IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ クゥアルコム・インコーポレイテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-16
(54)【発明の名称】変動する測位のための基準信号構成
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/20 20230101AFI20240208BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20240208BHJP
【FI】
H04W72/20
H04W64/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023548675
(86)(22)【出願日】2022-01-10
(85)【翻訳文提出日】2023-08-10
(86)【国際出願番号】 US2022070106
(87)【国際公開番号】W WO2022178467
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】20210100107
(32)【優先日】2021-02-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】イェッラマッリ、スリニバス
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
(72)【発明者】
【氏名】クマー、ムケシュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ51
(57)【要約】
一態様では、BSが、UEに、第1の時間期間に関連する第1のRS-P構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える(たとえば、DL-PRS、あるいはUL-SRS-PまたはSL-SRS-Pなど、SRS-Pのための)時間変動するRS-P構成を送信する。別の態様では、BSが、UEに、第1のSRS-P構成と、第2のSRS-P構成と、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件とを備える変動するSRS-P構成を送信する。UEは、時間変動するRS-P構成または変動するSRS-P構成に従って、SRS-Pを送信するか、またはDL-PRSを受信し、測定する。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
ネットワーク構成要素から、第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を受信することと、
少なくとも1つの基地局と、前記第1のRS-P構成に従って前記第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信することと、
前記少なくとも1つの基地局と、前記第2のRS-P構成に従って前記第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信することと、
を備える、方法。
【請求項2】
RS-Pの前記第1のセットは、前記UEによって前記少なくとも1つの基地局に送信されるアップリンクまたはサイドリンクの測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)の第1のセットを備え、
RS-Pの前記第2のセットは、前記UEによって前記少なくとも1つの基地局に送信されるアップリンクまたはサイドリンクのSRS-Pの第2のセットを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
RS-Pの前記第1のセットは、前記UEにおいて前記少なくとも1つの基地局から受信されるダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)の第1のセットを備え、
RS-Pの前記第2のセットは、前記UEにおいて前記少なくとも1つの基地局から受信されるDL-PRSの第2のセットを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の時間期間の後に、前記UEによる、DL-PRSの前記第1のセットの測定に基づく第1の測定報告を送信することと、
前記第2の時間期間の後に、前記UEによる、DL-PRSの前記第2のセットの測定に基づく第2の測定報告を送信することと、
をさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の時間変動するRS-P構成は、第3の時間期間に関連する第3のRS-P構成をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワーク構成要素から、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、前記第1の時間変動するRS-P構成と比べて異なる第2の時間変動するRS-P構成を受信すること、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のRS-P構成と前記第2のRS-P構成とは、RS-Pリソースセット、RS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ネットワーク構成要素によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を決定することと、
ユーザ機器(UE)に、前記第1の時間変動するRS-P構成を送信することと、
を備える、方法。
【請求項10】
前記ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記UEと、前記第1のRS-P構成に従って前記第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信することと、
前記UEと、前記第2のRS-P構成に従って前記第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信することと、
をさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
RS-Pの前記第1のセットは、基地局において前記UEから受信されるアップリンクまたはサイドリンクの測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)の第1のセットを備え、
RS-Pの前記第2のセットは、前記基地局において前記UEから受信されるアップリンクまたはサイドリンクのSRS-Pの第2のセットを備える、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
RS-Pの前記第1のセットは、基地局によって前記UEに送信されるダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)の第1のセットを備え、
RS-Pの前記第2のセットは、前記基地局によって前記UEに送信されるDL-PRSの第2のセットを備える、
請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の時間期間の後に、前記UEによる、DL-PRSの前記第1のセットの測定に基づく第1の測定報告を受信することと、
前記第2の時間期間の後に、前記UEによる、DL-PRSの前記第2のセットの測定に基づく第2の測定報告を受信することと、
をさらに備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の時間変動するRS-P構成は、第3の時間期間に関連する第3のRS-P構成をさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記UEに、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、前記第1の時間変動するRS-P構成と比べて異なる第2の時間変動するRS-P構成を送信すること、
をさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のRS-P構成と前記第2のRS-P構成とは、RS-Pリソースセット、RS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる、請求項9に記載の方法。
【請求項18】
ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
ネットワーク構成要素から、第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、前記第1のSRS-P構成と前記第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件と、を備える第1の変動するSRS-P構成を受信することと、
少なくとも1つの基地局に、前記第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを送信することと、
前記イベントトリガ条件の監視に基づいて、前記第1のSRS-P構成から前記第2のSRS-P構成に遷移することを決定することと、
前記少なくとも1つの基地局に、前記遷移の指示を送信することと、
前記遷移指示の送信の後に、前記少なくとも1つの基地局に、前記第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを送信することと、
を備える、方法。
【請求項19】
前記ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つのイベントトリガ条件は、前記UEの動き条件、前記UEのロケーション、前記UEに関連するチャネル特性、前記UEに関連するナビゲーションルート条件、前記UEに関連する衛星コンスタレーション条件、またはそれらの組合せを備える、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記ネットワーク構成要素から、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、前記第1の変動するSRS-P構成と比べて異なる第2の変動するSRS-P構成を受信すること、
をさらに備える、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のSRS-P構成と前記第2のSRS-P構成とは、SRS-Pリソースセット、SRS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
ネットワーク構成要素によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、前記第1のSRS-P構成と前記第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件と、を備える第1の変動するSRS-P構成を決定することと、
ユーザ機器(UE)に、前記第1の変動するSRS-P構成を送信することと、
を備える、方法。
【請求項24】
前記ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記UEから、前記第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを受信することと、
前記UEから、前記第1のSRS-P構成から前記第2のSRS-P構成への遷移の指示を受信することと、
前記遷移指示の受信の後に、前記UEから、前記第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを受信することと、
をさらに備える、方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つのイベントトリガ条件は、前記UEの動き条件、前記UEのロケーション、前記UEに関連するチャネル特性、前記UEに関連するナビゲーションルート条件、前記UEに関連する衛星コンスタレーション条件、またはそれらの組合せを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記UEに、1つまたは複数のSRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、前記第1の変動するSRS-P構成と比べて異なる第2の変動するSRS-P構成を送信すること、
をさらに備える、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のSRS-P構成と前記第2のSRS-P構成とは、SRS-Pリソースセット、SRS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
ユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ネットワーク構成要素から、第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を受信することと、
少なくとも1つの基地局と、前記第1のRS-P構成に従って前記第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信することと、
前記少なくとも1つの基地局と、前記第2のRS-P構成に従って前記第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信することと、
を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
【請求項30】
前記ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、請求項29に記載のUE。
【請求項31】
ネットワーク構成要素であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を決定することと、
ユーザ機器(UE)に、前記第1の時間変動するRS-P構成を送信することと、
を行うように構成された、ネットワーク構成要素。
【請求項32】
前記ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、請求項31に記載のUE。
【請求項33】
ユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
ネットワーク構成要素から、第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、前記第1のSRS-P構成と前記第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件と、を備える第1の変動するSRS-P構成を受信することと、
少なくとも1つの基地局に、前記第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを送信することと、
前記イベントトリガ条件の監視に基づいて、前記第1のSRS-P構成から前記第2のSRS-P構成に遷移することを決定することと、
前記少なくとも1つの基地局に、前記遷移の指示を送信することと、
前記遷移指示の送信の後に、前記少なくとも1つの基地局に、前記第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを送信することと、
を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
【請求項34】
前記ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、請求項33に記載のUE。
【請求項35】
ネットワーク構成要素であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、前記第1のSRS-P構成と前記第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件と、を備える第1の変動するSRS-P構成を決定することと、
ユーザ機器(UE)に、前記第1の変動するSRS-P構成を送信することと、
を行うように構成された、ネットワーク構成要素。
【請求項36】
前記ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、請求項35に記載のネットワーク構成要素。
【請求項37】
ネットワーク構成要素から、第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を受信するための手段と、
少なくとも1つの基地局と、前記第1のRS-P構成に従って前記第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信するための手段と、
前記少なくとも1つの基地局と、前記第2のRS-P構成に従って前記第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信するための手段と、
を備える、ユーザ機器(UE)。
【請求項38】
前記ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、請求項37に記載のUE。
【請求項39】
第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を決定するための手段と、
ユーザ機器(UE)に、前記第1の時間変動するRS-P構成を送信するための手段と、
を備える、ネットワーク構成要素。
【請求項40】
前記第1のRS-P構成と前記第2のRS-P構成とは、RS-Pリソースセット、RS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる、請求項39に記載のネットワーク構成要素。
【請求項41】
ネットワーク構成要素から、第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、前記第1のSRS-P構成と前記第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件と、を備える第1の変動するSRS-P構成を受信するための手段と、
少なくとも1つの基地局に、前記第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを送信するための手段と、
前記イベントトリガ条件の監視に基づいて、前記第1のSRS-P構成から前記第2のSRS-P構成に遷移することを決定するための手段と、
前記少なくとも1つの基地局に、前記遷移の指示を送信するための手段と、
前記遷移指示の送信の後に、前記少なくとも1つの基地局に、前記第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを送信するための手段と、
を備える、ユーザ機器(UE)。
【請求項42】
前記ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、請求項42に記載のUE。
【請求項43】
第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、前記第1のSRS-P構成と前記第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件と、を備える第1の変動するSRS-P構成を決定するための手段と、
ユーザ機器(UE)に、前記第1の変動するSRS-P構成を送信するための手段と、
を備える、ネットワーク構成要素。
【請求項44】
前記ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、請求項43に記載のネットワーク構成要素。
【請求項45】
命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令の前記セットは、1つまたは複数の命令を備え、前記1つまたは複数の命令は、ユーザ機器(UE)の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記UEに、
ネットワーク構成要素から、第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を受信することと、
少なくとも1つの基地局と、前記第1のRS-P構成に従って前記第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信することと、
前記少なくとも1つの基地局と、前記第2のRS-P構成に従って前記第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信することと、
を行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項46】
前記ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、請求項45に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項47】
命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令の前記セットは、1つまたは複数の命令を備え、前記1つまたは複数の命令は、ネットワーク構成要素の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記ネットワーク構成要素に、
第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を決定することと、
ユーザ機器(UE)に、前記第1の時間変動するRS-P構成を送信することと、
を行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項48】
前記ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、請求項47に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項49】
命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令の前記セットは、1つまたは複数の命令を備え、前記1つまたは複数の命令は、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記UEに、
ネットワーク構成要素から、第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、前記第1のSRS-P構成と前記第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件と、を備える第1の変動するSRS-P構成を受信することと、
少なくとも1つの基地局に、前記第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを送信することと、
前記イベントトリガ条件の監視に基づいて、前記第1のSRS-P構成から前記第2のSRS-P構成に遷移することを決定することと、
前記少なくとも1つの基地局に、前記遷移の指示を送信することと、
前記遷移指示の送信の後に、前記少なくとも1つの基地局に、前記第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを送信することと、
を行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項50】
前記ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、請求項49に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2021年2月18日に出願された「VARYING REFERENCE SIGNAL FOR POSITIONING CONFIGURATIONS」と題するギリシャ出願第20210100107号の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
[0002]本開示の態様は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、変動する(varying)測位のための基準信号(RS-P:reference signal for positioning)構成に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)と、(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービスと、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービスと、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))とを含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログ高度モバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))に基づくデジタルセルラーシステムなどを含む。
【0004】
[0004]新無線(NR)と呼ばれる第5世代(5G)ワイヤレス規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大きいセンサー展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
【発明の概要】
【0005】
[0005]以下は、本明細書で開示される1つまたは複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する重要なまたは重大な要素を識別するか、あるいは特定の態様に関連する範囲を定めるものと考えられるべきではない。したがって、以下の概要は、以下で提示される発明を実施するための形態に先行して、簡略化された形で、本明細書で開示される機構に関係する1つまたは複数の態様に関係するいくつかの概念を提示する唯一の目的を有する。
【0006】
[0006]一態様では、ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法が、ネットワーク構成要素から、第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動する(time-varying)RS-P構成を受信することと、少なくとも1つの基地局と、第1のRS-P構成に従って第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信することと、少なくとも1つの基地局と、第2のRS-P構成に従って第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信することとを含む。
【0007】
[0007]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、UEによって少なくとも1つの基地局に送信されるアップリンクまたはサイドリンクの測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P:sounding reference signal for positioning)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットは、UEによって少なくとも1つの基地局に送信されるアップリンクまたはサイドリンクのSRS-Pの第2のセットを備える。
【0008】
[0008]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、UEにおいて少なくとも1つの基地局から受信されるダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットは、UEにおいて少なくとも1つの基地局から受信されるDL-PRSの第2のセットを備える。
【0009】
[0009]いくつかの態様では、本方法は、第1の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第1のセットの測定に基づく第1の測定報告を送信することと、第2の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第2のセットの測定に基づく第2の測定報告を送信することとを含む。
【0010】
[0010]いくつかの態様では、時間変動するRS-P構成は、第3の時間期間に関連する第3のRS-P構成をさらに備える。
【0011】
[0011]いくつかの態様では、本方法は、ネットワーク構成要素から、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の時間変動するRS-P構成と比べて異なる第2の時間変動するRS-P構成を受信することを含む。
【0012】
[0012]いくつかの態様では、第1のRS-P構成と第2のRS-P構成とは、RS-Pリソースセット、RS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0013】
[0013]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0014】
[0014]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0015】
[0015]一態様では、ネットワーク構成要素によって実施されるワイヤレス通信の方法が、第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を決定することと、ユーザ機器(UE)に、第1の時間変動するRS-P構成を送信することとを含む。
【0016】
[0016]いくつかの態様では、本方法は、UEと、第1のRS-P構成に従って第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信することと、UEと、第2のRS-P構成に従って第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信することとを含む。
【0017】
[0017]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、基地局においてUEから受信されるアップリンクまたはサイドリンクの測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)の第1のセットを備え、ここにおいて、RS-Pの第2のセットは、サービング基地局においてUEから受信されるアップリンクまたはサイドリンクのSRS-Pの第2のセットを備える。
【0018】
[0018]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、基地局によってUEに送信されるダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットは、基地局によってUEに送信されるDL-PRSの第2のセットを備える。
【0019】
[0019]いくつかの態様では、本方法は、第1の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第1のセットの測定に基づく第1の測定報告を受信することと、第2の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第2のセットの測定に基づく第2の測定報告を受信することとを含む。
【0020】
[0020]いくつかの態様では、時間変動するRS-P構成は、第3の時間期間に関連する第3のRS-P構成をさらに備える。
【0021】
[0021]いくつかの態様では、本方法は、UEに、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の時間変動するRS-P構成と比べて異なる第2の時間変動するRS-P構成を送信することを含む。
【0022】
[0022]いくつかの態様では、第1のRS-P構成と第2のRS-P構成とは、RS-Pリソースセット、RS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0023】
[0023]一態様では、ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法が、ネットワーク構成要素から、第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件(event-triggering condition)とを備える第1の変動するSRS-P構成を受信することと、少なくとも1つの基地局に、第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを送信することと、イベントトリガ条件の監視に基づいて、第1のSRS-P構成から第2のSRS-P構成に遷移することを決定することと、少なくとも1つの基地局に、遷移の指示を送信することと、遷移指示の送信の後に、少なくとも1つの基地局に、第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを送信することとを含む。
【0024】
[0024]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0025】
[0025]いくつかの態様では、少なくとも1つのイベントトリガ条件は、UEの動き条件、UEのロケーション、UEに関連するチャネル特性、UEに関連するナビゲーションルート条件、UEに関連する衛星コンスタレーション条件、またはそれらの組合せを備える。
【0026】
[0026]いくつかの態様では、本方法は、ネットワーク構成要素から、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の変動するSRS-P構成と比べて異なる第2の変動するSRS-P構成を受信することを含む。
【0027】
[0027]いくつかの態様では、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成とは、SRS-Pリソースセット、SRS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0028】
[0028]一態様では、ネットワーク構成要素によって実施されるワイヤレス通信の方法が、第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件とを備える第1の変動するSRS-P構成を決定することと、ユーザ機器(UE)に、第1の変動するSRS-P構成を送信することとを含む。
【0029】
[0029]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0030】
[0030]いくつかの態様では、本方法は、UEから、第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを受信することと、UEから、第1のSRS-P構成から第2のSRS-P構成への遷移の指示を受信することと、遷移指示の受信の後に、UEから、第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを受信することとを含む。
【0031】
[0031]いくつかの態様では、少なくとも1つのイベントトリガ条件は、UEの動き条件、UEのロケーション、UEに関連するチャネル特性、UEに関連するナビゲーションルート条件、UEに関連する衛星コンスタレーション条件、またはそれらの組合せを備える。
【0032】
[0032]いくつかの態様では、本方法は、UEに、1つまたは複数のSRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の変動するSRS-P構成と比べて異なる第2の変動するSRS-P構成を送信することを含む。
【0033】
[0033]いくつかの態様では、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成とは、SRS-Pリソースセット、SRS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0034】
[0034]一態様では、ユーザ機器(UE)が、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、ネットワーク構成要素から、第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を受信することと、少なくとも1つの基地局と、第1のRS-P構成に従って第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信することと、少なくとも1つの基地局と、第2のRS-P構成に従って第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信することとを行うように構成される。
【0035】
[0035]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、UEによって少なくとも1つの基地局に送信されるアップリンクまたはサイドリンクの測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットは、UEによって少なくとも1つの基地局に送信されるアップリンクまたはサイドリンクのSRS-Pの第2のセットを備える。
【0036】
[0036]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、UEにおいて少なくとも1つの基地局から受信されるダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットは、UEにおいて少なくとも1つの基地局から受信されるDL-PRSの第2のセットを備える。
【0037】
[0037]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、第1の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第1のセットの測定に基づく第1の測定報告を送信することと、第2の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第2のセットの測定に基づく第2の測定報告を送信することとを行うようにさらに構成される。
【0038】
[0038]いくつかの態様では、時間変動するRS-P構成は、第3の時間期間に関連する第3のRS-P構成をさらに備える。
【0039】
[0039]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、ネットワーク構成要素から、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の時間変動するRS-P構成と比べて異なる第2の時間変動するRS-P構成を受信するようにさらに構成される。
【0040】
[0040]いくつかの態様では、第1のRS-P構成と第2のRS-P構成とは、RS-Pリソースセット、RS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0041】
[0041]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0042】
[0042]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0043】
[0043]いくつかの態様では、時間変動するRS-P構成は、第3の時間期間に関連する第3のRS-P構成をさらに備える。
【0044】
[0044]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、UEに、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の時間変動するRS-P構成と比べて異なる第2の時間変動するRS-P構成を送信するようにさらに構成される。
【0045】
[0045]いくつかの態様では、第1のRS-P構成と第2のRS-P構成とは、RS-Pリソースセット、RS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0046】
[0046]一態様では、ネットワーク構成要素が、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を決定することと、ユーザ機器(UE)に、第1の時間変動するRS-P構成を送信することとを行うように構成される。
【0047】
[0047]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、UEと、第1のRS-P構成に従って第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信することと、UEと、第2のRS-P構成に従って第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信することとを行うようにさらに構成される。
【0048】
[0048]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、基地局においてUEから受信されるアップリンクまたはサイドリンクの測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)の第1のセットを備え、ここにおいて、RS-Pの第2のセットは、サービング基地局においてUEから受信されるアップリンクまたはサイドリンクのSRS-Pの第2のセットを備える。
【0049】
[0049]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、基地局によってUEに送信されるダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットは、基地局によってUEに送信されるDL-PRSの第2のセットを備える。
【0050】
[0050]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、第1の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第1のセットの測定に基づく第1の測定報告を受信することと、第2の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第2のセットの測定に基づく第2の測定報告を受信することとを行うようにさらに構成される。
【0051】
[0051]一態様では、UEが、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、ネットワーク構成要素から、第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件とを備える第1の変動するSRS-P構成を受信することと、少なくとも1つの基地局に、第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを送信することと、イベントトリガ条件の監視に基づいて、第1のSRS-P構成から第2のSRS-P構成に遷移することを決定することと、少なくとも1つの基地局に、遷移の指示を送信することと、遷移指示の送信の後に、少なくとも1つの基地局に、第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを送信することとを行うように構成される。
【0052】
[0052]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0053】
[0053]いくつかの態様では、少なくとも1つのイベントトリガ条件は、UEの動き条件、UEのロケーション、UEに関連するチャネル特性、UEに関連するナビゲーションルート条件、UEに関連する衛星コンスタレーション条件、またはそれらの組合せを備える。
【0054】
[0054]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、ネットワーク構成要素から、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の変動するSRS-P構成と比べて異なる第2の変動するSRS-P構成を受信するようにさらに構成される。
【0055】
[0055]いくつかの態様では、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成とは、SRS-Pリソースセット、SRS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0056】
[0056]一態様では、ネットワーク構成要素が、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件とを備える第1の変動するSRS-P構成を決定することと、ユーザ機器(UE)に、第1の変動するSRS-P構成を送信することとを行うように構成される。
【0057】
[0057]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0058】
[0058]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、UEから、第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを受信することと、UEから、第1のSRS-P構成から第2のSRS-P構成への遷移の指示を受信することと、遷移指示の受信の後に、UEから、第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを受信することとを行うようにさらに構成される。
【0059】
[0059]いくつかの態様では、少なくとも1つのイベントトリガ条件は、UEの動き条件、UEのロケーション、UEに関連するチャネル特性、UEに関連するナビゲーションルート条件、UEに関連する衛星コンスタレーション条件、またはそれらの組合せを備える。
【0060】
[0060]いくつかの態様では、少なくとも1つのプロセッサは、UEに、1つまたは複数のSRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の変動するSRS-P構成と比べて異なる第2の変動するSRS-P構成を送信するようにさらに構成される。
【0061】
[0061]いくつかの態様では、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成とは、SRS-Pリソースセット、SRS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0062】
[0062]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0063】
[0063]いくつかの態様では、時間変動するRS-P構成は、第3の時間期間に関連する第3のRS-P構成をさらに備える。
【0064】
[0064]いくつかの態様では、方法は、UEに、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の時間変動するRS-P構成と比べて異なる第2の時間変動するRS-P構成を送信するための手段を含む。
【0065】
[0065]いくつかの態様では、第1のRS-P構成と第2のRS-P構成とは、RS-Pリソースセット、RS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0066】
[0066]一態様では、ユーザ機器(UE)が、ネットワーク構成要素から、第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を受信するための手段と、少なくとも1つの基地局と、第1のRS-P構成に従って第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信するための手段と、少なくとも1つの基地局と、第2のRS-P構成に従って第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信するための手段とを含む。
【0067】
[0067]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、UEによって少なくとも1つの基地局に送信されるアップリンクまたはサイドリンクの測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットは、UEによって少なくとも1つの基地局に送信されるアップリンクまたはサイドリンクのSRS-Pの第2のセットを備える。
【0068】
[0068]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、UEにおいて少なくとも1つの基地局から受信されるダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットは、UEにおいて少なくとも1つの基地局から受信されるDL-PRSの第2のセットを備える。
【0069】
[0069]いくつかの態様では、方法は、第1の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第1のセットの測定に基づく第1の測定報告を送信するための手段と、第2の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第2のセットの測定に基づく第2の測定報告を送信するための手段とを含む。
【0070】
[0070]いくつかの態様では、時間変動するRS-P構成は、第3の時間期間に関連する第3のRS-P構成をさらに備える。
【0071】
[0071]いくつかの態様では、方法は、ネットワーク構成要素から、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の時間変動するRS-P構成と比べて異なる第2の時間変動するRS-P構成を受信するための手段を含む。
【0072】
[0072]いくつかの態様では、第1のRS-P構成と第2のRS-P構成とは、RS-Pリソースセット、RS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0073】
[0073]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0074】
[0074]一態様では、ネットワーク構成要素が、第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を決定するための手段と、ユーザ機器(UE)に、第1の時間変動するRS-P構成を送信するための手段とを含む。
【0075】
[0075]いくつかの態様では、方法は、UEと、第1のRS-P構成に従って第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信するための手段と、UEと、第2のRS-P構成に従って第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信するための手段とを含む。
【0076】
[0076]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、基地局においてUEから受信されるアップリンクまたはサイドリンクの測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)の第1のセットを備え、ここにおいて、RS-Pの第2のセットは、サービング基地局においてUEから受信されるアップリンクまたはサイドリンクのSRS-Pの第2のセットを備える。
【0077】
[0077]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、基地局によってUEに送信されるダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットは、基地局によってUEに送信されるDL-PRSの第2のセットを備える。
【0078】
[0078]いくつかの態様では、方法は、第1の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第1のセットの測定に基づく第1の測定報告を受信するための手段と、第2の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第2のセットの測定に基づく第2の測定報告を受信するための手段とを含む。
【0079】
[0079]一態様では、UEが、ネットワーク構成要素から、第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件とを備える第1の変動するSRS-P構成を受信するための手段と、少なくとも1つの基地局に、第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを送信するための手段と、イベントトリガ条件の監視に基づいて、第1のSRS-P構成から第2のSRS-P構成に遷移することを決定するための手段と、少なくとも1つの基地局に、遷移の指示を送信するための手段と、遷移指示の送信の後に、少なくとも1つの基地局に、第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを送信するための手段とを含む。
【0080】
[0080]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0081】
[0081]いくつかの態様では、少なくとも1つのイベントトリガ条件は、UEの動き条件、UEのロケーション、UEに関連するチャネル特性、UEに関連するナビゲーションルート条件、UEに関連する衛星コンスタレーション条件、またはそれらの組合せを備える。
【0082】
[0082]いくつかの態様では、方法は、ネットワーク構成要素から、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の変動するSRS-P構成と比べて異なる第2の変動するSRS-P構成を受信するための手段を含む。
【0083】
[0083]いくつかの態様では、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成とは、SRS-Pリソースセット、SRS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0084】
[0084]一態様では、ネットワーク構成要素が、第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件とを備える第1の変動するSRS-P構成を決定するための手段と、ユーザ機器(UE)に、第1の変動するSRS-P構成を送信するための手段とを含む。
【0085】
[0085]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0086】
[0086]いくつかの態様では、方法は、UEから、第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを受信するための手段と、UEから、第1のSRS-P構成から第2のSRS-P構成への遷移の指示を受信するための手段と、遷移指示の受信の後に、UEから、第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを受信するための手段とを含む。
【0087】
[0087]いくつかの態様では、少なくとも1つのイベントトリガ条件は、UEの動き条件、UEのロケーション、UEに関連するチャネル特性、UEに関連するナビゲーションルート条件、UEに関連する衛星コンスタレーション条件、またはそれらの組合せを備える。
【0088】
[0088]いくつかの態様では、方法は、UEに、1つまたは複数のSRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の変動するSRS-P構成と比べて異なる第2の変動するSRS-P構成を送信するための手段を含む。
【0089】
[0089]いくつかの態様では、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成とは、SRS-Pリソースセット、SRS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0090】
[0090]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0091】
[0091]いくつかの態様では、時間変動するRS-P構成は、第3の時間期間に関連する第3のRS-P構成をさらに備える。
【0092】
[0092]いくつかの態様では、1つまたは複数の命令は、ネットワーク構成要素に、UEに、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の時間変動するRS-P構成と比べて異なる第2の時間変動するRS-P構成を送信することをさらに行わせる。
【0093】
[0093]いくつかの態様では、第1のRS-P構成と第2のRS-P構成とは、RS-Pリソースセット、RS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0094】
[0094]一態様では、命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が、1つまたは複数の命令を含み、1つまたは複数の命令は、ユーザ機器(UE)の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、UEに、ネットワーク構成要素から、第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を受信することと、少なくとも1つの基地局と、第1のRS-P構成に従って第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信することと、少なくとも1つの基地局と、第2のRS-P構成に従って第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信することとを行わせる。
【0095】
[0095]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、UEによって少なくとも1つの基地局に送信されるアップリンクまたはサイドリンクの測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットは、UEによって少なくとも1つの基地局に送信されるアップリンクまたはサイドリンクのSRS-Pの第2のセットを備える。
【0096】
[0096]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、UEにおいて少なくとも1つの基地局から受信されるダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットは、UEにおいて少なくとも1つの基地局から受信されるDL-PRSの第2のセットを備える。
【0097】
[0097]いくつかの態様では、1つまたは複数の命令は、UEに、第1の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第1のセットの測定に基づく第1の測定報告を送信することと、第2の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第2のセットの測定に基づく第2の測定報告を送信することとをさらに行わせる。
【0098】
[0098]いくつかの態様では、時間変動するRS-P構成は、第3の時間期間に関連する第3のRS-P構成をさらに備える。
【0099】
[0099]いくつかの態様では、1つまたは複数の命令は、UEに、ネットワーク構成要素から、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の時間変動するRS-P構成と比べて異なる第2の時間変動するRS-P構成を受信することをさらに行わせる。
【0100】
[0100]いくつかの態様では、第1のRS-P構成と第2のRS-P構成とは、RS-Pリソースセット、RS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0101】
[0101]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0102】
[0102]一態様では、命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が、1つまたは複数の命令を含み、1つまたは複数の命令は、ネットワーク構成要素の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、ネットワーク構成要素に、第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を決定することと、ユーザ機器(UE)に、第1の時間変動するRS-P構成を送信することとを行わせる。
【0103】
[0103]いくつかの態様では、1つまたは複数の命令は、ネットワーク構成要素に、UEと、第1のRS-P構成に従って第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信することと、UEと、第2のRS-P構成に従って第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信することとをさらに行わせる。
【0104】
[0104]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、基地局においてUEから受信されるアップリンクまたはサイドリンクの測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)の第1のセットを備え、ここにおいて、RS-Pの第2のセットは、サービング基地局においてUEから受信されるアップリンクまたはサイドリンクのSRS-Pの第2のセットを備える。
【0105】
[0105]いくつかの態様では、RS-Pの第1のセットは、基地局によってUEに送信されるダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットは、基地局によってUEに送信されるDL-PRSの第2のセットを備える。
【0106】
[0106]いくつかの態様では、1つまたは複数の命令は、ネットワーク構成要素に、第1の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第1のセットの測定に基づく第1の測定報告を受信することと、第2の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第2のセットの測定に基づく第2の測定報告を受信することとをさらに行わせる。
【0107】
[0107]一態様では、命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が、1つまたは複数の命令を含み、1つまたは複数の命令は、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、UEに、ネットワーク構成要素から、第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件とを備える第1の変動するSRS-P構成を受信することと、少なくとも1つの基地局に、第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを送信することと、イベントトリガ条件の監視に基づいて、第1のSRS-P構成から第2のSRS-P構成に遷移することを決定することと、少なくとも1つの基地局に、遷移の指示を送信することと、遷移指示の送信の後に、少なくとも1つの基地局に、第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを送信することとを行わせる。
【0108】
[0108]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0109】
[0109]いくつかの態様では、少なくとも1つのイベントトリガ条件は、UEの動き条件、UEのロケーション、UEに関連するチャネル特性、UEに関連するナビゲーションルート条件、UEに関連する衛星コンスタレーション条件、またはそれらの組合せを備える。
【0110】
[0110]いくつかの態様では、1つまたは複数の命令は、UEに、ネットワーク構成要素から、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の変動するSRS-P構成と比べて異なる第2の変動するSRS-P構成を受信することをさらに行わせる。
【0111】
[0111]いくつかの態様では、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成とは、SRS-Pリソースセット、SRS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0112】
[0112]一態様では、命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が、1つまたは複数の命令を含み、1つまたは複数の命令は、ネットワーク構成要素の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、ネットワーク構成要素に、第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件とを備える第1の変動するSRS-P構成を決定することと、ユーザ機器(UE)に、第1の変動するSRS-P構成を送信することとを行わせる。
【0113】
[0113]いくつかの態様では、ネットワーク構成要素は、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える。
【0114】
[0114]いくつかの態様では、1つまたは複数の命令は、ネットワーク構成要素に、UEから、第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを受信することと、UEから、第1のSRS-P構成から第2のSRS-P構成への遷移の指示を受信することと、遷移指示の受信の後に、UEから、第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを受信することとをさらに行わせる。
【0115】
[0115]いくつかの態様では、少なくとも1つのイベントトリガ条件は、UEの動き条件、UEのロケーション、UEに関連するチャネル特性、UEに関連するナビゲーションルート条件、UEに関連する衛星コンスタレーション条件、またはそれらの組合せを備える。
【0116】
[0116]いくつかの態様では、1つまたは複数の命令は、ネットワーク構成要素に、UEに、1つまたは複数のSRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の変動するSRS-P構成と比べて異なる第2の変動するSRS-P構成を送信することをさらに行わせる。
【0117】
[0117]いくつかの態様では、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成とは、SRS-Pリソースセット、SRS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0118】
[0118]本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および発明を実施するための形態に基づいて当業者に明らかになるであろう。
【0119】
[0119]添付の図面は、本開示の様々な態様の説明を助けるために提示され、態様の限定ではなく、単に態様の例示のために提供される。
【図面の簡単な説明】
【0120】
図1】[0120]本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
図2A】[0121]本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
図2B】本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
図3A】[0122]ユーザ機器(UE)において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
図3B】基地局において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
図3C】ネットワークエンティティにおいて採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
図4A】[0123]本開示の態様による、フレーム構造の例を示す図。
図4B】本開示の態様による、フレーム構造内のチャネルの例を示す図。
図5】[0124]ワイヤレスノードによってサポートされるセルのための例示的なPRS構成を示す図。
図6】[0125]本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
図7】[0126]本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
図8A】[0127]本開示の態様による、受信機におけるRFチャネル応答を経時的に示すグラフ。
図8B】[0128]AoDにおけるクラスタのこの分離を示す図。
図9】[0129]本開示の態様による、基地局とUEとの間で交換されるRTT測定信号の例示的なタイミングを示す図。
図10】[0130]本開示の他の態様による、基地局とUEとの間で交換されるRTT測定信号の例示的なタイミングを示す図。
図11】[0131]本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
図12】[0132]本開示の他の態様による、基地局(たとえば、本明細書で説明される基地局のいずれか)とUE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)との間で交換されるRTT測定信号の例示的なタイミングを示す図。
図13】[0133]本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセスを示す図。
図14】[0134]本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセスを示す図。
図15】[0135]本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセスを示す図。
図16】[0136]本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセスを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0121】
[0137]本開示の態様が、説明のために提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替態様が考案され得る。さらに、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されないか、または省略される。
【0122】
[0138]「例示的」および/または「例」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
【0123】
[0139]以下で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0124】
[0140]さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべきアクションのシーケンスに関して説明される。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明されるアクションの(1つまたは複数の)シーケンスは、実行時に、本明細書で説明される機能をデバイスの関連するプロセッサに実施させるかまたは実施するように命令することになるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で全体として実施されるべきものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内に入ることがすべて企図されているいくつかの異なる形態で実施され得る。さらに、本明細書で説明される態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形態は、本明細書では、たとえば、説明されるアクションを実施する「ように構成された論理」として説明され得る。
【0125】
[0141]本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であるかまたは他の方法でそれに限定されることを意図されていない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者アセット追跡デバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」または「UT」、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11仕様などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介したものなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEに対して可能である。
【0126】
[0142]基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得、代替的に、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、(gNBまたはgノードBとも呼ばれる)新無線(NR)ノードBなどと呼ばれることがある。基地局は、主に、サポートされるUEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートすることを含む、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。UEがそれを通して基地局に信号を送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通してUEに信号を送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0127】
[0143]「基地局」という用語は、単一の物理的送信受信ポイント(TRP)、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的TRPを指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局のセル(またはいくつかのセルセクタ)に対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局と、UEがその基準無線周波数(RF)信号を測定しているネイバー基地局とであり得る。TRPは、基地局がワイヤレス信号をそれから送信および受信するポイントであるので、本明細書で使用される、基地局からの送信または基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されたい。
【0128】
[0144]UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがある(たとえば、UEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートしないことがある)が、代わりに、UEによって測定されるべき基準信号をUEに送信し得、および/またはUEによって送信された信号を受信し、測定し得る。そのような基地局は、(たとえば、信号をUEに送信するとき)測位ビーコンと呼ばれ、および/または(たとえば、信号をUEから受信し、測定するとき)ロケーション測定ユニットと呼ばれることがある。
【0129】
[0145]「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通して情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。
【0130】
[0146]図1は、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、様々な基地局102と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含み得る。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNBおよび/もしくはng-eNB、またはワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組合せを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
【0131】
[0147]基地局102は、集合的にRANを形成し、バックホールリンク122を通してコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC))とインターフェースし、コアネットワーク170を通して(コアネットワーク170の一部であり得るか、またはコアネットワーク170の外部にあり得る)1つまたは複数のロケーションサーバ172へとインターフェースし得る。他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送することと、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS)メッセージのための分配と、NASノード選択と、同期と、RAN共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数に関係する機能を実施し得る。基地局102は、ワイヤードまたはワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/5GCを通して)互いに通信し得る。
【0132】
[0148]基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。一態様では、1つまたは複数のセルは、各地理的カバレージエリア110中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、何らかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理的通信エンティティであり、同じまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCI)、仮想セル識別子(VCI)、セルグローバル識別子(CGI))に関連し得る。いくつかの場合には、異なるセルは、異なるタイプのUEにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。セルは特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、コンテキストに応じて、論理的通信エンティティと、それをサポートする基地局とのいずれかまたは両方を指し得る。いくつかの場合には、「セル」という用語はまた、キャリア周波数が検出され、地理的カバレージエリア110の何らかの部分内の通信のために使用され得る限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)を指し得る。
【0133】
[0149]ネイバリングマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110は、(たとえば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複し得るが、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレージエリア110によってかなり重複され得る。たとえば、スモールセル(SC)基地局102’は、1つまたは複数のマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110とかなり重複する地理的カバレージエリア110’を有し得る。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる制限されたグループにサービスを提供し得るホームeNB(HeNB)を含み得る。
【0134】
[0150]基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割振りは、ダウンリンクとアップリンクとに関して非対称であり得る(たとえば、ダウンリンクの場合、アップリンクの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。
【0135】
[0151]ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHz)中で通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)プロシージャまたはリッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを実施し得る。
【0136】
[0152]スモールセル基地局102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTEまたはNR技術を採用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。無認可スペクトル中のNRは、NR-Uと呼ばれることがある。無認可スペクトル中のLTEは、LTE-U、認可支援アクセス(LAA)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
【0137】
[0153]ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信している、ミリメートル波(mmW)周波数および/または近mmW周波数中で動作し得るmmW基地局180をさらに含み得る。極高周波(EHF)は、電磁スペクトル中のRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲と、1ミリメートルから10ミリメートルの間の波長とを有する。この帯域中の電波は、ミリメートル波と呼ばれることがある。近mmWは、100ミリメートルの波長をもつ3GHzの周波数まで下方に延在し得る。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれる、3GHzから30GHzの間に延在する。mmW/近mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失と比較的短い範囲とを有する。mmW基地局180とUE182とは、極めて高い経路損失と短い範囲とを補償するために、mmW通信リンク184を介してビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102はまた、mmWまたは近mmWとビームフォーミングとを使用して送信し得ることが諒解されよう。したがって、上記の説明は、例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが諒解されよう。
【0138】
[0154]送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集束させるための技法である。旧来、ネットワークノード(たとえば、基地局)がRF信号をブロードキャストするとき、それは、信号をすべての方向に(全方向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングでは、ネットワークノードは、所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向に投射し、それにより、(データレートに関して)より高速でより強いRF信号を(1つまたは複数の)受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の方向性を変更するために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々において、RF信号の位相と相対振幅とを制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に移動させることなしに、異なる方向に向くように「ステアリング」され得るRF波のビームを作成する(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)アンテナのアレイを使用し得る。特に、送信機からのRF電流は、別個のアンテナからの電波が互いに加算されて所望の方向における放射が増加される一方で、望ましくない方向における放射を打ち消して抑制するように、適正な位相関係とともに個々のアンテナに供給される。
【0139】
[0155]送信ビームは擬似コロケートされ得、これは、ネットワークノードの送信アンテナ自体が物理的にコロケートされるか否かにかかわらず、送信ビームが受信機(たとえば、UE)には同じパラメータを有するように見えることを意味する。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(QCL)関係がある。特に、所与のタイプのQCL関係は、ターゲットビーム上のターゲット基準RF信号に関するいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号に関する情報から導出され得ることを意味する。ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号のドップラーシフトと、ドップラー拡散と、平均遅延と、遅延拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号のドップラーシフトとドップラー拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号のドップラーシフトと平均遅延とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、同じチャネル上で送信されるターゲット基準RF信号の空間受信パラメータを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。
【0140】
[0156]受信ビームフォーミングでは、受信機は、所与のチャネル上で検出されたRF信号を増幅するために受信ビームを使用する。たとえば、受信機は、特定の方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、それの利得レベルを増加させる)ために、その方向においてアンテナのアレイの利得設定を増加させ、および/または位相設定を調整することができる。したがって、受信機が、ある方向にビームフォーミングすると言われるとき、それは、その方向におけるビーム利得が、他の方向に沿ったビーム利得に対して高いこと、またはその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能なすべての他の受信ビームのその方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。これは、その方向から受信されるRF信号のより強い受信信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)など)を生じる。
【0141】
[0157]受信ビームは空間的に関係し得る。空間関係は、第2の基準信号のための送信ビームのためのパラメータが、第1の基準信号のための受信ビームに関する情報から導出され得ることを意味する。たとえば、UEは、基地局から1つまたは複数の基準ダウンリンク基準信号(たとえば、測位基準信号(PRS)、追跡基準信号(TRS)、位相追跡基準信号(PTRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、同期信号ブロック(SSB)など)を受信するために特定の受信ビームを使用し得る。UEは、次いで、受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局に1つまたは複数のアップリンク基準信号(たとえば、アップリンク測位基準信号(UL-PRS)、サウンディング基準信号(SRS)、復調基準信号(DMRS)、PTRSなど)を送るための送信ビームを形成することができる。
【0142】
[0158]「ダウンリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。たとえば、基地局が、UEに基準信号を送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それは、ダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得る。たとえば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
【0143】
[0159]5Gでは、ワイヤレスノード(たとえば、基地局102/180、UE104/182)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、FR1(450から6000MHzまで)と、FR2(24250から52600MHzまで)と、FR3(52600MHz超)と、FR4(FR1からFR2の間)とに分割される。5Gなどのマルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「2次キャリア」または「2次サービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションにおいて、アンカーキャリアは、UE104/182と、UE104/182が初期無線リソース制御(RRC)接続確立プロシージャを実施するかまたはRRC接続再確立プロシージャを始動するかのいずれかであるセルとによって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアである。1次キャリアは、すべての共通でUE固有の制御チャネルを搬送し、認可周波数中のキャリアであり得る(ただし、これは常に当てはまるとは限らない)。2次キャリアは、RRC接続がUE104とアンカーキャリアとの間で確立されると構成され得、追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合には、2次キャリアは、無認可周波数中のキャリアであり得る。2次キャリアは、必要なシグナリング情報および信号のみを含んでいることがあり、たとえば、1次アップリンクキャリアと1次ダウンリンクキャリアの両方が典型的にはUE固有であるので、UE固有であるシグナリング情報および信号は、2次キャリア中に存在しないことがある。これは、セル中の異なるUE104/182が、異なるダウンリンク1次キャリアを有し得ることを意味する。同じことが、アップリンク1次キャリアについて当てはまる。ネットワークは、任意の時間において任意のUE104/182の1次キャリアを変更することが可能である。これは、たとえば、異なるキャリアに対する負荷を分散させるために行われる。(PCellであるかSCellであるかにかかわらず)「サービングセル」は、何らかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0144】
[0160]たとえば、まだ図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つは、アンカーキャリア(または「PCell」)であり得、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数は、2次キャリア(「SCell」)であり得る。複数のキャリアの同時送信および/または受信は、UE104/182がそれのデータ送信および/または受信レートを著しく増加させることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおける2つの20MHzのアグリゲートされたキャリアは、理論的には、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して、データレートの倍増(すなわち、40MHz)につながるであろう。
【0145】
[0161]ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と通信し、および/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信し得る、UE164をさらに含み得る。たとえば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCellと1つまたは複数のSCellとをサポートし得、mmW基地局180は、UE164のために1つまたは複数のSCellをサポートし得る。
【0146】
[0162]図1の例では、1つまたは複数の地球周回衛星測位システム(SPS)スペースビークル(SV)112(たとえば、衛星)が、(簡単のために単一のUE104として図1に示されている)図示されたUEのいずれかのためのロケーション情報の独立したソースとして使用され得る。UE104は、SV112からジオロケーション情報を導出するためのSPS信号124を受信するように特別に設計された1つまたは複数の専用SPS受信機を含み得る。SPSは、典型的には、受信機(たとえば、UE104)が、送信機(たとえば、SV112)から受信された信号(たとえば、SPS信号124)に少なくとも部分的に基づいて地球上または地球上空で受信機のロケーションを決定することを可能にするように配置された、送信機のシステムを含む。そのような送信機は、典型的には、設定された数のチップの反復擬似ランダム雑音(PN)コードでマークされた信号を送信する。典型的にはSV112中に位置するが、送信機は、時々、地上ベース制御局、基地局102、および/または他のUE104上に位置し得る。
【0147】
[0163]SPS信号124の使用は、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムに関連するかまたはさもなければそれとともに使用するために有効にされ得る、様々な衛星ベースオーグメンテーションシステム(SBAS:satellite-based augmentation system)によってオーグメントされ得る。たとえば、SBASは、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS:Wide Area Augmentation System)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS:European Geostationary Navigation Overlay Service)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(MSAS:Multi-functional Satellite Augmentation System)、全地球測位システム(GPS)支援ジオオーグメンテッドナビゲーションまたはGPSおよびジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GAGAN:GPS Aided Geo Augmented NavigationまたはGPS and Geo Augmented Navigation system)など、完全性情報、差分補正などを提供する(1つまたは複数の)オーグメンテーションシステムを含み得る。したがって、本明細書で使用されるSPSは、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムならびに/あるいはオーグメンテーションシステムの任意の組合せを含み得、SPS信号124は、SPS信号、SPS様の信号、および/またはそのような1つまたは複数のSPSに関連する他の信号を含み得る。
【0148】
[0164]ワイヤレス通信システム100は、(「サイドリンク」と呼ばれる)1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含み得る。図1の例では、UE190は、(たとえば、UE190がそれを通してセルラー接続性を間接的に取得し得る)基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとのD2D P2Pリンク192と、(UE190がそれを通してWLANベースインターネット接続性を間接的に取得し得る)WLAN AP150に接続されたWLAN STA152とのD2D P2Pリンク194とを有する。一例では、D2D P2Pリンク192および194は、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)など、任意のよく知られているD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0149】
[0165]図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。たとえば、(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)5GC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、およびユーザプレーン機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213と制御プレーンインターフェース(NG-C)215とは、gNB222を5GC210に、特に制御プレーン機能214とユーザプレーン機能212とに接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215と、ユーザプレーン機能212へのNG-U213とを介して5GC210に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、新RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク5GC210を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してロケーションサーバ230に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素に統合され得るか、または代替的にコアネットワークの外部にあり得る。
【0150】
[0166]図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。たとえば、5GC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264によって提供される制御プレーン機能、ならびにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース263と制御プレーンインターフェース265とは、ng-eNB224を5GC260に、特にそれぞれUPF262とAMF264とに接続する。追加の構成では、gNB222はまた、AMF264への制御プレーンインターフェース265と、UPF262へのユーザプレーンインターフェース263とを介して5GC260に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、5GC260へのgNB直接接続性を用いてまたは用いずに、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、新RAN220は、1つまたは複数のgNB222のみを有し得、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれかが、UE204(たとえば、図1に示されているUEのいずれか)と通信し得る。新RAN220の基地局は、N2インターフェースを介してAMF264と通信し、N3インターフェースを介してUPF262と通信する。
【0151】
[0167]AMF264の機能は、登録管理と、接続管理と、到達可能性管理と、モビリティ管理と、合法的傍受と、UE204とセッション管理機能(SMF)266との間のセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポートと、SMメッセージをルーティングするための透過的プロキシサービスと、アクセス認証およびアクセス許可と、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間のショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポートと、セキュリティアンカー機能(SEAF)とを含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間キーを受信する。UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合、AMF264は、AUSFからセキュリティ資料を取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、それがアクセスネットワーク固有のキーを導出するために使用するキーをSEAFから受信する。AMF264の機能はまた、規制サービスのためのロケーションサービス管理と、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF)270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、新RAN220とLMF270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、発展型パケットシステム(EPS)との相互動作のためのEPSベアラ識別子割振りと、UE204モビリティイベント通知とを含む。さらに、AMF264はまた、非3GPP(登録商標)(第3世代パートナーシッププロジェクト)アクセスネットワークのための機能をサポートする。
【0152】
[0168]UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/間モビリティのためのアンカーポイントとして働くことと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータユニット(PDU)セッションポイントとして働くことと、パケットルーティングおよびフォワーディングを提供することと、パケット検査と、ユーザプレーンポリシールール執行(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)と、合法的傍受(ユーザプレーン収集)と、トラフィック使用報告と、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)ハンドリング(たとえば、アップリンク/ダウンリンクレート執行、ダウンリンクにおける反射性QoSマーキング)と、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)対QoSフローマッピング)と、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングと、ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリングと、ソースRANノードに1つまたは複数の「終了マーカー」を送ることおよびフォワーディングすることとを含む。UPF262はまた、UE204と、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーンを介したロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
【0153】
[0169]SMF266の機能は、セッション管理と、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理と、ユーザプレーン機能の選択および制御と、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成と、ポリシー執行およびQoSの一部の制御と、ダウンリンクデータ通知とを含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0154】
[0170]別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがある、LMF270を含み得る。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。LMF270は、コアネットワーク5GC260を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してLMF270に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と同様の機能をサポートし得るが、LMF270は、(たとえば、音声またはデータでなくシグナリングメッセージを伝達することを意図されたインターフェースおよびプロトコルを使用して)制御プレーン上でAMF264、新RAN220、およびUE204と通信し得、SLP272は、(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)および/またはIPのような音声および/またはデータを搬送することを意図されたプロトコルを使用して)ユーザプレーン上でUE204および外部クライアント(図2Bに図示せず)と通信し得る。
【0155】
[0171]図3Aと、図3Bと、図3Cとは、本明細書で教示されるファイル送信動作をサポートするために、(本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る)UE302と、(本明細書で説明される基地局のいずれかに対応し得る)基地局304と、(ロケーションサーバ230とLMF270とを含む、本明細書で説明されるネットワーク機能のいずれかに対応するかまたはそれを実施し得る)ネットワークエンティティ306とに組み込まれ得る、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素を示す。これらの構成要素は、異なる実装形態では異なるタイプの装置において(たとえば、ASICにおいて、システムオンチップ(SoC)においてなど)実装され得ることが諒解されよう。示される構成要素は、通信システム中の他の装置にも組み込まれ得る。たとえば、システム中の他の装置は、同様の機能を提供するために説明されるものと同様の構成要素を含み得る。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つまたは複数を含んでいることがある。たとえば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作し、および/または異なる技術によって通信することを可能にする、複数のトランシーバ構成要素を含み得る。
【0156】
[0172]UE302と基地局304とは、各々、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310および350をそれぞれ含み、NRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなど、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、同調させるための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供する。WWANトランシーバ310および350は、当該のワイヤレス通信媒体(たとえば、特定の周波数スペクトル中の時間/周波数リソースの何らかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、NR、LTE、GSMなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局(たとえば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ316および356に接続され得る。WWANトランシーバ310および350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、WWANトランシーバ310および350は、それぞれ、信号318および358を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機314および354をそれぞれ含み、それぞれ、信号318および358を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機312および352をそれぞれ含む。
【0157】
[0173]UE302と基地局304とはまた、少なくともいくつかの場合には、それぞれ、1つまたは複数の短距離ワイヤレストランシーバ320および360を含む。短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ326および366に接続され、当該のワイヤレス通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、WiFi(登録商標)、LTE-D、Bluetooth、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、PC5、専用短距離通信(DSRC)、車両環境用ワイヤレスアクセス(WAVE:wireless access for vehicular environments)、ニアフィールド通信(NFC)など)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、同調させるための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供し得る。短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、それぞれ、信号328および368を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機324および364をそれぞれ含み、それぞれ、信号328および368を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機322および362をそれぞれ含む。特定の例として、短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、WiFiトランシーバ、Bluetoothトランシーバ、Zigbeeおよび/またはZ-Wave(登録商標)トランシーバ、NFCトランシーバ、あるいは車両間(V2V)および/または車両対あらゆるモノ(V2X)トランシーバであり得る。
【0158】
[0174]少なくとも1つの送信機と少なくとも1つの受信機とを含むトランシーバ回路は、いくつかの実装形態では、(たとえば、単一の通信デバイスの送信機回路および受信機回路として実施される)統合されたデバイスを備え得、いくつかの実装形態では、別個の送信機デバイスと別個の受信機デバイスとを備え得、または他の実装形態では、他の方法で実施され得る。一態様では、送信機は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置が送信「ビームフォーミング」を実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。同様に、受信機は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置が受信ビームフォーミングを実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。一態様では、送信機と受信機とは、それぞれの装置が、同時に受信と送信の両方を行うのではなく、所与の時間において受信または送信のみを行うことができるように、同じ複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を共有し得る。UE302および/または基地局304のワイヤレス通信デバイス(たとえば、トランシーバ310および320ならびに/または350および360の一方または両方)はまた、様々な測定を実施するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを備え得る。
【0159】
[0175]UE302と基地局304とはまた、少なくともいくつかの場合には、衛星測位システム(SPS)受信機330および370を含む。SPS受信機330および370は、1つまたは複数のアンテナ336および376にそれぞれ接続され得、全地球測位システム(GPS)信号、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)信号、ガリレオ信号、北斗信号、インドの地域ナビゲーション衛星システム(NAVIC)、準天頂衛星システム(QZSS)など、それぞれ、SPS信号338および378を受信および/または測定するための手段を提供し得る。SPS受信機330および370は、それぞれ、SPS信号338および378を受信および処理するための、任意の好適なハードウェアおよび/またはソフトウェアを備え得る。SPS受信機330および370は、他のシステムに適宜に情報と動作とを要求し、任意の好適なSPSアルゴリズムによって取得された測定値を使用してUE302および基地局304の位置を決定するのに必要な計算を実施する。
【0160】
[0176]基地局304とネットワークエンティティ306とは、各々、少なくとも1つのネットワークインターフェース380および390をそれぞれ含み、他のネットワークエンティティと通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段など)を提供する。たとえば、ネットワークインターフェース380および390(たとえば、1つまたは複数のネットワークアクセスポート)は、ワイヤベースまたはワイヤレスバックホール接続を介して1つまたは複数のネットワークエンティティと通信するように構成され得る。いくつかの態様では、ネットワークインターフェース380および390は、ワイヤベースまたはワイヤレス信号通信をサポートするように構成されたトランシーバとして実装され得る。この通信は、たとえば、メッセージ、パラメータ、および/または他のタイプの情報を送ることおよび受信することを伴い得る。
【0161】
[0177]UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とはまた、本明細書で開示される動作とともに使用され得る他の構成要素を含む。UE302は、たとえば、ワイヤレス測位に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム332を実装するプロセッサ回路を含む。基地局304は、たとえば、本明細書で開示されるワイヤレス測位に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム384を含む。ネットワークエンティティ306は、たとえば、本明細書で開示されるワイヤレス測位に関係する機能を提供するための、および他の処理機能を提供するための処理システム394を含む。処理システム332、384、および394は、したがって、決定するための手段、計算するための手段、受信するための手段、送信するための手段、示すための手段など、処理するための手段を提供し得る。一態様では、処理システム332、384、および394は、たとえば、1つまたは複数の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他のプログラマブル論理デバイスまたは処理回路、あるいはそれらの様々な組合せなど、1つまたは複数のプロセッサを含み得る。
【0162】
[0178]UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、情報(たとえば、予約済みリソース、しきい値、パラメータなどを示す情報)を維持するために、(たとえば、各々メモリデバイスを含む)メモリ構成要素340、386、および396をそれぞれ実装するメモリ回路を含む。メモリ構成要素340、386、および396は、したがって、記憶するための手段、取り出すための手段、維持するための手段などを提供し得る。いくつかの場合には、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、それぞれ、測位のための基準信号(RS-P)モジュール342、388および398を含み得る。RS-Pモジュール342、388、および398は、実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれ処理システム332、384、および394の一部であるかまたはそれらに結合されたハードウェア回路であり得る。他の態様では、RS-Pモジュール342、388、および398は、処理システム332、384、および394の外部にあり得る(たとえば、モデム処理システムの一部である、別の処理システムと統合される、など)。代替的に、RS-Pモジュール342、388、および398は、処理システム332、384、および394(またはモデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれメモリ構成要素340、386、および396に記憶されたメモリモジュールであり得る。図3Aは、WWANトランシーバ310、メモリ構成要素340、処理システム332、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、RS-Pモジュール342の可能なロケーションを示す。図3Bは、WWANトランシーバ350、メモリ構成要素386、処理システム384、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、RS-Pモジュール388の可能なロケーションを示す。図3Cは、(1つまたは複数の)ネットワークインターフェース390、メモリ構成要素396、処理システム394、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、RS-Pモジュール398の可能なロケーションを示す。
【0163】
[0179]UE302は、WWANトランシーバ310、短距離ワイヤレストランシーバ320、および/またはSPS受信機330によって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である移動および/または配向情報を検知または検出するための手段を提供するために、処理システム332に結合された1つまたは複数のセンサー344を含み得る。例として、(1つまたは複数の)センサー344は、加速度計(たとえば、マイクロ電気機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサー(たとえば、コンパス)、高度計(たとえば、気圧高度計)、および/または任意の他のタイプの移動検出センサーを含み得る。その上、(1つまたは複数の)センサー344は、複数の異なるタイプのデバイスを含み、動き情報を提供するためにそれらの出力を合成し得る。たとえば、(1つまたは複数の)センサー344は、2Dおよび/または3D座標系における位置を算出する能力を提供するために、多軸加速度計と配向センサーとの組合せを使用し得る。
【0164】
[0180]さらに、UE302は、ユーザに指示(たとえば、可聴および/または視覚指示)を提供するための、および/または(たとえば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの検知デバイスのユーザ作動時に)ユーザ入力を受信するための手段を提供するユーザインターフェース346を含む。図示されていないが、基地局304およびネットワークエンティティ306もユーザインターフェースを含み得る。
【0165】
[0181]より詳細に処理システム384を参照すると、ダウンリンクにおいて、ネットワークエンティティ306からのIPパケットが処理システム384に提供され得る。処理システム384は、RRCレイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとのための機能を実装し得る。処理システム384は、システム情報(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB))のブロードキャスティングと、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、およびRRC接続解放)と、RAT間モビリティと、UE測定報告のための測定構成とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)と、ハンドオーバサポート機能とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、自動再送要求(ARQ)を介した誤り訂正と、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、スケジューリング情報報告と、誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供し得る。
【0166】
[0182]送信機354と受信機352とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1(L1)機能を実装し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出と、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号と、インターリービングと、レートマッチングと、物理チャネル上へのマッピングと、物理チャネルの変調/復調と、MIMOアンテナ処理とを含み得る。送信機354は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、多値直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングをハンドリングする。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームにスプリットされ得る。各ストリームは、次いで、時間ドメインOFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間および/または周波数ドメインにおいて基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成され得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信される基準信号および/またはチャネル条件フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、1つまたは複数の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0167】
[0183]UE302において、受信機312は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ316を通して信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を処理システム332に提供する。送信機314と受信機312とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。受信機312は、UE302に宛てられた空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施し得る。複数の空間ストリームがUE302に宛てられた場合、それらは、受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。受信機312は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間ドメインから周波数ドメインにコンバートする。周波数ドメイン信号は、OFDM信号の各サブキャリアについて別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、基地局304によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって算出されたチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータおよび制御信号を復元するために復号およびデインターリーブされる。データと制御信号とは、次いで、レイヤ3(L3)およびレイヤ2(L2)機能を実装する処理システム332に提供される。
【0168】
[0184]アップリンクでは、処理システム332は、コアネットワークからのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。処理システム332はまた、誤り検出を担当する。
【0169】
[0185]基地局304によるダウンリンク送信に関して説明される機能と同様に、処理システム332は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得と、RRC接続と、測定報告とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの逆多重化と、スケジューリング情報報告と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を介した誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供する。
【0170】
[0186]基地局304によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を容易にすることとを行うために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、(1つまたは複数の)異なるアンテナ316に提供され得る。送信機314は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0171】
[0187]アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関して説明される様式と同様の様式で基地局304において処理される。受信機352は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ356を通して信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を処理システム384に提供する。
【0172】
[0188]アップリンクでは、処理システム384は、UE302からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。処理システム384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。処理システム384はまた、誤り検出を担当する。
【0173】
[0189]便宜上、UE302、基地局304、および/またはネットワークエンティティ306は、図3A図3Cでは、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして示されている。しかしながら、図示されたブロックは、異なる設計では異なる機能を有し得ることが諒解されよう。
【0174】
[0190]UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、および392を介して互いに通信し得る。図3A図3Cの構成要素は様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、図3A図3Cの構成要素は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサおよび/または(1つまたは複数のプロセッサを含み得る)1つまたは複数のASICなど、1つまたは複数の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報または実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用し、および/あるいは組み込み得る。たとえば、ブロック310~346によって表される機能の一部または全部は、UE302のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部または全部は、基地局304のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。また、ブロック390~398によって表される機能の一部または全部は、ネットワークエンティティ306のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。簡単のために、様々な動作、行為、および/または機能は、本明細書では、「UEによって」、「基地局によって」、「ネットワークエンティティによって」などで実施されるものとして説明される。しかしながら、諒解されるように、そのような動作、行為、および/または機能は、実際は、処理システム332、384、394、トランシーバ310、320、350、および360、メモリ構成要素340、386、および396、RS-Pモジュール342、388、および398など、UE302、基地局304、ネットワークエンティティ306などの特定の構成要素または構成要素の組合せによって実施され得る。
【0175】
[0191]図4Aは、本開示の態様による、DLフレーム構造の一例を示す図400である。図4Bは、本開示の態様による、DLフレーム構造内のチャネルの一例を示す図430である。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有し得る。
【0176】
[0192]LTE、および場合によってはNRは、ダウンリンク上ではOFDMを利用し、アップリンク上ではシングルキャリア周波数分割多重(SC-FDM)を利用する。しかしながら、LTEとは異なり、NRはアップリンク上でもOFDMを使用するためのオプションを有する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K)個の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数ドメインにおいて送られ、SC-FDMでは時間ドメインにおいて送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、サブキャリアの間隔は15kHzであり得、最小リソース割振り(リソースブロック)は、12個のサブキャリア(または180kHz)であり得る。したがって、公称FFTサイズは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ、128、256、512、1024、または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.08MHz(すなわち、6つのリソースブロック)をカバーし得、1.25、2.5、5、10、または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のサブバンドがあり得る。
【0177】
[0193]LTEは、単一のヌメロロジー(サブキャリア間隔、シンボル長など)をサポートする。対照的に、NRは複数のヌメロロジーをサポートし得、たとえば、15kHz、30kHz、60kHz、120kHzおよび204kHzの、またはそれよりも大きいサブキャリア間隔が利用可能であり得る。以下で提供される表1は、異なるNRのヌメロロジーのためのいくつかの様々なパラメータを列挙する。
【0178】
【表1】
【0179】
[0194]図4Aおよび図4Bの例では、15kHzのヌメロロジーが使用される。したがって、時間ドメインでは、フレーム(たとえば、10ms)が各々1msの10個の等しいサイズのサブフレームに分割され、各サブフレームは1つのタイムスロットを含む。図4Aおよび図4Bでは、時間は水平方向に(たとえば、X軸上で)表され、時間は左から右に増加し、周波数は垂直方向に(たとえば、Y軸上で)表され、周波数は下から上に増加する(または減少する)。
【0180】
[0195]タイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットは、周波数ドメインにおける1つまたは複数の(物理RB(PRB)とも呼ばれる)時間並列リソースブロック(RB)を含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素(RE)にさらに分割される。REは、時間ドメインにおける1つのシンボル長および周波数ドメインにおける1つのサブキャリアに対応し得る。図4Aおよび図4Bのヌメロロジーでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計84個のREについて、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを含んでいることがあり、時間ドメインにおいて7つの連続するシンボル(DLの場合、OFDMシンボル、ULの場合、SC-FDMAシンボル)を含んでいることがある。拡張サイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計72個のREについて、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを含んでおり、時間ドメインにおいて6つの連続するシンボルを含んでいることがある。各REによって搬送されるビットの数は変調方式に依存する。
【0181】
[0196]図4Aに示されるように、REのうちのいくつかが、UEにおけるチャネル推定のためのDL基準(パイロット)信号(DL-RS)を搬送する。DL-RSは、復調基準信号(DMRS)とチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)とを含み得、それらの例示的なロケーションが、図4Aにおいて「R」と標示される。
【0182】
[0197]図4Bは、フレームのDLサブフレーム内の様々なチャネルの一例を示す。物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)内でDL制御情報(DCI)を搬送し、各CCEは9つのREグループ(REG)を含み、各REGは、OFDMシンボル中に4つの連続するREを含む。DCIは、ULリソース割振り(永続的および非永続的)に関する情報と、UEに送信されるDLデータに関する説明とを搬送する。複数の(たとえば、最高8つの)DCIが、PDCCHにおいて構成され得、これらのDCIは複数のフォーマットのうちの1つを有することができる。たとえば、ULスケジューリングのために、非MIMO DLスケジューリングのために、MIMO DLスケジューリングのために、およびUL電力制御のために、異なるDCIフォーマットがある。
【0183】
[0198]1次同期信号(PSS)が、サブフレーム/シンボルタイミングと物理レイヤ識別情報とを決定するためにUEによって使用される。2次同期信号(SSS)が、物理レイヤセル識別情報グループ番号と無線フレームタイミングとを決定するためにUEによって使用される。物理レイヤ識別情報および物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEはPCIを決定することができる。PCIに基づいて、UEは、上述のDL-RSのロケーションを決定することができる。MIBを搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、(SS/PBCHとも呼ばれる)SSBを形成するためにPSSおよびSSSを用いて論理的にグループ化され得る。MIBは、DLシステム帯域幅中のRBの数と、システムフレーム番号(SFN)とを提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータと、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを通して送信されないブロードキャストシステム情報と、ページングメッセージとを搬送する。
【0184】
[0199]いくつかの場合には、図4Aに示されているDL RSは、測位基準信号(PRS)であり得る。図5は、(基地局102などの)ワイヤレスノードによってサポートされるセルのための例示的なPRS構成500を示す。図5は、PRS測位オケージョンが、システムフレーム番号(SFN)、セル固有サブフレームオフセット(ΔPRS)552、およびPRS周期性(TPRS)520によって、どのように決定されるかを示す。一般に、セル固有PRSサブフレーム構成は、観測到着時間差(OTDOA)支援データ中に含まれる「PRS構成インデックス」IPRSによって定義される。PRS周期性(TPRS)520およびセル固有サブフレームオフセット(ΔPRS)は、以下の表2に示されているように、PRS構成インデックスIPRSに基づいて定義される。
【0185】
【表2】
【0186】
[0200]PRS構成は、PRSを送信するセルのSFNを参照して定義される。PRSインスタンスは、第1のPRS測位オケージョンを備えるNPRS個のダウンリンクサブフレームのうちの第1のサブフレームについて、
[0201]
【0187】
【数1】
【0188】
を満たし得、
[0202]ここで、nfは、0≦nf≦1023のSFNであり、nsは、0≦ns≦19の、nfによって定義される無線フレーム内のスロット番号であり、TPRSは、PRS周期性520であり、ΔPRSは、セル固有サブフレームオフセット552である。
【0189】
[0203]図5に示されているように、セル固有サブフレームオフセットΔPRS552は、システムフレーム番号0(スロット「番号0」、スロット550としてマークされる)から開始して第1の(後続の)PRS測位オケージョンの開始まで送信されるサブフレームの数に関して定義され得る。図5中の例では、連続するPRS測位オケージョン518a、518b、および518cの各々における連続する測位サブフレームの数(NPRS)は4に等しい。すなわち、PRS測位オケージョン518a、518b、および518cを表す各影付きブロックは、4つのサブフレームを表す。
【0190】
[0204]いくつかの態様では、UEが特定のセルのためのOTDOA支援データ中でPRS構成インデックスIPRSを受信するとき、UEは、表2を使用して、PRS周期性TPRS520とPRSサブフレームオフセットΔPRSとを決定し得る。UEは、次いで、(たとえば、式(1)を使用して)PRSがセルにおいてスケジュールされるときの無線フレームとサブフレームとスロットとを決定し得る。OTDOA支援データは、たとえば、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270)によって決定され得、基準セル、および様々な基地局によってサポートされるいくつかのネイバーセルのための支援データを含む。
【0191】
[0205]一般に、同じ周波数を使用するネットワークにおけるすべてのセルからのPRSオケージョンは、時間的に整合され、異なる周波数を使用するネットワークにおける他のセルに対して、固定の知られている時間オフセット(たとえば、セル固有サブフレームオフセット552)を有し得る。SFN同期ネットワークでは、すべてのワイヤレスノード(たとえば、基地局102)が、フレーム境界とシステムフレーム番号の両方に関して整合され得る。したがって、SFN同期ネットワークでは、様々なワイヤレスノードによってサポートされるすべてのセルが、PRS送信の特定の周波数のための同じPRS構成インデックスを使用し得る。一方、SFN非同期ネットワークでは、様々なワイヤレスノードは、システムフレーム番号でなく、フレーム境界に関して整合され得る。したがって、SFN非同期ネットワークでは、各セルのためのPRS構成インデックスは、PRSオケージョンが時間的に整合するように、ネットワークによって別個に構成され得る。
【0192】
[0206]UEは、そのUEが、セルのうちの少なくとも1つ、たとえば、基準セルまたはサービングセルのセルタイミング(たとえば、SFN)を取得することができる場合、OTDOA測位のための基準セルおよびネイバーセルのPRSオケージョンのタイミングを決定し得る。他のセルのタイミングは、次いで、たとえば、異なるセルからのPRSオケージョンが重複するという仮定に基づいて、UEによって導出され得る。
【0193】
[0207]PRSの送信のために使用されるリソース要素の集合は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合は、周波数ドメインにおいて複数のPRBにまたがることができ、時間ドメインにおいてスロット430内のN個の(たとえば、1つまたは複数の)連続するシンボル460にまたがることができる。所与のOFDMシンボル460において、PRSリソースは、連続するPRBを占有する。PRSリソースは、少なくとも以下のパラメータ、すなわち、PRSリソース識別子(ID)、シーケンスID、コムサイズN、周波数ドメインにおけるリソース要素オフセット、開始スロットおよび開始シンボル、PRSリソースごとのシンボルの数(すなわち、PRSリソースの持続時間)、ならびにQCL情報(たとえば、他のDL基準信号に関するQCL)によって記述される。いくつかの設計では、1つのアンテナポートがサポートされる。コムサイズは、PRSを搬送する各シンボルにおけるサブキャリアの数を示す。たとえば、コム4のコムサイズは、所与のシンボルの4つ目ごとのサブキャリアがPRSを搬送することを意味する。
【0194】
[0208]「PRSリソースセット」は、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソースIDを有する。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、同じ送信受信ポイント(TRP)に関連する。PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームに関連する(ここで、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。すなわち、PRSリソースセットの各PRSリソースは、異なるビーム上で送信され得、したがって、「PRSリソース」は、「ビーム」と呼ばれることもある。これは、TRPと、PRSが送信されるビームとが、UEに知られているかどうかに関するいかなる暗示をも有しないことに留意されたい。「PRSオケージョン」は、PRSが送信されることが予想される周期的に繰り返される時間ウィンドウ(たとえば、1つまたは複数の連続するスロットのグループ)の1つのインスタンスである。PRSオケージョンは、「PRS測位オケージョン」、「測位オケージョン」、または単に「オケージョン」と呼ばれることもある。
【0195】
[0209]「測位基準信号」および「PRS」という用語は、時々、LTEまたはNRシステムにおいて測位のために使用される固有の基準信号を指し得ることに留意されたい。しかしながら、別段に規定されていない限り、本明細書で使用される「測位基準信号」および「PRS」という用語は、限定はしないが、LTEまたはNRにおけるPRS信号、5Gにおけるナビゲーション基準信号(NRS)、送信機基準信号(TRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、SSBなど、測位のために使用され得る任意のタイプの基準信号を指す。
【0196】
[0210]SRSは、基地局が各ユーザについてのチャネル状態情報(CSI)を取得するのを助けるためにUEが送信するアップリンク専用信号である。チャネル状態情報は、RF信号がUEから基地局にどのように伝搬するかを記述し、距離による散乱、フェージング、および電力減衰の複合効果を表す。システムは、リソーススケジューリング、リンク適応、大規模MIMO、ビーム管理などのためにSRSを使用する。
【0197】
[0211]SRSリソース内の新しいスタッガードパターン、SRSのための新しいコムタイプ、SRSのための新しいシーケンス、コンポーネントキャリアごとのより高い数のSRSリソースセット、およびコンポーネントキャリアごとのより高い数のSRSリソースなど、SRSの以前の定義に勝るいくつかの拡張が、測位のためのSRS(SRS-P)のために提案されている。さらに、パラメータ「SpatialRelationInfo」および「PathLossReference」は、ネイバリングTRPからのDL RSに基づいて構成されるべきである。さらにまた、1つのSRSリソースが、アクティブ帯域幅部分(BWP)の外側で送信され得、1つのSRSリソースが、複数のコンポーネントキャリアにわたってまたがり得る。最後に、UEは、UL-AoAのための複数のSRSリソースから同じ送信ビームを通して送信し得る。これらのすべては、現在のSRSフレームワークに追加される特徴であり、それらは、RRC上位レイヤシグナリングを通して構成される(および、MAC制御要素(CE)またはダウンリンク制御情報(DCI)を通して潜在的にトリガまたはアクティブ化される)。
【0198】
[0212]上述のように、NRにおけるSRSは、アップリンク無線チャネルをサウンディングする目的で使用される、UEによって送信されるUE固有に構成された基準信号である。CSI-RSと同様に、そのようなサウンディングは、無線チャネル特性の様々なレベルの知識を提供する。一方の極端では、SRSは、たとえば、ULビーム管理の目的で、単に信号強度測定を取得するためにgNBにおいて使用され得る。他方の極端では、SRSは、周波数と時間と空間との関数として詳細な振幅および位相推定値を取得するためにgNBにおいて使用され得る。NRでは、SRSによるチャネルサウンディングは、LTEと比較して使用事例のより多様なセットをサポートする(たとえば、相反性ベースgNB送信ビームフォーミング(ダウンリンクMIMO)のためのダウンリンクCSI獲得、アップリンクMIMOのためのリンク適応およびコードブック/非コードブックベースプリコーディングのためのアップリンクCSI獲得、アップリンクビーム管理など)。
【0199】
[0213]SRSは、様々なオプションを使用して構成され得る。SRSリソースの時間/周波数マッピングは以下の特性によって定義される。
【0200】
・ 持続時間Nsymb SRS- SRSリソースの持続時間は、スロットごとに単一のOFDMシンボルのみを可能にするLTEとは対照的に、スロット内の1つ、2つ、または4つの連続するOFDMシンボルであり得る。
【0201】
・ 開始シンボルロケーションl0- SRSリソースの開始シンボルは、リソースがスロット端部境界を横断しないという条件で、スロットの最後の6つのOFDMシンボル内のどこにでも位置し得る。
【0202】
・ 反復係数R- 周波数ホッピングで構成されたSRSリソースの場合、反復は、次のホップが行われる前に、サブキャリアの同じセットがR個の連続するOFDMシンボルにおいてサウンディングされることを可能にする(本明細書で使用される「ホップ」は、詳細には、周波数ホップを指す)。たとえば、Rの値は、1、2、4であり、ここで、R≦Nsymb SRSである。
【0203】
・ 送信コム間隔KTCおよびコムオフセットkTC- SRSリソースは、周波数ドメインコム構造のリソース要素(RE)を占有し得、ここで、コム間隔は、LTEの場合のように、2つのREまたは4つのREのいずれかである。そのような構造は、異なるコム上の同じまたは異なるユーザの異なるSRSリソースの周波数ドメイン多重化を可能にし、ここで、異なるコムは、整数個のREだけ互いからオフセットされる。コムオフセットは、PRB境界に関して定義され、範囲0、1、...、KTC-1個のREにおける値をとることができる。したがって、コム間隔KTC=2の場合、必要な場合、多重化するために利用可能な2つの異なるコムがあり、コム間隔KTC=4の場合、4つの異なる利用可能なコムがある。
【0204】
・ 周期的/半永続的SRSの場合の周期性およびスロットオフセット。
【0205】
・ 帯域幅部分内のサウンディング帯域幅。
【0206】
[0214]低レイテンシ測位のために、gNBは、DCIを介してUL SRS-Pをトリガし得る(たとえば、送信されるSRS-Pは、いくつかのgNBがSRS-Pを受信することを可能にするための反復またはビーム掃引を含み得る)。代替的に、gNBは、UEに非周期的PRS送信に関する情報を送り得る(たとえば、この構成は、UEが測位のため(UEベース)のまたは報告のため(UE支援)のタイミング算出を実施することを可能にするために、複数のgNBからのPRSに関する情報を含み得る)。本開示の様々な実施形態は、DL PRSベース測位プロシージャに関するが、そのような実施形態の一部または全部は、UL SRS-Pベース測位プロシージャにも適用され得る。
【0207】
[0215]「サウンディング基準信号」、「SRS」および「SRS-P」という用語は、時々、LTEまたはNRシステムにおいて測位のために使用される固有の基準信号を指し得ることに留意されたい。しかしながら、別段に規定されていない限り、本明細書で使用される「サウンディング基準信号」、「SRS」および「SRS-P」という用語は、限定はしないが、LTEまたはNRにおけるSRS信号、5Gにおけるナビゲーション基準信号(NRS)、送信機基準信号(TRS)、測位のためのランダムアクセスチャネル(RACH)信号(たとえば、4ステップRACHプロシージャにおけるMsg-1または2ステップRACHプロシージャにおけるMsg-Aなど、RACHプリアンブル)など、測位のために使用され得る任意のタイプの基準信号を指す。
【0208】
[0216]3GPP Rel.16は、1つまたは複数のULまたはDL PRSに関連する(1つまたは複数の)測定(たとえば、より高い帯域幅(BW)、FR2ビーム掃引、到来角(AoA)および離脱角(AoD)測定などの角度ベース測定、マルチセルラウンドトリップ時間(RTT)測定など)を伴う測位方式のロケーション正確さを増加させることを対象とする様々なNR測位態様を導入した。レイテンシの低減が優先される場合、UEベース測位技法(たとえば、ULロケーション測定報告なしのDL専用の技法)が一般に使用される。しかしながら、レイテンシがそれほど懸念されない場合、UE支援測位技法が使用され得、それにより、UE測定データがネットワークエンティティ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270など)に報告される。レイテンシに関連するUE支援測位技法は、RANにおいてLMFを実装することによって、やや低減され得る。
【0209】
[0217]レイヤ3(L3)シグナリング(たとえば、RRCまたはロケーション測位プロトコル(LPP))は、一般に、UE支援測位技法に関連してロケーションベースデータを備える報告をトランスポートするために使用される。L3シグナリングは、レイヤ1(L1、またはPHYレイヤ)シグナリングまたはレイヤ2(L2、またはMACレイヤ)シグナリングと比較して、比較的高いレイテンシ(たとえば、100ms超)に関連する。いくつかの場合には、ロケーションベース報告のためのUEとRANとの間のより低いレイテンシ(たとえば、100ms未満、10ms未満など)が望まれ得る。そのような場合、L3シグナリングは、これらのより低いレイテンシレベルに到達することができないことがある。測位測定のL3シグナリングは、以下の任意の組合せを備え得る。
【0210】
・ 1つまたは複数のTOA、TDOA、RSRP、またはRx-Tx測定、
・ (たとえば、現在、gNB->LMF報告のDL AoAおよびUL AoDについてのみ合意されている)1つまたは複数のAoA/AoD測定、
・ 1つまたは複数のマルチパス報告測定、たとえば、経路ごとのToA、RSRP、AoA/AoD(たとえば、現在、LTEにおいて可能にされる経路ごとのToAのみ)、
・ 1つまたは複数の動き状態(たとえば、歩行、運転など)および(たとえば、現在、UEについての)軌道、ならびに/あるいは
・ 1つまたは複数の報告品質指示。
【0211】
[0218]より最近では、L1およびL2シグナリングは、PRSベース報告に関連した使用のために企図されている。たとえば、L1およびL2シグナリングは、現在、CSI報告(たとえば、チャネル品質指示(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、レイヤインジケータ(Li)、L1-RSRPなどの報告)をトランスポートするためにいくつかのシステムにおいて使用されている。CSI報告は、(たとえば、関連する規格によって定義される)あらかじめ定義された順序でのフィールドのセットを備え得る。(たとえば、PUSCHまたはPUCCH上での)単一のUL送信は、(たとえば、関連する規格によって定義される)あらかじめ定義された優先度に従って構成される、本明細書では「サブ報告」と呼ばれる複数の報告を含み得る。いくつかの設計では、あらかじめ定義された順序は、関連するサブ報告周期性(たとえば、PUSCH/PUCCHを介した非周期的/半永続的/周期的(A/SP/P))、測定タイプ(たとえば、L1-RSRPか否か)、(たとえば、キャリアアグリゲーション(CA)の場合)サービングセルインデックス、およびreportconfigIDに基づき得る。2パートCSI報告では、すべての報告のパート1は一緒にグループ化され、パート2は別個にグループ化され、各グループは別個に符号化される(たとえば、パート1ペイロードサイズは構成パラメータに基づいて固定であるが、パート2サイズは、可変であり、構成パラメータに、また、関連するパート1コンテンツに依存する)。符号化およびレートマッチングの後に出力されるべきコーディングされたビット/シンボルの数は、関連する規格ごとに、入力ビットの数およびベータ係数に基づいて算出される。リンケージ(たとえば、時間オフセット)は、測定されているRSのインスタンスと対応する報告との間で定義される。いくつかの設計では、L1およびL2シグナリングを使用するPRSベース測定データのCSI様報告が実装され得る。
【0212】
[0219]図6は、本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システム600を示す。図6の例では、図1に関して上記で説明されたUEのいずれか(たとえば、UE104、UE182、UE190など)に対応し得るUE604は、それの位置の推定値を計算すること、または、それの位置の推定値を計算するために別のエンティティ(たとえば、基地局またはコアネットワーク構成要素、別のUE、ロケーションサーバ、サードパーティアプリケーションなど)を支援することを試みている。UE604は、RF信号、ならびにRF信号の変調および情報パケットの交換のための規格化されたプロトコルを使用して、図1中の基地局102または180および/あるいはWLAN AP150の任意の組合せに対応し得る複数の基地局602a~d(まとめて、基地局602)とワイヤレス通信し得る。交換されたRF信号から異なるタイプの情報を抽出することと、ワイヤレス通信システム600のレイアウト(すなわち、基地局のロケーション、ジオメトリなど)を利用することとによって、UE604は、あらかじめ定義された基準座標系において、それの位置を決定するか、またはそれの位置の決定を支援し得る。一態様では、UE604は、2次元座標系を使用してそれの位置を指定し得るが、本明細書で開示される態様は、そのように限定されず、さらなる次元が望まれる場合、3次元座標系を使用して位置を決定することにも適用可能であり得る。さらに、図6が1つのUE604と4つの基地局602とを示すが、諒解されるように、より多くのUE604とより多いまたはより少ない基地局602とがあり得る。
【0213】
[0220]位置推定値をサポートするために、基地局602は、UE604が、ネットワークノードのペア間の基準RF信号タイミング差(たとえば、OTDOAまたは基準信号時間差(RSTD))を測定すること、および/あるいはLOSを最も良く励起するビームまたはUE604と送信基地局602との間の最も短い無線経路を識別することを行うことを可能にするためにそれらのカバレージエリア中のUE604に基準RF信号(たとえば、測位基準信号(PRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、同期信号など)をブロードキャストするように構成され得る。(1つまたは複数の)LOS/最短経路ビームを識別することは、これらのビームがその後基地局602のペアの間のOTDOA測定のために使用され得るだけでなく、これらのビームを識別することがビーム方向に基づいて何らかの測位情報を直接提供することもできるので興味深い。その上、これらのビームは、ラウンドトリップ時間推定ベース方法など、正確なToAを必要とする他の位置推定方法のためにその後使用され得る。
【0214】
[0221]本明細書で使用される「ネットワークノード」は、基地局602、基地局602のセル、リモートラジオヘッド、基地局602のアンテナのロケーションが基地局602自体のロケーションとは別個である場合の、基地局602のアンテナ、または基準信号を送信することが可能な任意の他のネットワークエンティティであり得る。さらに、本明細書で使用される「ノード」は、ネットワークノードまたはUEのいずれかを指し得る。
【0215】
[0222]ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230)は、基地局602の1つまたは複数のネイバーセルの識別情報および各ネイバーセルによって送信される基準RF信号のための構成情報を含む支援データをUE604に送り得る。代替的に、支援データは、(たとえば、周期的にブロードキャストされるオーバーヘッドメッセージなどの中で)基地局602自体から直接発信することができる。代替的に、UE604は、支援データを使用せずに、それ自体で基地局602のネイバーセルを検出することができる。UE604は、(たとえば、提供される場合、支援データに部分的に基づいて)個々のネットワークノードからのOTDOAおよび/またはネットワークノードのペアから受信された基準RF信号間のRSTDを測定し、(随意に)報告することができる。これらの測定および測定されたネットワークノード(すなわち、UE604が測定した基準RF信号を送信した(1つまたは複数の)基地局602または(1つまたは複数の)アンテナ)の知られているロケーションを使用して、UE604またはロケーションサーバは、UE604と測定されたネットワークノードとの間の距離を決定し、それによって、UE604のロケーションを計算することができる。
【0216】
[0223]「位置推定値」という用語は、本明細書では、地理的であり得る(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を備え得る)かまたは都市的であり得る(たとえば、街路住所、建築物の表示、あるいは、建築物の特定の入口、建築物の中の特定の部屋もしくはスイート、または町の広場などのランドマークなど、建築物または街路住所内のまたはその近くの正確なポイントまたはエリアを備え得る)、UE604のための位置の推定値を指すために使用される。位置推定値は、「ロケーション」、「位置」、「フィックス」、「位置フィックス」、「ロケーションフィックス」、「ロケーション推定値」、「フィックス推定値」と、または何らかの他の用語で呼ばれることもある。ロケーション推定値を取得する手段は、一般的に、「測位」、「位置特定(locating)」、または「位置決定(position fixing)」と呼ばれることがある。位置推定値を取得するための特定の解は、「位置解」と呼ばれることがある。位置解の一部として位置推定値を取得するための特定の方法は、「位置方法」または「測位方法」と呼ばれることがある。
【0217】
[0224]「基地局」という用語は、単一の物理的送信ポイント、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的送信ポイントを指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的送信ポイントを指す場合、物理的送信ポイントは、基地局(たとえば、基地局602)のセルに対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的送信ポイントを指す場合、物理的送信ポイントは、基地局の(たとえば、MIMOシステムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的送信ポイントを指す場合、物理的送信ポイントは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的送信ポイントは、UE(たとえば、UE604)から測定報告を受信するサービング基地局と、UEがその基準RF信号を測定しているネイバー基地局とであり得る。したがって、図6は、基地局602aおよび602bがDAS/RRH620を形成する一態様を示す。たとえば、基地局602aは、UE604のサービング基地局であり得、基地局602bは、UE604のネイバー基地局であり得る。したがって、基地局602bは、基地局602aのRRHであり得る。基地局602aおよび602bは、ワイヤードまたはワイヤレスリンク622を介して互いに通信し得る。
【0218】
[0225]ネットワークノードのペアから受信されたRF信号間のOTDOAおよび/またはRSTDを使用してUE604の位置を正確に決定するために、UE604は、UE604とネットワークノード(たとえば、基地局602、アンテナ)との間のLOS経路(またはLOS経路が利用可能でない場合、最短のNLOS経路)にわたって受信される基準RF信号を測定する必要がある。しかしながら、RF信号は、送信機と受信機との間のLOS/最短経路によって進むだけでなく、RF信号が送信機から拡散し、受信機に向かう途中で丘陵、建築物、水などの他の物体に反射するとき、いくつかの他の経路を介して進む。したがって、図6は、基地局602とUE604との間のいくつかのLOS経路610といくつかのNLOS経路612とを示す。特に、図6は、LOS経路610aおよびNLOS経路612aを介して送信する基地局602aと、LOS経路610bおよび2つのNLOS経路612bを介して送信する基地局602bと、LOS経路610cおよびNLOS経路612cを介して送信する基地局602cと、2つのNLOS経路612dを介して送信する基地局602dとを示す。図6に示されているように、各NLOS経路612は、何らかの物体630(たとえば、建築物)に反射する。諒解されるように、基地局602によって送信される各LOS経路610およびNLOS経路612は、(たとえば、MIMOシステムの場合のように)基地局602の異なるアンテナによって送信され得るか、または基地局602の同じアンテナによって送信され得る(それによりRF信号の伝搬を示す)。さらに、本明細書で使用される「LOS経路」という用語は、送信機と受信機との間の最短経路を指し、実際のLOS経路でなく、むしろ、最短NLOS経路であり得る。
【0219】
[0226]一態様では、基地局602のうちの1つまたは複数は、RF信号を送信するためにビームフォーミングを使用するように構成され得る。その場合、利用可能なビームのうちのいくつかは、LOS経路610に沿った送信されるRF信号を集束させ得る(たとえば、ビームは、LOS経路に沿った最高アンテナ利得を生成する)が、他の利用可能なビームは、NLOS経路612に沿った送信されるRF信号を集束させ得る。ある経路に沿った高利得を有し、したがって、その経路に沿ったRF信号を集束させるビームは、依然として、他の経路に沿って伝搬する何らかのRF信号を有し得、そのRF信号の強度は、当然、それらの他の経路に沿ったビーム利得に依存する。「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通して情報をトランスポートする電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、以下でさらに説明されるように、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。
【0220】
[0227]基地局602が、RF信号を送信するためにビームフォーミングを使用する場合、基地局602とUE604との間のデータ通信のための当該のビームは、(たとえば、指向性干渉信号の存在下で受信信号受信電力(RSRP)またはSINRによって示されるように)最高信号強度でUE604に到着する、RF信号を搬送するビームであることになるが、位置推定のための当該のビームは、最短経路またはLOS経路(たとえば、LOS経路610)を励起する、RF信号を搬送するビームであることになる。いくつかの周波数帯域では、および一般に使用されるアンテナシステムの場合、同じビームがあることになる。しかしながら、一般に、狭い送信ビームを作成するために多数のアンテナ要素が使用され得るmmWなどの他の周波数帯域では、それらは、同じビームでないことがある。図7を参照しながら以下で説明されるように、いくつかの場合には、LOS経路610上のRF信号の信号強度は、RF信号が伝搬遅延により後で到着する、NLOS経路612上のRF信号の信号強度よりも(たとえば、妨害により)弱くなり得る。
【0221】
[0228]図7は、本開示の様々な態様による、例示的なワイヤレス通信システム700を示す。図7の例では、図6のUE604に対応し得るUE704は、それの位置の推定値を計算すること、またはそれの位置の推定値を計算するために別のエンティティ(たとえば、基地局またはコアネットワーク構成要素、別のUE、ロケーションサーバ、サードパーティアプリケーションなど)を支援することを試みている。UE704は、RF信号、ならびにRF信号の変調および情報パケットの交換のための規格化されたプロトコルを使用して、図6中の基地局602のうちの1つに対応し得る基地局702とワイヤレス通信し得る。
【0222】
[0229]図7に示されているように、基地局702は、RF信号の複数のビーム711~715を送信するためにビームフォーミングを利用している。各ビーム711~715は、基地局702のアンテナのアレイによって形成され、送信され得る。図7は、基地局702が5つのビーム711~715を送信することを示すが、諒解されるように、5つよりも多いまたは少ないビームがあり得、ピーク利得、幅、およびサイドローブ利得など、ビーム形状は、送信されるビームの間で異なることがあり、ビームのうちのいくつかは、異なる基地局によって送信され得る。
【0223】
[0230]あるビームに関連するRF信号を別のビームに関連するRF信号と区別する目的で、複数のビーム711~715の各々にビームインデックスが割り当てられ得る。その上、複数のビーム711~715のうちの特定のビームに関連するRF信号は、ビームインデックスインジケータを搬送し得る。ビームインデックスはまた、RF信号の送信の時間、たとえば、フレーム、スロットおよび/またはOFDMシンボル番号から導出され得る。ビームインデックスインジケータは、たとえば、最高8つのビームを一意に区別するための3ビットフィールドであり得る。異なるビームインデックスを有する2つの異なるRF信号が受信される場合、これは、RF信号が異なるビームを使用して送信されたことを示すことになる。2つの異なるRF信号が共通のビームインデックスを共有する場合、これは、異なるRF信号が同じビームを使用して送信されることを示すことになる。2つのRF信号が同じビームを使用して送信されることを説明するための別の方法は、第1のRF信号の送信のために使用される(1つまたは複数の)アンテナポートが第2のRF信号の送信のために使用される(1つまたは複数の)アンテナポートと空間的に擬似コロケートされることを言うことである。
【0224】
[0231]図7の例では、UE704は、ビーム713上で送信されるRF信号のNLOSデータストリーム723とビーム714上で送信されるRF信号のLOSデータストリーム724とを受信する。図7が、NLOSデータストリーム723とLOSデータストリーム724とを単一の線(それぞれ、破線および実線)として示すが、諒解されるように、NLOSデータストリーム723とLOSデータストリーム724とは、各々、たとえば、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、それらがUE704に到達する時間までに複数の光線(すなわち、「クラスタ」)を備え得る。たとえば、電磁波が物体の複数の表面に反射されるとき、RF信号のクラスタが形成され、反射は、ほぼ同じ角度から受信機(たとえば、UE704)に到着し、各々が、他のものよりも数波長(たとえば、センチメートル)多くまたは少なく進む。受信されたRF信号の「クラスタ」は、概して、単一の送信されたRF信号に対応する。
【0225】
[0232]図7の例では、NLOSデータストリーム723は、初めはUE704に向けられていないが、諒解されるように、それは、図6のNLOS経路612上のRF信号がそうであるように、UE704に向けられ得る。しかしながら、それは、反射体740(たとえば、建築物)に反射され、妨害なしにUE704に到達し、したがって、依然として比較的強いRF信号であり得る。対照的に、LOSデータストリーム724は、UE704に向けられるが、RF信号を著しく劣化させ得る妨害730(たとえば、植生、建築物、丘陵、雲または煙などの混乱させる環境など)を通過する。諒解されるように、LOSデータストリーム724はNLOSデータストリーム723よりも弱いが、LOSデータストリーム724は基地局702からUE704までのより短い経路をたどるので、それはNLOSデータストリーム723の前にUE704に到着する。
【0226】
[0233]上述のように、基地局(たとえば、基地局702)とUE(たとえば、UE704)との間のデータ通信のための当該のビームは、最高信号強度(たとえば、最高RSRPまたはSINR)でUEに到着する、RF信号を搬送するビームであり、位置推定のための当該のビームは、LOS経路を励起し(excite)、すべての他のビームの中でLOS経路に沿った最高利得を有する、RF信号を搬送するビーム(たとえば、ビーム714)である。すなわち、ビーム713(NLOSビーム)が(LOS経路に沿って集束されて(focused)いないが、RF信号の伝搬特性により)LOS経路を弱く励起する場合でも、ビーム713のLOS経路の、もしあれば、その弱い信号は、(ビーム714からのそれと比較して)同じくらい確実に検出可能なものでないことがあり、したがって、測位測定を実施する際のより大きい誤差につながる。
【0227】
[0234]データ通信のための当該のビームと位置推定のための当該のビームとは、いくつかの周波数帯域では同じビームであり得、mmWなど、他の周波数帯域では、それらは同じビームでないことがある。したがって、図7を参照すると、UE704が、基地局702とのデータ通信セッションに関与し(たとえば、基地局702がUE704のためのサービング基地局であり)、基地局702によって送信された基準RF信号を測定することを単に試みていない場合、データ通信セッションのための当該のビームは、ビーム713が、妨害されていないNLOSデータストリーム723を搬送しているので、ビーム713であり得る。しかしながら、位置推定のための当該のビームは、ビーム714が、妨害されているにもかかわらず最も強いLOSデータストリーム724を搬送するので、ビーム714であることになる。
【0228】
[0235]図8Aは、本開示の態様による、受信機(たとえば、UE704)におけるRFチャネル応答を経時的に示すグラフ800Aである。図8Aに示されているチャネルの下で、受信機は、時間T1においてチャネルタップ上で2つのRF信号の第1のクラスタを受信し、時間T2においてチャネルタップ上で5つのRF信号の第2のクラスタを受信し、時間T3においてチャネルタップ上で5つのRF信号の第3のクラスタを受信し、時間T4においてチャネルタップ上で4つのRF信号の第4のクラスタを受信する。図8Aの例では、時間T1におけるRF信号の第1のクラスタが最初に到着するので、それは、LOSデータストリーム(すなわち、LOSまたは最短経路を介して到着するデータストリーム)であると推測され、LOSデータストリーム724に対応し得る。時間T3における第3のクラスタは、最も強いRF信号から構成され、NLOSデータストリーム723に対応し得る。送信機の側から見ると、受信されたRF信号の各クラスタは、異なる角度において送信されたRF信号の部分を備え得、したがって、各クラスタは、送信機から異なる離脱角(AoD:angle of departure)を有すると言われ得る。図8Bは、AoDにおけるクラスタのこの分離を示す図800Bである。AoD範囲802a中で送信されるRF信号は、図8A中の1つのクラスタ(たとえば、「クラスタ1」)に対応し得、AoD範囲802b中で送信されるRF信号は、図8A中の異なるクラスタ(たとえば、「クラスタ3」)に対応し得る。図8Bに示されている2つのクラスタのAoD範囲が、空間的に離間されているが、いくつかのクラスタのAoD範囲はまた、クラスタが時間的に分離されるが、部分的に重複し得ることに留意されたい。たとえば、これは、送信機から同じAoDにある2つの別個の建築物が受信機に向けて信号を反射するときに起こり得る。図8Aは、2~5つのチャネルタップ(または「ピーク」)のクラスタを示すが、諒解されるように、クラスタは、図示された数よりも多いまたは少ない数のチャネルタップを有し得ることに留意されたい。
【0229】
[0236]RAN1 NRは、NR測位のためのDL基準信号時間差(RSTD)測定と、NR測位のためのDL RSRP測定と、UE Rx-Tx(たとえば、たとえばRTTなどのNR測位のための時間差測定のための、UE受信機における信号受信からUE送信機における応答信号送信までのハードウェア群遅延)とを含む、NR測位のために適用可能な(たとえば、サービングセル、基準セル、および/またはネイバリングセルのための)DL基準信号に関するUE測定を定義し得る。
【0230】
[0237]RAN1 NRは、NR測位のための相対UL到着時間(RTOA)、NR測位のための(たとえば、方位角および天頂角を含む)UL AoA測定、NR測位のためのUL RSRP測定、およびgNB Rx-Tx(たとえば、たとえばRTTなどのNR測位のための時間差測定のための、gNB受信機における信号受信からgNB送信機における応答信号送信までのハードウェア群遅延)など、NR測位のために適用可能なUL基準信号に基づくgNB測定を定義し得る。
【0231】
[0238]図9は、本開示の態様による、基地局902(たとえば、本明細書で説明される基地局のいずれか)とUE904(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)との間で交換されるRTT測定信号の例示的なタイミングを示す図900である。図9の例では、基地局902は、時間t1においてUE904にRTT測定信号910(たとえば、PRS、NRS、CRS、CSI-RSなど)を送る。RTT測定信号910は、それが基地局902からUE904に進むときのいくらかの伝搬遅延TPropを有する。時間t2(UE904におけるRTT測定信号910のToA)において、UE904は、RTT測定信号910を受信/測定する。いくらかのUE処理時間の後に、UE904は、時間t3においてRTT応答信号920を送信する。伝搬遅延TPropの後に、基地局902は、時間t4(基地局902におけるRTT応答信号920のToA)においてUE904からRTT応答信号920を受信/測定する。
【0232】
[0239]所与のネットワークノード(たとえば、基地局902)によって送信された基準信号(たとえば、RTT測定信号910)のToA(たとえば、t2)を識別するために、受信機(たとえば、UE904)は、最初に、送信機が基準信号を送信しているチャネル上のすべてのリソース要素(RE)を一緒に処理し、受信された基準信号を時間ドメインにコンバートするために逆フーリエ変換を実施する。受信された基準信号の時間ドメインへのコンバージョンは、チャネルエネルギー応答(CER)の推定と呼ばれる。CERは、経時的なチャネル上のピークを示し、最も早い「有意の」ピークは、したがって、基準信号のToAに対応するべきである。概して、受信機は、偽のローカルピークを除去するために雑音関連品質しきい値を使用し、それにより、チャネル上の有意のピークを推定上正しく識別する。たとえば、受信機は、CERの中央値よりも少なくともXdB高いCERの最も早い極大値、およびチャネル上の主ピークよりもYdB低い最大値であるToA推定値を選定し得る。受信機は、異なる送信機からの各基準信号のToAを決定するために、各送信機からの各基準信号についてCERを決定する。
【0233】
[0240]RTT応答信号920は、時間t3と時間t2との間の差(すなわち、TRx→Tx912)を明示的に含み得る。この測定値および時間t4と時間t1との間の差(すなわち、TTx→Rx922)を使用して、基地局902(または、ロケーションサーバ230、LMF270など、他の測位エンティティ)は、UE904までの距離を以下のように計算することができる。
【0234】
【数2】
【0235】
ここで、cは光速である。図9に明確に示されていないが、遅延または誤差の追加のソースは、位置特定のためのUEおよびgNBハードウェア群遅延によるものであり得る。
【0236】
[0241]測位に関連する様々なパラメータが、UEにおける電力消費に影響を及ぼすことがある。そのようなパラメータの知識は、UE電力消費を推定する(またはモデル化する)ために使用され得る。UEの電力消費を正確にモデル化することによって、様々な電力節約特徴および/または性能向上特徴が、ユーザエクスペリエンスを改善するように、予測様式で利用され得る。
【0237】
[0242]遅延または誤差の追加のソースは、位置特定のためのUEおよびgNBハードウェア群遅延によるものである。図10は、本開示の態様による、基地局(gNB)(たとえば、本明細書で説明される基地局のいずれか)とUE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)との間で交換されるRTT測定信号の例示的なタイミングを示す図1000である。図10は、いくつかの点で図9と同様である。しかしながら、図10では、(主に、UEおよびgNBにおけるベースバンド(BB)構成要素とアンテナ(ANT)との間の内部ハードウェア遅延による)UEおよびgNBハードウェア群遅延は、観点1002~1008により示されている。諒解されるように、Tx側経路固有またはビーム固有遅延とRx側経路固有またはビーム固有遅延の両方がRTT測定に影響を及ぼす。1002~1008などのハードウェア群遅延は、RTT、ならびにTDOA、RSTDなどの他の測定値に影響を及ぼすことがある、タイミング誤差および/または較正誤差に寄与することがあり、これは、測位性能に影響を及ぼすことがある。たとえば、いくつかの設計では、10ナノ秒の誤差が、最終フィックスにおいて3メートルの誤差をもたらすことになる。
【0238】
[0243]図11は、本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システム1100を示す。図11の例では、(本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る)UE1104は、マルチRTT測位方式を介して、それの位置の推定値を計算すること、あるいは、それの位置の推定値を計算するために別のエンティティ(たとえば、基地局またはコアネットワーク構成要素、別のUE、ロケーションサーバ、サードパーティアプリケーションなど)を支援することを試みている。UE1104は、RF信号、ならびにRF信号の変調および情報パケットの交換のための規格化されたプロトコルを使用して、複数の基地局1102-1、1102-2、および1102-3(まとめて、基地局1102、および本明細書で説明される基地局のいずれかに対応し得る)とワイヤレス通信し得る。交換されたRF信号から異なるタイプの情報を抽出することと、ワイヤレス通信システム1100のレイアウト(すなわち、基地局のロケーション、ジオメトリなど)を利用することとによって、UE1104は、あらかじめ定義された基準座標系において、それの位置を決定するか、またはそれの位置の決定を支援し得る。一態様では、UE1104は、2次元座標系を使用してそれの位置を指定し得るが、本明細書で開示される態様は、そのように限定されず、さらなる次元が望まれる場合、3次元座標系を使用して位置を決定することにも適用可能であり得る。さらに、図11は1つのUE1104と3つの基地局1102とを示しているが、諒解されるように、より多くのUE1104と、より多くの基地局1102とがあり得る。
【0239】
[0244]位置推定をサポートするために、基地局1102は、それらのカバレージエリア中のUE1104に基準RF信号(たとえば、PRS、NRS、CRS、TRS、CSI-RS、PSS、SSSなど)をブロードキャストして、UE1104がそのような基準RF信号の特性を測定することを可能にするように構成され得る。たとえば、UE1104は、少なくとも3つの異なる基地局1102によって送信された特定の基準RF信号(たとえば、PRS、NRS、CRS、CSI-RSなど)のToAを測定し得、サービング基地局1102または別の測位エンティティ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270)にこれらのToA(および追加の情報)を折り返し報告するためにRTT測位方法を使用し得る。
【0240】
[0245]一態様では、UE1104が基地局1102からの基準RF信号を測定するように説明されているが、UE1104は、基地局1102によってサポートされる複数のセルのうちの1つからの基準RF信号を測定し得る。UE1104が、基地局1102によってサポートされるセルによって送信された基準RF信号を測定する場合、RTTプロシージャを実施するためにUE1104によって測定された少なくとも2つの他の基準RF信号は、第1の基地局1102とは異なる基地局1102によってサポートされるセルからのものであり、UE1104において良好なまたは不十分な信号強度を有し得る。
【0241】
[0246]UE1104の位置(x,y)を決定するために、UE1104の位置を決定するエンティティは、(xk,yk)として基準座標系において表され得る、基地局1102のロケーションを知る必要があり、ここで、図11の例においてk=1、2、3である。基地局1102のうちの1つ(たとえば、サービング基地局)またはUE1104が、UE1104の位置を決定する場合、関与する基地局1102のロケーションが、ネットワークジオメトリの知識をもつロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270)によってサービング基地局1102またはUE1104に提供され得る。代替的に、ロケーションサーバは、知られているネットワークジオメトリを使用してUE1104の位置を決定し得る。
【0242】
[0247]UE1104またはそれぞれの基地局1102のいずれかが、UE1104とそれぞれの基地局1102との間の距離(dk、ここでk=1、2、3)を決定し得る。一態様では、UE1104と任意の基地局1102との間で交換された信号のRTT1110を決定することが実施され、距離(dk)にコンバートされ得る。以下でさらに説明されるように、RTT技法は、シグナリングメッセージ(たとえば、基準RF信号)を送ることと応答を受信することとの間の時間を測定することができる。これらの方法は、処理遅延を除去するために較正を利用し得る。いくつかの環境では、UE1104についての処理遅延と基地局1102についての処理遅延とは同じであると仮定され得る。しかしながら、そのような仮定は、実際には真でないことがある。
【0243】
[0248]各距離dkが決定されると、UE1104、基地局1102、またはロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270)は、たとえば、三辺測量など、様々な知られている幾何学的技法を使用することによってUE1104の位置(x,y)を求めることができる。図11から、UE1104の位置は、理想的には、3つの半円の共通の交点にあり、各半円は、半径dkと中心(xk,yk)とによって定義され、ここで、k=1、2、3である。
【0244】
[0249]いくつかの事例では、追加の情報が、(たとえば、水平面にまたは3次元中にあり得る)直線方向、または場合によっては(たとえば、基地局1102のロケーションからのUE1104についての)方向の範囲を定義する到来角(AoA)または離脱角(AoD)の形態で取得され得る。点(x,y)におけるまたはその付近の2つの方向の交点は、UE1104についてのロケーションの別の推定値を提供することができる。
【0245】
[0250](たとえば、UE1104についての)位置推定値は、ロケーション推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなど、他の名前で呼ばれることがある。位置推定値は、測地であり、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備え得るか、あるいは、都市のもの(civic)であり、所在地住所、郵便宛先、またはロケーションの何らかの他の言葉の記述を備え得る。位置推定値はさらに、何らかの他の知られているロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義され得る。位置推定値は、(たとえば、何らかの指定されたまたはデフォルトの信頼性レベルでロケーションが含まれることが予想される面積または体積を含めることによって)予想される誤差または不確実性を含み得る。
【0246】
[0251]図12は、本開示の他の態様による、基地局(たとえば、本明細書で説明される基地局のいずれか)とUE(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)との間で交換されるRTT測定信号の例示的なタイミングを示す図1200である。特に、図12の1202~1004は、それぞれ、gNBおよびUEにおいて測定されたRx-Tx差に関連するフレーム遅延の部分を示す。
【0247】
[0252]上記の開示から諒解されるように、5G NRにおいてサポートされるNRネイティブ測位技術は、DL専用測位方式(たとえば、DL-TDOA、DL-AoDなど)と、UL専用測位方式(たとえば、UL-TDOA、UL-AoA)と、DL+UL測位方式(たとえば、1つまたは複数のネイバリング基地局を用いたRTT、またはマルチRTT)とを含む。さらに、無線リソース管理(RRM)測定に基づく拡張セルID(E-CID)が、5G NR Rel-16においてサポートされる。
【0248】
[0253]上述のように、PRSは、UEがより多くのネイバーTRPを検出および測定することを可能にするためのNR測位について定義される。様々なPRS展開(たとえば、屋内、屋外、サブ6GHz、mmW)を可能にするために、いくつかのPRS構成がサポートされる。PRSビーム動作をサポートするために、PRSについて、ビーム掃引がサポートされる。UE支援位置計算とUEベース位置計算の両方が、Rel.16およびRel.17においてサポートされる。その上、RRC接続モード、RRCアイドルモードおよびRRC非アクティブモードにおいて、測位がサポートされる。測位のための基準信号のための構成の例が、以下のように表3に示されている。
【0249】
【表3】
【0250】
[0254]NRでは、周波数レイヤは、共通SCS、サイクリックプレフィックス(CP)など、共有特性をもつ同じ帯域幅上の周波数ドメインリソースの集合を指す。TDOAについて、単一TRP基準が、複数の周波数レイヤにわたって定義される。単一TRP基準は、ネットワークからUEに通信される測位支援データ(AD)において指定され得る。
【0251】
[0255]上述のように、現在のNR仕様では、DL-PRSおよびSRS-P(たとえば、UL-PRSまたはサイドリンクPRS(SL-PRS))は、リソースセット、それぞれのリソースセット内のリソース、各リソースについての複数のインスタンスまたは反復など、パラメータを用いて階層的に定義される。Rel.16では、DL-PRSリソースが構成された後に、DL-PRSリソースは経時的に変化しないが、SRS-Pリソースは、必要に応じてgNBによって構成され、オフにされ得る。Rel.18では、DL-PRSまたはSRS-P構成は、様々な方法で修正され得る。たとえば、DL-PRSまたはSRS-P構成はオンおよびオフにされ得、DL-PRSまたはSRS-P構成のパラメータは、アプリケーションまたはロケーションサーバ(たとえば、LMF)からの動的要求に基づいて変更され得る。別の例では、UEは、(たとえば、正確さを改善する、レイテンシを低減するなどのために)使用され得る拡張パラメータセットをgNBおよび/またはLMFに推奨することができる。また別の例では、2つ以上のDL-PRSまたはSRS-P構成が、UEで構成され得、(1つまたは複数の)特定のDL-PRSまたはSRS-P構成が、gNBからのシグナリングを介して必要に応じてアクティブ化または非アクティブ化される。
【0252】
[0256]本開示の態様は、したがって、その各々が異なる時間期間に関連する、複数のRS-P構成を備える時間変動するRS-P(たとえば、DL-PRS、あるいはUL-SRS-PまたはSL-SRS-PなどのSRS-P)構成を対象とする。そのような態様は、特に、異なる時間における測位環境が確実に予測され得るシナリオにおいて、UE位置推定のための測位および/または測位に関連するレイテンシを改善することなど、様々な技術的利点を提供し得る。
【0253】
[0257]図13は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセス1300を示す。一態様では、プロセス1300は、UE302によって実施され得る。
【0254】
[0258]1310において、UE302(たとえば、受信機312または322など)は、ネットワーク構成要素(たとえば、サービング基地局、LMF、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せ、たとえば、RANにおけるLMF)から、第1の時間期間に関連する第1のRS-P構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を受信する。
【0255】
[0259]1320において、UE302(たとえば、受信機312または322、送信機314または324など)は、少なくとも1つの基地局(たとえば、サービング基地局および1つまたは複数のネイバー基地局、各それぞれの基地局に関連する1つまたは複数のTRPなど)と、第1のRS-P構成に従って第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信する。
【0256】
[0260]1330において、UE302(たとえば、受信機312または322、送信機314または324など)は、少なくとも1つの基地局と、第2のRS-P構成に従って第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信する。
【0257】
[0261]図14は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセス1400を示す。一態様では、プロセス1400は、ネットワーク構成要素(たとえば、BS304などのサービング基地局、LMF、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せ、たとえば、RANにおけるLMF)によって実施され得る。
【0258】
[0262]1405において、ネットワーク構成要素(たとえば、処理システム384または394、RS-Pモジュール388または398など)は、第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を決定する。
【0259】
[0263]1410において、ネットワーク構成要素(たとえば、(1つまたは複数の)ネットワークインターフェース380または390、データバス382、送信機354または364など)は、UEに、第1の時間変動するRS-P構成を送信する。
【0260】
[0264]1420において、ネットワーク構成要素(たとえば、受信機352または362、送信機354または364など)は、随意に、UEと、第1のRS-P構成に従って第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信する。1420における通信は随意であり、ネットワーク構成要素が基地局に対応するシナリオにおいて実施され得る。
【0261】
[0265]1430において、ネットワーク構成要素(たとえば、受信機352または362、送信機354または364など)は、随意に、UEと、第2のRS-P構成に従って第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信する。1430における通信は随意であり、ネットワーク構成要素が基地局に対応するシナリオにおいて実施され得る。
【0262】
[0266]図13図14を参照すると、いくつかの設計では、RS-Pの第1のセットは、UEによって少なくとも1つの基地局に送信されるアップリンクまたはサイドリンクのSRS-Pの第1のセットに対応し得、RS-Pの第2のセットは、UEによって少なくとも1つの基地局に送信されるアップリンクまたはサイドリンクのSRS-Pの第2のセットに対応し得る。他の設計では、RS-Pの第1のセットは、UEにおいて少なくとも1つの基地局から受信されるDL-PRSの第1のセットに対応し得、RS-Pの第2のセットは、UEにおいて少なくとも1つの基地局から受信されるDL-PRSの第2のセットに対応し得る。DL-PRSシナリオに固有の一例では、UEは、第1の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第1のセットの測定に基づく第1の測定報告を(たとえば、サービングgNBに)送信し得、UEは、さらに、第2の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第2のセットの測定に基づく第2の測定報告を送信し得る。
【0263】
[0267]図13図14を参照すると、いくつかの設計では、時間変動するRS-P構成は、第3の時間期間に関連する第3のRS-P構成をさらに含み得る。言い換えれば、時間変動するRS-P構成ごとのRS-P構成の数は、2に限定されず、任意の数のRS-P構成を含むことができる。いくつかの設計では、RS-P構成のうちの2つまたはそれ以上は、異なる時間期間に関連することを除いて同じであり得る(たとえば、時間変動するRS-P構成は、RS-P#1、それに続くRS-P#2、それに続くRSP#1など、RS-P構成間で交互することがある)。いくつかの設計では、第1のRS-P構成と第2のRS-P構成とは、RS-Pリソースセット、RS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せなど、1つまたは複数のRS-P構成パラメータに関して異なり得る。
【0264】
[0268]図13図14を参照すると、いくつかの設計では、ネットワーク(たとえば、LMF)は、第1のRS-P構成が、第1の時間期間中に、優れた測位性能(たとえば、正確さ、レイテンシなど)を提供することになり、第2のRS-P構成が、第2の時間期間中に、優れた測位性能(たとえば、正確さ、レイテンシなど)を提供することになることを示す予測情報に基づいて、時間変動するRS-Pパラメータを構成することができる。いくつかの場合には、環境(たとえば、工場など、工業環境)における周期的なおよび/または予測可能な動きが、DL-PRSまたはSRS-Pパラメータの最も良好なパラメータのセットを変更し得る。たとえば、UEが、ループ/サイクルを終了するために30秒かかるコンベヤベルト上で移動する場合、UEは、環境にマッチするためにそれの好ましいパラメータを周期的に変更し得る。本開示の少なくとも1つの態様のコンテキストでは、ネットワークは、そのような挙動を学習し、そのような環境にマッチするためにUE構成を予測および最適化することが可能であり得る。別のシナリオでは、UEは、列車上にあり得、列車ルートにおける異なるポイントが、異なる最良のDL-PRSまたはSRS-P構成を有し得る。本開示の少なくとも1つの態様のコンテキストでは、同じ列車ルート上の前のUEによるそれのエクスペリエンスに基づいて、ネットワークは、UEに時間変動する構成をプロビジョニングし得る。別のシナリオでは、道路上の車が、ルートにほぼ依存する時間変動する構成を提供され得る(たとえば、ネットワークが、遠くなったセルについての探索を最適化することができる、など)。別のシナリオでは、メガ衛星コンスタレーションが、UEに対して高速に移動していることがある。一例では、UEは、衛星からのパターンに対応する信号を監視するように指示され得る(たとえば、そのような衛星は、一般に、UEの観点からGPS衛星よりもはるかに速く移動する)。関与するコンスタレーションのサイズにより、UEは、完全なリストを示すのではなく、時間変動する様式で監視するように、時間変動するRS-P構成を介して命令され得る。
【0265】
[0269]図13図14を参照すると、いくつかの設計では、ネットワーク(たとえば、LMF)は、最初に、最適化されたRS-P構成に気づいていないことがある。この段階において、ネットワークは、複数のRS-P構成(または最も密なRS-P構成)に従って報告するようにUEを構成し、次いで、時間変動するRS-P構成を経時的に修正(たとえば、最適化)し得る。いくつかの設計では、ネットワークはまた、複数のUEから学習し(たとえば、連合学習)、この情報を一緒にプールし得る。いくつかの設計では、ネットワークが、時間変動するRS-P構成を構成した後でも、ネットワークは(たとえば、列車ルートの多くのサイクルにわたって)、変化した周囲にマッチするために、時間変動するRS-P構成を更新し得る。
【0266】
[0270]図13図14は、特に、時間変動するRS-P構成に関するが、他の設計では、変動するRS-P構成が確立され得、それにより、RS-P構成が、時間トリガ様式ではなくイベントトリガ様式において遷移される。そのような態様は、特に、異なる時間における測位環境が確実に予測され得ないシナリオにおいて、UE位置推定のための測位および/または測位に関連するレイテンシを改善することなど、様々な技術的利点を提供し得る。
【0267】
[0271]図15は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセス1500を示す。一態様では、プロセス1500は、UE302によって実施され得る。
【0268】
[0272]1510において、UE302(たとえば、受信機312または322など)は、ネットワーク構成要素(たとえば、サービング基地局、LMF、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せ、たとえば、RANにおけるLMF)から、第1のSRS-P構成と、第2のSRS-P構成と、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件とを備える第1の変動するSRS-P構成を受信する。
【0269】
[0273]1520において、UE302(たとえば、送信機314または324など)は、少なくとも1つの基地局(たとえば、サービング基地局および1つまたは複数のネイバー基地局、各それぞれの基地局に関連する1つまたは複数のTRPなど)に、第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを送信する。
【0270】
[0274]1530において、UE302(たとえば、処理システム332、RS-Pモジュール342など)は、イベントトリガ条件の監視に基づいて、第1のSRS-P構成から第2のSRS-P構成に遷移することを決定する。この態様は、(UEではなく)ネットワークが、1つのSRS-P構成から別のSRS-P構成への切替えを始動することを決定する、いくつかのレガシー手法とは対照的であり得る。
【0271】
[0275]1540において、UE302(たとえば、送信機314または324など)は、少なくとも1つの基地局に、遷移の指示を送信する。
【0272】
[0276]1550において、UE302(たとえば、送信機314または324など)は、遷移指示の送信の後に、少なくとも1つの基地局に、第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを送信する。
【0273】
[0277]図16は、本開示の態様による、ワイヤレス通信の例示的なプロセス1600を示す。一態様では、プロセス1400は、ネットワーク構成要素(たとえば、BS304などのサービング基地局、LMF、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せ、たとえば、RANにおけるLMF)によって実施され得る。
【0274】
[0278]1605において、ネットワーク構成要素(たとえば、処理システム384または394、RS-Pモジュール388または398など)は、第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件とを備える第1の変動するSRS-P構成を決定する。
【0275】
[0279]1610において、ネットワーク構成要素(たとえば、(1つまたは複数の)ネットワークインターフェース380または390、データバス382、送信機354または364など)は、UEに、第1の変動するSRS-P構成を送信する。
【0276】
[0280]1620において、ネットワーク構成要素(たとえば、受信機352または362など)は、随意に、UEから、第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを受信する。1620における受信は随意であり、ネットワーク構成要素が基地局に対応するシナリオにおいて実施され得る。
【0277】
[0281]1630において、ネットワーク構成要素(たとえば、受信機352または362など)は、随意に、UEから、第1のSRS-P構成から第2のSRS-P構成への遷移の指示を受信する。1630における受信は随意であり、ネットワーク構成要素が基地局に対応するシナリオにおいて実施され得る。
【0278】
[0282]1640において、BS304(たとえば、受信機352または362など)は、随意に、遷移指示の受信の後に、UEから、第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを受信する。1640における受信は随意であり、ネットワーク構成要素が基地局に対応するシナリオにおいて実施され得る。
【0279】
[0283]図15図16を参照すると、いくつかの設計では、少なくとも1つのイベントトリガ条件は、UEの動き条件(たとえば、UE動きがしきい値を超える場合、より密なSRS-P構成が使用され、UE動きがしきい値を超えない場合、あまり密でないSRS-P構成が使用される)、UEのロケーション、UEに関連するチャネル特性(たとえば、UEが高雑音エリア中にある場合、より密なSRS-P構成が使用され、UEが低雑音エリア中にある場合、あまり密でないSRS-P構成が使用される)、UEに関連するナビゲーションルート条件(たとえば、ルートのいくつかの部分が、他の部分よりも密なSRS-P構成で構成され得るなど)、UEに関連する衛星コンスタレーション条件、またはそれらの組合せを備える。
【0280】
[0284]図15図16を参照すると、いくつかの設計では、BSは、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の時間変動するRS-P構成と比べて異なる第2の時間変動するRS-P構成を送信し得る。いくつかの設計では、第1のRS-P構成と第2のRS-P構成とは、RS-Pリソースセット、RS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる。
【0281】
[0285]上記の詳細な説明では、異なる特徴が例にまとめられていることがわかる。開示のこの様式は、例示的な条項が、各条項において明示的に述べられるものよりも多くの特徴を有するという意図として理解されるべきではない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項のすべての特徴よりも少数を含み得る。したがって、以下の条項は、本明細書に組み込まれると見なされるべきであり、各条項はそれ自体によって別個の例として存在することができる。各従属条項は、条項において、他の条項のうちの1つとの特定の組合せを指すことができるが、その従属条項の(1つまたは複数の)態様は、特定の組合せに限定されない。他の例示的な条項が、任意の他の従属条項または独立条項の主題との(1つまたは複数の)従属条項態様の組合せ、あるいは他の従属および独立条項との任意の特徴の組合せをも含むことができることが諒解されよう。本明細書で開示される様々な態様は、特定の組合せ(たとえば、要素を絶縁体と導体の両方として定義することなど、矛盾する態様)が意図されないことが明示的に表されるかまたは容易に推論され得ない限り、これらの組合せを明確に含む。さらに、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることが、その条項がその独立条項に直接従属していない場合でも、同じく意図される。
【0282】
[0286]実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0283】
[0287]条項1.ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、ネットワーク構成要素から、第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を受信することと、少なくとも1つの基地局と、第1のRS-P構成に従って第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信することと、少なくとも1つの基地局と、第2のRS-P構成に従って第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信することとを備える、方法。
【0284】
[0288]条項2.RS-Pの第1のセットが、UEによって少なくとも1つの基地局に送信されるアップリンクまたはサイドリンクの測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットが、UEによって少なくとも1つの基地局に送信されるアップリンクまたはサイドリンクのSRS-Pの第2のセットを備える、条項1に記載の方法。
【0285】
[0289]条項3.RS-Pの第1のセットが、UEにおいて少なくとも1つの基地局から受信されるダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットが、UEにおいて少なくとも1つの基地局から受信されるDL-PRSの第2のセットを備える、条項1から2のいずれかに記載の方法。
【0286】
[0290]条項4.第1の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第1のセットの測定に基づく第1の測定報告を送信することと、第2の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第2のセットの測定に基づく第2の測定報告を送信することとをさらに備える、条項2から3のいずれかに記載の方法。
【0287】
[0291]条項5.時間変動するRS-P構成が、第3の時間期間に関連する第3のRS-P構成をさらに備える、条項1から4のいずれかに記載の方法。
【0288】
[0292]条項6.ネットワーク構成要素から、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の時間変動するRS-P構成と比べて異なる第2の時間変動するRS-P構成を受信することをさらに備える、条項1から5のいずれかに記載の方法。
【0289】
[0293]条項7.第1のRS-P構成と第2のRS-P構成とが、RS-Pリソースセット、RS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる、条項1から6のいずれかに記載の方法。
【0290】
[0294]条項8.ネットワーク構成要素が、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、条項1から7のいずれかに記載の方法。
【0291】
[0295]条項9.ネットワーク構成要素によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、第1の時間期間に関連する第1の測位のための基準信号(RS-P)構成と第2の時間期間に関連する第2のRS-P構成とを備える第1の時間変動するRS-P構成を決定することと、ユーザ機器(UE)に、第1の時間変動するRS-P構成を送信することとを備える、方法。
【0292】
[0296]条項10.ネットワーク構成要素が、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、条項1から9のいずれかに記載の方法。
【0293】
[0297]条項11.UEと、第1のRS-P構成に従って第1の時間期間中にRS-Pの第1のセットを通信することと、UEと、第2のRS-P構成に従って第2の時間期間中にRS-Pの第2のセットを通信することとをさらに備える、条項9から10のいずれかに記載の方法。
【0294】
[0298]条項12.RS-Pの第1のセットが、基地局においてUEから受信されるアップリンクまたはサイドリンクの測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットが、サービング基地局においてUEから受信されるアップリンクまたはサイドリンクのSRS-Pの第2のセットを備える、条項11に記載の方法。
【0295】
[0299]条項13.RS-Pの第1のセットが、基地局によってUEに送信されるダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)の第1のセットを備え、RS-Pの第2のセットが、基地局によってUEに送信されるDL-PRSの第2のセットを備える、条項11から12のいずれかに記載の方法。
【0296】
[0300]条項14.第1の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第1のセットの測定に基づく第1の測定報告を受信することと、第2の時間期間の後に、UEによる、DL-PRSの第2のセットの測定に基づく第2の測定報告を受信することとをさらに備える、条項13に記載の方法。
【0297】
[0301]条項15.時間変動するRS-P構成が、第3の時間期間に関連する第3のRS-P構成をさらに備える、条項9から14のいずれかに記載の方法。
【0298】
[0302]条項16.UEに、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の時間変動するRS-P構成と比べて異なる第2の時間変動するRS-P構成を送信することをさらに備える、条項15に記載の方法。
【0299】
[0303]条項17.第1のRS-P構成と第2のRS-P構成とが、RS-Pリソースセット、RS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる、条項9から16のいずれかに記載の方法。
【0300】
[0304]条項18.ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、ネットワーク構成要素から、第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件とを備える第1の変動するSRS-P構成を受信することと、少なくとも1つの基地局に、第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを送信することと、イベントトリガ条件の監視に基づいて、第1のSRS-P構成から第2のSRS-P構成に遷移することを決定することと、少なくとも1つの基地局に、遷移の指示を送信することと、遷移指示の送信の後に、少なくとも1つの基地局に、第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを送信することとを備える、方法。
【0301】
[0305]条項19.ネットワーク構成要素が、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、条項18に記載の方法。
【0302】
[0306]条項20.少なくとも1つのイベントトリガ条件が、UEの動き条件、UEのロケーション、UEに関連するチャネル特性、UEに関連するナビゲーションルート条件、UEに関連する衛星コンスタレーション条件、またはそれらの組合せを備える、条項18から19のいずれかに記載の方法。
【0303】
[0307]条項21.ネットワーク構成要素から、1つまたは複数のRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の変動するSRS-P構成と比べて異なる第2の変動するSRS-P構成を受信することをさらに備える、条項18から20のいずれかに記載の方法。
【0304】
[0308]条項22.第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成とが、SRS-Pリソースセット、SRS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる、条項18から21のいずれかに記載の方法。
【0305】
[0309]条項23.ネットワーク構成要素によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、第1の測位のためのサウンディング基準信号(SRS-P)構成と、第2のSRS-P構成と、第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成との間で遷移するための少なくとも1つのイベントトリガ条件とを備える第1の変動するSRS-P構成を決定することと、ユーザ機器(UE)に、第1の変動するSRS-P構成を送信することとを備える、方法。
【0306】
[0310]条項24.ネットワーク構成要素が、サービング基地局、ロケーション管理機能(LMF)、ロケーションサーバ、またはそれらの組合せを備える、条項23に記載の方法。
【0307】
[0311]条項25.UEから、第1のSRS-P構成に従って第1の時間期間中にSRS-Pの第1のセットを受信することと、UEから、第1のSRS-P構成から第2のSRS-P構成への遷移の指示を受信することと、遷移指示の受信の後に、UEから、第2のSRS-P構成に従って第2の時間期間中にSRS-Pの第2のセットを受信することとをさらに備える、条項23から24のいずれかに記載の方法。
【0308】
[0312]条項26.少なくとも1つのイベントトリガ条件が、UEの動き条件、UEのロケーション、UEに関連するチャネル特性、UEに関連するナビゲーションルート条件、UEに関連する衛星コンスタレーション条件、またはそれらの組合せを備える、条項23から25のいずれかに記載の方法。
【0309】
[0313]条項27.UEに、1つまたは複数のSRS-P構成パラメータ、1つまたは複数の関連する時間期間、またはそれらの組合せに関して、第1の変動するSRS-P構成と比べて異なる第2の変動するSRS-P構成を送信することをさらに備える、条項23から26のいずれかに記載の方法。
【0310】
[0314]条項28.第1のSRS-P構成と第2のSRS-P構成とが、SRS-Pリソースセット、SRS-Pリソース、周期性、反復係数、またはそれらの組合せに関して異なる、条項27に記載の方法。
【0311】
[0315]条項29.メモリと、メモリに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える装置であって、メモリおよび少なくとも1つのプロセッサが、条項1から28のいずれかに記載の方法を実施するように構成された、装置。
【0312】
[0316]条項30.条項1から28のいずれかに記載の方法を実施するための手段を備える、装置。
【0313】
[0317]条項31.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能が、コンピュータまたはプロセッサに条項1から28のいずれかに記載の方法を実施させるための少なくとも1つの命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0314】
[0318]情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0315】
[0319]さらに、本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0316】
[0320]本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併用される1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0317】
[0321]本明細書で開示される態様に関して説明された方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、ハードウェアで直接実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に存在し得る。ASICは、ユーザ端末(たとえば、UE)中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として存在し得る。
【0318】
[0322]1つまたは複数の例示的な態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0319】
[0323]上記の開示は本開示の例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって定義された本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、特定の順序で実施される必要がない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】