(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-19
(54)【発明の名称】少なくとも1つの衝撃吸収スペーサ要素が間に配置されて2つずつ連結された複数の装飾要素を備える宝飾品又はコスチュームジュエリー
(51)【国際特許分類】
A44C 5/00 20060101AFI20240209BHJP
A44C 15/00 20060101ALI20240209BHJP
【FI】
A44C5/00 501D
A44C5/00 502B
A44C15/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023551765
(86)(22)【出願日】2022-02-24
(85)【翻訳文提出日】2023-09-05
(86)【国際出願番号】 IB2022051618
(87)【国際公開番号】W WO2022180556
(87)【国際公開日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】102021000004385
(32)【優先日】2021-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519337891
【氏名又は名称】ロベルト・デメリオ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
【氏名又は名称原語表記】ROBERTO DEMEGLIO S.P.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】デメリオ,ロベルト
【テーマコード(参考)】
3B114
【Fターム(参考)】
3B114AA02
3B114AA14
3B114AA16
3B114BD09
(57)【要約】
宝飾品又はコスチュームジュエリー(10)が記載されており、少なくとも1つの弾性又は可撓性支持要素(12)と、支持要素(12)上に連続して取り付けられて宝飾品の展開方向(s)に沿って2つずつ連結された複数の装飾要素(14)とを備える。各装飾要素(14)は、次に隣接する装飾要素(14)に連結されて隆起構造(20)を有する面(14)と、前に隣接する装飾要素(14)に連結される反対面(18)とを備え、反対面は、前に連続する装飾要素(14)の隆起構造(20)と相補的な形状である凹部(22)を有する。2つの隣接する装飾要素(14)は、第1要素(14)の隆起構造(20)を第2要素(14)の相補的な凹部(22)に収容することによって互いに連結される。これらの間には、少なくとも1つの衝撃吸収スペーサ要素(24,24a,24b)が配置される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に、ブレスレット、ネックレス、イヤリング、又は指輪といったような、宝飾品又はコスチュームジュエリー(10)であって、
前記宝飾品の展開方向(s)に沿って延在する少なくとも1つの弾性又は可撓性支持要素(12)と、前記支持要素(12)上に連続して嵌合され、前記宝飾品の展開方向(s)に沿って2つずつ連結された複数の装飾要素(14)と、を備え、
各装飾要素(14)が、前記装飾品の展開方向(s)に沿って次に隣接する装飾要素(14)に連結するための第1面(16)と、その反対側で、前記装飾品の展開方向(s)に沿って前に隣接する装飾要素(14)に連結するための第2面(18)とを備える本体を有し、前記第1面(16)は、隆起構造(20)を有し、前記第2面(16)は、前に隣接する装飾要素(14)の前記隆起構造(20)と相補的な形状である凹部(22)を有し、
2つの隣接する装飾要素(14)が、第1の要素(14)の前記隆起構造(20)を第2の要素(14)の相補的な前記凹部(22)内に収容することによって互いに連結され、少なくとも1つの衝撃吸収スペーサ要素(14;24a;24b)がそれらの間に配置されている、
宝飾品又はコスチュームジュエリー(10)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの衝撃吸収スペーサ要素は、前記支持要素(12)上に嵌合された弾性リング(24)である、
請求項1に記載の宝飾品又はコスチュームジュエリー(10)。
【請求項3】
一対の平行な弾性又は可撓性支持要素(12a,12b)と、一対の衝撃吸収スペーサ要素(24a,24b)とを備え、
前記一対の弾性又は可撓性支持要素は、当該宝飾品の展開方向(s)に交差する面内における各装飾要素(14)の回転を規制し、前記一対の衝撃吸収スペーサ要素は、前記一対の支持要素に嵌合された弾性リングの形態である、
請求項1に記載の宝飾品又はコスチュームジュエリー(10)。
【請求項4】
前記第2連結面(18)の前記凹部(22)に形成されたそれぞれの収容座(22a,22b)内で前記支持要素(12)の反対側に配置された一対の弾性要素の形態である一対の衝撃吸収スペーサ要素(24a,24b)を備える、
請求項1に記載の宝飾品又はコスチュームジュエリー(10)。
【請求項5】
各装飾要素(14)の前記第1連結面(16)の前記隆起構造(20)は、隣接する装飾要素(14)の前記第2連結面(18)の前記凹部(22)に確実に連結するように構成され、当該宝飾品(10)の前記展開方向(s)に交差する面内における2つの装飾要素(14)の相互の並進を規制する、
請求項1から4のいずれかに記載の宝飾品又はコスチュームジュエリー(10)。
【請求項6】
各装飾要素(14)の前記第1連結面(16)の前記隆起構造(20)は、隣接する装飾要素(14)の前記第2連結面(18)の前記凹部(22)に確実に連結するように構成され、当該宝飾品(10)の前記展開方向(s)に交差する面内における2つの装飾要素(14)の並進及び相互回転を規制する、
請求項1から5のいずれかに記載の宝飾品又はコスチュームジュエリー(10)。
【請求項7】
前記弾性又は可撓性支持要素(12)は、金属材料又は高分子材料製のバンドであり、各装飾要素(14)の本体は、軸方向の貫通口(30)を有し、当該貫通口の面積は、前記バンドの断面積と対応し、前記支持要素(12)が貫通口を通過して延在する、
請求項1から6のいずれかに記載の宝飾品又はコスチュームジュエリー(10)。
【請求項8】
前記一対の弾性又は可撓性支持要素(12a,12b)が、金属材料又は高分子材料製の一対の共面状のバンドを備え、各装飾要素(14)の本体が、当該宝飾品の前記展開方向(s)に対して対称に配置された一対の貫通口(30a,30b)を有し、当該貫通口の面積は、各バンドの断面積と対応し、前記支持要素がそれぞれ貫通口を通過して延在する、
請求項3に記載の宝飾品又はコスチュームジュエリー(10)。
【請求項9】
前記一対の弾性又は可撓性支持要素(12a,12b)は、金属材料又は高分子材料製の一対の平行な螺旋バネを備え、各装飾要素(14)の本体は、当該宝飾品の前記展開方向(s)に対して対称に配置された一対の貫通口(30a,30b)を有し、当該貫通口の面積は、各螺旋バネの断面積に対応し、前記支持要素(12a,12b)がそれぞれ貫通口を通過して延在する、
請求項3に記載の宝飾品又はコスチュームジュエリー(10)。
【請求項10】
前記第1連結面(16)の前記隆起構造(20)は、前記装飾要素(14)の前記本体と一体に形成されている、
請求項1から9のいずれかに記載の宝飾品又はコスチュームジュエリー(10)。
【請求項11】
前記連結面(16,18)は、当該宝飾品の前記展開方向(s)に垂直ではない面内にある、
請求項1から10のいずれかに記載の宝飾品又はコスチュームジュエリー(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、ブレスレット、ネックレス、イヤリング、又は指輪のような、宝飾品又はコスチュームジュエリーに関する。より具体的には、本発明は、少なくとも1つの弾性又は可撓性支持要素と、複数の装飾要素とを備える宝飾品又はコスチュームジュエリーに関し、弾性又は可撓性支持要素は、宝飾品の展開方向に沿って延在し、装飾要素は、支持要素に連続して嵌合され、宝飾品の展開方向に沿って2つずつ連結されている。
【背景技術】
【0002】
ブレスレット、ネックレス、イヤリング、及び指輪のような宝飾品として、「トゥボガス(Tubogas)」(ガス管gas tube)構造を有するものが知られている。当該構造は、金属材料製の型を螺旋状に延在させることによって製造され、宝飾品に高い弾性を付与し、それにより宝飾品が非常に柔軟となる。
【0003】
トゥボガス構造を有する宝飾品は、U状断面を有する金属材料製の一対のストリップを形成し、一方のストリップを他方に対して上下逆さまにして2つのストリップをインターロックにより互いに長手方向に連結し、筒状又は角柱状のような所望の形状をこのようにして得た構造に付与すべく当該構造をコアの周囲に螺旋状に巻き付けることによって得られる。
【0004】
したがって、トゥボガス加工は、接合部のない連続リンクを生成し、宝飾品に高い強度と延性を付与し、その結果として、宝飾品は着用者の身体に適合することができる。
【0005】
ストリップが作られる金属シートの展性と可撓性、及び金属、特に貴金属を加工するための公知の技術によって、金属ストリップを形成し、これを螺旋状に巻き付けることが可能となり、これこそがトゥボガス加工を構成しているものである。
【発明の概要】
【0006】
不利なことに、ガラス、セラミクス、又は特定の高分子材料のような、硬くて展性のない材料を使用してこの構造を製造することはできない。
【0007】
本発明は、公知のトゥボガス構造に類似した構造を有する宝飾品又はコスチュームジュエリーであって、トゥボガス構造を特徴付けている連続リンクを加工及び生成するための公知技術を使用できない非可撓性材料を使用して製造可能な宝飾品又はコスチュームジュエリーを提供することを目的とする。
【0008】
本発明は、取扱い、弾性、及び取扱い時の音響フィードバックに関して着用者に同じ感覚を付与する宝飾品又はコスチュームジュエリーを提供することを更なる目的とする。
【0009】
本発明によれば、この目的は、請求項1で特定された特徴を有する宝飾品又はコスチュームジュエリーによって達成される。
【0010】
特定の実施形態が従属項の主題を構成し、その内容は、本明細書の一体的な一部として理解されるべきである。
【0011】
要約すると、本発明は、宝飾品に柔軟性を付与する弾性支持コアに複数のモジュール式装飾要素のような複数の装飾要素を嵌合することによって宝飾品又はコスチュームジュエリーを製造するという原理に基づいている。複数のモジュール式装飾要素は、積み重ねるようにして連結される結果として、トゥボガス構造と同様の美的外観と取扱い特性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本発明の特徴及び利点は、以下に添付図面を参照して単に非限定的な例示として提供される詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1は、本発明に係る宝飾品の一例としてのブレスレットの斜視図である。
図2及び
図3は、第1実施形態に係るブレスレットセグメントを前及び後それぞれから見て示す一部分解斜視図である。
図4及び
図5は、第1実施形態の変形例に係るブレスレットセグメントを前及び後それそれから見て示す一部分解斜視図である。
図6及び
図7は、第2実施形態に係るブレスレットセグメントを前及び後それぞれから見て示す一部分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
まず
図1を参照して、本発明の実施形態に係る宝飾品が、全体として参照符号10によって示されている。本明細書で提示される実施形態において、宝飾品10はブレスレットである。そのため、便宜上、以降の説明では、宝飾品10はブレスレットと称する。あるいは、宝飾品は、ネックレス、イヤリング、又は指輪であってもよい。更なる代替例によれば、宝飾品は、コスチュームジュエリーの品目であってもよい。
【0014】
ブレスレット10は、
図1においては通常の使用状態で示されており、順次に積み重ねられた複数の装飾要素を備える。この状態において、ここに示される実施形態によれば、ブレスレット10は、実質的に螺旋状の展開方向sに沿って延びている(円形状、長円状、及び楕円状の展開方向も可能である)。
【0015】
根本的に、ブレスレット10は、弾性又は可撓性支持要素12(外からは見えないが、本発明をよりよく理解できるように図面では破線で示されている)と、複数の装飾要素14とを備える。支持要素12は、ブレスレットの展開方向sに沿って、例えばブレスレットの全長に沿って延在する。装飾要素14は、支持要素12に連続して装着されており、宝飾品の展開方向に沿って2つずつ緩やかに連結されている。図面に例示されるようなオープンブレスレットは、その長さの自由端に一対の端部装飾要素14’を有していてもよい。
【0016】
好ましくは、支持要素12は、例えば螺旋バネのような機械的バネ、又は好ましくはチタン製の金属シート又は金属ストリップによって形成され、宝飾品の展開方向に交差する軸の周りに曲がるように構成される。あるいは、支持要素は、高分子材料製であってもよい。
【0017】
装飾要素14は、宝飾品の展開方向に沿って次に隣接する装飾要素14に連結するための第1面16と、その反対側で、宝飾品の展開方向に沿って前に隣接する装飾要素14に連結するための第2面18とを備える。各装飾要素14の第1面16は、
図2、
図4、及び
図6において符号20で示される隆起構造を有し、有利には、隆起構造は、装飾要素の本体と一体に形成される。一方、各装飾要素14の第2面18は、前に隣接する装飾要素の隆起構造と相補的な形状である凹部22を有し、
図3、
図5、及び
図7に示されている。本体は、金属材料製、特に、金のような貴金属製であってもよく、あるいは、その他の非金属材料、例えばガラス、セラミクス、又は高分子材料で製作されてもよい。また、本体は、例えば、機械加工によって、又は鋳造又はプレス加工によって製造されてもよい。
【0018】
装飾要素14は、有利には、一般的なテーパ形状、すなわち、より大きい断面を有する第1部分と、より小さい断面を有する第2部分とを備える本体を有したモジュール式要素であってもよく、モジュール式要素は、隆起構造が隣接する要素の凹部内に挿入されるべく2つずつ積み重ねられてもよく、それによりブレスレットの連続リンクを構成する。一般に、2つの隣接する装飾要素は、第1要素の隆起構造20を第2要素の相補的な凹部22内に収容することによって互いに連結され、
図2~
図7にそれぞれ示すように、それらの間には少なくとも1つの衝撃吸収スペーサ要素24が配置される。
【0019】
装飾要素は、異なる断面形状、例えば、三角形状又は四角形状といった多角形状を有していてもよく、四角形状は、例えば長方形状又はカルトゥーシュ(cartouche)形状であってもよい。装飾要素は、金属材料、貴金属、ガラス、セラミクス、又は高分子材料のような様々な材料で製作されてもよい。図示される実施形態において、装飾要素14は平滑面を有しているが、1つの代替例として、装飾要素の一部又は全部に、宝石が取り付けられていてもよく、あるいは、彫刻又はエンボスのような装飾パターンが施されていてもよい。
【0020】
図2~
図7を参照して、ブレスレット10の各装飾要素14の実施形態、及び隣接する装飾要素14を相互に連結する構造の実施形態について、より詳細に説明する。
【0021】
図2及び
図3における実施形態では、各装飾要素14の本体が、カルトゥーシュ形状の断面、すなわち、長円又は楕円状の断面を有する。本体は、装飾要素の第1面16から突出する隆起構造20を有し、第1面は以降では前面として説明する。また、本体は、装飾要素の第2面18又は後面を有し、後面は、実際には当該要素の本体内に空洞を構成し、この形状を有している。
【0022】
このようにして、各装飾要素の前面の隆起形状20は、隣接する装飾要素の後面の凹部22に確実に連結するように構成され、宝飾品の展開方向sに交差する面内における2つの要素の並進及び相互回転を規制する。
【0023】
一例として本明細書に記載される実施形態において、支持要素12は、金属材料製のバンドであり、各装飾要素の本体は、軸方向の貫通口30を有する。貫通口30の面積は、支持要素の断面積と対応し、支持要素は貫通口を通過して延在する。
【0024】
変形例においては、単一の支持要素12に代えて、ブレスレットが、一対の支持要素、すなわち、金属材料製の一対の共面状のバンドを備えていてもよい。各装飾要素の本体は、宝飾品の展開方向に対して対称に配置された一対の貫通口を有する。貫通口の面積は、各バンドの断面積と対応し、又は単一の貫通口の面積が、各バンドの断面積の合計と対応し、指示要素が貫通口を通過して延在する。
【0025】
図2及び
図3における実施形態において、衝撃吸収スペーサ要素24は、一対の支持要素14同士の間で支持要素12上に嵌合された弾性リングである。リングは、支持要素12を横方向に取り囲むようにして変形する。装飾要素が積み重ねられた状態にあるときには、衝撃吸収スペーサ要素24は、一方側で隆起構造20に対して当接し、他方側では凹部22の底に当接する。
【0026】
有利には、一対の隣接する装飾要素の間で、互いに近づいたり離れたり、又は宝飾品の展開方向sに交差する軸周りに曲がる等、相互移動が許容される。隣接する要素間の接触が緩和されるため、要素の摩耗を軽減され、この接触による音響効果も軽減される。
【0027】
図4及び
図5は、
図2及び
図3の実施形態の変形例を示すが、単一の衝撃吸収スペーサ要素に代えて、2つの衝撃吸収スペーサ要素24a,24bが、各装飾要素の本体の凹部22に形成された収容座22a,22bそれぞれの内部で支持要素の反対側に配置された一対の弾性要素の形態で設けられている。
【0028】
図6及び
図7は、第2実施形態を示しており、第2実施形態においては、各装飾要素14の本体が、凸形状を有し、その断面の周囲は、異なる半径を有する2つの円弧の組み合わせによって形成されている。本体は、装飾要素の第1面16から突出する隆起構造20を有し、第1面は以降では前面として説明し、前面もこの形状を有する。する。本体は、装飾要素の第2面18又は後面に形成された凹部22を有し、後面は、実際には要素の本体の内部に空洞を構成し、この形状を有する。
【0029】
このようにして、各装飾要素の前面の隆起構造20が、隣接する装飾要素の後面の凹部22に確実に連結するように構成され、宝飾品の展開方向sに交差する面内における2つの要素の相互並進を規制する一方、これと同時にその相互回転を容易化する。
【0030】
支持要素12は、金属材料製のバンドであってもよい。あるいは、図示されるように、例えば一対の平行な螺旋バネ12a,12bのように、宝飾品の展開方向に交差する面内における各モジュール式装飾要素の回転を規制する一対の弾性又は可撓性支持要素であってもよい。各装飾要素の本体は、宝飾品の展開方向sに対して対称に配置された貫通口30a,30bを有する。貫通口の面積は、各螺旋バネの断面積と対応し、支持要素12a,12bはそれぞれ貫通口を通過して延在する。
【0031】
本実施形態において、2つの衝撃吸収スペーサ要素24a,24bが、各支持螺旋バネ12a,12b上に嵌合された一対の弾性リングの形態で設けられている。
【0032】
有利には、トゥボガス構造の美的印象を提供する目的で、装飾要素12は、連結面がそれぞれ宝飾品の展開方向に対して垂直でない面内にあるようにして、展開方向に対して傾斜するように配置されてもよい。
【0033】
ブレスレット10は、装飾要素14を支持要素12上のスペーサ要素24(又はスペーサ要素24a,24b)と交互に通すことによって、又は装飾要素14を支持要素12に次々と通すことによって容易に製造することができる。このとき、スペーサ要素又は複数のスペーサ要素を支持要素の外側のそれぞれのシート内でスペーサ要素の間に配置する。
【0034】
前述の議論において本発明に対して提案された実施形態は、単に本発明の非限定的な例であることに留意されたい。当業者であれば、本明細書に記載の原理から逸脱せず、そのため本特許に包含される様々な実施形態で、本発明を容易に実施できるであろう。
【0035】
このことは、腕時計のストラップとして利用されるブレスレットを製造する可能性、更にはバッグ用のベルト、ハンドル、及びショルダーストラップを製造する可能性に関して、特に当てはまる。
【0036】
もちろん、本発明の原理を損なうことなく、実施形態及び実施の詳細は、添付のクレームによって特定される発明の保護の範囲から逸脱することなく、単に非限定的な例として説明及び図示したものに対して広く変更することができる。
【国際調査報告】