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特表2024-507572車両インターネットにおける伝送リソースの選択方法、装置及び端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-20
(54)【発明の名称】車両インターネットにおける伝送リソースの選択方法、装置及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/02 20090101AFI20240213BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20240213BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240213BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240213BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240213BHJP
   H04W 72/25 20230101ALI20240213BHJP
   H04W 4/46 20180101ALI20240213BHJP
【FI】
H04W72/02
H04W52/02 111
H04W28/04 110
H04W72/0446
H04W92/18
H04W72/25
H04W4/46
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023551679
(86)(22)【出願日】2022-03-28
(85)【翻訳文提出日】2023-08-24
(86)【国際出願番号】 CN2022083318
(87)【国際公開番号】W WO2022206665
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】202110342817.7
(32)【優先日】2021-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210286013.4
(32)【優先日】2022-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】322001587
【氏名又は名称】中信科智聯科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CICT Connected and Intelligent Technologies Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】Office 505, 5th Floor, Building 2, No. 299, Scientific Research Avenue, Zengjia Town, High-tech Industrial Development Zone, Jiulongpo District, Chongqing, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】温 小然
(72)【発明者】
【氏名】趙 鋭
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067CC22
5K067EE02
5K067EE25
5K067EE72
(57)【要約】
本開示は、車両インターネットにおける伝送リソースの選択方法、装置及び端末を開示し、通信の技術分野に関する。該方法は、第1端末に適用されており、伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択するステップと、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップと、を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端末に適用される伝送リソースの選択方法であって、
伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択するステップと、
前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップと、を含む、伝送リソースの選択方法。
【請求項2】
前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップは、
前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのために初回伝送リソース及びN-1個の再伝送リソースを選択するステップ、又は、
前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN個の伝送リソースを選択するステップを含み、
Nは前記伝送回数である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのために初回伝送リソースを選択するステップは、
前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から前記初回伝送リソースを選択するステップであって、nは前記伝送対象データの到着時刻であり、又は、nはリソース選択又は再選択のトリガー時刻であるステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN-1個の再伝送リソースを選択するステップは、
選択した初回伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定するステップと、
前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から再伝送リソースを選択するステップと、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN-1個の再伝送リソースを選択するステップは、
選択した再伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定するステップと、
前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から再伝送リソースを選択するステップと、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN個の伝送リソースを選択するステップは、
前記候補伝送リソースの中からN個の伝送リソースを選択するステップと、
前記N個の伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定するステップと、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記N-1個のアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定するステップと、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記候補伝送リソースの中からN個の伝送リソースを改めて選択するステップと、を含み、
MはN以下の正の整数である、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記候補伝送リソースは、
Y個の候補タイムスロットであって、前記Y個の候補タイムスロットのうちの少なくとも一部のタイムスロットが前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であり、Yがネットワーク側で設定された又は予め設定された最小候補タイムスロットの個数以上であるY個の候補タイムスロット、又は、
1番目の候補伝送リソースグループが前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であるN個の候補伝送リソースグループを含み、
Nは前記伝送回数であり、nは前記伝送対象データの到着時刻であり、又は、nはリソース選択又は再選択のトリガー時刻である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択するステップは、
前記候補伝送リソースの時間領域開始位置をn+T1+X時刻として決定するステップであって、n+T1+X時刻は前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であり、n+T1は前記リソース選択ウィンドウの先頭エッジであり、Xは第1タイムスロット間隔であるステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択するステップは、
1番目の候補伝送リソースグループの時間領域開始位置をn+T1+X時刻として決定するステップであって、前記1番目の候補伝送リソースグループは前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であり、n+T1は前記リソース選択ウィンドウの先頭エッジであり、Xは第1タイムスロット間隔であるステップと、
前記DRX設定パラメータ及び前記リソースプール設定パラメータに基づいて、前記1番目の候補伝送リソースグループ以外のN-1個の候補伝送リソースグループを決定するステップと、
第N個の候補伝送リソースグループの最後のタイムスロットが前記リソース選択ウィンドウの末尾エッジを超えると判定した場合、前記候補伝送リソースグループ内のタイムスロットの個数、隣接する2つの前記候補伝送リソースグループの間のタイムスロット間隔、及び前記1番目の候補伝送リソースグループの開始位置のうちの少なくとも1つのパラメータを調整するステップと、を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップは、
前記候補伝送リソースの中から、前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内である1つの初回伝送リソースを選択するステップと、
前記候補伝送リソースの中から、前記第2端末のウェイクアップ期間内であるN-1個の再伝送リソースを選択するステップであって、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータに基づいて決定された期間であるステップと、を含む、請求項1、2又は7に記載の方法。
【請求項11】
前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップは、
1番目の候補伝送リソースグループから1つの初回伝送リソースを選択するステップと、
1番目の候補伝送リソースグループ以外のN-1個の候補伝送リソースグループから、前記第2端末のウェイクアップ期間内であるN-1個の再伝送リソースを選択するステップであって、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータに基づいて決定された期間であるステップと、を含む、請求項1、2又は7に記載の方法。
【請求項12】
前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップは、
前記Y個の候補タイムスロットからN個の伝送リソースを選択するステップと、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定するステップであって、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータ及び/又は前記N個の伝送リソースに基づいて決定された期間であるステップと、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記Y個の候補タイムスロットからN個の伝送リソースを改めて選択するステップと、を含み、
MはN以下の正の整数である、請求項1、2又は7に記載の方法。
【請求項13】
前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップは、
前記候補伝送リソースグループの各々から1つの伝送リソースを選択するステップと、
N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定するステップであって、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータ及び/又は前記N個の伝送リソースに基づいて決定された期間であるステップと、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記候補伝送リソースグループの各々から1つの伝送リソースを改めて選択するステップと、を含み、
MはN以下の正の整数である、請求項1、2又は7に記載の方法。
【請求項14】
第1端末である端末であって、
送受信機と、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され前記プロセッサで実行されるコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行すると請求項1~13のいずれか1項に記載の伝送リソースの選択方法のステップを実現する、端末。
【請求項15】
第1端末に適用される伝送リソース選択装置であって、
伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択するための第1選択モジュールと、
前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するための第2選択モジュールと、を備える、伝送リソース選択装置。
【請求項16】
プロセッサによって実行されると、請求項1~13のいずれか1項に記載の伝送リソースの選択方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信の技術分野に関し、特に車両インターネットにおける伝送リソースの選択方法、装置及び端末に関する。
【0002】
<関連出願の相互参照>
本開示は、2021年3月30日に中国に提出された中国特許出願番号No. 202110342817.7、及び2022年3月22日に中国に提出された中国特許出願番号No.202210286013.4の優先権を主張しており、そのすべての内容は引用によりここに組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
ニューラジオ-車両用無線通信(NR-V2X:New Radio-Vehicle to Everything)では、送受信両側のユーザー機器(UE:User Equipment)に対して省電力の要件が求められ、省電力の要件を満たすために、送信UEは部分知覚(partial sensing)に基づくリソース選択方法を用いてチャネルモニタリングとパケットの伝送を行い、受信UEは間欠受信(DRX:Discontinuous Reception)方式でパケットの受信を行う。しかし、このような通信シーンでは、パケットロスが発生し、トラフィック伝送の信頼性が低下する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の目的は、関連技術においてトラフィック伝送の信頼性を確保できないという問題を解決する車両インターネットにおける伝送リソースの選択方法、装置及び端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様では、本開示の実施例は、
第1端末に適用される伝送リソースの選択方法であって、
伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択するステップと、
前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップと、を含む、伝送リソースの選択方法を提供する。
【0006】
選択的に、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップは、
前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのために初回伝送リソース及びN-1個の再伝送リソースを選択するステップ、又は、
前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN個の伝送リソースを選択するステップを含み、
Nは前記伝送回数である。
【0007】
選択的に、前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのために初回伝送リソースを選択するステップは、
前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から前記初回伝送リソースを選択するステップであって、nは前記伝送対象データの到着時刻であり、又は、nはリソース選択又は再選択のトリガー時刻であるステップを含む。
【0008】
選択的に、前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN-1個の再伝送リソースを選択するステップは、
選択した初回伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定するステップと、
前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から再伝送リソースを選択するステップと、を含む。
【0009】
選択的に、前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN-1個の再伝送リソースを選択するステップは、
選択した再伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定するステップと、
第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から再伝送リソースを選択するステップと、を含む。
【0010】
選択的に、前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN個の伝送リソースを選択するステップは、
前記候補伝送リソースの中からN個の伝送リソースを選択するステップと、
前記N個の伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定するステップと、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記N-1個のアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定するステップと、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記候補伝送リソースの中からN個の伝送リソースを改めて選択するステップと、を含み、
MはN以下の正の整数である。
【0011】
選択的に、前記候補伝送リソースは、
Y個の候補タイムスロットであって、前記Y個の候補タイムスロットのうちの少なくとも一部のタイムスロットが前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であり、Yがネットワーク側で設定された又は予め設定された最小候補タイムスロットの個数以上であるY個の候補タイムスロット、又は、
1番目の候補伝送リソースグループが前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であるN個の候補伝送リソースグループを含み、
Nは前記伝送回数であり、nは前記伝送対象データの到着時刻であり、又は、nはリソース選択又は再選択のトリガー時刻である。
【0012】
選択的に、前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択するステップは、
前記候補伝送リソースの時間領域開始位置をn+T1+X時刻として決定するステップであって、n+T1+X時刻は前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であり、n+T1は前記リソース選択ウィンドウの先頭エッジであり、Xは第1タイムスロット間隔であるステップを含む。
【0013】
選択的に、前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択するステップは、
1番目の候補伝送リソースグループの時間領域開始位置をn+T1+X時刻として決定するステップであって、前記1番目の候補伝送リソースグループは前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であり、n+T1は前記リソース選択ウィンドウの先頭エッジであり、Xは第1タイムスロット間隔であるステップと、
前記DRX設定パラメータ及び前記リソースプール設定パラメータに基づいて、前記1番目の候補伝送リソースグループ以外のN-1個の候補伝送リソースグループを決定するステップと、
第N個の候補伝送リソースグループの最後のタイムスロットが前記リソース選択ウィンドウの末尾エッジを超えると判定した場合、前記候補伝送リソースグループ内のタイムスロットの個数、隣接する2つの前記候補伝送リソースグループの間のタイムスロット間隔、及び前記1番目の候補伝送リソースグループの開始位置のうちの少なくとも1つのパラメータを調整するステップと、を含む。
【0014】
選択的に、前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップは、
前記候補伝送リソースの中から、前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内である1つの初回伝送リソースを選択するステップと、
前記候補伝送リソースの中から、前記第2端末のウェイクアップ期間内であるN-1個の再伝送リソースを選択するステップであって、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータに基づいて決定された期間であるステップと、を含む。
【0015】
選択的に、前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップは、
1番目の候補伝送リソースグループから1つの初回伝送リソースを選択するステップと、
1番目の候補伝送リソースグループ以外のN-1個の候補伝送リソースグループから、前記第2端末のウェイクアップ期間内であるN-1個の再伝送リソースを選択するステップであって、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータに基づいて決定された期間であるステップと、を含む。
【0016】
選択的に、前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップは、
前記Y個の候補タイムスロットからN個の伝送リソースを選択するステップと、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定するステップであって、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータ及び/又は前記N個の伝送リソースに基づいて決定された期間であるステップと、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記Y個の候補タイムスロットからN個の伝送リソースを改めて選択するステップと、を含み、
MはN以下の正の整数である。
【0017】
選択的に、前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップは、
前記候補伝送リソースグループの各々から1つの伝送リソースを選択する;
N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定するステップであって、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータ及び/又は前記N個の伝送リソースに基づいて決定された期間であるステップと、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記候補伝送リソースグループの各々から1つの伝送リソースを改めて選択するステップと、を含み、
MはN以下の正の整数である。
【0018】
第2態様では、本開示の実施例はまた、
第1端末である端末であって、
送受信機と、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され前記プロセッサで実行されるコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行すると、第1態様に記載の伝送リソースの選択方法のステップを実現する、端末を提供する。
【0019】
第3態様では、本開示の実施例はまた、第1端末に適用される伝送リソース選択装置であって、
伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択するための第1選択モジュールと、
前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するための第2選択モジュールと、を備える、伝送リソース選択装置を提供する。
【0020】
第4態様では、
本開示の実施例はまた、プロセッサによって実行されると、第1態様に記載の伝送リソースの選択方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0021】
本開示の上記の技術的解決手段は、少なくとも下記の有益な効果がある。
本開示の実施例の伝送リソースの選択方法においては、まず、第1端末は、伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択し、次に、第1端末は、さらに前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択する。これによって、第1端末は、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するときに第2端末のDRX設定を十分に考慮し、選択した伝送リソースが第2端末のウェイクアップ期間内であるようにし、データ伝送中のパケットロス現象を減少させることができ、端末は消費電力を減少させつつ、データ伝送の信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】部分知覚メカニズムの概略図である。
図2】DRXの基本原理の概略図である。
図3】本開示の実施例の伝送リソースの選択方法の流れの概略図の1である。
図4】本開示の実施例の候補伝送リソースの選択の概略図の1である。
図5】本開示の実施例の候補伝送リソースの選択の概略図の2である。
図6】本開示の実施例の伝送リソースの選択の概略図の1である。
図7】本開示の実施例の伝送リソースの選択の概略図の2である。
図8】本開示の実施例の第2端末によるDRXの概略図の1である。
図9】本開示の実施例の第2端末によるDRXの概略図の2である。
図10】本開示の実施例の伝送リソースの選択方法の流れの概略図の2である。
図11】本開示の実施例の伝送リソース選択装置の構造概略図である。
図12】本開示の実施例の端末の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本開示が解決しようとする技術的課題、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下では、図面及び具体的な実施例を参照して詳細に説明する。以下の説明において、具体的な設定及び構成要素などの特定の詳細を提供するのは、本開示の実施例の完全な理解を容易にするためにのみ使用される。したがって、当業者は、本開示の範囲及び精神を逸脱することなく、本明細書に記載された実施例に様々な変更及び修正を加えることができることを理解する。また、明確かつ簡潔にするために、既知の機能及び構造の説明を省略する。
【0024】
本明細書全体を通して「1つの実施例」又は「一実施例」が記載される場合、実施例に関連する特定の特徴、構造、又は特性が本開示の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味することを理解すべきである。したがって、本明細書全体の各所に現れる「1つの実施例において」又は「一実施例において」は、必ずしも同じ実施例を指すとは限らない。さらに、これらの特定の特徴、構造、又は特性は、任意の適切な方式で1つ又は複数の実施例に組み込むことができる。
【0025】
本開示の様々な実施例において、下記の各工程の番号が実行順序の前後を意味するものではなく、各工程の実行順序は、その機能及び内在する論理によって決定されるべきであり、本開示の実施例の実施過程を限定するものではないことが理解されるべきである。
【0026】
本開示による実施例では、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられていることを意味し、AからBを決定し得ることが理解されるべきである。しかし、AからBを決定することは、AからしかBを決定できないことを意味するのではなく、Bは、A及び/又は他の情報から決定されてもよいことも理解されるべきである。
【0027】
本開示の実施例を説明する際に、まず、以下の説明で使用されるいくつかの概念について説明する。
【0028】
一、部分知覚(partial sensing)
携帯端末(P-UE:Pedestrian-User Equipment)に対応した新特性は、第三世代パートナーシッププロジェクトリリース長期進化車用無線通信14候補バージョン(3GPP(登録商標) R14 LTE V2X:3rd Generation Partnership Project Release 14 Long Term Evolution Vehicle to Everything)に導入された。P-UEが持続的に受信することによる消費電力の問題を考慮して、3GPP(登録商標) R14 LTE V2X標準設計は、省電力の目的を達成するために、P-UEのアプリケーションレイヤが他のUEのPC5 V2Xメッセージを持続的に受信する必要がない、すなわち、P-UEはデータを送信するだけでデータを受信しないことを仮定することを前提とする。P-UEの知覚(sensing)過程はpartial sensingである。partial sensingメカニズムを図1に示す。P-UEは、ネットワーク設定の最小候補サブフレーム数Y(Yは上位レイヤパラメータminNumCAndidateSF-r14により設定される)に基づいて、リソース選択ウィンドウにおけるY個のサブフレームの位置を決定する。
【数1】
サブフレーム上のリソース占有結果をモニタリングすることによって、候補サブフレーム
【数2】
が利用可能であるか否かが判定される。ここで、k値のセットは、ネットワーク設定のパラメータgapCandidateSensing-r14によって決定され、gapCandidateSensing-r14のk番目のビットが1である場合、モニタリングが行われ、そうでない場合には、モニタリングは行われない。
【0029】
二、間欠受信DRX
長期進化(LTE:Long Term Evolution)技術など共有チャネルに基づく移動通信システムでは、アップリングデータ及びダウンリングデータの伝送は基地局(eNB)スケジューラによって制御され、スケジューラがあるユーザーをスケジューリングすると判定すると、制御チャネルを介して端末にどのリソースでデータを送信又は受信するかを通知する。端末(UE)は、制御チャネルをモニタリングし、自身を含むスケジューリング情報を検出すると、制御チャネルでの指示に従ってデータの送信(アップリンク)又は受信(ダウンリンク)を行う。アクティブ状態では、eNBがいつそれをスケジューリングするかを端末が知らないので、一般的な動作モードは、端末が制御チャネルを連続的にモニタリングし、そのダウンリンクスケジューリング制御チャネルを含む各サブフレームを解析して、スケジューリングされるか否かを判断することである。このような動作方式は、端末のデータ量が多く、頻繁にスケジュールされる可能性がある場合に高い効率性を得ることができる。しかし、一部のトラフィックでは、データの到着頻度が低いため、端末がスケジューリングされる回数も少なくなり、端末が制御チャネルを継続的にモニタリングしている場合、その消費電力は間違いなく増加する。電力消費の問題を解決するために、LTEシステムはDRX動作モードを採用し、この動作モードでは、端末は制御チャネルを周期的にモニタリングし、節電の目的を達成する。
【0030】
三、DRXの基本原理
DRXの基本原理を図2に示す。ここで、モニタリング継続期間on-durationは、端末UEが制御チャネルをモニタリングする時間帯を表し、その間、無線周波数チャネルがオンになり、制御チャネルが連続的にモニタリングされる。on-duration以外の時間では、UEはスリープ(Sleep)状態にあり、その無線周波数リンクはオフにされ、もはや制御チャネルをモニタリングしないようになり、節電の目的を達成させる。on-durationはいずれも周期的(Cycle)に出現し、具体的なサイクルはeNB設定で実現する。
セルラーネットワークのDRXメカニズムは、データトラフィックの到着モデルを考慮し、すなわち、データパケットの到着はバースト的である(一度データパケットが到着すると、より多くのパケットがより短い時間で連続して到着すると理解される)。このようなトラフィック到着特性に対応するために、LTE DRXプロセスは、より優れた省電力特性を実現するために、複数のタイマーを使用し、ハイブリッド自動リピートリクエスト(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest)プロセスと組み合わせる。
【0031】
四、DRXに関連するタイマーには、主に次のものがある。
1、DRX持続時間タイマー(drx-onDurationTimer):UEが周期的にウェイクアップして制御チャネルをモニタリングする時間。
2、短DRXサイクルタイマー(Short DRX cycle Timer):データトラフィックの到着特徴によりよく合わせるために、セルラーネットワーク通信システムは長サイクル(long cycle)と短サイクル(short cycle)の2種類のDRX cycleを設定することをサポートする。2種類のcycleのon duration timerは同じであるが、sleepの時間は異なる。short cycleでは、sleep時間は比較的短く、UEは制御チャネルをより速く再モニタリングすることができる。long cycleは必ず設定するもので、DRXプロセスの初期状態である。short cycleは任意のものである。short DRX cycle timerは、short cycleの使用継続時間を設定する。Short cycle timerがタイムアウトすると、UEはlong cycleを使用する。
3、DRX非アクティブタイマ(drx-InactivityTimer):DRXが設定された後、UEが制御チャネルのモニタリングを許可する時間内(Active Time)にHARQが最初に伝送する制御シグナリングを受信したときに、このタイマーがオンにされ、このタイマーがタイムアウトするまで、UEは制御チャネルをモニタリングし続ける。drx-InactivityTimerがタイムアウトする前に、UEがHARQによって最初に送信された制御シグナリングを受信した場合、drx-InactivityTimerは終了し、再起動される。
4、HARQ RTT Timer:drx-HARQ-RTT-TimerDLとdrx-HARQ-RTT-TimerULに分け、UEが次回の再伝送まで制御チャネルをモニタリングしないことを可能にし、より良い節電効果を達成することを目的とする。ダウンリンクを例にして、UE関連プロセスの物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)伝送後の最初のシンボルが起動すると、このタイマーがオンになる。対応するHARQプロセス中のデータが、前回のHARQ伝送後に復号に失敗した場合(UEはNACKをフィードバックする)、UEは、drx-HARQ-RTT-TimerDLがタイムアウトした後、drx-RetransmissionTimerDLをオンにする。対応するHARQプロセス中のデータが前回のHARQ伝送後に復号に成功した場合(UEはACKをフィードバックする)、UEは、drx-HARQ-RTT-TimerDLタイマーがタイムアウトした後、drx-RetransmissionTimerDLをオンにしない。現在、drx-HARQ-RTT-TimerDLのみが実行されている場合、UEは制御チャネルをモニタリングしない。
5、HARQ再伝送タイマー(HARQ retransmission Timer):DRXダウンリンク再伝送タイマー(drx-RetransmissionTimerDL)とDRXアップリンク再伝送タイマー(drx-RetransmissionTimer UL)に分ける。ダウンリンクを例にして、drx-RetransmissionTimerDLが実行されている間、UEは、制御シグナリングをモニタリングして、HARQプロセスに対応する再伝送スケジューリングを待つ。
【0032】
五、DRXにおける活動時間/ウェイクアップ期間(Active time)の定義
drx-onDurationTimer、HARQ retransmission Timer、及びInactivity Timerのいずれかのタイマーが実行されている場合、第2端末は制御チャネルをモニタリングする。第2端末が制御チャネルをモニタリングする持続時間は、Active Timeとも呼ばれる。
LTEシステムでは、Active TimeはDRX timerの影響を受けるに加えて、他の要素の影響も受け、LTE Rel-8 UEのActive Timeには、次の時間が含まれている。
(1)drx-onDurationTimer、drx-InactivityTimer、drx-RetransmissionTimerDL、drx-RetransmissionTimerUL又は競合解決タイマー(ra-ContentionResolutionTimer)が実行されている時間、
(2)UEがアップリンクスケジューリング要求(SR:Scheduling Request)を送信してから、基地局が物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を送信するのを待つ時間、
(3)非競合ランダムアクセスUEがランダムアクセス応答(RAR:Random Access Response)を受信してから、セル無線ネットワーク一時識別(C-RNTI:Cell Radio Network Temporary Identifier)がスケジューリングするPDCCHを待つ時間。
なお、Common DRXでのon-durationは次のように計算される。
(1)short DRX cycleの場合、on-durationの計算式は次の通りである。
[SFN×10+subframe number]modulo(shortDRX_Cycle)=(drxStartOffset)modulo(shortDRX_Cycle)
(2)long DRX cycleの場合、on-durationの計算式は次の通りである。
[SFN×10+subframe number]modulo(longDRX_Cycle)=(drxStartOffset)
ここで、SFNは、現在のワイヤレスフレームのSFN番号であり、subframe numberは、現在のサブフレームの番号であり、shortDRX_Cycleは短いDRXサイクルであり、longDRX_Cycleは長いDRXサイクルであり、drxStartOffsetはRRCシグナリングが設定するオフセット値である。
具体的には、本開示の実施例は、車両インターネットにおける伝送リソースの選択方法、装置及び端末を提供し、関連技術における送受信両側のUEに省電力の要件がある通信シーンでは、パケットロスが発生し、トラフィック伝送の信頼性が低下するという問題を解決し、本開示の実施例は、送受信両側のUEに省電力の要件がある通信シーンに適用することができ、具体的には、送受信両側のUEに省電力の要件がある通信シーンには、ピアツーピア(P2P:Peer to Peer)通信シーンが含まれてもよいが、これに限定されない。
【0033】
(第1実施例)
図3に示すように、本開示の実施例は、第1端末に適用される伝送リソースの選択方法を提供し、該方法は、具体的には、ステップ301とステップ302を含む。
【0034】
ステップ301:伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択する。
【0035】
このステップでは、該伝送回数は、第1端末の伝送対象トラフィックの次の伝送ブロック(TB:Transport Block)の初回伝送及び複数の再伝送を含む。
【0036】
ここで、DRX設定パラメータは、UEがサイドリンク(sidelink)をモニタリングする時間帯(説明を容易にするために、本開示では、UEがサイドリンク(sidelink)をモニタリングする時間帯をDRXアクティブ期間と呼ぶ)(例えば、drx-onDurationTimer、drx-InactivityTimer、drx-RetransmissionTimerSLが実行されている時間)、UEがsidelinkをモニタリングしていない時間帯(例えば、drx-HARQ-RTT-TimerSLが実行されている時間)、及びDRXのサイクル(例えば、drx-Cycle)を少なくとも含む、1組のDRX設定パラメータである。ここで、端末は、各DRXサイクルのon-durationの開始位置でウェイクアップしてdrx-onDurationTimerをオンにすると、制御チャネルをモニタリングし始める。
【0037】
ここで、DRX設定パラメータは下記のいずれかの方式で設定されてもよい。
【0038】
ネットワーク側で第2端末について設定された1組のDRXパラメータ、
ネットワーク側で設定された複数組のDRX設定パラメータの中から第2端末によって選択された1組のDRX設定パラメータ、
第2端末が自発的に設定してネットワーク側に通知する1組のDRXパラメータ、
第2端末が(事前設定に従って)自発的に決定して予め接続を確立した第1端末に通知する1組のDRXパラメータ、
予め接続を確立した第1端末が第2端末について設定する1組のDRX設定パラメータ。
【0039】
また、第1端末は、ネットワーク側に要求することで第2端末のDRX設定パラメータを取得し、又は、予め接続を確立した第2端末のDRX設定パラメータを直接取得することができる。
【0040】
このステップでは、リソース選択ウィンドウは、第1端末がリソース知覚結果に基づいて決定したリソース選択ウィンドウであり、ここで、該リソース選択ウィンドウはn+T1~n+T2の時間帯であり、nは該伝送対象データの到着時刻であり、又は、nはリソース選択又は再選択のトリガー時刻であり、ここで、リソース選択又は再選択のトリガー時刻は、伝送対象データのためにリソース選択又は再選択をトリガーする時刻であり、0≦T≦Tproc,1であり、Tproc,1は第1端末の送信処理遅延を表し、T2min≦T≦Dであり、T2minは上位レイヤに設定されたTの最小値であり、Dは周期的なトラフィックの最大許容遅延である。
【0041】
また、該リソース選択ウィンドウは第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間を含み、nは該伝送対象データの到着時刻であり、又は、nはリソース選択又は再選択のトリガー時刻であり、ここで、リソース選択又は再選択のトリガー時刻は伝送対象データのためにソース選択又は再選択をトリガーリする時刻である。
【0042】
ステップ302:前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択する。
【0043】
このステップでは、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択し、選択した伝送リソースが第2端末のウェイクアップ期間内であるようにすることにより、データのパケットロスを減少させ、データ伝送の信頼性を向上させることができる。具体的には、このステップでは、DRX設定パラメータに基づいて、第2端末のウェイクアップ期間を決定し、選択した伝送リソースがウェイクアップ期間内であるか否かを判断し、選択した伝送リソースがウェイクアップ期間内でなければ、選択した伝送リソースが第2端末のウェイクアップ期間内であるまで伝送リソースを改めて選択する。つまり、このステップでは、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択し、選択した前記伝送リソースが前記第2端末のウェイクアップ期間内であるようにするようにしてもよい。
【0044】
本開示の実施例の伝送リソースの選択方法においては、まず、第1端末は、伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択し、次に、第1端末は、さらに前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択する。これによって、第1端末は、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するときに第2端末のDRX設定を十分に考慮し、選択した伝送リソースが第2端末のウェイクアップ期間内であるようにし、データ伝送中のパケットロスを減少させることができ、端末は消費電力を減少させつつ、データ伝送の信頼性を確保することができる。
【0045】
1つの任意の実装形態として、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップ302は、
前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのために初回伝送リソース及びN-1個の再伝送リソースを選択するステップ、又は、
前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN個の伝送リソースを選択するステップを含み、
Nは前記伝送回数である。
【0046】
つまり、この任意の実装形態では、前記伝送リソースを選択する方式としては、まず、1つの初回伝送リソースを選択し、次に、N-1個の再伝送リソースを選択してもよく、ここで、初回伝送リソースは1回目の伝送用のリソースであり、再伝送リソースは、後の伝送用のリソースである。又は、前記伝送リソースを選択する方式としては、N個の伝送リソースを一括して選択してもよい。以下では、上記の2種類の伝送リソースを選択する方式についてそれぞれ説明する。
【0047】
方式1:前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのために初回伝送リソース及びN-1個の再伝送リソースを選択するステップは、具体的には、
前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのために初回伝送リソースを選択するステップと、前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN-1個の再伝送リソースを選択するステップとの2つのステップを含み、
具体的には、前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのために初回伝送リソースを選択するステップは、
前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から前記初回伝送リソースを選択するステップであって、nは前記伝送対象データの到着時刻であり、又は、nはリソース選択又は再選択のトリガー時刻であるステップを含む。
【0048】
例えば、このステップでは、前記第2端末のn時刻後の1番目のon-duration期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から前記初回伝送リソースを選択してもよい。
【0049】
具体的には、前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN-1個の再伝送リソースを選択するステップは、下記の2つの実装形態を含んでもよい。
【0050】
実装形態(1):選択した初回伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定し、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から再伝送リソースを選択する。
【0051】
実装形態(2):選択した再伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定し、第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から再伝送リソースを選択する。
【0052】
つまり、前記伝送対象データのためにN-1個の再伝送リソースを選択するときに、選択した初回伝送リソースに基づきリソースを選択してもよく、選択した再伝送リソースに基づきリソースを選択してもよく、例えば、1番目の再伝送リソースを選択するときに、初回伝送リソースに基づき選択してもよいが、もちろん、初回伝送リソースに基づき2番目以降の再伝送リソースを選択してもよく、また例えば、再伝送リソースを選択したときに、該再伝送リソースに基づき後の再伝送リソースを選択してもよい。
【0053】
以下では、実装形態(1)の1つの具体的な実装過程について説明する。
【0054】
ステップ1:選択した初回伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定する。
【0055】
例えば、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間は前記第2端末のDRX再伝送タイマーの、前記初回伝送リソースに関連するアクティブ化期間である。
【0056】
このステップでは、具体的には、選択した初回伝送リソースが所在するタイムスロット、リソースプール設定パラメータにおける物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH:Physical Sidelink Feedback Channel)サイクル及びHARQフィードバックの最小遅延に基づいて、第2端末がHARQフィードバックを行うタイムスロットを取得し、前記DRX設定パラメータに基づいて、第2端末のdrx-HARQ-RTT-TimerSL及びdrx-RetransmissionTimerSLの値を取得し、前記第2端末のDRX再伝送タイマーの、前記初回伝送リソースに関連するアクティブ化期間を決定する。
【0057】
ステップ2:前記初回伝送リソースに関連するアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から再伝送リソースを選択する。
【0058】
このステップでは、前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から再伝送リソースを選択することにより、選択した再伝送リソースが前記第2端末のウェイクアップ期間内であり、前記第2端末が前記第1端末によって送信されたデータを受信することができ、データ伝送中のデータロスを減少させ、端末の電力消費を節約しつつ、データ伝送の信頼性を向上させることができる。
【0059】
以下では、実装形態(2)の1つの具体的な実装過程について説明する。
ステップ1:選択した再伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定する。
【0060】
例えば、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間は、前記第2端末のDRX再伝送タイマーの、選択した再伝送リソースに関連するアクティブ化期間である。
【0061】
このステップでは、具体的には、選択した再伝送リソースが所在するタイムスロット、リソースプール設定パラメータにおける物理サイドリンクフィードバックチャネル(Physical Sidelink Feedback Channel、PSFCH)サイクル及びHARQフィードバックの最小遅延に基づき、第2端末がHARQフィードバックを行うタイムスロットを取得し、前記DRX設定パラメータに基づいて、第2端末のdrx-HARQ-RTT-TimerSL及びdrx-RetransmissionTimerSLの値を取得し、前記第2端末のDRX再伝送タイマーの、前記i番目の伝送リソースに関連するアクティブ化期間を決定するようにしてもよい。
【0062】
ステップ2:選択した再伝送リソースに関連するアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から、選択した再伝送リソースの後の再伝送リソースを選択する。
【0063】
このステップでは、前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から再伝送リソースを選択することにより、選択した再伝送リソースが前記第2端末のウェイクアップ期間内であり、前記第2端末が前記第1端末によって送信されたデータを受信することができ、データ伝送中のデータロスを減少させ、端末の電力消費を節約しつつ、データ伝送の信頼性を向上させることができる。
【0064】
以下では、実装形態(1)及び実装形態(2)の共通のリソース選択過程について説明する。
【0065】
ステップ1:前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間(例えば、1番目のon-duration期間)に基づいて、前記候補伝送リソースの中から前記初回伝送リソースを選択し、nは前記伝送対象データの到着時刻であり、又は、nはリソース選択又は再選択のトリガー時刻であり、リソース選択又は再選択のトリガー時刻は、伝送対象データのためにリソース選択又は再選択をトリガーする時刻である。
【0066】
つまり、候補伝送リソースは第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化(例えば、1番目のon-duration期間)期間と重なるべきである。
【0067】
ステップ2:選択したi番目の伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定する。
【0068】
例えば、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間は、前記第2端末のDRX再伝送タイマーの、前記i番目の伝送リソースに関連するアクティブ化期間である。
【0069】
このステップでは、具体的には、選択したi番目の伝送リソースが所在するタイムスロット、リソースプール設定パラメータにおける物理サイドリンクフィードバックチャネル(Physical Sidelink Feedback Channel、PSFCH)サイクル及びHARQフィードバックの最小遅延に基づいて、第2端末がHARQフィードバックを行うタイムスロットを取得し、前記DRX設定パラメータに基づいて、第2端末のdrx-HARQ-RTT-TimerSL及びdrx-RetransmissionTimerSLの値を取得し、前記第2端末のDRX再伝送タイマーの、前記i番目の伝送リソースに関連するアクティブ化期間を決定するようにしてもよい。
【0070】
ステップ3:前記i番目の伝送リソースに関連するアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中からi+1番目の伝送リソースを選択し、iはNよりも小さい正の整数であり、前記i+1番目の伝送リソースは前記再伝送リソースである。
【0071】
このステップでは、前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中からi+1番目の伝送リソースを選択することにより、選択したi+1番目の伝送リソースが前記第2端末のウェイクアップ期間内であり、前記第2端末が前記第1端末によって送信されたデータを受信することができ、データ伝送中のデータロスを減少させ、端末の電力消費を節約しつつ、データ伝送の信頼性を向上させることができる。
【0072】
なお、本例では、選択したi番目の伝送リソースに基づいてi+1番目の伝送リソースを選択する場合を例にして説明したが、もちろん、i番目の伝送リソースに基づいてi+2番目、i+3番目などの伝送リソースを選択してもよい。
【0073】
方式2:前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN個の伝送リソースを選択するステップは、具体的には、ステップ1~ステップ4を含む。
【0074】
ステップ1:前記候補伝送リソースの中からN個の伝送リソースを選択する。
【0075】
ここで、このステップで選択されたN個の伝送リソースは、関連する技術メカニズムによって規定されている、選択された任意の2つのリソース間の最小時間間隔制限を満たす必要がある。
【0076】
ステップ2:前記N個の伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定する。
【0077】
例えば、このステップでは、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間は前記第2端末のDRX再伝送タイマーの少なくともN-1個のアクティブ化期間である。
【0078】
このステップでは、具体的には、前記N個の伝送リソースが所在するタイムスロット、前記リソースプール設定パラメータにおけるPSFCHサイクル及びHARQフィードバックの最小遅延に基づいて、第2端末がHARQフィードバックを行うN-1個のタイムスロットを取得し、次に、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末のdrx-HARQ-RTT-TimerSL及びdrx-RetransmissionTimerSLの値を取得し、取得した上記の複数のパラメータに基づいて、前記第2端末のdrx-RetransmissionTimerSLの少なくともN-1個のアクティブ化期間を決定する。
【0079】
ここで、一方では、このステップで取得した第2端末のDRX再伝送タイマーの少なくともN-1個のアクティブ化期間は伝送対象データに関連するアクティブ化期間で無ければならず、他方では、このステップで取得したアクティブ化期間の個数は具体的な実装に応じて決定されてもよく、例えば、アクティブ化期間の個数はN個であってもよい。
【0080】
ステップ3:前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記N-1個のアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定する。
【0081】
ステップ4:前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記候補伝送リソースの中からN個の伝送リソースを改めて選択する。
【0082】
つまり、上記のステップ3及びステップ4では、ステップ1で選択したN個の伝送リソースについて判断を行い、選択したN個の伝送リソースのうち少なくとも一部の伝送リソースが第2端末のウェイクアップ期間内でなければならないか否かを判定し、少なくともM個の伝送リソースがウェイクアップ期間内であれば、現在選択しているN個の伝送リソースが伝送対象データを伝送する伝送リソースであると判定し、M個未満の伝送リソースがウェイクアップ期間内であれば、N個の伝送リソースを改めて選択する。
【0083】
MはN以下の正の整数である。
【0084】
ここで、Mは第1端末の具体的な実装又は第1端末のリソースプール設定に依存してもよく、もちろん、Mは1以上である。
【0085】
1つの任意の実装形態として、前記候補伝送リソースは、
Y個の候補タイムスロットであって、前記Y個の候補タイムスロットのうちの少なくとも一部のタイムスロットが前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であり、Yがネットワーク側で設定された又は予め設定された最小候補タイムスロットの個数以上であるY個の候補タイムスロット、又は、
1番目の候補伝送リソースグループが前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であるN個の候補伝送リソースグループを含み、
Nは前記伝送回数であり、nは前記伝送対象データの到着時刻であり、又は、nはリソース選択又は再選択のトリガー時刻であり、リソース選択又は再選択のトリガー時刻は、伝送対象データのためにリソース選択又は再選択をトリガーする時刻である。
【0086】
つまり、本開示の実施例では、候補伝送リソースには、2つの形態がある。一方はY個の候補タイムスロットであり、すなわち、伝送対象データをN回伝送する伝送リソースがすべてこのY個の候補タイムスロット内である。他方はN個の候補伝送リソースグループであり、すなわち、伝送対象データを伝送するたびの伝送リソースは1つの候補伝送リソースグループ中にある。
【0087】
ここで、最小候補タイムスロットの個数は上位レイヤのシグナリングによって設定されてもよく、また、図4に示すように、前記候補伝送リソースがY個の連続したタイムスロットである場合、Y個のタイムスロットの開始位置は該on-duration期間の先頭エッジの後であるか、又は該on-duration期間の先頭エッジと重なり、Y個のタイムスロットの終了位置はリソース選択ウィンドウの末尾エッジの前であるか、又はリソース選択ウィンドウの末尾エッジと重なる。つまり、Y個の候補タイムスロットはn時刻後の第2端末のDRXアクティブ化期間と重ならなければならない。
【0088】
この任意の実装形態では、1番目の候補伝送リソースグループが前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間(例えば、1番目のon-duration期間)内であるか、又は、Y個の候補タイムスロットのうちの少なくとも一部のタイムスロットが前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間(例えば、1番目のon-duration期間)内であることにより、伝送対象データを伝送する初回伝送リソースは第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間(例えば、1番目のon-duration期間)内であり、これにより、第2端末が初回伝送リソースに運ばれたデータを受信することができ、データ伝送の信頼性を向上させることができる。
【0089】
1つの任意の実装形態として、前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択するステップ301は、
前記候補伝送リソースの時間領域開始位置をn+T1+X時刻として決定するステップであって、n+T1+X時刻は前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であり、n+T1は前記リソース選択ウィンドウの先頭エッジであり、Xは第1タイムスロット間隔であるステップを含む。
【0090】
つまり、この任意の実装形態では、図4に示すように、XはY個の候補タイムスロットのうちの1番目のタイムスロット(slot)の開始とリソース選択ウィンドウの先頭エッジ(n+T1)時刻との間の時間領域のスロットである。
【0091】
ここで、Y個の候補タイムスロットは下記条件を満たさなければならない。
DRX_on_start≦n+T1+X≦TDRX_on_endかつn+T1+X+Y≦n+T2
ここで、TDRX_on_startはn時刻後の第2端末の1番目のon-durationの先頭エッジ時刻であり、TDRX_on_endはn時刻後の第2端末の1番目のon-durationの末尾エッジ時刻であり、つまり、Y個の候補タイムスロットはn時刻後の第2端末のDRXアクティブ化期間(例えば、1番目のon-duration期間)と重なり、かつ、Y個の候補タイムスロットの終了位置はリソース選択ウィンドウの末尾エッジの前であるか、又はリソース選択ウィンドウの末尾エッジと重なる必要がある。
【0092】
1つの任意の実装形態として、前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択するステップ301は、ステップ1~ステップ3を含む。
【0093】
ステップ1:1番目の候補伝送リソースグループの時間領域開始位置をn+T1+X時刻として決定し、前記1番目の候補伝送リソースグループは前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間(例えば、1番目のon-duration期間)内であり、n+T1は前記リソース選択ウィンドウの先頭エッジであり、Xは第1タイムスロット間隔である。
【0094】
つまり、Xは1番目の候補伝送リソースグループの1番目のタイムスロットの開始とリソース選択ウィンドウの先頭エッジ(n+T1)時刻との間の時間領域のスロットである。
【0095】
ここで、1番目の候補伝送リソースグループは下記条件を満たさなければならない。
n+T1+X≧TDRX_on_start、かつ、n+T1+X+Y≦TDRX_on_end
ここで、TDRX_on_startはn時刻後の第2端末の1番目のon-durationの先頭エッジ時刻であり、TDRX_on_endはn時刻後の第2端末の1番目のon-durationの末尾エッジ時刻であり、Yは1番目の候補伝送リソースグループに含まれるタイムスロットの個数であり、P以上であり、Pは上位レイヤによって設定された又は予め設定された、現在のトラフィックのそれぞれの初回伝送又は再伝送データパケットに対する、リソース選択ウィンドウにおける最小候補タイムスロットの個数であり、つまり、1番目の候補伝送リソースグループはn時刻後の第2端末の1番目のon-duration期間内でなければならない。
【0096】
ステップ2:前記DRX設定パラメータ及び前記リソースプール設定パラメータに基づいて、前記1番目の候補伝送リソースグループ以外のN-1個の候補伝送リソースグループを決定する。
【0097】
ここで、各候補伝送リソースグループの最後のタイムスロットは、それに隣接する次の候補伝送リソースグループの1番目のタイムスロットとはタイムスロット間隔を有し、その間隔は順に{L,L,…,LN-1}であってもよく、ここで、上記の各間隔は第1端末の具体的な実装に応じて決定されてもよい。
【0098】
ステップ3:第N個の候補伝送リソースグループの最後のタイムスロットが前記リソース選択ウィンドウの末尾エッジを超えると判定した場合、前記候補伝送リソースグループ内のタイムスロットの個数、隣接する2つの前記候補伝送リソースグループの間のタイムスロット間隔、及び前記1番目の候補伝送リソースグループの開始位置の少なくとも1つのパラメータを調整する。
【0099】
つまり、初回伝送リソース及びN-1個の再伝送リソースを選択した後、さらに最後の候補伝送リソースの最後のタイムスロットが前記リソース選択ウィンドウ中にあるか否かを判定し、前記リソース選択ウィンドウ中に位置しない場合、候補伝送リソースグループ内のタイムスロットの個数、隣接する2つの候補伝送リソースグループの間のタイムスロット間隔、及び1番目の候補伝送リソースグループの開始位置のうちの少なくとも1つを調整し、前記初回伝送リソース及びN-1個の再伝送リソースを改めて選択し、最後の候補伝送リソースグループが前記リソース選択ウィンドウ中にあるようにし、これにより、伝送リソースの選択が実現される。
【0100】
以下では、この任意の実装形態の実装過程について説明する。
【0101】
A)候補伝送リソースグループごとにY/N個のタイムスロット(slots)を含むように設定する。Yは上位レイヤのシグナリングminNumCandidateSlotsによって設定された最小候補slots総数である。
又は、各候補伝送リソースグループのリソース数が順に{Y,Y,…,Y}であるように設定してもよく、かつ、任意のY∈{Y,Y,…,Y}は、Y≧Pを満たし、Pは上位レイヤのシグナリングminCandidateSlotsPerPacketによって設定された各伝送対象データの最小候補slots数である。
【0102】
B)候補伝送リソースの時間領域の開始位置をn+T1+X時刻に設定する。XはYの1番目のslotの開始とn+T1時刻との間の時間領域間隔であり、n+T1+X≧TDRX_on_start、かつn+T1+X+Y≦TDRX_on_endを満たし、ここで、TDRX_on_startはn時刻後の第2端末の1番目のon-duration期間の先頭エッジであり、TDRX_on_endはn時刻後の第2端末の1番目のon-durationの末尾エッジであり、すなわち、Yはn時刻後の第2端末の1番目のon duration内でなければならない。
【0103】
C)Y内に初回伝送リソースの位置を推定する(例えば、Yにある中間タイムスロット)。
【0104】
D)第2端末のDRX設定パラメータ及びリソースプール設定パラメータに基づいて、該初回伝送リソースに対応してNACKを伝送するタイムスロット、及び次のdrx-RetransmissionTimerSLアクティブ化期間を算出する。
【0105】
E)図5に示すように、drx-RetransmissionTimerSLアクティブ化期間において再伝送リソースが所在するタイムスロットを推定し(例えば、該期間の中間タイムスロット)、リソース選択ウィンドウにおいてYの位置を設置し(例えば、推定される再伝送リソースがYの中間タイムスロットにあるようにする)、Yの最後のslotとYの1番目のslotとの間の間隔はL1である。
【0106】
F)N個の候補伝送リソースグループのすべての設定を完了するまで、D)及びE)に従ってY番目の候補伝送リソースグループを設定する。各候補伝送リソースグループの最後のslotと次の候補伝送リソースの候補伝送リソースグループの1番目のslotとの間の間隔を{L,L,…,L}の順に記録する。
【0107】
G)上記の設定後、最後の候補伝送リソースグループの最後のタイムスロットが該リソース選択ウィンドウの末尾エッジを超えるか否かを判断し、越える場合、第1端末は上記のX及びPを満たすとともに、候補伝送リソースグループ内のタイムスロットの個数、隣接する2つの候補伝送リソースグループの間隔及び候補伝送リソースの開始位置のうちの少なくとも1つを減らし、該ステップを繰り返して実行し、超えていない場合、候補伝送リソースの選択を終了する。
【0108】
1つの任意の実装形態として、前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップ302は、ステップ1とステップ2を含む。
【0109】
ステップ1:前記候補伝送リソースの中から、前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化(例えば、1番目のon-duration)期間内である1つの初回伝送リソースを選択する。
【0110】
このステップでは、具体的には、第1工程において、前記候補伝送リソースの中から伝送対象の初回伝送データのために初回伝送リソースを1つランダムに選択し、第2工程において、前記DRX設定パラメータに基づいて、n時刻後のDRXアクティブ化(例えば、1番目のon-duration)期間を決定し、第3工程において、現在選択している初回伝送リソースがn時刻後の第2端末のDRXアクティブ化(例えば、1番目のon-duration)期間内であるか否かを判断し、期間内でなければ、初回伝送リソースを改めて選択するようにしてもよい。「第1」及び「第2」の2つの工程には厳密な前後関係はなく、両者を並行して進行してもよいし、「第2」の工程を先に実行してから「第1」の工程を実行してもよい。
【0111】
ステップ2:前記候補伝送リソースの中から、前記第2端末のウェイクアップ期間内であるN-1個の再伝送リソースを選択し、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータに基づいて決定された期間である。
【0112】
ここで、ステップ2はステップ1が完了した後に実行されるステップであり、つまり、このステップは、選択した初回伝送リソースがn時刻後の第2端末のDRXアクティブ化(例えば、1番目のon-duration)期間の後であると決定してから実行される。
【0113】
ここで、再伝送リソースを選択する際には、前記DRX設定パラメータ及び前記リソースプール設定パラメータ、並びに、前回に選択した初回伝送リソース(今回で選択したのは再伝送リソース)又は再伝送リソース(今回で選択したのは2番目及びその以降の再伝送リソース)に基づいて、第2端末の次のDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を取得し、次のDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間は、DRX再伝送タイマーの、前回に選択した初回伝送リソース又は再伝送リソースに関連するアクティブ化期間である。これにより、第1端末の隣接する2つの伝送リソースの間隔制限(例えば、HARQ RTT制限)を満たす場合、候補伝送リソースから再伝送リソースをランダムに選択し、選択した再伝送リソースが第2端末のウェイクアップ期間内であるか否かを判断し、第2端末のウェイクアップ期間内でない場合、該再伝送リソースを改めて選択する。
【0114】
この任意の実装形態では、1つの伝送リソースを選択するたびに、該伝送リソースが第2端末のウェイクアップ期間内であるか否かを判断し、これにより、現在選択している初回伝送リソース及びN-1個の再伝送リソースを利用してデータ伝送を行うときに、第2端末が伝送されたデータを受信できることを確保し、データロスを減少させ、データ伝送の信頼性を向上させることができる。
【0115】
ここで、この任意の実装形態では、Y個の候補タイムスロットの選択は前述の任意の実装形態に従って行われてもよく、Y個の候補タイムスロットは前述の任意の実装形態に記載の制限条件を満たさなければならない。
【0116】
以下では、図6を参照して、この任意の実装形態の実装過程について説明する。
【0117】
Step1:第1端末は、Y個の候補タイムスロット内で伝送対象データのために初回伝送リソースをランダムに選択し、選択した初回伝送リソースがn時刻後の第2端末のDRXアクティブ化(例えば、1番目のon duration)期間内であるか否かを判断し、第2端末のDRXアクティブ化期間内でない場合、該初回伝送リソースを再度選択する。
【0118】
Step2:第2端末のリソースプール設定パラメータにおけるPSFCHサイクル及びHARQフィードバックの最小遅延(例えば、図6に示すフィードバック遅延)に基づいて、第2端末がHARQフィードバックを行うタイムスロットを取得し、第2端末のDRX設定パラメータに基づいて、第2端末の drx-HARQ-RTT-TimerSL及びdrx-RetransmissionTimerSLの値を取得し、次のdrx-RetransmissionTimerSLアクティブ化期間を決定する。
【0119】
Step3:第1端末のHARQ RTT制限を満たす場合、再伝送リソースをランダムに選択し、選択した再伝送リソースが第2端末のウェイクアップ期間内であるか否かを判断し、第2端末のウェイクアップ期間内でない場合(例えば、図6参照)、該再伝送リソースを再度選択する。
【0120】
Step4:N-1個の再伝送リソースのすべての選択を完了するまで、Step2及びStep3に従ってi番目の再伝送リソースを選択する。
【0121】
1つの任意の実装形態として、前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップ302は、ステップ1とステップ2を含む。
【0122】
ステップ1:1番目の候補伝送リソースグループから1つの初回伝送リソースを選択する。
【0123】
ここで、1番目の候補伝送リソースグループはn時刻後の第2端末のDRXアクティブ化(例えば、1番目のon-duration)期間内であり、このため、このステップでは、1番目の候補伝送リソースグループから1つの初回伝送リソースをランダムに選択することができ、そして、前記初回伝送リソースは第2端末のウェイクアップ期間内である。
【0124】
ステップ2:1番目の候補伝送リソースグループ以外のN-1個の候補伝送リソースグループから、前記第2端末のウェイクアップ期間内であるN-1個の再伝送リソースを選択し、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータに基づいて決定された期間である。
【0125】
つまり、このステップでは、具体的には、1番目の候補伝送リソースグループを除く候補伝送リソースグループの各々から1つの再伝送リソースを選択する。このステップのより具体的な選択過程としては、まず、前記リソースプール設定パラメータにおけるPSFCHサイクル及びHARQフィードバックの最小遅延に基づいて、第2端末がHARQフィードバックを行うタイムスロットを取得し、前記DRX設定パラメータに基づいて、第2端末drx-HARQ-RTT-TimerSL及びdrx-RetransmissionTimerSLの値を取得し、次のdrx-RetransmissionTimerSLのアクティブ化期間を決定し、次に、候補伝送リソースグループから再伝送リソースを選択し、再伝送リソースが第2端末のウェイクアップ期間内であるか否かを判断し、第2端末のウェイクアップ期間内でない場合、該候補伝送リソースグループから再伝送リソースを改めて選択し、第2端末のウェイクアップ期間内である場合、次の候補伝送リソースグループから次の再伝送リソースを選択するようにしてもよい。
【0126】
ここで、この任意の実装形態では、N個の候補伝送リソースグループの選択は前述の方式に従って行われてもよく、N個の候補伝送リソースグループは前述の任意の実装形態に記載の制限条件を満たさなければならない。
【0127】
以下では、図7を参照して、この任意の実装形態の実装過程について説明する。
【0128】
Step1:第1端末は、Yから伝送対象データのために初回伝送リソースをランダムに選択する。
【0129】
Step2:第2端末のリソースプール設定パラメータにおけるPSFCHサイクル及びHARQフィードバックの最小遅延(図7におけるフィードバック遅延)に基づいて、受信UEがHARQフィードバックを行うタイムスロットを取得し、第2端末のDRX設定パラメータに基づいて、第2端末のdrx-HARQ-RTT-TimerSL及びdrx-RetransmissionTimerSLの値を取得し、次のdrx-RetransmissionTimerSLアクティブ化期間を決定する。
【0130】
Step3:第1端末のHARQ RTT制限を満たす条件で、Yから再伝送リソースをランダムに選択し、選択したリソースが第2端末のウェイクアップ期間(すなわち、drx-onDurationTimer又はdrx-RetransmissionTimerSLアクティブ化期間)内であるか否かを判断し、第2端末のウェイクアップ期間内であれば、該再伝送リソースの選択を終了し、第2端末のウェイクアップ期間内でなければ、Yから再伝送リソースを改めて選択する。
【0131】
Step4:N個の再伝送リソースのすべての選択を完了するまで、Step2及びStep3に従ってY番目の補伝送リソースグループからi番目の再伝送リソースを選択する。
【0132】
1つの任意の実装形態として、前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップは、ステップ1~ステップ3を含む。
【0133】
ステップ1:前記Y個の候補タイムスロットからN個の伝送リソースを選択する。
【0134】
ここで、選択したN個の伝送リソースは関連する技術メカニズムによって規定されている、選択された任意の2つのリソース間の最小時間間隔制限を満たす必要がある。
【0135】
ステップ2:前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定し、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータ及び/又は前記N個の伝送リソースに基づいて決定された期間である。
【0136】
ステップ3:前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記Y個の候補タイムスロットからN個の伝送リソースを改めて選択する。
【0137】
つまり、上記のステップ2及びステップ3では、ステップ1で選択したN個の伝送リソースについて判断を行い、選択したN個の伝送リソースのうちの少なくとも一部の伝送リソースが第2端末のウェイクアップ期間内でなければならないか否かを判断し、具体的には、このステップでは、まず、選択したN個の伝送リソースが所在するタイムスロット及び/又は第2端末の前記DRX設定パラメータに基づいて、第2端末のウェイクアップ期間のすべてを決定し、次に、選択したN個の伝送リソースのうち前記第2端末のウェイクアップ期間内であるものの個数を決定し、少なくともM個の伝送リソースがウェイクアップ期間内である場合、現在選択しているN個の伝送リソースが伝送対象データを伝送するための伝送リソースであると決定し、M個未満の伝送リソースがウェイクアップ期間内である場合、N個の伝送リソースを改めて選択するようにしてもよい。
【0138】
MはN以下の正の整数である。
【0139】
ここで、Mは第1端末の具体的な実装又は第1端末のリソースプールの設定に依存してもよく、もちろん、Mは1以上である。
【0140】
ここで、この任意の実装形態では、Y個の候補タイムスロットの選択は前述の任意の実装形態に従って行われてもよく、Y個の候補タイムスロットは前述の任意の実装形態に記載の制限条件を満たさなければならない。
【0141】
以下では、この任意の実装形態の実装過程について説明する。
【0142】
Step1:第1端末は、Y個の連続するslots内で伝送対象データのN回の伝送のための初回伝送及び再伝送リソースをランダムに選択し、前記初回伝送及び再伝送リソースは、関連する技術メカニズムによって規定されている、選択された任意の2つのリソース間の最小時間間隔制限を満たす必要がある。
【0143】
Step2:選択した初回伝送及び再伝送リソースが所在するイムスロット、受信UEのリソースプール配置及びDRX設定に基づいて、受信UEのすべてのdrx-RetransmissionTimerSLアクティブ化期間を決定する。
【0144】
Step3:選択した送信リソースのすべてが第2端末のウェイクアップ期間内であるか、又は、少なくともM個の伝送リソースが第2端末のウェイクアップ期間内であるか否かを判断し、そうでない場合、選択した伝送リソースがStep3の判断条件を満たす場合、ステップStep1及びステップStep2を繰り返して実行する。Mは、第1端末の実装又はリソースプール設定に依存し、かつ1以上である。
【0145】
1つの任意の実装形態として、前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップは、ステップ1~ステップ3を含む。
【0146】
ステップ1:前記候補伝送リソースグループの各々から1つの伝送リソースを選択する。
【0147】
同様に、このステップでは、選択したN個の伝送リソースは、関連する技術メカニズムによって規定されている、選択された任意の2つのリソース間の最小時間間隔制限を満たす必要がある。
【0148】
ステップ2:N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定し、であって、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータ及び/又は前記N個の伝送リソースに基づいて決定された期間である。
【0149】
ステップ3:前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記候補伝送リソースグループの各々から1つの伝送リソースを改めて選択する。
【0150】
つまり、ステップ2及びステップ3では、ステップ1で選択したN個の伝送リソースについて判断を行い、選択したN個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが第2端末のウェイクアップ期間内でなければならないか否かを決定し、具体的には、このステップでは、まず、選択したN個の伝送リソースが所在するタイムスロット及び/又は第2端末の前記DRX設定パラメータに基づいて、第2端末のウェイクアップ期間のすべてを決定し、次に、選択したN個の伝送リソースのうち前記第2端末のウェイクアップ期間内であるものの個数を決定し、少なくともM個の伝送リソースがウェイクアップ期間内である場合、現在選択しているN個の伝送リソースが伝送対象データを伝送するための伝送リソースであると決定し、M個未満の伝送リソースがウェイクアップ期間内である場合、N個の伝送リソースを改めて選択するようにしてもよい。
【0151】
MはN以下の正の整数である。
【0152】
ここで、Mは第1端末の具体的な実装又は第1端末のリソースプールの設定に依存してもよく、もちろん、Mは1以上である。
【0153】
ここで、この任意の実装形態では、N個の候補伝送リソースグループの選択は前述の形態に従って行われてもよく、N個の候補伝送リソースグループは前述の任意の実装形態に記載の制限条件を満たさなければならない。
【0154】
以下では、この任意の実装形態の実装過程について説明する。
【0155】
Step1:第1端末は、N個の候補伝送リソースグループから伝送対象データのN回の伝送のための初回伝送及び再伝送リソースをランダムに選択し、前記初回伝送及び再伝送リソースは関連する技術メカニズムによって規定されている、選択された任意の2つのリソース間の最小時間間隔制限を満たす必要がある。すなわち、第1端末は、候補伝送リソースグループの各々から1つの伝送リソースを選択する。
【0156】
Step2:選択した初回伝送及び再伝送リソースが所在するタイムスロット、第2端末のリソースプールの設定及びDRX設定に基づいて、第2端末のすべてのdrx-RetransmissionTimerSLアクティブ化期間を決定する。
【0157】
Step3:選択した伝送リソースのすべてが第2端末のウェイクアップ期間内であるか、又は、少なくともM個の伝送リソースが第2端末のウェイクアップ期間内であるか否かを判断し、そうである場合、選択したリソースがステップStep3の判断条件を満たすまで、ステップStep1及びステップStep2を繰り返して実行する。MはUEの実装又はリソースプールの設定に依存し、かつ1以上である。
【0158】
ここで、第1端末前記伝送対象データのために伝送リソースを選択した後、前記方法は、
選択した前記伝送リソース上で前記伝送対象データを伝送するステップをさらに含む。
【0159】
具体的には、1番目の伝送リソース(初回伝送リソース)上で前記伝送対象データ(初回伝送データパケット)を伝送し、
第2端末によってフィードバックされたNACKを受信した後、2番目の伝送リソース(1番目の再伝送リソース)上で前記伝送対象データ(再伝送データパケット)を伝送し、
第2端末によってフィードバックされたACKを受信した場合、又は予め設定された時間帯内で第2端末によってフィードバックされたNACK又はACKを受信しなかった場合、前記伝送対象データの伝送を停止し、又は、第N個の伝送リソース上で該伝送対象データを伝送した後、前記伝送対象データの伝送を停止する。
【0160】
ここで、第2端末の間欠受信過程は以下のとおりである。
【0161】
第2端末はDRXアクティブ化期間内でPSCCHのモニタリングを行い、第1端末によって伝送された初回伝送データパケットを受信した後、第2端末のDRX過程は以下のいくつかのケースに分けることができる。
【0162】
ケース1:
図8に示すように、初回伝送データパケットの復号に成功する。第2端末は再伝送のモニタリングを持続する必要がなく、drx-onDurationTimerがタイムアウトするとスリーブに入ることができる(例えば、第2端末がHARQ ACK/NACKフィードバックに基づく再伝送をサポートすると、データパケットの復号に成功した後、第1端末にACKをフィードバックする)。
【0163】
ケース2:
初回伝送データパケットの復号に成功していない。第2端末は再伝送のモニタリングを持続する必要があり、この場合、第2端末のDRX過程は、図9に示すように、以下の通りである。
【0164】
Step1:第2端末は第1端末へNACKをフィードバックする。
【0165】
Step2:第2端末は、NACK伝送終了後の最初のシンボルで、drx-HARQ-RTT-TimerSLを起動させる。このとき、drx-onDurationTimerがタイムアウトしないと、第2端末はdrx-onDurationTimerがタイムアウトした後にスリーブに入り、このとき、drx-onDurationTimerが既にタイムアウトしている場合、第2端末は直ちにスリーブに入る。
【0166】
Step3:第2端末は、drx-HARQ-RTT-TimerSLのタイムアウト後の最初のシンボルで、現在のHARQプロセスのdrx-RetransmissionTimerSLを起動させ、再伝送データパケットのモニタリングを行う。
【0167】
Step4:第2端末は、データパケットの復号に成功した後、又は第1端末による伝送終了指示を受信し、drx-onDurationTimerがタイムアウトした後にスリープに入り、drx-onDurationTimerが再起動するまで続ける(例えば、第2端末がHARQ ACK/NACKフィードバックに基づく再伝送をサポートすると、データパケットの復号に成功した後、第1端末へACKをフィードバックする)。
【0168】
以下では、図10を参照して、本開示の実施例の伝送リソースの選択方法の実装過程について説明する。
【0169】
S1001:第1端末は、伝送回数N、第2端末のDRX設定パラメータ及び第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて候補伝送リソースを設定する。
【0170】
S1002A:第1端末は、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から伝送対象データのために初回伝送リソース及びN-1個の再伝送リソースを選択する。
【0171】
S1002B:第1端末は、候補伝送リソースの中から伝送対象データのためにすべての初回伝送及び再伝送リソースを選択し、初回伝送及び再伝送リソースは、第2端末のDRX設定パラメータに基づいて選択され、対応する制限条件を満たす。
【0172】
S1003:第2端末は、初回伝送データパケットを受信したが、復号に成功しなかった場合、第1端末へNACKをフィードバックし、drx-HARQ-RTT-TimerSLを起動させ、drx-HARQ-RTT-TimerSLタイムアウト後にdrx-RetransmissionTimerSLを起動させ、再伝送データパケットのモニタリングを行う。
【0173】
S1004:第2端末は、データパケットの復号に成功した場合、drx-RetransmissionTimerSLを停止してスリーブに入り、第1端末はACKを受信した、又はNACKを受信しなかった場合、データパケットの伝送を行わない。
【0174】
本開示の実施例の伝送リソースの選択方法においては、第1端末は、伝送対象データの伝送回数及び/又は第2端末の間欠受信DRX設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択し、さらに前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択する。これによって、第1端末は、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するときに第2端末のDRX設定を十分に考慮し、選択した伝送リソースが第2端末のウェイクアップ期間内であるようにし、データ伝送中のパケットロスを減少させることができ、端末が消費電力を減少させつつ、データ伝送の信頼性を確保することができる。
【0175】
図11に示すように、本開示の実施例は、第1端末に適用される伝送リソース選択装置を提供し、該装置は、
伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択するための第1選択モジュール1101と、
前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するための第2選択モジュール1102と、を備える。
【0176】
選択的に、第2選択モジュール1102は、
前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのために初回伝送リソース及びN-1個の再伝送リソースを選択するための第1選択サブモジュール、又は、
前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN個の伝送リソースを選択するための第2選択サブモジュールを備え、
Nは前記伝送回数である。
【0177】
選択的に、前記第1選択サブモジュールは、
前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から前記初回伝送リソースを選択するための第1選択ユニットであって、nは前記伝送対象データの到着時刻であり、又は、nはリソース選択又は再選択のトリガー時刻である第1選択ユニットを備える。
【0178】
選択的に、前記第1選択サブモジュールは、
選択した初回伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定するための第1決定ユニットと、
前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から再伝送リソースを選択するための第2選択ユニットと、を備える。
【0179】
選択的に、前記第1選択サブモジュールは、
選択した再伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定するための第4決定ユニットと、
第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から再伝送リソースを選択するための第5選択ユニットと、を備える。
【0180】
選択的に、前記第2選択サブモジュールは、
前記候補伝送リソースの中からN個の伝送リソースを選択するための第3選択ユニットと、
前記N個の伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定するための第2決定ユニットと、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記N-1個のアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定するための第3決定ユニットと、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記候補伝送リソースの中からN個の伝送リソースを改めて選択するための第4選択ユニットと、を備え、
MはN以下の正の整数である。
【0181】
選択的に、前記候補伝送リソースは、
Y個の候補タイムスロットであって、前記Y個の候補タイムスロットのうちの少なくとも一部のタイムスロットが前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であり、Yがネットワーク側で設定された又は予め設定された最小候補タイムスロットの個数以上であるY個の候補タイムスロット、又は、
1番目の候補伝送リソースグループが前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であるN個の候補伝送リソースグループを含み、
Nは前記伝送回数であり、nは前記伝送対象データの到着時刻であり、又は、nはリソース選択又は再選択のトリガー時刻である。
【0182】
選択的に、前記第1選択モジュール1101は、
前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、前記候補伝送リソースの時間領域開始位置をn+T1+X時刻として決定するための第3選択サブモジュールであって、n+T1+X時刻は前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であり、n+T1は前記リソース選択ウィンドウの先頭エッジであり、Xは第1タイムスロット間隔である第3選択サブモジュールを備える。
【0183】
選択的に、前記第1選択モジュール1101は、
前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、1番目の候補伝送リソースグループの時間領域開始位置をn+T1+X時刻として決定するための第4選択サブモジュールであって、前記1番目の候補伝送リソースグループは前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であり、n+T1は前記リソース選択ウィンドウの先頭エッジであり、Xは第1タイムスロット間隔である第4選択サブモジュールと、
前記DRX設定パラメータ及び前記リソースプール設定パラメータに基づいて、前記1番目の候補伝送リソースグループ以外のN-1個の候補伝送リソースグループを決定するための決定サブモジュールと、
第N個の候補伝送リソースグループの最後のタイムスロットが前記リソース選択ウィンドウの末尾エッジを超えると判定した場合、前記候補伝送リソースグループ内のタイムスロットの個数、隣接する2つの前記候補伝送リソースグループの間のタイムスロット間隔、及び前記1番目の候補伝送リソースグループの開始位置のうちの少なくとも1つのパラメータを調整するための調整サブモジュールと、を備える。
【0184】
選択的に、前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、前記第2選択モジュール1102は、具体的には、
前記候補伝送リソースの中から、前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内である1つの初回伝送リソースを選択し、
前記候補伝送リソースの中から、前記第2端末のウェイクアップ期間内であるN-1個の再伝送リソースを選択することに用いられ、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータに基づいて決定された期間である。
【0185】
選択的に、前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、前記第1選択サブモジュールは、具体的には、
前記候補伝送リソースの中から、前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内である1つの初回伝送リソースを選択し、
前記候補伝送リソースの中から、前記第2端末のウェイクアップ期間内であるN-1個の再伝送リソースを選択することに用いられ、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータに基づいて決定された期間である。
【0186】
選択的に、前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、前記第2選択モジュール1102は、具体的には、
1番目の候補伝送リソースグループから1つの初回伝送リソースを選択し、
1番目の候補伝送リソースグループ以外のN-1個の候補伝送リソースグループから、前記第2端末のウェイクアップ期間内であるN-1個の再伝送リソースを選択することに用いられ、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータに基づいて決定された期間である。
【0187】
選択的に、前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、前記第1選択サブモジュールは、具体的には、
1番目の候補伝送リソースグループから1つの初回伝送リソースを選択し、1番目の候補伝送リソースグループ以外のN-1個の候補伝送リソースグループから、前記第2端末のウェイクアップ期間内であるN-1個の再伝送リソースを選択することに用いられ、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータに基づいて決定された期間である。
【0188】
選択的に、前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、前記第2選択モジュール1102は、具体的には、
前記Y個の候補タイムスロットからN個の伝送リソースを選択し、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定し、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータ及び/又は前記N個の伝送リソースに基づいて決定された期間であり、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記Y個の候補タイムスロットからN個の伝送リソースを改めて選択することに用いられ、
MはN以下の正の整数である。
【0189】
選択的に、前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、前記第2選択サブモジュールは、具体的には、
前記Y個の候補タイムスロットからN個の伝送リソースを選択し、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定し、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータ及び/又は前記N個の伝送リソースに基づいて決定された期間であり
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記Y個の候補タイムスロットからN個の伝送リソースを改めて選択することに用いられ、
MはN以下の正の整数である。
【0190】
選択的に、前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、前記第2選択モジュール1102は、具体的には、
前記候補伝送リソースグループの各々から1つの伝送リソースを選択し、
N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定し、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータ及び/又は前記N個の伝送リソースに基づいて決定された期間であり、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記候補伝送リソースグループの各々から1つの伝送リソースを改めて選択することに用いられ、
MはN以下の正の整数である。
【0191】
選択的に、前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、前記第2選択サブモジュールは、具体的には、
前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択し、具体的には、
前記候補伝送リソースグループの各々から1つの伝送リソースを選択し、
N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定し、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータ及び/又は前記N個の伝送リソースに基づいて決定された期間であり、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記候補伝送リソースグループの各々から1つの伝送リソースを改めて選択することに用いられ、
MはN以下の正の整数である。
【0192】
本開示の実施例の伝送リソース選択装置は、上記の伝送リソースの選択方法に対応しており、上記の伝送リソースの選択方法における実装手段はすべて該伝送リソース選択装置の実施例に適用することができ、同じ技術的効果を奏することができる。
【0193】
(第3実施例)
上記の目的をよりよく達成させるために、図12に示すように、本開示の実施例はまた端末を提供し、該端末は、具体的には、第1端末であり、プロセッサ1200と、バスインターフェースを介して前記プロセッサ1200に接続されたメモリ1220と、を備え、前記メモリ1220は、前記プロセッサ1200が操作を実行するときに使用するプログラム及びデータを記憶し、プロセッサ1200は前記メモリ1220に記憶されたプログラム及びデータを呼び出して実行する。
【0194】
送受信機1210はバスインターフェースに接続され、プロセッサ1200の控制下でデータを送受信し、プロセッサ1200は、メモリ1220におけるプログラムを読み取って、
伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択するステップと、
前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するステップと、を実行する。
【0195】
図12において、バスアーキテクチャは、プロセッサ1200によって表される1つまたは複数のプロセッサとメモリ1220によって表されるメモリの様々な回路を介して一体にリンクされた任意の数の相互接続されたバスおよびブリッジを含むことができる。バスアーキテクチャはまた、周辺機器、レギュレータ、および電力管理回路などのような様々な他の回路をリンクすることができ、これらはすべて当業者に知られているので、本明細書ではこれ以上説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機1210は、伝送媒体上で様々な他の装置と通信するための手段を提供する送信機および送受信機を含む複数の要素とすることができる。異なる端末のために、ユーザーインターフェース1230はまた、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むがこれに限定されない、接続された所望のデバイスを外付けおよび内付けすることができるインターフェースであってもよい。プロセッサ1200は、バスアーキテクチャおよび通常の処理を管理する役割を担い、メモリ1220は、プロセッサ1200が操作を実行する際に使用するデータを記憶することができる。
【0196】
選択的に、前記プロセッサ1200は、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択することに用いられる場合、具体的には、
前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのために初回伝送リソース及びN-1個の再伝送リソースを選択するステップ、又は、
前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN個の伝送リソースを選択することに用いられ、
Nは前記伝送回数である。
【0197】
選択的に、前記プロセッサ1200は、前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのために初回伝送リソースを選択することに用いられる場合、具体的には、
前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から前記初回伝送リソースを選択することに用いられ、nは前記伝送対象データの到着時刻であり、又は、nはリソース選択又は再選択のトリガー時刻である。
【0198】
選択的に、前記プロセッサ1200は、前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN-1個の再伝送リソースを選択することに用いられる場合、
選択した初回伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定すること、
前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から再伝送リソースを選択することに用いられる。
選択的に、前記プロセッサ1200は、前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN-1個の再伝送リソースを選択することに用いられる場合、
選択した再伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定すること、
第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間に基づいて、前記候補伝送リソースの中から再伝送リソースを選択することに用いられる。
【0199】
選択的に、前記プロセッサ1200は、前記候補伝送リソースの中から前記伝送対象データのためにN個の伝送リソースを選択することに用いられる場合、具体的には、
前記候補伝送リソースの中からN個の伝送リソースを選択すること、
前記N個の伝送リソース及び/又は前記DRX設定パラメータに基づいて、前記第2端末の起動が予想されるDRX再伝送タイマーのアクティブ化期間を決定すること、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記N-1個のアクティブ化期間を少なくとも含む前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定すること、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記候補伝送リソースの中からN個の伝送リソースを改めて選択することに用いられ、
MはN以下の正の整数である。
【0200】
選択的に、前記プロセッサ1200がリソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために選択される前記候補伝送リソースは、
Y個の候補タイムスロットであって、前記Y個の候補タイムスロットのうちの少なくとも一部のタイムスロットが前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であり、Yがネットワーク側で設定された又は予め設定された最小候補タイムスロットの個数以上であるY個の候補タイムスロット、又は、
1番目の候補伝送リソースグループが前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であるN個の候補伝送リソースグループを含み、
Nは前記伝送回数であり、nは前記伝送対象データの到着時刻であり、又は、nはリソース選択又は再選択のトリガー時刻である。
【0201】
選択的に、前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、前記プロセッサ1200は、伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択することに用いられる場合、具体的には、
前記候補伝送リソースの時間領域開始位置をn+T1+X時刻として決定することに用いられ、n+T1+X時刻は前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であり、n+T1は前記リソース選択ウィンドウの先頭エッジであり、Xは第1タイムスロット間隔である。
【0202】
選択的に、前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、前記プロセッサ1200は、伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択することに用いられる場合、具体的には、
1番目の候補伝送リソースグループの時間領域開始位置をn+T1+X時刻として決定することであって、前記1番目の候補伝送リソースグループは前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内であり、n+T1は前記リソース選択ウィンドウの先頭エッジであり、Xは第1タイムスロット間隔であること、
前記DRX設定パラメータ及び前記リソースプール設定パラメータに基づいて、前記1番目の候補伝送リソースグループ以外のN-1個の候補伝送リソースグループを決定すること、
第N個の候補伝送リソースグループの最後のタイムスロットが前記リソース選択ウィンドウの末尾エッジを超えると判定した場合、前記候補伝送リソースグループ内のタイムスロットの個数、隣接する2つの前記候補伝送リソースグループの間のタイムスロット間隔、及び前記1番目の候補伝送リソースグループの開始位置のうちの少なくとも1つのパラメータを調整することに用いられる。
【0203】
選択的に、前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、前記プロセッサ1200は、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択することに用いられる場合、具体的には、
前記候補伝送リソースの中から、前記第2端末のn時刻後のDRXアクティブ化期間内である1つの初回伝送リソースを選択すること、
前記候補伝送リソースの中から、前記第2端末のウェイクアップ期間内であるN-1個の再伝送リソースを選択することに用いられ、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータに基づいて決定された期間である。
【0204】
選択的に、前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、前記プロセッサ1200は、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択することに用いられる場合、具体的には、
1番目の候補伝送リソースグループから1つの初回伝送リソースを選択すること、
1番目の候補伝送リソースグループ以外のN-1個の候補伝送リソースグループから、前記第2端末のウェイクアップ期間内であるN-1個の再伝送リソースを選択することに用いられ、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータに基づいて決定された期間である。
【0205】
選択的に、前記候補伝送リソースがY個の候補タイムスロットを含む場合、前記プロセッサ1200は、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択することに用いられる場合、具体的には、
前記Y個の候補タイムスロットからN個の伝送リソースを選択すること、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定することであって、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータ及び/又は前記N個の伝送リソースに基づいて決定された期間であること、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記Y個の候補タイムスロットからN個の伝送リソースを改めて選択することに用いられ、
MはN以下の正の整数である。
【0206】
選択的に、前記候補伝送リソースがN個の候補伝送リソースグループを含む場合、前記プロセッサ1200は、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択することに用いられる場合、具体的には、
前記候補伝送リソースグループの各々から1つの伝送リソースを選択すること、
N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが、前記第2端末のウェイクアップ期間内である場合、前記N個の伝送リソースを、前記伝送対象データを伝送する伝送リソースとして決定することであって、前記ウェイクアップ期間が前記DRX設定パラメータ及び/又は前記N個の伝送リソースに基づいて決定された期間であること、
前記N個の伝送リソースのうちの少なくともM個の伝送リソースが前記ウェイクアップ期間内でない場合、前記候補伝送リソースグループの各々から1つの伝送リソースを改めて選択することに用いられ、
MはN以下の正の整数である。
【0207】
本開示の実施例の端末では、まず、伝送対象データの伝送回数、第2端末の間欠受信DRX設定パラメータ及び前記第2端末のリソースプール設定パラメータに基づいて、リソース選択ウィンドウにおいて前記伝送対象データのために候補伝送リソースを選択し、次に、前記DRX設定パラメータに基づいて、前記候補伝送リソースの中から、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択する。これによって、第1端末は、前記伝送対象データのために伝送リソースを選択するときに第2端末のDRX設定を十分に考慮し、選択した伝送リソースが第2端末のウェイクアップ期間内であるようにし、データ伝送中のパケットロスを減少させることができ、端末は消費電力を減少させつつ、データ伝送の信頼性を確保することができる。
【0208】
当業者であれば、上記の実施例を実施するためのステップの全部又は一部は、ハードウェアによって行われてもよく、上記の方法のステップの一部又は全部を実行する命令を含むコンピュータプログラムによって、関連するハードウェアに命令して行わせてもよいことを理解する。該コンピュータプログラムは、任意の形態の記憶媒体であってもよい読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。
【0209】
また、本開示の実施例は、繰り返しを避けるためにここでは説明しないが、上記の伝送リソースの選択方法の実施例の様々なプロセスを実行するためにプロセッサによって実行され、同じ技術的効果を達成することができるプログラムを記憶しているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROMと略称する)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称する)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0210】
さらに、なお、本開示の装置及び方法では、明らかに、様々な構成要素又はステップが分解及び/又は再結合可能である。これらの分解及び/又は再結合は、本開示の同等のものとみなされるべきである。さらに、上記の一連の処理を実行するステップは、説明された順序又は時系列で実行され得るが、必ずしも時系列で実行される必要はなく、一部のステップは並列又は独立して実行されてもよい。当業者であれば、本開示の方法及び装置のステップ又は構成要素の全部又は任意のステップ又は構成要素を理解することができ、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はこれらの組み合わせで、任意のコンピューティングデバイス(プロセッサ、記憶媒体などを含む)又はコンピューティングデバイスのネットワークにおいて実装することができ、それは、当業者が本開示の説明を読んで基本的なプログラミングスキルを使用することによって達成することができる。
【0211】
したがって、本開示の目的は、任意のコンピューティングデバイス上でプログラム又はプログラムのセットを実行することによっても達成することができる。前記コンピューティングデバイスは、公知の汎用装置であってもよい。したがって、本開示の目的は、単に、方法又は装置を実装するプログラムコードを含むプログラム製品を提供することによっても達成され得る。すなわち、このようなプログラム製品も本発明の開示を構成し、このようなプログラム製品を記憶した記憶媒体も本発明の開示を構成することができる。明らかに、前記記憶媒体は、任意の公知の記憶媒体、又は将来開発される任意の記憶媒体とすることができる。
【0212】
当業者であれば、本明細書に開示された実施例を参照して説明された様々な例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実装され得ることを認識する。これらの機能がハードウェア方式で実行されるかソフトウェア方式で実行されるかは、技術的解決手段の特定の用途及び設計の制約条件に依存する。専門技術者は、特定の用途ごとに異なる方法を使用して説明された機能を実装することができるが、そのような実装は、本開示の範囲を超えていると考えるべきではない。
【0213】
説明の便宜及び簡潔さのために、上記のシステム、装置、及びユニットの特定の動作プロセスが、上記の方法の実施例における対応するプロセスを参照することができることを当業者は明確に理解する。
【0214】
本願による実施例では、開示された装置及び方法は、他の方法によって実装されてもよいことが理解されるべきである。例えば、上記した装置の実施例は単に概略的なものであり、例えば、前記ユニットの分割は、単に1つの論理的機能の分割であり、実際に実装されると、複数のユニット又はコンポーネントが別のシステムに結合又は統合されてもよく、いくつかの特徴が無視されてもよく、又は実行されなくてもよいなど、追加的な分割があってもよい。さらに、示されているか又は議論されている相互間の結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェース、デバイス又はユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形態であってもよい。
【0215】
分離された構成要素として説明されるユニットは、物理的に分離されていてもよいし、そうでなくてもよいし、ユニットとして表示される構成要素は、物理的な構成要素であってもよいし、そうでなくてもよい、すなわち、1つの場所に配置されていてもよいし、複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。これらのユニットの一部又は全部は、実際の必要に応じて、本実施例の目的を達成するために選択されてもよい。
【0216】
また、本開示の様々な実施例における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されていてもよいし、個々のユニットが物理的に個別に存在していてもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されていてもよい。
【0217】
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形で実現され、独立した製品として販売され、又は使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本開示の技術的解決手段の本質的又は先行技術に貢献する部分、又は技術的解決手段の部分は、1つのコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などとすることができる)に本開示の様々な実施例に記載された方法のステップの全部又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む記憶媒体に記憶されたソフトウェア製品として具現化することができる。一方、上記の記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなど、プログラムコードを記憶することができる各種の媒体を含む。
【0218】
当業者であれば、上記の実施例の方法の流れの全部又は一部を実施することは、関連するハードウェアを制御するコンピュータプログラムによって達成されてもよく、前記プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよく、そのプログラムは、実行されると、上記の方法の実施例のような流れを含んでいてもよいことを理解する。ここで、前記記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)又はランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)などであってもよい。
【0219】
最後に、本明細書では、第1及び第2などの関係用語は、1つのエンティティ又は操作を別のエンティティ又は操作から区別するためにのみ使用され、これらのエンティティ又は操作の間にそのような実際の関係又は順序が存在することを必ずしも要求又は暗示するものではない。さらに、用語「含む」、「包含する」、又はその他の任意の変形は、非排他的包含をカバーすることを意図しており、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、又は端末機器は、それらの要素だけでなく、明示的にリストされていない他の要素も含むか、又はそのようなプロセス、方法、物品、又は機器に固有の要素も含む。これ以上の制限がない場合、「1つの……を含む」という文言によって限定される要素は、当該要素を含むプロセス、方法、物品又は機器にさらに同一の要素が存在することを排除するものではない。
【0220】
上記は、本開示の好ましい実施形態であり、当業者であれば、本開示に記載された原理から逸脱することなくいくつかの改良及び修正を行うことができ、これらの改良及び修正も本開示の特許範囲と見なすべきである。
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【国際調査報告】