(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-21
(54)【発明の名称】チャネル固有最大許容曝露報告
(51)【国際特許分類】
H04W 52/18 20090101AFI20240214BHJP
H04W 52/38 20090101ALI20240214BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240214BHJP
【FI】
H04W52/18
H04W52/38
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023541646
(86)(22)【出願日】2021-01-15
(85)【翻訳文提出日】2023-07-07
(86)【国際出願番号】 CN2021072099
(87)【国際公開番号】W WO2022151337
(87)【国際公開日】2022-07-21
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユアン、ファン
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、タオ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA35
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG08
5K067KK02
(57)【要約】
本開示の様々な態様は、一般にワイヤレス通信に関する。いくつかの態様では、ユーザ機器(UE)が、アップリンク送信を送信するためにUEによって使用されるべきアップリンクチャネルのセット中に含まれるアップリンクチャネルのサブセットについての最大許容曝露(MPE)報告を生成し得、ここにおいて、MPE報告は、アップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告情報と、アップリンクチャネルのサブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子とを含む。UEは、アップリンクチャネルのサブセットに関連するMPE報告を基地局に送信し得る。多数の他の態様が提供される。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
前記メモリに動作可能に結合された1つまたは複数のプロセッサと、
を備え、前記メモリおよび前記1つまたは複数のプロセッサは、
アップリンク送信を送信するために前記UEによって使用されるべきアップリンクチャネルのセット中に含まれるアップリンクチャネルのサブセットについての最大許容曝露(MPE)報告を生成することと、ここにおいて、前記MPE報告は、
アップリンクチャネルの前記サブセットについてのMPE報告情報と、
アップリンクチャネルの前記サブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子と、
を含む、
アップリンクチャネルの前記サブセットに関連する前記MPE報告を基地局に送信することと、
を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
【請求項2】
前記識別子は、アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクチャネルタイプ識別子である、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記識別子は、アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクパネル識別子である、請求項1に記載のUE。
【請求項4】
前記識別子は、アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンク送信構成インジケータ(TCI)識別子である、請求項1に記載のUE。
【請求項5】
前記識別子は、アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連する経路損失基準信号(PL-RS)識別子である、請求項1に記載のUE。
【請求項6】
前記MPE報告情報は、報告メトリックの値を含み、前記報告メトリックの前記値は、アップリンクチャネルの前記サブセットに固有である、請求項1に記載のUE。
【請求項7】
前記報告メトリックは、電力ヘッドルーム(PH)、電力管理最大電力低減(P-MPR)、最大送信電力(Pcmax)、またはP-MPRを考慮するPcmaxである、請求項6に記載のUE。
【請求項8】
前記1つまたは複数のプロセッサは、前記MPE報告を生成するとき、アップリンク送信がアップリンクチャネルの前記サブセットのうちのいずれかのアップリンクチャネル中でスケジュールされるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、前記報告メトリックの前記値を決定するように構成された、請求項6に記載のUE。
【請求項9】
前記報告メトリックの前記値は、アップリンク送信がアップリンクチャネルの前記サブセットのうちのアップリンクチャネル中でスケジュールされるとき、前記アップリンクチャネルに関連する送信パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて決定される、請求項8に記載のUE。
【請求項10】
前記報告メトリックの前記値は、アップリンク送信がアップリンクチャネルの前記サブセットのうちのどのアップリンクチャネル中でもスケジュールされないとき、アップリンクチャネルの前記セットに関連する基準フォーマットに少なくとも部分的に基づいて決定される、請求項8に記載のUE。
【請求項11】
前記基準フォーマットは、経路損失基準信号(PL-RS)、ターゲット電力(P0)、閉ループインデックス、リソース割振り、アップリンクビーム、またはアップリンクパネルのうちの少なくとも1つを含む電力制御パラメータのセットを定義する、請求項10に記載のUE。
【請求項12】
前記MPE報告は、前記報告メトリックの前記値が、アップリンクチャネルの前記サブセット中のアップリンクチャネルに関連する送信パラメータのセットに少なくとも部分的に基づくのか、アップリンクチャネルの前記サブセットに関連する基準フォーマットに少なくとも部分的に基づくのかの指示を含む、請求項6に記載のUE。
【請求項13】
ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、
アップリンク送信を送信するために前記UEによって使用されるべきアップリンクチャネルのセット中に含まれるアップリンクチャネルのサブセットについての最大許容曝露(MPE)報告を生成することと、ここにおいて、前記MPE報告は、
アップリンクチャネルの前記サブセットについてのMPE報告情報と、
アップリンクチャネルの前記サブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子と、
を含む、
アップリンクチャネルの前記サブセットに関連する前記MPE報告を基地局に送信することと、
を備える、方法。
【請求項14】
前記識別子は、アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクチャネルタイプ識別子である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記識別子は、アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクパネル識別子である、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記識別子は、アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンク送信構成インジケータ(TCI)識別子である、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記識別子は、アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連する経路損失基準信号(PL-RS)識別子である、請求項13に記載の方法。
【請求項18】
前記MPE報告情報は、報告メトリックの値を含み、前記報告メトリックの前記値は、アップリンクチャネルの前記サブセットに固有である、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記報告メトリックは、電力ヘッドルーム(PH)、電力管理最大電力低減(P-MPR)、最大送信電力(Pcmax)、またはP-MPRを考慮するPcmaxである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記MPE報告を生成することは、アップリンク送信がアップリンクチャネルの前記サブセットのうちのいずれかのアップリンクチャネル中でスケジュールされるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、前記報告メトリックの前記値を決定することを備える、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記報告メトリックの前記値は、アップリンク送信がアップリンクチャネルの前記サブセットのうちのアップリンクチャネル中でスケジュールされるとき、前記アップリンクチャネルに関連する送信パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて決定される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記報告メトリックの前記値は、アップリンク送信がアップリンクチャネルの前記サブセットのうちのどのアップリンクチャネル中でもスケジュールされないとき、アップリンクチャネルの前記セットに関連する基準フォーマットに少なくとも部分的に基づいて決定される、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記基準フォーマットは、経路損失基準信号(PL-RS)、ターゲット電力(P0)、閉ループインデックス、リソース割振り、アップリンクビーム、またはアップリンクパネルのうちの少なくとも1つを含む電力制御パラメータのセットを定義する、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記MPE報告は、前記報告メトリックの前記値が、アップリンクチャネルの前記サブセット中のアップリンクチャネルに関連する送信パラメータのセットに少なくとも部分的に基づくのか、アップリンクチャネルの前記サブセットに関連する基準フォーマットに少なくとも部分的に基づくのかの指示を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令の前記セットは、
1つまたは複数の命令を備え、前記1つまたは複数の命令は、ユーザ機器(UE)の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記UEに、
アップリンク送信を送信するために前記UEによって使用されるべきアップリンクチャネルのセット中に含まれるアップリンクチャネルのサブセットについての最大許容曝露(MPE)報告を生成することと、ここにおいて、前記MPE報告は、
アップリンクチャネルの前記サブセットについてのMPE報告情報と、
アップリンクチャネルの前記サブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子と、
を含む、
アップリンクチャネルの前記サブセットに関連する前記MPE報告を基地局に送信することと、
を行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項26】
前記識別子は、
アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクチャネルタイプ識別子、
アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクパネル識別子、
アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンク送信構成インジケータ(TCI)識別子、または
アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連する経路損失基準信号(PL-RS)識別子、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項25に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項27】
前記MPE報告情報は、報告メトリックの値を含み、前記報告メトリックの前記値は、アップリンクチャネルの前記サブセットに固有である、請求項25に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項28】
ワイヤレス通信のための装置であって、
アップリンク送信を送信するために前記装置によって使用されるべきアップリンクチャネルのセット中に含まれるアップリンクチャネルのサブセットについての最大許容曝露(MPE)報告を生成するための手段と、ここにおいて、前記MPE報告は、
アップリンクチャネルの前記サブセットについてのMPE報告情報と、
アップリンクチャネルの前記サブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子と、
を含む、
アップリンクチャネルの前記サブセットに関連する前記MPE報告を基地局に送信するための手段と、
を備える、装置。
【請求項29】
前記識別子は、
アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクチャネルタイプ識別子、
アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクパネル識別子、
アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンク送信構成インジケータ(TCI)識別子、または
アップリンクチャネルの前記サブセット中の各アップリンクチャネルに関連する経路損失基準信号(PL-RS)識別子、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記MPE報告情報は、報告メトリックの値を含み、前記報告メトリックの前記値は、アップリンクチャネルの前記サブセットに固有である、請求項28に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信に関し、詳細には、チャネル固有最大許容曝露報告のための技法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅または送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システム、およびロングタームエボリューション(LTE(登録商標))を含む。LTE/LTEアドバンストは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)モバイル規格の拡張のセットである。
【0003】
[0003]上記の多元接続技術は、異なるユーザ機器(UE)が都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。5Gと呼ばれることもある新無線(NR)は、3GPPによって公表されたLTEモバイル規格の拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新しいスペクトルを利用すること、および、ダウンリンク(DL)上でサイクリックプレフィックス(CP)を伴う直交周波数分割多重化(OFDM)(CP-OFDM)を使用して、アップリンク(UL)上でCP-OFDMまたは(たとえば、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)としても知られる)SC-FDMAを使用して、他のオープン規格とより良く統合すること、ならびに、ビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートすることによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートするように設計されている。しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増加し続けるにつれて、LTEおよびNR技術をさらに改善する必要がある。好ましくは、これらの改善は、他の多元接続技術と、これらの技術を採用する電気通信規格とに適用可能である。
【0004】
[0004]無線周波数(RF)放射(radiation)へのユーザの曝露(exposure)を制限するために、規制曝露制限(regulatory exposure limit)が、UEなど、ワイヤレス通信デバイスに課され得る。たとえば、RF放射へのユーザの曝露を制限するために、最大許容曝露(MPE:maximum permissible exposure)が、6GHzを上回る周波数帯域において動作するUEに課され得る。概して、UEが、MPEを超えるUEの曝露の発生(本明細書ではMPEイベントと呼ばれる)を検出することが可能な検出器で構成される。MPEイベントの検出時に、UEは、UEのアップリンク送信に電力低減を適用することなど、緩和を実施し得る。UEはまた、BSが、UEによって適用される電力低減に基づいて適切に今度の通信(upcoming communication)のためにUEをスケジュールすることを可能にする情報をBSに提供するために、MPE報告をBSに送信する必要があり得る。しかしながら、従来のMPE報告は、セル固有であり、報告されるメトリックは、UEのすべてのパネル(panels)に共通である。したがって、従来のMPE報告は、アップリンクビームおよびダウンリンクビームについての別個のビーム指示に適応するために送信構成インジケータ(TCI)フレームワークが別個のTCI状態を利用する、ワイヤレス通信システムにおいて不十分である。
【発明の概要】
【0005】
[0005]いくつかの態様では、ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)が、メモリと、メモリに動作可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、アップリンク送信を送信するためにUEによって使用されるべきアップリンクチャネルのセット中に含まれるアップリンクチャネルのサブセットについての最大許容曝露(MPE)報告を生成するように構成され、ここにおいて、MPE報告は、アップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告情報と、アップリンクチャネルのサブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子とを含む。メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、アップリンクチャネルのサブセットに関連するMPE報告を基地局に送信する。
【0006】
[0006]いくつかの態様では、UEによって実施されるワイヤレス通信の方法が、アップリンク送信を送信するためにUEによって使用されるべきアップリンクチャネルのセット中に含まれるアップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告を生成することを含み、ここにおいて、MPE報告は、アップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告情報と、アップリンクチャネルのサブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子とを含む。本方法は、アップリンクチャネルのサブセットに関連するMPE報告を基地局に送信することを含む。
【0007】
[0007]いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、UEに、アップリンク送信を送信するためにUEによって使用されるべきアップリンクチャネルのセット中に含まれるアップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告を生成させる、1つまたは複数の命令を含み、ここにおいて、MPE報告は、アップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告情報と、アップリンクチャネルのサブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子とを含む。1つまたは複数の命令は、UEに、アップリンクチャネルのサブセットに関連するMPE報告を基地局に送信させる。
【0008】
[0008]いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置が、アップリンク送信を送信するために本装置によって使用されるべきアップリンクチャネルのセット中に含まれるアップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告を生成するための手段を含み、ここにおいて、MPE報告は、アップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告情報と、アップリンクチャネルのサブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子とを含む。本装置は、アップリンクチャネルのサブセットに関連するMPE報告を基地局に送信するための手段を含む。
【0009】
[0009]態様は、概して、図面および明細書を参照しながら実質的に説明され、図面および明細書によって示されるように、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、基地局、ワイヤレス通信デバイス、または処理システムを含む。
【0010】
[0010]上記は、以下の発明を実施するための形態がより良く理解され得るように、本開示による例の特徴および技術的利点をかなり広く概説している。追加の特徴および利点が以下で説明される。開示される概念および具体例は、本開示の同じ目的を実行するために他の構造を修正または設計するための基礎として容易に利用され得る。そのような等価な構成は、添付の特許請求の範囲から逸脱しない。本明細書で開示される概念の特性、それらの編成と動作方法の両方は、関連する利点とともに、添付の図に関連して検討すると以下の説明からより良く理解されよう。図の各々は、例示および説明のために提供され、特許請求の範囲の限定の定義として提供されるものではない。
【0011】
[0011]本開示の上記で具陳された特徴が詳細に理解され得るように、添付の図面にその一部が示される態様を参照することによって、上記で手短に要約されたより具体的な説明が得られ得る。しかしながら、添付の図面は、本開示のいくつかの典型的な態様を示すにすぎず、したがって、説明は他の等しく有効な態様を許容し得るので、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。異なる図面中の同じ参照番号は、同じまたは同様の要素を識別し得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】[0012]本開示の様々な態様による、ワイヤレスネットワークの一例を示す図。
【
図2】[0013]本開示の様々な態様による、ワイヤレスネットワークにおいてユーザ機器(UE)と通信している例示的な基地局(BS)を示す図。
【
図3A】[0014]本開示の様々な態様による、チャネル固有最大許容曝露(MPE)報告に関連する一例を示す図。
【
図3B】本開示の様々な態様による、チャネル固有最大許容曝露(MPE)報告に関連する一例を示す図。
【
図4】[0015]本開示の様々な態様による、たとえば、チャネル固有MPE報告をサポートするUEによって実施される、例示的なプロセスを示すフローチャート。
【
図5】[0016]本開示の様々な態様による、チャネル固有MPE報告をサポートするワイヤレス通信のための例示的な装置のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0017]添付の図面を参照しながら本開示の様々な態様が以下でより十分に説明される。ただし、本開示は、多くの異なる形態で実施され得、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の他の態様とは無関係に実装されるか、本開示の他の態様と組み合わせられるかにかかわらず、本明細書で開示される本開示のいかなる態様をもカバーするものであることを、当業者は諒解し得る。たとえば、本明細書に記載される任意の量の態様を使用して、装置が実装され得、または、方法が実施され得る。さらに、本開示の範囲は、本明細書に記載される本開示の様々な態様に加えてまたはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実施されるそのような装置または方法をカバーするものとする。本明細書で開示される本開示のいかなる態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって実施され得る。
【0014】
[0018]次に、様々な装置および技法を参照しながら電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および技法は、以下の詳細な説明において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、またはアルゴリズムによって添付の図面に示される。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0015】
[0019]様々な態様は、一般に、チャネル固有最大許容曝露(MPE)報告に関する。いくつかの態様は、より詳細には、UEが、アップリンク送信を送信するためにUEによって使用され得るアップリンクチャネルのセット中に含まれる1つまたは複数のアップリンクチャネルのサブセットについての報告情報、ならびにアップリンクチャネルのサブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子を含む、MPE報告を生成および送信することに関する。いくつかの態様では、識別子は、たとえば、アップリンクチャネルタイプ識別子、アップリンクパネル識別子、アップリンク送信構成インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)識別子、または経路損失基準信号(PL-RS:path loss reference signal)識別子であり得る。いくつかの態様では、MPE報告情報は、アップリンクチャネルのサブセットに固有のメトリックのための値を含み得る。
【0016】
[0020]本開示で説明される主題の特定の態様は、以下の潜在的な利点のうちの1つまたは複数を実現するように実装され得る。いくつかの例では、説明される技法は、UEが、チャネル固有レベルでの報告情報を含むチャネル固有MPE報告を生成および送信することを可能にする。いくつかの態様では、チャネル固有レベルでのMPE報告情報を送信することは、BSが、MPEイベントの検出の後に、UEによってとられる緩和アクションに適切に応答するのに十分な情報を提供されることを可能にし、それにより、UEとBSとの間の通信を改善する。たとえば、BSは、UEによって適用されるものとしてMPE報告中で示される電力低減に基づいて、十分な量のリソースブロック(RB)を用いてUEのアップリンク通信をスケジュールし得、これは、UEとBSとの間の通信の信頼性を改善することができる。
【0017】
[0021]
図1は、本開示の様々な態様による、ワイヤレスネットワークの一例を示す図である。ワイヤレスネットワークは、例の中でも、5G(NR)ネットワークまたはLTEネットワークの要素であり得るか、またはそれらを含み得る。ワイヤレスネットワークは、(BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dとして示されている)1つまたは複数の基地局110と、他のネットワークエンティティとを含み得る。基地局(BS)は、ユーザ機器(UE)と通信するエンティティであり、例の中でも、NR BS、ノードB、gNB、5GノードB(NB)、アクセスポイント、または送受信ポイント(TRP)と呼ばれることもある。各BSは、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供し得る。3GPPでは、「セル」という用語は、この用語が使用されるコンテキストに応じて、BSのカバレージエリアまたはこのカバレージエリアをサービスするBSサブシステムを指すことができる。
【0018】
[0022]BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、または別のタイプのセルに通信カバレージを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)中のUE)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのBSはマクロBSと呼ばれることがある。ピコセルのためのBSはピコBSと呼ばれることがある。フェムトセルのためのBSはフェムトBSまたはホームBSと呼ばれることがある。BSは1つまたは複数の(たとえば、3つの)セルをサポートし得る。
【0019】
[0023]ワイヤレスネットワークは、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、またはリレーBSなど、異なるタイプのBSを含む異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプのBSは、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、およびワイヤレスネットワークにおける干渉に対する異なる影響を有し得る。たとえば、マクロBSは、高い送信電力レベル(たとえば、5~40ワット)を有し得るが、ピコBS、フェムトBS、およびリレーBSは、より低い送信電力レベル(たとえば、0.1~2ワット)を有し得る。
図1に示されている例では、BS110aがマクロセル102aのためのマクロBSであり得、BS110bがピコセル102bのためのピコBSであり得、BS110cがフェムトセル102cのためのフェムトBSであり得る。ネットワークコントローラ130は、BS102a、102b、110aおよび110bのセットに結合し得、これらのBSのための協調および制御を行い得る。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBSと通信し得る。BSはまた、たとえば、ワイヤレスバックホールまたはワイヤラインバックホールを介して直接または間接的に互いと通信し得る。
【0020】
[0024]いくつかの態様では、セルは固定でないことがあり、むしろ、セルの地理的エリアは、モバイルBSのロケーションに従って移動し得る。いくつかの態様では、BSは、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続または仮想ネットワークなど、様々なタイプのバックホールインターフェースを通して、互いに、あるいはワイヤレスネットワーク中の1つまたは複数の他のBSまたはネットワークノード(図示せず)に相互接続され得る。
【0021】
[0025]ワイヤレスネットワークはまた、リレー局を含み得る。リレー局は、上流局(たとえば、BSまたはUE)からデータの送信を受信し、そのデータの送信を下流局(たとえば、UEまたはBS)に送ることができるエンティティである。リレー局はまた、他のUEのための送信を中継することができるUEであり得る。
図1に示されている例では、リレーBS110dは、BS110aとUE120dとの間の通信を可能にするために、マクロBS110aおよびUE120dと通信し得る。リレーBSは、例の中でも、リレー局、リレー基地局、またはリレーと呼ばれることもある。
【0022】
[0026]UE120(たとえば、120a、120b、120c)はワイヤレスネットワーク全体にわたって分散され得、各UEは固定または移動であり得る。UEは、例の中でも、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、または局と呼ばれることもある。UEは、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイスまたは医療機器、生体センサー/生体デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマート衣類、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽デバイスまたはビデオデバイス、あるいは衛星ラジオ)、車両構成要素または車両センサー、スマートメーター/スマートセンサー、工業用製造機器、全地球測位システムデバイス、あるいはワイヤレス媒体を介して通信するように構成された任意の他の好適なデバイスであり得る。
【0023】
[0027]いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC)UEあるいは発展型または拡張マシンタイプ通信(eMTC)UEと見なされ得る。MTC UEおよびeMTC UEは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、または何らかの他のエンティティと通信し得る、例の中でも、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、またはロケーションタグを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクを介した、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなど、ワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を提供し得る。いくつかのUEは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされ得るか、またはNB-IoT(狭帯域モノのインターネット)デバイスとして実装され得る。いくつかのUEは顧客構内機器(CPE:Customer Premises Equipment)と見なされ得る。UE120は、例の中でも、プロセッサ構成要素またはメモリ構成要素など、UE120の構成要素を格納するハウジング内に含まれ得る。
【0024】
[0028]概して、任意の量のワイヤレスネットワークが所与の地理的エリア中に展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定の無線アクセス技術(RAT)をサポートし得、1つまたは複数の周波数または周波数チャネル上で動作し得る。周波数は、例の中でも、キャリアと呼ばれることもある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的エリアの中で単一のRATをサポートし得る。いくつかの場合には、NRまたは5G RATネットワークが展開され得る。
【0025】
[0029]いくつかの態様では、(たとえば、UE120aおよびUE120eとして示されている)2つまたはそれ以上のUE120が、(たとえば、互いと通信するための媒介として基地局110を使用せずに)1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用して、互いと直接、通信し得る。たとえば、UE120は、ピアツーピア(P2P)通信、デバイスツーデバイス(D2D)通信、(たとえば、車両間(V2V)プロトコルまたは車両対インフラストラクチャ(V2I)プロトコルを含み得る)車両対あらゆるモノ(V2X)プロトコル、メッシュネットワーク、またはそれらの組合せを使用して通信し得る。そのような例では、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、および/または基地局110によって実施されるものとして本明細書の他の場所で説明される他の動作を実施し得る。
【0026】
[0030]ワイヤレスネットワークのデバイスは、周波数または波長に基づいて、様々なクラス、帯域、またはチャネルに再分割され得る電磁スペクトルを使用して通信し得る。たとえば、ワイヤレスネットワークのデバイスは、410MHzから7.125ギガヘルツ(GHz)にわたり得る、第1の周波数範囲(FR1)を有する動作帯域を使用して通信し得る。別の例として、ワイヤレスネットワークのデバイスは、24.25GHzから52.6GHzにわたり得る、第2の周波数範囲(FR2)を有する動作帯域を使用して通信し得る。FR1とFR2との間の周波数は、ミッドバンド周波数と呼ばれることがある。FR1の一部分は6GHzよりも大きいが、FR1は、しばしば、「サブ6GHz」帯域と呼ばれる。同様に、FR2は、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリメートル波」帯域と識別される極高周波数(EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、しばしば、「ミリメートル波」と呼ばれる。したがって、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」という用語は、6GHz未満の周波数、FR1内の周波数、(たとえば、7.125GHzよりも大きい)ミッドバンド周波数、またはそれらの組合せを広く表し得ることを理解されたい。同様に、別段に明記されていない限り、「ミリメートル波」という用語は、EHF帯域内の周波数、FR2内の周波数、(たとえば、24.25GHz未満の)ミッドバンド周波数、またはそれらの組合せを広く表し得ることを理解されたい。FR1およびFR2中に含まれる周波数は修正され得、本明細書で説明される技法は、それらの修正された周波数範囲に適用可能である。
【0027】
[0031]
図2は、本開示の様々な態様による、ワイヤレスネットワークにおいてUEと通信している例示的な基地局を示す図である。基地局は、
図1の基地局110に対応し得る。同様に、UEは、
図1のUE120に対応し得る。
【0028】
[0032]基地局110はT個のアンテナ234a~234tを装備し得、UE120はR個のアンテナ252a~252rを装備し得、ここで、概してT≧1およびR≧1である。基地局110において、送信プロセッサ220が、1つまたは複数のUEについてデータソース212からデータを受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいて各UEのための1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、そのUEのために選択された(1つまたは複数の)MCSに少なくとも部分的に基づいて各UEのためのデータを処理(たとえば、符号化)し、すべてのUEについてデータシンボルを提供し得る。送信プロセッサ220はまた、(たとえば、例の中でも、半静的リソース区分情報(SRPI)などのための)システム情報および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、または上位レイヤシグナリング)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供し得る。送信プロセッサ220はまた、基準信号および同期信号のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実施し得、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a~232tに提供し得る。各MOD232は、出力サンプルストリームを取得するために、(たとえば、例の中でも、OFDMのための)それぞれの出力シンボルストリームを処理し得る。各MOD232は、さらに、ダウンリンク信号を取得するために、出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、およびアップコンバート)し得る。MOD232a~232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれT個のアンテナ234a~234tを介して送信され得る。
【0029】
[0033]UE120において、アンテナ252a~252rが、基地局110または他の基地局からダウンリンク信号を受信し得、受信信号をそれぞれR個の復調器(DEMOD)254a~254rに提供し得る。各DEMOD254は、入力サンプルを取得するために、受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)し得る。各DEMOD254は、さらに、受信シンボルを取得するために、(たとえば、OFDMのための)入力サンプルを処理し得る。MIMO検出器256は、すべてのR個のDEMOD254a~254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実施し、検出されたシンボルを提供し得る。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復号)し、UE120のための復号されたデータをデータシンク260に提供し、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供し得る。「コントローラ/プロセッサ」という用語は、1つまたは複数のコントローラ、1つまたは複数のプロセッサ、または1つまたは複数のコントローラと1つまたは複数のプロセッサとの組合せを指し得る。チャネルプロセッサは、例の中でも、基準信号受信電力(RSRP)パラメータ、受信信号強度インジケータ(RSSI)パラメータ、基準信号受信品質(RSRQ)パラメータ、またはチャネル品質インジケータ(CQI)パラメータのうちの1つまたは複数を決定し得る。いくつかの態様では、UE120の1つまたは複数の構成要素は、ハウジング中に含まれ得る。
【0030】
[0034]ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294と、コントローラ/プロセッサ290と、メモリ292とを含み得る。ネットワークコントローラ130は、たとえば、コアネットワーク中の1つまたは複数のデバイスを含み得る。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294を介して基地局110と通信し得る。
【0031】
[0035](アンテナ234a~234tまたはアンテナ252a~252rなどの)アンテナは、例の中でも、1つまたは複数のアンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、またはアンテナアレイを含み得るか、またはそれら内に含まれ得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、またはアンテナアレイは、1つまたは複数のアンテナ要素を含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、またはアンテナアレイは、同一平面アンテナ要素のセットまたは非同一平面アンテナ要素のセットを含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、またはアンテナアレイは、単一のハウジング内のアンテナ要素または複数のハウジング内のアンテナ要素を含み得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ要素のセット、またはアンテナアレイは、
図2の1つまたは複数の構成要素など、1つまたは複数の送信または受信構成要素に結合された1つまたは複数のアンテナ要素を含み得る。
【0032】
[0036]アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264が、データソース262からのデータ、ならびにコントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、またはCQIを含む報告のための)制御情報を受信し、処理し得る。送信プロセッサ264はまた、1つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(たとえば、離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-s-OFDM)、またはサイクリックプレフィックス(CP)を伴う直交周波数分割多重化(OFDM)(CP-OFDM)のために)MOD254a~254rによってさらに処理され、基地局110に送信され得る。いくつかの態様では、UE120の変調器および復調器(たとえば、MOD/DEMOD254)が、UE120のモデム中に含まれ得る。いくつかの態様では、UE120はトランシーバを含む。トランシーバは、(1つまたは複数の)アンテナ252、変調器254、復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、またはTX MIMOプロセッサ266の任意の組合せを含み得る。トランシーバは、本明細書で説明される方法のうちのいずれかの態様を実施するために、プロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ280)およびメモリ282によって使用され得る。
【0033】
[0037]基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、DEMOD232によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器236によって検出され、UE120によって送られた復号されたデータおよび制御情報を取得するために受信プロセッサ238によってさらに処理され得る。受信プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供し得る。基地局110は、通信ユニット244を含み得、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130に通信し得る。基地局110は、ダウンリンクおよびアップリンク通信のためにUE120をスケジュールするためのスケジューラ246を含み得る。いくつかの態様では、基地局110の変調器および復調器(たとえば、MOD/DEMOD232)が、基地局110のモデム中に含まれ得る。いくつかの態様では、基地局110はトランシーバを含む。トランシーバは、(1つまたは複数の)アンテナ234、変調器232、復調器232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、送信プロセッサ220、またはTX MIMOプロセッサ230の任意の組合せを含み得る。トランシーバは、本明細書で説明される方法のうちのいずれかの態様を実施するために、プロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ240)およびメモリ242によって使用され得る。
【0034】
[0038]基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、または
図2の(1つまたは複数の)任意の他の構成要素は、本明細書の他の場所でより詳細に説明されるように、チャネル固有最大許容曝露報告に関連する1つまたは複数の技法を実施し得る。たとえば、基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、または
図2の(1つまたは複数の)任意の他の構成要素は、たとえば、
図4のプロセス400、または本明細書で説明される他のプロセスの動作を実施または指示し得る。メモリ242および282は、それぞれ、基地局110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶し得る。いくつかの態様では、メモリ242またはメモリ282は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令(たとえば、コードまたはプログラムコード)を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。たとえば、1つまたは複数の命令は、基地局110またはUE120の1つまたは複数のプロセッサによって(たとえば、直接、あるいはコンパイル、変換、または解釈の後に)実行されたとき、1つまたは複数のプロセッサ、UE120、または基地局110に、たとえば、
図4のプロセス400または本明細書で説明される他のプロセスの動作を実施または指示させ得る。いくつかの態様では、命令を実行することは、例の中でも、命令を稼働すること、命令を変換すること、命令をコンパイルすること、または命令を解釈することを含み得る。
【0035】
[0039]いくつかの態様では、UE120は、アップリンク送信を送信するためにUE120によって使用されるべきアップリンクチャネルのセット中に含まれるアップリンクチャネルのサブセットについての最大許容曝露(MPE)報告を生成するための手段と、ここにおいて、MPE報告が、アップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告情報と、アップリンクチャネルのサブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子とを含む、アップリンクチャネルのサブセットに関連するMPE報告を基地局に送信するための手段とを含む。UE120が本明細書で説明される動作を実施するための手段は、たとえば、アンテナ252、復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、変調器254、コントローラ/プロセッサ280、またはメモリ282のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0036】
[0040]無線周波数(RF)放射へのユーザの曝露を制限するために、規制曝露制限が、UEなど、ワイヤレス通信デバイスに課され得る。たとえば、RF放射へのユーザの曝露を制限するために、最大許容曝露(MPE)が、6GHzを上回る周波数帯域において動作するUEに課され得る。MPEは、たとえば、単位面積当たりの電力(すなわち、電力密度)として表され得る。概して、UEが、MPEを超えるUEの曝露制限の発生(本明細書ではMPEイベントと呼ばれる)を検出することが可能な検出器で構成される。MPEイベントの検出時に、UEは、(たとえば、UEの所与のサービングセル中で)UEのアップリンク送信に電力低減(たとえば、電力管理最大電力低減(P-MPR:power management maximum power reduction))を適用することなど、緩和を実施し得る。UEはまた、UEが通信しているBSにMPE報告を送信する必要があり得る。MPE報告は、BSが、UEによって適用される電力バックオフに基づいて適切に(たとえば、適用される電力低減を前提として十分な量のリソースブロック(RB)を用いて)、今度の通信のためにUEをスケジュールすることを可能にする情報をBSに提供することが意図される。従来、MPE報告は、セル固有であり、報告されるメトリックは、UEのすべてのパネルに共通である。
【0037】
[0041]さらに、ワイヤレス通信システムにおいて実装される送信構成インジケータ(TCI)フレームワークが、アップリンクビームおよびダウンリンクビームについての別個のビーム指示に適応するために別個のTCI状態を利用し得る。ダウンリンクTCI状態の場合、M(M≧1)個のTCI中の(1つまたは複数の)ソース基準信号が、少なくとも、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上のUE専用受信のために、およびコンポーネントキャリア中の制御リソースセット(CORESET)のすべてまたはそのサブセット上のUE専用受信のために、擬似コロケーション(QCL)情報を提供する。アップリンクTCI状態の場合、N(N≧1)個のTCI中の(1つまたは複数の)ソース基準信号が、少なくとも、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)(たとえば、動的許可ベースPUSCHまたは構成された許可ベースPUSCH)のために、およびコンポーネントキャリア中の専用物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースのすべてまたはそのサブセット上の送信のために、(1つまたは複数の)共通のアップリンク送信空間フィルタを決定するための基準(reference)を提供する。オプションで、アップリンク送信空間フィルタは、何らかのアップリンク送信(たとえば、アンテナ切替えアップリンク送信、コードブックベースアップリンク送信、または非コードブックベースアップリンク送信)のために構成された(1つまたは複数の)リソースセット中のすべてのサウンディング基準信号(SRS)リソースにも適用され得る。さらに、高速アップリンクパネル選択およびMPE緩和を容易にするために、UEのアップリンク送信パネルが、UEのダウンリンク受信パネルと同じであるかまたはそのサブセットであると仮定され得る。
【0038】
[0042]上記で説明されたTCIフレームワークに基づいていくつかの観測が行われ得る。1つの観測は、異なるタイプのアップリンクチャネル(たとえば、動的許可ベースPUSCH、構成された許可ベースPUSCH、SRS、およびPUCCH)が、アップリンク送信のための異なる要件を有し得ることであり、これは、MPEイベントに対するロバストネスが、(アップリンクチャネルタイプに応じて)アップリンクチャネルの間で変動し得ることを意味する。たとえば、MPE値の報告された中央レベルをもつPUCCHまたはPUSCHのアップリンクチャネルについて、BSは、次のPUCCHまたはPUSCH送信のためにより小さい帯域幅をスケジュールすることを選定し得、これは、MPEイベントの影響を緩和し得る。別の観測は、UEのアップリンクチャネルのセットまたはサブセットについてTCI状態が示され得ることであり、これは、MPEイベントが、アップリンクチャネルのサブセットに対して、または特定のタイプのアップリンクチャネルに対してのみ発生し得ることを意味する。別の観測は、TCI状態がアップリンクチャネルのセットまたはサブセットについて別々に示され得ることであり、これは、MPE報告が、特定のアップリンクTCI状態に関連する報告情報を含む必要があり得ることを意味する。別の観測は、アップリンクパネルのセットがダウンリンクパネルのサブセットであり得ることであり、これは、MPE報告が、アップリンクパネルの特定のセットに関連する報告情報を含むことを必要とし得ることを意味する。これらの観測に基づいて、UEが、UEのアップリンクチャネルのサブセットに固有のMPE報告を送信する必要があり得ることが明らかである。しかしながら、従来のMPE報告は、そのような固有性をもつ報告をサポートせず、これは、上記で説明されたTCIフレームワークのコンテキストにおけるMPE報告が、MPEイベントがUEによって検出および報告された後に、BSが適切に応答することを可能にしないことを意味する。
【0039】
[0043]様々な態様は、一般に、チャネル固有MPE報告に関する。いくつかの態様は、より詳細には、UEが、UEのアップリンクチャネルのサブセットについての報告情報と、アップリンクチャネルのサブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子とを含む、MPE報告を生成および送信することに関する。いくつかの態様では、識別子は、たとえば、アップリンクチャネルタイプ識別子、アップリンクパネル識別子、アップリンクTCI識別子、またはPL-RS識別子であり得る。いくつかの態様では、MPE報告情報は、アップリンクチャネルのサブセットに固有のメトリックのための値を含み得る。さらなる詳細が以下で提供される。
【0040】
[0044]本開示で説明される主題の特定の態様は、以下の潜在的な利点のうちの1つまたは複数を実現するように実装され得る。いくつかの例では、説明される技法は、UEによるチャネル固有MPE報告を可能にするために使用され得る。いくつかの態様では、チャネル固有報告能力は、UEが、チャネル固有レベルでのMPE報告情報を送信することを可能にし、それにより、MPEイベントの検出の後にUEによってとられる緩和アクションに適切に応答するのに十分な情報をBSに提供する。
【0041】
[0045]
図3Aおよび
図3Bは、本開示の様々な態様による、チャネル固有MPE報告に関連する一例300を示す。
図3Aに示されているように、例300は、BS110とUE120との間の通信を含む。いくつかの態様では、BS110およびUE120は、ワイヤレスネットワーク100などのワイヤレスネットワーク中に含まれ得る。BS110とUE120とは、アップリンクとダウンリンクとを含み得る、ワイヤレスアクセスリンクを介して通信し得る。
【0042】
[0046]
図3Aに示されているように、第1の動作302において、UE(たとえば、UE120)は、アップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告を生成する。ここでは、アップリンクチャネルのサブセットは、アップリンク送信を送信するためにUEによって使用されるべきアップリンクチャネルのセットからの1つまたは複数のアップリンクチャネルを含む。いくつかの態様では、UEは、UEによる検出時に、少なくともアップリンクチャネルのサブセットに関連するMPE報告を生成するようにUEにトリガする、イベント(たとえば、MPEイベント)に少なくとも部分的に基づいてMPE報告を生成する。いくつかの態様では、UEによって生成されるMPE報告は、アップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告情報と、アップリンクチャネルのサブセット中の各アップリンクチャネルが関連する識別子とを含む。いくつかの態様では、MPE報告は、アップリンクチャネルの複数のサブセットについてのMPE報告情報と、複数のサブセットの各々に対応する識別子とを含み得る。
【0043】
[0047]いくつかの態様では、識別子は、アップリンクチャネルのサブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクチャネルタイプ識別子である。すなわち、いくつかの態様では、識別子は、アップリンクチャネルタイプを識別する。アップリンクチャネルのタイプは、たとえば、例の中でも、SRS、PUCCH、動的許可ベースPUSCH、または構成された許可ベースPUSCHであり得る。特定の例として、MPE報告は、(MPE値とも呼ばれる)電力管理最大電力低減(P-MPR)値を含む電力ヘッドルーム報告(PHR)を備え得る。ここでは、MPE報告は、PHRが、タイプIであるのか、タイプIIであるのか、タイプIIIであるのかを示し得、ここで、タイプIはPUSCHに対応し、タイプIIはPUCCHに対応し、タイプIIIはSRSに対応する。
【0044】
[0048]いくつかの態様では、識別子は、アップリンクチャネルのサブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクパネル識別子である。いくつかの態様では、アップリンクパネル識別子は、(ダウンリンク識別子パネルに関連するパネル識別子と比較して)コンパクトなパネル識別子であり得る。特定の例として、UEのダウンリンクパネルは、パネルA、パネルB、パネルC、およびパネルDとして識別され得、UEのアクティブ化されるアップリンクパネルは、パネルBおよびCのみを含み得る(すなわち、アップリンクパネルは、ダウンリンクパネルのセットのサブセットであり得る)。ここでは、コンパクトなアップリンクパネル識別子は、0または1の値を使用して(たとえば、単一ビット中で)報告され得、ここで、0はパネルBを指し、1はパネルCを指す。たとえば、UEのアクティブ化されるアップリンクパネルがUEのダウンリンクパネルのサブセットであるとき、アップリンクパネル識別子を含むMPE報告が使用され得る。
【0045】
[0049]いくつかの実装形態では、識別子は、アップリンクチャネルのサブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクTCI識別子である。たとえば、第1のアップリンクTCI状態が、PUSCHおよびPUCCHの第1のセットで構成され得、第2のアップリンクTCI状態が、PUSCHおよびPUCCHの第2のセットで構成され得る。ここでは、識別子は、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかに対応し得る。たとえば、共通のアップリンクTCI状態がアップリンクチャネルの異なるセットに適用されるとき、アップリンクTCI識別子を含むMPE報告が使用され得る。
【0046】
[0050]いくつかの態様では、識別子は、アップリンクチャネルのサブセット中の各アップリンクチャネルに関連するPL-RS識別子である。たとえば、PL-RSが複数の異なるアップリンクチャネルについて再使用されるとき、PL-RS識別子を含むMPE報告が使用され得る。
【0047】
[0051]MPE報告情報は、たとえば、報告メトリックの値を含み得る。ここでは、報告メトリックの値は、アップリンクチャネルのサブセットに固有である。すなわち、いくつかの態様では、報告メトリックの値は、MPE報告中に含まれる識別子に対応するアップリンクチャネルのサブセットに専用であり得る。いくつかの態様では、報告メトリックは、たとえば、例の中でも、電力ヘッドルーム(PH)、P-MPR、最大送信電力(Pcmax)、またはP-MPRを考慮するPcmax(Pcmax that account for a P-MPR)を含み得る。
【0048】
[0052]いくつかの態様では、MPE報告を生成するとき、UEは、アップリンク送信がアップリンクチャネルのサブセットのうちのいずれかのアップリンクチャネル中でスケジュールされるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、報告メトリックの値を決定する。たとえば、MPE報告がUEにおいてトリガされる時間において、UEは、アップリンク送信がアップリンクチャネルのセットのうちのいずれかのアップリンクチャネル中でスケジュールされるかどうかを決定し得る。ここでは、アップリンク送信がアップリンクチャネルのサブセットのうちのアップリンクチャネル中でスケジュールされる場合、UEは、アップリンクチャネルに関連する送信パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて、報告メトリックの値を決定し得る。逆に、アップリンク送信がアップリンクチャネルのサブセットのうちのどのアップリンクチャネル中でもスケジュールされない場合、UEは、アップリンクチャネルのセットに関連する基準フォーマットに少なくとも部分的に基づいて、報告メトリックの値を決定し得る。基準フォーマットは、たとえば、例の中でも、PL-RS、ターゲット電力(P0)、閉ループインデックス、リソース割振り、アップリンクビーム、またはアップリンクパネルを含む、電力制御パラメータのセットを定義し得る。いくつかの態様では、MPE報告は、報告メトリックの値が、アップリンクチャネルのサブセット中のアップリンクチャネルに関連する送信パラメータのセットに少なくとも部分的に基づくのか、アップリンクチャネルのサブセットに関連する基準フォーマットに少なくとも部分的に基づくのかの指示を含み得る。
【0049】
[0053]いくつかの態様では、第2の動作304において、UEは、アップリンクチャネルのサブセットに関連するMPE報告をBS(たとえば、BS110)に送信する。いくつかの態様では、BSは、MPE報告を受信し得、それに応じて(たとえば、MPEイベントの検出の後にUEによってとられる緩和アクションに応答するために)チャネル固有MPE報告情報を利用し得る。たとえば、BSは、MPE報告を受信し、(たとえば、たとえば、UEによって適用されるものとして示される電力低減を前提として十分な量のRBを用いてUEをスケジュールすることによって)適切にアップリンクチャネルのサブセット中で今度のアップリンク通信のためにUEをスケジュールするとき、MPE報告情報を利用し得る。
【0050】
[0054]
図3Bは、本明細書で説明されるチャネル固有MPE報告の一例を示す図である。
図3Bに示されている例では、最上行は、セルインデックスインジケータ(C1~C7と、予約済みビットR)を備え、
図3Bの最上行の下方の行の3つのグループは、各々が、示されているセルインデックスインジケータ(C6、C4、およびC2)のうちの1つに関連する、MPE報告中のエントリを備える。示されているように、MPE報告中の所与のエントリが、(たとえば、チャネルタイプ、アップリンクパネル、アップリンクTCI状態、またはPL-RSに基づく)エントリに関連するアップリンクチャネルのサブセットを識別する識別子306を含む。さらに示されているように、MPE報告中の所与のエントリはまた、アップリンクチャネルのサブセットについての報告メトリック値308(たとえば、PH)を含む。さらに示されているように、MPE報告中の所与のエントリは、アップリンクチャネルのサブセットについてのPcmax値310またはアップリンクチャネルのサブセットについてのMPE値314など、1つまたは複数の他の値を含み得る。この例では、MPE報告中の所与のエントリが、「MPE1またはR」フィールド中の値が、MPE(すなわち、P-MPR)であるのか、予約済みビットであるのかを示す(「P」フィールド中の)値312を含む。さらに示されているように、MPE報告中の所与のエントリは、エントリ中に含まれる1つまたは複数の報告メトリックの値が、アップリンクチャネルのサブセットのうちの1つのアップリンクチャネル中の送信に関連する送信パラメータに基づいて決定されたのか、アップリンクチャネルのサブセットに関連する基準フォーマットに基づいて決定されたのかを示す(「V」フィールド中の)値316を含む。
【0051】
[0055]
図4は、本開示の様々な態様による、たとえば、UEによって実施される例示的なプロセス400を示すフローチャートである。例示的なプロセス400は、UE(たとえば、UE120)がチャネル固有最大許容曝露報告に関連する動作を実施する一例である。
【0052】
[0056]
図4に示されているように、いくつかの態様では、プロセス400は、アップリンク送信を送信するためにUEによって使用されるべきアップリンクチャネルのセット中に含まれるアップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告を生成することを含み得、ここにおいて、MPE報告は、アップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告情報と、アップリンクチャネルのサブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子とを含む(ブロック410)。たとえば、UEは(
図5に示されている、MPE報告構成要素510を使用することによってなど)、上記で説明されたように、アップリンク送信を送信するためにUEによって使用されるべきアップリンクチャネルのセット中に含まれるアップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告を生成し得、ここにおいて、MPE報告は、アップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告情報と、アップリンクチャネルのサブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子とを含む。
【0053】
[0057]
図4にさらに示されているように、いくつかの態様では、プロセス400は、アップリンクチャネルのサブセットに関連するMPE報告を基地局に送信することを含み得る(ブロック420)。たとえば、UEは(
図5に示されている、送信構成要素506を使用することによってなど)、上記で説明されたように、アップリンクチャネルのサブセットに関連するMPE報告を基地局に送信し得る。
【0054】
[0058]プロセス400は、以下で説明される、または本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の他のプロセスに関連する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなど、追加の態様を含み得る。
【0055】
[0059]第1の追加の態様では、識別子は、アップリンクチャネルのサブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクチャネルタイプ識別子である。
【0056】
[0060]第2の追加の態様では、単独でまたは第1の態様と組み合わせて、識別子は、アップリンクチャネルのサブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクパネル識別子である。
【0057】
[0061]第3の追加の態様では、単独でまたは第1の態様および第2の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、識別子は、アップリンクチャネルのサブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクTCI識別子である。
【0058】
[0062]第4の追加の態様では、単独でまたは第1の態様から第3の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、識別子は、アップリンクチャネルのサブセット中の各アップリンクチャネルに関連するPL-RS識別子である。
【0059】
[0063]第5の追加の態様では、単独でまたは第1の態様から第4の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、MPE報告情報は、報告メトリックの値を含み、報告メトリックの値は、アップリンクチャネルのサブセットに固有である。
【0060】
[0064]第6の追加の態様では、単独でまたは第1の態様から第5の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、報告メトリックは、PH、P-MPR、Pcmax、またはP-MPRを考慮するPcmaxである。
【0061】
[0065]第7の追加の態様では、単独でまたは第1の態様から第6の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、MPE報告を生成することは、アップリンク送信がアップリンクチャネルのサブセットのうちのいずれかのアップリンクチャネル中でスケジュールされるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、報告メトリックの値を決定することを備える。
【0062】
[0066]第8の追加の態様では、単独でまたは第1の態様から第7の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、報告メトリックの値は、アップリンク送信がアップリンクチャネルのサブセットのうちのアップリンクチャネル中でスケジュールされるとき、アップリンクチャネルに関連する送信パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0063】
[0067]第9の追加の態様では、単独でまたは第1の態様から第8の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、報告メトリックの値は、アップリンク送信がアップリンクチャネルのサブセットのうちのどのアップリンクチャネル中でもスケジュールされないとき、アップリンクチャネルのセットに関連する基準フォーマットに少なくとも部分的に基づいて決定される。
【0064】
[0068]第10の追加の態様では、単独でまたは第1の態様から第9の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、基準フォーマットは、PL-RS、P0、閉ループインデックス、リソース割振り、アップリンクビーム、またはアップリンクパネルのうちの少なくとも1つを含む電力制御パラメータのセットを定義する。
【0065】
[0069]第11の追加の態様では、単独でまたは第1の態様から第10の態様のうちの1つまたは複数と組み合わせて、MPE報告は、報告メトリックの値が、アップリンクチャネルのサブセット中のアップリンクチャネルに関連する送信パラメータのセットに少なくとも部分的に基づくのか、アップリンクチャネルのサブセットに関連する基準フォーマットに少なくとも部分的に基づくのかの指示を含む。
【0066】
[0070]
図5は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信のための例示的な装置500のブロック図である。装置500はUEであり得るか、またはUEは装置500を含み得る。いくつかの態様では、装置500は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していることがある、受信構成要素502と、通信マネージャ504と、送信構成要素506とを含む。示されているように、装置500は、受信構成要素502および送信構成要素506を使用して(UE、基地局、または別のワイヤレス通信デバイスなどの)別の装置508と通信し得る。
【0067】
[0071]いくつかの態様では、装置500は、
図3Aおよび
図3Bに関して本明細書で説明された1つまたは複数の動作を実施するように構成され得る。追加または代替として、装置500は、
図4のプロセス400など、本明細書で説明された1つまたは複数のプロセスを実施するように構成され得る。いくつかの態様では、装置500は、
図2に関して上記で説明されたUEの1つまたは複数の構成要素を含み得る。
【0068】
[0072]受信構成要素502は、装置508から、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を受信し得る。受信構成要素502は、受信された通信を、通信マネージャ504など、装置500の1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素502は、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉消去、または復号などの)受信された通信に対する信号処理を実施し得、処理された信号を1つまたは複数の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素502は、
図2に関して上記で説明されたUEの、1つまたは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。
【0069】
[0073]送信構成要素506は、基準信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置508に送信し得る。いくつかの態様では、通信マネージャ504は、通信を生成し得、生成された通信を装置508への送信のために送信構成要素506に送信し得る。いくつかの態様では、送信構成要素506は、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、または符号化などの)生成された通信に対する信号処理を実施し得、処理された信号を装置508に送信し得る。いくつかの態様では、送信構成要素506は、
図2に関して上記で説明されたUEの、1つまたは複数のアンテナ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、送信構成要素506は、トランシーバ中で受信構成要素502とコロケートされ得る。
【0070】
[0074]通信マネージャ504は、アップリンク送信を送信するためにUEによって使用されるべきアップリンクチャネルのセット中に含まれるアップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告を生成し得、ここにおいて、MPE報告は、アップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告情報と、アップリンクチャネルのサブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子とを含む。通信マネージャ504は、アップリンクチャネルのサブセットに関連するMPE報告を基地局に送信し得るか、または送信構成要素506に、アップリンクチャネルのサブセットに関連するMPE報告を基地局に送信させ得る。いくつかの態様では、通信マネージャ504は、通信マネージャ504の1つまたは複数の構成要素によって実施されるものとして本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の動作を実施し得る。
【0071】
[0075]通信マネージャ504は、
図2に関して上記で説明されたUEの、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの態様では、通信マネージャ504は、MPE報告構成要素510など、構成要素のセットを含む。代替的に、構成要素のセットは、通信マネージャ504とは別個で個別であり得る。いくつかの態様では、構成要素のセットの1つまたは複数の構成要素が、
図2に関して上記で説明されたUEの、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含み得るか、あるいはそれら内で実装され得る。追加または代替として、構成要素のセットの1つまたは複数の構成要素は、メモリに記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装され得る。たとえば、構成要素(または構成要素の一部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され、構成要素の機能または動作を実施するためにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な命令またはコードとして実装され得る。
【0072】
[0076]MPE報告構成要素510は、アップリンク送信を送信するためにUEによって使用されるべきアップリンクチャネルのセット中に含まれるアップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告を生成し得、ここにおいて、MPE報告は、アップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告情報と、アップリンクチャネルのサブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子とを含む。送信構成要素506は、アップリンクチャネルのサブセットに関連するMPE報告を基地局に送信し得る。
【0073】
[0077]以下は、本開示のいくつかの態様の概観を提供する。
【0074】
[0078]態様1:ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス通信の方法であって、アップリンク送信を送信するためにUEによって使用されるべきアップリンクチャネルのセット中に含まれるアップリンクチャネルのサブセットについての最大許容曝露(MPE)報告を生成することと、ここにおいて、MPE報告が、アップリンクチャネルのサブセットについてのMPE報告情報と、アップリンクチャネルのサブセットの各アップリンクチャネルが関連する識別子とを含む、アップリンクチャネルのサブセットに関連するMPE報告を基地局に送信することとを備える、方法。
【0075】
[0079]態様2:識別子が、アップリンクチャネルのサブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクチャネルタイプ識別子である、態様1に記載の方法。
【0076】
[0080]態様3:識別子が、アップリンクチャネルのサブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンクパネル識別子である、態様1から2のいずれかに記載の方法。
【0077】
[0081]態様4:識別子が、アップリンクチャネルのサブセット中の各アップリンクチャネルに関連するアップリンク送信構成インジケータ(TCI)識別子である、態様1から3のいずれかに記載の方法。
【0078】
[0082]態様5:識別子が、アップリンクチャネルのサブセット中の各アップリンクチャネルに関連する経路損失基準信号(PL-RS)識別子である、態様1から4のいずれかに記載の方法。
【0079】
[0083]態様6:MPE報告情報が、報告メトリックの値を含み、報告メトリックの値が、アップリンクチャネルのサブセットに固有である、態様1から5のいずれかに記載の方法。
【0080】
[0084]態様7:報告メトリックが、電力ヘッドルーム(PH)、電力管理最大電力低減(P-MPR)、最大送信電力(Pcmax)、またはP-MPRを考慮するPcmaxである、態様6に記載の方法。
【0081】
[0085]態様8:MPE報告を生成することは、アップリンク送信がアップリンクチャネルのサブセットのうちのいずれかのアップリンクチャネル中でスケジュールされるかどうかに少なくとも部分的に基づいて、報告メトリックの値を決定することを備える、態様6から7のいずれかに記載の方法。
【0082】
[0086]態様9:報告メトリックの値は、アップリンク送信がアップリンクチャネルのサブセットのうちのアップリンクチャネル中でスケジュールされるとき、アップリンクチャネルに関連する送信パラメータのセットに少なくとも部分的に基づいて決定される、態様6から8のいずれかに記載の方法。
【0083】
[0087]態様10:報告メトリックの値は、アップリンク送信がアップリンクチャネルのサブセットのうちのどのアップリンクチャネル中でもスケジュールされないとき、アップリンクチャネルのセットに関連する基準フォーマットに少なくとも部分的に基づいて決定される、態様6から9のいずれかに記載の方法。
【0084】
[0088]態様11:基準フォーマットが、経路損失基準信号(PL-RS)、ターゲット電力(P0)、閉ループインデックス、リソース割振り、アップリンクビーム、またはアップリンクパネルのうちの少なくとも1つを含む電力制御パラメータのセットを定義する、態様10に記載の方法。
【0085】
[0089]態様12:MPE報告は、報告メトリックの値が、アップリンクチャネルのサブセット中のアップリンクチャネルに関連する送信パラメータのセットに少なくとも部分的に基づくのか、アップリンクチャネルのサブセットに関連する基準フォーマットに少なくとも部分的に基づくのかの指示を含む、態様6から11のいずれかに記載の方法。
【0086】
[0090]態様13:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを備え、命令が、装置に態様1から12のうちの1つまたは複数の態様に記載の方法を実施させるためにプロセッサによって実行可能である、装置。
【0087】
[0091]態様14:ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、メモリおよび1つまたは複数のプロセッサが、態様1から12のうちの1つまたは複数の態様に記載の方法を実施するように構成された、デバイス。
【0088】
[0092]態様15:ワイヤレス通信のための装置であって、態様1から12のうちの1つまたは複数の態様に記載の方法を実施するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0089】
[0093]態様16:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様1から12のうちの1つまたは複数の態様に記載の方法を実施するためにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0090】
[0094]態様17:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットが、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、デバイスに態様1から12のうちの1つまたは複数の態様に記載の方法を実施させる1つまたは複数の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0091】
[0095]上記の開示は、例示および説明を提供するものであり、網羅的なものでも、態様を開示された正確な形態に限定するものでもない。修正および変形が、上記の開示に照らして行われ得るか、または態様の実践から取得され得る。
【0092】
[0096]本明細書で使用される「構成要素」という用語は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せとして広く解釈されるものとする。本明細書で使用されるプロセッサは、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せで実装される。本明細書で説明されるシステムまたは方法は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組合せの異なる形態で実装され得ることが明らかであろう。これらのシステムまたは方法を実装するために使用される実際の特殊な制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、システムまたは方法の動作および挙動は、特定のソフトウェアコードと無関係に本明細書で説明され、ソフトウェアおよびハードウェアは、本明細書の説明に少なくとも部分的に基づいて、システムまたは方法を実装するように設計され得ることが理解される。
【0093】
[0097]本明細書で使用されるしきい値を満たすことは、コンテキストに応じて、例の中でも、値が、しきい値よりも大きいこと、しきい値よりも大きいかまたはそれに等しいこと、しきい値よりも小さいこと、しきい値よりも小さいかまたはそれに等しいこと、しきい値に等しいこと、あるいはしきい値に等しくないことを指し得る。
【0094】
[0098]特徴の特定の組合せが特許請求の範囲において具陳されまたは本明細書で開示されたが、これらの組合せは、様々な態様の開示を限定するものではない。実際は、これらの特徴の多くは、詳細には、特許請求の範囲において具陳されずまたは本明細書で開示されない方法で、組み合わせられ得る。以下に記載される各従属請求項は、1つの請求項のみに直接従属し得るが、様々な態様の開示は、特許請求の範囲中のあらゆる他の請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。本明細書で使用される、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素をもつ任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、またはa、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。
【0095】
[0099]本明細書で使用されるいかなる要素、行為、または命令も、明示的にそのように説明されない限り、重要または必須と解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用され得る。さらに、本明細書で使用される冠詞「the」は、冠詞「the」に関して参照される1つまたは複数の項目を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用され得る。さらに、本明細書で使用される「セット」および「グループ」という用語は、1つまたは複数の項目(たとえば、関係する項目、無関係の項目、または関係する項目と無関係の項目の組合せ)を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用され得る。1つの項目のみが意図される場合、「1つの~のみ(only one)」という句または同様の言い回しが使用される。また、本明細書で使用される「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」という用語および同様の用語は、オープンエンド用語であるものとする。さらに、「に基づく」という句は、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づく」を意味するものである。また、本明細書で使用される「または(or)」という用語は、連続して使用されるときに包括的であるものであり、別段に明記されていない限り(たとえば、「いずれか(either)」または「のうちの1つのみ(only one of)」と組み合わせて使用される場合)「および/または(and/or)」と互換的に使用され得る。
【国際調査報告】