(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-20
(54)【発明の名称】発光素子パッケージ及びこれを備えた照明装置
(51)【国際特許分類】
F21V 23/00 20150101AFI20240213BHJP
H01L 33/00 20100101ALI20240213BHJP
H01L 33/60 20100101ALI20240213BHJP
H01L 33/58 20100101ALI20240213BHJP
H01L 33/62 20100101ALI20240213BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20240213BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240213BHJP
【FI】
F21V23/00 160
H01L33/00 L
H01L33/60
H01L33/58
H01L33/62
F21S2/00 110
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023550592
(86)(22)【出願日】2022-02-25
(85)【翻訳文提出日】2023-08-22
(86)【国際出願番号】 KR2022002771
(87)【国際公開番号】W WO2022182189
(87)【国際公開日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】10-2021-0026136
(32)【優先日】2021-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】チェ ヨン チェ
(72)【発明者】
【氏名】パク ム ヨン
【テーマコード(参考)】
3K014
5F142
【Fターム(参考)】
3K014AA01
5F142AA31
5F142BA03
5F142BA24
5F142CA03
5F142CB22
5F142CC26
5F142CE08
5F142CE13
5F142CE16
5F142CG04
5F142CG05
5F142DA16
5F142DB16
5F142DB24
5F142DB36
5F142DB37
5F142DB38
5F142EA02
5F142GA21
5F142GA28
(57)【要約】
発明の実施例に開示された照明装置は、複数のリードフレーム、前記複数のリードフレームが結合された本体、前記本体の前面部が開放されたキャビティ、及び前記複数のリードフレームのうちいずれか1つである第1リードフレームに配置された発光チップを含む発光素子パッケージと、前記発光素子パッケージが配置され、第1パッド部を有する回路基板と、前記回路基板の上で前記発光素子パッケージを覆う樹脂層と、前記樹脂層と前記回路基板の間に配置され、前記発光素子パッケージの下部が挿入された反射部材と、前記樹脂層の上に前記発光素子パッケージと垂直方向に重なった遮光部と、を含み、前記第1リードフレームは、前記キャビティの底面に配置された第1フレームと、前記第1フレームから前記本体の下面に折り曲げられ、前記回路基板の第1パッド部と接合される第1ボンディング部とを含み、前記第1ボンディング部は、前記本体の下面から前記本体の後面部を向けて前記本体の後面部よりも突出することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のリードフレームと、前記複数のリードフレームが結合された本体と、前記本体の前面部が開放されたキャビティと、前記複数のリードフレームのうちいずれか1つである第1リードフレームに配置された発光チップとを含む発光素子パッケージと、
前記発光素子パッケージが配置され、第1パッド部を有する回路基板と、
前記回路基板の上で前記発光素子パッケージを覆う樹脂層と、
前記樹脂層と前記回路基板の間に配置され、前記発光素子パッケージの下部が挿入された反射部材と、
前記樹脂層の上に前記発光素子パッケージと垂直方向に重なった遮光部と、を含み、
前記第1リードフレームは、前記キャビティの底面に配置された第1フレームと、前記第1フレームから前記本体の下面に折り曲げられ、前記回路基板の第1パッド部と接合される第1ボンディング部とを含み、
前記第1ボンディング部は、前記本体の下面から前記本体の後面部を向けて前記本体の後面部よりも突出する、照明装置。
【請求項2】
複数のリードフレームと、前記複数のリードフレームが結合された本体と、前記本体の前面部が開放されたキャビティと、前記複数のリードフレームのうちいずれか1つである第1リードフレームに配置された発光チップとを含む発光素子パッケージと、
前記発光素子パッケージが配置され、第1パッド部を有する回路基板と、
前記回路基板の上で前記発光素子パッケージを覆う樹脂層と、
前記樹脂層と前記回路基板の間に配置され、前記発光素子パッケージの下部が挿入された反射部材と、
前記樹脂層の上に前記発光素子パッケージと垂直方向に重なった遮光部と、を含み、
前記第1リードフレームは、前記キャビティの底面に配置された第1フレームと、前記第1フレームから前記本体の下面に折り曲げられ、前記回路基板の第1パッド部と接合される第1ボンディング部とを含み、
前記第1ボンディング部は、前記本体の下面から前記本体の前面部を向けて前記本体の前面部よりも突出する、照明装置。
【請求項3】
前記複数のリードフレームは、前記第1リードフレームの両側に配置された第2及び第3リードフレームを含み、
前記発光チップは、複数個が前記第1リードフレームの第1フレームの上に配置される、請求項1に記載の照明装置。
【請求項4】
前記第1ボンディング部は、前記キャビティの底面で後面部を向く幅が長さより大きく、
前記第1ボンディング部の長さ方向は、前記幅方向と直交し、前記本体の第3側面部から第4側面部を向く方向である、請求項1に記載の照明装置。
【請求項5】
前記第1ボンディング部の長さと幅の割合は、1:6~1:8の範囲である、請求項4に記載の照明装置。
【請求項6】
前記第1ボンディング部は、前記キャビティの底面で前面部を向く長さが前記キャビティの深さより大きく、
前記第1ボンディング部の終端は、前記第1ボンディング部と隣接した前記キャビティの内側面を通る仮想の直線と非接触する、請求項2に記載の照明装置。
【請求項7】
前記発光素子パッケージの第1ボンディング部を通る水平な仮想の直線は、前記回路基板の上面に対して7度~12度の角度で傾斜した、請求項6に記載の照明装置。
【請求項8】
前記発光素子パッケージの前面部に配置されたキャビティの出射面を通る仮想の直線は、前記回路基板の上面に対して91度~100度の角度で傾斜した、請求項7に記載の照明装置。
【請求項9】
前記樹脂層の上に少なくとも1つの拡散層と、
前記少なくとも1つの拡散層の下面に接着材質の透光層と、を含み、
前記遮光部は、前記少なくとも1つの拡散層の下面に配置される、請求項1から8のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項10】
前記遮光部は、互いに異なる大きさを有する多数のパターン層を含み、
前記多数のパターン層は、最上層が一番大きい面積を有し、最下層が一番小さい面積を有する、請求項1から8のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項11】
前記反射部材は、前記発光素子パッケージの第1ボンディング部が接合された第1パッド部が露出した開口部を含み、
前記反射部材は、表面に反射パターンを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の実施例は、発光素子パッケージ及びこれを備えた照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
発光素子パッケージは、例えば発光ダイオード(Light Emitting Diode)を有する素子であり、前記発光ダイオードは電気エネルギーを光に変換する半導体素子であり、蛍光灯、白熱灯に代えて次世代の光源として脚光を浴びている。前記発光ダイオードは、半導体素子を利用して光を生成するので、タングステンを加熱して光を生成する白熱灯や、または高圧放電により生成された紫外線を蛍光体に衝突させて光を生成する蛍光灯に比べて非常に低い電力しか消耗しない。また、発光ダイオードは、半導体素子の電位ギャップを利用して光を生成するので、既存の光源に比べて寿命が長く、応答特性がはやく、環境にやさしい特徴を有する。これにより、既存の光源を発光ダイオードで代替するための多くの研究が進行されており、発光ダイオードは、室内または室外で使用される各種ランプ、液晶表示装置、電光掲示板、街灯等の照明装置の光源として使用が増加している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明の実施例は、発光チップが配置されたリードフレームの面積が広いサイドビュータイプの発光素子パッケージ及びこれを有する照明装置を提供する。発明の実施例は、第1リードフレームの上に複数の発光チップを配置し、本体の下面に第1リードフレームのボンディング部を前記本体の幅より長く延長させた発光素子パッケージ及びこれを有する照明装置を提供する。
【0004】
発明の実施例は、前記複数の発光チップのそれぞれを第2及び第3リードフレームと電気的に連結した発光素子パッケージを提供する。発明の実施例は、発光素子パッケージの下面に配置された少なくとも1つのボンディング部が前記本体の前面よりも突出する発光素子パッケージ及びこれを有する照明装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の実施例に開示された照明装置は、複数のリードフレーム、前記複数のリードフレームが結合された本体、前記本体の前面部が開放されたキャビティ、及び前記複数のリードフレームのうちいずれか1つである第1リードフレームに配置された発光チップを含む発光素子パッケージと、前記発光素子パッケージが配置され、第1パッド部を有する回路基板と、前記回路基板の上で前記発光素子パッケージを覆う樹脂層と、前記樹脂層と前記回路基板の間に配置され、前記発光素子パッケージの下部が挿入された反射部材と、前記樹脂層の上に前記発光素子パッケージと垂直方向に重なった遮光部と、を含み、前記第1リードフレームは、前記キャビティの底面に配置された第1フレームと、前記第1フレームから前記本体の下面に折り曲げられ、前記回路基板の第1パッド部と接合される第1ボンディング部とを含み、前記第1ボンディング部は、前記本体の下面から前記本体の後面部を向けて前記本体の後面部よりも突出することができる。
【0006】
発明の実施例に開示された照明装置は、複数のリードフレーム、前記複数のリードフレームが結合された本体、前記本体の前面部が開放されたキャビティ、及び前記複数のリードフレームのうちいずれか1つである第1リードフレームに配置された発光チップを含む発光素子パッケージと、前記発光素子パッケージが配置され、第1パッド部を有する回路基板と、前記回路基板の上で前記発光素子パッケージを覆う樹脂層と、前記樹脂層と前記回路基板の間に配置され、前記発光素子パッケージの下部が挿入された反射部材と、前記樹脂層の上に前記発光素子パッケージと垂直方向に重なった遮光部と、を含み、前記第1リードフレームは、前記キャビティの底面に配置された第1フレームと、前記第1フレームから前記本体の下面に折り曲げられ、前記回路基板の第1パッド部と接合される第1ボンディング部とを含み、前記第1ボンディング部は、前記本体の下面から前記本体の前面部を向けて前記本体の前面部よりも突出することができる。
【0007】
発明の実施例によれば、前記複数のリードフレームは、前記第1リードフレームの両側に配置された第2及び第3リードフレームを含み、前記発光チップは、複数個が前記第1リードフレームの第1フレームの上に配置されてもよい。発明の実施例によれば、前記第1ボンディング部は、前記キャビティの底面で後面部を向く幅が長さより大きく、前記第1ボンディング部の長さ方向は、前記幅方向と直交し、前記本体の第3側面部から第4側面部を向く方向であってもよい。発明の実施例によれば、前記第1ボンディング部の長さと幅の割合は、1:6~1:8の範囲を有することができる。
【0008】
発明の実施例によれば、前記第1ボンディング部は、前記キャビティの底面で前面部を向く長さが前記キャビティの深さより大きく、前記第1ボンディング部の終端は、前記第1ボンディング部と隣接した前記キャビティの内側面を通る仮想の直線と非接触することができる。発明の実施例によれば、前記発光素子パッケージの第1ボンディング部を通る水平な仮想の直線は、前記回路基板の上面に対して7度~12度の角度で傾斜することができる。発明の実施例によれば、前記発光素子パッケージの前面部に配置されたキャビティの出射面を通る仮想の直線は、前記回路基板の上面に対して91度~100度の角度で傾斜することができる。
【0009】
発明の実施例によれば、前記樹脂層の上に少なくとも1つの拡散層と、前記少なくとも1つの拡散層の下面に接着材質の透光層とを含み、前記遮光部は、前記少なくとも1つの拡散層の下面に配置される。発明の実施例によれば、前記遮光部は、互いに異なる大きさを有する多数のパターン層を含み、前記多数のパターン層は、最上層が一番大きい面積を有し、最下層が一番小さい面積を有することができる。
【0010】
発明の実施例によれば、前記反射部材は、前記発光素子パッケージの第1ボンディング部が接合された第1パッド部が露出した開口部を含み、前記反射部材は、表面に反射パターンを含むことができる。
【発明の効果】
【0011】
発明の実施例は、発光素子パッケージで発光チップの放熱効率及び光効率を改善することができる。発明の実施例は、発光素子パッケージを傾斜するように基板に搭載することで、光損失を減らし、ホットスポットを下げることができる。
【0012】
発明の実施例は、発光素子パッケージ及びこれを備えた照明装置の光束を改善し、光学的な信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】発明の第1実施例に係る発光素子パッケージを示した平面図である。
【
図2】
図1の発光素子パッケージのA-A側断面図である。
【
図3】
図1の発光素子パッケージのB-B側断面図である。
【
図4】
図1の発光素子パッケージの第1側面部から見た底面図である。
【
図5】
図1の発光素子パッケージが基板に配置された照明モジュールの例である。
【
図6】
図5の照明モジュールの側断面図の例である。
【
図7】
図5及び
図6の基板の上に反射部材の開口部及びパッドを説明した図面である。
【
図8】第1実施例に係る発光素子パッケージが配列された照明装置の例である。
【
図10】第2実施例に係る発光素子パッケージの側断面図として、
図2の変形例である。
【
図12】
図10の発光素子パッケージを有する照明モジュールの側断面図である。
【
図13】比較例の発光素子パッケージを有する照明装置の例として、光経路を比較した図面である。
【
図14】比較例の発光素子パッケージを有する照明装置の例として、光経路を比較した図面である。
【
図15】第2実施例に係る発光素子パッケージを有する照明装置として、
図13及び
図14の照明装置と光経路を比較した図面である。
【
図16】発明の実施例に係る照明装置内の遮光部材の例である。
【
図17】発明の実施例に係る発光素子パッケージが適用された照明装置の別の例である。
【
図18】第2実施例に係る発光素子パッケージを有する照明装置における光分布を示した図面である。
【
図19】第1実施例に係る発光素子パッケージのサンプルに対する温度特性グラフを示した図面である。
【
図20】発明の実施例に係る照明装置または照明モジュールを有するランプが適用された車両の平面図である。
【
図21】
図20の照明モジュールまたは照明装置を有するランプを示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付された図面を参照して、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者が本発明を容易に実施できる好ましい実施例を詳しく説明する。ただし、本明細書に記載された実施例と図面に図示された構成は、本発明の好ましい一実施例に過ぎず、本出願時点においてこれらを代替できる多様な均等物と変形例があり得ることを理解されたい。本発明の好ましい実施例に対する動作原理を詳しく説明する際に、関連した公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に妨害すると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。後述される用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語として、各用語の意味は、本明細書全般にわたった内容に基づいて解釈されるべきである。図面全体にわたって類似する機能および作用をする部分に対しては、同じ図面符号を使用する。本明細書に記載された実施例と図面に図示された構成は本発明の好ましい実施例であり、本発明の技術的思想を全て代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを代替できる多様な均等物と変形例があり得る。以下、実施例は、添付された図面及び実施例に対する説明により明白になるだろう。実施例の説明において、各層(膜)、領域、パターンまたは構造物が基板、各層(膜)、領域、パッドまたはパターンの「上」または「下」に形成されると記載される場合は、「上」と「下」は「直接」または「他の層を介在して」形成されるものも含む。また、各層の上または下に対する基準は、図面を基準として説明する。本明細書の全体にわたり「前方」または「前面」と「後方」または「後面」は、Y方向からパッケージを見た方向を示し、「左側」、及び「右側」は、X方向からパッケージを見た方向を示し、上方向及び下方向は、Z方向からパッケージを見た方向を示すことができる。
【0015】
以下、添付された図面を参照して発明の実施例に係る発光素子パッケージを説明する。
図1は、発明の第1実施例に係る発光素子パッケージを示した平面図であり、
図2は、
図1の発光素子パッケージのA-A側断面図であり、
図3は、
図1の発光素子パッケージのB-B側断面図であり、
図4は、
図1の発光素子パッケージの第1側面部から見た底面図であり、
図5は、
図1の発光素子パッケージが基板に配置された照明モジュールの例であり、
図6は、
図5の照明モジュールの側断面図の例であり、
図7は、
図5及び
図6の基板の上に反射部材の開口部及びパッドを説明した図面であり、
図8は、第1実施例に係る発光素子パッケージが配列された照明装置の例であり、
図9は、
図8の照明装置のC-C側断面図である。
【0016】
図1~
図9を参照すると、発光素子パッケージ100は、キャビティ15Aを有する本体10、前記キャビティ15A内に複数のリードフレーム20、30、40、及び前記複数のリードフレーム20、30、40のうち少なくとも1つの上に配置された複数の発光チップ71、72を含む。前記発光素子パッケージ100は、サイドビュータイプのパッケージで具現することができ、赤色、緑色、青色、または白色の光のうち少なくとも1つを発光することができる。前記発光素子パッケージ100を有する照明モジュールは、回路基板401の上に配列された1つまたは複数の発光素子パッケージ100を含むことができ、携帯電話機、携帯コンピュータ、各種照明分野、車両ランプ、または指示装置に適用することができる。説明の便宜を図り、第1方向はX方向またはパッケージの長さ方向であり、第2方向はY方向またはパッケージの幅方向であり、第3方向はZ方向またはパッケージの厚さ方向である。
【0017】
図1~
図4を参照すると、前記発光素子パッケージ100で第1方向Xに長い長さを有するパッケージであり、例えば第1方向Xの長さD1は、第3方向Zの厚さT1より3倍以上、例えば3倍~4.5倍の範囲を有することができる。前記本体10の第1方向Xの長さD2は、第2及び第3方向Y、Zのそれぞれの長さより3倍以上大きくてもよい。前記本体10の第1方向の長さD2は、4mm以上、例えば4mm~7mmの範囲または4.5mm~6.5mmの範囲を有することができる。前記本体10が第1方向Xの長さD2を長く提供するので、キャビティ15Aの出射側面積または発光面積は、第1方向Xに増加することができる。また、前記キャビティ15Aの発光面積が大きくなるので、前記発光チップ71、72のそれぞれは、第1方向Xの長さを長く提供することができる。例えば、前記発光チップ71、72のそれぞれの第1方向Xの長さは、第2方向Yの幅の2倍以上、例えば2倍~3倍の範囲を有することができる。
【0018】
前記発光素子パッケージ100の厚さT1は、前記本体10の厚さと同一であるか大きくてもよい。前記本体10の厚さは、前記本体10の第1方向Xの長さD2に比べて1/3倍以下を有することができ、薄い厚さを有するパッケージを提供することができる。前記発光素子パッケージ100の第1方向Xの最大長さD1は、前記本体10の長さD2と同一であるか大きくてもよい。ここで、前記第1方向Xの最大長さD1は、4mm以上、例えば4mm~8mmの範囲または4mm~6.5mmの範囲を有することができる。このような発光素子パッケージ100の最大長さD1は、前記本体10の長さD2に比例して増加または減少してもよい。前記発光素子パッケージ100の第1方向長さD1が長く提供されることで、第1方向Xに発光チップ71、72が配列される時、発光チップ71、72の個数または長さを増加させることができる。前記発光素子パッケージ100の厚さT1は、1.5mm以下、例えば0.6mm~1.5mmの範囲を有することができる。前記発光素子パッケージ100の厚さT1を相対的に薄く提供することができ、前記発光素子パッケージ100を有する照明モジュールやランプの厚さは減らすことができる。
【0019】
前記本体10は、複数のリードフレーム20、30、40と結合される。前記本体10は、絶縁材質からなることができる。前記本体10は、反射材質からなることができる。前記本体10は、発光チップ71、72から放出された波長に対して、反射率が透過率より高い物質、例えば70%以上の反射率を有する材質からなることができる。前記本体10は、樹脂系の物質、例えばポリフタルアミド(PPA:Polyphthalamide)またはエポキシのような樹脂材質からなることができる。前記本体10は、シリコーン系、エポキシ系、またはプラスチック材質を含む熱硬化性樹脂、または高耐熱性、高耐光性材質からなることができる。前記本体10は白色系の樹脂を含む。前記本体10内には酸無水物、酸化防止剤、離型剤、光反射材、無機充填材、硬化触媒、光安定剤、潤滑剤、二酸化チタンのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0020】
前記本体10は、反射物質、例えば金属酸化物が添加された樹脂材質を含むことができ、入射する光を効果的に反射させることができる。別の例として、前記本体10は、透光性の樹脂物質または入射光の波長を変換させる蛍光体を有する樹脂物質からなることができる。
【0021】
前記本体10の側面は、下面である第1側面部11と、前記第1側面部11の反対側第2側面部12、前記第1側面部11及び第2側面部12のそれぞれに隣接し、互いに反対側に配置された第3及び第4側面部13、14を含むことができる。前記第1及び第2側面部11、12は、第3方向Zの両側面であり、前記第3及び第4側面部13、14は、第1方向Xの両側面である。前記第1側面部11は、前記本体10の下面であり、前記第2側面部12は、前記本体10の上面であり、前記第1及び第2側面部11、12は、本体10の長さD2を有する長側面であり、前記第3及び第4側面部13、14は、前記本体10の厚さT1より薄い厚さを有する短側面である。前記本体10の第1側面部11は、回路基板401と対応する面であってもよい。前記本体10の第1方向Xの長さD2は、第3及び第4側面部13、14の間の間隔であり、第1及び第2側面部11、12の間の間隔より3倍以上大きくてもよい。
【0022】
前記本体10で前面部15は、前記キャビティ15Aが配置された面であり、光が出射する面である。前記前面部15の反対側後面部16は、前記第1側面部11及び第2側面部12の後方側面である。
【0023】
前記本体10は、前記キャビティ15Aが配置された第1本体10Aと前記第1本体10Aの後方側第2本体10Bを含むことができる。前記第1本体10Aは、リードフレーム20、30、40より前方に配置され、前記キャビティ15Aの周りに配置される。前記第2本体10Bは、前記リードフレーム20、30、40を支持し、パッケージを支持する部分であってもよい。前記第1本体10Aは、上部本体であるか前方本体であり、前記第2本体10Bは下部本体であるか後方本体である。前記第1、2本体10A、10Bは、一体で形成されてもよく、別途で形成されてから接着されてもよい。
【0024】
前記キャビティ15Aは、第1~第4内側面11A、12A、13A、14Aを含むことができる。前記第1内側面11Aは、前記第1側面部11に隣接した面であり、前記第2内側面12Aは、前記第2側面部12に隣接した面である。前記第1及び第2内側面11A、12Aは、互いに対向し、キャビティ15Aの底面に対して傾斜するか曲線形状に形成されてもよい。前記第3内側面13Aは、前記第3側面部13に隣接した面であり、前記第4内側面14Aは、前記第4側面部14に隣接した面である。前記第3及び第4内側面13A、14Aは、互いに対向し、キャビティ15Aの底面に対して傾斜するか曲線形状に形成されてもよい。前記第3及び第4内側面13A、14Aのそれぞれの両端を連結した仮想の直線の傾斜角度は、前記第1及び第2内側面11A、12Aのそれぞれの両端を連結した仮想の直線の傾斜角度より小さくてもよい。これによりキャビティ15Aは、第3方向Zよりは第1方向Xに広い光指向角分布を提供することができる。
【0025】
前記キャビティ15Aの深さB7は、本体10の前面部15からキャビティ15Aの底面までの距離であり、前記本体10の第2方向Yの長さの1/3以下、例えば0.3mm±0.05mmの範囲を有することができる。前記キャビティ15Aの深さB7が前記範囲未満である場合、光の指向角の制御が難しく前記範囲を超過する場合、本体10の第2方向Yの長さが増加するか光指向角が狭くなる問題がある。
【0026】
前記複数のリードフレーム20、30、40のそれぞれの一部は、キャビティ15Aの底面に配置され、他の一部が前記本体10の少なくとも一側面部に突出することができる。例えば、前記複数のリードフレーム20、30、40の他の一部は、第1側面部11に突出することができる。前記複数のリードフレーム20、30、40は、第1リードフレーム20、前記第1リードフレーム20の両側に配置された第2及び第3リードフレーム30、40を含むことができる。前記第1リードフレーム20は、前記第2及び第3リードフレーム30、40の間に配置される。前記リードフレーム20、30、40のそれぞれの厚さは、2mm以下、例えば1.5mm~2mmの範囲を有することができ、前記範囲より小さいと、放熱効率や熱伝導効率が低下し、前記範囲より大きいと、パッケージ厚さが増加する。
【0027】
前記第1リードフレーム20は、前記キャビティ15Aの底面中央に配置された第1フレーム21と、前記第1フレーム21から前記第1側面部11に突出した第1ボンディング部22を含むことができる。前記第2リードフレーム30は、前記キャビティ15Aの底面一側に配置された第2フレーム31と、前記第2フレーム31から前記第1側面部11の一側に突出した第2ボンディング部32を含むことができる。前記第3リードフレーム40は、前記キャビティ15Aの底面他側に配置された第3フレーム41と、前記第3フレーム41から前記第1側面部11の他側に突出した第3ボンディング部42を含むことができる。
【0028】
前記複数の発光チップ71、72は、前記第1リードフレーム20の第1フレーム21の上に配置され、前記第2及び第3フレーム31、41と電気的に連結される。前記複数の発光チップ71、72のうち第1発光チップ71は、第1フレーム21と接合部材78で連結され、前記第2フレーム31とワイヤ75で連結される。第2発光チップ72は、第1フレーム21と接合部材79で連結され、前記第3フレーム41とワイヤ76で連結される。別の例として、発光チップ71、72がフリップチップである場合、前記第1発光チップ71は、第1、2フレーム21、31の上にフリップ方式でボンディングされ、第2発光チップ72は、第1、3フレーム(21、4)の上にフリップ方式でボンディングされる。
【0029】
前記第1フレーム21は、前記第2フレーム31と前記第3フレーム41の間に配置され、前記第1内側面11A及び第2内側面12Aに接触することができる。前記第2フレーム31は、前記第1フレーム21と前記第3側面部13の間に配置され、前記第1~第3内側面11A、12A、13Aと接触することができる。前記第3フレーム41は、前記第1フレーム21と前記第4側面部14の間に配置され、前記第1、2及び4内側面11A、12A、14Aと接触することができる。分離部18、19は、前記第1フレーム21と前記第2フレーム31の間及び前記第1フレーム21と前記第3フレーム41の間にそれぞれ配置される。前記分離部18、19は、互いに平行するか斜線形態に配置される。前記第1ボンディング部22は、前記本体10の第1側面部11に突出し、後面部16を向けて折り曲げられる。ここで、前記第1フレーム21と前記第1ボンディング部22の間の領域は、複数の連結部25、26、27と、前記複数の連結部25、26、27の間に配置された複数の結合ホールH1、H2を含むことができる。
【0030】
前記複数の連結部25、26、27は、第2ボンディング部32から第3ボンディング部42を向けて配置される。前記複数の結合ホールH1、H2は、前記複数の連結部25、26、27の間にそれぞれ配置され、前記本体10の一部が突出することができる。ここで、前記連結部25、26、27は、前記第1、2発光チップ71、72が配置された第1フレーム21から発生した熱が相互干渉することなく互いに異なる経路で放熱される。前記連結部25、26、27の個数は2つまたは3つ以上であってもよい。
【0031】
前記第2リードフレーム30の第2ボンディング部32は、前記本体10の第1側面部11の一側に配置され、即ち、前記第2本体10Bの底面一側に配置される。前記第3ボンディング部42は、前記本体10の第1側面部11の他側に配置され、即ち、前記第2本体10Bの底面他側に配置される。前記第2ボンディング部32は、放熱面積を増やすことができるように第1延長部33を含み、前記第1延長部33は、前記第2ボンディング部32の一部から前記本体10の第3側面部13方向に延長され、前記第1延長部33の一部33Aは、前記第3側面部13と対向するように折り曲げられる。前記第1延長部33の一部33Aは、第3側面部13に密着される。前記第3ボンディング部42は、放熱面積を増やすことができるように第2延長部43を含み、前記第2延長部43は、前記第3ボンディング部42の一部から前記本体10の第4側面部14方向に延長され、前記第2延長部43の一部43Aは、前記第4側面部14に密着される。このような第1及び第2延長部33、43によって放熱面積が増加する。
図1のように、前記本体10の厚さを見ると、本体10のセンター領域の厚さよりは第3及び第4側面部13、14に隣接した領域の厚さが薄い。これは本体10の第1側面部11は、前記第3、4側面部13、14に隣接した凹んだ領域11B、11Cを有し、前記凹んだ領域11B、11Cには、前記第2及び第3リードフレーム30、40の第2、3ボンディング部32、42が置かれる。
【0032】
前記発光チップ71、72は、垂直型チップ構造を含むことができる。前記発光チップ71、72は、紫外線ないし可視光線の波長範囲内で選択的に発光することができる。前記発光チップ71、72は、例えば赤色LEDチップ、青色LEDチップ、緑色LEDチップ、黄緑色(yellow green)LEDチップから選択することができる。前記発光チップ71、72は、例えば赤色ピーク波長を発光することができる。前記発光チップ71、72は、II-VI族化合物及びIII-V族化合物のうち少なくとも1つを含むことができる。前記発光チップ71、72は、例えばGaN、AlGaN、InGaN、AlInGaN、GaP、AlN、GaAs、AlGaAs、InP及びこれらの混合物からなる群で選択される化合物からなることができる。前記発光チップ71、72は、第1リードフレーム20の放熱面積に応じて熱ストレスが調節される。例えば、熱ストレスが増加すると、パッケージ内で光ドロップ(Drop)が増加し、熱ストレスが減少すると、パッケージ内で光ドロップが減少することになる。
【0033】
図2のように、前記本体10の第3、4側面部13、14には内側に陥没した凹部13B、14Bを有することができ、前記凹部13B、14Bは、本体10の射出過程に前記本体10を支持するフィンガー(finger)が挿入される。前記凹部13B、14Bは、前記第1、3リードフレーム30、40の第2、3フレーム31、41が水平に延長される延長線上に配置される。前記凹部13B、14Bは、前記第2、3フレーム31、41から離隔するように配置される。前記凹部13B、14Bの深さは、前記凹部13B、14Bの一部領域が前記キャビティ15A、例えば前記キャビティ15Aの一部と垂直方向にオーバーラップし得る深さで形成される。
【0034】
前記本体10のキャビティ15Aにはモールディング部材80が配置され、前記モールディング部材80は、シリコーンまたはエポキシのような透光性樹脂を含み、単層または多層で形成される。前記モールディング部材80内には、前記発光チップ71、72が赤色LEDチップである場合、蛍光体のような不純物を含まなくてもよい。別の例として、前記モールディング部材80または前記発光チップ71、72の上には、放出される光の波長を変化するための蛍光体を含むことができ、前記蛍光体は、発光チップ71、72から放出される光の一部を励起して異なる波長の光で放出することになる。前記蛍光体は、量子ドット、YAG、TAG、Silicate、Nitride、Oxy-nitride系の物質から選択して形成することができる。前記蛍光体は、赤色蛍光体、黄色蛍光体、緑色蛍光体のうち少なくとも1つを含むことができるが、これに限定されるものではない。前記モールディング部材80の表面は、フラット状、凹状、凸状等に形成することができるが、これに限定されるものではない。別の例として、前記キャビティ15Aの上に蛍光体を有する透光性フィルムが配置されるが、これに限定されるものではない。
【0035】
前記本体10の上部には、レンズがさらに形成され、前記レンズは凹又は/及び凸レンズの構造を含むことができ、発光素子パッケージ100が放出する光の配光(light distribution)を調節することができる。前記本体10またはいずれか1つのリードフレームの上には受光素子、保護素子等の半導体素子が搭載され、前記保護素子は、サイリスタ、ツェナーダイオード、またはTVS(Transient voltage suppression)で具現することができ、前記ツェナーダイオードは、前記発光チップ71、72をESD(electro static discharge)から保護することになる。前記複数の発光チップ71、72は、前記第1~第3リードフレーム20、30、40によって並列連結されるか、個別駆動される。
【0036】
発明の実施例は、発光チップ71、72が配置された第1リードフレーム20の全体面積を増加させることができる。例えば、第1リードフレーム20の第1ボンディング部22の面積を増加させることができる。前記第1ボンディング部22の下面面積は、前記第2ボンディング部32及び第3ボンディング部42の下面面積の和より2倍以上大きくてもよい。前記第1ボンディング部22の下面面積は、前記第2ボンディング部32または第3ボンディング部42の下面面積より4倍以上大きくてもよい。
【0037】
図3及び
図4のように、発明の第1実施例で第1リードフレーム20の第1ボンディング部22は、前記本体10の後面部16よりも後方向に突出した放熱部22Aを含むことができる。第2方向Yに、前記第1ボンディング部22の幅B3は、前記本体の幅B0より大きくてもよい。前記第1ボンディング部22の幅B3は、前記本体10の幅B0の1.1倍以上、例えば1.1倍~1.5倍の範囲を有することができる。第1方向Xに、前記第1ボンディング部22の長さD3は、前記本体の長さD2の50%以上、例えば50%~60%の範囲を有することができる。前記第1ボンディング部22の長さD3は2.8mm以上、例えば2.8mm~3.5mmの範囲を有することができる。前記第1ボンディング部22の面積が前記範囲より小さい場合、複数の発光チップ71、72によって発生した熱ストレスを下げることに限界があり、前記範囲より大きいと、ストレス低減よりもパッケージ面積が増加する問題がある。前記第1ボンディング部22の長さD3は、前記第1ボンディング部22の幅B3より小さくてもよい。ここで、幅方向は長さ方向と直交する方向である。前記第1ボンディング部22で長さ及び幅(D3:B3)の割合は、1:6~1:8の範囲を有することができ、第1ボンディング部22の幅B3が後方向に増加して放熱面積が増加する。
【0038】
ここで、前記放熱部22Aの幅B2は、前記本体10の後面部16から後方向に7mm以上、例えば7mm~12mmの範囲で突出することができる。これは、前記第1ボンディング部22の幅B3を見ると、キャビティ15Aの底面から本体10の後面部16までの幅がB1であり、放熱部22Aの幅がB2であると、B1:B2の割合は、1:0.7~1:1の範囲を有することができる。放熱部22Aの幅B2は7mm以上、例えば7mm~12mmの範囲を有することができる。前記放熱部22Aを有する第1ボンディング部22は、伝導される熱を安定的に放熱するか回路基板401を介して伝導させることができ、発光チップ71、72から発生する熱ストレスを下げることができ、光束低下を防止することができる。
【0039】
図4~
図7を参照すると、照明モジュールは、回路基板401と、前記回路基板401の上に少なくとも1つまたは複数個が配置された発光素子パッケージ100を含む。前記回路基板401は、絶縁層の上に回路パターンがプリントされた基板を含み、例えば樹脂系のプリント回路基板(PCB:Printed Circuit Board)、メタルコア(Metal Core)PCB、フレキシブル(Flexible)PCB、セラミックPCB、FR-4基板を含むことができる。前記回路基板401は、メタルコアPCBを含み、前記メタルコアPCBは他の樹脂系の基板より放熱効率が優れる金属層をさらに備えることになる。例えば、メタルコアPCBは、金属層、前記金属層の上に絶縁層、前記絶縁層の上に配線層を有する積層構造を含み、前記金属層は、熱伝導性が優れる金属の厚さを0.3mm以上厚く形成して放熱効率を増大させることができる。
【0040】
前記発光素子パッケージ100は、第1~第3リードフレーム20、30、40のボンディング部22、32、42は、前記回路基板401のパッド部404、403、405に電気的に連結され、例えば接着部材407で接合される。前記接合部材407は、ソルダーまたは導電性テープを含むことができる。この時、前記発光素子パッケージ100の光出射面は、前記回路基板401の上面と直交する方向であってもよい。
【0041】
前記回路基板401の上部には反射部材410が配置され、反射部材410は、ソルダーの溢れを防止し、パッド部404、403、405のパターンを保護することができ、前記発光素子パッケージ100から放出された光を反射させることができる。前記反射部材410は、ソルダーレジスト材質であるか、別途の反射フィルムであってもよい。前記反射部材410は上面に、ドット型反射パターン415を含むことができる。前記ドット型反射パターン415のパターン間隔は、発光素子パッケージ100の出射側に隣接した領域がより狭く、発光素子パッケージ100の出射側から遠いほどより狭くなることができる。
【0042】
図4及び
図7のように、前記パッド部403、404、405は、前記反射部材410の開口部417を介して露出することができる。前記パッド部403、404、405で第1パッド部403は、第1ボンディング部22と同じ形状を含むことができ、前記第1ボンディング部22の面積の100%~120%の範囲内に配置される。第2パッド部404は、第2ボンディング部32と同じ形状を持って対向することができ、第3パッド部405は、第3ボンディング部42と同じ形状を持って対向することができる。ここで、前記第1パッド部403の上面面積は、前記第2、3パッド部404、405の面積の和の2倍以上であってもよい。前記第1パッド部403は、発光素子パッケージ100の領域を基準として後方向に突出することができる。
【0043】
図6及び
図7のように、前記反射部材410の開口部417は、前記発光素子パッケージ100の下部を挿入できる大きさで提供される。前記開口部417は、第1パッド部403の後方向にさらに開放された領域417Aを含むことができ、前記領域417Aを介して第1パッド部403の突出部分が配置され、前記第1パッド部403の上で第1ボンディング部22と接着部材407でボンディングされる。
図19及び
図6のように、上記に開示された発光素子パッケージ100のサンプルSa1、Sa2、Sa3が回路基板401の上で駆動される時、パッド部403と第2ボンディング部22の間の接合温度は、85度のチャンバ内で大気温度(25度)から始めて段々増加することになり、最高54度より低いことがわかる。このような接合温度は、放熱面積の増加によって、放熱部22Aが無い他のパッケージよりは2度以上下げることができ、発光チップ71、72の熱ストレスを抑制することができる。
【0044】
第1実施例に係る発光素子パッケージ100は、大面積第1ボンディング部22と、前記第1ボンディング部22の両側の第2、3ボンディング部32、42が基板401の第1、2、3パッド部403、404、405と接着部材407で接合されるので、
図14の発光素子パッケージ100のように回路基板401の上でチルト(Tilt)無しに配置される。即ち、第1ボンディング部22の接合面積が増加して、放熱効率が増加するだけではなく、発光素子パッケージ100が前面部15の高さがより低くなるチルト問題を除去することができる。前記発光素子パッケージ100がチルトしないように配置されるので、発光素子パッケージ100の前端下面で光が反射されて発生するホットスポット(hot spot)を除去することができる。
【0045】
図8は、発明の第1実施例に係る発光素子パッケージを有する照明装置を示した平面図であり、
図9は、
図8の照明装置のC-C側断面図である。
【0046】
図8及び
図9を参照すると、照明装置400は、回路基板401、前記回路基板401の上に配置された複数の発光素子パッケージ100、前記回路基板401の上に配置された前記発光素子パッケージ100を覆う樹脂層420、及び前記樹脂層420の上に少なくとも1つの拡散層430、450を含むことができる。照明装置400は、前記発光素子パッケージ100から放出された光を面光源で放出することができる。
【0047】
前記回路基板401は、前記発光素子パッケージ100と電気的に連結される。前記回路基板401は、上部にパッド部を有する配線層(不図示)を含み、前記配線層は、発光素子パッケージ100のそれぞれに電気的に連結される。前記発光素子パッケージ100は、例えば前記回路基板401の上に配置され、導電性接着部材407によって回路基板401のパッド部(
図7の403、404、405)と電気的に連結される。前記発光素子パッケージ100が前記回路基板401の上に複数配列された場合、複数の発光素子パッケージ100は、前記配線層によって直列、並列、または直並列連結されてもよい。前記回路基板401は、前記発光素子パッケージ100及び樹脂層420の下部に配置されたベース部材または支持部材として機能することができる。前記回路基板401は、上面及び下面を通じて光が透過する透光性材質を含むことができる。前記透光性材質は、PET(Polyethylene terephthalate)、PS(Polystyrene)、PI(Polyimide)のうち少なくとも1つを含むことができる。
【0048】
前記発光素子パッケージ100は、前記回路基板401の上に配置され、前方向または第2方向Yに光を放出することになる。前記発光素子パッケージ100は、第2方向Yに強度が一番高い光を水平方向に放出することになる。前記発光素子パッケージ100は、光が出射される出射面81を有することができ、前記出射面81は、上記に開示されたモールディング部材80の表面であってもよい。前記出射面81は、例えば前記回路基板401の水平な上面に対して第3方向Zにまたは垂直方向に配置される。前記出射面81は、垂直な平面であるか、凹面または凸面を含むことができる。
【0049】
前記発光素子パッケージ100は、回路基板401の一端から第1発光素子パッケージと、前記第1発光素子パッケージの出射方向に第2発光素子パッケージが配置される。前記第1発光素子パッケージと第2発光素子パッケージは、前記回路基板401の他端方向または第2方向Yに光を照射することになる。即ち、第1発光素子パッケージと第2発光素子パッケージは、同じ方向に光を照射し、前記第2発光素子パッケージは、回路基板401の他端方向または第1発光素子パッケージが配置された反対側方向に光を照射することになる。別の例として、前記発光素子パッケージ100は、同じ方向ではなく互いに異なる方向または互いに異なる位置に分散するように配置されてもよい。
【0050】
前記反射部材410は、前記回路基板401と前記樹脂層420の間に配置され、前記回路基板401の上面に接着される。前記反射部材410は、前記回路基板401の上面面積より小さい面積を有することができる。前記反射部材410は、前記回路基板401のエッジから離隔することができ、前記離隔した領域に樹脂層420が前記回路基板401に付着される。この時、前記反射部材410のエッジ部分が剥がれることを防止することができる。ここで、前記反射部材410は、前記回路基板401の上面に高反射材質がコーティングされた場合、除去されてもよい。
【0051】
前記反射部材410は、前記発光素子パッケージ100の厚さより薄い厚さで形成されてもよい。前記反射部材410の厚さは、0.2mm±0.02mmの範囲を含むことができる。このような反射部材410の開口部417を介して前記発光素子パッケージ100の下部が貫通することができ、前記発光素子パッケージ100の上部は突出することができる。
【0052】
前記反射部材410は、金属性材質または非金属性材質を含むことができる。前記金属性材質は、アルミニウム、銀、金のような金属を含むことができる。前記非金属性材質は、プラスチック材質または樹脂材質を含むことができる。前記プラスチック材質は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビフェニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアミド、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン、液晶ポリマー、フッ素樹脂、これらの共重合体及びこれらの混合物からなった群から選択されるいずれか1つであってもよい。前記樹脂材質は、シリコーンまたはエポキシ内に反射材質、例えばTiO2、Al2O3、SiO2のような金属酸化物が添加されてもよい。 前記反射部材410は、単層または多層で具現されてもよく、このような層構造によって光反射効率を改善することができる。発明の実施例に係る反射部材410は、入射する光を反射させることで、光が均一な分布で出射されるように光量を増加させることができる。
【0053】
前記反射部材410は、エッジ側に複数のオープン領域711、713を含むことができる。前記複数のオープン領域711、713は、回路基板401のエッジに沿って離隔した複数の第1及び第2オープン領域711、713を含み、前記第1及び第2オープン領域711、713は、楕円形状、円形状または多角形状を有することができる。前記反射部材410の第1及び第2オープン領域711、713のそれぞれの長さが一方向に長く配置されるので、前記回路基板401の長辺側エッジに隣接した領域の接着力の低下を防止することができる。前記第1及び第2オープン領域711、713と前記反射部材410の上には、前記樹脂層420が配置される。前記樹脂層420は、前記第1及び第2オープン領域711、713を介して回路基板401の上面に接着され、反射部材410の外側部分を固定させることができる。
【0054】
前記樹脂層420は、前記回路基板401の上に配置される。前記樹脂層420は、前記回路基板401と対向することができる。前記樹脂層420は、前記回路基板401の上面全体または一部領域上に配置される。前記樹脂層420の下面面積は、前記回路基板401の上面面積と同一であるか小さくてもよい。前記樹脂層420は、透明な材質からなることができる。前記樹脂層420は、シリコーンまたはエポキシのような樹脂材質を含むことができる。
【0055】
前記樹脂層420は、樹脂で光をガイドする層として提供されるので、ガラスの場合に比べて薄い厚さで提供され、軟性のプレートで提供される。前記樹脂層420は、発光素子パッケージ100から放出された点光源を線光源または面光源形態で放出することができる。前記樹脂層420は、前記発光素子パッケージ100の上に配置されるので、前記発光素子パッケージ100を保護することができ、前記発光素子パッケージ100から放出された光の損失を減らすことができる。前記発光素子パッケージ100は、前記樹脂層420の下部に埋め込まれてもよい。
【0056】
前記樹脂層420は、前記発光素子パッケージ100の表面に接触することができ、前記発光素子パッケージ100の出射面81と接触することができる。前記樹脂層420の一部は、前記反射部材410の開口部417に配置される。前記樹脂層420の一部は、前記反射部材410の開口部417を介して前記回路基板401の上面に接触することができる。これにより前記樹脂層420の一部が前記回路基板401と接触されることで、前記反射部材410を前記樹脂層420と前記回路基板401の間に固定させることができる。
【0057】
前記樹脂層420の各側面は、前記回路基板401の各側面と同一平面上に配置される。前記樹脂層420の厚さは、1.8mm以上、例えば1.8~2.5mmの範囲を有することができる。前記樹脂層420の厚さが前記範囲より厚い場合、光度が低下し、モジュール厚さの増加によりフレキシブルなモジュールとして提供することが困難となる。前記樹脂層420の厚さが前記範囲より小さい場合、均一な光度の面光源を提供することが困難となる。前記樹脂層420は、複数の発光素子パッケージ100をカバーする大きさで提供されるか互いに連結される。前記樹脂層420は、各発光素子パッケージ100をカバーする大きさに分離され、各発光素子パッケージ100/各樹脂層420を有する発光セルに分離される。
【0058】
前記少なくとも1つの拡散層430、450は、単層または複数の層に配置され、単層の拡散層は樹脂層420の上面に接着され、複数の層である場合、第1拡散層430は樹脂層420の上面に接着剤で接着され、上部の第2拡散層450は、前記第1拡散層430と透光層440で接着される。ここで、遮光部425は、樹脂層420と少なくとも1つの拡散層430、450の間に配置される。ここで、前記拡散層430、450が複数配置された場合、樹脂層430に隣接した下部第1拡散層430、その上に上部第2拡散層450に区分することができる。例えば透光層440は、樹脂層420と第1拡散層430の間または第1、2拡散層430、450の間に配置される。前記樹脂層420の上面は、第1接着力を有することができる。前記樹脂層420の上面は、第1接着力にて第1拡散層430と接着される。
【0059】
前記透光層440は、前記第1拡散層430の上に第2拡散層430を付着させることができる。前記透光層440は、シリコーンまたはエポキシのような接着材料であるか、拡散材料を含むことができる。前記拡散材料は、ポリエステル(PET)、PMMA(Poly Methyl Methacrylate)、またはPC(Poly Carbonate)のうち少なくとも1つを含むことができる。前記透光層440は、前記樹脂層420の上面または第1拡散層430の上面と接着される接着領域と、前記樹脂層420または第1拡散層430の上面と非接着されるか離隔する非接着領域を含むことができる。前記透光層440は、前記樹脂層420の上面面積のうち60%以上、例えば80%以上95%以下に配置され、第2拡散層450を前記樹脂層420または第1拡散層430に密着させることができる。
【0060】
前記遮光部425は、前記各発光素子パッケージ100の上で前記発光素子パッケージ100の出射方向に出射された光によるホットスポットを防止できる程度の大きさまたは面積で提供される。また、前記遮光部425は、前記発光素子パッケージ100がサイド方向、即ち第2方向Yに光を出射することになるので、前記発光素子パッケージ100の光指向角分布と光の反射特性による遮光効率を高めることができる領域をカバーすることになる。前記遮光部425は、前記回路基板401の上面と対向することができる。前記遮光部425は、前記発光素子パッケージ100と垂直方向Zに重なることができる。複数の遮光部425のそれぞれは、複数の発光素子パッケージ100のそれぞれに垂直方向に重なることができる。
【0061】
前記遮光部425の間の間隔Q2は、前記発光素子パッケージ100の間の間隔Q1よりは小さくてもよい。前記遮光部425は、前記樹脂層420の側面から離隔することができる。前記遮光部425は、複数個が第2方向Yに配列される。前記複数個の遮光部425は、互いに同一形状を含むことができる。前記遮光部425は、第1発光素子パッケージの上に第1遮光部と、第2発光素子パッケージの上に第2遮光部とに区分することができる。前記第1及び第2遮光部は、第1及び第2発光素子のそれぞれの出射方向の上側に配置される。
【0062】
前記遮光部425は、前記樹脂層420の上面より高く配置される。前記遮光部425は、前記樹脂層420の上面と第2拡散層430の間に配置され、エアギャップ(air gap)であるか、反射物質または吸収物質であってもよい。
【0063】
前記遮光部425は、前記透光層440内に配置される。前記遮光部425は、前記透光層440を貫通することができ、前記樹脂層420または第1、2拡散層430、450のうち少なくとも1つに接触することができる。前記遮光部425は、前記透光層440の内側面又は/及び樹脂層420の上面から離隔したギャップを含むことができる。前記ギャップは、前記遮光部425の屈折率と異なる屈折率を提供することができ、光拡散効率を改善することができる。
【0064】
前記遮光部425は、前記発光素子パッケージ100の上で前記発光素子パッケージ100の上面面積の1倍以上であるか、1倍~10倍の範囲の面積を有することができる。前記遮光部425は、白色材質でプリントされた領域であってもよい。前記遮光部425は、例えばTiO2、Al2O3、CaCO3、BaSO4及びSiliconのうちいずれか1つを含む反射インクを利用してプリントすることができる。前記遮光部425は、前記発光素子パッケージ100の出射面を介して出射される光を反射させて、前記発光素子パッケージ100の上でホットスポットの発生を減らすことができる。
【0065】
前記遮光部425は、遮光インクを利用して遮光パターンをプリントすることができる。前記遮光部425は、例えば第2拡散層450の下面にプリントされる方式で形成されてもよい。ここで、単一層で拡散層が配置された場合、遮光部425は、第1拡散層430の上面または下面に形成されてもよい。
【0066】
前記遮光部425は、入射する光を100%遮断しない材質であり、透過率が反射率より低くてもよく、光を遮光及び拡散の機能をすることができる。前記遮光部425は、単層または多層で形成され、同一パターン形状または互いに異なるパターン形状を有することができる。前記遮光部425の厚さは、同じ厚さで形成されてもよい。前記遮光部425の厚さは、領域によって異なる厚さで形成されてもよい。前記遮光部425の厚さは、センター領域が一番厚く、エッジ領域がセンター領域より薄い。前記遮光部425の厚さは、入射した光度に比例して厚くなってもよい。
【0067】
前記遮光部425の大きさは、前記発光素子パッケージ100の上面面積より大きく配置されるので、外部から発光素子パッケージ100が見える問題を減らし、発光素子パッケージ100の領域上におけるホットスポットを減らすことができ、全領域に均一な光分布を提供することができる。
【0068】
図16のように、遮光部425は、長さC23及び幅C13の大きさを有し、複数のパターン層M1、M2、M3で積層され、上側から下面まで、第1パターン層M1、第2パターン層M2及び第3パターン層M3の順で積層される。前記第2パターン層M2は、前記第1パターン層M1の面積より小さく、前記第3パターン層M3または最下側パターン層は、第2パターン層M2の面積より小さくてもよい。前記第1~第3パターン層M1、M2、M3は、前記発光素子100の上にそれぞれ重なることができ、出射側方向に行くほどまたは発光素子100から遠い領域であるほど段々小さい層数であるか、段々薄い厚さで配置される。前記第1~第3パターン層M1、M2、M3は、パターンの形状又は/及び面積が互いに異なり、垂直方向に重なることができる。前記第1パターン層M1の反射パターンMaは、前記第2パターン層M2の反射パターンMbの大きさより小さい大きさを有し、前記第2パターン層M2の反射パターンMbのピッチより小さいピッチで配列される。前記第2パターン層M2の反射パターンMbは、前記第3パターン層M3の反射パターンMcの大きさより小さい大きさを有し、前記第3パターン層M3の反射パターンMcのピッチより小さいピッチで配列される。
【0069】
ここで、前記遮光部415の最上側に配置された第1パターン層M1の面積は一番広く、第3パターン層M3の面積は一番小さくてもよい。前記第1、2、3パターン層M1、M2、M3の一端は、同一線上に配置され、他端は、互いに異なる高さで段付くように配置されてもよい。前記第1~第3パターン層M1、M2、M3の反射パターンMa、Mb、Mc内にはシリコーンまたはエポキシのような接着物質M0が充填されてもよい。このような前記遮光部425が発光素子100の上に多層構造の反射パターンMa、Mb、Mcを有するパターン層M1、M2、M3で積層されるので、前記遮光部425に入射する光を遮光できる効果がある。また、発光素子100に隣接した前記遮光部425の領域が一番厚く、遠いほど薄い厚さで提供することで、距離差による光度の差により光の均一度を改善することができる。
【0070】
前記遮光部425の厚さは、前記樹脂層420の厚さの0.1倍以下、例えば0.05倍~0.1倍の範囲を有することができる。前記遮光部425の厚さは、100μm以上、例えば100~200μmの範囲を有することができる。前記遮光部425の厚さが前記範囲より小さい場合、ホットスポットを減らすことに限界があり、前記範囲より大きい場合、光の均一度が低下する。前記発光素子100の上面から前記遮光部425の下面の間の距離は1mm以上、例えば1mm~2mmの範囲を有することができる。前記遮光部425の領域は、前記透光層440の領域と垂直方向に重ならなくてもよい。
【0071】
前記第1拡散層430の下面は、樹脂層420の上面と接着される。第2拡散層450は、第1拡散層430の上に配置され、透光層440と接着される。前記遮光部425は、前記第2拡散層450の下面にプリントされ、前記第2拡散層450は透光層415により樹脂層420の上に固定される。
【0072】
前記第1、2拡散層430、450は、ポリエステル(PET)フィルム、PMMA(Poly Methyl Methacrylate)素材やPC(Poly Carbonate)のうち少なくとも1つを含むことができる。前記第1、2拡散層430、450は、シリコーンまたはエポキシのような樹脂材質のフィルムで提供されてもよい。前記第1、2拡散層430、450のそれぞれは、単層または多層を含むことができる。
【0073】
前記第1、2拡散層430、450のそれぞれの厚さは、25μm以上であり、例えば25~250μmの範囲または100μm~250μmの範囲を有することができる。このような第1、2拡散層430、450は、前記厚さの範囲を有するので入射した光を均一な面光で提供することができる。前記第1、2拡散層430、450のうち少なくとも1つまたは両方ともは、ビーズのような拡散剤、蛍光体及びインク粒子のうち少なくとも1つまたは2つ以上を含むことができる。前記蛍光体は、例えば赤色蛍光体、アンバー蛍光体、黄色蛍光体、緑色蛍光体または白色蛍光体のうち少なくとも1つを含むことができる。前記インク粒子は、金属インク、UVインクまたは硬化インクのうち少なくとも1つを含むことができる。前記インク粒子の大きさは、前記蛍光体の大きさより小さくてもよい。前記インク粒子の表面カラーは、緑色、赤色、黄色、青色のうちいずれか1つであってもよい。前記インクの種類は、PVC(Poly vinyl chloride)インク、PC(Polycarbonate)インク、ABS(acrylonitrile butadiene styrene copolymer)インク、UV樹脂インク、エポキシインク、シリコンインク、PP(polypropylene)インク、水性インク、プラスチックインク、PMMA(poly methyl methacrylate)インク、PS(Polystyrene)インクから選択的に適用することができる。前記インク粒子は、金属インク、UVインクまたは硬化インクのうち少なくとも1つを含むことができる。前記照明装置400は、発光素子パッケージ100を密封する樹脂層420によって拡散した光が上部方向に進行して、第1、2拡散層430を介して面光で出射される。この時、前記遮光部425は、入射した光によるホットスポットを防止することができる。
【0074】
図10~
図12は、第2実施例に係る発光素子パッケージ及びこれを有する照明モジュールの例である。第2実施例は、第1実施例と同一な構成は第1実施例の説明を参照することにする。
【0075】
図10及び
図11を参照すると、発光素子パッケージ100Aは、キャビティ15Aを有する本体10、複数のリードフレーム20、30、40、発光チップ71、72及びモールディング部材80を含むことができる。前記複数のリードフレーム20、30、40のうち第2リードフレーム20は、第1ボンディング部22-1が本体10の前面部15方向に延長される。前記第1ボンディング部22-1は、本体10の第1側面部11の前方向を向けて折り曲げられる。前記第1ボンディング部22-1の幅B5は、前記本体10の第1本体10Aの幅より大きくてもよい。前記第1ボンディング部22-1の幅B5は、キャビティ15Aの深さB7の1.5倍以上、例えば1.5倍~2.5倍の範囲を有することができる。前記第1ボンディング部22-1の幅B5は7.5mm以上、例えば7.5mm~12mmの範囲を有することができる。このような第1ボンディング部22-1の幅B5が前記範囲で提供されることで、放熱面積が増加し、発光チップ71、72の熱ストレスを抑制することができる。
【0076】
前記第1ボンディング部22-1の突出した領域22Bは、本体10の前面部15から3mm以上、例えば3mm~5mmの範囲で突出することができる。前記第1ボンディング部22-1の突出した放熱部22Bの終端は、前記キャビティ15Aの内側面11Aを通る仮想の直線L1と非接触することができる。前記キャビティ15Aの内側面11Aの角度R1は、第1フレーム21の上面に対して75度以下、例えば65度~75度の範囲で配置される。前記第1リードフレーム20の第1ボンディング部22-1は、本体10の第1側面部11の前方に配置され、第1側面部11の後方両側に第2、3リードフレーム20、30の第2、3放熱部33、43が配置される。これにより発光素子パッケージ100Aは、回路基板401の上にボンディングされる。
【0077】
ここで、前記発光素子パッケージ100Aは、第1ボンディング部22-1が前方向に突出することで、回路基板401の水平な上面の水平な延長線L0に対して傾斜することができる。即ち、前記第1ボンディング部22-1の下面の延長線L2は、水平な延長線L0に対して7度以上、例えば7度~12度の角度R2で傾斜するように配置される。これにより前記発光素子パッケージ100Aが傾斜した角度R2で回路基板401の上に搭載されるので、
図13のような前記発光素子パッケージ100Cの前面下端が低くなる問題を除去することができ、出射面81が回路基板401の上面に垂直な延長線L0に対して90度超過、例えば91度~100度の角度R3で傾斜することができる。
【0078】
前記発光素子パッケージ100Aは、前面上端が後面上端より高く配置される。
図15のように、発光素子パッケージ100Aの出射面81を介して放出された光は、発光素子パッケージ100Aの出射側下端で光が反射される問題を解決することができ、発光素子パッケージ100Aの上部または垂直方向に光が反射されるホットスポットを抑制することができる。
【0079】
図13~
図15のように、発光素子パッケージ100C、100B、100Aの前端が回路基板401方向に傾斜しているので、出射面81を介して第1拡散層430に直接入射する一番近い光は、位置P1>P2>P3の関係を有することができる。また、発光素子パッケージ100C、100B、100Aの配置形態によって遮光部425の長さはC11<C12<C13の関係を有することができる。前記長さC11は9mm以下であり、長さC12は10mm~11.5mmの範囲であり、長さC13は12mm以上、例えば12mm~15mmの範囲を有することができる。この時、前記長さC11、C12、C13に応じて隣接した発光素子パッケージ100A、100B、100Cの間のピッチが比例するように配置される。前記発光素子パッケージ100A、100B、100Cの上の遮光部425は、
図16のようなパターンで形成され、パッケージの搭載形態によって遮光部425の幅C13及び長さC23は変化する。
【0080】
図20は、発明の実施例に係る照明装置において、
図13~
図15のパッケージの位置別の光束を比較したグラフである。第1領域A1は、発光素子パッケージ100A、100B、100Cの後方であり、第2領域A2は、発光素子パッケージ100A、100B、100Cと重なった領域であり、第3領域A3は、発光素子パッケージ100A、100B、100Cの前面部の上に配置された遮光領域であり、第4領域A4は、遮光部の間の領域である。これらのグラフから、
図15の発光素子パッケージ100Aを有する照明装置で第2領域A2上におけるホットスポットを抑制することをわかる。
【0081】
図17のように、照明装置は、複数の発光素子パッケージ100、101A、103、103Aが第1、2方向X、Yに複数配置される。複数の発光素子パッケージ100、101A、103、103Aは、回路基板401の第1側面S1から第2側面S2を向けて複数配置されるか、第3、4側面S3、S4の間に複数配置される。このような発光素子パッケージ100、101A、103、103Aは、行列形態に配置されるか、ジグザグ形態または互いに異なる領域に分散するように配置されてもよい。
【0082】
図21は、実施例に係る照明装置が適用された車両ランプが適用された車両の平面図であり、
図22は、実施例に開示された照明装置または照明装置を有する車両ランプを示した図面である。
【0083】
図21及び
図22を参照すると、移動体または車両900において、前方ランプ850は、1つ以上の照明モジュールを含むことができ、これら照明モジュールの駆動時点を個別的に制御して、通常のヘッドライトとしての機能だけではなく、ドライバが車両ドアをオープンした場合、ウェルカムライトまたはセレブレーション(Celebration)効果等のような付加的な機能まで提供することができる。前記ランプは、昼間走行灯、ハイビーム、ロービーム、フォグランプまたは方向指示灯に適用することができる。
【0084】
車両900において、尾灯800は、ハウジングによって支持される多数のランプユニット810、812、814、816が配置される。例えば、前記ランプユニット810、812、814、816は、外側に配置された第1ランプユニット810、前記第1ランプユニット810の内側周りに配置された第2ランプユニット814、前記第2ランプユニット814の内側にそれぞれ配置された第3及び第4ランプユニット814、816を含むことができる。前記第1~第4ランプユニット810、812、814、816は、実施例に開示された照明装置を選択的に適用することができ、前記照明装置の外側に前記ランプユニット810、812、814、816の照明特性のために赤色レンズカバーまたは白色レンズカバーが配置されてもよい。このような前記ランプユニット810、812、814、816に適用された実施例に開示された照明装置は、面光を均一な分布で発光することができる。
【0085】
前記第1及び第2ランプユニット810、812は、曲面形状、直線形状、角ばった形状、傾斜形状または平面形状のうち少なくとも1つまたはこれらの混合された構造で提供されてもよい。前記第1及び第2ランプユニット810、812は、各尾灯に1つまたは複数配置されてもよい。前記第1ランプユニット810は尾灯として提供され、前記第2ランプユニット812は制動灯として提供され、前記第3ランプユニット814はバックアップランプとして提供され、前記第4ランプユニット816はターンシグナルランプとして提供されてもよい。このような照明ランプの構造及び位置は可変できる。
【0086】
以上の実施例で説明された特徴、構造、効果等は、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれ、必ず1つの実施例に限定されるものでは、ない。また、各実施例に例示された特徴、構造、効果等は、実施例が属する分野で通常の知識を有する者によって、他の実施例に対して組合せまたは変形して実施可能である。よって、そのような組合せと変形に係る内容は、本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【0087】
以上では、実施例を中心に説明したが、これは単なる例示であり、本発明を限定するものでは、なく、本発明が属する分野で通常の知識を有した者であれば、本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲内で、以上で例示されていない多様な変形と応用が可能である。例えば、実施例に具体的に提示された各構成要素は、変形して実施することができる。そして、そのような変形と応用に係る差異点は、添付される請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれると解釈されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-08-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のリードフレームと、前記複数のリードフレームが結合された本体と、前記本体の前面部が開放されたキャビティと、前記複数のリードフレームのうちいずれか1つである第1リードフレーム
の上に配置された
複数の発光チップとを含む発光素子パッケージと、
前記発光素子パッケージが配置され、第1パッド部を有する回路基板と、
前記回路基板の上で前記発光素子パッケージを覆う樹脂層と、
前記樹脂層と前記回路基板の間に配置され、前記発光素子パッケージの下部が挿入された反射部材と、
前記樹脂層の上に前記発光素子パッケージと垂直方向に重なった遮光部と、を含み、
前記発光素子パッケージは、前記第1リードフレームの一側に配置された第2リードフレームと、前記第1リードフレームの他側に配置された第3リードフレームとを含み、
前記第1リードフレームは、前記キャビティの底面に配置された第1フレームと、前記第1フレームから前記本体の下面に折り曲げられ、前記回路基板の第1パッド部と接合される第1ボンディング部とを含み、
前記第1ボンディング部は、前記本体の下面から前記本体の後面部を向けて前記本体の後面部よりも突出
し、
前記発光素子パッケージの本体は、第1方向の長さが第2方向の長さより3倍以上大きく、
前記第2方向は、前記第1方向と直交し、
前記第2方向に前記第1ボンディング部の幅は、前記本体の幅より大きい、照明装置。
【請求項2】
第1~第3リードフレームを有する複数のリードフレームと、前記複数のリードフレームが結合された本体と、前記本体の前面部が開放されたキャビティと、
前記第1リードフレーム
の上に配置された
複数の発光チップとを含む発光素子パッケージと、
前記発光素子パッケージが配置され、第1パッド部を有する回路基板と、
前記回路基板の上で前記発光素子パッケージを覆う樹脂層と、
前記樹脂層と前記回路基板の間に配置され、前記発光素子パッケージの下部が挿入された反射部材と、
前記樹脂層の上に前記発光素子パッケージと垂直方向に重なった遮光部と、を含み、
前記第1リードフレームは、前記キャビティの底面に配置された第1フレームと、前記第1フレームから前記本体の下面に折り曲げられ、前記回路基板の第1パッド部と接合される第1ボンディング部とを含み、
前記第2リードフレームは、前記キャビティの底面の一側及び前記第1フレームの一側に配置された第2フレームと、前記第2フレームから前記本体の下面に折り曲げられた第2ボンディング部とを含み、
前記第3リードフレームは、前記キャビティの底面の他側及び前記第1フレームの他側に配置された第3フレームと、前記第3フレームから前記本体の下面に折り曲げられた第3ボンディング部とを含み、
前記複数の発光チップは、前記第1フレームの上に配置され、前記第2、3フレームと電気的に連結され、
前記第1ボンディング部は、前記本体の下面から前記本体の前面部を向けて前記本体の前面部よりも突出
し、
前記発光素子パッケージの本体は、第1方向の長さが第2方向の長さより3倍以上大きく、
前記第2方向は、前記第1方向と直交する、照明装置。
【請求項3】
前記複数のリードフレームは、前記第1リードフレームの両側に配置された第2及び第3リードフレームを含み、
前記第2リードフレームは、前記キャビティの底面の一側及び前記第1フレームの一側に配置された第2フレームと、前記第2フレームから前記本体の下面に折り曲げられた第2ボンディング部とを含み、
前記第3リードフレームは、前記キャビティの底面の他側及び前記第1フレームの他側に配置された第3フレームと、前記第3フレームから前記本体の下面に折り曲げられた第3ボンディング部とを含み、
前記複数の発光チップは、前記第1フレームの上に配置され、前記第2、3フレームと電気的に連結される、請求項1に記載の照明装置。
【請求項4】
前記第1ボンディング部は、前記キャビティの底面で後面部を向く
前記第2方向の幅が
前記第1方向の長さより大きく、
前記本体は、前記本体の第1方向の両側に配置された第3側面部及び第4側面部を含み、
前記第1ボンディング部の
第1方向は
、前記本体の
前記第3側面部から
前記第4側面部を向く方向である、請求項1に記載の照明装置。
【請求項5】
前記第1ボンディング部の長さと幅の割合は、1:6~1:8の範囲であ
り、
前記第1ボンディング部の幅は、前記本体の幅の1.1倍~1.5倍の範囲である、請求項4に記載の照明装置。
【請求項6】
前記第1ボンディング部は、前記キャビティの底面で
前記本体の前面部を向く長さが前記キャビティの深さより大きく、
前記第1ボンディング部の終端は、前記第1ボンディング部と隣接した前記キャビティの内側面を通る仮想の直線と非接触する、請求項2に記載の照明装置。
【請求項7】
前記発光素子パッケージの
前記第1ボンディング部を通る水平な仮想の直線は、前記回路基板の上面に対して7度~12度の角度で傾斜した、請求項6に記載の照明装置。
【請求項8】
前記発光素子パッケージの前面部に配置されたキャビティの出射面を通る仮想の直線は、前記回路基板の上面に対して91度~100度の角度で傾斜した、請求項7に記載の照明装置。
【請求項9】
前記樹脂層の上に少なくとも1つの拡散層と、
前記少なくとも1つの拡散層の下面に接着材質の透光層と、を含み、
前記遮光部は、前記少なくとも1つの拡散層の下面に配置され
、
前記複数の発光チップのそれぞれは、前記第1方向の長さが前記第2方向の幅の2倍~3倍の範囲である、請求項1から8のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項10】
前記遮光部は、互いに異なる大きさを有する多数のパターン層を含み、
前記多数のパターン層は、最上層が一番大きい面積を有し、最下層が一番小さい面積を有する、請求項1から
9のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項11】
前記反射部材は、前記発光素子パッケージの第1ボンディング部が接合された第1パッド部が露出した開口部を含み、
前記反射部材は、表面に反射パターンを含む、請求項1から
10のいずれか一項に記載の照明装置。
【国際調査報告】