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  • 特表-誘導コイル 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-19
(54)【発明の名称】誘導コイル
(51)【国際特許分類】
   H01F 7/20 20060101AFI20240209BHJP
   H01F 5/00 20060101ALI20240209BHJP
   H01F 38/14 20060101ALI20240209BHJP
   H02K 3/47 20060101ALI20240209BHJP
【FI】
H01F7/20 Z
H01F5/00 K
H01F38/14
H02K3/47
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022516676
(86)(22)【出願日】2022-01-12
(85)【翻訳文提出日】2022-03-14
(86)【国際出願番号】 CN2022071554
(87)【国際公開番号】W WO2022156573
(87)【国際公開日】2022-07-28
(31)【優先権主張番号】17/151,674
(32)【優先日】2021-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522101586
【氏名又は名称】何子堅
【氏名又は名称原語表記】HO,Tsz Kin
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100170900
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 渉
(72)【発明者】
【氏名】何子堅
【テーマコード(参考)】
5H604
【Fターム(参考)】
5H604BB08
5H604CC04
(57)【要約】
誘導コイルを提供することを課題とする。誘導コイルは、一列に配列した第一コイルユニット、第二コイルユニット、第三コイルユニット、第四コイルユニット、第五コイルユニット、第六コイルユニット、第七コイルユニット、第八コイルユニット、第九コイルユニット、第十コイルユニット、第十一コイルユニット、および第十二コイルユニットから成る。それぞれのコイルはスプリングであり、互いに接続され積み重ね式に配列された少なくとも30個のコイル体から成る。第一コイルモジュールは、上記の第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七、および第八コイルユニットから成り、また第二コイルモジュールは、第九、第十、第十一、および第十二コイルユニットから成る。当該第一コイルモジュールは、当該第二コイルモジュールと接続されているため、磁石が誘導コイルを通過する時、12個のコイルユニットが同時に励磁される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一列に配列した第一コイルユニット、第二コイルユニット、第三コイルユニット、第四コイルユニット、第五コイルユニット、第六コイルユニット、第七コイルユニット、第八コイルユニット、第九コイルユニット、第十コイルユニット、第十一コイルユニット、および第十二コイルユニットから成る、誘導コイルであって、上記の第一コイルユニット、第二コイルユニット、第三コイルユニット、第四コイルユニット、第五コイルユニット、第六コイルユニット、第七コイルユニット、第八コイルユニット、第九コイルユニット、第十コイルユニット、第十一コイルユニット、および第十二コイルユニットは、それぞれがスプリングであり、互いに接続され積み重ね式に配列された少なくとも30のコイル体から構成されており、第一コイルモジュールは、上記の第一コイルユニット、第二コイルユニット、第三コイルユニット、第四コイルユニット、第五コイルユニット、第六コイルユニット、第七コイルユニット、および第八コイルユニットが第一コイルモジュールから成り、第二コイルモジュールは、第九コイルユニット、第十コイルユニット、第十一コイルユニット、および第十二コイルユニットから成り、当該第一コイルモジュールは第二コイルモジュールと接続されているため、誘導コイル内を磁石が通過する時に、第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七、第八、第九、第十、第十一、および第十二コイルユニットが同時に励磁される、誘導コイル。
【請求項2】
当該第一コイルモジュールにおいて、第一コイルユニット1の出力端が第三コイルユニット3の入力端と接続され、第三コイルユニット3の出力端が第五コイルユニット5の入力端と接続され、第五コイルユニット5の出力端が第七コイルユニット7の入力端と接続され、第七コイルユニット7の出力端が第二コイルユニット2の入力端と接続され、第二コイルユニット2の出力端が第四コイルユニット4の入力端と接続され、第四コイルユニット4の出力端が第六コイルユニット6の入力端と接続され、第六コイルユニット6の出力端が第八コイルユニット8の入力端と接続され、第八コイルユニット8の出力端が第九コイルユニット9の入力端と接続されている、請求項1に記載の誘導コイル。
【請求項3】
第二コイルモジュールにおいて、第九コイルユニットの出力端が第十一コイルユニットの入力端と接続され、第十一コイルユニットの出力端が第十コイルユニットの入力端と接続され、第十コイルユニットの出力端が第十二コイルユニットの入力端と接続されている、請求項1に記載の誘導コイル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は誘導コイル技術に関するものであり、特に、発動機、AC/DC(交流・直流)整流器、並びに一重巻き、二重巻き、および鉄不使用の誘導コイル機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記の誘導コイルは、発動機、AC/DC整流器等において広範囲に使用されている。ただし、コイルの巻き方、形、その仕様は、その応用対象により異なる。従い、出力電流もしくは出力電圧に特別条件が課されている場合、その応用によっては特別な誘導コイルによりその機能を実現しなければならないことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
異なる応用対象に伴う特別条件を満たすため、本発明では誘導コイルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明においては、以下の技術的ソリューションを導入している。
【0005】
個々の誘導コイル構成部分は、一列に配列した第一コイルユニット、第二コイルユニット、第三コイルユニット、第四コイルユニット、第五コイルユニット、第六コイルユニット、第七コイルユニット、第八コイルユニット、第九コイルユニット、第十コイルユニット、第十一コイルユニット、および第十二コイルユニットから成る。
【0006】
上記の第一コイルユニット、第二コイルユニット、第三コイルユニット、第四コイルユニット、第五コイルユニット、第六コイルユニット、第七コイルユニット、第八コイルユニット、第九コイルユニット、第十コイルユニット、第十一コイルユニット、および第十二コイルユニットは、それぞれ、スプリングであり、互いに接続され積み重ね式に配列された少なくとも30のコイル体から構成されている。第一コイルモジュールは、上記の第一コイルユニット、第二コイルユニット、第三コイルユニット、第四コイルユニット、第五コイルユニット、第六コイルユニット、第七コイルユニット、および第八コイルユニットから成る。更に、第二コイルモジュールは、第九コイルユニット、第十コイルユニット、第十一コイルユニット、および第十二コイルユニットから成る。当該第一コイルモジュールは第二コイルモジュールと接続してあるため、誘導コイル内を磁石が通過する時に、第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七、第八、第九、第十、第十一、および第十二コイルユニットが同時に励磁される。
【0007】
上記第一コイルモジュールにおいては、第一コイルユニットの出力端が第三コイルユニットの入力端と接続され、第三コイルユニットの出力端が第五コイルユニットの入力端と接続され、第五コイルユニットの出力端が第七コイルユニットの入力端と接続され、第七コイルユニットの出力端が第二コイルユニットの入力端と接続され、第二コイルユニットの出力端が第四コイルユニットの入力端と接続され、第四コイルユニットの出力端が第六コイルユニットの入力端と接続され、第六コイルユニットの出力端が第八コイルユニットの入力端と接続され、第八コイルユニットの出力端が第九コイルユニットの入力端と接続されていることが好ましい。
【0008】
更に、上記第二コイルモジュールにおいては、第九コイルユニットの出力端が第十一コイルユニットの入力端と接続され、第十一コイルユニットの出力端が第十コイルユニットの入力端と接続され、第十コイルユニットの出力端が第十二コイルユニットの入力端と接続されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明がもたらす有益な効果は、以下の通りである。その配列および12個のコイルユニットにおける所定の接続法により、電力の送電中に電圧の損失を避けることができる。一例を上げると、適した質および直径のワイヤを使用した場合、直径1.2mmのワイヤで3A以上の出力電流に対応することができ、12個のコイルユニットを通過した後も3Aを保持することができた。以上から、12個のコイルユニットの配列およびその接続法により、電流損失を最小限に留めることができることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明による誘導コイルの構造を模式的に示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
熟練者が本発明をよく理解できるよう、以下に本発明を詳細に渡り説明する。
【0012】
図1は、左側から右側へと配列した第一コイルユニット、第二コイルユニット、第三コイルユニット、第四コイルユニット、第五コイルユニット、第六コイルユニット、第七コイルユニット、第八コイルユニット、第九コイルユニット、第十コイルユニット、第十一コイルユニット、および第十二コイルユニットから成る誘導コイルを、本発明の好適実施例に基づいて示したものである。当該第一コイルユニット、第二コイルユニット、第三コイルユニット、第四コイルユニット、第五コイルユニット、第六コイルユニット、第七コイルユニット、第八コイルユニット、第九コイルユニット、第十コイルユニット、第十一コイルユニット、および第十二コイルユニットは、それぞれ、スプリングで具現化してあり、30のコイル体100から成る。当該コイル体100は互いに接続され積み重ね式に配列されており、本誘導コイルは、少なくとも360個のコイル体を持つ。当該第一コイルモジュールは第一コイルユニット1、第二コイルユニット2、第三コイルユニット3、第四コイルユニット4、第五コイルユニット5、第六コイルユニット6、第七コイルユニット7、第八コイルユニット8から成り、第二コイルモジュールは第九コイルユニット9、第十コイルユニット10、第十一コイルユニット11、および第十二コイルユニット12から成る。当該第一コイルモジュールは当該第二コイルモジュールと接続してあるため、誘導コイル内を磁石が通過する時、12個のコイルユニットが同時に励磁される。
【0013】
上記構成部分間では、所定の方法で以下のように接続を行なっている。
【0014】
前記第一コイルモジュールにおいて、第一コイルユニット1の出力端が第三コイルユニット3の入力端と接続され、第三コイルユニット3の出力端が第五コイルユニット5の入力端と接続され、第五コイルユニット5の出力端が第七コイルユニット7の入力端と接続され、第七コイルユニット7の出力端が第二コイルユニット2の入力端と接続され、第二コイルユニット2の出力端が第四コイルユニット4の入力端と接続され、第四コイルユニット4の出力端が第六コイルユニット6の入力端と接続され、第六コイルユニット6の出力端が第八コイルユニット8の入力端と接続され、第八コイルユニット8の出力端が第九コイルユニット9の入力端と接続されている。
【0015】
当該第二コイルモジュールにおいて、第九コイルユニット9の出力端が第十一コイルユニット11の入力端と接続され、第十一コイルユニット11の出力端が第十コイルユニット10の入力端と接続され、第十コイルユニット10の出力端が第十二コイルユニット12の入力端と接続されている。
【0016】
本発明の好適実施例に基づき、第一コイルユニット1の入力端は誘導コイルの入力端として作用し、また、第十二コイルユニット12の出力端は誘導コイルの出力端として作用する。
【0017】
更に、第一コイルユニット1、第二コイルユニット2、第三コイルユニット3、第四コイルユニット4、第五コイルユニット5、第六コイルユニット6、第七コイルユニット7、第八コイルユニット8、第九コイルユニット9、第十コイルユニット10、第十一コイルユニット11、および第十二コイルユニット12は、右側から左側に一列に配列することが可能なため、構成部分間の所定の接続は、上記説明の通り行う。
【0018】
本発明による当該誘導コイルは、カーボンナノ生成機と併用するものであり、誘導コイルから放出された電流によりナノ製品に使用するグラフェンやフラーレン等のカーボンナノ材料を効果的に生成することができる。
【0019】
上記の説明において、「接続されている」の記述は広義に理解すべきであり、これには、固定接続、着脱自在な接続、もしくは一体接続等の例や、直接接続、媒介を有する間接的接続、もしくは二個の構成部分間の通信等の例も含む。
【0020】
本発明の好適実施例を図を使用して以上に説明したが、これは、明らかに本発明の保護範囲に対する制限を意図するものではない。熟練者が本発明の請求範囲および実質から離脱しない変更、これに相当する置換、または改善を行う場合、本発明の保護範囲内で行うものとする。
図1
【国際調査報告】