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特表2024-507495車両および歩行者UEによって開始される測距セッションの最適化
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-20
(54)【発明の名称】車両および歩行者UEによって開始される測距セッションの最適化
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20240213BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240213BHJP
   H04W 72/54 20230101ALI20240213BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240213BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240213BHJP
   H04W 4/40 20180101ALN20240213BHJP
【FI】
H04W64/00 171
H04W92/18
H04W72/54 110
H04W72/0446
H04W72/0453
H04W4/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023548677
(86)(22)【出願日】2022-01-10
(85)【翻訳文提出日】2023-08-10
(86)【国際出願番号】 US2022011863
(87)【国際公開番号】W WO2022177661
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】17/179,548
(32)【優先日】2021-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ、チャン-シク
(72)【発明者】
【氏名】バシロフスキー、ダン
(72)【発明者】
【氏名】グラティ、カピル
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067BB03
5K067CC02
5K067CC04
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE25
5K067JJ52
(57)【要約】
別個の測距セッションにおけるレスポンダユーザ機器(UE)は、これらの別個の測距セッション中にブロードキャストするために割り当てられた測距信号間に衝突があるかどうかを決定し得る。測距信号の衝突は、測距信号が同じ周波数およびブロードキャスト時間を有するときに、たとえば、一方の測距信号のブロードキャスト時間が他方の測距信号の所定の時間量以内であるときに検出される。測距信号の衝突が検出されたとき、レスポンダUEは、衝突の可能性を示すメッセージをイニシエータUEに送る。測距信号をブロードキャストするための利用可能時間は、たとえば、レスポンダUEまたはイニシエータUEによって決定され得る。イニシエータUEは、測距信号をブロードキャストするための利用可能時間に基づいて新しい測距セッションを開始し得るか、またはレスポンダUEが参加しないという可能性がある測距セッションを進め得る。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レスポンダユーザ機器(UE)によって実施されるUE間の測距の方法であって、前記方法は、
第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージを第1のイニシエータUEから受信することと、前記第1の測距前要求メッセージは、前記レスポンダUEが前記第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、
第2の測距セッションを開始するために、第2の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信することと、前記第2の測距前要求メッセージは、前記レスポンダUEが前記第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第2の測距信号リソースを備える、
前記第1の測距信号リソースおよび前記第2の測距リソースに基づいて前記第1の測距信号と前記第2の測距信号との間の衝突を決定することと、
前記第1の測距前要求メッセージに確認応答する第1の測距前応答メッセージを前記第1のイニシエータUEに送ることと、
前記第2の測距信号のための前記第2の測距信号リソースとの前記衝突を示す第2の測距前応答メッセージを前記第2のイニシエータUEに送ることと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記第1の測距信号と前記第2の測距信号との間の前記衝突を決定することは、前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記時間が前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記時間の所定の時間量以内であると決定することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所定の時間量は、前記第2の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記所定の時間量は、所定の衝突しきい値時間である、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の測距信号と前記第2の測距信号との間の前記衝突を決定することは、前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記周波数と前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記周波数が同じであると決定することを備える、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定することをさらに備え、
前記第2の測距前応答メッセージは、前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間は、前記第1の測距信号リソースに含まれる前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記時間に基づく、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間は、前記第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間にさらに基づく、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間は、所定の衝突しきい値時間にさらに基づく、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の測距セッションを開始するために、第3の測距前要求メッセージを前記第2のイニシエータUEから受信することをさらに備え、前記第3の測距前要求メッセージは、前記レスポンダUEが前記第2の測距セッション中に前記第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の測距信号リソースに従って前記第1の測距信号をブロードキャストすることを備える、前記第1のイニシエータUEと前記第1の測距セッションを実施することと、
前記第3の測距信号リソースに従って前記第2の測距信号をブロードキャストすることを備える、前記第2のイニシエータUEと前記第2の測距セッションを実施することと、
をさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ユーザ機器間の測距のために構成されたレスポンダUEであって、
ワイヤレスネットワーク中のエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記ワイヤレストランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージを第1のイニシエータUEから受信することと、前記第1の測距前要求メッセージは、前記レスポンダUEが前記第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、
第2の測距セッションを開始するために、第2の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信することと、前記第2の測距前要求メッセージは、前記レスポンダUEが前記第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第2の測距信号リソースを備える、
前記第1の測距信号リソースおよび前記第2の測距リソースに基づいて前記第1の測距信号と前記第2の測距信号との間の衝突を決定することと、
前記第1の測距前要求メッセージに確認応答する第1の測距前応答メッセージを前記第1のイニシエータUEに送ることと、
前記第2の測距信号のための前記第2の測距信号リソースとの前記衝突を示す第2の測距前応答メッセージを前記第2のイニシエータUEに送ることと、
を行うように構成された、レスポンダUE。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記時間が前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記時間の所定の時間量以内であると決定するように構成されることによって、前記第1の測距信号と前記第2の測距信号との間の前記衝突を決定するように構成された、請求項12に記載のレスポンダUE。
【請求項14】
前記所定の時間量は、前記第2の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間である、請求項13に記載のレスポンダUE。
【請求項15】
前記所定の時間量は、所定の衝突しきい値時間である、請求項13に記載のレスポンダUE。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記周波数と前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記周波数が同じであると決定するように構成されることによって、前記第1の測距信号と前記第2の測距信号との間の前記衝突を決定するように構成された、請求項13に記載のレスポンダUE。
【請求項17】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定するようにさらに構成され、
前記第2の測距前応答メッセージは、前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間を含む、請求項12に記載のレスポンダUE。
【請求項18】
前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間は、前記第1の測距信号リソースに含まれる前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記時間に基づく、請求項17に記載のレスポンダUE。
【請求項19】
前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間は、前記第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間にさらに基づく、請求項18に記載のレスポンダUE。
【請求項20】
前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間は、所定の衝突しきい値時間にさらに基づく、請求項18に記載のレスポンダUE。
【請求項21】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2の測距セッションを開始するために、第3の測距前要求メッセージを前記第2のイニシエータUEから受信するようにさらに構成され、前記第3の測距前要求メッセージは、前記レスポンダUEが前記第2の測距セッション中に前記第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、請求項12に記載のレスポンダUE。
【請求項22】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第1の測距信号リソースに従って前記第1の測距信号をブロードキャストするように構成されることによって、前記第1のイニシエータUEと前記第1の測距セッションを実施することと、
前記第3の測距信号リソースに従って前記第2の測距信号をブロードキャストするように構成されることによって、前記第2のイニシエータUEと前記第2の測距セッションを実施することと、
を行うようにさらに構成された、請求項21に記載のレスポンダUE。
【請求項23】
ユーザ機器間の測距のために構成されたレスポンダUEであって、
第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージを第1のイニシエータUEから受信するための手段と、前記第1の測距前要求メッセージは、前記レスポンダUEが前記第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、
第2の測距セッションを開始するために、第2の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信するための手段と、前記第2の測距前要求メッセージは、前記レスポンダUEが前記第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第2の測距信号リソースを備える、
前記第1の測距信号リソースおよび前記第2の測距リソースに基づいて前記第1の測距信号と前記第2の測距信号との間の衝突を決定するための手段と、
前記第1の測距前要求メッセージに確認応答する第1の測距前応答メッセージを前記第1のイニシエータUEに送るための手段と、
前記第2の測距信号のための前記第2の測距信号リソースとの前記衝突を示す第2の測距前応答メッセージを前記第2のイニシエータUEに送るための手段と、
を備える、レスポンダUE。
【請求項24】
前記第1の測距信号と前記第2の測距信号との間の前記衝突を決定するための前記手段は、前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記時間が前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記時間の所定の時間量以内であると決定するための手段を備え、
前記所定の時間量は、前記第2の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間、または所定の衝突しきい値時間である、請求項23に記載のレスポンダUE。
【請求項25】
前記第1の測距信号と前記第2の測距信号との間の前記衝突を決定するための手段は、前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記周波数と前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記周波数が同じであると決定するための手段を備える、請求項24に記載のレスポンダUE。
【請求項26】
前記第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定するための手段を さらに備え、
前記第2の測距前応答メッセージは、前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間を含む、請求項23に記載のレスポンダUE。
【請求項27】
前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間は、前記第1の測距信号リソースに含まれる前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記時間に基づく、請求項26に記載のレスポンダUE。
【請求項28】
前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間は、前記第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間にさらに基づく、請求項27に記載のレスポンダUE。
【請求項29】
前記第2の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間は、所定の衝突しきい値時間にさらに基づく、請求項27に記載のレスポンダUE。
【請求項30】
前記第2の測距セッションを開始するために、第3の測距前要求メッセージを前記第2のイニシエータUEから受信するための手段をさらに備え、前記第3の測距前要求メッセージは、前記レスポンダUEが前記第2の測距セッション中に前記第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、請求項23に記載のレスポンダUE。
【請求項31】
前記第1の測距信号リソースに従って前記第1の測距信号をブロードキャストすることを備える、前記第1のイニシエータUEと前記第1の測距セッションを実施するための手段と、
前記第3の測距信号リソースに従って前記第2の測距信号をブロードキャストすることを備える、前記第2のイニシエータUEと前記第2の測距セッションを実施するための手段と、
をさらに備える、請求項30に記載のレスポンダUE。
【請求項32】
イニシエータユーザ機器(UE)によって実施されるUE間の測距の方法であって、前記方法は、
第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信することと、前記第1の測距前要求メッセージは、前記レスポンダUEが前記第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、
前記第1の測距信号のための前記第1の測距信号リソースと第2のイニシエータUEに対する第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの間の衝突を示す第1の測距前応答メッセージを前記レスポンダUEから受信することと、
を備える、方法。
【請求項33】
前記レスポンダUEが前記第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定することと、
前記第1の測距セッションを開始するために、第2の測距前要求メッセージを前記レスポンダUEに送信することと、前記第2の測距前要求メッセージは、前記レスポンダUEが前記利用可能時間に基づいて前記第1の測距セッション中に前記第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、
をさらに備える、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の測距前応答メッセージは、前記レスポンダUEが前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間を備える、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記レスポンダUEが前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間は、前記第1の測距信号リソースに含まれる前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記時間、および所定の時間期間に基づく、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記所定の時間期間は、前記第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の最大待ち時間に基づく、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記所定の時間期間は、所定の衝突しきい値時間期間である、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記第2の測距前要求メッセージに確認応答する第2の測距前応答メッセージを前記レスポンダUEから受信することと、
前記第3の測距信号リソースに従って前記レスポンダUEによって送信された前記第1の測距信号を受信することを備える、前記レスポンダUEと前記第1の測距セッションを実施することと、
をさらに備える、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
初期測距信号を送信し、前記第1の測距信号リソースに従って前記レスポンダUEによって送信された前記第1の測距信号を受信するのを待つことを備える、前記レスポンダUEと前記第1の測距セッションを実施することをさらに備える、請求項32に記載の方法。
【請求項40】
ユーザ機器(UE)間の測距のために構成されたイニシエータUEであって、
ワイヤレスネットワーク中のエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記ワイヤレストランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信することと、前記第1の測距前要求メッセージは、前記レスポンダUEが前記第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、
前記第1の測距信号のための前記第1の測距信号リソースと第2のイニシエータUEに対する第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの間の衝突を示す第1の測距前応答メッセージを前記レスポンダUEから受信することと、
を行うように構成された、イニシエータUE。
【請求項41】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記レスポンダUEが前記第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定することと、
前記第1の測距セッションを開始するために、第2の測距前要求メッセージを前記レスポンダUEに送信することと、前記第2の測距前要求メッセージは、前記レスポンダUEが前記利用可能時間に基づいて前記第1の測距セッション中に前記第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、
を行うようにさらに構成された、請求項40に記載のイニシエータUE。
【請求項42】
前記第1の測距前応答メッセージは、前記レスポンダUEが前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間を備える、請求項41に記載のイニシエータUE。
【請求項43】
前記レスポンダUEが前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間は、前記第1の測距信号リソースに含まれる前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記時間、および所定の時間期間に基づく、請求項41に記載のイニシエータUE。
【請求項44】
前記所定の時間期間は、前記第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の最大待ち時間に基づく、請求項43に記載のイニシエータUE。
【請求項45】
前記所定の時間期間は、所定の衝突しきい値時間期間である、請求項43に記載のイニシエータUE。
【請求項46】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記第2の測距前要求メッセージに確認応答する第2の測距前応答メッセージを前記レスポンダUEから受信することと、
前記第3の測距信号リソースに従って前記レスポンダUEによって送信された前記第1の測距信号を受信することを備える、前記レスポンダUEと前記第1の測距セッションを実施することと、
を行うようにさらに構成された、請求項41に記載のイニシエータUE。
【請求項47】
前記少なくとも1つのプロセッサは、初期測距信号を送信し、前記第1の測距信号リソースに従って前記レスポンダUEによって送信された前記第1の測距信号を受信するのを待つように構成されることによって、前記レスポンダUEと前記第1の測距セッションを実施するようにさらに構成された、請求項40に記載のイニシエータUE。
【請求項48】
ユーザ機器(UE)間の測距のために構成されたイニシエータUEであって、前記イニシエータUEは、
第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信するための手段と、前記第1の測距前要求メッセージは、前記レスポンダUEが前記第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、
前記第1の測距信号のための前記第1の測距信号リソースと第2のイニシエータUEに対する第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの間の衝突を示す第1の測距前応答メッセージを前記レスポンダUEから受信するための手段と、
を備える、イニシエータUE。
【請求項49】
前記レスポンダUEが前記第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定するための手段と、
前記第1の測距セッションを開始するために、第2の測距前要求メッセージを前記レスポンダUEに送信するための手段と、前記第2の測距前要求メッセージは、前記レスポンダUEが前記利用可能時間に基づいて前記第1の測距セッション中に前記第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、
をさらに備える、請求項48に記載のイニシエータUE。
【請求項50】
前記第1の測距前応答メッセージは、前記レスポンダUEが前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間を備える、請求項49に記載のイニシエータUE。
【請求項51】
前記レスポンダUEが前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記利用可能時間は、前記第1の測距信号リソースに含まれる前記第1の測距信号をブロードキャストするための前記時間と、前記第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の最大待ち時間に基づくかまたは所定の衝突しきい値時間期間である所定の時間期間と、に基づく、請求項49に記載のイニシエータUE。
【請求項52】
前記第2の測距前要求メッセージに確認応答する第2の測距前応答メッセージを前記レスポンダUEから受信するための手段と、
前記第3の測距信号リソースに従って前記レスポンダUEによって送信された前記第1の測距信号を受信することを備える、前記レスポンダUEと前記第1の測距セッションを実施するための手段と、
をさらに備える、請求項49に記載のイニシエータUE。
【請求項53】
初期測距信号を送信し、前記第1の測距信号リソースに従って前記レスポンダUEによって送信された前記第1の測距信号を受信するのを待つための手段を備える、前記レスポンダUEと前記第1の測距セッションを実施するための手段をさらに備える、請求項48に記載のイニシエータUE。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2021年2月19日に出願された「OPTIMIZATION OF RANGING SESSIONS INITIATED BY VEHICLE AND PEDESTRIAN UES」と題する米国非仮出願第17/179,548号の優先権と利益とを主張する。
【技術分野】
【0002】
[0002]本明細書で開示される主題は、ワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、分散ワイヤレス通信システムにおけるユーザ機器の測距(ranging)または測位(positioning)のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]セルラー電話または他のワイヤレス通信デバイスなど、ユーザ機器のための正確な位置情報を取得することが、通信業界において普及しつつある。たとえば、車両(vehicles)または歩行者の極めて正確なロケーションを取得することは、自律車両運転および歩行者安全適用例にとって必須である。
【0004】
[0004]デバイスのロケーションを決定するための一般的な手段は、地球の周りの軌道中にあるいくつかの衛星を採用する、よく知られている全地球測位衛星(GPS)システムまたはグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)など、衛星測位システム(SPS)を使用することである。しかしながら、いくつかのシナリオでは、たとえば、不利な気象状態中に、あるいは、トンネルまたは複合型駐車場(parking complex)など、不十分な衛星信号受信を伴うエリアにおいて、SPSからのロケーション決定信号が信頼できないかまたは利用不可能であることがある。その上、SPSを使用して生成される位置情報は、不正確になりやすい。たとえば、オフザシェルフGPS測位デバイスは、数メートルの正確さを有し、これは、安全な自律運転およびナビゲーションを確実にするのに最適でない。
【0005】
[0005]協調(coordinated)運転または自動運転は、車両間の通信を必要とし、これは、直接的であるか、または、たとえば、路側ユニット(RSU)などのインフラストラクチャ構成要素を介して、間接的であり得る。車両安全適用例の場合、測位と測距の両方が重要である。たとえば、車両ユーザ機器(UE)は、サイドリンクシグナリングを使用して、たとえば、送信機の相対ロケーションを決定するために他の車両UEまたは歩行者UEのための測距信号をブロードキャストして、測位および測距を実施し得る。近くの車両に対する相対ロケーションまたはレンジ(range)についての正確で適時の知識は、自動化車両が、安全に操作し、交通状態をネゴシエートすることを可能にする。たとえば、ラウンドトリップ時間(RTT)は、送信機間のレンジを決定するために一般的に使用される技法である。RTTは、(処理遅延を引いた)第1のデバイスから測距信号を送ることから第2のデバイスから(たとえば、リターン測距信号の形態の)確認応答を受信することまでの間の時間が、2つのデバイス間の距離(レンジ)に対応する、二方向メッセージング技法である。
【0006】
[0006]分散システムにおける、すなわち、メッセージングを協調させるためのインフラストラクチャサポートなしの測距セッションは、参加UEの重複セットを含み得る、複数の測距セッションが同時に発生することをもたらし得る。たとえば、複数のイニシエータUEは、同じレスポンダUEとともに別個の測距セッションを開始することがあり、それにより、測距セッションにおいてメッセージまたはシグナリングの衝突が生じ得る。したがって、分散システムにおいて複数の測距セッションが同時に発生し得る場合、測距セッションの制御または最適化の欠如が、レスポンダUEの参加を阻害し得、UEの測距と測位とを損ない得る。
【発明の概要】
【0007】
[0007]別個の測距セッションに含まれるレスポンダユーザ機器(UE)は、これらの別個の測距セッション中にブロードキャストするために割り当てられた測距信号間に衝突があるかどうかを決定し得る。たとえば、測距信号の衝突は、測距信号が同じ周波数およびブロードキャスト時間を有するときに、たとえば、一方の測距信号のブロードキャスト時間が他方の測距信号の所定の時間量以内であるときに検出され得る。測距信号の衝突が検出されたとき、レスポンダUEは、衝突の可能性を示すメッセージをイニシエータUEに送る。レスポンダUEは、さらに、測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定し、利用可能時間をイニシエータUEに提供するか、またはイニシエータUEが利用可能時間を決定し得る。イニシエータUEは、測距信号をブロードキャストするための利用可能時間に基づいて新しい測距セッションを再構築し開始し得るか、またはレスポンダUEが参加しないという可能性がある測距セッションを進め得る。
【0008】
[0008]一実装形態では、レスポンダユーザ機器(UE)によって実施されるUE間の測距の方法は、第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前(pre-ranging)要求メッセージを第1のイニシエータUEから受信すること、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、と、第2の測距セッションを開始するために、第2の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信すること、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第2の測距信号リソースを備える、と、第1の測距信号リソースおよび第2の測距リソースに基づいて第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定することと、第1の測距前要求メッセージに確認応答する第1の測距前応答メッセージを第1のイニシエータUEに送ることと、第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの衝突を示す第2の測距前応答メッセージを第2のイニシエータUEに送ることとを含む。
【0009】
[0009]一実装形態では、ユーザ機器間の測距のために構成されたレスポンダUEは、ワイヤレスネットワーク中のエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、少なくとも1つのメモリと、ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージを第1のイニシエータUEから受信すること、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、と、第2の測距セッションを開始するために、第2の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信すること、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第2の測距信号リソースを備える、と、第1の測距信号リソースおよび第2の測距リソースに基づいて第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定することと、第1の測距前要求メッセージに確認応答する第1の測距前応答メッセージを第1のイニシエータUEに送ることと、第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの衝突を示す第2の測距前応答メッセージを第2のイニシエータUEに送ることとを行うように構成される。
【0010】
[0010]一実装形態では、ユーザ機器間の測距のために構成されたレスポンダUE、このレスポンダUEは、第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージを第1のイニシエータUEから受信するための手段、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、と、第2の測距セッションを開始するために、第2の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信するための手段、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第2の測距信号リソースを備える、と、第1の測距信号リソースおよび第2の測距リソースに基づいて第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定するための手段と、第1の測距前要求メッセージに確認応答する第1の測距前応答メッセージを第1のイニシエータUEに送るための手段と、第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの衝突を示す第2の測距前応答メッセージを第2のイニシエータUEに送る手段とを含む。
【0011】
[0011]一実装形態では、記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体、このプログラムコードは、ユーザ機器間の測距のためにレスポンダUE中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードは、第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージを第1のイニシエータUEから受信すること、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、と、第2の測距セッションを開始するために、第2の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信すること、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第2の測距信号リソースを備える、と、第1の測距信号リソースおよび第2の測距リソースに基づいて第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定することと、第1の測距前要求メッセージに確認応答する第1の測距前応答メッセージを第1のイニシエータUEに送ることと、第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの衝突を示す第2の測距前応答メッセージを第2のイニシエータUEに送ることとを行うための命令を備える。
【0012】
[0012]一実装形態では、イニシエータユーザ機器(UE)によって実施されるUE間の測距の方法は、第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信すること、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、と、第1の測距信号のための第1の測距信号リソースと第2のイニシエータUEに対する第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの間の衝突を示す第1の測距前応答メッセージをレスポンダUEから受信することとを含む。
【0013】
[0013]一実装形態では、ユーザ機器(UE)間の測距のために構成されたイニシエータUE、このイニシエータUEは、ワイヤレスネットワーク中のエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、少なくとも1つのメモリと、ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信すること、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、と、第1の測距信号のための第1の測距信号リソースと第2のイニシエータUEに対する第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの間の衝突を示す第1の測距前応答メッセージをレスポンダUEから受信することとを行うように構成される。
【0014】
[0014]一実装形態では、ユーザ機器(UE)間の測距のために構成されたイニシエータUE、このイニシエータUEは、第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信するための手段、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、と、第1の測距信号のための第1の測距信号リソースと第2のイニシエータUEに対する第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの間の衝突を示す第1の測距前応答メッセージをレスポンダUEから受信するための手段とを含む。
【0015】
[0015]一実装形態では、記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体、このプログラムコードは、ユーザ機器(UE)間の測距のためにイニシエータUE中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードは、第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信すること、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、と、第1の測距信号のための第1の測距信号リソースと第2のイニシエータUEに対する第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの間の衝突を示す第1の測距前応答メッセージをレスポンダUEから受信することとを行うための命令を備える。
【0016】
[0016]以下の図を参照しながら非限定的で非網羅的な態様が説明され、ここにおいて、別段に規定されていない限り、様々な図全体にわたって、同様の参照番号は同様の部分を指す。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】[0017]複数の測距セッションおよび/または測位をサポートするための測距シグナリングを含む、分散通信を示すワイヤレス通信システムを示す図。
図2】[0018]測距または測位セッションのために開始UEと3つのレスポンダUEとによって送られ受信され得る様々なメッセージのタイミングおよび周波数を示すシグナリング図式。
図3】[0019]レスポンダによってブロードキャストされるべきPRS信号が衝突する測距セッションの2つの別個のセットを示す図式。
図4】[0020]PRSブロードキャスト時間と利用可能ブロードキャスト時間とにおける衝突の決定を示す図式。
図5】[0021]測距セッションが再スケジュールされる、衝突しているPRSブロードキャスト時間をもつ別個の測距セッションのためのシグナリングフロー。
図6】[0022]測距セッションを再スケジュールしない、衝突しているPRSブロードキャスト時間をもつ別個の測距セッションのためのシグナリングフロー。
図7】[0023]UEのいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図。
図8】[0024]レスポンダUEによって実装されるUE間の測距の方法を示すフローチャート。
図9】[0025]イニシエータUEによって実装されるUE間の測距の方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[0026]分散手法は、車両、路側ユニット(RSU)、および歩行者の測距および測位のために使用され得、通信を協調させ、中継するための集中型基地局の必要を回避し得る。そのような通信は、たとえば、自動運転および車両安全適用例のために使用され得る。分散手法において使用される通信は、たとえば、車両間で、あるいは車両とRSUまたは歩行者との間で、直接行われ得る。これらの通信は、車両が自動運転のために必要な情報をそれを用いて提供し得るメッセージと情報要素(IE)とを含み得る。
【0019】
[0027]たとえば、自律車両の安全な動作のために、他の車両に対する相対ロケーションまたはレンジが決定される必要がある。車両間の相対位置を導出するために様々な手法が使用され得る。たとえば、車両の相対位置は、測距シグナリングを使用して導出され得る。測距信号は、物理測距信号、測位測距信号、測位基準信号、または物理参照信号と呼ばれることがあり、本明細書ではまとめてPRS信号と呼ばれることがある。PRS信号は、たとえば、V-UEと呼ばれることがある車両中のユーザ機器(UE)によってブロードキャストされ、専用ショートレンジ通信(DSRC)、セルラー車両対あらゆるモノ(C-V2X)通信、さらには5G新無線(NR)通信など、直接通信システムを使用して、他のV-UEおよび/またはインフラストラクチャ、たとえば、RSU、または歩行者によって保持されるUEによって受信され得る。PRS信号は、たとえば、一方向測距、ラウンドトリップ時間(RTT)測位動作、あるいは到着時間(TOA)、到着時間差(TDOA)または観測到着時間差(OTDOA)などの他の標準的な測位動作を使用してブロードキャスト車両までのレンジを決定するために使用される。
【0020】
[0028]分散システムでは、個々のUEは、近くにある他のUEに関して、他のUEに直接送信されたメッセージおよび測位信号を使用して測距することが可能である。RTTベース測距セッションでは、たとえば、複数のメッセージおよび信号が各UEによって送信および受信される。たとえば、測距セッションを要求し、受け付けるための、測距前信号メッセージ(PRS前(pre-PRS)メッセージ)の初期セットが送信および受信され、その後に、測定のための測距信号(PRS信号)をブロードキャストすることが続き、その後に、測定ペイロードを交換する測距後(post-ranging)信号メッセージ(PRS後(post-PRS)メッセージ)のセットが続く。RTTベース測距および測位では、たとえば、送信および受信されたPRS信号の到着時間(TOA)および出発時間(TOD)の測定値が、PRS後メッセージ中で提供され、UE間のレンジを決定するために各UEペアによって使用され得る。PRS前メッセージとPRS後メッセージとは、信頼性を保証するために認可スペクトル上で送られ得るが、PRS信号は、(たとえば、たとえば、UNI-IIIスペクトル中の、より大きい利用可能な帯域幅を享受するために)無認可スペクトル上でブロードキャストされ得る。
【0021】
[0029]分散機構は最小オーバーヘッドを確実にするが、複数の近くのUEが、互いに独立して別個の測距セッションを開始し得る。したがって、複数の協調されていない測距セッションが、別個のUEによって自律的に開始され得る。たとえば、測距セッションを制御するためのオーバーヘッド通信なしに、複数のUEが、レスポンダUEの同じセットにそれら自体のPRS前信号を別個にブロードキャストし、これは、同じレスポンダUEを含み、同時に行われる、独立した測距セッションを生じ得る。たとえば、複数のV-UEは、RSUの同じセットとともに別個の測距セッションを開始し得る。その上、近くの歩行者によって保持されるUEは、同様にRSUの同じセットとともに測距セッションを開始し得る。したがって、複数の別個の測距セッションは、同じレスポンダUEのうちの1つまたは複数とともに同時に開始され得る。例として、別個の測距セッションは、たとえば、イニシエータUEが互いにカバレージ外にあり、したがって、測距セッション中に他のイニシエータUEを含まず、および/または他のイニシエータUEから開始PRS前メッセージを受信しないので、イニシエータUEによって開始され得る。別個の測距セッションは、レスポンダUEを、それらの位置を知っていて、イニシエータUEの測位のために使用され得るUE(たとえば、アンカーUE)に限定することなどの他の理由で、別個のイニシエータUEによって開始され得る。
【0022】
[0030]複数の同時測距セッションに含まれるレスポンダUEは、別個の測距セッションにおいて衝突するメッセージまたは信号を有することがある。たとえば、レスポンダUEは、PRS信号がレスポンダUEによって同じチャネル、たとえば、CH171上でほぼ同時にブロードキャストされることを要求する複数のイニシエータUEからのPRS前メッセージを受信し得、したがって、PRS信号は衝突する。レスポンダUEは、各測距セッション中にPRS信号をブロードキャストするための時間が近い場合、両方のイニシエータUEにPRSをブロードキャストするために同じチャネルを使用することが可能でないことがある。
【0023】
[0031]したがって、一実装形態では、本明細書で論じられるように、測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む複数の測距前要求メッセージを受信するレスポンダUEは、別個の測距セッション中の測距セッション間に衝突が存在するかどうかを決定し得る。衝突は、測距信号をブロードキャストするための時間が互いの所定の時間量以内であり、同じ周波数が測距信号をブロードキャストするために使用されるべき場合に検出され得る。レスポンダUEは、イニシエータUEのうちの少なくとも1つに、測距信号の衝突があるというインジケーションを送り得る。たとえば、レスポンダUEは、第1のイニシエータUEの確認応答を送り得、他のイニシエータUEに衝突のインジケーションを送り得る。いくつかの実装形態では、レスポンダUEは、追加の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定し得、この利用可能時間を衝突のインジケーションとともに提供し得る。いくつかの実装形態では、衝突のインジケーションを受信するイニシエータUEは、測距セッションを続け得、レスポンダUEは、可能な場合、すなわち、衝突が発生しない場合、測距信号をブロードキャストし得る。別の実装形態では、衝突のインジケーションを受信するイニシエータUEは、レスポンダUEが測距信号をブロードキャストするために異なる時間で別の測距前要求を送り得る。したがって、複数の測距セッションは、重複するレスポンダUEによる信号送信の衝突の低減された尤度とともに進み、それにより、UEの成功した測距および測位の確率が増加し得る。
【0024】
[0032]図1は、本明細書で説明される、複数の測距セッションおよび/または測位をサポートするための測距シグナリングを含む、分散通信を示すワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100は、第2の車両として示されている別のV-UE104とワイヤレス通信している第1のワイヤレスデバイスをもつ第1の車両102、たとえば、V-UE102を示す。V-UE102とV-UE104とは、限定はされないが、オンボードユニット(OBU)、車両またはそれのサブシステム、あるいは様々な他の通信デバイスを備え得る。V-UE102および104は、それらの関連する車両に代わって機能し、通信を提供し、したがって、本明細書では、単に、車両102および104またはUE102および104と時々呼ばれることがある。第1のUE102と第2のUE104とは、たとえば、図示されていない他の車両とともに道路上を進む2つの車両であり得る。
【0025】
[0033]ワイヤレス通信システム100は、たとえば、情報がワイヤレス通信ネットワーク内の車両と他のエンティティとの間で受け渡される車両対あらゆるモノ(V2X)通信規格を使用し得る。V2Xサービスは、たとえば、車両対車両(V2V)、車両対歩行者(V2P)、車両対インフラストラクチャ(V2I)、および車両対ネットワーク(V2N)のためのサービスを含む。V2X規格は、車線変更、速度変更、追い越し速度など、重要な決定で運転者を助け、本明細書で論じられるように、駐車するのを支援するために使用され得る、先進運転者支援システム(ADAS)など、自律または半自律運転システムを開発することを目的とする。低レイテンシ通信は、V2Xにおいて使用され、したがって、たとえば、一方向測距、RTT、TDOAなど、測距信号を使用した精密な相対測位に好適である。
【0026】
[0034]概して、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))TS23.285において定義されているように、V2Xサービスのための2つの動作モードがある。一方の動作モードは、V2Xエンティティ間の直接ワイヤレス通信を使用し、これは、サイドリンク通信と時々呼ばれることがある。他方の動作モードは、エンティティ間のネットワークベースのワイヤレス通信を使用する。2つの動作モードは組み合わせられ得るか、または、所望される場合、他の動作モードが使用され得る。
【0027】
[0035]ワイヤレス通信システム100は、UE102とUE104との間で直接または間接ワイヤレス通信を使用して動作し得る。たとえば、ワイヤレス通信は、たとえば、3GPP TS23.303において定義されている近接ベースサービス(ProSe)方向通信(PC5)基準点を介したものであり得、5.9GHzのITS帯域上でのIEEE1609、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)、高度道路交通システム(ITS)、およびIEEE802.11pの下でのワイヤレス通信またはエンティティの間での直接の他のワイヤレス接続を使用し得る。したがって、図示のように、UE102とUE104とは、車両対車両(V2V)通信リンク103とともに使用して直接通信し得る。UE102およびUE104は、同様に、それぞれ、車両対インフラストラクチャ(V2I)通信リンク107および109を介して路側ユニット(RSU)110と直接通信し得る。RSU110は、ワイヤード接続111によって示されている、ネットワークへのバックホール接続を含み得るが、基地局へのワイヤレスUuインターフェースを介し得る。RSU110は、たとえば、V2Xアプリケーションをサポートし得、V2Xアプリケーションをサポートする他のエンティティとメッセージを交換することができる、固定インフラストラクチャエンティティであり得る。RSUは、V2Xアプリケーション論理を、eNB、ng-eNB、またはeLTE(登録商標)(eNBタイプRSUと呼ばれる)またはgNBなど、RANにおける基地局、あるいはUE(UEタイプRSUと呼ばれる)の機能と組み合わせ得る、論理エンティティであり得る。RSU110は、UE102、104、または他のUEとの測距のために使用され得、RSU110の位置が精密に知られ得るので、RSU110は、UE102、104または他のUEの位置がそれを用いて決定され得る、アンカーUEとして使用され得る。RSU110は、本明細書ではUE110と時々呼ばれることがある。UE102、104およびUE110は、直接通信リンクを使用して、追加の車両、RSUなど、追加のエンティティと、または歩行者114によって保持されるUE112と通信し得る。たとえば、UE102は、V2V通信リンク113を介してUE112と通信し得、UE104は、V2V通信リンク115を介してUE112と通信し得、UE110は、V2I通信リンク117を介してUE112と通信し得る。
【0028】
[0036]V2Xワイヤレス通信システム100における1つまたは複数のエンティティとの直接通信中に、各エンティティは、V2Xエンティティのための識別子などのV2X情報、ならびに共通認識メッセージ(CAM:Common Awareness Message)および分散通知メッセージ(DENM:Decentralized Notification Message)または基本安全メッセージ(BSM:Basic Safety Message)などのメッセージ中で他の情報を提供し得、これは、たとえば、ADASまたは安全使用事例のために使用され得る。
【0029】
[0037]他の実装形態では、UE102およびUE104は、たとえば、それぞれ、V2I通信リンク107および109を介したRSU110を通して、または、たとえば、セルラー車両対あらゆるモノ(CV2X)を使用して、他のネットワークインフラストラクチャ(図示せず)を通して、互いと間接的に通信し得る。たとえば、車両は、LTEワイヤレスアクセスおよび/もしくは発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスにおける発展型ノードB(eNB)または次世代発展型ノードB(ng-eNB)、あるいは第5世代(5G)ワイヤレスアクセスにおけるNRノードB(gNB)など、無線アクセスネットワーク(RAN)における基地局を介して通信し得る。
【0030】
[0038]UE102および104は、UE102とUE104との間のレンジまたは相対位置がそれを用いて決定され得る、リンク103、107、109、113または115上でPRS前メッセージを送ることと、PRSをブロードキャストすることと、PRS後メッセージを送ることとを含む、測距/測位セッションを開始および実施し得る。UE102および104によってブロードキャストされたPRSは、たとえば、DSRCまたはC-V2Xについて定義されている、測距に好適な信号であり得る。PRSは、認可スペクトルまたは無認可スペクトル上でブロードキャストされ得る。たとえば、いくつかの実装形態では、PRSは、1つまたは複数の無認可国内情報インフラストラクチャ(UNII)無線帯域上でブロードキャストされ得、これは、たとえば、UNII-1無線帯域、UNII-2A無線帯域、UNII-2B無線帯域、またはUNII-3無線帯域のうちの1つまたは複数を含む。無認可スペクトル上でブロードキャストするとき、リッスンビフォアトランスミット(LBT)プロトコルが採用され得る。
【0031】
[0039]UE102および104がV2Vリンク103においてPRSをブロードキャストする場合、UE102とUE104との間のレンジまたは相対位置は、直接決定され得る。UE102および104が、V2Iリンク107および109において、またはリンク113および115を介して、PRSをブロードキャストする場合、UE102とUE110またはUE112との間の、およびUE104とUE110またはUE112との間の、レンジまたは相対位置は、直接決定され得る。
【0032】
[0040]UE102とUE104とUE110とUE112との間の直接ワイヤレス通信は、いかなるネットワークインフラストラクチャをも必要とせず、低レイテンシ通信を可能にし、これは、精密な測距または測位のために有利である。したがって、そのような直接ワイヤレス通信は、短い距離にわたる、たとえば、近くの車両またはインフラストラクチャとの、測距のために望ましいことがある。
【0033】
[0041]UE、たとえば、図1に示されているV-UE102、V-UE104、RSU110、およびUE112のいずれかは、RTTベース測距など、測距および/または測位動作を実施するように構成され得る。
【0034】
[0042]図2は、例として、測距または測位セッションのためにイニシエータUE(UEX)と3つのレスポンダUE(UEA、UEB、およびUEC)とによって送られ受信され得る様々なメッセージのタイミングおよび周波数を示すシグナリング図式200を示す。たとえば、図2は、能力メッセージ201と、測距セッションを要求し受け付けるためのPRS前メッセージ204、測定のためのPRS信号206、および測定ペイロードを交換するためのPRS後メッセージ208を含むいくつかのメッセージがイニシエータUEとレスポンダUEとの間でその間に送られるRTTベースの測距セッション202とを示している。PRS前204と、PRS206と、PRS後208との各セットは、単一のユニットまたはPRSサイクルと見なされ得る。各PRSサイクルは、PRS前メッセージ204と、PRS信号206と、PRS後メッセージ208とを含み、したがって、本明細書では測距セッション202と呼ばれることがある。測距セッション(PRSサイクル)は、期間T_rで周期的であり得、能力メッセージは、期間T_cで周期的であり得、ここで、T_r_>T_cである。図2では、イニシエータUEXからのシグナリングは、「X」と標示された白いボックスで示され、第1のレスポンダUEAからのシグナリングは、「A」と標示されたグレーボックスで示され、第2のレスポンダUEBからのシグナリングは、「B」で標示された網掛けボックスで示され、第3のレスポンダUECからのシグナリングは、「C」で標示された黒いボックスで示されている。イニシエータUEXからのシグナリングは、PRS前メッセージ204と、PRS信号206と、PRS後メッセージ208との各々における第1のボックスであり、その後にレスポンダUE(UEA、UEB、およびUEC)が続く。
【0035】
[0043]図示のように、イニシエータUEとレスポンダUEとを含むUEは、能力メッセージ201をブロードキャストし得る。能力メッセージは、測距セッションの一部でないが、選択されたUEとの測距セッションを開始するためにイニシエータUEによって使用され得る情報を含み得る。たとえば、能力メッセージは、ITSスペクトル上にあり得、UE ID、UEの測距能力、UEが使用するように構成されたチャネル、MIMO(多入力多出力)能力などを含み得る。能力メッセージは、さらに、UEが、それの位置を決定する必要があるかどうかまたはそれの位置が知られているかどうか、およびそれが他のUEを測位するためのアンカーUEとして働き得るかどうかを示し得る。図2は、能力メッセージ201を測距セッション202中のメッセージと同じ順序を有するものとして示しているが、この順序は、実際は異なってよいことを理解されたい。
【0036】
[0044]PRS前メッセージ204(たとえば、測距前メッセージ)は、測距セッションを要求し、それに確認応答するためにUEによって使用される。図示のように、PRS前メッセージ204は、信頼性を保証するために認可スペクトル上で送信され得る。PRS前メッセージ204は、たとえば、無線リソース制御(RRC)接続を用いてブロードキャストまたはユニキャストされ得る。イニシエータUEXは、イニシエータUEとレスポンダUEとの間で測距セッションを開始し、(Xと標示された白いボックスで示されている)測距セッションの情報を提供するために、初期PRS前メッセージ204(PrePRSRequest)をブロードキャストする。たとえば、イニシエータUEからのPRS前メッセージ204は、参加UEのID、すなわち、イニシエータおよびレスポンダIDを含み得る。PRS前要求メッセージは、測距セッションID、イニシエータUEXとレスポンダUEとによってブロードキャストされるPRSのチャネル、PRSブロードキャスト時間、最大リッスンビフォアトランスミット(LBT)時間などを含み得る。たとえば、イニシエータUEXからのPRS前要求メッセージは、イニシエータUEによって使用されることになるPRS ID、およびいくつかの実装形態では、レスポンダUEによって使用されるべきPRS IDを含み得る。PRS IDが(たとえば、測距セッション202中の複数のユニットのための)複数のPRS交換にわたって固定される場合、イニシエータUEは、現在のPRS交換に関連付けられたID、たとえば、セッションIDを含み得る。イニシエータUEは、PRS信号206がいつ送信されるかを決定し得、これは、たとえば、イニシエータUEにおいて上位レイヤから構成され得る。イニシエータUEは、所望のPRS送信時間の近くのタイムスロット番号を送ることによってPRSのタイミングを示し得る。いくつかの実装形態では、タイムスロットは、ローカルクロック誤差に左右されることがある。イニシエータUEは、レスポンダUEによって送られるべきPRSのタイミング、ならびにPRSをブロードキャストするための最大LBT時間または他の最大所定遅延をさらに提供し得る。イニシエータUEは、イニシエータUEとレスポンダUEとによってPRS信号206をブロードキャストするために使用される周波数をさらに示し得る。たとえば、PRSの周波数は、総帯域幅の利用可能なセットから選択され得るか、あるいはPRSの周波数は、干渉を感知し、平均干渉基準信号受信電力(RSRP)がしきい値よりも小さい1つまたは複数のチャネルを選定することによって選択され得る。イニシエータUEは、それが測距セッション202中に実行するPRSサイクルの数を示し得る。PRSサイクルの数は、上位レイヤから構成され得る。たとえば、各PRSサイクルのためのPRS前メッセージは、要求される総PRSサイクルに対する現在のPRSサイクルを示し得、ここで、現在のサイクルの番号は、各サイクルの完了後に増分する。
【0037】
[0045]イニシエータUEからの初期PRS前要求メッセージは、初期PRS前メッセージ中で識別されるレスポンダUEによって受信され、復号される。レスポンダUEは、応答して、測距セッションの情報をさらに提供し得る、PRS前要求メッセージに確認応答し得る(それぞれA、B、Cで標示されたグレー、網掛け、および黒いボックスで示されている)PRS前メッセージ204を送り得る。各レスポンダUEは、それが使用するPRS IDを示し得るか、または初期PRS前メッセージ中に示されたPRS IDをそれが使用することを示し得る。PRS IDが複数のPRS交換(たとえば、測距セッション202中の複数のPRSサイクル)にわたって固定される場合、レスポンダUEは、イニシエータUEから初期PRS前メッセージ中で受信された現在のPRS交換に関連付けられたID、たとえば、セッションIDを含み得る。レスポンダUEは、PRS前メッセージ204をブロードキャストし得、このメッセージは、イニシエータUE(および他のレスポンダUE)によって受信され得る。いくつかの実装形態では、各レスポンダUEは、イニシエータUEへのRRC接続を用いたユニキャストを使用してPRS前メッセージ204を送信し得る。
【0038】
[0046]PRS信号206は、参加UEによって交換される。イニシエータUEとレスポンダUEとは、PRS信号の予想されるタイミングおよび周波数を知り、PRS信号206をブロードキャストするために使用されるPRS ID(および交換されるものとともに使用される何らかのセッションID)を知る。PRS信号206は、たとえば、4位相シフトキーイング(QPSK)変調擬似雑音(PN)シーケンスであり得、測距セッションIDを含み得る。PRS信号206は、LBT制約を受け得る無認可スペクトル上でブロードキャストされ得る。いくつかの実装形態では、無認可スペクトルを使用するとき、イニシエータUEXは、レスポンダUEがLBTを実施することが不要であり得るように、レスポンダUE UEA、UEB、およびUECのために送信を予約し得る。たとえば、イニシエータUEXは、初期PRS前メッセージ204中で示された決定された時間にそれのPRS信号206(Xで標示された白いボックス)をブロードキャストする。いくつかの実装形態では、イニシエータUEは、PRS信号が無認可スペクトル中に展開されたとき、LBT制約により、決定された時間+ランダム待ち時間にそれのPRS信号をブロードキャストする。いくつかの実装形態では、LBTは、固定ウィンドウクリアチャネルアセスメント(CCA)をもつカテゴリー2LBT、または変動ウィンドウCCAをもつカテゴリー4LBTであり得る。イニシエータUEは、PRS IDに対応するPRS信号を使用し、それの初期PRS前メッセージ204中で示された周波数リソースを使用する。イニシエータUEは、PRS信号がブロードキャストされた時間インスタンスを記憶し、レスポンダUEは、PRS信号が受信された時間インスタンスを記憶する。いくつかの実装形態では、時間インスタンスは、ローカルクロック誤差に左右されることがある。
【0039】
[0047]イニシエータUEと同様に、各レスポンダUEは、イニシエータUEによって初期PRS前メッセージ204中で割り当てられた時間および周波数において(それぞれA、B、Cで標示されたグレー、網掛け、および黒いボックスで示されている)それのPRS信号206をブロードキャストする。いくつかの実装形態では、各レスポンダUEは、PRS信号が無認可スペクトル中に展開されたとき、LBT制約により、決定された時間+ランダム待ち時間にそれのPRS信号をブロードキャストし得る。いくつかの実装形態では、LBTは、固定ウィンドウCCAをもつカテゴリー2LBT、または変動ウィンドウCCAをもつカテゴリー4LBTであり得る。各レスポンダUEは、それのPRS前メッセージ204中で示されたPRS IDに対応するPRS信号を使用する。各レスポンダUEは、それのPRS信号がブロードキャストされた時間インスタンスを記憶し、イニシエータUE(および場合によっては他のレスポンダUE)は、各レスポンダUEからのPRS信号が受信された時間インスタンスを記憶する。いくつかの実装形態では、時間インスタンスは、ローカルクロック誤差に左右されることがある。
【0040】
[0048]このようにして、各UEは、それのブロードキャストされたPRS信号の出発時間(ToD)を記録し、他のUEから受信されたPRS信号の到着時間(ToA)を測定する。PRS信号は、たとえば、QPSK変調PNシーケンスなど、DSRCまたはC-V2Xについて定義されている、測距に好適な任意の信号であり得る。PRS信号のToAおよびToD分解能は、周波数帯域幅の増加とともに増加する。いくつかの実装形態では、ブロードキャストおよび受信されたPRS信号の出発角度(AoD)および到着角度(AoA)も測定され得る。無認可スペクトル上のブロードキャスティングは、より広い周波数帯域が利用可能であるので有利である。たとえば、いくつかの実装形態では、PRSは、1つまたは複数のUNII無線帯域上でブロードキャストされ得、これは、たとえば、UNII-1無線帯域、UNII-2A無線帯域、UNII-2B無線帯域、またはUNII-3無線帯域のうちの1つまたは複数を含む。
【0041】
[0049]PRS後メッセージ208は、測定ペイロードを交換するために、各UEによって送られる。図示のように、PRS後メッセージ208は、信頼性を保証するために認可スペクトル上で送信され得る。いくつかの実装形態では、PRS後メッセージ208は、RRC接続を用いてブロードキャストまたはユニキャストされ得る。イニシエータUEXは、(Xで標示された白いボックスとして示されている)それのPRS後メッセージ208を送り、それがPRS信号206をブロードキャストしたとき(ToD)と、レスポンダUEからのPRS信号が受信されたとき(ToA)とを示す。いくつかの実装形態では、ToAは、それのブロードキャストされたPRS信号のToDに対する相対時間として計算され得、相対時間は提供され得る。いくつかの実装形態では、相対時間は、イニシエータUEとレスポンダUEとによって共有される時間スケールの最も近い倍数に近似され得る。いくつかの実装形態では、イニシエータUEは、知られた場合、PRS後メッセージ208中でそれのロケーションのインジケーションを提供し得る。たとえば、イニシエータUEのロケーションは、それのPRS信号のブロードキャスト時間、またはレスポンダUEからのPRS信号の到着時間など、特定の時間におけるロケーションであり得る。PRS後メッセージ208は、それのPRS信号206のAoD、およびレスポンダUEから受信されたPRS信号206のAoA、イニシエータUEの配向、PRS信号206のブロードキャストインジケータ、レスポンダUEからのPRSの受信インジケータ、ならびに、たとえば、マップ情報、UEに対する反射体のロケーションなどを含む他の関係する測定値をさらに含み得る。
【0042】
[0050]イニシエータUEと同様に、各レスポンダUEは、測定ペイロードを提供するために、(それぞれA、B、Cで標示されたグレー、網掛け、および黒いボックスで示されている)それのPRS後信号208を送る。各レスポンダUEは、それがイニシエータUEからPRS信号を受信したかどうかを示し得、それがPRS信号206をブロードキャストしたとき(ToD)と、初期UEからの(および場合によっては他のレスポンダUEからの)PRS信号が受信されたとき(ToA)とを示し得る。いくつかの実装形態では、ToDは、イニシエータUEからのPRS信号のToAに対する相対時間として(および場合によっては他のレスポンダUEからのPRSのToAに対する)計算され得る。いくつかの実装形態では、相対時間は、イニシエータUEとレスポンダUEとによって共有される時間スケールの最も近い倍数に近似され得る。いくつかの実装形態では、レスポンダUEは、知られた場合、PRS後メッセージ208中でそれのロケーションのインジケーションを提供し得る。たとえば、提供されるレスポンダUEのロケーションは、イニシエータUEからのPRS信号の到着時間、またはそれのブロードキャストPRS信号の出発時間など、特定の時間におけるロケーションであり得る。PRS後メッセージ208は、それのPRS信号206のAoD、およびイニシエータUEXから受信された(および場合によっては他のレスポンダUEから受信された)PRS信号206のAoA、イニシエータUEの配向、PRS信号206のブロードキャストインジケータ、レスポンダUEからのPRSの受信インジケータ、ならびに、たとえば、マップ情報、UEに対する反射体のロケーションなどを含む他の関係する測定値をさらに含み得る。
【0043】
[0051]PRS後メッセージを受信した後に、イニシエータUEは、たとえば、カルマンフィルタを使用して、それのレンジ(およびいくつかの実装形態ではそれのロケーション)を計算し得、次いで、上位レイヤによって示されるかまたはイニシエータUEによって自律的に決定された時間にPRS前メッセージの次のサイクルを送信し得る。
【0044】
[0052]最初のPRS前メッセージ204と最後のPRS後メッセージ208との間の時間は、測距セッションの持続時間であり得、たとえば、100ミリ秒であり得る。各ブロードキャストされるPRS信号206の持続時間は、たとえば、47μ秒であり得る。いくつかの実装形態では、複数のPRSサイクル、たとえば、PRS前メッセージ204と、PRS206と、PRS後メッセージ208との複数のインスタンスは、より高い精度を提供するために一緒に使用され得る。
【0045】
[0053]イニシエータUEとレスポンダUEの両方は、ブロードキャストされたPRS信号のToDおよびToAに基づいて、測距セッション中にそれ自体と各他方のUEとの間のレンジを決定し得る。たとえば、(イニシエータUEとレスポンダUEとのどんなペアでもあり得る)UEの任意のペア間のRTTは、たとえば、次のように、(第1のUEからブロードキャストされるPRSについてはi=1であり、第2のUEによってブロードキャストされるPRSについてはi=2である)PRSi信号のToDiおよびToAiに基づいて、ToD1とToA2との間の差-ToA1とToD2との間の差として決定され得る。
【0046】
【数1】
【0047】
[0054]RTT値は、信号のラウンドトリップ時間であり、したがって、UE1とUE2との間のレンジ(距離)は、RTT/2cとして決定され得、ここで、cは光速である。
【0048】
[0055]1つまたは複数のレスポンダUEの位置が知られている場合、イニシエータUEとレスポンダUEとの間のレンジは、他方のUEの位置を決定するために、レスポンダUEのうちの一方の知られている位置とともに使用され得、したがって、測距セッションは測位セッションであり得る。測位のために使用され得る知られている位置をもつレスポンダUEは、本明細書ではアンカーUEと時々呼ばれることがある。アンカーUEの位置は、メッセージングを通して、たとえば、PRS前メッセージ中でまたはPRS後メッセージ中で他のUEに提供され得る。複数のアンカーUEまでのレンジが決定される場合、複数のアンカーUEの位置は、イニシエータUE(または他のレスポンダUE)の位置を決定するためにマルチラテレーションで使用され得る。
【0049】
[0056]角度測定値、たとえば、AoDおよびAoAは、たとえば、測位の支援のために使用され得る。例として、2つのUE間のレンジと、測定されたAoAとに基づいて、2つのUEの相対位置が決定され得る。UEの相対位置が決定されると、(たとえば、PRS前メッセージ204またはPRS後メッセージ208中で提供され得る)UEのうちの一方の実際の位置が知られている場合、他方のUEの実際の位置が決定され得る。2つのUEの位置が第3のUEによって知られている場合、第3のUEと、他の2つのUEの各々との間のレンジは、第3のUEについての2つの可能な位置をもたらすことになり、これは、AoD/AoA情報に基づいて分解され得る。AoDは、たとえば、AoAの分解能が不十分であるかまたは正しくない場合、有用であり得る。AoDは、たとえば、(たとえば、磁力計によって決定された)UEの知られている配向と、UEに対する(たとえば、ビームフォーミングのために使用される、UEのアンテナアレイに対する)送信された信号の方向とに基づいて、測定され得る。AoAは、アンテナアレイの異なるアンテナ要素における受信された信号の位相差と、たとえば磁力計によって決定されたUEの知られている配向とに基づいて測定され得る)。さらに、測位を支援するために、たとえば、道路など、車両にとってアクセス可能な位置に基づいて車両の可能な位置を制約することによる、地理的制約が使用され得る。
【0050】
[0057]上記で論じられたように、測距の分散機構により、複数のUEは、ほぼ同時に同じレスポンダUEのうちの少なくともいくつかを含む、独立した測距セッションを開始し得ることが可能である。たとえば、2つの開始UEは、レスポンダUEの同じセットにそれら自体のPRS前信号を別個にブロードキャストし、これは、同じレスポンダUEを含み、同時に行われる、2つの独立した測距セッションを生じ得る。例として、イニシエータUEXは、測距セッションID182およびPRSチャネル171を用いてレスポンダUEAに測距前要求メッセージを送り得、第2のイニシエータUEYは、測距セッションID183およびPRSチャネル171を用いて同じレスポンダUEAに別個の測距前要求メッセージを送り得る。レスポンダUEAは、したがって、測距セッションID182と測距セッションID183の両方に含まれるが、PRSブロードキャスト時間が近い場合、イニシエータUEXとイニシエータUEYのための両方の測距セッションにおいてPRSをブロードキャストするためにチャネル171を使用することが可能でないことがある。
【0051】
[0058]図3は、例として、レスポンダUEAのPRS信号306および316が衝突し得る測距セッション302および312の2つの別個のセットを示す図式を示す。PRS前メッセージ304と、PRSシグナリング306と、PRS後メッセージ308とを含む第1の測距セッション302は、第1のイニシエータUEXとレスポンダUEAとの間である。イニシエータUEXからのシグナリングは、「X」と標示された白いボックスで示され、レスポンダUEAからのシグナリングは、「A」で標示されたグレーボックスで示されている。測距セッション302および312は複数のレスポンダUEを含み得るが、レスポンダUEAのみが示されていることを理解されたい。第2のPRS前メッセージ314と、第2のPRSシグナリング316と、第2のPRS後メッセージ318とを含む第2の測距セッション312は、第2のイニシエータUEYと、同じレスポンダUEAとの間である。測距セッション312中のイニシエータUEYからのシグナリングは、「Y」と標示された濃いグレーボックスで示され、レスポンダUEAからのシグナリングは、「A」で標示された淡いグレーボックスで示されている。
【0052】
[0059]第1のイニシエータUEXは、上記で論じられたように、測距セッションID、レスポンダUEAによってブロードキャストされるPRSのためのチャネル、レスポンダUEAによってブロードキャストされるPRSのための時間、およびブロードキャストされるPRSのために許容される最大LBTまたは他の遅延時間を特に含み得る、PRS前メッセージ304をレスポンダUEAに送り得る。第2のイニシエータUEYは、第1のイニシエータUEXによって送られたPRS前メッセージ304のすぐ後に、レスポンダUEAに第2のPRS前メッセージ314を送り得る。第2のPRS前メッセージ314は、第1のPRS前メッセージ304と同様に、測距セッションID、レスポンダUEAによってブロードキャストされるPRSのためのチャネル、レスポンダUEAによってブロードキャストされるPRSのための時間、およびブロードキャストされるPRSのために許容される最大LBTまたは他の遅延時間を特に含み得る。第2のPRS前メッセージ314は、第1の測距セッション302中の(Aと標示された淡いグレーボックスをもつ)レスポンダUEAからのPRS信号306と、第2の測距セッション312中の(Aと標示された淡いグレーボックスをもつ)レスポンダUEAからのPRS信号316との間のライン320によって示されるように、第1のPRS前メッセージ304において提供されるようにレスポンダUEAによってブロードキャストされるPRSのために同じチャネルおよび時間を含み得る。
【0053】
[0060]したがって、図3に見られるように、第1の測距セッション302中の第1のPRS信号306のためのレスポンダUEAのブロードキャスト時間と、第2の測距セッション312中の第2のPRS信号316のためのブロードキャスト時間は、ライン320によって示されるように、同じまたはほぼ同じであり得る。レスポンダUEAは、たとえば、測距セッション302および312の測距セッションIDが異なり、異なるPRSシーケンスIDを生じるので、これら2つの測距セッションの両方に別個のPRSを同時にブロードキャストすることができない。したがって、第1のPRS306と第2のPRS316が同じ周波数チャネルおよび同じブロードキャスト時間を割り当てられるので、レスポンダUEAは、両方の測距セッションのために割り当てられた時間にPRS信号をブロードキャストすることが可能でなくなる。
【0054】
[0061]したがって、一実装形態では、レスポンダUEAが、複数の測距セッション中に割り当てられたPRSが衝突すると決定した場合、レスポンダUEAは、衝突があることを示すメッセージ(たとえば、Aと標示されたグレーボックスで示されているPRS前応答メッセージ314)を第2のイニシエータUEYに送り得る。いくつかの実装形態では、レスポンダUEAは、PRSブロードキャストの利用可能時間のインジケーションをさらに提供し得る。第1のイニシエータUEXは第1の測距セッション302を進めることになり、第2のイニシエータUEYは、場合によってはレスポンダUEAなしで、第2の測距セッション312を進め得るか、またはレスポンダUEAの第2のPRSのための新しいブロードキャスト時間で第2の測距セッションを再構築し、レスポンダUEAのための新しいPRSブロードキャスト時間をもつ新しいPRS前要求メッセージをレスポンダUEAに送り得る。
【0055】
[0062]図4は、PRSブロードキャスト時間と利用可能ブロードキャスト時間とにおける衝突についてのレスポンダUEAによる決定を示す図式400である。図4は、タイムラインに沿って、(矢印402で示されている)第1のPRSブロードキャスト時間(Btime)、および関連する予約済みLBT時間404(または他の所定の遅延時間)を、(矢印406によって示されている)第2のPRSブロードキャスト時間(Btime)とともに示している。いくつかの事例では、たとえば、第1のPRSブロードキャスト時間402と予約済みLBT時間404とは、第1のPRS306のために第1のイニシエータUEXによって割り当てられ得、たとえば、図3においてXと標示された白いボックスで示されているPRS前要求メッセージ304において割り当てられ得、第2のPRSブロードキャスト時間406は、第2のPRS316のために第2のイニシエータUEYによって割り当てられ、たとえば、図3に示されているYと標示された濃いグレーボックスで示されているPRS前要求メッセージ314において割り当てられ得る。しかしながら、いくつかの事例では、第2のイニシエータUEYは、第1のPRS306に割り当てられたブロードキャスト時間の前であるブロードキャスト時間を第2のPRS316に割り当て得、その場合、図4に示されている第1のPRSブロードキャスト時間402と予約済みLBT時間404とは、図3に示されている第2のPRS316に対応し得、第2のPRSブロードキャスト時間406は、図3に示されている第1のPRS306に対応し得る。とはいえ、参照しやすいように、(別段に規定されていない限り)本明細書で論じられるとき、図4の第1のPRSブロードキャスト時間402と予約済みLBT時間404とは、図3の第1のPRS306に対応し、図4の第2のPRSブロードキャスト時間406は、図3の第2のPRS316に対応する。
【0056】
[0063]複数の測距セッションのためのPRSブロードキャストの割当て周波数が同じである場合、レスポンダUEAは、第2のPRSブロードキャスト時間406が第1のPRSブロードキャスト時間402から所定の時間量以内である場合に、測距セッションのPRSが衝突すると決定し得る。たとえば、図4は、ブロック408で、衝突を決定するための所定の時間量(本明細書では衝突しきい値と呼ばれることがある)を示している。たとえば、衝突しきい値408は、予約済みLBT時間404(または他の所定の遅延時間)の全持続時間であり得る。予約済みLBT時間が最大LBT時間であるので、第1のPRSは、予約済みLBT時間404の終了の前にブロードキャストされ、したがって、所定の衝突しきい値408は、所望される場合、予約済みLBT時間404よりも小さくなり得る可能性がある。
【0057】
[0064]図4に示されているように、第2のPRSブロードキャスト時間406は、第1のPRSブロードキャスト時間402からの衝突しきい値408以内に入り、したがって、第1のPRSと第2のPRSは衝突すると決定される。したがって、レスポンダUEAは、割り当てられたPRSが別のPRSと衝突することを示すメッセージを第2のイニシエータUEYに送る。たとえば、図3を参照すると、レスポンダUEAは、割り当てられたPRSが別の測距セッション中でPRSと衝突することを示すための否定確認応答(NACK)メッセージを伴う(Aと標示された淡いグレーボックスで示されている)応答PRS前メッセージ314を第2のイニシエータUEYに送り得るが、測距セッションに確認応答する応答PRS前メッセージ304を第1のイニシエータUEXに送り得る。
【0058】
[0065]さらに、レスポンダUEAは、第2のPRSをブロードキャストするための利用可能である時間をさらに決定し得、第2のPRSの利用可能時間のインジケーションを第2のイニシエータUEYに提供し得る。たとえば、図4に示されているように、レスポンダUEAは、(ブロック410で示されている)第1のブロードキャスト時間402の前に、および(ブロック412で示されている)予約済みLBT時間404の後に、第2のPRSのために利用可能な時間を有する。いくつかの実装形態では、(たとえば、ブロック414で示されている)衝突しきい値408と(もしあれば)予約済みLBT時間404の終了との間の時間は、第2のPRSの利用可能時間としてレスポンダUEAによって扱われ得るが、第1のPRSのためのLBTが衝突しきい値408を越えて延在する可能性がある。レスポンダUEAは、第2のPRSをブロードキャストするための利用可能時間を第2のイニシエータUEYに提供し得る。たとえば、レスポンダUEAは、ブロック410および412の初期時間と、ブロック410および412の開始時間および終了時間によるそれらの持続時間とに基づいて利用可能時間を定義し得るか、あるいは第1のブロードキャスト時間402および場合によっては予約済みLBT時間404(または所定の衝突しきい値408)を提供し得、イニシエータUEYは、それからPRSのブロードキャストの利用可能時間を決定することができる。
【0059】
[0066]いくつかの実装形態では、レスポンダUEAは、利用可能時間イニシエータUEYを提供しないことがあり、イニシエータUEYは、第2のPRSブロードキャスト時間406に基づいてレスポンダUEAによってブロードキャストされるべきPRSの利用可能時間を決定し得る。
【0060】
[0067]レスポンダUEAによってPRS衝突のインジケーションを受信した後に、イニシエータUEYによって様々な動作が可能である。たとえば、一実装形態では、イニシエータUEYは、単に、レスポンダUEAおよび他のレスポンダUEとともに第2の測距セッションを続け得る。レスポンダUEAが可能である場合、それは、割り当てられた第2のPRSブロードキャスト時間406において第2のPRSをブロードキャストする(たとえば、第1のPRSが第2のPRSブロードキャスト時間406の前にブロードキャストされるので、第1のPRSブロードキャスト時間402との衝突は実際はない)。さらに、第1のPRSが、第2のPRSブロードキャスト時間406の後までブロードキャストされ得ないが、第2のPRSブロードキャスト時間の予約済みLBT時間の前にブロードキャストされる場合、レスポンダUEAは、第2のPRSを依然としてブロードキャストし得る。たとえば、多くのレスポンダUEがあり、イニシエータUEYがレスポンダUEAからのPRS信号の存在を必要としない場合、レスポンダUEAがそれのPRSをブロードキャストしないことがある場合でも、イニシエータUEYが第2の測距セッションを進めることが有利であり得る。
【0061】
[0068]別の実装形態では、イニシエータUEYがレスポンダUEAからブロードキャストの利用可能時間を受信した場合、イニシエータUEYは、たとえば、利用可能ブロードキャスト時間以内に入るレスポンダUEAのための異なる第2のPRSブロードキャスト時間を使用して、PRS衝突を回避するように第2の測距セッションを再構築し得る。たとえば、イニシエータUEYは、すべてのレスポンダUEに新しい第2の測距セッションのための新しいPRS前要求メッセージを送り得る。新しいPRS前要求メッセージは、第2の測距セッションのための元のPRS前要求メッセージにおいて使用されるのと同じパラメータを含み得るが、新しい測距セッションIDと、レスポンダUEAのための異なる第2のPRSブロードキャスト時間とを含み得る(たとえば、他のレスポンダUEのPRSブロードキャスト時間は変更されないことがある)。
【0062】
[0069]別の実装形態では、レスポンダUEAは、ブロードキャストの利用可能時間を送らないことがあり、イニシエータUEYは、レスポンダUEAからの支援なしに、レスポンダUEAによってブロードキャストされるPRSのための利用可能時間を決定し得る。たとえば、イニシエータUEYがレスポンダUEAからPRS衝突のインジケーションを受信すると、イニシエータUEYは、初期の第2のPRSブロードキャスト時間406と、第2のPRSブロードキャスト時間406の周りのバッファ時間414とに基づいて、レスポンダUEAによってブロードキャストされるPRSのための利用可能時間を推定し得る。たとえば、バッファ時間414は、レスポンダUEAが第2のPRSをブロードキャストすることが可能でないとイニシエータUEYが仮定し、したがって、バッファ時間414の外部の時間がレスポンダUEAの利用可能ブロードキャスト時間であるとイニシエータUEYが仮定し得る、第2のPRSブロードキャスト時間406の前および後の所定の時間量であり得る。たとえば、バッファ時間414の持続時間は、第2のPRSブロードキャスト時間406の後の、および第2のPRSブロードキャスト時間406の前の、予約済みLBT時間および/または衝突しきい値に基づき得る。たとえば、第2のイニシエータUEYは、(図3に示されている)割り当てられた第2のPRS316が、他の衝突しているPRSの後にあるのか前にあるのかを知らないことがあり、したがって、第2のPRSブロードキャスト時間406の前と後の両方のバッファ時間が使用される。
【0063】
[0070]イニシエータUEYがレスポンダUEAの利用可能ブロードキャスト時間を決定すると、イニシエータUEYは、たとえば、利用可能ブロードキャスト時間以内に入るレスポンダUEAのための異なる第2のPRSブロードキャスト時間を使用して、PRS衝突を回避するように第2の測距セッションを再構築し得る。たとえば、イニシエータUEYは、すべてのレスポンダUEに新しい第2の測距セッションのための新しいPRS前要求メッセージを送り得る。新しいPRS前要求メッセージは、第2の測距セッションのための元のPRS前要求メッセージにおいて使用されるのと同じパラメータを含み得るが、新しい測距セッションIDと、レスポンダUEAのための異なる第2のPRSブロードキャスト時間とを含み得る(たとえば、他のレスポンダUEのPRSブロードキャスト時間は変更されないことがある)。
【0064】
[0071]図5は、第1のイニシエータUEX502と第2のイニシエータUEY504とによって開始され、レスポンダUEAおよび衝突しているPRSブロードキャスト時間を含む別個の測距セッションのためのシグナリングフロー500の一例を示し、ここで、第2のイニシエータUEY504は、本明細書で論じられるように、第2の測距セッションを再スケジュールする。イニシエータUEX502と、イニシエータUEY504と、レスポンダUEA506とは、図1に記載されている、車両ベースのUE(V-UE)102および104、RSU110またはUE112のうちの1つまたは複数であり得る。図5は、ただ1つのレスポンダUE、たとえば、UEA506を伴う複数の測距手順のためのシグナリングを示しているが、追加のレスポンダUEが存在し得、これは、図5に示されているものと同様の追加の通信を伴うであろうと理解されたい。図示のように、図5のUE502、504、および506間の通信は、エンティティ間の直接通信であり得、エンティティ間でメッセージをフォワーディングするための、基地局などのインフラストラクチャデバイスを伴わないことがある。
【0065】
[0072]段階1Aにおいて、第1のイニシエータUEX502は、レスポンダUEA506との測距セッションを要求するためのPRS前メッセージ(測距前メッセージ)を送る。PRS前メッセージは、認可スペクトルを介して送信され得る。PRS前メッセージは、セッションID、ならびに周波数チャネル、およびPRSブロードキャスト時間および予約済みLBT時間(または他の遅延時間)を含むタイミングインスタンス、およびPRS識別子(ID)を含むPRSリソースなど、イニシエータUEX502との測距セッション中にレスポンダUEA506(ならびにイニシエータUEXおよび任意の他のレスポンダUE)によって使用されるべき測距信号プロパティを示し得る。
【0066】
[0073]段階1Bにおいて、第2のイニシエータUEY504は、レスポンダUEA506との測距セッションを要求するためのPRS前メッセージを送る。段階1BのPRS前メッセージは、段階1AのPRS前メッセージの後にあり、したがって、段階1AにおけるPRS前メッセージによって開始される測距セッションは、第1の測距セッションと呼ばれることがあり、段階1BにおけるPRS前メッセージによって開始される測距セッションは、第2の測距セッションと呼ばれることがある。段階1Aと同様に、段階1Bにおいて送られるPRS前メッセージは、認可スペクトルを介して送信され得、セッションID、ならびに周波数チャネル、およびPRSブロードキャスト時間および予約済みLBT時間(または他の遅延時間)を含むタイミングインスタンス、およびPRS識別子(ID)を含むPRSリソースなど、イニシエータUEY504との第2の測距セッション中にレスポンダUEA506(ならびにイニシエータUEY504および任意の他のレスポンダUE)によって測距セッションにおいて使用されるべき測距信号プロパティを示し得る。
【0067】
[0074]段階2において、レスポンダUEA506は、段階1Aの第1のPRS前メッセージと段階1Bの第2のPRS前メッセージとにおいてそれぞれ割り当てられた第1のPRSと第2のPRSとの間に衝突が存在するかどうかを決定する。たとえば、図4において論じられたように、衝突は、両方の測距セッションのためのPRS信号が同じ周波数チャネルを割り当てられた場合、および第2のPRSブロードキャスト時間が第1のPRSブロードキャスト時間の所定の時間量(たとえば、衝突しきい値)以内である場合に決定され得る。衝突しきい値の持続時間は、あらかじめ決定され得、いくつかの実装形態では、予約済みLBT時間(または他の遅延時間)の近似的持続時間に基づき得、たとえば、衝突しきい値は、第1のPRSブロードキャストに関連する予約済みLBT時間の割合(たとえば、100%、80%、60%など)であり得る。衝突しきい値の持続時間を決定するために他の考慮事項およびファクタが使用され得る。いくつかの実装形態では、レスポンダUEA506は、図4に示されているように、さらにPRSブロードキャストの利用可能時間を決定し得る。たとえば、利用可能時間は、第1のPRSブロードキャスト時間の前の、および予約済みLBT時間の後の、または衝突しきい値時間の後の時間に基づいて決定され得る。
【0068】
[0075]段階3において、レスポンダUEA506は、段階1AのPRS前要求に応答して、この要求に確認応答し、それにより、レスポンダUEA506がイニシエータUEX502からの測距セッションについての要求を受け付けることを示す、PRS前メッセージ(測距前メッセージ)を第1のイニシエータUEX502に送る。段階4AのPRS前メッセージは、認可スペクトル上で送信され得る。
【0069】
[0076]段階4において、レスポンダUEA506は、段階1BのPRS前要求に応答して、第2のイニシエータUEY504にPRS前メッセージ(測距前メッセージ)を送る。段階1Aの第1のPRS前メッセージにおいて割り当てられた第1のPRSとの、段階1Bの第2のPRS前メッセージにおいて割り当てられた第2のPRSの衝突により、段階4における応答PRS前メッセージは、たとえば、否定確認応答(NACK)メッセージを使用した、PRS衝突のインジケーションを含む。いくつかの実装形態では、レスポンダUEA506は、段階4においてPRS前メッセージ中に利用可能PRSブロードキャスト時間のインジケーションを含め得る。たとえば、利用可能PRSブロードキャスト時間のインジケーションは、利用可能時間の開始時間および終了時間、利用可能時間の開始時間および持続時間、第1のPRSブロードキャスト時間、ならびに場合によっては予約済みLBT時間または衝突しきい値持続時間のいずれかなどであり得る。段階4のPRS前メッセージは、認可スペクトル上で送信され得る。
【0070】
[0077]段階5において、イニシエータUEY504は、たとえば、段階4のPRS前メッセージにおいて提供された利用可能PRSブロードキャスト時間から、レスポンダUEA506の利用可能PRSブロードキャスト時間を決定し得るか、またはレスポンダUEA506が段階4のPRS前メッセージにおいて提供された利用可能PRSブロードキャスト時間を含まない場合、イニシエータUEY504は単独で利用可能時間を決定し得る。たとえば、図4で論じられたように、イニシエータUEY504は、レスポンダUEA506のPRS衝突がその間にあり得る時間を定義するために、割り当てられた第2のPRSブロードキャスト時間の前および後のバッファ時間を使用し得、バッファ時間の外部の時間は、レスポンダUEA506の利用可能PRSブロードキャスト時間であると決定され得る。イニシエータUEY504は、レスポンダUEA506の利用可能PRSブロードキャスト時間に基づいて第2の測距セッションを再構築し得る。
【0071】
[0078]段階6において、第2のイニシエータUEY504は、レスポンダUEA506との第2の測距セッションを要求するための別のPRS前メッセージを送る。段階6のPRS前メッセージは、(イニシエータUEY504および任意の他のレスポンダUEによって測距セッションにおいて使用されるべき測距信号プロパティを含めて)段階1BのPRS前メッセージと同様であり得るが、新しいセッションIDと、周波数チャネル、および新しいPRSブロードキャスト時間および予約済みLBT時間(または他の遅延時間)を含む新しいタイミングインスタンス、ならびにPRS識別子(ID)を含む、レスポンダUEA506のための再構築されたPRSリソースとを含み得る。
【0072】
[0079]段階7において、レスポンダUEA506は、段階6のPRS前要求に応答して、この要求に確認応答し、それにより、レスポンダUEA506が第2のイニシエータUEY504からの測距セッションについての要求を受け付けることを示す、PRS前メッセージ(測距前メッセージ)を第2のイニシエータUEX502に送る。段階4AのPRS前メッセージは、認可スペクトル上で送信され得る。
【0073】
[0080]段階8Aにおいて、第1のイニシエータUEX502は、段階1AのPRS前メッセージにおいて識別されたPRSリソースのセットを使用してPRS信号をブロードキャストする。PRS信号は、広い周波数帯域を使用するために無認可スペクトル上でブロードキャストされ得る。第1のイニシエータUEX502は、PRS信号のToDを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoDを記録し、レスポンダUEA506は、PRS信号のToAを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoAを測定し記録する。
【0074】
[0081]段階8Bにおいて、段階8AにおいてPRS信号を受信したことに応答して、レスポンダUEA506は、段階1AのPRS前メッセージにおいて割り当てられた(周波数チャネル、PRSブロードキャスト時間および予約済みLBT時間を含む)PRSリソースを使用してPRS信号をブロードキャストする。PRS信号は、広い周波数帯域を使用するために無認可スペクトル上でブロードキャストされ得る。レスポンダUEA506は、PRS信号のToDを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoDを記録し、第1のイニシエータUEX502は、PRS信号のToAを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoAを測定し記録する。
【0075】
[0082]段階9Aにおいて、第2のイニシエータUEY504は、段階6のPRS前メッセージにおいて識別されたPRSリソースのセットを使用してPRS信号をブロードキャストする。PRS信号は、広い周波数帯域を使用するために無認可スペクトル上でブロードキャストされ得る。第2のイニシエータUEY504は、PRS信号のToDを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoDを記録し、レスポンダUEA506は、PRS信号のToAを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoAを測定し記録する。
【0076】
[0083]段階9Bにおいて、段階9AにおいてPRS信号を受信したことに応答して、レスポンダUEA606は、段階6のPRS前メッセージにおいて割り当てられた(周波数チャネル、修正されたPRSブロードキャスト時間および予約済みLBT時間を含む)PRSリソースを使用してPRS信号をブロードキャストする。段階9BにおけるPRS信号は、修正されたPRSブロードキャスト時間を使用してブロードキャストされるので、段階8BにおけるPRSブロードキャストとの衝突はない。段階9BにおけるPRS信号は、広い周波数帯域を使用するために無認可スペクトル上でブロードキャストされ得る。レスポンダUEA506は、PRS信号のToDを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoDを記録し、第2のイニシエータUEY504は、PRS信号のToAを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoAを測定し記録する。
【0077】
[0084]段階10Aにおいて、第1のイニシエータUEX502は、段階8AにおいてブロードキャストされたPRS信号のToDと、いくつかの実装形態ではAoDとを示し、段階8Bにおいて受信されたPRS信号のToAと、いくつかの実装形態ではAoAとを示す、PRS後メッセージをレスポンダUEA506に送る。第1のイニシエータUEX502の位置が知られている場合、PRS後メッセージは、第1のイニシエータUEX502の現在の位置をさらに含み得る。
【0078】
[0085]段階10Bにおいて、レスポンダUEA506は、段階8Aにおいて受信されたPRS信号のToAと、いくつかの実装形態ではAoAとを示し、段階8BにおいてブロードキャストされたPRS信号のToDと、いくつかの実装形態ではAoDとを示す、PRS後メッセージを第1のイニシエータUEX502に送る。レスポンダUEA506の位置が知られている場合、PRS後メッセージは、レスポンダUEA506の現在の位置をさらに含み得る。
【0079】
[0086]段階11Aにおいて、第2のイニシエータUEY504は、段階9AにおいてブロードキャストされたPRS信号のToDと、いくつかの実装形態ではAoDとを示し、段階9Bにおいて受信されたPRS信号のToAと、いくつかの実装形態ではAoAとを示す、PRS後メッセージをレスポンダUEA506に送る。第2のイニシエータUEY504の位置が知られている場合、PRS後メッセージは、第2のイニシエータUEY504の現在の位置をさらに含み得る。
【0080】
[0087]段階11Bにおいて、レスポンダUEA506は、段階9Aにおいて受信されたPRS信号のToAと、いくつかの実装形態ではAoAとを示し、段階9BにおいてブロードキャストされたPRS信号のToDと、いくつかの実装形態ではAoDとを示す、PRS後メッセージを第2のイニシエータUEY504に送る。レスポンダUEA506の位置が知られている場合、PRS後メッセージは、レスポンダUEA506の現在の位置をさらに含み得る。
【0081】
[0088]段階12Aにおいて、第1のイニシエータUEX502は、段階8Aおよび8BにおいてブロードキャストされたPRS信号のToDおよびToAに基づいて、UEX502とレスポンダUEA506との間のレンジを決定し得る。たとえば、レンジは、次のように、(イニシエータUEX502によってブロードキャストされるPRSについてはi=1であり、レスポンダUEA506によってブロードキャストされるPRSについてはi=2である)PRSi信号のToDiおよびToAiに基づいて決定され得る。
【0082】
【数2】
【0083】
[0089]レスポンダUEA506の位置が、(図5に示されていない)他のレスポンダUEについての、PRS信号のAoAもしくはAoD、または位置およびレンジなど、追加の情報、あるいは、ストリートロケーションなど、地理的情報とともに、知られている、たとえば、段階10BにおいてPRS後メッセージ中で提供された場合、イニシエータUEX502の位置は、たとえば、PRS信号のAoAまたはAoDと、地理的情報とに従うマルチラテレーションおよび制約を使用して、決定され得る。
【0084】
[0090]段階12Bにおいて、第2のイニシエータUEY504は、段階12Aで説明されたのと同様の方法で、段階9Aおよび9BにおいてブロードキャストされたPRS信号のToDおよびToAに基づいて、UEY504とレスポンダUEA506との間のレンジを決定し得る。イニシエータUEY504の位置も、段階12Aで説明されたのと同様の方法で決定され得る。
【0085】
[0091]段階12Cにおいて、レスポンダUEA506は、段階12Aおよび12Bで説明されたのと同様の方法で、それぞれ、段階8Aおよび8Bにおいてブロードキャストされ、および段階9Aおよび9BにおいてブロードキャストされたPRS信号のToAおよびToDに基づいて、UEA506と第1のイニシエータUEX502との間のレンジ、およびUEA506と第2のイニシエータUEY504との間のレンジを決定し得る。レスポンダUEA506の位置も、たとえば、段階10Aおよび10Bにおいて提供された場合は第1のイニシエータUEX502または第2のイニシエータUEY504の位置に基づいて、段階12Aで説明されたのと同様の方法で決定され得る。
【0086】
[0092]図6は、本明細書で論じられるように、第1のイニシエータUEX602と第2のイニシエータUEY604とによって開始され、レスポンダUEAおよび衝突しているPRSブロードキャスト時間を含む別個の測距セッションのためのシグナリングフロー600の一例を示す。シグナリングフロー600は、図5に示されているシグナリングフロー500と同様であるが、第2のイニシエータUEY604は、第2の測距セッションを再スケジュールしない。イニシエータUEX602と、イニシエータUEY604と、レスポンダUEA606とは、図1に記載されている、車両ベースのUE(V-UE)102および104、RSU110またはUE112のうちの1つまたは複数であり得る。図6は、ただ1つのレスポンダUE、たとえば、UEA606を伴う複数の測距手順のためのシグナリングを示しているが、追加のレスポンダUEが存在し得、これが、図6に示されているものと同様の追加の通信を伴い得ることを理解されたい。図示のように、図6のUE602、604、および606間の通信は、エンティティ間の直接通信であり得、エンティティ間でメッセージをフォワーディングするための、基地局などのインフラストラクチャデバイスを伴わないことがある。
【0087】
[0093]段階1Aにおいて、第1のイニシエータUEX602は、レスポンダUEA606との測距セッションを要求するためのPRS前メッセージ(測距前メッセージ)を送る。PRS前メッセージは、認可スペクトルを介して送信され得る。PRS前メッセージは、セッションID、ならびに周波数チャネル、およびPRSブロードキャスト時間および予約済みLBT時間(または他の遅延時間)を含むタイミングインスタンス、およびPRS識別子(ID)を含むPRSリソースなど、イニシエータUEX602との測距セッション中にレスポンダUEA606(ならびにイニシエータUEXおよび任意の他のレスポンダUE)によって使用されるべき測距信号プロパティを示し得る。
【0088】
[0094]段階1Bにおいて、第2のイニシエータUEY604は、レスポンダUEA606との測距セッションを要求するためのPRS前メッセージを送る。段階1BのPRS前メッセージは、段階1AのPRS前メッセージの後にあり、したがって、段階1AにおけるPRS前メッセージによって開始される測距セッションは、第1の測距セッションと呼ばれることがあり、段階1BにおけるPRS前メッセージによって開始される測距セッションは、第2の測距セッションと呼ばれることがある。段階1Aと同様に、段階1Bにおいて送られるPRS前メッセージは、認可スペクトルを介して送信され得、セッションID、ならびに周波数チャネル、およびPRSブロードキャスト時間および予約済みLBT時間(または他の遅延時間)を含むタイミングインスタンス、およびPRS識別子(ID)を含むPRSリソースなど、イニシエータUEY604との第2の測距セッション中にレスポンダUEA606(ならびにイニシエータUEY604および任意の他のレスポンダUE)によって測距セッションにおいて使用されるべき測距信号プロパティを示し得る。
【0089】
[0095]段階2において、レスポンダUEA606は、段階1Aの第1のPRS前メッセージと段階1Bの第2のPRS前メッセージとにおいてそれぞれ割り当てられた第1のPRSと第2のPRSとの間に衝突が存在するかどうかを決定する。たとえば、図4において論じられたように、衝突は、両方の測距セッションのためのPRS信号が同じ周波数チャネルを割り当てられた場合、および第2のPRSブロードキャスト時間が第1のPRSブロードキャスト時間の所定の時間量(たとえば、衝突しきい値)以内である場合に決定され得る。衝突しきい値の持続時間は、あらかじめ決定され得、いくつかの実装形態では、予約済みLBT時間(または他の遅延時間)の近似的持続時間に基づき得、たとえば、衝突しきい値は、第1のPRSブロードキャストに関連する予約済みLBT時間の割合(たとえば、100%、80%、60%など)であり得る。衝突しきい値の持続時間を決定するために他の考慮事項およびファクタが使用され得る。いくつかの実装形態では、レスポンダUEA606は、図4に示されているように、さらにPRSブロードキャストの利用可能時間を決定し得る。たとえば、利用可能時間は、第1のPRSブロードキャスト時間の前の、および予約済みLBT時間の後の、または衝突しきい値時間の後の時間に基づいて決定され得る。
【0090】
[0096]段階3において、レスポンダUEA606は、段階1AのPRS前要求に応答して、この要求に確認応答し、それにより、レスポンダUEA606がイニシエータUEX602からの測距セッションについての要求を受け付けることを示す、PRS前メッセージ(測距前メッセージ)を第1のイニシエータUEX602に送る。段階4AのPRS前メッセージは、認可スペクトル上で送信され得る。
【0091】
[0097]段階4において、レスポンダUEA606は、段階1BのPRS前要求に応答して、第2のイニシエータUEY604にPRS前メッセージ(測距前メッセージ)を送る。段階1Aの第1のPRS前メッセージにおいて割り当てられた第1のPRSとの、段階1Bの第2のPRS前メッセージにおいて割り当てられた第2のPRSの衝突により、段階4における応答PRS前メッセージは、たとえば、否定確認応答(NACK)メッセージを使用した、PRS衝突のインジケーションを含む。いくつかの実装形態では、レスポンダUEA606は、段階4においてPRS前メッセージ中に利用可能PRSブロードキャスト時間のインジケーションを含め得る。たとえば、利用可能PRSブロードキャスト時間のインジケーションは、利用可能時間の開始時間および終了時間、利用可能時間の開始時間および持続時間、第1のPRSブロードキャスト時間、ならびに場合によっては予約済みLBT時間または衝突しきい値持続時間のいずれかなどであり得る。段階4のPRS前メッセージは、認可スペクトル上で送信され得る。
【0092】
[0098]以下に示されるように、イニシエータUEY604は、レスポンダUEAによるPRS衝突を回避するように第2の測距セッションを再構築することなしに第2の測距セッションを進める。
【0093】
[0099]段階5Aにおいて、第1のイニシエータUEX602は、段階1AのPRS前メッセージにおいて識別されたPRSリソースのセットを使用してPRS信号をブロードキャストする。PRS信号は、広い周波数帯域を使用するために無認可スペクトル上でブロードキャストされ得る。第1のイニシエータUEX602は、PRS信号のToDを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoDを記録し、レスポンダUEA606は、PRS信号のToAを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoAを測定し記録する。
【0094】
[0100]段階5Bにおいて、段階5AにおいてPRS信号を受信したことに応答して、レスポンダUEA606は、段階1AのPRS前メッセージにおいて割り当てられた(周波数チャネル、PRSブロードキャスト時間および予約済みLBT時間を含む)PRSリソースを使用してPRS信号をブロードキャストする。PRS信号は、広い周波数帯域を使用するために無認可スペクトル上でブロードキャストされ得る。レスポンダUEA606は、PRS信号のToDを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoDを記録し、第1のイニシエータUEX602は、PRS信号のToAを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoAを測定し記録する。
【0095】
[0101]段階6Aにおいて、第2のイニシエータUEY604は、段階1BのPRS前メッセージにおいて識別されたPRSリソースのセットを使用してPRS信号をブロードキャストする。PRS信号は、広い周波数帯域を使用するために無認可スペクトル上でブロードキャストされ得る。第2のイニシエータUEY604は、PRS信号のToDを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoDを記録し、レスポンダUEA606は、PRS信号のToAを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoAを測定し記録する。
【0096】
[0102]段階6Bにおいて、点線で示されているように、レスポンダUEA606は、可能な場合、たとえば、段階5Bと段階6BにおけるPRSのブロードキャスト時間が実際は衝突しない場合、PRS信号をブロードキャストし得る。たとえば、段階5BにおけるPRSブロードキャストが、段階6Bにおける第2のPRSのためのスケジュールされたブロードキャスト時間より前に行われた場合、レスポンダUEA606は、段階1BのPRS前メッセージにおいて割り当てられた(周波数チャネル、修正されたPRSブロードキャスト時間および予約済みLBT時間を含む)PRSリソースを使用してPRS信号をブロードキャストし得、そうでない場合、レスポンダUEA606は、PRS信号をブロードキャストしない。イニシエータUEY604は、したがって、ブロードキャストPRS信号を受信するのを待つ。(ブロードキャストされる場合)段階6BにおけるPRS信号は、広い周波数帯域を使用するために無認可スペクトル上でブロードキャストされ得る。PRS信号がブロードキャストされた場合、レスポンダUEA606は、PRS信号のToDを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoDを記録し、第2のイニシエータUEY604は、PRS信号のToAを記録し、いくつかの実装形態では、PRS信号のAoAを測定し記録する。
【0097】
[0103]段階7Aにおいて、第1のイニシエータUEX602は、段階5AにおいてブロードキャストされたPRS信号のToDと、いくつかの実装形態ではAoDとを示し、段階5Bにおいて受信されたPRS信号のToAと、いくつかの実装形態ではAoAとを示す、PRS後メッセージをレスポンダUEA606に送る。第1のイニシエータUEX602の位置が知られている場合、PRS後メッセージは、第1のイニシエータUEX602の現在の位置をさらに含み得る。
【0098】
[0104]段階7Bにおいて、レスポンダUEA606は、段階5Aにおいて受信されたPRS信号のToAと、いくつかの実装形態ではAoAとを示し、段階5BにおいてブロードキャストされたPRS信号のToDと、いくつかの実装形態ではAoDとを示す、PRS後メッセージを第1のイニシエータUEX602に送る。レスポンダUEA606の位置が知られている場合、PRS後メッセージは、レスポンダUEA606の現在の位置をさらに含み得る。
【0099】
[0105]段階8Aにおいて、第2のイニシエータUEY604は、段階6AにおいてブロードキャストされたPRS信号のToDと、いくつかの実装形態ではAoDとを示し、段階6BにおけるPRSが受信されたかどうかと、そうである場合、段階6Bにおいて受信されたPRS信号のToAと、いくつかの実装形態ではAoAとを示す、PRS後メッセージをレスポンダUEA606に送り得る。第2のイニシエータUEY604の位置が知られている場合、PRS後メッセージは、第2のイニシエータUEY604の現在の位置をさらに含み得る。
【0100】
[0106]段階8Bにおいて、レスポンダUEA606は、段階6Aにおいて受信されたPRS信号のToAと、いくつかの実装形態ではAoAとを示し、段階6BにおけるPRSがブロードキャストされたかどうかと、そうである場合、段階6BにおいてブロードキャストされたPRS信号のToDと、いくつかの実装形態ではAoDとを示す、PRS後メッセージを第2のイニシエータUEY604に送り得る。レスポンダUEA606の位置が知られている場合、PRS後メッセージは、レスポンダUEA606の現在の位置をさらに含み得る。
【0101】
[0107]段階9Aにおいて、第1のイニシエータUEX602は、段階5Aおよび5BにおいてブロードキャストされたPRS信号のToDおよびToAに基づいて、UEX602とレスポンダUEA606との間のレンジを決定し得る。たとえば、レンジは、次のように、(イニシエータUEX602によってブロードキャストされるPRSについてはi=1であり、レスポンダUEA606によってブロードキャストされるPRSについてはi=2である)PRSi信号のToDiおよびToAiに基づいて決定され得る。
【0102】
【数3】
【0103】
[0108]レスポンダUEA606の位置が、(図6に示されていない)他のレスポンダUEについての、PRS信号のAoAもしくはAoD、または位置およびレンジなど、追加の情報、あるいは、ストリートロケーションなど、地理的情報とともに、知られている、たとえば、段階7BにおいてPRS後メッセージ中で提供された場合、イニシエータUEX602の位置は、たとえば、PRS信号のAoAまたはAoDと、地理的情報とに従うマルチラテレーションおよび制約を使用して、決定され得る。
【0104】
[0109]段階9Bにおいて、点線によって示されているように、レスポンダUEAが段階6BにおいてPRSをブロードキャストした場合、第2のイニシエータUEY604は、段階9Aで説明されたのと同様の方法で、段階6Aおよび6BにおいてブロードキャストされたPRS信号のToDおよびToAに基づいて、UEY604とレスポンダUEA606との間のレンジを決定し得る。イニシエータUEY604の位置も、段階9Aで説明されたのと同様の方法で決定され得る。レスポンダUEA60が段階6BにおいてPRSをブロードキャストしなかった場合、UEY604とレスポンダUEA606との間のレンジは決定されず、第2のイニシエータUEY604の位置は、レスポンダUEA606までのレンジを使用せずに決定される必要があろう。
【0105】
[0110]段階9Cにおいて、レスポンダUEA606は、段階9Aおよび9Bで説明されたのと同様の方法で、それぞれ、段階5Aおよび5Bにおいてブロードキャストされ、ならびに段階6Aおよび6BにおいてブロードキャストされたPRS信号のToAおよびToDに基づいて、UEA606と第1のイニシエータUEX602との間のレンジと、レスポンダUEAが段階6BにおいてPRSをブロードキャストした場合は、UEA606と第2のイニシエータUEY604との間のレンジとを決定し得る。レスポンダUEA606の位置も、たとえば、段階7Aおよび7Bにおいて提供された場合は第1のイニシエータUEX602または第2のイニシエータUEY604の位置に基づいて、段階9Aで説明されたのと同様の方法で決定され得る。レスポンダUEA606が段階6BにおいてPRSをブロードキャストしなかった場合、レスポンダUEA606と第2のイニシエータUEY604との間のレンジは決定されず、レスポンダUEA606の位置は、第2のイニシエータUEY604までのレンジを使用せずに決定される必要があろう。
【0106】
[0111]図7は、図1に示されている車両102または104中のユーザ機器(UE)、RSU110、あるいは歩行者114によって保持されるUE112であり得るUE700のいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図を示す。UE700は、本明細書で論じられるように、測距セッション中に、イニシエータUE、たとえば、UEY、またはレスポンダUE、たとえば、UEAとして働くように構成され得る。UE700がV-UEである場合、それは、車両、たとえば、車両102の自動運転を制御するように構成され得る。たとえば、UE700は、車両インターフェース705を含み得、車両インターフェース705を用いて、自動運転のためにコマンドが車両に提供され、速度と加速度とを含む感覚入力が車両からUE700に提供され得る。UE700は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ702と、メモリ704と、車両の、グローバルまたはローカル基準フレームに対する配向、および動きまたは1つまたは複数の動き特性を検出するために使用され得る、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計などを含み得る、慣性測定ユニット(IMU)707と、たとえば、GPS位置を決定するための衛星測位システム(SPS)受信機709と、非一時的コンピュータ可読媒体720およびメモリ704への1つまたは複数の接続706(たとえば、バス、線、ファイバー、リンクなど)に動作可能に結合され得る、たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ710、およびワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)トランシーバ714を含む、外部インターフェースとを含み得る。UE700は、たとえば、ユーザがそれを通してユーザデバイスとインターフェースし得る、ディスプレイ、ディスプレイ上の仮想キーパッドなどのキーパッドまたは他の入力デバイスを含み得るユーザインターフェースなど、示されていない追加のアイテムをさらに含み得る。いくつかの例示的な実装形態では、UE700の全部または一部は、チップセットなどの形態をとり得る。
【0107】
[0112]トランシーバ710は、たとえば、図1に示されているように、ワイヤレスネットワークにおいて直接通信を送信および受信するように構成されたセルラートランシーバであり得る。トランシーバ710は、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を送信することを可能にされる送信機711と、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して送信された1つまたは複数の信号を受信するための受信機712とを含み得る。トランシーバ714は、たとえば、ショートレンジトランシーバであり得、図1に示されているように、ワイヤレスネットワークにおいて直接通信を送信および受信するように構成され得る。トランシーバ714は、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して、測距信号(PRS信号)ならびに測距前(PRS前)および測距後(PRS後)メッセージを含む1つまたは複数の信号を送信し、メッセージを合成および分離することを可能にされた送信機715と、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して送信された、たとえば、PRSならびにPRS前およびPRS後メッセージを含む、1つまたは複数の信号を受信し、メッセージを合成および分離するための受信機716とを含み得る。トランシーバ710および714は、UE700が、DSRC、C-V2X、または5G NRなど、D2D通信リンクを使用して、輸送エンティティと通信することを可能にする。
【0108】
[0113]いくつかの実施形態では、UE700は、内部または外部であり得るアンテナ709を含み得る。アンテナ709は、トランシーバ710および/またはトランシーバ714によって処理される信号を送信および/または受信するために使用され得る。いくつかの実施形態では、アンテナ709は、トランシーバ710および/またはトランシーバ714に結合され得る。いくつかの実施形態では、UE700によって受信された(送信された)信号の測定は、アンテナ709とトランシーバ710および/またはトランシーバ714との接続のポイントにおいて実施され得る。たとえば、受信された(送信された)RF信号の測定のための測定の基準ポイントは、受信機712、716(送信機711、715)の入力(出力)端子、およびアンテナ709の出力(入力)端子であり得る。複数のアンテナ709またはアンテナアレイをもつUE700では、アンテナコネクタは、複数のアンテナの集約出力(入力)を表す仮想ポイントと見なされ得る。複数のアンテナまたはアンテナアレイにおける受信された信号の位相差が、アンテナアレイに対する信号のAoAを決定するために使用され得、これは、UE700の知られている配向に基づいて、ローカルまたはグローバル基準フレームにコンバートされ、たとえば、IMU707によって測定されたUE700の配向に基づいて、グローバルまたはローカル基準フレームにコンバートされ得る。
【0109】
[0114]1つまたは複数のプロセッサ702は、ハードウェアとファームウェアとソフトウェアとの組合せを使用して実装され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ702は、媒体720および/またはメモリ704など、非一時的コンピュータ可読媒体上に、1つまたは複数の命令またはプログラムコード708を実装することによって、本明細書で論じられる機能を実施するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ702は、UE700の動作に関係するデータ信号算出手順またはプロセスの少なくとも一部分を実施するように構成可能な1つまたは複数の回路を表し得る。
【0110】
[0115]媒体720および/またはメモリ704は、命令またはプログラムコード708を記憶し得、命令またはプログラムコード708は、1つまたは複数のプロセッサ702によって実行されたとき、1つまたは複数のプロセッサ702に、本明細書で開示される技法を実施するようにプログラムされた専用コンピュータとして動作させる、実行可能コードまたはソフトウェア命令を含んでいる。UE700に示されているように、媒体720および/またはメモリ704は、本明細書で説明される方法を実施するために1つまたは複数のプロセッサ702によって実装され得る1つまたは複数の構成要素またはモジュールを含み得る。構成要素またはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ702によって実行可能である媒体720中のソフトウェアとして示されているが、構成要素またはモジュールは、メモリ704に記憶され得るか、あるいは1つまたは複数のプロセッサ702中またはプロセッサ外のいずれかの専用ハードウェアであり得ることを理解されたい。
【0111】
[0116]いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルは、媒体720および/またはメモリ704中に常駐し、本明細書で説明される通信と機能の両方を管理するために、1つまたは複数のプロセッサ702によって利用され得る。UE700に示されている媒体720および/またはメモリ704の内容の編成は例にすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能は、UE700の実装形態に応じて異なる方法で組み合わせられ、分離され、および/または構造化され得ることを諒解されたい。
【0112】
[0117]媒体720および/またはメモリ704は、1つまたは複数のプロセッサ702によって実装されたとき、本明細書で論じられるようにイニシエータUEまたはレスポンダUEとして測距セッションに参加するように1つまたは複数のプロセッサ702を構成する、測距モジュール721を含み得る。たとえば、測距モジュール721は、測距前モジュール(PRS前メッセージモジュール722)と、測距信号モジュール(PRSモジュール724)と、測距後モジュール(PRS後メッセージモジュール726)と、レンジモジュール728とを含み得る。
【0113】
[0118]媒体720および/またはメモリ704は、1つまたは複数のプロセッサ702によって実装されたとき、たとえば、測距セッションを開始するためにまたは測距セッションを受け付けるために、PRS前メッセージなどの測距前メッセージを生成し、トランシーバ714を介して送信または受信するように1つまたは複数のプロセッサ702を構成する、PRS前メッセージモジュール722を含み得る。PRS前メッセージは、(RRC接続を用いて)ブロードキャスト、マルチキャスト、またはユニキャストされ得る。いくつかの実装形態では、PRSメッセージは、認可スペクトルを介して送信および受信され得る。PRS前メッセージは、測距セッションを開始するための開始PRS前メッセージであるか、あるいは開始PRS前メッセージに確認応答するための、またはたとえば否定確認応答(NACK)メッセージで別の測距セッションとのPRS衝突の存在を示すための応答PRS前メッセージであり得る。PRS前メッセージは、複数の測距セッションにわたってUE700によって監視され得る、測位セッションのための開始UEと1つまたは複数のレスポンダUEとの識別子を含み得る。参加UEは、たとえば、UE700によって受信された能力メッセージから、またはある時間期間にわたって複数のイニシエータUEによってブロードキャストされたPRS前メッセージを監視することから決定され得る。PRS前メッセージは、セッションIDと、レスポンダUEが測距セッション中に測距(PRS)信号をブロードキャストするための時間および周波数、PRS IDなどを含む参加UEのための測距信号リソースとを含み得る。たとえば、時間リソースは、PRSブロードキャスト時間および予約済みLBT時間(たとえば、最大LBT時間)または別の遅延時間であり得る。別の測距セッションとのPRS衝突の存在を示すレスポンダUEからの応答PRS前メッセージは、利用可能PRSブロードキャスト時間をさらに含み得る。
【0114】
[0119]媒体720および/またはメモリ704は、1つまたは複数のプロセッサ702によって実装されたとき、本明細書で論じられるように、トランシーバ714を介して、測距セッション中に他のUEとの間で測距信号をブロードキャストおよび受信するように1つまたは複数のプロセッサ702を構成する、PRSモジュール724を含み得る。たとえば、測距信号は、本明細書で論じられるように4位相シフトキーイング(QPSK)変調擬似雑音(PN)シーケンスなどのPRS信号であり得る。測距信号は、たとえば、予約済みLBT時間を使用したLBT手順の後に、割り当てられたブロードキャスト時間において、PRS識別子を用いて、PRS前メッセージ上で示された周波数においてブロードキャストされ得る。測距信号は、無認可スペクトル上でブロードキャストおよび受信され得、カテゴリー2またはカテゴリー4LBT制約に従ってブロードキャストされ得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ702は、ブロードキャストされた測距信号のToDと、受信された測距信号のToAとを測定するように構成され得、ブロードキャストされた測距信号のAoDと、受信された測距信号のAoAとを測定するように構成され得る。
【0115】
[0120]媒体720および/またはメモリ704は、1つまたは複数のプロセッサ702によって実装されたとき、本明細書で論じられるように、トランシーバ714を介して、測距セッション中に他のUEとの間で測距後メッセージを送り受信するように1つまたは複数のプロセッサ702を構成する、PRS後メッセージモジュール726を含み得る。たとえば、ブロードキャストされた測距信号のToD、およびいくつかの実装形態ではAoDのインジケーションと、受信された測距信号のToA、およびいくつかの実装形態ではAoAのインジケーションとを含み得る、PRS後メッセージ。いくつかの実装形態では、ToDとToAとのインジケーションは、ToDとToAとの間の差であり得る。いくつかの実装形態では、たとえば、UEが、別のUEを測位するために使用されるアンカーUEである場合、PRS後メッセージは、UEの位置のインジケーションを含み得る。
【0116】
[0121]媒体720および/またはメモリ704は、1つまたは複数のプロセッサ702によって実装されたとき、UE700によって測定され、他のUEからのPRS後メッセージ中で受信された、ブロードキャストおよび受信された測距信号のToDおよびToAに基づいて、他のUEまでのレンジを決定するように1つまたは複数のプロセッサ702を構成する、レンジモジュール728を含み得る。
【0117】
[0122]媒体720および/またはメモリ704は、1つまたは複数のプロセッサ702によって実装されたとき、たとえば、本明細書で論じられるマルチラテレーションまたは他の適切な技法を使用してブロードキャストUEまでの1つまたは複数のレンジおよびそれらのロケーション情報に基づいて、UE700の位置を決定するように1つまたは複数のプロセッサ702を構成する、位置モジュール730を含み得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ702は、UE700の位置を決定するためにカルマンフィルタまたは拡張カルマンフィルタを実装し得る。
【0118】
[0123]媒体720および/またはメモリ704は、1つまたは複数のプロセッサ702によって実装されたとき、複数の測距セッション中にPRS衝突があるかどうかを決定するように1つまたは複数のプロセッサ702を構成する、衝突モジュール732を含み得る。衝突は、同じ時間および周波数リソースを使用した2つの別個の測距セッションのためのPRSに基づいて決定され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ702は、第2のPRS信号をブロードキャストするための時間が第1のPRS信号をブロードキャストするための時間から所定の時間量以内である場合、第1のPRS信号と第2のPRS信号との間の衝突の存在に対して構成され得る。たとえば、所定の時間量は、たとえば、図4で論じられたように、LBT手順の所定の最大待ち時間または所定の衝突しきい値時間であり得る。
【0119】
[0124]媒体720および/またはメモリ704は、1つまたは複数のプロセッサ702によって実装されたとき、PRS衝突が検出されたときにレスポンダUEがPRSをブロードキャストするための利用可能時間を決定するように1つまたは複数のプロセッサ702を構成する、利用可能ブロードキャスト時間734を含み得る。たとえば、第1のPRS信号と第2のPRS信号との間の衝突が検出されたとき、第2のPRS信号をブロードキャストするための利用可能時間は、第1のPRS信号をブロードキャストするための時間に基づいて決定され得る。たとえば、ブロードキャストするための利用可能時間は、たとえば、図4で論じられたように、LBT手順の所定の最大待ち時間に基づいて、または所定の衝突しきい値時間に基づいて決定され得る。UE700がイニシエータUEである場合、1つまたは複数のプロセッサ702は、PRS前メッセージ中でレスポンダUEから受信されたブロードキャストするための利用可能時間に基づいて、レスポンダUEによってPRSをブロードキャストするための利用可能時間を決定するように構成され得る。ブロードキャストするための利用可能時間がレスポンダUEから受信されない場合、1つまたは複数のプロセッサ702は、PRS信号の初期ブロードキャスト時間と所定の時間期間とに基づいて、レスポンダUEによってPRSをブロードキャストするための利用可能時間を決定するように構成され得る。たとえば、所定の時間期間は、PRS信号をブロードキャストするためのLBT手順の最大待ち時間または所定の衝突しきい値時間期間に基づき得る。
【0120】
[0125]本明細書で説明される方法は、適用例に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ハードウェア実装の場合、1つまたは複数のプロセッサ702は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明される機能を実施するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの内部に実装され得る。
【0121】
[0126]ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装の場合、方法は、本明細書で説明される機能を実施するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装され得る。命令を有形に具現するいかなる機械可読媒体も、本明細書で説明される方法を実装する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、1つまたは複数のプロセッサ702に接続され、1つまたは複数のプロセッサ702によって実行される非一時的コンピュータ可読媒体720またはメモリ704に記憶され得る。メモリは、1つまたは複数のプロセッサ内に、または1つまたは複数のプロセッサの外部に実装され得る。本明細書で使用される「メモリ」という用語は、長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリのいずれかのタイプを指し、メモリの任意の特定のタイプまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
【0122】
[0127]ファームウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、媒体720および/またはメモリ704など、非一時的コンピュータ可読媒体上に、1つまたは複数の命令またはプログラムコード708として記憶され得る。例は、データ構造で符号化されたコンピュータ可読媒体と、コンピュータプログラム708で符号化されたコンピュータ可読媒体とを含む。たとえば、記憶されたプログラムコード708を含む非一時的コンピュータ可読媒体は、開示される実施形態に一致する方法で、PRS衝突の存在を決定することを含む、複数の測距セッションをサポートすることと、レスポンダUEの利用可能PRSブロードキャスト時間に基づいて新しい測距セッションを開始し得るイニシエータUEにそのようなことのインジケーションを提供することとを行うためのプログラムコード708を含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体720は、物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD-ROMまたは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコード708を記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0123】
[0128]コンピュータ可読媒体720上での記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置中に含まれる伝送媒体上の信号として提供され得る。たとえば、通信装置は、命令とデータとを示す信号を有するトランシーバ710を含み得る。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲において概説される機能を実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実施するための情報を示す信号をもつ伝送媒体を含む。
【0124】
[0129]メモリ704は、任意のデータ記憶機構を表し得る。メモリ704は、たとえば、1次メモリおよび/または2次メモリを含み得る。1次メモリは、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では1つまたは複数のプロセッサ702とは別個であるものとして示されているが、1次メモリの全部または一部は、1つまたは複数のプロセッサ702内に設けられるか、または場合によっては1つまたは複数のプロセッサ702とコロケート/結合され得ることを理解されたい。2次メモリは、たとえば、1次メモリと同じまたは同様のタイプのメモリ、および/あるいは、たとえば、ディスク(disk)ドライブ、光ディスク(disc)ドライブ、テープドライブ、固体メモリドライブなど、1つまたは複数のデータ記憶デバイスまたはシステムを含み得る。
【0125】
[0130]いくつかの実装形態では、2次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体720を動作可能に受容可能であるか、または場合によってはそれに結合するように構成可能であり得る。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示される方法および/または装置は、全体的にまたは部分的にコンピュータ可読媒体720の形態をとり得、コンピュータ可読媒体720は、その上に記憶されたコンピュータ実装可能コード708を含み得、コンピュータ実装可能コード708は、1つまたは複数のプロセッサ702によって実行された場合、本明細書で説明される例示的な動作の全部または部分を実施することが動作可能に可能にされ得る。コンピュータ可読媒体720は、メモリ704の一部であり得る。
【0126】
[0131]図8は、図3図5図6のUEA、または図7のUE700など、レスポンダUEによって実施されるユーザ機器(UE)の分散システムにおける測距の方法を示すフローチャート800である。
【0127】
[0132]ブロック802において、たとえば、図5および図6の段階1Aにおいて論じられたように、レスポンダUEが、第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージを第1のイニシエータUEから受信し、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える。第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージを第1のイニシエータUEから受信するための手段、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、は、たとえば、測距モジュール721およびPRS前メッセージモジュール722など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装するトランシーバ714および1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。
【0128】
[0133]ブロック804において、たとえば、図5および図6の段階1Bにおいて論じられたように、レスポンダUEが、第2の測距セッションを開始するために、第2の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信し、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第2の測距信号リソースを備える。第2の測距セッションを開始するために、第2の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信するための手段、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第2の測距信号リソースを備える、は、たとえば、測距モジュール721およびPRS前メッセージモジュール722など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装するトランシーバ714および1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。
【0129】
[0134]ブロック806において、たとえば、図5および図6の段階2において論じられたように、レスポンダUEが、第1の測距信号リソースおよび第2の測距リソースに基づいて、第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定する。第1の測距信号リソースおよび第2の測距リソースに基づいて第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定するための手段は、たとえば、衝突モジュール732など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。
【0130】
[0135]ブロック808において、たとえば、図5および図6の段階3において論じられたように、レスポンダUEが、第1の測距前要求メッセージに確認応答する第1の測距前応答メッセージを第1のイニシエータUEに送る。第1の測距前要求メッセージに確認応答する第1の測距前応答メッセージを第1のイニシエータUEに送るための手段は、たとえば、測距モジュール721およびPRS前メッセージモジュール722など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装するトランシーバ714および1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。
【0131】
[0136]ブロック810において、たとえば、図5および図6の段階4において論じられたように、レスポンダUEが、第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの衝突を示す第2の測距前応答メッセージを第2のイニシエータUEに送る。第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの衝突を示す第2の測距前応答メッセージを第2のイニシエータUEに送ることのための手段は、たとえば、測距モジュール721およびPRS前メッセージモジュール722および衝突モジュール732など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装するトランシーバ714および1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。
【0132】
[0137]例として、いくつかの実装形態では、たとえば、図4において、ならびに図5および図6の段階2において論じられたように、レスポンダUEは、第2の測距信号をブロードキャストするための時間が第1の測距信号をブロードキャストするための時間の所定の時間量以内であると決定することによって、第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定し得る。たとえば、所定の時間量は、第2の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間であり得る。別の例では、所定の時間量は、所定の衝突しきい値時間であり得る。第2の測距信号をブロードキャストするための時間が第1の測距信号をブロードキャストするための時間の所定の時間量以内であると決定するための手段は、たとえば、衝突モジュール732など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。さらに、たとえば、図4において、ならびに図5および図6の段階2において論じられたように、レスポンダUEは、第2の測距信号をブロードキャストするための周波数と第1の測距信号をブロードキャストするための周波数が同じであると決定することによって、第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定し得る。第2の測距信号をブロードキャストするための周波数と第1の測距信号をブロードキャストするための周波数が同じであると決定するための手段は、たとえば、衝突モジュール732など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。
【0133】
[0138]いくつかの実装形態では、たとえば、図4において、ならびに図5および図6の段階2において論じられたように、レスポンダUEは、第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間をさらに決定し得、ここにおいて、第2の測距前応答メッセージは、第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を含む。第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間は、第1の測距信号リソースに含まれる第1の測距信号をブロードキャストするための時間に基づき得る。一例では、第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間は、第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間にさらに基づき得る。別の例では、第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間は、所定の衝突しきい値時間にさらに基づき得る。第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定するための手段、ここにおいて、第2の測距前応答メッセージが、第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を含む、は、たとえば、利用可能ブロードキャスト時間モジュール734など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。
【0134】
[0139]一実装形態では、たとえば、図5の段階6において論じられたように、レスポンダUEは、第2の測距セッションを開始するために、第3の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信し得、第3の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える。第2の測距セッションを開始するために、第3の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信するための手段、第3の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、は、たとえば、測距モジュール721およびPRS前メッセージモジュール722など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装するトランシーバ714および1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。レスポンダUEは、たとえば、図5の段階8Bにおいて論じられたように、第1の測距信号リソースに従って第1の測距信号をブロードキャストすることを備える、第1のイニシエータUEとともに第1の測距セッションを実施し得、たとえば、図5の段階9Bにおいて論じられたように、第3の測距信号リソースに従って第2の測距信号をブロードキャストすることを備える、第2のイニシエータUEとともに第2の測距セッションを実施し得る。第1の測距信号リソースに従って第1の測距信号をブロードキャストすることを備える、第1のイニシエータUEとともに第1の測距セッションを実施するための手段と、第3の測距信号リソースに従って第2の測距信号をブロードキャストすることを備える、第2のイニシエータUEとともに第2の測距セッションを実施するための手段とは、たとえば、測距モジュール721およびPRSモジュール724など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装するトランシーバ714および1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。
【0135】
[0140]図9は、図3図5図6のUEY、または図7のUE700など、イニシエータUEによって実施されるユーザ機器(UE)の分散システムにおける測距の方法を示すフローチャート900である。
【0136】
[0141]ブロック902において、たとえば、図5および図6の段階1Bにおいて論じられたように、イニシエータUEが、第1の測距セッションを開始するために、第1の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信し、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える。第1の測距セッションを開始するようにとの第1の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信するための手段、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、は、たとえば、測距モジュール721およびPRS前メッセージモジュール722など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装するトランシーバ714および1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。
【0137】
[0142]ブロック904において、たとえば、図5および図6の段階4において論じられたように、イニシエータUEが、第1の測距信号のための第1の測距信号リソースと第2のイニシエータUEに対する第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの間の衝突を示す第1の測距前応答メッセージをレスポンダUEから受信する。第1の測距信号のための第1の測距信号リソースと第2のイニシエータUEに対する第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの間の衝突を示す第1の測距前応答メッセージをレスポンダUEから受信するための手段は、たとえば、測距モジュール721およびPRS前メッセージモジュール722など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装するトランシーバ714および1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。
【0138】
[0143]いくつかの実装形態では、たとえば、図4において、ならびに図5の段階5において論じられたように、イニシエータUEは、レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間をさらに決定し得る。たとえば、第1の測距前応答メッセージは、レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を備え得る。別の例では、レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間は、第1の測距信号リソースに含まれる第1の測距信号をブロードキャストするための時間、および所定の時間期間に基づいて決定され得る。たとえば、所定の時間期間は、第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の最大待ち時間または所定の衝突しきい値時間期間に基づき得る。レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定するための手段は、たとえば、利用可能ブロードキャスト時間モジュール734など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。たとえば、図5の段階6において論じられたように、イニシエータUEは、第1の測距セッションを開始するようにとの第2の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信し得、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが利用可能時間に基づいて第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える。第1の測距セッションを開始するようにとの第2の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信するための手段、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが利用可能時間に基づいて第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、は、たとえば、測距モジュール721およびPRS前メッセージモジュール722など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。
【0139】
[0144]いくつかの実装形態では、イニシエータUEは、たとえば、図5の段階7において論じられたように、第2の測距前要求メッセージに確認応答する第2の測距前応答メッセージをレスポンダUEからさらに受信し得、たとえば、図5の段階9Bにおいて論じられたように、第3の測距信号リソースに従ってレスポンダUEによって送信された第1の測距信号を受信することを備える、レスポンダUEとともに第1の測距セッションを実施することを行い得る。第2の測距前要求メッセージに確認応答する第2の測距前応答メッセージをレスポンダUEから受信するための手段は、たとえば、測距モジュール721およびPRS前メッセージモジュール722など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装するトランシーバ714および1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。第3の測距信号リソースに従ってレスポンダUEによって送信された第1の測距信号を受信することを備える、レスポンダUEとともに第1の測距セッションを実施するための手段は、たとえば、測距モジュール721およびPRSモジュール724など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装するトランシーバ714および1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。
【0140】
[0145]いくつかの実装形態では、たとえば、図6の段階6Aおよび6Bにおいて論じられたように、イニシエータUEは、初期測距信号を送信し、第1の測距信号リソースに従ってレスポンダUEによって送信された第1の測距信号を受信するのを待つことによって、レスポンダUEとともに第1の測距セッションを実施し得る。初期測距信号を送信し、第1の測距信号リソースに従ってレスポンダUEによって送信された第1の測距信号を受信するのを待つことを備える、レスポンダUEとともに第1の測距セッションを実施するための手段は、たとえば、測距モジュール721およびPRSモジュール724など、専用ハードウェアをもつかあるいはメモリ704および/または媒体720中に実行可能コードまたはソフトウェア命令を実装するトランシーバ714および1つまたは複数のプロセッサ702であり得る。
【0141】
[0146]本明細書全体にわたる「一例(one example)」、「一例(an example)」、「いくつかの例(certain examples)」、または「例示的な実装形態(exemplary implementation)」への言及は、特徴および/または例に関して説明される特定の特徴、構造、または特性が、請求される主題の少なくとも1つの特徴および/または例の中に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所における「一例では(in one example)」、「一例(an example)」、「いくつかの例では(in certain examples)」または「いくつかの実装形態では(in certain implementations)」という句、あるいは他の同様の句の出現は、必ずしもすべてが同じ特徴、例、および/または限定を指すとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例および/または特徴において組み合わせられ得る。
【0142】
[0147]本明細書に含まれる詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置あるいは専用コンピューティングデバイスまたはプラットフォームのメモリ内に記憶された2値デジタル信号に対する演算のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示された。この特定の明細書のコンテキストでは、特定の装置などの用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の動作を実施するようにプログラムされた汎用コンピュータを含む。アルゴリズム記述または記号表現は、信号処理または関連技術の当業者がそれらの仕事の本質を他の当業者に伝達するために使用する技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、および一般には、所望の結果をもたらす自己無撞着な一連の演算または同様の信号処理であると考えられる。このコンテキストでは、演算または処理は物理量の物理的操作を伴う。一般に、必ずしも必要ではないが、そのような量は、記憶、転送、結合、比較、または他の方法で操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形態をとり得る。主に一般的な用法という理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、記号、文字、項、数、数字などと呼ぶことが時々便利であることがわかっている。ただし、これらまたは同様の用語のすべては、適切な物理量に関連すべきであり、便宜的なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、本明細書の説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理すること」、「算出すること」、「計算すること」、「決定すること」などの用語を利用する説明は、専用コンピュータ、専用コンピューティング装置または同様の専用電子コンピューティングデバイスなど、特定の装置の動作またはプロセスを指すことを諒解されたい。したがって、本明細書のコンテキストでは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の、電子的または磁気的な物理量として一般に表される信号を操作または変換することが可能である。
【0143】
[0148]上記の詳細な説明では、請求される主題の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細が記載された。しかしながら、請求される主題は、これらの具体的な詳細なしに実践され得ることが当業者には理解されよう。他の事例では、請求される主題を不明瞭にしないように、当業者に知られているであろう方法および装置は、詳細に説明されていない。
【0144】
[0149]本明細書で使用される「および」、「または」、および「および/または」という用語は、そのような用語が使用されるコンテキストに少なくとも部分的に依存することも予想される様々な意味を含み得る。一般に、「または」がA、BまたはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、ここで包含的な意味で使用されるA、B、およびCを意味し、ならびにここで排他的な意味で使用されるA、BまたはCを意味するものとする。さらに、本明細書で使用される「1つまたは複数」という用語は、単数形の任意の特徴、構造、または特性について説明するために使用され得るか、あるいは複数の特徴、構造または特性、あるいは特徴、構造または特性の何らかの他の組合せについて説明するために使用され得る。ただし、これは例示的な例にすぎないこと、および請求される主題はこの例に限定されないことに留意されたい。
【0145】
[0150]現在例示的な特徴と考えられることについて例示され説明されたが、請求される主題から逸脱することなく、様々な他の変更が行われ得、均等物が代用され得ることが、当業者には理解されよう。さらに、本明細書で説明された中心概念から逸脱することなく、請求される主題の教示に特定の状況を適合させるために多くの変更が行われ得る。
【0146】
[0151]実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0147】
[0152]1.レスポンダユーザ機器(UE)によって実施されるUE間の測距の方法であって、
[0153]第1の測距セッションを開始するようにとの第1の測距前要求メッセージを第1のイニシエータUEから受信することと、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、
[0154]第2の測距セッションを開始するようにとの第2の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信することと、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第2の測距信号リソースを備える、
[0155]第1の測距信号リソースおよび第2の測距リソースに基づいて第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定することと、
[0156]第1の測距前要求メッセージに確認応答する第1の測距前応答メッセージを第1のイニシエータUEに送ることと、
[0157]第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの衝突を示す第2の測距前応答メッセージを第2のイニシエータUEに送ることと
を備える、方法。
【0148】
[0158]2.第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定することは、第2の測距信号をブロードキャストするための時間が第1の測距信号をブロードキャストするための時間の所定の時間量以内であると決定することを備える、条項1の方法。
【0149】
[0159]3.所定の時間量が、第2の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間である、条項2の方法。
【0150】
[0160]4.所定の時間量が、所定の衝突しきい値時間である、条項2の方法。
【0151】
[0161]5.第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定することは、第2の測距信号をブロードキャストするための周波数と第1の測距信号をブロードキャストするための周波数が同じであると決定することを備える、条項2~4のいずれかの方法。
【0152】
[0162]6.第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定することをさらに備え、ここにおいて、第2の測距前応答メッセージが、第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を含む、条項1~5のいずれかの方法。
【0153】
[0163]7.第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、第1の測距信号リソースに含まれる第1の測距信号をブロードキャストするための時間に基づく、条項6の方法。
【0154】
[0164]8.第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間にさらに基づく、条項7の方法。
【0155】
[0165]9.第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、所定の衝突しきい値時間にさらに基づく、条項7の方法。
【0156】
[0166]10.第2の測距セッションを開始するようにとの第3の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信することをさらに備え、第3の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、条項1~9のいずれかの方法。
【0157】
[0167]11.
[0168]第1の測距信号リソースに従って第1の測距信号をブロードキャストすることを備える、第1のイニシエータUEとともに第1の測距セッションを実施することと、
[0169]第3の測距信号リソースに従って第2の測距信号をブロードキャストすることを備える、第2のイニシエータUEとともに第2の測距セッションを実施することと
をさらに備える、条項10の方法。
【0158】
[0170]12.ユーザ機器間の測距のために構成されたレスポンダUEであって、
[0171]ワイヤレスネットワーク中のエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
[0172]少なくとも1つのメモリと、
[0173]ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、
[0174]第1の測距セッションを開始するようにとの第1の測距前要求メッセージを第1のイニシエータUEから受信することと、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、
[0175]第2の測距セッションを開始するようにとの第2の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信することと、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第2の測距信号リソースを備える、
[0176]第1の測距信号リソースおよび第2の測距リソースに基づいて第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定することと、
[0177]第1の測距前要求メッセージに確認応答する第1の測距前応答メッセージを第1のイニシエータUEに送ることと、
[0178]第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの衝突を示す第2の測距前応答メッセージを第2のイニシエータUEに送ることと
を行うように構成された、レスポンダUE。
【0159】
[0179]13.少なくとも1つのプロセッサは、第2の測距信号をブロードキャストするための時間が第1の測距信号をブロードキャストするための時間の所定の時間量以内であると決定するように構成されることによって、第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定するように構成された、条項12のレスポンダUE。
【0160】
[0180]14.所定の時間量が、第2の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間である、条項13のレスポンダUE。
【0161】
[0181]15.所定の時間量が、所定の衝突しきい値時間である、条項13のレスポンダUE。
【0162】
[0182]16.少なくとも1つのプロセッサは、第2の測距信号をブロードキャストするための周波数と第1の測距信号をブロードキャストするための周波数が同じであると決定するように構成されることによって、第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定するように構成された、条項13~15のいずれかのレスポンダUE。
【0163】
[0183]17.少なくとも1つのプロセッサが、第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定するようにさらに構成され、ここにおいて、第2の測距前応答メッセージが、第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を含む、条項12~16のいずれかのレスポンダUE。
【0164】
[0184]18.第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、第1の測距信号リソースに含まれる第1の測距信号をブロードキャストするための時間に基づく、条項17のレスポンダUE。
【0165】
[0185]19.第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間にさらに基づく、条項18のレスポンダUE。
【0166】
[0186]20.第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、所定の衝突しきい値時間にさらに基づく、条項18のレスポンダUE。
【0167】
[0187]21.少なくとも1つのプロセッサが、第2の測距セッションを開始するようにとの第3の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信するようにさらに構成され、第3の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、条項12~20のいずれかのレスポンダUE。
【0168】
[0188]22.少なくとも1つのプロセッサが、
[0189]第1の測距信号リソースに従って第1の測距信号をブロードキャストするように構成されることによって、第1のイニシエータUEとともに第1の測距セッションを実施することと、
[0190]第3の測距信号リソースに従って第2の測距信号をブロードキャストするように構成されることによって、第2のイニシエータUEとともに第2の測距セッションを実施することと
を行うようにさらに構成された、条項21のレスポンダUE。
【0169】
[0191]23.ユーザ機器間の測距のために構成されたレスポンダUEであって、
[0192]第1の測距セッションを開始するようにとの第1の測距前要求メッセージを第1のイニシエータUEから受信するための手段と、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、
[0193]第2の測距セッションを開始するようにとの第2の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信するための手段と、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第2の測距信号リソースを備える、
[0194]第1の測距信号リソースおよび第2の測距リソースに基づいて第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定するための手段と、
[0195]第1の測距前要求メッセージに確認応答する第1の測距前応答メッセージを第1のイニシエータUEに送るための手段と、
[0196]第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの衝突を示す第2の測距前応答メッセージを第2のイニシエータUEに送るための手段と
を備える、レスポンダUE。
【0170】
[0197]24.第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定するための手段は、第2の測距信号をブロードキャストするための時間が第1の測距信号をブロードキャストするための時間の所定の時間量以内であると決定するための手段を備える、条項23のレスポンダUE。
【0171】
[0198]25.所定の時間量が、第2の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間である、条項24のレスポンダUE。
【0172】
[0199]26.所定の時間量が、所定の衝突しきい値時間である、条項24のレスポンダUE。
【0173】
[0200]27.第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定するための手段は、第2の測距信号をブロードキャストするための周波数と第1の測距信号をブロードキャストするための周波数が同じであると決定するための手段を備える、条項24~26のいずれかのレスポンダUE。
【0174】
[0201]28.第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定するための手段をさらに備え、ここにおいて、第2の測距前応答メッセージが、第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を含む、条項23~27のいずれかのレスポンダUE。
【0175】
[0202]29.第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、第1の測距信号リソースに含まれる第1の測距信号をブロードキャストするための時間に基づく、条項28のレスポンダUE。
【0176】
[0203]30.第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間にさらに基づく、条項29のレスポンダUE。
【0177】
[0204]31.第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、所定の衝突しきい値時間にさらに基づく、条項29のレスポンダUE。
【0178】
[0205]32.第2の測距セッションを開始するようにとの第3の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信するための手段をさらに備え、第3の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、条項23~31のいずれかのレスポンダUE。
【0179】
[0206]33.
[0207]第1の測距信号リソースに従って第1の測距信号をブロードキャストすることを備える、第1のイニシエータUEとともに第1の測距セッションを実施するための手段と、
[0208]第3の測距信号リソースに従って第2の測距信号をブロードキャストすることを備える、第2のイニシエータUEとともに第2の測距セッションを実施するための手段と
をさらに備える、条項32のレスポンダUE。
【0180】
[0209]34.記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、プログラムコードが、ユーザ機器間の測距のためにレスポンダUE中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードは、
[0210]第1の測距セッションを開始するようにとの第1の測距前要求メッセージを第1のイニシエータUEから受信することと、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、
[0211]第2の測距セッションを開始するようにとの第2の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信することと、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第2の測距信号リソースを備える、
[0212]第1の測距信号リソースおよび第2の測距リソースに基づいて第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定することと、
[0213]第1の測距前要求メッセージに確認応答する第1の測距前応答メッセージを第1のイニシエータUEに送ることと、
[0214]第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの衝突を示す第2の測距前応答メッセージを第2のイニシエータUEに送ることと
を行うための命令を備える、非一時的記憶媒体。
【0181】
[0215]35.第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定するためのプログラムコードは、第2の測距信号をブロードキャストするための時間が第1の測距信号をブロードキャストするための時間の所定の時間量以内であると決定するためのプログラムコードを備える、条項34のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0182】
[0216]36.所定の時間量が、第2の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間である、条項35のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0183】
[0217]37.所定の時間量が、所定の衝突しきい値時間である、条項35のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0184】
[0218]38.第1の測距信号と第2の測距信号との間の衝突を決定するためのプログラムコードは、第2の測距信号をブロードキャストするための周波数と第1の測距信号をブロードキャストするための周波数が同じであると決定するためのプログラムコードを備える、条項35~37のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0185】
[0219]39.第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定するためのプログラムコードをさらに備え、ここにおいて、第2の測距前応答メッセージが、第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を含む、条項34~38のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0186】
[0220]40.第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、第1の測距信号リソースに含まれる第1の測距信号をブロードキャストするための時間に基づく、条項39のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0187】
[0221]41.第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の所定の最大待ち時間にさらに基づく、条項40のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0188】
[0222]42.第2の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、所定の衝突しきい値時間にさらに基づく、条項40のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0189】
[0223]43.第2の測距セッションを開始するようにとの第3の測距前要求メッセージを第2のイニシエータUEから受信するためのプログラムコードをさらに備え、第3の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第2の測距セッション中に第2の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、条項34~42のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0190】
[0224]44.
[0225]第1の測距信号リソースに従って第1の測距信号をブロードキャストすることを備える、第1のイニシエータUEとともに第1の測距セッションを実施することと、
[0226]第3の測距信号リソースに従って第2の測距信号をブロードキャストすることを備える、第2のイニシエータUEとともに第2の測距セッションを実施することと
を行うためのプログラムコードをさらに備える、条項43のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0191】
[0227]45.イニシエータユーザ機器(UE)によって実施されるUE間の測距の方法であって、
[0228]第1の測距セッションを開始するようにとの第1の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信することと、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、
[0229]第1の測距信号のための第1の測距信号リソースと第2のイニシエータUEに対する第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの間の衝突を示す第1の測距前応答メッセージをレスポンダUEから受信することと
を備える、方法。
【0192】
[0230]46.
[0231]レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定することと、
[0232]第1の測距セッションを開始するようにとの第2の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信することと、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが利用可能時間に基づいて第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、
をさらに備える、条項45の方法。
【0193】
[0233]47.第1の測距前応答メッセージは、レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を備える、条項46の方法。
【0194】
[0234]48.レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、第1の測距信号リソースに含まれる第1の測距信号をブロードキャストするための時間、および所定の時間期間に基づく、条項46または47の方法。
【0195】
[0235]49.所定の時間期間が、第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の最大待ち時間に基づく、条項48の方法。
【0196】
[0236]50.所定の時間期間が、所定の衝突しきい値時間期間である、条項48の方法。
【0197】
[0237]51.
[0238]第2の測距前要求メッセージに確認応答する第2の測距前応答メッセージをレスポンダUEから受信することと、
[0239]第3の測距信号リソースに従ってレスポンダUEによって送信された第1の測距信号を受信することを備える、レスポンダUEとともに第1の測距セッションを実施することと
をさらに備える、条項46~50のいずれかの方法。
【0198】
[0240]52.初期測距信号を送信し、第1の測距信号リソースに従ってレスポンダUEによって送信された第1の測距信号を受信するのを待つことを備える、レスポンダUEとともに第1の測距セッションを実施することをさらに備える、条項45の方法。
【0199】
[0241]53.ユーザ機器(UE)間の測距のために構成されたイニシエータUEであって、
[0242]ワイヤレスネットワーク中のエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
[0243]少なくとも1つのメモリと、
[0244]ワイヤレストランシーバおよび少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備え、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、
[0245]第1の測距セッションを開始するようにとの第1の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信することと、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、
[0246]第1の測距信号のための第1の測距信号リソースと第2のイニシエータUEに対する第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの間の衝突を示す第1の測距前応答メッセージをレスポンダUEから受信することと
を行うように構成された、イニシエータUE。
【0200】
[0247]54.少なくとも1つのプロセッサは、
[0248]レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定することと、
[0249]第1の測距セッションを開始するようにとの第2の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信することと、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが利用可能時間に基づいて第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、
を行うようにさらに構成された、条項53のイニシエータUE。
【0201】
[0250]55.第1の測距前応答メッセージは、レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を備える、条項54のイニシエータUE。
【0202】
[0251]56.レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、第1の測距信号リソースに含まれる第1の測距信号をブロードキャストするための時間、および所定の時間期間に基づく、条項54または55のイニシエータUE。
【0203】
[0252]57.所定の時間期間が、第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の最大待ち時間に基づく、条項56のイニシエータUE。
【0204】
[0253]58.所定の時間期間が、所定の衝突しきい値時間期間である、条項56のイニシエータUE。
【0205】
[0254]59.少なくとも1つのプロセッサが、
[0255]第2の測距前要求メッセージに確認応答する第2の測距前応答メッセージをレスポンダUEから受信することと、
[0256]第3の測距信号リソースに従ってレスポンダUEによって送信された第1の測距信号を受信することを備える、レスポンダUEとともに第1の測距セッションを実施することと
を行うようにさらに構成された、条項54~58のいずれかのイニシエータUE。
【0206】
[0257]60.少なくとも1つのプロセッサが、初期測距信号を送信し、第1の測距信号リソースに従ってレスポンダUEによって送信された第1の測距信号を受信するのを待つように構成されることによって、レスポンダUEとともに第1の測距セッションを実施するようにさらに構成された、条項53のイニシエータUE。
【0207】
[0258]61.ユーザ機器(UE)間の測距のために構成されたイニシエータUEであって、
[0259]第1の測距セッションを開始するようにとの第1の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信するための手段と、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、
[0260]第1の測距信号のための第1の測距信号リソースと第2のイニシエータUEに対する第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの間の衝突を示す第1の測距前応答メッセージをレスポンダUEから受信するための手段と
を備える、イニシエータUE。
【0208】
[0261]62.
[0262]レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定するための手段と、
[0263]第1の測距セッションを開始するようにとの第2の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信するための手段と、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが利用可能時間に基づいて第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、
をさらに備える、条項61のイニシエータUE。
【0209】
[0264]63.第1の測距前応答メッセージは、レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を備える、条項62のイニシエータUE。
【0210】
[0265]64.レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、第1の測距信号リソースに含まれる第1の測距信号をブロードキャストするための時間、および所定の時間期間に基づく、条項62または63のイニシエータUE。
【0211】
[0266]65.所定の時間期間が、第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の最大待ち時間に基づく、条項64のイニシエータUE。
【0212】
[0267]66.所定の時間期間が、所定の衝突しきい値時間期間である、条項64のイニシエータUE。
【0213】
[0268]67.
[0269]第2の測距前要求メッセージに確認応答する第2の測距前応答メッセージをレスポンダUEから受信するための手段と、
[0270]第3の測距信号リソースに従ってレスポンダUEによって送信された第1の測距信号を受信することを備える、レスポンダUEとともに第1の測距セッションを実施するための手段と
をさらに備える、条項62~66のいずれかのイニシエータUE。
【0214】
[0271]68.初期測距信号を送信し、第1の測距信号リソースに従ってレスポンダUEによって送信された第1の測距信号を受信するのを待つための手段を備える、レスポンダUEとともに第1の測距セッションを実施するための手段をさらに備える、条項61のイニシエータUE。
【0215】
[0272]69.記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、プログラムコードが、ユーザ機器(UE)間の測距のためにイニシエータUE中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードは、
[0273]第1の測距セッションを開始するようにとの第1の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信することと、第1の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第1の測距信号リソースを備える、
[0274]第1の測距信号のための第1の測距信号リソースと第2のイニシエータUEに対する第2の測距信号のための第2の測距信号リソースとの間の衝突を示す第1の測距前応答メッセージをレスポンダUEから受信することと
を行うための命令を備える、非一時的記憶媒体。
【0216】
[0275]70.
[0276]レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を決定することと、
[0277]第1の測距セッションを開始するようにとの第2の測距前要求メッセージをレスポンダUEに送信することと、第2の測距前要求メッセージは、レスポンダUEが利用可能時間に基づいて第1の測距セッション中に第1の測距信号をブロードキャストするための時間および周波数を含む第3の測距信号リソースを備える、
を行うためのプログラムコードをさらに備える、条項69のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0217】
[0278]71.第1の測距前応答メッセージは、レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間を備える、条項70のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0218】
[0279]72.レスポンダUEが第1の測距信号をブロードキャストするための利用可能時間が、第1の測距信号リソースに含まれる第1の測距信号をブロードキャストするための時間、および所定の時間期間に基づく、条項70または71のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0219】
[0280]73.所定の時間期間が、第1の測距信号をブロードキャストするためのリッスンビフォアトランスミット手順の最大待ち時間に基づく、条項72のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0220】
[0281]74.所定の時間期間が、所定の衝突しきい値時間期間である、条項72のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0221】
[0282]75.
[0283]第2の測距前要求メッセージに確認応答する第2の測距前応答メッセージをレスポンダUEから受信することと、
[0284]第3の測距信号リソースに従ってレスポンダUEによって送信された第1の測距信号を受信することを備える、レスポンダUEとともに第1の測距セッションを実施することと
を行うためのプログラムコードをさらに備える、条項70~74のいずれかのプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0222】
[0285]76.初期測距信号を送信し、第1の測距信号リソースに従ってレスポンダUEによって送信された第1の測距信号を受信するのを待つためのプログラムコードを備える、レスポンダUEとともに第1の測距セッションを実施するためのプログラムコードをさらに備える、条項70のプログラムコードを含む非一時的記憶媒体。
【0223】
[0286]したがって、請求される主題は、開示される特定の例に限定されず、そのような請求される主題はまた、添付の特許請求の範囲内に入るすべての態様とそれらの均等物とを含み得るものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】