(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-15
(54)【発明の名称】エッジアプリケーションサーバディスカバリ方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 92/24 20090101AFI20240207BHJP
H04W 92/14 20090101ALI20240207BHJP
H04W 88/14 20090101ALI20240207BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20240207BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20240207BHJP
H04W 80/10 20090101ALI20240207BHJP
【FI】
H04W92/24
H04W92/14
H04W88/14
H04W76/10
H04W8/22
H04W80/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023549939
(86)(22)【出願日】2022-02-18
(85)【翻訳文提出日】2023-08-17
(86)【国際出願番号】 KR2022002423
(87)【国際公開番号】W WO2022177347
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0022193
(32)【優先日】2021-02-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0059456
(32)【優先日】2021-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ジチョル・イ
(72)【発明者】
【氏名】ヒスン・キム
(72)【発明者】
【氏名】サンス・ジョン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
本開示は、EAS(edge application server)を検索するためのEASDF(edge application server discover function)によって実行される方法において、EDR(edge application service domain repository)からECS(enhanced DNS(domain name system) client subnet)オプションを含むEASドメイン設定情報を受信するステップと、SMF(session management function)から、DNSメッセージ処理規則を含むPDU(protocol data unit)セッション状態報告メッセージを受信するステップと、ユーザ端末(UE)からDNS問い合わせメッセージを受信するステップと、EASドメイン設定情報及びPDUセッション状態報告メッセージに基づいて、DNS問い合わせメッセージを処理するステップと、処理されたDNS問い合わせメッセージを、DNSサーバに送信するステップと、DNSサーバから、処理されたDNS問い合わせメッセージへの応答として、EAS IP(Internet Protocol)アドレスを含むDNS応答メッセージを受信するステップと、DNS応答メッセージを端末に送信するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
EAS(edge application server)を検索(discovery)するためのEASDF(edge application server discover function)エンティティの方法において、
EDR(edge application service domain repository)から、ECS(enhanced DNS(domain name system) client subnet)オプションを含むEASドメイン設定情報を受信するステップ、
SMF(session management function)から、DNSメッセージ処理規則を含むPDU(protocol data unit)セッション状態報告メッセージを受信するステップ、
ユーザ端末(UE)からDNS問い合わせ(query)メッセージを受信するステップ、
前記EASドメイン設定情報及び前記PDUセッション状態報告メッセージに基づいて、前記DNS問い合わせメッセージを処理するステップ、
前記処理されたDNS問い合わせメッセージを、DNSサーバに送信するステップ、
前記DNSサーバから、前記処理されたDNS問い合わせメッセージへの応答として、EAS IP(internet protocol)アドレスを含むDNS応答メッセージを受信するステップ、及び
前記DNS応答メッセージを、前記端末に送信するステップを含む方法。
【請求項2】
前記EASドメイン設定情報は、複数のDNSサーバアドレス、複数のECSオプション、複数のDNAI(Data Network Access Identifier)又は各FQDN(fully qualified domain name)に対する複数のECAN(edge computer area names)のうち少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記PDUセッション状態報告メッセージは、UE識別子、UE IP(Internet Protocol)アドレス、前記UEのイーサネットMAC(Medium Access Control)アドレス、又はSUPI(Subscription Permanent Identifier)のうち少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記DNS問い合わせメッセージは、前記EASに関連するFQDN又は前記UEのIPアドレスのうち少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記DNS問い合わせメッセージを処理するステップは、
前記EASドメイン設定情報及び前記PDUセッション報告メッセージに基づいて、前記DNS問い合わせメッセージを分類するステップ、
前記EASドメイン設定情報及び前記PDUセッション状態報告メッセージに基づいて、前記DNS問い合わせメッセージに、ECSオプション、前記DNSメッセージ処理規則及びUE識別子を追加するかどうかを決定するステップ、及び
前記DNS問い合わせメッセージを伝達するDNSサーバアドレスを決定するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記DNSサーバは、C-DNS(Central DNS)サーバ又はL-DNS(Local DNS)サーバのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記DNS問い合わせメッセージを処理するステップは、
前記DNS問い合わせメッセージに含まれる第1のUE IPアドレスが、前記PDUセッション状態報告メッセージに含まれる第2のUE IPアドレスと一致するかどうかを判断するステップ、
前記第1のUE IPアドレスが、前記第2のUE IPアドレスと一致しない場合、デフォルト(default)DNSサーバが存在するか否かを確認するステップ、及び
前記デフォルトDNSサーバが存在する場合、前記DNS問い合わせを、前記デフォルトDNSサーバに送信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記DNS問い合わせメッセージを処理するステップは、
前記第1のUE IPアドレスが、前記第2のUE IPアドレスと一致する場合、前記DNS問い合わせメッセージに含まれる第1のFQDN及び正規式で表された前記FQDNと一致する第2のFQDNが、前記EASドメイン設定情報と関連付けられているかどうかを判断するステップ、
前記第1のFQDN及び前記第2のFQDNが、前記EASドメイン設定情報に関連付けられていない場合、前記デフォルトDNSサーバが存在するか否かを識別するステップ、及び
前記デフォルトDNSサーバが存在する場合、前記DNS問い合わせを、前記デフォルトDNSサーバに送信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
EAS(edge application server)エンティティを検索(discovery)するためのEASDF(edge application server discover function)エンティティにおいて、
送受信部、及び
EDR(edge application service domain repository)から、ECS(enhanced DNS(domain name system) client subnet)オプションを含むEASドメイン設定情報を受信するように、前記送受信部を制御し、SMF(session management function)から、DNSメッセージ処理規則を含むPDU(protocol data unit)セッション状態報告メッセージを受信するように、前記送受信部を制御し、端末から、DNS問い合わせ(query)メッセージを受信するように、前記送受信部を制御し、前記EASドメイン設定情報及び前記PDUセッション状態報告メッセージに基づいて、前記DNS問い合わせメッセージを処理し、前記処理されたDNS問い合わせメッセージを、DNSサーバに送信するように、前記送受信部を制御し、前記DNSサーバから、前記処理されたDNS問い合わせメッセージへの応答として、EAS IP(internet protocol)アドレスを含むDNS応答メッセージを受信するように、前記送受信部を制御し、前記DNS応答メッセージを、前記端末に送信するように、前記送受信部を制御するプロセッサを含む、EASDFエンティティ。
【請求項10】
前記EASドメイン設定情報は、複数のDNSサーバアドレス、複数のECSオプション、複数のDNAI(Data Network Access Identifier)、又は各FQDN(fully qualified domain name)に対する複数のエッジコンピュータエリアのうち少なくとも1つをさらに含む、請求項9に記載のEASDFエンティティ。
【請求項11】
前記PDUセッション状態報告メッセージは、UE識別子、UE IP(Internet Protocol)アドレス、UEのイーサネットMAC(Medium Access Control)アドレス、又はSUPI(Subscription Permanent Identifier)のうち少なくとも1つをさらに含む、請求項9に記載のEASDFエンティティ。
【請求項12】
前記DNS問い合わせメッセージは、前記EASに関連するFQDN又は前記UEのIPアドレスのうち少なくとも1つをさらに含む、請求項9に記載のEASDFエンティティ。
【請求項13】
前記DNS問い合わせメッセージを処理するために、前記プロセッサは、
前記EASドメイン設定情報及び前記PDUセッション報告メッセージに基づいて、前記DNS問い合わせメッセージを分類し、
前記EASドメイン設定情報及び前記PDUセッション状態報告メッセージに基づいて、前記DNS問い合わせメッセージに、ECSオプション、前記DNSメッセージ処理規則及びUE識別子を追加するかどうかを決定し、
前記DNSステートメントメッセージを伝達するDNSサーバアドレスを決定するようにさらに構成される、請求項9に記載のEASDFエンティティ。
【請求項14】
前記DNSサーバは、C-DNS(central DNS)サーバ又はL-DNS(local DNS)サーバのうち少なくとも1つを含む、請求項9に記載のEASDFエンティティ。
【請求項15】
前記DNS問い合わせメッセージを処理するために、前記プロセッサは、
前記DNS問い合わせメッセージに含まれる第1のUE IPアドレスが、前記PDUセッション状態報告メッセージに含まれる第2のUE IPアドレスと一致するか否かを判断し、
前記第1のUE IPアドレスが、前記第2のUE IPアドレスと一致しない場合、デフォルト(defolt)DNSサーバが存在するか否かを確認し、
前記デフォルトDNSサーバが存在する場合、前記DNS問い合わせを、前記デフォルトDNSサーバに送信するようにさらに構成される、請求項9に記載のEASDFエンティティ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムに関し、より具体的には、本開示は、セルラー無線通信システム(例えば、5G(5th generation)System)において、エッジコンピューティングをユーザ端末(UE)に提供するとき、エッジコンピューティング事業者が、エッジコンピューティングをサポートする領域に登録したエッジアプリケーションサーバのアドレスを知らせる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
5G移動通信技術は、高速伝送速度と新しいサービスが可能にするために、広い周波数帯域を定義しており、3.5ギガヘルツ(3.5GHz)など、6GHz以下の周波数(「Sub 6GHz」)帯域はもちろん、28GHzと39GHzなど、ミリ波(mmWave)と呼ばれる超高周波帯域(「Above 6GHz」)でも実現が可能である。また、5G通信の以降(Beyond 5G)のシステムと呼ばれる6G移動通信技術の場合、5G移動通信技術に比べて50倍速い伝送速度と、10分の1に減らした超低(Ultra Low)遅延時間を達成するために、テラヘルツ(Terahertz)帯域(例えば、95GHzから3テラヘルツ(3THz)帯域など)での実現が考えられている。
【0003】
5G移動通信技術の初期には、超広帯域サービス(enhanced Mobile BroadBand、eMBB)、高信頼/超低遅延通信(Ultra-Reliable Low-Latency Communications、URLLC)、大規模機械式通信(massive Machine-Type Communications、mMTC)に対するサービス支援と性能要件の満足を目指して、超高周波帯域における伝搬の経路損失の緩和及び伝搬の伝達距離の増加のためのビームフォーミング(Beamforming)及び巨大配列多入出力(Massive MIMO)、超高周波リソースの効率的活用のための多様なニューマロロジー支援(複数のサブキャリア間隔の運用など)とスロットフォーマットに対する動的運用、マルチビーム伝送及び広帯域をサポートするための初期接続技術、BWP(Band-Width Part)の定義と運用、大容量データ伝送のためのLDPC(Low Density Parity Check)符号と制御情報の信頼性の高い伝送のためのポーラコード(Polar Code)のような新しいチャネル符号化方法、L2プリ処理(L2 pre-processing)、特定サービスに特化した専用ネットワークを提供するネットワークスライシング(Network Slicing)などへの標準化が進んできた。
【0004】
現在、5G移動通信技術が支援しようとしたサービスを考慮して、初期の5G移動通信技術の改善(improvement)及び性能の向上(enhancement)のための議論が進行中であり、車両が伝送する自身の位置及び状態情報に基づいて、自律走行車両の走行判断をサポートし、ユーザの便宜を増大するためのV2X(Vehicle-to-Everything)、非免許帯域で各種規制上の要件に適合するシステム動作を目的とするNR-U(New Radio Unlicensed)、NR端末低電力消費技術(UE Power Saving)、地上ネットワークとの通信が不可能な地域におけるカバレッジを確保するための端末-衛星直接通信である非地上ネットワーク(Non-Terrestrial Network、NTN)、位置測位(Positioning)などの技術に対する物理層の標準化が進行中である。
【0005】
さらに、他の産業との連携及び融合による新しいサービスの支援のためのインテリジェントプラント(Industrial Internet of Things、IIoT)、無線バックホールリンクとアクセスリンクの統合をサポートし、ネットワークサービスエリア拡張のためのノードを提供するIAB(Integrated Access and Backhaul)、条件付きハンドオーバ(Conditional Handover)、及びDAPS(Dual Active Protocol Stack)ハンドオーバを含むモビリティ向上技術(Mobility Enhancement)、ランダムアクセス手順を簡素化する2段階ランダムアクセス(2-step RACH for NR)などの技術に対する無線インタフェースアーキテクチャ/プロトコル分野の標準化も進行中であり、ネットワーク機能仮想化(Network Functions Virtualization, NFV)及びソフトウェア定義ネットワーキング(Software-Defined Networking, SDN)技術の接木のための5Gベースラインアーキテクチャ(例えば、Service based Architecture、Service based Interface)、端末の位置に基づいてサービスを提供されるモバイルエッジコンピューティング(Mobile Edge Computing、MEC)などに対するシステムアーキテクチャ/サービス分野の標準化も進行中である。
【0006】
このような5G移動通信システムが商用化されると、爆発的な増加傾向にあるコネクテッド機器が、通信ネットワークに接続され、これにより、5G移動通信システムの機能及び性能強化と、コネクテッド機器の統合運用が必要となると予想される。そのために、増強現実(Augmented Reality、AR)、仮想現実(Virtual Reality、VR)、混合現実(Mixed Reality、MR)などを効率的にサポートするための拡張現実(extended Reality、XR)、人工知能(Artificial Intelligence、AI)及び機械学習(machine Learning、ML)を活用した5G性能の改善と複雑さの減少、AIサービス支援、メタバスサービス支援、ドローン通信などに関する新しい研究が進められる予定である。
【0007】
また、このような5G移動通信システムの発展は、6G移動通信技術のテラヘルツ帯域におけるカバレッジを確保するための新規波形(Waveform)、全次元多入力/出力(Full Dimensional MIMO、FD-MIMO)、アレイアンテナ(Array Antenna)、大規模アンテナ(Large Scale Antenna)などのマルチアンテナ伝送技術、テラヘルツ帯域信号のカバレッジを改善するために、メタ物質(Metamaterial)ベースのレンズ及びアンテナ、OAM(Orbital Angular Momentum)を用いた高次元空間多重化技術、RIS(Reconfigurable Intelligent Surface)技術のみならず、6G移動通信技術の周波数効率の向上及びシステムネットワークの改善のための全二重化(Full Duplex)技術、衛星(Satellite)、AI(Artificial Intelligence)を設計段階から活用し、 エンドツーエンド(End-to-End)AI支援機能を内在化して、システムの最適化を実現するAIベースの通信技術、端末演算能力の限界を超える複雑度のサービスを、超高性能通信とコンピューティングリソースを活用して実現する次世代分散コンピューティング技術などの開発に基づいている可能性がある。
【0008】
5GCは、既存の4G用のネットワークコアである進化したパケットコア(Evolved Packet Core、EPC)と比較して、次のような差別化された機能をサポートする。
【0009】
第1に、5GCでは、ネットワークスライス(Network Slice)機能が導入される。5Gの要件として、5GCは、様々な種類の端末タイプ及びサービスをサポートする必要がある。例えば、超広帯域移動通信(enhanced Mobile Broadband、eMBB)、超高信頼低遅延通信(Ultra Reliable Low Latency Communications、URLLC)、大規模機械式通信(massive Machine Type Communications:mMTC)。このような端末/サービスはそれぞれ、コアネットワークへの要件が異なる。例えば、eMBBサービスの場合は、高いデータ伝送速度(data rate)を要求し、URLLCサービスの場合は、高い安定性と低遅延を要求する。これらの様々なサービス要件を満たすために提案された技術は、ネットワークスライス(Network Slice)方式である。
【0010】
ネットワークスライスは、1つの物理ネットワークを仮想化(Virtualization)して、複数の論理ネットワークを作成する方法であり、各ネットワークスライスインスタンス(Network Slice Instance、NSI)は、異なる特性を持つことがある。したがって、各NSIごとにその特性に合ったネットワーク機能(Network Function、NF)を有することにより、様々なサービス要件を満たすことができる。各端末に必要なサービスの特性に合ったNSIを割り当てることで、複数の5Gサービスを効率的にサポートすることができる。
【0011】
第二に、5GCは、モビリティ管理機能とセッション管理機能を分離することによって、ネットワーク仮想化パラダイム支援を容易にすることができる。従来の4G LTEでは、すべての端末が、登録、認証、モビリティ管理及びセッション管理の機能を担当するモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity、MME)と呼ばれる単一コア機器とのシグナリング交換を通じて、ネットワークからサービスを提供されることができた。しかし、5Gでは、端末の数が爆発的に増え、端末のタイプに応じて、サポートすべきモビリティ及びトラフィック/セッション特性が細分化するにつれて、MMEなどの単一機器ですべての機能をサポートするようになれば、必要な機能別にエンティティを追加する拡張性(Scalability)が落ちるしかない。したがって、制御平面を担うコア機器の機能/実装の複雑度と、シグナリング負荷の観点から、拡張性の向上のためにモビリティ管理機能とセッション管理機能とを分離する構造に基づいて、様々な機能が開発されている。
【0012】
前記の情報は、本開示の理解を助けるための背景情報としてのみ提供される。前記の内容のいずれかが、開示に関連して先行技術として適用され得るかどうかについて、いかなる決定も行われず、いかなる主張もなされない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
エッジコンピューティングをサポートする5Gコアネットワークにおいて、端末が移動通信ネットワークを介して、DNS(domain name system)サーバに要求を送信する場合、DNSサーバは、3GPP(登録商標)システムを介して、インターネットに接続した端末のIPアドレスから端末の位置を確認することができない。
【0014】
本開示の態様は、少なくとも前記の問題及び/又は欠点を解決し、少なくとも以下に説明する利点を提供するために提供される。したがって、本開示の一態様は、端末が3GPP(登録商標)システムを介して、端末が送信したDNS要求に対して、端末が接続した場所で使用可能なローカルネットワークで使用可能なEASのアドレスを、DNS応答で端末に応答するシステムを提供する。
【0015】
さらなる態様は、以下の説明で部分的に説明され、部分的には、説明から明白であるか、提示された実施形態の実施によって学習できる。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本開示の一実施形態によれば、EAS(edge application server)を検索するためのEASDF(EAS discover function)によって実行される方法が提供される。前記方法は、EDR(edge application service domain repository)から、ECS(enhanced DNS client subnet)オプションを含むEASドメイン設定情報を受信するステップと、SMF(session management function)から、DNSメッセージ処理規則を含むPDU(protocol data unit)セッション状態報告メッセージを受信するステップと、端末からDNS問い合わせメッセージを受信するステップと、前記EASドメイン設定情報及び前記PDUセッション状態報告メッセージに基づいて、前記DNS問い合わせメッセージを処理するステップと、前記処理されたDNS問い合わせメッセージを、DNSサーバに送信するステップと、前記DNSサーバから、前記処理されたDNS問い合わせメッセージへの応答として、EAS IP(internet protocol)アドレスを含むDNS応答メッセージを受信するステップと、前記DNS応答メッセージを、前記端末に送信するステップとを含む。
【0017】
本開示の別の実施形態によれば、EASを検索するためのEASDFが開示される。前記EASDFは、送受信部、及びEDRから、ECSオプションを含むEASドメイン設定情報を受信するように、前記送受信部を制御し、SMFから、DNSメッセージ処理規則を含むPDUセッション状態報告メッセージを受信するように、前記送受信部を制御し、端末から、DNS問い合わせメッセージを受信するように前記送受信部を制御し、前記EASドメイン設定情報及び前記PDUセッション状態報告メッセージに基づいて、前記DNS問い合わせメッセージを処理し、前記処理されたDNS問い合わせメッセージを、DNSサーバに送信するように、前記送受信部を制御し、前記DNSサーバから、前記処理されたDNS問い合わせメッセージへの応答として、EAS IP(internet protocol)アドレスを含むDNS応答メッセージを受信するように、前記送受信部を制御し、前記DNS応答メッセージを、前記端末に送信するように、前記送受信部を制御する制御部を含む。
【発明の効果】
【0018】
本開示によれば、DNS要求を伝達した端末は、5Gシステムを通じて、端末の位置で利用可能なEASのアドレスを確認することができる。すなわち、FQDN(fully qualified domain name)別に、端末の位置から近いEASのアドレスを検索することができる。このような過程により、5Gシステムでは、端末にサービスを要求する時点で、5Gコアネットワークのローカルネットワークを活性化させることができる。
【0019】
本発明の他の態様、利点及び顕著な特徴並びにそれに付随する多くの態様は、参照によってよりよく理解されるので、容易に得られるであろうし、関連して考慮されるとき、以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。添付の図面と併せて、本開示の様々な実施形態を開示する。
【0020】
本開示の特定の実施形態の前記及び他の態様、特徴及び利点は、添付の図面と併せて、以下の説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本開示の一実施形態による5Gシステムのネットワーク構造及びインターフェースを示す図である。
【
図2】本開示の一実施形態による、
図1の5Gシステムのネットワーク構造をサービスベースの形式で示す図である。
【
図3a】本開示の様々な実施形態によるEDRを用いたEASDFの動作を説明するための図である。
【
図3b】本開示の様々な実施形態によるEDRを用いたEASDFの動作を説明するための図である。
【
図4】本開示の一実施形態によるEASDFがDNS問い合わせメッセージを処理する手順を説明するための図である。
【
図5】本開示の別の実施形態によるEASDFがDNS問い合わせメッセージを処理する手順を説明するための図である。
【
図6】本開示の一実施形態によるEASドメイン設定情報をEASDFにプッシュ方式で伝達する手順を説明するための図である。
【
図7】本開示の一実施形態によるEASDFがEASドメイン設定情報を要求する手順を説明するための図である。
【
図8】本開示のまた他の実施形態によるEASDFがEASドメイン設定情報を要求する手順を説明するための図である。
【
図9】本開示の一実施形態によるEASDFがDNSメッセージを報告する手順を説明するための図である。
【
図10】本開示の一実施形態によるEASDFがDNSメッセージを報告する手順を説明するための図である。
【
図11a】本開示の様々な実施形態によるSMFがDNSメッセージ処理規則をEASDFに伝達する手順を説明するための図である。
【
図11b】本開示の様々な実施形態によるSMFがDNSメッセージ処理規則をEASDFに伝達する手順を説明するための図である。
【
図12】本開示のまた別の実施形態による5Gシステムのネットワーク構造及びインターフェースを示す図である。
【
図13a】本開示の様々な実施形態によるEASDFがUDR(user data repository)機能を利用して、DNSメッセージを処理する手順を説明するための図である。
【
図13b】本開示の様々な実施形態によるEASDFがUDR(user data repository)機能を利用して、DNSメッセージを処理する手順を説明するための図である。
【
図14】本開示の一実施形態によるネットワークエンティティの構造を説明するための図である。
【0022】
図面全体を通して同じ参照番号は、同じ部品、構成要素、及び構造を指すことが理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0023】
添付の図面を参照した以下の説明は、特許請求の範囲及びその均等物によって定義される本開示の様々な実施形態の包括的な理解を助けるために提供される。理解を助けるために、様々な詳細が含まれているが、これは、単なる例示的なものと見なされるべきである。したがって、当業者は、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく、本明細書に記載された様々な実施形態の様々な変更及び修正がなされ得ることを認識するであろう。また、明瞭さと簡潔さのために、周知の機能及び構成の説明は、省略することができる。
【0024】
以下の説明及び特許請求の範囲で使用される用語及び単語は、文献上の意味に限定されず、発明者が、本開示の明確で一貫した理解を可能にするために使用したものに過ぎない。したがって、本開示の様々な実施形態の以下の説明は、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって定義されるように、本発明を限定するためのものではなく、単に例示の目的で提供されることが、当業者には明らかであろう。
【0025】
単数形「a」、「an」及び「the」は、文脈上、明確に別段の指示がない限り、複数の対象を含むと理解すべきである。したがって、例えば、「部品表面」への言及は、そのような表面のうち1つ以上への言及を含む。
【0026】
以下、基地局は、端末のリソース割り当てを行う主体であり、eNode B、Node B、BS(Base Station)、RAN(Radio Access Network)、AN(Access Network)、RAN node、無線接続ユニット、基地局コントローラ、又はネットワーク上のノードのうち少なくとも1つであり得る。端末は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、携帯電話、スマートフォン、コンピュータ、又は通信機能を実行することができるマルチメディアシステムを含むことができる。本発明において、ダウンリンク(Downlink、DL)は、基地局が端末に送信する信号の無線伝送経路であり、アップリンク(uplink、UL)は、端末が基地局に送信する信号の無線伝送経路を意味する。さらに、以下にLTE又はLTE-Aシステムを例として、本開示の実施形態を説明するが、同様の技術的背景又はチャネル形態を有する他の通信システムにも、本開示の実施形態を適用することができる。例えば、LTE-Aの後に開発される第5世代移動通信技術(5G、new radio、NR)は、本開示の実施形態が適用され得るシステムに含まれてもよく、以下の5Gは、既存のLTE、LTE-A、及び類似の他のサービスを含む概念であってもよい。さらに、本開示の実施形態は、熟練した技術的知識を有する者の判断によって、本発明の範囲から大きく逸脱しない範囲でいくつかの変形によって、他の通信システムにも適用することができる。このとき、処理フローチャート図の各ブロックと、フローチャート図の組み合わせとは、コンピュータプログラム命令によって実行されてもよいことが理解されるであろう。
【0027】
これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、特殊コンピュータ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに搭載することができるので、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令は、フローチャートのブロックに記載されている機能を実行する手段を生成する。これらのコンピュータプログラム命令は、特定の方式で機能を実現するために、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置を指向することができるコンピュータ利用可能又はコンピュータ可読メモリに格納することも可能であり、したがって、そのコンピュータ利用可能又はコンピュータ可読メモリに格納された命令は、フローチャートのブロックに記載されている機能を実行する命令手段を包含する製造品目を生産することも可能である。コンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置上に搭載することも可能であるため、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置上で、一連の動作ステップが実行され、コンピュータで実行されるプロセスを生成して、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置を実行する命令は、フローチャートのブロックに記載されている機能を実行するためのステップを提供することも可能である。
【0028】
また、各ブロックは、特定の論理機能を実行するための1つ以上の実行可能な命令を含むモジュール、セグメント、又はコードの一部を表すことができる。さらに、いくつかの代替実行例では、ブロックで言及された機能が、順序外で発生することも可能であることに留意されたい。例えば、次々に示されている2つのブロックは、実際には、実質的に同時に実行されてもよく、又はそのブロックが、時々対応する機能に従って、逆順に実行されてもよい。このとき、本開示の実施形態で使用される「~部」という用語は、ソフトウェア又はFPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェア構成要素を意味し、「~部」は、ある役割を果たすことができる。ただし、「~部」は、ソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。「~部」は、アドレス可能な記憶媒体に構成されてもよく、1つ以上のプロセッサを再生するように構成されてもよい。従って、一例として、「~部」は、ソフトウェアコンポーネント、オブジェクト指向ソフトウェアコンポーネント、クラスコンポーネント、及びタスクコンポーネントなどのコンポーネント、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。構成要素及び「~部」の中で提供される機能は、より少ない数の構成要素及び「~部」に組み合わせても、又は追加の構成要素と「~部」にさらに分離されてもよい。さらに、構成要素及び「~部」は、デバイス又はセキュリティマルチメディアカード内の1つ以上のCPUを再生するように実現されてもよい。さらに、実施形態では、「~部」は、1つ以上のプロセッサを含むことができる。
【0029】
図1は、本開示の一実施形態による5Gシステムのネットワーク構造及びインターフェースを示す図である。
図1の5Gシステムのネットワーク構造に含まれるネットワークエンティティ(entity)は、システム実装に応じて、ネットワーク機能(network function、NF)を含むことができる。
【0030】
図1を参照すると、5Gシステム100のネットワーク構造は、様々なネットワークエンティティを含むことができる。一例として、5Gシステム100は、認証サーバ機能(authentication server function、AUSF)108、アクセス及びモビリティ管理機能((core)access and mobility management function、AMF)103、セッション管理機能(session management function、SMF)105、ポリシー制御機能(policy control function、PCF)106、アプリケーション機能(application function、AF)107、統合データ管理(unified data management、UDM)109、データネットワーク(data network、DN)110、ネットワーク露出機能(network exposure function、NEF)111、エッジアプリケーションサービスドメインレポジトリ(edge application service domain repository、EDR)113、エッジアプリケーションサーバ(edge application server、EAS)114、EASディスカバリ機能(EAS discovery function、EASDF)112、DNSサーバ115、ユーザプレーン機能(user plane function、UPF)104、(無線)アクセスネットワーク((radio)access network、(R)AN)102、及び端末、即ち、ユーザ機器(user equipment、UE)101を含むことができる。
【0031】
5Gシステム100の各NFは、以下の機能をサポートする。
【0032】
AUSF108は、UE101の認証のためのデータを処理し格納する。
【0033】
AMF103は、UE単位の接続及びモビリティ管理のための機能を提供し、1つのUEごとに基本的に1つのAMFに接続することができる。具体的には、AMF103は、3GPP(登録商標)アクセスネットワーク間のモビリティのためのCNノード間のシグナリング、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)CPインタフェース(すなわち、N2インタフェース)の終端(termination)、NAS(non access stratum)シグナリングの終端(N1)、NASシグナリングセキュリティ(NAS暗号化(ciphering)及び整合性保護(integrity protection))、ASセキュリティ制御、登録管理(登録領域(registration area)管理)、接続管理、アイドルモードUE接近性(reachability)(ページング再送信の制御と実行を含む)、モビリティ管理制御(加入及びポリシー)、イントラシステムモビリティ及びインターシステムモビリティの支援、ネットワークスライシングの支援、SMFの選択、合法的な監査(lawful Intercept)(AMFイベント及びLIシステムへのインターフェースの)、UEとSMFとの間のセッション管理(session management、SM)メッセージの伝達の提供、SMメッセージのルーティングのための透過的なプロキシ(transparent proxy)、アクセス認証(access authentication)、ローミング権限チェックを含むアクセス許可(access authorization)、UEとSMFとの間のSMSメッセージの伝達の提供、セキュリティアンカー機能(security anchor function、SAF)及び/又はセキュリティコンテキスト管理(security context management、SCM)などの機能をサポートする。AMF103の一部又は全部の機能は、1つのAMFの単一インスタンス(instance)内でサポートされてもよい。
【0034】
DN110は、例えば、オペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティ(3rd party)サービスなどを意味する。DN110は、UPF104にダウンリンクプロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)を送信するか、UE101から送信されたPDUをUPF104から受信する。
【0035】
PCF106は、アプリケーションサーバからパケットフローに関する情報を受信し、モビリティ管理、セッション管理などのポリシーを決定する機能を提供する。具体的には、PCF106は、ネットワーク動作を制御するための単一化されたポリシーフレームワーク支援、制御平面機能(例えば、AMF、SMFなど)が、ポリシー規則を実施することを可能にするポリシー規則を提供し、ユーザデータレポジトリ(user data repository、UDR)内のポリシー決定のために、関連する加入情報にアクセスするためのフロントエンド(front end)実現などの機能をサポートする。
【0036】
SMF105は、セッション管理機能を提供し、UEが複数のセッションを有する場合、各セッションごとに異なるSMFによって管理されてもよい。具体的には、SMF105は、セッション管理(例えば、UPF104と(R)AN102ノードとの間のトンネル(tunnel)の維持を含むセッションの確立、修正及び終了)、UE IPアドレス割り当て及び管理(オプションで認証を含む)、UP機能の選択及び制御、UPF104からトラフィックを適切な宛先にルーティングするためのトラフィックステアリング(traffic steering)設定、ポリシー制御機能(policy contron function)へのインターフェースの終端、ポリシー及びQoS(Quality of Service)の制御の部分実施、合法的な監査(lawful intercept)(SMイベント及びLIシステムへのインターフェースの)、NASメッセージのSM部分の終端、下りンクデータ通知(downlink data notification)、AN特定SM情報の開始子(AMF103を経由して、N2を介して(R)AN102に伝達)、セッションのSSCモード決定、ローミング機能などの機能をサポートする。SMF105の一部又は全部の機能は、1つのSMFの単一インスタンス(instance)内でサポートされてもよい。
【0037】
UDM109は、ユーザの加入データ、ポリシーデータなどを格納する。UDM109は、2つの部分、すなわち、アプリケーションフロントエンド(front end、FE)(図示せず)及びユーザデータレポジトリ(user data repository、USD)(図示せず)を含む。
【0038】
FEは、位置管理、加入管理、資格証明(credential)の処理などを担当するUDM FEと、ポリシー制御を担当するPCFとを含む。UDRは、UDM-FEによって提供される機能に必要なデータと、PCFによって要求されるポリシープロファイルを格納する。UDRに格納されるデータは、加入識別子、セキュリティ資格証明(security credential)、アクセス及びモビリティ関連加入データ、及びセッション関連加入データを含むユーザ加入データ及びポリシーデータを含む。UDM-FEは、UDRに格納された加入情報にアクセスし、認証資格証明処理(authentication credential processing)、ユーザ識別子ハンドリング(user identification handling)、アクセス認証、登録/モビリティ管理、加入管理、SMS管理などの機能をサポートする。
【0039】
UPF104は、DN110から受信したダウンリンクPDUを、(R)AN102を経由してUE101に伝達し、(R)AN102を経由して、UE101から受信したアップリンクPDUを、DN110に伝達する。具体的には、UPF104は、イントラ(intra)/インター(inter)RATモビリティのためのアンカーポイント、データネットワーク(Data Network)への相互接続(interconnect)の外部PDUセッションポイント、パケットルーティング及び転送(forwarding)、パケットチェック(inspection)及びポリシー規則の実施のユーザプレーン部分、合法的な監査(lawful intercept)、トラフィック使用量の報告、データネットワークへのトラフィックフローのルーティングをサポートするためのアップリンク分類子(classifier)、マルチホーム(multi-homed)PDUセッションをサポートするためのブランチポイント(branching point)、ユーザプレーン用のQoSハンドリング(handling)(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング(gating)、アップリンク/ダウンリンクレートの実施)、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(service data flow、SDF)とQoSフローとの間のマッピング)、アップリンク及びダウンリンク内の伝達レベル(transport level)パケットマーキング、ダウンリンクパケットバッファリング、及びダウンリンクデータ通知トリガ機能などの機能をサポートする。UPF104の一部又は全部の機能は、1つのUPFの単一インスタンス(instance)内でサポートされてもよい。
【0040】
AF107は、サービス提供(例えば、トラフィックルーティングにおけるアプリケーションの影響、ネットワーク能力の露出(network capability exposure)への接近、ポリシー制御のためのポリシーフレームワークとの相互作用などの機能をサポート)のために、3GPP(登録商標)コアネットワークと相互作用する。
【0041】
(R)AN102は、4G無線アクセス技術の進化したバージョンである進化したE-UTRA(evolved E-UTRA)と、新しい無線アクセス技術(new radio、NR)(例えば、gNB)との両方をサポートする新しい無線アクセスネットワークを総称する。
【0042】
gNBは、無線リソース管理のための機能(すなわち、無線ベアラ制御(radio bearer control)、無線許可制御(radio admission control)、接続モビリティ制御(connection mobility control)、アップリンク/ダウンリンクにおけるUEへのリソースの動的割り当て(dynamic allocation of resources)(つまり、スケジューリング))、IP(インターネットプロトコル)ヘッダ圧縮、ユーザデータストリームの暗号化(encryption)及び整合性保護(integrity protection)、UEに提供された情報からAMFへのルーティングが決定されない場合、UEのアタッチ(attachment)時にAMFの選択、UPFへのユーザプレーンデータルーティング、AMFへの制御プレーン情報ルーティング、接続設定及び終了、ページングメッセージのスケジューリング及び送信(AMFから発生した)、システムブロードキャスト情報のスケジューリング及び送信(AMF又は運用及びメンテナンス(operating and maintenance、O&M)から発生した)、モビリティ及びスケジューリングのための測定及び測定報告の設定、アップリンクでの伝達レベルパケットマーキング(transport level packet marking)、セッション管理、ネットワークスライシングのサポート、QoSフロー管理及びデータ無線ベアラへのマッピング、非アクティブモード(inactive mode)であるUEのサポート、NASメッセージの分配機能、NASノード選択機能、無線アクセスネットワーク共有、デュアルコネクティビティ(dual connectivity)、NRとE-UTRAとの間の密接な相互作用(tight interworking)などの機能をサポートする。
【0043】
UE101は、ユーザ機器を意味する。ユーザ装置は、端末(terminal)、ME(mobile equipment)、MS(mobile station)などの用語で言及することができる。また、ユーザ装置は、ノートブック、携帯電話、PDA(personal digital assistant)、スマートフォン、マルチメディア機器などのような携帯可能な機器であってもよく、又はPC(personal computer)、車載機器などの携帯不可能な機器であってもよい。
【0044】
NEF111は、3GPP(登録商標)ネットワーク機能によって提供される、例えば、第3者(3rd party)、内部露出(internal exposure)/再露出(re-exposure)、アプリケーション機能、エッジコンピューティング(Edge Computing)のためのサービス及び能力を安全に露出するための手段を提供する。NEF111は、他のNFから(他のNFの露出された能力に基づいた)情報を受信する。NEF111は、データ格納ネットワーク機能への標準化されたインターフェースを使用して、構造化されたデータとして受信された情報を格納することができる。格納された情報は、NEF111によって他のNF及びAFに再露出(re-expose)され、分析などの他の目的に使用することができる。
【0045】
EDR113は、AF107からフルアドレスドメイン名(fully qualified domain name、FQDN)、エッジコンピューティングエリア名(edge computing area name、ECAN)、ドメインネームシステム(domain name system、DNS)サーバアドレス、ECS(enhanced DNS client subnet)オプション(option)に関する情報を受信し、これを格納、管理、配布、プリセット(provisioning)を担当するNFである。EDR113は、NEF111内の1つのサービス機能として存在することができる。あるいは、EDR113は、別個のNFとして存在してもよく、EDR113は、他のNF、例えば、PCF106、UDM109、SMF105、EASDF112、AF107に一緒に存在してもよい。
【0046】
EASDF112は、FQDNごとに、端末のDNS要求を転送するDNSサーバのアドレス、端末のDNS要求を転送する際に追加すべきIPサブネットアドレスで表すことができるECSオプションを追加できるNFである。EASDF112は、EDR113からEASドメイン設定情報を受信され、受信された情報に従って、端末から受信したDNS要求メッセージの処理を行う。また、EASDF112は、SMF105から端末IPアドレス及び端末の3GPP(登録商標)内での位置情報及びDNSメッセージ処理規則及びDNSメッセージ報告規則を受信され、端末から受信したDNS問い合わせ(Query)メッセージ、DNSサーバから受信したDNS応答メッセージを処理し、DNSメッセージ報告規則に従って、DNSメッセージ内の情報及びこれを処理した統計情報をSMF105に送信する機能を行うNFである。
【0047】
図1を参照すると、NFレポジトリ機能(NF repository function、NRF)は、示されていないが、
図5に示されるすべてのNFは、必要に応じて、NRFと相互動作を実行することができる。
【0048】
NRFは、サービスディスカバリ機能をサポートする。NFインスタンスからNFディスカバリ要求を受信し、発見されたNFインスタンスの情報を、NFインスタンスに提供する。さらに、利用可能なNFインスタンスと、それらがサポートするサービスとを維持する。
【0049】
一方、
図1では、説明の便宜上、UE101が、1つのPDUセッションを使用して、1つのDN110にアクセスする場合の参照モデルを例示しているが、本開示は、これに限定されない。
【0050】
UE101は、複数のPDUセッションを使用して、2つの(すなわち、ローカル(local)かつ中央(central))データネットワークに同時にアクセスすることができる。この場合、異なるPDUセッションのために、2つのSMFを選択することができる。ただし、各SMFは、PDUセッション内のローカルUPF及び中央UPFの両方を制御する能力を有することができる。
【0051】
さらに、UE101は、単一のPDUセッション内で提供される2つの(すなわち、ローカルかつ中央)データネットワークに同時にアクセスすることもできる。
【0052】
3GPP(登録商標)システムでは、5Gシステム内のNF間を接続する概念的なリンクを基準点(reference point)と定義する。一例として、
図1の5Gシステム100に含まれる基準点は、以下の通りである。
【0053】
1)N1:UE101とAMF103との間の基準点
2)N2:(R)AN102とAMF103との間の基準点
3)N3:(R)AN102とUPF104との間の基準点
4)N4:SMF105とUPF104との間の基準点
5)N5:PCF106とAF107との間の基準点
6)N6:UPF104とDN110との間の基準点
7)N7:SMF105とPCF106との間の基準点
8)N8:UDM109とAMF103との間の基準点
9)N9:2つのコアUPF104間の基準点
10)N10:UDM109とSMF105との間の基準点
11)N11:AMF103とSMF105との間の基準点
12)N12:AMF103とAUSF108との間の基準点
13)N13:UDM109とAUSF108との間の基準点
14)N14:2つのAMF103間の基準点
15)非ローミングシナリオの場合、PCFとAMFとの間の基準点、ローミングシナリオの場合、訪問ネットワーク(visited network)内のPCFとAMFとの間の基準点
16)Nx:SMF105とEASDF112との間の基準点
17)Ny:NEF(EDR)111とEASDF112との間の基準点
【0054】
図2は、本開示の一実施形態による、
図1の5Gシステムのネットワーク構造をサービスベースで示す図である。
【0055】
図2を参照すると、5Gシステム200は、UE201、(R)AN202、AMF203、UPF204、SMF205、PCF206、AF207、AUSF208、UDM209、DN210、NEF211、EASDF212、EDR213、ネットワークスライシング選択機能(network slicing selection function、NSSF)214、及びNRF215を含むことができる。
【0056】
図2のUE201、(R)AN202、AMF203、UPF204、SMF205、PCF206、AF207、AUSF208、UDM209、DN210、NEF211、EASDF212及びEDR213は、それぞれ
図1のUE101、(R)AN102、AMF103、UPF104、SMF105、PCF106、AF107、AUSF108、UDM109、DN110、NEF111、EASDF112及びEDR113と同様の機能を実行する。
【0057】
NSSF214は、UE201にサービスを提供するネットワークスライスインスタンスのセットを選択することができる。また、NSSF214は、許可されたNSSAI(network slice selection assistance information)を決定し、必要に応じて、加入されたS-NSSAI(single-network slice selection assistance information)へのマッピングを実行することができる。さらに、NSSF214は、設定されたNSSAIを決定し、必要に応じて、加入されたS-NSSAIへのマッピングを実行することができる。さらに、NSSF214は、UEにサービスを提供するために使用されるAMFセットを決定するか、又は設定に従って、NRF215に問い合わせて、候補(candidate)AMFのリストを決定することができる。
【0058】
NRF215は、サービスディスカバリ機能をサポートする。NFインスタンスからNFディスカバリ要求を受信し、発見されたNFインスタンスの情報を、NFインスタンスに提供する。さらに、利用可能なNFインスタンスと、それらがサポートするサービスとを維持する。
【0059】
本開示の様々な実施形態は、セルラー無線通信システム、例えば、5Gシステムにおける端末の移動によるセッションの管理方法を提供する。本開示の様々な実施形態は、エッジコンピューティングにおける端末の移動に応じて、端末が接続するアプリケーションサーバの再配置に関する方法に関連付けられている。
【0060】
従来の3GPP(登録商標) 5Gコアネットワークでは、PSA-UPF(PDU session anchor-user plane function)の再配置(relocation)は、データ経路遅延(data path delay)について考慮されていない。つまり、既存の3GPP(登録商標) 5Gコアネットワークでは、SMFで独自にトポロジー情報(topology information)を活用して、PSA-UPFの再配置を決定した。本開示の様々な実施形態は、低遅延サービスを必要とするAFの要求に基づいて、5Gコアネットワーク及びアプリケーションプログラムが、データ経路の遅延時間を考慮することによって、PSA-UPFの再配置を決定する方法を提供することができる。
【0061】
本開示の様々な実施形態によれば、5Gコアネットワーク及びアプリケーションプログラムは、データ経路の遅延を考慮して、PSA-UPFの移動を決定する。1つ以上のアプリケーションプログラムからサービスを提供される端末が、現在接続されているアプリケーションプログラムが配置されているサービス領域から外れるハンドオーバが発生し、PSA-UPF移動を行うと、端末のIPアドレスが変更されてサービス中断が発生することがある。
【0062】
本開示の様々な実施形態によれば、アプリケーションプログラムによって要求された遅延を考慮して、端末が移動した領域内の既存のデータ経路を介して、アプリケーションプログラムが要求した遅延を満たす場合、PSA-UPF再配置を行わないことによって、サービス中断を最小限に抑えることができる。
【0063】
本開示の様々な実施形態によれば、端末が移動して新たに変更された経路を介して、サービスを提供するようになった場合、又は、アプリケーションプログラムによって要求された遅延を満たさなくなる場合、新しいPSA-UPFに経路をリセットして、アプリケーションプログラムが要求する遅延時間を満たすサービスを提供することができる。
【0064】
<第1の実施形態>
【0065】
本開示の第1の実施形態では、AFからFQDN、データネットワークアクセス識別子(data network access identifier、DNAI)、ECSオプションへのマッピングを管理する新規NFとしてEDRを導入し、EDRがプッシュ又はプル(Push or Pull)方式でEASDFに情報を伝達する手順について説明する。
【0066】
図3a及び
図3bは、本開示の様々な実施形態によるEDRを用いたEASDFの動作を説明するための図である。
図3a及び
図3bでは、EDRがNEFの1つのサービス機能として示されているが、EDRが別々のNFとして存在する場合にも、本開示の実施形態が適用可能であることが理解されるであろう。
【0067】
図3a及び
図3bを参照すると、ステップ310において、EDR情報を処理するNEF(EDR)306は、AF307からEASドメイン設定情報(EAS domain configuration information)を受信する。AF307から受信したEASドメイン設定情報は、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0068】
1)FQDNと正規式で表現されたFQDN(例えば、www.eas1.com又は*.eas1.com)
2)DNSサーバアドレス
3)ECSオプション
4)DNAI
5)ECAN
【0069】
一方、EASドメイン設定情報は、1つのFQDNに対して、複数のエッジコンピューティングエリアを一度に設定するために、複数のDNSサーバアドレス、複数のECSオプション、複数のDNAI、又は複数のECANに関する情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0070】
NEF(EDR)306は、EASドメイン設定情報をUDRに格納する。
【0071】
ステップ315において、NEF(EDR)306は、EASDF304を検索(discovery)するために、NRF305にEASDF304のアドレスを要求し、NRF305に事前に登録されているEASDF304のアドレスを受信する。
【0072】
ステップ320で、NEF(EDR)306は、EASドメイン設定情報をEASDF304にプッシュ方式で伝達する。NEF(EDR)306が、プッシュ方式でEASドメイン設定情報を伝達するより具体的な手順は、以下の第2の実施形態で詳細に説明する。EASドメイン設定情報は、FQDNごとに複数のDNSサーバアドレス、複数のECSオプション、複数のDNAI、及び/又は複数のECANを含むことができる。
【0073】
ステップ325において、UE300のPDUセッションが生成されるか、又はUE300の移動によって、PDUセッションが変更又は削除される場合、SMF303は、AMF302からSMコンテキスト(context)生成メッセージ、SMコンテキスト更新メッセージ、又はSMコンテキスト削除メッセージを受信する。
【0074】
ステップ330において、SMF303は、AMF302からSMコンテキスト生成メッセージ又はSMコンテキスト更新メッセージを受信した場合、UE300のPDUセッション情報及び/又はPDUセッションの状態情報を含むPDUセッション状態報告メッセージを、EASDF304に送信する。SMF303が、EASDF304に送信するPDUセッション状態報告メッセージは、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0075】
1)UE300識別子:UE IPアドレス、UE300のイーサネットMAC(medium access control)アドレス、及び/又はUE300のSUPI(subscription permanent identifier)又はGPSI(generic public subscription identifier)情報
2)UEごとのPDUセッションに関するコンテキスト情報:
3)UE IPアドレス、PDUセッション識別子
4)UE300の3GPP(登録商標)アクセスネットワーク上での現在位置(例えば、TA(tracking area)、セルID(Cell ID)、PLMN(public land mobile network)識別子、AOI(Area of Interest)、PRA(Presense Reporting Area))
5)UE300が属するECAN
6)UE300のPDUセッション名及びスライス情報(DNN(data network name)及びS-NSSAI)
7)現在UE300のPDUセッションに追加され、接続可能なローカルPSAに接続できるDNAIリスト情報(Connected DNAI)
8)現在UE300の位置にローカルPSA-UPFを追加することにより、接続可能であるが、現在は、接続されていないDNAIリスト(Candidate DNAI)
9)UEごと、DNSメッセージ処理規則(例えば、DNS問い合わせメッセージ処理規則、DNS応答メッセージ処理規則、及び/又はDNS応答メッセージ報告規則:
10)UE300のの現在位置に対応するECAN
11)EASドメイン設定情報活用DNSメッセージ処理指示子:EASDF304が自己保存したEASドメイン設定情報又はEDRから受信したEASドメイン設定情報を用いたDNSメッセージ処理指示子
12)ステップ335で、EASDF304は、SMF303からUE300のアドレス及び位置情報を受信した場合、UE300のEASDF304内のUEコンテキストを生成する。EASDF304内のUEコンテキストは、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
13)UE300の識別子情報
14)UE300のPDUセッション関連情報:DNN、S-NSSAI、PDUセッション識別子
15)UE300のIPアドレス情報
16)UE300の3GPP(登録商標)内での位置情報(例えば、TA、RA(registration area)、端末が現在キャンプしているセル識別子情報)
17)UE300の現在位置で接続されているローカルUPFに関連したDNAI情報
18)UE300の現在位置で接続可能なローカルUPFに関連するDNAI情報
19)EASドメイン設定情報活用DNSメッセージ処理指示子
【0076】
EASDF304は、SMF303から受信したPDUセッション状態報告メッセージに、DNSメッセージ処理のために、EASドメイン設定情報を活用する指示子が含まれている場合、EASドメイン設定情報をNEF(EDR)306に要求して、EASドメイン設定情報を受信することができる。PDUセッション状態報告メッセージに、EASドメイン設定情報を活用する指示子が含まれている場合、EASDF304が、EASドメイン設定情報を、NEF(EDR)306に要求するより具体的な手順は、以下の第3の実施形態で詳しく説明する。
【0077】
EASDF304に予め設定されているか、NEF(EDR)306から受信したEASドメイン設定情報は、以下の情報を少なくとも1つ含むことができる。
【0078】
1)EASの識別子:FQDN
2)エッジコンピューティングサービスエリア別の情報
3)ECAN
5)関連DNAI(associated DNAI)
6)ECSオプション:IPサブネットワークアドレス(すなわち、DNSサーバにUE300の位置を知らせるために、DNS問い合わせメッセージに追加される情報)
7)EASDF304が、UE300から受信したDNS問い合わせメッセージを処理する際に、ECSオプションを追加すべきか否かを示す指示子
8)EASDF304が転送するDNSサーバのアドレス(DNS server address to be forwarded)
9)関連DNAIで接続可能なEAS IPアドレスの範囲(ULCL(uplink classifier)のルーティング規則の登録のために活用できる)
10)エッジコンピューティングサービスプロバイダ識別子(例えば、サービスプロバイダID及び/又はエッジコンピューティングサービスプロバイダID)
11)エッジコンピューティング加入者グループ識別子(又は加入者グループ識別子)
12)加入者グループに属する加入者にのみエッジコンピューティングサービスを提供するためのグループ識別子
13)SMF303は、UDMから、加入者が加入者グループに属していることを確認した後、当該加入者のみに事前設定されたDNS応答を提供する。
14)エッジコンピューティングデータネットワーク識別子:DNN/S-NSSAI
【0079】
ステップ340で、UE300は、アプリケーションプログラムを実行して、EASを検索するために、FQDNを含むDNS問い合わせ(query)メッセージを、EASDF304に送信する。DNS問い合わせメッセージは、UEのIPアドレスを含んでもよい。EASDF304のIPアドレスは、SMF303が、UE300のPDUセッションを生成するときに、PCO(Protocol Configuration Option)のDNSサーバアドレスフィールド(field)に含ませることによって、UE300に送信することができる。
【0080】
ステップ345で、UE300から受信したDNS問い合わせメッセージに含まれるFQDNのEASドメイン設定情報が、EASDF304に設定されていないか、ステップ320又はステップ335が、事前に行われていない場合、EASDF304は、NEF(EDR)306にEASドメイン設定情報を要求することができる。EASDF304が、EASドメイン設定情報をNEF(EDR)306に要求するより具体的な手順は、以下の第4の実施形態で詳細に説明される。
【0081】
ステップ350において、UE300からDNS問い合わせメッセージを受信したEASDF304は、ステップ330を通じて、SMF303から受信したPDUセッション状態報告メッセージ及びEASドメイン設定情報に基づいて、UE300のDNS問い合わせメッセージを処理する。EASDF304が、UE300から受信したDNS問い合わせメッセージを処理するより具体的な手順は、後述する
図4及び
図5を参照することができる。
【0082】
ステップ355Aにおいて、EASDF304に設定されたDNSサーバアドレスが、中央(Central)DNS(C-DNS)サーバアドレスに設定されている場合、EASDF304は、DNS問い合わせメッセージをC-DNSサーバ309に送信する。C-DNSサーバ309は、DNS問い合わせメッセージに含まれるFQDNのDNSレゾリューション(resolution)を行う。そのために、C-DNSサーバ309は、繰り返して複数の他のDNSサーバに、DNS問い合わせメッセージを送信し、それに対する応答を受信することができる。このとき、複数の他のDNSサーバは、UE300がどのエッジコンピューティングエリアにあるかを確認するために、EASDF304が伝達したECSオプションを確認することができる。これにより、C-DNSサーバ309は、UE300が要求したFQDNのEAS IPアドレスを確認する。
【0083】
ステップ355Bにおいて、EASDF304は、設定されたDNSサーバアドレスが、ローカルDNS(L-DNS)サーバ308のアドレスである場合、ステップ355Aと同様に、EASDF304は、L-DNSサーバ308にDNS問い合わせメッセージを伝達する。L-DNSサーバ308は、前述したC-DNSサーバ309と同様に、EAS IPアドレスを確認することができる。
【0084】
ステップ355Cで、EASDF304は、設定されたDNSサーバがSMF303を経由して伝達されると、DNS問い合わせメッセージを、SMF303に伝達する。DNS問い合わせメッセージを受信したSMF303は、既に設定された情報を介して、DNS問い合わせメッセージを宛先アドレスに送信するためのルーティングを行う。DNSサーバに送信するために、適切なUPF(例えば、L-UPF)に、DNS問い合わせメッセージを転送し、適切なUPFを介して、DNSサーバにDNS問い合わせメッセージを送信する。DNSサーバは、前述のC-DNSサーバ309と同様に、UEが要求したDNS問い合わせメッセージのEAS IPアドレスを確認する。
【0085】
ステップ360Aにおいて、ステップ355Aを介して、EASDF304からDNS問い合わせメッセージを受信したC-DNSサーバ309は、ステップ355Aで確認されたEASのIPアドレスを含むDNS応答メッセージを、EASDF304に送信する。DNS応答メッセージには、DNSヘッダとDNS回答(answer)セクションを含み、DNSヘッダには、問い合わせ(query)であるか、応答(response)であるかを区別できる区分子と、権威的な回答(authoritative answer、AA)であるか否かを示す指示子を含むことができる。さらに、DNS回答セクションには、複数のリソースレコードが含まれてもよく、リソースレコードには、ドメイン名、リソースレコードの種類及び/又はクラス(class)、リソースレコードの有効期間(time-to live、TTL)、又はリソースレコードの内容、即ち、IPアドレスのうち少なくとも1つが含まれてもよい。
【0086】
ステップ360Bにおいて、ステップ355Bを介して、EASDF304からDNS問い合わせメッセージを受信したL-DNSサーバ308は、ステップ355Bで確認されたEASのIPアドレスを含むDNS応答メッセージを、EASDF304に送信する。
【0087】
ステップ360Cにおいて、ステップ355Cを介して、EASDF304からSMF303を介して、DNS問い合わせメッセージを受信したDNSサーバは、ステップ355Cで確認されたEASのIPアドレスを含むDNS応答メッセージを返信する。一例として、DNSサーバが返信したDNS応答メッセージは、適切なUPFを介して、SMF303に伝達され、SMF303は、再びDNS応答メッセージ、をEASDF304に転送する。
【0088】
ステップ360A、360B、又は360Cにおいて、EASDF304が受信したDNS応答メッセージは、UE300によって要求されたFQDNと、それに対応するEAS IPアドレスとを含むことができる。DNS応答メッセージを受信したEASDF304は、事前にSMF303を通じて設定されたDNSメッセージ処理規則、一例として、ステップ330で受信したPDUセッション状態報告メッセージに含まれたDNSメッセージ処理規則を確認することができる。EASDF304は、DNSメッセージ処理規則に含まれるDNS応答メッセージ処理規則を介して、DNS応答メッセージが、DNS応答メッセージを処理するための条件に一致するか否かを判断することができる。さらに、EASDF304は、DNSメッセージ処理規則に含まれるDNS応答メッセージ報告規則を介して、DNS応答メッセージが、DNS応答メッセージを報告するための条件に一致するかどうかを判断することができる。
【0089】
ステップ365において、EASDF304は、DNS応答メッセージが、DNS応答メッセージ報告規則に含まれるDNS応答メッセージを報告するための条件に一致する場合、DNS報告メッセージを生成し、生成されたDNS報告メッセージを、SMF303に伝達することができる。DNS報告メッセージは、UE IPアドレス、(UE300によって要求された)FQDN、又は(UE300によって要求されたFQDNに対する)EAS IPアドレスのうち少なくとも1つを含むことができる。EASDF304が、DNS報告メッセージをSMF303に伝達するより具体的な手順については、後述する
図10を参照することができる。
【0090】
SMF303は、EASDF305から受信したDNS報告メッセージに含まれる情報、SMF303に設定された情報、又はPCF304又は5GC内の他のNFから設定された加入情報又は事業者のポリシー情報のうち少なくとも一つに基づいて、ローカルUPFの追加、削除、又は変更をトリガすることができる。
【0091】
ステップ370で、EASDF304は、(UE300によって要求されたFQDNに対する)EAS IPアドレスを含むDNS応答メッセージを、UE300に送信する。
【0092】
図4は、本開示の一実施形態によるEASDFが、DNS問い合わせメッセージを処理する手順を説明するための図である。
【0093】
図4を参照すると、ステップ405において、EASDFは、EASドメイン設定情報を、EDR情報を処理するNEF(EDR)からプッシュ方式で伝達される。EASドメイン設定情報は、FQDNごとに、複数のDNSサーバアドレス、ECSオプション、DNAI及び/又はECANに関する情報を含むことができる。
【0094】
ステップ410で、EASDFは、SMFからUEのPDUセッション状態報告メッセージを受信する。PDUセッション状態報告メッセージは、UE IPアドレス、ECAN、PDUセッションの状態情報、及び/又はDNSメッセージ処理規則を含むことができる。
【0095】
ステップ415で、EASDFは、UEからDNS問い合わせメッセージを受信し、ステップ405で受信したEASドメイン設定情報及びステップ410で受信したPDUセッション報告メッセージに含まれる情報に基づいて、DNS問い合わせメッセージを分類する。一例として、EASDFは、DNS問い合わせメッセージが、ステップ405で受信したEASドメイン設定情報に含まれるFQDNと、ステップ410で受信したPDUセッション報告メッセージに含まれるUE識別子(例えば、UE IPアドレス)及びDNSメッセージ処理規則に適合するかどうかを判断する。
【0096】
ステップ420において、EASDFは、ステップ405で受信したEASドメイン設定情報に含まれるFQDNと、ステップ410で受信したPDUセッション報告メッセージに含まれるUE識別子(例えば、UE IPアドレス)及びDNSメッセージ処理規則に適合するDNS問い合わせメッセージに、ECSオプションを追加するかどうか、及び転送するDNSサーバアドレスを決定する。一例として、EASDFは、ステップ405で受信したEASドメイン設定情報に含まれるECSオプションに適合するステップ410で受信したPDUセッション報告メッセージに含まれるECANに基づいて、転送するDNSサーバアドレス、ECSオプションフィールドを追加するかどうかの可否と、追加する場合は、含まれるECSオプションフィールドの値とを決定する。
【0097】
ステップ425で、EASDFは、DNS問い合わせメッセージをSMFに転送するとき、DNS問い合わせメッセージを、SMFにリダイレクト(redirect)するために、転送トンネルヘッダを、DNS問い合わせメッセージに追加する。
【0098】
ステップ430において、EASDFは、ステップ420で決定されたDNSサーバのアドレスに、DNS問い合わせメッセージを転送する。
【0099】
図5は、本開示のまた別の実施形態によるEASDFが、DNS問い合わせメッセージを処理する手順を説明するための図である。
【0100】
図5を参照すると、ステップ505において、EASDFは、UEからDNS問い合わせメッセージを受信する。
【0101】
ステップ510において、EASDFは、SMFからUEのPDUセッション状態報告メッセージを受信した場合、PDUセッション状態報告メッセージに含まれるUE識別子(例えば、UE IPアドレス、UEのイーサネットMACアドレス、及び/又はUEのSUPI又はGPSI)を確認し、EASDFに設定されたUEコンテキストを確認する。UEコンテキストは、UEの現在位置で接続されているDNAI情報と、接続可能なDNAI情報とを含んでもよい。PDUセッション状態報告メッセージに含まれるUE識別子及びUEコンテキストを確認したEASDFは、ステップ515及び580を実行する。
【0102】
ステップ515で、EASDFは、UEから受信したDNS問い合わせメッセージに含まれるUE IPアドレスが、SMFから受信したPDUセッション状態報告メッセージに含まれるUE IPアドレスと一致するかどうかを判断する。DNS問い合わせメッセージに含まれるUE IPアドレスが、PDUセッション状態報告メッセージに含まれるUE IPアドレスと一致する場合、EASDFは、ステップ520を実行する。DNS問い合わせメッセージに含まれるUE IPアドレスが、PDUセッション状態報告メッセージに含まれるUE IPアドレスと一致しない場合、EASDFは、ステップ540を実行する。
【0103】
ステップ520で、EASDFは、UEから受信したDNS問い合わせメッセージに含まれるFQDNと正規式で表されたFQDNに一致するFQDNが、EASドメイン設定情報に関連付けられているかどうかを確認する。一例として、EASDFは、ステップ510で取得したUEのDNAI及び/又はECANに対応するDNSメッセージ処理情報が、EASドメイン設定情報に含まれているかどうかを確認する。DNS問い合わせメッセージに含まれるFQDNと正規式で表されるFQDNと一致するFQDNが、EASドメイン設定情報に関連付けられている場合、EASDFは、ステップ525を実行する。DNS問い合わせメッセージに含まれるFQDNと正規式で表されるFQDNと一致するFQDNが、EASドメイン設定情報に関連付けられていない場合、EASDFは、ステップ540を実行する。
【0104】
図5では、ステップ515を実行した後に、ステップ520を実行するように示されているが、
図5の実施形態は、ステップ520を実行してからステップ515を実行してもよく、ステップ515及びステップ520を同時に実行してもよいと理解すべきである。
【0105】
ステップ525において、EASDFは、DNS問い合わせメッセージに、ECSオプションを追加するかどうかを決定する。一例として、EASDFは、EASドメイン設定情報に、ECSオプション又はECSオプション追加指示子が含まれているかどうかを確認する。EASDFは、EASドメイン設定情報に、ECSオプション又はECSオプション追加指示子が含まれている場合、ステップ530を実行する。EASDFは、ASドメイン設定情報に、ECSオプション又はECSオプション追加指示子が含まれていない場合は、ステップ535を実行する。
【0106】
ステップ530で、EASDFは、DNS問い合わせメッセージに、FQDN及び現在のUEのエッジコンピューティング関連位置(例えば、DNAI及び/又はECAN)に対応するECSオプションを追加することができる。ECSオプションをDNS問い合わせメッセージに追加したEASDFは、ステップ535を実行する。
【0107】
ステップ535で、EASDFは、DNS問い合わせメッセージを転送するDNSサーバを設定するために、EASドメイン設定情報に、受信したDNS問い合わせメッセージに一致するDNSサーバアドレスが含まれているかどうかを確認する。EASDFは、EASドメイン設定情報に、受信したDNS問い合わせメッセージに一致するDNSサーバアドレスが含まれている場合、DNS問い合わせメッセージを転送するDNSサーバアドレスを、DNS問い合わせメッセージに一致するDNSサーバアドレスに設定し、ステップ550を実行する。EASDFは、EASドメイン設定情報に、受信したDNS問い合わせメッセージに一致するDNSサーバアドレスが含まれていない場合、ステップ540を実行する。
【0108】
ステップ550で、EASDFは、DNS問い合わせメッセージを、SMFに転送する必要があるかどうかを決定する。一例として、EASDFは、EASドメイン設定情報に、SMFにDNS問い合わせメッセージを転送すべきかどうかを示す指示子が含まれているかどうかを確認する。EASDFは、DNS問い合わせメッセージをSMFに転送する必要がある場合、すなわち、EASドメイン設定情報に、DNS問い合わせメッセージをSMFに転送すべきかどうかを示す指示子が含まれている場合、ステップ555を実行する。EASDFは、DNS問い合わせメッセージをSMFに転送しない場合、すなわち、EASドメイン設定情報に、DNS問い合わせメッセージをSMFに転送すべきかどうかを示す指示子が含まれていない場合、ステップ560を実行する。
【0109】
ステップ555で、EASDFは、DNS問い合わせメッセージをSMFに転送するためのカプセル化(encapsulation)プロトコルヘッダを、DNS問い合わせメッセージに追加し、受信したDNS問い合わせメッセージをSMFに転送する。
【0110】
ステップ560で、EASDFは、受信したDNS問い合わせメッセージを、設定されたDNSサーバアドレスに転送する。
【0111】
EASDFは、EASドメイン設定情報に、受信したDNS問い合わせメッセージに一致するDNSサーバアドレスが含まれていない場合、ステップ540で、デフォルトDNSサーバがあるか否かを確認する。EASDFは、デフォルトのDNSサーバがある場合は、ステップ565を実行する。EASDFは、デフォルトのDNSサーバがない場合は、ステップ545を実行する。
【0112】
ステップ565において、EASDFは、DNS問い合わせメッセージを、デフォルトのDNSサーバから転送する。
【0113】
ステップ545において、EASDFは、EASドメイン設定情報に、DNS問い合わせメッセージに適合する規則が、DNS問い合わせメッセージをバッファリングすべきかどうかを示す指示子を含むかどうかを確認する。EASDFは、EASドメイン設定情報に、DNS問い合わせメッセージに適合する規則が、DNS問い合わせメッセージをバッファリングすべきかどうかを示す指示子を含む場合、ステップ570を実行する。EASDFは、EASドメイン設定情報に、DNS問い合わせメッセージに適合する規則が、DNS問い合わせメッセージをバッファリングすべきかどうかを示す指示子を含まない場合、ステップ575を実行する。
【0114】
ステップ570で、EASDFは、DNS問い合わせメッセージをバッファリングする。
【0115】
ステップ575で、EASDFは、DNS問い合わせメッセージを破棄することができる。
【0116】
ステップ580で、EASDFは、UEへのDNS応答メッセージを生成する。UEへのDNS応答メッセージを生成したEASDFは、ステップ585を実行する。
【0117】
ステップ585で、EASDFは、PDUセッション状態報告メッセージに含まれるDNS応答メッセージ報告規則を介して、ステップ580で生成されたDNS応答メッセージが、報告条件を満たすかどうかを判断する。
【0118】
<第2の実施形態>
【0119】
外部エッジコンピューティング事業者は、AFを介してEASドメイン設定情報をEDRに送信することによって、5GコアネットワークにEASドメイン設定情報を提供する。
【0120】
第2の実施形態では、AFから受信したEASドメイン設定情報を、EDRがEASDFにプッシュ方式で伝達する手順について説明する。
【0121】
図6は、本開示の一実施形態によるEASドメイン設定情報を、EASDFにプッシュ方式で伝達する手順を説明するための図である。
図6では、EDRがNEFの1つのサービス機能として示されているが、EDRが別々のNFとして存在する場合にも、
図6の実施形態が適用可能であることが理解されるであろう。
【0122】
図6を参照すると、ステップ605において、EASDF600は、EASDF600のエンドポイント(end point)アドレスをNRF601に登録するために、NRF601に登録要求メッセージを送信する。EASDF600のエンドポイントアドレスは、IPアドレス、FQDNで示されるドメインアドレス、又はNFサービスを提供するURL(uniform resource locator)のうち少なくとも1つを含むことができる。EASDF600が、NRF601に送信する登録要求メッセージは、EASDF300が提供するDNS/S-NSSAIに関する情報、エッジコンピューティングエリアを示す情報(例えば、ECAN)、又はDNAIのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0123】
ステップ610で、AF604は、EDR情報を処理するNEF(EDR)603にEASドメイン設定情報を送信する。EASドメイン設定情報は、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0124】
1)EASの識別子:FQDN
2)エッジコンピューティングサービスエリア別の情報:
3)ECAN
4)関連DNAI(associated DNAI)
5)ECSオプション:IPサブネットワークアドレス(つまり、DNSサーバに端末の位置を知らせるために、DNS問い合わせメッセージに追加される情報)
6)EASDFが、UEから受信したDNS問い合わせメッセージを処理するときに、ECSオプションを追加する必要があるかどうかを示す指示子
7)EASDFが転送するDNSサーバのアドレス(DNS server address to be forwarded)
8)関連DNAIから接続可能なEAS IPアドレスの範囲(ULCLのルーティング規則の登録のために活用できる)
9)エッジコンピューティングサービスプロバイダ識別子(サービスプロバイダID又はエッジコンピューティングサービスプロバイダID)
10)エッジコンピューティング加入者グループ識別子(又は加入者グループ識別子)
11)加入者グループに属する加入者にのみエッジコンピューティングサービスを提供するためのグループ識別子
12)SMFは、UDMから、加入者が加入者グループに属していることを確認した後、該当する加入者にのみ事前に設定されたDNS応答を提供する。
13)エッジコンピューティングデータネットワーク識別子:DNN/S-NSSAI
ステップ615において、NEF(EDR)603は、EASドメイン設定情報をUDR602に格納する。
【0125】
ステップ620において、NEF(EDR)603は、EASドメイン設定情報に含まれるDNN/S-NSSAI及び/又はエッジコンピューティングエリア(例えば、ECAN)でサービスを提供するEASDF600の検索要求メッセージを、NRF601に送信する。
【0126】
ステップ625で、NRF601は、ステップ620の検索要求メッセージに対する応答メッセージを、NEF(EDR)603に送信する。NFR601がNEF(EDR)603に送信する応答メッセージは、EASDF600のエンドポイントアドレスを含んでもよい。
【0127】
ステップ630において、NEF(EDR)603は、予め設定されたEASDF600のエンドポイントアドレス、又は、ステップ625を介して取得されたEASDF600のエンドポイントアドレスに基づいて、EASDF600にEASドメイン設定要求メッセージを送信する。EASドメイン設定要求メッセージは、EASドメイン設定情報を含んでもよい。
【0128】
ステップ635において、EASDF600は、ステップ625を介して受信したEASドメイン設定情報を追加するか、又はステップ625を介して受信したEASドメイン設定情報に基づいて、事前にEASDF600にローカルに設定されているEASドメイン設定情報を更新することができる。
【0129】
<第3の実施形態>
【0130】
本開示の第3の実施形態では、UEのセッションを生成するか、又はUEが移動する場合、EASDFが、EASドメイン設定情報を要求する手順について説明する。一例として、本開示の第3の実施形態では、SMFが、EASDFにUEのPDUセッション情報が生成又は変更されたことを知らせたときに、EASDFがEASドメイン設定情報を要求する手順について説明する。
【0131】
図7は、本開示の一実施形態によるEASDFがEASドメイン設定情報を要求する手順を説明するための図である。
図7では、EDRが、NEFの1つのサービス機能として示されているが、EDRが別々のNFとして存在する場合にも、
図7の実施形態が適用可能であることが理解されるであろう。
【0132】
図7を参照すると、ステップ710において、EDR情報を処理するNEF(EDR)705は、NEF(EDR)705がEASドメイン設定情報を管理していることを、NRF703に登録するための登録要求メッセージを送信する。NEF(EDR)705がNRF703に送信する登録要求メッセージは、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0133】
1)NEF(EDR)705のエンドポイントアドレス
2)EASドメイン設定情報を区別するための区分子
3)EASドメイン設定情報を提供するネットワーク及びスライス識別子:DNN/S-NSSAI
4)EASドメイン設定情報を提供するデータセンタの名称:ECAN及び/又はDNAI
【0134】
ステップ715において、SMF701は、端末のPDUセッションが生成又は変更される場合、又はUEが移動する場合、EASDF702にアソシエーション設定(association setup)メッセージを送信する。SMF701がEASDF702に送信するアソシエーション設定メッセージは、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0135】
1)UE700のデータネットワーク及びスライスを識別できる情報(例えば、DNN/S-NSSAI)
2)UE700を識別できる情報(例えば、UE700のネットワーク上のアドレス:IPv4アドレス、IPv6プレフィックス/アドレス(prefix/address)、イーサネットMACアドレス、及び/又はUE700の識別子(SUPI及び/又はGPSI))
3)UE700がローカルUPFを介して既に接続されているDNAIのリスト
4)UE700がローカルUPFを介して接続され得るDNAIのリスト
【0136】
ステップ720で、EASDF702は、予め設定された情報又はNRF703を介して取得された情報に基づいて、NEF(EDR)705のアドレスを検索する。一例として、EASDF702は、NEF(EDR)705を検索するために、NRF703にNEF(EDR)705の検索要求メッセージを送信する。EASDF702がNRF703に送信する検索要求メッセージは、NEF(EDR)705を検索するためのDNN/S-NSSAI及び/又はECANに関する情報を含むことができる。
【0137】
ステップ725において、NRF703は、ステップ710で登録された情報を介して、EASドメイン設定情報が格納されたNEF(EDR)705を検索する。NRF703は、EASDF702が検索を要求したNEF(EDR)705のエンドポイントアドレスに関する情報を含む応答メッセージを、ステップ720の検索要求メッセージに応答して、EASDF702に送信する。
【0138】
ステップ730で、EASDF703は、EASドメイン設定情報の要求メッセージをNEF(EDR)705に送信する。EASドメイン設定情報の要求メッセージは、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0139】
1)UE700のデータネットワーク及びスライスを識別できる情報(例えば、DNN/S-NSSAI)
2)UE700を識別できる情報(例えば、ネットワークアドレス、IPv4アドレス、IPv6プレフィックス/アドレス、イーサネットMACアドレス、又はUE700の識別子(SUPI及び/又はGPSI))
3)UE700の3GPP(登録商標)ネットワークトポロジー上の位置(例えば、TA、RA、AOI、LADN DNN、セルリスト(Cell List))
4)UE700が3GPP(登録商標)ネットワーク上の位置で接続可能なローカルデータネットワークの識別子及び/又は識別子のリスト、DNAI
5)端末が、ローカルUPFを介して接続できるローカルDNSサーバによって管理されるFQDNリスト、FQDNリスト、及び/又は正規式で表されるFQDN。
【0140】
ステップ735で、NEF(EDR)705は、ステップ730の要求メッセージに応答して、EASドメイン設定情報を含む応答メッセージを、EASDF702に送信する。EASドメイン設定情報は、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0141】
1)EASの識別子:FQDN
2)エッジコンピューティングサービスエリア別の情報:
3)ECAN
4)関連DNAI(associated DNAI)
5)ECSオプション:IPサブネットワークアドレス(つまり、DNSサーバに端末の位置を知らせるために、DNS問い合わせメッセージに追加される情報)
6)EASDFがUEから受信したDNS問い合わせメッセージを処理するときに、ECSオプションを追加する必要があるかどうかを示す指示子
7)EASDFが転送するDNSサーバのアドレス(DNS server address to be forwarded)
8)関連DNAIから接続可能なEAS IPアドレスの範囲(ULCLのルーティング規則の登録をために活用できる)
9)エッジコンピューティングサービスプロバイダ識別子(サービスプロバイダID又はエッジコンピューティングサービスプロバイダID)
10)エッジコンピューティング加入者グループ識別子(又は加入者グループ識別子)
11)加入者グループに属する加入者にのみエッジコンピューティングサービスを提供するためのグループ識別子
12)SMFは、UDMから、加入者が加入者グループに属していることを確認した後、該当する加入者にのみ事前に設定されたDNS応答を提供する。
13)エッジコンピューティングデータネットワーク識別子:DNN/S-NSSAI
【0142】
<第4の実施形態>
【0143】
本開示の第4の実施形態では、EASDFがUEからDNS問い合わせメッセージを受信したときに、EASDFがEASドメイン設定情報を要求する手順について説明する。
【0144】
図8は、本開示のまた別の実施形態によるEASDFがEASドメイン設定情報を要求する手順を説明するための図である。
図8では、EDRがNEFの1つのサービス機能として示されているが、EDRが別々のNFとして存在する場合にも、
図8の実施形態が適用可能であることが理解されるであろう。
【0145】
図8を参照すると、ステップ810で、EDR情報を処理するNEF(EDR)805は、NEF(EDR)805がEASドメイン設定情報を管理していることを登録するための登録要求メッセージを、NRF803に送信する。NEF(EDR)805がNRF803に送信する登録要求メッセージは、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0146】
1)NEF(EDR)805のエンドポイントアドレス
2)EASドメイン設定情報を区別するための区分子
3)EASドメイン設定情報を提供するネットワーク及びスライス識別子:DNN/S-NSSAI
4)EASドメイン設定情報を提供するデータセンタ名:ECAN及び/又はDNAI
【0147】
ステップ815で、UE800は、アプリケーション層の要求に従って、FQDNを含むDNS問い合わせメッセージをEASDF802に送信する。
【0148】
ステップ820で、UE800から、DNS問い合わせメッセージを受信したEASDF802は、予め設定されたEASドメイン設定情報があるかを確認する。DNS問い合わせメッセージに含まれるFQDN及び/又はUE800の3GPP(登録商標)システム内での位置で、UE800が現在接続しているDNN/S-NSSAIのEASドメイン設定情報がない場合、EASDF802は、NEF(EDR)805を検索するために、NEF(EDR)805の検索要求メッセージを、NRF803に送信する。EASDF802がNRF803に送信する検索要求メッセージは、FQDN及び/又はDNN/S-NSSAIに関する情報を含んでもよい。
【0149】
ステップ825で、NRF803は、ステップ810で登録された情報を介して、EASドメイン設定情報が格納されたNEF(EDR)805を検索する。NRF803は、EASDF802が検索を要求したNEF(EDR)805のエンドポイントアドレスに関する情報を含む応答メッセージを、ステップ820の検索要求メッセージに応答して、EASDF702に送信する。
【0150】
ステップ830で、NEF(EDR)805のエンドポイントアドレスが、EASDF802に事前に設定されているか、又はステップ820及びステップ825を介して、NRF803からNEF(EDR)805のエンドポイントアドレスを取得した場合、EASDF802は、EASドメイン設定情報の要求メッセージを、NEF(EDR)805に送信する。EASドメイン設定情報の要求メッセージは、UE800のDNS問い合わせメッセージを特定するために、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0151】
1)FQDN
2)DNN/S-NSSAI
3)DNAI
【0152】
ステップ835で、NEF(EDR)805は、ステップ830の要求メッセージに応答して、EASドメイン設定情報を含む応答メッセージを、EASDF802に送信する。EASドメイン設定情報は、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0153】
1)EASの識別子:FQDN
2)エッジコンピューティングサービスエリア別の情報
3)ECAN
4)関連DNAI(associated DNAI)
5)ECSオプション:IPサブネットワークアドレス(つまり、DNSサーバに端末の位置を知らせるために、DNS問い合わせメッセージに追加される情報)
6)EASDFが、 UEから受信したDNS問い合わせメッセージを処理するときに、ECSオプションを追加する必要があるかどうかを示す指示子
7)EASDFが転送するDNSサーバのアドレス(DNS server address to be forwarded)
8)関連DNAIから接続可能なEAS IPアドレスの範囲(ULCLのルーティング規則の登録に使用できる)
9)エッジコンピューティングサービスプロバイダ識別子(サービスプロバイダID又はエッジコンピューティングサービスプロバイダID)
10)エッジコンピューティング加入者グループ識別子(又は加入者グループ識別子)
11)加入者グループに属する加入者にのみエッジコンピューティングサービスを提供するためのグループ識別子
12)SMF801は、UDMから、加入者が加入者グループに属していることを確認した後、該当する加入者にのみ事前設定されたDNS応答を提供する。
13)エッジコンピューティングデータネットワーク識別子:DNN/S-NSSAI
【0154】
<第5の実施形態>
【0155】
本開示の第5の実施形態は、DNSメッセージ報告手順について説明する。
【0156】
図9は、本開示の一実施形態によるEASDFがDNSメッセージを報告する手順を説明するための図である。
【0157】
図9を参照すると、ステップ910で、DNSメッセージ報告手順は、AFからトリガ(trigger)されてもよく、又はAFから要求されたAF要求メッセージが、PCF904に伝達され、PCF904がSMF903に送信するSMポリシー更新(SM Policy Update)メッセージによってトリガされて実行されてもよい。さらに、DNSメッセージ報告手順は、他のNFによってトリガされてもよく、又はPCF903によってトリガされてもよい。PCF904がSMF903に送信するSMポリシー更新メッセージは、UEごとに接続されているPCFとSMFとの間のアソシエーション(association)を介して伝達されるか、又はSMポリシー更新メッセージを伝達するために、PCF904とSMF903との間のアソシエーションを新たに生成することができる。
【0158】
PCF904がSMF903に送信するSMポリシー更新メッセージは、AFの影響を受けるトラフィックステアリング強制制御情報(AF‐influenced traffic steering enforcement control information)を含むことができる。AFの影響を受けるトラフィックステアリング強制制御情報は、DNAIに関する情報と、DNAI別のトラフィックステアリングポリシー(traffic steering policy)識別子及び/又はN6トラフィックルーティング(traffic routing)情報を含むことができる。さらに、AFの影響を受けるトラフィックステアリング強制制御情報は、ユーザプレーン(user plane)変更イベントに関するAF加入情報を含むことができる。また、AFの影響を受けるトラフィックステアリング強制制御情報は、UE IPアドレス保持指示子などの情報を含むことができる。
【0159】
ステップ915で、AMF902は、UE900が移動した場合、SMF903にSMコンテキスト更新メッセージを送信することができる。AMF902がSMF903に送信するSMコンテキスト更新メッセージは、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0160】
1)UE900のデータネットワーク及びスライスを識別できる情報(例えば、DNN/S-NSSAI)
2)UE900を識別できる情報(例えば、UE900のネットワーク上のアドレス:IPv4アドレス、IPv6プレフィックス/アドレス、イーサネットMACアドレス、及び/又はUE900の識別子(SUPI及び/又はGPSI))
3)UE900がローカルUPFを介して既に接続されているDNAIのリスト
4)UE900がローカルUPFを介して接続され得るDNAIのリスト
【0161】
ステップ920において、ステップ910を介して、DNAIごとにAFの影響を受けるトラフィックステアリング強制制御情報によって、UE900のDNSメッセージ報告規則がSMF903に設定された場合、SMF903は、DNSメッセージ報告手順を始めることができる。あるいは、ステップ910が設定された状態で、指定されたDNAIに対応する領域に、UE900が移動したとき、AMF902からSMコンテキスト更新メッセージを受信した場合、SMF903は、DNSメッセージ報告手順を開始することができる。あるいは、別のDNS設定に関連するNFによって、SMF903でDNSメッセージ報告手順を実行する必要がある場合、SMF903は、DNSメッセージ報告手順を開始することができる。あるいは、UDM906から加入者情報を受信した場合、SMF903は、DNSメッセージ報告手順を開始することができる。あるいは、SMF903の自己設定によって、SMF903は、DNSメッセージ報告手順を開始することができる。
【0162】
さらに、UE900のPDUセッション生成手順を実行する場合、SMF903がDNSメッセージ報告手順の開始を決定すると、SMF903は、DNSメッセージ報告の加入手順を開始することができる。
【0163】
SMF903がDNSメッセージ報告手順の開始を決定すると、SMF903は、DNSメッセージ報告規則をEASDF905に伝達する。DNSメッセージ報告規則は、DNSメッセージ処理規則と共にEASDF905に伝達されてもよく、DNSメッセージ報告規則及びDNSメッセージ処理規則はそれぞれ、別々にEASDF905に伝達されてもよい。DNSメッセージ処理規則は、DNS問い合わせメッセージのように、EASDF905でUE900のDNSクライアント(client)から受信するか、又はDNS応答メッセージのように、EASDF905がUE900のDNSクライアントに送信するDNSメッセージを処理するための規則である。また、DNSメッセージ処理規則及びDNSメッセージ報告規則は、DNSサーバ907から受信したメッセージであってもよいし、DNSサーバ907に送信するメッセージの処理又は報告規則であってもよい。DNSメッセージ報告規則は、以下の情報を少なくとも1つ含むことができる。
【0164】
1)DNSメッセージ感知規則:DNSメッセージ感知規則は、EASDF905がDNSメッセージ感知を行うための規則であり、以下の情報を少なくとも1つ含むことができる。
2)DNSヘッダに含まれる情報(例えば、DNS問い合わせであるか、DNS応答であるかを示す指示子、DNSプロトコル番号。DNS over UDPか、DNS over TLCか、DNS over HTTP、又はDNS over HTTPSかどうかを示す区分子
3)DNS応答メッセージの内容(例えば、DNS応答メッセージ内のDNS回答セクションに含まれるIPアドレス、あるいはIPアドレスが特定のIPアドレス範囲内に入るかを判断するための情報)
4)DNSメッセージに含まれるFQDN情報と、FQDNが指定したFQDNに対応するかどうかを判断するための情報(例えば、FQDNリスト又は正規式で表されるFQDN)
5)DNSメッセージ内に含まれるDNS回答が権威的な回答(authoritative answer、AA)であるかどうかを識別するためのAAであるか否かを示す指示子
6)DNSメッセージ感知報告の種類:DNSメッセージが感知されたときに、それを報告する種類(例えば、以下の種類であってもよいし、これに類する他の種類であってもよい。また、このような報告の種類は、DNSメッセージ感知報告条件として表すことができる)。
7)感知されるたびに報告
8)最初の1回感知時に報告
9)DNAIに関連したIPアドレスFQDNのDNSメッセージ感知時に1回報告
10)DNS回答内のIPアドレス情報が、感知規則内のIPアドレス又はIPアドレス範囲に該当した場合、1回報告又は毎回報告
11)DNS回答と、それに関連するFQDN情報が感知規則内に該当する場合は、1回報告又は毎回報告
12)EASDF905で測定したDNSサーバ907と、EASDF905のRTTが特定値以上の場合に報告
13)EASDF905で自体的に測定したDNSサーバ907に関する各種統計情報が、しきい値以上の場合に報告
14)EASDF905が内部的に管理している特定のFQDNのDNSキャッシュ(cache)情報又は特定のDNSサーバに関連するDNSキャッシュ情報、或いは特定UEに関連したDNSキャッシュ又は特定のDNAIに関連したDNSキャッシュ情報の保管期間が満了され、DNSキャッシュ情報を削除するときに報告
15)DNSメッセージ感知報告に含まれるべき情報:
16)UE IPアドレス、UE識別子、PDUセッション識別子
17)DNN/S-NSSAI
18)SMF903識別子及びSMF903におけるUEのPDUセッションを識別するための識別子(例えば、SMコンテキストID、SMF903とEASDF905との間の接続又はトランザクションを区別するための区分子、SMF903がEASDF905へのDNS応答報告加入サービスに加入した加入要求者の識別子。又はEASDF905がDNSメッセージ報告加入を承認した後、EASDF内で自体的に加入要求を識別するために割り当てた加入要求識別子のうち少なくとも1つを含むことができる)。
19)EAS IPアドレス:DNS応答メッセージに含まれるIPアドレス、又はIPアドレスに一致するIPの範囲
20)SMF903が特定のEASス問い合わせメッセージに含むように指示したECSオプション
21)権威的vs非権威的(Authoritative vs. Non-authoritative)であるか否かの可否又は権威(Authority)の有無を示す指示子
22)EAP IPアドレスに一致した又は関連する候補DNAI情報
23)DNS問い合わせに回答したDNSサーバアドレス又は権威的な応答に回答したDNSサーバのアドレス
【0165】
なお、DNSメッセージ報告規則は、DNSメッセージ報告規則を識別することができる識別子と、報告規則が新たに追加されるのか、変更されるのか、又は削除されるのかを示す指示子とを含むことができる。
【0166】
DNSメッセージ報告規則を受信したEASDF905は、受信したDNSメッセージ又は送信したDNSメッセージに対して、DNSメッセージ報告の有無を決定することができる。
【0167】
ステップ925で、UE900のDNSクライアントは、DNS問い合わせメッセージを、EASDF905に送信することができる。UE900が送信するDNS問い合わせメッセージは、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0168】
1)UE900のIPアドレス(IPv4アドレス及び/又はIPv6アドレス)
2)DNSプロトコルを示すIPヘッダ内のプロトコル番号(例えば、DNS over UDPの場合、指定されたポート番号53番、又はDNS over TLSの場合、22番、又はDNS over HTTPの場合、80又は8080などの情報)
3)DNSヘッダ情報(例えば、DNS問い合わせであるか、応答であるかを示すフィールドの情報)
4)FQDN:UE900が対応するEASのIPアドレスを確認するために問い合わせるFQDN値
【0169】
EASDF905は、SMF903から受信したDNSメッセージ処理規則に従って、DNS問い合わせメッセージをDNSサーバ907に転送する。EASDF905は、DNSメッセージ報告をトリガするためのDNSメッセージ報告条件に適合するかどうかを確認するために、必要な統計情報を格納又は更新することができる。さらに、EASDF905は、DNSメッセージ報告の有無を決定するための報告条件に適合するかどうかを確認することができる。
【0170】
ステップ930で、EASDF905は、DNSサーバ907からDNS応答メッセージを受信する。EASDF905は、DNSメッセージ報告をトリガするためのDNSメッセージ報告条件に適合するかどうかを確認するために、必要な統計情報を格納又は更新することができる。さらに、EASF905は、DNSメッセージ報告の有無を決定するための報告条件に適合するかどうかを確認することができる。
【0171】
EASDF905は、DNS応答メッセージを感知し、DNS応答メッセージが、DNSメッセージ報告規則に含まれる報告の種類及び/又は報告条件に一致する場合、DSNメッセージに関する報告を決定することができる。
【0172】
ステップ935で、EASDF905は、DNS応答メッセージをUE900に送信する。
【0173】
ステップ940で、EASDF905は、DNS応答メッセージを感知し、DNS応答メッセージが、DNSメッセージ報告規則に含まれる報告の種類及び/又は報告の条件に一致する場合、DNSメッセージの報告を決定し、DNSメッセージに関する報告メッセージを送信する。
図9の実施形態では、ステップ940で、DNSメッセージを報告するかどうかを決定するように記載されているが、DNSメッセージを報告するかどうかを決定することは、DNS問い合わせメッセージを受信したステップ925又はDNS応答を受信したステップ930でも実行することができる。EASDF905がDNSメッセージに関する報告を決定すると、EASDF905は、ステップ920を介して受信したDNSメッセージ報告規則に含まれるDNSメッセージ報告に含まれるべき情報を参照して、必要な情報をSMF903に伝達する。EASDF905は、DNSメッセージ報告に含まれるべき情報を、EASDF905にUEごとに格納されたUEコンテキスト情報及び/又は送受信されたDNSメッセージに含まれる情報から抽出することができる。さらに、DNS報告メッセージは、EASDF905に記録された内部統計情報を含むことができる。統計情報の例には、送受信したDNS問い合わせ及び応答メッセージの回数、IPアドレス範囲ごとのメッセージ数、DNAIごと又はDNN/S-NSSAIごとのメッセージ数などの情報などが含まれてもよい。
【0174】
ステップ945で、SMF903は、EASDF905からDNSメッセージのDNS報告メッセージを受信する。SMF903は、DNS報告メッセージに含まれる情報、SMF903に設定された情報、又はPCF904又は5GC内の他のNFから設定された加入情報又は事業者のポリシー情報のうち少なくとも1つに基づいて、ローカルUPFの追加 、削除、又は変更の可否を決定することができる。SMF903は、DNS報告メッセージに含まれる情報、SMF903に設定された情報、又はPCF又は5GC内の他のNFから設定された加入情報又は事業者のポリシー情報のうち少なくとも一つに基づいて、アンカー(anchor)UPFを再選択(re-selection)することができる。アンカーUPFのリセットを決定すると、SMF903は、UE900にPDUセッション解除要求メッセージを送信して、SSC(session and service continuity)モード2で、UPF変更を実行するための一連の手順を実行することができる。SMF903は、SSCモード3方式でアンカーUPFの再選択を決定することができ、その場合、SMF903は、UE900にPDUセッション更新情報を伝達し、アンカーUPF変更手順を開始することができる。
【0175】
ステップ950において、ステップ945を介して、ローカルUPFの追加/削除/更新を決定して、関連する一連の動作を完了した場合、又はSMF903がアンカーUPFを再選択するための一連の動作を成功的に実行した場合、ステップ955で、SMF903は、PDUセッションの状態に関する更新結果を報告するために、PDUセッション状態更新メッセージを、EASDF905に伝達することができる。PDUセッション状態更新メッセージは、UE IPアドレス、PDUセッションの状態に関する情報、UE900がローカルUPFを介して、既に接続されたDNAIのリスト、及び/又はUE900がローカルUPFを介して、接続され得るDNAIのリストを含むことができる。あるいは、SMF903は、DNSメッセージ処理規則又はDNSメッセージ報告規則を新たに生成して、EASDF905に伝達することができる。あるいは、SMF903は、DNSメッセージ処理規則の変更を通知する手順を、EASDF905と共に実行することができる。一例として、ステップ940を介して、特定のDNAIに関連するローカルUPF追加生成が成功的に実行し、それによって、DNSメッセージ報告規則を変更したい場合、ステップS950を通じて、SMF903は、該当するDNSメッセージ報告規則の変更を示す指示子と共に、DNSメッセージ報告規則の条件を変更するか、又は該当するDNSメッセージ報告規則を削除して、追加のDNSメッセージ報告が発生しないようにすることができる。
【0176】
図10は、本開示の一実施形態によるEASDFがDNSメッセージを報告する手順を説明するための図である。
【0177】
図10を参照すると、ステップ1005において、EASDFは、DNSメッセージを受信する。
【0178】
ステップ1010で、DNSメッセージを受信したEASDFは、EASDFに設定されたUEのコンテキスト情報に、DNSメッセージに一致するUE識別子が含まれているかどうかを確認する。一例として、EASDFは、受信したDNSメッセージのUEのIPアドレスを確認し、該当するUEのIPアドレス(例えば、DNS問い合わせメッセージの送信元IPアドレス、又はDNS応答メッセージの宛先IPアドレス)が、SMFから受信したDNS報告メッセージ感知規則及び報告条件に一致するか否かを判断することができる。
【0179】
ステップ1020で、EASDFは、受信したDNSメッセージのヘッダ情報に含まれるメッセージの種類(例えば、DNS問い合わせメッセージであるか、DNS応答メッセージであるか)と、受信したDNSメッセージの内容に含まれる情報(例えば、FQDNが一致しているか、応答メッセージ内のIPアドレスが一致しているか)を確認する。また、EASDFは、受信したDNSメッセージの種類及び現在まで受信したDNSメッセージの個数等を、内部的に管理する統計情報として保存することができる。
【0180】
ステップ1025で、EASDFは、受信したDNSメッセージがSMFから受信したDNSメッセージ報告規則に含まれる報告の種類及び/又は条件に一致するかどうかを、統計情報及び受信したDNSメッセージに基づいて判断して、DNSメッセージ報告を行うかどうかを判断する。受信したDNSメッセージが、SMFから受信したDNSメッセージ報告規則に含まれる報告の種類及び/又は条件に一致する場合、EASDFは、ステップ1030を実行する。受信したDNSメッセージが、SMFから受信したDNSメッセージ報告規則に含まれる報告の種類及び/又は条件に一致しない場合、EASDFは、DNSメッセージ報告手順を終了する。
【0181】
ステップ1030で、EASDFは、DNS報告メッセージを生成する。DNS報告メッセージは、EASDFによって自己保存されたDNSメッセージ関連統計情報及び/又はSMFから受信したDNS報告メッセージに含まれるべき情報を含むことができる。このとき、SMFから受信したDNS報告メッセージに含まれるべき情報は、EASDFが統計情報又は受信したDNSメッセージから抽出することができる。
【0182】
ステップ1035で、EASDFは、DNS報告メッセージをSMFに伝達する。EASDFに別々の報告先アドレスが事前に登録されている場合、EASDFは、別々に登録された宛先アドレスに、DNS報告メッセージを送信する。DNS報告メッセージの宛先アドレスは、SMFであってもよく、又は5GC内の他のNF(例えば、NWDAF)又はNEFを介して、DNSメッセージ報告を登録した別のAFであってもよい。
【0183】
<第6の実施形態>
【0184】
本開示の第6の実施形態では、SMFがDNSメッセージ処理規則を生成し、生成されたDNSメッセージ処理規則を、EASDFに伝達する手順について説明する。
【0185】
図11a及び
図11bは、本開示の様々な実施形態によるSMFがDNSメッセージ処理規則をEASDFに伝達する手順を説明するための図である。
【0186】
図11a及び
図11bを参照すると、ステップ1110において、AF1107は、NEF1106にEASドメイン設定情報を送信する。EASドメイン設定情報は、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0187】
1)FQDNと正規式で表現されたFQDN(例えば、www.eas1.com又は*.eas1.com)
2)DNSサーバアドレス
3)ECSオプション
4)DNAI
5)ECAN
【0188】
さらに、EASドメイン設定情報は、1つのFQDNに対して、複数のエッジコンピューティングエリアを一度に設定するために、複数のDNSサーバアドレス、複数のECSオプション、複数のDNAI、又は複数のECANに関する情報のう少なくとも1つを含むことができる。
【0189】
ステップ1115で、NEF1106は、EASドメイン設定情報をPCF1105に伝達する。一例として、NEF1106は、UDRにEASドメイン設定情報を格納し、UDRは、該当するデータベース変更に関する通知手順を介して、EASドメイン設定情報をPCF1105に知らせることができる。別の例として、NEF1106は、PCF1105に直接EASドメイン設定情報を伝達することができる。EASドメイン設定情報は、第5の実施形態で説明したSMポリシー更新メッセージに含まれるAFの影響を受けるトラフィックステアリング強制制御情報に含まれて伝達されてもよいし、別個の独立した情報要素(Information Element)として伝達されてもよい。
【0190】
ステップ1120で、PCF1105は、SMポリシー更新手順を介して、EASドメイン設定情報をSMF1103に伝達する。一例として、SMF1103は、PCF1105からEASドメイン設定情報又はEASドメイン設定情報を含むAFの影響を受けるトラフィックステアリング強制制御情報を受信する。SMF1103は、受信したEASドメイン設定情報、UDMから受信した加入者情報、AMF1102から受信した現在UE1100の情報、現在UE1100の位置に関連したDNAI情報、生成されるか、生成するPDUセッションに関するDNN/S-NSSAI情報及び関連PDUセッションパラメータ(例えば、SSCモード1/2/3情報)、ULCL/BP(branching point)を提供するかどうかについて、SMF1103が自体管理するポリシー情報又はPCF1105から受信したポリシー情報のうち少なくとも1つに基づいて、DNSメッセージ処理規則の生成/修正/削除を決定することができ、また、DNSメッセージ規則の内容を生成することができる。
【0191】
DNSメッセージ処理規則は、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0192】
1)DNSメッセージ処理規則プロバイダ(例えば、SMF1103識別子又は別途のプロバイダ)
2)DNSメッセージ処理規則の追加/削除/変更を示す指示子
3)DNSメッセージ処理規則識別子:DNSメッセージ処理規則を生成したNF内で規則を区別するための識別子であって、規則を生成したNF(例えば、SMF1103)内でDNSメッセージ処理規則識別子の一意性の維持保証を担う。
4)DNSメッセージ感知規則:DNSメッセージ感知規則は、EASDF1104がDNSメッセージ感知を行うための規則であり、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
5)DNSヘッダに含まれる情報(例えば、DNS問い合わせであるか、DNS応答であるかを示す指示子、DNSプロトコル番号。DNS over UDPか、DNS over TLCか、DNS over HTTP、又はDNS over HTTPSかどうかを示す区分子)
6)DNS応答メッセージに含まれる情報(例えば、DNS応答メッセージ内のDNS回答に含まれるIPアドレス、又はIPアドレスが特定のIPアドレス範囲内に入るかを判断するための情報)
7)DNSメッセージに含まれるFQDN情報と、FQDNが指定したFQDNに対応するかどうかを判断するための情報(例えば、FQDNリスト又は正規式で表現されたFQDN)
8)DNSメッセージ内に含まれるDNS回答が、権威的な回答(Authoritative answer)か否かを識別し、権威的な回答(Authoritative answer)であるかを示す指示子
9)DNSメッセージ処理のためのEASドメイン設定情報:EASドメイン設定情報は、以下の情報のうち少なくとも1つを含む。
10)FQDN及び正規式で表現されたFQDN(例えば、www.eas1.com又は*.eas1.com)
11)DNSサーバアドレス:DNS問い合わせメッセージを転送するDNSサーバアドレス
12)ECSオプションの追加の可否、及びECSオプション値
13)接続されたローカルDN識別子リスト:現在UE1100からRAN1101を経由してローカルUPFまでトンネルで連結されて、UEとPDUを送受信できるローカルDNの識別子リストを指す。識別子は、ローカルDNに関連するDNAIとして表すことができる。
14)候補ローカルDN識別子リスト:現在UE1100からDNAIと呼ばれるローカルDNに、N3/N9トンネルを介して連結されていないが、現在UE1100の位置で、SMF1103の決定に応じて、ローカルUPFが生成されて接続できるローカルDNの識別子リストを指す。ローカルDN識別子は、ローカルDNに関連するDANIとして表すことができる。
15)ECAN:現在UE1100が位置する3GPP(登録商標)アクセスネットワーク(3GPP(登録商標) acess network)内の位置を代表することができる名称である。ECANは、TAIリスト、セルIDリスト、PLMN IDリスト、NPN(non-public network)IDリスト、PRA、又はAOIリストで表されるか、又はこれらのリストの組み合わせで表され得る3GPP(登録商標)アクセスネットワーク内の領域を表す名称である。
16)UEごとのコンテキスト情報:UEごとのコンテキスト情報は、EASDF1104がSMF1103から受信したDNSメッセージに対して、DNS処理規則に従う動作を実行するために、UEごとに管理されるコンテキストである。UEごとのDNSメッセージ処理コンテキスト情報は、SMF1103からPDUセッションの生成時に伝達されるPDUセッション状態報告メッセージを伝達され生成することができる。あるいは、PDUセッションを生成するとき、SMF1103から当該UE1100のためのDNSメッセージ処理規則を伝達され生成されてもよい。UEごとのコンテキスト情報は、PDUセッションが終了したときに、SMF1103からUEコンテキスト解除メッセージを受信した場合、EASDF1104が削除するか、又はSMF1103から当該UE1100のDNSメッセージ処理規則が全て除去されたとき、EASDF1104内で削除することができる。UEごとのコンテキスト情報は、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
17)UEの識別子情報: UEのIPv4又はIPv6アドレス、UEのMACアドレス、又は、UEのSUPI、又はGPSI、又はMSISDN(mobile station international subscriber directory number)情報
18)UE1100のPDUセッション識別子又はSMF1103がUE1100のコンテキストを区別できる識別子(例えば、SMコンテキスト識別子)
19)DNN/S-NSSAI
20)接続されたローカルDN識別子リスト:現在UE1100からRAN1101を経てローカルUPFまでトンネルで連結され、UE1100とPDUを送受信できるローカルDNの識別子リストを指す。ローカルDN識別子は、ローカルDNに関連するDNAIとして表すことができる。
21)候補ローカルDN識別子リスト:現在UE1100からDNAIと呼ばれるローカルDNに、N3/N9トンネルを介して接続されていないが、現在UE1100の位置でSMF1103の決定に応じて、ローカルUPFが生成され接続され得るローカルDNの識別子リストを指す。ローカルDN識別子は、ローカルDNに関連するDNAIとして表すことができる。
22)ECAN:現在UE1100が位置する3GPP(登録商標)アクセスネットワーク内の位置を代表することができる名称である。ECANは、TAIリスト、セルIDリスト、PLMN IDリスト、NPN IDリスト、PRA、又はAOIリストとして表現されるか、又は前記リストが組み合わせで表現され得る3GPP(登録商標)アクセスネットワーク内の地域を示す名称である。
【0193】
ステップ1125で、UE1100のPDUセッションが生成されるか、又はUE1100の移動に応じて、AMF1102がUE1100の位置情報を更新するか、又はPDUセッションの状態を更新するために、AMF1102は、SMコンテキスト生成/更新メッセージを、SMF1103に送信する。SMコンテキスト生成/更新メッセージは、UE1100の位置情報、UE1100の識別子、又はUE1100のPDUセッションを識別することができるDNN/S-NSSAI情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0194】
ステップ1130で、SMコンテキスト生成/更新メッセージを受信したSMF1103は、DNSメッセージ処理規則を生成又は更新することができる。DNSメッセージ処理規則は、DNS問い合わせメッセージの処理規則、DNS応答メッセージの処理規則、及びDNS応答メッセージの報告規則を含むことができる。DNSメッセージ処理規則は、以下の情報のうち少なくとも1つに基づいて、生成/更新することができる。
【0195】
1)UDMから受信したUE1100の加入者情報(例えば、UE識別子、エッジコンピューティング支援の可否、EASDF活用の可否、加入者クラスの情報)
2)PCF1105から受信したEASドメイン設定情報
【0196】
SMF1103は、ステップ1120でDNSメッセージ処理規則を生成するか、又はステップ1125で新たにDNSメッセージ処理規則を生成することができる。
【0197】
また、ステップ1120を含む前の手順では、SMF1103は、UE1100のDNSメッセージ処理規則を既に生成し、EASDF1104に既に伝達したが、ステップ1120を介して、PCF1105からEASドメイン設定情報が修正された場合、又はAFの影響を受けるトラフィックステアリング強制制御情報が修正された場合、SMF1103は、DNSメッセージ処理規則を新規に生成するか、又は既存に生成されたDNSメッセージ処理規則を更新するか、又は既存に生成されたDNSメッセージ処理規則を削除するかどうかを決定することができる。SMF1103がDNSメッセージ処理規則の生成、更新、又は削除を決定した場合、SMF1103は、DNSメッセージ処理規則を生成、更新、又は削除を命令する規則を、EASDF1104に伝達することができる。あるいは、SMF1103は、DNSメッセージ処理規則の生成、更新、又は削除を要求するメッセージを、EASDF1104に伝達することができる。あるいは、SMF1103は、UEのPDUセッションに関する状態を報告するメッセージを、EASDF1104に送信することができ、この場合、PDUセッション状態報告メッセージは、DNSメッセージ処理規則を含んでもよい。
【0198】
SMF1103からDNSメッセージ処理規則を受信したEASDF1104は、DNSメッセージ処理規則を格納する。
【0199】
ステップ1135で、EASDF1104は、UE1100からDNS問い合わせメッセージを受信する。UE1100が送信するDNS問い合わせメッセージは、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0200】
1)UE1100のIPアドレス(例えば、IPv4アドレス又はIPv6アドレス)
2)DNSプロトコルを示すIPヘッダ内のプロトコル番号(例えば、DNS over UDPの場合、指定されたポート番号53番、又はDNS over TLSの場合、22番、又はDNS over HTTPの場合、80又は8080などの情報)
3)DNSヘッダ情報(例えば、DNS問い合わせであるか、応答であるかを示すフィールドの情報)
4)FQDN:UE1100が、該当するEASのIPアドレスを確認するために問い合わせるFQDN値
【0201】
ステップ1140Aにおいて、EASDF1104に設定されたDNSサーバアドレスが、中央(Central)DNS(C-DNS)サーバアドレスに設定されている場合、EASDF1104は、DNS問い合わせメッセージを、C-DNSサーバ309に送信する。C-DNSサーバ1109は、DNS問い合わせメッセージに含まれるFQDNのDNSレゾリューション(resolution)を行う。このために、C-DNSサーバ1109は、複数の他のDNSサーバに、DNS問い合わせメッセージを送信し、それに対する応答を受信することができる。このとき、複数の他のDNSサーバは、UE1100がどのエッジコンピューティングエリアにあるかを確認するために、EASDF1104が伝達したECSオプションを確認することができる。これにより、C-DNSサーバ1109は、UE1100が要求したFQDNのEAS IPアドレスを確認する。EASDF1104からDNS問い合わせメッセージを受信したC-DNSサーバ1109は、確認されたEASのIPアドレスを含むDNS応答メッセージを、EASDF1104に送信する。
【0202】
ステップ1140Bにおいて、EASDF1104は、設定されたDNSサーバアドレスが、ローカルDNS(L-DNS)サーバ1108のアドレスである場合、ステップ355Aと同様に、EASDF1104は、L-DNSサーバ1108に、DNS問い合わせメッセージを伝達する。L-DNSサーバ1108は、前述したC-DNSサーバ1109と同様の方法で、EAS IPアドレスを確認することができる。EASDF1104からDNS問い合わせメッセージを受信したL-DNSサーバ1108は、確認されたEASのIPアドレスを含むDNS応答メッセージを、EASDF1104に送信する。
【0203】
ステップ1140Cで、EASDF1104は、設定されたDNSサーバが、SMF1103を介して伝達されると、DNS問い合わせメッセージをSMF1103に伝達する。DNS問い合わせメッセージを受信したSMF1103は、予め設定された情報を介して、DNS問い合わせメッセージを宛先アドレスに送信するためのルーティングを行う。DNSサーバに送信するために、適切なUPF(例えば、L-UPF)に、DNS問い合わせメッセージを転送し、適切なUPFを介して、DNSサーバにDNS問い合わせメッセージを送信する。DNSサーバは、前述のC-DNSサーバ1109と同様の方法で、UEが要求したDNS問い合わせメッセージのEAS IPアドレスを確認する。EASDF1104からSMF1103を経て、DNS問い合わせメッセージを受信したDNSサーバは、確認されたEASのIPアドレスを含むDNS応答メッセージを返信する。一例として、DNSサーバが返信したDNS応答メッセージは、適切なUPFを介して、SMF1103に伝達され、SMF1103は、再びDNS応答メッセージを、EASDF1104に転送する。
【0204】
EASDF1104が受信したDNS応答メッセージは、UE1100が要求したFQDNと、それに対応するEAS IPアドレスを含むことができる。DNS応答メッセージを受信したEASDF1104は、事前にSMF1103を通じて設定されたDNSメッセージ処理規則、一例として、ステップ1130で受信したPDUセッション状態報告メッセージに含まれたDNSメッセージ処理規則を確認することができる。EASDF1104は、DNSメッセージ処理規則に含まれるDNS応答メッセージ処理規則を通じて、DNS応答メッセージが、DNS応答メッセージを処理するための条件に適合しているかどうかを判断することができる。さらに、EASDF1104は、DNSメッセージ処理規則に含まれるDNS応答メッセージ報告規則を介して、DNS応答メッセージが、DNS応答メッセージを報告するための条件に一致するかどうかを判断することができる。
【0205】
ステップ1145で、EASDF1104は、DNS応答メッセージが、DNS応答メッセージ報告規則に含まれるDNS応答メッセージを報告するための条件に一致する場合、DNS報告メッセージを生成し、生成されたDNS報告メッセージをSMF1103に伝達することができる。DNS報告メッセージは、UE IPアドレス、(UE1100によって要求された)FQDN、又は(UE1100によって要求されたFQDNに対する)EAS IPアドレスのうち少なくとも1つを含むことができる。EASDF1104がDNS報告メッセージをSMF1103に伝達するより具体的な手順については、前述の
図10を参照することができる。
【0206】
SMF1103は、EASDF1104から受信したDNS報告メッセージに含まれる情報、SMF1103に設定された情報、又はPCF1105又は5GC内の他のNFから設定された加入情報又は事業者のポリシー情報のうち少なくとも一つに基づいて、ローカルUPFの追加、削除、又は変更をトリガすることができる。
【0207】
ステップ1150で、EASDF1104は、(UE1100が要求したFQDNに対する)EAS IPアドレスを含むDNS応答メッセージをUE1100に送信する。
【0208】
<第7の実施形態>
【0209】
非UE固有の非ASE(Non-UE specific EAS)のDNS設定情報は、SMFを介さずに伝達されてもよい。本開示の第7の実施形態では、UDR機能を利用して、EASDFがDNSメッセージを適切なDNSサーバに転送するか、又は適切なECSオプションを選択するために、UDRを利用して、DNSメッセージを転送する手順について説明する。
【0210】
図12は、本開示のまた別の実施形態による5Gシステムのネットワーク構造及びインターフェースを示す図である。本開示の第7の実施形態では、UDRを利用したEASドメイン設定情報を事前に準備するために、
図12のネットワーク構造を利用する方法について説明する。
【0211】
図12のネットワーク構造は、
図1のネットワーク構造にUDR1216が追加されたものであり、
図1のネットワーク構造とは異なり、EDR(EAS Domain Repository)(例えば、
図1のEDR113)が別途存在せず、EDR(EAS Domain Recordド)1213は、UDR1216に格納されているEASドメイン設定情報に関するデータを指す。
【0212】
図12を参照すると、UDR1216は、EASドメイン設定情報を格納する。EASドメイン設定情報は、エッジコンピューティングをサポートする事業者が、エッジコンピューティングプラットフォームにインストールされたEASのDNS名を処理するために、FQDNに対してIPアドレスを解決するDNSサーバの設定情報である。すなわち、EASドメイン設定情報は、DNSサーバ設定情報を含んでもよい。一例として、EASドメイン設定情報は、一例として、FQDN別、DNSサーバアドレス、ECSオプション、DNAI、対応するUE位置(TAI、Cell IDなど)のうち少なくとも1つを含むことができる。NEF1211は、基準点Nudrを介して、UDR1216に接続されており、AF1207から受信したEASドメイン設定情報を、UDR1216に格納する。EASDF1212は、基準点Nudrを介して、UDR1216からEASドメイン設定情報を取得する。EASDF1212は、SMF1205と基準点Neasdfを介して接続される。
【0213】
本開示の第7の実施形態では、EASDF1212は、最初の設置時又はEASDFコンテキスト生成/変更時に、UDR1216のEDR情報に関する公知サービスに加入する。NEF1211は、AF1207からEASドメイン設定情報を受信すると、UDR1216を介して保存し、UDR1216は、EASドメイン設定情報の変更を、EASDF1212に知らせる。EASドメイン設定情報の変更を知られているEASDF1212は、EASドメイン設定情報を更新する。UE1201がDNS問い合わせメッセージを送信すると、EASDF1212は、SMF1205から受信したDNSメッセージ規則を確認する。EASDF1212は、FQDNに対して受信した規則がなく、UDR1216に関連する情報がある場合、UDR1216にDM問い合わせ要求メッセージを送信し、EASドメイン設定情報があるか否かを確認する。EASDF1212は、UDR1216にEASドメイン設定情報がある場合、当該規則に従って、DNSサーバにDNS問い合わせメッセージを伝達する。
【0214】
図13a及び
図13bは、本開示の様々な実施形態によるEASDFがUDR機能を利用してDNSメッセージを処理する手順を説明するための図である。
図13a及び
図13bのネットワーク構造は、
図12のネットワーク構造を適用する。
【0215】
図13a及び
図13bを参照すると、ステップ1310において、EASDF1302が最初に設置されるか、又は個体化される。
【0216】
ステップ1315で、EASDF1302は、SMF1301からEASDFコンテキストの生成又は更新要求メッセージを受信する。EASDF1302が、SMF1301から受信したEASDFコンテキストの生成又は更新要求メッセージは、UE1300のPDUセッションのDNN及び/又はS-NSSAI、又はUE1300のIPアドレス、PDUセッションID、及びEASドメイン設定情報を介して、DNSメッセージを送信することを可能にするために、独自のDNSメッセージ処理規則を利用することを可能にする指示子(「独自のDNSメッセージ処理規則利用指示子」)を含むことができる。
【0217】
EASDF1302は、特定のUEに関連していないEASドメイン設定情報を利用して、UE1300から受信したDNSメッセージを、SMF1301からのDNSメッセージ処理規則なしで、直接処理することができ、SMF1301は、EASDF1302に、SMF1301によって送信されたDNSメッセージ処理規則に加えて、EASDF1302が、直接UDR1303に格納されているEASドメイン設定情報を利用して、DNSメッセージを処理できるようにする指示子を、EASDFコンテキストの生成又は更新メッセージに含めて、EASDF1302に伝達することができる。
【0218】
ステップ1320で、SMF1301からEASDFコンテキストの生成又は更新要求メッセージを受信したEASDF1302は、EASドメイン設定情報に関するデータ変更時に、通知を受けるために、DM加入(Subscribe)要求メッセージを、EASドメイン設定情報を保存して管理するUDR(EDR)1303に送信する。
【0219】
ステップ1325で、AF1305は、新規EASがインストールされた場合、EASドメイン設定情報をプロビジョニングするためのAF要求メッセージを生成し、EASドメイン設定情報を含むAF要求メッセージを、NEF1304に送信する。
【0220】
ステップ1330で、NEF1304は、AF1305がEAS設定情報をプロビジョニングできるNFであるかどうかを確認する。また、NEF1304は、AF1305から受信したAF要求メッセージに含まれるEASドメイン設定情報が、既存のEASドメイン設定情報と矛盾する情報があるか否かを確認する。NEF1304は、AF1305から受信したAF要求メッセージに含まれるEASドメイン設定情報が、既存のEASドメイン設定情報と矛盾するか、あるいはAF1305がEASドメイン設定情報をプロビジョニングできない場合、AF要求メッセージを拒否することができる。
【0221】
ステップ1335で、NEF1304は、UDR1303にAF要求メッセージに含まれるEASドメイン設定情報を格納する。
【0222】
ステップ1340において、UDR1303は、EASドメイン設定情報のデータ変更について、加入された要求がある場合、すなわち、事前にEASDF1302からDM加入要求メッセージを受信した場合、EASDF1302に、EASドメイン設定情報の変更に関するDM通知メッセージを送信する。DM通知メッセージは、ステップ1335で格納されたAF要求メッセージに含まれるEASドメイン設定情報を含むことができる。
【0223】
ステップ1345において、EASDF1302は、UDR1303から受信したDM通知メッセージに含まれたEASドメイン設定情報を格納するか、又は既存のEASドメイン設定情報を、UDR1303から受信したEASドメイン設定情報に更新する。
【0224】
ステップ1350で、EASDF1302は、UE1300からFQDNを含むDNS問い合わせメッセージを受信する。
【0225】
ステップ1355で、EASDF1302は、SMF1301から受信したDNSメッセージ処理規則があるか否かを確認する。また、EASDF1302は、予め設定されたFQDNに関する情報があるか否かを確認する。
【0226】
ステップ1360で、EASDF1302は、UE1300から受信したDNS問い合わせメッセージのDNSメッセージ処理規則がない場合、UE1300から受信したDNS問い合わせメッセージに含まれたFQDNのEASドメイン設定情報があるか否かを確認するために、UDR(EDR)1303にDM問い合わせ要求メッセージを送信する。EASDF1302が、UDR1303に送信するDM問い合わせ要求メッセージは、UE1300から受信したDNS問い合わせメッセージに含まれるFQDN、そして、ステップ1315でSMF1301から受信したUE1300のPDUセッションのDNN及び/又はS-NSSAIを含むことができる。ステップ1315で、EASDF1302がSMF1301から独自のDNSメッセージ処理規則を利用したDNS処理許可指示子を受信した場合、EASDF1302は、UDR(EDR)1303に格納されたEASドメイン設定情報を用いて、独自にDNSメッセージ処理規則を生成することができる。そして、EASDF1302は、独自に生成されたDNS処理規則を通じて、UE1300から受信したDNS問い合わせメッセージを処理することができる。
【0227】
ステップ1365で、EASDF1302からDM問い合わせ要求メッセージを受信したUDR(EDR)1303は、ステップ1335で格納されたEASドメイン設定情報を含むDM問い合わせ応答メッセージを、EASDF1302に返信する。DM問い合わせ応答メッセージに含まれるEASドメイン設定情報は、以下の情報のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0228】
1)EASの識別子:FQDN
2)エッジコンピューティングサービス領域別の情報:
3)ECAN
4)関連DNAI
5)ECSオプション:IPサブネットワークアドレス(すなわち、DNSサーバ1306にUE1300の位置を知らせるために、DNS問い合わせメッセージに追加される情報)
6)EASDF1302がUE1300から受信したDNS問い合わせメッセージを処理するときに、ECSオプションを追加すべきかどうかを示す指示子
7)EASDF1302が転送するDNSサーバのアドレス
8)関連DNAIから接続可能なEAS IPアドレス範囲(ULCLのルーティング規則の登録に活用できる)。
9)エッジコンピューティングサービスプロバイダ識別子(例えば、サービスプロバイダID及び/又はエッジコンピューティングサービスプロバイダID)
10)エッジコンピューティング加入者グループ識別子(又は加入者グループ識別子):
11)加入者グループに属する加入者にのみエッジコンピューティングサービスを提供するためのグループ識別子
12)SMF1301は、UDMから、加入者が加入者グループに属していることを確認した後、該当する加入者にのみ事前に設定されたDNS応答を提供する。
13)エッジコンピューティングデータネットワーク識別子:DNN/S-NSSAI
【0229】
ステップ1370で、EASDF1302は、UDR1303から受信したDM問い合わせ応答メッセージに含まれるEASドメイン設定情報に基づいて、DNS問い合わせメッセージをDNSサーバ1306に転送する。EASDF1302が、DNSサーバに転送するDNS問い合わせメッセージは、FQDN及び/又はECSオプションを含んでもよい。
【0230】
ステップ1375で、DNSサーバ1306は、EASDF1302から転送されたDNS問い合わせメッセージに含まれるECSオプションを考慮して、DNS問い合わせメッセージに対して、EAS IPアドレスを含むDNS回答を作成し、DNS回答を含むDNS応答メッセージをEASDF1302に返信する。
【0231】
ステップ1380で、DNSサーバ1306からDNS応答メッセージを受信したEASDF1302は、受信したDNS応答メッセージが、DNS処理規則又はDNS報告規則を満たす場合、DNS応答メッセージに含まれるEAS IPアドレスなどの情報をSMF1301に報告する。
【0232】
ステップ1385で、EASDF1302は、ステップ1375で受信したEAS IPアドレスを含むDNS応答メッセージをUE1300に伝達する。
【0233】
図14は、本開示の一実施形態によるネットワークエンティティの構造を説明するための図である。
図14の実施形態によるネットワークエンティティは、
図1、
図2、及び
図12に含まれるネットワークエンティティを含むことができる。
【0234】
図14を参照すると、ネットワークエンティティ1400は、送受信部1401、制御部1402、格納部1403を含むことができる。制御部1402は、回路又はアプリケーション固有の統合回路又は少なくとも1つのプロセッサと定義することができる。
【0235】
送受信部1401は、他のネットワークエンティティと信号を送受信することができる。送受信部1401は、例えば、他のネットワークエンティティからEAS IPアドレスを取得するための情報を受信してもよく、EAS IPアドレスを取得するための情報を、他のネットワークエンティティに送信してもよい。
【0236】
制御部1402は、本開示で提案する実施形態によるネットワークエンティティの全体的な動作を制御することができる。例えば、制御部1402は、
図3a及び
図3b~
図13a及び
図13bを参照して前述した手順に従う動作を実行するように、各ブロック間の信号フローを制御することができる。例えば、制御部1402は、前述した実施形態によるDNSメッセージを、DNSメッセージ処理規則に従って処理するために、本開示で提案する動作を制御することができる。
【0237】
格納部1403は、送受信部1401を介して送受信される情報と、制御部1402を介して生成された情報のうち少なくとも一方を格納することができる。例えば、格納部1403は、前述した実施形態によるEASドメイン設定情報などを格納してもよい。
【0238】
本開示をその様々な実施形態を参照して図示及び説明したが、本発明が定義する本開示の精神及び範囲から逸脱しない範囲内で、添付の特許請求の範囲及びその均等物などの形態及び詳細の様々な変更がなされ得ることは、当業者には自明であろう。
【符号の説明】
【0239】
1401 送受信部
1402 制御部
1403 格納部
【手続補正書】
【提出日】2023-08-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
EASDF(edge application server
(EAS) discover function)エンティティの
ための方法において
、
SMF(session management function)から、DNS
(domain name system)メッセージ処理規則を含む
コンテキストメッセージを受信するステップ、
ユーザ端末(UE)からDNS問い合わせ(query)メッセージを受信するステップ
、
前記DNSメッセージ処理規則に基づいて前
記DNS問い合わせメッセージを、DNSサーバに送信するステップ、
前記DNS問い合わせメッセージを送信した後、前記DNSサーバから
、EAS IP(internet protocol)アドレスを含むDNS応答メッセージを受信するステップ
、
前記DNSメッセージ処理規則に基づいて、前記DNS応答メッセージに関連する報告メッセージを前記SMFに送信するステップ、及び
前記DNS応答メッセージを、前記端末に送信するステップを含
み、
前記DNSメッセージ処理規則は、前記DNSメッセージ処理規則の識別子、前記DNS応答メッセージに関連するIPアドレス範囲、及び前記IPアドレス範囲に対応するDNSメッセージの1回報告インジケータを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
EDR(edge application service domain repository)からEASドメイン設定情報を受信するステップをさらに含み、
前記EASドメイン設定情報は、複数のDNSサーバアドレス、複数のECS
(enhanced DNS client subnet)オプション、複数のDNAI(Data Network Access Identifier)又は各FQDN(fully qualified domain name)に対する複数のECAN(edge computer area names)のうち少なくとも1つ
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記
コンテキストメッセージは、UE識別子、UE IP(Internet Protocol)アドレス、前記UEのイーサネットMAC(Medium Access Control)アドレス、又はSUPI(Subscription Permanent Identifier)のうち少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記DNS問い合わせメッセージは、前記EASに関連するFQDN又は前記UEのIPアドレスのうち少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記DNS問い合わせメッセージを処理するステップは、
ECSオプション及び/または前記DNSメッセージ処理規則に基づいて、前記DNS問い合わせメッセージを分類するステップ、
前記DNS問い合わせメッセージに
前記ECSオプション
を追加するかどうかを決定するステップ、及び
前記DNS問い合わせメッセージを伝達する
前記DNSサー
バを決定するステップを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記DNSサーバは、C-DNS(Central DNS)サーバ又はL-DNS(Local DNS)サーバのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記DNS問い合わせメッセージに含まれる第1のUE IPアドレスが、前記
コンテキストメッセージに含まれる第2のUE IPアドレスと一致するかどうかを判断するステップ、
前記第1のUE IPアドレスが、前記第2のUE IPアドレスと一致しない場合、デフォルト(default)DNSサーバが存在するか否かを確認するステップ、及び
前記デフォルトDNSサーバが存在する場合、前記DNS
サーバをデフォルトDNSサーバ
として決定するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のUE IPアドレスが、前記第2のUE IPアドレスと一致する場合、前記DNS問い合わせメッセージに含まれる第1のFQDN及び正規式で表され
たFQDNと一致する第2のFQDNが、
EDRから提供されたEASドメイン設定情報と関連付けられているかどうかを判断するステップ、
前記第1のFQDN及び前記第2のFQDNが、前記EASドメイン設定情報に関連付けられていない場合、前記デフォルトDNSサーバが存在するか否かを識別するステップ、及び
前記デフォルトDNSサーバが存在する場合、前記DNS問い合わせを、前記デフォルトDNSサーバに送信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記報告メッセージは、
前記DNSメッセージ処理規則内の前記1回報告インジケータに基づいて前記DNS応答メッセージに関連するEAS情報を含み、
前記EAS情報は、ローカルUPF(user plane function)の挿入を決定するために前記SMFで使用されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記SMFから変更されたDNSメッセージ処理規則を含む更新メッセージを受信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記DNSメッセージ処理規則は、FQDN関連情報をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
EASDF(edge application server
(EAS) discover function)エンティティにおいて、
送受信部、及び
前記送受信部を制御するプロセッサを含み、前記プロセッサは、
SMF(session management function)から、DNS
(domain name system)メッセージ処理規則を含む
コンテキストメッセージを受信
し、
ユーザ端末
(UE)から、DNS問い合わせ(query)メッセージを受信
し、
前記DNSメッセージ処理規則に基づいて、前
記DNS問い合わせメッセージを、DNSサーバに送信
し、
前記DNS問い合わせメッセージを送信した後、前記DNSサーバから
、EAS IP(internet protocol)アドレスを含むDNS応答メッセージを受信
し、
前記DNSメッセージ処理規則に基づいて、前記DNS応答メッセージに関連する報告メッセージを前記SMFに送信し、
前記DNS応答メッセージを、前記端末に送信するように
構成され、
前記DNSメッセージ処理規則は、前記DNSメッセージ処理規則の識別子、前記DNS応答メッセージに関連するIPアドレス範囲、及び前記IPアドレス範囲に対応するDNSメッセージの1回報告インジケータを含む、EASDFエンティティ。
【請求項13】
前記プロセッサは、EDR(edge application service domain repository)からEASドメイン設定情報を受信するようにさらに構成され、
前記EASドメイン設定情報は、複数のDNSサーバアドレス、複数のECS
(enhanced DNS client subnet)オプション、複数のDNAI(Data Network Access Identifier)、又は各FQDN(fully qualified domain name)に対する複数のエッジコンピュータエリアのうち少なくとも1つ
を含む、請求項
12に記載のEASDFエンティティ。
【請求項14】
前記
コンテキストメッセージは、UE識別子、UE IP(Internet Protocol)アドレス、UEのイーサネットMAC(Medium Access Control)アドレス、又はSUPI(Subscription Permanent Identifier)のうち少なくとも1つをさらに含む、請求項
12に記載のEASDFエンティティ。
【請求項15】
前記DNS問い合わせメッセージは、前記EASに関連するFQDN又は前記UEのIPアドレスのうち少なくとも1つをさらに含む、請求項
12に記載のEASDFエンティティ。
【請求項16】
前記DNS問い合わせメッセージを処理するために、前記プロセッサは、
ECSオプション及び/または前記DNSメッセージ処理規則に基づいて、前記DNS問い合わせメッセージを分類し、
前記DNS問い合わせメッセージに、
前記ECSオプション
を追加するかどうかを決定し、
前記DNS
問い合わせメッセージを伝達する
前記DNSサー
バを決定するようにさらに構成される、請求項
12に記載のEASDFエンティティ。
【請求項17】
前記DNSサーバは、C-DNS(central DNS)サーバ又はL-DNS(local DNS)サーバのうち少なくとも1つを含む、請求項
12に記載のEASDFエンティティ。
【請求項18】
前記DNS問い合わせメッセージを処理するために、前記プロセッサは、
前記DNS問い合わせメッセージに含まれる第1のUE IPアドレスが、前記
コンテキストメッセージに含まれる第2のUE IPアドレスと一致するか否かを判断し、
前記第1のUE IPアドレスが、前記第2のUE IPアドレスと一致しない場合、デフォルト(defolt)DNSサーバが存在するか否かを確認し、
前記デフォルトDNSサーバが存在する場合、前記DNS
サーバをデフォルトDNSサーバ
として決定するようにさらに構成される、請求項
12に記載のEASDFエンティティ。
【請求項19】
前記報告メッセージは、
前記DNSメッセージ処理規則内の前記1回報告インジケータに基づいて前記DNS応答メッセージに関連するEAS情報を含み、
前記EAS情報は、ローカルUPF(user plane function)の挿入を決定するために前記SMFで使用されることを特徴とする請求項12に記載のEASDFエンティティ。
【請求項20】
前記SMFから変更されたDNSメッセージ処理規則を含む更新メッセージを受信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項19に記載のEASDFエンティティ。
【国際調査報告】