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  • 特表-制御パネルを有するポンプ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-16
(54)【発明の名称】制御パネルを有するポンプ
(51)【国際特許分類】
   F04D 13/06 20060101AFI20240208BHJP
   F04D 15/00 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
F04D13/06 E
F04D15/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023550702
(86)(22)【出願日】2022-02-21
(85)【翻訳文提出日】2023-09-12
(86)【国際出願番号】 EP2022054236
(87)【国際公開番号】W WO2022175521
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】102021000932.0
(32)【優先日】2021-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591040649
【氏名又は名称】カーエスベー ソシエタス ヨーロピア ウント コンパニー コマンディート ゲゼルシャフト アウフ アクチェン
【氏名又は名称原語表記】KSB SE & Co. KGaA
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100129425
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 護晃
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100169018
【弁理士】
【氏名又は名称】網屋 美湖
(72)【発明者】
【氏名】クリル,デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ブリュックマン,フレッド
(72)【発明者】
【氏名】ディ・サント,フェデリコ
(72)【発明者】
【氏名】リボーニ,マッティア
(72)【発明者】
【氏名】プレアロ,カルロ
【テーマコード(参考)】
3H020
3H130
【Fターム(参考)】
3H020BA01
3H020BA29
3H020CA08
3H020EA01
3H020EA07
3H020EA16
3H130AA03
3H130AB42
3H130AC30
3H130BA51H
3H130CA21
3H130DF04X
(57)【要約】
本発明は、ポンプ、特に遠心ポンプに関し、ポンプは、ポンプを手動で操作及び/又は設定するための制御パネルを備える。制御パネルは、ユーザ入力用の少なくとも1つのタッチ感知面を有する。タッチ感知面を周囲から封止するための少なくとも1つのフィルムがタッチ感知面に貼り付けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプ、特に遠心ポンプであって、前記ポンプの手動の作動及び/又は設定のための制御パネルを有し、前記制御パネルは、ユーザ入力用の少なくとも1つのタッチ感知面(6)を含み、前記タッチ感知面(6)を周囲から封止するための少なくとも1つのフィルム(8)が前記タッチ感知面(6)に貼り付けられている、ポンプ。
【請求項2】
ユーザ入力に反応してユーザのための視覚的フィードバックシグナルを生成するために、前記タッチ感知面(6)が、1つ又は複数の光源(7)、特に発光ダイオードを含み、及び/又は、
ユーザ入力に反応してユーザのための視覚的フィードバックシグナルを生成するために、1つ又は複数の光源(7)、特に発光ダイオードが、前記タッチ感知面(6)のすぐ近く、特に前記タッチ感知面(6)の周囲の領域に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のポンプ。
【請求項3】
前記タッチ感知面(6)が基板(5)によって形成され、前記基板(5)におけるユーザがアクセスできる表面に、タッチ感知を行うために必要な構成要素、特に容量性表面の場合の電極が配置され、その後側には、前記視覚的フィードバックのための少なくとも1つの前記光源(7)が設けられていることを特徴とする、請求項2に記載のポンプ。
【請求項4】
前記基板(5)が、複数の前記光源(7)のうちの1つの領域に、透明領域及び/又は穴部を含むことを特徴とする、請求項3に記載のポンプ。
【請求項5】
入力手段としての設定ホイールをシミュレートするために、複数の前記光源(7)の配置及び/又は前記タッチ感知面(6)がリング形状であることを特徴とする、請求項1~請求項4のいずれか1つに記載のポンプ。
【請求項6】
前記タッチ感知面(6)は、PCB-フレキシブル基板によって実装され、前記PCB-フレキシブル基板は、好ましくは、タッチ感知を行うための構成要素に加えて、少なくとも1つの前記光源(7)も含み、好ましくは、複数の前記光源(7)の配置及び/又は前記タッチ感知面(6)がリング形状であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のポンプ。
【請求項7】
前記貼り付けられたフィルム(8)は、少なくともいくつかの部分で透明であり、この透明な部分(8A)は、理想的には前記光源(7)の配置に対応し、及び/又は前記基板(5)の透明領域を覆うことを特徴とする、請求項1~請求項6のいずれか1つに記載のポンプ。
【請求項8】
前記フィルム(8)が自己接着性であることを特徴とする、請求項1~請求項7のいずれか1つに記載のポンプ。
【請求項9】
前記フィルム(8)が、少なくともIP44に従って、水しぶきから保護されるように前記タッチ感知面(6)を封止することを特徴とする、請求項1~請求項8のいずれか1つに記載のポンプ。
【請求項10】
前記ポンプが電子機器ハウジング(1)を備え、前記電子機器ハウジング(1)が表面窪み(2)を有し、前記表面窪み(2)に少なくとも1つの前記タッチ感知面(6)が挿入されることを特徴とする、請求項1~請求項9のいずれか1つに記載のポンプ。
【請求項11】
前記電子機器ハウジング(1)内に取り付けられた制御回路基板(10)に前記タッチ感知面(6)を接続するために、前記表面窪み(2)は、フラットケーブル(4)を通すための少なくとも1つのスロット(3)を含むことを特徴とする、請求項10に記載のポンプ。
【請求項12】
前記フラットケーブル(4)は、前記タッチ感知面(6)、特に前記基板(5)又はフレキシブル基板の前記表面窪み(2)に面する下側に接触することを特徴とする、請求項11に記載のポンプ。
【請求項13】
前記ポンプが、ユーザ入力用の1つ又は複数のタッチ感知面(6)を排他的に備えることを特徴とする、請求項1~請求項12のいずれか1つに記載のポンプ。
【請求項14】
少なくとも1つの前記タッチ感知面(6)に加えて、少なくとも1つの機械的入力手段を備え、前記機械的入力手段は好ましくは膜ボタンであり、前記膜ボタンは、特に、前記タッチ感知面(6)を封止するための前記フィルム(8)の変形又はエンボス加工によって形成されることを特徴とする、請求項1~請求項12のいずれか1つに記載のポンプ。
【請求項15】
前記ポンプがインライン遠心ポンプ、例えば乾式ロータポンプ又は湿式ロータポンプであり、特に好ましくは加熱循環ポンプであることを特徴とする、請求項1~請求項14のいずれか1つに記載のポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプの手動の作動及び/又はポンプの設定(構成)のための制御パネルを有するポンプ、特に遠心ポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
様々な用途分野のポンプは、コントローラを介して一元的に操作されるか、ポンプに取り付けられた制御パネルを介してポンプで局所的に操作される。後者は通常、機械式スイッチ又はボタン要素を備えている。用途に応じて、例えば加熱循環ポンプにおいて、オペレータが回転運動を介して直接操作又は設定入力(構成入力)を行うことができる機械的設定ホイール(調整ホイール)が使用される。設定ホイールの現在の回転位置により、実行されたポンプ設定についての結論が得られる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、以前の操作概念を作り直し、オペレータに革新的な解決策を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は、請求項1の特徴を有するポンプによって達成される。有利な実施形態は、従属請求項の主題である。
【0005】
本発明によれば、制御パネルは、ユーザ入力を実行するために少なくとも1つのタッチ感知面を備えることが提案される。オペレータは、例えば、ポンプを作動させ、及び/又はこの表面を介して可能な設定入力を実行することができる。タッチ感知面はタッチパッドとして装備されているため、ユーザは、更なる補助具を必要とすることなく、指だけで入力を理想的に行うことができる。しかし、補助具、例えばいわゆるタッチペンを使用することができることも考えられる。また、タッチ感知面は、従来のボタンやスイッチなどのように、機械的な動きの運動を必要としない。
【0006】
ポンプは一般に流体用途で使用されるため、特定の保護対策を講じる必要がある。水しぶき保護、特に保護タイプIP44は、ほとんどのポンプ用途で重要な役割を果たす。この目的のために、本発明によるポンプのタッチ感知面は、表面を周囲から封止(シール)するフィルムを使用して更に覆われる。フィルム材料、特にプラスチックは、下層の表面を水、特に水しぶきの浸入から効果的に保護することができる。更に、フィルムは、オペレータのタッチ入力をシームレスに可能にするために、表面のタッチ感知(タッチ感度)をわずかにしか損なわないか、まったく損なわないようにする必要がある。
【0007】
機械式スイッチ又は設定ホイールのスイッチ位置によって起こるのと同様に、タッチ感知面を介して実行されたユーザ入力についてユーザに視覚的なフィードバックを与えることが望ましい場合がある。表面とは別の表示要素が考えられるが、望ましくない。従って、タッチ感知面は、有利には、1つ又は複数の光源が追加され、そこから放出される光は、実行されるユーザ入力に応じて理想的に制御可能である。1つ又は複数の光源は、タッチ感知面に直接配置される必要はなく、むしろ、タッチ感知面のすぐ近く又はタッチ感知面の周辺を囲むように(周囲の円周方向に)配置され得る。従って、タッチ入力が実行されると同時にユーザに視覚的なフィードバックを与えることが可能である。それに応じて、光源に加えて、コントローラ(制御装置)が設けられ、このコントローラは、実行されたタッチ入力を評価し、それに応答して1つ又は複数の光源を作動させて、発光をタッチ入力にマッチさせる(一致させる)。
【0008】
タッチ感度は、様々な技術的概念によって実現(実装)され得る。この場合、電気容量に基づく実施形態が適切である。タッチ感知面は、キャリア材料として基板に適用され得る。静電容量式タッチ面の場合、この目的のために、アクセス可能な基板表面に定義された構造、例えばグリッド構造を構築する電極が設けられる。タッチ面は可能な限り滑らか又は平坦でなければならないので、アクセス可能な基板表面上の光源、特に発光ダイオード(LED)の配置は賢明でない。このような背景から、光源、特に発光ダイオードを基板の下側に配置することが提案されている。十分な光透過は、光源の放射光が外部に出てオペレータの視野に入る経路を可能にするために、基板の透明な部分領域及び/又は発光ダイオードの領域内の基板の専用開口部(穴部)を介して達成される。
【0009】
操作のためのポンプでの機械式設定ホイールの使用は、導入部分で既に説明されている。1つの好ましい実施形態によれば、そのような設定ホイールは、タッチ感知面によってシミュレート(模擬、模倣)されるべきである。この目的のために、設定ホイールの操作面の形状をシミュレートするために、タッチ感度を提供するための技術的手段は、円形、特にリング形状にされる。例えば、いわゆるタッチリングが使用され、その電極は円形のタッチ入力による容量性変化を検出できるようにリング状に配置されている。次に、そのようなタッチリングが、基板における、接触される表面上に配置される。
【0010】
便宜上、基板の後側(背面)に光源を配置すると、シミュレートするスイッチの形状、特に設定ホイールも再現される。従って、光源の配置はリング状である。光リングの直径は、タッチリングの直径以上であり得る(タッチリングの直径と同じであるか、又は、タッチリングの直径よりも大きい)。光源同士の相互間の距離は、等しくてもよく、又は、例えば、リング方向(時計回り又は反時計回り)で距離が増減する可変でもよい。
【0011】
上記の有利な設計を使用して、オペレータはタッチ感知面上で従来の設定ホイールの操作と同様に円運動を行うことが可能であり、シミュレートされた回転ホイールの現在の回転位置がそれに合わせたLEDの発光により視覚的に表示される。
【0012】
タッチ感知面の上記の実施形態の代わりに、PCB(プリント回路基板)-フレキシブルフィルム(フレックスフィルム)を使用することもできる。そのようなフィルムは、タッチ感知面の形状に応じた所望の配置を有する必要な構成要素を含む。フィルムはまた、所望の配置で必要な光源を含むことが理想的である。
【0013】
タッチ感知面を封止するために貼り付けられた(適用された)フィルムは、視覚的フィードバックを有する本発明の実施形態において必要な光透過を確実にするために、少なくともいくつかの部分において透明な部分を含む。貼り付けられたシーリングフィルム(封止フィルム)の透明な部分は、理想的には、ここでは、基板の透明領域又は開口部(穴部)に配置される。
【0014】
封止するために貼り付けられたフィルムは、組み立てプロセスを可能な限り単純で費用効果の高い状態に保つために、好ましくは自己接着性(自己粘着性)にされる。
【0015】
ポンプの1つの有利な実施形態によれば、その内部でポンプを制御するために必要な電子機器を含む電子機器ハウジングを備えている。タッチ感知面とそれを覆うフィルムとを収容するための窪みが電子機器ハウジングの外面に設けられ得る。窪みは、フィルムを備えたタッチ感知面がハウジング表面と同一平面上に(面一に)ハウジング表面に埋め込まれ得るように寸法決めされている。表面窪みは、タッチ感知面及び/又は光源を電子機器ハウジング内の制御回路基板に接続するために、任意のシグナル(信号)及び供給ラインを通すための少なくとも1つのスロット(細長い穴)を好都合に備えている。必要な接続ラインにはフラットケーブル(フラットバンドケーブル)を使用できる。基板のプラグ接続は、基板の下側、理想的には少なくとも1つのスロットの領域に配置されるので、プラグ接続は、理想的には、少なくとも部分的にスロット内に導入され得る。
【0016】
少なくとも1つのタッチ感知面は、ポンプの唯一の操作要素であり得る。しかし、操作概念は、あるいは、追加の機械的操作要素によって補足され得る。例えば、少なくとも1つの機械的操作要素が膜ボタン(メンブレンスイッチ)であると考えられる。膜ボタンは、好ましくは、タッチ感知面を封止するためのフィルムによって形成される。フィルムは、対応する変形、特にこの目的のために熱変形、又はエンボス加工を提供し、それによって、一種の伸縮自在の「弾性ゾーン」を作成して、最小のボタンストロークを実装することができる。フィルムは、少なくとも膜ボタンの領域において、多層構造であり得る。膜ボタンが作動する回路は、フィルムの多層構造の構成部品(構成部分)であり得るか、又は基板又は他のキャリア材料上(担体材料上)に配置され得る。好ましくは、膜ボタンはフィルムの中央領域に形成され、形成されたタッチ感知面によって囲まれている。
【0017】
ポンプは、遠心ポンプとして、好ましくはインライン遠心ポンプとして設計され得る。更に、ポンプは、湿式又は乾式ロータポンプであり得る。ポンプは、特に好ましくは、加熱循環ポンプ(換言すれば暖房用循環ポンプ)として具体化される。
【0018】
本発明の更なる利点及び特性は、図に示される例示的な実施形態に基づいて、以下でより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明による加熱循環ポンプの電子機器ハウジング構成要素の上面図を示す。
図2図1による電子機器ハウジング構成要素の底面図を示す。
図3図1及び図2による電子機器ハウジング構成要素を通る断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、本発明によるポンプのタッチ感知ユーザインターフェースの構造を示しており、これは、ここでは例として加熱循環ポンプとして示されている。ポンプの電子機器ハウジングの上部ハウジングカバー1が見え、これは、ポンプのユーザインターフェースの制御のための電子回路基板10に加えて、更なる電子機器構成要素も含む。そのような電子機器ハウジングは、典型的には、電気モータポンプ駆動装置のモータハウジング上に軸方向又は半径方向に着座する。
【0021】
ハウジングカバー1は、その上側、すなわち同時に設置位置におけるポンプの軸方向端部を表す側に、タッチ感知ユーザインターフェースを実装するための基板5を収容するための表面窪み2を含む。指を介したユーザ入力による容量性変化を測定するためのリング状の電極配置6は、基板5の、外部からアクセス可能な上側に配置されている。従って、機械的設定ホイールの作動中に発生するような円形タッチ入力は、電極配置6の助けを借りてコントローラ10によって検出される。
【0022】
複数の発光ダイオード7は、基板5の下側にリング状に、互いに一様な距離で配置されている。LEDリング7は、リング状の電極配置6を囲み、LEDリング7の直径は、電極配置6の円周よりも大きい。LEDは、青色光などの色付き光を放射できる。基板5の開口部(穴部)又は基板5の透明部分は、光リングがユーザによって外部から知覚可能であるように、基板の十分な光透過を確保する。
【0023】
基板5の下側のプラグ接続は、制御回路基板10による電極配置6の測定信号及びLED7の活性化を確実にするために、フラットケーブル4に接触するために使用される。窪み2の底部のスロット3は、ケーブル4を通すために使用される。
【0024】
図1の図示から明らかなように、窪み2は階段状部分(ステップ)2Aを有するように設計されている。より深い段部(ステップ)は、基板5のための円形の正確に取り付けられる(嵌合される)収容面を形成する。その周りにリング状に延びる窪み段部(窪みステップ)は、基板5を封止するための自己接着フィルム8の接着面として用いられる。フィルム8は、挿入された基板5に貼り付けられ、従って、基板5及びハウジング1の窪み段部2Aに接着結合される。フィルム8によって、基板5は、封止されるだけでなく、窪み2内に機械的に固定される。特に、IP44に準拠した水しぶき保護はこのように実装されている。
【0025】
フィルム8の材料特性は、基板5の電極配置6を介したタッチ入力を可能にする。フィルムの透明なリング部分8Aは、発光ダイオード7によって放出される光の光透過を確実にする。
【0026】
更に、主回路基板10上の構成要素11は、ハウジング貫通部(窓部)によって外部から見ることができ、追加の表示要素(ディスプレイ要素)11として使用される。
【0027】
ユーザは、容量性表面6を介して円形の操作入力によってポンプを操作することができ、それに応じて、ハンドリングが機械的設定ホイールを再現する。同時に、ユーザは、リング状に配置された発光ダイオード7を介して視覚的フィードバックを受け取り、特に、ユーザ入力を反映して、従って、シミュレートされた設定ホイールの現在の設定位置を視覚化する。
【0028】
図1図3の実施形態にかかわらず、基板5は、例えば、一方では容量性表面6を実装するために必要な構成要素を含むいわゆるフレキシブル基板(フレックス基板)、及び視覚的なフィードバックのために任意の光源7によって置き換えることができる。そのようなフレキシブル基板は、必要なしぶき保護を既に含むことができ、これは、フィルム8を省略することができることを意味する。しかし、それにもかかわらず、追加の封止を達成するために、フィルム8がそのようなフレキシブルフィルムに好都合に貼り付けられ得る。
図1
図2
図3
【国際調査報告】