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特表2024-507034ロータ組立体、圧縮機及び空気調和機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-16
(54)【発明の名称】ロータ組立体、圧縮機及び空気調和機
(51)【国際特許分類】
   F04C 18/16 20060101AFI20240208BHJP
   F04C 29/00 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
F04C18/16 E
F04C29/00 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532679
(86)(22)【出願日】2021-10-25
(85)【翻訳文提出日】2023-08-22
(86)【国際出願番号】 CN2021126066
(87)【国際公開番号】W WO2022179143
(87)【国際公開日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】202110216925.X
(32)【優先日】2021-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517441262
【氏名又は名称】グリー エレクトリック アプライアンス、インコーポレイテッド オブ チューハイ
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】タン、ジェンミン
(72)【発明者】
【氏名】リュウ、ホア
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ジーピン
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハン
(72)【発明者】
【氏名】ウー、シャオクン
(72)【発明者】
【氏名】ロン、ジョンケン
【テーマコード(参考)】
3H129
【Fターム(参考)】
3H129AA03
3H129AA15
3H129AB03
3H129BB24
3H129BB32
3H129CC05
3H129CC16
3H129CC17
3H129CC22
3H129CC38
(57)【要約】
第1の軸(11)を中心に回転可能である第1のロータ(20)であって、第1のロータ(20)が、第1の部分(22)及び第2の部分(24)を備える、第1のロータ(20)と、第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)を担持する第1のシャフト(10)であって、第1のシャフト(10)が、反対側に配置されている第1の端部(12)及び第2の端部(14)を有する、第1のシャフト(10)と、を備え、第1のロータ(20)が、回転中に第1の端部(12)から第2の端部(14)に向かう方向、又は第2の端部(14)から第1の端部(12)に向かう方向に、予め設定された作用力が付与されるように構成される、圧縮機(200)。圧縮機(200)の容量を実質的に変化させずに圧縮機(200)のサイズを縮小することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の軸(11)を中心に回転可能である第1のロータ(20)であって、前記第1のロータ(20)が、第1の部分(22)及び第2の部分(24)を備える、第1のロータ(20)と、
前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)を担持するように構成された第1のシャフト(10)であって、前記第1のシャフト(10)が、反対側に配置されている第1の端部(12)及び第2の端部(14)を有する、第1のシャフト(10)と、
を備え、
前記第1のロータ(20)が、回転中に前記第1の端部(12)から前記第2の端部(14)に向かう方向、又は前記第2の端部(14)から前記第1の端部(12)に向かう方向に、予め設定された作用力が付与されるように構成される、圧縮機(200)。
【請求項2】
第2の軸(31)を中心に回転可能な第2のロータ(40)であって、前記第2のロータ(40)が、前記第1の部分(22)に係合する第3の部分(42)及び前記第2の部分(24)に係合する第4の部分(44)を備える、第2のロータ(40)と、
前記第3の部分(43)及び前記第4の部分(44)を担持するように構成された第2のシャフト(30)と、
をさらに備え、
前記第2のロータ(40)が、前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の回転中に、前記第1の端部(12)から前記第2の端部(14)に向かう方向、又は前記第2の端部(14)から前記第1の端部(12)に向かう方向に、予め設定された作用力が付与されるように構成される、請求項1に記載の圧縮機(200)。
【請求項3】
前記第1の部分(22)の形状が、前記第2の部分(24)及び前記第4の部分(44)の形状と異なり、並びに/又は
前記第3の部分(42)の形状が、前記第2の部分(24)及び前記第4の部分(44)の形状と異なり、その結果、前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の回転中、気圧差が発生して、前記予め設定された作用力が形成される、請求項2に記載の圧縮機(200)。
【請求項4】
前記第1の部分(22)、前記第2の部分(24)、前記第3の部分(42)、及び前記第4の部分(44)の形状が、長さ、螺旋羽根の数、端面プロファイル、螺旋羽根の密度、及び直径のうちのいずれか1つを含む、請求項2又は3に記載の圧縮機(200)。
【請求項5】
前記第1の部分(22)及び/又は前記第3の部分(42)に、第1の空気供給孔(221)が設けられ、前記第2の部分(24)及び/又は前記第4の部分(44)に、第2の空気供給孔(241)が設けられ、前記第1の空気供給孔(221)及び前記第2の空気供給孔(241)が、前記予め設定された作用力を形成するために前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の回転中に気圧差を生じるよう互いに異なるように構成される、請求項2から4のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項6】
前記第1の空気供給孔(221)の数が、前記第2の空気供給孔(241)の数と異なり、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)のサイズが、前記第2の空気供給孔(241)のサイズと異なり、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)と前記第2部分(24)から離れている前記第1の部分(22)の端面との間の距離が、前記第2の空気供給孔(241)と前記第1の部分(22)から離れている前記第2部分(24)の端面との間の距離と異なり、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)と前記第4の部分(44)から離れている前記第3の部分(42)の端面との間の距離が、前記第2の空気供給孔(241)と前記第3の部分(42)から離れている前記第4の部分(44)の端面との間の距離と異なる、請求項5に記載の圧縮機(200)。
【請求項7】
前記第1の部分(22)及び前記第3の部分(42)の少なくとも一方に、空気供給孔が設けられ、並びに/又は、前記第2の部分(24)及び前記第4の部分(44)の少なくとも一方に、空気供給孔が設けられる、請求項2から6のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項8】
前記第1の部分(22)に対応するハウジング(60)の一部分が、前記第2の部分(24)及び前記第4の部分(44)に対応する前記ハウジング(60)の部分とは異なる形状を有し、並びに/又は
前記第3の部分に対応する前記ハウジング(60)の一部分が、前記第2の部分(24)及び前記第4の部分(44)に対応する前記ハウジング(60)の前記部分とは異なる形状を有し、それにより、前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の回転中に気圧差が発生して、前記予め設定された作用力を形成する、請求項2から6のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項9】
前記ハウジング(60)に、第1の排気ポート(201)及び第2の排気ポート(202)が設けられ、前記第1の端部(12)から前記第2の端部(14)に向かう方向に沿った前記第1の排気ポート(201)の長さが、前記第2の端部(14)から前記第1の端部(12)に向かう方向に沿った前記第2の排気ポート(202)の長さと異なる、請求項1から8のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項10】
前記第1の部分(22)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分及び/又は前記第3の部分(42)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分に、第1の空気供給孔(221)が設けられ、前記第2の部分(24)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分及び/又は前記第4の部分(44)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分に、第2の空気供給孔(241)が設けられ、
前記第1の空気供給孔(221)の数が前記第2の空気供給孔(241)の数と異なり、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)のサイズが、前記第2の空気供給孔(241)のサイズと異なり、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)と前記第2部分(24)から離れている前記第1の部分(22)の端面との間の距離が、前記第2空気供給孔(241)と前記第1の部分(22)から離れている前記第2の部分(24)の端面との間の距離と異なり、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)と前記第4部(44)から離れている前記第3の部分(42)の端面との間の距離が、前記第2の空気供給孔(241)と前記第3の部分(42)から離れている前記第4の部分(44)の端面との間の距離と異なる、請求項2から8のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項11】
前記第1の部分(22)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分及び前記第3の部分(42)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分のうちの少なくとも一方に空気供給孔が設けられ、並びに/又は前記第2の部分(24)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分及び前記第4の部分(44)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分の少なくとも一方に空気供給孔が設けられる、請求項2から8のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項12】
前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)が重力の方向に沿って配置され、前記第3の部分(42)及び前記第4の部分(44)が重力の方向に沿って配置され、前記第1の部分(22)、前記第2の部分(24)、前記第3の部分(42)、前記第4の部分(44)、前記第1のシャフト(10)及び前記第2のシャフト(30)の重力により、前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の回転中に前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)に前記予め設定された作用力が付与される、又は
前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)の配置方向が、重力方向に対して90度未満の挟角を有し、前記第3の部分(42)及び前記第4の部分(44)の配置方向が、前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)の配置方向と同じであり、重力方向に沿った前記第1の部分(22)、前記第2の部分(24)、前記第3の部分(42)、前記第4の部分(44)、前記第1のシャフト(10)及び前記第2のシャフト(30)の分力により、前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の回転中に前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)に前記予め設定された作用力が付与される、請求項2から8のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項13】
磁性部材をさらに備え、前記磁性部材が、回転中に前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)に前記予め設定された作用力が付与されるように磁力を発生するように構成される、請求項1から12のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項14】
油路システムをさらに備え、前記第1の端部(12)に作用する前記油路システムの圧力が、前記第2の端部(14)に作用する前記油路システムの圧力よりも低く、その結果、回転中に前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)に前記予め設定された作用力が付与される、又は
第3の端部(32)に作用する前記油路システムの圧力が、第4の端部(34)に作用する前記油路システムの圧力よりも低く、その結果、回転中に前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)に、前記予め設定された作用力が付与される、請求項2から13のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項15】
前記第1の端部(12)又は前記第2の端部(14)に配置された第1のスラスト軸受(50)であって、
前記予め設定された作用力が前記第1のスラスト軸受(50)に付与される、第1のスラスト軸受(50)
をさらに備える、請求項1から14のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項16】
前記第1のシャフト(10)にスラスト軸受が設けられず、前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)の両方が非金属材料で作られる、請求項1から15のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項17】
前記第1のシャフト(10)にスラスト軸受が設けられず、第1の衝突防止構造が、前記第2の部分(24)から離れている前記第1の部分(22)の端部と前記圧縮機(200)の前記ハウジング(60)との間に配置され、第2の衝突防止構造が、前記第1の部分(22)から離れている前記第2の部分(24)の端部と前記圧縮機(200)の前記ハウジング(60)との間に配置される、請求項1から16のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項18】
前記第1の端部(12)又は前記第2の端部(14)に配置された第1のスラスト軸受(50)と、
前記第3の端部(32)又は前記第4の端部(34)に配置された第2のスラスト軸受(70)であって、前記予め設定された作用力が前記第1のスラスト軸受(50)及び前記第2のスラスト軸受(70)に付与される、第1のスラスト軸受(50)と第2のスラスト軸受(70)と、
をさらに備える、請求項2から17のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項19】
前記第1の端部(12)又は前記第2の端部(14)に配置された第1のスラスト軸受(50)であって、前記予め設定された作用力が前記第1のスラスト軸受(50)に付与される、第1のスラスト軸受(50)をさらに備え、
前記第2のシャフト(30)にスラスト軸受が設けられず、前記第3の部分(42)及び前記第4の部分(44)が非金属材料製であり、
前記第1の部分(22)及び/又は前記第2の部分(24)が、前記第1のシャフト(10)と一体に形成され、前記第3の部分(42)及び前記第4の部分(44)が、前記第2のシャフト(30)を中心に回転可能である、請求項2から18のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項20】
前記第1の端部(12)又は前記第2の端部(14)に配置された第1のスラスト軸受(50)であって、前記予め設定された作用力が前記第1のスラスト軸受(50)に付与される、第1のスラスト軸受(50)をさらに備え、
前記第1のシャフト(10)にスラスト軸受が設けられず、第3の衝突防止構造が、前記第4の部分(44)から離れている前記第3の部分(42)の端部と前記圧縮機(200)の前記ハウジング(60)との間に配置され、第4の衝突防止構造が前記第3の部分(42)から離れている前記第4の部分(44)の端部と前記圧縮機(200)の前記ハウジング(60)との間に配置され、
前記第1の部分(22)及び/又は前記第2の部分(24)が、前記第1のシャフト(10)と一体に形成され、前記第3の部分(42)及び前記第4の部分(44)が、前記第2のシャフト(30)を中心に回転可能である、請求項2から19のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項21】
第1の排気ポート(201)及び第2の排気ポート(202)が設けられたハウジング(60)と、
第1の軸(11)を中心として前記ハウジング(60)内で回転可能である第1のロータ(20)であって、前記第1のロータ(20)が、第1の部分(22)及び第2の部分(24)を備える、第1のロータ(20)と、
第2の軸(31)を中心に前記ハウジング(60)内で回転可能である第2のロータ(40)であって、前記第2のロータ(40)が、前記第1の部分(22)と係合する第3の部分(42)及び前記第2の部分(24)と係合する第4の部分(44)を備える、第2のロータ(40)と、
を備え、
前記第1の排気ポート(201)が、前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の同じ端部に位置し、前記第2の排気ポート(202)が、前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の同じ端部に位置し、前記第1の排気ポート(201)及び前記第2の排気ポート(202)が、前記第1のロータ(20)の異なる端部に位置し、前記第1の排気ポート(201)及び前記第2の排気ポート(202)が、前記第2のロータ(40)の異なる端部に位置し、前記第1の軸(11)と平行な方向の前記第1の排気ポート(201)の長さが、前記第1の軸(11)と平行な方向の前記第2の排気ポート(202)の長さよりも長い、圧縮機(200)。
【請求項22】
前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)を担持する第1のシャフト(10)と、
前記第3の部分(22)及び前記第4の部分(44)を担持する第2のシャフト(30)と、
前記第1のシャフト(10)上に配置され、前記第1の部分(22)又は前記第2の部分(24)の同じ側に位置する第1のスラスト軸受(50)と、
をさらに備える、請求項21に記載の圧縮機(200)。
【請求項23】
ハウジング(60)と、
第1の軸(11)を中心として前記ハウジング(60)内で回転可能である第1のロータ(20)であって、前記第1のロータ(20)が、第1の部分(22)及び第2の部分(24)を備える、第1のロータ(20)と、
第2の軸(31)を中心として前記ハウジング(60)内で回転可能である第2のロータ(40)であって、前記第2のロータ(40)が、前記第1の部分(22)と係合する第3の部分(42)及び前記第2の部分(24)と係合する第4の部分(44)を備える、第2のロータ(40)と、を備え、
前記第1の部分(22)、前記第3の部分(42)、前記第1の部分(22)に対応する前記ハウジング(60)の一部分及び前記第3の部分(42)に対応する前記ハウジング(60)の一部分のうちの少なくとも1つに、第1の空気供給孔(221)が設けられ、前記第2の部分(24)、前記第4の部分(44)、前記第2の部(24)に対応する前記ハウジング(60)の一部分及び前記第4の部(44)に対応する前記ハウジング(60)の一部分のうちの少なくとも1つに、第2の空気供給孔(241)が設けられ、
前記第1の空気供給孔(221)の数が、前記第2の空気供給孔(241)の数よりも少なく、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)のサイズが、前記第2の空気供給孔(241)のサイズよりも小さく、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)と前記第2の部分(24)から離れている前記第1の部分(22)の端面との間の距離が、前記第2の空気供給孔(241)と前記第1の部分(22)から離れている前記第2部分(24)の端面との間の距離よりも長い、圧縮機(200)。
【請求項24】
前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)を担持する第1のシャフト(10)と、
前記第3の部分(42)及び前記第4の部分(44)を担持する第2のシャフト(30)と、
前記第1のシャフト(10)上に配置され、前記第1の部分(22)又は前記第2の部分(24)の同じ側に位置する第1のスラスト軸受(50)と、
をさらに備える、請求項23に記載の圧縮機(200)。
【請求項25】
ハウジング(60)と、
第1の軸(11)を中心として前記ハウジング(60)内で回転可能である第1のロータ(20)であって、前記第1のロータ(20)が、第1の部分(22)及び第2の部分(24)を備える、第1のロータ(20)と、
第2の軸(31)を中心として前記ハウジング(60)内で回転可能である第2のロータ(40)であって、前記第2のロータ(40)が、前記第1の部分(22)と係合する第3の部分(42)と、前記第2の部分(24)と係合する第4の部分(44)とを備える、第2のロータ(40)と、
を備え、
前記第1の部分(22)、前記第3の部分(42)、前記第1の部分(22)に対応する前記ハウジング(60)の一部分及び前記第3の部分(42)に対応する前記ハウジング(60)の一部分が、すべていずれの空気供給孔も設けられず、前記第2の部分(24)、前記第4の部分(44)、前記第1の部分(22)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分及び前記第4の部分(44)に対応する前記ハウジング(60)の一部分のうちの少なくとも1つに、空気供給孔が設けられる、圧縮機(200)。
【請求項26】
前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)を担持する第1のシャフト(10)と、
前記第3の部分(42)及び前記第4の部分(44)を担持する第2のシャフト(30)と、
前記第1のシャフト(10)上に配置され、前記第1の部分(22)又は前記第2の部分(24)の同じ側に位置する第1のスラスト軸受(50)と、
をさらに備える、請求項25に記載の圧縮機(200)。
【請求項27】
第1の軸(11)を中心として回転可能である第1の部分(22)及び第2の部分(24)を備える、第1のロータ(20)と、
第2の軸(31)を中心として回転可能である第2のロータ(40)であって、前記第2のロータ(40)が、前記第1の部分(22)と係合する第3の部分(42)及び前記第2の部分(24)と係合する第4の部分(44)を備える、第2のロータ(40)と、
を備え、
前記第1の部分(22)及び/又は前記第3の部分(42)に、第1の空気供給孔(221)が設けられ、前記第2の部分(24)及び/又は前記第4の部分(44)に、第2の空気供給孔(241)が設けられ、
前記第1の空気供給孔(221)の数が、前記第2の空気供給孔(241)の数よりも少なく、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)のサイズが、前記第2の空気供給孔(241)のサイズよりも小さく、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)と前記第2の部分(24)から離れている前記第1の部分(22)の端面との間の距離が、前記第2の空気供給孔(241)と前記第1の部分(22)から離れている前記第2部分(24)の端面との間の距離よりも長い、ロータ組立体。
【請求項28】
第1の軸(11)を中心に回転可能である第1の部分(22)及び第2の部分(24)を備える第1のロータ(20)と、
第2の軸(31)を中心に前記ハウジング(60)内で回転可能である第2のロータ(40)であって、前記第2のロータ(40)が、前記第1の部分(22)と係合する第3の部分(42)及び前記第2の部分(24)と係合する第4の部分(44)を備える、第2のロータ(40)と、
を備え、
前記第1の部分(22)及び前記第3の部分(42)の少なくとも一方に、空気供給孔が設けられ、並びに/又は、前記第2の部分(24)及び前記第4の部分(44)の少なくとも一方に、空気供給孔が設けられている、ロータ組立体。
【請求項29】
第1の軸(11)を中心として回転可能である第1のロータ(20)を備え、
前記第1のロータ(20)が、第1の空気供給孔(221)が設けられた第1の部分(22)及び第2の空気供給孔(241)が設けられた第2の部分(24)を備え、
前記第1の空気供給孔(221)の数が、前記第2の空気供給孔(241)の数よりも少なく、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)のサイズが、前記第2の空気供給孔(241)のサイズよりも小さく、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)と前記第2の部分(24)から離れている前記第1の部分(22)の端面との間の距離が、前記第2の空気供給孔(241)と前記第1の部分(22)から離れている前記第2部分(24)の端面との間の距離よりも長い、ロータ組立体。
【請求項30】
第1の軸(11)を中心に回転可能な第1のロータ(20)を備え、前記第1のロータ(20)が、第1の部分(22)及び第2の部分(24)を備え、前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)の少なくとも一方に、空気供給孔が設けられる、ロータ組立体。
【請求項31】
請求項1から26のいずれか一項に記載の圧縮機(200)、又は請求項27から30のいずれか一項に記載のロータ組立体を備える、空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、圧縮機の技術分野に関し、詳細にはロータ組立体、圧縮機、及び空気調和機に関する。
【背景技術】
【0002】
圧縮機は、一般に、スクリュ圧縮機のハウジングの空間容積内に配置された一対の平行な螺旋状ロータを備える。一対の螺旋状ロータの回転中、空間容積は周期的に増減し、その結果、空間容積は空気入口及び排気ポートと周期的に接続されて閉じられ、空気の吸入、圧縮、及び排気を完了する。
【0003】
一対の螺旋状ロータの回転中、2つの反対方向の軸力が、螺旋状ロータの回転軸に沿って形成される。螺旋状ロータの回転中に2つの方向の軸力を制限するために、2つのスラスト軸受が、螺旋状ロータを支持する回転シャフト上に配置されて、2つの方向の軸力を制限し、その結果、螺旋状ロータは比較的安定して回転する。
【0004】
しかしながら、一対の平行な螺旋状ロータを有する圧縮機は、そのサイズに関連付けられた容量を有し、圧縮機のサイズは、容量によって決定される。比較的小型の圧縮機では容量が不足することが多いため、小型で大容量の圧縮機を必要とする場合には使用できないことがある。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施形態は、圧縮機の容量を実質的に変化させずに圧縮機のサイズを縮小することができるロータ組立体、圧縮機、及び空気調和機を提供する。
【0006】
本開示の一実施形態は、
第1の軸を中心に回転可能であり、第1の部分及び第2の部分を含む第1のロータと、
第1の部分及び第2の部分を担持する第1のシャフトであって、反対側に配置されている第1の端部及び第2の端部を有する第1のシャフトと、
を含み、
第1のロータは、回転中、第1の端部から前記第2の端部に向かう方向、又は第2の端部から第1の端部に向かう方向に、予め設定された作用力が付与されるように構成されている、圧縮機を提供する。
【0007】
本開示の任意選択の実施形態では、圧縮機は、
第2の軸を中心に回転可能であり、第1の部分と係合する第3の部分及び第2の部分と係合する第4の部分を含む第2のロータと、
第3の部分及び第4の部分を担持する第2のシャフトと、
をさらに含み、
第1のロータ及び第2のロータは、回転中、第1の端部から第2の端部に向かう方向、又は第2の端部から第1の端部に向かう方向に、予め設定された作用力が付与されるように構成されている。
【0008】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の部分は、第2の部分及び第4の部分とは異なる形状であり、並びに/又は
第3の部分は、第2の部分及び第4の部分とは異なる形状であり、それにより、第1のロータ及び第2のロータの回転中に気圧差が発生して、予め設定された作用力を形成する。
【0009】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の部分、第2の部分、第3の部分、及び第4の部分の形状は、長さ、螺旋羽根の数、端面プロファイル、螺旋羽根の密度、及び直径のいずれか1つを含む。
【0010】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の部分及び/又は第3の部分には第1の空気供給孔が設けられ、第2の部分及び/又は第4の部分には第2の空気供給孔が設けられ、第1の空気供給孔及び第2の空気供給孔は、予め設定された作用力を形成するために第1のロータ及び第2のロータの回転中に気圧差を生じるよう互いに異なるように構成される。
【0011】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の空気供給孔の数は、第2の空気供給孔の数とは異なり、及び/又は
第1の空気供給孔のサイズは、第2の空気供給孔のサイズと異なり、及び/又は
第1の空気供給孔と第2の部分から離れている第1部分の端面との間の距離は、第2の空気供給孔と第1部分から離れている第2の部分の端面との間の距離とは異なり、又は/及び
第1の空気供給孔と第4の部分から離れている第3の部分の端面との間の距離は、第2の空気供給孔と第3の部分から離れている第4の部分の端面との間の距離とは異なる。
【0012】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の部分及び第3の部分の少なくとも一方に空気供給孔が設けられ、並びに/又は、第2の部分及び第4の部分の少なくとも一方に、空気供給孔が設けられる。
【0013】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の部分に対応するハウジングの一部分は、第2の部分及び第4の部分に対応するハウジングの部分とは異なる形状を有し、並びに/又は
第3の部分に対応するハウジングの一部分は、第2の部分及び第4の部分に対応するハウジングの部分とは異なる形状を有し、それにより、第1のロータ及び第2のロータの回転中に気圧差が発生して、予め設定された作用力を形成する。
【0014】
本開示の任意選択の実施形態では、ハウジングには、第1の排気ポート及び第2の排気ポートが設けられ、第1の端部から第2の端部に向かう方向に沿った第1の排気ポートの長さは、第2の端部から第1の端部に向かう方向に沿った第2の排気ポートの長さとは異なる。
【0015】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の部分に対応するハウジングの部分及び/又は第3の部分に対応するハウジングの部分には第1の空気供給孔が設けられ、第2の部分に対応するハウジングの部分及び/又は第4の部分に対応するハウジングの部分には第2の空気供給孔が設けられ、
第1の空気供給孔の数は、第2の空気供給孔の数とは異なり、及び/又は
第1の空気供給孔のサイズは、第2の空気供給孔のサイズと異なり、及び/又は
第1の空気供給孔と第2の部分から離れている第1部分の端面との間の距離は、第2の空気供給孔と第1部分から離れている第2の部分の端面との間の距離とは異なり、又は/及び
第1の空気供給孔と第4の部分から離れている第3の部分の端面との間の距離は、第2の空気供給孔と第3の部分から離れている第4の部分の端面との間の距離とは異なる。
【0016】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の部分に対応するハウジングの部分及び第3の部分に対応するハウジングの少なくとも一方に空気供給孔が設けられ、並びに/又は第2の部分に対応するハウジングの部分及び第4の部分に対応するハウジングの部分の少なくとも一方に空気供給孔が設けられる。
【0017】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の部分及び第2の部分は重力方向に沿って配置され、第3の部分及び第4の部分は重力方向に沿って配置され、第1の部分、第2の部分、第3の部分、第4の部分、第1のシャフト及び第2のシャフトの重力により、第1のロータ及び第2のロータの回転中に第1のロータ及び第2のロータに予め設定された作用力が付与されるか、又は
第1の部分及び第2の部分の配置方向は、重力方向に対して90度未満の挟角を有し、第3の部分及び第4の部分の配置方向は、第1の部分及び第2の部分の配置方向と同じであり、重力方向に沿った第1の部分、第2の部分、第3の部分、第4の部分、第1のシャフト及び第2のシャフトの分力により、第1のロータ及び第2のロータの回転中に第1のロータ及び第2のロータに予め設定された作用力が付与される。
【0018】
本開示の任意選択の実施形態では、圧縮機は、磁性部材をさらに含み、磁性部材は、第1のロータ及び第2のロータが回転中に予め設定された作用力が付与されるように磁力を発生するように構成される。
【0019】
本開示の任意選択の実施形態では、圧縮機は、油路システムをさらに含み、第1の端部に作用する油路システムの圧力は、第2の端部に作用する油路システムの圧力よりも低く、その結果、第1のロータ及び第2のロータは、回転中に予め設定された作用力が付与されるか、又は
第3の端部に作用する油路システムの圧力は、第4の端部に作用する油路システムの圧力よりも低く、その結果、第1のロータ及び第2のロータは、回転中に予め設定された作用力が付与される。
【0020】
本開示の任意選択の実施形態では、圧縮機は、
第1の端部又は第2の端部に配置された第1のスラスト軸受であって、予め設定された作用力が前記第1のスラスト軸受に加えられる、第1のスラスト軸受をさらに含む。
【0021】
本開示の任意選択の実施形態では、第1のシャフトにはスラスト軸受が設けられず、第1の部分及び第2の部分の両方が非金属材料で作られる。
【0022】
本開示の任意選択の実装方法では、第1のシャフトにはスラスト軸受が設けられず、第1の衝突防止構造が、第2の部分から離れている第1の部分の端部と圧縮機のハウジングとの間に配置され、第2の衝突防止構造が、第1の部分から離れている第2の部分の端部と圧縮機のハウジングとの間に配置される。
【0023】
本開示の任意選択の実施形態では、圧縮機は、
第1の端部又は第2の端部に配置された第1のスラスト軸受と、
第3の端部又は第4の端部に配置された第2のスラスト軸受であって、予め設定された作用力が第1のスラスト軸受及び第2のスラスト軸受に付与される、第2のスラスト軸受をさらに含む。
【0024】
本開示の任意選択の実施形態では、圧縮機は、
第1の端部又は第2の端部に配置された第1のスラスト軸受であって、予め設定された作用力が第1のスラスト軸受に付与される、第1のスラスト軸受をさらに含み、
第2のシャフトにはスラスト軸受が設けられず、第3の部分及び第4の部分の両方が非金属材料で作られ、
第1の部分及び/又は第2の部分は、第1のシャフトと一体的に形成され、第3の部分及び第4の部分は、第2のシャフトの周りを回転することができる。
【0025】
本開示の任意選択の実施形態では、圧縮機は、
第1の端部又は第2の端部に配置された第1のスラスト軸受であって、予め設定された作用力が第1のスラスト軸受に付与される、第1のスラスト軸受をさらに含み、
第1のシャフトにはスラスト軸受が設けられず、第3の衝突防止構造が、第4の部分から離れている第3の部分の端部と圧縮機のハウジングとの間に配置され、第4の衝突防止構造が、第3の部分から離れている第4の部分の端部と圧縮機のハウジングとの間に配置され、
第1の部分及び/又は第2の部分は、第1のシャフトと一体的に形成され、第3の部分及び第4の部分は、第2のシャフトの周りを回転することができる。
【0026】
本開示の一実施形態は、
第1の排気ポート及び第2の排気ポートが設けられたハウジングと、
第1の軸を中心にハウジング内を回転可能であり、第1の部分及び第2の部分を含む第1のロータと、
第2の軸を中心にハウジング内を回転可能であり、第1の部分と係合する第3の部分及び第2の部分と係合する第4の部分を含む第2のロータと、
を含み、
第1の排気ポートは、第1のロータ及び第2のロータの同じ端部に位置し、第2の排気ポートは、第1のロータ及び第2のロータの同じ端部に位置し、第1の排気ポート及び第2の排気ポートは、第1のロータの異なる端部に位置し、第1の排気ポート及び第2の排気ポートは、第2のロータの異なる端部に位置し、第1の軸と平行な方向における第1の排気ポートの長さは、第1の軸と平行な方向における第2の排気ポートの長さよりも長い。
【0027】
本開示の任意選択の実施形態では、圧縮機は、
第1の部分及び第2の部分を担持する第1のシャフトと、
第3の部分及び第4の部分を担持する第2のシャフトと、
第1のシャフト上に配置され、第1の部分又は第2の部分の同じ側面に位置する第1のスラスト軸受と、
をさらに含む。
【0028】
本開示の一実施形態は、
ハウジングと、
第1の軸を中心にハウジング内を回転可能であり、第1の部分及び第2の部分を含む第1のロータと、
第2の軸を中心にハウジング内を回転可能であり、第1の部分と係合する第3の部分及び第2の部分と係合する第4の部分を含む第2のロータと、
を含み、
第1の部分、第3の部分、第1の部分に対応するハウジングの一部分及び第3の部分に対応するハウジングの一部分のうちの少なくとも1つには、第1の空気供給孔が設けられ、第2の部分、第4の部分、第2の部分に対応するハウジングの一部分、及び第4の部分に対応するハウジングの一部分のうちの少なくとも1つには、第2の空気供給孔が設けられ、
第1の空気供給孔の数は、第2の空気供給孔の数未満であり、及び/又は
第1の空気供給孔のサイズは、第2の空気供給孔のサイズより小さく、及び/又は
第1の空気供給孔と第2の部分から離れている第1部分の端面との間の距離は、第2の空気供給孔と第1部分から離れている第2の部分の端面との間の距離より大きい。
【0029】
本開示の任意選択の実施形態では、圧縮機は、
第1の部分及び第2の部分を担持する第1のシャフトと、
第3の部分及び第4の部分を担持する第2のシャフトと、
第1のシャフト上に配置され、第1の部分又は第2の部分の同じ側面に位置する第1のスラスト軸受と、
をさらに含む。
【0030】
本開示の一実施形態は、
ハウジングと、
第1の軸を中心にハウジング内を回転可能であり、第1の部分及び第2の部分を含む第1のロータと、
第2の軸を中心にハウジング内を回転可能であり、第1の部分と係合する第3の部分及び第2の部分と係合する第4の部分を含む第2のロータと、
を含み、
第1の部分、第3の部分、第1の部分に対応するハウジングの一部分及び第3の部分に対応するハウジングの一部分は、すべて空気供給孔が設けられておらず、第2の部分、第4の部分、第1の部分に対応するハウジングの一部分、及び第4の部分に対応するハウジングの一部分のうちの少なくとも1つには、空気供給孔が設けられる。
【0031】
本開示の任意選択の実施形態では、圧縮機は、
第1の部分及び第2の部分を担持する第1のシャフトと、
第3の部分及び第4の部分を担持する第2のシャフトと、
第1のシャフト上に配置され、第1の部分又は第2の部分の同じ側面に位置する第1のスラスト軸受と、
をさらに含む。
【0032】
本開示の一実施形態は、
第1の部分と、第1の軸を中心に回転可能である第2の部分とを含む第1のロータと、
第2の軸を中心に回転可能であり、第1の部分と係合する第3の部分及び第2の部分と係合する第4の部分を含む第2のロータと、
を含み、
第1の部分及び/又は第3の部分には第1の空気供給孔が設けられ、第2の部分及び/又は第4の部分には第2の空気供給孔が設けられている、ロータ組立体をさらに提供する。
【0033】
第1の空気供給孔の数は、第2の空気供給孔の数未満であり、及び/又は
第1の空気供給孔のサイズは、第2の空気供給孔のサイズより小さく、及び/又は
第1の空気供給孔と第2の部分から離れている第1部分の端面との間の距離は、第2の空気供給孔と第1部分から離れている第2の部分の端面との間の距離より大きい。
【0034】
本開示の一実施形態は、
第1の部分と、第1の軸を中心に回転可能である第2の部分とを含む第1のロータと、
第2の軸を中心にハウジング内を回転可能であり、第1の部分と係合する第3の部分及び第2の部分と係合する第4の部分を含む第2のロータと、
を含み、
第1の部分及び第3の部分の少なくとも一方には、空気供給孔が設けられており、及び/又は、第2の部分及び第4の部分の少なくとも一方には、空気供給孔が設けられている、ロータ組立体をさらに提供する。
【0035】
本開示の一実施形態は、第1の軸を中心に回転可能な第1のロータを含み、第1のロータは、第1の空気供給孔が設けられた第1の部分と、第2の空気供給孔が設けられた第2の部分とを含む、ロータ組立体をさらに提供する。
【0036】
第1の空気供給孔の数は、第2の空気供給孔の数未満であり、及び/又は
第1の空気供給孔のサイズは、第2の空気供給孔のサイズより小さく、及び/又は
第1の空気供給孔と第2の部分から離れている第1部分の端面との間の距離は、第2の空気供給孔と第1部分から離れている第2の部分の端面との間の距離より大きい。
【0037】
本開示の一実施形態は、第1の軸を中心に回転可能である第1のロータを含み、第1のロータは、第1の部分及び第2の部分を含み、第1の部分及び第2の部分の少なくとも一方は、空気供給孔を備える、ロータ組立体をさらに提供する。
【0038】
本開示の一実施形態は、上記実施形態のいずれか1つによる、圧縮機を含むか、又は
上記実施形態のいずれか1つによるロータ組立体を含む、空気調和機をさらに提供する。
【0039】
本開示の実施形態では、第1のシャフトによって担持された第1のロータの第1の部分及び第2の部分は、第1の軸の周りを回転することができ、第1のロータの回転中に単一の方向に予め設定された作用力を付与することができる。例えば、第1のロータの回転中に、第1のロータには、第1の端部から第2の端部に向かう方向に予め設定された作用力が付与される。別の例では、第1のロータの回転中に、第1のロータには、第2の端部から第1の端部に向かう方向に予め設定された作用力が付与される。本開示の実施形態は、圧縮機が動作中に単一方向の軸力を付与され、次いで、単一方向の軸力の特定の方向を圧縮機の動作中に決定することができることを実現することができ、その結果、軸力が付与されない方向を制限することなく、単一方向の軸力を制限するために関連する対策を講じることができる。従来技術と比較して、軸力が決定されないか、又は軸力が2つの端部に付与される場合、本開示の実施形態は、第1のシャフトの2つの端部を制限する代わりに、一端部に向かう軸力を制限するだけでよい。したがって、本開示の実施形態は、圧縮機の容量に実質的に影響を与えることなく、かつ圧縮機の安定性に実質的に影響を与えることなく、圧縮機のサイズを縮小することができる。
【0040】
本開示の一実施形態では、第1のロータは、回転中に第2のロータなどの他のロータ構造と係合することができ、第1のロータの第1の部分は、第2のロータの第3の部分と係合し、第1のロータの第2の部分は、第2のロータの第4の部分と係合し、したがって2組のロータ対を形成する。従来技術と比較して、本開示の実施形態は、第1のロータと第2のロータとの係合を提供し、これは2つのスクリュ圧縮機の並列接続に相当する。したがって、従来技術のスクリュ圧縮機と比較して、本開示の実施形態の圧縮機は、同じ又は同様の容量の場合に圧縮機のサイズを大幅に縮小することができる。本開示の実施形態と組み合わせると、圧縮機は、予め設定された作用力によって、第1のロータ及び第2のロータの回転中に単一の方向の軸方向作用力を実現することができる。本開示の実施形態における圧縮機の容量が既存のスクリュ圧縮機の容量と基本的に同じである場合、圧縮機のサイズをさらに縮小するように、2つのスラスト軸受を使用して1つのロータ構造を制限する従来技術と比較して、本開示の実施形態は、1つのスラスト軸受を使用して1つのロータを安定して動作するように制限することができる。
【0041】
本開示の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、実施形態の説明で使用する必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明で使用される図面は、本開示のいくつかの実施形態にすぎない。当業者であれば、創造的な努力なしにこれらの図面に従って他の図面を得ることもできる。
【0042】
本開示及びその有益な効果をより完全に理解するために、以下の説明は添付の図面と併せて行われ、以下の説明において同じ参照符号は同じ部品を表す。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】本開示の第1の実施形態による圧縮機の一部の概略図である。
図2】本開示の一実施形態による圧縮機の第1のロータ、第2のロータ、第1のシャフト、及び第2のシャフトの協働の概略図である。
図3】本開示の第2の実施形態による圧縮機の一部の概略図である。
図4】本開示の第3の実施形態による圧縮機の一部の概略図である。
図5】本開示の第4の実施形態による圧縮機の一部の概略図である。
図6】本開示の第5の実施形態による圧縮機の一部の概略図である。
図7】本開示の第6の実施形態による圧縮機の一部の概略図である。
図8】本開示の第7の実施形態による圧縮機の一部の概略図である。
図9】本開示の第8の実施形態による圧縮機の一部の概略図である。
図10】本開示の第9の実施形態による圧縮機の一部の概略図である。
図11】本開示の第10の実施形態による圧縮機の一部の概略図である。
図12】本開示の第11の実施形態による圧縮機の一部の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本開示の実施形態における技術的解決策は、本開示の実施形態における添付の図面を参照して以下に明確かつ完全に説明される。明らかに、本明細書で説明される実施形態は、本開示の実施形態のすべてではなく、一部にすぎない。少なくとも1つの例の以下の説明は、実際には単なる例示であり、決して本開示及びその用途又は使用に対する限定ではない。創造的な努力なしに本開示の実施形態に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本開示の範囲内に入るものとする。
【0045】
本明細書における「実施形態」又は「実装形態」への言及は、実施形態又は実装形態に関連して説明される特定の特徴、構造、又は特徴が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれ得ることを意味する。説明の様々な箇所における句の出現は、必ずしも同じ実施形態、又は他の実施形態と相互排他的な独立した若しくは代替の実施形態を指すものではない。当業者は、本明細書に記載の実施形態を他の実施形態と組み合わせることができることを明確かつ暗黙的に理解する。
【0046】
本開示の実施形態は、ロータ組立体、圧縮機、及び空気調和機を提供する。
【0047】
図1を参照すると、本開示の第1の実施形態による圧縮機の一部の概略図を示す。図1に示すように、圧縮機200は、スクリュ圧縮機であってもよい。例えば、圧縮機200は、対向型スクリュ圧縮機である。なお、図1に示す圧縮機200は、スクリュ圧縮機に限定されない。例えば、圧縮機200はまた、スクロール圧縮機であってもよい。圧縮機200は、第1のシャフト10と、第1のロータ20と、第2のシャフト30と、第2のロータ40と、第1のスラスト軸受50と、ハウジング60と、を有する。ハウジング60は、第1のロータ20及び第2のロータ40を収容してもよく、ハウジング60は、第1のシャフト10の一部分及び第2のシャフト30の一部分を収容してもよい。
【0048】
ハウジング60は、第1のロータ20、第2のロータ40、第1のシャフト10の一部分及び第2のシャフト30の一部分を収容する収容空間を有する。ハウジング60は、第1のロータ20、第2のロータ40、第1のシャフト10の一部分及び第2のシャフト30の一部分を収容する収容空間に連通する第1の排気ポート201、第2の排気ポート201及び吸気ポート203をさらに有する。吸気ポート203は、第1のロータ20と第2のロータ40とが互いに係合して共に回転する際に、ハウジング60の外部の空気をハウジング60内の収容空間に送るように構成されており、第1の排気ポート201及び第2の排気ポート202は、第1のロータ20と第2のロータ40とが互いに係合して共に回転する際に、ハウジング60の収容空間の空気をハウジング60の外部に圧縮するように構成されている。このようにして、圧縮機200の空気の吸入、圧縮、及び排気のプロセスを実現することができる。第1の排気ポート201及び第2の排気ポート202は、第1のシャフト10の第1の軸11の方向に沿ったハウジング60の両端に位置する。吸気ポート203は、第1のシャフト10の第1の軸11方向に沿ってハウジング60の中央に位置している。
【0049】
本開示の説明及び特許請求の範囲における「第1」、「第2」などの用語は、特定の順序を説明するのではなく、異なる対象を区別するために使用されることに留意されたい。さらに、「含む(including)」及び「有する(having)」という用語及びそれらの任意の変形は、非排他的包含を網羅することを意図している。
【0050】
第1のロータ20と第2のロータ40とは、互いに係合している。本開示の実施形態では、第1のロータ20は雄ロータであってもよく、第2のロータ40は雌ロータであってもよい。本開示の他の実施形態では、第1のロータ20は雌ロータであってもよく、第2のロータ40は雄ロータであってもよい。以下、例として第1のロータ20を雄ロータ、第2のロータ40を雌ロータとして、本開示の実施形態を詳細に説明する。
【0051】
雄ロータとしての第1のロータ20は、第1のロータ20が駆動ロータであると理解することができ、雌ロータとしての第2のロータ40は、第2のロータ40が従動ロータであると理解することができる。例えば、第1のロータ20は、電気モータ(永久磁石モータを含むがこれに限定されない)などの駆動アセンブリに駆動可能に接続されてもよい。第1のロータ20は駆動アセンブリによって回転するように駆動することができ、第1のロータが回転20すると、第2のロータ40は一緒に回転するように駆動される。
【0052】
第1のロータ20は、第1のシャフト10によって担持され、第1のシャフト10を介して駆動アセンブリに駆動可能に接続されている。駆動アセンブリは、第1のシャフト10を駆動して回転させることができ、第1のシャフト10は、第1のシャフトによって担持された第1のロータ20と共に第1のシャフト10の第1の軸11の周りを回転することができる。すなわち、第1のロータ20は、ハウジング60内で第1の軸11の周りに回転可能である。本開示の実施形態では、第1のロータ20は、第1のシャフト10と一体に形成されてもよい。本開示の他の実施形態では、第1のロータ20の一部分を第1のシャフト10と一体に形成することができ、第1のロータ20の一部分を第1のシャフト10に外嵌することができる。本開示の他の実施形態では、第1のロータ20は、第1のシャフト10に直接外嵌されてもよい。
【0053】
一例では、第1のロータ20は、少なくとも2つの部分を有してもよい。例えば、第1のロータ20は、第1の部分22及び第2の部分24を有し、第1の部分22及び第2の部分24の両方が第1のシャフト10と一体的に形成されてもよい。第1の部分22及び第2の部分24の一方、例えば第1の部分22は、第1のシャフト10と一体的に形成することができ、他方、例えば第2の部分24は、第1のシャフト10に外嵌される。第1の部分22及び第2の部分24は、両方とも第1のシャフト10に外嵌されている。
【0054】
図2を参照すると、図2は本開示の一実施形態による圧縮機の第1のロータ、第2のロータ、第1のシャフト、及び第2のシャフトの協働の概略図である。第1のロータ20の第1の部分22は、第1のシャフト10と一体的に形成することができ、第2の部分24は、第1のシャフト10に第1の部分22に隣接して外嵌される。本開示の実施形態では、第1の部分22と第2の部分24との隣接する端面同士を取り付けることができる。本開示の他の実施形態では、第1の部分22及び第2の部分24の隣接する端面はまた、互いに取り付けられていなくてもよく、0.1mm、0.2mm、0.3mmなど、それらの間に小さな間隙を有していてもよい。
【0055】
再び図1及び図2を参照すると、第1のロータ20は、雄ブレードとも呼ばれる螺旋羽根を有する。第1のロータ20は、第1の部分22に位置する第1の螺旋羽根222と、第2の部分24に位置する第2の螺旋羽根242とを含む。複数の第1の螺旋羽根222が存在してもよく、複数の第2の螺旋羽根242が存在してもよい。本開示の実施形態では、第1の螺旋羽根222と第2の螺旋羽根242とは反対の螺旋方向を有するように構成されており、すなわち、第1の部分22と第2の部分24との回転方向は反対である。第1のロータ20と第2のロータ40とが互いに係合して共に回転すると、第1の螺旋羽根222と第2の螺旋羽根242との間に反対の軸力が発生し、これは、第1の螺旋羽根222と第2の螺旋羽根242との間に反対の軸方向の流れが発生すると理解することもできる。軸力の対称性により、第1の螺旋羽根222と第2の螺旋羽根242との間に発生した反対の軸力をほぼ釣り合わせることができる。
【0056】
本開示の説明において、「複数(plurality)」は、特に明記しない限り、2つ以上を意味することに留意されたい。
【0057】
再度図1及び図2を参照すると、第2のロータ40は、第2のシャフト30によって担持され、第2のシャフト30は、第2のロータ40を回転可能に支持するように構成され、第2のロータ40は、第2のシャフト30に対して回転することができる。第2のロータ40は、第1のロータ20と係合し、第1のロータ20によって駆動されて、第2のシャフト30の第2の軸31を中心に第2のシャフト30上で回転することができる。第2のロータ40は、少なくとも2つの部分を有してもよい。例えば、第2のロータ40は、第3の部分42及び第4の部分44を有し、第3の部分42及び第4の部分44は、両方とも第2のシャフト30に外嵌されている。第3の部分42と第4の部分44の両方は、第2の軸31を中心としてハウジング60内で回転可能である。
【0058】
第3の部分42は第1の部分22と係合し、第4の部分44は第2の部分24と係合する。第3の部分42の回転方向は、第1の部分22の回転方向と反対方向であり、第4の部分44の回転方向は、第2の部分24の回転方向と反対方向である。
【0059】
第2のロータ40は、メスブレードとも呼ばれる螺旋羽根を有する。第2のロータ40は、第3の部分42に位置する第3の螺旋羽根422と、第4の部分44に位置する第4の螺旋羽根442とを含む。複数の第3の螺旋羽根422が存在してもよく、複数の第4の螺旋羽根442が存在してもよい。本開示の実施形態では、第3の螺旋羽根422と第4の螺旋羽根442とは反対の螺旋方向を有するように構成されており、すなわち、第3の部分42と第4の部分44との回転方向は反対である。第1のロータ20と第4のロータ40とが互いに係合して共に回転すると、第1の螺旋羽根422と第4の螺旋羽根442との間に反対の軸力が発生し、これは、第3の螺旋羽根422と第4の螺旋羽根442との間に反対の軸方向の流れが発生すると理解することもできる。軸力の対称性により、第3の螺旋羽根422と第4の螺旋羽根442との間に発生した反対の軸力をほぼ釣り合わせることができる。
【0060】
第2のシャフト30は、1つ又は複数のトランスミッションアセンブリ80を介して第3の部分42及び第4の部分44を担持することができる。例えば、第3の部分42は、トランスミッションアセンブリ80内の第1のトランスミッション部材82に外嵌され、第4の部分44は、トランスミッションアセンブリ80内の第2のトランスミッション部材84に外嵌される。第1のトランスミッション部材82及び第2のトランスミッション部材84は、すべり軸受であってもよいし、転がり軸受であってもよい。
【0061】
再度図1を参照すると、第1のシャフト10は、第1の端部12及び第2の端部14を有し、第1のロータ20の第1の部分22及び第2の部分24は、第1の端部12と第2の端部14との間に配置される。第2のシャフト30は、第2のロータ40の第3の部分42及び第4の部分44が間に閉じ込められた第3の端部32及び第4の端部34を有する。第1の部分22は、第1の排気ポート201に位置する第1の排気端面223と、吸気ポート203に位置する第1の吸気端面(図示せず)とを有し、第2の部分24は、第2の排気ポート202に位置する第2の排気端面243と、吸気ポート203(図示せず)に位置する第2の吸気端面とを有する。第1の吸気端面は第2の吸気端面に隣接しており、本開示の実施形態では、第1の吸気端面と第2の吸気端面とは互いに取り付けられていてもよいし、取り付けられていなくてもよい。本開示の一実施形態では、第1のシャフト10は第2のシャフト30と平行であってもよく、第1のシャフト10の第1の軸11は第2のシャフト30の第2の軸31と平行であってもよい。
【0062】
第3の部分42は、第1の排気ポート201に位置する第3の排気端面423と、吸気ポート203に位置する第3の吸気端面(図示せず)とを有し、第4の部分44は、第2の排気ポート202に位置する第4の排気端面443と、吸気ポート203(図示せず)に位置する第4の吸気端面とを有する。第1の吸気端面は第2の吸気端面に隣接しており、本開示の実施形態では、第1の吸引端面及び第2の吸気端面は、第1の部分22及び第4の部分44、並びに第2の部分24及び第3の部分42が干渉しないことを確実にするために互いに離間している。
【0063】
ハウジング60は、第1の排気ポート201に位置する第5の排気端面(図示せず)と、第2の排気ポートに位置する第6の排気端面(図示せず)とを有する。第5の排気端面は、第1の予め設定された値未満の距離で第1の排気端面223及び第3の排気端面423から離間していてもよく、それにより、第5の排気端面、第1の排気端面223、及び第3の排気端面423は、常に互いに離間しており、互いに容易に衝突しない。第6の排気端面は、第1の予め設定された値未満の距離で第2の排気端面243及び第4の排気端面443から離間していてもよく、それにより、第5の排気端面、第1の排気端面223、及び第3の排気端面423は、常に互いに離間しており、互いに容易に衝突しない。
【0064】
第1のスラスト軸受50は、第1のシャフト10上、例えば第1のシャフト10の第2の端部14上に配置される。本開示のいくつかの他の実施形態では、第1のスラスト軸受60は、第1の端部12に配置される。
【0065】
第1のロータ20及び第2のロータ40に関して、第1のロータ20と第2のロータ40とが互いに係合して共に回転するとき、第1の部分22及び第2の部分24の反対の回転方向が反対の軸力を発生させることができ、第3の部分42及び第4の部分44の反対の回転方向が反対の軸力を発生させることができるため、第1の部分22と第2の部分24との間の軸力をある程度釣り合わせることができ、第3の部分42と第4の部分44との間の軸力をある程度釣り合わせることができる。
【0066】
しかしながら、実際の生産及び加工プロセスでは、一方では、製造の偏差に起因して第1のロータ20の異なる部品の構造にいくらかの相違があり、第2のロータ40の異なる部品の構造にいくらかの相違があることが分かっていることに留意されたい。さらに、第1のロータ20と第2のロータ40との間にも相違がある。一方、第1のロータ20と第2のロータ40との組み立てには、組み立てにおける公差及びずれの問題に起因して、ある程度の相違がある。その結果、第1の部分22と第2の部分24との間の軸力を完全に釣り合わせることができず、第3の部分42と第4の部分44との間の軸力を完全に釣り合わせることができない。第1のロータ20と第2のロータ40が互いに係合して共に回転する場合、軸力をほぼ完全に釣り合わせてランダムな方向に軸力の合力を形成することはできない。合成軸力は、第1の方向H1に向かっていてもよく、合力はまた第2の方向H2に向かっていてもよい。
【0067】
一方、圧縮機製品の定量化では、各圧縮機のロータの違いにより、各圧縮機のロータが発生する合成軸力の方向が異なる。例えば、圧縮機によっては、ロータの合成軸力の方向が第1の方向H1に向かい、圧縮機によっては、ロータの合成軸力の方向が第2の方向H2に向かう。すなわち、ロータシャフトシステム全体にランダムな軸方向とランダムな値の合力が現れるため、シャフトシステム全体がランダムに2つの排気端面のうちの一方に押され、その側面のロータの排気端面がハウジングの端面に接触して擦れ、故障が発生する。
【0068】
従来技術では、形成されたすべての圧縮機の安定した動作を保証するために、2組のスラスト軸受(軸力軸受とも呼ばれる)が圧縮機の各シャフトに外嵌されて、形成されたすべての圧縮機のロータの軸力の合力に対する位置制限を実現し、したがって、形成されたすべての圧縮機の安定した動作を保証する。
【0069】
したがって、軸受及び位置制限のためにスラスト軸受を使用することは依然として不可避であり、合力方向のランダム性のために、スラスト軸受は2方向の軸受及び位置制限の要件を満たす必要がある。すなわち、圧縮機の実際の生産及び加工プロセスでは、ロータの軸力の合力の制限を確実にするために、スラスト軸受(軸力軸受)が依然として1つの回転シャフト上の2つの方向の制限のために必要とされる。例えば、圧縮機は、2つのランダムな方向の軸力の合力が確実に支持されるように、反対の軸受方向を有する2組のスラスト軸受を装備する。しかしながら、独立した個々の圧縮機の場合、ランダムに現れる合成軸力の方向は常に同じである。この場合、一方の組のスラスト軸受が位置制限のために使用され、他方の組のスラスト軸受は完全にアイドルであり、それによって低コスト性能、余分な機械的損失及び潤滑油の要求を引き起こし、圧縮機の故障率を増加させる。これは、最終的に圧縮機アセンブリのサイズ及びコストの増大につながり、軸系動作の機械的効率をある程度低下させ、潤滑油の要求を増加させる。
【0070】
これに基づいて、本開示の実施形態は、圧縮機200の第1のロータ20及び第2のロータ40が互いに係合して共に回転するとき、第1のロータ20及び第2のロータ40は、決定された単一の軸方向に合成軸力を加えられることを確実にする。したがって、本開示の実施形態では、決定された単一の軸方向の合成軸力に制限を実現するために、第1のシャフト10などの1つのシャフトに第1のスラスト軸受50を配置するだけでよく、それによって、本開示の実施形態の圧縮機200の第1のロータ20及び第2のロータ40が、ロータの排気端面とハウジングの端面との間の接触及び摩擦を引き起こすことなく確実に安定して回転することができる。2つのスラスト軸受を1つのシャフト上に固定する必要がある従来技術と比較して、本開示の実施形態の圧縮機は、複数のスラスト軸受の使用を回避し、圧縮機の全体的なサイズ及びコストを低減することができる。また、スラスト軸受の個数の削減により、軸系動作の効率をある程度向上させることができ、潤滑油の要求を低減することができる。
【0071】
本開示のいくつかの実施形態では、圧縮機200の生産及び加工プロセスにおいて予め設定された差を有するように圧縮機200の内部構造を設計することによって、圧縮機20が、第1のロータ20と第2のロータ40との間の決定された固有の方向の軸力の合力を確実に生成できるようにする。例えば、本開示の実施形態における圧縮機200は、穴及びスロット構造の差によって予め設定された方向に圧力差を形成することができる。
【0072】
次に、第1のロータ20及び第2のロータ40を収容するために使用される圧縮機200の形状と、圧力差の形成を引き起こす第1のロータ20と第2のロータ40との間の形状差について説明する。
【0073】
本開示の実施形態では、第1のロータ20及び第2のロータ40の回転中に、所定の及び単一の方向に予め設定された作用力のみが第1のスラスト軸受50に付与される。予め設定された作用力の方向は、第2の端部14から第1の端部12に向かう予め設定された作用力であってもよい。第2の端部14から第1の端部12に向かう方向を第2の方向H2と規定してもよく、第1の端部12から第2の端部14に向かう方向を第1の方向H1と規定してもよい。予め設定された作用力は、第1のロータ20と第2のロータ40が互いに係合して共に回転するときに形成される合成軸力として理解することができる。第1のロータ20及び第2のロータ40の回転中、第1の方向H1に沿った第1のロータ20及び第2のロータ40の軸力は、第2の方向H2に沿った第1のロータ20及び第2のロータ40の軸力よりも小さく、第1のスラスト軸受50に付与される予め設定された作用力を形成する。
【0074】
本開示の実施形態では、第1のロータ20及び第2のロータ40の回転中に圧力差を発生させて、第1のスラスト軸受50に付与される予め設定された作用力を形成するために、第1の部分22及び第3の部分42の形状は、第2の部分24及び第4の部分44の形状とは異なる。第1のロータ20及び第2のロータ40の回転中に圧力差を発生させて予め設定された作用力を形成するために、第1の部分22の形状は、第2の部分24及び第4の部分44の形状と異なり、並びに/又は、第3の部分42の形状は、第2の部分24及び第4の部分44の形状とは異なることが理解できる。
【0075】
第1の部分22及び第3の部分42の形状が、第2の部分24及び第4の部分44の形状と異なる場合には、第1の部分22の形状は第2の部分24の形状と異なり、第3の部分42の形状は第4の部分44の形状と異なる、第1の部分22の形状は第2の部分24の形状と異なり、第3の部分42の形状は第4の部分44の形状と同じである、第1の部分22の形状は第2の部分24の形状と同じであり、第3の部分42の形状は第4の部分44の形状と異なる、第1の部分22の形状は第4の部分44の形状と異なり、第3の部分42の形状は第4の部分44の形状と異なる、第1の部分22の形状は第4の部分44の形状と異なり、第3の部分42の形状は第4の部分44の形状と同じである、第1の部分22の形状は第4の部分44の形状と同じであり、第3の部分42の形状は第4の部分44の形状と異なる、第1の部分22の形状は第4の部分44の形状と異なり、第3の部分42の形状は第2の部分24の形状と同じである、第1の部分22の形状は第4の部分44の形状と異なり、第3の部分42の形状は第2の部分24の形状と異なる、第1の部分22の形状は第4の部分44の形状と同じであり、第3の部分42の形状は第2の部分24の形状と異なる、第1の部分22の形状は第4の部分44の形状と異なり、第3の部分42の形状は第4の部分44の形状と同じであることが含まれるが、これらに限定されない。
【0076】
図3を参照すると、本開示の第2の実施形態による圧縮機の一部の概略図が示されている。いくつかの実施形態では、第1の部分22及び第3の部分42の形状が第2の部分24及び第4の部分44の形状と異なる場合は、以下を含むが、これらに限定されない。第1の部分22、第2の部分24、第3の部分42及び第4の部分44の形状は、長さ、螺旋羽根の数、端面プロファイル、螺旋羽根の密度、及び直径のうちのいずれか1つを含む。第1の部分22及び第3の部分42の形状が第2の部分24及び第4の部分44の形状と異なる場合は、以下を含むがこれに限定されないことが理解される。第1の部分22、第2の部分24、第3の部分42及び第4の部分44の形状は、長さ、螺旋羽根の数、端面プロファイル、螺旋羽根の密度、及び直径のうちの少なくとも2つを含む。
【0077】
第1の軸方向に沿った図3に示す圧縮機200における第1のロータ20の第1の部分22の長さL5は、第1の軸方向に沿った第2の部分24の長さL6とは異なる。例えば、第1の軸11方向に沿った第1の部分22の長さL5は、第1の軸11方向に沿った第2の部分24の長さL6よりも短い。いくつかの任意選択の実施形態では、第2の部分24の螺旋羽根242の数は、第1の部分22の螺旋羽根222の数よりも多い。
【0078】
圧縮機200の動作中、第1の部分22及び第2の部分24の両方が第1の軸11の周りを回転する。第1の軸11方向に沿った第2の部分24の長さは、第1の軸11方向に沿った第1の部分22の長さL5よりも長いため、第1のロータ20は、回転中に第2の方向H2に合成軸力を形成し、それにより、軸力の向きを実現する。
【0079】
なお、第1の部分22と第2の部分24との異なる形状により軸力の向きを実現する方法は、例えば、第1の部分22と第2の部分24の直径、及び第1の部分22の螺旋羽根222と第2の部分24の螺旋羽根242の密度が異なること、並びに第1の部分22の螺旋羽根222と第2の部分24の螺旋羽根242の厚み、及び第1の部分22と第2の部分24の端面プロファイルが異なることに限定されない。
【0080】
本開示の実施形態では、第1の部分22及び第3の部分42の少なくとも一方に第1の空気供給孔221が設けられ、並びに/又は、第2の部分24及び第4の部分44の少なくとも一方に、第2の空気供給孔241が設けられる。第1の空気供給孔221及び第2の空気供給孔241は、第1のスラスト軸受50に付与される予め設定された作用力を形成するために第1のロータ20及び第2のロータ40の回転中に気圧差を生じるよう互いに異なるように構成される。第1の空気供給孔221の数は1つ以上であってもよく、第2の空気供給孔241の数は1つ以上であってもよい。
【0081】
本開示の任意選択の実施形態では、図1を参照すると、第1の空気供給孔221の数は、第2の空気供給孔241の数より少ない。例えば、第1の空気供給孔221の数は3つであり、第2の空気供給孔241の数は5つである。空気供給プロセス中、第2の部分24及び第4の部分44の空気供給量は、第1の部分22及び第3の部分42の空気供給量よりも多い。第1のロータ20及び第2のロータ40の回転中、第1の部分22及び第3の部分42によって形成される空気圧は、第2の部分24及び第4の部分44によって形成される空気圧よりも小さい。したがって、第1のロータ20と第2のロータ40との間の気圧差は、第2の方向H2に沿って第1のスラスト軸受50に付与される。本開示の実施形態は、軸力の向きを実現し、形成される空気供給孔の数を変更することが最も容易であるため、本開示は、すべての作業条件でエコノマイザ空気供給がオンにされたモデルに適している。
【0082】
本開示の任意選択の実施形態では、図4を参照すると、本開示の第3の実施形態による圧縮機の一部の概略図が示されている。第1の空気供給孔221と第2の部分24から離れている第1の部分22の端面との間の距離は、第2の空気供給孔241と第1の部分22から離れている第2の部分24の端面との間の距離より大きい。すなわち、第1の空気供給孔221と第1の排気端面223との間の距離L1は、第2の空気供給孔241と第2の排気端面243との間の距離L2よりも大きい。いくつかの他の実施形態では、第1の空気供給孔221と第4の部分44から離れている第3の部分42の端面との間の距離は、第2の空気供給孔241と第3の部分42から離れている第4の部分44の端面との間の距離より大きい。すなわち、第1の空気供給孔221と第3の排気端面423との間の距離は、第2の空気供給孔241と第2の排気端面243との間の距離よりも大きい。空気供給プロセス中、第2の部分24及び第4の部分44は、第1の部分22及び第3の部分42よりも早く空気が供給され得る。第1のロータ20及び第2のロータ40の回転中、第1の部分22及び第3の部分42によって形成される空気圧は、第2の部分24及び第4の部分44によって形成される空気圧よりも小さい。したがって、第1のロータ20と第2のロータ40との間の気圧差は、第2の方向H2に沿って第1のスラスト軸受50に付与される。本開示の実施形態では、各空気供給孔の軸方向位置を変更することが容易であるため、本開示は、あらゆる作業条件においてエコノマイザ空気供給をオンにしたモデルに適している。
【0083】
本開示の任意選択の実施形態では、図5を参照すると、本開示の第4の実施形態による圧縮機の一部の概略図が示されている。第1の空気供給孔221のサイズは、第2の空気供給孔241のサイズより小さい。空気供給プロセス中、第2の部分24及び第4の部分44の空気供給量は、第1の部分22及び第3の部分42の空気供給量よりも多い。第1のロータ20及び第2のロータ40の回転中、第1の部分22及び第3の部分42によって形成される空気圧は、第2の部分24及び第4の部分44によって形成される空気圧よりも小さい。したがって、第1のロータ20と第2のロータ40との間の気圧差は、第2の方向H2に沿って第1のスラスト軸受50に付与される。
【0084】
本開示の任意選択の実施形態では、図1図4、及び図5を参照すると、第1の空気供給孔221は第1の部分22に形成され、第2の空気供給孔241は第2の部分24に形成される。
【0085】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の空気供給孔221は第1の部分22に形成され、第2の空気供給孔241は第4の部分44に形成される。
【0086】
本開示の任意選択の実施形態では、図6を参照すると、本開示の第5の実施形態による圧縮機の一部の概略図が示されている。第3の空気供給孔421には第3の部分42が形成されており、第2の空気供給孔241には第2の部分24が形成されている。なお、第3の部分42に形成された第3の空気供給孔421は、第1の空気供給孔と理解することができる。
【0087】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の空気供給孔は第3の部分42に形成され、第2の空気供給孔は第4の部分44に形成される。
【0088】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の空気供給孔221は第1の部分22に形成され、第2の空気供給孔は第2の部分24及び第4の部分44に形成される。
【0089】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の空気供給孔221は第3の部分42に形成され、第2の空気供給孔は第2の部分24及び第4の部分44に形成される。
【0090】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の空気供給孔は第1の部分22及び第3の部分42に形成され、第2の空気供給孔241は第2の部分24に形成される。
【0091】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の空気供給孔は第1の部分22及び第3の部分42に形成され、第2の空気供給孔は第4の部分44に形成される。
【0092】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の部分22及び第3の部分42の少なくとも一方に空気供給孔が設けられ、並びに/又は、第2の部分24及び第4の部分42の少なくとも一方に、空気供給孔が設けられる。
【0093】
本開示の任意選択の実施形態では、図7を参照すると、本開示の第6の実施形態による圧縮機の一部の概略図が示されている。第1の部分22及び第3の部分42の少なくとも一方に任意の空気供給孔が設けられ、第2の部分24及び第4の部分44の少なくとも一方に、第2の空気供給孔241などの空気供給孔が設けられる。空気供給プロセス中、第2の部分24及び第4の部分44に空気が供給されてもよく、第1の部分22及び第3の部分42には空気が供給されない。第1のロータ20及び第2のロータ40の回転中、第1の部分22及び第3の部分42によって形成される空気圧は、第2の部分24及び第4の部分44によって形成される空気圧よりも小さい。したがって、第1のロータ20と第2のロータ40との間の気圧差は、第2の方向H2に沿って第1のスラスト軸受50に付与される。
【0094】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の部分22及び第3の部分42に対応するハウジングの部分の形状は、第1のロータ20及び第2のロータ40の回転中に圧力差を発生させて第1のスラスト軸受50に付与される予め設定された作用力を形成するために、第2の部分24及び第4の部分44に対応するハウジングの部分の形状とは異なる。
【0095】
本開示の任意選択の実施形態では、図8を参照すると、本開示の第7の実施形態による圧縮機の一部の概略図が示されている。第1の部分22及び第3の部分42に対応するハウジングの部分には、第4の空気供給孔62が設けられ、第2の部分24及び第4の部分44に対応するハウジングの部分には第5の空気供給孔64が設けられている。なお、第4の空気供給孔62は第1の空気供給孔と理解でき、第5の空気供給孔64は第2の空気供給孔と理解できる。第4の空気供給孔62と第5の空気供給孔64との間の関係は、第1の空気供給孔221と第2の空気供給孔241との間の関係を指すことができ、ここでは繰り返さない。
【0096】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の部分22及び第3の部分42に対応するハウジングの部分には空気供給孔が設けられず、第2の部分24及び第4の部分44に対応するハウジングの部分には第5の空気供給孔64などの空気供給孔が設けられる。
【0097】
本開示の任意選択の実施形態では、図9を参照すると、本開示の第8の実施形態による圧縮機の一部の概略図が示されている。第1の端部12から第2の端部14の方向に沿った第1の排気ポート201の長さL3は、第2の端部14から第1の端部12の方向に沿った第2の排気ポート202の長さL4よりも大きい。すなわち、第1の方向H1に沿った第1の排気ポート201の長さは、第1の方向H1に沿った第2の排気ポート202の長さよりも長い。排気プロセス中、第1の排気ポート201の容量は、第2の排気ポート202の容量よりも大きい。第1のロータ20及び第2のロータ40の回転中、第1の部分22及び第3の部分42によって形成される空気圧は、第2の部分24及び第4の部分44によって形成される空気圧よりも小さい。したがって、第1のロータ20と第2のロータ40との間の気圧差は、第2の方向H2に沿って第1のスラスト軸受50に付与される。
【0098】
本開示の実施形態では、第1の部分22と第3の部分42と第2の部分24と第4の部分44との間の気圧差を増大させ、圧縮機200の動作安定性を確実にするために、第1の部分22及び第3の部分42に対応するハウジングの部分の形状は、第2の部分24及び第4の部分44に対応するハウジングの部分の形状と異なっていてもよく、第1の部分22及び第3の部分42の形状は、第1のロータ20及び第2のロータ40の回転中に十分な気圧差が発生して第1のスラスト軸受50に付与される予め設定された作用力を形成するように、第2の部分24及び第4の部分44の形状と異なっていてもよい。第1の部分22及び第3の部分42に対応するハウジングの部分の形状が、第2の部分24及び第4の部分44に対応するハウジングの部分の形状と異なる場合、上記で開示された内容を参照し、ここでは繰り返さない。第1の部分22及び第3の部分42の形状が、第2の部分24及び第4の部分44の形状と異なる場合、上記で開示された内容を参照し、ここでは繰り返さない。本開示の実施形態は、軸力の向き及び両側の排気ポート間の小さな差を実現し、圧縮機200に空気が供給されているかどうかにかかわらず、圧縮機200の確実な動作を保証する。
【0099】
本開示の任意選択の実施形態では、第1のロータ20及び第2のロータ40の回転中、第1の端部12から第2の端部14の方向に沿った第1のロータ20及び第2のロータ40の軸力は、第2の端部14から第1の端部12の方向に沿った軸力よりも大きく、第1のスラスト軸受50に付与される予め設定された作用力を形成する。すなわち、第1の方向H1に沿った第1のロータ20及び第2のロータ40の軸力は、第2の方向H2に沿った第1のロータ20及び第2のロータ40の軸力よりも大きく、第1のスラスト軸受50に付与される予め設定された作用力を形成する。
【0100】
本開示の任意選択の実施形態では、第1のロータ20及び第2のロータ40の軸力の向きは、予め設定された作用力の作用下で実現することができる。第1のシャフト10には第1のスラスト軸受50などのスラスト軸受を設けることができ、第2のシャフト30にはスラスト軸受を設けない。なお、第2のロータ40は、軸力が向く方向において、第2のロータの排気端面とハウジング60の排気端面との間の接触及び摩擦に損傷を受けることなく耐えることができる。例えば、第2のロータ40は、Peek材などの非金属材料製である。すなわち、第3の部分42及び第4の部分44は、Peek材などの非金属材料製ではない。別の例では、銅リングなどの衝突防止構造が、第2のロータ40とハウジング60との間に配置される。すなわち、第4の部分44から離れている第3の部分42の端部と圧縮機200のハウジング60との間に第1の衝突防止構造が配置され、第3の部分42から離れている第4の部分44の端部と圧縮機200のハウジング60との間に第2の衝突防止構造が配置されている。第1の部分22及び/又は第2の部分24は、第1のシャフト10と一体的に形成され、第3の部分42及び第4の部分44は、第2のシャフト30の周りを回転することができることにも留意されたい。第2のシャフト30は、ハウジング60に固定されており、回転しない。
【0101】
本開示の任意選択の実施形態では、第1のロータ20及び第2のロータ40の軸力の向きは、予め設定された作用力の作用下で実現することができる。第1のシャフト10にはスラスト軸受が設けられておらず、第2のシャフト30にはスラスト軸受が設けられていない。なお、第1のロータ20及び第2のロータ40の両方は、軸力が向く方向において、第2のロータの排気端面とハウジング60の排気端面との間の接触及び摩擦に損傷を受けることなく耐えることができる。例えば、第1のロータ20及び第2のロータ40の両方は、Peek材などの非金属材料製である。別の例では、銅リングなどの衝突防止構造が、第1のロータ20とハウジング60との間及び第2のロータ40とハウジング60との間にそれぞれ配置される。
【0102】
図10を参照すると、本開示の第9の実施形態による圧縮機の一部の概略図を示す。図10に示す圧縮機200と図1図2、及び図4図8に示す圧縮機200との相違は、図10に示す圧縮機200の第2のシャフト30に軸力スラスト軸受が設けられていないことである。第2のロータ40がハウジング60と接触するときに第2のロータ40が容易に損傷しないように、第2のロータ40は、Peek材などの非金属材料で作ることができるか、又は銅リングなどの衝突防止構造が第2のロータ40とハウジング60との間に配置される。
【0103】
再度図1図2、及び図4図9を参照すると、本開示の任意選択の実施形態では、圧縮機200は、第2のスラスト軸受をさらに含むことができ、第2のスラスト軸受70は、第2のシャフト30上、例えば、第2のシャフト30の第4の端部34上に配置される。本開示のいくつかの他の実施形態では、第2のスラスト軸受70は、第3の端部32に配置される。第1のロータ20及び第2のロータ40の回転中、第1のスラスト軸受50及び第2のスラスト軸受70には、所定の及び単一の方向に予め設定された作用力のみが付与される。したがって、本開示の実施形態では、所定の単一の軸方向の合成軸力に制限を実現するために、第1のシャフト10などの1つのシャフトに第1のスラスト軸受50を配置し、第2のシャフト30に第2のスラスト軸受70を配置するだけでよく、それによって、本開示の実施形態の圧縮機200の第1のロータ20及び第2のロータ40が、ロータの排気端面とハウジングの端面との間の接触及び摩擦を引き起こすことなく確実に安定して回転することができる。2つのスラスト軸受を1つのシャフト上に固定する必要がある従来技術と比較して、本開示の実施形態の圧縮機は、2つのスラスト軸受及び圧縮機の全体的なサイズ及びコストを低減することができる。また、スラスト軸受の個数の削減により、軸系動作の効率をある程度向上させることができ、潤滑油の要求を低減することができる。
【0104】
本開示の任意選択の実施形態では、第1のロータ20及び第2のロータ40の軸力の向きは、予め設定された作用力の作用下で実現することができる。第1のシャフト10には、第1のスラスト軸受50などのスラスト軸受を設けることができる。第2のシャフト30には2つのスラスト軸受を設けることができ、その1つは第2のスラスト軸受70とすることができる。従来技術と比較して、本開示の実施形態は、2つのロータを有する圧縮機用の1つのスラスラスト軸受を低減することができる。
【0105】
本開示のいくつかの他の実施形態では、圧縮機200は、第1のロータ20と第2のロータ40との間に所定の固有の方向の合成軸力を発生させるように、第1のロータ20と第2のロータ40とが互いに係合して共に回転するときに第1のロータ20及び第2のロータ40に作用するように、追加の作用力を発生させるための構造が圧縮機200に配置されてもよい。外力は、電磁気、重力、油圧などのうちの1つであってもよい。実施形態において、第1の部分22及び第2の部分24の形状は、同一であってもよく、又は異なっていてもよい。第3の部分42及び第4の部分44の形状は、同一であってもよく、又は異なっていてもよい。次に、外力によって駆動される第1のロータ20及び第2のロータ40の軸力の向きについて説明する。
【0106】
図11を参照すると、本開示の第10の実施形態による圧縮機の一部の概略図を示す。図11に示す圧縮機200は、駆動モータ90をさらに含む。駆動モータ90は、モータロータ92と、モータステータ94とを含む。モータロータ92は、第1のシャフト30の一部の周囲に配置され、モータステータ94は、モータロータ92の周囲に配置される。第1のロータ20及び第2のロータ40から離れているモータロータ92及びモータステータ94の一方の端部が互いに位置がずれているなど、第1の軸の方向に沿ったモータロータ92及びモータステータ94の少なくとも一方の端部は互いに位置がずれており、他方の端部は面一である。別の例では、第1のロータ20及び第2のロータ40から離れているモータロータ92及びモータステータ94の一方の端部は面一であり、他方の端部は互いに位置がずれている。別の例では、第1のロータ20及び第2のロータ40から離れているモータロータ92及びモータステータ94の一方の端部は互いに位置がずれており、他方の端部も互いに位置がずれている。
【0107】
本開示の任意選択の実施形態では、第1のロータ20及び第2のロータ40から離れているモータロータ92及びモータステータ94の一方の端部は互いに位置がずれており、他方の端部も互いに位置がずれている。第1のロータ20及び第2のロータ40から離れているモータロータ92及びモータステータ94の一方の端部は、互いに位置がずれており、その結果、第1のロータ20及び第2のロータ40から離れているモータロータ92及びモータステータ94の端部は、第1の距離L7を形成し、第1のロータ20及び第2のロータ40に近いモータロータ92及びモータステータ94の一方の端部は、互いに位置がずれており、その結果、第1のロータ20及び第2のロータ40に近いモータロータ92及びモータステータ94の端部は、第2の距離L8を形成する。モータロータ92は、モータステータ94よりも第1のロータ20及び第2のロータ40に近い。したがって、本開示の実施形態では、モータロータ92とモータステータ94との間に閉じた磁気ループが形成され、通電導体としてのモータロータ92は電磁力によって引っ張られる。モータロータ92とモータステータ94とは互いに位置がずれており、モータロータ92はモータステータ94よりも第1のロータ20及び第2のロータ40に近いため、駆動モータ90によって発生する電磁力は、もはやモータロータ92の外円に対して接線であるのみではなく、モータロータ92が第1の軸方向に沿って偏向される側とは反対側の電磁力も発生する。すなわち、駆動モータ90によって発生する電磁力は、もはやモータロータ92の外円に対して接線であるだけでなく、第2の方向H2に向かう第1の軸の方向に沿った電磁力も発生する。この場合、モータロータ92に作用する合成電磁力を分解して、第1の軸方向の電磁力を得ることができる。
【0108】
永久磁石可変周波数モータの場合、この電磁力は、モータロータ92とモータステータ94との間に常に存在する。三相非同期モータの場合、この電磁力は、駆動モータの電源が投入された直後にモータロータ92とモータステータ94との間に発生する。第1のロータ20及び/又は第2のロータ40の場合、第1の軸の方向に沿った電磁力が存在し、第1のロータ20及び第2のロータ40が常に一定方向の軸力のみを確実に受ける。したがって、第1のスラスト軸受50などのスラスト軸受は1つだけでよく、機構全体に逆スラスト軸受はない。
【0109】
圧縮機200は、横方向に配置された第1のロータ20及び第2のロータ20を採用することができるので、必要な電磁力は、軸系の最大静止摩擦力よりわずかに大きいだけでよい。
【0110】
本開示の任意選択の実施形態では、第1の距離L7及び第2の距離L8の長さは同じである。従来技術では、一般に、駆動モータのモータロータ及びモータステータは同じ長さを有し、2つの端部で実質的に面一であることが理解され得る。本開示の実施形態では、第1の距離L7及び第2の距離L8の長さは同じであり、関連技術の駆動モータに基づいて、モータロータ92とモータステータ94とを直接位置をずれさせて、本開示の実施形態で定義される駆動モータ90を得ることができる。このようにして、加工及び組み立てが容易になる。第1の距離L7及び第2の距離L8の長さもまた異なっていてもよいことが理解され得る。
【0111】
本開示の実施形態では、第1のロータ20及び第2のロータ40の軸力の向きを実現するための磁力を発生させるために、追加の磁性部材が圧縮機200内に配置されてもよいことに留意されたい。圧縮機200内の追加の磁性部材は、磁力を直接発生させてもよく、又は電磁力を発生させるために電源が投入されてもよいことが理解され得る。磁性部材は、駆動モータ90から十分に長い距離を有する必要があるか、或いは磁性部材によって生成される磁力又は電磁力が駆動モータ90と干渉しないように、遮蔽構造が駆動モータ90の外側に配置されることも理解されたい。
【0112】
なお、図11に示す圧縮機200において、第2のシャフト30にはスラスト軸受が設けられなくてもよく、第2のロータ40は、Peek材等の非金属材料で作られていてもよく、又は第2のロータ40及びハウジング60の内壁に衝突防止構造が配置されている。
【0113】
図12を参照すると、本開示の第11の実施形態による圧縮機の一部の概略図を示す。図12に示す圧縮機200における駆動モータ90、第1のロータ20及び第2のロータ40は、上下方向に配置されている。これは、重力型アキシアル軸受構造として理解することができる。第1のロータ20の第1の部分22及び第2の部分24は垂直に配置され、第2のロータ40の第3の部分42及び第4の部分44は垂直に配置され、駆動モータ90、第1のロータ20及び第2のロータ40は垂直に配置される。第1のロータ20、第2のロータ40及び駆動モータ90の自重を合理的に利用することで、実際の使用過程において、電源投入前、電源遮断後、動作が不安定な場合には、微小なずれの初期方向は常に下向き、すなわち第2の方向H2に沿っていることを明らかにすることができる。下向きの初期応力は、技術的解決策を通して固定点配向によって平衡させる必要がある。初期応力方向が明らかに下向きであることを前提として、非モータ側、すなわち、図12に示すような重力型構造の第1のロータ20の上端軸系、すなわち第1のシャフト10に第1のスラスト軸受50(又はアンギュラコンタクト軸受50)を追加する必要がある。このように、初期応力が発生した場合、第1のスラスト軸受50は、第1のロータ20を引っ張ることができる。初期重力は、動作中に対向する第1のロータ20及び第2のロータ40によって生成される空気圧に対して非常に小さいため、高い軸受容量を有するただ1つのアンギュラコンタクト軸受50が必要とされる。アンギュラコンタクト軸受50が上端に配置され、第1のシャフト10及び第1のシャフト10上の第1のロータ20及び短期的なわずかなずれを生じる第1のロータ20と係合する第2のロータ40を引っ張る。通常動作後、第1のロータ20及び第2のロータ40の軸方向空気圧は、互いに釣り合うことができる。
【0114】
理論的研究によれば、完全に同じ形状の対向するロータ構造は、完全に同じ空気圧を発生することができる。軸方向空気圧は互いに釣り合っており、アンギュラコンタクト軸受は軸系に設置されていない。しかしながら、上記の初期応力が実際の使用中に発生し、第1のロータ20と第2のロータ40とがずれる。さらに、対応するカウンタバランス構造が存在しないため、初期応力が徐々に大きくなり、最終的な第1のロータ20及び第2のロータ40の変位及び変形が第1のロータ20及び第2のロータ40の端面隙間よりも大きくなり、ハウジング60による第1のロータ20及び第2のロータ40の端面の傷、第1のロータ20及び第2のロータ40の噛み込み、及び削れなどの危険が生じる。従来、初期応力を相殺するために無配向の固定点設定を有する4ロータ圧縮機の構造では、1つ又は複数のアンギュラコンタクト軸受が両側に設置され、重大なコスト浪費、冗長製品構造、動作電力消費の増加、及び製品エネルギー効率の低下をもたらす。
【0115】
本開示の実施形態によれば、重力型構造の第1のロータ20及び第2のロータ40は下向きの初期応力を発生するため、第1のシャフト10及び第1のシャフト10上の第1のロータ20の初期ずれ方向は下向きであることが明らかである。アンギュラコンタクト軸受50は、第1のロータ20の非モータ側、すなわち第1のロータ20の上方の軸系上に構成され、第1のロータ20及び第2(のロータ40が不安定であるときに生じる短期間のわずかなずれを正確に支持し、それによってハウジング60が第1のロータ20及び第2のロータ40の端面に傷をつけるのを効果的に防止する。構造的には、軸受の数が低減され、組み立ての困難さが低減され、軸系の過渡的な冗長性が防止され、可動部品の構成が低減され、材料及び生産のコストが低減され、エネルギー効率が改善される。
【0116】
なお、図12に示す圧縮機200において、第2のシャフト30にはスラスト軸受が設けられていなくてもよく、第2のロータ40がPeek材などの非金属材料製であってもよく、又は第2のロータ40及びハウジング60の内壁に衝突防止構造が配置されていてもよい。
【0117】
本開示の実施形態は、一方向軸力、すなわち軸力の向きを実現し、1つのシャフトに1つのスラスト軸受のみが配置される必要があるか、又は2つのシャフトの一方に1つのスラスト軸受が配置され、他方のシャフトにはスラスト軸受が配置されない。1つのシャフト上に2つのスラスト軸受を配置する必要がある従来技術の圧縮機と比較して、本開示の実施形態は、1つのシャフト上の1つのスラスト軸受に低減することができる。さらに、軸力の向きの技術により、機械は動作中に常に軸力を予め設定された方向に保ち、したがって機械の安定した動作を保証する。機械の安定した動作が保証されると、スクリュ圧縮機の全体的なサイズを縮小してコストを削減することができる。
【0118】
さらに、従来技術と比較して、本開示の実施形態は、スラスト軸受の使用を低減することができ、それによって機械の損失及び潤滑油需要を低減し、圧縮機200の故障率をさらに低減し、圧縮機の耐用年数を延ばすことができる。
【0119】
上記の1つ又は複数の実施形態における圧縮機200では、第1のロータ20の第1の部分222及び第2の部分242並びに/又は第2のロータ24の第3の部分422及び第4の部分442は、ロータ組立体又はロータセットとして理解することができる。言い換えれば、上記の実施形態のうちの1つ又は複数において圧縮機200の第1のロータ20及び第2のロータ40は、ロータ組立体又はロータセットとして理解することができる。
【0120】
上記実施形態のうちの1つ又は複数において圧縮機200は、空気調和機に適用することができる。
【0121】
本開示の一実施形態は、上記実施形態の1つ又は複数の組み合わせにしたがって定義された圧縮機200を含む、空気調和機をさらに提供する。
【0122】
本開示の実施形態によるロータ組立体、圧縮機、及び空気調和機は、上記で詳細に説明されており、本明細書では、本開示の原理及び実装形態を説明するために特定の例が使用される。実施形態の上記の説明は、本開示の方法及びその中心概念の理解を助けるためにのみ使用される。さらに、当業者にとっては、本開示の概念に基づいて、特定の実施形態及び適用範囲に変更がある。要約すると、この説明の内容は、本開示を限定するものとして理解されるべきではない。
【符号の説明】
【0123】
10 第1のシャフト
11 第1の軸
12 第1の端部
14 第2の端部
20 第1のロータ
22 第1の部分
221 第1の空気供給孔
222 第1の螺旋羽根
223 第1の排気端面
24 第2の部分
241 第2の空気供給孔
242 第2の螺旋羽根
243 第2の排気端面
30 第2のシャフト
31 第2の軸
32 第3の端部
34 第4の端部
40 第2のロータ
42 第3の部分
421 第3の空気供給孔
422 第3の螺旋羽根
423 第3の排気端面
44 第4の部分
442 第4の螺旋羽根
443 第4の排気端面
50 第1のスラスト軸受
60 ハウジング
62 第4の空気供給孔
64 第5の空気供給孔
70 第2のスラスト軸受
80 トランスミッションアセンブリ
82 第1のトランスミッション部材
84 第2のトランスミッション部材
90 駆動モータ
92 モータロータ、モータステータ
200 圧縮機
201 第1の排気ポート
202 第2の排気ポート
203 吸気ポート
H1 第1の方向
H2 第2の方向
L1 第1の空気供給孔と第1の排気端面との間の距離
L2 第2の空気供給孔と第2の排気端面との間の距離
L3 第1の方向に沿った第1の排気ポートの長さ
L4 第2の方向に沿った第2の排気ポートの長さ
L5 第1の軸の方向に沿った第1の部分の長さ
L6 第1の軸の方向に沿った第2の部分の長さ
L7 第1の距離
L8 第2の距離
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-08-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の軸(11)を中心に回転可能である第1のロータ(20)であって、前記第1のロータ(20)が、第1の部分(22)及び第2の部分(24)を備える、第1のロータ(20)と、
前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)を担持するように構成された第1のシャフト(10)であって、前記第1のシャフト(10)が、反対側に配置されている第1の端部(12)及び第2の端部(14)を有する、第1のシャフト(10)と、
前記第1のシャフト(10)の一部及び前記第1のロータ(20)を収容するハウジング(60)と、
を備え、
前記第1のロータ(20)が、回転中に前記第1の端部(12)から前記第2の端部(14)に向かう方向、又は前記第2の端部(14)から前記第1の端部(12)に向かう方向に、予め設定された作用力が付与されるように構成される、圧縮機(200)。
【請求項2】
第2の軸(31)を中心に回転可能な第2のロータ(40)であって、前記第2のロータ(40)が、前記第1の部分(22)に係合する第3の部分(42)及び前記第2の部分(24)に係合する第4の部分(44)を備える、第2のロータ(40)と、
前記第3の部分(43)及び前記第4の部分(44)を担持するように構成された第2のシャフト(30)と、
前記第2のシャフト(30)の一部及び前記第2のロータ(40)を収容する前記ハウジング(60)と、
をさらに備え、
前記第2のロータ(40)が、前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の回転中に、前記第1の端部(12)から前記第2の端部(14)に向かう方向、又は前記第2の端部(14)から前記第1の端部(12)に向かう方向に、予め設定された作用力が付与されるように構成される、請求項1に記載の圧縮機(200)。
【請求項3】
前記第1の部分(22)の形状が、前記第2の部分(24)及び前記第4の部分(44)の形状と異なり、並びに/又は
前記第3の部分(42)の形状が、前記第2の部分(24)及び前記第4の部分(44)の形状と異なり、その結果、前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の回転中、気圧差が発生して、前記予め設定された作用力が形成される、請求項2に記載の圧縮機(200)。
【請求項4】
前記第1の部分(22)、前記第2の部分(24)、前記第3の部分(42)、及び前記第4の部分(44)の形状が、長さ、螺旋羽根の数、端面プロファイル、螺旋羽根の密度、及び直径のうちのいずれか1つを含む、請求項2又は3に記載の圧縮機(200)。
【請求項5】
前記第1の部分(22)及び/又は前記第3の部分(42)に、第1の空気供給孔(221)が設けられ、前記第2の部分(24)及び/又は前記第4の部分(44)に、第2の空気供給孔(241)が設けられ、前記第1の空気供給孔(221)及び前記第2の空気供給孔(241)が、前記予め設定された作用力を形成するために前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の回転中に気圧差を生じるよう互いに異なるように構成される、請求項2から4のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項6】
前記第1の空気供給孔(221)の数が、前記第2の空気供給孔(241)の数と異なり、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)のサイズが、前記第2の空気供給孔(241)のサイズと異なり、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)と前記第2部分(24)から離れている前記第1の部分(22)の端面との間の距離が、前記第2の空気供給孔(241)と前記第1の部分(22)から離れている前記第2部分(24)の端面との間の距離と異なり、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)と前記第4の部分(44)から離れている前記第3の部分(42)の端面との間の距離が、前記第2の空気供給孔(241)と前記第3の部分(42)から離れている前記第4の部分(44)の端面との間の距離と異なる、請求項5に記載の圧縮機(200)。
【請求項7】
前記第1の部分(22)及び前記第3の部分(42)の少なくとも一方に、空気供給孔が設けられ、並びに/又は、前記第2の部分(24)及び前記第4の部分(44)の少なくとも一方に、空気供給孔が設けられる、請求項2から6のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項8】
前記第1の部分(22)に対応する前記ハウジング(60)の一部分が、前記第2の部分(24)及び前記第4の部分(44)に対応する前記ハウジング(60)の部分とは異なる形状を有し、並びに/又は
前記第3の部分に対応する前記ハウジング(60)の一部分が、前記第2の部分(24)及び前記第4の部分(44)に対応する前記ハウジング(60)の前記部分とは異なる形状を有し、それにより、前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の回転中に気圧差が発生して、前記予め設定された作用力を形成する、請求項2から6のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項9】
前記ハウジング(60)に、第1の排気ポート(201)及び第2の排気ポート(202)が設けられ、前記第1の端部(12)から前記第2の端部(14)に向かう方向に沿った前記第1の排気ポート(201)の長さが、前記第2の端部(14)から前記第1の端部(12)に向かう方向に沿った前記第2の排気ポート(202)の長さと異なる、請求項1から8のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項10】
前記第1の部分(22)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分及び/又は前記第3の部分(42)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分に、第1の空気供給孔(221)が設けられ、前記第2の部分(24)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分及び/又は前記第4の部分(44)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分に、第2の空気供給孔(241)が設けられ、
前記第1の空気供給孔(221)の数が前記第2の空気供給孔(241)の数と異なり、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)のサイズが、前記第2の空気供給孔(241)のサイズと異なり、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)と前記第2部分(24)から離れている前記第1の部分(22)の端面との間の距離が、前記第2空気供給孔(241)と前記第1の部分(22)から離れている前記第2の部分(24)の端面との間の距離と異なり、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)と前記第4部(44)から離れている前記第3の部分(42)の端面との間の距離が、前記第2の空気供給孔(241)と前記第3の部分(42)から離れている前記第4の部分(44)の端面との間の距離と異なる、請求項2から8のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項11】
前記第1の部分(22)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分及び前記第3の部分(42)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分のうちの少なくとも一方に空気供給孔が設けられ、並びに/又は前記第2の部分(24)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分及び前記第4の部分(44)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分の少なくとも一方に空気供給孔が設けられる、請求項2から8のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項12】
前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)が重力の方向に沿って配置され、前記第3の部分(42)及び前記第4の部分(44)が重力の方向に沿って配置され、前記第1の部分(22)、前記第2の部分(24)、前記第3の部分(42)、前記第4の部分(44)、前記第1のシャフト(10)及び前記第2のシャフト(30)の重力により、前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の回転中に前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)に前記予め設定された作用力が付与される、又は
前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)の配置方向が、重力方向に対して90度未満の挟角を有し、前記第3の部分(42)及び前記第4の部分(44)の配置方向が、前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)の配置方向と同じであり、重力方向に沿った前記第1の部分(22)、前記第2の部分(24)、前記第3の部分(42)、前記第4の部分(44)、前記第1のシャフト(10)及び前記第2のシャフト(30)の分力により、前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の回転中に前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)に前記予め設定された作用力が付与される、請求項2から8のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項13】
磁性部材をさらに備え、前記磁性部材が、回転中に前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)に前記予め設定された作用力が付与されるように磁力を発生するように構成される、請求項1から12のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項14】
油路システムをさらに備え、前記第1の端部(12)に作用する前記油路システムの圧力が、前記第2の端部(14)に作用する前記油路システムの圧力よりも低く、その結果、回転中に前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)に前記予め設定された作用力が付与される、又は
第3の端部(32)に作用する前記油路システムの圧力が、第4の端部(34)に作用する前記油路システムの圧力よりも低く、その結果、回転中に前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)に、前記予め設定された作用力が付与される、請求項2から13のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項15】
前記第1の端部(12)又は前記第2の端部(14)に配置された第1のスラスト軸受(50)であって、
前記予め設定された作用力が前記第1のスラスト軸受(50)に付与される、第1のスラスト軸受(50)
をさらに備える、請求項1から14のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項16】
前記第1のシャフト(10)にスラスト軸受が設けられず、前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)の両方が非金属材料で作られる、請求項1から15のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項17】
前記第1のシャフト(10)にスラスト軸受が設けられず、第1の衝突防止構造が、前記第2の部分(24)から離れている前記第1の部分(22)の端部と前記圧縮機(200)の前記ハウジング(60)との間に配置され、第2の衝突防止構造が、前記第1の部分(22)から離れている前記第2の部分(24)の端部と前記圧縮機(200)の前記ハウジング(60)との間に配置される、請求項1から16のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項18】
前記第1の端部(12)又は前記第2の端部(14)に配置された第1のスラスト軸受(50)と、
前記第3の端部(32)又は前記第4の端部(34)に配置された第2のスラスト軸受(70)であって、前記予め設定された作用力が前記第1のスラスト軸受(50)及び前記第2のスラスト軸受(70)に付与される、第1のスラスト軸受(50)と第2のスラスト軸受(70)と、
をさらに備える、請求項2から17のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項19】
前記第1の端部(12)又は前記第2の端部(14)に配置された第1のスラスト軸受(50)であって、前記予め設定された作用力が前記第1のスラスト軸受(50)に付与される、第1のスラスト軸受(50)をさらに備え、
前記第2のシャフト(30)にスラスト軸受が設けられず、前記第3の部分(42)及び前記第4の部分(44)が非金属材料製であり、
前記第1の部分(22)及び/又は前記第2の部分(24)が、前記第1のシャフト(10)と一体に形成され、前記第3の部分(42)及び前記第4の部分(44)が、前記第2のシャフト(30)を中心に回転可能である、請求項2から18のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項20】
前記第1の端部(12)又は前記第2の端部(14)に配置された第1のスラスト軸受(50)であって、前記予め設定された作用力が前記第1のスラスト軸受(50)に付与される、第1のスラスト軸受(50)をさらに備え、
前記第1のシャフト(10)にスラスト軸受が設けられず、第3の衝突防止構造が、前記第4の部分(44)から離れている前記第3の部分(42)の端部と前記圧縮機(200)の前記ハウジング(60)との間に配置され、第4の衝突防止構造が前記第3の部分(42)から離れている前記第4の部分(44)の端部と前記圧縮機(200)の前記ハウジング(60)との間に配置され、
前記第1の部分(22)及び/又は前記第2の部分(24)が、前記第1のシャフト(10)と一体に形成され、前記第3の部分(42)及び前記第4の部分(44)が、前記第2のシャフト(30)を中心に回転可能である、請求項2から19のいずれか一項に記載の圧縮機(200)。
【請求項21】
第1の排気ポート(201)及び第2の排気ポート(202)が設けられたハウジング(60)と、
第1の軸(11)を中心として前記ハウジング(60)内で回転可能である第1のロータ(20)であって、前記第1のロータ(20)が、第1の部分(22)及び第2の部分(24)を備える、第1のロータ(20)と、
第2の軸(31)を中心に前記ハウジング(60)内で回転可能である第2のロータ(40)であって、前記第2のロータ(40)が、前記第1の部分(22)と係合する第3の部分(42)及び前記第2の部分(24)と係合する第4の部分(44)を備える、第2のロータ(40)と、
を備え、
前記第1の排気ポート(201)が、前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の同じ端部に位置し、前記第2の排気ポート(202)が、前記第1のロータ(20)及び前記第2のロータ(40)の同じ端部に位置し、前記第1の排気ポート(201)及び前記第2の排気ポート(202)が、前記第1のロータ(20)の異なる端部に位置し、前記第1の排気ポート(201)及び前記第2の排気ポート(202)が、前記第2のロータ(40)の異なる端部に位置し、前記第1の軸(11)と平行な方向の前記第1の排気ポート(201)の長さが、前記第1の軸(11)と平行な方向の前記第2の排気ポート(202)の長さよりも長い、圧縮機(200)。
【請求項22】
前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)を担持する第1のシャフト(10)と、
前記第3の部分(22)及び前記第4の部分(44)を担持する第2のシャフト(30)と、
前記第1のシャフト(10)上に配置され、前記第1の部分(22)又は前記第2の部分(24)の同じ側に位置する第1のスラスト軸受(50)と、
をさらに備える、請求項21に記載の圧縮機(200)。
【請求項23】
ハウジング(60)と、
第1の軸(11)を中心として前記ハウジング(60)内で回転可能である第1のロータ(20)であって、前記第1のロータ(20)が、第1の部分(22)及び第2の部分(24)を備える、第1のロータ(20)と、
第2の軸(31)を中心として前記ハウジング(60)内で回転可能である第2のロータ(40)であって、前記第2のロータ(40)が、前記第1の部分(22)と係合する第3の部分(42)及び前記第2の部分(24)と係合する第4の部分(44)を備える、第2のロータ(40)と、を備え、
前記第1の部分(22)、前記第3の部分(42)、前記第1の部分(22)に対応する前記ハウジング(60)の一部分及び前記第3の部分(42)に対応する前記ハウジング(60)の一部分のうちの少なくとも1つに、第1の空気供給孔(221)が設けられ、前記第2の部分(24)、前記第4の部分(44)、前記第2の部(24)に対応する前記ハウジング(60)の一部分及び前記第4の部(44)に対応する前記ハウジング(60)の一部分のうちの少なくとも1つに、第2の空気供給孔(241)が設けられ、
前記第1の空気供給孔(221)の数が、前記第2の空気供給孔(241)の数よりも少なく、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)のサイズが、前記第2の空気供給孔(241)のサイズよりも小さく、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)と前記第2の部分(24)から離れている前記第1の部分(22)の端面との間の距離が、前記第2の空気供給孔(241)と前記第1の部分(22)から離れている前記第2部分(24)の端面との間の距離よりも長い、圧縮機(200)。
【請求項24】
前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)を担持する第1のシャフト(10)と、
前記第3の部分(42)及び前記第4の部分(44)を担持する第2のシャフト(30)と、
前記第1のシャフト(10)上に配置され、前記第1の部分(22)又は前記第2の部分(24)の同じ側に位置する第1のスラスト軸受(50)と、
をさらに備える、請求項23に記載の圧縮機(200)。
【請求項25】
ハウジング(60)と、
第1の軸(11)を中心として前記ハウジング(60)内で回転可能である第1のロータ(20)であって、前記第1のロータ(20)が、第1の部分(22)及び第2の部分(24)を備える、第1のロータ(20)と、
第2の軸(31)を中心として前記ハウジング(60)内で回転可能である第2のロータ(40)であって、前記第2のロータ(40)が、前記第1の部分(22)と係合する第3の部分(42)と、前記第2の部分(24)と係合する第4の部分(44)とを備える、第2のロータ(40)と、
を備え、
前記第1の部分(22)、前記第3の部分(42)、前記第1の部分(22)に対応する前記ハウジング(60)の一部分及び前記第3の部分(42)に対応する前記ハウジング(60)の一部分が、すべていずれの空気供給孔も設けられず、前記第2の部分(24)、前記第4の部分(44)、前記第1の部分(22)に対応する前記ハウジング(60)の前記一部分及び前記第4の部分(44)に対応する前記ハウジング(60)の一部分のうちの少なくとも1つに、空気供給孔が設けられる、圧縮機(200)。
【請求項26】
前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)を担持する第1のシャフト(10)と、
前記第3の部分(42)及び前記第4の部分(44)を担持する第2のシャフト(30)と、
前記第1のシャフト(10)上に配置され、前記第1の部分(22)又は前記第2の部分(24)の同じ側に位置する第1のスラスト軸受(50)と、
をさらに備える、請求項25に記載の圧縮機(200)。
【請求項27】
第1の軸(11)を中心として回転可能である第1の部分(22)及び第2の部分(24)を備える、第1のロータ(20)と、
第2の軸(31)を中心として回転可能である第2のロータ(40)であって、前記第2のロータ(40)が、前記第1の部分(22)と係合する第3の部分(42)及び前記第2の部分(24)と係合する第4の部分(44)を備える、第2のロータ(40)と、
を備え、
前記第1の部分(22)及び/又は前記第3の部分(42)に、第1の空気供給孔(221)が設けられ、前記第2の部分(24)及び/又は前記第4の部分(44)に、第2の空気供給孔(241)が設けられ、
前記第1の空気供給孔(221)の数が、前記第2の空気供給孔(241)の数よりも少なく、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)のサイズが、前記第2の空気供給孔(241)のサイズよりも小さく、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)と前記第2の部分(24)から離れている前記第1の部分(22)の端面との間の距離が、前記第2の空気供給孔(241)と前記第1の部分(22)から離れている前記第2部分(24)の端面との間の距離よりも長い、ロータ組立体。
【請求項28】
第1の軸(11)を中心に回転可能である第1の部分(22)及び第2の部分(24)を備える第1のロータ(20)と、
第2の軸(31)を中心に前記ハウジング(60)内で回転可能である第2のロータ(40)であって、前記第2のロータ(40)が、前記第1の部分(22)と係合する第3の部分(42)及び前記第2の部分(24)と係合する第4の部分(44)を備える、第2のロータ(40)と、
を備え、
前記第1の部分(22)及び前記第3の部分(42)の少なくとも一方に、空気供給孔が設けられ、並びに/又は、前記第2の部分(24)及び前記第4の部分(44)の少なくとも一方に、空気供給孔が設けられている、ロータ組立体。
【請求項29】
第1の軸(11)を中心として回転可能である第1のロータ(20)を備え、
前記第1のロータ(20)が、第1の空気供給孔(221)が設けられた第1の部分(22)及び第2の空気供給孔(241)が設けられた第2の部分(24)を備え、
前記第1の空気供給孔(221)の数が、前記第2の空気供給孔(241)の数よりも少なく、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)のサイズが、前記第2の空気供給孔(241)のサイズよりも小さく、及び/又は
前記第1の空気供給孔(221)と前記第2の部分(24)から離れている前記第1の部分(22)の端面との間の距離が、前記第2の空気供給孔(241)と前記第1の部分(22)から離れている前記第2部分(24)の端面との間の距離よりも長い、ロータ組立体。
【請求項30】
第1の軸(11)を中心に回転可能な第1のロータ(20)を備え、前記第1のロータ(20)が、第1の部分(22)及び第2の部分(24)を備え、前記第1の部分(22)及び前記第2の部分(24)の少なくとも一方に、空気供給孔が設けられる、ロータ組立体。
【請求項31】
請求項1から26のいずれか一項に記載の圧縮機(200)、又は請求項27から30のいずれか一項に記載のロータ組立体を備える、空気調和機。
【国際調査報告】