IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ライトハウス ワールドワイド ソリューションズ,インク.の特許一覧

<>
  • 特表-フィットしたフェイスマスク装具 図1
  • 特表-フィットしたフェイスマスク装具 図2
  • 特表-フィットしたフェイスマスク装具 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-19
(54)【発明の名称】フィットしたフェイスマスク装具
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20240209BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575685
(86)(22)【出願日】2022-02-23
(85)【翻訳文提出日】2023-09-29
(86)【国際出願番号】 US2022017583
(87)【国際公開番号】W WO2022182802
(87)【国際公開日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】17/182,834
(32)【優先日】2021-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523319265
【氏名又は名称】ライトハウス ワールドワイド ソリューションズ,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ニューマン,ポール
【テーマコード(参考)】
3B211
【Fターム(参考)】
3B211CA02
3B211CC06
3B211CE01
3B211CE03
(57)【要約】
使用者の顔に、よりしっかりと密着するよう構成され、それによって鼻梁にフィットして装着者の任意の視覚に対する妨害を最小限に抑える、フェイスマスク装具。このフェイスマスクには、鼻梁セグメント、口セグメント、及び顎セグメントが装備され、各々は鈍角で一連に連通して配設される。鼻梁支持部は、鼻梁セグメントの材料内に配設され、顔が動く間にマスクを所定の位置に維持するのを保証するよう構成される。追加として、第2の支持部は、口セグメント内に存在し、快適のためにマスクは使用者の顔にフィットして有効性を保証する。マスクの材料は、細菌、ウィルス、花粉、かび、埃、及び他のデブリを濾過するよう構成され、好ましくは保持ストラップを介して、使用者の顔に、取り外し可能に付けられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の顔のためのフェイスマスク装具であって、
マスク本体と、
使用者の顔の前方で前記マスク本体に配設された、順応性のある第1の支持部と、
使用者の顔の前方で前記マスク本体に配設された、順応性のある第2の支持部と、
を備え、
前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、使用者に対して前記マスク本体を保持するよう構成される、フェイスマスク装具。
【請求項2】
前記第1の支持部及び前記第2の支持部はセグメントであり、前記第1の支持部は前記第2の支持部の上で前記マスク本体に配設される、請求項1に記載のフェイスマスク装具。
【請求項3】
前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、前記マスク本体の右側と、前記マスク本体の左側との間で等距離で配設される、請求項1に記載のフェイスマスク装具。
【請求項4】
前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、前記マスク本体の上半分に向けて配設される、請求項1に記載のフェイスマスク装具。
【請求項5】
前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、互いに隣接して配設される、請求項1に記載のフェイスマスク装具。
【請求項6】
前記マスク本体は、第1のセグメント及び第2のセグメントを有する、請求項1に記載のフェイスマスク装具。
【請求項7】
前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、前記マスク本体の右側と、前記マスク本体の左側との間で等距離で配設される、請求項2に記載のフェイスマスク装具。
【請求項8】
前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、前記マスク本体の上半分に向けて配設される、請求項2に記載のフェイスマスク装具。
【請求項9】
前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、互いに隣接して配設される、請求項2に記載のフェイスマスク装具。
【請求項10】
前記マスク本体は、第1のセグメント及び第2のセグメントを有する、請求項2に記載のフェイスマスク装具。
【請求項11】
前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、前記マスク本体の上半分に向けて配設される、請求項3に記載のフェイスマスク装具。
【請求項12】
前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、互いに隣接して配設される、請求項3に記載のフェイスマスク装具。
【請求項13】
前記マスク本体は、第1のセグメント及び第2のセグメントを有する、請求項3に記載のフェイスマスク装具。
【請求項14】
前記第1の支持部及び前記第2の支持部は、互いに隣接して配設される、請求項4に記載のフェイスマスク装具。
【請求項15】
前記マスク本体は、第1のセグメント及び第2のセグメントを有する、請求項4に記載のフェイスマスク装具。
【請求項16】
前記第1の支持部は前記第1のセグメントに配設され、前記第2の支持部は前記第2のセグメントに配設される、請求項6に記載のフェイスマスク装具。
【請求項17】
前記第1の支持部は前記第1のセグメントに配設され、前記第2の支持部は前記第2のセグメントに配設される、請求項10に記載のフェイスマスク装具。
【請求項18】
前記第1の支持部は前記第1のセグメントに配設され、前記第2の支持部は前記第2のセグメントに配設される、請求項13に記載のフェイスマスク装具。
【請求項19】
前記第1の支持部は前記第1のセグメントに配設され、前記第2の支持部は前記第2のセグメントに配設される、請求項15に記載のフェイスマスク装具。
【請求項20】
使用者の顔のためのフェイスマスク装具であって、
マスク本体と、
前記マスク本体の第1の領域と、
前記マスク本体の第2の領域と、
前記マスク本体の第3の領域と、
前記第1の領域及び前記第2の領域の間に配設された、第1の支持部と、
前記第2の領域及び前記第3の領域の間に配設された、第2の支持部と、
を備える、フェイスマスク装具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療従事者などで、細菌、ウィルス、埃、及びデブリが呼吸器系に入ってくるのを防止するために使用される個人用の防護装備に関する。より詳細には、装着したときにマスクの下方の先を見るために、より良好な装着者の視覚的クリアランスを促す、平坦で鼻梁にフィットした部分が装備された、新しい形態のフェイスマスクに関する。
【背景技術】
【0002】
個人用の防護用具(PPE)は、使用者が潜在的に危険な環境に接触するのを、最小限に抑えるために、効果的なアイテムの取り合わせを含むことが知られている。マスク、手袋、予防衣、フェイスシールドなどのアイテムを使用することが、医療従事者にとって不可欠であり、医療従事者が健康を維持して新たな患者を治療できることを保証するために、このような装備を使用することを要求されることが、従来から知られている。
【0003】
残念ながら、従来から利用可能な現在のフェイスマスクは、使用者に対して、防護と同様に障害も提示する。使用者の顔に密着かつ順応するという特性のため、フリーサイズ様式において、装着者の視覚は、フェイスマスク自体によって、すなわち使用者が下方を見たときに、部分的に遮られることが多い。これは、フェイスマスクの装着を煩わしくして、手術中などの作業中に過誤さえもたらす場合がある。なぜなら外科医は、彼らまたは彼女らの手を正確に使用するのを保証するために、注意して下を見ることが要求されるからである。装着者の視覚における、マスクによる障害を最小限に抑えるか、または排除する一方で、効果及び快適性を維持できたならば、装着者は、彼または彼女の仕事の正確な実施が、より容易になることを認識し、視覚は妨げられないままとなろう。
【0004】
したがって、使用者の視線内、すなわち彼または彼女が下方を見たときに、フェイスマスクの材料を最小限に抑えるか、または排除するよう構成された、新しい形態のフェイスマスク装具に対する必要性が存在する。装着者の鼻梁、ならびに口及び顎の領域を効果的に密着して覆うため、このような装具には、好ましくは変化する角度で配設された複数のセグメントが装備される。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、建設的に使用者の顔に密着するよう構成され、それによって下方を見たときに彼または彼女の視覚が妨げられないフェイスマスク装具である。本装具には、少なくとも2つのセグメント、すなわち鼻梁セグメント及び口セグメントが装備される。いくつかの実施形態は、口セグメントの下に配設された第3のセグメントを呈示する。それは、装着したときに、使用者の顎及び/または首に向かって順応するよう構成される。
【0006】
以下における図面の概要及び詳細の説明は、本発明の可能な実施形態を説明するために提供されるが、本明細書の概要セクションで記載したものに、本発明の範囲を限定するために提供されるものではない。
【0007】
本明細書に組み込まれ、かつ本明細書の一部を形成する添付の図面は、本発明を例示して、説明と共に本発明の原理を説明するため、及び当業者が本発明を利用することを可能にするため、の役割をさらに担う。
【0008】
本発明は、添付の図面を参照して、より良好に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明におけるフェイスマスク装具の好ましい実施形態を、側方から示す図である。
図2】本発明におけるフェイスマスク装具の第2の実施形態を、側方から示す図である。
図3】本発明におけるフェイスマスク装具の第3の実施形態を、側方から示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書は、本発明の特徴を組み込んだ1つまたは複数の実施形態を開示する。開示する実施形態は、単に本発明の例を示すのみである。本発明の範囲は、開示する実施形態に限定されない。
【0011】
本明細書における、「実施形態」、「例示的な実施形態」などの言及は、説明する実施形態が、特定の特徴、構造、または特質を含み得るが、全ての実施形態が必ずしも、これらの特徴、構造、または特性を含み得ないことを示す。さらに、このようなフレーズは、必ずしも同じ実施形態を指さない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が、実施形態と共に説明されたとき、それは、明確に説明されるか否かに関わらず、このような特徴、構造、または特性を他の実施形態と共に実行するための、当業者の知識内であるものとする。
【0012】
本発明は、ウィルス及び細菌の伝染を防ぐため、ならびに埃及びデブリの吸引を最小限に抑えるために、使用者の顔に装着されるよう構成された、フェイスマスク(10)である。フェイスマスク(10)には、図1に示されるように、好ましくは3つのセグメント、すなわち鼻梁セグメント(20)、口セグメント(30)、及び顎セグメント(40)が装備される。鼻梁セグメント(20)は、使用者の鼻梁の上に静止するよう構成される。鼻梁支持部(50)は、好ましくはフェイスマスク(10)における鼻梁セグメント(20)の材料内に埋め込まれる。鼻梁支持部(50)は、好ましくは柔軟または半柔軟な金属片またはプラスチックであり、理想的には、一旦使用者の鼻梁の形状に適応されると、形状を維持する。同様に、主要支持部(55)は、鼻梁支持部(50)の下に存在し、フェイスマスク(10)全体が鼻の両側部に密着する補助となるよう、かつフェイスマスク(10)が、図1に示されるように好ましい位置にしっかりととどまるのを保証するよう、構成される。
【0013】
鼻梁セグメント(20)は、口セグメント(30)と連通して配設され、好ましくは口セグメントと鈍角で当接する。口セグメント(30)は、図1に示されるように、好ましくは鼻梁セグメント(20)に部分的に重複して、装着したときに使用者の鼻のポイントを適切に被覆するのを保証する助けとなる。同様に、顎セグメント(40)は、口セグメント(30)と連通して配設され、類似の角度で口セグメント(30)に当接する。しかし、顎セグメント(40)は、好ましくは口セグメント(30)から離れて延びるよう構成される。
【0014】
保持ストラップ(60)は、フェイスマスク(10)の両側部に存在し、フェイスマスク(10)が使用者の鼻及び口を覆って所定の位置にとどまるのを保証するよう構成される。保持ストラップ(60)は、好ましくは弾性材料で形付けられ、長さを調整可能とし得る。追加として、保持ストラップ(60)は、使用者の後頭部の周りに延びるよう構成されるか、または使用者の耳周りに回して、使用者の顔にフェイスマスク(10)を適切に保持するのを可能にするよう構成され得ることを、理解されたい。
【0015】
本発明のいくつかの実施形態において、鼻梁セグメント(20)及び口セグメント(30)のみが、フェイスマスクに存在する。この実施形態において、口セグメント(30)は、好ましくは装着したときに使用者の顎に向かって下方に曲がるよう、テーパーが付けられる。
【0016】
本発明の装具は、好ましくは、ウィルス、細菌、花粉、かび、埃、及び他のデブリを含んだ汚染物質を濾過するために好適な、耐久性のメッシュ材料で形付けられることを、理解されたい。本発明のいくつかの実施形態は、複数層の材料が装備され、これらの材料の層間に配設された(恒久的または取り外し可能な)特別な濾過挿入物を伴い得る。
【0017】
本発明の代替の実施形態は、図2及び図3に示される。本発明の好ましい実施形態における、分離された鼻梁支持部(50)及び主要支持部(55)ではなく、図3に示されるような、一体化または接合された支持部(70)が存在する。接合された支持部(70)は、フェイスマスク(10)の保持ストラップ(50)と口セグメント(30)との接合部に接近するよう、好ましくはマスクの両側部に沿って延びるよう構成される。この実施形態において、マスクのセグメントの輪郭は、より丸みを帯びた外観にするために柔軟にされるが、鼻梁セグメント(20)及び口セグメント(30)は、図2及び図3に示される両方の代替の実施形態において、やはり装具の構造内に存在する。図3に示されるように、接合された支持部(70)は、鋭角を呈し、単一の一体化支持部を用いて鼻梁支持部及び主要支持部を接合し、接合された支持部(70)として参照される。
【0018】
本発明は、マスク本体と、このマスク本体に使用者の顔の前方で配設された、順応性のある第1の支持部と、このマスク本体に使用者の顔の前方で配設された、順応性のある第2の支持部と、を有する、使用者の顔のためのフェイスマスク装具であり、第1の支持部及び第2の支持部は、使用者に対してマスク本体を保持するよう構成され、第1の支持部及び第2の支持部はセグメントであり、第1の支持部は第2の支持部の上でマスク本体に配設され、第1の支持部及び第2の支持部は、マスク本体の右側とマスク本体の左側との間に等距離で配設され、第1の支持部及び第2の支持部は、マスク本体の上半部に向けて配設され、第1の支持部及び第2の支持部は、互いに隣接して配設され、マスク本体は、第1のセグメント及び第2のセグメントを有し、第1の支持部は第1のセグメントに配設され、第2の支持部は第2のセグメントに配設される、ということを理解されたい。
【0019】
追加として、本発明は、図面に示されるように、マスク本体と、マスク本体の第1の領域と、マスク本体の第2の領域と、マスク本体の第3の領域と、第1の領域及び第2の領域の間に配設された第1の支持部と、第2の領域及び第3の領域の間に配設された第2の支持部と、を有する、使用者の顔のためのフェイスマスク装具であることを理解されたい。
【0020】
本発明を例示した、様々な調整及びバージョンが、本発明の本質から離れることなく実施され得ることを、理解されたい。さらに本発明は、単に上記の実施形態で説明したものに限定されないだけではなく、任意で全ての実施形態を本出願の範囲にさらに含むことを、理解されたい。
【0021】
本発明の特定の実施形態における前述の説明を、例示及び説明を目的に提示した。それらは網羅的であることも、本発明を開示した正確な形態に限定することも意図されず、明らかに多くの変更及び変形が、上記の教示を考慮すると可能である。本発明の原理及び実際の適用を、最も良好に説明するために、例示的な実施形態を選択して説明し、それによって当業者が、本発明、及び企図された特定の使用に好適な様々な変更を伴う様々な実施形態を、最も良好に利用することを可能にする。
図1
図2
図3
【国際調査報告】