルゴン酸、ベルベロン酸、ベンゼンヘキサカルボン酸、ベンゼンペンタカルボン酸、マレイン酸、マロン酸、メサコン酸、メソ酒石酸、メソシュウ酸、メチルイソフタル酸、メチルコハク酸、メチルマロン酸、メルカプトコハク酸、メロファン酸、ペルオキシフタル酸、リンゴ酸、ルチジン酸、ロイコトリエンブロモアントラニル酸、アミノ桂皮酸、イソプロピル桂皮酸、オキサニル酸、アレカイジン、カルボキシ桂皮酸、桂皮酸、ガロタンニン酸、トラネキサム酸、ニトロ桂皮酸、ヒドロキシ桂皮酸、メトキシ桂皮酸、ヒドロキシヒドロ桂皮酸、フェニル桂皮酸、エラグ酸、オロト酸尿、カンファン酸、キナ酸、ヒドロキシプロリン、エチオコラン酸、カウルムグラ酸、カルノシン、カルバゾール酢酸、キノリンカルボン酸、キノリン酸、キノリンジカルボン酸、クマル酸、クロロフェノキシ酢酸、ケノデオキシコール酸、コラン酸、コール酸、サントニン酸、ジヒドロオルト酸、スクシン酸(succinuric acid)、チオフェンカルボン酸、テトラヒドロ葉酸、デヒドロコール酸、テルペニル酸、ヒドロキシピロンカルボン酸、ヒドロキシピロンジカルボン酸、ヒドロキシフェニル酢酸、ヒドロキシフェニルプロピオン酸、フェニルジカルボン酸、ホモゲンチジン酸、マンデル酸、ムリコール酸、メチルドパ、メチルフェニル酢酸、メチルフランカルボン酸、メチルレッド、メフェナム酸、リゼルグ酸、リトコール酸、リポ酸、レセルピン酸、レチノイン酸、レボピマル酸、グリコール酸、サリチル酸、フェノールスルホン酸パラフェノール亜鉛;Althea officinalis、Arnica montana、Polygonum bistorta、Iris種、Foeniculum vulgare、Lagerstroemia speciosa、Citrus sinensis、Rubus L.、Psidium guajava L.、Ribes nigrum、Geranium thunbergii、Crataegus cuneata、Filipendula multijuga、Paeonia lactiflora、Betula platyphylla var.japonica、Lonicera japonica、Equisetum arvense、Hedera helix、Thymus vulgaris、Camellia sinensis、Petroselinum crispum、Hamamelis virginiana、Vitis種、Centaurea cyanus、Citrus limon、Astragalus sinicus、Sanguisorba officinalis、Cinchona succirubra、Salvia L.、Tilia miqueliana、Panax ginseng[オタネニンジン]、Juniperus communis、Rosmarinus officinalis L.、Hypericum erectum、Ginkgo biloba、Melissa officinalis、Ononis spinosa Linn、Aesculus hippocastanum、Swertia japonica、Allium sativum、Matricaria recutita、Thymus vulgaris、Mentha arvensis var.piperascens、Urtica thunbergiana、Capsicum annuum L.、Zingiber officinale、Humulus lupulus、Aesculus hippocastanum、Lavandula angustifolia、Daucus carota subsp.sativus、Brassica juncea、Cinnamomum cassia B1.、Pinus、Cnidium officinale Makino、Sambucus sieboldiana、Ostericum sieboldii、Scopolia japonica、Paeonia suffruticosa、Myrica rubra、Houttuynia cordata、Nuphar japonicum、Diospyros種、Calendula officinalis、Papaver rhoeas L.、Gentiana scabra var.buergeri、Glehnia littoralis、Citrus aurantium、Citrus junos、Acorus calamus、Citrus natsudaidai、Melilotus officinalis、Zanthoxylum piperitum、Eucalyptus globulus、Artemisia indica var.maximowiczii、Rabdosia japonica、Oryza sativa、Sophora flavescens、Zingiber officinale、Eugenia caryophyllata、leaf of Juglans、Scutellaria baicalensis、Salvia officinalis、Rosmarinus officinalis L.、Polygonum multiflorum Thunb.、Coptis japonica(Thunb.)Makino、Phellodendron amurense Rupr.、Scutellaria baicalensis Georgi、Houttuynia cordata、Aurantii nobilis pericarpium、Daucus carota subsp.sativus、Juncus effusus L.var decipiens Buch、及びAlisma rhizomeなどの植物の抽出物;Betula platyphyllaのタンニン及びタールの植物抽出物;プロポリス、ローヤルゼリー、酵母抽出物、チューベローズ多糖溶液、ウーロン茶、ミョウバン、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、塩化水酸化アルミニウムアラントイン、ジヒドロキシアルミニウムアラントイン、アルミニウムヒドロキシクロリド、酸化亜鉛、硫化亜鉛、スルホ石炭酸亜鉛、スルホ石炭酸ナトリウム、アルミニウム若しくはジルコニウムの有機複合体、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0127】
いくつかの実施形態では、スキンケア組成物は、少なくとも1つの緩衝剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの緩衝剤は、クエン酸、クエン酸ナトリウム、乳酸、酢酸ナトリウム、グリコール酸、コハク酸、酢酸、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、リン酸、塩酸、硫酸、ホウ酸、ホウ砂、ニトリロトリエタノール、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール、アルギニン、水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、アンモニア溶液中のリン酸水素カリウム、炭酸グアニジン、炭酸水素アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、リン酸アンモニウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、メタホウ酸ナトリウム、クエン酸カリウム、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0128】
いくつかの実施形態では、スキンケア組成物は、少なくとも1つの紫外線吸収剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの紫外線吸収剤は、p-アミノ安息香酸紫外線吸収剤、例えば、p-アミノ安息香酸、p-アミノ安息香酸モノグリセリルエステル、N,N-ジプロポキシパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N-ジエトキシルパラアミノ安息香酸エチルエステル、N,N-ジメチルパラアミノ安息香酸エチルエステル、及びN,N-ジメチルパラアミノ安息香酸ブチルエステル;アントラニル酸紫外線吸収剤、例えば、ホモメンチル-N-アセチルアントラニレート;ベンゾフェノン誘導体、例えば、桂皮酸、オキシベンゾン-3、オキシベンゾン-4、オキシベンゾン-5、及びオキシベンゾン-9;1,3-プロパンジオール誘導体に糖類又は糖アルコールが結合する、糖類紫外線吸収剤;サリチル酸紫外線吸収剤、例えば、サリチル酸、そのナトリウム塩、サリチル酸アミル、サリチル酸メンチル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ベンジル、p-イソプロパノールフェニルサリチレート、及びサリチル酸ジプロピレングリコール;桂皮酸紫外線吸収剤、例えば、桂皮酸オクチル、4-イソプロピル桂皮酸エチル、2,5-ジイソプロピル桂皮酸メチル、2,4-ジイソプロピル桂皮酸エチル、2,4-ジイソプロピル桂皮酸メチル、p-メトキシ桂皮酸プロピル、p-メトキシ桂皮酸イソプロピル、p-メトキシ桂皮酸イソアミル、p-メトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル、p-メトキシ桂皮酸2-エトキシエチル(シノキサート)、p-メトキシ桂皮酸シクロへキシル、α-シアノ-β-フェニル桂皮酸エチル、α-シアノ-β-フェニル桂皮酸2-エチルヘキシル(オクトクリレン)、ジパラメトキシ経皮酸グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル、並びにフェルラ酸及びその誘導体;ベンゾフェノン紫外線吸収剤、例えば、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4’-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホネート、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4’-フェニル-ベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、及び4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン;ジベンゾイルメタン誘導体、例えば、3-(4’-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー、2-フェニル-5-メチルベンゾオキサゾール、2,2’-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン、4-メトキシ-4’-t-ブチルベンゾイルメタン、及び4-t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン;ウロカニン酸紫外線吸収剤、例えば、オクチルトリアゾン、ウロカニン酸、及びウロカニン酸エチル;ヒダントイン誘導体、例えば、2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、1-(3,4-ジメトキシフェニルl)-4,4-ジメチル-1,3-ペンタンジオン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、及びジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2-エチルヘキシル;並びにフェニルベンズイミダゾールスルホン酸、テレフタリリデンジカンファ-ルスルホン酸、ドロメトリゾールトリシロキサン、アントラニル酸メチル、ルチン及びその誘導体、オリザノール及びその誘導体、p-アミノ安息香酸オクチルジメチル、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリン、タルク、エチルヘキシルトリアゾン、オクトクリレン、オクチルジメチルPABA、ホモサレート、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル、メトキシ桂皮酸オクチルなどの他のもの、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0129】
いくつかの実施形態では、スキンケア組成物は、少なくとも1つの増粘剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの増粘剤は、グアーガム、ローカストビーンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、タラガム、タマリンド、ファーセレラン、カラヤガム、Abelmoschus manihot、カラガム、トラガカントゴム、ペクチン、ペクチン酸、及びナトリウム塩などのその塩;アルギン酸及びナトリウム塩などのその塩;デンプン、例えば、マンナン、米、トウモロコシ、ジャガイモ、及び小麦;デキストリン、キサンタンガム、デキストラン、スクシノグルカン、カードラン、ヒアルロン酸及びその塩;キサンタンガム、プルラン、ジェランガム、キチン、キトサン、寒天、褐藻類抽出物、コンドロイチン硫酸、カゼイン、コラーゲン、ゼラチン、アルブミン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、及びナトリウム塩などのそれらの塩;セルロース及びその誘導体、例えば、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、硫酸ジアルキルジメチルアンモニウムセルロース、結晶セルロース、及びセルロース粉末;デンプン高分子、例えば、可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、及びメチルデンプン;デンプン誘導体、例えば、デンプンヒドロキシプロピルチモニウムクロリド、及びオクテニルコハク酸アルミニウムトウモロコシデンプン;アルギン酸誘導体、例えば、アルギン酸プロピレングリコール;両性メタクリレートコポリマー、例えば、ポリビニルピロリドン(polyvinyl pyrrolidone、PVP)、ポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol、PVA)、ビニルピロリドン-ビニルアルコールコポリマー、ビニルアルコール-酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンコポリマー、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリレートアルキル)コポリマー、アクリレート/ステアリルアクリレート/エチルアミンオキシドメタクリレートコポリマー;ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー、(アルキルアクリレート/ジアセトンアクリルアミド)コポリマー、(アルキルアクリレート/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP、部分鹸化ポリ酢酸ビニル、マレイン酸コポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン-メタクリレートジアルキルアミノアルキルコポリマー;アルカノールアミンアクリル樹脂;ポリエステル;水分散性ポリエステル;ポリアクリルアミド;ポリアクリル酸エステルコポリマー、例えば、ポリクリル酸エチル(ethyl polycrylate);カルボキシビニルポリマー;ナトリウム塩などのその塩を含むポリアクリル酸;アクリル酸/メタクリル酸コポリマー;アクリル酸/メタクリル酸アルキルコポリマー;カチオン化セルロース、例えば、ポリクオタニウム-10;ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/アクリルアミドコポリマー、例えば、ポリクオタニウム-7;アクリル酸/ジアリルジメチルアンモニウムクロリドコポリマー、例えば、ポリクオタニウム-22;アクリル酸/ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/アクリルアミドコポリマー、例えば、ポリクオタニウム-39;アクリル酸/カチオン化メタクリレートコポリマー;アクリル酸/カチオン化メタクリルアミドコポリマー;アクリル酸/メチルアクリレート/メタクリルアミドプロピルトリメチル-アンモニウムクロリドコポリマー、例えば、ポリクオタニウム-47;塩素化メタクリル酸コリンエステルコポリマー;カチオン化多糖類、例えば、カチオン化オリゴ糖、カチオン化デキストラン、及びグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド;ポリエチレンイミン;カチオン性ポリマー;2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンコポリマー、例えば、ポリクオタニウム-51;高分子エマルジョン、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス、及び合成ラテックス;硝酸セルロース、ポリウレタン、及びそれらのコポリマー;ケイ素コポリマー、例えば、ケイ素、アクリル/ケイ素グラフトコポリマー;フッ素系高分子;12-ヒドロキシステアリン酸及びその塩;デキストリン脂肪酸エステル、例えば、パルミチン酸デキストリン及びミリスチン酸デキストリン;ヒドロキシステアリン酸コレステリル;無水ケイ酸;ヒュームドシリカ(超微細無水ケイ酸);ケイ酸アルミニウムマグネシウム;ケイ酸マグネシウムナトリウム;金属石鹸;ジアルキルリン酸金属塩;ベントナイト;ヘクトライト;有機親和性粘土鉱物;スクロース脂肪酸エステル;フラクトオリゴ糖脂肪酸エステル;Cydonia oblongaの種子抽出物;並びに天然、半合成、及び合成の高分子物質、例えば、ヒドロキシエチルグアーガム、カルボキシメチルグアーガム、デンプン、カルボキシメチルキチン、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0130】
いくつかの実施形態では、組成物は、少なくとも1つのアミノ酸を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸は、アリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ハイドロキシプロリン、アスパラキン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルチニン、ヒスチジン、タウリン、カルチニン、及びそれらのスルフェート、ホスフェート、ニトレート、シトレート、ピロリドンカルボキシレート、及びそれらの誘導体、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0131】
いくつかの実施形態では、組成物は、少なくとも1つの経皮吸収促進剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの経皮吸収促進剤は、尿素;α-ヒドロキシ酸、例えば、乳酸、果実酸、及びグリコール酸;β-ヒドロキシ酸、例えば、サリチル酸;並びにオレイン酸、ウンデカン酸、オクタノール、ノナノール、メンソール、チモール、リモネン、ジメチルスルホキシド、ドデシルメチルスルフォキシド、ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、ラウリル硫酸ナトリウム、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)オレイルアミン、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン、ドデシルジメチルアンモニウムプロパンスルフォン酸、プロピレングリコ-ル、ポリエチレングリコ-ル、N,N-ジメチル-m-トルアミド、N,N-ジエチル-m-トルアミド、ラウロカプラム、1-ドデシルアザシクロヘプタン-2-オン、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、N-モノ又はジ置換p-メンタン-3-カルボキシアミド、2-(2-メトキシ-1-メチルエチル)-5-メチルシクロヘキサノール、アザシクロアルカン誘導体、シクロデキストリンなどの他のもの、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0132】
いくつかの実施形態では、組成物は、少なくとも1つの発泡剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの発泡剤は、アゾジカルボンアミド、バリウムアゾジカルボキシレート、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジカルボン酸アミド、N,N’-ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N,N’-ジメチル-N,N’-ジニトロソテレフタルアミド、トリニトロトリメチルトリアミン、4,4’-オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、p-トルエンスルホニルヒドラジド、ジフェニルスルホン-3,3’-スルホニルヒドラジド、アリールビス(スルホニルヒドロジド)、p-トルエンスルホニルセミカルバジド、及び4,4’-オキシビス(ベンゼンスルホニルセミカルバジド);フッ化アルカン、例えば、トリクロロフルオロメタン及びジクロロモノフルオロメタン;5-モルホリル-1,2,3,4-チアトリアゾール、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、亜硝酸アンモニウム、水添ホウ素ナトリウム、アジド、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0133】
いくつかの実施形態では、組成物は、少なくとも1つの可塑剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの可塑剤は、エタノール、フェノキシエタノール、イソプロパノール、ブチルアルコール、ベンジルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール;ポリオール、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、モノステアリン酸グリセリル、イソプロピレングリコール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,2-ペンタンジオール、1,5-ペンタンジオール、2,3-ペンタンジオール、2,4-ペンタンジオール、ソルビトール、マルチトール、ラフィノース、ヘキシレングリコール、ラウリン酸ジエタノールアミド、脂肪酸ジエタノールアミド、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0134】
石鹸
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、固形バーの形態の従来の石鹸、及びチューブ、ボトル、ポンプボトル、エアロゾルシャワーフォーム、又はフォームポンプボトルにパッケージングされ得るクリーナー、メイクアップリムーバー、ボディウォッシュ、ミルク、クリーム、フォームクリームゲル、又はゲルの形態の液体石鹸を含む、洗浄組成物又は石鹸であり得る。石鹸は、水の存在下でヒトケラチン物質の汚れ残留物を洗浄するための美容プロセスにおいて使用され、泡を形成するために塊にされ得、形成された泡及び汚れ残留物は、水ですすぐことによって除去され、例えば、身体の皮膚、顔、手、唇、まぶた、爪、毛髪、まつ毛、及び/又は眉毛を含む、本明細書に開示される身体及び顔の任意の部分に使用され得る。
【0135】
伝統的に、固体石鹸としては、アルカリ金属脂肪酸塩及びカリウム脂肪酸石鹸が挙げられ、液体石鹸としては、洗剤製剤の4つの主要なファミリー:(1)ラウリルスルフェートベースのもの、アルファ-オレフィンスルホネートベースのもの、(3)合成アニオン性、両性、及び/又は非イオン性界面活性剤の混合物ベースのもの、(4)石鹸及び合成界面活性剤ベースの混合製剤。液体石鹸は、一般的に、例えば、電解質、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、又は硫酸カリウム;アルカノールアミド、例えば、コカミドDEA又はコカミドMEA;ポリエチレングリコール及び一酸又はステアリン酸のエステル、例えば、ポリエチレングリコールジステアレート6000、又はそれらの混合物から選択される増粘系を含有し、美容的に許容される水性媒体中に含有される。しかしながら、固体石鹸及び液体石鹸の両方は、本明細書において以下に列挙されるものなどの任意の好適な追加の成分を、任意の組み合わせで含むことができる。
【0136】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される洗浄組成物又は石鹸は、1つ以上のセルロース系化合物、又はβ-1,4結合によって連結されたグルコース残基の鎖をその構造中に有する多糖化合物、6~30個の炭素原子若しくは12~22個の炭素原子を有する直鎖若しくは分岐鎖の飽和若しくは不飽和アルキル鎖を含む1つ以上の脂肪酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸及びステアリン酸、リノレン酸、及びそれらの混合物を含む1つ以上の脂肪酸、並びにアルカリメタル水酸化物(水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム)、金属水酸化物、若しくはアンモニアを含む1つ以上の鉱物塩基、又はトリエタノールアミン、モノエタノールアミン、モノイソプロパノールマイン(monoisopropanolmaine)、N-メチルグルカミン、リジン、及びアルギニンなどの有機塩基を更に含むことができる。
【0137】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、以下のタイプのナトリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩、アミノアルコール塩、又はアルカリ土類金属塩、例えば、マグネシウムを含むアルカリ金属塩:アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルアミドエーテルスルフェート、アルキルアリールポリエーテルスルフェート、モノグリセリドスルフェート;アルキルスルホネート、アルキルアミドスルホネート、アルキルアリールスルホネート、α-オレフィン-スルホネート、パラフィン-スルホネート;アルキルスルホスクシネート、アルキルエーテルスルホスクシネート、アルキルアミド-スルホスクシネート;アルキルスルホアセテート;アシルサルコシネート;及びアシルグルタメート、6~24個の炭素原子を有するこれら全ての化合物のアルキル基及びアシル基、並びにフェニル若しくはベンジル基を示すアリール基、アルキルグルコシドシトレート、アルキルポリグリコシドタルトレート、及びアルキルポリグリコシドスルホスクシネートなどのポリグリコシドカルボン酸のC6~C24アルキルエステル、アルキルスルホスクシナメート(alkylsulfosuccinamate)、アシルイセチオネート、及びN-アシルタウレート、12~20個の炭素原子を有するこれら全ての化合物のアルキル基若しくはアシル基、及び/又はアシル基が8~20個の炭素原子を含有するアシルラクチレート、並びにそれらの混合物を含む、1つ以上のアニオン性界面活性剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、アルキル-D-ガラクトシドウロン酸、ポリオキシアルキレン化(C6~C24)エーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化(C6~C24)アリール(C6~C24)ポリオキシアルキレン化エーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化(C6~C24)アルキルアミドエーテルカルボン酸、具体的には、2~50個のエチレンオキシド基を含有するもの;及びそれらのアルカリ金属、アンモニウム、アミン、アミノアルコール、又はアルカリ土類金属塩も好適であり得る。
【0138】
1~30個のエチレンオキシド基を含有する好適なC6~C24アルキルエーテルスルフェートとしては、アルカリ金属又はアルカリ土類金属、アンモニウム、アミン又はアミノアルコール塩、ナトリウム塩、及び1~4個の平均数のエチレンオキシド基を有し、かつラウレス硫酸ナトリウム(CTFA名)を含むオキシエチレン化(C12~C14)アルキルエーテルスルフェート、例えば、COGNISによって市販されているTEXAPON AOS 225 UP TEXAPON N702 TEXAPON NSWの名称で販売されている市販製品、又はHuntsman社によって販売されているEMPICOL ESB3/FL2、EMPICOL ESB3/FL3、EMPICOL ESB70/FL2が挙げられる。
【0139】
好適な両性界面活性剤としては、脂肪族基が8~22個の炭素原子を含む直鎖又は分岐鎖である、二級又は三級脂肪族アミンの誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。両性界面活性剤は、カルボキシレート基、スルホネート基、スルフェート基、ホスフェート基、又はホスホネート基、(C8~C20)アルキルベタイン、スルホベタイン、(C8~C20)アルキルアミド(C6~C8)アルキルベタイン、又は(C8~C20)アルキルアミドアルキル(C6~C8)スルホベタイン、及びそれらの混合物などの少なくとも1つの水溶性アニオン基を含有することができる。
【0140】
好適なアミン誘導体としては、米国特許第2,528,378号及び米国特許第2,781,354号に記載され、CTFA辞典、第3版、1982年においてアンホカルボキシ-グリシネート及びアンホカルボキシプロピオネートの名称で提出された、MIRANOL(登録商標)の名称で販売されている製品が挙げられる。追加の好適なアミン誘導体としては、RhodiaによってMIRANOL(登録商標)C2M concentratedの商品名で販売されている、CTFA辞典、第5版、1993年においてココアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸、ココアンホジプロピオン酸、及びココアンホジアセテートの名称で分類されているものが挙げられる。好適なアルキル(C8~C20)ベタインとしては、コカミドプロピルベタイン及びココベタイン、例えば、RHODIA製の市販製品MIRATAINE BB/FLA又はHuntsman製のEMPIGEN BB/FLが挙げられる。
【0141】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される洗浄組成物又は石鹸は、スルフェート不含であり得、スルフェート不含界面活性剤系を含み得る。
【0142】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される洗浄組成物又は石鹸は、非イオン性セルロース系化合物タイプの1つ以上の増粘剤を更に含むことができる。好適なセルロース系化合物としては、メチルセルロース及びエチルセルロースを含む非イオン性セルロースエーテル;ヒドロキシアルキルセルロース、例えば、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、及びヒドロキシプロピルセルロース;混合ヒドロキシアルキル-アルキルセルロースセルロース、例えば、ヒドロキシプロピル-メチルセルロース、ヒドロキシエチル-メチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、及びヒドロキシブチル-メチルセルロース、並びにアルキル鎖で変性されたヒドロキシアルキルセルロースが挙げられるが、これらに限定されない。好適なヒドロキシプロピルメチルセルロースとしては、Dow Comingによって販売されている市販製品METHOCEL E、F、J及びK、更により具体的にはMETHOCEL E 4MQG又はMETHOCEL F 4Mが挙げられる。好適なセルロース系成分は、結晶形態、微結晶形態、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0143】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される洗浄組成物又は石鹸は、電解質、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、又は硫酸カリウム;アルカノールアミド、例えば、コカミドDEA又はコカミドMEA;ポリエチレングリコール及び一酸又はステアリン酸のエステル、例えば、ポリエチレングリコールジステアレート6000、又はそれらの混合物、多糖バイオポリマー、例えば、キサンタンガム、グアーガム、アルギネート、合成ポリマー、例えば、NOVEONによって市販されているCARBOPOL 980、CARBOPOL 1382などのポリアクリル酸、アクリレート/アクリロニトリルコポリマー、例えば、KINGSTONによって市販されているHYPAN SS201、粘土、例えば、スメクタイト、変性又は非変性ヘクトライト、例えば、Rheoxによって市販されているBENTONE製品、Southern Clay Productsによって市販されているLAPONITE製品、RT Vanderbiltによって市販されているVEEGUM HS製品、並びにそれらの混合物を含む、1つ以上の追加の増粘剤を更に含むことができる。
【0144】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される洗浄組成物又は石鹸は、1つ以上の非イオン性界面活性剤を更に含むことができる。これらは周知の化合物であり(「Handbook of Surfactants」MR PORTER,Blackie & Son editions(Glasgow and London),1991,pp116-178を参照されたい)、アルコール、アルファ-ジオール、(C1~C20)アルキルフェノール、又は例えば、8~18個の原子を含む脂肪鎖を有し、エチレンオキシド基若しくはプロピレンオキシドの数が2~50の範囲であってもよく、グリセロール基の数が2~30の範囲であってもよい、ポリエトキシル化、ポリプロポキシル化、若しくはポリグリセロール化脂肪酸、エチレンオキシド及びプロピレンのコポリマー、脂肪アルコール上のエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの縮合物;2~30モルのエチレンオキシドを有するポリエトキシル化脂肪アミド、平均1~5個のグリセロール基を含むポリグリセロール化脂肪アミド;2~30モルのエチレンオキシドを有するポリエトキシル化脂肪アミン、2~30モルのエチレンオキシドを有するエトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル;スクロース脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、(C6~C24)アルキルポリグリコシド、N-アルキル(C6~C24)グルカミン誘導体、アミンオキシド、例えば、アルキル(C10~C14)アミンのオキシド又はN-アシル(C10~C14)-アミノプロピルモルホリンのオキシド、並びにそれらの混合物から選択され得る。
【0145】
追加の好適な非イオン性界面活性剤としては、アルキルポリグルコシド(alkyl polyglucoside、APG)、マルトースエステル、ポリグリセロール化脂肪アルコール、グルカミン誘導体、例えば、2-エチルヘキシルオキシカルボニル-N-メチルグルカミン、及びそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好適なアルキルポリグルコシドとしては、6~30個の炭素原子を含むアルキル基、及び親水性基(グルコシド)を含有するものが挙げられる。例示的なアルキルポリグルコシドとしては、Kao Chemicals社によってMydol 10(登録商標)の名称で販売されている製品、Cognis社によってPlantaren 2000 UP(登録商標)の名称で販売されている製品、及びSEPPIC社によってOramix NS 10(登録商標)の名称で販売されている製品を含む、デシルグルコシド(アルキル-C9/C11-ポリグルコシド(1.4))、並びにSEPPIC社によってOramix CG 110(登録商標)の名称で販売されている製品を含む、カプリリル/カプリルグルコシド;Cognis社によってPlantaren 1200 N(登録商標)及びPlantacare 1200(登録商標)として販売されているラウリルグルコシド、及びココグルコシド、例えば、Cognis社によってPlantacare 818/UP(登録商標)の名称で販売されている製品が挙げられる。
【0146】
好適なマルトース誘導体としては、文献EP-A-566 438に記載されているもの、例えば、O-オクタノイル-6’-D-マルトース、文献FR-2 739 556に記載されているO-ドデカノイル-6’-D-マルトースが挙げられる。
【0147】
いくつかの実施形態では、洗浄組成物又は石鹸は、美容的に許容される水性媒体中に製剤化され得る。好適な美容的に許容される水性媒体は、水に加えて、1つ以上の溶媒、例えば、エタノールなどの1~6個の炭素原子を含有する低級アルコール;ポリオール、例えば、グリセリン;グリコール、例えば、ブチレングリコール、イソプレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、例えば、PEG-8、ソルビトール、糖、例えば、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、スクロース、及びそれらの混合物を含むことができる。本明細書に開示される組成物中の溶媒の量は、0.1~95重量%の範囲であり得る。
【0148】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される洗浄組成物又は石鹸は、発泡組成物に柔軟性及び潤滑性を提供することができる、ポリクオタニウム型の1つ以上のカチオン性ポリマーを更に含むことができる。好適なカチオン性ポリマーとしては、ポリクオタニウム5、例えば、CALGON社によって市販されている製品MERQUAT 5、ポリクオタニウム6、例えば、CIBA社によって市販されている製品SALCARE SC 30、及びCALGON社によって市販されている製品MERQUAT 100、ポリクオタニウム7、例えば、CALGON社によって市販されている製品MERQUAT S、MERQUAT 2200、及びMERQUAT 550、並びにCIBA社によって市販されている製品SALCARE SC 10、ポリクオタニウム10、例えば、Amerchol社によって市販されている製品Polymer JR400、ポリクオタニウム11、例えば、ISPによって市販されている製品GAFQUAT 755、GAFQUAT 755N、及びGAFQUAT 734、ポリクオタニウム15、例えば、ROHM社によって市販されている製品ROHAGIT KF 720 F、ポリクオタニウム16、例えば、BASFによって市販されている製品LUVIQUAT FC905、LUVIQUAT FC370、LUVIQUAT HM552、及びLUVIQUAT FC550、ポリクオタニウム22、例えば、Calgon社によって販売されている製品Merquat 280、ポリクオタニウム28、例えば、ISP社によって市販されている製品STYLEZE CC10、ポリクオタニウム39、例えば、Calgonによって市販されている製品MERQUAT PLUS 3330、ポリクオタニウム44、例えば、BASFによって販売されている製品LUVIQUAT CARE、ポリクオタニウム46、例えば、BASF社によって市販されている製品LUVIQUAT HOLD、ポリクオタニウム47、例えば、Calgonによって市販されているMERQUAT 2001が挙げられ、カチオン性グアー、例えば、Rhodia社によって市販されている製品Jaguarも、カチオン性ポリマーとして使用され得る。
【0149】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される洗浄組成物又は石鹸は、化粧品組成物に使用される1つ以上のアジュバント又は添加剤を更に含むことができる。好適なアジュバント又は添加剤としては、油、活性剤、香料、防腐剤、金属イオン封鎖剤、真珠光沢剤若しくは乳白剤、顔料、真珠光沢剤、鉱物若しくは有機充填剤、例えば、タルク、カオリン、シリカ粉末、若しくはポリエチレン、可溶性染料、又はそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0150】
油の例としては、植物油(ホホバ、アボカド、ゴマ、ヒマワリ、トウモロコシ、大豆、ベニバナ、ブドウ種子)、鉱油(ワセリン、任意選択的に水添されたイソパラフィン)、合成油(ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セテアリル、ポリイソブチレン、パルミチン酸エチルヘキシル、安息香酸アルキル)、揮発性又は非揮発性シリコーン油、例えば、ポリジメチルシロキサン(polydimethylsiloxane、PDMS)、及びシクロジメチルシロキサン又はシクロメチコーン、及びフッ素化油又はフルオロシリコーン油、並びにそれらの混合物が挙げられる。
【0151】
例示的な活性剤としては、日焼け止め、落屑剤、保湿剤、脱色剤、着色促進剤(pro-pigmentant)、アルファ-ヒドロキシ酸、抗菌剤、抗ラジカル剤、汚染防止剤、抗炎症剤、レチノイド、藻類、キノコ、野菜、酵母、細菌の抽出物、加水分解、部分加水分解、又は非加水分解タンパク質、酵素、ホルモン、ビタミン、及びそれらの誘導体、フラボノイド及びイソフラボン、並びにそれらの混合物が挙げられる。
【0152】
本明細書に記載される洗浄組成物又は石鹸は、選択された用途に応じて6~10の範囲のpHを有することができる。所望の値へのpHの調整は、組成物中に塩基(有機又は無機)、例えば、アンモニア、又は一級、二級、若しくは三級(ポリ)アミン、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、若しくは1,3-プロパンジアミンを添加することによって、あるいは鉱酸又は有機酸、例えば、カルボン酸、例えば、クエン酸を添加することによって、従来どおりに行われ得る。シャワーゲルとの関連で、pHは、8~10で変動し得る。
【0153】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される洗浄組成物は、着色剤、香料、抗菌剤、防腐剤、抗酸化剤、ビーズ(香料、角質除去、又は保湿)、マイカ、グリッター、シアバター、シアバタービーズ、乳白剤、パール化剤及び他のそのような成分などの任意選択的な添加剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、高い透明度(約2~約25NTU)、約1/4~約1/8の範囲のオリフィスからの分注を容易にするための目標粘度(約4,000~約10,000センチポアズ)、並びに組成物が、分布の均一性及び向上した安定性(例えば、120°F(49℃)で約8カ月)で様々な添加剤を懸濁することを可能にする降伏値(約3~約15パスカル)、並びにそれらの任意の組み合わせを有する。
【0154】
いくつかの実施形態では、洗浄組成物又は石鹸は、1つ以上の保湿剤/皮膚軟化剤を更に含むことができる。皮膚にコンディショニング効果を提供するために、バー又は液体石鹸組成物に保湿剤が含まれ得る。「保湿剤」という用語は、皮膚表面に滑らかかつ柔らかい感触を与える物質を表す。
【0155】
角質層からの水分損失を低減する2つの方法がある。1つは、皮膚の表面上に、蒸発速度を低減する閉塞層を堆積させることである。第2の方法は、水を保持する非閉塞性吸湿性物質を角質層に添加し、この水を角質層に利用可能にして、その物理的特性を変化させ、美容的に望ましい効果をもたらすことである。非閉塞性保湿剤は、皮膚の潤滑性を改善することによっても機能する。
【0156】
閉塞性保湿剤及び非閉塞性保湿剤の両方が、本明細書に記載される組成物における使用のために企図される。例示的な保湿剤としては、長鎖脂肪酸、液体水溶性ポリオール、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、メチルグルコースのエトキシル化/プロポキシル化エーテル(例えば、メチルグルセス-20)、ラノリンアルコールのエトキシル化/プロポキシル化エーテル(例えば、Amerchol Co.から入手可能なSolulan-75(登録商標))、ココナッツ及び獣脂脂肪酸、液体水溶性ポリオール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリエチレングリコール)が挙げられる。
【0157】
非閉塞性保湿剤は、ナトリウムピロリドンカルボン酸、乳酸、尿素、L-プロリン、グアニジン、及びピロリドンなど、皮膚の角質層に天然に存在し得る。他の非閉塞性保湿剤の例としては、アジピン酸、乳酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ミリスチン酸、又はリノール酸のヘキサデシル、ミリスチル、イソデシル、又はイソプロピルエステル、並びにそれらの多くの対応するアルコールエステルの多く(イソステアロイル-2-乳酸ナトリウム、カプリル乳酸ナトリウム)、加水分解タンパク質及び他のコラーゲン由来タンパク質、アロエベラゲル、並びにアセトアミドMEA(N-アセチルエタノールアミン)が挙げられる。閉塞型及び非閉塞型の両方の保湿剤の他の例は、参照により本明細書に組み込まれる「Emollients--A Critical Evaluation」,J.Mausner,Cosmetics & Toiletries,May 1981に開示されている。
【0158】
例示的な閉塞性保湿剤としては、ワセリン、鉱油、蜜蝋、シリコーン、ラノリン及び油溶性ラノリン誘導体、飽和及び不飽和脂肪アルコール、例えば、ベヘニルアルコール、スクアレン、及びスクアラン、並びに様々な動植油及び植物油、例えば、アーモンド油、落花生油、小麦胚芽油、アマニ油、ホホバ油、アンズ種の油、クルミ、パームナッツ、ピスタチオナッツ、ゴマ種子、菜種、カデ油、コーン油、モモ種油、ケシ種子油、マツ油、ヒマシ油、大豆油、アボカド油、ベニバナ油、ココナッツ油、ヘーゼルナッツ油、オリーブ油、ブドウ種子油、及びヒマワリ種子油が挙げられる。
【0159】
ヘアケア
いくつかの実施形態では、組成物は、ヘアケア製品に一般的に使用される成分を含むヘアケア組成物であり得る。これらの成分としては、洗浄剤、泡立て剤、水和剤、界面活性剤、洗剤、ゲル化剤、香料、植物抽出物、コンディショニング剤、保水剤、シリコーン又はシリコーン誘導体、増粘剤、日焼け止め、ビタミン、アルコール、ポリオール、ポリオールエーテル、並びにシャンプー、コンディショナー、及びスタイリング剤において一般的に使用される他の成分が挙げられ得るが、これらに限定されない。ヘアケア製品は、一般的に、1つ以上の界面活性剤、1つ以上の粘度調整剤、1つ以上の防腐剤、及び1つ以上の香料、並びに以下に列挙される成分のいずれか、又はそれらの組み合わせを含む。
【0160】
一般的に、毛髪は、光及び悪天候などの外的大気作用因子の作用によって、またブラッシング、コーミング、ブリーチ、パーマネントウェーブ、及び/若しくは縮毛矯正などの機械的又は化学的処理によって損傷及び脆化する可能性があるが、ブラッシング、コーミング、染色、脱色、パーマネントウェーブ及び/又はリラクシングなどの機械的又は化学的処理によっても損傷及び脆化する可能性があり、経時的に、毛髪は、乾燥する、硬くなる、艶がなくなる、及び/又は脆弱になる可能性がある。これらの欠点を克服するために、毛髪を適切にコンディショニングし、特に滑らかさ、光沢、柔らかさ、しなやかさ、軽さ、自然な感触、及び良好なもつれのほぐれやすさの特性に関して満足のいく美容的特性を毛髪に与えるケア組成物を使用することが、一般的な慣行である。これらのヘアケア組成物は、例えば、リンスアウト又はリーブイン組成物であり得るシャンプー、コンディショニングシャンプー、ヘアコンディショナー、マスク、セラム、ゲル、ヘアローション、及びクリームであってもよい。様々な実施形態では、これらの組成物は、一般に、柔らかさ、滑らかさ、及びしなやかさに関して満足のいく美容的特性を毛髪に与えるために、カチオン性コンディショニング剤、例えば、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、シリコーン、及び/又は脂肪物質、例えば、脂肪アルコールの組み合わせを含む。例示的な組成物は、滑らかさ及び柔らかさに関して毛髪の美容的特性を改善することが知られているシリコーンを含むことができる(米国特許第5,374,421号に示されているように。その各々は参照により本明細書に組み込まれる)。
【0161】
いくつかの実施形態では、ヘアケア組成物は、1つ以上の非アミノポリアルキルシロキサン、脂肪アルコールの存在下での1つ以上のオキシエチレン化ポリマー、少なくとも12個の炭素原子を有する少なくとも1つのアルキル鎖を含む1つ以上の非アミノポリアルキルシロキサン、1つ以上のオキシエチレン化ポリマー、及び/又は1つ以上の脂肪アルコールを更に含むことができる。例示的なオキシエチレン化ポリマーは、106以上の重量平均分子量を有することができる。いくつかの実施形態では、オキシエチレン化ポリマーは、式H(OCH2CH2)zOH(式中、zは30,000以上の整数である)を有する化合物から選択され得る。ある特定の実施形態では、zは、30,000~120,000、又は40,000~95,000の範囲であり得る。いくつかの実施形態では、オキシエチレン化ポリマーは、PEG-45M(z=45,000)、例えば、Amerchol社によってPolyox WSR N 60 Kの名称で販売されている製品、及びPEG-90M(z=90 000)、並びにそれらの混合物であり得る。
【0162】
いくつかの実施形態では、ヘアケア組成物は、1つ以上の脂肪アルコールを更に含むことができる。「脂肪アルコール」という用語は、少なくとも8個の炭素原子を含み、オキシアルキレン化されていない任意の飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖アルコールを意味する。例示的な脂肪アルコールは、室温(25℃)及び大気圧(1.013*105Pa)で固体である。例示的な脂肪アルコールとしては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、リノレイルアルコール、パルミトレイルアルコール、アラキドニルアルコール、エルシルアルコール、セチルステアリル(又はセテアリル)アルコール、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0163】
いくつかの実施形態では、ヘアケア組成物は、カチオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー、及びそれらの混合物を含む、1つ以上のコンディショニング剤を更に含むことができる。「カチオン性界面活性剤」という用語は、本明細書に記載される組成物中に含有される場合に正電荷である界面活性剤を意味する。好適なカチオン性界面活性剤は、任意選択的にポリオキシアルキレン化されてた一級、二級、若しくは三級脂肪アミン、又はそれらの塩、及び四級アンモニウム塩、並びにそれらの混合物から選択され得る。例示的な脂肪アミンは、ステアラミドプロピルジメチルアミンである。四級アンモニウム塩の例としては、テトラアルキルアンモニウム塩、例えば、アルキル基が約16~22個の炭素原子を含有するジアルキルジメチルアンモニウム若しくはアルキルトリメチルアンモニウム塩、具体的には、ベヘニルトリメチルアンモニウム、ジステアリルジメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウム、若しくはベンジルジメチルステアリルアンモニウム塩、又は他方では、Van Dyk社からCERAPHYL 70の名称で販売されているパルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、ステアラミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、ステアラミドプロピルジメチルセテアリルアンモニウム塩、若しくはステアラミドプロピルジメチル(酢酸ミリスチル)アンモニウム塩が挙げられる。
【0164】
「カチオン性ポリマー」という用語は、カチオン基及び/又はカチオン基にイオン化され得る基を含有する任意のポリマーを意味し、これは、非シリカ系であり得る。例示的なカチオン性ポリマーとしては、毛髪をスタイリングするために知られている任意のもの、例えば、欧州特許出願第0337354(A)号、並びにフランス特許出願第2270846(A)号、同第2383660号、同第2598611号、同第2470596号、及び同第2519863号に記載されているものが挙げられ、それらの各々は、参照によりその全体が組み込まれる。追加の例示的なカチオン性ポリマーとしては、主ポリマー鎖の一部を形成し得るか、又はそれに直接結合した側鎖置換基によって担持され得る、一級、二級、三級、及び/又は四級アミン基を含む単位を含有するものが挙げられる。好適なカチオン性ポリマーは、105を超える重量平均分子量を有することができ、ポリアミン、ポリアミノアミド、及びポリ四級アンモニウム型のポリマーを含み、フランス特許第2505348号及び同第2542997号に記載されているものを含み、それらの各々は、参照によりその全体が組み込まれる。
【0165】
いくつかの実施形態では、ヘアケア組成物は、「非スルフェート」の洗浄剤、泡立て剤、又は界面活性剤を更に含むことができる。好適な「非スルフェート」剤としては、ラウロイルメチルイセチオン酸プロパンジオールナトリウム、メチルオレオイルタウリン酸ナトリウム、及びココイルイセチオン酸ナトリウムが挙げられるが、これらに限定されない。
【0166】
いくつかの実施形態では、ヘアケア組成物は、以下の成分又はそれらの混合物のいずれかを更に含むことができる:菜種から合成的に誘導される四級アンモニウム化合物、ビニルピロリドン及び/又はビニルイミダゾールの四級ポリマー、例えば、BASF社によってLUVIQUAT FC 905、FC 550、及びFC 370、並びにLUVIQUAT Excellenceの名称で販売されている製品、四級アンモニウム基を含むセルロースエーテル誘導体を含むカチオン性セルロース、水溶性四級アンモニウムモノマーでグラフトされたカチオン性セルロースコポリマー又はセルロース誘導体、及びカチオン性ガラクトマンナンガムを含むカチオン性多糖類。四級アンモニウム基を含む例示的なセルロースエーテル誘導体は、フランス特許第1492597号に記載されている。これらのポリマーは、CTFA辞書では、トリメチルアンモニウム基で置換されたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの四級アンモニウムとしても定義されている。水溶性四級アンモニウムモノマーでグラフトされたカチオン性セルロースコポリマー又はセルロース誘導体は、ヒドロキシアルキルセルロース、例えば、特にメタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム、又はジメチルジアリルアンモニウム塩でグラフトされたヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、又はヒドロキシプロピルセルロースなど、米国特許第4,131,576号に記載されている。好適な会合性セルロース、例えば、C8~C30脂肪鎖で四級化されたアルキルヒドロキシエチルセルロース、例えば、Amerchol/Dow Chemical社によって販売されている製品QUATRISOFT LM 200(INCI名、ポリクオタニウム-24)、並びにCroda社によって販売されている製品CRODACEL QM(INCI名、PG-ヒドロキシエチルセルロースココジモニウムクロリド)、CRODACEL QL(C12アルキル)(INCI名、PG-ヒドロキシエチルセルロースラウリルジモニウムクロリド)、及びCRODACEL QS(C18アルキル)(INCI名、PG-ヒドロキシエチルセルロースステアリルジモニウムクロリド)。他の好適な脂肪鎖ヒドロキシエチルセルロース誘導体としては、INCI名、ポリクオタニウム-67の、Amerchol/Dow chemical社製のSL-100、SL-60、SL-30、及びSL-5などの市販製品SOFTCAT Polymer SLが挙げられる。好適なカチオン性ガラクトマンナンガムは、米国特許第3,589,578号及び同第4031307号に記載されている。好適なセルロース系成分は、結晶形態、微結晶形態、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0167】
いくつかの実施形態では、ヘアケア組成物は、1つ以上のカチオン性タンパク質又はカチオン性タンパク質加水分解物、ポリエチレンイミンを含むポリアルキレンイミン、ビニルピリジン又はビニルピリジニウム単位を含有するポリマー、ポリアミン及びエピクロロヒドリンの縮合物、四級ポリウレイレン及びキチン誘導体、トリメチルベンジルアンモニウム基を担持する動物タンパク質加水分解物、例えば、Croda社によってCrotein BTAの名称で販売され、CTFA辞書ではベンジルトリモニウム加水分解動物タンパク質と称される製品、ポリペプチド鎖上に四級アンモニウム基を担持するタンパク質加水分解物を更に含むことができ、当該アンモニウム基は、1~18個の炭素原子を有する少なくとも1つのアルキルラジカルを含む。
【0168】
いくつかの実施形態では、ヘアケア組成物は、1つ以上の四級化植物タンパク質、例えば、小麦、トウモロコシ、又は大豆タンパク質、例えば、四級化小麦タンパク質(CTFA辞書ではココジモニウム加水分解小麦タンパク質と称されるHydrotriticum WQ若しくはQM、CTFA辞書ではラウルジモニウム加水分解小麦タンパク質と称されるHydrotriticum QL、又はCTFA辞書ではステアルジモニウム加水分解小麦タンパク質と称されるHydrotriticum QSの名称でCroda社によって販売されているものを含む)を更に含むことができる。
【0169】
いくつかの実施形態では、ヘアケア組成物は、CTFA辞書ではポリエチレングリコール獣脂ポリアミンの名称で称される、Cognisによって販売されているPOLYQUART R Hなどの1つ以上のポリアミンを更に含むことができる。追加の好適なポリマーとしては、特に、BASF社によってLupaminの名称で販売されているもの、並びにLupamin 9095、Lupamin 5095、Lupamin 1095、Lupamin 9030、及びLupamin 9010の名称で販売されている製品が挙げられる。
【0170】
いくつかの実施形態では、ヘアケア組成物は、室温(25℃)及び大気圧(1.013*105Pa)で液体である、1つ以上の脂肪物質を更に含むことができる。「脂肪物質」という用語は、常温(25℃)及び大気圧(1.013*105Pa)で水に不溶性(5%未満、1%未満、又は0.1%未満の溶解度)である有機化合物を意味する。脂肪物質は、一般的に、同じ温度及び圧力条件下で有機溶媒、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、四塩化炭素、エタノール、ベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラン(tetrahydrofuran、THF)、液体ワセリン、又はデカメチルシクロペンタシロキサンに可溶性である。本開示の液体脂肪物質は、非ポリオキシエチレン化及び非ポリグロセロール化であり得る。「油」という用語は、室温(25℃)及び大気圧(1.013*105Pa)で液体である「脂肪物質」を意味する。「非シリコーン油」という用語は、ケイ素原子(Si)を全く含有しない油を意味し、「シリコーン油」という用語は、少なくとも1個のケイ素原子を含有する油を意味する。液体脂肪物質は、非シリコーン油、例えば、具体的には、C6~C16液体炭化水素、16個を超える炭素原子を含有する液体炭化水素、動物起源の非シリコーン油、植物又は合成起源のトリグリセリド、フルオロ油、トリグリセリド以外の液体脂肪酸及び/又は脂肪アルコールエステル、並びにそれらの混合物から選択され得る。液体炭化水素は、ヘキサン、シクロヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、又はイソパラフィン、例えば、イソヘキサデカン、イソデカン、又はイソドデカン、及びそれらの混合物を含み、直鎖、分岐鎖、又は任意選択的に環状であり得る。16個を超える炭素原子を含有する鉱物又は合成起源の好適な直鎖又は分岐鎖の液体炭化水素は、流動パラフィン、ワセリン、液体ワセリン、鉱油、ポリデセン、及び水添ポリイソブテン、例えばPARLEAM、並びにそれらの混合物から選択され得る。動物起源の炭化水素系油、例えば、ペルヒドロスクアレンが使用され得る。
【0171】
植物又は合成由来の例示的なトリグリセリドは、6~30個の炭素原子を含む液体脂肪酸トリグリセリド、例えば、ヘプタン酸又はオクタン酸トリグリセリド、あるいは、より具体的には、植物油、例えば、ココナッツ油、ヒマワリ油、コーン油、大豆油、マロー油、ブドウ種子油、ゴマ種子油、ヘーゼルナッツ油、アンズ油、マカダミア油、アララ油、ヒマシ油、アボカド油、ホホバ油、シアバター油、又は合成カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド中に存在するもの、例えば、Stearineries Dubois社によって販売されているもの、又はDynamit Nobel社によってMIGLYOL 810、812、及び818の名称で販売されているもの、並びにそれらの混合物から選択され得る。好適なフルオロ油としては、パーフルオロメチルシクロペンタン及びパーフルオロ-1,3-ジメチルシクロヘキサン、例えば、BNFL Fluorochemicals社によるFLUTEC PC1及びFLUTEC PC3;パーフルオロ-1,2-ジメチルシクロブタン;パーフルオロアルカン、例えば、3M社によってPF 5050及びPF 5060の名称で販売されているドデカフルオロペンタン及びテトラデカフルオロヘキサン、又はAtochem社によってFORALKYLの名称で販売されているブロモパーフルオロオクチル;ノナフルオロメトキシブタン及びノナフルオロエトキシイソブタン;パーフルオロモルホリン誘導体、例えば、3M社によってPF 5052の名称で販売されている4-トリフルオロメチルパーフルオロモルホリンが挙げられる。
【0172】
好適なモノエステルとしては、ベヘン酸ジヒドロアビエチル;ベヘン酸オクチルドデシル;ベヘン酸イソセチル;乳酸セチル;C12~C15乳酸アルキル;乳酸イソステアリル;乳酸ラウリル;乳酸リノレイル;乳酸オレイル;オクタン酸(イソ)ステアリル;オクタン酸イソセチル;オクタン酸オクチル;オクタン酸セチル;オレイン酸デシル;イソステアリン酸イソセチル;ラウリン酸イソセチル;ステアリン酸イソセチル;オクタン酸イソデシル;オレイン酸イソデシル;イソノナン酸イソノニル;パルミチン酸イソステアリル;アセチルリシノール酸メチル;ステアリン酸ミリスチル;イソノナン酸オクチル;イソノナン酸2-エチルヘキシル;パルミチン酸オクチル;ペラルゴン酸オクチル;ステアリン酸オクチル;エルカ酸オクチルドデシル;エルカ酸オレイル;パルミチン酸エチル及びイソプロピル;パルミチン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸2-オクチルデシル、ミリスチン酸アルキル、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、ブチル、セチル、2-オクチルドデシル、ミリスチル、又はステアリル、ステアリン酸ヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソブチル;リンゴ酸ジオクチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸2-ヘキシルデシル、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0173】
いくつかの実施形態では、ヘアケア組成物は、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ(n-プロピル)、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ジオクチル、ウンデシレン酸グリセリル、ステアロイルステアリン酸オクチルドデシル、モノリシノール酸ペンタエリスリチル、テトライソノナン酸ペンタエリスリチル、テトラペラルゴン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、エルカ酸トリデシル、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソステアリル、トリ乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジオクタン酸プロピレングリコール、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコール、及びジステアリン酸ポリエチレングリコール、並びにそれらの混合物を更に含むことができる。
【0174】
いくつかの実施形態では、ヘアケア組成物は、C6~C30の1つ以上の脂肪酸エステル、1つ以上の糖エステル、及び/又は1つ以上のジエステル、例えばC12~C22脂肪酸を更に含むことができる。「糖」という用語は、アルデヒド又はケトン官能基を有するか又は有さない、いくつかのアルコール官能基を含有し、少なくとも4個の炭素原子を含む酸素含有炭化水素系化合物を意味する。好適な糖としては、単糖類、オリゴ糖類、又は多糖類、例えば、スクロース(又はサッカロース)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロース及びラクトース、並びにそれらの誘導体、例えば、アルキル誘導体、例えば、メチル誘導体、例えば、メチルグルコースが挙げられ得る。好適なエステルとしては、オレエート、ラウレート、パルミテート、ミリステート、ベヘネート、ココエート、ステアレート、リノレート、リノレネート、カプレート、アラキドネート、又はそれらの混合物、例えば、オレエート/パルミテート、オレエート/ステアレート、又はパルミテート/ステアレート混合エステルが挙げられ得る。また、好適なモノエステル及びジエステルとしては、スクロース、グルコース、又はメチルグルコースのモノ-若しくはジ-オレエート、ステアレート、ベヘネート、オレオパルミテート、リノレエート、リノレネート、又はオレオステアレートも挙げられ、ジオレイン酸メチルグルコースである、Amerchol社によってGLUCATE DOの名称で販売されている製品を含む。挙げることができる糖及び脂肪酸の追加の例示的なエステル又はエステルの混合物としては、Crodesta社によってF160、F140、F110、F90、F70、及びSL40の名称で販売されている製品(それぞれ73%モノエステル並びに27%ジエステル及びトリエステルから、61%モノエステル並びに39%ジエステル、トリエステル、及びテトラエステルから、52%モノエステル並びに48%ジエステル、トリエステル、及びテトラエステルから、45%モノエステル並びに55%ジエステル、トリエステル、及びテトラエステルから、39%モノエステル並びに61%ジエステル、トリエステル、及びテトラエステルから形成されるパルミチン酸/ステアリン酸スクロースと、モノラウリン酸スクロースとを示す);Ryoto Sugar Estersの名称で販売されている製品(例えば、参照番号B370であり、20%モノエステル及び80%ジエステル-トリエステル-ポリエステルから形成されるベヘン酸スクロースに相当する);Goldschmidt社からTEGOSOFT PSEの名称で販売されているモノ-ジパルミチン酸/ステアリン酸スクロースが挙げられる。
【0175】
いくつかの実施形態では、ヘアケア組成物は、クエン酸及び/又は水酸化ナトリウムなどのpH修正剤を更に含むことができる。ヘアケア組成物に一般的に使用される任意のpH修正剤が、本明細書での使用に企図される。
【0176】
様々な実施形態では、ヘアケア組成物は、以下の成分のいずれか、及び/又はそれらの混合物を更に含むことができる:ラウロイルメチルイセチオン酸ナトリウム(洗浄剤及び泡立て剤)、本明細書で上述した非アミノポリアルキルシロキサンとは異なるシリコーン油を含む液体脂肪物質、並びにアミノ基、アリール基、及びアルコキシ基から選択される少なくとも1つの官能基を含む有機変性ポリシロキサン。有機ポリシロキサンは、Walter Noll’s Chemistry and Technology of Silicones(1968),Academic Pressにおいてより詳細に定義されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。それらは、揮発性であっても非揮発性であってもよい。好適な環状ポリジアルキルシロキサンとしては、Union CarbideによってVOLATILE SILICONE 7207、又はRhodiaによってSILBIONE 70045 V2の名称で販売されているオクタメチルシクロテトラシロキサン、Union CarbideによってVOLATILE SILICONE 7158、及びRhodiaによってSILBIONE 70045 V5の名称で販売されているデカメチルシクロペンタシロキサン、並びにそれらの混合物が挙げられる。Union Carbide社によって販売されているVOLATILE SILICONE FZ 3109などのジメチルシロキサン/メチルアルキルシロキサン型のシクロコポリマーも好適である。有機ケイ素化合物を有する例示的な環状ポリジアルキルシロキサンとしては、オクタメチルシクロテトラシロキサン及びテトラ(トリメチルシリル)ペンタエリスリトール(50/50)、並びにオクタメチルシクロテトラシロキサン及びオキシ-1,1’-ビス(2,2,2’,2’,3,3’-ヘキサトリメチルシリルオキシ)ネオペンタンの混合物、直鎖揮発性ポリジアルキルシロキサン、例えば、Toray Silicone社によってSH 200の名称で販売されているものが挙げられる。このカテゴリーに入るシリコーンは、Cosmetics and Toiletries,Vol.91,January 76,pp.27-32,Todd & Byers,「Volatile Silicone Fluids for Cosmetics」で公開された論文にも記載されており、これは、参照により本明細書に組み込まれる。
【0177】
例示的な好適な非揮発性ポリジアルキルシロキサンとしては、トリメチルシリル末端基を有するポリジメチルシロキサン、例えば、Rhodiaによって販売されている47及び70 047シリーズのSILBIONE油又はMIRASIL油、例えば、油70 047 V 500 000;Rhodiaによって販売されているMIRASILシリーズの油;Dow Corning社製の200シリーズの油、例えば、60 000mm2/秒の粘度を有するDC200;General Electric製のVISCASIL油、及びGeneral Electric製のSFシリーズ(SF 96、SF 18)のある特定の油、ジメチコノール(CTFA)の名称で知られているジメチルシラノール末端基を有するポリジメチルシロキサン、例えば、Rhodia社製のシリーズ48の油が挙げられる。
【0178】
例示的な有機変性シリコーンとしては、ポリアルキルアリールシロキサン、並びに以下の名称で販売されている製品が挙げられる:Rhodia製の70 641シリーズのSILBIONE油;Rhodia製のRHODORSIL 70 633及び763シリーズの油;Dow Corning製の油Dow Corning 556 Cosmetic Grade Fluid;Bayer製のPKシリーズのシリコーン、例えば、製品PK20;Bayer製のPN及びPHシリーズのシリコーン、例えば、製品PN1000及びPH1000、General Electric製のSFシリーズのある特定の油、例えば、SF 1023、SF 1154、SF 1250、及びSF 1265、GeneseeからGP 4 Silicone Fluid及びGP 7100の名称で販売されている製品、又はDow Corning社によってQ2 8220及びDow Corning 929若しくは939の名称で販売されている製品。
【0179】
様々な実施形態では、ヘアケア組成物は、アニオン性界面活性剤、両性又は双性イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びそれらの混合物を含む、上記のカチオン性界面活性剤とは異なる1つ以上の追加の界面活性剤を更に含むことができる。例示的なアニオン性界面活性剤としては、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルアミドエーテルスルフェート、アルキルアリールポリエーテルスルフェート、モノグリセリドスルフェート、アルキルスルホネート、アルキルアミドスルホネート、アルキルアリールスルホネート、α-オレフィンスルホネート、パラフィンスルホネート、アルキルスルホスクシネート、アルキルエーテルスルホスクシネート、アルキルアミドスルホスクシネート、アルキルスルホアセテート、アシルサルコシネート、アシルグルタメート、アルキルスルホスクシナメート(alkylsulfosuccinamate)、アシルイソチオネート、及びN--(C1~C4)アルキルN-アシルタウレート、アルキルモノエステルの塩及びポリグリコシド-ポリカルボン酸の塩、アシルラクチレート、D-ガラクトシドウロン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルアリールエーテルカルボン酸塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸塩;並びにそれら全ての化合物の対応する非塩化形態が挙げられる。これら全ての化合物のアルキル基及びアシル基(特に言及しない限り)は、一般的に、6~24個の炭素原子を含み、アリール基は一般的に、フェニル基を示す。塩形態のアニオン性界面活性剤としては、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム又はカリウム塩、ナトリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩、及びアミノアルコール塩又はアルカリ土類金属塩、例えば、マグネシウム塩が挙げられ得る。例示的なアミノアルコール塩としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン又はトリイソプロパノールアミン塩、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール塩、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール塩、並びにトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩が挙げられる。
【0180】
好適なアニオン性界面活性剤としては、弱アニオン性界面活性剤、すなわち、ポリオキシアルキレン化アルキルエーテルカルボン酸;ポリオキシアルキレン化アルキルアリールエーテルカルボン酸;ポリオキシアルキレン化アルキルアミドエーテルカルボン酸、具体的には、2~50個のエチレンオキシド基を含むもの;アルキル-D-ガラクトシドウロン酸;アシルサルコシネート、アシルグルタメート;並びにアルキルポリグリコシドカルボン酸エステル、例えば、KaoからAKYPO RLM 45 CAの名称で販売されているものを含む、スルフェート官能基を有しないアニオン性界面活性剤も挙げられる。
【0181】
例示的な好適な両性又は双性イオン性界面活性剤は、脂肪族基が8~22個の炭素原子を含有する直鎖又は分岐鎖であり、アミン誘導体が少なくとも1つのアニオン基、例えば、カルボキシレート、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネート基、例えば、(C8~C20)アルキルベタイン、スルホベタイン、(C8~C20)アルキルアミド(C3~C8)アルキルベタイン、又は(C8~C20)アルキルアミド(C6~C8)アルキルスルホベタインを含有する、任意選択的に四級化された、二級又は三級脂肪族アミン誘導体であり得る。任意の好適な二級又は三級脂肪族アミン誘導体は、ココナッツ油中又は加水分解アマニ油中などに存在することができる。代表的な化合物は、CTFA辞典、第5版、1993年において、ココアンホ二酢酸二ナトリウム、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸、及びココアンホジプロピオン酸の名称で分類されている。
【0182】
一例として、Rhodia社によってMIRANOL C2M Concentrateの商品名で販売されているココアンホジアセテート、及びChimex社によってChimexane HBの名称で販売されているジエチルアミノプロピルココアスパルタミドナトリウムが、開示される組成物における使用に適している。
【0183】
好適な非イオン性界面活性剤は、Blackie & Son(Glasgow and London),1991によって公開されたM.R.PorterによるHandbook of Surfactants、pp.116-178に記載されており、脂肪アルコール、脂肪α-ジオール、脂肪(C1~C20)アルキルフェノール及び脂肪酸を含み、これらは、エトキシル化、プロポキシル化、又はグリセロール化され得、8~18個の炭素原子、1~200個の範囲のエチレンオキシド基又はプロピレンオキシド基の数、及び1~30個の範囲のグリセロール基の数を含む少なくとも1つの脂肪鎖を含有する。エチレンオキシド及びプロピレンオキシドと脂肪アルコールとの縮合物、1~30のエチレンオキシド単位を有するエトキシル化脂肪アミド、平均1~5個、具体的には、1.5~4個のグリセロール基を含むポリグリセロール化脂肪アミド、1~30個のエチレンオキシド単位を含有するソルビタンのエトキシル化脂肪エステル、スクロースの脂肪エステル、ポリエチレングリコールの脂肪エステル、(C6~C24)アルキルポリグリコシド、オキシエチレン化植物油、N-(C6~C24)アルキルグルカミン誘導体、アミンオキシド、例えば、(C10~C14)アルキルアミンオキシド、又はN-(C10~C14)アシルアミノプロピルモルホリンオキシドもまた、本明細書に開示される組成物における使用に適している。
【0184】
追加の好適な非イオン性界面活性剤としては、アルキルポリグルコシドAPG)、マルトースエステル、ポリグリセロール化脂肪アルコール、グルカミン誘導体2-エチルヘキシルオキシカルボニル-N-メチルグルカミン、及びそれらの混合物が挙げられる。アルキルポリグルコシドは、6~30個の炭素原子を含むアルキル基を含有し、親水性基(グルコシド)を含有するものである。例示的なアルキルポリグルコシドとしては、Kao Chemicals社によってMydol 10(登録商標)の名称で販売されている製品、Cognis社によってPlantaren 2000 UP(登録商標)の名称で販売されている製品、及びSEPPIC社によってOramix NS 10(登録商標)の名称で販売されている製品を含む、デシルグルコシド(アルキル-C9/C11-ポリグルコシド(1.4))、並びにSEPPIC社によってOramix CG 110(登録商標)の名称で販売されている製品を含む、カプリリル/カプリルグルコシド;Cognis社によってPlantaren 1200 N(登録商標)及びPlantacare 1200(登録商標)として販売されているラウリルグルコシド、及びココグルコシド、例えば、Cognis社によってPlantacare 818/UP(登録商標)の名称で販売されている製品が挙げられる。
【0185】
好適なマルトース誘導体としては、文献EP-A-566 438に記載されているもの、例えば、O-オクタノイル-6’-D-マルトース、文献FR-2 739 556に記載されているO-ドデカノイル-6’-D-マルトースが挙げられる。これらの文献の各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0186】
いくつかの実施形態では、ヘアケア組成物は、美容的に許容される媒体中に製剤化され得る。「美容的に許容される媒体」という用語は、毛髪などのヒトケラチン繊維に適合する媒体を意味する。美容的に許容される媒体は、水から、又は水と、低級アルコール、例えば、エタノール及びイソプロパノール;2-ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、及びモノメチルエーテルを含むポリオール及びポリオールエーテル、並びにそれらの混合物から選択される1つ以上の美容的に許容される溶媒との混合物から形成され得る。
【0187】
いくつかの実施形態では、ヘアケア組成物は、以下の添加剤のいずれか、又はそれらの混合物を更に含むことができる:脂肪アルコールとは異なる固体脂肪物質、例えば、ワックス、アニオン性、非イオン性、若しくは両性ポリマー又はそれらの混合物、ふけ防止剤、抗脂漏剤、脱毛防止及び/又は発毛促進のための薬剤、パンテノールを含むビタミン及びプロビタミン、日焼け止め、鉱物又は有機顔料、金属イオン封鎖剤、可塑剤、可溶化剤、酸性化剤、鉱物又は有機増粘剤、特にオキシエチレン化ポリマーとは異なるポリマー増粘剤、乳白剤又は真珠剤、抗酸化剤、ヒドロキシ酸、香料、並びに/あるいは防腐剤。
【0188】
ネイルケア
いくつかの実施形態では、化粧品組成物は、ネイルケア製品において一般的に使用される成分を含むことができる。ネイルケア製品としては、爪強化剤、トップコート及びベースコート、マニキュア、マニキュア除光液、ハンドスキンケア、フットスキンケア、乾燥剤、及びマニキュア除光液を含む補正ペンを含む、ネイルトリートメントが挙げられる。
【0189】
いくつかの実施形態では、ネイルケア組成物は、ネイルトリートメント組成物であり得る。ネイルトリートメント組成物は、陥入爪又は爪変形を治療するための組成物、真菌感染症を含む爪感染症の局所治療のための組成物、爪強化剤、トップコート、ベースコート、マニキュア除光液、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、ネイルトリートメント組成物は、手及び/又は足をトリートメントするための局所用ネイルラッカー又はマニキュア、クリーム、溶液、懸濁液、ローション、セラム、ゲル、バーム、ゲル、油、クリーム中油、及び/又はスクラブとして製剤化され得る。
【0190】
いくつかの実施形態では、ネイルトリートメント組成物は、爪強化剤であり得る。爪強化剤は、手の爪及び足の爪をトリートメントして、爪の硬化、強化、及び成長の促進、並びに破損、ひび割れ、分裂、及び剥がれの予防又は最小限化の両方を行うことができ、ヒトの指の爪及び足の爪と同様のタンパク質濃度を有する、馬の蹄の成長を高めながら裂蹄を予防及び治癒するために使用される任意の既知の組成物:ラノリン、バター、蜜蝋、ロジン、酢酸銅、及びテレピン油を含むことができる。いくつかの実施形態では、ネイルトリートメント組成物は、二酸化チタン、例えば、E.I.DuPont製のTI-PURE R900を更に含むことができる。
【0191】
いくつかの実施形態では、ネイルトリートメント組成物は、ベースコートであり得る。いくつかの実施形態では、ベースコートは、接着を提供する少なくとも1つのポリマー、例えば、メチルメタクリレート(methyl methacrylate、MMA)及びメタクリル酸(methacrylic acid、MAA)から共重合されて、ポリメチルメタクリレート(polymethyl methacrylate、PMMA)及びポリメタクリル酸(polymethacrylic acid、PMAA)から構成されるポリマーを形成するポリマーを含む液体組成物であり得、ここで、MAAモノマー画分は、0~100%で変動し得る。いくつかの実施形態では、ベースコートとしての使用に適したポリマーとしては、ヒドロキシエチルメタクリレート(hydroxyethylmethacrylate、HEMA)、ヒドロキシプロピルメタクリレート(hydroxypropylmethacrylate、HPMA)、エチルメタクリレート(ethyl methacrylate、EMA)、テトラヒドロフルフリルメタクリレート(tetrahydrofurfuryl methacrylate、THFMA)、ピロメリト酸二無水物ジ(メタ)アクリレート、ピロメリト酸二無水物グリセリルジメタクリレート、ピロメリト酸ジメタクリレート、メタクロイルオキシエチルマレエート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート/スクシネート、1,3-グリセロールジメタクリレート/スクシネート付加物、フタル酸モノエチルメタクリレート、及びそれらの混合物が挙げられる。いくつかの態様では、ベースコートは、セルロースエステル、例えば、セルロースアセテートアルキレート、酢酸酪酸セルロース、又は酢酸プロピオン酸セルロースなどの非反応性、溶媒溶解性、フィルム形成ポリマーを更に含むことができる。上記の例示的な成分は限定的ではない。
【0192】
いくつかの実施形態では、ネイルトリートメント組成物は、トップコート、例えば速乾性トップコートであり得る。トップコートは、酢酸酪酸セルロースであるベース樹脂、メタクリレートポリマーであるフィルム形成剤、単官能性メタクリレート熱硬化性又は光硬化性モノマー、及び架橋剤(すなわち、二官能性及び三官能性メタクリレート)、脂肪族エステル及びアルコールの溶液中で一緒の熱開始剤又は光開始剤、並びに光反応性コーティングを含むことができる。好適な溶媒としては、アセテート及びアルコール、特に酢酸エチル、酢酸ブチル、及びイソプロピルアルコールが挙げられる。光反応性コーティングは、メタクリレートモノマー、例えば、シクロヘキシルメタクリレート、n-デシルメタクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレート、エチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、イソボルニルメタクリレート、2-メトキシエチルメタクリレート;二官能性及び三官能性メタクリレートモノマー、架橋剤、例えば、ジウレタンジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,10デカンジオールジメタクリレート、1,6-ヘキサンジオールジメタクリレート、及びトリメチロールプロパントリメタクリレート含む、光反応性モノマーを含むことができる。使用に適した市販の光開始剤としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない:ベンゾインメチルエーテル、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニル-1-プロパノン(「Darocur 1173」)、ジエトキシアセトフェノン、及びベンジルジケタール。光開始剤は、フェニルプロパノンのオリゴマー混合物、例えば、2,4,6-トリメチルベンゾフェノン及び4-メチルベンゾフェノンの混合物、並びにオリゴ-[2-ヒドロキシ-2-メチル-1[4-(1-メチルビニル)フェニル]プロパノン]及び2-ヒドロキシ-2-メチル-フェニルプロパノンの混合物であり、これらは、Sartomerによって「Esacure KIP 100F」及び「Esacure TZT Photoinitiator」の名称で販売されている。
【0193】
いくつかの実施形態では、ネイルケア組成物は、マニキュア又はネイルエナメル組成物であり得る。いくつかの実施形態では、マニキュア又はネイルエナメル組成物は、ニトロセルロース膜形成剤、ラテックス膜形成剤、ポリカルボジイミド膜形成剤、低揮発性有機化合物(volatile organic compound、VOC)、及びポリカルボジイミド膜形成剤を更に含むことができる。ポリカルボジイミドは、ポリマー主鎖に付加された複数のカルボジイミド基を有するポリマーを含むことができる。例えば、米国特許第5,352,400号(その開示は参照により本明細書に組み込まれる)は、アルファ-メチルスチリル-イソシアネートから誘導されるポリマー及びコポリマーを開示している。好適なポリカルボジイミド化合物としては、供給業者Nisshinbo(CARBODILITEシリーズ、V-02、V02-L2、SV-02、E-02、V-10、SW-12G、E-03Aの名称で知られているものを含む)、Picassian、及び3Mによって市販されているものが挙げられるが、これらに限定されない。
【0194】
いくつかの実施形態では、マニキュア又はネイルエナメル組成物は、カルボキシル官能性アクリレートラテックスポリマー、カルボキシル官能性ポリウレタンラテックスポリマー、カルボキシル官能性シリコーンラテックスポリマー、カルボキシル官能性非アクリレートラテックスポリマー、及びそれらの混合物を含む、1つ以上のラテックスポリマーを更に含むことができる。様々な実施形態では、好適なラテックスポリマーは、フィルム形成ラテックスポリマー又は非フィルム形成ラテックスポリマーであり得る。いくつかの実施形態では、ラテックスポリマーは、カルボキシル官能性アクリレートラテックスポリマー、例えば、ビニルモノマー、(メタ)アクリルモノマー、(メタ)アクリルアミドモノマー、モノ及びジカルボン不飽和酸、(メタ)アクリルモノマーのエステル、及び(メタ)アクリルモノマーのアミドから選択されるエチレン性不飽和モノマーの単独重合又は共重合から得られるものであり得る。「(メタ)アクリル」という用語及びその変化形は、本明細書で使用される場合、アクリル又はメタクリルを意味する。(メタ)アクリルモノマーは、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、シトラコン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、及び無水マレイン酸から選択され得る。(メタ)アクリルモノマーのエステルは、非限定的な例として、C1~C8アルキル(メタ)アクリレート、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、tert-ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、イソペンチル(メタ)アクリレート、ネオペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、イソヘキシル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、イソヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、及びそれらの組み合わせであってもよい。(メタ)アクリルモノマーのアミドは、例えば、(メタ)アクリルアミド、及び特にN-アルキル(メタ)アクリルアミド、具体的には、N--(C1~C12)アルキル(メタ)アクリレート、例えば、N-エチル(メタ)アクリルアミド、N-t-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-t-オクチル(メタ)アクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、及びN-ジアセトン(メタ)アクリルアミド、並びにそれらの任意の組み合わせから作製され得る。
【0195】
ビニルモノマーとしては、シアン化ビニル化合物、例えば、アクリロニトリル及びメタクリロニトリル;ビニルエステル、例えば、ギ酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ネオデカン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、安息香酸ビニル、及びt-ブチル安息香酸ビニル、シアヌル酸トリアリル;ハロゲン化ビニル、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン;芳香族モノ又はジビニル化合物、例えば、スチレン、.アルファ.-メチルスチレン、クロロスチレン、アルキルスチレン、ジビニルベンゼン、及びフタル酸ジアリル、並びにパラ-スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、2-(メタ)アクリロイルオキシエチルスルホン酸、2-(メタ)アクリルアミド-2-メチルプロピルスルホン酸、並びにそれらの混合物が挙げられ得るが、これらに限定されない。
【0196】
本明細書におけるモノマーのリストは限定的ではなく、アクリル及び/又はビニルモノマー(シリコーン鎖で変性されたモノマーを含む)を含む当業者に既知の任意のモノマーを使用することが可能であることが理解されるべきである。
【0197】
いくつかの非限定的な例示的実施形態では、カルボキシル官能性アクリレートラテックスポリマーは、メタクリル酸/エチルアクリレートコポリマー(INCI:アクリレートコポリマー、例えば、BASFによるLUVIFLEX SOFT)、PEG/PPG-23/6ジメチコンシトラコネート/C10-30アルキルPEG-25メタクリレート/アクリル酸/メタクリル酸/エチルアクリレート/トリメチロールプロパンPEG-15トリアクリレートコポリマー(INCI:ポリアクリレート-2クロスポリマー、例えば、LubrizolによるFixate Superhold(商標))、スチレン/アクリルコポリマー(例えば、Dow ChemicalによるAcudyne Shine)、エチルヘキシルアクリレート/メチルメタクリレート/ブチルアクリレート/アクリル酸/メタクリル酸コポリマー(INCI:アクリレート/エチルヘキシルアクリレートコポリマー、例えば、Daitosol 5000SJ、Daito Kasei Kogyo)、アクリル/アクリレートコポリマー(INCI名:アクリレートコポリマー、例えば、Daitosol 5000AD、Daito Kasei Kogyo)、アクリレートコポリマー、例えば、商品名Dermacryl AQF(Akzo Nobel)、商品名LUVIMER MAE(BASF)、又は商品名BALANCE CR(AKZO NOBEL)で知られているもの、アクリレート/ヒドロキシエステルアクリレートコポリマー、例えば、商品名ACUDYNE 180 POLYMER(Dow Chemical)で知られているもの、Dow Chemical製の商品名Acudyne Boldでから知られているスチレン/アクリレートコポリマー、Interpolymer製の商品名SYNTRAN PC5620 CGで知られているスチレン/アクリレート/アンモニウムメタクリレートコポリマー、及びそれらの混合物の水性分散液から選択され得る。
【0198】
いくつかの実施形態では、ネイルケア組成物は、マニキュア除光液を含むことができる。マニキュア除光液は、グリセリン、グリコール、ポリグリセリン、多価アルコールのエステル、及びそれらの混合物を含む、多価アルコール化合物を含むことができる。グリコールは、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコール、プロパンジオール、ヘキシレングリコール、ポリグリセリン、ジプロピレングリコール、及びジエチレングリコールなど、2~12個の炭素原子を含有することができる。多価アルコールの好適なエステルとしては、飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖のC1~C26多価アルコールの液体エステルが挙げられる。多価アルコールの好適なエステルの例としては、ジヒドロキシ、トリヒドロキシ、テトラヒドロキシ、又はペンタヒドロキシアルコールのエステルが挙げられるが、これらに限定されない。多価アルコールのエステルは、チオグリコール酸グリセリル、三クエン酸グリセリル、三乳酸グリセリル、三乳酸グリセリル、トリブタン酸グリセリル、トリヘプタン酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリルなどのグリセリルエステルであってもよい。
【0199】
マニキュア除光液は、1~8個の炭素原子を含有する低炭素アルコールを更に含むことができる。低炭素アルコールは、2~6個の炭素原子、例えば、2~5個の炭素原子を含有し得る。低炭素アルコールの例としては、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、イソプロパノール、イソブタノール、及びイソペンタノールが挙げられるが、これらに限定されない。マニキュア除光液は、炭酸エステル、アジペート、セバケート、及びスクシネートを含むがこれらに限定されない、高沸点エステル化合物を更に含むことができる。高沸点エステル化合物としては、炭酸アルキレン、例えば、炭酸プロピレン、コハク酸ジメチル、コハク酸ジエチル、グルタル酸ジメチル、グルタル酸ジエチル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸エチル、マレイン酸ビス(2-エチルヘキシル)、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソステアリル、クエン酸トリオクチルドデシル、及びクエン酸トリオレイルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0200】
マニキュア除光液は、非イオン性、アニオン性、カチオン性、両親媒性、及び両性ポリマーを含む増粘剤、並びに他の既知のレオロジー改変剤、例えば、セルロース系増粘剤、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、及びエチルヒドロキシエチルセルロースを更に含むことができる。ある特定の注目すべきセルロース誘導体としては、ヒドロキシル変性セルロースポリマー、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、例えば、NATROSOL 250 HHR及びヒドロキシプロピルセルロース、例えば、KLUCEL MF(両方ともCovington,Ky.のAshlandから入手可能)などの500,000ダルトンを超える分子量を有するものが挙げられる。増粘剤は、フルクタン、グルカン、ガラクタン、及びマンナンなどの多糖類、又はヘミセルロース、プルランなどのヘテロ多糖類、又はアラビアガム及びアミロペクチンなどの分岐多糖類、又はデンプンなどの混合多糖類のであり得る。増粘剤は、アクリル増粘剤(acrylic thickening agent)(アクリル増粘剤(acrylic thickener))又はアクリルアミド増粘剤(acrylamide thickening agent)(アクリルアミド増粘剤(acrylamide thickener))であり得る。増粘剤は、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、及び/又はフマル酸などの、弱酸機能を果たす少なくとも1つのモノマーを含むことができる。増粘剤は、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(2-acrylamido-2-methylpropane sulfonic acid、AMPS)などのスルホン酸型又はホスホン酸型の機能を有するモノマーなどの、強酸機能を果たすモノマーを含むことができる。増粘剤は、メチレンビスアクリルアミド(methylene bisacrylamide、MBA)、エチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ジアクリルアミド、シアノメタクリレート、ビニルオキシエタクリレート若しくはメタクリレート、ホルムアルデヒド、グリオキサール、及びエチレングリコールジグリシジルエーテルなどのグリシジルエーテル型の組成物、又はエポキシドなどの架橋剤を含むことができる。好適なアクリル増粘剤は、米国特許出願公開第2004/0028637号及び同第2008/0196174号に開示されており、これらは両方とも、参照により本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、増粘剤は、有機粘土(疎水処理粘土)又は親水性粘土を含むことができる。
【0201】
いくつかの実施形態では、増粘剤は、研磨化合物(研磨系)を含むことができる。「研磨化合物」は、研磨又は機械的剥離を提供することができる化合物である。研磨粒子は、パーライト、軽石、ゼオライト、水和シリカ、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウム二水和物、ピロリン酸カルシウム、アルミナ、重炭酸ナトリウム、ポリ乳酸、並びにポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメチルイルメタクリレート、又はナイロンなどの合成ポリマー材料を含むことができる。ある特定の実施形態では、中程度に硬質の研磨剤は、IMERCARE 270P-Scrubの名称でImerysから入手可能な化粧品グレードのパーライトなどのパーライトを含む。ある特定の実施形態では、軟質研磨剤は、糖、粉砕された果物核又は貝殻粉末、例えば、アンズ核、ココナッツ殻、又は球状ワックス(例えば、カルナウバホホバ);アルガン貝殻粉末などである。
【0202】
いくつかの実施形態では、ネイルケア組成物は、化粧品組成物において一般的に使用され、当業者に既知の添加剤を更に含むことができ、溶媒、防腐剤、香料、油、ワックス、界面活性剤、抗酸化剤、フリーラジカルに対抗するための薬剤、湿潤剤、分散剤、消泡剤、中和剤、安定化剤、精油から選択される活性成分、紫外線遮蔽剤、日焼け止め、保湿剤、ビタミン、タンパク質、セラミド、植物抽出物、繊維など、及びそれらの混合物を含む。
【0203】
d.治療用組成物
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、1つ以上の状態を治療するのに有用である治療用組成物であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物の塗布は、創傷治癒を促進し、瘢痕組織の形成を低減若しくは予防し、組織再生を促進し、局所炎症を最小限に抑え、組織拒絶を最小限に抑え、かつ/又は移植片統合を増強することができる。いくつかの実施形態では、組成物は、注射用材料、例えば、ヒドロゲルとして製剤化され得る。コラーゲンヒドロゲルは、大きく均一な表面積を示し、コラーゲン及び任意選択的に1つ以上の追加の治療剤のための送達系として機能することができる。注射用コラーゲン材料はまた、組織機能の置き換え及び組織再生の支持の両方が可能な足場又はネットワークを形成することができる。ある特定の実施形態では、組成物は、局所的に塗布され得る。ある特定の実施形態では、組成物は、皮膚、皮内、又は皮下に注射され得る。
【0204】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される治療用組成物は、本明細書の他の場所に記載されるコラーゲン断片以外の、1つ以上の追加の治療剤及び/又は予防剤を含むことができる。1つ以上の追加の治療剤及び/又は予防剤は、酵素若しくはタンパク質、ポリペプチド、又は核酸などの小分子活性剤又は生体分子であり得る。
【0205】
追加の治療剤及び/又は予防剤の非限定的な例としては、抗がん剤、抗菌剤(抗ウイルス剤、抗細菌剤、抗真菌剤、及び抗寄生虫剤を含む)、抗酸化剤、鎮痛剤、局所麻酔剤、抗炎症剤、サイトカイン、免疫抑制剤、抗アレルギー剤、必須栄養素、増殖因子(線維芽細胞増殖因子、肝細胞増殖因子、血小板由来増殖因子、血管内皮細胞増殖因子、及びインスリン様増殖因子など)、並びにそれらの組み合わせが挙げられる。追加の治療剤及び/又は予防剤の具体的な投与量は、当業者によって容易に決定され得る。Ansel,Howard C.et al.,Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems(6th ed.)Williams and Wilkins,Malvern,PA(1995)を参照されたい。
【0206】
他の実施形態では、本明細書に記載される組換えコラーゲン断片組成物は、細胞送達、例えば、幹細胞、多能性細胞、体細胞、及びそれらの組み合わせの送達と組み合わせて使用され得る。
【0207】
本開示は、治療剤及び/又は予防剤が本明細書に記載される組成物の不可欠な部分になることを企図するが、いくつかの実施形態では、治療剤及び/又は予防剤は、本明細書に記載される治療組成物の投与の前に、それと併せて、又はその後に投与され得る。言い換えれば、いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の治療剤及び/又は予防剤は、本組成物に一体的に組み込まれなくてもよいが、本組成物とは別個に提供されてもよい。
【0208】
本発明の組成物中に含まれ得る好適な局所麻酔剤の非限定的な例としては、アンブカイン、アモラノン、アミロカイン、ベノキシネート、ベンゾカイン、ベトキシカイン、ビフェナミン、ブピバカイン、ブタカイン、ブタンベン、ブタニリカイン、ブテタミン、ブトキシカイン、カルチカイン、クロロプロカイン、コカエチレン、コカイン、シクロメチカイン、ジブカイン、ジメチソキン、ジメトカイン、ジペロドン、ジシクロニン、エクゴニジン、エクゴニン、塩化エチル、エチドカイン、ベータ-ユーカイン、ユープロシン、フェナルコミン、ホルモカイン、ヘキシルカイン、ヒドロキシテトラカイン、p-アミノ安息香酸イソブチル、メシル酸ロイシノカイン、レボキサドロール、リドカイン、メピバカイン、メプリルカイン、メタブトキシカイン、塩化メチル、ミルテカイン、ナエパイン、オクタカイン、オルトカイン、オキセサゼイン、パレトキシカイン、フェナカイン、フェノール、ピペロカイン、ピリドカイン、ポリドカノール、プラモキシン、プリロカイン、プロカイン、プロパノカイン、プロパラカイン、プロピコカイン、プロポキシカイン、スードコカイン(psuedococaine)、ピロカイン、ロピバカイン、サリチルアルコール、テトラカイン、トリカイン、トリメカイン、ゾラミン、及びそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0209】
好適な抗ウイルス剤の非限定的な例としては、ガンシクロビル及びアシクロビルが挙げられる。好適な抗生物質剤の非限定的な例としては、ストレプトマイシン、アミカシン、ゲンタミシン、及びトブラマイシンなどのアミノグリコシド、ゲルダナマイシン及びハービマイシンなどのアンサマイシン、カルバセフェム、カルバペネム、セファロスポリン、バンコマイシン、テイコプラニン、及びテラバンシンなどの糖ペプチド、リンコサミド、ダプトマイシンなどのリポペプチド、アジトロマイシン、クラリスロマイシン、ジリスロマイシン、及びエリトロマイシンなどのマクロライド、モノバクタム、ニトロフラン、ペニシリン、バシトラシン、コリスチン、及びポリミキシンBなどのポリペプチド、キノロン、スルホンアミド、並びにテトラサイクリンが挙げられる。追加の例示的な抗菌剤としては、ヨウ素、銀化合物、モキシフロキサシン、シプロフロキサシン、レボフロキサシン、セファゾリン、チゲサイクリン、ゲンタマイシン、セフタジジム、オフロキサシン、ガチフロキサシン、アンホテリシン、ボリコナゾール、ナタマイシンが挙げられる。
【0210】
好適な抗炎症剤の非限定的な例としては、ステロイド性活性剤が挙げられ、グルココルチコイド、プロゲスチン、ミネラルコルチコイド、及びコルチコステロイドを含む。例示的な非ステロイド性抗炎症薬としては、ケトロラク、イブプロフエン、ネパフェナク、ジクロフェナク、アスピリン、及びナプロキサンが挙げられる。他の例示的な抗炎症剤としては、トリアムシノロンアセトニド、フルオシノロンアセトニド、プレドニゾロン、デキサメタゾン、ロテプレドノール、フルオロメトロン、及びグリチルリチン酸二カリウムが挙げられる。
【0211】
いくつかの実施形態では、組成物は、1つ以上の追加の薬学的に活性な薬剤を更に含むことができる。例示的な医薬品としては、非ステロイド性抗炎症剤(non-steroidal anti-inflammatory agent、NSAID)、例えば、フルルビプロフェン、イブプロフェン、ナプロキセン、インドメタシン、及び関連化合物が挙げられ得る。いくつかの実施形態では、組成物は、コルヒチン、タキソール、及び関連化合物を含む、1つ以上の有糸分裂阻害薬を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、例えば、過酸化ベンゾイルなどの1つ以上の局所消毒剤を更に含むことができる。いくつかの実施形態では、組成物は、微細藻類によって産生される1つ以上の多糖、例えば、アルグロン酸を更に含むことができる。
【0212】
いくつかの実施形態では、組成物は、1つ以上の免疫調節薬を更に含むことができる。例示的な免疫調節薬としては、イミキモド、シクロスポリン、タクロリムス、及びラパマイシンが挙げられる。
【0213】
いくつかの実施形態では、組成物は、1つ以上のサイトカインを更に含むことができる。例示的な好適なサイトカインとしては、IL-10、TGF-β、IL-25、及びIL-35が挙げられるが、これらに限定されない。ある特定の実施形態では、サイトカインは、拒絶を最小限に抑えるために、Treg活性化を誘導し(例えば、IL-25)、Thl7活性化を抑制する(例えば、IL-10)ことができる。
【0214】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、少なくとも1つの真核細胞型を更に含む。いくつかの例示的な真核細胞型としては、幹細胞、間葉系幹細胞、ケラチノサイト、線維芽細胞、メラノサイト、脂肪細胞、免疫細胞、例えば、Tリンパ球、Bリンパ球、ナチュラルキラー細胞、及び樹状細胞、又はそれらの組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、幹細胞は、脂肪由来間葉系幹細胞であり得る。創傷治癒に有益であり得る間葉系幹細胞の機能的特徴としては、損傷又は炎症の部位に移動し、損傷組織の再生に関与し、常在前駆細胞の増殖及び分化を刺激し、増殖因子分泌及びマトリックスリモデリングを介して損傷細胞の回復を促進し、かつ独特の免疫調節及び抗炎症効果を発揮する能力が挙げられる(例えば、Phinney OG et al.,Stem Cells,25:2896-2902(2007)、Chamberlain G et al,Stem Cells,25:2739-2749(2007)、Dazzi F et al.,Curr Opin Oncol.19:650-655(2007)を参照されたい)。これらの参考文献の各々は、参照によりその全体が組み込まれる。
【0215】
いくつかの実施形態では、真核細胞は、結合組織の構造的完全性の増加及び/又は治癒の促進に関与し得る。いくつかの実施形態では、線維芽細胞などの真核細胞は、細胞又は組織の増殖又は結合の増強又は促進に関与し得る。
【0216】
いくつかの実施形態では、組換えコラーゲン組成物は、1)移植された毛髪移植片、及び2)毛髪移植片が移植される組織と接触することができる。毛髪移植片のレシピエント部位としては、頭皮、顔面領域、腋窩若しくは胸部領域、又は陰部領域が挙げられる。顔面領域の具体的な領域としては、眉毛、まぶた、口ひげ、もみあげ、顎、及び頬が挙げられる。レシピエント部位は、毛髪の外観が対象によって所望される皮膚の任意の領域であり得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物と、レシピエント部位の周囲組織を有する移植された毛髪との間の接触は、周囲組織から移植片への栄養灌流を促進し、本明細書に記載される組成物を使用せずに移植された移植片と比較して、移植片の生存率を高める。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される組成物と移植された毛髪との間、及び本明細書に記載される組成物とレシピエント部位の周囲組織との間の接触は、移植された移植片の周囲の血管新生を促進し、その結果、本明細書に記載される組成物を使用せずに移植された移植片と比較して、移植片の生存率が高まる。
【0217】
e.食品組成物
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、コラーゲンを必要とする対象にそれを提供するのに有用な食品組成物であり得る。例えば、及びいくつかの実施形態では、本明細書に記載される食品組成物の摂取は、コラーゲン摂取量の増加、関節痛の軽減、及び皮膚の健康の改善などの健康及び/又は皮膚の利益を提供することができる。ある特定の実施形態では、組成物は、粉末、カプセル、液体の形態、又は任意の他の好適な形態にあり得る。
【0218】
いくつかの実施形態では、食品組成物は、1つ以上の栄養成分、例えば、アルコルビン酸、ビオチン、ニコチン酸クロム、クエン酸銅、D-パントテン酸カルシウム、シアノコバラミン、フラックスシード、linum usitatissimum、葉酸、フラクトオリゴ糖(繊維)、酸化マグネシウム、クエン酸マンガン、マルトデキストリン、中鎖トリグリセリド、香味料、ナイアシンアミド、クエン酸カリウムヨウ化カリウム、リボフラビン、サトウキビ(saccharum officinarum)、モリブデン酸ナトリウム二水和物、セレン酸ナトリウム(セレニウム)、大豆タンパク質単離物、ステビア葉抽出物/Stevia rebaudiana、チアミンHCl、リン酸三カルシウム、ビタミンAパルミタート、ビタミンD3、キサンタンガム、クエン酸亜鉛、セルロースガム、ピリドキシンヒドロクロリド、塩、トコフェノール、抗酸化剤、例えば、レスベラトロール、CoQ10、アサイーベリー、リコペン及びザクロ、天然又は人工甘味料、例えば、グルコース、スクロース、フルクトース、サッカリド、シクラメート、アスパルトアミン、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムK、又はソルビトール、香味料、例えば、香味抽出物、揮発性油、チョコレート香味料(例えば、カフェインを含まないカカオ又はチョコレート、イナゴマメなどのチョコレート代替物)、ピーナッツバター香味料、クッキークラム、バニラ、又は任意の市販の香味料、並びにそれらの任意の組み合わせを含むことができる。
【0219】
f.組換えコラーゲン断片を産生する方法
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組換えコラーゲン断片は、遺伝子操作された酵母株中で産生され得る。好適な酵母としては、Pichia、Candida、Komatagaella、Hansenula、Cryptococcus、Saccharomyces属のもの、及びそれらの組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、酵母は、Pichia属由来であり得る。酵母は、改変又はハイブリダイズされ得る。ハイブリダイズされた酵母は、同じ種の異なる株、同じ属の異なる種、又は異なる属の株を繁殖させることによって調製され得る。本明細書に開示されるコラーゲン断片を産生するのに適した酵母株の例としては、Pichia pastoris、Pichia membranifaciens、Pichia deserticola、Pichia cephalocereana、Pichia eremophila、Pichia myanmarensis、Pichia anomala、Pichia nakasei、Pichia siamensis、Pichia heedii、Pichia barkeri、Pichia norvegensis、Pichia thermomethanolica、Pichia stipites、Pichia subpelliculosa、Pichia exigua、Pichia occidentalis、Pichia cactophilaなどが挙げられる。特定の実施形態では、酵母は、Pichia pastorisである。
【0220】
いくつかの実施形態では、方法は、(i)発酵ブロス中で遺伝子操作された酵母を発酵させることと、(ii)発酵ブロスの上清から、遺伝子操作された酵母によって分泌された組換えコラーゲン断片を回収することと、(iii)任意選択的に、組換えコラーゲン断片を精製することと、を含む。いくつかの実施形態では、方法は、凍結乾燥を更に含む。
【0221】
いくつかの実施形態では、方法は、(i)発酵ブロス中で遺伝子操作された酵母を発酵させることと、(ii)遺伝子操作された酵母によって発酵ブロスの上清中に分泌されなかった細胞内組換えコラーゲン断片を回収することと、(iii)任意選択的に、組換えコラーゲン断片を精製することと、を含む。いくつかの実施形態では、回収することは、全発酵ブロスから細胞内組換えコラーゲン断片を回収することを含む。いくつかの実施形態では、回収することは、細胞ペーストから細胞内組換えコラーゲン断片を回収することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、凍結乾燥を更に含む。
【0222】
g.使用方法
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、スキンケア組成物を皮膚領域に局所的に塗布することによって、皮膚領域を治療するために使用され得るスキンケア組成物であり得る。
【0223】
本明細書に記載されるスキンケア組成物は、顔面、頭皮、首、耳、肩、胸(乳房及び/又はデコルテを含む)、腕、手、脚、腹部、臀部、鼠径部、背中、足、及びそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない、任意の体表面に塗布され得る。いくつかの実施形態では、顔面は、額、眼、口周囲表面、顎表面、眼窩周囲表面、鼻表面、頬皮膚表面、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0224】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物の皮膚への投与は、皮膚の質を改善又は維持し、老化の兆候を低減又は排除することができる。老化の兆候としては、全ての外側の視覚的及び触覚的に認識できる兆候、並びに皮膚老化による任意の他の他の巨視的又は微視的効果が挙げられるが、これらに限定されない。このような兆候は、内因性因子又は外因性因子(例えば、経時的老化及び/又は環境的損傷)によって誘導され得るか又は引き起こされ得る。これらの兆候は、しわ及び粗く深いしわ、小じわ、皮膚線、割れ目、隆起、大きい毛穴(例えば、汗腺管、皮脂腺、又は毛包などの付属器構造に関連する)などのきめの不連続性、又は凹凸若しくは荒れ、皮膚の弾力性の喪失(機能的皮膚エラスチンの喪失及び/又は不活性化)、たるみ(目の領域の腫れ及びあごの垂れ肉を含む)、皮膚の張りの喪失、引き締まりの喪失、変形による皮膚反跳の喪失、変色(目の下のくまを含む)、大きなしみ、血色の悪さ、加齢によるしみ及びそばかすなどの色素沈着過剰皮膚領域、角化症、異常分化、過角化、弾性線維症、コラーゲン分解、並びに角質、真皮、表皮、皮膚血管系(例えば、毛細血管拡張症又はクモ状血管)、並びに下層組織(例えば、脂肪及び/又は筋肉)、特に皮膚に近接する組織における他の組織学的変化の発生が挙げられるが、これらに限定されないプロセスから生じ得る。
【0225】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、皮膚充填剤としての使用に適し得る。皮膚充填剤組成物は、老化又は損傷による皮膚状態を治療するために、失われた内因性マトリックスポリマーを置き換えるか、又は既存のマトリックスポリマーの機能を増強/促進することができる。皮膚充填剤組成物は、皮膚組織を強化するために、例えば、薄い唇を膨らませるために、又はくぼんだ目若しくは浅い頬を充填するために、しわ、小じわ、ひだ、瘢痕を充填することができる。初期の皮膚充填剤製品は、一般的にコラーゲンから作製されていた。現代の皮膚充填剤組成物において使用される1つの一般的なマトリックスポリマーは、ヒアルロナンである。ヒアルロナンは、人体に対して天然であるため、一般的に耐容性が良好であり、多種多様な皮膚状態に対してかなりリスクの低い治療である。
【0226】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、マイクロニードルシート又はパッチとともに使用するのに適し得る。マイクロニードルは、美容効果又は創傷治癒効果を達成するために、顔及び身体の任意の領域に、本明細書に記載される組成物を提供することができる。
【0227】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、瘢痕組織の形成を低減若しくは防止し、治癒を促進し、組織再生を促進し、局所炎症を最小限に抑え、組織拒絶を最小限に抑え、かつ/又は皮膚及び/若しくは毛髪移植片統合を増強するために使用され得る、治療用組成物であり得る。
【0228】
いくつかの実施形態では、本開示は、皮膚状態を治療する方法であって、その治療を必要とする対象に、組換えコラーゲン断片を含む有効量の組成物を投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、皮膚状態は、小じわ、しわ、乾燥肌、過剰な毛穴サイズ、皮膚色素異常症、弾力性の低減、無駄毛、皮膚菲薄化、紫斑病、光線角化症、掻痒、湿疹、ざ瘡、酒さ、紅班、毛細血管拡張症、光線性毛細血管拡張症、皮膚がん、又は鼻瘤であり得る。
【0229】
いくつかの実施形態では、組成物は、皮膚領域に局所的に投与され得る。いくつかの実施形態では、皮膚領域は、顔面、頭皮、首、耳、肩、胸(乳房及び/又はデコルテを含む)、腕、手、脚、腹部、臀部、鼠径部、背中、足、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0230】
いくつかの実施形態では、組成物は、顔面に局所的に投与され得る。いくつかの実施形態では、顔面は、額、眼、口周囲表面、顎表面、眼窩周囲表面、鼻表面、頬皮膚表面、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0231】
いくつかの実施形態では、本開示は、皮膚におけるコラーゲン産生を改善するための方法であって、組換えコラーゲン断片を含む有効量の組成物を投与することを含む、方法を提供する。
【0232】
いくつかの実施形態では、本開示は、しわの出現の低減、皮膚の色合いの均一化、水分の提供、目の下のくまの出現の低減、皮膚のコラーゲン含有量の増加、皮膚密度の増加、皮膚の張り及び弾力性の改善、小じわ及びしわの外観の改善、皮膚のきめの平滑化、皮膚の輝き及び明度の増加、たるんだ皮膚の外観の改善、皮膚のホワイトニング、又はそれらの任意の組み合わせにおいて使用するための、本明細書に記載される組成物を含む、スキンケア製品を提供する。
【0233】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される組成物は、食事補助食品として組成物を摂取することによって、皮膚、毛髪、及び爪をトリートメントするために使用され得るスキンケア組成物であり得る。
【実施例】
【0234】
実施例1:透過液濃縮物の生成
III型組換えコラーゲンを発現するように改変されたPichia pastorisを、米国特許出願第16/125,386号(米国特許第11,028,146号として発行)、米国特許出願第16/048,920号、及び米国特許出願第16/023,525号(これらは、参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる)に記載されるように調製した。改変Pichia pastorisを振盪フラスコ内のBMGY培地中で培養した。BMGY培地を表1に示すように補充した。
【0235】
【0236】
改変Picha pastorisを含有する50mLの調製培地接種物を、0.22μmのPTFEベント付きキャップリンクを備えた250mLバッフル付き振盪フラスコに移した。0.5mLの滅菌グリセロールストックを振盪フラスコに添加し、振盪フラスコを、25mmのシェーカー振幅を有するInfors HT Multitron Proシェーカーにおいて、32℃及び350rpmで23~26時間、15の目標OD600に達するまで培養した。振盪フラスコ培養条件を表2に示す。
【0237】
【0238】
培養が15のOD600の密度に達した後、初期発酵培地体積当たり40~50mL/Lの接種物を発酵槽に添加して、0.75の目標初期OD600に達した。発酵培地は、炭水化物、窒素源、塩、並びに微量ミネラル及びビタミンを含んだ。発酵を、32℃、10N水酸化ナトリウムを用いて6.0のpH、及び25%飽和の溶存酸素(dissolved oxygen、DO)設定値(大気圧での酸素溶解度に基づく)で制御した。60を超えるOD600及び160g/Lを超える湿潤細胞重量に達した約25時間のEFTであるバッチ段階の終わりに、60%w/vグリセロール供給を、10gL-1h-1(初期発酵槽体積当たりのグリセロールのグラム数)、又は16.67mL-1h-1(初期発酵槽体積当たりの供給物の体積)の一定速度で開始した。流加発酵は、約72時間のEFTまで継続した。
【0239】
細胞培養物を遠心分離し、使用済み発酵培地の約3分の2を除去した。細胞を溶解し、清澄化し、ケーキ濾過及び限外濾過を通して不純物を除去して、透過液濃縮物を産生した。透過液濃縮物中のタンパク質の量及び同一性を、質量分析及びスペクトルカウント法を用いて決定した。
【0240】
透過液濃縮物は、約8.5重量%の組換えコラーゲン、約9.5重量%のストレス関連タンパク質、約6重量%の細胞壁関連タンパク質、約6.5重量%のDNA又はタンパク質合成関連タンパク質、約20重量%の代謝酵素、及び約0.01重量%の細胞完全性タンパク質を含んだ。
【0241】
透過液濃縮物中のストレス性タンパク質は、熱ショックタンパク質(Hsp)、チオレドキシン、ATPase、及びタンパク質ジスルフィドイソメラーゼを含んだ。
【0242】
透過液濃縮物中の細胞壁関連タンパク質は、エキソ-1,3-ベータ-グルカナーゼ、エンド-ベータ-1,3-グルカナーゼ、グリコシダーゼ、1,3-ベータ-グルカノシルトランスフェラーゼ、キチンデアセチラーゼ、及びフルクトース1,6-ビスリン酸アルドラーゼを含んだ。
【0243】
透過液濃縮物中のDNA又はタンパク質合成関連タンパク質は、伸長因子1-アルファ、アデノシンキナーゼ、60S酸性リボソームタンパク質P2-A、ヌクレオシド二リン酸キナーゼ、リボソームタンパク質51、リボソームタンパク質L30、リボソームタンパク質59、真核生物翻訳開始因子5A、翻訳開始因子elF4A、DNAトポイソメラーゼ2、ヒストンメチルトランスフェラーゼ、S-アデノシル-L-メチオニン依存性tRNA、真核生物翻訳開始因子3サブユニット1、リジン-tRNAリガーゼ、DNA依存性RNAポリメラーゼサブユニットベータ、転写因子II、及びDNAリガーゼを含んだ。
【0244】
透過液中の代謝酵素は、エノラーゼI、トリオースリン酸イソメラーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ、グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ、コバラミン非依存性メチオニンシンターゼ、6-ホスホグルコン酸デヒドロゲナーゼ、ホスホトランスフェラーゼ、NADPH依存性アルファ-ケトアミドレダクターゼ、ホスホグリセリン酸ムターゼ、細胞質無機ピロホスファターゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、カルボキシペプチダーゼY阻害剤、ホスファチジルグリセロール/ホスファチジルイノシトール転移タンパク質、細胞質ATPase、ミトコンドリアマトリックスATPase、ペプチジル-プロリルシス-トランスイソメラーゼ、アデノシンキナーゼ、チオール特異的ペルオキシレドキシン、オルニチンアミノトランスフェラーゼ、ケトール酸レダクトイソメルゼ(reductoisomerse)、アコニット酸ヒドラターゼ、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、グリセロールキナーゼ、アラニン:グリオキシル酸アミノトランスフェラーゼ、ヌクレオシド二リン酸キナーゼ、キチンデアセチラーゼ、トランスケトラーゼ、NADPHオキシドレダクターゼ、フルクトース1,6-ビスリン酸アルドラーゼ、NADH-シトクロムb5レダクターゼ、ホスホマンノムターゼ、ミトコンドリアペルオキシレドキシン、3-イソプロピルリンゴ酸デヒドロゲナーゼ、チオレドキシンペルオキシダーゼ、スクアレンエポキシダーゼ、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、コプロポルフィリノーゲンIIIオキシダーゼ、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ[NAD]サブユニット、NatB N末端アセチルトランスフェラーゼの触媒サブユニット、カルボキシペプチダーゼ、トリアシルグリセロールリパーゼ、アデノシルホモシステイナーゼ、フラビン含有モノオキシゲナーゼ、酸トレハラーゼ、高親和性メチオニンパーミアーゼ、アルファ-1,6マンノシルトランスフェラーゼ複合体のサブユニット、アデニル酸シクラーゼ、ホスホトランスフェラーゼ、メチレンテトラヒドロ葉酸レダクターゼ、代替オキシダーゼ、Cu(+2)輸送P型ATPase、GTPase、2-(3-アミノ-3カルボキシプロピル)ヒスチジンシンターゼサブユニット1、ペルオキシソーム生合成タンパク質PAS1、ホリルポリグルタミン酸シンターゼ、ピルビン酸キナーゼ、セリン/トレオニン-タンパク質ホスファターゼ、プロテインセリン/トレオニンキナーゼ、ベータ-マンノシルトランスフェラーゼ2、尿素アミドリアーゼ、クエン酸シンターゼ、及びラノステロールシンターゼを含んだ。
【0245】
実施例2:スキンケア組成物の生成
実施例1から生成された透過液濃縮物を、以下のスキンケア組成物に使用した。
【0246】
マスククリーム
マスククリームを、本明細書に記載されるように表3に列挙する成分を混合することによって生成した。各成分の重量パーセントを表3に列挙し、ここで、QSは、100重量%に達するのに十分な量を意味する。
【0247】
【0248】
Solagum AH及びZemeaを予備混合してスラリーにした。透過液濃縮物を添加し、増粘が起こるまで溶液を30分間混合した。Natriquest E-30を添加し、相Aを75℃に加熱した。
【0249】
相Bの成分を混合し、次いで、75℃に加熱して成分を融解した。相Bを相Aに混合しながらゆっくり添加した。溶液を10分間均質化した。Baycusan C-1003を添加し、溶液を更に3分間均質化した。溶液を混合しながら45℃に冷却した。相Dを溶液に添加し、溶液が室温に達するまで混合を継続した。
【0250】
25グラムの溶液をバンブーマスクに添加し、パウチに密封した。
【0251】
洗顔料
洗顔料を、本明細書に記載されるように表4に列挙する成分を混合することによって生成した。各成分の重量パーセントを表4に列挙する。
【0252】
【0253】
Solagum AH及びZemeaを予備混合してスラリーにした。透過液濃縮物を添加し、増粘が起こるまで溶液を30分間混合した。表4中の残りの成分を、各添加の間によく混合する順序で添加した。
【0254】
眼用ゲル
眼用ゲルを、本明細書に記載されるように表5に列挙する成分を混合することによって生成した。各成分の重量パーセントを表5に列挙し、ここで、QSは、100重量%に達するのに十分な量を意味する。
【0255】
【0256】
Solagum AH及びZemeaを予備混合してスラリーにした。透過液濃縮物を添加し、増粘が起こるまで溶液を30分間混合した。表5中の残りの成分を、各添加の間によく混合する順序で添加した。
【0257】
デイクリーム
デイクリームを、本明細書に記載されるように表6に列挙する成分を混合することによって生成した。各成分の重量パーセントを表6に列挙する。
【0258】
【0259】
Zemeaを予備混合してスラリーにした。透過液濃縮物を添加し、30分間混合した。Solagum AH及びZemeaを予備混合してスラリーにし、次いで、スラリー/透過液濃縮物に添加した。溶液30分間混合した。Dermofeel PA-3を添加し、相Aを75℃に加熱した。
【0260】
相Bの成分を混合し、次いで、75℃に加熱して成分を融解した。相Bを相Aに混合しながらゆっくり添加した。溶液を10分間均質化した。Baycusan C-1003を添加し、溶液を更に3分間均質化した。溶液を混合しながら45℃に冷却した。相Dを溶液に添加し、溶液が室温に達するまで混合を継続した。
【0261】
コーヒースクラブ
コーヒースクラブを、本明細書に記載されるように表7に列挙する成分を混合することによって生成した。各成分の重量パーセントを表7に列挙し、ここで、QSは、100重量%に達するのに十分な量を意味する。
【0262】
【0263】
コーヒースクラブベースを、本明細書に記載されるように表8に列挙する成分を混合することによって生成した。各成分の重量パーセントを表8に列挙する。
【0264】
【0265】
Solagum AH及びZemeaを予備混合してスラリーにした。透過液濃縮物を添加し、増粘が起こるまで溶液を30分間混合した。表4中の残りの成分を、各添加の間によく混合する順序で添加した。
【0266】
実施例3:培養Pichia pastorisからの細胞内コラーゲンの回収
Pichia pastoris細胞を、実施例1に記載されるように、III型組換えコラーゲンを発現するように改変した。産生中、Pichia pastoris細胞は、III型組換えコラーゲンを発酵培地中に直接分泌する。しかしながら、組換えコラーゲンの画分は容易に分泌されず、コラーゲンの一部分は細胞内に残る。したがって、細胞内コラーゲンを回収するためのプロセスを調査した。
【0267】
1つのPichia pastorisロットからの3つのバッチを3つの実験で使用して、各バッチの溶解物から回収可能な細胞内コラーゲンの量を決定した。第一に、コラーゲンの量及びタイプを上清のみのバッチから決定し、比較対照として使用した(実験044)。第二に、全発酵ブロスを細胞溶解に供し、
図1のフローチャートに示される残りの実験アプローチ工程に供した(実験023)。第三に、細胞ペーストを細胞溶解及び
図1のフローチャートに示される残りの実験アプローチ工程に供した(実験027)。
【0268】
図1に示すように、0.5Mリン酸ナトリウム二塩基性溶解緩衝液を調製し、10N水酸化ナトリウムでpH9±0.05に調整した。次いで、460.2gの溶解緩衝剤を3.47kgの発酵ブロスに添加した。混合物を49.8gの10N水酸化ナトリウムでpH9に再調整し、混合物を520.2gのDI水で希釈した。溶解緩衝剤、発酵ブロス、及び水の混合物を、WAB Dyno-Mill KDL 0.6ビーズ(WAB US Corp.、Allendale,NJ)ミルに供給して、酵母細胞を破裂した。ビーズミル設定は、10.5m/秒の先端速度をもたらす64mmのアジテーターディスクを用いて、3,200rpmであった。ビーズは、0.6~0.8mmのジルコニアシリカコンポスト(composte)ビーズであった。ビーズミルを0.48L(80%ミル容量)のビーズで充填した。混合物を240mL/分の供給速度でビーズミルに供給した。得られた4.87kgの溶解物を、89.2gの50%硫酸でpH4.0±0.1にpH調整した。溶解物を、SORVALL遠心分離機(Thermo Fisher Scientific、Waltham,MA)を使用して、17,000gで20分間、及び10℃の温度で遠心分離することによって清澄化した。これにより、3.08kgのSorvall遠心分離液が得られ、これを次いで、限外濾過を使用して濃縮した。Spectrum Labs Krossflow Research蠕動TFFシステム(Repligen Corp.、Waltham,MA)を、中空糸mPES膜タイプN06-E010-10-Nフィルター、特に10kDa MWCO膜フィルターとともに使用した。濾過条件は、2880mL/分の流量及び0.245m/秒の速度で、10psiのTMPであった。3.08kgの遠心分離液を、TFFシステムをして1.5kgの濃縮透過液に濃縮した。次いで、コラーゲン断片(
図2Bの実験023に示されるような55kDa及び50kDa断片)を、1.6M硫酸ナトリウム塩溶液を用いて溶液から沈殿させた。1660gの1.6M硫酸ナトリウム溶液を1.41kgの濃縮透過液に添加し、少なくとも20分間混合した。次いで、沈殿したタンパク質を、20℃で30分間、17,000gでSorvall遠心分離機を使用して回収し、80.2gのペレットを回収した。ペレットを706.8gのDI水中に再懸濁した。生成物から塩などの小さい不純物を除去するために、上記と同じTTFシステム、条件、及び中空糸フィルターを使用して透析濾過を実施した。透析濾過は、4.5透析量のDI水を用いた。最後の工程において、928gの透析濾過生成物を凍結乾燥した。
【0269】
各実験から回収されたコラーゲンを測定した。結果を以下の表9に示す。
【0270】
【0271】
生成物の比較
純度
実験023及び027から回収されたコラーゲンの生成物純度は、実験044のものに匹敵した(
図4Bに示されるように)。
【0272】
タンパク質断片
得られたタンパク質断片をゲル電気泳動によって分離し、分析した。分析を、3~8%トリス-アセテートゲル上、定電圧で1時間20分実施した。得られたゲルをコロイド状コマシー(commassie)染料で染色し、水及びメタノールで脱染した。脱染が完了したら、ゲルをBioRad濃度計で分析した。
図2A~
図2Cに示されるように、最終バンド間に明確な差があった。分泌された上清生成物(実験044、
図2A)は、1つのコラーゲンバンドを示し、これは、50kDaコラーゲン断片(配列番号2)に相関する。対照的に、細胞内コラーゲンを含む実験023及び027からの生成物は、2つのバンドを有する。1つのバンドは、シグナル配列(配列番号3)を含む細胞内コラーゲンである、55kDaのコラーゲン断片(配列番号1)に相関する。(
図2B及び
図2C。)第2のバンドは、シグナル配列を含まない分泌された組換えコラーゲンである、細胞外50kDa断片(配列番号2)に相関する。(
図2B及び
図2C。)実験27からの結果は、細胞内55kDaバンドのみを示すと仮定された。しかしながら、実験027からの細胞ペレットは、処理前に完全に洗浄されず、ペレットが依然として、50kDa断片を含む上清の画分を含有していた可能性がある。各コラーゲン断片のアミノ酸配列を以下に提供する。
【0273】
55kDa組換えコラーゲン断片(配列番号1)
MYRNLIIATALTCGAYSAYVPSEPWSTLTPDASLESALKDYSQTFGIAIKSLDADKIKRDSYDVKSGVAVGGLAGYPGPAGPPGPPGPPGTSGHPGSPGSPGYQGPPGEPGQAGPSGPPGPPGAIGPSGPAGKDGESGRPGRPGERGLPGPPGIKGPAGIPGFPGMKGHRGFDGRNGEKGETGAPGLKGENGLPGENGAPGPMGPRGAPGERGRPGLPGAAGARGNDGARGSDGQPGPPGPPGTAGFPGSPGAKGEVGPAGSPGSNGAPGQRGEPGPQGHAGAQGPPGPPGINGSPGGKGEMGPAGIPGAPGLMGARGPPGPAGANGAPGLRGGAGEPGKNGAKGEPGPRGERGEAGIPGVPGAKGEDGKDGSPGEPGANGLPGAAGERGAPGFRGPAGPNGIPGEKGPAGERGAPGPAGPRGAAGEPGRDGVPGGPGMRGMPGSPGGPGSDGKPGPPGSQGESGRPGPPGPSGPRGQPGVMGFPGPKGNDGAPGKNGERGGPGGPGPQGPPGKNGETGPQGPPGPTGPGGDKGDTGPPGPQGLQGLPGTGGPPGENGKPGEPGPKGDAGAPGAPGGKGDAGAPGERGPPAIAGIGGEKAGGFAPYYG
【0274】
50kDa組換えコラーゲン断片(配列番号2)
DVKSGVAVGGLAGYPGPAGPPGPPGPPGTSGHPGSPGSPGYQGPPGEPGQAGPSGPPGPPGAIGPSGPAGKDGESGRPGRPGERGLPGPPGIKGPAGIPGFPGMKGHRGFDGRNGEKGETGAPGLKGENGLPGENGAPGPMGPRGAPGERGRPGLPGAAGARGNDGARGSDGQPGPPGPPGTAGFPGSPGAKGEVGPAGSPGSNGAPGQRGEPGPQGHAGAQGPPGPPGINGSPGGKGEMGPAGIPGAPGLMGARGPPGPAGANGAPGLRGGAGEPGKNGAKGEPGPRGERGEAGIPGVPGAKGEDGKDGSPGEPGANGLPGAAGERGAPGFRGPAGPNGIPGEKGPAGERGAPGPAGPRGAAGEPGRDGVPGGPGMRGMPGSPGGPGSDGKPGPPGSQGESGRPGPPGPSGPRGQPGVMGFPGPKGNDGAPGKNGERGGPGGPGPQGPPGKNGETGPQGPPGPTGPGGDKGDTGPPGPQGLQGLPGTGGPPGENGKPGEPGPKGDAGAPGAPGGKGDAGAPGERGPPAIAGIGGEKAGGFAPYYG
【0275】
シグナル配列(配列番号3)
MYRNLIIATALTCGAYSAYVPSEPWSTLTPDASLESALKDYSQTFGIAIKSLDADKIKRDSY
【0276】
結果
結果は、出発物質として発酵ブロスを使用すること(実験023)が、実験027と比較して、上清からのより多くのコラーゲンの回収を可能にしたことを示した。実験023及び027における実験プロトコルの各工程で回収されたコラーゲンの量は、溶解物清澄化工程後の収率(これは実験023についてより高かった)を除いて、同等であった。(
図3A及び
図3B。)最も高い総回収収率は、実験044(上清のみ)からであった。分泌されたコラーゲンは、実験023から、実験044からより低い効率で回収され、実験027からは最も低い効率で回収された。(
図4A~
図4C。)
【0277】
実施例4:スキンケア組成物の生成
実施例3から生成された回収された細胞内コラーゲンを、以下のスキンケア組成物に使用する。
【0278】
マスククリーム
マスククリームを、本明細書に記載されるように表10に列挙する成分を混合することによって生成する。各成分の重量パーセントを表10に列挙し、ここで、QSは、100重量%に達するのに十分な量を意味する。
【0279】
【0280】
洗顔料
洗顔料を、本明細書に記載されるように表11に列挙する成分を混合することによって生成する。各成分の重量パーセントを表11に列挙する。
【0281】
【0282】
眼用ゲル
眼用ゲルを、本明細書に記載されるように表12に列挙する成分を混合することによって生成する。各成分の重量パーセントを表12に列挙し、ここで、QSは、100重量%に達するのに十分な量を意味する。
【0283】
【0284】
デイクリーム
デイクリームを、本明細書に記載されるように表13に列挙する成分を混合することによって生成する。各成分の重量パーセントを表13に列挙する。
【0285】
【0286】
コーヒースクラブ
コーヒースクラブを、本明細書に記載されるように表14に列挙する成分を混合することによって生成する。各成分の重量パーセントを表14に列挙し、ここで、QSは、100重量%に達するのに十分な量を意味する。
【0287】
【0288】
コーヒースクラブベースを、本明細書に記載されるように表15に列挙する成分を混合することによって生成する。各成分の重量パーセントを表15に列挙する。
【0289】
【0290】
アルコール系トナー
表16及び表17に列挙する成分を混合することによって、アルコール系トナー及び水系トナーを生成する。
【0291】
【0292】
【0293】
本明細書に記載される組成物を、クリーム、ゲル、又はセラムに製剤化する。例示的なクリーム、ゲル、及びセラム製剤を以下に記載する。
【0294】
【0295】
【0296】
【0297】
本明細書に記載される組成物を、シャンプー及びコンディショナーとして製剤化する。例示的なシャンプー又はコンディショナー製剤を以下に記載する。
【0298】
【0299】
【0300】
実施例5:線維芽細胞におけるコラーゲンI及びコラーゲンIII合成組換えコラーゲン断片の刺激
線維芽細胞培養モデルを使用して、試験材料がコラーゲン合成に影響を及ぼす能力を評価する。この研究はまた、試験材料への曝露後の細胞の生存率を評価する。
【0301】
MTTアッセイ
細胞数の変化は、MTTアッセイによって評価され得る。MTTアッセイは、細胞の代謝活性の比色分析であり、これは生存細胞数の反映である。ミトコンドリアによるMTTの還元は、不溶性の紫色のホルマジン結晶の形成をもたらし、これをイソプロパノールで細胞から抽出し、分光光度法で定量化する。紫色の強度は、細胞の代謝活性に正比例し、試験材料の毒性に反比例する。
【0302】
線維芽細胞を、0.5mLの線維芽細胞増殖培地(Fibroblast Growth Media、FGM)中の24ウェルプレートの個々のウェルに播種し、37±2℃及び5±1%CO2で一晩インキュベートする。翌日、培地を吸引によって除去して、非接着細胞を除去し、0.5mLの新鮮なFGMと交換する。細胞をコンフルエントになるまで増殖させ、培地を48~72時間毎に交換した。コンフルエントに達した後、細胞を、1.5%FBSを補充したDMEMで24時間処理して、通常の培養培地に含まれる増殖因子からの任意の効果を洗い流す。この24時間の洗い流し期間後、細胞を、1.5%FBSを含むFGMに溶解した特定の濃度の試験材料で処理する。TGF-B(50ng/mL)を、コラーゲン発現を誘導するための陽性対照として使用する。未処理細胞(陰性対照)は、1.5%FBSを含むDMEMを受ける。陰性対照として、細胞を、1.5%FBSを含むFGM中の100μMのbDcAMPで処理する。細胞を48時間インキュベートし、インキュベーション期間の終わりに、細胞培養培地を回収し、凍結保存(-75℃)するか、又は直ちにアッセイする。材料を3連で試験する。
【0303】
試験した試料は、本明細書に記載される55kDa組換えコラーゲン断片(配列番号1)、ヒドロキシル化(7%)を有する完全長ウシコラーゲン3(「完全長bcol3」)、マリンコラーゲン(Ashland)、アカシアコラーゲン(Lipoid Kosmetik AG)、組換えヒトコラーゲン21(Geltor)(「HumColl21」)、BIOLLAGEN(Jland Biotech)、及びヒドロキシル化(45%)を有する完全長III型ウシコラーゲン(「完全長bcol3」)である。各コラーゲン試料を、1.5%を含む組織培養培地、FGM中で、ある範囲のパーセント濃度で希釈する。55kDa組換えコラーゲン断片を、培養培地中0.1重量%、0.05重量%、0.01重量%、0.005重量%、及び0.001重量%で試験する。7%ヒドロキシル化を有する完全長III型ウシコラーゲンを、培養培地中0.05重量%、0.01重量%、0.005重量%、0.001重量%、及び0.0005重量%で試験する。マリンコラーゲンを、培養培地中1重量%、0.5重量%、0.01重量%、0.05重量%、及び0.01重量%で試験する。アカシアコラーゲンを、培養培地中1重量%、0.5重量%、0.01重量%、0.05重量%、及び0.01重量%で試験する。ヒトコラーゲン21を、培養培地中0.1重量%、0.05重量%、0.01重量%、0.005重量%、及び0.001重量%で試験する。ヒトコラーゲン21を、培養培地中0.1重量%、0.05重量%、0.01重量%、0.005重量%、及び0.001重量%で試験する。ヒトコラーゲン21を、培養培地中0.1重量%、0.05重量%、0.01重量%、0.005重量%、及び0.001重量%で試験する。45%ヒドロキシル化を有する完全長ウシIII型コラーゲンを、培養培地中0.015重量%、0.003重量%、0.0015重量%、0.0003重量%、及び0.00015重量%で試験する。
【0304】
2日間のインキュベーション後、細胞培養培地を除去し、線維芽細胞をPBSで2回洗浄して、いかなる残りの試験材料も除去する。最終洗浄後、0.5mg/mLのMTTを補充した500μLのDMEMを各ウェルに添加し、細胞を37±2℃及び5±1%CO2で1時間インキュベートする。インキュベーション後、DMEM/MTT溶液を除去し、細胞を再びPBSで1回洗浄し、次いで、0.5mLのイソプロピルアルコールをウェルに添加して、紫色のホルマジン結晶を抽出する。200マイクロリットルのイソプロピル抽出物を96ウェルプレートに移し、ブランクとしてイソプロピルアルコールを使用して、プレートを540nmで読み取る。陰性対照細胞についての平均MTT吸光度値を計算し、100%細胞生存率を表すために使用する。次いで、様々な処理を受けた細胞からの個々のMTT値を、陰性対照細胞についての平均値で割り、パーセントとして表して、各処理によって引き起こされた細胞生存率の変化を決定する。
【0305】
試験したコラーゲンのいずれも、細胞生存率に影響を及ぼすことは観察されない。細胞の各処理試料は、少なくとも未処理対照細胞と同程度に生存可能である。
【0306】
I型コラーゲンアッセイ
線維芽細胞は、コラーゲンを含む細胞外マトリックスペプチドの主な供給源である。プロコラーゲンは、皮膚の真皮層中の線維芽細胞によって合成される大きいペプチドであり、コラーゲンの前駆体である。プロコラーゲンが処理されて成熟コラーゲンタンパク質を形成すると、プロペプチド部分は、I型Cペプチドの形態で切断される。次いで、成熟コラーゲンタンパク質及びI型C-ペプチド断片の両方が、細胞外環境に放出される。コラーゲンが合成されると、I型C-ペプチド断片は、組織培養培地中に蓄積する。プロコラーゲンペプチドの2つの部分の間に1:1の化学量論比が存在するため、I型C-ペプチドについてのアッセイは、合成されたコラーゲンの量を反映する。コラーゲン合成及び分泌に対する異なる形態のコラーゲンの効果を測定するために、1型C-ペプチドをELISAベースの方法によってアッセイする。
【0307】
線維芽細胞を、0.5mLの線維芽細胞増殖培地(Fibroblast Growth Media、FGM)中の24ウェルプレートの個々のウェルに播種し、37±2℃及び5±1%CO2で一晩インキュベートする。翌日、培地を吸引によって除去して、非接着細胞を除去し、0.5mLの新鮮なFGMと交換する。細胞をコンフルエントになるまで増殖させ、培地を48~72時間毎に交換する。コンフルエントに達した後、細胞を、1.5%FBSを補充したDMEMで24時間処理して、通常の培養培地に含まれる増殖因子からの任意の効果を除去する。この24時間の洗い流し期間後、細胞を、1.5%FBSを含むFGMに溶解した特定の濃度の試験材料で処理する。TGF-B(50ng/mL)を、コラーゲン発現を誘導するための陽性対照として使用する。未処理細胞(陰性対照)は、1.5%FBSを含むDMEMのみを受ける。細胞を48時間インキュベートし、インキュベーション期間の終わりに、細胞培養培地を回収し、凍結保存(-75℃)するか、又は直ちにアッセイする。材料を3連で試験する。
【0308】
試験した試料は、本明細書に記載される55kDa組換えコラーゲン断片、ヒドロキシル化(7%)を有する完全長ウシコラーゲン3、マリンコラーゲン(Ashland)、アカシアコラーゲン(Lipoid Kosmetik AG)、組換えヒトコラーゲン21(Geltor)、BIOLLAGEN(Jland Biotech)、及びヒドロキシル化(45%)を有する完全長III型ウシコラーゲンである。各コラーゲン試料を、1.5%FBSを含む組織培養培地、FGM中で、ある範囲のパーセント濃度で希釈する(
図11A及び
図11Bを参照されたい)。本明細書に記載される55kDa組換えコラーゲン断片(配列番号1)を、培養培地中0.1重量%、0.05重量%、0.01重量%、0.005重量%、及び0.001重量%で試験する。7%ヒドロキシル化を有する完全長III型ウシコラーゲンを、培養培地中0.05重量%、0.01重量%、0.005重量%、0.001重量%、及び0.0005重量%で試験する。マリンコラーゲンを、培養培地中1重量%、0.5重量%、0.01重量%、0.05重量%、及び0.01重量%で試験する。アカシアコラーゲンを、培養培地中1重量%、0.5重量%、0.01重量%、0.05重量%、及び0.01重量%で試験する。ヒトコラーゲン21を、培養培地中0.1重量%、0.05重量%、0.01重量%、0.005重量%、及び0.001重量%で試験する。ヒトコラーゲン21を、培養培地中0.1重量%、0.05重量%、0.01重量%、0.005重量%、及び0.001重量%で試験する。ヒトコラーゲン21を、培養培地中0.1重量%、0.05重量%、0.01重量%、0.005重量%、及び0.001重量%で試験する。45%ヒドロキシル化を有する完全長ウシIII型コラーゲンを、培養培地中0.015重量%、0.003重量%、0.0015重量%、0.0003重量%、及び0.00015重量%で試験する。
【0309】
ELISAアッセイのために、一連のI型C-ペプチド標準を0ng/mL~640ng/mLの範囲で調製する。次に、プレートフレームから不要なストリップを除去し、続いて100μLのペルオキシダーゼ標識抗プロコラーゲンI-C型ペプチド抗体を、アッセイに使用する各ウェルに添加することによって、ELISAマイクロプレートを調製する。次いで、20μLの試料(回収した組織培養培地)又は標準のいずれかを適切なウェルに添加し、マイクロプレートを被覆し、37℃で3±0.25時間インキュベートした。
【0310】
インキュベーション後、ウェルを吸引し、400μLの洗浄緩衝剤で3回洗浄する。最後の洗浄液を除去した後、100μLのペルオキシダーゼ基質溶液(過酸化水素+色素原としてのテトラメチルベンジジン)を各ウェルに添加し、プレートを室温で15±5分間インキュベートする。インキュベーション後、100μLの停止液(1N硫酸)を各ウェルに添加し、マイクロプレートリーダーを使用して450nmでプレートを読み取った。存在する各物質の量を定量化するために、各物質の既知の濃度を使用して、標準曲線を生成する。回帰分析を実施して、これらのデータ点に最もよく適合する線を確立する。試験材料及び未処理試料の吸光度値を使用して、各試料中に存在する各物質の量を推定する。処理平均を、処理当たりn=3で、ANOVAを使用して比較した。統計的有意性をp<0.05で設定した。
【0311】
本明細書に記載される55kDa組換えコラーゲン断片(配列番号1)は、処理された線維芽細胞によって分泌されるI型コラーゲンの量を増加させる。0.1重量%(最終濃度)の55kDaヒトコラーゲン断片を用いた処理は、未処理細胞と比較して200%を超えてコラーゲンI発現を増加させる。細胞を、同等又は更に高い濃度の様々なコラーゲンを用いて別々に処理する。細胞を、55kDa組換えコラーゲン断片と同様のサイズの、又はそれより小さい範囲のコラーゲン、特に加水分解されたマリンコラーゲン、アカシアコラーゲン、ヒトコラーゲン21、及びBIOLLAGENで処理する。同様のサイズのこれらのコラーゲンは、それらのコラーゲンが55kDa断片よりも10倍まで高いパーセント濃度で試験される場合でさえ、コラーゲンI産生に対して効果を有しない。約7%ヒドロキシル化されている場合及び約45%ヒドロキシル化されている場合の両方において、細胞を、完全長ウシコラーゲンIIIを用いて処理する。完全長ウシコラーゲンIIIは、コラーゲンI発現を誘導することができるが、これは、高度にヒドロキシル化された場合(約45%)のみである。したがって、55kDaヒトコラーゲン断片を含む組成物は、I型コラーゲンの産生の増加が所望される場合に有用である。
【0312】
III型コラーゲンアッセイ
III型コラーゲンは、大きいプロペプチドとして皮膚線維芽細胞によって合成される。ペプチドが処理されて成熟III型コラーゲンタンパク質を形成すると、プロ-ペプチド部分は切断される(III型N-ペプチド)。次いで、成熟コラーゲンタンパク質及びIII型N-ペプチド断片の両方が、細胞外環境に放出される。コラーゲンが合成されると、III型N-ペプチド断片は、組織培養培地中に蓄積する。プロコラーゲンペプチドの2つの部分の間に1:1の化学量論比が存在するため、III型N-ペプチドについてのアッセイは、合成されたコラーゲンの量を反映する。コラーゲン合成及び分泌に対する異なる形態のコラーゲンの効果を測定するために、III型N-ペプチドをELISAベースの方法によってアッセイする。
【0313】
線維芽細胞を、0.5mLの線維芽細胞増殖培地(Fibroblast Growth Media、FGM)中の24ウェルプレートの個々のウェルに播種し、37±2℃及び5±1%CO2で一晩インキュベートする。翌日、培地を吸引によって除去して、非接着細胞を除去し、0.5mLの新鮮なFGMと交換する。細胞をコンフルエントになるまで増殖させ、培地を48~72時間毎に交換する。コンフルエントに達した後、細胞を、1.5%FBSを補充したDMEMで24時間処理して、通常の培養培地に含まれる増殖因子からの任意の効果を除去する。この24時間の洗い流し期間後、細胞を、1.5%FBSを含むFGMに溶解した特定の濃度の、以下に記載される試験材料で処理する。TGF-B(50ng/mL)を、コラーゲン発現を誘導するための陽性対照として使用する。未処理細胞(陰性対照)は、1.5%FBSを含むDMEMのみを受ける。細胞を48時間インキュベートし、インキュベーション期間の終わりに、細胞培養培地を回収し、凍結保存(-75℃)するか、又は直ちにアッセイする。材料を3連で試験した。
【0314】
試験した試料は、本明細書に記載される55kDa組換えコラーゲン断片(配列番号1)、ヒドロキシル化(7%)を有する完全長ウシコラーゲン3、マリンコラーゲン(Ashland)、アカシアコラーゲン(Lipoid Kosmetik AG)、組換えヒトコラーゲン21(Geltor)、BIOLLAGEN(Jland Biotech)、及びヒドロキシル化(45%)を有する完全長III型ウシコラーゲンであった。各コラーゲン試料を、1.5%FBSを含む組織培養培地、FGM中で、ある範囲のパーセント濃度で希釈する。本明細書に記載される55kDa組換えコラーゲン断片(配列番号1)を、培養培地中0.1重量%、0.05重量%、0.01重量%、0.005重量%、及び0.001重量%で試験する。7%ヒドロキシル化を有する完全長III型ウシコラーゲンを、培養培地中0.05%、0.01%、0.005%、0.001%、及び0.0005%の体積で試験する。マリンコラーゲンを、培養培地中1%、0.5%、0.01%、0.05%、及び0.01%の体積で試験する。アカシアコラーゲンを、培養培地中1%、0.5%、0.01%、0.05%、及び0.01%の体積で試験する。ヒトコラーゲン21を、培養培地中0.1%、0.05%、0.01%、0.005%、及び0.001%の体積で試験される。ヒトコラーゲン21を、培養培地中0.1%、0.05%、0.01%、0.005%、及び0.001%の体積で試験される。ヒトコラーゲン21を、培養培地中0.1%、0.05%、0.01%、0.005%、及び0.001%の体積で試験される。45%ヒドロキシル化を有する完全長ウシIII型コラーゲンを、培養培地中0.015%、0.003%、0.0015%、0.0003%、及び0.00015%の体積で試験する。
【0315】
ELISAアッセイのために、一連の標準を調製し、100μLのこれらの標準又は試料を、III型コラーゲンELISAプレートのウェルに添加する。次いで、プレートを37℃で1.5時間インキュベートする。このインキュベーションの後、ELISAプレートを洗浄緩衝剤で2回洗浄し、続いて、100μLの検出抗体溶液を適用する。次いで、ELISAプレートを37℃で1時間インキュベートする。インキュベーション後、全てのELISAプレートを洗浄溶液で洗浄し、続いて、100μLのHRPコンジュゲート溶液を添加し、37℃で30分間インキュベートする。このインキュベーション後、ELISAプレートを再び洗浄し、100μLの基質溶液を各ウェルに添加し、ウェルプレートを室温で10~30分間インキュベートして、発色反応を起こさせる。発色反応の終わりに、100μLの停止液を各ウェルに添加し、プレートリーダーを使用して、プレートを460nmで読み取った。存在する各物質の量を定量化するために、各物質の既知の濃度を使用して、標準曲線を生成する。回帰分析を実施して、これらのデータ点に最もよく適合する線を確立する。試験材料及び未処理試料の吸光度値を使用して、各試料中に存在する各物質の量を推定する。処理平均を、処理当たりn=3で、ANOVAを使用して比較する。統計的有意性をp<0.05で設定する。
【0316】
細胞を、ある範囲の重量パーセント濃度の各コラーゲン溶液を用いて処理する。結果は、本明細書に記載される0.1%の55kDa組換えコラーゲン断片を用いた処理が、処理された線維芽細胞によって分泌されるIII型コラーゲンの量を、処理されていない細胞と比較して200%を超えて予想外に増加させたことを示す。したがって、55kDaヒトコラーゲン断片を含む組成物は、III型コラーゲンの産生の増加が所望される場合に有用である。
【0317】
特定の実施形態の前述の説明は、当業者が知識を適用することにより、他の人にも可能である、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に変更及び/又は適合させ、過度の実験をすることなく、本発明の一般的な概念から逸脱することなく、本発明の一般的な性質を完全に明らかにするであろう。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書で提示した教示及び指導に基づいて、開示された実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。本明細書の表現法又は用語法は、説明を目的とするものであって、限定するものではないことを理解されたく、その結果、本明細書の用語法又は表現法は、教示及び指導の観点から当業者によって解釈されるべきである。
【0318】
本発明の広がり及び範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても制限されるべきではないが、特許請求の範囲及びそれらの等価物に従ってのみ規定されるべきである。
【配列表】
【国際調査報告】