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特表2024-507519調整可能な帯域幅を用いるユーザ機器対応のサイドリンク測距
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  • 特表-調整可能な帯域幅を用いるユーザ機器対応のサイドリンク測距 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-20
(54)【発明の名称】調整可能な帯域幅を用いるユーザ機器対応のサイドリンク測距
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20240213BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240213BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20240213BHJP
   H04W 72/54 20230101ALI20240213BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240213BHJP
   G01S 5/02 20100101ALI20240213BHJP
【FI】
H04W64/00
H04W92/18
H04W4/40
H04W72/54 110
H04W72/0453
G01S5/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023550115
(86)(22)【出願日】2022-02-14
(85)【翻訳文提出日】2023-08-18
(86)【国際出願番号】 US2022016330
(87)【国際公開番号】W WO2022182540
(87)【国際公開日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】63/154,607
(32)【優先日】2021-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/670,159
(32)【優先日】2022-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ、チャン-シク
(72)【発明者】
【氏名】グラティ、カピル
(72)【発明者】
【氏名】リ、ジュンイ
【テーマコード(参考)】
5J062
5K067
【Fターム(参考)】
5J062AA04
5J062AA06
5J062BB01
5J062BB05
5J062CC07
5J062CC11
5J062FF01
5K067AA23
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE25
5K067HH22
5K067JJ52
(57)【要約】
分散システム中の測距セッションにおいて使用される測距信号の帯域幅は、複数の測距セッションにわたる測距の精度に基づき、任意選択で、複数の測距セッションにわたる成功したリッスンビフォア送信(LBT)プロシージャの確率に基づいて、動的に調整される。測距の精度は、たとえば、いくつかの測距セッションにわたる決定された距離の分散に基づいて決定され得、これは、低精度測距を示すためにしきい値と比較され得る。測距信号の帯域幅は、低精度測距の指示に基づいて増加され得る。測距信号がLBTプロシージャを使用する無認可スペクトル上でブロードキャストされる場合、測距信号の帯域幅が減少されなければならないのかどうかを決定するために、開始側UE、応答側UE、またはすべての参加するUEによる成功したLBTプロシージャの確率が使用され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)の分散システム中の開始側UEによって実施される測距の方法であって、
第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションを複数の応答側UEと開始することと、
各測距セッション中に各応答側UEまでの距離を決定することと、
前記複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、
前記複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって決定された測距の精度の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信することと、
各応答側UEまでの前記測距の精度の前記指示と前記1つまたは複数の応答側UEから受信された前記測距の精度の前記指示とに基づいて新しい測距セッション中に前記第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅に前記第1の測距信号帯域幅を調整することを決定することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記1つまたは複数の応答側UEの各々から受信される前記測距の精度の前記指示は、前記測距セッションとは別個のものであるメッセージ中で受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つまたは複数の応答側UEの各々から受信される前記測距の精度の前記指示は、各測距セッション中にポスト測距メッセージ中で受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
各応答側UEへの前記測距の前記精度の前記指示は、所定の数の測距セッションにわたって決定される、ここにおいて、前記所定の数の測距セッションは、前記開始側UEの速度に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の測距セッション中に各応答側UEまでの前記測距の前記精度の前記指示を決定することは、
前記所定の数の測距セッションにわたる各応答側UEまでの前記決定された距離の分散を決定することと、
各応答側UEまでの前記決定された距離の前記分散を所定のしきい値と比較することと、
ここにおいて、前記複数の測距セッション中の各応答側UEまでの前記測距の前記精度の前記指示は、各応答側UEまでの前記決定された距離の前記分散と前記所定のしきい値との前記比較に基づく、
を備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記所定のしきい値は、前記開始側UEの前記速度に基づく、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の測距信号帯域幅に前記第1の測距信号帯域幅を調整することを決定することは、
各応答側UEまでの前記測距の精度の前記指示と前記1つまたは複数の応答側UEから受信された前記測距の精度の前記指示とに基づいて測距の精度の指示の数を決定することと、
前記測距の精度の指示の前記数を所定のしきい値と比較することと、
前記測距の精度の指示の前記数と前記所定のしきい値との前記比較に基づいて前記第2の測距信号帯域幅に前記第1の測距信号帯域幅を増加することを決定することと
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記測距の精度の指示の前記数を決定することは、前記複数の測距セッションに参加するすべてのUEのための前記測距の精度の指示の前記数の平均を決定すること、ここにおいて、測距の精度の指示の前記数の前記平均は、前記所定のしきい値と比較される、を備え、
前記方法は、前記測距の精度の指示の前記数の前記平均と前記所定のしきい値との前記比較に応答して前記第2の測距信号帯域幅を使用する前記新しい測距セッションを前記複数の応答側UEと開始すること
をさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記所定のしきい値は、前記測距セッションのための精度要件に基づく、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記複数の測距セッション中の測距信号は、リッスンビフォア送信(LBT)プロシージャを使用し無認可スペクトルを介してブロードキャストされる、ここにおいて、
前記第2の測距信号帯域幅に前記第1の測距信号帯域幅を調整することを決定することは、前記複数の測距セッション中に前記開始側UEによって決定される成功したLBTプロシージャの確率、前記複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施される成功したLBTプロシージャの確率について前記1つまたは複数の応答側UEから受信された指示、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つにさらに基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
いくつかの測距セッション中に前記開始側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの数を記録することと、
前記開始側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの前記数と前記いくつかの測距セッション中に前記開始側UEによって実施されたLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定することと、
成功したLBTプロシージャの前記平均数を所定のしきい値と比較することと、
成功したLBTプロシージャの前記平均数と前記所定のしきい値との前記比較に基づいて前記新しい測距セッション中に前記第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定することと
をさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の測距セッション中の測距セッションの数は、前記開始側UEの速度に基づく所定の数であり、前記所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の測距セッション中のいくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの前記確率の前記指示を前記1つまたは複数の応答側UEから受信することと、
前記複数の測距セッション中の前記いくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの前記確率の前記指示に少なくとも基づいて成功したLBTプロシージャの前記確率をもつUEの数を決定することと、
成功したLBTプロシージャの前記確率をもつUEの前記数を所定のしきい値と比較することと、
成功したLBTプロシージャの前記確率をもつUEの前記数と前記所定のしきい値との前記比較に基づいて前記新しい測距セッション中に前記第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定することと
をさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
成功したLBTプロシージャの前記確率をもつUEの前記数は、前記開始側UEによって決定される成功したLBTプロシージャの前記確率にさらに基づく、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
測距セッションの数は、前記開始側UEの速度に基づく所定の数であり、前記所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の測距信号帯域幅に前記第1の測距信号帯域幅を調整するという決定に応答して前記新しい測距セッション中に前記第2の測距信号帯域幅に前記第1の測距信号帯域幅を調整することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
ユーザ機器(UE)の分散システム中のUEの間を測距するように構成された開始側UEであって、
ワイヤレスネットワーク中のエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記ワイヤレストランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備える、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションを複数の応答側UEと開始することと、
各測距セッション中に各応答側UEまでの距離を決定することと、
前記複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、
前記複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって決定された測距の精度の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信することと、
各応答側UEまでの前記測距の精度の前記指示と前記1つまたは複数の応答側UEから受信された前記測距の精度の前記指示とに基づいて新しい測距セッション中に前記第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅に前記第1の測距信号帯域幅を調整することを決定することと
を行うように構成された、開始側UE。
【請求項18】
前記1つまたは複数の応答側UEの各々から受信される前記測距の精度の前記指示は、前記測距セッションとは別個のものであるメッセージ中で受信される、請求項17に記載の開始側UE。
【請求項19】
前記1つまたは複数の応答側UEの各々から受信される前記測距の精度の前記指示は、各測距セッション中にポスト測距メッセージ中で受信される、請求項17に記載の開始側UE。
【請求項20】
各応答側UEへの前記測距の前記精度の前記指示は、所定の数の測距セッションにわたって決定される、ここにおいて、前記所定の数の測距セッションは、前記開始側UEの速度に基づく、請求項17に記載の開始側UE。
【請求項21】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記所定の数の測距セッションにわたる各応答側UEまでの前記決定された距離の分散を決定することと、
各応答側UEまでの前記決定された距離の前記分散を所定のしきい値と比較することと、
ここにおいて、前記複数の測距セッション中の各応答側UEまでの前記測距の前記精度の前記指示は、各応答側UEまでの前記決定された距離の前記分散と前記所定のしきい値との前記比較に基づく、
を行うように構成されることによって前記複数の測距セッション中に各応答側UEまでの前記測距の前記精度の前記指示を決定するように構成された、請求項20に記載の開始側UE。
【請求項22】
前記所定のしきい値は、前記開始側UEの前記速度に基づく、請求項21に記載の開始側UE。
【請求項23】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
各応答側UEまでの前記測距の精度の前記指示と前記1つまたは複数の応答側UEから受信された前記測距の精度の前記指示とに基づいて測距の精度の指示の数を決定することと、
前記測距の精度の指示の前記数を所定のしきい値と比較することと、
前記測距の精度の指示の前記数と前記所定のしきい値との前記比較に基づいて前記第2の測距信号帯域幅に前記第1の測距信号帯域幅を増加することを決定することと
を行うように構成されることによって前記第2の測距信号帯域幅に前記第1の測距信号帯域幅を調整することを決定するように構成された、請求項17に記載の開始側UE。
【請求項24】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の測距セッションに参加するすべてのUEのための前記測距の精度の指示の前記数の平均を決定すること、ここにおいて、測距の精度の指示の前記数の前記平均は、前記所定のしきい値と比較される、を行うように構成されることによって前記測距の精度の指示の前記数を決定するように構成され、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記測距の精度の指示の前記数の前記平均と前記所定のしきい値との前記比較に応答して前記第2の測距信号帯域幅を使用する前記新しい測距セッションを前記複数の応答側UEと開始するようにさらに構成された、
請求項23に記載の開始側UE。
【請求項25】
前記所定のしきい値は、前記測距セッションのための精度要件に基づく、請求項24に記載の開始側UE。
【請求項26】
前記複数の測距セッション中の測距信号は、リッスンビフォア送信(LBT)プロシージャを使用し無認可スペクトルを介してブロードキャストされる、ここにおいて、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の測距セッション中に前記開始側UEによって決定される成功したLBTプロシージャの確率、前記複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの確率について前記1つまたは複数の応答側UEから受信された指示、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つにさらに基づいて前記第2の測距信号帯域幅に前記第1の測距信号帯域幅を調整することを決定するように構成された、請求項17に記載の開始側UE。
【請求項27】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
いくつかの測距セッション中に前記開始側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの数を記録することと、
前記開始側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの前記数と前記いくつかの測距セッション中に前記開始側UEによって実施されたLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定することと、
成功したLBTプロシージャの前記平均数を所定のしきい値と比較することと、
成功したLBTプロシージャの前記平均数と前記所定のしきい値との前記比較に基づいて前記新しい測距セッション中に前記第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定することと
を行うようにさらに構成された、請求項26に記載の開始側UE。
【請求項28】
前記複数の測距セッション中の測距セッションの数は、前記開始側UEの速度に基づく所定の数であり、前記所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、請求項27に記載の開始側UE。
【請求項29】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記複数の測距セッション中のいくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの前記確率の前記指示を前記1つまたは複数の応答側UEから受信することと、
前記複数の測距セッション中の前記いくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの前記確率の前記指示に少なくとも基づいて成功したLBTプロシージャの前記確率をもつUEの数を決定することと、
成功したLBTプロシージャの前記確率をもつUEの前記数を所定のしきい値と比較することと、
成功したLBTプロシージャの前記確率をもつUEの前記数と前記所定のしきい値との前記比較に基づいて前記新しい測距セッション中に前記第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定することと
を行うようにさらに構成された、請求項26に記載の開始側UE。
【請求項30】
成功したLBTプロシージャの前記確率をもつUEの前記数は、前記開始側UEによって決定される成功したLBTプロシージャの前記確率にさらに基づく、請求項29に記載の開始側UE。
【請求項31】
測距セッションの数は、前記開始側UEの速度に基づく所定の数であり、前記所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、請求項29に記載の開始側UE。
【請求項32】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2の測距信号帯域幅に前記第1の測距信号帯域幅を調整するという決定に応答して前記新しい測距セッション中に前記第2の測距信号帯域幅に前記第1の測距信号帯域幅を調整するようにさらに構成された、請求項17に記載の開始側UE。
【請求項33】
ユーザ機器(UE)の分散システム中の応答側UEによって実施される測距の方法であって、
第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションの開始を開始側UEから受信することと、
各測距セッション中に前記開始側UEまでの距離を決定することと、
前記複数の測距セッション中に前記開始側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、
前記測距の精度の前記指示を前記開始側UEに送ることと、
前記第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅を使用し、前記開始側UEに送られた前記測距の精度の前記指示に少なくとも部分的に応答するものである新しい測距セッションの開始を前記開始側UEから受信することと
を備える、方法。
【請求項34】
前記測距の精度の前記指示は、前記測距セッションとは別個のものであるメッセージ中で送られる、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記測距の精度の前記指示は、各測距セッション中にポスト測距メッセージ中で送られる、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記測距の前記精度の前記指示は、所定の数の測距セッションにわたって決定される、ここにおいて、前記所定の数の測距セッションは、前記開始側UEの速度に基づく、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記複数の測距セッション中に前記開始側UEまでの前記測距の前記精度の前記指示を決定することは、
前記所定の数の測距セッションにわたる前記開始側UEまでの前記距離の分散を決定することと、
前記距離の前記分散を所定のしきい値と比較することと、
ここにおいて、前記測距の前記精度の前記指示は、前記距離の前記分散と前記所定のしきい値との前記比較に基づく、
を備える、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記所定のしきい値は、前記開始側UEの前記速度に基づく、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記複数の測距セッション中の測距信号は、リッスンビフォア送信(LBT)プロシージャを使用し無認可スペクトルを介してブロードキャストされ、前記方法は、
前記複数の測距セッション中に実施され成功したLBTプロシージャの確率の指示を決定することと、
前記開始側UEに成功したLBTプロシージャの前記確率の前記指示を送ることと、
ここにおいて、前記第2の測距信号帯域幅を含む前記新しい測距セッションの前記開始は、成功したLBTプロシージャの前記確率の前記指示にさらに少なくとも部分的に応答するものである、
をさらに備える、請求項33に記載の方法。
【請求項40】
成功したLBTプロシージャの前記確率の前記指示を決定することは、
いくつかの測距セッション中に実施され成功したLBTプロシージャの数を記録することと、
成功したLBTプロシージャの前記数と前記いくつかの測距セッション中に前記応答側UEによって実施されたLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定することと、
成功したLBTプロシージャの前記平均数を所定のしきい値と比較することと、
ここにおいて、成功したLBTプロシージャの前記確率の前記指示は、成功したLBTプロシージャの前記平均数と前記所定のしきい値との前記比較に基づく、
を備える、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
測距セッションの数は、前記開始側UEの速度に基づく所定の数であり、前記所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
ユーザ機器(UE)の分散システム中のUEの間を測距するように構成された応答側UEであって、
ワイヤレスネットワーク中のエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、
少なくとも1つのメモリと、
前記ワイヤレストランシーバおよび前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を備える、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションの開始を開始側UEから受信することと、
各測距セッション中に前記開始側UEまでの距離を決定することと、
前記複数の測距セッション中に前記開始側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、
前記測距の精度の前記指示を前記開始側UEに送ることと、
前記第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅を使用し、前記開始側UEに送られた前記測距の精度の前記指示に少なくとも部分的に応答するものである新しい測距セッションの開始を前記開始側UEから受信することと
を行うように構成された、応答側UE。
【請求項43】
前記測距の精度の前記指示は、前記測距セッションとは別個のものであるメッセージ中で送られる、請求項42に記載の応答側UE。
【請求項44】
前記測距の精度の前記指示は、各測距セッション中にポスト測距メッセージ中で送られる、請求項42に記載の応答側UE。
【請求項45】
前記測距の前記精度の前記指示は、所定の数の測距セッションにわたって決定される、ここにおいて、前記所定の数の測距セッションは、前記開始側UEの速度に基づく、請求項42に記載の応答側UE。
【請求項46】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記所定の数の測距セッションにわたる前記開始側UEまでの前記距離の分散を決定することと、
前記距離の前記分散を所定のしきい値と比較することと、
ここにおいて、前記測距の前記精度の前記指示は、前記距離の前記分散と前記所定のしきい値との前記比較に基づく、
を行うように構成されることによって前記複数の測距セッション中に前記開始側UEまでの前記測距の前記精度の前記指示を決定するように構成された、請求項45に記載の応答側UE。
【請求項47】
前記所定のしきい値は、前記開始側UEの前記速度に基づく、請求項46に記載の応答側UE。
【請求項48】
前記複数の測距セッション中の測距信号は、リッスンビフォア送信(LBT)プロシージャを使用し無認可スペクトルを介してブロードキャストされる、ここにおいて、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記複数の測距セッション中に実施され成功したLBTプロシージャの確率の指示を決定することと、
前記開始側UEに成功したLBTプロシージャの前記確率の前記指示を送ることと、
ここにおいて、前記第2の測距信号帯域幅を含む前記新しい測距セッションの前記開始は、成功したLBTプロシージャの前記確率の前記指示にさらに少なくとも部分的に応答するものである、
を行うようにさらに構成された、請求項42に記載の応答側UE。
【請求項49】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
いくつかの測距セッション中に実施され成功したLBTプロシージャの数を記録することと、
成功したLBTプロシージャの前記数と前記いくつかの測距セッション中に前記応答側UEによって実施されたLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定することと、
成功したLBTプロシージャの前記平均数を所定のしきい値と比較することと、
ここにおいて、成功したLBTプロシージャの前記確率の前記指示は、成功したLBTプロシージャの前記平均数と前記所定のしきい値との前記比較に基づく、
を行うように構成されることによって成功したLBTプロシージャの前記確率の前記指示を決定するように構成された、請求項48に記載の応答側UE。
【請求項50】
測距セッションの数は、前記開始側UEの速度に基づく所定の数であり、前記所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、請求項49に記載の応答側UE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2021年2月26日に出願され、「USER EQUIPMENT ENABLED SIDELINK RANGING WITH ADJUSTABLE BANDWIDTH」と題する米国仮出願番号第63/154,607号、および2022年2月11日に出願され、「USER EQUIPMENT ENABLED SIDELINK RANGING WITH ADJUSTABLE BANDWIDTH」と題する米国非仮出願第17/670,159号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
背景分野
[0002] 本明細書で開示される主題は、ワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、分散ワイヤレス通信システムにおけるユーザ機器の測距(ranging)または測位(positioning)のための方法および装置に関する。
関連背景
[0003] セルラー電話または他のワイヤレス通信デバイスなど、ユーザ機器のための正確な位置情報を取得することが、通信業界において普及しつつある。たとえば、車両または歩行者の極めて正確なロケーション(location)を取得することは、自律車両運転および歩行者安全用途にとって必須である。
【0003】
[0004] デバイスのロケーションを決定するための一般的な手段は、地球の周りの軌道中にあるいくつかの衛星を採用する、よく知られている全地球測位衛星(GPS)システムまたはグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)など、衛星測位システム(SPS)を使用することである。しかしながら、いくつかのシナリオでは、たとえば、不利な気象状態中に、あるいは、トンネルまたは複合型駐車場(parking complex)など、不十分な衛星信号受信を伴うエリアにおいて、SPSからのロケーション決定信号が信頼できないかまたは利用不可能であることがある。その上、SPSを使用して生成される位置情報は、不正確になりやすい。たとえば、既製の(off-the-shelf)GPS測位デバイスは、数メートルの正確さを有し、これは、安全な自律運転およびナビゲーションを確実にするのに最適でない。
【0004】
[0005] 協調運転または自動運転は、車両間の通信を必要とし、これは、直接的、または、たとえば、路側ユニット(RSU:roadside unit)などのインフラストラクチャ構成要素を介して、間接的であり得る。車両安全用途の場合、測位と測距の両方が重要である。たとえば、車両ユーザ機器(UE:user equipment)は、サイドリンクシグナリング(sidelink signaling)を使用して、たとえば、送信機の相対ロケーションを決定するために他の車両UEまたは歩行者UEのための測距信号(ranging signal)をブロードキャストして、測位および測距を実施し得る。近くの車両に対する相対的なロケーションまたは距離(range)についての正確でタイムリーな知識により、自動化された車両は、安全に操作し、トラフィック状態をネゴシエートすることが可能になる。たとえば、ラウンドトリップ時間(RTT)は、送信機間の距離を決定するために一般的に使用される技法である。RTTは、第1のデバイスから測距信号を送ることと第2のデバイスから(たとえば、測距戻り信号の形で)肯定応答を受信するまでの間(から処理遅延を減じたもの)の時間が、2つのデバイスの間の距離(範囲)に対応する二方向メッセージング技法である。
【0005】
[0006] 送信機の間の決定された距離の精度(accuracy)、したがって、測位の精度も、測距信号の送信中に使用される帯域幅に関連する。たとえば、測距信号の帯域幅を増加させることは、決定された距離の精度を改善することになる。すなわち、メッセージングを協調させるインフラストラクチャサポートなしの分散システム(distributed system)中での測距セッション(ranging session)は、測距信号の送信中に使用される帯域幅の集中制御を有しない。
【発明の概要】
【0006】
[0007] 分散システム中の測距セッションにおいて使用される測距信号の帯域幅は、複数の測距セッションにわたる測距の精度に基づき、任意選択で、複数の測距セッションにわたる成功したリッスンビフォア送信(LBT:listen before transmit)プロシージャ(procedure)の確率(probability)に基づいて動的に調整(adjust)される。測距の精度は、たとえば、いくつかの測距セッションにわたる決定された距離の分散(variance)に基づいて決定され得、これは、低精度測距(low accuracy ranging)を示すためにしきい値(threshold)と比較され得る。測距信号の帯域幅(bandwidth)は、低精度測距の指示(indication)に基づいて増加され得る。測距信号がLBTプロシージャを使用する無認可スペクトル(unlicensed spectrum)上でブロードキャストされる場合、測距信号の帯域幅が減少されなければならないのかどうかを決定するために、開始側UE(initiator UE)、応答側UE(responder UE)、またはすべての参加するUEによる成功したLBTプロシージャ(successful LBT procedure)の確率が使用され得る。
【0007】
[0008] 一実装形態では、ユーザ機器(UE)の分散システム中の開始側UEによって実施される測距の方法は、第1の測距信号帯域幅(first ranging signal bandwidth)を使用する複数の測距セッションを複数の応答側UEと開始することと、各測距セッション中に各応答側UEまでの距離を決定することと、複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって決定された測距の精度の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信することと、各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて新しい測距セッション(new ranging session)中に第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅(second ranging signal bandwidth)に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定することとを含む。
【0008】
[0009] 一実装形態では、ユーザ機器(UE)の分散システム中のUEの間を測距するように構成された開始側UEは、ワイヤレスネットワーク中のエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、少なくとも1つのメモリと、ワイヤレストランシーバと少なくとも1つのメモリとに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションを複数の応答側UEと開始することと、各測距セッション中に各応答側UEまでの距離を決定することと、複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって決定された測距の精度の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信することと、各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定することとを行うように構成される。
【0009】
[0010] 一実装形態では、ユーザ機器(UE)の分散システム中のUEの間を測距するように構成された開始側UEであって、開始側UEは、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションを複数の応答側UEと開始するための手段と、各測距セッション中に各応答側UEまでの距離を決定するための手段と、複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定するための手段と、複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって決定された測距の精度の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信するための手段と、各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定するための手段とを含む。
【0010】
[0011] 一実装形態では、その上に記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、プログラムコードは、ユーザ機器(UE)の分散システム中のUEの間を測距するための開始側UE中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードは、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションを複数の応答側UEと開始することと、各測距セッション中に各応答側UEまでの距離を決定することと、複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって決定された測距の精度の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信することと、各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定することとを行うための命令を備える、非一時的記憶媒体。
【0011】
[0012] 一実装形態では、ユーザ機器(UE)の分散システム中の応答側UEによって実施される測距の方法は、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションの開始を開始側UEから受信することと、各測距セッション中に開始側UEまでの距離を決定することと、複数の測距セッション中に開始側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、測距の精度の指示を開始側UEに送ることと、第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅を使用し、開始側UEに送られた測距の精度の指示に少なくとも部分的に応答するものである新しい測距セッションの開始を開始側UEから受信することとを含む。
【0012】
[0013] 一実装形態では、ユーザ機器(UE)の分散システム中のUEの間を測距するように構成された応答側UEは、ワイヤレスネットワーク中のエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、少なくとも1つのメモリと、ワイヤレストランシーバと少なくとも1つのメモリとに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションの開始を開始側UEから受信することと、各測距セッション中に開始側UEまでの距離を決定することと、複数の測距セッション中に開始側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、測距の精度の指示を開始側UEに送ることと、第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅を使用し、開始側UEに送られた測距の精度の指示に少なくとも部分的に応答するものである新しい測距セッションの開始を開始側UEから受信することとを行うように構成される。
【0013】
[0014] 一実装形態では、ユーザ機器(UE)の分散システム中のUEの間を測距するように構成された応答側UEであって、応答側UEは、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションの開始を開始側UEから受信するための手段と、各測距セッション中に開始側UEまでの距離を決定するための手段と、複数の測距セッション中に開始側UEまでの測距の精度の指示を決定するための手段と、測距の精度の指示を開始側UEに送るための手段と、第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅を使用し、開始側UEに送られた測距の精度の指示に少なくとも部分的に応答するものである新しい測距セッションの開始を開始側UEから受信するための手段とを含む。
【0014】
[0015] 一実装形態では、その上に記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、プログラムコードは、ユーザ機器(UE)の分散システム中のUEの間を測距するための応答側UE中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードは、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションの開始を開始側UEから受信することと、各測距セッション中に開始側UEまでの距離を決定することと、複数の測距セッション中に開始側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、測距の精度の指示を開始側UEに送ることと、第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅を使用し、開始側UEに送られた測距の精度の指示に少なくとも部分的に応答するものである新しい測距セッションの開始を開始側UEから受信することとを行うための命令を備える、非一時的記憶媒体。
【0015】
[0016] 以下の図を参照しながら非限定的で非網羅的な態様について説明し、別段の規定がない限り、様々な図の全体を通して、同様の参照番号は同様の部分を指す。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】[0017] 動的可変測距信号帯域幅をサポートするための測距シグナリングを含む、分散通信を示すワイヤレス通信システムを示す図。
図2】[0018] 測距または測位セッションのための開始UEと3つの応答側UEとによって送信および受信され得る様々なメッセージのタイミングおよび周波数を示すシグナリンググラフを示す図。
図3】[0019] ある時間期間にわたるいくつかの測距セッションを示すシグナリンググラフを示す図。
図4A】[0020] 決定された距離の精度に基づいて複数の測距セッションにわたるPRS信号とともに使用される周波数範囲の動的な制御を示すグラフ。
図4B】[0021] 成功したリッスンビフォア送信(LBT)プロシージャの確率に基づいて複数の測距セッションにわたるPRS信号とともに使用される周波数範囲の動的な制御を示すグラフ。
図5】[0022] 複数の測距セッションにわたるPRS信号とともに使用される周波数範囲が決定された距離の精度またはLBTの成功の確率に基づいて動的に制御されるシグナリングフロー。
図6】[0023] 測距セッション中のPRSの帯域幅の動的な調整をサポートするように構成されたUEのいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図。
図7】[0024] 開始側UEによって実装されるUEの間の測距の方法を示すフローチャート。
図8】[0025] 応答側UEによって実装されるUEの間の測距の方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[0026] 分散手法が、車両、路側ユニット(RSU)、および歩行者の測距および測位のために使用され得、通信を協調させ、中継するための集中型基地局の必要を回避し得る。そのような通信は、たとえば、自動運転および車両安全用途のために使用され得る。分散手法において使用される通信は、たとえば、車両間で、あるいは車両とRSUまたは歩行者との間で、直接行われ得る。これらの通信は、車両が自動運転のために必要な情報を提供し得るメッセージと情報要素(IE:information element)とを含み得る。
【0018】
[0027] たとえば、自律車両の安全な動作のために、他の車両に対する相対的なロケーションまたは距離が決定される必要がある。車両間の相対位置を導出するために様々な手法が使用され得る。たとえば、車両の相対位置は、測距シグナリングを使用して導出され得る。測距信号は、物理測距信号、測位測距信号、測位基準信号、または物理参照信号と呼ばれることがあり、本明細書ではまとめてPRS信号と呼ばれることがある。PRS信号は、たとえば、V-UEと呼ばれることがある車両中のユーザ機器(UE)によってブロードキャストされ、専用短距離通信(DSRC)、セルラー車両対あらゆるモノ(C-V2X)通信、さらには5G新無線(NR)通信など、直接通信システムを使用して、他のV-UEおよび/またはインフラストラクチャ、たとえば、RSU、または歩行者によって保持されるUEによって受信され得る。PRS信号は、たとえば、一方向測距、ラウンドトリップ時間(RTT)測位動作、または到着時間(TOA)、到着時間差(TDOA)もしくは観測到着時間差(OTDOA)などの他の標準的な測位動作を使用してブロードキャスト車両までの距離を決定するために使用される。
【0019】
[0028] 分散システムでは、個々のUEは、近くにある他のUEに関して、他のUEに直接送信されたメッセージおよび測位信号を使用して測距することが可能である。RTTベースの測距セッションでは、たとえば、複数のメッセージおよび信号が各UEによって送信および受信される。たとえば、測距セッションを要求し、受け付けるための、プリ測距信号メッセージ(プリPRS(pre-PRS)メッセージ)の初期セットが送信および受信され、その後に、測定のための測距信号(PRS信号)をブロードキャストすることが続き、その後に、測定ペイロードを交換するポスト測距(post-ranging)信号メッセージ(ポストPRS(post-PRS)メッセージ)のセットが続く。RTTベースの測距および測位では、たとえば、送信および受信されたPRS信号の到着時間(TOA)および出発時間(TOD)の測定値が、ポストPRSメッセージ中で提供され、UE間の距離を決定するために各ペアUEによって使用され得る。プリPRSメッセージおよびポストPRSメッセージは、信頼性を保証するために認可スペクトル上で送られ得るが、PRS信号は、(たとえば、たとえば、UNI-IIIスペクトル中の、より大きい利用可能な帯域幅を享受するために)認可スペクトルまたは無認可スペクトル上でブロードキャストされ得る。
【0020】
[0029] 送信UEの間の決定された距離の精度は、PRS信号を送信するために使用される周波数帯域のサイズに関連する。たとえば、PRS帯域幅を増加させることによって、決定された距離の精度が増加され得る。残念ながら、分散測距システムでは、PRS帯域幅の集中制御は実行不可能である。たとえば、PRS信号が認可スペクトルを介して送信される分散測距システムでは、たとえば、需要に基づいて使用される周波数帯域に限定があり得る。PRS信号が無認可スペクトルを介して送信される分散測距システムでは、リッスンビフォア送信(LBT)プロトコルが、採用され得、大きい周波数帯域を介したPRS送信によって達成される潜在的な精度の改善は、LBT失敗率の増加によってオフセットされ得る。したがって、たとえば、PRS帯域幅を増加させる需要または必要の指示に基づいて測距セッション中に使用されるPRS帯域幅を調整することをUEが行うことを動的に可能にすることが望ましいことがある。さらに、無認可スペクトル中でのPRS送信のためのLBT失敗率の増加を最小化するためにバランシング手法が使用され得る。
【0021】
[0030] したがって、一実装形態では、本明細書で説明されるように、UEは、開始側UEによって開始される測距信号帯域幅を使用した複数の測距セッションに参加し得る。開始側UEは、複数の測距セッションにわたる各応答側UEまでの決定された距離の精度の指示を決定し得る。精度の指示は、たとえば、いくつかの測距セッションにわたる各応答側UEまでの決定された距離の分散に基づき得、これは、低精度距離を識別するために第1のしきい値と比較され得る。応答側UEは、同様に、複数の測距セッションにわたる開始側UEまでの決定された距離の精度の指示を決定し得、たとえば、測距セッションとは別個であるメッセージ(message)中でまたはポスト測距メッセージ(post-ranging message)中で開始側UEに精度の指示を送り得る。開始側UEは、精度の指示に基づいて、たとえば、すべての参加するUEのための低精度距離の数が第2のしきい値よりも大きい場合、後続の測距セッション中に測距信号の帯域幅を増加すべきかどうかを決定し得る。低精度距離を決定するために使用される測距セッションの数と第1のしきい値とは、開始側UEの速度(speed)に基づき得、一方、第2のしきい値は、測距セッションのための精度要件(accuracy requirement)に基づき得る。
【0022】
[0031] さらに、測距信号が、無認可スペクトルを介してブロードキャストされ、LBTプロシージャが使用される場合、開始側UEおよび/または応答側UEは、いくつかの測距セッションにわたるLBT成功率を監視し得、これは、低いLBT成功率を識別するために第3のしきい値と比較され得る。応答側UEは、たとえば、精度の指示とともに開始側UEにLBT成功率の指示を送り得る。開始側UEは、それ自体によって決定された、応答側UEから受信された、またはそれらの組合せによるLBT成功率の指示にさらに基づいて後続の測距セッション中に測距信号の帯域幅を減少させるべきかどうかを決定し得る。たとえば、開始側UEのための測距信号が低いLBT成功率を有する場合、開始側UEは、後続の測距セッション中に測距信号の帯域幅を減少させ得る。同様に、多数の応答側UE(またはすべての参加するUE)が、低いLBT成功率、たとえば、第4のしきい値よりも大きい数を示す場合、開始側UEは、後続の測距セッション中に測距信号の帯域幅を減少させ得る。低いLBT成功率を決定するために使用される測距セッションの数は、開始側UEの速度に基づき得、一方、第3のしきい値および第4のしきい値は、応答側UEの数(a number of responder UEs)に基づき得る。
【0023】
[0032] したがって、動的可変測距信号帯域幅(dynamically variable ranging signal bandwidth)は、分散測距システム、たとえば、集中制御なしのシステム中で使用可能にされ得る。さらに、LBTプロシージャが使用される場合、測距信号帯域幅の調整は、LBT失敗率に対してバランスをとられる。
【0024】
[0033] 図1は、本明細書で説明されるように、動的可変測距信号帯域幅をサポートするための測距シグナリングを含む、分散通信を示すワイヤレス通信システム100を示す。ワイヤレス通信システム100は、第2の車両として示されている別のV-UE104とワイヤレス通信している、第1のワイヤレスデバイスをもつ第1の車両102、たとえば、V-UE102を示す。V-UE102およびV-UE104は、限定はしないが、オンボードユニット(OBU)、車両またはそれのサブシステム、あるいは様々な他の通信デバイスを備え得る。V-UE102および104は、それらの関連する車両に代わって機能し、通信を提供し、したがって、本明細書では、単に、車両102および104またはUE102および104と呼ばれることがある。第1のUE102と第2のUE104とは、たとえば、図示されていない他の車両とともに道路上を進む2つの車両であり得る。
【0025】
[0034] ワイヤレス通信システム100は、たとえば、情報がワイヤレス通信ネットワーク内の車両と他のエンティティとの間で受け渡される車両対あらゆるモノ(V2X)通信規格を使用し得る。V2Xサービスは、たとえば、車両対車両(V2V)、車両対歩行者(V2P)、車両対インフラストラクチャ(V2I)、および車両対ネットワーク(V2N)のためのサービスを含む。V2X規格は、車線変更、速度変更、追い越し速度など、重要な決定で運転者を助け、本明細書で説明されるように、駐車するのを支援するために使用され得る、先進運転者支援システム(ADAS)など、自律または半自律運転システムを開発することを目的とする。低レイテンシ通信が、V2Xにおいて使用され、したがって、たとえば、一方向測距、RTT、TDOAなど、測距信号を使用した精密な相対測位に好適である。
【0026】
[0035] 概して、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))TS 23.285において定義されているように、V2Xサービスのための2つの動作モードがある。一方の動作モードは、V2Xエンティティ間の直接ワイヤレス通信を使用し、これは、時々、サイドリンク通信と呼ばれることがある。他方の動作モードは、エンティティ間のネットワークベースのワイヤレス通信を使用する。2つの動作モードは組み合わせられ得るか、または、所望される場合、他の動作モードが使用され得る。
【0027】
[0036] ワイヤレス通信システム100は、UE102とUE104との間で直接または間接ワイヤレス通信を使用して動作し得る。たとえば、ワイヤレス通信は、たとえば、3GPP TS 23.303において定義されている近接ベースのサービス(ProSe)方向通信(PC5)基準点を介したものであり得、5.9GHzのITS帯域上でのIEEE1609、車両環境内ワイヤレスアクセス(WAVE)、高度道路交通システム(ITS)、およびIEEE802.11pの下でのワイヤレス通信またはエンティティの間での直接の他のワイヤレス接続を使用し得る。したがって、図示のように、UE102とUE104とは、車両対車両(V2V)通信リンク103と一緒に使用して直接通信し得る。UE102およびUE104は、同様に、それぞれ、車両対インフラストラクチャ(V2I)通信リンク107および109を介して路側ユニット(RSU)110と直接通信し得る。RSU110は、ワイヤード接続111によって示されている、ネットワークへのバックホール接続を含み得るが、基地局へのワイヤレスUuインターフェースを介し得る。RSU110は、たとえば、V2Xアプリケーションをサポートし得、V2Xアプリケーションをサポートする他のエンティティとメッセージを交換することができる、固定インフラストラクチャエンティティであり得る。RSUは、V2Xアプリケーション論理を、eNB、ng-eNB、またはeLTE(eNBタイプRSUと呼ばれる)またはgNBなど、RANにおける基地局、あるいはUE(UEタイプRSUと呼ばれる)の機能と組み合わせ得る、論理エンティティであり得る。RSU110は、UE102、104、または他のUEとの測距のために使用され得、RSU110の位置が精密に知られ得るので、RSU110は、UE102、104または他のUEの位置がそれを用いて決定され得る、アンカーUEとして使用され得る。RSU110は、本明細書ではUE110と呼ばれることがある。UE102、104およびUE110は、直接通信リンクを使用して、追加の車両、RSUなど、追加のエンティティと、または歩行者114によって保持されるUE112と通信し得る。たとえば、UE102は、V2V通信リンク113を介してUE112と通信し得、UE104は、V2V通信リンク115を介してUE112と通信し得、UE110は、V2I通信リンク117を介してUE112と通信し得る。
【0028】
[0037] V2Xワイヤレス通信システム100における1つまたは複数のエンティティとの直接通信中に、各エンティティは、V2Xエンティティのための識別子などのV2X情報、ならびに共通認識メッセージ(CAM:Common Awareness Message)および分散通知メッセージ(DENM:Decentralized Notification Message)または基本安全メッセージ(BSM:Basic Safety Message)などのメッセージ中で他の情報を提供し得、これは、たとえば、ADASまたは安全使用事例のために使用され得る。
【0029】
[0038] 他の実装形態では、UE102およびUE104は、たとえば、それぞれ、V2I通信リンク107および109を介したRSU110を通して、または、たとえば、セルラー車両対あらゆるモノ(CV2X)を使用して、他のネットワークインフラストラクチャ(図示せず)を通して、互いと間接的に通信し得る。たとえば、車両は、LTE(登録商標)ワイヤレスアクセスおよび/もしくは発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスにおける発展型ノードB(eNB)または次世代発展型ノードB(ng-eNB)、あるいは第5世代(5G)ワイヤレスアクセスにおけるNRノードB(gNB)など、無線アクセスネットワーク(RAN)における基地局を介して通信し得る。
【0030】
[0039] UE102および104は、UE102とUE104との間の距離または相対位置がそれを用いて決定され得る、リンク103、107、109、113または115上でプリPRSメッセージを送ることと、PRSをブロードキャストすることと、ポストPRSメッセージを送ることとを含む、測距/測位セッションを開始および実施し得る。UE102および104によってブロードキャストされたPRSは、たとえば、DSRCまたはC-V2Xについて定義されている、測距に好適な信号であり得る。PRSは、認可スペクトルまたは無認可スペクトル上でブロードキャストされ得る。たとえば、いくつかの実装形態では、PRSは、1つまたは複数の無認可国内情報インフラストラクチャ(UNII)無線帯域上でブロードキャストされ得、これは、たとえば、UNII-1無線帯域、UNII-2A無線帯域、UNII-2B無線帯域、またはUNII-3無線帯域のうちの1つまたは複数を含む。無認可スペクトル上でブロードキャストするとき、リッスンビフォア送信(LBT)プロトコルが採用され得る。
【0031】
[0040] UE102および104がV2Vリンク103においてPRSをブロードキャストする場合、UE102とUE104との間の距離または相対位置は、直接決定され得る。UE102および104が、V2Iリンク107および109において、またはリンク113および115を介して、PRSをブロードキャストする場合、UE102とUE110またはUE112との間の、およびUE104とUE110またはUE112との間の、距離または相対位置は、直接決定され得る。
【0032】
[0041] UE102とUE104とUE110とUE112との間の直接ワイヤレス通信は、いかなるネットワークインフラストラクチャをも必要とせず、低レイテンシ通信を可能にし、これは、精密な測距または測位のために有利である。したがって、そのような直接ワイヤレス通信は、短い距離にわたる、たとえば、近くの車両またはインフラストラクチャとの、測距のために望ましいことがある。
【0033】
[0042] UE、たとえば、図1に示されているV-UE102、V-UE104、RSU110、およびUE112のいずれかは、RTTベースの測距など、測距および/または測位動作を実施するように構成され得る。
【0034】
[0043] 図2は、例として、測距または測位セッションのための開始側UE(UEX)と3つの応答側UE(UEA、UEB、およびUEC)とによって送信および受信され得る様々なメッセージのタイミングおよび周波数を示すシグナリンググラフ200を示す。たとえば、図2は、能力メッセージ(capability message)201とRTTベースの測距セッション202とを示し、RTTベースの測距セッション202中に、測距セッションを要求し、受け入れるためのプリPRSメッセージ204と、測定のためのPRS信号206と、測定ペイロードを交換するためのポストPRSメッセージ208とを含むいくつかのメッセージが開始側UEと応答側UEとの間で送られる。プリPRS204と、PRS206と、ポストPRS208との各セットが単一ユニットまたはPRSサイクルと見なされ得る。各PRSサイクルは、プリPRSメッセージ204と、PRS信号206と、ポストPRSメッセージ208とを含み、したがって、本明細書では測距セッション202と呼ばれることがある。測距セッション(PRSサイクル)は、期間T_rで周期的であり得、能力メッセージは、期間T_cで周期的であり得、ここで、T_r>T_cである。図2では、開始側UEXからのシグナリングは、「X」で標示され、第1の応答側UEAからのシグナリングは、「A」で標示され、第2の応答側UEBからのシグナリングは、「B」で標示され、第3の応答側UECからのシグナリングは、「C」で標示される。開始側UEXからのシグナリングは、プリPRSメッセージ204、PRS信号206、およびポストPRSメッセージ208の各々の中の第1のボックスであり、応答側UE(UEA、UEB、およびUEC)が後に続く。
【0035】
[0044] 図示されているように、開始側UEと応答側UEとを含むUEは、能力メッセージ201をブロードキャストし得る。能力メッセージは、測距セッションの部分ではないが、選択されたUEと測距セッションを開始するために開始側UEによって使用され得る情報を含み得る。たとえば、能力メッセージは、ITSスペクトル上にあり得、UE ID、UEの測距能力、UEが使用するように構成されるチャネル、MIMO(多入力多出力)能力などを含み得る。能力メッセージは、UEがそれの位置を決定する必要があるのかどうかまたはそれの位置が知られているかどうかをさらに示し得、それは、他のUEを測位するためのアンカーUEとして働き得る。図2は、能力メッセージ201が測距セッション202中のメッセージと同じ順序を有するものとして示しているが、順序は、実際は、異なり得ることを理解されたい。
【0036】
[0045] プリPRSメッセージ204(たとえば、プリ測距メッセージ)は、測距セッションを要求および肯定応答するためにUEによって使用される。図示のように、プリPRSメッセージ204は、信頼性を保証するために認可スペクトル上で送信され得る。プリPRSメッセージ204は、たとえば、無線リソース制御(RRC)接続を用いてブロードキャストまたはユニキャストされ得る。開始側UEXは、開始側UEと応答側UEとの間の測距セッションを示すためにプリPRS要求メッセージと呼ばれることがある最初のプリPRSメッセージ204(Xで標示された灰色のボックス)をブロードキャストし、これは、測距セッションについての情報を与え得る。たとえば、開始側UEからのプリPRSメッセージ204は、参加するUEのためのID(すなわち、開始側および応答側ID)を含み得る。プリPRS要求メッセージは、測距セッションID、開始側UEXと応答側UEとによってブロードキャストされるPRSのためのチャネル、PRSブロードキャスト時間、最大リッスンビフォア送信(LBT)時間などを含み得る。開始側UEXからのプリPRS要求メッセージは、たとえば、開始側UEによって使用されることになるPRS IDと、いくつかの実装形態では、応答側UEによって使用されるべきPRS IDとを含み得る。PRS IDが、複数のPRSの交換にわたって(たとえば、測距セッション202中の複数のユニットのために)固定されることになる場合、開始側UEは、現在のPRSの交換に関連するID、たとえば、セッションIDを含み得る。開始側UEは、PRS信号206がいつ送信されることになるのかを決定し得、これは、たとえば、開始側UE中に上位レイヤから構成され得る。開始側UEは、タイムスロット番号を送ることによるPRSのタイミングが所望のPRS送信時間に近づくことを示し得る。いくつかの実装形態では、タイムスロットは、ローカルクロックエラーの対象となり得る。開始側UEは、応答側UEによって送られることになるPRSのタイミングならびに最大LBT時間または他のタイミング情報をさらに与え得る。開始側UEは、開始側UEと応答側UEとによってPRS信号206をブロードキャストするために使用されることになる周波数帯域をさらに示し得る。たとえば、PRSの周波数は、総帯域幅の利用可能なセットから選択され得るか、またはPRSの周波数は、干渉を感知し、平均干渉基準信号受信電力(RSRP)がしきい値よりも小さい1つもしくは複数のチャネルを選定することによって選択され得る。本明細書で説明されるように、開始側UEXは、たとえば、精度の決定に基づいて、いくつかの実装形態では、LBTの成功に基づいてPRSをブロードキャストするために開始側UEと応答側UEとによって使用される周波数帯域を動的に変更し得る。開始側UEは、それが測距セッション202中に実行することになるPRSサイクルの数を示し得る。いくつかのPRSサイクルは、上位レイヤから構成され得る。各PRSサイクルのためのプリPRSメッセージは、たとえば、要求された総PRSサイクルに対する現在のPRSサイクルを示し得、ここで、現在のサイクルの数は、各サイクルの完了後に増分する。
【0037】
[0046] 開始側UEからの最初のプリPRS要求メッセージは、最初のプリPRSメッセージ中で識別される応答側UEによって受信され、復号される。応答側UEは、測距セッションについての情報をさらに与え得る、最初のプリPRS要求メッセージを肯定応答するプリPRSメッセージ204(A、B、Cで標示された灰色のボックス)を送り得る。各応答側UEは、それが使用することになるPRS IDを示し得るか、またはそれが最初のプリPRSメッセージ中で示されたPRS IDを使用することになることを示し得る。PRS IDが、複数のPRSの交換(たとえば、測距セッション202中の複数のPRSサイクル)にわたって固定されることになる場合、応答側UEは、開始側UEからの最初のプリPRSメッセージ中で受信された現在のPRSの交換に関連するID、たとえば、セッションIDを含み得る。応答側UEは、開始側UE(および他の応答側UE)によって受信され得るプリPRSメッセージ204をブロードキャストし得る。いくつかの実装形態では、各応答側UEは、開始側UEへのRRC接続を用いたユニキャストを使用してプリPRSメッセージ204を送信し得る。
【0038】
[0047] PRS信号206は、参加するUEによって交換される。開始側UEと応答側UEとは、PRS信号の予想されるタイミングおよび周波数を知り、PRS信号206をブロードキャストするために使用されるPRS ID(と、交換されたものとともに使用される任意のセッションIDと)を知る。PRS信号206は、たとえば、4位相シフトキーイング(QPSK)変調擬似ノイズ(PN)シーケンスであり得、測距セッションIDを含み得る。PRS信号206は、認可スペクトル上でまたはLBT制約の対象となり得る無認可スペクトル上でブロードキャストされ得る。いくつかの実装形態では、無認可スペクトルを使用するときに、開始側UEXは、応答側UE UEA、UEB、およびUECのための送信を予約し得、したがって、応答側UEは、PRS送信のためのLBTを実施する必要がないことがある。たとえば、開始側UEXは、最初のプリPRSメッセージ204中で示された決定された時間にそれのPRS信号206(Xで標示された白いボックス)をブロードキャストする。いくつかの実装形態では、PRS信号が無認可スペクトル中に展開されるとき、開始側UEは、LBT制約により決定された時間にランダムの待機時間を加えた時間にそれのPRS信号をブロードキャストする。いくつかの実装形態では、LBTは、固定ウィンドウクリアチャネルアセスメント(CCA)を用いるカテゴリ2 LBTまたは可変ウィンドウCCAを用いるカテゴリ4 LBTであり得る。開始側UEは、PRS IDに対応するPRS信号を使用し、それの最初のプリPRSメッセージ204中で示された周波数リソースを使用する。開始側UEは、PRS信号がブロードキャストされた時間インスタンスを記憶し、応答側UEは、PRS信号が受信された時間インスタンスを記憶する。いくつかの実装形態では、時間インスタンスは、ローカルクロックエラーの対象となり得る。
【0039】
[0048] 開始側UEと同様に、各応答側UEは、開始側UEによって最初のプリPRSメッセージ204中に割り当てられた時間および周波数にそれのPRS信号206(A、B、およびCで標示された白いボックス)をブロードキャストする。いくつかの実装形態では、PRS信号が無認可スペクトル中に展開されるとき、各応答側UEは、LBT制約により決定された時間にランダムの待機時間を加えた時間にそれのPRS信号をブロードキャストし得る。LBTは、固定ウィンドウCCAを用いるカテゴリ2 LBTまたは可変ウィンドウCCAを用いるカテゴリ4 LBTであり得る。いくつかの例では、LBTプロシージャが失敗することがあり、待機時間後に、応答側UEは、それのPRS信号をブロードキャストすることが可能でないことになる。LBTプロシージャが成功する(または、たとえば、PRS信号が認可スペクトル上でブロードキャストされるかまたは開始側UEが応答側UEのための送信時間を予約したので、使用されない)場合、各応答側UEは、PRS IDに対応するPRS信号を使用し、最初のプリPRS要求メッセージ204中に示された周波数リソースを使用する。各応答側UEは、それのPRS信号がブロードキャストされた時間インスタンスを記憶し、開始側UE(および、任意選択で、他の応答側UE)は、PRS信号が受信された時間インスタンスを記憶する。いくつかの実装形態では、時間インスタンスは、ローカルクロックエラーの対象となり得る。
【0040】
[0049] したがって、各UEは、それのブロードキャストされたPRS信号の出発時間(ToD)を記録し、他のUEから受信されたPRS信号の到着時間(ToA)を測定する。PRS信号は、たとえば、DSRCまたはC-V2Xについて定義されている、測距に好適な信号であり得る。PRS信号のToAおよびToD分解能は、周波数帯域幅の増加とともに増加する。いくつかの実装形態では、ブロードキャストおよび受信されたPRS信号の離脱角度(AoD)および到着角度(AoA)も測定され得る。無認可スペクトル上でブロードキャストすることは、より広い周波数帯域が利用可能であるので有利である。たとえば、いくつかの実装形態では、PRSは、1つまたは複数のUNII無線帯域上でブロードキャストされ得、これは、たとえば、UNII-1無線帯域、UNII-2A無線帯域、UNII-2B無線帯域、またはUNII-3無線帯域のうちの1つまたは複数を含む。
【0041】
[0050] ポストPRSメッセージ208は、測定ペイロードを交換するために各UEによって送られる。図示のように、ポストPRSメッセージ208は、信頼性を保証するために認可スペクトル上で送信され得る。いくつかの実装形態では、ポストPRSメッセージ208は、RRC接続を用いてブロードキャストまたはユニキャストされ得る。開始側UEXは、それのポストPRSメッセージ208(Xで標示された斜線の入ったボックス)を送り、それがPRS信号206をいつブロードキャストするのか(ToD)と応答側UEからのPRS信号がいつ受信されたのか(ToA)とを示す。いくつかの実装形態では、ToAは、それのブロードキャストされたPRS信号のToDに対する相対時間として計算され得、相対時間が与えられ得る。いくつかの実装形態では、相対時間は、開始側UEと応答側UEとによって共有される時間スケールの最も近い倍数に近似され得る。いくつかの実装形態では、開始側UEは、知られている場合、ポストPRSメッセージ208中のそれのロケーションの指示を与え得る。たとえば、開始側UEのロケーションは、それのPRS信号のブロードキャスト時間または応答側UEからのPRS信号の到着時間などの特定の時間におけるロケーションであり得る。ポストPRSメッセージ208は、それのPRS信号206のAoDおよび応答側UEから受信されたPRS信号206のAoA、開始側UEの配向、PRS信号206のブロードキャストインジケータ、応答側UEからのPRSの受信インジケータ、ならびに、たとえば、マップ情報、UEに対する反射体のロケーションなどを含む他の関連する測定値をさらに含み得る。
【0042】
[0051] 開始側UEと同様に、各応答側UEは、測定ペイロードを与えるためにそれのポストPRS信号208(A、B、Cで標示された斜線の入ったボックス)を送る。各応答側UEは、それが開始側UEからPRS信号を受信したのかどうかを示し得、それがPRS信号206をいつブロードキャストするのか(ToD)と最初のUEからの(および、任意選択で、他の応答側UEからの)PRS信号がいつ受信されたのか(ToA)とを示し得る。いくつかの実装形態では、ToDは、開始側UEからのPRS信号のToAに対する(および、任意選択で、他の応答側UEからのPRSのToAに対する)相対時間として計算され得る。いくつかの実装形態では、相対時間は、開始側UEと応答側UEとによって共有される時間スケールの最も近い倍数に近似され得る。いくつかの実装形態では、応答側UEは、知られている場合、ポストPRSメッセージ208中のそれのロケーションの指示を与え得る。たとえば、与えられた応答側UEのロケーションは、開始側UEからのPRS信号の到着時間またはそれのブロードキャストされたPRS信号の出発時間などの特定の時間におけるロケーションであり得る。ポストPRSメッセージ208は、それのPRS信号206のAoDおよび開始側UEXから受信された(および、任意選択で、他の応答側UEから受信された)PRS信号206のAoA、開始側UEの配向、PRS信号206のブロードキャストインジケータ、応答側UEからのPRSの受信インジケータ、ならびに、たとえば、マップ情報、UEに対する反射体のロケーションなどを含む他の関連する測定値をさらに含み得る。本明細書で説明されるように、応答側UEによって送信されるポストPRSメッセージ208は、測距セッションの決定された精度および、任意選択で、LBTプロセスの成功率に関係する情報をさらに含み得る。
【0043】
[0052] ポストPRSメッセージを受信した後に、開始側UE(および応答側UE)は、たとえば、カルマンフィルタを使用してそれの距離(および、いくつかの実装形態では、それのロケーション)を計算し得る。開始側UEは、上位レイヤによって示された時間または開始側UEによって自律的に決定された時間にプリPRSメッセージの次のサイクルを送信し得る。
【0044】
[0053] 第1のプリPRSメッセージ204と最後のポストPRSメッセージ208との間の時間は、測距セッションの持続時間であり得、たとえば、100ミリ秒であり得る。それぞれのブロードキャストされたPRS信号206の持続時間は、たとえば、47μ秒であり得る。いくつかの実装形態では、複数のPRSサイクル、たとえば、プリPRSメッセージ204、PRS206、およびポストPRSメッセージ208の複数のインスタンスが、より高い精度を与えるために、一緒に使用され得る。
【0045】
[0054] 開始側UEと応答側UEの両方は、ブロードキャストされたPRS信号のToDおよびToAに基づいて、開始側UEと応答側UEとの間の距離を決定し得る。たとえば、(開始側UEと応答側UEとの任意のペアであり得る)UEの任意のペアの間のRTTは、たとえば、次のように、ToD1とToA2との間の差からToA1とToD2との間の差を減算したものとしてPRSi信号のためのToDiおよびToAi(ここで、第1のUEからブロードキャストされたPRSの場合i=1であり、第2のUEによってブロードキャストされたPRSの場合i=2である)に基づいて決定され得る。
【0046】
【数1】
【0047】
[0055] RTT値は、信号のラウンドトリップ時間であり、したがって、UE1とUE2との間の範囲(距離)は、RTT/2cとして決定され得、ここで、cは光速である。
【0048】
[0056] 1つまたは複数の応答側UEの位置が知られている場合、開始側UEと応答側UEとの間の距離が、他方のUEの位置を決定するために、応答側UEの知られている位置とともに使用され得、したがって、測距セッションは測位セッションであり得る。測位のために使用され得る知られている位置をもつ応答側UEは、アンカーUEと本明細書では呼ばれることがある。アンカーUEの位置は、メッセージングを通して、たとえば、プリPRSメッセージ中でまたはポストPRSメッセージ中で、他のUEに提供され得る。複数のアンカーUEまでの距離が決定される場合、複数のアンカーUEの位置が、開始側UE(または他の応答側UE)の位置を決定するために多辺測位において使用され得る。
【0049】
[0057] 角度測定値、たとえば、AoDおよびAoAは、たとえば、測位の支援のために使用され得る。例として、2つのUE間の距離と、測定されたAoAとに基づいて、2つのUEの相対位置が決定され得る。UEの相対位置が決定されると、UEのうちの一方の実際の位置が知られている場合(これは、たとえば、プリPRSメッセージ204またはポストPRSメッセージ208中で、提供され得る)、他方のUEの実際の位置が決定され得る。2つのUEの位置が第3のUEによって知られている場合、第3のUEと、他の2つのUEの各々との間の距離は、第3のUEについての2つの可能な位置をもたらすことになり、これは、AoD/AoA情報に基づいて分解され得る。AoDは、たとえば、AoAの分解能が不十分であるかまたは正しくない場合、有用であり得る。AoDは、たとえば、(たとえば、磁力計によって決定された)UEの知られている配向と、UEに対する(たとえば、ビームフォーミングのために使用される、UEのアンテナアレイに対する)送信された信号の方向とに基づいて、測定され得る。AoAは、アンテナアレイの異なるアンテナ要素における受信された信号の位相差と、たとえば、磁力計によって決定されたUEの知られている配向とに基づいて測定され得る。さらに、たとえば、道路など、車両にとってアクセス可能である位置に基づいて車両の可能な位置を制約することによって測位を支援するために、地理的制約が使用され得る。
【0050】
[0058] 図3は、例として、ある時間期間にわたる開始側UEXと応答側UEA、UEB、およびUECとを含むいくつかの測距セッションを示すシグナリンググラフ300を示す。図示されているように、能力メッセージ301が、交換され、その後、測距セッション310と総称されることがある一連の測距セッション3101、3102、...310Nが行われ得る。図示されているように、各測距セッション3101、3102、...310Nは、それぞれのプリPRSメッセージ3121、3122、...312Nと、PRS信号3141、3142、...314Nと、ポストPRSメッセージ3161、3162、...316Nとを含み、それらは、(Xで標示された)開始側UEXまたは(Aで標示された)応答側UEA、(Bで標示された)UEB、および(Cで標示された)UECによって送信される。追加のUEは、測距セッションに参加し得る。等価的に、測距セッション310は、単一の測距セッション内の別個のPRSサイクルと見なされ得ることを理解されたい。測距セッション310(PRSサイクル)は、期間T_rで周期的であり得、能力メッセージは、期間T_cで周期的であり得、ここで、T_r>T_cである。
【0051】
[0059] 上記で説明されたように、送信UEの間の決定された距離、したがって、距離に依拠する位置推定値の精度は、PRS信号を送信するために使用される周波数帯域のサイズに関連する。たとえば、より大きい周波数帯域を使用して送信されたPRS信号は、概して、より小さい周波数帯域を使用して送信されたPRS信号よりも正確な距離推定値を生成することになる。しかしながら、分散測距システムでは、測距セッションにおいて使用されるべきPRS帯域幅の集中制御がない。たとえば、PRSリソース、たとえば、タイミングおよび周波数について競合する複数の同時発生の測距セッションがあり得る。したがって、認可スペクトル上で特に利用可能な限定された周波数リソースがあり得る。さらに、無認可スペクトルがより大きい利用可能な周波数リソースを有し得るが、LBTプロシージャの失敗率は、大きい周波数帯域がPRS送信のために使用されるときに増加し得る。PRS帯域幅の集中制御がない場合、測距セッションに関与するUEが、他の測距セッションに干渉することなく、LBTの失敗率を増加させることなしにだが、精度パフォーマンスを改善するためにPRS信号のために使用される帯域幅のサイズを動的に制御することが望ましく、これは、精度パフォーマンスにおけるあらゆる利得をオフセットし得る。
【0052】
[0060] 図4Aは、決定された距離の精度に基づいて複数の測距セッションにわたるPRS信号とともに使用される周波数範囲の動的な制御を示すグラフ400である。図4Aは、たとえば、いくつか(K+1個)の測距セッション中に(Xで標示された)開始側UEXまたは(Aで標示された)応答側UEA、(Bで標示された)UEB、および(Cで標示された)UECによって送信されるPRS信号414と総称されることがあるPRS信号4141、4142、...、414Kおよび414K+1を示し、測距セッション中のプリPRSメッセージとポストPRSメッセージとは、図4Aに示されていない。
【0053】
[0061] 開始側UEXは、いくつかの測距セッションの間にPRS信号のために第1の周波数帯域幅を使用する測距セッションを開始し得る。たとえば、図4Aに示されているように、PRS信号4141、4142、...、414Kは、第1の周波数帯域幅422を使用し得る。点線によって示されているように、追加のまたは代替的な周波数帯域幅424、426、および428が、PRS信号414とともに使用される認可スペクトルまたは無認可スペクトルでの使用のために利用可能であり得る。測距セッションに参加するUE、たとえば、UEX、UEA、UEB、およびUECは、たとえば、いくつか(K個)の測距セッションにわたる測距の精度の指示を生成するためにいくつか(K個)の測距セッションにわたるPRS信号を使用して決定される距離の精度を連続的にまたは周期的に監視し得る。測距の精度が決定される測距セッションの数(K)が、開始側UEXの速度に応じて決定され得る。たとえば、開始側UEXの速度が高い場合、測距セッションの数Kは、調整が行われる前の低精度測距を使用して開始側UEXが移動する距離を最小化するために比較的小さくなり得、逆に、開始側UEXの速度が低い場合、測距セッションの数(K)は、精度の決定の結果を改善するために比較的大きくなり得る。開始側UEXは、プリPRSメッセージ、ポストPRSメッセージ中でまたはいくつかの実装形態では応答側UEに測距セッションの数(K)の指示を与え得る。測距セッションの数(K)の指示は、開始側UEXの速度またはKの値であり得る。いくつかの実装形態では、たとえば、(UEが固定である場合は0であり得る)応答側UEの速度と、開始側UEXと応答側UEとの間または(たとえば、ポストPRSメッセージ中で報告される)開始側UEXの報告された位置の間の距離の時間にわたる変化、ならびに道路などの車両にアクセス可能である位置に基づく応答側UEに対する開始側UEXの可能な相対的な位置を制約することなどの知られている地理的制約に基づいて応答側UEは、開始側UEXの速度および/または測距セッションの数(K)を独立して決定し得る。
【0054】
[0062] 例として、いくつか(K個)の測距セッションにわたる測距の精度は、いくつか(K個)の測距セッションにわたるそれの導出された測距値の分散に基づいてUEによって決定され得る。分散は、たとえば、いくつか(K個)の測距セッションにわたるデータセットの平均からの各数(距離)の平均平方偏差として決定され得る。開始側UEXは、たとえば、いくつか(K個)の測距セッションにわたる各応答側UEまでの決定された距離の分散を決定し得る。応答側UEは、いくつか(K個)の測距セッションにわたる開始側UEまでの決定された距離の分散を決定し得る。いくつかの実装形態では、応答側UEは、いくつか(K個)の測距セッションにわたる他の応答側UEまでの決定された距離の分散をさらに決定し得る。それぞれの決定された分散は、所定のしきい値(predetermined threshold)、たとえば、精度しきい値αと比較され得る。たとえば、精度しきい値αよりも大きい分散は、いくつか(K個)の測距セッションにわたって決定された距離が低い精度を有することを示し得る。測距セッションに参加するUEによる測距の精度は、たとえば、分散が精度しきい値αよりも大きいことに基づいてそれが低いと決定された場合、または同等に、たとえば、分散が精度しきい値αよりも小さいことに基づいて精度が高いと決定される場合、フラグを付けられ得る。所望される場合、測距の制度を決定するために他の技法が使用され得る。たとえば、分散の代わりに、標準偏差の使用などの他の統計分析が、測距の精度を決定するために使用され得る。
【0055】
[0063] 精度しきい値αは、開始側UEXの速度と相関していることがある。たとえば、開始側UEXの速度が高い場合、すなわち、開始側UEXが迅速に移動している間に高い精度が望ましいことがあるので、精度しきい値αは比較的低く設定され得、逆に開始側UEXの速度が低い場合、開始側UEXがゆっくり移動しているかまたは停止しているときに高い精度が必要ないことがあるので、精度しきい値αは比較的高く設定され得る。応答側UEに与えられるいくつか(K個)の測距セッションの指示と同様に、開始側UEXは、たとえば、開始側UEXの速度もしくは精度しきい値αの値として精度しきい値αの指示を与え得るか、または応答側UEは、開始側UEXの速度および/もしくは精度しきい値αを独立して決定し得る。
【0056】
[0064] 応答側UEは、開始側UEXにいくつか(K個)の測距セッションにわたる測距の精度の指示を送り得る。たとえば、応答側UEは、低精度測距を示すフラグ(または同等に、測距の高い精度を示すフラグ)を含むメッセージを送り得る。いくつかの実装形態では、応答側UEは、決定された分散(または測距の精度の他のメトリック)を送り得、開始側UEXは、各応答側UEからの測距の精度を低い精度として(または等価的に高い精度として)フラグを付けるために各応答側UEからの分散を精度しきい値αと比較し得る。
【0057】
[0065] 一実装形態では、応答側UEは、測距セッションとは別個であり、独立している、すなわち、プリPRSメッセージ、PRS信号、またはポストPRSメッセージの部分でないメッセージ中で開始側UEXにいくつか(K個)の測距セッションにわたる測距の精度の指示を送り得る。たとえば、測距の精度を報告するメッセージは、ITSスペクトル上で送信され得る。いくつかの実装形態では、オーバーヘッドを低減するために、測距の精度を報告するメッセージは、測距セッションの周期T_rよりも大きい周期T_aで送られ得、すなわち、T_a>T_rである。例として、測距の精度を報告するメッセージは、K個の測距セッションごとに送られ得るか、またはK個の測距セッションよりも高い頻度で送られ得る。
【0058】
[0066] 別の実装形態では、応答側UEは、各測距セッション中のポストPRSメッセージ中で開始側UEXにいくつか(K個)の測距セッションにわたる測距の精度の指示を送り得る。たとえば、前のK個の測距セッションにわたる測距の精度の指示は、各ポストPRSメッセージ中のメッセージフィールド中に含まれ得る。したがって、測距の精度を報告するメッセージは、測距セッションの周期T_rと同じである周期T_aを有し得、すなわち、T_a=T_rである。
【0059】
[0067] 開始側UEXは、PRS信号の周波数範囲を増加させるべきかどうかを決定するために(たとえば、各応答側UEに対する)それ自体によって決定された、および(たとえば、開始側UEに対する、およびいくつかの実装形態では、他の応答側UEに対する)応答側UEからの測距の精度の指示を使用し得る。たとえば、開始側UEXは、すべての参加するUEからの低い精度の指示の数を決定し得、たとえば、低い精度の指示の数がしきい値を上回るのかまたは下回るのかを決定することによって低い精度の指示の数を使用する後続の測距セッション中にPRSの帯域幅を増加させることを決定し得る。たとえば、一実装形態では、開始側UEXは、低い精度の指示の平均数(たとえば、低い精度としてフラグを付けられた精度の指示の合計数を参加するUEによって決定された距離の合計数によって除算したもの)を決定し、低い精度の指示の平均数をしきい値、たとえば、増加しきい値βと比較し得、低い精度の指示の平均数が増加しきい値βよりも大きい場合、PRS信号の周波数範囲を増加し得る。増加しきい値βは、測距または測位適用例のための精度要件に応じて決定され得る。たとえば、測距または測位適用例が高い精度の測距/測位を必要とする場合、増加しきい値βは、比較的低く(たとえば、0により近く)設定され得、逆に、測距または測位適用例が高い精度の測距/測位を必要としない場合、増加しきい値βは、比較的高く(たとえば、1により近く)設定され得る。
【0060】
[0068] したがって、低い精度の指示の平均数が増加しきい値βよりも大きい場合、開始側UEは、後続の測距セッション中にPRS信号の周波数範囲を増加し得る。たとえば、図4Aを参照すると、K個の測距セッションの後に、開始側UEXは、測距セッション1-K中の参加するUEからの測距の精度の指示に基づいてPRS信号の周波数範囲が増加されなければならないと決定し得る。したがって、K+1の測距セッションのためのプリPRS要求メッセージ中に、開始側UEXは、開始側UEXと応答側UEとがPRS4141-PRS414Kにおいて使用される第1の周波数帯域幅422よりも大きい第2の周波数帯域幅432をPRS414K+1のために使用することになることを示す。周波数帯域幅は、離散ステップで、たとえば、離散数の帯域幅424によって増加される(PRS414K+1に示されている)第1の増加で増加され得る。後続の測距セッション中に、測距の精度が低いと決定され続ける場合、追加の帯域幅、たとえば、帯域幅426および428が徐々に追加され得る。
【0061】
[0069] 図4Bは、LBTの成功の可能性に基づいて複数の測距セッションにわたるPRS信号とともに使用される周波数範囲の動的な制御を示すグラフ450である。LBTの成功に基づいてPRS信号とともに使用される周波数範囲の動的な制御は、図4Aに示されている測距の精度に基づいてPRS信号とともに使用される周波数範囲の動的な制御への追加またはそれの代替であり得る。図4Bは、たとえば、いくつか(K+1個)の測距セッション中に(Xで標示された)開始側UEXまたは(Aで標示された)応答側UEA、(Bで標示された)UEB、および(Cで標示された)UECによって送信されるPRS信号464と総称されることがあるPRS信号4641、4642、...、464Kおよび464K+1を示し、測距セッション中のプリPRSメッセージとポストPRSメッセージとは、図4Bに示されていない。図4Bでは、PRS信号464は、LBTプロシージャを使用する無認可スペクトル上でブロードキャストされる。PRS信号464の成功したブロードキャストは、白いボックスで図4Bに示されており、一方、LBT障害によるPRS信号464の失敗したブロードキャストは、濃灰色のボックスで示されている。
【0062】
[0070] 図4Bに示されているように、開始側UEXは、PRS信号4641、4642、...、464Kのために第1の周波数帯域幅472を使用する測距セッションを開始し得る。点線によって示されているように、追加または代替の周波数帯域幅474、476、および478が、たとえば、帯域幅474によって示されているように、周波数帯域幅472を減少させるためにまたは帯域幅476および478によって示されているように、周波数帯域幅474を増加させるために無認可スペクトルで利用可能であり得る。
【0063】
[0071] 測距セッションに参加するUE、たとえば、開始側UEX、応答側UE、たとえば、UEA、UEB、およびUEC、またはそれらの組合せのうちの1つまたは複数は、たとえば、いくつか(K個)の測距セッションにわたる成功したLBTプロシージャの指示を生成するためにいくつか(K個)の測距セッションにわたるPRS送信を生じるLBTの成功(または同等に失敗)の数を監視し、記録し得る。上記で説明されたように、測距セッションの数(K)は、開始側UEXの速度に応じて決定され得る。たとえば、成功したLBTプロシージャの平均数(average number)は、(たとえば、白いボックスで図4Bに示されているUEによるPRSの送信を生じる)UEによって記録された成功したLBTプロシージャの数を測距セッションの数(たとえば、K個の測距セッション)によって除算したものに基づいて決定され得る。成功したLBTプロシージャの平均数は、所定のしきい値、たとえば、成功しきい値γと比較され得る。たとえば、UEのためのLBTの成功の決定された数(たとえば、成功したLBTプロシージャの平均数)が成功しきい値γよりも小さい場合、UEは、低い確率としていくつか(K個)の測距セッションにわたるそれのLBTプロシージャにフラグを付け得る。成功しきい値γは、応答側UEの数(または同等に、単に応答側UEに開始側UEを加えたものの数である参加するUEの数)に基づいて設定され得る。応答側UEの数は、ブロードキャストされる場合、開始側UEからのプリPRS要求メッセージ中に与えられる応答側UE IDに基づいてそれぞれの参加するUEによって決定され得るか、またはユニキャストされる場合、開始側UEからのプリPRS要求メッセージ中に含まれ得る。たとえば、成功しきい値γは、多数の応答側UEがある場合は比較的高く設定され得、より少数の応答側UEがある場合は比較的低く設定され得る。
【0064】
[0072] 応答側UEは、開始側UEXにいくつか(K個)の測距セッションにわたる成功したLBTプロシージャの指示を送り得る。成功したLBTプロシージャの指示を含むメッセージは、たとえば、低い確率の成功を示すフラグ(または同等に、高い確率の成功を示すフラグ)を含み得る。いくつかの実装形態では、応答側UEは、成功したLBTプロシージャの平均数(またはLBTの成功の別のメトリック)を送り得、開始側UEXは、LBTの成功の低い確率を有するものとして(または同等に高い確率として)任意の応答側UEにフラグを付けるために成功したLBTプロシージャの平均数を成功しきい値γと比較し得る。
【0065】
[0073] 応答側UEは、図4Aにおいて説明された測距の精度の指示として同じメッセージ中に成功したLBTプロシージャの指示を含み得る。したがって、たとえば、成功したLBTプロシージャの指示をもつメッセージは、測距セッションの周期よりも大きい周期を有し得る測距セッションとは別個であり、独立しているメッセージ中にあり得るか、または測距セッションと同じ周期をもつポストPRSメッセージ中に含まれ得る。
【0066】
[0074] 開始側UEXは、PRS信号の周波数範囲を減少させるべきであるのかどうかを決定するためにそれ自体によって決定された成功したLBTプロシージャの指示、各応答側UEから受信された成功したLBTプロシージャの指示、またはそれらの組合せを使用し得る。たとえば、一実装形態では、開始側UEXは、それ自体によって決定された成功したLBTプロシージャの指示に基づいて後続の測距セッション中のPRSの帯域幅を減少させるべきであるのかどうかを決定し得る。たとえば、開始側UEXが、成功しきい値γよりも少ない開始側UEXのためのLBTの成功の数(たとえば、成功したLBTプロシージャの平均数)に基づいて低い確率としていくつか(K個)の測距セッションにわたるそれのLBTプロシージャにフラグを付ける場合、開始側UEXは、後続の測距セッション中にPRSの帯域幅を減少させることを決定し得る。
【0067】
[0075] 別の実装形態では、開始側UEXは、1つまたは複数の応答側UEから成功したLBTプロシージャの指示を受信し得る(たとえば、応答側UEは、それのLBTプロシージャが低い確率としてフラグを付けられる場合にのみ指示を送り得る)。開始側UEXは、LBTの成功の低い確率をもつ応答側UEの数を決定し得、たとえば、LBTの成功の低い確率をもつ応答側UEの数がしきい値を上回るのかまたは下回るのかを決定することによってLBTの成功の低い確率をもついくつかの応答側UEを使用する後続の測距セッション中にPRSの帯域幅を減少させることを決定し得る。たとえば、一実装形態では、開始側UEXは、LBTの成功の低い確率の平均数(たとえば、LBTの成功の低い確率をもつ応答側UEの合計数を応答側UEの合計数によって除算したもの)を決定し、LBTの成功の低い確率の平均数をしきい値、たとえば、UEしきい値δと比較し得、LBTの成功の低い確率をもつ応答側UEの平均数がUEしきい値δよりも大きい場合、PRS信号の周波数範囲を減少させ得る。UEしきい値δは、応答側UEの数(または同等に、単に応答側UEに開始側UEを加えたものの数である参加するUEの数)に応じて決定され得る。応答側UEの数は、ブロードキャストされる場合、開始側UEからのプリPRS要求メッセージ中に与えられる応答側UE IDに基づいてそれぞれの参加するUEによって決定され得るか、またはユニキャストされる場合、開始側UEからのプリPRS要求メッセージ中に含まれ得る。たとえば、UEしきい値δは、多数の応答側UEがある場合は比較的高く設定され得、より少数の応答側UEがある場合は比較的低く設定され得る。
【0068】
[0076] 別の実装形態では、開始側UEは、LBTの成功の低い確率をもつUEの数の決定において応答側UEとともにそれ自体をさらに含み得る。たとえば、開始側UEは、LBTの成功の低い確率をもつ(開始側UEと応答側UEとを含む)UEの合計数を比較し得、たとえば、LBTの成功の低い確率をもつUEの数が、参加するUEの合計数に基づくしきい値を上回るのかまたは下回るのかを決定することによってLBTの成功の低い確率をもついくつかのUEを使用する後続の測距セッション中にPRSの帯域幅を減少させることを決定し得る。
【0069】
[0077] したがって、開始側UEXは、それ自体、応答側UE、またはそれらの組合せのLBTの成功に基づいて後続の測距セッション中にPRS信号の周波数範囲を減少させることを決定し得る。たとえば、図4Bを参照すると、K個の測距セッションの後に、開始側UEXは、測距セッション1-K中のLBTの成功に基づいてPRS信号の周波数範囲が減少されなければならないと決定し得る。したがって、K+1の測距セッションのためのプリPRS要求メッセージ中に、開始側UEXは、開始側UEXと応答側UEとがPRS4641-PRS464Kにおいて使用される第1の周波数帯域幅472よりも小さい第2の周波数帯域幅482をPRS464K+1のために使用することになることを示す。周波数帯域幅は、離散ステップで、たとえば、離散数の帯域幅474によって減少される(PRS464K+1に示されている)第1の増加で減少され得る。後続の測距セッション中に、LBTの成功が低いと決定され続ける場合、追加の帯域幅が徐々に減少され得る。さらに、図4Aにおいて説明されているように、LBTの成功の低い確率によるPRSの帯域幅の減少が、測距の低い精度によるPRSの帯域幅の増加によってオフセットされ得ることを理解されたい。
【0070】
[0078] 図5は、本明細書で説明されるように、複数の測距セッションにわたるPRS信号とともに使用される周波数範囲が決定された距離の精度および/またはLBTの成功の確率に基づいて動的に制御されるシグナリングフロー500の一例を示す。開始側UEX502と(応答側UE504と総称されることがある)応答側UEA504A、UEB504B、およびUEC504Cとは、図1において説明されたように、車両ベースのUE(V-UE)102および104、RSU110またはUE112のうちの1つまたは複数であり得る。図5は、3つの応答側UE504を伴う測距プロシージャのためのシグナリングを示すが、図5に示されているものと同様の追加の通信および段階を伴うことになる追加の応答側UEが存在し得ることを理解されたい。図5中のUE502および504間の通信は、エンティティ間の直接通信であり得、エンティティ間でメッセージをフォワーディングするための、基地局などのインフラストラクチャデバイスを伴わないことがある。
【0071】
[0079] 段階510において、第1の測距セッションが、第1のPRS帯域幅(BW1)を使用してUE502とUE504との間で実施される。たとえば、測距セッションは、たとえば、図2で説明されたように、開始側UEX502と応答側UE504との間にプリPRSメッセージと、PRS信号と、ポストPRSメッセージとを含み得る。開始側UEX502は、たとえば、測距セッションにおいて使用されるべき第1のPRS帯域幅(BW1)を識別するプリPRSメッセージを応答側UE504に送り得る。UE502および504の各々は、送信UEの間の距離を決定し得、たとえば、開始側UEX502は、各応答側UE504までの距離を決定し、各応答側UE504は、開始側UEX502までの距離を決定し、いくつかの実装形態では、それぞれの他の応答側UE504までの距離を決定する。さらに、いくつかの実装形態では、アンカーUEの知られている位置は、たとえば、ポストPRSメッセージ中で与えられ得、開始側UEX502(および未知の位置をもつ任意の応答側UE504)の位置は、多辺測位ならびにPRS信号のAoAもしくはAoDまたは位置および距離、または街路ロケーションなどの地理的情報などの何らかの追加情報を使用して決定され得る。
【0072】
[0080] 複数の測距セッションが、段階510と同様に、第1のPRS帯域幅(BW1)を使用してUE502とUE504との間で実施され得る。たとえば、段階520において、K番目の測距セッションが、第1のPRS帯域幅(BW1)を使用してUE502とUE504との間で実施される。
【0073】
[0081] 段階530Xにおいて、開始側UEX502は、たとえば、図4Aおよび図4Bに関して説明されたように、測距の精度および/またはLBTの成功(たとえば、PRSが無認可スペクトル上で送信されるのかどうか)を決定し得る。たとえば、図4Aにおいて説明されているように、測距の精度は、いくつか(K個)の測距セッションにわたる各応答側UE504までの決定された距離の分散に基づいて決定され得る。各応答側UE504までの距離の分散は、それぞれの分散がK個の測距セッションの低精度距離を示すフラグを付けられなければならないのかどうかを決定するために精度しきい値αと比較され得る。上記で説明されたように、Kの値と精度しきい値αとは、開始側UEX502の速度に基づき得る。
【0074】
[0082] 図4Bにおいて説明されているように、PRSが無認可スペクトルを介してブロードキャストされ、LBTプロシージャが使用される場合、開始側UEX502は、PRS送信中のLBTの成功の指示をさらに決定し得る。たとえば、開始側UEX502は、いくつか(K個)の測距セッション中の成功したLBTプロシージャの数(たとえば、PRSの成功した送信の数)を決定し得る。成功したLBTプロシージャの平均数は、たとえば、成功したLBTプロシージャの数をK個の測距セッション中の開始側UEX502によるPRS送信の数によって除算することによって決定され得る。成功したLBTプロシージャの平均数は、開始側UEが成功したLBTプロシージャの低い確率を有するのかどうか、たとえば、開始側UEX502のためのLBTの成功の平均数が成功しきい値γよりも小さいのかどうかを決定するために成功しきい値γと比較され得る。成功しきい値γは、応答側UE504の数に基づいて設定され得る。
【0075】
[0083] 段階530A、530B、および530Cの各々において、それぞれ、応答側UEA、UEB、およびUECは、たとえば、図4Aおよび図4Bに関して説明されたように、ならびに段階530Xにおける説明と同様に、測距の精度および/またはLBTの成功(たとえば、PRSが無認可スペクトル上で送信されるのかどうか)を決定し得る。たとえば、図4Aにおいて説明されているように、測距の精度は、いくつか(K個)の測距セッションにわたる応答側UE504から開始側UEX502までの決定された距離の分散に基づいて決定され得る。いくつかの実装形態では、応答側UE504の間の決定された距離の分散も決定され得る。開始側UEX502(および任意選択で、他の応答側UE504)までの距離の分散は、それぞれの分散がK個の測距セッションの低精度距離を示すフラグを付けられなければならないのかどうかを決定するために精度しきい値αと比較され得る。上記で説明されたように、Kの値と精度しきい値αとは、開始側UEX502の速度に基づき得、プリPRSメッセージ中でUEX502によって与えられるか、または応答側UE504によって独立して決定され得る。応答側UE504の間の分散が決定される場合、低精度測距にフラグを付けるために使用される精度しきい値は応答側UE504の速度に基づき得る。
【0076】
[0084] さらに、図4Bにおいて説明されているように、PRSが無認可スペクトルを介してブロードキャストされ、応答側UE504がLBTプロシージャを実施する場合、応答側UE504は、PRS送信中のLBTの成功の指示をさらに決定し得る。たとえば、各応答側UEは、いくつか(K個)の測距セッション中の成功したLBTプロシージャの数(たとえば、PRSの成功した送信の数)を決定し得る。成功したLBTプロシージャの平均数は、たとえば、成功したLBTプロシージャの数をK個の測距セッション中の応答側UE504によるPRS送信の数によって除算することによって決定され得る。成功したLBTプロシージャの平均数は、応答側UE504が成功したLBTプロシージャの低い確率を有するのかどうか、たとえば、応答側UE504のためのLBTの成功の平均数が成功しきい値γよりも小さいのかどうかを決定するために成功しきい値γと比較され得る。成功しきい値ガンマγは、応答側UE504の数に基づいて設定され得る。
【0077】
[0085] 応答側UE504のうちの1つまたは複数は、開始側UEX502に測距の決定された精度の指示(および、任意選択で、決定された場合、LBTの成功の確率の指示)を与える。応答側UE504は、たとえば、測距が低い精度であると決定される場合(または、同等に、測距が高い精度であると決定される場合)、開始側UEX502にのみ指示を与え得るか、または各応答側UE504は、測距精度が低いのか高いのかを示す指示を開始側UEX502に与え得る。同様に、LBTの成功の確率が決定される場合、応答側UE504は、LBTの成功の低い確率が決定される場合に(または、同等にLBTの成功の高い確率が決定される場合に)のみ開始側UEX502にメッセージを送り得るか、または各応答側UE504は、LBTの成功の確率が低いのか高いのかを示す指示を開始側UEX502に与え得る。
【0078】
[0086] 段階540において、たとえば、応答側UE504は、測距セッションとは別個のものであるメッセージ中に測距の精度の指示(および任意選択で、決定される場合、LBTの成功の確率の指示)を与え得る。たとえば、決定される場合、測距の精度および/またはLBTの成功の確率の指示は、開始側UEX502にITSメッセージまたは他の直接メッセージ中で送られ得る。いくつかの実装形態では、測距の精度および/またはLBTの成功の確率の指示は、距離の分散または成功したLBTプロシージャの数(または平均数)などの決定されたメトリックであり得、開始側UEX502は、受信すると、低精度測距またはLBTの成功の低い確率をもつUEにフラグを付けるために適切なしきい値を適用し得る。段階540に示されているメッセージなどの別個のメッセージが使用される場合、メッセージは、オーバーヘッドを低減するために測距セッションの周期よりも大きい周期で送られ得る。
【0079】
[0087] 段階545において、別の例では、応答側UE504は、第1のPRS帯域幅(BW1)を使用する測距セッション中にポストPRSメッセージ中に測距の精度の指示(および任意選択で、決定される場合、LBTの成功の確率の指示)を与え得る。いくつかの実装形態では、測距の精度および/またはLBTの成功の確率の指示は、距離の分散または成功したLBTプロシージャの数(または平均数)などの決定されたメトリックであり得、開始側UEX502は、受信すると、低精度測距またはLBTの成功の低い確率をもつUEにフラグを付けるために適切なしきい値を適用し得る。段階545に示されているメッセージなどのポストPRSメッセージが使用される場合、測距の精度および/またはLBTの成功の確率の指示が測距セッションと同じ周期で送られ得、すなわち、前のK個の測距セッションにわたる測距の精度および/またはLBTの成功の確率の指示は、各測距セッション中に報告され得る。
【0080】
[0088] 段階550において、開始側UEX502は、図4Aおよび図4Bにおいて説明されているように、段階530X中に決定され、段階540または545中に受信された測距の精度(および、任意選択で、LBTの成功の確率)に基づいてUE502とUE504との間の後続の測距セッションにおいて使用されるPRSの帯域幅を調整すべきかどうかを決定する。たとえば、図4Aにおいて説明されているように、低い精度の指示の数(たとえば、平均(average))が増加しきい値βよりも大きい場合、開始側UEX502は、後続の測距セッション中にPRS信号の周波数範囲を増加することを決定し得る。増加しきい値βは、開始側UEX502のための測距適用例の精度要件に基づき得る。追加または代替として、図4Bにおいて説明されているように、LBTの成功の確率が開始側UEX502、応答側UE504、またはそれらの組合せについて低い場合、後続の測距セッションにおいて使用されるPRSの帯域幅が減少され得る。たとえば、段階530Xにおいて決定されたように、開始側UEX502のためのLBTの成功の確率が低い(たとえば、K個の測距セッションにわたる成功したLBTプロシージャの数(たとえば、平均)が成功しきい値γよりも小さい)場合、開始側UEX502は、後続の測距セッションにおいて使用されるPRSの帯域幅を減少させることを決定し得る。さらに、(たとえば、段階540または545において受信された)成功したLBTプロシージャの低い確率を有する応答側UE504の数(たとえば、平均)がUEしきい値δよりも大きい場合、開始側UEX502は、後続の測距セッションにおいて使用されるPRSの帯域幅を減少させることを決定し得る。同様に、(たとえば、段階540または545において受信された)成功したLBTプロシージャの低い確率を有する組み合わされた開始側UEX502と応答側UE504との数(たとえば、平均)がUEしきい値δよりも大きい場合、開始側UEX502は、後続の測距セッションにおいて使用されるPRSの帯域幅を減少させることを決定し得る。LBTの成功の低い確率による後続の測距セッションにおいて使用されるPRSの帯域幅を減少させることの決定は、低精度測距により後続の測距セッションにおいて使用されるPRSの帯域幅を増加させることの決定をオフセット(offset)し得る。
【0081】
[0089] 段階560において、新しい測距セッションが、第1のRPS帯域幅BW1とは異なり得る第2のPRS帯域幅(BW2)を使用してUE502とUE504との間で実施され、段階550の決定に基づいて開始側UEX502によって調整され得る。たとえば、開始側UEX502は、(LBTの成功の低い確率による帯域幅のオフセットする減少なしに(without an offsetting decrease in bandwidth)低精度測距に基づいて)PRSのための帯域幅を増加させることを決定し得、新しい測距セッションにおいて使用されるべき増加された第2のPRS帯域幅(BW2)を識別するプリPRSメッセージを応答側UE504に送り得る。別の例では、開始側UEX502は、(低精度測距による帯域幅のオフセットする増加なしにLBTの成功の低い可能性に基づいて)PRSのための帯域幅を減少させることを決定し得、新しい測距セッションにおいて使用されるべき減少された第2のPRS帯域幅(BW2)を識別するプリPRSメッセージを応答側UE504に送り得る。UEは、第2のPRS帯域幅をもつPRSを使用して測距を実施する。UE502および504の各々は、送信UEの間の距離を決定し得、たとえば、開始側UEX502は、各応答側UE504までの距離を決定し、各応答側UE504は、開始側UEX502までの距離を決定し、いくつかの実装形態では、それぞれの他の応答側UE504までの距離を決定する。さらに、いくつかの実装形態では、アンカーUEの知られている位置は、たとえば、ポストPRSメッセージ中で与えられ得、開始側UEX502(および未知の位置をもつ任意の応答側UE504)の位置は、多辺測位ならびにPRS信号のAoAもしくはAoDまたは位置および距離、または街路ロケーションなどの地理的情報などの何らかの追加情報を使用して決定され得る。
【0082】
[0090] 開始側UEX502と応答側UE504とは、継続的にまたは周期的に、前のK個の測距セッションの間に段階530X、530A、530B、530C、540または545および550を実施し得、たとえば、応答側UE504は、(段階540の場合のように)別個のメッセージ中にまたは(段階545の場合のように)各ポストPRSメッセージ中に精度および、任意選択で、LBTの成功の指示を周期的に与える。
【0083】
[0091] 図6は、ユーザ機器(UE)600のいくつかの例示的な特徴を示す概略ブロック図を示し、UE600は、図1に示されている車両102もしくは104中のUE、RSU110、または歩行者114によって保持されるUE112であり得る。UE600は、本明細書で説明されるように、PRSの帯域幅が測距セッション中に動的に調整され得る開始側UE、たとえば、UEXまたは応答側UE、たとえば、UEAとして働くように構成され得る。UE600がV-UEである場合、それは、車両、たとえば、車両102の自動運転を制御するように構成され得る。たとえば、UE600は、車両インターフェース605を含み得、車両インターフェース605を用いて、自動運転のためにコマンドが車両に提供され、速度と加速度とを含む感覚入力が車両からUE600に提供され得る。UE600は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ602と、メモリ604と、車両の、グローバルまたはローカル基準フレームに対する配向、および動きまたは1つまたは複数の動き特性を検出するために使用され得る、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計などを含み得る、慣性測定ユニット(IMU)607と、たとえば、GPS位置を決定するための衛星測位システム(SPS)受信機613と、非一時的コンピュータ可読媒体620およびメモリ604への1つまたは複数の接続606(たとえば、バス、線、ファイバー、リンクなど)に動作可能に結合され得る、たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ610、およびワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)トランシーバ614を含む、外部インターフェースとを含み得る。UE600は、たとえば、ユーザがそれを通してユーザデバイスとインターフェースし得る、ディスプレイ、ディスプレイ上の仮想キーパッドなどのキーパッドまたは他の入力デバイスを含み得るユーザインターフェースなど、示されていない追加のアイテムをさらに含み得る。いくつかの例示的な実装形態では、UE600の全部または一部は、チップセットなどの形態をとり得る。
【0084】
[0092] トランシーバ610は、たとえば、図1に示されているように、ワイヤレスネットワークにおいて直接通信を送信および受信するように構成されたセルラートランシーバであり得る。トランシーバ610は、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して1つまたは複数の信号を送信することが可能にされる送信機611と1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して送信される1つまたは複数の信号を受信するための受信機612とを含み得る。トランシーバ614は、たとえば、短距離トランシーバであり得、図1に示されているように、ワイヤレスネットワークにおいて直接通信を送信および受信するように構成され得る。トランシーバ614は、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して、測距信号(PRS信号)と、プリ測距(プリPRS)メッセージおよびポスト測距(ポストPRS)メッセージとを含む1つまたは複数の信号を送信し、メッセージを組み合わせ、分離することを可能にされる送信機615と、1つまたは複数のタイプのワイヤレス通信ネットワークを介して送信された、たとえば、PRSとプリPRSメッセージとポストPRSメッセージとを含む、1つまたは複数の信号を受信し、メッセージを組み合わせ、分離するための受信機616とを含み得る。トランシーバ610および614は、UE600が、DSRC、C-V2X、または5G NRなどのD2D通信リンクを使用して交通エンティティと通信することを可能にする。
【0085】
[0093] いくつかの実施形態では、UE600は、内部または外部であり得るアンテナ609を含み得る。アンテナ609は、トランシーバ610および/またはトランシーバ614によって処理された信号を送信および/または受信するために使用され得る。いくつかの実施形態では、アンテナ609は、トランシーバ610および/またはトランシーバ614に結合され得る。いくつかの実施形態では、UE600によって受信される(送信される)信号の測定は、アンテナ609とトランシーバ610および/またはトランシーバ614との接続点で実施され得る。たとえば、受信された(送信される)RF信号の測定のための基準の測定点は、受信機612、616(送信機611、615)の入力(出力)端末とアンテナ609の出力(入力)端末とであり得る。複数のアンテナ609またはアンテナアレイをもつUE600では、アンテナコネクタは、複数のアンテナの総出力(入力)を表す仮想点と見なされ得る。複数のアンテナまたはアンテナアレイにおける受信された信号の位相差が、アンテナアレイに対する信号のAoAを決定するために使用され得、これは、UE600の知られている配向に基づいて、ローカルまたはグローバル基準フレームにコンバートされ、たとえば、IMU607によって測定されたUE600の配向に基づいて、グローバルまたはローカル基準フレームにコンバートされ得る。
【0086】
[0094] 1つまたは複数のプロセッサ602は、ハードウェアとファームウェアとソフトウェアとの組合せを使用して実装され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ602は、媒体620および/またはメモリ604など、非一時的コンピュータ可読媒体上に、1つまたは複数の命令またはプログラムコード608を実装することによって、本明細書で説明される機能を実施するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ602は、UE600の動作に関係するデータ信号コンピューティングプロシージャまたはプロセスの少なくとも一部分を実施するように構成可能な1つまたは複数の回路を表し得る。
【0087】
[0095] 媒体620および/またはメモリ604は、命令またはプログラムコード608を記憶し得、命令またはプログラムコード608は、1つまたは複数のプロセッサ602によって実行されたとき、1つまたは複数のプロセッサ602に、本明細書で開示される技法を実施するようにプログラムされた専用コンピュータとして動作させる、実行可能コードまたはソフトウェア命令を含んでいる。UE600に示されているように、媒体620および/またはメモリ604は、本明細書で説明される方法を実施するために1つまたは複数のプロセッサ602によって実装され得る1つまたは複数の構成要素またはモジュールを含み得る。構成要素またはモジュールは、1つまたは複数のプロセッサ602によって実行可能である媒体620中のソフトウェアとして示されているが、構成要素またはモジュールは、メモリ604に記憶され得るか、あるいは1つまたは複数のプロセッサ602中またはプロセッサ外のいずれかの専用ハードウェアであり得ることを理解されたい。
【0088】
[0096] いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、媒体620および/またはメモリ604中に常駐し、本明細書で説明される通信と機能の両方を管理するために、1つまたは複数のプロセッサ602によって利用され得る。UE600に示されている媒体620および/またはメモリ604の内容の編成は例にすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能は、UE600の実装形態に応じて異なる方法で組み合わせられ、分離され、および/または構造化され得ることを諒解されたい。
【0089】
[0097] 媒体620および/またはメモリ604は、本明細書で説明されるように、1つまたは複数のプロセッサ602によって実装されたとき、開始側UEまたは応答側UEとして測距セッションに参加するように1つまたは複数のプロセッサ602を構成する測距モジュール621を含み得る。測距モジュール621は、たとえば、プリ測距モジュール(プリPRSメッセージモジュール622)と、測距信号モジュール(PRSモジュール624)と、ポスト測距モジュール(ポストPRSメッセージモジュール626)と、測距モジュール628とを含み得る。
【0090】
[0098] 媒体620および/またはメモリ604は、1つまたは複数のプロセッサ602によって実装されたとき、たとえば、測距セッションを開始するためにまたは測距セッションを受け付けるためにプリPRSメッセージなどのプリ測距メッセージを生成し、トランシーバ614を介して送信または受信するように1つまたは複数のプロセッサ602を構成するプリPRSメッセージモジュール622を含み得る。プリPRSメッセージは、(RRC接続を用いて)ブロードキャスト、マルチキャスト、またはユニキャストされ得る。いくつかの実装形態では、PRSメッセージは、認可スペクトルを介して送信および受信され得る。プリPRSメッセージは、測距セッションを開始するためのプリPRS開始メッセージまたはプリPRS開始メッセージを肯定応答するためのプリPRS応答メッセージであり得る。プリPRS開始メッセージ(たとえば、開始側UEからのプリPRS要求メッセージ)は、測距セッションのための開始側UEと1つまたは複数の応答側UEとのための識別子を含み、測距セッション中のブロードキャストされる測距(PRS)信号の時間と帯域幅とを含む参加するUEのための測距信号リソースを示す。参加するUEは、たとえば、UE600によって受信された能力メッセージから決定され得る。プリPRS要求メッセージは、PRS ID、セッションIDなどをさらに含み得る。プリPRS要求メッセージは、開始側UEの速度の指示または測距の精度(および、任意選択で、LBTの成功)が決定される測距セッションの数(K)を決定するための他の指示、ならびに精度しきい値αをさらに与え得る。
【0091】
[0099] 媒体620および/またはメモリ604は、本明細書で説明されるように、1つまたは複数のプロセッサ602によって実装されたとき、開始側UEからのプリPRS要求メッセージ中に示されるPRSリソースを使用してトランシーバ614を介して測距セッション中に他のUEとの間で測距信号をブロードキャストし、受信するように1つまたは複数のプロセッサ602を構成するPRSモジュール624を含み得る。測距信号は、本明細書で説明されるように、たとえば、4位相シフトキーイング(QPSK)変調擬似ノイズ(PN)シーケンスなどのPRS信号であり得る。測距信号は、割り当てられた帯域幅で、割り当てられた時間に、プリPRS要求メッセージ中に割り当てられるPRS識別子を用いてブロードキャストされ得る。測距信号は、カテゴリ2またはカテゴリ4 LBT制約に従って認可スペクトルまたは無認可スペクトルを介してブロードキャストされ、受信され得る。複数の測距セッションにわたるLBTプロシージャの成功または失敗は、監視され、記憶され得る。1つまたは複数のプロセッサ602は、たとえば、ブロードキャストされた測距信号のToDと、受信された測距信号のToAとを測定するように構成され得、ブロードキャストされた測距信号のAoDと、受信された測距信号のAoAとを測定するように構成され得る。
【0092】
[0100] 媒体620および/またはメモリ604は、本明細書で説明されるように、1つまたは複数のプロセッサ602によって実装されたとき、トランシーバ614を介して測距セッション中に他のUEとの間でポスト測距メッセージを送信および受信するように1つまたは複数のプロセッサ602を構成するポストPRSメッセージモジュール626を含み得る。ポストPRSメッセージは、たとえば、ブロードキャストされた測距信号のToD、および、いくつかの実装形態では、AoDの指示と、受信された測距信号のToA、および、いくつかの実装形態では、AoAの指示とを含み得る。いくつかの実装形態では、ToDおよびToAの指示は、ToDとToAとの間で差であり得る。いくつかの実装形態では、ポストPRSメッセージは、UEの位置、たとえば、UEが別のUEを測位するために使用されるアンカーUEであるのかどうかの指示を含み得る。いくつかの実装形態では、開始側UEに送られるポストPRSメッセージは、いくつか(K個)の測距セッションにわたる測距の精度の指示および/またはいくつか(K個)の測距セッションにわたるLBTの成功の確率の指示を含み得る。
【0093】
[0101] 媒体620および/またはメモリ604は、1つまたは複数のプロセッサ602によって実装されたとき、UE600によって測定され、他のUEからのポストPRSメッセージ中で受信された、ブロードキャストおよび受信された測距信号のToDおよびToAに基づいて他のUEまでの距離を決定するように1つまたは複数のプロセッサ602を構成する測距モジュール628を含み得る。
【0094】
[0102] 媒体620および/またはメモリ604は、1つまたは複数のプロセッサ602によって実装されたとき、たとえば、ブロードキャストするUEまでの1つまたは複数の距離と本明細書で説明される多辺測位または他の適切な技法を使用したそれらのロケーション情報とに基づいてUE600のための位置を決定するように1つまたは複数のプロセッサ602を構成する位置モジュール630を含み得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ602は、UE600の位置を決定するためにカルマンフィルタまたは拡張カルマンフィルタを実装し得る。
【0095】
[0103] 媒体620および/またはメモリ604は、1つまたは複数のプロセッサ602によって実装されたとき、いくつか(K個)の測距セッションにわたるUE600によって実施される測距の精度の指示を決定するように1つまたは複数のプロセッサ602を構成する精度モジュール632を含み得る。測距の精度は、いくつか(K個)の測距セッションにわたる他のUEまでの、たとえば、UE600が開始側UEである場合は各応答側UEまでのまたはUE600が応答側UEである場合は開始側UE(および、任意選択で、他の応答側UE)までの決定された距離の分散(または標準偏差などの他の統計メトリック)に基づいて決定され得る。各応答側までのいくつか(K個)の測距セッションにわたる距離の分散は、それぞれの分散が低精度距離を示すものとしてフラグを付けられなければならないのかどうかを決定するために精度しきい値αと比較され得る。1つまたは複数のプロセッサ602は、開始側UEの速度に基づいてKの値と精度しきい値αとを決定するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ602は、たとえば、各ポストPRSメッセージ中で前のK個の測距セッションにわたる測距の精度の指示を、トランシーバ614を介して、開始側UEに送るかまたは応答側UEから受信するように構成され得る。別の実装形態では、1つまたは複数のプロセッサ602は、たとえば、開始側UEへのITSメッセージまたは他の直接メッセージ中の測距セッションとは別個のものであり、前のK個の測距セッションにわたる測距の精度の指示を含むメッセージを、トランシーバ614を介して、開始側UEに送るかまたは応答側UEから受信するように構成され得る。
【0096】
[0104] 媒体620および/またはメモリ604は、1つまたは複数のプロセッサ602によって実装されたとき、PRSが無認可スペクトルを介してブロードキャストされ、LBTプロシージャが使用される場合、前のK個の測距セッションにわたるPRS送信中のLBTの成功の確率の指示を決定するように1つまたは複数のプロセッサ602を構成するLBT成功モジュール634を含み得る。LBTの成功の指示は、前のK個の測距セッションにわたる成功したLBTプロシージャの数(たとえば、平均)に基づいて決定され得る。成功したLBTプロシージャの平均数は、UEがLBTの成功の低い確率を有するものとしてフラグを付けられなければならないのかどうか、たとえば、LBTの成功の平均数が成功しきい値γよりも小さいのかどうかを決定するために成功しきい値γと比較され得る。1つまたは複数のプロセッサ602は、開始側UEの速度と、測距セッション中の参加するUEまたは応答側UEの数に基づく成功しきい値γとに基づいてKの値を決定するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ602は、たとえば、各ポストPRSメッセージ中で前のK個の測距セッションにわたるLBTの成功の確率の指示を、トランシーバ614を介して、開始側UEに送るかまたは応答側UEから受信するように構成され得る。別の実装形態では、1つまたは複数のプロセッサ602は、たとえば、開始側UEへのITSメッセージまたは他の直接メッセージ中の測距セッションとは別個のものであり、前のK個の測距セッションにわたるLBTの成功の確率の指示を含むメッセージを、トランシーバ614を介して、開始側UEに送るかまたは応答側UEから受信するように構成され得る。LBTの成功の確率は、測距の精度の指示と同じメッセージ中で開始側UEに送られ得る。
【0097】
[0105] 媒体620および/またはメモリ604は、1つまたは複数のプロセッサ602によって実装されたとき、たとえば、UE600が開始側UEである場合、後続の測距セッション中のPRS帯域幅が、たとえば、測距の低い精度により、増加され得るのか、または、たとえば、LBTの成功の低い確率により、減少され得るのか、またはそれらの組合せであり得るのかを決定するように1つまたは複数のプロセッサ602を構成するPRS BW調整モジュール636を含み得る。1つまたは複数のプロセッサ602は、参加するUEからの低精度測距の指示の数(たとえば、平均数)が増加しきい値βよりも大きいのかどうかを決定するように構成され得、そうである場合、後続の測距セッション中のPRS信号のために使用される周波数範囲が徐々に増加される。1つまたは複数のプロセッサ602は、開始側UEX502のための測距適用例の精度要件に基づいて増加しきい値βを決定するように構成され得る。追加または代替として、1つまたは複数のプロセッサ602は、開始側UE、応答側UE、またはそれらの組合せのためのLBTの成功の確率が低いのかどうかを決定するように構成され得、そうである場合、後続の測距セッション中のPRS信号のために使用される周波数範囲が徐々に減少される。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ602は、K個の測距セッションにわたる開始側UEによって実施される成功したLBTプロシージャの数(たとえば、平均)が成功しきい値γよりも小さいのかどうかに基づいて開始側UEのためのLBTの成功の確率が低いのかどうかを決定するように構成され得る。別の例では、1つまたは複数のプロセッサ602は、LBTの成功の低い確率を示す応答側UEの数(たとえば、平均)がUEしきい値δよりも大きいのかどうかに基づいて応答側UEのためのLBTの成功の確率が低いのかどうかを決定するように構成され得る。別の例では、1つまたは複数のプロセッサ602は、LBTの成功の低い確率を示すすべてのUEの数(たとえば、平均)がUEしきい値δよりも大きいのかどうかに基づいて(開始側UEと応答側UEとを含む)すべての参加するUEのためのLBTの成功の確率が低いのかどうかを決定するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ602は、測距セッション中の応答側UEまたは参加するUEの数に基づいてUEしきい値δを決定するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ602は、後続の測距セッション中のPRS帯域幅が調整されなければならないという決定に基づいて後続の測距セッション中のPRS帯域幅を調整させるように構成され得る。
【0098】
[0106] 本明細書で説明される方法は、適用例に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ハードウェア実装の場合、1つまたは複数のプロセッサ602は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明される機能を実施するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せの内部に実装され得る。
【0099】
[0107] ファームウェアおよび/またはソフトウェア実装の場合、方法は、本明細書で説明される機能を実施するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装され得る。命令を有形実施するいかなる機械可読媒体も、本明細書で説明される方法を実装する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、1つまたは複数のプロセッサ602に接続され、1つまたは複数のプロセッサ602によって実行される非一時的コンピュータ可読媒体620またはメモリ604に記憶され得る。メモリは、1つまたは複数のプロセッサ内に、または1つまたは複数のプロセッサの外部に実装され得る。本明細書で使用される「メモリ」という用語は、長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリのいずれかのタイプを指し、メモリの特定のタイプまたはメモリの数、あるいはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されるべきではない。
【0100】
[0108] ファームウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、媒体620および/またはメモリ604など、非一時的コンピュータ可読媒体上に、1つまたは複数の命令またはプログラムコード608として記憶され得る。例は、データ構造で符号化されたコンピュータ可読媒体と、コンピュータプログラムコード608で符号化されたコンピュータ可読媒体とを含む。たとえば、その上に記憶されたプログラムコード608を含む非一時的コンピュータ可読媒体は、開示される実施形態に従う様式で、測距セッション中のPRS信号の帯域幅の調整をサポートするためのプログラムコード608を含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体620は、物理的コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD-ROMもしくは他の光ディスク(disk)ストレージ、磁気ディスク(disk)ストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、あるいは、命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコード608を記憶するために使用されコンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0101】
[0109] コンピュータ可読媒体620上での記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置内に含まれる伝送媒体上の信号として提供され得る。たとえば、通信装置は、命令とデータとを示す信号を有するトランシーバ610を含み得る。命令およびデータは、1つまたは複数のプロセッサに、特許請求の範囲において概説される機能を実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示される機能を実施するための情報を示す信号をもつ伝送媒体を含む。
【0102】
[0110] メモリ604は、任意のデータ記憶機構を表し得る。メモリ604は、たとえば、1次メモリおよび/または2次メモリを含み得る。1次メモリは、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では1つまたは複数のプロセッサ602とは別個であるものとして示されているが、1次メモリの全部または一部は、1つまたは複数のプロセッサ602内に設けられるか、または場合によっては1つまたは複数のプロセッサ602とコロケート/結合され得ることを理解されたい。2次メモリは、たとえば、1次メモリと同じまたは同様のタイプのメモリ、および/あるいは、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、固体メモリドライブなど、1つまたは複数のデータ記憶デバイスまたはシステムを含み得る。
【0103】
[0111] いくつかの実装形態では、2次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体620を動作可能に受容可能であるか、または場合によってはそれに結合するように構成可能であり得る。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示される方法および/または装置は、全体的にまたは部分的にコンピュータ可読媒体620の形態をとり得、コンピュータ可読媒体620は、その上に記憶されたコンピュータ実装可能コード608を含み得、コンピュータ実装可能コード608は、1つまたは複数のプロセッサ602によって実行された場合、本明細書で説明される例示的な動作の全部または部分を実施することが動作可能に、可能にされ得る。コンピュータ可読媒体620は、メモリ604の一部であり得る。
【0104】
[0112] 図7は、UEの分散システム中の開始側UEによって実施される測距の方法を示すフローチャート700である。開始側UEは、たとえば、図2図3図4A図4B図5中のUEXまたは図6中のUE600であり得る。
【0105】
[0113] ブロック702において、開始側UEは、たとえば、図2および図3ならびに図5の段階510および520において説明されているように、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションを複数の応答側UEと開始し得る。第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションを複数の応答側UEと開始するための手段は、たとえば、トランシーバ614と、専用ハードウェアをもつか、または測距モジュール621およびプリPRSメッセージモジュール622など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602とであり得る。
【0106】
[0114] ブロック704において、開始側UEは、たとえば、図2および図3ならびに図5の段階510および520において説明されているように、各測距セッション中に各応答側UEまでの距離を決定し得る。各測距セッション中に各応答側UEまでの距離を決定するための手段は、たとえば、トランシーバ614と、専用ハードウェアをもつか、または測距モジュール621および測距モジュール628など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602とであり得る。
【0107】
[0115] ブロック706において、開始側UEは、たとえば、図4Aおよび図5の段階530Xにおいて説明されているように、複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定する。複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定するための手段は、専用ハードウェアをもつか、または精度モジュール632など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602とであり得る。
【0108】
[0116] ブロック708において、開始側UEは、たとえば、図4Aおよび図5の段階540および545において説明されているように、複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって決定された測距の精度の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信する。たとえば、1つまたは複数の応答側UEの各々から受信される測距の精度の指示は、たとえば、図5の段階540に示されているメッセージなど、測距セッションとは別個のものであるメッセージ中で受信され得る。別の例では、1つまたは複数の応答側UEの各々から受信される測距の精度の指示は、図5の段階545に示されているメッセージなど、各測距セッション中にポスト測距メッセージ中で受信され得る。複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって決定された測距の精度の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信するための手段は、たとえば、トランシーバ614と、専用ハードウェアをもつか、または測距モジュール621、ポストPRSメッセージモジュール626、および精度モジュール632など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602とであり得る。
【0109】
[0117] ブロック710において、開始側UEは、たとえば、図4Aおよび図5の段階550において説明されているように、各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定する。各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはPRS BW調整モジュール636など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。
【0110】
[0118] 一実装形態では、各応答側UEへの測距の精度の指示は、たとえば、図4Aおよび図5の段階530Xにおいて説明されているように、所定の数の測距セッション(a predetermined number of ranging sessions)にわたって決定され得、ここにおいて、所定の数の測距セッションは、開始側UEの速度に基づく。開始側UEは、たとえば、図4Aおよび図5の段階530Xにおいて説明されているように、所定の数の測距セッションにわたって各応答側UEまでの決定された距離の分散を決定することと、各応答側UEまでの決定された距離の分散を所定のしきい値と比較することとを行うことによって複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定し得る。複数の測距セッション中の各応答側UEまでの測距の精度の指示は、たとえば、図4Aおよび図5の段階530Xにおいて説明されているように、各応答側UEまでの決定された距離の分散と所定のしきい値との比較に基づき得る。所定のしきい値は、たとえば、開始側UEの速度に基づき得る。所定の数の測距セッションにわたって各応答側UEまでの決定された距離の分散を決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、または精度モジュール632など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。各応答側UEまでの決定された距離の分散を所定のしきい値と比較するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、または精度モジュール632など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。
【0111】
[0119] いくつかの実装形態では、開始側UEは、たとえば、図4Aおよび図5の段階550において説明されているように、各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて測距の精度の指示の数(a number of indications of accuracy of ranging)を決定することを行うことによって第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定し得る。開始側UEは、たとえば、図4Aおよび図5の段階550において説明されているように、測距の精度の指示の数を所定のしきい値と比較し得る。開始側UEは、たとえば、図4Aおよび図5の段階550において説明されているように、測距の精度の指示の数と所定のしきい値との比較に基づいて第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を増加することを決定し得る。各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて測距の精度の指示の数を決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、または精度モジュール632およびPRS BW調整モジュール636など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。測距の精度の指示の数を所定のしきい値と比較するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはPRS BW調整モジュール636など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。測距の精度の指示の数と所定のしきい値との比較に基づいて第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を増加することを決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはPRS BW調整モジュール636など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。
【0112】
[0120] たとえば、開始側UEは、たとえば、図4Aおよび図5の段階550において説明されているように、複数の測距セッションに参加するすべてのUEのための測距の精度の指示の数の平均を決定すること、ここにおいて、測距の精度の指示の数の平均は、所定のしきい値と比較される、を行うことによって測距の精度の指示の数を決定し得る。開始側UEは、たとえば、図4Aおよび図5の段階550および560において説明されているように、測距の精度の指示の数の平均と所定のしきい値との比較に応答して第2の測距信号帯域幅を使用する新しい測距セッションを複数の応答側UEと開始することをさらに行い得る。所定のしきい値は、たとえば、測距セッションのための精度要件に基づき得る。複数の測距セッションに参加するすべてのUEのための測距の精度の指示の数の平均を決定すること、ここにおいて、測距の精度の指示の数の平均は、所定のしきい値と比較される、は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはPRS BW調整モジュール636など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。測距の精度の指示の数の平均と所定のしきい値との比較に応答して第2の測距信号帯域幅を使用する新しい測距セッションを複数の応答側UEと開始するための手段は、たとえば、トランシーバ614と、専用ハードウェアをもつか、または測距モジュール621、プリPRSメッセージモジュール622、およびPRS BW調整モジュール636など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602とであり得る。
【0113】
[0121] 一実装形態では、複数の測距セッション中の測距信号は、リッスンビフォア送信(LBT)プロシージャを使用し無認可スペクトルを介してブロードキャストされ得る。開始側UEは、たとえば、図4Bおよび図5の段階550において説明されているように、複数の測距セッション中に開始側UEによって決定される成功したLBTプロシージャの確率、複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施される成功したLBTプロシージャの確率について1つまたは複数の応答側UEから受信された指示、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つにさらに基づいて第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定し得る。
【0114】
[0122] たとえば、一実装形態では、開始側UEは、たとえば、図4Bおよび図5の段階530Xにおいて説明されているように、いくつかの測距セッション中に開始側UEによって実施される成功したLBTプロシージャの数を記録し得る。いくつかの測距セッション中に開始側UEによって実施される成功したLBTプロシージャの数を記録するための手段は、たとえば、トランシーバ614と、専用ハードウェアをもつか、または測距モジュール621、PRSモジュール624、およびLBTの成功モジュール634など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602とであり得る。開始側UEは、たとえば、図4Bおよび図5の段階530Xにおいて説明されているように、開始側UEによって実施される成功したLBTプロシージャの数といくつかの測距セッション中に開始側UEによって実施されるLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定し得る。開始側UEによって実施される成功したLBTプロシージャの数といくつかの測距セッション中に開始側UEによって実施されるLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはLBTの成功モジュール634など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。開始側UEは、たとえば、図4Bおよび図5の段階550において説明されているように、成功したLBTプロシージャの平均数を所定のしきい値と比較し得る。成功したLBTプロシージャの平均数を所定のしきい値と比較するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはLBTの成功モジュール634など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。開始側UEは、たとえば、図4Bおよび図5の段階550において説明されているように、成功したLBTプロシージャの平均数と所定のしきい値との比較に基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定し得る。成功したLBTプロシージャの平均数と所定のしきい値との比較に基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはPRS BW調整モジュール636など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。たとえば、図4Bならびに図5の段階530Xおよび550において説明されているように、たとえば、複数の測距セッション中の測距セッションの数は、開始側UEの速度に基づく所定の数であり得、所定のしきい値は、応答側UEの数に基づき得る。
【0115】
[0123] 別の例では、一実装形態では、開始側UEは、たとえば、図4Bならびに図5の段階540および545において説明されているように、複数の測距セッション中のいくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施される成功したLBTプロシージャの確率の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信し得る。複数の測距セッション中のいくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施される成功したLBTプロシージャの確率の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信するための手段は、たとえば、トランシーバ614と、専用ハードウェアをもつか、または測距モジュール621、ポストPRSメッセージモジュール626、およびLBTの成功モジュール634など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602とであり得る。開始側UEは、たとえば、図4Bおよび図5の段階550において説明されているように、複数の測距セッション中のいくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施される成功したLBTプロシージャの確率の指示に少なくとも基づいて成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数を決定し得る。複数の測距セッション中のいくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施される成功したLBTプロシージャの確率の指示に少なくとも基づいて成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数を決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはLBTの成功モジュール634など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。開始側UEは、たとえば、図4Bおよび図5の段階550において説明されているように、成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数を所定のしきい値と比較し得る。成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数を所定のしきい値と比較するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはLBTの成功モジュール634など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。開始側UEは、たとえば、図4Bおよび図5の段階550において説明されているように、成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数と所定のしきい値との比較に基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定し得る。成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数と所定のしきい値との比較に基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはPRS BW調整モジュール636など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。たとえば、成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数は、たとえば、図4Bならびに図5の段階530Xおよび550に説明されているように、開始側UEによって決定される成功したLBTプロシージャの確率にさらに基づき得る。たとえば、図4Bならびに図5の段階530Xおよび550において説明されているように、測距セッションの数は、開始側UEの速度に基づく所定の数であり得、所定のしきい値は、応答側UEの数に基づき得る。
【0116】
[0124] 一実装形態では、開始側UEは、たとえば、図4Aおよび図5の段階560において説明されているように、第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整するという決定に応答して新しい測距セッション中に第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整し得る。第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整するという決定に応答して新しい測距セッション中に第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはPRS BW調整モジュール636など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。
【0117】
[0125] 図8は、UEの分散システム中の応答側UEによって実施される測距の方法を示すフローチャート800である。応答側UEは、たとえば、図2図3図4A図4B図5中のUEAまたは図6中のUE600であり得る。
【0118】
[0126] ブロック802において、応答側UEは、たとえば、図2および図3ならびに図5の段階510および520において説明されているように、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションの開始を開始側UEから受信し得る。第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションの開始を開始側UEから受信するための手段は、たとえば、トランシーバ614と、専用ハードウェアをもつか、または測距モジュール621およびプリPRSメッセージモジュール622など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602とであり得る。
【0119】
[0127] ブロック804において、応答側UEは、たとえば、図2および図3ならびに図5の段階510および520において説明されているように、各測距セッション中に開始側UEまでの距離を決定し得る。各測距セッション中に開始側UEまでの距離を決定するための手段は、たとえば、トランシーバ614と、専用ハードウェアをもつか、または測距モジュール621および測距モジュール628など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602とであり得る。
【0120】
[0128] ブロック806において、応答側UEは、たとえば、図4Aおよび図5の段階530Aにおいて説明されているように、複数の測距セッション中に開始側UEまでの測距の精度の指示を決定する。複数の測距セッション中に開始側UEまでの測距の精度の指示を決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、または精度モジュール632など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。
【0121】
[0129] ブロック808において、応答側UEは、たとえば、図4Aならびに図5の段階540および545において説明されているように、測距の精度の指示を開始側UEに送る。たとえば、測距の精度の指示は、たとえば、図5の段階540に示されているメッセージなど、測距セッションとは別個のものであるメッセージ中で送られ得る。別の例では、測距の精度の指示は、図5の段階545に示されているメッセージなど、各測距セッション中にポスト測距メッセージ中で送られ得る。測距の精度の指示を開始側UEに送るための手段は、たとえば、トランシーバ614と、専用ハードウェアをもつか、または測距モジュール621、ポストPRSメッセージモジュール626、および精度モジュール632など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602とであり得る。
【0122】
[0130] ブロック810において、応答側UEは、たとえば、図4Aならびに図5の段階560において説明されているように、第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅を使用し、開始側UEに送られた測距の精度の指示に少なくとも部分的に応答するものである新しい測距セッションの開始を開始側UEから受信する。第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅を使用し、開始側UEに送られた測距の精度の指示に少なくとも部分的に応答するものである新しい測距セッションの開始を開始側UEから受信するための手段は、たとえば、トランシーバ614と、専用ハードウェアをもつか、または測距モジュール621およびプリPRSメッセージモジュール622など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602とであり得る。
【0123】
[0131] 一実装形態では、測距の精度の指示は、たとえば、図4Aおよび図5の段階530Aにおいて説明されているように、所定の数の測距セッションにわたって決定され、ここにおいて、所定の数の測距セッションは、開始側UEの速度に基づく。応答側UEは、たとえば、図4Aおよび図5の段階530Aにおいて説明されているように、所定の数の測距セッションにわたって開始側UEまでの距離の分散を決定することと、距離の分散を所定のしきい値と比較することとを行うことによって複数の測距セッション中に開始側UEまでの測距の精度の指示を決定し得る。測距の精度の指示は、たとえば、図4Aおよび図5の段階530Aにおいて説明されているように、距離の分散と所定のしきい値との比較に基づき得る。所定のしきい値は、たとえば、開始側UEの速度に基づき得る。所定の数の測距セッションにわたって開始側UEまでの距離の分散を決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、または精度モジュール632など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。距離の分散を所定のしきい値と比較するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、または精度モジュール632など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。
【0124】
[0132] 一実装形態では、複数の測距セッション中の測距信号は、リッスンビフォア送信(LBT)プロシージャを使用し無認可スペクトルを介してブロードキャストされ得る。応答側UEは、たとえば、図4Bおよび図5の段階530Aにおいて説明されているように、複数の測距セッション中に実施された成功したLBTプロシージャの確率の指示を決定し得る。複数の測距セッション中に実施された成功したLBTプロシージャの確率の指示を決定するための手段は、たとえば、トランシーバ614と、専用ハードウェアをもつか、または測距モジュール621、PRSモジュール624、およびLBTの成功モジュール634など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602とであり得る。応答側UEは、たとえば、図4Bならびに図5中の段階540および545において説明されているように、開始側UEに成功したLBTプロシージャの確率の指示を送り得る。開始側UEに成功したLBTプロシージャの確率の指示を送るための手段は、たとえば、トランシーバ614と、専用ハードウェアをもつか、または測距モジュール621、ポストPRSメッセージモジュール626、およびLBTの成功モジュール634など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602とであり得る。第2の測距信号帯域幅を含む新しい測距セッションの開始は、たとえば、図5の段階550および560において説明されるように、成功したLBTプロシージャの確率の指示にさらに少なくとも部分的に応答するものである。
【0125】
[0133] たとえば、一実装形態では、応答側UEは、たとえば、図4Bおよび図5の段階530Aにおいて説明されているように、いくつかの測距セッション中に実施される成功したLBTプロシージャの数を記録し得る。いくつかの測距セッション中に実施される成功したLBTプロシージャの数を記録するための手段は、たとえば、トランシーバ614と、専用ハードウェアをもつか、または測距モジュール621、PRSモジュール624、およびLBTの成功モジュール634など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602とであり得る。応答側UEは、たとえば、図4Bおよび図5の段階530Aにおいて説明されているように、成功したLBTプロシージャの数といくつかの測距セッション中に応答側UEによって実施されるLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定し得る。成功したLBTプロシージャの数といくつかの測距セッション中に応答側UEによって実施されるLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはLBTの成功モジュール634など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。応答側UEは、たとえば、図4Bおよび図5の段階530Aにおいて説明されているように、成功したLBTプロシージャの平均数を所定のしきい値と比較し得る。成功したLBTプロシージャの平均数を所定のしきい値と比較するための手段は、たとえば、専用ハードウェアをもつか、またはLBTの成功モジュール634など、メモリ604および/もしくは媒体620中の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ602であり得る。成功したLBTプロシージャの確率の指示は、たとえば、図4Bおよび図5の段階530Aにおいて説明されているように、成功したLBTプロシージャの平均数と所定のしきい値との比較に基づき得る。たとえば、図4Bおよび図5の段階530Aにおいて説明されているように、測距セッションの数は、たとえば、開始側UEの速度に基づく所定の数であり得、所定のしきい値は、応答側UEの数に基づき得る。
【0126】
[0134] 本明細書全体にわたる「一例(one example)」、「一例(an example)」、「いくつかの例(certain examples)」、または「例示的な実装形態(exemplary implementation)」への言及は、特徴および/または例に関して説明される特定の特徴、構造、または特性が、請求される主題の少なくとも1つの特徴および/または例の中に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な箇所における「一例では(in one example)」、「一例(an example)」、「いくつかの例では(in certain examples)」または「いくつかの実装形態では(in certain implementations)」という句、あるいは他の同様の句の出現は、必ずしもすべてが同じ特徴、例、および/または限定を指すとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の例および/または特徴において組み合わせられ得る。
【0127】
[0135] 本明細書に含まれる詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置あるいは専用コンピューティングデバイスまたはプラットフォームのメモリ内に記憶された2値デジタル信号に対する演算のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示された。この特定の明細書のコンテキストでは、特定の装置などの用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の動作を実行するようにプログラムされた汎用コンピュータを含む。アルゴリズム記述または記号表現は、信号処理または関連技術の当業者がそれらの仕事の本質を他の当業者に伝達するために使用する技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、および一般には、所望の結果をもたらす自己無撞着な一連の演算または同様の信号処理であると考えられる。このコンテキストでは、演算または処理は物理量の物理的操作を伴う。一般に、必ずしも必要ではないが、そのような量は、記憶、転送、結合、比較、または他の方法で操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形態をとり得る。主に一般的な用法という理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、記号、文字、項、数、数字などと呼ぶことが時々便利であることがわかっている。しかしながら、これらまたは同様の用語のすべては、適切な物理量に関連すべきであり、便宜的なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、本明細書の説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理すること」、「算出すること」、「計算すること」、「決定すること」などの用語を利用する説明は、専用コンピュータ、専用コンピューティング装置または同様の専用電子コンピューティングデバイスなど、特定の装置の動作またはプロセスを指すことを諒解されたい。したがって、本明細書のコンテキストでは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、または他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の、電子的または磁気的な物理量として一般に表される信号を操作または変換することが可能である。
【0128】
[0136] 上記の詳細な説明では、請求される主題の完全な理解を提供するために多数の具体的な詳細が記載された。しかしながら、請求される主題は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には理解されよう。他の事例では、請求される主題を不明瞭にしないように、当業者に知られているであろう方法および装置は、詳細に説明されていない。
【0129】
[0137] 本明細書で使用される「および」、「または」、および「および/または」という用語は、そのような用語が使用されるコンテキストに少なくとも部分的に依存することも予想される様々な意味を含み得る。一般に、「または」がA、BまたはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、ここで包含的な意味で使用されるA、B、およびCを意味し、ならびにここで排他的な意味で使用されるA、BまたはCを意味するものとする。さらに、本明細書で使用される「1つまたは複数」という用語は、単数形の任意の特徴、構造、または特性について説明するために使用され得るか、あるいは複数の特徴、構造または特性、あるいは特徴、構造または特性の何らかの他の組合せについて説明するために使用され得る。ただし、これは例示的な例にすぎないこと、および請求される主題はこの例に限定されないことに留意されたい。
【0130】
[0138] 現在例示的な特徴と考えられることが例示され説明されたが、請求される主題から逸脱することなく、様々な他の変更が行われ得、均等物が代用され得ることが、当業者には理解されよう。さらに、本明細書で説明した中心概念から逸脱することなく、請求する主題の教示に特定の状況を適合させるために多くの変更を行い得る。
【0131】
[0139] 実装例が、以下の番号付けされた条項において説明される。
【0132】
[0140] 条項1.ユーザ機器(UE)の分散システム中の開始側UEによって実施される測距の方法であって、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションを複数の応答側UEと開始することと、各測距セッション中に各応答側UEまでの距離を決定することと、複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって決定された測距の精度の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信することと、各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定することとを備える、方法。
【0133】
[0141] 条項2.1つまたは複数の応答側UEの各々から受信される測距の精度の指示は、測距セッションとは別個のものであるメッセージ中で受信される、条項1に記載の方法。
【0134】
[0142] 条項3.1つまたは複数の応答側UEの各々から受信される測距の精度の指示は、各測距セッション中にポスト測距メッセージ中で受信される、条項1または2のいずれかに記載の方法。
【0135】
[0143] 条項4.各応答側UEへの測距の精度の指示は、所定の数の測距セッションにわたって決定される、ここにおいて、所定の数の測距セッションは、開始側UEの速度に基づく、条項1~3のいずれかに記載の方法。
【0136】
[0144] 条項5.複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定することは、所定の数の測距セッションにわたる各応答側UEまでの決定された距離の分散を決定することと、各応答側UEまでの決定された距離の分散を所定のしきい値と比較することと、ここにおいて、複数の測距セッション中の各応答側UEまでの測距の精度の指示は、各応答側UEまでの決定された距離の分散と所定のしきい値との比較に基づく、を備える、条項4に記載の方法。
【0137】
[0145] 条項6.所定のしきい値は、開始側UEの速度に基づく、条項5に記載の方法。
【0138】
[0146] 条項7.第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定することは、各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて測距の精度の指示の数を決定することと、測距の精度の指示の数を所定のしきい値と比較することと、測距の精度の指示の数と所定のしきい値との比較に基づいて第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を増加することを決定することとを備える、条項1~6のいずれかに記載の方法。
【0139】
[0147] 条項8.測距の精度の指示の数を決定することは、複数の測距セッションに参加するすべてのUEのための測距の精度の指示の数の平均を決定すること、ここにおいて、測距の精度の指示の数の平均は、所定のしきい値と比較される、を備え、方法は、測距の精度の指示の数の平均と所定のしきい値との比較に応答して第2の測距信号帯域幅を使用する新しい測距セッションを複数の応答側UEと開始することをさらに備える、条項7に記載の方法。
【0140】
[0148] 条項9.所定のしきい値は、測距セッションのための精度要件に基づく、条項8に記載の方法。
【0141】
[0149] 条項10.複数の測距セッション中の測距信号は、リッスンビフォア送信(LBT)プロシージャを使用し無認可スペクトルを介してブロードキャストされる、ここにおいて、第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定することは、複数の測距セッション中に開始側UEによって決定される成功したLBTプロシージャの確率、複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施される成功したLBTプロシージャの確率について1つまたは複数の応答側UEから受信された指示、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つにさらに基づく、条項1~9のいずれかに記載の方法。
【0142】
[0150] 条項11.いくつかの測距セッション中に開始側UEによって実施される成功したLBTプロシージャの数を記録することと、開始側UEによって実施される成功したLBTプロシージャの数といくつかの測距セッション中に開始側UEによって実施されるLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定することと、成功したLBTプロシージャの平均数を所定のしきい値と比較することと、成功したLBTプロシージャの平均数と所定のしきい値との比較に基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定することとをさらに備える、条項10に記載の方法。
【0143】
[0151] 条項12.複数の測距セッション中の測距セッションの数は、開始側UEの速度に基づく所定の数であり、所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、条項11に記載の方法。
【0144】
[0152] 条項13.複数の測距セッション中のいくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの確率の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信することと、複数の測距セッション中のいくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの確率の指示に少なくとも基づいて成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数を決定することと、成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数を所定のしきい値と比較することと、成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数と所定のしきい値との比較に基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定することとをさらに備える、条項10に記載の方法。
【0145】
[0153] 条項14.成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数は、開始側UEによって決定される成功したLBTプロシージャの確率にさらに基づく、条項13に記載の方法。
【0146】
[0154] 条項15.測距セッションの数は、開始側UEの速度に基づく所定の数であり、所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、条項13に記載の方法。
【0147】
[0155] 条項16.第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整するという決定に応答して新しい測距セッション中に第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することをさらに備える、条項1~15のいずれかに記載の方法。
【0148】
[0156] 条項17.ユーザ機器(UE)の分散システム中のUEの間を測距するように構成された開始側UEであって、ワイヤレスネットワーク中のエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、少なくとも1つのメモリと、ワイヤレストランシーバと少なくとも1つのメモリとに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含む、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションを複数の応答側UEと開始することと、各測距セッション中に各応答側UEまでの距離を決定することと、複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって決定された測距の精度の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信することと、各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定することとを行うように構成された、開始側UE。
【0149】
[0157] 条項18.1つまたは複数の応答側UEの各々から受信される測距の精度の指示は、測距セッションとは別個のものであるメッセージ中で受信される、条項17に記載の開始側UE。
【0150】
[0158] 条項19.1つまたは複数の応答側UEの各々から受信される測距の精度の指示は、各測距セッション中にポスト測距メッセージ中で受信される、条項17または18のいずれかに記載の開始側UE。
【0151】
[0159] 条項20.各応答側UEへの測距の精度の指示は、所定の数の測距セッションにわたって決定される、ここにおいて、所定の数の測距セッションは、開始側UEの速度に基づく、条項17~19のいずれかに記載の開始側UE。
【0152】
[0160] 条項21.少なくとも1つのプロセッサは、所定の数の測距セッションにわたる各応答側UEまでの決定された距離の分散を決定することと、各応答側UEまでの決定された距離の分散を所定のしきい値と比較することと、ここにおいて、複数の測距セッション中の各応答側UEまでの測距の精度の指示は、各応答側UEまでの決定された距離の分散と所定のしきい値との比較に基づく、を行うように構成されることによって複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定するように構成された、条項20に記載の開始側UE。
【0153】
[0161] 条項22.所定のしきい値は、開始側UEの速度に基づく、条項21に記載の開始側UE。
【0154】
[0162] 条項23.少なくとも1つのプロセッサは、各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて測距の精度の指示の数を決定することと、測距の精度の指示の数を所定のしきい値と比較することと、測距の精度の指示の数と所定のしきい値との比較に基づいて第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を増加することを決定することとを行うように構成されることによって第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定するように構成された、条項17~22のいずれかに記載の開始側UE。
【0155】
[0163] 条項24.少なくとも1つのプロセッサは、複数の測距セッションに参加するすべてのUEのための測距の精度の指示の数の平均を決定すること、ここにおいて、測距の精度の指示の数の平均は、所定のしきい値と比較される、を行うように構成されることによって測距の精度の指示の数を決定するように構成され、少なくとも1つのプロセッサは、測距の精度の指示の数の平均と所定のしきい値との比較に応答して第2の測距信号帯域幅を使用する新しい測距セッションを複数の応答側UEと開始するようにさらに構成された、条項23に記載の開始側UE。
【0156】
[0164] 条項25.所定のしきい値は、測距セッションのための精度要件に基づく、条項24に記載の開始側UE。
【0157】
[0165] 条項26.複数の測距セッション中の測距信号は、リッスンビフォア送信(LBT)プロシージャを使用し無認可スペクトルを介してブロードキャストされる、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、複数の測距セッション中に開始側UEによって決定される成功したLBTプロシージャの確率、複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの確率について1つまたは複数の応答側UEから受信された指示、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つにさらに基づいて第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定するように構成された、条項17~25のいずれかに記載の開始側UE。
【0158】
[0166] 条項27.少なくとも1つのプロセッサは、いくつかの測距セッション中に開始側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの数を記録することと、開始側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの数といくつかの測距セッション中に開始側UEによって実施されたLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定することと、成功したLBTプロシージャの平均数を所定のしきい値と比較することと、成功したLBTプロシージャの平均数と所定のしきい値との比較に基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定することとを行うようにさらに構成された、条項26に記載の開始側UE。
【0159】
[0167] 条項28.複数の測距セッション中の測距セッションの数は、開始側UEの速度に基づく所定の数であり、所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、条項27に記載の開始側UE。
【0160】
[0168] 条項29.少なくとも1つのプロセッサは、複数の測距セッション中のいくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの確率の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信することと、複数の測距セッション中のいくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの確率の指示に少なくとも基づいて成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数を決定することと、成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数を所定のしきい値と比較することと、成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数と所定のしきい値との比較に基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定することとを行うようにさらに構成された、条項26に記載の開始側UE。
【0161】
[0169] 条項30.成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数は、開始側UEによって決定される成功したLBTプロシージャの確率にさらに基づく、条項29に記載の開始側UE。
【0162】
[0170] 条項31.測距セッションの数は、開始側UEの速度に基づく所定の数であり、所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、条項29に記載の開始側UE。
【0163】
[0171] 条項32.少なくとも1つのプロセッサは、第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整するという決定に応答して新しい測距セッション中に第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整するようにさらに構成された、条項17~31のいずれかに記載の開始側UE。
【0164】
[0172] 条項33.ユーザ機器(UE)の分散システム中のUEの間を測距するように構成された開始側UEであって、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションを複数の応答側UEと開始するための手段と、各測距セッション中に各応答側UEまでの距離を決定するための手段と、複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定するための手段と、複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって決定された測距の精度の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信するための手段と、各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定するための手段とを備える、開始側UE。
【0165】
[0173] 条項34.1つまたは複数の応答側UEの各々から受信される測距の精度の指示は、測距セッションとは別個のものであるメッセージ中で受信される、条項33に記載の開始側UE。
【0166】
[0174] 条項35.1つまたは複数の応答側UEの各々から受信される測距の精度の指示は、各測距セッション中にポスト測距メッセージ中で受信される、条項33または34のいずれかに記載の開始側UE。
【0167】
[0175] 条項36.各応答側UEへの測距の精度の指示は、所定の数の測距セッションにわたって決定される、ここにおいて、所定の数の測距セッションは、開始側UEの速度に基づく、条項33~35のいずれかに記載の開始側UE。
【0168】
[0176] 条項37.複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定するための手段は、所定の数の測距セッションにわたる各応答側UEまでの決定された距離の分散を決定するための手段と、各応答側UEまでの決定された距離の分散を所定のしきい値と比較するための手段と、ここにおいて、複数の測距セッション中の各応答側UEまでの測距の精度の指示は、各応答側UEまでの決定された距離の分散と所定のしきい値との比較に基づく、を備える、条項36に記載の開始側UE。
【0169】
[0177] 条項38.所定のしきい値は、開始側UEの速度に基づく、条項37に記載の開始側UE。
【0170】
[0178] 条項39.第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定するための手段は、各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて測距の精度の指示の数を決定するための手段と、測距の精度の指示の数を所定のしきい値と比較するための手段と、測距の精度の指示の数と所定のしきい値との比較に基づいて第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を増加することを決定するための手段とを備える、条項33~38のいずれかに記載の開始側UE。
【0171】
[0179] 条項40.測距の精度の指示の数を決定するための手段は、複数の測距セッションに参加するすべてのUEのための測距の精度の指示の数の平均を決定するための手段、ここにおいて、測距の精度の指示の数の平均は、所定のしきい値と比較される、を備え、開始側UEは、測距の精度の指示の数の平均と所定のしきい値との比較に応答して第2の測距信号帯域幅を使用する新しい測距セッションを複数の応答側UEと開始するための手段をさらに備える、条項39に記載の開始側UE。
【0172】
[0180] 条項41.所定のしきい値は、測距セッションのための精度要件に基づく、条項40に記載の開始側UE。
【0173】
[0181] 条項42.複数の測距セッション中の測距信号は、リッスンビフォア送信(LBT)プロシージャを使用し無認可スペクトルを介してブロードキャストされる、ここにおいて、第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定するための手段は、複数の測距セッション中に開始側UEによって決定される成功したLBTプロシージャの確率、複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの確率について1つまたは複数の応答側UEから受信された指示、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つをさらに使用する、条項33~41のいずれかに記載の開始側UE。
【0174】
[0182] 条項43.いくつかの測距セッション中に開始側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの数を記録するための手段と、開始側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの数といくつかの測距セッション中に開始側UEによって実施されたLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定するための手段と、成功したLBTプロシージャの平均数を所定のしきい値と比較するための手段と、成功したLBTプロシージャの平均数と所定のしきい値との比較に基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定するための手段とをさらに備える、条項42に記載の開始側UE。
【0175】
[0183] 条項44.複数の測距セッション中の測距セッションの数は、開始側UEの速度に基づく所定の数であり、所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、条項43に記載の開始側UE。
【0176】
[0184] 条項45.複数の測距セッション中のいくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの確率の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信するための手段と、複数の測距セッション中のいくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの確率の指示に少なくとも基づいて成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数を決定するための手段と、成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数を所定のしきい値と比較するための手段と、成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数と所定のしきい値との比較に基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定するための手段とをさらに備える、条項42に記載の開始側UE。
【0177】
[0185] 条項46.成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数は、開始側UEによって決定される成功したLBTプロシージャの確率にさらに基づく、条項45に記載の開始側UE。
【0178】
[0186] 条項47.測距セッションの数は、開始側UEの速度に基づく所定の数であり、所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、条項45に記載の開始側UE。
【0179】
[0187] 条項48.第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整するという決定に応答して新しい測距セッション中に第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整するための手段をさらに備える、条項33~47のいずれかに記載の開始側UE。
【0180】
[0188] 条項49.その上に記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、プログラムコードは、ユーザ機器(UE)の分散システム中のUEの間を測距するための開始側UE中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードは、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションを複数の応答側UEと開始することと、各測距セッション中に各応答側UEまでの距離を決定することと、複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって決定された測距の精度の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信することと、各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定することとを行うための命令を備える、非一時的記憶媒体。
【0181】
[0189] 条項50.1つまたは複数の応答側UEの各々から受信される測距の精度の指示は、測距セッションとは別個のものであるメッセージ中で受信される、条項49に記載の非一時的記憶媒体。
【0182】
[0190] 条項51.1つまたは複数の応答側UEの各々から受信される測距の精度の指示は、各測距セッション中にポスト測距メッセージ中で受信される、条項49または50のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0183】
[0191] 条項52.各応答側UEへの測距の精度の指示は、所定の数の測距セッションにわたって決定される、ここにおいて、所定の数の測距セッションは、開始側UEの速度に基づく、条項49~51のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0184】
[0192] 条項53.複数の測距セッション中に各応答側UEまでの測距の精度の指示を決定するためのプログラムコードは、所定の数の測距セッションにわたる各応答側UEまでの決定された距離の分散を決定することと、各応答側UEまでの決定された距離の分散を所定のしきい値と比較することと、ここにおいて、複数の測距セッション中の各応答側UEまでの測距の精度の指示は、各応答側UEまでの決定された距離の分散と所定のしきい値との比較に基づく、を行うためのプログラムコードを備える、条項52に記載の非一時的記憶媒体。
【0185】
[0193] 条項54.所定のしきい値は、開始側UEの速度に基づく、条項53に記載の非一時的記憶媒体。
【0186】
[0194] 条項55.第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定するためのプログラムコードは、各応答側UEまでの測距の精度の指示と1つまたは複数の応答側UEから受信された測距の精度の指示とに基づいて測距の精度の指示の数を決定することと、測距の精度の指示の数を所定のしきい値と比較することと、測距の精度の指示の数と所定のしきい値との比較に基づいて第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を増加することを決定することとを行うためのプログラムコードを備える、条項49~54のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0187】
[0195] 条項56.測距の精度の指示の数を決定するためのプログラムコードは、複数の測距セッションに参加するすべてのUEのための測距の精度の指示の数の平均を決定すること、ここにおいて、測距の精度の指示の数の平均は、所定のしきい値と比較される、を行うためのプログラムコードを備え、非一時的記憶媒体は、測距の精度の指示の数の平均と所定のしきい値との比較に応答して第2の測距信号帯域幅を使用する新しい測距セッションを複数の応答側UEと開始するためのプログラムコードをさらに備える、条項55に記載の非一時的記憶媒体。
【0188】
[0196] 条項57.所定のしきい値は、測距セッションのための精度要件に基づく、条項56に記載の非一時的記憶媒体。
【0189】
[0197] 条項58.複数の測距セッション中の測距信号は、リッスンビフォア送信(LBT)プロシージャを使用し無認可スペクトルを介してブロードキャストされる、ここにおいて、第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整することを決定するためのプログラムコードは、複数の測距セッション中に開始側UEによって決定される成功したLBTプロシージャの確率、複数の測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの確率について1つまたは複数の応答側UEから受信された指示、またはそれらの組合せのうちの少なくとも1つをさらに使用する、条項49~57のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0190】
[0198] 条項59.いくつかの測距セッション中に開始側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの数を記録することと、開始側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの数といくつかの測距セッション中に開始側UEによって実施されたLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定することと、成功したLBTプロシージャの平均数を所定のしきい値と比較することと、成功したLBTプロシージャの平均数と所定のしきい値との比較に基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定することとを行うためのプログラムコードをさらに備える、条項58に記載の非一時的記憶媒体。
【0191】
[0199] 条項60.複数の測距セッション中の測距セッションの数は、開始側UEの速度に基づく所定の数であり、所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、条項59に記載の非一時的記憶媒体。
【0192】
[0200] 条項61.複数の測距セッション中のいくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの確率の指示を1つまたは複数の応答側UEから受信することと、複数の測距セッション中のいくつかの測距セッション中にそれぞれの応答側UEによって実施され成功したLBTプロシージャの確率の指示に少なくとも基づいて成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数を決定することと、成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数を所定のしきい値と比較することと、成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数と所定のしきい値との比較に基づいて新しい測距セッション中に第1の測距信号帯域幅を減少させることを決定することとを行うためのプログラムコードをさらに備える、条項58に記載の非一時的記憶媒体。
【0193】
[0201] 条項62.成功したLBTプロシージャの確率をもつUEの数は、開始側UEによって決定される成功したLBTプロシージャの確率にさらに基づく、条項61に記載の非一時的記憶媒体。
【0194】
[0202] 条項63.測距セッションの数は、開始側UEの速度に基づく所定の数であり、所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、条項61に記載の非一時的記憶媒体。
【0195】
[0203] 条項64.第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整するという決定に応答して新しい測距セッション中に第2の測距信号帯域幅に第1の測距信号帯域幅を調整するためのプログラムコードをさらに備える、条項63に記載の非一時的記憶媒体。
【0196】
[0204] 条項65.ユーザ機器(UE)の分散システム中の応答側UEによって実施される測距の方法であって、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションの開始を開始側UEから受信することと、各測距セッション中に開始側UEまでの距離を決定することと、複数の測距セッション中に開始側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、測距の精度の指示を開始側UEに送ることと、第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅を使用し、開始側UEに送られた測距の精度の指示に少なくとも部分的に応答するものである新しい測距セッションの開始を開始側UEから受信することとを備える、方法。
【0197】
[0205] 条項66.測距の精度の指示は、測距セッションとは別個のものであるメッセージ中で送られる、条項65に記載の方法。
【0198】
[0206] 条項67.測距の精度の指示は、各測距セッション中にポスト測距メッセージ中で送られる、条項65または66のいずれかに記載の方法。
【0199】
[0207] 条項68.測距の精度の指示は、所定の数の測距セッションにわたって決定される、ここにおいて、所定の数の測距セッションは、開始側UEの速度に基づく、条項65~67のいずれかに記載の方法。
【0200】
[0208] 条項69.複数の測距セッション中に開始側UEまでの測距の精度の指示を決定することは、所定の数の測距セッションにわたる開始側UEまでの距離の分散を決定することと、距離の分散を所定のしきい値と比較することと、ここにおいて、測距の精度の指示は、距離の分散と所定のしきい値との比較に基づく、を備える、条項68に記載の方法。
【0201】
[0209] 条項70.所定のしきい値は、開始側UEの速度に基づく、条項69に記載の方法。
【0202】
[0210] 条項71.複数の測距セッション中の測距信号は、リッスンビフォア送信(LBT)プロシージャを使用し無認可スペクトルを介してブロードキャストされ、方法は、複数の測距セッション中に実施され成功したLBTプロシージャの確率の指示を決定することと、開始側UEに成功したLBTプロシージャの確率の指示を送ることと、ここにおいて、第2の測距信号帯域幅を含む新しい測距セッションの開始は、成功したLBTプロシージャの確率の指示にさらに少なくとも部分的に応答するものである、をさらに備える、条項65~70のいずれかに記載の方法。
【0203】
[0211] 条項72.成功したLBTプロシージャの確率の指示を決定することは、いくつかの測距セッション中に実施され成功したLBTプロシージャの数を記録することと、成功したLBTプロシージャの数といくつかの測距セッション中に応答側UEによって実施されたLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定することと、成功したLBTプロシージャの平均数を所定のしきい値と比較することと、ここにおいて、成功したLBTプロシージャの確率の指示は、成功したLBTプロシージャの平均数と所定のしきい値との比較に基づく、を備える、条項71に記載の方法。
【0204】
[0212] 条項73.測距セッションの数は、開始側UEの速度に基づく所定の数であり、所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、条項72に記載の方法。
【0205】
[0213] 条項74.ユーザ機器(UE)の分散システム中のUEの間を測距するように構成された応答側UEであって、ワイヤレスネットワーク中のエンティティとワイヤレス通信するように構成されたワイヤレストランシーバと、少なくとも1つのメモリと、ワイヤレストランシーバと少なくとも1つのメモリとに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションの開始を開始側UEから受信することと、各測距セッション中に開始側UEまでの距離を決定することと、複数の測距セッション中に開始側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、測距の精度の指示を開始側UEに送ることと、第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅を使用し、開始側UEに送られた測距の精度の指示に少なくとも部分的に応答するものである新しい測距セッションの開始を開始側UEから受信することとを行うように構成された、応答側UE。
【0206】
[0214] 条項75.測距の精度の指示は、測距セッションとは別個のものであるメッセージ中で送られる、条項74に記載の応答側UE。
【0207】
[0215] 条項76.測距の精度の指示は、各測距セッション中にポスト測距メッセージ中で送られる、条項74または75のいずれかに記載の応答側UE。
【0208】
[0216] 条項77.測距の精度の指示は、所定の数の測距セッションにわたって決定される、ここにおいて、所定の数の測距セッションは、開始側UEの速度に基づく、条項74~76のいずれかに記載の応答側UE。
【0209】
[0217] 条項78.少なくとも1つのプロセッサは、所定の数の測距セッションにわたる開始側UEまでの距離の分散を決定することと、距離の分散を所定のしきい値と比較することと、ここにおいて、測距の精度の指示は、距離の分散と所定のしきい値との比較に基づく、を行うように構成されることによって複数の測距セッション中に開始側UEまでの測距の精度の指示を決定するように構成された、条項77に記載の応答側UE。
【0210】
[0218] 条項79.所定のしきい値は、開始側UEの速度に基づく、条項78に記載の応答側UE。
【0211】
[0219] 条項80.複数の測距セッション中の測距信号は、リッスンビフォア送信(LBT)プロシージャを使用し無認可スペクトルを介してブロードキャストされる、ここにおいて、少なくとも1つのプロセッサは、複数の測距セッション中に実施され成功したLBTプロシージャの確率の指示を決定することと、開始側UEに成功したLBTプロシージャの確率の指示を送ることと、ここにおいて、第2の測距信号帯域幅を含む新しい測距セッションの開始は、成功したLBTプロシージャの確率の指示にさらに少なくとも部分的に応答するものである、を行うようにさらに構成された、条項74~79のいずれかに記載の応答側UE。
【0212】
[0220] 条項81.少なくとも1つのプロセッサは、いくつかの測距セッション中に実施され成功したLBTプロシージャの数を記録することと、成功したLBTプロシージャの数といくつかの測距セッション中に応答側UEによって実施されたLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定することと、成功したLBTプロシージャの平均数を所定のしきい値と比較することと、ここにおいて、成功したLBTプロシージャの確率の指示は、成功したLBTプロシージャの平均数と所定のしきい値との比較に基づく、を行うように構成されることによって成功したLBTプロシージャの確率の指示を決定するように構成された、条項80に記載の応答側UE。
【0213】
[0221] 条項82.測距セッションの数は、開始側UEの速度に基づく所定の数であり、所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、条項81に記載の応答側UE。
【0214】
[0222] 条項83.ユーザ機器(UE)の分散システム中のUEの間を測距するように構成された応答側UEであって、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションの開始を開始側UEから受信するための手段と、各測距セッション中に開始側UEまでの距離を決定するための手段と、複数の測距セッション中に開始側UEまでの測距の精度の指示を決定するための手段と、測距の精度の指示を開始側UEに送るための手段と、第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅を使用し、開始側UEに送られた測距の精度の指示に少なくとも部分的に応答するものである新しい測距セッションの開始を開始側UEから受信するための手段とを備える、応答側UE。
【0215】
[0223] 条項84.測距の精度の指示は、測距セッションとは別個のものであるメッセージ中で送られる、条項83に記載の応答側UE。
【0216】
[0224] 条項85.測距の精度の指示は、各測距セッション中にポスト測距メッセージ中で送られる、条項83または84のいずれかに記載の応答側UE。
【0217】
[0225] 条項86.測距の精度の指示は、所定の数の測距セッションにわたって決定される、ここにおいて、所定の数の測距セッションは、開始側UEの速度に基づく、条項83~85のいずれかに記載の応答側UE。
【0218】
[0226] 条項87.複数の測距セッション中に開始側UEまでの測距の精度の指示を決定するための手段は、所定の数の測距セッションにわたる開始側UEまでの距離の分散を決定するための手段と、距離の分散を所定のしきい値と比較するための手段と、ここにおいて、測距の精度の指示は、距離の分散と所定のしきい値との比較に基づく、を備える、条項86に記載の応答側UE。
【0219】
[0227] 条項88.所定のしきい値は、開始側UEの速度に基づく、条項87に記載の応答側UE。
【0220】
[0228] 条項89.複数の測距セッション中の測距信号は、リッスンビフォア送信(LBT)プロシージャを使用し無認可スペクトルを介してブロードキャストされる、複数の測距セッション中に実施され成功したLBTプロシージャの確率の指示を決定するための手段と、開始側UEに成功したLBTプロシージャの確率の指示を送るための手段と、ここにおいて、第2の測距信号帯域幅を含む新しい測距セッションの開始は、成功したLBTプロシージャの確率の指示にさらに少なくとも部分的に応答するものである、をさらに備える、条項83~88のいずれかに記載の応答側UE。
【0221】
[0229] 条項90.成功したLBTプロシージャの確率の指示を決定するための手段は、いくつかの測距セッション中に実施され成功したLBTプロシージャの数を記録するための手段と、成功したLBTプロシージャの数といくつかの測距セッション中に応答側UEによって実施されたLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定するための手段と、成功したLBTプロシージャの平均数を所定のしきい値と比較するための手段と、ここにおいて、成功したLBTプロシージャの確率の指示は、成功したLBTプロシージャの平均数と所定のしきい値との比較に基づく、を備える、条項89に記載の応答側UE。
【0222】
[0230] 条項91.測距セッションの数は、開始側UEの速度に基づく所定の数であり、所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、条項91に記載の応答側UE。
【0223】
[0231] 条項92.その上に記憶されたプログラムコードを含む非一時的記憶媒体であって、プログラムコードは、ユーザ機器(UE)の分散システム中のUEの間を測距するための応答側UE中の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードは、第1の測距信号帯域幅を使用する複数の測距セッションの開始を開始側UEから受信することと、各測距セッション中に開始側UEまでの距離を決定することと、複数の測距セッション中に開始側UEまでの測距の精度の指示を決定することと、測距の精度の指示を開始側UEに送ることと、第1の測距信号帯域幅とは異なる第2の測距信号帯域幅を使用し、開始側UEに送られた測距の精度の指示に少なくとも部分的に応答するものである新しい測距セッションの開始を開始側UEから受信することとを行うための命令を備える、非一時的記憶媒体。
【0224】
[0232] 条項93.測距の精度の指示は、測距セッションとは別個のものであるメッセージ中で送られる、条項92に記載の非一時的記憶媒体。
【0225】
[0233] 条項94.測距の精度の指示は、各測距セッション中にポスト測距メッセージ中で送られる、条項92または93のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0226】
[0234] 条項95.測距の精度の指示は、所定の数の測距セッションにわたって決定される、ここにおいて、所定の数の測距セッションは、開始側UEの速度に基づく、条項92~94のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0227】
[0235] 条項96.複数の測距セッション中に開始側UEまでの測距の精度の指示を決定するためのプログラムコードは、所定の数の測距セッションにわたる開始側UEまでの距離の分散を決定することと、距離の分散を所定のしきい値と比較することと、ここにおいて、測距の精度の指示は、距離の分散と所定のしきい値との比較に基づく、を行うためのプログラムコードを備える、条項85に記載の非一時的記憶媒体。
【0228】
[0236] 条項97.所定のしきい値は、開始側UEの速度に基づく、条項96に記載の非一時的記憶媒体。
【0229】
[0237] 条項98.複数の測距セッション中の測距信号は、リッスンビフォア送信(LBT)プロシージャを使用し無認可スペクトルを介してブロードキャストされる、複数の測距セッション中に実施され成功したLBTプロシージャの確率の指示を決定することと、開始側UEに成功したLBTプロシージャの確率の指示を送ることと、ここにおいて、第2の測距信号帯域幅を含む新しい測距セッションの開始は、成功したLBTプロシージャの確率の指示にさらに少なくとも部分的に応答するものである、を行うためのプログラムコードをさらに備える、条項92~97のいずれかに記載の非一時的記憶媒体。
【0230】
[0238] 条項99.成功したLBTプロシージャの確率の指示を決定するためのプログラムコードは、いくつかの測距セッション中に実施され成功したLBTプロシージャの数を記録することと、成功したLBTプロシージャの数といくつかの測距セッション中に応答側UEによって実施されたLBTプロシージャの数とに基づいて成功したLBTプロシージャの平均数を決定することと、成功したLBTプロシージャの平均数を所定のしきい値と比較することと、ここにおいて、成功したLBTプロシージャの確率の指示は、成功したLBTプロシージャの平均数と所定のしきい値との比較に基づく、を行うためのプログラムコードを備える、条項98に記載の非一時的記憶媒体。
【0231】
[0239] 条項100.測距セッションの数は、開始側UEの速度に基づく所定の数であり、所定のしきい値は、応答側UEの数に基づく、条項99に記載の非一時的記憶媒体。
【0232】
[0240] したがって、請求される主題は、開示される特定の例に限定されず、そのような請求される主題はまた、添付の特許請求の範囲内に入るすべての態様とそれらの均等物とを含み得るものとする。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】