(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-16
(54)【発明の名称】食用製品のための切断装置及び切断方法
(51)【国際特許分類】
B26D 3/22 20060101AFI20240208BHJP
B26D 3/00 20060101ALI20240208BHJP
B26D 3/18 20060101ALI20240208BHJP
B26F 1/38 20060101ALI20240208BHJP
B26D 7/18 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
B26D3/22
B26D3/00 602A
B26D3/18 A
B26F1/38 A
B26D7/18 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540517
(86)(22)【出願日】2021-12-28
(85)【翻訳文提出日】2023-06-29
(86)【国際出願番号】 KR2021020050
(87)【国際公開番号】W WO2022145974
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】10-2020-0186726
(32)【優先日】2020-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513178894
【氏名又は名称】シージェイ チェイルジェダン コーポレーション
(71)【出願人】
【識別番号】519020199
【氏名又は名称】シージェイ シーフード コーポレーション
(71)【出願人】
【識別番号】523242723
【氏名又は名称】グリーン テクノロジー カンパニー, リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100111372
【氏名又は名称】津野 孝
(72)【発明者】
【氏名】チャン、 ドクジン
(72)【発明者】
【氏名】イム、 ミンス
(72)【発明者】
【氏名】キム、 スンヨン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、 ヨンホ
(72)【発明者】
【氏名】キム、 サンオ
(72)【発明者】
【氏名】クァク、 ミョンイル
(72)【発明者】
【氏名】リ、 ジョンファ
【テーマコード(参考)】
3C060
【Fターム(参考)】
3C060AA17
3C060AB01
3C060BA03
3C060BB07
3C060BD03
3C060BE08
(57)【要約】
本発明に係る切断装置は、左右方向を軸方向に回転する円筒状の切断本体と、前後方向に沿って提供される食用製品を切断するように前記切断本体の表面より前記切断本体の半径方向の外側にさらに突出する切断刃とを備える切断ローラーと、前記切断ローラーによって切断される食用製品を支持するように前記食用製品を基準に前記切断ローラーと対向される位置に配置される切断基底部とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右方向を軸方向に回転する円筒状の切断本体と、前後方向に沿って提供される食用製品を切断するように前記切断本体の表面より前記切断本体の半径方向の外側にさらに突出する切断刃とを備える切断ローラーと、
前記切断ローラーによって切断される食用製品を支持するように前記食用製品を基準に前記切断ローラーと対向される位置に配置される切断基底部と
を含む、切断装置。
【請求項2】
前記切断刃は、前記切断本体の円周方向に沿って延長される前後切断刃と、左右方向に沿って延長される左右切断刃とを含み、
前記切断刃によって前記食用製品が切断され複数の単位製品に分離されるように前記前後切断刃を延長した線と前記左右切断刃を延長した線とが互いに交差する、請求項1に記載の切断装置。
【請求項3】
前記切断ローラーは、前記切断刃の周りで前記切断本体の半径方向の外側に気体を噴射するように前記切断本体の中心から半径方向の外側に形成される孔である噴射孔をさらに含む、請求項2に記載の切断装置。
【請求項4】
前記切断ローラーは、前記切断刃が延長された方向に直交する方向に沿って前記切断刃を前記切断本体に結合する刃結合ボルトをさらに含み、
前記噴射孔は、前記切断本体の半径方向を基準に前記刃結合ボルトより内側に配置される、請求項3に記載の切断装置。
【請求項5】
前記切断刃は、前記前後切断刃と前記左右切断刃が会う位置に配置されて前記前後切断刃と前記左右切断刃とを連結する曲面を有する連結切断刃をさらに含む、請求項3に記載の切断装置。
【請求項6】
前記噴射孔は、前記連結切断刃の周りに配置される、請求項5に記載の切断装置。
【請求項7】
前記切断ローラーは、前記切断本体の半径方向の外側に気体を噴射するように、前記切断本体の半径方向の外側に前記連結切断刃に形成される孔である連結噴射孔をさらに含む、請求項5に記載の切断装置。
【請求項8】
前記切断基底部との間に形成される空間に前記切断ローラーが位置するように前記切断ローラーを覆う第1切断カバーを備え、前記切断基底部が結合され、前記切断ローラーが回転可能に結合される切断フレームと、
前記切断ローラー周辺の異物を吸い込むように前記第1切断カバーに形成される第1カバー吸込口に連結される第1切断吸込部と
をさらに含む、請求項1に記載の切断装置。
【請求項9】
前記切断基底部が結合されて前記切断ローラーが回転可能に結合される切断フレームと、
前記食用製品を前方に移送して前記食用製品が前記切断ローラーによって切断されることを支持するように、前記食用製品を基準に前記切断ローラーと対向される位置に配置されて左右方向を軸方向に回転可能に前記切断フレームに結合される補助本体を備える補助ローラーと
をさらに含む、請求項1に記載の切断装置。
【請求項10】
前記切断フレームは、前記切断基底部との間に形成される空間に前記補助ローラーが位置するように前記補助ローラーを覆う第2切断カバーを備え、
前記補助ローラー周辺の異物を吸い込むように前記第2切断カバーに形成される第2カバー吸込口に連結される第2切断吸込部をさらに含む、請求項9に記載の切断装置。
【請求項11】
前記切断基底部には、左右方向に沿って延長され、上下方向に沿って開放された補助開口が形成され、
前記補助ローラーと前記切断ローラーは、前記補助開口を基準に互いに反対側に配置される、請求項9に記載の切断装置。
【請求項12】
前記補助ローラーは、前記切断本体の表面より前記切断本体の半径方向の外側にさらに突出した前記切断刃が挿入できるように前記補助本体の半径方向の内側に前記補助本体が陥没して形成される補助溝をさらに備える、請求項11に記載の切断装置。
【請求項13】
前記切断刃に空気を噴射するように前記切断刃に対向して配置されるエアナイフをさらに含む、請求項1に記載の切断装置。
【請求項14】
前記食用製品が前記切断ローラーに巻き込まれることを防ぐように、前後方向に延長されて前記切断本体の表面より下側に配置される切断ガイドレールをさらに含む、請求項1に記載の切断装置。
【請求項15】
前記切断基底部の上側に前記切断ローラーが配置される、請求項1に記載の切断装置。
【請求項16】
食用製品の供給を受けるステップと、
左右方向を軸方向に回転可能な円筒状の切断本体と、前後方向に沿って提供される食用製品を切断するように前記切断本体の表面より前記切断本体の半径方向の外側にさらに突出する切断刃とを備える切断ローラーを回転させて前記食用製品を切断するステップと、
前記切断刃周辺の異物が除去されるように、前記切断本体で前記切断刃と隣接するように配置される噴射孔を通じて気体を噴射するステップと
を含む、切断方法。
【請求項17】
前記噴射孔から気体が噴射された後、前記異物の除去のために前記異物を前記切断ローラー周辺から吸い込むステップをさらに含む、請求項16に記載の切断方法。
【請求項18】
前記噴射孔から気体が噴射された後、前記異物の除去のためにエアナイフを通じて前記切断刃に空気を噴射するステップをさらに含む、請求項16に記載の切断方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食用製品のための切断装置及びこれを利用した切断方法に関する。
【背景技術】
【0002】
薄い食材を加工してシート状の食用製品を形成するためには、食材を繊細に取り扱わなければならない。
食材を繊細に取り扱わない場合、食材が破れるかしわくちゃになって変形されるに伴い以後の工程が正常に進められないことがあり、これは、工程の中断と生産性の低下につながることもある。
熟練した作業者が食材の加工を実施する場合、材料及び生産時間の損失を最小化して食用製品を形成することができるはずである。
しかし、熟練していない作業者が作業を実施するか、適切に設計されていない機械を利用して作業を実施する場合、繊細に食材を取り扱うことができないため食材の破損が起こって生産性が低下することがある。
【0003】
一般に薄い食材を利用した食用製品を製造するために、複数の食材が積層されているスタックの形態で食材の供給を受け、スタックからばらの食材料を分離した後で所定の加工を経る方式が利用されてよい。
この過程で、特に、食材に対する繊細な取り扱いが求められる。
【0004】
一方、海苔スナックは、小さい単位で細かく切れになる過程を通じて消費者が取食するに適当な大きさに加工され得る。
しかし、海苔の特性上、切れにする過程がなされる時に発生する屑などの異物が反復的な工程を介し切断装置に積もるか挟み込んで円滑な作業が行われないこともある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、このような問題を解決するものであって、海苔スナックのような食用製品を切れにする過程で発生する異物を円滑に除去することで、不良の発生が減少し生産性が向上した切断装置とこれを利用した切断方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の切断装置は、左右方向を軸方向に回転する円筒状の切断本体と、前後方向に沿って提供される食用製品を切断するように前記切断本体の表面より前記切断本体の半径方向の外側にさらに突出する切断刃とを備える切断ローラーと、前記切断ローラーによって切断される食用製品を支持するように前記食用製品を基準に前記切断ローラーと対向される位置に配置される切断基底部とを含む。
【0007】
本発明の切断方法は、食用製品の供給を受けるステップと、左右方向を軸方向に回転可能な円筒状の切断本体と、前後方向に沿って提供される食用製品を切断するように前記切断本体の表面より前記切断本体の半径方向の外側にさらに突出する切断刃とを備える切断ローラーを回転させて前記食用製品を切断するステップと、前記切断刃周辺の異物が除去されるように、前記切断本体で前記切断刃と隣接するように配置される噴射孔を通じて気体を噴射するステップとを含む。
【発明の効果】
【0008】
これにより、食用製品を切れにする過程で発生する異物が円滑に除去でき、不良の発生が減少し、生産性が増大され得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る食用製品製作システムの概念図である。
【0010】
【
図2】本発明の一実施形態に係る食用製品製作システムの斜視図である。
【0011】
【
図3】本発明の一実施形態に係る食用製品製作システムの右側面図である。
【0012】
【
図4】本発明の一実施形態に係る食用製品製作システムの左側面図である。
【0013】
【
図5】本発明の一実施形態に係る食用製品製作システムの切断装置の一部の構成要素が外に現われるように示した斜視図である。
【0014】
【
図6】本発明の一実施形態に係る食用製品製作システムの切断装置の一部の構成要素が外に現われるように他の方向から示した斜視図である。
【0015】
【
図7】本発明の一実施形態に係る食用製品製作システムの切断装置の一部の構成要素が外に現われるように示した右側面図である。
【0016】
【
図8】本発明の一実施形態に係る食用製品製作システムの切断装置の内部構造を示した図である。
【0017】
【0018】
【
図10】本発明の一実施形態の変形例に係る食用製品製作システムの切断装置の内部構造を示した図である。
【0019】
【0020】
【
図12】本発明の一実施形態に係る食用製品の製作方法のフローチャートである。
【0021】
【
図13】本発明の一実施形態に係る食用製品の切断方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一部の実施形態を例示的な図を介して詳細に説明する。
各図の構成要素に参照符号を付加するにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ、他の図上に表示されるとしても、可能な限り同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。
また、本発明の実施形態を説明するにあたって、関連する公知の構成または機能に対する具体的な説明が、本発明の実施形態に対する理解を妨げると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。
【0023】
また、本発明の実施形態の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を用いることができる。
このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって当該構成要素の本質や、順番または順序などが限定されない。
ある構成要素が他の構成要素に『連結』、『結合』または『接続』されると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結されるか接続されていてよいが、各構成要素の間にまた他の構成要素が『連結』、『結合』または『接続』されていてもよい。
【0024】
本出願は、2020年12月29日に出願された韓国特許出願第10-2020-0186726号に基づいた優先権を主張し、当該出願の明細書及び図面に開示されている全ての内容は、本出願に援用される。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1の概念図である。
図2は、本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1の斜視図である。
図3は、本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1の右側面図である。
図4は、本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1の左側面図である。
【0026】
図に示されている通り、本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1は、第1食材供給装置20、第2食材供給装置30及び加圧装置50を含む。
本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1は、システムフレーム10を含むことができ、接合液噴射装置41を含むことができ、補助接合液噴射装置42を含むことができ、中間コンベヤー61を含むことができ、排出コンベヤー62を含むことができ、切断装置70を含むことができ、プロセッサ80を含むことができる。
【0027】
本明細書において前後、左右及び上下の方向は、説明の便宜のために定義されたものであって、互いに対し直交する方向であってよい。
しかし、このような方向は、食用製品製作システム1が配列された方向に対して相対的に決定されるものであり、上下方向といって必ずしも鉛直方向を意味するものではなくてよい。
【0028】
本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1が生産する食用製品は、海苔スナック(SN)であってよい。
このような食用製品の生産のために用いられる食材は、第1食材と第2食材を含むことができる。
この際、第1食材は、海苔(SW)であってよく、第2食材はライスペーパー(RP)であってよく、食用製品が切断して生産される単位製品は単位スナック(SU)であってよい。
したがって、以下で、食用製品の代わりに海苔スナック(SN)を、各一枚の第1食材の代わりに各一枚の海苔(SW)を、第1食材スタックの代わりに海苔スタック(WS)を、第1食材カセットの代わりに海苔カセット(WC)を、各一枚の第2食材の代わりに各一枚のライスペーパー(RP)を、第2食材スタックの代わりにペーパースタック(PS)を、第2食材カセットの代わりにペーパーカセット(PC)を、単位製品の代わりに単位スナック(SU)を利用して食用食品製作システム1の構成及び作動について説明する。
ただし、食用製品、第1食材及び第2食材が、これらに制限されることはない。
【0029】
食用製品製作システム1の後端に第1食材供給装置20と第2食材供給装置30が配置されてよい。
第1食材供給装置20と第2食材供給装置30は、それぞれ海苔とライスペーパーを前方に供給して、ライスペーパーに海苔が安着された半製品(HG)を形成することができる。
半製品(HG)は、第1食材供給装置20と第2食材供給装置30の前側に配置された加圧装置50によって加圧され海苔スナック(SN)に製作され得る。
提供された海苔のライスペーパーへの安着が容易になされ得るよう、第1食材供給装置20は、第2食材供給装置30の上側に配置されてよい。
【0030】
本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1は、システムフレーム10を含むことができる。
システムフレーム10は、食用製品製作システム1が含む構成要素が、互いに対する相対的な位置が固定されるように結合される骨組みになる構成要素である。
システムフレーム10は、それぞれ左右方向、前後方向及び上下方向に延長されたビームが互いに結合して形成されてよい。
【0031】
【0032】
<第1食材供給装置20>
【0033】
第1食材供給装置20は、積層された複数の海苔を含む海苔スタック(WS)から各一枚の海苔(SW)を分離して供給するように設けられる。
海苔スタック(WS)は、海苔カセット(WC)に安着して供給されてよい。
【0034】
第1食材供給装置20は、第1食材カセット移動部25を含むことができる。
第1食材カセット移動部25は、第1リフティング位置と第1リフティング位置の後側に位置した第2リフティング位置とに海苔カセット(WC)を選択的に位置させるように設けられる。
第1食材カセット移動部25は、前後方向に延長された第1食材カセットレール251と、第1食材カセットレール251に前後方向に沿って摺動自在に結合される第1食材カセット安着部252を含むことができる。
第1食材カセット安着部252に海苔カセット(WC)が安着され、第1食材カセットレール251に沿って提供され得る。
【0035】
第1食材供給装置20は、第1食材リフティング部21を含むことができる。
第1食材リフティング部21は、積層された複数の海苔を含む海苔スタック(WS)が安着された海苔カセット(WC)から海苔スタック(WS)を離脱及び上昇させるように設けられる。
【0036】
第1食材供給装置20は、第1食材分離部22を含むことができる。
第1食材分離部22は、海苔スタック(WS)から各一枚の海苔(SW)を把持して移動させるように設けられる。
第1食材分離部22は、昇降可能なので、各一枚の海苔(SW)を海苔スタック(WS)の上端で吸着して上昇させることができる。
【0037】
第1食材分離部22が昇降しながら陰圧が提供されるか遮断される状況を繰り返す間、第1食材昇降ブロワー26は、連続的に動作状態を維持していてよい。
【0038】
第1食材供給装置20は、水平移動部24を含むことができる。
水平移動部24は、第1食材分離部22の吸着ブロック221によって上昇した各一枚の海苔(SW)を前方に移送するように設けられる。
水平移動部24は、第1食材分離部22によって上昇した各一枚の海苔(SW)の上面に下面が接触するように配置され、接触された各一枚の海苔(SW)を前方に移送するように設けられる吸着コンベヤーであってよい。
【0039】
第1食材供給装置20は、第1食材移送部23を含むことができる。
第1食材移送部23は、第1食材分離部22によって分離され、水平移動部24によって前方に伝えられた各一枚の海苔(SW)を加圧装置50に移送させるように設けられる。
第1食材移送部23は、複数の第1食材移送コンベヤー231を含むことができる。
第1食材移送部23は、内部が外部から空間的に分離されるように取り囲む第1食材移送ハウジング232を含むことができる。
【0040】
【0041】
<第2食材供給装置30>
【0042】
第2食材供給装置30は、積層された複数のライスペーパーを含むペーパースタック(PS)から各一枚のライスペーパー(RP)を分離して供給するように設けられる。
ペーパースタック(PS)は、ペーパーカセット(PC)に安着して供給されてよい。
【0043】
第2食材供給装置30は、第2食材カセット移動部35と第2食材リフティング部31を含むことができる。
第2食材カセット移動部35と第2食材リフティング部31に対する説明は、第1食材カセット移動部25と第1食材リフティング部21に対する説明との関係で海苔をライスペーパーに変えたことに過ぎないので、第1食材カセット移動部25と第1食材リフティング部21に対する説明を援用する。
【0044】
第2食材供給装置30は、第2食材分離部32を含むことができる。
第2食材分離部32は、ペーパースタック(PS)から各一枚のライスペーパー(RP)を把持して前方に移動させるように設けられる。
第2食材分離部32は、各一枚のライスペーパー(RP)を把持する第2食材把持部材322と、第2食材把持部材322が吸着した各一枚のライスペーパー(RP)を移動させるスイングアーム321を含むことができる。
【0045】
第2食材把持部材322は、ペーパースタック(PS)が含む複数のライスペーパーの中で最も上側に位置した各一枚のライスペーパー(RP)を吸着によって把持するように設けられる。
【0046】
第2食材把持部材322は、複数の第2食材吸着ヘッド3221、3222を含むことができる。
第2食材吸着ヘッド3221、3222は、相互間の間隔が調節できるよう、摺動及び固定可能に第2食材把持フレーム3223に結合されてよい。
【0047】
第2食材供給装置30は、第2食材移送部33を含むことができる。
第2食材移送部33は、第2食材分離部32によって伝えられた各一枚のライスペーパー(RP)を加圧装置50に移送させるように設けられる。
【0048】
第2食材移送部33は、第2食材ホールディングローラー34を含むことができる。
第2食材ホールディングローラー34は、各一枚のライスペーパー(RP)が第2食材分離部32によって伝えられたとき、これを直ちに後述する第2食材コンベヤーに伝えて移送されるようにせず、適した時間帯に第2食材コンベヤーにライスペーパーを伝えるように停止するか回転することができるローラーである。
【0049】
第2食材コンベヤーは、第2食材ベルト331と、第2食材ベルト331を回転させる第2食材ローラー332とを含むことができる。
第2食材移送部33は、第2食材位置固定バー333を含むことができる。
第2食材位置固定バー333は、第2食材コンベヤーに複数個が互いに前後方向に沿って離隔して配置され、第2食材コンベヤーから前後方向または上下方向を基準に外側に突出されていてよい。
【0050】
【0051】
<接合液噴射装置41>
【0052】
本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1は、接合液噴射装置41を含むことができる。
接合液噴射装置41は、噴射ノズル411を含むことができる。
噴射ノズル411は、接合液供給部に連結され、第2食材コンベヤーによって移送されるライスペーパーの上面に接合液を噴射することができる。
【0053】
接合液噴射装置41は、噴射カバー412を含むことができる。
噴射カバー412は、噴射ノズル411から噴射される接合液が噴射カバー412内の領域でのみライスペーパーに噴射され、外部に飛散しないようにすることができる。
【0054】
【0055】
<加圧装置50>
【0056】
加圧装置50は、供給された各一枚のライスペーパー(RP)に供給された各一枚の海苔(SW)が安着して形成された半製品(HG)を加圧し海苔スナック(SN)を形成するように設けられる。
加圧装置50は、海苔とライスペーパーを互いに対して加圧することができる。
【0057】
加圧装置50は、加圧基底部51を含むことができる。
加圧基底部51は、加圧基底部51の上面を通じて半製品(HG)が前方に通過するように設けられる。
加圧基底部51は、後述する加圧ローラー部52が半製品(HG)を加圧するとき、半製品(HG)を支持する役割を担う。
【0058】
加圧装置50は、加圧昇降部53を含むことができる。
加圧昇降部53は、加圧基底部51に結合された加圧フレーム56に昇降可能に結合されてよい。
【0059】
加圧装置50は、加圧ローラー部52を含むことができる。
加圧ローラー部52は、下側に通過する半製品(HG)を下方に加圧するように、加圧昇降部53に左右方向を軸方向に回転可能に結合される。
【0060】
加圧装置50は、ガイドローラー部55を含むことができる。
ガイドローラー部55は、半製品(HG)を加圧ローラー部52と加圧基底部51の間に案内するよう、加圧基底部51から上方に離隔された位置に回転可能に配置される。
ガイドローラー部55は、半製品(HG)または海苔スナック(SN)の上面に接触して半製品(HG)または海苔スナック(SN)を前方に移送することができる。
【0061】
本発明の一実施形態では、ガイドローラー部55が、加圧ローラー部52の前側に位置する前側ガイドローラー部55bと、加圧ローラー部52の後側に位置する後側ガイドローラー部55aとを含むものと図示したが、その配置がこれに制限されることはない。
【0062】
【0063】
<中間コンベヤー61と補助接合液噴射装置42>
【0064】
本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1は、中間コンベヤー61を含むことができる。
中間コンベヤー61は、加圧装置50と切断装置70の間で海苔スナック(SN)の伝達のために配置されてよい。
中間コンベヤー61は、加圧装置50から排出された海苔スナック(SN)が上面に安着するように設けられてよく、回転して上面に安着した海苔スナック(SN)を前方に移送することができる。
このような駆動ができるように、中間コンベヤー61は、駆動力の伝達を受けて回転することができる。
【0065】
中間コンベヤー61を通じて加圧装置50から排出された海苔スナック(SN)が切断装置70に移送される所定の時間の間、海苔スナック(SN)が、切断装置70によって切断され易いように乾燥されてよい。
【0066】
本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1は、補助接合液噴射装置42を含むことができる。
補助接合液噴射装置42は、中間コンベヤー61によって移送される海苔スナック(SN)の上面に補助接合液を噴射するように中間コンベヤー61と隣接して設けられる。
補助接合液噴射装置42は、中間コンベヤー61によって貫通されるか、中間コンベヤー61を覆うように配置されてよい。
補助接合液噴射装置42に対する説明は、接合液噴射装置41に対する説明との関係で、ライスペーパーを海苔スナック(SN)に、接合液を補助接合液に変えたことに過ぎないので、接合液噴射装置41に対する説明を援用する。
【0067】
【0068】
<切断装置70>
【0069】
図5は、本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1の切断装置70の一部の構成要素が外に現われるように示した斜視図である。
図6は、本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1の切断装置70の一部の構成要素が外に現われるように他の方向から示した斜視図である。
図7は、本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1の切断装置70の一部の構成要素が外で現われるように示した右側面図である。
図8は、本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1の切断装置70の内部構造を示した図である。
図9は、
図8の一部分を詳しく示した詳細図である。
【0070】
本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1は、切断装置70を含むことができる。
切断装置70は、加圧装置50から排出された海苔スナック(SN)を切断して複数の単位スナック(SU)に細かい切れとするように設けられる。
加圧装置50から前方に排出される海苔スナック(SN)の伝達を受けるよう、切断装置70は、加圧装置50の前側に配置されてよく、中間コンベヤー61の前側に配置されてよい。
【0071】
切断装置70は、切断ローラー72と切断基底部71を含むことができる。
切断ローラー72は、切断基底部71の上側に配置されてよい。
海苔スナック(SN)は、切断基底部71の上面に沿って前方に移送され、回転する切断ローラー72によって切断され、単位スナック(SU)に細かい切れとなって前方に排出され得る。
【0072】
切断基底部71は、切断ローラー72によって切断される海苔スナック(SN)を支持するよう、海苔スナック(SN)を基準に切断ローラー72と対向される位置に配置される。
本発明の一実施形態では、切断基底部71が海苔スナック(SN)を基準に下側に、切断ローラー72が海苔スナック(SN)を基準に上側に配置されてよい。
したがって、切断基底部71の上面を通じて海苔スナック(SN)が前方に移送され得る。
切断基底部71には、左右方向に沿って延長され、上下方向に沿って開放された補助開口711が形成されてよい。
【0073】
切断ローラー72は、切断本体721と切断刃722を含むことができる。
切断本体721は、円筒状に形成され、この際、左右方向を軸方向に回転可能になるように後述する切断フレーム75に結合されてよい。
切断本体721は、切断基底部71から上方に離隔して配置されてよい。
切断刃722は、前後方向に沿って提供される海苔スナック(SN)を切断するように、切断本体721の表面より切断本体721の半径方向の外側にさらに突出して配置される。
切断刃722は、切断本体721に結合され、この際、その末端が切断本体721の外側面よりさらに外側に突出され、切断本体721が回転する時に海苔スナック(SN)に触れて海苔スナック(SN)を切断することができる。
切断刃722は、海苔スナック(SN)を切断するとき、前述した補助開口711に挿入されてよい。
【0074】
切断刃722は、前後切断刃7221と左右切断刃7222を含むことができる。
前後切断刃7221は、切断本体721の円周方向に沿って延長される切断刃722であって、海苔スナック(SN)に接触し海苔スナック(SN)に前後方向に沿って延長された切断面を形成し、左右方向に海苔スナック(SN)を切断することができる。
左右切断刃7222は、左右方向に沿って延長される切断刃722であって、海苔スナック(SN)に接触し海苔スナック(SN)に左右方向に沿って延長された切断面を形成し、前後方向に海苔スナック(SN)を切断することができる。
左右方向に沿って切断本体721を眺めたとき、切断刃722は、切断本体721の円周全体にかけて形成されてもよいが、一部分にだけ形成されてもよい。
【0075】
前後切断刃7221を延長した線と左右切断刃7222を延長した線とは、互いに交差してよい。
したがって、切断刃722によって海苔スナック(SN)が、左右及び前後の方向に沿って切断され、複数の単位スナック(SU)に分離され得る。
一実施形態において、左右切断刃7222と前後切断刃7221は、互いに交差してよい。
前後切断刃7221と左右切断刃7222の交差点で、前後切断刃7221は、連続的につながり得るが、左右切断刃7222は、前後切断刃7221によって分節され得る。
【0076】
切断ローラー72は、切断本体721の半径方向の内側に切断本体721の表面が窪んで形成される切断溝725をさらに含むことができる。
切断溝725には、切断刃722の基底部が挿入され、切断刃722で切断が行われる部位であるカッティングエッジは、切断本体の表面より切断本体721の半径方向の外側にさらに突出して位置することができる。
【0077】
切断刃722の基底部は、切断溝725で切断本体721に結合され得る。
切断ローラー72は、切断刃722が延長された方向に直交する方向に沿って切断刃722を切断本体721に結合する刃結合ボルト724を含むことができる。
刃結合ボルト724が切断刃722を結合本体に結合する方向は、左右方向に沿って切断本体721を眺めたとき、刃結合ボルト724が配置される位置で有することができる切断本体721の接線方向であってよい。
ボルトが結合できる空間を残すため、切断刃722の厚さより大幅を有するように切断溝725が形成されてよい。
【0078】
切断本体721には、ガイド溝727が形成されてよい。
ガイド溝727は、切断本体721の半径方向の内側に切断本体721の表面が窪んで形成される。
左右方向に沿って切断溝725とガイド溝727が交互に配置されてよい。
ガイド溝727に後述する切断ガイドレール74が挿入されてよい。
ガイド溝727が存在するので、切断ガイドレール74によって海苔スナック(SN)が下方に支持されながらも、切断ローラー72によって前進するか切断刃722によって切断される動作が妨げられないようにすることができる。
【0079】
切断ローラー72は、噴射孔723を含むことができる。
噴射孔723は、複数でなり得る。
噴射孔723は、切断刃722の周りで切断本体721の半径方向の外側に気体を噴射するように切断本体721の中心から半径方向の外側に切断本体721が貫通されて形成される孔である。
噴射孔723が存在するので、海苔スナック(SN)を切断する時に切断刃722に残り得る海苔屑などの異物を切断刃722から吹き出して離脱させることができ、切断ローラー72が切断機能を持続的かつ容易に行えるようにすることができる。
【0080】
噴射孔723は、切断本体721の最内側で左右方向に沿って形成される切断中心孔を外部と連通することができる。
切断中心孔は、圧縮気体を送気する切断ブロワーと連結され、圧縮気体の伝達を受け、それぞれの噴射孔723を通じて排出することができる。
圧縮気体は、圧縮空気であってよい。
【0081】
噴射孔723は、切断本体721の半径方向を基準に刃結合ボルト724より内側である切断溝725の底面に形成されてよい。
したがって、噴射孔723を通じて排出された気体が刃結合ボルト724と切断刃722の周辺で流動するようになるので、刃結合ボルト724の軸を中心に回転しながら流動することができ、刃結合ボルト724と切断刃722の周辺の異物を刃結合ボルト724と切断刃722の周辺から容易に離脱させることができる。
【0082】
切断装置70は、切断フレーム75を含むことができる。
切断フレーム75は、切断装置70の構成要素が結合されて互いに対する相対的な位置が固定されるようにする骨組みのような構成要素である。
切断フレーム75には、切断基底部71が結合され、切断ローラー72が回転可能に結合され得る。
【0083】
切断フレーム75は、切断基底部71が結合される切断メインフレーム751と、切断メインフレーム751に結合される第1切断カバー752を含むことができる。
第1切断カバー752は、切断ローラー72を覆う。
第1切断カバー752は、切断基底部71との間に形成される空間に切断ローラー72が位置するように切断ローラー72を覆う。
したがって、第1切断カバー752は、切断基底部71の上側に配置され得る。
【0084】
切断フレーム75は、切断メインフレーム751に結合される第2切断カバー753を含むことができる。
第2切断カバー753は、切断基底部71との間に形成される空間に補助ローラー73が位置するように補助ローラー73を覆う。
したがって、第2切断カバー753は、切断基底部71の下側に配置され得る。
【0085】
切断装置70は、切断吸込部を含むことができる。
第1切断吸込部は、第1切断カバー752に形成される第1カバー吸込口7521に連結されてよい。
第1切断吸込部が、陰圧を第1カバー吸込口7521に提供し、第1切断カバー752内に位置した切断ローラー72の周辺の屑が、第1カバー吸込口7521を通じて吸い込まれ得る。
第1カバー吸込口7521は、切断本体721の前側に配置され、前方に対して上方に傾いた方向に開口されて形成されてよい。
【0086】
切断装置70は、第2切断吸込部を含むことができる。
第2切断吸込部は、第2切断カバー753に形成される第2カバー吸込口7531に連結されてよい。
第2切断吸込部が、陰圧を第2カバー吸込口7531に提供し、第2切断カバー753内に位置した補助ローラー73の周辺の屑が、第2カバー吸込口7531を通じて吸い込まれ得る。
第2カバー吸込口7531は、補助本体731の下側で下方に開口されて形成されてよい。
第1切断吸込部と第2切断吸込部は、共通される一つの切断吸込ブロワー77であってよい。
【0087】
切断装置70は、補助ローラー73を含むことができる。
補助ローラー73は、海苔スナック(SN)を前方に移送して海苔スナック(SN)が切断ローラー72によって切断されることを支持するように、海苔スナック(SN)を基準に切断ローラー72と対向される位置に配置される。
補助ローラー73は、切断ローラー72と同じく左右方向を軸方向に回転可能に切断フレーム75に結合されてよい。
切断ローラー72と補助ローラー73は、切断メインフレーム751にそれぞれ回転可能に結合されてよい。
切断ローラー72と補助ローラー73は、同一の駆動部によって駆動力の伝達を受け、この際、互いにギア結合され互いに連動して駆動されてよい。
補助ローラー73と切断ローラー72は、補助開口711を基準に互いに反対側に配置されてよい。
【0088】
補助ローラー73は、回転可能に切断フレーム75に結合される円筒状の補助本体731と補助溝732を含むことができる。
補助本体731の外側面は、海苔スナック(SN)の下面に触れ、海苔スナック(SN)を前方に押し出して上方に支持することができる。
補助溝732は、切断本体721の表面より切断本体721の半径方向の外側にさらに突出された切断刃722が挿入できるように、補助本体731の半径方向の内側に補助本体731が陥没して形成される溝である。
切断が行われるとき、切断刃722は、補助溝732に挿入されてよい。
切断刃722が補助溝732に挿入されるので、補助ローラー73が海苔スナック(SN)を支持しながらも切断刃722とは衝突しないようにすることができる。
【0089】
切断装置70は、エアナイフ76を含むことができる。
エアナイフ76は、切断刃722に空気を噴射するように、切断刃722に対向して配置されてよい。
エアナイフ76は、左右方向に延長されたスリットを有するので、スリットを通じて圧縮空気を噴射することができる。
エアナイフ76は、第1切断カバー752を貫通して配置されてよく、切断ローラー72の後側に配置されてよい。
エアナイフが空気を噴射する方向は、当該方向に沿って延長された直線が切断本体721に触れる点で引いた接線の方向と並んでいなくてもよい。
【0090】
切断装置70は、切断ガイドレール74を含むことができる。
切断ガイドレール74は、海苔スナック(SN)が切断ローラー72に巻き込まれることを防ぐように設けられる。
切断ガイドレール74は、前後方向に延長されてよい。
切断ガイドレール74は、複数でなり得る。
切断ガイドレール74は、切断本体721の表面より下側に配置されてよいが、切断ガイドレール74の下端は、切断刃722の下端よりは上側に位置することができる。
したがって、切断ローラー72によって切断され前方に排出される単位スナック(SU)は、切断ガイドレール74によって上方への動きが制限され、切断ローラー72が回転して、も切断ローラー72に巻き込まれないことができる。
また、切断ガイドレール74は、切断刃722よりは上側に位置するので、切断刃722の切断作業を切断ガイドレール74が妨げないことができる。
【0091】
前述の切断ガイドレール74と切断刃722の高さ関係ができるように、切断ガイドレール74は、切断本体721に接触するか、切断本体721に形成されるガイド溝727に挿入されてよい。
【0092】
【0093】
切断ガイドレール74は、複数でなり得る。
複数の切断ガイドレール74は、左右方向に沿って互いに離隔して配置されてよい。
切断ガイドレール74が左右方向を基準に互いに離隔された距離は、ガイド溝727が左右方向に沿って離隔された距離に対応される距離であってよい。
【0094】
切断ガイドレール74の前後端は、前後方向を基準に外側に対して上方に傾いた形状を有するので、海苔スナック(SN)が切断ローラー72の下に進入する時には切断ガイドレール74の下側に海苔スナック(SN)が容易にガイドされるようにすることができ、単位スナック(SU)が切断装置70から抜け出す時には単位スナック(SU)の上面から徐々に離脱することができる。
【0095】
図10は、本発明の一実施形態の変形例に係る食用製品製作システムの切断装置70bの内部構造を示した図である。
図11は、
図10の一部分を詳しく示した詳細図である。
【0096】
本発明の一実施形態の変形例に係る切断装置70bは、切断刃722bの形状において差異がある。
したがって、差異のある部分に対してのみさらに説明し、切断装置70bの残りの部分に対する説明は、一実施形態に係る切断装置70に対する説明と同一なので、一実施形態に係る切断装置70に対する説明を援用する。
【0097】
本発明の一実施形態の変形例に係る切断刃722bは、左右切断刃7222b及び前後切断刃7221bと共に、連結切断刃7223bを含むことができる。
連結切断刃7223bは、前後切断刃7221bと左右切断刃7222bが会う位置に配置され、前後切断刃7221bと左右切断刃7222bを連結する。
したがって、前後切断刃7221bと左右切断刃7222bは、直接会わないが、連結切断刃7223bを媒介に互いに連結され得る。
【0098】
連結切断刃7223bは、前後切断刃7221bと左右切断刃7222bを連結する曲面を有することができる。
すなわち、連結切断刃7223bは、左右切断刃7222bと前後切断刃7221bによって長方形の形状に切断され得る単位スナック(SU)のコーナーを面取りしてラウンド状のコーナーを有する単位スナック(SU)を生産する役割ができる。
連結切断刃7223bは、切断本体721bの半径方向の内側から眺めたとき、長方形の各角が内側へ凹んで窪んだような形状を有することができる。
連結切断刃7223bのカッティングエッジは、各頂点の間で切断本体721bの半径方向の内側へ凹んで窪んだ形状を有することができる。
【0099】
本発明の一実施形態の変形例に係る切断ローラー72bは、切断溝725を含まなくてもよい。
しかし、図示されてはいないが、切断溝725と連結切断刃7223bを全て含む実施形態も実施が可能である。
また、切断ローラー72bは、図示されている通り、ガイド溝727bを含むことができるところ、切断溝725が形成されないことがあるので、左右方向に沿って複数個のガイド溝727bが、切断刃722bの形成されていない位置に配置され得る。
【0100】
本発明の一実施形態の変形例に係る噴射孔723bは、連結切断刃7223bの周りに配置されてよい。
図では、噴射孔723bが計4個配置されることに示したが、その個数が、これに制限されるものではない。
【0101】
本発明の一実施形態の変形例に係る切断ローラー72bは、連結噴射孔726bを含むことができる。
連結噴射孔726bは、切断本体721bの半径方向の外側に気体を噴射するよう、切断本体721bの半径方向の外側に連結切断刃7223bと切断本体721bが貫通して形成される孔である。
前述した噴射孔723b及び連結噴射孔726bにより、連結切断刃7223bの海苔スナック(SN)の切断時に形成され得る海苔スナック(SN)の残滓と屑が除去可能である。
【0102】
連結噴射孔726bは、切断本体721bの内部で噴射孔723bと連結されてよい。
切断本体721bの中心から半径方向の外側に噴射孔723bと連結噴射孔726bが同一の孔によって形成され、ただし、切断本体721bの表面に至る前に互いに分かれ得る。
【0103】
本発明の一実施形態の変形例に係る切断ローラー72bの切断本体721bは、切断外部本体7212bと切断内部本体7211bを含むことができる。
切断内部本体7211bは、半径方向に沿って切断本体721bの中心部に形成され、切断外部本体7212bは、このような切断内部本体7211bの外側面に結合されて円筒状の切断本体721を形成することができる。
切断内部本体7211bの外側面に、切断外部本体7212bが、ダブテール(dovetail)方式で結合されてよい。
このように切断本体721bが内部と外部の構造に分けられるという特徴は、本発明の一実施形態に係る切断本体721にも適用され得る。
【0104】
【0105】
<排出コンベヤー62>
【0106】
本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1は、排出コンベヤー62を含むことができる。
排出コンベヤー62は、切断装置70の前端で単位スナック(SU)の以後の工程への伝達のために配置されてよい。
以後のステップは、包装工程、後処理工程などがあり得る。
排出コンベヤー62は、切断装置70から排出された単位スナック(SU)が上面に安着されるように設けられてよく、回転して上面に安着した単位スナック(SU)を前方に移送することができる。
このような駆動が可能になるよう、排出コンベヤー62は、駆動力の伝達を受けて回転することができる。
【0107】
【0108】
<プロセッサ80>
【0109】
プロセッサ80は、食用製品製作システム1の制御のために設けられる。
プロセッサ80は、制御命令を遂行する論理演算が可能な素子を含む構成要素であって、CPU(Central Processing Unit)などを含むことができる。
プロセッサ80は、各種の構成要素に連結され、制御命令による信号を各構成要素に伝えて制御を行うことができ、各種のセンサーまたは獲得部に連結され、獲得された情報を信号の形態で伝えてもらうことができる。
したがって、本発明の一実施形態において、プロセッサ80は、海苔スナック(SN)製作システムが含む各種の構成要素に電気的に接続され得る。
プロセッサ80は、それぞれの構成要素と電気的に接続され得るので、導線で連結されるか、無線で通信可能な通信モジュールをさらに備えて互いに通信することができる。
【0110】
本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1は、格納媒体をさらに含んで、プロセッサ80が遂行する制御命令が格納媒体に格納され活用され得る。
格納媒体は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、サーバー、揮発性媒体、非揮発性媒体などの装置であってよいが、その種類が、これらに制限されるものではない。
格納媒体には、それ以外にも、プロセッサ80が作業を遂行するために要するデータなどがさらに格納されてよい。
【0111】
本発明の一実施形態に係る食用製品製作システム1は、操作部81をさらに含むことができる。
操作部81は、使用者によって操作が可能なスイッチ、ボタンのような器具的構造と、食用製品製作システム1の状態を表現可能なディスプレイ装置とを含むことができ、プロセッサ80と電気的に接続され得る。
操作部81は、図示されている通り、プロセッサ80が内蔵されたケースの外側面に配置されてよいが、その配置が、これに制限されない。
【0112】
図12は、本発明の一実施形態に係る食用製品の製作方法のフローチャートである。
図13は、本発明の一実施形態に係る食用製品の切断方法のフローチャートである。
【0113】
以下、プロセッサ80が食用製品製作システム1の各構成要素を制御して海苔スナック(SN)を製作する過程について説明する。
図13のフローチャートは、
図12のS80ステップに対応され得る。
【0114】
プロセッサ80は、第1食材カセット移動部25と第2食材カセット移動部35を制御することで、海苔スタック(WS)とペーパースタック(PS)を内蔵した海苔カセット(WC)とペーパーカセット(PC)を前方に移動させることができる。
すなわち、海苔スタック(WS)とペーパースタック(PS)を処理可能な位置に供給することができ(S10、S30)、各一枚の海苔とライスペーパーを分離することができる(S20、S40)。
【0115】
プロセッサ80は、第1食材移送部23と第2食材移送部33を制御することで、各一枚の海苔(SW)と各一枚のペーパーを前進させることができる。
このとき、プロセッサ80は、各一枚の海苔(SW)が海苔位置固定バーの間に位置するように、各一枚のライスペーパー(RP)が第2食材位置固定バー333の間に位置するように、第1食材移送部23と第2食材移送部33、及び、第2食材ホールディングローラー34を制御することができる。
また、プロセッサ80は、接合液噴射装置41を制御することでライスペーパーの上面に接合液が噴射されるようにすることができる(S50)。
【0116】
プロセッサ80は、分離された各一枚のライスペーパー(RP)に、分離された各一枚の海苔(SW)が安着して半製品(HG)になるように、第1食材移送部23と第2食材移送部33を制御することができる(S60)。
プロセッサ80は、各一枚の海苔(SW)と各一枚のライスペーパー(RP)が同一の速度で前方に移送され、各一枚のライスペーパー(RP)に各一枚の海苔(SW)が安着するように、第1食材移送部23と第2食材移送部33を制御することができる。
【0117】
前進して加圧装置50に伝えられた半製品(HG)が加圧され海苔スナック(SN)になるように、プロセッサ80は、加圧装置50を制御することができる(S70)。
プロセッサ80は、その後、中間コンベヤー61を制御することで加圧装置50から排出された海苔スナック(SN)を前進させることができる(S81)。
海苔スナック(SN)を切断して単位スナック(SU)を生産することができる(S80)。
プロセッサ80は、中間コンベヤー61を通じて切断装置70に伝えられた海苔スナック(SN)が切断され単位スナック(SU)になるように、切断装置70を制御することができる。
【0118】
海苔スナック(SN)が切断可能な位置に到達したことが確認された後、プロセッサ80は、切断装置70を制御することで切断ローラー72が回転し海苔スナック(SN)の切断が行われるようにすることができ(S82)、気体が噴射されるようにブロワーを制御することで、切断刃722周辺の異物が除去されるようにすることができる。
具体的に、プロセッサ80は、切断刃722周辺の噴射孔723を通じて気体が噴射されるようにすることができ(S83)、エアナイフ76を利用することで空気が切断刃722に向かって噴射されるようにすることができる(S84)。
噴射が行われた後、プロセッサ80は、異物を吸い込むように第1切断吸込部及び第2切断吸込部を制御することができる(S85)。
切断装置70から排出された単位スナック(SU)が、次の工程に移動できるように、プロセッサ80は、排出コンベヤー62を制御することができる。
【0119】
以上、本発明の実施形態を構成する全ての構成要素が一つに結合するか、結合して動作することと説明されたとして、本発明が必ずしもこのような実施形態に限定されるものではない。
すなわち、本発明の目的範囲内であれば、その全ての構成要素が一つ以上に選択的に結合して動作することもできる。
また、以上で記載されている『含む』、『構成する』または『有する』などの用語は、特に反対される記載がない限り、当該構成要素が内在され得ることを意味するものなので、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができる。
技術的や科学的な用語を含んだ全ての用語には、別段の定めのない限り、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般に理解されるものと同一の意味がある。
予め定義された用語のように一般に用いられる用語は、関連技術の文脈上の意味と一致するものと解釈されなければならず、本発明で明らかに定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味に解釈されない。
【0120】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したことに過ぎないものであって、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で多様な修正及び変形が可能であろう。
よって、本発明に開示されている実施形態は、本発明の技術思想を限定するためではなく説明するためのものであり、このような実施形態によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。
本発明の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれる。
【国際調査報告】