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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-15
(54)【発明の名称】口腔スキャナーシステム
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20240207BHJP
   A61B 1/24 20060101ALI20240207BHJP
【FI】
A61B1/00 630
A61B1/24
A61B1/00 650
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023550021
(86)(22)【出願日】2021-12-29
(85)【翻訳文提出日】2023-08-18
(86)【国際出願番号】 KR2021020211
(87)【国際公開番号】W WO2022177140
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0022419
(32)【優先日】2021-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0022420
(32)【優先日】2021-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517128064
【氏名又は名称】オステムインプラント カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】OSSTEMIMPLANT CO., LTD
【住所又は居所原語表記】(Magok-dong) 3, Magokjungang 12-ro Gangseo-gu Seoul 07789 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒュン ジン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ユン ジョン
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161AA08
4C161BB06
4C161CC06
4C161GG11
(57)【要約】
本発明の一実施形態は、開放された上部に口腔スキャナー本体が結合されるケーシングと、前記ケーシングに対して回動可能に設けられる回動部と、前記口腔スキャナー本体の光学装置の中心軸上に配置される反射鏡部と、前記反射鏡部を介して前記光学装置と対面するパターンプレート部と、を含み、前記回動部の回動に連動して、前記パターンプレート部はその場で回動し、前記反射鏡部は口腔スキャナー本体に対して直線往復移動する口腔スキャナー用キャリブレーション装置を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開放された上部に口腔スキャナー本体が結合されるケーシングと、
前記ケーシングに対して回動可能に設けられる回動部と、
前記口腔スキャナー本体の光学装置の中心軸上に配置される反射鏡部と、前記反射鏡部を介して前記光学装置と対面するパターンプレート部と、を含み、
前記回動部の回動に連動して、前記パターンプレート部はその場で回動し、前記反射鏡部は前記口腔スキャナー本体に対して直線往復移動する口腔スキャナー用キャリブレーション装置。
【請求項2】
前記回動部は、
長手方向に延長される回動シャフトと、
前記回動シャフトの一側に設けられ、前記パターンプレート部と結合される第1結合部と、
前記回動シャフトの他側に設けられ、前記反射鏡部と結合される第2結合部と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の口腔スキャナー用キャリブレーション装置。
【請求項3】
前記回動シャフトの一端には、ハンドルが設けられることを特徴とする請求項2に記載の口腔スキャナー用キャリブレーション装置。
【請求項4】
前記パターンプレート部は、
パターンプレートと、
前記パターンプレートと一体に形成され、前記第1結合部と噛み合う第1連動部と、を含み、
前記第1連動部は、前記第1結合部の回動によって回動することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の口腔スキャナー用キャリブレーション装置。
【請求項5】
前記反射鏡部は、
反射鏡と、
前記反射鏡を回動可能に支持する支持部と、
前記支持部に回動可能に結合され、前記第2結合部と噛み合う第2連動部と、を含み、
前記第2結合部の回動に連動して前記第2連動部は回動し、前記反射鏡は、直線往復移動されることを特徴とする請求項4に記載の口腔スキャナー用キャリブレーション装置。
【請求項6】
前記反射鏡部は、前記第2連動部に対する前記反射鏡の回動を防止する回動防止部材をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の口腔スキャナー用キャリブレーション装置。
【請求項7】
前記反射鏡は、直線往復移動時に前記回動防止部材の傾斜面に沿って移動してその傾斜角度が調整されることを特徴とする請求項6に記載の口腔スキャナー用キャリブレーション装置。
【請求項8】
前記傾斜面の一端および他端のうちの1つ以上には、前記反射鏡の移動を制限する段差部が形成されることを特徴とする請求項7に記載の口腔スキャナー用キャリブレーション装置。
【請求項9】
前記パターンプレート部は、
パターンプレートと、
前記パターンプレートと一体に形成され、前記第1結合部と噛み合う連動部と、を含み、
前記連動部は、前記第1結合部の回動によって回動することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の口腔スキャナー用キャリブレーション装置。
【請求項10】
前記反射鏡部は、
複数の反射鏡と、
前記反射鏡を支持し、前記第2結合部と噛み合う支持部と、を含み、
前記支持部は、前記第2結合部の回動によって直線往復移動することを特徴とする請求項9に記載の口腔スキャナー用キャリブレーション装置。
【請求項11】
前記反射鏡は、第1反射鏡および第2反射鏡で構成され、
前記第1反射鏡は、前記光学装置の中心軸上に45度の角度をなすように配置され、
前記第2反射鏡は、前記パターンプレート部の長手方向軸上に45度の角度をなすように配置され、
前記第1反射鏡および前記第2反射鏡は、鏡対称をなすように配置され、前記光学装置から照射される光の方向を180度反射することを特徴とする請求項10に記載の口腔スキャナー用キャリブレーション装置。
【請求項12】
前記反射鏡部は、前記ケーシングに形成されたレールと結合されるガイド部をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の口腔スキャナー用キャリブレーション装置。
【請求項13】
前記第2結合部が回動されるとき、前記反射鏡部は、前記レールに沿って直線往復移動することを特徴とする請求項12に記載の口腔スキャナー用キャリブレーション装置。
【請求項14】
前記レールの一端および他端のうちの1つ以上には、前記反射鏡部の移動を制限する段差部が形成されることを特徴とする請求項13に記載の口腔スキャナー用キャリブレーション装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔スキャナーシステムに関するものであって、より具体的には、口腔スキャナーの精度を向上させるためにパターンプレートなどを用いて口腔スキャナーをキャリブレーションする口腔スキャナーシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
歯科補綴製作過程で印象採得は、正確な補綴物を製作するための重要な過程であって、従来は、印象材を使用して印象を採得し、その後に製作された石膏模型をもとに補綴物を製作してきたが、印象材の変形および石膏使用による誤差があるという欠点があった。
【0003】
よって、光学3次元スキャナーを使用して光学3次元撮像装置を用いて歯や歯茎のような口腔構造を測定し、CAD/CAMシステムを用いて歯科用補綴物が製作されており、特に最近は、2台以上の撮像装置で得られたイメージを用いるステレオビジョン(Stereo Vision)方式が口腔スキャナーに適用されている。
【0004】
ステレオビジョン方式の口腔スキャナーにおいては、2台以上の撮像装置で口腔の一点を撮影して2つ以上のイメージデータを取得し、これに基づいて3次元距離情報を取得するため、正確な3次元モデルデータ取得のためには、口腔スキャナーにキャリブレーションが頻繁に必要とされる。このような理由から、3次元口腔スキャナーには、別のアクセサリ(Accessory)でキャリブレーションツール(Tool)がクレードル形で提供されることが一般的である。
【0005】
一方、キャリブレーション時にパターンプレートのイメージを様々な角度から取得することがキャリブレーションの精度を向上させるのに役立つが、大韓民国登録特許第10-2129383号に開示されたキャリブレーションクレードルでは、パターンプレートが円周方向に90度ずつ8段階にかけて回転し、これに連動して直線往復移動するように構成しており、所定の角度および深さ以外では、パターンプレートのイメージを取得できないという欠点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前述した従来技術の問題点を解決するためのものであって、本発明の目的は、構造が簡単であり、様々な角度および深さからパターンプレートのイメージを取得できる口腔スキャナー用キャリブレーション装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、開放された上部に口腔スキャナー本体が結合されるケーシングと、前記ケーシングに対して回動可能に設けられる回動部と、前記口腔スキャナー本体の光学装置の中心軸上に配置される反射鏡部と、前記反射鏡部を介して前記光学装置と対面するパターンプレート部と、を含み、前記回動部の回動に連動して、前記パターンプレート部はその場で回動し、前記反射鏡部は口腔スキャナー本体に対して直線往復移動する口腔スキャナー用キャリブレーション装置を提供する。
【0008】
一実施形態において、前記回動部は、長手方向に延長される回動シャフトと、前記回動シャフトの一側に設けられ、前記パターンプレート部と結合される第1結合部と、前記回動シャフトの他側に設けられ、前記反射鏡部と結合される第2結合部と、を含み得る。
【0009】
一実施形態において、前記回動シャフトの一端には、ハンドルを設け得る。
【0010】
一実施形態において、前記パターンプレート部は、パターンプレートと、前記パターンプレートと一体に形成され、前記第1結合部と噛み合う第1連動部と、を含み、前記第1連動部は、前記第1結合部の回動によって回動できる。
【0011】
一実施形態において、前記反射鏡部は、反射鏡と、前記反射鏡を回動可能に支持する支持部と、前記支持部に回動可能に結合され、前記第2結合部と噛み合う第2連動部と、を含み、前記第2結合部の回動に連動して、前記第2連動部は回動し、前記反射鏡は直線往復移動されることを特徴とする口腔スキャナー用キャリブレーション装置。
【0012】
一実施形態において、前記反射鏡部は、前記第2連動部に対する前記反射鏡の回動を防止する回動防止部材をさらに含み得る。
【0013】
一実施形態において、前記反射鏡は、直線往復移動時に前記回動防止部材の傾斜面に沿って移動してその傾斜角度を調整されることができる。
【0014】
一実施形態において、前記傾斜面の一端および他端のうちの1つ以上には、前記反射鏡の移動を制限する段差部が形成され得る。
【0015】
一実施形態において、前記パターンプレート部は、パターンプレートと、前記パターンプレートと一体に形成され、前記第1結合部と噛み合う連動部と、を含み、前記連動部は、前記第1結合部の回動によって回動できる。
【0016】
一実施形態において、前記反射鏡部は、複数の反射鏡と、前記反射鏡を支持し、前記第2結合部と噛み合う支持部と、を含み、前記支持部は、前記第2結合部の回動によって直線往復移動できる。
【0017】
一実施形態において、前記反射鏡は、第1反射鏡および第2反射鏡で構成され、前記第1反射鏡は、前記光学装置の中心軸上に45度の角度をなすように配置され、前記第2反射鏡は、前記パターンプレート部の長手方向軸上に45度の角度をなすように配置され、前記第1反射鏡および前記第2反射鏡は、鏡対称をなすように配置され、前記光学装置から照射される光の方向を180度反射することができる。
【0018】
一実施形態において、前記反射鏡部は、前記ケーシングに形成されたレールと結合されるガイド部をさらに含み得る。
【0019】
一実施形態において、前記第2結合部が回動されるとき、前記反射鏡部は、前記レールに沿って直線往復移動できる。
【0020】
一実施形態において、前記レールの一端および他端のうちの1つ以上には、前記反射鏡部の移動を制限する段差部が形成され得る。
【発明の効果】
【0021】
本発明の一態様によると、回動部の回動に連動してパターンプレートが回動され、反射鏡が口腔スキャナー本体に対して直線往復移動されることにより、パターンプレートのイメージを様々な角度および深さから取得することができ、これによりキャリブレーションの精度を向上させることができる。
【0022】
本発明の効果は、前述した効果に限定されるものではなく、本発明の詳細な説明または特許請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能なすべての効果を含むものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置の斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置の内部空間の斜視図である。
図3図1の分解斜視図である。
図4】本発明の一実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置の動作過程を示す断面図である。
図5】本発明の一実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置の動作過程を示す断面図である。
図6】本発明の他の実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置の斜視図である。
図7】本発明の他の実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置の内部空間の斜視図である。
図8図6の分解斜視図である。
図9】本発明の他の実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置の動作過程を示す断面図である。
図10】本発明の他の実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置の動作過程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付の図面を参照して本発明を説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態で実施することができ、したがって、本明細書に記載の実施形態に限定されるものではない。なお、図面において本発明を明確に説明するために説明と関係のない部分は省略し、明細書全体を通じて類似の部分については類似の図面符号を付けた。
【0025】
明細書全体において、ある部分が他の部分と「接続」されているとするとき、これは「直接的に接続」されている場合だけでなく、その中間に他の部材を挟んで「間接的に接続」されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」と言うとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに備え得ることを意味する。
【0026】
本明細書で使用される「第1」または「第2」などの序数を含む用語は、様々な構成要素またはステップを説明するために使用できるが、当該構成要素またはステップは、序数によって限定されてはならない。序数を含む用語は、1つの構成要素またはステップを他の構成要素またはステップから区別するためのみに解釈されるべきである。
【0027】
<第1実施形態>
図1は、本発明の一実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置の斜視図である。図2は、口腔スキャナー用キャリブレーション装置の内部空間の斜視図である。図3は、図1の分解斜視図である。図4および図5は、本発明の一実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置の動作過程を示す断面図である。
【0028】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0029】
図1および図2に示すように、本発明の一実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置1000は、口腔スキャナーの光学装置をキャリブレーションする装置であって、ケーシング100、回動部200、パターンプレート部300、反射鏡部400を含む。
【0030】
ケーシング100は、口腔スキャナー用キャリブレーション装置1000の外周表面を形成するものであって、内部空間を形成するボディ110と、ボディ110の上部一側に形成され、口腔スキャナー本体1が挿入されて支持される挿入部120と、ボディ110の一側を覆うように構成されるカバー130と、を含む。一般に、口腔スキャナーは、光学装置およびイメージングボードが配置される口腔スキャナー本体1と、内部に反射鏡が配置されたプローブチップで構成され、光学装置は、口腔スキャナー本体1の開口部に向けて光を照射する光源と開口部を介して流入する光をイメージングボードに集光させる一対の撮像装置で構成される。
【0031】
このとき、プローブチップは、被検者の口腔内に挿入されて患者の口腔スキャンを進行するため、反射部材に患者の口腔の湿気が溜まることがあり、これに対してプローブチップを装着したままキャリブレーションを行う場合、キャリブレーションの精度が落ちることがある。したがって、反射部材の否定的な影響を最小限に抑えるために、ケーシング100には、プローブチップが除去された口腔スキャナー本体1のみを挿入することが好ましい。
【0032】
好ましくは、口腔スキャナー本体1が挿入部120に固定されるように、挿入部120は、口腔スキャナー本体1の端部形状に対応するように形成され得る。より好ましくは、口腔スキャナー本体1の端部には、その周方向に沿って形成された溝が形成され、挿入部120の内周面の周りには、前記溝に対応する突起が形成され得る。この場合、口腔スキャナー本体1が挿入部120に挿入されるとき、前記溝と前記突起が結合して口腔スキャナー本体1を挿入部120にしっかりと固定することができる。
【0033】
ボディ110は、図2に示すように、内部に空間が形成される台形形状を有し得るが、これに限定されず、様々な形状を適用できる。口腔スキャナー本体1の光源から発光した光は、後述するボディ110の内部に配置される反射鏡部400に照射される。
【0034】
一方、本発明の一実施形態によるパターンプレート部300は、その長手方向軸が口腔スキャナー本体1の中心軸と直交する軸上に位置するようにボディ110の内周面の側面に設けられる。これにより、パターンプレート部300は、後述する反射鏡部400を介して口腔スキャナー本体1内部の光学装置と対面し、これはパターンプレート310と安着部320とを含む。
【0035】
具体的には、パターンプレート310は、正方形の形状に形成され得、様々なパターンが形成され得る。例えば、パターンは、格子柄で上下左右に隣接する格子と格子との間の明暗が鮮明に区別されるように形成されたものであり得る。
【0036】
パターンプレート310は、安着部320上に安着する。このとき、パターンプレート310の傾斜角度は、反射鏡410を介して反射して入射する光を基準にして40度以上50度未満になるように設定されることが好ましい。パターンプレート310が入射光を基準に直交するように配置される場合、パターンプレート310に形成された各パターンが同じ面に対する同じ深さ情報(または、高さ情報)を有するという欠点があるため、パターンプレート310を入射光に対して所定の角度で傾斜配置することによって、キャリブレーション効果を増大させるように設計されたものである。このために、パターンプレート310が安着する安着部320の上面をその長手方向に対して40度以上50度未満の傾斜角度をなす傾斜面に形成することが好ましい。
【0037】
安着部320は、前述した傾斜面とともに、長手方向に延長されるように形成される延長部321(図追加)を含み、前記延長部321は、後述する回動部200の据え置き部240に回動可能に支持される。
【0038】
パターンプレート部300は、後述する回動部200の回動に連動して回動されるように、安着部320の下端に形成された延長部321と一体に形成される第1連動部330をさらに含む。第1連動部330は、図示のように平歯車の形状に形成されることが好ましいが、これに限定されるものではなく、様々なギアを適用できる。
【0039】
一方、本発明の一実施形態による反射鏡部400は、口腔スキャナー本体1の光学装置から照射された光を前述のパターンプレート310側に反射させる反射鏡410と前記反射鏡410を口腔スキャナー本体1に対して傾斜するように支持する支持部420で構成される。具体的には、反射鏡410は、長方形の鏡で形成され得るが、これに限定されるものではなく、様々な形状の鏡を適用できる。
【0040】
支持部420は、直方体の形状の本体と、本体の両側から長手方向に延長される自由端421と、を含み、自由端421には、前記反射鏡410が回動可能に結合される。このために、反射鏡410の回動中心の両側には、突出部が形成され、前記突出部は、前記自由端421に形成される開口に結合される。
【0041】
また、反射鏡部400は、後述する回動部200の回動に連動して直線往復移動するように、第2連動部430をさらに含む。具体的には、第2連動部430は、長手方向に長く延長されるように形成されたシャフトの形状に形成され、その端部には、後述する回動部200の第2結合部230と噛み合うように形成された回動ギア431が設けられる。回動ギア431は、図示のように、ヘリカルギアの形状に形成されることが好ましいが、これに限定されるものではなく、様々なギアを適用できる。
【0042】
好ましくは、図3に示すように、第2連動部430の両側を回動可能に支持する据え置き部440、441がボディ110の内周面に設けられ得、より好ましくは、据え置き部440、441の内周面には、第2連動部430の回動を円滑にするベアリングが設けられ得る。
【0043】
好ましくは、第2連動部430は、支持部420を貫通するように形成され、第2連動部430の外周面には、第1ねじ山432が形成され、支持部420の貫通孔の内周面には、前記第1ねじ山432に対応する第2ねじ山422が形成される。
【0044】
このとき、反射鏡410および支持部420が第2連動部430の長手方向に沿って直線往復移動できるように、本発明の一実施形態による反射鏡部400は、回動防止部材450をさらに含む。
【0045】
具体的には、図3に示すように、回動防止部材450は、据え置き部440の上部面に形成される板状の形状であり、その上面には、反射鏡410の端部が安着する。これにより、第2連動部430が後述する回動部200に連動して回動するとき、反射鏡410および支持部420は、前記回動防止部材450によって回動が防止され、第1ねじ山432と第2ねじ山422との間で回動が行われ、これにより反射鏡410および支持部420が直線移動するようになる。
【0046】
好ましくは、支持部420に対する反射鏡410の回動中心には、トーションばねが配置され得、この場合に反射鏡410は、回動防止部材450の上面に密着して移動できる。
【0047】
このとき、回動防止部材450は、反射鏡410および支持部420の歪みを防止するだけで十分であるため、様々な形状を適用できる。
【0048】
一方、前述したようにステレオビジョン方式の口腔スキャナーにおいては、口腔の一点を同一焦点とする2つのイメージデータに基づいて3次元距離情報を取得するため、正確な3次元モデルデータ取得のためには、口腔スキャナーにキャリブレーションが頻繁に必要とされる。このとき、パターンプレート310のイメージを様々な角度および深さから取得すれば、キャリブレーションの精度を向上させることができる。
【0049】
このために、本発明の一実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置1000は、前述したパターンプレート部300および反射鏡部400と連動して回動する回動部200をさらに含む。
【0050】
回動部200は、挿入部120の反対側のボディ110の内周面に設けられ、回動シャフト210、第1結合部220および第2結合部230で構成される。回動シャフト210は、口腔スキャナー本体1の長手方向に対して垂直に長く延長され、その一側および他側には、パターンプレート部300および反射鏡部400と噛み合う結合部が設けられる。
【0051】
具体的には、回動シャフト210の一側には、平歯車状の第1結合部220が配置され、これは前述したパターンプレート部300の第1連動部330と噛み合う。これにより、回動シャフト210が回動すると、第1結合部220に噛み合う第1連動部330が回動され、パターンプレート部300は、長手方向軸を中心に回動することになる。
【0052】
好ましくは、回動シャフト210の360度回動時にパターンプレート部300が90度回動することができるが、これに限定されるものではない。
【0053】
好ましくは、回動シャフト210の一側は、ボディ110を貫通してボディ110の外側に延長され得、その端部には、ユーザが回動シャフト210を容易に回動させることができるように、ハンドル211が形成され得る。ただし、このようにユーザによって手動で回動されるものに限定されるものではなく、モータなどによって自動的に回動することができる。
【0054】
好ましくは、図3に示すように、回動シャフト210の両側を回動可能に支持する据え置き部240、241がボディ110の内周面に設けられ得、このとき、パターンプレート部300側の据え置き部240は、回動シャフト210だけでなく、パターンプレート部300の安着部320の延長部321をともに支持することが好ましい。より好ましくは、据え置き部240、241の内周面には、回動シャフト210およびパターンプレート部300の回動を円滑にするベアリングが設けられ得る。
【0055】
回動シャフト210の他側には、スクリューギヤ形状の第2結合部230が配置され、これは前述した反射鏡部400の回動ギア431と噛み合う。回動シャフト210がその長手方向軸を中心に回動すると、第2結合部230に噛み合う回動ギア431が回動シャフト210の長手方向軸に直交する第2連動部430の長手方向軸を中心に回動する。これにより、第2連動部430の第1ねじ山432に結合される支持部420が第2連動部430の長手方向に沿って直線往復移動することになり、前記支持部420および前記支持部420に結合された反射鏡410が口腔スキャナー本体1の中心軸を基準に往復移動することになる。
【0056】
好ましくは、回動シャフト210の360度回動時に反射鏡410が1mmだけ直線往復移動できるが、これに限定されるものではない。
【0057】
一方、パターンプレート310は、その場で回動されるため、口腔スキャナー本体1に対する反射鏡410の位置が変更されるときに反射鏡410の傾斜角度が変更されなければ光学装置で照射された光がパターンプレート310の中心から離隔した場所に向かって反射され得る。
【0058】
具体的には、図4のように、反射鏡410の中心とパターンプレート310の中心が一致する場合、反射鏡410が45度の角度を維持すると、光学装置から照射された光は、パターンプレート310の中心に到達する。
【0059】
しかし、反射鏡410が図5のように光学装置に近づくと、反射鏡410の中心とパターンプレート310の中心が不一致となるため、光学装置から照射される光の入射角および反射角は、増加しなければならない。逆に、反射鏡410が光学装置から離れる場合、光学装置から照射される光の入射角および反射角は、減少しなければならない。
【0060】
したがって、本発明の一実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置1000は、反射鏡410の直線往復移動時の回動防止部材450を介して反射鏡410の傾斜角度を調整することを特徴とする。
【0061】
具体的には、図3図5に示すように、回動防止部材450は、その厚さが口腔スキャナー本体1に近づくほど厚くなる傾斜面451で形成されることが好ましい。
【0062】
例えば、反射鏡410が口腔スキャナー本体1に近接するときは、傾斜面451の上側に沿って移動して口腔スキャナー本体1に対する傾斜角が小さくなり、光の入射角および反射角は増加する。また、反射鏡410が口腔スキャナー本体1から離れるときは、傾斜面451の下側に沿って移動して口腔スキャナー本体1に対する傾斜角が大きくなり、光の入射角および反射角は減少する。
【0063】
好ましくは、前記傾斜面451の傾斜角度は、反射鏡410から反射される光がパターンプレートの中心に向かうように設計され得る。
【0064】
より好ましくは、傾斜面451の一端および他端のうちの1つ以上には、反射鏡410の直線移動を制限する段差部452が形成され得る。
【0065】
このように、回動部200の回動に連動してパターンプレート310が回動し、同時に反射鏡410の口腔スキャナー本体1についての位置が変更されるため、キャリブレーション時にパターンプレート310のイメージを様々な角度および深さから取得することができ、これによってキャリブレーションの精度を向上させることができる。
【0066】
以下、本発明の一実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置1000の動作過程について詳細に説明する。
【0067】
ユーザが、ケーシング100のボディ110の外側に設けられたハンドル211を握って回動させる場合、前記ハンドル211と一体に形成される回動シャフト210が回動される。前記回動シャフト210の回動によって回動シャフト210の一側に配置される第1結合部220に噛み合う第1連動部330が回動すると、パターンプレート部300がその長手方向軸を中心に回動することになる。同時に、回動シャフト210の他側に配置される第2結合部230に噛み合う第2連動部430が長手方向軸を中心に回動する。これにより、第2連動部430の第1ねじ山432に結合される支持部420が第2連動部430の長手方向軸に沿って左右に往復移動することになり、前記支持部420に結合された反射鏡410が口腔スキャナー本体1に対して直線往復移動することになる。
【0068】
すなわち、回動部200の回動に連動してパターンプレート310が回動され、反射鏡410が口腔スキャナー本体1に対して直線往復移動されるため、パターンプレート310のイメージを様々な角度および深さから取得することができ、これによってキャリブレーションの精度を向上させることができる。
【0069】
<第2実施形態>
図6は、本発明の他の実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置の斜視図であり、図7は、本発明の他の実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置の内部空間の斜視図であり、図8は、図6の分解斜視図であり、図9および図10は、本発明の他の実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置の動作過程を示す断面図である。
【0070】
以下、本発明の他の実施形態(第2実施形態)による口腔スキャナー用キャリブレーション装置1000’について、図6図10を参照して説明する。前記第1実施形態と重複する部分は省略する。
【0071】
図6および図7に示すように、本発明の他の実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置1000’は、口腔スキャナーの光学装置をキャリブレーションする装置であって、ケーシング100’、回動部200’、パターンプレート部300’、反射鏡部400’を含む。
【0072】
ケーシング100’は、口腔スキャナー用キャリブレーション装置1000’の外周表面を形成するものであって、内部空間を形成するボディ110’と、ボディ110’の上部の一側に形成され、口腔スキャナー本体1が挿入されて支持される挿入部120’と、ボディ110’の両側を覆うように構成される第1、2カバー130’、140’と、を含む。
【0073】
一方、本発明の他の実施形態によるパターンプレート部300’は、その長手方向軸が口腔スキャナー本体1の中心軸と平行な軸上に位置するようにボディ110’の内部に設けられる。これにより、パターンプレート部300’は、後述する反射鏡部400’を介して口腔スキャナー本体1内部の光学装置と対面し、これはパターンプレート310’、安着部320’を含む。
【0074】
安着部320’は、傾斜面とともに長手方向に延長されるように形成される延長部321’を含み、前記延長部321’は、後述する回動部200’の据え置き部240’に回動可能に支持される。より好ましくは、第2カバー140’の内側面には、前記安着部320’を支持する支持台141’が延長形成され、前記支持台141’に前記安着部320’が支持され得る。
【0075】
パターンプレート部300’は、後述する回動部200’の回動に連動して回動されるように、安着部320’の下端に形成された延長部321’と一体に形成される連動部330’をさらに含む。連動部330’は、図示のように平歯車の形状に形成されることが好ましいが、これに限定されるものではなく、様々なギアを適用できる。
【0076】
一方、前述したように、パターンプレート310’は、口腔スキャナー本体1の中心軸と平行な軸上に位置するため、光学装置から照射される光がパターンプレート310’に入射するためには、反射鏡を介して180度反射されなければならない。
【0077】
このために、本発明の他の実施形態による反射鏡部400’は、口腔スキャナー本体1の光学装置から照射された光を前述したパターンプレート310’側に反射させる複数の反射鏡と、前記反射鏡を口腔スキャナー本体1に対して傾斜するように支持する支持部420’で構成される。
【0078】
具体的に、第1反射鏡410’は、口腔スキャナー本体1の中心軸上に45度の角度で配置され、第2反射鏡411’は、パターンプレート部300’の長手方向軸上に45度の角度で配置される。すなわち、第1反射鏡410’および第2反射鏡411’は、口腔スキャナー本体1の中心軸と、パターンプレート部300’の長手方向軸の中心に位置する平面を基準に鏡対称となる。この場合、光学装置から照射される光は、第1反射鏡410’および第2反射鏡411’を介して180度反射され、第2反射鏡411’の上側に設けられるパターンプレート310’に入射する。反射鏡は、長方形のミラーで形成され得るが、これに限定されるものではなく、様々な形状のミラーを適用できる。
【0079】
支持部420’は、直方体の形状の本体と、前記第1および第2反射鏡410’、411’に角度を付けて支持するように前記本体から延長される固定部と、を含む。
【0080】
また、反射鏡部400’は、後述する回動部200’の回動に連動して直線往復移動するように、ガイド部422’をさらに含む。具体的には、後述するように、回動部200’の回動に応じて反射鏡部400’が口腔スキャナー本体1を基準に直線往復移動できるように、第2カバー140’の内側面には、口腔スキャナー本体1の中心軸に平行な方向に延長されるレール142’が形成され、ガイド部422’は、前述したレール142’を包むように、支持部420’の一側の下端に「コ」字状に形成される。
【0081】
好ましくは、レール142’の一端および他端のうちの1つ以上には、反射鏡部400’の直線移動を制限する段差部が形成され得る。
【0082】
このように、ガイド部422’がレール142’に結合される場合、後述するように、回動部200’の回動時に反射鏡部400’が回動することが防止されるだけでなく、ガイド部422’の移動方向をガイドすることができる。
【0083】
好ましくは、支持部420’には、後述する回動部200’が結合される貫通孔が形成され、貫通孔の内周面には、ねじ山421’が形成される。
【0084】
一方、前述したように、パターンプレート310’のイメージを様々な角度および深さから取得すれば、キャリブレーションの精度を向上させることができる。
【0085】
このために、本発明の他の実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置1000’は、前述したパターンプレート部300’および反射鏡部400’と連動して回動する回動部200’をさらに含む。
【0086】
回動部200’は、ボディ110’の内周面の一側に設けられ、回動シャフト210’、第1結合部220’および第2結合部230’で構成される。回動シャフト210’は、口腔スキャナー本体1の中心軸と平行な方向に延長され、その一側には、パターンプレート部300’と噛み合う第1結合部220’が設けられる。
【0087】
具体的には、回動シャフト210’の一側には、平歯車状の第1結合部220’が配置され、これは前述したパターンプレート部300’の連動部330’と噛み合う。これにより、回動シャフト210’が回動すると、第1結合部220’に噛み合う連動部330’が回動され、パターンプレート部300’は、長手方向軸を中心に回動することになる。
【0088】
好ましくは、回動シャフト210’の360度回動時にパターンプレート部300’が90度回動することができるが、これに限定されるものではない。
【0089】
好ましくは、回動シャフト210’の他側は、ボディ110’を貫通してボディ110’の外側に延長され得、その端部には、ユーザが回動シャフト210’を容易に回動させることができるように、ハンドル211’が形成され得る。ただし、このようにユーザによって手動で回動されるものに限定されるものではなく、モータなどによって自動的に回動できるであろう。
【0090】
好ましくは、図8に示すように、回動シャフト210’の両側を回動可能に支持する据え置き部240’、241’がカバーの内側面に設けられ得、このとき、パターンプレート部300’側の据え置き部240’は、回動シャフト210’だけでなく、パターンプレート部300’の安着部320’の軸を共に支持することが好ましい。より好ましくは、据え置き部240’、241’の中心部には、回動シャフト210’およびパターンプレート部300’の回動を円滑にするベアリングが設けられ得る。
【0091】
回動シャフト210’の他側には、ねじ山形状の第2結合部230’が形成される。また、第2結合部230’は、前述した反射鏡部400’の支持部420’の貫通孔に結合される。具体的に、貫通孔の内周面には、第2結合部230’に対応するねじ山421’が形成され、回動シャフト210’および反射鏡部400’は、互いに回動可能に結合される。
【0092】
このとき、回動シャフト210’がその長手方向軸を中心に回動すると、ねじ山421’と第2結合部230’との間の摩擦力によって回動シャフト210’に加えられる回転力が反射鏡部400’の支持部420’に作用するが、前述したように、支持部420’に形成されたガイド部422’がケーシング100’のカバーに形成されたレール142’に結合されるため、支持部420’の回動が制限される。
【0093】
これにより、支持部420’は、レール142’の長手方向に沿って直線往復移動することになり、前記支持部420’および前記支持部420’に支持される反射鏡は、口腔スキャナー本体1の中心軸を基準に往復移動することになる。
【0094】
好ましくは、回動シャフト210’の360度回動時に反射鏡部400’が0.5mmだけ直線往復移動できるが、これに限定されるものではない。
【0095】
図9および図10に示すように、回動部200’の回動に連動してパターンプレート310’が回動され、口腔スキャナー本体1に対する反射鏡410’、411’の位置が変更されるため、キャリブレーション時にパターンプレート310’のイメージを様々な角度および深さから取得することができ、キャリブレーションの精度を向上させることができる。
【0096】
以下、本発明の他の実施形態による口腔スキャナー用キャリブレーション装置1000’の動作過程について詳細に説明する。
【0097】
ユーザがケーシング100’のボディ110’の外側に設けられたハンドル211’を握って回動させる場合、前記ハンドル211’と一体に形成される回動シャフト210’が回動する。前記回動シャフト210’の回動によって回動シャフト210’の一側に配置される第1結合部220’に噛み合う連動部330’が回動すると、パターンプレート部300’がその長手方向軸を中心に回動することになる。同時に、回動シャフト210’の他側にねじ結合された反射鏡部400’に回転力が加えられるが、反射鏡部400’のガイド部422’は、ケーシング100’のカバーに形成されたレール142’に結合されて回動が制限され、これにレール142’に沿って直線往復移動することになる。すなわち、反射鏡部400’は、口腔スキャナー本体1に対して直線往復移動することになる。
【0098】
このように、回動部200’の回動に連動してパターンプレート310’が回動され、反射鏡は、口腔スキャナー本体1に対して直線往復移動されるため、パターンプレート310’のイメージを様々な角度および深さから取得することができ、これによってキャリブレーションの精度を向上させることができる。
【0099】
前述した本発明の説明は、例示のためのものであり、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態に容易に変形が可能であることを理解できるであろう。したがって、前述した実施形態は、すべての点で例示的なものであり、限定的なものではないと理解するべきである。例えば、単一型で説明されている各構成要素は、分散して実施することができ、同様に分散したものと説明されている構成要素も結合された形態で実施されることができる。
【0100】
本発明の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲、そして、その均等概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0101】
1:口腔スキャナー本体
1000、1000’:口腔スキャナー用キャリブレーション装置
100、100’:ケーシング
200、200’:回動部
300、300’:パターンプレート部
400、400’:反射鏡部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】