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特表2024-507302ユーザー主導型旅行設計サーバー及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-16
(54)【発明の名称】ユーザー主導型旅行設計サーバー及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/14 20120101AFI20240208BHJP
【FI】
G06Q50/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575332
(86)(22)【出願日】2021-12-21
(85)【翻訳文提出日】2023-10-11
(86)【国際出願番号】 KR2021019467
(87)【国際公開番号】W WO2022181953
(87)【国際公開日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】10-2021-0024840
(32)【優先日】2021-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523320548
【氏名又は名称】イ,スン ジェ
【氏名又は名称原語表記】LEE, Seung Jae
【住所又は居所原語表記】(Suyu-dong) 7, Insubong-ro 28ga-gil Gangbuk-gu, Seoul 01105 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】イ,スン ジェ
(57)【要約】
ユーザー主導型旅行設計サーバー及び方法が開示される。本発明の実施形態によるユーザー主導型旅行設計サーバーは、旅行先に対する認知度が設定された旅行先に関する一次情報のアップロードを受けるアップロード部と、アップロードされた旅行先に関する二次情報を探索する探索部と、アップロードされた一次情報及び探索された二次情報に基づいて旅行先の属するカテゴリを決定するカテゴリ決定部と、一次情報と二次情報とを比較して旅行先に関する旅行情報を生成する旅行情報生成部と、生成された旅行情報を決定されたカテゴリに応じて管理するデータ管理部と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
旅行先に対する認知度が設定された前記旅行先に関する一次情報のアップロードを受けるアップロード部と、
前記アップロードされた旅行先に関する二次情報を探索する探索部と、
前記アップロードされた一次情報及び前記探索された二次情報に基づいて、前記旅行先の属するカテゴリを決定するカテゴリ決定部と、
前記一次情報と前記二次情報とを比較して前記旅行先に関する旅行情報を生成する旅行情報生成部と、
生成された旅行情報を決定されたカテゴリに応じて管理するデータ管理部と、
を含むことを特徴とする、ユーザー主導型旅行設計サーバー。
【請求項2】
前記旅行先は、旅行目的地、及び前記旅行目的地に向かう過程で経由する複数の場所を含むことを特徴とする、請求項1に記載のユーザー主導型旅行設計サーバー。
【請求項3】
前記探索部は、Webクローリング(Web crawling)によって前記二次情報を探索することを特徴とする、請求項1に記載のユーザー主導型旅行設計サーバー。
【請求項4】
前記カテゴリ決定部は、設定された認知度が第1レベルである場合、前記二次情報のデータ数が基準値以下であれば、前記認知度を前記第1レベルに維持し、前記二次情報のデータ数が前記基準値を超えれば、前記認知度を第2レベルに変更することを特徴とする、請求項1に記載のユーザー主導型旅行設計サーバー。
【請求項5】
前記一次情報のアップロードごとに、前記一次情報をアップロードするユーザー端末装置の位置情報を追跡することにより、ユーザーのアップロードパターンを分析するユーザー分析部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のユーザー主導型旅行設計サーバー。
【請求項6】
旅行先検索要求の入力を受けるネットワークインターフェース部と、
入力された旅行先検索要求に対応する旅行先に関する旅行情報を提供するデータ管理部と、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のユーザー主導型旅行設計サーバー。
【請求項7】
入力された旅行先検索要求に含まれているそれぞれの日程に対して関連情報をマッチングして旅行スケジュールを設計するスケジューラをさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載のユーザー主導型旅行設計サーバー。
【請求項8】
前記スケジューラは、前記設計された旅行スケジュールを共有し、共有された旅行スケジュールに対する参加者を募集することを特徴とする、請求項7に記載のユーザー主導型旅行設計サーバー。
【請求項9】
旅行先に対する認知度が設定された前記旅行先に関する一次情報のアップロードを受けるステップと、
前記アップロードされた旅行先に関する二次情報を探索するステップと、
前記アップロードされた一次情報及び前記探索された二次情報に基づいて、前記旅行先の属するカテゴリを決定するステップと、
前記一次情報と前記二次情報とを比較して前記旅行先に関する旅行情報を生成するステップと、
前記生成された旅行情報を前記決定されたカテゴリに応じて管理するステップと、
を含むことを特徴とする、ユーザー主導型旅行設計方法。
【請求項10】
前記旅行先は、旅行目的地、及び前記旅行目的地に向かう過程で経由する複数の場所を含むことを特徴とする、請求項9に記載のユーザー主導型旅行設計方法。
【請求項11】
前記探索するステップは、Webクローリング(Web crawling)によって前記二次情報を探索することを特徴とする、請求項9に記載のユーザー主導型旅行設計方法。
【請求項12】
前記決定するステップは、設定された認知度が第1レベルである場合、前記二次情報のデータ数が基準値以下であれば、前記認知度を前記第1レベルに維持し、前記二次情報のデータ数が前記基準値を超えれば、前記認知度を第2レベルに変更することを特徴とする、請求項9に記載のユーザー主導型旅行設計方法。
【請求項13】
前記一次情報のアップロードごとに、前記一次情報をアップロードするユーザー端末装置の位置情報を追跡することにより、ユーザーのアップロードパターンを分析するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載のユーザー主導型旅行設計方法。
【請求項14】
旅行先検索要求の入力を受けるステップと、
入力された旅行先検索要求に対応する旅行先に関する旅行情報を提供するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載のユーザー主導型旅行設計方法。
【請求項15】
入力された旅行先検索要求に含まれているそれぞれの日程に対して関連情報をマッチングして旅行スケジュールを設計するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項14に記載のユーザー主導型旅行設計方法。
【請求項16】
設計された旅行スケジュールを共有するステップと、
共有された旅行スケジュールに対する参加者を募集するステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項15に記載のユーザー主導型旅行設計方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザー主導型旅行設計サーバー及び方法に関し、より詳細には、画一的な旅行スケジュールから外れて多様な旅行スケジュールを提供することができるユーザー主導型旅行設計サーバー及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
個人差はあるものの、様々な理由で多くの人々が旅行をする。世界の経済が急成長し且つ電子通信技術が発達するにつれて、旅行者の旅行先は、国内旅行に留まらず、世界各国に広がっている。
【0003】
言語疎通に支障のない国内旅行の場合には、個人的な旅行に特別な問題が発生しないので、誰でも手軽にアクセスすることができる。しかし、言語疎通が円滑でない海外旅行の場合には、大部分が旅行社により推薦された旅行日程にガイドを伴う旅行の形態を取る。
【0004】
旅行社を通じた海外旅行は、最も手軽にアクセスすることが可能な海外旅行の形態である。一般に、旅行社では、決められた人員の分だけ旅行者を募集して旅行を行うので、旅行者の立場では安価な費用で容易に海外旅行をすることができるという利点がある。しかし、団体ツアーの場合は、他の一行と共に動かなければならないという不便さがあり、個別の日程管理が不可能であるという欠点がある。
【0005】
最近では、スマートフォンなどのモバイル機器で各国の言語に通訳してくれるアプリケーションを含むことにより、旅行に必要な様々な情報、例えば各国の交通情報、宿泊情報、及び飲食店情報などを提供するアプリケーションが開発されて所望の情報を容易に取得することができる。
【0006】
このような理由で、モバイル機器を所持した旅行者であれば、旅行社を通じた画一的な海外旅行から外れて旅行者が自ら個人の好みに応じて旅行日程及び訪問場所を決定しようとする欲求が大きくなっている。
【0007】
旅行予定者は、旅行日程を自ら決定するためには事前に情報を取得しなければならない。このために、旅行予定者は、大部分がインターネットを介して旅行先に関する情報を検索する。インターネットには旅行に関連した膨大な情報が存在するが、旅行業者或いは大型ポータルで一方的に掲示した情報が大部分である。
【0008】
また、多くの旅行情報は、情報掲示のための目的で収集及び作成されたものであるため、情報収集者の一方的な視線によって作成されたものであって、誇張した或いは誤った情報を反映することができ、時間の流れによる変化を反映していない実情である。
【0009】
関連先行技術文献には、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2019-0093811号公報(発明の名称:旅行者生成コンテンツを推薦旅行情報として提供する方法及びシステム、2019年8月12日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
前述した問題点を解決するために本発明が解決しようとする技術的課題は、多数のユーザーから旅行先に対する情報の提供を受けてビッグデータを構成し、これを活用して旅行者による旅行日程の設計を可能にしたユーザー主導型旅行設計サーバー及び方法を提示することにある。
【0012】
本発明の解決課題は、上述したものに限定されず、上述していない他の解決課題は、以降の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前述した技術的課題を解決するための手段として、本発明の実施形態によるユーザー主導型旅行設計サーバーは、旅行先に対する認知度が設定された旅行先に関する一次情報のアップロードを受けるアップロード部と、アップロードされた旅行先に関する二次情報を探索する探索部と、アップロードされた一次情報及び探索された二次情報に基づいて旅行先の属するカテゴリを決定するカテゴリ決定部と、一次情報と二次情報とを比較して旅行先に関する旅行情報を生成する旅行情報生成部と、生成された旅行情報を決定されたカテゴリに応じて管理するデータ管理部と、を含む。
【0014】
旅行先は、旅行目的地、及び旅行目的地に向かう過程で経由する複数の場所を含むことが好ましい。
【0015】
また、探索部は、Webクローリング(Web crawling)によって二次情報を探索することが好ましい。
【0016】
また、カテゴリ決定部は、設定された認知度が第1レベルである場合、二次情報のデータ数が基準値以下であれば、認知度を前記第1レベルに維持し、二次情報のデータ数が基準値を超えれば、認知度を第2レベルに変更することが好ましい。
【0017】
また、一次情報のアップロードごとに、一次情報をアップロードするユーザー端末装置の位置情報を追跡することにより、ユーザーのアップロードパターンを分析するユーザー分析部をさらに含むことが好ましい。
【0018】
また、旅行先検索要求の入力を受けるネットワークインターフェース部と、入力された旅行先検索要求に対応する旅行先に関する旅行情報を提供するデータ管理部と、をさらに含むことが好ましい。
【0019】
また、入力された旅行先検索要求に含まれているそれぞれの日程に対して関連情報をマッチングして旅行スケジュールを設計するスケジューラをさらに含むことが好ましい。
【0020】
また、スケジューラは、設計された旅行スケジュールを共有し、共有された旅行スケジュールに対する参加者を募集することが好ましい。
【0021】
一方、本発明の他の実施形態によるユーザー主導型旅行設計方法は、旅行先に対する認知度が設定された前記旅行先に関する一次情報のアップロードを受けるステップと、アップロードされた旅行先に関する二次情報を探索するステップと、アップロードされた一次情報及び探索された二次情報に基づいて旅行先の属するカテゴリを決定するステップと、一次情報と二次情報とを比較して旅行先に関する旅行情報を生成するステップと、生成された旅行情報を決定されたカテゴリに応じて管理するステップと、を含む。
【0022】
旅行先は、旅行目的地、及び旅行目的地に向かう過程で経由する複数の場所を含むことが好ましい。
【0023】
また、探索するステップは、Webクローリング(Web crawling)によって二次情報を探索することが好ましい。
【0024】
また、決定するステップは、設定された認知度が第1レベルである場合、二次情報のデータ数が基準値以下であれば、認知度を第1レベルに維持し、二次情報のデータ数が基準値を超えれば、認知度を第2レベルに変更することが好ましい。
【0025】
また、一次情報のアップロードごとに、一次情報をアップロードするユーザー端末装置の位置情報を追跡することにより、ユーザーのアップロードパターンを分析するステップをさらに含むことが好ましい。
【0026】
また、旅行先検索要求の入力を受けるステップと、入力された旅行先検索要求に対応する旅行先に関する旅行情報を提供するステップをさらに含むことが好ましい。
【0027】
また、入力された旅行先検索要求に含まれているそれぞれの日程に対して関連情報をマッチングして旅行スケジュールを設計するステップをさらに含むことが好ましい。
【0028】
また、設計された旅行スケジュールを共有するステップと、共有された旅行スケジュールに対する参加者を募集するステップと、をさらに含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、経験者及び現地人によって検証された旅行情報を提供することにより、信頼性を備えた旅行情報による旅行設計が可能なユーザー主導型旅行設計サーバー及び方法を提供するという効果がある。
【0030】
また、ユーザーが直接旅行日程を計画し、旅行に参加する参加者を募集する過程によってユーザーが直接主導する旅行を設計し、全ての過程に能動的に参加することができるという効果がある。
【0031】
本発明の効果は、上述したものに限定されず、上述していない他の効果は、以降の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の好適な実施形態によるユーザー主導型旅行設計システムのネットワーク構成図である。
図2】本発明の好適な実施形態によるユーザー主導型旅行設計サーバーのブロック図である。
図3】本発明の好適な実施形態によるユーザー主導型旅行設計の例示であって、出発地に関する情報を示す図である。
図4】本発明の好適な実施形態によるユーザー主導型旅行設計の例示であって、到着地に関する情報を示す図である。
図5】本発明の好適な実施形態によるユーザー主導型旅行設計方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
上述した本発明の目的、他の目的、特徴及び利点は、添付図面に関連する以下の好適な実施形態を介して容易に理解できるであろう。しかし、本発明は、ここで説明される実施形態に限定されず、他の形態で具体化できる。むしろ、ここで紹介される実施形態は、開示された内容が徹底かつ完全たるものとなるように、かつ当業者に本発明の思想が十分に伝達されるようにするために提供されるのである。
【0034】
本明細書において、ある構成要素が他の構成要素上にあると言及される場合、それは他の構成要素上に直接形成されてもよく、それらの間に第3の構成要素が介在してもよいことを意味する。さらに、図面において、構成要素の厚さは、技術的内容の効果的な説明のために誇張されたものであり得る。
【0035】
本明細書において、「第1」、「第2」などの用語が構成要素を記述するために使用された場合、これらの構成要素はこれらの用語によって限定されてはならない。これらの用語は、ある構成要素を他の構成要素と区別させるために使用されたものに過ぎない。ここに説明及び例示される実施形態は、その相補的な実施形態も含む。
【0036】
また、第1のエレメント(又は構成要素)が第2のエレメント(又は構成要素)上で動作又は実行されると言及するとき、第1のエレメント(又は構成要素)は、第2のエレメント(又は構成要素)が動作又は実行される環境で動作又は実行されるか、或いは第2のエレメント(又は構成要素)が直接又は間接的に相互作用を介して動作又は実行されるものと理解されるべきである。
【0037】
あるエレメント、構成要素、装置又はシステムがプログラム又はソフトウェアからなる構成要素を含むと言及される場合、明示的な言及がなくても、そのエレメント、構成要素、装置又はシステムは、そのプログラム又はソフトウェアが実行又は動作するために必要なハードウェア(例えば、メモリ、CPUなど)又は他のプログラム又はソフトウェア(例えば、運用体制又はハードウェアを駆動するために必要なドライバなど)を含むものと理解されるべきである。
【0038】
また、あるエレメント(又は構成要素)が実現される上で特別な言及がなければ、そのエレメント(又は構成要素)は、ソフトウェア、ハードウェア、又はソフトウェア及びハードウェアのいずれかの形態でも実現できるものと理解されるべきである。
【0039】
また、本明細書で使用された用語は、実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限するものではない。本明細書において、単数形は、文脈で特に断りのない限り、複数形も含む。本明細書で使用される「含む(comprises)」及び/又は「含む(comprising)」は、言及された構成要素に加えて、1つ以上の他の構成要素の存在又は追加を排除しない。
【0040】
図1は、本発明の好適な実施形態によるユーザー主導型旅行設計システムのネットワーク構成図である。
【0041】
図1を参照して、本発明の好適な実施形態によるユーザー主導型旅行設計システムは、ユーザー主導型旅行設計サーバー(以下、「旅行設計サーバー」という)100と、多数のユーザー端末装置200とから構成される。ここで、旅行設計サーバー100と多数のユーザー端末装置200とは、ネットワークを介して通信が可能である。
【0042】
旅行設計サーバー100は、ネットワークを介して接続する多数のユーザー端末装置200に旅行に関連するサービスを支援するサーバーであって、当該サービスを提供するための専用アプリケーション(或いは、アプリ)を提供することができる。
【0043】
旅行設計サーバー100は、多数のユーザー端末装置200から一次情報のアップロードを受けることができ、このアップロードされた一次情報に基づいて二次情報を探索する。以後、旅行設計サーバー100は、一次情報と二次情報とを比較して旅行情報を生成し、旅行先に応じてカテゴリを決定してカテゴリ別に旅行情報を管理する。
【0044】
本実施形態において、一次情報は、多数のユーザー端末装置200でそれぞれのユーザーによって作成された旅行情報に該当し、二次情報は、旅行設計サーバー100がインターネットを介して探索した旅行情報に該当する。
【0045】
また、旅行先とは、旅行目的地、及び旅行目的地へ向かう過程で経由する複数の場所を含む。例えば、ユーザーがA地域からB博物館に訪ねると仮定する。このとき、ユーザーは、一次情報アップロードの際に、旅行先として、B博物館と、A地域からB博物館まで行く経路上で訪問した飲食店、カフェ、書店、記念品物などを含ませることができる。
【0046】
このように、ユーザーによって作成された一次情報を旅行設計サーバー100にアップロードできる。旅行設計サーバー100については、後述する図2でより詳細に説明する。
【0047】
多数のユーザー端末装置200は、ネットワーク通信が可能であり、旅行設計サーバー100に接続することができる端末装置であって、スマートフォンやタブレットPCなどのモバイル機器とデスクトップなどの有線通信機器も該当する。旅行者によって旅行情報の提供を受けることを目的とする本旅行設計サーバー100の特性上、ユーザー端末装置200は、モバイル機器である可能性が大きいが、場合によっては旅行から戻った後或いは旅行先で有線通信を介してアップロードをするユーザーもいる。
【0048】
旅行設計サーバー100に接続する多数のユーザー端末装置200を所持したユーザーが居住する場所は、非常に多様である。すなわち、ユーザーは、自分の居住地に関係なく世界の何処でも旅行設計サーバー100を介して旅行情報をアップロードすることができ、或いは旅行設計サーバー100から所望の旅行情報の提供を受けることができる。
【0049】
ユーザーは、旅行を計画するステップで旅行設計サーバー100を介して旅行スケジュールを設計することができる。また、自分が直接設計した自分の旅行スケジュールを旅行設計サーバー100を介して他のユーザーと共有することができ、この共有過程で旅行に一緒に参加する同行者を募集することもできる。同行者が募集された以後には、同行者と一緒に旅行スケジュールを調整することもできる。
【0050】
また、ユーザーは、旅行をする途中で旅行先に関する情報を旅行設計サーバー100にアップロードすることができ、旅行先ごとに自分が考える認知度を設定する。このときの情報が一次情報に該当する。現在の旅行に同行者がいる場合、同行者は同じ場所を一緒に訪問し、各ユーザーは同じ場所に対してそれぞれの認知度を設定して一次情報をアップロードすることができる。このような場合、同じ場所に対しても様々なユーザーが感じる訪問時の感じは互いに異なるので、一つの場所に対する様々な意見を収集できる。
【0051】
図2は、本発明の好適な実施形態によるユーザー主導型旅行設計サーバーのブロック図である。
【0052】
図2を参照すると、本発明の好適な実施形態による旅行設計サーバー100は、ネットワークインターフェース部110、アップロード部120、探索部130、カテゴリ決定部140、旅行情報生成部150、データ管理部160、スケジューラ170、ユーザー分析部180、及び制御部190を含む。
【0053】
ネットワークインターフェース部110は、旅行設計サーバー100がネットワーク通信可能にネットワークとのインターフェースを支援するものであって、ユーザー端末装置200を含んで多様な機器とのネットワーク通信を支援する。例えば、ネットワークインターフェース部110は、ユーザー端末装置200から旅行先検索要求信号の入力を受けることができる。本実施形態において、ユーザー端末装置200は、図1の多数のユーザー端末装置200のうちのいずれか一つを意味する。
【0054】
アップロード部120は、ネットワークインターフェース部110との連動によってユーザー端末装置200から一次情報のアップロードを受ける。このとき、アップロードされる一次情報には、旅行先に対してユーザーによって設定された認知度が含まれる。ここで、一次情報は、ユーザーがユーザー端末装置200を介してアップロードする情報であり、旅行中又は旅行後に旅行先に対して得た情報である。一次情報には、客観的な情報だけでなく、ユーザーの主観的な後記も含まれる。
【0055】
探索部130は、アップロード部120を介してユーザー端末装置200からアップロードされた一次情報に含まれている旅行先に関する二次情報を探索する。本実施形態において、探索部130は、Webクローリング(Web crawling)によってインターネットに掲示されている数多くの情報のうち、当該旅行先に関する情報を探索するが、これを二次情報という。
【0056】
カテゴリ決定部140は、一次情報と二次情報に基づいて旅行先の属するカテゴリを決定する。本実施形態によれば、旅行先の属するカテゴリには「よく知られている場所」カテゴリ及び「知られていない場所」カテゴリがあり得る。両方のカテゴリは、各旅行先についてインターネットに掲示された情報の量によって区分できる。
【0057】
より具体的には、カテゴリ決定部140は、特定の旅行先について検索された二次情報のデータ数が基準値以下であれば、「知られていない場所」カテゴリに属するようにし、二次情報のデータ数が基準値を超えれば、「よく知られている場所」カテゴリに属するようにする。
【0058】
ユーザーは、ユーザー端末装置200を介して特定の旅行先に関する一次情報をアップロードするが、当該旅行先に対する認知度を第1レベル又は第2レベルに設定する。 より具体的には、ユーザーは、当該旅行先がよく知られていない場所の場合には第1レベルに設定し、当該旅行先がよく知られている有名な場所の場合には第2レベルに設定する。
【0059】
その後、カテゴリ決定部140は、ユーザーによって認知度が第1レベルに設定された旅行先に対する検証過程を経る。すなわち、認知度が第1レベルに設定された旅行先に対して二次情報のデータ数が基準値以下であれば、認知度をそのまま第1レベルに維持し、二次情報のデータ数が基準値を超えれば、認知度を第2レベルに変更する。このような検証過程を経る理由は、ユーザーは自分が知らなかった場所についてはよく知られていない場所であると判断するおそれがあるためである。
【0060】
旅行情報生成部150は、一次情報と二次情報とを相互比較して、旅行先に関する旅行情報を生成する。より具体的に、旅行情報生成部150は、一次情報及び二次情報で互いに重複する内容はオーバーラップしないようにし、客観的に検証されていない情報は削除するなどの過程を経て情報の信頼性を確保するようにする。
【0061】
データ管理部160は、旅行情報生成部150で生成された旅行情報をカテゴリ決定部140で決定されたカテゴリによってデータベース化して管理する。データ管理部160で管理されるデータベースによって旅行情報のビッグデータ化が可能である。
【0062】
また、データ管理部160は、ユーザー端末装置200から旅行先検索要求が入力されると、これに対応する旅行先に関する旅行情報を提供する。データ管理部160で管理する旅行情報は、一次情報及び二次情報の比較過程によってより検証された情報であるため、ユーザーがインターネットを介して得る旅行情報よりも正確で信頼できる情報である。
【0063】
スケジューラ170は、データ管理部160と連動してユーザーによる旅行先検索要求に含まれているそれぞれの日程に対して関連情報をマッチングして旅行スケジュールを設計する。スケジューラ170の動作は、ユーザーの選択を助けるための手段に過ぎず、旅行日程に対する決定は全てユーザーによって直接行われる。
【0064】
また、スケジューラ170は、ユーザーの要求によって設計された旅行スケジュールを、Webサイトなどを介して他のユーザーと共有し、ユーザーの選択によって共有された旅行スケジュールに対する参加者を募集することができる。
【0065】
ユーザーは、自分が設計した旅行スケジュールに他のユーザーが参加する場合、参加人数によって旅行経費を調整或いは協議することができ、一人旅の場合よりも安全性を確保することができるという利点がある。
【0066】
ユーザー分析部180は、ユーザーが一次情報をアップロードする度に、一次情報をアップロードするユーザー端末装置200の位置情報を追跡して、ユーザーのアップロードパターンを分析する。例えば、ユーザーが長期間に特定の場所に対する一次情報を持続的にアップロードする場合、当該地域の地域住民であると判断することができる。このような場合、地域住民、すなわち、現地人によって推薦された場所であることを明示することができる。
【0067】
制御部190は、本旅行設計サーバー100の全般的な機能を制御する。すなわち、ネットワークインターフェース部110、アップロード部120、探索部130、カテゴリ決定部140、旅行情報生成部150、データ管理部160、スケジューラ170、及びユーザー分析部180間の信号入出力を制御する。
【0068】
図3及び図4は、本発明の好適な実施形態によるユーザー主導型旅行設計の例示を示す図である。
【0069】
ユーザーは、自分所有のユーザー端末装置200を介して旅行設計サーバー100に接続して自分の目的地を入力して旅行スケジュールを設計する。本実施形態では、米国LAに居住するユーザーが韓国の井邑市場を目的地として設計した旅行スケジュールを例示した。
【0070】
図3は、本発明の好適な実施形態によるユーザー主導型旅行設計の例示であって、出発地に関する情報を示す。図示の如く、ユーザーが認知しやすいように地図上にユーザーの現在位置と飛行機搭乗空港を表示して示す。また、地図の下段には、設計された旅行スケジュールをテキスト情報として提供する。
【0071】
すなわち、最終目的地は韓国の井邑市場であり、距離は13,800kmであり、交通費を含む予想費用は3,000ドルがかかるという情報を表示する。付加的に、航空便の経由地に関する情報も含まれ得る。
【0072】
図4は、本発明の好適な実施形態によるユーザー主導型旅行設計の例示であって、到着地に関する情報を示す。ユーザーの目的地である韓国の井邑市の地図情報が表示され、周辺の主要観光地についての情報も併せて表示される。特に、ユーザーが韓国の空港から井邑市まで行くときの経路は別途表示することが好ましい。
【0073】
図5は、本発明の好適な実施形態によるユーザー主導型旅行設計方法を説明するためのフローチャートである。
【0074】
ここでは、図1乃至図5を参照して、本発明の好適な実施形態によるユーザー主導型旅行設計方法を説明する。
【0075】
ユーザーは、ユーザー端末装置200を用いて旅行設計サーバー100に接続して旅行先に関する一次情報を登録し、旅行設計サーバー100では、アップロード部120を介して一次情報のアップロードを受ける(S300)。このとき、一次情報をアップロードする前に、旅行設計サーバー100が旅行設計を進めた状態であり得る。
【0076】
ユーザーによる一次情報がアップロードされると、探索部130では、一次情報に含まれている旅行先を抽出して当該旅行先に関する二次情報をWebクローリングする(S310)。
【0077】
カテゴリ決定部140は、一次情報及び二次情報に基づいて旅行先の属するカテゴリを決定する。ここで、旅行先に対してユーザーが設定した認知度が第1レベルである場合にのみ、二次情報のデータ数を基準値と比較して、ユーザーが設定した認知度をそのまま維持するか或いは変更するかを決定する(S320)。
【0078】
旅行情報生成部150は、一次情報と二次情報とを比較して旅行先に関する旅行情報を生成し、データ管理部160では、旅行情報生成部150によって生成された旅行情報を保存する(S330)。
【0079】
ユーザー端末装置200から旅行先検索要求が入力されると(S340-Y)、データ管理部160では、予め保存された旅行情報を用いて当該旅行先に関する旅行情報を提供する(S350)。
【0080】
ユーザーは、ユーザー端末装置200を介して、旅行設計サーバー100で提供した旅行情報を確認する。これにより、スケジューラ170では、ユーザーによって決められた旅行日程によるスケジュールを設計する(S360)。
【0081】
スケジューラ170によって設計された旅行スケジュールは、旅行設計サーバー100で運営するWebサイトなどに掲示されて他のユーザーに共有でき、共有を介して旅行の参加者を募集することもできる(S370)。
【0082】
このような過程により、ユーザーは、インターネットに無分別にアップロードされている情報の代わりに、経験者或いは現地人などによって検証された旅行情報の提供を受けることができ、自分の意思によって旅行日程を計画することができる。また、自分が経験した旅行先に対しても旅行情報をアップロードして他のユーザーに有益な情報を提供することができる。
【0083】
本発明の属する技術分野における当業者は、本発明がその技術的思想や必須的特徴を変更せずに、他の具体的な形態で実施できることを理解することができるであろう。したがって、上述した実施形態は、あらゆる面で例示的なものであり、限定的なものではないものと理解すべきでる。本発明の範囲は、上述の詳細な説明よりは、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその等価概念から導き出される全ての変更又は変形形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明は、経験者及び現地人によって検証された旅行情報の提供を受けて画一的な旅行スケジュールから外れて多様な旅行スケジュールをユーザーに提供することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】