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特表2024-506932カメラズームのためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-15
(54)【発明の名称】カメラズームのためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06T 3/053 20240101AFI20240207BHJP
   H04N 23/60 20230101ALI20240207BHJP
   H04N 23/69 20230101ALI20240207BHJP
【FI】
G06T3/053
H04N23/60 500
H04N23/69
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023549589
(86)(22)【出願日】2022-01-24
(85)【翻訳文提出日】2023-08-16
(86)【国際出願番号】 US2022013552
(87)【国際公開番号】W WO2022182454
(87)【国際公開日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】17/184,343
(32)【優先日】2021-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ガジャラ、ダーガ・プラサド・レディ
(72)【発明者】
【氏名】チェプリ、ナレンドラ・クマー
(72)【発明者】
【氏名】スリバスタバ、ニティン
【テーマコード(参考)】
5B057
5C122
【Fターム(参考)】
5B057CD05
5B057DC22
5C122EA37
5C122FE03
5C122FH11
5C122FH14
5C122FK37
5C122FK41
5C122GA01
5C122GA23
5C122GC13
5C122HA35
5C122HB01
5C122HB05
(57)【要約】
シャープネス、明瞭性、および/またはコントラストなど、画像特性を保持するデジタルズームの例が説明される。いくつかの態様では、デバイスが、画像を受信することができ、異なるズーム強度を有する、画像のデジタル的にズームされた変形態に対応する様々な画像特性スコアを決定することができる。たとえば、デバイスは、第1のズーム強度についての第1の画像特性スコアと、第2のズーム強度についての第2の画像特性スコアとを決定することができる。デバイスは、画像特性スコアを画像特性しきい値と比較することができ、対応する画像特性スコアが画像特性しきい値を下回らない、最高ズーム強度を選択することができる。たとえば、デバイスは、第1の画像特性スコアは画像特性しきい値を満たすかまたは超え、第2の画像特性スコアは画像特性しきい値を満たさないかまたは超えない場合、第1のズーム強度を選択することができる。デバイスは、選択されたズーム強度において、画像に対応する画像データを出力することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを処理するための装置であって、前記装置は、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと、
を備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、
画像センサーから画像を受信することと、
画像データの第1のセットの第1の画像特性スコアを決定することと、画像データの前記第1のセットは、第1のズーム強度における前記画像の第1のズームされた変形態に対応する、
画像データの第2のセットの第2の画像特性スコアを決定することと、画像データの前記第2のセットは、第2のズーム強度における前記画像の第2のズームされた変形態に対応する、
前記第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別することと、
前記第2の画像特性スコアが前記画像特性しきい値よりも小さいことを識別することに基づいて、出力画像として画像データの前記第1のセットを出力することと、
を行うように構成された、装置。
【請求項2】
前記出力画像として画像データの前記第1のセットを出力することは、前記第1の画像特性スコアが前記画像特性しきい値よりも大きいかまたはそれに等しいことにも基づく、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の画像特性スコアは第1の画像シャープネススコアであり、前記第2の画像特性スコアは第2の画像シャープネススコアであり、前記画像特性しきい値は画像シャープネスしきい値である、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1の画像特性スコアは画像データの前記第1のセットの第1のアンダーシャープ化値であり、前記第2の画像特性スコアは画像データの前記第2のセットの第2のアンダーシャープ化値であり、前記画像特性しきい値はアンダーシャープ化値しきい値である、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記画像の部分を識別する1つまたは複数の入力を受信することを行うようにさらに構成され、ここにおいて、前記画像の前記第1のズームされた変形態および前記画像の前記第2のズームされた変形態は、前記画像の前記識別された部分に基づく、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記画像の前記第1のズームされた変形態および前記画像の前記第2のズームされた変形態は、前記画像の前記識別された部分を含む、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記1つまたは複数の入力は、ユーザインターフェースを通したユーザ入力を含む、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記1つまたは複数の入力は、タッチ入力、ジェスチャー入力、および視線入力のうちの少なくとも1つを含む、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記1つまたは複数のプロセッサは、オブジェクト検出アルゴリズムから前記1つまたは複数の入力を受信するように構成され、前記オブジェクト検出アルゴリズムは、前記画像の前記識別された部分が、オブジェクトのタイプの描写を含むと決定する、請求項5に記載の装置。
【請求項10】
オブジェクトの前記タイプは顔である、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記1つまたは複数のプロセッサは、
少なくとも部分的に、前記第1のズーム強度に従って前記画像をクロップおよびアップスケールすることによって、前記画像の前記第1のズームされた変形態を生成することと、
少なくとも部分的に、前記第2のズーム強度に従って前記画像と前記画像の前記第1のズームされた変形態とのうちの少なくとも1つをクロップおよびアップスケールすることによって、前記画像の前記第2のズームされた変形態を生成することと、
を行うように構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記出力画像として画像データの前記第1のセットを出力するために、前記1つまたは複数のプロセッサは、ディスプレイスクリーン上の表示のために前記出力画像をレンダリングするように構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記出力画像を表示するように構成された前記ディスプレイスクリーン
をさらに備える、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記第1の画像特性スコアと前記第2の画像特性スコアとの間の差が差しきい値よりも小さいことを識別することと、
前記差が前記差しきい値よりも小さいことに基づいて、第2の出力画像として画像データの前記第2のセットを出力することと、
を行うように構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
画像データの前記第1のセットは、前記第1のズーム強度における前記画像の第1のデジタル的にズームされた部分に対応し、画像データの前記第2のセットは、前記第2のズーム強度における前記画像の第2のデジタル的にズームされた部分に対応する、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
前記画像の前記第2のデジタル的にズームされた部分は、前記画像の前記第1のデジタル的にズームされた部分のサブセットである、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記画像の前記第1のデジタル的にズームされた部分は、前記画像の前記第2のデジタル的にズームされた部分とは異なる、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記出力画像として画像データの前記第1のセットを出力するために、前記1つまたは複数のプロセッサは、通信インターフェースを使用して前記出力画像を送信するように構成された、請求項1に記載の装置。
【請求項19】
前記出力画像をデバイスに送信するように構成された前記通信インターフェース
をさらに備える、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記装置は、モバイルデバイス、モバイルハンドセット、ワイヤレス通信デバイス、ヘッドマウントディスプレイ、およびカメラのうちの1つである、請求項1に記載の装置。
【請求項21】
前記画像をキャプチャするように構成された前記画像センサー
をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項22】
画像データを処理する方法であって、前記方法は、
画像センサーから画像を受信することと、
画像データの第1のセットの第1の画像特性スコアを決定することと、画像データの前記第1のセットは、第1のズーム強度における前記画像の第1のズームされた変形態に対応する、
画像データの第2のセットの第2の画像特性スコアを決定することと、画像データの前記第2のセットは、第2のズーム強度における前記画像の第2のズームされた変形態に対応する、
前記第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別することと、
前記第2の画像特性スコアが前記画像特性しきい値よりも小さいことを識別することに基づいて、出力画像として画像データの前記第1のセットを出力することと、
を備える、方法。
【請求項23】
前記出力画像として画像データの前記第1のセットを出力することは、前記第1の画像特性スコアが前記画像特性しきい値よりも大きいかまたはそれに等しいことにも基づく、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1の画像特性スコアは第1の画像シャープネススコアであり、前記第2の画像特性スコアは第2の画像シャープネススコアであり、前記画像特性しきい値は画像シャープネスしきい値である、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記第1の画像特性スコアは画像データの前記第1のセットの第1のアンダーシャープ化値であり、前記第2の画像特性スコアは画像データの前記第2のセットの第2のアンダーシャープ化値であり、前記画像特性しきい値はアンダーシャープ化値しきい値である、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記画像の部分を識別する1つまたは複数の入力を受信することをさらに備え、ここにおいて、前記画像の前記第1のズームされた変形態および前記画像の前記第2のズームされた変形態は、前記画像の前記識別された部分に基づく、
請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記画像の前記第1のズームされた変形態および前記画像の前記第2のズームされた変形態は、前記画像の前記識別された部分を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
少なくとも部分的に、前記第1のズーム強度に従って前記画像をクロップおよびアップスケールすることによって、前記画像の前記第1のズームされた変形態を生成することと、
少なくとも部分的に、前記第2のズーム強度に従って前記画像と前記画像の前記第1のズームされた変形態とのうちの少なくとも1つをクロップおよびアップスケールすることによって、前記画像の前記第2のズームされた変形態を生成することと、
をさらに備える、請求項22に記載の方法。
【請求項29】
前記出力画像として画像データの前記第1のセットを出力することは、ディスプレイスクリーン上の表示のために前記出力画像をレンダリングすることを含む、請求項22に記載の方法。
【請求項30】
前記出力画像として画像データの前記第1のセットを出力することは、通信インターフェースを使用して前記出力画像を送信することを含む、請求項22に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本出願は、画像処理に関する。より詳細には、本出願の態様は、画像が、少なくともしきい値レベルの、シャープネス、コントラスト、または明瞭性などの1つまたは複数の画像特性を保持する、画像のための高強度または高レベルのデジタルズームを識別するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]光学系では、ズームは、カメラが、ズーム設定に応じて、撮影されたオブジェクトにより近いところまたは撮影されたオブジェクトからより遠いところからキャプチャされたように見える画像をキャプチャすることを可能にする技法を指す。ズームインすることは、キャプチャされた画像を、撮影されたオブジェクトにより近いところからキャプチャされたように見せる調整を指す。ズームアウトすることは、キャプチャされた画像を、撮影されたオブジェクトからより遠いところからキャプチャされたように見せる調整を指す。ズームは、光学ズームおよびデジタルズームを含む。光学ズームは、明瞭な画像を作り出すが、カメラの1つまたは複数のレンズの物理的移動を伴う。デジタルズームは、旧来、キャプチャされた画像の部分をクロップおよびアップスケールすることを伴う。デジタルズームは、特殊なカメラ機器を必要としない。しかしながら、高ズーム強度において画像をデジタル的にズームすることは、元の画像の対応する画像特性と比較して、画像のデジタル的にズームされた部分のためのシャープネス、コントラスト、および/または明瞭性などの画像特性に悪影響を及ぼし得る。
【発明の概要】
【0003】
[0003]デジタルズームのためのシステムおよび技法が、本明細書で説明される。いくつかの態様では、デバイスが、画像センサーによってキャプチャされた画像を受信することができる。デバイスは、異なる(ズームレベルとも呼ばれる)ズーム強度を有する、画像のデジタル的にズームされたバージョンに対応する様々な画像特性スコアを決定することができる。たとえば、デバイスは、第1のズーム強度(またはズームレベル)についての第1の画像特性スコアと、第2のズーム強度(またはズームレベル)についての第2の画像特性スコアとを決定することができる。デバイスは、画像特性スコアを画像特性しきい値と比較することができ、対応する画像特性スコアが画像特性しきい値を下回らない、最高ズーム強度を選択することができる。いくつかの例では、デバイスは、対応する画像特性スコアが画像特性しきい値を上回る、最高ズーム強度を選択することができる。いくつかの例では、デバイスは、対応する画像特性スコアが画像特性しきい値に等しい、最高ズーム強度を選択することができる。たとえば、デバイスは、第1の画像特性スコアが画像特性しきい値を満たすかまたは超え、第2の画像特性スコアが画像特性しきい値を下回る場合、第1のズーム強度を選択することができる。デバイスは、選択されたズーム強度において、画像のデジタル的にズームされた部分に対応する画像データを出力する(たとえば、画像データを表示する、画像データを記憶する、画像データを別のデバイスに送るなど)ことができる。
【0004】
[0004]一例では、画像処理のための装置が提供される。本装置は、メモリと、メモリに結合された(たとえば、回路において実装された)1つまたは複数のプロセッサとを含む。1つまたは複数のプロセッサは、画像センサーから画像を受信することと;画像データの第1のセットの第1の画像特性スコアを決定することと、画像データの第1のセットが、第1のズーム強度における画像の第1のズームされた変形態(variant)に対応する;画像データの第2のセットの第2の画像特性スコアを決定することと、画像データの第2のセットが、第2のズーム強度における画像の第2のズームされた変形態に対応する;第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別することと;第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別することに基づいて、出力画像として画像データの第1のセットを出力することとを行うように構成され、それらを行うことができる。
【0005】
[0005]別の例では、画像処理の方法が提供される。本方法は、画像センサーによってキャプチャされた画像を受信することを含む。本方法は、画像センサーから画像を受信することと;画像データの第1のセットの第1の画像特性スコアを決定することと、画像データの第1のセットが、第1のズーム強度における画像の第1のズームされた変形態に対応する;画像データの第2のセットの第2の画像特性スコアを決定することと、画像データの第2のセットが、第2のズーム強度における画像の第2のズームされた変形態に対応する;第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別することと;第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別することに基づいて、出力画像として画像データの第1のセットを出力することとを含む。
【0006】
[0006]別の例では、命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、1つまたは複数のプロセッサに、画像センサーから画像を受信することと;画像データの第1のセットの第1の画像特性スコアを決定することと、画像データの第1のセットが、第1のズーム強度における画像の第1のズームされた変形態に対応する;画像データの第2のセットの第2の画像特性スコアを決定することと、画像データの第2のセットが、第2のズーム強度における画像の第2のズームされた変形態に対応する;第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別することと;第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別することに基づいて、出力画像として画像データの第1のセットを出力することとを行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。
【0007】
[0007]別の例では、画像処理のための装置が提供される。本装置は、画像センサーから画像を受信するための手段と;画像データの第1のセットの第1の画像特性スコアを決定するための手段と、画像データの第1のセットが、第1のズーム強度における画像の第1のズームされた変形態に対応する;画像データの第2のセットの第2の画像特性スコアを決定するための手段と、画像データの第2のセットが、第2のズーム強度における画像の第2のズームされた変形態に対応する;第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別するための手段と;第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別することに基づいて、出力画像として画像データの第1のセットを出力するための手段とを含む。
【0008】
[0008]いくつかの態様では、出力画像として画像データの第1のセットを出力することは、第1の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも大きいかまたはそれに等しいことにも基づく。
【0009】
[0009]いくつかの態様では、第1の画像特性スコアは第1の画像シャープネススコアであり、第2の画像特性スコアは第2の画像シャープネススコアであり、画像特性しきい値は画像シャープネスしきい値である。いくつかの態様では、第1の画像特性スコアは画像データの第1のセットの第1のアンダーシャープ化(under-sharpening)値であり、第2の画像特性スコアは画像データの第2のセットの第2のアンダーシャープ化値であり、画像特性しきい値はアンダーシャープ化値しきい値である。
【0010】
[0010]いくつかの態様では、上記で説明された方法、装置、およびコンピュータ可読媒体は、画像の部分を識別する1つまたは複数の入力を受信することをさらに備え、ここにおいて、画像の第1のズームされた変形態および画像の第2のズームされた変形態は、画像の識別された部分に基づく。いくつかの態様では、画像の第1のズームされた変形態および画像の第2のズームされた変形態は、画像の識別された部分を含む。いくつかの態様では、1つまたは複数の入力は、ユーザインターフェースを通したユーザ入力を含む。いくつかの態様では、1つまたは複数の入力は、タッチ入力、ホバー(hover)入力、ジェスチャー入力、および視線入力のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの態様では、上記で説明された方法、装置、およびコンピュータ可読媒体は、オブジェクト検出アルゴリズムから1つまたは複数の入力を受信することをさらに備え、オブジェクト検出アルゴリズムは、画像の識別された部分が、オブジェクトのタイプの描写を含むと決定する。いくつかの態様では、オブジェクトのタイプは顔である。
【0011】
[0011]いくつかの態様では、上記で説明された方法、装置、およびコンピュータ可読媒体は、少なくとも部分的に、第1のズーム強度に従って画像をクロップ(crop)およびアップスケールすることによって、画像の第1のズームされた変形態を生成することと、少なくとも部分的に、第2のズーム強度に従って画像と画像の第1のズームされた変形態とのうちの少なくとも1つをクロップおよびアップスケールすることによって、画像の第2のズームされた変形態を生成することとをさらに備える。
【0012】
[0012]いくつかの態様では、出力画像として画像データの第1のセットを出力するために、1つまたは複数のプロセッサは、ディスプレイスクリーン上の表示のために出力画像をレンダリングするように構成される。いくつかの態様では、上記で説明された装置は、出力画像を表示するように構成されたディスプレイスクリーンをさらに備える。
【0013】
[0013]いくつかの態様では、上記で説明された方法、装置、およびコンピュータ可読媒体は、第1の画像特性スコアと第2の画像特性スコアとの間の差が差しきい値よりも小さいことを識別することと、差が差しきい値よりも小さいことに基づいて、第2の出力画像として画像データの第2のセットを出力することとをさらに備える。
【0014】
[0014]いくつかの態様では、画像データの第1のセットは、第1のズーム強度における画像の第1のデジタル的にズームされた部分に対応し、画像データの第2のセットは、第2のズーム強度における画像の第2のデジタル的にズームされた部分に対応する。いくつかの態様では、画像の第2のデジタル的にズームされた部分は、画像の第1のデジタル的にズームされた部分のサブセットである。いくつかの態様では、画像の第1のデジタル的にズームされた部分は、画像の第2のデジタル的にズームされた部分とは異なる。
【0015】
[0015]いくつかの態様では、出力画像として画像データの第1のセットを出力するために、1つまたは複数のプロセッサは、通信インターフェースを使用して出力画像を送信するように構成される。いくつかの態様では、上記で説明された装置は、出力画像をデバイスに送信するように構成された通信インターフェースをさらに備える。
【0016】
[0016]いくつかの態様では、上記で説明された装置は、モバイルデバイス、モバイルハンドセット、ワイヤレス通信デバイス、ヘッドマウントディスプレイ、およびカメラのうちの1つである。いくつかの態様では、上記で説明された装置は、画像をキャプチャするように構成された画像センサーをさらに備える。
【0017】
[0017]いくつかの態様では、本装置は、カメラ、モバイルデバイス、携帯電話、スマートフォン、モバイルハンドセット、ポータブルゲーミングデバイス、ワイヤレス通信デバイス、スマートウォッチ、ウェアラブルデバイス、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、エクステンデッドリアリティデバイス(たとえば、仮想現実(VR)デバイス、拡張現実(AR)デバイス、または複合現実(MR)デバイス)、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、サーバコンピュータ、または他のデバイスを備える。いくつかの態様では、1つまたは複数のプロセッサは、画像信号プロセッサ(ISP)を含む。いくつかの態様では、本装置は、1つまたは複数の画像をキャプチャするための1つまたは複数のカメラを含む。いくつかの態様では、本装置は、画像をキャプチャする画像センサーを含む。いくつかの態様では、本装置は、画像、(たとえば、画像の処理に関連付けられた)1つまたは複数の通知、および/または他の表示可能なデータを表示するためのディスプレイをさらに含む。いくつかの態様では、ディスプレイは、1つまたは複数のプロセッサが画像を処理した後に、画像を表示する。
【0018】
[0018]本発明の概要は、請求される主題の主要なまたは本質的な特徴を識別することが意図されず、請求される主題の範囲を決定するために独立して使用されることも意図されない。本主題は、本特許の明細書全体、いずれかまたはすべての図面、および各請求項の適切な部分を参照することによって理解されたい。
【0019】
[0019]前述の内容は、他の特徴および実施形態とともに、以下の明細書、特許請求の範囲、および添付の図面を参照すれば、より明らかになるであろう。
【0020】
[0020]本出願の例示的な実施形態が、以下の図を参照しながら以下で詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】[0021]画像キャプチャおよび処理システムのアーキテクチャを示すブロック図。
図2】[0022]画像特性評価エンジンを含む画像処理システムのアーキテクチャを示すブロック図。
図3A】[0023]画像のデジタル的にズームされた部分が、タッチ入力に基づいて識別された画像の部分に中心がある、選択インターフェースを示す概念図。
図3B】[0024]画像のデジタル的にズームされた部分が、画像解析に基づいて識別された画像の部分に中心がある、選択インターフェースを示す概念図。
図4A】[0025]画像と対応するシャープネスグラフとを示す概念図。
図4B】[0026]図4Aの画像の第1のデジタル的にズームされた部分と対応するシャープネスグラフとを示す概念図。
図4C】[0027]図4Aの画像の第2のデジタル的にズームされた部分と対応するシャープネスグラフとを示す概念図。
図5】[0028]一連のインクリメンタルズーム(incremental zoom)動作に沿った、異なるズーム強度と対応する特性スコアとを示す概念図。
図6】[0029]画像データを処理するための動作を示す流れ図。
図7】[0030]本技術のいくつかの態様を実装するためのシステムの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[0031]本開示のいくつかの態様および実施形態が以下で提供される。当業者に明らかであるように、これらの態様および実施形態のうちのいくつかは独立して適用され得、それらのうちのいくつかは組み合わせて適用され得る。以下の説明では、説明の目的で、本出願の実施形態の完全な理解を提供するために具体的な詳細が記載される。ただし、様々な実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることが明らかであろう。図および説明は限定するものではない。
【0023】
[0032]以下の説明は、例示的な実施形態を提供するにすぎず、本開示の範囲、適用可能性、または構成を限定するものではない。そうではなく、例示的な実施形態の以下の説明は、例示的な実施形態を実装することを可能にする説明を当業者に提供する。添付の特許請求の範囲に記載されるように、本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく、要素の機能および構成において様々な変更が行われ得ることを理解されたい。
【0024】
[0033]画像キャプチャデバイス(たとえば、カメラ)は、画像センサーを使用して、光を受け取り、静止画像またはビデオフレームなど、画像フレームをキャプチャするデバイスである。「画像」、「画像フレーム」、および「フレーム」という用語は、本明細書では互換的に使用される。画像キャプチャデバイスは、典型的には、シーンから光を受け取り、画像キャプチャデバイスの画像センサーのほうへ光を曲げる少なくとも1つのレンズを含む。レンズによって受け取られた光は、1つまたは複数の制御機構によって制御される開口を通過し、画像センサーによって受け取られる。1つまたは複数の制御機構は、画像センサーからの情報に基づいて、および/または画像プロセッサ(たとえば、ホストまたはアプリケーションプロセスおよび/あるいは画像信号プロセッサ)からの情報に基づいて、露出、フォーカス、および/またはズームを制御することができる。いくつかの例では、1つまたは複数の制御機構は、画像キャプチャデバイスのレンズをターゲットレンズ位置に移動させるモーターまたは他の制御機構を含む。
【0025】
[0034]ズームは、カメラが、ズーム設定に応じて、撮影されたオブジェクトにより近いところまたは撮影されたオブジェクトからより遠いところからキャプチャされたように見える画像をキャプチャすることを可能にする技法のセットを指す。ズームインすることは、キャプチャされた画像を、撮影されたオブジェクトにより近いところからキャプチャされたように見せる調整を指す。ズームアウトすることは、キャプチャされた画像を、撮影されたオブジェクトからより遠いところからキャプチャされたように見せる調整を指す。ズームは、光学ズームおよびデジタルズームを含む。
【0026】
[0035]光学ズームは、カメラのズームレンズの焦点距離を変更することによって、または第1の焦点距離をもつカメラから第2の焦点距離をもつカメラに切り替えることによってズームを実施する技法である。光学ズームを通してズームインすることは、画像品質を劣化させないが、特殊なカメラ機器を必要とし、画像がキャプチャされる前に実施されなければならない。
【0027】
[0036]デジタルズームは、画像をクロップし、クロップされた画像をアップスケールすることによって画像の部分上にズームインするための技法である。デジタルズームは、望遠レンズなどの特殊なカメラ機器を必要としないので有益であり得、したがって、かなり基本的なカメラをもつデバイス上のズーム機能を可能にすることができる。デジタルズームはまた、特定のカメラの光学ズーム能力を超えてズームインするために、光学ズームに加えて使用され得る。デジタルズームは、画像がキャプチャされた後に任意のポイントにおいて実施され得る。しかしながら、デジタルズームを使用してズームインすることは、元の画像の部分をクロップし、それをアップスケールすることを伴う。ズームインするプロセスは、シャープネス、コントラスト、および/または明瞭性など、画像特性を劣化させることがある。たとえば、画像のクロップおよびアップスケールされた部分は、元の画像よりも低い画像特性スコア(たとえば、より低いシャープネス、より低いコントラスト、および/またはより低い明瞭性)を有することができる。たとえば、デジタルズームによってもたらされる品質の劣化は、しばしば、エッジのシャープネスを低減し(たとえば、エッジをぼやけたように見せ)、および/または曲線の滑らかさを低減する(たとえば、曲線をぎざぎざのエッジを有するように見せる)。
【0028】
[0037]以下でより詳細に説明されるように、少なくともしきい値レベルの、シャープネス、コントラスト、および/または明瞭性などの1つまたは複数の画像特性を保持する、選択されたデジタルズームレベルを決定するためのシステムおよび技法が、本明細書で説明される。たとえば、デバイスの画像センサー(たとえば、カメラまたはカメラの部分)が画像をキャプチャし得る。画像の部分を識別する入力が、デバイスにおいて受信され得る。たとえば、デバイスは、デバイスのディスプレイスクリーンが画像を表示する間に入力を受信することができる。いくつかの例では、入力は、たとえば、ディスプレイスクリーンがタッチスクリーンである場合、ディスプレイスクリーン上に表示される画像の部分にタッチするタッチ入力であり得る。入力は、ホバー入力、視線追跡入力、マウスカーソルクリック入力、ポインタクリック入力、ボタン押下入力、それらの任意の組合せ、および/あるいは、画像の部分を識別または選択する別のタイプの入力であり得る。
【0029】
[0038]デバイスは、(ズームレベルとも呼ばれる)異なるズーム強度においてデジタルズームを使用して、画像から複数のズームされた画像を、ズームされた画像が画像の部分を含むように、生成することができる。たとえば、デバイスは、第1のズーム強度(たとえば、2Xズーム)を使用して画像の部分上にデジタル的にズームインすることによって、第1のズームされた画像を生成することができる。デバイスは、第1のズーム強度よりも大きい第2のズーム強度(たとえば、4Xズーム)を使用して画像の部分上にデジタル的にズームインすることによって、第2のズームされた画像を生成することができる。したがって、第2のズームされた画像は、第1のズームされた画像よりも高いズーム強度においてクロップされ、アップスケールされる。
【0030】
[0039]デバイスは、ズームされた画像の各々についての画像シャープネス値を決定することができる。たとえば、デバイスは、第1のズームされた画像の第1の画像シャープネスと、第2のズームされた画像の第2の画像シャープネスとを決定することができる。画像シャープネス値の各々は、たとえば、モジュロ伝達関数(MTF:modulo transfer function)を使用してデバイスによって計算されるアンダーシャープ化割合であり得る。画像シャープネス測定値は、ラインペアパーミリメートル(mm)測定値など、他の測定値に基づき得る。
【0031】
[0040]所定の画像特性しきい値は、デバイスにおいて記憶され得る。デバイスは、異なる画像特性スコアを画像特性しきい値と比較することができる。その画像特性スコア値が依然として画像特性しきい値よりも大きいかまたはそれに等しい、最も大きいズーム強度をもつズームされた画像が、選択されたズームされた画像として選択される。画像特性スコアは画像シャープネススコアであり得、画像特性しきい値は画像シャープネスしきい値であり得る。1つの例示的な例では、画像シャープネスしきい値は、80%アンダーシャープ化(under-sharpening)であり得る。この例では、1.5xズームを有する第1のズームされた画像が、95%アンダーシャープ化の第1の画像シャープネススコアを有し、2xズームを有する第2のズームされた画像が、86%アンダーシャープ化の画像シャープネススコアを有し、2.5xズームを有する第3のズームされた画像が72%アンダーシャープ化の画像シャープネススコアを有する場合、第2のズームされた画像についての86%画像シャープネススコアが80%シャープネスしきい値よりも大きく、第3のズームされた画像についての72%画像シャープネススコアが80%シャープネスしきい値よりも小さいので、(2xズームにおける)第2のズームされる画像は、選択されたズームされた画像である。
【0032】
[0041]本明細書で説明されるシステムおよび技法は、デジタルズーム技法を適用するイメージング技術に対する技術的改善を提供する。たとえば、本明細書で説明されるシステムおよび技法は、高レベルの、シャープネス、コントラスト、および明瞭性などの画像特性を保持しながら、デジタルズーム強度を最大にする。これは、高画像品質を保持しながら特殊なハードウェア(たとえば、望遠レンズ)なしにズーム動作を実施する能力など、デジタルズームの利益を与える。
【0033】
[0042]図1は、画像キャプチャおよび処理システム100のアーキテクチャを示すブロック図である。画像キャプチャおよび処理システム100は、シーンの画像(たとえば、シーン110の画像)をキャプチャし、処理するために使用される様々な構成要素を含む。画像キャプチャおよび処理システム100は、スタンドアロン画像(または写真)をキャプチャすることができ、および/または特定のシーケンス中の複数の画像(またはビデオフレーム)を含むビデオをキャプチャすることができる。システム100のレンズ115は、シーン110に面し、シーン110からの光を受け取る。レンズ115は、画像センサー130のほうへ光を曲げる。レンズ115によって受け取られた光は、1つまたは複数の制御機構120によって制御される開口を通過し、画像センサー130によって受け取られる。
【0034】
[0043]1つまたは複数の制御機構120は、画像センサー130からの情報に基づいて、および/または画像プロセッサ150からの情報に基づいて、露出、フォーカス、および/またはズームを制御し得る。1つまたは複数の制御機構120は、複数の機構および構成要素を含み得、たとえば、制御機構120は、1つまたは複数の露出制御機構125A、1つまたは複数のフォーカス制御機構125B、および/または1つまたは複数のズーム制御機構125Cを含み得る。1つまたは複数の制御機構120は、アナログ利得、フラッシュ、HDR、被写界深度、および/または他の画像キャプチャプロパティを制御する制御機構など、図示されているもの以外の追加の制御機構をも含み得る。
【0035】
[0044]制御機構120のフォーカス制御機構125Bは、フォーカス設定を取得することができる。いくつかの例では、フォーカス制御機構125Bは、フォーカス設定をメモリレジスタに記憶する。フォーカス設定に基づいて、フォーカス制御機構125Bは、画像センサー130の位置に対してレンズ115の位置を調整することができる。たとえば、フォーカス設定に基づいて、フォーカス制御機構125Bは、モーターまたはサーボ(または他のレンズ機構)を作動させることによってレンズ115を画像センサー130のより近くにまたは画像センサー130からより遠くに移動させ、それによりフォーカスを調整することができる。いくつかの場合には、画像センサー130の各フォトダイオード上の1つまたは複数のマイクロレンズなどの追加のレンズが、システム100中に含まれ得、各々、レンズ115から受け取られた光を、光がフォトダイオードに到達する前に、対応するフォトダイオードのほうへ曲げる。フォーカス設定は、コントラスト検出オートフォーカス(CDAF)、位相検出オートフォーカス(PDAF)、ハイブリッドオートフォーカス(HAF)、またはそれらの何らかの組合せを介して決定され得る。フォーカス設定は、制御機構120、画像センサー130、および/または画像プロセッサ150を使用して決定され得る。フォーカス設定は、画像キャプチャ設定および/または画像処理設定と呼ばれることがある。
【0036】
[0045]制御機構120の露出制御機構125Aは、露出設定を取得することができる。いくつかの場合には、露出制御機構125Aは、露出設定をメモリレジスタに記憶する。この露出設定に基づいて、露出制御機構125Aは、開口のサイズ(たとえば、開口サイズまたはf/ストップ)、開口が開いている持続時間(たとえば、露出時間またはシャッター速度)、画像センサー130の感度(たとえば、ISO速度またはフィルム速度)、画像センサー130によって適用されるアナログ利得、またはそれらの任意の組合せを制御することができる。露出設定は、画像キャプチャ設定および/または画像処理設定と呼ばれることがある。
【0037】
[0046]制御機構120のズーム制御機構125Cは、ズーム設定を取得することができる。いくつかの例では、ズーム制御機構125Cは、ズーム設定をメモリレジスタに記憶する。いくつかの例では、ズーム設定は、デジタルズーム設定を含み得る。いくつかの例では、ズーム設定は、光学ズーム設定を含み得る。ズーム設定に基づいて、ズーム制御機構125Cは、カメラのセットのうちのどれがアクティブであるか、レンズ115および/または1つまたは複数の追加のレンズを含むレンズ要素のアセンブリ(レンズアセンブリ)の焦点距離、あるいはそれらの組合せを制御することができる。たとえば、ズーム制御機構125Cは、レンズのうちの1つまたは複数を互いに対して移動させるために、ズーム制御機構125Cの)1つまたは複数のモーターまたはサーボを作動させることによって、レンズアセンブリの焦点距離を制御することができる。ズーム設定は、画像キャプチャ設定および/または画像処理設定と呼ばれることがある。
【0038】
[0047]画像センサー130は、フォトダイオードまたは他の感光性要素の1つまたは複数のアレイを含む。各フォトダイオードは、画像センサー130によって作り出された画像中の特定のピクセルに最終的に対応する光の量を測定する。いくつかの場合には、異なるフォトダイオードが異なる色フィルタによってカバーされ得、したがって、フォトダイオードをカバーするフィルタの色に一致する光を測定し得る。たとえば、ベイヤー(Bayer)色フィルタは、赤色フィルタと、青色フィルタと、緑色フィルタとを含み、画像の各ピクセルは、赤色フィルタでカバーされた少なくとも1つのフォトダイオードからの赤色光データと、青色フィルタでカバーされた少なくとも1つのフォトダイオードからの青色光データと、緑色フィルタでカバーされた少なくとも1つのフォトダイオードからの緑色光データとに基づいて生成される。他のタイプの色フィルタは、赤色、青色、および/または緑色の色フィルタの代わりに、またはそれらに加えて、黄色、マゼンタ、および/または(「エメラルド」とも呼ばれる)シアンの色フィルタを使用し得る。いくつかの画像センサー(たとえば、画像センサー130)は、色フィルタがまったくないことがあり、代わりに、(いくつかの場合には、垂直にスタックされる)ピクセルアレイ全体にわたって異なるフォトダイオードを使用し得る。ピクセルアレイ全体にわたる異なるフォトダイオードは、異なるスペクトル感度曲線を有し、したがって、異なる波長の光に応答することができる。モノクローム画像センサーも、色フィルタがなく、したがって、色深度がないことがある。
【0039】
[0048]いくつかの場合には、画像センサー130は、代替または追加として、位相検出オートフォーカス(PDAF)のために使用され得る、ある時間におよび/またはある角度から、光があるフォトダイオード、またはあるフォトダイオードの部分に達するのをブロックする、不透明なマスクおよび/または反射マスクを含み得る。画像センサー130はまた、フォトダイオードによって出力されたアナログ信号を増幅するためのアナログ利得増幅器、および/またはフォトダイオードの(および/またはアナログ利得増幅器によって増幅された)アナログ信号出力をデジタル信号に変換するためのアナログデジタル変換器(ADC)を含み得る。いくつかの場合には、制御機構120のうちの1つまたは複数に関して説明されるいくつかの構成要素または機能は、その代わりにまたはそれに加えて、画像センサー130に含まれ得る。画像センサー130は、電荷結合デバイス(CCD)センサー、電子増倍CCD(EMCCD)センサー、アクティブピクセルセンサー(APS)、相補型金属酸化物半導体(CMOS)、N型金属酸化物半導体(NMOS)、ハイブリッドCCD/CMOSセンサー(たとえば、sCMOS)、またはそれらの何らかの他の組合せであり得る。
【0040】
[0049]画像プロセッサ150は、(ISP154を含む)1つまたは複数の画像信号プロセッサ(ISP)、(ホストプロセッサ152を含む)1つまたは複数のホストプロセッサ、および/あるいはコンピューティングシステム700に関して説明される任意の他のタイプのプロセッサ710のうちの1つまたは複数など、1つまたは複数のプロセッサを含み得る。ホストプロセッサ152は、デジタル信号プロセッサ(DSP)および/または他のタイプのプロセッサであり得る。いくつかの実装形態では、画像プロセッサ150は、ホストプロセッサ152とISP154とを含む単一の集積回路または(たとえば、システムオンチップまたはSoCと呼ばれる)チップである。いくつかの場合には、チップはまた、1つまたは複数の入出力ポート(たとえば、入出力(I/O)ポート156)、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、ブロードバンドモデム(たとえば、3G、4GまたはLTE(登録商標)、5Gなど)、メモリ、接続性構成要素(たとえば、Bluetooth(登録商標)、全地球測位システム(GPS)など)、それらの任意の組合せ、および/または他の構成要素を含むことができる。I/Oポート156は、インター集積回路2(I2C)インターフェース、インター集積回路3(I3C)インターフェース、シリアル周辺インターフェース(SPI)インターフェース、シリアル汎用入出力(GPIO)インターフェース、(MIPI CSI-2物理(PHY)レイヤポートまたはインターフェースなどの)モバイルインダストリプロセッサインターフェース(MIPI:Mobile Industry Processor Interface)、アドバンストハイパフォーマンスバス(AHB:Advanced High-performance Bus)バス、それらの任意の組合せ、および/または他の入出力ポートなど、1つまたは複数のプロトコルまたは仕様による任意の好適な入出力ポートまたはインターフェースを含むことができる。1つの例示的な例では、ホストプロセッサ152は、I2Cポートを使用して画像センサー130と通信することができ、ISP154は、MIPIポートを使用して画像センサー130と通信することができる。
【0041】
[0050]画像プロセッサ150は、デモザイキング(de-mosaicing)、色空間変換、画像フレームダウンサンプリング、ピクセル補間、自動露光(AE)制御、自動利得制御(AGC)、CDAF、PDAF、自動ホワイトバランス、HDR画像を形成するための画像フレームのマージング、画像認識、オブジェクト認識、特徴認識、入力の受信、出力を管理すること、メモリを管理すること、またはそれらの何らかの組合せなど、いくつかのタスクを実施し得る。画像プロセッサ150は、画像フレームおよび/または処理された画像を、ランダムアクセスメモリ(RAM)140/720、読取り専用メモリ(ROM)145/725、キャッシュ、メモリユニット、別の記憶デバイス、またはそれらの何らかの組合せに記憶し得る。
【0042】
[0051]様々な入出力(I/O)デバイス160が画像プロセッサ150に接続され得る。I/Oデバイス160は、ディスプレイスクリーン、キーボード、キーパッド、タッチスクリーン、トラックパッド、タッチセンシティブ表面、プリンタ、任意の他の出力デバイス735、任意の他の入力デバイス745、またはそれらの何らかの組合せを含むことができる。いくつかの場合には、キャプションは、I/Oデバイス160の物理キーボードまたはキーパッドを通して、あるいはI/Oデバイス160のタッチスクリーンの仮想キーボードまたはキーパッドを通して、画像処理デバイス105Bに入力され得る。I/O160は、システム100と1つまたは複数の周辺デバイスとの間のワイヤード接続を可能にする1つまたは複数のポート、ジャック、または他のコネクタを含み得、それらを介して、システム100は、1つまたは複数の周辺デバイスからデータを受信し、および/または1つまたは複数の周辺デバイスにデータを送信し得る。I/O160は、システム100と1つまたは複数の周辺デバイスとの間のワイヤレス接続を可能にする1つまたは複数のワイヤレストランシーバを含み得、それらを介して、システム100は、1つまたは複数の周辺デバイスからデータを受信し、および/または1つまたは複数の周辺デバイスにデータを送信し得る。周辺デバイスは、前に説明されたタイプのI/Oデバイス160のいずれかを含み得、ポート、ジャック、ワイヤレストランシーバ、あるいは他のワイヤードおよび/またはワイヤレスコネクタに結合されると、それら自体がI/Oデバイス160と見なされ得る。
【0043】
[0052]いくつかの場合には、画像キャプチャおよび処理システム100は、単一のデバイスであり得る。いくつかの場合には、画像キャプチャおよび処理システム100は、画像キャプチャデバイス105A(たとえば、カメラ)と画像処理デバイス105B(たとえば、カメラに結合されたコンピューティングシステム)とを含む、2つまたはそれ以上の別個のデバイスであり得る。いくつかの実装形態では、画像キャプチャデバイス105Aと画像処理デバイス105Bとは、たとえば、1つまたは複数のワイヤ、ケーブル、または他の電気コネクタを介して、および/あるいは1つまたは複数のワイヤレストランシーバを介してワイヤレスに、互いに結合され得る。いくつかの実装形態では、画像キャプチャデバイス105Aと画像処理デバイス105Bとは、互いに分離され得る。
【0044】
[0053]図1に示されているように、垂直の破線は、図1の画像キャプチャおよび処理システム100を、画像キャプチャデバイス105Aと画像処理デバイス105Bとをそれぞれ表す2つの部分に分割する。画像キャプチャデバイス105Aは、レンズ115と、制御機構120と、画像センサー130とを含む。画像処理デバイス105Bは、(ISP154とホストプロセッサ152とを含む)画像プロセッサ150と、RAM140と、ROM145と、I/O160とを含む。いくつかの場合には、ISP154および/またはホストプロセッサ152など、画像キャプチャデバイス105A中に示されたいくつかの構成要素は、画像キャプチャデバイス105Aに含まれ得る。
【0045】
[0054]画像キャプチャおよび処理システム100は、モバイルまたは固定電話ハンドセット(たとえば、スマートフォン、セルラー電話など)、デスクトップコンピュータ、ラップトップまたはノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、セットトップボックス、テレビジョン、カメラ、ディスプレイデバイス、デジタルメディアプレーヤ、ビデオゲーミングコンソール、ビデオストリーミングデバイス、インターネットプロトコル(IP)カメラ、あるいは任意の他の好適な電子デバイスなど、電子デバイスを含むことができる。いくつかの例では、画像キャプチャおよび処理システム100は、セルラーネットワーク通信、802.11wi-fi通信、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)通信、またはそれらの何らかの組合せなど、ワイヤレス通信のための1つまたは複数のワイヤレストランシーバを含むことができる。いくつかの実装形態では、画像キャプチャデバイス105Aと画像処理デバイス105Bとは、異なるデバイスであり得る。たとえば、画像キャプチャデバイス105Aは、カメラデバイスを含むことができ、画像処理デバイス105Bは、モバイルハンドセット、デスクトップコンピュータ、または他のコンピューティングシステムなど、コンピューティングシステムを含むことができる。
【0046】
[0055]画像キャプチャおよび処理システム100はいくつかの構成要素を含むように示されているが、当業者は、画像キャプチャおよび処理システム100が図1に示されているものよりも多くの構成要素を含むことができることを諒解されよう。画像キャプチャおよび処理システム100の構成要素は、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの1つまたは複数の組合せを含むことができる。たとえば、いくつかの実装形態では、画像キャプチャおよび処理システム100の構成要素は、本明細書で説明される様々な動作を実施するために、1つまたは複数のプログラマブル電子回路(たとえば、マイクロプロセッサ、GPU、DSP、CPU、および/または他の好適な電子回路)を含むことができる、電子回路または他の電子ハードウェアを含み、および/またはそれらを使用して実装され得、ならびに/あるいはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せを含み、および/またはそれらを使用して実装され得る。ソフトウェアおよび/またはファームウェアは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、画像キャプチャおよび処理システム100を実装する電子デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な、1つまたは複数の命令を含むことができる。
【0047】
[0056]いくつかの例では、光学ズームは、レンズ115、ズーム制御機構125C、画像プロセッサ150、ISP154、および/またはホストプロセッサ152を使用して制御され得る。いくつかの例では、デジタルズームは、ズーム制御機構125C、画像プロセッサ150、ISP154、および/またはホストプロセッサ152を使用して制御され得る。
【0048】
[0057]図2は、画像特性評価エンジン235を含む画像処理システム200のアーキテクチャを示すブロック図である。画像処理システム200は、画像センサー205を含む。画像センサー205は、画像センサー130の一例であり得る。いくつかの例では、画像センサー205は、1つまたは複数の追加の構成要素(たとえば、制御機構120)を含むことができる。画像センサー205は、画像に対応する画像データをキャプチャすることができる。画像は、画像センサー205から画像信号プロセッサ(ISP)210に送られ得、ISP210は、画像センサー205から画像を受信することができる。ISP210は、ISP154の一例であり得る。いくつかの例では、ISP210は、1つまたは複数の追加の構成要素(たとえば、画像プロセッサ150、ホストプロセッサ152、I/O156、I/O160、ROM145、RAM140)を含むことができる。ISP210は、画像を少なくとも部分的に処理するために、画像に対していくつかの処理動作を実施することができる。たとえば、ISP210は、デモザイキング(demosaicking)色空間変換、(たとえば、RGBからYUVへ)、ホワイトバランス調整、ブラックバランス調整、またはそれらの組合せを実施することができる。ISP210は、画像を後処理エンジン215に送ることができ、後処理エンジン215は、ISP210から画像を受信することができる。ISP210は、画像を画像特性評価エンジン235に送ることができ、画像特性評価エンジン235は、ISP210から画像を受信することができる。
【0049】
[0058]後処理エンジン215は、ホストプロセッサ152の一例であり得る。後処理エンジン215は、画像プロセッサ150の一例であり得る。いくつかの例では、後処理エンジン215は、1つまたは複数の追加の構成要素(たとえば、I/O156、I/O160、ROM145、RAM140)を含むことができる。後処理エンジン215は、画像をさらに処理することができる。たとえば、後処理エンジン215は、クロッピング動作、リサイジング(resizing)動作、デジタルズーム動作、またはそれらの組合せを実施することができる。リサイジング動作は、たとえば、アップスケーリング動作、アップサンプリング動作、ダウンスケーリング動作、ダウンサンプリング動作、サブサンプリング動作、再スケーリング動作、リサンプリング動作、またはそれらの組合せを含むことができる。リサイジング動作は、最近傍(NN:nearest neighbor)再スケーリング、双1次補間(bilinear interpolation)、双3次補間(bicubic interpolation)、Sincリサンプリング、ランツォシュリサンプリング、ボックスサンプリング、ミップマッピング、フーリエ変換スケーリング、エッジ指向補間(edge-directed interpolation)、高品質スケーリング(HQX)、特殊なコンテキスト依存再スケーリング技法(specialized context-sensitive rescaling technique)、またはそれらの組合せを含むことができる。後処理エンジン215は、画像をカメラプレビューエンジン220に送ることができ、カメラプレビューエンジン220は、後処理エンジン215から画像を受信することができる。後処理エンジン215は、画像を画像特性評価エンジン235に送ることができ、画像特性評価エンジン235は、後処理エンジン215から画像を受信することができる。後処理エンジン215は、画像を選択インターフェース230に送ることができ、選択インターフェース230は、後処理エンジン215から画像を受信することができる。後処理エンジン215は、画像をメディアエンコーダ240に送ることができ、メディアエンコーダ240は、後処理エンジン215から画像を受信することができる。
【0050】
[0059]画像処理システム200の画像特性評価エンジン235は、ISP210から、後処理エンジン215から、選択インターフェース230から、カメラプレビューエンジン220から、またはそれらの組合せから、画像を受信することができる。画像特性評価エンジン235によって受信された画像は、ISP210によって処理され得る。画像特性評価エンジン235によって受信された画像は、後処理エンジン215によって、クロップ、リサイズ、および/または場合によっては処理され得る。画像特性評価エンジン235は、画像についての画像特性スコアを生成することができる。画像特性スコアは、画像のシャープネス、コントラスト、および/または明瞭性を示すスコアであり得る。いくつかの例では、特性スコアは、アンダーシャープ化割合またはアンダーシャープ化値であり得る。いくつかの例では、画像特性評価エンジン235は、モジュロ伝達関数(MTF)を使用して画像についての特性スコアを生成することができる。いくつかの例では、特性スコアは、ラインペア(lp:line pairs)パーミリメートル(mm)測定(lp/mm)値であり得る。いくつかの例では、画像特性評価エンジン235は、画像中の関心領域の解析に基づいて画像についての特性スコアを生成することができる。
【0051】
[0060]画像特性評価エンジン235は、画像を後処理エンジン215に送ることができ、後処理エンジン215は、画像特性評価エンジン235から画像を受信することができる。後処理エンジン215は、(画像特性評価エンジン235によって識別されるような)画像に適用される各ズーム強度についての特性スコアが、所定の特性しきい値よりも小さいのか、それに等しいのか、それよりも大きいのかに基づいて、(たとえば、メディアエンコーダ240によって符号化されるべき)出力画像のためにどのズーム強度が使用されるべきであるかを決定することができる。画像特性評価エンジン235は、画像をカメラプレビューエンジン220に送ることができ、カメラプレビューエンジン220は、画像特性評価エンジン235から画像を受信することができる。カメラプレビューエンジン220は、画像に適用される各ズーム強度についての特性スコアが、所定の特性しきい値よりも小さいのか、それに等しいのか、それよりも大きいのかに基づいて、プレビュー画像のためにどのズーム強度が使用されるべきであるかを決定することができる。画像特性評価エンジン235は、画像を選択インターフェース230に送ることができ、選択インターフェース230は、画像特性評価エンジン235から画像を受信することができる。カメラプレビューエンジン220は、画像に適用される各ズーム強度についての特性スコアが、所定の特性しきい値よりも小さいのか、それに等しいのか、それよりも大きいのかに基づいて、選択インターフェース230によってどのズーム強度が使用されるべきであるかを決定することができる。
【0052】
[0061]画像処理システム200のカメラプレビューエンジン220は、ISP210から、後処理エンジン215から、選択インターフェース230から、画像特性評価エンジン235から、またはそれらの組合せから、画像を受信することができる。カメラプレビューエンジン220は、それが受信する画像に基づいてプレビュー画像を生成することができる。カメラプレビューエンジン220によって受信された画像は、ISP210によって処理され得る。カメラプレビューエンジン220によって受信された画像は、後処理エンジン215によって、クロップ、リサイズ、および/または場合によっては処理され得る。カメラプレビューエンジン220によって受信された画像は、選択インターフェース230によって修正され得る。プレビュー画像は、画像処理システム200のディスプレイスクリーン225によって表示され得る。プレビュー画像は、画像センサー205によってキャプチャされている画像データをプレビューするビューファインダーとして働くことができる。プレビュー画像は、周期的におよび/またはリアルタイムで更新され得る。カメラプレビューエンジン220は、プレビュー画像をディスプレイスクリーン225に送ることができ、ディスプレイスクリーン225は、カメラプレビューエンジン220からその画像を受信することができる。カメラプレビューエンジン220は、プレビュー画像を選択インターフェース230に送ることができ、選択インターフェース230は、カメラプレビューエンジン220からその画像を受信することができる。カメラプレビューエンジン220は、プレビュー画像を画像特性評価エンジン235に送ることができ、画像特性評価エンジン235は、カメラプレビューエンジン220からその画像を受信することができる。
【0053】
[0062]画像処理システム200の選択インターフェース230は、ISP210から、後処理エンジン215から、カメラプレビューエンジン220から、画像特性評価エンジン235から、またはそれらの組合せから、画像を受信することができる。選択インターフェース230は、タッチスクリーンのタッチセンシティブ表面など、タッチセンシティブ表面に関連付けられ得る。ディスプレイスクリーン225は、タッチスクリーン、またはタッチスクリーンの一部であり得る。選択インターフェース230は、マウスカーソル、スタイラス、キーボード、キーパッド、ホバー入力検出器、ジェスチャー入力検出器、または別のタイプの入力デバイス745に関連付けられ得る。選択インターフェース230は、入力インターフェースを通して1つまたは複数の入力を受信することができる。入力インターフェースは、I/O156および/またはI/O160に対応し得る。選択インターフェース230は、(たとえば、図3Aのタッチ入力335の場合のように)1つまたは複数の入力に基づいて、画像の部分を識別することができる。選択インターフェース230は、画像の識別された部分および/または1つまたは複数の入力自体を後処理エンジン215に送ることができ、後処理エンジン215は、選択インターフェース230から画像の部分を受信し得る。後処理エンジン215は、1つまたは複数の入力を使用して識別された画像の部分に基づいて、画像をクロップ、リサイズ、および/またはズームすることができる。
【0054】
[0063]選択インターフェース230は、ソフトウェアアプリケーションに関連付けられ得る。たとえば、選択インターフェース230は、顔検出アルゴリズム、顔認識アルゴリズム、顔追跡アルゴリズム、オブジェクト検出アルゴリズム、オブジェクト認識アルゴリズム、オブジェクト追跡アルゴリズム、特徴検出アルゴリズム、特徴認識アルゴリズム、特徴追跡アルゴリズム、またはそれらの組合せに関連付けられ得る。選択インターフェース230は、1つまたは複数の人工知能(AI)アルゴリズム、1つまたは複数の機械学習(ML)アルゴリズムに基づく1つまたは複数のトレーニングされたMLモデル、1つまたは複数のトレーニングされたニューラルネットワーク(NN)、またはそれらの組合せに関連付けられ得る。選択インターフェース230に関連付けられたソフトウェアアプリケーションは、たとえば、ソフトウェアアプリケーションが、画像の部分が特定のタイプの特徴、オブジェクト、および/または(たとえば、図3Bの場合のように)顔の描写を含むことを検出したことに基づいて、画像のその部分を識別することができる。選択インターフェース230は、画像の識別された部分を後処理エンジン215に送ることができ、後処理エンジン215は選択インターフェース230から画像の部分を受信し得る。後処理エンジン215は、検出された描写を使用して識別された画像の部分に基づいて、画像をクロップ、リサイズ、および/またはズームすることができる。
【0055】
[0064]いくつかの例では、画像処理システム200の選択インターフェース230はまた、画像を修正するために使用され得る。たとえば、選択インターフェース230は、ソフトウェアアプリケーションに関連付けられ得、ユーザは、ソフトウェアアプリケーションを通して、画像のための処理設定を調整すること、画像に注釈を付けること、画像をクロップするように後処理エンジン215に手動で指示すること、画像をリサイズするように後処理エンジン215に手動で指示すること、画像をズームするように後処理エンジン215に手動で指示すること、画像を回転すること、画像に対して別の変更を行うこと、またはそれらの何らかの組合せを行うことができる。選択インターフェース230は、画像および/または入力および/または画像の(1つまたは複数の)識別された部分を後処理エンジン215に送ることができ、後処理エンジン215は、選択インターフェース230から画像を受信することができる。選択インターフェース230は、画像および/または入力および/または画像の(1つまたは複数の)識別された部分を画像特性評価エンジン235に送ることができ、画像特性評価エンジン235は、選択インターフェース230から画像を受信することができる。選択インターフェース230は、画像および/または入力および/または画像の(1つまたは複数の)識別された部分をカメラプレビューエンジン220に送ることができ、カメラプレビューエンジン220は、選択インターフェース230から画像を受信することができる。
【0056】
[0065]画像処理システム200のメディアエンコーダ240は、ISP210から、後処理エンジン215から、カメラプレビューエンジン220から、画像特性評価エンジン235から、選択インターフェース230から、またはそれらの組合せから、画像を受信することができる。カメラプレビューエンジン220によって受信された画像は、ISP210によって処理され得る。カメラプレビューエンジン220によって受信された画像は、後処理エンジン215によって、クロップ、リサイズ、および/または場合によっては処理され得る。カメラプレビューエンジン220によって受信された画像は、選択インターフェース230によって修正され得る。いくつかの例では、後処理エンジン215は、画像特性評価エンジン235によって決定された異なるズーム強度についての特性スコアに基づいて後処理エンジン215が選択するズーム強度において、画像のズームインされたバージョンを生成することができる。後処理エンジン215は、画像のズームインされたバージョンをメディアエンコーダ240に送ることができ、メディアエンコーダ240は、後処理エンジン215から画像のズームインされたバージョンを受信することができる。メディアエンコーダ240は、静止画像圧縮技法などの静止画像符号化技法を使用して、メディアエンコーダ240が受信する1つまたは複数の画像を符号化することができる。メディアエンコーダ240は、ビデオ圧縮技法などのビデオ符号化技法を使用して、メディアエンコーダ240が受信する1つまたは複数の画像を符号化することができる。ビデオ符号化技法は、画像をビデオ中の複数のビデオフレームのうちの1つとして使用し得、フレーム間コーディングおよび/またはフレーム内コーディングを伴い得る。メディアエンコーダ240は、符号化画像を生成し得る。符号化画像は、出力画像と呼ばれることがある。いくつかの場合には、(たとえば、処理エンジン215および/または本明細書で説明される任意の他の、送る構成要素から)メディアエンコーダ240に送られた画像が、出力画像と呼ばれることがある。メディアエンコーダ240は、画像をカメラプレビューエンジン220に送ることができ、カメラプレビューエンジン220は、メディアエンコーダ240から画像を受信することができる。メディアエンコーダ240は、画像をディスプレイスクリーン225に送ることができ、ディスプレイスクリーン225は、メディアエンコーダ240から画像を受信することができる。ディスプレイスクリーン225は、それがメディアエンコーダ240から受信する画像を表示することができる。
【0057】
[0066]画像処理システム200のディスプレイスクリーン225は、メディアエンコーダ240から、ISP210から、後処理エンジン215から、カメラプレビューエンジン220から、画像特性評価エンジン235から、選択インターフェース230から、またはそれらの組合せから、画像を受信することができる。ディスプレイスクリーン225は、画像を表示することができる。ディスプレイスクリーン225は、任意のタイプのディスプレイスクリーンまたは他のディスプレイデバイス(たとえば、プロジェクタ)であり得る。ディスプレイスクリーン225は、出力デバイス735に関して説明される要素であり得るか、またはそれを含むことができる。たとえば、ディスプレイスクリーン225はスピーカーをも含むことができ、スピーカーは、(たとえば、画像が、オーディオトラックを含むビデオのビデオフレームである場合)画像に対応するオーディオを出力し得る。ディスプレイスクリーン225は、I/O156および/またはI/O160に対応することができる。
【0058】
[0067]図3Aは、画像310のデジタル的にズームされる部分320が、タッチ入力335に基づいて画像310の識別された部分330に中心がある、選択インターフェースを示す概念図300Aである。画像310は、4人の人々がデスクと椅子とのセットの周りに座っているかまたは立っているオフィス環境を示す。図3A中の画像310上に指紋アイコンがオーバーレイされている。指紋アイコンは、選択インターフェース(たとえば、選択インターフェース230)を通して受信されるタッチ入力335を表す。選択インターフェースは、タッチスクリーンのタッチセンシティブ表面など、タッチセンシティブ表面を含み得る。選択インターフェースは、ディスプレイスクリーン上のタッチ入力335のロケーションに基づいて、およびディスプレイスクリーン上に表示される画像310のポジショニングに基づいて、タッチ入力335によってカバーされたエリアの少なくともサブセットを含む、画像310の識別された部分330を識別する。画像310の識別された部分330は、破線を使用して輪郭を描かれた、画像310の円形部分330として示されている。いくつかの場合には、画像310の識別された部分330は、単に、タッチ入力335によってカバーされたエリアの中心を表すポイント、またはカーソルのクリックを表すポイント、またはスタイラスによってタッチされたポイントを表すポイント、あるいはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0059】
[0068]選択インターフェースは、画像310の識別された部分330に基づいて、画像310のデジタル的にズームされた部分320を識別する。たとえば、図3A中の画像310のデジタル的にズームされた部分320は、画像310の識別された部分330を中心とする。画像310のデジタル的にズームされた部分320は、破線によって輪郭を描かれた影付きの長方形として図3Aに示されている。画像310のデジタル的にズームされた部分320は、デジタルズーム動作のための画像310のクロップエリアを表す。たとえば、デジタルズーム動作では、画像310のデジタル的にズームされた部分320の外部のすべてのものがクロップアウトされ、画像310のデジタル的にズームされた部分320のみを残ったままにする。デジタルズーム動作は、クロッピングの前または後に画像310のデジタル的にズームされた部分320をリサイズ(たとえば、アップスケールおよび/またはアップサンプリング)することができる。
【0060】
[0069]図3Bは、画像310のデジタル的にズームされた部分340が、画像解析に基づいて識別された画像310の部分350に中心がある、選択インターフェースを示す概念図300Bである。図3Bに示されている画像310は、図3Aに示されているオフィス環境の同じ画像310である。画像解析は、顔の周りに示され、画像310の識別された部分350を表すものとして識別される破線の角丸長方形によって表されるように、画像310中の人々のうちの1人の顔を識別する。いくつかの例では、画像解析は、顔検出アルゴリズム355を使用して顔を検出することによって画像310の部分350を識別する。いくつかの例では、画像解析は、顔認識アルゴリズム355を使用して顔を認識することによって画像310の部分350を識別する。画像310の識別された部分350は、顔の検出に基づいて画像解析によって生成された顔の周りのバウンディングボックスであり得る。画像310の識別された部分350に基づく、画像310のデジタル的にズームされた部分340。たとえば、図3B中の画像310のデジタル的にズームされた部分340は、画像310の識別された部分350を中心とする。画像310のデジタル的にズームされた部分340は、デジタルズーム動作のための画像310のクロップエリアを表す。画像310のデジタル的にズームされた部分340は、破線によって輪郭を描かれた影付きの長方形として図3Bに示されている。
【0061】
[0070]画像310のデジタル的にズームされた部分340は、画像310の識別された部分350を中心とするものとして示されているが、それは、そうである必要はない。いくつかの例では、画像310のデジタル的にズームされた部分340は、画像310の識別された部分350を中心とすることなしに、画像310の識別された部分350を含むことができる。いくつかの例では、画像310のデジタル的にズームされた部分340は、画像310の識別された部分350を含むことなしに、画像310の識別された部分350に基づいて識別され得る。たとえば、画像310の識別された部分350は、画像310のデジタル的にズームされた部分340の角または辺を表すことができる。同様に、画像310のデジタル的にズームされた部分340は、画像310の識別された部分330を中心とするものとして示されているが、それは、そうである必要はない。いくつかの例では、画像310のデジタル的にズームされた部分340は、画像310の識別された部分330を中心とすることなしに、画像310の識別された部分330を含むことができる。いくつかの例では、画像310のデジタル的にズームされた部分340は、画像310の識別された部分330を含むことなしに、画像310の識別された部分330に基づいて識別され得る。たとえば、画像310の識別された部分330は、画像310のデジタル的にズームされた部分340の角または辺を表すことができる。
【0062】
[0071]いくつかの例では、画像310の意味解析を実施する意味解析アルゴリズムが、顔認識アルゴリズム355の代わりに、またはそれに加えて使用され得る。意味解析は、たとえば、1つまたは複数の前景要素(foreground element)と1つまたは複数の背景要素(background element)との間のセグメンテーションを実施することができる。意味解析は、画像自体の解析、同じシーンの他の画像(たとえば、シーンのビデオ中の前の画像フレーム)の解析、深度センサーからの(たとえば、LIDAR、RADAR、SONAR、SODAR、飛行時間センサー、構造化光センサー、またはそれらの組合せからの)深度情報の解析、またはそれらの組合せに基づいてセグメンテーションを実施することができる。たとえば、画像の識別された部分350は、画像の識別された部分350が前景要素の描写を含むことを示す画像310の意味解析に基づいて選択され得る。いくつかの例では、画像の識別された部分は、画像の識別された部分350が背景要素の描写を含むことを示す画像310の意味解析に基づいて選択され得る。意味解析は、関心対象を識別することができる。たとえば、画像の識別された部分350は、画像の識別された部分350が関心対象の描写を含むことを示す画像310の意味解析に基づいて選択され得る。意味解析は、関心領域を識別することができる。たとえば、画像の識別された部分350は、画像の識別された部分350が関心領域を含むことを示す画像310の意味解析に基づいて選択され得る。意味解析は、画像中に示されているシーンを識別することができる。たとえば、画像の識別された部分350は、画像の識別された部分350が画像中に示されているシーンの特定の部分の描写を含むことを示す画像310の意味解析に基づいて選択され得る。
【0063】
[0072]いくつかの例では、画像のデジタル的にズームされた部分は、入力インターフェース(たとえば、図3Aのタッチ入力335)からの1つまたは複数の入力と、画像解析(たとえば、図3Bの顔検出アルゴリズム355、オブジェクト検出アルゴリズム、特徴検出アルゴリズム、上記で説明された意味解析、またはそれらの組合せ)からの1つまたは複数の入力との組合せに基づいて、識別され得る。たとえば、画像解析は、入力インターフェースからの入力が画像310中の顔の描写の近くにあることを識別することができる。選択インターフェースは、入力インターフェースからの入力の中心と、画像310中の顔の検出された描写を含むバウンディングボックスの中心との間のラインに沿ったポイント上に、画像のデジタル的にズームされた部分の中心を置くことができる。たとえば、ポイントは、ラインに沿った中間のポイントにあり得る。
【0064】
[0073]図4Aは、画像410と対応するシャープネスグラフ415とを示す概念図400Aである。画像410は鳥を示す。鳥の頭部の一方の側が画像410中に示されている。鳥の眼のうちの1つが画像410中に示されている。正方形が、鳥の眼の周りで画像410上にオーバーレイされ、画像410の識別された部分450を表す。画像410の識別された部分450は、入力インターフェースからの入力(たとえば、鳥の眼の上のタッチ入力)に基づいて、画像解析(たとえば、鳥の眼を識別するオブジェクト検出器)に基づいて、またはそれらの組合せに基づいて、選択インターフェースによって識別され得る。
【0065】
[0074]図4A図4Cのコンテキストでは、シャープネススコアが画像特性スコアとして使用される。特に、図4A図4Cでは、アンダーシャープネス(under-sharpness)値が画像特性スコアとして使用される。画像410は、100%の高い画像特性スコア、すなわち、高いアンダーシャープ化値455を有する。シャープネスグラフ415は、画像410のシャープネススコアリングを示す。シャープネスグラフ415は垂直軸を含み、それに沿ってシャープネスグラフ415は変調伝達関数(MTF:modulation transfer function)の結果を示す。MTFの結果は、変調、特性スコア、シャープネス、アンダーシャープ化割合、コントラスト、空間周波数応答、またはそれらの何らかの組合せと呼ばれることがある。いくつかの例では、MTFは、式、変調=(Imax-Imin)/(Imax+Imin)に基づいて識別され得る。この式では、Imaxは最大強度を表すことができ、Iminは最小強度を表すことができる。シャープネスグラフ415は水平軸を含み、それに沿ってシャープネスグラフ415はピクセルごとのサイクルを示す。ピクセルごとのサイクルは、最大強度ライン(たとえば、黒いライン)が最小強度ライン(たとえば、白いライン)と交互するいくつのサイクルが、シャープネス(たとえば、特性スコア)の現在のレベルにおいてピクセルごとに識別可能である(または識別可能であろう)か、を表すことができる。
【0066】
[0075]図4Bは、図4Aの画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420と対応するシャープネスグラフ425とを示す概念図400Bである。画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420は、第1のズーム強度に従って、図4Aの画像410のクロップおよびリサイズされた(たとえばアップスケールおよび/またはアップサンプリングされた)部分である。画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420は、画像の識別された部分450を中心とする。画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420は、100%の高い特性スコア、すなわち、高いアンダーシャープ化値460を有する。シャープネスグラフ425は、画像410のシャープネススコアリングを示す。
【0067】
[0076]図4Cは、図4Aの画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430と対応するシャープネスグラフ435とを示す概念図400Cである。いくつかの例では、画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430は、図4Bにおいて使用される第1のズーム強度よりも強い第2のズーム強度に従って、図4Aの画像410のクロップおよびリサイズされた(たとえば、アップスケールおよび/またはアップサンプリングされた)部分である。いくつかの例では、画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430は、図4Bの画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420のクロップおよびリサイズされた(たとえば、アップスケールおよび/またはアップサンプリングされた)部分である。
【0068】
[0077]画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430は、画像の識別された部分450を含む。画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430は、垂直方向に、画像の識別された部分450を中心とする。画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430は、水平方向に、画像の識別された部分450を中心とせず、画像の識別された部分450が、画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430中の中心のやや左にある。画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430は、72%のより低い特性スコア、すなわち、より低いアンダーシャープ化値465を有する。シャープネスグラフ435は、画像410のシャープネススコアリングを示す。
【0069】
[0078]画像シャープネスを保持するために、画像処理デバイスは、所定の特性しきい値を上回る特性スコアを依然として有する、最高ズーム強度を有する画像410のバージョン(画像410の最もズームインされたバージョン)を出力することができる。ここで、図4Aの画像410についての特性スコアは100%であり、図4Bの画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420についての特性スコアは100%であり、図4Cの画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430についての特性スコアは72%である。所定の特性しきい値が72%を上回る(たとえば、75%、80%、85%、90%、95%、99%)場合、図4Bの画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420は、それの100%の特性スコアが所定の特性しきい値を超えるので、画像処理デバイスによって出力される。所定の特性しきい値が72%を下回る(たとえば、70%、65%、60%、55%、50%)場合、図4Cの画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430は、それの72%の特性スコアが所定の特性しきい値を超えるので、画像処理デバイスによって出力され得る。
【0070】
[0079]図4A図4Cのコンテキストでは、特性スコアは、画像410の識別された部分450の(たとえば、画像特性評価エンジン235に関して説明されたような)シャープネス解析に基づいて生成される。画像410の識別された部分450は、図4Aの画像410、図4Bの画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420、および図4Cの画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430中に含まれる。したがって、これらの各々中に示されているような画像410の識別された部分450に基づく特性スコアは、図4Aの画像410と、図4Bの画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420と、図4Cの画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430との間の直接比較を提供することができる。
【0071】
[0080]いくつかの例では、図4Aの画像410についての特性スコアは、図4Aの画像410全体のシャープネス解析に基づいて生成され得る。いくつかの例では、図4Bの画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420についての特性スコアは、図4Bの画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420全体のシャープネス解析に基づいて生成され得る。いくつかの例では、図4Cの画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430についての特性スコアは、図4Cの画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430全体のシャープネス解析に基づいて生成され得る。
【0072】
[0081]図5は、一連のインクリメンタルズーム動作に沿った、異なるズーム強度と対応する特性スコアとを示す概念図500である。画像処理システムが、画像センサーによってキャプチャされた画像を受信する。画像についての1Xの第1のズーム強度510は、画像センサーから受信された画像に対応する。画像処理システムは、1Xの第1のズーム強度510において画像のシャープネス解析を実施し、「極めて高い」の第1の特性スコア515を生成する。
【0073】
[0082]画像処理システムは、元の画像に対してデジタルズームイン動作を実施して、2Xの第2のズーム強度520におけるズームされた画像を作り出す。画像処理システムは、2Xの第2のズーム強度520におけるズームされた画像のシャープネス解析を実施し、「高い」の第2の特性スコア525を生成する。
【0074】
[0083]いくつかの例では、画像処理システムは、第2のデジタルズームイン動作を実施して、2Xの第2のズーム強度520におけるズームされた画像上に、2Xのさらなる係数だけズームインし、合計4Xの第3のズーム強度530におけるズームされた画像を作り出す。いくつかの例では、画像処理システムは、元の画像に直接4Xの第3のズーム強度530を適用することによって、元の画像から直接、4Xの第3のズーム強度530におけるズームされた画像を生成することができる。画像処理システムは、4Xの第3のズーム強度530におけるズームされた画像のシャープネス解析を実施し、「中」の第3の特性スコア535を生成する。
【0075】
[0084]いくつかの例では、画像処理システムは、第3のデジタルズームイン動作を実施して、4Xの第3のズーム強度530におけるズームされた画像上に、2Xのさらなる係数だけズームインし、合計8Xの第4のズーム強度540におけるズームされた画像を作り出す。いくつかの例では、画像処理システムは、元の画像に直接合計8Xの第4のズーム強度540を適用することによって、元の画像から直接、8Xの第4のズーム強度540におけるズームされた画像を生成することができる。画像処理システムは、8Xの第4のズーム強度540におけるズームされた画像のシャープネス解析を実施し、「低い」の第4の特性スコア545を生成する。
【0076】
[0085]いくつかの例では、画像処理システムは、第4のデジタルズームイン動作を実施して、8Xの第4のズーム強度540におけるズームされた画像上に、2Xのさらなる係数だけズームインし、合計16Xの第5のズーム強度550におけるズームされた画像を作り出す。いくつかの例では、画像処理システムは、元の画像に直接16Xの第5のズーム強度550を適用することによって、元の画像から直接、16Xの第5のズーム強度550におけるズームされた画像を生成することができる。画像処理システムは、16Xの第5のズーム強度550におけるズームされた画像のシャープネス解析を実施し、「極めて低い」の第5の特性スコア555を生成する。
【0077】
[0086]いくつかの例では、画像処理システムは、第4の特性スコア545が所定の特性しきい値560よりも小さいことを識別する。たとえば、所定の特性しきい値560は「中」あり得る。第3の特性スコア535は、「中」であり、したがって、所定の特性しきい値560に等しい。いくつかの例では、画像処理システムは、第3の特性スコア535(「中」)が所定の特性しきい値560(「中」)を満たすかまたは超えることに基づいて、画像処理システムがそれの出力画像として、4Xの第3のズーム強度530におけるズームされた画像を出力すると決定することができる。いくつかの例では、所定の特性しきい値560を満たすことは不十分であり得、画像処理システムは、特性スコアが画像処理システムを超えることを必要とし得る。そのような例では、画像処理システムは、第2の特性スコア525(「高い」)が所定の特性しきい値560(「中」)を満たすかまたは超えることに基づいて、画像処理システムがそれの出力画像として、2Xの第2のズーム強度520におけるズームされた画像を出力すると決定することができる。
【0078】
[0087]図6は、画像データを処理するための動作を示す流れ図600である。いくつかの例では、流れ図600に示されている画像処理技法の動作は、画像処理システムによって実施され得る。いくつかの例では、画像処理システムは画像処理システム200である。いくつかの例では、分類システムは、画像キャプチャおよび処理システム100、画像キャプチャデバイス105A、画像処理デバイス105B、画像プロセッサ150、ISP154、ホストプロセッサ152、画像処理システム200、画像センサー205、ISP210、後処理エンジン215、選択インターフェース230、画像特性評価エンジン235、メディアエンコーダ240、図3A図3Bに関連付けられた選択インターフェース、図4A図4Cに関連付けられた画像処理システム、トレーニングされたMLモデル、トレーニングされたNN、クラウドサービスの1つまたは複数のネットワークサーバ、コンピューティングシステム700、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを含む。
【0079】
[0088]動作605において、画像処理システムは、画像センサーから画像を受信する。画像は、画像処理システムの画像センサーによってキャプチャされ得る。動作605の画像センサーの例は、図1の画像センサー130と図2の画像センサー205とを含む。いくつかの例では、画像は、画像処理システムが画像を受信する前に、(たとえば、ISP154および/またはISP210によって)少なくとも部分的に処理される。いくつかの例では、画像処理システムは、画像センサーに結合されたコネクタを含み得、画像は、コネクタを使用して受信され得る。コネクタは、ポート、ジャック、ワイヤ、入出力(IO)ピン、プリント回路板(PCB)上の導電トレース、本明細書で説明される任意の他のタイプのコネクタ、またはそれらの何らかの組合せを含み得る。いくつかの例では、画像処理システムは、画像をキャプチャする画像センサーを含み得る。
【0080】
[0089]動作610において、画像処理システムは、画像データの第1のセットの第1の画像特性スコアを決定する。画像データの第1のセットは、第1のズーム強度における画像の第1のズームされた変形態に対応する。いくつかの例では、画像処理システムは、少なくとも部分的に、第1のズーム強度に従って画像をクロップおよびアップスケールすることによって、画像の第1のズームされた変形態を生成する。図4Bの画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420は、第1のズーム強度における画像の第1のズームされた変形態(および/または画像データの第1のセット)の一例である。
【0081】
[0090]動作615において、画像処理システムは、画像データの第2のセットの第2の画像特性スコアを決定する。画像データの第2のセットは、第2のズーム強度における画像の第2のズームされた変形態に対応する。いくつかの例では、画像処理システムは、少なくとも部分的に、第2のズーム強度に従って画像と画像の第1のズームされた変形態とのうちの少なくとも1つをクロップおよびアップスケールすることによって、画像の第2のズームされた変形態を生成する。図4Cの画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430は、第1のズーム強度における画像の第2のズームされた変形態(および/または画像データの第2のセット)の一例である。
【0082】
[0091]いくつかの例では、画像データの第1のセットは、第1のズーム強度における画像の第1のデジタル的にズームされた部分に対応する。図4Bの画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420は、第1のズーム強度における画像の第1のデジタル的にズームされた部分(および/または画像データの第1のセット)の一例である。いくつかの例では、画像データの第2のセットは、第2のズーム強度における画像の第2のデジタル的にズームされた部分に対応する。図4Cの画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430は、第1のズーム強度における画像の第2のデジタル的にズームされた部分(および/または画像データの第2のセット)の一例である。いくつかの例では、画像の第2のデジタル的にズームされた部分は、画像の第1のデジタル的にズームされた部分のサブセットである。たとえば、図4Cの第2のデジタル的にズームされた部分430は、図4Bの画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420のサブセットである。いくつかの例では、画像の第1のデジタル的にズームされた部分は、画像の第2のデジタル的にズームされた部分とは異なる。たとえば、図4Cの第2のデジタル的にズームされた部分430は、図4Bの画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420とは異なる。
【0083】
[0092]いくつかの例では、第1のズーム強度における画像の第1のデジタル的にズームされた部分を生成することは、画像をクロップすることを含み得る。いくつかの例では、第2のズーム強度における画像の第2のデジタル的にズームされた部分を生成することは、画像または画像の第1のデジタル的にズームされた部分をクロップすることを含み得る。いくつかの例では、第1のズーム強度における画像の第1のデジタル的にズームされた部分を生成することは、画像をアップスケールおよび/またはアップサンプリングすることを含み得る。いくつかの例では、第2のズーム強度における画像の第2のデジタル的にズームされた部分を生成することは、画像の第1のデジタル的にズームされた部分をアップスケールおよび/またはアップサンプリングすることを含み得る。
【0084】
[0093]いくつかの例では、画像センサーは、高解像度画像センサーであり得る。画像は、動作605において画像センサーから受信されたときにピクセルビニング(pixel-binning)され得る。ピクセルビニングでは、1つまたは複数の隣接ピクセル(たとえば、4つのピクセルの正方形)についての値(たとえば、電荷値)が、平均化または加算され得、単一のスーパーピクセルとして報告され(reported)得る。ピクセルビニングは雑音を低減し得る。いくつかの例では、画像の第1のデジタル的にズームされた部分および/または画像の第2のデジタル的にズームされた部分を生成するために画像をアップスケールおよび/またはアップサンプリングするのではなく、画像処理システムは、ビニングを無効にし(ディセーブルにし)得、スーパーピクセルではなく(1つまたは複数の)ズームされた画像についての画像センサーからの元のピクセル値を使用し得る。いくつかの例では、画像の第1のデジタル的にズームされた部分および/または画像の第2のデジタル的にズームされた部分を生成するために画像をアップスケールおよび/またはアップサンプリングするのではなく、画像処理システムは、各スーパーピクセルについてのより少数の元のピクセルを組み合わせることによってビニングを低減し得、(1つまたは複数の)ズームされた画像についてのビニング低減スーパーピクセル(reduced-binning super pixel)値を使用することある。
【0085】
[0094]動作620において、画像処理システムは、第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別する。いくつかの例では、画像処理システムは、(動作610の)第1の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも大きいかまたはそれに等しいことをも識別する。
【0086】
[0095]いくつかの例では、第1の画像特性スコアは第1の画像シャープネススコアであり、第2の画像特性スコアは第2の画像シャープネススコアであり、画像特性しきい値は画像シャープネスしきい値である。いくつかの例では、第1の画像特性スコアは画像データの第1のセットの第1のアンダーシャープ化値であり、第2の画像特性スコアは画像データの第2のセットの第2のアンダーシャープ化値であり、画像特性しきい値はアンダーシャープ化値しきい値である。
【0087】
[0096]例示的な例では、動作615の画像特性しきい値は、図5の画像特性しきい値560であり得る。動作615および動作620の第2の画像特性スコアは、図5の画像特性スコア545(低い)または画像特性スコア555(極めて低い)であり得る。したがって、第2のズーム強度における画像の第2のズームされた変形態は、図5のズーム強度540(8X)におけるまたはズーム強度550(16X)における画像のズームされた変形態であり得る。動作610の第1の画像特性スコアは、図5の画像特性スコア515(極めて高い)、画像特性スコア525(高い)、または画像特性スコア535(中)であり得る。したがって、第1のズーム強度における画像の第1のズームされた変形態は、図5のズーム強度510(1X)における、ズーム強度520(2X)における、またはズーム強度530(4X)における画像のズームされた変形態であり得る。
【0088】
[0097]動作625において、画像処理システムは、第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別することに基づいて、出力画像として画像データの第1のセットを出力する。いくつかの例では、出力画像として画像データの第1のセットを出力することは、第1の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも大きいかまたはそれに等しいことにも基づく。
【0089】
[0098]いくつかの例では、画像データの第1のセット、および/または出力画像、および/または第1のズーム強度における画像の第1のズームされた変形態は、図5のズーム強度510(1X)における、ズーム強度520(2X)における、またはズーム強度530(4X)における画像のズームされた変形態であり得る。例示的な例では、画像データの第1のセットおよび/または出力画像ならびに/あるいは第1のズーム強度における画像の第1のズームされた変形態は、ズーム強度530(4X)が、対応する画像特性スコア(「中」の画像特性スコア535)が図5の画像特性しきい値560(「中」)以上である最も高い可能なズーム強度であるので、図5のズーム強度530(4X)における画像のズームされた変形態であり得る。
【0090】
[0099]いくつかの例では、出力画像として画像データの第1のセットを出力するために、画像処理システムは、ディスプレイスクリーン上の表示のために出力画像をレンダリングするように構成され、レンダリングすることができる。いくつかの例では、出力画像として画像データの第1のセットを出力するために、画像処理システムは、ディスプレイスクリーン上に出力画像を表示するように構成され、表示することができる。画像処理システムは、ディスプレイスクリーンを含むことができる。ディスプレイスクリーンの例は、I/O156、I/O160、ディスプレイスクリーン225、出力デバイス735、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの例では、出力画像として画像データの第1のセットを出力するために、画像処理システムは、ディスプレイスクリーン上の表示のために出力画像を符号化するように構成され、符号化することができる。出力画像の符号化および/またはレンダリングは、いくつかの例では、ホストプロセッサ152、画像プロセッサ150、後処理エンジン215、カメラプレビューエンジン220、メディアエンコーダ240、出力デバイス735、またはそれらの組合せによって実施され得る。
【0091】
[0100]いくつかの例では、出力画像として画像データの第1のセットを出力するために、1つまたは複数のプロセッサは、通信インターフェースを使用して出力画像を送信するように構成される。画像処理システムは、出力画像をデバイスに送信するように構成され得、送信し得る、通信インターフェースを含み得る。通信インターフェースの例は、I/O156、I/O160、出力デバイス735、通信インターフェース740、またはそれらの組合せを含み得る。
【0092】
[0101]いくつかの例では、画像処理システムはまた、画像の部分を識別する1つまたは複数の入力を受信し、ここにおいて、画像の第1のズームされた変形態および画像の第2のズームされた変形態が、画像の識別された部分に基づく。画像の識別された部分の例は、図3Aの画像310の識別された部分330、図3Aの画像310のデジタル的にズームされた部分320、図3Bの画像310の識別された部分350、図3Bの画像310のデジタル的にズームされた部分340、図4A図4Cの画像410の識別された部分450、図4Bの画像410の第1のデジタル的にズームされた部分420、図4Cの画像410の第2のデジタル的にズームされた部分430、またはそれらの組合せを含む。
【0093】
[0102]いくつかの例では、画像の第1のズームされた変形態および画像の第2のズームされた変形態は、画像の識別された部分を含む。いくつかの例では、1つまたは複数の入力は、ユーザインターフェースを通したユーザ入力を含む。いくつかの例では、ユーザ入力および/または1つまたは複数の入力は、タッチ入力、ホバー入力、ジェスチャー入力、視線入力、ボタン押下、ポインタ移動、ポインタクリック、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つを含む。ユーザ入力および/または1つまたは複数の入力の例は、図3Aのタッチ入力335を含む。いくつかの例では、画像処理システムは、オブジェクト検出アルゴリズムから1つまたは複数の入力を受信し、オブジェクト検出アルゴリズムは、画像の識別された部分がオブジェクトのタイプの描写を含むと決定する。いくつかの例では、オブジェクトのタイプは顔である。オブジェクト検出アルゴリズムの例は、図3Bの顔検出アルゴリズム355を含む。オブジェクト検出アルゴリズムは、顔検出アルゴリズム、顔認識アルゴリズム、顔追跡アルゴリズム、オブジェクト検出アルゴリズム、オブジェクト認識アルゴリズム、オブジェクト追跡アルゴリズム、特徴検出アルゴリズム、特徴認識アルゴリズム、特徴追跡アルゴリズム、意味解析アルゴリズム、またはそれらの組合せであり得る。
【0094】
[0103]いくつかの例では、画像処理システムは、シーンの第1の部分に対応する第1のセンサー読出しを受信することができる。画像処理システムは読出しを評価することができる。画像処理システムは、異なるズーム強度におけるシーンの第2の部分に対応する第2のセンサー読出しを受信することができる。画像処理システムは、第1のセンサー読出しまたは第2のセンサー読出しのうちの1つを選択し、出力画像として出力することができる。いくつかの例では、画像処理システムは、第1のセンサー読出しについての第1の画像特性スコアと、第2のセンサー読出しについての第2の画像特性スコアとを決定することができる。画像処理システムは、たとえば、第1の画像特性スコアが第2の画像特性スコアよりも高いと決定したことに基づいて、出力画像として第1のセンサー読出しを選択することができる。画像処理システムは、たとえば、第1の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも高い、および/または第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも低いと決定したことに基づいて、出力画像として第1のセンサー読出しを選択することができる。
【0095】
[0104]流れ図600に示される画像処理技法は、概念図、ブロック図、ならびに流れ図100、200、300、500、および/または700のいずれかにおいて説明され示されるか、またはそれらに関して説明される任意の動作をも含み得る。
【0096】
[0105]いくつかの場合には、少なくとも、概念図、ブロック図、ならびに流れ図100、200、300、500、および/または700のいずれかによって示されている技法のサブセットは、クラウドサービスの1つまたは複数のネットワークサーバによってリモートで実施され得る。いくつかの例では、本明細書で説明されるプロセス(たとえば、概念図、ブロック図、および流れ図200、300、500、600、1000、1100、1200、600によって示されているものを含むプロセス、ならびに/あるいは本明細書で説明される他のプロセス)は、コンピューティングシステムまたは装置によって実施され得る。いくつかの例では、概念図、ブロック図、ならびに流れ図100、200、300、500、および/または700によって示されているプロセスは、図1の画像キャプチャデバイス105A、図1の画像処理デバイス105B、ならびに/または図1の画像キャプチャおよび処理システム100によって実施され得る。いくつかの例では、概念図、ブロック図、ならびに流れ図100、200、300、500、および/または700によって示されているプロセスは、図2の画像処理システム200によって実施され得る。いくつかの例では、概念図、ブロック図、ならびに流れ図100、200、300、500、および/または700によって示されているプロセスは、図7に示されているコンピューティングシステム700のアーキテクチャをもつコンピューティングシステムによって実施され得る。コンピューティングシステムは、モバイルデバイス(たとえば、携帯電話)、デスクトップコンピューティングデバイス、タブレットコンピューティングデバイス、ウェアラブルデバイス(たとえば、VRヘッドセット、ARヘッドセット、AR眼鏡、ネットワーク接続された時計またはスマートウォッチ、あるいは他のウェアラブルデバイス)、サーバコンピュータ、自律車両または自律車両のコンピューティングデバイス、ロボティックデバイス、テレビジョン、ならびに/あるいは、概念図、ブロック図、および流れ図100、200、300、500、および/または700によって示されているプロセスを含む、本明細書で説明されるプロセスを実施するためのリソース能力をもつ任意の他のコンピューティングデバイスなど、任意の好適なデバイスを含むことができる。いくつかの場合には、コンピューティングシステムまたは装置は、1つまたは複数の入力デバイス、1つまたは複数の出力デバイス、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数のマイクロコンピュータ、1つまたは複数のカメラ、1つまたは複数のセンサー、および/あるいは本明細書で説明されるプロセスのステップを行うように構成された(1つまたは複数の)他の構成要素など、様々な構成要素を含み得る。いくつかの例では、コンピューティングシステムは、ディスプレイ、データを通信および/または受信するように構成されたネットワークインターフェース、それらの任意の組合せ、ならびに/あるいは(1つまたは複数の)他の構成要素を含み得る。ネットワークインターフェースは、インターネットプロトコル(IP)ベースデータまたは他のタイプのデータを通信および/または受信するように構成され得る。
【0097】
[0106]コンピューティングシステムの構成要素は、回路において実装され得る。たとえば、構成要素は、本明細書で説明される様々な動作を実施するために、1つまたは複数のプログラマブル電子回路(たとえば、マイクロプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、中央処理ユニット(CPU)、および/または他の好適な電子回路)を含むことができ、ならびに/あるいはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せを含み、および/またはそれらを使用して実装され得る、電子回路または他の電子ハードウェアを含むことができ、および/またはそれらを使用して実装され得る。
【0098】
[0107]概念図、ブロック図、および流れ図100、200、300、500、および/または700によって示されるプロセスは、論理的流れ図として編成され、それらの動作は、ハードウェア、コンピュータ命令、またはそれらの組合せにおいて実装され得る動作のシーケンスを表す。コンピュータ命令のコンテキストでは、動作は、1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、具陳された動作を実施する1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令を表す。概して、コンピュータ実行可能命令は、特定の機能を実施するか、または特定のデータタイプを実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。動作が説明される順序は、限定として解釈されるものではなく、任意の数の説明される動作は、プロセスを実装するために任意の順序でおよび/または並行して組み合わせられ得る。
【0099】
[0108]さらに、概念図、ブロック図、および流れ図100、200、300、500、700によって示されるプロセス、ならびに/あるいは本明細書で説明される他のプロセスは、実行可能命令で構成された1つまたは複数のコンピュータシステムの制御下で実施され得、まとめて1つまたは複数のプロセッサ上で、ハードウェアによって、またはそれらの組合せで実行するコード(たとえば、実行可能命令、1つまたは複数のコンピュータプログラム、または1つまたは複数のアプリケーション)として実装され得る。上述のように、コードは、たとえば、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な複数の命令を備えるコンピュータプログラムの形態で、コンピュータ可読または機械可読記憶媒体に記憶され得る。コンピュータ可読または機械可読記憶媒体は、非一時的であり得る。
【0100】
[0109]図7は、本技術のいくつかの態様を実装するためのシステムの一例を示す図である。特に、図7は、たとえば、画像キャプチャおよび処理システム100、画像キャプチャデバイス105A、画像処理デバイス105B、画像プロセッサ150、ホストプロセッサ152、ISP154、画像処理システム200、画像センサー205、ISP210、後処理エンジン215、選択インターフェース230、画像特性評価エンジン235、メディアエンコーダ240、図3A図3Bに関連付けられた選択インターフェース、図4A図4Cに関連付けられた画像処理システム、1つまたは複数のトレーニングされたMLモデル、1つまたは複数のトレーニングされたNN、1つまたは複数のネットワークサーバ、カメラ、それらの任意の組合せ、またはその任意の構成要素を構成している任意のコンピューティングデバイスまたはコンピューティングシステムであり得る、コンピューティングシステム700の一例を示し、システムの構成要素は、接続705を使用して互いと通信している。接続705は、バスを使用したプロセッサ710への物理接続、または、チップセットアーキテクチャなどにおける、プロセッサ710への直接接続であり得る。接続705はまた、仮想接続、ネットワーク化された接続、または論理接続であり得る。
【0101】
[0110]いくつかの実施形態では、コンピューティングシステム700は、本開示で説明される機能が、データセンター、複数のデータセンター、ピアネットワーク内などに分散され得る、分散型システムである。いくつかの実施形態では、説明されるシステム構成要素のうちの1つまたは複数は、構成要素がそれについて説明される機能の一部または全部を各々実施する多くのそのような構成要素を表す。いくつかの実施形態では、構成要素は、物理デバイスまたは仮想デバイスであり得る。
【0102】
[0111]例示的なシステム700は、少なくとも1つの処理ユニット(CPUまたはプロセッサ)710と接続705とを含み、接続705は、読取り専用メモリ(ROM)720およびランダムアクセスメモリ(RAM)725など、システムメモリ715を含む様々なシステム構成要素を、プロセッサ710に結合する。コンピューティングシステム700は、プロセッサ710と直接接続された、プロセッサ710に極めて近接した、またはプロセッサ710の一部として統合された、高速メモリのキャッシュ712を含むことができる。
【0103】
[0112]プロセッサ710は、任意の汎用プロセッサと、プロセッサ710ならびに専用プロセッサを制御するように構成された、記憶デバイス730に記憶されたサービス732、734、および736など、ハードウェアサービスまたはソフトウェアサービスとを含むことができ、ここで、ソフトウェア命令が実際のプロセッサ設計に組み込まれる。プロセッサ710は、本質的に、複数のコアまたはプロセッサ、バス、メモリコントローラ、キャッシュなどを含んでいる、完全自己完結型コンピューティングシステムであり得る。マルチコアプロセッサは、対称的または非対称的であり得る。
【0104】
[0113]ユーザ対話を可能にするために、コンピューティングシステム700は入力デバイス745を含み、入力デバイス745は、音声のためのマイクロフォン、ジェスチャーまたはグラフィカル入力のためのタッチセンシティブスクリーン、キーボード、マウス、動き入力、音声など、任意の数の入力機構を表すことができる。コンピューティングシステム700は、いくつかの出力機構のうちの1つまたは複数であり得る、出力デバイス735をも含むことができる。いくつかの事例では、マルチモーダルシステムは、ユーザがコンピューティングシステム700と通信するために複数のタイプの入出力を提供することを可能にすることができる。コンピューティングシステム700は、概してユーザ入力とシステム出力とを統制および管理することができる、通信インターフェース740を含むことができる。通信インターフェースは、オーディオジャック/プラグ、マイクロフォンジャック/プラグ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート/プラグ、Apple(登録商標)Lightning(登録商標)ポート/プラグ、イーサネット(登録商標)ポート/プラグ、光ファイバーポート/プラグ、プロプライエタリワイヤードポート/プラグ、BLUETOOTH(登録商標)ワイヤレス信号転送、BLUETOOTH(登録商標)低エネルギー(BLE)ワイヤレス信号転送、IBEACON(登録商標)ワイヤレス信号転送、無線周波数識別(RFID)ワイヤレス信号転送、ニアフィールド通信(NFC)ワイヤレス信号転送、専用短距離通信(DSRC)ワイヤレス信号転送、802.11Wi-Fi(登録商標)ワイヤレス信号転送、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)信号転送、可視光通信(VLC)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMAX(登録商標))、赤外線(IR)通信ワイヤレス信号転送、公衆交換電話網(PSTN)信号転送、統合サービスデジタルネットワーク(ISDN)信号転送、3G/4G/5G/LTEセルラーデータネットワークワイヤレス信号転送、アドホックネットワーク信号転送、電波信号転送、マイクロ波信号転送、赤外線信号転送、可視光信号転送、紫外光信号転送、電磁スペクトルに沿ったワイヤレス信号転送、またはそれらの何らかの組合せを利用するものを含む、ワイヤードトランシーバおよび/またはワイヤレストランシーバを使用して、ワイヤード通信またはワイヤレス通信の受信および/または送信を実施するか、または容易にし得る。通信インターフェース740はまた、1つまたは複数のグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)システムに関連付けられた1つまたは複数の衛星からの1つまたは複数の信号の受信に基づいてコンピューティングシステム700のロケーションを決定するために使用される1つまたは複数のGNSS受信機またはトランシーバを含み得る。GNSSシステムは、限定はしないが、米国ベースの全地球測位システム(GPS)と、ロシアベースの全地球航法衛星システム(GLONASS)と、中国ベースの北斗航法衛星システム(BDS)と、欧州ベースのGalileo GNSSとを含む。任意の特定のハードウェア構成上で動作することに対する制限はなく、したがって、ここでの基本的特徴は、改善されたハードウェア構成またはファームウェア構成が開発されるにつれて、それらで容易に代用され得る。
【0105】
[0114]記憶デバイス730は、不揮発性および/または非一時的および/またはコンピュータ可読メモリデバイスであり得、磁気カセット、フラッシュメモリカード、固体メモリデバイス、デジタル多用途ディスク、カートリッジ、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、磁気ストリップ/ストライプ、任意の他の磁気記憶媒体、フラッシュメモリ、メモリスタメモリ、任意の他の固体メモリ、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)光ディスク、書換え可能コンパクトディスク(CD)光ディスク、デジタルビデオディスク(DVD)光ディスク、blu-ray(登録商標)ディスク(BDD)光ディスク、ホログラフィック光ディスク、別の光媒体、セキュアデジタル(SD)カード、マイクロセキュアデジタル(microSD)カード、Memory Stick(登録商標)カード、スマートカードチップ、EMVチップ、加入者識別モジュール(SIM)カード、ミニ/マイクロ/ナノ/ピコSIMカード、別の集積回路(IC)チップ/カード、ランダムアクセスメモリ(RAM)、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュEPROM(FLASHEPROM)、キャッシュメモリ(L1/L2/L3/L4/L5/L#)、抵抗性ランダムアクセスメモリ(RRAM(登録商標)/ReRAM)、相変化メモリ(PCM)、スピン転送トルクRAM(STT-RAM)、別のメモリチップまたはカートリッジ、および/あるいはそれらの組合せなど、コンピュータによってアクセス可能であるデータを記憶することができるハードディスクまたは他のタイプのコンピュータ可読媒体であり得る。
【0106】
[0115]記憶デバイス730は、ソフトウェアサービス、サーバ、サービスなどを含むことができ、それらは、そのようなソフトウェアを定義するコードがプロセッサ710によって実行されるとき、システムに機能を実施させる。いくつかの実施形態では、特定の機能を実施するハードウェアサービスは、その機能を行うために、プロセッサ710、接続705、出力デバイス735など、必要なハードウェア構成要素に関して、コンピュータ可読媒体に記憶されたソフトウェア構成要素を含むことができる。
【0107】
[0116]本明細書で使用される「コンピュータ可読媒体」という用語は、限定はしないが、ポータブルまたは非ポータブル記憶デバイス、光記憶デバイス、ならびに(1つまたは複数の)命令および/またはデータを記憶、含有、または担持することが可能な様々な他の媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、データが記憶され得、ワイヤレスに、またはワイヤード接続を介して伝搬する搬送波および/または一時的な電子信号を含まない、非一時的媒体を含み得る。非一時的媒体の例は、限定はしないが、磁気ディスクまたはテープ、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD)などの光記憶媒体、フラッシュメモリ、メモリまたはメモリデバイスを含み得る。コンピュータ可読媒体は、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、あるいは命令、データ構造、またはプログラムステートメントの任意の組合せを表し得る、コードおよび/または機械実行可能命令をその上に記憶していることがある。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリコンテンツをパスおよび/または受信することによって、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合され得る。情報、引数、パラメータ、データなどは、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む、任意の好適な手段を使用してパス、フォワーディング、または送信され得る。
【0108】
[0117]いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶デバイス、媒体、およびメモリは、ビットストリームなどを含んでいるケーブル信号またはワイヤレス信号を含むことができる。しかしながら、述べられるとき、非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、エネルギー、キャリア信号、電磁波、および信号自体などの媒体を明確に除外する。
【0109】
[0118]本明細書で提供される実施形態および例の完全な理解を提供するために、具体的な詳細が上記の説明で提供される。ただし、実施形態はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることを当業者は理解されよう。説明の明快のために、いくつかの事例では、本技術は、デバイス、デバイス構成要素、ソフトウェアで具現される方法におけるステップまたはルーチン、あるいはハードウェアとソフトウェアとの組合せを備える機能ブロックを含む個々の機能ブロックを含むものとして提示され得る。図に示されているおよび/または本明細書で説明される構成要素以外の追加の構成要素が使用され得る。たとえば、回路、システム、ネットワーク、プロセス、および他の構成要素は、実施形態を不要な詳細で不明瞭にしないためにブロック図の形態で構成要素として示され得る。他の事例では、実施形態を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法が不要な詳細なしに示され得る。
【0110】
[0119]個々の実施形態は、フローチャート、流れ図、データフロー図、構造図、またはブロック図として示されるプロセスまたは方法として、上記で説明され得る。フローチャートは、動作を逐次的なプロセスとして説明し得るが、動作の多くは、並行してまたは同時に実施され得る。さらに、動作の順序は並べ替えられ得る。それの動作が完了されるとき、プロセスは終了されるが、図中に含まれない追加のステップを有し得る。プロセスは、方法、関数、プロシージャ、サブルーチン、サブプログラムなどに対応し得る。プロセスが関数に対応するとき、それの終了は呼出し関数またはメイン関数への関数の復帰に対応することができる。
【0111】
[0120]上記で説明された例によるプロセスおよび方法は、記憶されるかまたはさもなければコンピュータ可読媒体から利用可能である、コンピュータ実行可能命令を使用して実装され得る。そのような命令は、たとえば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または処理デバイスが、ある機能または機能のグループを実施することを引き起こすか、あるいはさもなければそれらを実施するように構成する、命令とデータとを含むことができる。使用されるコンピュータリソースの部分が、ネットワークを介してアクセス可能であり得る。コンピュータ実行可能命令は、たとえば、バイナリ、アセンブリ言語などの中間フォーマット命令、ファームウェア、ソースコードなどであり得る。命令、使用される情報、および/または説明される例による方法中に作成される情報を記憶するために使用され得るコンピュータ可読媒体の例は、磁気または光ディスク、フラッシュメモリ、不揮発性メモリを備えたUSBデバイス、ネットワーク化された記憶デバイスなどを含む。
【0112】
[0121]これらの開示によるプロセスおよび方法を実装するデバイスは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれらの任意の組合せを含むことができ、様々なフォームファクタのいずれかをとることができる。ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、またはマイクロコードで実装されるとき、必要なタスクを実施するためのプログラムコードまたはコードセグメント(たとえば、コンピュータプログラム製品)は、コンピュータ可読または機械可読媒体に記憶され得る。(1つまたは複数の)プロセッサが、必要なタスクを実施し得る。フォームファクタの一般的な例は、ラップトップ、スマートフォン、モバイルフォン、タブレットデバイスまたは他のスモールフォームファクタパーソナルコンピュータ、携帯情報端末、ラックマウントデバイス、スタンドアロンデバイスなどを含む。本明細書で説明される機能はまた、周辺機器またはアドインカードで具現され得る。そのような機能はまた、さらなる例として、単一のデバイスにおいて実行する異なるチップまたは異なるプロセスの間で回路板上に実装され得る。
【0113】
[0122]命令、そのような命令を伝達するための媒体、それらを実行するためのコンピューティングリソース、およびそのようなコンピューティングリソースをサポートするための他の構造は、本開示で説明される機能を提供するための例示的な手段である。
【0114】
[0123]上記の説明では、本出願の態様がそれの特定の実施形態を参照しながら説明されたが、本出願はそれに限定されないことを、当業者は認識されよう。したがって、本出願の例示的な実施形態が本明細書で詳細に説明されているが、従来技術によって限定される場合を除いて、発明概念が、場合によっては様々に具現および採用され得、添付の特許請求の範囲が、そのような変形形態を含むように解釈されるものであることを理解されたい。上記で説明された適用例の様々な特徴および態様は、個々にまたは一緒に使用され得る。さらに、実施形態は、本明細書のより広い趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書で説明された環境および適用例以外に、任意の数の環境および適用例において利用され得る。したがって、本明細書および図面は、限定的ではなく例示的と見なされるべきである。説明の目的で、方法は特定の順序で説明された。代替実施形態では、方法は、説明された順序とは異なる順序で実施され得ることを諒解されたい。
【0115】
[0124]本明細書で使用される、よりも小さい(「<」)、および、よりも大きい(「>」)のシンボルまたは専門用語は、本説明の範囲から逸脱することなく、それぞれ、よりも小さいかまたはそれに等しい(「≦」)、および、よりも大きいかまたはそれに等しい(「≧」)のシンボルと置き換えられ得ることを、当業者は諒解されよう。
【0116】
[0125]構成要素がいくつかの動作を実施する「ように構成される」ものとして説明される場合、そのような構成は、たとえば、動作を実施するように電子回路または他のハードウェアを設計することによって、動作を実施するようにプログラマブル電子回路(たとえば、マイクロプロセッサ、または他の好適な電子回路)をプログラムすることによって、あるいはそれらの任意の組合せで達成され得る。
【0117】
[0126]「に結合された」という句は、直接的にまたは間接的にのいずれかで別の構成要素に物理的に接続された任意の構成要素、および/あるいは直接的にまたは間接的にのいずれかで別の構成要素と通信している(たとえば、ワイヤードまたはワイヤレス接続および/あるいは他の好適な通信インターフェースを介して別の構成要素に接続された)任意の構成要素を指す。
【0118】
[0127]セット「のうちの少なくとも1つ」、および/またはセットのうちの「1つまたは複数」を具陳するクレームの文言または他の文言は、セットのうちの1つのメンバーまたは(任意の組合せにおける)セットのうちの複数のメンバーがクレームを満足することを示す。たとえば、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」を具陳するクレームの文言は、A、B、またはAおよびBを意味する。別の例では、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」を具陳するクレームの文言は、A、B、C、またはAおよびB、またはAおよびC、またはBおよびC、またはAおよびBおよびCを意味する。セット「のうちの少なくとも1つ」および/またはセットのうちの「1つまたは複数」という文言は、セットを、セットに記載されている項目に限定しない。たとえば、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」を具陳するクレームの文言は、A、B、またはAおよびBを意味することができ、さらに、AおよびBのセットに記載されていない項目を含むことができる。
【0119】
[0128]本明細書で開示される実施形態に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せとして実装され得る。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本出願の範囲からの逸脱を引き起こすものとして解釈されるべきではない。
【0120】
[0129]本明細書で説明された技法はまた、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。そのような技法は、汎用コンピュータ、ワイヤレス通信デバイスハンドセット、またはワイヤレス通信デバイスハンドセットおよび他のデバイスにおける適用を含む複数の用途を有する集積回路デバイスなど、様々なデバイスのいずれかにおいて実装され得る。モジュールまたは構成要素として説明された特徴は、集積論理デバイスに一緒に、または個別であるが相互運用可能な論理デバイスとして別個に実装され得る。ソフトウェアで実装された場合、本技法は、実行されたとき、上記で説明された方法のうちの1つまたは複数を実施する命令を含むプログラムコードを備えるコンピュータ可読データ記憶媒体によって少なくとも部分的に実現され得る。コンピュータ可読データ記憶媒体は、パッケージング材料を含み得るコンピュータプログラム製品の一部を形成し得る。コンピュータ可読媒体は、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)などのランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気または光データ記憶媒体など、メモリまたはデータ記憶媒体を備え得る。本技法は、追加または代替として、伝搬信号または電波など、命令またはデータ構造の形態でプログラムコードを搬送または通信し、コンピュータによってアクセスされ、読み取られ、および/または実行され得るコンピュータ可読通信媒体によって少なくとも部分的に実現され得る。
【0121】
[0130]プログラムコードは、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブル論理アレイ(FPGA)、あるいは他の等価の集積回路またはディスクリート論理回路など、1つまたは複数のプロセッサを含み得るプロセッサによって実行され得る。そのようなプロセッサは、本開示で説明された技法のいずれかを実施するように構成され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。したがって、本明細書で使用される「プロセッサ」という用語は、上記の構造、上記の構造の任意の組合せ、あるいは本明細書で説明された技法の実装に好適な任意の他の構造または装置のいずれかを指し得る。さらに、いくつかの態様では、本明細書で説明された機能は、符号化および復号のために構成された専用のソフトウェアモジュールまたはハードウェアモジュール内に提供され得、あるいは複合ビデオエンコーダ/デコーダ(コーデック)に組み込まれ得る。
【0122】
[0131]本開示の例示的な態様は以下を含む。
【0123】
[0132]態様1:画像データを処理するための装置であって、装置が、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、1つまたは複数のプロセッサは、画像センサーから画像を受信することと、画像データの第1のセットの第1の画像特性スコアを決定することと、画像データの第1のセットが、第1のズーム強度における画像の第1のズームされた変形態に対応する、画像データの第2のセットの第2の画像特性スコアを決定することと、画像データの第2のセットが、第2のズーム強度における画像の第2のズームされた変形態に対応する、第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別することと、第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別することに基づいて、出力画像として画像データの第1のセットを出力することとを行うように構成された、装置。
【0124】
[0133]態様2:出力画像として画像データの第1のセットを出力することは、第1の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも大きいかまたはそれに等しいことにも基づく、態様1に記載の装置。
【0125】
[0134]態様3:第1の画像特性スコアが第1の画像シャープネススコアであり、第2の画像特性スコアが第2の画像シャープネススコアであり、画像特性しきい値が画像シャープネスしきい値である、態様1から2のいずれかに記載の装置。
【0126】
[0135]態様4:第1の画像特性スコアが画像データの第1のセットの第1のアンダーシャープ化値であり、第2の画像特性スコアが画像データの第2のセットの第2のアンダーシャープ化値であり、画像特性しきい値がアンダーシャープ化値しきい値である、態様1から3のいずれかに記載の装置。
【0127】
[0136]態様5:1つまたは複数のプロセッサが、画像の部分を識別する1つまたは複数の入力を受信することを行うように構成され、ここにおいて、画像の第1のズームされた変形態および画像の第2のズームされた変形態が、画像の識別された部分に基づく、態様1から4のいずれかに記載の装置。
【0128】
[0137]態様6:画像の第1のズームされた変形態および画像の第2のズームされた変形態が、画像の識別された部分を含む、態様5に記載の装置。
【0129】
[0138]態様7:1つまたは複数の入力が、ユーザインターフェースを通したユーザ入力を含む、態様5または6のいずれかに記載の装置。
【0130】
[0139]態様8:1つまたは複数の入力が、タッチ入力、ジェスチャー入力、および視線入力のうちの少なくとも1つを含む、態様5から7のいずれかに記載の装置。
【0131】
[0140]態様9:1つまたは複数のプロセッサが、オブジェクト検出アルゴリズムから1つまたは複数の入力を受信するように構成され、オブジェクト検出アルゴリズムは、画像の識別された部分が、オブジェクトのタイプの描写を含むと決定する、態様5から8のいずれかに記載の装置。
【0132】
[0141]態様10:オブジェクトのタイプが顔である、態様9に記載の装置。
【0133】
[0142]態様11:1つまたは複数のプロセッサが、少なくとも部分的に、第1のズーム強度に従って画像をクロップおよびアップスケールすることによって、画像の第1のズームされた変形態を生成することと、少なくとも部分的に、第2のズーム強度に従って画像と画像の第1のズームされた変形態とのうちの少なくとも1つをクロップおよびアップスケールすることによって、画像の第2のズームされた変形態を生成することとを行うように構成された、態様1から10のいずれかに記載の装置。
【0134】
[0143]態様12:出力画像として画像データの第1のセットを出力するために、1つまたは複数のプロセッサが、ディスプレイスクリーン上の表示のために出力画像をレンダリングするように構成された、態様1から11のいずれかに記載の装置。
【0135】
[0144]態様13:出力画像を表示するように構成されたディスプレイスクリーンをさらに備える、態様1から12のいずれかに記載の装置。
【0136】
[0145]態様14:1つまたは複数のプロセッサは、第1の画像特性スコアと第2の画像特性スコアとの間の差が差しきい値よりも小さいことを識別することと、差が差しきい値よりも小さいことに基づいて、第2の出力画像として画像データの第2のセットを出力することとを行うように構成された、態様1から13のいずれかに記載の装置。
【0137】
[0146]態様15:画像データの第1のセットが、第1のズーム強度における画像の第1のデジタル的にズームされた部分に対応し、画像データの第2のセットが、第2のズーム強度における画像の第2のデジタル的にズームされた部分に対応する、態様1から14のいずれかに記載の装置。
【0138】
[0147]態様16:画像の第2のデジタル的にズームされた部分が、画像の第1のデジタル的にズームされた部分のサブセットである、態様15に記載の装置。
【0139】
[0148]態様17:画像の第1のデジタル的にズームされた部分が、画像の第2のデジタル的にズームされた部分とは異なる、態様15に記載の装置。
【0140】
[0149]態様18:出力画像として画像データの第1のセットを出力するために、1つまたは複数のプロセッサが、通信インターフェースを使用して出力画像を送信するように構成された、態様1から17のいずれかに記載の装置。
【0141】
[0150]態様19:出力画像をデバイスに送信するように構成された通信インターフェースをさらに備える、態様1から18のいずれかに記載の装置。
【0142】
[0151]態様20:装置が、モバイルデバイス、モバイルハンドセット、ワイヤレス通信デバイス、ヘッドマウントディスプレイ、およびカメラのうちの1つである、態様1から19のいずれかに記載の装置。
【0143】
[0152]態様21:画像をキャプチャするように構成された画像センサーをさらに備える、態様1から20のいずれかに記載の装置。
【0144】
[0153]態様22:画像データを処理する方法であって、方法は、画像センサーから画像を受信することと、画像データの第1のセットの第1の画像特性スコアを決定することと、画像データの第1のセットが、第1のズーム強度における画像の第1のズームされた変形態に対応する、画像データの第2のセットの第2の画像特性スコアを決定することと、画像データの第2のセットが、第2のズーム強度における画像の第2のズームされた変形態に対応する、第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別することと、第2の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも小さいことを識別することに基づいて、出力画像として画像データの第1のセットを出力することとを備える、方法。
【0145】
[0154]態様23:出力画像として画像データの第1のセットを出力することは、第1の画像特性スコアが画像特性しきい値よりも大きいかまたはそれに等しいことにも基づく、態様22に記載の方法。
【0146】
[0155]態様24:第1の画像特性スコアが第1の画像シャープネススコアであり、第2の画像特性スコアが第2の画像シャープネススコアであり、画像特性しきい値が画像シャープネスしきい値である、態様22から23のいずれかに記載の方法。
【0147】
[0156]態様25:第1の画像特性スコアが画像データの第1のセットの第1のアンダーシャープ化値であり、第2の画像特性スコアが画像データの第2のセットの第2のアンダーシャープ化値であり、画像特性しきい値がアンダーシャープ化値しきい値である、態様22から24のいずれかに記載の方法。
【0148】
[0157]態様26:画像の部分を識別する1つまたは複数の入力を受信することをさらに備え、ここにおいて、画像の第1のズームされた変形態および画像の第2のズームされた変形態が、画像の識別された部分に基づく、態様22から25のいずれかに記載の方法。
【0149】
[0158]態様27:画像の第1のズームされた変形態および画像の第2のズームされた変形態が、画像の識別された部分を含む、態様26に記載の方法。
【0150】
[0159]態様28:1つまたは複数の入力が、ユーザインターフェースを通したユーザ入力を含む、態様26または27のいずれかに記載の方法。
【0151】
[0160]態様29:1つまたは複数の入力が、タッチ入力、ジェスチャー入力、および視線入力のうちの少なくとも1つを含む、態様26から28のいずれかに記載の方法。
【0152】
[0161]態様30:オブジェクト検出アルゴリズムから1つまたは複数の入力を受信することをさらに備え、オブジェクト検出アルゴリズムは、画像の識別された部分が、オブジェクトのタイプの描写を含むと決定する、態様26から29のいずれかに記載の方法。
【0153】
[0162]態様31:オブジェクトのタイプが顔である、態様30に記載の方法。
【0154】
[0163]態様32:1つまたは複数のプロセッサが、少なくとも部分的に、第1のズーム強度に従って画像をクロップおよびアップスケールすることによって、画像の第1のズームされた変形態を生成することと、少なくとも部分的に、第2のズーム強度に従って画像と画像の第1のズームされた変形態とのうちの少なくとも1つをクロップおよびアップスケールすることによって、画像の第2のズームされた変形態を生成することと、ように構成された、態様22から31のいずれかに記載の方法。
【0155】
[0164]態様33:出力画像として画像データの第1のセットを出力することが、ディスプレイスクリーン上の表示のために出力画像をレンダリングすることを含む、態様22から32のいずれかに記載の方法。
【0156】
[0165]態様34:1つまたは複数のプロセッサは、第1の画像特性スコアと第2の画像特性スコアとの間の差が差しきい値よりも小さいことを識別することと、差が差しきい値よりも小さいことに基づいて、第2の出力画像として画像データの第2のセットを出力することとを行うように構成された、態様22から33のいずれかに記載の方法。
【0157】
[0166]態様35:画像データの第1のセットが、第1のズーム強度における画像の第1のデジタル的にズームされた部分に対応し、画像データの第2のセットが、第2のズーム強度における画像の第2のデジタル的にズームされた部分に対応する、態様22から34のいずれかに記載の方法。
【0158】
[0167]態様36:画像の第2のデジタル的にズームされた部分が、画像の第1のデジタル的にズームされた部分のサブセットである、態様35に記載の方法。
【0159】
[0168]態様37:画像の第1のデジタル的にズームされた部分が、画像の第2のデジタル的にズームされた部分とは異なる、態様35に記載の方法。
【0160】
[0169]態様38:出力画像として画像データの第1のセットを出力することが、通信インターフェースを使用して出力画像を送信することを含む、態様22から37のいずれかに記載の方法。
【0161】
[0170]態様39:1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、1つまたは複数のプロセッサに2から38のいずれかに記載の動作を実施させる命令を記憶した非一時的コンピュータ可読媒体。
【0162】
[0171]態様40:態様2から38のいずれかに記載の動作を実施するための手段を備える、画像処理のための装置。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
【国際調査報告】